【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目

05-001 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:16:10 ID:o/68SMNt
女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!

よーするに、
各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ!

(お約束)
元ネタ、カップリング、TSの種別(女体化、男体化)等、投下前には注意書き推奨
知らない、気に入らないネタでもスルー厳守
各スレでTS系SSの気配を感じたら、荒れる前にここに誘導
TS専用スレが立てられたらここに誘導

◆前スレ【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163930291/l50

◆まとめサイト
ttp://library.s12.dxbeat.com/ts/

05-002 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:52:04 ID:LOETs9Fy
>>1乙しつつカレイに2ゲットなるか?

05-003 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 00:25:39 ID:tObGXRDO
hosyu

05-004 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 02:03:38 ID:qbvxUkOQ
>>1
即死回避

05-005 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 07:13:57 ID:vEwXgzi/
死ねない

05-006 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:32:17 ID:qm/C3y2r
新スレ立て有難うございます。

では前スレより引き続き
『悟空ちゃんの大冒険 その2』を投下させて頂きます。

05-007 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:33:00 ID:qm/C3y2r
「…しかしまさか息子の嫁が豚の妖怪であったとは…
息子は家に閉じ込められたままでどんな目に合わされているのかまるで解からないのです…」
苦渋に満ちた表情で年老いた男が語る。
「ほうほう」
「大人数で息子を取り返しに家の前まで詰め掛けたこともあったのですが…
妖怪めは大層な馬鹿力の持ち主で全員が打ちのめされ…結局引き下がるしかありませんでした」
「ふむふむ、許せぬことだな」
「お願いします、どうかあの豚の妖怪めを追い払い、息子を取り返してくださいませ…三蔵法師さま」
「うむ、よろしい!不埒な悪行を働く豚の妖怪とやらに、仏の道というものをとくと教えてやりましょう。ひっく。
息子のことは心配いりません。ういっく。我々がなんとしてでもあなた方の下へとおくりとどけてしんぜよう…
あ、酒のおかわりを頂けますかな。ヒック」
「あの、最初に断っとくけどダメかもしんないよ。このクソ坊主は」
「ううう…」
男は酔っ払う三蔵法師とその弟子―孫悟空の顔を交互に見比べると深い深いため息をついたのだった。

とある村に通りがかった三蔵法師と悟空。
二人は村の長より豚の妖怪に囚われた息子を取り返して欲しいと頼まれ、
上記のようなやりとりを経て娘を救うことを引き受けたのだった。

「…っていきなり全部あたいに押し付けるのな…あのクソ坊主…」
村はずれにある村長の息子と嫁妖怪の新居の前で、一人悪態をつく孫悟空。
『あー、酔っ払ってもうた~。悟空~、悪いが一人で行ってきてくれー。ヒック』
なんぞと抜かしたのだ。
「むきー!ほんとに坊主としての自覚の無いやつだっ!」
それでもそんな外道坊主の言うことを聞かなければならない自分の境遇が腹立たしい。
頼みを聞かなければまた例の小型緊箍呪を発動させるかもしれないのだから。
「けどまぁ…たしかにコレは坊主がきてもどうにもならなかったかもね」
そう呟くと、悟空は表情を引き締める。
新居の中に、その妖怪と思しき気配は感じられない。
だがしかし…この新居の周囲に残留している妖気の香りから推測すれば…
悟空の経験からすれば件の妖怪は結構な大物だと思われた。
村人達が『打ちのめされた』だけで済んだというのは幸運以外の何物でもない。
近づく戦いの予感に、悟空の中で激しい闘争心が燃え滾り始める。
「久々に…大暴れできそうかな」
愛らしい姿の猿妖はそっと呟くと、ぺろりと小さく舌なめずりをした。

05-008 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:34:55 ID:qm/C3y2r
あ、冒頭は前スレにすでに投下してたんだった…すいません、気を取り直して続きを。


とりあえず、豚妖が帰ってくる前に息子を探し出しておくほうがなにかと都合がいいだろう。
「おーい、息子さーん。助けに来たよ~。天下無敵の孫悟空様が囚われの旦那さんを助けにきたよ~」
…返事が無い。既に妖怪に食われたのだろうか。
…いや。
悟空の研ぎ澄まされた鋭敏な感覚は、今の呼びかけに反応して屋敷のどこかで微かに気配が動いたことを捉えていた。
「んもう。生きてるんなら返事くらいしなよ」
めんどくさそうに呟くと悟空は部屋を一つづつ巡って中を確認していく。
念のため、手のひらの中には敵が襲ってきたときに備えて、伸縮自在の『如意金箍棒』を握り締めておいた。
やがて、悟空は見るからに頑丈そうな鉄の扉の前にたどり着く。
どうやら、人の気配が感じられるのはこの部屋の中のようだ。
「もしもーし、旦那さーん。そこにいるんだろう~?」
すると、扉の向こうからか細い男の声が聞こえてきた。
「な、なにものだ…あの豚女の仲間か…?」
「村長さんに頼まれてね。あんたを妖怪から取り返しに来たんだよー」
しかし扉の奥から聞こえてきたのは男の慌てふためくような声だった。
「い、いやだ!騙されないぞ!また手料理だなんだとか言って俺を太らせて食うつもりだろ!」
「なにを言ってんだかさっぱりわかんない」
閉じ込められているというよりも…自分から部屋に閉じこもっている、といった感じである。
事情はわからないが、今はとっとと彼を取り戻さなければならない。
「まあ、いいや…ほいっと」
たちまち如意金箍棒が手のひらに収まる大きさから、悟空の背丈の2倍ほどの長さへと変化する。
「今から扉ぶち破るから。命が惜しいなら入り口から離れてな」

言うなり悟空が手にした金箍棒で鉄の扉を…小突いた。

ばぁごおおん!!
凄まじい破壊音が轟き、分厚い鉄の扉が跡形も無くふっとんだ。
小さななりをしていても、孫悟空の腕力は計り知れないものがある。
しかも得物は神珍鉄にて鋳造された一万三千五百斤の如意金箍棒である。
ただの鉄の扉など、紙を貫くよりも容易く消し飛ばせるのだ。
「んぎゃああああ~~っ!!」
部屋の中から恐怖に満ちた男の絶叫が轟いた。
悟空が踏み込むと、部屋の中は鉄の扉が破壊されるときに発生した衝撃波の為に酷い有様を晒していた。
なんらかの倉庫として使われていた部屋らしく、大小さまざまなガラクタがそこらに散乱してしまっている。
「あわわわ…ま、また別の妖怪…!?」
男はすっかり脅えて縮こまっており、恐怖で顔をくしゃくしゃに歪ませた情け無い表情を浮かべている。
「出会い頭にそこまでビビられるとムカつくなぁ…ほら、今ならあんたの女房はいないから。
とっとと逃げ出しちゃいなよ」
そういって如意金箍棒の先で部屋の入り口を指し示すと、
「ひいいええええ~!ぱ、パパぁああ~ん!!」
男は情けない叫び声を上げて、脱兎のごとくそこから飛び出していった。

05-009 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:36:16 ID:qm/C3y2r
「むき~!なんだよあいつ! お礼の一言も無しなんて…さ…!?」
愚痴を垂れる悟空であったが、いきなり感じた新たな気配に表情を引き締める。
頭の上から押し付けられるような重圧感。並の小妖怪のそれとは桁の違う妖気。
「…女房のおでましかっ!」
突如、家の上空に黒雲が姿を現した。天を覆う黒雲は次第に凝縮し、人型へと姿を変える―
透けるような白い肌。はだけた胸元からは今にもこぼれそうなほどのたわわな乳房。
見事な肢体を誇る長身の金髪美女がそこにいた。
そこへ悟空が家の中から飛び出し、金箍棒を手に身構える。
「おやおや、珍しいお客さんがいると思ったら…弼馬温がなんの用件かしら?」
「んきっ!弼馬温ってゆーな!」
こいつ、なんであたいが天界にいたころの役職を知ってるんだ?
「あんた、天界人だね?それも、結構な階級の…」
「あたしは猪剛鬣(ちょごうりょう)。もと天蓬元帥さ…もっとも今は妖怪だけどね」
天蓬元帥…天河水軍の長!?ハッタリでなければ相当の大物である。
「…天蓬元帥が…なんで豚の妖怪に…」
「事故よ、事故。つまらない失敗しちゃってね…
蟠桃会(ばんとうえ)の席で酔っ払ったあげく、足をすべらせて人界へ落っこっちゃってさ。
…たまたま地上にいた雌豚にぶつかって、身体が混じっちゃったのよ…でも、なかなか今の状態も悪くないのよ?」
そう言うと、身体をくねらせて艶っぽい姿勢を取ってみせる猪剛鬣。
大きく開いた胸元からはこぼれそうなほどに膨らんだ乳房がのぞき、突き出したお尻にもお肉がみっちりと詰まっている。
融合の際に豚の脂肪分が上手い具合に乳と尻に分散され、男好きのするグラマラスな肢体へと変貌を遂げたようである。
「それにしても…あたしのいない間に、住処を荒らしてくれるなんていい度胸してんじゃないの。
いったいどういうつもりよ」
猪剛鬣の声に凄みが篭る。それに伴い悟空の表情が緊張に引き締まる。
始まる戦いの予感を肉体が察したか、全身の筋肉が自然と体勢を整え、ムダの無い構えを取らせた。
鋭い視線を長身の女に向け、金箍棒を握る手に力が篭る。
「数万の水軍を率いる元帥殿が、たかが人間の男を囲うだなんてね。
…悪いけど、あんたの婿殿はさっき実家に帰しちゃったよ」
「なんだ…村長に頼まれたのかい。あんたこそ人間の頼み事を聞くなんて、らしくないじゃん?」
「いろいろ事情があんのよ…言っとくけど、旦那を取り返しに行こうってんなら…邪魔させてもらう」
二人、無言のまま。互いの視線を捉えながら、睨みあう。
対峙する二人の間で殺気と妖気が絡み合い、渦を巻きながら凝縮されていく…が、しかし。
「…ああー、旦那ね…。いいよ、べつに。どこへでも連れて帰っちゃって」
猪剛鬣のなんともやる気のない発言で一気に緊張感が消し飛んだ。
「…へっ?」
豚妖の意外な発言に、金箍棒を構えたままの姿で固まる悟空であった。

05-010 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:37:06 ID:qm/C3y2r
「あたしはねー、そのなんつーか。男に尽くすタイプなわけよ」
「そ…そうなの?」
悟空を家に上げてお茶を勧めると、いきなり旦那に対する不満を並べ立てる猪剛鬣。
「あの旦那もねー、あたしが目をつけたのは他の村の連中に対して強気な態度で接してたから。
あ、この男ならあたしの旦那としてふさわしいかな~、なんて感じたから結婚しないかって誘ったのよ。
おい、めしー、なんて言われたらご飯用意して、ふろー、なんて言われたらお風呂沸かして、
そうやって亭主関白な旦那相手に甲斐甲斐しくお世話しながら結婚生活おくりたかったわけよ」
「専業主婦志望だったんだ…いまどき珍しいね…」
受け答えしながら、お茶をすする悟空。
毒が入っている可能性もあったが、不死の身体に通用する毒など滅多にないので気にせず口にした。
「でもダメ!あいつときたら、ホントは全っ然根性なくってさ~!あたしが妖怪だとわかったとたん、ブルっちゃってさぁ。
…いやさ、人間なんだから、力とか術とかで妖怪に劣るのはしょうがないよ?
けどなんかこう威厳っていうの?夫としてはさー、どっしり構えてもらってあたしはそれを支えてあげる、みたいな。
でもちょっとあたしがなにか言い返した程度でいきなり『ごめんなさい、もういいです』とか言っちゃうのはどーよ?
…よおするに村長の息子って地位のお陰で威張ってただけで、中身はからっきしの弱虫なんだよ。
で、あたしとしてもすっかり冷めちゃったってワケ」
「ああ、うん…、そうなんだ…」
一気にまくし立てる猪剛鬣に、若干辟易としながら適当な相槌を返す孫悟空。
(なぁんか調子狂うなぁ。あたいとしては闘る気まんまんだったのに…)
まさか若奥様の愚痴を延々と聞かされる羽目になるとは…。
「まあ、そういうことなら…丸く収まりそうだね。暴れられないのは残念だったけど」
悟空的には多少フラストレーションは溜まるが、村長の息子は取り返したし、嫁も引き下がるというのだから
事は一件落着である。
「そういやぁ弼馬温…じゃない、孫悟空。あんたが一緒に旅をしてるって坊主は何者よ?」
猪剛鬣は既に世間話のノリで新たな話題を振った。悟空は露骨に嫌そうな顔をして質問に答える。
「三蔵っていう…生臭を通り越して外道な坊主だよ。天竺まで経典を取りに行くんだってさ。
なんの因果かあたいの師匠ってことになって…」
そこまで聞いて、リラックスしていた猪剛鬣の表情が急に引き締まった。
「経典…だって!?」
「…うき?」

「たのもぉ~!」
身に纏った黒雲を振り払い、村長の家の前に長身の女が舞い降りた。猪剛鬣である。
聞き覚えのある女妖の声が聞こえたとたん、村長と逃げ帰ってきたばかりのその息子は脅え、震え上がった。
「うわぁあああ~!よ、妖怪が息子を取り返しに来たぁああ!」
「うわぁあああん!怖いよパパぁん!!」
ひし、と抱き合いガタガタと身を震わせる父子。だが、女妖の狙いは逃げ出した夫などではなく…
「あたしは三蔵法師様に会いに来たんだ!取次ぎなさぁい!」
「へ…ほ、法師さま?」
なぜ?といわんばかりに呆けた表情を浮かべる村長。
「よ、よくわからんが法師さまをお呼びするのだ…きっとなんとかしてくださるだろう…」
「ちょっと~!法師様はいないの~!?」
「三蔵法師はわしだが?」
野太くも威厳の篭った声が上がった。ずい、と玄関口から長身の坊主が現れる。
「あなたが…三蔵法師」
「いかにも!」
三蔵は力強く、腹の底から響くような声で答えた。

05-011 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:38:14 ID:qm/C3y2r
「なんだってんだぃ、あの豚女。突然飛び出して行っちゃうなんてさ」
―ちょっとその三蔵法師に会ってくる。
―台所に『ばなーな』とかあるから、適当にくつろいどいて!
そう叫ぶなり、再び黒雲をまとって猪剛鬣は外に飛び出していった。
「まあ…前の旦那には完全に愛想尽かしてるみたいだったし。ほっといても問題ないだろ…」
そんなことより、飛び出す間際に言っていた 『ばなーな』 とやらが気になる。
ごそごそと台所を漁りながら、『ばなーな』を探す悟空。
「食べ物のことだと思うけど…確かにさっきから妙にひかれる匂いがするんだよね」
やがて台所の片隅に大きな木箱が見つかった。
フタを開けると、そこには悟空の見たこともない物体がぎっしりと詰まっていた。
果実だろうか。黄色い三日月状の実が4,5本づつ、房になって連なっている。
「んきゃ?これが、ばなーな?」
適当な房から一本だけ千切りとり、しげしげと眺めてみる。
黄色い皮をむいてみると内側の真っ白なやわらかい部分がむき出しになった。
ほんのりと甘い香りが悟空の鼻をくすぐる。
はむ、と柔らかな先端を口に含み、前歯をたてるとそれは容易く切断され、口の中に転がった。


―その瞬間。悟空は眼前に新たな世界が広がるのを確かに感じた。
「こっ…これわぁっ…この味わい…この香り…!」
ぱああああ、と悟空の表情が輝いた。
「おおおおおぉおおおいしいいいいぃぃぃ~~~~!!!」
口の中に広がる、この世のものとも思えぬ芳醇な香り。
一噛み、二噛みするたびに口の中を駆け巡る酸味と甘味の絶妙のハーモニー。
「これが…これがばな~な!うわあぁぁぁあすごいよ~すんごくおぃしぃよぉおお~!」
あまりの美味しさに涙すら零しながら次から次へと箱の中のばなーなに手を出していく。
初めて出会う極上の味に夢中になるあまり、悟空は猪剛鬣のことなどすっかり忘れ去ってしまっていた。
「んんきぃいい~、おいしぃよおぉ~おぃしいよおお~!」
愛らしい顔をふにゃふにゃに緩めながら、ぽいぽいと口の中にばなーなを放り込んでいく。
ばなーなをめいっぱい口の中に頬張ってほっぺたをぷんぷく膨らませながら、喜びの声をあげる悟空であった。

05-012 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 09:42:45 ID:qm/C3y2r
とりあえず、ここまで。
続きは夜にでも…

悟空の話を聞いて飛び出した猪剛鬣は三蔵法師の下へ。
彼女を待ち受ける運命とは…まあ、もちろん 予想通りの展開というか…

ちなみに悟空は今回はえろい目に会いません。
後半はずーっと ばなーな食ってます。

…この時代の中国大陸にバナナがあったかどうかは知りませんが。

では、また。

05-013 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 10:54:05 ID:VBZWfXSM
猪八戒の八戒って三蔵法師のつけたアダ名らしいね

05-014 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:37:14 ID:qm/C3y2r
それでは最後まで一気にいきます。


「ほほう、わしの弟子になりたいと?」
「はい!」
三蔵の前で、恭しく頭を下げる猪剛鬣。
「天竺へと経典を求めて旅をなさっている高僧がおられるという話は以前から知っておりました。
以前、観音菩薩が私の住処の近くを通りかかった際に、
その高僧の手助けをすれば私は再び天界の役人として復帰できるとお教えくださったのです」
猪剛鬣は胸元から一本の巻物を取り出すと、三蔵法師に手渡した。
「観音様より預かった物でございます。弟子入りを志願するなら渡すようにと仰せられました」
三蔵は封を解くと、巻物の中身を一瞥し、ふむと頷いた。
「…観音菩薩様の推薦状か。良かろう。お主はこれよりわしの2番弟子となるがよい」
「ありがとうございますっ!」
再び頭を下げた後、三蔵の姿を見上げてみる。第一印象はそんなに悪くない。
(高僧なんて言うから、インテリっぽい優男みたいな奴想像してたけど…
男くさいし、貫禄があるし、ガタイもいいし結構あたしのタイプかも)
とはいえ、よく考えてみたら先の旦那も第一印象で選んで失敗しているのである。
(見かけだおし…てこともあるしね。ちょっと試してみようかな)
「あのぉ、三蔵法師様…」
「うむ、何かな?」
「あたしぃ、これからは仏門に入るわけですけどぉ。そうなると今の夫とは離縁しなければならないわけですよねぇ。
今までは毎晩夫に静めてもらってたんですけど…これからは身体をもてあまさないか不安で不安でぇ…」
胸の谷間を強調しつつ、色っぽくシナを作りながら、甘えるように語りかける。
「旅の途中でぇ…なんだかうずうずしてきちゃったら…あたし、どうすればいいんでしょうかぁ?」
(さぁて、どんな反応が返ってくるのかしら?)
この男が評判通りの高僧であるならば、なんとかしてこのようなはしたない態度を改めさせようとするだろう。
問題は、その時の態度である。
烈火の如く怒り、激しく諌めるか?
もしくは、おどおどと弱気な態度で小声で注意するだけで終わるか?
反応如何によってはこの新たな師匠との付き合い方は大きく変わってくる。尊敬できるか否か。
かつて天蓬元帥として水軍の頂点に君臨した彼女にとって上下関係の概念は重要な意味を持っているのだ。
しばしの沈黙のあと。引き締まった真面目な表情のまま、三蔵が口を開いた。
「新たなわが弟子よ…」
(きた!)
「はいっ」
「何も悩むことはない」
「…は?」

05-015 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:38:06 ID:qm/C3y2r
「人も妖怪も同じだ。雄と雌、男と女。悲しいかな、互いに求め合おうとする欲望は容易く消し去ることはできん。
それは己が血を、命を繋げていくために雄と雌が生まれながらに持つ業というべきものである」
(おおっ…なんかもっともらしいこと言ってるじゃない)
想像していた反応とは少し違っていたが、猪剛鬣はそのまま彼の言葉に耳を傾ける。
「だがしかし!精神が欲を払おうとも、肉体は精神とは関係なく反応を起こすものだ。
ならば、しかるべき方法で肉体の疼きを発散させるしかあるまい」
「そ…そのしかるべき方法とは!?」
「うむ、それは…
心ゆくまで まぐわい続けることだ!!!」

「え?え?あの、今、なんとおっしゃりましたか?」
思わず聞き返す猪剛鬣。
なんだか衝撃的な一言を聞いたような気がしたが、それが想像を超えすぎていたせいで脳みそが上手く処理できなかったようである。
「うむ、よくぞ悩みを打ち明けてくれたものだ、新弟子よ。
実は、わしもお主と同じような悩みを抱えていてな。お主の様な極上の女を見ていると…」
そこまで言うと三蔵はにやりと好色な笑みを浮かべ…
「こいつが、たまらなくなるのじゃああああっ!!」
ばさぁ!と法衣を脱ぎ捨てる三蔵。そして露になる股間の一物。
「ひゃあああああ~~~っっっ!!!???」
人間の男のアレを見たことは何度かある。だが目の前の男のそれは彼女の見知っているような代物ではなかった。
(ちょ…!おおきいっ…!これなに!?ほんとにちん…!?)
猪剛鬣の挑発的なポーズが三蔵の雄の本能を当然の如く活性化させ、一気に股間に活力を与えてしまったのだ。
「さあさあ!お互い身をもてあましている者同士!
じっくりたっぷり慰めあおうではないか!さあ!さあさあ!」
わきわきと両手の指を動かしながら、じわじわと猪剛鬣との間を詰めていく。
「あ、あの!ちょっと、ちがう!さっきのはその、法師様を試そうとしただけで…!」
(え?なに?なんで?この人、坊さんだよね?)
あまりの展開に慌てふためく猪剛鬣。動揺しすぎて妖術を使って逃げることすら思いつかないらしい。
そんな彼女の衣服に外道坊主の手がかかり―
ばりばりぃ!
「きゃああああっ!!??」
衣を引き裂く派手な音がして、猪剛鬣の衣装が引ん剥かれた。
大きな胸がぼろんと飛び出し、真っ白なお尻が露になった。
「いやああああ~っ!!なにやってんのよ~っ!!」
あわててその爆乳を隠そうとする猪剛鬣だったが、両手だけで容易く隠しきれるような代物ではない。
「ふはは!ではやはりその乳から楽しませてもらおうか!」
「ううっ…!」
四つんばいの体勢で逃げようとする猪剛鬣。
しかし三蔵はそんな彼女に覆いかぶさるようにして動きを封じ、背中から抱きすくめる。

05-016 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:38:50 ID:qm/C3y2r
「あわわわっ!?ちょ、ちょっと法師さまぁ!?」
両手で乳房を鷲づかみにし、むにゅむにゅと乳肉を揉み始めた。
「うむうむ、なんとも見事な乳だのう。しっとりして指に吸い付いてきおる」
もみもみもみ…たっぷんっ。
「あ、あああっ…あたしの、むねぇっ…」
聖職者であるはずの高僧が自分の胸を揉みしだいている。
大きく無骨な指の間からもはみ出すほどの爆乳がたぷんたぷんと波打ち、踊る。
柔らかく重量感のある乳房の感触に三蔵も鼻息をバフバフと荒げるほどに興奮していた。
「ふはは、これは凄いな!わしの手からもこんなに溢れ出しておるわ!」
「い…いたいっ…ちょっと強く…握りすぎ…!」
たわわな乳房がむにゅむにゅと揉まれる度に、様々に形を変える。
乳房への愛撫を続けながら三蔵は猪剛鬣の臀部に巨根を擦りつけた。
(あああ…なによこの大きさ…旦那のアレとは全然違う…!)
圧倒的な存在感を放つ男根が盛んにお尻にこすり付けられるのを感じながら
猪剛鬣はなす術もなく、爆乳をもてあそばれ続けた。
「んんんっ…やああ、お、おっぱいで遊ばないでぇっ…!」
ぐにぐにと強く乳を握られる痛みに、顔をしかめる猪剛鬣。
「いやあ、これほど美しくしかも馬鹿デカい乳は初めてお目にかかるのでな!」
「あううっ、い、痛い…てばぁ…はぁ、ああっ…」
「おうおう、先が尖っておるぞ。こんなにピンピンおっ立ておって…」
尖った乳首を強めにつまみ、ひねる。
「きゃあっ!…っいたい…つねらないで…おねがいっ…」
「いやあ、見れば見るほど綺麗な乳だのう。肌は白いわ、大きいわ、弾力はあるわ…
こんな立派なものを、お主の旦那は毎晩好き放題にしておるのか。うらやましいのう」
「え…お、夫は…」
結婚してから当然夫とは何度か肌を重ねたが、この大きな乳房ををもてあましたのか、
ほとんど手をつけられていなかったのだ。こんな乱暴な扱われ方をされるのは初めてである。
「お、夫は…あ、あまり胸は…はぁん、苦手だったというか、その…」
「なんじゃ、さわってこなかったのか…もったいない、これほどの乳を放っておくとは」
「ああっ…」
「乱暴に揉まれたくてしょうがなかったというわけだな。よしよし、これからはわしがめいっぱい揉んでやろう!」
「そ、そんな…ああ~っ!」
強く乱暴な愛撫が続けられるうちに、彼女の声に艶っぽい響きが混じり始めた。
「どうじゃ、強く揉まれるのは気持ち良いか?」
「そ、それは…」
「正直に言うがよい。気持ち良いのか?」
「は、はい…」
乳首をつままれたり、ひねられたり、引っ張られたりする度に、切ない痛みとともに甘い痺れを感じる。
(こんな…太い指が…あたしのおっぱい、いじめてる…)
力強く、たくましい指先で乳房を支配される。それは彼女がこれまで感じたことのない感覚だった。

05-017 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:39:36 ID:qm/C3y2r
「さあて、今度は味見させてもらうか」
ちゅばっ!
「んあっ!」
乳房の先端に吸い付くと、じゅるじゅると音を立てて吸引を始める。
「さ、さんぞう…さまっ…」
口の中に乳輪の部分を含んで舌で舐りまわす。
(さっきから、おっぱいばっかり…でも…!)
乳房の中で、どんどん疼きが大きくなる。
「ああっ…だめぇ…そんなにお乳吸われたらっ…あたし、もう…」
れろれろと乳首を舌先で転がされながら、そこから生まれる甘い感覚が次第に全身を支配していく。
股間が熱く痺れ、女の部分からはトロトロと快楽の証たる液体が湧き出してきた。
「だめぇ、おっぱいっ…気持ちいいっ…揉まれて…すわれてぇ…気持ちいい…!」
むぎゅむぎゅ…こりこり…れろれろ…
揉まれ、つままれ、舐られて。激しい爆乳愛撫によって猪剛鬣はどんどん高められていく。
「ほほう、乳で気をやるか…よかろう、このままイクがよい!」
「あ、あ、あ…!い、いやぁぁああ…んっっ!!」
ぴく、ぴくんっ!
「っっ~…っ!んはぁあああっ…」
ゾクゾクとする快感が全身を駆け抜け、猪剛鬣は達した。
(う…そ…おっぱい…いじめられて…イクなんて…)
呆然として脱力する猪剛鬣の内腿は愛液が濡れて光っており、ほのかに淫らな香りを立ち上らせていた。
「おお、こんなに濡らしおって。乳が余程良かったようだな」
太い指をずぶりと彼女の花弁に沈めると、汁を攪拌するかのようにゆっくりとかき回した。
「あ…あああ…ん」
背後から股間をくちゅくちゅとまさぐられながら身体をくねらせる。
「ほれ、まんこが指にくらいついてきおるぞ。乳を嬲られるだけでこれとは…まさに雌豚、か」
(めす、ぶた…)
ずぐん、と彼女の中で何かが揺さぶられた。
なんという屈辱的な響きか。水軍の元帥であった自分が、豚などという下等な動物と融合して妖怪化してしまったことは彼女の人生にとって最大の汚点である。
だが、しかし。今の自分にとってこれほどふさわしい呼び名があるだろうか。
爆乳をいいように弄ばれ、這いつくばり、女性器に指を突っ込まれて情けない鳴き声を上げているのだ。
(めすぶた…あたし、めすぶたなの…?)
どくんどくんと、心臓が早鐘のように鳴り響く。
「ほれ、もっと鳴いてみるが良い」
ぐちゅぐちゅぐちゅ…
「あ、ひあああっ!くああああっ!!」
鳴き声があがる。
「ああ…、い、いじってください…もっとぉっ…ひゃああっ!」
餌をねだる豚のように、鳴く。
鳴きながら、腰をくねらせると尻の肉がぷりんぷりんと揺れた。

05-018 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:40:31 ID:qm/C3y2r
「ふむう、乳もでかいが尻もすごいものだな?」
すこし思案すると、三蔵は手を振りかぶった。
ぺしぃいん!
「はぁうっ!」
尻をはたかれ、悲鳴を上げる猪剛鬣。
「…やはりな」
ぺしん!ぺしいいん!ぱちいいいんっ!
「あ、ひぃんああっ!ああっ、た、たたかないでぇっ!きゃああん!」
大きな真っ白いお尻に赤い手形が張り付いてしまっている。
「尻をはたかれるのがそんなに気に入ったか?」
「あっ、いや、違う…い、痛いだけですっ…」
涙ぐみながら、三蔵の問いを否定する。
「そうかな?何やら先ほどよりも蜜が溢れてきておるようだが…」
「違いますぅ…ううぅ、ヒリヒリするぅうう…」
ぱあぁああん!
「ひゃああああんんっ!そ、それいじょう、強くたたかれたらぁ、あたしぃ…!」
ばっちぃいいいいいーーーーーん!
「~~っ!!!あ、あ、あああ~~~っっ!!!」
ぷしゅううううううっっっ!!
猪剛鬣の股間から透明な液体が噴水のようにほとばしる。
「ああ…あたし…こんな…こんなことでぇ…」
(おしり…はたかれて…イッちゃった…)
「ははは!尻をはたかれて潮吹きとはな!まったくもって大した雌豚だな!」
(ああ…まためすぶたって…言われた)
その言葉が彼女の何かを刺激する。
メスブタ、メスブタ…その言葉を頭の中で反芻する度に、被虐的な感覚が快感となって全身を駆け巡る。
「よし、今度は尻を高く持ち上げてみよ」
「え…ま、まだ…おしり、いじめるんですか…」
「尻もいじめられ足りないようだからな!」
四つんばいの姿勢のまま、お尻を高く持ち上げる。
連続スパンキングによって真赤に腫れてしまったお尻の中心で、菊門がひくひくと蠢いていた。
「こちらの穴の具合はどうかな?」
ぬぶっ…
言うなり、三蔵が太い中指を尻の穴に沈めていく。
「あ…あああ…そんなとこにぃ…!」
「ははは、節操の無い豚尻だな。どんどん飲み込んでいくぞ」
菊門に突っ込んだ中指をさらにぐい、とねじ込む。指を曲げ、内壁をくにくにとマッサージするかのように動かす。
「んおあっ…!おしりがぁっ…!ゆび、があっ…」
続けて、人差し指も不浄の穴へと沈めていく。さらに続けて、薬指も…
たちまち猪剛鬣の菊門は3本の指を受け入れてしまっていた。
「おおお、入る入る!ははは、3本もくわえ込んでおるぞ!食いしん坊な尻穴じゃのう!」
「うくうああっ!…やだっ…こんなぁ…お、おしりのあなぁ、広げられてるぅ…」
恥ずかしい穴を拡げられ、恥辱と苦悶の入り混じった複雑な表情が浮かべる猪剛鬣。
「これくらいでへこたれていてはいかんなぁ。これからもっと広がるというのに」

05-019 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:41:29 ID:qm/C3y2r
「…!!!まさかっ…!!!」
「そう、こいつに尻穴を味わわせてもらおう!」
猪剛鬣は目を見開いた。三蔵の並外れた巨根が、自分の尻穴にその照準を合わせているのだ。
(ダメ、ダメよ!コレだけはダメ!お尻になんていれたらどうにかなっちゃう…)
「さあ、自分で尻穴を拡げるのだ」
「あ、ああああ…」
いやいやをするように猪剛鬣は首を左右に振る。
(ダメ…これ以上好き放題にされたら…あたし本当に戻れなくなる…)
「拡げろ」
躊躇する猪剛鬣に、三蔵の厳しく迫力の篭った命令が下る。
「は、はぃっ…」
(ああ…さからえないよ…)
ぐぐっと、自分の尻たぶを左右に拡げると、彼女自身の不浄の穴が露になった。
「ひっ…ひろげ、ました…」
ひくひくと震える菊門にぐっと、魔羅の先端を押し当てられる。
ずぶうっ…
「あっ…!」
すぐぐぐぐ…!
「あああ…あ、あながひろがって…ふ…ふとい…ひぃぃっ…」
ずぶぶぶぶぶ…!
「あああおおおおっ…!!だめぇっ…!むりっ…くるしっ…!あはぁあああっ!!」
ずぼおおおおおおっ!!
「んんああああはああああぁ~~っ!!」
三蔵の巨根が尻穴にねじ込まれた衝撃に、たまらず猪剛鬣は絶叫した。
「おおおお、おひりぃいい~~っ!!おひりのあなにきてるぅううう~っ!!」
奥まで貫かれた不浄の穴はこれ以上ないほど拡がりきっている。
「ううああああっ、尻穴ぁ、ひ、ひろがっちゃうううう、ゆるゆるになっちゃううう~!」
悲鳴を上げる猪剛鬣だったが、三蔵はそんな彼女の尻穴に容赦のない抽挿を開始する。
グボッ!グボォ!
「むおおう、これが豚妖の尻穴か!よく締まるのう!」
「おおおあああ、めくれるぅ、うらがえっちゃうううう!むちゃしないれぇぇええええっ!」
ぱしいいいんっ!ばちぃいいんんっ!
「ひいいいああああああ~~っ!!」
またお尻を引っぱたかれ、苦痛と歓喜が織り交ざった悲鳴が飛び出した。
「んんなああ、なんでぇえええ、おしりぃ、すごくおしりいいのおぉおおお!
ぶっといおちんぽ様ハメられてぇ、おしりぱんぱんたたかれるのがいいのおぉおおお!!」
あられもない絶叫を発しながら、猪剛鬣は悶える。
尻穴をズンズンと突かれるたびに爆乳がブルンブルンと暴れまわる。
「ははは、尻も乳もまったくもって節操の無いことだ!たまらんなこれは!」
「お、おししょおさまぁっ、もっとぉ、もっとこのメス豚めのケツあなぁ、ズボズボしてくださぁあい!
あたしのぉ卑しいケツ穴ぁ、こわしちゃってぇええええ!」

05-020 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:42:12 ID:qm/C3y2r
尻穴を犯されることで生まれる快楽を完全に受け入れ、さらに三蔵の巨根を求める猪剛鬣。
「ああああっ、だ、だしてぇええええっ!!メス豚のケツ穴にいいいいいっ!!
ネバネバのお汁いっぱい出してくださいませええええええええっっっ!!!」
「よぉし、良かろう!その浅ましい尻穴にたっぷりと飲ませてくれようぞ!」
「あああっ、ふるえてるう!お尻の中でぇ、おちんぽふるえて…ああっ…くる…!あああああっ!!」
どびゅうううっ!!どびゅびゅううっ!!びゅるびゅるびゅるっ!!
「あああひゃあああああああ~~~~っっっっ!!!」
一際大きな絶叫が放たれ、猪剛鬣の身体を激しい電撃にも似た衝撃が駆け巡った。
直腸内で魔羅が爆発したかと思うと、激しい欲望の奔流が彼女の奥へと轟々と流れ込んでいく。
腸内を大量の男汁で支配され、彼女の脳は強烈な快楽の光に包み込まれた。
「おおおああぁぁぁぁあああああ~っ!ひゅごっ、ひゅごぉおいいい~!
しぇいえき、おししょうさまのしぇいえきぃ、はらわたまで流れ込んでくるうううう~!!」
猪剛鬣が、理性が消し飛んだかのようなアへ顔であられもない声をあげる。
やがて長い長い射精がおさまり、じゅっぽん、と音を立てて尻穴から魔羅が引き抜かれた。
「…っはぁっ、はぁっ…あはぁあああ…」
白目をむきかけたまま激しい絶頂の余韻に全身を支配され、脱力して横たわる猪剛鬣。
拡がりきったままの尻穴からは放出されたばかりの大量の精液がドロドロと溢れ出していた。

衝撃的な尻穴姦の後―
猪剛鬣はたっぷりとお肉の詰まった爆乳で三蔵の巨根を奉仕していた。
「んんっ…これからはぁ、あたしの身体をいつでもどこでもぉ…お、お好きなように使ってくださいませぇ…
おくちも…お乳も…おしりもおまんこも…ぜんぶお師匠さまの思うがままですぅ…」
乳奉仕を受けながら、三蔵がうむ、と満足げに頷いた。
「ぬおうっ…うむ、実に、いい心がけだ。…ではお主に新たな名を授けよう…『猪八戒』だ」
「んんっ…はぁい…卑しいメス豚の猪八戒を…末永く可愛がってくださいませぇ…」
猪八戒は嬉しそうに言うとより一層の愛情を込めてパイズリを続行する。
「んああ…素敵なおちんぽ…おっぱいの間でコチコチになってるぅ…」
八戒の表情は劣情に緩みきっており、深い胸の谷間から飛び出した魔羅を愛しげに見つめている。
「はぁ、はぁ…おししょうさまぁ、どうですかぁ…お肉たっぷりのお乳…気持ちいいですか…」
媚びるように、潤みきった瞳で八戒が三蔵を見つめる。
「ふはは、おう、気持ちいいとも!まるで乳が魔羅に吸い付いてくるようだぞ!」
「ああん、うれしいっ…よかったぁ…んっ…豚と、合体できて…こんな立派なお乳になれて…ふああっ」
褒められて感激した八戒はより一層、乳を抱える手に力を込める。
「もっと、もっと…きもちよく、なってください…お乳の感触、お楽しみくださいっ…んんっ…」
左右から両乳房を押しつぶすようにして魔羅を圧迫すると、吸着感がより一層増した。

05-021 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:42:54 ID:qm/C3y2r
「むう、いいぞ八戒よ…そろそろ、出させてもらおうか…」
「は、はい…いつでもかまいませんから…たっぷりとお出ししてくださいませぇ…」
魔羅をしごく速度を高めながら、三蔵の一物を射精に導こうとする八戒。
ついにその時が訪れ、一物がビクン、と震えた。
どっぴゅううううっ!どびゅるるるるるっ!!!
「むおおおおおおっ!!」
三蔵の咆哮し、それと同時に魔羅の先端より大量の白濁液が噴水のように飛び出した。
「あああ、す、すごい、さっき出したばっかりなのに…こんなぁ…!」
ネバネバの熱いゲル状の液体が顔に、胸に降りかかるのを感じながら歓喜の声を上げる八戒。
「ああ…やっぱり…お師匠さま…素敵…じゅるぅっ…」
うっとりとした表情を浮かべながら、魔羅の先端に吸い付き、中に残った精液を吸引する。
「んん…じゅるる…まだ、いっぱい、でてくる…じゅぱっ」
口内に溜まったねちゃねちゃの精液を味わいながら…八戒はこの上ない幸福感に酔いしれていた。

(ああ…やっと見つけた…あたしの旦那さまぁああ…)

やがて、全ての精液を吸い取った後も…
甘えるような、八戒のおしゃぶりはしばらく続いたのであった。

一方、その頃。
悟空はといえば…

「うきうっき~♪ばな~な、ばな~な~♪おぃしいよ~♪」
口いっぱいにばなーなを頬張りつつ、ほくほく笑顔でアホっぽい歌を歌っていたりする。
こっちはこっちで、幸せいっぱいであった。

結局…猪剛鬣改め猪八戒は村長の息子とはきっぱりと離縁し、
三蔵法師の第2の弟子として、天竺への旅に同行することと相成った。
「天界に戻りたいとはいえ…よくもまあこんなクサれ坊主と一緒にいたいなんて思えるもんだね」
道中、呆れたように猪八戒に声をかける孫悟空。
「ふふん、なんとでもいいなさいサル娘。あたしはお師匠様のためならなんだってできるし、どこへだって行けるの。
だってお師匠様は…あたしの心の旦那様なんだからっ」
言いながら、ポッと顔を赤らめる八戒。
「惚れ込んじゃったっていうなら…まあ、いいけどね…」
呆れ口調は続いていたが、内心では悟空はこの展開を喜んでいた。
(これからは夜の相手は全て八戒に任せられそうだしね)
毎晩三蔵の巨根の相手を勤めなければならなかった悟空にとって、八戒が代わりをしてくれることは大歓迎なのである。
…しかし…
「ふはは、今晩からは二人分楽しめることになるな!うむ、楽しみだ!じつに楽しみだな!」
豪快な三蔵の笑いが悟空の希望をあっさりと打ち壊した。
「…えええええ~…」
「はいっ!めいっぱいご奉仕させて頂きますっ!…そのかわり、いっぱい可愛がってくださいねっ、お師匠さまぁ」
ゲンナリする悟空とは裏腹に、喜色満面の笑みを浮かべる八戒。

悲喜こもごも、様々な感情が渦巻きつつ、一行は天竺への道を歩んでいくのでした。

05-022 :名もなき戦士の人:2007/06/27(水) 18:50:34 ID:qm/C3y2r
猪八戒登場編、以上です。
雌豚っぷりが気に入って頂ければうれしいのですが。

バナナを食べるとアホの子になってしまう悟空ちゃん…これはこれでいい…のか?

次書くとしたらやっぱり沙悟浄かな…はてさてどうなるのやら。

では、またお会いしましょう。

05-023 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 19:01:52 ID:5fHlmfiV
妖怪(金閣銀閣とか)は全部女体化で天竺までイって欲しいくらいGJ!

05-024 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 20:27:19 ID:XjSgdU7n
GJ!
読んでて楽しいよ

05-025 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:14:27 ID:PW5KtNHu
gj!!
サゴジョはどんな娘になるのかな…ヒンヌーっ娘かな?
いや、男でもいいんだがw

05-026 : ◆vJEPoEPHsA :2007/06/28(木) 00:53:50 ID:tADHduO/
新スレおめでとうございます。
前スレまで保管終了しました。ミスとかあったら指摘よろしくです。
そして、なんだか新番組「パパとムスメの7日間」に期待している私がいます。

05-027 :名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 07:52:29 ID:T8wuXIKM
>>22gj!(・∀・)イイ!!
>>26乙です(`Д´)ゞ

05-028 :名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 08:27:05 ID:4i9rtWJ7
>>25
サゴジョが男って一瞬「アッー」かと思ってうろたえちゃったじゃないかwww
ああびっくりした。……男装娘でもいいなぁ。

>>26
乙!パパとムスメの「舘の兄ぃin新垣ちゃん」は
ある意味女体化なのか…?w

05-029 :名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 11:47:18 ID:gV6/VZU3
破壊魔定光の女定光とかどうよ?

05-030 :名無しさん@ピンキー:2007/07/01(日) 12:59:46 ID:focYx+GI
あれは萌えた
双子の姉ちゃんのほうも

05-031 :名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 16:26:14 ID:EnN6K1Dn
♀化したいじめっこ×♂いじめられっこ
なんてのは

05-032 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 01:49:12 ID:JspFbCie
アイシールドさん来ないのかな
本スレ落ちちゃったしな

05-033 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 08:57:24 ID:2lRQL53D
書いてたのはKINO氏だよね。
アイシもドラクエも続きが気になる。

05-034 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 13:13:40 ID:K5qoKkjp
ギアスの続きを待ち続けている俺もいる

05-035 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 19:40:55 ID:ws9/aePE
義経の続きを以下略

05-036 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 20:30:37 ID:+KUEjq0L
星矢の旧魚座の話を待ち続けております

05-037 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 21:59:49 ID:l3q540M1
パッパラ隊と西遊記…

05-038 :名無しさん@ピンキー:2007/07/04(水) 23:36:10 ID:Gs16OyWV
>>33
KINO氏は星矢とドラクエ。
アイシールドはトリップの無い違う書き手だった・・・ような。

05-039 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:36:18 ID:RF3SuO93
アイシールドもKINO氏のようなキガス。
最初はアイシールドスレで書いてたけど、途中誘導されたから鳥変えてたんじゃないかな。

05-040 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:00:40 ID:ub7xAqsc
消化しきれてない前スレでKINO氏本人が否定してるぞ。
俺も同一人物かもって思った。
雰囲気っつーか嗜好が似てる。

05-041 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 11:39:36 ID:G7BdXHPW
ほす

05-042 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 16:00:58 ID:Zy/mUwUc
http://jp.youtube.com/watch?v=dwhNMuqloN0
こんなみっけた

05-043 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 20:20:29 ID:zP1OlMWg
>42
嫁絵umeeeee!!

05-044 :名無しさん@ピンキー:2007/07/10(火) 21:23:32 ID:RMkBZ3Bq
>>42
 作者の嫁GJ

05-045 :名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 09:25:03 ID:tNYt3NqE
>>42見たこと無いのに遊技で萌えたw
何でも蟻だな

05-046 :名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 19:20:48 ID:138Z9chd
>>42GJ!!!
選出キャラに茶吹いた。
自分もこんなん見つけた。
http://www.k3.dion.ne.jp/~mikandou/ura.html

腐サイトらしいので若干注意

05-047 :名無しさん@ピンキー:2007/07/12(木) 17:30:42 ID:uYIONPIM
腐とか言う前に2の外の個人サイトに直リンするのは非常識だろ

05-048 :名無しさん@ピンキー:2007/07/18(水) 19:23:10 ID:JTwKx89s
前スレは圧縮落ち待ち?

05-049 :名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 12:07:48 ID:vSAhGpm7
素朴な疑問だが、
昔の漫画でよくある「お…お前、女だったのか…」みたいな、
登場回にバレるのではなく、長い間読者騙してた感じ(←重要)は、TSなのか?

05-050 :名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 13:01:01 ID:Jns8LwV+
>>49
キャラが知らなくても読者が知ってれば全く問題ないし
明確にしてなくても十分その可能性を感じさせるならOKだろうが
元男キャラが実は女に変化していた場合だけだろう

単に男だと思っていて実は男の振りをしていた女は対象外だと思う

05-051 :名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 15:22:52 ID:VRuuxSH5
単なる男装娘

05-052 :名無しさん@ピンキー:2007/07/24(火) 17:04:45 ID:1061NwpL
単なるTS娘

05-053 :49:2007/07/24(火) 21:12:30 ID:vSAhGpm7
トンクス、男装娘は違うのか

05-054 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 13:48:18 ID:kZYOfwav
「ある朝、目が覚めたら、”アソコだけ”男の子になっちゃった!」

とかは、ここでOK?

05-055 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 13:58:33 ID:bWGYmtAS
ふたなりスレに行け

05-056 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 15:32:37 ID:2q3j9GHN
ふたなりなのか。外面は付け足しでも、内臓はどうなるんだろう

05-057 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 19:43:33 ID:cgd5cWbp
マ○コがチ○コに変わったということ?

05-058 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 21:12:11 ID:C8sp1tx6
陰核が陰茎にかな?

05-059 :名無しさん@ピンキー:2007/07/25(水) 21:34:34 ID:cAOTT350
>>58
それはふたなり

05-060 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 07:14:25 ID:ObE4rCbd
こんな素敵なスレが在ったのですね。普通の・801・男女何でもOKなんですが、

 あの・・・スネイプ教授【先天性女】・・・・・・というネタは・・・・・
 OKでしょうか?

需要自体無いか・・・・orz

05-061 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 08:30:26 ID:3zjilhKJ
>>60
スレ的にNGではないと思うんで、仮にNoGJでもめげないならどうぞ

05-062 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 11:00:12 ID:pmnCK33h
>>59 ありがと

05-063 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 11:15:29 ID:Eui/Edzp
>>60作品が分からない

05-064 :名無しさん@ピンキー:2007/07/26(木) 14:51:10 ID:QcfrD+KT
男っ気のない陰気なツンデレおばさん教授か
個人的には全然ありだな

05-065 :名無しさん@ピンキー:2007/07/27(金) 02:59:36 ID:ejj0duZJ
女スネイプは思いつかなかった
子供時代パンツ脱がされてイジメられたりとか
ハリーをいびりつつ影で守ったりする女教授を見たい見たい

05-066 :千鳥かなめ(男体化)×相良宗介(女体化):2007/07/28(土) 07:44:08 ID:4sAXSc+S
お邪魔します
フルメタル・パニックの千鳥かなめ(男体化)×相良宗介(女体化)です
ラブラブかと思います あんまりエロくなくてすみません
「宗たん」呼びなのは元の女体スレのデフォです

05-067 :千鳥かなめ(男体化)×相良宗介(女体化):2007/07/28(土) 07:46:32 ID:4sAXSc+S


千鳥かなめと宗たんの、ボディーガードと護衛対象として以外の関係は、
身も蓋もなく言えばセックスフレンドというものだった。

といって実際のところ、お互い他の異性に興味もなければ当然肉体関係を持つこともない。
「気持ちを確かめる」というプロセスだけをすっ飛ばしてしまっただけの、実質カップルと言っていいものであった。
ただかなめの不器用さ・宗たんの鈍感さから当面これ以上の精神的進展は望めそうにはなかったものの。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そんなわけで、任務で疎かになっていた勉強をかなめの家に教わりに来たはずの宗たんが
いつの間にかベッドに転がされているのもまあ、しばしばある話であった。

「ち…千鳥?」
とはいえ毎回会う度事に及んでいるというわけではないので、そうすんなり覚悟はしてくれない。
その初々しさがまた可愛らしくうつるのだったが。
「…いい?その…最近、してないし」
かなめに対してのみ従順そのものの宗たんがここで否やを唱えよう筈もない。
その度に罪悪感を感じないでもなかったのだが、それで止まれるほど大人にはなれない。
ブレザーをはだけ、リボンをほどき、ブラウスのボタンを外す。
「ちょっと腰、上げて」
するりとホックを外したスカートを引き抜く。最初は戸惑った女子制服の脱がせ方もすっかり慣れた。

スポーツブラをたくしあげ、小さな胸をやわやわと揉む。
「んっ…」
見た目ささやかな大きさでも、手のひらで包み込めば
ちゃんとした柔らかさを持ったほのかなボリュームが感じられるのが心地よい。
日に焼けていない胸元でそこだけ色づいた突起を押し潰し、指の腹で撫でるとほのかな吐息が漏れる。

もっと執拗に苛めたかったが、暫くぶりの行為に焦る両手はついつい下に下がっていく。
肋骨、腹部、脇腹…撫でていくと指がところどころで引っかかる。
なめらかな肌についた、戦場での傷。痛々しくはあるが醜いなんて思わない。

「あ、うわ」
下着の下、淡い茂みを掻き分けてスリットに指を滑り込ませると
じっとおとなしくしていた宗たんがさすがに身を捩った。
「…ダメ?」
「……」
頬を染めながら、微かに首を振る。我ながらずるい質問だ。
せめて乱暴にしないよう、ゆっくりと秘所をまさぐっていく。
まだ何かと幼い彼女のことだから、比較的感じにくい膣内は指で慣らして広げるだけに留め
クリトリスへの愛撫で性感を開いていく。
「ん、あ、ふぁっ…!」
頃合と見て下着をひき下ろす。
布地と下肢の間が一瞬透明な糸を引いたのを見て、ごくりと唾を飲んだ。

05-068 :千鳥かなめ(男体化)×相良宗介(女体化):2007/07/28(土) 07:48:15 ID:4sAXSc+S
「…入れていい?」
たとえ準備が出来ていなくても彼女は絶対に拒否などしないのだが。
真っ赤になって頷く宗たんをぎゅっと抱きしめ、膝裏を抱えあげると
かなめは張り詰めたペニスを押し込んだ。

「っく…」
それまでの愛撫で濡れてはいたが、多少慣らしてもその狭さは遺憾ともしがたい。
「こら、宗たん、力抜いて。俺も痛いから」
「すまない…その、ひ、久しぶり…だから…っ…うまく…できな、…ひゃうっ」
「じゃ、もうちょっと我慢して…ここは?気持ちいい?」
「…あ、やっ…」
苦痛を紛らわせるために感じる部分を指でたどっていく。
乳首や首筋といったわかり易い性感帯以外にも、なだめるように背中をさすったり、軽く髪を撫でたり…。
童貞同然の自分だが、きっと彼女の身体のことは多分他の誰よりも知っている。そう思いたい。
そうこうしているうちに徐々に繋がった部分もほどけてくる。
熱くぬかるんだ壷の中で物足りないペニスが我慢できずに脈打つ。

「…動くよ?」
「…ああ」
とろりと溶けた表情ともどかしげに締め付けてくる肉壁の感触から、そろそろと見たかなめは律動を開始した。
「あ、ああっ!」
ゆっくりと引き抜き、心持ち勢いを付けて突き入れる。
そしてさらに少しだけスピードを上げて引き抜き、また更に勢いよく押し込む。
その繰り返しの後、やがて二人は獣そのものの激しさで絡み合う。
局部的に響く水音がいやらしい。

「千鳥、もっと…ゆっくり…っ」
「ごめん、止まらない」
結局、紳士的に扱えるのは理性の働く序盤だけなのだ。
調子に乗ってるなあ俺、と思いながらもやめられない。
「ひゃ、あ、あ、だめ、あっ…」
生真面目そのものの彼女が乱れに乱れるのは何ともたまらない眺めだった。
とろりとした愛液が泡立ち、ぼたぼたとシーツに落ちる。

小柄でしなやかな彼女の身体は容易に様々な体位に応えてくれる。
膝が付くほどに身体を折り曲げ、ほぼ真上から突き入れた。

「ちろ…ちろりっ…そんなにいっぱいされたら…っ」
「好き?…宗たん、ここ突かれるの、好き?」
「わからな…わからないけど、ふぁ…っ」
「…イヤじゃ、ないんだ…?」
「ん、でも変、変な感じ……っ…あ、ひゃっ…もう、もう…っ」
「いっちゃうの?…俺も、出すよ…」
そうして二人は上り詰めた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


軽く気を失った後、そのまま眠った宗たんの寝顔をかなめはぼんやりと眺めていた。
汗で張り付いた前髪や部屋にただよう気配は淫靡だが、あくまでその表情は幼い。
彼女が何ひとつ警戒することなく眠ってくれるのは自分の前だけだろう。
ああ、好きだなあ、と実感する。とても言えないけれど。

こういう時にはキスするべきなんだろうなといつも思う。けれど結局したことはない。実はファーストキスもまだである。
何度もセックスしておいておかしな話だとも思うが、まだ自分たちには早い気がするのだ。
それでも、いつか眠る彼女を口付けで起こせる日が来たらどんなにか、とかなめは思うのだった。

05-069 :千鳥かなめ(男体化)×相良宗介(女体化):2007/07/28(土) 07:49:37 ID:4sAXSc+S
それではお邪魔いたしました
何か不備があったらすみません

05-070 :60:2007/07/28(土) 21:08:29 ID:cplV/wOZ
>>60
おおっ。早速のレス有難う。
OKなんですね。

イヤー、熱心なハリーポッターファンから、
   スネイプ教授が女なんてとんでも無い。絶対ダメーー!!許せない・・・・とか
   映画のアラン・リックマン・スネイプのイメージを汚さないで・・・・・とか
などの拒絶反応もあるかもと思っていたので・・・・・・。
(まあ、そういう方は、このスレ自体ROMもされてないと思うけど・・・・)
原作のスネイプも、アラン・リックマン・スネイプも、両方好きです(先に好きになった
のは原作スネイプの方)。ついでに、普通・801・男女も断然OKなので。

05-071 :60:2007/07/28(土) 21:10:10 ID:cplV/wOZ
>>63
うーん。やっぱり所詮は児童書(最終巻は、もはやデ○ノート化してますが)なので、
知らない方もいらっしゃるようですね。
「ハリー・ポッター」(Harry Potter)シリーズ(原作:J,K,Rowling)の中で、主人公ハリー・
ポッターのどちらかというと敵キャラ(でも、影で主人公を守っている良い人です)で、
主人公の所属寮グリフィンドールのライバルに当たるスリザリン寮の寮監をしているのが、
セブルス・スネイプ教授(Professor Severus Snape)。ポーションズ(魔法薬)・マスターで、
教えている教科はポーション。英語が読める方には、是非とも原書(英語版)をお勧めします。
(だから、女性版になると、ポーションズ・ミストレスになります)

05-072 :60:2007/07/28(土) 21:11:13 ID:cplV/wOZ
>>64
おおっ、レス有難う。てっきりマイナーかな、と思っていたので、反応あって嬉しいです。
30台半ばのスネイプがお好みですか?20台半ばの初々しい感じの、ヤングミス・スネイプ
とかはどうでしょうか?

05-073 :60:2007/07/28(土) 21:12:22 ID:cplV/wOZ
>>65
ふっふふふ。
実は偶然サイト回りしていたら、中にやけに露出度が高いスネイプ教授イラストがあって
・・・
   あれっ?男の割には体の線が細すぎるし、何で露出度の高い服きているのだ?
   しかもこの教授、胸があるぞ。・・・ということは、これは女版スネイプ。でも、

   めちゃくちゃ  色っぺえええええ。女版でも、スネイプ教授OKじゃん。

ということで、つい萌えてしまいました。
原作のスネイプは父親似の容貌なのですが、女版スネイプはどちらかというと母親
アイリーン(この場合、アイリーンはそこそこ美人だったという設定で)似と言うこと
で考えれば、容姿的にも十分萌えられるのではないでしょうか?

ジェームズ達に散々いじめられる少女時代のスネイプ。
ベラ様と一緒にヴォルディに仕える、デスイーターレディ・スネイプ。
大嫌いなジェームズの息子・ハリーを普段はイビリながら、いざという時には救う
スネイプ教授。
ヴォルディ復活の後、オーダーのために2重スパイで活躍するスネイプ教授。

05-074 :名無しさん@ピンキー:2007/07/28(土) 21:32:21 ID:QEuL57Kx
賢者の石しか読んでないけどスネイプ教授そんな素敵な人なのかw
萌える!実に萌えるぞ!最高に入ってやつだアアアー!

05-075 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 10:11:42 ID:sbg4AQLl
ネタっててっきり投下の話しかと思ったら
違うのか・・・

05-076 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:27:52 ID:6M4Hwk80
>>61
済みません。
>>70のレスは 60☓
        61○へのレスでした。

05-077 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 13:29:22 ID:6M4Hwk80
>>74
ふっふふふ
これだけオリジナル版(男版)で、男前なキャラですから、これが女性版になると、
益々萌え度が増すって。

○ 非常に有能なポーションズ・ミストレスで、古今東西のあらゆる毒薬と解毒剤
に精通。
○ スリザリン寮寮監。
○ ダークアーツ(闇魔術)のエキスパート。
○ 非常にインテリジェントで、頭脳明晰。
○ オクルメンシー(外からの記憶の中への侵入を阻止し、見せたくない記憶をガードし、
更にみせる為の偽の記憶を表面に散りばめて、嘘の記憶を相手に見せる)の超達人。
これにより、ヴォルディモートのレジリメンシー能力に十分対応し、オーダーの
為にスパイすることが可能。勿論こんな能力を持っているのは、スネイプとダン
ブルドアのみ。
○ レジリメンシー(他人の頭の中に入り込み、相手の記憶を見る)の遣い手。

ふっふふふ。これだけの高スペックのキャラが女性だったら、もっと萌えますよ。こんな
才女に命がけで守られたら、そりゃ誰でも萌え萌え・・・・・・ハアハア。

そんなスネイプ教授に命がけで守られているハリー君、実に羨ましいぞ・・・。

05-078 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 16:24:41 ID:3qpRha7c
なんか沸いてるな
ハリポタは好きだが正直ウザイ

05-079 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 17:08:27 ID:+4QGt/m9
ハリポタがどうとかいう事じゃなくて
特定の作品のファンが集まるスレじゃないところで
特定作品の魅力(と自分が感じる事)ばかり話されても
興味ない人間にとってはウザイだけでしかないって事だろ

それがマイナーな作品のファンなら、興味もたれなくても当然の意識があるが
なまじメジャーなタイトルのファンだと、皆が興味を持っていて当然という思い込む

SSとして知らない人間も楽しめるものを提供してくれる人なら
特定の作品を題材にしてるSSでも大歓迎だが
自分の趣味語りだけするなら、特定作品に限定した話は程々に

05-080 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 18:05:11 ID:sbg4AQLl
しかも全レスしてるしな…

05-081 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:00:56 ID:zU6lxQoQ
これが夏厨って奴か
相手にされたかったら黙って投下推奨

05-082 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 21:14:36 ID:vmraJeXb
作品を知らないと読まないよ、やっぱ

05-083 :名無しさん@ピンキー:2007/07/30(月) 22:21:46 ID:5emV/ULW
どこに行ったらいいかはわからないけどスレ違いだな

05-084 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 05:57:01 ID:Hjiip0io
多分この人は801板に行くべき

05-085 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 08:04:39 ID:HCFHXEV+
多分向こうでも居場所がないか追い出される
TSは向こうでも肩身狭いから心置きなく話ができそうなここ見つけて浮かれてるんだろう

つかなんか口調がオバサン臭いねこの人

05-086 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 08:20:52 ID:dFCNNNTZ
いや別にここでやってくれても良いんだけどね
自分の趣味語りで終わるんじゃなくて、ちゃんと読めるSSにまでしてくれれば

スレ住人がそれぞれに自分勝手な趣味だけで、他の人がついてこれない
特定作品のコアな話をしてたらスレが成立しない
世に何万の作品があると思ってるのか

05-087 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 17:10:47 ID:R732u5HT
数字板にも棚があるよ

05-088 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 17:20:55 ID:jbuTuSZ9
http://bighugecocks.net/
http://hey.chu.jp/up/source3/No_2471.jpg
http://asiapassion.net
http://truebbw.net

05-089 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 20:20:50 ID:Cm/qXMjn
>>87
そこでも空気読めない人はお断りだろう
つーか、巣に篭ってるだけあって801板の腐女子の方がルールと空気に関しては厳しいんじゃね?

05-090 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 21:17:18 ID:twcWz2tE
というかそんだけの萌えがあるならSSにしてください
そしてそっちだけ投下してください

05-091 :名無しさん@ピンキー:2007/07/31(火) 21:25:52 ID:GKh5AjtL
だな!

05-092 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/01(水) 23:45:02 ID:FbZVlRJW
唐突にラダマンティスとクイーンとかOKだろうか?

05-093 :名無しさん@ピンキー:2007/08/01(水) 23:48:51 ID:ACLnk/pH
>>92
すごく読みたいのでお願いします
女の子はクィーンの方でしょうか?原作じゃ性別不明なんですよね

05-094 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/02(木) 00:08:35 ID:/igv3tX2
はい、クイーンのほうでやってます。あがったら持ってきてみますので|▽゚)ノシ

05-095 :名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 21:28:29 ID:fHr2chow
>>384
ちょwwこっちじゃねえよこっちこっち
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/

05-096 :名無しさん@ピンキー:2007/08/03(金) 21:29:02 ID:fHr2chow
おk盛大に誤爆\(^o^)/

05-097 :名無しさん@ピンキー:2007/08/04(土) 03:46:36 ID:DhFINZf4
一瞬グレンラガンスレからの誤爆かと思ったんだぜ
あっちは既にアナウンス済みだったけど

05-098 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 02:43:51 ID:O5//B9yZ
>97
稲荷町なのか

05-099 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:08:09 ID:lVjojqXe
星矢、ラダマンティスとクイーン。
NGワード、トリップで。
ロリ系だめな人もスルーで。

05-100 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:08:47 ID:lVjojqXe
◆メディカルラヴァーズ◆






書類の山に埋もれる男が冥界にも一人。その名をワイバーンのラダマンティスという。
うっかりと女神の慈悲は冥王をはじめとして冥闘士まで及んでしまい彼はこうして
かわらずに中間管理職として職務を全うしていた。
「おい、アイアコス暇なら手伝ってくれ」
「今から新しい友達と雪男狩りに行くんだ」
いそいそと地元に帰るための準備をすす同僚を一瞥する。
「新しい友達?」
「おう。羊一家だ。シオンねーちゃんとムウ、あとちびっこだ。途中でインド寄って
 電波拾ってから五人で一斉に雪男狩りに……」
「土産はいらんぞ。間違っても肉片などはごめんだ」
陽気に手を振っていく同僚を見送ってため息をひとつ。
順応性の高すぎるやつはどこに行っても暢気者だ。
(しかし……あの羊三匹は危険人物集団ではないか。しかもそこに乙女座のシャカまで
 加えるのか……アイアコス、お前の神経がわからん……)
ふいに香る甘い香りに顔を挙げる。
紅茶とマフィンを手にした部下の一人が顔を覗かせた。
「ラダマンティスさま、午後のお茶の時間ですよ」
英国人である彼は仕事もこなすがティータイムも大切にしていた。
「ああ、もうそんな時間か」
「そんな時間です。はい、どーぞ」
出身地がと近いせいかアルラウネのクイーンは何かと男と行動を共にすることが多い。
短く切られた黒髪はふわふわと跳ねて普段は穏やか。
「あまり無理しないでくださいね。最近、胃薬の量が増えてる気がします」
「……………………」
一番知られたくない相手に確信を突かれてラダマンティスは肩を落とした。
冥闘士の中でも数少ない女子の一人がこのクイーン。
直属の部下では唯一の女性だ。
戦えば容赦はないが普段は菓子作りに勤しみジュデッカ周辺の花畑を管理している。
「そういえば、いいお薬があると聞きました。私、ちょっと出かけてきますね」
「おい、待て!!クイーン!!」
「お夕飯までには戻りますからぁ~」






聖戦後も何かと忙しい教皇は今日も胃痛と戦っていた。
補佐官も何人かはついていたがここ最近はパソコンも導入されサガの仕事もだいぶ楽に
なるはずだった。

05-101 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:09:54 ID:lVjojqXe
しかし、待っていたのはさらに増える業務。
下手にデータ化が進んでしまったのと手際のよさで今までの残務も一斉に押し寄せてきたのだ。
「……っく……なぜ私がこんなに……っ……」
徐に開く執務室の扉。
「兄貴に用事?珍しいな」
「はい。サガさまならいいものをお持ちだと思って」
弟が連れてきたのは冥闘士の一人。
かつて打ち合いした相手の部下と臆面なく話しさらに親しくなれるのは十五年間海底で
中間管理職をしてきたゆえの社交能力だろう。
「こんにちは、サガ様」
物怖じしないドイツの少女は手土産だとスコーンを手渡した。
同じ花好きとしてアフロディーテとはそこそこに親しい間柄らしい。
「胃薬が欲しい?」
「はい。ラダマンティスさまのお薬の量が日に日に増えてるんです。なので、少なくても
 よく効くお薬を分けていただけないかと」
「なるほどな。ならばこれをあげよう。君はアフロディーテとも親しいようだし」
小瓶を大切そうに受け取ってクイーンは再び冥界へと戻っていく。その姿を見送ってから
カノンは首をこきり、と鳴らした。
「……あいつはラダマンティスの胃炎の原因、しらねぇな」
何かと話しもあうせいかカノンとラダマンティスは連れ立ってバーに行くことも多い。
愚痴を聞くのは慣れていると弟は呟いた。
「あの奥手な男が胃炎悪化させてまで思いつめてもかけらも伝わっちゃいねぇな」
今頃スキップしながら冥界への階段を下りている彼女には決定的なズレがあった。
ラダマンティスが奥手ならばクイーンはその上を行く鈍感なのだ。
「どうやったら告白できるかここ二ヶ月ばかり延々と悩んでる。そろそろ禿げるぞ」
さわやかに笑うカノンに悪気はない。
直属の部下の甲斐甲斐しさにいつの間にか恋心を覚えた。
酒を飲みながらそんなことをぽつりぽつりとこぼすラダマンティスの姿。
海底にいたころは海将軍の半数は女性だったカノンにとっては不自由はなかった。
だからこそラダマンティスの気持ちもわかる。

05-102 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:10:45 ID:lVjojqXe
自分を慕ってくれる部下の気持ちが尊敬なのか恋愛なのか悩むところは双子共に同じなのだ。
「お前だってアフロに手ぇだしたとき、あれは尊敬の念を恋愛感情と間違えただろ」
「う………………」
「俺もアイザックで同じ思いをしたからな。余計にやつの気持ちがわかる」





「ラダマンティスさまぁ!!」
背後から飛ぶようにして抱きついてくる彼女に一瞬心臓が止まりかける。
ダイレクトに背中に感じる柔らかな質感。
「ククククククイーン!?」
「ただいま戻りましたっ!!」
屈託のない笑顔がかえって胸を締め付けることを彼女は知らない。
英国紳士よろしく無粋なことはしないのがこの男だ。
「私思ったんですけども、たまにはお休みもらったほうがいいと思います」
「しかし、それはパンドラ様がお許しにはならないだろう」
「じゃあ、パンドラさまに会いに行ってきます!!」
小瓶を執務机に置くとそのまま飛び出そうとする。
「待て!!」
とっさに手をつかんで彼ははっと赤くなった。
「し、申請は自分で行かないと……」
「じゃあ、私と一緒に里帰りしませんか?もうすぐ試験なんでお休みもらってるんです」
「試験?」
「はい。フラワーコーディネーターの試験です」
想像するのは花を両手に抱いて微笑む姿。
しかしながら実際の彼女とは若干かけ離れている。
先日もジュデッカの庭園を一人で作り変えた実績がそれを物語ってしまう。
(たしか……素手で樹木を切り倒せるんだったな……)
しばらく実家には戻っていない。
久しぶりの帰郷ならば楽しくしたいと彼はその申し出を承諾した。
「わぁい♪ラダマンティスさまと一緒だぁ」
無邪気だからこそ性質が悪い。
ため息がひとつ、冥界の蝶に変わった。




もどかしいのはそれを見守る忠実な部下たち。

05-103 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:11:31 ID:lVjojqXe
「ああ、クイーンの馬鹿!!なんでお前はラダマンティス様の気持ちに気付かないんだよ!」!
書類を握り締めながらバレンタインが傍らのミューに視線を投げれば同じように頷く姿。
「シルキィスレードでラッピングして送りつけるか?」
「喜ばないだろ……ああ、ラダマンティス様も真面目だから!!少しはアイアコス様のいい加減差を
 混ぜてしまいたい!!」
三巨頭の中でもラダマンティスの部下は特に忠義が厚い。
だからこそこの恋をなんとしてでも実らせたいと思うのだ。
「そうだ、あの人に頼もう!!」
「誰?あの人って」
バレンタインはにんまりと笑う。
「魚座のアフロディーテさん」
「え……でも、あの人ラダマンティスさまと仲悪いんじゃ……」
一度用向きがあって聖域に降り立ったラダマンティスをアフロディーテは本気のピラニアンローズで
なぎ払った過去を持つ。同行したバレンタインも一緒に巻き添えを受けた。
「ラダマンティス様とはな。でも、クイーンとは園芸仲間だ」
「そっか!!僕が遊びに行ったときも優しくしてくれたし……ラダマンティスさまだけ
 駄目なんだね。了解」
思い立ったが吉日と二人は双魚宮へと向かった。
時刻はもうじき夕暮れもあり件の主の宮にはその恋人も。
昼間の一件はすでにサガから伝わっておりアフロディーテは困ったように首を捻った。
「うん、クイーンは確かに斜め上に鈍いかもしれない……」
四人分の夕食を並べながら彼女は視線を恋人に移した。
「サガ、どう思う?」
「どう思うといわれても……」
「私はクイーンには違う男性(ひと)のほうがあう気がするけれどね」
いつになく辛辣な言葉にサガは頭の中で考えをまとめ始める。
アフロディーテとラダマンティスは冥界での一件以来国交断絶状態だ。
しかし、弟の友人であるということを考慮すれば何とかして今よりも有効な関係を築いてはおきたい。
加えて彼もまた冥界と聖域の橋渡し的存在でもある。
「でも、このままじゃラダマンティスさまが不憫で不憫で!!」
泣き出すバレンタインにハンカチを差し出して女は呟く。
「クイーン、いい子だよ?何もあんな神経質そうな……」
「アフロディーテさんだって十分に神経質すぎる御方とお付き合いしてるじゃないですか!!
 何とか、お知恵を貸してくださいませ!!」
八十八の聖闘士の中でもっとも神経質な男を恋人に持つ女。
幸せな男だと呟いて女は手をぱちん、と打った。
「一緒に帰郷するんでしょう?だったらイギリスで迷宮庭園にでも行かせたら?これなら彼の
 地元にさりげなくクイーンを誘えるでしょ。ほら、チケットあげるから泣き止んで」
ドイツとイギリスは地図の上では少し離れている。
あのラダマンティスが自分から誘えるはずもないと彼女も理解はしていた。
「ありがとうございますぅぅぅぅううう!!」
「僕たちもなんとかしてラダマンティスさまに幸せになって欲しいんです」
ミューの呟きは部下一同の気持ちだった。
「今回だけだよ。私もいつまでも険悪な関係で居たくないし」
「うわぁぁあああん!!黄金の皆さんの写真売りまくってるアイアコス様に聞かせたい言葉だぁああ!!」
「あの男、今度きっちり締めてやる……」

05-104 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:12:13 ID:lVjojqXe
最後にローズティーを飲みながら二人の冥闘士はまじまじと目の前の二人を見た。
聖域の中間管理職代表、神経質を絵に描いたような男。
穏やかさと天然さを併せ持った黄金聖闘士の女。
件の二人にどこか重なっては消える何か。
「ありがとうございました。僕たち、帰ります」
「あ、ミュー。今度はもっと明るいうちに遊びにおいで、そこの彼も一緒に」
帰り道、二人はどうやってチケットを渡すかを考えていた。
「ラダマンティスさまじゃ受け取ってくれないよな……」
「そうだ!!クイーンに渡そうよ。んで、あいつ方向音痴だからラダマンティスさまに
 案内してもらうようにすればいいんだ!!ガーデンジャンキーだから絶対に行きたがるはずだし」
ミューの考えに抱き合って喜び合う。
その足でクイーンの部屋まで向かい扉を叩いた。
「はーい。あ、どうしたの二人とも?」
「じゃーん!!お前これ欲しくないか?」
差し出されたチケットをみてクイーンの目の色が変わった。
「欲しい!!すっごく欲しい!!」
「じゃあ、あげる」
「わぁい!!でも、どうしたの?これ?」
もっともな質問にバレンタインは口篭った。
「ふ、福引で当てたんだ。男二人で行っても仕方ないからさ」
「そお?ありがとう……でも、ちゃんと迷わずに行けるかなぁ……」
不安げに視線を落とすクイーンに追い込みを掛ける。
「ラダマンティスさまにつれてってもらえよ。イギリスだし」
「クイーン一人じゃ駅までは行けても難しいしね。ラダマンティスさまが一緒なら大丈夫だよ」
二人の言葉に少女は静かに頷いた。
「うん。明日ラダマンティスさまにお願いしてみる。ありがと、バレンタイン、ミュー」
おやすみ、と閉まる扉にほっと胸をなでおろす。
あとは上司の勇気にすべてを掛けるのみだ。
「ラダマンティスさま、がんばってください……」
「この先できちゃった結婚でも誰も何も言いませんから……」
「絶対にありえねぇ、それ。あったら俺お前に山○養蜂場の蜂蜜、リットルで買ってやるよ」
「お前、まだ僕を昆虫扱いしてるな……」
翌日、思い人からの唐突な誘いにラダマンティスは握っていたペンを原子に返した。
「め、迷宮庭園?」
「はい。私一人じゃ絶対に着けないと思うんで一緒に行ってもらえないかと」
千載一遇の好機は逃せば後がないことは重々承知。
勇気を振り絞って彼はチケットを受け取った。
「駅まではこれそうか?クイーン」
「はい。大丈夫です」
「わかった、案内しよう。普通の格好で来てくれるか?」
「はい!!わぁい♪ラダマンティスさまとデートだー!!」
逸る気持ちを抑えながら赤くなりそうな自分を叱咤する。
出発日は明日。待ち合わせは明後日。
決戦は二日後と聖戦よりも覚悟を決めて彼はこぶしを握り締めた。





待ち合わせた駅で少女は普段とはまるで違う彼をぼんやりと眺めていた。

05-105 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:12:57 ID:lVjojqXe
「どうかしたのか?クイーン」
黒スーツにネクタイ姿のラダマンティスは別人のようで。
冥衣姿を見慣れていた彼女にとっては驚いて当たり前だった。
「なんだか違う人みたいです。ラダマンティス様」
「お前は仕事上、冥衣を着ていないことのほうが多いからな」
それでも普段着の彼女は普通の十九歳。
オフホワイトのカットソーは冥界では見れないものだ。
「あの」
「?」
「腕組んでみてもいいですか?私、大人の男って感じの人とデートするの初めてなんですっ」
申し出を断る理由もなければ断りたい気持ちもない。
そうこうしてる内に絡まってくる細い腕。
歩調を小柄な彼女に合わせて街中を進み行く。
「綺麗な街ですねぇ……」
「見慣れてるからな。俺は」
その街並みさえ今日は違って見えて。
これ以上にないほど高鳴る鼓動と乾く唇。
平静さを予想だけで精一杯な心の中。
「ラダマンティスさまはずっと冥界に残るのですか?」
「わからんが、多分そうなるだろうな。お前はどうするんだ、クイーン」
「じゃあ、私も残ります。ラダマンティスさまやみんなと一緒に居たいし」
絡ませた腕と心の行方。
まさか冥闘士になってから恋に落ちるとは思ってもみなかった。
「どこか行きたいところとかあるか?クイーン」
「え…………」
「チケットの期限は長いのなら、どこか案内するぞ」
「じゃあ、王立植物園に行きたいです。私、イギリスにくるの初めてで」



サボテンの温室と螺旋階段。
熱帯睡蓮の前で足を止めてクイーンはそれをしげしげと見つめた。
「綺麗ですねぇ……こーいうのジュデッカに植えたら怒られますかね?」
淡い色合いと湖畔の美しさ。
量り売りのチョコを食べながら少女はうっとりと目を閉じた。

05-106 :名無しさん@ピンキー:2007/08/08(水) 23:13:57 ID:u9rUgi9S
適当に考えた

総 鴨音(そう かもね) ♂ 20歳
最近スーパーでバイトを始めた。
身長が低いのがコンプレックスだが言葉遣いは乱暴

頼鳥 翠(よりどり みどり) ♀ 25歳
総鴨音と同じスーパーでバイトしている。

御宍野 際郎(ぎょにくや さいろう)

ああもういいや書かないし

05-107 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:15:18 ID:lVjojqXe
「クイーン」
「睡蓮はいいですねぇ……ほんのりとあまーい匂いもしますぅ……」
「その……あのだな……」
今を逃せば後は無い。
「その……」
呼吸を整えて言葉を。
「なんでしょう、ラダマンティスさま」
いつもならばそらしてしまう視線をしっかりと重ねて。
「俺は……その……」
「?」
ここにいるのは自分たち二人だけ。そう覚悟を決めて息を飲み込む。
「俺は…………お前が好きだっっ!!」
「はい?」
唐突なI LOVE YOUを瞬時に理解できるほどに人生経験は深くなく、彼女はぼんやりとしたままだ。
やがて言葉の意味を理解して今度は耳まで真っ赤に染まる。
「はいいいいいいいいいっっ!?」
「そこまで驚くな!!」
「だだだだだだあって!!なななななんでですかっ!!パ、パンドラさまとか!!」
「俺にMっ気はない!!俺はお前みたいにのんびりと過ごせるような女が好きなんだ!!」
零れ落ちるチョコレートにとまる一匹の蝶。
「でも、どうお返事したらいいかわからないですぅ……だって、私、庭の手入れくらいしか
 できませんっっ!!」
「紅茶の入れ方が完璧だ!!茶菓子も文句無い!!」
「男っぽいってよく言われますぅ」
「どっからどうみても女だ!!」
なきながら答える少女と叫ぶ男の組み合わせは、誰かが見たら立派に刑事事件にも見れるだろう。
「ラダマンティスさまぁ……」
涙目。視線。止まる時間。
「その……泣かないでくれ……」
「だってぇ……」
額に触れる唇に、心音が早くなる。
戸惑いながら重なる唇。
「ふぇ……っ……」
断頭台の花といわれる少女も冥衣をとれば穏やかなアイリスに変わるように。
翼竜の彼も地上に出れば紳士に戻る。
「チョコレートこぼしちゃいましたぁ……」
「か、帰りに買ってやるからそんなもの」
「はぁい……」
睡蓮を見つめながらぼんやりとする頭の中で少女はこの瞬間におきたことをもう一度思い出す。
(……私、ラダマンティスさまとキスしちゃったんだ……)
さすがの彼女でも状況を理解して再度耳まで染まりあがって。
「きゃああああああああああ!!」
「どうした!?蛇でも出たか?」
「違いますぅぅうううう!!」
睡蓮の上に止まる蝶。
飛び立って光の粉が舞い降りた。

05-108 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:16:57 ID:lVjojqXe
「ラダマンティスさま、言ったーーーーーーっっ!!」
「やったぁぁあああ!!ラダマンティスさまーーーーっっ!!」
冥界では蝶からの映像を部下一同がはらはらと見守っていた。
どう考えても堅物のラダマンティスがクイーンに何もできなかったことを考えて
最終手段は遠隔操作のシルキィスレードとデッドパヒュームでクイーンを操る計画
まであったほどだ。
「よかったな、おい」
「なんだか俺まで泣いちゃったよ。あとはどうやってやらせるか……」
シルフィールドの言葉に一同は顔を見合わせた。
「そこに行き着くまでに年単位でかかりそうな気がする……」
「遠隔操作でいくか。この際だ、手段は問えん」
「犯罪だろ、そこまでやったら」
「でも、そうでもしないとラダマンティスさまが」
喧々囂々と言い合うカイーナ組の声に反応したのは直属の上司。
「面白そうだな、余も混ぜてくれ」
「ハハハハハハハ、ハーデスさま!!」
ご丁寧に双子神を引き連れての登場にカイーナ組は凍りついた。
礼を取ろうとするのを静止して冥王は映し出される二人の姿に釘付け状態だ。
「ほほう、ワイバーンとアルラウネか。こやつの庭師の腕前はたいしたものだな。
 今度許可証を発行するゆえにエリシオンの庭も頼むと伝えてくれ」
ちょこんと座る冥王とその後ろに座する二人の神。
「して、お前たちはなにをしていたのだ?」
明らかに答えなければテリブルプロビデンスを放つぞと構えているタナトスの姿に
一同はいきさつを三人に伝えた。
「ほう、あの堅物が。ならば余もひとつ噛んでやるか」
ミューの蝶を一匹使い、ハーデスは地上に向けてそれを放つ。
胡蝶は男の肩に留まり冥王の言葉を彼だけに伝えた。
『ワイバーン、その娘孕ませるまで帰ってこなくともよいぞ』
「!?」
『うろたえるなー、そこの娘にばれるぞ。まぁそういうことだ、精々がんばってくれ』
ギャラリー多数を告げられたも同然よりも、冥王の命令のほうが重くのしかかる。
(ハーデスさま……そんなに簡単に俺にはできません……)
しかし、現状を考えればラダマンティス抜きで職務を遂行するのは難しい状態だ。
それを一番に知っているのは他ならぬ彼である。
「ハーデスさま!!そんな事いったら冥界が機能しなくなります!!」
バレンタインの叫びに冥王はにやり、と笑う。
「知っておる。だからこそ嗾けた。思うならばどうにかするだろうて」
ミューお手製のプディングを頬張りながら双子神も頷くだけ。
要は面白ければこの三人にとっては何でも良いらしい。
帰り際にどっちに賭けるかという神にあるまじき発言まで聞こえてくるほどだ。
「ラ、ラダマンティスさま……がんばってください……」
「いや、本当にあらゆる意味でがんばってもらわないとなあ……」
シルフィールドの言葉に一同が頷く。
カイーナ組、別名ラダマンティス親衛隊は祈るように天を仰いだ。

05-109 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:18:05 ID:lVjojqXe
キューガーデンを抜けて買いなおしたチョコレート。
先ほどからぐるぐると回るのは冥王の言葉。
(だから俺にどうしろと……くっ……)
夕暮れ間近の街並みはどこか忙しくて、のんびりとした少女は目を瞬かせるばかり。
「ラダマンティスさま、暗くなって来ちゃいましたねぇ」
「……夕飯にでもするか……」
辺りを見回して、死界の蝶が居ないことを確認して男は少女の手を掴んで徐に走り出した。
本気を出せば人間の波なんて簡単に潜り抜けられる。
冥闘士三巨頭の一人の実力は伊達ではない。
砂煙を上げながら失踪していく本気のラダマンティスにミューの蝶が追いつくはずもない。
勢い良く飛び込んだのは小奇麗なホテルだった。
「バルコニーカフェあたりで夕食でも取るか……」
「汗掻いちゃいました。変な匂いしませんか?私」
「いや……別段そんなことは無いが……気になるなるなら食事の前にシャワーでも浴びたほうよさそうだな」
手続きを済ませて鍵を受け取り、部屋へと向かう。
そして、彼はふと気付いた。
(……俺……今、ものすごいことしてないか……?)
よりにもよって面倒だからとエグゼクティブルームを選んでしまった。
赤絨毯の上を歩きながら平静さを装うのももはや難しいほど。
女を抱いたことが無いわけではない。
冥闘士になる前は普通に生活をして恋愛もした。
しかし、聖戦での自分の部下たちの心を知れば以前の生活が霞んでしまう。
天蓋付きのベッドに座り込んで隣をすり抜けてバスルームに向かう背中を見送る。
(け……警戒心ってものは無いのか……)
元々彼の部下たちは忠誠心が強いものが多い。
地上に帰らずに冥界にとどまったものが殆どだ。
彼があれこれと頭を悩ませてる頃、件の少女はのんびりと汗を洗い流す。
「さっぱりしたぁ♪」
髪も洗い終えていざ出ようとしてふと気が付く。

05-110 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:19:53 ID:lVjojqXe
(……私、今ものすごい状況なのではないでしょうか……)
今自分が出ていくことはどうやってもそれを避けるには難しい。
「どどどどどどーしよう……」
鏡に映る姿を見てため息をつく。
(子供みたいな身体です……私……)
コンプレックスも重なってますます出るに出られない。
「じ……自信がありません、ラダマンティスさまぁ……」
釣り合いが取れないと何度も頭を振る。
意を決して戻ればまだ彼はぼんやりとしたままだった。
「ラダマンティスさま?」
「あ、ああ……ちょっと頭を冷やしてくる……」
よろよろとバスルームに消えていく姿。
心なしかどこかやつれている様にさえ見えた。
高い天井と天窓は、一度訪れたことのあるカイーナの彼の城にどこか似ていた。
差し込む灯りと窓越しの風。
「……そろそろいくらクイーンでも着替えくらいすませて……」
バスローブ姿で出てみれば聞こえてくるのは笑い声。
待っている間につけたテレビに見入ってしまったらしい。
大方着替えながら見ようとでも思ったのだろう。
「きゃははははは♪」
「……クイーン……」
「あ、ラダマンティスさま、いますっごく面白いところなんですっ」
危機的状況にすら気付かないのか、果たして男としてカウントされていないのか。
どちらが正解でも虚しさはセットで付いてくること間違いない。
「そうか、それは良かっ……」
強い引力でもかかったかのように彼の身体は鮮やかにつんのめりそのまま勢いをつけて
少女の小さな身体をベッドの上へと押し倒した。
「すまん、急に転びかけ……」
誰がどう見てもここで行かなければ男ではないという状況。
気まずい沈黙と止まったかのような時間。
見事に組み敷いたこの姿勢を変えるには伸るか反るかの二者択一。
(ええい!!俺も男だ!!この勝負乗った!!)
腰の結び目に手をやって深緑の瞳を覗き込む。
重なるレッドアイに少女はようやく自分の置かれた環境に気が付く。

05-111 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:20:34 ID:lVjojqXe
「ラ、ラダマンティスさまっ!!」
ローブを脱がされて下着一枚の姿に。
とっさに両手で胸を隠して首を何度も横に振った。
「だだだだだだだ駄目ですぅっっ!!私……」
「……いや、そこまで拒絶されると俺でも何かしようとかは思わないから……理由を
 聞かせてくれないか?クイーン」
困ったような顔の青年と涙目の少女。
もしもこれが彼ではなくアイアコスあたりならばフルコース確定だ。
「その……自信が無いんですぅ……幼児体形ってみんなに笑われるし……」
「み、みんな!?」
「カイーナチームで水着持って湖に行ったんです。その時に……」
十九にしては幼い顔立ちと体つきは、同年代の同胞から見ればからかうには格好の的だった。
「だから……」
ぽふぽふとあやす様に頭を撫でる大きな手。
「体系は人それぞれだからな。気にすることも無いと思うぞ。ミューなんかバレンタインと
 歩いてるといつも恋人に間違われるとぼやいてるがな。俺なんかも不甲斐ない同僚にいつも
 眉のことでからかわれる……同じではないがお前の気持ちはわかるつもりだ」
今、自分の隣にいる人が彼で良かったと思えるように。
「ラダマンティスさま、目を閉じてください」
言われるままに瞳を閉じる。
重なる乾いた唇がくれる触れるだけのキス。
「自分でできるのはここまでなんです。なので……あとは……お任せしますっ!!」
彼女の精一杯の勇気と気持ちに。
小さな背中に手を回してそっと抱き寄せた。
そのまま体重を掛ければ従うように倒される少女の身体。
柔らかな首筋に唇を這わせればくすぐったそうに身を捩る。
胸を隠す手を外させればふい、と横を向く小さな顔。
「恥ずかしいからあまり見ないでください……」
僅かな膨らみと浮いた肋骨。
ちょこんと乗せられたような小さな乳首に舌先が触れた。
舐め上げられる度に震える細い肩。
「や、あ……ぅ……」
歯先が甘噛すればぎゅっと閉じられる瞼。
乳房を押し上げるように指先が掛かる。
きゅ、と摘まれて零れる吐息と早くなる鼓動。

05-112 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:21:05 ID:lVjojqXe
(どうしよぉ……やっぱり自信ないよ……)
顎先に舐めるように唇が触れて、今度は甘いキスに。
金色の髪が薄闇にぼんやりと輝くのをクイーンは不思議な気持ちで見つめた。
「……ラダマンティスさまぁ……」
手を取られて女王に忠誠でも誓うかのように指先に降る接吻。
一枚ずつ確かめるように爪を舐めあげられてその度に唇を噛む。
「やっぱりダメですぅ……私……」
火照り始めた身体をどうしたらいいかわからない様な心の行方。
流れるのは簡単で憧れと恋は紙一重に似てしまう。
「ちょっと怖いですぅ……」
敬愛する相手に抱かれることは考えたこともなかった。
夜の翼が降りて二人だけの空間を作り出す。
「いや……どうしても嫌だったら俺は……」
無理強いだけはしたくないと呟いてぎゅっと閉じた瞼にキスをする。
きっと彼はこの先も大事にしてくれるのはわかっているのに。
「だって、胸だって無いしガリガリだし……」
「気にしてるのはその程度か?」
「?」
鎖骨に触れる乾いた唇の感触。
「!!」
形を辿るように動いてその下に小さな噛跡を残して。
「気にするほどのことでもないと俺は思うぞ」
指先が滑り落ちて止まったのはくびれた腰。
浮かんだのはアルラウネをかたどった刺青にも似た痣。
冥闘士としての証と冥王への忠誠。
「お前はここに浮かんだか。俺は肩だった」
愛しむように降るキスに体が震えた。
熱くなるのは肌なのか心なのか。
火照った肌と汗のにおいが感情に火をつけて発情を促す。
「や……!!そ…な……駄目です……ッ!!」
脚を開かされて男の顔が少女の秘所に埋まる。
ねっとりと生暖かい舌がひくつく陰唇を嬲りあげる。
指先でクリトリスを軽くひねり上げると抱いた細腰がびくん、と震えた。
軽く噛むように歯を当てて攻めあげればもどかしげに指先が空を掴む。
じんわりと零れ出す愛液が受け入れ可能だと告げる。
どれだけ戦士としての能力が高くてもこの身体は柔らかい女のそれ。
「ァ……ぅ……!!……」
逃げようとする小さな身体を抱いてじらす様に動く舌先。
薄桃の肉芯とまだ他人を受け入れたことのない入り口。
張り付く様に押し当てられた唇がぐりぐりとクリトリスを嬲る。
その度に上がる甘えるような声。

05-113 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:21:38 ID:lVjojqXe
「…っあ!!や、ん……!!」
溢れる声を殺そうとして両手で口を塞ぐ。
痴態と失態の区別など無いとクイーンは首を振った。
「あ……」
それを静かにはずされて赤い瞳と視線が重なる。
耳朶に触れる唇にぎゅっと瞳を閉じれば囁く声で肌がますます熱くなる。
「聞かせてくれと言ったら……嫌か?」
首筋に浮かぶ赤い花。
入り口をやんわりと撫で摩っていた指先がゆっくりと内部へと注入を始める。
「……恥ずかしい……ですぅ……」
ぢゅく、くちゅ…零れてくる淫音はまぎれも無く己のもの。
時折走る鈍い痛みと異物感と―――――これから自分がどうされるのかということ。
頭では理解していてもどうしても竦んでしまう。
「あ、あの……ッ……私……っ……」
小刻みに震える体と荒くなる息遣い。
深く重なる唇と絡まりあう舌先。離れたくないのは確かなのに。
肩越しに見える天井の闇が優しく怖い。
「その……ッ……」
誰かの体温を感じることができたのはどうしてか人の世を捨てたとき。
恋は唐突でたった一日で目まぐるしく走り抜けた。
「よ、よろしくおねがいしますっ!!」
「あ、ああ…………」
汗と彼の香りが肌を染めて覚悟を決めさせてくれるから。
膝を折られて秘部をさらけ出すような姿勢に目を閉じて。
先端が触れてゆっくりと沈んでいく。
異物の進入と違和感と圧迫。
呼吸と拍動と眩暈と血液の逆流。
すべてが一斉に混ざり合ってクイーンの体内でせめぎ合う。
「――――――――ッッ!!」
きつくシーツを握る指先を解かせて自分の背に回させる。
肩口に刻まれた翼竜に食い込む細い爪。
「ッッア!!や、あ!!」
苦しげに寄せられた眉と悲鳴にも似た声。
ぎりぎりと軋む小さな身体を抱いて揺り動かすように突き上げる。
腿を染め上げる破瓜の証と生まれたての感情の行方。
幼さの残る小さな乳房をやんわりと揉み抱く大きな手。
「んぅ……ァ!!……」
張り詰めた肌に落ちる男の汗がこれが現実だということを教えてくれる

05-114 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:22:09 ID:lVjojqXe
「……もう少し……力を抜いてくれ……」
闇に光るペンダントのチェーン。
(……綺麗……どうしてだろう……)
こぼれる涙の理由すらわからないのに、どうして自分の気持ちを制御できるだろう。
ただその広い背中にしがみ付くだけで精一杯なのに。
繋がった箇所がじんじんと熱くて痛みなのか痺れなのかさえわからない。
「……ラダマンティスさまぁ……ッ……」
突き上げられるたびに耳に響く濡れ湿った音。
小刻みな呼吸と自由の利かなくなった手足。
「……好き……です、ぅ……」
紡げる言葉はそれだけで、でも彼には十分で。
逞しい胸板と重なる小さな乳房。
抱きしめあって重ねた肌と心音。
「……俺もだ……クイーン……」
力の抜けた身体を彼に預けてただされるがままに流される。
困ったような顔で見つめられて、その瞳の色の優しさに涙がもう一度零れ落ちた。
「どうしましょう……大好きなんですっ……」
「それは光栄だな……」
「どうしたらいいんでしょう……」
痛みと涙でどうしようもないはずなのに、笑ってしまうのは。
不器用な彼と彼女の感情が重なるからなのだろう。
額がこつん、と触れて唇が降る。
ぎゅっと背中に回した腕に力を入れて彼の動きに身をまかせる。
腰に掛かった無骨な指と肌に触れる熱い息。
崩れ落ちる彼を受け止めるだけでも満たされる何かに瞳を閉じた。





まだ重い身体を引きずって身を寄せる。
伸ばした指先がペンダントトップに触れた。
「どうした?」
「綺麗ですねぇ……ずっと見てました……」
自分を抱く男の胸で揺れる銀色の光。
忘れ得ないだろうその色。
「ラダマンティスさま?」
静かに外してそっとクイーンの首に掛ける。
「似合うな」
「……私、に……?」
「何をやったらいいか俺にもわからんのだ」
夜空のどの星よりも煌いてまぶしい光。
ぽろろ、と零れ出す涙に狼狽する男の姿。

05-115 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:22:47 ID:lVjojqXe
「ラ、ラダマンティスさまぁ……っ!!」
抱きついてくる少女を受け止めて頭を何度も撫でる手。
「私、ずっとずっと大事にしますっ!!」
「いや、その……繋ぎ程度でかまわんのだが……」
「でも……私、何もお返しできません……」
「毎日……美味い紅茶を淹れてくれるだけで十分だ……」
少し赤くなった顔が二つ。
「細いな。ちゃんと食事はしてるのか?」
「はい」
本当はもっと違う言葉を伝えたいのに。
出てくるのはそんなものばかりで自分に歯痒くなってしまう。
甘い言葉の一つでもあればいい物だと頭ではわかっているからこそ。
「ラダマンティスさまぁ」
「?」
「その、私……これからどーしたらいいんでしょう?」
その言葉で冥王からの件の命令を思い出す。
戻れば確実に同僚からのからかいと部下一同からの視線からは逃げられない。
前途多難の恋はまだ始まったばかり。
「お、俺もどうしたらいいのかわからん……」
「どーしましょう……ラダマンティスさまぁ……」
小さな頭を胸に抱いてあれこれと悩めばきりきりと胃が痛み始める。
「……胃が痛い……」
「お薬ありますっ!!」
「いや……大丈夫だ……」
痛みを消してくれる薬が今度は前よりもずっと近くにいてくれる。
少しだけ和らぐ痛みにどうにか笑顔を作るだけ。
「し、心配しなくとも俺は平気だから……」
「駄目です~~~~っっ!!」
明日ことは明日考えてしまおう。
今だけはわずらわしいことは忘れてしまえるように。




冥界に戻った二人に起こったさまざまな事件。
彼の胃炎がより悪化したのはまた別のお話。

05-116 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/08/08(水) 23:23:49 ID:lVjojqXe
おわり、っと。
>>106、邪魔してスマンかった

05-117 :名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 01:44:30 ID:ETo9M3im
>>116
禿げ上がるほど萌えた
クイーンカワユスハァハァ

05-118 :名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 02:10:49 ID:BHZOiboF
>>116
作者乙!
元ネタ作品好きなのでたいへん楽しく読ませてもらいました。
奥手な翼龍とほわほわ鈍感妖花のじれったい恋愛模様もさることながら
カイーナ部下ズの奔走や聖域カップルによる応援がとても微笑ましい…
今回出てこなかった三巨頭残り一人はどうしたのかちょっと気に掛かるw

05-119 :名無しさん@ピンキー:2007/08/09(木) 19:20:15 ID:/gx7oKKl
毎度、他スレで宣伝乙
いい加減出てくんな籠もってろ>116

05-120 :名無しさん@ピンキー:2007/08/11(土) 11:11:57 ID:aEJwua7I
今このスレって書き手さん何人いる?

05-121 :名無しさん@ピンキー:2007/08/13(月) 20:10:31 ID:W2tkTi/G
ここえでは読み専門
女体スレが落ちた・・・
落としてえーじゃろか

05-122 :名無しさん@ピンキー:2007/08/15(水) 19:48:17 ID:I6x49m81
人いないな
みんなお盆で帰省してるのか

05-123 :名無しさん@ピンキー:2007/08/16(木) 00:19:59 ID:ekIHgJA9
>>121だ。やっぱ立つの待つ

05-124 :名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 00:02:35 ID:xWaMt+q4
西遊記の人の沙悟浄が読みたい・・・

05-125 :名無しさん@ピンキー:2007/08/20(月) 21:28:27 ID:w3OhFIqQ
正直KINOイラネ
どっかほかのスレ池

05-126 :名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 00:13:20 ID:agv9k3ll
西遊記とパッパラ隊の続きを楽しみに待ってます。
プレッシャーになったらスマソ。

05-127 :名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 04:10:37 ID:wyZEFoOo
異様に生命力溢れる玄奘三蔵が好きw

05-128 :名無しさん@ピンキー:2007/08/21(火) 23:45:56 ID:0jahp6JY
完全無視されてるKINOは存在価値なし
もうくるな
つまんねーSS読まされる身になってみろ、ゴミ

05-129 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:19:57 ID:lazMlPNO
読んだけど元がわかんなかった。
けなすほど糞じゃないと思うけど

05-130 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 22:20:25 ID:zuXI9pif
このスレのネタはわからないものばかり

05-131 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:32:54 ID:Q0C0Ohgs
そうか?KINOがいないほうが他の書き手の人も投下しやすいと思うんだが
作品もレベル低いしスレには必要ないな

05-132 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:40:43 ID:Q0C0Ohgs
自分を入れて結構多数がKINOイラネってのはあると思う
スレのためにも排除したほうがいい
レスもこないSSレベルだしな

05-133 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:47:10 ID:lazMlPNO
よくわかんね

05-134 :名無しさん@ピンキー:2007/08/22(水) 23:50:55 ID:c2U+5UAp
嫌ならスルー
それが出来ない人は先にお帰りください

05-135 :名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:07:05 ID:NrVdShIR
すでにスルーされまくりwwwwwwwwwww
アイシールドや西遊記の人はGJつきまくるけどもKINOは完全スルーされてんじゃんwwwwwww
もう来るなよwwwwwwwwwwwww
お前のSSなんか読まれる価値もねーんだよwwwwwwwwww
ゴミクズは投下すんなwwwwwwwwwwwww

05-136 :名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:10:44 ID:3g2D2m3j
今日も夏休み恒例スルー検定か



ところで九郎女体化の続きはまだかのうばあさんや

05-137 :名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 00:12:48 ID:NrVdShIR
KINO待ってる奴なんていねぇwwwwwwwwwwwww

二度と投下すんなよ、カス

05-138 :名無しさん@ピンキー:2007/08/23(木) 11:38:21 ID:fGHAk9UI
批判してる奴ID違ってもみんな同じノリだな

05-139 :女マーテル受け:2007/08/23(木) 21:29:04 ID:TZEEpP6S
ご無沙汰してます。
大分前にパッパラ隊書いた者です。
未だに待っていて下さる方もいるようですので、遅ればせながら
続き投下させていただきます。

前スレ>>526の続きです。

05-140 :女マーテル受け:2007/08/23(木) 21:32:15 ID:TZEEpP6S
 処刑の途中で何か勘違い(?)した水島に庇われるという、突然の展開を前に、マーテ
ルは呆然とその場を見守るしかできない。

「なにか森の中でぎゃーぎゃー騒ぐ声が聞こえてくると思ったら…………よりにもよって、
こんなコトをしてたのか!」

 どうやら本気で怒りを感じているらしく、ものすごい形相でしっと団の面々を睨みつけ
る水島。

「いくらモテないからって、アベックをひがんで襲撃するだけじゃ飽きたらずに、か弱い
女性に大勢で暴力まで振るうなんて…………もともとカケラも評価したことはないが、ま
すます見損なったぞ!!」
「み、水島! 違うんだ、これにはワケが…………こいつは今はこんな姿だが、元はさっ
きの爆破魔の変質者で…………」
「なにワケのわからないことを…………! この状況で言い訳が通用すると思っているの
か!!」

 吹っ飛ばされて転がったしっとマスクが、起きあがって必死に弁明しようとする。
 しかし、水島は聞く耳持つ様子はなく、無言のまま手近にあった木を両腕で掴むと、そ
の怪力で根本からそれを引き抜いてしまう。

「さあ、覚悟しろ、変態ども…………!」

 怒りのオーラを発しながら、水島はその超重量の凶器を、男達に向かって振りかざす。

「ひいぃぃぃぃぃぃっ…………待て、話せばわかる…………! に、2号、お前もなんと
か…………」

 水島の剣幕に怯えるしっとマスクが、助けを求めるようにマーテルに視線を向けるが…
………マーテルは、無言でさっと目を逸らすのみだった。

「地獄で反省してこい!! 外道集団!!」
「ぎみゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!」

 その瞬間、しっと団の男達による阿鼻叫喚の叫び声と、骨の砕ける生々しい音とが、森
中に響き渡ったのであった――――。

05-141 :女マーテル受け:2007/08/23(木) 21:33:39 ID:TZEEpP6S
「――――あの、大丈夫ですか?」

 しっと団を全員倒した後、水島は改めてマーテルに声をかけてきた。

「は、はい…………」

 しっと団員たちの返り血を浴びまくりながら、爽やかな好青年風の表情で近付いてくる
水島に、いい知れない恐怖感を覚えつつ頷くマーテル。

(絶っっっっ対ぇぇ正体バレねぇようにしよー…………)

 そう、心に深く刻むマーテルであった。

「怪我とかは? 一人で立てますか?」
「え、ええ、大丈夫です」
「――――あっ! でも、あちこち痣があるじゃないですか。それに、縛られた痕まで…
………」
「ああ、これは…………なにしろ、宙づりにされとったのでねー…………」

 ちなみに痣の方はどちらかというと、まだちゃんと男の体だったときにリンチでつけら
れたものである。

「宙づり!? それは酷い! そんなことしたら、大事な神経が傷付いて手足に麻痺が残
ってしまうことだってあるのに…………後でちゃんと病院で見て貰った方がいいですよ」
「いえいえ、私こう見えても体は丈夫なんで、平気っす」
「いや、そういう問題ではないんじゃ…………」

  マーテルのズレたフォローに、思わずツッコむ水島。
そしてマーテルの場合「丈夫な体」なワケではなく、「どんな状態になっても奇跡的に
元に戻れる体」なだけなのだが。(そっちの方がすごいが)

「とにかく、あなたをうちの隊で保護しますので、この近くにある我々のテントまで来て
下さい。――――あ、申し遅れましたが、私はパッパラ隊所属の軍人で、水島といいます。
本当はこの近くにパッパラ隊基地があったんですが、生憎、今日の昼間、変質者に跡形も
なく爆破されてしまって…………とりあえず今は、テントを張って凌いでいる状態なんで
す」
「へ…………へぇぇ~…………それは大変ですねぇ…………」

 誰が変質者だ…………と言いたいところだが、ここはとりあえず調子を合わせておくし
かない。

「じゃあ、行きましょう。…………えぇと、なんてお呼びしたらいいですか?」
「な、名前? …………そ、そーですね…………」

予想外のことを聞かれ、咄嗟に思い浮かばずしどろもどろになるマーテル。

「マ…………マー子でっ! マー子でお願いしますっ!」
「マ、マー子さんですか? というか、お願いしますって一体…………」
「まあまあ、細かいことは気にせずに」
「細かいことか…………?」

 テキトーすぎるネーミングと態度の挙動不審さに、水島は訝しげな表情を見せたが、そ
れ以上の詮索はして来なかった。

「それじゃ、行きましょうか。私達のテントはこっちです」
「はい~」

気を取り直したように、野営基地の方向を指して歩き始める水島に、マーテルはとりあ
えず素直について行った。

05-142 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:29:00 ID:VHJgdzj6
続きwktk

05-143 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 01:39:47 ID:+gt3WFfz
GJです

>>130
知らない作品新規開拓のいい機会じゃないか

05-144 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:01:26 ID:xPoUoEa5
久しぶりに覗いたらものすごいアンチがいるなwwww
KINOさんあんまし気にするなよ

05-145 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 04:41:35 ID:j1dOgtaS
キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな
キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな
キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな
キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな キショいからこっち見んな

05-146 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 17:57:02 ID:vpQlORBs
>>144言うほど何か無いよな。とり憑かれたんだろうけどコテじゃなかったら気づかないんじゃないか

05-147 :名無しさん@ピンキー:2007/08/24(金) 18:25:06 ID:cPr0IApM
コテなしで投下してみていつもの奴が褒め称えてきたりしたら指差して笑ってやればいいんじゃないかな

05-148 :名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 06:20:03 ID:rXINzYtF
自分の好きじゃないものがあったからってスルーできないのが異常
元ネタ非固定スレならなおさらだろ

05-149 :名無しさん@ピンキー:2007/08/25(土) 10:49:48 ID:puEmuPmp
パッパラ隊キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!

05-150 :名無しさん@ピンキー:2007/08/26(日) 00:30:58 ID:0yy01zJw
ここにも支援所の図書館にも厨が沸いてる…夏は嫌な季節だな

05-151 :名無しさん@ピンキー:2007/08/27(月) 02:00:42 ID:+gA3UlUA
エロを書きたくなる季節でもあるよ
今年は暑すぎてあんまり進まんかったけどな

05-152 :名無しさん@ピンキー:2007/08/31(金) 01:46:27 ID:pMjmtN35
sagaってるから定期age

05-153 :名無しさん@ピンキー:2007/09/09(日) 21:53:42 ID:+3ejcHNv
保管庫見てきたんだけど、「ボクらの選択」の続きってないの?
教えてエロい人

05-154 :名無しさん@ピンキー:2007/09/11(火) 23:22:22 ID:4bpiHQOW
俺も前に同じ質問をしたが、ここではないどこかで完結したらしい。
その場所も聞いてみたが、返答は無し。

05-155 :名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 07:38:02 ID:mBONtHa0
そのどこかはすでに無いんだ。

05-156 :名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 10:52:50 ID:q/eVL3kc
正直アレは読まないほうがいい
完結はしたが最後に色々裏切られてヘコんだ

05-157 :名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 20:19:48 ID:r1l8dEh3
まあヘコんだけど良いと思ったよ

保存してないのもったいないな…作者の人どっか別のところで書いてないかな

05-158 :名無しさん@ピンキー:2007/09/12(水) 22:30:09 ID:FETeCdJx
最後どうなったの?

05-159 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 12:59:56 ID:p9XLRyu2
グダグダで丸投げ

05-160 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 20:10:38 ID:B6TKjvKg
確か親友たちとの縁を切る代わりに親友の命を助けたようだったが…

05-161 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:00:05 ID:e9NAn2VB
俺はむしろ、今総理になるのは得策じゃないと思うんだが、
麻生大望論者は何かの工作員なのか?

05-162 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 22:36:38 ID:0QHm3N1n
>>161

お前は何を言っているんだ(AAry

05-163 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 23:16:54 ID:RUWi93HQ
> ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1047718
>
> 中身(2:38版)ダウンロードパスは「nico」
> ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0004.zip.html

これは良い

05-164 :名無しさん@ピンキー:2007/09/13(木) 23:20:40 ID:H/UytCkI
それ、自分はすでに踏んだ形跡があったw

05-165 :名無しさん@ピンキー:2007/09/18(火) 14:04:37 ID:A41+G3/y
昔のまとめサイトを探してるんだが見つからない……

05-166 :名無しさん@ピンキー:2007/09/22(土) 01:00:13 ID:GQaMjXzL
保守

05-167 :名無しさん@ピンキー:2007/09/23(日) 07:51:28 ID://+9p0vy
エスプガルーダっていうシューティングゲームは
このスレ的にどうなんだ

05-168 :名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 18:14:21 ID:uqfbQrXT
保守

05-169 :名無しさん@ピンキー:2007/09/28(金) 19:52:06 ID:YfPn//pl
出会い系で逢えないのって理由がある。

http://550606.net/

05-170 :名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 14:04:53 ID:00itBrAa
寂れてしまったこのスレも
リクして描いてくれる職人がいたらなぁと思う

05-171 :名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 14:09:04 ID:BrZrMifX
変な絡み方してくる荒らしがいなきゃ
職人さんももう少し居ついてくれるかもしれないのにね

05-172 :名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 05:04:15 ID:IQP7VyHL
>>165
tp://yellow.ribbon.to/~hikyousei/
ぐぐったら出てきましたが、ここの事ですか?

05-173 :名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 23:27:21 ID:0C2puKyu
実際、ジャンル外、更に不特定多数の人に読まれるとなると、
ここに作品を投下するのは勇気がいるよ。

各作品の職人さんはすごいと思う。いろいろな意味で。

05-174 :名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 12:12:49 ID:KrkHag9n
>>153,154
亀レスで申し訳ないですが。
「ボクたちの選択」はTSF公民館というところで続きが書かれました。そこで完結。
すでにTSF公民館は閉鎖されており、そこで書かれたSSについては保管庫も無く、続きについては死蔵状態だと思います。

>>157
作者の人、前スレの陵辱書いた人、文章が似てるからてっきりそうかと思ってました。

05-175 :名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 13:08:19 ID:wdi7oR1l
江戸物
女体化
元ネタ『death note』
カップリング 夜神月之助(本当は♀)と竜崎L右衛門、夜神総一郎と京子が少し

出てくる人はほとんど武士
主人公は最初から女
ややキャラ改変
主役級エロ少々。和姦。
アホギャグ

05-176 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:09:03 ID:wdi7oR1l
竜崎は月之助を呼び止めた。
「貴殿が夜神月之助、殿ですか?」
「そうだ」
声変わりしていない声で月之助は答えた。
いまだ元服前の前髪と少女のような美貌がおそらく道場中の男の劣情をそそっているのだろう。
噂に聞く剣の腕前と家柄が無かったら今頃よい慰み者になっていたはずだ。
私の顔に浮かんだ野卑な笑いに夜神が焦れた。
「何の用だ。急いでいる」
そろそろ夕暮れが迫っている。
「綺羅事件についてお尋ねのようなので」
月之助の顔色が変わった。
私も綺羅事件を追っているが、親の総一郎になりかわり情報収集をしている月之助を一番に疑っていた。
月之助は声を顰めた。
「その話はここでは……」
「そうですね。拙宅まで来て頂けますか」
「解った」
----------------------------------------
綺羅事件は江戸の町を騒がせていた。
重罪を犯して裁かれなかった罪人が次々にポックリと死んでいく。
世直し様、神様、仏様、ポックリ世直し様と呼ばれた謎の処刑人はそのうちに何故か綺羅様と呼ばれるようになった。
しかし、そもそも謎の処刑人とすら人々は思っていない。
私か、江戸でも数人だろう。
江戸を中心に「ポックリ世直し様」は現れる。
そんな馬鹿なことは無い。
神仏の視野に限度があるとでもいうのだろうか。
吉原近く、笠森稲荷前の茶屋の茶汲み女の弥海砂が「綺羅様」と名づけたというが、いかにも怪しい。
当代の三美人のうちの一人と持てはやされ、目つきの怪しいモテない男連中と、性病病みの男どもがせっせと茶屋に通い、海砂の出す団子を喰らっているという。
そこへ時折現れる美貌の少年に私は疑いの目を向けた。

笠森稲荷の地所を持っている夜神家の長男月之助。妹粧裕。
母は流行病で死んでいる。
父親の夜神総一郎はお上の命を受け、世を騒がせる綺羅事件を捜査していたが、日に日に高まる綺羅人気に行く手を阻まれつつあった。

茶屋の親父は夜神総一郎の実母で息子のために情報収集を行っている。
まあ、人間齢を重ねると爺か婆か知れぬものだ……。
弥海砂はある時期から茶屋の手伝いをするようになり、それは綺羅事件の隆盛と奇妙に符合していた。
----------------------------------------

05-177 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:10:43 ID:wdi7oR1l
「ここが、おぬしの家か」
月之助は驚いたようだ。
「そーです」
締めっきりの正門を過ぎ、裏木戸を開けて入る。
「人が住んでいたのだな……何者なのだ?」
「さっき名乗ったじゃないですか……」
折った枝で蜘蛛の巣を払いながら庭を抜け、大回りをして玄関を入る。
「あまり、もてなしは出来ません。人が居ないので」
とりあえず掃除のしてある奧の部屋へ連れて行くと、月之助は珍しそうに部屋を見回した。
「夜神どの」
ふっと月之助が振り向いた。
興奮で頬が紅い。
紅顔の美少年、か。
……それとも?
「何だ」
「隙あり」
素早く抜いた短刀の先で月之助の着物の胸がすっぱりと切れた。
「私を切りに、呼んだのか」
月之助は私を睨んだ。
しかし先に抜いた私の刀で制せられて鍔を握った手が動かせない。
「手が落ちますよ」
「落とせ」
どちらにしろ近すぎる。
「あっ!」
道場で教える正攻法の月之助の足を払うと簡単に転んだ。
腕を踏む。
私の目は彼の体に釘付けになった。
「……やはり、女でしたか」
「それがどうした」
ギリギリと視線が音を立てそうなほど月之助は眼尻を吊り上げる。
ついでのように袴の紐も切ると素早く手足を押さえ付けた。
月之助は予想外だったのか目を瞠った。
「何を……」
「舌を噛みますか?」
乱れた黒味の薄い髪が紅い頬にかかり妙に艶めかしい。
しかし事に及ぶには……二人とも凶器を持っている。
どうしようか迷って彼女の躰に目を落とすと薄皮が切れ血が滲んでいた。
「すみません。切ってしまいましたね」
掴んだ手首がビクリと震えた。
股まですっぱりと裂かれ表の面積の七割方はだけた、その乳房の赤い筋を舐めた。
「んっ……」
息を飲む声がし、欲情をそそるが私は月之助の躰を解放した。
月之助はへたり込んだまま畳の隅にしゃがんだ私を見た。
「おい。竜崎」
どうも肌を隠す意図が無いらしく白い陶器のような肌と乳房が露わになったままだ。
それだけなら良いのだが、片膝を立てた姿勢で下のあれまで見えている。
「何です」
「それは何だ?」
私は股間の緩い下帯の横からはみ出した茎を見下ろした。
「ああ……これですか。気にしないで下さい。男は自ずからこうなるものです」
「勝手に?」
いまだ切れた着物の前も合わせぬまま月之助は私に寄ってきた。
無理に犯す気も無かったが、我が身の危険をあまり感じていないようだ。
「父も下男もそのような事は無いぞ。おぬしのその天狗の鼻のようなそれはどうした事だ。病か?」
少し低音の少女らしい、しかし無理に低く抑えた声と目の前の肌に躰が脈打つ。
「知りませんか?男が女に欲情するとこうなるのです」
月之助は可愛らしく小首を傾げた。
「……そうなのか」

05-178 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:11:18 ID:wdi7oR1l
「では、さっさと前を隠して下さいませんか?着物は差し上げます」
私は着物を脱ぎ下着だけになって正座したが、どうやったって前が飛び出して座りにくい。
まだ生暖かい着流しを腕に抱え座り込んだ月之助は腹にくっついた股間を眺め続けている。
月之助は何かを決したようなきっぱりとした顔で私を見つめた。
「竜崎」
「はい」
「それを私に挿れてくれ」
----------------------------------------
うららかな昼下がり。
暖かい日差しのもとで午睡を貪っていた私の目の前に刀が突き刺された。
ギラギラとした刀身は古い畳を突き破った。
「若様」
頭の上から怒声が降ってくる。
そろそろと起き上がると爺のワタリが皺に埋まった眼で睨んだ。
「爺、畳が傷みますよ」
私が言うとワタリは刀を仕舞い正座した。
うずくまった私の足を扇で打つと正座させる。
「夜神月之助どのを知っていますね」
「知ってます」
ワタリは小さく溜息を吐いた。
「抱いたのですか」
「はい」
------------
あの日私は体の要求に抗いきれず月之助を抱いてしまった。
彼は彼女であったのだから、月之助ではなくお月?……名前は致し方無い。
月之助の体は易々と私の物を飲み込んだ。
あまりにあっさり入ったので驚くと、月之助は潤んだ眼で私を見つめ心地よさそうに息を吐いた。
「あ……これは……天狗よりも良い……良い……あぁ」
ぎこちない所作は初めてのような感じもするのだが、潤沢に溢れる蜜と肉に絡まれ月之助の秘所を夢中で責めると、食いしばって抑えた声が小さく漏れはじめる。
「ぁあっ……あっ。ああん……あっ」
首から上は美少年、体は美しい娘。なかなか倒錯的だ。
それにあそこは随分慣れている。
ぱんぱんと肉を打ち付け、何度も突き上げる。
限界まで月之助の中でしごくと私は白い腹の上に胤汁を吐き出した。
-------------
「どうするのですか」
「”やや”は出来ぬように気をつけています。それに無理にしたのでもありません」
月之助の初めては彼女の部屋にかけられた天狗の面の鼻に奪われていた。
彼女がこのままどうするのか知らないが、男で通すのだろう。
私は気の合う友人ということだ。
その方が何かと都合がよい。
ワタリは諦めたように立ち上がった。
「このことについては、又」
私はとぼとぼと廊下を行くワタリの背を見送った。
しばらく羊羹はお預けかもしれぬ……。
----------------------------------------

05-179 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:11:50 ID:wdi7oR1l
乱暴に障子が開け放たれた。
「おい!」
「……何です。騒がしい」
だが煙りはじめた室内の空気が入れ替わって丁度良かった。
月之助が私の手元を見て叫んだ。
「ああぁ!帳面がぁ!」
火鉢の炭にくべた燃える紙切れを掴もうとした月之助を蹴り飛ばす。
「火傷します」
開け放った戸から華やかな花の簪も斜めになった可愛らしい娘が入って来た。
走ってきたせいでゼイゼイと肩で息をしている。
「月之助様……間に……」
部屋の隅で月之助はひっくり返っていた。
私は帳面の燃える煙でくすぶる部屋の中で餅に黄粉をまぶし安倍川にするともぐもぐと口を動かした。
「美味しいですよ。ひとつどうです?」


月之助の部屋に見張りを付け、弥海砂を監視する。
海砂の飼う利口な柴犬の首に付けられた手紙を読んでおおよその見当は付いたが、月之助の下げていた袋の中から出た和綴じの帳面を模写したのは”じぇばんに屋”だった。
あの贋物造りの色男と座り猫のような白い子供が居なければ綺羅事件は終わらなかったろう。

「お、お、おい竜崎、意味解ってんだろうな。それ」
「魔物なんか飼って、夜神家の先祖が泣きますよ。で、いいんですか、黄粉モチ……」
弥は勝手に私の茶を飲み干した。
いきなり庭から駆け込んできて図々しい女だ。
「ぷはあっ。うめー!月之助様、帰りましょう」
「そうは行きません」
呆けた月之助を羽交い締めにすると首に刀を当てた。
抜き身の刀を下げたワタリが退路に立つ。
背後の障子が開けられ、数人の男女が現れ囲んだ。
実は掻き集めの用心棒と、先の贋物造りの男などなのだが、人数で圧倒できればいい。
「海砂どの、お持ちの帳面を出して下さいませんか?」
「海砂……」
もがいた月之助の口を塞ぐ。
棒立ちになった海砂を見て、刃先で襟元を切って見せる。
「良いのですか?」
海砂は懐の奧から黒い帳面を取り出した。
眼で火鉢を示す。
海砂が帳面を炭に乗せしばらくすると、それは天井を焦がすようにして燃えた。
帳面がぷすぷすと煙を上げ続ける部屋の中で海砂は倒れた。
家が焼けなくて本当に良かった……。
----------------------------------------

05-180 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:12:46 ID:wdi7oR1l
竜崎は黒い目を見開いて首を傾げた。
「面白かったですか?」
「ああ、すげえジェットコースタードラマっていうの?超展開っていうの?カオス?そうだな、巻物の巻数にすると……」
黒い魔物はしばし考え込んだが結論を出すのを諦めた。
「まあいい。すげえ面白かったぜ。もっと評価されるべきだな。ま、もう会う事はないと思うが達者でな」
「はい。あなたもお達者で」

頭から青いタラコを垂らした薄青の魔物が深々と頭を下げた。
弥海砂には、この情け深い魔物の思い出はもう無い。
「弥さんの事は任せて下さい」
「よろしくお願いします」
魔物はもう一度頭を下げた。
ろくに口の利き方も知らない海砂には勿体ない程の……しかし魔物だ。

二匹の異形の魔物は手に手を取って飛び上がった。
「さよ~なら~」
「お達者で~」
暗い空に溶け込んで、すぐに姿が見えなくなる。
そういえば彼らが帰るのは地の底なのだろうか、天上なのか聞きそびれた。
私は夜が明けるまでボーっと空を仰いでいた。
----------------------------------------
障子が勢い良く開け放たれた。
「竜崎!来たぞ!」
「またですか……」
月之助にせっかく解禁になった羊羹の皿を遠ざけられ、口中に残った甘みも吸い取られる。
「んっ……ふ……んんっ……」
傍目には男同士が口を吸い合っている光景だ。
「甘いな」
「食べるまで……」
皿に手を伸ばした私の手を掴み掌を乳房に押し当てる。
「嫌か?」
互いに体の方はすっかりその気だ。
肌脱ぎになった月之助にのしかかる。
「今度からはおやつ時は来ないで下さい」
月之助が笑う。
「冷たいな……何だってさせてやってるだろう?」
羊羹の甘みを取り戻すべく私は赤い舌に吸い付いた。

爺のワタリは吹っ切れたのか最近は風呂まで立てている。
少々不気味に思いながらも湯から上がり、乾いた羊羹をつつく。
「お月どの、調子はいかがですか?」
「月之助でいいぞ」
月之助は使用人の居ないのを良いことに上半身裸になって団扇で体を仰いでいる。
「ああ、すっきりした……」
細い腰、膨らんだ乳房。その先でつんと上を向いた乳首。
あまり見ているとまた……。
私は眼を逸らし手元の羊羹をつついた
「それで、どうなんです。何か変わりは無いんですか」
「ああ!調子はいいぞ。言いにくいのだが毎月尻から血が出て腹が重くて痛くてな、いつも仕方がなかったんだが、治ったようだ」
「尻!?」
摘んだ黒文字の先から羊羹が落ちた。
「尻かな?うーん」
日夜の運動のせいで女にしてはがっしりした肩に着物を上げかけた月之助の二の腕を掴むとそれでも女性らしくふわふわとした感触がする。
「そっそれは……」
月之助は湯上がりで火照った顔を愛らしく傾けた。
「それは?」

05-181 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:14:30 ID:wdi7oR1l


月之助は腹に竜崎の子を宿した。
吟味で一番を取り続けた学問所も行くのは止め、屋敷に引き籠もる。
竜崎の家と夜神の家で話し合いが行われた。


話し合いの後、私はワタリに殺されるかと思ったが、対面したワタリは皺に埋まった顔を綻ばせた。
「若様、おめでとうございます」
「……何だ、私をハメたつもりか?」
ワタリは、ほっほと声を上げて笑った。



戸籍上、月之助は史上初めて女になった男とした。
死んだ事にしても良かったのだが、瘡蓋が外れるようにしてアレやコレが取れたと御殿医に書かせた。
男女の区別のつかぬ様に生まれつく子供もいるし、胡散臭い俗話に無い訳でもない。
「竜崎、お前身分高かったんだな」
「私は上品ですがあなたはガサツですね」
祝言の席、三三九度の杯を受けながら竜崎L右衛門がしれっと言う。
綿帽子の下で月之助改め月は赤く塗った唇を歪め妖艶に微笑んだ。
「覚えておけ」

剣道と走りで鍛えた体はどこか少年のようでもあり、毎夜激しく私を責め立てた。

彼女と結婚してから私は痩せ、心なしか眼の下にどす黒いクマが浮いてきたようだ。
毎夜接するあすこから精気を吸い取られているのかもしれぬ。
花嫁道具の鏡台を覗き込んでいた私の背後で月が笑った。
「竜崎。どうした?化粧でもするのか?」
「いい加減あなたとか名前とかで呼んでくれないんですか」
振り返って眉を顰めた私の側に袴姿の月が座る。
庭で海砂が赤子をあやす歌が聞こえる。
「それはダメだな。それなら袴を脱いで花模様の着物を着る方がマシだ」
「良いですよ……あなたは私の妻ですから……好きにして」
腰の上に跨った月之助が腰をくねらせる。
「あっ…あぁっ」
月は子を産んでからより激しく何度も体を求めてくる。
ぬるぬると挟み込んだ体で陰茎を扱かれ、月の奧で小さな爆発が起こった。
----------------------------------------

05-182 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:15:35 ID:wdi7oR1l
夜神家の門を丸顔の娘が入って行った。

丸顔の娘お京は座敷で夜神総一郎に手を付いて頭を下げた。
「お久しゅうございます」
「久しいな。お京。元気にしているようだな。それで月之助……いや月はどうだ?」
「はい、お子さまと共に皆様お健やかにお過ごしです」
丸顔の娘はにこやかに答えた。
「そ、っその、竜崎とは仲睦まじく暮らしておるか?」
お京がぽっと顔を赤らめた。
夜神総一郎は焦った。
「ど……どうした」
「いえ、あの。竜崎の若殿と月様は”いくさ”を毎夜行われておりまする」
「いっ戦ぁ?」
世は太平の時代。夜神は混乱した。
お京は真っ赤になって答える。
「はい。あの……大抵は若殿様が負けるのでございますが、近頃は月様も負けることが増えたようで勝敗は五分五分でございます」
夜神総一郎は上ずり声を上げた。
「そっそうかぁ!」
夫婦の夜の営みの事らしいが、月がごまかしながら話したのだろうか?
考え込んだ総一郎の方へお京がじりっと膝を近づけた。
「それで」
「あっ……ああ。すまん。考え込んでいた」
「殿様?」お京が聞いたこともない可愛らしい声を出す。
「何だ?お京」
お京は丸顔のなかでも一際目立つ、うるうると潤んだ大きな黒い目を総一郎に向けた。
「私も夜神総一郎様と戦がしとうござります」
「うぁあ?」
総一郎はひっくり返った。
----------------------------------------
火照った胸を放す。
荒く弾んでいた息を静めると月は呟いた。
「あ……また、負けた」
「負けてなんぼですよ」
竜崎はもそもそと月の横に潜り込むと長く伸びた髪の先を摘んだ。
「もう少しで女のなりが出来ますね」
「あ~あ……賭なんかするんじゃなかったかな……」
竜崎がまだ赤く火照った端正な横顔を見つめる。
「言い忘れていましたが、お父上に子が産まれました。元気な男子です」
「何?……竜崎は意地悪だな」
月が布団の中でまだ火照って汗ばんだ体を絡みつけてくる。
「わざとだろう?勝って、驚かせて……良い気分だろ」
急所を握られた竜崎が悲鳴を上げる。
「んぐ……あの……もう一回は無理ですから……」
「解ってるって」
月は竜崎の脇に寄り添った。
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05-183 :捕り物控:2007/10/12(金) 13:17:26 ID:wdi7oR1l

朝。

朝食の膳を仲良く囲んだ月と竜崎を爺が給仕する。
「お月さん」
ふいに竜崎に呼ばれて月は味噌汁を噴いた。
「っ……ふ。……その呼び方は駄目だ……」
月の肩が震えて止まらない。
「駄目ですか……」
竜崎はしょんぼりと黒豆を摘んだ。
「月、でいいから」
「そーですか。では月、黒い帳面とは何でしょう」
月はふふんと挑戦的に笑った。
「またそれか。頑張るな。覚えてないよ」
「覚えていない……」
じいっと見つめる竜崎の前で月は飯を口に放り込んだ。
美しい若妻はにっこりと微笑んだ。
「あなたの方がよくご存じの筈ですわ」
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05-184 :名無しさん@ピンキー:2007/10/15(月) 23:43:12 ID:aUXLLCXS
保守

05-185 :名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 12:36:04 ID:DvPHG8AW
ほっしゅ

05-186 :名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 09:14:32 ID:rXEBcNxA
TS小説ばかり読んでいたら、美少女になって首輪をつけて飼われたいって思うようになって来た。てらやばす。

05-187 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:30:02 ID:lB4HVoam
月のない夜の闇。
辺りから聞こえる獣の叫び。
かち合って鳴る、剣と爪の音。
ジェクラとメタナイト卿は、寝込みを襲ってきた魔獣達に、互いの背を守りつつ応戦していた。
だが。
「ぐあっ!」
ジェクラの腕に赤く裂傷が走る。
鳥型の魔獣は、爪で彼の服を引っ掛け、夜空へと飛び去って行く。
「ジェクラ!?」
後ろを振り向くと、対峙していた魔獣が、チャンスとばかりに襲い掛かってくる。
それをギャラクシアで一刀両断し、再び振り向く。
「ジェクラーーーッ!!!」
その時には、魔獣も彼の姿も、夜の帳の向こうへと消えていた。


それから、早2ヶ月―――。


「ジェクラが戻ってきただと!?」
「はい。すぐそこに、歩いてきています!!」
キャンプ中にあった部下からの報告は、仲間の誰もが彼の生存を諦めていた最中の吉報だった。
テントから急いで出て、集まっている仲間達を押し退け、一番前へ出る。
全員、現実を信じられないのか、その場から動けず立ち尽くしていた。
夕日を背に、一歩一歩、重い足取りで歩んでくる彼を、誰もが息を呑んで見つめていた。
だが、メタナイト卿は異変に気づいた。
目に光が無い。漂う雰囲気も、いつもの彼と違っていた。
どこか禍々しい、凶悪な何かが、彼を取り巻いている。
あの者は、本当に彼なのだろうか?
私の尊敬する仲間であり、戦友であり―――密かに慕う、彼なのだろうか?
「―――ジェクラ…?」
その名を呼んだ瞬間、彼の瞳に淀んだ光が灯る。
そしてその背後から、大勢の魔獣が飛び出してきたのは、すぐのことだった―――。

05-188 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:31:17 ID:lB4HVoam
硬度の似通った刃と刃がぶつかり、火花が散る。
周囲はもはや惨劇だった。
不意をつかれ、やられた者が大勢いた。残った者も、あとどれぐらいもつか。
最悪の想像が当たった。
彼は魔獣にされていた。倒すべき敵・ナイトメアの手によって。
「正気に戻れジェクラ!」
死なない程度の傷をつけつつ、メタナイトは叫んだ。
殺したくない。どうして殺すことが出来ようか?
苦楽を共にした仲間を。一番の親友を。―――淡くほのかな想いを寄せていた、彼を。
だがジェクラの方は、自分を殺す気でいる。
戦士の中でも随一の腕を持つ彼と、ギャラクシアの正統所有者として認められた自分。
生き残るのは、どちらかだけだ。
頭のすぐ横を刃がかすめ、仮面を留めていた紐が切られ、地に転がる。
すぐに間合いを取って、自分に言い聞かせる。
“奴”は魔獣だ。敵だ。
(許せよ…ジェクラ!!)
「はあああっ!!!」
一気に間合いを詰め、ギャラクシアを振りかぶる。ジェクラ目掛けて振り下ろす。
だが、その剣筋が鈍った。
その時になって、情けが働いたのだ。
それを見逃すほど、ジェクラも甘くなかった。
剣の腹で彼女の手を打ってギャラクシアを弾き飛ばし、足払いをかける。
「!!」
地面に叩きつけられ、一瞬息が止まる。
そんな自分を、ジェクラが冷たく見下ろす。
ギャラクシアは遠い。起きようと肘を立てると、喉元に剣先が突きつけられる。
死ぬのは口惜しいが、仕方が無い。
自分の弱さが、甘さが、招いた結果に過ぎないのだから。
(力及ばず…これまでか…。)
静かに目を閉じる。
次にやって来るであろう激痛に耐えるべく、彼女は唇を噛み締めた。

『さすがは、戦士団の中でも最高峰の腕前なだけはある…。』
ジェクラの意識の世界。
暗黒の中、悪夢の支配者が嗤う。
実の息子会いたさに命を求めた彼を操るのは、赤子の手を捻るが如く容易い物だった。
抜け殻の彼には、もう自我は無い。
夢魔の思うがままに動き殺戮を繰り返す傀儡に成り下がったのだ。
彼に指示を下す。
女としての愉悦を味あわせてから死なせてやるのも慈悲だろう、と。
『これも一興…。ククク…ハッハッハッハッハッハァ!!』
そして、その指示通りに、ジェクラは動いた。

05-189 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:32:25 ID:lB4HVoam
突きつけられていた剣が、鞘に収められる。
「…?」
疑問に思うのも束の間、ジェクラがメタナイト卿の肩を掴み、押し倒した。
長く青い髪が、地に広がる。
「なっ!ジェクラッ!?」
左手でメタナイトの両手首を縫いとめ、右手で鎧を乱暴に剥がす。
そして、服に手が掛けられた。

ビリビリビリッ!

胸の膨らみを戒めていたサラシごと、紙でも裂くかのように簡単に破かれてしまった。
何をされるかを理解し、メタナイトはもがいた。
「やめろ、ジェクラ!こんな事っ…!!」
抗議の声は、彼がたわわに実った乳房を鷲掴んだことで遮られた。
痛い。いたわりも優しさも微塵も込められていない。
「ぅ…ぐ…」
食い縛った歯の隙間から、呻き声が漏れ出る。
「ジェ、クラ…、頼む」
正気に戻って欲しい。一抹の希望に賭け、彼女は名を呼ぶのを止めなかった。
「ジェ―――うっ!?」
声が急に上ずった。
ジェクラが、彼女の乳首を舐め上げたからだ。
一瞬走った痺れが何か分からず、ただ瞠目するメタナイト。
続けられていく内に、頭がボンヤリと痺れ始めてきた。
指で抓られ、引っ張りあげられる。噛み付かれる。
「ひあっ!!あぁ…!」
体が熱い。長時間サウナに入った時のように意識が朦朧としてくる。
ズボン越しに、ジェクラが秘所へと触れ、手のひら全体で愛撫を始めた。
「んんっ…は……っ」
突如の刺激に心臓が跳ね、甘い声が漏れ出る。
ズボンをショーツごとずり下げられ、茂みの中の秘裂に指が這わされ、肉芽を摘まれる。
胸への愛撫が比べ物にならないくらいの強い刺激。
声を抑えられず、逃げるように腰を浮かし、うわ言の様に何度も名を呼ぶ。
それでも彼の瞳に光は戻らない。行為も終わらない。
濡れたそこに指が2本、突き立てられた。
「あぐぅっ!?」
痛みが先立ち、そして我に返る。
自分の膣内をジェクラの指が蹂躙する。かき回される。
聞こえてくる水音に、自分が感じていたことを自覚せざるを得ない。
「や、め―――、ジェクラァッ!!」
明瞭かつよく通る声で、彼の名を叫んだ。
動きが止まる。指が引き抜かれる。
一瞬、仮面の向こうの瞳に、光が戻ったかのように見えた。
(届いた、のか…?)
だが、そんな希望は泡と消えた。

05-190 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:33:42 ID:lB4HVoam
すぐに光は消え、両足首を掴まれ、ジェクラの肩の上へと乗せられる。
足の間に、体が割り入って来る。
入り口にあてがわれた熱の塊に血の気が引く。
これほど残酷なことがあろうか。
自分は“抱かれる”のではない。“犯される”のだ。
魔獣と化した、慕情を寄せる彼に。
「嫌だ、やめてくれ!頼む…!!」
先端がゆっくりと入ってくる。
経験したことのない痛みの波が押し寄せてくる。
痛みで、制止の声が途切れ途切れになる。
「や、め――――ああああああああぁぁッッッ!!!!」
言葉の後半は悲鳴と化した。
文字通り裂く様な痛み。心と体をズタズタにする痛み。
悲鳴が際限なく迸り、涙が止め処なく溢れる。秘所からも破瓜の血が流れ出す。
一気に最奥まで到達すると、再び腰を引き、そして貫く。
「あ゛ああぁっ!!!」
突かれる度に悲鳴を上げ、涙が零れる。
「やめ…グッ…お願い、だっ……や…!!」
徐々に速くなる律動。臓器を引っ掻き回されるようで、吐き気がした。
中に出される、とメタナイトは直感的に思った。
「嫌、だっ!中はあ―――!!」
制止の叫びも空しく、白濁した液体が、彼女の膣内を満たした。
それでも男根は抜かれる事無く、再び彼女の中で暴れだす。
「うっ…ああ、あ…」
ジェクラ。ジェクラ。ジェクラ。
何故お前は、ナイトメアの言うなりになった?
何故こんなことをする?
何故やめてくれない?
縋る様な気持ちで、メタナイトは再びその名を呼んだ。しっかりと。
「…ジェクラ……」
止まることの無い律動。声が届かなかったことを知る。
絶望的な気持ちになり、彼女はただ揺さぶられるがままになった。
その時だった。

05-191 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:35:38 ID:lB4HVoam
「――――――メタ、ナイト…ッ」


「ジェクラ!?」
返ってきた声に、一瞬痛みを忘れる。律動が少し遅くなった気がする。
「もう…やめてくれ……!」
「悪ぃ…体の方は…言う事を、聞かねぇ……っ」
次に発せられた彼の言葉に、メタナイトは凍りついた。

「俺を、殺せ…!!」

頭の中で他人事のように反芻される声。
殺す?誰が、誰を?――――――私が、ジェクラを。
「馬鹿を言うなっ!!」
痛みを忘れ、怒鳴り返した。
自我は取り戻せた。まだ望みはあるはず。
「こうやって…話しているだけで……っ、辛いんだ…!いつまでもつか、分からねえ…!」
見えざる力に抗う彼。瞳は血走り、腰を掴む手も震えていた。
「俺の為と思って、頼む…殺してくれ…メタナイト卿!!」
『メタナイト卿』。
その名で呼ばれ、我に返る。戦士としての自分に。
彼の腰の鞘から剣を抜き―――最も手薄な腹部に、突き刺した。

ズブッ!

貫通したのが分かる。血が溢れ、体の上に滴ってくる。
倒れこむ際に男根が引き抜かれ、ジェクラは仰向けに倒れた。
仮面の中のその顔は、笑っている様に見えた。

05-192 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:36:51 ID:lB4HVoam
慌てて駆け寄ろうとしたメタナイトは、立とうとして、急に体に走った激痛で倒れこんだ。
「ぐっ!!」
受け止め切れなかった精液と破瓜の地が、太股を伝って水溜りを作る。
地を這いつくばって、ようやく彼の元へ辿り着く。
彼を囲むように、地面は血で濡れ、赤黒く染まっていた。
近づいた気配を察したのか、ジェクラが薄目を開け、メタナイトを見た。
「…すまねえ、な。操られて…いたとはいえ、お前を…」
メタナイトは首を横に振った。
純潔を奪われたことよりも、彼を刃に掛けたことが、心を苛んでいた。
ジェクラは、弱々しい手つきで懐に手を入れ、ペンダントを取り出した。
やや古めかしいデザインのそれは、夕日の光を受けて煌いていた。
「頼みごとばっかで…すまねえ…。これを、俺の息子…に…」
その言葉でようやく理解した。
ジェクラが、ナイトメアの言うなりになった理由。愛する実の息子への想い。それが
生への執着を生んだのだ。
「-息子の名前は…?」
「……ジョー、だ。ナックルジョー…。」
ナックルジョー。その名前をしかと脳裏に刻み込む。
「必ず渡そう。…約束する。」
その言葉が聞こえたのか、かすれた声で、彼は言った。
「ありがとよ…――――――」


手が、力なく、地に落ちた。


「ジェクラ…!?」
慌てて彼の手を取る。
生の温もりは、徐々に体から剥ぎ取られつつあった。
だらりと下がった手と血溜まりが、全てを物語っていた。

死んだのだ、ジェクラは。
殺したのだ、私が。私が!!!

05-193 :氷の口づけ(ジェクラ×メタナイト卿[擬人♀]陵辱物):2007/10/21(日) 22:38:31 ID:lB4HVoam
「―――ああああああああぁぁっ!!」

一生分の声を出し尽くすかのような声で、メタナイトは叫んだ。
陵辱の最中、あれだけ流れ出た涙は、枯れる事無く再び滝の如く流れ落ちる。
拳を地に打ちつけ、うずくまった。
涙で濡れた金の瞳に、先ほどのペンダントが映る。
落ちた衝撃で開いたのか、中の写真が見えていた。
おしゃぶりを咥えた、元気そうな男の子。
『これを、俺の息子…に…』
声が甦る。
それを手に取り、強く握り締めた。
彼の遺した想いを、必ずや伝えなければならないのだから。
自分は、その義務を果たさなければならないのだから。
ただ、自分の想いも、彼に伝えたかった。
だから、亡骸の傍らで、しっかりと声に出した。
「―――好きでした、ジェクラ。戦友としてでなく、男女の仲として。」
言うわけにはいかなかった想いだった。
丁寧に仮面を剥がすと、安らかな安堵の表情を浮かべていた。
洗脳に抗っていた証拠か、唇の端から血が流れていた。
自分のそれを、そっと重ね合わせた。
生まれて初めての恋は、苦いもの極まりなかった。
生まれて初めての口付けは、氷のように冷たく哀しい、死の味がした。

『まさか、我が力に抗うとはな…。』
悪夢の王の部屋のチェス盤の上の駒の一つが、砕けて砂となった。
ナイトメアもこれには少しばかり驚かされた。やや侮っていたのかも知れない。
『まあいい。銀河戦士団があとどれ位もつか、見物としよう…。』
他にも侮っていたものがあることを、夢魔は知らない。
自分が遠き日に追放した出来損ないが、遠き未来、自分を滅ぼすことを。

それより数ヵ月後。
銀河戦士団は、オーサー卿以下数名を残し、壊滅した。
そして青の騎士は、辺境の星へ流れ着く。そこで彼女は、次世代の桃色の希望と出会う。
夢魔に追放された者と、夢魔に愛する者を奪われた者が出会うのは、まだまだ遠い。

05-194 :利休鼠:2007/10/21(日) 22:47:59 ID:lB4HVoam
以上、利休鼠でした。
卿が女性だったら、ジョー父のことを好きになってたんじゃないかなあと。
つまりそれだと、仲間でもある恋の相手を、手にかけざるをえなかったことになる訳で。
とりあえず…卿、ごめんなさい。間違っても、ギャラクシアの錆にしないでね。

05-195 :名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 23:21:54 ID:Ss9xYLrb
>>172
亀だがそれじゃなかったような……
たしか黒背景でテンプレはそのサイトと一緒だった

05-196 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 00:24:06 ID:rG4uTGst
これ?
ttp://red.ribbon.to/~tseroparo2ch/

05-197 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 12:19:32 ID:4Bn7wJKm
お、これだ!カイト君シリーズとか懐かしっ!
トンクス!

05-198 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 17:50:02 ID:XlUjLpUs
でもこれ強制女性化スレのまとめだよね。

05-199 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 19:29:59 ID:4Bn7wJKm
女体化だと思っててひっかからないからもう落ちたのかと思ってたわ

05-200 :名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 19:34:03 ID:imnuyuGM
黒姫の続きってないの?
ずっとほしいと思ってたんだけど

05-201 :名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 19:21:07 ID:mZGb5/vC
女体化したやつが必ず犯され役になるのは絶対なの?
逆に襲い掛かってもいいんじゃないかな

05-202 :くらげ:2007/10/26(金) 10:08:34 ID:UbvC8zlg
流れが静まってるみたいだから初めて書いてみた自作投下してみていい?
お口に合わなかったらサクッと僕の半値ブラックリストに放り込んでやって下さい。

05-203 :くらげ:2007/10/26(金) 10:10:11 ID:UbvC8zlg
ぼんやりとした白い光。
ゆっくりと像を成していく形。
十秒の時間をかけて成した像もまた、ただの白だった。
真っ白い天井。

「おはよう、気分はどうだい?」

知らない男の人の声。
とても優しい声。
今まで僕が聞いたことないくらい。

「んん………」

僕は声を発しようとするけど、変なうなり声しか出ない。
起きたばっかりだ。仕方ない。
自分が発したその声が妙に高かった気がしたけど、
きっとそれも寝起きだからだ。

「無理はしないほうがいい。
君の肉体はとても長い間眠っていたんだ。
なるべく健康な状態に保つよう努めてはいたけど、
なんせ実際的な運動はしばらく行っていない肉体だから気をつけてくれ」

起き上がろうとした僕に男の人はそう言った。
その言葉が何を意味してるのか、僕にはよく分からない。
僕はとても長い間眠ってた?
一体なぜ?
そもそもここはどこなんだろう?

「正直、本当に目覚めるとは思わなかった。
この手で君を目覚めさせた私自身、正直酷く混乱している。
色々言うべき言葉は考えていたんだ。
でも駄目だな……
全く、言葉がうまく出てこない」

悲しそうな声。
それでいて嬉しそうな声。
激情と優しさが入り混じった声。

「何から説明したらいいかな」

近づいてくる足音。
不意に視界に影を作る何か。
大きな手。
その大きな手は僕の顔を目指して伸びてくる。
僕は咄嗟に目を硬く閉じる。

05-204 :くらげ:2007/10/26(金) 10:10:50 ID:UbvC8zlg
その手が僕の額にそっと触れ、僕はビクッと体を震わす。
体温。
僕のそれより暖かい。
その手は僕の前髪を整えるように、ゆっくりと右に流れる。
僕は目をゆっくりと開ける。

メガネをかけた男の人の顔。
多分40代半ばくらい。

男の人の目がきらりと光る。
嬉しさと、悲しさと、僕の知らない多くの感情を含んだ目。
雫が僕の頬めがけて落ちてくる。

「本当に、この日が来るとは思わなかった」

男の人はその言葉を言うと同時に俯いてしまう。
僕の額から大きな手が離れていく。
僕の視界のギリギリ隅っこで震えながら泣く中年の男。
僕は多分この人を知らない。
僕も少し混乱してるからはっきりとは分からないけど、
でも多分僕はこの人を知らない。

数分の沈黙。
そんなものだと思う。
数えてたわけじゃないけど、多分そのくらい。

僕は何かを言うべきなんだろうか?
多分言うべきなんだろう。
聞くべきことも多分いくつかあるはずだ。
でもその発するべき言葉は一向に出てこない。
僕はいつも何かを言うべき場面で「それ」を言う事が出来ない。

「君にはきっと状況も飲み込めていないだろう。
すまない。
私がきちんと説明をしなければならないのにな……」

力の入らない腹筋に無理やり圧力をかけて搾り出したような声。
多くの感情が混ざり合い過ぎて、それはもはや淡白にすら感じられる。
でも今この部屋の中で、彼以外に状況を推し進められる人間はいない。
彼はその事を知ってる。
だから彼は言葉を搾り出す。
ゆっくり、淡々と。

05-205 :くらげ:2007/10/26(金) 10:11:57 ID:UbvC8zlg
「君の名前は坂本一樹でいいね?」

この人がなぜ僕の名前を知ってるのかは分からないけど、
それは確かに僕の名前だった。
僕はゆっくりとうなづく。

「君にはその名前を今この瞬間捨ててもらわなければならない」

男の人は変わらず淡々とした口調でそう言った。
僕はつい勢いでうなづいてしまいそうになる。
名前を……捨てる……?

「急にこんな事を言われて戸惑うと思う。
けれど今君を見て、君の事を坂本一樹と呼ぶ人間は一人もいないだろう」

この人が何を言ってるのかはよく分からない。
でもなんだか僕は、僕が予想した以上の事態に巻き込まれてるみたいだ。

「それ……は…どういう……」

それはどういうことですか?
僕はそう言おうとして、途中で言葉を失ってしまう。
なんだか声がおかしい。
まるで自分の声じゃないみたいだ。
音程を探るような僕の声は不安の沈黙に飲み込まれて消えた。
そんな僕を数秒見つめ、男の人は再び口を開く。

「君は今日から渡瀬 悠里と言う名前になったんだ」

わたせ……ゆうり……?

寝て、目が覚めたら僕は坂本一樹じゃなくなって、
新しい名前が「わたせ ゆうり」?

「そう、渡瀬 悠里だ」

僕はたまに考えてることを口に出してしまう癖がある。
多分今も名前を口に出して言っちゃったんだろう。

「理解するのは難しいと思う。
君は今この瞬間、元の君とは全く別の人間になってしまったんだよ。
といっても、君が君でなくなってしまったのは少しばかり前の事なんだけどね」

05-206 :くらげ:2007/10/26(金) 10:12:49 ID:UbvC8zlg
僕が僕ではなくなった……?
何を言ってるんだろう………
不意に何かがよぎる。
鉄の棒?
それは視界をかすめた気がしたけど、実際には記憶をよぎっただけだった。
逆さまの鉄塔。
天井から生えた樹木。
どんどん上から下へ流れていく鉄の柱。
さか……さま………?
情景の中で、ふいに僕は頭上を見る。
そこにあったのは空ではなくコンクリートの地面。
ッ!

僕は勢い任せに上半身を跳ね起こす。
僕の意思じゃない。
恐怖。
僕の肉体は途方もない恐怖に反応し、とっさに筋肉を収縮させた。

「思い出したのかい?」

男の人の声。
僕は顔を声の方向に向けることが出来ない。
ガチガチと音がする。
僕の口の中から。
僕の体は見て取れるほどの震えに覆われていた。

「そう、君はとても高いところから落下した。
とても高い鉄塔の上からね。
そして私の目の前に落ちてきた。
結構すごい音がした気がするけれど、
深い山の中にある鉄塔の周囲に、その音に気づくような人間は当然いなかった。

まるで肉の塊だった。
関節はあらぬ方向に折れ曲がり、肉は潰れ、皮膚を突き破った骨が飛び出していた。
とても生きているようには思えなかった。

でもどうだろう。
よく見ると微かに動いてる。
光を失った瞳で、砕けた顎で、
私に何かを訴えかけている。
私は確信した。

私は即座に君を自分の車に乗せ、連れ帰った」

05-207 :くらげ:2007/10/26(金) 10:13:49 ID:UbvC8zlg
男の人はそこで一旦言葉を区切った。
僕は気づく。
男の呼吸が段々と荒くなっている事に。
その呼吸の音からは紛れも無い狂気を感じ取ることが出来た。
僕の肉体は相変わらず大きく震えるだけで、僕の言う事を聞こうとはしない。
僕はベッドの上で固く目を閉じ、しゃがむような格好で頭を抱え込んでいる。

「私には妻と娘がいたんだ」

再び男の話が始まる。

「娘は16歳になったばかりだった。
酷い事故だった。
妻は即死、娘も助からないと思った。
いや、ある意味では助からなかった、と言うべきかもしれない」

短い沈黙。

「娘の肉体はどうにか一命を取り留めた。
けれど再び目覚めることは無かった。
そこにあったのは娘の形をした、空っぽの入れ物だった。
脳死、と医師は私に告げた。

私はその現実を理解し、受け止めようとした。
妻の死に対してそうしたようにね。

二度とあの笑顔を見せてはくれない。
二度とあの声を聞かせてはくれない。
頭で分かってはいるんだ。

けれどね、あの事故の日、旅行帰りのワゴンの中で幸せそうに眠る娘の顔そのまんまなんだ。
あの日、私が最後に見た安らかな表情のまま、娘は私の目の前で眠り続けていたんだ。
分かってる。
そこにもう娘の魂はない。
けれど私は延命装置のスイッチを切ることが出来なかった。
ありとあらゆる生命活動を機械に委ねてでも、
娘の形をしたそれをそこに留めておきたかったんだ」

05-208 :くらげ:2007/10/26(金) 10:14:27 ID:UbvC8zlg
彼が何を言ってるのか、僕にはうまく理解出来ない。
僕は未だあの恐怖の中にいる。
死への秒読み。
確実な死が近づいてくる足音。
割っても割っても0にはならない。
死までの距離が0.5秒になり、0.25秒になり、0.125秒になる。
0にはならない。
永遠に続く死へのカウントダウン。
顔面に直撃する寸前の地面を覚えてる。
灰色のコンクリート。
その凹凸がゆっくりと鮮明になり、近づいてくる。

「君の肉体はもう助かる状態じゃなかった。
けれど君は砕けた顎で私に囁きかけた。

助けて、と。

私は魂の無い肉体を保有している。
君は肉体を失った魂で手を伸ばしたんだ。
伸ばした手の先を、死んだ君の瞳は既に捉えていなかったろう。
けれど、私にも選択肢はなかった」

ブラックアウト。
僕の意識は再び闇に溶ける。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-209 :くらげ:2007/10/26(金) 10:19:35 ID:UbvC8zlg
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

あれから数週間が過ぎた。
僕はどうにか自力で立ち上がれる程度に回復してた。
回復した、という表現は少し違うかも知れない。
この肉体そのものは以前から健康だったんだから。

ただ長い間眠ったままだった肉体だから筋肉は衰えてしまってるし、
関節も思うようには動かない。
リハビリを重ねてようやく立ち上がれるに至ったというところだ。

渡瀬 悠里

それが僕の新しい名前。

渡瀬 友康

それが僕の新しい父親。

きっととんでもない変化なんだけど、
僕にとってそんなものは大した問題じゃなかった。
だって僕はみずから僕自身を捨てたんだから。

05-210 :くらげ:2007/10/26(金) 10:20:19 ID:UbvC8zlg
そう、あの日、僕は僕を捨てた。
自殺したんだ。
深い山の中にある寂れた鉄塔。
僕はその一番高いところから飛び降りた。

僕は僕を捨て、結果新しい僕になった。
新しい名前、新しい家族、新しい肉体。

僕はあの日、渡瀬 悠里という女の子として生きていく事になった。

正直戸惑いはあった。
ずっと男として生きてきた。
ある日を境に女になっちゃったんだ。
女の子のことなんて何一つ分かんない。
服の事も、体の事も、しゃべりかたも、なんにも。

でも自分を捨てた僕に拒否権は無い。
捨てた僕、拾ったのは狂気の男。
ただの再利用。

新しいお父さんは優しい。
僕が今まで出会った誰よりも。
この肉体は彼の娘のものなんだからそれも当たり前なのかもしれないけれど、
まるで本当に、本当の父親みたいだ。

05-211 :くらげ:2007/10/26(金) 10:21:09 ID:UbvC8zlg
ふと思う。
僕の本当の家族は今どうしてるんだろう。
僕がいなくなって心配してるかな?
いや、それはさすがにないかな。
みんな、出来損ないの僕を世間に恥じてた。
きっと世間に隠したい僕の存在がなくなってすっきりしてるに違いない。
父さんに至っては僕がいなくなった事に気づいてるかすら怪しい。

でも別に元の家族の事が憎い訳じゃない。

お母さんが言う。
あの家の子はあんなによく出来るのに。
本当にその通りだ。
僕は勉強がびっくりするくらい出来ない。

お父さんが言う。
こんなにトロい奴に育てた覚えはないんだがな。
本当にその通りだ。
僕は運動がびっくりするくらい出来ない。

弟が言う。
お前みたいな暗い奴と話すと暗い菌がうつるから近寄るなよ!
本当にその通りだ。
僕は何度クラス替えを体験してもクラスに馴染めないくらい口下手だ。

僕に出来たのは、ただエヘラヘラとその場をやり過ごす事だけだった。

皆がこんな僕を恥じるのは当然だ。
僕は本当に何一つ満足に出来ない。
がんばっても、どれだけ注意を払っても、
絶対に皆よりワンテンポ遅れる。
自分でもほんと恥ずかしくなる。

だから死ぬ事にした。
皆が隠したい「僕」を、僕は薄暗い山の中に捨てる事にした。
エヘラ笑いを顔の表面に貼り付けたまま。

05-212 :くらげ:2007/10/26(金) 10:21:56 ID:UbvC8zlg
僕が渡瀬悠里になって初めて自分の足で地面に立った時、新しいお父さんはとても褒めてくれた。
僕が渡瀬悠里になって初めて彼を「お父さん」と呼んだ時、新しいお父さんは涙を流して喜んでくれた。
僕はあのエヘラ笑いを浮かべる。
お父さんは僕を抱きしめてくれる。

初めてだった。

僕のすることなすこと、全てを褒めてくれる。
どんくさいのは肉体を取り替えても直らないらしくて、僕は相変わらずどんくさい。
だけどお父さんはやっぱり褒めてくれる。
うまく出来なくても「よくやった」と言ってくれる。

僕のしぐさ、言葉、全てを喜んでくれる。
呂律がうまく回らないのは肉体を取り替えても直らないらしくて、僕は相変わらず言葉っ足らずだ。
だけどお父さんはやっぱり喜んでくれる。
うまくしゃべれなくても、それを「かわいい」と言ってくれる。

僕は相変わらず何一つ満足に出来ない。
新しい肉体を得ても、だ。

だけどお父さんはそんな僕を褒めて、笑顔で僕の頭をなでてくれる。
だから僕は精一杯「悠里」を演じる。
足らない言葉で、不器用な手で、誰からも必要とされなかった全てで僕は「悠里」を演じる。

もしかしたらお父さんは僕じゃなくて「悠里」を褒めてるのかもしれない。
お父さんの笑顔は僕じゃなくて「悠里」に向けられたものだったのかもしれない。
でも僕は「悠里」の瞳を通してその笑顔を真正面から受け取ることが出来た。
もっと喜ばせてあげたいと思った。

僕は元の名前を失った。
僕は元の生活を失った。
僕は元の肉体を失った。
僕は元の性を失った。

でもそれはやっぱり大したことじゃない。
僕は新しい一つ一つをゆっくりと受け入れる。
僕はこの狂ってしまった男の娘を演じる。
僕にとってそれは、それまでの人生で最も有意義なことに思えたんだ。

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05-213 :くらげ:2007/10/26(金) 10:26:00 ID:UbvC8zlg

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始業のチャイムが鳴る。
学校。
僕は17歳の女の子として学校へ行く事になった。

正直最初は戸惑った。
いくらこの肉体は正真正銘女の子だと言っても、やっぱり僕は僕のままだ。
「悠里」を演じるのはそんなに嫌じゃない。
少なくともお父さんはとても喜んでくれる。
人前で自分のことを「私」というのにもちょっとは慣れた。
だけど「外の世界」で僕の微々たる演技力が通用するとはとても思えなかった。
お父さんは僕が「悠里」であるだけで、そこに「悠里」として存在するだけで僕を愛してくれる。
でも皆はそうじゃない。
皆にとっては「僕」も「悠里」も一緒なんだ。
だから怖かった。

僕は元の僕を失う前、学校でいじめられてた。
だからまたいじめられるんじゃないかって、そう思った。

肉体が変わったところで頭が良くなった訳じゃない。
肉体が変わったところで運動神経がよくなった訳じゃない。
肉体が変わったところで、僕の性格が変わった訳じゃない。

僕がかつていじめられた理由の全てを僕は未だ持ち続けてる。

だけど現実は僕の想像してたものとは少し違ったんだ。
相変わらず友達はあんまり出来なかった。
やっぱり僕は口下手だし、そもそも女の子の輪になんて入っていけない。
入学した最初は皆僕に話しかけて来てくれたけど、
話題もちんぷんかんぷんだし、どういう態度でそこにいればいいのかも分かんない。
次第に僕に話しかける人は少なくなって、やがて0になった。
おとなしい僕を気にかけてくれる子はちょっとだけいたけど、
でもやっぱり友達と呼べるような人間は出来なかった。

そこまでは僕の予想した通りだった。
でも一つ大きく予想を裏切る事があったんだ。
友達は出来なかった。

でも彼氏は出来た。

05-214 :くらげ:2007/10/26(金) 10:26:32 ID:UbvC8zlg
正直自分でも軽く引いてる。
体は女になっちゃったけどやっぱり僕の心は僕のままだし、
男の子に恋したりはさすがにしない。
でもはっきりしない僕の態度は時として僕の心を大きく無視した現実を招く。

「俺、お前、惚れた」

全部単語だった。
僕の言語能力もなかなかだと思ってたけど、上には上がいるんだなあって思った。
突然だったからリアクションの取りようもない。
もとより告白された時のリアクションなんて、今まで考えたことも無かった。
だってそんなものにはホント無縁だったから。

「恋、マジ、芽生えた」

顔が真っ赤だった。
耳まで真っ赤だった。
まるで僕みたいだなって思った。
だからちょっとだけ親近感沸いちゃったんだと思う。
うまく言葉が出なくてちょっと微笑んでみた。
すると彼もサルみたいにニカッと笑ったんだ。

とはいえやっぱりその気持ちを受け取っちゃまずいよなあって思った。
だからちゃんと断ろうと思った。
でもやっぱり僕は僕だったりして、あー、とか、うー、とかしか言えなくて、
で、さらに畳み掛けるように単語の羅列をされた僕に出来ることと言ったら、
とりあえず「んあ」と言う言葉を発することだけだった。

彼の中でその「んあ」は肯定の意味だったらしくて、
彼が力強くガッツポーズをしたんだ。

「まじ!?オーケー出ちゃったの!?」

「うっは、来たねコレ!マジおめでとーーー!」

教室中がどっと沸き立つ。

そこで僕ははっと気付く。
ああ、ここ教室の真ん中だ………

そして僕にも全クラスメート公認の彼氏が出来た。

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05-215 :くらげ:2007/10/26(金) 10:27:34 ID:UbvC8zlg
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彼はいわゆる不良だった。
ヤンキーとも少し違う、ワルとも少し違う、
不良っていう言葉がホントよく似合う人。
髪は真っ黒だけどぼっさぼさだし、
シャツの第一第二ボタンは留めないどころか無くなっちゃってるし、
基本的に廊下は真ん中のラインの上を大股で歩くものだと思ってるような人だ。
体格もいい。

「俺、武井 真人!」

思い出したように唐突に彼は名乗った。
あの教室のど真ん中での告白から二週間くらいしてから。

「お前、マジ、腹減ったろ!?」

彼はデートだって言って、よく学校帰りにタン麺屋に連れてってくれる。
お金も出してくれる。
ラーメン屋じゃなくて、タン麺屋。
何故かラーメンも餃子もチャーハンも置いてない。
タン麺だけを売ってるタン麺屋さん。

正直デートっていう響きにはちょっと抵抗ある。
でも武井くんは僕にとってお父さんの次に優しい人だ。
格好とかしぐさはちょっと怖いけど、でも絶対僕に暴力を振るったりはしない。
多分僕より言葉を知らないんじゃないかってくらい発言の全てが単語ばっかりだけど、でも嘘をつかない。

僕は「悠里」としてここにいる。
その事はよく自覚してる。
だけど僕はそれでも多分友達が欲しかったんだと思う。
僕が「僕」だった頃には手にすることが出来なかった「友達」
もしあの頃の僕にそれがいたら僕は僕を手放さないですんだかもしれない。
だからなんとなく武井くんの誘いを断れなかった。
気付いたら学校帰りのタン麺は日課になってた。

05-216 :くらげ:2007/10/26(金) 10:28:21 ID:UbvC8zlg
「なあ、マジ、ちゅーして!」

「そ、それは………ごめん………」

「なあ、ちょっと、聞いてくれ!」

「ん………」

「なあ、マジ、ちゅーして!」

「い、いや………だから……その、ごめん………」

次第にそんな会話が増えてきて、
だから僕はちゃんと打ち明ける事にしたんだ。
彼の気持ちには答えられない。
でもはじめて出来た友達を無くしたくない。

僕にとって「親友」は漫画やドラマの中だけのもので、
だから漫画から飛び出してきたような武井くんに正直憧れてた。
男同士の友達として、彼と色んなところに行ったり、色んな事をしたり、
色んな話をしたいと思ったんだ。

「ぼ、僕さ、実は男…なんだよね……」

その瞬間の武井くんの顔をよく覚えてる。
まるで猪木のように顎を突き出し、目をカッと見開いて、
網膜が干からびるんじゃないかってくらいの時間硬直してた。
若干腰も引けてた。

「お前……マジ……男!?」

「う、うん……マジ……男………」

「ごめん!!」

とりあえず謝ってみたりした。

沈黙。

「お、OK………ちょっと………落ち着け!」

武井くんはそう言いながらおもむろに自分のズボンを脱ぎ捨てた。

05-217 :くらげ:2007/10/26(金) 10:30:05 ID:UbvC8zlg
「え………ちょ、ちょっと武井くん何してるの!?」

「お前………ちょっと………脱げ!!」

「いや………脱げって言われても………そりゃあちょっと……
っていうか何で武井くんが脱ぐわけ!?」

「か…確認、お前、男?」

そこでやっと武井くんの動きが止まる。
パンツに指がかかってる。
武井くんは硬派なようでブリーフ派らしい。

「い……いや、男っていうか……今は体は女っていうか……
でもハートは男っていうか………」

武井くんの顔は相変わらず猪木をキープしたままだ。

「か、体は女だから…脱げないよ………
っていうか、男だったとしてもここじゃちょっと脱げないよ………」

通りを行く人たちの視線。

「ちょっ、お前ら!!バカッ!!見んな!!」

夕暮れ染まる商店街のど真ん中に武井くんの叫び声が轟いた。

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05-218 :くらげ:2007/10/26(金) 10:31:47 ID:UbvC8zlg
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後日、僕は学校帰りの道すがら武井君にイチから説明したけど、
武井くんは相変わらずあんな感じで僕の言ってる事が分かってるのか分かってないのかよく分からない。
今でもたまに「なあ、頼む、ちゅーして!!」って言ってくる。

僕はふと考える。
自分の体が女だっていうことについて。

僕にとってこの数ヶ月は激動だった。
自分自身を失い、別の肉体を手に入れ、別の人生を手に入れ、
そんな中で僕は「自分」についてきちんと考える余裕が無かったんだと思う。

新しい生活に慣れるのは簡単な事じゃない。
今まで僕にとって「当たり前」だった全てが失われ、
代わりに別の真新しいものが目の前にずらりと並べられる。
ブラジャーのつけ方、生理の時の対処、長い長い髪の毛の整え方、
どれも男だった頃の僕には知る由もないものばかりだ。
こなす事に追われ、こなした直後には別の真新しいものが目の前に差し出される。

お父さんは決して僕を急かしたりはしない。
だから僕は余計に意地になっちゃうっていうか、
どうにかして「まとも」にそれらを成そうとしちゃう。
何も急ぐ事は無いとお父さんは言ってくれる。
一つ一つをゆっくり飲み込んでいけばいいと言ってくれる。
失敗しても笑顔で許してくれる。
でも僕がそれをうまく出来た時、お父さんは一際嬉しそうにする。
だから僕は必死だった。

05-219 :くらげ:2007/10/26(金) 10:32:58 ID:UbvC8zlg
あれから数ヶ月の月日が過ぎて、
やっと僕は今僕の置かれた状況について、ゆっくり考える事が出来る。

僕は服の胸元を摘んで少し広げてみる。
そこには当たり前のようになだらかな山が二つ並んでる。
男だった頃にはなかった"それ"。
僕はそれをじーっと見つめてみる。
とても不思議な形をしてる。
不思議なやわらかさをしてる。
見てるとなんともいえない気分になる。

スカートのジッパーをおろし、
薄くてやわらかい生地のパンツを膝までおろす。

お父さんが僕に与えた部屋。
「悠里」の部屋の角にある大きな鏡。
僕の、「悠里」の下腹部がそこに映し出される。

そこで僕はちょっと申し訳ない気持ちになる。
死んでしまった人の隠された部分を覗くというのは、
まるで悪いことをしてるような気分だ。

でも僕は「悠里」を知らなきゃいけない。
僕は「悠里」になるためにここに連れてこられたんだ。

薄い茂み。
自分の下腹部にあるそれを眺め、
鏡に映し出されたそれを眺め、
また自分の下腹部に視線を戻す。

自分の髪が不意に眼下に垂れる。
僕は半ば無意識にその垂れた髪を手で耳に横にそっと除ける。
とても自然な動作。
この数ヶ月で、いつのまにか当たり前になった動作。

鏡に映し出された自分の顔をじっと見てみる。
鏡の中の僕が「悠里」を見つめる。
鏡の中の「悠里」が僕を見つめる。
手は耳元にかざされたまま。

05-220 :くらげ:2007/10/26(金) 10:33:51 ID:UbvC8zlg
武井くんについて考える。
この唇に触れたいと言う。
この胸の膨らみに触れたいと言う。
この薄い茂みに自身を埋めたいと言う。

僕だったら、と僕は思う。
僕が武井くんだったら。
僕が「悠里」の彼氏だったら。
きっと同じ事を考える。

僕はこの唇に右手の指を這わす。
僕はこの胸に左手の指を這わす。
この茂みをきっと僕もまた求めるんだろう。

武井くんは僕の「それ」を力任せに奪えるだけのちからを持ってる。
でも武井くんは絶対に自分から僕に触れる事はしない。
多分、僕が、「悠里」の中身が男だから、とかそう言う事じゃない。
武井くんは「いいやつ」だ。
とても、とてもいいやつだ。

僕は深くため息をつき、頭を2,3度左右に振る。
そしてパンツを引っ張りあげ、部屋着を箪笥から出す。
制服のスカートは未だフローリングの床に転がってる。
シャツを脱ぎ、部屋着に着替える。

お父さんが大切に扱ってきた"これ"を、
武井くんが大切に扱ってくれる"これ"を、
きっと僕も大切に扱わなければいけない。

「悠里、夕食の準備が出来たよ、降りておいで」

お父さんの声が1階から呼びかける。

一つ深呼吸をして「今行くよ」と僕は"悠里"の声で答える。

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05-221 :くらげ:2007/10/26(金) 10:44:23 ID:UbvC8zlg
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現実を捨てた僕。
現実から目をそらし続ける男。
全てを知ってなお、僕を守ると誓ってくれた不良少年。

夢を見続ける3人の愉快な物語。
僕たちの辿り着いたささやかな楽園。

正確な挙動。
歯車。


小さな一つの「ひずみ」が全てをゆがめる。

もし、物語の起点そのものが過ちだったとしたら。

足跡を消す事は出来ない。
僕たちの喜劇はやがて終わる。

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05-222 :くらげ:2007/10/26(金) 10:45:25 ID:UbvC8zlg
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「殺人及び、死体損壊容疑で逮捕する」

深夜12時の逮捕劇。
僕のお父さん、渡瀬 友康は逮捕された。

パトカー、取調室、白い部屋、パイプ椅子、格子窓、
僕の覚えてる断片。

屋敷の地下に保存されてた「坂本一樹」の頭部。

僕たちの楽園は一夜にして失われた。

僕は警察に真実を話した。
僕は必死で「お父さん」を助け出そうとした。
だけど「渡瀬悠里」の言葉を誰も信じはしない。
混乱する僕を取り残したまま、時間だけがただ過ぎる。

05-223 :くらげ:2007/10/26(金) 10:46:57 ID:UbvC8zlg
「お前、これから、どうする?」

武井くんが僕に言った。

「分かんないけど………。
なんか遠くの施設に送られるみたい。
ごめん、もう会えないね………」

武井くんがじっと僕を見る。

「逃げよう」

多分武井くんの言葉。
もしかしたら僕の言葉。
その辺はよく覚えてない。

夕焼けの歓楽街、高架橋、液晶看板、電柱、コンビニ、交差点
オレンジの中を僕たちは死ぬ気で駆け抜けた。
スカートがぱたぱたとめくれて太ももに当たる。
僕の手を掴む武井くんの大きな手。

はあ、はあ、はあ、はあ、

躓いて転びそうになる。
武井くんが咄嗟に抱きとめる。
僕たちはまた走り出す。

「これから……どうするの?」

「わかんない、約束、守る」

05-224 :くらげ:2007/10/26(金) 10:48:12 ID:UbvC8zlg
約束………
ある日の帰り道、僕は武井くんに全てを打ち明けた。
元は男の子として生きていた事、
山の中にある鉄塔の頂上から飛び降り自殺した事、
「お父さん」に拾われて「渡瀬悠里」になった事、
全てを話した。

「俺、よく、わからん」

武井くんは相変わらずサルみたいな顔だった。
もじゃもじゃの黒髪をくしゃくしゃと手でこね回す。

「でも」

武井くんと目が合う。
僕はつい目を逸らして俯く。
制服、チェックのスカート、紺のソックス、ローファー、煉瓦張りの地面、
僕のローファーの対角線上に武井くんのローファー。

「俺、お前、守る」

分かってた。
彼がきっとこう言う事を。
だから打ち明けた。
彼は「渡瀬悠里」に恋をしてるんだ。
彼に選択肢は無い。
僕は卑怯者だ。

05-225 :くらげ:2007/10/26(金) 10:50:29 ID:UbvC8zlg
「俺、食べ物、盗ってくる。
お前、ここ、隠れてろ」

武井くんが自分のコートを脱いで僕の肩にかける。
秋の夕日はすぐ沈む。
僕たちは夜の闇の中で、知らない街の影を探し当てた。

武井くんが通りに駆けていく。
僕はしゃがみこんだまま動けない。
女の子の靴は走りづらい。
僕はただ肩で息をする。

逃げる。

何から?

警察?
役所の人?
望まない未来?
下らない現実?

気付けば僕はまたエヘラ笑いを顔に貼り付けてる。

そうだ、僕はずっと逃げてきたんだ。

涙。
僕の頬を伝う透明な雫。
僕は手でそれを拭おうとして、自分の手の小ささに気付く。

楽園を正しく機能させるための歯車。
もっとも重要な鍵。
この少女の肉体。

「えっ……ぐっ」

声が漏れる。
僕は肩を震わせて泣いていた。
まるで少女のように。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-226 :くらげ:2007/10/26(金) 10:52:21 ID:UbvC8zlg
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

どれくらいの時間が経ったんだろう。
僕は浅い眠りに落ちていた。
武井くんはまだ戻ってきてない。
もしかしたら迷ってるのかもしれない。
武井くんは僕に負けないくらいの方向音痴だ。

探しに行こうか悩んだけど、僕も彼に負けないくらいの方向音痴だ。
きっと僕がここを動けば出会える確立はもっと低くなる。

そんなことを考えてた。

「やあ」

男の声。
武井くんじゃない。

「こんなとこで何してんの?」

笑ってる。
薄暗い闇の中で何かが笑ってる。

よく見るとその笑みは複数ある。

「こんなさ、歓楽街の外れのさ、
人気の無い裏路地でかわいい女の子が一人で何してるんですかーって聞いてんの」

他の男が言う。

「あひゃひゃ。あんま怯えさすなよ。
大声出されたら足つくぞ?」

僕は硬直したまま動けない。

「はーい、お嬢さん、あんた今から30分声出すの禁止ね」

僕の肩に手が伸びてくる。
僕は咄嗟に身を仰け反らせようとするけど、狭い裏路地では逃げ場は無い。

05-227 :くらげ:2007/10/26(金) 10:53:28 ID:UbvC8zlg
「うっ……くっ…」

壁に肩を押し付けられる。
僕はつい声を漏らしてしまう。

「声だすなっつってんだろ。
テメエ、バレーボールみたいな顔になりたいの?」

「………ッ」

声のトーンがさっきまでより1オクターブくらい低い。
肩を押さえつける手に力が篭る。
痛い。

「お前そっち抑えろ」

「ほいよっと」

4人の男。
僕の3倍くらい太さがある8本の腕。

あっという間に地面に押し倒されてしまう。

「脱がしちゃう?このままいく?」

「めんどいしこのままでいーべ」

「めんどいとかいっちゃって、お前の趣味じゃね?」

「うっせボケ、テメエ最後だからな」

武井くんは帰ってこない。
僕は武井くんの名前を心の中で叫ぶ。
悠里の体を、僕とお父さんと武井くんは守らなきゃいけない。
ずっと、ずっと皆で守ってきたんだ。
僕たちのしてきたこと、その全てが間違いでも僕たちはそれにすがるしかなかったんだ。

05-228 :くらげ:2007/10/26(金) 10:54:20 ID:UbvC8zlg
ばかげてる。

下らないごっこ遊び。

心の奥底では気付いてた。

お父さんも、僕も。

でもそこでしか生きられなかった。

そこでなら僕たちは笑いあう事が出来た。

守らなきゃ、この体を。

「武井くん……たすけ……!!!」

僕は持ちうる全ての力を腹筋に込めて声を出そうとした。
でも次の瞬間意識を揺さぶるほどの衝撃が僕の頬を貫いた。

「テメエ、声出すなっつったっしょ」

「いっ……や………ッ!」

ゴン。
ぶつ、じゃない。殴る、だ。
意識が遠のきそうなほどの衝撃。
体を這う手に力が込められる。
誰かの手が僕の口をとても強い力で押さえ込む。

「………ッ!」

僕は必死でうなり声をあげるけれど、喧騒の歓楽街にその小さな唸り声は飲み込まれてしまう。

痛みがやってくる。
下腹部から。
僕は身をよじる。
身をよじればよじるほどそれは絶望的な確信になる。

逃げられない。

05-229 :くらげ:2007/10/26(金) 10:56:44 ID:UbvC8zlg
裏路地の廃れた匂い。
訳の分からない汚れにただれた地面の感触。
腕を、肩を、足を、頭を押さえつける手の力。
体の内側を貫く痛み。

僕の意識は何度も消滅と覚醒を繰り返す。
点滅する世界。
男の肩越しに、遠くにぼんやり見える小さな光。
僕の体中をもぞもぞと這うがさつな手。

黒い塊。
人は誰もそれを胸の内に抱いてる。
現れ方が少し違うだけだ。
僕はその事を知っている。
ずっと前から。

そうだ、だから僕はあの時全てを諦めたんだ。

誰かの願いが誰かを不幸にする。

僕の願いは誰を不幸にしたんだろう?

鉄塔の屋上。
いくつかの考えが頭をよぎる。

ごめん、お父さん、
ごめん、お母さん、
こんな息子でごめん、
大樹、こんなお兄ちゃんでごめん、
みんな、ごめん、
こんな僕でごめん、

「その砕けた顎で、助けて、と君は私に囁いた」

お父さんの本当の人生を、悠里の魂の本当の在り処を奪ったのは、僕だ。

05-230 :くらげ:2007/10/26(金) 10:57:40 ID:UbvC8zlg
「おい、こいつ笑ってるよ。
こんなんで感じてんの?
マジ変態じゃね?」

「あっはっは、まじ!?感じちゃってんの?」

僕の顔にこびりついたエヘラ笑い。

涙は、もう出ない。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-231 :くらげ:2007/10/26(金) 10:59:28 ID:UbvC8zlg
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

武井くんが来たのは彼らが去ったすぐ後だった。

「ごめん………武井くんの恋人、守れなかった」

武井くんが手に持ったバッグをどさりと落とす。

「やっぱり……僕は駄目だった………」

僕はエヘラと笑ってみる。
武井くんが無言で近づいてくる。

武井くんの匂い。
武井くんの体温。

僕を、「悠里」を抱きしめる大きな体。

「ごめんな、ごめんな………」

震える武井くんの声。

「ごめんな、一樹………」

夜の歓楽街の廃れた裏路地で、僕たちの物語は終わりを告げた。

そのあと僕は一度だけ武井くんと寝た。
そして、

僕は悠里の肉体を悠里に還した。


+++++++++++++END+++++++++++++

05-232 :くらげ:2007/10/26(金) 11:11:16 ID:UbvC8zlg
駄文長文にてのお目汚し失礼しました。
TS業界もう少し活気づくといいね。

上の方で作者叩きみたいなのあるけど、
僕たちって多かれ少なかれ公表したら世間からメメタァ!されそうな性癖を持ってる。
自分と違うものを白い目で見たがる人々を僕たちはよく知ってる。

奇麗事並べやがってって思うかもしれないけどさ、
でもやっぱり自分と違うものもゆるい気持ちで許してやって欲しいと思うよ。

05-233 :名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 17:25:24 ID:MgjJFwOR
>>232
少なくともここは昔、どんな作品がこようが「GJ!」という習慣があった。
それがなくなってしまったのはなんでなんだろうね

ともかくGJ!!

05-234 :GJ:2007/10/26(金) 23:17:07 ID:hz6xS2AH
主人公てらかわいそす。

05-235 :名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 01:31:02 ID:2kd6UhYd
救いがない寂しい物語

でも、これはこれでいい話

05-236 :くらげ:2007/10/28(日) 05:34:01 ID:66ngNw/2
感想、勢い任せのGJありがとうございます!
とりあえず言っとけ的なGJコールと分かっててもちょっと自分GJしちゃった気になっちゃうね。

>>235
なんとなくTSって自分の中で追求してくと救いがなくなっちゃったりしやすいんですよね。
男がどれだけ望んでも完全な女にはなれない、僕がどれだけ望んでもこの願望だけは叶う事がない。
そういう現実の救いの無さがこういう形であらわれちゃうのかも。

ところで、今ここで求められてるものってどういうものなんだろう?
設定とか、大筋とか、こういうシーンが欲しいとか、こういう描写が欲しいとか。
みんなの求めるものを聞いてみて、その中で僕の分かる部分を元に文章を書いたりしてみたい。
技術、才能は乏しいですが、なんとか再び盛り上げるとっかかりにでもなれればと思います。

05-237 :くらげ:2007/10/28(日) 11:12:14 ID:66ngNw/2
と言うわけでリアクションも待たずに書きかけの新作投下しちゃいますってよ。
内容は今のところごく普通のオリジナルTSです。
書きかけだけど上の1作目は2日で書きあがったし、多分早ければ数日中に書き上げれると思います。

後半の展開を「鬱、陵辱展開」「友達と逆ハーレム展開」「無難にハッピーエンド展開」
のどれにしようか悩んでて、要望あったらそれで続き書きたいから意見頂けると嬉しいです。

あと、その他諸々のお叱りやアドバイスなんかもあったら頂けると助かるよ。
んでわいきます

05-238 :くらげ:2007/10/28(日) 11:14:08 ID:66ngNw/2
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「ちょ、お前ら!何してんだよ!!」

締め切られた教室。
締め切って布のカーテンで覆ったはずの窓。
その一つに3つのアホ面を俺の視界が捕らえた。

「うーおー逃げろーー!」

「あーひゃひゃひゃ!」

「カナちゃんごめーーん!」

トシ、ポーリー、ハルーの三人が順にそう叫び、ドタドタと走り去っていく。

「コラ、ハルー!ちゃん付けで呼ぶなっつっただろーー!」

「ご、ごめーー!」

ドップラー効果を伴ったハルーの謝罪を最後に静寂が訪れる。

「はあ、全くいつもいつもあいつらわ………」

俺は小さくため息をついて再びいそいそと着替えを始める。
着替えを終えたクラスメートが戻ってくるまでに俺も着替えを終えねば。

普通なら男子は男子更衣室、女子は女子更衣室を使う。
でも俺は違う。
教室。
それが俺に与えられた即席の更衣室。

05-239 :くらげ:2007/10/28(日) 11:15:28 ID:66ngNw/2
男だった俺が女子更衣室で着替えるわけにはいかない。
女になっちゃった俺が男子更衣室で着替えるわけにはいかない。
学校側が緊急会議を開き、そこでいくつかの取り決めが行われた。

更衣は締め切った教室、
トイレは用務員専用の男女兼用のトイレを使用、
体育などの授業は原則として女子のそれに参加する。
身体機能は女子であると判断された為だ。

まだ俺の肉体が女の子になっちゃってから1週間。
後のことはこれから場面場面で臨機応変に対応していくそうだ。
まあその辺の融通が利く学校でよかったと思う。
ここは俺の住む田舎町にある唯一の高校なんだ。
もしここを追い出されたら、最低でも片道2時間かけて毎日通学する羽目になる。
それはさすがに勘弁だ。

なにより、ここには友達がいる。
積年のなんたらやら、あれやこれやを共有した仲間だ。
たかが体が女になっただけで奴らと生き別れになるのは俺としても口惜しい。
だから学校側の対応には結構感謝してる。
学業の成績で恩返しできないのが唯一心苦しいところだ。

ほんとにね、馬鹿げた話だとは思う。
でもね、なっちゃったんだ。
女の子に。

キーンコーンカーンコーン

「さて、いくか」

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05-240 :くらげ:2007/10/28(日) 11:17:04 ID:66ngNw/2
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「あーッココ臭いヨー!とっとと行くヨー!」

ポーリーがカタコトっぽい発音でそう言う。
大きなジェスチャー付きだ。
体育の後の昼休み、まだ冷え切らない皆の体温で教室はここぞとばかりにムワアっとしてる。
食欲を掻き立てる香り、とはお世辞にも言いがたい。
俺たちは各々弁当を持って颯爽と教室を出る。

俺、トシ、ポーリー、ハルー。

俺たちはいつも中庭の一部に陣取ってそこで弁当を食べることにしてる。
俺の肉体がちょっとくらい変化したって、それは変わらない。
俺の居場所は、やっぱり俺の居場所のままだ。
こいつらは今だって俺を俺として、"ただの時川 要"として受け入れてくれる。

なんて事を考えてるとトシが遠くを眺めながら口を開く。

「まあ、なんつうかさ、俺たちもなんだかんだ言って長い付き合いだしさ………」

皆の顔がトシの方を向く。
俺もミートボールのソースがついた箸の先端を加えたままトシの方を見る。
いつになく哀愁の滲んだ表情だ。

05-241 :くらげ:2007/10/28(日) 11:17:58 ID:66ngNw/2
「後生だからオパーイ揉ませてください!」

ものすごい勢いで俺の方に向きなおり、頭から突進してくる。
俺の胸めがけて飛んでくるトシの頭部に俺の必殺ボレーが華麗に決まる。
未来のロナウヂーニョと呼ばれた天性のセンスは男の肉体を失った程度で滅びはしない。

トシの体がファサっと宙を舞う。
何故か劇画タッチのスローモーションだ。
地面スレスレでスローが解除され、トシの体はどさりと地面に落ちる。

「うあー!すっごい音したよ!?トシ君だいじょうぶ!!?」

ハルーが悲鳴をあげてトシの肩を揺さぶる。

「芯を突いたね!今のボレー芯を突いたね!」

ポーリーが手を叩いてゲラゲラとはしゃいでる。

トシが薄らぼんやりと目を開ける。

「今のボレー……世界が、見えたぜ………ぐふぅ………」

ハルーの腕の中でトシの頭がカクンと垂れ下がる。

「ああっ!トシくーーーん!」

昼休みの中庭にハルーのオカマっぽい叫び声がこだました。

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05-242 :くらげ:2007/10/28(日) 11:20:22 ID:66ngNw/2
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あれは丁度一週間前の事だ。
一週間前の今日、俺は女になった。

俺はあの日、たまたま学校帰りにカーネルサンダースを助けたんだ。
そう、あのカーネルサンダース。
ケンタッキーの前に突っ立ってる奴。

なぜかそのカーネルさんが歩道橋のど真ん中に立ってたんだ。
俺は目を疑ったさ。
そりゃあ疑うさ。
だってありゃあケンタッキーの前に立ってるもんで、間違っても歩道橋の上に立ってるもんじゃないからだ。
俺は一目散に駆け寄った。

歩道橋の上に辿り着いて良く見ると、カーネルさんってばなんだか悩ましげだ。
俺は聞いた。

「カーネルさん、業務中じゃないの?
こんなとこいていいの?」

カーネルさんは言った。

「業務?
わしの仕事の事を言っているのかね?
君は仕事とは一体なんだと思う?」

カーネルさんの目が俺をジロリと睨む。
俺は考える。

「まあ、生活を支えるために必要なもんだろ?
あんたの仕事はケンタッキーの前に突っ立ってる事だ。違う?」

ため息。
カーネルさん、ため息ついた。

05-243 :くらげ:2007/10/28(日) 11:21:53 ID:66ngNw/2
「確かにその通り。
わしの仕事は君の言うとおりだ。
そして、生活を支えるために必要なことでもある。

だがね、仕事はあくまでも"人生"を支える為にあるんだ。
仕事のせいで人生が駄目になってしまったら、本末転倒じゃあないか。

優先順位を間違えちゃいけない。
わしの仕事はピクリとも動かずあそこに突っ立っていることだ。
その通り。
それが私の仕事だ。
仕事に対して相応の誇りも持っとるし、なんだかんだ言ってやりがいも感じとる。
だが、それよりももっと大切なものがある。
それはわしの人生だ」

カーネルさん、語りだした。
なんか良くわかんないけど、なんとなくそれっぽいこと言ってる気がする。
俺はちょっと戸惑いながら頷いてみる。

「少年よ。
わしにとって、今はとても重要な時なのだ。
そう、駅前のケンタッキーに佇むよりも大事な使命を今わしは抱いている。
だからここに来たのだ。
この歩道橋の上にね」

カーネルさんがのっそりと俺の方を向き直る。

「わしの言ってることが分かるかね?」

俺は黒ぶちメガネの向こうのカーネルさんの瞳をじっと見つめる。

「なんとなく……分かる気がする」

俺は力強くうなづく。

05-244 :くらげ:2007/10/28(日) 11:24:03 ID:66ngNw/2
「そうか、いい目だ。
君に一つお願いしたいことがある。
力を貸して貰えるか?」

そういうとカーネルさんは俺の返事も待たずに手を俺にかざす。

「人は皆、わしをただの"置物"と言う。
確かにその通り。
わしは蝋で出来たただの人形だ。

しかし、君はその"老いた蝋人形のたわ言"に耳を傾けた。
蝋人形でしかないわしの生命を君は感じたはずだ。

信じる心を忘れるな。
疑わない心を忘れるな。
君はわしを信じた。
君は常識や理屈よりも、今目の前にいるわしの存在を信じてくれた。

正しさは教科書の中にはない。
聖書の中にも、六法全書の中にもね。

それはいつでも君の胸の中にある」

光。
カーネルサンダースの手がとてつもない光を放つ。
俺は目を開けていられない。

「………くっ!」

俺は光の中で、自分の存在を失う。
形と心の境界を。
そして意識すらも。

05-245 :くらげ:2007/10/28(日) 11:26:01 ID:66ngNw/2
次に目覚めた時、俺は自分のベッドの中にいた。

むにゅ。

ん?

なんか胸のあたりがむにゅむにゅする。
枕でも抱いて寝てたのか?

でもこのむにゅむにゅはちょっと枕じゃない感じだ。
というか、枕は俺の頭にばっちりセットされてる。

じゃあこれは?

俺はゆっくりのっそりむっくりと起き上がる。
そして胸のそれを確認する。

「……………」

あれか。
バカ騒ぎ中になんかのジョーダンで風船詰めて「オパーイ!」的なアレか。
俺は手をシャツの胸元に入れ、手探りでそれを引っ張り出そうとする。

あんれ?

とれない。
ちょっとちょっと、コレとれませんよ。
シャツに引っかかってるとか?

俺はちょっと力を入れてぐいーっと引っ張ってみる。

「あーーーーいだだだだだだっ!バッカヤロウ!」

俺は誰に向けるでもなく罵声を浴びせてみる。

無造作にシャツの胸元を引っ張って広げ、俺はその痛む胸の箇所を覗きこんでみる。

05-246 :くらげ:2007/10/28(日) 11:27:50 ID:66ngNw/2
「んな"ーーーーーーー!!?」

なんぞこれ?

プリン?ましゅまろ?新手のUMA?

俺の胸元には俺の知らない何かがこんもりと生えていた。

俺は考える。
確かに俺は自分をそこいらの地球人より優れた生命体だと信じて生きてきた。
いつの日か友人の死に怒り狂い、黄金の髪を逆立てる日が来ることも覚悟はしていた。
そして宇宙規模の悪に立ち向かう日が来ることをそっと待ちわびていた。
か○はめ波の練習をこっそり風呂場でしながら。

でも、これは予想だにしないアレだ。

俺は考える。
ピ○コロさんの頭に二本生えたアレ的な?
待て、俺の肌は未だ肌色だ。
緑じゃない。

そこで俺は自分の肌を凝視する。
限りなく白に近い肌色。
キメの細かい、うっとりするような柔肌。

待て待て。
あの健康的な褐色の色素はどこへいった?
カ○ロットもびっくりのあの筋肉はどこへ消え失せた?

落ち着け俺、
まずは落ち着け。

俺は落ち着かなくなると、きょろきょろ四方を見渡してしまう癖がある。

05-247 :くらげ:2007/10/28(日) 11:29:54 ID:66ngNw/2
鏡。

こんな俺でも毎朝髪型を整えたりくらいはする。
定位置にセットされたその鏡に写った少女。
その少女と目があう。
ガン見。

む、奴は目を逸らす気が無いようだ。
こうなると俺も目を逸らす訳にはいかない。

電車の中で向かいに座る人と目が合った時、先に目を逸らした方が負け、的なアレだ。

じーーー。

なかなかの美少女じゃあないか。
でもだからと言って勝ちを譲るほど俺は人間出来ちゃいない。
俺はガンをつけて威嚇してみる。
鏡の中の少女も負けじとガンを飛ばしてくる。

ふむ。
なかなかやるじゃないか。
女にしては上出来だ。

だが、と俺は思う。

そして俺は咄嗟に作戦Bに移る。

猪木。

俺の顔は戦隊ヒーローロボの如く変形し、瞬く間に猪木の顔を作り出す。
怖い顔、張り詰めた空気、それをぶち壊す猪木顔の破壊力はすでに実証済みだ。

鏡の中にも猪木。
俺たちはじっと見つめ合う。

汗。

俺の額に汗が伝う。
奴の額にも汗が伝う。

そう、なんとなく気付いてはいたさ。
この鏡に映し出された猪木ヅラの少女は、どうやら俺だ。

俺はつぶやく。

「マジか………」

猪木に限りなく近づいた少女の顔で。

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05-248 :くらげ:2007/10/28(日) 11:32:29 ID:66ngNw/2
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「なあ、親父、お袋、ちょっとさ、俺どうしよう?」


「………!!?」

「…………!!!!?」

「………」

朝。

猪木が二人。

俺の姿を見て見事な猪木になった親父とお袋。
予想通りのリアクション過ぎてなんとも言えない。
俺ははぁっと深いため息をつく。

「これ、どうしたらいいと思う?」

沈黙を作り出した張本人の俺がまず沈黙を破る。
親父の猪木ヅラに汗がタラリと流れる。

「要………
とうとう大人になったか………」

訳の分からないことを言い出した親父に俺は言う。

「はあ?大人じゃなくて、女だよ。
マジ、これどうしよう。学校どうしよう?」

「要がこんな美少女を垂らし込めるようになるなんて父さん嬉しいぞ!!
心配するな!
今時の学校は結構ひらけてるからな!
妊娠くらいどーんとこいだ!」

新聞を放り投げ、ガッツポーズをきめる親父。

俺は親父の放り投げた新聞をキャッチすると同時にしゅるっと丸め、
勢い任せに親父の頭を引っぱたく。

05-249 :くらげ:2007/10/28(日) 11:33:55 ID:66ngNw/2
朝7時の家族会議、開幕。

「ええと、つまり、昨日カーネルサンダースを助けて、
朝起きたら、要くんが、カナメちゃんになっちゃったのね」

お袋がゆるい声で、一言一言を区切ってそういう。
何故か顔が嬉しそうだ。

「うむ」

俺は腕組をしたまま頷く。

「まあ………飯にしようか」

親父が言う。

朝の家族会議、5分で終了。

俺の"美"少女生活はそうして始まった。

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05-250 :くらげ:2007/10/28(日) 11:36:29 ID:66ngNw/2
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「なあお袋、コレどーやんの?」

俺は上半身裸で地べたに座り、ブラジャーをぶんぶん振り回しながらお袋に聞く。

「ちょっとー、せっかく買ってきたんだから振り回さないの」

「どーやってつけんの?これ」

「よーし、じゃあ父さんがまず手本をだな………あぶしっ!」

手元にあったテレビのリモコンが親父の鼻にめり込む。

「何当たり前のように入ってきてんだよエロ親父!」

親父がどすんと仰向けに倒れ、親父の顔の上で垂直になったリモコンがゆっくり倒れる。

今日は学校は休む事にした。
胸が邪魔で男の制服を着るわけにもいかず、
顔立ち自体も元のそれとは随分変わっちゃってるから、
今までどおり普通に登校するわけにもいくまい。

お袋が午前中近くのショッピングモールで女物の服を買いあさってきた。
何故か仕事を休んでそれに同行した親父。

「なあ、要、男にはやらねばならない時がある」

DVDデッキのリモコンが光の速さで飛ぶ。

ゴッ

05-251 :くらげ:2007/10/28(日) 11:37:19 ID:66ngNw/2
「ま、まあ聞きたまえ」

おでこにリモコンをめり込ませたまま親父が続ける。

「だから今入ってくんなーーー!」

「男にはやらねばならない時がある」

完全無視で親父が言葉を続ける。
俺はなんとなく腕を組んで胸を隠す。
家族とはいえなんだかちょっとこっ恥ずかしい。

「息子よ!今こそコレを身に纏う時が来た!」

大業な動作で親父が袋から何かを取り出す。

ピンクのナース服。

「着るかバカーーーー!」

エアコンのリモコンが宙を翔けた。

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05-252 :くらげ:2007/10/28(日) 11:42:52 ID:66ngNw/2
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「学校の方には父さんがきちんと話をつけておいたから、
お前は何も心配しないで今日から元気に登校しなさい」

親父が腕を組んで真剣な表情で俺にそう言う。
鼻に一つ、おでこに二つ、リモコンのめり込んだ痕は一夜明けた今も赤々とそこにある。

俺は女物の小さなローファーに足を埋め、つま先を地面に軽くトントンと叩きつける。

「まあ、とりあえずじゃあ行ってくるよ」

家を出るとすぐに突風。
9月にしては風が強い。



丁度向かいの家から背広姿で出てきたおっさんが俺をものっそい見てる。
まあ、向かいの家の息子がある日娘になってたらそりゃあ驚くわな。

って、どこ見てる?

「だあああーーー!見てんじゃねーよバカーーー!」

風に捲り上げられたスカート。
俺の股間で堂々と存在を主張する真っ白のパンティー。
俺は咄嗟に両手でスカートを押さえつける。

「しょっぱなからこれか………」

05-253 :くらげ:2007/10/28(日) 11:44:12 ID:66ngNw/2
ため息が漏れる。
そしてまた突風。

俺はスカートの両端を手でむんずっと摘んで押さえ、
不恰好なガニ股で歩き出す。

「これでどーだ。参ったか」

大丈夫、風が吹いてもコレならまくれ上がらない。
ってか女子どもはこんなデンジャラスな服を身に纏っていつも生活してるのか……
まったく恐れいるぜ………

俺はいつもの待ち合わせ場所に到着する。
どうやら今日は俺が一番乗りだ。
俺たち4人はいつもこのコンビニの前で待ち合わせ、
ここで飲み物やら菓子パンやら弁当やらを買って学校に行く。

最初に来たのは案の定ハルーだった。

「よう」

俺は手をスチャッと上げ、ハルーにいつもどおりの挨拶をする。
が、ハルーはこっちを見ようともしない。
はいはい、シカト来ましたよコレ。

俺は挨拶の時上げてそのままにしてた手をくるっとひねり、
ハルーの脳天に勢い良く振り下ろす。

「どーーーーん!」

「あいたっ!!」

びっくりするハルー。
はっはっは、俺を無視した罰だ。

「な、いきなり何するんですか………」

ものっそい怯える子羊の目で俺を見る。

「俺が挨拶してんのにシカトするからだ!」

俺はびしっとハルーを指刺して言い放つ。

05-254 :くらげ:2007/10/28(日) 11:45:33 ID:66ngNw/2
「誰ですか……あなたは………
痛いなあ……もう……」

ハルーは俺がチョップをかました部分を両手で撫で撫でしてる。

「誰って………失礼極まりない奴だなコラ!
次は水平チョップいくか!?コラ!」

俺は今一度手を手刀の形にして構える。

「や………やめてくださいよ………
あ、ポーリーちょっと助けてーー!」

ハルーが俺の後ろに声を投げかける。
ポーリーもきたか。
まあ、トシが一番遅いのはいつもどおりだ。

「ようポーリー」

俺は振り向きざまにスチャッと挨拶する。

「………誰?」

テンション低ッ!
いっつも空気を読まない勢いでテンションバリバリのポーリーが今日はめっちゃテンション低い。

「誰って………お前もあれか、ハルーとグルか!」

言って俺は気付く。
あ、
俺、女になったんだった………

05-255 :くらげ:2007/10/28(日) 11:47:43 ID:66ngNw/2
……………………………

「ええと、ホントに要くんなの?」

ハルーが疑い深げに俺に聞きなおす。

「だから何度も言ってんじゃん。
ハルーがホーケーな事知ってるのは3人の中でも俺だけだし、な?
俺はカナメだよ!」

「ちょ………!
それ今言わないでよ!そんな大声で、こんなところでさ!」

ハルーが慌てて手をばたばたさせる。
ポーリーはなにやら難しい顔で考え込んでる。
いっつもニヤニヤしてるこいつにしては珍しい。
でもどこぞの国の血が入ったこいつが神妙な顔してると妙にサマになる。

と、そこへトシがやってくる。

「おいーっす」

視線をトシの方へ向ける。

「…………」

何?
なんかトシの顔が赤い。
なんだか興奮していらっしゃる?

「ヴォクと結婚してくださいいいーーーーーー!!」

トシがハルーとポーリーを押しのけて俺の肩をがしっと掴む。

「ト、トシ………?」

んふー、んふー、トシの鼻息が顔にかかって非常に不愉快だ。

「お、俺は………俺はっ!
とうとう運命の人に出会ったんだ!
そう……この日の、この日のために俺はずっと童貞を死守してきたんだあああああああ!」

05-256 :くらげ:2007/10/28(日) 11:49:32 ID:66ngNw/2
ハルーはただただ硬直。
ポーリーは含み笑いを必死でこらえてる。

あのね、助けてくれても、いいんだよ……?

「ああっ!神様っ!俺はっ!俺はぁっ!」

泣いてる………
この人泣いてる………

「ええと……さ、俺カナメだよ……?」

時間が止まる。
静止した時間の中で、ポーリーの肩だけがカタカタと震えてる。

「それでもいいっ!
お前は、俺と結婚するんだっ!」

唾、ものっそい俺の顔にかかってる。

「んむちゅーーーー……」

トシが俺に顔をぐいぐい近づけてくる。

「ちょ、待て!トシっ!落ち着け!!」

そこでやっとハルーとポーリーがトシを押さえつけてくれる。

「トシくん………どんまい………」

「トシ、お前の漢っぷりには胸が震えたゼ」

ハルーとポーリーがトシの両肩に手をおいてそう言う。

「俺を………俺を止めてくれるなあああああああ!」

トシのわめき声が朝の田舎町に轟いた。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-257 :くらげ:2007/10/28(日) 11:51:27 ID:66ngNw/2
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

勢い良く教室の扉を開ける。
俺はいつもどおりに大声で挨拶する。

「いよーう!」

静まる教室。
固まる風景。
わずか数秒。
そして時間は何事もなかったかのように動き出す。

ひそひそと声がする。

「あれ、誰?」

「転校生?」

「随分元気いーね」

「やべ、マジ俺好み」

「うちのクラスに来るのかな?」

多分俺を転校生だと思ってるようだ。
俺はちょっと悩む。
ふむ、これは転校生のフリしちゃったほうが話早いんじゃないの?
まあどーせすぐ打ち解けれるだろうし、それでいっちゃう?

不意に後ろから背中を押される。

「ほーら、皆席につけー。ホームルーム始めるぞー」

俺の背中を押しながら担任が教室に入って来た。
担任はメガネの端っこを指でちょいとあげ、俺の顔をマジマジと見る。

「んー、君か」

勝手に納得。

「皆ー、皆に今日はお知らせがあるぞー。
鼻の穴かっぽじってよーく聞けー」

間延びした声で担任教師が言う。
教室の隅からヤジが飛ぶ。

「転入生ー!?席は俺の横にケッテーイ!」

「ほらー、静まれー」

担任がまた間延びした声で言う。
教室が少し静まる。

05-258 :くらげ:2007/10/28(日) 11:52:29 ID:66ngNw/2
「ええとー、今日からー」

そこで一旦言葉を区切る。

「このクラスで皆と席を並べる事になったー
時川 要さんだー。
皆よろしくしてやってくれー」

先生がそこまで言い切ると教室が途端に賑やかになる。
そして次の瞬間にまた静寂が訪れる。

「ときかわ………かな……め?」

クラスの誰かがぼそっと俺の名前を口にする。
そして俺をじーっと見る。
俺はここぞとばかりににんまり笑って見せる。

「な、なんだってーーーーーーー!!!??」

どっと沸き立つ教室。

「まあそんなわけだ。これからもよろしく頼むぜコラ!」

俺は教壇の横から教室に向かってピースを突き出す。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-259 :くらげ:2007/10/28(日) 11:55:25 ID:66ngNw/2
一旦とりあえずここまでで。
以後の展開、描写など要望あればそっちの方向でいくので、ご意見頂けると嬉しいですよ。
リアクション0、需要無さそうならとりあえず一旦ここで終わりな感じで。

駄文長文失礼しました。

05-260 :名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 13:11:46 ID:6a2w42gV
>>259
GJ!!続き楽しみにしてます。

05-261 :名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:17:39 ID:1iNW1uGZ
GJじゃあないか

05-262 :くらげ:2007/10/29(月) 08:16:08 ID:OdcAJvSe
どーもどーも。
GJコールありがとうございます。
無駄に長ったらしい上に読みづらい駄文読んで頂けて地味にうれしっす。

んだらばまたきりのいいところまで続き投下いきます。

05-263 :くらげ:2007/10/29(月) 08:16:49 ID:OdcAJvSe
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「なあ要!それどーなってんの!?」

「やっぱ手術とかしたの?」

「ってかお前本物の要?別人じゃね?」

「だーー!うっさい!正真正銘俺ですよ!カナメですよ!
なんか色々あってこーなっちゃったんですよ!
なんか文句あるかゴルア!!」

「かなめくん………女の子になりたかったんだ……
今まで気付いてあげれなくてごめん。
私に相談してくれればよかったのに……」

「ごめんな、要!
今まで俺お前のことずっと男だと思ってた!
本当は、心は乙女だったんだな!」

「大丈夫だぜカナメ!
心配すんな!
誰もお前を非難したりしねーよ!」

「ちょ……何この空気……
なんで俺慰められちゃってんの?
ええと……俺は俺のままですよ?
ハートはバッチリ健全なオスですよ……?」

「わぁかってる!
分かってるからそれ以上言うな!
俺はお前の気持ち、ちょっと分かるぜ!」

「はあ?
分かるって何が……?
高橋お前……もしやそういう趣味あったのか……」

05-264 :くらげ:2007/10/29(月) 08:18:14 ID:OdcAJvSe
………………………

休み時間の度にこれだ。
もはや休み時間の方が体力消耗する始末だ。
いや、俺がクラスで人気者なのはよく分かってる。
俺が昔っから皆様の憧れの的なのはよーく分かってるんだ。

が、しかし、だ。

「イヤアアアアア!
私ずっと前から好きだったのに………
かなめ君女の子になっちゃうなんて………
どうしよう、私イ・ケ・ナ・イ世界に目覚めちゃいそう………!
イヤアアアアアアア!」

「俺、ずっと前からお前のこと好………」

「失せろ豚ヤロォーーーー!」

スパコーーーン。
土煙をあげて俺の手から射出される物理Ⅱの教科書。

うん、これは違う。
絶対違う。

とか言ってるうちに話題は段々肉体についての好奇心へ移行してたりして。

「それ、胸どーなってんの?」

「イヤアアアアアア!
私よりかなめ君の方がデカイなんて!!
イヤアアアアアアア!」

「とりあえずお前は黙れ!」

「し、ししし、下のほ、方は、
ど、どどどどどどうなってるんだい?」

グルグルメガネのデブが鼻息フンフンしながら身を乗り出して聞いてくる。
こんな奴クラスにいたっけ……?

「あーーーうっさいったらうっさい!いい加減飯食いに行くせてくれ!」

両手をばたばたさせて怒鳴り散らしてみるけど、そこは女の子の声だ。
迫力も糞もあったもんじゃない。

05-265 :くらげ:2007/10/29(月) 08:20:11 ID:OdcAJvSe
「で、実際のところお前の下の方どうなってんの?
アレなくなって、女になっちゃってんの?脱いで見せてみろよ、ヒッ」

人だかりが俺の真正面で二つに分かれる。
次の瞬間俺の真正面にいたデブがぎゃふんと言って地面に這う。
その後ろからラリッてんじゃないかってツラしたスパイラルヘアーの男がぬうっと顔を出す。

東海 弦

この学年のちょっとワルイ人たちの親分みたいな奴だ。

「オラ、早く脱いで見せてみろよ、ヒッ」

こいつの笑い方、なんかきしょい。

「おい、脱がせてやれよ、ヒッ」

東海がそう言うと後ろからいかにも子分って感じの奴が3人出てくる。
そしておもむろに俺の随分細くなっちゃった手首を掴む。

「ちょっと、やめろっ!
強く掴むなって!
痛いだろ!」

俺は当然抵抗する。
でも当然かなわない。

「ほれ、見せてみ」

子分Bが俺のスカートに手をかける。

「まじやめろって!
シャレになってねえって!」

俺は結構本気で力を込めて抵抗するけど、さすがに本物の男の力には勝てない。
まずい。
こいつらスイッチ入っちゃってやがる。
スカートがハラリとめくり上がりそうになった瞬間………

05-266 :くらげ:2007/10/29(月) 08:22:46 ID:OdcAJvSe
「あいたたっ」

唸るような声が眼前で響く。
次の瞬間俺の左手に食い込んでた手が、俺の手からスルリと離れる。

「ハーイ、なんか楽しそうにしちゃってるねえ。
で、も、ね。
カナメは俺たちの玩具なの。
ずっと前からネ。
返してもらえるかナー」

はっとするほどの長身が俺の視界に影を作る。
ポーリーだ。
俺の手を掴んでた奴の手をひねり上げてる。
顔を見ればいつも通りのヘラヘラ笑いを浮かべてる。
でもその「へらへら」がなんだか妙に威圧的だ。

東海がポーリーを睨む。

「邪魔すんな。
失せろデクノボー。ヒッ」

「ごめんごめん、邪魔するつもりはないヨー。
ただ、俺はカナメを取りに来ただけだからさっさと連れて去りますヨー。
んではお邪魔シマシター」

ヘラリヘラリとポーリーは言いながら、俺の肩を押して人だかりから出て行こうとする。

「邪魔すんなっつってんだろ?
チョーシ乗ってると自慢のたかーい鼻斜めになっちゃうよ?ヒッ」

東海がそういってポーリーの肩に手をかける。

「イエロウの分際であんま調子のっちゃダメヨ?」

誰の声か一瞬分かんなかったくらい低い声。
でもそれは間違いなくポーリーの声だった。

05-267 :くらげ:2007/10/29(月) 08:24:09 ID:OdcAJvSe
俺は………正直この雰囲気に飲まれて足が軽く震えてる。
以前なら多分ポーリーに加勢する気満々だった。
そう、勝ち負けじゃない。
男はやらねばならん時がある。
親父の口癖だ。

でもなんだ?
なんで震えてる?
なんだ?これ?

「カナくん、こっち!」

ふいに後ろからハルーの声が聞こえる。
俺はその声の方向に震える足でソロリと向かう。
駄目だ。
バレバレだ。
とてもじゃないが走れないし、逃げれない。

俺の動きに気付いた東海の手下どもが俺に向かってくる。

「はいはい、ここでヒーローその2の登場ですよ」

そう言いながらトシが俺と手下の間に割って入る。
ポーリーは未だ東海と睨み合ったまま。
ハルーはと言えば、人ごみに押し出されてはるか遠くでなんかピコピコキョドってる。

「アナタ死ぬわよおおおおおおおお!!!!!」

トシが訳の分からない奇声をあげる。
体育会系特有の腹にまで響く大声。
瞬間、そこにいた誰もがトシに視線を奪われる。
東海も、子分たちも。

05-268 :くらげ:2007/10/29(月) 08:26:08 ID:OdcAJvSe
ふわり。

ポーリーは片手でさっと俺を小脇に抱えて人ごみを抜け出す。
ついでにまだ訳の分からない動きをピコピコやってるハルーも逆の手に抱えて。
ポーリーの図体のでかさは伊達じゃない。

「なあ、追いてっちゃってトシ大丈夫?」

俺は地面と平行に"きをつけ"の格好でポーリーに抱えられながら、顔だけをポーリーに向けて言う。

「だーいじょーぶヨー。
トシの逃げ足の速さ、他のイエロウのそれと違うヨー」

確かに。
俺たち4人でいたずらする時、いっつもケツ持ちになるのはトシだ。
足が遅いからじゃない。
トシなら間違いなく逃げ切れるから、
だからいつも逃げるのは最後に回ってチェイサーの注意をひきつけるんだ。

俺たちはいつもの俺たちのスポットへ向かう。
さすがに職員室からも丸見えな中庭までは東海達も追ってくるまい。

「はあ…はあ…はあ…
なんでトシがそこにいるワケヨ……!?」

ポーリーが肩で息をしながらそう言う。
トシは息一つ乱さず、いつもの定位置で弁当箱を広げてる。
次の瞬間ポーリーの腕の力がふっと抜け、俺とハルーが両脇から無造作に落とされる。

「あいだっ!」

「ぎゃんっ!」

俺は強打した腰を、ハルーはたんこぶになった頭を両手で撫で撫でする。

「お前らってばチョー薄情!俺置いて逃げるなんてっ!」

トシがドタドタと大げさに憤慨しながらそう言う。

「あーひゃひゃ!トシの漢っぷり!やってくれると信じてたヨー!」

ポーリーは手でひざをばしばし叩きながら笑う。
トシがむうっとして俺に向き直る。

05-269 :くらげ:2007/10/29(月) 08:27:27 ID:OdcAJvSe
「まあ、パイズリ5回で許す」

「なんで俺ーー!?」

「そりゃあお前助ける為にやったんだもん。とーぜんっしょ」

トシがにやにやときしょい笑みを浮かべる。

「トシまた足早くなったネー、俺じゃもう太刀打ちできないヨー」

「愛のチカラッ!」

トシがガッツポーズをとる。
俺はもはや突っ込む気力も起きない。
まあ、トシのおかげで助かったのも事実だ。

「でも、厄介なのに目つけられちゃったね」

まだ頭を撫で撫でさすりながらハルーが言う。
場の空気が少しだけ重くなる。

「まあ、またきたら俺がバシイっとやっつけちゃうヨー!まっかせてヨー!」

ポーリーがヘラリと笑いながら言う。

「ポーリーっていっつもヘラヘラしてるわりには喧嘩とか強いんだな。
かるーく見直したわ」

俺がそう言うとポーリーはフフンっと勝ち誇ったような顔をする。

「ぜーんぶハッタリヨー!」

「………」

3人分の沈黙。
HAHAHAと一人アメリカ笑いをするポーリー。

05-270 :くらげ:2007/10/29(月) 08:29:09 ID:OdcAJvSe
……………………

"美"少女になっちゃった俺の学園生活第一日目。

以前と変わった事がある。
皆の態度、皆の気持ち、俺の立場。

俺自身は、どうなんだろう?
分からない。
でも俺は多分、俺のままだ。

手首が軽く痛む。
手の食い込んだ赤い跡、
自分のものとは思えない細っこい腕。
以前なら………

ガクガクと震える自分の足を思い出す。
急に沸き起こるわずかな不安。

「以前の俺なら……」は、通用しない。

ふと視線に気付く。

ハルー。

「大丈夫、カナくんは僕達が守る」

女になった俺と大して変わらない甲高い声。
成長期をまんまと逃した哀れなチビ。

「てめーは何にもしてねえじゃねえか!」

「あいたっ!」

トシのするどいチョップがハルーのこめかみを打つ。

05-271 :くらげ:2007/10/29(月) 08:31:01 ID:OdcAJvSe
「なーんも変わんねーよ。
誰かの厄介事には皆で首突っ込む。
俺達4人ずっとそうだったじゃねーか」

トシがどーんと仁王立ちで言う。

「足りな過ぎた俺達が群れた理由、そーだったネ。
我慢が足りないトシ、協調性の足りない俺、根性の足りないハルー、常識が足りないカナメ。
何かが足りなくて、
足りな過ぎて俺達ずっと一人だった。
でも、俺達見つけたじゃんネ。
俺達が生きてく為のルール」

空気を読めないポーリーがヘラヘラ笑いながら言う。

「女の子になっちゃった今のカナくんに足りないもの。
僕達で出し合えばきっと大丈夫だから、心配しないで」

肝心な場面でビビる癖にこんな時ばっか誇らしげなハルー。



以前と変わった事がある。
皆の態度、皆の気持ち、俺の立場。

でも、
と俺は思う。


変わらなかったものもある。

友達。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-272 :くらげ:2007/10/29(月) 08:34:11 ID:OdcAJvSe
とりあえずまた一旦ここまでで。
ご要望、ご意見、ご感想、お叱りなどあれば頂けると嬉しいですよ。

05-273 :くらげ:2007/10/30(火) 07:03:20 ID:a6xaxDuN
視点をぬるっと変えて続きをちょっと書いてみた。

05-274 :くらげ:2007/10/30(火) 07:05:57 ID:a6xaxDuN
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

俺たちの仲間、カナメがどーいうわけかある日女になっちまった。
そりゃあ戸惑ったわ。
昔から何やらかすかわかんねえ奴だったけど、まさか女になっちまうとは夢にも思わなんだわ。

問題なのは、女になった事じゃない。
これまたえらくかわいい女の子になっちまったっつう事だ。
思わず勢いで結婚申し込んじゃうくらい。

そう、俺の好みドンピシャだったわけだ。

確かに元からどっちかっつうと女顔っつうか、
わりと中性的な顔立ちだったってのはある。

でも俺にモーホーの気は無い。
断じて、無い。

今のカナメは女顔だとか中性的どころじゃない。
まんま「女」だ。

俺のセンサーにビンビン来ちまったわけだ。

とは言え、中身は俺たちのよく知るカナメそのものだ。
あのしゃべり方、あの癖、あの超思考はカナメ以外のなにものでもない。

05-275 :くらげ:2007/10/30(火) 07:06:53 ID:a6xaxDuN
………何が言いてえのか分かんなくなってきちまったぜ。

この際だ。
ぶっちゃけちまおう。
俺は、元男同士として親友だった奴に恋をしかけてる。

それも、結構本気の恋だ。

最初は単純に女になっちまったあいつの顔が好みっつうだけだった。
でも奴が女になっちまってから一週間、
次第に俺は奴に「女」を感じるようになってきてる。

俺たちは放課後4人で行動する時、2台の自転車に4人で乗って移動することが多い。

中学の頃、俺とポーリーしか自転車持ってなくて、
だから俺がカナメを、ポーリーがハルーを後ろに乗せてよく出かけたりしてた。
なんとなくそれが当たり前になっちまって、だから俺は今でもカナメを自転車の後ろに乗せる。
女になっちまったアイツを、だ。

あいつは男の頃のまま、一切遠慮も無く全体重を俺に預けてくる。
漕いでる俺の負荷を考慮しようなんてこれっぽっちも思わないような奴だ。
まあ、おかげで外人のポーリーにも負けねえ体力を得た訳だけど。

05-276 :くらげ:2007/10/30(火) 07:09:10 ID:a6xaxDuN
ええとつまり、だ。

奴の胸が俺の背中にむぎゅーっと押し付けられるわけだ。
奴の吐息が俺の背中を湿らせるわけだ。
背中から、俺のじゃない鼓動の音が聞こえてくる。

女の体温。女の柔らかさ。女の匂い。

女。

女。

俺は頭の中で解けたためしもない数式を思い浮かべる。
なんかサインだのコサインだの、訳の分からん記号が出てくる奴だ。
そうでもしなきゃ俺のムスコがズボンの中で暴動を起こしかねねえって事だ。

俺は昔っから我慢ってのがニガテだ。
欲しいものはチカラづくで手に入れてきた。
何でも。
俺が持ってねえものは、そもそもいらねえものだけだ。

俺は童貞だ。
単純に、抱きたいと思える女が今まで一人として現れなかったから。

05-277 :くらげ:2007/10/30(火) 07:11:22 ID:a6xaxDuN
俺は今、一人の女を抱きたいと考えてる。

俺は俺の背中に感じる体温を力のままに貪りたい衝動に駆られる。
俺は俺の背中に感じる呼吸のリズムを欲望のまま狂わせちまいたい衝動に駆られる。
奴のか細く柔らかな肉体を俺のものにしたい衝動に駆られる。

俺は想像する。
背中にあてがわれた柔らかい胸の肉を、この手で力任せに揉みほぐすその感触を。
俺は想像する。
背中に暖かい吐息を投げかけるその口に、この俺の舌を捻じ込むその感触を。
俺は想像する。
背中に重ねられた華奢な肉体をこのゴツゴツした手で乱暴にまさぐり尽くすその感触を。

俺は奴を力任せに屈服させ、
奴の服を、奴のブラジャーを、奴のパンティを力任せに引きちぎり、
奴の胸ぐらに顔を埋める。
このざらついた舌で奴の乳首を舐めあげ、あばらを舐めあげ、太ももを舐めあげ、秘部を舐めあげる。

奴はきっと泣きながら女々しい声で俺に懇願する。
助けてくれ、と。もう許してくれ、と。
俺は無言で行為を続ける。
奴の肢体が俺の舌の動きに合わせてビクンと跳ね上がる。

奴の味を味わい尽くしたら、
次は肉を味わい尽くす。
奴が失ったもの、俺の股ぐらでいきり立つソレ。
俺はそれを、奴の真新しい薄ピンク色に捻じ込む。

血。

俺はその血を指ですくい取り、それを口に含む。

征服。

俺はそのさまを容易に想像出来る。
俺の五感は今、カナメの肉体を薄い布地越しにしっかりと感じてる。

05-278 :くらげ:2007/10/30(火) 07:13:43 ID:a6xaxDuN
気を抜けば理性が飛びかける。
かつてコレほどまでの衝動を我慢した事は一度としてなかった。

でも、奴は俺のイチバンの親友だ。
約束したんだ。
俺たち4人。
絶対に互いの心を裏切らないって。

グレた中学生どもが定めた下らないルール。
あの頃の俺たちがすがった最後のルール。
ホントにガキ臭くて下らない。

でも、それは俺にとって至福への切符なんかよりももっと大事なものなんだ。

だから俺はこの胸にうずまく衝動を押し殺す。
俺は今こそ「俺に足りないもの」ときちんと向き合うべきだ。
我慢。
捨てるべきは俺の欲望。

失せろよ初恋。

守るって決めた。

俺ルール。

俺は、変わるんだ。

05-279 :くらげ:2007/10/30(火) 07:16:50 ID:a6xaxDuN
「なあトシってば!聞けよこらー!」

俺の背中で騒ぐカナメ。
暢気に俺の背中に顎で文字とか書いて「今なんて書いたか当ててみ?」とか言ってきやがる。
長く伸びたその柔らかい髪の先で俺の首筋やら耳やらをコチョコチョくすぐったりしてきやがる。
俺の胴にまわしたか細い両腕に渾身の力を込めて「おらおら、もっと飛ばせー!あの車を抜かせー!」とか言ってきやがる。

俺が必死で破裂しそうな衝動を押し殺してるっつうのに、奴はこれっぽっちも気付きやしない。
俺の事なんてお構いなし。
今までも、これからも。

俺はカナメに恋をした。
でもその恋はマウンドに立つ前に試合終了だ。
これでいい。

俺は、俺たちはこれでいい。

これが俺の選んだ物語だ。

++++++++++++++++++++++++++++++++

05-280 :名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 23:23:15 ID:fIaH3Oqy
何かまだこのあと続きそうだけど、とりあえず終了?

05-281 :名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 00:33:34 ID:veB8v7Pi
保守がてら女体化ノベライズ?試作
元ネタdeathnote最初から主人公が性別逆転
エロまでは至らず

05-282 :もし夜神月が女だったら:2007/10/31(水) 00:40:24 ID:veB8v7Pi
 夜神月子。
平凡過ぎる彼女の名前は、男ならば月と書いてライトと付けられる所であった。
お固い警察官の総一郎と専業主婦の幸子という、ごくごく一般的な親の選択にしては、すっ飛んでいる。
妹の粧裕も同意見であった。

 月子はよく見れば美貌の少女であった。
運動神経も良く、成績も群を抜いて良い。
しかし”よく見れば”という点はいつも抜きがたかった。
退屈に膿んだ月子の目は光を持たず、すらりとスレンダーな体躯は母親の買い与える衣服の皺に埋もれていた。
月子はカリキュラムの与える簡単なパズルに飽き飽きしていた。
しかしそのパズルさえ解けない愚か者の中で息を潜めて退屈な日常をやり過ごす。
飛び出した杭にならないように、人に交じり愚かなふりをしてみせる。
よく見たら美人なのに飾り立てず、勉強が出来るにも関わらず驕らない月子に制服の羊達は安堵した。
月子はいつも悪意を刺激せず控えめに振る舞う術を身につけ、凶暴な群を刺激しないでやり過ごした。

 英語教師が「夜神君」と指名した。
彼もある意味において月子の奴隷だ。
指名してくる回数を月子は覚えている。
多すぎる。
教師の中年男性特有の睨め回すような視線が薄気味悪い。
さらさらと嫌みにならない程度の流暢さで月子は教科書の文言を読み上げる。
クラスの数名の男子はポーッと頬を染めて月子から目が離せないようだ。

 そういった彼らの幾人かは毎年幼稚な愛の告白をしてきた。
手に取りやすい果実に見えるのだろう。
今の自分に満足が行かず、それでいて不当に扱われているように感じ僻む月子にはそう思えた。
棚に並ぶ商品を気軽に手に取るような扱いを受けたような、侮辱されたような気持ちになったが、おくびにも出さず丁重に断りを入れた。
放課後や休日に付きまとわれては勉学の妨げにもなる。
将来は父の属する警察関係に就くつもりだった。
その事も今ではあまり魅力を帯びない。

 もっと幼い頃、世界は光り輝いていた。
まだ見ぬ事物、新しい知識、難解な謎が沢山世の中にあった。
もともとカンも良く運動でも人を抜き、さらに練習をすれば上達する。
乗り越えるべきハードルは地道な努力によって必ず乗り越えられた。
自信に満ち目を光り輝かせた活発な美少女の周りには友人の姿が絶えた事は無かった。
友人とは勝手に寄ってくる人間の事だと長く思いこんでいた程だ。
しかし、思春期の頃を境に月子は萎縮し始めた。
色彩に満ちた世界は光を失い、今まで気にもとめなかったジロジロと見つめる男どもの目の色が薄気味悪い。
嫉妬され陰口を叩かれる事に敏感になった。
中学に入り無意識にバリケードを張り、生来の光を失った月子の”友人”は激減した。
だが、月子はそれには満足していた。
テニスで最高の成績を収めた時も眼鏡をかけた黒い痩せぎすの少女の事を誰も思い出せなかった。
月子の最後の努力の試行はそうして終わった。

 つまらない。
口に出すとバカみたいな言葉なので発しはしないが、月子はいつでも退屈していた。
何か新しい面白い事は無いのか。
皆が驚喜する”ちんくしゃ”のアイドルにも、髪型にも洋服選びにも、退廃的な読み物にも熱中出来ない。
受験勉強は、努力し積み重ね理解すれば概ね事足りる。
月子はもっと頭を刺激する新しいパズルを欲していた。
学問の道は深いと言うが大学にはそれがあるのだろうか?
自分はそれに没頭できるのだろうか?
中学、高校時代を送る若者としては最悪の悩みを抱えたまま高校生最後の冬が来てしまった。

05-283 :もし夜神月が女だったら:2007/10/31(水) 00:41:53 ID:veB8v7Pi
「はい、とても上手です」
 スカートが皺にならぬよう押さえながら椅子に腰掛け、月子はふと窓の外を見た。
黒い物がひらひらと見えた。
一瞬、蝶にしては大きすぎると思った黒い物がゆっくりと舞って音もなく芝生に落ちた。
月子は数年物の銀縁眼鏡の鼻をずり上げた。
あれは、何だろう。
飛行機から物が落ちることなどあるのだろうか?
しかし落ちれば加速度が付きそうなものだ。
誰かが屋上から放ったような落ち方、しかし放ったにしては校庭の中程の芝生の上にぽんと降った。
教師の声が遠のく。
それから下校時間までその黒い物の事が月子の頭を離れなかった。

 月子は帰り道を急ぐ同級生の中をすり抜け、彼らの発する喧噪から忘れ去られたように芝の上に乗る黒いノートを手に取った。
「死のnote」
降った雨のせいで芝生は湿っていたのに、ノートには少しも湿り気が無かった。
ぱらぱらとページを繰る。
月子は苦笑した。
「このノートに名前を書くと、死ぬ」
不幸の手紙、不吉なおまじない、チェーンメール、人間の悪意はいつの世も変わらない。
馬鹿馬鹿しい死のノートを一旦は芝生に戻そうとした。
しかし、ふと月子は考え直してバッグに無造作に突っ込むと家路に就いた。
空から降ったノートに非日常性の魅力を一瞬感じ引き込まれた。

 それが、全ての分かれ目だった。

05-284 :名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 00:43:03 ID:veB8v7Pi
もし夜神月が女だったら
試作終わり

05-285 :くらげ:2007/10/31(水) 10:14:39 ID:mxt7TBJZ
GJ!
知的な文章並べられると自分の稚拙な文章隠したくなるわw
でも人の文章ってすっごい参考になる。
自分に足りないものが見えてくる。

とりあえずまた書いちゃったんで続き投下いきますよっと。

05-286 :くらげ:2007/10/31(水) 10:15:26 ID:mxt7TBJZ
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「うっわ、なんなんだよコレ………」

つい俺の口から漏れる嫌悪の声。

血。

なんかパンツがヌルヌルするから、トイレに駆け込んで見てみたら、
血出てやんの。
拭いても拭いても、なんかジワジワ出てくる。
真っ白のパンツがもう真っ赤になってる。

「これ、まずいよなあ………もしやなんかのビョーキか?」

俺は用務員用のトイレでうーんうーん唸る。
まさか、親父がここ数年悩まされてる尿路血石じゃないよなあ………
親父も「聖地から血が噴出したーー!」って騒いでたし………

コンコン

ノックする音。

「使ってますよー」

俺は間延びした声で答える。
うーん、しっかしホントまいったなあ。

「カナちゃんダイジョーブ?」

05-287 :くらげ:2007/10/31(水) 10:16:47 ID:mxt7TBJZ
女子の声。
俺が女になって最初に登校した日、やたらキャーキャー言ってた奴だ。
野中 咲。
俺が男だった頃から何かっつうとチョッカイ出してくる。
悪い奴じゃないんだけど、お節介すぎてかるくウザい。

「なんかさっきから随分長い間唸ってるみたいだけど………
便秘に効く薬あげよっか?」

「うっせー!どっかいけ!今ちょっとそれどころじゃないんだよ!」

俺は血を見て焦ってたのもあって、ついきつい言い方をしてしまう。
なんつうか、イライラが抑えらんない。

「もしかして………生理?」

「は………生理?」

「お腹痛くなって、血出てきたり………してる?」

「な、なんで知ってんだよ!?」

「なんか今日体調悪そうだったし、カナちゃんにもそろそろきていい頃かなあって」

「お、教えてくれ!おれどうしたらいい!?
マジ血止まらないんだ!このままじゃおれ死んじゃうよ!!」

「大丈夫だよー、落ち着いて。
死んだりしないって」

ドア越しにあははと暢気な笑い声。
こっちは気が気じゃないっつうに。

「ちょっと待ってて。
私の持ってきてあげる」

俺の返事も待たずにスタスタと走り出す音。
持ってくる?何を?

俺はもう一度足の間から便器の底を覗き込む。
べっとり血に濡れたティッシュ。

「はあ………」

05-288 :くらげ:2007/10/31(水) 10:17:28 ID:mxt7TBJZ
………数分後。

「持ってきたよー!あけてー!」

サキがドアをガチャガチャやる。

「ちょ、やめろ!開けんなバカ!」

一応鍵はかけてあるけど、用務員用の古くてぼろっちいトイレだ。
サキが揺らすたびにドアごと外れそうなくらいガッコンガッコン揺れる。

「開けてくんなきゃ処理出来ないよー、ほら早くー。
休み時間終わっちゃうよー」

俺はどうしたものか迷う。
「処理する」っつうことは、当然奴に俺のアソコを見られるわけだ。
今は女同士とはいえ、さすがにそれは恥ずかしい。

「ま、待て!自分でやるから上から投げ入れてくれ!」

「おっけー。じゃあ行くよー」

バシっ、ドサッ。

「いてっ!」

小さなポーチ。
それは力強く天井にぶち当たり、鋭角に反射して俺の頭に落ちてくる。

「もっと優しく投げろよ!」

「あっははは」

あー、むかつく。
人が切羽詰まった状況だっつうのにゲラゲラ笑いやがって。

俺はポーチを開けて中身を取り出す。

05-289 :くらげ:2007/10/31(水) 10:18:26 ID:mxt7TBJZ
……なんですか?……これは。

「こ、これ………ちょっとどーすんの………?」

「ほら、やっぱり開けてよー。私がやったげるってば!」

サキはまたドアをガチャガチャやりだす。

「ちょ、ガチャガチャすんのやめーい!
口で説明してくれ!説明どおりにどーにかやってみる!」

「えー、そんなの口で言えないよー。こんな場所でさー」

むう、確かにその通りかもしれん………。
俺は手に持ったソレをあらゆる角度から見回して見るが、
使い方なんて皆目検討もつかない。

「あ、あんまり………マジマジ見んなよ……?」

俺は言って鍵をガチャリと開ける。
ドアが小さく開いたかと思うと、次の瞬間サキがするりと滑り込んでくる。
あっという間の動作。

「で、ど、どうすんだよ……これ……」

顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。

「赤くなっちゃってカナちゃんカーワイイッ!」

便座の上で身動きが取れない俺にサキが頬擦りしようとしてくる。

「ばっばか!やめろっ!そんなことよりコレどーすんだよ!」

俺は両手に持ったソレをサキの顔の前に突き出す。
サキはサッとソレを受け取り、俺の両足の間にしゃがみ込む。
な、なんかこれは、この絵面はまずいんじゃないか………?

05-290 :くらげ:2007/10/31(水) 10:19:06 ID:mxt7TBJZ
「うわあー………」

俺の股間を見てそう漏らすサキ。

「ど、どうなんだ?大丈夫なのか?おれ、やっぱり死ぬのか?」

俺は不安になり、せっ突くようにサキに尋ねる。

「ホントにカナちゃん女の子になっちゃったんだあ………」

良く見ると、サキの頬も微妙に紅潮してる………
その事に気付いて俺もより一層ドギマギしてしまう。

「は、はやく処理しちゃってくださいよっ!こ、これ結構恥ずかしいんだぞ!」

サキの指が俺の下腹部に触れる。
くすぐったい。

「んっ」

くっ……俺とした事が、つい声を漏らしちまった。

「ご、ごめん!痛かった?」

サキが心配そうに俺の顔を覗き込む。

「い、いや、だいじょぶ。ちょっとくすぐったかっただけ」

サキの視線がまた俺の下腹部に戻る。

「でも、今の声………ホントに女の子みたい」

俺はモーレツに恥ずかしくなる。

「バ、バババッバッカヤロウ!」

もう呂律も回ってない。
なんだって俺がこんな思いしなきゃなんねーんだ………

05-291 :くらげ:2007/10/31(水) 10:19:51 ID:mxt7TBJZ
「おれはっ!」

俺は、俺のままだ。
言おうとした瞬間。

「はい、終わったよ。
取り替え方とか、今後の処理も教えといたほうがいい?」

「お……」

俺は俺のままだ。
俺は今さっき言おうとした言葉の続きを言おうとする。
でも、出た言葉は………

「お願いします………」

情けない………。
ヒジョーに情けない、が。
俺は今や自分の事すら人に手助けしてもらわねばうまく出来ない。
今はこの好意に頼るしかない。

「おっけい!まっかせてっ!」

サキ……なんだか嬉しそうだ………。

放課後。

俺は俺のまま。
でも、俺の体はもはや俺の慣れ親しんだそれとは違う。
きっと今日みたいに、今まで通りの考えじゃ通用しない場面がまた出てくる。
これからのことを俺は少し考えてみようとしたけど、その試みは5秒で終了する。

「オパーイ揉ませろよカナっぐべしっ!」

唐突に後ろから抱きつこうとしてきたトシに俺の裏拳がクリーンヒットする。

「ああっトシくんだいじょーぶ!?」

これからの事なんて考えたくもない。
小さいため息一つ。
俺はまた歩き出す。
前より幾分小さくなった歩幅で。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-292 :くらげ:2007/10/31(水) 10:23:26 ID:mxt7TBJZ
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「で、なんでこいつがここにいるわけ?」

トシがものっそいうざったそうな顔でそう言う。

「あ、トシ君ひどーい!私がどこに居ようがいいじゃんさ!
別にトシ君に会いたくてここいにるわけじゃないもん!」

トシのおでこにメキメキと血管が浮き出る。

「犯 す ぞ?このアマ!」

「キャー!コワーイ!カナちゃん助けてー!」

サキが俺の懐めがけて飛び込んでくる。

「ってかマジなんでお前ここにいんだよ」

俺は向かってくるサキを軽くさばいて言う。
むすっとするサキ。

昼の中庭。
なぜか俺たち4人の場所にサキがいる。

「だってこの前みたいにまた女特有の危機に陥るかもしれないじゃん。
そんな時には女の子の助けが必要でしょ。
それに女の子になっちゃったカナちゃんをさ、
こーんな狼みたいな乱暴な人たちの輪の中に一人放り込むなんて出来ないよっ!」

サキが腕組をしながらトシをキッと睨む。
トシも負けじと睨み返す。
ハルーは眉を八の字にしてただオロオロしてる。
割って入るのはやっぱりポーリー。

05-293 :くらげ:2007/10/31(水) 10:27:00 ID:mxt7TBJZ
「まあトシそうカッカすんなヨーゥ。
むっさい男ばっかよりは、ちょっとくらい華があった方が安らぐじゃんネ?」

「ここにいるビショージョは華にカウントされないのね……」

俺がぼそっとつぶやく。

「華としてカウントされちゃいたいワケー?
ホントは中身まで乙女になっちゃってたりしてー?」

ポーリーがジト目で俺を見る。
その口元が嫌味な笑みを湛えてる。

「ジョークですよジョーク!」

うーん墓穴を掘った。

「とにかくさ、女の子になっちゃったカナちゃんをあんた達だけには任せとけないしっ!
私があんた達からカナちゃんを守るのっ!もうそう決めたのっ!」

はあ、そうですか、という顔を俺たち4人はしてみせる。
でも自分の世界に入っちゃってるサキの視界にそんなものは映らない。

「でさでさっ!昨日駅前のショッピングモールでチョーかわいい服見つけちゃったんだよね!」

サキが俺の方に向き直る。

「ぜーーったいカナちゃんに似合うと思うんだよね!
だから今日の放課後、一緒にいこっ!」

いつになくテンションが高い。
でもこのテンションに水を注すとここぞとばかりに逆ギレしたりする。
その事を俺たち2年A組の住人はよーく知ってる。
逆らわない方が身のためだ。

05-294 :くらげ:2007/10/31(水) 10:28:31 ID:mxt7TBJZ
「わーかったからぎゃーぎゃー騒ぐなよ」

「いえい!今から楽しみー!」

「俺は俺のままだー!って散々言っといてお前女物の服なんか見に行くのかよ」

トシが急に真面目な顔で俺に向き直る。

「んぬ?」

俺は呆けた返事をする。

「初日から随分可愛らしいブラジャーとかパンティとかつけちゃってよ。
もっとこうさ、そういうのに抵抗っつうか、苦悩とか葛藤とかそーゆうの無いわけ?」

しっかり覗いてんのね………
トシは一体何が言いたいんだ?
何でこんな怒り口調なんだ?

「んーむ、まあなっちゃったもんはなっちゃったんだし、
あーだこーだ文句並べてもしょうがないじゃん。
男のパンツ履けばチンコ生えてくんのか?
男もんのワイシャツで締め付ければ胸縮むのか?
どーにもならんわな。
不快な気持ちになるだけだ。

今のおれに合う形、今のおれに合うサイズ、今のおれに合うもの、全てが以前と違う。
ごり押しで押し通そうにも無理が出てくる。
最初は正直愕然としたよ。
でもそれを言ったから元に戻るわけじゃない。

おれはおれのままだよ。
なんにも変わんないよ。
俺なんか間違った事言ってる?」

トシがじっと俺の顔を見つめる。
俺もトシの顔をじっと見つめ返す。

05-295 :くらげ:2007/10/31(水) 10:30:51 ID:mxt7TBJZ
ハルーが口を挟む。

「カナくん、昔からそうだったよね。
どんな事態に巻き込まれても動じない。
波乗りでもするようにやり過ごしちゃうんだ。
それは見てるととても流動的なのに、でもなぜかとてもカナくんらしい。
あらゆる波、変化し続ける流れそのものがカナくんなんじゃないかって思えるくらい」

うーん、ハルーが何を言ってるのか良く分からんが、
多分俺の弁護をしてくれてるんだろう。

「意味わかんねーよ」

トシが不機嫌そうに勢い良く立ち上がり去っていく。
一体なんなんだ?
俺、なんか変なこと言ったか?

「トシはあれでいて繊細だからネ」

ポーリーがヘラヘラしながら言う。

「トシは多分俺たち4人の中でイチバン"この場所"に執着してる。
あいつにとって"この場所"が心のヨリドコロなんだよね。
カナメがあいつの知ってるカナメじゃなくなってく気がしてビビッてるんだヨ。

欠落した俺たちが微妙なバランスでずっと保ってきた"この場所"。
ちょっとしたバランスの変化が致命傷になるんじゃないかって、アイツは多分考えてるんだヨ」

俺はポーリーを見つめる。
ポーリーは相変わらずヘラヘラしてる。
何も見てないようで、全てを見透かしたような嫌味なツラ。
でもその「嫌味」は俺の浅はかな正義より大事ものがあることを教えてくれる。

「おれは……おれは変わらないよ」

「分かってるヨ」

「うん」

「ちょっとトシと話つけてくる」

「うん、行っといデ」

05-296 :くらげ:2007/10/31(水) 10:32:36 ID:mxt7TBJZ
俺はトシが歩いてった方へ向かって走り出す。
トシは意外とすぐ近く、ちょっと行った先の角を曲がった所にいた。

「よう」

俺はトシの横に立つ。
トシは俺の姿を一瞬確認し、また視線の先を元に戻す。

「おれは変わらないよ」

無言。
トシはただ遠くの方を見たまま壁に背中を預けてる。

「おれはさ、トシに憧れてたんだ。
むかーしさ、まだトシと会ってそんなに経たなかった頃だ。
覚えてる?
まだポーリーもハルーもいなくて、おれたち二人でさ、よくいたずらしてた。
ある時おれがしくじって二人とも捕まった。

二人でさ、ぼっこぼこにされたっけな。
奴ら高校生くらいのヤンキーでさ、手加減なんて全くしねえの。
俺はなっさけない事にボディブロー一発ですぐ身動き取れなくなった。

おまえ、おれを庇ってずっと、ずっと角材で殴られてた。
おまえ、自分の右目やられて視力も奪われて、それでもずっと俺の前に仁王立ちしてさ、
ずっとおれを庇ってくれてた」

眼底粉砕骨折。
そう、トシの右目は未だに光をほとんど失ったままだ。

05-297 :くらげ:2007/10/31(水) 10:35:54 ID:mxt7TBJZ
「おれは情けなくて、悔しくて、申し訳なくて、おまえになんて言っていいか分かんなくてさ、
でもおまえ全然ケロッとしてた。
左目見えるし別にいーよって。
目なんか一個ありゃ十分だって。
もっと面白いイタズラ考えたから付き合えって。

おれの方が泣いてやんの。
強い奴ってこういう奴なんだってその時思った。

どんなことが起きても、それをすら受け入れて生きてく。
おまえみたいな奴になりたいって思ったんだ」

チラリと横を見る。
トシは未だ遠くの方をぼんやり眺めてる。
その先に何を捉えてるんだろう。
光を宿したその左目に、視力を失ったその右目に。

05-298 :くらげ:2007/10/31(水) 10:37:17 ID:mxt7TBJZ
「おれは女になった。
最初は軽くコーフンしたよ。
母ちゃん以外のおっぱいなんて今まで生で見たことなかったからな。
それもこんな美少女のオッパイだ。
心のチンコはもうビンビンだ。
しばくチンコがあるなら、一晩中でもしばき倒したいくらいだ。

でも、そこでおれは気付いた。
こんな時、いっつも俺の意思を無視していきり立つアレがあるべき場所に無い。
頭の熱は急激に冷めてった。

代わりに途方も無い喪失感が押し寄せてきたよ。
自分自身を失った感覚。

ここに"いる"のは"おれ"だけど。
ここに"ある"のは"おれ"じゃない。

おれが生きてきた足跡も、おれが思い描いた未来も、全部失った気がした」

05-299 :くらげ:2007/10/31(水) 10:38:12 ID:mxt7TBJZ
俺は震える自分の足を思い出す。
細い手、失った力。
今まで積み上げてきたもの。
今度は俺がトシを助ける番だって、トシみたいな男に俺もいつかなるんだって、
その為に日々鍛え続けた筋肉。
見る影も無い。

俺はサキに対して密かに抱いていた気持ちを思い出す。
うざい、邪魔、うるさい、でも。

俺のくだらない日常。
ありきたりな恋。密かに願うのは幸せな未来。
でも。

それなりに皆でバカやって、それなりに恋とかしちゃって、
それなりに憧れる人間像とかも目指してみちゃったりして、
俺は、普通の幸せで十分だった。
普通の男としての人生で満足だった。
それが俺の生きてきた人生だったから。

なんとなく、なんでか目に熱いのがこみ上げてくる。

もう叶わない事だらけ。

05-300 :くらげ:2007/10/31(水) 10:39:11 ID:mxt7TBJZ
「おれは以前のおれが抱いてたいくつかの願望を諦めなきゃいけない。
おれは以前のおれが知らなかった苦悩を知らなきゃいけない。

自分の未来を想像してみたけど、とても"楽しい話"には思えなかった。

でも、

何を失ったとしても、失った自分として気高く生きてく事をおまえが教えてくれたんだ。
だからおれは今までどおり気楽に振舞う事にしたんだ」

情けないけど涙声。

ドスン。

トシが俺に向き直り、両手を俺の顔の両脇の壁に叩きつける。
真剣な目。

「お、おっぱいは揉ませないぞ……?」

何を言ってるんだろう、と我ながら思う。

05-301 :くらげ:2007/10/31(水) 10:39:51 ID:mxt7TBJZ
「俺がお前を守る。
今までも、これからも」

トクンと何かが音を立てる。
なぜか顔が熱くなる。

こいつは、なぜこうなんだろう。
昔から。
意固地なまでに何かを守りたがる。

ああそうだ。

孤独の意味を、こいつも知ってるんだ。

俺はにんまりと笑う。

「くっさい息でくっさい事いってんじゃねー!」

真剣だったトシの顔。
その眉毛と口元がくいっと引きつる。

「てめーっ、ぶっ殺す!」

…………………

俺はある日女になった。
俺はその事実をただ、受け止める。
必要以上に拒否はしない。
でも必要以上に譲らない。

おれはおれのまま。
変貌する世界に身をゆだねる。
おれはおれのまま。
それでも笑える未来を探す。

きっとあるから、俺はポーリーを真似てヘラリと笑う。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-302 :くらげ:2007/10/31(水) 10:41:51 ID:mxt7TBJZ
とりあえず今日は一旦ここまでで。
また続き書き次第投下するかもな感じで。

感想、要望、アドバイス、お叱りなど頂ければ嬉しいですよ。

05-303 :くらげ:2007/10/31(水) 10:53:16 ID:mxt7TBJZ
あと、ポーリーやハルーの小話、カーネルサンダーが絡む本筋も考えてはあるんだけど
それはTSとは関係ないからここでは省いた方がよさげですかね?

いらん!っつう声が多ければここで終了な感じで。
もし要望があるようであればきりのいいところまで書きあがり次第随時投下します。

それでは長文駄文にてのお目汚し失礼しました。

05-304 :くらげ:2007/10/31(水) 11:32:49 ID:mxt7TBJZ
なんか他の人が投稿してたらコメントつけづらくなるから一日空けてから投稿するべし!
みたいな事他のスレで書いてあった。
夜神月子さん、ごめんよ。
以後気をつけます。

自分空気読まないで毎日アホみたいな量投下しちゃってたけど、
それが原因で投下しづらい感じになってたらごめん。
しばらく自粛します。

05-305 :名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 19:37:52 ID:3t46Yi2B
いやいや
GJだからもっとやれ!
他のひと達の話も読みたいし
また投下してくれー

ただ誘い受けは控え目になw

05-306 :名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 22:49:08 ID:0nRD1ooR
WGJ!

05-307 :くらげ:2007/11/01(木) 14:52:22 ID:ULglP68g
どもども。
誘い受けの意味が分からなくてあれこれ検索してみたら、
自分の書いてる文章が腐女子な方々のそれとなんら変わらない事に気付いちゃったよ……

僕は男同士で致したいとは思わないけど、
自分が女になって求められてみたい願望がちっちゃい頃から強くて、
それも肉体的にっていうよりもっと精神的な部分も込みでネチネチっていうか、
だからついそういう方向で妄想が暴走しちゃうんだよね。
皆さんはどういうのが好きなんだろ?

05-308 :名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 19:21:51 ID:fL1had8z
そろそろageます

05-309 :名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 22:52:06 ID:QWNmtGvq
誘い受けっつーのは腐女子とかは関係なくて
「感想クレクレ」やら「指摘クレクレ」とかを言うんだと思うが

こういう文章は好きだが、自分語りが多いのはあまり好ましくないと俺は思う

05-310 :くらげ:2007/11/02(金) 06:23:01 ID:pYsAcAbj
>>309
確かに、自分語りが多過ぎてくどくなっちゃってるね………
クドクド言い過ぎて逆に安っぽくなって興醒めみたいなね。
もうちょいその辺のバランス、くどくならない表現の工夫を練って以後書いてこうと思います。
ご指摘ありがとうですよ。

05-311 :名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 08:02:22 ID:8pWebB7C
作品内の事ではないというのに…

05-312 :くらげ:2007/11/02(金) 08:25:21 ID:pYsAcAbj
あ、僕自身の事ね!
もっそい勘違いしちゃったねコレ。
スマソ……

まだ未熟だもので、ここにいる人たちの好みとか、自分の文章がどう受け取られてるのか気になっちゃってしょうがないんだよね……
んだらばその辺は自重するよう以後気をつけます!

05-313 :名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 09:19:41 ID:KQk+4dFv
「そんなことないよ~」と言われるのを期待しているレスの事だよ
女子がよく言うだろ「私ブサイクだし~」「え~そんなことないよ~」

05-314 :くらげ:2007/11/02(金) 11:05:29 ID:pYsAcAbj
りょーかいです!
慰めを乞うような発言はなるべく控えるようにしまっす!

05-315 :名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 22:19:55 ID:xEUq46L3
くらげさんの続きwktkしてまってますよー
がんばって!

05-316 :くらげ:2007/11/03(土) 23:01:36 ID:zZD1/UPj
>>315
どもです!

んだらば続きからラストまで一気にいきます。

05-317 :くらげ:2007/11/03(土) 23:02:41 ID:zZD1/UPj
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「カナちゃんとトシ君だいじょぶかな………?」

ナヨナヨした声。
僕の声。
自分でも嫌になる子供っぽい声。

「ダーイジョーブ。
あいつらよく似てる。
まあ、俺から見りゃイエロウなんて皆ソックリに見えるけーどネ。
あいつらの事はそんな心配する事無いっぺさー」

ポーリーがヘラリと笑う。
暢気な人。
傲慢な人。

中庭のベンチ。
ポーリーはふんぞり返り、鼻歌を歌ってる。
ポーリーがよく口づさむ外国の歌。

05-318 :くらげ:2007/11/03(土) 23:03:17 ID:zZD1/UPj
ポーリーはイエロウと言う言葉を良く使う。
人を見下した言葉。

きっとポーリーの事を知らない人が見たら不愉快な気持ちになるだろう。
でも僕たちは彼のその言葉に腹を立てたりはしない。
彼もまた「異国人」なのだから。

僕が彼と会ったのはまだ僕たちが中学生の頃。
当時の僕は、
"勉強の出来る人間が優れた人間で、勉強の出来ない人間は劣った人間だ"
なんて事を本気で信じ込んでた。

僕は勉強がよく出来た。
とてもよく出来た。
僕は自分をとても優れた人間だと考えるようになった。

当時の僕に、友人と呼べるような人間はいなかったけれど、
僕はそれでいいと思ってた。
人には似合う場所がある。
優れた人間には優れた場所。劣った人間には劣った場所。
僕のいるべき場所には人がいないだけ。
どいつもこいつも僕より劣ってるから。

浅はかな人間だと我ながら思う。
でも僕の受けてきた教育はそういうものだったんだ。

ある時僕は3人の「出来損ない」と出会った。

05-319 :くらげ:2007/11/03(土) 23:04:31 ID:zZD1/UPj
ポーリーはイエロウと言う言葉を良く使う。
人を見下した言葉。

きっとポーリーの事を知らない人が見たら不愉快な気持ちになるだろう。
でも僕たちは彼のその言葉に腹を立てたりはしない。
彼もまた「異国人」なのだから。

僕が彼と会ったのはまだ僕たちが中学生の頃。
当時の僕は、
"勉強の出来る人間が優れた人間で、勉強の出来ない人間は劣った人間だ"
なんて事を本気で信じ込んでた。

僕は勉強がよく出来た。
とてもよく出来た。
僕は自分をとても優れた人間だと考えるようになった。

当時の僕に、友人と呼べるような人間はいなかったけれど、
僕はそれでいいと思ってた。
人には似合う場所がある。
優れた人間には優れた場所。劣った人間には劣った場所。
僕のいるべき場所には人がいないだけ。
どいつもこいつも僕より劣ってるから。

浅はかな人間だと我ながら思う。
でも僕の受けてきた教育はそういうものだったんだ。

ある時僕は3人の「出来損ない」と出会った。

05-320 :くらげ:2007/11/03(土) 23:05:14 ID:zZD1/UPj
カナくん、トシくん、ポーリー。

修学旅行の班決め。
一人あぶれた僕を受け入れたのは彼らだった。

僕がずっと見下してきた世界。
僕がずっと拒絶してきた世界。
その最たるものがそこにはあった。

下劣な世界。

常識、社会のルールを一切無視しっぱなしのカナくん。
感情任せ、勢い任せ、思い通りにいかないとすぐ逆切れするトシくん。
いつもヘラヘラ、何一つ真面目にやろうとしない、
そのくせ人を見下して"ジャップ"だ"イエロウ"だと見下すばかりのポーリー。

ああ、なんて最悪の修学旅行だ。
心底そう思った。
最初はね。

05-321 :くらげ:2007/11/03(土) 23:05:50 ID:zZD1/UPj
よく覚えてる。
どの場面も、ホント、今でもよく覚えてる。
多分それまでの僕の人生で、一番楽しかった思い出。

特に変わった出来事があった訳じゃない。
特筆するようなことは何一つ無い普通の修学旅行。
多分皆が経験したソレとほとんど同じ。

でも、そこにあった一瞬一瞬が何故かとても輝かしく見えたんだ。
みんなの話し声。みんなの笑い声。みんなの変な顔。みんなの寝息。

くだらない。
でも、楽しい。

それまでの僕は「楽しいこと」を知らなかった。

05-322 :くらげ:2007/11/03(土) 23:06:47 ID:zZD1/UPj
僕は修学旅行の後も、なんとなく彼らと過ごすようになった。
なんとなく気があったのはポーリー。
彼は僕と同じ、"人を見下して生きる生き物"だった。
勝手な親近感。

でも違った。

「ハルー、オマエ何様なのヨ?」

言ったのはポーリー。
僕は急にそんな事を言われてドギマギしてしまう。
彼も同じ穴のムジナだと思ってたのに。
同じように、人を見下して、人を下卑して、ケラケラ笑って………

急に突き放された気分。

「な、なんだよポーリー。
き、君だっていっつもイエロウ、イエロウって人を馬鹿にしてるじゃないか!」

逆切れ。
僕に出来た唯一の抵抗。

「俺はね、違うヨ」

ヘラリと笑う。
余裕。
なんだよこいつ。
むかつく。
オマエこそ何様だ。

「なんだよ!オマエなんて、日本人ですらないくせに!
ここは日本なんだよ!オマエみたいな外人が偉そうにしていい場所じゃないんだよバーカ!」

思いつく限りの罵りの言葉。

05-323 :くらげ:2007/11/03(土) 23:07:20 ID:zZD1/UPj
ヘラリ。

ポーリーの顔にこびり付いたソレはそのまま。

「そうだよ。俺はお前たちとは違う。
ここはオマエらイエロウの王国さ。
アウェー。
確かに。
でもね、俺に選択肢は無かった。
居ていい場所もね」

それでもヘラリ。
一切の感情を押し殺した暢気な声。

僕ははっと我に返る。
僕が見下してきたもの。
自分より劣った生き物。
手前勝手な物差しで押した、手前勝手な烙印。

でも、ポーリーは?

05-324 :くらげ:2007/11/03(土) 23:07:49 ID:zZD1/UPj
ポーリーの両親はどっちも日本人じゃない。
日本の血は入ってないけど日本国籍。
彼の"祖国"はこの世界のどこにもない。

青い目の彼が"ここ"を祖国と呼ぶことを許さなかった僕ら。

彼が僕らを"イエロウ"と呼ぶ理由。

ポーリーを"こう"したのは僕達"イエロウ"だ。

ポーリーは相変わらずヘラヘラしてる。
暢気なんじゃない。
暢気に装うしか、この場所で、この国で自身を保つ手段が無かったんだ。

僕は初めて彼の「にやけ顔」に潜む闇を知る。
僕は初めて「イエロウ」の重さを知る。

僕なんかがしてきた自己中なだけの「侮辱」とは違う。

「ご、ごめん……僕…言い過ぎた」

「イーヨ」

分かってたけどやっぱりヘラリ。
何の後ろ盾もない。
それでも笑う。
僕の友達。

05-325 :くらげ:2007/11/03(土) 23:08:23 ID:zZD1/UPj
目の前でふんぞり返って鼻歌を歌い続けるポーリー。
カントリーロード。
彼がよく口づさむ歌。
彼にとって祖国とは何なんだろう?

「ねえ、ポーリー」

「んあ?」

急に声をかけられすっとぼけた顔をするポーリー。
暢気な人。
とても強い人。

「ポーリーは強いね」

「ハッタリだってばヨー」

「うん、知ってる」

ヘラヘラ。
ニヤニヤ。

僕達の居場所。
僕達の帰るべき場所。
笑い声がする場所。
とてもあったかい場所。
祖国。

+++++++++++++++++++++++++++++++

05-326 :くらげ:2007/11/03(土) 23:12:46 ID:zZD1/UPj
+++++++++++++++++++++++++++++++

「どーん!」

「あいたっ!」

トシに渾身のチョップをお見舞いするサキ。
まだ"俺達の場所"に飛び込んで数日だってのにもう馴染んでやがる。

「なっにすんだよこのブス!」

頭のタンコブから煙を立ち上らせ、トシがサキに襲い掛かる。

「カナちゃんのおっぱいまたエロい目で見てた!この筋肉オオカミ!」

言いながらサキが俺の後ろにひょいっと回り込む。
俺を挟んだ対角線上にトシ。
俺を軸にしてチョビチョビ回転を始める二人。

「だーーー!うっざいわボケーー!」

俺はこぶしを振り上げる。
その拍子に俺の手からすっぽ抜けた箸がハルーのおでこに勢いよくヒット。

「ぎゃん!」

ハルーのおでこに跳ね返った箸がコンクリートの地面に落下する。
コローン。

おでこを撫で撫でしてるハルーに視線が集まる。

05-327 :くらげ:2007/11/03(土) 23:13:21 ID:zZD1/UPj
「あーあ」

あちゃーって顔のポーリー。

「なにやってんの全く」

眉を吊り上げるサキ。

「ぼーっとそんなとこ立ってんなよ」

ハルーの頭をバシッと叩くトシ。

「まだ食い終わってないんだからちゃんと洗って来いよな、ハルー」

手洗い場の方を指差す俺。

「悪いの僕!?」

何もしてないのに怒られる男。
誰かの変わりに責められる男。
それがハルーという男。

05-328 :くらげ:2007/11/03(土) 23:14:01 ID:zZD1/UPj
「僕なにもしてないのに……」

みんなの視線に耐えかねてしぶしぶ箸を拾うハルー。

「カナちゃんの使ってた箸だからって舐めたりしちゃだめだからねー!」

洗い場の方へ歩いてくハルーの背中に向かってサキがまた訳の分かんないことを言う。

「トシくんじゃあるまいしそんなことしないってば………」

弧を描いて飛ぶ物体。
スコー!

「ぎゃん!」

トシの上履きがハルーの頭にヒットする。
大げさにつんのめるハルー。
ポーリーがゲラゲラと笑う。

いつもどおりの風景。
いつもどおりの笑い声。
俺が女になったところで、それらは何ら変わらずここにある。

平穏な学園生活。

つい、忘れてしまいそうになる。
でも安心は出来ない。
きっとこれで終わりじゃない。
あの声が俺に「覚悟」を求めた理由はもっと他にある。
そんな気がする。

………………

05-329 :くらげ:2007/11/03(土) 23:14:31 ID:zZD1/UPj
………………

俺はあの日、女になった。
俺はその"変化"を受け入れた。

何で元に戻る方法を模索しようとしないのか?
何で男として生きる事を容易く諦めたのか?

もちろんそれには理由がある。

あの日、俺が女になった日、俺は光の中で夢のようなものを見たんだ。
その夢の中で俺に問いかける"何か"。

「行けばもう引き返す事は叶わない。
それでもあなたは突き進むのか?」

カーネルのおっさんの声にも似てる。
でも女性の声のようにも聞こえる。
実体の無い俺に問いかける"ソレ"は声というより意識そのもののように思えた。
耳じゃなく、俺の意識に語りかける"ソレ"。

「俺は行くよ。
何があっても、その道がどんなものでも、俺は俺の道を行く。
そう決めたんだ」

ぶっちゃけ、場の空気で勢いに任せて言ってる感はある。
なんとなく前に読んだ漫画のヒーローはこういう場面でこう言ったから、みたいな。

05-330 :くらげ:2007/11/03(土) 23:15:22 ID:zZD1/UPj

俺の言葉の質量を確かめるような沈黙。
俺は光の中心を探す。
けれど俺の視界360度全てを多い尽くすソレに中心なんてあるはずもない。

「あなたの道を行くこと、それがあなたの人生を失う事だったとしても?」

まるで俺の運命を見透かしたような声。

なんとなく試されてる気がした。
俺が今まで歩いてきたその足跡。
俺のわずか16年の人生。
それに対する俺なりの答え。

カーネルさん、力を貸して欲しいって言った。

馬鹿みたいな話。
俺の目の前に現れたソレ。
イチイチ馬鹿げてる。
戯言。

自分の言葉を「戯言」という老人の姿はまるで何かに似てた。

05-331 :くらげ:2007/11/03(土) 23:16:06 ID:zZD1/UPj
まるで、いつかの俺。
俺の本気の心を大人たちはいつだって「くだらない」「子供じみてる」「現実が見えちゃいない」と鼻で笑った。

俺が本気で思ったこと。

あるがままに感じたこと。

無垢な願い。

「馬鹿げた戯言」

きっと、鼻で笑える奴らの方が正しい。
分かってるんだ。

ムキなって情熱掲げて、
ガキ臭い正義気取っちゃって、

じゃあその正しさの論拠は?

偏見に満ちた俺の勝手な主観。
俺の手前勝手な価値感をわめき散らしてるだけ。
狭い世界。
偏った正義。
価値も無い。


知ってるよ。


でも、それでも俺は俺の心に渦巻いた「馬鹿げた戯言」を信じることにしたんだ。
友達が、親父が、自身を賭けて俺に穿ち抜いた大事なものだから。

05-332 :くらげ:2007/11/03(土) 23:16:45 ID:zZD1/UPj
正しさはいつも自分の心の中にある。

カーネルのおっさんは言った。
親父が幼い俺にいつも言い聞かせてた言葉だ。

俺は、俺を必要としてくれるあらゆるものから逃げたくない。

だから俺は。

「覚悟は出来てる」

力強くうなずく。

空間がぐにゃりと変化する。

哀れみ。
俺に向けられた哀れみ。
俺はそれを強く感じる。
俺を包む光の空間が俺を哀れんでる。

でも俺は迷わない。

光が膨張し、収縮する………

05-333 :くらげ:2007/11/03(土) 23:17:26 ID:zZD1/UPj
風景。

形。
多分人。
泣いてる。
たくさん。
たくさん泣いてる。
十字架。

沢山の手が俺に向かって伸びてくる。
俺を引っかき、引っ張り、引きちぎろうとする。

すがる手。

ボトボトと何かが落ちる。
黒い塊。

ああ、俺はコレを知ってる。

赤ん坊の泣き声。
まるで警笛。
いつまで経っても泣き止まない。
何日も、何週間も、何ヶ月も、何千年も。

多分このうるさいガキは天使だ。
だって羽、生えてる。

05-334 :くらげ:2007/11/03(土) 23:18:31 ID:zZD1/UPj
血。
血の涙。
赤ん坊が血の涙を流してる。

きっとママが恋しいんだな。

いないから、
さびしいから、
もう会えないから、

だからその羽はそんなに黒いんだ

永遠みたいな一瞬の出来事。

俺の意識は闇へ溶け、
俺の肉体は実体を得る。

ああ、全部夢か。
よかった。
悲しいお話は終わり。
あの子供はもう泣かないで済む。

05-335 :くらげ:2007/11/03(土) 23:19:11 ID:zZD1/UPj
そして俺は女になった。
目に映るそれ。
美しい少女の体。
ひと時の興奮。混乱。

そして喪失感。

俺には分かってた。
もう、二度と戻ることは出来ない。
漠然と。
進むしかない。

この変化が何を意味してるのか、
それは俺に何をもたらすのか、
"声"が哀れんだ理由。
俺はそれを未だ知らない。

風に舞う十字架。
血の涙を流す赤ん坊。
不意に不安が胸の中で渦巻く。
変貌する世界の中、俺がどうにかつなぎ止めた「平穏」が軋みを立てる。

でも、俺は行くって決めたんだ。

ヒーローに憧れる無知なガキ。
ずっと泣いてる。
薄暗がりでヒーローを求めて。
いつかの俺。
俺はそいつに約束したから。
迷わない。

05-336 :くらげ:2007/11/03(土) 23:20:10 ID:zZD1/UPj
……………

俺は自身の決意を今一度確かめる。
きっとこの決意がこの平穏を守る事に繋がるんだ。

「カナメ、むすっとした顔してどーしたヨ?
せっかくのビショージョが台無しヨ?」

ポーリーが俺の顔を覗き込む。
お約束のヘラリ顔。

「別になんでもないよ」

俺はポーリーに見習い頬の肉を吊り上げて見せる。
その俺の不恰好な笑顔を見てふうっとため息をつくポーリー。

「悩める時は頼れヨ?」

ポーリーのヘラリ顔が少し柔らかいものに変化する。
こいつのヘラリ顔、見慣れないうちは区別つかないけど、ホントは沢山種類がある。
暢気なヘラリ顔、悲しいヘラリ顔、優しいヘラリ顔。

「うん、だいじょぶ」

俺はあの光の夢を思い出す。
でも、正直コイツの"これ"のほうが堪える。
なんとなく、見透かされてる気がして。

ポーリーもハルーも、ずっと俺に尋ねなかった。
"男に戻りたいか?"と。

多分、こいつらにはなんとなく分かってるんだと思う。
俺が"男に戻りたい"って言わない理由。
言わないんじゃなくて、言えないんだってこと。

俺が言わないから、こいつらも聞かない。
優しいんだ、こいつら。

05-337 :くらげ:2007/11/03(土) 23:20:40 ID:zZD1/UPj
すっとぼけたヘラリ顔のポーリーと目が合う。
俺はにんまりと笑う。
そしてポーリーの手がぶら下げてるパンをさっと掻っ攫う。

「んなっ!チョッそれは返してヨ!
俺の今日のお昼ご飯ヨ!」

「文句はハルーに言え!」

丁度そこへ戻ってくるハルー。
涙をちょちょぎらせ華麗なターンを決めるポーリー。
スナップの利いたポーリーの鼻フックがハルーを直撃する。

「ふんぐっ!」

「オマエのせいで俺のお昼なくなっちゃったじゃんヨー!」

「だからなんで僕ーー!?」

俺はまた"日常"へゆっくり溶け込む。
笑い声はいつもここにある。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-338 :くらげ:2007/11/03(土) 23:22:48 ID:zZD1/UPj
すまそ、ラストまで一気に行こうと思ったけど
時間なくなっちゃったんで続きは明日の朝で。

05-339 :名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 09:13:50 ID:8hQlTw5W
>>338
君の文章力やいちいちコテつきで全レス返しする性格は
厨房向けの携帯小説サイトにぴったりだと思うんだ。
絵文字や記号も使えて楽しいと思うぞ。

なにより気になったのは、君、まじ18歳以上?

05-340 :名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 11:15:28 ID:9tpVXqVX
ぐっじぶ

05-341 :名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 15:21:22 ID:2AE2wSpz
GJ

05-342 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 15:09:11 ID:mxL+ryqe
くらげ、そろそろウザイ。
もうちょっと読ませる文章が書けるようになってから、また来てくれ。

05-343 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 15:19:07 ID:F2y5JsTU
個人的に文章は好きなんだ。ただちょっとグダグダ言い過ぎかな。
2ch慣れしてないのか?

05-344 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 19:18:13 ID:vafKAIeU
ってか一発殴っていい?

05-345 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 21:26:07 ID:P6KDja6m
何様のつもりだお前らwww
作品が少しでも投下されるだけましだと思おうぜ!

05-346 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:31:18 ID:HUVB1X/g
読んでないけど応援はしてる(イイノカソレデ

05-347 :名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:44:25 ID:8qPLFVVs
>>339
GJ
ちょとワロタ

05-348 :くらげ:2007/11/07(水) 06:04:46 ID:hqY55Rmf
どもども、アクセス規制くらっとりました。
投げっぱなしじゃアレなんで一応最後まで投下しときます。

05-349 :くらげ:2007/11/07(水) 06:05:47 ID:hqY55Rmf
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

バゴン!!

「おい!ダッレだよ!?こんなことしたのはよっ!」

トシが怒り任せにトイレのドアを殴りつける。
群がってたギャラリーが一瞬にして静かになる。

男子トイレ。
血だらけで見つかったポーリー。
便器の中に頭突っ込んで、意識失ってた。

「ちょっと!落ち着いてよトシくん!
まずはポーリーを保健室に連れてかなきゃ!」

「うるせえっ!やった奴ぶっ殺す!」

「ちょっと待てってばトシ!
ポーリーが目覚ますの待ってやった奴聞いたほうが早いって」

ギャラリーを押しのけてトイレから出て行こうとするトシの肩を掴む。

「俺に指図すんっなっ!」

俺を片手で突き飛ばし、出て行くトシ。
トシは切れると見境がなくなる。
昔からそうだった。

「くそっ、とりあえずポーリー運ぶぞハルー」

俺はポーリーの脇の下に自分の腕を入れ、肩でポーリーを抱え起こそうとする。
ハルーが俺の動作を見て、同じように逆からポーリーの脇に腕を回す。
いっせーのっせで起こそうとするが、ハルーと今の俺のチカラじゃ195cmのポーリーを抱えるのは無理だ。

「おい、おまえら見てないで手伝えよ!」

俺の声に反応してワラワラと2,3人が手を貸してくれる。
そのおかげでどうにかポーリーを保健室まで運ぶことが出来た。

05-350 :くらげ:2007/11/07(水) 06:06:26 ID:hqY55Rmf
「う、うーん」

ポーリーがうっすらと目を開ける。
状況が飲み込めず、起き上がろうとするポーリー。

「あ、っれ?あっいたたたタ!」

ビクンっとポーリーの体が跳ねる。

「無理すんな!」

慌てて俺はポーリーをベッドに寝かせつける。

「そうだ、カナメ、ハルー!今すぐこの学校から逃げろ!」

俺の顔を見るなりそう言うポーリー。

「はあ?逃げろって、どういうことだよ」

「奴だ、東海。
あいつの手下が急に便所で襲ってきやがった。
さっすがの俺も小便してる最中じゃ手も足も出なかったワ」

そう言って脇腹を擦るポーリー。

「恥をかかせてくれたお礼だってサ。
あいつら、見せしめのために俺達全員ヤル気だ。
トシにも早く逃げろって伝えろ!」

「あいつ犯人捜すっつって一人で暴走しちったよ」

「くっそあの単細胞………
じゃあオマエとハルーだけでも逃げろ!
前からちょっとヤバイやつらだと思ってたけど、なんか今回は特に危険な匂いがする」

確かに。
今までもそれなりにあいつらイザコザ起こしてたみたいだけど、
ここまで表沙汰になりそうな騒ぎを起こした事は無かった。
何か嫌な予感がする

05-351 :くらげ:2007/11/07(水) 06:06:58 ID:hqY55Rmf
「とりあえずまずはオマエの治療だ!誰か保健の先生呼んできてくれよ!」

「あ、さっき誰か呼びに行ったよ」

運ぶの手伝ってくれたギャラリーAが答える。

「そっか」

「うっぐ!」

ポーリーがわき腹を押さえて呻き声をあげる。
痛がり方が異常だ。
俺はポーリーのシャツのボタンを外し、前をはだけさせる。

「っ!?」

左のアバラのあたりが真っ赤に腫れ上がってる。

「こ、これ、折れてるよ………」

ハルーが青ざめた声で言う。

「ま、マジかよ………手加減なしかよ……」

人間の体は脆い。
喧嘩慣れした奴ならその事を経験的に心得てる。
だから素手での喧嘩は全力でぶつかっても、武器を使う際には多少の手加減をする。
東海もそんな当たり前な「不良のルール」が分からないほどヤワなワルじゃないだろう。

でも、この傷は手加減を一切加えないソレだ。

「くっ………とりあえずお前ら逃げろ!」

ポーリーの表情に、いつもの「ヘラリ」はない。

「オマエを置いていけるかよ!
俺らが逃げたって知ったらオマエに追い討ちかける可能性もある。
ちょっと今回のあいつらは異常だよ」

「だっからっ!
逃げろっつってんのっ!
今のあいつら何するかわかんねえ!
うだうだ言ってねえでとっとと行けっよっ!」

ポーリーが俺の腕を掴んで怒鳴りつける。
その手が痛みで震えてる。

05-352 :くらげ:2007/11/07(水) 06:07:46 ID:hqY55Rmf
「行こう、カナちゃん」

ハルーが俺の腕を引っ張る。
俺は混乱して立ち尽くしてる。
赤い涙を流す赤ん坊の声。
警笛。

ハルーの腕にチカラがこめられる。

「僕じゃカナちゃんを守れない。逃げるんだよ」

俺の体がハルーのチカラに引っ張られる。
ああ、こいつ結構チカラあるじゃん。
そんなことを考えた。

ハルーにぐいぐい引っ張られて、半ば引きずられるようにして保健室から出る俺。

「トシにも合流しよう」

俺はハルーに向かってそう言う。
ハルーは俺の言葉を無視してぐいぐい下駄箱のある方へ向かう。

「おい!ハルーってば!」

俺は立ち止まってハルーの腕を振り払おうとする。
でもその手は離れない。

「逃げるんだよ」

甲高い、迫力の欠片も無い声。
でも、俺はその声の持つ威圧感に一瞬たじろぐ。

「なんだよっ!
オマエはいっつもそうだ!
逃げてばっか!
自分だけ助かればいいのかっ!?
友達放って逃げんのかよ!
またそうやって逃げんのかよっ!?」

俺は喚いてみせる。
冷静な瞳が俺を見つめる。

「僕だって、トシくんを、ポーリーを置いて逃げるなんて嫌だよ」

05-353 :くらげ:2007/11/07(水) 06:08:43 ID:hqY55Rmf
ぐっとかみ殺した声。

「でも、僕には残念だけどカナちゃんを守れる力が無い。
そして、僕は今カナちゃんの手を握ってる。
僕に選択肢はないんだよ。逃げるんだ」

「くっ……」

俺は、何も言えない。

俺達がまた歩き出そうとした瞬間。

ゴン。
鈍い音。
傾くハルー。
木の椅子が大きな音を立てて地面に転がる。

「おい!ハルー!」

俺はハルーの肩を咄嗟に掴み、体を支えようとする。
駄目だ、今の俺の力じゃ支えられない。

「に、げて………」

ハルーは廊下に倒れこむ。

「バッカ!置いて逃げれるかよ!ほら!気合入れて立て!」

俺はハルーを抱え起こそうとする。

手。
俺の肩を掴む手。
次の瞬間みぞおちの辺りに衝撃が走る。
ボディブロー。

「ッ!」

呼吸が出来ない。
しゃがみこもうとする俺の首に巻きつけられる腕。
のどの辺りに腕が見事食い込んでて声も出ない。
やばい。

「ちょっと来てもらうぜ?」

そういって俺の体を抱えあげる東海の手下。
抵抗するがとてもかないそうに無い。

05-354 :くらげ:2007/11/07(水) 06:09:43 ID:hqY55Rmf
「んだよテメーは!」

急に動きを止め、怒鳴る東海の手下。
見ると手下の足元を掴む手。

「カナちゃんをっ!はなせっ!」

ゴ。

ハルーの頭に、サッカーボールにするような蹴りを叩き込む東海の手下。

沈黙してピクリとも動かないハルー。

「邪魔しやがって。一生眠ってろ」

そう吐き捨てまた歩き出す東海の手下。
俺を抱えたまま。

ゴン

鈍い音。

「いってえなコルア!!」

叫び振り返る東海の手下。
ハルーがさっき自身の頭を打った椅子を両手で持ち上げている。
瞬間俺を羽交い絞めにするチカラが緩んだ。
俺は力任せにその腕を振り払い、ハルーに駆け寄る。

「ふーっ、ふーっ!」

ハルーの荒い息。
手がブルブルと震えている。

「テメエからぶっ殺してやるよ!!」

東海の手下がハルーの腹めがけてタックルをきめる。
椅子でガードしようとするハルー。
しかし圧倒的な体重差に耐えかね押し倒されるハルー。

05-355 :くらげ:2007/11/07(水) 06:10:44 ID:hqY55Rmf
俺は、俺はまた、震えるばっかりで何も出来ない。
ハルーに加勢しようと試みるも足がカクンと折れ、歩くこともままならない。

「くそっ!くっそ!」

俺は自分の足をばしばし叩いてみる。

「動けよくそおおお!」

ぺたりとへたり込む俺の体。
なんなんだよもう。
全く言う事を聞かない軟弱な俺の体。

「大丈夫だから、カナちゃんは僕が守るから!」

馬乗りにされ、何度も、何度も頭を殴打されるハルー。

「いきがってんじゃねーよザコ!
ぶっ殺してやる!ぶっ殺してやる!」

完全にキレてる東海の手下。

「僕が……くっほ……まも……ケホッもるから……」

逃げることも、戦うことも出来ないクソッタレな俺の体。

「ハルー!ハルー!」

ハルーの手からはすでに力が抜け、だらりと垂れ下がってる。
それでも攻撃をやめない東海の手下。

「だい……じょ…ぶ…だ……じょぶ…だ…から」

05-356 :くらげ:2007/11/07(水) 06:12:35 ID:hqY55Rmf
俺の決意がみんなの平穏を守る事につながると思った。
なんだこれ。
守られるばっかで何も出来ない俺。
なんだよこれ!?
チカラを失った俺を守るために傷つき、
もう半ば失いかけてる意識の片隅で俺を守るとうわ言のように繰り返す友達。

「こんなの……もういやだよ………」

気付けば涙。
なんて女々しい俺。
情けない。
情けなさ過ぎて余計に涙が出る。

「まも……る…から…」

意識を失うハルー。
俺はそれを見つめ、泣き続けてる。
近づいてくる東海の手下。
逃げることも、立ち向かうことも出来ない。
ただ、がたがたと肩を震わせ泣き続ける俺。
頭に衝撃。
途切れる意識。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-357 :くらげ:2007/11/07(水) 06:13:34 ID:hqY55Rmf
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「トシくん!カナちゃんがっ!さらわれた!」

ハルーが俺の後ろから駆けてくる。

「っんだとっ!?」

振り向きざまにハルーの胸倉を掴む。
分かってる、悪いのはこいつじゃない。
でも、俺の怒りが俺の動作をイチイチ粗暴にさせちまう。
くそっ。

「テメエがついてて何さらわれてんだよっ!」

ハルーを殴りつけようと拳を振り上げる。
そこでハルーの顔中を覆うアザと血に気付く。

「テメエもやられたのか」

「………ごめん、ごめんトシくん………」

俯き、震えるハルー。
拳は硬く握られてる。
分かってる。
こいつなりに必死なんだ。

「助け出すぞ」

「………うん」

奴らがカナメ連れて行きそうな場所、どこだ?
俺は考える。
くそっ!頭がうまく回んねえ!

「屋上」

ハルーがぼそりとつぶやく。

「東海達、よく屋上でタバコ吸ってる!
もしかしたらカナちゃんそこに連れてかれたのかも!」

「はやく言えばかっ!」

05-358 :くらげ:2007/11/07(水) 06:14:24 ID:hqY55Rmf
「あいたっ!」

ぼこっとハルーの頭を小突く。
怪我してやがるから、今回ばかりは多少手加減しといてやる。

俺達は屋上まで出られる中央の階段を目指す。
幸い階段までは東海の手下どもに出くわさずにすんだ。

ゴン

視界が歪む。
何が起きた?

俺は後ろを振り返る。
金属バット。
かわせない。

ゴッ。
鈍い音。

ハルー、ハルーは?

俺は仰け反りながら、かすむ左目でハルーの姿を探す。
バッドが俺の左側頭部を直撃する。ゴッ
続いて背中。ボグッ
また頭。ガンっ

でたらめに浴びせられる連打。

2人?3人?

俺はチカラ任せに腕を横に薙ぎ払う。
手ごたえ。

「うぐっ!」

大丈夫、ハルーの声じゃない。
ぼやけた視界はまだ回復しない。

05-359 :くらげ:2007/11/07(水) 06:15:21 ID:hqY55Rmf
音。
音を頼りに俺は腕を振り回す。
当たらなくていい。
視界が回復するまで牽制できれば。

ぼんやりと回復する視界。

バットを持った3人の男。
一人は脇腹を抑えてる。
多分さっきの一発がヒットした奴だ。

俺はデコから流れる血を拭う。
左目に血が入ったら終わりだ。

その隙をついて申し合わせたように3人同時に突っ込んできた。
なんとなく分かってたけどコレはまずい。
こいつら正々堂々なんてこれっぽっちも考えちゃいねえ。
フルボッコすることしか考えてねえ。

バット持った3人の男に同時に挑まれて勝つのはぶっちゃけ、無理だ。
俺は一人に狙いを定めてタックルをかます。
同時に俺の頭部にバッドが振ってくる。
1発、2発。
視界が揺らぎ、意識が点滅する。
だが、まだいける。
俺はタックルした奴をそのまま押し倒して馬乗りになる。
一匹づつ始末するしかない。

ゴンっ

視界が一瞬真っ暗になる。
ああ、やべえ、コレまずい当たり方だ。
あの時に似てる。
これはやべえ。
俺は続く攻撃を予想して身をすくめる。
これ以上頭への攻撃はまずい。

05-360 :くらげ:2007/11/07(水) 06:16:03 ID:hqY55Rmf
でも、俺の予想に反して攻撃はやってこない。

ブシュワーーーーーーー!!

何かをぶちまける音。

「くっそこいつっ!」

手下の声。

「こいつっ!くっげほっげほっ!
どっからそんなもんもってきやがった!?
げほっげほっ!」

「トシくん今のうち!」

ハルーの声。
次の瞬間俺の腕を掴む誰かの手。
多分ハルーのだ。

「立てる?」

「うるせえテメエ今までどこにいやがった!」

「だってトシくん僕置いて走ってっちゃうから………」

俺達は階段を駆け上がる。

「こっち!」

ハルーが4階で空き教室の方へ俺を引っ張っていこうとする。

「なんっだよ!
もうすぐ屋上じゃねえか!
とっとと行くぞ!」

「屋上の前にも多分待ち構えてるよ!
今行っても挟み撃ちにされてやられるだけだよ!
まず体制立て直さないと!」

「そんなぐずぐずしてられっかよ!
カナメが捕まってるんだぞ!」

「いいからっ!!」

「ッ!」

05-361 :くらげ:2007/11/07(水) 06:16:56 ID:hqY55Rmf
ハルーの分際で………
でも確かにこいつの言うとおりだ。
今勢いに任せてつっこんでも、ボコボコにされてジ・エンド。
カナメも救い出せない。
分かりきってる。
まずは身を隠して体制を立て直すんだ。

「多分……こっちに……」

部室棟の方へ向かう俺達。

「あった!」

ゴルフクラブ。

この学校には意味の分からない部活が沢山ある。
パター部。
狭い室内でひたすらパターを練習するだけの部だ。
そのくせゴルフクラブだけは本格的なのを使ってやがる。

部屋中に転がるクラブの中から一本を選び握る。

「よし、いくぞ」

ハルーに声をかける。
が、ハルーはゴソゴソ何かをやってる。

「おい、行くぞハルー!」

「ちょっと待って!
下から来る奴らをどっかで足止め出来れば、上の奴だけに集中できる。
これでよし、多分ちょっとは足止め出来る」

「はやくしろよっ!」

じれったい。
くそったれ。
こうしてる間にもカナメは………

俺はハルーを残して一人部室を飛び出す。

「ああっ待ってってば!」

ハルーの声が背中に聞こえる。
無視。
俺は勢い良く階段を駆け上がる。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-362 :くらげ:2007/11/07(水) 06:21:09 ID:hqY55Rmf
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

「う………ん……」

俺は固く閉ざされてた目をゆっくりと開ける。
なんだ?
ここはどこだ?
一体何が起きた?

みぞおちがズキンと痛む。

俺、気を失ったのか。

俺は辺りを見回す。
フェンス、その向こうの山。
屋上。



「おい、サキ!大丈夫かよサキ!」

俺の視界がサキを捉えた。気を失ってるみたいだ。
俺は体を起こし、サキに駆け寄ろうとする。
そこで気付く。
手足を縛るロープ。
縛られてる。

俺は両手両足をきつく縛られていた。

「ぐっ!」

チカラを入れてみるけど当然解けない。
俺は仕方が無いから芋虫のように這ってサキに近づこうとする。

「ヒッ!」

05-363 :くらげ:2007/11/07(水) 06:21:59 ID:hqY55Rmf
声。
俺は声の方へ視線を向ける。
東海。

東海は俺の横を通り過ぎ、サキの前まで行くと、ゆっくり抱き起こす。

「オマエ、こいつ好きだったろ?ヒッ」

無言の俺を見下すような目で見る東海。

「女になっちゃって残念だ。ヒッ」

「何が言いたい?」

「オマエじゃもうこいつを抱けないもんなあ?」

「ッ!?」

「俺が代わりに抱いてやるよ!ヒッ!
女になっちまったオマエの代わりになあっ!ヒヒッ!」

「やめろバカッ!
サキに触れんなよっ!
コラ、こっち見ろハゲ!
くっそコラ!サキに触れんなっつってんだろ!」

俺は声を撒き散らす。
サキの頬をゆっくり撫でてた東海の手がピタリと止まる。

「じゃあ、代わりにオマエ、俺に抱かれろ」

ニタァっと笑う東海。
長く伸びたスパイラルヘアーの奥に三日月の形をした目が光る。

05-364 :くらげ:2007/11/07(水) 06:22:59 ID:hqY55Rmf
「はあっ!?」

何を言い出すんだこいつわ。

「オマエだって知ってんだろ!?
俺はついこの前まで男だったんだぞ!?
ジョーダンもほどほどにしろ!」

「男だった頃のオマエなんてシラネエヨ。ヒッ」

卑下た笑みを浮かべながら俺の方に歩いてくる。

「オマエはいい女だ。
俺が初めて本気で抱きたいと思った女だ。
オマエを手に入れるためならどんなことだってしてやるよ。ヒッ!」

東海が俺の顎を無造作に掴み、自分の顔を近づける。
お互いの息が顔にかかる距離。
俺は東海の鼻めがけて唾を吐きかける。
手足を縛られた今の俺に出来る唯一の抵抗。

「…………」

無言でそれを拭う東海。
全く動じてない。

05-365 :くらげ:2007/11/07(水) 06:24:21 ID:hqY55Rmf
「っ!?」

俺の股間に何かが触れる。
手。
東海の手。
その手がゆっくりと俺の股間を撫でる。
布越しの気色悪い感触にビクンと跳ねる俺の体。

「やっめろよッ!」

俺は必死で声をひりだす。

「この変態っ!元男の体触って楽しいのかよっ!」

無言の東海。
手が俺の股間から下腹部、ヘソ、あばら、を伝い胸へとやってくる。

「くっ!」

その動きにあわせてもぞもぞと動く俺。
手足を縛られ、顎を押さえつけられた俺に出来るかすかな抵抗。
もはや抵抗にすらなってない。

東海の左腕が俺の背中にまわされる。
右腕は俺の尻に。
密着。
俺の柔らかな胸の肉が東海の硬い胸板に当たり、
俺の耳たぶの横に東海の顔が密着してる。

「離っせよ!こらっ!」

モゾモゾと動く俺。
首筋に柔らかい何かが当たる。
それが俺の首筋から耳を細やかに何度も吸い付ける。
ああ、こいつ、キスしてやがる。

05-366 :くらげ:2007/11/07(水) 06:25:30 ID:hqY55Rmf
「やっめ………!」

俺は必死で抵抗する。
優しく俺の尻をなで上げる東海。

「んっふ……」

俺の口から漏れる変な声。
なんだよ、なんなんだよもうっ!

東海の手が俺の尻の穴がある辺りを何度も指で撫で回す。
パンツの上から。

ふと、東海の動きが止まる。

どさり。
衝撃。
仰向けに地面に叩きつけられる俺。
視界を覆う青い空。薄く伸びた雲。
飛行機雲。
後ろ手に縛られた手がコンクリートの地面とモロ衝突し、激しく痛む。

「いっつ………」

次の瞬間俺のブラウスが真ん中から破られる。
ブチブチとボタンが飛ぶ。
空を遮る影、東海の体。
三日月の目。

「やめっろ………」

どこにも届かない、なんの意味も持たない言葉。
でも俺にはその言葉を連呼することしか出来ない。

はだけた俺の胸元に埋められる東海の顔。
俺の胸に刻まれた印でも探しているかのように勢い良くまさぐるソレ。
目的の印を探し当てたかのように、突如開始される吸引。

「はっう………」

05-367 :くらげ:2007/11/07(水) 06:26:18 ID:hqY55Rmf
はあ……はあ………はあ………

息。
荒い呼吸。
俺の?東海の?
分からない。

舌でべとべとに舐め回される俺の体。
少女の裸体。

俺の胸についこの間現れた膨らみを何度も押し込み、吸引を繰り返す東海。

頭がぼうっとしてくる。
東海の手はいつからか俺の脚の付け根にあるソコを、
アレの失われたソコを執拗にこね回している。

ぴちゅ。

音がする。
唾液に濡れた胸から。
指で力任せに弄られる足の隙間から。

「ああ……う………」

頭の内側がじんじんする。
時折びくんびくんと跳ねる俺の体。

東海の顔が俺の胸から離れる。
次の瞬間俺の視界にぬっと現れたスパイラル頭。

05-368 :くらげ:2007/11/07(水) 06:27:18 ID:hqY55Rmf
雫。

三日月から。

ぼたぼたと、いくつものしずくが俺の顔めがけて降ってくる。
それがなんなのかを瞬時には理解できない俺。

ああ、こいつ、初めて見た時誰かに似てると思ったんだ。

そうだ、出会った頃のトシ。

超チカラ強くて、般若みたいにおっかない顔。
何でもかんでもぶち壊して周る。
理由は泣きたいから。

「う……うう……ヒッ」

こびり付いた笑み。
長すぎた夜がこいつの顔に刻んだそれを引き剥がす事は多分もう出来ない。
ひび割れた三日月状のその隙間からこぼれる雫。


俺の股間にあてがわれるアレ。
ああ、入ってくる。
東海が俺になだれ込んでくる。

05-369 :くらげ:2007/11/07(水) 06:28:33 ID:hqY55Rmf
薄暗い台所。

テーブルの上のガラスのコップ。

うっかりひじが当たって落っこちる。



咄嗟に伸ばした手。

微かに指先に触れて、また遠ざかる。

スローモーション。

あーあ。

パリン。

割れた。

孤独。
失望。
崩壊。

ああ、それ、知ってるよ。
ねえ俺、それ、知ってる。

涙。

「うっぐ……」

俺の目からぼろぼろと。

力任せに行われる運動。
俺の内側に打ち付けるソレ。
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。

05-370 :くらげ:2007/11/07(水) 06:32:51 ID:hqY55Rmf
壊しちゃおうよ。
もういいって。

どーせ、全部汚れてる。

空も、大地も、人も、心も、全部。

願ったんだ。
本当は、本当は願ってたんだ。
強く、強く願って、願って、願って、

がむしゃらに伸ばした手が当然の如く空を切る。

残念でした。

頭の中に響く声。

ねえ、気付いてよ。
意外とか弱いのよ?俺。
ヒッ。

俺は真っ黒な東海のソレを、
いつしか真っ黒になってしまった東海のソレを、
自身の柔らかな内側に受け止める。

05-371 :くらげ:2007/11/07(水) 06:34:18 ID:hqY55Rmf
「ああああああああああああああああああああああああああ!」

咆哮。

グシャリ。
潰れる音。

三日月の目。
黒目が消えて真っ白になる。

ガン、ベキ、グシャ、ガン。

白目を剥き、崩れて俺にのしかかる東海の体重。
俺の内側に留まり続けている東海のアレ。
ぎゅぷっと音を立てて俺の下腹部から溢れる液体。

トシ。

青空を背に、トシがゴルフクラブを振り上げる。
そして、また俺の目の前にあるモジャモジャした塊に叩きつける。
その度に血が飛び散る。

俺はうすらぼんやりとその様を眺めてる。

まるで絵画だ。
とても象徴的で、抽象的。
でも、とてもリアル。

だめだ。

黒い塊が、黒い塊を打ち抜く。

だめだって。

05-372 :くらげ:2007/11/07(水) 06:35:40 ID:hqY55Rmf
まるでそっくりな黒いそれ。

だめだ!

「だめだっ!!」

気付けば千切れてたロープ。
今、千切ったのかも。

もうわけわかんないからとりあえず勢い任せ。
ゴロン。
咄嗟に上下を入れ替える東海と俺の体。

ゴン

衝撃音。
ああ、人の頭を硬い金属で打つとこんな音がするんだ。

もう一度、衝撃。
さらに、もう一度。
何度も、何度も。

頭の内側で反響する音。
点滅を繰り返す視界。
我を失い、機械のように同じ動作をひたすら繰り返してるトシ。

ゴン、ベキ、ガン、ゴッ。

リズミカルに俺の背中や頭を打つ物体。
裂けた俺の頭の頭皮から血がとめどなく吹き出て、それがデコを伝い目に入る。

05-373 :くらげ:2007/11/07(水) 06:37:50 ID:hqY55Rmf
トシってばプッツンしちまうと見境がねえなあ。
まったく、しょうがねえやつだ。

ぐらり。
かすむ視界。
東海のスパイラルヘアーがぼんやり見える。
あーあ、こんな強いパーマ、
おっさんになる前に禿げちゃうって。

俺は血に濡れた東海の頭を優しく胸に抱く。
そして血の海に沈む意識。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-374 :くらげ:2007/11/07(水) 06:39:37 ID:hqY55Rmf
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

トシくんに置いてきぼりにされた僕はやっとこさ階段の最上段まで到着する。
屋上に出る扉の前に倒れてる3人の男。
多分トシくんがやったに違いない。

僕は僕で下の階から来た東海の手下どもに襲われ、
どうにかこうにか巻いてここに辿り着いた。
僕は屋上のドアに手をかけ、力いっぱい押す。

僕の視界に飛び込んだ現実味の無い光景。

頭から流れる血を撒き散らし発狂するトシくん。
その目の前に倒れている二つの血の塊。
声を上げることも、動くことも出来ない軟弱な僕。

「カナッ!!カナメエエエ!あッ!ああああああああっあああああ!」

僕の目の前で錯乱状態に陥るトシくん。

僕は、僕は………

「落ち着けよバカっ!」

トシくんの頬をちからいっぱいひっぱたく。

「救急車を呼ぶんだっ!早くっ!!」

ポカンと宙を見つめ、放心するトシくん。

「ケータイ貸して!!」

僕はケータイを持ってない。
理由は色々ある。
電池の切れた玩具のように立ち尽くすトシくんのズボンのポケットをまさぐり、
僕はケータイを取り出そうとする。

05-375 :くらげ:2007/11/07(水) 06:40:46 ID:hqY55Rmf

「助からんよ」

声。
上から。

僕は空を見上げる。

空からゆっくりと下降するカーネルサンダース。
ケンタッキーの前に立ってるアレ。

現実感がボロボロと抜け落ちる感覚。
まるで夢。
思考が止まりかける。
でも、この状況で動けるのは僕しか、僕しかもういない。
僕が思考をやめたらカナちゃんを助けられない!

僕は四散しそうになる意識を一点に集める。

「あ、あなたは………」

僕はやっとの事でそれだけ言葉を搾り出す。

もつれる様に倒れてる二つの血の塊。
発狂し、思考を停止した血だらけの大男。
そして空から舞い降りたカーネルサンダース。
あまりに突飛過ぎる状況。

「今の医学では、彼らを助ける事は出来んよ」

あの、ケンタッキーの前で見かけるままの佇まい。
でも、その手には赤ん坊を抱いている。

05-376 :くらげ:2007/11/07(水) 06:41:55 ID:hqY55Rmf
「だが」

とカーネルサンダースは言う。

「我々なら、彼らを救うことが出来る」

ふうっと浮かび上がるカナちゃんと東海の体。
彼らの体はゆっくりとカーネルサンダースの方へ移動する。

「君達には辛い思いをさせてしまったね。
でも明日からはまた全て元通り。
君達の記憶からは今日という日だけが抜け落ち、
明日からはまた昨日までの平穏がよみがえる」

頭が、頭が回らない。
なんだ、なんだこれは?
なにがどうなってる?
彼は一体何を言ってる?

「カナメをどこに連れてく気だ!
返せコラ!カナメを返せよコラ!」

不意に怒声。
トシくん。
「助ける」じゃなくて「救う」
そう、カーネルサンダースはカナちゃんを「助ける」んじゃない。
「連れてく」つもりだ。

宙に浮かぶカナちゃんのもとへと駆けていくトシくん。

「返せよコラアアアア!!」

なんとなく感じてる。
今ここで連れていかれたらなら、もう二度とカナちゃんは僕達の元へ戻ってこない。
トシくんもきっと同じことを感じてる。

05-377 :くらげ:2007/11/07(水) 06:43:16 ID:hqY55Rmf
僕は咄嗟にカーネルサンダースに向かって駆け出す。
渾身のタックル。

「カナちゃんをっ!降ろせええええええ!」

僕ごときのタックルじゃびくともしないカーネルサンダース。
何かが僕の肩に降ってくる。
血。

僕を見下ろすカーネルサンダースの瞳から流れる血の涙。

「君は、君が思っている以上に勇気に溢れた少年だ。
自身を省みる強さも持っている。
残念ながら私は君の望みに答える事が出来ない。
理解してくれ、とは言わない。
ただ、どうかこのことで自身の勇気を否定しないでほしい。
君に勇気が足りなかったから守れなかったのではない。
君の勇気がこそ、この私の行動理由そのものなのだから」

分からない。
分からないけど、優しい声。
上から降ってくる声。
僕は泣きそうな顔でその声のする方を見つめる。
なんで泣きそうになってるのかももう分かんない。

「トシくん。君は我慢を知らないとても我侭な子だ。
しかし、友人との約束を守るためならば、自身のあらゆる欲望をすら打ち捨てられる強さも持っている。
その君の目の前で、君の命より大事なものが傷つけられてしまった。
この悲劇を我々は止めることが出来なかった。
許してくれ。
心優しき暴君よ」

トシくんの方を見れば、トシくんもまた、今にも泣き出しそうな子供の表情。

05-378 :くらげ:2007/11/07(水) 06:46:00 ID:hqY55Rmf
僕達の心に直接語りかけるような優しい声。
血に塗れたカーネルサンダース。
彼が何をしようとしているのか、
彼がなぜ血の涙を流してまで僕達から"彼"を奪い去らねばならないのか、
僕達は理屈じゃなく、言葉じゃなく、それを理解しようとしている。

「そしてポーリー」

カーネルサンダースが僕達の後方を見る。
屋上と屋内を隔てるドアにポーリーがもたれかかってる。

「君は強調性が足りない。
どれだけ普通を装ったところで瞳の色を隠すことは出来ない。
君を取り囲む世界が君を"特別"扱いしてきたこと。
そのジレンマが君の中に頑ななまでの"世界"を作りあげてしまったのだろう。

でも、そんな君が君達4人の中でいつしかムードメーカーの役割を担っていた。
君の作り出す世界をこそ愛する人間がいるのだよ。
愛すべき愉快な異国人。
君自身が祖国と呼ぶにふさわしい彼らの居場所なんだ」

「カナちゃんを、カナちゃんを連れていかないでよぉ………」

気付けば僕の涙はもう頬からぼたぼた落ちてる。
分かってるんだ。
きっと、これは避けることの出来ない運命。
だから、彼は、この世界は血の涙を流してまで、この決断を選んだんだ。

「すまない………すまない………」

カーネルサンダースにしがみ付く僕の肩に、音を立てて落ちる血の涙。

05-379 :くらげ:2007/11/07(水) 06:47:13 ID:hqY55Rmf
「せめて!」

ポーリー。

「せめて!記憶だけは残しておいていってくれヨ!
俺達の居場所を!
俺達とカナメがすごした日々を!
奪わないでくれ!」

分かってる。
きっともうどうにも出来ない。
どうしようもない何かが、この世界のどこかで起こってる。
悲劇。
変えようのない悲劇。
運命。
僕らだけがその轍から外れる事は許されない。

「どうしてカナメなんだよおおおおおお!!!」

トシくんの悲鳴に近い怒声。
そのトシくんを優しく見つめるカーネルサンダース。

「先刻、母が死んだのだ。この世界の母がね。
我々はその死を予感し、新たなる母を求めた。
時川要。
彼こそが我々の探していた"それ"だった。

母が死に、世界の死滅はもう始まっている。
あらゆる生物の中に眠る根源的な狂気。
それを封じるタガが次第に外れ始めている。
この彼のようにね」

カーネルサンダースはゆっくりとした動作で東海の方へ視線を向ける。

「崩壊が完全な形で始まれば、瞬く間にこの星からあらゆる生命が消滅するだろう。
空が裂け、大地が沈む。
我々に残された時間はもうなかった。
母を失った世界が形を留めておける時間は限られたものだからだ。
我々は時川要に母なる肉体を与え、新たなる母とするための準備を始めた。
そして、準備は整った」

05-380 :くらげ:2007/11/07(水) 06:48:35 ID:hqY55Rmf
声。
頭じゃない。
心に響いてくる声。
カーネルサンダースの声。
抗いようのない、運命の声。

「でも……でもっ!!」

トシくんが泣きじゃくりながら必死に訴えかけようとする。
どうしようもない運命。
でも、抗うのは心。

「彼はその運命を受け入れたのだよ」

カーネルサンダースは腕に抱いた赤子を空に掲げる。
黒い羽を携えた赤子。

目を閉じたままのカナちゃんが優しくそれを抱きとめる。
まるで、聖母のように。

光が膨張し、全てを包む。
赤子の羽から黒い表皮が剥がれ落ちる。
黒く凝固した血の表皮が。

「我々は全てを彼に見せた。
この星の記憶、あらゆる奔流の渦を。
彼は、ちから強く頷いた。
全てを受け入れると」

空がミシリと割れる。
悲鳴。
死を憂う星の慟哭。

「時間が無い。
崩壊の時がもうそこまで迫っている。
いかなくては」

カーネルサンダースを中心に風が渦巻く。
揺れる大地。

「彼を、我々全ての生命の母たる彼を、健やかに育ててくれたのは君達だ。ありがとう」

光が、収束する。
永遠のような一瞬の出来事。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-381 :くらげ:2007/11/07(水) 06:51:14 ID:hqY55Rmf
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

僕達は、あの日の記憶を失わなかった。
けれど僕達の他に、あの日、あの割れた空を覚えている人間はいない。


「ハルー!ぼさっとすんなヨ!お昼休み終わっちゃうヨ!」

基本的に僕とポーリーとトシくん以外の人がいる前では、カナくんの話はしない。

サキちゃんは最初、カナくんに関する全ての記憶を失っていたみたいだけど、
僕達と会話をしている時、ぼんやりと断片を思い出すことがあるみたいだ。

そんな時サキちゃんは、声を立てずに静かに泣く。

「ちょっと待ってよー、サキちゃんがまだだってば」

「あんな薄情なブスおいてけばいいんだよ!」

トシくんとサキちゃんは前にも増して仲が悪い。
多分、サキちゃんとポーリーが付き合いだしたのが面白くないんだろう。
トシくんは、未だカナくんが戻ってくると強く信じてるから。

「ねえ、そんなに急いで一体どこにいくのー?」

カナくんがいなくなってからも、ポーリーだけは一度として泣き言を言わなかった。
相変わらずのヘラリ顔で沈みそうになる僕達をいつだって引っ張ってきた。
感情を表に出さない分、一番苦しんだのはある意味彼なのかもしれない。

そんな彼にサキちゃんは同情せずにはいられなかったのだろう。
サキちゃんはその辺とても敏感な子だから。

05-382 :くらげ:2007/11/07(水) 06:52:41 ID:hqY55Rmf
僕達が出会ったきっかけ。
全て始まりはカナくんだった。

一人、己の心の中に閉じ込められたトシくんを見つけたのも、
一人「異国」に取り残されたポーリーを見つけたのも、
あの日、教室の隅で一人班決めからあぶれた僕を見つけたのも。

……………

「じゃあ、こいつ俺の班ケテーイ!反論は一切受け付けますん!」

「まあ、そんなむすっとしてないでよろしくやろーぜ?」

無理やり僕の手をとって勢い任せにブンブン振るカナくん。
今でも、あの時のカナくんの手を覚えてる。
あの瞬間僕の中にうずまいた気持ちを覚えてる。

あったかかった。
とても、とても。
泣きたくなるくらい。

誰もが目を背けたくなる出来損ない達。
そんな僕達をイチイチ目ざとく発見するカナくん。

僕達の心に積もった埃を払い、
いつの間にか硬く閉じてしまった宝箱の蓋を優しくノックするカナくん。

僕達がいつしか失ったもの、僕達が知らない間に忘れてしまったもの。

でも、本当は心の奥底に眠ってたもの。

願い。

05-383 :くらげ:2007/11/07(水) 06:54:35 ID:hqY55Rmf
それをカナくんは合わせ鏡のようにして僕達に見せてくれた。

僕達は学校の屋上へ向かう。
あの日、カナくんが世界と一つになった場所。

今日はあの日から丁度一年。

僕達の世界は未だ形を維持することが出来てる。
僕達はとびっきりの「いたずら」を学校の屋上に記すことにした。

「カナメアリガトウ」

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

05-384 :くらげ:2007/11/07(水) 07:03:21 ID:hqY55Rmf
長々とお目汚し失礼しました。
バッシング覚悟でラストグダグダいきます。

2ch初心者というか人と関わりあう経験自体が少なく、
場の空気を読めなかったり、いらないことを言い過ぎたり、
その事で不愉快な思いをされた方がいたらすみませんでした。

誰からも相手にされないようなリアル人生送ってるので、
批判、罵声でも頂けただけ本当に嬉しかったです。
僕自身に対する批判、技術面での批判からも学ばせていただく事が多々ありました。
ありがとうございました。

未熟でまとまりのない駄文長文読んでいただいた方、本当にありがとうございました。

05-385 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 07:21:12 ID:44/86L1M
にちゃんでひきこもりニート宣言しても誰も同情はしないしウザイだけだと言っておこう
せっかく早起きしたんだし、まず社会復帰第一歩に近所を散歩でもして、
通りすがりのジョガーとかに挨拶からはじめてみれば?

誰からも相手にされない人生だからなに?
そんなの聞けば余計キモイ。

最後まで空気読めないくらげ乙。

05-386 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 07:34:36 ID:21cemago
”誰からも相手にされない俺カワイソス”ブログでもはじめれば?
同じ境遇のブロガー同士で慣れあっていくのがいいよ

>>339の指摘は的を射ているとオモタ

じゃーね! ここで生産性のないグダグダしてるより、社会復帰頑張れよー

05-387 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 07:46:00 ID:qfmY6UIf
>>384
結構ひどいこと言われているが、気にするなとは言わない。
正しいことも言われてるからね。
でも人間性はともかくSSは個人的に面白かったよwww
また違う作品をいつか読めることを期待しとく。

05-388 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 08:31:20 ID:8J7IXJC6
>>384
(SSは読んでないけど)今迄お疲れさん。
ブログや自サイト始めたらここにリンクしてもいいよ。
見に行く奇特な読み手はいるだろう。

…俺は行かないけど。

05-389 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 09:59:56 ID:iD/9WVix
正直
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193840986/270-277
の流れに似ていて「んー・・・」とか思ってしまった。

これを機にあとがきの残し方とか、そういうのを学んで次回以降にSTEPUPしてくれると、
将来に期待大。

何様なんだオレwwwwww

でも、SSは面白かったさー。
ただ屋上でレイプ はチェリーブロッサムを思い出したけどorz

05-390 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 11:28:16 ID:tWgejI1R
ここに比べれば、まだこのスレの対応はやさしい方かと…
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191404132/156-177

ここで叩かれてる書き手さんとくらげ氏、同属臭があるので親友になれるかもね


どこのスレでも一部例外を除いて、書き手の近況報告やら自己語り 誘いうけは荒れる元になる
色々なスレを閲覧してみれば嘘じゃない事がわかるよ
自己語りや誘いうけの言葉の意味がわからない場合は検索して自分で調べよう


なんにしろ、2ちゃんに来るのは半年ROMってからの方がよかったね


もしまた来るのなら、コテは変えるか外した方がいいよ、くらげ氏
その時にはもっと推敲をしてみて欲しい


以下、俺個人が感じた意見なので、気に障ったらごめんよ

自分も何様だといわれそうだが、ストーリーやシチュ等、どれもどこかで見た気がした
それらの部分部分のエピソードを結合させて作ったSSみたいな印象があった
大体はアニメやラノベ、そしてマンガなんだけど…

話し言葉ではなく地の文に<ぶっちゃけ、>等の表現を多用してるのも味といえば味なんだろうけど、
やはり書き手の精神年齢が低く見えてしまう
文書作法とかうるさい事はいうつもりないけど、もう少し18歳以上が読むスレだという事を意識して
文章表現や語豪を選び、投下前に自分で読み返してみてほしい

パクリだとは言ってないので誤解なきよう


長文レスにて失礼。

05-391 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 12:06:08 ID:iD/9WVix
>どこのスレでも一部例外を除いて、書き手の近況報告やら自己語り 誘いうけは荒れる元になる
>色々なスレを閲覧してみれば嘘じゃない事がわかるよ

>390
あー、オレそれ経験者だわorz
近況 自己 誘いうけやっちまったことあって、それで朝おんスレから逃げたことあるわ。
1年ROMって(痛いトコ)治したよ。

あと、>389での最後の一文は「こいつぱくってんじゃネーヨ」じゃないので。
シーンが似てるものは他著あちこちいくらでもあるので。そうじゃなくて、単にフラッシュバックしたという意。
誤解されたら悲しいので、補記します。

05-392 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 17:36:38 ID:SWf06qBI
読みたくもないから内容しらねえけど
俺カワイソスなの言いたいなら自己紹介板・メンヘル板・VIPをオススメするぞ?

ここはただ作品を出してそれについての批評をいう場であるだけ
良いならそれだけの評価をされるし技術がないならないなりに評価がされる

くらげの作品を評価してる人どれだけ少ないと思ってるのよ。
評価する以前の問題だっていうことだ。
ちゃんと人間できてから来てくれ。

05-393 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 17:48:14 ID:Hlh9fCnf
VIPはむしろ逆効果だろ

05-394 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 19:02:01 ID:qfmY6UIf
VIPは馴れ合いが多いからなwww

05-395 :名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 22:15:28 ID:Hlh9fCnf
俺カワイソスはボコボコにさえっる傾向にあるけどな

05-396 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:27:31 ID:YuaAfNr4
いや反応すらない作品もある訳だが

05-397 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:29:59 ID:SrkdA3Zn
>>384
くらげにおすすめ図書
2典 第3版 2典プロジェクト
2ちゃんねる公式ガイド2006 (単行本) 

対人関係の基礎知識―カウンセリングとグループダイナミクスの活用 
精神医学は対人関係論である  
幼児の対人関係 (メルロ=ポンティ・コレクション) 

アマゾンで買えるので検索してみよう
できれば直接書店に行き、店員さんに話しかけてみるのもいいだろう

ついでにオリジナル小説サイトめぐりもするといいが、ともかく外に出て人に慣れろ
孤独だからとSSの擬似友人関係を自分に都合よく作り上げて満足するな
それはただの幻想でしかない

変な宗教にはまる前に神経内科等でカウンセリングしてもらえ
金はかかるがじっくり話は聞いてくれる

VIPならこれくらいの事は言われるだろうwww
 
 

05-398 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:57:27 ID:SrkdA3Zn
>>396
反応すらない作品とはSSは読まずにスルー
自己語り等もないので叩かずスルー

イコール>まだ今後開花する可能性を秘めている

くらげの場合
SSは読まずにスルー
自己語りの多さに辟易していい加減空気読めという雰囲気になる
        ↓
さらにグダグダレスつけるのをやめなかったのでいい加減ブチ切れ ←今ここ

IDをNGしててもあぼ~んの多さで「またなんか言ってるよコイツ」となる

この反応なし作品とくらげの差は、埋めようとしても、もう埋められる次元ではない

05-399 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 02:06:21 ID:YuaAfNr4
その長文。書き手と思う秋の宵

05-400 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09:22:27 ID:FZKrfR+C
なんかまた香ばしいのが沸いてるなw

自分の事を言いたがるくらげ氏よか、
何も出さん癖に人の事ばっか言いたがるお前らの方がハタから見ればよっぽど稚拙で目障り。

くらげ氏の作品、技術、人間性うんぬん語る前に土俵に上がった勇気に対してまず敬意を払うべきだ。
その程度の社会のルールもわきまえない奴らが2チャンのルールがどうとかマジ笑わすな。
こんなとこで引きこもって2chのルール説く前に社会に出て学べ。

前はこんなスレじゃなかったのにこういう池沼どものせいでこのスレが駄目になってくのが非常に残念だ。

空気読まずに荒らしに反応しちゃってすまん。
以前のこのスレが割りと好きだった俺はちょっと我慢の限界だった。
つって俺も擁護だ自演だって叩かれるんだろうけどね。

05-401 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09:34:10 ID:3wMfzuEs
とりあえず >400 の作品投下に期待

05-402 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09:52:39 ID:FZKrfR+C
>>401 さすがID変えて粘着してるだけあってすごい速さでレスくんのなw

俺は職人じゃないから投下するもんはないよ。
だからどの職人さんにもまず敬意を払う。
なんか俺間違ったこと言ってるか?

05-403 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 15:51:50 ID:UKCZp4QR
>>402
確かに間違ってないと思うよ。過疎ってたときに勇気を出して
SSを書いたくらげには少しでもいいから褒めてやってもいいんじゃないかな?
人間性やSSの内容はこれから勉強していけばいいし

05-404 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 16:13:57 ID:FZKrfR+C
2chのルールを知らなかったってだけの奴と、
2chのルールを知らないってだけでファビョって罵りまくる奴、
どっちの人間性が優れてるんだろね。

これだけじゃ俺も荒らしとどっこいだから俺の感想投下。
確かに何人かが言ってるように、技術的な未熟さは感じた。
でも個人的にはそれなりに楽しめた。
別にそこまで批判されるほど酷い文章でもないと俺は感じた。
あくまで主観ね。

「2chの女体化スレ」に純文学的高尚さを求める奴ってのがどんな顔してるのか見てみたいわ。
きっと日本の純文学会におけるセクシャルトランスの重要性とこれからの展望について1時間とか語ってキモがられるんだろね。

05-405 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 16:19:04 ID:H3XCrBHH
>>404
高尚さなんぞ欠片もなく
ただ、無条件に「客(受け手)が偉い」と思ってるんだろ
金を出しても居ない場所でも

05-406 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 16:24:12 ID:6XFmF0Q0
スマソ、教えてクレクレで悪いんだが
2ch投下作品で、体育教師(だったと思う)が女体化する話を知ってる人がいたらタイトル教えてくれないか
エロいことする相手の男が変わった姓で、漢字は忘れたが「たかなし」って読んだ気がする。童顔で可愛い男だった
けっこうエロかったんでまた読みたいと思ったんだが見つかんねっす

05-407 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 16:24:47 ID:FZKrfR+C
だやね。
正直そういう輩のせいで職人が減ってSS読めなくなるのは痛い。
ただでさえ供給が少ないジャンルなのに………

05-408 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 17:13:46 ID:53cuK+5d
>>404
敬意すら払いたくないメンヘラ君だから
あえてなにも言わずスルーしたんだが
あまりにも目に余る発言が多いものでな

05-409 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 17:20:32 ID:weagy3Cf
カナメを殺したのはトシじゃないのか

05-410 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 17:27:18 ID:FZKrfR+C
>>408
君が自分の口に合わないものには敬意すら払えないメンヘラ君なことはよく分かった。

見た感じくらげ氏の自己語りよかお前らの糞レスの方がよっぽど多いじゃん。
好みじゃない作者なら名前NGワード放り込めばスルー出来るけど、
お前らのレスはNGワードで回避することも出来ないからホント目障り。

てかお前ハリポタの人とかKINO氏の投下のあたりから一人でID変えてグダグダ言い過ぎ。
いい加減うざい。

05-411 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 19:34:48 ID:YzCaLTXv
>>410
君の方が痛く見える今現在。
くらげ氏に初め携帯サイト勧めたのは俺なんだが、誰と混同してるのかね?

エスパーになったつもりでおかしな擁護論ぶちかまさない方がいいと思うんだ。
氏の話題もそろそろ飽きて違う話題に行きそうな所をかき混ぜてるのは君。

君も半年ROMった方がいいぞ。
レスが小難しそうな単語の羅列でも言いたさそうな論旨から斜め90度くらいずれてるから。

-糞が味噌を笑う-

この言葉を君に進呈しよう。

05-412 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 19:41:54 ID:VqpTuxJF
>>411
いわゆるくそみそテクニックである

05-413 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 19:59:16 ID:FZKrfR+C
>>誰と混同してるのかね?

俺がせっかく伏せてるのに自分で「その低脳は僕です」って名乗るなよw
ここ最近程度の低い人格叩きレスが増えてるからそいつらの事を一まとめに言ってるだけ。

>>氏の話題もそろそろ飽きて違う話題に行きそうな所

このスレの流れでどこをどう見ればそう見えるのか示してくれ。
さらに言えば俺は氏の話をしてるんじゃなくて、
氏の投下以前からのスレを荒らしてる不燃物に邪魔だからそろそろ消えろつってるだけ。

>>言いたさそうな論旨から斜め90度くらいずれてる

これもどこがどのようにずれてるのかちゃんと説明してくれ。
きちんと1から10まで正論でねじ伏せてあげるから。

頭鈍いくせに噛み付くと噛み返されるだけだよ。
お前らみたいなのがしゃしゃり出るからスレへの投稿自体が激減してる事にいい加減気付け。
空気読むことをいい加減覚えなきゃいけないのはお前らの方だ。

05-414 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:00:01 ID:YzCaLTXv
>>402
レスを遡って聞いてみたい。
 
>なんか俺間違ったこと言ってるか?

このレスで君はこう書いている。

>だからどの職人さんにもまず敬意を払う。

氏のSSに対しての敬意を払ったレスはどれなんだい?
無言のままいくら敬意を払っても、画面越しには伝わらないと思うんだ。

皆が皆、君のようなエスパーばかりじゃないからね。
なんか俺間違った事を聞いているか?

そろそろこの話題も終わりにしたいので無理に答えてくれなくてもいいよ。
俺はエスパーじゃないが、君が涙目でキーを打ってる姿が見えるようだから。

そして俺もROMに戻る。
最初のレス以下は俺のレスではないので悪しからず。

05-415 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:03:28 ID:hoLT6SGo
>>414
ワロタw
GJ!

05-416 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:07:24 ID:YzCaLTXv
>>413
君はまるでプルプル震えながら吠える小型犬のようだね。
自分のレスをメモ帳にまとめて読み返してみればいいと思うんだ。

ROMに戻ると言っているのをしつこく追いすがる姿などそっくりだ。
俺は本来愛犬家なんだが、君、予防接種だけはきちんと受けてくれよ?

05-417 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:10:58 ID:FZKrfR+C
>>414
途中経過で一言GJ一個送ったよ。
ぐだぐだ語らずに一言GJつけるのもここの風習のひとつだろ。
どのGJかまであげりゃ満足か?

それに俺がいちいちくらげ氏褒めるようなレスつけたらすぐ「自演」とかほざくんだろ?
氏に迷惑かかるだけだから言わないだけ。

自分から振って理屈で反論できなくなったからって「お前涙目w」とかいって逃げるのかw
まあ追いはしない。
程度低いことばっか抜かすアホが黙れば俺もしゃしゃり出ないでイチ傍観者に戻る。

05-418 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:13:21 ID:FZKrfR+C
>>416
涙目で必死に食いついてんのどっちだよw

05-419 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:18:09 ID:YzCaLTXv
やれやれ…。
しつけもなっていないようだ。

「待て」からまず覚えてきたまえよ。
こんなくだらない餓鬼の口論でスレ消費しても他の皆様に迷惑だろう?

即レスつけるほどスレに粘着してるのも、涙目なのもどっちだと思う?
他の方々が判断するだろうさ…

はいはい、もうおやつの時間は終わり。

「ハウス!」

05-420 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:26:32 ID:hoLT6SGo
>>418の必死さに爆笑wwwwwww
おもろいからもっとやってくれwwwww

05-421 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:26:48 ID:FZKrfR+C
どーでも良いけどお前と「ワロスwGJ!」いつもセットで出てくるのなw
それが何を意味してるのか問い詰める無粋な真似はせんよ。

スレの心配してるならお前の言う「無駄にほえるだけの小型犬」なんか相手にしなきゃいいってことに
18歳以上の大人なら気付くはずだけどな?
イチイチ「小型犬」相手にムキになるなよ。
それとも体だけ18歳以上になっちゃったかわいそうな子供か?

05-422 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:32:26 ID:UKCZp4QR
なんかすごい流れになってきたな……
もう罵り合うのやめようよ。こんな流れだと投下もこないと思うよ

05-423 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:35:15 ID:hoLT6SGo
今度の的はこっちかよwwwww
おもろいものにGJつけるのは当然だろwwwww
もっと吠えろや粘着かまってちゃんwwwwwww

05-424 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:41:08 ID:FZKrfR+C
すまん。
荒らしとは分かってたけど
一連の作者さん達の気持ちを考えると言わん訳にはいかんかった。
だってまた罵声の嵐が来るって分かってる場所に投下しようと思う人なんて少ないでしょ。

まあ荒らすこと自体が目的みたいだから相手すんのはもうやめるよ。
俺まで一緒になって荒らしと同等の不快感撒き散らしてスマンかった。

05-425 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 20:47:11 ID:hoLT6SGo
ID:FZKrfR+Cは消火しそうなスレに沸いてはこうやっていじくる荒らしだぞ
文体でバレバレなのに気がついてないwwwwwww
あちこちでマッチポンプしてりゃ2ちゃんライフも楽しいだろうなあwwww

05-426 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 21:40:47 ID:53cuK+5d
大体投下するほうが目上なんていうことはないし
たしかに書いてくれたことに対してGJと言わないといけないとは思うが
悪い点があれば指摘するもんだと思うがね。

荒らしとか関係なしに俺カワイソスだけは性格直したほうがいいと思ったな
あれは評価したってその後の反応に幻滅するだけだから

05-427 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 22:26:33 ID:FZKrfR+C
俺は別に作者を批判するなっつってる訳じゃないよ。

ただあまりに「改善点のアドバイス」じゃなくて
「気にくわないから垂れてるだけの文句」にしか見えない書き込みばっかだったからさ。

アドバイスなら伝えるための言い方があるだろうし、
アドバイスじゃなくて言いたいだけなら人様の人格をとやかく言えるほどの器じゃないって事。
それが分からん幼稚な奴が人格うんぬん語ってる事に俺はちょっと疑問を抱いただけ。

05-428 :名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:09:36 ID:B0K4usCH
読まないけど応援してんだけどね
ここが空気悪ければうpろだかわりのスレもあるよ

05-429 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 07:43:37 ID:NOF9Er/N
>>427
言わせて貰えばあんたの発言もかなり傲慢でウザイ

>>425の言うとおりかもな
以後スルー推奨

05-430 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 07:51:43 ID:EJyFVtvy
必死に職人さんを擁護してるように見えるが、
よくよく読み返すとくらげの事で過去の職人さんを名指してみたり、
1から10まで正論で叩き伏せるとかメンヘラな事でファビョってみたり
(誰もそんなの見たくねーよ)
子犬扱いされてるのに過剰反応したり


うん、かなりヤヴァイな・・・

ID:FZKrfR+Cが導き出したかったレスって結局は


くらげ逆切れ自演乙!



と他の住人にいわせたかっただけちゃうんかと問い詰めたい、
小一時間問い詰めた……かねーよ!

自演乙。いいからもう黙ってろ。
お前の擁護は逆に氏や他の職人に迷惑だ!

05-431 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 08:00:05 ID:m3OQ2A2y
>>430
あ、それ自分も感じた

>くらげ逆切れ自演乙!

口調がいきなり喧嘩腰だったり他人に同意求めたり変な奴なのに代わりはない。
案外本人だったりしてなw
おお痛い痛い

05-432 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 08:10:09 ID:gRTpIeZH
つ【スルー検定】

05-433 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 08:22:36 ID:c5iP4fCQ
次のスレ立てるときにはスレルールに
SS歓迎
作者の自分語りは控えめに
作品本体に関係ない作者の人格に対する感想・批評はNG
議論禁止
感想・批評・評論は肯定的発展的な物推奨
嫌いだったり気に入らないSSはスルーする事

あたりの線で洗練した文面にして掲載した方が良いんでね?

05-434 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 08:23:57 ID:KJpEDNK6
ID:FZKrfR+Cの初回レス時間
09:22:27 
ラストレス時間
22:26:33
発言回数11回

>バッシング覚悟でラストグダグダいきます。 
>つって俺も擁護だ自演だって叩かれるんだろうけどね。 

防衛線を貼りつつgdgd一日中スレ粘着
確かに似てるw

>前はこんなスレじゃなかったのにこういう池沼どものせいでこのスレが駄目になってくのが非常に残念だ。 

おまいさんもその中に充分含まれてるよ
つか、お前が一番荒らしてる

05-435 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 10:09:55 ID:UZo46UrH
外野同士の罵り合いは他所でやってくれ

人格がアレだから作品も糞呼ばわりされるのが当たり前の2chで、
人格はアレだけど作品は楽しめたって言わせられるくらげはなんだかんだいって大した奴な気がする
文人なんて昔からまともな性格してる奴の方が少ないしね

ともあれ投下おつかれさん&GJ
次回作も期待しときますよっと
ただコテは変えるか外すかした方がいいかもね
またこうなるからさ

05-436 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 14:42:12 ID:4UnFKANG
ぼくはただ>>406について手がかりが欲しいだけなんだ……

05-437 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:01:55 ID:S/ohyjMy
>>436
そのSS自体は知らんが「たかなし」は「小鳥遊」と書くんじゃないか?

05-438 :名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:04:17 ID:l2msdF+0
もうくらげの話題はいいよ
最後のグダグダ~と、事実上撤退宣言してるのにいつまで蒸し返す気なんだ

武士の情けってもんは持ち合わせていないのか
またループになるからもうやめとけって……

05-439 :名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 08:15:48 ID:tvkz7d4V
>>437
ゲエェーッ! それだ(・∀・)

どこで読めるか知ってたら教えて欲しい。マジたのむ

05-440 :名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 19:53:35 ID:2jKbNkFN
>>439
たかなし=小鳥遊 って結構有名だぞ。
あと>>437は「知らない」って言ってるじゃないか。

05-441 :名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:09:32 ID:AAzyarID
>>436 これ? 

↓の>>183

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073416983/

05-442 :名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 07:41:53 ID:myU88/eH
>>441
そ れ だ ㌧!

知らんかったんで「小鳥遊」をぐぐったらちょっと賢くなった
小鳥が遊んでいる→天敵(鷹)のいない状態→たかなし

なんという洒落の利いた姓か。他にも「一」で「にのまえ」とか
昔の人間ネーミングで遊びすぎすぎだろこれwww

ってTS関係ない話だわスマソ。世話になった、教えてくれてサンクス

05-443 :名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 13:27:51 ID:fPoOkl1g
釣られて読んでみたが
>>441のこれ、面白れぇ。

05-444 :名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 14:07:32 ID:em12MSg6
だろだろwwさあ叫ぼうぜ

ブタキム! ブタキム!

05-445 :名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 16:20:16 ID:fPoOkl1g
しかし未完結な上にスレも消滅してしまっている現実に全俺が泣いた!

悔しいので叫ぶぜ!
ブタキム! ブタキムゥゥァァ!

05-446 :名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 03:06:30 ID:kj8rJto8
なんでブタキム?
カップ麺しか思い浮かばない

05-447 :名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 03:12:30 ID:LXz9e3k2
>>441のなかで出てるから

05-448 :名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 16:15:14 ID:OBy5CRrr
この板も終わったかぁ。

05-449 :名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 00:36:58 ID:thk1LYx7
板終わらすなよ

05-450 :名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 16:00:24 ID:CA3gIQ+K
ちょっと前本気で終わりかかったから困る

05-451 :名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 07:17:42 ID:gZ2gEZvN
チャンピオンREDっていつからあんなエロ本同然になったんだ。しかも性転換とか女装とか百合とか
倒錯モンが異様に多い
ちょっと読んでみ。BLUE DROPてのが「女になった親友とSEXできますか」ってやつで、しかも
主人公は女だらけのガッコに紛れるために女装してる

ここまで書いて小説スレだと気付いたがせっかくだから

05-452 :名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 09:28:56 ID:DbgUu0Fi
>>451
初心者らしいから教えておくよ
>TSF(性転換)エロ漫画&小説スレhttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erocomic/1185590375/l50
エロの漫画・小説なら↑だ

非エロの場合
【性転換】TS・TG漫画スレ・3【女装】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/comic/1182946381/l50
↑が漫画で

ライトノベルは女装・性転換作品の宝庫♪3冊目
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1188059026/l50
↑がライトノベル

色んな所にスレがあるから使い分けはしっかりな。

05-453 :名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 23:55:32 ID:W3GJYW/f
ペルソナの女体化絵を観て萌えて以来
妄想がとまらなくなった
尽くしてくれる友人が女体化したらとか

05-454 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:45:44 ID:wyxrt2Bz
グレンラガンスレのおかげでライバル女体化に目覚めた

05-455 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 01:37:55 ID:FToGBu8U
本スレで女体が受け入れられてるのは羨ましいな

05-456 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:33:21 ID:YdYyn5eT
男子校で生徒である主人公以外の全員が(教職員含めて)女体化したら女体化ハーレムになるよね
あんまりってかほとんど女体化ハーレムとか観たことないけど

05-457 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 08:26:00 ID:5X1mT0hR
女体化した親友を寝取られる話があったら確実に鬱勃起できる

05-458 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 08:59:54 ID:c3/UwX/3
女体化して親友に(彼女の前で自分が)寝取られる話があったら確実に萌える

05-459 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 10:49:05 ID:KksWwALD
女体化した主人公&親友と男体化した幼馴染とフタナリ化した姉とショタ化した妹とガチムキ化した委員長とのエロエロ孕み出産エンド
な話があったらあと10年は戦える

05-460 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 10:56:00 ID:OLCMfcQC
>>454
初期はもっとウザがられてた気がする
気のせいだろうか

05-461 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 18:50:10 ID:wyxrt2Bz
>>460
それはたぶん

初期:なぜか主役級のメイン男女に関する投下がなく全体的に閑散、たまにあると渋い脇キャラや女体化で
    せっかく来たのにこれじゃ抜けねえよ! ウワァァァァン

だったのが

最近:主役男女書きの神が定住しそれに触発されて他の職人もせっせと投下の大豊作まつり
    女体化? あぁまああってもいいかもね、コラとか落としてく職人の腕もレベル高いし

になったんだと推定

05-462 :名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 19:12:19 ID:c3/UwX/3
まあ、世の中
自分の好きな物が十分供給されている人は、嫌いな物にも寛容になれるからな
自分の好きな物が供給されていない状態だと、期待を裏切られた気分で嫌いな物を叩く

衣食足りて礼節を知る ならぬ 萌え足りて寛容を知る だな

05-463 :名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 00:59:26 ID:dEOKS6Dp
ヤンキー系が女体化したら巨乳のイメージがある
ヤンキーとかは馴れ馴れしくくっついてくるから当たってもおかしくない

05-464 :名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 11:54:19 ID:BBUxNv8r
最近はヤンキーそのものが保護指定クラスに希少。

05-465 :名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 19:20:23 ID:dugujnNC
こんだけ妄想しててもSSにできなきゃ意味がない!

05-466 :名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 10:46:18 ID:/GOowCXY
>>461
でも女体化新スレできてから
本エロスレの住人が減ったか?って話になってた
マジで女体化人口が多かったって事なのか・・・

05-467 :名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 18:06:16 ID:i8kqWoPb
他スレの話はあんまり持ち込まんようにしようぜ。
スレ住人が決めたことなんだし、例えそのスレ住人でも(むしろ、だからこそ)
他のスレでごちゃごちゃ言うこっちゃないよ。

05-468 :名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 21:11:25 ID:OT01UhEQ
まあスレ使いきり間際(しかも土曜日の午前中)に嫌い派が話を進めて一方的に分離したみたいに見えたから
いない間に追い出されたみたいな気分の人が難民の方のスレを3倍のスピードで回してるんだろうなとは思う

しかし他スレの話なんかしてないでここオリジナルの話が欲しいって言うのが正直なところなんだが
これまでの流れ見てると職人さん来そうにないなあ

05-469 :名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:20:00 ID:n9A2o6W4
ここよりやっぱ強制のほうが職人さんくるみたいだな

05-470 :名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 23:29:42 ID:3DZRQ86P
二次創作モノが軒を連ねている中で完全オリジナルを投下するのは勇気が要るからなぁ。
や、別に二次創作モノを非難しているわけではないよ。

05-471 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/11/28(水) 23:50:01 ID:hFyyPSdG
もうちっとしたら投下予定でいますが……
のんびりと

05-472 :名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 23:59:33 ID:5PhzawhM
せっかく完全オリジナル来ても叩き出しちゃう人がいるしね。
某氏の作品は個人的に結構ツボッてたんだけどな。

2chだから強烈な批判があるのはしょうがないのかもしれんけど、
なんかここ最近の書き手に対するリアクションは違う気がする。
一部の荒らしによるものなのかも知れんけど、その荒んだ空気を許容しちゃってるのは俺たち受け手だやね。
もっと投下しやすい環境を作ってやれればなあと思う。
好みにあう合わないもあるんだろうけど、これじゃあ好みの作品も投下されないよ。

05-473 :名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 06:23:00 ID:Ydom8Skn
>>472
うーん……許容っつーか、煽り荒らしには極力触れないようにしてるから
そんな風になっちゃってるんじゃないかな。
一部の過激派を突いたって渋味しか出てこないのは分かってるし。
いちいち反応してたらスレ無駄に消費するし余計に長引くし、でまともな
スレ住人からしたらやっぱりスルーするしかないと思うんだよね。

05-474 :名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:14:47 ID:C8Vs8o3g
>>473
なら、叩きは無視した上で皆が積極的にGJを返す事だろ
叩くのが少数で、称える者が多数だって思えば多少叩かれても頑張れるさ
ただ「褒められた事より、責められた事をきつく感じる」から
圧倒的多数のGJが行われる環境が必要だけどな

受け手側も、「褒められた~」と同様に「嬉しいのは少し、不満は強く感じるんで」
実際の嬉しさの割りはGJを書く気力が湧かないものなんだ
だから、意識して少しでもGJを増やそうとしなければならない

05-475 :名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 11:03:13 ID:v/ZhSXdn
まあ実際荒らしに反応して勢いよく荒れたのが上の流れだしね。
ただやっぱ書き手さんは形にする努力を相応にしていて、それを無償で提供してるわけだから、
最低限ねぎらう姿勢があってもいいんじゃないかとは俺も思うね。
そういう姿勢が板の活性化にも繋がると思う。

KINOさんおかえり。
この流れでも衰えないその創作意欲に先走りGJ送っとくよ。

05-476 :名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 12:52:56 ID:tZ+zRI35
女体化して親友に彼女寝とられて
女性不振になって女のままで桶だろ?

05-477 :名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:44:44 ID:tZ+zRI35
あー誤変換…

05-478 :名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 03:03:09 ID:xXcah4iA
いじめられっこだった親友が死んでその親友が美少女に憑いてそのいじめっこがいる同じクラスの
人間に復讐して主人公だけは「君はいつもかばてくれたから」とかなんとかで逆レイプしてそのまま何事もなかったかのように
二人は一緒になることになった

みたいな感じのがいいね

05-479 :名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 03:53:45 ID:/1dJzCd1
>>478
その美少女は、金持ちで外面は良いけど性格の悪い陰湿な奴で
親友への虐めを影で指示して笑ってた黒幕くらいにしておかないと
犠牲になる美少女がかわいそうだ
加害者なら、自業自得だから素直に楽しめるだろうし
復讐を終えた後の美少女が性格よくなったと回りから思われて
虐め当事者以外だれも不幸にならないだろうし

05-480 :名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 12:40:45 ID:23EX6OeR
今更なんだけど
もうアイシルさん来ないのかな
と思ってたらアイシルスレ自体も無くなってしまった

05-481 :名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:06:28 ID:vhm1Ngvi
今でもギアスの人を待ってる俺もいる
気長に待つんだ

05-482 :名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 20:13:39 ID:3JvEB140
アニーを未だに待ってます。

05-483 :名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:43:37 ID:9MdsBdXS
アイシルやギアスみたいに腐女子が集まるようなアニメのキャラの女体化は好きじゃなかったよ
正直な話

05-484 :名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 23:45:35 ID:JwUTZM8f
そういうケツの穴の小さい事ばっか言ってるから
挙句にスレから職人が消えるんだよ

05-485 :名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 02:41:59 ID:PMpcPV6T
そうだそうだ
もっとみんなケツの穴開いてこうぜ

05-486 :名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 09:04:32 ID:1Chpx/ml
>>485
確認してやるからちょっとこっちにケツ向けてみ

05-487 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 07:55:36 ID:gIX4bIxu
こんなスレ見っけた。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/sureh/1195447928/

05-488 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:44:57 ID:Y+7I+jso
バイオの敵全員を女体化したら
美女、美少女風に
知能はゾンビのままで、噛む力がまったくなくて、腕力も女の子程度。ただ移動は速い
そして食欲より性欲のほうが強い

05-489 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 07:59:52 ID:7W7KM+wX
>>488
締める力は、ブツを引き千切る程で、千切られた男も脱皮するみたいに美女ゾンビ化だな

05-490 :保守:2007/12/08(土) 00:11:03 ID:Q7b9Wgfg
                     ,.  ´             \
               /    / |  .|  | ヽヽヘ
                  /   /  〃 /l   !   l   |l | ∧
.                 / /  ! / ! !|  .|  | | || |  ハ
                  f l   l l | | v |  | | || |   !
                 | l   |__|__| l  V |--A.、| リ |   |
                 | l /ト、l ヽ.|   ヽ.| l/ |/イ !.| !
                 | | | |  __     __  | | |  |
                 ! |ヽN,ィfてヌ     ィfてヌ㍉! !゙Y |
             l  ! | {{弋tり    弋tり }}| | }  |
              | | ヘ. ::::::::  '    :::::::::,| |ノ|  |
               |   !, | \    っ   /リ / .!  |
                l  |lヽ|  > . ___ .. イ /イ  | |
                 |  |l       ノ     |  |  .l   !
.               | ,. ---一  ´     `ー‐┴- 、!   !
             | /      ̄`丶  -‐ ´ ̄     V |!
              l |                        i  !l

05-491 :名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 00:11:38 ID:Q7b9Wgfg
               | |  }                /!    l  l !
    /⌒ヽ.__   |l  /                  |   |  | l
    f 二_\Y.     !| { c         c  }|   | ||
    | r―_う‐′  |.| i'、                //!    l   ! |
    | フ´/       !.| |            // .|   l   ||
.    '.   マ丁ヽ.____| | |              f |   |  ! |
     ト、___}:.:!:.:.:!:.:.}:.ヘノ |             | |   |  l .l
     ト、:.:.:.:.:|:.:.:|\:.:.:|  j            | |   |  l !
     |:.:ヾ二|:.:.:|:.:.:|:.:.l /                | |   |  | !
     |:.:.:|:丁!:.:.:!:.:.:!:.:.!/                  l |   {  | |
     |:.:.:|:.:l:.|:.:.:|:.:.:|:.:/        j          l  !   '.  .| |
     |:.:.:|:.:|:.!:.:.:!:.:.:!:f                V∧    ∨ | |
     |:.:.:|:.:|:.!:.:.:!:.:.:!:|                   V∧   V| |

大森奈保利(おかわりナポリタン)

05-492 :名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 12:21:16 ID:WWQp5A8x
おかわり+ポリタン
と読めてしまった自分は、一本なにかかかないといけないらしい…

05-493 :保守:2007/12/11(火) 03:01:24 ID:iKtWnLqz
                            __,r‐r‐r‐v‐-、
                           __ ィT  | .」 」 |  / `>、
                          く ヘ Vr==冖冖==zく/ >、
                     / >'  ̄          \く ーヘ
                       / /                 ヘ Y二i
                   { ,'       //    ハ     N二!
                r==才i   ,i代ヱf  /// j j !  ! !こト、
                    =彳 八/ { f ,んjr' レ厶ラメノ_ノ ___! 辷} ヘ
                     /, ' ハミゝ ヒ,,ノ   7じ7 〉〈___zヘz`ヽハ
               =彡// i  ハ   :;   ヒ,,ノ/  《  i|`‐′',
                  /// √j  从iゝ_` ‐  /// リ リ     ',
              , ', イ / /》 ∨ /Xヽ,ここ/ / /  , -‐‐‐‐‐‐ァソ
            / / i レ′ム __/´二に.、ⅵ.! / / / 〃¨`v'´ル′
             レ'   レリ /:::》|:/ 厶rー‐マ }ーレi从/ 、 《;::: : レ′
                 ハ .:;∨ r‐{ rゥ  /::: : : : : : ノ  》::: : |
                r弍 ム ヽ レ′ トzァ== r ′ 《;::: : |
                   r=弓ノ∧圦  人   y∧:::::/   〃: : ハ

05-494 :つい゛に完結記念age:2007/12/11(火) 03:03:19 ID:iKtWnLqz
                   厶/: : ヾブj込三彡′ v′ r=-'′: :  ノ
               /   : : : :厶<ハ\: : : :  'vzノ: .  , ≦´
              ヘ ___ ムイ爻i 〈\: : :  v;:: : . ハハソ
                   〉 } |爻i ∨ ヽ: : :    /  __ __
                     〉‐〈 |爻i   ∨ \:   /二 -‐ 7
.      __,、-、ヘへヘ,.r‐‐≠、ヽ ヽ廴廴__r〃⌒ ヽ- ′    /
     r>'´,.zr‐‐――'′/  ヽ\ ヽ  〃    ハ  ===〈
    //  勺/       >==-.、   ________     /  ハ: : : :   ハ
.   //  勺/. . . . .>'  ̄ヽヽ\`x'´====、 \    / ',ヽ、: . . }
  //  斤/. .>'´ : : : : : : :>< /ヽ    > ハ:. . .    i  ` 一弋
. //  斤/./ : : : : : :,  ´ : : : : :ヽ/ヽ//ii i:. . .    | i     \-、
. 〈〈  〈 7'゜ : : : ::, '  : : : : : : : : : ヘ /Y   ii i:. . .    | i       ` ‐ 、
  i i // : : : ::, '  : : : : : : : : : : : : : ハ___j   ii i:. . .    {/           }コヽ、
  i | v' : : ::/   : : : : : : : : : : : : : : : !___i, イトヘ:. . .    ',          乃
  ヽv′ : :/   : : : : : : : : : : : :>' ´       ∨            _ 斗ヱヱフ

市川吉郎(ぼくのご主人様!?)

05-495 :名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:34:17 ID:cwkaVkf+
ドラクエ5の主人公女化の小説どっかにない?
前に2ちゃんで見たけど、目を離した隙に全て消えてた

05-496 :名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:35:13 ID:1Ntb0PaD
ふたば絵板でそのネタの連作絵があったのは知ってるが
小説は知らないなぁ

05-497 :名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 00:57:15 ID:Bnq76C3X
よーしパパ空気を㌧斬ってなんか書いてみちゃうぞー。

期待はせんでくださいorz

05-498 :名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 21:37:03 ID:VCwa3+BS
      +
 +
     ∧_∧  +
  + (。0´∀`)
    (0゚つと )   +
 +  と__)__)

05-499 :名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 22:36:19 ID:Iebr85QS
男の象徴をチョン切ると申されましたか

05-500 :名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 09:15:37 ID:QFUZyM1e

             __,. --、
        _,.ィ´ /: .::...!
       /´ :::::. し'::::::::. ノ    ./⌒\
        | { .::  :::.....::::/´ ̄``ヽ!.::..  .::\
       ヽ:\::_;;.ィ´       ',..:::   :\             ___
.        ∨:::::::::::{       } } ;i:::::::..  ..::  ヽ           |こ |
         ∨::...:::ハ.  }   _,ノノj、::::::... ::::..   ;:ヽ、         | の.|
          V_,.ィ⌒::<辷f__厶.\:、__;::ィ::::::. .::::\        | 日.|
      ,. --‐ '´::: .;::::::::::  .::: f ̄ ̄f:`i´ ̄`\.:: ::. .:::..`ヽ.     ̄`
     j:  :::....:::  :{:   ::::....:::..廴____j::::j     ∨:::.    .::ヘ.
      {::.  .::  :::. ::ヽ:. ::::.  :: .::::::::/   ( 、_,}`::ー‐--  :∧
     ヽ:::"´:、.::::::::: /`::ー;:r…<´{   、__} f /:::.  ::::::....  .:ハ
       \:: :: ̄ ̄::__,. ィ´:::::  :::`ヽ ___ノィ´:  :::.. .:  .::::::::..ハ
        f´ ̄ ̄::::  :::. ::::... :::. .::: {____{:|:、::.. ::::::::::::::::.  ::::ハ
        |:::::::::  ::   ::.. ー-,. ---、.:: __;/::. \:::::.     ::.   :::i
.         {:: .::::....   __,. ィ'´    `゙::ー- 、_:::. ::`:::::::........:::...  |
   ____ヽ:::ー/´ ̄         :: :: f ̄`ヽ:、::.. :::   :::... !
  | 決 素 4 | ヽ::|::     .::::::..  ィ'´    :::ヽ _,ハ、ヽ:丶、   :::..|
  | 行 手 9 |   '!:::....      :::.,ノ\._ .. -一''´::...::ヽ:\::\::...::::f
  l .し に .9 |  {::::::     ̄} ̄j  ::|::ヽ.::::::...:. ::::..  :::..  ヽ::. Y::::|
  |て よ .は |   \{  __;;;ノ: / .:/  ::  :::::.....:::  .:::::.. ::i::. !: !
  | い る .  |    `ヽ::...:::::.. ...:/  :::::::. ::.   :::...::   ::..::!::. !::. '.
  |る 去   |      `丶、:::f´  ...::  ::  :::..     :::.. .::::j::::. ',::. ',
  |  .勢   |         ``丶:::::::...::    ::::...   :::...:::/ ::: :!:  ヽ
  |   を   |                 `丶:. _   .:::::... _ :: イ  ::.      ',
    ̄ ̄ ̄ ̄                  |`丶  ̄ ̄:::::::  '.  :::..      ',

05-501 :名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 17:49:14 ID:HS8aavJQ
ちっさ!

05-502 :名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 07:11:36 ID:659K86Cy
逆に考えるんだ、手がでかいんだよきっと

05-503 :497:2007/12/23(日) 02:14:03 ID:08CmXJW5
短いのを少し書こうかと思ったら思いっきり長編フラグが立っちまったぜぇ。

ファンタジー風味のやつが書けたのでとりあえず始まりだけ投下行きます。

05-504 :497:2007/12/23(日) 02:14:25 ID:08CmXJW5
短いのを少し書こうかと思ったら思いっきり長編フラグが立っちまったぜぇ。

ファンタジー風味のやつが書けたのでとりあえず始まりだけ投下行きます。

05-505 :497:2007/12/23(日) 02:19:13 ID:08CmXJW5
周囲見渡す限り、平野と小さな森しかない平原において二つの軍勢が睨み合っている
片方が鈍く銀色光る甲冑に包まれたどこかの正規軍と思わしき軍勢、
もう片方が艶消し処理を行った鎧主体の、
肌の色が正規軍と思わしき軍勢より少し濃い人種で統一された軍勢。
肌色の少し濃い軍勢はゆっくりと距離を詰めようと隊列を整えて進軍している。

数は正規軍と思わしき方がやや少ない五百人程。
肌色がやや濃い軍勢が六百五十人程である。

正規軍と思わしき軍勢の中心で騎馬にまたがった、
重積層鎧を纏う身長190cm程の大男がどうやら指揮を取っているようで、隣の騎馬に乗馬している
参謀役の文官と会話しているようだ。

「伏撃の用意は完了したか?」
「将軍の指示した箇所に全て配置完了したとの報告が入りました」
「よし、ならばまずは一当てして実力の程を確かめさせてもらうか」

将軍と呼ばれた人物はラークン王国に置いて唯一の勇将と呼ばれるボルクス将軍である。

「ものども続けぇ! 弓を構えろ! 今こそ我が飛射でダークエルフの反逆者を踏み潰すのだ!」
「「「「「「おぅ!!!」」」」」」

ラークン王国の存在する地方は文官・武官共にそれなりの人材が居る地方なのだが、
文官は内政を重視しすぎ、武官は血気に逸る脳筋傾向に偏っている為。
知勇兼備の将が極端に少なかったりする。

「敵が突撃して来ます! 盾と槍を構え! 隊列を乱してはいけません!
槍を並べれば突撃は来ません! 冷静に対処するのです!」

両軍の指揮官が配下の軍勢に号令を掛ける。
正規軍の騎馬隊が相手の軍勢に向かって突進し、急激に距離を詰めていく。
騎馬隊が先頭のボルクス将軍の後に続き、槍の穂先二メートル程の近距離で
方向転換を行い、密集体系を取っている相手の側面に回りこむように騎馬を移動させた。

今だ! 矢を放てぇ!」

騎馬の大地を蹂躙する音の中でさえ良く聞こえる号令により、騎馬隊は次々と矢を放っていく。
しかしその高度な錬度で持って行われた妙技を、
相手は側面に就かせた兵士達が素早く方向転換し、重い盾を動かして矢を防いでいった。
両軍とも錬度が高い熟練の軍勢である。

「被害報告!」

ダークエルフと呼ばれた者たちの軍勢では指揮官が被害の集計を急がせていた。

「被害報告を行います! 死者二名、重傷者十名、軽傷者十二名です!」

艶消しされた軽装鎧を纏った妙齢の女性指揮官が、若い担当官からの報告を受けて唇を噛んだ。

05-506 :497:2007/12/23(日) 02:20:17 ID:08CmXJW5
「これより反撃を行います! 速度の落ちた相手騎馬隊に矢の雨を降らせるのです!」

剣を振り上げての女性指揮官の号令により、軍勢は各自が腰に下げた弩を構えて、
騎馬隊に向けて狙いを定めた。

「将軍! 敵軍は弩を構えました!」
「よし、合図の火矢を放て! 槍を構えろ! 反転して自慢の突撃をお見舞いするのだ!」
「「「「「「おぅ!!!」」」」」

ボルクス将軍の号令と共に上空に向かって火矢が放たれ、騎馬隊が再び加速を始めようとする。
その様子を確認したダークエルフの指揮官は指示を飛ばす。

「騎馬隊が反転した後加速したら即斉射 第二射は行わずに槍を構えるのです!」

号令の指示を飛ばす間も、騎馬隊は地面を踏み鳴らし突撃してくる。
ダークエルフ達の弩が、狙いを自分たちに向かって迫る鈍い銀色の軍団に定めた。

「放て!」

女性指揮官の号令と共に無数の矢が、猛進する騎馬隊に吸い込まるように飛び出した。
突撃を行うべく加速した騎馬隊が正面からの矢の斉射を喰らい、
前列の十数騎が次々と落馬していく。

「槍を構え!」

女性指揮官の指示に従い、乱れの無い動作で弩を腰に付け、槍を構えていくダークエルフ達。

   しかし、その動作の途中で頭上から数多の矢が飛来した。

飛来した矢により陣形が乱れ、槍の横列の防御に穴が開いてしまった。
しかも、騎馬隊はもう数メートル先まで距離を詰めている。

「陣形を立て直すのです!」

急いで穴を塞ごうと陣形を整えるダークエルフ達だったが、時既に遅く
猛スピードで突っ込んできた騎馬隊に部隊を引き裂かれ、迎撃能力を奪われてしまった。

「指揮官はいずこに! 首を戴きに参った!!」

05-507 :497:2007/12/23(日) 02:21:18 ID:08CmXJW5
傍ら誰も伴なわず、単騎でボルクス将軍は相手指揮官を探しに敵陣を駆け抜けていく。
弩の矢が肩に刺さっているが、気にする素振りすら見せない。

「そこか!」

陣形の中央まで進んだ所で、周りに指示を出しているそれらしい女性を発見した将軍は
馬をさらに急がせ、女性指揮官の所まで突き進む。

「カレン様には指一本触れさせん!」

途中で複数の護衛と思わしき男達が槍や剣を手に、将軍の行く手を阻もうとするが

「邪魔を、するなぁ!」

ボルクス将軍の巨体から繰り出される力で振るわれたハルバートにより、
鎧ごと体を破砕され、弾き飛ばされ進撃を止められないでいた。

「その命、私が貰い受ける!」

遂に女性指揮官の元までたどり着いた将軍は一際ハルバートを大きく振るい、
ダークエルフの華奢に見える体を両断すべく得物を真上から振り下ろした。

「そう簡単にはいかせません!」

女性指揮官も、死の打ち下ろしを逸らすべく全力で剣を薙ぎ払った。
その抵抗で一撃は女性指揮官の束ねていた髪留めを切り裂くも、かろうじて体には命中せず
地面を大きく抉るだけに留まった。

「ォオオオオオオオオ!!!」
「ハアァァァァァァァ!!!」

ボルクス将軍は渾身の一撃を外したものの、追撃の一撃を繰り出すべく、
兜に隠れた口で猛々しく息を吐き、腰の長剣を引き抜いて薙ぎ払う。
カレンと呼ばれた女性指揮官も今の一撃で砕け散った剣を捨て、短剣片手に突き進んだ。

「グッ!」

将軍の剣に髪を一房切り裂かれながらも自らの間合いに入ったカレンは、
重厚な鎧の隙間に短剣を突き立て、なにやら呪文を唱えた。

05-508 :497:2007/12/23(日) 02:22:22 ID:08CmXJW5
「人型を決めし神よ、この者に望まぬ姿を与えたまえ」
「貴様‥‥‥何を!」

そこまで言った所で将軍の意識は途切れ、兜が外れて落下し、普通の男の顔と金色の短髪が零れた。
そのまま崩れ落ちようとする将軍をカレンは抱きとめる。
二人の周りは依然合戦の音が鳴り響いており、ダークエルフ側の劣勢が見え始めて来た。

一騎討ちの決着が付いた直後、カレンの元に参謀が参り、戦況の不利を伝えると
カレンは全軍に撤退を指示、意識を失ったボルクス将軍を自らの馬に乗せ、逃走を開始した。

ダークエルフ達が撤退し始める様子を確認した正規軍は、指示を仰ぐべく将軍を探すが
見つからず、追撃を諦めてその場で野営準備をおこないながら将軍捜索を続けた。
結果、見つかったのは将軍の付けていた兜と将軍の重積層鎧を着た
金髪の長い人物が連れ去られたとの目撃証言だけだった。

05-509 :名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 02:24:20 ID:08CmXJW5
以上です、連レスしてしまいすいません。

続きには期待すんなよ(´・ω・`)

05-510 :名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 03:51:42 ID:i54JRz5E
期待するにきまってんだろ

05-511 :名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 10:54:02 ID:xw+56Kv+
段落の頭にはスペース挿れた方がいいぞ。んで、なんとなく区切りのよさそうなトコで改行するん
じゃなくて、幅を決めてそこでの方が読みやすくなる

あとなんか表現がくどく感じる。同じ単語を何度も使わないほうがらしさを出せると思う。
女性指揮官とか将軍とか
重々しい文章を目指してるように見えるのに途中でポップな用法が入るせいでちぐはぐになっ
てる。あんまり無理に本格派ぽくしない方がいいんじゃね?

05-512 :名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:02:31 ID:4TEV9Rwz
>>511
すまない、そういう助言は大変ありがたい。
どうも社会人になっても日本語に不自由しているみたいだorz

本格派は技量が上がるまで自粛します(´・ω・`)

05-513 :名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 09:12:07 ID:iS2j30m2
>>512
んにゃ、丁寧に文章を作ろうとしてるのは分かるから人に言われんでも大丈夫だろうとは
思ったんだが、まあちょっと感じたことを言っただけで。スマソ
一つの文だけに入れ込まないで、前後を流し読んであとで修正を入れるって感じで書けば
OKじゃね

んで続きはー?

05-514 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 03:58:47 ID:xaDahHtI
今続き書いているとこ、二レス分しか書けてないorz

エロイところはもうちょっとで差し掛かるかな?
......睡眠時間削ってなにやってんだ私は(´・ω・`)

05-515 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 05:15:40 ID:8gof9g8X
俺は区切りの良さそうなところで改行されてた方が読みやすいけどなあ

05-516 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 09:20:44 ID:IDLwrdGK
>>515
普通の本も幅で改行なわけだけど、読みづらいわけじゃねっしょ

05-517 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:40:12 ID:JctaZJKM
ガンダム00スレでダメと言われたので、こっちに投下させて。

実は女だったティエリア→ロックオンにバレてやられる。
男→女に変化じゃなくて、元々隠してたのがばれたって事。

って感じ。
ざっとここのスレ読むと、女体化とはちょっと違う気もしたんだけど、
他に乗せる所がわからなくて。

05-518 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:43:57 ID:JctaZJKM
と、思ったら家族が帰ってきたorz
こんなんやってる所見られたら死ぬから、夜中にまた来るよorz

05-519 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:38:39 ID:qhhH1/Yk
支援age

05-520 :名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:26:18 ID:f2fjLk9F
TSスレじゃなくて女装あるいはそれに類似したスレがいいんじゃないかと

05-521 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:13:27 ID:DXzkuH4U
そうか・・・
どこに書けばいいんだ。
というか、人大杉でケイタイからしか
書き込めん。

05-522 :517:2007/12/27(木) 00:51:59 ID:DXzkuH4U
結局、どこに書けばいいのかわからん。
ちょっとずれるみたいだけど書かせてくれ。
興味ない人はスルーしてくれ。

元ネタ→ガンダム00
実は女だったティエリア→ロックオンにバレてやられる。
って感じ。

エロは3~4くらいから。

なんか色々迷ってる間に、勢いがなくなって
色々と少し恥ずかしくなってきた。
クソだったら罵倒してくれ。

05-523 :女ティエリア×ロックオン1:2007/12/27(木) 00:53:24 ID:DXzkuH4U
「今後はヴェーダからの作戦指示を優先する」
スメラギ・ノリエガにそう言いきって出てきたものの、八つ当たりなのはティエリア自身にもわかっていた。
しかし、ナドレを敵にさらしてしまった事については、どうにも心の整理がつけられなかった。
八つ当たりでもして紛らわせるしか。
スーツを脱ぎ、シャワーを浴びる。
ソレスタルビーイングの戦闘用スーツは決して、苦しくはない。
しかし脱ぐとほっとするのは事実だ。
ましてや、今日のような戦闘の後では。
若々しい肌が水滴をはじく。
まだ暖かな水滴をタオルで拭い取り、服を着ていく。
ゆったりとしたシャツ。
少年のような、華奢な体格にはサイズが大きすぎるようだが、
ティエリアは好んでこれを着ていた。
まだ服装も完全に整えていないのに、いきなり扉が開いた。
驚いたティエリアは咄嗟に背中を向けて、顔だけ振り向いた。
「すまん。驚かせたな」
ロックオンが立っていた。
「・・・。かまわない。・・・早く終わらせるから、出て行ってくれたまえ」
そう言ったが、ロックオンはお構いなしにずかずかと入ってきた。
「いいじゃないか。男同士だろう。」
ティエリアは内心困惑した。
こんなプライベートの場を人と共有することに、まったく慣れていなかった。
ところが、ロックオンは、そんなティエリアの困惑にはまったく気づかず話し続ける。
「おい、ティエリア。お前、あまり人に八つ当たりするなよ」
また、話題がティエリアの微妙なところをついてくる。
「今、話さなくてはいけない話ではないようだが」
「こんな話、他のやつらの前でできないだろう」
だからわざわざこんな所まで追いかけてきたのだ。
言われなくてもティエリアにもそれくらいはわかっていた。
しかし、今。こんな所で。
そんな話を人としたくはなかった。苛立ちが顔に表れた。
「失礼。その話ならまた後でにしてくれ」
着替えをまとめ、ロックオンの前を通り過ぎて、外に出ようとする。
「おい。逃げるなよ!」
ティエリアの態度が癇に障ったのか、ロックオンが声を荒げた。
通り過ぎるティエリアの肩を掴み、ぐいとこちらを振り向かせる。
それだけでも、神経が過敏になってるティエリアを攻撃的にさせるには、充分だった。
「触るな!」
思いっきりロックオンの手を払いのける。
あっけにとられたロックオンだったが、さすがにむっとして言い返す。

05-524 :女ティエリア×ロックオン2:2007/12/27(木) 00:57:30 ID:DXzkuH4U
「お前、何をそんなカリカリしてるんだ!
さっきも言ったが、自分が失敗したからって、それを人にぶつけるなよ!」
「・・・あれは、スメラギ・李・ノリエガの戦術予報が外れたからだ。
私の責任だけではない」
ロックオンが何か言おうとするのを、気勢を制して続ける。
「だいたい、ミス・スメラギは前にも間違っているんだ。
それはあなたも知っているはずだ。ロックオン。」
過去のスメラギの戦術予報ミス。
ロックオンはそれが、いまだに彼女の癒えない心の傷になっているのを知っていた。
彼にとっては、さすがに看過できない発言だった。
「お前・・・!」
ティエリアの胸倉を掴み、ぐいと引き寄せた・・・つもりだった。
スメラギさんにそれを言ったら、許さないからな。
続くはずだった言葉は唇の上で消えた。
なぜなら。
ティエリアは急ぐあまりに、シャツのボタンをまだ完全に閉めていなかったのだ。
はだけてしまったシャツの間からのぞく胸元。
男にしては白すぎるその肌は、胸の辺りでありえないカーブを描いて、可憐な膨らみ方をしていた。
そしてロックオンの目はしっかり捉えていた。
その先端のピンク色をした尖りを。
驚きでロックオンの目が見開かれる。
「ティエリア・・・お前・・・」
しかし、それは一瞬のことだった。
ティエリアはロックオンの手を乱暴に払いのけると、何も言わずに部屋を飛び出していってしまった。
・・・ティエリアが女?
ロックオンの脳裏に、シャツがはだけ、ティエリアの胸が露わになる瞬間が、浮かんでは消えた。
そしてもう一度浮かんできたその記憶は、なかなか消えないようだった。
***
ばれてしまった・・・。
ティエリアはベッドに横たわり、歯を食いしばって涙をこらえていた。
自分の肌を、露わになった女の証しを、他人に見られてしまうとは。
屈辱だ。
「くっ・・・・!」
この先ロックオンはどうするだろうか?
このまま終わるとは思えなかった。
そのとき、ドアの外にかすかな声がした。ティエリアが全身を固くする。
ノックの音。
「ティエリア」
ロックオンの声。
どうする。

05-525 :女ティエリア×ロックオン3:2007/12/27(木) 00:59:06 ID:DXzkuH4U
一瞬の躊躇の後、ティエリアはベッドから跳ね起きた。
慌てて、髪や服の乱れを直す。
葛藤の痕跡など見られたくなかった。
ドアの前に立ち、一呼吸おいてから隙間を少し開けた。
まずはロックオンの出方を見極めるべきかもしれない・・・。
「何の用だ」
「話がある。入れろよ」
ロックオンの表情はいつもと変わらず、平静だった。
警戒心が募る。
「プライベートな領域には、あまり踏み込んで欲しくないんだが」
そう答えると、ロックオンは顎に手を当てて、興味深げにティエリアを見つめた。
居心地の悪くなる視線。
「・・・ならばいい。俺の部屋に来いよ」
そういうと彼はくるりと背を向けて、歩き出した。
何を考えているのかわからない・・・。
不安はあったが、このままにはしておけなかった。
「・・・で?」
ロックオンの部屋のドアによりかかり、腕を組む。
そんなティエリアに、ロックオンは素早く視線を走らせた。
大き目のシャツにピンクのカーデガン。身体の線は完全に隠されている。
なるほど・・・。それでいつもそんな服か。
「とりあえず座れよ。酒でもどうだ?」
「遠慮しておく。長居する気もないので」
突っ張らかって。無理してるのがバレバレだぜ。
「なら率直に言うぜ」
立ち上がって、ティエリアの前に立ち、顔を覗き込む。
「お前、なぜ女であることを隠してる?」
表には現れない、一瞬の緊張。
ティエリアが横を向いて、視線をはずした。
「・・・何のことかわからないな」
「とぼけんなよ。ティエリア。さっきの・・・シャワー室のことだ」
脳裏に浮かぶ白い肌。
あの肌が目の前にあるのを意識すると、ロックオンの中に欲望がこみあげてきた。
「見間違いじゃないか」
あくまでも視線を寄こさないティエリア。
「見間違い?お前、俺を何だと思ってるんだよ。
デュナメスのパイロットが、見間違いなんかするか」
鼻で笑うとティエリアの顎を持ち上げ、視線をあわせる。
「やらせろよ・・・ティエリア」
ティエリアが息を呑み、目が大きく見開かれた。

05-526 :女ティエリア×ロックオン4:2007/12/27(木) 01:01:04 ID:DXzkuH4U
驚愕の一瞬後、ティエリアは顎に添えられたロックオンの手を振り払い、横へ飛びすさった。
「ふざけるな!」
顔に血の気がのぼり、肌をピンク色に染める。
しかし、その一瞬に目におびえの色が浮かんだのを、ロックオンは見逃さなかった。
「今までお前のこと、男だと思ってたから、気にも留めてなかったが・・・。
女だと思って見ると、・・・お前ってなんか色気あるぜ」
ティエリアがこぶしを握り締める。
「馬鹿な事を言うな」
「なんだよ。ほめてんのに。
今まで気づかなかったのが不思議なくらいだぜ。」
ロックオンはかすかに笑みを浮かべ、ティエリアに近づくと手を捕らえた。
「離せ」
ティエリアは振りほどこうとしたが、ロックオンの手は力強かった。
細い腕だ・・・。
本当になぜ今まで気づかなかった?
そのまま力を込めて引っ張り、腕の中へティエリアを抱きいれる。
「やめろっ」
ティエリアの抵抗にはかまわず、首筋へ唇を押し当てる。
ひっとティエリアが息を吸い込む。
心の底に封じ込めたはずの忌まわしい記憶が、固く閉じた蓋を開けて噴き出そうとしていた。
  打たれた頬のヒリヒリする痛み。
  固く掴まれた手首のアザ。
  のしかかる男の身体の重み。
  (やだっ!やめてよっ!)
  (もうこんな事いやっ!)
「いやぁっ!」
一層激しく、身をもがかせるティエリアの唇から、今までとは違う少し高い声が発せられた。
「おっと・・・。なかなか可愛い声を出すじゃないか」
普段は恐らく意識しているのだろう。
少し低めの落ち着いたトーンで話すティエリアが、初めて出した女らしい声はロックオンの欲情をかき立てた。
そのまま服の上から胸に手を這わせた。
「やめろったら!」
口調はいつもと同じでも、声が完全に女性の物になっていた。
しかし、ロックオンの手には柔らかい女の身体の感触は伝わってこない。
「・・・ん?お前、どうなってるんだ?」
なおも抗う、ティエリアの両手を捕らえ、背中に回す。
完全に抵抗できなくなった身体を抱きかかえるようにして支え、
シャツのボタンを乱暴にはずしはじめた。
なめらかな白い肌が露わになる。
しかし、その胸元は白い幅広の布でくるくると巻かれ、本来の身体のラインを隠していた。

05-527 :女ティエリア×ロックオン5:2007/12/27(木) 01:02:40 ID:DXzkuH4U
「・・・なるほど。そういうわけか」
「は・・・離せ」
ティエリアが真っ赤な顔をし、眼鏡の奥の涙の滲んだ目をロックオンに向けた。
いつも冷静なティエリアのこんな顔を見て、ロックオンの嗜虐心がそそられる。
「わかった。離してやるよ。」
そういうと、ベッドに向かってティエリアを突き飛ばした。
「あっ!」
倒れこむティエリアの上にのしかかる。
胸元を守るようにしたティエリアの手を払いのけると、
サラシを解きにかかった。
「ちっ。面倒だな」
「いやっ・・・!」
ティエリアの身体がベッドの上でくるくると回転した。
そしてほどけたサラシの下から先ほどロックオンが垣間見た、白い可憐な膨らみが現れた。
「もったいねぇなぁ。なんで隠すんだよ?」
耳元にささやきながら、その膨らみに手を這わせる。
「うっ・・・やめて」
ティエリアの頬を涙が伝う。
男の手が胸をもてあそぶ。
強く揉みしだいたかと思うと、優しく撫で回す。
その間、唇は首筋や肩にキスをあびせ、胸の谷間へ舌を這わせる。
前にも覚えのある感覚。それは吐き気を催すような記憶と一緒だった。

 まだ少女と言ってもいいくらいの頃の記憶。
 それまで、父とも兄とも慕っていた男の豹変振り。
 その時からティエリアは女を捨てた。
 しかし男として生きるのもまた嫌だった。
 男は・・・自分をあんなひどい目に合わせ、暴力で人の身体を、心を蹂躙した。
 そんな生き物にはなりたくなかった。

「やだ・・・やめて、やめろ」
必死で抗う。
しかし前に経験した時と違い、ロックオンの愛撫は優しく巧みだった。
「く・・・」
息遣いがあらくなってきた。
ピンク色をした先端が固く立ち上がってきた。
「感じてきたか?」
「ち・ちが・・・う」
しかしその瞬間、ロックオンが乳首を口に含んだ。
「あうっ!」

05-528 :女ティエリア×ロックオン6:2007/12/27(木) 01:05:06 ID:DXzkuH4U
ティエリアの身体がびくんと震えた。
「ちゃんと感じてるじゃないか。・・・こっちはどうなってる?」
まだ脱がせていなかった、ズボンのベルトに手をかける。
「あ。う・・・。やめろ・・・」
抵抗するのを軽くいなし、あっというまに衣服を剥ぎ取る。
ロックオンの男自身も熱くたぎっていた。
「いやだっ」
身をすくめるティエリア。
脚の間へ手を無理やり差し込み、指でそこをさぐる。
くちゅ・・・。
熱く潤む粘膜がロックオンの指を捉えた。
「はぅっ」
ティエリアが荒い息をつく。
「もうびしょびしょだな・・・」
固く起ち上がった自分のモノを取り出すと、ティエリアの身体に押し付ける。
嫌だ。嫌だ。嫌だ。
脚の間で男の指が動く。
腰の辺りに熱く固いものが押し付けられたのも感じた。
こんなにも嫌なのに、快感だけは感じさせられてしまう。
ロックオンの身体の触れているところから、熱く拡がり、ティエリアの身体を燃え立たせる。
指が中へ侵入してきた。
「う・・あ・・・んっ」
「きついな。指を締め上げてくる」
中で動かしてやると、今まで必死で耐えてきたティエリアの身体がびくんと動いた。
「んんんんっ・・・!」
はあはあと荒い息をつくティエリア。
と、いきなりロックオンが身体を離した。
疑問に思う間もなく、脚を大きく押し開き、顔を寄せてきた。
「や、やめてっ!」
ぴちゃ。
舌が粘液をすくいとるように動く。
「あ・・・あああぅ・・・」
びくんびくんとつま先が痙攣する。
いい反応するじゃねえか・・・。
たまんねえ。
そのまま攻撃する場所を変えて、少し上にある肉の芽をむき出しにし、そっと舌でつつく。
「あっ!」
ゆっくりと嘗め回し、敏感な部分をもてあそぶのを楽しむ。
「あっ・・あっ・・・ああっ!」
手がぎゅっとシーツを掴み、宙にあるつま先が内側に曲げられる。

05-529 :女ティエリア×ロックオン7:2007/12/27(木) 01:06:32 ID:DXzkuH4U
腰がびくびくと動く。軽く達してしまったようだった。
イッたのか。
「敏感な身体してるなぁ。ティエリア。」
からかうようにロックオンが言うと、悔しそうな表情でティエリアがさっと顔を背けた。
恥ずかしい。男にこんな弄られて感じてしまうなんて。
「次は俺を楽しませてくれよ、な」
再びティエリアの上にのしかかり、腕をシーツに押し付ける。
そして、大きく開かれた脚の間の熱いぬるみに、自分の男根の先端を押し付けた。
もう充分に濡れそぼったティエリアのそこは、ロックオンのそれを飲み込みはじめた。
「い、嫌あ・・・あああ・・・」
きゅっと中が締まる。
「キツいな、ティエリア。いいしまり具合だぜ」
ゆっくりと進んで、一番奥まで達した。
「あう・・・ぬ、ぬいて」
「次は俺の番だと言ったろ」
ロックオンがゆっくりと腰を動かし始めた。
「んっんっんっ・・・」
ティエリアが声を出すのを必死でこらえる。
端整な顔立ちがゆがみ、首筋まで赤く染まっている。
元々、白い肌なのでたいそう色っぽい眺めだった。
段々ロックオンの動きが早くなる。
「い、いいぜ。ティエリア」
腕を離すと、腰を掴み、本格的に男根を打ち込みはじめた。
身体の奥をえぐられる感覚に翻弄されるティエリア。
「んっ・・・あっ・・・」
我慢しきれない声が、どうしても漏れてしまう。
その声もまた色っぽく、ロックオンを刺激する。
段々と快感の波が彼の中にも押し寄せてきた。
ティエリアの声も段々と大きくなる。
「行くぞ。ティエリア」
腰の動きに変化をつけながら、リズムを速め、ティエリアを追い込んでいく。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・だめっ!・・・・いやっ・・・!」
再びティエリアの身体が大きく痙攣した。
快感が脳天を貫き、腰が弓なりになり、手がぎゅっと握られた。
その瞬間、思い切り深くまで男根を打ち込み、ロックオンも打ち寄せる快感の波に身を任せた。
「う・・・」
しばらくの間、二人の荒い息遣いだけが、部屋の中に響いた。
***
「これきりだぞ」
衣服を身に着け終わるとティエリアがつぶやいた。

05-530 :女ティエリア×ロックオン8:2007/12/27(木) 01:07:52 ID:DXzkuH4U
「ん?」
「いいか。こんな事、二度としたら承知しないからな」
ティエリアがロックオンを睨みつける。
声もいつもの声に戻っていった。
ちぇっ。可愛かったのに。
「あーわかった。わかった」
適当に答えるとティエリアがキッとこちらを向いて
「絶対に、だ。」
そういうとくるりとあっちを向き、部屋を出て行こうとした。
「待てよ。ティエリア」
慌ててロックオンは呼びとめる。
「もう用はない」
「いや、ある」
「これ以上何が・・・!」
かっとして振り向いたティエリアの腕を掴むと、身体を引き寄せ、
唇をティエリアのそれに押し付けた。
「んっ!!」
舌を差し入れ、中を思う存分舐めまわす。
唾液を注ぎいれティエリアの舌を捕らえ、絡める。
「んんんん・・・」
ティエリアのうめき声が響いた。
自分が満足するまで充分にキスしてからティエリアを離す。
口元を押さえ、後ずさるティエリア。
「考えてみたら、お前の身体なめるのに忙しくてさ。キスしてなかったろ」
ニヤリと笑う。
ティエリアの顔が一気に赤く染まる。
恥ずかしさと怒りと悔しさと。
「知るか!」
そう言い捨てて、ロックオンの部屋を飛び出した。
***
「ティエリア。調子はどう?」
次の日、プトレマイオス号の操舵室へ姿を現したティエリアに、スメラギが声をかけた。
「おかげ様で」
一言で返し、そのまま離れた席に着く。
傍目から見たら、彼女のミスをまだ許してないように見えただろう。
しかし、そうではないのだ。
先日の自分のスメラギへの八つ当たりが、ロックオンの怒りを呼び、
あのような事態になった事を考えると、とても平静に言葉を交わす気にはなれなかったのだ。
内心、落ち着かない物を感じながら、ヴァーチェの整備記録に目を通す。
パイロットの搭乗によるチェックが必要だとある。

05-531 :女ティエリア×ロックオン9:2007/12/27(木) 01:08:56 ID:DXzkuH4U
今すぐに行ってこよう。
今はスメラギと同じ空間にいるのが苦痛だった。
立ち上がり、隣のフェルトに声をかけようとしたとき、ハッチが開いた。
「調子はどうだ?」
ロックオンの声がティエリアの背中をうった。
それを断ち切るように
「ヴァーチェの整備をしてくる」
と言い放つと、彼と顔をあわせないように出て行った。
「ティエリア・・・まだ怒ってるのかしらね。」
スメラギがぽつんとつぶやく。
「やつは完璧主義者だからなぁ。」
わざとらしくロックオンが嘆息する。
「・・・ちょっと様子を見てくる。」
他のクルーに見えないようにニヤリと笑うと、ティエリアを追っていった。
「ティエリア」
遠くからのロックオンの一言でティエリアの推進装置が止まった。反動でわずかに身体がはずむ。
「何の用だ」
振り返らずに問い返す。視線は前方へ向けたままだ。
「今日、また俺の部屋へ来い」
「断る!」
吐き捨てるようにつぶやくと、再び装置のスイッチを入れ、
かなりのスピードで遠ざかってゆく。
「おい、待てよ」
ロックオンもスピードをあげ、整備室へ通じるハッチへの入り口でティエリアに追いついた。
「ならば、他のヤツにお前が女だって話してもいいって事か?」
後ろからティエリアの耳元にささやく。
「なっ・・・」
振り返ったティエリアは、ロックオンをにらみつけた。
「この・・・・卑怯者」
食いしばった歯の隙間から声が漏れる。
「昨日、あれきりと言ったはずだ」
「んー・・・。そういえばそんな事言ってたなぁ。
・・・だけどな。あん時のお前、よかったぜ・・・。
一度きりじゃ、満足しきれん」
とぼけた様子で言い放つと、じろじろと無遠慮にティエリアの身体を眺める。
口元に浮かんだ笑みは、初めから自分の勝ちを確信していた。
「・・・・・!」
ティエリアのファイルを持つ手に一層力が入り、白い肌が紅潮する。
「とにかく、あれは一度きりだ!」
「・・・ティエリア。それを決めるのはお前じゃない。俺だ。」
ロックオンはいっそ優しいくらいの口調でそういうと、ティエリアの額に手を伸ばし、
顔に落ちかかる髪をかき上げた。

05-532 :女ティエリア×ロックオン10:2007/12/27(木) 01:12:41 ID:DXzkuH4U
ティエリアは咄嗟にファイルを持つ手で払いのける。
ファイルに挟み込まれた書類が飛び散り、空中を漂い始めた。
「ヴァーチェの整備が終わってからでいいぜ」
そう言い残すと、ロックオンは去っていった。
ティエリアはロックオンの手を払いのけた反動で、ゆっくりと整備室へのハッチにぶつかった。
身体は無重力に完全にゆだね、なすがままの状態で漂う。
なんて事だ・・・これまで順調だったのに・・・。


   (いやっ!もう嫌だよ!)
   (やめてよ!)
   (やだってば!やめてよ!・・・・・・・パパ!)
「くっ・・・・!」
端整な顔が歪み、固く握られた拳が目元にきつく押し当てられた。
(やめろ!思い出すな!・・・・・思い出すなったら!)
ぶるぶると勢いよく首を振り、目を見開く。
涙のにじんだ瞳が、漂っていた書類を捉えた。
書かれた文字に焦点が徐々にあっていく。
「GUNDAM VIRTUE」
(ガンダム・・・ヴァーチェ・・・・)
(そうだ・・・・ガンダム・・・・)
細い指が力なく伸び、書類を捉える。
ヴァーチェの整備を・・・しなくては・・・。
のろのろと身体を動かし、周囲を漂う書類を集め始める。
だが、その様子はひどく疲れた人のようだった。
負けるものか・・・。これしきの事で・・・。
歯を食いしばる。
・・・あの時だって。
・・・負けなかったはずだ。
ハッチへの扉をあけ、整備室へ向かう。
そうだ。私は・・・。
俺は・・・ガンダムマイスターだ・・・。
徐々に瞳に力が戻ってくる。
背筋が伸び、頭は誇り高く持ち上げられ、前方の整備室をしっかり見据えた。
負けるものか・・・。

<終>

05-533 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:12:42 ID:yW9vkyV/
男装少女萌え【9】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191752856/
お前絶対まともに探してないだろ

05-534 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:15:57 ID:DXzkuH4U
以上でした。
勝手に場所を借りてすまんかった。

色々つっこみたい所もあると思うけど
目をつぶってくれ。
つーか、俺、今すんげえ恥ずかしい。

05-535 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:16:29 ID:wCp/McXm
スクリプト嵐の影響で贔屓のスレがー・・・orz

05-536 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 01:18:06 ID:wCp/McXm
あ、TEPCOひかりの規制解除されてた…
>534 GJ。萌えた。だが>533の話もわかる。
これからは両方チェックすることにしよう・・・

05-537 :534:2007/12/27(木) 01:27:16 ID:DXzkuH4U
>>533
うおお。そんなものがどこに・・・。
すまんorz

>>536
初GJだ。
すげー嬉しい。ありがとう。

05-538 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 03:50:58 ID:GZVhVuU5
半角の女体化板落ちた?

05-539 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 07:08:25 ID:KYppl+Gu
ガンダム見てないんでwiki確認しただけだだが、これ女体化なんだろ?
誘導せんでもいいと思うが。

05-540 :00スレ住人:2007/12/27(木) 07:15:53 ID:1nVdSd85
>>539
監督がはぐらかしてるから未だにに女か男かわからない状態。
で、向こうのスレでこっちに流してくれーって流れになってた。


まぁ、とりあえずGJ!

05-541 :名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 07:29:50 ID:KYppl+Gu
あー、なるほど把握
難しいなそう言うのは

05-542 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 00:59:28 ID:wL5hrI6Y
>534
GJ。OOはよく知らんがハァハァしました。
でも、題表記見て、てっきりティエリアがロックオンを襲うのかと・・・
「ロックオン×女ティエリア」て書いた方がより正確じゃないかな?
まあ読めば判るからいいんだけどね、何となく気になった。

05-543 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 02:11:57 ID:/JX2slDu
>>534
SSみさしてもらっておもいっきしハァハァしました
続きはあるのでしょうか?
またみたいです

05-544 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 03:12:56 ID:Bt5Xxr6w
ロックマンのゼロを女体化させたら

05-545 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 12:40:16 ID:RBqXxSp/
>>542
多分逆に勘違いしてるんだろうな

05-546 :534:2007/12/28(金) 15:36:16 ID:0TYq2MZB
タイトルまでそんな細かいニュアンスがあるの、知らなかったよ。すまん。
次書く時があれば、気を付ける。

書いたのはあれきりだけど、俺の中で妄想は続いてるから、機会があったらまた挑戦してみる。
感想くれたやつ、ありがと。

05-547 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 20:10:57 ID:wAZSTcEp
>>546
いや、細かいニュアンスとかそういうこと言う前に
まずTSという単語を調べてから考えるべきだったんじゃないか

05-548 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 21:44:28 ID:mZiH7Pd3
でも本編じゃ性別明記されてなくて、専用スレじゃ投下嫌がられてるんだろ?
前者の問題もあるし、ここでもいいと思うけどな。

でももし女だったら、のニュアンスがTSとは違うっぽいしなー…。
難しいな。

05-549 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:16:40 ID:5S1759PT
>>546
性別も分らないキャラで、専用スレから追い出されたなら、

スレから追い出されたSSを投下するスレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161043643/

【うpろだ】専用スレのないSS【代わり】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185814173/
のどちらかに投下するのが一番良いんじゃない?

05-550 :名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:10:50 ID:wL5hrI6Y
>546
あいや、タイトル云々じゃなくて、カップリング表記の仕方の話な。
○○×△△て書いてあったら、○○が主導権というか、責める方って奴。
例えば、プッツンした茶(♀)が録音を縛り上げて・・・とかって場合はティエリア×ロックオンてなる。
一般的て言い方もおかしいっちゃおかしいんだが、まあそんな感じ。
めんどくさくなければ憶えておいておくれやす。

05-551 :546:2007/12/29(土) 01:08:11 ID:XU/pVtkN
>>547>>549
色々スレもあるんだな。
次に書くときは、そっちを利用するか、
もういっそのこと、専用スレでもたてるよw
たしかにTSとは違うみたいだから、投下するときも迷ったんだ。
占領して悪かった。

>>550
了解ノシ

つい気になって見に来ちゃうんだけど、
いつまでもいるとウザいだろうから、もう消えるよ。

05-552 :名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 02:59:48 ID:gU43B6+D
カップリングの表記(前後が逆)を除けば、ここで構わないと思うけど。
原作で女性確定したならともかく、前にあったアニーやルルーシュと同じでしょう。

05-553 :名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 03:19:24 ID:/WiB/Igw
専用スレ立てるよりは
最初に投下されたここに書き込んでくれたほうが
波風立たなそうだな確かに
男装少女スレでもちょっと反応微妙だったし
何はともあれ次があるなら超楽しみだzeeeeeeee

05-554 :名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 02:06:11 ID:qOSbPCs0
女ティエリア
それは僕らが求めた妄想だ

しかも妄想は継続しているとな
約束の地は今、その姿を表した

05-555 :名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 15:14:59 ID:MRYeJ5wI
つーか専スレ立ってるじゃん
移動してくれ

05-556 :名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 15:40:00 ID:1EdcEQ1a
むこう重複で誘導されてるし、声優が男なんだからここでいいんじゃね

05-557 :名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 03:36:33 ID:DAb/2fKb
最初から女とTSは全然違うわ

05-558 :名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 07:07:33 ID:lsJuxqYy
>>1
薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!
(お約束)
知らない、気に入らないネタでもスルー厳守

05-559 :名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 07:58:38 ID:r2x76E2Y
でもTSの定義だからなあ
ネタはスルーでいいと思うが、ジャンルはどうかと

んで最初から女は女体化ってんじゃね

05-560 :546:2008/01/05(土) 13:42:11 ID:quFi2sYu
女ティエリアかいた>>546だけど。
無事、したらばのティエリアすれに誘導してもらって、
あっちで続きを投下しました。

TSとはちょっと違うとは思ってたんで、
もうこっちには書かないよ。
一応ここで続きが読みたいと言ってくれた人もいたので、
誘導だけ貼らせてくれ。

キャラサロ・ティエリアスレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10296/

場所を貸してくれてありがとう。

05-561 :名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 13:42:55 ID:cE8XOI6C
そりゃ分かってるが、ここはTSも女体(男体)化もありじゃないのか?

05-562 :名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 15:14:15 ID:Ppiup6gk
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目

ってここのスレタイをなんだと思ってるんだ

05-563 :名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 16:24:59 ID:x57xfTm+
本来の意味での「体が変化したキャラ」だと思ってる
むしろジャンル名として使うほうが変な言葉じゃね、女体化・男体化ってさ
元の性別を変えた設定としてだったら「女化」「男化」のほうがしっくり来る

05-564 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 10:56:04 ID:jErUuuJ4
以前男性キャラを女性設定で書いたけど
そんな論議は無かったみたいだった。
もし途中で変わった限定だったら
>>549に行くしかないのかなあ。

ファンタジーで女性に変身中というのはこのスレ的にOKなのかな。
幻影とかシェイプチェンジとか。
書いている訳ではないけど、参考までに。

05-565 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:40:05 ID:sjVXLFrk
>女性に変身中
それは普通に大丈夫だろう

05-566 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:49:19 ID:OyS7cahM
>>563のいうところの「男化」「女化」に当たる作品はここに該当しない、と言いたいの?
それはおかしいんじゃない?
そういうのは今までたくさんあったし、見たくないならスルーすればいい。
あんまり原理主義追求して間口狭めたら書く人いなくなるよ。

05-567 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:08:47 ID:2O2Ljm1q
>>564
幻影みたいなので、化けてる(見た目は変わってるけど実は変わってない)でなければ
全く問題なしで趣旨通りじゃないかと思う

肉体的には変化無く見た目の幻影だけなら、女装に近いかなと思うけど…

05-568 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 18:27:27 ID:GaaoQsyP
もう女体化、男体化は設定からして性別が変わってる意味で通ってるからな。
とくに女体化のほうは。(男体化スレは何故か男化TSスレだが。)
いまさら変えろと言っても無理。
まあTSと混ぜるとワケワカメなのはわかるが…

05-569 :名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 19:42:21 ID:wT7BgEC4
「萌えよ剣」とか「幕末純情伝」はTSモノか否か? ということだよな。
なんつーか登場人物に対する既成概念からTSモノとしたくなる気持ちはあるんだが、
細かく設定していくと根本的に別物だと気付くんだ。

その性別で生まれ育った固有のキャラクターとしてしか動いてくれないし、
TSっぽく進めようと無理させると、ただの男装・女装ストーリーしか出来なかったよ。


ただ、ティエリアに関しては公式に『どっち』というのがまだ明かされてないから、
現時点での扱いは非常に難しいな~。
というか、普通の人間かどうかも怪しくなってきたしw

05-570 :名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:07:28 ID:vjw9deye
>>565>>567
>>564ですがレスどもです。
そうか、幻影は女装に入るよな、やはり。
女装という概念をすっぱり忘れておりました。
どうもです。

05-571 :名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 08:08:48 ID:i1jfFDVW
>>566
>見たくないならスルーすればいい

出たwwすぐにそれだな亭脳www
だったらお前こそ女体化・男体化スレいけよ

05-572 :名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 15:24:58 ID:PKtf4eCu
落ち着いてここのスレタイを見直すんだ

05-573 :名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:57:33 ID:U8JolzDX
スレタイがどうとかという段階ではなく
テンプレの解釈論争になってる。


つまり二次創作生まれながらに性別変更させてあるのを
TSF作品と認めるか否か。
あるいは単にTSF作品内の男化女化をさしているのか…か。

05-574 :名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:07:11 ID:tfeckwHy
総合スレなんだからアリだろう。

05-575 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:20:14 ID:sNJrcaUu
今回のティエリアはここでおkだと思った
前置きがちゃんとしてるし駄目ならスルーでいいんじゃないか?
だめか?

05-576 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 05:26:08 ID:mE3FgEZg
テンプレにはTSの「種別」て書いてあるからな。
「もし女だったら」というパラレル的な要素のある作品も一応このスレでOKだろう。
と言うか、今までずっとそれでやって来たのに急にどうしたんだ?

05-577 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 13:00:41 ID:wfYjAyHH
ああ、分かった。TS系というカテゴリで括ったから拙かったんだ。
TS系・性別逆転パラレルという風に並列されればこんな問題は発生しなかった。

恐らくTSと性別逆転パラレルは全くの別物だと思われ。

05-578 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 14:13:34 ID:g198mdLt
>性別逆転パラレル
あーそんな感じ。たしかに別物だな

05-579 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 15:22:24 ID:rU9d4rFe
何でもあり、がこのスレのいいところさね。
ていうかみんな違いは分かった上で、自分の嗜好に合ったものを
選り分けてるんだとばっかり思ってたが。
<性別逆転もの
今までの作品の1/3はこれだろうに、本当になぜ今更???

05-580 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 15:39:21 ID:gwqAuD1s
つーかパラレルもおkと>1に書いてあるよな

05-581 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 16:09:32 ID:cvi8WZua
終了だな。
TSとは違うが、このスレでは許容範囲ってとこか。

05-582 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 16:11:42 ID:sJFp65Ci
とりあえず本来のキャラと性転換したものを描いてたらなんでもOKと思ってたんだが
変なアンチのこと気にしすぎじゃないか?

05-583 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 20:01:57 ID:wfYjAyHH
>>581
俺もスレ的には許容範囲で良いと思う。
ただし読み手の意識にTSとパラレルは似て異なるものという前提は与えておくべき。
次スレのスレタイとテンプレにこの辺を追記してはどうかと。

05-584 :名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 21:37:57 ID:hvDzlQNH
つかハナから何でもアリだと思ってた

05-585 :名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 06:55:41 ID:S6ewYK7n
>>583
何でだ?
今のスレタイとテンプレで十分だろ。
TSと性別反転が明記されてるんだから。

05-586 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 03:56:40 ID:uFvW9XGh
もっとエロいやつないかな腐女子っぽいやつを

05-587 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 07:24:23 ID:fxCVWJzv
リクエストの趣旨がよくわからない

05-588 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 08:04:38 ID:txJ9Cpnt
あれだろ。女になった主人公が何の脈絡もなく男にモテモテで、でも迷惑がってるのをサブいギャグ混じ
りのコメディテイストで書けばいいんだろ

言い寄ってくる男のパターン
1・家が金持ち
2・学生のうちに既に芸術・その他の才能が認められている
3・なんだか根拠の無い権力を持っていて大人をも手玉に取れる クール! クール! クール! な生徒会長
4・軽そうな性格で複数のガールフレンドを持ち主人公に嫌われるが、実は心に傷を負っている脆弱くん
5・容姿も性格もぜんぜん違うのに同時に主人公に惹かれ始めるそこまで違ったら女の好みも違うだろ、な双子
6・1~5の複合

んで全員なぜか生活感のない小奇麗なマンションに一人(もしくは二人)暮らし

05-589 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 10:39:49 ID:qq+LjkAy
なんと分かり易い。

05-590 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 12:14:34 ID:XMyZgbrF
腐女子ってことは
女体化(たまにTS)による
変形やおい風作品だろ?

05-591 :586:2008/01/12(土) 12:45:26 ID:uFvW9XGh
ゴメンミスった腐女子が一切ないモノを

05-592 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 12:49:14 ID:kv+jjI57
そう。セリフでだけ「ぼく、おとこなのに」とか「あんたなんて嫌いだ」と言わせておいて素の文章
ではそんな描写はされない、とにかく楽チンに愛される主人公(に自分を投影)な作品

TS作品に厨臭いのが多いのはこのパターンを踏襲しているからだと思う
んでエロ時には必ず「ひゃんっ」と言わせるww

05-593 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 12:50:28 ID:kv+jjI57
リロ忘れスマソ

05-594 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 12:58:34 ID:WwncpCWD
このジャンル嫌いな奴がスレにいるのか?

05-595 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:01:14 ID:TJbufhM+
男だけどこのジャンル嫌いじゃないぜ
ちょっと昔の黒姫とかいう作品がちょうどジャストミートだった

05-596 :名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 13:21:03 ID:kv+jjI57
>>594
このジャンルは大好き。好きすぎて厨作品に当たりすぎた、少年少女文庫内のとか投下作品のとか
上記の幼稚な好きになってもらいたがり心理が透けて見えて気持ち悪くなった
でも好きな作品は何度も読み返してる。「そこにある物置」なんかは良作ばっかだと思う
多少稚拙な文章でもその手のキモさがなければ好き。「弾けないフレーズ」の『ふたりの時間』とか
ありゃ、どれも非18禁だったわ

05-597 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 02:29:00 ID:JC/Xjs/T
グレンラガンのキャラを女体化させるのが流行ってるみたいですね

05-598 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 08:05:10 ID:Od3uYgGL
どうせシモンを女ってことにしてアニキに愛される的なバカ女の嗜好品だろ

05-599 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 08:40:33 ID:/4x5vo7w
流行ってはいないだろ

基本的に過疎ってるシモン女体化と
エロパロから分離独立してかなりカオスな事になってるヴィラル女体化の2本しかないじゃないか

05-600 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 10:53:32 ID:gjRi3Xer
元のキャラの欠片もなく
口調まで女になってしまうキャラを見るのは辛い
文字だけ見たらまるでオリキャラだな…

05-601 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 16:02:34 ID:RzFBXeTq
TS出そうにもどこからも迫害を受けたやつがここにくればいいのさ
もともとそういう場所だったし、ここでまで自治してたら書き手が困ってしまうよ

05-602 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 18:16:19 ID:/4x5vo7w
もうさー
困ったちゃんには「>>1嫁」でいいじゃん

05-603 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 19:03:42 ID:hVrO9FN4
ヒカ碁すれがきえとる。。。。OTL

05-604 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:21:28 ID:g4fy1Qf9
もともと>>601のいうような場所で書き手がいたのに
どうして>>557。598みたいなのが最近になってしゃしゃってんの?

TSでくくって女体化を無視すると、このスレあぼんするのが目に見えてるじゃないか。

05-605 :名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 23:24:30 ID:JC/Xjs/T
女体化は嫌いじゃないけど口調までは変えないで頂きたい

05-606 :名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 02:09:06 ID:MgzCsTa0
>>605
同意
書き手からしたら違和感あるんだろうが、読み手からしたら
そっちの方がかなり違和感がある
確かに「男装して過ごしてた」とか、そういう過去がないと俺とか僕は
言わせ辛いのかもしれないけど、別にこっちは気にしないしな

05-607 :名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:30:59 ID:qjwz3BHF
>>605
嫌いな人ってそういうのも含めて嫌ってるんだろうなとは思う
女体化好きだけど自分もそれは苦手だ

05-608 :名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 16:44:19 ID:YlagwoGY
ガチムチ兄貴や人外キャラがもし美少女だったら萌えるのにって
女体化してるパターンもあるから、読者個人それぞれの苦手発言はともかく
スレのローカルルールとしてどれがダメってのは決めない方がいいと思うけどな

書き手側の対策としては口調改変ありとか途中から(TS)又は最初から(女体化)とかの
注意書きしとくと水際防衛ラインにはなるんじゃない?

まあ結局>>1参照で充分てことなんだが

05-609 :名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 03:19:28 ID:y93dGAT4
>>597がそんな事言うから、例の2つ以外また新しいのが立ったのかと思って難民を検索してみたら
それとは関係なくAKIRAの金田女体化スレを見つけてしまってちょっと吹いた
そして後からじわじわと感動した

05-610 :名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:34:14 ID:LUJRu2D2
金田の女体化か……そりゃまたマニアックな趣向だなぁ。

05-611 :名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:42:51 ID:TOV5S00v
スゲー発想だな
元のイメージが強すぎて女の姿を想像できない…ケイと立場入れ替えか?
しかし野郎どもを束ねる女ボスというのはかっこいいな

05-612 :名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 04:03:05 ID:Xi1sPjD5
うむ、萌えるってより燃える

05-613 :名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 09:01:05 ID:dth0Hxhs
いかん、レディースのヘッドみたいなのしか想像でけん。ツンツン頭で変なマスクして目つき悪そうな

05-614 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 02:59:43 ID:ImyJbJFr
モノノ怪スレの方々女体化モノ投下してくんないかな
このスレに

05-615 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 10:40:21 ID:sSQZoF7b
他力本願は良くないな。

05-616 :名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:57:51 ID:5YNyNzJd
KINOさんをひっそりと待っている

05-617 :名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 08:16:21 ID:iIqepLEL
自分用しおり

>>523-532

05-618 :名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:00:42 ID:+oPawaLN
「もし理想の女性に生まれ変わったら…」スレで「ボクの場所」書いてた◆fwEqM5TUkg さん
こっちで続き書いてくれないかな…。

05-619 :名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 03:51:04 ID:tPSa+vY5
女体化なら妄想はできてもSSにできない

05-620 :名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 20:15:15 ID:wdurxN0M
このスレってマンガが元ネタってのもあり?

05-621 :名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:01:38 ID:rExmw8Ie
イインダヨ

05-622 :名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:26:27 ID:3h2iiKA+
元ネタがTS物のエロパロはここじゃないよな

05-623 :名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 05:49:03 ID:1ZUOaXZn
オリジナルの時点でTSしてるならその作品のスレに
作品スレがなければここか
>強制女性化小説ない?Part33
>http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754233/l50
でいいんじゃないかと

自分の意思と無関係にTSするなら(したくてTSしてるわけじゃなきゃ)リンク先のスレがベター

TS特化スレ以外に投下するなら投下前にTS属性付という断りを忘れずに

05-624 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 12:25:54 ID:IwCfvTGe
TS系スレ以外で“TS”って言葉でわかるのかな……。

05-625 :名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 16:19:55 ID:VxXwxMgh
わからんだろ。
葉鍵反転スレでもTSって言葉滅多にでないしな。

05-626 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:58:34 ID:a5LvlRAP
ヴィラル、シモンを女体化するスレってのはあるけど
カミナ女体化ってのはないんだね

05-627 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 17:51:37 ID:WqSIXSuQ
姉貴コラなら一枚あったけどね

まあ彼は「男である事」がキャラの柱みたいなタイプだからやりにくいんじゃないの、色々と

05-628 :名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 21:38:24 ID:oqouEkQp
スネーク女体化本があったら百冊買う

05-629 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:56:12 ID:2qjFqYfI
セフィロス女体化本あったら千冊買う
ってかSSでこのスレに誰か書いてくれないかなw

05-630 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:52:20 ID:62qMwVo7
色々あって最後にはクラウドの巨大な剣でギッタンギッタンにされるわけか


……ゴクリ。

05-631 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:52:48 ID:UzjhKgsp
セフィロス女体化、というか思念体の概念を使えば憑依的なストーリーを作れそうな気がするな。
ただし大抵の読み手が望む形にはならないと思うし、エロに持っていくのは至難の業と思われ。

それでも良けりゃ書いてみるよ。ちょいと時間が掛かりそうだけど。

05-632 :名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:30:20 ID:2qjFqYfI
お願いします。神様

05-633 :名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 03:47:57 ID:saOowMSx
>631
面白そう
頼む

05-634 :名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 15:38:57 ID:JhjTovRc
ジョジョ5部キャラ総TSしてニヤケてるのは俺だけじゃない筈

05-635 :名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 08:05:10 ID:yqzgAUJF
なんか知らんが女体セフィロスのコート脱がせたら
間違いなくサスペンダーがおっぱいの谷間で交差していると確信した俺

05-636 :名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:53:46 ID:tUcC9vvx
ジョジョ7部のジョニィを女体化させて、かつHPやルーシーと百合プレイさせてるのは俺だけで良い。

05-637 :名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 10:06:32 ID:DNuCj1EY
CCを昨日クリアした俺から一言

セフィロス
体むちむちおっぱい強調しまくりの髪からいい匂いのする美女
ジェネシス
ふとした瞬間にエロスを感じる、姫系文学美女、ちょっとオタ
アンジール
偉大なるオカンにしてアネゴ
何気に人を振り回すのかうまい


セフィロスが一番だな

05-638 :名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:25:45 ID:pGBnVbgy
やっぱセフィロスは巨乳でないと

05-639 :名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:41:11 ID:x1tRSsq5
なんていうかかなり昔の少女漫画って猫の擬人化とか
自分で性別を選べる種族とか、任意に性別変換できるとか
萌えっていつの時代にもあるんだなーと思った

05-640 :名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 08:03:59 ID:YGprNBAU
「11人いる!」とか「スター・レッド」とかかな。萩尾望都(だっけ)作品はそういった性が未分化な肉体や精神をよく描いてたと思う
「ジャパネスク」みたいな異性装込みのとりかえばやとか同性愛的な表現も少女マンガではよく使われるね
性を意識させてそのうえ倒錯感も持たせるのが少女の人気取りの秘訣です ><
そのうえ自分(主人公)が必ず愛されるなら文句なしwww

どうでもいいが、SFやファンタジーもかつては少女漫画誌でのみ掲載されてたというから、新しい試みをよくやってたのは少女誌なのかも
そういや大昔、超人ロックの初登場は女の姿で、だったそうな
酒場の歌姫を軍組織のお偉いさんが
「あれが超人ロックだよ」と
んで連れの若い捜査官が (゚Д゚;≡;゚Д゚) エ、マジッスカ みたいな

05-641 :名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 02:39:44 ID:aR+kCLut
>>640
細かいツッコミで悪いが、とりかえばや物語は「なんて素敵にジャパネスク」ではなくて
「ざ・ちぇんじ!」の方だったと思うのだが
どっちも氷室冴子の小説が原作で平安時代モノのやつだから紛らわしいが

05-642 :名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 13:29:17 ID:l4Dgh+pQ
あそうだったか、すまんこ
あの手の少女絵がダメで挫折したもんだからうろ覚えだった

そういや弓月光の脳入れ替えの性転換話も少女マンガだ
あと性未分化だと竹宮惠子の「イズァローン伝説」も読んで面白かった
性転換する古い作品はこんくらいかな、既読では

オススメあったら教えてくれ。できれば小説

05-643 :名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 20:24:56 ID:GilVqIDu
あえてこれっぽっちもエロさのないやつをお勧めしてやる

「ライトジーンの遺産」で主人公の兄がヒロイン(広義の意味で)

05-644 :名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 20:48:22 ID:WwmfHk+r
>>642
いや、気持ちはよくわかるw コバルトの原作小説で知ったのでなおさら
「ちぇんじ!」は性転換<異性装だけど、原典の「とりかえばや物語(古典)」と一緒にすすめとくよ
完全に性転換ってと野梨原花南の「“ちょー”シリーズ」とか?
2巻で主人公夫婦が性別入れ替わってあと魔法使いも7巻だかで女体化する
しかしエロは期待できないのでこのスレ向きではないかもしれんすまん

ライトノベルは女装・性転換作品の宝庫♪3冊目
ttp://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1188059026/
↑のスレあたりで聞いた方が的確かもよ

05-645 :名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 22:10:05 ID:+F5YRukc
漫画ならすすめられるんだがえらく買うのに困る種類だ

05-646 :名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 09:25:29 ID:1vXMdlKP
>>643-644
㌧㌧。おまいらの濃さに救われるwww
神林長平もちょーシリーズもオモロそうだな。ポチっと注文してみた

05-647 :名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 19:34:14 ID:EnGy3qMj
>>642おお昔のやつは漫画絵っぽくなかったな

05-648 :名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 02:01:21 ID:IbYHRrzR
あんまりにも下にあるのであげ

神林長平が気になる

05-649 :名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 02:25:35 ID:iwcE6/MP
えええ!神林!?
これは買わんと

あー、以下スレの趣旨から脱線する上に
男女以前に人間ですらないのでスルーせよ
「過負荷都市」のクォードラムを女として読むと
ラストシーンで死ぬほど萌えるッ

05-650 :名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 13:21:06 ID:0+sutRTt
>えええ!神林!?
何かものすげぇ棒読みっぽいぞwwwww

05-651 :名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 16:38:31 ID:fahFkCqy
掃除してたら幽遊白書のビデオが出てきたんで久々に見たんだが、
このスレに染まってしまったせいか蔵馬が女に見えてきた
そもそも戦う女の子っつーのがツボなだけに武術会編をぶっ通しでみたら
股間が痛くなってきた

05-652 :名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 16:48:11 ID:5ocwzez+
よしカクんだ

05-653 :名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 17:51:02 ID:0+sutRTt
>>651
たたかう少女という百合小説があってだな

05-654 :名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 03:55:07 ID:bMrhBWNS
>>651
俺も知人の家の部屋から出てきた幽白みたら蔵馬と妖狐に萌えてしまった

蔵馬ってセクロスのときは受けな感じだけど、妖狐になったら凄い責め系になりそう

05-655 :名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:15:50 ID:4vYYautd
H×Hのアニメもクラピカが女に見える
つーかTV版最終回の演出は女じゃなきゃ納得できん
そんなわけで個人的に原作クラピカは男でアニメクラピカは女だと思っている
これはTSと言っていいのか…?

05-656 :名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 17:28:54 ID:BNlWZ0SF
>>655
TSとは言わないだろうな。
萌えつぼに共通する部分があるのは確かだが

ついでで
>>651&>>654
蔵馬については、取り付いたのが修一という男の子じゃなくて
女の子だったら面白かったのにという想像は良くしてたな

05-657 :名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 17:49:13 ID:m8hkpdJ2
狐耳と聞いちゃ黙っちゃられn

[人外スレ] 人....

05-658 :名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:22:51 ID:Ra/lzR+4
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://mooningshoot.com/2ch/01_info.html

05-659 :名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:23:27 ID:NF2dFx/l
あげ

05-660 :名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:27:44 ID:z2kVfbVb
スパロボのライディースが女だったらいいな…と思ってるんだが
リュウセイ×ライ(女)とかいいなあ

05-661 :名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:39:26 ID:WvW7+YkS
いいな、と思ったら自家発電だ!

05-662 :名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:22:06 ID:/bRMan73
マテ。発電する前にSSを書け、だろう!w

05-663 :名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:14:50 ID:fbI2OF7Z
今リメイクのFF4やってるんだけど
これ主人公が暗黒騎士からパラディンになるところで、ついでに女体化したらいいんじゃないかと思った。
女体化させた上で更に豚にして虐待して人間に戻したり、沈黙にして虐待して声なき悲鳴を上げさせたい。
何にも穿いてない状態でチョコボ乗らせたい。

05-664 :名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 00:28:21 ID:mP5FE7IS
藤原竜也が主演のかまいたちの夜で
死んだ友達?だった少年が好きな女性に乗り移って
その女性が主人公に迫るシチュがよかった

05-665 :名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 07:11:19 ID:d+tiMgBU
>>664
下二行がよくわかんね
死んだ少年が生前に好きだった女性の身体に乗り移って、藤原竜也演じる主人公に
迫るシチュってことでおk?

05-666 :名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 19:07:38 ID:W5p7oDTH
664じゃないけどちょっと違う。
乗り移ったのは、「主人公が好きだった女性」にだ。

ぶっちゃけドラマとしてもゲームファンとしても微妙だったが
そういう見方もあったんだな……目から鱗落ちた。

05-667 :名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 02:25:06 ID:6RwANGuY
友達の魂が女性に乗り移ってその女性が痴女化したってことか?w

05-668 :名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 08:02:49 ID:71aP17fu
んじゃ、生前その友人はそっちのケがあって主人公が好きだったのか?

05-669 :名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 03:43:11 ID:vXgjS/2o
親友としてじゃね?肉体は無いわけだから

05-670 :名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 19:34:37 ID:SaRGeF5i
想像上の友達で実際は実在してなかたんだよな、その友達
主人公の妄想の塊が具現化して彼女に乗り移ったとかそんな話だったような

05-671 :(∵):2008/03/18(火) 04:46:22 ID:L9efBshX
17歳の「僕」

僕は真っ白い光の中で、まだ夢とも現実ともわからないまま目を覚ました。

体が妙に重い・・・。

ふと目を開ける。

見覚えのない部屋だ。

真っ白な石造りの天井、壁、カーテン。みんな真っ白だ。

僕は・・・大きなベッドの上にいた。
僕から少し離れたところにある窓は、開いているらしく、そよ風でカーテンが揺れている。
外は明るく、昼間だとわかった。

それにしても、ここはどこだろう。。。

人の気配のまったくない広い部屋。
窓とは反対側の壁の隅に、白いペンキのハゲかかった、重そうな木の扉が見える。
寒くはないのになんだか冷たく感じるのは、ここが石造りの部屋だから・・・?


少しずつ意識がはっきりしてきた・・・。

ベッドの中でぐるりと反対側を向き、腕時計でも見るように、ふと自分の腕を顔の前にかざしてみる。

女みたいな手・・・。白くて、細い手首、そして繊細な指・・・。

05-672 :(∵):2008/03/18(火) 04:47:24 ID:L9efBshX
!!!!


僕は驚いて飛び起きた!
クラクラする頭をさすりながら、目をこすってもう一度自分の腕を見てみる。

ほんとに女みたいな腕・・・いや、違う・・・。

自分で自分の腕をさする。
見た目は他人のものなのに、少し見覚えもある・・・。
まるで自分の腕のような感覚・・・

何度さわっても、どう動かしてみても、確かに僕の腕だ。

どう解釈したものかと困ってしまい、視線を下に落とした。
僕は大きな白いTシャツを着ていた。

思わずギョッとした。


Tシャツの上に、ふたつの胸の膨らみを見つけたのだ。

「うわ・・・これって・・・」

まるで誰かの胸に手を触れるようで、最初は少しためらったが
少し周りを見回しても、この部屋には僕以外誰もいない。
それどころか、音ひとつしない。

・・・そっと、上からなでてみる。
それは、初めて触る感触で、僕は、僕の胸なのに、
ものすごくドキドキしてしまった。

「これ、絶対僕のじゃない・・・」

普通なら焦るんだろうけど、僕は、初めて触れた女性の胸のやわらかさにポーッとなって、ただひたすら心臓がドキドキした。

「あ、どうしよう、もしかして・・・」
そのまま布団の下の下半身に手をのばす・・・。

Tシャツの下には、下着は何もつけていなかった。

なんだか悪いことでもしてるみたいでドキドキしながら、
僕はいつもいじりなれたはずのアイツを探すふりをした。

「やっぱりない・・・」

僕は・・・女の体になっていた。


昨日まで水泳部で鍛え上げてきたはずの僕の体は、今、細くて柔らかな、まったく他人の少女の体にかわっていた。

05-673 :(∵):2008/03/18(火) 04:51:31 ID:L9efBshX
しかもここはどこだろう。なぜ僕はここに・・・?

急に疑問がわいてきて、
ベッドからそっと降りる。

床は綺麗に磨かれた大理石でできていて、細くて華奢な裸足の足には、
とても不釣合いな気がした。

自分が寝ていた大きなベッドを見渡すと、はじのほうに、綺麗にたたんである服らしきものを見つけた。

部屋とは対照的なブルーの色。

「これ・・・着る予定だったのかな?」

服を広げて、それをつかんでいる細い腕と服とを交互に見ていると、まるで記憶喪失にでもなったみたいに思えた。

でも昨日までの記憶はちゃんとある。

朝、いつものように電車に乗って学校に行って、つまらない授業を受けたあと、
学校が終わってからは県大会に向けて毎日放課後、鬼コーチの元、水泳の強化指導を受けていたんだ・・・。
いつもと変わらない日常だったはず。

まてよ・・・、水泳部の部室に行って着替えて・・・そのあたりからよくわからなくなっている・・・。

考えようとすればするほど、頭の中にもやがかかるようで、
僕は立ったまま、つかんでいた服でいきおいよく頭をクシャクシャとこすった。

「いたっ」

うわw髪の毛まで伸びてるしwww

髪は後ろでひとつにまとめてあった。

05-674 :(∵):2008/03/18(火) 13:34:19 ID:L9efBshX
か、着込めないじゃまいか!

05-675 :(∵):2008/03/18(火) 13:36:20 ID:L9efBshX
(上ミス。何度試しても書き込めなかったのに)
以下続き


片方の手を頭にやって、ボサボサにしてしまった髪をなでるように、後ろに結ってあるゴム紐をつかんで髪をほどこうとした。

男の扱いでは乱暴すぎたようで、髪がブチブチと音を立てた。

「うわーw誰のかわかんねぇけどごめんなさいwww」

髪はふわりと頬の横まで広がった。

いいにおいがする・・・。
この匂い、大好きだ・・・。

ゴム紐をポイとベッドの上に投げると、さっき見ていた服を広げてみた。
真っ青なミニのワンピース。

「こんなの、街で着てる子いるよなぁ」


自分の体に合わせて当ててみる。
前ボタンのついた、いかにも少女らしいワンピースだ。

当てた服の上からもわかる胸の膨らみ、スカートの裾から覗くすらりとした2本の足・・・。

05-676 :(∵):2008/03/18(火) 13:37:24 ID:L9efBshX
「あ、僕誰になったんだろう、鏡、鏡・・・」

ワンピースを体に当てたまま部屋を軽く見回すが、部屋に鏡はない。

白いカーテンのついた窓から外を覗く。
部屋は3階のようだった。

全然見覚えのない街・・・。

ここは・・・?

ふと部屋に視線を戻すと、今度は扉のほうに歩いて行った。


観音開きの大きな扉。
とても古いその扉は、ちょっと押したくらいでは重くてビクともしない。

「外から何かで押さえつけてあるのか?」

なんだか急に怖くなって、叩いたり叫んだりするのはためらった。


「どうしよう・・・。僕、どうなったんだろう・・・!」

今度こそほんとに考えなくちゃ。。。
昨日は・・・昨日はどうしたんだっけ・・・!!!



深く考えようとする僕の脳とは裏腹に、少しずつ意識が薄れていき、
僕はそのまま、床に倒れてしまった。

05-677 :(∵):2008/03/18(火) 13:40:02 ID:L9efBshX


どれくらい時がたったのだろう。。。

あぁ・・・・。

なんだろう・・・不思議な感覚・・・。

また体が重い。

だけど僕の体は宙に浮いていた。

だってほら、僕は透明人間になって薄暗い闇の中、こうして宙に漂っているのだ。。。

「僕は死んだのだろうか?」

僕の浮いている場所の下のほうで、人が重なり合うようにしているのが見える。

05-678 :(∵):2008/03/18(火) 13:41:00 ID:L9efBshX

薄暗いランプの明かりの中で、
まだ年端のいかないような少女と、恰幅のいい中年男。

男は・・・裸だ。
暗くてよく見えないが、少女は・・・力なく僕のほうを見て横たわっている。

男が、少女の胸のあたりに手をやって、服のボタンを外しはじめた。

ひとつ、ふたつ・・・
おなかのあたりまでボタンを外すと、男は、またゆっくりと胸のあたりに手を戻し、服を左右に押しやった。

小さなかわいらしい乳房が薄暗いランプの明かりで照らし出されると、
男はその片方に顔をうずめ、口いっぱいに乳房をくわえたりしながら、
激しく舌を動かしているようだった。

05-679 :(∵):2008/03/18(火) 13:41:39 ID:L9efBshX

僕はまだ女の人を知らない。
同じ部活で、好きな子はいることはいるけど、
想像で脱がせたりエッチなことをしたりはたくさんあるけど、
本物の胸なんて見たこともないし、触ったこともない。。。
僕は童貞のまま死んだのか・・・。
好きな子に告白もできないまま・・・。

フワフワと宙に漂ったまま、僕はぼんやりとふたりの様子を見ていた。

ときたま不思議な感覚が訪れては去っていき、僕はやっぱり死んだのだと思うようになった。



さっきまで胸をむさぼるようにしていた男の太い腕が、少女の下半身へと伸びて行った。

05-680 :(∵):2008/03/18(火) 13:47:18 ID:L9efBshX

スカートの裾からのぞく腿、膝、そして細い足首・・・。
男は顔をうずめたまま、片方の手で少女の腿をつかみ、両足を広げた。

男の手は、そのままゆっくりとスカートの中へと這っていき、
少女の秘部を、いやらしい手つきで何度も何度もなでまわしているようだった。

時折、男の手の動きに合わせて、スカートの内側からクチャクチャと何かの音が聞こえた。

しばらくそうしていたかと思うと、男は顔を上げ、少女の頬に手をやり、
ほんの少し、なでたように見えた。
そして、男は、いかにも重そうな太った体を起こし、少女の足を片方ずつ抱えると、そのまま下半身ににじり寄った。
スカートがめくれて、少女の秘部があらわになった。。。

05-681 :(∵):2008/03/18(火) 13:48:48 ID:L9efBshX

上のほうにちょこんと黒い毛がのっかっている。
その毛の間から、縦に一本筋が通っていて、左右が少し膨らんでいる。
そして、ちょうど真ん中あたりが濡れたように光っていた。

はじめて見る女性のあそこだ・・・。

だけどあまり感動はなかった。
暗くてよく見えなかったのもあるけれど、
想像でオナっていた時のような、あんな興奮は全くなかった。

死ぬとこんなものなんだろうか・・・。

05-682 :(∵):2008/03/18(火) 13:50:26 ID:L9efBshX

僕の視線の下では、男が息を荒くして、いよいよ硬くなった己の肉棒を
力任せに少女の蕾へと押し当てていた。


少女は、ピクリともせずにこちらを見たまま動かない。。

少女も死んでいるのだろうか・・・。



男は自分のものがなかなか入らないといった様子で少し苛立ちながら、
片方の手で蕾を押し広げて無理やりにでも肉棒を押し込もうとしていた。

ふと、彼女に目をやると・・・

なんと、僕と視線が合った。。。
暗がりに目が慣れてきたのか、彼女の顔が少しずつ見えるようになってきた・・・。

05-683 :(∵):2008/03/18(火) 13:51:10 ID:L9efBshX

彼女は・・・・・








僕の大好きなあの子だ!!!!!

05-684 :(∵):2008/03/18(火) 13:51:55 ID:L9efBshX
僕は、急にハッとなり、意識がはっきりした。
体が宙に浮いている感じは消えていた。

ここは・・・?

僕の下半身に誰かいる・・・!

そして、それとほぼ同時に、
全身に激痛が走り、僕は叫び声を上げた。

「ギャアァァァ!!」

自分の耳から聞こえたその叫び声は、彼女だった。。。

僕は、死んでいたのでも宙に浮いていたのでもなくて、
天井に貼られた大きな鏡を通して自分を見ていたのだ。

05-685 :(∵):2008/03/18(火) 13:53:01 ID:L9efBshX

鏡の中の彼女の顔・・・いや、今は僕の・・・顔が苦痛でゆがんでいく。。。

胸がはだけたワンピースは、さっき僕が見ていた青いワンピースだった。
あんなにかわいらしかったのに、僕の体の下でグチャグチャになり、
ボタンが止まっているヘソのあたりがかぶさっているだけで、もうただの布着れみたいになっていた。

下半身に激痛が走る。ただ歯を食いしばり、生きていて喜んでいいのかさえわからなかった。

ただ、自分が、いや、大好きなあの子の体の中に、見ず知らずの中年男が無遠慮に押し入ってくる!!

そして・・・男の下半身と、僕の下半身がピタリと合わさると、男は動くのをやめた。
おなかの辺りには鈍い痛みと圧迫感。

05-686 :(∵):2008/03/18(火) 13:53:30 ID:L9efBshX

恐る恐る目を開けると、暗がりの中で、
男が両腕に抱えている足の片方にキスをして、満足そうに僕の顔を見下ろしているのが見えた。

そしてまた激しく動き始めた。
男の体が前後に大きく波打つたび、するどく尖った肉欲の塊が我が物顔で、
何度も何度も僕の体を貫いた。

「い、痛い。離せ、離せぇぇえぇぇえぇええ!!」

無意識に叫んでいた。


男が荒い息の合間を縫うようにつぶやいた。

「初めてみたいだな。 でも、感じてただろ。
処女にはキツいかもしれんが、ちゃんと濡れてたぜ」

そういうとニヤニヤしながらまた体をゆすり始めた。

05-687 :(∵):2008/03/18(火) 13:54:39 ID:L9efBshX

痛みにのけぞろうとする僕の肩と頭をがっちりと抱きこんで、男はなおも
深く入ってこようとした。

ハァハァともれる男の息が耳元にかかった。
鋭く尖った肉棒が体を貫くたび、僕の口からは彼女の声で悲鳴が漏れ、
僕の胸では、彼女の小さな乳房が上下に波打ち、男を悦ばせた。。。

痛みが・・・

次第に快感にかわっていくのがわかった・・・

肉棒が、突き上げてくるたびに何かがこみ上げてくる。
その波は、少しずつ大きくなっていく・・・

全身から沸き起こる不思議な感覚・・・波・・・
さっき感じていたのはこれと同じ感覚だ・・・。

気持ちいい・・・。

05-688 :(∵):2008/03/18(火) 13:55:13 ID:L9efBshX

もう考えることもどうでもよくなってきた頃、薄暗い明かりの中で、はっきりと、男の顔が見えた・・・。







「コーチ・・・!!あぁ・・・・」

05-689 :(∵):2008/03/18(火) 13:56:43 ID:L9efBshX

なんでコーチが彼女の・・・。

声に出したかどうかはわからない。

ただ、、、
直後に、全身が、快感のピークに達し、
足の先から頭の先まで快感が一気に通り抜けていき、体が硬直していった。

コーチも果てたようで、僕を抱きかかえるようにしたまま動きは止まり、つながった下半身を通して、ビクンビクンという感覚だけが伝わってきた。

僕の・・・彼女の秘部も、至福の時を超えてなお、コーチの肉棒をくわえたまま離そうとせず、同じようにビクンビクンと痙攣していた。

コーチの腕が僕の首の後ろをとおり、僕はコーチに抱きしめられた。

05-690 :(∵):2008/03/18(火) 13:57:29 ID:L9efBshX

僕は、童貞でありながら、大好きな彼女の処女を失う瞬間を体験してしまったのだった・・・。







次に目が覚めたとき、僕は一体誰なのだろう・・・。

                                   終わり

05-691 :(∵):2008/03/18(火) 13:58:27 ID:L9efBshX

感想キボン。

05-692 :名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 20:45:38 ID:HQ5NF76k
GJ

05-693 :名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 03:24:46 ID:rcQiBO8T
後味が悪い

05-694 :名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 07:56:39 ID:Y/8hFc0/
読みづらさが先に立って、どうも感情移入できない
>>511
「段落の頭にはスペース挿れた方がいいぞ。んで、なんとなく区切りのよさそうなトコで改行するん
じゃなくて、幅を決めてそこでの方が読みやすくなる 」
ってのを参考にして欲しいなあ。
「!」や「?」の後に文が続く場合にもスペースは入れよう。
あと三点リーダーは「・・・」じゃなくて「……」が一応は正しい使い方だよ。
「、、、」「。。。」という使用法も無いので覚えておくと良いかと。

05-695 :(∵):2008/03/19(水) 23:29:59 ID:34Plnr/B
>>694
ありがとでつ。改行にはマジで悩みましたw
精進します!!

05-696 :名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 19:36:18 ID:K6ePP/lS
どうしようか迷ったが言っちゃおう。
>>694は基本的な文書作法しか注意してないけど>>511のレスともあわせて見て欲しい。

正直に言おう。改行で悩む前の厨レベル作品だ。作品というのもおこがましい。
そもそもタイトルや文章内に顔文字を使うところからして携帯小説と間違えている。
強引な展開、ご都合主義なのにぎくしゃくした文章、全てが投下する前に推敲しなおせLv。

そんな駄文を読ませた挙句、感想キボンヌとは何事か。
百年早い。
良作には催促などしなくとも、ちゃんと感想レスは付く。
付かないのは力量不足だと素直に認めよう。

もう、来なくていいから。

05-697 :名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 21:42:47 ID:Fle5jO51
名前欄はコテだと思ってた俺乙

05-698 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 04:48:57 ID:FMQ2a4oy
え コテじゃないのか

05-699 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 04:50:44 ID:FMQ2a4oy
書き忘れたけど>>696
何様だお前は。

05-700 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 08:20:53 ID:+6E7FeuO
まま
酷評も評のうちだよ、参考になれば幸いじゃん
こうして指摘されつつ書きまくってそのうち職人になるかも
神レベルの小説サイト管理人とかも厨房のころはこんなもんだったんじゃね

05-701 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 08:33:39 ID:ouDZWH1Y
>>700
>>696が神レベルSS書きとして評価を得ており、記名で言うならいいだろうが
一ROMに過ぎない身で言うのはおこがましいだろ

金出してやってる客だってならともかく、金も出さずに読んだだけの人間が
上から目線で語る根拠は無い

05-702 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 10:29:32 ID:GnQR+Rj8
文章作品において顔文字での視覚表現は無いわ、とは思うね。
もはや文章での感情の描写を放棄しているとしか受け取れん。
(///)って何だ? 赤面してるなら文章で表現すりゃいいじゃねえか。
出来ねえなら発表せず、描写出来るまで眠らせろ、と。

まぁ↑の作品には幸いにしてそういう表現は無かったけど、近似したものはあった。
!と?を連ねての感情描写が多すぎ。
漫画の吹き出しではこういう手法もアリとは思うけど、文章ではただ見苦しいだけ。
行間も無駄に開けすぎ。読みやすい云々を抜きにして、スカスカに見える。

ざっと見た感じだとこういう感想でした。
参考にするか聞き流すかは作者さん次第ということで。

05-703 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 11:15:58 ID:+6E7FeuO
!? という風に、複数で使う場合は半角にすると整頓されて読みやすかったりする。
テクニック的なものだけど、どうしても使いたい場合にはいいかもね。本当はなるべく使わない方が良いけど。

しかし最近は良く使う人が多いよね。漫画の影響かも。あと途中で入れちゃう人も増えた。
こんな風なの。→「知ってる? これ」
倒置法のせいで発音的に一区切りついちゃってるせいだろうと思うけど、小説の中では変だよなあ。

05-704 :名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 21:39:49 ID:fLsj42vj
口語体で書いてる以上、台詞とかはその時の空気というかノリで発せられてもしょうがないんじゃないかなー

まあ疑問符や感嘆符のあとに空白1スペース開けてあれば俺はいいや
開けてないとすごく見づらいけど

05-705 :名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 05:54:11 ID:MBLmQdIG
まあ文章作法の話になると自分の好みが出るからなー
個人的に横書きでは『?』とかの後ろに空白入れない派
初めてならこんなものじゃないか?

05-706 :名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 09:00:55 ID:AFJgrEDd
そうね。でも好みはともかく作法を知っているのとそうでないのはやっぱ違う
そんなん考えたこともないって人は結局メチャクチャな厨作品しか書けんと思う

05-707 :名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 09:12:49 ID:MfuRCbpX
『・・・』使いすぎ。また、>>694さんも言っているように使い方も間違っている。
『!!!!』など、こういう記号を重ねて表記しない。
改行後は字下げを入れる。
『!』や『?』後には一文字分の空白を入れる。

上記のようなことは文章作法で検索すれば大抵のところで見ることが出来るので、
一読される事をお勧め。


で、↑の作品で最もダメな部分は。
『うわw髪の毛まで伸びてるしwww』
のようなネットスラングを用いた描写。

文章中にWeb掲示板の一部を描写する、
端からそういった描写で固める事を狙った確信犯的作品などの
特殊な事例を除けばこのような表現はご法度。
顔文字同様、見ただけで読む気が失せると言っても過言ではない。


>>705
空白は入れたほうがいいぞ。
ついでに言うと、作法は好みではない。
文章における作法は往々にして『読みやすさ』に基づいたもの。
個人の好みで括られるような軽いものなら、作法自体存在する意義がない。

05-708 :名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 11:27:30 ID:AFJgrEDd
そだな。好みで作法を無視するというのも結局は自分流作法の押し付けだし、他人の目に触れ
させるものである以上は守るべきか
でも大昔は疑問符も感嘆符も使わなかったのを考えると、そのうち作法自体がテキトーに無い
ものにされそうだなあ
ところでTSというジャンルはこのスレ含めてそういったメチャクチャなのが多い気がする
なんでだ

05-709 :名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 14:41:50 ID:qAWw3rxu
なんかたかが素人の作品に文句言い過ぎじゃないか?
まぁ>>691が感想を求めたから言ったまでなんだろうと思うけど。
評価というより叩いてるようにしか見えなくなったから気になった。
以前からこういった流れはあったけどねw

05-710 :名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 07:51:46 ID:z+7oKvmN
、、、
はブログとかっぽいなーくらいしか思わなかった。

05-711 :名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:13:28 ID:nSbzewMm
>691
不本意だろうが次がんばれ。GJ

05-712 :名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 06:56:36 ID:BeWwUD2c
そうだね。短編一本だけでもちゃんと書き上げるのは根性が要るものな
根気も才能のうち。また次々と書いて、段々と上手くなっていって欲しい

05-713 :名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 21:07:58 ID:Brl+vyuC
>>708
漫画やアニメといった視覚的な作品で育った奴が多いからじゃないかな?
特に最近はTSネタを描く漫画家さんがチラホラ増えてきた気がするし、
「絵は描けないけど文章なら」って感じで書き始めれば、作法なんて頭っから無視だろう。
ぶっちゃけ、文章メインの書籍は国語の教科書でしか呼んだことがないなんてのも居ると思う。
まぁ今の時代、どのジャンルも活字から入る奴自体希少種なんだろうけどさw


>>709
叩いてるか?
どれも率直な感想だろ。
受け止めるか聞き流すかは作者次第。

05-714 :名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 21:52:02 ID:4XRRb8Bp
神官団(アイシス含)に輪姦される盗賊王(女)ってどうよ

05-715 :名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 03:24:49 ID:fc5V2wHJ
>>714
逆に王様や凡骨を襲うっていう発想はないのかね?

05-716 :名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 08:56:20 ID:qh9dgoUM
>>713 >視覚的な作品で育った奴が多いから
納得できた。だからTSに限らず最近は妙な表現が多いのか
文章表現である以上、本来は状況や感情などもなるべく言葉で表現するべきだろうに
しかし、教科書こそまともな文章が多いわけで、ちゃんと読んさえいれば自分の文章のおかしな所や
他人にとっての違和感に気付きそうなもんだけど
あといろいろ言われてる文章作法なんだが、ほとんどは小学校で習う「作文」の基本じゃね。いくらな
んでも知らないのってのはなー

05-717 :名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 13:43:45 ID:bMFtNIib
>>716
教科書をちゃんと読んでればなw
俺自身、教科書の作品を真面目に読み込んだ覚えはないからなぁ。
教科書の掲載作を文庫本で改めて読んだのも、学校を卒業して5年くらい経ったころだったし。

つか、指摘されている作法ってホントに「作文」で習う内容ばっかりだよなw
でも実際に覚えている奴がかなり少ないのも現実なんだ。
前に就職希望者の職務経歴書やら自己PRなんかを目にする機会があったんだけど、
文法なんか無茶苦茶でそりゃもう酷いもんだったよ……。

05-718 :名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 15:39:26 ID:qh9dgoUM
そんなもんか。国語の教科書だけは面白いから配付されてすぐ全部読んでた俺は勝ち組かもわからんねww

ところで、そんなトコを前提にしてある程度は「読める」ってTS小説サイトのオススメある?
既読というか俺が良いと思ったのは「そこにある物置」くらいなんだが、オリジナルで読めるのは正直言って
少ない。二次は元ネタを知らんから手ぇ出せんし

05-719 :名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:32:01 ID:nGZmDwQE
>714
アクナディン様がスカートの中身をガン見してましたね、わかります。
アリというか、みたいね

>718
こういう掲示板にさらされてもいいと思えるサイトはおすすめにはない

05-720 :名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 12:49:42 ID:ytgltOTF
>>715
王様とかはないんじゃね?
一応復讐の対象だし

>>718
サイト名だすなよ・・・

05-721 :(∵):2008/03/29(土) 23:00:32 ID:f+N9xmTQ
691です。
ウホ!指南ありがとうございました!
今度書くときは気合入れて、読みやすいように書きます!

05-722 :名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:21:25 ID:okbIQfsx
ガンガレ
まじガンガレ

05-723 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 11:04:50 ID:o6h9T9dU
涼宮ハルヒコの憂鬱(性転換ハルヒ)って需要あるんかな(´・ω・`)

05-724 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 12:09:57 ID:XRL0KdAK
二次も可だからいんじゃなーい

05-725 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 12:18:58 ID:/kx8V8Jb
ああいう世間的には普通の高校生の日常と非日常を書いた作品は二次やりにくくね? そのキャラらしさ
を出せる気がしない。ましてTSさせると原型を留めないオリキャラ化しそう

05-726 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 17:43:27 ID:kaNKnQHj
ハルヒのエロパロスレは賑わってるよ

05-727 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 18:01:06 ID:o6h9T9dU
>>726
TSネタは荒れるから
アンチ居るしニコ厨帰れって言われるんだ(´・ω・`)

05-728 :名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:47:21 ID:kaNKnQHj
そういうのはVIPでやれって言えばいいんだよ
アンチニコはVIPから出てくるなよ

05-729 :名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 03:12:24 ID:CextiSo6
とりあえず顔文字はやめろ
エロパロジャンルスレから追い出されたのならここで投下したらいい
このスレはTSものなら受け入れてくれる
ただカップリングと誰がTSかなんかはちゃんと説明くれよ

05-730 :名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:11:51 ID:A6WBhnNs
>>347
ここなら二次創作もおk

【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/

05-731 :名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:12:33 ID:A6WBhnNs
あ、間違えたスマソ

05-732 :名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:26:40 ID:wNi5exPx
誘導乙

05-733 :名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:45:17 ID:WeknmLNt
今更ながら利休鼠のメタナイト受けに萌えてしまいました。
もしサイトを持っていらっしゃったら教えてください。

・・・遥か昔に凹國エロパロ版で投下した丸者女体化受けとかって
ここに投下した方がよかったのだろうか?

05-734 :名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:46:38 ID:WeknmLNt
あ・・・氏や様を入れ忘れたorz
呼び捨てになってしまってごめんなさい

05-735 :名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:08:56 ID:mDmcBIq2
凹國ってなんだここは見ての通り隔離スレであって
趣味がまったく違う人もいるから専門用語とか
使わないでくれあと知らない作品のSS読むのも
大好きなので保管場所教えてくれるか再投下してくれハアハア

05-736 :名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:07:51 ID:FnjbnBKk
全く知らない作品の二次創作でもTSなら喜んで喰っちまう俺としては
もし専門用語を使うなら解説入れてくれるととても嬉しい

05-737 :名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:44:52 ID:peTgDNp3
キョン子ってどんなの?

05-738 :名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:08:11 ID:vvMhzJHq
どれくらいの説明をしたものか。
とりあえず出典は涼宮ハルヒの憂鬱で、主人公であり語り部であるキョンを性別反転させたもの。
ビジュアルはググるとぽろぽろ出てくるが、たいていポニテ貧乳。
性格はダレデレと表される、消極的な攻略され型。

全員反転させたものが主流のようだけど、一人だけ改変されたパターンもそれなりに見られる。

05-739 :名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:53:06 ID:LSPclSUi
>733です
凹國とはキ/ン/グ/ダ/ム/ハ/ー/ツのことです。ネズミーとかのあれです
女体化させたのは丸者=マ/ー/ル/ー/シ/ャです
このキャラもともと女性の予定だったのですよ・・・

触手ものですがOK?

05-740 :名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:03:42 ID:I/qWJb0d
前スレかどっかにキョン古泉百合落ちてたよね
あれはうまいこと女体化してて萌えたなあ

女体化も「二次創作」としての域を出なければ良いのだが、
今ニコで流行っているのは
「涼宮ハルヒコの憂鬱」というスピンオフ作品のようになってきてしまってる
その違いだろうな、自分がなにか馴染めないのは…

05-741 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 06:41:20 ID:wO16bOLj
あそこまでキャラ改変されたら馴染めない、て人も多いだろうな。

05-742 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 10:12:42 ID:v8EmKUPe
総合スレでケツの穴の狭いことを言うのはやめようぜ

05-743 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 10:16:31 ID:5mN/Qzn/
アッー!

05-744 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 13:53:34 ID:5LcK4e6o
インテルのCMのお侍さんとバレリーナが入れ替わったやつ
あれのTS化だろうか。
外見は全く違う人のものだが中身はお侍さんだし。
戦場であんなぼんきゅばんがうろうろしてたら、大変

05-745 :名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 15:48:27 ID:v8EmKUPe
インテルって前にもTSネタっぽいCMやってなかったっけ

05-746 :名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 11:29:32 ID:RL+SVq3a
子供が大人の女性と入れ替わっちゃって
朝から狂喜乱舞しておっぱい揉みまくりみたいなやつだっけ

05-747 :名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:55:50 ID:Rl0OOvRs
自分を慕ってる親友達が皆女体化してハーレムになる
女体化ハーレムってのもありだと思う

05-748 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:35:57 ID:5/Uptu7p
世界中で流行したTSウイルスによって、
男性の99.999999%が女性となってしまった。
生まれてくる子供も女性ばかり。
このままでは人類が絶滅してしまうという非常事態が発生した。
そこで男性は隔離され毎日やりまくり。

というネタはどうか?ありがちか。

05-749 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 12:10:55 ID:+RoAHc0k
第二次大戦前からあるネタですな

05-750 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 12:15:23 ID:owupEq4R
一億分の一だと流石に少なすぎるかと
人工授精のために日々搾り取られるってパターンになりそうだ
どちらかと言えば逆レイプ向けのシチュかもね

TS化した女がわざわざ貴重な男を取り合うのは考えにくいかな
TSした上周りに女しかいなかったら、レズに流れる方が自然っぽい

05-751 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 13:17:01 ID:395OJ/s7
元男なわけだしな

05-752 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 13:45:11 ID:jcifIY8X
数少ない男は、ただ絞られ続ける日々の中で、いっそ自分もTSして絞る側に
回ってしまいたいと…

05-753 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 21:52:49 ID:Fda6n0Rs
ハーレム化なら、1対99位が限度だろ
5対95位に抑えておいた方が無難じゃないかな?
男の9割が女性化すると5対95だ

05-754 :名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:38:19 ID:UlakPbE2
そういえば、今TVでやってるファインディング・ニモ見てて思い出したが

イソギンチャクひとつあたりのコロニーには一番体の大きいメスと二番目に大きいオスがいて
それ以外の個体は生殖活動を行わないけど、メスが死ぬとかでいなくなると
それまでオスだった奴が性転換でメスになって、次の大きさの個体が繰上げでオスになるんだよな

……という目であの映画を見ると色々思うところが(ry

05-755 :名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 03:37:21 ID:aIrwPG6K
もうやられつくされてネタないんだなあ・・・
所詮ヲタの妄想なんてこんなもんか

05-756 :名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 05:32:31 ID:cVV0PCSE
まあそうぽんぽん浮かぶなら誰も苦労しないだろ。
ネタ被りは覚悟のうえでどこまで自分の作品として書きとおせるかじゃないか。

05-757 :名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 09:04:52 ID:+5oCs1YB
一卵性双生児の片方をTSさせると同じ顔カップルになるかな

05-758 :名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:00:11 ID:E/eNBpwG
ぽんぽん発想できるんだが、それを文章にすることができない
って人もいると思う

05-759 :名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 06:45:36 ID:VmMs5R6Q
>757
2卵性で同じ顔の双子(男女別)を見たことがある
その時は女側が男側と区別がつくように体操服をブルマ(寒い中、他はジャージ)にしていたな

05-760 :名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 07:18:08 ID:Nr492FTD
普通にハルミク有希が女でキョン古泉のみTSのが読みたいが、まるっきりみかけんなあw
TS百合好きなんだが

05-761 :名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 09:32:04 ID:UDrSTqu0
昔の人はいいことを言った。
「無いなら作れ」

05-762 :名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:15:51 ID:E810aKLY
米倉涼子
ttp://koneta.biz/images/yonekura.jpg

荒木宏文
ttp://blog1.petitmall.jp/p/pd/file/20070216235347.jpg

小西真奈美
ttp://entertainment.jp.msn.com/invitation/images/topics/pic_konishi_top.jpg

市原隼人
ttp://img191.imageshack.us/img191/4315/hi015he.jpg

でTSもののドラマが作れると思うんだ

05-763 :名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 08:16:53 ID:okQs0Xna
>>754それを取り入れたマンガ読んだことある。

05-764 :名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:42:28 ID:ye+KhO8k
>>760
その5人組で温泉旅行でも行ってくれたら
自分はもう……もう……

05-765 :名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:23:59 ID:i0xpBraR
>>760
その五人となら逆レイプされてもいいぜ

05-766 :名無しさん@ピンキー :2008/04/30(水) 11:55:06 ID:CezQE3UP
閉鎖空間ではハルヒが男に、キョンが女になってしまう。
かくしてハルヒにおそわれるキョン。

「キョン、おまえのポニーテール、反則的に似合ってるぜ」
「いや、それ逆だから……あーっ」

05-767 :名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 14:09:28 ID:Whh2AfRd
そして通常世界に復帰したにもかかわらず男に戻れないと思ったら孕んでいたわけですね、知ってます

05-768 :名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:29:51 ID:a/yIV9AN
お前らどうして俺の脳内知ってるんだ

05-769 :名無しさん@ピンキー :2008/04/30(水) 19:34:45 ID:CezQE3UP
キョン子がハルヒコにおそわれるときは、
長門、みくる(大)、古泉がキョン子をしっかり押さえつける。


「これも世界のためですから」
「既定事項ですから」
「ユニーク」


「おまえらー!裏切り者ーっ!」

05-770 :名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:10:57 ID:SpaKD4BC
どうみても強姦です
本当に(ry


あとsageようか

05-771 :名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:14:11 ID:cBJ1Ccsv
キョン子は陵辱されるのが状況的に確定してないか?ww

05-772 :名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:50:50 ID:nT7iWKBG
話豚切りですが、
『今日からマ王!』のアニメ三期を見ていて、ふと、
ユーリ以外のメイン男性キャラ(魔族三兄弟、ギュンター、ヨザック、村田など)
を総女体化したら、ギャルゲーができそうだなあ、とか思った今日この頃。

妄想の全てをSSに起こすのは無理っぽいので、脳内にあるゲームの設定だけ書いておきます。

 ユーリが主人公で、攻略キャラは主にコンラッド、ヴォルフラム、グウェンダル、ギュンター、
ヨザックの5人。全員のシナリオをクリアすると隠しキャラである村田を攻略できるようになる。
 隠しキャラを除く全員が年上キャラという、異色のギャルゲー(笑)
 目当てのキャラのイベントをこなして好感度を上げていき、一番好感度の高いキャラを
主人公ユーリ陛下の花嫁にして、めでたく初夜(エロシーン)を迎える、というゲーム。

以下攻略キャラ紹介↓

コンラート
 前魔王ツェツィーリエの次女。メインヒロイン。母性愛とお色気の詰まったお姉さんキャラ。
 最初から主人公に好意を抱いているが、暗い過去を背負っていることもあって多少複雑なイベントを
こなさなければならず、落とすのは一番難しい。
 メインの割にキャラデザが地味すぎだが、そこはシナリオの良さとエロさでカバーしている。

ヴォルフラム
 前魔王の三女。サブヒロイン。ワガママ・ツンデレ・正当派萌えキャラ。
 最初はツンツンだが、割と早い段階にあるイベントをこなせばすぐデレが入り、好感度が
あがりやすいため、攻略しやすい。

グウェンダル
 前魔王の長女。一見クールだが、実は編み物が趣味で可愛いもの好きという、
あずまんが大王の榊さん的な萌えキャラ。
 序盤はヴォルフよりもツンツンだが、編みぐるみの里親になってあげたり、
一緒に編み物をしたりして、趣味を共有すると少しずつ好感度が上がっていく。
 他キャラと較べて好感度が上がりにくいため、次女の次に攻略が難しい。

ギュンター
 王佐兼教育係で、眞魔国一の美女と謳われている。巫女さんのような清楚で美しい外見だが、
ギュン汁(鼻血)で台無しになるというイロモノキャラ。
 用意されたイベントは少ないが、最初から好感度が高く、また一つのイベントで一気に急上昇するので、
かなり攻略は簡単。
 エロシーンでも鼻血を噴いたり、絶頂時に激しくみさくら化したりするため、
見た目に反して相当マニア向けなキャラになってしまっている。

ヨザック
 ミス・上腕二頭筋。お庭番・メインヒロインの親友でお庭番、という設定上、
トゥハートの志保やエーベルージュのモリッツのような、一応攻略はできるけど、
基本的には他キャラとの仲を取り持ったり、情報提供してくれたりする感じのキャラ。
 攻略は比較的簡単め。シナリオは、他キャラ(特に次女)の過去エピソードが色々と聞けるお得な
感じの内容で、ヨザ自体が前面に出るイベントは少ない。

村田
 ユーリが眞魔国に来るキッカケを作った女の子で、実は双黒の大賢者。上の5人をコンプリート
すると攻略できるようになる隠しキャラ。眼鏡っ娘。
 地球を舞台にしてシナリオが展開され、なんか普通のラブコメっぽい内容で、
普通の高校生カップルとして普通の初体験を迎えるようなエンディング。

 ちなみに、元王女三姉妹は、ツェリ様遺伝子のお陰で全員巨乳・豊乳。
 ギュンは標準サイズでスレンダー体型。ヨザは筋肉質グラマー。村田は貧乳。
 乳サイズに順位を付けるとしたら、グウェ>ヨザ=コン>ヴォル>ギュン>>村田という感じ。

 以上、長文スマソ。

05-773 :名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 08:20:15 ID:Upe++Cs5
話豚切りですが、
『今日からマ王!』

まで読んだ。マジ長文だな

05-774 :名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 09:18:19 ID:A3EX6pmY
そうだな

05-775 :772:2008/05/01(木) 17:12:56 ID:nT7iWKBG
そうですね。
ぶっちゃけ上4行だけで十分だったと今では思う件。

まあ、特に5行目以下は小ネタの一種だとでも思って、
気の向いた人だけ読んで下さい。

05-776 :名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:03:41 ID:0dEbKoUU
勇者王GおGいGーの凱とJ-002をTSったら
なんか凄い事になるんじゃないかと思ったがどうよ
個人的に口調とかはそのままで。
ロボの大きさも身長も
J>G なのに、乳だけ J<<<G とか萌えるんだが

05-777 :名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 00:15:45 ID:wOM9xcHg
頼むから職人きてくれゃー

05-778 :名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:17:05 ID:PQJ6N9r8
>>776
昔そういう同人誌を読んだ事は内緒だ
小説だったよ

05-779 :名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:06:44 ID:E2JeagcF
>>778
あったのか、知らなかったよ
詳細きいてもいいだろうか

05-780 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 17:37:37 ID:zNttiNGD
>>765
男なんかいらねーw

05-781 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 17:50:38 ID:PJAjEYxu
女キャラ(蓋○リ化)×TSした元男だとこのスレでおk?
それともTSさせずに専スレ投下の方が無難かな

05-782 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 18:44:32 ID:4drXqisH
TSにこだわりが無いんだったら余所のスレの方がいいんじゃね?

05-783 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:25:07 ID:cLsIe1FM
フタナリに主眼当ててるのかTSに当ててるのかって問題だよな
TSキャラを犯すための手段としてのフタナリなら良いけど、
フタナリキャラを書きたいってのがメインなら専用スレのほうが理解者多いだろう

05-784 :名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:20:28 ID:PJAjEYxu
>>782-783
レスありがとう
フタナリにこだわりがあるわけじゃなく、単に男を描写したくないだけなんだw
書きあがってから、内容で投下先考えることにするわ

05-785 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:18:27 ID:/40Xo8mP
>>779
連休で空けてて失礼した

リアルタイムの放映終了直後くらいに売っていた小説本で

・サイボーグ体の重点的メンテの間の代替ボディとして、親父がこっそり作っといた
女性型バイオボディ(戦闘力なし・セクサロイド機能有)に脳を移植されたGの人が
長官にアンアン言わされる話
・どっかのおでん屋台でGの人と出くわして意気投合し、前後不覚になるまで泥酔したJの人が
目が覚めたら3G基地で同様の女性型ボディに突っ込まれてて(本来の体はアルコール抜きメンテ中)
微妙によく憶えてないが確かGの人にアンアン言わされる話
・またもや女性型ボディに移植されてた上になぜか脳内ホルモンのバランスが崩れて
ド淫乱になったGの人が宇宙基地のトイレでMモル君のしょたちんこを逆レイプしてアンアン言う話

の3本立てだったような記憶があるんだが今現物が手元になくてzipでとかは無理

05-786 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:36:58 ID:7kPxp8vJ
>>785
あんたが書いたわけでもないし文句を言っても仕方ないが
あの作品のサイボーグ連中は生身と機械のハイブリットだろうから
攻殻世界のサイボーグみたいに脳の積み替えができるもんじゃないだろうにな…

SF弱い人が多いのかな…

05-787 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:54:26 ID:/40Xo8mP
俺が書いたわけじゃないから何を言われてもお門違いだが
エロのためには多少本来の世界観を捻じ曲げるのもやむなしなので
別にいいんじゃね?とは思った

そもそも設定と違うとか言い始めたら女体化なんて(ry

05-788 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:56:53 ID:7kPxp8vJ
説得力ある設定で書かれている方が萌えるから残念だってだけなんだがな

05-789 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:07:59 ID:dRmJhqi7
スゴ味があればおk

05-790 :名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 07:24:52 ID:L5pR9cyG
>>785
詳細ありがとう
そうかそういう話書いてた人がいたんだな
個人的には三本目に萌えた

>>786
生身と機械のハイブリットなら
サイボーグ時代に女体化というのは結構難しいのかな
最初から女の方が設定として違和感ないだろうか

他にやるとしたらSRW基準のOVA話後で
博士の実験薬誤飲とか事故で頭から被ったとかその辺りだろうか
性別変わってしまう薬品ぐらい作れなくもなさそうだしGもJも女体化出来そうだし

05-791 :名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:59:29 ID:PtddvgWh
女体化した男が男と純愛ラブラブなのが俺は大好きです

05-792 :名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:25:51 ID:R5iEQirP
変則的な百合ですね

05-793 :名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 07:22:34 ID:qkpP1VjB
元♂×元♂なのか、♂×元♂なのか、
意見が別れるところだな

05-794 :名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:42:46 ID:88eJiALF
俺はやっぱ男女どっちも性転換してラブるのが一番好き
できれば入れ替わりじゃない方が良いんだが、少ないんだよな

エロ漫画だが甘詰留太の「男の子⇔女の子」てのがツボった

05-795 :名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 08:57:06 ID:b5XCmwu9
G兄ちゃんは脳みそ以外はほとんどロボじゃなかったかなー
少なくとも顔は特殊ゴムだったはずだ
従姉妹のほうは生身部分が結構あったけど

05-796 :名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 13:22:41 ID:I+DFSTV3
女体化させて女キャラとの百合か、
適当なチンタレと絡んでるのが好きかな。
好きキャラに顔は好みだけど男っていうのが多いから、女体化に走ってしまう。

05-797 :名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 22:00:22 ID:rpxQw+n9
>>618
それって、ひかるタンのお話?私も続き読みたいなあo(^∇^o)

05-798 :名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 08:57:54 ID:NTFlIDeF
酢豚 移転再開してるようだよ

05-799 :名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 02:36:08 ID:AigdvK6v
G兄ちゃんを最初から女体化すると
本編がガチレズ話になるな

05-800 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 08:41:15 ID:HVJ/xKIf
女体化した元男同士がお互いの裸にハアハアするのが好き

05-801 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:17:02 ID:gmfjUeSR
とらぶるのリトが百合チックで可愛い

05-802 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:22:22 ID:zZ5I3w83
http://www.youlost.mine.nu/html999/img/2718.jpg
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05-803 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 14:36:02 ID:ASIxoU9f
>>801
今正にこのスレ的展開になってるな

05-804 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 20:02:41 ID:P4A+y1Y0
勝負に負けたカイジが女に改造されて
敵の兵藤会長に孕まされるというエロネタを
どっかで見かけたんだが、なかなかに萌えた

男→女で百合もいいが、憎い敵にヤられるのもいいな

05-805 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:16:29 ID:oajWti3L
あの絵のイメージが強すぎて、女カイジの想像がつかんw

05-806 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:26:06 ID:myO+79CN
胸の谷間とか突起が鋭かったりww

05-807 :名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:41:49 ID:P4A+y1Y0
どっかの麻雀ゲームでカイジとアカギの女体化キャラが
出ていたらしいんだが、俺はそのキャラで脳内変換してたw
ゲーム画像探したけど見つからなかったんだが画像をAAにしたのがあった↓

しかし改めて見ると最早別人っ・・・・・・これでは何が何やら分からないっ・・・!
       _
   _─ - 、`Y 三≧_
  > ニ 、ヽ y' -‐ 、 ヽ
. ∠-‐;  ̄ァ ′ニ ヽ \. l
. //lメl_//ハヽ_、\\ヽ|
 /イ { l.イr「lノ リヘrjゝトリ !l
  ヽNハ´ '__  `ノ !ハ ノl
    )!ト ._ー’ ..イリノヘl|
  _∠イ| レ' } ´ ノ/イヽーゝ、_
 /l   /jノ‐-、 , -- |  l.   ハ
.〈 l. /   |      .|  | / i
 !ヽ「7ヽ.ト、._Y_ ,.ノ|く⌒Y.   ヽ
. L._`{ く|  .::.   |/  }     〉
  l,.¨ヽ |.:.::::::::.:.:.:l   /ヘ.__. イ
  / rく`ノ::::::::::::::::i   ' j l   |
 ,' /ヽ j::::::::::::::::::|  /イ | '⌒ヽ,t'ニ=_、
 !/   ハ`:ニー--|  / l  ヽ  (フ `¨_7
. 「! / ヽ:ニ三三| /  ヽ.  `7′ _ト,)
 !∨ \ 、{_{   _|    /   !  ト.ン
 |   _ ヽ} }ニ´ L.__, イ    ` ー'¨
. l ´   `ヾ.j_ ,. -┌'┴───────────────────────────‐┐
  l      l f    | 今月の闘牌っ娘: 伊藤 杏慈                         |
.  l      ||    .| DATA:19歳、身長160cm、B88W58H88                   |
  l     l.|     .| 自堕落な生活を送るうちに数百万円という借金を背負ってしまう。   |
   i     l |   │ その借金を返すために.地下カジノで一発逆転を狙ったのだが……。 |
    !    | |    |                                             |
.    〉     l .l     | 「この勝負、運否天賦じゃない。おそらく.愚図が堕ちていくわ」     |
   i    | l    └:────────────────────────────‐┘

05-808 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:42:06 ID:XKCjCw/X
>>807
麻雀ゲームはデスノの夜神月の女体化のやつもあった。しかも脱衣

05-809 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:08:10 ID:XKCjCw/X
↑って、ググったら同じシリーズだったわw
この分だと他にも女体化キャラいそうだなあ

05-810 :_:2008/05/25(日) 07:05:32 ID:B2u04mbD
お邪魔します。
オリジナル投下します。
最初に言っておく!色々とごめんなさい

05-811 :_:2008/05/25(日) 07:07:16 ID:B2u04mbD
「何考えてるんだろうな…、俺」
「そんな事、知る訳ないでしょ。馬鹿だ馬鹿だと前々から思ってはいたけれど、
とうとう目を開けたまま寝言をほざき始めた?」
「…お前ってほんっとーに、容赦ってもんがねーな」
目の前には、いつもと変わらない艶やかで長い髪、
聡明な、というより冷徹なといった方がピタリとくる静かすぎる蒼い瞳。
こいつに優しい物言いなんて、はなから期待するほど落ちぶれちゃいないが、
まんま返されると流石にめげる。
いや、こんなやり取りなど日常の事で、いつもの俺なら速攻軽口で応戦するのだが、
今は何故かそんな気力も沸かなくて、そのまま開きかけた口を閉じた。
やべ、俺、結構キテるのかも。

「で?的を射た答えに自らの生を恥じて、分子レベルからやり直す決意でも固めた?」
グッバイ沈黙。俺には思考に更ける時間すら無いのか。
「俺の人生を寝言レベルで済ますなーっっ。あのな、、」
と、ここでため息、デクレッシェンド。ありゃ、マジで今日は言葉が出てこねぇ。
「威勢だけが取りえの輩に、中途半端に沈黙されると気色が悪いね。まぁ、大方、変なものを拾い食いしたんでしょう」
訝しげに眉がしかめられ、長い睫毛が揺れた。
はいはい今日も美人さんですねー。悔しいけど。

ついついぼーっと見てたら、唐突に、すっと冷たいものが額に触れた。
「ふーん、熱は無いようだけど、脳が大分やられているようだね。こんなところで油売っていないで、帰って寝れば?」
・・・アレ?
「普段なら、穢らわしい触るな触れるな息をするな半径3メートル以内に近づくなとか、仰ってませんでしたっけ?」
ひんやりと額に触れる手が何故かとても心地よく感じられた。
「触れても触れなくても、馬鹿は空気感染するらしいし。どうせなら、早めに隔離しようと思って」
答えはいつも通り、素っ気無い。
が、額の手がそのままなのは何故なのデショーカ。
うわー、改めて見ると、近い近い顔が近いよロープロープ。
柄にもなく頬が上気する。
「…体温上昇確認、気の毒にその歳で脳炎とは」
額に当てられていた手がツツーっと頬を通って顎に添えられ、咄嗟に逸らそうとした目線をクイっと奴の方に向かされる。
はっはー、悲しいかな背の高さはこいつのが上だ。
ちくしょーこちとら毎日牛乳飲んでるってのに、全然追いつきやしねぇ。
いや、こいつの方が俺より歳も上だから当然かもしれないけれど。
けど、体裁ってものがあるだろう。少しばかり先に生まれたからってこいつに主導権握られるのだけは、絶対にイヤだ。
覗き込まれる格好になって、俺は正直慌てた。

05-812 :_:2008/05/25(日) 07:08:38 ID:B2u04mbD
なにかおかしい。ほんの数分前まで、ここは日常だった筈だ。
なのになんで、今は魑魅魍魎跋扈する百鬼夜行と化してるんだっ!??
ハッもしかしてこれは世に言うセマラレテイルというやつなのか?誰が?誰に??
俺が?こいつに?!
はっはっはーナニを仰るウサギさん、そんな事起こりえない。100%宣言できるっ!
何故なら、普段の俺はこいつから蛇蝎のごとく嫌われているからで。
自分で言ってて物悲しいものが無い訳でもないが、別段こいつとそんな甘っちょろい関係を望んでる訳じゃないので構やしない。
そもそもこんな、見かけはたおやか、腹の中はススワタリも裸足で逃げ出す真っ黒けな性格極悪美人に、
首輪で引き回されるような人生プランを描く程、俺は人間終わっちゃいない。

すっと首筋に奴の指が当てられ、思わずゾクリと身体が震える。
いやまてこれは孔明の罠だ。ちょっとした勘違いが大惨事を招く!注意一秒怪我一生!

「な…なにが目的だ」
気力だか理性だかを奮い立たせて、搾り出した声に無常な声が答える。

「元気が無いようだから、ちょっと慰めて差し上げようと思いまして♪」
にっこりと極上の笑みで奴は言う。
ハーイ、1番テーブル、敬語入リマシター
ありえない。日常対外用の猫かぶり以外でこいつが、
よりによって!この俺に対して!ですます口調でスマイル0円のサービスだとっ!?

「おまえいい加減n・・・っ!」
投げ掛けた抗議の声は途中で、押し付けられた唇によって塞がれた。

間髪入れず、ヌルッとしたものが入ってくる。
押し出そうとした俺の舌をからめとり口内を蹂躙する舌…。

ぎゃー俺のファーストチッスっっっ!
初めては甘酸っぱいレモンの木陰でドンジャラホイってか、もうちょっと余韻つーかムードつーか、
そう、もっと嬉し恥ずかしな感じであって、こんなディープなのは初っ端からいらねぇよっ!
何より息ができっっ!!…ぐはぁ。

永遠とも思える数秒の間の後、なんとか相手をひっぺがして開放され、思わずなみだ目になる俺。
ああちくしょー噛み付いてやれば良かったと、後になってから思うぜ・・・。

「へぇ、随分と可愛い顔をするじゃないですか。
これしきの事で動揺するなんて、らしくもない。思わず、もっと遊んであげたくなっちゃいますねぇ^^」

デビル・スマイルを満面に咲かせてこっちくんなっ!
あー今だから正直に言うけど、ハイハイハイハイ、ちょっとはいいなーと思ってました。
甘酸っぱい関係など望んでいないと言ったけれど、それなりに、ほーんのほーんの少しは期待なんかもしていました。
わりーなクソッ!こっちだってセーシュン真っ盛りなお年頃なんだよっ!
だけど、だけどだ!こーいうのはなんか違うっってか、おまえ俺で遊んでるだろ完璧にっっ!!

ぜぇぜぇと乱れた呼吸を整える暇も惜しんで、俺は明後日の方向に駆け出した。
ビバ自由!これ以上、淫魔の手に若い身空を捧げてたまるかっ

05-813 :_:2008/05/25(日) 07:12:07 ID:B2u04mbD
がっ。
俺の自由へのロードは、僅か5秒も経たずに途絶えた。
豪快に地面にすっ転んだのだ。正確には、後ろから伸びた魔の手に、はしッと衣服を掴まれて。

キャー後ろからはゾンビがー、じゃない、ゾっとするような艶やかな笑みを向けた悪魔がぁあーー
馬鹿ー俺の馬鹿ー、こんな日にフード付きの上着なんて着てくるんじゃなかったー

「そう簡単に逃がしませんて。いいじゃないですか、何事も経験ですよ?」
あどけなく小首なんて傾げるなっ!
そして、人に馬乗りになるなっ!

「うっさい!マウントとりながら、無邪気な笑み浮かべるな!この暗黒微笑っ!
大体っ!こーいうのはなっ!好きな奴と経験積んでこそなんぼ、っておい?」

怒鳴りかけて、俺は詰まった。
何故なら、俺にのしかかり得意満面だったツラが、唐突にカクンと項垂れたからで・・・。

「あの?もしもし?」

「ふー・・・ん」
2秒程おいて、ゆっくりと上げられた顔と、目線が合った。
っていうか、こわっ!目ェ座ってるし。ナニナニなんなの?
なんか俺、NGワード踏んだっ!?

「面白くない」
ボソリと言う。

ああ、確かに。
今のは我ながらひねりが無かったと思う。
しかもネタ的にも微妙に古いし。

「あーそもそも、暗黒微笑ってどんな笑みだよと小一時かn…もがぐっ」
「どうでもいいです。いい加減耳障りなので、暫く黙っていてください」
という、無機質な宣言と、
どこからか取り出されたハンカチが、俺の口の中に押し込められたのとが同時だった。


押し倒されて、その自重で地面に押し付けられて。
圧し掛かってるのは、歳の割りに華奢な体躯。
ひっぺがえそうと思えば、事もなげにすぐに出来そうなのに、
上手ーく体重移動してるのか、ピクリとも動かない。
というより、出来ない。そうはさせない雰囲気がそこにはあった。
今ここで無理矢理振りほどいて、拒否ってしまったら、
色んなものが壊れて、もう二度と元には戻らなくなってしまいそうで。
なんだか自分でもよく分からない感情に、どうすることも出来ず、俺は固まってしまった。

そんな俺を尻目に、
上着をはだけ、シャツを捲り上げる、細いたおやかな手。

そのまま、剥き出しになった俺の上半身に口をつけ、ペロリと赤い舌で、
ちょ、乳首舐めッッ!てか、舌でなぞるなぁああああああああ

「揉んだら大きくなる・・・んでしょうか?」

HENTAIだー。みなさーん、変態がここいますー!
いや、掴まれるような胸無いから、ホント。だから、揉むなあああああああ
ぞわぞわするわっっ

05-814 :_:2008/05/25(日) 07:13:49 ID:B2u04mbD
そして、胸部をつたい、下腹部に伸びていく一方の白い手。
おーい、洒落になってないー。
そっちは駄目だー、本気で。マジで。勘弁。
もーいい、ここらでストップ!閉店ガラガラー

悲しいかな。俺の心のシャウトは、全て、口いっぱいのハンケチーフによって外界と遮断されていた。
新発見。ハンカチって丸めると意外に丈夫なんだね!

「さっきから何か言いたそうだけれど、どうかしました?
仮にも同じヒト科なら、モガモガ呻いてばかりいないで人語を介してくださいね」
そう囁き、目を細めて、実に楽しそうに人を見下ろしてくる。

そして、無情にも、伸ばされた手の動きは止まらない。

「あぅ・・・くっ」
突然きたソレに、たまらず、布越しに声が漏れた。
ちょっマジでやばいこいつホントなに考えてんだってああナニかって、
いやいやいや、来る、と思った場所を逸れ、煽るかのように、太ももなぞる手が実に巧妙かつ大胆に、
もうちょっとでピンポイント爆撃地3秒前…ってアフォか俺の頭。
こーいうときはあれだ、クールだクールになれっ素数を数え息を吸って深呼吸ー
ハイいーちにーさんしーっ、て4は素数じゃねーーーーーーーーっっ

「どうしました?何をして欲しいのか、ちゃんと言えたら、ご褒美をあげますよ?」


顔は笑っているのに、その細められた瞳はどこまでも冷たい。


ああ、そっか。
コイツにとっちゃ、これはゲームなのか。


そう思った瞬間、唐突にして、突然、思考が冷めた。

05-815 :_:2008/05/25(日) 07:16:40 ID:B2u04mbD
大体、人をひっぺがえしといて、自分は脱いでさえいないってのが卑怯だ。
なんだよ俺ばっかりかよ、俺ばっか、こんな崖っぷちの精神状態で、こいつは余裕しゃくしゃくで。
要するに、今のコレはこの状況は、こいつの暇潰しで。
ただ俺で遊んでるだけで。
何だよ、結局俺は、こいつにとっちゃ、イジリがいのあるオモチャに過ぎないのかよッッ!!

「っ、何も泣かなくても」

泣いてる!?誰が!??俺が???
ハッ、馬鹿にすんな!!そりゃ、言葉遣いは汚いし、ムネはないし、
オンナノコらしさのかけらもない、ナイナイづくしの男女もどきだけれど、
こちとらそんなに、おセンチで安い女じゃねーんだ!

泣いてるだって??そんな訳あるかっっ!今まで生きてきた中で、人前で泣いたことなんかあるもんかっ
もういい!もう知るか!もう知ったことじゃない!

『ドン』

それが合図だった。
俺は奴を突き飛ばし、立ち上がり、涎でベタベタになった口のハンカチを吐き出し、
乱れた服の前を掻き合わせた。


ああ、分かってる。
こんなガサツな俺と違って、お前は、そりゃお綺麗なお顔をしているからさ。
男の癖に、って言い方も気に障るが、下手なそこらの女どもよか、よっぽど美人だよっ。
で、声を掛けりゃ、なびかない女はいない眉目秀麗様が、どうして俺になんかに構ったんだ?
なんだ?たまには珍奇なモノを食いたくなったとか、そんなとこか?
馬鹿にするなよ、コンチクショウ!

言いたいことは山ほどあったけれど、
どれも声にならず、俺は、ただただ奴を睨み付けた。
いや、泣いていたのかも知れない。
口を開けば、怒鳴る変わりに泣き叫んでしまいそうで、奥歯を噛み締めていた。

奴は地面に尻餅を付いたまま、唖然として俺を見上げていた。

そりゃそうだろう、俺だってもう訳わかんねーよ!!

「二度と、だ。俺に構うな」

噛み締めた奥歯から、搾り出すようにそれだけ言って、俺は後も振り返らずに走った。
頭の中はぐちゃぐちゃで、口の周りは涎でベタベタ、拭っても拭っても何故か視界もぐちゃぐちゃで、
ただ何かから逃げ出すように、俺は手足をめちゃくちゃに動かして走った。


「・・・なんでこうなるんでしょうね」
誰もいなくなったその場所で、男が呟く。

「人の話を聞かない、人の気持ちを全く意に介さない、
いつまで経っても何も気付かない、気付けない、馬鹿にはいい薬だと思ったんだけれど」
と、彼女が残した、吐き出したハンカチを拾い上げる。

「いいですよ、諦めが悪いのは性分です。
それに。逃がす気なんて毛頭ないしね」

少なくとも、表面上はいつもと変らぬ穏やかな笑みを浮かべ、
彼は、そのハンカチを大事そうに握り締めた。

05-816 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:14:24 ID:Sv9eg3BQ
話が見えない

05-817 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:44:16 ID:+OeYLtQm
おそらく
「美女に迫られる男の話かと思いきやキレイな男に迫られるボーイッシュ娘でした!」
という叙述トリックを狙ったものと思われるのだが
いかんせんそれスレ違いなのよね

05-818 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 13:15:35 ID:nSfYblmm
段落の頭にスペース空いてない。行間を空けることで代用にゃならないよ
自分が区切り良さげに思える所で改行しすぎ
三点リーダーは二つでワンセット

ストーリー自体は面白そうなんだが、これらの要因で読みづらい。とても没頭でけん。
途中で放棄。
と思ったがテキストにコピーして修正してみたらけっこう読ませる話だね。スレ違いだが
面白いお話だたよ。乙
今度はTSで、文章作法に気をつけて書いてみて欲しいな。

05-819 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 13:32:14 ID:jLV4oaQf
なにこの上から目線

05-820 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 14:37:49 ID:Ph/Ip8xO
今ブームになっているらしい性転換ハルヒのキョン子と小泉?

05-821 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 18:18:15 ID:4PACW3y9
>>808
探しても見つからなかった。
タイトル教えて。

05-822 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 21:26:23 ID:5GkpZMa0
>>821
win100 脱衣麻雀
女体月のキャラ名は八神月子

05-823 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:16:51 ID:cvkGGwez
文章作法にこだわる馬鹿ってネットに向いていないんでね。
書きもしないで文句ばかり言うやつは市販の小説を読んでいればいいよ。

05-824 :名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:29:06 ID:xeaj/J7I
文章作法どうこう言う気はないが
自分でボケて自分で突っ込むようなテンションの高さに恥ずかしくなったw

05-825 :_:2008/05/26(月) 01:10:21 ID:stqzGVXC
様々な意見、参考になりました。
鋭い指摘もあって興味深い、つーか、これから精進致します。
確かに、文章読みにくい&分りにくいってのは致命的。TSの定義的にもアレだったし。
レス纏めてありがとうございました!

というか、作品投下した後って、とても自分のSS直視できないね、ふしぎ!
午前様のテンションって怖いですね。

そして、懲りずに投下。
ジャンルは、初音ミク。男体化。

05-826 :初音ミク(男体化):2008/05/26(月) 01:11:46 ID:stqzGVXC
「インストール早々、ごめんね~ミクちゃん」
「俺DTMとかまったく興味ないから!」
「さっ、早く脱いで脱いで♪」
 目の前で小刻みにカタカタ震える女の子を見下ろしながら、俺はこれから起こるめくるめく快楽の世界に思いを馳せて、舌なめずりをした。
 床にペタンと座り込み、スカートの端をキュッと掴み、目尻にはうっすら涙なんて浮かべちゃってかっわいいー。
 もちろん、可愛いからといって、やめる気なんてないけどね!
「ぐずぐずしてないで、ほら早く早くっ」
「ミクちゃんは、マスターの命令が聞けないのかな~?
そんなんじゃ、不良品として廃棄されちゃってもしょうがないよねー」
 廃棄という言葉を聞いた途端、ピクンと少女の身体が震え、
おずおずとネクタイに指がかかる。
 いいねいいねー。最初は嫌々ながらも従うしかなく、やがては陵辱という快楽に飲み込まれ、最後には自ら腰を振る女の子!
「あの……、これは“命令”なんですよね?」
 おや、まだ抵抗するか。
「当ったり前だろ。何の為に高い金出して、お前を買ってやったんだと思ってんだよ。
健全な男子が美少女型非人間にする事なんて太古から一つ。
オラオラ、早く脱いで股を開けよ」
「“命令”が必要ってならいくらでもしてやるよ。脱いだら、そうだなー。
まずは5日間風呂に入ってない、この臭っいチンコを銜えて貰おうか。時間をかけて、たっぷりじっとりねっとり、お口でご奉仕な!
その後、お前の雌穴にバコバコ突っ込んでやっからよ!」

「……命令なら……、仕方ありませんよね…」
 やっと自分の立場を理解したか、意を決したように脱ぎ始めるミク。
 うほ、服の上からでも分かったけれど、脱いだら更にまっ平らになったムネ!ひゃっはー貧乳バンザイ!
 この未発達な身体に、俺のぶっといイチモツをぶち込むとこ想像しただけで、ご飯十杯はいける!
 そうそう、スカートも取ってだな。ぱんちゅは基本の縞パン。うは、ちょっともっこり気味なマンコ。ビバ、幼児体形!
 いざ、邪魔な布切れは取って、ご開帳ー。

……あれ?
ネギ?
ネギが。

「なんで?なんで、ミクの股間にネギが生えてるんだああああああああああああ」
「いやだな、マスター。ネギだなんて。あんなにひょろ長くはありませんよー」
 クスクス笑いながら、答えるミク。
「いやいやいや!ネギでも象さんでもなんでもいいけど、なんで股間に見慣れたものが生えてるんだよ!
おかしいだろ、生物学的に!女の子にチンコって!あれか?今流行りのフタナリというヤツか?フタナリなのかあああ!??」
「はぁ?何言ってるんです?誰が女の子ですって?そもそも非人間の、ボーカロイドに性別なんて議論すること自体が無意味というか」
「うるさい、黙れ!この不良品!メーカーに問い合わせて返品してやる!俺の金返せー」
「メーカーって……」
 半ば呆れた様に俺を見るミク。
「マスター、ちゃんとパッケージ見て買いました?」
「ああン?ったり前だろ、ほらちゃんとここに、初音ミクって。会社名も英語でク●プトンて」
「下にうっすら、“かもしれない”って極小薄色フォントで書いてありますよね?メーカー名、これ、綴りがクリキントンになってますけど?」

 ……は?

05-827 :初音ミク(男体化):2008/05/26(月) 01:13:04 ID:stqzGVXC
「そもそも、いくら安いからといって、メーカー名も確かめずに、怪しげなジャンク屋で500円で叩き売られているソフトを買っておいて。
今をときめくボーカロイドが、そんな安値で売られてる訳が無いじゃないですか~。
で。自分で海賊版購入しといて、正規メーカーに不良品だ!って怒鳴り込むんですね?
なんなの?馬鹿なの?しぬの??」

 だっ、騙されたーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

「うふふふふふふ。まぁ、人生に悲しい行き違いは、つきものですよね。
いい勉強になったと思って、諦めて大人になって下さい。」
 そう諭しつつ、ゆっくりと俺の下半身に手を伸ばすミク(ネギ装備有り)。
「な、何してるのかな?」
「何、って。め・い・れ・い♪
えーっと、『チンコ銜えて。時間をかけて、たっぷりじっとりねっとり、お口でご奉仕!』でしたっけ?」
 いつの間にか、カチャカチャとジッパーが降ろされて、股間のマイサンが顔を出していた。
 ちなみに、眼前の現実に絶望したのか、今はグッタリと力無く項垂れている。
「うっわ~、ホント臭っっい~。5日間もお風呂に入って無いなんて、マスター不潔。
そんなんじゃ当然モテないんでしょうね~。
で、溜まりに溜まった童貞チンコの性欲処理の為に、自分に言いなりの擬似美少女購入?
ホント、マスターってサイテーですね」
 容赦無い言葉が、繊細な俺のハートを傷付ける。
「えへへへ。生臭チンコ、いただきます~」
 ぱっくんちょ!
 ひゃあ!ミクの中、あったかいナリ~。
「ひゃぐ、くちゃい~。こんにゃ、くちゃいチンコで ひょく はずかしげもにゃく  ひきていけまひゅよね~」
 銜えたまま喋んな。
 銜え込まれ、温かな口中と舌で翻弄されるマイサン。
「ふぅ…ふっあは…ひゅっ」
 小さな口中を出し入れされる度に、言葉にならない呻きと、ジュプジュプといういやらしい音が漏れ聞こえてくる。
 うわぁ、はっきり言ってエロい。これが、噂のボーカロイドヴォイスか?
いつの間にか、ミクのネギ装備に萎縮していたマイサンが、硬度を取り戻していた。
カリをはむはむされ、裏筋も丁寧に舌でなぞられ、袋さえ口に含み、尚もミクは行為を続ける。
 ぷはぁ、と吐き出したマイサンを、暫しじぃっと観察される。
「大分元気になってきましたねー。ネギは、鮮度がいいのがやっぱり一番です。
あれ、だけど、このネギよく見たら皮被ってるし。剥き剥きしてあげますね」
「よ、よせ!余計なお世話だ!」 
「あははは。そんな事言っても身体は正直ですよー。
こんな股間に、ネギ(笑)の生えた女の子(?)に、チンコ舐め舐めしてもらって、おっ勃てて。
突っ込める穴があれば、なんでもいいんですか?マスターったら、とんだ変態さんですね~。」
「ほーら、こんな事しちゃったり~」
 サラサラの緑色に艶めく髪で、キュッと締められた。
「えへへへ、蝶々むすび~。どう、 気持ちいいですか、マスター?
更にこうしてっと」
 マイサンの先っぽを、ミクの長い長い髪の毛で蝶々むすびにされたまま、
唯一、ミクが身に着けたままだったブーツでギュっと。
 って!足コキデスカ!?
「いや、足コキはともかく!素足とニーソックスどっちがいいかと問われたら、
迷わずニーソを選ぶ俺だが、ブーツはやめろぉ!潰す気かぁああ!!」
「痛い方が気持ちいいって言うじゃないですか~。
大丈夫、優しくしてあげますからー」
 ブーツが俺のマイサンを挟み込む。
「靴裏ごろごろー」
 気持ちいいっていうか若干痛いって言うか、
寧ろ、いつ踏み潰されるとも分らない恐怖っていうか。

「にょぎゃわわわわわあわわわああああああああ」
「あ、しっぱい★しっぱい。つい、力が入っちゃった(てへ」
てへっ☆じゃ、ねぇええええええ

05-828 :初音ミク(男体化):2008/05/26(月) 01:14:12 ID:stqzGVXC
 ああ、けれど、悲しいかな。
なんで、益々そそり立ってるんだ、マイサンよ……。
父さん、お前の事が分らなくなってきたよ……。

「ごめんなさい、マスター。今度は力加減間違えませんからー。
ほーらほらほら、段々スピードアップしますよー。
うふふふ、マスターの。ゴツゴツ血管が凄いことになってるー。
そろそろ苦しくないんですかぁー?破裂しちゃいませんかぁー?
苦しかったら出しちゃっていいんですよー?」
 当然の如く、俺の先っぽは、ミクの髪の毛によってギチギチに止められている。
蝶々むすびと言ったけれど、実際はそんな可愛らしいものではなく、何重にもぐるぐるに巻かれた挙句、トドメとばかりに結ばれた凶悪なリボン結びだ。  
 膨張し続ける肉を髪の毛がその部分だけ留め、我ながらグロテスクな一品と化していた。
脳裏に、粘土細工をタコ糸でキュッと縛って切るという、恐ろしい光景が浮かぶ。
「ばっ馬鹿野郎!!分っててやってるだろお前!!」
「ああん、マスターったらいじわる~。
こー言う時はー、ちゃんとお口でお願いしなきゃ駄目なんですよ~」
 言うだけ言って、更にスピードアップ。
アーンド、器用にも、再び口を使って先っぽをチュッパスティック。
「お願いします……。イかせてください」
 正に爆発しようとする、膨大な行き場を失ったエネルギーの混沌の中、俺はそう口にするしかなかった。
「あはっ、よく言えましたー。はーい、ご褒美です~」
 その途端、スルッと嘘のように、何重にも拘束されていた戒めが解かれた。
次の瞬間、まさに大・爆・発。
どこにこんなに溜っていたんだと思うくらいの白濁液が、
ミクの顔に、胸に、身体に、ブーツに飛び散っていった。

 ……どれくらいの間、出し続けていたのだろうか。
実際には、そんなに長いこと経っていなかったのかも知れない。
 ふと焦点を合わせると、俺の熱いミルクを髪から滴らせたまま、上気した顔で覗き込むミクがいた。
「マスターの可愛い姿見てたら、わたしも欲しくなっちゃったー。
マスター、入れてくれますー?」
締りのよさそうな可愛らしい尻を突き付けて、おねだりするミク。

 その途端、今まで無意識のうちに、必死になって打ち消していた、
ミクの股間の膨張したネギが眼前に飛び込んできた。
文字通り、こんな存在感のデカイものが見えなくなってるなんて、
人間の環境適応力ってなんて逞しいんだ!
 その光景を最後に、真っ白に燃え尽きた俺が、意識を手放す前に聞いた声は、
「あー、ちょっとちょっとマスター。自分だけ、満足して寝ちゃうなんてずるいー」
という、調子っぱずれで妙に明るい、ヒトであって人ではない合成音だった。

 ―数日後。
「ひゃぁ!ミクにーさまのネギ……、熱いよぅ……」
「リンだけずるい……ぼくにも、もっとクチュクチュしてぇ……」
 眼前で展開される酒池肉林に、頭を抱える俺がいた。
何故だ!今度こそ、正真正銘正規版のボーカロイド(双子)を購入してきたのにっ!
なけなしの一万五千七百五十円!!!(涙)
「いい加減、マスターも諦めて、こっちに混ざればいいのにー。
いいじゃないですか、新ジャンル開拓~。オトコの娘も案外ヤミツキになるかもですよ~?」
 うるさい黙れ、この寝取り両刀ボーカロイドもどき!
「そんな事言う割りには、わたしを処分しない&できない、
“胸が無いのと生えてる以外は、見た目まんま女の子だし、気持ち良かったし流されちゃってもいいかなー、いや、やっぱあれは男としてナシだ”と、いつまで経っても悶々としてる、そんな優柔不断なマスターが好・き♪」
「大体、正規版のミクじゃなくて、リン&レンの男女双子を買ってきてる辺りがもうねー。
ホント、マスターったら、素直になればいいのに♪」

……俺の苦悩は、まだまだ続きそうです。

海賊版、ダメ、絶対。

05-829 :名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 13:00:14 ID:ET6YrEhe
なんかワロタ
エロじゃなくて一発ネタぽい

05-830 :名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:09:13 ID:4+/Py/iF
確かにネタっぽいw
しかしこれはこれでGJ!

05-831 :名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 11:21:37 ID:NrCoAZ4x
GJ!
こういうのもまたアリだね
楽しかったよ

05-832 :戸部×金吾♀ 駿河の一尺太刀前書き:2008/06/03(火) 16:36:36 ID:v5vwDMdG
すいません、投下させていただきます。

忍○まの「戸部先生×金吾♀」
年齢操作なし。
それでははじまり、はじまり

05-833 :戸部×金吾♀ 駿河の一尺太刀1:2008/06/03(火) 16:40:45 ID:v5vwDMdG
昔昔、近畿の荒れ寺に、金吾という子供が剣術師範の戸部新左ヱ門先生と一緒に暮らしていました。
金吾は女の子ですが、父親の敵討ちのたびに出る際、女の子だろ人買いにさらわれるかもしれないということで、男の子と偽っていました。
学園に入ってからも男の子で通し、金吾が女の子ということを知っているのはごく僅かな人間だけでした。
休みのある日、戸部先生は晩酌をしていました。
戸部先生は普段お酒を召される事はありませんが、今日は良い物をもらったというのでご飯を食べた後、十六夜月を友に飲んでいました。
金吾はそういう時、隣でお酌をするのが常でした。
酒の入ったひょうたんの重さが半分ほどになった時、戸部先生は腕を枕に眠ってしまいました。
本当なら、後片付けをして、先生の身体に羽織をかけて自分も寝るのですが、今日は違いました。
以前、大木先生が遊びに来た時、戸部先生は駿河の一尺太刀と呼ばれているものを持っているとおっしゃられていたので、金吾はそれを見てみたいと思ったのです。
それは本当に純粋な好奇心からでした。まず家中を探しましたが、そんな短い刀はありませんでした。学園の寮にもありません。残った可能性は、先生が常に身に着けているというものです。
「失礼します。」
金吾はまず上半身を探ります。着物の襟を覗き込んだり、袖を捲ってみたりしますがどこにもありません。
息を吐いて顔を上げると、先生は突然寝返りを打ちました。起きたかな、と金吾は恐る恐る顔を見ますが、大丈夫のようです。
さあ、下半身を捜すぞ、と目をやった途端、股間の辺りが盛り上がっていることに気づきました。
「これかな。」
裾を捲り、下帯を横にずらすと、りっぱなものがにょきりと頭を出しました。
その長さはおよそ一尺で、これが大木先生の言っていた一尺太刀だな、と金吾は確信しました。
でも、この太刀は少しおかしいのです。刃がないし、黒いけれど刀の色ではないからです。
「変なの。」
なんだか興味が失せてしまった金吾は、とりあえずこの太刀をしまうことにしました。
が、なかなか下帯の中に入れることが出来ません。折り曲げてしまうことも出来ず、押さえ込むことも出来ず、だからといってそのままにしておくことも出来ません。
早くしないと、先生が起きてしまいます。
「もう起きとる。」
と、突然戸部先生が上半身を起こしました。
寝た振りしようとした金吾ですが、その前に襟首を掴まれてしまいます。戸部先生はなんともいえない表情で股間の立ち上がったものを見ていました。
「お前はいつからそんなはしたない子になったんだ。」
「違います、僕はただ、大木先生から聞いた、一尺太刀が見てみたかっただけです。」
一尺……と、先生は考え込みましたが、しばらくして膝を打ちました。
苦虫を噛み潰した顔をして、大木先生め、と呟きます。金吾はその様子を不思議そうに眺めていました。
「金吾、お前は大木先生にからかわれているんだ。一尺太刀なんてものはないから、もう寝なさい。」
「うそだ。」
金吾は大きくなったものを指差します。
「これがそうなんでしょう?だって一尺はありますもの。」
「いやだから、これはだな。」
「先生、僕が出してしまったものですから、僕がちゃんと片付けます。」
手を振りほどくと、金吾は太刀をぎゅう、と握り締めます。先生は少し呻きましたが、金吾は一向にそれを気にしません。
ただただ、先生に嫌われたくないと、一心不乱に太刀を下帯にしまおうとします。
微妙な圧力、湿った掌、温かい体温……それらは先生の太刀を更に大きくするのに十分すぎる材料でした。
太刀はますますしまいにくくなります。金吾の耳は次第に赤く、大きい目にはうっすらと涙がたまり始めています。
この時、戸部先生はお酒に酔っていました。だからとんでもないことを思いついたとしても、仕方がなかったのです。

05-834 :戸部×金吾♀ 駿河の一尺太刀2:2008/06/03(火) 16:43:14 ID:v5vwDMdG
「金吾、この太刀はな、そうしまうのではない。」
一粒の雫を頬に零した金吾の頭を撫でます。その顔は、こっそりと意地悪く笑っていますが、本当に微細なので金吾は気づきません。
「しまい方に癖があってな、お前に手伝ってもらわなければならない。いやなら……。」
「いいえ、嫌じゃないです!」
金吾は鼻を啜った後、しっかりと戸部先生と向き合います。その目は決意に燃えていました。
「僕が出してしまったものですから、僕が責任を持って片付けます。だから、しまい方の指導をお願いします!」
十六夜月の明かりが、一瞬雲に隠れました。

着物を静かに捲ります。襟を肌蹴させると真っ白いもちもちとした肌が露になります。
金吾はじっと黙って、自分を裸にさせてゆく先生を見ていました。
お腹も股間もすっぽんぽんに剥かれ、金吾はなんだかはずかしくなって足をもじもじと動かします。
先生はお腹を撫でた後、何にも生えていないまっさらな恥丘を滑り、割れ目に指を差し入れます。
「ひっ。」
金吾は喉をつめ、身体をびくんと揺らしました。
なにしろ、初めて他人にそんなところを触られたわけですから。指は何かを見つけると、ぐにぐにと横へ縦へと動きます。
その動きにつれ、金吾の呼吸も乱れ始めました。
「いや、なんか、怖い……。」
「怖いならやめようか。」
指の腹がちょっとだけ浮きます。金吾はすぐに首を横に振りました。しまい方の指導を頼んだのは自分ですし、なにより、戸部先生にここまで触れてもらえるのはとてもありがたかったからです。
「こ、怖くないです!大丈夫です!」
金吾のそのけなげな言葉に、戸部先生にはにいっと頬を吊り上げます。
左手で頭を撫でて、またその部分を弄りに掛かりました。今度は、そこだけではなく蜜壷も刺激します。
しっとりと濡れたそこを指の腹で押すと、金吾はまたくう、と仰け反りました。
「女良いかはぬかみ決まりか。良い具合だ。」
まだ熟していない女陰ですが、蜜は十分に零れています。
中の吸い付きもよく、戸部先生は唾を飲み込みました。
――剣の腕も目を見張るものがあるが、こちらもそうなのか。
「太刀を納めるぞ。」
十分にかき回した後、戸部先生はそう金吾に告げました。
「太刀を納めるって事は、僕は鞘なんですね。」
「そうだ。もう大分これを納める鞘に会えなんだがな。」
細い腰を掴み、足を広げさせます。桃色のほとの入り口に太刀の切っ先を押し付けると、ぐ、と押し込みました。
「ん、んっ。」
太い太刀に金吾は息を呑みます。少しひりひりと痛みますが、それを我慢します。
だってそうしないと、先生は指導してくれなくなってしまうからです。
「ふっ……。」
戸部先生は感嘆の息を吐きました。暖かく、適度な締め付けを持ち、なおかつ柔らかいそこは久しく味わったことのない名器でした。
処女の成せるものか、はたまた仏が自分に遣わしたものか。そんなことを考えていました。
なにしろ、この太刀は自分で言うのもなんですがご立派すぎて並の女では通用しないのです。
腰をゆっくりと動かします。金吾の中は離れるのが惜しいと、にゅるにゅると絡み付いてきます。その動きの繊細さといったら、溜息吐息が出るほどです。
「先生、先生の太刀はすごいですね。熱くて大きくて、なんだか僕、腰がとろけてしまいそうです……あっ。」
金吾は戸部先生の腰に足を絡めます。初めてでしたし、とても怖かったのですが、なんだか身体の奥がうずうずと疼いてくるのです。
先生の太刀が欲しい、と身体が言っているようなのです。
「良い子だ、金吾。」
戸部先生はそう頭を撫でました。
その後はお約束どおりの鴛鴦の契り。閨の睦言。引っ付いたり離れたり舐めまわしたりまわされたり、穴を違えたりかと思えばまた戻ったりを朝まで繰り返しました。
くどいようですが、戸部先生はこの時完全に酔っ払っていたのです。
だから、朝目覚めた時、金吾が素っ裸でほとから橙色の混ざった白濁を零して自分の腕を枕に寝ているのに驚いたのも、無理がない話なのです。

05-835 :戸部×金吾♀ 駿河の一尺太刀3:2008/06/03(火) 16:46:36 ID:v5vwDMdG
金吾はその後、戸部先生のところへお嫁さんに行きました。傷物にした責任、というものもありますが、なによりも先生がそれを望んだのです。
「太刀に合う鞘にやっとめぐり合えた。」
彼は祝言の席でそう呟きました。

今、この地方では夫婦の相性が良いことを「一尺太刀の鞘」といいます。その由来は、今話した物語から来ているのです。
これで、いちじょう、はんじょう、さけたとや


おわり

05-836 :戸部×金吾♀ 駿河の一尺太刀あとがき:2008/06/03(火) 16:47:55 ID:v5vwDMdG
というわけでこのお話はこれで終わりです。
スレ汚し失礼しました。

05-837 :名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:44:57 ID:Ytxxq0tv
本スレ見てきた。先生なんたるダメ大人w
でもええ話や、ええ話や!
昔話の人うまいなー。ファンだ。

05-838 :名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:38:45 ID:T/6StPob
GJ!
語りのテンポがそれっぽくて上手いなー

ところで本スレってアニメ?漫画?
こんな話題出てるなら見てみたいんだが

05-839 :名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:06:40 ID:NLRqzVPA
この板に○たまのエロパロスレがある。
そこのことだろう。
そこではTS敬遠されてるんで、そういう話題はない。

05-840 :名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 21:56:46 ID:YAS8J3vF
本スレ良いヨー
盛り上がってるヨー

昔話の人、GJ!
とってんぱらりのぷぅ

05-841 :名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:03:28 ID:Fj02y0ci
「とっぴんぱらりのぷう」じゃなかったっけ

05-842 :名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:34:26 ID:v/9w5n6n
うちの地方では「とっぺんぱらりのぷう」だったよ

05-843 :名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:40:01 ID:LU9mnlgu
どっとはらい

05-844 :名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 09:24:00 ID:c7ch4NK2
昔こっぷり トビのクソ。とかも

05-845 :名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:40:17 ID:1wix5QwU
もしかして岡山かその辺?
>こっぷり

05-846 :名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 18:32:16 ID:nym36uJk
うん
地元系絵本(?)にあった

05-847 :名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:37:40 ID:f+QvGp7D
>>846
おまえなんか可愛いな

05-848 :名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:53:20 ID:CVsXXvew
そういえばすごく久しぶりに来たのだけど、女ルルーシュとオリジナル青年の人ってもう来てないのか?
伏線?物語がある感じだったから続きが気になっている。

05-849 :名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:39:43 ID:Gyte9fGO
ここもそうそう動きのあるスレじゃないからなぁ

05-850 :後編(エロ):2008/06/20(金) 22:50:20 ID:MVUhptzU
おじゃま致します。

DeathNote ジェバンニ(30)×女の子ニア(21)
後編のエロ部分から順次投下して行きますので、エロだけ楽しんでいただければ幸いです。
のちに投下の前編(長)はスルー可です。
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ステファンはカードキーを差し込み、ニアはこんな狭い部屋に泊まった事など無いかもしれない、などと考えた。
全てLの資金から支払われるのだから多少贅沢なホテルをとってもなにも言われることは無いが、
彼は使える予算の限られている組織にいたせいで染みついた貧乏性が、ついビジネスクラスを選択してしまう。
全てが見渡せるステューディオタイプの部屋へニアを先に入れると、ステファンは扉を閉めた。
物珍しそうにぐるりと視線を巡らせたニアは、開きっぱなしのノートパソコンに眉を顰める。
それに気づいたステファンが慌てることもなく言った。
「個人使用なので」
「当たり前です」
ホテルに残してある書類から、靴磨きに至る小物まで自分を特定できるような物は何一つ無い。
プロとしてそういった処理はきちんとしていたが、彼はいい意味でも悪い意味でも仕事とプライベートを分ける男だった。
ニアはバスルーム脇の壁に寄りかかると、珍しい事に少し呆れた口調で言う。
「この間、あなたの家に伺った際思ったのですが、案外だらしが無いのですね」
散らかしていた衣類をクローゼットへ隠した所を見ていたのか、とステファンは腐ったが本当の事なので仕方がない。
クリーニングを断っていたために、ツインベッドの片方はカバーもシーツも足下へと溜まってその意味をなしておらず
未使用のベッドへ広げてあった荷物を、使用したベッドへ纏めて放ると、シーツの上を軽くはたいて片手を上げた。
「男なんてこんな物です」
「もっと几帳面な人間だと思っていました」
「ずぼらな男ではダメですか?」
「駄目という事はありませんが、意外でした」
壁に身を預けるニアを引き寄せると、その手から歩行具を奪い、薄手のコートを脱がせてベッドへ横たえる。
「個々の道具の些少な特徴など気にはしないでしょう?」
「興味はありませんが、それらを把握しておくのも重要な事だと思っています」
さして面白くもなさそうに組み敷かれるニアはどこまでも生意気で、その口を塞いでしまおうと彼は噛みつくようにキスをした。

明かりを落とすと外はもう暗かったが、今夜は月が出ているので視界は良好だった。
汚してはならない感情を喚起させた前回と違い、白い肌に月明かりの陰影が落ち淫靡な景観を見せている。
常用着としているパジャマの上下を脱がせてやると、ニアが両膝を立てて最後の下着を隠すような仕草をみせた。
「あなたも全て脱いでください」
またか、と彼は思ったが、シルクより固い布を身につけた事のない様なニアの肌は、ことさら敏感で荒いスーツの刺激などは
強すぎるのかもしれないと考える。
早く身体を重ねたいという気持ちが急いて、彼のボタンを外す指が少し手こずった。

首に腕を回し身体を押しつけてくるニアに唇を重ね、柔らかい舌を吸いながら両手を身体の側面に滑らせ撫でていくと
擽ったそうにニアが身をすくめる。
前回は見ることが叶わなかった彼女の表情を観察したいという気持ちで、ステファンは枕を立てかけそれを背にニアを横から抱きかかえた。
体の上に引き上げ、自分へもたれさせると緩やかに巻く白い髪に鼻先を埋める。
張りのある柔らかな胸を掌に収めて先端を指先で転がし刺激すると、すぐにそこは固く起立して白い肌に淫らな影を落とした。
下から支えるように小さな乳房を掬い寄せて揉みながら、人差し指と中指で立ち上がったそれを挟み力を込める。
普段より色を増した胸の突起を摘ままれると足の間に疼痛が起きて、ニアが小さく身じろいだ。
ニアは胸元へ視線を落とし、己の白い肉が男の大きな手によって解され自分の身体から感覚を引き出してゆくのを不思議な気持ちで見ていた。
しかし観察されている側としては、ひたすらやりにくい。
ニアの額にかかる髪を除けてそこへ唇を押しつけると、非難も込め音を立ててキスをした。

05-851 :後編(エロ):2008/06/20(金) 22:53:01 ID:MVUhptzU
「ニア、手元を見ないように」
「手つきがいやらしいです」
「いやらしい事をしているんです」
半ば投げやりに言うと、背に添えた手で胸を反らせるように押し上げ差し出された胸の先に舌を這わせ乱暴に舐った。
不感症が復活していたらと彼は危惧していたが、ニアが微かに息をつめたのを感じその心配は無い事を確信する。
ステファンは形を確かめるように舌を這わせ時折尖ったそこを強く吸い、ニアは自分を包んでゆく甘い痺れに意識を投じた。
抱えていた身体をシーツへ降ろすと、再びステファンは胸元へ顔を埋める。
ニアの細い指が降りてきて自分の黒髪に絡むのを心地よく感じながら、含んだ乳首に軽く歯を当てると組み敷いた細い身体が揺れた。
柔らかく裾野を軽く揉みながら、両方の乳首を舌で弾き、吸い上げるとニアの呼吸が徐々に熱を帯びてゆく。
男が掌を乳房に押しつけ丸く動かすと立ち上がった乳首が固い掌に押しつぶされて、そこから派生した切なさが下半身へ滲んで行き
ニアは無意識に両足をすりあわせた。
乳房を強く掴まれる甘い刺激に顎を上げると、窓の外に端から闇に溶けるような二十日月が見え、既視感に襲われてニアは瞼を伏せる。
早く、為す術もなく快感に翻弄されることを望んだ。

ステファンの指は飾り気のない白い下着のふちをくぐり、中の柔らかい陰毛を撫でたが、思い直し手を抜くと下着の上からその奥へ指を滑らせる。
そこはもうニアから溢れるものが染み出していて指先に冷たい感触を与えた。
指を溝へ下着ごと押し込むと、その下の軟らかい肉が柔軟に変形して下着に染みこんだ愛液が指を濡し、彼はすでに固く凝っていたクリトリスを探り布越しに強く指の腹で撫で回した。
「ああ」
ニアが身じろぎ熱い息を吐いた。小さな肉芽から甘い快感が床にこぼしたミルクの様に広がってゆく。
スリットに指をはめ込むように押しつけて揺すると、ニアが切なそうに眉根を寄せ閉じることを忘れた小さな唇から、熱い息と共に微かなあえぎが漏れていった。
ステファンはニアの媚態に満足すると、溢れる愛液を吸って薄く肌に張り付くそれを引っ張り左右へ動かす。
細く引き絞られた布に充血した芯が擦られ、ニアが切なさに身体を捩った。
「いや」
ステファンは頬に手を添えてニアを自分の方へと向かせ、文句を言う唇を吸う。
水音を立てながら舌を絡めあって唇を離すと、ニアが頬を上気させて息も絶え絶えに言った。
「…早く、脱がせてください」
「おねだりですか、はしたないですよ」
「違います、下着が汚れて」
「それならもう遅い。いつから濡らせていたのですか?」
攻める様に睨むニアに眉を上げてみせると、ステファンは下着の脇に指をかけニアの羞恥心を煽るようにわざとゆっくり下ろして行った。
快感に潤んだ瞳でいくら睨め付けられても男の劣情を煽る結果にしかならない。
下着とニアの間に糸がが引いて、それを見せつけるように足を上げさせて下着を抜く。
動揺したニアの赤く染まった頬が視線を避けるように逸らされ、軽く笑ったステファンは身体をずらして臍へキスを落とし足に手をかけると、
白い内腿に口付けながら徐々に核心へと舌を這わせる。
「待って」
ニアが制止した。
「…それは結構です」
「舐められるのは嫌ですか?」
ニアが小さく頷き、足下のステファンを見る為に後ろ手をついて軽く身体を起こした。
快感に惚けて普段の鋭さはなりを潜めている。月光に照らされたニアはあどけなく美しかった。
ぽっかりと空いた黒い二つの穴がステファンを見つめ、彼は少年の頃ボーイスカウトで訪れた森の中にみつけた、古い枯れ井戸を思い出した。
覗き込んだ暗く深い闇の底は、原始の恐怖を感じさせると共に、奧になにが潜んでいるのか飛び込み確かめたくなるような好奇心を揺さぶった。
うち捨てられたその井戸に、宝や人骨を発見することは出来なかったが、ステファンは再び見つけたこの穴の底に何があるのか確かめなければいけないと思っている。

前回の乱れ様を考えると、残念だったが、表情を観察したいと思っていたので彼はあっさりと身を引いた。
名残惜しげに柔らかい飾り毛を指先で撫で、ステファンは顔を寄せて赤く染まった頬へキスを落とす。
「恥ずかしいですか」
ニアを横から抱きしめ耳元で囁くとニアは無言で胸を押しつける。男の身体は熱く、ほんの少しだけ失ったなにかを埋めてくれる気がした。

05-852 :後編(エロ):2008/06/20(金) 22:54:02 ID:MVUhptzU
ステファンはニアの背を撫でると、再び濡れたクレバスへと指を埋め潤いを確かめるようにゆっくりと動かし、顔を逸らすニアの耳の後ろに口づけて舌で形をなぞって行く。
「ん」
こそばゆさに息を漏らすニアの、閉じたままの足を少しだけ手で押し広げると肝心な所には触れないように指を膣の中へ差し込んだ。
濡れたそこは指を抵抗無く飲み込み、わざと乱暴に動かし水音を立てるとニアが嫌そうに眉をひそめる。
差し込んだ指を曲げて恥骨の裏を撫で、あいた親指で尖ったクリトリスを時々掠めながら宥めるように膣を擦ると、顔を背けたニアが徐々に熱い息を漏らしていく。
ステファンは耳から頬を伝い、時折唇を吸いながら、瞼を閉じて快感を追っているニアの淫らな表情を堪能した。髪の色と同じ、白い睫が震えて美しい。
男の指で膣内を撫でられる甘い感覚と、じれったいほどたまに訪れるクリトリスからの強烈な刺激にニアの意識が白く霞んで行く。
溢れた愛液が指を伝ってシーツへと染みを作り尻を冷やしてゆくのが判り、ニアは羞恥に興奮が高まって行くのを感じた。
身をかがめたステファンが疼く胸の頂を吸うと、連動するように身体の奥が指を締め付け反応を返すのが恥ずかしい。
男の肩口に顔を埋めると、もはや抑えるつもりもない喘ぎを漏らした。
「はあ、…ん、はっ…ああ」
細い腰が男の手に押しつけられる様浮き上がるのにそれほど時間はいらなかった。
「腰が動いていますよニア」
「ああそんな」
ニアが両腕を交差させて目もとを覆った。
その仕草が思いの外かわいらしくステファンはつい調子に乗り、荒い呼吸を繰り返すニアに声を掛ける。
「気持ちいい?」
ニアはうなずく。ステファンは彼女を辱めたいという気持ちはなかったが、どうしても言葉にさせたいと思った。
「ニア、どうなんですか」
尋ねてくるステファンに、暫くして観念したようにニアが掠れ声で答えた。
「……気持ちい…い…」
二人はかあっと頭に血が上ったのを同時に感じた。
頬が燃えるように熱い。ステファンは、今すぐその身体を開いて自分を沈めたいと思ったが、再び前回のような失敗を冒すわけにはいかない。
「はぁ、…あ…いい……きもちいい…」
理性のたががはずれたのか、うわごとの様に繰り返し白い身体をくねらせるニアの顔が見たくて、目元を覆う腕を掴んで除けその手を胸へと導く。
目を瞑り、陶然とした表情でゆっくりと自分の胸を揉む仕草を見せるニアに、柔らかい肌に押しつけた自身が痛みを訴える程に反り返るのを感じた。
膣の壁が膨らんだように圧迫感が増しニアがそう長くないことを知らせ、ステファンは差し込んだ指をまるく動かす。水音が立ったがニアにはもう聞こえなかった。
「んっ…う、…ッ」
辛そうに顔を歪めてニアが息を詰め、自ら掴んだ胸の指の間から白い肉が零れた。
「…っ!!はあっ…んっ、あ…ああ」
数回身体を弾ませるとぐったりと沈み込む。小刻みに震え無防備な表情を晒すニアに息苦しいほどの興奮を覚え、ステファンは大きく息をついた。
ニアは、前回よりもペースが速く、より敏感になっている。
もしかするとあれから、自分で慰めでもしていたのだろうかと考え、彼は自分の浅ましい想像に思いの外興奮を覚えて慌てた。
自分の手がどこにあるのか忘れているのか、ニアは相変わらず両手で自らの胸を掴んでいる。
せわしなく上下する薄い胸を細い指が覆っている様は猥褻で、いじらしくもあった。
ステファンはすっかり意味をなさなくなった自分の下着を脱ぎ、コンドームを付けニアに覆い被さると片足を抱え上げニアの充血した媚肉へぬめりを擦りつけるように大きくペニスを上下させた。

05-853 :後編(エロ):2008/06/20(金) 23:02:17 ID:MVUhptzU
「んっ…ん…ぁ」
達したばかりで敏感になったクリトリスを先端で押しつぶしてニアに声を上げさせた後、そのまま下へ滑らせて今だ淫らな収縮を見せる膣口へ浅く含ませる。
指とは違う熱い圧迫感にニアは自分の膣が期待しさらに潤んでくるのを感じて息を飲んだ。
あっけなく達したはずの身体はもっと深い快感を求めて、酷く疼いている。
視線を上げたニアと目が合いステファンは笑みを返し、こんな状態にも不思議なぐらい爽やかな、普段と変わらない笑顔が可笑しいとニアは思った。
程なくじわりと体重を掛けて、ステファンが自分を沈めて行く。
子供のように両目を固くつぶったニアを宥めるようにキスを落としながら狭い中をペニスで掻き分けた。
「う、ん…」
「はっ…」
ステファンは途中まで挿入して息をついたが限界だった。狭い膣壁がきつく締め付け軽く動かすと快感が背筋を上ってくる。
ニアが胸を反らせたために赤く色づいている胸の頂が突き出され、誘われるようにステファンはそれに指を向かわせた。
どこも柔らかいニアの身体で唯一固い弾力を返すそれを摘み押しつぶす。
「あ、あ」
甘い刺激にニアが声を漏らし中が収縮してペニスを強く締め付ける。ステファンは一息に突き入れて細い身体を激しく揺さぶりたい、そんな欲求に支配された。
それでも一応声をかけたのは、最初に嫌と言うほど刷り込まれたニアへの畏怖のせいか。
「大丈夫そうですか」
ゴム越しでも溶けてしまいそうに熱い彼女の中ではそう長いこと持ちそうもなく、自分の声が酷く上擦っているのに彼は苦笑した。
「ニア…痛みは?」
「…いいえ」
すっかり上気した顔でぼんやりと見上げてくるニアに、動きますと小さく告げて律動を始める。最初はゆっくりと、次第に激しく腰を打ち付けていく。
自分の中を圧倒的な存在感を持って行き来する雄にニアは声もなく背を反らせた。

「ニア大丈夫ですか」
ぐったりと枕に頬を押しつけているニアを見て、ステファンは、もし関係を続けられるなら、ニアの体力と加減を考え無ければいけないと考えた。
外にも出ない、運動をしている様子もないニアは、明らかにこの年齢にしては体力が無いように見える。
億劫にニアが頷きを返す。身体は水を吸ったように重く、とても眠かった。
「疲れました」
「少し休んで行きますか」
とは言ったものの、もうすでに1時間を優に超しているのでこれ以上戻りが遅くなるならそれなりの理由を連絡しなければならなかった。
ステファンがニアの顔にまばらに落ちる髪を、指先で除けていいものか悩んでいると、ニアが目を開ける。黒い瞳に見つめ返されて彼は思わず手を引いた。
「──いいえ、帰ります」
ニアが気怠げに身を起こし、ステファンはその肩にパジャマの上着を掛ける。それをかき合わせてちらりと横目に男を見るとニアは言った。
「服を着るので向こうを向いていてください」
おかしな事を言うな、とは思ったが、素直に彼は後ろを向いた。
衣擦れの音とベッドの上を体重が移動する微かなきしみが聞こえ、そんな事につい頬がゆるんでしまう自分にステファンは意外な程の充足感に気付く。
悲観はしていなかったが悪い事ばかりでも無いのかもしれない、などと考えているとニアが彼の背中に声をかけた。
「あなたはストイックに見えて、案外いやらしいんですね」
一瞬、にやけていた自分が見えたのかと焦り、目の前に自分の顔が写るものが無いか慌てて視線を巡らせたがもちろんそんなものは見あたらず
悔し紛れに彼は言った。
「ストイックな男なんていませんよ」
開き直って言い直す。
「厭らしい男ではいけませんか?」
「いいえ。少し意外でした」
「男なんて、こんなものです」
ステファンは拳を口元に当てると、咳払いをした。

05-854 :前編(長い):2008/06/20(金) 23:04:23 ID:MVUhptzU
前編
捏造多数・性格改変、色々気になる方はスルー推奨
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「あなたは私と、関係を持ちやすくする為に来たのですか」
唐突に、そして確実に人を苛立たせる事を言う、誰かから何かを聞き出そうとしている時のいつもの常套手段だった。
ニアは暫く返事を待った後、返事のない運転席に向かってもう一度声をかける。
「怒りましたか?」
当たり前だ。
ステファン・ラウドは心の中で吐き捨て、バックミラーを一瞥すると白々しい返事をした。
「なんの話ですか」
「あなたがフェデラルを辞めて私の元へ来た理由です」
気づかれないように嘆息して、彼はハンドルを握りなおした。
イギリスは右ハンドルで、普段と反対側に座っている為に少しだけニアを確認しづらい。
急なことだったので普通車しか用意できず、バックミラーに映る姿は、リムジンに乗り慣れている彼女には窮屈そうに見えた。

ニアは、一つ何かが引っ掛かると相当にしつこい性質だった。
レスターは天才たるゆえんだと言っていたが、この偏執狂にはいつも辟易される。
彼がFBIを退職してニアの元へと正式に来て以来、事あるごとにこの質問をされるのでステファンはいい加減うんざりとしていた。

ご自分に自信がおありですね。以前言われた言葉をここぞとばかり返してみようかと思ったが、大人げないと考え直す。
「何故そう思われるのですか?」
「特に理由はありません。只、急なことだったので」
確かに三年の間、二つの組織の間を命じられるまま行き来していたステファンが、
突然、なんの相談もなく元の職を辞め自分を売り込んで来るなど、堅実な彼の印象からは予測がつかない行動だった。
ニアに思い当たる節と言えば、前回の肉体的接触だけだったが、それにしても彼が動く理由としては薄い気がしている。

ステファンにとっても、あの一件がきっかけにならなかったと言えば嘘になるが、しかしSPKが解散してからずっと、そうなる事が必然だと感じていた。
しかしまだ若い彼には、夢であり大変な努力を重ねてつかみ取ったもの、それらを全て捨てて行くだけの勢いと理由が必要だった。
一度きりのニアとの肉体関係を継続させようと言う気は全く無く、むしろニアは同組織内でそう言った関係を特定の人物と持つことは無いだろうと考え、
むろんステファンもそのつもりだった。

「前にも言った通り、私としても半端な状態でどちらも続けてゆくより、こちらの活動へ専念させて貰おうと考えただけです」
「僭越ですが、現在のLには私の助力が必要だと思っています」
「あなたは上手く両立させているように見えました」
何度この話を繰り返せば気が済むのかと苦々しく思いながら、彼はいい加減棒読みになってしまいそうな説明を口にした。
「ご存じとは思いますが、監査局に配置されれば、他の機関への出向などは行えなくなります」
順調に出世の階段を上っていた彼は、SPK解散後にFBIへ戻って以来、長官管轄下の公事局などの管理部門を経て本部7階への一歩となる監査部へ異動が決まっていた。
当然踏み込んだ内部の情報を触る事になる監査官は、一介の捜査官だった以前の様に他機関への出向や手伝いなどは全て禁じられる事になる。
「人手が足りないニアの内情を知っているだけに、このまま離れるのは忍びなく、決意に至りました」
ニアが組織の中枢に人を増やさないのは彼女の我が侭であり、彼女を除く3人の関係者が不憫であるという個人的な意見も含めたつもりだった。
「私としては、あなたの部署の移動に伴い仕事の手伝いを依頼出来なくなることは、仕方ないと考えていました」
「こちらは人を増やせない理由から度々あなたに、面倒と知りつつ甘えさせて頂きましたが」
「ビジネスとして正常な関係に戻すちょうどよい機会だとも感じていました」
ニアの言うことをそのまま受け取ると、ニアとしてもあれが直接接触の、最後の機会になると考えていたのだろう。
だとするとあの唐突にも思えたニアの誘いは、後の関係の足掛かりと手綱を取るための戦略だったとも言えたが
ニアにしてみればまさかステファンが、彼が誇りとしているFBIを辞めて自分の所へ来てしまうなどと思いも寄らなかったのかもしれない。

05-855 :前編(長い):2008/06/20(金) 23:05:45 ID:MVUhptzU
「正常な…ですか」
「馴れ合いで関係を進めているといずれ齟齬が生まれ軋轢が生じるでしょう」
ニアは、自分をFBIに置いたまま、うまく使いたかったのかもしれないとステファンは思った。
割り切られていたと思うと少し寂しい気持ちになるが彼もプロなのでニアの言うことも理解できる。
手放しで歓迎されるとは考えてはいなかったが、わずかに消沈する気持ちがため息となって出てしまわないように気を遣った。
しかし、そんな感傷は置いておいて、痛い腹を探られる前に彼はなんとかこの話題を終わらさなければいけなかった。
向かう目的地はまだ遠く、残念なことに時間はたっぷりあるのだから。
「もとの組織を離れても私はあなたの役に立てると思っています」
「それは間違いないでしょう。ですが…」
今更、貴方の手助けがしたい、などと白々しい言い訳も吐きたくはないステファンは妙案を思いつきニアの言葉を遮った。
「正直に言いましょうかニア」
「ええ、お願いします」
「FBIの安い給料であなたの仕事を手伝わされるよりも、こちらで直接雇って頂いた方が私にとっても得になると考えた次第です」
「あなたが要求する活動はいざ実行となると、そう、楽な仕事でも無いのですよ」
実際、ただの人捜しや特定組織の調査で命の危険を感じた事は少なくはなく、
そして、こんな馬鹿な事を初代はたった二人で行っていたと、わずかな期間、"同僚"となったFBI長官からステファンは聞いていた。
事件や犯罪は専門組織にまかせておけば良い。
暇だからと言って何故わざわざ危険に首を突っ込むのか、天才の考える事は全く理解が出来ないと彼は常々思っている。

「──アームチェア・ディテクティブには判らない事もあるとは思いますが…」
もっとも現在のL、ニアは表には出ず、もっぱら危険にさらされているのは彼ら、ニアの命で動く手足であるステファン達だった。
一個人でしかなかった"L"は、今やニアを中心とする組織体制の総称と化している。
全く効果がないと知りつつ、ちくりと嫌みも混ぜ、ステファンは返したが、案の定ニアは自分に関しての話題には触れることなく会話を続ける。
「あなたは金銭や名誉欲で動く人物ではないのは判っています」
「買いかぶられているようですね」
そう言いつつ、ニアの自分に対する評価に彼は少しだけ胸をなで下ろす。
ニアは、身体に合わせきちんと仕立てられたスーツの背を暫く眺めていたが、座り直すと呟くように言った。
「まあいいでしょう…」
抱えた左膝を引き寄せそこへ頬を据え、身体を小さく丸めていると不思議と気持ちが安定する。この姿勢がニアにとって一番楽な体勢だった。
「こうなったことは、私の思うところではありませんが」
「あなたのような優秀な人を手元に置けるのは幸運な事です。決断していただけたことに感謝します」
これはニアの本心ではあったが、ステファンは当然そのまま受け取る事が出来なかった。
こう、上げたり下げたりされてはニアに対する疑念が深まるばかりで一言一句についつい身構えてしまう。
「光栄です。必ずあなたの役に立ってみせます」
しかし彼は、ずっと明るい道を歩いてきた人間らしく、自信を持ってそう言った。
ニアに、Lを維持させなければいけないという義務はない。
だが、ニアはその事に固執し、ニアの元にいる人間はそんなニアにそれぞれ特別な感情を抱き
ステファンもまた、根底ではニアの力になりたいと願っている。
「期待しています」
ニアは窓の外へ視線をやり、ついでの様にそう言うと、右手で自らの髪を玩び始めた。
通過儀礼の様な会話が終わった事を確信し、ステファンは漸く息をつき張りつめていた緊張の糸を解く。
何故こんなにニアが苦手なのか実は、彼にも判らなかった。
こうまでして関係を保とうと考えるのは、もちろんニアに対する個人的感情の他に、組織で上を目指していたステファンにとって
Lとのコネクションを保つ事は何物にも代え難い強みになると言う意味もあったが、今となってはもう関係がない。現在は職を失わない為、それと、己の疑問に答えを得るため、
そして、彼自身、安穏から炎へと身を投じてしまう様な刹那的な部分があった事を驚いている。

このまま沈黙が流れると思いきや、ニアが再び口を開いた。
「あなたはごく一般的な常識人で頭が固く、枠から外れる事を事更に躊躇するきらいがあります」
「?」
「しかし一旦、その強固な箍が外れると必要以上の開き直りを見せ…」
「それが良い方向へ働く時もあれば、思いもよらない暴走を引き起こす事もあるよう」
ニアが口の端を歪めて笑った。

05-856 :前編(長い):2008/06/20(金) 23:07:26 ID:MVUhptzU
突然、勝手に性格診断をされとまどったが、果たしてどの件に関して言われているのか彼には思い当たる節がありすぎて何とも返しようがなかった。
「心に留めておきます」
あえて彼は、それを深く追求せずに流し話を終わらせる事を計ったがニアは勝手に話を続ける。
「思うのですが…」
「行動前にああだこうだと理由をつけて回避しようと無駄な足掻きをするから反動が激しく返ってくるのではありませんか」
誰だってやりたくない事はしたくない、彼は思った。特にニアに指示される事は無茶が多くそれらを当たり前のように言われるので、
自分は年上の男性という意識のある彼にとってはプライドを刺激されてしまう。
仕事としては割り切れるが、そのほかの事に関してはどうしても一言言わずにいられなく、──彼は有能で努力家ではあったが
まだ若かったのでレスターの様に達観するまでには至らなかった。
「そういった事の無い様に気を付けましょう」
ステファンは不穏な空気を感じ取りこの話を何とか展開させぬように努力をしたが、ニアはそれらを薙ぎ払い先に進んでゆく。
「あなたの性質の様ですから、気をつけたとしても無駄なのではありませんか」
なら言うな、と口から出かかったが、寸での所で踏みとどまる。
「それでは成長しませんので」
「ではどうやって?」
「それは…」
己の無自覚な欠点をいきなり直せと言われても困る。ステファンは当たり障りのない事を言い、収束を試みた。
「強く自戒し、自分が我を失いそうなときこそより気を付けるしかありませんね」
「理性が働かない状況では、どうしますか」
「たとえばセックスの最中や、肉欲に意識が支配されている時など」
ステファンは思わず、そのままアクセルを踏み込み目の前を横断する真っ赤なダブルデッカーに追突しかけそうになった。
「ニア、あなたはそんな言葉を口にしない方がいい」
軽快なクラクションと共に悠々と去っていく二階建てバスをやり過ごし、ステファンは本心からニアを諫めたが、ニアは全く気にする様子もない。
「そうですか?その嵐に巻き込まれた事のある身としては、言う権利ぐらい欲しいものです」
「な…何を」
「私を蹂躙したことに関してです」
いよいよ来たかとステファンは息を飲み、我知らず姿勢を正した。
白々しい会話の後一端終息したと思わせた所で突然込み入った話に入られ、これもニアのいつもの手だと判ってはいたが、一端緩めた緊張の糸を張り直す。

気づくと目の前には巨大なラウンドアバウトが近づいていた。
この国は左側走行のため右回りなのでアメリカと勝手が違う上に、ステファンはこのロータリー式交差点があまり得意ではなかった。
時間は夜の7時を回り、今日は珍しく晴れていたために美しい夕焼けが空を染めていたが、彼の前にはお馴染みの霧が立ちこめ出したような気がしている。
本当に、来て欲しくなかった話題だった。
「蹂躙…ですか…」
「そうですね、すみません…一応は、同意の上でした」
イントネーションに悪意が感じられて、益々ステファンは責められている感を強める。
情けないがひたすら謝り倒して、時間を稼ぐしか彼に道はなく、しかもこれは以前にも通った道だと頭の隅で反省しつつ、言葉を絞り出した。
「…あ、あれに関しては…本当に申し訳ないと思っています」
「そうですか?その割りに、全く気にされている様子が見られませんでしたが…」
あの後ぐったりとしたニアを抱えるように宿泊先へと連れ帰り、その翌々日には再会も叶わぬまま、ニアの命でイタリアへと旅だった。
本土に戻ってからはやるべき事、話すべき事柄などが多すぎて、あえてステファン自らこの話題を持ち出し謝罪をする、などという機会は無かったと彼は考えている。

05-857 :前編(長い):2008/06/20(金) 23:08:44 ID:MVUhptzU
だが、黒い瞳を丸々とさせて、ニアは今、思いついたように言葉を足した。
「そういえば、今回は二人で話す機会は、十分にありましたね?」
先刻右折のために進入したラウンドアバウトはすでに四周を迎え、もはやどこでウインカーを点滅させれば良いのかも判らなくなってきている。
「…申し訳ありません、私の立場からは、言い出し辛い話題で、なかなか…」
「お得意ですね、また何も無かったような顔をされていました」
男の身勝手を責められている気がしてステファンは返す言葉に詰まり、ニアは狼狽するその背中を見ている。
この男はエリートらしい狡猾さと少年の様に率直な部分がアンバランスに同居していて、
益々苦手意識を持たれるだけだと判っていても、つい、必要以上に追いつめてしまう。
運転席に座るスーツの背に汗が浮いてくるような気がして多少同情心が起こり、ニアはその手を緩める事にした。
抱えた膝に頬を預けて楽しげに言った。
「フフ、冗談ですよ…いいえ、なかなか良かったです」
誰も、9つも年下の女にそんな事を言われる日がくるとは恐らく夢にも思わない。
ステファンはニアが吐いた台詞に唖然とし、開けた口を閉じる事も忘れたままバックミラーを確認して彼を見ていたニアと視線が合ってしまう。
美しい顔を歪めて笑うニアは相変わらず気味が悪かった。
「どうしましたか?バターになるまでぐるぐると回り続けるつもりですか」
「い…いいえ」
慌ててハンドルを切り車線を替えると最初に訪れた出口から、もう何周目なのかすら判らなくなった円形の交差路を抜け出した。
集中力を欠いていた彼は希望した方向へ出ることは叶わなく、さりとて再び進入する気にもなれずに、仕方なく道を大回りする事にする。
革で覆われているハンドルは滑りはしなかったが、じっとりと汗をかいている掌をぬぐいたい、と彼は思った。
「道を外れましたね」
ニアが分かり切っている事をちくりと刺してくる。
「ロンドンは走りにくいので多少は勘弁して頂きたい」
「そうですね。そこら中穴だらけの方がスピードも出せなくて、あなたには丁度良いかもしれません」
ニアがアメリカの道路事情に喩えるように嫌みを言った。
まだ話は終わっていない事を告げられたようで、再びニアから話題を振られるよりは、とステファンは自ら切り出す。
「その…暴走しないように次回からは重々気を付けて行こうと思っています」
「次回…ですか?」
「いえ、その」
あわよくばなどと言う下心は少しも無かったが、そんな時に限って余計なことを言ってしまい
ニアに勘違いされてしまったかとステファンは焦った。
「それにしてもずいぶん激しくてあの後暫く伏せってしまいました」
「ほ…本当に申し訳ないと…」
「ビギナーでしたのに」
彼としてもあれほど征服欲を刺激されてしまった理由もわかっていたが、気にはしていても気遣うことが出来なかったのは事実なので反論のしようがなかった。

05-858 :前編(長い):2008/06/20(金) 23:10:41 ID:MVUhptzU
「一回り下の女の誘惑に思わず手を出してしまい、制止も聞かずに乱暴に事に及んだ…、その罪滅ぼしに、私の仕事を手伝おうと?」
「いいえ、…それは誤解です」
ステファンは、一番痛いところをつかれ、運転中でなければハンドルに伏せってしまう程のダメージを受けた気がした。
全く関係ないとは言えなかったが、あまりにも情けないので、そうしておくことにする。
それにしてもレイプされたかのような言い方は非道い。これからこのネタでどれだけ虐められるのかと考えると気が滅入る思いだった。
常に新鮮なネタを求めるニアにはそんなつもりは無かったが、彼は知るよしもない。
「気にはされていたのですか」
「む、むろんです。謝らなければならないとも考えていました」
「別に謝罪は結構ですよ、お互い同意の上なのですから」
ならば責めるような言い方をしないで欲しい、とステファンは思った。
この前から、うろたえる男を見て楽しんでいるのは間違いなく、最近はあれほど執心していた玩具にも興味が失せたらしいニアの
体の良いオモチャになど、されてたまるかとステファンは歯を食い締めた。
「私としても、あのような暴挙はもう二度といたしません。証明は出来ませんがどうか信じて頂きたい」
「名誉回復を望まれるのですか」
「いいえ、いいえとんでもない」
「そうですか、どちらでも構いませんよ、私は」
そう言ってニアは口元だけで笑い、ステファンは返す自分の笑みが不自然に固まるのを感じた。
そんなつもりなど全く無かったはずが、いざニアが妖しい眼差しを向けてくると自分の中の好奇心と男の本能の部分が頭をもたげ始める。
むろん彼としても、出来ることならニアの白い身体をもう一度抱きたいという欲望はあった、ありはしたが、リスクも高いのは明らかで
押すべきか引くべきかここはどういう反応をしたら自分に取って一番良いのか、まるで生命の危機に際した瞬間の様に様々な事が頭をよぎった。
ぐらぐらと信念が揺らぎだしたステファンに、ニアは涼しい調子で続ける。
「しかし、あなたは、仕事の仲間とは関係を持たない主義の様ですから」
これはなにか知っているとしか思えない。ステファンは内心冷や汗をかいたがニアの嫌みな体質は熟知していたので、とりあえずしらをきりとおす。
「そういう訳ではありませんが、時と、場合によります」
「何事も」
そうしめると、喉が渇いて言葉が出ずらく、一つ咳払いをした。
「むしろあなたの方が、そういった事を倦厭されるのではないかと思っておりました」
「私は特に、なにも主義はありませんが…」
「なので、あなたが望まれるのでしたら、そうですね」
「構わないと?」
実に微妙な言い方をされて、思わず聞き返してしまう。理性が本能に負けた瞬間だった。
彼にしてみればそれが精一杯だったが、ニアは続けた。
「ええ、結構ですよ」
「私もニアが…もし、希望されるのであれば」
「構いませんか?」
ニアが、少し前のステファンの言葉を真似るように返事を返した。
平行線なので、どちらかが折れるしか終わらない話に、ステファンは早々に終止符を打つ事にする。
「私の宿泊しているホテルでよろしいですか?」

--------------
後半>>850

05-859 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:52:56 ID:7kLOGQKX
上手いんだが、デスノートは正直言って萌えん
腐女子のイメージ焼き付けられすぎのせいかなあ

というか少年誌系TSで萌える男ってこのスレにいる? ちょっとした疑問

05-860 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:34:26 ID:xXfnVuSg
>>772
ギアスの部分TSとかは既出か?


ルルーシュ…母を見捨てた父を憎んでる元皇女でシスコン。
         幼馴染の親友スザク♂を妹の騎士に考えていたが、袂を分かつ 
リヴァル・・・バイク好きの元気娘、シャーリーが好き
マオ…C.C.に執着してるメンヘル女
V.V.…神出鬼没幼女

C.C.・・・能面少年
カレン…家族想いの熱血野郎にしてルルーシュ嬢の右腕
シャーリー・・・ルルーシュに惚れる生徒会の優男
ユフィ・・・ルルーシュの初恋相手。スザクと意気投合

05-861 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:34:38 ID:mFlvyEnj
作中でやってくれた話の延長線上なら(とらぶるとか)
全然本編と絡まん状況でやられてもイマイチだなぁ

05-862 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:54:18 ID:9i7q2sip
多分初めから自然に女になってるから戸惑う描写がなくて
キャラの名前を目で追っていくだけになって、結果ホモってるように見える
と個人的にはそう思う

05-863 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 12:57:01 ID:PusGW1Qr
>>861
俺も物語中でTSするのはけっこう萌える。何週か前のとらぶるで女になってた、あんな感じ
疑問なのはちょっと言い方が違った。少年誌系女体化だな。萌える男はいねがー

05-864 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 16:51:17 ID:SMSxsfNA
>>862
小説という文字メディアと漫画・アニメというヴィジュアルメディアの違いだな

絵で表現されていれば、それが誰という情報以前にそいつが男・女という情報が付いて来るが
小説というメディアでは、名前が人格と姿を表現しており既に知ったキャラなら
そいつの性別や容姿の基本イメージが存在するので
書く側はそれが女になってるという心算で書いていても
読む側にはそれが女になってるという意味は付加されてない常態で読む

初めから性別が逆転している設定の場合、漫画なら有りでも小説じゃ無理がある
表現技法的な決定的な差だから、プロ作家の力量でもまあ無理かな
三人称を使って彼女がとかで意識させることは多少出来るが限度がある

男だったキャラが女になったというシチュエーションを描写するなら
登場人物がその状態にギャップを抱いてくれてる分読者もついていきやすいがな

05-865 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 17:22:07 ID:Ff/u4vSe
少女誌系TSってあったっけ

05-866 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 17:33:56 ID:kuyvRvXH
少女マンガはヒロインが主人公で存在感持っているし、女キャラも多い。
少女マンガであえて女体化するのは腐ぐらいだろうw

つーかこれ、続き物なんだろ。だから唐突に押しつけられた感じがする。
まぁ、普通にうまいしエロだしGJだな。

05-867 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 18:10:11 ID:Ff/u4vSe
考えたけど少女漫画でTSは本当に思いつかない。婦女子もしないんじゃないか。
GJは先の投下場所でやった
疑問がいくつかある。答えてくれなくて良いけど
なぜここに再投下したのか(ここへは投下したのは先の投下者本人ではないかもしれないが)
なぜ読みやすく前編後編を入れ替えなかったのか

レスに関する感想だけど、
>知らない、気に入らないネタでもスルー厳守
気に入らなかったら黙ってればいいのに腐とか腐とか腐とか言いたいだけのように感じた。
あと、訳の分からない長文分類は書き手部屋でやってろ

05-868 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 18:54:19 ID:KyyEAmiF
なに怒ってるんだw
俺もスレ追いから来た口だが再投下ではなく新作みたいだぞ。
タイトルがないから紛らわしいな。


少女マンガというとNANAとハチクロとのだめぐらいしか知らない俺だけど
のだめの主人公2人の性転換は有りかと思ったw
ただ、千秋が今以上に可哀想になるがなw

05-869 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:12:06 ID:SDrmi+Ji
唐突度からいったら先の忍たまも最初から物だし、なぜこれに拒否反応がでるのか謎だ。
まあ腐っぽさが感じられると萎える気持は分からないでも無いけどあえて即レスはしないな。
あと、個人的に忍たまスレ読んで見てあそこの職人達は女性かなと思った。
仲間職人に全レスとか。

05-870 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:53:12 ID:vKFusROk
別に腐だ腐だ言いたかったわけじゃないよ
上手い、けどなぜよりによって俺が萌えられんデスノート女体化なんだチクショー orz
と寂しさを紛らわせたかっただけで

気が向いたら女体化じゃなくて物語中のTSみたいのを書いてホシス

05-871 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:33:37 ID:+hcdDUU6
お、職人来てたんだな。GJ!

俺は女体化も好きだけどなー。
ただし元キャラの顔が好みかどうかが大きいがw
コイツ女だったらよかったのにと思うキャラなら、むしろ歓迎する。

>読む側にはそれが女になってるという意味は付加されてない常態で読む
って言っても、前振りやタイトルで提示してあれば
女になったらこうだろう、ってのを脳内で補完できるしな。
逆に元ネタ知らなければただのエロとして読む。結局は面白いかどうかでFA。

05-872 :名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:40:22 ID:KyyEAmiF
>>862は要するにこのスレは>>563として通ってる派だからじゃないか?
俺も最初に書いてあったら別に混乱しない。

エロとして読むならネッちり書いてあったら別の意味で楽しむw

05-873 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 04:01:12 ID:Xjl1PGxj
TSならなんでも萌えられる俺は勝ち組

05-874 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 07:19:25 ID:OSsM0kdY
>>873
バケモノが……

05-875 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:48:49 ID:lxSGkBXd
作中TSは理由考えるのがメンドクセという俺参上
ギャグならご都合主義でごり押しするが、シリアスな話で下手な理由つけても萎えるしな…
生まれつき女(男)だった設定は、書き手からすると説明いらなくて楽

05-876 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:23:46 ID:dVu7lRwJ
本編中ではムカつく♂だが♀だとしたらこいつ萌えるんじゃね? というのはよくある
でも実際に少年誌系の女体化を読むとこう、居心地悪いというか妙に落ち着かん気分になる
なんだろね、これ

05-877 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:36:09 ID:xgoGoPfI
性格まで変わってることも多いからとかかなぁ
小説だと絵もないし、それもう別人じゃ…?っていうのも多い印象

05-878 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:41:30 ID:bQl4Hguh
あぁそう言うの多いな。
すごいロリになっていたり、あぁ~んみたいな。
性格が納得いく元の通りの描写なら何でも萌えるわ。でも変わっていると、それはオリジナルでは…という気持ちにはなる。
設定と、男側のキャラだけ借りている感じ?
それってメアリーなのだろうか…。

05-879 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:45:38 ID:nY/ijRa0
そうじゃないのもあるにはあるが
>>877-878の言うようなのも結構あるよな
遭遇率高い
男らしいキャラが女になって「アオオーッ!」とかいう喘ぎ声出されてもアレだがw

05-880 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:50:48 ID:bQl4Hguh
ワロタw>アオオオーッ
ヤバイ、はまったわ…むしろ読みたい。

05-881 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 13:56:41 ID:dPA+HFpn
ああ、なんか判った気がする。
>>878ので。
ドリーム臭を感じてしまうんだよ。
元が判らないほど女らしくて可愛い感じに改変されていて、それって名前変えただけのオリキャラなんじゃね…?と。
自分的には今回のデスノは有りだったかな。
元から割と中性的だったし、読切りで大人になっていたし。

05-882 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 14:26:46 ID:Pofru3Lc
>ドリーム臭
それだ。結局オリキャラどころか自己投影なわけで
そういうのを上手く隠す、抑えるってのが書き手にも必要な節度だと思う

05-883 :名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 21:02:42 ID:BfjfX0VM
要はキャラの性格を生かせるかどうかなんだよなー。

05-884 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:04:04 ID:NH2UOLPn
キャラの性格をどう解釈するかは、読者によっても違いがあるように
「女体化」という言葉に対する住人の認識の違いもありそうだな

上のレスを読むと、このスレでは主に
「男キャラなら女体化したことに対するとまどいやためらいそしてエロ
それが萌えるし読みたい」
が住人の意見だろ。
しかし女体化スレッドの(特に女住人の多い所には
「あの作品の男キャラを女だと設定して、こういう話やカップリングが読みたい」
という趣旨のものもある。

上のデスノの場合は
投下主がどういう読み手に向けて書いたか、がポイントだと思う

05-885 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 03:34:25 ID:IiD8iI7K
細かい趣味思考の差は仕方ないんだし、多少好みじゃなくても読み手がスルーすりゃいいだけの話なんだけどな。
無理矢理読まされてるわけじゃないんだし。
勿論、書きながら投下とかsageてないとかそういうマナー違反は論外だけどさ。

05-886 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 05:27:12 ID:G+PsN2N9
もうすぐスレ容量MAXなので注意。

05-887 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 06:40:54 ID:J1Kj7Ns3
お前等また00が来たときみたいな小競り合い始めるのか。
結論は>>576-604
1月のレス読み返してこい。

05-888 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 07:33:34 ID:B5mpTpES
そうだな
TSに関する考察は読んでて面白いけど、
住人の総意だとか職人がどの層に向けて投下したとかの勘ぐりはいらんだろ
投下したい職人が投下できればいいんだし

1000なる前に容量越えるかな?
次スレ建てとく?

05-889 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 07:35:37 ID:eeldm/8r
悠長な事言ってるとスレ落ちるなw

05-890 :名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 19:06:05 ID:g9zgbXiQ
と言う事で建てました
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214215459/

890なら次スレの平和と豊作祈願

05-891 :名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 19:57:11 ID:97Sll1Df
ここでなら言える…!
今日の○たま、昔話の人のSSのおかげで、無駄にキラキラしてた金吾に動悸が止まらなかったよ!

ありがとうありがとう新しい世界に開眼しました!

05-892 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:55:05 ID:IaPTvU/4
スレの容量ってどうすれば調べられるの?

05-893 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 02:22:46 ID:F2+99xf1
ブラウザで見ればでるよ。他の手段でも見れるかは知らない。
いま498KBだね。

05-894 :名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 23:13:48 ID:IaPTvU/4
おお、この赤い数値か。
ありがとう。

05-895 :名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 08:50:04 ID:om7zeXwZ
書いてみる!
とは言ったものの
台本は作れても文章書けねぇ

台詞まみれだ

難しい