THE 宇宙飛行士とは

対応機種:プレイステーション
発売日:2002年8月29日
公式サイト:THE 宇宙飛行士

D3パブリッシャーより発売されている SIMPLE 1500 シリーズ Vol.100。
プレイヤーは宇宙船「プライムドッグ」のキャプテンとなり、宇宙飛行士として
月面や難破船、時には遺跡などの建造物を探索しながらミッションを遂行していく
なお、「宇宙飛行士」と銘打っている割に宇宙(無重力)空間での活躍は少ない

ジャンルはアクションだが、操作はかなり独特。普通ならダッシュやジャンプで
フィールドは移動するものだが、このゲームの場合はブースト噴射とそれに伴う慣性で行う
即ち、横に行きたければ横に噴射した後、慣性を使って断続的にブーストを吹かしながら
飛ぶように移動するのだ。ただし、吹かしすぎによるオーバーヒートには要注意

また、体力の他に酸素ゲージというものが存在し、時間によって徐々に減っていく
こちらが0になってもゲームオーバーとなるため、任務は迅速に行う必要がある
とはいえ、道中に回復アイテムが用意されているので特に難しくはない

ミッションをクリアすると報酬がもらえ、それによって宇宙服を強化することが可能
ブーストゲージや酸素容量を強化するほかに、未知の生物と戦うための武器まで揃っている
どれも必要不可欠な一品なので、ミッションをクリアしたら必ずショップに立ち寄ろう

動作はスローテンポで操作は最悪。一見クソゲーの部類に入りそうな印象だが、
意外と作りこみが細かくやり応えは十分。値段も相応なので、とりあえず目についたら
買ってみても損はないだろう。パッケージ裏のオペ子に惹かれたという人もぜひ

とりあえずレビュー:各10点満点

ストーリー:7
正直、あってないようなもの。しかし、各所にちりばめられた
きな臭い噂が世界観に深みを与える。惜しむらくは、そのほとんどが
何の進展もなく流されてしまうところ。できれば解決に乗り出すなどの
発展性を見せてほしかったが…そこまでを望むのはやはり贅沢か

サウンド:7
曲は可もなく不可もなく。オペレーターがことあるごとにナビゲートを
してくれるため、意外と賑やか。ただし、その都度ウィンドウが開き
画面を占有してしまうのが難点。まあ、かわいいので許す

ちなみに、オペ子の声はミッション中、しかも文頭の一言のみ
しかし、そのバリエーションは意外と豊富

グラフィック:4
さすがに古臭さを隠せない。壁などの背景にいたっては、
角度によってテクスチャがぶれるというおそまつさ。まあ、これも
時代を考えれば仕方のないことなのかもしれないが…

操作性:6
ものすごく不親切。せめて平行移動くらいはさせてくれ
ただし、低重力を利用した浮遊感ある移動は慣れると快感

システム:8
ミッションごとに用意されたシークレットは、コレクター魂をくすぐる
ただし、スコアがほぼ運に左右されるため、あまりかみ合ってはいない印象
ショップはもう少し品揃えがあってほしかった。特に頭部パーツ

総合:6
限りなく不親切な操作性とチープなグラフィックが最大の鬼門
浮遊感あるスローテンポなゲーム進行と合わせて、とても地味な印象を受ける
だが、それさえ許容できればシークレットやスコアといったやりこみ要素に
溢れた末長く遊べる(愛せる)ゲームへと変貌を遂げるだろう

BACK