←前へ  次へ→    『衣座室御書』
(★80n)後
 0012 衣座室御書  (正嘉元年  三六歳)
  法師品に云はく「薬王其れ法華経を読誦すること有らん者は、当に知るべし、是の人は仏 仏とは如来なり の荘厳を以て自ら荘厳するなり」と。
 
      戒聖行 円頓戒
 荘厳   定聖行 円頓定
      慧聖行 円頓慧
 
  玄義の四に云はく「文に云はく、如来荘厳而自荘厳とは、即ち円の聖行なり」と。法師品に云はく「如来の室に入り、如来の衣を著、如来の座に坐して、爾して乃し応に四衆の為に広く斯の経を説くべし」と。経釈に云はく「如来の室 梵行の中の慈悲喜なり とは一切衆生の中の大慈悲心是なり」と。玄義に云はく「如来の室とは即ち円の梵行なり」と。法師品に云はく「如来の衣とは柔和 嬰児行 忍辱 病行 の心是なり」と。玄義の四に云はく「如来の衣に二種あり。
 
平成新編御書 ―80n―