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選択形式で進めるスレIN型月板part06
- 1 名前:>>1ネタが思いつかなかったので流用(´・ω・`) :2006/06/06(火) 02:52:31
- ───時は来た。
世界の未来をかけた常人の戦いを始めよう。
貴方は選択を打破しようと決めた、ただの人間。
新たなネタを書き上げるべくこのスレへやってきたのだが、
『埋めたての呪い』によって書きこみを禁止されてしまった!
しかし宿命は待ってくれない。
悲嘆にくれる貴方の前に、以前の選択肢における矛盾がつきつけられた……!
気にしないなら14へ。改定するなら14へ進め。
「―――――――――、な」
何かが心に直接語りかけてくる。
あまりに古い言語の為。何を言っているかはまったく分からなかったのだが、
「な、なんてコトだ……! このスレは選択形式で進めるSSスレで、
なんだかこれで5スレ目で、その住人は展開を思い通りにできるだと……!!!!?」
とまあ、概要はおおむね掴めた。
- 2 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/06(火) 02:53:46
- ・書き手はトリップ必須
・選択は先に5名が選んだものに決定される
・コース/ルート、ないしはシナリオ名を併記
・書き始める人間はシナリオを占有するかリレーにするか書く
占有中のシナリオをリレー化した場合は後戻りできない
・採決中の選択肢が存在する状態で別シナリオの選択部分を投下する場合、
選択肢のシンボルが重ならないようにする
・選択肢でBADENDになった場合、文句は言わない
- 3 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/06(火) 02:57:12
- 1.甲
2.乙
3.丙
2で
- 4 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/06(火) 02:58:01
- 完結作品
『ライダールート』DEAD END
ttp://shin1999.fc2web.com/
『今夜はお赤飯です』END
ttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/sekihan/index.html
『Fate/MaskedRider』Ture END
ttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/rider/index.html
連載作品
『仮面ライダー蟹』
『月を穿つ』
『傭兵殺人貴』
『Fate for Live』
『難易度の高い月姫』
無題(静駆氏作)
『Fate/star light』
『桜の下に花の束』
『アヴェンジャーエミヤ』
『砂月姫』
選択形式で進めるスレIN型月板part05
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1141919424/l50
選択形式で進めるスレIN型月板part04
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1134547400.html
選択形式で進めるスレIN型月板part03
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1104132458.html
選択形式で進めるスレIN型月板part02
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1100685553.html
選択形式で進めるスレIN型月板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1094950062.html
保管庫
http://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html
- 5 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/06(火) 02:59:21
- 必要なものは物語を綴る書き手である。
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
自己顕示欲や名誉欲のない人間で、
彼は人の法よりも、スレッドの法を尊ぶ人間でなくてはならない。
いつか、そのような者にこのスレッドが出会えるだろうか?
必要なものは『選択肢を選ぶ5名以上の住人』である。
住人の選択は、物語を進める力があるからである。
必要なものは『テンプレートになるべきルール』である。
住民はルールを忘れないように、この言葉を考え作り
スレッドそのものにレスとして刻みつけておこう。
必要なものは『勇気』である。
書き手達は物語を語り終える『勇気』を持たなければならない。
綴られていく物語達は、5人の同じ選択者の意思を集めて吸収。
そこから『新しい未来』を生み出すであろう。
『生まれた未来』は次の選択肢を産む。更なる選択者の意思に沿って…
『物語』は住民を信頼し、住民は『物語』を知る。
- 6 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 02:47:28
- 流石バーボンだ、俺らの期待を裏切らない。
で、バーボンの人、更新まだー?wwwwwwwwwwwwww
- 7 名前:静駆 :2006/06/07(水) 04:53:37
- ('A`)やべぇ、死んでた。 ・・・あと三ヶ月ぐらい屍だわ。
社会人って大変なのな。
- 8 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 05:03:46
- 何かすげえ懐かしい名前を見た気がする。
- 9 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/06/07(水) 08:40:07
- うわっ、バーボン本当に1000getしちゃったよorz
前回書いた内容忘れたんで読み直してくるお(´・ω・`)
- 10 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/06/07(水) 08:54:50
- グチャリ
まるでトマトを潰すかの如く。
赤い地渋きを撒き散らし爆ぜる
まるで容赦は無かった。やはりあの選択は間違いだったようだ。
やあ (´・ω・`) ようこそ、タイガー道場へ。 このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この選択肢を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って このレスをつけたんだ。 じゃあ、注文を聞こうか。
1.continue 前回の選択肢から
2.最初から始める(既読スキップあり)
3.このままBAD ENDで丸投げ
- 11 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 09:34:32
- 1で
- 12 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 10:35:59
- ここで3と突っぱねてみる
- 13 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 10:43:43
- むろん1で。
- 14 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 11:21:04
- 1で
- 15 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 12:21:57
- ここは1でしょう
- 16 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/06/07(水) 13:02:57
- 3で
- 17 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 13:28:23
- ( ゚Д゚)1!
- 18 名前:バーボンの人 :2006/06/07(水) 13:29:48
- バーボン肺炎一歩手前で死んでるよ・・・。
更新はしたいと願ってる。
- 19 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 16:48:41
- 願うだけでは叶わない
- 20 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 21:24:15
- 3でいいんじゃまいか?
- 21 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 21:38:05
- 1
- 22 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 21:38:51
- っと、>>17で1決定だったのかorz
- 23 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/07(水) 21:45:20
- バーボン?バーボン!?バーボォォォォン!
- 24 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/08(木) 19:51:31
- >>18
こないだの作品が遺作にならないよう祈ってるよ。
っていうか、更新なんていいから治しとけw
- 25 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/10(土) 19:52:04
- その後、バーボンを見たものは居ない……
- 26 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/10(土) 19:55:13
- >>25
冗談でもそういうこと言うなよ。
縁起が悪いだろ。
- 27 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/10(土) 20:03:21
- ところで何時まで釣られ続ければいいんだ?
- 28 名前:バーボンの人 :2006/06/11(日) 01:20:26
- 明日のよさこいが終るまで待っててくれww
- 29 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/11(日) 03:15:39
- 鳥の無いバーボンに意味はあるんでしょうか。
- 30 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/11(日) 22:34:40
- そんなことより、聞いてくれよ、>>1よ。スレとはあんまり関係ないんだけどさ。
昨日、近所のパチ屋に行ったんです。パチ屋。
そしたらなんかヲタが小麦スロにいーっぱい入ってて通れないんです。
で、よく見たらなんか鼻息荒くて、「小麦タン萌え〜」とか「こよりちゃん(;´д`)ハァハァ」とかほざいてるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、小麦スロ如きで普段来てないパチ屋に来てんじゃねーよ、ボケが。
小麦スロだよ、小麦スロ。
なんか厨房連れとかもいるし。オフ集合して4人でパチ屋か。おめでてーな。
よーし拙者こよりタンに5万つぎ込んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、小麦のフィギュア一体分の金やるからその通路からどけと。
パチ屋ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
ビニール椅子の隣でフィーバーしてる奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、「エヴァスロにも逝こうぜ」とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、エヴァスロなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、エヴァスロだ。
お前は本当にエヴァスロで打ちたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、エヴァって言いたいだけちゃうんかと。
パチ屋通の俺から言わせてもらえば今、パチ屋通の間での最新流行はやっぱり、
北斗の拳、これだね。
北斗の拳ってのは単発が多めに入ってる。そん代わり連チャンが少なめ。これ。
で、アミバ様の弱さを暖かく見守る。これ、最強。
しかしこれを打ってると次から店員に小麦スロ打ってるヤツと同類にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、ゲーセンのスロやパチでも打ってなさいってこった。
- 31 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/12(月) 03:02:05
- >なんか厨房連れとかもいるし。オフ集合して4人でパチ屋か。おめでてーな。
コピペ改変にレスするのもアレなんだが…条例改正で18歳以下は店内に入れません。てゆーか店員に止められる。
エヴァスロは5号機の中では甘いしガンガン回せる。
あと北斗の拳は新作でハート様が出るとボーナス確定だからハート様にハァハァしてなさい。
- 32 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/12(月) 06:00:47
- 何このカオス。
ネタレスにマジレスいくない!
おんなじこと突っ込もうとしたけどさww
- 33 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/12(月) 18:11:01
- バーボンって蝦夷在住?
昨日の珍舞見てたら映ってたりしたん?
- 34 名前:バーボンの人 ◆ty.flsgVXw :2006/06/12(月) 23:22:13
- エヴァスロで今日14k勝った俺が来ましたよ。
俺はバリバリ蝦夷っ子っすよ。
テレビにはチラリと映ったらしい。微妙な中堅チームだからそんな映らないってw
そして今よさこいで酷使した体のために風邪ぶりかえしとるがな(´・ω・`)
- 35 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/12(月) 23:26:15
- じゃあバーボンで卵酒か。お大事に。
- 36 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/13(火) 01:39:59
- っていうか、言峰士郎が連載中作品の中に入ってない罠
なぁぁーーーぜぇぇぇぇ?
- 37 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/13(火) 02:32:09
- バーボン?バーボン!?バーボォォォォン!
- 38 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/13(火) 07:20:53
- バーボンが来るとスレが停滞するのは仕様ですか?w
- 39 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/13(火) 12:37:21
- これがバーボンの最後の言葉になると誰が予想できただろうか……
- 40 名前:バーボンの人 ◆ty.flsgVXw :2006/06/13(火) 23:03:30
- それはバーボンナイトが連載作品に入ってないからなんだぜ
- 41 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/14(水) 00:20:34
- 自虐はいいからバーボンの人更新マダー?(´・ω・`)
- 42 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/14(水) 07:38:06
- 更新するフリをして釣っているだけだと、なぜ気付かない!?
目を醒ませ、おまいら!
- 43 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/14(水) 10:45:04
- どんなときどんな釣りでも全力で吊られるのg(ry
- 44 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/14(水) 17:32:00
- がびっぱーというものさ
- 45 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/15(木) 13:26:53
- (=゚ω゚)ノ ---===≡≡≡ 卍 シュッ!
- 46 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/18(日) 00:00:28
- age
- 47 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/19(月) 02:41:34
- -=≡卍\(`・ω・´)ピタァ!
- 48 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/19(月) 14:05:02
- バーボン!2ちゃんが、2ちゃんがあああああぁ!!
バーボンに遭えないよ。・ ゚・。* 。 +゚。・.。* ゚ + 。・゚・(ノД`)
- 49 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/19(月) 19:55:25
- 時は動きダス
- 50 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/21(水) 23:37:39
- 誰かいねーのかよぉ(´・ω・`)
毎日来ても更新なくてサビシス
かといって新規に書く人もいないしなぁ…。
- 51 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/22(木) 13:44:38
- 俺書こうか?
- 52 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/22(木) 14:00:26
- 頼む
- 53 名前:ブロードウェイを目指して :2006/06/23(金) 03:01:07
- 「演劇………………ですか?」
「ハイ、そうですよ遠野君」
茶道室でお茶を飲みながら正面に座っているシエル先輩はいつものニコニコ顔でそう言っていた。
手にはもちろん、カレーパン。
何でも文化祭を目の前にせわしなくあっちこっち駆け回って生徒会顔負けの活動をしていたら、
いつのまにかそんな事を頼まれていたそうなのだ。
「でもよくよく考えればこんな事頼まれても一人でできるわけないんですよねー」
「ないんですよねー、って先輩。よくそんなのん気に言ってられますね」
話を詳しく聞くと、毎年演劇部員が唯一といっていいほどの晴れ舞台である文化祭で演じていたのだが、
今年から演劇部が人数があまりにもいないため廃部に近い状態なのだそうだ。
しかもいる部員も役者ではなく裏方。まったくもってどうしようもない。
「あら、大丈夫ですよ。何て言ったって遠野君が助けてくれるんですから」
「…………」
先輩、それは反則だ。そんな事言われたら何が何でもどうにかしなきゃいけないじゃないか。
「稽古する時間もありますから、早めにメンバーを集めて開始したいんでお手伝いお願いできますか?」
「はい…………って言いたいところなんでが、俺友達少ないんでまともな奴らが集まるかどうか……」
そう言いながら俺の頭の中で「友達」で引っかかる人間を思い出してみる。
乾有彦、以上。
……………………。
………………………………。
乾有彦、以上。
しまった、思わず二回も確認してしまった。
あんなオレンジ頭が取り柄の旅行マニアに何ができるんだろうか。
いや、できるような気がしないでもないがそれでも俺と先輩と有彦の三人で演劇なんてできるんだろうか。
「あ、その事なんですが。有志という事で一応校内でも募集もしてるんですが、今回は特別に部外者の参加も許可されているんで」
「え? っていう事はここの生徒じゃなくてもいいって事ですか?」
「ハイ。毎年恒例の舞台をなくすわけにはいきませんから。文化祭ですから多少の事も無理がききますし」
もしそれでも学校側が渋ったら私が暗示でも何でもかけてオッケーにしてみせますから、と
ちょっと物騒な言葉を付け加えてシエル先輩は満面の笑みを浮かべてみせた。
と、
――キーーーン、コーーーン、カーーーン、コーーーン
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り響く。
「さて、と。とりあえず一旦解散ですね。明日の昼休みにまたここで会議を開きましょう。
その時に演目やらメンバーやら決まっていればいいですね」
それは暗に決めてこいと言ってるのではないでしょうか、先輩。
「どっこいしょ」とでも言いそうな重い腰を上げて、先輩は手際よく湯飲み茶碗を片した。
「それでは遠野君、また明日。楽しみにしてますよ」
そんな事を言われた昼休みを終えてあっという間に放課後に。
さて、俺の探す当ては……
1.残ってる学生で誰か知り合いは……
2.繁華街で誰か居ないかな。
3.家に帰って考えよう。
- 54 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 03:02:00
- とりあえず2に一票
- 55 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 03:02:32
- 2
- 56 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 03:26:48
- じゃぁ俺も2。
- 57 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 04:03:14
- ひすこはの演劇がみたいので3.
つか新しいのktkr!
- 58 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/06/23(金) 07:46:16
- 1で!
さっちん♪さっちん♪(*´Д`)
- 59 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 09:55:18
- 1だな。だな。
- 60 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 11:10:46
- 舞台に出ることになってあたふたする翡翠が見たいので3
- 61 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 12:58:54
- 1で行きましょう
- 62 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 13:42:42
- 1:3
2:3
3:2
ということで3に一票
- 63 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 14:32:01
- じゃ3にイピョーウ
- 64 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 16:31:03
- 3に一票
- 65 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 16:32:49
- 3に決まりそうだから2に一票
- 66 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 17:49:41
- 3で決定しました。
- 67 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/23(金) 21:18:29
- 虹初挑戦で、しかも構想もままならないまま投下してしまった……orz
バーボンみたいに面白くないかもしれないが皆オラに勇気を分けてくれ!!
更新は今から頑張るんで皆よろしく待っててくれ。
- 68 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/23(金) 22:03:33
- 「さて、と……」
こうやっていても仕方ない。帰るんならさっさと屋敷に帰ろう。
俺は鞄を片手に正門へと向かった。
「あ、あの遠野君っ」
「え?」
正門を抜けようとした時、突然誰かが俺を呼び止める声が聞こえ、
俺は声のする方へと体を向けた。するとそこには、
「弓塚?」
「う、うん。遠野君、もしかして今帰るところ?」
「あぁ。弓塚は…………って聞かなくても同じだよな」
ツインテールの髪房を揺らしながら彼女は何が嬉しいのか、はにかみながら答えた。
「もし遠野君が嫌じゃなかったら途中まで一緒に帰ってもいいかな?」
「全然いいよ。そっちこそ俺なんかが一緒でいいの?」
「そっ、そんな事! こっちこそ夢みたいで!!
むしろ毎日学校行ったり帰ったりしてもいいくらいで!!」
「はぁ……そっか。じゃ、帰ろうか。あんまり遅いと暗くなるし」
俺はちょっと興奮気味の弓塚をわざと置いてくようにして俺は歩き出した。
ちょっと経ってから、後ろで弓塚のパタパタと追いかけてくる音が聞こえてきた。
そうして、二人並んで歩き始めたのだが、
「………………」
「………………」
何故だろう。さっきまで機嫌のよかった弓塚の空気がちょっとすねたような空気に変わってしまった。
何と言うか、「むー」とかうなりそうな、ちょっとなんだけど怒ってるような雰囲気で。
俺が何かしたのだろうか。
秋葉や琥珀さん達によく鈍いだのなんだの言われているのを思い出して俺は尚更不安になってしまった。
……………………。
………………………………。
……………………………………。
……………………………………やっぱ置いて歩いたのがいけなかったのかなぁ。
どこかでそれは違うぞ、という声が聞こえた気がしたが、自分ではこれ以上何かに気がつけない。
彼女は何か特別な事でも言ったのだろうか。皆目見当もつかない。
「…………」
「…………」
まずい。空気が重い。
ただでさえ帰りを誘ってくれたのに居心地の悪いまま別れるのはちょっとよろしくない。
何か話題はないか、話題は…………。
「あ」
そうだ。あるじゃないか。
つい先刻頼まれ、話の流れによっては助っ人の一人を確保できるかもしれないという格好の話題が。
問題は聞いてくれても引き受けてくれるかは分からない、という点においてのみだが。
俺の記憶によると、あんまり弓塚って目立たないようにしてる感があるからなぁ…………。
それでも、駄目で元々。
俺は…………。
1.演劇の話を切り出す
2.切り出さない
- 69 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 22:05:29
- フツーに1で
- 70 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 22:42:13
- あえて2。
- 71 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 22:58:13
- 勿論1だ
- 72 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/23(金) 23:39:32
- 遠野家のメンバーに焦点が当たると思いきや、意外な展開だな。
勿論、1
- 73 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/24(土) 00:32:40
- ま、流れ的に1。
- 74 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/24(土) 00:42:40
- 悩むまでもなく1で決定
- 75 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/06/24(土) 06:45:00
- 1で逝くぜ!
(*´Д`)さっち〜ん
- 76 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/25(日) 03:15:07
- 「なぁ、弓塚って演劇に興味あったりする?」
自分でも唐突だな、と思う。
「えっ? いきなりどうしたの遠野君」
当然彼女も動揺した。弓塚はついさっきまで自分を忘れたかのようにぱっと表情を変えた。
「シエル先輩に頼まれたんだ。毎年文化祭でやってる劇、知ってる? それの助っ人を探してるんだ」
「そうなんだ……。助っ人って、もしかして部員いないの?」
「いるにはいるんだけど全員が裏方らしくてさ、役者やってた人はもう引退したらしくて」
俺はため息まじりに応えた。やっぱりこう考えると無茶な頼みを引き受けたような……。
「で、今は一人でも多くやってくれる人を集めたいんだ。弓塚は……役者とかやってみたいとかそういうのある?」
「う〜ん、劇なんて小学校以来だからなぁ…………」
困惑気味の弓塚は首を傾げてしばし黙考した。と、
「遠野君は出るの?」
「え? 俺?」
思わぬ問いに今度は俺が思案せざるを得なくなった。
シエル先輩の事だ、やはり俺もステージの上に立つ事になるのだろうか。
………………というか絶対立つんだろうな。先輩なら強引にでも役に入れそうだ。
「……出ると思うよ」
俺はステージ上での自分の大根役者ぶりを想像してやや意気消沈しながら言った。
「そっか…………じゃあ私も協力しようかな」
「え? 本当?」
「うん。遠野君が困ってるんだもん」
「ありがとう弓塚。恩に着るよ」
俺はその後も何度も何度も弓塚に礼の言葉を言った。
別れ際に「本当、遠野君って何にも気づいてくれないんだね」と言われ、
俺はまたもや彼女の機嫌を損ねてしまったのかと不安になったが、
そう言う弓塚の顔は紛れも無く笑っていたので、俺はとりあえず安心して屋敷へと足を運んだ。
* * *
「お帰りなさいませ、志貴様」
「ただいま翡翠。今日も出迎え悪いな」
「いえ、志貴様のお見送りとお出迎えが私の仕事ですので」
玄関先で相変わらずといったいつもの会話をこなす。
「あら志貴さん、今帰ってきたところですかー?」
「あ、琥珀さん。ただいまです」
「はい、お帰りなさいませ」
屋敷の奥からからパタパタとやってくる割烹着姿の琥珀さんが笑顔で翡翠の隣に立つ。
「志貴様、お風呂の準備ができていますがいかがなさいますか?」
「そうだな……すぐ入ろうかな」
「今から急いで夕食の支度をするんでゆっくり入ってきてください、志貴さん」
「ん、じゃあそうさせてもらうよ」
俺は二人に見送られて一旦自分の部屋へと入浴の準備をしようとした時背後から、
「あら、私には何もなしにどこへ行くんですか、兄さん?」
「………………秋葉」
突然背中から嫌な汗が噴き出てくる。
マテマテマテマテ。
ダメダ、ニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロ。
いや、なぜ逃げる必要がある。目の前で長く美しい髪の先が紅くなりかけている彼女は
正真正銘自分の妹であるというのに一体何の恐怖があるというのだろうか。
「兄さんには私との関係を今一度再確認してもらう機会があるようですね……」
だから何故そこで髪を真っ赤にする必要があるのだマイシスター。
「いや、その……何だ、秋葉。いつからいたんだ?」
「琥珀の後ろにずっといましたが、他の所に別の私がいましたか?」
「あ…………そ、そうだったんだ」
ちょ、琥珀さん。翡翠までフェードアウトしないでお願い戻ってきてプリーズ!
「に・い・さ・ん」
「はい」
今の言葉には何か呪詛でも込められていたのだろうか、金縛りにあったかのように背筋を伸ばして軍人張りの直立する。
「私が言いたい事はただ一つです。本当はもっとあるのですがそれは夕食の時にでも取っておきましょう」
「…………」
「『おかえりなさい』、兄さん」
「………………………………ただいま、秋葉」
俺の言葉を聞き終えると秋葉は表面上は(まさに表現通りに)満面の笑みを浮かべてくるりと踵を返して
何事も無かったかのように髪の色を戻してスタスタと自分の部屋へと戻っていった。
「……ふぅ」
死ぬかと思った。
でも、今日の晩飯はいつも以上に食べづらくなりそうだなぁ…………。
- 77 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/26(月) 01:21:47
「できません」
秋葉にも演劇の件を誘ってみて見事にきっぱりと断られた夕食中。
ちなみにその前にはこってりとドロドロとした秋葉の小言が俺の腹を満たしてくれて予想通り食事は喉が通らなかった。
「残念ながら私はそれほど暇じゃありません。誰かさんのせいで登校が大変だったり、
屋敷に戻ってからも当主としての仕事もあるのにそのような事などしている時間などありません」
「そうか……」
「ハイ。ですから他を当たってください。何ならどこかの劇団を雇いましょうか?」
「いや、さすがにそれは。そこまでやっちゃうともう文化祭じゃないだろ」
ちょっと大袈裟な秋葉の申し出を俺はやんわりと断った。
「そうですか……なら翡翠と琥珀はどうですか? 二人増えれば少しは違うでしょう」
「秋葉様っ」
俺より先に後ろにいた翡翠が反応する。上半身だけ振り返って見ると、翡翠は慌てた様子で身を乗り出していた。
「あら、雇い主に何か物言いかしら? 翡翠」
「うっ……」
秋葉の言葉に詰まってしまった翡翠。それを見て向こう側にいる秋葉と琥珀さんはわずかに口の端を持ち上げている。
「でも秋葉、そうなると昼間は屋敷に誰もいなくなるぞ? さすがにそれはまずいだろ」
「文化祭が終わるまでの間だけ別の家政婦を雇えば済むことです。
それに、二人も夜には帰ってくるのだから夜の業務は問題ないはずです」
「二人がそれでいいならいいんだけど……二人はやってくれる?」
「もっちろんですよー。楽しみですねー」
「……仕方ありません」
二人の表情があまりにも対照的過ぎたので俺は苦笑いをするしかなかった。
「ねぇ志貴さん。どんな劇をやるんですか?」
「あぁ、そういえばそれも考えておいて欲しいって言ってたな」
すっかり忘れてた。部屋に戻ったらそれも考えなければならない。
「もし恋愛物とかでしたらキスシーンとかやるんですかね?」
「!!」
「ん? 秋葉、どうした?」
「……いえ、何も」
琥珀さんの発言に何やらビクッと過剰に反応する妹。しかし秋葉は何も教えてくれなかった。
「もしあったら私頑張ってヒロインの座を奪い取ってみせますよー」
「アハハ、さすがに本当にキスはないんじゃないかなぁ」
「………………」
俺の話も半分に、チラチラと秋葉の顔色を窺っている琥珀さん。
心なしかナイフとフォークを持っている秋葉の手が震えているように見えるのは気のせいだろうか。何かボソボソ言って
るし。
「あの、秋葉?」
「ですから何でもないと言っています、兄さん」
「そうじゃなくて。そんなに細切れにするもんじゃないぞ、ステーキって」
そう言って秋葉の前にある皿に載っているサイコロよりも小さく刻まれたステーキを指差した。
「………………っ」
眉をひそめて肉の残骸をしばらく見つめ、「琥珀、これはもう下げていいわ」と一言だけ言ってまたもや何か
考え事をしたような顔で何か呟いていた。
もしかして秋葉も心変わりしてやりたくなったのかな?
俺は…………
1.「やっぱり劇、やりたくなった?」と聞く
2.「生理か?」と聞く
3. 秋葉を無視して琥珀さん達と演劇の話をする
- 78 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 01:32:54
- 唐変木な2。
- 79 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 02:07:01
- ののしられたいので2
- 80 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 02:43:02
- 血が見たいから2で
- 81 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 03:04:09
- 何か死にそうだけど2で
- 82 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 03:14:05
- ここはあえて3で
- 83 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 04:27:59
- 色々赤くなりそうな2で決定
- 84 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 08:56:20
- うわ、普通に読み物としておもしれぇ…
選択肢には、参加できませんでしたが楽しみに待ってます。
- 85 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/26(月) 11:32:01
- >>84
果てしなくdクス。そう言ってくれるとすごく嬉しいぜ!!
そう言った感想をくれるとターボで頑張るからこれからも頼む。
他の所に投稿しているものを放置してまで書いている甲斐があるもんだw
うまくいったら今日の夕方に投下できるから皆待っててくれ。できなかったらまた深夜になるが……orz
バイトが大変なんだわ。
- 86 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 12:45:12
- すげえ……この作家落ちながら書いてるぜ
- 87 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/26(月) 14:10:10
「どうした秋葉、生理か?」
「…………」
「…………」
ピィィィィン、と張り詰めた空気がこの部屋を……というか俺を支配する。
うん。やっぱりこれは死亡エンドだったのかな?
「フフフフフ……」
あ、何か秋葉が笑ってる。
「そうですか……そういう事ですか」
しかも納得してるよ。
「分かりました。私もその演劇とやらに参加しましょう」
「……………………………………え?」
貴方殺します宣言じゃなくて? 参加の決意表明?
「どうしました兄さん? 私の顔に何かついてますか?」
「いや、そうじゃなくて……さっきの聞いて何とも思ってないのか?」
「さっき? 先ほどの料理は下げてそれで終わりですが」
「…………ほっ」
俺は大きくため息をついた。よかった、気がついてなかったみたいだ。
「では兄さん。私は仕事が残っているので失礼します、おやすみなさい」
* * *
「……疲れた」
秋葉達と別れてから部屋に戻り、すぐにベッドに飛び込んだ。
天井をぼんやりと見つめながら今日の成果を確認した。
言いだしっぺのシエル先輩、それに俺。参加してくれるという人は
有彦(おそらく)、弓塚、秋葉、それに翡翠と琥珀さん。
「七人かぁ……」
そういえば劇って何人くらいがちょうどいいんだろう。多いような少ないような、
いまいち分からないな。それに男って俺と有彦しかいないじゃないか。
「やっほー、志貴ー。元気だった〜?」
「………………アルクェイド。窓から入ってくるなって言ってるだろ」
「だってぇ、門から入ろうとしても妹とかあのメイドとかがうるさいでしょ?
あたしだって一応気を遣ってるのよ」
「はいはい。俺にはあまり気を遣ってくれないけどな」
そう言って首だけ起こしていたのをもう一度ボフッとベッドに沈ませる。
「ねぇそれより志貴〜、絵本読んでよ」
「あ? 何言ってるんだよお前。いきなりどうしたんだよ?」
「いいじゃない、人間って寝る前にこういうの読んでくれるんでしょ?」
「子供相手にだけどな」
どこから取り出したのか、それは表紙が彩り鮮やかにデザインされた十五センチ四方の絵本だった。
その絵本のタイトルは……
1.「かぐや姫」だった
2.「ロミオとジュリエット」だった
3.「白雪姫」だった
- 88 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 14:13:02
- 月姫だから1。
- 89 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 15:24:52
- 1で!
- 90 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 15:37:44
- アルクェイドがかぐや役やるのもいろんな意味で面白そう……と思ったので1!
- 91 名前:90 :2006/06/26(月) 15:38:38
- sage忘れゴメンナサイorz
- 92 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 18:35:27
- 3は、なんとなくロアのことを思い出しそうな気がするので、
1で
- 93 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 20:03:23
- こんな女ばっかだったらかぐや姫は志貴で逆プロポーズかと
1で
- 94 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/26(月) 21:18:17
- 月からのお迎えを、自ら蹴散らすアルクェイドを幻視したので1
- 95 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/27(火) 01:20:08
- 気になるんで一応確認しときたいんだが、
>>51はブロードウェイの人なのか?
- 96 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/27(火) 13:37:09
- >>95
>>51は俺です。バーボンが更新されなくてグダグダな流れになってたし
前から虹を書いてみたくて前も言ったように構想もあまり考えずにノリで投下した感じです。
にしても俺の出す選択肢あまりにもワンサイドになっちまうな。自分的にうまくいったと思えるのは最初だけだよ……。
ネタ選択肢を入れてもうまく処理できる自信ないしなぁ……(´・ω・`)
頑張って続き書いてきます。
- 97 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/27(火) 15:55:23
- むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんとおばあさんは仲よく暮らしていました。
ある日のこと、おじいさんはいつも行っている竹林で竹を取ろうとすると、一本の竹がキラキラとかがやいていました。
おじいさんが光っている竹を切ってみると、中から何とも小さなかわいい女の子があらわれました。
おじいさんはおどろいてその女の子を家に連れて帰っておばあさんに世話をさせました。
女の子を育てるようになってからおじいさんが竹を取りに行くとおなじように中が光っている竹を
何度も見かけるようになりました。そのたびにおじいさんはその竹を切ってみると、中からたくさんの金が
入っていておじいさんはそれを家に持って帰っておじいさんの家はお金持ちになりました。
ふしぎなことに女の子はあっというまに一人前の姿に成長し、
おじいさんたちはあれこれと女の子に着物を着せたりして名前もかぐや姫と名づけました。
かぐや姫のウワサを聞いて結婚を申し出る男がたくさんあらわれました。そのたびにかぐや姫は断りましたが、
中でも五人の貴公子はとくに熱心で、かぐや姫はそれぞれに難題をあたえました。
「つばめの子安貝、火ねずみのはごろも、龍が持つ玉、お釈迦様の鉢、不死となるための枝を持って来たならば、
私はその人と結婚するだろう」とかぐや姫は言いました。
貴公子達はがんばりましたが、誰もかぐや姫のいうものを持ってくることはできませんでした。
やがて、かぐや姫のウワサは帝にまでおよんで、帝みずからかぐや姫会いに来ました。一目見ると帝はすぐに求婚しました。
それでもかぐや姫は求婚を受けようとしませんでした。
八月のある夜、かぐや姫は縁側に座って夜にうかんでいる月を見て泣いていました。
おじいさんとおばあさんが尋ねると、
「今まで隠していてすいません。私は月の都の者なのです。前世の宿命でこれまでこの地で暮らしていましたが
もう帰らなければなりません。次の満月の夜に月の国から迎えがやってくるのです」
おじいさんとおばあさんはそれを聞いて帝にお願いすると、おおぜいの兵士が満月の夜にかぐや姫のいる家の周りを守りました。
けれど、天からやってくる月の国の人達に兵士はおびえてしまい、かぐや姫はおじいさんとおばあさんに
不老不死の壺と二人に宛てた手紙を最後にかぐや姫は月の国へと帰ってしまいました。
「手紙と壺は月の国に一番近いと言われた駿河の山の頂上で燃やされ、その煙は今でも雲の中へ立ち上っている、
そう言い伝えられています…………。おわり」
「ふ〜ん」
パタン、といい音をさせて本閉じる俺を見ているアルクェイドは、眠そうでもないのにベッドに潜り込んで話を聞いていた。
「何だよ、じっと人の顔見て」
「ん? 途中から何だか真剣に読んでるな〜と思って」
「そ、そうだったか? 自分ではそんな風に思ってなかったけど」
俺はそう言ってもう一度絵本の表紙を見やる。確かに色々と思うところがあったのは事実だ。
「定番なような気もするけど、こういうのもいいのかもな……」
ある意味最大の関門であった演目の選定もこれでいけそうな気がしてきた。
「志貴志貴ぃ、何の話?」
「今度学校の文化祭で劇をする事になってたんだ。何にも決まってない状態だったけど多分これで決まりだ」
「それって、もしかしてあたしのおかげ?」
「あぁ、ありがとうアルクェイド。そうだ、お前もやってみるか、劇?」
「え、いいの? いっつも学校に来るなって言ってるのに」
「授業中に来なければ俺だって何も言わないよ。それに練習とかは放課後だし、今回は部外者も参加オーケーなんだ」
「やったー! これで志貴と一緒にいれる時間がもっと増えるのね。あたし、頑張っちゃうから」
「ハハ……ほどほどに頼むよ。それじゃ、俺はそろそろ寝るから」
「うん分かった! じゃあ志貴また明日〜!!」
こいつの事だからちょっとの事で大道具とかを簡単に壊しそうで恐いな……。そんな事を思いながら俺はアルクェイドを見送った。
とにかくこれで八人集まった。とりあえず明日これでシエル先輩に報告しよう。そして俺は床に就いた。
- 98 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/29(木) 03:19:33
- 真っ黒な海を泳いでるような感覚。これが夢だと認識するのにそう時間はかからなかった。
波に任せて漂っていると、ドアが俺の目の前に現れた。気がつくと俺は自分の足でしっかりとバランスを取っていた。
僅かな逡巡の後、俺はドアノブを握って一気に扉を開く。
するとそこには……
「やあ(´・ω・`) ようこそ、バーボンハウスへ」
「何か…………嫌な夢見たな」
珍しく翡翠に起こされる事無く俺は上半身を起こす。目は覚めたのだが気分は最悪といってもいい。
何がバーボンだ。俺は酒なんか飲めないっていうのに。
さて、馬鹿みたいな夢なんかさっさと忘れて着替えて学校に行くか。シエル先輩に昨日の成果を報告しないとな。
* * *
で、昼休み。昨日のように二人で茶をすすりながらこれからの話をした。
ただ、昨日と違って先輩の表情は昨日のそれとは違った。その理由として……
「遠野君の妹さんにあのあーぱーが参加するのですか…………」
「あ、やっぱりまずかったですか?」
そう。この三人、どこをどうやっても顔を合わせれば今にも殺し合いが始まりそうな空気になるのを今更ながら思い出した。
まったく、何だって仲よくできないのだろうか。
「いえ、遠野君に人選を任せたのは他ならぬ私ですから。これも神の御意思でしょう」
そう言いながらもがっくりと肩を落とす先輩。やっぱり悪い事をしたのかもしれない。
「まぁ人が揃っただけでもよしとしましょう。でも遠野君、本当にかぐや姫をやるのだったら一つ問題があります」
「え? 何です?」
「配役ですよ。設定上ではかぐや姫とおばあさんを除いてすべてが男役なんです。女ばかりでは配役にムリがあるんじゃないですか?」
「あ、そうか…………考えてなかった」
今更そんな事に気がついて今度は俺が落胆する番だった。
「でもそれは女性が男役を演じればいいのではないのですか、兄さん?」
「まぁそれでも無理は無い事は…………って秋葉!?」
「ハイ、何ですか兄さん」
浅上に行っている我が妹が平然とした顔で俺の横で正座をしている。さすがのシエル先輩も目をまん丸にして
手に持っていたカレーパンを落としそうになっていた。
「何でお前がここにいるんだよ」
「遠野の当主としてやると言った事には最大限の努力は惜しみませんから」
答えのようなそうでないような答えで話を逸らし、秋葉は会話の主導権を握った。
「かぐや姫のキャストはかぐや姫にその両親となる年老いた夫婦、それに五人の貴公子、そして帝です。
私の考えとしてはかぐや姫になれなかった女性が残りの配役を担うというものですが…どうでしょうか、先輩?」
秋葉は挑戦するような、否、勝ち誇ったような目で先輩を睨みつけた。
「なるほど……そういう事ですか。『こんなメンバー如きで主役も張れない女』は余程の格下ってことですか」
「そういう事です。まぁ誰の事を言ってるのかは分かりませんがね……」
「あぁ、そうなんですか……ウフフフフフ」
フッフッフ……と不敵な笑みを湛えて二人して何やらメラメラとやる気を燃え上がらせている。
「あ、そういえばそれでもまだメンバーが一人足りないよな。最悪一人二役ってのも考えられるけど」
今いる人数八人に対して九人分のキャスト。これではどうしようもない。
「それにもぬかりはありません。こういう事もあろうかと声をかけておいた人がいるのです」
俺の呟きに反応して更に鼻高々となる秋葉。我が妹ながらやる時は抜かりないな。
「もうすでに呼んでいます。入ってきなさい」
そう言ってガラガラと茶道室の入り口が開かれる。
ドアに立っていたのは…………。
1.レンだった
2.晶ちゃんだった
3.シオンだった
4.むしろ三人全員が立っていた
- 99 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 03:23:36
- 4で行くしかないでしょ!
- 100 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 06:17:19
- 3で。
- 101 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 06:23:14
- 4
- 102 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 06:25:55
- 2以外に有るまいて
- 103 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 07:49:42
- 4だな。作者さんの負担は増すだろうがw
- 104 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 09:13:28
- わざわざこんな選択肢を入れるとは、
選んでくれと言ってると解釈して4だなw
- 105 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 09:46:54
- またワンサイドじゃブロ(ryさんがガッカリしそうだから4で……って、あれ?
- 106 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/29(木) 12:32:55
- やはり4で決定か……段々このSSに選択肢入れてる意味が見出せなくなってきたw
しかもこれで参加メンバーがキャストより多くなっちまったorz 打開策を考えなければ…………(´・ω・`)
今日はバイト休みでダラダラしてるから深夜に更新はないと思う
そんなだから投票に参加できない人とかいるかもしれないと考えるとちょっと悪い気がするな……
ど う せ ワ ン サ イ ド だ が な
- 107 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 12:39:25
- 選択肢が潔すぎなブロードウェイの人に乾杯
- 108 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 12:40:45
- かぐや姫の成長に合わせたキャスティングにすれば問題無。
前期→レン
中期→晶
後期→シオンってなかんじで。
三人一役で解決w
- 109 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 13:16:00
- >>108
お前あたまいいな
- 110 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 14:55:43
- あれ? これってむしろ志貴がかぐや姫でゲヒュゴフン
- 111 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 14:59:07
- >>110
それだ!
それが一番かどが立たん気がする。
- 112 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 15:53:36
- >>110
デフォでそれだと思ってた俺
- 113 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/06/29(木) 16:28:52
- >>108
レンを初期のかぐや姫にする案はあったが、他の二人まで姫役に回すという発想は無かったww
>>112
そのデフォはあまりにも当たり前すぎると思って使う気はない俺
海行ってきました。潮の匂いがまだ服に残ってるww
今から更新書くけど選択肢は出来ないかもしれんが皆待っててくれ
- 114 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 18:56:20
- >>111
貴族間で恐ろしい足のひっぱりあいが勃発
- 115 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 19:40:11
- むしろ志貴とアルクェイドがお爺さんお婆さん役で月の使者を蹴散らすバトルものに(ry
- 116 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/06/29(木) 21:46:23
- 「な………………」
俺は何もかもの予想を裏切って現れた『三人』の姿を見て驚愕する。
まず「こういう事もあろうかと……」と言って呼んできたのだから普通一人だけ来るのだと思うだろう。
それがどうだ、ドアに立っているのはどう数えても三人の姿がある。
まず一人。いつものように鮮やかで腰以上に伸ばされた紫の髪を結い上げてどこか場違いだという表情を見せている彼女、
シオン・エルトナム・アトラシア。俺達に見られてるのが恥ずかしそうのか、両手につけられたエーテライトをカチャカチャと弄んでいる。
シオンの後ろに隠れるように俺をまっすぐ見つめてくる真っ黒な服に身を包んだ小さな影はレン。
そして最後は秋葉と同じ制服を着た、ハキハキと元気な笑顔を見せている晶ちゃんが立っていた。
「こんにちは、志貴」
「シオン、どうして……」
「秋葉に頼まれたのです。聞けばさつきも参加するようなので私も微力ながら力添えをしようと思ったのです」
「そっか……で、レンはどうしてここに?」
「………………」
相変わらず俺の目を見つめるだけで何も話してくれない。と、秋葉が
「朝食の時に私と兄さんが話をしていたのを聞いてついてきたんです。私が呼んだのはシオンだけです」
「え…………じゃあ晶ちゃんは」
「はい! あの、お兄さんが劇に出るという事を先輩から聞いて私も何かできないかなと思いましてっ!!」
元気に頬をわずかに染めて応えてくれる晶ちゃん。なんだかとても嬉しそうだ。
「えっと、とにかく…………三人とも今回の演劇に参加するって事でいいのかな?」
「構いません」「ハイッ!」「(コク)」
三者三様の返事を聞いて俺は心の中で密かに感謝をした。
「よし、じゃあ放課後から早速活動を始めようか」
俺の言葉で昼休みの会議は終わり、各々の教室やらに戻った。
にしても今から浅上に戻って放課後にまたココに戻ってくるのだろうか、あの二人は。疑問である。
そうして時間は飛んで放課後へ。机や椅子を廊下に出してすっきりした教室には今まで誘ったメンバーがずらりと並んでいた。
さて、まずやらなければならない事は…………。
1.配役を決めないと始まらない。皆で相談しよう
2.まず皆の演技を見てから配役を決めよう。まずは小手調べから
3.とりあえず顔見せだけでいいかな? 今日は適当に自己紹介をして解散しよう
- 117 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 21:48:22
- ちょっと悩むが2で
- 118 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 21:54:33
- いいや 1 だろう。
- 119 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 22:58:16
- ううむ3でどうだ
- 120 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 23:03:56
- まぁ、とりあえず 3
- 121 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/29(木) 23:41:16
- 2だな。
学生、当主、志貴の妹と様々な顔を持つ秋葉の演技が見もの。
- 122 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 00:25:43
- 2かな。
脚本とか演出とかに収まる晶ちゃんとかどうよ。
- 123 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 01:13:27
- 2でいこう。
- 124 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 01:21:26
- 3がいいな
- 125 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 02:16:53
- ここは2でしょ。
- 126 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 11:25:43
- 2で決定か。皆の演技がどれほどのものか楽しみだな。
ところで、もうそろそろブロードウェイも保管されるのか?
- 127 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/06/30(金) 19:16:31
- 保管されるかより、完結されるかが心配な今日この頃……
- 128 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/01(土) 01:34:07
- バイトから帰ってきました。
>>127だけじゃなく俺も不安です。一応今は書き物はコレに絞ってるけど、いつネタが切れるか分からんからなぁ……
下手に保管されて未完のままずっと残るのも嫌だし。
これから続編書くけどいつになるかは分からないから皆でバーボンの話でもして気長に待っててくれ。
- 129 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 01:40:02
- じゃあお言葉に甘えて、
バーボン!カムバーック!
- 130 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/01(土) 03:45:16
- 「よし。それじゃあ……」
俺はパン、と手を叩いて皆の意識を注目させた。
「軽く体を動かしてからちょっと皆の実力を見てみようか。…………と、その前に晶ちゃん」
「あ、ハイハ〜イ。えっとですね、僭越ながらこの瀬尾晶が今回の劇であるかぐや姫の演出を担当することになりました、
どうかよろしくお願いしますっ!」
一息でそう言い終えると晶ちゃんは勢いよく頭を下げてあわや転びそうになる。そんな中ちらほらと拍手が送られた。
この話はココに来る前に晶ちゃんが自ら志願してきたのだ。何でも晶ちゃんは何かの創作活動をしているようで、
演出の似たような事ならできるとの事で俺がお願いした、という流れだ。
「そんな訳で今後は晶ちゃんが中心となって稽古する事になるんだけど、皆賛成してくれるかな?」
ざっと皆の反応を見てみる。頷く面々こそいるが反対するような者はいない。俺は密かに安堵のため息をついた。
「それでですね、みなさん気になっている配役決めなんですが、これからやるエチュード……あ、簡単にいうと
即興のお芝居なんですが、それを何人かのグループになってやってもらいます。それを見てから皆さんに誰がどの役を
やって欲しいか投票してもらいます」
「投票って……瀬尾、そういうのは演出家のあなたが決めるんじゃないの?」
晶ちゃんの提案が意外だったのか、秋葉が質問してきた。
「文化祭なんですしみんなで決めるのがいいと思うんです。私は意見が衝突した時とかにまとめる雑用係みたいに
思ってくれればいいです。基本はみんなで、です。さすがに演出なんで多少の劇の注文くらいはしますが」
「そう……分かったわ」
と、秋葉は神妙に頷いて納得して退いた。
「それじゃあそうですね……三つくらいのグループになってくれますか? グループのメンバーは自由で構いません」
「ねぇねぇ翡翠ちゃん、一緒にやらない?」
「はい。姉さんが暴走しないように見張らないといけませんからね」
「シエル先輩、俺と一緒にやりませんか?」
「乾君ですか…………えぇ、いいですよ」
「先輩、その間は何ですか?」
各々声をかけてかけられてグループが形成されていく。
「何かいちいち面倒ねー。レン、とりあえず一緒にやろっか?」
「…………(コク)」
「ねぇシオン、一緒にそのエチュードっていうのやらない?」
「えぇ喜んで。さつき、よければ秋葉も誘って構いませんか?」
「うん。全然オッケーだよ」
「……まぁこのままだとあぶれてしまいますからね」
そんなこんなでそろそろ俺もどこかに入らなければならない。正直わざわざ自分の無様な姿を見せるのどうかと思うがしょうがない。
さっさと決めてしまおう。俺は……
1.翡翠と琥珀さんに声をかける
2.有彦とシエル先輩に声をかける
3.アルクェイドとレンに声をかける
4.秋葉達のグループに声をかける
- 131 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 03:50:26
- うーん、3にしようか。
3に一票。
- 132 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 08:20:33
- 3だな。
- 133 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 08:20:47
- 1
「タナトスの花」風な構成を期待する。( ´∀`)ゞ ビシッ!
- 134 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 09:29:54
- 4で。
- 135 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 09:43:36
- 難しい選択肢だが……言いだしっぺのシエル先輩に付き合うという事で2
- 136 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 10:05:06
- ヤカンヅル+イヌイダケの再来
という事で2
- 137 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 11:09:24
- この話のメインはシエル先輩だと固く信じる俺は2を選ぶ。
- 138 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 12:18:02
- まあ、ここは2だよね
- 139 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 12:25:38
- 瀬尾晶が演出と聞いて、志貴×有彦が思い浮かんだんだが((;゚Д゚))ガクブル
- 140 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 12:25:42
- 3をサポート
- 141 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 12:29:44
- >>129
返事がない、ただのしかばn(ry
- 142 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 14:14:52
- 3に一票!
- 143 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 18:34:50
- >>139
合体するとぶんぶくちゃがまになるお
- 144 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 22:39:20
- 2、2!
- 145 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 23:11:36
- ならば3だ。本能に従って、な。
- 146 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/01(土) 23:15:51
- 135、136、137、138、144
すでに2で決定されているな
- 147 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 00:05:49
- いつもの学校組だな。
- 148 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/02(日) 03:14:00
- 「有彦ー、俺も混ぜてくれよ」
「遠野君。一緒にやりますか?」
「……先輩。何か俺の時よりやたら嬉しそうなんですけど」
「あら、そうですか?」
誤魔化すように眼鏡越しの目が笑っている。俺もつられて笑うと、周りから異様な視線を感じた。
「…………?」
辺りを見回すと、
「志貴さま……」
「あー、シエルずるーい。志貴ぃ、私たちのところに来なよー」
「…………」
翡翠とアルクェイドとレンが恨めしそうな目でこちらを見ている。同じグループにならなかった事が残念だったんだろう。
にしても俺なんかとやっても俺がみんなの足を引っ張るだけだと思うなのになぁ……。
「さぁさぁ、遠野君が入った所でパパッとやってしまいましょう。瀬尾さん、貴方は参加しないのですか?」
「あ、ハイ。私は一応皆さんの演技を見ていようと思います。舞台にも参加はしますけど私の希望の優先順位は下の方という事で」
晶ちゃんは椅子にチョコンと座ってノートを開いてシャープペンをカチカチとノックしている。
「そうですか……」
「はい。何だかんだで演出はそれなりに負担がありますから。あ、二人ではやりにくいと思うんで、
翡翠さん達とアルクェイドさん達のペアは一緒になってくれますか?」
「えー、メイドとやるのー?」
「申し訳ございませんアルクェイド様」
「レンさん、一緒に頑張りましょうねー」
「(コク)」
そんなわけでチームが決まった。晶ちゃんが名づけたチーム名でいくと、
チーム文福茶釜:俺(遠野志貴)、乾有彦、シエル先輩
チーム女王と召使い:遠野秋葉、弓塚さつき、シオン=エルトナム=アトラシア
チームバラエティー:翡翠、琥珀さん、レン、アルクェイド
「また思い出したくないものを……」
「やっぱり女王って……秋葉さんだよね…………」
「ちょっと!! なんか私たちのチーム名だけ適当なんじゃないのっ!?」
今後晶ちゃんに何かの名付け親をしてもらうことは絶対ないな、と胸で強く思いながらも当の晶ちゃんは楽しそうに
エチュードの進行を進めていく。
「それではまずはチーム文福茶釜さんからいきたいと思います」
「えっ? 俺たち?」
「志貴ー、頑張れー」
「遠野家を汚さない程度には努力してくださいね」
「と、遠野君頑張って!!」
各々から送り出されて俺は思い足取りでシエル先輩達と一緒に黒板の前に立って皆と向き合う形になった。
やばい、これってかなり緊張するぞ……練習でこれって本番だったらどうなるんだ?
「エチュードなんで、今からお題を言うのでそれに関する演技を五分ほど演ってみてください。
コツは話の流れに沿ったり逆らったりする立ち位置のキャラクターを演じる事です。
相手と面識のあるキャラを作るもよし、今が初対面という設定でもよし。色々考えてみてください」
そんな事より今でさえ足がガクガクいっていてまともに立っていられるのも怪しいもんだ。
「何だかドキドキしますね」
「そうですねー」
おいおい、何でそんな二人ともヘラヘラしてられるんだよ。こっちは一杯一杯だぞ。
「んー、そうですねぇ……じゃあお題は」
1.医者と患者さんの診察
「医者と患者以外のもう一人のポジショニングが重要ですねっ!」
2.誘拐犯から身代金要求の電話が……
「シリアスにもギャグにも持っていけますよねっ!」
3.引き篭もり少年を学校の担任が家庭訪問で説得
「引き篭もり少年の演技に注目ですっ!」
- 149 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 03:28:55
- エロい展開を期待して1
- 150 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 03:29:35
- 2にしてみようかな
- 151 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 04:04:58
- 3で
- 152 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 07:32:22
- 3! 3!
- 153 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 07:37:25
- 2
- 154 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 08:38:23
- シエルが好きそうなポジションを想像して3。
1だと妙な治療術を使われそうだw
- 155 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 11:33:22
- 3ニスルゼ
- 156 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 12:28:30
- 2
- 157 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 12:38:21
- その選択肢じゃ3を選ぶしかないじゃないかw
おしえて、知恵留先生!
- 158 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/02(日) 13:05:27
- 3で決定したところでバイトに行く時間になりますたorz
最近疲れが溜まってて書くスピードが落ちてきてるお……(´・ω・`)
何とか今日中に更新できるよう頑張るんで、みんなその間にもう一回月姫でもやり直しててくれ
- 159 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 17:09:11
- 3がハマりすぎてて怖いなw
- 160 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 17:25:48
- ヒッキーに救いの手を差し伸べるのは翡翠の役目なのに…(´・ω・‘)
- 161 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/02(日) 21:52:28
- 流れを断ち切って悪いんだが、投下しようと思うのだが……
いやはや、最近忙しくて更新出来んかったorz
けっして、いまさらながら舞HiMEをレンタルして見ていたわけじゃないよ?(´・ω・`)イソガシカッタンダオ
というわけで投下してもいいだろうか?
それともブロードウェイ氏の投下が落ち着くまで待とうか?
さて舞乙HiMEでも観るかな……
- 162 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/02(日) 21:55:06
- 381(ryさんどうぞ遠慮なく投下されたし
- 163 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/03(月) 00:54:48
- バイトから帰ってきたお
>>381氏
俺の投下は基本的に一日更新でいくから途切れるという事はないと思ふ。
途切れたらスランプ脱出にかなりの時間を要するだろうし(´・ω・`)
だからそっちの投下も遠慮なくいってくれてどうぞどうぞ
自分の更新も今から書くお
- 164 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/03(月) 01:03:19
- ぉk
それでは遠慮なく……と言いたいとこだが、今日はもう寝るお(´・ω・`)
更新は朝に持ち越し。もしかしたら昼かも知らん。
>ブロードウェイ氏
その調子で完結まで頼むお。
もう更新停止は嫌だorz
- 165 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/03(月) 12:31:47
- こりゃ、いぢめるしかないだろ?
そんな邪念が頭をよぎった瞬間、背筋がぶるりと震えた。
脳裏に浮かぶは頭部を亡くした己の姿。
…………やめとくか。
ただでさえ頭痛が酷いのにライダーの鉄爪は致命傷だ。
「大した事じゃない。
少し頭痛がするだけだ」
と当たり障りの無い返答に止まる。
チッ、今日は調子がよかった筈なんだが……
何処で間違えたかなぁ
━━━━━━━━━━━━━━━━
………………
…………
……
これは夢
英雄と呼ばれる程に人を殺した槍兵の記憶ユメ
その槍は、放てば必ず殺すと云われるまでに卓越した殺人術。
伝説にまで祭り上げられた殺人者。
それが戦っていた。
毎日見る、良く知る場所で。
そこは穂群原学園の校庭。何処にでもあるありふれた校庭。
そこに異物が二つ。
一つは蒼い槍兵。迎え撃つは紅い双剣士。
顔はよく見えない。だが俺は知っている。そいつ等を……
紅い双剣士は、必殺と称えられた槍を捌き続ける。普通の人間には視認出来ぬ程速く繰り出される槍を、二本の剣でいなす。ならばと心臓を、首を、額を、二本の剣で守るなら、三度貫けば良い。放たれる三撃の紅槍。必殺を三回。だが、三度殺す筈の攻撃すら双剣士を一度たりとも殺す事は無かった。
そのまま暫く打ち合うと、距離をとり向かい合う。
瞬間、時が止まった様な感覚に襲われた。
びりびりと肌を焼くように、それでいて心臓を凍らせる懐かしい感覚。
静寂が世界を支配する。
それを壊したのはパキリという軽い音だった。
自分の足元を見る。頭が理解する前に走り出していた。
理由は分からないが、見付かれば抵抗すら許されずに殺されると分かったからだ。
後ろを振り返る間も惜しみ走る。
誰もいなくなった校舎へと逃げ込む。それでも止まる事はしない。
しかし、意思とは無関係に脚がもつれ転んだ。
立ち上がろうと視線を上げるとそこには槍兵が立っていた。
暗くて顔はよく見えない。
だがしようとしている事は分かる。
槍を振り上げて心臓を突く。抵抗すらできない。
死ぬというのは、案外簡単で苦しくは無かった。
自分の胸に突き刺さる槍の持ち主を見上げると視界が明るくり、段々と表情が見えてくる。
そいつは……俺の顔をしていた。
- 166 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/03(月) 12:33:51
- 「……ッハァハァハァ」そこで目が覚めた。
ったく、嫌な夢だぜ。自分に殺されるたぁな。
ふと気が付くと、酷く喉が乾いていたので水を飲みにキッチンへと向かう途中で見たものは……
1枠、仮面ライダー(再放送)を見ているライダーだった。
「私は正義の味方になるっ!」
2枠、水着を着ているライダーだった。
「ら、らんさー!?」
3枠、朝食を作っているライダーだった。
「おはようございます。今日は早いのですね。」
- 167 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/03(月) 13:35:59
- 更新も書かずに1枠に一票入れてみる
- 168 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 13:37:53
- 2枠WAKUWAKU
- 169 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 14:09:28
- 水着で仮面ライダー見てるライダーを見たいが、どっちかなら1枠で
- 170 名前: ◆Kmt4qpE2Xs :2006/07/03(月) 14:32:31
- 個人的には2枠が見たいが
展開的には1枠がいいなぁ
- 171 名前: ◆Kmt4qpE2Xs :2006/07/03(月) 14:33:32
- あ、これじゃどっちに入れてるかはっきりしないな
1枠に投票です。
分かりにくくてごめんなさいー
- 172 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 15:01:23
- 1枠
- 173 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 16:46:27
- 3枠に入れようとしたらもう1枠で決まってるし。
で、出遅れた。
- 174 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 17:45:36
- 170=171だから「1枠」は四票だよ
- 175 名前:173 :2006/07/03(月) 17:52:58
- あ、ほんとだ。
じゃあ3枠に一票。
- 176 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 17:56:29
- 悪いな>>173
この書き込み分で五票目ってことで1枠に決定だぜ!
- 177 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 17:56:32
- じゃオレも3枠で
- 178 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/03(月) 17:59:08
- >>176
orz
- 179 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/04(火) 19:24:40
- なんか流れを止めちまったみたいだな……
- 180 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/05(水) 11:51:12
- 「引き篭もり少年の下に担任の先生が家庭訪問! でお願いします」
「お題長っ!!」
「誰がどの役をやるのかも自由ですよー。早い者勝ちです、それじゃあハイ、スタート!」
いつの間に持っていたのか、ストップウォッチのボタンを押す。
俺があたふたとどうするか迷っているとシエル先輩と目が合った。と、シエル先輩の表情が突然神妙になり、
「……あのぉ、お父さん。それでタカシ君はどこにいるんでしょうか?」
「はい?」
タカシ? そんな知り合いいただろうか。それ以前に「お父さん」って…………。
「もう三ヶ月も学校に来なくなってしまって……私、教師失格です」
そうして眼鏡を取ってこぼれる涙を手でこする。
…………あ、そうか、そういう事か。シエル先輩が先生役で俺が引き篭もりの親っていう設定か。
ん? じゃあ引き篭もりの少年は…………、
「んだよ! 俺は誰にも会わねーぞ、親父!!」
「崇君!! お願いだから先生と話をしてちょうだい!!」
「な…………知恵留先生かよ。帰ってくれよ! 俺は先生とだけは死んでも話したくねぇ!」
あ、シエル先輩は名前同じなんだ。妙に違う気もしたけど気にしない気にしない。
「なあ崇、入っていいか?」
俺も何とか役になりきろうと年を食った感じの声で見えないドアの向こうにいる崇(である有彦)に話しかける。
「……入れよ」
「ありがとう、崇君」
「けっ」
パントマイムで知得留先生がドアノブを回して部屋に入る。俺おそるおそるは息子の部屋に入った。
さて、父親である俺は……
1.知得留先生に任せる
2.知得留先生と一緒に説得する
3.崇を殴る
- 181 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 12:14:47
- マジゲンカになりそうな3で
- 182 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 12:20:26
- 1でよろ
- 183 名前:381 ◆3WmQZKDzxM :2006/07/05(水) 12:50:59
- 3で。
- 184 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 13:07:30
- ニア3
- 185 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 13:42:22
- こんなおいしい場面は是非間近で観察すべし、ということで2
- 186 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 14:00:23
- ここでいきなり殴るのは唐突すぎだろw
殴るのは説得というワンアクションを挟んでからってことで2に一票
- 187 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 14:01:13
- 3で
- 188 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 14:48:20
- リーチかかっている気がするから3で
- 189 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/05(水) 18:17:39
- 『殴る』より、『眼鏡を外す』という選択肢の方が……
- 190 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/06(木) 16:49:15
- 「崇ぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
俺は何の前触れも無く息子の名前を叫びながら、目の前でくすぶっている頬めがけて拳を殴りつけてやった。
「っ!! 親父! いきなり何すんだよ!!」
「うるさい! 先生が来てくださったっていうのに何だその態度は!!」
「お父さん……」
息子と先生が俺の顔を見たまま沈黙する。そうして、ゆっくりと仰向けに近かった体勢を直しながら崇が、
「…………俺、イラストレーターになりたかったんだ。でも、誰にも相談できなくて」
「崇君……どうして私に」
「言えるわけねえだろ! きっと皆して大学に行けだのもっとまともな就職でもしろだの反対するに決まってるんだから」
悔しさに耐えるように拳を固く握る崇。俺は何も言えずにただ有彦の苦い表情を見てるだけしか出来なかった。
「友達も就職や受験の話をしてるのに一人だけ浮いてるような存在に思えてさ……学校なんて行きたくなかった」
「それで誰にも言えずに家に?」
少しずつ空気が二人だけのものになっていく。
「うん。でも、俺と同じような奴が一人いてさ、そいつと一緒に何か作ろうと思うんだ。アイツは小説とかそういうのが好きで
俺が絵を描いてゲームでも作ろうとか思ってるんだ。聖杯がどうとか言ってたっけ」
「へぇ……崇君。ちゃんとやりたい事があるんなら先生はそれを応援したいな」
「ありがとう、先生…………。実はさ、俺がイラストレーターになるきっかけになったのって、最初に先生の絵を描こうと思ったからなんだ」
「え?」
「俺、先生が好きだったんだ」
「え、えぇ!? 有彦、それはお前……」
あまりにもまっすぐな目でシエル先輩に告白する有彦に俺は今の状況など忘れて大きな声を出した。
すると、空気が変わったように有彦が俺をジト目で見て僅かに唇を動かして、
〈遠野、演技中だろ?〉
と、のたまった。
「あ………………」
しまったぁぁぁ……。さっきのセリフも有彦が考えた設定だったのかぁぁぁぁぁぁ…………。
「……ハイ! そこまででいいです! お疲れ様です」
遠くの世界から晶ちゃんの声が俺達を元いた世界に引き戻す。
言われて先輩の表情を窺ってみるといつも見せる笑顔で「ドンマイ」と言ってくれたようだった。
「時間はお兄さんがトチった時点で二分ちょっとです。もうちょっと見てみたかったんですが十分演技の方は見れたんで結構です」
「まったく……兄さん。あれくらいで動揺しないでください。それでも遠野家の長男ですか」
「志貴。ちゃんと自分の状況を理解してください」
うぅ……耳が痛い。
「まぁまぁ。遠野、いきなり殴る所以外はよかったぜ」
「本当、乾君が立て直さなかったらどうなってた事か」
「…………すいません。何かコイツのいじけた顔見たら急に…………」
「お前なぁ、ちゃんと演技だって割り切れよ。にしてもお前はやっぱり年寄りくさい感じが似合うよな。爺さん役決定か?」
「結構出番多そうだからやりたくないなぁ……二人も巧かったからいい配役もらえそうじゃない?」
チーム内でお互いを誉めたりけなしたりしていると次のチームのエチュードに入るようだった。
次は…………
1.アルクェイド達のチームだ
2.秋葉達のチームだ
- 191 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 17:20:00
- 2
- 192 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 19:51:11
- 2。
- 193 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 19:58:53
- 1!
- 194 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 21:11:13
- 1ッ!
- 195 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 21:37:39
- 1
- 196 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 21:58:33
- 2
- 197 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 22:21:20
- 1でリーチ!
- 198 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/06(木) 22:25:12
- 1ッ、決定っ!!
- 199 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/08(土) 11:12:33
- 「ハイ、それでは次はバラエティーいきましょう、バラエティー」
「だぁかぁらぁ! 何でそんなに扱いがぞんざいなのよ!」
おぉ、アルクェイドが怒ってる。いや、本気で怒ってるわけじゃないと思うが晶ちゃんが悪いのも確かだ。
「でも確かに色々いるわよね、翡翠ちゃん」
「ハイ。双子に幼女に外人ですからね」
「………………」
何かレンが不機嫌な顔してるんだけどなぁ……「幼女」っていう単語が気に入らなかったのかな?
「それだったら妹の所だって色々いるじゃないー! さっちんに妹にエルトナムでしょー! みんな吸血種じゃない!」
「それはバラエティーじゃないと思うよ、アルクェイド」
「う…………」
俺のツッコミでようやくアルクェイドの猛抗議が止まる。代わりに、辺り構わず「むーっ」とか言いながら睨んでいた。
「とにかく! こんなの早く終わらせればいいんでしょ!? さっさとやるわよ」
「そうですね。次のチームもあることですしサクサクいきますかー」
そう言って元気よく教壇の前に歩んでいく二人に対して、
「エ、エチュードを、開始で、す」
もう見てるのもかわいそうな位ガチガチに緊張している翡翠と、
「……………………?」
とりあえず翡翠の後ろについていってるレンを見て俺はそこはかとなく心中が不安の色に染め上げられていった。
本当に大丈夫かなぁ、あの二人。頼みの綱はアルクェイドと琥珀さんか。
「ハイ、それでは四人とも舞台に立ちましたね? ではお題は『女優たちの楽屋風景』でお願いします!」
「あ、それ私知ってるー! 化粧ってやつしながら、女の人がどす黒い話をするやつでしょ? テレビとかで見たことあるー!」
いや、それは結構な偏見だと思うよ。
「どす黒い……」
「………………(どす黒い)」
「どす黒いといえば…………」
自然と該当者を除く他十名がとある人に視線を注ぐ。しかし当の本人は、
「あはー? どうしたんですか皆さん? あたしの顔に何かついてますか?」
いつもの和服姿で照れ笑いする琥珀さん。いや、もうこの人のことだから分かっててやってるな。
「じゃあお題も決まったんでさっきと同様五分を目指して演ってみてください。それではスタート!」
と、始まった途端、教壇から爆発音が。同時に白煙がもうもうと立ち込み、あっという間に視界が白の世界に遮られた。
「うわっ何だこれ!」
「窓! 窓開けて!」
「もう既に開けています、さつき」
「段々晴れてきましたね」
少しずつ煙が外に追い出されていき、うっすらと舞台に立つ四人の影が見えてきた。
ん…………? 何だかその内の一人がさっきと違うような気が…………。
そうして、俺が目にしたものは、
花.「ね、猫アルク!?」
鳥.「し、白レン!?」
風.「あ、アンバー!?」
月.「せ、洗脳探偵!?」
- 200 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 12:36:58
- 鳥!鳥!白レン!白レン!
- 201 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 14:28:06
- 花
- 202 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 15:06:53
- なにげに死徒だったんださっちん…そういやシオンと仲良くしてるし
選択は琥珀の風! つっこみまくれ翡翠!
- 203 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 16:20:53
- 花!花!猫アルク!猫アルク!
- 204 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 16:52:17
- 選択肢を月です
- 205 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 17:55:41
- 花
- 206 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 18:02:17
- 鳥で
- 207 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 18:31:10
- 花
- 208 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 18:35:11
- 舞台を混沌に叩き落せッ! 花ッ!
- 209 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 21:59:59
- 鳥
- 210 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/08(土) 22:03:01
- >>201>>203>>205>>207>>208の五票で決定済みだよ
- 211 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 03:27:20
- というか、全員変身しちゃえばよかったのにー
- 212 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 04:34:31
- それだと収収拾がつかないだろw
- 213 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 04:43:45
- だ が そ れ が い い
- 214 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 04:56:35
- ぶっちゃけ猫アルクだけでも十分カオスだと思うぞ?
- 215 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/09(日) 13:20:42
- 「にゃんにゃにゃ〜ん♪」
「お、お前は……」
ただでさえ色々と無理のある設定なのに更に混沌と化すナニカ。
俺達は演技というのも忘れて白煙の晴れた先にいるそいつの姿をはっきりと確認した。
「…………猫?」
「ノー! 我の体は猫であって猫にあらず! この身は世を忍ぶ仮の姿! あいあむざぼーんおぶまい肉球! そう、体は肉球でできている!
肉球の肉球による肉球のための演技! 今からそれを証明してやろうではにゃいか!!」
レンの身長の半分以下になったアルクェイドがカオスなテンションで目が合う面々にガッツポーズをアピールしている。と、
「キャアアアアアアアアアアアおばけーーーー!」
誰かの悲鳴。声の主を探すといつもは余程の事でも動揺しない琥珀さんが恐怖値マックスの表情で叫んでいた。
「にゃ? どうした腹黒割烹着。放課後の学校にトラウマでもあるのかにゃ?」
「いやー! おばけーおばけー! 妖怪猫又ですー!!」
「む、妖怪とは失礼な。このネコアルク、正式名称イリオモテヤマネコアルク、正真正銘の肉球生物である!」
いや、そこで胸を張って言われても。
「姉さん、落ち着いて」
「翡翠ちゃん翡翠ちゃん! 早くアレ追っ払って! 大丈夫、翡翠ちゃんなら一人でも負けないわ!
お願いだから途中でお姉ちゃんに交代しようなんて思わないでぇぇぇ22Dはやめてぇぇぇぇぇ援護指示もしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ」
何やら非常に格ゲーっぽい次元の話をして錯乱している琥珀さん。対してネコアルクは至って普通で、
「そこまで興奮するな腹黒。恐いのは最初だけだぞ? きっと」
「おばけの言う事なんか信じません!」
「頑固なやつだにゃあ。ホレ、一回だけでいいから試しにちょっと触ってみ、肉球。癖になるぞ。なんてったって
この肉球の持ち主がやみつきにゃんだからな! にゃにゃにゃ!!」
あぁ、やっぱりコレに「普通」っていう概念はないな……。
「…………(ナデナデ)」
「にゃにゃ? どうした下僕? どっちかっていうとあちしは頭を撫でてもらうより肉球を触ってほしい星の下に生まれてきたんだが」
今まで何も行動を起こそうとしなかったレンがわずかに顔を緩ませて猫アルクの話を無視して頭をしきりに撫でている。
「…………(ナデナデ)」
「にゃあ下僕、話聞いてるか? ぶっとばすぞー」
「(ナデナデ)」
「……あのぉ、本気ですよ? 僕本気ですよー」
「(ナデナデ)」
「…………にゃあレン。おまいとあちしは一応使い魔とその主人なわけ、ドゥーユーアンダーバスト?」
「(ナデナデ)」
「……………………すいませんレンさん、この不肖な猫の話を聞いていただけないでしょうか?」
おぉ、という声が教室にどよめく。まさかレンがこの場を納めるとは思わなかった。
と、周りが安堵しかけた時レンが猫の体を持ち上げてギュッと抱きしめた。
「(ギュウ)」
「おおぅ。これはなかなか……大きいお友達からジェラシーを受けそうだにゃ。萌え」
「(ギュウウ)」
「まだまだ育ちそうな胸とかが当たってて大人なわたしとしては何やら背徳感が…………って下僕、いつまでこうやってるつもりだ?」
さすがにアルクも我慢がならないのか、少々不機嫌気味にレンに解放の催促をする。
一分ほど経った後、突然飽きたようにレンがアルクを降ろした。
「まったく、使い魔のくせに調子に乗りやがって……ん? 何か足がムズムズするにゃあ……」
いやいや、っていうか足元から煙出てるって! アルクー! 煙、煙!
「にゃにゃ! これは対チエル用脚部同化型退却専用ロケット『メシアン殺し』! なぜ下僕ごときがこのスイッチを……!」
「…………」
レンを睨みながらも猫アルクの足元からはもうもうと煙が噴き出て体もガクガクと震えている。猫アルクが発射されるのは時間の問題だ。
「こうなったら下僕も道連れにするのみにゃ! お前も一緒にほーしーにーなーれー!!」
言うが早いかレンの足元をすくうようにして飛びつく猫アルク。が、あまりにも直線的な動きのせいでひらりとかわされてしまった。
そして、発射の時が来た。
「ぬぅぅぉぉぉぉぉおおおぉぉおお! ぶつかるにゃあぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ!」
轟音と共にものすごいスピードで締め切った窓目掛けて直進する。
「アルクェイド様を、発射です」
申し合わせたかのように翡翠がガラ、と窓を開けて障害物を取り除く。
「よしメイド、よくやった。じゃなくてぇぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇぇ!」
――――ハリウッドに立つ夢がぁぁぁぁぁ……
「…………」
そうして彼女(?)は星になり、俺達は妙な虚無感に襲われた。
- 216 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/09(日) 13:25:01
- 演技もせずに原作ヒロインがいなくなってしまった。後悔はしてない
でも選択肢が出せなかったのは後悔してますorz
もうすぐまたバイトです(´・ω・`)
来週はシフトを減らしてもらったから頑張れると思うお
- 217 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 22:30:44
- ネコアルクのぶっ飛び具合がイイ!
- 218 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 22:48:01
- これで退場かー!
- 219 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/09(日) 23:41:33
- バッドエンドかと思ったぜw
- 220 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/10(月) 01:13:55
- バイト先で竹取物語の全訳本を買ってきた俺が帰ってきましたよ、と
>>217
個人的にメシアン殺しが最大のウケ狙いだったんだがどうよ?
>>218
あの混沌の流れをどうにかするには強制退場しか思いつかなかった、すまんw
>>219
正直断念しようかとも思ったがまだあと一チーム残ってるしまだ活躍してないキャラとかいるから踏ん張ってみた。シオンなんか殆ど出てないし……(´・ω・`)
っていうかかぐや姫のオーディション半ばでバッドエンドは俺も納得いかねぇww
今から頑張ってくるお
- 221 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/10(月) 02:07:37
- 「……………………」
「……………………」
「……………………」
「…………えっとぉ、とりあえず時間止めますね」
妙な沈黙を破ったのは晶ちゃんだった。それを皮切りにそれぞれが周りの人たちと話をしている。
「ねぇシオン、さっきの何だったんだろう……」
「真祖については私も研究中だから何とも。ただ興味深い生態ではありますね」
「瀬尾? 演者の一人がエチュード開始早々いなくなってしまったけどどうするの?」
「ん〜、運も実力のうち、とでも言いましょうか。今回は不運でしたけど、時間もそんなにありませんしこのチームのエチュードはお流れにしましょう」
「そんなぁ〜御無体なぁ……」
「あ、大丈夫ですよ。人となりで演技力はそれとなく分かりますし、稽古中でも配役の変更は可能ですんで」
琥珀さんの訴えに慌てて付け足す晶ちゃん。稽古の演技如何では配役も変わることがあるのか。覚えておこう。
とは言っても何となくこのチームって誰がどれくらい演技が達者なのか分かるよな。
今までが今までだったから琥珀さんはダントツで演技力は高いよな、翡翠と取って代わっても違いが分からないんだから。
翡翠はまず人前に出るのが苦手だからそれがネックだよな。もしかしたらこれを機に克服するかもしれないけど。
レンは……喋らないっていうのがなぁ。パントマイムでもあるまいし喋らないで何かを演じるなんてできるんだろうか?
問題はアルクェイドだ。あいつはきっと俺より下手だ。いや、下手というより演技という概念がきっと理解できないだろう。
「ではでは最後のチームといきましょうか。チーム女王と召使いさん、前に出てください」
「や、やっと私の出番ですか」
「秋葉、セリフとは違って歩調が乱れていますよ」
「あわわ、皆見てるよぉ……」
さぁ、何だかんだでやっと最後のエチュードになった。
このチームでは誰が飛び抜けるだろうか。順当にいけば秋葉だろう。
「さぁ、それでは最後というわけでちょっとレベル高くいってみましょう。お題は親友の転校、別れの電車のホームです!」
「一人が転校する役、他二人が見送る親友というわけね」
「どうしようか?」
「私は余った役でかまいませんが」
「ハイ、相談はナシでお願いしまーす! それではいい演技お願いしますよ、先輩方。スタート!」
そうして、最後のチームの演技が始まった。俺は……
雪.秋葉の演技に注目する
月.シオンの演技に注目する
花.弓塚の演技に注目する
- 222 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 02:10:54
- シオンが好きなんで月で
- 223 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 02:11:43
- i⌒リ⌒⌒`丶
| ノ/ )^^)))∩
ノノ(li ゚ ヮ゚ノリ彡 花!花!
丶ゝ <)l⊂彡
. く/_|」
し'ノ
- 224 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 02:22:51
- 花に決まっているだろ
ハイルサチーソ!!
>>220
登場時は「にゃにゃっにゃっにゃにゃっ」より「じゃんじゃじゃーん」のが好みな俺
対知恵留用脚部同化型退却専用ロケットと表記されてれば『メシアン殺し』は完璧だった
メルブラ好きだから個人的には翡翠&琥珀の22Dが一番のツボ
- 225 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 04:09:40
- あえて雪で。
- 226 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 04:52:34
- 花に一票。
- 227 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 04:54:53
- 花一輪
- 228 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 05:05:32
- 花花言ってると俺の屍を超えてゆけを思い出してしょうがない。
- 229 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 05:06:16
- 花!
- 230 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 17:52:59
- 深夜から早朝で決定とは・・・みんなW杯見てたのか?
- 231 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 20:07:37
- そうだよ、マテラッツィがジダンの頭をボールと間違えてトラップする瞬間を目に焼き付けてたんだよ
- 232 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 20:12:12
- http://ranobe.sakuratan.com/up/src/up121518.gif
これだな。
- 233 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/10(月) 23:23:45
- >>232
http://www.youtube.com/watch?v=j1i_l0OeeMc
- 234 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/11(火) 02:17:43
- バイトを終えて一眠りしてきた俺がこの板に帰ってきましたよ、と
フランスが優勝じゃなくて残念だお(´・ω・`)
そんな後ろ髪を残しつつ更新頑張ってくるお
- 235 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/12(水) 01:25:27
- たった数分の幕が上がった。
三人がアイコンタクトで意志を交わすと、シオンが咳払いを一つして弓塚に向き直る。
「…………さつき」
「え?」
「別れの印にこれを」
そう言ってシオンが右手を差し出す。弓塚が少し不思議そうな顔をしてそれを受け取る。
「わぁ……きれい」
弓塚が受け取ったのは指輪だった。それもただの指輪ではなく、エーテライトで編まれてあり
光にキラキラと反射していて、そこらのフェイクの指輪より一層高価そうに見えた。
「ありがとう…………シオン」
「いいえ、どういたしまして」
きっと現実でも弓塚はこんな反応をするだろう。弓塚は涙を浮かばせて指輪を胸に抱いた。
「その……私はそんな気の利いたものは用意できませんでしたけど……」
「ううん、そんな事ないよ秋葉さん。来てくれただけでとっても嬉しい」
「ふ、ふん」
緊張によるためか演技が達者なのか、秋葉はわずかに顔を赤らめて弓塚からそっぽを向いた。
「相変わらず素直じゃありませんね、秋葉。さっきまであれほどあれこれと言う事を考えていたではないですか」
「なっ、シオン!! それは言わない約束でしょう!」
「おや、そうだったでしょうか?」
「クスッ…………二人とも相変わらずだよぉ」
誰からともなく笑い合う。俺はそんな三人を見て三人の仲の良さとこれからの別れを実感して胸に何かが込み上げてきた。
三人とも緊張による固さは殆どなく自然体でやっているようでとても伸び伸びと演っているようだ。
「…………弓塚さん。あちらに行っても変わらずお元気で」
「秋葉さん、ありがとう。…………何か、改めて握手っていうのも恥ずかしいね」
そう言いながらも二人はお互いの手をしっかりと握り合い、そして名残惜しそうに手を放す。
弓塚は握っていた手を見つめて、軽く握って開いてを繰り返した。
「………………結局」
「え?」
「結局、あの人には何も言わなかったんですね。さつき」
シオンの言う「あの人」が誰を意味するのか。それは分からなかったが、弓塚は僅かに逡巡した後、
思い当たる人を思い浮かべたのか眉をひそめながら、
「あぁ…………うん。やっぱり言えないかな、って」
「仮に言いたくてもさつきは言わないのでしょうね」
「えへへ…………やっぱり分かっちゃう?」
「もちろん、貴方は私の数少ない友人なのですから」
二人の目が合うと二人ははにかむように笑い合った。
「…………?」
あ、秋葉がちょっと置いてかれている。
それは秋葉も分かっているのか、無理矢理会話に入り込んだ。
「それより弓塚さん、もうすぐ時間ではなくて?」
「確かに。予定ではあと四分で発車するようです」
「………………うん、そうだね」
傍らにあるであろう大きな荷物を片手に弓塚は二人の顔を見やってこれ以上ない笑顔をしてみせた。
それは、どこか自分にも向けてもらいたいと思ってしまうほど魅力的だった。
「バイバイ、秋葉さん……それにシオン。私、ずっと忘れないよ」
「お元気で」
「どうか体に気をつけて」
「…………うんっ!」
目尻を涙で輝かせて弓塚は振り返った。と、その時、偶然にも弓塚と目が合った。
「っ」
「………………」
顔の温度がいくらか上がるのを自覚した。対して、弓塚はまっすぐに見つめていた。
そして、
「……………………………………『大好きだよ』」
そう言って、弓塚は教室のドアを開けて出ていった。
- 236 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/12(水) 02:18:04
- 「はいカット〜! ありがとうございましたぁ〜!」
「…………ふぅ。疲れました」
「ま、まぁこれくらい何ともないです。楽勝です、楽勝」
「よかったよ、三人とも。お疲れ様」
二人に労いの言葉をかける。見たところシオンが周りを引っ張っていたようにも見えた。
「シオンはすごかったね。いきなりアドリブで指輪出すなんて」
「あの演出は問題ありませんでしたか?」
「全然。おかげで二人とも力が抜けたって感じだったよ」
「……それでは私は無能だったような言い方ですね、兄さん」
シオンを誉めちぎっていたら秋葉の妬ましい視線が横から刺さった。
「あ、いやでも秋葉もよかったよ。なんていうか自然な感じの照れとかが特に」
「本当に仲のいい三人組だったんだ、っていうのが伝わりました。先輩が居たとはいえ他の二人も中々いい縁起でした。ところでさつき先輩、戻ってきませんね」
「あ、そういえば……」
演技によって舞台の袖、つまり廊下にハケていった弓塚。教室のドアに視線をやったが戻ってくる気配はない。
「俺ちょっと見てくる」
そう言って教室のドアを一息に開けた。ところが、右を見ても左を見ても弓塚の姿はどこにもいない。一体どこに…………
「ふぇ〜、遠野く〜ん」
「……弓塚?」
不意に足元から聞こえてくる情けない声。見るとさっきの凛々しい姿はどこへいったのか、ぺたんと座り込んでべそをかいている弓塚の姿があった。
「どうしたの?」
「緊張しっぱなしでいきなり力抜いちゃったから腰が引けちゃって…………」
「…………ハハハ」
これがさっきの人と同一人物なのだろうか。いや、こっちの方が弓塚らしいのかもしれないが呆気に取られてしまう。
「ほら、きっともうすぐ投票するだろうから立って」
そう言いながら弓塚が立ちやすいように手を差し伸べる。
「え………………いいの?」
「いいの、って……何が?」
出された手と俺の顔を何度も見やる弓塚は壊れた玩具みたいだった。
「余計なお世話だっていうんならすぐに手ぇ引っ込めるけど」
「う、ううんっ! ありがとう!」
そう言って誰かに取られるわけでもないのに飛びつくように俺の手を握る弓塚。彼女の手はさっきの緊張で僅かに熱を持っていたが、
それ以上に女性らしい繊細な指の細さが印象的だった。そうして教室に戻ると晶ちゃんが司会を務めていた。
「では色々アクシデントもありましたがこれから配役の投票を始めたいと思います」
「晶ちゃん、どういう風に投票するの?」
「単純に一人一票で誰にどの役をやってもらいたいかを紙に書いて投票してもらいます」
「はいは〜い、それってもしかして全部の役を投票するんですか?」
「そうしようと思っていたんですが主な役だけ投票したいと思います。登場回数の多いかぐや姫におじいさんとおばあさん、
それに帝。この四人だけいこうと思います。他はなんとなく私なりにイメージがあるんで」
そう付け加えて晶ちゃんは一人一人に四枚の紙を配っていく。
「書いたら見えないように紙を二回畳んで翡翠さんの持っている箱に入れてください」
「投票用紙に、回収です」
それぞれに役名が振られている箱を持つ翡翠。それぞれ分けて投票するわけか。
「自分に投票してもいいのですか?」
「はい構いません。その場合は立候補とどこかに小さく書いてください。開票の時に発表はしませんが。ではどうぞ書いてください」
そうして各々机に向かって誰かの名前を紙に書いていく。まずはやっぱりかぐや姫を選ばなきゃな。俺は…………
月.アルクェイドに投票する
空.シエル先輩に投票する
禁.秋葉に投票する
静.翡翠に投票する
動.琥珀さんに投票する
孤.シオンに投票する
儚.弓塚に投票する
幻.レンに投票する
慕.晶ちゃんに投票する
死.有彦に投票する
- 237 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 02:33:40
- ちょwwww
なんて量だwwwww
とりあえず、かぐや姫は月星人なので月に投票
- 238 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 03:00:26
- アレを見せられちまっちゃあさすがにアルクに主役を張らせるのは……
つーことで月で(を
いざとなればきっと朱い月でも出てくるだろ
- 239 名前:sage :2006/07/12(水) 04:22:07
- 貴公子役の五人にふっかける難題の内容を期待して 動 で。
- 240 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 04:23:21
- すまんあげちまったorz
- 241 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 05:02:15
- なんで自分が立候補する、がないんだよw
それはともかく幻で
- 242 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 05:22:02
- まあここは月で逝こうか
- 243 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 06:15:00
- 幻.レンに投票する
- 244 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 06:58:43
- せっかくだから死を選ぶぜ!
- 245 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 07:53:25
- よーし、俺も死だ!
- 246 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 08:28:29
- 死で
- 247 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 08:39:24
- 誰も晶ちゃんに入れてないので
慕
- 248 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 10:01:36
- 月 何かを期待してみたい
- 249 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 11:01:30
- 死はバッドエンドの香が漂うので回避。
結局親しい人たちとは別れる竹取物語の筋書きに照らして、儚
- 250 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 11:45:39
- それでもなお死を選んで見せよう
- 251 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 12:42:54
- 残念だったな!
チェックメイトだ!
つ死
- 252 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 15:54:40
- 死で決定かよw
有彦に対する嫌がらせだろこれ。
- 253 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/12(水) 19:55:44
- なんて恐ろしい結果になったんだ……
そんな俺も死にいれてた訳ですがw
- 254 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 01:53:52
- ジダンの頭突き並に読める結果だったな
- 255 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/13(木) 02:36:20
- >>237
そんな反応があればいいなと思って作ったんだがまさか一票目からリアクションくれるとは思わなかったぜw
やはり死で決定ですか。まぁ>>254が言ったように半ば読めた結果なんだがな…………(´・ω・`)
だが哀しいかな民主主義。自分の意見が必ずしも通るとは限らないんだよ
今回ばかりは志貴の投票=展開の決定とは言いがたいからな
まぁ単純に有彦が主役なんて死んでも回避させたいだけなんだがな
- 256 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 03:03:19
- >>255
選択肢に入ってたから選んだ、今も後悔していない
いや、スレ住人が悪ノリすること考えたら有彦っていう選択肢だけは最初から削除されてると思ってたんだよ
作者がわざわざ茨の道をいくって意思表示してきたんだから選ばない訳にはいかないだろw
- 257 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/13(木) 03:03:55
――――――正気か?
かぐや姫と書いた後に「有彦に一票」と書いた直後に俺は強く消しゴムを握った。
OKOK。まぁアイデア自体は悪くないさ、何せ女の比率の方が多いんだからな、それも一興さ。でもな、でもだぞ、
い く ら な ん で も 有 彦 に か ぐ や 姫 は あ ま り に も 目 の 毒 か と。
「………………………………」
他の役の投票も決めずに初っ端から頓挫してしまった。っていうか何だ、本当に俺は有彦に入れるのか?
万が一、億が一にでもアイツに決まったらどうするつもりだ? アイツなら逆に喜びそうで恐いんだが。
「……………………」
「もうすぐ投票してもらいますよ〜」
どうする俺。何ていうか世界の外からそうしろという力が働いて他の名前を書くのが躊躇われる。
アルクェイドが言ってたっけ。これが抑止力ってやつですか、先生。
「まぁそんなに時間かかるもんじゃないと思うんで締め切りま〜す」
主役を決めるのにうんうん唸ってる俺は阿呆ですか?
――――えぇい、ままよ!
俺は結局有彦の名をかぐや姫に投じ、他の配役も当たり障りない人に投票した。
「そういえば、アルクェイドさんはどうするんですか?」
「あんなあーぱーいなくても舞台には影響はない……むしろ改善されたと思いますがね」
やっぱりシエル先輩、アルクェイドには厳しいな。当たり前か。
と、
「ちょぉぉぉぉぉぉっと待ったぁぁ〜!」
ブレーキ音が聞こえそうになるほど廊下を爆走してきたアルクェイドが教室のドアを勢いよく開け放つ。
「あ、帰ってきたんだ」
「あったりまえでしょ志貴! あたしがいなくて何が舞台よ!」
いや、きっとお前がいないからこそ舞台が成り立ったかも分からんよ。
「まぁまぁ。アルクェイドさん、今配役の投票をしてるんでアルクェイドさんも書いてください」
「ん〜、自分で決めれないの? 何か面倒だなぁ」
「わがまま言うな。何なら自分で自分に投票すればいいだろ」
「ふ〜んだ。最初っからそうするつもりですよ〜だ」
あ、自分で言っちゃったよこいつは…………。
まぁどうせ誰もアルクェイドに投票しないだろうから恥かくだけだけどな。
「ハイ、じゃあ集計しま〜す」
「投票用紙で、投函です」
各々が四つの箱に自分の用紙を入れていく。その時の表情は人それぞれだった。
表情を見せないようにしている者、期待に満ちている者、自信満々といった顔の者、何を考えているのか分からない者、様々だった。
「それじゃあ少々お待ちください。翡翠さんそちらお願いできますか?」
「かしこまりました、瀬尾様」
そうして教壇の上で黙々と作業をこなす二人を尻目に何もする事がない俺達は雑談をするしかなかった。
「なぁ遠野、お前は主役に誰選んだんだ?」
「ばっ、何で有彦に言わなきゃならないんだよ」
俺は明らかに動揺した。そして一瞬だけだが有彦が厚化粧をして十二単を着た姿を幻視してしまった。
――――やばいっ! 眼鏡はずしてぇっ!
どうしようもない怒りを何とか押し殺し、俺はヘラヘラ笑っている悪友を睨んでいた。
「オイオイ遠野、そんな恐い顔すんなって。ちょっと聞いてみただけじゃねぇか」
「もちろん遠野君は私を主役に選んでくれたんですよねー」
「何でシエルなんかに入れるのよー。あたしに決まってるでしょ、あたしに」
「まるで分かっていませんね。兄さんは私に投票したんです。妙な勘違いをしてくれては困ります」
「………………ハハハ」
乾いた笑いを漏らすしかなかった。だって誰にも入れてないんだから。これは死んでも言えないな。
- 258 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/13(木) 03:07:10
- 「はい、それでは結果を発表します」
晶ちゃんの一言でざわめきが一瞬にして消え、水を打ったように静まった。
「それではまずは中堅どころのおじいさんとおばあさん役です」
「瀬尾、まずは主役を発表するべきじゃないの?」
「色々思うところがあって実は主役のかぐや姫役の票は開票してないんですよ。楽しみは最後に皆で楽しもうという事で」
「……まぁ先に瀬尾と翡翠だけ分かっていたら不公平ですからね」
では改めて、と咳払いをして集計した紙を眺めて一息で読み上げた。
「おじいさんに乾先輩、そしておばあさん役がシエル先輩です」
わずかなどよめきの中、俺は密かに納得していた。まぁ妥当な線だよな。ところが、
「異議ありっ!!!!!!!!」
「ハイ、何ですかシエル先輩?」
今までで一番気迫があるんじゃないかっていうくらいの挙手で晶ちゃんに物言う先輩。
「主役をやるのにおばあさん役はできません!」
もはや決定事項ですか、先輩。まだ開票してないって言ってたのに。
「それに関しては大丈夫ですよ。投票で複数の役に選ばれた時は本人の希望を優先しますから」
「あら、そうなんですか。それじゃあ問題はないですね」
と、何もなかったかのように席に座り直す。
「何勝ち誇ったような顔をしてるんですか、代行者。結果も出ていないのに」
「そうよーシエル。ぴったりじゃない、おばあさん」
「あなたに言われたくないですっ!!!!!」
「えーっと、続けていいですか……?」
そうして次は帝役の発表なのだが…………、
「ダントツで遠野先輩のお兄さんです」
「まぁそうですよね、もう男は一人しか残っていないんですし」
「私も入れましたし」
「あ、シエルも志貴に? あたしもあたしもー」
「私も志貴に投票しました」
「………………(コク)」
女性陣がさわいでる中、俺はうなだれていた。
俺はチョイ役でいたいのに……………………………………。
「はい、ではお待ちかねのかぐや姫の開票にいきたいと思います」
そうして、かぐや姫と書かれた箱が晶ちゃんの前に置かれる。翡翠は黒板にコレまでの結果を記していた。
さながら晶ちゃんが議長で翡翠が書記といったところか。
「ではまず一票目は…………」
緊張の一票目。女性陣、特にいつも仲悪いトリオは目が血走りそうなほど晶ちゃんの挙動を凝視していた。
四つ折りにされた紙が開かれる。
「琥珀さんです」
「「「えええぇぇええぇぇぇぇえぇぇええ!?」」」
「あらはー、照れますねー」
思惑とかけ離れた名を呼ばれて三人はコントよろしく椅子から転げ落ちた。
「納得いきません!」
「取り消せ〜!」
「やり直しを要求します!」
「いや、三人とも……まだ一票目だから」
「「「何!?」」」
「う………………」
なだめようとしても三人の目は殺気に満ちていた。だめだ、これは黙ってるしかない。
「…………では殺されないうちに二票目いっちゃいますね。次は………………え? えっと、入れ間違いじゃないですよね……
乾先輩って書いてるんですけど」
あぁ、俺のか。
「ハッハッハ! 誰だそんな面白いことやった奴は」
隣にいますが何か問題でも?
「今のところ三人とも横並びね」
「まぁ先に票を得るのは私ですけど」
「あら先輩、何を言ってるのかしら。冗談は年齢と体重だけにしてください」
あぁぁ、まだあっちでは水面下でバトルってるよ。
- 259 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/13(木) 03:08:11
- 「それでは三票目………………お」
驚いたように開いた紙の内容を目で読む。そして、
「遠野先輩です」
「なっ…………」
「何で妹がー!?」
「ふっ、まぁ当然の結果ですかね」
何か傍観を決め込もうと決めたら異常に面白いな、この三人。
「じゃ、じゃあ次行きますっ。えっと…………アルクェイドさん」
「よっしゃー!」
「出遅れた…………」
あ、シエル先輩が落ちた。
「さくさくいきます。次は…………お、新しいですね。弓塚先輩です」
「え?」
素っ頓狂な声を出したのは他でもない弓塚本人だった。よほど意外だったのか、口が開けっ放しだ。
「へぇ〜、さっちんがねぇ……」
「でもきっと立候補でしょう? それなら必ず一票入りますし」
「………………………………」
「まぁとにかく次です次!」
「あぁ、ハイハイ」
シエル先輩に急かされて慌てて次の票を開く。
「はい、次はシエル先輩です」
「やりました!」
(カレー以外の事では)珍しくガッツポーズを取る先輩。他の二人は舌打ちをせんとばかりに面白くない顔をしている。
仲良くしようよ。
「中々飛びぬけてきませんね。では…………またシエル先輩」
「「ちっ」」
あ、本当に舌打ちしたよ。
「ケ、ケンカは駄目ですよ!? 次は…………遠野先輩です」
「……………………」
もはや騒ぐ元気すら起きなくなったのか、アルクェイドが口から煙を出している。
「残りも少なくなりましたね。…………弓塚先輩です」
「へぇ〜」
思わず俺は場の雰囲気も考えずに感嘆の声を漏らした。
「「「……………………む〜」」」
もちろん睨まれたけど。あれ、アルクェイド魔眼になってない?
「これで秋葉様、シエル様、弓塚様が二票。アルクェイド様と乾様と姉さんが一票です」
これまで出てきた人の名前の下に正の字を書いていた翡翠が実況する。随分とばらけたもんだ。
「ではラスト二票です。これで落選が決まっちゃう人も出てきますね…………」
「………………」
「………………」
「………………」
三人が固唾を飲んで晶ちゃんを見つめる。アルクェイドに限っては真剣さそのものだった。
何しろ他の二人と違ってこれが自分の票にならなければ落選なのだから。
「……………………………………アルクェイドさんです」
「……よし」
小さく重みのあるガッツポーズをしてみせる。他の二人はただ黙って周りを牽制していた。
「いよいよ最後ね」
「恨みっこなしですよ」
「そっちこそ後悔しても遅いですよ」
「最後の票を開けます」
言っていよいよ最後の開票。
「………………………………………………………………………………………………」
カサ、と紙が開く音だけが教室に響く。そうして、晶ちゃんが票の名を読み上げて……、
「……………………………………………………………………………………………………弓塚先輩です」
- 260 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 03:14:46
- i⌒リ⌒⌒`丶
| ノ/ )^^)))∩
ノノ(li ゚ ヮ゚ノリ彡 さっちん主役!さっちん主役!
丶ゝ <)l⊂彡
. く/_|」
し'ノ
- 261 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 03:37:07
- * + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / / さっちん主役!
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
- 262 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 03:56:10
- ちょw反応すごいんだけどwwww
- 263 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 04:09:13
- さっちんが主役かよ
/ ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/ (´ー` ( ( (_(___)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 入├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\ c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ
- 264 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 09:37:23
- ,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
さっちんキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
儚にいれたかいがあったぜ。
- 265 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 11:01:00
- 1スレからずっとROMってたけど……ブロードウェイ氏おもすれぇ…続き期待してます(`・ω・´)
- 266 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/13(木) 13:42:49
- >>260-265
おまいら感想dクス!! 選択肢無視は賭けだったけどそこまで嬉しい反応をくれるとは思ってなかったぜ!
さて、√も確定して気合も入ったところでちょっと構想を練り直すお(`・ω・´)
皆に満足できるクオリティを目指すんでちょっとの間だけ留守にするんでおまいら留守番は頼んだぜ!
一週間以内には顔出せると思うお
- 267 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 19:12:46
- まぁ乾編は俺の脳内だけでいい
- 268 名前: ◆3WmQZKDzxM :2006/07/13(木) 22:50:56
- 留守を任される人物が居ないという事実
- 269 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 23:18:33
- そこでバーボンが降臨!!
するといいな。
- 270 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 23:18:45
- 言峰士郎の続き読みたいなあ
- 271 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 23:31:16
- star…いやごめんなんでもない
- 272 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 23:34:53
- 実際part6まで続いてきて一番よかったSSって何だったんだろうな
個人的にはベストはお赤飯なんだが
- 273 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/13(木) 23:46:53
- ちゃんと完結しているという意味でFate/Masked Riderかな?
- 274 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 00:01:44
- (仮面)ライダー好きなんで俺もFate/MaskedRiderかな。
言峰士郎や
…lightの続き、出るといいな。
- 275 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 00:11:30
- アルク・シエル・秋葉はそれぞれ立候補
志貴は有彦(笑)に一票で確定として
・・・残りの7人は誰に投票したんだと思う?
- 276 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 00:19:55
- 志貴→有彦
アルク→アルク
シエル→シエル
秋葉→秋葉
翡翠→琥珀
琥珀→さっちん
晶→秋葉
シオン→さっちん
さっちん→さっちん
有彦→シエル
レン→アルク
…かなぁ?
- 277 名前:言峰士郎の中の人 :2006/07/14(金) 00:21:53
- もうちょっとでリアルが落ち着くから
もう少し待ってください……OTL
ツカホロウデテキテ アベノセッテイトカ カンガエナオサナキャナラナクテ・・・
- 278 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 00:24:26
- シエルには先輩に憧れてる有彦
秋葉には先輩を恐れている晶ちゃん
アルクには琥珀、琥珀には翡翠……お化け怖がってたから逆かな?
シオンとレンは路地裏同盟つながりでさっちん
で、さっちんはドリームをその手で掴むべく立候補でしょうw
- 279 名前:ブロードウェイを目指して 閑話 ◆bvueWC.xYU :2006/07/14(金) 17:56:05
- 今後の稽古に多大なる影響を与える配役選挙も終わり、家ではちょっとした宴会が始まった。
「だぁかぁらぁ!! 何で私が主役じゃないんですか!!」
「秋葉様。それは壺でございます」
へべれけになりながら昼間の愚痴を宴会開始直後から漏らしている秋葉が、スケバンよろしくに壺にメンチ切っている。
でも、昼間の愚痴を言っているのは我が妹だけでなく……
「ちょっと志貴ぃ〜!! お酒足んないわよ〜!!」
「あぁ、ハイハイ只今!」
「ホラ! レンも一緒に飲みましょ。今日は無礼講だから」
「………………(?)」
俺はお前に礼を払っている人なんているんだろうか、と思いながらアルクェイドは一升瓶を傾けてレンの前に置いてあるワイングラスに注いでいた。何ともまぁ恐れ多い事を。
「あ、遠野君! こちらにもワインをください! あ、乾君。何寝てるんですか! 今日はトコトン付き合ってもらいますよ!」
「せんぱ〜い…………もう無理ですってば………………」
カレーにワインという滅多に見られない組み合わせのテーブルにはシエル先輩と有彦が独占していた。まぁ今言った三人はそれぞれ
自分の領土のごとくテーブルを独り占めしているわけだが。
「志貴さ〜ん、こちらが秋葉様の料理でこちらがアルクェイドさんのご注文です。次もつかえてるんですぐ持ってってくださ〜い」
「あ、分かりました! あと琥珀さん、アルクェイドに何でもいいからお酒にシエル先輩にワインを」
「分っかりました〜。ふぅ、忙しい忙しい」
そう言いながら疲れを見せずに腕の見せ所と張り切る琥珀さんはさっさと厨房へ引っ込んでしまった。
「志貴様、こちらをお持ちします。志貴様は皆様と」
「あ、翡翠。でも一人でこんな中働こうなんて無理だよ。俺は酒はまったく飲めないんだからこういうところで動かないと……」
「いえ、志貴様は曲がりなりにもこの屋敷の長男でいるのですからごゆっくりとくつろいでいてください」
「とはいってもなぁ…………」
頭を掻きながらホールへと目線を移すと、正直何が何だか分からない。誰がどこにいるのかすら分からない。
っていうか何であのまま皆帰らずに屋敷でどんちゃん騒ぎなんかしてるんだ?
「人は呑まずにはいられない時があると聞きますが、あの三人にとって今がそのようですね」
「でも……遠野先輩はまだ未成年ですよね」
「貴女がそれを言いますか、晶。実家が実家でありながら呑めないとは言わせませんよ?」
「あ…………アハハ、シオンさんは人が悪いなぁ〜」
窓際では晶ちゃんとシオンが静かにグラスを傾けている。今日一日で一番珍しい取り合わせではないだろうか。
「遠野君、わたしも手伝うよ」
「……弓塚?」
「弓塚様」
不意に背中から声をかけられて見てみると、制服姿のままの弓塚が笑顔でこっちを見ていた。
「お気持ちだけで結構です。弓塚様も客人なのですからどうぞ……」
「うん……それはいいんだけど、何かこう…………落ち着かないっていうか」
「翡翠と琥珀さんだけじゃ捌けないと思うよ。何てったって相手はあの三人だから」
「……………………」
それは翡翠も分かっているのか、表情がわずかに弱気になる。
「俺も弓塚もやりたいって言ってるんだから使ってやってくれないかな?」
「………………本当によろしいのですか?」
「もちろん」「ぜんぜん平気だよ、翡翠さん」
そうして何とか厨房の琥珀さんも含めて四人でこの惨事を乗り切ろうと一致団結して各自仕事に取りかかった。
ホールの仕事をしながらふと今日の投票で気になった事があった。それは……
1.当選した弓塚には誰が投票したんだろう
2.落選した立候補組には誰が投票したんだろう
3.気になる事なんてあるかっ! 今はただ己が死力を尽くしてウェイターを務めるのみ!!
- 280 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/14(金) 18:01:10
- ちょこっと話題になっててそこらへんをはっきりさせようと思って閑話と題して投下してみたお
一応考えてああいう投票結果になったから話にもしときたかったし。
誰が誰に投票したかなんて知りたくねーよ、っていう人は問答無用に3を選んでくれ。
- 281 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 18:20:29
- 一度決定したルートを覆させるものかッッ
よって11111!!!
- 282 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 18:27:27
- 投票結果を知りたいのはやまやまだが…
別に、1に投票してもかまわんのだろう?
- 283 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 18:42:53
- 1! シオンはガチとして
>276 琥珀は気づかなかった。すると秋葉もあり得る
>278 レンも路地裏で仲いいしな
有彦やシエルもありか…わかんねー
- 284 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 18:55:43
- 3で
- 285 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 18:56:35
- あえて2で
- 286 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 19:20:19
- 1でリーチ
- 287 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/14(金) 19:32:50
- んじゃラストで1
さっちんがお話しの中心というのは読んでて嬉しいねぇ
- 288 名前:ブロードウェイを目指して 閑話二 ◆bvueWC.xYU :2006/07/16(日) 14:45:39
- 「なぁシオン、弓塚に投票した残りの二人って誰なんだろう?」
晶ちゃんが秋葉に連れて行かれるのを見送りながら俺はシオンが注文した料理をテーブルに置いて聞いてみた。
「珍しいですね、志貴。貴方がそういう事を気にするのは」
「うん……まぁ。で、何か知ってる?」
「別に隠す必要性はありませんからね。三票のうちの一人は私です」
「あ、やっぱりシオンは弓塚だったんだ」
これはほぼ確定だったから特に驚きはしない。っていうかそうだったから聞いたんだけどね。
「どうして弓塚に?」
「同じチームで演ったからでしょうか」
「でも秋葉も一緒だったろ? 二人の違いは?」
シオンならどっちに投票しても変じゃないと思う。
「確かに。主役の風格でいえば秋葉はこのメンバーの中で一番でしょう。ですが……」
「でも?」
「主役の心情をもっとも理解できるのは誰か、という点でいけばそれは違うかもしれません。一番の理由はそれです」
「…………?」
「それに志貴、貴方は一つ勘違いをしている。まずはそこからの見直しを助言します」
「………………勘違い?」
俺は何のことだか分からずに首を傾げた。それを見てシオンは、
「はぁ……彼女の性格を考えれば分かるだろうに。だから秋葉達に鈍感と言われるのですよ」
とか言ってため息をついて、さっさと一人月夜酒を再開してしまった。何だよ、教えてくれたっていいのに。
そんな事を考えていると後ろから、
「志貴様、こちらの料理をレン様に」
「あ、うん分かった。…………翡翠は誰に投票したの?」
俺はレンのケーキ(これは料理じゃないだろ……)を翡翠から手渡された代わりに聞いてみた。
「主役の投票でしょうか? それなら私は秋葉様に入れましたが」
「へぇ、秋葉か……って秋葉に?」
「はい、何か問題でも?」
「いや、そんな事はないんだけど……」
ちょっと待て。秋葉は明らかに立候補組。それで翡翠が票を入れれば結果の二票に達する。
それはいいのだが……晶ちゃんは秋葉に入れたのではないのだろうか。票の数が合わない。
「…………志貴様、もしかして主役を演りたかったのですか?」
「ぶっ!! な、なわけないだろ! じゃ、じゃあこれ持ってくよ!!」
「はぁ……お願い致します…………」
あぶないあぶない。もうちょっとで変な誤解をされるところだった。俺は脱兎の如く翡翠から逃げ出した。
「レン、ケーキ頼んだろ? 持ってきたぞ」
「………………(♪)」
自分の名を呼ばれて俺の顔を見上げ、次に俺の持っている苺のタルトを見てレンはわずかに表情を緩めた。
そして、無言で皿を受け取ろうと手を出すので俺も皿を手渡そうとしてかがんだ。
「なぁレン」
「?」
「レンは主役を誰に入れたんだ?」
「………………(クイクイ)」
「ん? なぁにレン〜? またお酒付き合ってくれるの〜?」
隣にいたアルクェイドの袖を引っ張るレン。アルクェイドの周りには何種類ものお酒の瓶やら缶やらボトルやらが散乱していた。
今日一日で屋敷のアルコール類がなくなるような気がするんだが………………。
「アルクェイドに入れたのか?」
「(コク)」
「そっか…………」
「ねぇ何なに〜? わたしの話してるの〜?」
てっきり弓塚に入れてるのかもしれないと思ったんだけどな。
「そっか、ありがと。じゃあせっかく作ってくれたんだから美味しく食べろよ」
「(コク)」
「ちょっと志貴〜! 私を無視しないでよ〜!!」
絡まれたら最期、三十六計逃げるに如かずという言葉を脳裏に思い出しながら俺はテーブルを離れてウェイター業に戻った。
「さて、と……」
あと聞いていないのは晶ちゃんに有彦に琥珀さんか。他は立候補組だからな。
それじゃあ次は…………
1.微妙に髪の毛が紅くなっている秋葉の隣にいる晶ちゃんに聞いてみよう
2.「カレーが足りないですよ!」と連呼しているシエル先輩の隣にいる有彦に聞いてみよう
3.厨房で楽しそうに一人怪しげな鍋をかき回している琥珀さんに聞いてみよう
4.………………もう聞かなくてもいいんじゃね?
- 289 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 14:51:46
- 2
- 290 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 14:56:22
- いいなぁ、こういう駄弁ってるふいんき(n というわけで、有彦と駄弁りが見たいので2
- 291 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 16:20:34
- 4
- 292 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 16:23:19
- 1が怪しいワン!
- 293 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 16:49:36
- 3
つーか、琥珀さん立候補組だったりするのか!?
- 294 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 17:13:52
- 1
- 295 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 17:34:35
- 2だ!
- 296 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 17:49:21
- 血が見たいなぁ……1
- 297 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 18:01:07
- 演出家の晶ちゃんにサチーソの演技を褒めてもらおう、1で。
- 298 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 18:34:11
- 1に決定するべく1!
- 299 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/16(日) 18:54:40
- 1で決定ですか。さて、殺されにいきますか……(´・ω・`)
それにしても最近忙しい。
一昨日あたり理想郷でSS更新したあたりからバイトに徹マンにSS(現在ここの含めて四つ)で体がボロボロです……orz
こんな俺でもいいですか? 皆オラに元気を分けてくれ!!
更新書いてくるお
- 300 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 19:13:49
- バイトはともかく徹マンはぶっちゃけ同情できないような。
- 301 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 20:07:22
- バイトくらいでひーひー言うな。
俺だって昼間仕事して、夜間入ってそのまま昼間の仕事に入ったりしても更新はしてんだから……orz
取り合えず徹マンは辞めとけ
- 302 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/16(日) 21:19:50
- 徹マンは自業自得と言うか友好関係に問題アリな可能性がなきにしもあらず・・・
- 303 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/16(日) 22:03:48
- 「秋葉、さん?」
自分が出来る限りの身だしなみと琥珀さんに用意してもらったドンペリを持って俺は目的を果さんがために虎穴に飛び込んだ。
「ですから!! 最近の景気が悪いのはタンポポが…………何ですか兄さん?」
「あ、あぁ……。琥珀さんがいいお酒を見つけたから秋葉にどうかって」
何で景気にタンポポが、とか思いながらも俺は持っているワインボトルを掲げてみせた。
「あら、琥珀も気が利くじゃありませんか。瀬尾、もちろん貴女も飲むでしょう?」
「ハ………………ハイ、是非」
「……晶ちゃん、大丈夫?」
隣で雨で濡れてしまった子犬のようにガタガタと震えている晶ちゃんを見て俺は同情してしまった。
そりゃいきなり隣で飲んでる人の髪が紅くなればなぁ。
「お兄さ〜ん…………助けてくださいぃ」
「とりあえずちょっとの間ココにいるから。何とかする」
「何二人でコソコソ話してるんですか!? 二人とも」
慌てて背筋を伸ばして秋葉を見ると、もうすでに俺と晶ちゃんの分のグラスにドンペリが注がれていた。
「秋葉、俺はそんなにいらない……」
「何ですか、兄さん? 私のお酒が飲めないとでも?」
「いや、そういうわけじゃなくて……俺が飲めないのは知ってるだろ?」
「えぇ、十分承知しています。ですが『私の入れたお酒』でしたら飲めるのではなくて?」
「……………………」
すわっている目、酔っ払い特有の気迫、そして紅い髪。
すいません、勝てる気がしません。
「…………」
「さぁ、兄さん?」
笑顔がすごく恐い。いつもより表情豊か過ぎるという点で。
と、その時。
「秋葉、少しばかりいいですか?」
「む……何ですか、シオン。いいところなのに」
いつの間に秋葉の後ろにいたのか、シオンが秋葉の肩を叩いていた。秋葉はそれに従って後ろを振り返った。
「それはすみません。よければこれからの舞台に向けて話し合おうと思っていたのですが…………」
そう言いながらこちらを見て視線で何か言っているシオン。その視線の先をよく見るとそれは俺ではなく晶ちゃんに向けられていた。
「(お兄さんっ)」
「えっ?」
気がつくと、晶ちゃんが秋葉の目を盗んで俺のグラスを奪って一気に飲み干した。
気持ちのよい飲みっぷりでそれが最高級のワインだという事を忘れてしまうほどだった。
「シオンがそこまで言うのなら仕方ありません。兄さんと瀬尾がグラスを空けたら向こうで心ゆくまでお相手するわ。
さぁ、兄さん。シオンを待たせないためにも……………………え?」
「どうした? 秋葉。少しは待たせる時間があった方がよかったかな?」
背中に気持ち悪い汗をかきながら俺は顔をひきつっているのを無理矢理笑みに変えてみせた。
隣では晶ちゃんがさっきの焼き直しのように、それでもさっきより少しばかりペースを落としてワインを口に運んでいた。
「…………ふぅ、ごちそうさまでした先輩。さ、シオンさん。もう大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。では秋葉を持っていきますよ」
「………………? ……………………………………?」
秋葉は首を傾げながらも立ち上がり、去り際もずっと俺の目の前にある(そして晶ちゃんが飲み干した)グラスを見続けていた。
秋葉の隣でシオンが俺にアイコンタクトを求めた。俺は引きつった笑いで親指を立ててみせた。
- 304 名前:ブロードウェイを目指して 閑話四 ◆bvueWC.xYU :2006/07/16(日) 22:05:54
- 「…………ふぅ、助かったよ晶ちゃん。ごめんね、何とかするって言ったくせに何もできなかった」
「いえいえ。お兄さんが来たからこそですよ」
秋葉が遠くに言ったのを確認して俺が謝ると晶ちゃんはわずかに酒のせいか頬を染めて苦笑いをした。
「でも何でまたここに? お兄さんは翡翠さん達のお手伝いをしてたんじゃなかったんですか?」
「ん。今はちょっと抜け出してるんだ。晶ちゃんに聞きたい事があって」
「聞きたい事?」
「うん。今日の投票でさ、晶ちゃんは誰に主役を投票したのかな〜って。演出担当だしそこら辺を聞いてみたいかなって」
「ん〜、そうですか……」と言って顎に手を当てる晶ちゃん。言おうか言うまいか迷っているようだ。
少しばかり考え込んだ後、晶ちゃんが口を開き、
「遠野先輩」
「え?」
そうしたら秋葉は三票になっちゃうんだけど…………翡翠が嘘を言ったのか?
「…………と最初は思ってたんですけど」
決意が固まったのかこちらを向いて真剣な顔で、
「最終的に弓塚先輩に入れました」
「へぇ…………演出家としてどういった所がポイントだったの?」
「そうですねぇ…………遠野先輩は毅然としていて雰囲気としては十分なんですけど、逆に堂々としすぎていて
周りが映えないと思うんです。印象強い役者がずっと舞台にいるっていうのは疲れるんですよ」
晶ちゃんの言った事は何となく分かる気がする。最初から最後まで張り詰めている映画を見るときと同じで、
適度に息の抜く所がない映画や小説はあまりよしとされない。
「じゃあ弓塚は印象がなかったの?」
「あ、いえいえ。そんなわけじゃないんですよ。そりゃまぁ遠野先輩よりは落ちますけど、かといって
シエル先輩ほど印象が強かったわけでもなかったんです」
「……じゃあ何が?」
「演技の方向性です。弓塚先輩は一つの感情に対する表現がとても強く表せていたんです。それは…………」
晶ちゃんが弓塚を主役に決めた要因を口にする瞬間、
「瀬ぇぇぇぇぇぇ尾ぉぉぉぉおおぉぉぉ!!」
「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
晶ちゃんが怯えの表情を見せたときはすでに遅く、正面から秋葉にアイアンクローを受けている晶ちゃんはただ肩を震わせることしか出来なかった。
「よぉくも私を騙したわねぇ……覚悟は出来てるんでしょうね………………」
「あ…………何か熱い…………あ、でも体の中は寒いような……」
ちょ、秋葉! なに後輩の熱略奪してるんですか!!
「瀬尾。ゆっくりするのと激しくするの、どっちがいい?」
「あ…………えっとぉ…………………………………………できれば優しく」
「…………貴女が口答えする権利はたった今消滅したわ。ついてらっしゃい」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、先ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい…………………………」
頭を掴んだままズルズルと引きずり、秋葉と晶ちゃんはホールから出て行ってしまった。
「………………………………」
頑張れ、晶ちゃん。
「……大丈夫かな、晶ちゃん」
「あ、弓塚」
話題の中の人が俺の隣で心配そうに秋葉と晶ちゃんが出ていったドアを見ていた。
「一体何があったの?」
「ん……まぁ色々と。にしてもよかったな、弓塚。シオンと晶ちゃんに入れてもらって」
「え? 何の話?」
「ほら、学校でやった投票の。他の二票は二人だったんだってさ」
「あ、あぁ…………そうだったんだ」
何故か顔色を曇らせる弓塚。どうしたんだろうか。
「どうしたの?」
「うん…………誰がわたしなんかに入れてくれたんだろうな………………って」
「いや、だから晶ちゃんとシオンだろ? それに自分で入れたので三票…………」
「わたし、シエル先輩に入れたよ?」
「………………………………………………………………………………………………………………え?」
俺は呆然と立ち尽くした。
- 305 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/16(日) 22:09:08
- >>300-302
耳が痛いお(´・ω・`)
先人のお言葉としてありがたく頂戴するお
- 306 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/17(月) 00:09:21
- さすが有彦、いい仕事するぜ
- 307 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/17(月) 05:25:46
- ありいいいいいいいいいいいいひこおおおおおおおおおお
ねぇ心まで白く染められたなら
- 308 名前:ブロードウェイを目指して 閑話五 ◆bvueWC.xYU :2006/07/18(火) 12:15:17
弓塚は立候補してない?
「え…………じゃあ……」
俺は息を飲んだ。人間というのは自分が予想していたものと違う結果を見せられると動揺するものだ、とはよく言った。
本人以外の人が三人も弓塚に入れたって事なのか?
「弓塚…………それ、嘘じゃないよな?」
「な、何でこんな事で嘘言わなきゃいけないの? 本当は私だって主役なんてやりたいとも思ってないのに……」
そう言ってうつむき表情を曇らせる。確かに彼女ならば性格上、特に目立つような事はしたくないと思うはずだ。
その事を考えてみれば立候補はしないと考えるのが自然だ。シオンが言っていたのはこの事か。
「ん〜、やっと一段落つきました〜。志貴さん弓塚さん、お手伝い感謝します」
「あ、琥珀さんお疲れ様」
腕を目一杯天井に突き出して伸びをする割烹着姿の琥珀さんが俺たち二人の間に入ってきた。
「……ねぇ琥珀さん、ちょっと聞きたいんだけど今日の主役の投票に誰入れた?」
「あ…………アハハ〜、どうしたんですか、急に?」
まずい事を聞かれたような目線の外し方をする琥珀さん。何か隠しているんだろうか。
「琥珀さん、正直に答えてほしいんだ。別に入れた人を言いふらしたりするつもりなんてないから」
「むぅ…………」
「俺はただ弓塚の三票目が知りたいだけなんだよ」
「……………………です」
「え?」
ボソボソと聞き取れない声で漏らす。俺は必死に耳を傾けた。
「何て言ったんです?」
「………………だから、自分ですって言ったんです!」
「っ」
珍しい琥珀さんの怒鳴り声に俺は思わず仰け反った。そんな中、俺は冷静に琥珀さんから聞いた情報を分析していた。
「そっか…………琥珀さんも実は立候補組だったんだ」
「ハイ……まさか自分の票だけとは思いませんでしたけどね。翡翠ちゃ〜ん…………どうして」
「翡翠は秋葉に入れたってさ」
実の姉と雇い主を比べたら…………まず姉が姉だから自然ともう一方を選んじゃうよなぁ…………。
「志貴さんは誰に入れたんですか………………?」
「う、それは……………………そんな事より、これでもう残りは一人しかいないから…………」
そう言って振り返り、テーブルに潰れているオレンジ色した頭を凝視する。この際、隣で修羅のごとくカレーを食い散らかしているは無視する。
「え…………乾君?」
「あぁ。もう消去法でアイツしか残ってないんだよ、弓塚に入れた人は」
酔い潰れてる有彦を俺は釈然としない目で見続けた。アイツがシエル先輩に入れてると思ったんだけど……。
一体何が有彦を弓塚に入れようとしたんだろうか。
「あれ……っていう事は、同じ消去法でいって遠野君は乾君に入れた人って事になるよね」
「!!!!!!」
「え!? そうなんですか志貴さん!!」
しまった、墓穴を掘った!!
「!! 遠野君、今のは聞き捨てなりません!」
「どうして志貴が私に入れてくれなかったのかやっと分かったわ……」
「志貴様……志貴様はやはり男の方が…………」
「ちょっ…………翡翠! 変な誤解はやめてくれ!!」
弓塚の発言をちゃっかり聞き届けていた面々が俺に集中砲火を浴びせる。
うぅぅ…………やめてくれ、あれはちょっとした出来心だったんだよぉ…………。
「あ、シオン」
唯一女性の中で俺に非難の目を向けないシオンと目が合った。俺は一縷の望みをかけて彼女に助けを求めた。
「……志貴、貴方に言いたい事があります」
「…………」
「その、個人の嗜好をとやかく言う権利など他人にありません。ですから、例え志貴がその………………そのような性癖が
あろうとも私と貴方が友人である事は変わりません。ですから」
シオン、お前もかっ!!
俺は地に膝をつき、何もかも失ったように絶望した。
そうしてこの後すぐにホールに戻ってきた秋葉が参加して非難はヒートアップ、
俺の弾劾は空が白むまで続けられたとかそうじゃないとか………………
閑話 閉演
- 309 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/18(火) 15:25:47
- え、え、これなんてBADEND?
- 310 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/18(火) 18:18:41
- 逆に考えるんだ。
志貴が誰か一人の女性に投票していたことがバレたら、
他の女性陣から…
つまり、志貴は有彦に投票することが、唯一の生存可能選択だったんだよ!
- 311 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/18(火) 18:29:58
- まあいらん好奇心だして誰が投票したのか詮索しなきゃ
そもそもバレ無かったんだけどねw
- 312 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/19(水) 07:28:35
- >>309-311
終わってないよ? EDじゃないよ?
あまりにもグダグダと続けると閑話とか言ってるのに本編より長くなりそうだからこれで終わらせたんだよ?
そんな訳でリアルでの理由によりちょいとお休みするお(´・ω・`)
時々時間見つけて更新はするだろうけど八月まではそんなに期待しない方がいいお
- 313 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/21(金) 01:52:38
- >>312
お疲れ。
のんびり待たせて頂きますよん。充分に充電してきておくんなませ。
- 314 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 10:37:57
- 動きが無い・・・。
- 315 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 18:12:51
- >>314
パスは受け手と出し手だけでは効果的じゃないんだ。
第三の動きが必要だとおもう。
- 316 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 19:05:20
- >>315
第三の動き任せた
- 317 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/29(土) 19:27:58
- やぁ、俺だ(´・ω・`)
忙しさの合間を縫って何とか投下しようとしてるんだがどうにもうまくいかない。
だが明日はバイトが休みな上に一日オフなんだ。もちろん投下する気は満々だ。
期待して待っててくれ。
あぁそうそう。これは正直まだできるかどうかは全く分からないんだが、
お ま い ら 1 8 禁 描 写 は 好 き か ?
- 318 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 19:30:15
- >>317
大 好 き だ !
- 319 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 19:42:35
- >>317
ヤッチマイナー
- 320 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 20:14:55
- >>317
愛してる!
- 321 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 20:48:48
- >>517
\ ∩─ー、 ====
\/ ● 、_ `ヽ ======
/ \( ● ● |つ
| X_入__ノ ミ そんな餌で俺様が釣られクマ――
、 (_/ ノ /⌒l
/\___ノ゙_/ / =====
〈 __ノ ====
\ \_ \
\___) \ ====== (´⌒
\ ___ \__ (´⌒;;(´⌒;;
\___)___)(´;;⌒ (´⌒;; ズザザザ
嘘です。すみません。本当は超期待してます。
- 322 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 20:58:51
- とりあえずまだ>>517は存在していない件
- 323 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 21:28:34
- 甘い、甘すぎるぞ>>322!
>>321は>>315の第三の動きを見ての超ロングパスなんだよ!
- 324 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 22:48:08
- 後より出でて先に断つもの(アンサラー)
そういうわけで頼んだぞ、>>517!!
- 325 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/29(土) 23:29:42
- >>317
大好きだ。
だが断る。
- 326 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 09:57:35
- >>321からの>>517のロングパスは
>>517でバーボンが来るための伏線だったんだ!!
- 327 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/07/30(日) 18:55:48
- 「では稽古初日といきますか!」
昨日と同じように放課後に集まりって晶ちゃんが丸めた台本をポン、と叩き皆を注目させた。
「では改めて配役を確認したいと思います!
かぐや姫:弓塚さつき
お爺さん:乾有彦
お婆さん:シエル
貴公子(石作の皇子):琥珀
貴公子(庫持の皇子):シオン=エルトナム=アトラシア
貴公子(阿部御主人):瀬尾晶(他の端役も兼任)
貴公子(大伴御行):遠野秋葉
貴公子(石上麻呂足):翡翠
帝:遠野志貴
月の使者:アルクェイド=ブリュンスタッド、レン
以上でいきます。役柄は事前にある程度お教えした通りです、皆さん各自で予習復習をしてください!
まずは皆さんには役柄を踏まえた上で今日一日、役作りに取り組んでもらいます」
「役作り?」
アルクェイドが首を捻って晶ちゃんの言葉に疑問を持つ。
「自分たちそれぞれが演じる役の気持ちや行動を自分なりに理解する事です。例え劇中に関係ないものを役作りで作っても
その役自身を形作ったものには変わりませんからどんな事でも構いません。今日一日色々な役者の人と相談しあって
自分の役を固めてみてください」
「それはどんな役の相手でも構わないのですか?」
「う〜ん、できればよく絡む人同士でお願いします。ですが一度も関わらないような役同士の人の意見も取り入れるのも
大事かもしれませんので。とにかく色んな意見を聞いてまわってみてください。台本は皆さん一通り読んできましたか?」
「は〜い」
「読んできました」
皆の様子を見てから晶ちゃんは各自取り組んでください、とだけ言って自由練習となった。
「秋葉。秋葉の役所はどのようなものなのですか?」
「そうね……私の役の貴公子はかぐや姫に龍の首の珠を課題に出された人で…………」
「ねぇシエル。月の使者って何するの? 餅つき?」
「このあーぱー! ちゃんと台本読んできたんですか!? まったく、貴方という人は…………」
「瀬尾様。瀬尾様は他の端役の兼任と書いてありますが他にどんな役が?」
「えっとですね、帝にお付きの召使の役だったりかぐや姫の噂を聞きつけてやってくる村人だったりですかね」
「うわー、難しそうですね。っていうか他の役をそんなにたくさんできるんですか?」
「ですが誰かがやらなければいけませんし何とかなりますよ」
自然とグループが出来上がってあれやこれやと自分や相手の役に物申している。
俺はといえば台本をまだ途中までしか読んでいなかったので教室の隅で一人黙々と読んでいた。授業中に読む気だったのだが
いつもの貧血で保健室に行ったおかげで時間が取れなかったのだ。
「………………」
そんなわけで皆から出遅れる事二十分、俺はようやくみんなの輪に参加しようとしていた。
よく絡む相手で話し合え、か……。といっても俺と一緒に演るのはかぐや姫ぐらいしかいないんだよな。
俺は教室を見渡してかぐや姫もとい弓塚の姿を探した。弓塚は有彦とシオンの三人で何やら真剣に話し込んでいた。
何かちょっと入りづらそうな空気だな…………でも他の役の人と話すのもなぁ。
俺は………………
1.思い切って弓塚達の輪に入る
2.他の人に声をかける
3.屋上にでも行って一人で練習しようか
- 328 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:09:53
- 2でいってみよう
- 329 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:24:51
- 1しかないだろう
- 330 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:32:53
- 追い払われる気がするが1で
- 331 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:38:53
- 3。
誰が一番に気付いて遭いに来るか、ってのも面白いと思うんだ。
- 332 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:43:11
- そのまま忘れられそうな気もする3で
- 333 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:51:38
- 18禁…18禁なら…1しかないだろう?
- 334 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 19:55:35
- いやいや待て待て。すぐにそんな展開になるとは明言されれていない。
よってここは邪魔の入らない3を繋ぎにしておくのがベスト
- 335 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 20:22:34
- 折角だから俺は人気がない2を選ぶぜ!!
- 336 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 20:59:26
- 1でリーチ!
- 337 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 21:05:52
- じゃあ1で決定という事で
- 338 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/07/30(日) 22:19:55
- √が確定して少しは書きやすくなったかもしれないお(`・ω・´)
でもそれは逆に言うと他のキャラの出る頻度が減ってしまうわけで……(´・ω・`) 精進するお。
それと、>>317で自分が言った戯言は見たい人と見たくない人がいるみたいなんで、
これはそう言ったフラグができるまで選択肢とは別に賛否を投票してってくれ。
あまりにも反対意見が多かったらちょっと考えるお。
そもそも書けるかどうかが怪しいわけで……;
もしかしたら今日もう一度投下ができるかもしれないお。でも理想郷の更新もほとんどしてないしなぁ……
あまり期待せずに待っててくれおノシ
- 339 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 23:07:26
- んじゃ勝手に選択肢作るけど……こんなもんだろうか
1 18禁描写大いに結構。どんとこい18禁。
2 描写は別に要らない。ナニがあったのか匂わせる程度で。
3 えっちなのはいけないと思います!
- 340 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/30(日) 23:13:51
- 個人的に1何だけどエロスレじゃないし2が精一杯だろうなぁ。
エロい部分だけはテキストにしてパス掛けてうpロダとかに上げて、URLだけ出すって方法はどうだ?
その後の選択肢だけは普通にここに書いてさ。
- 341 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/31(月) 07:35:30
- >>339には1に投票するが、>>340には全面的に賛成
- 342 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/31(月) 10:57:20
- 1
- 343 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/07/31(月) 16:13:12
- 1で>>341に同意
- 344 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/02(水) 02:30:04
- 1で>>341に同意
あと、別々にうpするなら、まとめさんの人んとこにしてほしい
うpロダはすぐ流れるから
- 345 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/02(水) 04:52:04
- 1に決まったな
- 346 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/02(水) 06:41:34
- お前らこのうpろだを忘れてはおらんか?
ttp://tsukitemp.kt.fc2.com/
- 347 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/02(水) 10:14:16
- ttp://inevitation.yukihotaru.com/inevitation/2nd%20type-moon/2ndTM-index.html
- 348 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/03(木) 02:59:37
- http://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html
- 349 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/03(木) 03:06:09
- >>348
>>347でブロードウェイ氏の作品のまとめが紹介されてるんだから
わざわざもう一度テンプレ保管庫のURLを張らなくてもいいんじゃね?
- 350 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/03(木) 06:42:25
- むしろ何故今更まとめURLを出しているのかが意味不明だ
- 351 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/03(木) 09:02:31
- >>350
>>347はある程度話数が出るまで待ってたんじゃないかと言ってみる
- 352 名前:(´・ω・`) :2006/08/03(木) 22:07:16
- お待たせしてすいません更新しました
- 353 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/08/04(金) 00:10:28
- 「このセリフの時のかぐや姫ってどんな事思ってるのかな?」
「ここはお爺さんやお婆さんをおちょくってるんじゃないのか?」
「でもかぐや姫は二人には育ててもらった恩があるんですよ? それを考えたらかぐや姫が二人に馬鹿にするような
セリフを吐くのはおかしいと思いますよ。それに……」
「おーい。何について話してるの?」
三人とも台本を片手に各々の意見を交換している中、俺は思い切ってシエル先輩に話しかけた。
「あ、遠野君」
「今ね、三人でここのかぐや姫の心情を考えてたの」
「どこどこ?」
言われたページ数を見つけ出して大体の内容を把握する。場面は貴公子がかぐや姫の家を出入りするようになってからの
お爺さん達とかぐや姫の結婚の問答についてのくだりだった。
お爺さん「大事な大事なわしの姫よ。姫は人間界のお方ではないがここまで姫を育てた私たちに何か恩返しをしてはくれまいか」
かぐや姫「たとえ貴方が私の実の親でなかろうともどうしてそのような事を拒む事が出来ましょうか。何なりとおっしゃってください」
お婆さん「嬉しい事を言ってくれますね、姫。では申しますが人間界では男と女という者はお互いがお互いと結婚するのが
当然の常なのです。ですから、姫もどなたかと結婚するべきなのです」
かぐや姫「…………なぜ結婚などしなければならないのでしょうか?」
お爺さん「姫は人間界の者ではありませんが女であります。じいがこうして生きている間は独り身でいられるかもしれませんが
将来の事を思うとじいは不安でございます。幸いにも五人の貴公子様が姫との結婚を望んでいます。そのどなたかと結婚してはくれまいか」
かぐや姫「私はたいして美人ではありませんから結婚した後で浮気でもされたら騙されたと思って後悔してしまいます。
どんなに素晴らしい方が私に求婚しても私はそれに応じないでしょう」
お爺さん「ですが貴公子様達はどなたもすばらしい方ばかりで、しかも五人が五人とも深い愛情をもってございます。ここはじいの顔を立てると思って……」
かぐや姫「…………分かりました。ですが五人の方の気持ちはすべて同じでしょうから優劣がつけられません。
私が望むものを持ってこれた方をもっとも深い愛情の持ち主と判断してその方の妻となりましょう」
「なるほどね……」
「わたしはかぐや姫が本当に二人の気配りが分からないんだと思ってるんですけどね」
「それはどうして?」
俺はシエル先輩の強気な主張の真意を確かめようとした。
「だって、かぐや姫は地球人ではなく月星人なのでしょう? それなら地球での慣わしや取り決めなど理解などできるはずないじゃないですか」
「それでも俺はそういう風には思えないんですよ」
「有彦はどうして?」
先輩の主張を真っ向から否定する有彦の意見としては、
「これから後の展開を見てもかぐや姫は結婚っていう言葉をどうも軽く扱いすぎていると思うんだよ。
だから二人をどう思ってるとかじゃなくて結婚自体を馬鹿にしてるんじゃないか、って」
「なるほどねぇ」
セリフの流れからはどちらが正しい解釈なのか分からない。奇しくもお互いに説得力はある。
俺は最後に弓塚に尋ねた。
「弓塚はどう思う?」
「う〜ん……ちょっとよく分かんない。なんていうか、シエル先輩と乾君の両方が正しいような気もするし……」
「でもそれって変じゃないか? 先輩は知らない上で分からないって言ってるのに、俺のは意図的に分からないって
言ってるんだから」
「……………………う〜ん」
四人とも頭を揃えてうんうん唸る事しかできなくなってしまった。
ここらでもう結論づけるしかないのではないだろうか。
俺は……
1.先輩の意見を推す
2.有彦の意見を推す
3.折衷案を取る
- 354 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 00:15:53
- GJ!
2で。
- 355 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 00:18:28
- 待ってましたよ
1で
- 356 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 00:46:29
- GJ!
なら3で
- 357 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 00:58:36
- 3に一票
- 358 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 01:31:49
- 3!
- 359 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 02:53:12
- 必要なのは結婚という形じゃない。
そう、大事なのは愛、愛なのだよ!
2
- 360 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 05:19:30
- 2っす
- 361 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 08:33:45
- 2
- 362 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 09:43:41
- 二軒リーチの3で
- 363 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 10:46:05
- 2でいこう
- 364 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/04(金) 18:42:24
- 2で決定か
この話はさっちんや有彦に優しいな
- 365 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 12:47:47
- だが尻得るには厳しくいこうぜ
- 366 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 13:19:46
- ここらで新しい作品を投下しても構いませんか?
いつまで続けられるか判らないが、なんかやる気を持て余す。
- 367 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 13:29:56
- ちゃんと完結させる自信が無いならやらないのが吉
- 368 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 14:53:01
- 分岐5回くらいで終わらせてしまう短編でもやればいいのでは
- 369 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 15:53:01
- む……そうですね、ちょっと案を見直して短編くらいになるように考えて見ます。
- 370 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/05(土) 22:34:49
- 気付いたからアドレス書いてみるんだけど、これ新しいやつ?
http://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0081.txt
- 371 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 16:45:39
- 昨日書き込んだ者です。
短編っぽいFateネタで投下してみます。
題名とかはまだ未定。
ざっ、ざっ。
ざっ、ざっ。
姿勢はまっすぐ、動かす手はリズム良く、目線は足元に。
箒によって巻き上げられた落葉が、右へ右へと移動していく。
今日は日曜日。
青空が広がるいい天気の下、ふと庭を見るといつの間にか落葉が目立つようになっていた。
流石に散るがままに任せておくわけにはいかないので、箒と塵取りを携えて孤独な戦場に参上した次第。ステージ1、衛宮邸(庭)、といったところか。
誰かに手伝ってもらおうかとも思ったが、それほど散らかりきっているわけでもないし、軽く片付ける程度、と考えていたので一人で庭を掃くことにしたわけだ。
以前セイバーに、手の空いている者がいるなら手伝わせるべきです、と言われたことがあるが、性分なんだから仕方ないよな、と最近の俺は開き直り気味。
「……よし」
ぐるっと見回して、ここ二時間の成果を確かめる。
始まる前はあちらこちらに散らばっていた落葉も、俺と箒一本の努力によって、今では庭の隅に積み上げられている。
「ちょっと、本気でやりすぎたか?」
見れば、集めた落ち葉の量はかなりのもので、ちょっとした小山だ。
「……いいか。誰が困るわけでもなし」
軽く片付ける程度じゃすまなくなっていたが、問題ないだろう。
……セイバーに見つかったら、また何か言われてしまいそうではあるが。
「ついでだ、玄関周りもやっつけちまいますか」
ステージクリア、次のステージへ。
より一層開き直ってしまった俺は、集めた落葉の始末は後回しにして、庭から直接玄関まで――
「………………をお?」
赴いたところで、思わず間の抜けた声を出してしまった。
何故って、玄関先には、見慣れないものが置いてあったからだ。
おかしい。朝見たときには、こんなものは無かったぞ。
その奇妙な落し物とは――
α:箱に入れられた子猫だった。
β:箱に入れられた赤ん坊だった。
γ:箱、というか大きなトランクだった。
- 372 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 16:48:10
- βで。
- 373 名前:371 :2006/08/06(日) 16:53:50
- sage忘れた……orz
- 374 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 16:59:47
- γで
- 375 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 17:06:14
- じゃあαで。士郎か(いるなら)アーチャーに懐くな。
- 376 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 17:08:10
- γ
箱、というか大きなトランクスだった。
に見えたのは内緒
- 377 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 17:41:43
- γ
実はどこかの魔術師のトランクで、中から危険なものが出てくるんだろ?
と思ったのは内緒
- 378 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 18:29:32
- βしかない
- 379 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 21:04:49
- ならばαで横並び
- 380 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 21:13:27
- γでリーチ
- 381 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 21:31:01
- α!
- 382 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 22:12:10
- β
- 383 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 22:44:36
- βかな。
- 384 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 22:47:15
- α3
β4
γ4
- 385 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 22:48:52
- α
- 386 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/06(日) 23:02:54
- γ
- 387 名前:371 :2006/08/06(日) 23:43:06
- γで決定、把握。
- 388 名前:371 :2006/08/07(月) 00:55:00
- 玄関先にドン、と一つ、大きなトランクが置かれていた。
「……なんでさ」
なんとなく、周囲に目をやる。
右確認、左確認。辺りに人影は無し。
これの持ち主がすぐ傍にいるわけではなさそうだ。
……ということは、いよいよ持って理解に苦しむ。
何故に、このトランクはこの衛宮邸の目の前に置かれているのでしょうか……?
「しかし……」
箒を壁に立てかけて、地面に置かれているトランクに触れてみる。
トランクと一言で言っても、そこらの旅行者が使うような取っ手が伸びてカートに早変わり、などという代物ではない。
言うなればアンティーク、だろうか。
焦茶色のトランク本体、角の部分と鍵穴、取っ手の部分が金属で補強してあり、その金属部分に施された細工は俺が見ても見事だと思わされる意匠だ。
遠坂がロンドンに渡る時に用いたトランクがあったが、アレよりも確りとした造りで、古さと質の良さを兼ね備えた逸品、といった感じだ。
「誰かがうっかり置いていったのか……?」
遠坂じゃあるまいし。
と、本人の前で言ったら捻りの効いた拳の一つももらえそうなことを頭の中でだけ呟いて、トランクを持ち上げて見る。
……結構重たいな。
持ち上げてみると、確かな手ごたえを感じる。
トランクの中は空っぽ、という訳では無さそうだ。
「ん?」
そのとき。
トランクから滑り落ちるようにひらひらと、一枚の紙が地面に落ちた。
何気なく拾い上げ、裏側を見てみると、そこには……。
α:「危険物につき取り扱い注意」と書かれていた。
β:「PM11:00、港にて」と書かれていた。
γ:「まきますか? まきませんか?」と書かれていた。
- 389 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/08/07(月) 00:59:56
- ちょっとイミフなγで
- 390 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 01:14:23
- よくわからないけどγで
- 391 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 01:16:02
- βしかない
- 392 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 02:10:51
- 切嗣が旅立った港に心惹かれる。
というわけで、βで。
- 393 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 02:42:35
- ちょっと、ローゼンですか? γで。
- 394 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 02:50:44
- こいつはγで
- 395 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 03:04:22
- γ
- 396 名前:371 :2006/08/07(月) 08:19:22
「まきますか? まきませんか?」
紙にはそう書かれていて、その下に小さく「どちらかに丸をつけてください」と付け加えられていた。
「なんだこりゃ?」
首を捻りつつもう一度文面を読み直してみるが、書いてあることはそれだけだった。
なにかのアンケートだろうか?
それにしては質問内容がわかりにくすぎる気がするが。
「隙間に挟まってたのか?」
トランクを持ち上げた途端に落ちたのだから、多分そうなのだろう。
念のため、トランクをひっくり返したり振ってみたりしたが、それ以上は何も起こらなかった。
「これ以上は手がかりは無し、か」
もっとも、現時点で手がかりと呼べるものは皆無なのだけれど。
謎のトランクはいまだ持って、謎のトランクのままだった。
こうなったら、一度開けてみるべきなのだろうか?
中に身分がわかるものが入っているかもしれないし。
そう考えて、トランクの止め金に手を伸ばした。
「あれ」
開かない。
止め金は固く固定され、カチャカチャと音を立てるだけだった。
どうやら鍵がかかっているようだった。
当然といえば当然か。
しかし、開かないとなると、余計に中身が気になってくる。
落とした誰かには申し訳ないが、俺にだって好奇心というものがあるのだ。
――こうなったら最後の手段、こいつを『解析』してしまおうか。
いやしかし、玄関先でそんな魔術行使をしていたら誰に見られるかわかったもんじゃない。ここは一度家の中に持っていってから……。
そんなことを考えながら、指で金具をなぞっていると。
「……痛っ!」
指先を、金具の尖った部分に引っ掛けてしまったらしい。
ぷくり、と指先から赤い血の玉がにじみ出る。
慌てて口に咥えたが、一、二滴ほど零れ落ちて――
――アンケート用紙の「まきますか?」の上に、赤い点をつけてしまった。
- 397 名前:371 :2006/08/07(月) 08:20:17
「あ、やばっ」
慌てて服の袖を押し付けるが、既に遅し。
赤い点はしっかりと、紙に染み込んでしまっていた。
「しまったな、こりゃ擦っても滲むだろうし……」
アンケート用紙を手に、少々途方にくれていると……。
カチリ。
「……え?」
トランクの止め金の部分から、音が聞こえた気がした。
例えて言うなら、鍵が外れたような音。
「そんな、バカな」
ひとりでに外れる鍵などあるはずが無いし、あったらそれは欠陥品だ。
欠陥品にしたって、俺が見つけた途端に鍵が外れるなど、出来すぎとすら言えない。
つまり、これは偶然ではなく必然。
そしてこんな必然を引き起こすモノといったら、それは……。
「魔術……!?」
咄嗟にもう一度、周囲を見回す。
幸いなことに、相変わらず人影は無い。
それを確認すると、俺はトランクを引っ掴み……。
α:思い切って中を見てみることにした。
β:人目につかないように、土蔵まで運び込んだ。
γ:その中身を『解析』しようとした。
δ:師匠である遠坂の部屋に駆け込んだ。
- 398 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 08:41:28
- 三連続でγに投票
- 399 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 08:55:23
- β
- 400 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 09:39:11
- スムーズに進みそうなδで
- 401 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 10:33:54
- β
- 402 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 11:03:19
- βしかない
- 403 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 12:07:30
- βで
- 404 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 12:14:27
- δ
- 405 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 15:06:52
- β
- 406 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 15:12:37
- δで
- 407 名前:406 :2006/08/07(月) 15:13:45
- ごめん、βの数数え間違えてた。
ほんとごめん
- 408 名前:371 :2006/08/07(月) 16:42:29
こんなものを一般人がいる場所に放っておくわけにはいかない。
俺はトランクを引っ掴むと、慌てて玄関の奥に引っ込んだ。
居間……は拙い、今の時間は藤ねえが溶けてバターになっている可能性が……!
「そうだ、土蔵――!」
土蔵ならば、このトランクがあっても全く不自然ではない。
なにしろ鉄板焼き用の鉄板からペンギン型カキ氷機まで、なんでもござれのガラクタ置き場だ。
ついでに俺の魔術も気兼ねなく使える絶好のポジションだ。
「……よし」
そうと決まれば、玄関先から土蔵まで移動である。
俺は他の住人、特に藤ねえに気を配りながら、中庭に続く渡り廊下を通り抜ける。
ステージ1とは打って変わって、ステージ2はスニーキングミッションだ。
居間に面する廊下を避けて、離れの大外回りを迂回する。
これならば、ちょっとやそっとのことでは目に付くまい。
もっともセイバーやライダー相手には一発で見つかってしまうのだが。
「……ふ、良好だ大佐」
思わず口から潜入捜査官っぽい台詞がこぼれる。
いやまあ、別に藤ねえ以外の住人には見られても一向に構わないというか、むしろ遠坂あたりには一度尋ねてみるべきだと思うのだが。
正義の味方としては……というより男の子としては、こういう仕事というか任務というか、そういうものにも憧れるのだ。
そのまま離れを回り込み、何事も無く土蔵まで到達することが出来た。
「よっ、と」
土蔵の重たい扉を片手で――もう片方の手にはトランクが握られている――開けると、土蔵特有の冷たい空気が漂ってくる。
その中に身体を滑り込ませると、返す腕で扉を確りと閉める。
ごとん、という重い音とともに、土蔵は外界と断絶した。
- 409 名前:371 :2006/08/07(月) 16:44:49
「……ふう」
一度大きく息を吐いて、緊張していた身体を弛緩させる。
別に疚しいことはしていないはずなのに、額から冷や汗が一筋、流れ落ちる。
さて。
いよいよこの謎のトランクの正体を暴く時がやってきた。
今度はゆっくりと慎重に止め金に触れる。
かちん。
「っ、開いた」
先ほどまで堅固に施錠してあったとは思えないほど、トランクはあっさりと口を開いた。
ゆっくりと開いていく蝶番。
その中には、純白の布が敷き詰められていて、中央には『何か』が鎮座している。
その『何か』は、薄暗い土蔵の中で、真っ暗なトランクの中から、徐々に姿を現した。
「人、形?」
α:黒い翼を持った人形だった。
β:黄色い洋服を着た人形だった。
γ:翠のドレスを纏った人形だった。
δ:蒼い帽子を被った人形だった。
ε:紅い服を着た美しい人形だった。
ζ:ピンクのリボンを結んだ人形だった。
*第七が入ってないのは仕様です。
- 410 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 16:54:14
- α!α!α!
- 411 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 17:18:00
- αで!
- 412 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 17:30:14
- βしかない
- 413 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 18:09:58
- δでしょ
- 414 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 18:14:07
- きらきーがいないのは何の陰謀かっ!
- 415 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 18:26:20
- γがいい。
- 416 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 18:56:32
- αで
- 417 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 19:07:35
- εがいいと思うんだ
- 418 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 20:04:19
- αしかない!
- 419 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 20:12:15
- αααα
β
γ
δ
ε
αがリーチ
- 420 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 20:42:48
- αにするしかないじゃないか!!!!
- 421 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 20:47:04
- αで銀様に決定か。
ここは水銀党の党員が多いスレでつね。
俺もだが。
- 422 名前:371 :2006/08/07(月) 20:57:03
- 銀様つよっ!
あと、なんか一票も入っていない子がいるんですけど。
まあいいや、把握ー。
- 423 名前:371 :2006/08/07(月) 22:08:08
- 今回ちょっと短めで。
トランクの中には、少女がひっそりと横たわっていた。
まず最初に、生きている少女だと勘違いして、次に呼吸をしていないことに気がついて、では死んでいるのかと再び勘違い。
精巧な人形だと気がついたのは、一緒にトランクに収められていた発条を見つけてからだった。
「凄いな……こりゃ、滅多に創れるものじゃないぞ……」
トランクの中に手を差し込み、人形を抱き起こすように持ち上げる。
だらん、と力なく身体を投げ出していてなお、この人形の美しさは際立っていた。
純銀を溶かし込んだかのような輝く髪。
切れ長の瞳は、閉ざされたままでもその美しさを物語る。
手触りも心地よい上等な衣服は、土蔵の闇よりなお深い黒。
中でも一番目を引くのは、その背中に備わった一対の翼だろう。
黒鳥の羽だろうか、艶のある羽は、肌の白、髪の銀、衣服の黒と完全に調和していた。
「……お」
ふと、俺の目が留まる。
トランクの片隅に置かれていた、掌くらいの大きさの発条。
「発条……ってことは、巻くための穴があるってことだよな……」
さて、それでは……
α:その人形の発条を巻く。
β:その人形を『解析』する。
γ:……人形の服の中身が気になるワン!
- 424 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 22:11:31
- βしかない
- 425 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 22:41:19
- 男ならγ
- 426 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 22:50:53
- γ以外を選ぶなんて、できない
- 427 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 22:54:17
- γを選ぶことは間違いなんかじゃない
- 428 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 23:08:27
- γ以外に何を選べと。
- 429 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 23:11:51
- 別にγに投票してしまってもかまわんのだろう?
- 430 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 23:17:51
- ありがとう>>425-429!俺もこれからγって行くから!
γに決定だな
- 431 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/07(月) 23:50:47
- お前達の正直さとリビドー、そして今後の銀様の運命(主に腹部)に乾杯w
- 432 名前:371 :2006/08/08(火) 00:50:44
……ほう、衣服の中身ですか。
それはもちろん衣服に隠された人形の発条の穴が目当て、
などという当たり障りの無いオチではなく、
もっと人形の本質に迫る中身が目当てなのですね。
「……フン、答えは得た」
人形を前にして、口がひとりでに動いた。
しかし、目の前に発条があるのにそれをスルーしてまで中を覗くという、
その仄暗い欲求はどこからやってくるのか。
いや、でも発条を巻こうにも何処に穴があるかわからないしね。
穴を探すためにも一度じっくり見てみないことには。
……どこかから電波で『志村、背中背中ー!』という声を受信したような
気がするが、そんな別世界からの干渉は俺の心の遥か遠き理想郷で
一切遮断させていただくことにする。
そんなこんなで理論武装を終えると、俺の手は人形の服の裾を軽く摘み、
それをそろそろと持ち上げ始めた。
「……おおっ」
人形師は見えない部分も手を抜いていなかった。
さすが匠の逸品、と言えるフリルの奥に、ゆったりとした純白の半ズボン。
ええとこれは確かドロワーズ、という女性下着だったっけ?
ぱっと見、かぼちゃズボンの女の子を連想させるそれは、
現代の女性下着とはまた違った可愛さを持っている。
また、抜けるような白い肌からはじまって黒で終わるまで、
見事な色彩感覚で彩られた外側とは対照的に、
中着のほうは意外と言うべきか、純白一色である。
だがそれが違和感があるかといえば、全くそんなことは無かったりする。
「――――凄い」
ほう、とため息を付きそうな口元を抑える。
見事だ。
この作品には一切妥協は存在しない。
つい興が乗って、今度は背中側を覗いてみることにする。
衣服の背中側は、大きく開いていて翼を邪魔しないような造りになっているらしい。
「へぇ、この羽根は背中から直接伸びてるのか。
それで服がこういう造りなんだな」
よく見ると翼の付け根に穴が開いている。
これが発条を差し込む部分なのか。
「……納得。やっぱり発条で動くんだ」
俺は一つ頷くと、次に……
α:人形の発条を巻き始めた。
β:……下着の更に中身はどうなのかにゃ?
*「人形の穴」でなにかやましい想像をした人は、
先生怒らないから出てきなさい。
- 433 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 00:53:10
- β
- 434 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 00:58:35
- βしかない
- 435 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 01:04:14
- βしかないでしょう。
- 436 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 01:06:15
- 発条巻いたあとで殺される気がするのでβ
- 437 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 01:23:22
- ここは鬼畜しか居ない掲示板ですね。
俺?β以外の何を選べと。
- 438 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 01:36:36
- ストレートでβかよ
鬼畜だらけだなw
- 439 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 03:02:27
- なんか凄まじい勢いでバッドに向かってる気がするwwwwww
それはそうと、
>また、抜けるような白い肌から
ここでやましい想像をしました。
いや、むろんそういう表現があることは知ってますよ?
- 440 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 11:21:53
- お前らwwwwwwwww
一人くらいαを選べよwwwwwwwwww
- 441 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 15:43:26
- >>440
何をおっしゃるうさぎさん。
君も選べるのならβを選んでいたのではないかな?
ん?
- 442 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 18:37:32
- 「―――服の中は見たい。けれど、βは選べない」
剣を>>441に向けて、偽りのない心で言った。
「な――――に?」
「判らぬか、>>441。そのような物より、私はグッドエンドが欲しいと言ったのだ」
- 443 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 19:48:44
- >>442
そのあり方に憧れた、抱いて!!
- 444 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 19:54:46
- もうすでにβに決まってるんだけどね。
- 445 名前:371 :2006/08/08(火) 21:45:20
なんと。更にその中身と来ましたか。
果たして、何がそこまで俺を駆り立てるんだろうか。
もはや先ほどまでとは違う意味で、藤ねえに見つかったら即アウトな雰囲気。
いや、この場合、遠坂に見つかってもアウトと言うか。
「むしろ即デッドエンドだよなぁ」
たやすく幻視できる。
遠坂の左手が光って唸って俺を倒せと輝き叫んでるのが。
しかし、今の俺はどうしてもこの人形の更なる中身、
噛み砕いていえば裸の人形が見たくなっている……!
おかしい、俺は人形にされかけたことはあっても、
人形で遊ぶ趣味は無かったはずなんだが。
それもこれもこの人形が見事すぎるから、なのだろうか。
見るものを狂わせる魔性の人形、とか。
「しかしどう脱がしたものかなコレ。
チョーカーやヘッドドレスは最初に外しておくとして」
ショック!
頭でああだこうだ考えているうちに、
身体は既にどうやって脱がすかの試行錯誤に走っているとは!
「か、身体が勝手に!」
太正時代からのお約束を口走りながらも、俺の手は止まらない。
あ、でも別にそれが不満ってわけじゃなくて、いいぞ俺の身体もっとやれ。
そうして、身体チョーカーやヘッドドレス、ブーツなどといった小物類は
割と容易に取り外すことが出来た。
次はいよいよ衣服に取り掛かります。
「見た感じ、ワンピース風なわけだから……こう、下から上にたくし上げて……」
するすると捲り上げられていくスカート。
だが、腰の辺りまでスカートをたくし上げたところで、
背中の羽がつっかえて上手くいかない。
「あ、これじゃ駄目か……じゃあ肩のところから……」
そうして試行錯誤することしばし。
- 446 名前:371 :2006/08/08(火) 21:47:49
「…………」
深い黒と清楚な白。
見飽きない造型は時間の感覚を麻痺させる。
文句の付け所がない至高のアンティーク。
コレクションを楽しむ蒐集家や創作に励む造型師の憧れになりそうな見目麗しい人形は、しかし。
今まさに、スカートをたくしあげて肩をはだけさせたあられもない姿を見せていた……!
「あ、ちゃんとあるんだ、お腹」
残念なことに、人形は上半身と下半身がしっかりくっついていました。
ナニが残念なのか自分でもよくわからないのですが。
素肌部分は言うに及ばず真っ白で、その艶やかさは陶磁器のよう。
それともう一つ、大きく目に付いたのが各関節の球体。
大きく曲げられる間接は流石にまかないきれなかったのか、
球体間接そのままの形で作られていた。
なるほど、長袖とブーツで上手く隠してあるわけだ。
「しかし、これは……流石に」
拙い。
自分でやったこととはいえ、どこをどう見ても犯罪の雰囲気だ。
流石に最後の理性が下着を脱がすことは拒否しているので、
人形は今キャミソールとドロワーズを纏っているが、
捲れあがったスカートとあらわになった肩の醸し出す色気は
人形のものとは思えないほど生々しい。
もういいだろう。
もうかなり堪能したと思う。
事前準備は十分だ。
「さて、そろそろいい加減に……」
本命中の本命を、試してみよう。
俺は手早く人形に服を着せなおすと、
トランクの中で忘れ去られていた発条を手にとった。
この発条こそ本命、この人形の真価を知るための鍵になるのだと、
俺はなんとなく悟っていた。
それを背中に開いていた穴に差込み、ゆっくりと回転させる。
キリキリキリ、キリキリキリ。
十数回、発条を巻いて、ゆっくりと抜き取る。
土蔵の冷たい床の上に、そっと人形を横たえた。
「お」
カタリ、と一度、小さく震えた。
続けてカタ、カタ、カタカタカタ、と人形の身体が振動していく。
そして、次の瞬間。
人形の瞳が、ゆっくりと開いていった。
「おお……!」
感嘆の声を上げる俺。
人形の瞳はそんな俺に焦点を合わせると、
次第にある一つの感情を示し始めた。
人形の瞳、それは……。
α:烈火のごとく怒っていた。
β:激しい蔑みを示していた。
γ:……えっと、殺気?
- 447 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 21:49:19
- このキャラ知らないけどとりあえずα
- 448 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 21:50:08
- やっぱり銀様漫画版か!
デッドエンド直行っぽいγ
- 449 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 21:50:21
- いい方向に行きそうな選択肢がねえw
αで
- 450 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 21:54:23
- 俺はMなのでβで。もっと見下してください(;´Д`)ハァハァ
- 451 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 21:56:56
- 銀様に殺される、これは水銀党員にとって最大の誉れなり。
よってγ。
- 452 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:00:18
- 俺もMなのでβで
- 453 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:04:45
- αはなんか合わないし、γは即終了の予感。
βでFA。
- 454 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:13:06
- γ
- 455 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:22:55
- 俺はα
α 3
β 3
γ 3
- 456 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:24:28
- 俺ドMだしβ
- 457 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 22:55:21
- ならば止めとβ
- 458 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 23:20:44
- βで決まりの様だが、ぶっちゃけギター抱えている水銀燈しか知らねえwww
- 459 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 23:24:47
- おれなんて乳酸菌くらいしか知らないぜ
- 460 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 23:35:13
- >>444
「だめー! くじけそうになる発言は禁止ーーー!」
オレはアニメしか知らない
- 461 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/08(火) 23:37:58
- 俺は痔悪化と幸せに暮らしている水銀灯(誤字にあらず)しか知らないぜw
- 462 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 04:59:07
- 俺はどこぞの目つきの悪い人形使いと一緒にいるのしか知らないぜ。
- 463 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 19:48:33
- >>371はトリップ付けようぜ
- 464 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/09(水) 22:22:39
人形の瞳が示す感情、それは蔑み。
「……」
言葉が出ない。
相手は人形だ、感情なんてあるわけが無い。
それはきっと疚しいことをした俺の心が見せる錯覚に違いない。
……しかし、現に今、俺に突きつけられている氷のように冷たいこの瞳は。
「う、わ……」
人形の圧力に押されたかのように、思わず胡坐の姿勢から後ろにのけぞる。
すると、それに呼応するように人形がゆっくりと起き上がっていく。
ぎ、ぎき、ぎきききき。
歯車の軋むような音を立てながら起き上がった人形は、
やがて直立したまま頭を垂れたような姿勢でカクン、と止まった。
ばさっ。
主の目覚めに呼応したかのように、一対の黒翼が大きくはためく。
そして、その頭がゆっくりと前を向いて……。
「……私の寝ている間に、随分勝手に弄んでいたみたいねぇ?」
冷たくも美しい声で、軽蔑の言葉を紡いだ。
「しゃ、喋っ……た?」
目の前のあまりの出来事に、俺の言葉はカタコトだった。
身体は後ろ手をついたままの姿勢で動かない。
まるで俺のほうが人形になってしまったみたいだ。
対して、人形は先ほどまでの作り物めいた動きではなく、流れるような自然な動きで。
その指が、俺の顔を指し示した。
「そんなに、私の身体が気になったのぉ? あぁ、気持ち悪ぅい」
首をわずかに傾げながら、嘲りの笑みを浮かべる人形。
そんな姿でさえ、人形の美しさは欠片たりとも失われない。
むしろ、土蔵の薄暗い闇の中で、人形が立つ場所だけが銀色に輝いて見えた。
ああ、つくづく俺はこの場所で縁があるらしいなぁ、などと現実逃避気味なことを考えていると。
「……人間。あなた、名前はなんて言うのぉ?」
「……え?」
不意に。
人形から発せられた質問に、思わず間の抜けた返事を返してしまった。
「聞こえなかったの、お馬鹿さぁん? あなたの名前を聞いてるのよ」
「あ、え、衛宮、士郎、だけど……」
人形にものを尋ねられたことなんか、今まで一度も無かったのだが、
それでもなんとか自分の名前くらいは答えられた。
俺の答えに、人形は軽く頷くと、地面を軽く、トン、と蹴った。
同時に背中の翼が羽ばたき、人形の身体を宙に持ち上げる。
「そう。じゃあシロウ、改めて……」
人形が右手を優雅に一振りすると、幾多の羽根が、人形の周囲に舞い散った。
それを見た瞬間、ぞくり、と。
本能に近い部分が、アレは危険だと俺に告げた。
「二度と馬鹿な真似をしないように、あなたを躾けてあげるわぁ」
次の瞬間、幾つもの黒い羽根が俺に向かって殺到した――!!
α:手近なものを『強化』して盾にする!
β:即座に『投影』して防御する!
γ:第七のマスターが命じる、来いセイバー!
δ:避けられるわけもなかった。
- 465 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:26:17
- γを
- 466 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:26:51
- βしかない
- 467 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:31:44
- γだね。
- 468 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:34:07
- セイバーはいらん、しつけだしつけw
というわけでδww
- 469 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:36:16
- βかな。
- 470 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:36:53
- αだろう、現実的に謂って
- 471 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:43:00
- αで。少しは成長した士郎を。
- 472 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:46:54
- ここでβを選択
- 473 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:49:06
- γ! γ!
- 474 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:52:15
- γ
- 475 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:55:40
- βを一つ
α 2
β 4
γ 4
δ 1
- 476 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 22:59:04
- αよーん
- 477 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 23:00:28
- α
- 478 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 23:02:24
- β
- 479 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 23:02:39
- β
- 480 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 23:03:50
- β 確定
アイアスとかやったら絶対だな。
- 481 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/09(水) 23:05:57
- βで終了。
っていうかγだと後の言い訳を間違えると女性陣に袋叩きの罠で14行けるなwwww
- 482 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 00:45:40
- 水銀燈はやられ顔や嘆き顔が良いと思ってる
- 483 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 00:53:56
- ドールの壊れた部品や無くなった部品を投影で保管できるな
- 484 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 00:54:37
- ってかこの士郎は何ED後なんだろうか
それとも聖杯戦争中なのか
- 485 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 02:28:48
- >>484
捏造ルート後でいきまっしょい。
多分サーヴァント全員生存ENDとかだよ、きっと。
そして金ぴかと銀さまの金銀コラボ。
- 486 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 06:03:05
- 二人して月をバックに高笑いしているところしか想像できません
- 487 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 16:47:24
- 408でセイバー、ライダー云々って出てるからホアタの笛茶ルートじゃねーの?
- 488 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/10(木) 21:25:46
- ちょっと声優の鈴置洋考さん死去で放心していました……
**********
土蔵の中に嵐が生まれる。
黒い嵐の中心から、冷たい空気を切り裂いて飛来する羽根、羽根、羽根――!
「な、あっ!?」
咄嗟に、横に転がって回避する。
……だが、遅い。
元々後ろ手に尻餅をついたような姿勢からの回避だ。
その程度で避けられるほど、黒い弾幕は手緩くなかった。
「あ、づ……っ!」
容赦なく俺の腕に突き刺さる黒羽。
腕から伝わる、痺れるような激痛。
「無様ねぇ。もっと上手に避けなさぁい。……ま、避けさせるつもりはないけどぉ」
嵐の中心にいるのだろう人形が、加虐を楽しんでいる声でそう告げた。
その声が。その痛みが。
俺の頭をひどくクリアにした。
状況はどうだ?
どうしてこんなことになった?
玄関でトランクを見つけて。
紙に意味不明な文章が書かれてて。
トランクの鍵が勝手に外れて。
その中に人形が入ってて。
それが全く見事な美しさで。
挙句、発条を巻いたら攻撃してきた。
ああ、全く持って訳が判らない。
……だからこそ、『立ち向かえる』。
なぜなら。
訳の判らない危機なんて、当の昔に慣れている……!!
「やるしか、ない!」
撃鉄を下ろす。
ガツン、という衝撃とともに、魔術回路が起動した。
間髪入れずに、起きたばかりの回路の中にあるだけの魔力を叩き込む。
投影する武装を検索する暇すら惜しい、真っ先に頭に浮かんだ設計図をもぎり取る!
「投影《トレース》――――」
創造の理念を鑑定し、
基本となる骨子を想定し、
構成された材質を複製し、
製作に及ぶ技術を模倣し、
成長に至る経験に共感し、
蓄積された年月を再現する――!
「開始《オン》――!!」
結実する。
造り上げたのは、大きな花弁のような『盾』――『熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》』。
だが、それは偽物。
間違いだらけの、穴だらけの、欠陥だらけの出来損ない。
八節は十分に練ることが出来なかったし、注ぎ込む魔力も不十分だ。
現に、七つあるはずの花弁はたった一片しか再現できていない。
それでも。
俺はこの『盾』が、人形の羽根を防げないなどとは微塵も疑わなかった。
「な……!?」
人形の絶句する気配が伝わってくる。
俺の投影した『熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》』は、
殺到する幾多の黒羽を、完全に遮断していた。
さあ、これでようやく……。
α:話し合いが出来そうだ。
β:まともな戦いになりそうだ。
γ:とりあえず謝っておこう。
- 489 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:27:20
- ガンマだγ。銀様の靴を舐める勢いで誤れ――じゃない謝れ、士郎。
- 490 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:28:40
- ここはγで
- 491 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:30:46
- 当然γだ!
地に額をこすりつけ、銀様を拝めw
- 492 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:31:42
- γしかありえないでしょう。
- 493 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:32:48
- γ
- 494 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 21:32:49
- ストレートでγか
- 495 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 22:14:14
- 早!何この神速の土下座!
- 496 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 22:38:27
- お前らそんなに銀様に踏まれたいのかwww
- 497 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 22:47:45
- >>496
?
君は何を当たり前のことをいっているのだね?
- 498 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 22:49:37
- 踏まれたいよ。嘲笑と侮蔑の視線を浴びせられながらグリグリと銀様に踏まれたい。
そうすれば、答えは得た(ryってなれると思うんだ。
- 499 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 23:01:01
- ここはドMのスクツなインターネットですねww
と迷うことなくγを選択した俺がいってみるwww
- 500 名前:YuU :2006/08/10(木) 23:02:57
- なんか、ブロードウェイさんが気になるぜっ
続きを楽しみにしてる僕としては!
- 501 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 23:22:12
- 水銀党員だらけだなw
- 502 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/10(木) 23:55:32
衛宮士郎にとって、訳の判らない危機なんて、当の昔に慣れている。
そう、こういう時は――!
「すんません勘弁してください!!」
諸手を地面について頭を下げる。
これぞ、日本伝統の謝罪様式・土下座である。
まず防御、しかる後低頭に謝る。
これぞ衛宮士郎の編み出した危機対応策――!!
「……はぁ?」
俺の一分の隙も無い土下座の前に、当惑の表情の人形。
ふ、完璧だ。
……もし、『情けない』とか言ってる人が居たらそれは甘い。
訳の判らない危機が日常レベルでやってくる人間に、そんな言葉は通じない。
例えばそれは、
約束をすっぽかされた時の遠坂だったり、
空腹時に稽古した時のセイバーだったり、
うっかりミスした時の遠坂だったり、
誰かと一緒に買い物に出かけた後の桜だったり、
金の問題に悩んでる時の遠坂だったり、
テンパッてる時の藤ねえだったり、
なんか機嫌が悪い時の遠坂だったり、
あととにかく遠坂だったり、って遠坂多いなぁ!
ともかくそういった、こちらのあずかり知らぬ事情で機嫌が悪い相手への、
俺なりの最上級の策がこれなのだ。
なお、謝りつつも投影は維持しておくのがこの際のポイント。
相手はこちらの誠意に関わらずガンドとか竹刀とか振るってくるしね!
「俺が触ったりしたことが不快だったのなら謝る!
お前が望むならこれからは触れないようにするから!
とにかくすまなかった!!」
「…………ふん、みっともなぁい。なんか気が抜けちゃったぁ」
どうやら幸いにして、人形は興が削がれたようだった。
「本来ならその下劣さを、nのフィールドの彼方で反省してもらうんだけどぉ……」
なにやら酷く気になることを口走りつつも、どうやら矛を収めてくれたらしい。
ばさっ、と一際大きく翼が鳴ると、羽根の嵐は見る見るうちに大人しくなった。
「あなたは私の発条を巻いた人間……だから、一度だけ聞いてあげるわぁ」
浮かんだまま近づいてくる人形。
今のところ、攻撃する意思がないようなので、
俺は間を隔てる『熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》』の壁を消去した。
「あなたが取れる二つの道、一つは私の手で死ぬこと。それが嫌だと言うのなら……」
言いながら、人形は俺の目の前に降り立った。
土下座の姿勢のまま頭を上げていた俺は、丁度人形と目線を同じくすることになった。
目線が交わる境界線、そこに自分の左手を差し出して、人形は言った。
「この指輪に誓いなさぁい。この私、薔薇乙女《ローゼンメイデン》第一ドール、水銀燈の下僕となることを」
左手の薬指。
神話において心臓と直結していると謳われたその場所に、薔薇の指輪が光っていた。
「――さぁ。跪いて、お舐めなさぁい」
α:誓う。
β:誓わない。
- 503 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/10(木) 23:57:55
- α!を選びたいのはやまやまだけど「士郎なら」βだろうなぁ
β
- 504 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:04:27
- βに一票
- 505 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:05:51
- 俺なら喜んでβなんだが、士郎の尊厳のためにαにしとこう
- 506 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:10:34
- α
- 507 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:13:12
- βで
- 508 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:13:19
- >>505
>俺なら喜んで誓わないんだが、士郎の尊厳のために誓うにしとこう
士郎の尊厳って一体…
βで
- 509 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:21:46
- 士郎にだってプライドはある……!
β
- 510 名前:505 :2006/08/11(金) 00:24:41
- すみませんαとβ逆でしたorz
- 511 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 00:40:00
- β
- 512 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 01:11:14
- βで決定か。
よかった、士郎の尊厳は(一応、最低限)守られた。
- 513 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 01:19:08
- 土下座の時点ですでに尊厳は守られてないような気もするが、
まあ気のせいだろう。
- 514 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 01:24:02
- いや、土下座は問題ない。そもそも服を脱がした士郎に否がある。
しかし指輪を舐めろとか、奴隷になるとかは人としてまずい。
まぁ、俺なら喜んでry
- 515 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 01:27:05
- まぁ、士郎は俺達と違って真性のMではないからな。
- 516 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 02:33:19
- 「だが断る!この衛宮士郎の最も好きな事の一つは、
絶対に断られないと思っている奴に『NO』と言ってやることだ!」
- 517 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/08/11(金) 02:36:10
- やぁ、俺だ(`・ω・´)
新人さんの投稿をまったりと見ていたんだが>>500の言葉で目が覚めたZE
俺の拙作を待っている人のためにも今から投下の準備をするんで待っててくれ。
現在進行形でこのスレを見てる人がいればの話だがな(´・ω・`)
- 518 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 02:43:42
- >>517
ノシ
見てるよ〜。
- 519 名前:500の人 :2006/08/11(金) 03:28:35
- 待ってます!
- 520 名前:500の人 :2006/08/11(金) 03:37:35
- あ・・・しまった、アゲチマッタ!!・・・・ほんとすいませんでした(T T)
- 521 名前:ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU :2006/08/11(金) 04:33:31
- 「有彦の意見がいいんじゃないかな」
俺は考えた末に口を開いた。他の三人が俺の顔を見て理由を催促している。
「シエル先輩みたいに想像を膨らませて考えるのも面白いと思うけど、やっぱりこの台本の中で辻褄が合うように
心情を考えた方が無難だと思うんだ。だから俺は有彦の意見に賛成かな」
「う〜ん、確かにそう言われればそうかもしれませんね……」
顎に手を添えて考え込むシエル先輩。言い分は理解できるが自分の主張を捨てきれないといった風だ。
「ここもいい感じで進んでるようですね」
「あ、晶ちゃん」
「ここのかぐや姫の心情を話し合ってたんですよね?」
言いながら肩越しに俺の台本を覗いてくる。
「うん、そうなんだ」
「確かに乾先輩の主張は正しいものなんですが、話が進んでいくとこの心情というのは少しずつ変化していくんです。
特に帝がかぐや姫に直接会ってからは結婚というものを意識し始めるんです。それは台本でも強調させたので分かると思います」
「そうなんだ」
「はい」
自分でうんうんと何度も頷く晶ちゃんは少々興奮気味だった。
「この調子だと今の役作りと今日にも平行させながら稽古に入れるかもしれませんね」
「きょ、今日から?」
俺は思わず声を半音程上げて応えた。
「元々時間もありませんし、少しでも稽古をしときたいのは皆も同じでしょう? ですから気が早いに越した事はありませんよ」
「う〜ん……にしてもなぁ」
やはりエチュードを演った時にも思ったがどうにも人前での演技というのがいまいち分からない。
性格のせいなのかどこか空気を読み違えるというか…………。
「何を今更そんな事を言ってるんですか、遠野君。あちらではすでに個人で稽古を始めてる人もいるんですよ」
「え?」
シエル先輩の言葉で顔を上げ、先輩の顔を見ると教室の片隅でぎこちないながらも身振り手振りで何かを表現しようとしている
翡翠とそれを見て逐一アドバイスをする琥珀さんの姿が映った。
「えっと…………け、家来たちよ。都の屋根というやね、屋根の下にある……」
「翡翠ちゃん! もっと大きく手を広げて! ブンブン振り回すくらいでちょうどいいのよ! それに本ばっかり見ていて
顔が下向いちゃってる! 一度見たら言い切るまで台本は見ない!!」
琥珀さん、熱血指導だなぁ。翡翠相手だからかな、目に力が入っている。入りすぎてるような気がしてならないが。
「はい、姉さん。……さぁ、家来たちよ、都の屋根という屋根の下にある燕の巣をくまなく探せ。
……そ、そしてその巣の中にある私が望むものを手に入れた者はどのような褒美でも取らせようぞ」
「ぐー! 翡翠ちゃんぐーっ! セリフは何度も練習すれば台本もいらなくなるから練習あるのみよっ! あと翡翠ちゃんの
課題は声量ね。帰ったらお姉ちゃんと一緒に腹筋よっ!」
琥珀さんの言葉に少しだけ相好を崩してみせる翡翠。それは恥ずかしさが勝っているものの、幾ばくかの高揚感があったのは遠目から見た俺でもすぐに分かった。
あの翡翠があれだけ頑張っているんだ。俺も負けてはいられない。
さぁ、俺も稽古を始めよう。
紅:稽古は一人でやろう
蒼:稽古は弓塚を誘ってやろう
碧:皆を誘って稽古をやろう
- 522 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 05:12:15
- 蒼しかあり得ん
- 523 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 07:15:10
- 蒼
当然だ。
- 524 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 07:20:39
- 蒼
- 525 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 07:48:37
- 蒼
- 526 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 08:10:55
- これで最後だな
蒼
- 527 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 08:44:33
- 蒼
- 528 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/11(金) 09:47:04
「水銀燈……って言ったか。その指輪に誓えば、許してくれるんだな?」
「ええ、そうよぉ。私にとっては不本意なんだけどぉ、下僕になるのなら許してあげるぅ」
「そうか……」
悩むことは無い。
そもそもは俺に非がある。
ただの人形ならばどれだけ好きに触ろうと問題なかっただろうが、
その人形が意志を持っていて動くことが出来るというのなら、話は別だ。
知らなかったこととは言え、本人が動けないのをいいことに好き放題やってしまったのは完全に俺が悪い。
それを考えれば、彼女……水銀燈の言葉に従っても構わないのかもしれない。
俺は、ゆっくりと顔を上げて――
「――駄目だ。その命令は、聞けない」
はっきりと、その提案を拒んでいた。
「……なんですってぇ?」
水銀燈の顔が、見る見るうちに不快の色に染まる。
ほんの少し罪悪感を受けながら、俺は土下座していた身体を立ち上がらせる。
「俺のほうに非があるのなら、お前のいうことを聞いてやるのも構わない。
それこそ、大概のことは聞いてやる。
けど、訳のわからないまま下僕になるなんて、俺には出来ない」
「……ふぅん、そう。つまらないプライドで死を選ぶと言うわけぇ?」
突き出した左手を頭上にかざし、再び翼を広げる水銀燈。
この距離では恐らく、瞬きする間に俺は黒い羽根の嵐に埋もれてしまうだろう。
それでも俺は、水銀灯を見据えたまま言葉を続けた。
「プライドとか、そんな格好いい理由じゃない。
俺がお前の下僕になれない理由はな、水銀燈。
もっと単純で、どうってことのない理由なんだ」
それは衛宮士郎にとって、もっとも重要な瑣末事。
「このままお前の下僕になってしまえば、正義の味方になれないだろうから」
- 529 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/11(金) 09:48:07
それが理由。
そんな子供でも口にしないような理由で、俺は一つの道を拒んだ。
「はぁ? なぁに、それ。意味が判らないわぁ」
「うん、つまり……俺はね、正義の味方になりたいんだ」
どこかで困っている人が居たら、その人を助けてあげたい。
不幸な人が居たら、幸せになって欲しい。
そういうことが出来るような、正義の味方になりたいと。
「そのためには、お前の下僕になるわけにはいかないんだ」
だから、お前の命令は聞けない。
「…………あなたイカレてるわぁ」
心底呆れたように、水銀燈がポツリと言った。
イカレてる、か。
多分その通りなのだろう。
この年で正義の味方を口にすれば、そう言われて当然だ。
だから。
「そうかもな。でも、イカレた奴にだって、憧れたものはあるんだよ」
「…………憧れた、もの?」
――そのとき。
水銀燈の目が、弾かれたように見開かれたように見えた。
「ねぇ。あなたは、自分が――」
水銀燈が口を開きかけた、その時。
「――シロウ? こちらにいるのですか?」
「えっ!?」
この声は……セイバーか!?
土蔵の外からこちらに向かって近づいてくる足音。
扉は閉めてあるので姿は見えないが、間違いない……我が家の騎士王がやってくる!
「せ、セイバー? どうしたんだ?」
「いえ、シロウこそ、一体何をしているのですか?
庭の様子を見る限り、掃除の途中と見受けましたが……」
そういえば集めた落葉はそのままだし、箒は玄関に立てかけたままだったような。
確かに不審がられても仕方なかったかもしれない。
セイバーはすぐそこまで来ているようだ。
時間が無い。
俺は――
α:自分が土蔵の外に出て応対する。
β:ひとまず水銀燈を窓から逃がす。
γ:ここは敢えて二人を引き合わせてみる。
δ:水銀燈をトランクの中に「そぉい!!」
- 530 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 09:55:37
- α
- 531 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 09:59:29
- 無難にα
- 532 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 10:24:17
- δ:そぉい!!
- 533 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 10:27:36
- まぁそぉいだと後が怖いのでαで。
- 534 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 11:36:10
- αかな
- 535 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 11:42:07
- そぉい!! を選びたいのだが後が怖いのでa
- 536 名前: 僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 11:55:32
- γ
- 537 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 12:36:12
- δ「そぉい!!」
- 538 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 12:39:34
- >>535が本当に「α」を選んでるならαで決定してるな。
- 539 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 12:47:17
- じゃ。投票していない俺がαに投票して確実なとどめとしようじゃないか。
- 540 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 14:17:09
- 冒険しようぜ、ってことでγ
- 541 名前:539 :2006/08/11(金) 14:18:03
- わ、リロードし忘れた・・・OTL
- 542 名前:539 :2006/08/11(金) 14:32:41
- >>541
もちつけ、お前は多分>>540の筈だw
- 543 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 16:11:45
- 人形の服を脱がしたり、土下座したり、正義の味方の辛い所だな。
- 544 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/11(金) 16:59:38
- 人形を脱がしたり〜、のところは性技の味方という感じだがな。
- 545 名前:540 :2006/08/11(金) 17:18:38
- 本当だ・・・・・・スマソm(__)m
- 546 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/12(土) 01:10:32
とりあえず、俺が一人で応対することにしよう。
いきなり水銀燈と対面させると、恐らく俺にとってあまりよろしくない状況になる。
そう判断した俺は、水銀燈に「悪いけど、ちょっと待っててくれ」と言い残すと、
素早く土蔵の扉を開いて、隙間から抜け出るように外に出た。
後ろ手で再び閉めると、目の前にはそんな俺の挙動を「む?」といった様子で眺めているセイバーが立っていた。
セイバーはいつもと同じブラウスに青いスカート、という出で立ちで、
手には先ほどまで俺が使っていた箒が握られていた。
恐らく玄関に立てかけてあったものを拾って持ってきてくれたのだろう。
「すまない、セイバー。それにしても、よくここだって判ったな?」
「先ほど、シロウの気配がこちらへ向かったのを察しましたので」
げ。
どうやら剣の英霊さんには、土蔵にいることはとっくにばれていたらしい。
自分のスニーキングスキルの未熟さを嘆くべきか、
それともセイバーの気配察知スキル高性能さに感嘆するべきか、判断に迷うところである。
「ですが、たった今、玄関を見てみたらこの箒が置いてありました。
……シロウ、掃除の途中で土蔵に閉じこもって、一体何をしていたのですか?」
「あー、いや、その」
さて、一体なんと言ったものか。
なんとかして上手い嘘を考えるべきか、それとも正直に告白するか。
どうするか決心のつかないまま、俺は口を開いた。
「実は、庭の掃除をあらかたやった後、
ついでだからってことで玄関まで手を伸ばしたんだけどな。
そうしたら玄関先に――」
α:壊れたガラクタが落ちてたんだ
β:人形の入ったトランクが落ちてたんだ
γ:まだ飛べない鴉の雛が落ちてたんだ
δ:特上の冷凍本マグロが一匹落ちてたんだ
ε:遠坂のツインテール部分が落ちてたんだ
- 547 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:11:44
- δでダイナマイト刑事しかない。
- 548 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:13:42
- あえてεを選んでみる
- 549 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:17:16
- ここはεで
- 550 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:20:09
- εが面白そうだ。
- 551 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:24:20
- εだよなあw
- 552 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:25:34
- 此処には他人事万歳な連中ばかりだな。
俺はδで。
- 553 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:32:11
- εしかないだろ
- 554 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:37:22
- とどめとばかりにε
- 555 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:41:40
- そして誰も本当のことを言おうとする正直者はいないのか…
まぁ、もし決定前だったら俺もε選んだけどさw
- 556 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 01:42:19
- お前等ホントに酷いなwwwww
まぁおれもεに投票したんだが
- 557 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 03:13:48
- 小鉄のコスプレ嫌がる奴に春麗だのキャミィだの女キャラを押し付ける、そんな投稿者の気分。
面白ければそれで良いのさFwoooo!
- 558 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 11:20:45
- 夏の踊る太陽に名探偵金田一任三郎スペシャル THE MOVE
東北特急連続家政婦不倫殺人事件で暴かれる密室の秘密 〜湯煙のむこうにクラウザーさんを見た〜
ロンドンの夏も暑い。
照りつける陽射しを遮る木陰のなか、木漏れ日が風に揺れていた。アイスティーで冷えたカップの表面を水滴が覆う。どこか遠くで鳥の声。見上げれば遥かな青い空。公園の芝生に敷いたシートの上で食べる弁当は、少し贅沢な気分にさせてくれる。
「……バカンス、ですか?」
俺の自信作な卵焼きを手にしながら、ルヴィアはぱちぱちと瞬きをした。フランス人形のような容姿でその仕種は掛け値無しで可愛いのだが、夏場にそのドレスはどうにかならんのか。せめて袖ぐらい外したらどうだろう。せっかく着脱式なんだから。
「そう。故郷の、冬木のみんなと一緒にね。せっかくの夏なんだし、最近、連絡もあまりとってなかったし。丁度いいからしばらく羽を休めてこようかなって。ね? 士郎?」
「本当ですの? シェロ?」
「ああ。イリヤが南の島に招待してくれたんだ。何でもアインツベルンが島一つもってるらしくてさ。せっかくだからって」
遠坂の言葉に頷くと、どうしてだろう、不思議とルヴィアの表情が厳しくなった。怒っているのか、拗ねているのか。遠坂は遠坂で妙に上機嫌に勝ち誇ったような笑みを浮かべるし。全くもって訳が分からない。
「へー。さぞかし楽しそうですわねー」
「ええ。いいでしょ」
羨ましくなんてないですわ、とそっぽを向くルヴィア。それはそうだろう。彼女は自分の故郷、フィンランドを巡る豪華旅行を計画しているんだから、俺たちなんて羨ましいはずがない。どれくらい豪華かというと、一人旅のはずなのに飛行機からホテルまで全部二人分というブルジョアっぷり。予算も当然二人分。専属の執事もつれていきたいですわ、とは彼女の弁。
「まあ、今回はそういうわけで別々だな。お互い楽しんでくる事にしよう」
「そうね。ルヴィアも寂しがらないで、たまには孤独を満喫してきなさい。お土産に惚気話をたっぷりしてあげるからね」
遠坂の言葉で悲しそうに目を伏せてしまったルヴィアは、しばらくして俺と目が合うと猛然と真っ赤になってまくしたてた。
「だっ、誰が寂しがっているですって!? 私はただ心配して差し上げてるだけですわっ。ミスタ・エミヤ、あなたは私が目を離すとすぐ無茶をするんですからっ!」
「ルヴィア……」
一、心配するなって。無茶はしないさ。この旅行が終わったら故郷で恋人と結婚するんだから。
二、ちょっと今回の旅行について大切な話があるんだ……。あとで俺の部屋に一人できてくれないか……。
三、今から遠坂といい事するんだから邪魔しないでくれないか?それじゃあ遠坂、悪いけど先に帰ってシャワー浴びてるな。
- 559 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 11:23:21
- 二ィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!
- 560 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 11:26:42
- えっと…二かな
- 561 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 11:55:50
- ネタな展開を狙ってありもしない恋人と…ってことで一
- 562 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:07:01
- >専属の執事もつれていきたいですわ、とは彼女の弁
なにこの露骨すぎるアプローチwww
ということで二を選ぶぜ!
一は士郎が死ぬから選べねぇし、三は外道すぎるw
- 563 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:11:13
- あえて三
- 564 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:16:05
- 3つとも誰かしらの死亡フラグじゃないのか
一で
- 565 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:19:39
- 死亡フラグを敢えて覆してこそ、職人の業。
ということで1を選ぶぜ。
- 566 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:25:55
- 俺も二
一 3
二 4
三 1
- 567 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:33:15
- 一
- 568 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 12:35:04
- 一。死亡フラグは機会を逃さず立てておけってばっちゃが言ってた
- 569 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:11:36
- 一で決定だな
2話目で即DEAD ENDの士郎なむw
- 570 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 13:29:12
- ここは……、どこだろう。見渡す限り広がる川岸。キラキラと光る水面。どこからか香しい香が立ちこめ、得も言われぬ弦楽が聞こえる気がする。空を覆う雲の切れ間からは、黄金の陽光が差し込んでいた。
「ちょっと、やりすぎですわよ! あんなにガンドを撃たなくても!」
「なっ、あんたのバックドロップがとどめになったんじゃない! って、ああしっかりしなさい士郎!」
「そっ、それはシェロがいきなりあんな事を言い出すから……。きゃ! 泡吹いてますわ、泡を!」
向こう岸から、俺を呼ぶ声が聞こえる。誰だろうか。一番懐かしい誰かの声と、ずっと愛してた彼女の声。どんな事をしても合いたかった人たちがそこにいた。頬を涙がつたっていた。
「渡りたいかい? なら、六文だ」
嗄れた声に振り向くと、渡し守らしいじいさんが船を用意していた。
「六文?」
「おうよ。兄ちゃん向こう岸に行きたいんだろ? それじゃ六文だ。昔からここの渡し賃はそう決まっていてね」
確かに渡りたいのはやまやまだけど、ポケットを探っても日本の、それもそんな昔の通貨はでてこない。
「じいさん、ポンドしかない」
「なんだい。外国の金しかないんかい。それじゃあ6ペンスでいいよ。どうする?」
「シェロ! やだっ、だめですわシェロ! あなたにはまだ何の気持ちも伝えてませんのに!」
「なにやてるのよ士郎! これだけやってるんだからさっさと回復しなさいよね! あんたがいないと、わたし……っ」
向こうで親父が笑っていて、セイバーが嬉しそうに手を振ってる。どうしようか。今渡ると誰かがどこかで悲しんでしまう気もするけど、それでも俺は……。
一、渡る
二、値切る
三、渡らない
- 571 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:47:29
- 二を。
- 572 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:49:57
- ここは普通に、三
- 573 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:53:47
- セイバーと親父に再会したい気もするけど三で
- 574 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:55:01
- >>568
ばっちゃ何教えてんだ!!
主夫な士郎なら値切るはずだ!2
- 575 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:55:26
- 遠坂に調教されて守銭奴に!
ってことで二
- 576 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 13:55:49
- 2で。
- 577 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:01:16
- いくらなんでもここで終わるとあれだし3で。
- 578 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:01:22
- 二で止めだ!!
- 579 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:02:14
- 一:0
二:5
三:3
二で決定だ〜ね
- 580 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/12(土) 14:06:38
「実は……遠坂のツインテール部分が落ちてたんだ」
……はて?
俺は一体ナニを口走っているんだろう?
「……はい?」
セイバーの目が思わず点になる。
そりゃそうだ、なにせ言ってる俺にだって意味がわからない。
「それは……凛の髪の毛、ということですか?」
「いや、そうじゃなくて。ほら、遠坂の頭の両隣にくっついてる二本のアレ」
しかしもう後には引けない。
俺は自分の頭の両脇をちょいちょい、と指差してツインテール部分をジェスチャーする。
当然のごとく、セイバーはジト目で俺を睨んできた。
「……シロウ。いくらなんでもそんな荒唐無稽な話を信じるとでも?」
「俺もそう思っていたんだけどな……甘かった。遠坂のあの部分な、分離できたんだよ」
「なにをバカな……シロウ、いい加減に――」
「いや、でもほら、遠坂だし」
「む……確かに凛ほどの魔術師ならば考えられなくはないですが……」
うわ、なんかセイバーが一転して信じるほうこうで考え始めてる!?
自分で言い出しておいてなんだけど、信じるか普通!?
あ、でも以前桜が遠坂からの脅迫状を見つけたときも同じようなリアクションしてたような。
恐るべし遠坂の説得力……!
「それで、流石にそんなものを放っておくのは不味いだろ?
それに、どういう理屈で取り外せるのか興味もあったし」
「も、もしや、土蔵に篭っていたのはそのため……!?」
「うむ。『解析』してみた結果、アレは単体での行動が可能な上に、
片方で魔力20%アップ、両方で40%アップ、おまけに清潔水洗いも可だ」
ああ、もはや自分でも何を言っているのか判らない。
しかもだんだん本当にそうなんじゃないかって思え始めてきたのが恐ろしい。
「なんということだ……あのお下げにそんな秘密があったとは……!」
セイバーもとうとう本気で信じてしまったらしく、深刻そうな顔で俯いている。
真面目な性格だとは思っていたが、ここまでとは。
正直、良心がチクチクと痛い。
「で、そのお下げは何処に……!?」
「いや、実はついさっき土蔵の窓から外に飛び出していっちまった」
「なんですって!?」
ひとりでに窓から脱走するツインテール。
想像してみただけで、かなりシュールな光景である。
「すまないがセイバー、探すのを手伝ってくれないか?
なるべく他人に知られないように頼む」
「判りました。早急に見つけ出しましょう!」
言うなり、あっという間に駆け出していく。
すまん、セイバー。
遠坂のツインテールが見つかる確率は、ツチノコよりも低いんだ……。
……さて。
何故だか知らないが、死刑執行書に自らサインをしてしまった気がする。
一抹の不安を覚えながら、俺が土蔵の中へ引き返すと……
α:待ちくたびれてふて腐れている水銀燈がいた。
β:土蔵の中のガラクタを見上げている水銀燈がいた。
γ:って、いない!?
- 581 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:12:30
- α
- 582 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:13:22
- 元ネタを見ていないのでこれがいいのか分からないが
直感に従ってαだと言ってみる
- 583 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:14:49
- β
- 584 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 14:17:23
- γが楽しそうw
- 585 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:18:13
- やっちまったorz
- 586 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:18:22
- これ以上ややこしくするのもなんだし、β
- 587 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:19:06
- γで藤ねえとバッタリ!
- 588 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:19:45
- αで
- 589 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:20:02
- βで
- 590 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:32:20
- α:3
β:3
γ:3
さあ張った張った!
- 591 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:36:09
- β
- 592 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:36:54
- α。ふて銀様に一票
- 593 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:39:24
- γ!
- 594 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:41:35
- γで決定だとか言ってみる
- 595 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:50:46
- βでいこう
- 596 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 14:53:44
- あれ? よく見たらγは四つしかない罠。
となるとβで決定か、な……?
- 597 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 14:59:36
- 値切る。値切るといったら値切る。誰がなんと言おうと値切ってやる。こちとら遠坂のせいで万年金欠なのだ。無駄な金は1ペンスたりとも持ってない。なんだか話が脇道にそれまくっている気もするし、ここは一つ思う存分暴れてやれ。
「じいさん高いよ。1ペンスでどうだい?」
「なんだって? 冗談じゃない。ここの渡し賃を値切る奴なんて聞いた事もねえよ。おい兄ちゃん、6ペンスっていったら6ペンスだ。嫌なら帰りな」
「そこをなんとか。助けると思って。よしっ、2ペンスだそう」
HAHAHAと笑う太っ腹な俺。親指をたててニカッとアメリカンスマイル。これぞ切嗣直伝、商店街のおばちゃん相手に値切る47の極意その13。対岸の親父、見てますか? あなたの息子は今、こんなにも立派になりましたよ。応援してくれよセイバー、浮いた分の予算は食費にまわしてやるからな!
「ふざけるんじゃねえや」
むう、じいさんはやたらと強情だ。しかし正義の味方たるものこの程度の障害で挫折しちゃいられない。金持ちからはぼったくれるだけぼったくり、庶民からは搾り取れるだけ搾り、出費は押さえるだけ押さえる。それがルヴィア直伝正義のジャスティス。
「……仕方がない。5ペンスだ」
「3ペンス。ダメなら自力で泳いでいく」
「くっ……。よし、坊主。4ペンスだ。これ以上はまけねえよ」
「4ペンス……。4ペンスか……。まだ少し高いな」
「嫌なら泳ぎな」
一、OK、手を打とう
二、だめだ、泳いでいく
三、帰る、もう来ねえよワーン
- 598 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:04:11
- 泳げるものなら泳いでみろ、二!
- 599 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:08:32
- 一。
- 600 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:09:14
- 三、ヽ(`Д´)ノ モウコネエヨ!!
- 601 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:12:16
- だから、遠坂に躾けられているんなら(ry
つーことで二
- 602 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:14:08
- 別に泳いでしまっても構わんのだろう?
というわけで二だw
- 603 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:19:21
- 理想を抱いて溺死しろ!
二でお願いします
- 604 名前:590 :2006/08/12(土) 15:21:45
- カウントには>>584を入れてある。
371 ◆snlkrGmRkg 氏本人では無いから有効だと思うんだが。
- 605 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:24:54
- >>604
いや、それでも足りないんだが。
γを選んでるのは>>584、>>587、>>593、>>594の四つだろ?
もしかして>>590で一つ分投票してるのか?
- 606 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:33:22
- 大丈夫だよ、死神。オレも、これから泳いでいくから
これで二に確定かな?
- 607 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:34:11
- 旅行前から風前の灯な士朗が素敵だが、
ここは日和って一を
- 608 名前:590 :2006/08/12(土) 15:34:36
- ああ、すまん俺の計算間違いだ。
>>590では投票してない。悪かった。
- 609 名前:607 :2006/08/12(土) 15:35:31
- ああ二に決まってたか。どこまでギリギリに迫れるかを見せてくれ士朗!
- 610 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:36:25
- 371 ◆snlkrGmRkg 氏 はβ
Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U 氏はニ
で決定ですな。
- 611 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 15:44:21
- スレ活性化してきたなあ
あっ、もちろんブロードウェイの続きも期待してます
- 612 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 15:59:43
- 「泳いでやるよコンチクショー!」
どこかの誰かから受信した非常な電波を一身に背負い、いけいけGOGO今だ俺、理想を抱いて遥かな対岸まで泳ぐのだっ!
「って……、足!? 足つかまれた!?」
川底からのびる無数の手に一緒においでと縋り付かれてしまった。この質の悪さ、そのうちキャッチバーにスカウトされるんじゃないかってぐらいの手慣れっぷり。そんなにお酒飲めませんよっ! メロン一切れ数万円ですか? って、どう考えてもホラーな展開はどこのどいつの趣味ですかっ!? もう限界、たす……け……。
「ぷかぁ〜〜〜」
こうして俺は、本編さえ全く始まらないうちに、どこぞのお城の堀に生息してそうな鯉っぽい断末魔を残して沈んでいくのであった。まる。
- 613 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 16:03:00
- BAD ENDった?
- 614 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 16:18:48
- おそらくBADEND・・・
三途の川渡ろうとする時点で分かりきった結果だったのかもしれない
- 615 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 16:24:14
- なんかhaの士郎ならやってしまいそうな死に方だな
- 616 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 16:24:19
- まあ、BADではなくDEADなんだが。
もしかしてタイガー道場が始まったりしちゃう?
- 617 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 16:28:31
- あー、明言するの忘れてました。
BAD ENDです。
ちなみに教えてシエル先生もタイガー道場も一切なしで。
しょっぱなからバッド一直線な選択を選ぶあなたたちが素敵です。
ご愛読ありがとうございました。
- 618 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 16:48:37
- こぉーの節操なしがぁーーー!!!!
お姉ちゃんはそんな子に育てた覚えはありません!
とっとと>>558の選択肢に戻ってやり直しなさい!
- 619 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:11:42
- ん、>>558に戻るのか?
戻るなら今度こそルヴィアルートの二を選ぶぜ!
- 620 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:14:48
- いや勝手に決めちゃうのはどうかと思うなあとか言いながらも俺もニに投票
- 621 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:20:54
- 再開するかどうかは◆7hlrIIlK1U氏しだい。
ヤダと言われたら諦めるんだ諸君。
投票はパス。
- 622 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:24:51
- 実際に再開するかどうかはともかく投票だけでもしておくのは悪いことじゃないと思うんだ
三で
- 623 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:26:22
- 過去の選択をなかったことにするなんて出来ないと、どこぞの少年も必死になって叫んでたしな。
- 624 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:32:50
- ならば!ここで先のおじさんがこちらのKIAIに感動して助けてくれる
けれど10ペンスを要求される、とかいう感じで先につなげるとか
- 625 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:35:48
- 知らない。そんなおかしな少年はのぞめない。
- 626 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 17:45:06
- >>624
そもそも助けてもらって渡らせてもらえてもそれはヘブン逝き
- 627 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 19:00:16
- 再開?
皆さんさえよければオッケーですよ。
- 628 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 19:02:48
- >>627
是非ともお願いしたい
そして出来れば>>624で凛に絞め殺される士郎をうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:
- 629 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 19:51:48
- カウントは>>619からやり直し?
なら
二 2
三 1
- 630 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 19:56:16
- 一がだめなら二しかないだろ
三なんか選んだら発言があからさま過ぎて一よりも余裕で死ねそうな気がするし
だから三でw
- 631 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 21:45:11
- 正ヒロインとラブラブなんて探せばいくらでもあるだろう
だが、このスレでは、このスレでは投票結果でマイナーヒロインルートを捏造するしかないじゃないか
さっちん、カレン、バゼット、レン、イリヤ先輩、そして今回はルヴィアの番だ・・・二!
- 632 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 21:47:03
- 当然二だろう
- 633 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 21:57:51
- >>619->>622は有効なのかな?
有効なら俺の投票で二に確定ということで
- 634 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 22:39:30
- 二に決定?
書きはじめちゃうけど、大丈夫だよね?
- 635 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 22:50:58
- 書き始めておk
- 636 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/12(土) 23:30:51
- 二、ちょっと今回の旅行について大切な話があるんだ……。あとで俺の部屋に一人できてくれないか……。
夜も更けてしばし。推理ものでこういう言動をする奴は大抵殺されちゃうんだけどなー、とかなんとか身も蓋もない事をベッドの上に腰掛けながら考えなてると、トントンと控えめなノックの音が響いた。
「ルヴィアか? どうぞ」
「失礼しますわ」
期待半分、不安半分といったところだろうか。すすめられた椅子に座ったルヴィアは、そんな表情でおずおずと見上げてくる。
「あの、ミスタ・エミヤ……?」
「昼間話した旅行の件だけどさ」
「ええ、なんでしょう」
「ええと、さ……」
さて、どう切り出したもののか。ルヴィアもこれで遠坂にまけず劣らず意地っ張りだから、寂しいなら一緒においでよ、なんて言えないからなぁ……。
「その、ミスタ・エミヤ。私からもいいですか」
「ん? ああ、もちろん。どうした?」
ルヴィアは一つ深呼吸して続きを話した。まるで重大な決心をするかのように。
「もしも、もしもですよ。もしもあなたがどうしてもとおっしゃるのなら……、ええ、私としても考えなくもありませんわ」
「ルヴィア?」
「で、ですからっ。シェロさえ望めば一緒に行って差し上げてもよろしいと申してますっ」
ルヴィアの言い回しはまるで子供のようで、俺はついつい吹き出してしまう。あんまりも楽しかったからしばらく意味の分からないふりをしてると、いじわる、なんて恨めしげな声で呟かれてしまった。
「悪い悪い。もちろんお願いするよ。こういうのは人数が多い方が楽しくなる」
「シェロっ!」
「うわっ、急に抱きつくなってっ」
がばっと、そりゃあもう大胆に身を預けてくるルヴィア。勢いでベッドのスプリングがギシリときしんだ。胸の辺りに何か柔らかいものが二つも当たっている。その感触に一瞬で天国に行きそうになった。頑張れ理性。ファイトだ俺。この体勢で下半身の息子さんを目覚めさせてしまっては言い訳できない。
「……仕方ありませんわね。私としても不本意なのですが、他ならぬあなたの頼みですもの。ふふふっ」
そんな俺の努力を知ってから知らずか、無邪気に頬をすり寄せながら妖しく囁くルヴィア。ちょっとは手加減してほしい。あんたは淑女じゃなかったのか。本当にどうなっても知らないぞ……。
「やだっ。そんな……、無理です。無理ですわ。入りませんったらっ!」
狭い部屋に、ルヴィアの悲鳴が甲高く響く。こんなことは彼女にとって初めての経験らしくて、お互い汗だくになるほど苦労している。
「リラックスして、ルヴィア。力を抜いてくれ。もう一回行くから」
「はぁ……、はぁ……。嘘つき。優しくして下さるって約束だったのに。こんなの乱暴すぎますわ……」
緊張のせいか強ばる体。白い肌はこれでもかと上気していて、瞳に浮かぶ涙がたまらなく愛しい。だからできる限り優しくしたいのだけど、どうしても無駄な力が篭ってしまう。それでも、それでも俺はルヴィアと……。
一、あきらめる
二、最後まで頑張る
- 637 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 23:36:35
- 二! 二! 二ィィィィィィ!!!
- 638 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 23:40:38
- 一
- 639 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 23:42:41
- 耳かき……だよな?あ
二! 二! 二ィィィィィィ!!!
- 640 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 23:45:43
- 一
- 641 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/12(土) 23:49:54
- 荷造りか?
でも男だから二。
- 642 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 00:01:07
- はっはっは
二でリーチだ!
- 643 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 00:11:17
- それじゃあえて一だと突っぱねてみる
- 644 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 00:14:55
- 一で並ぶ
- 645 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 00:15:34
- 衛宮士郎はそう簡単に諦める男ではない!
なのでニで決定デス
- 646 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 01:15:07
- 「入った―――!」
人間、あきらめずに頑張れば何でもできるものだ。だけど、まさかこうも上手くいくとは思わなかった。大きめのを選んだとはいえ、トランクにルヴィアがすっぽり入ってしまったのだから。
「んー! ぅんーー!」
抗議するようにガタガタ揺れるが気にしない。一本だけはみ出たドリルはちょっとしたお茶目だ。これならチケットがなくても飛行機に乗れる。イリヤに招待されてなくても島に渡れるというナイスアイディア。我ながら素晴らしい冴えっぷりである。かくして俺は、ルヴィアの入ってるトランクを転がしながら、意気揚々と遠坂の待ってる空港のロービーに向かうのだった。
「あれ、ルヴィアは?」
「帰ったよ。見送りも程々でいいでしょう、って」
「ふーん。で、そのトランクは?」
なんか、あからさまに不振の目で見つめてくる遠坂。やたらとトランクをじろじろ見てくるものだから、ばれやしないかと気が気ではない。
「ああこれ? ルヴィアからイリヤ達へのお土産。向こうで食べるものとか、色々とな」
「へー。……ねえ、本当に食べていいわけ?」
食べる、という単語に反応して、ガタガタガタッと暴れるルヴィア。もといトランク。この状況で遠坂の口から食べる、なんて言われると、なぜかアインツベルンの森でセイバーを押し倒した彼女が脳裏に浮かぶ。……そんな展開は嫌いじゃないっていうか、むしろ機会があったら俺もまぜてくれると嬉しいと思います。
「まあ、それはそうとして、衛宮君?」
「おう」
「キャンセル待ち、今ならまだ間に合うけど?」
「……おう」
「イリヤも、事情を話せば歓迎してくれると思わない?」
「…………そうかもな」
「女の子のからだはとってもデリケートなんだけど」
「肝に銘じます」
遠坂の、全く噛み合ってないのに的確すぎる指摘が心に痛い。トランクもガタガタと賛同する。これじゃまるで俺が悪役じゃないか。そりゃ、こんな手段しか思い付かなかったのはあれだけど、だけど俺だって一生懸命―――。
「無能な働き者は処刑するしかないって言葉も―――」
「―――ちょっとトイレいってきます」
「ええ、ごゆっくりー」
遠坂の不吉すぎる台詞を遮って、ルヴィア入りトランクを回収する俺だった。キャンセル待ち、急がないとな。
「お兄ちゃーん!」
「先輩っ、お久しぶりです!」
飛行機と船を乗り継いで、ようやく辿り着いたアインツベルンの島はまさに楽園だった。ぬけるような空に青い海。白い砂浜と壮大なサンゴ礁に囲まれた島は、すがすがしい風と豊かな緑に覆われている。先に辿り着いていたイリヤと桜に迎えられて、それだけで俺は幸せになれた。
「泳ごう! ねえ、シロウ。まずは泳ごうよ」
「だめですよ、イリヤさん。着いたばかりで先輩達は疲れているんですから。ほら先輩、早くコテージに来て下さい。歓迎のお料理、腕によりをかけちゃいました」
そうだな。まずは―――。
一、泳ぐさ!
二、食べるさ!
- 647 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:19:48
- まず見るべくは水着に決まってるぜ!!!一だ!
・・・・ところでこれはfate後なのか?セイバーいないけどイリヤいるし。
- 648 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:20:36
- 一で泳ぐさぁーー!!
- 649 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:24:02
- 食欲の秋…秋じゃないけどさ〜
とにかく食欲の○○ってことで二を推しとく
- 650 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:46:15
- 食後の運動は体に良くないんだぞお
・・・桜さんが怖いので二w
- 651 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:48:12
- イリヤが好きなので一でいくさー!!
- 652 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/13(日) 01:55:54
土蔵の中に入ると、はたして水銀燈は其処に居た。
もしかしたら、セイバーと話しているうちにどこかに行ってしまうのではないかと心配していたが、どうやら杞憂だったようだ。
ひらり、と一枚、黒い羽根が綿雪のように舞い落ちる。
その奥で、水銀燈はこちらに背を向けて立っていた。
「…………」
それは一枚の絵画のよう。
窓から差し込む日光に照らし出された黒い翼。
背を向けたまま黙して立つその姿は。
まるで、天使のようだと言ったら……笑われるだろうか?
「……ねぇ、人間」
沈黙が、水銀燈自らの言葉で破られる。
顔は、未だにこちらを向かない。
「なんだ? ……いや、その前に俺、名前を」
「ここにある色々なもの、一体なんなのぉ?」
名前をさっき名乗ったよな、という俺の言葉は、
水銀燈の更なる問いかけによって封殺された。
ちょっとへこむが、気を取り直して水銀燈に説明する。
「ん、まあ……ガラクタの山だよ。中には壊れていないものも混じってるけど」
土蔵の中身は、二つに大別される。
直したらまた使えるかもしれない、と俺が持ち込んだものと、
なぜ置いてあるのか判らない出所不明の代物。
後者については、持ち込んだ人物(虎)は判明しているが、持ち込んだ理由は不明である。
……そろそろまた若衆の人たちに引き取ってもらおうかなー、とか考えないでもない。
「ガラクタ……」
その単語を呟くと、水銀燈はくるりと翻り、土蔵を一望した。
壊れたラジカセがあった。
冷たいストーブがあった。
刻まない時計があった。
歌わないスピーカーがあった。
「そう……これ、みぃんな、ジャンクなのね」
果たして、その言葉にどれほどの意味と想いが込められていたのか。
振り仰いでガラクタの山を見上げる水銀燈は、なぜか遠い目をしているように見えた。
「みんなみぃんな、イカレてしまった成れの果て。
ここはまるで墓場《ジャンクヤード》ね」
……ふむ。
水銀燈がガラクタに対して抱いている感情は、俺には全く知ることができない。
だが、とりあえず間違いは正しておこう。
「別に墓場ってわけじゃないぞ、俺がちょくちょくいじって直してるからな」
手近なところにあったカメラを手に取りながら言う。
すると、水銀燈の首が、つい、と俺のほうに向けられた。
「……直している? あなたが?」
「趣味と実益を兼ねた労働、ってところか。
直して使えば新しく買う必要もないし、なにより――」
α:壊れたものを直すのは楽しいしな
β:魔術の鍛錬になるからな
γ:俺にはコレしか出来ないからな
- 653 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:58:07
- 銀様シリアスモードであらせられる!
αで
- 654 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 01:58:15
- α
- 655 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:00:56
- 一とγ
- 656 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:02:23
- 俺も一とγ
- 657 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:04:58
- 一で決定
γに投票
- 658 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:10:19
- αに投票しておこう
- 659 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:21:34
- αで
- 660 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:22:07
- γでんがな
- 661 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:40:21
- γのが話膨らみそうだが投影とかできるしなあ・・・αに一票で確定ってことで
- 662 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 02:55:57
- αに決定か
- 663 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 10:54:57
- γしかなかろう
- 664 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 11:01:37
- >>663
志村、662、662!!
- 665 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 11:08:42
- うむ、我のうっかりさんだ。許せ。
- 666 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 11:09:25
- 既に決定していようが投票したくなるときもある
きっと>>663もそんな気分だったのだろう
- 667 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 11:39:13
- >>665
ギルじゃ仕方ないな
- 668 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 11:45:34
- >>665
ぎるー、今週のジャ○プどこー?
- 669 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 12:55:33
- >>668
だめでござる、先週は合併号でござる
- 670 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 14:03:36
- まだ日曜だというのに・・・早売りゲットがデフォとは流石ギル様だなw
- 671 名前:663の我 :2006/08/13(日) 14:43:02
- 今週のジャ○プは残念ながら無いのだ、雑種共よ。
忌々しいことにな、早売りゲットは我が財を持ってしても不可能だ。
シューエイシャから漏れ出す『合併号』、アレは極大の呪いでな。
2週間分の鬱積した妄念が凝り固まった厄介な現象よ。
あやつの分量は合併といいながら通常どおりときている。
全く、我を満足させたくばきっちり2倍もってこいというのだ。
しかしだ、我も王よ。迷える民を導けずして何が王か。
代わりにサ○デーと○ガジンを用意してやったぞ。
なに、遠慮は無用だ。このような気まぐれは我とて1スレに一度あるか無いかでな。
さあ、死に物狂いで選べ住人───!
壱 : サ○デーで我慢する
弐 : ○ガジンで満足する
参 : そんな不自由な財力しかない王なんて駄犬以下ね。自害でもしてなさい。
- 672 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 14:48:11
- 参
- 673 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:05:53
- ふ、甘いな王よ。今週出るのはチ○ンピ○ンだけだ!!
よって参に処す。
- 674 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:12:26
- 肆:シューエイシャを買収 はないの?
ないなら参
- 675 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:14:31
- チャン○オン信者なので、チャ○ピオンをスルーしたギルは参の刑に処す。
- 676 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:15:28
- 新しい作品のいほいがする
参
- 677 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:19:18
- ではストレートに参で決定
- 678 名前:663 :2006/08/13(日) 15:32:01
- 『甘いわね……この極東の地には、ボンという、呪いが極大点を迎える日があるのよ』
な、に───? 『合併号』がコーダンシャやショーガッカンにまで波及しているというのか!?
よもやそこま、ガ───!!?
グッバイ、我。きゅう。
- 679 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:37:28
- 完結かよw
さすが亀様、最短記録更新だなw
- 680 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 15:44:00
- ご愛読ありがとうございました。663氏の次回の作品にご期待ください。
〜車○先生の聖○○星矢が読めるのは少年チャ○ピ○ンだけ!〜
- 681 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 16:04:04
- おのれ、またもやチャンピオ○をスルーしやがった・・・
ギルめ・・・そんなことだから厄いことになるんだ。
- 682 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 17:41:33
- ここはとてもチャンピ○ン読者の多い(ry
- 683 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 18:40:19
- 一、泳ぐさ!
「よしっ、泳ごう! そうだよな、こんなに凄い海を見せられたら泳がないと嘘だもんなっ!」
「やったあ! さっすがお兄ちゃんっ」
「そんなっ、先輩!?」
「わるい桜! つくってくれた料理は後でじっくり味わって食べるからっ」
「もうっ。相変わらずイリヤさんに甘すぎますっ!」
どたどたとコテージに荷物を運んで水着を用意。ばばっと裸になって水着をはいて、そのまま浜辺に全力ダッシュ。こういうとき、男で良かったって凄く思う。
「シロウったらはやーい!」
「お待たせっ。ん? イリヤは準備は?」
「へへ、実はもうこの下に着てるんだ」
そういって服を脱いだイリヤが着てたのは、真っ白なビキニの水着だった。このお子さまっ、なんたるチョイスをっ。肌の白いイリヤがそんなのを着てはしゃいでると、まるで全裸のように見えてなんつうかその極めてグッジョブ!
「へえ……。衛宮君ってそういう趣味だったんだ」
「ミスタ・エミヤ? 私たちの事すっかり忘れてませんか?」
「だっ、大丈夫ですよ。先輩がペドフィリアでもわたしは全然気にしませんからっ」
後ろから突き刺さる視線が痛い。特に桜のフォローが痛い。ペドフィリアってなんなのさ。
「……まあいっか。せっかくだし、わたしたちも準備して泳ぎましょう」
「……ですわね。ミス・マトウ、いきましょう」
「桜でいいですよ、ルヴィアゼリッタさん。じゃ、着替えてきますね。先輩」
「おう。気をつけてな」
―――さて、あらためて当たりを見渡してみる。本当に絶好の環境だ。ギラギラに輝く太陽の下、どこまでも青い海と空。潮の香りがしみ込んだ風を思いっきり吸うと、いくらでも元気がみなぎってきた。
「よーしイリヤ、おぶされ。水平線の向こうまで泳いでやるっ」
「うんっ。いっけー、シロー! Los Los Los ―――!」
「おうよー!」
背中に小さなレディーをのせて、珊瑚礁の海へ突撃する俺だった。
「いやー、遊んだ遊んだ」
「楽しかったねー」
遊びに遊んで戻ってくると、遠坂達も砂浜にいた。
「あんたたち、どこいってたのよ」
「えっとね、ちょっと沖の方にいってみたり」
「島を一周してみたりな。なんかちょっとはしゃぎすぎたかも。しばらく休憩しよう、イリヤ」
「そうしなさい。ここに座るといいわ」
そう、パラソルの下に誘ってくれる遠坂。そこには冷たい飲み物も用意されていて、一息つくのに申し分ない。
「凄いな。これ全部遠坂達が準備したのか」
「当たり前でしょ。男手がなくて大変だったんだから」
「う、すまない」
イリヤにジュースを渡しながら頭を下げる。
「謝る必要なんてないでしょ。その間士郎はちゃんと家族サービスしてたんだから」
真っ赤なビキニに包まれた胸を張って、にこやかに笑う遠坂。ああ、家族サービスか。うん、そうだよな。血は繋がってないけどみんな本当の家族だもんな。
「幼女のおもりとも言うけどね」
「ちょっと……、リン?」
なんだか二人の間で火花が散ってるようだけど、これぐらいのじゃれ合いなら放っておいてもいいだろう。それより桜とルヴィアはどこに行ったのか。きょろきょろと辺りを見回すと、ピンクと青のビキニがプルンプルンと揺れていた。じゃなくて―――、いや、あってるけどそうじゃなくて、桜とルヴィアがビーチバレーに興じていてるのが目に入った。
いや奥さん、凄いですよ? 二人とも女らしいというかグラマーというか、とにかく素晴らしい体型なので、動き回る度に揺れる揺れる。ありがたすぎて思わず拝みたくなるこの光景。
「あ、せんぱーい。よかったら混ざりませんかー?」
「おうっ、今行く」
- 684 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 18:41:07
- そんなこんなで思いっきり遊んで、桜のつくってくれたご馳走も食べて、なんだかんだであっという間に日が暮れた。夜になってもみんなで喋りながらお茶を飲んだりトランプをしたりで、楽しい時間は矢のように過ぎていく。
「でも、藤村先生残念でしたね。せっかくの機会なのに都合が付かなくて」
「そうだな。今年も受験生の担任をしてるんだって? 教師ってのも大変だよな」
桜の手札からジョーカーを見事に引き当てながら、ここにいない藤ねえの事を考える。姉のようなあの人がこの場にいてくれれば、もっと楽しかったと言うのは嘘偽りならぬ本心だ。贅沢すぎる気もするけど。あ、遠坂ババ引いた。
「あの人はあれで結構頼れるし、適任ではあるんだろうけどね。……げっ」
「仕方ないわよ。タイガに会える機会はいくらでもあるんだし。なんだったらこのまま冬木に帰ってもいいんじゃない? ……うわっ」
「ミス・フジムラといえばシェロのお姉様のような方なのでしょう? 是非一度挨拶してみたいですわ。……ちっ」
ジョーカーはぐるっとひと回りし、とうとうルヴィアまで旅したらしい。
「違うわよ。シロウのお姉ちゃんはわたし。タイガじゃないわ。ね、シロウ?」
「うーん、イリヤは姉よりも妹って感じじゃないか?」
「ええ、イリヤさんは妹ですよね。……っと、あがりですっ! またわたしの勝ちですね」
えへん、と増々生長中の胸を張る桜。今日はなぜかついてるらしい。その勝ち誇る姿を悔しそうに眺めるルヴィアに、別の部分を見て歯ぎしりする遠坂。そんな遠坂をイリヤがちゃかし、やがて夕食後の団欒はお開きとなった。
さて、寝るには少し早い時間だし、何をしようか。
一、遠坂の部屋に行こう
二、桜の部屋に行こう
三、イリヤの部屋に行こう
四、ルヴィアの部屋に行こう
五、夜のコテージを探険しよう
- 685 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:45:11
- 別の出会いを求めて五を選ぶッ!
- 686 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:45:33
- イリヤルートを切望する身としては三しかあるまい
- 687 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:50:12
- 我の出番があると予想して、ここは五であろうよ
- 688 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:52:13
- 桜! もいいがここは五で
- 689 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:52:39
- 五で
- 690 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:54:22
- イリヤルートの三!
つーか、真っ白なビキニって……イリヤはスク水じゃないのかよ(血涙)
- 691 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:54:49
- とりあえず三を応援します
- 692 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:55:09
- 四
- 693 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 18:56:42
- こいつで決定させてもらうぜ、五だ
- 694 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 19:00:20
- 遠坂姉妹には一票も入ってないんだなw
- 695 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 20:37:15
- 五、夜のコテージを探険しよう
むむっ、探険とな。それは暇だからちょっとその辺ぶらぶらしてこようかな、なんて在り来たりなものじゃなくて、新たな出会いとトキメキを探しにいくというエロゲ主人公の偉大なる使命のことですな。だからセイバー、許してくれ。これは決して浮気じゃないんだから―――。
「オッス! おら猫アルク。よろしく宇宙!」
あ、変なのいた。
「にゃにゃにゃ? そこな少年、照れておるな。このあちきに一目惚れしてラヴシーンしたいとは分からなくはにゃいが、そいつぁ一億年とんで五分ほど早いですぞ? この身は既に志貴に捧げておる故に。よっておぬしはこのにくきゅうのプニプニ感を存分に堪能するにとどめておくがいい少年よ。無視かよ」
うるさいうるさい。俺はもうこれ以上身の回りに不思議空間を増やしたくないんだ。虎とブルマで十分間に合ってるんだ。スレッド住人の悪のり次第で三途の川を泳いで渡る羽目になるような選択肢はもうこりごりなんだってば。
「にゃ? つまりチエルもセットでお買得がいいって事? そいつは若いのに気の毒な性癖ですな少年。ヒロインのアナルを掘りまくるといつか自分も掘られますぞ? 眼鏡に。―――無視かよ」
さーて、まずはキッチンの方から探険してみようかなっ、と。おっ、コテージのキッチンは意外と豪華で、調理道具も充実してる。凄いじゃないか。食材もみんなで持ち寄ったから十分にある。
「おい貴様、あんまふざけると寝顔の額に肉って書くぞ? 油性ペンで」
むぅ。これはぜひとも明日の朝食で腕を揮ってみたくなるな。今日食べた桜の料理も凄かったけど、師匠としてはまだまだ負けるわけにはいかないのだ。
「むかっ……。落ちるがいいにゃ、カトンボ!」
「うわーっ」
床が消えたっ! なぜっ! って落ちる落ちてる堕ちていくっ!
「遠野家地下王国に一名様後招待にゃー」
「はい喜んでー!」
「―――理不尽だー!」
「はあっ……、はあっ……、はあっ……」
と、とんでもない目に遭った……。なんであそこで槍が降るのか。あの吊り橋は突然崩れるのか。せっかく手に入れた伝説の剣が雑魚相手に一撃で折れるってありゃ絶対詐欺じゃないか。
……まあ、……いいや。とにかくこれで冒険も終わりだ。あのほうき少女の言葉さえ確かならば、この宝箱さえ開ければ元の場所に戻れるはず。どういう理屈か魔術かも分からないし、本当にそうなるかも不安だけど、とにかく今は信じて開けてみるしかない。
そして、宝箱の中にはなんと―――
一、「翡翠ちゃんのメイド服」がしまってあった
二、「ヌーディストのススメ」という本があった
三、「三途の川の渡し守」がみつしりと収まっていた。
- 696 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 20:39:05
- 一!一!
- 697 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 20:47:02
- 一よな
- 698 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 21:01:42
- ちょwww
何故ネコアルクがwww
一しかないよな
- 699 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 21:12:26
- だな。一で
- 700 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 21:14:37
- 三「ほぅ」
- 701 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 21:21:07
- 一 これでけってい?
- 702 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 22:22:38
- 一、「翡翠ちゃんのメイド服」がしまってあった
「おおっ! これは!」
ぺかーっと光る小豆色のエプロンドレス。ヘッドドレスも抜かりなく完備。これぞ夢にまで見た本物のメイド服! どこぞの二人組のようにパチモンじゃない究極の逸品。遠坂に着てもらったら似合うだろうか。桜でも最高だ。イリヤというのもどうだろう。ルヴィアに着せてもギャップがいい。とにかくこれは夢じゃない! 夢じゃないんだねママン!
まあ、ただの夢にゃのだが。
「……やっぱりなぁ」
何がやっぱりなのか分からないが、酷く落胆して目が覚めた。我ながらどんな夢を見ていたのだろう。やたらと汗をかいてるあたり始末が悪い。とんでもない悪夢、という感触ではなかったのだが。
と、その時―――。
「きゃーーーーーーっ!!」
追い詰められた悲鳴が鳴り響いた。何があったのか。嫌な予感がする。膨張するサスペンス。底なしに不吉な、まるで悲劇の開幕を告げるベルのようなあの恐怖の叫びは、そう、確かに―――。
一、遠坂のものだ
二、桜のものだ
三、イリヤのものだ
四、ルヴィアのものだ
- 703 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:24:48
- 迷わずニ
- 704 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:29:24
- 我も二
- 705 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:41:00
- んじゃ一
- 706 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:42:58
- あえて四
- 707 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:44:13
- こんなときだけ遠坂姉妹は大人気www
二ですね
- 708 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:48:16
- 一。
- 709 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 22:58:18
- ザ・四
- 710 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:02:20
- 一票も無しはかわいそうなので三にしてみる
- 711 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:05:59
- 二
- 712 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:07:09
- 一でいいかな?
- 713 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:07:48
- 一で
- 714 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:09:57
- とどめのニ!
- 715 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/13(日) 23:28:28
「壊れたものを直すのは楽しいしな」
達成感、と言うのだろうか。
昔は義務感に似たものに駆られてやっていたこの作業も、
最近は素直に楽しいと思えるようになってきた。
これもひとえに、新しく増えたこの家の住人たち日々を過ごしてきたためだろう。
「俺にとっちゃ、ここは墓場どころじゃない、大切な『工房』なんだ」
「『工房』……」
もう一度土蔵を見回しながら、水銀燈が複雑そうな声で言う。
……そうか、水銀燈も人形なのだから、どこかの工房で生まれたのかもしれない。
となると、工房という言葉にはなんらかの愛着があるのだろうか。
「……さっきは聞きそびれてしまったんだけどぉ」
「ん?」
「ジャンクを直してるあなた自身は、自分のことをイカレてると認めてるのぉ?」
さっき聞きそびれたこと、とは、恐らくセイバーがやってくる前のことだろう。
確かに、俺は言った。
――イカレた奴にだって、憧れたものは――。
新しい日常の中で、変わってきたものもあるが、変わらないものもある。
俺という存在の在り方は、恐らく相当に歪なんだろう。
故に、この身体は、きっと……。
「そうだな。俺は多分、どこかが壊れたままなんだろう」
「……自分でイカレてる、って言うなんて、あなた本当にイカレてるわぁ」
ふん、と鼻を鳴らしたきり、水銀燈はそっぽを向いて黙ってしまった。
そのまま長い沈黙が降りる。
水銀燈はガラクタを観続けているし、俺は所在無くラジオを持て余している。
……埒が明かない。
こうなったら、俺のほうから水銀燈に質問してみよう。
α:どうして玄関に落ちてたんだ?
β:下僕ってなんなんだ?
γ:薔薇人形《ローゼンメイデン》ってなんなんだ?
- 716 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:33:19
- γー
- 717 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:33:43
- α
- 718 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:34:25
- α
- 719 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:34:33
- γ、かな。初めて迷った選択肢だったw
- 720 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:34:52
- αっ!
- 721 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:36:59
- α!α!
- 722 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/13(日) 23:38:13
- まあ、さらっとαで決めとくか
- 723 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/13(日) 23:58:56
- 二、桜のものだ
走れ。間に合え。早く。間に合わないと、桜が。もっと、もっと、加速する。それでも、遅い。息を切らしながら桜の部屋まで全力で駆け付けた時は、既に皆が揃っていた。
「遠坂っ、桜は?」
「あ、士郎。ほら……、そこ……」
細い指が震えながら、鏡台の前を指し示す。そこには、予想だにしなかった最悪の光景が……。
「これは……。なんて、ひどいことを……」
ひどすぎる。あまりにも無惨だ。桜が。昨夜まで楽しそうに笑っていた桜が、今はもう見る影もない。何もこんな姿にしなくても。そんな、怒りとも絶望ともとれない気持ちが胸の奥からマグマのように沸き上がる。悲しすぎて涙が溢れて、猛りすぎて汗が噴きだす。許せない。俺の大切な家族に。大切な人に。大切な桜に。その彼女にこんな仕打ちは許せない。
「額に肉って書くなんて……」
「大丈夫ですか? サクラ、ちゃんと落ちそうですの?」
「ううっ……、これ油性ですよ……」
泣きながら額を洗う桜を皆で慰めてから、ひとまず朝食を取る事にした。文字はなんとか落ちたけれど、それでもこんな事は許せはしないというのがみんなの意見だ。食べ終わったら早速犯人を捜す事に誰もが賛成した。
「現場、という事で桜の部屋を調べてみたけれど、参考になりそうなものは何もないな」
「そうですわね。部屋中にネコっぽい足跡が残っていて、明るい金髪の髪の毛が落ちていて、天井に大きくネコアルク参上って書かれていますけど、今回の件には関係ありそうにありませんわ」
これでは調査は難航しそうだ。桜自身も寝てたから犯人の顔なんて見てないし、証拠になりそうなものも何もないときては。
「ねえ、シロウっ、これ見て!」
「ああ、今行く」
ベッドの脇でイリヤが見つけたのは、小さな紙切れにかかれたメッセージだった。
『―――次は子象を描くにゃ。覚悟しておくがいいぞよ、少年よ。許してほしければ昨日持ち去ったメイド服と慰謝料のネコ缶三個を献上すれ。PS、なんかちょっと見ない間に髪がのびておなごみたいな体つきになってるけどあちきの気のせいかにゃ?』
「ほら、シロウ。なんてことなの。これは……」
「犯行、予告? なんて大胆ですの!」
「全くだ。ふてぶてしいにも程がある」
……しかし、……しかし、だ。考えたくないけど、今この島には俺達五人しかいないのはまぎれもない事実。それなら犯人はもしかすると―――。
「士郎……」
「先輩……」
深刻な思考に陥ったとき、不意に後ろから声をかけられた。
「士郎、今二人で話してたんだけど」
「はい。先輩。もしかしてわたしに落書きした人は……、こんな事考えたくないんですけどひょっとして……」
「俺も今、その事について考えてたところなんだ。ちょっと、イリヤとルヴィアも聞いてくれ。一つ大切な話がある」
「つまりシェロは私たちの中の誰かが犯人だっておっしゃるのですね」
「……俺だってそんな事考えたくもないさ。でもな」
「シロウのいいたい事は分かるわ。その可能性が高い事もね。もしこの島がどこか別の場所に、そう、例えば地下トンネルででもつながっているって荒唐無稽なケースでもなければ、当然行き着く結論よ」
「ああ……、そうだな」
認めたくないけど、そうなる事になる。ということは、つまり―――。
「つまり、わたしたちがとれる選択は二つに一つってことになる。
一、このまま犯人を捜してきっちりお灸をすえるか。
二、何もなかった事にして残りの日数を楽しむか。
さあみんな、どうする?」
- 724 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:01:54
- 盛大に無視かよ!?w
とりあえずここまできたら徹底的に無かったことにするべく二で
- 725 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/14(月) 00:02:45
- 「一ね」
「一に決まってますわ」
「わたしも、一がいいと思います。復讐とかじゃなくて」
「ええそうね。わたしも一を選びたいかな。士郎は?」
「おう。もちろん一だ」
仲間だからこそ、家族だからこそ、きちんと向き合って道を正してやりたいから。誰かが間違ったとき、それを見てみぬふりするのは優しさじゃないと思うから。だから、決心は以外と早くついた。
「よし、決まりだ。犯人を、捜そう」
ひと段落したと思ったら、そこから先が修羅場だったってことはよくあるけど、本音をいえばそんな事態はなくていいと思っている。
「で、その格好は、何よ」
ああ、今日だけは、今だけは、自慢の視力が急激に落ちたと信じたい。
「メイドだけど?」
「ええ、メイドですよ」
「メイドに決まってると思うけど」
「メイド以外の何に見えますの?」
……なぜか、ものの見事に、全員同じデザインのメイド服だったから。しかもどこかで見た事ある奴。
「……なんでさ」
「わたしはてっきり先輩が用意したのかと思いましたけど?」
桜さんはとんでもない事をおっしゃる。
「リビングに落ちてたけど? 人数分。サイズもそれぞれぴったりで。あんたが隠し持ってたか、投影したかじゃないの?」
「せっかくシェロが用意して下さったのですから、みんなで着てみるのもいいかなという話になったのですが」
口々に勝手な事をおっしゃる皆さん。もしや日頃からそんな目で見られてたのか? だったらちょっと悲しくなる。
「濡れ衣だっ。冤罪だっ。大体犯人探しとかするんじゃなかったのかよ!? 遊んでる場合じゃないだろ?」
「まさか。それはそれ、これはこれでしょ」
「そうですよ。せっかくのバカンスなんですから、思う存分楽しまなきゃ損じゃないですか」
フリフリのレースを揺らしながら、フフフッと妖しく詰め寄ってくるご一行様。あんっ、ちょっと! こんな朝っぱらから、そんなっ!
「ご奉仕してあげるよ、お兄ちゃん」
「ご奉仕って何さー!」
一、意地でも理性を強化する
二、別の何かを強化する
- 726 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:03:06
- α決定だね。
全然関係ないんだが
イカレてる、が、イカしてる、に見えて毎回戸惑う俺は眼科に行った方がいいかな?
- 727 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:04:28
- 一で。つーか、
「そうですわね。部屋中にネコっぽい足跡が残っていて、明るい金髪の髪の毛が落ちていて、天井に大きくネコアルク参上って書かれてい
ますけど、今回の件には関係ありそうにありませんわ」
スルーかよそりゃ無いぜルヴィアさん。
- 728 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:05:58
- 約束された性義の二に一票
- 729 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:06:02
- 二!二!二!
- 730 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:06:31
- ちょwww士郎と桜まちがえるってすごいぜネコアルクww
敢えて一で。
- 731 名前:727 :2006/08/14(月) 00:07:29
- 727はカウント無しで。
ってか書き込もうとしたら書かれてるしorz
- 732 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:09:18
- >>731
ようするに俺と同じく>>723の時点で選択肢だと思ったんだな!
俺も書き込む一歩手前まで行ったから気にするな
- 733 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:11:09
- そして書き忘れていたが俺は一で
- 734 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:13:53
- またDEADENDが待とうとも、ここは突撃あるのみ!!二だ!!
- 735 名前:730のポル :2006/08/14(月) 00:14:20
- 今起こったことをありのままに話すぜ……!
『>>723の選択肢で一を選択したと思ったら
>>725ですでにストーリーが進んでいた』
何を言っているのかわからねーとおもうが、
フライングとか先走りとかそんなチャチなもんじゃ
断じてねー。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……!
というわけで>>725は 二ィィィ!!
- 736 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:16:09
- おっしゃー! 無闇にピンクい予感がするので俺は二を選ぶぜ!
- 737 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:18:02
- つまり、現時点で
一:5票
二:1票
で二に決定ということだな
みんなエッチィなw
- 738 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:19:44
- 一と二の票数書き間違えたorz
脳内補完よろしく
- 739 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 00:25:26
- 強化したところで所詮は未熟、そのようなもので満足させられるとは思えんがね……
ってことでニィィッシュ!
- 740 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 01:17:55
「なぁ。どうして玄関に落ちてたんだ?」
一番最初に気になっていたことを尋ねてみる。
もし持ち主がいたのなら、水銀燈ほどの貴重な人形を
他人の家の玄関に落とすとは考えにくい。
そうするとなにか理由があって置かれたということになるが……。
しかし、水銀燈の答えは俺の予想を大きく外れていた。
「どうして、って質問は無意味だわぁ。
私があなたに拾われたのは、必然だけど故意じゃないしぃ」
「必然だけど、故意じゃない?」
一体どういうことなんだろう?
水銀燈の入ったトランクが俺の家の前に落ちていたのは
理由があってのこと、だけどわざとやったことじゃない……?
いかん、頭がこんがらがってきた。
「すまん、俺にもわかるように説明してくれないか?」
「……面倒くさぁい。下僕になる気のない人間に話しても仕方ないじゃなぁい」
どうやら説明する気がゼロの様子。
よくわからないが、どうも俺の家の前に落ちていたことと、
下僕になることとは関連性があるらしい。
いやそもそも、水銀燈の言う下僕、という言葉が、
本来の意味での下僕なのかどうかも疑ってみるべきだろう。
「話してくれたら気が変わるかもしれないだろ?
内容次第ではどうにかしてやれるかもしれないし」
「……本当ぅ?」
「本当だって」
「……仕方ないわねぇ。お馬鹿さんのために、少しだけ説明してあげるわぁ」
そう言うと、水銀燈はここに至るまでの所以を説明し始めた。
相変わらず表情は変わらないが……実は説明したかったのか、水銀燈……?
「私たちは自らのミーディアムたりえる存在の元に届けられるわぁ。
けれど、それを選ぶのは私の意志じゃなくて、メイメイの選定に任されているのぉ」
「メイメイ?」
「この子よぉ」
水銀燈が軽く右腕を振るうと、そこに纏わりつくように光の結晶のようなものが現れた。
光の結晶は掌まで到達すると、その上を無音で停滞する。
「これが人工精霊。
この子の問いかけに同意した人間が、発条を巻くことが出来るのぉ」
俺には光の結晶にしか見えないが、どうやらその人工精霊とやらは知性を持っているらしい。
魔力で少し目を『強化』して見てみると、若干魔力を帯びているようだった。
しかし、問いかけ?
俺はそんなもんに同意した憶えは……。
――まきますか? まきませんか?
「あ」
あった。
偶然とは言え、血の印をつけてしまったあの謎のアンケート。
どうやらあれが、人工精霊の問いかけというものだったらしい。
- 741 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 01:19:34
「そうして、目覚めた私たちは、ミーディアムになるにふさわしい人間と契約して、
人間を媒体にして力を使うことが出来るのよぉ」
媒体、ということは、人間の持つ魔力を人形に分け与えるのだろうか。
……ん?
ということは、ひょっとして……。
「なあ、そのミーディアムってのは、さっきから言ってる下僕のことか?」
「その通りよぉ、お馬鹿さんの癖に察しがいいわねぇ」
……なるほど。
水銀燈が言うところの下僕というのは、魔術師で言うところの パスを繋ぐことを指しているらしい。
俺の知っている世界の言葉に置き換えられただけで、 随分話がわかりやすくなった。
わざわざ下僕などという表現をしているのは……まあ、水銀燈の性格だろう。
「それで、どうするのぉ?」
俺が独り納得していると、不意に水銀燈が尋ねてきた。
しかし、主語抜きで言われてもなんのことだかわからない。
「え、何が?」
「……本当にお馬鹿さんねぇ。自分の言ったことも忘れたのぉ?」
俺の言ったこと?
ええと、まずなんで玄関にいたのか尋ねて、
俺に判るように説明して欲しいと頼んで、
そして……あ。
もしかして、話をしたら気が変わるかも、って言ったことか?
でもそうすると、水銀燈は俺の気が変わったか、と聞いているわけで、
それはつまり。
「俺にミーディアムになれ、ってことか?」
「……ふん。さっさと見限って、新しい下僕を探しに行こうかと思ってたけどぉ……」
気がつくと、水銀燈は俺の目の前に立っていた。
左手の甲を差し伸べて、そこに光る指輪を見せ付ける。
「気が変わったわぁ。
もう一度だけ、下僕になるチャンスを与えてあげる。
この指輪に口付けなさぁい。そうすれば契約は結ばれるわぁ」
α:契約する。
β:契約しない。
- 742 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:23:58
- α
- 743 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:25:22
- α
- 744 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:25:36
- ヤバイ気がするけどここはαしかないな!
- 745 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:29:45
- α。ヤバイというのは主にセイバーさん方面ですか
- 746 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:32:01
- >>745
たしか水銀燈はミーディアムのエネルギーをギュンギュン吸い取れたはず
まぁそんな簡単にBADENDにはならないだろうけどね!
- 747 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:38:50
- そちらか。銀さまの糧となれるTRUEENDだな
- 748 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:43:45
- αで決定
この土日で新作投下が立て続けですね。
土日といえばブロードウェイ氏の作品が投下されてないわけだが。
ネタに詰まったんだろうか?
- 749 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 01:49:19
- >>748
実家に帰省中なんジャマイカ?
- 750 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 02:01:43
- >>748もαってことでいいのかな?
- 751 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:02:45
- いいんじゃないでしょうか
- 752 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 02:05:24
魔術師とは、契約で生きる生き物だ。
人間としてどれだけ相手を信頼していようとも、魔術師としての己は何者も信じない。
魔術とは突き詰めれば孤独でしかない。
故に、必要なのは信頼ではなく鎖。
口約束から血の交わりまで、あらゆる鎖で互いを繋ぐ。
まあ、半人前の魔術師である俺がそこまで深刻な契約を考えていたわけもなく。
ただ単に、この短時間の中で感じた、水銀燈への好意の証として。
俺は水銀燈の差し出した左手の指輪に、ゆっくりと軽く口付けをした。
弾ける閃光。
一瞬焼けるような熱さが俺の左手に走ったかと思うと、
次の瞬間、俺の左手の薬指にも、水銀燈のしているものと同じ指輪が嵌められていた。
「……これでいいのか?」
「……ええ。これであなたは私の下僕よぉ、士郎」
人間ではなく士郎、ね。
どうやら俺と水銀燈の契約は、それなりに悪くない形で始まったようだ。
ただ、このときの俺が考えていたのは、この一人の人形のことだけで。
水銀燈が言った『私たち』という言葉の意味を知るのは、もう少し後になってのことだった。
『銀剣物語 第一話 了』
- 753 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 02:06:19
さーて、来週の銀剣物語はー?
セイバーです。
先日シロウの話を聞いてから、凛のお下げが気になって仕方ありません。
あの後ひとりでに凛の元へ帰っていたようですが……むう。
ところで、最近シロウは頻繁に土蔵に籠もっているようです。
壊れたものの修繕にしては、回数が多いような気がするのですが……?
さて次回は、
「銀様の土蔵リフォーム計画」
「赤い主従、更に赤いの追加」
「猟犬と庭師」
の三本です。
来週もまた見てくださいね。
じゃん、けん、ぽんっ!
ぐー :「銀様の土蔵リフォーム計画」
ちょき:「赤い主従、更に赤いの追加」
ぱー :「猟犬と庭師」
- 754 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:10:58
- ここまできたら銀様ルート一直線ネコまっしぐら!
ぐー
- 755 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:12:00
- よくわからんが ぐー
- 756 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:20:15
- チョキに勝てる手を選ぼう
- 757 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:25:25
- ぐー
- 758 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:29:12
- 銀様さえいればいい!銀様だけいればいい!
というわけで、ぐー。
- 759 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:30:24
- グーの良さがわかるのは俺だけでいい…
ということで、ぐーでw
- 760 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:34:18
- ちょき
- 761 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:42:26
- ちょきー
- 762 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:46:19
- もうぐーで決まってると思うが。
- 763 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 02:50:14
- ストレートで銀様一直線か、
本当に水銀党員が多いスレだな、おいw
- 764 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 06:06:43
- 真紅とのツンデレ合戦も見たかったなぁ。
- 765 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 08:11:32
- http://phantom002.sakura.ne.jp/fate/img/rin_382.jpg
- 766 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:03:35
- 盆休みで暇を持て余しているので投下してもよろしいか?
- 767 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:05:48
- >>766
だめな理由が思い当たらないし
ぜひ投下してください!
- 768 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/14(月) 16:10:11
- 承知した。では、投下させていただく。
* * *
親父は、俺に一度だけ物をくれた事がある。
各地を転々と巡った時の土産物は山ほど貰ったが、実際に切嗣が遺してくれた物は、
正義の味方という理想を除けばその時に貰った物だけだ。
それは理想を引き継ぐ大分前。
ちょうど、切嗣が外出をしなくなった頃のことだった。
「士郎は、何か欲しいものがあるかい?」
ある日、切嗣は俺に向かってそう訊いてきた。
自分の死期を悟った切嗣の、俺に対する親心から出た言葉だったのだろう。
――死ぬ前に、何か俺に遺しておきたい。
親父はそう思っていたんだと思う。
普通の子供ならオモチャやゲームを欲しがるだろうし、切嗣もそれを期待していたのだろう。
だけど、その時の俺はそんなことにも気付かず、ただ切嗣への憧憬から、こんなことを言ってしまったのだ。
「爺さんの物――俺を引き取る前から持ってる物が欲しい」
それは切嗣の物を貰うことで、少しでも切嗣に近づけるのではないかという、子供らしい考えから出た言葉だった。
しかし、それは親父にとっては違った意味があったらしい。
俺を引き取る以前ということは、まだ親父が魔術師だった頃ということ。
あまり親父は魔術師であった頃の話をしたがらなかったし、
俺に魔術を教えるのも躊躇ったほど、あの頃には魔術を忌避していた。
だから戸惑ったのだろう。俺に、魔術師であった頃の所持品を渡したくなかったから。
でも、結局は親父が折れる形となり、俺は切嗣の所持品を貰える事になった。
あの時のことは、鮮明に覚えている。
それはまるで、それまで切嗣が背負ってきたモノを、俺に引き継がせる為の儀式のようであったから。
親父はどこからか持ってきた包みの封を解き、その中身を取り出して―――
――――――あれ?
ド忘れした。
俺は、親父に何を貰ったんだっけ?
と.鈍い光沢を放つ銃だった気がする。
ら.天然人工精霊憑きの杖、だったような……?
ぶ.なんでさ。謎の竹刀とブルマワンセット。
る.これなんて虎ッカー? 改造手術無料招待券。
- 769 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:12:25
- なんでさ、といいたくなるものばかりだがw
る
- 770 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:20:11
- まじかるまじかる
ら
- 771 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:21:19
- いや、いくら躊躇い勝ちとはいえ、最初から銃を渡さないだろう。
と予想して
「ぶ」
- 772 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:39:37
- る
- 773 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:45:37
- 初っ端からぶっ飛んだ選択肢を提示するあなたに乾杯。
ら
- 774 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:49:11
- ら。ガトリンガーへの道を歩め
- 775 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 16:51:04
- だから一人ぐらい選べよw
「と」
- 776 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:05:12
- 「ら」しかあるまい。
- 777 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:11:45
- と!と!
と.☆☆
ら.☆☆☆☆
ぶ.☆
る.☆☆
- 778 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:13:01
- ぶ、で
- 779 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:43:06
- 「る」!
- 780 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:45:35
- 『ぶ』
- 781 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 17:55:05
- ぶだ!
- 782 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:04:09
- ”と”でシリアスルートへ!
- 783 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:10:00
- ら、しかあるまい
- 784 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:14:50
- 激戦であったが 「ら」 で決定か。
───おそらく>>774はたぶん 「る」 と
言いたかったのであろうがな……
- 785 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:20:43
- 後でもめないよう「ら」
- 786 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/14(月) 18:28:38
天然人工精霊憑きの杖、だったような……?
……ダメだ、思い出しちゃいけない。
ど忘れしていたんじゃない、思い出さないようにしていたんだった――!!
なにせあれは一生もののトラウマだ。
あの記憶に触れたら、多分SAN値が低下して発狂してもおかしくない。
なにしろあの時の騒ぎといったら尋常じゃなかった。
虎が組の人を巻き込んでの町内爆裂大騒動、通称『冬木〜虎の乱〜』を巻き起こした元凶の事件なのだ。
一次被害が極小(被害者・俺と藤ねえ)なのに対し、二次被害である冬木〜虎の乱〜が冬木市の半分。
河を境にした深山町側全域に及ぶというキチ○イ沙汰だったのである。
未だにご町内の皆様の心には深い傷を残しているらしく、一度話題に上ればその場の全員が沈黙すること請け合いらしい。
さて、その一次被害とはなんだったかというとくぁwせdrftgyふじこlp;@:ふんぐるい むぐるうな くとぅるー
「――――はっ!」
布団を跳ね除けて飛び起きる。
そこは自室。何度見渡しても、そこは見間違えようのない我が寝床である。
「……ふぅ」
溜め息を吐いて、なんとか乱れた呼吸と激しい動悸を整える。
……悪夢を見た気がする。いや、絶対に見た。
なにやら広い荒野に浮かぶ巨大なファンシーステッキだとか、悪夢の魔法少女(?)カレイド・タイガーだとか。
手を広げてみる。当然のことながらそこにあるのは五本の指。
決して何も掴めそうもないのに物を掴める丸っこい某ネコ型ロボットハンドではない。
まして、身体がぬいぐるみ・使い魔仕様であったりすることなんて断じてない。
……記憶の深遠に更なる悪夢が眠っている気がするが、それこそ真実パンドラボックスだ。絶対に触れてはいけない。
頭を振って、邪悪な考えを取り除く。
背中は汗でびっしょりと濡れており、肌に張り付いたシャツが気持ち悪い。
寝汗、というには異常な量だ。脂汗とか冷や汗とかに近いような気がする。
「……シャワーでも浴びてこよう」
背後でカタカタ振動している、鎖で雁字搦めになっている箱のことはあえて無視する。
なにやら夢の影響で覚醒してしまったらしい。
共感魔術って使えたっけ、俺?
とりあえず鍵が外れていたり鎖が緩んでいない事だけは確かめて、俺は土蔵から足を一歩踏み出した。
途端に、嗅覚が朝食の匂いを察知する。
「あれ、桜もう来てるのか」
縁側から居間を超えて台所を覗いてみる。
最近では俺を起こすことを楽しみにしているらしい後輩は、朝っぱらから精が出ているご様子。
ちらっと見た感じでは、俺が今更手伝わなくてもすぐに終わってしまうように思えた。
さて、それじゃあどうしようか―――
え.予定通り、シャワーを浴びる。
み.虎の襲撃に備え、トラップ設置。
や.……なにやら電波を受信。全裸になろう。
- 787 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:30:14
- 「や」しかあるまい
- 788 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:30:59
- ”み”で虎が変身しないかと期待してみる
- 789 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:35:27
- これは…… え!え!
- 790 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:46:14
- や
- 791 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:47:10
- や
- 792 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:48:30
- たのしそうだから「み」で
- 793 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:53:42
- や
- 794 名前: 僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:54:07
- 「え」で起こしに来た桜が変身しないかと期待してみる
- 795 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:59:32
- 「え」にいっぴょ
- 796 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 18:59:54
- ほほう。では“え”を
- 797 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 19:15:17
- よし、「え」に入れてフィニッシュだ!
- 798 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 19:17:41
- や
- 799 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 19:19:25
- >>797で既に
え5
み2
や4
- 800 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/14(月) 20:16:23
予定通り、シャワーを浴びる。
「だよなー」
ほっ、と安心する。
最後のなんて選ばれたら我慢ならない。
こんな寒空の下、なんで全裸にならねばいけないのか。
脱衣所でも全裸になるが、それはそれこれはこれ。
風呂に入るために裸になるのは当然だが、庭先で裸になるのはただの変態である。
……というか、そもそも何をさせたかったんだろう?
「まあ、そんなことよりシャワーシャワー」
足音を立てて廊下を横切り、風呂場へと向かう。
これで、多分桜も俺が起きた事に気付くだろう。
一日の朝はすっきりさっぱり迎えた方が気持ち良い。
朝風呂まではしないが、朝シャワーは良い。寝ぼけた頭をしゃっきりさせるのにも役立つし。
脱衣所で汗が冷えて冷たくなったシャツを脱ぎ、洗濯機の中に放り込む。
「ついでだし、洗濯しちまうか」
寒気を感じながらも洗濯の準備をして、洗濯機の電源起動。
ゴゥンゴゥンと音を出して動き出す頃には、俺の身体は完全に冷え切っていた。
さすがは冬の朝。
冬木の冬が暖冬だからと言って、気を抜いているとすぐに痛い目をみる。全身鳥肌だ。
ちゃちゃーっと三分ほどでシャワーを済ませる。
風呂場で一通りタオルで身体の水分を拭ってから脱衣所に出る。
こうすると脱衣所に水滴があまり落ちず、カビが発生したりする原因を減らせるという豆知識。
腰にタオルを巻いて、意気揚々と脱衣所に繋がる扉を開き―――
「あ」
「え?」
―――そこに、桜がいた。しかも、なぜか俺の服を抱えて。
「あ、え――?」
意味が分からない。頭が働かない。まともに思考できない。
それは桜も同じコトらしく、わたわたと戸惑いながら、身振り手振りで慌てていますとアピールしている。
「こ、これはですね、先輩がシャワーを浴びに行ったようなので、タオルを取り替えようと思ってお風呂場にきたんですけど、
先輩が着替えを忘れていたようなので、その、持ってきてあげようと思って、先輩のお部屋に行って、
取ってきた着替えで、あの、や、やましい気持ちがあったわけじゃないんです!
その、あの、えっと―――――す、すいませんでしたぁ!!」
顔を真っ赤にして謝るなり、たたたー、と凄まじい勢いで走り去ってしまう桜。
そして状況が把握できず、置いてけぼりな俺。
ワケが分からずその場で固まっていると、ガララーと玄関の扉を開けた音がした。
「――――まさか、桜!」
おそらく、桜があのまま玄関を飛び出したのだろう。そして、そのまま桜は学校に直行する。
学校で桜に会う機会は皆無だ。まして、今日はバイトがあるため帰りは遅い。そうなると、謝る機会は明日になってしまう。
相手は引っ込み思案なあの桜だ。このまま謝らなければ、今日一日中落ち込みまくる姿は容易に想像できる。
今すぐ追わなければ追いつけない。
しかし、俺の今の格好は腰にタオル一枚巻いただけ。着替えなくては外には出れない。
黒.構うものか! 桜を追う。
桜.さすがにそれは……普通に着替える。
- 801 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:18:32
- 黒
- 802 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:22:51
- 黒以外に何を選べと
- 803 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:23:42
- まぁ一応桜で
- 804 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:25:06
- 桜で。さすがにタオルいっちょはまずいだろw
- 805 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:27:07
- ここ数日で勢いが加速してるな。
- 806 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:44:21
- 桜で
- 807 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:47:01
- 開始時のシリアスな空気はどこへやら。
だが信じるよ。俺は信じてる!
桜で。
- 808 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 20:49:15
- 黒
- 809 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 21:01:51
- 桜
- 810 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 21:07:51
- 桜で決定か
- 811 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 22:28:03
- 二、別の何かを強化する
―――世界が。
―――燃えているように熱かった。
俺の部屋に場所を移し、ベッドの上で絡み合った。瑞々しく柔らかい肉体が、交互に、同時に、俺の胸に甘えては離れていく。肺を満たしていく甘い匂い。色とりどりの髪と瞳。倒れ込むように身を委ねるメイドもいれば、恥じらいながら寄り添うメイドもいる。髪の毛を梳けば愛しさがこぼれた。我慢できずに抱き締めた誰かの肩は、折れてしまいそうなほど繊細だった。
「……もう、こんなに大きくして。嬉しいなぁ。興奮してくれてるんですね、先輩」
うっとりとそこを撫でながら囁くはしたないメイドに、お仕置きの意味も込めて口付けする。ちょんと、本当にささやかに触れるだけ。たったそれだけのはずなのに、幸福で胸がポカポカする。それは桜も同じだったようで、いつのまにか二人とも微笑んでいた。
「ずるいわ。シロウ……、お姉ちゃんにも頂戴?」
「あら。次はわたしにしてくれるのよね、衛宮くん」
不粋にも割り込んできたメイド達を、二人一緒に抱き締める。逃がさないよう、ぎゅっと強く。戸惑い身をよじり抜けだそうとする二人に、一人ずつ、大切に丁寧に口付けした。幸せすぎるこの状況に、心からの感謝をあらわす為に。
「まったく……。なんでこんな事になったんだか」
本心とは裏腹にこぼれる台詞。まあ、幼稚でささやかな抵抗だろう。既にこれでもかと骨抜きになってしまったけど、それでもこのメイド達にそれを教えるのは、男としてちょっと悔しかったから。
「それは、シェロのせいですわよ」
最後の一人、ルヴィアにも同じ事をしようかと振り向いたとき、俺の頭は彼女の細い腕に抱き寄せられた。
「ルヴィア?」
上半身ごと倒れ込み、柔らかな何かに着地する。頬に感じる誰かの鼓動。それはとても暖かくて、何故か懐かしい香りがした。
「あなたは遠い場所ばかり見すぎているのです。もう少し……、周りに目をやって下さらないと、私たちがやきもきするばかりではありませんか」
ですからこれは罰なのです、なんて呟きながら、ルヴィアの唇が近付いてくる。そういえば、ルヴィアとキスするのはこれが初めてだな、なんて今さらながら考えてると、突然、彼女の指が押し当てられた。
後少し。ほんの数センチの距離を塞ぐ障害。それが他ならぬルヴィアの指だったから、おあずけを食らったようでじれったい。
「ルヴィア……?」
優しく微笑む彼女の瞳。その光はメイド服なんてものを着込んでいても、日頃の高貴さを損ねていなかった。
「シェロは気付いていないかもしれませんが、これは私のファーストキスなんですよ? それを奪う勇気があなたにありまして?」
「あ……」
クスクスといたずらっぽく笑うルヴィアゼリッタ。それにどんな反応を返せばよかったのか。あんなにも焦がれた数センチが、今はこんなにも遠く感じる。清らかな唇を穢すのは、俺なんかにはあまりにだいそれた……。
一、キスをする
二、俺にはできない
- 812 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/14(月) 22:29:51
- すまん、失敗した。
いつのまにか名前欄が消えてた罠。
>>811はFateサスペンス劇場です。
- 813 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 22:33:10
- 二
- 814 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 22:47:17
- 勿論一だ、そうなってしまったからには行く所まで行け。
強化したのは妄想力、とかいわないよね?w
- 815 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 22:49:57
- 一で
- 816 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 22:51:34
- 二
- 817 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:01:29
- 一
- 818 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:03:38
- 一!一!
- 819 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:10:01
- とどめの一
- 820 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:10:09
- 一
- 821 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/14(月) 23:11:57
さすがにそれは……普通に着替える。
桜が落としていった服を拾い上げる。そう言えば、確かに着替えのことを失念していた。
桜が気付かなかったら、俺は今頃タオル一枚で桜にばれない様に自室までのスニーキングミッションを遂行していたことだろう。
「……はあ」
思わず溜め息を吐いてしまう。
とりあえずは、生徒会室に行く前に弓道部にでも顔を出す事にしよう。
また美綴がしつこく何かを言ってくるだろう事を思うと少し気が重いが、背に腹はかえられないのである。
そうこうしてる間に、着替えは終了。
桜が着替えに制服を用意してくれたおかげで、俺もこのまま学校に直行できる。鞄は玄関に用意済みなのだ。
「よしっ!」
気合を入れなおす。
もう追いつけないことは分かっているが、それでも急がずにはいられない。
出遅れた分を取り戻すべく、校則違反ではあるが自転車一号(ビヤンキ)に乗っていくことにする。
ええい、門の鍵をかけるのが面倒だ! どうせ盗られる物などないし、結界だってある。盗みに入られることはないだろう。
そうと決まれば、後は行動あるのみ。
早速脱衣所を飛び出して玄関に向かう。
と。
「おっはよー! って、士郎ってばそんなに急いでどこいくのー?」
「え、先輩もう学校に行くんですか?」
なぜか、居間に桜と藤ねえがいた。
「……あ、れ……?」
思わず首を傾げる。なんでここにいない筈の二人がいるんだ?
「なによー人の質問にはちゃんと答えないといけないのよー。無視するなバカ士郎!」
黙れバカ虎。
そんなことよりも、今は桜に訊かねばならないのだ。
「……桜。さっき玄関の扉の音がしたけど、学校に行ったんじゃなかったのか」
「え? それは藤村先生がいらっしゃっただけですけど……?」
「うわーん、弟に無視されてお姉ちゃん悲しいよう! はっ! もしやこれが愛情の裏返し、今時で言うツンデレってやつなのね!?
きゃー! 士郎ったら恥ずかしがっちゃって!! そんなの気にせずにわたしの胸に飛び込んでおいでマイブラザー!!!!」
とりあえず藤ねえ自重しろ。
まあ、これで疑問は解けた。
何のことはない。俺の勘違いだった、というわけだ。
――それじゃあ、疑問も氷解したところで、先に言うべきことを言ってしまうとしよう。
「桜」
「はい?」
「さっきはお礼言えなくて悪かった。ありがとな、桜が着替え持ってきてくれなかったら今頃困ってた」
感謝の気持ちをはっきりと口にする。
少し気恥ずかしかったが、こういうことはきっちりしておかないと気がすまない。
「あ、いえ、お礼を言われるほどのことじゃないですから……」
「そんなことない、本当に助かったと思ってる。もう一度言うぞ。ありがとな、桜」
だんだんと声が尻すぼみになっていく桜にもう一度お礼を言うと、桜は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
そんな女の子らしい仕草に、思わずドキリとする。
鏡を見なくても分かる。俺も、桜に負けず劣らずの真っ赤な顔になっているだろう。
そんなバカップルもどきのことをしている内に、時間は刻一刻と過ぎていく。
「あ、藤村先生。朝ごはん早く食べないと学校に遅れちゃいますよ」
「ぬぬぬ、それは一大事。ほら、士郎も座って座って。じゃあいただきまーす!」
俺より早く立ち直った桜が藤ねえを促し、俺は藤ねえに促される。
まあとりあえず色々考えるのは後にして。
虎に食い尽くされる前に、おいしい朝食をいただくことにしようかな。
―――朝食を食べながら考え込む。今日は学校に行って、
わ.普通に過ごそう(放課後までスキップ)
か.弓道部に寄っておこう。
め.いいや、やっぱり学校をサボろう。
- 822 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:13:09
- 「か」で
- 823 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:17:13
- め
- 824 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:20:47
- めでいこうか
- 825 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:22:53
- 「め」。とらブルが起きそうな選択肢は積極的に選べと教官から教わった。
- 826 名前:371 ◆snlkrGmRkg :2006/08/14(月) 23:26:01
「先輩、最近何かあったんですか?」
桜にそう言われたのは、朝食をみんなで囲んでいる最中のことだった。
メンバーはいつもどおり、俺、桜、藤ねえ、セイバー、遠坂、ライダー。
朝食からさっそく気持ちの良い食べっぷりを
披露してくれていた面子(一部を除く)だが、
桜の言葉にいくばくか箸の手を休める。
「え、何かあったかって言われてもな……どっかおかしいか、俺?」
茶碗を持ったまま首を傾げる俺。
ひじきと油揚げの煮物を取って食べる。
うん、いい味が出ている。
「おかしい、って言うより……先輩、なんだか忙しそうでしたので……」
「確かに、最近は土蔵に足を運んでいることが多いようですが」
尻すぼみ気味な桜の弁を、
ライダーがマイペースに魚をつつきながら補足する。
ライダーは他の面子に比べると小食なほうだが、
規則正しく箸を運ぶ姿は外人さんとは思えないほどピシッとしている。
なお、土蔵通いが増えたのは事実だ。
なるべく人目を避けて通っていたつもりだが、
流石に一日に二度も三度も行けばそりゃ気がつかれるか。
それにしても桜は俺に関する変化には本当に鋭い。
俺自身、最初に気がつくのは桜妥当とは予想していたが、
まさかここまで早いとは。
「へー、なに、士郎コスモクリーナーとか直しちゃったりしてるの?」
そんなはるか彼方のイスカンダルにまで取りに行かなきゃならんようなものは土蔵にはないぞ、藤ねえ。
あと、箸を咥えながら喋るな。
「一度決めるとひたすら打ち込むからね、衛宮君は。
まったく働き蟻根性と言うか」
さっきまで寝起きで絶賛大不調だった遠坂も、
今はすました表情で箸を進めている。
私一見関わり合いになりません、というポーズを取っているものの、
このメンバーの中では桜に次いで敏感な人物なので油断ならない。
「……(じーっ)」
「? どうしたのセイバー?
不自然な髪型の中年を見つけたような目をしてるけど」
「いえ……、なんでもありません、凛」
あと、先日からセイバーの遠坂を見る目……
もとい、遠坂のツインテールを見る目が真剣そのものになった。
いずれ本人に直接例の件を尋ねてしまいそうな勢いだ。
もちろんそうなったら俺は一巻の終わりである。
無論これは比喩ではなくガチだ。
うん、まさに綱渡り人生。
「何かあった、か……」
誰にも聞かれないように、そっと呟く。
桜は本当に鋭い。
果たして自然な対応が出来たかどうか。
そう、俺が水銀燈との契約を交わしてから、もう三日が経っていた。
『銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画』
「ミーディアム以外の人間と馴れ合うつもりはないわぁ」
という水銀燈の方針を元に、土蔵の中に水銀燈をかくまってから早三日。
今のところ衛宮家の住人には水銀燈の存在は発覚していない。
そもそも土蔵には俺以外の人間はあまり寄り付きはしないし、
もし誰かが土蔵に入っても、水銀燈が姿を現す気がなければそうそう見つかることは無い。
セイバーやライダーあたりが本気で気配を探れば見つかるかもしれないが、
『誰かがいる』という確たる根拠がなければそんなことにはならないだろう。
さて。
朝食後、俺は早速土蔵へ足を運んでいた。
その目的は――
α:水銀燈にも朝食を持って行ってやるためだ。
β:昨晩発生したガラクタ崩落で生き埋めになった水銀燈の救助だ。
γ:実は低血圧な水銀燈を起こしに行くためだ。
- 827 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:30:03
- んー、「か」と「α」で
ていうかベータ…生き埋めになったらすぐ助けろよ!
- 828 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:36:42
- ここはβで
- 829 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/14(月) 23:40:51
- 一、キスをする
優しく。本当に優しく。できる限り優しく口付けた。
「……シェロ」
花が咲いたような笑顔で、蕩けそうに笑うルヴィアゼリッタ。瞳からは大粒の涙が流れ落ち、指先は唇をそっとなぞる。
「―――夢では、ありませんよね」
彼女はそう呟いて、今度は自分からキスをねだった。
……なにか、後戻りできない展開に突っ込んだような気がする。最後のスイッチをポチッと押したようなこの感覚。これからどんな選択肢を選んでも、何時間か後にはみんな裸で眠っているぜ、みたいな。
周りから感じる熱気と情熱。最早逃げられず、逃げたくない。俺自身とても興奮している。たとえ泣いて厭がられようとも、今なら押し倒しかねないほど狂おしく。ならば、さあ―――。
秘密の宴をはじめよう。
この先は18禁シーンです。
スキップしますか?
一、はい
二、いいえ
- 830 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:43:51
- >>821
「か」
>>826
「α」
名前を371から銀剣物語に変えないか?
>>829
「二」
- 831 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/14(月) 23:47:54
- 連投ラッシュwww
報告します、明日は実家に帰省するのでお休みです。日帰りですが。
現在の状況
わ:0
か:3
め:3
- 832 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:50:47
- α
- 833 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:55:26
- 「か」
- 834 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/14(月) 23:59:59
- わ、α、二で。
- 835 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 00:07:48
- わβ一
そもそもエロの直接描写ってOKなのか?
- 836 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 00:21:45
- 同じく わβ1 で
- 837 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 00:45:52
- 「か」で「β」で「二」で
- 838 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 01:00:18
- か、α、二
- 839 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 01:16:48
- αで決定か
- 840 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 01:22:17
- 二 これでフィニッシュ?
- 841 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 01:23:49
- 766 ◆6XM97QofVQ 氏
わ:3
か:6 決定
め:3
371 ◆snlkrGmRkg 氏
α:5 決定
β:4
γ:0
Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U 氏
一:2
二:5 決定
- 842 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/15(火) 02:40:37
弓道部に寄っておこう。
「桜、俺も弓道場に行っていいか?」
「え!?」
校門に着いてから言った俺の言葉に、予想以上に驚いた声を出す桜。
そりゃあ突然行くと言ったら驚くだろうな、とは思っていたけれど、ここまで驚かれるのは予想外だった。
……ほんの少しだけど、ショックだ。
「いや、迷惑ならいいんだ。突然ゴメンな」
「い、いえ! 迷惑なんかじゃありません! 美綴先輩も喜ぶと思いますし!」
「……そうか?」
どうも落ち着かない様子の桜だが、風邪だろうか?
そういえば、さっきから顔がほんのりと赤みがかっている気がする……
しかし、桜の様子を見る限り体調が悪そうな印象は感じない。
病は気からともいうし、指摘することで体調が悪くなることもある。今はそっとしておこう。
「失礼します」
「おはようございます、主将」
俺が一礼をして中に入ると、桜も主将である美綴に挨拶をしに、弓道場の一角へと向かう。
と。
「……遠坂?」
珍しいこともあるものだ。美綴の隣では、高嶺の花である遠坂凛がノートを広げて予習中だったのである。
学園のアイドルが、弓道場なんぞに何か用でもあるのだろうか?
そういえば、さっきまで美綴と親しげに話していた気がする。じゃあ、美綴を訪ねて来たのだろうか。
この二人の仲が良かったとは初耳だけど。
「おや、衛宮は遠坂の奴に気があるのかい? 止めといた方がいいよ、衛宮じゃ物を貢がさせられて捨てられてはい終わり、だと思うね」
「美綴さん。本人の前で堂々と悪口を言うのは止めた方がいいですよ? 言われる方も気分がいいものじゃありませんし」
気付けば、思わずジロジロと遠坂のことを見てしまっていたらしい。
美綴にそのことを見咎められ、しかもなぜか遠坂と美綴の間で険悪なムードが漂い始めた。案外仲が宜しくないのかもしれない、この二人。
そんな二人を見て、桜はオロオロと困っている様子。もしかしてこの場で二人を仲裁できるのは…………俺だけ?
「あー、二人とも。喧嘩は良くない。見ろ、桜だって困ってる」
桜を出汁(だし)に使うようで気分は良くないが、俺の独力では二人の怒りを治められないのである。
なので、仕方なく桜の方を指差してみる。すまん桜。
俺が言うと、美綴はごめんごめんと謝りながら桜を元気付けに行く。
ほっと一息吐くと、視界の端に何やら奇妙なものが移った。
「?」
抱き合う、というか一方的にじゃれつく美綴とじゃれ付かれている桜を、遠坂がちらりちらりと横目で何度も伺っていたのである。
遠坂の不審な様子に首を傾げるが、まあ、遠坂は学園のアイドルだ。
美綴のように、気楽に誰とでも接し合えるわけじゃない。淑女の嗜みというやつを心得ているのだろう。
……大穴としては遠坂に百合の気があるかもしれないという線だが、そんな妄想妄言は失礼千万なので破棄である。
「なあ衛宮。どうせ弓道場に来たんだから、ついでにあんたのご立派な射を見せて貰いたいんだけどさ」
ふと俺がおかしな思考にふけっていると、美綴が定番のアレを言い出した。
毎度のことながら、俺が弓道場に来るたびに言い、俺を弓道場に誘うたびに言っている言葉なので、もはや社交辞令となりつつある。
「またそれか? 俺はもう弓道を辞めた人間だ。そんなやつが軽々しく持つ弓はないし、持つ気もない」
「あー、射が立派なら言うことも立派だね。ご立派ご立派。だけど、そんな堅苦しいことばっかり言ってると禿げるよ。ねえ遠坂?」
「禿げるかどうかは分からないけど、そんなに美綴さんが褒める射なら、見てみたい気もするわね」
「む」
「わ、わたしも先輩の射を見たいです!」
「むむむ」
どうやら、今日は社交辞令ではないらしい。遠坂や桜を仲間に引き入れるとは、卑怯なり美綴!
まあ、さっき言ったこととは矛盾するのだが、憧れの女子生徒にいいところを見せたいというやましい気持ちがないわけでもないわけで。
- 843 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/15(火) 02:41:58
「……一矢だけだぞ」
「おお、今日は遠坂がいるからか気前がいいねえ衛宮」
にししと笑う美綴を睨みつけ、俺は弓を構える。
「防具は?」
「いらない。どうせ軽々しく持つ弓だ、正装する必要もないだろ」
まあ、危険性の面で考えれば付けた方がいい――というか、つけなければならないのだが、外が賑わい始めている。時間が惜しい。
―――同調、開始(トレース・オン)。
内心で自己に対する暗示の呪文を呟き、その言葉によって自己を改革する。
つまりは今この時、衛宮士郎という人間は弓道の八節を刻む道具と化す。
―――足踏み、胴造り、弓構え、打ち起し、引き分け、会、離れ、残心(残身)。
乱れなくその手順を踏み、矢が放たれる姿をイメージする。
あとは、そのイメージを現実にトレースするのみ。
イメージが終わっている時点で俺の中で矢は中っている。よって、矢が外れることはない。
現実がイメージをトレースし、的に矢が突き刺さる。
目を瞑っていてもそれが乱れることはなく、今の射が間違いなく会心の中りであることを感覚で理解した。
「相変わらずお見事! どうだい遠坂、あたし以上に射が立派っていうのも分かるだろ?」
む。人のあずかり知らぬところで美綴はそんなことを言っていたのか。
弓道部主将がそんな発言をするとは問題じゃないのか?
「――えっと、遠坂先輩?」
「………………え、あ、何? どうかした?」
「遠坂、地が出てる地が」
「あ、マズ」
「ほう、地が出るほどに見惚れたか。遠坂でもほうけることってあるんだねえ」
「美綴さんは黙ってくださる? 桜、出来れば今ことは忘れてくれないかしら?」
「あ、はい……」
……なにやらボソボソと小声で話しているが、なんだろう?
気になるけれど、俺は信二ではないので女子の内緒話の中にノコノコと入っていけるような度胸は無いのであった、まる。
―――ただ、ひとつ印象的だったのは、遠坂が苛立っているように見えたことだろうか?
* * *
「それじゃあ、私はこれで失礼するわ」
「ああ。また後でね、遠坂」
「じゃあな、遠坂」
「……おつかれさまです、遠坂先輩」
「――――ありがと。桜もしっかりね。それと、困らせて悪かったわ」
桜に謝りながらも、目線は俺の方を見ている辺り、実は遠坂って底意地が悪いやつなんじゃないだろうかと邪推してしまう。
いやいや、学園のアイドルに限ってそんなことは――無いとも言い切れない。
人間って言うのは何かしらの仮面を被っているものである。そして、状況や相手によってその仮面を付け替えるのだ。
日本ではこのことを、『猫を被る』という。
……ちょっと意味合いが違うかも? まあいいや。
さて、弓道場に顔も出したし、これから―――
ま.教室に向かう(放課後までスキップ)
と.遠坂を追う。
う.ええい、面倒だ! 学校をサボタージュ。
- 844 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 02:45:05
- 選択肢がわかめで弓道部があったから慎二がでてくると思ったが違ったか
「う」で
- 845 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 03:26:16
- う、サボってたら慎二でるかな?
- 846 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 03:31:06
- まとうのうは羨ましいのう
- 847 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 03:45:49
- う。
- 848 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 03:58:06
- ストレートもなんだし「と」
- 849 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 04:03:35
- あえて自分から危険に飛び込むんだよ。「と」
- 850 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 04:24:01
- ええい、それなら 「ま」
- 851 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 04:27:59
- そして俺がトドメのうを。
- 852 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 09:46:58
- 加勢するぜ! 「う」
- 853 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 09:53:16
- 「と」かな。
- 854 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 10:09:37
- ここって18禁OK?
あ、 と で。
- 855 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 10:16:13
- というか、もう「う」で決まってる気が
- 856 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 11:07:31
- >>854
制限はないけど>>317->>346とか見ればスレの方針はわかるかと
- 857 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/15(火) 13:22:25
- ええい、面倒だ! 学校をサボタージュ。
うむ、不良学生ここに爆誕。
単位は足りていることだし、学校を一回や二回休んでも進路に支障は無いだろう。
「ちょっと用事あるの思い出した。桜。すまないけど、できれば藤ねえに学校休むかも、って伝えてくれると嬉しい」
「え、学校休むんですか?」
「多分な」
いえ、本当は決定事項なのですが、優等生の桜にこんなことを正直に話すのは心苦しいのですヨ。
そして俺が内心でそう思っている事を知ってか知らずか、
「休みというかサボりだなそれは」
と、俺にだけ聞こえるようにズバっと言ってくれる美綴。
「的確なツッコミをありがとう美綴。そしてこのまま見逃してくれるとありがたい」
「それじゃあ貸し一つ、ということにしておこう。藤村先生にも部活の相談ついでにあたしから言っといてやるから。――借りはいつか返せよ?」
「ありがとな、恩に着る」
桜には聞こえないようにボソボソと小声で会話する。流石は姉御肌の美綴嬢。いや、太っ腹というべきか。
またいつか機会があれば恩返しをしておこう。
…………なにやら桜に睨まれているような気がするので、そそくさと退散することにする。
「それじゃあ桜、夕飯楽しみにしてる」
「あ、はい!」
桜に手を振って弓道場を出る。
さて、とりあえずは家に戻ると―――
「あれ、慎二?」
―――する前に、入り口で慎二と鉢合わせた。
弓道場の入り口に背を向ける形で立っていた慎二が、俺の声に反応して素早く振り向く。
「なんだ、衛宮か……って。おい、なんで衛宮なんかが弓道場から出てくるのさ」
苛立った様子の慎二。まあ、副部長の慎二からすれば、もう部外者であるはずの俺に対してそう言いたくもなるだろう。
―――はて、そう言えば何で俺は弓道場に来たんだっけ?
「……いや、部活の様子を見に来ただけだ。多分、深い意味はない」
「はあ? 多分ってなんだよ。というか、部を辞めた人間に心配されるほど僕の部は落ちぶれちゃいない。大きなお世話だね」
ふんっと鼻を鳴らして慎二は威張り散らしている。
鼻を鳴らす時に首を振る癖があるのか、鼻を鳴らす度に慎二の特徴的なワカメヘアーが波に揺れるワカメのようにわさわさ揺れる。
……今日は相当不機嫌のようだ。こういう時の慎二を相手にするのは骨が折れる。
でもちょうどいい機会だし、最近疎遠気味な交友関係を修繕するために、いっちょ誘ってみるとしますか。
「なあ、慎二。これから学校サボるんだけど、一緒にどうだ?」
「お堅い衛宮がサボるなんて珍しいじゃないか……どんな風の吹き回しだよ?」
初めは訝しげな顔で俺を見ていた慎二だが、途中で興味を失くしたのかまた苛立った表情に戻ってしまう。
「―――ふん、でも相変わらず間が悪いよね。今は忙しくて衛宮の相手なんてしてられないんだ。サボるなら一人でサボっててよ」
確かに慎二が言った通り、俺が学校をサボろうとするなんてことは珍しい部類に入るだろう。
しかし、慎二がマジメに授業を受けるつもりでいるのも珍しいと思う。
サボり癖のある慎二が部活に来ているか心配だったが、やはり弓道部の副部長。ちゃんとマジメに来ていたらしい。重畳重畳。
「――そっか、邪魔して悪かったな」
「ああその通りだね。謝るぐらいから最初から来ないで欲しいよ」
相変わらず嫌味ったらしい口調でそう言うと、慎二はさっさと弓道場の中へと入ってしまった。
ここ最近機嫌の悪かった慎二だが、何か今日は特別機嫌が悪かったような気がする。
……俺と鉢合わせる前に、何かあったのだろうか……?
まあ、慎二は時折俺たちには分からないことで苛立ったりしていることがある。今回もその類だと思えばいいだろう。
それじゃあ、今から―――
深.どこかで時間を潰そう(夜までスキップ)
山.鍛錬をしよう。家に帰ることにした。
町.何やら危険の香りがするゼ。新都へ向かう。
- 858 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 13:23:57
- ここは町だな
- 859 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 13:32:33
- DEAD ENDはマジ勘弁。
しっかり鍛錬積んでおけ、山。
- 860 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 13:45:03
- 町
- 861 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 13:49:53
- 山で
- 862 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 13:52:46
- 町で
- 863 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 14:08:26
- 新しい出会いは多く経験しとけってばっちゃが言ってた
故に町で
- 864 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 14:09:45
- 夏といえば山だろうということで”山”
- 865 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 14:15:35
- 山。杖が気になる
- 866 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 14:23:47
- 山で。
- 867 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 15:12:53
- 山で決定か・・・
- 868 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/15(火) 15:46:46
- >>867
山でも新しい出会いはあるぞ。
なんといってもカレイドステッキがあるw
- 869 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/16(水) 01:29:35
- 唐突にごめん。
聞きたい事があるんだけど、
18禁シーンは>>346にあげるとして、
それのこのスレ的楽しみ方は
一、長いのを一つ。一気に読めるけど選択肢なし。
二、短く分ける。選択肢で選べるけど短くぶつ切り。
のどっちがいい?
- 870 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 02:21:18
- 一
- 871 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 02:22:27
- エロなら一だなぁ・・・
- 872 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 03:39:32
- 一かね、普通に
- 873 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 04:31:06
- 一、選択肢提示されても性癖暴露にしかならないよ
つーか、ぶっちゃけエロよりメインストーリーのが気になりますw
- 874 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 08:00:37
- 元々、SSを読むのが好きだし、一だね。
- 875 名前:371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2006/08/16(水) 13:40:26
「よっ」
土蔵の重い扉を足で蹴り開け、肩で押しながら中に入る。
かなり無作法な侵入方法だが、両手は塞がっているので容赦していただきたい。
「遅いわ、士郎」
扉を閉めるなり、天井のほうから声が降ってくる。
続いて舞い落ちてくる黒羽。
ガラクタの山から翼を羽ばたかせながら、水銀燈は降りてきた。
そしてそのまま壁際に寝かせてあった梯子の上にちょこんと座る。
「レディを待たせるなんて最低ね。下僕としての自覚が足りないわぁ」
「そうは言うけどさ、最近はここに通うのも怪しまれてるんだぞ、俺」
「いいからさっさと支度をしなさぁい」
スルーかよ。
俺の抗弁はあっさり流されて、水銀燈の視線は既に俺の手元に向けられている。
視線が向けられているその先には、俺の持つ盆に乗せられた品の数々。
白飯、味噌汁、焼き魚、煮物、漬物。
他でもない、先ほど俺も食べていた衛宮家の朝食である。
当然水銀燈の為にボリュームは1/5程度だ。
「わかったわかった。どうぞ、召し上がれ」
「ええ、いただくわぁ」
俺が古びた丸机の上に盆を置くと、早速器用に箸を取る水銀燈。
……しかし改めてみると水銀燈と和食って激しく違和感があるなぁ。
このアンティーク人形が箸を握るという奇妙な光景、
これが生み出されるきっかけとなったのは、俺がふと尋ねた一言だった。
「水銀燈って、食事とか必要なのか?」
三日前、夕食の支度をしに行く時に尋ねた質問。
俺のその問いに、水銀燈は少し考えてからこう答えた。
「……無いとは言わないわぁ。
ドールの中には紅茶を好きこのんで飲むようなお馬鹿さんもいたし」
水銀燈が食事できることを知った俺は、
その日の夜、すぐさま水銀燈用の食器をあつらえた。
水銀燈の大きさを考慮して、通常の子供サイズよりも心持ち小さめに。
箸、茶碗、ナイフ、フォーク、カップにグラス、大皿小皿シチュー皿。
ちなみに、言うまでもなくぜーんぶ投影によるバッタもんである。
剣しか作れない俺が食器など作れるのか、という疑問もあるだろうが、
やってみると案外何とかなるもんだった。
……認めたくはないが、アイツも釣具とか自作してたなぁ。
もっとも俺の投影食器は外面だけの紛い物だが、
それでも普通に食器として使うだけなら十分だし、
いざという時の証拠隠滅にも便利だ。
で、次の日の朝に、さっそく朝食を携えて土蔵訪問。
ちなみにこの朝食は食卓に並ぶ前に取り分けておいたものだ。
さもないと食事後には残っている確証がない。
土蔵へ向かう時も、誰かに見られないように時間とタイミングを計って向かう。
もちろん、堂々とお盆を抱えて行くわけにもいかないので、
カモフラージュとして土蔵の前まではダンボールに偽装して持っていくことにした。
……そこまで苦労して持っていった挙句、
水銀燈に冷たい視線で迎撃された時は流石に挫けそうになったが。
「人形に食事させるために、本気で持って来たの? お馬鹿さぁん」
だが、そう言っていた水銀燈も、その日の昼からは
なにかとぶつくさ言いながらも食事に手を付けてくれるようになった。
なんだかんだ言っても根は素直なのかもしれない。
ところで、俺としては、水銀燈だけ一人で食事させるのは心苦しい。
出来ればかつてのセイバーのように、みんなと一緒に食事してもらえればいいのだが。
しかし、みんなと一緒となるとどうしても藤ねえの目に触れるわけで。
するとどうなるか。どうみても神秘です。本当にありがとうございました。
なのでやむを得ず、こうして土蔵の中で食事してもらっている。
「……ところで、士郎」
朝食を半分ほど食べたところで、一旦箸を置いた水銀燈は俺のほうを見てこう尋ねた。
α:「この家に古い鏡はあるのかしら」
β:「この土蔵の散らかりようはどうにかならないのかしら」
γ:「あなた、昨晩この土蔵でなにをしていたのかしら」
- 876 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 13:47:44
- そろそろ他の連中も出して話を進めよう。αで
- 877 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:00:07
- ならばγで
- 878 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:08:13
- αなのさ
- 879 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:14:39
- ほのぼの日常もわるくないんだけどね、αで。
- 880 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:14:47
- α
- 881 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:24:08
- β
- 882 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:36:52
- βで
- 883 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:37:04
- この二人の関係だと、γが正しい気がするんだ。
というわけでγ
- 884 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:39:49
- とどめのα!
- 885 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 14:55:30
- βで。
- 886 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 15:28:02
- γで
- 887 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 15:36:39
- >>876>>878>>879>>880>>884でもうαになっている訳ですが。
- 888 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/16(水) 20:58:34
鍛錬をしよう。家に帰ることにした。
空いた時間は有効活用しなければ。
未熟な己を鍛えるためには鍛錬が必要不可欠である。
なにしろ目指すは正義の味方。それこそ、身体を幾ら鍛えても足りはしない。
鍛錬の場所として道場と土蔵のどちらにしようかと迷ったが、結局土蔵に行く事にした。
身体は人前でも鍛えられるが、魔術は人目のない夜かこんな機会にしか鍛えられないからだ。
―――そしてなにより。
なんか絶望的にイヤな予感がするが、ステキな出会いが待っている気がするのである……!
『じゃじゃーん、お久しぶりです! マジカルルビーちゃんの本気に無敵にステキに勇気な大復活祭の始まりです!
もう、五年も鎖と鍵で緊縛プレイだなんてっ。士郎さんって案外マニアックだったんですね(はーと)』
ほら、やっぱり。
なんかよくないのが復活してる。
けばけばしい原色の杖、柄頭には白い両翼に星の紋章。
平行世界の自分より技術を借り受け、自らの望む姿に『変身』できるという悪夢のリリカルアイテム。
これ別名を魔法少女ステッキという。
そしてこの魔法少女ステッキ。
オモチャっぽい見た目に反し、実は第二魔法を応用しているという、ある意味超ド級の魔術礼装である。
「お、お前! あの封印(鎖と南京錠)をどうやって―――!?」
見れば、カレイドステッキを入れていた箱は粉々に砕け、箱を雁字搦めにしていた鎖はぶちぶちと千切れている。
完膚なきまでに破壊された封印の様子に、俺は驚愕するしかない。
そんな俺に向かって、カレイドステッキの精・マジカルルビーは呆れたように言ってくる。
『五年経っても相変わらず士郎さんはおバカさんですねえ。
私は魔術礼装なんですから、封印は魔術的なモノでなければ効果がないに決まってるじゃないですか。
つまり、あんな箱からは脱出しようと思えばいつでも出る事ができたワケなんです』
えっへん、と胸(?)を反らすルビー。
そしてその言葉を聞いた瞬間、俺の背筋に寒気が走った。
「じゃあこの五年、俺は常に危機にさらされ続けていたのか……!」
冷や汗どころの話ではない。
土蔵での鍛錬の最中、常に背後にはこの愉快型魔術礼装の影があったわけなのだ。
今日まで襲われなかったのが奇跡である。
『ふふふ、今日この日までを”あの日”の士郎さんの為に自己研磨の日々とさせていただきました。
マジカルルビーはレボリューション! 進化に進化を重ね、私は遂に男性用機能の習得に成功したのです!』
きゃー、と喜ぶ割烹着のアクマ。
あくまでイメージだけど。
それにしても男性用機能? しかも、俺のため?
…………何か嫌な予感がする。
「それって、また俺を変身させるつもりなのか……?」
『はいその通りです!』
シークタイムゼロセコンド。
脊髄反射な勢いで答えるルビーの潔さに正直脱帽です。
『五年前は魔力のない方を無理やり変身させて失敗したり、男の子の士郎さんを変身させようとして大失敗したりと散々でしたから。
そしてその失敗を反省し、私は新生カレイドステッキとして生まれ変わることにしたのです。
新しいニーズにもバッチリ対応。いつでもお客様のご期待にそえるように(契約者が)努力してます!』
どこぞの宣伝文句のような科白だった。
頭に響く声が破滅的に可愛らしいので、本性を知らなければコロッと騙されてしまうだろう。――実際、五年前に経験済みである。
しかし、新生というわりには、どこも変わっていないような気がするけれど……?
「新生って、機能が追加されただけなのか?」
『いえいえ、もちろんデザインも一新します。男性用ということで杖から剣に形状が変更されることとなりましたので、ご了承ください』
「……ふーん」
- 889 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/16(水) 20:59:28
別にどうでもいいんだけど――――剣、か。
『おや、興味津々といった顔ですね?
ちょうどいい機会です! あれから五年も経ってますから、そろそろ契約の更新をしないといけないかなー、と思い始めていたところなんですよ。
というわけで、諸々の条件は五年前のを流用しますから、ちゃちゃーっと更新手続きを済ませてしまいましょう!』
「断る。あんな悪夢を繰り返さないためにも、俺はお前とは契約できない」
『もう、士郎さんったらいけずなんですから。ほらほら、ワンタッチするだけで(貴方の人生)終わりますから。そんなこと言わないでくださいな』
そうして断る俺と、それに食い下がるルビーのイタチゴッコが始まった。
相変わらず会話が通じていないというか、受信機能が動作してないというか。
最初の異文化交流はこんな感じだったのだろうか? 先人とは偉大なものである。
『あ、もしかしなくても現実逃避してますね? 士郎さんがそんな態度をとるのであれば、こちらにも考えがありますよ?』
考えがあると言われても、手も足もない、もとい手も足も出ないステッキの精が何をするつもりなのだろう?
隅っこの方で『ディーフェンス、ディーフェンス』とでも言い続ける気だろうか―――?
『ていやっ☆』
「ぶほぉっ……!!!!?」
あまりにやる気のない掛け声と同時、あまりのショックに噴き出した。
まったくもってなぜだか分からないのだが、右手が勝手に動き出してカレイドステッキをがっちりキャッチ!
理解の範疇を超えた自分の身体の行動に俺もびっくり。
「な、なななっ!? こ、このバカ精霊っ! 俺に一体何をした――――!?」
『ふふふ、三年前に契約した時のパスを利用して脳の一部を洗脳、身体機能を掌握しちゃいました(はーと)』
「はーと、じゃねえぇええ――――!」
もう何でもありだコイツ――――!!
『―――さあ、契約の更新も終了しましたし、そろそろ次回予告のお時間です! また次回にお会いいたしましょう!
次回、魔法少女カレイドルビー改め魔法○○カレイドジャスティス第二話、
”喚び出せサーヴァント! 狂乱・穂群原学園血煙殺人事件、被害者大復活!”にジャスティス・カリバーン!』
またねー、と手を振るアクマの姿を幻視する。
くらくらと目眩がする。
どこでどう間違えたのか。何をどう間違ったのか。
―――どうやらこの日、俺はマジカルな世界の住人となってしまったらしい。
≪衛宮士郎はカレイドステッキ改め、カレイドソードと契約を結んだ!≫
―――魔法○○カレイドジャスティス。この○○に入る単語は?
※この選択肢で、変身の際にどんな姿になるか決まります。仮面ラ○ダーは他作品の二番煎じなので無し。
そ.少年(特になし。カレイドソードによる身体強化のみ)
ー.戦士(やっぱ平行世界の自分だし。赤い弓兵スタイル)
ど.天使(何でさ。某アーカムシティの守護天使スタイル)
- 890 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:21:56
- ど、しかねえよ!
- 891 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:22:32
- そ ヒーロー物にはパワーアップの余地がないと
- 892 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:24:08
- そ。空気読めてないのは分かってるが士郎が不憫で…
- 893 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:25:04
- 縮みそうだが そ 。
- 894 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:25:32
- ど
- 895 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:28:08
- ど
- 896 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:30:06
- そ
- 897 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:30:09
- そ。ショタ化に期待する
- 898 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:30:44
- ど
だな!
- 899 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:32:59
- そか・・・
- 900 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:35:47
- ど
- 901 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:41:16
- ど・・・
- 902 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:46:57
- さっきからそが5つで決定してるのに書いてる人はなんなんだ
- 903 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:52:12
- リロードをついうっかり忘れてしまっただけなのだろうと思うので
寛大な心で許してやってほしいと別の時に同じミスをした奴が言ってみる。
- 904 名前:371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2006/08/16(水) 21:55:50
- >>715の選択肢にて誤字あり。
×薔薇人形
○薔薇乙女
いやぁうっかり。
**********
「古い鏡?」
「そう。姿身くらいの大きさがいいわ」
姿見、というと、着付けを調えるような等身大の鏡か。
それを欲しがるということは、やはり水銀燈も身だしなみを気にしたりするのだろうか。
「この三日間、様子を見ていたけど。やっぱり待っているのは性に合わないわぁ」
ん……?
どうも、水銀燈の言葉から鑑みるに、どうやら身だしなみとかそういう話では無さそうだ。
「様子を見ていた……って、なにがさ」
「決まってるじゃない。他のドールたちが動くのかどうか、よぉ」
「……それと鏡と、何の関係があるんだ?」
「知りたいの? ……そうねぇ、持って来たら教えてあげるわ」
むぅ。
相変わらずこちらの知りたいことははぐらかされている気がする。
俺の功夫不足なのか、それとも水銀燈が一枚上手なのか。
それにしても……。
「薔薇乙女《ローゼンメイデン》、か……」
俺はこの数日で水銀燈から聞いた彼女の生い立ちを思い出した。
薔薇乙女《ローゼンメイデン》。
人形師ローゼンによって造られたドールシリーズ。
七体の人形からなる彼女たちは、ローゼンの求める究極の少女『アリス』を形にするために造られたという。
水銀燈はその中の第一ドールであり、もっとも優れたドールである……と。
「最後のはちょっと怪しい気が……」
「何か言ったぁ?」
「い、いや、なんにも?」
味噌汁を啜りながらジト目で睨んでくる水銀燈に、即座に否定で応える。
……水銀燈と契約してから、時々俺の考えていることが水銀燈にも伝わるようになったようだ。
おかげでうかつなことは考えることも出来ないが……
もしかしたらそのうち、セイバーの時と同じように水銀燈の夢を見るようになったりするのだろうか?
「そう……? とにかく、鏡を用意しなさぁい。なければあなたの夢からねじりこむわ」
い、一体なにをねじりこむと!?
「わかった、鏡だな?
確かこの中にあったような気がするから、帰ってきたら探してみよう。
それまでは大人しくしていること」
とりあえずねじりこまれるのは嫌なのでガクガクと頷く。
そこへ、
α:「シロウ、もう学校へ行く時間ですが」という声がした。
β:「士郎? もたもたしてると遅刻するわよ?」という声がした。
γ:「先輩、そろそろわたし行きますね」という声がした。
δ:「士郎、桜が出かけるようですが」という声がした。
ε:「士郎―、おねえちゃんもう行くねー」という声がした。
- 905 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:58:01
- εで
- 906 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 21:58:59
- ε 真ヒロインキタ
- 907 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:01:06
- β
- 908 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:01:09
- γ!
- 909 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:02:47
- α
- 910 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:05:03
- ε!?
- 911 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:08:30
- β
- 912 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:18:07
- εでしょう
- 913 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:19:03
- δ
- 914 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:24:01
- εだ。εになるのだ
- 915 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 22:30:34
- きまっちゃったねえ
- 916 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 23:04:55
- 初っ端からεが挙がった時点で結果は見えていたなw
- 917 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/16(水) 23:06:10
- SSTオチにならないことを祈っておくか。
- 918 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 14:05:17
- 真ヒロインかどうかはさておき
少年とその姉とは王道だな。
…虎だけど。
- 919 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 16:53:48
- よりにもよって虎かよ……。
デモベで言えば、ウェストの立場になりかねんデウスエクスマキナじゃねーか。
- 920 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 17:14:46
- 知らなかったのかい?
このスレはサブキャラに優しいスレなんだよ。
- 921 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 18:19:15
- 最初の完結作品のヒロインは美綴だったしね
- 922 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 18:50:45
- 嫌だなぁ、竹刀持って薔薇乙女と笛糸のキャラを蹂躙する虎なんて。
けど、それはそれで正しいんじゃないかと思ってしまう自分がもっと嫌だ。
ジュンの夢の中で虎道場開くのは如何なものかと思う。
- 923 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 19:03:05
- >>921
仮面ライダールートは良作だよねー
あんまり知られてないのが悲しいが
- 924 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 19:30:53
- >>273とか>>274とかMasked Rider好きはちゃんといるから安心しろ
- 925 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/17(木) 20:13:40
- 二、いいえ
―――そうして、戦いの火蓋が切って落とされた。
ベッドの上に咲き乱れる小豆色のエプロンドレス。
―――メイド服の遠坂。
―――メイド服の桜。
―――メイド服のイリヤ。
―――メイド服のルヴィア。
潤んだ瞳で見つめるメイドは誰なのか。甘く名を呼ぶメイドは誰なのか。舌を、唾液をむさぼるメイドは誰なのか。肢体をからめてくるメイドは誰なのか。まずは誰から押し倒そうか。誰の肌を味わおうか。
ttp://tsukitemp.kt.fc2.com/
何故だろう。午前中に始めたはずなのに、気が付けば既に夕方に近い。隣では全裸の桜がクークー寝ていて、その寝顔は実に可愛いのだが―――。
―――未だにヘッドドレスだけはしっかりつけてるのは何故なのか。
自分の趣向に悲しくなった。
「さて、とっ!」
一念発起。酷使を続けてだるい身体を無理にでも起き上がらせる。夕暮れまでまだ少しあるこの時間。夕食の仕度に丁度いい。はっちゃけすぎて泣かせてしまったみんなへのお詫びもかねて、昨日の桜へのリベンジもかねて、今夜はちょっとしたご馳走だっ!
と、思ったのだが。
「あ、シェロ、じゃなかった、衛宮さんですね。そうですよね?」
キッチンの床下から割烹着のお嬢さんがにっこり笑って登場するというこの展開。―――よく、わからない。じゃなかった。なんでさ?
「そうだけど。えっと、どちらさま?」
「あ、申し遅れました。わたくし琥珀と申します。よろしくお願いしますね」
「あ、ご丁寧に。衛宮士郎です。こちらこそ宜しく」
ついつい相手にあせてペコリとおじぎしまう日本人体質。今はイギリスっで暮らしていても、人間の本質って変わらないなーって思ってみたりみなかったり。というかこの人、どっかで会った事なかったっけ?
「いきなりですが衛宮さん。昨日持ち去ったわたしの宝物、返していただけません?」
ギラーンと、妖しく目を輝かせる琥珀さん。滅茶苦茶に怖い。なんつうかその、とってもバッドエンドの予感ですよ? ってメイド服? 持ち去った?
「あ、ご心配には及びません。一言返すっておっしゃっていただければ、後はわたしが責任を持って回収しますから。そうそう、今ならお礼も差し上げますよー」
返してくれなければお注射をお礼にするだけですが、なんて、この人なんだか知らないけど怖すぎる。
「え、ええ。返しますよ。よく分からないけど持っていって下さい」
「ありがとうございます! そうですよね。話せばちゃんと分かって下さりますよね! 衛宮さんですものねー! それをあのネコ、あちきがオドして取りかえしてやるにゃ、なんて、結局役に立ってないじゃないですか!」
よく分からない琥珀さんは、よく分からないナマモノに憤慨しつつ喜んでおられた。本当に、よく、ワカラナイ。ってこの言葉便利だな。俺まで口癖になりそうだ。
「それでは失礼しましたー! これ、約束のお礼です。またいつか、次元の狭間とか暗くて広い箱の中とか、そういう場所でお会いしましょう!」
ちゃおーと、床の穴の中に消え去る琥珀さん。いやまったく、最後までよく分からない人だった。今穴の空いた場所を調べてみても、頑丈な床板があるだけで扉なんて全くない。床板をぶち抜けば、秘密の抜け穴でもあるのだろうか。
「いやー! 汁が。あれやこれやの汁と汁と汁がー!」
あ、床下から悲鳴が聞こえたかも。
それはそうと、彼女に貰ったお土産って―――?
一、なんと「家庭菜園の草」をてにいれた!
二、なんと「秘酒・真祖殺し」をてにいれた!
三、なんと「注射器とカラフルな薬」をてにいれた!
- 926 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 20:25:52
- 「ヘイ、ジョニー!カモン!」ということで、一
- 927 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 20:29:08
- ここは1だな
- 928 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 20:31:11
- 二
- 929 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 20:52:15
- 二。そしてこれを使って更にエロエロな爛れた夜を(ry
- 930 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 20:58:00
- せっかくだから禁断の三を選ぶぜ!
- 931 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:06:05
- >>925は二で、選択肢00は1のショ○カー
- 932 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:17:51
- 一
- 933 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:18:52
- ひぐらしをやったばかりの俺としては、三を選ばざるを得ない。
- 934 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:21:17
- 三で横並びに。
- 935 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:21:40
- 一 3
二 3
三 3
か
- 936 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:23:57
- え?>>927もはいるの?
- 937 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:24:16
- 自爆してくれそうなので三に一票
- 938 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:27:14
- >>936
文字が違うからって別物とか考えないで欲しいorz
これ以外に無いだろ?
- 939 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:27:21
- 二
- 940 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:32:35
- 二
- 941 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:35:03
- >>938
魔術師慎二ものがうpろだにあるぞ?
>>927と>>931はそれだろう
- 942 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:37:48
- 二で決定か。
>>938
記号で答えなさいって問題で1、2、3、と選択肢があるのに
A とか α とか イ とかで答える奴があるか!!w
- 943 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:42:28
- ニの選択肢はあれだ。『真祖(猫アルク)殺し』というわけだよ。
選択肢00は1で
- 944 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:44:23
- 選択肢00は3で頼む
たまにはギャグじゃないシリアス慎二ものが読みたい
- 945 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 21:53:13
- 選択肢00は3で
- 946 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:09:30
- 3
- 947 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/17(木) 22:36:09
―――さて、大見得切って次回予告まで出してしまったわけだけど、話は未だ先に進まないのであった。
『あはー、ちょっと先走ってしまったみたいですね』
言ってることとは正反対に、後悔と言う言葉を微塵も感じさせないぐらいに明るい口調で言うルビー。
しかしルビーの言う通り、さすがに次回予告はまだ早すぎたらしい。時間を確認してみればまだ昼を過ぎたあたりだった。
そう言えば、鞄の中に弁当を放置したままであることを思い出す。
……ちょうどいい。腹も減ってきたことだし、昼食にしよう。
そう思って立ち上がろうとした俺だったが、
『あ、ダメですよー。今からルビーちゃんのカレイドソード講座を始めるんですから』
と、ルビーに引き止められる。
ちなみに、ジャスティスではなくルビーと呼んでいるのは語呂が悪いからではなく、中の精霊(ひと)は変わっていないからである。
「……でも、飯抜きはさすがにキツいぞ?」
そんな俺の心配をよそに、ルビーは『違いますよー』と、オモチャの杖からオモチャの剣へクラスチェンジした姿でアピールする。
『いえいえ。すぐに終わりますのでお食事はその後で、と言いたかっただけです。断食でござる、なんて野暮なことは言いません。
別にいまから食べちゃっても構いませんけど、後悔するかもしれませんよ?』
「む、分かった。それだったら我慢する」
何を後悔するのか気になったけど、聞くだけでも後悔しそうなので聞かなかったことにした。
『良いお返事です! それでは早速このカレイドソードの使い方をご説明しちゃいましょう! では、まず場所を変えますねー』
場所? と、ルビーの言葉に俺が首を傾げていると、
―――ズガン、と後頭部にあってはならない衝撃が走った。
なぜか分からないけど星が見えたスター! ほ、星! 絶対に三ツ星が飛んだー!
ぐらり、と視界が反転する。
目の前に土蔵の床が迫ってきたかと思いきや、唐突に、なぜか自分が道場の真ん中辺りに立っていることに気が付いた。
……なにやら、空間がオカシクなってしまったらしい。
どこぞの異空間に繋がってしまった模様。
ココハドコダ、オレハダレダ。
ほら、なんか剣道着を着た師範代と体操服にブルマな弟子が、その辺りの隅っこの方に立ってる気がする。
『こほん。それではまず、カレイドステッキからカレイドソードになったことで、男性も変身が行えるようになりました。これはご説明しましたよね?』
この不思議時空を完全無視。
さすがはマジカルルビー、伊達にマジカルという名前は付いていない。
そんなことを考えていられる俺も、混乱の極みに達してぐるりとそのまま一周し、逆に冷静になり始めているようである。
『それでそのことなのですが、”変身”と言っても、カレイドソードの変身はカレイドステッキの頃の変身とはちょっと違います。
過去(ステッキ)のコンセプトは魔法少女。今(ソード)のコンセプトは変身ヒーローなのです!』
「――――変身、ヒーロー?」
『あれ、知りませんか? 意外ですねえ、正義の味方ファンの士郎さんなら大好きかと思ったんですけど』
えっと、……変身ヒーローというと、もしかしなくともアレだろうか。
日曜の朝からやってたりする特撮番組のアレ。
「『変身!』って掛け声で強化外骨格とか強化服に包まれて、なんか凄い力を手に入れるアレのこと、か……?」
『あはー、ぶっちゃけそんな感じです。私の場合は装甲に包まれることはありませんし、変身後の性能は基本的に契約者の身体能力のみですけれど』
「つまりパワーアップしないってことだな。……それって、変身の意味があるのか?」
『あるに決まってますよー。だからこそ私があるんです!
ソードの役割は魔力の貯蔵庫(タンク)。無数に存在する平行世界の魔力を取り出し、契約者へと供給するのです!』
ババーン! と、ルビーの背後で道場の主たちがなんか効果音出してる。
まあ、それは無視するとして、……平行世界からの魔力の供給か。
平行世界はそれこそ無数に存在する。そこから供給される魔力とは、すなわち文字通りの無限。なんというか、それは―――
- 948 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/17(木) 22:37:11
「―――魔術師には、嬉しい機能だな」
無尽蔵の魔力供給。魔法の恩恵。扱う者が扱う者なら、己が願いを叶える事もできるのだろう。
凄い。本当に凄いのだが……
『でも、へっぽこな士郎さんには宝の持ち腐れですけどね(はーと)』
「む」
まったくもってその通りなのだった。
強化もロクに使えない魔術師見習いとも呼べないような未熟者が、そんな大それた物を手にしても意味がないのである。
しかし自分でそうと理解していても、あんまりな言い草にカチンときた。
愉快型魔術礼装も宝と呼ぶには随分と酷いシロモノだろうと言い返したくなるが、後が怖いので黙っておく。
「じゃあ、変身しても結局俺はへっぽこなまま、ってことになるのか?」
『いえいえ、それは違います。さすがに契約者を死なせてしまうのは惜しいので、おまけの機能を付けておきました!
どんな機能かは実際に使ってみてのお楽しみです。その説明も後日いたしますので、楽しみにしていてください☆』
もったいぶった言い方をするルビーに、なぜだか途方もなく嫌な予感がしてきた。
まるでそれは『近い将来に変身する機会がありますよー』と、言われているようで。
しかもそれが事実であるということを、なんとなくだが理解してしまえるのである。
『それでは、カレイドソード講座・初級編はこれで終了です! また次回、中級編でお会いしましょう!』
その声をきっかけに、不思議時空が崩壊を始める。
意識はフェードアウトして視界はブラックアウト。
次に目を覚ます頃には現実世界に帰還していることだろう。
そして覚醒した俺が見た風景は―――
さ.俺の部屋。桜が心配そうにこちらを見ている。
く.土蔵のまま。どうやら誰にも見つからなかったらしい。
ら.何でさ、道場のまま。師範代が仲魔にして欲しそうにこちらを見ている。
- 949 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:39:03
- ら、しかねえ!
- 950 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:39:23
- ら、ら、ら!
- 951 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:39:40
- らー!
- 952 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:40:13
- ら!!
- 953 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:41:04
- く
- 954 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:42:09
- ら でリーチ!!
- 955 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:42:30
- さ
- 956 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:42:52
- >>954
リーチどころか決定だな
- 957 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:43:24
- らで決定か、早いなw
- 958 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/17(木) 22:48:48
- 二、なんと「秘酒・真祖殺し」をてにいれた!
これは……、凄い酒を手に入れてしまった。ちょっと味見してみたけど、凄く旨い。瑞々しい辛口。口に入れるとふわっと広がる、米そのものの豊潤な旨味。料理酒にしとうとしたけど勿体ない。いっそ今夜は宴会にしてしまおうか。
「料理してるの? シロウ」
「イリヤか。おはよう。ああ、夕飯の下ごしらえをちょっとな」
「そうなんだ。楽しみっ! お兄ちゃんの料理食べるの、とっても久しぶりだものっ」
「確かに。言われてみればそうだよな」
お兄ちゃん、か……。無邪気で元気な妹のようなイリヤ。思慮深く時に冷酷な姉のようなイリヤ。そんなイリヤをさっきまで抱いていたんだって事が、否応でも頭の中に張り付いている。今はもうメイド服を着てないけど、首筋に覗く赤いうっ血は、まぎれもなく俺自身のつけたものだから。
「喉乾いちゃったんだ。お水ちょうだい」
「あ、ああ……。ほら、どうぞ」
こくこくとコップの水を嚥下していくイリヤ。その姿がやけに色っぽく見えてしまって、慌てて頭を振って打ち消した。
「なあ、イリヤ」
「ん? どうしたのお兄ちゃん」
「今だけ……、姉さんって、呼んでもいいかな」
その台詞が、どんな意味を持っていたのか。俺とイリヤの時は止まり、音は消え、背景は消滅した。ただ、二人だけがいる世界。少女の赤い瞳は揺れて、銀の髪はそよぎ、唇が震える。細い指の間から、硝子のコップがゆっくりと落ちて、床にあたって、割れた。
「あ……。われ、ちゃったね……」
「片付けなきゃな……」
黙々とコップを片付ける中、気まずい雰囲気が流れている。イリヤは俺の言葉を何度も反芻しているようで、その解釈に間違いがないか、延々と確認してるようだった。
「冗談じゃ、ないんだよね」
「ああ。冗談じゃない」
「……いいよ」
「いいのか?」
「ええ、いいわよ。でも、突然、なんで?」
「なんでって……」
なんで、と言われてもな。久しぶりに会った事とか、愛し合った事とか、遠坂と桜の事とか色々要因はあるんだろうが、あえて一つ答を出すとするならば、それは。
「イリヤに甘えたかったから、かな?」
「……もうっ、なによそれ。さっきまで散々えてたじゃない」
赤くなった頬をごまかすように、ムックリむくれてみせるイリヤ。なんて可愛い姉なんだろう。まるっきり幼い外見なのに、それだけじゃないのがイリヤらしい。
「それじゃ、久しぶりの夕飯は期待していただきましょうか。姉さん」
「うん……」
「もう終わった?」
「ああ、下ごしらえだからな」
「じゃあさっ! じゃあ散歩いこうよ! 二人だけで!」
ぴょんぴょん飛び跳ねて催促するイリヤ。どう見ても妹にしか見えないけど、まあ一応、俺の姉さんらしい人。藤ねえも似たようなとこあるから慣れてるけどさ。
「そうだな。まだ夕方だし、行こうか」
どこまで散歩に出かけようか?
一、そうだな。浜辺に夕焼けを見に行こう。
二、海だよ海。赤く染まった海で泳ぐんだ。
三、こんなサンゴ礁の島に温泉がわいてるですとーーー!?
- 959 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:51:35
- 変なものを求めて三!
- 960 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:52:26
- 一!
んで慎二のは3
- 961 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:57:09
- イリヤといえば温泉!三!!
- 962 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 22:57:11
- 三、でフィーバー
- 963 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:04:08
- 一
- 964 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:08:58
- 酒飲んで泳ぐのは危険なので
あえて二
- 965 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:09:05
- 三で
- 966 名前:371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2006/08/17(木) 23:15:53
「士郎―、おねえちゃんもう行くねー」
土蔵の外から無闇に元気な声が聞こえてきた。
この声は藤ねえか。
いつもなら朝食を食べ終えると同時にダッシュで出て行く藤ねえだが、
今日は朝食が早かったためか少しのんびりと出かけるようだ。
……まあ、なんだ。
藤ねえの「のんびり」は、全速力となんら意味が変わらないのだが。
「もう藤ねえが出かける時間か……悪い、水銀燈。俺ももう行くから」
「ふん、なるべく早く帰ってきなさぁい」
丁度良く食べ終えた水銀燈が、静かに箸をおきながら釘を刺すが、
言われるまでも無い。
今日はアルバイトも入っていないし、
一成からの頼み事がなければ帰りが遅くなることはないだろう。
「それと……」
俺が食器を下げようとした瞬間、水銀燈が再び口を開いた。
……まだ何かあるのだろうか?
水銀燈は俺と俺の持つ食器を交互に見比べて、
一旦口ごもると、そっぽを向きながら小さく言った。
「……ごちそうさま。悪くはなかったわ」
……おお。
三日目にして初めて、水銀燈から食事の感想を聞くことが出来た。
顔を横に向けながら言っているものの、
俺は水銀燈の頬が微妙に赤くなっているのを見逃さなかった。
もちろんそんなことは絶対口には出さないが。
「おう、お気に召したのなら恐悦至極だ。じゃ、食器下げるぞ」
俺はかなり気分を良くしながら、土蔵の扉を足で蹴り開けたのだった。
- 967 名前:371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2006/08/17(木) 23:18:00
投影食器を処分し、盆を片付けた後。
玄関まで行ってみると、藤ねえが今まさに家の門をくぐって出かけようとするところだった。
「あ、士郎どこにいたのよ。声かけても返事が無いからちょっと探しちゃったじゃない」
別に俺の見送りがなければならない、というルールは無いのだが、
呼んでも返事が無いのは確かに拙かったか。
「すまん、ちょっと立て込んでた。藤ねえはそろそろ出るのか?」
「そうだけど……なんか士郎、やけに嬉しそうね?」
「え? そうか?」
どうやら水銀燈に食事を褒められたのが予想以上に嬉しかったようだ。
自分でも知らず知らずのうちに顔が緩んでいたらしい。
口元を押さえて表情を整えていると、藤ねえが少しだけ不審そうな顔で質問をしてきた。
「そういえばさー、なんとなく聞きそびれてたけど」
藤ねえが俺を見ながら……いや、この視線は俺の左手を見ている?
「士郎、その指輪どうしたの?」
「え?」
ハタと気がつく。
俺の左手の薬指に嵌められているのは薔薇の指輪。
水銀燈との契約の証であるその指輪は、契約が破棄されない限り外すことができない。
しまった、コイツのことをなんて言うか考えていなかった……!
「それ、三日くらい前からずっとつけてるよね?」
「あ、ああ。土蔵の中で見つけたんだ。なんか綺麗だったからさ」
咄嗟に苦し紛れの嘘をつく。
しかし、と言うかやはり、と言うか、目の前のヒト科トラ目はそれでは納得しなかったらしい。
獲物に狙いを定めた野生の獣のごとく、俺の周囲を旋回する藤ねえ。
「ふーん、へぇー?」
「なんだよ、その意味深な笑いは」
にやにやと、嫌な予感のする笑顔を浮かべながら、藤ねえは爆弾を投下した。
「べっつにー?
ただ、士郎がそんな指輪つけてるの初めてだし。
案外、桜ちゃんとか遠坂さんあたりからのプレゼントじゃないのかな、と」
「な――」
一瞬だけ、藤ねえの言葉通りのシチュエーションを想像してしまった。
いきなり何を言い出すのか、このばか虎はっ。
- 968 名前:371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg :2006/08/17(木) 23:19:47
「ば、馬鹿言うなっ。そんなこと、あるわけないだろ」
もし本当に桜や遠坂からのプレゼントだったら、恥ずかしくて付けてられるかっ。
「照れちゃってー。あ、それともセイバーちゃんからとか?
んー、意外と意外じゃないといいますか、ありそうな気もするわよねー」
誤解、全くの誤解なのだが、他の住人に聞かれたらひどく拙い。
聞かれる→乱入→更なる勘違い→(中略)→死
うお、なんだこの理不尽なピタゴラスイッチ……!
なんとか話を逸らさないと……そうだ!
「ほ、ほら、早くしないと教師の癖に学校遅れるぞっ」
時計を見れば、時間は既にいつもより少し遅れ気味だった。
ただでさえギリギリな藤ねえの出勤が更に危険になりつつある。
これではのんびりどころかロケットタイガーと化しても間に合うかどうか。
「む……、まあいいわ、今回はこれ以上詮索しないであげましょう。
むふふ、学校終わったらじっくり話し合おうねー!」
言うや否や、扉の脇に寄せてあったスクーターに飛び乗ると、
ばひゅんという効果音でも付きそうな勢いで走り去っていく我が家の虎。
それを半ば呆然と見送りながら、俺は深くため息をついた。
「……はぁ」
しかし、拙いな。
このままでは、いつ誰に四六時中指輪を嵌めていることを訊かれるかわかったもんじゃない。
左手をポケットに突っ込んだり、後ろ手で隠したりでは限界があるだろうし。
さて、どうする?
α:包帯でも巻いて隠すか?
β:軍手でもはめて隠すか?
γ:いっそ、隠さないでおくか?
- 969 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:23:20
- ぽろりと出た方が面白味があるのでα
- 970 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:24:33
- α
- 971 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:25:27
- 士郎には軍手が良く似合う β
- 972 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:27:52
- βで
- 973 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:37:52
- αで。
次スレどうする?
- 974 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:44:41
- βで男らしく
- 975 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:45:14
- αで。
なんか余計に詮索されそうな気もするが。
- 976 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:45:28
- 3で三でβ
サスペンス劇場は俺の投票で三に確定だし
選択肢00と銀剣が確定してから次スレ立てても十分間に合うんじゃないか?
- 977 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:51:32
- あえて一票も入ってないγで
- 978 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/17(木) 23:57:21
- α!
戦闘時になんかかっこよさげになりそうなんでw
- 979 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 00:00:27
- 選択肢00ってttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0081.txtのことだよね?
それなら3に一票で。
- 980 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 00:02:47
- γで。
選択肢00は>>944 >>945 >>946 >>960 >>976 で 3 に決定。
- 981 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 00:05:06
- 選択肢00は3
銀剣はα
サスペンスは三
で、決定いたしました。
- 982 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 00:21:21
- 必要なものは物語を綴る書き手である。
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
自己顕示欲や名誉欲のない人間で、
彼は人の法よりも、スレッドの法を尊ぶ人間でなくてはならない。
いつか、そのような者にこのスレッドが出会えるだろうか?
必要なものは『選択肢を選ぶ5名以上の住人』である。
住人の選択は、物語を進める力があるからである。
必要なものは『テンプレートになるべきルール』である。
住民はルールを忘れないように、この言葉を考え作り
スレッドそのものにレスとして刻みつけておこう。
必要なものは『勇気』である。
書き手達は物語を語り終える『勇気』を持たなければならない。
綴られていく物語達は、5人の同じ選択者の意思を集めて吸収。
そこから『新しい未来』を生み出すであろう。
『生まれた未来』は次の選択肢を産む。更なる選択者の意思に沿って…
『物語』は住民を信頼し、住民は『物語』を知る。
- 983 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/18(金) 00:52:41
- 今からだと新スレに投下した方がいいよね?
- 984 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/18(金) 00:54:23
- >>983
そうだね。次スレ立つまで投下待ちしてようか
- 985 名前:Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U :2006/08/18(金) 00:55:13
- >>984
選択形式で進めるスレIN型月板part07
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1155827851/
- 986 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 02:09:07
- うーんと、安易に埋め
- 987 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/18(金) 02:21:34
- 埋めついでの投下。今回は選択肢は無し。
* * *
何でさ、道場のまま。師範代が仲魔にして欲しそうにこちらを見ている。
* * *
この先はタイガー道場です。アドバイスを受けますか?
→『はい』
シャ―――
タイガー(以下虎)「うむうむ、わたしの熱視線に気付いていたとはさすが士郎ね。褒めて遣わす」
ブルマ(以下ブ)「あれ? シロウまだ帰ってなかったの? それとタイガ。そんな描写はどこにもないんだけど。ダメよ、事実を捏造しちゃ」
虎「はて、事実を捏造したらそれは事実ではないのかにゃ? わたしの国語能力では理解不能」
ブ「え、わたしの日本語おかしかった? うーん、まだ日本語になれてないのかな……?」
虎「イリヤちゃんは外人さんだもんね――――って、そんなことより!」
虎「なにやってるかこのバカチンがああぁぁぁあああ―――!」
ビシ、ビシ、ビシ、バシィーン!
虎「いつまでこの道場にいるつもりか、このたわきゃ! ほらほら士郎、ぶぶ漬けどすえ?」
ブ「……あーあ、なんだかうるさくなってきちゃった。
でもタイガが怒るのも無理ないわよ?
本編でもそうだけど、タイガー道場は死後の世界。つまり死者しか来れない領域なの」
虎「そのとぉーり! よって、今回のように幽体離脱して来ちゃった場合には即時撤退が大・原・則!」
ブ「あんまりこっち側に居すぎると戻れなくなっちゃうからねー」
虎「本来ならばこのままDEAD ENDでご愁傷様、といきたいところなのだが!
わたしを仲魔もとい仲間にしようとする心意気や良し! お姉ちゃん感動した!
その勇気というか無謀さを称えて、今回はわたしが現実へと戻してあげちゃいます!」
ブ「あらタイガ、いつになく優しいじゃない」
虎「わたしは元から優しいお姉ちゃんなのDEATH! それじゃあ、復活の儀式を始めたいと思います!」
ブ「思いまーす! バイバイお兄ちゃん、もう来ないように気をつけてねー」
『シロウは げんきになりました』
虎「うむ、大成功なのである。それでは少年、健闘を祈る! これはグ○コのオマケだと思って受け取るが良い!」
ブ「受け取るがいいー! ―――って、タイガ。こっちの世界のものなんて渡しちゃって大丈夫?」
虎「これはもともとあっちの世界のものだから大丈夫。
それにわたしを仲魔にしたいんだったら、これを持ってないと無理だからねー」
ブ「あー!! タイガったらもしかしてs」
バシィーン!
虎「ネタバレ粛清剣! それ以上は言うでない弟子一号!
―――まあ、簡単に言うなら。ここまでイロモノになってしまったのだからどうせなら完全に染まってしまえ、という天の声が聞こえたわけなのよ」
ブ「ふーん、だからそんなの渡すんだ」
虎「まあ、直接的には出せないから、今後の選択肢で可能性のひとつとして出します。お楽しみに☆」
ブ「目指せタイガールート! まあそんなもの 766 ◆6XM97QofVQ が許さないわけですが!」
虎「ダメー! わたしの野望を打ち砕くような発言は禁止ー!」
スゥ―――、パタン
- 988 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 02:35:30
- 埋めついでに一言。
バーボンまだー?
- 989 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 07:36:00
- バーボンは1000getを狙っているんだ!
というわけで頼んだぜ1000!
- 990 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 08:15:31
- 381 ◆3WmQZKDzxM
>>10,165,166
ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU
>>53,68,76,77,87,97,98,116,130,148,180
>>190,199,215,221,235,236,257,258,259
>>279,288,303,304,308,327338,353,521
371 ◆snlkrGmRkg(銀剣物語 第一話)
>>371,388,396,397,408,409,423,432,445
>>446,464,488,502,528,529,546,580,652
>>715,740,741,752
第一話 了
銀剣物語 第二話 銀様と土蔵リフォーム計画
>>753,826,875,904,966,967,968
Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U
>>558,570,597,612
一度BADEND
戻ってやり直し
>>558,636,646,683,684,695,702,723,725
>>811,829
エロエロ
ttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0085.txt
>>925,958
663の我
>>663-671,678,680
766 ◆6XM97QofVQ
>>768,786,800,821,842,843,857,888,889
>>947,948,987
- 991 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 09:48:52
- [> 壱: 766 ◆6XM97QofVQ になんて───負けない。
士郎はテーブルの反対側に正座し、背筋をのばしてこちらを見据えている。
すっかり背も伸びて、いい面構えになったと、改めて感心する。
手塩にかけて育てた弟分は、いま異国へ、明確な宛もなく旅立とうとしているのだ。
まるで養父と同じ道を進もうとするかのよう。向こう見ずな彼は片道切符だけを手にして、決意を胸に往こうとしている。
そんなことはとっくに気づいている。だから別れの言葉を言われても平気でいられるよう、心構えはしてきた。
無様な姉貴の姿なんて見せられない。見せてやらない。それがここまで立派に育ってくれた弟分へのせめてもの餞だと思うから。
こと此処に至って、わたしがこういうとき、他に何も出来ない駄目な姉貴だということを痛感する。ごめんね士郎、なにもあげられないや。
「藤ねえ」
士郎が口をひらく。強く、意志の籠もった声だった。
「なあに?」
精一杯の強がりで、いつも通りに聞き返す。
士郎は一瞬だけ軽くまぶたを閉じて、すうと息を吸ったあと面をあげた。
そして真摯な瞳で、躊躇いの無い声で、
「俺の───衛宮の姓になってくれないか」
そんな言葉を、口にした。
頭の中が一瞬白くなる。
それがどういう意味だかは解っている。ただ予想だにしていなかった言葉だというだけ。
本当駄目な姉貴。なにもあげられないどころか、こんな大きなものを最後に貰ってしまうなんて。
嬉しくないはずがない。それが仮に士郎にとって最後のけじめとしての言葉以上の意味合いが無かったとしても、
わたしのこれからには大きな支えとなってくれる、契りとなるだろう。
「だめよ」
それでも、受け取れない。わたしは士郎の姉なのだ。保護者なのだ。ならばここは、なんの足枷をはめることなく、
笑顔で弟の巣立ちを見送らなければ。
「かわりに、約束して。たまにでいいから、元気な姿で戻ってくるって」
「もちろんそのつもりだよ、藤ねえ。じゃなきゃあんなこと言うもんか」
断られたことに失望した風もなく、ただちょっと寂しそうな顔をしていた士郎は、きっぱりと約束の言葉を口にした。
これでやっとあげられるものができた。今の言葉は帰りの切符。
大きな荷物を士郎に背負わせてはいけない。ただ、帰りの道しるべがあればいい。
重荷を背負うことを当たり前のように受け止める士郎は、ふたつの言葉の違いにも気づいてはいないのだろうけど。
※上文は開発段階のものです。予告無しに仕様変更、または抹消される可能性があります。予めご了承ください。
- 992 名前:766 ◆6XM97QofVQ :2006/08/18(金) 13:05:40
- >>991
なんか心のどこかに「きゅんきゅん☆」ときました
タイガールートもいいかもしれんねと思ったけどそれは貴方が書いてくださるととても嬉しい気がします
俺には恋愛ものは書けねえよ('A`)
- 993 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 13:52:39
- >>991
心がほかほかしましたGJ
- 994 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 13:54:46
- バーボン来ないかなー
- 995 名前:ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU :2006/08/18(金) 13:59:31
- さて、バーボンは来るのかねぇ……(´・ω・`)
次スレで帰郷報告するのもなんだからこちらで。
帰省後ずっとバイトが続いてて(というか今週休みないんだが)今日気合入れて書き込んでるお
五分後にて次スレに続編投下するから待っててくれノシ
>>992
俺は逆に恋愛ものしか書けねぇよorz
- 996 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 14:56:27
- ごめん、>>991でついSSFと思ってしまった俺がいる。
いい話なんだけどさつい。
- 997 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 15:24:23
- 埋め
∩
( ゚∀゚)彡 バーボン! バーボン!
⊂彡
- 998 名前:991 :2006/08/18(金) 15:28:12
- >766 ◆6XM97QofVQ
藤ねえの良さを判ってくれれば良いのです。
で、ストーリーを自分が書くと、選択肢の全てが虎がらみになるので不可。却下。
>>996 虎に抱かれて溺死せよ。
- 999 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 15:44:26
- 999なら言峰士郎の続きが来る
- 1000 名前:僕はね、名無しさんなんだ :2006/08/18(金) 15:59:30
- 1000ならソードちゃんルート爆誕
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