Freesia 【副産物Ver.1】(ほぼ完成) --------------------------------------------------------------------------------- (前奏) 心地いい風 種を運び 花も人も 心 咲かせる季節 正門の脇 柱の影に 隠れるように咲く 赤い花 あなたそんなところで一体何をしているの 勇気出して 一歩 踏み出して さあこの手をとってみんなの前に姿を見せて 自分のことを もっと信じて 咲き誇れ 真っ赤なFreesia 霜降る地に芽吹いて 春の野をそう 彩る 太陽の下 出てきてFreesia ah きっとみんなあなたの美しさに 目を奪われるわ (間奏) 双葉芽吹き 雲は流れ 暖かい 陽射しが 降り注ぐ 言葉紡ぐ あなたの傍 ずっと憧れてた あの桜 ほらね あなたはただ自分を知らなかっただけ さあその足で立ってみんなの前で踊ってみせて 理解を変える 奇跡はその手に 輝いて 真っ赤なFreesia 日陰はもうno longer あなたには似合わない 駆け出して キレイなFreesia ah 風も空も 誰も彼も あなたに 魅せられないものはない (ギターソロ) 真っ直ぐに 咲き誇れ 真っ赤なFreesia 日陰はもうno longer あなたには似合わない 太陽を その手で捕まえて Freesia 風も空も 誰も彼も あなたに 魅せられないものはない --------------------------------------------------------------------------------- ストーリー 春、出会いの季節。 私は校門の影から、おびえるように中を窺う少女に出会った。 どうやら、談笑している男子のうちの一人を見つめているようだ。 「何してるの?」私は声をかける。 「こんなところに隠れてないで、話しかければいいじゃない。」 「そ、そんな…。あたし、彼とつりあうほど可愛くなんかないし…。話しかけても、迷惑がられちゃう…。」 「なにそれ、謙遜?あなた、自分の顔、鏡で見たことある?」 首肯する彼女。流れる、短い沈黙。 「ならわかるでしょ。あなた、そんじょそこらの娘より可愛いわよ。」