2009年8月19日 サカキ@星鋼京 法官レポート20090819 ■目次 1.はじめに 2.まとめ 3.同じようなミスの原因について 4.作業者として難しいレベル、の境界線 1.はじめに 「今のところおおきな業務は法官の立て直しだね。一法官として、同じようなミスの原因や、作業者として難しいレベルのラインなどをレポートでだしてくれると、30マイルくらいで買えるよ」 との事ですので事実を元に、私個人が感じた、ミスの原因や「これは難しいです」ラインをまとめたいと思います。 □法官歴(サカキが作業時間として計上したもの。TLIO除く): 昨年12月:アイドレス参加開始 4月:一次裁定を1件、裁定用のスレッドの制作、法官リストなどWikiの編集作業 6月:法官Wiki部に参加。作業開始。裁定頁の実装や、罰金の再計算等 7月:Wikiの裁定頁実装作業を続ける 2.まとめ ・同じようなミスの原因について   全員に同じ知識(マニュアルやルール、情報)が周知されていない事   法官の級制度が、裁定作業の作業可能範囲にしか活用されていない事   ウィキや掲示板などのツールが活用されていない事(更新遅れ等の不備) ・作業者として難しいライン 作業割振りや進捗管理などの作業者への指示 編成やルールブックなど、アイドレスの詳しい知識が必要な作業と、知識なしでできる作業、の区分け (法官Wikiの各ページの参照のみでできる作業と、外部へ情報収集等を行う必要がある作業) 3.同じようなミスの原因について ロッシさん報告の法官裁定確認(http://www30.atwiki.jp/idress/pages/608.html)の前半部に書かれている、ミスとその原因について考えました。 また、それ以外でも私が感じた「ミスの起こりやすい状況」もその後に書いています。 1:法官裁定確認に書かれているミスから、原因を逆引きする ★法官の独自調査が間違っている ・独自調査のしかたに明確な基準がないことが、ミスの原因と思われます。 #調査方法について、作業マニュアルには「案件の事実関係を調査します。」としか書いておらず、具体的な調査の深度目安(チェックリスト)が存在しません。 #評価値ミスなら計算をし直すのか、編成表を全て見て同一ミスがないのか調べ直すのか、戦闘イベントで使用したのか。このような調査は調べて当たり前の事かもしれませんが、明文化されていないため、全ての作業者が同じ作業を同じように行っているのか、疑問です。 ##蛇足です。 ##法官に渡されるチェック結果が、事実のみを簡略に書いたものになっているので、そこから調査を開始すると、個人の能力ややる気によって調査深度が変わると思われます。また、編成等のチェック同じようなチェックを、法官も再度クロスチェックする事になり、他組織との作業のだぶり・法官の作業時間増大の理由の1つになっているとも感じました。 ##できればチェック結果の段階で、そのチェックの根拠となった考えの流れや問い合わせ状況等、作業記録も欲しいと思うのは、過剰な要求なのでしょうか。(または、今まで資料を請求してこなかった法官の態勢が、問題なのでしょうか) ★同一のミス内容の裁定結果のブレ ・罰則を俯瞰的して見ていないことがミスの原因だと思われます。 #罰則用基準という「マニュアル」に当てはめるだけで裁定が終わり、過去の同一事例を検索・参照・検討することを、作業者全員が同じようにしていないためです。(している人もいるかと思います。また、その種の裁定ブレをなくす作業を、法官長に全面的に任せているような状況になっているとも感じました) ・同じく、同一時期の他の裁定対象を個人でチェックしていないため(連絡を取っていないため)、同一時期の裁定(掲示板内でいう、同一スレッドの作業)ですら、ブレが生じてしまう可能性があります。 ★裁定の根拠などの文章の事実誤認・誤記 ・上記2つのミスが原因の一部となって、文章に事実誤認があったのだと思われます。 ・また、法官に編成等の知識が足りていない為も考えました。(過去の判例の一部や以前までのルールで判断する) ・「罰則にあてはめる」という作業に焦点が行き過ぎていたためとも、個人的に考えました。 ・また、掲示板による作業から、ウィキページへ裁定結果を移す際に、クロスチェックが制度としてなかったことも、ミスの原因の1つだと考えます。 #これは、ウィキ管理部が発足したことにより、裁定作業者以外のクロスチェックが多少、入るようになりました。しかし、裁定そのものの確認をしている訳ではないので(裁定を疑ってみていないので)、明らかにおかしいミス以外は、事実誤認を見つけるような作業は業務外でした。 ★裁定番号の振り方・同一ミスの裁定番号のまとめ方の基準 ・裁定番号の振り方については、マニュアル(作業方針)に明文化されておらず、特に4月以降の大量の裁定には番号の振り方ルールが、実態に即していなかったと思われます。(スレッドそれぞれで番号を1から順につけていた) ・また、同一ミスをひとつの裁定として番号をまとめるか、個々に別の裁定として番号を振るかと言う判断も、マニュアルに明文化されておらず、法官長の判断で二次裁定後にまとめられたりしていたようでした。(私のウィキ管理部の実装経験より) 2:その他、私が考えるミスの原因となるもの ★掲示板の過去ログ落ちの早さと、過去ログからの削除の早さ ・裁定の流れが、ネット上に残らず消えてしまう事は、同一ミスの裁定ゆれの原因になると考えます。 #過去ログ扱いになるとURLが変わるため、ウィキページに裁定根拠としてURLを載せても繋がらなくなります。 #1000レスで過去ログ落ちして、過去ログ含めても4000レス程度しか保存されません。 #法官で使用している4つの掲示板のうち、使用していない掲示板は、レンタル掲示板のためか止められてしまいます。そしてその状態が長く続いていました。 ★作業速度の遅さ ・ミスから時間が経つと、当事者の記憶が薄れる。ミス発見・正確な裁定に支障が出ます。(過去の情報が追跡できなくなる) #チェック結果の受領が遅い → 受領制度が整っていない、そして、作業開始を周知できていないように感じました。(作業開始については6月以降メール連絡網で、多少は改善されました) #また、作業そのものの進みが遅い → 裁定作業者が少ないと思われます。作業がある事の連絡不足、法官出仕をしている人自体が少ないことが、原因に挙げられます。 ★外部対応者の少なさ・遅さ ・対応者が少ないと、対応遅延の原因となります。時間が経てば経つほど、関係の悪化や裁定作業の遅れにつながります。 #官長・補佐でないと、公示など外部へのお知らせができないルールですが、反応が遅いため、公示も遅れます。 #どうしても官長対応でなければならないものを除き、外部対応者も増やすなどしなければ、即応性に欠けると思います。(官長が裁定時期に毎日ネットに居るというのは、無理な相談だと思います) ★指示者の少なさ(not上位資格者) ・指示者が官長のみだと、組織としての対応速度が遅れます。1級所持者も「官長に聞いて下さい」となる場合があり、作業開始が遅れたり、質問する回数が増えて、二度手間になる場合もありました。 #1級などの上級者 → 二次裁定ができる人、の認識しかなく、リーダーとしての役割が抜けているように思われます。 ★連携不足 ・裁定は多くの法官が関わり、それぞれで作業をするので、縦横の連携が無いと、裁定ブレが起こる可能性があります。 #4月以降で私が知っている部分ですと、横の連携もチャットで話す程度でした。会議がある訳でもなく、常時作業者以外の法官へのフォローもありませんでした。 4.作業者として難しいレベル、の境界線 □3点について考える 「作業者として難しいレベル」を考えた時、思い浮かんだのは3点です。 ・他組織が関わった案件など、作業者ではなくリーダーが指示すべきという意味での難しさ ・作業者本人の知識や技能の不足により、作業を完遂する事を、難しいと考える ・難しい案件・問い合わせ等が必須である作業は「作業を始める前」に敷居が高く感じ、作業を行わずとも難しく判断してしまう事がある 芝村さんからのご依頼内容ですと、1点目の「リーダーでないとできない内容」あるいは2点目の「作業内容の難易度」が主眼かと思いました。 しかし、どの観点からでも作業者の判断・実作業が難しいという「結果」は出そうだと感じましたので、一法官として、私が感じたラインで書かせて頂きました。 □作業者として難しいレベル ★リーダー作業の難しさ ・法官の作業全体のタスク管理 (法官長任せでした) ・編成・評価値・秘書官チェック・等の、外部から渡された結果の「1つの塊」としての管理  (管理者はおらず、上級者が「裁定をして」と声掛けするのみでした。結果、古い裁定が先に作業されず、残っている場合もありました。行動遅延の理由の1つと考えます) ・法官の新規登録者へのフォロー (係を決める必要はありませんが、最初は継続したフォローが必要) ・外部からの問い合わせの対応  (上級者でも対応しない場合があり、掲示板の返答が非常に遅れていました) ★実際の裁定作業の難しさ ・戦闘ルール・編成・評価値の知識の必要性  (これらに精通している必要があるなら、チェック経験者等を法官にした方が良いと思います。そうではない以上、知識がなくてもできる作業は細かく分解したり、編成チェック結果を、もっと詳細に貰うなどしなければ、知識がないプレイヤーは(知識を得るまで)「正確な」作業が1人ではできません) ・各種情報の散逸  (特に自首案件に至っては、護民官との連携・質疑掲示板などの情報収集が必須ですが、それらを効率的に収集する方法が、統一・周知がされていません。情報をまとめるページは掲示板スレッドもありませんでした。各自の能力に依存したままですと、組織として成長がないと考えます) □法官の作業を分解する #作業内容を分解して考えた表です #初心者・上級者・リーダーで作業を考えていました。 □裁定以外 作業の受け取り 6月以前は、裁定作業以外は官長に直接作業を貰いに行く制度だったとのこと。 単純な事務仕事ほど、貰いに行かないと指示が出されないとのこと。また、ウィキなどの事務については、6月末まで作業マニュアルがなかった。 この場合、貰いに行く事自体の敷居の高さもあるが、貰った後に現在の作業者・作業数をリスト化する事がなかった。 よって全体の状況把握が官長のみで、他者が作業割振りが出来ない状態だった。 (掲示板やウィキの作業状況の更新が無く、何をやっていいのか当時者以外が分からない状態) リーダー (から下級者に作業振り分けが妥当だと思われる) □裁定時 編成(または秘書官)チェックからの転載 転載のみであれば問題なし。 (ただし、現在マニュアルにない作業(各種根拠URL等の調査等)をここで行うと、能力が必要となる) ― (上級者) 自首申告所からの転載 転載のみであれば問題なし。 (ただし、自首は護民官の関わる事も多く、質疑掲示板やその他の情報収集を行うと、取捨選択の能力が必要となる) #特に、自首関係については、時系列や護民官対応によって成立不成立があるので、時間が経てば経つほど、情報追跡が困難である ― (上級者) 案件の調査 どこにどの情報があるのか、情報検索ノウハウは必要。 (あらかじめリンク集で補強はできる)  #情報追跡のスキル取得が困難。勘の良い人は自分でノウハウを構築できるが、最初に指針があれば作業難度も落ちると思う。 難しければ二次裁定送りにして良いという指示なので目安がないと、調査が裁定ごとにバラつきが出る。 リンク集があれば初心者 (なければ上級者) 編成ルールの知識 #ルールに精通していない編成担当者以外にとっては、ルールを覚えるところから始めなければならず、敷居が高く感じられる。(覚えてしまえば作業としては難しくないと思われる) 上級者 戦闘ルールの知識 #上記と同じ理由 上級者 評価値ルールの知識(検算が必要になる) #ミスを再チェックする際、編成の知識が必要である事(現状チェック結果が箇条書き過ぎて、本当にミスなのか再確認してるはず) 上級者 不明点をチェック担当者(藩国担当者)に問い合わせ 人脈必要 初心者 (上記の作業が終了しているなら) 罰則用基準からのあてはめ #基準を見て当てはめるだけなら初心者でも可能。案件調査も一次に含まれると困難 初心者 過去の同一種類の裁定と矛盾点がないか照合(おそらく怠っている部分) #過去のを全部見て裁定するのは時間がかかる・知識や記憶が必要。初心者が作業をするなら、罰則用基準からリンク貼る・検索をしやすくする(マニュアル化)など、敷居を低くする必要がある 初心者 (過去の裁定を簡単に検索ができるなら) 書式作成(掲示板に提出) 書式にあてはめるだけなので、難しい作業ではない 初心者(作業結果を書式に直すだけなら) ・クロスチェック 現状のクロスチェックは、2つの一次裁定を見比べるだけなので、知識は必要ない。 初心者 ・妥当性チェック(一次裁定の確認) 罰則用基準全体の知識や、過去の判例を把握している必要があるので、一次裁定等で経験を積んだ、上級者でなければ不可。 上級者 ・二次裁定 ミスの理由が複雑であったり、基準への当てはめが難しい案件が二次裁定の対象となるため、上級者でなければ不可。 上級者 (法官長チェック) リーダー 以上となります。 これで報告を終わります。