←前へ  次へ→    『三種教相事』
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 籖の七 四十二 に云はく「法華論の十七名の中の意は第十六を既に妙法蓮華と名づく。当に知るべし、諸名並びに是法華の異名なるのみ」と。末法灯明記 九 に云はく「破戒の僧を供すれば国に三災起こる。何に況んや無戒をや」と。又 七 云はく「末法に持戒有らば怪異なり。市に虎有るが如し。此誰か信ずべけん」と。顕戒論縁起に云はく「今より已後声聞の利益を受けず。自ら誓願して二百五十戒忽ちに捨て畢んぬ」文。文句の十 三十八 に云はく「色身変現を三昧と名づけ音声弁説を陀羅尼と名づく」文。
 
平成新編御書 ―80n―