あなたの文章真面目に酷評しますPart25
- 1 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 18:28:50
- ※過去スレ、約束事は>>2-5あたり。
- 2 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 18:29:25
- ■投稿する人へ
あなたが書いた文章を真面目に読み、感想・添削・批評を行ないます。基本的な投稿は
小説ですが、論説文やエッセイなどもOKです。掲示板にコピー&ペーストするのが一番
よいですが、自分のHPの直アドレスやまたり文庫などの投稿サイトをさらすのもあり。
投稿する前に読みかえしましょう。痛い間違いは投稿後に修正できません。
もしも文章を無視されてしまったら、もう一度批評をもらえるように頼んでみましょう。
目についたものから批評していくので、見落としもあります。
辛辣なことを言われても落ち込みすぎないように。批評をした人とあなたの傾向の相性が
悪かったのかもしれません。でも、あなたの作品をそういうふうに受け取る人もいるという
ことを心にとめておいてください。
※※ 最近晒しやいたずら目的で本人を騙ってHPアドレスを載せる輩が増えてます。
HP掲載の文章の批評を希望する人はそのページ、もしくは自BBSに<2ちゃんにて批評依頼中>
と入れてください。クリックして見れる『隠し』でもかまいません。
■批評する人へ
批評への参加は自由です。
当スレは投稿者を育てるのが目的なので、良い所と悪い所を具体的に挙げて、できるだけ
投稿者が納得する形で批評してあげてください。
- 3 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 18:29:54
- ※原稿入力時の約束事テンプレート
○段落の行頭は一字下げる
○……三点リーダーは基本的に2個で1セット。なお「・」(中黒)は使用不可
○読点は「、」 句点は「。」を使用
○セリフをくくるカギカッコの最初の 「 は行頭一字下げない
○「 」カギカッコ内最後の句点は省略する
--------------------------------------------------
投稿者および批評者は、トリップをつけた
コテハンを名前欄に明記することを推奨(騙り防止のため)。
偽物を気にしないなら無しでもあり。
トリップの付け方
名前欄に記入した名前の横に、#@@@@と入力する。
@には任意の数字が入る。つまり、4桁の数字が入る。
これはコテハンの偽物として出没する荒らし対策
としてである。これで個人認証がつくわけ。
- 4 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 18:30:47
- 過去スレ
Part24 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1098342833/
Part23 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1096298485/
Part22 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1093615353/
Part21 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1091140226/
Part20 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1089473504/
Part19 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1087612398/
Part18 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1085724694/
Part17 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1082150713/
Part16 http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080199058/
Part15 http://book2.2ch.net/test/read.cgi/bun/1076413234/
Part14 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1072166361/
Part13 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1067156011/
Part12 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1063323827/
Part11 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1061621866/
Part10 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1058100625/
Part 9 http://book.2ch.net/test/read.cgi/bun/1055669060/
Part 8 http://book.2ch.net/bun/kako/1053/10537/1053766937.html
Part 7 http://book.2ch.net/bun/kako/1051/10519/1051967134.html
Part 6 http://book.2ch.net/bun/kako/1047/10476/1047648370.html
Part 5 http://book.2ch.net/bun/kako/1041/10419/1041903406.html
Part 4 http://book.2ch.net/bun/kako/1037/10372/1037278039.html
Part 3 http://book.2ch.net/bun/kako/1032/10323/1032380230.html
Part 2 http://book.2ch.net/bun/kako/1026/10269/1026907267.html
Part 1 http://book.2ch.net/bun/kako/1018/10183/1018327902.html
- 5 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 18:31:46
- 関連スレ
あなたの文章真面目にリライトします。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1100408711/
- 6 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 20:29:23
- >>1
馬鹿野郎が。
削除依頼出せ、このマヌケ。
- 7 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 20:39:20
- >>1
乙。
>>6
ってか、前スレはもう書けないから、新スレを立てていいんだよ。
お前は、言い過ぎ。死んでいいよ。
- 8 :修行中 ◆BPxI0ldYJ. :04/11/27 21:44:16
- 彼女の乳白色の頬がほんのりとあかみをたたえているのは、きっと木枯らしのせいだけではないのだろう。
「料理、勉強したんだ」
「俺が行っちまったら、作る奴がいないからな」
「違うよ」
彼女はうつむいた。黒髪が彼女の肩から滑り落ち、止まる。彼女の肩は震えていた。
「すまない、これは俺のわがままだ」
「いいよ、私はあなたのことよく知ってるもの」
彼女はうつむいたまま、俺の胸に寄りかかってくる。俺は黙って彼女の肩に手を置いた。
公園に吹き込む冷たい風のなかで、俺と彼女はしばし互いのぬくもりを感じあう。
「あのな、もし、俺が」
「駄目。言わないで。心配も要らないよ。私も、何も心配なんてしてないから」
気丈な声音で答える彼女は、しかしまだうつむいたまま顔をあげようとはしない。
「勉強するのも、あなたの料理に飽きただけなんだから」
そういう彼女の足元で、固い砂地に黒く小さな染みが作られていく。
俺はたぶん、生まれて初めて、心のそこから他人に申し訳ないと思った。だが、ここで俺がただ詫びるだけの男だったなら、彼女は俺と一緒にいてはくれなかっただろう。
- 9 :修行中 ◆BPxI0ldYJ. :04/11/27 21:47:03
- 「俺のより美味いの、お前に作れるか?」
俺は虚勢を張る。俺とて、滅多に使わないものの涙腺の機能は損なわれてはいないのだ。
「馬鹿にしないで。あなたのよりもずっと美味しいもの作れるよ。作ってみせる。だから、だから……だからっ」
彼女は顔を上げる。俺の予期した以上に、彼女の頬は濡れていた。
「分かってる。楽しみが出来たよ」
俺は彼女を思い切り抱きしめた。こんなにも華奢な彼女の身体は、きっと儚くてもろいものなのだろう。
彼女はしがみつくようにして、声をあげて泣いた。
俺のすべきは、彼女を、そして彼女の世界を、そして、彼女との約束を――守ること。
「もう、時間だ」
彼女はゆっくりと手を離し、下がった。木枯らしが、俺の体に残る彼女のぬくもりを消し去っていく。
ひしゃげたジャングルジムに掛けてあった小銃を手に取り、俺は彼女に背を向ける。
「……またな」
視線の先にあるのは、倒壊したビルの群れと、ひび割れたアスファルト。
俺のなすべきことは一つ。
彼女の世界を、そして彼女との約束を守ること。
俺は小銃を構え歩き出した。今はまだ遠い戦場へと向かって。
視界の先に、もう彼女の姿は見えない。
以上です、よろしければどなたか酷評よろしくお願いします
- 10 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 22:34:54
- はじめまして。
いままで小説の紹介サイトにいろいろとアップさせてもらっていたのですが、
ぜんぜん批評がもらえません。それどころかひともきません。
自分がマズイのはわかるんですが、どこがまずいのかまではわかりません。
どうか殺す寸前までボコボコにしてください。
http://forhard.fc2web.com/novel/inochi/inochi001.html
- 11 :たいろ ◆wSaCDPDEl2 :04/11/27 23:01:34
- >>10
トリップつけわすれました。スイマセン。
- 12 :6:04/11/27 23:11:10
- >>1
ごめんよ、俺が馬鹿だった。
詫びのつもりで吊ってくるよ。
あと、乙。
- 13 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 23:27:35
- >>10(添削文)
ひとの印象は三秒できまる、といわれる。
その日アズマは、障子戸をひらいた瞬間、まずいと直感した。
体つきはきゃしゃだが、気難しい顔つきをした茶髪の少年が、
ふとんにあぐらをかき、麺をすすりながら、アズマをにらみつける。
「タクトさんですね。およびしてくれた」
こういう奴とは、適当に調子を合わせて速やかに仕事をすませ、次へ行こうと思った。
「ちょうど、いいところにきた」
タクトは、麺のからんだハシをアズマに突きだした。
麺が、生きているしっぽのように左右におどる。
「食ってみてくれ。味はないけど」
「なんです、これ?」
「俺がつくったうどんだ。東海道をのぼりながらかんがえたんだ。
保存食があるとべんりだなーって思ってな」
「保存食というと、腐りにくい食べものってことですか」
「そうだ、うまそうだろ」
ぬめぬめした麺に鼻をちかづけ、臭いをかいでみた。
油のにおいがする。
「まずそうです」
「はっきりいうな。じっさいにまずいが。食うか?」
「まずいのならイヤです」
「愛想のないやつ。じゃあ仕事をたのむ」
彼は、ハシを茶碗のうえに放りなげて、布団の上でうつ伏せになった。
アズマは、手早くたすきをとりだすと両脇にしめて、タクトの足の裏をつかんだ。
女のようなほそい足だったが、筋肉はよくしまっていた。
それを手でたんねんにもみほぐす。
あんま師。
- 14 :名無し物書き@推敲中?:04/11/27 23:36:53
- (コメント)
添削やめるといいつつ、>>10さんみたいな言い方されると、
ついしてしまった。
会話がちょっとそっけない感じがした。
それから漢字をもう少し使えませんか。
あっ、それから前スレのレス少し。
あと大江健三郎は全然読む気しない。栗本薫も読んだことない。
これらの人は『大抵の作家』の例外でしょう。
どうせ難解なもの読むんだったら、内容は希薄でデンパがかってる大江より、
吉本隆明か柄谷行人でも読むね。
- 15 : ◆nwPyE9SYYQ :04/11/28 01:07:41
- >>10
騙りの可能性があるから、サイトでも本人だとわかるようにしたほうが……
>>13
前スレ679ではありがとうございました。 672は最近の事件と「透明な自分」
という表現をモチーフにして書いてる途中、なんだか怖くなって誤魔化した
文章なのです。 そんな意識で出したものを普通に「わかりにくい文章だ」と
評価されてみると、その自意識過剰な思い込みが恥ずかしくなって、お礼を
書けなかったのですが…… もしかするとこれも思い込みかもしれませんね、
そうだったらスルーお願いします。
- 16 :名無し物書き@推敲中?:04/11/28 08:17:01
- >>10
>>14
>>2※※を読んでくれ。
- 17 :たいろ ◆wSaCDPDEl2 :04/11/29 20:03:30
- >>13>>14
マジメに相手してもらえた…。
今後の課題ができてうれしいです。
サンクスこでしたああ。
- 18 :名無し物書き@推敲中?:04/11/29 20:50:54
-
- 19 :名無し物書き@推敲中?:04/11/29 21:12:35
- >>17
お前を相手にするのはこの馬鹿くらいのものだよ >>13-14
- 20 :がんがる ◆.wQRWP77V. :04/11/29 22:26:43
- お手数ですが、批評をお願いします。
タイトル『乙女の純情』
春、入学式で一目見た時から僕はもう彼女に引かれていた。
しゃんと伸びた背筋。すらりとした手足。凛とした表情。
それでいて、笑うと幼さが戻る。
清純で無垢な、でも単純なイノセントではない……調度、少女と女性の間。
初めて二人きりになった時、自分が教師であることも忘れて僕は彼女を口説いていた。
ズルイ大人の僕が知っているありったけの嘘と甘い言葉。
彼女は少しずつ僕に笑いかけてくれるようになった。
ベタな例えだけど、それは戸惑いながら開く花。
それからの二人の時間はもっぱら僕の車の中。とにかく沢山の話をした。
彼女の好きな物、僕の趣味、週末の過ごし方、時には悩みの相談なんかもされたりした。
ドライブの最中、ステレオから流れるサマーソングと窓からこぼれる盛夏の太陽。
ゆっくりとすすむ時間の中、彼女の涼し気な声が耳に心地よい。
この頃、僕はもうすっかり彼女が好きになっていて、その全てが知りたくてしょうがなくなっていた。
- 21 :がんがる ◆.wQRWP77V. :04/11/29 22:29:35
- はやる身体と征服欲。
知りたい僕と教えたがらない彼女。
言い訳になるけど、あれは魔が注したんだ。
自分のバカさ加減に嫌になる。
彼女を傷つけてしまった!どうしたらいい!?
年甲斐も無く悩みまくっていた僕と裏腹に、彼女は以前と変わらない調子で話しかけてきた。
一緒に行きたいところがあるの。
僕はその誘いを安直に喜んで、即答でOKを返した。
彼女がナビしてくれた先は一面の花畑。
白や赤、淡いピンクの真ん中ではしゃぐ彼女と一緒になって、僕も脳天気に楽しんだ。
「先生」
不意に彼女が僕を呼ぶ。笑いながら、でも少しだけ申し訳なさそうな顔で。
華奢な美しい指が手元の花を折る。
「先生にあげるよ。あげられなかった物の代わりに。」
意味が分からず花を受け取る僕に彼女は言った
「コスモスの花言葉は…………」
言い終わると同時に僕のじゃない男の声が彼女を呼んだ。
- 22 :がんがる ◆.wQRWP77V. :04/11/29 22:32:12
- 「じゃあね、先生」
声の主の方へ嬉しそうに走ってゆく彼女。
そして男と二人ここから消えてしまった。
一人取り残された僕、いや、もしかしたら最初から一人だったのかもしれない。
ザワリと秋風にコスモスが揺れる。
僕の手の中に残った淡いピンクの花。
あぁ、僕はきっとこの花に化かされてしまったんだ。
ごめんなさい、最初改行忘れました(汗)
どうしても上達したいので、悪いところ、解り辛いところ
たくさん指摘してください。
- 23 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 00:18:26
- >>20(添削文)
春、入学式で一目見た時から僕はもう彼女のとりこになった。
ピンんと伸びた背筋。すらりとした手足。凛とした表情。
それでいて、笑うと幼さが戻る。
清純で無垢、でもただのイノセンスではない……丁度、少女と女性の間。
初めて二人きりになった時(どういうスチュエーションで?)、
僕は感情を抑えきれず、自分が教師であることも忘れて彼女を口説いていた。
狡猾な大人の僕が、ありったけの甘い言葉を彼女に浴びせる。
彼女は、少しずつ僕に微笑んでくれるようになった。
下手な例えかもしれないけど、それは戸惑いながら開く花。
それからの二人の時間はもっぱら僕の車の中。とにかく沢山の話をした。
彼女の好きな物、僕の趣味、週末の過ごし方、時には悩みの相談を聞くことも。
ステレオから流れるサマーソング、窓から差し込む盛夏の日射し、涼しげな彼女の声。
ああ、心地よい。時間は止まっているように感じた。
僕は、すっかり彼女に夢中になった。彼女の全てが知りたくて、たまらなくなった。
- 24 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 00:42:45
- (コメント)
誤字注意。内容はよく分かり、添削するところは比較的少なかった。
彼女と仲良くなっていく過程を、もう少し書き込んでもいいんじゃないかな。
『戸惑いながら開く花』もうちょっといい比喩ないかな。
「恥じらいながら開こうとする小さな蕾み」とか。
ストーリーは、ちょっとベタだね。
上手なのは、あなたの頼み方。つい、また添削しちゃった。
- 25 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 06:45:59
- 昔あるところに、一つの豊かな村があった。
そこは美しい山々に周りを取り囲まれた、緑したたる肥沃な場所だった。
自然の恵みに満ちたその土地では、豊かな穀物畑が一面に広がっており、
また新鮮な果樹園や色鮮やかな野菜畑も毎年豊かに実りを結んでいた。
そのため村はかなり大きく、多くの村人たちが緑豊かなこの地で平和な生活を営んでいた。
春―。周りの山々が新緑に色づき芳しい薫りがあたりに立ちこめる頃、
村人たちは総出で畑に繰り出し、力を合わせてそこを鋤き耕して、
掘り返された土の上に新しい実りの種をまいた。
夏―。深く青い空のもと山々の緑が黒ずむほどに濃くなる頃、
村人たちは水をやったり害虫を追い払ったりして作物の成長を助けることに精を出し、
またある者たちはさらなる実りを求めて、山々の奥に新しい畑を切り開いたりしたいた。
秋―。周りの山々が紅葉に染まり鮮やかにもえ立つ頃、
それは刈り入れの季節である。村人たちは、老いも若きも、
男も女も、みんな畑へと向かい、互いに助け合いながら勤勉に働き、
穀物を刈り取るのに汗を流した。そしてその収穫物をお互い同士で分け合った。
冬―。周りの山々が雪に覆われ白一色に静まりかえる頃、村人たちは家にこもって縄をない、機を織り、そして翌年のための種を用意して、次にやってくる四季のめぐりに備えるのであった。
このようにして自然の恵みと村人たちの勤勉に支えられて、その村はいつも豊かな作物の実りに満ちていた。村人たちは、美しい自然に囲まれて、平和に豊かに暮らしているのだった。
- 26 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 06:46:40
- >>25の
酷評お願いします。
- 27 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 06:59:58
- 「そしてその収穫物をお互い同士で分け合った」
「お互い同士」ってちょっとくどくないかい?
互いに分け合った か 同士でわけあった
でいいんでない?
- 28 :11/30:04/11/30 07:10:07
- 不思議ですね
- 29 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 09:45:34
- もまえら描写力なさすぎ。
ここでいう描写力っていうのは、自分のイメージを相手に伝える能力のことな。
すべて言葉にはそれぞれ、その言葉と対になるイメージってもんがある。
言霊みたいなものかな。
んで小説っていうのはその言霊を組み合わせて、自分のイメージを伝達するシステムを持っている。
問題はそのイメージをいかに上手く、力強く相手に伝えるか。それが描写力。
抽象的な話はやめて、もっと具体的な話をしよう。
例えば「美しい少女」のイメージを伝えようとするとき、「少女」という言葉にはすでに「美しさ」「儚さ」みたいなイメージが宿ってるのな。
だから、「美しい」を換言した単語を列挙して「少女」を形容しても、その少女固有の美しさは伝わらない。
もっと大味で一般的で薄っぺらな「美しさ」のイメージしか伝わらない。
「美しさ」を表わす形容詞は最小限におさめたほうがいい。
だからここで俺の知ってるテクニックを二つ。
1・まず(少女以外の)美しいものを示しておいて、その後でさらに美しい少女の姿を書く。
2、まず美しくないものを示しておいて、それと少女の美しさを対照させる。
- 30 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 09:57:42
- 29は、じつに判りやすく的確なアドバイスだと思う。
25の文章では、まず一行目の「一つの」が不用だし4行目の「新鮮な」が余計。
全体として、リズムは悪くないのだから、それを崩したくなければ、
他のもっと必然性があつ語を持ってくるべき。
つかう語のイメージ、この場合は主に形容詞だが、もっと熟慮する余地があると思う。
- 31 :29:04/11/30 10:56:07
- 調子に乗ってみる。
例えば>>20の書き出し部分。
俺の知ってるテクを使って書き直すとこうなる。
テク1:
春、満開の桜の下を新入生たちが歩いている。僕は校庭に出て、彼らを眺めている。
桜の薄桃色が空を染める。暖かい風。
彼女はその木を見上げていた。
しゃんと伸びた背筋、すらりとした手足、りんとした表情。
華奢な小指で、髪を耳にかける。
僕はとりこになっていた。
- 32 :29:04/11/30 11:07:05
- テク2:
せっかくの入学式だというのに、その日は朝から雨だった。
生温い小雨が降り続いている。桜の花びらも水溜まりに閉じ込められて、茶色くなっている。
僕は校庭に出て、新入生たちを眺めていた。彼らの顔もどこかくすんでいるように思えた。
一人の少女が、校門をくぐる。白い傘に花びらが一枚、色あせぬまま張り付いている。
その傘よりさらに白い肌。りんとした瞳は黒目がちで、潤んでいるように見えた。
彼女と目があった瞬間、僕の時間は止まった。
- 33 :29:04/11/30 14:52:09
- 今、冷静になって自分の書いた文を読み返した。
なんちゅう悪文......orz
やっぱ携帯からの書き込みはダメだ。リズムが掴めない。
2つの文を足して、2/3ぐらいをかけると丁度良くなる。。。かなぁ。
- 34 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 18:00:45
- >>33そんな言い訳なんか読者なら誰も聞かない。
- 35 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 21:29:16
- >>29
こんな感じでどう?
頬をなでる暖かい春風。ピンクの花びらが空に舞う。
満開の桜の下、校庭は新入生達の初々しい姿で満ちあふれていた。
僕は、職員室の窓からぼんやりとその姿を眺めていた。
そんな中、僕の視線は一人の少女に釘付けになった。
ピンと伸びた背筋、すらりとした足、滴るような黒髪。
ちらりと見えたその横顔。透きとおるような白い肌だ。
円らな瞳にとおった鼻筋、凛としたその表情……。
僕は、もうすっかり彼女のとりこになってしまった。
- 36 :がんがる ◆.wQRWP77V. :04/11/30 23:02:45
- 読みづらい部分もあったと思いますが、たくさんの批評ありがとうございます。
>>23
「戸惑いながら開く花」は割と気に入ってた表現だったのですが
他の人から見た場合良くないならダメですね(汗)
やはり他者からの批評は大切だと感じました。
ストーリーは万人受けさせようと狙いすぎました。
今度はもう少しオリジナリティーで勝負してみます。
ありがとうございますm( __ __ )m
>>29
言葉に対する感覚の足りなさは日ごろから痛感してます
丁度いい語数で的確に読み手に情景や人物像を伝えられるよう努力します。
氏のテクニックは今後参考にさせていただきます。
個人的な好みで、今回の場合1のテクニックで文章を練り直してみたいと思います。
ありがとうございました(*_ _)人
- 37 :29:04/11/30 23:36:37
- 漏れもまだ修業の身。
参考になったなんて言われたら嬉しくて調子にのっちゃうw
イメージを伝えるシステムを小説は持っていると言った。
ではその「イメージを伝える」ということについてもう少し考えてみたい。
例えばテク1を使った場合、桜や春のイメージが少女のイメージにオーバーラップして、彼女の美しさを印象づけている。
またテク2を使った場合、美しくないイメージと少女のイメージのギャップを利用して、彼女の美しさを印象づける。
二つのテクに共通なのは、先行するイメージから新しいイメージに向かって、イメージの質が変化していること。
変化を伴うイメージは、イメージの単品よりも深みがあり味わいがある(ハズ)。
これを仮に「イメージの特異化」と呼ぶことにする。
- 38 :名無し物書き@推敲中?:04/11/30 23:59:44
- >>37
で、そのテクニックを使って、推敲してみて。
- 39 :29:04/12/01 00:14:10
- イメージの特異化は、細部に限定した話ではない。
実は小説自体が、巨大な「イメージ特異化システム」だと気付くハズ。
例えば『羅生門』では、役人のぱんぴーちっくなイメージがラストでは人間の醜悪な本性のイメージへと特異化している。
また『舞姫』では、留学や恋愛をモチーフに自由のイメージを提示し、それがラストではしがらみに縛られる人間のイメージへと特異化している。
たぶんこれは小説の基本構造なんだろうな。
んで>>20の文では、「僕」の言葉に惑わされる幼い少女のイメージが、ラストでひっくりかえされて、自分で恋愛対象を決める自立した女性のイメージへと特異化している。
この特異化のおかげで、読者は「なるほど少女は成長したのか」と納得できるワケだ。
ありきたりなストーリーかもしれないけど、読みごたえはあったよ。
基本構造を押さえているからだね。
んで>>20は、このイメージの特異化を最大限に引き出すために「僕」の視点を用いている。これが上手い。しびれた。
視点の重要さを再認識できたし、漏れも参考になったよ。
がんがろう。
- 40 :29:04/12/01 00:22:08
- >>37
文をもってきてくれれば喜んで。
自分の修業にもなるし。
ただ、今は携帯からの打ち込みなので100字ぐらいの文が限界かも。
それ以上だと明日以降になりそう。
学校でしかインターネッツできないなんて……orz
- 41 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 09:56:39
- >>39
そういうのはオチと言うんじゃないか。
大仰な命名をする必要はないような希ガス。
- 42 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 10:32:23
- >>24
このスレでリライトしたことを煽られ、負けん気になって
必死にリライトを繰り返す行動がなかなかに笑える。
- 43 :29:04/12/01 15:37:24
- >>40
イメージ特異化の構造は小説の細部にもあるわけで。
ほんの数語を組み合わせた文字の連なりにもあるわけで。
オチと言ったら、小説の最後の部分だけを指すんじゃない?
小説全体からもたらされるイメージの特異化は、そこに辿り着くまでの全ての要素を含んでいるの。
別の言い方をすれば、オチの「味わい」そのものが、イメージの特異化なんだ。
習作を書くときさ、こんなオチを付けようとか考えてだいたいのストーリーまで思いついて指南書の言う通り頭から書き初めて仕上がった時はうわ絶対に面白いよ俺天才!とか有頂天になり一カ月後に読み直して自分の才能の無さに首を釣りたくなる、って経験良くあるでしょ?
それは小説全体のイメージ特異化がうまくいってないから。
読者を感動させるためには全体のイメージ特異化を意識しながら、戦略的に小さなイメージ特異化を繋げていかなきゃいけない。
でもその戦略的な繋げかたがまだ判らないのだ。どうだ参ったか。
- 44 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 16:20:44
- >>43
>オチの「味わい」そのものが、イメージの特異化なんだ。
まあ言葉の問題でしかないと思うよ。言ってることは
同じだよ。オチ自体が作品から独立して存在している
わけではなく、それまでのストーリーや表現と関連している
わけだからね。
スレ違いの議論なので、もうこれ以上書かないけどヨロ。
- 45 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 16:23:28
- 参った!
君はきっととても面白い小説を書くだろう。
因みにわたしは40ではない。
- 46 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 16:31:50
- ところで、やたら技術論をぶちまける29の>>31>>32の文章と
>>35の文章、どっちのほうが上手いんだろ?
- 47 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 16:43:25
- なんかおもろそうだから折りもかこ!
古木の桜並木から散り始めのピンクの花びらが降り注いでいる。
そよぐ春の風は頬を撫ぜるように優しく通り過ぎ僕は、穏やかな気持ちで
桜並木を見上げた。
視線を下ろすと僕はそこに妖精を見た。
背筋を伸ばす凛とした姿。すらりとした真新しい学生服姿の少女は
妖精のようにあどけなさを残す目鼻立ちの整った笑顔で微笑んでいた。
その琥珀のような瞳で僕の精魂が吸い込まれるような気がして
僕は思わず息を呑んだ。
- 48 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 17:44:19
- >>47
『妖精』なんかクサイ表現だね。それも二回も使うのはどうかと。
『学生服』はおかしいね。セーラー服でしょ。
最後の二行も大げさすぎる表現だね。
もう少しサラッと表現しなくちゃ、読者はかえって興ざめするよ。
- 49 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 18:21:34
- 素人が評するけど(こいつ何いってんの?って感じたらスルーしる)
そよぐ春の風は頬を撫ぜるように優しく通り過ぎ、僕は穏やかな気持ちで
の方がいいんじゃない?
なんかこっちのが自然に読めると思うんだけど。
あと精魂って表現はどうかと、桜吹雪の中っていう情景の中で浮いてる気がする。
じゃあお前はどういう表現するんだよ?って言われると困るんだけども。
- 50 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 18:40:01
- >>48
いやいや、幻想的な小説のようだからリアリズムに徹した批評は
的外れだと思う >学生服姿の少女
表現のくどさについては同感。
>>47
そこそこ書けるだけの文章力はあるようだけど、
無駄な表現を削る努力をすればもっと良くなる。
- 51 :がんがる ◆.wQRWP77V. :04/12/01 21:53:26
- こんばんは、自分の書いたものがいろんな人の手でアレンジされているのを見て
ちょっと感動しました。
ありがとうございます。
自分だったら、そう思って一応書いてみましたので良かったら読んでやってください。
春、それは一年の始まり。
勤続3年の僕は3度目の入学式の様子をいささか見飽きた気持ちで眺めていた。
たくさんのあどけない顔が緊張した、でもどこか気だるそうな面持ちで壇上を見上げている。
退屈だ……。春冷えした体育館の中は味気ない白黒に見える。
僕は暇つぶしに新品の制服たちをぐるりと見回した。
ふと、一点に僕の目が止められる。視線の先に居たのは一人の少女。
しゃんと伸びた背筋。すらりとした手足。凛とした表情。
にわかに視界が色づく。
その日から気がつくと僕の目は彼女を探していた。
とにかく彼女はよく笑っていた。
笑うとのぞく白い八重歯が幼さを垣間見せる。
清純で無垢な、それでいて単純なイノセントではない……調度、少女と女性の間。
ベタベタ、しかもあんまり進歩の無い文でごめんなさい(汗)
- 52 :名無し物書き@推敲中?:04/12/01 23:28:06
- >>51
まだかなり変な文章だね。酷評しておくよ。
春、それは一年の始まり(当たり前だね)→春、それは始まりの時節。
勤続3年の僕は3度目の入学式(ダブってる)→教師になって3年目の入学式
たくさんの・・・(何かスッキリしない文、壇上を見上げているも説明不足)
春冷え(そんな表現あるの?)白黒に見える(よく分からない表現)
制服たち(擬人法?)視界が色づく(凝りすぎの表現)
気がつくと〜探していた(知らず知らずに〜探していた)
笑うとのぞく白い八重歯(笑顔からのぞく八重歯)
イノセント(これは形容詞、イノセンス)調度(誤字、丁度)
- 53 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 00:11:43
- 酷評お願いします。
「・・・もうダメそうですね?」
・・・察してくれてありがとう。
全力で呼吸しながら、ささやかな思いやりに心から感謝する。
追われてるのは解ってるけど、休憩しない事にはもう足が動きそうもない。
小路の角を曲がった所で座り込んで休む。
「あともう10分くらい走れば、旧市街地を抜けて駅です、もうちょっとです。」
10分かぁ・・・10分て長いなぁ・・・。
でももう30分くらいは走ってるから、もうちょっとなのか。
あー、でも結構楽しいかも。とか場違いなことを思ったりして
少年が超然としてるからか、あんまり恐怖感とか焦燥感とかはないな
どっちかっていうと高揚感って言うのが当て嵌まる気がする。
「すいません、そこのゴミ箱の影に行ってくれますか?」
少し焦燥を含んだ声で少年が促す。
急いで移動して、ゴミ箱から顔を出すと、少年が箱の向こう側で私を守るような形で立っていた。
小路の向こうには黒い人影が一つ生えている。
ゴミ箱っていうのは、道にあるゴミ収集車が取りに来たりするような
ダストボックス(まんまやん)のようなつもりです。
- 54 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 00:27:17
- つもりなら、それを文中でわかるように書いたほうがいいのでは
- 55 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 00:41:49
- ・あー、でも結構楽しいかも
が唐突
・全体を通して位置関係が非常にわかりづらい
(おそらく大通りから小路へ)小路の角を曲がったのに、
小路の向こうに人影というのが意味不明。
・ゴミ箱から顔を出す
いつゴミ箱の中にはいったのか?陰(×影)に隠れたはず
・箱の向こう側で私を守るような形で立つ
どういう立ち方なのか?イメージできない
- 56 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 12:07:23
- >>51
以下は俺の書き方なので全然雰囲気変わってしまうからまあ適当に聞き流して
>退屈だ……。春冷えした体育館の中は味気ない白黒に見える。
>僕は暇つぶしに新品の制服たちをぐるりと見回した。
>ふと、一点に僕の目が止められる。視線の先に居たのは一人の少女。
ここら辺もいくらでも膨らませられると思う
自分がいかに退屈しているか、そしてその少女を見つけた瞬間の心境の変化
まあ次が見せ場だからそんなに張り切らなくてもいいとは思うけど、力を入れて損は無いと思う
>しゃんと伸びた背筋。すらりとした手足。凛とした表情。
擬音で説明すると簡単だが、結局記号なのでイメージは単調。
体言止は展開は展開が速くなって読みやすくはなるが、イメージさせたい場所や感情移入させたい場所では不向き。
基本的に読者の中では描写が濃いほど時間がゆっくり進むので、これじゃ主人公の内面がアッサリしすぎる。
ここの描写だけで100文字以上書けるはず。
>清純で無垢な、それでいて単純なイノセントではない……調度、少女と女性の間。
説明不足。清純で無垢ででも純粋でなくて少女から大人に変わる間の女の子って複雑な表現するのに、この量じゃどうやっても足りない
>とにかく彼女はよく笑っていた。
>笑うとのぞく白い八重歯が幼さを垣間見せる。
笑顔の描写ももっと入れて良いんじゃないかな。主人公の印象に残る映像なのに、二行は寂しい。
あとここで幼さを強調してるのに、この後に少女と女性の間、とか言うとちょっと違和感
だったら幼さが見えるのに、別の部分では凄い大人びた事をするとか、多少説明いれてやるとか
全体的に思ったのは描写が足りない。俺なら入学式と出会いだけで原稿用紙数枚は書きたい。
あと単語に使われてる気がする。”清純で無垢な”とかこれはふさわしいと思ったから使ったんじゃなくて
記号としてパッと浮かんだからとりあえず使いたかっただろうな、って印象がある
俺の書き方は今風じゃないので的外れだったりするかもしれんが、そしたらスマソ
- 57 :53:04/12/02 14:05:46
- >>55
まだ独りよがりな文章みたいですね・・・。
頑張ります、thx
- 58 :58:04/12/02 20:01:32
- 「結局のところ、こんなものは」
ベッドに横たわり、いやのたうちまわりながら俺は擦れた声を押し出した。
結局のところ、そういうことで、それ以上でもそれ以下でもありはしない。むしろ感謝しなくてはならない。それはもっとひどく、苦痛に満ちたものでもありえたのだから。
もっともそう自らに言い聞かせたところで、あまり気分は変わらない。数秒の間気が紛れただけだ。
眠りの帳や無感覚の中に逃げ込むことの出来ない意識の鮮明さ。その中でのこの苦痛。
俺はそのなんと名付けていいかわからない苦痛を甘んじて感じ続けるだけの個だった。そこに人間らしさなんて微塵もなかった。
(もっと悲惨にだってなりえた)
思考が冒されていないことを確認するように、そう何度も繰り返す。
(そうだ、結局のところこんなものは、苦痛でしかない。苦痛は恐れるに値しない。しかし)
単なる苦痛が一人の人間の生活と精神をかなりの度合いで脅かし、損ねることができることを、いまや俺は認めざるを得なかった。
そうなった以上論理で防壁を築くことに意味は無い。最初の小さな、確かな敗北から、堰を切るように気力は削がれていく。
言葉が地に落ち、蓋を失った井戸からガラクタが湧き出す。
正気では直視できない、無意識から這い出るもの。美醜では裁けぬ背徳に満ちたイメージの数々。
その中で俺は母を犯し、父を殺し、妹を陵辱していた。そしてその全てを自分自身の欲望として受け入れていった。
何かが損なわれていく。それを何と呼んでいいかわからない。化けの皮?
しかし確実に損なわれていった。俺しか知らず、しかし俺自身が完全に認め、疑う余地のない喪失。
死の匂いはかすかにするが、新生の予感はない。絶望。
……思うに希望とは守り、保持するような性質のものではない。湧くものである。
捨てようがそうしまいと意識しようが、枯渇するときには枯渇する。ここに一片の救いがあり、同時に絶望の持つ恐るべき側面を言い表してもいる。
絶望した人間は、常に未来に対して絶望し、過去にその原因を追う。
(絶望は未来に向けられる。だから神ならぬ俺にとって、絶望は永遠ではない。絶望は永遠ではない)
そう自らに言い聞かせる。それが今できる最後の抵抗だった。
- 59 :58:04/12/02 20:02:55
- ↑前後のないシーンで申し訳ないのですがボコボコにしてください
おながいすますm(_ _)m
- 60 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 20:11:18
- >結局のところ、そういうことで、それ以上でもそれ以下でもありはしない。
>むしろ感謝しなくてはならない。それはもっとひどく、苦痛に満ちたものでもありえたのだから。
主人公の心中の言葉と思われるが、その後は同様の主人公の心中をカッコ内で示している。
不統一で混乱する。
- 61 :名無しの旅人 ◆doAEQe3ljY :04/12/02 21:05:39
- これはある旅人の物語である。
その日、森には数ヶ月ぶりの豪雨が降り注いでいた。
鬱蒼と生い茂った深い森の中。ただでさえ薄暗くて気味が悪く、近辺の町に住む人たちでさえ滅多には近づかなかった。
空を覆う灰色の雲が太陽を隠しているせいで、森は更に怪しさを増していた。風は無いが、雨が絶え間なく降り注ぐ。獣の姿は見えないが、一人の旅人の姿はそこにあった。
降り注ぐ雨だけが黒い森を支配していた。
――大地に溶けてゆく雨のように、俺の全ても溶けていったのだろうか?――
傘も差さず、雨に打たれている旅人は、そう思った。紺色の外套から出た頭はずぶ濡れで、外套さえも雨を吸い込み、重く、冷たく旅人に圧し掛かっている。
旅人は両手で器を作り、そこに雨を集めていく。手の器に出来た小さな鏡、そこに映った自分の顔を見た。
旅人はじっくりと自分の顔を見ていた。まるで初めてあった人を見るような、観察するような目つきだった。
- 62 :名無しの旅人 ◆doAEQe3ljY :04/12/02 21:06:39
- その肌は透き通るほどに白く、その白が泥に汚れた部分を更に汚く錯覚させた。目つきは余りいいものとは言えないが、その赤い瞳の眼光は、独特の光を放っていた。整った顔立ちと言えるだろう。
しかし、顔を見ているうちに気になることが一つある。それは右目のすぐ下にある刺青だ。その刺青は模様の様にも記号の様にも、文字の様にも見えるが、それがひどく大事なものであったような気がしてならない。
しかし、彼が深く思い出そうとすれば、頭の中でズキンッと刺されたような激痛が生じ、強制的に思考を停止するしか他に無かった。
顔以外で特徴を言うとすれば、それは腰まで届くほどに伸びた銀髪である。その髪は雨に濡れ、艶やかに淡い光沢を放っていた。
旅人は空っぽだった。ある日、目覚めた時から、それ以前の記憶がすっぽりと無くなっていたのだった。
以上をどうか酷評してください。初めての長編の最初の部分です。
- 63 :58:04/12/02 21:45:02
- >>60
very thx!
プラモデル作るみたいに書いたパートだったので部品の不備を見事していただき感謝
- 64 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 21:49:24
- >>61-62
ちょっと気になったとこだけ
>しかし、顔を見ているうちに気になることが一つある。それは右目のすぐ下にある刺青だ。その刺青は模様の様にも記号の様にも、文字の様にも見えるが、それがひどく大事なものであったような気がしてならない。
ここだけ一人称になってる
>強制的に思考を停止するしか他に無かった
誰に強制されてる? 自分で自分を強制はしないから語彙の間違いかと
”するしか他になかった”ってのは変。くっついてる
する他になかったorするしかなかった
>頭の中でズキンッと刺されたような
些細な事なんだが、この流れで突然カタカナ使われると萎える
というか安易な擬音は安っぽくなる
ここでは使って欲しくないかも
- 65 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 22:22:31
- >>62
> しかし、顔を見ているうちに気になることが一つある。
>それは右目のすぐ下にある刺青だ。その刺青は模様
>の様にも記号の様にも、文字の様にも見えるが、
>それがひどく大事なものであったような気がしてならない。
この部分だけ視点が旅人の視点に移行しているように見えるが、
意図的に視点変更をしたのであれば、それと分かるような工夫が
欲しい。意図的なものでないのなら、視点が混乱していることに
なるので直すべきだ。
- 66 :65:04/12/02 22:23:20
- って、64が指摘してたな。
- 67 :64:04/12/02 22:43:01
- 改めて見たら
>”するしか他になかった”ってのは変。くっついてる
>する他になかったorするしかなかった
これ大嘘だわな
別に元の文でも大丈夫か
- 68 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 23:00:34
- >>62
その赤い瞳の眼光は、独特の光を放っていた。
>眼光が、光を放つ
おかしい
- 69 :名無し物書き@推敲中?:04/12/02 23:03:35
- >しかし、彼が深く思い出そうとすれば、頭の中でズキンッと
>刺されたような激痛が生じ、強制的に思考を停止するしか他に無かった。
>>67 なんとなくここだけリズムが悪いからね。一部分じゃなくて全体を変更すべきかな?
- 70 :名無し物書き@推敲中?:04/12/03 09:49:46
- >>61-62
視点が混乱しているとはいえないまでも、定まっていない。
外観の描写や心理状態が混在しすぎている。
冒頭のわずか数行で、
>森
>降り注
という言葉がいくつもある。
もっとイメージを整理し、深化させて文章化しないと、面白そうな書き出しも読ませるものにはならない。
それと、
>顔以外で特徴を言うとすれば、
というような、「語り手」が強く出てしまう表現を排して、もっと透明な視点から書いた方がいいんじゃないかな。
そうしないと、ミステリアスな雰囲気が薄まってしまう。
まず、どういう語りの視点をとるか、というのを熟考しながら推敲した方がいいんじゃないかな。
- 71 :名無し物書き@推敲中?:04/12/03 20:28:44
- あげるね
- 72 :名無し物書き@推敲中?:04/12/03 22:16:42
- ここはかなりの良スレですね。かなり勉強になります。
ついでと言ってなんですが、自分のも酷評お願いします。
掃除、は非常にめんどくさいと木之下ミチルは思っている。好き、なんていう奴がいれば、そいつは変人だ! とさえ思っている。
だから、文芸部の隣にある倉庫を掃除しろと顧問に言われたとき、木之下は反抗した。
何で私が掃除をしなければならないのだ! と。
外壁にヒビが入っていて、窓から中を見たらすごい薄気味悪くて、五年前に首吊り事件というとんでもない事件があった所を何で私が! と。
しかし、顧問は取り合ってくれなかった。木之下の手に倉庫の鍵を無理やり握らせると、「掃除したら俺の授業の単位やるけん」とだけ言って去っていった。
そんな言葉に騙されるか、バカにしやがって。歯が軋むの感じながら、木之下は心の中で毒づいた。
このまま帰しては気が治まらない。だから木之下は言ってやった。
頭の中で沸騰したものを、そっくりそのまま顧問に叫んでやった。
「ホ、ホントに単位くれるっすか!?」
- 73 :名無し物書き@推敲中?:04/12/03 23:33:03
- >歯が軋むのを感じる
おもしろい表現だと思った。使いたいなぁ。
ただ、独特の文体を持つ文章だからこそ、こういうちょっと変わった表現を使うとくどくなるのかも…
俺の私見だけど…
ほら、『蛍の墓』とか比喩や微妙な言い回しなんかについてはすごく保守的じゃん。
あと行間で笑いを取れるのはネット上だけ。
- 74 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 00:08:15
- もう12月だな。
酷評おながいしなす
- 75 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 00:38:06
- >>72
文体が独特だから俺の月並みな意見で個性を殺してしまうのも惜しいので正直あまりものを言いたくない。
だから気になったとこだけ
最初の点はいらない。強調にはなってるけど、そのために読みづらくする必要もない。
あと!マークが多いので一個一個が際立たない。くどい。まあラノベっぽいので良いのかもしらんが。
情景が想像できない。テンポ重視なので詳しい描写は後で書けば良いと思うが、文芸部の場所とかいまいち。
それにここから主人公の容姿や周りの情景を描写するのは骨だし、最初にやっちゃった方が楽だとは思う。
だがそれをやるとテンポは間違いなく悪くなるので、まあこればかりは趣味の問題。
あと主人公の性別がわからん。一人称私だから女かと思ったけど、言葉づかいが男臭いし。
最後の行間は無意味。強調するほど面白い台詞でもない。むしろ台詞が雰囲気壊しそう。
先生去っていったって書いた後だし、何か微妙。オチてないし。
- 76 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/04 01:29:00
- オリジナルの神話を作ろうと思って書き始めたんですが、思ったよりも長くなりそうで。。。
取りあえず途中まで作ったので、そこまでの酷評お願いします。
「創造」
何も無い。動くものも光るものも何も無い。
あるのはただ「意志」をも持たぬ黒い闇のみ。
「時間」さえ止まっていると言っても過言ではない。
何も動かなければ即ち時も動かないのは同然である。
世界という概念も、宇宙というものさえも存在しない。
何もかもがただの「無」である。
「無」ずっと支配を続けてきたのである。
- 77 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/04 01:30:02
- だが。ある時、一条の光が「無」に差し込んだ。
その光自体は何も変える力を持たなかったし、その光に「意思」は無かった。
しかし、光を照らした「何か」が存在することは確かである。
その「何か」は「意思」を持って光を作った。
すなわち、「意思」が生まれたのである。
これは大きな変化であったが、だからといってすぐに何かが変わるわけではなかった。
光は一条のまま増える気配もなく、そして光が覆ったほんの一部分以外の大半は相変わらず「無」の支配下にあった。
そして、「意思」も動き出そうとはしなかった。
しかし、変化が起きたという事は即ち「時間」の経過を示すものである。
そこで、「時間」が生まれたのである。
「時間」は流れた。意味もなくただ、刻々と流れた。
その「時間」に突き動かされたのか、「意思」が動き始めた。
「意志」は光を徐々に増やし始めた。少しづつ、だが確実に。
始めのうちは「無」は抗わなかった。
だが、「無」が支配していた領域の半分が光に満たされた時に「無」は抵抗を始めた。
「無」も「意思」をもったのである。
ここで二つの「意志」が存在することになった。
「光の意思」と「無の意思」。二つの「意思」は「対立」を始めた。
「対立」が「戦い」に変わるのにそうは長い時間はかからなかった。
- 78 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/04 01:32:37
- 最初は「光の意思」が優勢であった。
光の武器は「世界」であった。
光はその明るさで「世界」を造り、その「形」を明らかにした。
「世界」が作られれば、そこには「無」は存在できない。
「光の意志」は造ったその「世界」をより明確な物にしようと、様々な「形」を作った」
そしてその「形」に様々な「名前」をつけた。
・・・続く
よろしくお願いします。
- 79 :ねこ ◆Tp.LvYDjb6 :04/12/04 03:31:54
- 真面目に小説書きはじめたいのでとりあえず酷評お願いします。
濁りきった空が、まるで大地を憎んでいるかのように激しく雨を打ちつける。
ヒステリックに荒れ狂う風は、全てをなぎ倒して奪い去っていく。
町の道路は泥水にまみれて窒息しそうに見える。
私はいつも学校に行く時通る橋の上で、手すりにつかまって川を見下ろした。
そこにはいつもの濁っているけれど緩やかだった川の流れはなくて、
悪意を持って何もかもを飲み込む凶暴な激流があった。
私はかじかんだ手で冷たい金属の手すりに必死ですがる。
私の体を大地からもぎ取って洗い流そうとする水と風から必死で身を守る。
事ここに至って、私はようやく自分の身に起きた事を振り返る余裕ができた。
まず最初に、母親の顔を思い出す。
怒りの感情と悲しみの感情が同時に極限達したような顔。それは人間の作れる表情ではなかった。
常識で考えればおかしな話だが、あの時母は確かに人間ではなかった。
人間でなければ鬼でも悪魔でもない。あれは単なる感情の塊だった。
次に、薄暗い部屋で金属の破片が放つ体を射抜くような光を思い出す。
母の手に握られた、あの包丁。私に毎日の食事を与えてくれるために使われていた。
あの包丁はきっと生きていた。私にはそれがわかった。
母は包丁を体の前に構え、私に詰め寄った。
「お前さえいなければ。お前さえいなければ。お前さえいなければ」
「憎い。お前を産んでしまった自分が憎い。生ませたあの人が憎い」
自分と他人と全てを呪う言葉を口にしながら母は私との距離を詰める。
- 80 :ねこ ◆Tp.LvYDjb6 :04/12/04 03:32:25
- 私は自分が悪いと思っていた。
母は私を産んだ。その母が私を要らないといった。だから母は私を殺す権利がある。
このことは以前から母に何度も言われたし、その通りだと思っていた。
でも、気が付いたら包丁を握っていたのは私で、倒れていたのは母だった。
倒れた母のお腹から、どろどろした物がどんどん流れ出ていた。
「お前は母親を殺した」
手にした包丁がそう言った。
私は包丁を台所めがけて放り投げ、何かに追われるように家を飛び出した。
その後どこをどう走ったのか全く覚えていない。気が付くとここでこうして橋につかまっていた。
今手を離せば。今この激流に身を投げれば。
何か全てが都合よく解決するような気がした。
でもそれはできない。私が死ねば、きっと母はあの世で私を殺すだろう。
泥や木片やゴミをはらんだ激流の中に、犬か猫のような動物の頭の一部が浮かぶのが見えた。
それは藻掻く暇も無く一瞬で濁流の中に消え、もう二度と浮かんでは来ない。
私は何処へ行けばいい?
帰るべき場所は何処にも無い。慣れ親しんだ町は廃墟に見えた。
- 81 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 03:59:59
- >>76-78
はーい勝手な事言いますね〜。
凄い人じゃないんで気に食わなかったら読み飛ばしてくれたまい。
初見〜の感想として、神話なので、もう少し原始人(?)の理解の及ぶ範囲で書くと雰囲気出ると思います。
具体的に挙げると、意志、無、時間といったものを、その時代の人達が理解できるものに置き換えてみるとか。
■■■例(意志→血:時間→星の動き:無→夜)■■■
(変化無い行は削ります)
あるのはただ「血」をも持たぬ黒い闇のみ。
「星の動き」さえ止まっていると言っても過言ではない。
何もかもがただの「夜」である。
「夜」ずっと支配を続けてきたのである。
■■■例 終わり■■■
まだまだ本物の神話の不可解さには遠く及びませんが、これで少し意味不明になったと思います(そういう問題でもない)。
原始人の神話にはしたくなくて、『神が実在する世界』での話なら、当てはめる内容をもちょっと近代的なものにして、証拠を残すといいかもと。
または、『ちゃねらなら擬人化しる』とかいう意見も悪くないぽい(←老人、嫉妬深い乙女、美脚短パン少年……位のちょっとした形容付きで)。
それから、この内容で十行近くに切り詰めることは考えていた方がいいと思やます。
上の文章四つに分かれてますよね? 屈辱的ですがその一行目だけを取り出してみると……
■■■
何も無い。動くものも光るものも何も無い。
だが。ある時、一条の光が無に差し込んだ。
その時間に突き動かされたのか、意思が動き始めた。
最初は光の意思が優勢であった。
・・・続く
■■■
個人的な見解としては、普通の神話より分かり易い気がします 煤i。_。)
良く言えば話の筋は通っているので、思い切ってすぱすぱ削ってみましょう。
(ちなみにこちとらふじょしじゃありません)
- 82 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 04:06:12
- ↑昔は冬でも履いてたがな。
- 83 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 10:20:27
- >>79
緊迫感あってイイね。おもしろいよ。
でも助詞の付け忘れに注意な。「極限」のあととか。
才能ありそう。
- 84 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 13:00:34
- >>83
本気でいってる?
- 85 :わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/12/04 13:21:46
- >>76-78
神話の原型にはいくつか種類があるから、それらをまず読むことをお勧めします。
はっきりいって、このままだと聖書の創世記をだめにしただけです。
あとは、よくゲーム等で見かけるお粗末なものを付け加えただけだな。
二項対立は近代の概念であって、前近代的な思想に基づいている神話にはそもそも親和しないと思いますよ。
もちろん前近代にも対立の要素があります。
有名なのは拝火教ですが、あれは世界の成り立ちではなくて、終末思想の一形態ですよね。
ユダヤの選民思想なども世界の終末に関する話です。最後の審判、ですから。
たとえば古事記にも世界創生の話があります。
古事記には世界樹思想があったり島生みがあったり、いろいろな神話の影響が見られて非常に興味深い。
日本人の源流思想を考える上でぜったいに読んでなくてはならない。
まして神話というのはその土台になるものですから。
神話が書きたかったら、まずは社会のなかに位置づけられる自分の源流を探すべきですね。
神話をキーワードにグーグル検索するだけで、いろいろと面白い話が拾えるので、探してみるといいですよ。
- 86 :わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/12/04 13:41:15
- >>79-80
追い詰められているところから始まると、話がいきなり緊迫してくるので、それだけで求心力は強くなると思います。
だからまあ、書き始めとしては悪くないです……が。
こういう場合、悩ませちゃだめ。悩むと停滞するから。
せっかく躍動感や切迫感のあるシーンを選んでいるのに、
悩みの告白になっているから、すべてが台無しになっている。
ここは主人公に走らせたほうが、彼女が逃げようとしているものが具体的にかつ象徴的に表されて、
読者は続きを読もう、という気になるし、話もぐっと面白くなってくると思います。
ついでに、彼女を追いかけてくるものも伏線として描ければなお、良いでしょう。
- 87 :名無し物書き@推敲中?:04/12/04 13:52:53
- >>79
これで完結になるのかな?
語彙とかは単調な部分が多いがこれは推敲次第で消えていくと思う
後は読んで書く、の繰り返しで良い物になっていくと思う
> 事ここに至って、私はようやく自分の身に起きた事を振り返る余裕ができた。
ここに違和感あったの俺だけ? 二度目に読んでやっとわかったのだけど。
主人公が水と風から必死で身を守るような嵐の中で、どうして余裕ができるのかわからなかった。
段落分けされてるけど、ここは描写をサボったように考えられてしまう
>怒りの感情と悲しみの感情が同時に極限達したような顔。それは人間の作れる表情ではなかった。
>常識で考えればおかしな話だが、あの時母は確かに人間ではなかった。
>人間でなければ鬼でも悪魔でもない。あれは単なる感情の塊だった。
結局どんな顔かわからない。主人公が混乱しているのだからそれをそのまま表しているのかもしれないが
そうするとこの文章量じゃ感情移入させるのも難しいし、やっぱり描写が欲しい
主人公の混乱を表したいならもっと意識してやるべき
足りない場所、削れる場所というのがとても多い。まあこれは最初に書いた通り推敲で消えると思うけど。
例えば最後の方で”激流の中””濁流の中”と続いて書かれてるけど、これだと見た目に良くないし
別に”の中”とか無くてもかける。片方だけでも無くすだけで結構印象かわるもの。
最初の方では”私”って無理につけないでもいける場所とかね
同じ単語、似たような単語を近い場所で使うのはヴィジュアル的にも音的にも違和感。
掌編小説では同じ表現は極力一度きりにしたいところ。
ストーリーはありきたりなものなので、描写が命です
- 88 :前スレ763 ◆wVeAd/dZWI :04/12/04 17:49:44
- わたつみさん、前スレでご批評ありがとうございました。
ラストの前に「結婚して〜」の一文を加えることにします。
一週間以上遅れてすみませんでした。
- 89 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/04 19:32:43
- >>81>>85
批評ありがとうございました。
参考になります。
あのあとは、光と無の戦いの中で、様々なものができて、最後に負けて追い詰められた無が「人」に変わって・・・
とかいう風に書こうと思ってたんですが、どうも今までの部分がちゃんと神話になってないみたいですね。
このプロットは諦めます。
- 90 :ねこ ◆Tp.LvYDjb6 :04/12/04 20:41:29
- >>83
三回ぐらい見直したのに助詞抜けに気づかなかった。
嗚呼馬鹿ですね。
>>86
自分としてはむしろ、追い詰められた主人公の苦悩とかを主題においたつもりだった。
そこの部分がうまくかみ合わないって事は、文全体の雰囲気の作り方を間違えましたかね。
くそう。
>>87
ひとまず完結のつもりで書きました。
事ここに至って〜のくだりは言われて初めて違和感に気づきました。
頭の中では「あてもなく走り回った挙句、体力が尽きて橋の上に落ち着き、やっと少し冷静さが帰ってきた」
…的なニュアンスを考えていたのですが、読み返してみると全然わかりませんね。
必死でしがみつくあたりの表現が力尽きたってとこと矛盾するんでさらに読みにくくなってる気が。
お母さんの顔の表現は簡単に考えると…
「目が大きく見開かれ、歯を折れそうなほど食いしばっている。
ヒビの入ったガラスのように、醜いしわが顔全体に刻まれる。」
って感じですかね。具体的な描写をすると主人公が冷静に観察しているように見えて嫌だったんですよ。
でも確かに、あのままでは説明不足の感は大きいですね。
皆様の批評、大変参考になります。
今回とりあえず即興で作ったものだったので、
次はもう少しゆっくり推敲してから帰ってきても良いですか?
- 91 :名無しの旅人 ◆doAEQe3ljY :04/12/04 22:49:08
- >>64-70
指摘ありがとうございます。
色々推敲してまた出直してまいります。
- 92 :め〜 ◆H0b/5O683E :04/12/05 01:37:06
- はじめまして、アルコールに任せて投稿いたします。
実は私、最近、小説とはどこまで細部に渡って
表現すればいいか迷っているものです。誰か答えを教えてください。
最近書いたものです。批評、お願いします。下記の文章は、極粗ですので……
しんしんと雪が降り積もる中、僕は彼女の家へと向う。
彼女は家のない僕にいつも優しくしてくれる。
食わせてくれ、時には、一晩泊めてくれたりする事もある。
それでも、僕は彼女に何かしてやるわけではない、
あえて何かしてやるのだとすれば、一緒にいてやることくらいだ。
しかし、それで彼女は充分なのか、いつも一晩前とは違った満たされた表情で
毎朝、家を出て行く。
- 93 :め〜 ◆H0b/5O683E :04/12/05 01:37:49
-
僕は彼女のアパートの階段を登り、階上へと赴こうとすると、
「〜〜〜〜!」
「〜〜!!」
彼女と男の口論する声が聞こえる。
チャンスだ!
この寒い雪の中で凍えるよりも、暖かい家の中で彼女を慰めた方が
僕にとっては数倍、楽だからだ。
素早く身を隠すと、男が彼女の家から身を翻し、階段を下りていく。
そして、僕は男とすれ違いに彼女のそばに歩みよっていく。
彼女の足元に歩み寄っていき、頬を摺り寄せる。
「!?」
彼女は僕に気づいたようだ。
すると、涙でぐしゃぐしゃになった顔を僕のほうに向けると
優しく微笑んでくれる。
僕は彼女の方に顔を向ける。
瞳と瞳が合うと、僕は優しく彼女に言う。
「な〜」
「慰めてくれてるの?」
一瞬だけ驚いた表情になり、その後、もう一度、彼女は優しく微笑む。
首を上下に動かすと、僕は彼女の部屋の中へと上がり込む。
さぁ、行こう。
その先には六畳一間の楽園が待っている。
- 94 :め〜 ◆H0b/5O683E :04/12/05 01:51:16
- すいません。sageにしたいのですが、もう遅いですか……
そうですか……
- 95 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 01:53:26
- このスレまだあったんだ。
>>92-93
誰でも書き出しっていうのは相当気を使って書くものだと思うし、
そうであるべきだと思う。その文章を見る人が最初に見るところだからね。
でも、そこへ「しんしんと雪が降り積もる」とか、そういうベタな表現を
持ってきちゃうのはいきなりまずどうか。
二行めくらいで僕が猫だっていうのがバレちゃうのも問題だと思う。
猫だってことを伏せていて文章のあとのほうで出してビックリ、というのを
ある程度意図しているんだと思うけど、それにしては「ネタばらし」の部分が
薄いし、それ以前にネタがありきたりすぎるのではないかな。
僕の思うには、もう猫っていうことは最初に言っちゃって、その上で
話を進めていった方が、すっきりすると思う。
ところで、形式段落が多すぎるんじゃないかな。
好き嫌いの問題もあるけど、こんな風に、ほとんど一個の句点に一回
くらいの割で段落を変えるのは、やりすぎじゃないかと思う。
そのようになるのは、いや僕自身も少し前までよくそういう感じに
なっちゃっていたものだから言うのだけれど、文章が、というか描写が、
多すぎるのではなくむしろ逆に、足りなすぎることが原因なんじゃないかな。
つまり、どこで段落を変えるかが間違っていると言うよりは、一段落に
書かれている量が少なすぎるからそうなっているんじゃないかと思う。
段落ごとの話の進み具合は今のままでよくても、それぞれの段落に
含まれる文章の量を、それらしく増やしてやればよいわけだよ。
まあ僕的には、段落の数自体ももう少し減らした方がいいって思う箇所は
いくつかあるけど。その辺は本当に多分好き嫌いで。
- 96 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 02:00:41
- あとね、言葉使いなんだけど、さっき言った「しんしんと」もそうだけど
なんか自分の言葉になってない状態で使って、結果、浮いてる、って
いう感じのところがいくつかあるように思うな。
たとえば二レス目の最初の「赴く」。
「赴く」というのは確かに「どこかに行く」ことなんだけど、この言葉は
ニュアンス的にいったら、「その目的地にいるという状態になる」ところに
中心が置かれている言葉だから、「その目的地に向かって移動する」
ところに中心が置かれるべきこの文脈では、違和感を生ずる。
それにそれ以前に、全体的に口語っぽい言葉使いで進んでるこの文章の
中では、ちょっと場ちがいかと。
他にも「歩み寄る」が二回続けて出るのはどうかとか、瞳が合うのは
おかしいのではとか、「彼女」っていう言葉使いすぎじゃないかとか
あるけど、まあその辺は好き嫌いもあるかなあ。
あと、オチが問題でもあるよね。
「僕は猫だったのか!」っていうのをオチにするならこれでもいいんだけど、
それじゃうまくいかないとすると、他に何かほしいところで。
- 97 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 04:08:15
- >>92-93
「赴く」の使い方がおかしい、「瞳が合う」は変、「歩み寄る」が続けて出てくる、
「彼女」つかいすぎ、というのは既に指摘の通り。
描写の量は、好みの差もあろうけど、俺はこのくらいで良いと思う。
無駄な描写がつまった小説は、字数の割には内容が薄いと感じる。
高村薫とか、おれダメなくち。
逆に、乙一や星新一は楽しめる。
さて、おれは、>>92-93は、まだまだ無駄な語彙が多いと思う。
「いつも優しくしてくれる」「それでも、僕は彼女に何か」
「しかし、それで彼女は充分なのか」「その先には六畳一間の〜」
このへんの、「いつも」「それでも」「しかし」「その先には」
いずれも、いらないと俺は思った。
合っても無くてもいい語句は省いて欲しい。
必然性のない言葉は、あればあるほど印象がぼやける。
オチは悪いとはおもわないが、さんざん使い古されたネタなので、
さすがに途中で見抜かれるな。
見破られることを前提に、もう一ひねり欲しくはあったな。
- 98 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 04:12:27
- 夜十時過ぎの満員電車は、雨の臭いがした。
疲れ果てて吊革をつかむ俺の汗ばんだ顔が、湿った暗闇に浮かぶ。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
さっきから周期的に鳴り続ける車輪の音が、車内の疲労感を増幅させた。
とにかく退屈だ。
誰かが咳き込む声、新聞をめくる音、抑揚を忘れた車内アナウンス、
全てが無機質で退屈なのだ。
俺はカバンからウォークマンを取り出して、思い切り目の前のガラスに
投げつけた。
ガシャンッ!
鋭い音が車内の沈黙を貫き、ガラスに蜘蛛の巣のような亀裂が入る。
はじき返されたウォークマンは二つに割れて、辺りに細かいネジが飛び散った。
音に驚いた乗客は、背伸びをしたり横から顔を出したりして、我先に事件を
目撃しようとする。飛び散った細かいガラスの破片が目の前で寝ていた
サラリーマンに降り注ぎ、禿げ頭にうっすらと血がにじむ。
ガラスの亀裂の中央にできた小さな穴から、ヒュウヒュウと風が入り込んだ。
車内は別種の沈黙に包まれた。
床に散乱したガラスの破片、ウォークマンの部品。
一斉に俺に向けられる車内の目、唖然と俺を見上げるサラリーマン。
そんな目をよそに、俺は黙ってカバンから本を取り出した。
「すいません、降ります。」
さっきまで寝ていた禿げ頭のサラリーマンが、片手をあげて人ごみを
縫うように出て行った。
空いた席に、横からオバチャンが滑り込む。
とにかく退屈なのだ。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
夜十時過ぎの満員電車は今日も俺の妄想を乗せて走っていく。
- 99 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 04:21:25
- >>76
正直、稚拙でなんのことやら。って感じだ。
神話風の小説を書きたいのか、
ライトノベルの出だしで神話が書きたいのか知らんが。
「〜と言っても過言ではない」 なんていう神話、あるか?
俺は詳しいわけではないが、目にした記憶が無いというか、あまりに違和感があるよ。
「変化が起きたということはすなわち〜」とかさ。
そんなリクツっぽいのどこの神話?
〜だった。〜をしていた。〜のようだった。
みたいに、事実関係を端的に述べていくスタイルが神話だと思うが。
口伝なんだから、憶測やら、語り手の勝手な感想みたいな要素は、
全部そぎ落とされていくんだろ。たぶん。
神話かきたいなら、まず神話を読めよ・・・。
野球見たことないやつが、野球やりたいとか言ってるの見たら、おまいどう思うよ。
そりゃあ野球やってもヘタだろうとは思わんかね。
- 100 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 04:26:18
- 二行でバレないと思う。猫。
- 101 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 06:45:56
- よろしくお願いします。
これくらいの分量で、どれだけ時間がかけて良いものやら。
『異形の剣』
「─剣は背で支え、腰で斬れ」
父は稽古のとき、いつもそう言っていた。また或る時は、
「剣は騎士の誇りの証、手に持つ者は常に心正しくあらねばならぬ。
己が身こそが、王や民を守る剣となるのだ」とも。
彼自身、その言葉どうりの気高い人だった。古の英雄のような、真の騎士。
私が女の身でありながら騎士を目指したのは、父への憧れなくしてはあり得
ないことだろう。
その父に毒を盛り、母や私たちに罪を被せて投獄し、財産を乗っ取った男。
いまや国内で並ぶもののない大兵と権勢の持ち主が、今目の前にいた。護衛の
傭兵どもはもはや数人を残すのみ。
…父様、私はどうやら、真の騎士にはなれないようです。憎き敵を目前にして、
剣を握る手が震え、
「ようやく、見つけたわ……」
浮かぶ笑みを、止められない。
「……裂いてあげる。ずたずたに」
(こなれないなぁ、と書きながら悶絶、見返して欝。お手柔らかにおねがいします)
- 102 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 06:54:32
- >101
改行ミス(´・ω・`)
- 103 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 07:35:59
- >>101
パッと見て描写が薄いな。
> 父は稽古のとき、いつもそう言っていた。
俺なら、稽古の情景を目で見るように書いて、
そこで父親の性格と主人公の憧れる気持ち、舞台背景まで
会話とエピソードで表現する。
> その父に毒を盛り、〜傭兵どもはもはや数人を残すのみ。
ここは状況説明だから、そのままでもOK。
その後の、主人公の描写に台詞がかぶる部分も、
見せ場の導入部のツカミとしてすごく良いと思う。
この短い文章の構成は「説明」→「説明」→「描写」で、
説明の部分は、続けられると退屈なんだよな。
逆に描写はいくらあっても飽きることがないんで、
説明の部分を上手にサンドイッチすることを考えて欲しい。
話は頭に入ってくるし、凝った手法の使いどころも気が利いている。
センスはあると思うよ。
- 104 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 07:58:42
- >103
ありがとうございます。
描写か…煮詰め方が足りない、ということでしょうか。
脳内にあったシーンを書き起こしたんですが、2時間ぐらい
かかったかなぁ、本当、自分の中では難産だったんです。
文を書くとは大変なんですね。鍛え直してまいります。
- 105 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 12:15:11
- >92-93
ありがとうございます。
やっぱり接続詞の多さが気になりますか……
あと、三人称の表現に工夫したほうが良いようですね。
描写の文章と言うのは好みの問題なのですね。
がんばります。
- 106 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/05 12:32:15
- 私は迷っている。彷徨って悴んで恐れて泣いて気が付けば道を見失っていた。
ここは何処だ?私は何をしているんだ?一体?分からない。
右を見れば見知らぬ店。左を見れば見知らぬ人。後ろを見れば見覚えの無い道。前を見れば壁。
私はどうすればいいのだ?今からどう歩いて、どう進めばいいのだ?誰か教えてくれ。
見よ、誰かが泣いてる。だが、私には声を掛ける事など到底できぬ。
自らの道も分からぬものに、誰かを助ける権利があるのか?否。あるわけが無い。
私は泣いている人を見過ごす。私が泣きたい程なのだ。だが、私が泣くわけにはいかない。
私は泣く事を一番疎んでいる。泣くことは同情を誘うだけで何の解決にもならぬ。
時によっては同情どころか、ただ無視されることさえある。そんな逃げに私は走りたくないのだ。
だが、しかし、私は今、どうすればいいのだ?
人に聞くことなど、できるわけが無い。私の道なのだ。人に教えてもらった所で結局はまた迷うに決まっている。
自分で見つけるしかないのだ。だが、全ての術をなくした私に何ができるというのだ!
どうしようもない、というのがその答えならば、私は自らを深く恥じそして呪う。
自らの無力に屈する事は最大の屈辱である。そのようなことはあってはならないのだ!
しかし、現実は常に人の理想を打ち破る。
私は迷っているのだ。そして、なす術が無いのだ。これは絶対の現実である。
私は屈するしかないのだ。私は弱者であり無能である。絶望の虜である。
このまま生きたまま恥を晒すのならば死んだ方がよいかもしれない。いや、死のう。
私はその自らの判断の潔さに少し酔いしれた。
私は偶然持っていたカッターナイフで、自らの喉を突こうとした。
その時。
「さだおちゃ〜ん!!」
とても懐かしい声がした。私がずっと捜し求めてきた声だ。
私は声のした方を向いた。
- 107 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/05 12:34:23
-
「マ、ママ〜!!」
母だ!私の唯一で全てで大切な母だ。
私は母の胸に飛び込んだ。いつのまにか、ずっと堪えてきた涙が出てきた。
だが、私は今はもう泣いても構わない。母の前では私は常に自然になれる。
母は私の涙を大好きなミッキーの刺繍の入ったハンカチで拭いてくれた。
私の道が開けた。
私は母に手をつながれて家に帰った。母の手こそが私の道標。
私はいま、幸せである。
- 108 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 14:14:07
- >101
タイトルが『異形の剣』ってことは、「真の騎士になれなかった私」を書きたいんだよね?
でもこの文章の場合、父との訓練や父への憧れがメインになっちゃって、
憧れを達しきれなかった悲壮や挫折が見えてこないんだよね……
多分この字数だから無理が出てるんだと思う。
シナリオそのものはドラマティックだから、父への憧れ、敵への憤怒、私憤に屈した私の
それぞれをきちんと書けばすごく良くなるんじゃないかな。
もし書き慣れてないなら文体よりも展開にこだわりをおいてみたら?
- 109 :101:04/12/05 15:39:19
- >108さん、ありがとうございます。
書きたいシーンがあっても、うまく膨らませることができないんですよ
ね、103さんの仰った「描写が薄い」ということだと思うのですが。
これはたぶん、経験値をつむしかないですね。
- 110 :101:04/12/05 16:12:54
- 「描写」を、自分なりに煮詰めてみました。よろしくお願いします。
今年の春は、訪れが遅いようだ。
陽射しは確実に力を増し、石壁にいくらかぬくもりを与えてくれて
いたが、一昼夜の吹雪によって研がれた空気と、湿気をすべて絞りつ
くした過剰なまでの晴天は、巨人たちの季節、
─冬─
が、まだ続いていることを示していた。
城主は物見台に立ち、距離を測るために親指をかざして敵軍を見つ
めている。巨人たちは今、爪の先ぐらいにしか見えないが、実際には
人間の三倍以上の背丈がある。城壁に手を掛ければ、よじ登ることが
できるのだ。
彼らは灰色の肌を持ち、片手には剣あるいは斧、もう一方には盾を
装備していて、袖のない鎖帷子をかぶり、さらに太い鎖をベルト代わ
りに巻いている。巨大な頭部─四頭身ぐらいだ─には髪の毛やら髭や
らが密生し、編んだり染めたり、それなりに手入れされていた。
そして彼らは、粗暴ではあっても愚鈍ではなかった。怒りと憎しみ、
流血への渇望をいかに満足させるかと知恵をめぐらせて、赤い瞳はそ
の輝きを増していた。
- 111 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 16:13:12
- 経験も大事だけど、考えて書く事も大事だよ
いくら書いても垂れ流してたんじゃ効果も薄い
何が足りないかを考えて、自分が出演するぐらいの気持ちで全てを書き出す
余計なのは後で消せばいいから。
例えば稽古の時にいつも言っていた、ってのは主人公はいつもどんなだったか
指にまめをこさえてたかもしれないし、何度言われても癖が治らなくて苦々しい顔をしていたかもしれない
スマートにこなして父の期待と自分の希望に胸を震わせていたかもしれない
多数の兵を連れた憎き怨敵が目の前に来た時には、周囲に護衛の人の死体が転がっている
仇をとる事も出来ない無念、夢を果たせない無念、いくらでも膨らませられる
動作に感情を交えるとリアリティが増すし、読者側も受け入れやすい
それに描写が濃ければ濃いほど印象に残るから、感情移入してこそこの急展開が面白く思える
ちなみに上記のは「こう書け」という訳じゃなくて、膨らますならこういうやり方もあるよっていう単なる例
と、適当に書いてみる
最初見た時、文章量が少なすぎて批評できなかった
ついでに書いとくと、テレビ見る感覚で顔がアップになる場所が描写云々増やすべき場所
そういう場所は2,3行書いてもバチは当たらない
- 112 :111:04/12/05 16:18:07
- おおう、既に書き込みがorz
>>109への書き込みね
あと>>110
まだ説明段階なので何とも言えず
ただ特に変な場所はないので、時々語彙の選択がどうだろ、って場所もあるけど推敲していけば大丈夫だと思う
- 113 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 16:58:36
- >109
うんと、したらば、書きたい話のなかで一番書きたいシーンを強調する、ってのじゃダメ?
臨場感や現実感をもたらすのはディティール(細部)なわけだから、
そこんとこを緻密にやればいいと思う。>111が言ってるようにね。
登場人物にも自分と同じ仕組みの心と体があって、
何年も時を重ねて生きてきたんだってことを頭に入れておいてほしい。
>110
北海道に生まれ育ってるけど、「湿気をすべて絞りつくした過剰なまでの晴天」って
何のことか分からない。放射冷却現象の比喩かと思うんだけど、
絞るもんじゃない気がする。絞ると、絞ったものがどこかにしたたるから。後は>112と同感。
- 114 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 17:02:50
- >>110
副詞がうざい。
>それなりに手入れされていた
それなりってどんな感じなんだ?
- 115 :101:04/12/05 17:11:03
- 城主は物見台から焚き火のそばに降りて、かじかんだ手をあぶりなが
ら考える。
雪原には巨人が見えるだけで十八人、その周りに豆粒のように群がっ
ているのは、小鬼、氷猿人、霜大狼などだ。あわせて五百強。城を守る
のは大体三百だから、援軍が来るまでの一日半、
─ギリギリ、何とかなる。
というのが城主の読みだった。
例年より遅れているとはいえ、春の兆しは見えている、雪のない所に
巨人は現れないから、今回しのげば一息つけるだろう。後は三ヶ月で人
を集め、城壁を修復し、食料、薪を買いそろえ……
うおおおおおおおおうっ。
巨人の一人が、天に向かい雄たけびを上げた。大気がおびえたように
震え、城内にまで伝わってくる。ほかの巨人も、節を合わせるように声
を上げる。
うおおおおおおうっ。うおおおおおうっ。うおおおおうっ。
おおおおうっ。おおおおうっ。おおおおうっ。おおおおうっ。
城主は思考の海から呼び戻され、手はず通りに指示を出す。内心もう
きたのか、と思ったが、顔には出さない。
「弩隊は火矢の準備、一から四番隊は巨人を、五番六番は小鬼共を狙え」
「巨人の頭はデカイからな、引き付けて撃ちゃぁ、外しはせんぞ!」
巨人たちは声を上げながら、ガンガンとと武器と盾を打ち鳴らす。
おおおうっ。おおおうっ。おおおうっ。おおおうっ。おおおうっ。
おおおうっ。おおおうっ。おおおうっ。おおうっ。おおうっ。
叫びは遠くの山々に反響し当たり一面あふれ、空高くにまで届いてい
た。巨人たちはその時雪原も、大気も、山々も、冬の世界すべてを支配
していた。人間の居場所は、いまや城の中だけだった。
城主は声を張り上げていう。
「諸君、最後の大仕事を始めよう。この冬を越せば、黄金の季節が待
っているぞ」……しかし内心では、
─一日半、長いな。
とも感じていた。
王国領北端、ウェンディゴ山麓の春は遠い。
- 116 :101:04/12/05 17:24:36
- >111,112,113,114
ありがとうございます。皆さんの書き込みの間、115を打ち込んでいました、
せっかくいただいたアドバイスを115は消化していません、申し訳ありません。
自分でも解決方法を考え、間をおいて、再挑戦しようかと思います。
ありがとうございました。
- 117 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 17:42:10
- 冬晴れの、南風が吹く、暖かい日だった。
松原は、本屋の帰りに牛丼屋に寄った。
黄色とカーキ色の中間色の看板。
堂々とした字体、威風辺りを払うばかりである。
『吉野家』
ちょうど時刻は1時で、昼飯時の、一番混んでいる時だった。
正午には家に居るつもりであったが、立ち読みをしていたら、
ついつい熱中してしまい、こんな時間になってしまった。
よく見ると、垂れ幕が下がっている。
150円引き、と書いてある。
(今日は150円引きなんだよな……)
無論、彼もそれに惹かれて、ここに寄ったのである。
自動ドアの前に立つ。
二つの板が、自分を避けるようにして、開いた。
熱気が、松原の肌の裏まで来たような気がした。
暑い。
暖房が効き過ぎているのは明白であった。
- 118 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 17:43:27
- その上、今日は150円引きの日で、親子連れや夫婦の姿が夥しい。
(何だこれは――)
額に青筋が浮かんだ。
(吉野家は……)
松原は思う。
(吉野家はこうじゃない。これではいけないのだ。
荒廃。
淡白。いや違う。
殺伐。
そう、殺伐だ。
殺伐とした雰囲気こそ、吉野家の姿だ。
それが)
店内を見渡す。
家族連れの男が、だらしなく頬を崩しながら、
「よーし、パパ特盛頼んじゃうぞー」
と媚びるように言っていた。
(これだ!)
これこそ、吉野家を腐敗させる、最大の要因である。
(まるで、ソ連とアメリカの冷戦のような、
奇妙な均衡。言葉無き戦争。
刺すか刺されるか。
そういう雰囲気がいいのだ。
こんなファミレスのような雰囲気では――)
その家族連れの、娘らしき者が
「えー、パパだいじょうぶー?」
などと聞いていた。
その少女は、蓋し、彼女に向けられていた視線に気づかなかっただろう。
その視線は松原の、鋭く血走った、憎悪と軽蔑の念に満ちたものだった。
(女子供は引っ込んでろッ!)
心の中で怒鳴った。
ごめん。ここまで書いて力尽きた。酷評プリーズ。
- 119 :ポウ ◆G0Kdq9OVMY :04/12/05 17:57:25
- スルーされてる。。。orz
どなたか酷評お願いします。
- 120 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 18:46:30
- >>106-107
子供の迷子をシュールに纏めた面白いアイディアだとおもいました
なんか筒井康孝みたいな感じ
「人生の困難にぶつかってるのかと思いきや、ただの迷子かよ!」って話なんでしょうが
カッターで首を切ろうと思う子供を見て、ただの迷子だとは思うまい
ショートショートはオチが命だし、全ての文章をそこに集中させるようにすることになるから
そういうところで違和感がある
「あーなるほど」と右手を左の手のひらにポンとうつ、この感覚が欲しいわけだしね
文章は割りと退屈。泣いてる人を見過ごすシーンとか主人公の内面だけでの話じゃなくて
もうちょっと膨らまして実際の動作とか付け足してもいいと思う。ただこれは趣味の問題。
最後まで読ませる文章というのを考えて書くようにすれば何でもいいと思う。
ネタは良いと思います。あとはどこを楽しませるかというのを考えて、推敲繰り返すのみ。
- 121 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 20:14:10
- >>117(添削文)
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、1は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
(この添削は楽だったなあ)
- 122 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 20:18:39
- 大胆にも、>>121も添削してみようかと思ったが、
直したいところが全くない。
やはりこれは名文である。
- 123 :↑:04/12/05 20:23:43
- こいつ、荒らしに近いな(プッ
- 124 :(吉野屋添削文):04/12/05 21:13:15
- >>123では、真面目に(添削文)
夜風が肌にしみる師走のバイト帰り。ふと見たオレンジの看板。吉野屋。
150円引きの垂れ幕が下がっている。それにつられ、俺はふらっと店に入った。
(何だ、この客は!)
目茶苦茶込んでいる。座る場所もない。
たかが150円位の値引きで、のこのこ吉野屋にくるんじゃねえよ、このボケどもが!
俺はイスを蹴飛ばしてやろうかと思った。
親子連れもいる。一家4人で吉野家とは、おめでてえ奴らだ。
「よーしパパは、特盛頼んじゃうぞー」
何、こいつら。まったく見てらねえ。150円やるからその席どけってんだ。
吉野家ってのはなあ、もっと殺伐としてるもんだ。
U字テーブル向かいの奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。
ガキ連れのかったるい家族の来るとこじゃねえ、すっ込んでろって。
ムサい中年オヤジがどいて、やっと席につけたかと思ったら、
今度は隣の若いのが、「大盛つゆだくでー」。
俺は本気でぶち切れそうになった。こいつの頭、おもっきしぶん殴ろうかと思った。
斧で頭、かち割ってやろうかと思った。
あのな、つゆだくなんてきょうび全然流行んねーんだよ。
得意げな顔して、何が「つゆだくで」だ、このボケカス。
そもそもお前は本当につゆだくを食いたいのか、
と問いたい、問い詰めたい、小1時間問い詰めたい。
お前、ただ通ぶって「つゆだく」って言いたいだけじゃねえのかと。
リアル吉野家通の俺に言わすと、今の最新流行はやっぱ「ねぎだく」、これだね。
「大盛りねぎだくギョク」これぞ通の注文。
わかんねえ奴のために説明しとくと、ねぎだくってのは、ねぎだくさんの肉少なめ。
ギョクって大盛り玉子。これ最強。
だが、これ頼むと、次から店員にマークされる危険も伴う、諸刃の剣。
初心者にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食って、しょんべんでもして帰んなってこった。
- 125 :(吉野屋添削文):04/12/05 21:26:52
- 訂正
>ギョクって→ギョクってのは
>目茶苦茶込んでいる。座る場所もない。もうアホかと馬鹿かと。
(やっぱり「もうアホかと馬鹿かと」は入れたい)
- 126 :名無し物書き@推敲中?:04/12/05 23:38:24
- >>110
>巨大な頭部─四頭身ぐらいだ─には髪の毛やら髭や
>らが密生し、編んだり染めたり、それなりに手入れされていた。
頭部の説明をしているのに、頭身という全体をイメージさせる言葉がきているので、
読者は 頭→全身→頭 とイメージをずらされる。
- 127 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/06 23:24:39
- まあ、なんつうか前スレが異常なほど早かったな、と。
>>8 修行中
うーん、悪くは無いのだけれども
こういう文章はどうしても読者の感情移入を誘えるか・そうでないかが
問題になってくると思う。
この作品では、「料理」という日常的で不可欠な行為を
取り上げた点は、身近な題材で馴染みやすかったのだが
ここで考えて欲しいのは、後述の「戦場」という舞台の構築の方法だ。
修行中が「戦場」を描く時、それが端的に読者に伝わりやすいように
日常的にある、ジャングルジム、ビル、アスファルト等を上げて
それらが破壊された状態であることで、その非日常性「戦場」を
創りあげていた。これは非常に正しい姿勢なのだが
逆に料理、という人の手によって作られて、温もりが伝わりやすいものを
何故、「戦場」と同じように構成していかなかったのか、そこはわりと
マイナスポイントだった。同じ人間の手だけど「戦場」で人を殺す「手」と
人間を温める料理をするための「手」これらの対比も、決まったはず。
これから「戦場」へ向かう「俺」の為に
「彼女」が料理を作ってもなかなか、絵になったと思われる。
泣くという行為はプリミティブであり、素直な行為だけれど
それではどうしても幼い。そして表現能力が向上しない。
ここでは料理という行為をもっとフォーカスしてしまった方が良かっただろう。
目の付け所良かったと思います。
- 128 :名無し物書き@推敲中?:04/12/06 23:38:06
- 酷評お願いします。少し文体が硬すぎるでしょうか?
理沙と育は炎天下の中並んで、苗を植える作業を続けていた。
二人とも少しそわそわしていた。
何か知らない力が、同時に上げた二人の目をぶつからせた。
青年が醜くなく、娘が美しいとき、すぐに二人の間に生まれるあの微妙な
ほのかな愛情が、もう二人の間に漂っていた。じりじりと肌を焼く太陽の下、
二人はそばにいることで幸福を感じていた。おたがいに相手のことを考え
ていたからだろう。
花壇が少しずつ出来上がり、手が泥だらけになればなる程、理沙と育の
視線はますます微笑みを含み、もつれあった。新たな優しさがおたがいの
心に忍び込んできたような気がした。
それはもっと広い愛情。これまで気にもかけなかった多くのことに対する
関心だった。
- 129 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 00:05:51
- 苗を植えるって、田植え?
何か知らない力って、抽象的すぎる。
青年が醜くなくって、なんかホラーみたい。
あの微妙なって、どう微妙なのよ。
おたがい相手のことを考えていた・・・って、なんかダラダラした説明。
花壇って、花壇に種じゃなくて苗を植えてたの?
以下の文章も抽象的すぎる。言葉だけが滑っててイメージがわかない。
- 130 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 00:08:03
- 一言で言うなら、ぎこちない。
- 131 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 00:17:01
- 金を渡すと、美女は礼も言わずに通りに出て、タクシーを拾った。それに乗り込もうとする彼女は、一度躊躇って、呆然と見送る俺を呼び込んだ。少々の甘い期待を込め、彼女へ近づくとタクシー代まで要求してきやがった。
怒り口調で断ると、抵抗せずにガンガンにエアコンを効かせたタクシーと共に消えていった。
金の切れ目が縁の切れ目ということであろう。
俺は夏に突入したバンコクの太陽の下で、ちょっぴりはみかんだ。
そして腹が空いたので、宇野総理の屋台まで歩き出した。
道中廻った中国寺では侵攻深い華僑達が、線香を焚いていた。
本日はマッタリ行こう。
http://www.geocities.jp/touhinotabi
- 132 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/07 00:17:52
- >>20-22 がんがるさん
文章にリズムがあって、良かった。
説明的過ぎない文章でありながら、読者と共有しやすい
内容であったので、説明不足の軽すぎる感はなかった。
ただこの軽快なリズムが、醸し出しているのは
どちらかというと喜劇的な感じで、語り手の「先生」の軽さには
よく合っていたのだけれど、少し抽象的になる物語の末のような
情景にはそぐわないような気もした。
なんか、この冒頭部をリライトするのが流れのようなので
オレも「消して〜リライトして〜♪」
春、教師にとって憂鬱になる季節が今年も巡ってきた。
少し大きめの制服に身を包んだ彼等は、落ち着かない様子で
辺りをきょろきょろと見回している。
四十人中十五人、元気すぎる、と控えめに表現された
中学校時代の彼等の素行表を思い返し、僕は溜息が出そうになった。
敏感な生徒の前で、憂いた顔を見せまいと、窓の外を見る。
校庭には、規則正しく等間隔に並んだ桜の木。
もうとうに花は散ってしまって、枝に、若葉が揃い始めている。
目覚めたばかりの緑は柔らかに、露に濡れて輝いていた。
そういえば、今年は桜の花を見なかったな、と担任を始めて
任され、準備に忙殺された日々を思い返した。
もっとも、一人で桜を見ても寂しくなるだけか、と教室を見渡した。
- 133 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/07 00:20:38
- 動物園の猿山のような教室の中で、僕は一人の女性徒に目を奪われた。
周囲の騒音等にかまうことなく、一人、何かの本を読んでいた。
春の陽射しに包まれた彼女は、一輪の花のようにあどけなく咲いていた。
よくニュース等で、同業者が教え子に猥褻行為を〜と報道されるのを
聞いて、こんな乳臭い餓鬼に欲情するなんて、おっさん、病気だぜっと思っていたが
彼女を前にして、おっさんの気持ちが少し理解できた。
それはまだ穢れを知らない、白い花だ。白桃のような白く滑らかな肌に
甘い香りが漂う、その甘美な蜜を吸おうと多くの虫が寄ってくる。
私は虫だ。それでもいい。ただこの美しい花に寄り添えれば
えー……やってみたものの……やらなければ良かったと、早くも後悔してしまう
オレがいる。消して〜ぇ〜 リライトして〜♪
- 134 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 01:28:37
- >>133(添削文)
動物園の猿山にいるような騒々しい教室の中で、僕は一人の女生徒に目を奪われた。
彼女は、周囲の騒音などないかのように、一人、静かに本を読んでいた。
春の陽射しに包まれた彼女の姿は、あどけなく咲いている一輪の花のようだ。
よくニュースで、教師が教え子にいたずらしたなんてと報道を聞くが、
よくまあ、乳臭いガキに欲情するぜ、おっさん、お前ら病気だぜ、とか思ってたが、
彼女を前にして、その気持ちが少し理解できた。
穢れを知らない、白い花。白桃のような白く滑らかな肌に甘い香りが漂う。
その甘美な蜜を吸おうと寄ってくる多くの虫の一匹が、今の私。
でも、それでもいい。ただこの美しい花に寄り添うことができるならば。
(コメント)
悪くないっすよ。ちょっとアルコールでも入ってました?
少し手直しすれば、なかなかいい文章。
- 135 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 02:38:28
- 批評お願いします。
すり抜けるチャイムの音。
身体のどこまでもが空洞で満たされている。
窮屈すぎる教室での日常。
入れ代わり立ち代りに目的地へ運ばれる。
「ねぇねぇ」
「うんうん、そうそう」
青過ぎる空と白過ぎる雲。埃くさい教室の匂い。
ひとつでも触れるものがあれば、透明な空気を吸えるんだろうか。
「夏休みにさぁ、同じ塾の高校生からコクられたんだよね」
「きゃあ何それ」
「俺さぁ、ついにヤったぜ」
「は、マジかよ。誰と誰と」
耳鳴りがする。
頭の中で誰かが叫んでいる。
目眩がする。
頭の中で誰かが彷徨っている。
止め処ない時間の流れ。
俯くことでしかそれを見送ることができなかった。
見えるものが多すぎて。
聞こえるものが多すぎて。
忘れた振りも出来ない。
もっとまともな日常を望んでいた。
- 136 :修行中のヘタレ物書き:04/12/07 14:28:03
- 一昨年の暮れから小説をちょこちょこと書き始めた者です。
まだまだ修行中なので、文章が痛いのは自覚しております。
けれどもそれを直したくて、酷評を依頼しました。
もしよかったら、評論宜しく御願い致します。
-------------------------------------------------
その日は、朝から何かがおかしかった。
窓から入ってくるオレンジの光、激しい轟音、そして揺れ。
何かが物凄い音を立て、近づいてきている。
私の勘が、その事に気づいた。
そして急いで何かから逃げようとして現在に至る。
部屋のドアを急いで開け、居間に出た。
深く悲しそうな顔をした両親が、そこには居た。
こんな非常事態だというのに、逃げもせず、ただただボーっと、立っている。
"終わりが来たんだ"
そう暗示させるかのように、何処か別の場所を見ている彼らの目。
うつろな表情でもあり、どこか気の抜けたような顔でもある。
"せめて終わるなら・・せめて・・"
- 137 :修行中のヘタレ物書き:04/12/07 14:28:28
- 彼らの目は、またも同じような言葉を映し出す。
私は親の手を引っ張り、一緒に出て行こうとした。
けれど彼らは、ただ首を振って泣いているだけ。
その場所から、一歩も動こうとはしなかった。
何故両親が家から逃げようとしないか、大体は読み込めた。
けれど、私は最後まで足掻く。
この、運命から逃れようと。
急いで弟の部屋に入る。
ベッドの上で、ガタガタと震えている弟。
机や箪笥は全て倒れ、天井から釣り下がったランプは落ち、
とても前の部屋からは想像出来ない風景が出来上がっていた。
家具の上を乗り、スリッパを使ってランプの破片を超え、ベッドまで辿り着く。
相変わらず響く轟音と揺れのせいか、弟の震えは止まらない。
- 138 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 14:28:56
-
"こわい"
"おねいちゃん、どうなってるの?こわい、よ・・。"
弟がぼそり、と呟いた。
その言葉に言葉ではなく、行動で対応する。
そっと弟を抱きしめ、そして背中におんぶさせる。
相変わらず揺れが続いて、それに重なって視界も上や横に激しく揺れる。
けれど、私はあえて足掻く。
母と父は、もう完全に諦めてしまった。
だけど私は、弟と一緒に助かってやる。
母と父に激しい罪悪感を覚えつつも、急いで家から出ようと頑張る。
倒れた家具を踏み越え、ランプの破片をよけ、まだそんなに重くない弟を背負い、家の玄関を蹴破った。
目の前に、オレンジ色に染まった空が映る。
まだ、今は朝の八時。
なのに空はまるで夕焼けのよう。
・・答えは分かっている。
けれど私はあえて足掻きたかった。
でも、空を見て、ふと足を止めてしまった。
そして、弟を背中から降ろしてただ、抱きしめた。
-------------------------------------------------
- 139 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 14:29:25
-
"こわい"
"おねいちゃん、どうなってるの?こわい、よ・・。"
弟がぼそり、と呟いた。
その言葉に言葉ではなく、行動で対応する。
そっと弟を抱きしめ、そして背中におんぶさせる。
相変わらず揺れが続いて、それに重なって視界も上や横に激しく揺れる。
けれど、私はあえて足掻く。
母と父は、もう完全に諦めてしまった。
だけど私は、弟と一緒に助かってやる。
母と父に激しい罪悪感を覚えつつも、急いで家から出ようと頑張る。
倒れた家具を踏み越え、ランプの破片をよけ、まだそんなに重くない弟を背負い、家の玄関を蹴破った。
目の前に、オレンジ色に染まった空が映る。
まだ、今は朝の八時。
なのに空はまるで夕焼けのよう。
・・答えは分かっている。
けれど私はあえて足掻きたかった。
でも、空を見て、ふと足を止めてしまった。
そして、弟を背中から降ろしてただ、抱きしめた。
-------------------------------------------------
- 140 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 14:39:27
- ・・レスが重複してしまいました。orz
ごめんなさい。
- 141 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 18:09:38
- >>135
すり抜けるチャイムの音、にはかなり無理がないかい?
どうしても使うんならチャイムの音が耳をすり抜けていった、
とかにした方がベターな気がする。
- 142 :名無し物書き@推敲中?:04/12/07 22:25:34
- >>139
どうも読んでてピンとこない。
雰囲気を大切にしたいのはわかるが、結局それだけでしかない。
- 143 :評価よろしこ:04/12/08 06:09:54
- 私自身の話なのですが、どなたか詳しい方がいらっしゃいましたら解析して頂けないでしょうか。
予知なのかどうかも分からないので…。
昔、アメリカの路上で暴漢に襲い掛かられた事があります。
しかも二度。この時点で何か悪霊に憑かれてるような気がしますが。
一度目は背後からナイフを突き出され、二度目は矢張り背後から鉄パイプを振り下ろされました。
二回とも、刺されたり殴られたりする直前に、視界が急にパノラマ写真のように360度に広がりまして、
後ろから凶刃が迫ってきているのが分かり、驚いて横に飛び退くことで難を逃れました。
また、高校の時の体育の授業中に、同様に視界が広がった事があります。
その時は後ろから豪速球のバスケットボールが迫ってきていました。当たったら脳震盪確実ぐらいの勢いの…。
正夢もよく見るので、そういう適性があるのかもしれません。
これって結局、何なのでしょうね。どなたか分かる人いらっしゃいますか。
- 144 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 07:15:03
- >>143は完璧。
体験談に関しては、文章技術は不要であり、
時に下手な技巧がリアリティを殺して害になる事さえある。
意味が通じるように改行で段落分けもしているし、
直す部分は無い。
- 145 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 08:38:29
- >144
直す部分は一カ所だけある。
それは、
>しかも二度。この時点で何か悪霊に憑かれてるような気がしますが。
この表現はいささか的外れ。
アメリカで暴漢に襲われることは往々にしてある。
二度襲われたくらいで悪霊に憑かれているような気がするとはおおげさすぎ
- 146 :145:04/12/08 08:40:48
- さらに補足
そもそも不幸の比喩に悪霊を使うことは何とも稚拙である
- 147 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 10:14:23
- >>145-146
いやいや、待ちたまへ。
それは、内容に関する感想であって、文章に対する評価ではない。
例を挙げるならば、>>144の文章の後、
「アメリカで暴漢に襲われるのは日常茶飯事」
「不幸の比喩に悪霊を使うことはなんとも稚拙である」
という第三者の意見が提示されるのかも知れない。
このスレで思想や人格を否定するのは横暴というものだよ、君。
どんなに幼稚な想念であっても言語の葉で表現できる。
それこそが、創作文芸の可能性だよ、君。
- 148 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 11:35:05
- >当たったら脳震盪確実ぐらいの勢いの…。
これイラネ
- 149 :143:04/12/08 16:06:25
- >>146
悪霊が陳腐なら何がいい例あげてくんろ
- 150 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 18:23:01
- >>149
>>145じゃないけど、もっと軽めに、
呪われてる、とか、祟られてるとかにしとくのがいいんじゃない?
- 151 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 18:29:04
- http://kato-kensuke.seesaa.net/
コノコヲタスケテアゲテクダサイ。ブンショウガヒドインデス。
- 152 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 18:37:37
- >>151
>>2の※※を読め。
- 153 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 23:23:41
- >>147
オメー何言ってるんだか、分からねえなあ。
分かるのは、オメーが >>144だってことだけだ。
ってか、文章と内容を区別して強弁するところは
完璧なDQNだな、オメー。
- 154 :名無し物書き@推敲中?:04/12/08 23:56:53
- >>143(添削文)
昔、私はアメリカの路上で二度も暴漢に襲われた事があります。
一度目は背後からナイフを突き出されました。
二度目も矢張り背後から鉄パイプを振り下ろされました。
この度重なる不運は、何か悪霊にでも憑かれているような気がしています。
ところが、二回とも不思議な事に難を逃れることができたのです。
どういうことかと申しますと、体を傷つけられる直前、
視界が急にパノラマ写真のように360度に広がりまして、
後ろの危機を察知でき、とっさに横に飛び退くことできたのです。
同じような経験を、高校の時の体育の授業中でも体験しています。
その時は、後ろから私に向かって猛烈なスピードでバスケットボールが飛んできました。
やはりその瞬間に、後方に急に視界が広がり、避けることができたのです。
もし当たっていたら、おそらく脳震盪を起こしていたでしょう。
私には、このように第六感といいましょうか、
霊力のようなものが備わっているような気がするのです。
- 155 :名無し物書き@推敲中?:04/12/09 00:09:26
- >この度重なる不運は、何か悪霊にでも憑かれているような気がしています。
自己レスですが、この文は主語と述語の関係がやや曖昧でした。
○この度重なる不運に、私は何か〜気がしています。
(コメント)
この現象についての分析ですが、要するに気配を感じたってことですな。
人間の目というのは、実は後ろ135度位まで見えてます。
また無意識のうちに音で危険を察知するということもあります。
何より、自分には不思議な力、霊力みたいなものが備わっているのでは
ないかという思い込みが、そう解釈させるんでしょうな。
- 156 :名無し物書き@推敲中?:04/12/09 05:13:33
- さくらたんハアハア
- 157 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/10 16:26:41
- 何だ、前スレからのコテはあらかた消えちまったのか?
まああんな緊張感のある場が2ch上で出現したのは
奇跡に近かったと、今更ながらに思ったり……。
>>58さん
この部分で感ぜられる事といえば
ドストエフスキーとフロイト理論に村上春樹、攻殻等が
あなたの文章を構成しているところまでは読み取れた。
内容に関しては、個の哲学的な思想、それが作者と
不可分の可能性を排除できない為、深くは立ち入れない。
しかしながら、多くの媒体から情報を得て、それ等を
イメージ化しようとする姿勢には、好感が持てた。
まあ、この部分ではそれぐらいしか感知はできなかった。
- 158 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/10 16:42:35
- >>61-62 名無しの旅人 ◆doAEQe3ljYさん
>鬱蒼と生い茂った深い森の中。
この一文は変じゃないかな? 鬱蒼と生い茂るのは木々であって
森はその生い茂った木々の集合体を指す名詞。
あえて主語を省略したのだろうか、まあ、なんとなくは
意味は通じるのだけれど、スマン、細かくて。
>雨が絶え間なく降り注ぐ
おいおい、一行目で数ヶ月ぶりの豪雨が〜と、表現した
ばかりではないか、ちょっと統一感がないのでは
>>ずぶ濡れ
この文体には、マッチしていない表現。 ここはシンプルに
濡れていた、で留めていた方がいいかも。
ずぶ濡れ、という表現で、その旅人が、どれくらい雨に打たれていたか
という時間的な表現にもなるけれど、文体的にはやはり、納得いかない。
>旅人は両手で器を作り、そこに雨を集めていく。手の器に出来た小さな鏡、そこに映った自分の顔を見た。
>旅人はじっくりと自分の顔を見ていた。まるで初めてあった人を見るような、観察するような目つきだった。
この一文はなかなか読ませた。まあ、普通に考えれば、絶えず雨が降っているのだから
水面は雨に揺れて、鏡のような役割は果たせないのだけれども
カッコよかった。
全体的に、コトバがまだ自分のものになっていないところは
どうもしっくりきていない感じだったけど、簡単なコトバで構成した情景は
すごく読ませるものになっていたことに、名無しの旅人さんには気がついて欲しい。
- 159 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/10 16:57:24
- >>76‐78 ポウ ◆G0Kdq9OVMYさん
今日読むものは精神的領域の話が多いなぁ
人間の内在的な本能と理性の誕生ということでしょうか
確かに神話というものを煎じ詰めていけば
その二項の対立に行き当たるでしょう。
現代的な思想のパラダイムから言及すればね。
だから、この神話はあくまで現代という時代までの
思想を追ってきたという感じになっていた。
これを 全く新しい神話として読む事ができるかと言われれば
結構厳しいと思いました。
- 160 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/10 18:07:48
- >>79-80
文章から緊張感が感じられたのは、内容に沿っていて
非常に良かった反面、この部分だけでは
物語の詳細は読者に委ねる形にしかなっていない。
それは良いこと、悪いこと、読み手それぞれの意見もあろうが
オレには親が子を殺そうとするほどの理由が
思いつかなかっただけ、のような気がしてならない。
それはオレが、親が子を殺そうとする衝動を得るには
どのような出来事であれば、「正当性」が生まれるのか
想像もつかないという、オレの方にも原因があろうと思う。
確かに心の内で親をうざったいものと思う事が、多々あるけれど
いざ、包丁を握り締め、その刃を親に向けることは愚か
その危うげな道具で生命を奪うことなど、できそうにもない。
物語がまだ、衝動の内にあったときは良い。
深く考えずとも良いエクリチュ―ルの時は。
しかし、一旦、親殺し、子殺し、なる深く重い物語を語る段、
つまりは、それまでの、本能、という原始的であり身体的な語り口から
理性といった内在的な記憶からもたらされる全ての枷との
暗闘に入れば、その闘いの詳細は、どうしても薄っぺらくあってはいけない
とオレは思ってしまう。
良い点は、包丁の描写が非常に良かった。
それが料理をするのに使われる道具としても、反対に人の生命を
奪うのに足る凶器として存在するという二面性が、あたかも人の
象徴的なイメージであるとも感じられた。
包丁を擬人化して、台詞を言わせたのもなかなか良かったと思う。
どうでもいいけど、以前に某大学の講義で会ったこと無い?
- 161 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/10 18:30:54
- >>98さん
電車のガラスって割れるのかな……
この前、小説で使う為に、閑散とした昼下がりの車内で
ある程度の力でこっそりあの窓を殴ってみたんだけど
オレの手が痛くなっただけだった。
昨今のめっきり軽量化されたウォークマンでは
多分、あのガラスは割れないか、と。
まあ、実体験からのリアリティー検証はさておいて
オレ個人的な意見として、電車を描写するときに
大事なのが、あの空間では常に匿名性とか、閉塞感とか、窒息感という
状況下に晒されている事だと思う。
退屈も非常に重要な要素だけれど、こういった
破壊的であり、周囲の注目を浴びたい為の行為が
ごく自然に出す為には、退屈よりもむしろ、匿名性を得た上での
行為としたほうが、自然かも。
例えるなら2chって感じかな。匿名性を得た上で
たくさんの人が閲覧しているこの空間で、逸脱行為をして
開放感を覚えるという類に近いか、と。
あー何がいいたいのか、つまりは2ch同様に
匿名性の中で得られるカタルシスを描こうとするときには
カタルシスがカタルシスとして存在できるように
抑圧されている、状況も書くべきでは、と思うのだ。
退屈しているから、それを紛らわせる為に、脳味噌の中で
破壊的、逸脱行為をする。
それよりも互いが互いを牽制しあう、あの社会の縮図的で
抑圧的な電車という世界を描いておいて、それにウンザリして
破壊しよう、とする方が、まあ、いいのでは、と。
何、言っているかわかんなくなってきた。スマン。
- 162 :名無し物書き@推敲中?:04/12/10 20:13:32
- いつもそこに音楽があった。私の身体の中を流れ、誰といても何をしていても、永遠に続くメロディー。小さな頃から私を慰め、愛してくれた音楽。
先生は、早送りボタンを2度押した。部屋には「ばらの花」 が流れる。
安心な僕らは旅に出ようぜ
思いきり泣いたり笑ったりしようぜ
僕らお互い弱虫すぎて踏み込めないまま 朝をむかえる
私も先生もくるりが好きだった。13も歳の離れた私たちを繋ぐ唯一の物だった。だから、もう私は彼らの唄を自分と重ね合わせてしか聴けないし、それはいつか先生の部屋の隅に眠るフリッパーズギターのCDのように思い出になってしまうのだろう。
「とめてもいい?」
このままじゃ泣き出してしまいそうだった。本当は私はそこで泣くべきだったのだ。
先生を好きにならなければよかったと思った。口にはしなかったけれど。
「後悔」とは違う。でも、やり直せたら私はテストの答案用紙の端に「リバー」の歌詞なんて、きっと書いたりしない。それだけだ。
よくある話 恋の向こう側
もうやめようと思った。先生を好きな自分を好きでいることを。甘えたり泣いたり抱き合ったりするのも。だけど、私はどうやって言葉を探せば良いのだろう。
「ごめんなさい」
先生は何も言わない。私はどうして欲しくて、ここに居るのか。今すぐさよならのキスだけして、この部屋を出よう。それが、最後か何て今は考えなくていい。
きっと先生は追いかけてくれるけれど、靴をきちんと履いていたら私はもうこの部屋に来ない。そう思ったら、少し楽になった。
- 163 :名無し物書き@推敲中?:04/12/10 21:05:39
- age
- 164 :名無し物書き@推敲中?:04/12/10 22:06:54
- 前々から思っていたのだけど、ここって文章を酷評するスレでしょ?
最近思いついたストーリーを載せよう、って人が多い気がする
別にストーリーがあるのは全然構わないんだが、ストーリーメインにされても
短い文章だと批評なんて出来ない
もちろん誰に言ってる訳じゃなくて全体的な流れの話ね
出来れば酷評を望む人は「何をどうしたいか」を書いて欲しい
例えば、暗い雰囲気を作りたいとか、文章から違和感を取り除きたいとか。
そうすれば短い文でも指向性をもって読むことが出来るから
>>162
歌詞の部分は更に一文字分下げるとかダッシュ入れるとかして、区別つくようにしてくれ
くるりを知らない人間にとっては何のことか読み込むまでに時間がかかった
読みやすいとは思う
- 165 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 01:06:57
- >>162(添削文)
いつもそこに音楽があった。誰といても何をしていても、
私の身体を流れる永遠に続くメロディー。
小さな頃から私を慰め、愛してくれた音楽・・・。
先生が、早送りボタンを2度押す。部屋に「ばらの花」の歌詞 が流れる。
『安心な僕らは旅に出ようぜ 思いきり泣いたり笑ったりしようぜ
僕らお互い弱虫すぎて踏み込めないまま 朝をむかえる』
私も先生も「くるり」の曲がが好きだった。
13の歳の差を繋いでくれる唯一の物だった。
だから、もう私は彼らの唄を自分と重ね合わせてしか聴けなかった。
でも、それ(何をさすの?先生との思い出それとも唄?)は
いつか先生の部屋の隅に眠るフリッパーズギターのCDのように
思い出になってしまうのだろう。
「とめてもいい?」
私は、このままじゃ泣き出してしまいそうになって、先生に頼んだ。
でも本当は私はそこで泣くべきだったのだ。
先生を好きにならなければよかったと思った。
「後悔」とは違う。(以下の文章、わたしにゃあ、よくわかりませんえん)
- 166 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 06:02:15
- >>165
これって作者のリライトじゃなくて、よくこの酷評スレで書いてる人のだよね?
ほとんど変わってないと思うのだけど、これって他者がリライトする必要あったの?
推敲しろ、で済む内容じゃん
もしくは元ネタよりはるかに優れた内容で書いてください
これを酷評するのは元ネタ作者にも悪いし
- 167 :162 ◆h5lZis5iEw :04/12/11 07:20:47
-
いつもそこに音楽があった。
私の身体の中を流れ、誰といても何をしていても、永遠に続くメロディー。
小さな頃から私を慰め、愛してくれた音楽。
先生は、早送りボタンを2度押す。部屋には「ばらの花」が流れる。
『安心な僕らは旅に出ようぜ 思いきり泣いたり笑ったりしようぜ
僕らお互い弱虫すぎて踏み込めないまま 朝をむかえる』
私も先生も「くるり」が好きだった。13も歳の離れた私たちを繋ぐ唯一の物だった。
だから、もう私は彼らの唄を自分と重ね合わせてしか聴けない。
そして、それはいつか先生の部屋の隅に眠るフリッパーズギターのCDのように思い出になってしまうのだろう。
- 168 :162 ◆h5lZis5iEw :04/12/11 07:22:39
-
「とめてもいい?」
このままじゃ泣き出してしまいそうだったから、私は先生に言った。
でも、本当は私はそこで泣くべきだったのだ。
先生を好きにならなければよかったと思った。口にはしなかったけれど。
「後悔」とは違う。でも、やり直せたら私はテストの答案用紙の端に「リバー」の歌詞なんて、きっと書いたりしない。それだけだ。
『よくある話 恋の向こう側』
もうやめようと思った。先生を好きな自分を好きでいることを。
甘えたり泣いたり抱き合ったりするのも。だけど、私はどうやって言葉を探せば良いのか分からない。
「ごめんなさい」
先生は何も言わない。私はどうして欲しくて、ここに居るのか。
今すぐさよならのキスだけして、この部屋を出よう。
それが、最後か何て今は考えなくていい。
きっと先生は追いかけてくれる。
でも、もし先生が靴をきちんと履いていたら私はもうこの部屋に来ない。
そう思った、少し楽になった。
_________________________________
歌詞の部分といくつか変えてみました。
「それ」というのは、くるりの唄=先生の思い出を指すので変えませんでした。
- 169 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 08:31:08
- >>168
歌詞と台詞の強調を、どちらも改行という手法でやってるから、焦点がボケている。
結果、全体的に平板なイメージになってしまって、読み手の心には何も伝わらない。
いちいち「これは会話、これは歌詞」って脳の切り替えをさせたら、読者は話に入れないよ。
強調したい部分を一つに絞るか、別の手法を使ってみるか、工夫してみなさい。
- 170 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 10:17:21
- >>166
もとネタをなるべく生かすのが、添削(推敲)。
内容はよく似てるけど文章は相当変わるのが、リライト。
よって、添削文がもとの文章とあまり変わらないのは当然。
ひどい文章の場合は、かなり書き直す必要がなるから、
リライトに近くなったりするけどね。
- 171 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 12:47:50
- ↑原文を生かせるだけの読解力と筆力があって初めて言えることだけどね。
- 172 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 13:05:30
- ↑原文じゃねぇよ。
こいつ、もとネタって言ってんじゃん。
- 173 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 13:44:04
- 166っす
リライト [rewrite]
(名)スル
(執筆者以外の人が)文章に手を入れて書き直すこと。
てんさく 【添削】
(名)スル
(1)他人の詩文・答案などを、語句を添えたり削ったりして直すこと。斧正(ふせい)。添竄(てんざん)。
(2)書道で、朱筆を加えて直すこと。
すいこう 【推▼敲】
(名)スル
詩文を作るとき、最適の字句や表現を求めて考え練り上げること。
全部意味が違うから。むしろリライトと添削のが似てる。(作者の書き直しはリライトじゃなくて推敲になるのね。166で使い方間違えた)
添削文が元の文章と変わらないのが当然って、だからそれに意味があるのかと問いたい
ここは酷評スレで、つまり実際の所書き手のための添削スレでしょ?
そこで自分の書いた文と大差ないものをホレと出されて、何が学べる
理論で表現できないなら、感性でわかるぐらい差が歴然とした名文を書いて欲しいって事
つまるところ171に同意。ちなみに171俺じゃねっすよ
更に個人的感情を吐かせていただくと、リライトって好きじゃない
元ネタ作者の腕が相当低いか、リライト作者の腕が相当高いか、また元ネタ作者が新しい可能性を模索していないと
結局どこかで作者の個性が殺されると思う。もちろん参考になることも多々あるけどね
変な流れにしてスマソ。とりあえず書き殴ってしまった。今は後悔したりしなかったり。
- 174 :(添削文):04/12/11 14:11:51
- ま、ごちゃごちゃ言ってる君たち、
一度、自分らも元ネタの添削でも推敲でもリライトでもいいから、
一回やってみ。自分がどの程度のレベルがよく分かるよ。
それから、こんなとこで名文書くのにウンウンやるぐらいだったら、
自分の作品のほうに力をいれる。
添削とかやってるのは、単なる気晴らしだからね。
あと、ここで煽りの相手をするのも暇つぶしにはいいんだけど、
もうそろそろ自分の執筆の方に本腰入れたいんで、
しばらく本当にここからおさらばするね。
それから投稿狙いの初心者の人たちにアドバイス。
執筆はワープロのほうが集中できていいよ。
パソコンだと、ネットに誘惑されるからね。
もひとつ、プロ目指すんだったら、親指シフトをマスターすべし。
- 175 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 14:48:42
- >>174
>しばらく本当にここからおさらばするね。
しばらくではなく、ずっとおさらばしてくれてもいい。
>執筆はワープロのほうが集中できていいよ。
>パソコンだと、ネットに誘惑されるからね。
これは確かにそう言える。それにパーソナルワープロならファンの音が
ないので、余計に集中できるように思う。もっとも、俺のワープロは
フロッピードライブが故障してしまって現在使えないのが残念だw
>もひとつ、プロ目指すんだったら、親指シフトをマスターすべし。
これは必ずしもそうとはいえないな、好みでいいと思う。
まあ俺は、親指シフトのキーボードを使っているけどね。ちなみにワープロも
富士通のオアシスだから、親指シフト歴は長い。
まあしっかり執筆しろや、添削文。
- 176 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 16:25:29
- >>174
> ま、ごちゃごちゃ言ってる君たち、
> 一度、自分らも元ネタの添削でも推敲でもリライトでもいいから、
> 一回やってみ。自分がどの程度のレベルがよく分かるよ。
> それから、こんなとこで名文書くのにウンウンやるぐらいだったら、
> 自分の作品のほうに力をいれる。
> 添削とかやってるのは、単なる気晴らしだからね。
> あと、ここで煽りの相手をするのも暇つぶしにはいいんだけど、
> もうそろそろ自分の執筆の方に本腰入れたいんで、
> しばらく本当にここからおさらばするね。
> それから投稿狙いの初心者の人たちにアドバイス。
> 執筆はワープロのほうが集中できていいよ。
> パソコンだと、ネットに誘惑されるからね。
> もひとつ、プロ目指すんだったら、親指シフトをマスターすべし。
二つ目の段落が日記。
オナニーして気持ちいいのは本人だけだ。
読者を無視する文章ならばチラシの裏が良い。
その文章は他人にとって何の価値も無いゴミなのだから。
- 177 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 17:52:37
- 谷に平穏が訪れることはない。
なぜなら、谷は騒乱を望んでいるから。
谷は争いを糧に生きてきたのだから。
谷は広い。
百の人と、千の樹と、万の鳥を抱いている。
そのすべてが争いを好む。
谷は古よりの戦さ場だ。
時代が変わり、戦う者が変わり、戦う理由が変わろうと、戦う場は変わらない。
ここは呪われた土地だ。幾万もの穢れた命を吸ってきた。彼らは今なお谷の各所に横たわる。
谷の人が剥ぐのは獣の皮か? 否、彼らが剥ぐのは人の皮。
谷の樹が欲するのは清き慈雨か? 否、樹々が吸うのは濁った血。
谷の鳥が啄ばむのは獣の肉か? 否、鳥達が食むのは人の死屍。
谷には今日も霞がかかる。赤みを帯びて、鉄くさい。
砲声、罵声が飛び交うなかで、小川がゆっくり流れゆく。
生も死も知らぬげに、あるいは全てを知るように、ゆっくり、ゆっくりと。
今起きました・・・orz
起きた途端頭に浮かんだフレーズとイメージを元にポンポン書いたら
こんなんできました。
酷評をばお願いします。
- 178 :@:04/12/11 18:32:16
- 神話や伝奇をライトノベルっぽくアレンジ、というのはありでしょうか。
秋から冬へと風が変わる。民の着衣が増え、口にする食物は減る。河は凍り、動物達はいずこへと姿を消す。抗うような無駄はしない。それが北方に住まう者たちの知恵であった。
但し、その闖入者たちだけは違ったようだ。
全く暖かみというもののない石の城塞。その見張り塔への通路を黒髪、黒衣の男が行く。壁の篝火に煽られた顔の造作は、端正ではあったが何か陰鬱な印象を与える。
城の最も高い位置へと向かう階段から覗くは、城と同じ灰色の空。今すぐにでも白が抜け落ち、黒だけが残る空。
「なかなか勇壮なものだ」
見張り台には当番の兵以外にも先客がいた。歳は黒衣の男よりも下であろうか、ふてぶてしい表情をした赤い巻き毛である。巻き毛は背を向けたまま、ただし黒衣の男に聞こえるように呟いた。
「早いな、オルト」
黒衣の男はオルトと呼ばれた巻き毛の隣に並び、報告にあった東の方角に目を凝らす。
「たまたま近くにいたのでね。それよりも」
オルトの皮の手袋の包まれた指先が指す先には、まさしく軍隊の行列であった。ほとんどが騎馬兵であり、数や様子からして侵略にきたわけではないようだ。
軍勢を率いる男は、そこだけが色付きであるかのように輝いている。まるで自らが光を発しているかのように。
- 179 :A:04/12/11 18:32:40
- 「どこの誰だと思います? ここからでも只者ではないということだけは分かりますが」
「あの記章はニーデルラントだな。とするとあの男しかおるまい」
「やはり叔父貴もそう見ますか。さて、我々はかの英雄がこの国にやってくるのを喜んだほうがいいのでしょうか」
「それは王が判断しよう。少なくとも侵略の意思はなさそうだ」
「分かりませぬぞ。あの腰の剣をご覧下さい。噂通りだとすると、彼はたった一騎、あの剣で魔竜を貫いたのですから」
「ファフニールの返り血を浴び、不死身となった騎士ジーフリトか。しかし迎えぬわけにもいくまいて」
「それはそうですが」
オルトがその先を続けようとしたとき、また誰かが階段を昇ってくる気配がした。
「騎士ハーゲン様! 王がお呼びです!」
息を弾ませながらも、直立不動の態勢で王のお側付きが声を張り上げた。かすかに混じる声の震えは寒さのせいだけではなく、若くして血塗られた冥府魔道を行く黒騎士に対する畏怖も混じってのことだろう。
日の姿に寂しげな表情を浮かべたハーゲンは、凍える少年に微笑を返す。
「すぐに行こう。オルト、もしもの時のために準備だけはしておいてくれ」
まるで影が地面に吸い込まれるように、ハーゲンは黒衣を翻し見張り台から姿を消した。
オルトは城門近くまで迫った軍勢を眼下に捕らえる。英雄ジーフリト。自信と栄光に満ち溢れた英雄。自分の叔父とはまるで逆の存在だ。国の為に尽くしているのは同じなのに。流れる血も赤いだろうに。
「正々堂々一対一の決闘ならどちらが勝つかな」
この言葉はジーフリトとハーゲンが同じ国にいる以上、オルトだけではなく誰もが口にするものであろう。そしてその言葉はいずれ半分だけが実現される。
実現されたのは一対一。
実現されなかったのは正々堂々。
光と闇。二人の騎士の話である。
- 180 :名無し物書き@推敲中?:04/12/11 21:11:06
- >>179
物書きとして俺より遥かなレベルの高みに達している。
よって、俺には酷評など無理だが、読者として引っかかった点を一つ。
最初の会話の連続の部分で情報を詰め込みすぎてる。
例えば、
> ファフニールの返り血を浴び、不死身となった騎士ジーフリト
これなんかは、会話している2人が共通に持っている情報であって、
それをいちいち言葉で発するのは、いかにも説明めいていて不自然に感ずる。
小説の場合、基本的に登場人物は読者を無視するべきで、
それは俳優がカメラを無視するのと同じだ。
神様である作者が読者に伝えたい情報は地の文に盛り込むか、
会話に入れるなら、少なくとも読者の代わりに聞き手にリアクションさせる必要がある。
(お互いに既知の情報をわざわざ口にするというのは異常な事なのだ。)
この文章の場合、オルトの思考でジーフリートが再登場する場面を用意してるのだから、
そちらに情報を割り振った方が会話が生きる、と俺は思うのだ。
- 181 :178:04/12/11 22:34:23
- >>180氏
アドバイス痛み入ります。
久し振りに文章書いたけど、なんか人に批評頂くと続き書きたくなるね。
- 182 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 01:03:45
- >>178
確かによみやすくてよくかけてるね
つう訳で後は添削と言うより俺の個人的な意見
何か最近こればっか言ってる気分だが、やっぱりもっと量書いても良いと思う
文章から中世ヨーロッパ風味の世界観は想像できるのだけど結局想像力まかせ
黒衣の男は美形っつう事以外割と謎。赤毛も同様。せめて体格とか年齢とかヒント下さい
余計なお世話かもしらんが、後々の登場人物の紹介も全部そんな感じで終わらせないでね
端正とか美形とか整った顔立ちとか、わかるようで全然わからない説明ばかりでは厳しい
いわゆる、「作者の頭の中だけで出来上がっちゃってる」状態
ただ説明的になるとテンポが悪くなるので、出だしでは問題ないかな
俺は後々に説明するのが嫌いと言うか苦手なので、最初に一気に書いてしまう。だから気になるのかも。
キャラの登場場面は説明的な文章が許される数少ない場面だし
> 軍勢を率いる男は、そこだけが色付きであるかのように輝いている。まるで自らが光を発しているかのように。
三人称視点で、実際色がついているわけじゃないから、輝いていると感じたのは神? それとも誰かの視点?
ただ正直違和感はないので、特に直す必要はないと思う
あと結構文章読んでる感じだったから言うまでもないと思うけど
倒置法やら体言止の使用にはお気をつけて
出だしだから印象強めたいし使い方は問題なかったけど、注意しないと安っぽくなる
と、酷評スレだから無理やり書いてない事まで想像して酷評してみる
- 183 :178:04/12/12 01:37:57
- >>182氏
批評頂戴します。
ご指摘の通り、登場人物の紹介というか解説というかは全く不足していると自分でも思います。
本当はもっと書きたいと思ってはいるのだけれども、掲示板であるということで端折りました。
まあ、これは言い訳です。
意外に好評なので驚いた。勢いで書いてみたけど、ひとつの作品にしてみようって気になります。
頭の中ではだいたい出来上がってるのに、出力のなんと難しいことか。
早くブリュンヒルト出してえ。
- 184 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 01:43:48
- >>178(もう来るなといわれると出てきたくなる添削文)
季節が秋から冬へと移ろう。河は凍り、動物達はいずこにか姿を消す。
民の着衣は厚さを増し、口にする食物は減る。
自然に抗うような無駄はしない。それが北方に住む者たちの知恵である。
しかし、それに逆らう闖入者たちがいた。
空は、滅入るような灰色の雲に覆われている。
暖かみというものを全く感じさせない城砦。その見張り塔に通じる石階段に一つの黒い影があった。
黒い髪に、黒い衣。壁の篝火に照らし出された容貌は、端正だが何か陰鬱な印象を与える。
黒衣の男の向かう見張り台には、当番兵以外に一人の男の姿があった。
カールした赤毛に、ふてぶてしい表情。歳は黒衣の男より若そうだ。
「早いな、オルト」
黒衣の男が、赤毛の男の隣に並び立ち、つぶやいた。
「たまたまこの近くにいたのでな。それよりも、あれを見ろ」
赤毛の男、オルトが指さす東の方角には、報告どおり軍隊の行列があった。
ほとんどが騎馬兵である。
その数や様子からして侵略にきたわけではなさそうだ。
暗黒色の軍隊の中、それを率いる将は、ひとり極彩色の甲冑を纏い、異彩を放っていた。
- 185 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 02:44:35
- >>179
「叔父貴、一体誰でしょうか、あの男。只者ではなさそうですが」
オルトが黒衣の男に話しかけた。
「あの記章はニーデルラントの者だな。とすれば、あの男しかおるまい」
「やはり、そうですか。では、あの英雄の出現はこの国にとって吉となるのでしょうか」
「それは王が判断することだ。しかし今のところ、侵略の意思はなさそうだな」
「それは分かりませぬぞ。噂によると、あの男はたった一騎で魔竜に立ち向かい、
あの腰の剣で魔竜を貫いたといいます」
「魔竜ファフニールの返り血を浴び、不死身となった騎士ジーフリト。
迎えにいかざるをえないか」
「はい、しかし・・・」
誰かが階段を上ってくる足音に、オルトは言葉を止めた。
「騎士ハーゲン様! 王がお呼びです!」
王のお側付きが、息を弾ませながら直立不動の姿勢で声を張り上げた。
その声には震えが混じっている。おそらく寒さのせいだけではない。
冥府魔道を行く血塗られた若き黒騎士に対する畏怖の念。
「行こう。オルト、俺の万一の時の準備だけはしておいてくれ」
ハーゲンは黒衣を翻しながら、見張り台からその姿を消した。
オルトは、城門近くまで迫った軍勢を眼下に捕らえた。
栄光に満ち溢れた誇り高き英雄ジーフリト。それとは全く対照的な存在、叔父ハーゲン。
同じ赤い血が流れ、同じように国に尽くしているのに・・・。
「ジーフリトとハーゲン、正々堂々一騎討ちの決闘ならどちらが勝つかな」
この国にいる者なら、誰もが口にする言葉だ。
そしてその言葉は、不完全ながら実現されることになる。
一騎討ちだが、正々堂々ではない。手段を選ばず敵を葬り去ろうとする決闘である。
光と闇。これから語るのは二人の騎士の物語である。
- 186 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 02:51:43
- (コメント)
なかなか添削のしがいがあった。
当初のセリフの主体が誰かわかりにくい。
あとこの手のロードオブザリングのパクリものみたいなものは、
よほどレベルが高いものでない限り、
投稿してもまず評価されないでしょう。
『剣と魔法のファンタジー』数ページ読んで、
くだらんなって思われたら、即ごみ箱行き。
- 187 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 02:58:41
- >>182
あまり微細に描写を書き込むより、
ある程度、読者の想像力にまかせることも大事なこと。
- 188 :178:04/12/12 03:18:32
- >>186
これは元々パクリです。
ただ指輪物語ではなく、ニーベルンゲンですが。
- 189 :免許更新者:04/12/12 03:21:52
- 先日、免許センターで受講した際のスケッチです。
講習も前段の講義が終わり、映画の時間になった。講義なら
気を紛らわせるために気ままに教則本を読んだり余白に落書
きをしたりも出来るが、映画だと当然室内を暗くするわけで
必然的に観ざるを得ない。たかだか二十分ほどの上映時間で
さえ疎ましく思っている事に呆れながらも、疲労もあってか
教則本の予測可能な文脈の展開さえも、おかしく読み間違え
だしていた事もあり、ようやく観るふんぎりがついたのだっ
た。しかし、そのあやうさは上映中も続いていた。それまで
は何かをするにつけ、教官がいちいち周到に説明していたは
ずなのに、予告無く各自の机に置いてある裏返した旧来の免
許証に検印を押しに回りはじめていたのだ。三年振りの記憶
が呼び起こされた懐かしさよりも、忘れた頃に不意をつくよ
うに近づいてこられるかも知れぬ予測が先走ってしまい、こ
れでは観る事に集中できない、などと狭量な事を考えていた
のだ。映画の内容は草野球へ行く途中の主人公が様々な交通
違反や不注意を重ねたあげく衝突事故を起こし死んでしまい、
あの世で神か大王か姿無き声の主が天国か地獄のどちらへ行
くかを検証をするという筋立てであった。公共機関のものに
しては随分とくだけた設定に、逆に交通戦争への危機感を感
じさせられてしまった。物語が進むにつれて、その余りのリ
アリティーの無さに、最後は全て主人公の夢の中の出来事だ
った、という落ちになるような気がし、他の受講者も薄々そ
れは読めているらしく、次第に音にもならないような弛緩し
た感触が伝わってきた。今まで観たフィルムの記憶では事故
の怖さや悲惨さを啓発するものばかりで、こういったぬるい
展開は無かった。違反無しの一般講習だからなのかとも思っ
た。映画の終わる少し前に上映の妨げにならぬように先ほど
の教官が後列からゆっくりと検印を押しに近づいて来ていた。
↓
- 190 :免許更新者:04/12/12 03:24:37
- ↑
それをあらかじめ察知し、暗い中で次第に感覚が研ぎ澄まされ
つつあったはずなのに、あと数人で自分の所に来る段になって
ようやく机に免許証が無いのに気付く有様であった。薄暗い中、
それは足元にもポケットの中にも無く、教則本の間に栞のよう
にして挟まっていた。読み進めたページの目印としての栞では
なく、今は栞それ自体が目印として必要であり、栞本来のある
べき姿の為に教則本によって隠されていたのだった。この時に
なって初めて、それまでの変化に乏しい時間を我慢してきた事
がようやく報われるような気がした。 終わり
- 191 :免許更新者:04/12/12 03:30:15
- 映画のスレッドに誤爆コピペしてしまいました。
酷評お願いいたします
- 192 :B:04/12/12 03:46:06
- 調子に乗って終盤(のつもり)だけ書いてみました。
八人目までは覚えていた。次のひとりは右腕を切り落としたのは確かだ。だが殺せたかどうかは定かではない。
いや、どうでもいいか。彼はもう剣は振れまい。俺もこれ以上人殺しを続けることもない。
数人の鼻息荒い騎士に膝をつかされたハーゲンは、血で汚れた石床に虚ろな視線を落とし、同じく虚ろな笑みを口端に浮かべた。
「数々の悪行もここまでだな、黒騎士ハーゲン!」
仲間を殺され、猛りたったエッツェルの騎士の切っ先がハーゲンの背に食い込む。
着衣に血が滲もうとも、ハーゲンは微動だにしない。
「このっ、なんとか言え! 英雄を背後から刺した卑怯者がっ」
「……そなたらの勝ちだ。好きにすれば良い」
絶体絶命の危機に瀕しながらも、淡々と答えるハーゲン。その態度に逆上した騎士のひとりが剣を振り上げた。
「お待ち!」
殺戮の広間に響き渡る凛々しい声。ハーゲンはその声に聞き覚えがあった。最後に聞いたのは泣き叫び、彼を罵倒する声であったが。
懐かしい香が近付いてくる。一度は憧れたこともある懐かしい気配。
「いい格好ね、ハーゲン」
エッツェル王妃クリームヒルト。かつてはハーゲンの主君グンテル王の妹妃であり、ジーフリトの妻でもあった女。
「お久しゅうございます。クリームヒルト様」
「そうね。ただ私はあなたを忘れたことはなかったわ、今も昔も」
数年の時はここまでも人を変えるのか。可憐な白百合のような姫は、凍てつく刃のような視線でハーゲンを見下している。
「あなたを殺す、この瞬間を夢見て私は生きてきた。好きでもない男に抱かれ、辺境の地にその身を置いていても。見よ、叛逆に組したあなたの部下ももう息をしておらぬ」
ハーゲンの視線を少し左に移せばオルトが、右に移せばフォルケールの亡骸が転がっているのが見て取れたはずだ。
「もうあなたの味方は誰もおらぬ。悔しいか、悲しいか」
「戦士が戦って死んだ。それだけです。今頃はその魂を戦乙女に抱かれ、主神オーディンの待つヴァルハラへと向かっていることでしょう。何を悲しむ必要がありますか」
「ならばそなたは死ぬのが怖くないと」
- 193 :C:04/12/12 03:46:32
- 「怖いです。私の場合は戦乙女は来てくれないでしょう。代わりに氷の女王が迎えに来る。美しいがとても怒りっぽい彼女のことだ。早く来過ぎだと叱られる」
ハーゲンは思い出す。冷たい氷の下に潜む、澄んだ海を思わせる瞳。一切を覆い尽くす雪原のように白い肌。彼の首筋をなぞる鮮血のような唇。アイスラント女王ブリュンヒルト。
また、会える。そう思うとどうしても笑みが漏れる。そのままクリームヒルトを見上げた。
「それが怖いです」
クリームヒルトは傍らに控える騎士から剣を受け取った。扱いに慣れている。これも昔から変わった点だろう。
「ひとつ聞く」
「なんなりと」
クリームヒルトの切っ先が震える。怒りがそうさせるのだ。
「なぜあなたは我が夫ジーフリトを殺した。我が兄グンテル王を殺した!?」
「……なぜ、ですか。それが聞きたいのですかっ!」
ハーゲンの残り少ない血が一瞬にして沸騰する。
「あなたの夫と兄はブリュンヒルトを殺した! 彼女が望む戦士としてではなく、娼婦のような辱めを与え! ふたりがかりでひとりの女を縊り殺したのだ!」
あの叫び、覚えている。愛する女が主君とその後継者によって蹂躙されていた。耳を塞ぐしかなかった。耐えるしかなかった。全てを呪った。
「……あの時、何もしなかった私も同罪だ。私は何が大事だったのだ? 国か、王か、騎士の立場か。身分など考えなければ良かった。あの人を攫って、オーロラの向こうへ消えてしまえば良かった」
長くなったので、ここらで切ることにします。調子乗ってごめんなさい。
- 194 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 04:52:49
- >>178
>民の着衣が増え、
なんか言葉たらずだな。
>動物達はいずこへと姿を消す。
いずこの使い方がおかしい。
>抗うような無駄はしない。
ここも、言葉足らずな感があるな。
正直なところ、ここまででもう読む気がうせてしまったよ・・。
日本語つたなすぎっつうか、もうちょっと本よめよ・・。
このスレの添削人の文章、俺はあんまり好きではないんだが、
これに関しては >>184 の添削が参考になるだろうっつうか、
>>184 のように書かなきゃダメだろ。
- 195 :194:04/12/12 05:10:36
- >>182 氏とは考え方が違うんで、いちおう書いておく。
俺は、人物描写なんて、細かいことごちゃごちゃ書くのは反対なクチ。
その意味では、>>178 には問題はないと俺は思った。
最低限、書いたほうがいい情報ってのは、作中の人物の位置づけによっちゃ
必要だろうけど、基本的には、人物の言葉や行動で、
読む方が勝手に想像できるようにすべきと思うぞ。
なんでかっつうと、読み手によって、好感を持てる外見やら、体格やら、
感情移入できる人物像が、ぜんぜん違うからだ。
たった今、「半落ち」をよみ終えたが、外見の描写なんか一箇所もでてこなかったしな。
56万部のベストセラーなわけで、
評判にたがわず、「人間を書けてる」作品だったが、
外見なんか描写してる箇所はなかった。
地位や年齢の説明くらいはあったけどな。
感想を書いてる側も、どんな本読んでるやつの感想なのか、
書いてる側に知らせてやったほうが良いんじゃないかなあ。
- 196 :182:04/12/12 13:27:54
- 俺は昭和中期の純文とか読んで文章勉強したから、とにかく熱く濃密な描写が好み
出だしは説明的な文章が許されて、尚且つ一番読者を離しちゃいけない場所だから特に力を入れる。
だから読者の想像力に任せるよりは、まずある程度の情報を読者に与えた方が良いと思う
もちろんそれは会話や仕草も含めてね
描写を削ってでも他に表現したいものがある時、例えばスピード感や感情移入させる時には
もちろん描写を削っていくけど、今回はその場合ではないと思った
雰囲気作りならなお更描写が必要
基本的に194には同意な訳なんですよ
ただ178の文は決して人を読ませる文章じゃないし、ライトノベルならキャラクターも重要
ライトノベルじゃなくってもアクションとかその手の表現がないとは思えないし、キャラクター要素が濃くても良いと思う
ニーベルンゲン読んでないので適当
ノリがわからないけどそつなく書けてるから問題ないと書いておいた。194で注意してる点は俺も思ったけど
推敲すれば勝手に消えるようなものばかりだしスルーしといた
ただもう俺の文章は今の流行じゃないのだよね・・・三島とかの真似しても暑苦しいだけだし。
凡人には描写に魂かけるしか、技術の使い道がわからんのですよorz
半落ち近いうち買ってきます。そういや老人の話で映画化した本買ったなと見てみたら、死に花でした
- 197 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 13:44:23
- ライトノベルなら、アニメ化をにらんで、キャラクターの造型は不可欠な部分なのかもしれないしな。
- 198 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 14:14:11
- >>196
(添削文)書いてる者だけど、自分とは明らかに作風が違うね。
自分はミステリーを書いてて、文学的表現は最小限度にとどめ、
状況設定、プロット、セリフ、キャラ設定のほうに力を入れる。
実は、小説はあまり読んでない。
ミステリーで多読したのは、松本清張とか横溝正史ぐらい。
現代作家では、綾辻やランポ賞受賞作を数冊読んだ程度。
でも、正直たいして面白くない。
実は恥ずかしながら、宮部も大沢も逢坂も読んだことがありません。
半落ちとか13階段とかも、読むのが面倒そうだし、
映画でも見ようかと思ってるぐらいです。
本を読まないってわけじゃないけど、小説読むのはどうもダルいんですね。
- 199 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 16:04:00
- >>198
ほんと、自己紹介しか出来ない奴だな。
自己紹介がつまらないのは、要するに「好き嫌い」しか言ってないからだ。
> 文学的表現は最小限にとどめるのが「好きだ」
> 現代作家は「嫌いだ」
> 小説読むのは「嫌いだ」
お前の超個人的な「好きだ」「嫌いだ」以外に内容が一つもない。
同じ価値観の人間と仲良くしたり、違う価値観の人間を攻撃したり、
そういうのがやりたいなら固定名掲示板に逝ってくれ。
>>196の自己紹介は「だから」の前振りになってるから、
誰が読んでも一つの作品として価値がある。
自分のレスと比較して分析してみろ。
- 200 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 17:15:29
- >>199
失礼ながら、読んで思わず笑ってしまいました。
何をそんなに必死になって煽ろうとしてるの?
「自己紹介しか出来ない」って、
>>198は、本当に単なる自己紹介みたいなつもりなのに。
- 201 :名無し物書き@推敲中?:04/12/12 17:34:18
- >>199(添削文)
ほんと、自己紹介しか出来ない低能だな。
自己紹介がつまらないのは、単に個人的嗜好を述べているからだ。
つまり、幼稚園児レベルの「好き嫌い」を言ってるだけ。
例をあげてやろう。
> 文学的表現は最小限にとどめるのが「好きだ」
> 現代作家は「嫌いだ」
> 小説読むのは「嫌いだ」
「好きだ」「嫌いだ」以外に内容が何一つない。
ただのオナニー。お前が何が好きで何が嫌いかなんて、誰も関心ないんだよ。
同じ価値観どうしの奴と仲良しごっこしたり、
違う価値観の奴を攻撃するのが趣味なら、とっとと固定名掲示板にでも逝ってくれ。
頭の巡りが少々トロいようだから、ひとつ教えてやろう。
>>196の自己紹介文は、「だから」の前振りになってる。
だから誰が読んでも、一つの「読み物」としての価値がある。
自身の低いレベルにあるレスと比較して、よく分析してみたまえ。
- 202 :196:04/12/12 17:47:20
- 196読み直したら文法間違ってるところが随所に・・・orz
細かい所はあんまり見ないであげてください。酷評しちゃやーよ
せっかくなので酷評
>>189
スケッチって日記やエッセイみたいなもんとして捉えていいのかな
>たかだか二十分ほどの上映時間で さえ疎ましく思っている事に呆れながらも、疲労もあってか
>教則本の予測可能な文脈の展開さえも、おかしく読み間違えだしていた事もあり、ようやく観るふんぎりがついたのだった。
一文が偉く長いうえに、現在の感情・ちょい過去の話・現在の感情と話題が入り混じるので混乱した
細かく区切ったりするなどした方が良い。上記のは最初に目に付いたから例にあげたけど、これ以外にも沢山あった。
また文章が長いため語尾も結構適当になってるっぽい。「〜のだ。〜のだ」とか。
あと何か語彙の選択が間違ってないのだけど微妙に違和感
知識はあるのだけど文章書きなれてない、って印象があった
ところどころで文章がぶつ切りになってる。これはひたすら推敲なり練習なりするしかないと思う
ちなみに違和感があると思ったら、声に出して読んでみるといい
見て判断するより、声に出してやった方がずっとわかりやすい
スケッチって情景をそのまま書いただけなのかもしらんから、流れ的な話はパス
なんか変な流れね。俺もそろそろ書きだすかな
- 203 :パリン:04/12/12 18:40:41
- 諸葛亮と黄明は臥所を隣に寝ていた。
燭を消してから、諸葛亮は、呟くように言った。
「昔から理想ばかり高くて……なぁ」
闇の中の表情は読み取れないが、悲痛な声音である。
「理想は高くて、困る事はないでしょうに」
「いや、高すぎる理想は妄想だ。妄想は現実を曇らせ、判断を鈍らせる」
「……」
「妄想に近い理想を持って、学んで、仕えて、それで、
未だにその大きさに苦しんでいる。今更ながら、
自分の思いの大きさに戸惑う思いだよ。はは……」
暗い部屋にむなしく笑い声が響いた。
響きがやんで、しばらくしてから黄明が静かにいった。
「まぁ、あなたも、それなりに頑張ったのだと思いますよ」
「それなり、か。」
諸葛亮は少し考えてから、やがて懐古するように遠くの闇を見ながら、
「先帝も、それなりに名君だった」
と言った。黄明はすまながら、
「えぇ。あなたもそれなりの名臣でした」
「ふん。お前もそれなりの良妻だったよ」
ふふふ、と黄明は笑った。
それっきりだった。
いい加減潮時だと思ったのだろう。
酷評願います。
- 204 :名無し物書き@推敲中?:04/12/13 02:23:09
- 雪の降り積む冬、僕は早くに試験会場に来てしまった。
まだ誰もいないし、会場のドアも空いていない。
まぁ、遅刻して締め出されるよりかは幾分かましだろう。
「おはようございます。」
ふいに、後ろから声をかけられる。
「おはようございます。」
振り向いて、声を掛け返す。
そこに居たのは、制服の上にコートを羽織った女の子だった。
優しく微笑んで僕を見ている。
「早くに出てしまって。お暇ならお話でもしませんか?」
「いいですよ、僕も暇ですから。」
微笑みながら、そう答える。
僕は試験前に必死で勉強する人間ではないので、断る理由もない。
それに、この子の言葉遣いはとても丁寧で、自然と警戒心を解いてしまった。
「ありがとうございます、あそこのベンチにでも座りましょうか。」
僕らはそのままが会場が空くまで、他愛のない世間話をしていた。
彼女はけして、僕がどう答えて良いか迷うような込み入った話はせず、僕はとても心地いい時間を過ごした。
会場が開き、別々の部屋に移動する時、初めて互いの名前を教えあったほどだった。
「では、ご勇戦を。」
「君もね。」
そう言いあって、僕らは分かれた。
気付けば、緊張をいい具合にほぐされていて、試験はとても良くできた。
帰りの時には彼女には逢えなかった。
大学で逢えるだろうか、同じ学校に通いたいと心から思った。
よろしくお願いします。
- 205 :名無し物書き@推敲中?:04/12/13 18:43:08
- ん?会話文の終わりに句点はいらんのではないのですか。
- 206 :名無し物書き@推敲中?:04/12/13 19:37:44
- >>205
テンプレには省略する、と書いてあるが強制ではない。
現に書いている作家もいる。
- 207 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:09:18
- まだまだ、全作品にコメントつけきれていないけれども
ちょっと頼んでいいかな?
オレもちょいっと文章を書いてみたんだよ。
それで信頼できるこのスレのみんなに見てもらいたいんだけど……
1,改行後の空白は気をつけたが、まだ空白をあけていないところが
あるかも、まあ、気にすんな。
2,文章的な狙いは、全体的に、色んな意味で「くだっていく」みたいな
感じになるようにしたい。#努力中。
3,頼んだ。
1/6
バナナフィッシュは実に簡単な魚だった。
フルイエローになったバナナ色に、ぶつぶつと
ほくろのような黒い斑点が、そこかしこに散りばめられている。
体は、コインのように平べったくて、ウラかオモテ、しかないような魚だった。
その僅かばかりの背中からひょろりと黒い背びれが伸びている。
笑い声は、めったには笑わないけど、笑い声は決まって、シュッシュッシュ……だった。
どこか愉快そうでありながら、どこか世の中の哀愁、そのすべて見てきたような声。
その声を出しながら、彼等はバナナを食べる。
実によく熟れた、黄色いバナナの皮のそこかしこに黒い斑点、シュガースポットが
できたバナナを食べるのだ。四十七本、それだけ食べれば満足する。
それがバナナフィッシュだった。
僕が始めてバナナフィッシュを見たのは、六歳くらいの時にオヤジと遊んでいたときだった。
急に気分が悪くなって、「洗濯機が回っている音がする」とか言って
ぐらぐら世界が渦のようにまわってまわって、回っているのは僕の方だと気がついた時には
畳の上にぶっ倒れていた。
「おい、おい、タカシ!」と僕の肩を揺さぶるオヤジの声を他人事のように
聞こえながら、僕は意識を失った。
僕はそのまま意識が無いままに救急車で病院に運ばれた。
- 208 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:11:28
- 2/6
シュッシュッシュと、どこかで呼ぶような笑い声。
それは笑い声だったと思う、その声を聞きながら僕は目をあけた。
目をあけると、人がうじゃうじゃといる広い空間。
人々は治療を待っているのだろうか、椅子に腰掛けている。
蛍光灯だかの白い照明が壁の純白に反射して、眩しかった。
待合室か、大広間みたいなところで、僕だけがストレッチャーに乗せられている。
僕だけストレッチャ―? 何か恥ずかしいな、という気持ちが湧いてきた。
「ここどこ?」
そう呟くと、看護婦だったか、医師だったか、よく分からないけど
誰かが「大丈夫、安心して寝ていていいよ」と答えてくれた。
五歳の僕は、その言葉を信じて、また目をつぶった。
シュッシュッシュという声はまだ続いていた。
ああ、あれはバナナフィッシュの笑い声だ、と思いながら
また僕は眠りについた。
次に僕が本当に目を覚ますと、真っ暗な病室にいた。
寝起きだっていうのに、やけに頭が働いていた。僕の横で
背もたれの無い椅子に座って、壁にもたれるように眠っていた
オヤジの顔を見た。体のどこにも異常が無いのを確かめた。
右手は動くし、左手も、右足も、左足も、頭だって
一+一=二 二+二=四 四+四=八 八+八=はまだ習っていない。
デジタルが流行していた時代で、日付け付きの時計が
ベッドサイトに置かれていた。その日付が、二日ばかり、僕が
倒れた日から先に進んでいるのを知った。
僕はオヤジを起こさないようにベットを脱け出して、ヒタヒタと裸足で病院を周り始めた。
まだ夜の十時だってのに真っ暗な病室の廊下を、非常灯の赤い光だけを頼りにして進んでいく。
なんとなく、あの大広間のような、待合室みたいな場所に行って見たいと思っていたからだ。
あそこにいたたくさんの人、それに僕に「大丈夫だよ」と声を掛けてくれた人
それに何よりも、あのバナナフィッシュを見たい、と思っていた。
- 209 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:12:28
- 3/6 /6って時点でやりすぎな希ガス。
僕は階段を降りていく。大抵、待合室は一階にあるものだから。
幾段か、階段を降りて。一階に立つ。たくさんの椅子が並べられた待合室。
椅子には誰も座っていない。
たいていは誰かが座っている受付にも、誰も座ってはいなかった。
待合室に据え付けられていた大きなテレビは、黙りこくっていた。
自販機が低く唸りながら、腹の中の飲み物を冷やしていたし
一ヶ月以上水をやっていないくらいに、うなだれた観葉植物が、もの欲しそうに自販機へ
つたを伸ばしている。
ここはこの病院の待合室だ。だけど、ここがあの場所じゃないことは
僕にはすぐ理解できた。だって第一、僕がこの病院に運ばれた
時間だって、夜の十時よりも、もっと遅い時間だったはずだ。
二日前は特別だったのだろうか? そんなはずはない。
僕はまた階段を降り始めた。
きっとどこかにバナナフィッシュはいるはずだ。
大体、どれくらいの時間、階段を降りたのかわからなくなった頃に
僕はひどく疲れてしまっていた。
はあ、と階段に座り込んでしまった。
どれくらい降りただろう。どこまで降りていけばいい?
くたびれた足から、ふ、と顔を上げると階段の踊り場に鏡が置いてあった。
こんなところに鏡が?
僕は階段を降りて、踊り場の鏡を覗き込んだ。僕は鏡に映った自分を見て驚いた。
―バナナだ。
- 210 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:13:31
- 4/6 様様様様でヨン様らしいぃ、馬鹿らしい。
鏡に映ったのは、大体が僕だった。
ただ、僕の肩にバナナがのっていることを除けば、だけど。
―バナナ? 僕は不思議に思った。いつからこれが肩にのっていたんだろう。
病室からなのか。こうして幾段も階段を降りていれば
肩にのった不安定なバナナなんて、すぐに肩から落ちるじゃないか
と思って、そのバナナに触れようと、右肩に左手を伸ばした。
手に触れる感触は間違いなくバナナだった。あの堅くて繊維質な
皮に、お尻の所がちょっと尖がっているのも、バナナに違いなかった。
鏡越しにそれを眺めるのを窮屈に思って、肩から
それを降ろそうとしたときに、僕は初めて気がついた。
バナナが、肩から外れないことに。外れない、という感じ。
確かにそれはバナナの感触がする。左手はその感触を教えてくれている。
だけど、それだけで、どんなに力を込めようともバナナは
僕の右肩から、ピクリとも動こうとはしなかった。
試しに何回か、鏡を見ながらジャンプしてみたけど、バナナは
やっぱり肩に載ったまま、動かなかった。
ふーん、と鏡に映った、バナナを見ていた。
- 211 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:14:41
- 5/6 もう少しだ。頼む。
しばらくそうやって、右肩に載ったバナナを眺めていると、上のほうから
階段を降りてくる音が近づいてきた。
僕の興味はすぐに肩のバナナから、その足音へと移った。
足音は別に急いでいる感じではなく、こちらへ降りてくる。
ゆっくりとゆっくりと、僕のいる踊り場まで近づいてくるのを感じた。
踊り場の鏡に、大人の男の人が映った。僕は振り返り、その人を見上げた。
「こんばんは」僕は挨拶をした。
「こんばんは」男の人も挨拶を返してくれた。
踊り場の薄暗い照明では、その男の人が、オヤジよりも年が上くらいで
あることくらいしかわからない。
それ以上、僕は何を言えばいいのか分からなくなって、言葉を探していると
「君もかい?」男の人が尋ねてきた。
「君も?」僕は尋ね返した。
おじさんは、不思議そうに僕を見つめ、やがて僕の右肩に載った
バナナをじっと見て言った。
- 212 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/13 23:15:27
- 6/6 サンクス! オマイはオレのネ申だ!
「こいつは驚いた。そうかい君は……」そう言っておじさんは、階段を降り始めた。
踊り場まで降りてきて、僅かな照明の光の中に晒されたおじさんの
左肩にのったバナナはたくさんの黒い斑点をたくわえていた。
そして頭を見て、僕は驚いた。おじさんの頭は、額から上が消えてしまっていた。
「おじさん」僕は驚いて、それだけ言ってしまうと、あっけに取られたまま
おじさんの頭を見つづけていた。
「早く帰ったほうがいい」おじさんは、そう言うと、一人、階段を下へと降りていった。
おじさんの足音がすっかり聞こえなくなってしまうと、僕は金縛りを
解かれたようにその場に座り込んだ。まだ心臓の鼓動が速い。
これ以上、下へ行くのはもう恐ろしかった。僕は今まで降りてきた
階段を見上げた。また誰か降りてこないうちに帰ろう。
でも、と思った。でも、まだバナナフィッシュを見ていない。
バナナフィッシュ。ただそれだけの為にここまで来たのだ。
- 213 :名無し物書き@推敲中?:04/12/13 23:55:42
- >>207-212
文章を読んだり書いたりはしているらしいので、細かいとこは自分で推敲よろしく
ではスタート
まず子供一人称なのに文章書いたのがが大人とまるわかり
語彙や漢字が多すぎなので繰り上がりすら計算できない子供とは思えません
子供一人称を書くなら子供の目線から
オヤジと父親を呼ぶ5歳も多くないし、ストレッチャーなんて言葉も知らない
あと点「、」が多いと思う
音で区切るより、ビジュアルで区切っていった方がよさげ
>「おい、おい、タカシ!」と僕の肩を揺さぶるオヤジの声を他人事のように聞こえながら、僕は意識を失った。
他人事のように聞こえながら、意識を失った って変じゃない?
あとここで突然他者の会話が入るとテンポが悪くなる。不思議ワールドにせっかく引き込んだのに
現実的な台詞を入れるのはよくない
すまない、ぶっちゃけると何の話かわからんかった
夢の話なのかと思ったけど妙に現実とリンクするし
六歳ぐらいの時にオヤジと遊んでいてバナナフィッシュを初めて見てそん時気分が悪くなって病院にいって
気が付いてここどこ?と聞いた時、主人公は自分を五歳の僕と読んでるし
ミスなのか意味があるのか、それすらも読解力が足りないのか俺にはわからんかった
- 214 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/14 00:14:18
- >六歳ぐらいの時にオヤジと遊んでいてバナナフィッシュを初めて見てそん時気分が悪くなって病院にいって
>気が付いてここどこ?と聞いた時、主人公は自分を五歳の僕と読んでるし
>ミスなのか意味があるのか、
完全にミスだ。 6歳って、唐突に年齢設定を変えたから
そのせいだ。サンクス〆(゜▽゜*)
一応、時間的なトリックは入れないつもりなので、これは単純にミス。
たかし、六歳。 たかしくんは六歳でよろしくです。
>「おい、おい、タカシ!」と僕の肩を揺さぶるオヤジの声を他人事のように聞こえながら、僕は意識を失った。
>他人事のように聞こえながら、意識を失った って変じゃない?
>あとここで突然他者の会話が入るとテンポが悪くなる。不思議ワールドにせっかく引き込んだのに
>現実的な台詞を入れるのはよくない
これも2chうp時に付け加えた文章だったんだけど、そうかぁ……。
猛省。削るかなんか、もう一回考える。
>子供一人称を書くなら子供の目線から
>オヤジと父親を呼ぶ5歳も多くないし、ストレッチャーなんて言葉も知らない
全くだ。改める。
>すまない、ぶっちゃけると何の話かわからんかった
>夢の話なのかと思ったけど妙に現実とリンクするし
>六歳ぐらいの時にオヤジと遊んでいてバナナフィッシュを初めて見てそん時気分が悪くなって病院にいって
>気が付いてここどこ?
いや、ここまでは完璧に読めてますよ。何の話、的な内容の話は、もうちょい後に
ならないと分かんないと思います。
まあ、なんにしろ読んでくれた人、第一号>>213は間違いなくオレのネ申確定。
ありがおつございます。神さま。
- 215 :む ◆Rvjs.YLTZM :04/12/14 01:07:00
- >>207-212
「なんとなく、あの大広間のような、待合室みたいな場所に行って見たいと思っていたからだ」
何故ここだけ「からだ」と強い説明口調になってしまうのか不思議です。
この一行は、主人公が読者に言い訳をしているように感じました。
ここまで問題なく進行しているのに、この一行で台無しになってしまったように思いました。
「なんとなく」という言葉には、理由や目的が存在しません。
そのため、「行って見たいと思っていた」との関係に違和感が出てきます。
さらに次の行には「何よりも、あのバナナフィッシュを見たい、と思っていた」と、はっきりと目的が書かれています。
ここは「なんとなく」を削除するか、「なんとなく」を生かすなら、
「僕の足は、なぜか自然と待合室みたいな場所に向かっていた」
「自分でもわからないけど、あのバナナフィッシュが見たい、のかもしれない」
などと、理由や目的を消した方がいいように思いました。
「僕は階段を降りていく。大抵、待合室は一階にあるものだから」
この一行は不要に思えました。
「言い訳」の点は上記と動揺です。
次の行にも「階段を降りて」「一階」「待合室」とありますし、多くの読者は待合室の場所について興味を抱かないでしょう。
これが推理小説で、場所が重要な要素になるのなら、読者も地図を描きながら読むのでしょうが。
「6って時点でやりすぎな希ガス」
私としてはこれくらいの長さの方がやりやすいです。
私だけでなくここに来る人たちは、この程度の長さは気にしないでしょうし。
- 216 :名無し物書き@推敲中?:04/12/14 01:32:17
- >>212
> そして頭を見て、僕は驚いた。
接続詞の使い方で、失敗している。
「そして」「それから」などの時間の経過を表す接続詞を使うと、
強調表現になる。
小説文法的に、時間の経過は文の積み重ねで体感させるもので、
「そして」の使用は時間経過の重複になるからだ。
ここは「頭を見」る動作を強調する場面じゃないだろう。
「そして」を使うならば、「頭を見て、そして僕は驚いた。」のような形で
感情が揺れる描写を強調してやった方が良い。
> 「おじさん」僕は驚いて、それだけ言ってしまうと、
> おじさんの足音がすっかり聞こえなくなってしまうと、
言い回しの重複は、読者の無意識に対比関係を作る。
そして、対比関係もまた強調だ。
盛り上げるべき感情「恐ろしかった」の前文を強調することで、
肝心の部分が盛り下がってしまっている。
以上、細かい部分、語法に関して突っ込ませて頂いた。
- 217 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/14 08:34:05
- >>215 む ◆Rvjs.YLTZM さん
前スレぶりですね。読んで貰えてマジで嬉しいです。
>>「なんとなく、あの大広間のような、待合室みたいな場所に行って見たいと思っていたからだ」
>何故ここだけ「からだ」と強い説明口調になってしまうのか不思議です。
>この一行は、主人公が読者に言い訳をしているように感じました。
これは。確かにそうかもです。
もっと自然にさりげなくそちらへ向かうみたいな感じに
改めてみます。
オレ的に読み直してみて、頭の上が無い人、みたいな
ある種の非日常性に遭遇した箇所で
「バナナフィッシュが見たいから、勇気を振り絞ってまだ下へ降りよう」
みたいな作者に都合の良い「登場人物の強さ」が不自然に思われてきました。
ここをもっと自然に改めてくれる、添削人キボン。
>「6って時点でやりすぎな希ガス」
>私としてはこれくらいの長さの方がやりやすいです。
>私だけでなくここに来る人たちは、この程度の長さは気にしないでしょうし。
最近、こんな長いの書いてた人いなかったから……
でもまあ、そう言ってもらえれば、喜。
むさんありがとうございますです!
- 218 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/14 08:51:59
- >小説文法的に、時間の経過は文の積み重ねで体感させるもので、
>「そして」の使用は時間経過の重複になるからだ。
ここの「そして」は、視点が時間経過とともに移ろっていくのを
分かりやすいように、と付け加えたモノだったのですが
強調の意味で読まれてしまうのは、本意ではないので
削除なり、ご提案の「頭を見て、そして僕は驚いた。」を
含めてもう一度、再検討します。
>盛り上げるべき感情「恐ろしかった」の前文を強調することで、
>肝心の部分が盛り下がってしまっている。
オレもここは、改善点だと思っています。
このあたりの箇所では、物語りに重要なポイントが二点に
焦点を当てなければならなかったからです。
「おじさんの左肩のバナナ」と「おじさんの額の上がらが無い」ことの二点。
これは物語の進行上、どうしても強調したい部分なわけです。
だから、階段の照明が弱い、といいわけしつつ、段階的に
「肩」→「頭」とその照明の光が及ぶ順番に、対象を紹介するという
手法で一応、セオリー的なことはやってみたのですが……
どうも色んな要素を入れすぎたために、ここは失敗気味ですかね。
シンプルにするとかして、もうちょっとここは工夫してみます。
最後に>>216さん サンクス!! ヤフー!!
- 219 :名無し物書き@推敲中?:04/12/14 23:52:17
- >>207(添削文)
バナナフィッシュは実に単純な魚だった。
フルイエローになったバナナのような色に、ぶつぶつとほくろのような黒い斑点が、
そこかしこに散りばめられている。
ウラかオモテしかないコインのような平べったいボディ。
その厚みのない背中からひょろりと黒い背びれが伸びている。
めったには笑わないけど、笑い声は決まって、シュッシュッシュ……だった。
愉快そうでありながら、世の中の全てを知り、世の中の哀愁を知り尽くしたような声。
時に、そんな声を出しながら、彼等はバナナ−−実によく熟れ、
黄色い皮のあちこちに黒い斑点、シュガースポットができている−−を食べる。
四十七本、それだけ食べれば満足する。それがバナナフィッシュだった。
僕が初めてバナナフィッシュを見たのは、六歳くらいの時。
オヤジと遊んでいたとき、急に「洗濯機が回っている音がする」とか言って、
世界が渦のようにグルグルまわって、気分が悪くなって、
そして回っているのが僕の方だと気がついた時には、
僕は畳の上にぶっ倒れていた。
「おい、どうしたんだ、タカシ!」
僕の肩を揺さぶるオヤジの声が、薄れゆく意識の中で聞こえた。
(文体の好き嫌いはあるかも知れませんが、ご参考までに)
- 220 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 00:13:58
- >>219
とりあえず段落の頭の下げ方も知らないヤシに酷評されたくないと思われ。
- 221 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 00:45:31
- >>208(添削文 続き)
シュッシュッシュと、どこかで僕を呼ぶような音が聞こえる。笑い声のようだ。
その声に僕は目が覚め、瞼を開いた。
強い蛍光灯の白い光が真っ白な反射して、眩しい。
広い空間だ。人がうじゃうじゃいる。何十人もの人たちが椅子に腰掛けている。
白衣のお姉さんがいる。病院の待合室のようだ。
自分の体をみると、ストレッチャー(5歳には難しい言葉?)に乗せられている。
恥ずかしい、僕だけこんなものに乗せられて。
通りがかった看護婦さんだったか、お医者さんだったかに
「ここどこ?」と、聞いてみると、
「大丈夫、安心して寝ていていいよ」と答えてくれた。
まだ五歳だった僕は、その言葉をそのまま信じて、再び目を閉じた。
「シュッシュッシュ」
(バナナフィッシュの笑い声、まだ聞こえてる)
そんなことを思いながら、僕はまた眠りについた。
- 222 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 00:46:52
- >>208(添削文 その2)
目が覚めた。真っ暗だ。病室のようだ。
まだ寝起きだっていうのに、やけに頭が働いている。
僕の横で、背もたれの無い椅子に座って、壁にもたれるようにオヤジが眠っている。
僕は自分の体のどこかに悪いところがないか確かめてみた。
右手、左手、右足、左足、頭・・・みんなうまく動く。
一+一=二 二+二=四 四+四=八 大丈夫、八+八はまだ習っていない。
ベッドの側に置かれていたデジタル時計を見る。
僕が意識を失ってから、もう二日もたっていた。
僕はオヤジを起こさぬよう、そろりとベッドを脱け出し、裸足でヒタヒタと病院を周り始めた。
まだ夜の十時だってのに、すっかり電気が消されて真っ暗な病室の廊下を、
非常灯の赤い光だけを頼りに進んでいく。
目的地は、さっきいた広い待合室のようなところ。
あそこにいたたくさんの人、僕に「大丈夫だよ」と声を掛けてくれた人、
それに何よりも、あのバナナフィッシュを見てみたいた、と思った。
(この辺で疲れました、お粗末さまでした)
- 223 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 00:50:39
- なんか添削文書こうっていう意欲は認めるけど、逆に味がなくなってるね。
正直>>178-179は原文のが良かった。
言葉が足らないってのは確かに。でも想像させるのもひとつの手法かな、なんてのも。
- 224 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 00:53:08
- >>219
とりあえず、酷評スレという事で酷評してみる
毎度思うけどあなたの文章は説明的。元の文章が何だろうと、とりあえず足せば良くなるって訳じゃないんで。
リライトって事で足りない部分を足しているんだろうが、余計なもんが増えてる事が多々ある
他は元ネタと大差ないので>>218以前参照
というかリライトなのだから、元の作者の言葉はあんまり借りて欲しくないと個人的には思う
ストーリーと要点だけ頭に入れて、書き直したっていいじゃない
そうなれば同じ話を他者が書いたものとして参考に出来る
少なくともあなたの書いたものはコピーに過ぎず、仮に優劣をつけるとしても誤差の範囲で収まる内容
別に皆を唸らせる名文を書けという訳じゃないが、ちゃんと自分の言葉で書けば違和感も生まれないし
自分の文章力も上達するし、スレ的にも見れる文章増えるし、いい事尽くめじゃないの
- 225 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 01:18:19
- >>209(添削文)
僕は階段を降りていった。大抵、待合室は一階にあるものだし。
待合室があった。誰も座っていないたくさんの椅子。
無人の受付。ふだんにぎやかな巨大な画面のテレビも、だまっている。
自動販売機が低く唸って、お腹の中の飲み物を冷やしている。
しおれかけ、うなだれた観葉植物が、水を飲みたそうに自販機へつたを伸ばしている。
ここはこの病院の待合室に間違いない。だけど、ここがあの場所じゃないことは
僕にはすぐわかった。
なぜかって、僕がこの病院に運ばれた時間、人で賑わっていたあの時は、
夜の十時よりもっと遅い時間だったはずだ。
二日前のあの日は、特別だったのだろうか?いや、そんなはずはない。
僕はまた階段を降り始めた。
きっとどこかにバナナフィッシュはいるはずだ。
どれくらいの時間、階段を降りただろうか。僕はひどく疲れてしまい、
はたと階段に座り込んでしまった。
(一体どこまで降りていけばいいだ?)
疲れ切った足を眺め、ふと顔を上げると、階段の踊り場に鏡が置いてある。
僕は階段を降りて、なにげに鏡を覗き込んでみた。
「あれ?バナナだ」
- 226 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 01:31:36
- >>224
添削の範疇を超えた文章は一度書いてますよ、
前スレの夢の中の風呂で蜘蛛がわいてきた話だったかな。
ここでは、一応、原文に即しての(添削)にこだわってます。
説明的な文章になって、原文の文学的な味わいがなくなっている
との指摘は、あながち的外れとは言えないかもしれませんね。
でも、そういう問題以前に、
読んでいる人が書いてある内容を理解できる文章を書く、
というのが基本でしょう。
文章の味わいとか文学性とかいうのは、それが出来てからの話です。
- 227 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 01:37:56
- >>224
いや、添削屋のは、リライトではなくてあくまで添削だろ?
このスタイルでいいんじゃないの?
好き/嫌いで言うと、
俺は必ずしも好きな文体ではないし、
原文のいいとこ削られてたり、てきとーに書いてたりするとこもあるなーとは思うが。
が、添削人の言わんとするところは、読めば分かる。
もとの語句を使わんのでは、添削の意味がなくなるだろ。
この例だと、
・冒頭「簡単な魚」はオカシイと思って「単純な魚」に変え、
・「フルイエローになったバナナ色」という表現は邪道と思ったから
「フルイエローになったバナナのような色」に変え、
・「ウラかオモテ、しかない」の読点も邪道と思ったから省き、
・「ような魚だった。」は、冒頭の「魚だった」とかぶるから別の表現にして、
てなあんばいだろ。
俺は「フルイエローになったバナナ色」はいい表現と思うし、
「ウラかオモテ、」の読点もまあちょうど良いアクセントと思うし、
「ボディ。」と体言止めにするよりは「魚だった」で悪くないと思うしだいだが、
それでも、
添削屋の意図というのは、まあ読めば分かる。
いいんじゃないの? このスタイルで書いててもらえば。
書くやつの参考にはなるだろ。
ここで別の語句だったらどんな印象になるか、とかいうのも含めてさ。
違いすぎると、参考にならんのじゃないか。
- 228 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 01:38:51
- あと、私は文学的な名文を書く努力よりも、
よいプロットづくりや生き生きしたキャラづくりのほうに
力を入れてます。
ここでの添削は、最近、勉強のつもりというより、
結構面白いんでやってます。
こんなことしてるより自分の方の執筆しなくちゃ、
とは思ってるんですけどね。
うまく煽ってもらって、やめさせて欲しいんだけど。
- 229 :む ◆Rvjs.YLTZM :04/12/15 02:03:04
- >>217
私の書き方が悪かったようですね。申し訳ありません。
「主人公が読者に言い訳をしている」とは、「作者が主人公を使って、読者に露骨な説明や誘導をしている」ということです。
「待合室みたいな場所に行って見たいと思っていたからだ」については、
「さあ読者の皆さん、たかし君は待合室に行きたいのですよ?わかりましたか?わかりましたよね?」
とでも言っているように、私には感じたのです。これはまずいな、と。
非日常性への遭遇で、恐怖よりも好奇心の方が強くなるのは人間の性です。
ましてや子供は恐怖を知らない好奇心の固まりですから、たかし君の行動には不自然な点はありません。
問題は、解説の多すぎる文章にあるのではないかと思います。
作者であるあなたが、たかし君に状況を説明させながら歩かせている、そう感じたのです。
あなたとたかし君が一体になっていない。たかし君が操り人形になっている。
抽象的な話になってしまいました。
「たかし君はこういう状況になったらどう行動し、何を言うだろう?」と考えてみてください。
- 230 :& ◆l3pM8wmsNw :04/12/15 02:04:15
- >>208-210
リライトもやってみましょう。
僕は待合室に行きたかったんだ。
笑うバナナフィッシュを見たかったんだ。
僕はその一心で階段を下りた。
待合室には誰もいなかった。ちょっと怖かったけど、どうしてもバナナフィッシュが見たかったんだ。
(待合室に据え付けられていた〜つたを伸ばしている、の部分はおもしろい表現で良いと思います)
でも、何かおかしい。
ここはあの時の待合室じゃない。
わかんない。わかんないけど、何か違う。
少しまた怖くなった。でも、バナナフィッシュが見たい。
僕はまた階段を降りた。
きっとどこかにバナナフィッシュがいるんだ。絶対いる。
でも降りても降りても見つからない。
おかしいな。絶対いるんだけどな。
おかしいな・・・・
もう疲れたなあ・・・疲れたよう・・・・・
もうやだよお・・・・・・・・・
- 231 :む ◆Rvjs.YLTZM :04/12/15 02:05:09
- もう疲れちゃって、座り込んだら、階段の踊り場に鏡があったんだ。
「鏡だ・・・・」
僕はその鏡を見てみた。
「あっ」
鏡にはバナナが映っている。
「肩の上に、バナナ?」
やや不自然ではありますけど、即興なので、このくらいでご容赦願いたい。
ここまでやってみて、やはり疲れますし、時間もかかりますね。
- 232 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 02:14:22
- >>227
俺そこまで細かく指摘するの好きじゃない(趣味)
確かに細かい点を自ら文章を書いて注意点を教えるというのはまあ解りやすいのかもしらんが
結局のところこれは同じ人が二回書いたらこうなりました、って程度の誤差でしょ?
そこまで注意すると作者の考える力を削ぐし、個性も殺す
明らかに間違えた語彙の選択・文法、テンポが悪いetcなら注意するが
無くてもいいけどちょっとはあった方が・・・って程度のは個性としてとっとくなり作者が推敲で消すなりすべきだと考えてる
なんつうか、主観的な規範批評ほどつまらないものはないと思うのね
批評ってのは客観的な視点からするべきで、主観で語られたら結局独りよがりでしょ
添削ってのも自身の批評理論にそって行われるものだから、主観(ry
結局何がどうダメなのかってのを言葉で説明できないと、添削された側も納得できないと思う
納得させたいなら読めばすぐわかるぐらいの名文であって欲しい
言いたい事はわかるのよ
ただもし俺が添削された側だったら、あんまり気持ちよくないと思っただけ
多少なりとも自信を持って出した文章にケチをつけられる場所なんだが
自分が出したものと大差ないものを出して「添削しました!」って胸張られても気分が悪い
添削屋の文章の内容を問いたいのではなく、やり方が好きでない
結局のところ俺の感情論かもね。書いてて主義が一貫してない気がしてきたし。
添削屋の過去の文(蜘蛛のうんちゃら)とかはシラネ。作家と作品は切り離して考える事にしてるから。
224では思わずくっつけちゃったけど。
語り癖があるので不快に思った方失礼しました。創作文芸板っつう事で許してネ。テヘ。
- 233 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 02:25:23
- >>232
(添削文)だけど、まだ起きてました。一応、ちゃんと仕事はしてます。
添削されて気持ちよくないって感じる人がいるかもしれないってのは、
わかります。
ここはでもまあ、酷評覚悟のスレだし、許してもらえるかなって。
「石」さんのご意見聞いて、あんまし感じ悪いっておっしゃるなら、
(添削文)書くのは控えようかとも思います。
- 234 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/15 08:24:43
- >>219>>221>>222
添削人さんの文章が名文というのは、逆に失礼だと思うので
正直に言えば、名文ではない。
しかしながら、元の文章がどのような状況を表現しているかを
よくイメージしている。その自分が創りあげたイメージの再現・テクストの
解釈、この二つをよくこなしていると思います。
オリジナルの書き手には、その書き改められた箇所は興味を引き
なぜ、それが、そうなったのか、という問題意識が生まれます。
もちろん自分の文章が完璧だ、と思っている人がいてもいいのですが
少なくともオレはそうは思いません。だから、今回も添削人さんが
書き改めた箇所は、よくよく検討してみるつもりです。
なんか、純粋に添削人さんへ、ではなくて不特定多数を意識した
レスになっていますが、気になさらずに(笑)
最後になりましたが、読んでくれて・添削してくれて、ありがとうございます。
欲を言えば、もっと添削してくれよ! って感じです。
オレのと言うよりも、このスレ全体、ということですが。
- 235 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/15 08:37:51
- まあ、昨日一晩、このスレを見守っていたわけですが(笑)
出て行っていいものか、それとも見守るべきか
大分迷っていました。迷いすぎて、結果、見守ったという
形になっちゃいましたけど。
そーですね。まあ、色んな意見もあろうかと思いますが
絶対的な批評が存在しないのは自明な事で
個々人、各々の意見を複合してみて初めて「完全」に近い
批評・読みになるくらいだと思います。
まあ、その意味で、オレ的には大勢いた方が
より「完全」に近い批評を創りあげていけるのでは、と思っています。
現にオレの「批評」スタイルは、言葉遣いの指摘は
基本的に、他の人に任せています。
オレの仕事は、どちらかというと「読解」であることがほとんどです。
1,不特定多数のリテラシー指摘人
2,読解・感想人
3,リトライ人、添削人。
これら多様な「解釈」の集合体を維持して、仕事を分担し合う方が
一個人の負担も減るし、何よりもわかりやすいと思います。
まあ、勝手な妄想ですね。今後、このスレがどのように移り変わろうと
できる限り付き合っていこう、というオレの姿勢は変わりません。
- 236 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/15 08:44:14
- >問題は、解説の多すぎる文章にあるのではないかと思います。
>作者であるあなたが、たかし君に状況を説明させながら歩かせている、そう感じたのです。
>あなたとたかし君が一体になっていない。たかし君が操り人形になっている。
>抽象的な話になってしまいました。
>「たかし君はこういう状況になったらどう行動し、何を言うだろう?」と考えてみてください。
確かにその通りですね。オレ、キャラクターの「移動」にどうも苦手意識があって
いつも頭を悩ませる=説明的(自分にも説明的)になってしまい
むさんが思われるような事態に陥ってしまっていると思います。
あ、でも非日常性との遭遇で、子供が興味を示すのでは、という意見には
安心しました。
リトライは、特に「たかしくん」の内面に重点をおいてもらっているようで
非常に参考になります。なんかオレの「たかしくん」よりも格段に自然体の
ような気がします。
いあー重ね重ね、すいません。ありがとうございます。
- 237 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 09:01:43
- 転作は、おさらばすると言いながら(>>174)
いつまでもここに顔を出しているなあw
- 238 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 13:18:30
- ↑の出現で、スレのレベルが10ぐらい下がった。
- 239 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 20:22:39
- >>207
>それがバナナフィッシュだった。
までで読むのを止めた。
それにしても
>簡単な魚
>笑い声
とは一体どういうものなんだ?
2行から5行目までは、
バナナフィッシュの形態が一応説明されているのだが、
次の行で
>笑い声は、
魚は笑うのか?
そういう魚がいてもいい。人語がわかる猫を描いてもいい。
ある朝、目覚めたら毒虫になっていた、でもいいし、謎の提示でもいいが、
しかし、脳内完結文ではなくて、
ちゃんと内容が読み取れる文章を書かないと先は読んでもらえないぞ。
- 240 :名無し物書き@推敲中?:04/12/15 21:49:17
- それを書いてしまったら台無しになると思うんだが・・・
- 241 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/15 21:49:40
- あ、すいません。そんなネタ振りされても
いいボケが浮かびません。ごめんなさぁい!
>「笑い声」とは
ネタにマジレスすると、「イルカ」とか「クジラ」に「こうもり」なんかが超音波?
とかなんやかんやで、意思疎通を図るんだから
バナナフィッシュだって「声」を持っていててもいいじゃないですか。
これってロマンだと思いませんか? ○マンじゃなくて、ロマン。……うん、オレ、打ち首ぃ
>「簡単な魚」を図解的に掲示板で再現するのは難しいのですが
___∧
/・ > > \
∈ > > ォョ∃
\____/
♂
こんなんな感じです えーオレ、切腹ぅ
このままでは、単なる痛い奴なので、蛇足ながら
マジレスしておきますと、バナナフィッシュは実在する魚なんですよ。
いや、冗談でも寝言でもなくて、J.D.サリンジャーもバナナフィッシュを見ているんですね。
オレはサリンジャーのバナナフィッシュを読んで、それを再現しようと思ったわけなんですよ。
実に文学的な見地から
で、
___∧
/・ > > \
∈ > > ォョヨ
\____/
♂
これ。
- 242 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/15 21:51:16
- >>240さん
フォローはもっと優しくマッハでしてくださいぃ
これじゃあオレ、お馬鹿さぁーんだよ。
- 243 :(添削人):04/12/15 22:56:35
- >>239は、きつい言い方だけど、同意です。
何度も言いますが、文章の味わいとか文学性とかいう以前に、
まず読んでいる人が、書いてある内容をすんなり理解できる
文章を書いてほしいです。
本多勝一の『日本語の作文技術』が参考になるでしょう。
なお、この人の本を読むのはこれだけでいいです。
ウソでかためた『中国の旅』なんかは、有害図書です。
- 244 :(添削人):04/12/15 23:05:40
- あと、「石」さんのここの文章だけでは、バナナフィッシュが
僕とどう関連してくるのか、まだ具体的にわからないのですが、
そこがはっきりしないと、この作品のプロットの評価はできないですね。
僕は、「カフカ」みたいにバナナフィッシュに「変身」していくわけですか?
- 245 :名無し物書き@推敲中?:04/12/16 02:33:32
- >>207-212
読みました。
他の方も言ってることなんですが、
もう少しわかりやすく書いてもバチは当たらないと思います。
- 246 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/16 08:37:58
- いやいや参ったなぁ 別にプロットの評価を頼んだわけではありませんからね。
添削人さんも添削だけじゃ足りなくなって、プロット評価までやり始めたんですか?
なかなか熱心な人だな(笑)
プロットという点から述べれば、これが全てではなくて、半分くらいなんですね。
よってこれはオレにとってプロットではないんですよ。
いくらなんでもこれで〜FIN〜にするほど、オレは不親切ではないです。
バルトのテクスト論を引くまでもなく
テクストの「私」と作者が同一ではなく、ただ一個の読み手として
存在するという前提でオレからコメントするならば
J.D.サリンジャーの「バナナフィッシュ」というものは「死」の象徴として
描写されていました。私もその原案に興味を抱きながらも
その「死」の本質をもう少し、この現代的な日本というパラダイムの中で
再考してみようとおもっています。
ご質問の「僕」が「カフカ」のように「変身」するというよりも
バナナフィッシュが「死」の象徴でありますので、ヒトに、内在的に存在する。
って、感じですかね。
こんな感じのことを、添削人さんがおっしゃるような、ストレートでわかりやすい
文章で書いてしまうと「バナナフィッシュは死の象徴だ。云々」とか
一行目で犯人がわかる推理小説になりかねません。
それでは面白くないと思うのです。
まあ、その辺りの話はもっと後になってからですし
ここまでの内容で、そういう概念的なものを汲み取ってくれとは
申し上げておりません。
オレは単純に上記に上げた>>207の1、2、3、の2が重要だったわけなんです。
- 247 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/16 08:41:20
- >>245さん
お〜読んでくれたんですか、良い人だなぁ〜
まあ、折角読んでいただいたのですから
わかりにくい、と思われた箇所を列挙していただけませんか?
リライト時に参考にしようと思っていますので
ご意見いただければ嬉しいかと。
教えてくれないと、オレにバチが当てってしまうんですよ。
このまま助けてくれない気ですか?(笑)
- 248 :名無し物書き@推敲中?:04/12/16 11:11:30
- なんか美味いもん作ろう
のどかな土曜日の昼、急に思い立って作ることにした。
冷蔵庫をあけて、食材を探す。肉は鳥のササミと蛙のミンチ、野菜はニンジン、
ピーマン、キャベツ、葱、レタス、玉葱、白菜があった。さて、なにを
するか。しばし考える。鳥と葱で焼き鳥、鳥とピーマンと玉葱とニンジン
でチキンライス、鳥で唐揚げ。案外簡単に作れて美味い鳥料理はない
ものである。迷った挙句、蛙のミンチと玉葱とレタスを使うことにした。
玉葱をみじん切りにする。ボールにミンチと玉葱をいれ、玉子を落としこねる。
お盆形に整え、フライパンで焼く。それを半分に切った丸パンにレタスと一緒に
のせ、ケチャップをかけはさむ。出来あがり。ピエロもびっくり。
- 249 :名無し物書き@推敲中?:04/12/16 12:51:00
- >>248
バナナフィッシュとは違って、蛙というのは現実に食料としても認知されてるものだから
突然その名詞が出てきてもインパクトより違和感が先立つ
東南アジア系な場所での話と思ったけど、のどかな土曜の昼に冷蔵庫の中身で食い物を作るってのが
文化的な発想っぽいからイメージと違うし(他意はないです。俺のイメージなんで不快に思った方いたら失礼)
そこで蛙は普通なの?それとも異常なの? という疑問が湧いてしまう
あとはまんま説明なので特に言う事はない。変な場所あったら自分で推敲して。でもササミで焼き鳥はやる?
蛙は鳥肉と味似てるらしいね。卵は冷蔵庫にあったんだ。
これで文章が終わりだとしたら、フーンとしか言いようが無い
続くんだったら雰囲気は面白いかもしれない
バナナフィッシュの描写についてなんか語られてるけど、これってレスした方がよいの?
というか昨日書こうと思ったんだけど、文面纏めたらあまりに普通のこと書いてて、消してしまった
所詮バナナフィッシュなんて小説における単なる道具なんだしそう熱くならんでも
- 250 :名無し物書き@推敲中?:04/12/16 14:16:17
- ♪あ〜いむ ら〜びぃんい
- 251 :245:04/12/16 16:37:19
- >お〜読んでくれたんですか、良い人だなぁ〜
石さんがそういう丁寧な態度なので読んでみたくなったのですw
初めに断っておきますが、自分はサリンジャーもカフカも知らない
素人です。そんな俺の感じたことでよければ少し。
まず、読者の知らないものを描写で想像させるというのは、かなり
読者に負担を強いる行為だと思うんですよ。なのにこの小説は
バナナフィッシュの描写から始まってるので、読者をうんざりさせやすい
のではないかと思いました。
245ではわかりにくい、と書きましたが、読みにくいのほうが正確かも。
あと、大量のバナナを食ったり笑い声をあげたりで「幻想の魚」という
ことを説明しようとしてるんでしょうけど、それがしょっぱなでは
「そういう世界観なのかな?」という誤認を与える可能性もあります。
これはあくまで自分のやり方なのですが、読みやすくということを
考えた場合は、バナナフィッシュの外観の描写は病院で初めて見たとき
にして、いっそタカシ君が病院に運ばれるシーンから始めそう。
それにしても、
> 急に気分が悪くなって、「洗濯機が回っている音がする」とか言って
>ぐらぐら世界が渦のようにまわってまわって、回っているのは僕の方だと
>気がついた時には 畳の上にぶっ倒れていた。
こんな文から入るのはとっつきにくいかな……。
後半でそんなに読みにくい、わかりにくいと感じたところはないので、
前半部、特に出だしに気をつかってもらえたらな、と。
- 252 :二代目安楽亭龍笑:04/12/16 18:14:24
- 冬草の
かれにし人の
いまさらに
雪ふみわけて
見えぬものかは
- 253 :(添削人):04/12/16 21:03:59
- >>207(添削じゃなく、原文に即しつつリライトしてみました)
バナナフィッシュは、とっても簡単な魚なんだ。
バナナみたいにまっ黄色で、あちこちにマジックで塗ったみたいに黒い模様があるんだ。
体は、いったんもんめみたいにペシャンコ。ウラかオモテしかないみたい。
大好物は、やっぱりバナナ。笑いながら食べるんだ。
「シュッ、シュッ、シュ」
とってもさみしそうで悲しそうな笑い声なんだ。
一本、二本、三本……。
バナナフィッシュは、たくさんバナナを食べるんだ。
きっちり47本バナナを食べるんだ。
そしたら、お腹いっぱいになって、満足しちゃうんだ。
タカシが、初めてバナナフィッシュを見たのは、六歳のときだった。
父と遊んでいるとき、急に洗濯機が回っているような音がして、
世界がグルグル渦のように回り始めた。
そして、回っているのが世界じゃなく自分のほうだと気づいたときには、
タカシは畳の上に倒れていた。
「おい、だいじょうぶか、タカシ!」
タカシの肩を揺さぶる父親の声が、薄れゆく意識の中で聞こえた。
- 254 :(添削人):04/12/16 21:07:02
- >>208
「シュッ、シュッ、シュ」
バナナフィッシュが、バナナをうれしそうに食べながら、笑ってる。
おいでおいでと呼んでいる……。
タカシは、その笑い声で目覚めた。
まぶしい。強い蛍光灯の白い光が真っ白な壁に反射している。
だだっ広い空間。たくさんの人が椅子に腰掛けている。
白衣の男の人やピンクの衣の女の人の姿もみえる。
タカシは救急車で病院に運ばれ、ストレッチャーに乗せられたまま、待合室にいた。
通りすがる人たちは、タカシの姿を横目に覗いていく。
(恥ずかしいなあ、もっと人のいないところへ連れてってくれないかなあ)
タカシは、そんなことを思いながら、近くにいた若い看護婦に声を掛けた。
「ねえ、いったい僕はどうなっちゃったの?ママやパパは?」
「ぼく、だいじょうぶよ。ちょっと、お眠りしてただけ。
お父さんもお母さんもちゃんと病院にいて下さるわよ。
心配しないで、ゆっくりおやすみ」
その優しい声と笑顔にタカシは少し安心して、目を閉じた。
「シュッ、シュッ、シュ」
バナナフィッシュの笑い声が、まだ聞こえてる。
おいでおいでと呼んでいる……。
- 255 :(添削人):04/12/16 21:20:36
- (コメント)
まず回想風に書き進めるならいいんだけど、
ボキャの少ない六歳の僕の一人称形式を続けるのは、難しいと思い、
冒頭のみ一人称とした。(実際原文は破綻している)
バナナフィッシュが死を予感させるということなら、
やはりもっと伏線をしっかり張りたいと思い、
「おいでおいでと呼んでいる……」を二度入れた。
(あとの展開は分からないけど)
- 256 :名無し物書き@推敲中?:04/12/16 21:33:53
- 酷評お願いします。タイトルはバナナフィッシュ
俺は都内で一人暮らしをしている。
昨日の夜勤バイトから帰って目覚めると、昼の12時をまわっていた。
好物のバナナを頬張りながらテレビをつける。
『続いてニュースをお伝えします』
俺好みのアナウンサーが真剣に報じていた。
「あー。だりぃ」
夜勤の翌日がだるいのはいつものことなのだが、いつもにまして今日はだるい。
ピンポーン。
不意にチャイムがなった。出ていくのもだるかったが、
親の仕送りかもしれないと思いカギを外した。
「ハンコお願いしまーす」
やはり親からである。ハンコを押してけだるいながらも部屋に持っていく。
ナマモノと書かれたダンボールのなかには魚が四匹くらい入っていた。
「刺身にして食うか」
慣れない手つきで捌き、皿に盛る。
ようやくそれらしい形になったのでいただく。
だが、食べていると急に心臓が痛んだ。
俺は意識を失った。
テーブルの上にはバナナの皮と魚が置かれていた。
- 257 :(添削人):04/12/16 21:37:33
- >>246
プロットについての感想は、前から少し書いてます。
ご存じだと思いますが、投稿の場合、
最初の数ページで勝負が決まってしまうといっても過言ではありません。
「石」さんのバナナフィッシュの文章ですが、冒頭を読んでて、
先行きの展開が期待できるようには感じられませんでした。
でも、このあと『僕はバナナにだんだん姿を変えていって、
バナナフィッシュに食べられてしまう。すなわち死を迎える』。
こんな展開かどうかは知りませんが、書きようによっては
面白いものになる可能性を秘めていると思います。
とりあえず、「石」さんは小説よりレスのほうが面白い感じ。
- 258 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/16 23:06:06
- まあ、例えばオレが>>248さんの作品をリトライさせてもらうと……
なんか美味いもん作ろう
のどかな土曜日の昼下がり、宍戸錠の夢を見た僕は
思い立って料理を作ることにしたのだ。
食材を探そうと冷蔵庫をあけると、コッコッコと鶏が野菜を啄ばんでいた。
卵から孵ったらしい。
ピーマン、キャベツ、葱、レタス、玉葱、白菜。
鶏はキャベツが好みらしい。半分ほどが鶏ものになっていた。
キャベツを諦めて、レタスを手に取ると、中からピョンっとカエルが飛び出した。
ゲゴゲゴと恨めしそうになくカエルは、牛乳瓶の中で卵を産み始めた。
どこからともなく現れた、オスガエルは、瓶の口が狭すぎて
つっかえている。「ゲロゲロ」カエルが苦しそうに鳴いている。
鳥と葱で焼き鳥、鳥とピーマンと玉葱とニンジン でチキンライス。
鳥で唐揚げ。案外簡単に作れて美味い鳥料理はないものである。
迷った挙句、蛙と玉葱とレタスを使うことにした。
玉葱をみじん切りにする。つっかえているオスガエルを引っこ抜いた。
「じゃあ、残念だけど」と、俎板のカエルに一礼をすると。
オスガエルは「ゲコゲコ」とカエル語で鳴いた。
- 259 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/16 23:07:14
- 都合の良いことにカエル語を理解できる僕は、そっとオスガエルの
下腹部を牛乳瓶の中に入れてやり、待ちかねたメスとその卵との
遺伝子的な出会いを体験させてやった。もう牛乳は飲めそうになかった。
満足そうにオスガエルが「ゲコゲコ」と鳴いたので
僕はコンコンコンと、カエルをミンチにした。メスガエルは泣いていた。
ボールにカエルミンチと玉葱をいれ、玉子を……。
そういえば卵は鶏になってしまったのだ。
困った私は鶏に聞いてみた。
「卵産んでくれないかな?」
鶏はさっと右の羽を出して「こっこっこ」と鶏語で話した。
これまた都合よく鶏語を理解できる私は、右のポケットでジャラジャラいっていた
小銭を鶏に差し出した。
「コケコッコ―ッ」満足そうに鳴いた鶏の尻から、ぽこりと卵が出てきた。
その湯気の立っている卵をボールに入れて、一緒にしてしまってコネルコネル。
お盆形に整え、フライパンで焼く。それを半分に切った丸パンにレタスと一緒に
のせ、ケチャップをかけはさむ。出来あがり。ピエロもびっくりしていたけど
僕にはピエロ語まではわからなかった。
まあ、原文はほとんど無視気味だけど
こんな感じになるな? あーオナカスイタ。
何、食べようかな。
- 260 :(添削人):04/12/16 23:39:36
- >>258
シュールがお好きなようで。
僕には「石」語の世界はわからないのであった。
- 261 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/16 23:53:52
- 困りましたね。いやぁー実に困った。
もう200%スレ違いもいいところですし
メンドクサイ。
あーもう確実にメンドクサイので、
特には、特には申し上げません、が
「笑い」で済ませられる域を越えているし、何よりも失礼至極だとは
思いますが、あなたこのスレで浮きすぎですから
残念!
もうスレ違い上等でこうしましょう。添削人さんも>>248さんの
文章をリトライしてください。
その上で、このスレの住人に尋ねましょう。
「どちらの方が面白いか・上手いか?」
添削人さんの方が面白い、と言われる方が多ければ
オレは深く絶望してこのスレを去ります。
ご返答をお待ちしてます。
- 262 :239:04/12/17 00:01:43
- >>241
君が真面目にやってるようなので、こちらもそれに応えようと思ったが、
いろいろゴチャゴチャ書くのも面倒になったので、リライトしてみた。
煮て喰うなり焼いて喰うなり、お好きなように。
(蛇足ながら、君が言うところのサリンジャーなりバルトなりの物は一応読んでいるが、
どこまで消化できているかは、君と同様怪しい)
バナナフィッシュの笑い声を聞いたことがある。
めったに笑わないが、愉快そうでありながら、世の中のすべて見てしまったようなどこか哀愁を帯びた響きがあった。
平べったい体をしたその魚は、黒い背びれを除けば、バナナのように黄色で、しかも熟れ切ったそれのように黒い斑点模様まで同じだった。そして、自分の体と同じような黒いぶつぶつができたバナナを食べる。四十七本、それだけ食べれば満足し、笑い声を立てる。
シュッシュッシュ、シュッシュッシュ……
それがバナナフィッシュの笑い声だった。
以上、よろしく。
ガンバッテヨ、いとしいヒト。
- 263 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/17 00:03:05
- >>251さん
イキナリで失礼ですが、こんなスレよりもサリンジャー、(カフカは
別にどうでもいいですけど)本を読んだ方が200倍いいですよ。
まあ、ただオレへのアドバイスはその限りではありません。(笑)
コメントありがとう。
バナナフィッシュの描写から始まるのは、これはやんごとなき理由が
ありまして。
サリンジャー(連呼してゴメンネ)の「バナナフィッシュ」を読んで
オレはなんとも言えない読後感を覚えたのですよ。
そのモヤモヤというか、フヤフヤというか、一種のイメージを
一つの形にしようと、今回の拙作を書き始めたんですね。
でもね。原作ではバナナフィッシュはかなりいい加減な扱いをされていたんですね。
姿、かたち、なりが全く分からない。そこで、まずバナナフィッシュを再現しようと
思い。だからこそ、このバナナフィッシュン描写から物語を始めたのです。
という、作者の勝手な事情が先にあるのですが、こんなもんはファックオフ!
なわけであります。もうね、>>251さん。エエこといった!
ついつい、忘れがちになる初歩の初歩、出だしを重視するというこの作業。
うーん、間違いない。 オマエ最高! もうちょっと気を使ってみるよ。
ありがとう!
- 264 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 00:05:17
-
http://blog.livedoor.jp/mis_shapes/
上の彼が作家になれる可能性をパーセンテージで表わしてください。
- 265 :(添削人):04/12/17 00:07:54
- >>261
私は>>248のような文章をリトライする能力はありません。
したがって、私の負けです。私のほうがスレを去ることにします。
ごきげんよう。
- 266 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/17 00:10:01
- >>256さん
オマイという奴はオマイと言う奴はオマイと言う奴は……
それじゃあ バナナ と フィッシュ じゃねえーか!
というやんごとなき関西人ツーツ、ベタなツッコミを終えて
本文に入ろうと思うのだけれども。
まあ、何よりも理不尽すぎ。(笑)
そんな急に心臓が痛んで死ぬな!
ああオレも言ったさ、バナナフィッシュが死の象徴だって。
そうだよ死の象徴さ、士農工商じゃないぜ? 死の象徴、足の小指を
タンスにぶつけたみたいなフィーリングだ!
ああ、そうさ、その通りさ。だからって、だからって、だからって……
俺が悪かったよぅ・゚・( ノД`)・゚・。
- 267 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/17 00:17:43
- >>262さん
バルトは10%も理解してません!
サリンジャーはここん所読んでるので、32%くらい理解した「つもり」なので
結局は、理解してません。イーッフゥ!
そんな謙虚な>>262さんラブです。L・O・D・V、ラブ? うん、なんか違う。
リトライ、ありがとうございます。
なんか本気で上手だったので毒気を抜かれました。
今夜は良い夢が見れそうです。
リトライなのでそう多くは語れませんが、何といいますか、そういう持って行きかたが
あるのかと、素直に感心しました。>>262さんサンクスです!
- 268 :(添削人):04/12/17 00:19:03
- >>263に対して、もう一言だけ。キレないでね。
サリンジャーは多くの犯罪者の愛読書。
いや、別段あなたがそうだと言ってるわけじゃ全然ないんだけど。
- 269 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 01:46:01
- 何だこの流れ・・・
ふと、このスレって俺以外にコテと一見さんとその他1〜2名しかいないんじゃないかという妄想に襲われた
現実ではそうでない事を祈る
添削人も実は4代目騙り添削人だったりとかしてね
初代バナナフィッシュの冒頭部分に対する添削じゃなくて批評というか俺の意見
笑い声を出してバナナを食べる魚、って時点で現実の魚じゃないことは明白
だから読者も詳しい情報を要求しないでしょ。火の中で不死鳥が甦るという話を聞いて
どうやってたんぱく質を固めずに復活するのですか? と質問するようなもの。答えを求めるのは良い読者といえない。
黒子を指差して笑うぐらい失礼な事よ。
作者が読ませたいのはバナナフィッシュの生態や形ではなく、その概念と雰囲気でしょ
つまるところ読者に理解させる必要が無いというか、訳ワカランって事を理解してもらえれば十分だと思われ
むしろリアリティは読者の世界観の構築の邪魔にしかならない
だから描写とか回想とかは要らん。あったら台無しになる。
と、人様の文章を勝手に解釈してみる。これが後々どう続くのかしらんので、ある材料だけで判断してみた
>>268
その意見は完全にスレ違い
作品と読者層をくっつけて考えても全く意味が無い
それに必要条件と充分条件をごっちゃにしてるふしがある
つうかもうちょい大人になれ。あやされてる事に気づけ
リライトに参加しようと思ったけどスレ本来の趣旨に反する、というのを理由にして苦手なことはやめときます
という訳で↓の文章酷評お願いします
- 270 :1:04/12/17 01:47:33
- 同じ文体ばかりじゃダメだろーって事で随分前にライトノベルっぽいのに挑戦した時の文章です
ただ別にライトノベルとして読む必要はありません
酷評お願いします
暗くて何も見えない。私は何をするでもなく、体の力を抜いて何かにたゆたう。首から下を浸すそれはまるで粘性の
ある生ぬるい水で、動こうという意志ごと私を包み込んでいる。
私の吐息に呼応する様に水が脈打つ。こそばゆいのと同時に懐かしく心地よい。
不意に私は目に痛みを感じまぶたを閉じる。閉ざしたそれごしに、すぐ光が原因だという事がわかった。
うっすらと目を開くと赤い壁面に包まれた天井が大きく口を開けている。
思ったより狭い部屋、というよりまるで井戸の底だ。ただ壁が鮮やかなピンク色をしている事だけが私の現実感を奪う。
私を囲う脈動が少し早くなった気がした。
次第に目が慣れる。ピンク色に包まれた視界に赤や青が線や面として縦横無尽に駆け巡っている様が少しずつ
私の意識に忍び込んでいく。
私を包んでいたのは肉。
そう、肉だ。 肉だ!
- 271 :2:04/12/17 01:48:15
- 四面を囲う肉の壁と、私の体を沈める肉の水面が、ついさっきまでまどろみにいた私の精神を剥き出し晒した。
私は気が狂うんじゃないかというほど、喉が裂けるんじゃないかというほど悲鳴をあげた。いや、あげようとした。
だけど私が開いた口には、液体とも固体ともつかない肉が雪崩れ込み、口を寸分の隙間もなく満たすと食道と肺を埋め尽くした。
文字通り声にならない悲鳴をあげて、だけどその微かな抵抗すら私の耳には何も届かなくて、代わりに早まった肉の脈動が
トクントクンと全身を嘗め回す。
私が消える。私が私じゃなくなって、肉の塊になってしまう。
正気の糸がその限界に触れようとした頃、開いた天井の扉が再びその光を閉ざそうとしていた。それを感じる目も既に
片方は埋もれ、私は左眼だけを辛うじて覗かしている。
出して欲しい、引き上げて欲しい。閉めないで。いかないで。
たすけて。たすけて。だれかたすけて!
既に私の中は肉で埋め尽くされていた。最後の拠り所である心ですらもう考える事を避けようとしている。だが残された
本能が最後の悲鳴をあげる。私の魂の叫びがおかされた右手を天に差し伸べさせた。
光の下に晒された私の右腕は、腐った食べ物に引く糸の様に、纏った血管を引きちぎりながら天をあおぐ。
右手の先についた口が私の方を向いて笑った。
私はもう一度悲鳴をあげ、そして気を失った。
- 272 :む ◆Rvjs.YLTZM :04/12/17 01:53:07
- >>268
ほとんどの犯罪者は自己弁護・正当化をします。
サリンジャーも犯罪者の盾にされたに過ぎません。
「私が悪いのではない。こんな作品を書いたサリンジャーが悪いのだ」と。
そこにサリンジャーを快く思わない人たちが目をつけ利用して、攻撃の材料にしたのです。
そしてあなたのように「サリンジャーは犯罪者の愛読書」となるわけです。
こんなことを書くとサリンジャー信者のように思われるのでしょうが、実は嫌いです。
「ライ麦畑」を読みましたが、主人公が最初から最後まで「クソ」と言い続けるだけなので、
「だからどうした」としか感じられませんでした。
「時間と金を無駄にした」という記憶しかありません。
村上春樹の訳には少々興味がありますが、買うどころか図書館に行くのも面倒、ではあります。
こんなことを書くのは、犯罪を、テレビや映画や漫画や小説などの作品に転嫁して、
逃げたり誤魔化したりする人や、それで済ませようとする社会の風潮が大嫌いだからです。
これ以上そんな人間が増えて欲しくはないのです。
- 273 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 02:12:56
- >264
0.7%。がんばれば無理ではない。
- 274 :& ◆l3pM8wmsNw :04/12/17 04:09:10
- >>270
表現に凝った文体は良いと思います。
しかしこの作品も「すぐ光が原因だという事がわかった」の一言で台無しになっているように思いました。
主人公が「読者の皆様、私の目が痛くなったのは光が原因だったのです」とでも言っているように感じられたのです。
「この痛みは・・、光?」
これではわかりにくいかもしれませんが、私としては、「わかりにくい」と思われても、
作者はそれに執着してはいけない、読者の想像力に期待するべきではない、と思っています。
読者が「わからない」と言うのなら、作者は素直にあきらめる。それでいいのではないかと思います。
少し前にも書きましたが、「作者が考えるべきは、登場人物が何を言いどう行動するか」だと私は考えています。
そう考えると、「すぐ光が原因だという事がわかった」の一言がとても不自然に感じられてしまうのです。
なぜ主人公が読者に対して説明をしなければならないのでしょうか。
「私は気が狂うんじゃないか〜というほど悲鳴をあげた」
「文字通り声にならない悲鳴〜私の耳には何も届かなくて」
も同様に気になります。
- 275 :む ◆Rvjs.YLTZM :04/12/17 04:11:13
- >>270
どうしても説明がしたいのなら、三人称視点で書いてみてはいかがでしょうか。
試しに私がリライトしてみます。
男は暗闇の中にたゆたっている。
暗闇の波動に男はこそばゆさと心地よさを感じている。
男は不意に目を閉じた。赤い壁面に包まれた天井が口を開け、侵入した光が男の目を刺していた。
部屋は狭かった。男は井戸の底を想像していた。
壁面の鮮やかな赤が男の脈動を速めた。
男の目は徐々に世界を復元させていった。
ピンク、赤、青の線と面が、縦横無尽に駆け巡っている。
男は肉に包まれていた。
申し訳ありませんが、疲れましたので、これだけで止めておきます。
- 276 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 12:18:51
- 他人の作品の本質、空気を理解せずに、なんの脈絡もなく好き勝手にリライトして、
どうですか?・・・?
なにか勘違いしてらっしゃるようで・・・
- 277 :276:04/12/17 12:26:25
- ↑は石とかいう人へのレスです
>>248へは>>250がど真ん中射ぬいてるでしょう
- 278 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 16:48:10
- 冬にして夏を思う
強い陽射し浴びながら海に入る。鳥肌立った手は一向におさまらない。
熱帯夜に蚊にさされる。蚊の針に痛みを感じる。
素麺を食う。味がしない。
夏。冬である。
ヒロシです。
- 279 :点数の人 ◆rQY3nV9vgk :04/12/17 18:14:08
- 今日は夕食抜きで
では夕食の後で
- 280 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 18:27:25
- おひさしぶりです。
- 281 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 19:24:46
- 石さんのかぶれ具合が笑える
一端何かにに影響されるとなんでもその視点でモノを見ちゃう人ですな
人生の経験値2くらいかな(´‐`;)
- 282 :名無し物書き@推敲中?:04/12/17 19:27:45
- みんながんばれ、超がんばれ
- 283 :270:04/12/17 23:02:22
- >>274
なるほど、一人称の基本を忘れてたようです
一人称で説明書いたらそれこそ最悪ですからね
ここはイメージ先行でいきたいので台詞は入れたくないのですが
ご意見は大変さんこうになりました
つうか読み直してみると指摘された部分酷いっすね・・・
精進します
>>275
このシーンはビジュアル重視で書いてますが、この話は心理描写優先でいくつもりだったので
一人称で書いています
確かに元の文は三人称臭くなってますよねぇ。ハッキリ言うと274でも指摘された通り説明的なだけですが。
お二方、ご意見ありがとうございました
- 284 :名無し物書き@推敲中?:04/12/18 11:54:04
- >>270
俺は面白かったよ。違う展開を予想してたんだが、ちと肩透かし食らったような、
オチがついたかというと宙ぶらりんな気もしなくはないが。
文章に関しては、今ひとつと思える箇所もいくつかあるが、ライトノベルっぽくは
ないっつーか、一般小説で通用すると思うけど。以下、気になった点な。
冒頭。何も見えない、何をするでもなく、何かにたゆたう、と「何」3連発は狙ってやったの?
たゆたうという語を使いたい気も分かるが、「何かにたゆたう」は舌足らずな感がある。
「動こうという意思ごと」の「ごと」は、いきなり硬い気がした。
「こそばゆい」も、年寄りの使う言葉みたいだな。くすぐったいじゃダメなの?
あとは、「赤や青が線や面として」のくだりは、描写が弱いんじゃないか?
この周辺の一連の描写は気になった。
このあたりでは、なかば肉壁に囲まれている事を予想して読んでいるので、
肉やら静脈やらと見当つけて脳内補完して読んじゃうけれど。
基本的に、色の名前をそのまま羅列するのは、よくないと思うんだけれど、
直前の「赤い壁面」も、赤黒いとかのがリアルな気がするのと、
鮮やかなピンク色とかも、ここだけカタカナが出てくると軽い気がする。
薄紅色なり、桃色なりではダメなのか。
「トクントクンと全身を嘗め回す」は訳がわからないなあ。
変わった表現をしようとして、意味不明になるのはこのスレの投稿にありがちなんだが。
あんまり良くないっつうか、そういう凝りかたは方向性が間違っていると思う。
「正気の糸が限界に触れる」もそう。糸って、限界に触れるものじゃないじゃん?
読んでるほうは、そりゃ言わんとすることは理解できるんだけど、
読者に「解釈」をさせるのは良いが、「翻訳」させちゃダメだろ。
最後、あがこうとして伸ばした右手も、一箇所は「右腕」が入ってたほうが
良かったと思うな。ラストシーンは、ぜんぜん納得はいかないんだけど、
全体としては、面白かったよ。
- 285 :名無し物書き@推敲中?:04/12/18 12:17:50
- 他人の批評に反対とかするものではないが、いちおう。
>>274氏が指摘してた、
目の痛みは光が原因だったの箇所は、俺はべつにおかしいとは思わなかった。
> 「私は気が狂うんじゃないか〜というほど悲鳴をあげた」
> 「文字通り声にならない悲鳴〜私の耳には何も届かなくて」
の箇所も、べつに俺は気にならなかった。
俺は、ごく普通にありえる文章だと思って普通に読めたよ。
まあ、そういう読み手もいるってことで。
ちなみに、おれは先週だったか「半落ち」を読んでここで発言した者だけど、
今週はフィクションだと、
新潮文庫の湯本香樹実「夏の庭」、岩波文庫のボルヘス「伝奇集」、
13階段の高野和明の「グレイブディッカー」を読んだ。
おおむね現代の娯楽小説が好きで読んでるクチ。
ちなみに「グレイブディッカー」はつまらんかった。
- 286 :名無し物書き@推敲中?:04/12/18 13:22:26
- 「幽霊人命救助隊」はおもしろかったよ。
- 287 :名無し物書き@推敲中?:04/12/18 13:26:51
- >>286そうか?(藁
俺的には十三階段には遠く及ばなかったが(w
- 288 :名無し物書き@推敲中?:04/12/18 23:11:06
- アンカー20ぐらいのコスモスの話、私見ですが
あの作品の根本haコスモスであって確かコスモスの花言葉は
乙女の純情、って題名がそれですね。。。
構成上白桃や桜を出すのは余計だと思います。(桜の花言葉には純情ってのがあったような気が。。コスモスの
それとどこか被って下記のムードの妨げになる気が)
コスモスは秋の桜と呼ばれることもある(だったと思う、花の形も似てるしね)
凛としたなんたらやすらりとしたって表現自体コスモスのそれを彷彿させるし
作品もコスモスの持つ清楚さが醸し出されるべきであって。。
高圧的ですみません。
石の旦那ぁ、俺だよ俺
- 289 :288:04/12/18 23:17:32
- ああ書きにくいなパソコンって。。。あげちまったし改稿変だし。。
ところでガンがるさん、もしかしてミスターチルドレン好きですか?
- 290 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/19 00:41:49
- >>279
あら、どなた?
- 291 :名無し物書き@推敲中?:04/12/19 06:04:07
- 239 :罧原堤 ◆sgx1Jy1glk :04/11/30 01:37:00
>>1
らもさん逮捕されちゃったか・・・・
好きな作家なんで早く出所してほしいな。
240 :名無し物書き@推敲中? :04/11/30 01:54:25
>>239
出所も何も、お亡くなりになったよ。
192を見よ。
241 :罧原堤 ◆sgx1Jy1glk :04/11/30 02:06:24
やっと突っ込まれたぜ
242 :名無し物書き@推敲中? :04/11/30 10:49:30
プププ
苦しい言い訳ですね。
まぁ2点くらいかな、小学生並。
- 292 :名無し物書き@推敲中?:04/12/19 10:36:06
- ここは雑談スレですね。
- 293 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 00:01:55
- 「石」とかいうコテ、出てこなくなったなあ。
添削人とか他の奴らに、ケチョンに言われ相当ダメージ受けたか?
ま、こんなスレ程度で叩かれてヘタれてるようでは、
作家なんてとてもムリだろうけど。
- 294 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 00:05:04
- http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1086153693/919-923
- 295 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 00:28:41
- いやつうかちょっと待て
例の>>239のバナナフィッシュの説明をちゃんとしる、ってのは皆から見てもマトモな意見だったのか?
ネタだと思ったら添削人が食いついてアチャーと思ってたら、何か別の人まで同じような意見書いて
放っておいたらあれよあれよというまに変な流れになってるし
あそこ詳しく書いたら240にあるとおり台無しじゃないの?
石の文章を誉めてるわけじゃないし、彼はシュールすぎて電波ゆんゆんな時も多々あるが
少なくとも添削人よりはまだマシだと思うぞ
名指しで云々言うのは嫌いなんだ。だから放って置いたのに。コテなんて嫌いだ。
- 296 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 00:57:20
- 「石」は、ホットな人間って気がするけど、
添削人は何だか冷たい感じがするな。
この二人はソリが合わなそう。文体にもそれが表れてる。
添削人の文章は確かに読みやすいが、何だか嫌悪感を感じるんだなあ。
- 297 :貼っとくか:04/12/20 23:22:56
- 日本一のインターネット巨大掲示板にある「創作文芸」
という作家志望者の集まるカテゴリがある。
「創作文芸」にて文章の投稿をするスレッドは、どれもがたいてい荒れる。
その原因ははっきりしている。「ド素人が偉そうに批評している」この一言に尽きる。
ここでいう"ド素人"とは、文学作品や新書、哲学や心理学等の
専門書などは読まずに、読むものといえばせいぜい漫画や雑誌や、一昔前には
ジュニア小説と呼ばれていた"ライトノベル"ぐらいで、文学の醍醐味である
メッセージ性をおび、文語を用い、卓越した比喩や、豊富な語彙を使った
作品を、その文体からして、毛嫌いする知的レベルの低い、そのくせに
「作家になりたい」という厚顔無恥な輩のことである。
この"ド素人"どもときたら、重厚なテーマや文語をひどく嫌う。
"ド素人"どもは優れた文章を読解することが困難なのか、感情や五感の情報を
緻密に描写して、比喩も使ってある本格的なものを「読む気しない」と
言い、罵詈雑言を書き連ね、インターネット掲示板の中で嘲笑を意味する
「藁」や「w」や「プ」や「プゲラゲラ」などを書いて、作品と作者を冒涜するのである。
さらに、自分の読書量が少ないために読解力が無いことに無自覚で
優れた文章を「読みにくい」「つまらない」「センスが無い」などと
言い放ち貶めるのである。"ド素人"が優れた本格的な文章をこのように嫌う理由は
あるいは、自分の能力の無さを突きつけられたように感じて逆上しているのやもしれぬ。
彼らは「俺にはこんな文章、逆立ちしたって出てこねぇ!ちくしょう!うらやましい
ねたましい!こんにも上手い文章を書かなきゃ作家になれないって言うのかよぉ!どんなに
考えても、そんな文章作れねぇよ!」という思いが頭に浮かびそうになるたび
顔をしかめながら、その思いを掻き消すようにブルブルと激しく首を振り、その後で
「よくもこんな惨めな気持ちにさせやがって!」と逆上し、鼻の両側の筋肉に力を
入れたいやらしい笑みを浮かべながら、力を込めてキーを打ち
目を見開いて、必死になって優れた文章を書く作者を貶めているとも考えられる。
- 298 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 23:24:47
- そのような"ド素人"どもに対して「作家になりたければ、もっと文学をたくさん読め」
という書き込みもよく見るのだが、彼らはかたくなに文学を読むことをしない。
「読みたくないけれど書きたい」というのは理解に苦しむが、それはそれで自由である。
しかし、本を読まないものに、文章の良し悪しはわからない。
少なくとも己の読書量の少なさとそれによる読解力の不足を謙虚に自覚して
他人の投稿した文章を静かに読んでいれば良いのだが、読解力の無さに無自覚で
いっちょうまえに批評家を気取って優れた文章を「読みにくい」の一言で
辻斬りのように一刀両断に切り捨てるのである。
「創作文芸」には「あなたの文章真面目に酷評します」というスレッドがある。
これが実に不毛なやりとりをしている掲示板である。
先に述べた"ド素人"どもが我が物顔でやりたい放題のさばっている伏魔殿である。
私が「創作文芸」に初めて来たとき、作家志望者が集まる掲示板なら
皆、たくさん本を読んでいるものだと思っていた。だが事実は違った。
本を読まないくせに本を書きたいという者。本を読まないくせに優れたの文章にケチを
つけているもの達であふれていた。
私は「創作文芸」を知る前に、一冊の本を読んだ。
それは小説家志望者に向けて書かれたいわゆるハウツー本の類ではあるが、ああしろ、こうしろ
ああしてはいけない、こうしてはいけないといった指示は最小限で、小説家であり
また、何人もの教え子を小説家デビューさせた実績のある著者が、悪文をリライトして
比較検証するという書き方をされている優れた指導書であった。著者が書いたものと
原文を読比べると、あきらかに表現力の違いがわかるのだ。原文には無い視界や身体感覚や
感情がきちんと描かれていて、それが比喩も交えており、実に響きのいい文章に書き換えてあった。
- 299 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 23:26:02
- 私はそれを「創作文芸」に期待したのである。
「作家志望者なら基本的な読書をきちんとして、読解力も備えているだろう。
それならあの本のように、参考になるやりとりができるに違いない」と考えた。
ところがそれは間違いであった。
多くの「作家志望者」が、本が好きなわけでも、世にうったえたいことがある訳でもなく
賞をとって有名になってちやほやされたいという動機や、ベストセラーを書いてお金持ちになりたい
という愚かな考えの持ち主が多かった。 有名な賞を十代の女の子が受賞したことや、ブームになって
爆発的にヒットした恋愛小説が出たことが、愚かな"ド素人"どもに「作家になりたい」という言葉を
吐かせることになってしまったものと思われる。
私は「あなたの文章真面目に酷評します」を、その前進の前進、「行き場のない作品発表スレッド」の
頃から見てきたが、不毛なやりとりが続けられているのである。明らかな悪文も、良い文章も
「批評家」が、ちまちまと文節や文章の端々をいじっているだけであったり
「批評家」が「ダラダラと長い、簡潔に書け!」「比喩なんかいらん!削れ!」
「つまらない読む気しない」と言っているものには、感情や、五感の情報が緻密に描写されており
臨場感のある文章であることがたびたびあった。
また反対に「批評家」が「読みやすい」と言っているものは、小学生の作文のような稚拙で陳腐で
表現力が著しく欠けているものが多かった。
根本的に間違っている。ちまちまと文節や語尾や単語をいじっても何にもならない。
- 300 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 23:28:05
- 創作に必要なのは感性であり、ひらめきである。そのひらめきを導き出す指導が必要なのだ。
それには書く方も批評する方も、基本的な読書をしていなければ話にならない。
物語を書くということは、空想を文字に変換するということである。
空想を文字に変換するには、まず前提として、文字で書かれた物語を読み、文字を空想に
変換する作業に慣れていなければできないことなのだ。
物語も言葉の組立も、感覚から興すものだ。意識の外側にある無意識の世界から、間欠泉のように
吹き出し、ほとばしって出てくるものだ。神からの啓示のような錯覚さえ覚えるものだ。
空想の世界では色も形も視覚も聴覚も嗅覚も味覚も触覚も、そして感情もすべて再現できるのだ。
自分の感情だけでなく、自分の中の他人のしぐさや表情や感情や言葉も空想するのだ。
空想のスイッチが入ると、キーボードを打ちながらでも、意識は半ば吹っ飛んだ状態になる。
空想の世界の様々なものが現れ、それらにはみな色があり、においもあり、それらを触ると感触を感じ
また人物が様々な表情で、様々な言動をし、ドラマが始まるのだ。そしてそれらを細かく観察して
文字におこすというのが、感覚的に一番近い表現に思える。
勿論、自分で空想するのだが、空想しているのは自分であって自分で無いような感覚がある。
「我思う、故に我あり」とデカルトは言ったが、その意識の上での「我」とは違うもの
脳の、食欲、性欲、物欲などの欲求をつかさどる部分。あるいは心臓を動かし、胃や腸を働かせ
病気の時には、体の不調を感じさせる人間の生命を維持している部分―――そのようなところから
空想はやってくるように思える。
- 301 :名無し物書き@推敲中?:04/12/20 23:29:17
- そして"ド素人"どもは、このような感覚に共感を示すことはできない。
彼らはそうやって書いていないし、そうやって読んでもいない。意識と無意識の橋渡しができないのだ。
そしてこの感覚的な部分が理解できないものには物語はつくれないのだ。
この感覚的な部分が理解できないものは、仕組みを分解し分析すればおもしろい物語がつくれると
思っている。「創作文芸」の中で「起承転結は必要か」という議論があったが
ここで「起承転結は必要ない」と主張するものがいる。彼らいわく「小説を『起』『承』『転』
『結』の順序で並べて、きっちり四分割してもだめだ」という。これは起承転結の定義を勘違いしている。
起承転結とはそういうことではない。起承転結の『起』とは物語の始まり。起承転結の『承』とは
物語の全体の起源となる事件や事故あるいは行動。起承転結の『転』とは物語の終盤に向かう
きっかけとなる出来事や価値観の転換など。起承転結の『結』とは物語の結末。
起承転結とはそれだけのことだ。必要ではあるが、これは物語をつくるときに特に意識することでは無い。
おもしろい物語には必ず起承転結があるからだ。「起承転結は必要」というのは『起』『承』『転』
『結』の順にきっちり四つに分けるという意味では無い。二重三重に伏線を絡ませたり、ミステリーや
ホラーに恋愛の要素をからめたり、小さな山場をいくつもつくったりをしても良い。
感性とひらめきの思うままに作り出し、結果としてその物語がおもしろければ、そこには起承転結がある。
作家志望者の中にはこうした技術的なことに非常にこだわり、このようなことを教えるのは
ライバルを強くするかもしれないから危険と考えるものもいるようだが、私はそうは思わない。
技術的に物語のしくみを分解して、テクニックを覚えようとしても、それだけでは
おもしろいものは造れない。それを教えられてできる人は、遅かれ早かれ教えられなくてもできるし
できない人は教わっても、つまらないものしかできない。技術論には創造性は無い。
理屈でなく、感性から持ってこなければおもしろい物語はつくれないのだ。
- 302 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 00:29:19
- >>297-301
つまらない 読みにくい 読む気しない
- 303 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 00:36:08
- >302
ワラタ
- 304 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 01:04:21
- >>302-303
こんなレベルの人達が、なんでこの板にいるの?
- 305 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 01:05:04
- >>297
なるほどなあ。。。参考になるよ。
俺は一週間に10冊くらいのペースで小説読んでいるんだが、もっと読まなきゃならんなあ・・・
- 306 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 01:25:35
- 飛ばし読みしたけど、前半は同意。後半は微妙。
つうか前半はどっかのコテの話だよな
彼とそれの尻馬に乗った一部の人間がこのスレの流れを変えた気がする
もちろんそれが悪いと言いたい訳じゃない。個人的には彼は嫌いだが、そういう読者もいると思っている
だが全体的に偏りすぎた。もう冬休みになるし、更に偏りそうね。
- 307 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 01:44:52
- あ、どうも。土日は勤労苦学生気分を味わうのが慣例でして
気にしてくれた方々には、深くサンキュー!と、むしろセキュー!と
どっちでもいいんですけど、とにかくありがとう、と言いたいです。
>>268‐>>306
頭が悪い奴等はスルー。空気と一緒。と誰かえらい人が言ってたな。
今ようやく意味を悟ったよ。だってここは2chだぜ?
IPでも抜かない限り、一個人の匿名性は最大限獲得できる空間。
そこで、だれが、なにしようが、自由だけれど、オレは耳から脳味噌
垂れ流しているような、阿呆に興味はないのだ。
だってここは2chだぜ? 誰が誰を無視しようがどーでもいいじゃん。
とか、当たり前の前置きをしておいた。
- 308 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 02:02:13
- >>270-271さん
まあ、本当にね
今回の事で、やっぱり2chって凄いなぁー、と逆の意味で感心して
しまいました。(笑)
ライトノベルは、あんまり読んだ事がないんですよ。小野不由美とかかな〜
あれはファンタジーになるのか? まあ、そんなレベルですから、大した事は
言えないんですけど
最初、読み始めでは出産のシーン、お腹の中にいる胎児を思い浮かべたが
途中からだいぶというか、かなり趣が変わりましたね。
文体的には「私」が過剰なほど、前に出てくる。
それが故に読み手は実に近い距離で、「私」の声を聞いているような感覚に陥る。
オレは、普段こういったテクストを感受しにくいのだけど
あえてこの「私」が前面に出てくる手法によって、読まされた。
そしてラストで「私」が「私」ならざるものに、既に変容しているのを知ってしまう段
なかなか怖くて、いいなぁ、と思いました。
- 309 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 02:09:22
- >>288彗
おお〜……ここでのハンドルはどーするんだ?
まあ、以下、暫定的に「オマイ」とでも読んでおく。
あの作品のリトライで「桜」を出したのは意図したもの。
桜と秋桜という、この移ろいが、まあ時間の流れを感じさせるかな〜とか思った次第。
でもまあ、不要といえば不要だったかな。イメージの拡散は避け難くなっているし。
当然、白桃もそうなんだけど、ただこの作品の「先生」が、自分の生徒を
セクシャルな対象としてみていた節があったから、そういった気分(赤い球体)を
表す象徴として桃をおいたんだけど……オマイの言わんとすることも
当然理解できるよ!
- 310 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 02:12:07
- >>307は、別に>>306さんが頭がどうこうじゃなくて
>>268から>>306までの間で、イカレポンチがいるぜ!
ってことです。誤解を生むといけないので。
- 311 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 11:02:32
- 「石」とかいうコテに聞きたいんだが、
>>297以下のコピペもイカレポンチだと思うの。
俺は、かなり正鵠を射てて、
あなたにも、かなり当てはまってることだと思うんだが。
例えば、>>310のレスも変だし。
>>306までの間にイカレポンチがいる、ってことは、
>>306はイカレポンチに含まれるって普通解釈するはず。
でなければ、>>305までって書くはずだな。
一度、批評だけじゃなく、添削人みたいに添削してみてくれないか。
それで、あなたの実力のほども判断できそうだし。
- 312 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/21 11:24:48
- ……あのコピペが正しいとはとても思えないけど、
とりあえず石さんは自分の書く小説だけでなく、
普段の文章も推敲する癖をつくったらどうだろう。
- 313 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 12:55:32
- >>311
あえてどのカキコとは言いたくなかったから
「>>268から>>306までの間で」って書いたんでね?
- 314 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 14:25:26
- オレが黙っていれば、勘違いする奴もいる。
オレが喋れば、喜ぶ奴がいる。
ちっぽけな善悪に振り回されたい奴がいる。
オレを煽ればいいと思っている奴がいる。
こんなところで、勝っても、負けても一緒。
匿名で有名になっても無意味。
悟った。
オレは石になろう。
ただの石ではない。相手の思いに応じて、響く石になろう。
今日もオレは、待つのだ。
明日もオレは、待つのだ。
誰か志しある人が、オレに語りかけてくれるのを。
オレは石になろう。(酷評イラネ
>>312さん ああ、そうします。読み返して、失敗した事に気がつくことが
多々ありますので。まあ、なんにしても読む量が多いので、一つあたりの
レスの質が低くなっていることも事実ですね。居着くコテさんが増えて
くださればこの辺りの事情も変わってくるのでしょうが……
>>313さん そのつもりで書いたのですが、(以下略) ありがとうございます。
- 315 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 18:18:06
- >>315
>オレを煽ればいいと思っている奴がいる。
それは、半分当たってるけど、半分違うような。
あなたへの批判レスを読むと、
あなたが本当に他の人の文章をとやかくいう資格があるのか
どうかを問うているような気がするんだけど。
個人的には「石」さんのキャラは、面白いと思ってますけど。
- 316 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/21 19:43:11
- Part23〜25の事情はよくわからんな……。
まぁ、とにかく批評人不足はいつものことなので、
人が増えてくれればそれにこした事はないと思いもしますが、はてさて。
- 317 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 21:15:50
- 最近は批評人不足というより、批評頼む人がいなくなった。
まあ、この流れじゃねえ。
- 318 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 21:44:34
- 石さんの面白いところは、打たれ弱さを必死に隠しているところですね。
白々しいので、それにイライラしている人も何人かいるかも。
- 319 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/21 22:46:07
- 暇潰しのコテいじり
-------------終了----------------
-------------再開----------------
あなたの文章真面目に酷評しますPart25
約束事>>2
はい。それでは皆さんどうぞ〜
- 320 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 23:13:35
- ブル・ピク・ハゲ
- 321 :名無し物書き@推敲中?:04/12/21 23:18:07
- ここ、いつも定期的に荒れるね。
スレのパート1から抜粋。
>批評の仕方の目標としては、辛口で始め後半褒めてがんばれでシメる。
悪いところを指摘するのも大事だが、いいところを探して示すことも大事じゃないのか。
褒めあえ、という意味じゃない。それはただの馴れ合いだ。
だが、貶しまくるのも不毛だろ。
- 322 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/21 23:32:16
- >>317
頼む人も読む人も戻ってきてくれるといいですね。
私は……時々。
正月辺りは忙しくなりますがその前後ならなんとかなるかも。
- 323 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 00:18:09
- あの、ここで批評側にまわっている人に聞きたいんですが、
プロとか選考でいいところまで残ったような人いるんですか?
コテ外して答えてもらってもいいです。
- 324 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 00:34:21
- 酷評お願いします。
「おい、前田!そこはだめだ!!」
俺は叫んだ。前田が歩く少し前方に地雷があるのに気づいたのだ。
だが遅かった。
「ドカかカカかかカかっかkkjfbhががが〜ん」
物凄い炸裂音。少し前まで生きていた男の肉片が飛び散った。
「くそ!これで俺一人だ。くそ!」
俺は毒づいた。作戦は完全に失敗。この未熟な作戦を偉そうに命令した佐久間軍曹の顔が頭に浮かぶ。
どうしようもない。俺はすでに敵地帯に入り込んだ。周りは敵に囲まれている。
「くそ!」また呟いた。
俺はもう弾の入っていない銃を握り締め、突破口を見つけようと周りを見渡した。
「チュイーンーーーーーー!!」何処からかの弾が俺の耳を掠める。
俺はあわてて伏せた。俺の位置はまだ敵には分かっていないはずだ。
だがしかし、俺には動きようが無い。何処へ言っても待つのは死ばかり。
「こうなったら、最後に一発ヤツラに泡を吹かせてやる・・・」俺は決意した。
俺は手榴弾のピンを抜いた。10秒で爆発する。これが俺のくだらない人生で最後のくだらない作業だ。
「うわ和和わわえあわえわsだすfでゃうfしdgfひふぁs!!!!!!!!!!」
俺は叫んだ。そして敵の居ると思われる方向へ走った。
いた!
3,4人の憎い敵がこちらに銃を向けて何か言っている。
「わああああああああああああああああhfvぎうsdfhすいf!!!!!!!!!」
俺は構わずヤツラのほうへ飛び込んだ。俺の体に何発かの銃弾がめり込む。
「わああああhbfsdf場skfh場ksdfb這うjファ!!!!!!!!!!!!」
10秒。
「ぼかかかkかかか化dファjsbgfでゃdfじゃKdfはいdjはイオjだしオKjfぢかjふぃあsjファjf!!!!!!!!!!!!!!!!!!!死!!!」
全てが終わった。
- 325 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 01:08:26
- >何処へ言っても待つのは死ばかり。
アウト!!
- 326 :名無し:04/12/22 01:33:53
- >323
聞くだけムダだと思うぜ。
例えばオレがプロだと言ったら
お前信じる?
- 327 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 01:55:26
- >>325
あ、見逃してた。スマソ。
そこ訂正します。言っても⇒行っても
- 328 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 02:09:20
- >>324
俺も前にここに書き込んだ時にやってしまったんだが
まず一人称で重要なのは登場人物のイメージが自然に伝わること
少なくとも仲間がどんどん死んで自分だけ残されまたいつ死ぬともしれない中で
俺は毒づいた、とか また呟いた、 とかそういう平坦な言葉が入るとテンションが萎える
一人称では極力「○○した」とかいう説明臭い言葉は使わないようにする
>「ドカかカカかかカかっかkkjfbhががが〜ん」
これは突っ込み待ち?
こっから俺の趣味を言わせてもらうと、擬音はよろしくない
読者の想像に任せるしかなくなる上に、三島曰く小説に必要な抽象性がなくなるとの事
つまり音とかをまんま伝えるなら映画やテレビの方が優れているに決まっているので
小説として伝えるなら直接的表現を避けて、読者の想像の余地を残した上で作者の意図したモノを
想像させなければならない
途中から三島じゃなくて俺の意見
つうか擬音つかってる小説でろくなのがない。表現する事を放棄してる訳で、そんな作者に技量はない。と思ってしまう。
まだいくらでも手を入れられると思うので頑張って下さい
- 329 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 02:19:16
- >>324
まず手榴弾ってどこから出たのよ ドラえもんのポケットじゃないんだから瞬間的に登場させるのはよろしくない
「最後の手榴弾をポケットから取り出して」とか肉付け出来る筈。それと弾切れの鉄砲はどーしたのよ?捨てたの?
作戦が失敗した ってーのもナンデ?ただお前の部隊がヘボイだけじゃないのか?この軍隊の役立たずが
ってかココなんなのよ砂漠?荒地?ジャングル?緊迫された世界観が伝わってこないウンコ作品 価値ないからもぅ捨てナ
- 330 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 02:43:58
- どうして褒められたいって思うんだろうね。
- 331 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/22 08:29:58
- >>324
>「ドカかカカかかカかっかkkjfbhががが〜ん」
>物凄い炸裂音。
この部分を削っただけでも、迫力が出ると思います。
後に残った一文「少し前まで生きていた男の肉片が飛び散った。 」
だけでいいかと。
全体的に説明過剰な為、戦闘状況下における
緊迫感・緊張感が希薄なものになっています。
そうはいっても短い文章で、多くの情景・状況を
構築しようと思えば、どうしても説明的にならざるを得ない。
「じゃあ、仕方ないや」と諦めるよりは、テーマを絞る事を推奨したい。
この話で重要なのは、とうとう最後の一人になった、一兵卒の「俺」が
絶望的な状況で、カミカゼをやることでは?
自爆を敢行する、その死の真際の心中や、過去の回想、あるいは
別にくだらないこと、を物語にしたほうが面白かったかも。
ただ、死に際しての狂気を特異的な擬音で表現しようという試みは
理解できるものだ。実際、どんな崇高な思想を信じていようが
死に際して人間が抱く感情なんて「恐怖」以外には、余り考えにくい。
その「恐怖」に圧迫された状況での、この非正常的な言語群は
まあ、恐怖という一つの真実性の形ではないかとも思える。
結局は、身体的な運動などは「カメラ」に任せておいて
文章が出来る事は何かが重要だと思う。
- 332 :ち:04/12/22 14:43:04
- 五月雨は、迫りくる暑さの前の緊張に似て心に備えをさせるが
冬の吹雪は、開けっぴろげでくつろいでいるような心持ちの所に
総てを奪い去られ持っていかれるような感じがしてうすら寒い。
―― もうおひらきにしようか。Sは横を向いて呟いた。
店の喧騒から開放された直後で、言葉の持つ寂しさが倍加されるようで
何気に一気に酔いが覚めた。
相談とは名ばかりで適当に相槌を打ち、適当なことをいい、的も得ないような
助言をしていたのは事実だ。飲んでる最中は真剣なつもりだったが
こうして酔いが覚めると、不謹慎にも内心楽しんでいた事に変わりはない
ということに気づいた。
横を向いて呟いたSに申し訳ない気がして、私は話を戻した。
「まあ、あれだ。成さんものは成らん。とりあえず成せと昔の人が言ったように
初心でやっていくしかないだろう」
我ながら空々しい。Sは、ただありがとうな、といい駅に向かう路地の暗闇に消えた。
そんな事を忘れてしまったある休日の朝、女房に愚痴を言われながら薄いトーストを
食べているとおもむろに女房が一枚の絵葉書を差し出した。
Sからだった。東北の聞いたことのない温泉場から差し出されたようで
特に特徴のない渓谷と紅葉が写るその写真の横に申し訳なさそうな小さい文字で
一言、こう書いてあった。―― 都会に疲れたのでしばらく旅に出ています。
わたしはおひらきにしましょうといって横をむいたSの寂しそうな横顔を思い出した。
真剣に今奴は悩んでいるというのに救いを求める声も届かなかった私との
なんの交わらない会話をした私をおもって絵葉書のひとつでも出そうとおもった
Sの心持ちに一切答えられない自分はSにとって害悪の存在のような気がして
そして、Sを疲れさせた都会とは私のような人間そのものじゃないのかと思えた。
冷めた珈琲を胃袋に流し込みたまには女房に優しく接しようと思い
「今度久しぶりにデートでもしようか」と声をかけた。
驚く顔の女房に苦笑いをこらえられなかった。
- 333 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 15:38:41
- 第二稿
本当の寒さとは身構えて感じるものではなく、総てをさらけ出し陵辱される
に似たものを感じたときに感じるものである。
―― もうおひらきにしようか。Sは横を向いて呟いた。
店の喧騒から開放された直後で、言葉の持つ寂しさが倍加されるようで
一気に酔いが覚めた。Sの悩みに対し相談とは名ばかりで適当に相槌を
打ち、適当なことをいい、的も得ないような助言をしていた。
飲んでる最中は真剣なつもりだったがこうして酔いが覚めると、不謹慎にも
内心楽しんでいたことに気づいた。
横を向いて呟いたSに申し訳ない気がして、私は話を戻した。
「まあ、あれだ。成さんものは成らん。とりあえず成せと昔の人が言ったように
初心でやっていくしかないだろう」
我ながら空々しい。Sは、ただありがとうな、といい肩を落とした姿のまま駅に向かう
路地の暗闇に消えた。
そんな事を忘れてしまったある休日の朝、女房に愚痴を言われながら薄いトーストを
食べているとおもむろに女房が一枚の絵葉書をテーブルにおいた。
Sからだった。東北の聞いたことのない温泉場から差し出されたようで
特徴のない渓谷と白化粧の木立が写るその写真の横に申し訳なさそうな小さい文字で
一言、こう書いてあった。―― 都会に疲れたのでしばらく旅に出ています。
わたしはおひらきにしましょうといって横をむいたSの寂しそうな横顔を思い出した。
真剣に救いを求める声も届かなかった私なのにその私をおもって絵葉書を出した
Sの心持ちに自分はSにとってただの害悪の存在のような気がして
そして、Sを疲れさせた都会とは私のような人間そのものじゃないのかと思えた。
後悔を胃袋に流し込むように冷めた珈琲を飲み干した。
そしてたまには女房に優しく接しようと思い「今度久しぶりにデートでもしようか」と
声をかけた。驚く女房に苦笑いをこらえられなかった。
- 334 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/22 16:01:33
- >>332 ちさん
先ずは細かいところから
「まあ、あれだ。成さんものは成らん。とりあえず成せと昔の人が言ったように
初心でやっていくしかないだろう」
漢字博士ではないけど
成す、という言葉遣いに疑問を持った。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C0%AE%A4%B9&kind=jn&mode=0
「……為さんものは成らん。とりあえず為せ……」くらいになるんじゃないかな。
後、「的も得ない」って……
>五月雨は、迫りくる暑さの前の緊張に似て心に備えをさせるが
>冬の吹雪は、開けっぴろげでくつろいでいるような心持ちの所に
>総てを奪い去られ持っていかれるような感じがしてうすら寒い。
この出だしの一文に騙された。これは対比的であり
(夏と冬というコントラスト)
それでありながら、体感的(感覚的が相応しい?)
人間の身体反応をも取り込むことによって
絡み合うように、この二重の表現が溶け合っていた。
その相乗効果によって、「冬」がよりよく「再現」されていた。
この文章で、「こいつは上手い!」と思っていたら
その後はどうも失速気味だった。
「紅葉」とかその後で言っちゃてるし、しかも東北なら尚更、秋は
早く訪れるわけで、時間的な整合性が欠けているように思います。
ああ、まあ冒頭の名文を、Sの心象という捉え方もありますね。
(だいぶというか、アクロバティック過ぎる解釈だけど)
- 335 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/22 16:07:19
- あ、邪魔したかな? 悪気はなかったな。
まさか、そんなことをするとは思わなかったから(笑)
>>333さん は、>>332さんと同一人物?
>本当の寒さとは身構えて感じるものではなく、総てをさらけ出し陵辱される
>に似たものを感じたときに感じるものである。
あーこうなると、「私」に対して、心を開いていた「S」が
「私」にいい加減な相談をされたことが、この部分の「寒さ」に当たるとも
解釈できますね。まあ、それにしても勿体無い、勿体無いオバケが出るぞぉ
前の文章の方が良かった、とオレは思いました。
- 336 :ち:04/12/22 16:26:59
- 石さん有難うございます。
酷評されるものと思っていましたw
332=333です。
改悪だなと思ってました。
時間軸や違和感は333で直した通りで
ご指摘もっともと思います。
それと漢字も。
冒頭は、察していただいたとおりテーマです。
テーマに対しわかりにくいかなと思ったので
「名文?w」をかえて言い直した次第です。
もったいないお化けでましたかw
自分でもそう思ってましたw
失速を感じさせてしまうことがないようにするのが
これからの宿題ですね。物語りに、はいると
どうしてもこうなってしまうのです。詩人向き?w
- 337 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 16:53:47
- http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103644579/
ここきて
- 338 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 17:55:31
- >>336
何が詩人向きだよ。最低じゃないか。このsって奴をただ嘲笑しているだけじゃないか。
ここにあるのは悪意だけだよ。君は最低だ。
- 339 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:01:07
- とにかく僕はとても腹がたったよ。冷たくて、嘲笑好きな作者の性格がよく表れてる。
人と人のつながりを否定してる。なるほど、嫁さんはたしかにいる。つながりがないわけではない。
しかし、ここでも語り手の演出性がいかんなく発揮されてるね。人を煙にまいて、都合よく生きてる人間らしい。
つくづく、作者の非人間性が表れている。
- 340 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:11:36
- 苦しんでいる人間を見て、そこに自分の幸福を見る。ろくな奴じゃないな。
なんのために創作があるんだ?それが、人間が幸せになるための唯一の幸せだとでも?
多分、君は文章を書きなれた人物だろう。遊びでやってるにしても、度が過ぎるんじゃないか?
今の世の中は悲劇に満ち溢れている。子供が家族を殺し、平気で人を騙し、奈良では幼児が殺された。
それらのニュースをテレビや、様々な情報媒体で見て君は、「あー、良かった。俺は無事で」
こんなことを君は思うんだろうけど、はっきり言って糞そのものだね。言いすぎだと思わない>>332にはそれが満ちている。
- 341 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:14:52
- 僕は君に関心が全くないけど、よく、考え直したほうがいいよ。
小説には作者の考えとは裏腹に、自分の思考が知らず知らずの内に表れるものだと
思うからね。
- 342 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:19:28
- といったところで、君には何もわからないだろうけど。
いつか、君みたいな人間がいなくなることを僕は望むよ。
- 343 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:22:30
- >>338−>>343は同一人物が打ち込んだものだ。念のためにいっとくよ。
- 344 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:34:27
- >>336
なんだ、ダメだったら詩に逃げるのかよww 歌詞にもできそうにねーしwww 悩みって一言で終わりか簡単でいいなヲイw
どーせテメェとは関係ない悩みなんだろーが都合の良いように動かすなよwww 少しは責任持てよSが可哀想だろがww
都会的と示すのは勝ってだがなら田舎的ってどーなんのよww 忘れてしまった休日ってココまで覚えてたのかよwwww
ただSは「ホームシックに陥り故郷に帰った」でも成立するじゃんかwww なにこの終わり方wwwうはwwwwおkwwwwwwwwwww
- 345 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:37:46
- 誤字脱字発見俺 ってかすごいミス うはwwwおkkwwwwwwwwwwwっうぇww
- 346 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:38:09
- >>332は改めて、最低の人間性を持った奴が書いた文章だと、断言しよう。
- 347 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:38:50
- 逃げるなよカス。
- 348 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:40:33
- お前プロの作家だろ?名前言ってみろよ!このゴミ野郎!
- 349 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:43:17
- >>332-333は駄作認定wwww ただ石とかゆぅ腐れコテのチビが売名行為で評価を吊り上げているだけwwww うはwww
ハイ次の作品どーぞ
- 350 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:45:59
- 駄作とかいう話ではないんだよ。
創作っていう奴には自分でも気がつかないことが、知らない内に顕現してくるものだと
いう話をしているんだよ。それが>>332を書いた奴はわかっているのか?ということを
言っているんだよ。
- 351 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:49:44
- >>350
誰もテメェに意見求めたりなんかしてねんだよ テメェはテメェの事だけやってろボケ
- 352 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:51:02
- そして、そこに興味を持っている読者が多数存在している、ということをわかってほしいんだよ。
>>332を書いた奴は、この国の現状をどれだけ、わかっているんだ?
勿論、知ってるだろう、殺された幼児の家族に、その妹までも狙うぞ、というメールが送られてきたこともさ。
ここで問題なのは、その妹が実際に命を狙われるかどうかではなく、メールを送ってきた、ということなんだ。
- 353 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:51:25
- 白いほうガンガレ
- 354 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/22 18:53:01
- どっちがどっちなんだか
- 355 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:53:59
- 白も黒も中の人は同じ悪寒。
- 356 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:54:40
- そして、そういう行為を悦びを持ってやっている人間がいるんだ!といのが問題なんだよ。
>>332を書いた人間は、そのような状況にたいして、平気で無視できる人間だ。
あるのは「自分」だけだ!自分の幸福しかない!糞そのものだ!
- 357 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:56:16
- >>332はプロが書いた文章だ。こいつはクビにしろ!
- 358 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 18:58:09
- >>332は抹殺しなければならない。それは、正義だ!
- 359 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:00:45
- >>358は言いすぎだ。取り消すよ。
- 360 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:01:32
- 断言できる、また堤ことアビヲが狂ったようだな。
- 361 :ち:04/12/22 19:01:48
- なんだ?wすごい荒れ方w作品を読んでくれてそして考えてくれてありがとういい人なんだね感じてくれた事が伝えたかった事だよ
- 362 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:02:14
- >>360
違う人です・・・ごめんね。
- 363 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:03:43
- >>361
プロなんでつか?名前教えて。
- 364 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:06:06
- >>361
感じてくれたことが伝えたかったこととは、やはり他の人はどうでもいい、自分が幸福なら
それでいい、ということなんでしょうか?
- 365 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:16:55
- >>332
> 真剣に今奴は悩んでいるというのに救いを求める声も届かなかった私との
> なんの交わらない会話をした私をおもって絵葉書のひとつでも出そうとおもった
> Sの心持ちに一切答えられない自分はSにとって害悪の存在のような気がして
> そして、Sを疲れさせた都会とは私のような人間そのものじゃないのかと思えた。
駄文。
読点を補っても、意味を解する事が甚だ困難。
>>333
> 真剣に救いを求める声も届かなかった私なのにその私をおもって絵葉書を出した
> Sの心持ちに自分はSにとってただの害悪の存在のような気がして
> そして、Sを疲れさせた都会とは私のような人間そのものじゃないのかと思えた。
第二稿で少しはましになっているものの、やはり読点が不足。
「思う」の開き方も法則性がなく、落ち着きが無い。
敢えて読みづらくするのも一つの技巧だが、この手の格調の高い文体では、
奇を衒うのはマイナスにしか働かない。
結果として齎されるものは、読み手の作品世界からの乖離であり、
現実世界に対する物書きとしての敗北だ。
結の部分、珈琲を飲む描写を書いたならば、驚く女房の描写も入れた方が、
全体的に収まりが良くなる。
但し、この後に何らかの描写が用意してあるのならば、その限りでは無い。
- 366 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:19:29
- 残酷と気付いてない本人と日常後悔するくせに動かない現実日常にはぎまんとか偽善が溢れていてもいがいと悪人は少ないよね冷たさは事実存在するけど・・・単純なようで複雑
- 367 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:48:14
- 2階から蛇が降りてくるのに出会った。
階段のふちになにか紐がぶら下がっているようだと、まじまじと見つめたら、縞模様の蛇だった。
あちらもびっくりしたそうで、こちらに頭をもたげて固まっている。
緑色の背に、腹が少し黄色く見えている。気を取り直して、上がっていくと、
蛇のほうもそう思ったらしく、するするっと降りていったが、やはり動転したらしく、
最後の3段ほど、ぼたっぼたっとたごまるように落ちていった。
近頃、こういうものを見ることが多い。幻覚であるのか、本当であるのかすぐには
判別がきかないような些細な怪異だ。皿に浮かんだ虫であるとか、ガラスに
へばりつく蛙であるとか。精神科にお世話になっている身でもあり、どうも自信がない。
とりあえず全部本当であると思って受け入れているのだが、どうもこの態度も
問題なのかもしれない。
妻の哀しそうな顔が、多いのだ。言葉が笊で水をすくうように零れてしまっているらしい。
余計なものを視るのと同様に、必要なものも認識しそこなっている。
- 368 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:48:18
- >>362
何でお前は自分のことを言っているんだと思ったのだ?
別人のことかもしれないだろうが、要するに全て自分の
自演だってことか?
- 369 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:50:17
- >>368
いちゃもんだな。
- 370 :↑本人だな:04/12/22 19:51:25
- 答えられないのか(プッ
- 371 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:52:23
- >>370
勝手に思い込んでろ。
- 372 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:53:29
- だからきちんと説明しろよ。できないんだな(プッ
もういいよ、自作自演君(プッ
- 373 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:54:55
- 説明するより、お前の相手してるほうが面白いよ。
- 374 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:57:15
- さすがにあきたのかな?
- 375 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 19:58:15
- >>373
それはこっちの言いたいことなんだがな、分からないのかい?
まあ才能のない馬鹿は引っ込んでろってことだよ。
あとは読んだ人たちが判断することだ。
じゃあな、いい逃げ失礼(プッ
- 376 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 20:01:29
- >>375
どうせみてるんだろ?
わかってるよ。才能のないバカか・・・お前にはあるのかい?
俺よりもあるっていいきれるのかい?
適当なこというなよ。俺だってお前より才能があるなんていえないよ。当たり前だ。
そういうことは言わないほうがいいよ。人に嫌われるぞ?
- 377 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 20:39:51
- >>367
読点の使い方がムチャクチャ。
読んでて気が狂いそうになる。
> 階段のふちになにか紐がぶら下がっているようだと、まじまじと見つめたら、縞模様の蛇だった。
> □□□□□□□□□□□□□□□□□□□、□□□、□□□。
外国語なら、この形もありだろう。
しかし、日の本の国の文としては、余りにもあれである。気が狂う。
全体的に「○○すると」のパターンを使い過ぎ。
「と」を使って文を繋げるのをやめるだけでも、それなりに玄人っぽく見える筈だから、
推敲の段階で挑戦して頂きたい。
- 378 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 20:46:38
- 才能なんてもの努力できるかどうかだろ?
俺は努力なんかしたことはない。ただ、同じ小説を何度も読んだりはした。
ハムレット、ファウスト、カラマーゾフの兄弟、金閣寺、は三回読んだ。
変身、審判、城、異邦人、アンナ・カレーニナ、嘔吐、三四郎、潮騒、仮面の告白、人生論、百年の孤独
は二回読んだ。自慢したいわけじゃないし、理解できてもいないよ。いや、これ本当にね。
俺はもともと、利口な人間じゃないし、だいたい読み始めるのも、遅かった。いつからか言ったら、
びっくりすると思うよ。感性だって、ないしね。謙遜してるんじゃなくて素直に思うよ。
言いたいことはだ、こんな俺にむきになるな。ただ、読んだだけだし、パソコンだって持ったことない。
みんなが頑張ればいいいんだし、人を気にするな。酔いもさめてきてはいるんだが、どうもうまく言えないな。
- 379 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 20:52:50
- >>377
どうも、ありがとうございます。推敲します。(↓続きです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜中、ふと起きて明かりをつける、
髪の毛の中に、7ミリほどの小さい毛虫が何匹も這っていた。
尺取虫に似た体躯、鮮やかな緑色をしており、細かい黒い毛がびっしりと生えている。
体を真ん中で大きく曲げて、ゆらゆらとゆれていた。
何故、自分の頭皮がこんなに明確に見えるのだろうか? 疑問を抱きつつ、
当然感じてしかるべき嫌悪感もあまりないままに櫛ではがしていってみる。
白い大きな紙の上に落としていくのだが、長い髪の毛の中にもつれてしまう。
困ったなあと思いながら、まあ、いいかと、虫がもつれたままの髪の毛を枕に寝てしまった。
翌朝つらつらと考えるに、どうやらそこが昔蚕部屋であったらしい。
髪の毛はいつもと変わりなく、せいぜいが白いふけが少々あるだけだ。
あの虫は蚕じゃないが、虫が虫を呼んだかもしれない。
本来の主人の蚕がしっかりしていれば、ああいうものはこないような気がする。
白い障子紙に、桑の木を墨で書き、緑の葉をたわわに書きそえた。
緑色だけ濃淡をつけて、墨の上へ置いていく。
少々ものたりなかったので、金粉をすこし散らす。
まあまあの出来となったので、先の部屋の障子をそれに張り替えた。
その晩、蚕がむしゃむしゃと無心に葉を食らう夢を見た。毛虫はいない。
- 380 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 21:00:01
- ここの存在を知って、ちょっとやってみようと思って、まぁ、いろいろあって。
びっくりしたんだなぁ、要するに、ちょっとは利口になったじゃないか、と思った。
俺が人を傷つけたとか思ってる人もいて、えらく憎んでる人もいるようだけど、
そんなつもりなかったし、何せこれは「匿名」っていうこともあったし、実際はそうじゃないみたいだけど。
警察に捕まるような書き込みをしたつもりだってないし、勝手に調べたんだ。妄想とかいわれそう。
とにかく、俺なんか気にするなよ。悪口いったわけじゃなし。もう、2chはやめるよ。
パソコンはないんだし、あるところにこなければいいし。才能なんて俺にはないさ。
みんなが小説を書けばいい話だし、好きにすればいい。ただ、知らない人に憎まれるのは悲しいね。
- 381 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 21:26:41
- >>379
説明不足。
> 夜中、ふと起きて明かりをつける、
> 髪の毛の中に、7ミリほどの小さい毛虫が何匹も這っていた。
鏡を見る描写を省いているから、読み手は唐突に感じる。
鏡を見る描写を省いているから、誰の髪の毛なのかさえ判らずに物語に置いて行かれる。
読者を置き去りにした段階で、小説世界の構築に失敗している。
> 白い障子紙に、桑の木を墨で書き、緑の葉をたわわに書きそえた。
ここも同じ。
「寝てしまった」→「翌朝」の繋がりで、読者は主人公が布団の上に居る者として読み進む。
だから、布団の上で急に障子紙を広げられて違和感を感じてしまう。
主人公は誰の髪の毛を見ているんだ?
主人公は何処で障子紙に絵を描いているんだ?
作者にとって自明な事象や事物は、殆どの場合、読者にとっての自明に有らず。
5W1Hを意識して、誤読を誘いそうな個所は徹底的に潰すべし。
- 382 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 21:45:26
- >>381
ありがとうございます。
鏡は見てない。視ていないのに、自分の頭が視えるという奇妙な状況を書きたいです。
そもそもが、少し気が狂いかけている男の認識であるので、どこか歪んだ
雰囲気を伝えたいのですが、難しいです。
- 383 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 21:59:20
- >>382
それならば、それをそのまま書いてやれば良い。
> 鏡は見てない。視ていないのに、自分の頭が視える
読み手は、その奇妙な状況をそのままの形で受け入れるだろう。
それが、382さんの作品世界のルールだからだ。
ただし読者には先入観というものが有って、それは神様の作ったこの世界のルールなのだから、
僕の世界ではルールが違うんですよ、と言うサインは読者に提示してやらねばならない。
異常な世界を構築するためには、正常な読者の視点を忘れてはいけないよ。
- 384 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 22:21:05
- >>383
丁寧にありがとうございます。
正常な視点と狂気の視点の両方を正確に対比していかないといけないんですね。
(しばしば、狂気の視点にどっぷりつかってしまうのでまずい。彼は鏡を使う
という事を考えていなかったんです。)
1人称文と、3人称文を交えたほうがいいかもしれないです。
少し考えてみます。本当にありがとうございました。
- 385 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/22 22:24:44
- >>367 >>379 さん
この主人公は「妻」がいるのね。
こういった一人称の主体が「狂気」等によって産みだす
「心象」風景的な物語は、大抵、その内容の性質上
独善的になりがちだ。
ところがここで客観的な他者の視点、しかもそれが
日常的に傍に寄り添うような視点を取り込んだことは
物語の厚みを増す効果を得ていると思う。
冷静でありながら、冷静ではいられないその視座の
持ち主を取り込むことによって、より一層、「狂気」が
真実性を獲得している。
>>377は続きと読むべきなのだろうか
こっちはもはや不条理といってもいいほどの
主人公の「狂気」の一人舞台だった。
鏡がないのに自分の頭部を見た、というのは
どこぞの作家が言っていたのか、書いていたのか、あるいは
ネット上のアマチュア作家が、書いていたのか、あんまり
覚えていないけど、そういう話があったよーなーなかったよーなー
ただやはり疑問なのが
なぜ、なぜ主人公は自分の頭の頭皮だと気がつけたか?
よくよく考えてみれば、虫が頭皮にいるような感覚はないわけだ。
ただ眼前に「頭皮」に「虫」が這っている映像が浮かぶ。
それが、どうして、「自分の頭」なのか?
ここを気狂いだけで解決してしまうのは、強引だし
少々、勿体無い事象だと思う。
うーん、なんとなくまだ未読ならば、読んでみて欲しいのが
横光利一という作家の作品に「蝿」という作品がある。
別にカフカでもいいのだけれど、カメラアイ、視点の揺れ
という意味で参考にしてみてはどうだろうか。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/card2302.html
- 386 :名無し物書き@推敲中?:04/12/22 23:44:10
- >>384
作者→作品世界→読者
上の図で、作品世界はどんなものであっても良い。
然し、矢印が成立するためには、作者と読者が共通の世界観に立たねばならない。
異常な作者は何も伝えることが出来ないし、
異常な読者は何も受け取ることが出来ないからだ。
作者=異常な作品世界ならば、それは創作ではなくてドキュメントだ。面白電波人間だ。
異常な世界を構築して提示せんと意図するならば、
漫才の突っ込みより厳しい視点に晒される覚悟が要る。
常識人の引っかかる部分を見落としてはならない。
『細部にこそ神が宿る』
ミース・ファンデルローエの言葉を君に贈る。
- 387 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 00:00:39
- >>384
敢えて、気狂いの心象風景を物したいという創作姿勢は尊敬に値する。
この場合、作品にとっての不幸は、
最初の説明不足で、読む価値無しと断じられる事ではないだろうか。
ならば最初に、「これは少し気が狂いかけている男の認識である」
と世界観を説明してやれば良い。
一つの構成として、「正常世界」「異常世界」「正常世界」のようなパターンで
サンドウィッチしてやるというのはどうか。
構成さえきっちり嵌めておけば、後はやりたい放題だ。
- 388 :鍛錬中@9854:04/12/23 00:34:07
- 「外にはね――」
自分の顔のすぐ傍で、透明に近い質感をもった肌の黒髪の少女は、いつもの如く夢見様に語り始めた。酷く夢見がちで、その上幻想的な妄想空癖の類に違いは無かったのだが、自分はそれを聞くのが酷く好きだった様な――気がする。
「外にはね。天の頂は無く、ソラというどこまでも果てしない空間がそれこそ久遠に続き、そのソラの中をクモという巨大な飴菓子が揺蕩っているの。想像、してみて」
少女の声音はまるで歌を歌っているかの様で、誘われる様に自分も其の様な世界を夢想しようとしたが、試みは視界の端に映る少女の艶やかな黒髪に遮られる。
作り物の様な漆黒の髪。
部屋の薄暗い灯りに照らされているにも関わらず、其の髪は光を反射させずに、逆に吸い込んでしまっている。だから、きっと作り物に見えるのだろう。人形の様な、輝きを忘れた黒髪。
「ソラとクモを世界に照らし出すのは、タイヨウ。魔光の人為的に造られた光とは違う、温かみを有した恒久の光。そんな世界がすぐ傍にあるのに――」
つうと、頬に少女の冷えた手が触れた。体温を感じさせない無機質な冷たさに、ぼんやりとしていた自分の意識が瞬時覚醒する。
少女は片頬をベッドのシーツに僅かに沈ませたまま、じっとこちらを凝眸していた。
硝子玉を想起させる薄い色の瞳に、自分の間抜けな顔が映し出されている。
- 389 :鍛錬中@9854:04/12/23 00:35:35
- >388
初めまして
ある小説の冒頭部です。
宜しければ酷評お願い致します。
- 390 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/23 00:47:09
- 初めまして。
風呂上がりに書きます。(約一時間後以上)
- 391 :む@1109:04/12/23 01:23:02
- >>367, >>379
作品全般を通して、ただ状況を説明しているだけ、描写しているだけとしか思えませんでした。
「とりあえず全部本当であると思って〜必要なものも認識しそこなっている」
ここまで冷静に自分と妻を観察できる人間を、「気が狂い始めている」とするのは、
おかしいのではないかと思いました。
379にしても、一人称視点で冷静すぎるので、狂気が感じられませんでした。
「当然感じてしかるべき」の一言は、言い訳がましく感じました。
幻覚を見た程度で狂気を描くのは、やはり無理があるように思われます。
「狂気の視点にどっぷり」つかってしまった方がいいのではないかと思いました。
- 392 :& ◆l3pM8wmsNw :04/12/23 01:24:59
- 素材としては興味があるので、リライトしてしまいます。
二階から蛇が降りてくる。
見つめていると、あちらも頭をもたげて固まる。
二人の対面。
こちらが上がっていくと、あちらも降りてくる。
ぼたぼたとたごまるように落ちていく。
ふと気がつくと、蛇はいない。
またいつもの幻覚か。
狂気が私を支配し始めている。
どこまでが幻覚でどこからが現実か、区別がつかなくなってきている。
そのことに私は慣れてしまっている。
精神科に通ってはいるが、治る気配はない。
いや、精神科に通っているのも、幻覚なのかもしれない。
現実では、どこかのコーヒーショップで、壁を相手に話をしているのかもしれない。
最近は、妻の哀しそうな顔が多い。
いや、これも、妻が本当に悲しそうな顔をしているのか、自信が持てない。
もしかしたら、笑っているのかもしれない。
- 393 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/23 01:26:10
- 夜中、ふと起きて明かりを点けると、髪の毛の中に毛虫が何匹も這っている。
尺取虫に似た体躯、鮮やかな緑色をして、細かい黒い毛がびっしりと生えている。
体を真中で大きく曲げ、ゆらゆらと揺れている。
自分の頭皮が見えるわけがない。見えるわけがないが、見えている。
そこに虫がいるのが見えている。
また幻覚か。
もしかしたら、明かりは点いていないし、私は起きてもいないのかもしれない。
しかし今、とにかく頭皮の中に虫がいるのが見えている。
私は櫛で虫をはがすことにしたが、これがなかなかうまくいかない。
長い髪の毛の中にもつれてしまう。
困ったとは思ったが、まあいいかと、虫がもつれたままの髪の毛を枕に寝てしまった。
この後はいい感じなので、リライトする必要はないと思いました。
- 394 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/23 01:28:25
- コテやトリップがおかしくなったりして申し訳ないです。
>>378
たくさん読まれていますね。
私はこの中では 変身 を一度読んだだけです。
ついでに >>323 の問いかけに応えてしまいますと、私は文学賞に応募したことはありませんし、
もちろん文学雑誌などの関係者でもありません。ただの素人です。
読書量も、年に数冊文庫本を読む程度です。
その読書量の少ない素人の批評に、作者の反論が少ないのがむしろ不思議ではあります。
>>381
「読者を置き去りにした段階で、小説世界の構築に失敗している」
これはおかしいのではないかと思いました。
なぜ読者を置き去りにすると、小説世界の構築に失敗したことになるのでしょう。
作者の中に作られた世界は人に見せることはできません。
読者は作者の書いた作品を読んで作者の世界を再構築しますが、それが作者の世界と一致することは絶対にありません。
読者は読者で、作者の世界とは異なる世界を、勝手に構築するだけです。
いくら作者が読者に媚びて、親切丁寧な解説を付けて、自分と同じ世界を読者に構築させようとしても不可能であり、徒労です。
作者がそんなことを考えること自体傲慢なのではないか、と私は思うのです。
読者が「作者の世界を理解した」と考えるのも、同様に傲慢です。
作者は作品を作った時点で、すでに読者を置き去りにしており、読者は読者で常に誤読をしている。
それでいいのではないかと私は思います。
- 395 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 01:34:36
- >>388
> 自分の顔のすぐ傍で、透明に近い質感をもった肌の黒髪の少女は、
> 試みは視界の端に映る少女の艶やかな黒髪に遮られる。
> 作り物の様な漆黒の髪。
> 人形の様な、輝きを忘れた黒髪。
冒頭のイメージを構成する道具は黒髪だと思う。
この場合、後で徹底的に描写するのだから、最初の地の文では黒髪の描写は削った方が良い。
会話文の直ぐ次、読者がまだ文章を読む頭になっていない段階では、
文章量を短めにして助走させてやる、すなわち物語りに入り込ませる事を優先させる。
つけ加えるなら、イメージワードは全体にちりばめるより、
黒髪の段落を作って強調してやった方が心に響く。
散逸させる事で瞳に映し出される絵まで印象が薄くなっている。
全体的にメリハリ(強弱)のない退屈な印象を受けた。
読み飛ばせる文を付加する事で、この文章は、冒頭のツカミとしてもっと読み易くする事が出来る。
とは言え、以上の評は単純に作風の違いなのかも知れず、これはこれで完成してるのやも知れぬ。
- 396 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 01:49:23
- >>394
>>367を読んで出て来た感想が>>377だ。
作品じゃない。作者に付いての駄目出しになっている。
それは、意図して気狂いの文章を書いているという情報が無かったからだ。
「作者=気違い」と思われるのが作者の意図ならば、それは正しく伝わっているが、
気狂いの世界を構築したいならば、作者はそれに失敗している。
作品世界より、作者の方が、読者の前面に登場してしまっているからだ。
> 自分と同じ世界を読者に構築させようとしても不可能であり、徒労です。
徒労だと思うなら、他人に対して言葉を使う資格は無い。
黙っていればいいんじゃないか?
- 397 :鍛錬中:04/12/23 01:53:36
- >395さん
丁寧な批評有難う御座います。
印象付けるイメージワードを散開させるのではなく、
濃縮させると言う事ですよね?
散りばめられた箇所から印象付けようとしましたが、
仰られますようにその為に段落を設けた方が良さそうです。
確かに黒髪を印象付けるのが大切かなと思う箇所なので。
ご指摘有難う御座いました。
- 398 :む ◆hm4aDRX3zc :04/12/23 02:13:24
- >>388
文章が美しいですね。
せっかく文章に凝っているので、細部まで徹底しましょう。
「きっと作り物に見えるのだろう」
「きっと」は確信を込めた強い言葉なので、その後に来る弱い推定の言葉「だろう」とは合いません。
この「きっと」は削除した方がいいのではないかと思いました。
「瞬時覚醒する」
うまく説明できなくて申し訳ないのですが、「瞬時」が名詞のためか、「覚醒する」とのつながりに違和感を覚えました。
「瞬時にして覚醒する」
「刹那に覚醒する」
んー、どちらもうまくないですね、すいません。
「自分の間抜けな顔」
「間抜け」は上品な言葉とは言い難いので、「間の抜けた」と言い換えてみてはいかがでしょうか。
それからですね、気を悪くされたら申し訳ないんですけど、
トリップを付けるときは、@ではなく#です。
私もやってますけど。
- 399 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/23 02:14:31
- どうでもいいが、またアンカー間違えた。
>>385中に「>>377は続き〜」とアンカーしているが
これはアンカーミスで、正しくは>>379でした。
>>388 鍛錬中@9854さん
クドイというよりも、同じような言葉で何回も言い換えるのが
独特な味。コトバを幾重にも重ねることによって、重みは増している。
個人的には「カタイ」ところと「やわらかい」表現が、何とも
微妙なバランスで積み上げられているので
少々、戸惑い気味になることも
こういった路線を
歩みたいのならば、まあ、「どうぞ」というしかないかな。
三島由紀夫とかから語彙を拾ってくれば、いいのではと。
平野啓一郎? うーん……
個人的に、この物語世界≠現在だと思うのです。
「タイヨウ」、「ソラ」とか「クモ」とか、あえて現在の言葉を、言葉として機能させていない
むしろこの世界ではそれらの言葉は、未知に近い、神話的な扱いを
されていると読めた。
「少女」の設定にしても、まあ、現在的な概念から言えば
言葉遣いなどが、それらから大きく常識から逸脱している。
一方では「非日常的な“少女”の物語世界」と「日常的な“自分”」の
アンサンブルには興味がある。
- 400 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 02:18:04
- >>397
>>395は俺ならこう書く、と言う一つのスタイルとして受け取って欲しい。
メリハリが無い、と言うのはNGではなく、あくまでも印象の問題なのだから。
印象を固まりにするというのは、メリットとしてより多くの読者を獲得する事に繋がる。
そして、読者を獲得しない、換言すれば読者を選別するというのは決してデメリットではない。
意図してプロローグを曖昧糢糊にするというのも、一つの立派な戦略だ。
作品全体にはめ込むワンピースとして、どちらがより効果的なのかは、作者で無い俺には判断できない。
どちらの引出しを使うかは、作品が決めるべきだと思う。
- 401 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 02:45:09
- >>388しか読んでおらず、他の人の批評は読んでないのであしからず
つうか短くてなんともいえね
台詞の部分は作者の個性であってどうこう言うもんじゃないと思ってるんで
それを除外すると数行だし
最後に自分の描写が出たのは少女の描写を終えて自分側に視点が移ったという事でいいのかな?
続き読まないと何とも言えず。でもここで切れるなら、俺だったら少女に注目したまま終わらせたいかも。
描写に関してもこの量ではくどいのかさっぱりなのか、メリやらハリやらがあるのか何にも言えない
あーでも黒髪って単語はくどいね。記号にしたって短い文章で連発しすぎ
ここは描写のシーンなんだから記号を使う場面じゃないし、使わないですむ単語は一度にして欲しい
あと真ん中ぐらいにある体言止が浮いてる感じ。なんで一箇所だけ体言止を用いたのかわからない。
読者にプレッシャーかけてく場所なのに、飛ばしちゃいけない。
適当に箇条書きしてみたけどこんな感じ
正しいかどうかは知りません
なんか急にスレが進んだので途中全部読みとばしちゃったよ
- 402 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 02:48:16
- >>398
今さら何を書いても、あんたの文章は「創作は徒労だ!」って思っている人間の意見だ。
誰もがあんたのレスを「創作は徒労だ!」って言う人間の文章だと思いながら読まされる。
名誉に傷をつけてしまったな、コテハンさん。
名前に権威付けをしようとするから、そうなる。
匿名掲示板では誰も彼もが対等だ。
名前を付けて人の上に立とうなんて、大きな考え違いだ。
同じ地点から始めて、彼我の長所短所を叩きつけて、それで初めて「酷評」する立場に立つ事が出来る。
それが匿名掲示板の公平であり、殺伐ってやつだよ。
誰でも同じ立場から始めるんだ。
(いきなり添削文を出して「これが見本!」って基地外もいるようだが……。)
- 403 :& ◆0v6XSA6U0w :04/12/23 02:49:09
- >398さん
批評有難う御座います。
言われてみれば、
名詞とか動詞とかの繋がりを今まで気にした事は無かった気がします。
前者は仰られたように断定に近い言語と推定の言葉を重ねて使ってますね。
自身の文を読み返した時には違和感を特に感じませんでしたが、
指摘されればおかしな文章ですね。
有難う御座いますっ
少し手直ししてみます。
ちなみに初めて書き込んだので、
よく勝手が分かりませんでした。
丁寧に有難う御座います。
>399さん
いやいや、鋭過ぎです。
確かにこの話は現実とは異なる世界の話ではあるのですが。
冒頭のしかも一部だけで……(汗)
微妙なバランスに取られるのはきっとまだ書き慣れていない所為だと思います。
批評有難う御座います。
参考にさせて頂きます。
- 404 :鍛錬中:04/12/23 02:52:07
- >400さん
重ねてご意見有難う御座います。
結局作品の中でどういう位置づけにある箇所で、
どういった形式で印象付けるかは作者次第と言う事ですよね。
あまりそこまで深く思慮せずに書いているので、
これからは意図して書いてみたいと思います。
有難う御座いました。
- 405 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/23 03:06:22
- >>388
点数:4/10
精度:低(冬眠しすぎた)
批評:
いくつか戸惑うところが有り。
一つ、少女のイメージが歌のような語りから人形の様なさま、と揺れる。構成上余裕があるならその印象のズレを主人公の視点を借りて書くと良いかも。
二つ、魔光という固有名詞が突拍子もない。人に作られた光、と説明するに留めるか、最初の語りで天の頂、という言葉が出ているのだからそこを取っ掛かりにした文を用意しては?
魔光そのものの説明はその後の主人公でできるはず。
三つ、少女の語りの語句が気になる。揺蕩う、恒久あたりはいいとして久遠、人為的、というのは少女の言葉にしてはちょっと。意図があるならコレは無視していいです。
四つ、手が触れた時の文が……。いや、これは私だけかも知れませんがね、「つうと、頬に少女の冷えた手が触れた」の文が頭に入りにくいんですよ。唐突なせいかな?
その唐突さは、主人公にとっても唐突だということを表したいのだとは理解できますが。ふーむ、なにかやりようは無いかな?
……といまいちまとまりの無い批評ではありましたが、まあ結論を言いますとこの小説、悪いものではありません。続きが出たらまた点数も変わってくるでしょうし……。
頑張ってこの調子で書いてください。
- 406 :& ◆0v6XSA6U0w :04/12/23 03:31:15
- >405さん
仔細な批評有難う御座います。
歌うような語りという表現と、
人形のような様にズレがあると言う事ですよね。
有機的な印象と無機質な外貌を合わせて表現したかったのですが、
試みは失敗しているようです。
確かに唐突な単語ですが、
単語自体がキーワードなので後から説明してみようか、
という考えだったのですが。
最初に分かり易く表して、
後に単語を持ってくる方が良いかもしれませんね。
参考にさせて頂きます。
これは少女の一応語り癖の様なものでして(こんな語り口調のキャラクター自体がおかしいか?)
続きはあるのですが、
まずは最初に読まれる箇所が精度が低そうで(汗)
鍛錬します。
有難う御座いました。
- 407 :鍛錬中:04/12/23 03:38:21
- >401さん
批評有難う御座います。
短過ぎましたか……
冒頭の前半部位なのですが、
全文載せると少し多過ぎるかな、
と思いまして(汗)
視点は常に主人公のものであって、
一応一人称であるつもりです。
黒髪は少し乱発し過ぎですかぁ。
確かにこの短い文の間に複数箇所あるのは、
少し煩いかもしれません。
ワードを印象付けようと頑張り過ぎたようです。
文中に体言止めの箇所を設けたのは、
流れ的に良いかなくらいの意味合いだったのですが、
仰られるようにここで流れが止まってますね。
これがいいか悪いかは少し熟考してみます。
有難う御座いました。
- 408 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/23 04:02:28
- >>405
いやぁ、あれは私の批評の精度が低い、ということだったんですけどね。
精進します。はい。
そしておやすみなさい……。
- 409 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/23 04:42:58
- >>396
「作者に付いての駄目出し」
これをやってはいけないと私は思っています。
このスレでも作品に対する評価しかしないよう、心がけてはいます。
読者の「作品に対する評価」と「作者に対する評価」は、はっきりと分けなければならない。
二つを混同してはいけない。一緒にしてはいけない。
私はそう考えています。
作者が情報を出さないのも、意図を伝えることができなくても、作者が前面に登場しても、
それは作者の自由だと思います。
「資格は無い」「黙っていればいい」
人に対してこうした言葉を使うのは、乱暴な行為だと思います。
現実社会だけでなく、インターネットでも、2chでも言ってはいけない言葉です。
「何を言おうが書こうが自由」とおっしゃるのなら、私もそれ以上は言えませんが。
- 410 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/23 04:43:59
- >>402
申し訳ないのですが、確認しておきたいことがあります。
「今さら何を書いても、あんたの文章は「創作は徒労だ!」って思っている人間の意見だ。
誰もがあんたのレスを「創作は徒労だ!」って言う人間の文章だと思いながら読まされる」
この二行が何を言っているのか、私にはよく理解できませんでした。
一行目は、「あんたは何を書いても無駄」と言っているのでしょうか。
二行目は、私について「創作を徒労として否定する人間」と、
「このスレを読む人全員が「む は創作を否定する人間」と思っている」と言っているのでしょうか。
それから、私の名誉など存在しないので、気にしなくてもいいです。
名前は、いつだったか覚えてもいないのですが、よくわからない論争でスレが荒れて、
「批評する側はコテハンとトリップ必須」と決まり、それから付けています。
また名無しに戻った方がいいのでしょうか。
あの時「コテハンとトリップを付けるべき」とか言っていた人、まだいますか?
それとも「二度とここに書き込むな」と言っているのでしょうか。
「いきなり添削文を出して「これが見本!」って基地外もいる」
私はそれでもいいのではないかと思います。
徒労を承知の上で行うのが創作だと私は思っています。
徒労だと理解しつつも、ささやかな希望やメッセージなどを作品や言葉に添える。
少しでも理解してもらいたい。幻想であるとわかっていても、祈ってしまう。
だから私も、こうしてあなたに向けて書いています。
- 411 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 05:33:12
- >>410
> この二行が何を言っているのか、私にはよく理解できませんでした。
そのままの意味だよ。
あんたは>>394で「小説を書くのは徒労だ」と断言している。
そして>>410でその意見に新しい意見を追記している。
> 徒労を承知の上で行うのが創作だと私は思っています。
> 徒労だと理解しつつも、ささやかな希望やメッセージなどを作品や言葉に添える。
> 少しでも理解してもらいたい。幻想であるとわかっていても、祈ってしまう。
> だから私も、こうしてあなたに向けて書いています。
あんたはコテハンになる事で、自分にレッテルを貼り続けている。
- 412 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 05:51:34
- >>410
> 「批評する側はコテハンとトリップ必須」と決まり、それから付けています。
> また名無しに戻った方がいいのでしょうか。
あんたは先生が死ねと言ったら死ぬのか?
> これをやってはいけないと私は思っています。
> 心がけてはいます。
> 私はそう考えています。
> それは作者の自由だと思います。
> 人に対してこうした言葉を使うのは、乱暴な行為だと思います。
> 私はそれでもいいのではないかと思います。
> 徒労を承知の上で行うのが創作だと私は思っています。
「思います」「考えています」
思考や価値観の表明は批評の前提として必要かもしれない。
しかし、それは批評の前提として使われる時だけ許される。
単なるコテハンの自己紹介はスレ違いだからだ。
そして、あんたの文章は誰の評価とも繋がっていない。
単なるコテハンの自己紹介だ。
評価と言う行為は、はっきりと上下が分かれる。
評価を下す側が上、評価を下される側が下だ。
評価を下される側が上に立つ事はありえない。
そして、評価を下す側、上に立つ人間が特定されて名誉を得るのは、
恥ずかしい行為だと俺は思う。
義援金を送る時、名前を名乗って義援金を上回るメリットを得るならば、
それは売名行為として俺は軽蔑する。
自分の利益のために、下の立場にある他人を利用しているからだ。
- 413 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 06:11:24
- この板ができた頃から、この板を知っている。
名無しが元気だった時代だ。
特定される事は、上下が出来るって事だ。
そういうのを嫌い、誰もが出来るだけ公平であろうとした、名無しさんの時代を知っている。
>>411でコテハンが作るマイナス点を二つ指摘した。
一つは、立場や名誉を守るために、コテハンがスレ違いの自己紹介や自己弁護を始めてしまう事。
もう一つは、上に立つ人間が特定されることを求めるのは醜い、要するに俺の個人的嫌悪。
どれだけ立派な事を書いていても、自分の名誉のために書いているのなら、
人間を書く立場の人間として彼は利己主義にしか見えない。
俺は、批評する人間、上に立つ側の人間が特定される必要は無いと思う。
批評する側に立つための武器は、名前でなく文章であるべきだ。
誰でもが名前を捨てる事から、批評を求める人間との勝負を始めるべきだと思う。
それが一番公平だからだ。
む ◆EcCgOA7Vw6さん自身は、いちいち自分を特定させている自分をどう思っているんだ?
- 414 : ◆9FcH8yxvnw :04/12/23 06:13:50
- >>388
冒頭からひでえ文章だな。
一文にぎゅうぎゅう情報詰め込むなら、もっと整理してくれよ。
>透明に近い質感をもった肌の黒髪の少女は
なぜわざわざこんなややっこしい文章を書く?
修飾の仕方を変えるか、情報を削れ。
せめて「透明に近い質感の肌をした黒髪の少女」ぐらいにしろ。これでも駄目なことに違いないがな。
てか、どうせ後で黒髪黒髪とくどくど言うんだから、ここでは思い切って黒髪は省いちまえよ。
「透明に近い質感」も気に入らねえな。どないな質感やねん。
ガラスのような質感。透きとおるように白い。ならよく分かるがね。
オリジナリティ溢れる表現のつもりなら、説得力がねえな。他がお粗末だから。
「酷く夢見がち」「酷く好きだった」。
酷くってのは酷く強い言葉なので、酷く立て続けに使うな。酷い文章になるぞ。
それから韓流ブームか知らんが、「様」をそこいらじゅうに貼り付けるなよ。鬱陶しいから。
比喩を一生懸命盛り込もうとする姿勢は評価するが、ちょっと安売りしすぎ。
「作り物の様な」「人形の様な」「人為的に造られた」「無機質な冷たさに」
全体的に修飾がくどい。もっとさりげなく描いてくれよ。
いかにもで押し付けがましい陳腐な形容に逆にこっちの想像力が殺されちまうわ。
なんかビビらせようと必死な怪談話聞いてるみたいだ。
いっそのこと「まるで人形のような少女」だけで済ましちまったほうがマシな気がするぜ?
いいところは、自分なりに効果を考えて言葉を選び、配そうとしているその心意気かな。
それから、ほんとに他人を唸らせるような比喩が出来ても晒しちゃいかんよ。
大事に取っときなさい。
- 415 :罧原堤 ◆SF36Mndinc :04/12/23 06:22:44
- >それから、ほんとに他人を唸らせるような比喩が出来ても晒しちゃいかんよ。
またつくりゃいいだけのことだ
- 416 : ◆9FcH8yxvnw :04/12/23 06:43:56
- >>415
おや、つつみん。
ま、誰もがお前さんみたいに天才チックではないからな。
俺なんて発想が貧困だから、上手く出来た比喩は後生大事に抱えてるよ。
一生日の目を見ることはないかもしれんけどな。
- 417 :罧原堤 ◆SF36Mndinc :04/12/23 07:34:41
- 添削してやる。チックが激しく不要だ。
- 418 :亀ですみません:04/12/23 08:36:10
- >>385 石さん
丁寧な評ありがとうございます。
妻はいるのですが、まだ位置づけに悩んでいます。
鬱から不安神経症を発症し、失語症になっている主人公です。
少し"視える”人であるので、怪異をある程度受け入れる癖があります。
定年少し前の発症、半年ほどの療養で、早期退職を決め、廃業した古い旅館を
買い取りました。(社宅だったので)年金と多少の家作があって、かつかつながら
食べていけます。こうした決断は、妻と主人公の上司と医者によってされました。
主人公が拘ったのは、この古い旅館に住みたいという一点でした。
今、この家に住み、主人公は魅入られるように狂気と”あちらの世界の怪異”に
認識をとられてゆきます。そこでならば、言語が存在するからです。
現実世界との絆である妻と、怪異の世界とのコミュニケーションのシーソーゲームを
書きつつ、最終的に彼があちらの世界へ認識を移してしまうまでを書いてみたいです。
認識とはとても微妙で、先のレスでは、現実に足を置いています。
後のレスでは、不条理の中に浸っています。夢と半々です。不条理であることを
その時点で気づいていてはまずいので、ああやって書いてみましたが、やはり
難しいです。
>>386
細部にこそ神が宿る 至言です。綿密に書いてみようと思います。
>>391
ありがとうございました。
>>394
小説作品を書くということは、詩世界ではないですから、読者を置いていっては
やはりいけないと私も思います。>>386氏の指摘は非常にありがたかったです。
- 419 :罧原堤 ◆SF36Mndinc :04/12/23 09:09:11
- 読者は置いてっていいだろう。俺の互いの傷を舐めあうように研なおことファックしたい、が読み進められないとか言ってる馬鹿が
いたが文庫本で出してんなら金出して買ったやつにそう文句言われても仕方ないがただ載せてるだけのもんにナに言ってんだ馬鹿かって感じだよな。
だよなあ。俺が綿矢りさの小説買ったとして糞面白くなかったら、綿矢本人や出版社ぼろくそに言ったっていいんだよな。誇大広告だろぜんぜん面白くねえよ糞がとかさ。
それは誹謗中傷でもなんでもないだろう。
- 420 :罧原堤 ◆SF36Mndinc :04/12/23 09:16:24
- タイトルとか、ちょっと流し読みしてみて内容に興味を持ったやつは読むだろう。
だから大多数のやつに無理やりでも最後まで読ませてやろうと目論むことはないんじゃないか。
- 421 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 10:42:09
- ここのコテハンのやりとり読んでると、
やっぱり>>300前後のコピペの通りだね。
>「創作文芸」には「あなたの文章真面目に酷評します」というスレッドがある。
これが実に不毛なやりとりをしている掲示板である。
先に述べた"ド素人"どもが我が物顔でやりたい放題のさばっている伏魔殿である。
私が「創作文芸」に初めて来たとき、作家志望者が集まる掲示板なら
皆、たくさん本を読んでいるものだと思っていた。だが事実は違った。
本を読まないくせに本を書きたいという者、本を読まないくせに
優れたの文章にケチをつけているもの達であふれていた。
自信ありげに自分の書いた文章さらしたもののボロボロに批判され、
馬脚を露してしまった「石」というのもひどかったが、
「罧原堤」とかいうのは、それ以上に逝ってるね。
これじゃあ、前、添削してた人みたいに比較的マジメにやってた人が、
逃げちゃうのもむべなるかな。
でも、このスレは「鳥なき里のコウモリ」の例として面白いけどね。
- 422 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 11:01:01
- >>415
いい比喩表現思いついた。
「あなたの文章真面目に酷評します」のコテみたいな基地○。
- 423 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/23 13:20:09
- 休日になると湧くんだよなぁ
こういう輩って
彼女もいない、友達もいない、趣味もない。
仕事以外は、やることがなくなっている
この休日ニートどもがぁ! オラオラオラァ!
出て……来ないで下さい。 すいません。お願いします。
こっちでやってください。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1053337201/
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1102326100/
むさん。超ガンガレ!
オレはあなたの言葉を「理解」してるし、応援してる。
コテ叩きだけのゴミよりも、あなたが大事だということは
天秤にかけるまでもなく自明なこと。
こんな奴等にどう思われるかなんて重要な事ですか?
むさんのここで批評する動機は、コテ叩きでストレスを
発散するのが目的なだけのゴミから人気を
得ることではないでしょうに……
ゴミから得た人気なんて、結局はゴミであることには
変わりないでしょう。
そんなことよりも少しでも建設的な議論を交わそうと
している人とのレスポンスの方が、はるかに有益だと
思うのです。
- 424 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/23 13:35:06
- >>403さん
以下は一般論などというのではなくて、オレという
個体性に依拠した主観なのだけれども
>>388中で「ぼんやりしていた自分の意識が」という箇所がある
ぼんやりは「やわらかい」表現だと思う。
これは呆けていたとか、痴呆のように、散漫な意識が
というような風になると、これは「カタイ」表現だと思うのです。
鍛錬中さんの文章は、全体的に見れば「カタイ」文章と読める
あるいは目指そうとしていると感ぜられます。
その礎となるべきベクトルからは、逸れた「やわらかい」表現が
所々あったので、少々疑問に思ったわけです。
もちろんこういったことは、人それぞれの語彙力から
判断されるべき事で、繰り返しになりますが普遍的な「読み」等では
当然ありませんが
一つの提案としては、「少女」の「カタイ」表現に地の文や「自分」も
引っ張られ気味になっているので、キャラや、文章ごとの
言葉の使い分けをされてみてはどうでしょうか?
- 425 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/23 13:52:13
- >>418さん
「妻」をあるいは、ビデオ的な記憶装置(録音・録画・プレイバック)として
存在させる事は可能でしょうね。
妻は、主人公のそういった「病」が発症する前の段階の
主人公の「性格、容姿、思想、思い出、言語交渉、性的交渉」
(今、パッと思いついたのはこんな感じ)を、それこそビデオカメラ的に
記録・記憶しているはずだ。
それらを現在的な「主人公」に当てはめてみれば、浮き上がってくるものが
より明確になるのでは、と思います。
不条理世界、「あちらの世界」にはオレも興味があるので
>>367さんの作品は興味深いし、時代的な文章表現も
面白いので、この先が読みたい一人です。
- 426 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 14:37:35
- 何かスレ進むの早すぎて全然読む気しねぇYOヽ(`Д´)ノ
目に付いたとこに何となくレスというか意見というか。
読者を置いていく事について
なんかここはエンタメ派と純文派で意見が分かれそうね
また読者を置いていくという事を「独りよがり」と判断するか「読者に媚びない」と判断するか
また読者が理解できない事について「作者の努力が足りない」か「読者の能力が足りないか」か
こんなとこか
独りよがりってのと読者に媚びないってのの違いは皆様に解るとおり。
文学として書いて、ここはあえて俺は書かないんだ!>媚びない
と思ったら読者誰にも通じてねぇ>独りよがり
って感じ?
作者の云々と読者の云々ってのは
おいおいお前脳内だけで作品作って全然文に現れてねえじゃねえかよ>作者の努力が足りない
おいおいそこは書く場所じゃねえって、そこまで書かなきゃお前はわからねえのか>読者の能力が足りない
純文派は文章自体を楽しむため、熱い描写を増やし下手な描写を削った、緻密な文章がお好み
エンタメ派は感情移入やストーリーを優先させるため、多少説明過多だったり逆に台詞だけで説明して
地の文では書かないとかも厭わない。
つうか短い文章で批評しろっつうのが無理なのよ
そりゃ文章見て言える部分は色々あるが、こんな量じゃ粗探ししか出来ない
構成だってメリハリだってわからないしどういう文を書きたいのかもわからない
綿谷りさのインストール結構面白かったよ。等身大(そりゃ現役が書いたらから当たり前かもしれないが)の女子高生の
視点から見る成長小説? ただエンタメだと思った。
- 427 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 15:25:19
- 純文だろうとエンタメだろうと文章がヘタ糞なら成立しないだろ
緻密と冗長を履き違え、簡潔と薄っぺらの区別もつかない
そんな奴が大杉
純文だから、エンタメだからと自らをカテゴライズするまえに、やること考えることがあるだろう
- 428 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 15:49:31
- そうじゃなくて気持ちの問題
エンタメだって純文だって文章は巧いのが良いのは当たり前
ただ同じ場面で濃密な描写を要求するか、逆にない方が良いというか、って話
例えば今ここで三島の文章を出したら恐らく半分くらいは描写過多とかくどいとか言うよ
そういうレベルの話。つまるところ趣味の問題。
それが良いとか悪いとかじゃなくて、そういう人がいるって事を認識しろっていうのを言いたいだけ。
エンタメ派が純文派に批評されても正直面白くないし、面白くならない。逆も然り。
結局どっちの派閥がどっちの派閥の作品を読もうとも巧い文章は面白いはず
しかし原稿用紙数枚もない量で何が判断できる
結局そうなったら作者の嗜好が解らない以上、批評側に志向性が必要な訳で、志向性が数多くあれば自然とカテゴライズもされる
どうしたいのか、って事を作者が書いてくれれば批評側もある程度それにそって判断できるのだけど
ああもう何が言いたいのかわからなくなってきた
結局言いたい事。エンタメ派の一部、言う事が時々酷い。一ジャンルしか読んでない事がよくわかる。
別に純文を読めと言いたい訳じゃなく、もう少し客観性と見聞を広める事を
- 429 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 16:24:04
- >>428
ここに三島レベルの文章がいつ晒されたよ
派閥や趣味以前の問題だろ
ここの文章なんて
無意味な分類に躍起になる前に、客観性を持て、もっと本を読めと言いたい
- 430 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 18:18:26
- >>429
例えの話だっつの
分類の話にこだわってるのはあなたでしょ。むしろ俺もだ。
いやそうじゃなくて
というかあんたは俺に何を言いたいんだ
俺は単に、
・各々で文章の好みがある
・短い文章では作者の意図する方向性がわからない
・だから批評側は好みで批評する事になる
・そこで意見が割れるから、作者側はある程度分量が欲しいor意図を書いて欲しい
ってだけなのだが
それに作品のカテゴライズは無意味だが、批評側のスタンスに立つ者にはある程度認識として必要
純文学の巧い酷評家がいたとして、ライトノベルの文章にに対して自分の位置も考えず純文として意見したってしょうがないでしょ?
書き手はただ巧ければよいかもしれないが、批評はある程度論理的な思考がと表現が必要
文章っつったって長年愛されるものから消耗品としての小説を目指す人だっている訳だし
それを無視してただ読めなんて言うのは無責任すぎやしないか?
と、まあここまで書いてだ
>派閥や趣味以前の問題だろ
ここ見てたら返す言葉が無いオチ。レベル落ちたよなぁ
- 431 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 18:20:33
- なんかしらんが荒れてキターー
- 432 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 18:53:52
- いい加減、純文とエンタメでスレッド分ければ?
文章の価値判断の基準、全然違うでしょ
- 433 :鍛錬中:04/12/23 19:03:40
- >414さん
ご指摘有難う御座います。
「酷い」の重複は直ちに修正させて頂きました。
自身で読み返しても気付かなかったので、
有難う御座います。
また煩い修飾の連発ですが、
〜様を含め少しくど過ぎますか。
くどい言い回しは好みで使っていたのですが、
読者の想像力を殺してしまうレベルだと、
駄目駄目ですね(汗)
すっきりとくどくできないものか、と。
精進致します。
有難う御座いました。
- 434 :鍛錬中:04/12/23 19:04:17
- >424さん
ご意見有難う御座います。
言われてみれば、
私の目指すところは「カタイ」文章ですね。
徹底されていないのが滑稽に映るみたいです(涙)
自身の語彙の少なさ改めて気付かされました。
提案頂いた件はこれ以降の文章に参考にさせて頂きます。
つまり少女→「カタイ」
主人公→「やわらかい」
その他→「何某」
といったような形式という事ですよね。
これは良いかも……
有難う御座いました。
- 435 :ギガルト・ラボーン ◆Va3bSlt/.6 :04/12/23 19:47:54
- >>432
立ててあげるのでスレタイを言いなさい
- 436 :わたつみ ◆wme5QUIDAM :04/12/23 19:51:51
- >>434
>>388の少女のせりふに実感を持たせるためには、
現在少女や「自分」がどのような世界にいるのか、っていうのを明示したほうが良いと思う。
きっと洞窟みたいなところで暮らしているんだろう、というのはわかるんだけどね。
ただまあ、このあと描写されるのかもしれないけど……
後説よりは前説のほうが、冒頭の場合は親切ですね。
印象は後説のほうが強いことも多いが。
あと、語彙は多くつかえばいいってものじゃない。
難解な語彙をたくさん使うと、読者は理解できなかったりする。
まあ雰囲気を出すためにはある程度使うのも効果的ではあるが、それはあくまで雰囲気に抑えるべき。
日本語なので、どう書いたってある程度は通じます。
むしろ、何を書こうとしたのか、ってのを明確にするほうが大事。
たとえばこの冒頭なら、少女と自分の関係なのか、それとも世界の提示なのか、あるいは両方か。
少女と自分の関係なら、彼女の夢の話など立ち入る必要はない。
逆に世界の提示なら、少女に対して自分がどう思っているなど踏み込む必要はない。
両方だったら、この相反する内容をバランスよく詰め込まないとね。
いまのままだと、結局どうしたいのかが、よく見えてこないわけです。
- 437 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 20:43:36
- スレッドを別ける必要はないと思うけどな
最初に作者がどうして欲しいか申告すればすむ話
- 438 :神シュガー ◆EsEidY98Cs :04/12/23 21:14:45
- ジャンルを越えて門外漢な批評が横行するから妥当性も糞も無くなってスレが荒れる訳だろ。
細分化したほうが、自作の傾向もそれなりに分かるし、色々参照しやすいと思うねぇ。
1、ラノベ、SF、ハードボイルド、散文詩
2、80年代以降の純文、翻訳小説、青春小説
3、時代物、昭和中期、擬古典、官能小説
4、ミステリー
棲む分けしたほうがそれなりに人も集まってくるんじゃない?
- 439 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 21:24:25
- しかしそれって自分でジャンルを決める事になるよね
自分で自分を縛ることになりそう
というかただでさえ過疎板なのに(ry
- 440 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 21:40:44
- 僭越ながら・・・・・・。酷評して頂いている者です。基本的にどんな評でも嬉しいです。
リライトであっても、なんらかの示唆を得ることができます。そもそも酷評を望んでいるわけですし。
少なくとも評を書く方は、読んでくださっているので、それだけでも嬉しいです。
ジャンル違いは評を貰うほうで加味すればいいだけであるので、さほどの問題ではなかろうと思います。
- 441 :↑偉い ! 投稿者の鏡:04/12/23 21:42:53
- 偉い。
- 442 :神シュガー ◆EsEidY98Cs :04/12/23 21:52:20
- 習作しろ、本を読め、マニュアルや教本を参考にしろと言ったところで
表現の自由やら、(糞にしかならない)個性・オリジナリティに対する蹂躙だう
んぬんと言って引きこもっても進歩も何もないだろ。大体、自作についてどうい
うフォルムの文体で書こうとしているのか無自覚であることのほうが稀。自分の
個性が無規定でなんら限定性がついてないなんて思ってない連中は厨の極みだな
ラノベ、前衛、実験、純文、エンタメが雑多になんらの区分けもなく、横一線につまらんやら、駄文だ、冗長やら、読者であることを盾に好きかってな戯言でスレがうめつくされているところのほうが問題だろ。
リライトにしても作者の顔を立てて、その文体に準拠、もしくは勘違いなラノベ
風味の無味乾燥な文体にしたてられたり、見る目無残だな
文学板にあるようなカフカの文体模写のほうがおおくの示唆に富んでるよ
原文の内容はそのままなのにね。文体で分けてスレを特化したほうがいいと思うよ
- 443 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 21:56:16
- 何だか雨後の筍みたいにコテが降って湧いてきたな。
ちゃんと批評できる人がいるんなら、いちいち分けなくていいよ。
「いるんなら」の話だけど。
>>423
よくそういうスレ知ってるね。そっちでもコテかいw
いや失礼。
それから批判に対して、人格攻撃にすり替えるのは邪道だよ。
煽りに対する耐性も低そうだし。
>出て……来ないで下さい。 すいません。お願いします。
こういうレスつけちゃ駄目。煽って下さいって言ってるようなもの。
いちいち、このレスみたいなのにレスつけちゃあダメなんだよ。
まあ、ある意味、あんたの熱心さには敬服してるんだけど。
また、ホントは俺はこのスレ荒らそうなんて意図なんてない。
なんだかレベルの低そうなコテどもが偉そうな批評書いてるんで、
つい口出ししたくなってしまうって訳。
なお、このレスは>>423の文章に対する酷評。スレ違いじゃなし。
- 444 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:09:15
- (続き)
でも、>>440みたいなしおらしい人もいるんだし、
もうこれ以上余計な口出しはやめておこう。
文章出す人もコテもそれで満足しておるんなら、それでよし。
だが、くれぐれも批評側のコテは心して批評してあげるべし。
でないと、またコテ叩きで参上する也。
- 445 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:09:31
- >>442
自分は、純文学志向に近いので、古典的な文を書きたいと望みます。
ラノベの方向とは当然違うので、簡略化されたリライトを見ても、そちらへ
引っ張られるような事はありません。だけれども、リライトの中に新たな概念が
挿入されている場合もあるので、参考にします。
逆に、ライトノベルを志向する人にとって、簡素化した文が持つスピード感や、リズムは
参考になると思います。スレとして評価すれば、多少的外れな酷評であるかもしれないですが、
受ける側にとってみれば、役に立っているのではと思います。
批評をされる方がおられない状況のほうがずっと怖いです。
- 446 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:10:51
- >>443
>「いるんなら」の話だけど。
こういうレスつけちゃ駄目。煽って下さいって言ってるようなもの(プッ
- 447 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:11:51
- スレを別ける事が凄いプラスに働く!ってんならいいんだけど
あんまり変わらないと思う
もちろん現状よりは良くなるだろうが、スレッド増やしてまでする事かなって。
人やスレのスピードが減るし、どうなんだろ
何よりひどいのは作品のレベルだよなぁ・・・現状ではどう小手先の工夫しても変わらないと思う
一度コテ勢も作品出してみない? もちろん名無しでよいし、コテとも言わなくていいから
冬休みに入る前に勢いをつけてみたいんだけど
俺も書いてみよ
- 448 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:12:41
- >>443-445
馬鹿丸出しだな。
- 449 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:14:11
- >>446
はい、さっそく一匹釣れました。
小さい獲物だったがw
- 450 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:15:30
- 2ch全体の法則として、荒れるとスレを分けたがるやつが出てくる。
荒れってのは1人のバカが起こすか、両サイドに分かれた差別が原因だから。
ここでスレを分けたところはだいたい両方ともつぶれ、
元に戻った新スレを経緯を知らないやつがたてる。
分けなかったところは少し荒れつつ生き残る。
- 451 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:16:08
- >>448
二匹目です。小者ばっかりですがw
- 452 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:20:03
- 批判する側も書いてみたら?
てか、ここの人はプロでもないんだし、批判が偉いとか、投稿者が偉いとか、そういう雰囲気はよくないと思う。
「批評していただく」という姿勢はなんだか間違っている気が。
- 453 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:20:38
- ほんと>>442みたいな奴はどこの板にも必ずいるよな。
不平不満愚痴ばかり。
外野から野次るだけで自分からは何もしない。
- 454 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:21:02
- >>450
その通りで、人気スレは、多少荒れるもの。
どんな良スレでも必ず荒れる。
そういう場合、荒らしにエサをやらないのが基本。
- 455 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:22:30
- >>449
>>451
ってか、お前が釣られたわけだが(ケッケッケッ
ありがとう〜。
- 456 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:26:23
- >>455
因果律ってのを知らないのかw
- 457 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:29:02
- >>456
必死だな。
お前の勝ちでいいよ、さもないとお前悔しくて
今夜は眠れないだろうからさ(ケッケッケッ
- 458 :神シュガー ◆EsEidY98Cs :04/12/23 22:31:34
- 同一傾向の文体を愛好するものが集まって、文体の傾向を吟味するほうが有益だろ。むしろ内容なんてとるにたらない
原稿用紙2、3枚にも満たない文章を持ち寄って、微細な箇所をいじくったところでその実たかが知れてると思うね
似たような感性をもつもの同士で、文体やセンテンスの、経験に合致するような間や文脈
の補正、加筆修正等の感覚を養っていくほうが重要じゃないの?
このスレは一貫性もないしブレがありすぎる。日本語として読める文章に対する
批評は特に粗捜し程度しか機能してないしぃ。
ある意味それが限界なんだよ
- 459 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:34:09
- >>456
いえいえ、あなた様の勝ちで結構でございますわよ。
だって、あなた様は、とってもお上手にお煽り下さいますし。
それにしても、わたしくホントに悔しいです。
今夜は、きっと寝られませんわ(ホホホホ
- 460 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:34:57
- と、レス番を間違えたところで、失礼つかまつる。
- 461 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:37:09
- 馴れ合えというわけでもないが、批評するがわも、もう少し謙虚に向き合うべきだ。
- 462 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:37:59
- 文章が短すぎるというのは同意
しかしジャンルで別けたってあんまり意味が無い
むしろ重要なのはストーリーと状況じゃない?
ラノベで皆似たような感性かと聞かれればそうじゃないだろうし、他のジャンルもそうでしょ
作者に示して欲しいのは方向性だけで充分。別にジャンルまで決めて欲しいとは思わない
俺は重い文体しか書けないし、添削とかしても堅苦しかったり重々しかったりするけど
そういうのならある程度色んなジャンルかけるし
- 463 :名無し物書き@推敲中?:04/12/23 22:39:31
- >>458
大体が、ジャンルうんぬんまで言ってない文章がほとんど。
正直こんなスレで、文章力養おうなんて思うほうがどうしている。
実のところは、ネタスレでしょ、ここは。
- 464 :神シュガー ◆EsEidY98Cs :04/12/23 23:06:08
- 文体が先んじるか、内容が先んじるかの違いだな。2、3枚しかないから内容
に照らし合わせての添削も小手先の粗捜ししかないといってるのに
文体で分けてそこにならぶ作品と比べて文章感覚を研け、といっても現状維持派は微動にせずだな
まあどうでもいいゃ
- 465 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/23 23:20:39
- なんか一気に人増えてきましたな。
>>464
このスレで、投稿文の冒頭に「文体(またはジャンル):〜〜」と書けばいいだけの話でしょ。
採用されるかどうかは別として。
- 466 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 02:17:25
- >>379
遅レスだけど、こういう話が好きなんで一言。
鏡が無いのに、自分の頭皮が鮮明に見えるってイメージは伝わった。
突然出てくる櫛のほうが、むしろわかりにくくしている。
狂い掛けた状況を書く場合、読者が予想する流れをいれつつ裏切る
というのも一つの手だと思う。
例えば、櫛が何処にあるか考えたとき、真っ先に思いつくのは洗面所だ。
だから、主人公も鏡のある洗面所に一度は行こうと考える。
しかし、読者の予想を裏切り、くだらない理由を付けて止めてしまうと、
近くの物入れから櫛を探し出して、鏡の無い部屋で虫を払い落とし始める。
こんな状況が描写してあれば、この時点で読者は主人公が異常だと気付き、
展開にも無理なくついていける。
あとは、他の人も言っているように、桑の木を描く場面の状況描写がもう少し欲しい。
個人的には面白かったんで、書き続けて下さい。
- 467 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/24 06:21:38
- >>413
指摘されている通り、私は自分の名誉のために書いています。
自分のことは考えたことがないので、わかりません。
>>423
ありがとうございます。一人でも支持してくれる人がいるというのは嬉しい限りです。
でも人にどう思われるかはとても重要なことです。
それを考えなくなったとき、人間は人間でなくなる。
あなたも本当の石になってはいけない。
もちろん人の心の中なんてわかるわけがない。
わからないが故に、一生怯えながら生きていく。
私も叩かれるだろうなあと思って、怖くて怖くて仕方なかったです。
それでも来るのは、やはり他に行く所がないからです。
人を「ゴミ」と呼ぶのは、やはり乱暴なので止めた方がいいと思います。
コテ叩きも荒らしも、居場所を確保するため、存在を主張するため、がんばっている。
罧原堤氏を見てください。あれだけボロクソに叩き叩かれながら、自分から名乗って踏ん張っている。
私にはとても真似できない。凄まじい根性です。
何のために来ているかと言ったら、結局遊んでいるだけですね。
建設的でないし、謙虚でないし、友好的でもない。
粗捜しをしているだけ。
言わなくてもいいことを言って、反応を見る。
人の作品を書き換える。
たぶん悪影響の方が大きいのでしょう。
- 468 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/24 06:23:19
- 「スレを分ける」のも、よろしいのではないでしょうか。
何事も結局やってみなければわからないので、やってみればいいのではないかと思います。
不要とされたスレは、自然に消えます。
>>452
私もそう思います。
実践するため、私も作品を書いてみます。
冒頭だけでなく、一つの作品としてまとまった、ある程度の長さがあるものを。
何とか今年中に完成できるよう、がんばってみます。
- 469 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 08:29:32
- 冒頭部分は、夏にもうここに書き込んだ覚えがありますが、あらためて。。。
ーーーーーーーーーーーーー
廃屋となった古い旅館を安価で買取り、なにやら得をしたような気分で引越しをした。
築100年の余を越えた木造で、廊下の椋の板も黒光りし、真ん中がどことなく
へこんでしまっている。梁や柱の材も曲がっているそのままが使われ、
節もあり、湧き水の流れのようなくねくねとした木目を見せている。
増築を繰り返し、迷路になった廊下。
あちこちに1段、2段の段差があり、唐突に階段に出くわす。
その階段も規則性がなく、2階のあの部屋へ行くにはこことは別の階段を使わなくて
はいかれないという有様だった。12部屋を数える居室は、全部を使うのは到底叶わず、
使い易い5部屋ほどを選び、各々の居室と、倉庫と居間に定めてみた。
厨房で妻が嬉しそうに掃除をしている。長年の社宅住まいから、広々した
場を得たのが気にいっているらしい。酔狂な女でよかったと、ありがたく思う。
居間は、広い玄関と一体になっていて、囲炉裏を切った板敷きの間と、畳の部屋とが
隣り合っている。一枚板でできた4本戸が板敷きと畳の間を区切り。とりはずせば、30畳
ほどの空間が広がった。ここに主に居つく。玄関から居間にかけてのこの部分は、
宿の一番古い時期の建築で、天井がなく、黒くて太い梁と屋根の野地の裏がそのまま見える。
岐阜の奥で見られるような、高く、急勾配の大屋根でできていて、頭上の空間が深い。
何はともあれ、書庫を確保しなくてはいけない。
宴会用の大広間であった16畳の部屋を書庫にしようと、畳をはいだ。床板をはずし、
コンクリートブロックを補強に積む。再び畳を敷き、本棚を端から背中合わせに置いた。
ついでに奥座敷の床板をあげて、床下を覗き込む。
さぞやけったいなものがあるやろうと思っていたのだが、案外ときれいなものだった。
床の間の下にあたる場所に、小さな仏像が3体転がしてあった。仏像の中に納める小さな
仏像だと思われる。彫りはぞんざいで、手なぐさみに彫ったような10センチほどのもの
だった。顔はいい。この場においておくのがきっといいのだろうと、小さな座布団を用意して
再び床下へ置き、床板を閉じた。
- 470 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 08:35:36
- 言葉を発せなくなって、1年が過ぎようとしている。
頭の中に言葉はある。こうして字も書くこともできるのだ。ただ、人と会話をしようと思うと
発話が止まる。たどたどしい、智恵遅れのような吃音が出てくるのみなのだ。
仕事も出来なくなった。
暫く前から、何かを決めるということが困難になっていた。気のすすまないような事は
殆ど頭が回らない。人と会話するという綱引きが始まると、とたんに気が怖気てしまう。
泣いてうめいている自分を見て、妻が泣いた。
丸く切り取った壁のガラス窓、竹細工の文様を透かして
もとは白砂らしき枯山水とツツジの庭が見える。
白茶けてしまった竹垣に半円を囲まれたそこは、裏の山を借景に凄絶な趣だ。
猫が迷いこんできた。石の上の苔を削っている。
妻を連れてきて二人でみていた。
欠けた陶器の絵皿にかつぶしを置いて、縁側の下に出す。
黒味がかった灰色の縞猫で、白足袋を前足にはいている。ノラらしく少々荒んだ顔だ。
庫裏やは8畳ほどの板の間と、一段下がった土間に仕切られていた。
土間には煙突つきの竈がある。薪で米を炊いていたのだろう。
勝手口の外には古い井戸がまだあり、厚い石の板で蓋がしめてあった。
いつか覗いてみようと思う。
その板の間に座っている女、
ほつけた日本髪を結っていて、粗末な紬をまとい、半襟の代わりに
茶色の木綿を縫いこんである。
”千本格子の障子の向こう、うなぎの寝床の古家の中で、
お宮参りの吾子が寝る。
羽二重羽織は虎の背模様、いまだ薄い髪の毛の、小さい頭がかしいで見ゆる。
ようやく眠った晴れ舞台。ねんねん、そっと、口ずさむ。”
呟くようにこんな歌を繰り返し唄っている。暫く眺めていると、顔をあげてこちらを見た。
泣き笑いのような表情で、何かを言う。わからないまま、立ちすくんでいると、ふっと、
女の顔が変わった。眼窩が落ち窪み、真っ黒な穴となり、鼻も二つの穴に変わる、
全体が青黒く、くすんで見える。背筋がぞっとした。悪意のような冷たい意志。
- 471 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 08:49:44
- 頭を振って、落ち着いて見直すと、そこに座っているのは見慣れた妻だった。
笊にあけた豆の筋をとっている。なにか思い出しているのか、少しぼんやりした表情だ。
自分たち夫婦は子を亡くした。生後2ヶ月と3日だった。
あの時、二人とも涙を流すことがなかった。話すこともできなかった。
沈黙のまま、目を見交わして、日々を過ごしてしまっていた。もしかして、妻の中には
鬼が育っていたのかもしれないと初めて感じた。あれも、寡黙な女なのだ。
きびすを返して、書庫へと急ぐ。あの子の写真を出そう。生きていればそろそろ大学生だ。
小さい写真立てに写真をいれる。居間の文机の上に置いた。日当たりのよい場所で、
居間全体が見えるように置いた。
妻が庭から水仙を切ってきて、一輪挿しにさした。手を握る。
言葉がないから通じるものがあるのかもしれない。
これまで、一体自分は妻の何を見ていたのだろうか。そもそも自分をきちんと
見ていたのだろうかと思う。今、こうして病にあるのは、僥倖なのかもしれない。
- 472 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 08:54:28
- この途中に、蛇の段が入り、後に蚕の段が入ります。後はまだ書いてなくて、
最後のエピソードだけが出来ています。すみません長々と、酷評お願いします。
- 473 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 08:58:56
- ネタスレ言うなよorz
前スレなんか結構粒揃いだったんだぜ
長い目で見ましょうや
携帯なので酷評はすまん、誰かに任す
- 474 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 09:34:39
- 鈍い鉛色の雲が地獄の釜を開けるような音をともない
静かにまるで侵食してくる重い砂の層のように天球を覆い尽くす。
一片、また一片と綿雪が舞い落ちてくる。
その様子を顔をマフラーに埋め、まるで世間から隠れるように
そっと眺めていた。
かじかんで真っ赤になった手をぎゅっと握り締め暖める。
今この雰囲気は、自分がまるで世間に取り残されているという
錯覚にとらわれているようで心が痛くまたその癖自分が無意識に
それを楽しんでいるような気がして自虐的で隠滅で退廃的で
存在を否定すべく自分がここにいるようで切なかった。
人ごみに溢れている癖に孤独を感じ世界で一人だけ疎外されて
いる。いや疎外されているんじゃなくてやはり僕はそれを望んでいた。
ただそれだけの事。
僕が今ここで車に轢かれようと、何者かに刺され命を失おうと
先ほどの雪が舞い降り、刹那儚く消えていくのと、さほど変わりはないんだ。
いっそ持病の結核で真っ白な雪原に真紅の牡丹の花を咲かせ
美しく散れるなら・・・・・・などと考えたけれど、そんなアピールを
できる柄じゃないなと思った。
消える綿雪になれるなら。
マフラーに再び顔を埋め僕は人ごみの中に歩みを進めた。
- 475 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 11:38:33
- >>469
まず、半角数字と全角数字の統一はきちんとしよう。
不自然なところがないか何度も読み返せ。
> 2階のあの部屋へ行くにはこことは別の階段を使わなくてはいかれないという有様だった。
あの部屋?ここってどこ?中途半端に具体的、もう少し例をあげて説明しするか、
「いくつもの部屋と階段がばらばらに繋がっている」とかいっそ簡潔に。
> 30畳ほどの空間が広がった。ここに主に居つく。
主人公と共に新居の中をぐるぐると動き回っている動的なイメージの中で、
いきなり「居つく」と静的な言葉が出てきてテンポが悪く感じる。
「居つくことにする」の方が良いような。
> 急勾配の大屋根でできていて、頭上の空間が深い。
「できていて」はいらないかも。
> 厨房で妻が嬉しそうに掃除をしている。
> 言葉を発せなくなって、1年が過ぎようとしている。 (略)泣いてうめいている自分を見て、妻が泣いた。
場面から受ける幸、不幸の印象が一気に変わるので時系列が掴めなくなる。
言葉が発せられなくなったことが引越しの原因になってると思うが、
それについての説明もないので、わからない。
- 476 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 11:39:56
- >>475つづき
> 言葉を発せなくなって、1年が過ぎようとしている。
> 丸く切り取った壁のガラス窓、竹細工の文様を透かして
> 庫裏やは8畳ほどの板の間と、一段下がった土間に仕切られていた。
流れがわかりにくい。「言葉を〜」は「庫裏やは〜」の後でも良いと思うし、
この段落の構成は一度考え直した方がいいじゃない?
>居間の文机の上に置いた。日当たりのよい場所で、居間全体が見えるように置いた。
「置いた」を繰り返す必要はない。
> 言葉がないから通じるものがあるのかもしれない。
>今、こうして病にあるのは、僥倖なのかもしれない。
「通じる」っていうのは自分から相手に伝わるって意味が強い。
妻に主人公の気持ちが伝わっている描写はないので、この言葉は不適切。
「かもしれない。」が続くのもあまりよくない。
>>472
>>469=>>367=>>379ね。
駄レスに埋もれてるけど、>>466でも>>379について書いたんで
- 477 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 12:02:15
- >>474
>鈍い鉛色の雲が地獄の釜を開けるような音をともない
>静かにまるで侵食してくる重い砂の層のように天球を覆い尽くす。
「音を伴い」、「静かに」変じゃない?
推敲不足。全体的に洗練されてない。
>その様子を顔をマフラーに埋め、まるで世間から隠れるようにそっと眺めていた。
動作がばらばら。
「まるで世間から隠れるように顔をマフラーに埋め、その様子をそっと眺めていた。」
>かじかんで真っ赤になった手をぎゅっと握り締め暖める。
「握り締める。」で十分伝わる。
>今この雰囲気は、〜(略)〜切なかった。
読み難い。似たような言葉の繰り返しを無くせば、もっと短く出来る。
>いっそ持病の結核で真っ白な雪原に真紅の牡丹の花を咲かせ
ギャグにしか思えなかった。
現実的じゃないけど・・・、どうしても結核って設定にしたいなら、
咳き込むとかそれらしい表現を入れることを考えよう。
- 478 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/24 13:40:35
- >>467 むさん
本来ならば、○○にはどう思われようが、「どーでもいい」が
オレの信条なのですが、どうも○○には黙っていても通じないようなので
一通り考えを述べます。
>>467の2パラ、3パラは何が言いたいのか
よくわからないので、オレに関係のあることだけに言及すれば
まあ、考え方の相違でしょうね。
煽り・コテ叩きがやっているのはあくまでも「煽り」「コテ叩き」で
あってこのスレでそれが如何ほどの価値があるかといえば
それは ゴミ以下 だというのがオレの考えです。
ひたすら険悪な雰囲気を創り出すことに腐心して
新たな作品の投下しにくい状況を作り出す。
昨日は50レスぐらいありましたが、そのレスの内に
このスレの作品に関係があるレスというのは、5、6個です。
あなたが寛容という性質をこのスレで発揮されるのは
構わないのだが、「ゴミ」どもがこのスレに居場所を確保されるのは
オレは困る。唾棄するべき出来事だ。
そのような状況を「がんばっている」と励ますような態度を
あなたがとられることは、オレとしては遺憾だし、あなたの理想が何であれ
首肯できるものではない。
その点に関しては、どうやら溝があるみたいですね。
好きにすればいい、と一概に言えないのが困るなぁ(苦笑)
まあ、酷評、批評、感想、お互いに頑張りましょう、ということで
それしか言えませんね。
- 479 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 14:15:55
- >>478
くだらない議論は、議論スレでも立ててそっちでやれ。
迷惑だ。
- 480 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/24 14:31:29
- >>469>>470
@文章のリテラシー、比喩、表現、言語感覚、語彙、等に関して思ったこと
A描写、登場人物の造型、内容について
Bその他、感じたこと等
本文を一読した上で
まず最初に@についてのみ言及していく。
>>469
>廃屋となった古い旅館を安価で買取り、なにやら得をしたような気分で引越しをした。
これを冒頭に持ってきてしまうのか。これは内容にも絡んでくるので
あとで詳しく述べたいと思う。
>湧き水の流れのようなくねくねとした木目を見せている。
この一文は、イメージしやすく、木目、というつながりもいいと思う。
しかしだ、「湧き水」の流れ、湧き水って、文字通り
湧いてくる水のことで、下から上へ、というイメージがある。
一方で、流れ、といってしまうと、文字通り、ドンブラコと流れてくる桃のような
イメージだ。ここは、湧き水の「流れ」と妥協せずに、また別の言葉を探す方がいいと思う。
>さぞやけったいなものがあるやろうと思っていたのだが
作者は関西圏か? まあ、こういった方言はアリだと同じ関西人は思うわけだが
唐突にそれまでの文章と乖離するような、方言の進出はマズイと思う。
前行で、「岐阜」というイメージを限定するワードがあるので
読んでいて忙しい感じになるかな。
- 481 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/24 14:32:05
-
>>470
>言葉を発せなくなって、1年が過ぎようとしている。
建物のややゆったりとした流れの文章から、唐突にペースアップしている
と感じる。何かキッカケがあっての、こういった「病」の解説の方が良かろう。
イキナリだと、前置きも無くそれを説明するのか、という思いは捨てきれない。
ただ、この1パラは纏まっていて読みやすいので、作者として削りにくい
気持ちはよく分かる。
>勝手口の外には古い井戸がまだあり、厚い石の板で蓋がしめてあった。
>いつか覗いてみようと思う。
語られる内容を考えれば、知識を有する人に向けていい前置きになっていた。
>>471
>もしかして、妻の中には 鬼が育っていたのかもしれないと初めて感じた。
なんで初めて感じられたのか?
なぜならば、>>470のような「鬼」に変わった女が見えたからだ。
それはわかる。しかし、この一文はもう少し言葉を足すべきだろうと思う。
他にもあるが>>475>>476さん参照。
ちょっと一休み。たこ焼き作って食べてコーヒー飲んでくるから。
- 482 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 17:27:48
- >>479
立ててみた。
議論はこっちでドゾー 。
あなたの文章真面目に酷評します 別館
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/
- 483 :チープトリック ◆bfoOI3Iz.A :04/12/24 17:41:30
- つーかこのスレは無意味だと思う。
はっきりいっていくら文章を推敲したって
つまらないものがおもしろくなることはないよ。
さらにいえば、このスレにさらすことで
文章のテクニックなんか 絶 対 にあがらない。
見せかけのテクニックならあがるかもしれない。
小説の書き方マニュアルにかいてあるテクニック程度は
つくかもしれない。そしてそういうテクニックは逆に作品をつまらなくしてる気がする。
そういうのを間に受けるのは型に積極的にはまりたいマザコンだけだよ。
自分じゃなにもできないから、お母さんがほしい。
小説の書き方マニュアルなんてうんこなのにね。
もう一度言うけど、ここに投稿してる人たちは例外なく
才能ないよ。例外なく才能ないよ。勘違いしないでほしいし、これから才能の芽が出ることは
絶対にない。頭の構造はなかなか変えれない。
もちろん中学生2年生以下ならどうにでもなるだろう。
でもここにいる人たちは中学3年生以上だろ?
手遅れだよ。諦めろ。DEEP LOVEがヒットする時代だから
エンタメではもしかしたら売れるかもしれないが、
純文学は無理。ていうか、投稿するとき、純文学かエンターテイメントかどちらにしようか
考える人もいるらしいが、そんな馬鹿な考えする時点で才能ないよ。
とにかく僕の言いたいことは、ここに投稿する人たちは才能ないんだから
仕事をがんばったほうがいい。それができないニートくんなら昆虫や動物を研究しに
アマゾンの奥地へいけばいい。
- 484 :チープトリック ◆bfoOI3Iz.A :04/12/24 17:46:37
- 三島由紀夫はアホな田舎者です。村上春樹はくそうんちです。
あなたたちは糞未満です。使用済みコンドーム程度の作品しかかけません。
ていうか、あんな、かっこつけた文章書いてて恥ずかしくならないのかな?
これはお前らにも言ってる。三島由紀夫の仮面の告白を40Pほどよんだが
なにがいいかわからなかった。異様に気取った異様にきしょぃ文体で
ない中身を必死に隠してるね。村上春樹はもっとあほすぎる。
あんなものを絶賛してる人は頭が悪いんか、かわいそうな幼少時代を送った人だけだと思う。
村上春樹読むくらいなら舞城王太郎や村上龍をよんだほうがまし。
村上春樹ってなんでここまですげえうんこを書けるんだろうか?
村上春樹ヲタはうんこ好きだよ。潜在的なスカトロマニアって結構いるんだな。
村上春樹の主人公は例外なく惨殺されるべきだ。
とにかく、釣りじゃなく、単純に君たちは才能がないから。
勘違いしないでほしい。山崎ナオコーラのようなあほんだらが
デビューできるような時代だから、デビューはできるかもしれない。
でも評価されることは絶対にないから。
ていうか薄っぺらだもん。ここにいる人たちは薄っぺら。
絶対にいいものは書けない。それだけは言いたい。
- 485 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 17:57:43
- 同意。語彙がどうこうよりも、中身がないのを無理して飾っている人がおおい。
まずはシンプルにわかりやすく書くべき。
- 486 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 18:16:40
- >>483-484
転載しといたんで、こっちで思う存分やってくだちい。
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/
- 487 :廃屋に住む(返事遅くてすみません):04/12/24 19:18:54
- >>475-476
丁寧な評ありがとうございます。>>466でお礼も書かず申し訳ありませんでした。
気に入ってくださったとのレスがうれしくてつい、投稿してしまいました。。(ハジ
>>472=>>469=>>367=>>379です。
半角、全角気をつけます。 階段について表現を変えてみます。
”ここに居つく” ”できていて”はすっぱり削除。
言葉を発せなくなっての段の前に蛇をいれる予定です。それで流れが変わるので。
また、厨房の不条理は蛇よりも進んでいるので、ある程度後の方がいいです。
”置いた”の2重書きはリズムと強調のために、必要だと思っています。本人の気持ちの強さ
を表現したいです。
”通じる”は””わかる”に変えます。
思い込みで書いてしまうと、なかなか冷静に自分の文が読めません。ご指摘ありがとうございます。
>>480-481 石さん
詳しくありがとうございます。
廃屋については、冒頭にほしいです。古家の魅力がひとつの醍醐味のつもりなので、
あっさりその件に入ってしまいたい。
”山に滲み出た水の流れのような”に変更。
”けったい”はとりあえずそのままでお願いします。(別の言葉が思いつかない)
”言葉を発せなくなって”段の前に、蛇を入れます。
まだ、長い小説を書くだけの力がないので、プロット全てを反映させることはないような気が
しています。できたら次は、サイトに全文コピーして、アドレスをこちらにあげるように致します。
ご指摘ありがとうございました。
- 488 :名無し物書き@推敲中?:04/12/24 22:48:57
- >>487
>”置いた”の2重書きはリズムと強調のために、必要だと思っています。
おく 【置く/措く】
(1)物や人をある場所に据える。
(2)その物だけを他とは別にする。
(ア)物や人をある場所に残したままそこを離れる。
(大辞林 第二版、三省堂)
置くって言葉には(2)の意味合いもあるから、この強い言葉を
2重、しかも完了形で使う場合、かなり覚悟がある状況じゃないと
不自然な印象を受ける。もう少し他の言葉も捜してみよう。
>湧き水の流れのようなくねくねとした木目を見せている。
これ良いと思ったけど。
{ ((◎)))) ) ) ) ) ) →
湧き出た水が流れるイメージって、↑こんなんでしょ?
水源に波紋を生み出す源があって、その波紋が緩やかに
形を形を変えながら流れていく感じ。
木目の表現として面白い。変えるなんて勿体無い。
「湧き水の流れのような」という言葉のイメージが強すぎるというなら、
「湧き出た水が流れるような」とか、もう少し考えてみては?
- 489 :廃屋に棲む:04/12/25 09:43:28
- えっと、パソコンから書けない、ご指摘ありがとうございます。
- 490 :名無し物書き@推敲中?:04/12/25 20:03:12
- >>388
もっと主人公の視線の動きを考えよう。
>自分の顔のすぐ傍で、透明に近い質感をもった肌の黒髪の少女は、いつもの如く夢見様に語り始めた。
自分のすぐ傍で話し始めた少女の何処に目をやるのか。
試しに口に焦点をあわせて見る。
「自分の顔のすぐ傍で、少女はいつもの如く夢見様に語り始めた。
透明に近い質感の肌を彩る桜色の唇が、滑らかに言葉を紡ぐ。」
表現は適当だが、こんな感じになるのではないだろうか。
ただ肌の書きたいなら、顔に視線を合わせて表情を描いても良い。
後半では、「髪」→「手」→「瞳」と一応視線の流れがあるのに対し、
前半の説明がグダグダになってる所為で、上手くそこへ流れていかない。
- 491 :廃屋に住む:04/12/25 21:53:29
- >>488
あらためて、ありがとうございました。
”写真を置く”件は少し考えます。
木目について、「湧き出た水が流れるような」使わせてください。副詞的な扱いが
今一歩へたです。精進します。
>>481 石さん
言葉がーーーのパラグラフ書き換えました。
言葉を発せなくなって、1年が過ぎようとしている。
頭の中に言葉はある。字も書くこともできるのだ。ただ、人と会話をしようと思うと
発話が止まる。たどたどしい、智恵遅れのような吃音が出てくる。
仕事も出来なくなった。
暫く前から、何かを決めるということが困難になっていた。気のすすまないような事は
殆ど頭が回らない。人と会話するという綱引きが始まると、とたんに気が怖気てしまう。
泣いてうめいている自分を見て、妻が泣いた。
定年まで、あと数年あったが、退職を決めた。いや、決めてもらった。
幸い、多少の家作があり、食べていくぐらいはできる。長らく住んでいた社宅を返し、
住まいを探した。人生が手から零れていくような脱力感と、重荷を降ろしてほっとしたような
安堵を感じる。何より、他人と接する必要がないと思うと、とても嬉しかった。
- 492 :名無し物書き@推敲中?:04/12/25 22:19:30
- ヨン様と戦場で
「アンニョハセヨ」彼は確かにそう言った。
眼鏡の青年に撃たれて、僕は死のうとしている。痛みはない。 強烈な陽射しが
顔の皮膚をやく。かわさぎの鳴く声が聞こえる。死の間際、アメリカのインディアン
は何を考えたのだろう。神への祈り、自然への回帰、魂の浄化―――。一体なぜ
この戦争は始まってしまったのだろうか。
2010年3月、ロシアでチェチェン解放軍が蜂起した。経験の浅い大統領ボロコ
フはそれを抑えることができず、同年5月にロシアはチェチェン解放軍によって制圧
された。すぐにチェチェンは中国と同盟を結び、対アメリカを合言葉に南下を始めた。
6月に朝鮮、韓国を支配し、7月に台湾を制圧。そして8月3日、チェチェンを中心とす
る連合軍は北海道羅臼で日本軍との激しい戦闘の末、日本の防衛線を破る。それか
ら数日足らずで東京を制圧。急遽組織された西日本軍が最後の抵抗を行っている。
TVの映像がフラッシュバック目に浮かんでくる。安藤ゆうこの言葉がよみがえる。
「とんでもない事が起こってしまいました」。チェチェンと中国が同盟を結んだという一
報の時に発せられた最初の言葉である。
―――――――――続く
- 493 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 09:51:13
- >492
>死の間際、アメリカのインディアン は何を考えたのだろう。
の”死の間際”は、”僕”が死の間際なのかインディアンの死の間際
なのかわかりにくい、どっちにも取れる。こう書いたほうがしっくりくるんじゃない?
かわさぎの鳴く声が僕の頭上で響く中、僕はあることを考えていた。
アメリカのインディアンたちは死の間際は一体、何を考えていたのだろう──と。
神に祈り、神の国へ行ける事を喜んでいたのか?
己の身体がこの母なる大地の一部になれることを喜んでいたのか?
そんな思いを持ちながら、インディアンたちは死んでいったのか──
とかどう?だめ?その後の
>一体なぜこの戦争は……
の部分もその前にもう少し文章を書いてから書いたほうがいいんでねーの?
なんか全体的に説明不足気味な印象を受ける。
- 494 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/26 11:48:55
- 説明不足というか軍事考証が戦国の長嶋巨人軍も真っ青なのがなんとも……。
- 495 :石 ◆lnWmmDoCR. :04/12/26 13:05:18
- 土日は勤労学生気分。
また月曜日なぞに詳しくコメントを差し上げたいと思うが
今はご容赦を……
とりあえず、木目の描写の件に関して
自分の理想を述べるならば
「湧き水が 溢れるように 広がる木目 を見せている」かな
後に述べるような和歌・俳句的な条件付けを解除するならば
「湧き水の波紋のような木目」を見せている。くらいかな。
ただ擬態語であり、擬音語的でさえもあるようなここでの「くねくね」という
言葉は確かに捨てがたい気もする。
元々、この部分になぜ、オレが惹かれたかというと
湧き水の 流れのような くねくねとした 木目を見せている。
5 7 7 9
なんとなくこの部分が和歌のようでリズムが良くて
かつ「湧き水」が「木目」と繋がるのが妙だと思った。
ただ咀嚼しているうちに、「流れ」とすると、やはり前にも述べたように
幾ばくかの不満が残る。「水」という言葉に「流れ」と繋げるのは
型にはまっていて、美しいが、「湧き水」の性質を考えれば
もちろん湧き出た後には「流れ」るのだが、しかしなによりも
「湧き水」という言葉で想起されるべき状態は、字句どおり
「水」が湧き出ている様だと思う。まあ、噴水とは言わないまでも
後に繋がるような「木目」の年輪のような、静かに、ゆるやかに、のびていく
ような様だと思う。
おっと、書き始めると長くなってしまった。 オレはこれから勤労だ。
スマンまた後で。
- 496 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 13:07:54
- >>492
普通に続きが楽しみ
タイトルで次の展開凄く期待できる
点数の人は素直にストーリーを楽しめないタイプみたいだから気にしない方がいい
- 497 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 16:46:01
- >>492
この戦争への疑問を思い浮かべる前に、アメリカのインディアンに
思いを馳せるとは、死にかけてるにしては随分余裕あるな。
>TVの映像がフラッシュバック目に浮かんでくる。安藤ゆうこの言葉がよみがえる。
もっと推敲しようぜ。
- 498 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 17:48:49
- >>497
492ってそんなに細かい事を言うべき作品かな?
これはむしろシュールさを楽しむもんだと思ったんだが
- 499 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 18:38:44
- >>492
タイトルで、読者を限定している。
興味のない人間はタイトルだけで、読む事を止めるだろう。
逆に言えば、興味のある人間はタイトルだけで、
他の作品ではなくこの作品を選ぶ可能性がある。
作中に実在人物を登場させる手法は、キングの例を紐解くまでもなく、
リアリティ確立に有効ではあるが、タイトルにまで使用するのは如何なものか。
便乗商法にはあまり感心できない。
物語と背景説明のバランスが悪い。
説明だらけと思わせないために、物語部分の文章量をもっともっと増やしてやる必要がある。
風景を丹念に描写する、撃たれた事実を確認する描写を膨らます、等、
とにかく物語が説明に負けていてはいけない。
背景説明は作中時間軸において過去の事象であり、
読書行為の本質は、読み手が物語と彼の時間平面を同一にする事なのだから。
- 500 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 18:54:21
- ネタにあえてマジレスで応えるというノリのよさも時にはあっていい
- 501 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 19:09:12
- 物語の出だしとしては引きこまれる内容だと思うけど・・・
背景描写、背景描写って、続くって言ってるんだからそんなにせっつかなくてもいいのでは?
しかし本当に続くんだろうか・・・(´‐`;)?
- 502 :493:04/12/26 20:30:59
- >500
まじめに答えたおいらの立場は……
- 503 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 20:35:37
- うはww面白いんだけどww
「アンニョンハセヨ」から作者のやる気の無さが感じられて好き
- 504 :名無し物書き@推敲中?:04/12/26 22:16:13
- なんか久しぶりに盛りあがってるね
この調子でいきま(´・ω・`)
- 505 :1/2:04/12/27 01:59:05
- 一体この国はどうなってしまったんだ。見てくれだけにこだわり、精神を磨こうともし
ない若者。言葉使いも酷いものだ。大人も大人だ。素行の悪い若者を見ても、注意すらし
ない。肝心の政治家は不祥事だらけだ。全てが腐りきっている。もはや真の日本人は俺し
かいない。それを証明する為に俺の生活ぶりを見ていただこう。
まず着る物といったら全て和服だ。和服を身に着けただけで自然と心にもゆとりができ
る。それはおそらく懐にゆとりを持たせてきているからに違いない。よく若者が着ている
ダボダボの服とは違う。あんなものは、だらしないだけだ!履く物も下駄だ。靴なんて窮
屈でかなわん!下着もパンツなどと言うふざけたものではなく、ふんどしである。ふんど
しを締めるときのあの感覚がたまらん。気持ちも共に引き締まる。それを皆わかっちゃい
ないのだ。簡単なのがいい、合理的なのがいい、と言って日本の伝統を破壊しやがる。伝
統破壊はアメリカ人だけでいいのだ!いや、いいこともないが、日本人がそれを行うのは、
愚の骨頂だ。
次に、食事は全て和食だ。朝飯は米派だのパン派だのと行ってる奴等は大馬鹿者だ。日
本人なら米で上等だ!ここまで主食が変わってしまった国など、例を見ない。今こそ日本
の伝統を守り通す時期なのだ!
- 506 :2/2:04/12/27 02:00:41
- 最後に住まいだ。勿論俺の家は庭も含め、西洋式の左右対称ではない。日本人が左右対
称を好まないのは昔かららしい。ここでもまた俺の保守精神が存分に見られる。部屋と部
屋の明確な区切りもつけていない。寝室は畳だ。西洋や支那では「椅子の文化」らしい。
いや、今の日本も代々受け継がれてきた、「畳の文化」は崩壊しつつある。排泄物を処理
する便所までも、洋式トイレなるものがある。あんなものを使用するのは、たわけの所業
だ!勿論俺は物心ついたときから、排泄は和式トイレだ。洋式は尻に密着するのが不潔極
まりない!あんなものを使うなら、その場でもらした方がまだましだ!
この様なことを、友人の家で考えていた。この友人は中々の保守精神の持ち主で、俺の
考えにもほぼ同調してくれる。真の日本人に最も近い人間と言えよう。ただ、少し言葉使
いが乱雑だ。さっきから友人は電話をしているのだが、どうも若者文化に媚びている感じ
がする。
友人との議論の再会を待っていたのだが、どうにも彼奴は長電話が過ぎる。冬と言う季
節柄もあり体が冷え、便所が近くなる。この暖房もつけていない部屋で長いこと待ってい
たので、俺の腹は限界点に達した。ここまで耐え忍ぶ精神も、そこいらの若者にはない精
神である。もはや一刻の猶予も許されない。電話中の友人に、便所を貸してくれ、と告げ
る。すると彼奴は受話器を手で押さえこう言う。「オッケー。でも洋式だぞ。」
嗚呼、日本万歳。
- 507 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 03:02:10
- >>505
面白い。気になる所が一点。
> この様なことを、友人の家で考えていた。
第一段落で「それを証明する為に俺の生活ぶりを見ていただこう。」と言っているのに、
この接続の仕方では不自然さを覚える。この主人公の奇人さをとことん出すためにも、
「そんな日本の素晴らしさを広めるべく、今日も友人の家を訪れていた。」、
「そんな嘆かわしい現状を語るべく、友人の家を訪れていた。」等と友人の家に
訪れた理由を入れたほうがいいだろう。
- 508 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 03:17:47
- オチを読ませるものとしたら、オチ弱くない?
文章を批評するスレでこういう事主観的な事言うのは好きじゃないのだけど
- 509 :507:04/12/27 03:30:09
- >>508
確かにギャグとしては弱いし、友人の電話を待ってる時点で
オチはなんとなく読めてしまった。
でも、途中で「漏らすのかよ!?」って突っ込みを入れさせて、
やっぱり漏らすという、トホホさが個人的にはツボ。
- 510 :リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/12/27 07:30:30
-
「……これが博士の開発した、好きな夢を見られる薬ですか」
「さよう。睡眠の直前にそいつを飲むと、誰でも好きな夢が見られる。……ただその薬には
副作用があってな」
「何ですか?」
「飲んでから五時間はどうしても眠れなくなる」
「それじゃあ、全然意味が無いじゃないですか」
「確かに好きな夢は見られないな。しかし、五時間は絶対に眠れないだなんて、素晴らし
い薬じゃないか」
- 511 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 07:49:25
- 難しい言葉をつかって、わかったように解説してくより、こういうナンセンスな方が素直で楽しい。
どっかでみたような落ちだ。
- 512 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 11:03:25
- ttp://plaza.rakuten.co.jp/alphabet666/
知り合いのサイトなんですけど!
是非評価してください!
てかめっちゃおすすめ!
みんな着てね!!
- 513 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 15:15:51
- >512
>知り合いのサイトなんですけど!
サイトって書かず、ウェブサイトと書きましょう。ホームページと書いてもダメです。
>てかめっちゃおすすめ!
せめて、 て言うか、滅茶苦茶おすすめ。と書きましょう。
それと、”て言うか”を使う前に、なにがて言うかなのかよく解りません。
>みんな着てね!!
これはダメ。 ”みんな”は大丈夫だけど、”着てね”はダメ
漢字が違う。”来てね”を使いましょう。もしくは”クリックしてね”と書きましょう。
最後に”!”使いすぎです。でわでわ
- 514 :丸男:04/12/27 17:01:13
- こうやってキーボードを叩くだろ。そうすると聞こえてくるんだ。聞こえてくるだろ?
余分な音が存在するんだよ。俺等が普段認識しているキーボードを叩く音以外にも、出ちまってるんだ。
キーに触れる時の音、キーを押し込んだ時の音、キーから指が離れる時の音。これ等が一体となって初めて
カタカタカタ、っていう音が出来ているわけだ。なんか、それに気づいた時、妙に不愉快な気分になったんだ。
世の中には無意識ってものが蔓延っている。無意識で支えられている。それなのに俺等は常に周りを意識して、
見えない聞こえない触れられないものを無用の長物として、世界を簡素化している。ここで俺が発言した事も
無駄なのか、それとも何かの重要な支柱になっているのか、わからない。まあ、少なくとも俺はすっきりしたよ。
無意識を中心に世界が回っているならそれでも良い。俺が今やっていることだって何か大きな出来事の、歯車の
一部品だったりするのかもしれない。
さて再開するかな。「エロ 無修正」、と。頼むぜっ、Google!
- 515 :名無し物書き@推敲中?:04/12/27 20:48:45
- >>510
好きな夢を見られることと、五時間眠れないのは素晴らしいということとは、
いったいどう繋がりがあるんですか?
- 516 :点数の人 ◆uPfiq3fhTE :04/12/27 22:47:55
- >>515
画期的な不眠薬ができたぞー、ということでは。
- 517 :廃屋に住む(つづき):04/12/27 23:21:49
- 妻が半纏を縫っている。
真綿の10センチほどの薄い塊をを上手にゆすりながらほぐしている。
聞くと、一つの繭から一枚のハンカチのような真綿ができるそうで、
それだけでは詰まり過ぎているので、さらに広げて空気をいれていく。
ふわふわの綿飴のように手の中から溢れていく。
あれは、京都の機織の家の出身で、細かい仕事が好きな性分だ。
祖母がやはりそういう小物を作っていたそうで、帯紐を組んでいたり、
おじゃみを縫っていたり、今ではもう皆知らないような事をよく知っている。
子供の無い生活のなかで、人形屋の仕事をもらってきては、着物を縫ったり、
御内敷きに刺繍をさしたりしている。生活に困ることは無かったのだが、
何かをしていたいのだと前々から言っていた。
一部屋作業のために確保し、長年の夢だった、工業用ミシンを買ってきていた。
布を入れるのに、細かい箪笥がほしいというので、古道具屋へ行き、鄙びた箪笥を
買い求めた。元は着物を納めていた箪笥で、上部に開き戸がつき、細かい段に分かれて
いる。溜めていた古代布や、古い反物を箱から出して、思うように納めていた。
宵のうち、居間で妻が縫い物をしているのを見るのはとても好きだ。
- 518 :その一:04/12/28 02:10:16
- あれは数年前、私がまだ探検者を気取っていた時のことである。その時期の私の探検欲
は治まるところを知らず、他県に遠出をしてまで、その地方の歴史にゆかりのある遺跡な
どを歩き回っていた。今にしてみれば、あの日は運命の日だった。それ程あの出会いは衝
撃的だった。
私は既にこの地方の遺跡は、一通り見て回っていた。太陽もすっかり隠れてしまったの
で、今日はこの地で太陽との再開を待とうと思い、民宿を探していた。
民宿を探しているので、街の方に私の足は向かっているはずなのだが、一向にそれらし
き建物も、人さえも見られない。むしろ、どんどん近代的なものが視界から消え、ありの
ままの姿をしたものが視界を埋め尽くすようになった。
その時だった。目で見ていないのに、確実にここには何かがある、と感じ取ったのは。
私はその感覚が一瞬信じきれず、辺りを見回した。するとそこには、太陽も沈み、見えづ
らいはずなのにくっきりと浮かび上がる遺跡があった。浮かび上がると言っても、ただ光
を放っていると言うわけではない。視覚に訴えるよりも、もっと原始的な、一種の「気」
のようなものを発し、私に訴えかけてきた。
私はいてもたってもいられず、時間と言う概念を頭の中から即座に消去し、その遺跡に
足を踏み入れた。
本能の赴くままに遺跡内を探検した。本能だけで行動していても、しっかり認識はする
もので、この遺跡の酷い朽ち果て様がわかった。
勘を頼りに先へ先へと進んでいくと、やがてこれ以上進む道が見当たらなくなった。こ
こまで進んできて、私の頭の中に溜まった認識を整理すると、どうやらこの遺跡は祭祀遺
跡だったらしい。しかし、この地方に祭祀遺跡があるなど聞いたことがない。もしかした
らこれは大発見かもしれない。帰るときは、ここに辿り着くまでに目にした数々の祭祀具
を拾って帰ろう。そうしたら、私は一躍考古学界の有名人になることは間違いない。
そう考え、ここにも何か残っていないか探し始めようとした時である。一匹の怪我をし
た猫が私の視界に入った。
- 519 :その二:04/12/28 02:10:52
- 「おや、お前はここに迷い込んでしまったのかい?怪我までして。おいで。私がつれて帰っ
てあげる」
返事が返ってくるはずもない相手に言葉を投げかける。人間とは犬猫を見ると押し並べ
てこういう行動に出るものだ。しかし、私の耳にははっきりと、返ってくるはずの無いも
のが入ってきた。
「近寄るな。薄汚れた人間め。」愛玩動物らしいその顔からは、想像も出来ないほどの野
太く低い声。目を見開き、口も半開きになっている私を見据え、その猫は言葉を続ける。
「ここまで来たのならこの遺跡の姿を見ただろう。誰がこんな姿にしたと思う。貴様等人
間だよ。」
「わ……私達人間が?そんなはずはない。この遺跡はまだ見つかっていないはずだ。」
「たわけが!誰が直接破壊しに来たと言った。直接来る人間なら、わしの力で即刻追い返
せるわ!貴様たち人間による環境破壊が原因だ。貴様たちは歴史を一切顧みず、近代化だ
けを推し進めてきた。その結果の一端がこの遺跡だ。」その猫は小さな体をしていたはず
だが、今はとてつもなく巨大に見える。その圧力に身も心も潰されそうだった。
「貴様のような探検者気取りの人間が、たまにこの遺跡の存在に気づいて入ってくるとき
がある。数々の遺跡を探検したものは、やはり遺跡に対する神経が敏感になっているよう
だ。一般の人間はここが何なのかすら分かっていないらしい。」
だからあの時私はこの遺跡が発する異様な気を感じ取ることが出来たのか、と納得する。
「そして探検者気取りの人間は大抵、この遺跡を世間に知らしめて有名人になろう、と目
論む。そういった邪な考えを抱く人間に反応してわしは現れる。貴様等人間にはこの遺跡
を世間に知らしめるより前に行うべきことがあるだろう、と説き伏せる。もうこれを続け
て大分長い月日が経過した。説き伏せた人間も結構な数になる。この遺跡のことが世間に
発表されてないことと、環境保護の風潮が広がっているところを見ると、わしの説教もた
だの徒労ではなかったようだ。」
- 520 :その三:04/12/28 02:12:02
- 私を見据えていた猫の目が一層厳しくなる。そして猫は言葉を続ける。
「今度は貴様の番だ。やるべきことはもうわかっているだろう。それでも万が一、この遺
跡のことを発表した時には……」
「わかった。わかりました。貴方の言葉で目が覚めました。決してこの遺跡のことは口外
しません。誓って。」
「本当だな。猫は執念深いぞ。」
「勿論です。」その言葉を言い終わるや否や、目の前が歪み、猫は背景に混ざり、一瞬の
暗闇を置いてから遺跡の外の風景が飛び込んできた。
私は一刻も早く行動を起こしたかったので、民宿に泊まることを取り止め、タクシーを
拾って家に帰った。
それから時が過ぎた。今私はとある環境保護団体の会長を務めている。あの出会いから
私はクリスチャンではないが、人間の背負う原罪とは何かがわかった気がする。今もあの
遺跡は世間に発表されていない。
- 521 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 02:39:43
- >>510
会話文自体は、問題ないと思う。
なぜ博士が不眠薬を「好きな夢を見られる薬」として
発表したのか、そこにこの話の面白さがあると思うのだが、
いまいちそれが伝わらない。
眠る前に飲むと五時間眠れなくなる、つまり眠る代わりに
好きなことが出来ると言いたいんだろうが、それじゃ朝方
眠くなるだけでやっぱり意味が無い気がする。
- 522 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 02:58:38
- >>514
>そうすると聞こえてくるんだ。聞こえてくるだろ?
「聞こえてくる」は前文の繰り返しになってるので、
「あんたにも、聞こえるだろ?」とか少し変えたほうがテンポ良くなる。
>それとも何かの重要な支柱になっているのか、わからない。
>まあ、少なくとも俺はすっきりしたよ。
なぜ、ここで急に自己解決してしまうのか。前文が問題定義になってるのなら
まだしも、勝手に一人で混乱しておいて、いきなりそれを放り棄てられたら、
もうついて行けない。独り善がりになり過ぎ。
言葉の選び方、言葉の流れにもっと気をつけよう。
- 523 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 03:22:20
- >>517
>聞くと、一つの繭から一枚のハンカチのような真綿ができるそうで、
>それだけでは詰まり過ぎているので、さらに広げて空気をいれていく。
「聞くと」で、聞いた内容はどこまでだ?「さらに広げて空気をいれていく」は
主人公から見た妻の行為だろ、この一文にまとめる必要あるのか?
「空気を入れていくのだという」とかすれば、妻の行為の理由を
説明する文として収まりは良くなるが冗長な気がするな。
- 524 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 04:21:44
- ttp://plaza.rakuten.co.jp/alphabet666/
このウェブサイト!
ちょーサイコーです!
知り合いのサイトなんだけど是非評価して!
絵も綺麗だし!!
管理人可愛いし!
- 525 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 05:57:37
- !の多用がなおってませんね。
- 526 :リア厨 ◆wVeAd/dZWI :04/12/28 07:26:23
- >>511、515、516、521さん
批評とご感想、ありがとうございました。勉強になります。
> なぜ博士が不眠薬を「好きな夢を見られる薬」として
> 発表したのか、そこにこの話の面白さがあると思うのだが、
> いまいちそれが伝わらない。
確かにちょっとおかしいですね……。すみません、こっちのミスです……。
「好きな夢を見られる薬」を作るはずが、「素晴らしい不眠薬」を作ってしまった、
みたいな話を最初考えて、そこから色々とひねらそうとしたんですが、中途半端になってしまいました……
もう少しよく考えてから投稿したいと思います。
また酷評よろしくお願いします。
- 527 :廃屋に住む(返事):04/12/28 08:25:45
- >>523
ありがとうございました。
>聞くと、一つの繭から一枚のハンカチのような真綿ができるそうで、
>それだけでは詰まり過ぎているので、さらに広げて空気をいれていく。
聞いた内容は、”一つの繭から一枚のハンカチのような真綿ができる”
だけですが、ここは文型を崩してあえて続けて書いたところです。
違和感がなければ、そのまま流れるような雰囲気で読んで下さい。
繭のハンカチのような薄い塊は、5枚を赤い糸で4隅を綴じて売っています。
一枚づつへいでも良いし、2,3枚に分けても、全部一緒に使うこともできます。
その5枚の一組で、半纏の背中半分に綿が入ってしまうほどの量に増えます。
一度広げると、ふわふわと絡み合い、ぺちゃんこになることはありません。
広げた状態のはとても高くなるので、薄いままのほうがお徳です。
- 528 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 22:14:46
- >>518
全体的に、説明にリアリティが足りない。
全部は添削しきれないので、特に目に付いたところだけ。
何かを説明するときは尤もらしい理由付けをして、上手く読者を騙すように。
> ここまで進んできて、私の頭の中に溜まった認識を整理すると、
> どうやらこの遺跡は祭祀遺跡だったらしい。
→(例)「ここまでに見て来た建物の配置からするに、どうやらここは昔祭祀場だったらしい。」
> 民宿を探しているので、街の方に私の足は向かっているはずなのだが、一向にそれらし
>き建物も、人さえも見られない。むしろ、どんどん近代的なものが視界から消え、ありの
>ままの姿をしたものが視界を埋め尽くすようになった。
この説明も、現実感が全然わかない。なんで、「どんどん近代的なものが視界から消え」
っていう状況なのに、この人は平然と歩き続けているのか?
心情の描写をするとか、地図や方位磁針などの小道具を出すとか描写を工夫しよう。
> 私は一刻も早く行動を起こしたかったので、民宿に泊まることを取り止め、
>タクシーを拾って家に帰った。
そんなタクシーのすぐ拾えるような場所に、この遺跡はあるのか?描写をはしょりすぎ。
>>519-520
内容についてはあまり言う気はないけど、あまりにも酷すぎる。
環境破壊についての面白くもない戯言を語って終わり?この遺跡は
何なのかとか説明一切無し?喋らせるのにネコの必要性ってあるの?
- 529 :名無し物書き@推敲中?:04/12/28 22:39:06
- >>518-520
書きたい事をただ連ねたって感じで何もわからない
よくある「作者の中だけで出来上がっちゃってる」状態
まず全体的に表現が曖昧で何を言ってるのかわからない。
また主人公は何から何まで感覚に頼っていて何が起きてるのかこっちは理解できない
一番問題なのは、作者がオチを書きたくてしょうがないというのがみえみえな事
ネコの部分にさっさと行きたくて途中いまにもすっ飛ばしそうな勢いなのだもの
つう訳で言いたい事はほとんど528と一緒
テーマはわかる。が、テーマをそのまんま書いたらそれこそ作者に対する説教であって小説にならない。
小説である以上ある程度この辺はごまかして欲しい
俺があらすじを纏めると
遺跡を発見>ネコに自然破壊について説教される
で終わってしまうのですよ。これって面白いだろうか?
まず518が行うべきは全てを表現し尽くす事
オチありきで書かれているが、過程は流れしか説明されていない
主人公になったつもりで、主人公の目線を追って書いて欲しい。これを意識するだけでだいぶ変わると思う
俺も全部書ききれない。とりあえず気になった点だけ。
- 530 :529:04/12/28 22:41:21
- 何かいてるんだ俺orz
自分が推敲できてませんでした
訂正前
>テーマをそのまんま書いたらそれこそ作者に対する説教であって小説にならない。
↓
訂正後
>テーマをそのまんま書いたらそれこそ読者に対する説教であって小説にならない。
- 531 :電車男 ◆2LEFd5iAoc :04/12/29 23:32:41
- 2204年地球
何度あの音を聴いただろうか。地球は随分と変わってしまった。変えたのは核兵器でも
ない、隕石でもない、排気ガスでもない。起こったのは進化である。あの科学者が提唱
した進化論は正しくはなかった。僕は今年で224歳である。年が変わる度に、二の腕に
横線を刻んだ。多くの者は自分の年齢など覚えていないだろう。
<続く>
- 532 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 01:40:25
- >>531
> 何度あの音を聴いただろうか。
この部分だけ他の内容と連携が無い。
それならば段落を分けるべき。
> 僕は今年で224歳である。
ここからも段落を分ける事ができるが、時間つながりで分けずともよし。
段落ってのは、意味でも描写でも何でもいいんだが、とにかく固まりでなければならない。
ごつんごつんとテーマを持つ固まりをぶつけてやる。
それが作り出すシーケンシャルな旋律が即ち小説というミュージックの一形態だ。
- 533 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 02:14:05
- >>510
同じような話をショートショートで読んだ気がする。
星新一かショートショートの広場か忘れたが。
しかもこれ、寝る5時間前に飲んでおけば問題ないのではって突っ込みたくなる。
- 534 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 09:54:09
- ジレンマがどうのこうの、と書きたくて
尚且つ薬品が使いたいなら「アサシン」とかどうだろう。
戦争で兵士を薬漬けにして……ってヤツです。
「薬による快楽に執り付かれ、戦争という悪夢に駆り立てられる」
とかね。かなりベタベタでいい加減な文句だけど。
- 535 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 17:41:23
- 「虚しさ」
僕は今日、虚しさを覚えました。
僕は公園でぶらぶらと散歩をするのが趣味で、今日も公園で散歩をした。
ぶらぶらと公園内を歩いていると、目の前に十人くらいの幼稚園児が元気善く遊んでいました。
ふと目線を右に移すと幼稚園児の近くで一人の老人がベンチに座っていました。
老人はふと立ち上がり、幼稚園児に近づき、ポケットから一枚の葉っぱを出しました。
老人はその葉っぱを自分の唇に当てて、吹きました。
ピュウ、ピュウ、と大きな音が鳴り、私はびっくりしました。
老人はずっと葉っぱを鳴らし続けましたが、近くの幼稚園児はその老人の方に振り向こうとはしません。
私は思いました。この老人はもしかして、自分が葉っぱで笛を鳴らすことにより、幼稚園児が──。
──わぁ!おじいちゃん、すごいね! どうやるの?
と、訊きに老人の方に歩み寄ってくることを期待していたのではないかと──。
しかし、いくら幼稚園児の目の前で吹き続けていても、幼稚園児は一向に興味を抱かなかった。
私は、
「プゲラw。じいさん必死だなw。いまどき葉笛鳴らしたくらいで子供は興味いだかねーよw」
と、心の中で思いました。
老人は寂しそうにその場から去っていきました。
私は虚しさを覚えました。
- 536 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 20:54:30
- >>535
最後のところで2チャン風の煽りを入れたのはイマイチ。
内容と文体の一致という観点から軽くリライトしてみた。
添削とリライトは違うけど、転作の添削よりも上手だから参考にしな。
「虚しさ」
俺ッチ、今日やけに虚しい気分になっちまったよ。
公園でぶらぶらするのが趣味なわけ、それで今日も公園に行ったわけだ。
公園の中をそぞろ歩いていると、一人の冴えないじい樣がおとなしくベンチに
座っていたんだな。
その近くでは、十人くらいの幼稚園のガキどもが威勢よく押し合いへし合い
プロレスごっこをしていた。まあこれが結構うるさい。
と、じい樣突然立ち上がってポケットから一枚の葉っぱを取り出した。
なんつーかじい様の顔には余裕というか自身のようなものが漂っていた。
じい様はガキどもの方に近づいて、葉っぱを自分の唇に当てて吹き始めた。
それがなかなかにいい音で鳴り響いた、じい樣ビブラートまで入れちゃって、
素人の俺でもこのじい樣がただもんの草笛吹きじゃあねえことが分かった。
じい様は顔を真っ赤にして必死になって吹き続けた。唇から音を出しながら
じい様の目線はガキどもの方を彷徨っていた。
で、ガキどもはつうと、草笛の音には全然興味なしの暴れまくり。
俺は思ったね、じいさんやめとけ。
でもじい様は吹き続け、ガキどもは暴れ続けた。
じい様の顔もガキどもの顔も真っ赤。
俺は、なんか白けた気分になっちゃって、その場から遠ざかった。
なんであんなに虚しかったんだろうな。今でもわからん。
- 537 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 22:14:35
- >>536
悪いが、吉野家コピペの方がよっぽどマシ。
- 538 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 23:27:27
- >>536
>>535の文章が何の変哲もないから、それよりはいくらか
楽しんで読める。
まあ、どっちもあまり大したことはないけどね。
- 539 :名無し物書き@推敲中?:04/12/30 23:54:34
- >>535は、2ちゃんねらの日常として読むと
虚しさが表現できてると思うぞ。
- 540 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 00:04:05
- お前らの中で>>535が「しました」「した」が混じっているという基本的な誤りを指摘してやるヤシが誰も居ないのはひょっとして嫌がらせか?
- 541 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 00:34:15
- 長い夜が来た。
それは深くておぼれやすい偶然の夜だった。扉を開くとその夜が迎えてくれた。
合言葉は「長い針の先には永遠がある」というありふれた死語だった。
その夜は自分をなし崩しにするように酒に寄りかかっていた。
酒は夜を溶かした。夜は酒に溺れた。
意識が朦朧とした夜はついにぼくの胸倉をつかんだ。
ぼくは最後でいいと思った。この勝負がほんとうの最後の勝負だと思った。
ついに夜が勝った。ぼくは心臓を夜に奪われた。
夜はぼくの心臓を抱いて眠った。
- 542 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 00:48:02
- >>541
>ありふれた死語
ありふれていたらまだ死んでない
ありふれていた死語、とすれば文法上は問題ないが、何か似たようで違う意味の言葉並べられると妙
>その夜は
”その晩は”という意味にとられてしまいそう。ただでさえ想像し辛い場面なので、気を使う。
つうか全体的に”夜”というモノを表してるのか時間を表してるのかこんがらがる
>自分をなし崩しにするように酒に寄りかかっていた。
自分をなし崩しにってわかるようなわからないような
雰囲気作りもいいが、そういう雰囲気を大事にする文章だからこそ
読者に考えさせてはいけない。出来ればもっと平易な文を。
>意識が朦朧とした
主人公は夜ではないのに、何で夜の意識がはっきりわかるのか
もうちょっと客観的にかいて欲しい
あと結局ヨクワカンネ
もしこれだけで完成だとしたら、評価できない
流れの中に組み込む文章だとしても、もっとわかりやすく。でないと自己満足になってしまう。
こんな感じかな? ちょっと謎めいた文章なんで自信もって言えないが
- 543 :542:04/12/31 00:49:39
- すまねぇ、
ありふれた死語 って、ナウでヤングとか文字通りありふれた死語の事か
んじゃ問題ないわ。失礼しました
- 544 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 00:55:20
- 前へ、前へ、ゆっくりでいいから、進んでいけよ。
すごく辛くなった時、進んできた道を戻ろうとするかも知れない。
そんな時は、俺達を頼れよ。
お前の背中を、そっと押してやるから。
不安な事があっても心配するな。
俺達が、肩を優しく叩いて、励ましてやる。
どうしても耐えられなくなったら、戻ってこいよ。
お前の居場所は、俺達が居る限り、失う事はない。
- 545 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 01:24:02
-
「どうしてナナはそんなに海外ばっかりいくの?」と恵に聞かれた。
恵は同じ大学の同級生で、私と同じ学科だ。この大学に入学しても
はや三年たつ。彼女は、この大学の中でも私と最も親しい友人だ。
一緒にランチを食べることが多く、気の会う友人としてよく遊びに
も出かけている。彼女の実家は岡山で、こっちにきてここ京都の大
学の近くで下宿をしているが、今ではもう生粋の京都人らしくなっ
ているといえるだろう。総菜屋の朝バイトをしている彼女は欠伸を
しながら、バイトで疲れた、と荒れた肌でサラダを食べている。肩
までのびた茶色い髪を触りながら、しなやかにフォークを使う。周
りの学生たちは、グループで席を陣取りながらひたすら明るく笑う
。その笑い声は赤ちゃんの泣き声と同じ様に若い。平穏な学食の中
は、まるで若さを閉じ込めたオアシスのように活気づいていて、ぼ
んやりと
した私たちを喧騒が暖かく囲んでいる。
- 546 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 01:25:38
- 夢の中で私はなんやらスケールのでかい遊園地で遊んでいた。
周囲はオレンジ色の夕焼けだ。私がタイで見た夕日の色だ。遊園
地って何?とつぶやいた。ふと横を見ると、若い男が私を見つめ
ている。遊園地っていうのはね、誰でもが子供に戻れる、唯一の
場所なんだよ、って男が言う。男が、メリーゴーランドに乗ろう
、って私に手を差し出す。フシギな目をした若い男は、ボーッと
遊園地の光景を見ている私を軽く支え、一緒にメリーゴーランド
に乗った。人って、夢を忘れていくんだよ、と男はいった。「夢
?私は忘れてない。今が楽しいから」と男の目を見つめて私は言
う。男は、現在君が夢をまだ持っていたとしても、変わってしま
うんだよ、と目を細めて私に言った。耳元に顔を近づけてくる。
耳元があつい。廻るメリーゴーランドに、頭がくらくらする。い
ったいいつまで廻るんだろう。もうかれこれ二十分は廻っている
・・・・・降りることができない。周りの景色がグルグル廻る。
現実が見えない。メリーゴーランドに翻弄されている。ここはい
ったいどこ?これは夢なの?そう思ったとき、
男は甘い声で、夢は一度失うと取り戻せないのさ、といって突如消えた。
- 547 :司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 03:47:53
- 文章力がないのは分るんですが、
どこが悪いのかはっきりしたいので酷評をお願いします。
――――――――――――――――――――――――――
「雪」
――僕の体に雪が軽やかに舞い降りていた。
そのあまりの無垢な透き通る白さは、まるで僕など地上にいないと
無視しているようだ。自然物に最初からそんな意志など存在しないの
に、軽い被害妄想に陥って笑いが零れる。
僕はまだ笑う事はできた訳だ。
彼女が死んで笑う事もできないと思っていたのに、自然と笑ってい
る自分が許せなかった。
自分への怒りで雪の中に埋もれている手に力を込める。
もう既に感覚のない指先はそれでも動いて雪を握りこんだ。
サク……と微かな音が耳に届いた。
恋人が交通事故で死ぬ前に、一緒に来た公園の展望台広場は夜中で
しかも12月28日というクリスマスにしても年末にしても時期はず
れな為、誰もいない。
- 548 :司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 03:49:06
- このまま寝ていれば明日には凍死しているだろう。
雪国の雪は容赦なく温度という温度を奪っていく。
僕は安心して笑いながら広場の中央の石畳に積もる雪の中に横たわ
っていた。
笑う事ももうすぐ好きな人と同じ所にいくとなれば許されるだろう。
あんなに好きになった人がいない世界で考え続ける事をもうやめたか
った。
大好きだった。
馬鹿げた恋愛が溢れているように見えるこの世界で君と出会った事
が奇跡のように思えた。それなのに出会った数ヵ月後に君が突然目の
前から消えてしまうなんて思いもよらなかった。
目を閉じるとはっきりと彼女のはにかんだような柔らかい笑顔が思
い描ける。好きだと僕から告げた後、ひそやかに囁かれた言葉はその
甘さを持ってまだ耳に残っている。
「私も……好き……」
ふっくらと膨らみを帯びた薄紅の唇から紡ぎだされた言葉は、その
音の甘さに何か僕が告げた言葉とは別の特別な意味を秘めているかの
ようだった。
- 549 :司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 03:49:49
-
恋愛に踊らされたヒステリーな男だと皆から笑われるだろう事も気
にならなかった。きっと僕が彼女に溺れる様を笑っていた連中は、人
を好きになった事がないのだ。自分も愛せないし人も愛せない。人を
好きになるという事がどういう事だか分らないのだろう。
……体中の感覚がもうないようだ。
寒くて寒くて少し前までは震えが止まらなかったのに、震える事も
ない。
もう考える事をやめてこのまま眠りたくなってきた。瞼が重い。
きっとこの睡眠は彼女と居た時間と同じくらい心地良いだろう。
「冬彦!」
さぁ、眠ってしまおうと決めた所に、聞きなれた友人の声がした。
彼女ができたんだと告げた時に、俺と会うのも少なくなるな、と
笑っていた小学校からの親友の声だった。
- 550 :角男:04/12/31 04:07:40
- 気味が悪いからほっとけ、って何度も言っているのにそうしないのは、君が悪くはないなとホットケーキを何度も
煎っているのと何か関係があるのかい?
うーん。はっきり言って無いね。それに僕は煎ってないし。ホットケーキは確かに美味いけど、もっと確かな事は
君の言っていることが上手くもなんともないってことだ。
え?聞こえないよ。大体僕と君とでは会話は成立するはずが無いんだ。存在する位相が近いし、見た目も匂いも
近いからよく錯覚するけどね。君は丸で僕は三角なんだ。
遠くから見たら同じじゃないか。うん、まるで錯覚のようだ。知の錯覚のようだ。っていうか君は何を
気味悪がっているの?
真理だよ。これを突き止めたら僕等は矛盾の波に飲み込まれて、二度と、文章にすらされなくなるかもね。
それは勘弁だ。じゃ、おやすみ〜。
- 551 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 06:17:41
- 長いので、とても全部を読む気がしない。で、>>547だけ簡単に。
1行目…「僕の体に」は不要。
2行目…「あまり」は不要。「まるで」も不要。「地上の僕のことなど」とするのがいいかも。
3行目…「最初からそんな」は不要。
4行目…「被害妄想に陥っている自分に気づき、思わず笑いが込み上げた」とするのがよい。
6行目…「彼女」は「優子」かなにか知らないが、具体的な名前を出すのがよい。
9行目…「もう」は不要。
10行目…「耳に届いた」なんて持って回った言い方は避け、
単純に音が「した」or「聞こえた」で十分。
総体的に、無駄な語句が目に付く。Simple is best.をモットーにすべし!
- 552 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 08:52:23
- 空気を吸い込んだとたんに朝が訪れたのを感じた。
長い夜だった。湖に小船を浮かべたまま,二人ともなにも話せずに一夜を過ごした。
その小船は二人の間を近づけたようで,永遠に遠ざけてしまった。
ため息をついたのは,ふたりのどちらだったかわからない。そのため息は湖に沈み
ながら渦を巻いて消えていった。なにかが始まればなにかが終わる。白い風景の中で
思い出だけが二人の頭上をすり抜けていった。
「帰ろうか」
男が言う前に,女は空を見つめていた。
その先にまぶしい朝焼けが女の瞳を占領していた。
つがいの鳥がその湖面に降り立ったとき,ふたりは湖岸に小船をつけた。
振り向いた男の瞳には,湖面の輝くさざなみがせつなく映しだされていた。
- 553 :補給 ◆G1LPxZ1GeA :04/12/31 09:06:10
- 灰色の光の中を抜けると、眼下には雲がどこまでも敷き詰められた絨毯のように広がっていた。煌々と降り注ぐ月明かりは、闇夜に広がるその純白の絨毯を照らし、それはまるで太古の人々が思い描いた桃源郷を髣髴とさせた。おとぎ話に聞いた、桃源郷である。
時折風が耳元を霞め、ヒュンヒュンと聞こえる以外は何も聞こえない。それはまさに、僕ら以外誰も居ない世界である事の裏付けのように思った。
上を見上げると、微かに紺がかった黒っぽいいキャンバスに、ぽっかりと穴を開けたように満月が輝いていた。
…僕らはあの、夜空に浮かぶ唯ひとつの輝きを目指す。それは、僕らに残された最後の希望だったからだ。
「濡れたまま吹きっ晒しだけど、寒くない?」
目の前の彼女が言った。
「ちょっと寒いけど、平気」
「そう」
ふわりとした浮遊感。
高度はぐんぐん増していく。
遥か遠く足元に広がる白銀の丘は、見渡す限りどこまでも続いていた。
ファンタジーなラノベの導入部分を想うがままに書いてみました。
実は彼ら、魔法のホウキに二人で乗ってるんですが、その描写を上手く書く方法が解らずままで
何が起こってるかさっぱりな状態になっちまってます。
文章力も無いのは解ってるので悪い所の指摘と、出来れば魔法のホウキに乗ってる描写の
挿入例みたいなの頂けると嬉しいです。
- 554 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 09:19:22
- >>552
いい文章だね。
リズミカルで淀みない。場面に動きがあるのもいい。
無理に酷評するなら、「その」が多いのが気になるかな。
その小舟は、 そのため息は、 その先に、 その湖面に、
「占領していた」も固いかな。
この文章力なら、何も気にせずストーリーに全力を傾けられるよ。
- 555 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 14:21:01
- 遠い昔、英雄と呼ばれた男がいた。
男は大して強くも無く、当時最強の支配者として馳せた帝王に対抗する力は無かった。
帝王に反抗する革命軍は次々に絶えていき、最後の一つとなった革命軍も負け、歴史に名を残す事無く消えていった。
しかし、英雄は長い旅路を越え、七人の仲間と出会い、大陸の最も南に位置するハバナで立ち上がった。
世に言う「最終の革命」の始まりである。
英雄はまず、ハバナに逃げ果せた革命軍の生き残りと接触し、彼等の力を得る。
五つある帝王の城への砦。その一つ「ハバナ砦」を制圧した。
それは誰もが驚くような速さで達成されたので、革命軍は多いに湧いた。
ハバナ砦に収容されていた、知略に長け、策謀を良く用いた策士「サウラ」をその時に軍師に迎える。
サウラは民を助ける為の策を張り巡らし、それに失敗し捕らえられていたのだ。
- 556 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 14:21:26
- 革命軍は北上する。軍を北東、北西に分けて第二、三の砦の攻略を始める。
ハバナは海に面し、主な敵は居なかったので、どの兵も装備は疎かだった。
それは、次に戦う砦の兵も同じと、斥候を送り確かな情報を掴んだ。
ハバナを開放して即座の北上は、両砦に準備をさせないためでもあった。
英雄が属する部隊は第二の砦「ボウエ砦」を受け持ち、一月ほどで苦も無く落ちた。
第三の砦を受け持った軍も同様に、楽に落とした。
- 557 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 14:22:05
- 革命軍の副リーダーに当たる男は勝ちに酔い、他の静止を無視し独断で北へ、第四の砦へ兵を進めた。
第四の砦「ローンズ要塞」には今までとは全く違うものがあった。
彼等は捕虜を獲らず、尽く殺してしまう。
指導者は帝王の息子と言う事で、それを止める者は誰もいなかった。
独断で動いた軍は壊滅的打撃を受けた、と英雄に伝えられた。
帰ってきた副リーダーに英雄は激怒し、サウラの言われた通り彼を処断した。
サウラは彼に砦の攻略の任は預けてはならない、と進言したが聞き入れられずに、二の足を踏んでいたが、
それを知った英雄は、今後サウラの言を重く聞こうと心がける事とした。
- 558 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 14:29:28
- ローンズ要塞は堅く、一度守りに回られると容易に攻める事は出来なかった。
英雄は部隊を編成して、要塞に乗り込んだ。
英雄が乗り込んだのをしった帝王の息子は温かく迎えた、温かく・・・攻撃した。
両軍は要塞内で長く戦い続けた。
最初は勝機が見えた戦いも、日数を重ねる毎に革命軍の勢いが衰えた。
それから何日もしないうちに革命軍は、敵側に帝王からの援軍が来ると言う情報を得た。
それを聞いた帝王の息子は援軍を追い返し、危険を顧みず英雄と会談する事にした。
英雄にはその真意はわからなかったが、それを受けることにした。
- 559 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 14:30:22
- 酷評お願いします。
- 560 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 16:32:04
- 【照明当ててください】
「ごめん。先に行ってて」
僕は清志に電話で伝えた。清志とは大学の友人で、毎朝池袋駅で待ち合わせて大学へ行くのが日課となっていた。
しかし今日は一緒には行けない。寝坊?違う。
……髪型が決まらない。
鏡と睨めっこして、ワックスをべっとりとつけて髪をセッティングする。
「かっこいいな」
と鏡に向かって話しかけると、鏡の男前君はニヤリと笑った。
自分でもナルシストだって自覚している。けど、誰にも言わない。言う必要もないし。
15分遅れて池袋駅に着くと、清志は既にいなかった。いつもパーカーに青空色のジーンズを履いた清志はいない。
周りを一周見渡してみても「髪洗ってる?」と聞きたくなる髪の清志はいないようだ。
僕は駅ビルの洋服店のウィンドウに映る自分に「さよなら」を行って大学の方へ行こうとした時、茶髪のお兄さんがウィンドウに映った。
そいつは手を上げてこちらへ向かってきた
「おう和也」
聞き覚えのある声に振り向くと、そこには茶髪になった。お洒落な服を着た清志がいた。
……かっこいい。嘘、なんであのダサい清志が?
「清志、何か変わったね」
……意地でもカッコいいなんて言うもんか
「そう?美容室行って服屋行って来たんだ」
「へー」
僕は少し嫌な感じがした。いつも俺が輝いているのに、今日は何だか清志の方が光ってる。
「ねえ清志。俺、明日から他の奴と行くから」
……清志、もう必要ない
「いいよ。俺、お前の事大嫌いだったし」
俺は明日から秋葉系の木村君と行くことにした。
- 561 :560:04/12/31 16:32:39
- 酷評お願いします
- 562 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 17:17:33
- 無機質なモニターがいくつも並ぶ四畳半
モニターから発せられる光はこの部屋をひどく不思議でグロテスクな色合いに変えていた。
「…やばいな。」
男がモニターを睨む。と、ほぼ同時に動き出す指。
モニターに写る文字列がめまぐるしく変化する。
「急げ…奴らが来る…その前に少しでも、少しでも情報を…ッ!」
指の動きはさらに早くなる。頬を汗が流れていく。
バタン、と音を立ててドアが開いた。
なだれ込む黒服の人間。
男が振り向いた時には、既に黒光りする凶器が眉間に向けられていた。
鳴り響く快音。増えていく血痕。
男が倒れこんだモニターは『書き込みが終了しました』と亡き主に伝えていた。
嘘と真が入り乱れる巨大掲示板『2ちゃんねる』
そこに潜む彼からのメッセージを見つけるのはあなたかもしれない<糸冬
なんか、よくわかんない感じに仕上がっちゃった;
いったん死んできますので、酷評お願いします
- 563 :547司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 17:43:07
- >>551
批評ありがとうございました。
不要の語句を指摘して頂いて、描写を丁寧にしようとかえって
無駄を増やしていた事に気付きました。
シンプルイズベストを目標に頑張りたいです。
- 564 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 17:49:40
- >>555-558
文章力はある。
ただ、内容が梗概のように圧縮されているので、
小説文としての評価は難しいね。ストーリーもこれだけでは
なんとも言えない。
結局、重箱の隅をつつくような添削だけになってしまうな。
>最強の支配者として馳せた帝王
名を馳せた
>多いに
大いに
- 565 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 17:50:32
- 何か急に増えましたね
別館の人が投稿とかしたのかな?
>>545
終始説明的
冒頭だから多少は許されるが、それでもいきなり友人の話を延々と語られても困る
読者をいきなり退屈にさせる事になるので(基本的にSFの設定スキ厨じゃない限り説明は退屈)
ある程度刺激的な内容が欲しい
説明が自然になる流れ、もしくは説明の合間にそれに関するエピソードとかを入れてあげると良い
>>546
今度からカキコする時の改行は文字数で決めないで、文節ごとにして欲しい。読み辛いっす。
”男””言う”という二つの単語が多い。そのせいで単調なイメージになってしまう。
あと一人称で「私は言う」とかやると、まんま説明になってしまう。誰に語ってるの?って事ね。
だったら三人称のが自然にかけるので、一人称で書きたいならもっと抽象的表現を心がけたり
心情描写を入れてみるとよい
>耳元があつい。廻るメリーゴーランドに、頭がくらくらする。
描写に五感が入るとリアルになるのでよい。だけど何かもったいない。これも結局説明だしね。
非現実的なイメージを出すためにわざと主人公の感情を書かなかったのかもしれないが
そうでないならもうちょっと気持ちを書き出してもよいと思う
>>547
あえて文句つけるようなとこじゃないんだが、あえて言わせてもらおう
出だしがありがち。雪が舞い降りるなんて記号的すぎてもう。別に問題ではないのだけどね。
心情描写だけじゃなくて、他のもいれてやるとたぶんリアリティが出る
文体は全体的に記号の塊。ありがちだけど響きの良い言葉を並べたって感じ。
何か内容はオナニーって感じ。まだ何も始まってないから、恋人が死んだ人に愚痴を聞かされてる気分。
いきなり恋人が死んだ人に感情移入させるのは正直無理なので、ここは軽く終わらせて後々語るか
これより前に何か二人にまつわるエピソードを入れた方が良い。でないとほんと愚痴。
- 566 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 17:54:20
- >>560
結構いいね。
冒頭の部分がオチにつながっているあたり、
創作文を書き慣れているのかね。
投稿者のもっと長い創作を読みたいと思いました。
- 567 :547司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 18:20:55
- >>565
記号の塊・・・ショックを受けましたが妙に納得できました。
綺麗な文章を書きたくて、綺麗な言葉を並べたかったっていうのがダメですね。
ありがとうございます。心理描写が上手くなりたかったので、
それ故くどすぎたんだと思いました。
物語はホラーにしようかと思ってたんですが、主人公の愚痴なんていらないですよね。
本当にありがとうございました。
- 568 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/31 20:41:09
- >>547
失礼ながら、文章の構造力が低いのではないかと思いました。
図にしてみるとわかりやすいかと思われます。
一番ひどい所でやってみましょう。
「恋人が」「交通事故で」「死ぬ前に」、「一緒に」「来た」「公園の」「展望台広場は」
┃ ┗━━━━↑↑ ┃ ┗━━━━↑↑┃ ↑ ┃ ↑
┗━━━━━━━━━━━┛ ┗━━━━━━━━━┛┗━┛ ┗━━━━━┛
ここまでわかるのではないかと思いますが、すでにスパゲッティ状態となっています。
さらに
「夜中で」と
「12月28日という」「クリスマスにしても」「年末にしても」「時期はずれな為」が
┗━━━━━━━━↑━━━━━━━━━━↑ ↑
┗━━━━━━━━┗━━━━━━━━┛
「しかも」を挟んで並列関係になっており、
「展望台広場は」「夜中で」「時期はずれな為」がすべて「誰もいない」にかかっています。
単語は多くてもいいのですが、主語と述語をなるべく離さないよう心がけてみてはいかがでしょうか。
パズルのように単語の位置を入れ替える訓練もいいかもしれません。
- 569 :む ◆EcCgOA7Vw6 :04/12/31 20:41:51
- >>547
最後にリライトを。
クリスマスではなく年末でもない12月28日の、公園の展望台広場。
誰もいない。
ここには恋人と来たことがある。まだ彼女がいなくなる前に。
そして良いお年を。
- 570 :名無し物書き@推敲中?:04/12/31 21:23:25
- >>560
文藝賞の何とか作品に作風が似てる
- 571 :547司 ◆oRpk/EtEdg :04/12/31 21:34:55
- >>568
文章の構造力。それを全く考えていませんでした。
愕然としました。私みたいなものが小説家になりたいなどと言って
いる事自体おかしいように思いました。
ありがとうございます。
図で見ると分りやすく単語の位置のおかしさとかが分りました。
図までありがとうございます。
主語と述語を離さない様にもう一回自分で書き直して見ます。
リライトもすごく分りやすく文章が直っていて驚きました。
シンプルで美しい文章ですね。
「む」さん良いお年を!
しかし、文章の構造力がない。記号の塊。自慰行為のようなもの。
私は今まで何の文章を書いていたんだろう。
なにはともあれ欠点は分ったので(欠点がありすぎですが)、
頑張って文章を直してさくさく書いて頑張ろうと思います。
色々と酷評して下さった皆さん。ありがとうございました。
新年を新しく気持ちを入れ替えて迎える事ができると思います。
自分が本を少し多く読んでいて小学生の時から小説を書こうと頑張ってきた
という慢心があったと思います。
それが叩き壊された感じで清清しいです。
皆さん、良いお年を!
- 572 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 11:06:51
- 耳鳴りが、ひどい。
目はとっくに暗闇に慣れているけれど、ステージでの演奏がおわった今も、あのギターのガラスを爪でとぐような音が、耳からはなれない。
おおぜいの人形のような格好をした女の子たちにかこまれながら、私はじっとだれもいないステージをにらんでいた。私は演奏中、音なんて聞いてなかった。だいいち私が好きな音楽は、こんなうるさくて自虐的なロックより、みんながきいている可愛らしいポップス。
なら、なぜ私はお金を払い、コアなインディーズバンドのライブなんかにきてるのか。
それは、このライブハウスという小さくて狭いハコに、私の求めるものがあるから。
ここに残った女の子たちは、いわゆる、でまちというやつだ。そろそろ、さっき演奏を終えたばかりのメンバーたちがファンの前にやってくるはず。
私は、ボーカルをまっている。
演奏中、何度も目が合った。お互いが、お互いを選んでいた。もちろん、私たちは初対面だ。でも、このハコのなかで、私たちは恋人だった。さっききいてた曲の歌詞にでてきそうな、恋人たち。
もう何度も、私はこういうことをしてきた。ライブにいき、そのあと、メンバーに誘われて抱かれる。それは、気持ちのよいことだ。単純で、わかりやすくて、よい。私は視線を送り、相手は受けとめる。めんどうなやりとりなんて、なにもない。
ハコは、女が集まる戦場のようなものだと思う。ここにいるみんな、一つの水槽の中で生存競争をしている魚のようなものだ。
メンバーたちがやってきた。女の子たちは、いっせいにそれぞれの目当ての男のもとへむかう。
まるで、餌にむらがる魚みたい。
私もボーカルを探した。彼のまわりにも、たくさんの魚が集まっていた。私はそこに近づいていく。
ゴシックロリータのような服を着ていない私は、逆に目立つはずだ。
彼は、人混みのなかで私を見つけた。女の子たちの刺すような視線を全身で感じる。
彼は、やさしそうに私に笑いかけた。なんだかなつかしい気分にさせる笑顔。
私もゆっくりとほほえんだ。何年も前からの恋人にするような笑顔で。
私は、愚かだろうか。でも、きっとこれが私の求めるものなんだ。
彼が私の手をとった瞬間、うるさい耳鳴りも、まわりの喧騒もなにも、すべての音がきこえなくなった。
安心する。
- 573 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 11:09:29
- ↑珊瑚スレ住人が、ちょっと長い話書いてみました。
まだまだ初心者ですが評価よろしくおねがいします。
- 574 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 15:30:33
- >>553
”絨毯””桃源郷”この二つの言葉が最初の段落で2回も使われている。何か違和感。
桃源郷って方は後々出てくる道具っぽいからまあいいか。絨毯の方は、比喩に使った単語を二度も連続して使うのはよくない。
>ヒュンヒュンと聞こえる以外は何も聞こえない。
これもどっか違和感。聞こえる―聞こえない と連続して書かれてるからかな。
上記のも含めて細かいところ推敲すればいいんじゃないかな
微妙に修飾過多というか、気に入った描写を全部書いたって印象があった。削るのも大事。まあこれは趣味の問題
個人的には”のように”ってのを全部消しても良いとは思うが、まあこれはなお更趣味の問題
これ一人称だよね?OKチャレンジ
突然開けた視界に驚き、僕は思わず足に力をこめた。だけどどんなに踏ん張ろうとしても床が無かった。
空振った足を、慌てて僕を支える箒の柄に絡ませる。バランスを崩して前屈みになると、遥か下方に
雲の絨毯が目にうつる。
……すまん。ええとエピソードを交えて説明する、という方法をやりたかっただけです。
もちろんこの後、ビビって目をつぶり便りになるものを掴んだら魔女ッ娘の腰を思い切り掴んでしまい
目の前の彼女が振り返って訝しげな様で無表情な顔をこちらに向けるのですよ。萌え。嘘。
実はそこまで書いてしまって慌てて消したってのも嘘。
箒の描写は主人公の視界に箒が入った時に挿入すればいいかと
基本的に一人称は主人公の視点で展開するので、視界を向ける意味をもたせれば何でも自然にいけるはず
これが言いたかっただけなので上記の例文は割りとスルーでよろしく
- 575 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 15:39:10
- >>572
何かひたすら説明臭い
不用意な体言止に何の捻りもない文章が随所にある
もしこれがストーカーじみた気持ち悪さを演出してるなら成功してる
だけど普通の寂しい女の子として書いたなら失敗だと思う
珊瑚スレって三語で掌編書けってスレの事かな
題材決められてこの長さで書くとこうなってしまうのかもしれないけど
- 576 :572:05/01/02 17:09:18
- >>575
批評、ありがとうございます。
失敗していると思います。
読手の慣れてない設定だと思ったので、いろいろ言葉を使って、説明くさくなってしまったのかもしれません。
簡潔した短い文章で、説明くさくならない方法って、あるのでしょうか?
難しい単語で文を飾るのが、苦手なんですが、あっさりした文よりそうしたほうがいいのでしょうか?
とにかく、まだこのスレのレベルに到達してないようです。
出張元のスレは、恥ずかしいので秘密ということで。
- 577 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/02 17:48:19
- >>553
悪い所はないと思います。
美しいと感じました。
続きが読みたくなりました。
「魔法のホウキに乗ってる描写」
これくらいしか思い浮かびませんでした。
ホウキと僕らは一体となり、風を一瞬にして置き去っていく。
風は取り残されまいと、僕らの髪と服を乱れさせ必死に抵抗する。
僕たちは風になんか捕まらない。
雲の絨毯も白銀の丘も、ただ僕たちを眺めるだけ。
鳥も僕らの姿を、月から丘に放たれた一筋の矢と見間違うだろう。
闇に浮かぶ僕たちは、月光を浴びて金色に輝く。
黒の空に金色の線が走る。
- 578 :572:05/01/02 17:54:07
- >>576のレス
簡潔→完結の間違いでした。
- 579 :560:05/01/02 17:58:51
- >>566
ありがとうございます。ぜひ読んで欲しいですw
>>570
どれでしょう?
文藝賞作は2000年以降のはすべて読んでいます。
インストールと蹴りたい背中は全文写しました。
- 580 :572:05/01/02 18:21:07
- 猛暑だった夏が、足跡を残すような9月の昼過ぎのこと、私は駅のバス停で、定刻通りに来たためしのないバスを待っていた。
イライラして腕時計に目をやる。このままでは見たいテレビ番組に間に合わない。
タクシーはダメだ。今月はもう使えるお金が残っていなかった。
大学が東京に決まり、夢のような気分で上京してきてからもう半年たった。
東京は、何をするにも金のかかる場所だ。
それに気付き、私の中で夢の街が静かに崩れ、灰色の廃虚に姿を変えるに半年というのは充分な時間だった。
こんなはずじゃなかったという言葉は、全て夏の熱いアスファルトの地面に溶けてしまったようだった。
意地だけでタクシー乗り場をちらっと盗み見た。
人が長い列を作っている。
その列の後ろの方に、1人の少年がいるのに気がついた。小学校3、4年ぐらいだろうか。ジーンズとTシャツに黒いランドセルを背負っている。
しかし、私が気になったのは、少年の視線の先にいるカラスの大群である。
少年はカラスを凝視し、微動だにしない。
カラスの群れは電柱の上を飛び回る。黒い瞳は踊るように揺れ動いていた。同じ場所を何度もグルグルと旋回しているカラスもいる。あの、狂ったような叫び声だけが、都会の郊外の静かなこの駅に響きわたっていた。
少年が真っ黒なランドセルから取り出したもの。それは、インスタントカメラであった。そのカメラは、間違いなく、少年の上空を笑うように泳ぐカラスの群れを狙っていた。
そして次の瞬間、稲妻のようにぴかっと灰色の空気にフラッシュが光った。。
少年は何ごともなかったかのように、カメラをジーンズのポケットに突っ込み、駅ビルの方へと姿を消した。
タクシー乗り場の人の列はあくまでも灰色にかすんでいて、少年とカラスに無関心だった。
- 581 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/02 18:23:34
- >>576
「説明くさい」とされるのは、表現が直接的すぎるためではないでしょうか。
表現が直接的でも間接的でも、それは自由ですし、難しい言葉を使う必要もないとは思いますが、
敢えて自分の苦手な分野に挑むのもいいかもしれません。
直接的ではない表現をいくつか考えてみました。
「耳鳴りが、ひどい〜耳からはなれない」は、
耳が鳴っている。
ガラスを爪で磨ぐようなギターの音が、二つの耳を行ったり来たりしている。
せっかく「人形のような格好をした女の子たち」と比喩的な表現が使われているので、
それを生かす方法も考えてみてはいかがでしょうか。
「ここに残った女の子たちは、いわゆる、でまちというやつだ」は、
人形達は、王子様が出てくるのを待っている。
「一つの水槽の中で生存競争をしている魚のようなもの」「餌にむらがる魚」とありますので、
「目当ての男のもとへむかう」は、
魚たちは一斉に男へと群がる。
これはレディスコミックみたいになってしまいました。すいません。
「まだこのスレのレベルに到達してない」
ここはそんなにすごいスレではないと思いますので、ご安心下さい。
それよりも、叩かれるのを覚悟でこのスレに出した勇気に自信を持ってください。
- 582 :572:05/01/02 18:24:33
- 空は鉛色に統一されていて、今にも雨が降りそうだ。
ようやくやってきたバスに、飲み込まれるように乗り込むと、ため息をついて席に着いた。
なんだか疲労感がべったりと背中に張り付いている。
カラスの群れが飛び回るのが、バスの窓からも見える。
私はなぜか、あの少年が鉛色の雨の中、黙々とカラスの群れをカメラに写す姿を想い浮かべていた。そして、それはとてつもなく気味の悪い光景であるように思われた。
私がその少年を再び見かけたのは、三日後、やはり同じ駅のバス停だった。
私が列に並んでいると、少年は後ろから走ってきて、私の隣りに並んだ。
手に、何か持っていた。
それは写真屋の袋らしく、たった今受け取ってきたという感じだ。写真が一枚、袋からはみだして見えていた。
この前タクシー乗り場で撮った写真の現像ができたのだろう。少年は袋から覗く写真を、ゆっくりと取り出した。
私も、おもわずその手に注目する。
それは、寂れた灰色の墓場の上を、カラスの群れが狂ったように飛び回っている写真だった。
灰色の都会の片隅では、ある瞬間にもう一つの世界が顔をだす。そんなことが、時折あるのかもしれない。
もう一作、評価お願いします。
- 583 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 19:18:14
- >>580,582
インスタントカメラは、使い捨てカメラの間違い?
- 584 :572:05/01/02 19:32:19
- >583
よく駅のキオスクでうってる、あのカメラです。
- 585 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 19:54:00
- >>584
ああ、ごめん。古い人間なので、インスタントカメラというと
その場で現像した写真が出てくる方を思い浮かべてしまって。
- 586 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 20:36:41
- >>572
(゚听)つまんね
- 587 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 20:52:29
- >>586
正直、つまんなくてすんません。
読んでいただけたなら、できれば指摘お願いします。
- 588 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:14:42
- >>572
誤書が目立ちます、わかっていると思いますが誤用と勘違いしないでくださいね
>>あのギターのガラスを爪でとぐような音が、耳からはなれない
爪を研ぐという表現よりも爪でひっかくの方がいいです、人間は爪を研ぎません
動物が爪を研ぐという動作は人間以外の動物の動作です
そして、一回ガラスを引っかいて見てください人間の手ではあの音は出ないのですよ。
だからするどい爪とか形容詞を入れたほうがもっと伝わるかと思います
文学賞に応募するようなのであれば細かいところに気をつけてください
誤書、誤用、誤字三箇所でもう一次通らないと考えてもらっても結構かと思います
- 589 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:23:00
- >>588
ありがとうございます。
誤書、気をつけます。これからは、感覚で言葉を選ばないようにしたいです。
応募などの予定はないです。
- 590 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:26:33
- >>572
あとストーリー展開について突っ込ませてもらいますね
主人公はコアロックが好きではないのだけれどもコアロックのライブを見に行ってるんだよね
その動機がね、全然わかりません。主人公はポップ好きって書いてあるから
俺なんかはメロディアスなポップロックを演奏しているハコに行けばいいのにね。って思うんですよ。
嫌いといいながら実は好きっていう布石かなとも思ったんですがそういうこともなく
話は初対面のバンドメンバーのボーカルに恋心を抱くという展開に行く
文章を読んでいると小手先にこだわりすぎている気がします
まずは構成と単語(特に助詞だとか連体詞とかを)をとことん勉強してください
構成については小説の書き方などの本を読んでください
単語は中学校の教科書の文法事項を読みなおすとかなりいいと思います(煽りじゃなくて、マジに)
- 591 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:35:19
- >>590
ありがとうございます。
ストーリーは、強引だと思っています。短いなかに無理矢理つめこんでしまいました。
文章の勉強はできればしたいと思いますが、公に見せる機会はもうないかと思います。
国語は一応好きな部類でしたが、この歳で文法が大雑把になるのは、やっぱり日本語勉強不足なんだと思います。
単語も日常、同じものを使ってしまいがちなので、語彙もふやしたいとおもっています。
- 592 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:37:41
- >>591
普通の人間は日常会話で表現は偏りがちです
小説を読むのもいいですが、論文を読むのもいいかと思います
好きなジャンルのを何か一冊呼んでみてください
- 593 :585:05/01/02 21:45:22
- >>584
>よく駅のキオスクでうってる、あのカメラです。
つい納得してしまったが、思い直して調べてみた。
「レンズ付きフィルム」か「使いきりカメラ」が正しいね。
・インスタントカメラ
ポラロイドカメラに代表される、撮影したその場で現像出来るフィルムを使うカメラ。
ポラロイドカメラはポラロイド社の商品名。
簡単に使える(バカチョン)カメラを誤ってこう呼ぶ人もいるが、コンパクトカメラが一般的。
・レンズ付きフィルム
「写ルンです」を初めとする、フィルムとカメラが一体化した軽便なカメラ。
発売元の富士フイルムでは、発売当初からこの名称を使っていた。
一般には「使い捨てカメラ」として広まったが、今ではリサイクルシステムが完成し、
「レンズ付きフィルム」、「使いきりカメラ」と呼ばれるようになった(少なくても業界内では)。
- 594 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:51:30
- >>592
ありがとうございます。
やはり表現は月並みなものしか浮かばないです。
論文はけっこう身近な存在なんで、挑戦してみます。
起承転結などの構成も覚えられたらと思います。
- 595 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 21:58:19
- >>593
ありがとうございます。
使い捨てカメラの件は、自分も調べてみて気づきました。
- 596 :call_function:05/01/02 22:13:59
- 初めて小説を書いてみました
わかりやすく書いたつもりですが・・・痛い所があるやもしれませぬ
ひとつよろしくお願いします
http://www.geocities.jp/call_function/
- 597 :559:05/01/02 22:38:06
- >>564
評価をありがとうございます。
日本語から学ぶべきと言うことを実感しましたねぇ・・・
次カキコする時は小説と呼べる物を出しますので、また酷評お願いします。
みなさんもお願いします。
- 598 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 22:43:49
- 誤字程度で、通らないわけないじゃん。
- 599 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:14:13
- >>598
でも誤用は確実に作品の質をさげるよ
- 600 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:28:26
- >>598
横レスだけど、>>588をちゃんと読んで言っているの?
「通らないわけないじゃん」って、あなた下読みさん?
じゃなくて、シッタカ君だろw
- 601 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:28:49
- >>580,582
>猛暑だった夏が、足跡を残すような9月
>定刻通りに来たためしのないバス
>灰色の廃虚
>疲労感がべったりと背中に張り付いて
こういう言い廻しを使いたいのであれば、もうちょと工夫しなよ。
しかし、それ以前に表現として効果があるのか。
説明過多ではないのか、蛇足ではないのか。
百歩譲ったとしても、どこにどういうふうにその言葉を持ってくるのかを吟味しないと、
グドイだけの文章で終わってしまう。
丁寧に書こうとしているようなところは見受られるが、中途半端な感は否めない。
- 602 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:35:57
- >609
ありがとうございます。
前の指摘を受け、ことばで飾ってみようと思い、書きました。
どこをどう飾るのかが、吟味しても難しいです。
- 603 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:36:24
- >>588
誤書、誤用、誤字三箇所でもう一次通らないと考えてもらっても結構かと思います
この三箇所って何???
一つに月10点くらい引かれるの?
内容がよくても、3箇所ミスがあると だめなの?
- 604 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:39:31
- このスレでほめられてるやつは才能あるかもな。とりたてて酷評すべき点がないということなので゛。
- 605 :559:05/01/02 23:46:43
- 人がいる内に、と急いだので(それでもちゃんと推敲しました
変になってるかもしれませんが、小説にしてみました。
酷評お願いします。
遠い昔。だけれど誰の記憶にも残る壮絶な歴史。
その過去から目を逸らす者は居なかった。今も、昔も。
その歴史の中で、一際注目を集める人間がいる。
英雄と呼ばれた男「ラスパ」、その人だ。
- 606 :559:05/01/02 23:47:49
- 若い男が、家の玄関から声を目一杯に張り上げ、「母ちゃん、帰ったよ!」と、家全体に響かせた。
すると奥から、うるさい! と言う声とともに歳の行った女性が出てきた。
「久しぶりに戻って来たと思えば・・・。嫁も取らんで、いつまで遊んでいる気だい!」
「あのな、俺は遊んでるんじゃないよ。見聞を広めているんだ」
「冗談じゃないよ。あんたが広めるのは田畑だよ。父さんが死んでからは一つも働かないじゃないか」
母は怒鳴り散らす。それを見かねて若い男の後ろから、背丈の大きい厳つい男が顔を出す。
「お母様。ラスパは本気でこの国を危惧して見聞を広めていますよ」
その低く重い声に多少たじろぎながらも勇敢にも反論する。
「あんた誰だい・・・? 誰にしてもこれはこいつと私の問題だ。他人が口を出して良い話じゃないよ」
「私はこの方の護衛であり家来です」
- 607 :559:05/01/02 23:48:41
- 母は唖然とした。この男は、自分の息子の家来と言うのだ。
護衛ならば金で雇えるが、家来はそれ相応しい身分や風格が必要だ。
「ぷ、あはは。母ちゃん。こいつ俺の家臣さ、どうだい? 驚いた?」
この子にはそれがまるで無い。母ゆえにわかるものがあるとしたら、この子は人の上に立つ人物ではないという事だけ。
「あんた、家臣を持ったってことは、何か目的があるのかい?」
「最初は無かったさ。でも、今は見つけた」
昔から理想だけ高く語るこの息子は、いつも目を我武者羅な野心に燃えていた。
でも今の息子は、目に確かで静かな光を宿していた。
「変ったね、あんた」
「変ったよ・・・」
はは、と少し笑ってからラスパは
「もすこし驚くと思って期待してたんだけど、あっさりしてるなぁ母ちゃん」
と、おどけて見せた。この重苦しい雰囲気を吹き飛ばしたかったんだろう。
「ラスパ、ゆるりとしてる暇は無いぞ。早く母上に今日来た意味を告げよ」
「・・・おう」
厳つい男に促されて、母に向き返り、目を瞑り、息を大きく溜め、そして吐く。
- 608 :559:05/01/02 23:49:03
- 「母ちゃん、いや、母上。不肖の息子ラスパは一軍の主となり、帝国に刃向かう事を心に決めました」
やはりか、と心の中で呟く。
「それに当たり、母上には不肖ラスパをここまで育てて下さりました事を、真に有り難く思います」
「あんたには堅苦しいのは似合わないよ」
だね、とまた笑った。この子が笑う時は照れ隠しをしている時だ。
「・・・いままで、育ててくれてありがとう。
死ぬかもしれないけど、その時は泣かないでくれ。笑って自分の息子を自慢でもしてくれ」
そして、覚悟を決めた時によく笑う。
「ラスパ、帝国軍が迫ってる。我々も隊をまとめて即刻向かわねば」
「分かってる。じゃあね、母ちゃん。元気で」
息子は自らが生まれ、その身を育んだ家を出た。
いままでのやり取りは家と外を繋ぐ玄関で行われていた。だけれど母は外の兵に気がつかなかった。
総数は500人ほどになるだろうか。先頭に何人か将と思しき人も見える。
ラスパはその将たちと少し話してから、すぐに母を見た。手を振って確かに「行って来る」と言った。
だから母は「行ってらっしゃい」、と子供を学校に送り出すような、手を小さく振る仕草で見送った。
どうか、息子が生きて帰ってくる事を願って。
ラスパはそれから一度も振り返らずに、ただ行進に勤めたと言う。士気に関わるからと涙を隠しながら・・・。
- 609 :名無し物書き@推敲中?:05/01/02 23:54:19
- 「〜〜〜」といった
「〜〜〜」、といった
「〜〜〜」と、いった
さあて、どれが正しいでしょうね。
559さん。
- 610 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 00:02:18
- 呟くという字は漢字なのに、「気がつかない」の〈つかない〉という字が平仮名なのはなぜ?
>他人が口を出して良い話じゃないよ
>最初は無かったさ。でも、今は見つけた
デリカシーが「無い」から、ワープロ変換に頼って、こういう混同をしてしまう。
「我武者羅」は漢字のほうが良いと思いましたか?
違和感ありませんでしたか?
- 611 :よろしくお願いします:05/01/03 01:32:33
- 雪に濡れた歩道を、小さな子供が駆けていた。
年は5、6歳くらいだろうか。アスファルトに落ちたばかりの雪を光沢のある
長靴で踏むように、ばしゃばしゃと忙しそうに足を動かしている。そのやや後ろ
では、祖母と思われる初老の女性が、少年を追いかけるようにゆっくりと歩いて
いた。
「ねぇ? ちょっと聞いてるの?」
少し怒ったような声に正面を向くと、そこには予想通りの表情を浮かべた智子
の顔があった。目の前には湯気を立ち昇らせる二つのカップ。中身はこの喫茶店
のイチオシメニュー、モカだ。
「ああ、聞いてるよ」
俺は素っ気無く答えて、おもむろにカップを口に運んだ。本当は話なんて聞い
ちゃいなかったが、どうせたいしたものじゃない。仕事の愚痴とか、最近見たバ
ラエティ番組のことに決まってる。
「うそ。じゃあ、なんの話してたか言ってみてよ」
「川島部長のことだろ? いやにベタベタしてくるとかなんとか……」
「……はぁ」
俺の返答に、智子はため息で応えた。どうやら正解ではなかったらしい。だが、
それも別段たいしたことじゃない。この後俺が軽く謝って、智子が頬を膨らませ
る。それで終わり。
の、はずだった。
ところが、
「……あのさ。ちょっといい?」
予想と違い、智子は神妙な顔付きで俺に視線を合わせた。
- 612 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 08:22:45
- クズが偉そうに他人を叩くスレだ
ドシロウトが偉そうな事言ってるだけだろどうせ
- 613 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 09:12:32
- それでもいいじゃん
- 614 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 10:14:56
- >>611
>>少年を追いかけるようにゆっくりと歩いていた
追いかけるときの形容にゆっくりはまずい
ゆっくりと追いかける、この場面ではあわないかと
- 615 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 10:30:28
- >>611
目だってこれはダメだっていう誤書、誤用はない
ただ、コーヒーをもっと上手く使った方がいいと思う
熱さがあるのでそれで時間の経過が表現できる
智子の愚痴りが長い間続いているんだったら
ウェイターが持ってきた→湯気→湯気が消えた→飲んだら冷えていた
で効果的に演出できると思うし
智子の愚痴が始まってすぐだっていうことを言いたいなら、のっけから最後まで
まだ温かいという表現を入れればいいと思う
それと同じにいちいちコーヒーに気がいくくらいうわのそらなんだ
もしくは智子にたいする興味が薄れてきているということもあらわすことができて
いいんじゃないでしょうか?
この内容だと純文学っぽいから、心の移り変わりを表現したいと感じた
心の移り変わりと時間っていうのはつながりがあるから、大切にしてほしい
グッジョブです
- 616 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 10:36:51
- >>603
横レスで失礼かもしれないんですけど、いいですかね?
三箇所ミスってのはちょっとひどいかもしれないですね
でもミスの個所で切るっていうのは読む量によって違いますね
一枚に三箇所もミスがあったらすぐ読まなくなるかもしれません
何十もの作品を短い期間に読まないといけないので
駄作を最初から最後まで通読する人はいませんね
新人賞って新人育成のためじゃなくて
即戦力のスカウトをかねたものがおおきいので
内容がそこそこよくても凡ミスが多いひとは
二次選考まで残るのはつらいかもしれません
- 617 :石丸:05/01/03 11:16:04
- いちど言ってみたかった。
海へ――。
後部座席のシートにどっぷり腰を下ろして、俺はそのセリフを口にした。
バックミラー越しに、運転手はコクリと頷き、俺を見てチラリと笑った。
ニヤリ。ではなく、チラリと――。
このニュアンスの違いは、自分でも上手く説明ができない。ただ、なんとなくこのとき、自分の薄っぺらさが、ハンドルを握るこの男に、一瞬にして、しかも鏡越しに見透かされたように思えた。\\
そんなんで出端は少し砕かれたもしたが、俺は気を取り直し、窓外の風景を眺めた。
湾岸地帯をタクシーは飛ばす。断続的なセンターラインが、繋がった一本の白いレールに見えてくる。
俺の席だけ空いている、午後の第二会議室。
部署のホワイトボードには、『○○ 海へ』
あり得ない空想に、ふと口元が緩んだ。内ポケットから携帯を取り出し、スイッチを切って、カバンに投げ込んだ。
タクシーはスピードを増し、二つの車線を強引に縫いこむように、前の車を次々と追い抜いていく。
ミラーの目と鼻だけの運転手をチラリと見ると、今度はニヤリと笑っている。さらにアクセルを踏み込んだようだった。
「!!!」
思わず仰け反ってしまう。追い抜いた車を振り返ると、ドライバーは豆鉄砲でも食らったみたいに、少し遅れて俺を見る。制限速度は明らかにオーバーしている。
「ちょ、ちょっと!」
運転手に向かって身を乗り出した瞬間、身体に不必要なGを感じた。そこであからさまに戦慄を感じた俺は、それ以降はシートに貼り付いたまま、運転手の顔を、たまにチラリと盗み見るだけ。何か言おうものなら、の雰囲気。手には汗。おそらく額や脇の下にも・・・。
まるで生きた心地がしなかった。車はやがて港の一角に急ブレーキで止まり、ミラー越しに運転手が俺を睨みつけ、やがて一気に吐き出した。
「何なんだ今日に限って! どいつもこいつも影で口裏合わせたみたいに『海へ』『海へ!』って、アンタで朝から4人目だ! アンタらの気まぐれな黄昏に付き合ってる暇なんてこっちはないんだ! 商売なんだぞ、全く!!」
海には海。空にはカモメが飛んでいた。
- 618 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 12:11:17
- 誤書って中国語か?
- 619 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 12:11:23
- 故郷に向かう電車の中で、手話で会話をする親子をみかけた。
がらんと空いた平日の昼の列車の中で、私の向かいの席に座ったその親子は、まだ若い夫婦で、小学生くらいの男の子が一人。
3人とも、手話を使っている。
男の子は一生懸命に手を大きく動かしている。それはまるで、こちらに声が聞こえてきそうなほど大げさな動作だったが、その内側の声を上手く伝えられないもどかしさにイライラしているようでもあった。
それに対して、若い夫婦の手話のやりとりは穏やかだった。きれいでしなやかな動作で手を動かし、小さな動作で相手に自分の声を的確に伝えていた。
お互いの気持ちをよく理解し合っている夫婦なんだな。以心伝心というやつだ。
こんな、なにげない手話にも、夫婦の絆の深さが現れるものなのか。
私はそんな発見をした気がして、嬉しい気分になった。
気持ちよい揺れにつられて少し眠ると、列車はだいぶ進んでいた。私が降りる駅まで、あと少しだ。
向かいにいる親子は、まだ手話で何かやりとりをしている。
男の子の動きが、さっきより激しくなっている気がした。身体全体を使って、何かを訴えている感じだ。
ロボットのように、ずっと同じ動作を繰り返している。
夫婦は、相変わらずゆっくりと手を動かしていて、子供の動きとあっていない。
なんか、変だな。
私がそう思ったのは、奥さんが大事そうに床に置いて、足でかばっている大きなバックに気がついたからだ。
バックから、黒い髪の毛のような細長いものが、数本はみだしていた。
さっきから男の子は、狂ったようにそれを指差していたのだ。
あのバックの中には、何がはいっているのだろうか。多分、なんてことない、人形かなにかだろう。きっと、そういう思い違いのようなことの方が、世の中多いんだと思う。
でも、私はなんともいえない奇妙な恐ろしさを感じた。
あの奇妙な親子の手話は、いったいどんなものなのか、気になってしまう。
あの穏やかな手話にはなにか、重大な罠が隠されている気がしてくる。
電車が、駅に止まった。
私はホームに降りると、電車を見送った。
中ではまだ、3人の親子が、手話をかわしているのが見えた。
- 620 :名無し物書き@推敲中?:05/01/03 12:52:53
- アイリッシュコーヒーをはじめて飲んだけど、ウィスキーとコーヒーが上手く混ざっていなくて、おかしな味だ。
目の前の彼女は、僕に別れ話をしながら、コーヒーをストローでかきまぜている。
ここで何か、皮肉のひとつでも、いってみたほうがいいんだろうか。
僕はそう思ったけれど、彼女のきれいな細い指に、黙らされた。
みせつけているんだろうか。
ストローを優雅にいじる彼女の指は、芸術といってもいいような素敵な形をしていて、僕は大好きだ。
「ちょっと、聞いているの」
彼女が、いらいらした声を出した。
聞き慣れた怒った声も、子どもみたいで可愛い。この声で、僕は条件反射のように、また彼女の指を見た。
左の薬指に、大きな指輪をしている。
「私たち、わかれましょう。だから、もう、電話とかしないでねって言ってるの」
他の男と結婚するから別れようなんて、ずいぶんと、身勝手な女だ、彼女は。
でも、もしかして、それは僕に悪い女と思わせたいだけなのかもしれない。
僕を気づかった、言い方をしてくれているんだ。やっぱり、彼女は優しいから。
彼女のわかままや気まぐれは、僕を安心させる。僕が、彼女の視界にはいっているという確かな証拠だ。
僕を上手く利用する、どうしようもない女なんだ。
「じゃあ、もう、私行くから」
彼女はそう言って、席を立ってしまった。僕は、うつむいたままだ。
何も言わない僕に、彼女は軽蔑するような口調で言った。
「あんたのそういう、いじいじしたとこ、嫌いだったわ」
彼女の姿が、店の奥へと消えて行く。
僕に残されたのは、アイリッシュコーヒーと伝票だけだ。
とんでもない女。でも、やっぱり僕は彼女の大好きなところをたくさん思い浮かべることができる。
このアイリッシュコーヒーのように、上手く混ぜることのできない気持ち。
僕は少し泣いてしまっていた。
- 621 :611:05/01/03 21:10:47
- >>614
どうもありがとうございます。
たしかに微妙な描写でしたね。
少年の後をよたよたと〜とかの方が良かったかもしれません。
>>615
どうもありがとうございます。
コーヒーの使い方ですか。たしかにこういったアイテムや描写なんかに意味を持
たせると物語に深みがでますね。
勉強になります。
それと、お褒めいただきまして、どうもありがとうございました。
- 622 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 09:45:05
- >>618
誤書はライターの専門用語じゃね?
辞書みても載ってない
誤用のように決定的な間違いこそないけれども
場面、場面での形容ないし表現がおかしいこと
- 623 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 12:40:51
-
その人には生命がなかつた。その人の肉体は鋼鉄によつて創られていた。その人には心がなく、その人には神と
運命がなかつた。その人は、数多くの鉄屑がいまだ放電を放ち、回収することすら難しいスクラップ場の中に、
鉄の肉体を押し縮めて廃棄されてゐた。通りすがりの浮浪者である少女がその人を回収した。
町は静まり返つている。夜の闇と霧がスラムの埃を覆つてゐる。上流階級の都市(city)に見下される町
には、雲も太陽も見当たらぬ。風は焦がした煙の臭気と黒ゐ色をしている。澱どみは万物を腐らせる。道端に蠢く
薔薇の花びらにも、幾千の蛆がたかってゐた。町は静まり返つている。
あるところから、少女の足音が聞ゑる。闇を歩く軽い足音がスラムを進んでいく。毛に蝿の家を作る黒猫は耳を
すまし、物音に警戒をしている。蜘蛛が己の白濁なる糸をシュルシュルと吐き出し、油断の無い八つの眼球を
ギヤロリと、夜を恐れぬ少女へ向けた。しかしあるところの少女はまるで意に返していない。足音を鳴らす少女に
恐れるものは何もない。あるところからゆつくり前進しつつゝ少女は足音を鳴らす。
誰にでも何かしらの持ち物はあるだらう。少女は磨いだ短刀のように鋭い眼光をしている。色彩は灰。
穢れた町の埃が少女の目をどろゝと染めている。
少女の足はカモシカのようで、その肉は細くも逞しい。すべての肌は褐色だが、これは埃の所為では
ない。矮小なる埃は日々汗を流す勤勉な彼女を穢せない。褐色の肌は少女の生れつきである。
心は善良なる聖霊と、生きる業に巧みなサタンが混在し、それらの本能は理性の鎖にひどく手痛く
制限されてゐた。しかし用あらば、いつでも慈悲深き聖霊が、あるいは力に優れたサタンが開放される
だらう。
また、少女には運命があり、いづれ死ぬべき定めと、今ここに生きる定めを所持している。その死は
色欲と同じで、逃れがたく突然であるが、ぎやつと驚くやうなことではなひ。明日には死ぬかもしれな
いが、今日はまだその時ではない、と漠然とした信仰がその少女にあつた。
- 624 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 12:44:07
- 誰にでも何かしらの持ち物はあるだらう。人には肉体と二つの知性と運命があるように。そして持ち物は命といふ
一つのズタ袋の中に入れられてゐる。人の本質は薄情なので、それらは整理されることなく、混迷のまま、いつも
手荒何処でも乱暴に扱はれている。何の不思議があるか分からない。
ふと気まぐれに家より出でて歩き進んだ夜の町、暗き道こそ苛立ちて一筋の明かり求めれば、雷光激しいかの場こ
そ、まさに相応しひ立ち寄り場。少女は慎重に漏電をかはし、虫が蛍光灯を求めるやうに、その足取りは一つ光の
強いところを探している。どのようなところにも強弱、高低は現はれるから。少女の瞳は光を吟味しつつ、かみなるの
ごときを求めている。その灰色はゆつたりと期待に揺れていた。
何だらう。ある一つの鉄屑より重く息苦しい煙が立ち込めた。黒い煙がまうまうと辺りを満たしていく。そのやうな
黒い煙は夜の闇よりも濃ひ。まるで人殺しのこゝろ。しかしさうやうなものに運命を紡ぐちからはあるまじ。少女は
不審に思つた。思えば興味にうち溺れ、いつどは思案、につめは不思案。みつどの興味に駆られる人矢、鉄屑に寄れば、
それは屑のはるか下より吹き上がる。冥土の釜にほど近し。見下げれば憂い暗し穴。その煙が吹かんとする根の辺りでは、
ぐうらぐうらと大きなものが揺れているように見える。こゝろ弱き幼子、老人、貧者であれば「あ、おかあさま」と
叫びかねない恐ろしさ。このやうなことは、鉄屑がこの地に捨てられるようになりし230年前より一度もない。
少女の心は油のやうに強固。いかなる冬もそれを氷とすることかなわじ。その上少しの熱で燃え上がる。人の中の虎、
つはものの王。恐れを知らぬ少女は、恐れを見下げそれを能く観る。観れば悟りてそれが何かの塊であるとしった。少女は
鉄屑に指を挿した。いかずちに震える鉄は脆く、雪を掻くやうに崩れ落つる。少女は鉄屑に指を挿して下の塊を求めた。
少女は一つの障害を突破した。ふたつの障害をも突破した。みつの障害を克服した、それと同じ刹那、どこかの雄鶏の鳴き
声は高らかに響き渡り、風の温度が少し化けた。
- 625 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 12:45:44
- 「あゝ、朝だ。あゝ」と、どこからともなく声がする。人々の目覚めが近ひ。一心不乱の少女の手に鉄の塊が触れ
ている。煙もそろそろ収まつている。ここで退こうものなら、のちに取り出すは至極困難。少女の勇気が奮い立つた。
手に力を込めや、ただ一つばかりの催促に、可憐な指は白ざめて、蓮のやうな膝は鍛冶屋の打たれ刀を真似た如く
震えている。えいや、せい。膝を立ててふみはる姿、さぞや人目にわろひといえど、おおよそは夢見のヤコブもさうで
あつたには違い無し。少女の懸昧な努力の果てに、さあ姿を現しや。
何だらう。それには生命がなかつた。それの肉体は鋼鉄によつて創られていた。それには心がなく、それには神と
運命がなかつた。それは、数多くの鉄屑がいまだ放電を放ち、回収することすら難しいスクラップ場の中に、鉄の
体を押し縮めて廃棄されてゐた。それには体があつた。それは人の姿をしてはいるが、それは人ではなかつた。それは
ロボットであつた。プロウグラアムの機械であつた。
- 626 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 12:47:11
- リライトお願いします。ペコリm○m
- 627 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 15:29:51
- >>623-625
旧かなが汚い。美しさのかけらもない。「聞ゑる」なんて文字の並びに
吐き気すら覚える。
>>626 リライト依頼はここで。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1100408711/
- 628 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 20:36:20
- 文体が見事に整っていないので、どういった
方向を目指しているのかよくわからんです。
- 629 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 20:40:23
- >>623->>625
勘弁してもらえますか?
- 630 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 21:07:52
- >>623-625
時代がかった大仰な文章は、亜流なりに一応形にはなっているが、
それで何を意図しているのかわからない。
>その人には神と運命がなかつた
どういう意味?
言わんとしたいことを読み手の方で補ったとしても、それでも一人よがりだ。
レトリックだとしても、神とか運命とか安易に使うべきではない。
こういう文章を書くのであれば、作者は醒めていて、
何か何だかわからうちに読み手を引きずっていく、というような技量がない限りは、
手を出さない方がいい。
そうでなければ、ただの自己陶酔な文章ということで評価を下されるだけだ。
- 631 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 21:49:07
- プロウグラアムプロウグラアムプロウグラアム
- 632 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 22:09:24
- >623〜叩きもいいが、おまいらぬかしてるぞ。
- 633 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 22:43:49
- 批評をお願いします。なんか文が長いとエラーが出るので、HPにおいて
みました。HP作成技術が拙い所は許してください。
http://www.geocities.jp/syalujp/
- 634 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/04 22:46:10
- 空の空、一切は空である。
聖書の一節を引用するまでも無く、窓の外には空以外は何もない。
流れる雲を眺めていると、教室の喧騒なんて非現実のものに……。
……残念なことに、自分の精神力ではそれは難しい。
さっきから目の前にいる友人Aは先ほどから何か呟いている。
耳を傾けてみるまでもない、他愛無いことだ。
「やっぱ、ときあめさんはかわいいよなぁ〜、大人っぽいっていうかさぁ〜」
話してる本人はいたってマジメなんだろうが、なんともはや。
「お前、あれはときあめじゃなくて……」
窓の外から目を離し、訂正しようと思ったが、バカらしくなってやめた。
「ん、なんだ?」
なんでもない、とそいつに目で伝えるが、笑いを噛み潰すには少々苦労する。
友人Aの視線の先には数人の男に囲まれた美少女が笑っていた。
『時雨冬美』、注釈をつけるまで無く、彼女の名前は『しぐれふゆみ』と読む。
予想できる範囲ではあるが、友人Aの国語の点はそれほどよくない。
――しかし、まさに『女帝』だな。
時雨冬美の容姿は優れている。いや、妖艶とでもいうほうがしっくりくるかもしれない。
きれいで優しいシンデレラ、というよりは、かの有名なオペラの登場人物‘夜の女王’でも演じる方が似合う。
年端もいかない男子高校生が簡単に惚れるのも無理はないかもしれない。
実際、‘親衛隊’を名乗る男どもが、四六時中彼女の周りを取り巻いている。
どこか暑苦しい連中であまりお近づきにはなりたくは無い。
- 635 :名無し物書き@推敲中?:05/01/04 23:56:16
- あの・・個人的な意見なんですが、なぜみなさんは
文章の目指す方向性や期待する効果などを併記せずに
文の批評をお願いするのでしょう?
「この料理、どうですか?」と聞かれても、どういう
軸での評価が欲しいかがわからないと返答に困ります。
「薄味にしてみたんだけど・・」とか「今回は材料に
凝ってみた」とか、その程度のことは最初に提示するのが
礼儀だと思うのですが、どうでしょう。
まさか、漫然と「まぁ・・おいしいと思うひとも
いるんじゃない?」という意見を聞きたいわけじゃ
ないんですよね。
- 636 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 00:07:34
- とりあえず、ノージャンルの賞の下読みになったと思え。
- 637 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 00:39:18
- >635
個人的にききたいのは「食ったよ」という感想。
でも、このスレの役目としては、
「頼むから料理は皿にのせてくれ」「ハエがたかってるものを客に出すな」
とかを言えばいいと思う。ところで議論は以下のスレでどうぞ。
あなたの文章真面目に酷評します 別館
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/
- 638 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 00:51:43
- それじゃ批評じゃないだろ。単なる罵倒。
そしてそういうのが酷評と勘違いしてる香具師が大杉。
- 639 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 02:21:28
- >>635-638
誘導先→http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/147
場をわきまえられない奴は荒らしも同然。以後放置で。
- 640 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 11:15:25
- >>634
どういっていいのかわからん。
文体が無意味に堅苦しいのは、ミスマッチによるウケ狙いか、
対比により友人と級友の馬鹿さ加減を強調するためかは
わからないが、中途半端な感じで読み難いだけ。
以下、細かい所をケチ付けてみる。
>聖書の一節を引用するまでも無く、窓の外には空以外は何もない。
「無い」と「ない」の使い分けをチェック。
>……残念なことに、自分の精神力ではそれは難しい。
一人称に自分って使う奴って、どうも内面が未熟な気がするんだよな。
高校生らしくていいけど。
>「やっぱ、ときあめさんはかわいいよなぁ〜、大人っぽいっていうかさぁ〜」
気になる級友の名前を間違えるって現実味なさすぎ。
国語とかそういう問題じゃないだろ。
>友人Aの視線の先には数人の男に囲まれた美少女が笑っていた。
高校生で妖艶なら、美少女じゃなくて美女の方がイメージしやすい。
笑っていたじゃなく、微笑んでいたとかもっと表現のしようがあるだろうに。
>きれいで優しいシンデレラ、というよりは、かの有名なオペラの登場人物‘夜の女王’でも演じる方が似合う。
シンデレラとオペラの登場人物って妙な対比。
しかも面白くない。これなら「お姫様というより、夜の女王だ」で済む。
- 641 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 13:00:34
- >619、>620評価よろしくお願いします。
- 642 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 13:19:06
- >>619
表現に狂いはないと思います
ただ、手話でコミュニケーションしているんだから
以心伝心という表現はおかしいと思います
主人公の像をぼかして家族を対象にしているので
地の文はあなたの文章力そのものだと捕らえますので
あえて誤用にしたのであれば、やめた方がいいかと
超短編だとかそういった類の文章でしょうか?
明かにおかしいのが
狂ったようにバックをさっきから指さしているのに
真っ先とまではいかないが、ある程度時間の経過のあとに
そのバックに気づくということはおかしくないでしょうか?
ましてや、最初の動作から変わりなく動いているという表現があるので
なおおかしく感じてしまいます
夫婦円満の様子よりも、子供の異常さ、もしくは
なぜその異常な子供を放っておくのかに関心がいくはずです
幸せそうな夫婦にもかかわらず
何か怪しいものを秘めているギャップを演出しようというのはわかるのですが
こういった手話のやりとりでの演出は少々無理があるかと感じました
- 643 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 13:55:00
- >642
「以心伝心」は間違ってないと思うよ。
必要最低限の手話で、それ以上のことを伝え合ってる感じなんでしょ?
- 644 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 13:59:18
- 連カキすまん。
>642
夫婦が手話を使っていたなら、男の子の動作も手話だと思い込んでしまうだろう。
バッグ(バックは明らかに誤字だね)の存在に気づかなければ、
何かを指差すボディランゲージを、なにかの手話だと思ってしまうことはありうるでしょ。
>619
最後の1行はへん。男の子の動作は夫婦には伝わってないから、
3人は手話を「かわして」はいないよね。
- 645 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 14:11:36
- >>634
自分はこういう文章も知っているんだぜっていう
著者の力量の主張みたいな物が感じられますねw
新人賞に応募するんだったら、やめた方がいいかと思います
>>640さんが幾つか文章の指摘をなされているようなので
私は全体的にみておかしい部分を言わせてもらいますね
まず、地の文は主観、すなわち一人称になっています
この場合、主人公は高校生ですよね。きちんと最後に書いてありますし
にも関わらず文体が高校生ではなくてそれ以上の年齢になっています
この主人公自体が自分以外の人間を冷めた目で見ているということ
なのでしょうが、やはり堅い文章になっています
それで決定的に駄目だと思ったのが年端もいかない男子高校生が〜という部分
いやいや、君も年端もいかない高校生だよ、と少しおかしな矛盾が出てきてしまう
あと設定なのですが、「ときあめさん」も苦しい
Aは国語の点数が悪いからときあめと女性の名を呼んでいますが
学校生活って文字の情報じゃないんですよ
音の情報も伴う、友達の名前を文字を眺めて覚えないでしょう?
歴史や英語の語句を覚えるように覚えません
友達が呼んだり、先生が呼んだりすることで自然と覚えていくんですね
全体的に見て、やはり小手先にこだわりすぎな気がします
まずは基礎となる部分をかためていったほうがいいと思います
結構細かいミスが目立ちます、あと文章が幼いです。経験を積んで
もっといい文章を書いてください。書けると思います。
難しい言葉を百使うよりも、伝えたい場面だけ素晴らしい表現することで
その部分が際立つというのも基本的な見せ方の一つですよ
- 646 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 14:28:37
- >>644
なるほど、下に指差す動作を繰り返すのを手話だと勘違いですか
でも、私はそれでも納得いかないんですよね
必死で指差している動作なら手話だとは勘違いはしないと思うのですよ
ましてや、バッグを指差している訳ですよね
ただ指差すだけではなくて、かなりのオーバーアクションなわけです
しかも、主人公は子供のジェスチャーが夫婦と異なる物だと気づいている訳です
これでも足元に注意がいかないでしょうか?
>>643
以心伝心って辞書的な意味だと言葉なしでお互いわかりあうことですよね?
手話っていう非言語的なコミュニケーション方法だというニュアンスで
以心伝心という四字熟語を使ってしまったんではないのかなと思いました
それでも、手話は意思伝達手段ですので情報のやりとりっていうのは行われているわけですから
ここでの表現は避けた方が的確だなと思うんです
- 647 :ちょっと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/05 14:35:24
- >>640、>>645
批評ありがとうございますorz
やっぱり文章を書くって言うのは難しいですね。
新人賞、とか以前に趣味くらいの文章は書きたかったんですが、
力量不足ってのを痛切に感じました。
一応、文体を統一するのと、しっかりとした「物語」をかけるように
精進したいと思います。ども、失礼しました。
- 648 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 15:56:08
- http://www.ff.iij4u.or.jp/~ch2/bbstable.html
testです。この板はURLが変色しない?
- 649 :名無し物書き@推敲中?:05/01/05 19:42:48
- >>647
てっきり葉鍵系の主人公を意識しているのかと思ったよ。
それかニトロ+系。なんか雰囲気っていうのかな、それが
梨と青林檎のようにそれらとそっくり。まあ似てるのは形だけ
なんだけど。それだけ参考にしている本に難解な本がないと
分かる。聖書読みたまえ聖書。
で、個人的には堅苦しい文章とは感じなかった。ギャグだなと
理解できる程度には中身が乏しいというかいい加減だから。
内容が箇条書きになっているし。今の俺の文みたいに。
あと他の人たちが言ってないことを言うと、下手な文章だね。
何が下手って、取り柄が見あたらないところ。
もちろん起承転結を書ききっているわけではないけど、
統一感のある表現力か、見た人誰もが首を傾げる表現が欲しい。
あとリズム。文章のテンポもてんでバラバラ。
言葉と思考の差異をしっかり区別しないと分ける意味がない。
比喩や文末が平凡すぎる。
大体こんなところかな。というわけであなたの文は読みやすく、
それほど中身がない。高校生の文らしい難しい箇所は一節もないので、
もっと多くの種類の本を読んだ方がいいね。
- 650 :廃屋に住む:05/01/05 20:07:03
- ボイラー屋が来た。
旅館用の大容量のボイラーをざっと眺め、天辺へものぼり、中を覗く。一応使える状態にはできるが、
燃費がかかると言う。悪いことはいわんから、これを使うのは諦めて、小さな風呂桶にシャワー用の
新しいガス釜を買えと言う。筆談の手が震えてきた。息苦しい。
親切ごかしてはいるが、新品を買って、配管工事を請け負うほうがあいつは儲かる。目の前の男から、
品性の無い下劣な欲望が漂ってくるようだ。やっとのことで、
”ありがとう、すまないが体調が悪いのでまた連絡する”、とメモに書き出し、
そのまま部屋にもどった。妻がなんとかしてくれるだろう。
布団を頭からかぶり、震える身体を抱え込む。
圧迫感、灰色の影のような圧迫感がのどを、頭を、舌を、手を押さえ込む。
牛乳に浸したクッキーが崩れていくように、言葉が頭から失われていく。必死でしがみつく。
今、自分が感じているのは恐怖だ、圧迫感に襲われる、震える、体が締め付けられる、
脳みそがきしきしと軋みながら縮んでいく。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、いやだ、いやだ、イヤダ。コワイ。
コレハキョウフダ。
ーーーダ。ーーーーーーー。
- 651 :廃屋に住む:05/01/05 20:08:43
- ややあって、正気に返る。硬直した手足をはしから少しづつ動かしていく。
体中が冷え切っている。胸が痛い。慎重に息を吸う。頭にも鈍い痛みが残る。
言葉が無くなるかもしれないと思うと恐ろしい。自分の精神は言葉によってようやく枠を
与えられているにすぎない。”怖い”という記号を失った時に、あれを認識するの
はゼリーのプールで溺れているような感覚になる。捉えどころのない、グニョグニョした
ものが外側にあって、多種の色のようなものがついている。そしてその色が気持ちが
追い詰められるにつれて影を増し、汚らしく闇に近づいていく。
こういう比喩でさえ、その瞬間には当てはめることができない。振り返った今ようやく
言葉をあてはめ、そうしてやっと安堵を感じるのだ。
自発的な発話が不可能になっているのは、大脳皮質の一部が機能不全になっているのだという。
もう少し広範囲に壊れると、自発的な言語意識も失われるそうだ。言葉と認識を結ぶことができなく
なるらしい。動物はどうやって生きているのだろうか?脆弱な人間は、認識を記号化するのに
慣れきってしまっている。情報の一部だけをとりだし、区分けし、それによって雑多なデータ処理を
可能にしている。誤認識をどこまでしているのだろうか?それすら自分では判断不能だ。
そして、何より自分自身が言葉と同時に失われる予感がする。
”私は言葉なくして、私という存在でありつづけられるのだろうか?”
========================
続きです。ここは筋の底辺を作る部分なんですが、失語症の表現に苦慮しています。
酷評お願いいたします。
- 652 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/05 23:38:24
- ドアが開き、一筋の光が部屋の中に差すと、そこを舞っているホコリが余計に目立つ。
ただでさえ花粉症で目も鼻もつらい彼女にとっては中々つらいものがあるようだ。
「……ほんとにあるんでしょうね、こんなかに」
マスクの下で呟いた声は奥にいる少年には聞こえなかったようだ。
カーテンを開け、窓を相手に悪戦苦闘している少年が話しかけてくる。
「でも、ユーコさん、こういう部屋は珍しいですね、アパートの一室なんて」
ちょっとした広さの部屋も、これだけの本に埋まると流石に狭い。
都心の駅からちょっと離れた古いアパートの一室。
再開発の波も、地上げの嵐からも生き残ったそのアパートは、どこか独特の空気をもっていた。
少年は、その雰囲気に何かを感じ取ったのかもしれない。
ただ、事務的に仕事をこなす彼女にとっては、時間の浪費にも感じられる。
部屋の中には本だけがあった。本棚に納められもせずただ床に積み上げてある。
規則性が無いわけではない。手前の本は新しく、奥に行くほど古くなる。
ドアからすぐのところに小さな窓はあるものの、本の山がそれを
少年は本の山をかき分けながら窓を開けた。
「早めに撤収するわよ、まだ個人図書館が何件か残ってるの、急いで」
マスクをした少女はもどかしそうに繰り返す。
「あぁ、そうでしたね」
窓を背にして、屈託無く笑う少年を少女は半ば呆れ気味に見つめる。
――この能天気なとこさえ無ければ、立派な鑑定士なのに。
目の前の少年が本の山を崩し始めるのを眺めながら考える。
彼と組んでまだ3週間、彼の力量には素晴らしいものを感じるが、
その性格は鑑定士向きでは無いようだ。冷徹で、事務的で厳格な姿こそ、鑑定士。
少なくとも彼女はそう思っている。
「あ、ユーコさん、これなんか『鍵』っぽいですよ」
窓の傍らにある山から1冊の本を取り上げる。
「その山はだいぶ新しいほうね、大丈夫なの?」
少女は渡された本を一瞥すると表紙を開く。
――願わくばこの本があなたに幸せをもたらすように
手書きの本とは珍しいが、それ以上に保存状態がいい。
それ以上ページをめくらない。こういった本は思った以上に力が強いものだ。
- 653 :ちょいと批評PLZ ◆nNiWLGmebQ :05/01/05 23:43:48
- 一応、文体を三人称にして柔らかめに書いてみました。
まだ少し堅い感じもあるのですが、自分では今のところ限界かもorz
『ドアからすぐのところに小さな窓はあるものの、本の山がそれを』
の部分は
本の山がそれを塞いでいた、が抜けてしまったので訂正です。
- 654 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 03:04:30
- >>650
内容については上手く言える自信ないので、他の人に譲るとして、
細かいところだけ。
>”ありがとう、すまないが体調が悪いのでまた連絡する”、とメモに書き出し、
安易にダブルクォーテーションを使ってるような感じがするんだけど、
字面を考えた方がいいんじゃない?
>牛乳に浸したクッキーが崩れていくように、言葉が頭から失われていく。必死でしがみつく。
この比喩はこの主人公に合っていないような、不自然な感じ。
>今、自分が感じているのは恐怖だ、圧迫感に襲われる、震える、体が締め付けられる、
恐怖感を描写する前に、「感じているのは恐怖だ」とか書いてしまっては元も子もない。
抑え切れない恐怖に心が支配されたとき、身体がどんな症状を示すかは「パニック障害」
について調べてみると参考になると思う。
>ーーーダ。ーーーーーーー。
「ー(長音)」じゃなくて、「―(中線)」じゃない? ついでに《二文字分で一セット》ね。
>なるらしい。動物はどうやって生きているのだろうか?脆弱な人間は、認識を記号化するのに
「?」や「!」の後は、一文字分の空白入れる癖つけた方が良い。
- 655 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 04:23:47
- >>652
文体は内容に合った、大分読みやすいものになったと思う。
全体的に文章、構成が下手なところが目立つ。
・部屋の説明――ほこりが舞っている
・少年奥にある窓をあける
・部屋の説明――本について
・部屋の説明――アパートについて
・部屋の説明――本について
・少年ドアから入ってすぐの窓を開ける
始まってから、途中までの流れをまとめてみた。
これじゃテンポが悪く、読み難い。もっと考えようよ。
「大量にほこりが舞ってる」→「換気のために窓を開ける」→「部屋の中を見る余裕が出来る」
みたいな、日常の動作の自然な流れとか。部屋を大写ししてから、細部に寄って行くような
視点(カメラ)の動かし方とか。そういうのを考えずに書けば、読めたものじゃなくなる。
>ただ、事務的に仕事をこなす彼女にとっては、時間の浪費にも感じられる。
「時間の浪費」、何が?
>ドアからすぐのところに小さな窓はあるものの、本の山がそれを
文に脈絡がない。
- 656 :廃屋に住む:05/01/06 08:55:57
- >>654
評ありがとうございます。
細かい部分が不備で恥ずかしいです。
””の安易な使用,御指摘のとおりで、すみません。地の文にします。
牛乳の比喩ー>CPウイルスに侵食されたデータが次々消えていくように、に変更。
恐怖ー>ここは実は微妙なところで、彼にとってこの症状は
初めてではないです。起きることもある程度わかってます。
その上で、”これは恐怖という感情だ”と自分に言い聞かせている場面です。
恐怖という記号を失いたくない。というのを強調してみたい。
本来だったら、最初の発作を書くほうがいいんですが、どうも
場面的に入れにくかったです。
― クエスチョンの処理、ありがとうございます。直します。
- 657 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 10:34:24
- そのイギリス正教会の小さな講堂は、何の変哲もない典型的な白い石造りだ
ったが、預言者の像を照らすステンドグラスの粗密な色使いが夕陽を反射し、
まるで印象派の絵画の一場面のように見えた。その内部は建てられてからかな
り経て、やけに冷えている。百年単位の時間を経た白壁が、端から脆くなって
いるためだ。
その教会の前に、一人の少年が立っている。
「……」
見たところ九、十歳前後の、痩せた少年だ。褐色のやや赤みがかった肌は、
元々のものではないらしく、腕や足の合間から白い膚が透けている。陽に焼け
るほどに外で遊んでいるのだろう、活発さを示すように膝や腕に切り傷がある。
一見して人種はよくわからない。東洋人でないことは確かだが、ゲルマンだと
も言い難い。他国の血が混ざっているのかもしれない。
「ったく、アレンはすぐに泣くんだから…」
少年は口の中でつぶやくと、教会に向かって歩いていく。汚い言い回しをす
るが、幼い顔立ちやボーイソプラノがそれを薄汚れたものには見せない。もど
かしそうに消える語尾が背伸びしているようで微笑ましい。
講堂の扉はでこぼこの南京錠がかかっていて、人が入った形跡はほとんど見
られなかった。だが、なぜか鉄くずが扉の前に少し落ちている。少年はひゅぅ
っと口笛を吹いて、クリップの先で南京錠を傷つける。軽い音がして南京錠が
落ち、少年はすぐにドアを開けて、先へと進む。
少年が音を立てながら床を歩くと、講堂の奥のピアノの影でかたんと軽い音
がする。
「アレン、怒ってるのか?」
少年は物音に気付いたのか、幾分高い声を響かせながらピアノに近づく。外
が気にならないのか、扉は無用心にも開け放したままだ。
読みやすく、かつ感情移入しやすい文章を書きたいのですが…。
あと、文章はできるだけ統一感を持たせたいです。
殆ど初心者なのですが、批評お願いします。
- 658 :tul:05/01/06 15:24:04
- 『その内部は建てられてからかなり経て、やけに冷えている。百年単位の時間を経た白壁が、
端から脆くなっているためだ。』
初めの「建てられてからかなり経て、」と「やけに冷えている」が、
繋がっていない印象を受けました。最初の文では、中は寒いという事だけを
書けば良いと思います。
あと、南京錠は内側からはかけられませんよね。でも、外側には鉄くずが落ちていて、
それを見た少年が口笛を吹いた。これは、矛盾する内容に感じます。
長くなってしまってすみません。もう少し、文と文との繋がり、矛盾の可能性に
気を付けたらどうでしょう。
統一感は、でていたと思います。偉そうな事ばかり言ってしまってすみません。
- 659 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 16:12:56
- >>657
一番目立つ点ですが
句読点の使い方
接続助詞の使い方を注意してください
教会を舞台にしていますが、きちんと教会の資料を見ましたか?
資料って意外に大事なんですよ
作家さんは自分の頭の中で好き勝手に
物語を展開させているわけではなくって
取材もするし、写真などの資料も見ます
ジャンルは大きく違うのですが
山本美沙はトリックを考えるために
何十個ものファックスや電話を買うので有名です
ファンタジーを書くということなのであれば
中途半端にイギリス正教(イギリス国教ですかね?)とかは
出さない方がやりやすいと思いますね
- 660 :しらんけど:05/01/06 22:05:19
- >>659
そりゃあなんか、ツッコミのためのツッコミのような気がするなあ。
657のどの辺が接続助詞やら句読点やらおかしいと言ってるのか
いまいち分からん。
イギリス正教ってコトバはあるし、教会の描写もそんな変なとこってあるか?
てか、山村美沙のハナシは何か関係あるの?
そんな描写の上手い作家だったとは思わんが。
あと、アレンて人名も普通の英語圏のものなんで、
ファンタジー小説とは思えなんだが。なんでファンタジーが出てくるの?
- 661 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 22:27:10
- >>659-660
うん、これからの両者の話は別館に行ってやってくれ。
↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/
- 662 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 22:30:43
- >>661
これは作品に関する事だからこっちでやるべきでは?
俺は657の作品をまだ読んですらいないけど
- 663 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 22:38:06
- >>651
失語症を表現するのは簡単だが、君の文章は根本からすれ違ってる。
漫画の「白い戦士ヤマト」を三回見返してワンと吠えろ。
>>652
一つ前のも酷かったが、今回のは目が潰れるかと思ったよ。
文章の長短を意識して書きな。それから句読点は音符の休止と思え。
ただ見やすくするため、何となく、なんて理由でつけるなら音楽は
ものの見事に狂っちまう。
>>657
読みづらく、かつ感情移入しにくい文章だな。
下らない修飾語をつけるくらいなら体言止めを活用しろ。
修飾語のせいで文章が無駄に長く見える。だから句読点や接続助詞が
うざったく感じる。あと風景や動作がまるで一昔前のADV(サラダの国の
トマト姫とか)をやっているみたいにコマ送り。
「絵」を主張しているのに、その絵そのものには動きがない。何のつもり?
まあ、男の子が二人出てきたので大分甘くつけたが、こんなところだ。
801を目指すなら5点やろう。目指さないなら−50点をやろう。
- 664 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 23:07:32
- 昔はこういう酷評ばっかりでスレが回ってたんだよなあ。
- 665 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 23:09:34
- >>663
「白い戦士ヤマト」って何が言いたいんだ?
元から話せない犬と最近話せなくなってしまった
人間の何処に共通点があるんだ?
読点は音じゃなくて、文章の切れ目でつけるんだ。音楽を例に出すなよ。
「漢字、漢字」、「ひらがな、ひらがな」の時は、見易さのためにも付ける。
文の構成を工夫して、なるべくそうならないようにはするが。
マニアックな比喩ばかりするなよ。
お前こそ何のつもりだ?
- 666 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 23:18:02
- 【読点】とうてん
・文の意味の切れ目を示したり、文を読みやすくしたりするために
文中に施す記号。点。→句点。
byだいじせん
- 667 :名無し物書き@推敲中?:05/01/06 23:19:39
- >>663-665
↓
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1103876665/154
- 668 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/07 00:40:52
- >>652
三人称になっていない所があると思いました。
三人称は「神の視点」で描かれることになっており、神は何でも知っていなければなりません。
そこで「〜ようだ」と推定は許されません。
その前提がなくなってしまうと、誰が何を言っているのか、何を思っているのか、わからなくなってしまいます。
登場人物の発言・思考と、作者の発言・思考が混同されてしまいます。
「彼女にとっては中々つらいものがあるようだ」
「奥にいる少年には聞こえなかったようだ」
この二文は誰が推定しているのでしょうか。
もし作者が推定しているのだとしたら、作者は推定で物語を描いていることになります。
これがいいのか悪いのか、となると、また議論になるのでしょうか。
三人称視点で登場人物に推定をさせたいのなら「登場人物のAがBのことをこう推定している」と書くべきではないか、とは思います。
「その性格は鑑定士向きでは無いようだ」は、後に「少なくとも彼女はそう思っている」があるので、推定として成り立っています。
ラノベに分類される作品は、このへんがゴチャゴチャになっているものの方が多いのでしょうか。
推定調を使うと文体が柔らかく意味が曖昧になるので、日本人の好みには合っているのかもしれません。
何でも杓子定規にやると、それだけ面白味もなくなりますので、「推定調で文体に余裕を持たせる」、
そういった遊びもあった方がいいのでしょう。
結局最後は作者次第、ですか。無責任ですいません。
- 669 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/07 00:41:39
- >>657
あなたが言う「読みやすい」を、私が勝手に「日常生活で一般的に使われている言葉や文章で書かれている」と解釈し、その前提から以下を書きます。
私の解釈が間違っていたら無視してください。
単純に、文は短いほど、言葉が簡単なほど、読みやすくなる、ことについては説明は不用でしょう。
漢字も少ない方が読みやすくなりますが、全部ひらがな・カタカナだとかえって読みにくくなるので、要所要所に必要になります。
それでいきますと、一行目から読みにくくなります。「無意味に長い」と感じました。
特に「預言者の像を照らすステンドグラスの粗密な色使いが夕陽を反射し」がわかりにくかったです。
「預言者の像」を照らしているのは、「ステンドグラス」なのか、「粗密な色使い」なのか、私には判別できませんでした。
「その内部は建てられてからかなり経て、やけに冷えている」もわかりにくかったです。
「冷えている」理由が「建てられてからかなり経て」とすると、「歴史のある建築物の内部は寒い」となってしまい、論理的ではなくなります。
「冷えている」理由が特にないとすれば、「建てられてからかなり経て」が何のために挿入されているのか、私にはわかりません。
「粗密な」は日常的に使われているとは思えません。
「脆く」「痩せた」「経た」これは大学生でも読めない人の方が多いかもしれません。
「白壁」も「白い壁」とした方が読みやすくはなります。
「ボーイソプラノ」も、意味のわかる人はそれほど多くはないのではないかと思います。
しかし「少年独特の高い声」とすると、雰囲気が壊れてしまうかもしれず、どちらを選ぶかは難しい所です。
「南京錠」も日常的に使われているようでいて、はっきりとはわからない人の方が多いのではないかと思われます。
ここは単に「錠」だけでもいいかもしれません。
文体の統一感については、作者が判断するしかないでしょう。
何度も推敲して、書いて直して終わりのない作業を繰り返して、結局最初のものが一番良かったりします。
書く以前に話し言葉も、統一されている人は少ないでしょう。
最初から最後まで統一した調子で続けるのは、どんなことでも難しい。
- 670 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/07 00:43:12
- >>657
余計なことも書いてみます。
本を読む人はそれだけ言葉に長けているので、一般的なレベルとの差が大きくなりやすく、しかもそのことに気づきにくい。
気づいた時には、埋められないほどの溝ができており、孤立していく。
「世界の中心で・・」がヒットした要因には、「まったく本を読まない子供でも一日で読める」という平易さもあるようです。
一方で、簡単なものほど飽きられやすいのも事実ではあります。「世界の中心で・・」も、すでに忘れられ始めているようです。
「感情移入しやすい文章」については、気にしすぎない方がいいとは思いますが、読みやすければ比例して感情移入しやすくなるのは事実でしょう。
- 671 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 01:34:25
- >669
>「脆く」「痩せた」「経た」これは大学生でも読めない人の方が多いかもしれません。
マジで!? 作者とは関係ないけどびっくりした。
たぶん高校までに習う範囲だよな? 本読まないひとならそんなもんなのか・・・
- 672 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 02:22:33
- >>668
>三人称は「神の視点」で描かれることになっており、神は何でも知っていなければなりません。
そうとは限らない。
・全ての人物の内面が見えず状況だけを書く、カメラ的な視点。
・一人の人物の内面のみが見える、一人称的な三人称(三人称一元視点)
・全ての人物の内面を見通せる、神の視点(三人称多元視点)
と、三人称でも書き方は色々ある。
神の視点は難しいので、慣れない内はお勧めできない。
人称について、詳しいことはこの辺りを参考に。
ttp://www.cre.ne.jp/user/tenmyo/writing/person_and_viewpoint.html
ttp://www.litrans.net/v/romance/point-view.html
ttp://www.kcat.zaq.ne.jp/kd/writing/3-1.htm
- 673 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 04:57:40
- 寒気のために五臓まで締め付けられた君らは、ぞくぞくしながら、顔全体をこわばらせ、
肌寒さに、眠れずに、暖かな春の陽だまりを望み、体全体に熱の膜が張っているような幻想で、
湯気が立つほど、頬がほてり、汗腺の全てがじくじくと、体のぬくもりを持て余していた。
- 674 :む ◆EcCgOA7Vw6 :05/01/07 05:00:36
- >>652
申し訳ありません。私が間違っていました。
私は「三人称=神の視点」としか考えていませんでした。
ttp://www.litrans.net/v/romance/point-view.html
によると、あなたの作品は三人称一元視点となるようです。
それ以上の詳しいことは、私にはわかりません。
>>672
大変勉強になりました。ありがとうございます。
- 675 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 07:30:09
- >>652
>ただでさえ花粉症で目も鼻もつらい彼女にとっては中々つらいものがあるようだ。
>>668の指摘は間違いでもない。
文章はユーコという少女の視点での三人称なので、ここが推定になってるのは変。
『 ―ただでさえ花粉症でつらいのに。彼女は苛立ちを覚える。』
とかにすると、心情も表現できるし視点が明確になるので、下の文に円滑に進む。
>ドアからすぐのところに小さな窓はあるものの、本の山がそれを
「ものの」というのは、『部屋は真っ暗。窓はあるものの、カーテンが引かれている。』
って感じに使うと思うんだが、「手前の本は新しく、奥に行くほど古くなる。」ことと、
窓がどう関係がするのかわからない。
>「早めに撤収するわよ、まだ個人図書館が何件か残ってるの、急いで」
>マスクをした少女はもどかしそうに繰り返す。
繰り返した?「急いで急いで――」ということ?
>手書きの本とは珍しいが、それ以上に保存状態がいい。
かなり違和感のある表現。
「手書きの本で保存状態いい」ことが重要なのであって、新しい本なのだから
「保存状態いい」ことはむしろ当たり前だと思うんだが。
全体を通じて一番まずいのは、二人が何処にいるのか伝わらないこと。
冒頭でドアを開けたばかりなのに、少年はいつのまにか奥にいるし、
これだけ文字数があるのに、少女が何処にいるのか全然わからない。
- 676 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 08:59:11
- >>656
データが――より、牛乳の比喩の方が良いと思う。
- 677 :廃屋に住む:05/01/07 09:15:11
- >>676
うーーーん。。感覚的には、音もなく崩れおちていくような感じで。
例えば、画面をモザイク状に色を消していくようなのなんだけれども、もっと
規則性がないんですよ。牛乳のほうが確かに近いんだけども、彼はおっさんだから
なあ。。
- 678 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 10:59:34
- ふんわりと、夜の濃い匂いが、近づいてきた。
僕は公園のベンチに座りながら、夕焼け色のオレンジの空が、夜の世界に変わる、その一瞬をまっている。
それはきっと、魔法のような瞬間だ。
さっと、夜のカーテンが空一面にしかれ、夕焼けの空はあっという間に姿を隠してしまうだろう。
奇跡の瞬間を見のがすまいと、僕はまちかまえている。
公園には、僕以外だれもいない。子供たちは、もう家に帰ってしまった。
夜のあらわれを見逃すまいと、僕はハンターのように息を殺す。
ふいに、老人が公園の入り口に姿をみせた。
老人はぼさぼさの白い髪で、着ている服も汚らしかった。
この公園で寝泊まりしている浮浪者だと僕は思った。
僕と目が合うと、老人はベンチまでやってきて、手に持っていた古い木の箱を僕の前にずいっと押し出してきた。
- 679 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 11:01:45
- 「夜のクレヨンは、いらんかね?」
老人は、歌うような澄んだ声でいった。
「めずらしい、夜のクレヨンだよ」
みると、差し出された古い木の箱には、何やらむずかしそうな外国の文字が書かれている。
とても美しい装飾のこった箱だった。
「夜のクレヨン?」
僕がききかえすと、老人はゆっくりうなずいた。
「これは、たいへんめずらしいクレヨンだ」
そして、おもむろにその箱を僕の手の上においた。おもったより、ずっしりと重い。
なかで、なにかがこそこそと動いた感触がした。
僕がしげしげと箱を見ていると、頭の上で老人が言った。
「この箱を、お前さんにやろう」
勝手に箱を押し付けられた僕は、慌ててその老人を呼び止めようとしたが、 前を見ると、すでに老人の姿はなかった。
公園を見渡しても、どこにもいない。
いったいなんだったんだろうか。
- 680 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 11:03:07
- 僕は老人がいたはずの目も前の夕焼けの公園の風景をみて、それから手にある箱をみくらべた。
この箱の中身はなんだろうか。
老人は、夜のクレヨンだといっていた。
でも、さっきから中で何かがひっきりなしに動くような感触がする。
いったい、中にはなにが・・・。
僕は、おもいきって箱のふたをあけてみた。
すると、そこにあったのは、山積みにされた、たくさんのクレヨンだった。
これが、夜のクレヨン?ぼくは、そのなかの一本を手にとろうとした。
つぎの瞬間、いっぱいのクレヨンから、色がざわっととびだしてきた。
赤や青や緑や黄色。
箱からあふれでた、それらすべての色は絵の具のように目の前の空間をパレットかわりにして、おたがいに混ざり合った。
やがてそれはひとつの真っ黒な暗闇をつくった。
公園のベンチの前には、夜ができあがってしまった。
僕は驚いて、暗闇をつっついてみる。
すると、ボールのような形の暗闇は、まるで生き物のようにどんどん膨らんで、気がつくとすっぽりと町中をおおってしまった。
それから、いつもの夜がはじまった。
>>678〜>>680評価お願いします。
- 681 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 11:09:44
- >>642〜>>644、>>646
ありがとうございます。
手話は情報伝達の一つの方法なので、以心伝心といえないかもしれませんね。
あとからつけたした文なので、蛇足だったかもしれません。
奇妙な感じが出せていれば成功かと考えていました。
- 682 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 13:21:30
- >>678-680
後半ひたすら説明的。冒頭と力の入れ具合が明らかに違ってなんかいや。
子供の一人称なのに機械的に喋られては感情移入できない。
子供の一人称って実はかなり難しいのでがんがれ
方向としては児童文学っぽいのなのかな?
あとこれは趣味の問題かもしれないが、最初の一行は雰囲気壊してるように思う
理由は上手く説明できそうにない。誰か俺の気持ちを代弁してくれ。もしくは反駁してくれ。
>でも、さっきから中で何かがひっきりなしに動くような感触がする。
>いったい、中にはなにが・・・。
ここで台詞いれるのはもったいないと思う
描写が出来る見せ所じゃないかな
ここで子供らしい表現が欲しい。それが子供一人称の難しいところなんだけど。
つうかこの辺全部、それっぽい描写が欲しい。
見せ所なのに何か表現がありきたりで全然面白くない。
こんな感じかな。滅茶苦茶抽象的ですまそ。
- 683 :かろりーめいつ ◆tr.t4dJfuU :05/01/07 13:55:49
- 酷評宜しくお願いします。
朝は来ていた。
窓をカーテンで覆い尽くした薄暗い部屋に、カーテンの僅かな隙間から目映い光が差し込んでくる。
夜が明けたことを自覚するのを、昨日の深酒が妨げる。
寝ぼけた頭が冴えて来るにつれ、幸夫は雀たちの合唱に夜が明けたことを感じていく。
「……おはよう、幸夫」
幸夫は重いまぶたをこじ開けながら、隣に佇んでいた少女に目を向ける。
「おはよう。……朝か」
眠たげな言葉を掛けられた少女は、あどけない笑顔だけで返事を返した。
漆黒の長い髪に、整った目鼻立ち。白のワンピースは白い肌と共に柔らかく光を反射する。
まさに清純で可憐との形容がピッタリくる少女だった。
「昨日はごめんなさい」
深々と頭を下げる少女に、幸夫はかぶりを振った。
「謝るのは俺の方だよ。でも良いのか? 今日だったろ?」
「……うん。こっちが私が選んだ道だから」
そう言って少女はすっと右手の人差し指で幸夫を指さした。
幸夫は苦笑して呟いた。
「こら。人を指さすんじゃないよ」
「あ、ごめんなさい」
謝罪の言葉とは裏腹な満面の笑顔を浮かべて、僅かに首を傾げた。
そのまま少女は幸夫の隣にひざまずくと、幸夫に軽くキスをした。
合わせた視線を断ち切るように、立ち上がった少女は幸夫に尋ねる。
- 684 :かろりーめいつ ◆tr.t4dJfuU :05/01/07 13:56:18
- 「お腹すいたでしょ? ご飯とみそ汁で良いかしら?」
「あと、塩鮭も宜しくな、朝」
「了解」
白いワンピースからエプロンを取り出すと、朝はそのまま台所に向かった。
幸夫は手元のたばこに火を付けると、ユラリと紫煙を揺らした。
カレンダーで赤丸が付けてある今日の日付を、幸夫は上目遣いで眺めた。
今日は朝にとって重要な日だったのに。
結果として、朝は幸夫の部屋に来ていた。幸夫を選んだ。
朝が自分を選んでくれた充足感と、これからの2人きりでの暮らしへの不安に、布団の中からカレンダーをじっと見つめつづけた。
- 685 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 14:31:21
- >>678-680
ショートショートのつもりか、まだ長くするのかわからないが、
短いものにしても工夫が足りず、ちょっと面白そうだが、内容が薄いという印象しか残らない。
文章的にもメリハリが必要。
たとえば、
箱の中から様々な色が飛び出す場面などはもっと書き込まないとイメージが膨らまない。
不気味な雰囲気で色づけするのか、それとも豊穣な幻想にするかで、読後感は違ってくる。
>「めずらしい、夜のクレヨンだよ」
これは削った方がいいんじゃないか。
>めずらしい
というのは主人公も読み手もわかっているのだから、蛇足だろう。
文章はいろいろ書いていけばよくなっていくだろうが、
問題は話の展開の仕方だろう。
このままではよくある、単なる冒頭のアイデアだけに終わってしまう。
- 686 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 14:54:05
- ちょっと、絵になる感じの風景でした。
河原には春の陽がさんさんと降り注ぎ、小石はきらきらとひかっています。
眠たそうな春のぽかぽか陽気のせいで、透明な川はゆっくりと流れていたんです。
川の向こう岸は、なんだかぼんやりとかすんで見えて、この川の幅は、よくわかりません。
あたしは河口の方で、一人の男の子を見つけました。
同じくらいの歳に見えたので、あたしは思い切って話しかけます。
「きみ、ここの学校の子?」
川の上にある、あたしたちの学校を指差します。
「ちがうよ」
男の子は、まるで、あたしに今気がついた、というような顔でこたえます。
本当は、さっきから何度も眼があっているのにです。
「じゃあ、どこに住んでいる子なの?ここの子じゃないの?」
あたしはそのとき、男の子がさっきからしずかに行っている行動にきがつきました。
男の子は、きらきらひかる小石を、どんどん、どんどん、積み木のように重ねていっているのです。
私の視線に気づくと、男の子はちょっぴり意地悪な低い声で呟きました。
「オヤフコウ、だからね」
からからと、石は崩れました。
さんさんと日の射す、春の河原。向こう岸はあくまでもかすんでいるのです。
川は、いつまでも、いつまでも、眠たくゆっくりと流れていくのでした。
※また童話っぽいのです。評価お願いします。
- 687 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:01:45
- >683、>685
ありがとうございます。
これは短い話で、終わらせてあるつもりです。
冒頭は書き込んであるけど、後半は手抜きなかんじですか・・・。
行動だけを書くと、どうしても説明っぽくなるのかもしれません。
子どもの一人称は自然と書いてしまうんですが、難しそうですね。
- 688 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:03:07
- >>683
細かいこと表現を指摘するのはあんまり好きじゃないので
全体的なことだけ言わせてもらいます。多分、表現とかは他の人がやってくれるよ。
>窓をカーテンで覆い尽くした薄暗い部屋に、カーテンの僅かな隙間から目映い光が差し込んでくる。
2行目でこれが来たのはかなり残念だと思います
最初の何行かで朝っていう少女と日が昇る朝は別だよって言いたいあまりに
くどくどと朝の描写をやっていると思うのですが、この一文は二人が
今後幸せになっていくんだっていう情景描写からの暗示としても使えると思うんですよ
最初に持ってきちゃうことで、最初の四行に溶け込んでただの一文になってしまうんです
>白のワンピースは白い肌と共に柔らかく光を反射する。
これは、上のを指摘したついでなんですけど…カーテン閉め切ってて暗いのに反射するんですか?
とりあえず場面設定はハッキリさせていきましょうね
それで全体的なところに入りますけど
幸夫の心情が全くっていいほど現れてないよね
むしろ、朝が幸夫のところに来てあたりまえのような気がしてならない
幸夫を選んだことを嬉しく思わないのかな?朝起きたら、女の子が隣にいるんだよ
しかも、何かとても大事なものを捨ててまできている
朝か…の一言で片付けるくらいなのかな?台詞のやりとりからも、クールを繕うような
男には見えないんだよね。もう少し人物の表情をうかがわせてもいいんじゃないかな?
情景描写をくどくどするよりは、内面を描いた方がいい気がします
細かいところは他の方よろしく
- 689 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:15:12
- >>678
>奇跡の瞬間を見のがすまいと、僕はまちかまえている。
〜を見逃すまいと、〜。って文が二回もある。
奇跡の瞬間っていうのはあまりにも使い古されているし、
一行削って構成を変えてはどうだろう。
僕は公園のベンチに座りながら、夕焼け色のオレンジの空が、夜の世界に変わる、その一瞬をまっている。
さっと、夜のカーテンが空一面にしかれ、夕焼けの空はあっという間に姿を隠してしまうだろう。
それはきっと、魔法のような瞬間だ。
公園には、僕以外だれもいない。子供たちは、もう家に帰ってしまった。
>老人はぼさぼさの白い髪で、着ている服も汚らしかった。
どう汚らしいのか、「服は染みだらけだった。」とか一言でいいから描写すべき。
>>679
>みると、差し出された古い木の箱には、何やらむずかしそうな外国の文字が書かれている。
>とても美しい装飾のこった箱だった。
>「夜のクレヨン?」
少年が木箱に興味持ってる感じがまるでしない。
装飾より、先に文字に目が行く程度の装飾なのか? 装飾を主で描写すべき。
戸惑いながらも、首をのばして差し出された木の箱をみる。
たくさんの彫られた曲線を、群青や橙の色彩があざやかに飾り、僕の目を奪った。
みたこともない文字で何かが書かれている。
「夜のクレヨン?」
>いったいなんだったんだろうか。
心の動きが全く伝わらない。
ベンチから立ち上がるとか、動作で動揺を描写すべき。
(つづく)
- 690 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:16:58
- (>>689つづき)
>>680
>僕は老人がいたはずの目も前の夕焼けの公園の風景をみて、それから手にある箱をみくらべた。
夕焼けが夜に変わる瞬間はもうどうでもいいのか?
>この箱の中身はなんだろうか。
子供だったら、振ってみたり、耳をつけて音を聞いたり、ひっくり返したりするはずだ。
そういう動きが全くないから、感情移入出来ない。
>それから、いつもの夜がはじまった。
これがオチなんだろうけど、取り残された少年と木箱を書いても良いかもしれん。
話のアイディアは面白いだけに、描写のなさが非常に残念。
こういうのは箱を貰った『僕』があれこれ考え、行動する描写で読者を引っ張らないと。
個人的には、箱を手にあれこれ考えながら夜を待つがいつまでも来なくて、
退屈して箱を開けると夜が――って方が良いと思う。
予定調和だけど、どうせ箱貰った時点でオチは読めるし。
- 691 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/07 15:31:15
- >>652を書いたものです。
>>655
ご指摘のとおり、
部屋の説明に気をとられて、全体の構成が矛盾してしまいましたorz
今後は構成を考えて書いていきたいです。
>>663
やっぱちょっと見られたものでは無かったですねorz
今後精進していきますのでご容赦を。
句点の使い方はもう一度勉強してきます。
>>668,>>672
三人称に関して、自分もあやふやで……、
ご指摘ありがとうございます。
どうもセリフや描写の視点が動いているので、
主人公視点に固定する練習をしていきたいと思います。
>>675
ご指摘ありがとうございます。
指摘が痛いほど身にしみますorz
今後、構成力+校正力をつけていきたいです。
- 692 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:33:55
- >>691
一般に一人称で描くことの方が難しいとされます
いろいろな縛りがでてくるので、だからまずは三人称で頑張ろうよ
- 693 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/07 15:43:31
- >>692
あ、主人公視点だと一人称ですねorz
三人称一元視点でがんばってみたいと思います。
徐々に神の視点に移行する、ってのがいいのな、と。
がんばってみます。
よく作者の語り(赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズとか)っぽい、
○○は〜をしていた。
みたいなのも三人称多元視点(いわゆる神視点)なんでしょうか。
そんな風に書いてみたいと思っていますが、難しそうです。
- 694 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:45:44
- >>691
>主人公視点に固定する練習をしていきたいと思います。
一人称的三人称の場合、視点(カメラ)は自由に動かしていいんだよ。
でも、心理描写が出来るのは特定の一人だけで、他の人の内面を描きたい場合は、
その特定の一人から見た推定でなければならないだけ。
- 695 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 15:53:26
- >>693
>よく作者の語り(赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズとか)っぽい、
それは作者の視点による一人称に近いと思う。
赤川次郎だとミステリーなので、神の視点=容疑者の内面が全て見えてる
状態では醒めた書き方になってしまう。
だから作者が主人公の中に入り込む形の、三人称一元になってるんじゃないだろうか?
- 696 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/07 15:58:47
- >>694
視点は移動してもよいが、なんでもお見通しとはいかない、
って感じですね。もう少し色々な小説を読んで、そのへんの書き方を
伸ばしたいなぁ、と思います。
>>695
確かに、ミステリーで犯人の考えまででてると萎えますね。
刑事が操作してるのに
「実は俺なんだよ、へっへ〜」
とかは別の意味で面白いかもしれませんが(汗
その点、作者の一人称だと立場的には神でも、表現はある程度制約がある、
ってところなんでしょうか。
- 697 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 17:01:22
- なんか中途半端であれですけど。
私は毎朝の日課として浜辺を散歩するようにしている。
学校へ出かける一時間前、私は犬の散歩を兼ねて朝
の海を見に行く。私の家は海岸から非常に近い、徒歩で
一分かからないのだ。
湾曲して遠くまで続く砂浜は地平線の向うに消えている。
小学生の頃、砂浜の終点を見たくて歩いていったことがある。
三年前の事だ。
当時の私も、今朝と同じように犬を連れて、この海岸まで
散歩にきていた。その頃の私は犬よりも小さいくらいで、
引きづられるように必死の思いで手綱を握っていた。西部劇で
馬に引きづられるシーンを見ると、私はいつもこの当時のこと
を思い出す。
「お嬢ちゃん、気いつけぇ」
釣り人のおじさんや、同じように散歩に来ているおばさんに、
よく声を掛けられた。私が犬を散歩する姿は、周りの大人を
相当不安にさせたらしい。
私のことなど、野球部員が引くタイヤぐらいにしか思っていない
犬は何故か全力で砂浜を走る。私も必死に付いてゆく。
そして私は、流木に足を引っ掛けて転んでしまった。しかし、
それも珍しいことではなかった。急に重くなったタイヤに気づき
犬は私の方へ駆け寄ってくると、私が立ち上がるのを待つ、
じっと待つ。泣くのを我慢して立ち上がると、また容赦なく駆け
始める。まったく、鬼コーチのお陰で今では陸上部のエースだ。
でも6年前のその時、転んだ私はうっかり手綱を放してしまった。
重りから解放された犬は、私の事などまったく頭に無いらしく
グングン加速して、ついに見えなくなってしまった。
ここまで。
- 698 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 17:05:48
- >>683-684
こんな甲斐性なしの主人公を選んだ朝が哀れでならない。
「朝は来ていた」から朝に目をやるまで、4行も掛かってる。
その挙句が、「……朝か」だし。
来てくれるのか不安のあまり深酒をし、ソファかどこかで
寝てしまったのかと思えば、布団でのうのうと寝てるし。
その上、来て貰った少女にひざまずかせるし。
最後までこいつは布団の中から動かないし。
泣けました。違う意味で。
- 699 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 17:31:40
- >>683-684
表現は無難なものばかりなので、あまり突っ込みようもないけど、
面白みもない。
- 700 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 17:58:54
- >>683-684
幸夫の態度が気に入らないというのは前の人に同。
しかし、しょうもない男に引っかかっちゃったところを書いてるのなら、
非常によく出てると思う。
表現ということでは
> 目映い光が差し込んでくる
> 雀たちの合唱
みたいな「ありきたり」の言葉を無抵抗に使ってる様子が気になる。
> まさに清純で可憐との形容がピッタリくる少女だった。
あたりに到ってはその極みかと。
清純です、可憐ですと言われただけでは、ステロタイプしか伝わってこないよ。
>>697
短い中に色々の出来事やエピソードが詰め込まれている感じ。
三語スレの文章だったらこれでもいいと思うけど、普通なら、
もう少し文章を水増しして読者がついてくる時間を作った方がいいと思う。
その過程で、話の順番も考え直す必要があるかもしれない。
現状だと、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしている感じで、つかみにくい。
話は面白そう。続きを見たいと思わせる感じがする。
- 701 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:04:14
- >686
評価お願いします。
- 702 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:22:36
- >>701
ちょっとしたことだけど。
> 「きみ、ここの学校の子?」
> 川の上にある、あたしたちの学校を指差します。
この仕草、「ここの学校」って言いながら校舎を指さす仕草は、
その学校に通ってる人 *以外* の人がする仕草じゃないかな。
それはそうと、場所や行動がよくわかんないな。
川の「上」、っていうのは、水上ではなくて上流っていうことだと思うけど、
それがすぐ近くに見えていて、しかもそこは河口で?
男の子のことは、見つけたばかりなのか、さっきから見ていたのか。
河原は乾いている(春の日が照っている)のか、濡れている(小石が
ひかっている)のか。
空気は澄んでいる(さんさんと日が差している)のか、かすんでいるのか。
矛盾とまでは言わないかもしれないけど、どっちだと思っていいのか
分からなくなってしまうような点がたくさん出てくる。
通常の「さいのかわら」のイメージとあえて逆をやってるところ
(石はなかなか積めず、積んでもすぐくずれてしまうものだが、ここでは
物凄い勢いで積めるようであることとか、さいの河原は冥界的で暗く
じめじめしているものだが、ここでは明るくてぽかぽかしていることとか)
も含めてこれらは全部わざとで、そのアンビエントな空気を作り出そうと
しているなら、それは成功してると思う。
そういうつもりで見るなら、漏れはこれ結構好きだ。
- 703 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:27:54
- >>686
最初の擬態語三連発がちょっとくどい
何か子供らしさが全然ない。大人が書いた子供っぽさ。
というか平仮名増やして地の文を口語にしただけ。
言い方はきついが、子供というか頭の弱い人に思える。
>ちょっと、絵になる感じの風景でした。
なんか子供っぽくないです
別に賽の河原のイメージに文句をつける訳じゃないが
雰囲気作りが全くされてない気がする
もちろん負のイメージをなるべく出さない事でネタバレを防いで意外性を増してるってのはわかるが
結局そうなるとネタ勝負なので、俺が言える事は何もなくなってしまう
俺だったら暗い内容にしてもっと描写を濃密にして石を積む少年をもっとクローズアップして
読者を盛り上げる仕掛けを作る。まあこれは目指す趣味の問題だから流してくれて結構。
結局ネタありきのショートショート。雰囲気を楽しむ小説にはなっていないし、文章を楽しむ小説でもない。
そしてネタを生かす努力もされていない。これでは何を楽しめばよいのかわからない。
何か一つ意識して書いてみては?
あと童話っぽいって書いてるけど、童話って普通の文より難しかったりする
読者を大人と想定しているならなお更。
というか擬音多すぎ。
- 704 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:39:45
- 学校の近くにあるということは、「あたし」にとって馴染みのある川なんだろうか?
「あたし」が生きているのか、死んでしまったのか、元々この世界の住人なのか・・・。
不思議な感じは出ていると思う。
小説の一部なら良いけど、これだけだとなんとも言いがたい。
>本当は、さっきから何度も眼があっているのにです。
「に――です。 」でも良いけど、これは本当好みの問題。
>男の子は、きらきらひかる小石を、どんどん、どんどん、積み木のように重ねていっているのです。
「きらきらひかる小石」が抽象的過ぎて、今一イメージできなかった。
濡れて光ってるのか、光沢があるのか、発光してるのか。
- 705 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:44:36
- >>704は>>686宛
ついでに、小学生でもこの程度は書けるという例。
参考になれば。
120 名前: 名無し物書き@推敲中? [sage] 投稿日: 04/10/14 18:14:12
>114に便乗して、
きらきらと光って、体育館を飛んだUFO。
全校のみんなから盛大な歓声と拍手がわきおこったのと同時に、
私の中に喜びというちいさな種がだんだんとふくらんでいくのを感じた。
大成功という三つの文字が、心の中いっぱいに広がった。
みんなの瞳にきらっと光る涙がたまった。
それは悲しいものじゃなく、うれしさと喜びに耐えられなくあふれ出した涙だったのだろう。
その光景を私は大人になっても忘れないと思う。
小学校卒業前に書いた作文です。
なんて言うか、その、
自分の文章はこの頃がピークだったのかと……
いかに子供らしい作文を書くか競うスレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1058184482/120
- 706 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:55:14
- >702〜705
ありがとうございます。
難しいです、雰囲気作りって。
小学生並みの文から卒業するには、やっぱり難しい単語と描写でしょうか。
でも、あまりに難解な単語は、自分でその言葉がしっくり処理できるようになるまでは、なるべく使いたくないと考えています。
話はわかりやすく伝わらなければと考えているので。
でも、それがあっさりしすぎて、薄味の文になっているのだとしたら、今度は単語と描写で飾ってみようかとも思っています。
- 707 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 18:59:52
- 単語や文体より、むしろ細かい節回しだと。
- 708 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 19:05:17
- >>706
いや、小学生並みじゃないんだよ。
平易な言葉を使って単純な描写をすれば小学生の文章になるかというと、
そうじゃないと思うんだな。
薄味とかっていうことでもないと思う。
漏れや他のみんなが言ってるのは、おそらく、
「小学生のような文章を書こうとして、失敗している」という一言に尽きると思う。
無理矢理かがんで、子供の目線にしようとしても、
ひざも腰も伸び切ったままでは、ただ大人の文章を稚拙にしただけのものしか
書けないだろう。
本当に子供の立ち位置に入って、其処から物を書くっていうのは、
なかなか簡単なことじゃあないって思うよ。
- 709 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 19:08:12
- >707
例えば比喩を使ったりということですよね。
こりすぎて、わざとらしくならないようにやってみます。
と、いうよりわざとらしくないと小説じゃないのかもしれませんね…。
- 710 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 19:28:35
- >>709
そうじゃなくて、語尾や表現の選び方。
小難しい言葉を使っても厨臭くなるだけ。
- 711 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 19:39:35
- 689-690は>>678-680へのレス。
わかりにくかったかな・・・・・・。
- 712 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 20:22:30
- とある街の静かな午後、一人の死刑囚が刑の執行を待っていた。
「最後の願いはなにかあるかね? 」
と、刑務所長が尋ねた。
死刑囚はにやっとし、はっきりとした口調で最後の願いを告げた。
「お前の夫人とやらせてくれ」
ぱっと思いついた作品。
ショートショートにはなってない?
- 713 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 20:23:55
- >>712
多分なってないと思う。
何が言いたいのか分からないよ。
- 714 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 20:29:54
- とある街の静かな午後、一人の死刑囚が刑の執行を待っていた。
「最後の願いはなにかあるかね? 」
と、刑務所長が尋ねた。
死刑囚はにやっとし、はっきりとした口調で最後の願いを告げた。
「お前の夫人とやらせてくれ」
「ダメ」
完
・・・死刑囚のキャラづけのための挿話としてなら、まあ。
- 715 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 20:30:57
- とある街の静かな午後、一人の死刑囚が刑の執行を待っていた。
「最後の願いはなにかあるかね? 」
と、刑務所長が尋ねた。
死刑囚はにやっとし、はっきりとした口調で最後の願いを告げた。
「お前の夫人とやらせてくれ」
「殺すぞ」
- 716 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 20:36:36
- >>715
そ れ だ
- 717 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 22:46:43
- とある街の静かな午後、一人の死刑囚が刑の執行を待っていた。
「最後の願いはなにかあるかね? 」
と、刑務所長が尋ねた。
死刑囚はにやっとし、はっきりとした口調で最後の願いを告げた。
「優しくしてね」
「ウホッ」
- 718 :↑しつこい:05/01/07 22:54:47
- カンサイジンか?
- 719 :名無し物書き@推敲中?:05/01/07 22:58:40
- >>715で答えは出ちゃってる感があるからそれ以降は蛇足にしかならないな。
つーかそうゆうスレじゃないわけで。
- 720 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/07 23:57:51
- 「あなた、幸せですか?」
突然そう聞かれても、ほとんどの人は答えに困るだろう。
中には「えぇ、もちろん」とか「とんでもない」と言う人もあろうが、少なくともその男には答えようの無い質問だったらしい。
「幸せ、ですか……?」
傍目には異様な光景だった。
平日の、しかも通勤時間真っ只中の混雑した道で、年端もいかない少女が、中年の男に問うている。
少し困った顔をしながら、男は考えた。――俺は幸せなのか?
少女ほうはと言えば、満面の笑みをたたえて男を見つめている。
しばらくの空白がふたりの間に生まれた。男は自分を問い詰め、少女はその答えを待っている。
最初に、空白を破ったのは少女のほうだった。
「幸せじゃ……ないんですか?」
少女の顔から笑みは消えて、悲しげな顔に変わった。男は、そんな少女を見ながら慌てて答える。
「いや、そんな訳じゃないんだ。でもね、幸せってのが何だかおじさんにはわからない」
少し照れくさそうに男は微笑んだ。
「コドモの頃の夢は叶わなかったし、大金持ちでもない」
男は一旦言葉を止め、搾り出すように言う。
「……これから死ぬまで、幸せが訪れるのを待つんだろうね」
少女は男を見つめる。男は、その純真な視線を感じながら呟く。
「でも、あの人達もきっとそうなんだと思うよ」
そういう男の視線の先には、ただひたすら会社へ向かう人々の流れがあった。
ただひたすら、会社という名の監獄へと向かう人々。誰一人として少女と男など気にしていないようだった。
ただ、流れはひとつの方向へと人々を運び、またその人々は流れをつくっている。
「あの人達は、あの先に幸せがあると思っているのかな」
少女は、少し首をかしげ、男に何か言おうとする。男はそれを遮り、そっと言った。
「……俺は俺の道を行くべきなんだろうね」
男は、真っ直ぐ少女を見つめ返した。
「ありがとう、おかげで踏ん切りがついたよ」
少女はまた満面の笑みを浮かべるとそっといった。
「バイバイ」
その人の流れの中で、そのふたりだけは、どこか別の方向を向いていた。男は、ネクタイを緩めるともと来たほうへと歩き始めた。
少女は、といえばその人ごみの中でそっと待っている。
また、誰かが少女に気が付いてくれることを祈って。
- 721 :ちょいと批評PLZ ◆k3Y7e.TYRs :05/01/08 00:01:22
- なんていうか、書きたい話を書いただけ、って感じなんですが、
一応、今まで指摘された点を自分なりに注意してみました。
読み返すと、どうもしっくりこないのは、何か問題があるからでしょうか?
視点に関しては、男と少女にスポットライトをあてて、
会話と表情なんかの描写をメインにしてみました。
ただ、前半に男の心情を書いちゃったので、少し崩れてしまいましたがorz
酷評よろしくお願いします。
- 722 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 10:58:07
- >>720
>満面の笑みをたたえて男を見つめている。
誤用というよりはタイプミスかな?携える?とか打ちたかったのかな
本気でたたえるって使っていたら、辞書を引く癖をつけましょう
>しばらくの空白がふたりの間に生まれた。
しばらくの空白、暗喩にすると響きが悪いと思いませんか?
とりあえず一回目は直喩で表現してみましょう、二回空白っていう表現が出てくるので
二回目は代用詞的な役割をこめて暗喩にしてみましょう。
しばらく、空白のような時間が〜としてみるといいかと思います
あと、二回目の空白ですが「破る」っていう動詞が出てきます、ここは誤書になりませんか?
空白を破る…?意味は伝わるけども、何か違和感を感じませんか?
空白って何も無い、何もないものを破る…。暗喩にしたいのなら別の表現で。
あと、最初は傍目から見たら異様なのに、終盤では誰一人として気にしていないんだよね…う〜ん
女の子を透明な存在で実は存在しないのではないかとリードさせたい
自問を主として描かせているんだったら、前述の一節はいらないと思います
- 723 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 11:11:45
- >>722
たた・える 【▼湛える】
(1)液体をいっぱいにする。みたす。
「満々と水を―・えた湖」「目に涙を―・える」「池を―・へしめ給へるを/栄花(駒競べの行幸)」
(2)表情を浮かべる。
「悲しみを―・える」「笑みを―・える」
- 724 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 11:16:44
- >>723
ウホッ、恥ずかしい
完全に湛えるなんて知らなかった
辞書引いたんだけどね、首つってくる
- 725 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 11:19:19
- >>724
他人の振り見て我が身を直せを自演したな
- 726 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 11:20:19
- >>724
他人を酷評するに値しないカスだな
こいつの言うこときかなくていいよ
まじ死んでいいや、もう来るなよ
- 727 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 11:25:11
- 今、酷い自演をみた。
- 728 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 12:10:17
- 「俺は一体何がしたいんだ? 」
声に出して呟く。
適当にキーボードを叩いてはBackSpaceを
何回も、何回も繰り返していた。
ここ数日間、俺はずっと「何か書きたい」という欲求に悩まされている。
飯を食べている間も、風呂に入っている間も、ずっと。
だけど何も思いつかない。
パッと頭に浮かぶことはあるが、よくよく考えると
一度読んだことのある、有名な作品のあらすじだったりする。
「神様が諦めろ、って言っているのかな」
弱音は何回も吐いた。そんなときは、こんなことを思って自分を慰めた。
「こんなに書くことを欲求してるのは、俺には何か神様からの使命があるんだろ」
分かってる。三分の二、「馬鹿じゃないの」って思ってる。
けど三分の一、本気にしてる自分がいる。
……。仕方ない。気分転換に飯でも買いに行くか。
PCの電源を切り、玄関に向かうが、
自分がまだパジャマ姿だということに気づき慌てて着替える。
その間も頭の中ではネタを考えている。
流行遅れのジャケットをはおり、千円札を無造作にズボンのポケットに捻じ込むと、
玄関のドアノブに手をかけた。
長い小説の序章と言うかなんと言うか。
文章は書きなれていない、というかこれが初めてなので、
徹底的に酷評してくだしあ。
- 729 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 13:38:27
- こういう話を書かれてもモニョります。
- 730 :どうでもいいこと ◆wVeAd/dZWI :05/01/08 16:56:09
-
朝食を食べていると、いつものように親父がどうでもいい質問をしてきた。
「圭介。夏と冬、どっちが好きだい?」
まったく、そんなこと聞いてどうするんだ。しかし無視するのも可哀想なので、俺は適当に返事をした。
「……冬」
学校に着き、鞄から教科書を取り出していると、同じクラスの佐藤絵美に話しかけられた。
「吉崎くん。夏と冬、どっちが好き?」
前々から佐藤絵美のことが好きだった俺は、話しかけられたことが嬉しくて、三十秒くらい喋りまくった。
「だって雪合戦とか何が楽しいのか解んないじゃん。うん、やっぱ夏の方が好きだね」
学校が終わり、昨日買ったゲームを早くやろうと、俺は走って家へ向かっていた。その時、赤信号を渡
ろうとしたのがいけなかった。俺は車にはねられてしまった。
生死の境をさまよう俺は、夢の中で神様の声を聞いた。
「人間よ。夏と冬、どちらを好む」
どうしよう、これは困ったぞ。夏と答えれば冬が無くなって、冬と答えれば夏が無くなるのかもしれない。
いや、その逆で夏と答えれば夏が無くなるのかも……。さんざん悩んだ末、俺はこう答えた。
「暑い夏も、寒い冬も、どっちも好きです」
目が覚めると、体中が痛かった。ここはどこだろう。俺は生きているんだろうか、それとも死んでしまった
んだろうか。母さんが心配そうに俺を見ている。
「……ねえ母さん。夏と冬、どっちが好き?」
「そうねえ。冬になると、夏が恋しくなるし、夏になると……」
「……ふうん」
- 731 :リア厨 ◆wVeAd/dZWI :05/01/08 16:57:39
- 以上です。酷評よろしくお願いします。
>>533さん
そうなんですか……。最近たくさんショートショート集を読んだので……。
すみません、今度からは気をつけます。ご指摘ありがとうございます。
それと返事が遅くなってしまって、ごめんなさい。
- 732 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 17:11:13
- 美容室の床に藻のように髪が落とされていく。一本一本はきっと肉眼で確認するのは難しいけれど、群れをなした髪は藻のように床にいる。
「もっと短くしてください」
あたしはもっと藻を増やしたくて、美容師に少し大きな声で注文した。
「これ以上短くすると、男の子みたいになっちゃいますよ」
「かまいません。もっと、もっと短く」
あたしの髪はサッカー少年に近づく。
- 733 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 17:17:05
- >>732
もっと書けるでしょ
俺だったらこの光景は倍以上書く
よくわからないけど女性が髪を男の子みたいに短く切るという衝撃的事件を
こんな短い描写ですますなんてもったいなさすぎる
文章に関しては短いので細かい突っ込みはしたいが、特に言う事無し。
- 734 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 17:31:29
- 駅前ソバ。
おいちくて会社帰りに3日続けて行ったら、
3日目の晩、最寄り駅を降りて家に向かって歩いている時、
急に下腹がクチッときて、我慢我慢で歩いていたら
ゼリーが肛門からほとばしるように、そのままおもらし!!
我慢するも何も、怒涛のガブリ寄りであった。
電車の中でなくて、よかった、よかった。
- 735 :かろりーめいつ ◆tr.t4dJfuU :05/01/08 20:23:33
- >>688
2行目辺りの指摘に目から鱗です。
それと三人称視点と朝という言葉の引っかけを意識しすぎた余り、心情描写がおろそかにしてました。
要反省です。
>>698-700
>>683-684は優柔不断で駄目な主人公の話の書き出しです。
前日に朝から遠くへ行くことを聞いたことで喧嘩したにもかかわらず、
なんだか煮え切らないままずるずる行っちゃうという。
それと、描写は無難すぎて面白みがないという指摘に反省しまくりです。
次はもう少しまともな主人公で、特に描写に力を入れて書こうと思います。
>>688
>>698-700
最後に、酷評有り難うございました。
- 736 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 20:26:50
- >>733
同意。同意。
描写が足りんのだよな。
小説やテレビの場合、リアクションはかなり大きめにしないと伝わらない。
静かだ、とか、落ち着いている、のような動かない描写でさえ、
現実以上に濃くしてやらないと伝わらない。
書き慣れてない人は、どうしてもあらすじのようになってしまいがちで、
だけど、それでは黙読のスピードに完全に置いて行かれてしまって、
読者の心に作者と同じ感情の波を立てることなんか出来っこない。
>>733を例にして具体的に言うなら、「肉眼で確認するのは難しい」ってのが
ただの言葉で説明であらすじで、それを伝えたいならもっとしつこく描写するべきなんだよな。
描写が薄いから、「藻のように」も伝わってこない。
望遠鏡を逆さまにして覗き込んでいるような遠い文章だなあ。
- 737 :657:05/01/08 21:50:17
- >658
とても参考になる意見をありがとうございます。
文の繋がりには特に気をつけたいと思います。
>659
確かに助詞の使い方が下手ですね…。読み返してみると、所々読みにくいところがありました。
ありがとうございます。
>663
おたく文化に詳しくないのでよくわかりませんでした。
>669-670
すごく考えさせられました。読みやすい文章とは難しいものなのですね。
読書範囲が偏っている方なので、一般的な書き方をできなくなっているのかもしれません。
冒頭部分だけの短文に、色々な批評ありがとうございました。
レス遅れスマソ orz
- 738 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 21:52:50
- >>720
まず最初の段落の一文字下げはいらない
かっこの場合はいらない
特に問題はないんじゃないかな。描写で魅せるって内容じゃないし。
あとは自分で推敲していけばいいと思う。
とりあえずポイントとしては、三点リーダーが多い。ここまで多いとちょっとくどい。
真ん中ちょい下あたりに、「ただ」という言葉が三連打。これもくどい。
我がままを言うと
>少女は、少し首をかしげ
ここの少という字が被ってるのも変えて欲しい。俺的には。小首をかしげるとか。
ただ俺は少女は宗教勧誘の人で、そのために話し掛けられた内容に何故か主人公が突然覚醒する話だと
思ったのだけど、少女はどうやら神秘的キャラクターらしい。背中に見えない羽がついてる系の。
疑いながら読むのは好きじゃないので、個人的にはもうちょっとキャラクター付けをしてわかりやすくして欲しい。
主観ばかりだ(;´Д`)
- 739 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 23:23:15
- >>734は放置か?
- 740 :名無し物書き@推敲中?:05/01/08 23:24:23
- お願いします。
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=727241
- 741 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 00:28:02
- >>740です
トップの開始日の下を反転させると、批評中と書いてあります
- 742 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 00:43:29
- >>741
見たよ。トップ。
HTMLの書き方はかなりでたらめに近いけど、それは
本人のせいじゃないからスルーで。
字の色が薄いね。特にリンク部分。
その上、後ろの写真が結構濃淡の差の激しい写真だから
文字が写真にかぶると、とても読めたもんじゃない。
横幅1024とかで見ると大体文字にかぶらなくなるから
それで大丈夫だろうと踏んだのかもしれないけど
狭い画面の人や、最大化しないで見てる人も多いのだから
その辺はもう少しなんとかする必要があると思う。
隠しページを作るのは感心しないけど、まあそれは
考え方の違いだから今は言わないことにして。
あと、見に来た人的には、トップの文章の中に何か一言、
「これがどういうサイトか」を表す言葉があった方がいいと思う。
たとえば、「管理人の私が小説と何とかと何とかをやってるサイトです」
くらいでもいいから、それがあると無いとでは、見た人の興味の
引き方が違うし、全体像がつかめたような気がして安心するものだよ。
- 743 :720:05/01/09 00:46:09
- >>738
批評dクスです。
宗教関係に目覚める、ってのも面白いかもしれませんね。
次はそっちに挑戦してみようかな、と。
少女のキャラは、最後の最後って、ってことで、
わかりにくいっていうのはありますね。
何か工夫があればもう少し良くなるかもしれませんね。
- 744 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 00:49:46
- >>741
ケータイに配慮してるんだろうけど、文章がブツ切りになってるのは辛いね。
とりあえず、「あたたかいもの。」読んだ。雰囲気はいいね。
しかし、肝心の決めゼリフが文法的に間違っているのはどうか。
出会わぬして、じゃなくて、出会わずして、とか、出会わぬとも、とか、出会わにて、とかさ。
- 745 : ◆F/M8z3Z2VY :05/01/09 01:16:11
- えっと、ラノベの新人賞用に書いている奴の
『起承転結』の『起』までが書き終わったので酷評して頂けないでしょうか?
- 746 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 01:17:56
- >>745
いいけど、こういうところに出すのって未発表じゃなくなることない?
特に、2chに書き込む形だと、著作権のところがあとで怪しくなったりするかと?
- 747 : ◆F/M8z3Z2VY :05/01/09 01:18:06
- あ、いや……すみません
申し訳無いのですが、やっぱり良いです
- 748 :732:05/01/09 01:48:42
- >>733
言うねぇ。じゃあ書いてみ?
- 749 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 01:59:05
- 髪を切りすぎたね
まるで男の子だよ
外は乱れ髪のような雨
ごらん君の髪が降る
ごらん君の髪が降る
大瀧詠一
- 750 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:00:15
- 詞は松本隆だった。
732は低レベルすぎ。
- 751 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:15:03
- >>748
>>733じゃないけど。
はらはらと切られた髪の毛が空気を孕んで落ちていのを、私はじっと見つめていた。
ふと床に目をやると落ちた髪の毛が一面に広がっている。
お世辞にも眼が良いとはいえない私には、その一本一本を確認するのは難しい。
それはまるで、群れをなした藻類のように美容室の床を覆っていた。
「もっと短くしてください」
最初だけ書いた。まだまだ甘いけどこんな感じ。
他にも主人公のこの時点での髪の長さや、髪の色、髪の毛避けのコートを流れる髪の毛の動き、
室内のあかるさ、床の色描写できるものは一杯ある。
大事なのは主人公がそれをどう見ているのか、どう感じるのかを「動き」として描写すること。
美容室とか名詞を安易に出してしまうと、読者の持ってるイメージで情景が固まってしまうので、
気をつけたほうが良い。描写をはしょりたい時には便利だけど。
- 752 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:19:52
- >>751訂正
> はらはらと切られた髪の毛が空気を孕んで落ちていのを、私はじっと見つめていた。
はらはらと、切られた髪の毛が空気を孕んで落ちていく。私はそれをじっと見つめていた。
「い」が抜けてたのと、「はらはら」の意味がわかり難かった。
- 753 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:23:34
- >>742
ありがとうございます。
昔はトップに色々と書いてたのですが、最近消してしまいました。
再び書く事にします。背景壁紙も近々変えたいと思います。
隠しページは連載小説の番外編なるものを置いてます。
本館に置くと、誰かが間違って読みかねないので。
>>744
ブツ切りとは?そのような状態になってますかね?
普通に入力したつもりですが・・・。
小説読んでくださって、ありがとうございます。
ああ、そう言う言い回しがあったのですね!
頭悪いので、その文がなかな思いつきませんでした。
その案頂いて、小説のほうに書かーき直させてもらってもよろしいですか?
- 754 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:25:26
- >>753です
×書かーき直させて
○書き直させて
ですね
- 755 :747:05/01/09 02:39:39
- なんだ、ちがうのか。
- 756 :755:05/01/09 02:40:18
- ごめんなさい、誤爆です。
このスレの747とも無関係です。
- 757 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:45:26
- 美容師が鋏を動かす毎に、風を切るような小気味いい音が響く。
切り落とされた髪は空を舞う訳でもなく、ただ無残に床に落ちた。
かつて私の一部だったものが、切り刻んだ男の足蹴にされている。
今の私とどっちがましかはわからないけど、少なくとも私は私として生き続けなければならない。
首を切って新しく継げかえたら別の人生を謳歌できないだろうか。でもそしたら私の頭はどこへいくのか?
ちょっとだけ予想してから、考えるのをやめた。結局私はいき続けるのだ。
次第に隠れていた私の耳が現れる。美容師が不安そうに「本当にいいの?」と聞いた。
私は構いませんと平静に言った。なのに思ったより大きな声が出て、自分で驚いた。
まるで何かを決意する様な声だ。美容師にそう思われた、と感じて少し悔しかった。
両方の耳が出る頃には頭がだいぶ軽かった。
鏡の中には私が初めて見る人がいた。その上で逆さに映る時計が二十分しか経っていない事を教えてくれた。
たったそれだけの時間で人はこうまで変われるものか。眉も視界も隠していた、首筋に纏っていた、
私を覆っていたフィルターは今こうして拭い去られた。こうしてみる世界はなんて明るいんだろう。
鏡に映る私は見ようによっては男の子に見えるかもしれない。
見ようによっては男の子? じゃあ今の私はかつての私と同じ女の子?
そう思った瞬間、何とも言いがたい不快な感情の虫が、腹の底から胸を食い破り喉を突いた。
何で私は女学生の失恋気分で満足しているのだ。
数年付き合ってきた髪に別れを告げ、そして新たに出会った人は眉と耳が出ただけの代替品。
喉を突いた想いはこらえきれずに口から吐き出された。
「もっと短くしてください。もっと、もっと短く」
美容師の怯える顔が心地よかった。
ごめん、途中で飽きた。酷評お願いします。
伏線も張ってない、主人公の元の髪型も体型もわからない、こんなんじゃ全然量が書けなかった。
- 758 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 02:54:18
- なんじゃいフィルターって。あほ?
まあ、あほなんでしょうね。
- 759 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:09:35
- はじめて小説もどきをかいてみました。
身の回りの人間に見てもらって感想聞こうかと思いましたが羞恥死しそうなのでやめました。
2chに晒すのすら恥らいを感じるんですが酷評のほど宜しくお願いします。
http://japan.milan.jp/~td6/
- 760 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:10:04
- 何とも言いがたい不快な感情の虫が、腹の底から胸を食い破り喉を突いた。
↑
これってギャグだよね?
それとも、大江の「われらの時代」の読みすぎか?
なにそれ、想像にも程があるよ。食い破るんだ?
あほだね。
- 761 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:24:28
- >>757
漏れは気に入ったよ。よく書けてるじゃん。
ただまあ、フィルターと感情の虫は同意。明らかに浮いてる。
- 762 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:31:48
- >>757
死んだように落ち足蹴にされる髪の毛は、『私』の陰鬱な気分を上手く表現できていて、いい書き始めだと思う。
美容師との問答にも感情が良く出てる。
鏡の短くなった描写は、無駄がないものの必要な要素はきっちり詰め込まれていると思う。
鏡を見た『私』の感想も上手く結末に結びついている。
髪を切ってすっきり、ハッピーエンド――と思いきや、一転。面白い。
『私』の自虐的で、破壊的な衝動が表現できていると思った。
かなり上手いというか、書きなれた感じがします。
小説のワンシーンとしてなら十分な完成度だと思いました。
>結局私はいき続けるのだ。
「いき」は漢字の方がいいかも。
- 763 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:44:57
- >>757
>何で私は女学生の失恋気分で満足しているのだ。
主人公の年齢がわからない。
社会人の女性なら、「見ようによっては男の子?」にはならないのでは?
主人公の設定はもっと詰めた方がいい。
- 764 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 03:46:17
- ん、多分主人公はそのまんま女学生でいいんじゃない?
- 765 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 04:52:26
- >>761
>フィルターと虫
そんなに変かな。
フィルターについては、それを通して見ることで、双方向に
物の見え方を変質させるという比喩としてしっくりくる。
濾光器とか無理やり日本語にも出来るけどよけい変。
カタカナ文字を比喩に使うと、一読した時に最初違和感があるけど、
それが適切な言葉なら問題ない気がする。
虫については、制御できない感情についての比喩だと思う。
堪えきれないようなとか、禁じえないようなとか形容詞を重ねるより
良いと思うけど。長々と文で説明されると白けるし。
- 766 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 05:19:35
- >>751
>>732よりはずっと小説らしい。
それは、単純に描写の多寡の違いが生み出している。
指摘された不自然な二つの点、ここは文体か手法を変えれば自然に繋がる。
(例えば、倒置。例えば、体言止め。)
不自然には不自然を懸けてやれば良し。
しかし、不自然を不自然と自分で気づける事の方がずっと重要であり、
プロとして当然持つべき読者の目が作者には決定的に不足している。
例えば、推敲時脳内で自分とは違う性別の人間に朗読させる等の、
自作を客観視する技術を身に付けるべき。
加えるなら、他人のイメエジを文章化できる等と、余りにも穿った思考だな。
お前はテレパシーか。
- 767 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 06:21:56
- >>757
添削してみた。
> 美容師が鋏を動かす毎に、風を切るような小気味いい音が響く。
「毎に」→「ごとに」
>ちょっとだけ予想してから、考えるのをやめた。結局私はいき続けるのだ。
「予想」→「想像」、「いき」→「生き」
- 768 :767:05/01/09 06:25:11
- 途中で送ってしまった。
予想については使い方が間違ってるように思う。
想像に変えると通りが悪くなるので、「想像してみて」かな。
- 769 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 07:50:54
- 音もなく落ちていく。正面に写る女の髪は、鋭いハサミで落ちていく。
「髪って死んだ細胞なのよね」
私が小さな声で言うと、美容師は「そうなんすか」と言うだけ。
私は肘をわざと突き出し、美容師がサイドに来るのを待った。
「お客さんエロイっすね」
私の肘は美容師の股間をグリグリとしていた。
- 770 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 11:34:43
- 良スレ
http://c-docomo.2ch.net/test/-/movie/1104839313/700-
- 771 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 13:39:28
- >>751
>群れをなした藻類のように美容室の床を覆っていた。
勘弁して。
- 772 :名無し物書き@推敲中?:05/01/09 13:41:13
- >>757
良