←前へ  次へ→    『当世念仏者無間地獄事』
(★312n)後
 
 0044 当世念仏者無間地獄事   (文永元年九月二二日  四三歳)
 
       安房の国・長狭郡・東条花房郷蓮華寺に於て浄円房に対して日蓮阿      闍梨之を註す。文永元年甲子九月二十二日。
  問うて日く、当世の念仏者無間地獄と云ふ事、其の故如何。答へて云はく、法然の選択に就いて云ふなり。
  問うて云はく、其の選択の意如何。答へて曰く、後鳥羽院の治天下を治む建仁年中、日本国に一の彗星出だせり。名を源空法然と曰ふ。選択一巻を記して六十余紙に及べり。科段を十六に分かつ。
 
平成新編御書 ―312n―