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Poll Winners Three / Ray Brown |
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涼風に吹かれる様に大変心地好く愉しい気分になれる一枚です!!この三人の手によればどの曲もブリリアントになりますが、個人的に初っ端の『Soft
Winds』(ソフト・ウインズ)が最高!!聴き手に風を切るような疾走感を与えるバーニー・ケッセルのギターが唸れば、ウキウキする様に躍動するレイ・ブラウンのベース音があり、そしてひたすら小気味好いシェリー・マンのスティック捌き(!!)。名手の三位一体をぜひ体験してみてください
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Uptown Ruler - Soul Gestures in Southern Blue Vol. 2 / Wynton Marsalis |
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天才トランペッター、ウイントン・マルサリスの衝撃シリーズ第3弾。トッド・ウィリアムス、マーカス・ロバーツ、ウェス・アンダーソンらのメンツで、ジャズの未来を予見した話題作。
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Red Clay / Freddie Hubbard |
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CTI時代の1970年に録音したフレディ・ハバードの人気作。ジョー・ヘンダーソン、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、レニー・ホワイトが参加した陣容は当時のCTIオールスターズといっていい豪華な顔ぶれだし、フレディのオリジナル曲もチャーミングとあって、あの時代のフレディのアルバムの中ではもっともインパクトの強い作品だ。一般にCTIというとストリングスを加えたイージーリスニング調の演奏をイメージしてしまうが、本作はハード・バップ全盛期の典型的なフォーマットをそのまま踏襲した2管クインテットによるストレート・アヘッドな演奏。 |
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未発表2枚組アルバム。ギル・エヴァンスとのコラボレーション、ブラックホークでのライヴ、マイルス・クインテット、そしてエレクトリックと、マイルスの音楽の変遷を辿ることができる。 |
In Paris Festival International De Jazz / Miles Davis and Tadd Dameron |
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マイルスの自伝を読むと彼のアイドルはディジーだったと書いてある。今までこれはちょっと信じられないフレイズだった。あのクールの代名詞のようなトランペッターがあのメチャ熱いディジーに憧れていたなんて...確かにマイルスがパーカーのバンドにいた時はビバップの真っ只中にあった。だが彼のプレイは意識的にそこから一歩距離を置いたものに感じられた。流石マイルス、流行に囚われず、早くもこの頃から彼独自のオトを追い求めていたんだなぁと思っていた。だがここに紛れもない真実がある。やはり、マイルスの自伝に書かれていたことは正しかったのだ。驚くなかれ若き日(23才)のマイルスはゴリゴリのビバッパーだったのだ。 |
The 1971 Berlin Concert / Miles Davis and Keith Jarrett |
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70年代エレクトリック・マイルスの映像がどれほど残されているのか知らないが、この時期の映像は貴重ではないだろうか。本作の映像はカラーで約40年前のものとして想定できる範囲内だが、音はモノで、音質は期待しない方がよい。内容は以下の通り。Philharmonie, Berlin, 71年11月6日ホンキー・トンク、ホワット・アイ・セイ、サンクチュアリー、イッツ・アバウト・ザット・タイム、ファンキー・トンクのメドレー(約58分)マイルスとキース(エレピ、オルガン)以外のメンバーは、ゲイリー・バーツ(サックス)、マイケル・ヘンダーソン(ベース)、レオン・ンドゥグ・チャンスラー(ドラム)、そしてパーカッションのドン・アライアスとムトゥーメ。エレキ・ギターがいないこともあってか、右手でエレピ、左手でオルガンを弾く等、キースの活躍が目立つ。 |
Dear John C / Elvin Jones |
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名門ジャズ・レーベル,インパルスの40周年を記念した《インパルス・モア・ベスト50》の中の1枚。エルヴィンがアルト・サックスの名手マリアーノを迎えて吹き込んだスリリングな名盤。アルバム全体としてはサックスのCharlie
Marianoに音の重点を置いてその他バランス良く配置した印象。どこかで聞いた編成だなぁとぼんやり思っていたら、この3年後に出した「Heavy
Sounds」になんだかそっくり。まあベースも同じRichard
Davisだし。ただ本作の方がRichardもElvinもソロ比率が多いし自由な感じで気持ちいい。メンバー全体が自分の聞かせたい音を上手い具合に引き出し合っているのか。とにかく良い感じです。 |
Thick In The South / Wynton Marsalis |
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Wyntonはその活動の特殊性から、どうしてもいわゆるジャズファンの評価が分かれるところ。実際、自分もウィントンが来日して、初めて聴いたのが、ちょうどディキシージャズ的なものをやっている時で、うっかり寝てしまった思い出がある。が、このアルバム。刮目、ああ、ウィントンもやはりジャズメンであったと思わせる一枚。サイドにジョーヘンダーソン、エルビンジョーンズなどを迎え、クールな中に、熱い物を秘めた、素晴らしい演奏になっている。曲も素晴らしい。 |
Talkin' About ! / Grant Green |
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オルガンのコルトレーンことラリー・ヤングと、過激なドラミングで鳴らしたエルヴィン・ジョーンズを従え、グリーンがいつになく創造的なギターを披露。三者の思いが一つに結実した好例だ。
オルガン・ジャズ・ファンの私としては、この作品はラリー・ヤングのリーダー作だと思っている。グリーンは大好きなギタリストですが、それはオルガン・トリオに彼のギターがとても合っているから。ヤングはオルガンのコルトレーンとか評されているため、聞かず嫌いの人が多いが、本当に趣味のよいモーダルな演奏をここでは聞かせてくれている。絶対のお薦め盤。 |
Straight Ahead / Ray Brown |
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バーニー・ケッセル、レイ・ブラウン、シェリー・マンの人気プレイヤー3人が集ったギタートリオ、ポール・ウィナーズの1975年録音盤。もちろんこのメンバーなのですから内容の程は折り紙付き。軽快で洒脱なギタートリオ!
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生涯で多くのトリオ・アルバムを残したガーランドにとって、数少ないコンガ入りの一枚。いつにも増してスウィンギーでソウルフルなガーランド節が楽しめる作品。 スウィング・ピアノの名手ガーランドがマイルスのクインテットの一員となった時期に録音した作品。ラテン・リズムのコンガを加えたカルテットで軽快なピアノを聴かせてくれる。いわゆるモダン・ジャズが台頭した頃、スウィング・ピアノの名手ガーランドがマイルスのクインテットの一員となった時期に、ラテン・リズムのコンガを加えたカルテットで張り切って録音したリーダー作。ピアノとパーカッションを組み合わせた発想がわかりやすく楽しい。 |
Heart To Heart / Elvin Jones |
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LPを持っていても、CD化してほしい作品というものは誰にでもあるだろう。1980年8月、ルディ・ヴァン・ゲルダーのスタジオで録音されたこのアルバムは、私にとって、まさに「鶴首」していた1枚である。
このアルバムのなかで、私は8分近い「Moon
River」と、12分を越える「Warm
Valley」が好きだ。レナード・フェザーが書いたライナーノーツによると、リーダーのエルヴィンは、前者を「妻ケイコのリクエストで取り上げた」と語り、後者を「たまたまトミー・フラナガンがスタジオで弾いたことがきっかけだった」と語っている。この録音のためにエルヴィンが用意した曲ではないのだが、どちらも素晴らしい出来である。
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Open Sesame / Freddie Hubbard |
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1960年録音のフレディ・ハバードの『Open
Sesame』は単なる名盤ではない。歴史が変わる瞬間をとらえた作品なのだ。それまで無名だったこのトランペット奏者は、まだ駆け出しの頃だった。ピアニストのマッコイ・タイナーしかり(彼はこのすぐ後ジョン・コルトレーンとの運命的な出会いを迎える)。実際、このレコーディング時点で一番有名だったのは、ベースのサム・ジョーンズであり、彼がその後キャノンボール・アダレイやオスカー・ピーターソンと競演していったのに対し、ハバードとタイナーはこの作品の後にジャズ界の大物となっていったのである。
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No More Tears / Mal Waldron |
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ビリー・ホリデイとの共作曲「レフト・アローン」のイメージからの脱却を図ろうという意図も見られる88年の作品。タイトルの“Lady
Day”とはホリデイのこと。収録曲「ノー・モア・ティアーズ」は思い出への返歌と言えるのでは。 |
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以前は、「Miles and Monk」他の盤に分散していたトラックを、一枚にまとめた盤です。元盤に入っていなかった「6 Bye Bye
Blackbird」の出来も良いし、こっちの方が「買い」だというのが、近頃の定説です。6重奏団になって、でもまだEvansが居る時期の演奏の典型です。最初はどうなることかと思えたCannonballも、御大の示す方向が段々と飲み込めてきていますし、兎に角良い演奏ばかりです。特に、この時期の「Straight,
No
Chaser」は、畳み掛けるような、うねるような感じが顕著で、思わず震えが来ます。そのときマイルスはモード・ジャズの追求の真っ盛りで、最も革新的なジャズの伝道者であり、同時に帝王マイルスという不動の地位を築き上げていた絶頂期でもあった。 |
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マル・ウォルドロンのアルバムの中で最も有名な一枚。全編ソロであるが,親指一本によるトレモロを多用した独特の雰囲気が多くのファンに受けた。冒頭の「オール・アローン」は「マンハッタンの哀愁」という映画の主題曲でもある。余計な虚飾を取り払ったメロディーが紡ぎ出す、生々しい音楽がここにある。アルバムの端から端まで黒いムードに満たされており、通して聴いたあとにはある種の強烈な印象が胸に残る。粘り気のある重いタッチで執拗にリフが繰り返されるたびに、暗くて深い悲しみの世界に引きずり込まれていくようだ。マルのピアノを知る上で欠かせない一枚。 |
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80年来日時のスタジオ録音。1曲目「花嫁人形」、全員一丸のプレイとこの曲のエルヴィンのパフォーマンスに耳を傾ければジャズ・マシーンの素晴らしさがよくわかる。マーヴィン・ホーンのとぼけたギターにも味あり。フロント陣、そしてエルヴィンのスーパー・プレイを堪能した。
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The All Seeing Eye / Wayne Shorter |
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曲を再現していく為の演奏じゃなくて、演奏しながらイメージを構築していく感じ。だから先の見える退屈さや堅苦しさが無いのだ。演奏がフリーというより、曲のフォームがフリーでした。アコースティック時代では現在の「ウェイン・ショーター・カルテット」に近いものがあるので、今のショーターが好きな人は聴いてみては?僕は結構気に入りました、曲自体は一般的な親しみ安いものじゃないけど。ハンコックもいい味出してますよ。ブルーノート第6弾。1965年作品。まさにショーターが独自に開拓してきたコンセプトがここで見事に花開いている。誰も見たことのない不気味な花だ。 |
Soothsayer / Wayne Shorter |
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‘65年に録音され‘79年になって初リリースされたという“幻の”アルバム。何といっても「プラグドニッケル」時代のTウィリアムス+Rカーターに「至上の愛」時代のMタイナーという絶頂期のMデビスグループ+Jコルトレーングループのリズム隊の組み合わせはここでしか聞けない(後年にはスーパートリオで実現)。快調に飛ばすWショーター、Fハバード、Jスポールディングもいい。フリージャズ的な曲もなく選曲も◎。聞き所はアップテンポの(4)、アンソニーのドラムソロが入る(2)は別テイクも聞ける。ジャケットは地味だがJuJu、SpeakNoEvil、AdamsAppleと並ぶBlueNote
時代の傑作。1965年に録音されたショーターのブルーノート4作目。メンバーの相性が素晴らしい。フロントもリズム陣も最高ではないか。 |
Puttin' It Together / Elvin Jones |
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ジョー・ファレル、ジミー・ギャリソンの二人を迎え、全7曲をピアノレスで送る大胆さ。創造性の豊かさと思い切りのよさを全面にアピールした、彼のアーティスト人生を代表する名盤といえる。
04年に惜しくも亡くなったが、ドラムの巨人 エルヴィン・ジョーンズのピアノレス・トリオの代表作。’68年4月8日の録音。BLUENOTE盤。ホーン奏者にジョーファレル、ベースはコルトレーンカルテット時代からの盟友ジミーギャリソンを従え、ピアノレスでハードな曲からバラードまでを演奏している。 |
Essential Blue / Hank Mobley |
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若きハンクモブレーの円熟したプレーを聞くなら、このハンクがお勧めです。アンサンブルがスッと心のなかに沁み込んで、もう夢中になります。ブルーノートの名盤です。。。
須永辰緒の選曲によるハンク・モブレーのベスト・アルバム。モブレーがブルーノートに残した数々の音源から名演が厳選されており、ジャズ入門者やクラブ系ファンを中心におすすめできる。 |
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1曲目『Etcetera』の冷めた虚無感たっぷりの演奏はどーしても好きにはなれないが、『Penelope』『Toy
Tune』と素晴らしい曲が入っているので大好きなアルバムです!どちらも退廃的な魅力をもった曲ですが妙に色気があり、何よりサックスの音色が美しい。他にも何となく“コルトレーン”チックな『Barracudas』も面白いです。・・・ただこのアルバムは当時お蔵入りして後年にリリースされたせいか、ジャケットがいまいちで少し損しているように思う。
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Native Dancer / Wayne Shorter |
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Milton
Nascimentoというボーカリストから突然始まる1曲目が素晴らしい。この曲を聴くと、アルバム全ての曲を丁寧に聴きたくなるという感動を覚えます。曲調もポップで、ショーターのサックスも理性的で丁寧。ショーターのショーターたる演奏としては6曲目や8曲目が別格。特に6曲目は、"FROM
THE LONELY
AFTERNOONS"という曲名から色々と想像が出来て面白い。リズムがいかにもブラジルを連想させるんだけど、ショーターのサックスはここぞとばかりの熱演。他の、サックスで間をもたせるのがいかにも難しそうな曲ですら堂々とソロをとるショーターも凄い。 |
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チャールス・ミンガスの、攻撃的なJazzの最高峰だ。Jazzは本来、アメリカ大陸で虐げられた人たちの魂の叫び、社会への反発を含んでいる。社会的な地位が向上した彼らが、西洋音楽を取り入れて自らのルーツ音楽を発展させたものだ。ただし、洗練されたイメージがいつの間にか先行し、今ではオシャレなレストランのBGMとしての役割がすっかり定着した。しかし、このチャールス・ミンガスのJazzはBGMとしては使えないだろう。強烈な印象で会話どころではない。僕は、時たま、こんなガツンと手応えのあるJazzを聴きたくなり、そんなとき筆頭で頭に浮かぶのがミンガスだ。 |
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ハンク、サド、エルヴィンの3兄弟そろい踏みで録音した初リーダー作なのです。3人兄弟は、ピアノ、トランペット(または、コルネット)、ドラムスと違う楽器の大ベテランに成長するわけですが、1961〜62年に録音しており、エルヴィンは既にコルトレーングループの一員になっています。ここでの演奏は、彼のダイナミックなドラムスとホーンの絶妙なアンサンブルを聴いて下さい。 |
Four On The Outside / Curtis Fuller |
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ジャズ・トロンボーンのトップ・プレイヤー、カーティス・フラー。その彼が70年代の新しいジャズの流れに注目し、今まで以上にスケールの大きいカーティス・ジャズをつくりあげた意欲作。1978年の野心作。フラーのソロがスリリングすぎるね。。また圧倒的な演奏でありながら、品位を保ってるところが凄いのだ。ある意味これは一番吹けてるかもね。最高傑作かもね。共演者にペッパー・アダムスを呼んだのも面白い。いがらっぽいバリトンサックスをブイブイ吹いてる。すごいスタミナ。。このフロントのバトルが本当にスリリング。また楽曲面で面白いのが二曲目。タイトルでも判るとおり、この13分は組曲に仕上がっている。 |
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知性豊かなミュージカル・デレクターウエイン・ショーターがマイルス・クインテットに引き抜かれる前の黄金期JMの演奏。3管編成になったきっかけはいかもウエインの功績のように言われているがウエイン加入当時の2管編成時に録音された演奏は全てお蔵入りしている所から、物足りない音をもう一つ管楽器を入れる事で補ったのが真相のようだ。このALBUMをお勧めする理由はウエインでも3管編成でもなくフレディ・ハバートである。5.6.8の2曲はハバートの作曲であるがスカイラークのようなバラードとサーモのようなファンキーなナンバーで2つの素晴らしいハバートをフューチャーした演奏が聞けるところだ。 |
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シカゴ、クインシー・ジョーンズからモーツァルトまで全てをグリーン・カラーに染め上げたBN後期の話題作。
マニア垂涎のアルバム。95年に東芝EMIが初CD化して以来の再発だと思います。1曲目はシカゴ、クインシーの2曲目、カーペンターズの6曲目、ジャクソン5の7曲目など当時のヒット曲を並べた構成です。演奏は8ビート中心でどれも短めですが、グリーンのプレイは好調で、ポップな内容ながらアコースティックな4ビート時代を思い起こさせる場面も随所にあり、結構聴き応えがあります。レア・グルーブ云々以前の昔からわりと知られてたアルバムですが、あまり扱いはよくないですね。 |
Black Glory / Mal Waldron |
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ビリー・ホリディの最後の伴奏者として知られるマルのヨーロッパ移住後の作品。独特の力強いタッチから繰り出されるブルージーなフィーリングにフリーな要素が加味されたプレイを展開する。
「マル・ウォルドロン・プレイズ・ザ・ブルースと同一セッションからの人気作。ここに収録された「ジーク・ハイル」をホルスト・ウェーバーが気に入ってエンヤ第一弾として発表された作品。 |
Tenor Madness / Sonny Rollins |
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当時のマイルスバンドの連中が御大抜きで、ロリンズと付合った盤。遊びに来ていたJohn Coltraneも引き込んでバトルをやったら面白かろう、ということで「1 Tenor Madness」1曲だけは、John Coltrane入りのバトルものです。この曲ともいえない簡単なリフ曲は、LPでも、CDでもSonny Rollinsの名義になっていますが、元来は「Royal Roost」という昔っからある曲です。そういう京都のオバンザイのようなありふれた題材ですが、やる人がやればスゴイことになるのが、ジャズの常で、この名盤が出来たと言う。 |
The Illinois Concert / Eric Dolphy |
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最近カスクーナが掘り当てて、発売前から情報が洩れて、色々騒がれたライヴ盤だ。何故そんなに騒ぐかは、例えば20分以上にわたる1 SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISEを聞けば判る。HERBIE HANCOCKがそれなりの貢献をしているのも面白い。エリック・ドルフィーはミュージシャンの中のミュージシャンだ。そして、その短くも光り輝くキャリアを通じ、ジャッキー・バイアードやマル・ウォルドロンら同時代の最高のピアニストの幾人かと共演し、レコーディングした。彼らが『ファー・クライ』や『アット・ザ・ファイヴ・スポット』のようなドルフィーの過去の名盤に寄与したのに劣らず胸に残るものといえば、次代を担う衝撃的な若きピアニスト、当時23歳のハービー・ハンコックをバンドに迎えた1963年のコンサートに並ぶものはない |
Blues & Roots / Charles Mingus |
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ミンガスアーアムが好きな人ならこのアルバムもオススメです。アーアム収録のJELLY
ROLLなどさらに生々しいベースが聞けます。またタイトルは違うけれど6はmingusmingusmingusmingusmingus7曲目と同じで聞きけらべるのも面白いです。全体的に聞きやすくあるけど、渋めのサウンドになっていると思います。ベースの音が目立っているので、ベースの音を聞きたい人にもいいと思います
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Green Street / Grant Green |
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ブルーノートを代表するギタリストによる2枚目のリーダー作。名演といわれる「ラウンド・アバウト~」に象徴されるように、コード楽器としてでなく、飽くまでメロディの美しさを追求した彼らしい傑作。
グラント・グリーンはブルーノートに数々の名作を残している。全盛期のグリーンのすべての名盤がブルーノートにある、と言ってもいい。このアルバムはアローン・トゥゲザー、ラウンド・ミッドナイトなどの名曲も入っているこのアルバムも名盤。ブルージーなグリーンのギターの美しさにウットリ。エメラルド・グリーンっぽい深夜のイメージのジャケットもいい雰囲気だ。 |
The Artistry Of Freddie Hubbard / Freddie Hubbard |
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私はこれがハバードのインパルスのベストだと思います。フレディ・ハバードが考える三管ハードバップがここに結実している、ブルーノート盤「ハブ・キャップ」「レディ・フォー・フレディ」に較べると幾分地味ですが、アレンジはより洗練されています。これもフレディの意図なんでしょう… 派手にしたかったら折角、ルイス・ヘイズ呼んでるんだからガンガン叩かせてるはず(笑)ヘイズはいつになく趣味の良いシンバルとスネア中心のプレイなんですが、ここぞと言う時の切れ味は鋭くシビれますね。ジョン・ギルモアのサックスが最高に良い、一瞬、ショーターかと思った、それくらい良い音です。 |
Sonny, Please / Sonny Rollins |
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ジャズ界の大御所Sonny Rollinsの76歳、2006年のアルバム。1曲目のクールなオリジナル曲がいまいちで、2曲目はスタンダードのバラードで良い感じだな〜と思っていたら、この曲の中盤、変な調子のアドリブしまくりでガッカリ。3曲目以降は、オリジナル、スタンダード共それなりに良かったです。6曲目のバラードが一番良かった感じです。
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Super Nova / Wayne Shorter |
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「RVGコレクション」はその名の通り、かつてブルーノートの創始者、アルフレッド・ライオンと共に「ジャズの音」を創りあげた伝説の名エンジニア”ルディ・ヴァン・ゲルダー”自身が、オリジナル・マスターを使用し、最新デジタル・リマスタリングを手がけています。デジタル時代のこの21世紀に、50年前に自ら創り上げた斬新なブルーノート・サウンドを最新の技術で甦らせたのです!。そもそも、RVGによるマスタリングは’98~日本企画として始まりました。まさしく”アメイジング!”とも言える素晴らしいサウンドに、絶賛の声が世界的に巻き起こり、USでも同シリーズの発売が決定したのです。 |
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熱心なグリーンのファンとはいえない私がこのディスクを気に入っている理由は、2曲目Ezz-Theticゆえである。かつてコンポーザ、アレンジャーとして一部で評価されながらもついに一般的な人気を得なかったG.ラッセルの作曲で、躍動美にあふれジャズ独特の緊張感が素晴らしい佳曲だと思う。この曲にはドルフィーをソロイストにしたラッセル名義の盤、若き日のマイルス-コニッツの競演盤などの演奏があるが、ハードバップ系ミュージシャンのプレイとしてはマックス・ローチ・プラス4と本盤が好演。1曲目Minor League(D.ピアソン作曲)もドライブ感でぐいぐい迫る快演。 |
Red Garland's Piano / Red Garland |
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プレステージからのソロ第2作となる本作も、名作「グルーヴィー」に負けるとも劣らない内容を誇る一枚だ。一曲目のパーシーメイフィールドのR&Bクラシック「プリーズ・センド・ミー・サンワン・ツー・ラブ」がゆっくりとしたブルースで渋い。その後に続くのはスタンダーズの名曲7曲。マイルスがやっていた「イフ・アイ・ワー・ベル」もやっている。テンポを少し早めてガーランド節にアレンジされていて小気味よい。ベースはポールチェンバースで、ドラムスはアートテイラー。彼のブラシは名人級だ。 |
Life Time / Tony Williams |
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1963年、弱冠17才でMiles Davisクインテットのドラマーに大抜擢され、一躍世界中の注目を集める存在となったTony Williams。Blue Noteレーベルを中心とする様々なセッションや、Milesクインテットでの全米、ヨーロッパ、日本へのツアー等を通じて更に視野を広げた1964年夏、遂にファースト・リーダー・アルバムの制作に着手する。本作「Life Time」が、その記念すべきデビュー・アルバムだ。当時吹き荒れていたフリー・ジャズの奔流は多くの若いミュージシャン達に大きな影響を与えていた |
Plus Max Roach / Charles Mingus |
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盟友ローチが2曲でゲスト参加した、『ミンガス・アット・ザ・ボヘミア』と対をなすライヴ盤。広がりのあるバンドのアンサンブル・ワークが素晴らしい。 |
Black Spirit / Fabrizio Bosso |
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偉大なるトランペッター、フレディ・ハバードに捧げたファブリッツィオ・ボッソの快作! イタリアの人気ジャズ・バンド“ハイ・ファイヴ・クインテット"での活躍でも知られる現在イタリアで注目度最大のトランペッター=ファブリッツィオ・ボッソのニュー・プロジェクト・アルバムが完成! ファブリッツィオ自身が多大な影響を受け、尊敬してやまないフレディ・ハバードに捧げ、また、音楽的にも人間的にも自身をサポートしてくれた同僚や友人たちとの信頼・友情を確認し合うという2つのアイデアが実現された本作は、ファブリッツィオにとっても忘れ難い作品となるはず。 |
Bossa Antigua / Paul Desmond |
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お馴染みのトリオをバックに従えた全編ボサ・ノヴァのアルバム。ブロウを入れつつも歌心あふれるソロを展開。デスモンドとメンバーのインター・プレイも実にスマートな高品位アルバム。1964年発表。
ポール・デスモンドほどジャズ評論家に軽んじられているサックス・プレーヤーもいない。いわく、軽い、イージー、独創性がない、商業主義的ジャズだ。などなど。文学だって純文学と大衆文学があっても、大衆文学はつまらない。ということにはならない。同じように、イージーリスニングジャズがつまらないということには、ならない。オリジナルのボサノバ調の曲が多いこのアルバム |
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ジャズの本源的なスピリッツを体にしみ込ませている才能、アーティスト - それがユン・サン・ナ!彼女には自然であたりまえな表現が、時として聴く者の耳を射抜く。感ずるままに謳いあげるその奔放にしてコンテンポラリーな歌声はソフィスティケイトされ、まさにジャズ・アートの本源的な広がりと自由な輝きを放っている。ジャズ再確認とでもいえる1作。Lady Jazz ? ユン・サン・ナが、韓国 → ヨーロッパ → そしてNIPPONに旅立つ! |
The
Remarkable Carmell Jones / Carmell Jones |
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ホレス・シルヴァーの名作『ソング・フォー・マイ・ファーザー』にも参加しているトランペッター、
カーメル・ジョーンズの魅力的なデビュー・アルバム!ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ 第2弾
彼は端正で美しいフレージングの持ち主で“クリフォード・ブラウンの再来”と言われていた。じっくりとワン・ホーンで歌い上げている「降っても晴れても」が素晴らしい。国内初CD化。 |
Hear And Now / Don Cherry |
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オーネット・コールマンの相方,なんていうより,ネナやイーグル・アイの親父と言った方が通じるのかな。世界初CD化の77年作は骨太なファンク・フュージョンでエスニックな要素も。ブディズム系のジャケもかなりサイケでイーカンジ。自由な人だったな。豪華なメンツは前の人のレビューの通り。よくぞ集まった、というのはこの人の人柄なんでしょうね。何がやりたいのかよくわからない、というのは悪いことではなくて、そういう自由な音楽、ということなのでしょう。今、まさにこの瞬間、ここでこその音楽、というのではなく、いろんな国を自由に旅してたまたまこの時、こういうのがやりたかった、という感じ。確かに、節操もなく、ウェストコーストみたいな、AOLみたいな、フュージョンみたいなのもある。 |
I Want To Hold Your Hand / Grant Green |
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タイトルからしてビートルズ曲集かと思いがちだが、ビートルズナンバーはタイトル曲だけ。主にスタンダードナンバーをやっているアルバムである。「オルガンのコルトレーン」といわれたラリー・ヤング、コルトレーン・グループのドラマー、エルヴィン・ジョーンズと組んで、64年に『トーキン・アバウト』を録音したグリーン。翌65年には、そこにハンク・モブレーを加えて本作を録音した。ややこわもてのメンバーながら、内容は実に親しみやすく、グリーン特有のブルージーでソウルフルな演奏が楽しめる作品だ。 |
Northern Windows / Hampton Hawes |
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マイルズ・デイビスの自叙伝などを読んで、ずっと昔から、ハンプトン・ホーズのエレピ時代の作品を聞きたいと思っていた。今回、本作の日本初CD化で、積年の願いがかなったわけだが...結論から書くと、いい意味でも悪い意味でも期待はずれ...というのが、偽らざる実感。つまり、評論家の間で定評になっているほど酷い音楽だとは思えなかった、一方、マイルズが書いているほどヒップでもなかった、「ありきたりの」作品。少なくとも、「ダーク・メイガス〜アガルタ」時代のマイルスの音楽には較べものにならないし、電気鍵盤楽器の使い方も、今回同時再発のパトリース・ラッシェンなどに較べると、おもいっきり物足りない。ブラクセクションも、自分には余計ものにしか響かなかった。中では、「ゴー・ダウン・モーゼス」「ウェブ」がかなり良い。 |
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ガーランドが第一線を退いて故郷へ戻る直前に録音されたクァルテット作。ギター&フルートの二刀流のスパンをフィーチャー。スパイスの効いたサウンドが楽しい。おなじみレッド・ガーランド・トリオにフルートのレス・スパンが加わり、小粋な味わいが美しいアルバムだ。ガーランドもいつになく控えめだが、それだけメロディの美しさが引き立っている。レッド・ガーランドは、JAZZLANDレーベルに四枚残しているようだが、本作はそのうちの一枚。初作のようなダイナミズムが影を潜め、往年の落ち着いた「玉を転がすような」タッチでの演奏が増えている(ような気がする) 彼のリーダー作にはトリオが圧倒的に多いと思うが、本作はカルテット、しかもフルート兼ギター奏者のレス・スパンが加わるという、かなり異色な編成。 |
Psris Live 1980 / Art Pepper |
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このアルバムは生前ペッパーと交流があったインタープレイの妙中俊哉氏が、「ペッパー自身から譲り受け、発売を切望していた未発表音源」とのことだ。ライナーノーツも音源提供者の妙中氏自ら書いている。氏によれば「ペッパーが放送局から手渡された音源」なのだそうだ。録音は1980年5月11日、場所はパリのSPACE CARDINとある。日本におけるアート・ペッパーの人気はいまも根強いや研究家やコレクターは多いはずだ。そのペッパーが発売を切望していた未発表音源といえば、どんな内容なのか、興味をもつファンは少なくないだろう。 |
Coltrane Live at Birdland / John Coltrane |
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私、なにがいいとか、なにが優れているとか、さっぱりわかりません。しかし、これはいいです。聞いていてすごくいいです。コルトレーンの初期の作品ですが、すごく聞きやすいです。しかし、メーカーさんは全然作らないし、販売しない。これでは、だれも聞いてはくれない。もっと安く作って、大勢の人に聞いてもらいたい。コルトレーンファンなら必ず聞いてもらいたい作品です。stardustじゃないですよ、stardust sessionsですよ。 |
Whims Of Chambers / Paul Chambers |
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ポール・チェンバースのブルーノートでのリーダー作第一弾。
チェンバースはこれに先立つ5月に同じデトロイト出身のギタリスト、ケニー・バレルのレコーディングに参加している。このアルバムにもバレル、ドナルド・バード(tp)とデトロイト出身のミュージシャンが名を連ねている。後は同じバンドのよしみだったのだろうか?コルトレーンと'フィリー'ジョー・ジョーンズも参加した。リーダーであるチェンバースにもメンバーの人選に権利はあったのだろうと思うが、ピアノはホレス・シルバーだ。 |
Coltrane Live at Birdland / John Coltrane |
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63年バードランドでの実況録音とスタジオ録音2曲で構成されたアルバム。前半のライブ演奏はテンションの高さが(コルトレーンのグループとしてはアベレージ的であったとしても)すごい。全員が固い結束で激しく燃える息もつかせぬ怒濤の演奏、様々なしがらみから心を解き放ってくれるかのような激しくも悲しみをたたえた暖かい演奏であるマイナー曲「アフロブルー~~」は圧巻。そしてコルトレーンの独壇場「アイ・ウォント・トーク・アバウト・ユー」は、あの美しいバラードがパワーに満ちたリリシズムあふれる演奏に。 |
The Red Garland Trio Plus Eddie "Lockjaw" Davis / Red Garland |
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ガーランドが飾った記念すべきムーズヴィル・レーベルの第一弾。普段は豪放なデイヴィスがむせび泣くようなプレイを披露。トリオ&クァルテットで二度美味しい。 |
Afro Blue Impressions / John Coltrane |
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1961年に始まる Coltrane カルテット一連の欧州ツアーは「European Tours: Live Trane」という7枚組CDボックスセットでも入手可能となった。1963年11月2日西ドイツ(当時)ベルリンでのライブ・レコーディングを中心に構成された Pablo レーベルからのこの2枚組は、その最後期6〜7枚目にあたる内容。Coltrane の代表レパートリーがズラリと並ぶ凄い選曲で「Crescent」「A Love Supreme」を手中に収める直前のカルテットの充実振りがストレートに伝わり、もちろん全てが良い |
Live in Japan / John Coltrane |
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John Coltraneの日本公演のライブ4枚組です。Nelsonは、この手のフリーものの良い聞き手ではないんですが、やはりわが国でこの公演が行われた時のジャズ界の興奮に敬意を表して、入れておきます。クラシック・カルテット崩壊後の面子で、フリーに完全に入り込んだ演奏です。その上、「My Favorite Things」なんかは、一時間弱という物凄さです。丁度学生時代最後の時期で、知り合いが完全に虜になって、その後行き方知れずになってとか、とにかく話題の尽きない催しごとでした。この盤では、ご本人とベースくらいしか聞く気がしません。それではいけないと、何度も聴き直していますが、やはり途中下車ばっかです。 |
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コルトレーンとバードの参加がファンには嬉しいガーランドのスインギーな快作。この時期ガーランドはマイルス・デイヴィス・クインテットで大いに注目を浴びていた。そんな破竹の勢いが演奏にも反映され,力の篭った素晴らしいソロの連続が聴ける。
典型的なプレステージレーベルのレコーディングと言える一枚。堅苦しさのないリラックスしたハードバップセッション。この雰囲気どこかマイルスのマラソンセッションに似ていなくもない。レッド・ガーランド名義となっているが、レッド色はあまり強く感じられないクインテット作品。 |
Tenor Conclave / Hank Mobley |
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プレスティッジにあってブルーノートには無いもの、それはリーダー抜きのスタジオ・ジャム・セッションだ。50年代半ば、毎週のように入れ替わり立ち替わり色々な若手ミュージッシャンが、色々な企画のもとにアドリブの腕試しをしていた。本作は、顔ぶれの面白さだけでも興味津々、アル&ズートにモブレーやコルトレーンが加わったセッションは、そのサウンドなしでは想像しにくい。先ずは聴いてみることだ。この時のモブレー26歳、シムズ30歳、コルトレーン29歳、コーン30歳、ガーランド33歳、チェンバース21歳、そしてテイラー27歳であった。選曲はスタンダード2曲と、モブレーのオリジナル2曲になっている。 |
Hank Mobley - Sonny Clark Quintet ( Curtain Call) / Hank Mobley |
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ブルーノートには「何でこれが未発表だったの?」と驚かせる作品が多い。本作はその代表作と言っていい作品だろう。リーダーであるテナーのモブレーとフロントを分けるのが、ピアノのソニー・クラーク。霞んだトーンのテナーに気怠いピアノ。この二人のリラクゼーションをもたらす、レイドバックした絡み合いが絶妙だ。Hank Mobley(ts), Sonny Clark(p), Kenny Dorham(tp), Jimmy Rouser(b),Art Taylor(ds)のセッション。 |
Carryin' On / Grant Green |
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grant greenの69年10月録音。blue note作。彼の録音キャリアのみならず、全楽歴中でもすでに後期にあたる。上記の如く、もう70年を迎えようとしている時期なので“ジャズ色”は愈々希薄になってきた。編成はテナーが1本、エレピに控えめなヴァイブ。フェンダー・ベースにドラム…というもの。折からのロック、james brownやsly stone達の台頭、パラレルにcoltraneの逝去…等の状況があり、greenのようなラディカルでないジャズ・マンにとってはなかなか難しい時期だったに相違ない。本盤では、しかし、完全なソウルかというと全然違う。ジャズそのものでもない。 |
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カントリー&ウェスタンのナンバーをグリーン独自のブルージィな解釈で料理した1962年の異色作。レイ・チャールズの大ヒット曲「愛さずにはいられない」のユニークな解釈も面白い。
グリーンの1962年作。この時期ゴスペルやラテンをやってるが本作はとりわけ意欲作。ブルージーなギターでカントリーアンドウエスタンをやっちゃった。一枚通して本当にラフ。それはこの人がいかに当時のジャズシーンと呼応してなかったかが、そのままあらわれているわけだけど。でもそこがいい。垣根なんてない。境界線もないのだ。この人の自由さはもっと後になって評価される。 |
Another Monday Night At Birdland / Hank Mobley |
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マンディ・ナイトの続編。前作同様、熱気漲る素晴らしいライヴ盤!
ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ 第2弾こちらはオリジナル曲中心。哀愁溢れる2曲目の「ジャンプ」がいい。
モブレー、カーティス・フラー、モーガンらのソロもエネルギーに満ち溢れている。二枚共にハードバップ・ファンには見逃せない作品だ。国内初CD化。 |
Monday Night At Birdland / Hank Mobley |
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NY
の名門ジャズクラブのマンディ・ナイト・ジャム・セッションから生まれた傑作!
ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ 第2弾人気DJシンフォニー・シッドが雰囲気を盛り上げ、名だたるハード・バッパーたちが気合の入ったソロを聴かせる。曲目も「ワーキン」「オール・ザ・シングス・ユー・アー」などおなじみのスタンダードばかり。ハンク・モブレー、リー・モーガンはこの2ヶ月前に名作「ペッキン・タイム」(BN)を一緒に吹き込んだばかり。乗りに乗った演奏が素晴らしい。国内初CD化。 |
Everybody Likes Hampton Hawes, Vol. 3 - The Trio / Hampton Hawes |
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《ヘリテッジ・オブ・ジャズ~コンテンポラリー40》シリーズの1枚。ホーズのブルース・フィーリングあふれるピアノに気持ちよくノレる人気作。選曲も素晴らしい。
このアルバムはvol.1からvol.3までのうち3番目の作品。ワニが楽しそうに音楽を聴いているジャケットが大変かわいいです。ハンプトン・ホーズの弾くピアノはブルース感にあふれ、さらにスイングしていて、聞いていて楽しくなります。 |
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ドリューの笑顔と同様に屈託なく、明快なものとなっている。テーマ部分が大胆な1曲目、サム・ノートのミュート・プレイが素晴らしい2曲と、ハード・バップが華やかだった5〜60年代の匂いが漂っているのに気付く。実直なチャールス・マクファーソンのアルト・サックスも、その匂いに大きく寄与しているし、ドリューのピアノもソロ・ピアノのような耽美的なタッチではなく、どこか埃っぽさが感じられて、何ともいい感じだ。 |
Horace Silver And The Jazz Messengers / Horace Silver |
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50年代初頭、スタン・ゲッツのサイドメンとして頭角を現した才能豊かなピアニスト、ホレス・シルバーが、まさに時代の寵児として躍り出た時期の傑作アルバム。50年代半ばはビ・バップからハード・バップへの転換がなされたが、中でもホレス・シルバーの存在は大きい。ジャズ・メッセンジャーズの初代ピアニスト兼音楽監督として、グループのカラーを決定付け、ソウルフルなサウンドやアレンジによって、イースト・コーストジャズの典型を築き上げたのだから。このアルバムはシルバー名義のJ.Mのユニットの傑作であり、50年代半ばの溌剌としたハード・バップの希望と明るさが感じられる。 |
The Jazz Prophets, Vol. 1 / Kenny Dorham |
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Kenny
Dorhamの古めの傑作盤。正に一曲目が始まっただけで、部屋中に50年代半ばの雰囲気が横溢します。そして、「Don't
Explain」のこのはかなさ、切なさはどうだ。正に、歌詞が聞こえてきます。「蓮の花」が良いというが、この「Don't
Explain」の方が良いんでないの。「1 The
Prephet」のテーマ提示後にフロント二人の間で交わされる会話が、「Peck(突付き合い)」です。小鳥が2羽、突っつきあっているような感じで、スタッカートの聞いたフレーズをやり取りするのでこう呼ばれています。 |
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Kenny Dorhamによるヒット盤。新人といっても良いJoe
Henderson、Herbie Hancock、Anthony
Williams等を配して、この人の忘れてはならない一面である「ノリの良い」ペットが楽しめる。典型的なブルーノート60年代のアルバムとしてジャズ喫茶で人気があり、標題曲「1
Una Mas( One More Time)」のエンディングで、Kenny Dorhamが「UNA
MAS」と唱えて、テーマが再度演奏される所では、店内一致して「ウーナ・マス」と叫んだものでしたねぇ。この意味ありげな右手ポーズと、その間に標題「UNA
MAS」をピンク文字で配する意匠の見事さには、舌を巻きました。 |
Live at the Cafe Bohemia Vol.1 / Art Blakey and the Jazz Messengers |
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アルバムは1955年録音の「カフェ・ボヘミア」のライブでメンバーはピアノのホレス・シルバー、トランペットのケニー・ドーハム、テナーサックスのハンク・モブレー、ベースのダグ・ワトキンス。当初、ブルーノート・レーベルの初の12インチ・オリジナル盤で発売された、現在はCDでカフェ・ボヘミアの2枚組となった。新星ジャズ・メッセンジャーズの若さ溢れんばかりのエネルギシュな音が堪能できる。
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Live at the Cafe Bohemia Voi.2 / Art Blakey and the Jazz Messengers |
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まず、アート・ブレイキーの声がいいですね。 彼のアナウンスではじまるこのアルバムはブルーノートでしか味わえない音がぎっしりつまっているといった感じで、1950年代のジャズクラブの熱気がそのまま伝わってくる、さながら歴史の記録という趣があります。トランペットのケニー・ドーハムがまた素晴らしいです。彼自身の曲紹介もいかにも人柄がにじみ出ていて好感が持てます。バラードプレイに定評のある人ですが、特に「イエスタデイズ」は最高です。独特の音色と節回し、素晴らしいの一言に尽きます。一聴の価値あり。お勧めの一枚です。
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Red's Good Groove / Red Garland |
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マイルスやコルトレーンとの共演作で、ニ管クインテットにも定評があるガーランド。ここでは生涯唯一のバリトン・サックスを迎えた編成が、
新鮮な響きを生む。
いやあ…こんな良いアルバムが有ったなんて…「ソウルジャンクション」などプレステージ四部作とはまた違う味わいの重いグルーブがブイブイうねる気持ち良さ…いやあ最高!サム・ジョーンズとフィリー・ジョーが組んだセッションでも白眉の一枚でしょう。それと嬉しいのはブルー・ミッチェルが絶好調!鮮やかなトーンでバリバリ吹いている事…リズムが良かったからかな、やっぱり。 |
What's It All About / Pat Metheny |
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誰もが「One quiet night」と比較してしまうアルバムかもしれません。しかし、ギターは3種類ほどの使い分けいるし、有名なスタンダード中心の選曲という内容を考慮すると「One quiet night」と趣が少々違うアルバムです。オリジナルのメロディーラインを引き出しながら、いかにPatらしいアプローチで即興演奏をまとめるか・・・とても難易度の高い試みと感じました。有名なスタンダードを素材にPatのアレンジが好みと感じるかイマイチと感じるか、ギターを弾く人が聴いた場合と弾かない人が聴いた場合では評価は分かれるかも。好き嫌いが「One quiet night」以上に明確になるアルバムと思います。 |
Jazz & Bossa / Ron Carter |
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新作は、ボサ・ノヴァ誕生50周年記念作品。ロンのオリジナルにはボサノヴァの名曲が多く、今回も5曲のボサノヴァのオリジナルが収録されている。そしてジョビンの名曲「Wave」も収録。 |
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