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ピアノはエレピです。ロン・カーターのベースの音はアコースティックな音からは程遠い音です。上記2点が、全体のサウンドを支配します。2のみ、クインテットではありません。ドン・セベスキーのアレンジです。後半からストリングスやハープが入ります。以上のことを知っていたら私も購入しなかったのですが、CTIのファンの方なら違和感はないことでしょう。よくも悪くもCTI。ミルトのアルバムというより、いかにもCTIの音楽です。 |
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美しいジャケにまず目を奪われる。そして今度は面子に目を奪われる。ハービーにフレディ、ロンにコブハム!CTIお得意の、さりげなく凄いメンバー、というやつだ。しかしここでは例のオケアレンジがくっついているものの、コンボ演奏が主体でメンバーのプレイお目当ての人もなかなか楽しめる。選曲もルグランの曲など、あまり有名でない曲も含めて良い曲が並んでいて魅力的だ。総じてミルトのあまり小回りが利かないが貫禄のある渋さと、小回りが異様に利く若武者の鋭さのそれぞれ良い部分をCTIサウンドで適度に薄くブレンドした、なかなかバランスの良い佳作と言えると思う。結構何回も聴きたくなる。 |
The Milt Jackson Big 4 at the Montreux Jazz Festival / Milt Jackson |
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まあ、簡単に言うと2対2の公開コンパみたいなものでベース、ドラムスのリズム隊に対してバイブとピアノが絡みそこに観客がいる、と言った具合。お互いに相手を気遣いつつも、個々の個性を主張する理想のコンパ像。これが、即興とは驚異。それだけに、リアルタイムに体感出来なかったことが残念で仕方ない。 |
Back At The Chicken Shack / Jimmy Smith |
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ジミー・スミスのBNを代表する名盤『Midnight
Special』と同じ日の録音曲を集めたアルバムだが、しかし寄せ集めの曲を集めたアルバムというわけではなく、初めから2枚のアルバムにして別々で発売することを想定されていたアルバム。なので全体を通して駄曲があるわけでもなく、アルバムとしてのバランスが保たれたこれまた名盤である♪むしろこのアルバムのタイトル曲の方が有名なくらいであろう!?その有名曲#1は、バレルのコンピングが心地良くミドルテンポながらノリの良い曲となっている♪またオスカー・ハマースタイン'U世が作曲した名曲#2では、タレンタインの温かみのあるテナーがとても耳心地が良い♪ |
Bags' Opus / Milt Jackson |
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個人的には約20年前に国内中古盤を入手して聴いて以来、お気に入り盤であるが何故か再発されることが極端に少ない。
理由は「モダンジャズ偏重」のわが国ではホーキンズの評価が著しく低いのと、ジャケと曲が地味すぎることが挙げられるが、これは名盤である。ホーキンズもミルトもこの時期にとても良い録音を残しているが、本作も例外ではない。それと意外なことに、本作をじっくり聴くとミルトがホーキンズの影響を強く受けていることがよく分かる。
ケニー・バレルも激シブの好演。難をいえばトミー・フラナガンが参加しないほうが、よりスッキリとした形になったのではないかと思う。RHINOも相変わらず良い仕事をしている |
Prayer Meetin' / Jimmy Smith |
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ジミー・スミスのトリオにスタンリー・タレンタインのテナーをフィーチュアした、かなりR&B寄りのアーシーな作品。[4]はサッチモで有名なあの「聖者の行進」であるが、これも砕けた解釈でダンサブル。タレンタインは「オエッ、オエッ」と、得意のファンキーなフレーズで盛り上げる。この裏返ったようなテナーの倍音にヴァン・ゲルダーのエコーが絡むと最高にカッコイイ。幾分地味な印象の本編よりも、むしろ3年前に収録したボーナストラックの[7]でそいつが炸裂する。 |
Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall / Thelonious Monk |
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1957年録音のセロニアス・モンクとジョン・コルトレーンによるコンサートほど特にリスナーの心に染みるものはないだろう。これは2005年初めに偶然、アメリカ議会図書館の技師が何の記載もない箱から,見つけだしたものだ。これまで、この2大巨匠が競演したものは3枚のスタジオ・アルバムしかなく、それ以外に残されたものについては、ファンたちは夢見るしかなかった。だが、そんな夢の1枚が存在したのだ。スターが集まった慈善コンサートにおいて、ニューヨークのファイブ・スポットの前週、モンクのカルテットと共にふたりは演奏して化学反応を起こしていた。 |
Live Around the World / Miles Davis |
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マイルスのライブは、その日その日の起承転結があるため、本来、こういった複数のツアーを寄せ集めた「ウソ」のライブ・アルバムがリリースされること自体、反対なのですが、星5つを入れる理由はWrinkleのドライブ感があまりにも素晴らしいからです。 晩年のマイルスには(本人のパフォーマンスを含めて)賛否両論ありますが、私的にはWrinkleが大好きで、この一曲を聴くことが晩年マイルスを追いかける大きな目的となっいます。既に廃盤となっているマイルスのモントルー・ジャズ・フェスティバルの20枚組コンプリート盤で様々なWrinkleの演奏を聴くことができますが、本アルバムには、そのベスト・テイクを引っ張ってきています。 |
The Munich Concert / Miles Davis |
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このミュンヘンライブが行なわれた1988年夏のマイルス・バンドは、とてもグループ表現が豊かであり、バンドの一体感はとても素晴らしいと思う。この時期の他のライブ盤(公式盤モントルーや幾つかのブート盤)を聴いても、その豊かな表現力、バンドの一体感が強く感じられます。80年代後半のベスト・バンドと言えるでしょう。マイルスはもちろん、バンドの各メンバーがイイ味出しています。やはり必聴です。70年ワイト島ライブもオマケで収録されていますが、値段がとても安価なので、このCDはホントお買い得です。 |
Music from Siesta / Miles Davis |
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映画のサントラ盤だが、1枚のアルバムとしてまとまりがあって聴き応えがある。内容は80年版スケッチ・オブ・スペインと言ってもよいスパニッシュ・テイストの曲が多いが、本家スケッチ・オブ・スペインがギル・エヴァンス・オーケストラをバックにしていたのに対し、本作ではマーカス・ミラーが中心となったエレクトリック・サウンドがマイルスをサポートする。マイルスのトランペットの出番はそれほど多くないが、登場したら力強く曲を引き締め、かつ叙情的だ。
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Brownie Lives ! / Clifford Brown |
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長い間こんな録音があるとは知りませんでしたが、ラジオ音源をFresh Soundが探し出してきての発掘です。Brown - Roachコンビの録音は数多くないだけに、「音がどうも、、、」とは言え、貴重です。 |
Star People / Miles Davis |
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1983年に発表された復帰第3弾です。優れたミュージシャンというのは、同時に優れたプロデューサー能力を持っていることは、いまさら言うまでもありません。60年代から70年代にかけてチック・コリア、キース・ジャレット、ジョン・マクラフリン、トニー・ウィリアムスなどを世に送り出したマイルスですが、80年代ではジョン・スコイールド、マイク・スターン、マーカス・ミラーというスーパースターを育て上げました。マイルスの全盛期を知る人にとっては、80年代のマイルスが作り出した音楽に対して複雑な感情をもっていることは改めて私が触れることもありません。でも、ですよ。でも「素の耳」でこの作品を聴くとかなり格好いい作品なのです。 |
Crescent City Christmas Card / Wynton Marsalis |
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ジャズの枠を越え万人が楽しめるクリスマス作品集であるところにウイントンの音楽性の確かさやミュージシャンシップの高さが認められる1作。キャスリン・バトルやジョン・ヘンドリックスの参加も効果的でウィントンのポピュラリティに感心させられる。
泣く子も黙るJazz界の学級委員長Wyntonのクリスマスアルバム、完璧なテクニック、優等生のメンバー。襟を正して聞くクリスマスソング。マジにクリスマスソングに取り組んでいる委員長恐るべし。聞いて楽しかったかって、アーノンクールのモーツアルト程には・・・・・・ 判断はあなたにお任せします |
The Final Comedown / Grant Green |
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グラント・グリーンの数あるアルバムの中でも、これは異色作といっていいだろう。71年に同名映画(監督オスカー・ウィリアムス、主演ビリー・ディー・ウィリアムス)のサウンドトラックとして録音したもので、グリーンにとってもブルーノート・レーベルにとっても最初の映画音楽だった。そのため同時期のファンク~R&B調の演奏とは趣ががらりと違い、どこか哀愁的な雰囲気を漂わせたサウンドだ。参加メンバーの中にリチャード・ティー、コーネル・デュプリー、ゴードン・エドワーズといったStuffのメンバーが参加しているのも興味深い。ほかにグラディ・テイト、ラルフ・マクドナルド、バーナード・プリティ・パーディ、さらにストリングス入りのオーケストラも加わっている。 |
Mobley's Message / Hank Mobley |
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ブルーノートのハンクモブレーもイイが、このPrestigeからの2作ーMobley's MessageとMobley's Second Messageーからのコンピレーション全11曲入り(後者から1曲オミットした)のお得用CDも侮れない。メンツは以下のとおり。Hank Mobley(ts)全曲参加,Jackie McLean(at)4曲目のみ,Doug Watkins(b)全曲,Kenny Dorham(ts)6曲〜11曲目,Donald Byrd(tp)1〜4曲目,Barry Harris(p)1〜5曲目,Walter Bishop(p)6〜11曲目。1956年7月20日及び27日の録音。
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Original Quartet 1952 / Art Pepper |
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1952年2月、LAのサーフクラブにおけるライヴ録音といえば、ザナドゥ盤『アーリー・ショー』『レイト・ショー』を思い浮かべるが、まさにそれと同じ時の録音。ペッパー抜き、ハンプトン・ホーズ・トリオの演奏も2曲。ペッパー初期の演奏が聴ける貴重な録音だ。
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チャーリー・クリスチャン派として登場したグリーンが、マクダフのオルガンとの共演によって、自分でも気づかぬ才能を開花させた初期の録音。ブルージィでソウルフルな魅力が味わえる。greenの録音デヴュー後間もなくの作品(1961年)。この頃のgreen、彼が最も強くcharlie parkerに影響を受けていた時代。とにかく全曲“流麗”である。mcduffのオルガン、al harewoodのドラムと一体になって、暗闇…あるのは、果てまで続くひと筋のオレンジ色のライト列のみ…の海峡トンネルを、滑るように疾走していく映像が浮かぶ。もちろんbarney kessel的な流麗ではないけれど、途中に切れ目があっても、すぐに次のラインへと横に流れ続けるバピッシュなラインがただただ“美しい”。 |
Blue Spirits / Freddie Hubbard |
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フレディの最高傑作でしょう 文句無しだよね。まあー 文句が有るとして フレディさんが 持てる才能 労力 時間を 最大限注ぎ込み 作り上げた労作である事に異論は無いでしょう? 今 聴いても 凄い作品だなぁと思う。スタジオを三日間も使ってるし ミュージシャンの入れ替えも有るし ブルーノートのバックアップも万全だったんだね。ところが これが 商業的には失敗してしまう…同時期のオリバー・ネルソン「ブルースの真実」は売れ、画期的な作品と評価され、皮肉にも「ストールン・モーメント」のフレディさんの ソロまで絶賛されてしまう。 |
Green Is Beautiful / Grant Green |
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ブルージィなギターとオルガン,俗っぽいホーン,そして元気いっぱいのラテン・パーカッション。ひとつ間違うと鼻つまみものだが,これがなんともいえず美味。ジェイムス・ブラウンの1,ビートルズの2など選曲も楽しい。庶民派のグリーンらしい作品。あまり明確な意図ってのは感じ取れず、全体的に俗っぽい一枚。ブルー・ミッチェルなんかは、こうゆう作品にはピッタリだなぁと感じる。カバー曲の「Ain't It Funky Now」と「A Day In The Life」なんかも、シンプルにストレートに仕上げている。余計なアプローチがないぶん素直に聞ける。秀逸なのは「Windjammer」だなぁ。コンガ、ボンゴをフィーチャーしたラテンテイストなジャズ・ファンクって感じかな。ミッチェルのリラックスしたプレイと、グリーンの極限にソリッドなカッティングの対比が何ともおもしろい。 |
No Problem / Sonny Rollins |
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70年代末、プチ停滞感におそわれていたロリンズが、再び調子を取り戻して来た一作。自身もそれを手応えとして感じ取ったのか、「ノー・プロブレム」とジャケで笑っている。サウンドの特徴は、なんといっても、ボビー・ハッチャーソンの参加だろう。彼のメタリックなバイブとロリンズの相性は滅法いい。これ1枚でコラボが終わったのが残念だ。また、80年代の録音としては、驚くほど音がスカスカしている。楽器と楽器の間にスペースがずいぶんあるのだ。しかし、これがまた逆に、新鮮な印象を与える。ギタリストとしてボビー・ブルームの選択も良かったと思うし、あまり評判の良くないボブ・クランショウのエレベーも、音色も含め、健闘していると思う。 |
Legendary Prestige Quintet Sessions / Miles Davis |
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マイルス・デイヴィスとジョン・コルトレーンのプレスティッジ時代のクインテットの全録音を収めた4枚組ボックス・セット。1955~58年録音盤。マイルスのソロを採譜した譜面を収録したCD-Extra仕様。 |
Panthalassa : The Remixes / Miles Davis |
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70'sエレクトリック マイルスのリミックス集。 |
Miles Davis & Quincy Jones Live At Montreux / Miles Davis |
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選曲、アレンジ、ソロ、アンサンブル、すべてが素晴らしいとしか言えません。Milesも最高のPerformanceを聴かせてくれます。とても死の3ヶ月前のプレイとは思えません。Kenny GarrettとWallace Roneyのソロも最高です。どなたかが言っておられる音質の問題もまったくありません。このアルバムは1994年Grammy賞の"Large Jazz Ensemble"部門を受賞しています。一番好きなのはブルーノート時代、それからクッキン、マイルストーン、カインド オブ ブルー、マイルス アヘッド、スケッチズ オブ スペイン、ESP,マイルス スマイルズ。正直、晩年の衰えたマイルスの音は痛々しく聴くのが辛かった。しかしこのモンタレーのマイルスは一瞬、時を戻すような輝きがあった。 |
Complete Live At Paul's Mall / Miles Davis |
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「On The Corner」時代ののライヴ。オフィシャル盤には「In Concert」があり、音質的には勝負にならないものの、あちらがやや大人しめの演奏に対し、こちらは熱気に溢れている。音はそれほど良くないのに、この妙に勢いのある演奏にマッチしてしまっているのがなんとも面白い。レジー・ルーカスのリズム・ギターと、地に足が着いていないカルロス・ガーネットのソプラノ・サックス、そして「On The Corner」には参加していないのに一番目立っているセドリック・ローソンのギュイーン、ウワーンというオルガンが渾然一体となってワイルドなファンキー・ミュージックを展開。もちろんマイルスもライヴではワー・ワーで切れ込み、なかなか楽しめる。これ以降、セドリック・ローソンのようなオルガンをマイルス自身が弾くようになるのは「これならオレでもできる」と思ったたからだろうか。 |
Memphis Jackson / Ray Brown |
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ヴァイブとベースの巨匠による双頭バンドの70年作。クルセイダーズのメンバーも参加し、フェンダー・ローズをフィーチャーしたサザン・ソウル風のファンキーなアンサンブルを繰り広げる。
レイ・ブラウンのコンボをバックに、ミルト・ジャクソンのヴァイブやエレピのサウンドが自由に泳ぐ楽しいアルバム。メンフィス録音ではないが、ファンキーでリズム的な魅力を多分に備えた隠れ名盤だ。 |
Illumination / Elvin Jones |
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ジョン・コルトレーン抜きのコルトレーン・バンドに,3人のホーン奏者がゲスト参加した実験作品。まるでトレーンの呪縛から逃れようとした作品のようだが,結局,通底するものは一緒。3管アンサンブルを介して,当時のジャズの潮流がリアルに伝わる。名義上はelvin jonesとjimmy garrisonの双頭であり、ピアノはmccoy。…という事は、まんまcoltraneのバックである。63年吹込み。しかし、フロントに来る3管が何とも凄い。prince lashaとsonny simmonsのタッグに、バリトンでcharles davisが加わるというもの。とにかく暑苦しい音がひしめいている。 |
Bird Song / Hampton Hawes |
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【初回生産限定盤】録音から40年を経て陽の目を見た作品。ホーズの全盛期である輝かしい50年代の演奏を堪能できる。3曲に参加したスコット・ラファロとの共演も貴重極まりない。 |
Mal Waldron / Mal Waldron |
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ジャッキー・マクリーンの哀愁を帯びたサックスでも有名な「レフト・アローン」の作者として、またピアニストとしても日本のファンに愛され続けたマル・ウォルドロン。これはそのマルと最後の7年をすごした“3361*BLACK”の伊藤秀治氏が、自ら所有する音源で構成した未発表ソロだ。晩年の日本ツアーにおいてマルが好んで弾いたという9曲と、上記の代表曲を収録。故人に「ありがとう」の気持ちを伝えようとする氏の意志が痛いほど伝わってくる。おなじみのスタンダードでも、ある時は淡々と、ある時は情感豊かに演奏していくマル。 |
Miles Davis vs. Thelonious Monk / Miles Davis |
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バイブがミルトなのだろうが目立っている。にも関わらずマイルスとモンクのコラボはどんなに時代が流れても素晴らしい。全曲素晴らしいが『WALKIN'』は特に必聴。マイルスを聴くにはこうした「少ない収録曲」をじっくり聴くに限る。COLOMBIAからいやというほどリリースされてきたBOXモノは当然嬉しいし揃えてしまうのだが、これがなかなか聴く時間がない。社会人は忙しいのである。小刻みにされたマイルスを聴くのが一番だと最近になって痛感する。
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1が1954年4月3日、2・3・5が1954年3月5日、4・6・7・8が1953年5月19日録音。つまり2・3・5は『ウォーキン』のB面(なつかし言葉だ・・・)と同じである。そして1953年のセッションにはミンガスが入っているのが見逃せない。表題曲『ブルー・ヘイズ』のブルージーな演奏もいいのだが、ぼくはやはり1953年セッションのミンガスとの演奏がこのアルバムでは好きだ。特にピアノで参加している『スムーチ』はミンガスのオリジナル。あまり調子が出ないマイルスではあるが、マイルス独特の美意識は随所に光り、忘れられない。
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Miles Davis & Horns / Miles Davis |
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面白い。ジャケも面白いのだが、それ以上に内容。楽曲構成。計算されたクール・ジャズから自由なフレージングのハード・バップへの進歩を聴かせる。移行する流れにおいて緩急織り交ざったコントラストが面白い。サイドマンにしても、まだ自身のバンドをレギュラー化していないので、多彩な交流が興味深い。代表作と呼ばれるものをじっくり聴き込んだ後、本作を手に取ればマイルスの成長過程における創造性の模索を感じれるはず。
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Young Man With a Horn / Miles Davis |
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この頃は、Milesにとってどん底の時期で仕事もあまりなく、おまけに麻薬におぼれ心身ともに万全の状態ではなかったにもかかわらず、パワーのある溌剌とした演奏を繰り広げています。Milesのトランペットは、荒削りながらただ者ではないオーラを発散しています。”Dear Old Stockholm”の名演は有名ですね。手持ちは、1999年に発売された東芝EMIの十インチの復刻盤です。
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Mobley's 2nd Message / Hank Mobley |
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ジャズ喫茶族から根強い支持を得ているマイルドなテナー奏者,ハンク・モブレーの代表作。ここでは,ケニー・ドーハムやバリー・ハリスらとともに,ビ・バップの伝統ある名曲を独自の解釈で再表現。ハード・バップならではの躍動感と構成美が光る作品。 |
The Love Connection / Freddie Hubbard |
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81年のマイルス・カムバック以降ジャズ・ファンになった自分にとって、フレディ・ハバードというのは、どうも食指をそそられない存在だ。年配のズージャ・ファンにはにらまれるかもしれないが...
マイルスが自伝などで指摘していたように、練習のし過ぎでオーラが消し飛んでしまったのかもしれない。とこう書くと、また、ウイントン・マルサリスと不毛の論争が始まってしまうかもしれないが...
いずれにしろ、コレではイカン!(?)と気を取り直して、世界初CD化となる本作にチャレンジしてみることにした。 |
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MALシリーズの端緒となった盤。各人のオリジナルがほとんどで、2
YESTERDAYSのみがスタンダード。先ずは、MALとはこんな人です、と提示した演奏である。ちなみに、MALには「度数、回数」という使い方があり、それに数字を付けるのは欧米では馴染みがあって、ニヤリとさせるのが狙いの筈。 |
Hampton Hawes Trio, Vol. 1 - The Trio / Hampton Hawes |
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粘りのある独特なタッチで、生き生きとした躍動感とダイナミズム溢れる彼のピアノは明るく、とても楽しい。モダン・ピアノの醍醐味を披露するピアノ・トリオの名盤。「アイ・ガット・リズム」を初めてこのアルバムで聴いたため、私は、当時、某スーパーのCMでよく流れていた、かわいらしい曲と同曲とは気づきませんでした。これ、ホンマの話。折りにふれ、取り出して聴いていますが、飽きないですね〜。リズミックで力強く、カラッと陽気な感じでいて美しい。正にピアノ・トリオの名演、スタンダードの宝庫。どれがいいかというと、「恋とはどんなものかしら」、「ソー・イン・ラヴ」…と、結局全曲挙げてしまいそうになりますが、「オール・ザ・シングス・ユー・アー」と「イージー・リヴィング」は、ピアノ・トリオの演奏としては、私はこれが最高だと思います |
Some Of My Best Friends Are ... The Piano Players / Ray Brown |
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このアルバム、題名のごとくREY
BROWNが日ごろ演奏を共にする5人のピアニストと演奏を楽しむ趣です。ピアニストは、よく競演しているのでしょう、(実際アルバムが多い)共通点があるようです。私が感じるのは、流麗にという事です。流麗の演奏を元に個性を感じます。
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