【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】4話目

04-001 :名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 18:58:11 ID:SYXVCcpV
女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!

よーするに、
各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ!


(お約束)
元ネタ、カップリング、TSの種別(女体化、男体化)等、投下前には注意書き推奨
知らない、気に入らないネタでもスルー厳守
各スレでTS系SSの気配を感じたら、荒れる前にここに誘導
TS専用スレが立てられたらここに誘導








前スレ【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】3話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1128085762/l50
(↑759レスで500kb超、書き込み不可に付き立てました)

04-002 :名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:08:25 ID:SYXVCcpV
前スレ753以降の書き手様、投下途中ではなかったでしょうか?
続きお待ちしています。

04-003 :名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 20:59:51 ID:JxB+37nP
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
一おつ

04-004 :名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 22:23:06 ID:BvtpMFCU
活気つかないなぁ このスレ

04-005 :名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 11:04:00 ID:DGQN6x8X
1さん乙!

04-006 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 19:46:51 ID:oRPeuJNL
新スレ初っ端にこんなの投下していいか迷いましたが…
前スレに書いた、「ウルトラマンメビウス」二次物続編です。
またも人間体同士なので、不快な方・興味ない方はスルーお願いします。
今回のNG登録ワードは 【Revenge of Yapool】 です。

04-007 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 19:58:45 ID:oRPeuJNL
【前書き】
ウルトラ一族は、性差を超越して人間に擬態する事が可能である。過去に短時間ではあるが、
男性のウルトラマンが地球人の女性に擬態した事もある。
ただし、長期に渡る変身期間中に、異性に恋愛感情を抱いた場合、変身能力のバランスが崩壊し、
体の一部が元の性に戻ってしまうのだ。
地球人男性ヒビノ・ミライとして、ウルトラマンである事も女性である事も隠し、防衛組織GUYSに籍を置くメビウスだったが、GUYSのアイハラ・リュウに恋心を抱いてしまった事により、外見はそのままに体だけが女性に戻ってしまった…
何とか誰にも発覚される事なく過ごして来たメビウス=ミライの身に、危機が迫る…

【Revenge of Yapool】
異次元人ヤプールの脅威が去り、GUYSは束の間の休息を楽しんでいた。
慰労を兼ねてクルー全員で訪れた、保養施設での夜の花火大会。
消火用の水汲みをテッペイに頼まれ、ミライはリュウと二人で水汲み場へ向かっていた。

『ウルトラマンメビウス…お前の正体を知っているぞ』
「…えっ?」
振り返ったリュウの瞳の奥が、邪悪な輝きを放っている。

―違う、これは…リュウさんじゃない。
ミライは心に侵入して来たどす黒い邪念と対峙する。
『お前は…ヤプール!?お前たちは封印された筈…またリュウさんの体を乗っ取ったのか!?』
リュウに憑依したヤプールは、さらにミライ=メビウスの意識になげかける。
『…仲間に知られると困るだろう?それとも、ここでいっそ仲間に打ち明けた方が清々するか。お前にとって最も大切な、この男の口を通してな』

ミライが実はウルトラマンである事も、実は男の姿を借りた女であり、さらに衣服で隠れた場所には本来の性が現れている…という事を知る者は、今の段階では誰もいないし、これからも知られてはいけない秘密。
ましてやメビウスの心のうち~リュウへの淡い恋心などは。

『お前…僕の何を知ってると言うんだ!』
「ここで言ってもいいのか?ミライ、お前は本当は…」
リュウの口がゆっくりと動く。ミライにだけ認識出来るテレパシーではなく、周囲の人間に聞かせようと言う明確な悪意をもって。
一瞬、少し離れた処にいたマリナがこちらを振り返った。さすがの聴覚だ。しかしジョージに手持ち花火をけし掛けられ、軽口を返しながら仲間の輪に戻っていく。
やはり、このままみんなの近くにいるのはまずい。ヤプールの狙いがわからない今は。
『一体何が狙いだ!?』
『場所を変えようか。お前にもその方が好都合のはずだ』
悟られないように二人は、打ち上げ花火の輪に浮かれるクルーの側を離れ、薄闇に包まれた林へと入って行った。

04-008 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 20:15:21 ID:oRPeuJNL
【林道】

「今度は何を企んでいる?」 誰もいないここではテレパシーを使う必要はない。
「フッ、知れた事よ」 突然周辺が不穏な虹色のもやに包まれる。
「何!?」
「俺の狙いは最初からお前だ。前にこの男に憑依した仲間から、
 面白い事を教えてもらったんでな」
そう言うが早いか、リュウ=ヤプールはミライの懐に飛び込み、突然胸を鷲掴みにした。
「な…!?」
「ほぉう、奴の言ってた事は本当だったか…確かに…」
「何をする!放せ!」
思い切り振り払った右手が、リュウの顔面に当たった。
「痛いな…何するんだよミライ」 (…え?リュウさん…?)
聞き慣れたリュウの口調が、ミライの心に迷いを生んだ。
「無理するなよミライ。俺知ってんだから…お前が…女だって事」
いつになく優しい声で微笑みを浮かべながら、
ミライを抱きすくめるリュウ。混乱しているミライの体の力が一瞬抜ける。

(今しゃべっているのはリュウさん?それともヤプール?)
「どっちでもいいじゃねえか…楽しもうぜ」
口の端に邪悪な笑いを浮かべ、リュウはいきなりミライにのしかかり、
乱暴に地面に押し倒した。
「うわっ!リュウさん、何を!?」
「抵抗するのか。大人しくしないと、こうだ」
どこからかバタフライナイフを取り出し、リュウは自分の首筋にあてがった。
「わかってるよな?俺が死ねば、この男も死ぬ」
「くっ…出ていけ…リュウさんの体から出ていけ!」
「まだ自分の立場がわからないようだな…このシールドは地球人からは見えない。 お前の声は外には届かない。俺が死ねばシールドは解けるが、
 その時にはお前の側にこの男の死体が転がっているという訳だ」
「…何が望みだ…僕の命か!?だったら…」
「それだけならわざわざこんな手は使わないさ」
リュウは手にしたナイフで、ゆっくりとミライのシャツを切り裂き、
その下に入念に巻かれたさらしを毟り取ってゆく。
「一度、ウルトラの女と楽しみたかったんだよ…欲を言えば、
 本来の姿の方が良かったんだがな」
露わになったミライの微かなふくらみをしげしげと眺めるリュウ。

(僕はどうすれば…嫌だ…リュウさんの目で…見ないで…!)
抵抗したくとも出来ない悔しさで涙が滲む。リュウは左手でミライの乳房を弄びながらも、右手のナイフは離そうとしない。

「そうだ、それでいい…やはりこの男の体を利用して正解だったな」

04-009 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 20:48:05 ID:oRPeuJNL
胸をはだけた姿のまま、両手を頭上で堅く縛られ、ミライは仰向けに横たえられた。
「いい眺めだな…さて、どう可愛がってやろうか」
『あのナイフさえ奪えれば…でも、リュウさんを傷つける事は出来ない…どうすれば…』
「つまんない事考えるなよミライ。お前が俺の事好きなのはわかってんだから」
リュウの顔でヤプールはうそぶく。本心を見透かされた恥ずかしさで、
ミライの顔にカッと血が上る。

「黙れっ!そんな訳ない!」
(だって、リュウさんは僕が女だって事知らない…)
「そーかぁ?こーんなに可愛らしい体してんのになぁ…ま、小振りだがな」
荒々しく手のひらで小さなふくらみを撫でまわし、先端をコリコリとつまんで刺激する。

(くっ…!)
疼痛が走る。光の国にいた頃にさえまともな恋愛経験もなく、
戦士としての訓練に明け暮れていたメビウスにとって、
女としての恥ずかしさ以上に「戦士の尊厳」を蹂躙される方が悔しい。
しかも、相手は地球で初めて恋心を抱いた人に巣くった悪魔。

「何だ、つまんねえな。もうちょっといい声出してみろよ」
「…」 歯を食いしばり、リュウ=ヤプールの愛撫に耐えるミライ。
「そうか、ムードが足りないって奴だな。なら、こんな感じかな?」

おもむろに顔を寄せ、耳朶を甘く噛みながらリュウの声で囁く。
「ミライ…可愛いよ…」 
「!」

一瞬ミライの防御が緩む。耳元に、こんな至近距離で誰かの吐息を感じた事はない。
ヤプールはそんなたじろぎを見逃さなかった。
「そうかミライ、ここが感じるんだな…」
首筋に唇を這わせながら、リュウの声で囁き続ける。
「可愛いよ、好きだぜミライ…」 
「や…あッ…」

唐突にリュウの体が密着している事を意識してしまい、
体の芯に電流が走ったような感覚を覚えて、微かに声が漏れてしまった。

『僕の体…こんなふうにされるのが…イヤじゃなくなってきてる…?』
次第に息が荒くなる。反応を楽しみながら、リュウの唇は徐々に首筋から胸の
なだらかな稜線を這い、頂上の蕾を嬲る。
舌先が細やかな刺激を与える度に、ビクン、とミライの背中が跳ねる。
胸を弄んでいた手は、腹から腰をじんわりと撫でながら、
ミライのジーンズのふちに到達した。ベルトを緩められる気配。

「っ…!?」
「ここん所は一体どうなってるんだろうなー?」

04-010 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 21:40:36 ID:oRPeuJNL

久々にヤプールの口調に戻ったリュウが、いきなり下着の中に手を差し伸ばした。

「うッ!」
誰にも触られた事のない秘所に、ずかずかと無遠慮に侵入してくる指。
「何だ、あんまり濡れてないじゃないか…まだまだ子供だな」

にやつきながらリュウ=ヤプールは、ささやかに膨らんだ乳首を舌先で
ちろちろと転がしながら、右手でミライの秘所を刺激する。時折、
「ミライ…もっと声出せよ…」と優しくリュウの声で囁きながら。
その声と、中身はヤプールでも体は紛れもなくリュウ本人だという事実が、
ミライの心を惑わせ、勝手に体の緊張を解いてゆく…

「くッ、イヤだっ…こんな…あゥッ…」
「イイ声出るじゃねえか。ここもだんだんいい感じになってきたぜ」
指の腹が、ミライの一番敏感な核を探り当てた。思わず悲鳴めいた声をあげ、
一際大きくのけ反った姿が、更にリュウ=ヤプールの痴情を煽る。

「ここなんだなミライ…さあ、もっと自分に正直になれよ」 
「はァっ…やめ…リュウさ…クゥッ!」

気持ちとは裏腹に、邪悪な愛撫を悦び乱れる体。己の不甲斐なさに涙が溢れる。
自然に、出したくない声が漏れ、体の疼きが更なる愛撫を求め、開かれてゆく…

「そうだ、もっと乱れろ…ウルトラの女がこんな姿でよがるなんて、
 笑いが止まらんな!我らが同胞の恨み、こんな形で果たせるとは思わなかったぞ!」
高笑いしながらも指の攻撃は緩む事なく、ミライを責め続け、喘ぎを止めさせない。

『僕は…ウルトラマン失格だ…こんなにされても…何も…出来ない…』

もう相手が誰か、などと考える事が出来なくなる程ミライは、
絶える事なく襲って来る未知の感覚に支配されつつあった。
『僕…このままこいつに好き勝手されて…リュウさんも守れないまま…』


「さて、そろそろこっちも行くとしようか」
ミライに抵抗の意思が失せたのを見届け、リュウ=ヤプールは自らのジーンズに手をかけた。


その時――――――

04-011 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 22:38:48 ID:oRPeuJNL

―微かに、ミライの耳にそれは届いた。

『馬鹿野郎!いつまで奴の言いなりになってやがる!?』
(…え…リュウ…さん?)

目の前のリュウは、相変わらず下卑た笑みを浮かべたまま、きつく前が張った
ジーンズのジッパーを下ろそうとしている。ナイフは相変わらず持ったまま。

『だって…抵抗したらリュウさんが…』
『何言ってやがる!お前それでもGUYSのクルーかよ!諦めてんじゃねえ!
 どんな敵にも恐れず向かって行くのが俺らだろーが!一発ガシーンと
 ぶち当たって見やがれ!』

(リュウさんの…心の声?リュウさんも戦ってる!) 
ミライの心に戦意が甦った。

『…G.I.G!…リュウさん……ごめんなさいっ!』
片手でジッパーを下ろすのに手間どったリュウ=ヤプールに、一瞬の隙が生じた。
一か八か…ミライは思いっきり引きつけた脚を、力を込めて一気に突き出した。

「うぎゃあぁあっ!!!」
血流の集結した怒張にまともに渾身の足刀を食らい、リュウ=ヤプールは
凄まじい絶叫をあげ吹っ飛んだ。
「うぐぅ…おのれ…おのれ、こんなに人間の体が脆いものだとは…ギギィ…」

たまらずリュウの体を捨て、本来の体に分離するヤプール。
しかし急所を襲ったダメージは残っており、地面に這いつくばり悶絶している。
戦意を取り戻したミライは、気絶しているリュウを一瞥すると、
背中を丸めてのたうち回るヤプール本体に、縛られたままの両手を突き出した。

「ヤプール…よくも…よくも大切な人を…僕の気持ちを…踏みにじったな!!!」

怒りと悔しさと悲しみの力が左腕のメビウスブレスに集まり、戒めが弾き解かれた。
封印の弱まった空間。変身は出来なくとも、ウルトラの力は使える。

「許さない…消えろ…消えてしまえ!!!」
メビウスブレスからの光線が、ヤプールの体を貫く。何度も何度も…
やがてヤプールは断末魔の声をあげ、黒炎に包まれ分子レベルまで焼尽された。

いつしか魔界の空間は消えていた。涙はまだ乾かないが、
いつまでも悔やんで悲しんでいる場合ではない。

(リュウさん…大丈夫かな…)

04-012 :Revenge of Yapool:2006/11/20(月) 23:49:43 ID:oRPeuJNL
【病院にて】
…俺、前にもこんな事あったよな。
…そん時の事は何も覚えちゃいない。気がつくと俺、入院してて。
…あれ…これって夢なのかな…もやもやして断片しか思い出せないけど、
…俺が、こいつに酷い事をしてたみたいで。
…夢の中の俺は、何かしらないけどすんごく横暴で卑怯な奴で。
…こいつは全然抵抗しないでなされるがままで、泣きながら 苦しそうに喘ぐばかりで。
…あまりにそのザマが痛々しくて、それに俺自身が情けなくて、 思わず何か怒鳴っちまったワケ。
…そしたらいきなり雷落ちたみたいに辺りが真っ白に弾けて…

『ミライ、心配しなくてもいいと思うよ。前と同じように憑依されてた時の記憶は残らないはずだ』
『でも隊長、もしも…』
『それよりミライ、…リュウの事が好きなんだね』
『…』
『その体の事、報告しておかないと』
『お願いです、教官や大隊長には…』

ミライと…サコミズ隊長の声?大隊長て何だよ… あれ?これ夢だよな?
でも何か…すんげー…下腹…股ぐら痛え!

「うぐぐ…」
「リュウ、目が覚めたか」
サコミズが声をかけた。傍らに、申し訳なさそうに立つミライ。
「隊長…何で俺病院に…」
「君はヤプールにまた乗っとられてたんだよ」
「マジかよ…おわ!何で俺の…こんなんなってる!イテテ…」
股間にぐるぐるに巻かれた包帯。何か言おうとしたミライを、サコミズが制した。
「ヤプールの仕業だよ。君は覚えてないのかい?」
「覚えるも何も…アタタ…」「リュウさん、ほんとに何も?」
「…知るかよ!痛くてそれどころじゃ…くぅ」
ミライに目配せするサコミズ、そして少しホッとしたようなミライの微笑。
「思ったより元気そうで良かった。ま、しばらく現場は無理だろうから、ゆっくり休みなさい」
サコミズに促され、病室を出て行くミライの口が『ごめんなさい』と動いたのが見えた。

…ちょっと、嘘をついた。
覚えてないどころか、思い出してしまった。
夢なんかじゃなかった。俺は、ヤプールに乗っとられた体で、
女を犯そうとしてたんだ。
歯をくいしばり、涙を流しながらも俺の責めに何も抵抗しない女。
その女が…ミライだったんだ…その他は自分が何言ってるか、何でそういう事に
なったか全くわからないけど、それだけは何故かハッキリわかった。

『やっぱり…そうだったのか?ミライ』
問い質したいような、後ろめたいような。あと、もっと核心に触れるような話が
あったような気がするけど、そっちの方はどうしても思い出せず終い。

『チクショウ、マジで痛ぇや…てゆーか、俺この先どうすればいいんだ?』
ふと夢幻の中で、己が知らず知らずのうちに弄んだ裸体と涙に濡れた
ミライの顔がシンクロし、図らずも泣きたい気持ちになってしまって、
頭まで布団をかぶった。

『謝るのは…俺の方じゃねえか…』

            ―revenge of Yapool―end―


また長々とスレ汚しすみません…次回は変身体のを書いてみたいと思ってます。

04-013 :名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 07:33:56 ID:BhaWlkAS
GJ!
第一陣乙。
またまっています。

04-014 :名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 09:10:14 ID:9hLBux3h
GJ!
リュウの股間が気になりますガクブル

04-015 :名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 23:41:46 ID:+/l+jvPo
gjでした。活気付けてくれてありがとう。>>6
なかなか職人居着かないからまたよろしく(;´Д`)

04-016 :女体化マーカー3P:2006/11/22(水) 00:39:04 ID:OHofCjMG
前スレ753です。←PAPUWAでパラレル設定特選部隊を書いていた。
何も考えずに容量越えを起こして、すいまっせんした。
残りの続きはオチ部分で、エロ成分低いんですけど、落とさせてつかあさい。↓

04-017 :女体化マーカー3P:2006/11/22(水) 00:40:04 ID:OHofCjMG
「ああぁん! アァッッ! だめぇ‥ッッ!!」
マドカは俺の背中に爪を立てた。
皮膚を突き破って、血が流れるのが解ったが、俺はマドカを犯す行為を止められなかった。

もっと声をだして。
もっと腰を振って。
もっと乱れて。
あんな男のことなんか忘れちまえ。
俺達で満たして、(ほんとは俺一人の方がいいけど)あの男の事なんか、考える隙間がないくらい、
気持ちよくしてやる。

床は誰のものだか判らない体液が、水溜まりをつくっていた。
ぶちゅっぐちゅっずりゅっぐちっ
激しい水音と、男達の荒い息使いと、女の我を忘れて喘ぐ声と。
淫らな音を発し、濡れて絡まり合う三つの影は、一つの奇妙な生き物の様に見えたかもしれない。
「マドカ‥‥っマドカマドカマドカッ」
俺は何度も、彼女の名前を呼んだ。
こんなに肌を密着させて、深く繋がっているのに、彼女と自分には恐ろしい程、遠い距離を感じた。

何考えてんだよ、マドカ。
ロッドに抱かれたりして。
俺を誘ったりして。
獅子舞と同じ煙草の匂いをさせて。
何一つわかりゃしないけど、
俺がお前にイカレてるってことだけは、確かみたいだ。

「マドカ‥俺はお前が好きだ。マジで惚れてる‥‥俺じゃ、駄目か」

消え入りそうな声で、マドカに囁いた。
ロッドに聞かれて、馬鹿にされるかもしれないと思ったけど、構わなかった。
マドカは聞こえなかったのかも知れない。
自分の下の彼女に目をやると、快楽に支配された瞳は焦点がぼやけ、トランス状態に近かった。
快楽に溺れて、とろんとした表情のマドカの口の端から、喘ぎと共に涎が伝った。
俺は透明な液体を舐め掬って、開かれた唇の奥に舌をねじいれた。

―――もう、どうでもいいや。

マドカが寂しさを紛らわす道具に俺達を使うなら、それでもいい。
いつでも道具になってやる。
その後、彼女自身が辛くならないか、俺がそれをカバーできるのかは解らないけど、出来ることをしてやろう、と思った。

04-018 :女体化マーカー3P:2006/11/22(水) 00:40:39 ID:OHofCjMG
「マーカーちゃん、俺もうイキそう‥っ俺の名前呼んでっ」

ロッドが切羽詰まった声をだした。
「は‥あぁんッ‥ロッ‥ドぉ‥‥ッろっど‥ッ!!‥ッあああぁんッッ!!」
ロッドの放出した熱に反応する様に、マドカの膣内が激しく痙攣した。
「う‥あぁ‥ッ!」
俺は何度も強く引き絞られて、マドカの奥に、白濁した汁を注ぎ入れてしまった。
出しながら、それでもじゅぷじゅぷと、腰が勝手に動いてしまう。

―――あーやっべぇ。
   気持ち良すぎてとまんねぇ。

「リツ‥もぉ、ダメ‥‥やめ‥ッあんっ‥‥許して‥ッはぁあンっ」

バカ、そんな声出されたら、ますます止まんなくなっちまうって‥‥!
あー、やべぇ。スイッチはいっちまった。

誰か止めて‥‥!

と、思ったら、後ろから
「はいカーット☆そこまで♪」
と、よく知った声がして、俺は腰を掴まれて、マドカから引き剥がされた。

―――はいいぃぃ!?

後ろを振り返れば‥‥(振り返りたくないけど!)

―――ぎゃああぁぁ!
獅子舞!!

「リッちゃん久しぶりぃ♪」
そこには、ビデオカメラを手にした獅子舞が、満面の笑みで立っていた。
「なんで‥‥っ来週、戻るんじゃっ‥!」
「そぉんなことより見て見て☆」
獅子舞がにこやかに指差したカメラの液晶に再生されていたのは‥‥

「マドカ‥俺はお前が好きだ。マジで惚れてる‥‥俺じゃ駄目か」

―――ッッぎゃぁあああッ!!!
   俺の告白シーン!!!(しかも顔アップ!!)

「ア‥‥アンタずっと隠し取りしてたんすか!!」
「そーVv マーカー協力の下にV」

―――はあ!?協力!?

マドカを振り返ると‥‥
全裸のまま、口から泡を吹いているロッドを踏み付けていた。

―――ええぇ!?
今、倒したの? 音も無く?
‥‥やっぱり恐い!

04-019 :女体化マーカー3P:2006/11/22(水) 00:41:48 ID:OHofCjMG
混乱する俺を余所に、獅子舞はマドカに、凄い厚みの札束を渡していた。

―――え!? 金!?

「約束通り報償金な。いやー、いい絵がいっぱい撮れたぜ ☆」
マドカは受け取った札束を無言で数えている。

―――どーいうことなの!? 俺は無視なの!?

「それにしてもマーカー、オメェ色っぽいな。俺にも嵌めさせろや」
「痛いから嫌です」(0.2秒)

―――答えんの速っ! てか、お前、このオッさんに惚れてたんじゃ‥‥。

「そこのボーヤくらいの細さならともかく、貴方のような太いのは入りません」

札束から目を離さずに即答。
てか、細いって言うなよ!
コイツ等のサイズがオカシイんだよ!
俺は日本男子として、恥ずかしくないサイズだよ!(きっと!)

「マドカ‥‥お前‥‥」

俺がやっとの事で声を出すと、ようやく数え終わったマドカが、顔を上げて言った。
「ハーレム様が一週間出張にでる所を、お前達にはニ週間と伝えた。
次に、男がひっかかりやすい、傷心を慰めて欲しい女を演じた。
最後に、3Pに持ち込んで、エロエロ映像をハーレム様にお見せできると、私の勝ちだ。
ボーナスが貰える」

‥‥全部演技だったって事?

「そー!☆ マーカーは女優の素質があるぜぇ。 プロよりプロ並♪ 」

‥‥もォ、何も言わないで下さい。
俺、今まさに、身も心もズタボロなんだから‥‥!
ええ、ええ!俺が馬鹿なんですよ!
マドカがこーゆー女だって、初めから知ってたのに‥‥!
そういや、獅子舞と三人でヤった時も、獅子舞にブチ込まれるのは俺だけで、マドカがヤラレてんのは見たことなかったよ!

ダメージから立ち直れない俺に、マドカがさらに追い撃ちをかけた。
「ハーレム様こそ、監督の才能がおありです」
言うと、机上のノート型パソコンに、一枚のDVDソフトを入れた。

そこには。

「あ‥っもぉダメっす‥あっひゃあぁっひぃ‥ッッ!」

―――いやあぁぁぁ!!
   獅子舞に犯される俺!!(しかもイキ顔アップ!!)

何処まで俺の人間としての尊厳を粉砕すれば気が済むんすか!!
‥‥もぉ修復不可能だよ ‥!!

04-020 :女体化マーカー3P:2006/11/22(水) 00:44:21 ID:OHofCjMG

「それにしても」

マドカが俺の肩に手を掛けた。

「お前が私に惚れていたとは初耳だな?」

―――聞こえてたんかい!!

「マドカ‥‥俺はお前が好きだ‥‥」

―――だあァーッッ!!
テープを再生すんな、獅子舞ッッ!!

首から上が茹であがったタコのような俺に、マドカが俺にだけ聞こえる声で囁いた。

「太さはともかく、お前のが一番硬くて気持ち良かったぞ」

―――‥全身が燃えた。

マドカはまだ何も身に纏っていない状態で。
彼女の女陰から、白い太腿にかけて、俺の精液が伝うのが見えしまって。

―――また、勃っちまいました‥‥。

「‥‥後は、ハーレム様によくしてもらえ」

―――えぇ!?

マドカは服を纏うと、クールに出て行ってしまった。

―――今のも計算なのか!?
マドカ! 何処までが演技!?

「さぁーてリッちゃん。 久しぶりだからたっぷり可愛がってやるぜぇ♪ ロッド! オメェもな!!」

続く獅子舞のセリフに、俺達は悲鳴を上げた。

―――嫌だ!!こんな職場(泣)!!


END





―――ほんっと、いろいろとスンマッセンした。ご容赦を。平に、ひらに。

04-021 :名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 10:10:48 ID:9hYoA9cc
両者ともGJ!
おもしろかたす。両方しらんけど。
パプワは最後がホモオチでなければ
_| ̄|○TSスレなのに‥

04-022 :名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 11:28:32 ID:s2HDMZbn
ここってリクとかおk?

04-023 :名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 12:44:15 ID:ol0EV8a3
>21
>ホモ有
まあ、それは元々から投下時に警告してあったんだし
地雷と知って読んじゃった方の負けじゃね?

04-024 :名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 14:01:02 ID:j3avrWEg
>>22
圧倒的に書き手さんが少ないからね・・・でもダメ元でもリク出してみても
いいと思うよ。もっと雑談とかもあっていいと思うし。
ジャンル色々だから、何となく気兼ねしちゃうってのもあるけど。

04-025 :名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 22:24:18 ID:xJrYgzGz
>>23いや今回は警告無かったじゃん。俺も読んじゃって後半砂吐いたよw
おねえホモwwwwwwwwww勘弁wwwwwwwww

>>24リクはしたいけど今までそんなの合ったっけ?
仲のいい同級生の男友達が突然女の子になっちゃって初体験とか読んで見てぇ~

04-026 :名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:45:28 ID:S2lzQ98U
前スレ終盤のことを忘却するには早いんじゃないかwwwwww

04-027 :名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 00:50:33 ID:J3AMphk4
だいぶ立っていたからなぁ、アレがかけなくなってからこっちが立つまで

04-028 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 04:07:29 ID:MiFuiMvm
たまには不定期age

04-029 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 12:06:55 ID:FnpTCjtQ
定期age
ご利用はご計画的に

>>1乙!!
>>16 GJ!!

04-030 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:43:53 ID:qJFBbPFh
前スレ700です。前回の続きでファイアーエムブレムのヨシュア×女体化エフラムです。
最初らへんオリキャラで二人の子供が出ています。
少しだけですがリオン×エフラムで強姦があります。

苦手な人はスルーお願いします。

04-031 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:44:33 ID:qJFBbPFh
夜―ジャハナ王国の女王エフラムは寝静まった娘を見るとふっと笑みを浮かべて我が子の頭を撫でた。

「なんだ此処で寝ていたのか…?」
部屋に戻って来たヨシュアは先ほど部屋に行っても姿を見せなかった娘に視線を向ける。
「俺に話しを聞かせてくれとねだって来た。」
「どんな話しをしたんだ?」
「俺とヨシュアが出逢った数年前の戦争の話しだ。」
「あの戦争が無かったら…俺達は結婚しなかっただろうな。」
二人はそう話し合いながら数年前の事を思い出していた。



ルネスの王女エイリークは仲間達にエフラムについてくれと仲間達に頼み、そのエイリークの頼みにより仲間達はエフラムと行動をする事となった。

そしてエフラムと行動を供にしていたヨシュアがエフラムの正体を知ったのはグラド侵略の後であった。
その夜、グラド城周辺をうろついていたヨシュアはグラド王子リオンとエフラムの行為を見てしまったのだ。

「っあ…や…やめてくれ!リオン!!」
「此処を濡らしているのに…本当に止めて欲しいって思っているエフラム?」
彼女の身身元でそう囁くとリオンは女の秘部を指で擦った。
すると女は身体はビクンと振るわせた。
「当たり前だ…ッこんな…事…あん…」
最初は女が誰かは判らなかったが声を聞くと直ぐに女がルネス王国の王子エフラムだという事が判った。
女の正体を知るとヨシュアは剣を握り締めリオンに向かって切りかかったがリオンは彼女から離れてそれを交わして。
「エフラム…最後まで勧めなくて残念だよ。」
と言葉を残してリオンは姿を消した。そして残されたのはヨシュアとエフラムの二人だけとなった。
「…大丈夫か?」
突然の事に驚きながらもヨシュアはエフラムに言葉を掛けて手を差し出す。
「ああ…平気だ。」
そう言うとエフラムはヨシュアの手を掴もうとするが先ほどの恐怖からかふれる事が出来なかった。
そんな彼女を見るとヨシュアは強引にその手を握り締めた。
最初は怯えていたが手の温もりに安心したのかエフラムはヨシュアの手を握り返すとその身を起こした。

04-032 :名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 18:46:10 ID:qJFBbPFh

「今日の事は皆には黙っていてくれ頼む…余計な心配は賭けたくはない。」
自分のテントに辿り着くとエフラムはヨシュアにそう告げた。
皆に余計な心配を掛けたくないというのは本当だが、何よりこの事を離せば自分の正体がばれてしまうのだ。
「ああ…皆には黙っておくが俺には教えてくれ。先ほどの事とあんたの事だ。」
ヨシュアの言葉を聞くとエフラムはこくりと頷き口を開いた。
話しを聞き終えるとヨシュアは黙っていたが暫くすると口を開いた。
「つまり先ほどの奴はあんたの親友で正体を知っていたって訳だな。それであんたはルネスの跡取りとして男として生きていた。」
「ああ…」
エフラムは下を俯いたままそう呟く。ルネス王国には男子がいなかった為、己が男のふりをして王位を継ぐしかなかったのだ。
彼女の正体を知っているのは両親と妹のエイリーク、家臣であるゼト、フォルデ、カイル、親友のリオン…そして先ほど知ったヨシュアだけだ。
「なあ…女として生きたいって思った事はないのか?」
「思った事は何度かあった…だが、俺はルネスの王子として生きる事を選んだ。」
女として生きたいと思った事は何度かあったが、エフラムが王子として生きていた時は長く、エフラム自身今更戻ろうという気になれなかった。
「…俺と賭けをしないか。内容は俺があんたに惚れたらあんたの勝ち、あんたが俺に惚れたら俺の勝ちだ。」

その日から二人の賭けは始まった。

―意味不明な上、狭い文で申し訳ありませんでした。

04-033 :名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:33:45 ID:ou8DHHMo
ワンピースの女体化スレって落ちた?

04-034 :名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 21:47:55 ID:yn6YGTDa
落ちたお 悲しいお(´・ω・`)

04-035 :名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 18:16:31 ID:dSJUfFj1
なんでだ~?
もう立ってないってことは職人さんはもう書く気ないのか
昔はワンピースってことで活気があったのに

FFのキャラとか女体化してくれんだろうか

04-036 :名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:59:34 ID:pytJ6XwT
久々に来たが>>30GJ!!
なんかよかった。エロもよかった。また頼むハァハァ

04-037 :名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:40:43 ID:PJvs9hVt
FF3スレで最初に投下されたSSがTSネタだったような。
力作だったのにスルー気味だったのが悲しいが。

04-038 :名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 19:03:38 ID:5NtqmMTf
定期age
ご利用はご計画的に

>>30
DJ!!

04-039 :名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 18:14:52 ID:l1SLR4Kv
ルルの人とアニーの人の続編期待

04-040 :名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 16:47:44 ID:BXq3Fww2
初代スレの作品ってどこかに保管されてませんか?

04-041 :名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 21:55:08 ID:b0C+pDJL
アニーは超絶みたい…

04-042 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:50:57 ID:V1WbIxLW
定期age
ご利用はご計画的に

04-043 :名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 20:07:25 ID:V1WbIxLW
テイルズウィーバーの世界に接続してから 9時間が経ちました
今日の天気はどうですか?

04-044 :42:2006/12/03(日) 20:08:01 ID:V1WbIxLW
ひどい誤爆をしたorz

04-045 :名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 01:56:23 ID:L09HXs/7
 地味に投下します。
 ジャンルは
【純愛】【レイプ】【陵辱】【輪姦】【爆乳】
 です。

 NGワードは【残酷】でお願いします。

04-046 :【残酷】:2006/12/04(月) 01:57:40 ID:L09HXs/7
■■「この残酷で優しい世界の中で」~あなたがつなぐあたしのこころ~■■

■■【1】■■

 どこからか、カレーの匂いがしていた。

 夕暮れ。
 河原。
 河川敷の土手。
 昼間の熱気を含んだ草いきれ。
 かすかな冷たさが忍び込んだ肌寒い風は、
夏が終わろうとしていることを感じさせる、
どこか物悲しいものだ。
 そこに、一人の少女が膝を抱えて座り込んでいた。
 乳白色のサマーセーターにブラウンのミニスカート。
 脚には可愛いダークブラウンの革のブーツ。
 細い首筋に細い足首。
 なだらかで素直な肩から腰までのラインは、
基本的に少女が細い体付きをしているのだと想像出来た。
 そして艶やかな黒髪は、肩口で思い切りよくバッサリと揃えられていた。
 眉が太くて鼻がほんのちょっぴり上を向いていて、
ぷくぷくしたほっぺたと引き結んだやわらかそうな唇がまるで年端もいかない少年みたいだ。
 それでいて、薄桃色のカチューシャが、異性を意識し始めた頃の幼い少女の面影を残していて。
 気が強く快活そうでいながら、全体的にひどく可愛らしい雰囲気の女の子だった。
 けれど膝を抱えててもわかる、サマーセーターを思い切り内側から押し上げている胸のヴォリュームは、
彼女の体付きと可愛らしい顔立ちにはひどく不似合いだった。
 そんな可愛らしい女の子が膝を抱えて、世の中の全てを斜め下から見上げるような、
そんな拗ねた目付きで見詰めているのは、遠くにたなびく煙突の煙。

 ――知ってる。

 あれは10歳の時まで住んでいた4丁目の、村松さんとこの『松の湯』の煙突だ。
 6歳の時に同じ町内の“子ども会”で、
家から2軒西に住んでいた幼馴染みの男の子にそそのかされて二人で登り、
消防車まで出動するくらいの大騒ぎに発展した挙句、
親や町内会役員や果ては学校の校長にまでこっぴどく叱られた記憶が、おぼろげにまだ残っている。
あの時はかなり上まで登ったような気になっていたし、
実際、大人達があれだけ怒るのだからそれはもうスゴイところまで登ったに違いないと固く固く信じていたのだけど、
実際は地上から10メートルも上がっていなかったのにはひどくガッカリしたものだ。

04-047 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:00:50 ID:L09HXs/7
 あの時のきっかけも、その幼馴染みの男の子――城山和敏(しろやま かずとし)が言った
「煙突の上から○○○を飛ばしてみないか?」という言葉だった気がする。
 何を飛ばそうとしたのか、今となっては紙飛行機だったのかゴム動力飛行機だったのか、
はたまたプラスチックのフリスビーだったのか、それはもう定かではない。
 ただ重要なのは、きっかけがあの和敏(馬鹿)の言葉だったということだ。
 そういえばあの頃はいつもいつでも、トラブルは彼が持ってきていたような気がする。

 そして、今回のきっかけも、和敏が言った「旅行に行かないか?」というほんのささいな一言だったと思う。

 その言葉を聞いたのは、学校帰りに彼の部屋で晩御飯のカレーを作ってあげている時だった。
 親元を離れ、独り暮らしをしている和敏のアパートは駅から遠い住宅街に佇み、
安っぽい青い屋根がやけに目立つ、築15年のボロだ。換気扇は油で汚れて変な匂いがしたし、
憎たらしい“茶色いあんちくしょう”がたまにコンニチワするし、
壁が薄いから隣の部屋の人声が筒抜けだし、ちっとも良い所が無い。
 それでもしょっちゅうこのアパートを訪れたのは、“一応”和敏の幼馴染みで、
“一応”彼女で、“一応”この人となら将来一緒になってもいいかな?なんてことを夢見ていた少女にとって、
ひょっとしたらひょっとすると高校卒業と同時に自分も住むかもしれないそのアパートに出入りするのは、
いつしか至極当然の事のように思っていたからかもしれない。

 ――恋を、していたのだ。

 かといって、そこには思春期にありがちな盲目的な性の暴走などはなく、
二人は今時の高校生にあるまじき素朴な純粋さで、
今日まで“性交渉”と呼ばれるものはキス一つすらしていなかった。
 偶然にも(?)二人は帰る方向が同じなため、もちろん学校の行き帰りは一緒だし、
周囲に知人がいなければひっそりと手も繋いだりなんかしてしまうし、
時にはメールに可愛らしくハートマークなんか飛ばしてみたりなんかする、
まるで小学生でさえとっくに卒業してしまっていることをドキドキしながら日々の密やかな楽しみにしているような、
彼女は、そんな女の子だったのだ。

 そんな彼女が、和敏(恋人)の言う
「卒業したら旅行なんか滅多に行けなくなるから、卒業前に旅行…いっそ海外に行ってみないか?」
 という、“聞きようによってはプロポーズとも取れなくもないかもしれない言葉”に賛同したのは、
それまでずっと“おあずけ”をさせていた彼への後ろめたさがあったのかもしれない。

04-048 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:02:11 ID:L09HXs/7
 正直に言えば、彼女は男の子に触れるのが、触れられるのが、
近くに長時間立たれるのが、たまらなく“恐い”のだ。
 彼女に近付ける唯一の男性は父親を除けば和敏だけであり、
和敏だけには彼女も心を許していた。
 でも、手を繋ぐ以上の行為は、和敏相手でもまだまだとても勇気が持てず、
結果、彼の好意に甘える形で今日まで来ていたのだった。
 だから、彼女は今回の旅行で彼にヴァージンをあげるつもりでいた。
 覚悟、したのだ。

 恐いけど、いい。
 和敏だからいい。

 ――我慢できる。

 …いや、ちがう。
 彼女にとって、もう相手は和敏しか考えられなかった。
 抱かれるなら、和敏以外のほかには考えられなかった。
 やがて計画が具体的になるにつれ、デートを重ねても、言葉を重ねても、
メールを何百通もやりとりしても埋められなかった心の空洞が、
そうすることでようやく埋められるのだと信じるようになっていった。

 ただ彼女は、未成年は戸籍抄本より戸籍謄本の方が望ましいということも知らなければ、
パスポートを取得するには申請書裏面に父母の承諾署名が必要だということも知らなかった。
 それはきっと“ようやく、身も心も彼のものになる”という事実に、知らず酔っていたのだろう。
 だから、彼女は昨日の学校帰り、どこか夢見心地のまま胸躍らせながら、
和敏に言われるまま戸籍抄本を取りに市役所まで出向き、そして―。

「あ、パンツ見えてる!」

 はしゃぐような子供の声にハッと顔を上げると、
河川敷の原っぱで小学生低学年ほどの子供が彼女に向かって指差していた。
 ミニスカートごと膝を抱えていなかったため、下から丸見えだったらしい。
 彼女は子供の言葉に苦笑し、涙の溜まった瞳で軽く睨み付けると、
脚を伸ばして背後に両手を付き、群青色に染まり始めた空を見上げた。
 背筋を伸ばすと如実に感じてしまう、ブラをしても尚重力に引かれて肩紐を引っ張る重たい乳房は、
まるで重く実った果実か、南国の砂浜でたわわに揺れる椰子の実のようだった。
 それが、肩に食い込むストラップの痛みと肩凝りとを引き換えにして、
昨日までの彼女のちょっとした優越感を刺激していたことは否定できなかった。
 昨今、なんだかんだといって「おっぱいが大きい」というのは、恋愛において、
相手に対しても恋敵に対してもかなりのアドバンテージになるからだ。

04-049 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:03:21 ID:L09HXs/7
 同じ年頃の男子は、結局まだまだ乳離れしていないのか、母性や性愛を強烈に感じさせるおっぱいに、
ものすごく興味を示すのである。それは幼馴染みで恋人な和敏も例外ではなく、
いつも触れたそうに見つめるものだから、いつしか彼女は、
彼といるといつもいつもくすぐったいようなムズムズするような、
甘い甘い“うずき”を感じてしまうようになってしまっていた。
 いつか、彼に触れて欲しい。
 彼になら、めちゃめちゃにされてもいい。
 吸われても、揉まれても、もっともっとスゴイことだってされたってかまわない。
 …もっともっとスゴイことというのがどういう事なのか実のところ良く知らなかったりしたのだけど。

 それが、きっと今回の旅行で現実になる。

 彼女も、つい数時間前までそう思っていた。
 目の前の河が夕日を反射している。
 犬の散歩をしている中年の女性の影が河川敷に長く伸びていた。
 夕焼けも、もうすぐ終わる。
 ここまで彼女は、めちゃくちゃに走ってきた。
 彼のアパートからそんなに離れていないだろうけど、今まで来た事の無い場所だった。
 ズズッと鼻水をすすった。
 おっぱいが痛い。
 ブラでは支えきれないほどの重さだった。
 じんじんする。
 また大きくなってしまったのだろうか。
 昨日まで、この痛みも全て、彼の喜びに繋がるのなら我慢できた。

でも今では、この痛みがひどく…どうしようもなく哀しく、疎ましいのだ――。

■■【2】■■

 ――あの時の衝撃は、たぶんこれからも忘れる事が出来ないだろう。

 戸籍抄本の取得申請をした市役所の窓口係の男性が、通例どおりの事務手続きの途中で手を止め、
そしてなんだかひどく怪訝そうな顔をして少女に証明書の提示を求め、
彼女はカード式保険証とラミネート加工された学生証を差し出した。
 すると係の男性は、まるで値踏みするように彼女の顔と、学生証の写真と、
ついでにブレザーの制服を下から押し上げる年齢に似合わないたっぷりと大きな胸を何度も繰り返し見て、
「お待ち下さい」
 とだけ言ったのだった。
 何か問題があるのだろうか。
 待合スペースにある臙脂色のソファに腰掛けると、係の男性が奥に引っ込み、
上司らしい男性と何か話して、やがてその上司が今度はどこかに電話していた。

04-050 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:05:22 ID:L09HXs/7
 閉庁間近の所内は、平日だというのに様々な手続きをする人達でごった返していた。
 ただ、学生は彼女一人だった。
 彼女も二学期の中間テストのテスト期間でなければ、平日にここへ訪れることは出来なかっただろう。
 それ以前に、市役所に用がある学生自体、そもそも珍しいのかもしれない。
 結局、発行まで20分以上もかかった戸籍抄本は、それ以外は特に問題も無く彼女の手に収まった。
 だが封筒に収めようと筆記机の上で折りかけた彼女が目にしたのは、
自分の項目にある信じられない文字だった。

 長男。

 …長女―ではない。
 男、だ。
 しかも御丁寧に、「性同一性障害」という文字が特記事項にあるのを見て、愕然とした。
 しばらく呆然として、当然、次には「これは記述間違いだ」と思った。
 けれど、何かの間違いだ、おかしい、調べて欲しいと窓口係に問い正しても、
書類ではそうなってるの一点張りで話にならない。
 そうこうするうちに閉庁時間が訪れ、彼女はなかば追い出されるようにして晩夏の空気の中へと歩き出した。

 それが、つい昨日のことだ。


 実は彼女には小学校から一年ほど前までの記憶が無かった。
 一年前、彼女の家は火事で焼け、その時彼女は不幸にも逃げ遅れかけた。
その時、煙に巻かれ昏倒した事が原因で、軽度の記憶障害を起こしたのだという。
 顔や身体には奇跡的に火傷は無かったものの、昏倒した際にどこかで頭をぶつけ、
そして短時間の無酸素状態に置かれたため数時間に渡って意識が戻らず、結果、
3日間は集中治療室での治療を余儀なくされたのだとも。
 その結果、おおよそ7・8歳あたりから17歳までの記憶の大部分が、ごっそりと欠落してしまったのだ。
 それは、日常生活における経験や社会通念、常識などはほとんど欠落せず、
いわゆるエピソード記憶や意味記憶(記憶のうち言語で表現できる種類のもの)を失う
「宣言的記憶(陳述記憶)健忘」と診断された。
 これらは全て両親と病院の医師から説明された事ではあったが、
彼女自身には火事にあったことも煙に巻かれたことも何も覚えていなかったためその真偽は確かめようが無かった。
それに、事実、火事の事は母が切り抜きで見せてくれた新聞にも残っていたし、
何より両親を疑う理由が無かったのだから、高校三年の今まで、それを全て事実として受け止めてきていたのだった。

 火事によって、自分の部屋にあったものだけでなく、彼女と家族の過去に関するものは何もかも焼けてしまい、
倉庫にあったためかろうじて焼け残ったアルバムの一部から、数枚の写真だけが彼女の過去を証明していた。
病院の白いベッドの上で、母に見せてもらった写真には、小学校の頃の彼女が髪を男の子みたいに短く刈って、
服も男の子っぽい活動的なデザインと色を身に着けて遊んでいる姿が写っていたのだ。

04-051 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:07:07 ID:L09HXs/7
 一緒に遊んでいる仲間も男の子ばかりで、
両親は小さい頃から御転婆で困ったと楽しそうに笑いながら語ってくれたのだった。
 思えば、小学校の時は自分は男の子だと本気で思っていた。
 そういう記憶が残っている。
 幼馴染みの和敏…当時はカズくんと呼んでいた…と立ちションをした記憶まであるのだ。
 あの時、確かに自分には“チンチン”があったと記憶してたけれど、実は違ったのかもしれない。
 小さい頃、男の子に混じって一列に並び、ズボンを下ろして立ったまま放尿していたのだと考えると、
それだけで顔から火が出そうになったことを覚えている。
 病院のベッドの上で突然顔を真っ赤にして身悶えし始めた自分の娘を、母が不思議そうに見ていたことも。

 それが一年前の事だ。

■■【3】■■

 昨日の市役所からの帰り道、彼女は自分が記憶を無くしているにも関わらず、
どうして今まで過去のクラスメイトや友人を尋ねて過去の自分を取り戻そうとしなかったのか、
不思議に思っていた。現在は過去の上に成り立つものである。過去が無ければ、
人は拠るべくものを失って不安になるのが当然だろう。
 でも、彼女はそれをしなかった。
 この1年間、クラス会のような過去の自分を知る人との邂逅の機会が無かったこともあるが、
幼馴染みの和敏がいたことで、自分の失われた過去を全部取り戻したような気になっていたのかもしれない。
 幸せだった。
 満ち足りていた。
 そんな一年だった。
 だから、過去を失った事に不安を感じなかったのだろうか?

 けれど、どうしても自分が元は男で、性同一性障害によって性転換したのだとは到底思えなかった。
 年齢の割には多少大き過ぎるように感じなくもないたわわな乳房も、
健康診断の際に取った胸部レントゲンでシリコンや生食パックなどで膨らませた人工乳ではない事は
(もともと自分の胸が嘘乳だなんて思ったことが無いのだから、
確かめようと思って見たわけじゃないけれど)承知済みだし、第一、彼女には毎月ちゃんと生理があるのだ。
 つまり子宮と卵巣は正常に機能しているということで、
それに膣だって(誰かに確かめてもらったわけじゃないけれど)ホンモノだ。
 クリトリスだってちゃんと普通のサイズで、チンチンみたいな大きさなんかじゃない。
 両親に聞いてみる前に自分の中で整理したくて、市役所から帰ってきて晩御飯の前に、
彼女はバスルームで自分の身体を調べてみた。

 …ちゃんと感じた。

 湯あたりしてへろへろになってバスルームを出ると、あまりに長湯だった娘を心配して母が廊下に立っていた。
 バスルームでしていた事を知られたかもしれない恥ずかしさに、
少女は女の子らしく丸みを帯びた豊満な体を縮こまらせながら二階の自分の部屋へ逃げるようにして上がった。

04-052 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:08:04 ID:L09HXs/7
 下から聞こえた母の、
「ヘンな子ねぇ…」
 の言葉に、ちょっとムッとしながら。

 でも結局、両親に戸籍のことは聞けなかった。

 聞くことで、聞いてしまうことで、この今の幸せに満ちた生活が壊れてしまうのではないかと恐れたのだ。
 そしてその恐れが現実のものとなったのが、今日の事だ。


 今日…和敏とキスをした。


 たっぷり時間をかけて、
普段履かないようなミニのスカートと和敏の大好きなおっぱいのラインがクッキリと出るサマーセーターを着て、
「可愛いって褒めなかったら蹴っ飛ばす!」とか思いながら向かった彼のアパートで、
「可愛い」と言われて「似合う」と言われて「普段からそういうカッコすればいいのに」と言われ、
挙句に「好きだ」と言われて「ぎゅってしていいか?」と言われたら、
もうとろとろにとろけて身体を預けてしまうしかなかったのだ。
 ファースト・キスだった。
 大人達がするような、互いを貪るような動物的なキスなんかじゃなく、小鳥がするような、
唇と唇を軽く触れ合わせるだけのものだったけれど。
 身体が、震えた。
 寒さに凍える子ウサギのように体中が震えて止まらなかった。
 彼に見詰められ、肩を抱かれ、覚悟したはずなのに目を瞑った途端恐くなった。
 自分が今から何をされるのか十分理解していたし、
了承した証拠として目を閉じたのだからキスされるのはハッキリとわかっていた。
 手がじっとりと汗ばんでいるのがわかった。
 心臓が面白いくらいドキドキと跳ね回っていた。
 頬のあたりにかかる彼の吐息がミントの香りを含んでいて、
ちゃんと彼が自分に気を使ってくれていることを頭の片隅でむちゃくちゃに喜んでいる自分がいた。
 彼は私を大事にしてくれる。
 大事にしてくれようとしている。
 けれど、その自覚と身体の震えは別物で、どんなに肩を抱く彼の手が優しくても止められるものではなかった。
 変わる。
 自分が変わる。
 その確信があったのかもしれない。
 唇に触れた彼の唇のやわらかさに、


 吐き気がした。


 彼を突き飛ばし、逃げるようにしてトイレに駆け込んで胃の中のものを全て吐いた。
 涙と鼻水と酸っぱい胃液を全部出して、
彼のために精一杯オシャレして1時間もかけて選んだお気に入りのサマーセーターの右袖で強引に拭った。

04-053 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:09:14 ID:L09HXs/7
 心配してトイレを覗き込んだ彼を再び突き飛ばし、呆然とする彼を横目に部屋を横切ってブーツを掴むと、
裸足のままアパートの階段を駆け下りた。バッグが彼のベッドの上に放り出したままだと気付いたのは、
裸足のままめちゃくちゃに走って、どこか知らない細道の交差点で立ち止まった時だった。
 和敏が追いかけてくるかもしれないことが恐くて、物陰に隠れてブーツを履くと紐を適当に結んで再び走った。
 ブラをしていても盛大に上下に揺れまくる胸が鬱陶しくて、涙が後から後から溢れて流れた。
 髪をなびかせ、胸を揺らし、泣きながら走る少女に、道行く人が奇異な目で見た。
 でも、構わなかった。
 この自分は自分じゃない。
 本当の自分じゃない。
 それに気付いてしまったから。

 かつて自分は、男だった。

 その記憶が、封じたはずの記憶が、彼女の脚を、ただ和敏の元から少しでも遠くへと動かしていた。

■■【4】■■

 1年と四ヶ月前の朝。
 6月だった。

 目覚めると女になっていた。

 そんな、冗談のような、中学生の妄想のような、馬鹿馬鹿しいことが自分の身に起こっていた。
 本当の自分は、鹿島望(かしま のぞむ)という、小太りの少年だった。
 背が低く、動きが鈍く、勉強も出来なくてスポーツなんて論外な、暗くて目立たないクラスの「幽霊」だった。
 そこにいてもいないものとして扱われ、話題に入れてくれる親しい友人もいなかった。
 そんな自分が、どうしてこんな事になったのか。
 父は出張中で、母は仕事場である研究所で泊まったみたいで、家の中には自分ひとりしかいなかった。
 ダイニングのテーブルの上には、カビの生えたパンと干からびた目玉焼きがラップの下で嫌な色になっていた。
 とうとう母まで自分に嫌がらせするようになったのか。
 彼はなかば本気でそう思い、テレビを点けて呆然とした。
 彼がいつものようにベッドに入ってから、4日が経っていた。
 自分は、4日間も眠っていたのか?
 そして我に返ると、不意に吐き気がするようなすえた匂いを感じた。
 何かが腐ったような、発酵したような、それでいて脂と酢を混ぜて酸化させたような妙な匂いだった。
 その時になって初めて、彼は体中が痒いと感じた。
 ボリボリと掻いた首筋から、黒っぽいものがボロボロと落ちた。
 垢だった。
 わけがわからなくて、混乱して、朝からシャワーを浴びた。
 脱衣所で見た自分の身体は、雑誌のグラビアとかでしか目にしたことが無いような、ひどくいやらしい体付きをしていた。

04-054 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:11:12 ID:L09HXs/7
 体中の余分な贅肉が、全部女の丸みになったような体だった。
 特に、乳房が異常に肥大化していた。
 片手ではとても掴み切れないたわわに実った柔肉に、彼はとても興奮した。
 彼はいろんな角度で鏡に映してみたり、揉んでみたり、“たぷたぷ”と揺らしてみたりした。
 でも、すぐに飽きた。
 人のものならいざ知らず、自分のおっぱいにそういつまでも興奮出来るわけがない。
 何より、重くて動きにくくて、たちまち肩と背中が痛くなる。
 混乱しきった頭で身体を洗っているうちに、学校のことが気になりだした。
 行かないわけにはいかない。
 でも、この姿では誰も自分だと信じてはくれないだろう。
 そう思いながら、あの、つまらなくて苦痛でくだらない、
捨て去ってしまいたい日常から脱する事が出来るかもしれない。
 そうも思ったのだ。

 突然の事でブラも無く、シャツを重ね着しただけのゆさゆさ揺れ動く胸で登校した初日は、
男女問わず注目を集めた。
 何より、数日前まで見たことも無い可愛らしい少女が、
今まで意識するどころか存在することさえ気付かなかったような小太りの冴えない少年だったという事実が生徒達を驚愕させたのだ。
 彼は嬉しかった。
 今まで誰にもかえりみられる事もなく、道端の石ころと同じような存在でしかなかった自分が、
一躍学校の話題の中心になったのだ。
 どういうわけか、教師は彼の言うことをすぐに信じてくれた。
 彼が「鹿島望(かしま のぞむ)」だと認めてくれたのだ。
 そして、今まで彼を汚いものでも見るように、もしくはそこにいないものとして見ていた女子が、
ひどく好意的に対してくれたのが、彼には一番嬉しかった。
 すぐに友達が出来た。
 隣のクラス委員長の「香坂朋花(こうさか ともか)」という、どこか気の強い、
今まで望が苦手としていた女の子だった。
 同じクラスの女子達も、気味が悪いくらい親切にしてくれた。
 今までの自分を嫌っていた人も、変わった今の自分なら好きになってくれる。
 彼は…浮かれていたのだろう。
 そもそも、危機感というものが欠落していたのだ。
 それは、今まで彼をいじめていた連中の眼前に、極上のステーキ肉を放置するようなものだった。


 彼は、『彼女』は…その日の内に犯された


 やめていやだごめんなさいゆるしてと泣き叫び懇願し震えて逃げる『彼女』を押さえ付け、
引っ叩き、晩餐用の哀れな鶏の羽をむしるように夕日に染まる体育倉庫で制服を剥ぎ取り下着をずり下げ脱がせて、
形だけ所属して一度も試合には出させてもらえなかったどころか、
いつも部活の後片付けだけ押し付けていたバスケ部の、その部員達に
「本当に女になったか確かめてやるよ」
 そう言われながら。
 次々と犯された。

04-055 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:12:18 ID:L09HXs/7
 代わる代わる何度もチームメイト達に床運動用マットへと押し付けられ、
無理矢理開かれた両足の間にねじ入れるようにして押し込めた身体で、
息が出来ないほどの激痛を与えられた。
 一人目は身体が引き裂かれるような。
 二人目は身体の中が焼けるみたいな。
 けれど三人目からは、もう何も感じなくなっていた。
 うつ伏せにされ腰を両手で掴まれたまま、
リズミカルなピストン運動で白くてやわらかくて滑らかな自分の柔尻と男の下腹が立てる湿った音を聞いた。
男達は、声も無く身じろぎして逃げようとする彼を押さえつけるようにして、
根元深くまで屹立した剛直を挿入したまま、気持ち良さそうにたっぷりと膣内に射精した。
 高さを調節された跳び箱へうつ伏せに押し付けられ、
後から破瓜の血の混じった精液ごと男根を身体の奥深くまで挿し込まれて、
重たい自重のため重力に引かれどうしようもなく紡錘型に垂れ下がったおっぱいをおもちゃにされた。
 乱暴に揉まれ、叩かれ、抓り上げられて捏ね立てられたおっぱいは、
彼等が飽きる頃には真っ赤に腫れ上がってひとまわりも大きくなっていた。
 お尻も叩かれた。
 まるで折檻でもするように。
 肛門に新体操のクラブの柄を突っ込まれ、ぐりぐりと好きに弄くりまわされた。
 泣き叫ぶ口に臭い男根を突っ込まれ、吐き気にえづいて歯を立てれば「全部折ってやろうか?」と脅された。
 だから喉の奥まで飛び散り張り付いた精液は全部飲まなければならなかったし、
尻肉を両側から押し開かれて破られたばかりの処女膜を覗き込まれた時も
泣きながら声を押し殺してじっとしていなければならなかった。
 体育倉庫に集まった部員は、最初は4人だったが、終わる頃には10人くらいになっていた。
 お尻から溢れ出る精液を、ポケットティッシュで拭いながら声も無く泣き咽ぶ『彼女』に、
胎内にたっぷりと精液を注ぎ込んで満足しきったチームメイト達は、
ケータイに克明に記録された何十枚ものレイプシーンを見せ、
学校を一日でも休めば住所と名前入りでネットにバラ撒くと脅し、ゲラゲラと笑った。
 女になってから初めての登校日は、4時間近くも犯され続け、
帰宅時間が夜の9時をとっくに過ぎていた。
 両親は、その日も家に帰ってこなかった。

 それから数週間、チームメイトという悪魔達に何度も何度も何度も、
おもちゃのように犯され、膣内で射精された。

 「お前は女だ」と、魂の底までザックリと刻み込まれた。
 もう、男だった頃の自分をハッキリと思い出す事も出来なくなっていた。
 そして『彼女』は、呼び出されればどこにでも行き、そこで便所に放尿されるような気軽さで犯された。
 校舎裏の飼育小屋の陰。
 体育館裏。
 体育館倉庫。
 体育館舞台下の倉庫。
 屋上の給水塔の陰。
 人があまり来ない西館3Fの階段の陰。
 化学準備室。
 家庭科室。
 美術準備室。
 音楽準備室。
 生徒会準備室。
 アンモニア臭が鼻につく、グラウンド南のお化け便所。

04-056 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:13:46 ID:L09HXs/7
 人の目を盗むように、けれど“老婆しかいない書店で万引きするくらいの大胆さ”で、
少年達は若い性の欲望を『彼女』の中に放出していった。 毎日必ず誰かに犯される日々。
 昼休みに3人、放課後に5人相手した事もあった。
 フェラチオだけなら10人までヌイたこともある。
 男達の男根を口いっぱいに頬張りながら、このまま噛み千切ってやりたいと思った事は一度や二度ではない。

 殺したいと思った。

 殺してやりたいと。

 だが、実際には自分はもう今は“ひ弱”な女でしかなく、
組み敷かれ無理矢理体を開かされて泣きながら彼等を受け入れるしかなかった。
 泣けば彼等をもっと喜ばせるだけだと思いながらも涙は止まらなかったし、
嗚咽は押さえようもなく唇を割って漏れた。
 死ぬことも許されなかった。
 死ねばお前と仲の良いクラスの女をひどい目に合わせると言われた。
 もう、自分を殺すしかなかった。

 授業中でもケータイを切る事は許されなかった。
 2回コールして5秒して3回コール。
 それが合図だった。
 いつしか『彼女』は頻繁に授業中にトイレに抜け出す、「尿意の近い女」として嘲笑され、
囁かれるようになった。
 けれど実際は、用を足しにいくのではなく、用を足されにいっていたのだ。
 なぜなら『彼女』こそが“便所”であり“便器”だったから。
 行く場所は、保健室の4つ右隣にある化学準備室だった。
 そこは人気の無い特殊教室練の中でも、
建物と木々の陰になって一般教室練からも人の出入りがわかりにくい教室の一つだった。
 『彼女』はそこで、同じく授業を抜け出してきたチームメイトの“性処理”をした。
 早く射精させて授業に戻らないと、教師に怪しまれ、いずれバレてしまう。
 その一心で、出来ることは何でもした。
 授業中なのにフェラチオもした。
 巡回する教師に怯えながらおっぱいを剥き出し“乳マンコ”と呼ばれたパイズリもした。
 早く終わるためなら自分からキスもしたし、唾も飲んだし、男の肛門だって進んで嘗めた。
 机に左手を付いて右手でスカートをたくし上げ、後から尻を抱かれながら男が腰を振って果てるのを待った。
 膣から垂れた自分の愛液(ジュース)と男の精液(シロップ)が、
ぐちゃぐちゃに混ざり合った粘液が脚を伝ってソックスに染みるのただ感じていた。
 耐え切れずに机に突っ伏し、息も絶え絶えに艶声を殺して下唇を噛めば、
声を上げさせようと更に激しく責め立てる男もいた。
 こんな場面を見つかれば、自分もただでは済まない事はわかっているはずなのに。
 そんな風であったから、膣内に精液を溜めたまま授業を受けたのも一度や二度ではない。
 赤らんだ顔で乱れた髪を直し、ふらふらになりながら教室に戻った後、
ひそひそと囁く女子達が全て自分を笑っているように感じた。

04-057 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:15:17 ID:L09HXs/7
 何人も相手した後の、広がった胎内にチームメイトの精液をいっぱいに溜め、
栓をするように太いバイヴを挿入されたまま授業を受けた事もある。その日の休み時間は、
決まって乳マンコで他の男達の性処理を強要された。

 気が狂いそうだった。

 便利に犯され続ける日々。
 便所と呼ばれ、便器と呼ばれ、口も乳もあそこも肛門もおもちゃにされる日々。

 そして、『妊娠』の恐怖に震える日々。

 検査をしたのだ。
 数週間後、ようやく母に自分が女になったことを理解してもらった結果、
母が強引に自分の研究所へと連れて行ったのだ。
 結果、自分の身体は、卵巣も子宮もある完全に女の肉体だった。
 生理だけが無いのだ。
 でも、いつ排卵が来るかわからない。
 妊娠なんかしたくなかった。
 たとえ妊娠しても、誰の子供だかわかりはしない。
 中絶は死ぬほど恐かった。
 まだ赤ん坊の形にすらなっていないモノを、
銀色の器具を膣から突っ込んで胎盤ごと強引に掻き出すのだから。
 膣内に射精されるのが嫌で、恥ずかしいのを我慢して購入したコンドームは、
男達に目の前で風船みたいに膨らまされ、飛ばされ、捨てられた。ピルは買えなかった。
薬局に普通に売ってるかと思えば、ピルの購入には医師の処方箋が必要で、そんなものもらえるはずもなかったからだ。
「男だった女が本当に妊娠するのなら見てみたい」
 そう言って、彼等は膣内射精をやめようとするどころか、最後は必ず胎内に出すようになった。
 フェラチオしていても、イキそうになったら『彼女』を突き飛ばして脚を開かせ、
どろどろになったあそこに深くまで容易く挿入して射精する。
 乳マンコをしていても。
 手でしてやっていても。
 最後は必ず『彼女』の膣内にその“汚物”をぶち撒けた。
 自分は薄汚れた一つの精液袋だ。
 いつしか『彼女』はそう思うようになっていた。

■■【5】■■

 『彼女』の身体は、ストレスと心労で、一ヶ月と経たず体重が6キロも落ちた。
 ところが、痩せるとまず乳から小さくなると聞いていたのに、体は細くなっても一向にカップはサイズダウンせず、
結果、逆に2サイズもアップしてGカップという馬鹿みたいなサイズの乳房に育ってしまった。
 『彼女』は…その頃は便宜上「望美(のぞみ)」と名前を変えた『彼女』は、
それをひどく悲しんだが、男子達はむしろ喜んだ。

04-058 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:15:51 ID:L09HXs/7
 同じ年頃のクラスメイトに、そんな“巨大な”おっぱいを持つ女子がいなかったからだろう。
 しかも、見るだけではない。
 今の自分達は、そんなナマでは見たことも触れた事も無い馬鹿でかいおっぱいを、
毎日好きなだけ自由に出来る立場にいるのだ。

 ノーブラでの登校を強要されたのは、それを彼等が知った翌日からだった。
 彼等は『彼女』のおっぱいを好きな時に好きに弄り、嬲り、吸った。
 グラビアでしか見たことの無い美巨乳に思春期のケモノ達が狂ったとしても、それは仕方無かったのかもしれない。
 廊下を歩いていると突然物陰に引っ張り込まれ、乱暴にシャツをスカートから引き出してたくし上げられる事もある。
そして、白くて大きくてやわらかい乳肉を揉み立て、嘗め、吸われるのだ。
 いつものように男達に散々嬲られた後、人気の絶えた放課後の水飲み場でハンカチを濡らし、
泣きながら唾液でべとべとのおっぱいと精液の滴るあそこを拭っていると、
別の男に腕を引かれて誰もいない教室に連れ込まれ、
そのまま綺麗に拭いたばかりのおっぱいをめちゃくちゃに弄ばれ乳マンコを強要されたりもした。
 廊下を歩いていても昼食を取っていても靴を履こうとしていても、どこで何をしていても、
すぐに男の手が他の女子の目を盗んでおっぱいに伸びて触られ、嬲られた。
 シャツから浮き立ったノーブラの乳首は、男達に好きに摘まれ捻り上げられて、
四六時中“じんじん”としていたし、おっぱいからキスマークが消えない日は無く、
乳首から男達の唾液の匂いがしない日は無かった。
 朝起きた時でさえ、身体から絶えず唾液や精液の臭いが漂ってくる幻臭に悩まされ、
それを香水で誤魔化そうとして、結果として香水の匂いがキツ過ぎて教師に呼び出しを食らったこともあった。
 そうして、いつしか新調したばかりのブラもキツくなり、
気が付けば毎日弄ばれたおっぱいのカップは「H」を越えていた。

 これだけの事を学校でしていれば、いずれ噂になって教師の間でも話題になるものだが、
男達はバスケ部の顧問でもある生活指導の体育教師の岡島に『彼女』を抱かせる事で、全てを握り潰していた。
 そのため、岡島が宿直の時は『彼女』はいつも学校に残った。
 彼に抱かれるために。
 そして岡島は、大人ならではの経験の豊富さでチームメイトよりはるかに巧みな性技を使い、
一晩中『彼女』を翻弄し、啼かせ続けた。

 しかし、これだけされても、『彼女』は両親には相談出来なかった。
 父親の会社は半年ほど前から経営が厳しくて今では滅多に家に帰らなかったし、どこか、
“娘になった息子”を気味悪がっているように感じた。そして母親は最初こそ頻繁に様子を伺ったり、
体組織のサンプルを採取したりしていたが、そのうちに以前のように息子から逃げるようにして
研究所に泊まり込むようになったからだ。
 同じ家に住んでいるのに、顔を合わせるのは二週間に1・2度、あるかないか。
 そんな家族の形に絶望して、『彼女』はやがて男達との行為に身を委ねていくようになっていった。

 両親が留守がちだと男達に知られたのは、女になって2ヶ月になろうかという頃だった。
 7月も終盤を迎え、夏休みに入ろうとしていた。

04-059 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:17:15 ID:L09HXs/7
 ようやく学校から開放され、男達からも解放される。
 そう思い安堵していた『彼女』は、男達からの嘲笑を含んだ電話に…絶望した。
 学校にも家にも、もう安息の場所は無いのだ。
 それをハッキリと刻み込まれたからだった。

 最初は、『勉強会』という名目だった。
 一週間の間、男達は毎日『彼女』の自宅にやってきて、毎日『彼女』を犯した。
 最初の3日間は、いつ親が帰ってきてもいいように、場所は『彼女』の部屋に限定されていた。
 『彼女』は後からお尻を貫かれながら数学の教科書を読み、
漫画を読んでいる男に頭を撫でられながら口いっぱいに勃起した男根を頬張った。
 そして、自分のベッドで2人がかりで責め立てられ、おっぱいを嬲られながら何度もイッた。
 自分の部屋で。
 犯されて。
 立て続けに何度もイッてしまった。

 日を置かず、部活の合宿という名目で呼び出された。
 その頃には『彼女』はバスケ部のマネージャーという事になっていた。
 『彼女』の通っていた学校は、それなりの“社会的地位のある人物”を親に持つ子女も通う私立高校で、
夏には避暑のため「別荘」で過ごす生徒も珍しく無かった。そういう別荘は大抵私有地に建てられていて、
そこで何が行われていても容易にはバレることもないため、
彼等は時々その別荘で様々な“イベント”を行っているようだった。
 『彼女』は、部員の一人のそんな海辺の別荘に連れていかれ、朝と無く夜と無く、男達に抱かれ続けた。
 服は別荘に到着した途端に剥ぎ取られ、豊かに実り揺れ動くHカップを越えるおっぱいも、
楚々とした可愛らしい陰毛も、小ぶりだがしっかりと女らしく張ったお尻も絶えず晒して過ごさなければならなくなった。
 2日目には、面積がとんでもなく小さい真っ赤なビキニを着せられ、
おっぱいもお尻も半分以上がこぼれた姿で別荘のある地元を歩かされた。
 水着のままコンビニに入り、トイレで立ったまま後から尻を抱かれ、思い切り射精された。
 水着のまま小さなスーパーのバックヤードに連れ込まれて、おっぱいを弄られながら生温かい精液を飲んだ。
 恥ずかしさに泣きそうになりながら、酔ったような真っ赤な顔で肩を抱かれ歩く破廉恥な女は、
地元の人達の嫌悪の目に晒された。
「助けて下さい」
 そのたった一言が、言えなかった。
 脚を伝って垂れ落ちる大量の粘液が、嫌でも自分が汚れた便所女だという事実を突きつけていたから。
 時には、海を横目に見ながら赤松に両手を付いて、自分の尻と男の腹が立てる肉打つ音を聞いた。
 そして時には真っ青に晴れ渡った空を見上げ、流れる白い雲を涙の溜まった目で追いながら、
自分の両脚を肩に担いで腰を振る男に乳を激しく揺らされた。
 ある時は、別荘の大きなテレビの前に並んだコの字のソファに陣取った、半裸の男達の足元に跪き、
順番に口とおっぱいを使って射精させていった。
 一滴でも絨毯にこぼしたら、あそこと肛門に挿し込んだままウネウネと動くバイヴを夜まで抜かないと脅されながら。
 風呂では当然のように、自分の身体で男達を洗った。
 おっぱいを嬲られ、尻を叩かれ、あそこに指を何度も挿し込まれながら洗うのは耐え難かった。
 湯あたりと長時間に渡る嬲りでぐったりした『彼女』は、最後に御礼だと言って全員に全身を洗われた。
 何度もイかされ、何度も気を失ってもなお、彼等は『彼女』の素晴らしい身体を開放しようとはしなかった。
 素っ裸のまま真っ暗な夜に別荘から放り出され、見も知らぬ男に暗闇に引き摺り込まれて、
待ち受けていた3人の男に代わる代わる朝まで犯された。

04-060 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:18:47 ID:L09HXs/7
 翌朝、チームメイトとその男達が仲良く談笑している姿に、彼等は最初から仲間だったのだと知って涙した。
 そして愕然とした。
 男の一人が、体育教師の岡島だったからだ。
 彼は、若い女子高校生を自由に出来ると、今の学校に赴任してくる前の生徒を連れてきたのだった。
おそらく、前の公立学校で女子生徒を集団でレイプした事が問題になり、
しかし女生徒の証言だけで証拠が不十分なため厳罰処分だけで済まされ、それで今の私立校にやってきたのだ…という噂も、
あながち嘘ばかりではないようだった。

 高校生の男達は若く、逞しく、そして回復が異常に早かった。
 そして岡島の体力は、チームメイトのさらに上を行っていた。
 11人のチームメイトに体育教師を含めた3人を加え、総勢14人の男の14本の男根のどれかが、
いつも『彼女』の膣内(なか)にあった。
 膣内が擦れ、痛みに涙し、懇願し、跪いて床に頭を擦り付けてようやく許されても、
フェラチオと乳マンコは許されなかった。
 排便している時に強引にトイレの中まで入ってこられ、自分の大便の匂いの中、
ゲラゲラと笑われながらおっぱいを嬲られフェラチオをさせられた時は、もうどうなってもいいと思った。
 男達が好きな時に好き勝手に『彼女』を組み伏せ、貫き、責め立てて、小便する気軽さで膣内に射精するようになってから、
別荘の中ではパンツ一枚だけ身に着ける事が許されるようになった。
 ただそのパンツも「精液が床にこぼれたら汚いから」という理由だけで許されていただけだった。

 別荘の中で14人に出会うたび、次々と理由も無くおっぱいを引っ叩かれ、
「やめて」と言えば侮蔑的な言葉を何度も吐き掛けられながら、乳首を捻り上げられた日もある。
 おっぱいを隠せばパンツを擦り下げられて、したたかにお尻を引っ叩かれた。
 糸を引く、精液と愛液の混ざりあった粘液が空気に触れて、ひりひりと赤く腫れたお尻に再び引き上げられた時は、
ひどく気持ち悪かった。
 Hカップを超える美巨乳は真っ赤に腫れ、“じんじん”と熱を持ち、蚯蚓腫れの痛々しいラインが何本も走った。
 夜になってそのラインの本数を数えて一喜一憂する男達に、自分のおっぱいが賭けに使われたのだと知り、
どうしようもなく涙がこぼれた。

 朝目覚めたら、いつの間にか素っ裸にされていて、顔と乳と、
バイヴを突っ込まれた股間を何枚も何枚もデジカメで撮られていた事もあった。
 その恥ずかしさ、屈辱感、情けなさを想像出来るだろうか?
 自分が本当に性玩具(おもちゃ)になったような気分。
 人として見られていないということを、まざまざと思い知らされるのだ。

 男達の中には、ちゃんと自分の彼女がいる者もいた。
 あの岡島にも今は歳相応の婚約者がいるという話だ。
 けれど、総じて男達は普段接している女では出来ない事を、
この「男から女になった美少女」で試し、楽しんでいるようだった。
 自分は死ぬまでこうなのだろうか?

04-061 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:19:27 ID:L09HXs/7
 自分で命を絶てない以上、絶望し、やがて殺されるか体力も気力も尽きて事切れるまで、
男達におもちゃにされ続けるのだろうか?
 これからどう生きていけばいいのか。
 生きていってもそこに何があるというのか。
 毎晩のように、涙に濡れた。

■■【6】■■

 夏休みが明けてから、いつしか男達は街中でも平気で『彼女』を嬲るようになっていた。
 時には仲睦まじい恋人同士のフリをしながら『彼女』を膝に抱き、
甘えるように頭を預けた『彼女』の頬にキスをする光景をビデオに撮ったりもした。
もちろん、ただ膝に抱いているわけではなく、しっかりと膣内に男の男根は根元まで挿入されていた。
 みっちりと隙間無くお尻の中に突き刺さり、昼間の往来であるがゆえにピストン運動をさせてもらえず、
『彼女』はわずかばかり身体を揺することで快楽を得ようとしてたが、
男はわざと『彼女』を抱き締めてそれを許さなかった。ようやく許されたのは人影が絶えたわずかな時間だけであり、
そのほんのわずかな時間だけ男は下から『彼女』を突き上げ、射精した。
 『彼女』は人の行き来する往来で犯され、中に射精されて、泣きながら何度もイき、
そんな自分を嫌悪しながら快楽に流されていった。
 学校にいても家に帰っても街に出ても、いつも犯され、嬲られ、弄ばれて汚される。
 自分がもう、男達の性欲の受け皿としての存在価値しかないのだと、男達専用の性奴隷でしかないのだと、
その事実を日々刻み込まれる日々。
 それが『彼女』の日常だった。

 男達を殺すしかない。

 その思いを決定的としたのは、9月も終わろうとしている土曜日の事だった。
 あの日も『彼女』はカラオケボックスに連れ込まれ、順番に8人を相手にして子宮内が精液でパンパンになり、
ぐったりと最後の男に抱かれながら後からおっぱいをゆったりと揉み込まれていた。
まだフェラチオを強要されていなかったため、8人がそんな状態の『彼女』にそれぞれ好きな時に好きなようにキスし、
口内を嘗め回して『彼女』の甘い唾液を堪能している。
 全身を複数の男に同時に撫でられ、激しく挿入され膣内に射精されて、その上で何度も何度も口付けされて、
『彼女』はもはや意識がすっかり朦朧とし、何が現実で何が幻なのかもわからなくなっていた。
 初めて犯された頃と比べて髪も肩甲骨まで伸び、おっぱいはHカップを超える大きさでありながらウエストは締まり、
手足もすらりとしている『彼女』は、あどけなささえ感じさせる童顔に化粧をして黙って立っていれば、
いつアイドルのスカウトに呼び止められてもおかしくないほどのとびきりの爆乳美少女になっていた。
 その上、3ヶ月に渡って毎日のように男達に抱かれ、その精を注ぎ込まれて、
少女の肌は女性ホルモンがたっぷりと行き届きしっとりと吸い付くように滑らかになっていたのだ。
「次、俺な!」
 今まであそこに男根を挿入したまま『彼女』の肉のあたたかさや断続的な締め付けを楽しんでいた男が、
まるで荷物を置くようにして『彼女』の身体を脇へと下ろした。
 その途端、“ぶぶっ…ぶりゅっ…”と膣内から精液が溢れてこぼれる音が、朦朧とした『彼女』の耳に、
カラオケの大音量の中でいやにハッキリと聞こえたのだ。
 『彼女』にはそれが、自分の胎内にこれから宿るかもしれない赤ちゃんの悲鳴に聞こえた。
 元男である自分にそんな考えが浮かぶことに、『彼女』は少なからず驚いていた。
 男達におっぱいを捧げ、与え、吸われ、嘗められているうちに、いつしか母性と呼べるものが生まれていたのかもしれない。
 このままだと自分は、この男達の中の誰かの子供を身篭るかもしれない。
 でも男達はきっと子供を堕胎(おろ)させても自分の身体を嬲り続けることを選ぶだろう。
 新しい命が生まれずに闇に葬られても、それを気に病む事も無く。
 確信があった。

04-062 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:20:15 ID:L09HXs/7
 いつか男達が言っていたのだ。
「こんだけ中にブッ込めば、いつか誰かのガキ孕むんじゃねーの?」
「おいおい、コイツ元男だぞ?そんなのあるかよ?」
「わかんねーぞ?大体、子宮だってあるんだぜ?そのうち生理も来たりしてな」
「ガキ孕んだらどうすんだよ」
「堕胎(おろ)させるに決まってんだろ?腹ボテでセックスなんか出来るかよ。キモイ」
「だよなぁ」
 散々嬲って気を失った『彼女』が、いつしか目覚めていた事にも気付かず男達は下品に笑い合っていた。


 『彼女』が自宅に男達を呼び、ガソリンに火を点けて何もかも燃やしてしまおうとしたのは、
それから二週間後の10月12日のことだった。


 二学期の中間テストの『勉強会』という名目で呼び出されたチームメイトと体育教師の岡島は、
いつものように『彼女』を順番にたっぷりと犯した後、両親はあと2日は帰ってこないという『彼女』の言葉を信じて、
そのまま泊まった。
 男達は、冷蔵庫の中身を好き勝手に食い散らかし、持ち込んだ酒を飲んで愚かにもだらしなく寝入ってしまった。
 そして、そんな男達を残して密かに外に出た『彼女』は、
ガレージに用意してあったガソリンを玄関と家の周囲にぐるりと撒いて、躊躇いも無く火を着けた。
 火はすぐに家を包み、ガラスの割れる音や怒号や悲鳴がしばらく続いていた。
 駆けつけた人々の前で豊満な体にシャツを羽織っただけの『彼女』は、ただ狂ったように笑っていた。
 これで終わる。
 なにもかも終わる。
 全て終わる。

 死ね。

 死ね。

 死んでしまえ。

 炎の照り返しを受けながらゲラゲラと壮絶な顔で笑う美しい少女の顔には、もう、
とうの昔に人としての心が砕けて散ってしまったことを思わせる、赤黒い狂気の色が浮かんでいた。

■■【6】■■

 蘇る記憶。

 封じた記憶。

 望美はただひとり、夕日のすっかり沈んだ河川敷の土手に仰向けに寝転がっていた。
 頬にこぼれて流れた涙が、夜風に晒されて冷たかった。

 ――全てを思い出していた。

 自分がもとは男だったことも。
 その後に受け続けた地獄のような責め苦の日々も。
 でも、『彼女』の記憶はガソリンに火を着けたところで途切れていた。
 気が付くと自分は病院の白いベッドの上に寝かされていて、あったはずの過去は失われ、無いはずの過去が生まれていた。

04-063 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:20:57 ID:L09HXs/7
 程なく退院してからは、前とは違う学校に、まるでずっと通っていたかのように錯覚しながら生活をした。

 一ヶ月が経ち、やがて生理が来た。

 その時、ひどく安心している自分がいた。
 そして……安心した自分に…愕然とした。

 …安心した?

 何に?

 自分はまだ、ヴァージンで、誰とも初体験していないのに。
 そう思いながらとめどなく流れる涙を抑えることが出来ず、学校の女子トイレで声を殺して泣いた。
 全てを思い出した今なら、その涙の意味がわかる。
 あれだけ毎日のように膣内で出されて、よくも『妊娠』しなかったものだと、今更ながらに思う。
 そして全てが終わってから始まった生理に、心から感謝した。
 不遇な命を宿らせずに済んだ事が、ただひたすらに嬉しかったのだ。

 自分を4ヶ月に渡って犯し続けた、あの元チームメイト達の生死はわからない。
 一度も耳にしなかったのは、ひょっとしたら両親が耳に入れなかったからかもしれなかった。
 そして、放火し、人を焼き殺そうとした筈なのに、一年経った今まで一度も法的な拘束を受けていなかった。

 なぜ…。

 薄闇が忍び寄る土手に寝転がり、垂れてきた鼻を啜った『彼女』は、軽く頭を振って嫌な考えを強引に振り払った。
 終わった。
 全てもう、終わったことなんだ。

 ――でも。

 遠くの橋を渡る電車の、規則正しい線路の音に身を任せながら『彼女』は思う。
 今の自分には、その薄汚い汚物のような過去を知らず、心から好きだと言ってくれる少年がいる。
 その少年に自分は、女として優しく扱われるのがたまらなくうれしい。
 彼といると愛しさが溢れて止まらない。
 切なさに涙が滲んで声が震えてしまう。

 ――でも、話せるのか?

 自分が1年ちょっと前まで、本物の男だったこと。
 ヴァージンどころか、チームメイトに犯されて、犯され続けて、散々おもちゃにされていたこと。
 けれど、再会した幼馴染みと恋に落ち、以来、和敏(かれ)を愛しいと思うこの気持ちは本物だと思う。
 引っ越して、学校も変わり過去と決別した自分は、これでもう肉体的にも社会的にも本当の女になったはずだ。
 …心はともかく。
 でも、だからこそ話せない。

04-064 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:21:44 ID:L09HXs/7
 全てを打ち明ければ、壊れることが目に見えているから。

 ではどうしよう。

 どうすればいい?

 決まってる。
 答えはもう、とっくに出ているじゃないか。

 どうしようもないのだ。
 この記憶は全て胸に押し込めて、彼を騙し続けるしかない。
 自分はかつて男だったかもしれない。
 でも今は女だ。
 自分はかつて女の子が好きな普通の男だったかもしれない。
 でも今は、和敏の一挙手一投足に一喜一憂する、ただの女なのだ。
 ずるい。

 ずるいずるい、ただの女、なのだ。

■■【7】■■

「望美…」
 少女は頭上から聞こえた声に、弾けたように身を起こした。
 そこに、たった今まで頭に思い描いていた愛しい少年の姿があった。
 散々探したのだろう。
 汗びっしょりで、髪はくしゃくしゃだ。
「…ったく…どうした…んだよ…急に……心配…」
 荒い息の下で懸命に紡ぐ言葉は、『彼女』を案じる言葉だった。
「……ふぅっ………ごめん…悪かったよ…キスなんかして…」
 ついさっき心に決めた嘘が、彼の声を聞いた途端、あっという間に砕けて消えた。
 黙っていることが、強く強く、何よりも強く胸を締め付け、刺し、焼き焦がす。

 ちがう。
 ちがうよ。
 キスが嫌だったんじゃない。

「…吐くほど嫌なら…その…もうしないから…」

 ちがう。
 吐いてしまったのは、嫌な事を思い出してしまったから。
 昔の自分の罪を思い出したから。

「……旅行…考え直そうか…」

 いや。
 だめ。
 いっしょにいきたい。
 カズくんと一緒に。

「…望美……泣くなよ…」
 声も無くはらはらと涙をこぼす少女に、少年は一歩脚を踏み出し、そして躊躇して、小さく息を吐いた。

04-065 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:22:29 ID:L09HXs/7
 そして…。

「思い出した?」

 真摯な彼の言葉が、『彼女』の耳を打ち意味を成す言葉として理解されるまで、たっぷり10秒ほどかかった。
「…え?」
 彼は、戸惑う少女の右手を恐る恐る取り、その白くて細くてやわらかい指を、そっと両手で包んだ。
「そうか…思い出したんだな」
「カズく……」
 震える瞳で彼を見やれば、彼は様々な想いを込めてゆっくりと頷いた。
「全部、知ってる。『望美』が、『望』だってことも。細かいことはわからないけど、色々あったことも。
俺、お前のおじさんもおばさんもちゃんと覚えてるし、それに昔よく遊んだちょっと泣き虫の奴のこと、
忘れたことなんか無かったし」
 『彼女』は信じられないものでも見るように、目の前の“恋人”を馬鹿みたいに見詰めた。
「お前は確かに昔…男だったかもしれない。いや…だったんだろうな。少なくとも俺の記憶の中の『望』は男だったから。
覚えてるか?二人で立ちションしたこともあるんだぞ?」
「だ…だったら…」
「…でも、それでも俺はいいって思ったんだ。望美は望美で、確かに昔は望だったかもしれないけど、
今はこんなに可愛い俺の彼女だから。それは事実だから」
「あ、あたし…」
「うん」
 『彼女』は一度口を開きかけ、そして俯いてぎゅっと下唇を噛み締めた。

 泣くなあたし。

 泣くな。

 そうずっとずっと思いながら、けれど後から後から溢れてこぼれる涙は、止まらなかった。
 全部知っていた。
 彼は知っていた。
 いつから?
 ずっと前から?
 出会ってからずっと?
 それでも自分を好きでいてくれたの?
 好きになってくれたの?
 ただの女の子として見てくれていたの?

 あたしは、そんな彼をこれからずっと騙して生きていこうとしていたの?

「あ…あだじ…」
「うん」

 こんなにも優しい彼を、よくも騙し続けようとしたものだ。
 薄汚い“便所女”のくせに。

「…だ、だぐざん…よごれだ…よござれだ…」

04-066 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:23:12 ID:L09HXs/7
「…うん…」

 ヴァージンを捧げる?

 愛しい人と結ばれる?

 そんな事が許されると思ったのか?
 よくもそんな事を夢見たものだ。
 何人もの男に弄ばれ、膣内に精液を注ぎ込まれた“精液袋”が。

「いやなごど…だぐざん…ざれだ…」
「…うん」

 おもちゃのように扱われ、便利な便所女として喜んで精液を飲み下したその口で、今度は愛を語るのか?
 優しくて愛しい、大切な大切なカズくんに?

「あ、だじ…あだじぎだない…すごく…ぎだない…」
「それは違う」
 果てない自責に心を責め苛まれ、『彼女』は膝から崩れ落ちて地面に手を着いた。
 それでも彼は、『彼女』の手を離さない。
 離してしまえば、それで全てが終わってしまうとでもいいうように。
「ぢがわない……いばのあだじ…ぢがう…がずぐんのがのじょ…で、もう…いら…な…」
 声がしゃがれて、まるで老婆のようだった。
「…あだじ…もう…いられない…
「俺の彼女だよ」
「ぢがうっ」
 『彼女』は駄々っ子のようにブンブンと首を振り、手を包む彼の両手を振りほどこうとした。
 でも、彼の手はまるでくっついたみたいに離れなかった。
 そのあたたかさが、『彼女』の手を伝い腕を伝い胸を満たして心を焦がした。

 熱い。

 熱い、熱い、恋のココロを。
「彼女だよ」
「ぢが」
「彼女だよ」
「がずぐん」
「好きだよ望美」
「ぐぅ…」
 彼の言葉に、俯き涙をぽたぽたと地面に落としていた少女が顔を上げた。
 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった『彼女』の顔は、お世辞にも可愛いとは言えなかった。
「帰ろう。それで、これからのこと、ちゃんと考えよう。二人で考えよう。時間はあるから。俺には望美が必要なんだ」
「がず…」

04-067 :【残酷】:2006/12/04(月) 02:23:43 ID:L09HXs/7
「好きだよ望美。たぶん世界で一番」
「~~…っ…ぁああ……ぁあ…」
 胸に突き刺さった彼の優しい優しいあたたかなナイフが、痛く、辛く、哀しく、切なく、
そしてどうしようもなく嬉しかったから。
 声を上げ、『彼女』が泣く。
 子供のように、ただ純粋に泣く。

 寂しい。

 寂しい。

 恋しい。

 恋しい。

 おねがい。
 ひとりにしないで。
 ここにいて。
 ずっといっしょにいて。
 あたしを捨てないで。

 すてないで。

 すてないで。

 そして少女の言葉は、形にならないまま少年の胸に染み渡る。
「だいじょうぶ。俺はずっと望美のそばにいるよ」
 ずいぶんと長い時間をかけて、こくりと少女が頷く。
 たったそれだけの仕草に、少年が心から安堵したように肩の力を抜いた。

 髪はボサボサに乱れ、Tシャツは汗でべとべと。
 脚はサンダルがペタペタと間抜けな音を立てて。
 そんな少年が、可愛らしい少女の手を引いて河川敷の土手の上を歩いていた。
 少女もまた、誰かに乱暴されたかと見紛うばかりの着衣の乱れだった。
 乳白色のサマーセーターも土と草とほこりで汚れ、ブーツの紐は解けたままだった。
 そして、泣いていた。
 子供みたいに声をあげて、こぼれる涙を左手でこすりながら。
 でも、右手だけはしっかりと少年の手を握っていた。

 この手だけがこの残酷で優しい世界の中で、ただ一つの確かなものだとでも言うように。


         -おわり-

■■「この残酷で優しい世界の中で」~あなたがつなぐあたしのこころ~■■

04-068 :45:2006/12/04(月) 02:24:59 ID:L09HXs/7
 以上です。
 一気に投下しました。
 お疲れ様でした。

 失礼します。

04-069 :名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 04:25:19 ID:Uvv7edX3
乙!
最後がとてもよかった。
ただの凌辱じゃなく、救いがあるところがいいですね(*´∀`*)

04-070 :名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 16:10:38 ID:GQeUfEze
>>45

GJ!!!

04-071 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 16:21:38 ID:SW7nnyQb
ちゃんとしたストーリーになっていて読みごたえがあった!
謎っぽいところもw
ただ、エロ度がない…犯されてるのにまったくエロくない…

04-072 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 20:31:15 ID:RNxogHy9
GJ!

エロ度ないかなあ?俺は淡々と語ってる辺りがよけいにエロく感じたが…。
喘ぎまくりもエロイけどこういうのも好みだ。色々あった方が読んでて面白いw

04-073 :名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:25:35 ID:2Uu2dxUB
読みごたえがあって切なくてかなりGJなんだが
よくよく考えたらヒロインのおかんがすごいアンダーグラウンドの住人のような気がしてきて
ちょっと怖くなった俺ガイル

04-074 :名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 18:34:48 ID:/ePs7VFB
淡々とした文が逆にエロさを醸し出していた。
GJ!!

04-075 :45:2006/12/07(木) 21:36:35 ID:JJ7x34AH
>69 >70
 ありがとうございます。
 喜んで頂けて励みになります。

>71 >72 >74
 私はどうしても「自分がエロいと思う表現方法」でしか書けません。
 他の人はどうかわかりませんが…。
 どちらかというと、喘ぎまくったり、どこがどうとか本人が説明したり、
直接的な卑猥語を喋らせたりするより、淡々と事実だけを積み重ねていく方がエロく感じてしまうのです。
 読み手からすれば、どんな事象が展開されたか委ねられてしまう、ちょっとズルい手かもしれませんが…。

>73
 そのとおりで、母親が一番ヒドイかもしれないです。
 「研究所」「頻繁に様子を伺ったり」「体組織のサンプルを採取」という単語をちらっと置いてみました。
 裏の設定を考えるのは楽しいです。
 でも今回の長さでは不必要なのでバッサリ切りました。
 (ただ、今後執筆する予定は全くありません)

 どうしようもなく書きたくなったら、また御邪魔するかもしれません。
 その時はよろしくお願い致します。

04-076 :名無しさん@ピンキー:2006/12/09(土) 19:01:45 ID:VNqu8qf9
やっぱ女体化したやつはきょぬーが一番だな

04-077 :名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 07:25:33 ID:mRANYv4g
>>75
小説なら淡々としている方が好みなんで、わかるなぁ。
ただ、これがゲームのシナリオだと、ナレーションではなくセリフで進めて行く方が
テンポ崩れなくていいんだよねー。
なにを書くかによるかもね。
自分じゃ女体化話書けないから、投下をひたすら待つ身で偉そうだけど。

04-078 :名無しさん@ピンキー:2006/12/10(日) 19:18:11 ID:Nmr+xV90
定期age
ご利用はご計画的に

04-079 :名無しさん@ピンキー:2006/12/16(土) 19:51:58 ID:I+CC/i/u
定期age
ご利用はご計画的に

04-080 :名無しさん@ピンキー:2006/12/17(日) 20:11:14 ID:WjX/cwJ1
ルルーシュの人まだかな
続きをずっと待ってるんだが

04-081 :名無しさん@ピンキー:2006/12/18(月) 19:57:04 ID:oTXam59t
女体化したやつは全員巨ぬーのイメージがある

04-082 :名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 11:53:17 ID:nbIV2+d3
ひんぬーにはひんぬーの良さがあるさ

04-083 :名無しさん@ピンキー:2006/12/19(火) 17:18:23 ID:H9vmeSDo
@らんまみたいに童顔ナイスバデェかもよ〉にょたか

04-084 :名無しさん@ピンキー:2006/12/20(水) 00:24:44 ID:y8fqQJ1l
まあ、まず第一に男の体との差異を強調できる部分だからな<きょぬー

だが若木のような肢体にひめやかなひんぬーというのも捨て難い

04-085 :名無しさん@ピンキー:2006/12/23(土) 21:31:52 ID:8qnfSXCr
定期age
ご利用はご計画的に

04-086 :名無しさん@ピンキー:2006/12/29(金) 18:46:14 ID:S6zU5nYF
定期age
ご利用はご計画的に

04-087 :名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 20:26:25 ID:p9Molc3N
新年SSが終わんないよぉ(T_T

04-088 :名無しさん@ピンキー:2007/01/01(月) 15:47:33 ID:vx89brjb
定期age
ご利用はご計画的に

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

04-089 :名無しさん@ピンキー:2007/01/04(木) 19:23:28 ID:M7naHwXl
定期age
ご利用はご計画的に

04-090 : ◆vJEPoEPHsA :2007/01/06(土) 07:41:08 ID:iB/Cmor+
お久しぶりです3スレ146です。
4スレ目を補足できていませんでしたorz
復旧できなかったのと色々混ざって見にくいという意見がありましたので、スレごとで分けてみました。
ttp://rinrin.saiin.net/~library/cgi-bin/1073735277/
こういう形では駄目ですか?

04-091 :名無しさん@ピンキー:2007/01/06(土) 19:46:47 ID:F8cEpCMv
GJ!

04-092 :名無しさん@ピンキー:2007/01/07(日) 00:28:45 ID:9Uv57Apv
GJ

04-093 :名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 15:09:16 ID:K+YqesA+
定期age
ご利用はご計画的に


>>90
GJ!!

04-094 :名無しさん@ピンキー:2007/01/08(月) 18:14:15 ID:BATKTrWt
GJ!

04-095 :名無しさん@ピンキー:2007/01/11(木) 18:26:07 ID:yjAQLJfg
定期age
ご利用はご計画的に

04-096 :名無しさん@ピンキー:2007/01/14(日) 20:10:29 ID:cUY5MP9U
定期age
ご利用はご計画的に

04-097 :名無しさん@ピンキー:2007/01/16(火) 10:13:38 ID:R2199kpq
>>90
GJ!!

ただ、元ネタがあるものは
題のところにでも表示されるといいな。

04-098 :名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 03:21:03 ID:EdlpOhX0
 唐突に女になってしまった俺は、原因その他もろもろ考える前に、一先ずやるべきことをやる事にした。
 やるべきこと? そりゃ決まってる。一人でナニだ。ま、男が女になったら、女風呂に入るのと同じくらいの レベルで当然やるだろ。な?
「……っぁ!?」
 な、なんじゃこりゃあ!?
「……くっ、あぁっ!」
 いつもは俺がモノを突っ込む所を擦りあげるだけで、ありえない程の快感がやってくる。
 男の体でモノを握って味わったそれとは、まさに桁違い、って奴だ。
「……じゃ、じゃあ……」
 耳に響く甲高い声。こんな声だったか? いや、そりゃ女になってるんだから声も変わらあな。
 いや、そうじゃなく。
 じゃあ、女が一番感じる場所を……ココを触ったら、一体どうなっちまうんだ?
「………………」
 こわごわと指を伸ばし、そして
「ひっ!?」
 ビクン、と腰が跳ねた。
 す、凄い! ありえない。なんだこの、快感。痺れるような、そんな快感が足の先から頭の先まで走った。
 ……だが……。
「皮付き……?」
 触った感触でわかった。俺のソコは、包皮に覆われている。つまり、さっきの痺れるような快感は、
直接触ったそれじゃあ、ない。
「……う、嘘だろ……」
 呆然と呟きながら、手だけは本能が導くままに動いた。
「いひぃっ!」
 無造作に――そりゃ意識してやったんじゃないからな――包皮がめくりあげられ、ソコが露出する。
 それだけで、さっきと同じくらいの快感が体を駆け抜けた。
 女の一番敏感な部分だ。俺が抱いた女どもも、突きながらここを弄ってやれば、涙を流して悦んだもんだ。
 それが、その部分が、今、俺にある。付いてる。
「……だ、大丈夫、だよな?」
 さっきの二度の快感が不安を呼び起こす。包皮の上でからさえああだった。包皮を剥いただけでああだった。
 ――直接、触っちまうと、俺、狂っちまうんじゃ?
 そんな不安が、俺を苛む。
「………………」
 唾を飲み込む音が、まるで自分がたてた音でないように響いた……そんな気がした。
 ……だ、大丈夫だ。俺が抱いた女共も、狂っちまう事はなかっただろ? な? そうだったろ?
 事が終われば、自分が何をされたか思い出してむせび泣いてた。いつもそうだった。
 だから……大丈夫。
「…………いく、ぞ」
 そーっと、そーっと、優しく、摘むように、そこに指を伸ばし――触った。
「いひゃぁあああっ!!!」
 ――その瞬間は、もう何と言っていいか……とにかく凄かった。
 電撃。雷に打たれたような、痺れを軽く通り越した感覚が体中を駆け巡り、その拍子にさらにソコを押さえつけてしまい――
「いひぃっ、あっ、ああっ、くっ、あっ、やっ、ぁっ」
 もう後は、本能の赴くままだったんだろう。
 ……伝聞形になるのは仕方が無い。何しろ、そこから俺の記憶は無いんだから。
「ふぁあああっ、いやっ……いやあああっ……だめぇ!」
 散々叫んだ気がする。頭を振って快楽に耐えようとし、もろくも崩れた気も。
「いっ……こ、これ……いっちゃ……いくの、いくぅ!?」
 体の中から込み上げる感覚を、射精のそれとは比較しようもない感覚をそのままに、弓のように腰を突き上げ、
「いっ……くぅぅぅううううううううううううううぁあぁ!!!!!!」
 絶頂。同時に、ぴったりと閉じた秘所から、ぴゅぴゅっと何かが噴出した。
 ――とまあ、そんなところだろう。何せ、覚えてないんだから仕方がない。
 気がついたら俺は、荒い息を吐きながら、女の体になっても大して増えなかった胸を上下させていた。
 秘所からはドロリとした液がたれ、腰を下ろしていたカーペットには、なにやらシミができていた。


 結局、その日は一日中やりまくった。もうまさに飽きる程やりまくったわな。
 ――で、まあ、当たり前の話なんだが――飽きる程やってりゃ、当然飽きる。早いか? まあ飽きっぽいんだ、俺は。

 だから、俺は外に出た。獲物を探しに、な。

04-099 :名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 11:33:46 ID:HWOwadHD
なにこの童貞妄想。

04-100 :名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 21:04:07 ID:+8D/6Vqg
そのなんだか自信満々なんだか馴れ馴れしいんだか解らない口調が
無性にイラッと来る。

04-101 :名無しさん@ピンキー:2007/01/18(木) 22:08:45 ID:raXantWN
そんなことより女ランスは激しく萌えると思うんだ

04-102 :名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 11:57:18 ID:J/w+qYyi
>>90
ぐっじょぶ

で、あのアタマ悪いこと聞くんだが、スレごとって、全スレで74作品でいいんだよな……?

04-103 : ◆vJEPoEPHsA :2007/01/19(金) 21:22:27 ID:MWef06fc
>97
元ネタは……分からないものもあったりするし、作者さんによってタイトルがつけられているものもあり……
そこまで踏み込んでいいものやら、色々悩みながらやっています。

>102
説明不足すみません。
補足です……
――――――――――――――――――――
TS・性転換・女性化小説(非強制)
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part2
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part3
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part4
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part5
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part6
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】2話目
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】3話目
――――――――――――――――――――
以上9本のスレッドが保管されています。
専ブラのログを使ってやったのですが、持っているdat多すぎて整理できないorz
都度検索して抽出して……とやっているので抜けているのがあったりしたらツッコミよろしくです。

04-104 :名無しさん@ピンキー:2007/01/19(金) 22:42:57 ID:vbSxpNqT
定期age
ご利用はご計画的に



いろいろとお疲れ様です。

04-105 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 03:30:46 ID:ZcfY2hnZ
>90
GJ!


BLEACHのルピの女体化(含触手)って需要あります?
ネタ思い付いてほとんど出来上がってるんですが…
もし反応あれば週末にでも投下しようかと。

04-106 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 17:28:19 ID:3m6GTWYE
定期age
ご利用はご計画的に



>>105
どうぞ!!

04-107 :名無しさん@ピンキー:2007/01/25(木) 19:41:57 ID:5aYEC1qH
ハガレンの女体化スレまた誰か立ててくれんだろうか

04-108 :名無しさん@ピンキー:2007/01/26(金) 10:32:27 ID:n0O3JyAO
職人達はどこ行っちゃったんだろう…
もうルルーシュやアニーのその後は読めないのか

04-109 :少女アニー ◆540LqSi3Yw :2007/01/27(土) 05:07:13 ID:nh8ecgkz
お借りします。

※スター・ウォーズ(新)でアニーが実は女の子だった設定。アニーとオビ。

前スレ
>>303-306 >>331-334 >>350-353 >>548-550からの続き
>>303-306 >>331-334 >>350-353はこのスレ>>90のまとめサイトに
収録してもらったようで、ありがとうございます。

--------- 一時停止解除。



「マスタ、なんか、へん……さっきから」

アニーはさっきからムズムズして仕方なかった。
でも、それをどうやって解消させるかは知らない。

「助けて、マスター」

どうしてよいやらと迷うオビ=ワンの脳裏に、昔見たホロの記憶が蘇ってきた。
かつて、オビ=ワンの師匠であったクワイ=ガン・ジンがよりにもよって
弟子のいる前で堂々と再生していたものである。

全裸で睦み合う二人の男女。

「ジェダイに愛は禁じられているが、男としてこういうことは知っておかなければな!」
ハッハッハと豪快に笑う破天荒だったクワイ=ガンの笑顔が思い出された。
まだうぶだったオビ=ワンは最後まで直視することができなかったものだが
おぼろげながらに覚えている。

それを思い出しながら、そっとアニーのその濡れたピンク色の隙間を指でなぞる。

「は、はぁ……あ」

その柔らかな花びらのようなそれに、薬を塗るように、優しくマッサージをするように
指先で何度もなぞり、愛液を塗り広げていく。
アニーの口からは熱く湿った吐息が漏れ、荒くなる呼吸に合わせて胸が揺れた。

オビ=ワンはアニーとはまた違った種類のフォースの申し子だった。
彼が選び取る道は必ず正しい道なのだ。
フォースによる予測でもなく、フォースが守ってくれるのでもなく
たとえば、左右に分かれる道があったとして
オビ=ワンが取捨選択をし、その選びとった方向が成功の道なのだ。

オビ=ワンの指がアニーのその小さな部分一番の大きな膨らみをやさしく摘み上げる。
すると、つるりとした、そしてより濃いピンクの小さな突起がわずかに見えた。
なんだろう、と思ってそれをくりくりといじってみる。

「い、たっ……」

アニーが初めて苦痛を訴えた。
オビ=ワンはびくっとして手をひっこめる。

「す、すまない……」
「何です、か? 今の……」

(私にもわからないのだが……)
だが、弟子の手前でそんなことをいうわけにもいかず愛撫の手を止める。

04-110 :少女アニー ◆540LqSi3Yw :2007/01/27(土) 05:07:56 ID:nh8ecgkz
「マスタ……やめ、ないで」
消え入りそうなアニーらしくない声。
少しばかり驚いてアニーの顔を見ると、両手で顔が覆われていてその表情は見えなかった。
だが、耳まで赤く染めてわずかに震えている。
そんな今までにない、いじらしい姿を見せられて、オビ=ワンは
いつも感じている以上に、愛弟子をいとおしいと思った。
いや、いとおしいというような優しい感情ではないかもしれない。
むしろ、これは……
それ以上は、ジェダイとしては考えてはいけないことだった。
オビ=ワンは、ジェダイとしてでの立場よりアニーへ湧き上がった感情を優先させた。

オビ=ワンはアニーの脚の間に顔を寄せ、先ほど、アニーが痛がった突起にキスをした。
その瞬間、アニーが息を飲んだのがわかったがかまわずに舌先でそこに触れる。

「やっ、マスタ! そんなっ、こと!」

さすがにアニーは脚に力を入れて抵抗を試みたが、かえって太ももで師匠の顔をしっかりと押さえてしまう。
オビ=ワンの柔らかな舌先が、唾液を潤滑剤に何度も何度もアニーの陰核を行き来する。

「はぁ、はぁ、はぁっ、あぁっ、はぁん!」

往来を繰り返している内に、アニーの声色が明らかに変わってきた。
マスターが触れている部分は、まるで傷口に触れられたようなダイレクトな感覚だった。
でも、触れられている部分ではない、もっと身体の奥の部分、
そこがじぃんじぃんとしてきて、舌の刺激が強まるごとにその感覚も強くなってきた。

「…ぁ…マスター、なんか今までと違う感じが……あぁっ!」

アニーの中から溢れる液は、もはや湧き水のようにとめどなくなっていた。
初めて、陰核に触れられて敏感な反応を示したのだ。
オビ=ワンは陰核だけでなく、舌を広げてその湧き水の出でると部分全体を舐め回し、
髭を愛弟子の愛液で濡らしていた。

------- 一時停止。

待っていてくれた人、ありがとう。
でもまた終わらなくてすいませんorz

04-111 :名無しさん@ピンキー:2007/01/27(土) 12:57:23 ID:NqpkA1Sj
アニー来たー!
可愛いねアニー。GJ!!

04-112 :名無しさん@ピンキー:2007/01/28(日) 08:29:08 ID:dHq2NtSd
>>111

GJ!!!!!

04-113 :名無しさん@ピンキー:2007/01/29(月) 15:42:51 ID:SUtD/k29
>>109-110
GJ!お待ちしてました!
アニーかわいいよアニー

04-114 :名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 16:30:00 ID:JNydIiKx
定期age
ご利用はご計画的に


>>109-110
GJ!

04-115 :名無しさん@ピンキー:2007/02/02(金) 23:15:00 ID:q0k2rXaa
うし、できた! これは自信作だ! 投下させてもらうぜ!
こちらから言えることはただひとつ!


……怒らないでね(;´∀`)



元ネタ:くそみそテクニック
種別:女体化、百合、スールの交換、クソミソ

04-116 :くそみそテクニック 女体化:2007/02/02(金) 23:18:39 ID:q0k2rXaa

「う~、おトイレおトイレ」
今、おトイレを求めて小走りしているわたくしは、聖ユリビアン女学院に通う、ごく一般的な女子生徒。
強いて違うところをあげるとしましたら、お姉様に興味があるってところですの。素質はM。
そんなわけで、帰宅前に学園のおトイレにやって来たんですわ。

ふとみると、入り口に一人の若い女性が立っていましたの。
きゅん! いいお姉様…。

そう思っていますと、突然そのお姉様は、わたくしの見ている目の前で、
スカートの前をたくし上げはじめたんですわ…。

「いたしませんか」

そういえば、この学園はスール用のトイレがあることで有名なところでしたの。
イイお姉様に弱いわたくしは、誘われるままユリユリとトイレについて行っちゃいましたのーーー!(はぁと)


彼女――
ちょっとSっぽい上級生で、生徒会長と名乗りましたわ。
スールの交換もやりなれてるらしくて、トイレにはいるなり、わたくしは下着姿にむかれてしまいましたの。

「かまわないのかしら? ユリユリついてきて。
私は新入生だってかまわずスールの交換をしてしまう人間なのですよ?」

「こんなこと初めてですけど、いいんですわ…。
わたくし…生徒会長さんみたいな人、好きですもの…」

「うれしいこと言ってくれるじゃありませんか。
それじゃあ、とことんよろこばせてあげますね」

言葉どおりに、彼女はすばらしいテクニシャンでしたの。
わたくしはというと、下着越しに与えられる快感の波に、身をふるわせて、もだえて、いましたわ。
しかしその時、予期せぬでき事が…。

04-117 :くそみそテクニック 女体化:2007/02/02(金) 23:19:57 ID:q0k2rXaa

「んっ…!」
ブルブルッ
「き、来ましたわ…」

「あら? もうかしら? 意外に感じやすいのね」

「ち、ちがいますの…。
実はさっきから、おトイレをすませたかったんですわ。小走りだったのもそのためで…」

「そう…。
いいこと思いついたわよ。貴方、私の目の前で用を足しなさい」

「えーっ!? 目の前でですのォ?」

「女は経験! 何でもためしてみるものよ。
きっといい気持ちになれるわ。ほら、遠慮しないで出してみなさい」

彼女はそういうと、素肌にまとった下着を膝まで下ろさせて、洋式トイレの前にわたくしをつきだしましたの。
自分の目の前でおトイレをさせるなんて、なんて人なんですの…。
しかし、彼女の好奇心に満ちた視線を受けているうちに、そんな変態じみたことをためしてみたい欲望が…。

「それでは…。やりますわ…」
トン…
「す、座りましたの…」

「ええ…次が本番ね」

「それでは、いたしますわ…」

シャーー…

「いいわね。貴方の中からどんどん出てくるのがわかるわよ。しっかり脚を広げておきなさい」

シューー…

「くぅんっ! 気持ちいいですわ…!」

この初めての体験は、ひとりエッチでは知ることのなかったエクスタシーをわたくしにもたらしましたの。
あまりに激しい快感に、おトイレをスッキリすると同時にわたくしの身体は、自身のオシッコの海の上で、
あっけなく達してしまいましたのーーー!

「ああーっ!!」
ドクンッ

04-118 :くそみそテクニック 女体化:2007/02/02(金) 23:21:26 ID:q0k2rXaa

「このぶんだとそうとうがまんしてたみたいね。洋式の中が満タンよ」

「はぁ、はぁ…」

「どうしたのかしら?」

「あんまり気持ちよくて。こんなことしたの初めてですわ…」

「でしょうね。私も初めてよ。
ところで、私のスカートの前を見てちょうだい。これをどう思うかしら?」

「すごい…ふたなりですわ…」

「ふたなりはいいから。このままじゃ、おさまりがつかないのよね」
ヒョイ!

「あっ…」

「今度は私の番でしょう?」
クパァ

「ああっ!!」

「いくわよ…。よく息を吸って、ちからを抜きなさい…!」

「お…おトイレ…」

「あらら? 今出したばかりなのに、またなのかしら? お通じが近いのね」

「ちっ、ちがいますわ…!!」

「なんですってェ? こんどは大きいほうゥ? 貴方、私をスカトロにはしらせたいんじゃないのかしら!?」

「しりません、えーん!!」

「仕方ないわね。ほら、ほら。
私が抱き上げていてあげるから、このまま出してしまいなさい。
大きいほうを人前でするのも、気持ちいいかもしれないわよ!」

「えーーっ!? ですのーーーっ!?」


――とこんなわけで、わたくしの初めてのスールの交換は、
おトイレでお通じな結果に終わったのですわ…。

04-119 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 02:07:26 ID:auuE9gCI
吹いたwww
しかし女体化はいつだったんだぜ?

04-120 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 13:26:36 ID:cu/JMhuV
>しりません、えーん!!

この改変にセンスを感じたw

04-121 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 14:42:12 ID:LTYpIodX
>>115
新しいタイプだw
GJ・・か?

04-122 :名無しさん@ピンキー:2007/02/03(土) 15:51:19 ID:0Jg3Xi1w
>>120
俺も俺もw

04-123 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:28:33 ID:W4CKHcmG
こんにちは。アイシールド21のから誘導されてここに来たものです。
ジャンル知らない方すみません。

設定としては↓こんな感じでグダグダ書いていきます。
セナ受け(女体Cカップさらし着用) 相手、筧駿とか進清十郎。
女であることを隠してアメフトしてます。
それを知ってる人間はヒル魔、まもり、甲斐谷リク、進の4人
ヒル魔がばれないように奔走しているため最小限の人数です。(泥門クオリティっつうことで)
進は肉の付き方などでぱっと見女だと気づく。

(ハードエロ予定なので苦手な方避けてください。)

えー、小説書く事自体初めてなので色々突っ込める所もあると思いますが
補足をちょびちょび入れていきますので
生暖かい目で見ていただければと思います。
では、よろしくお願いします。

04-124 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:29:41 ID:W4CKHcmG
目が覚めたら最悪だった。
そういう趣味だったのか俺は?
向こうに留学していた時、何人か女と付き合っていて経験も済ませてるっていうのに。
フツーじゃねぇよな。これは
「・・・なぁ?水町」
質問をしようとしたが、内容がアレなだけに名前を呼んだはいいが次の言葉が出てこない。
「んは?なんだよ筧。超こっわい顔」
今は男子生徒だけの体育(マラソン)の授業中。この中の誰を見ても何とも思わない。
筧はその事に多少安堵するが、水町に同意を求め自分がノーマルであることの確証が早くほしい。
水町にだけ聞こえるような小声で問う。
「・・・お前、男を見て欲情した事・・・あるか?」

「――――――は?。」
「一度もねぇか?」
「・・・ねぇよ。」

はぁ。
「そうだよな、やっぱり俺がおかしくなっちまったんだな。」
筧はこんな冗談なんて言える性格じゃない。
しかし、いきなりカミングアウトをされるのは親友として心の準備というものが・・・。
「筧!別にそういうの俺差別しねぇから、ほら!あれだ!もしかすっとお前の勘違いかもしれないし。
昼休みにでもちゃんと話聞くからさ!」
「・・・あぁ、ありがとう」

二人の気配以外無い屋上で、水町は購買で買ったパンの一つを口に放る。
「んで、何から聞こう。相手はうちのクラスのヤツ?どんな・・・」
「いや、泥門のセナ君だ。」
「(普通そこは言うのをためらえ!)セナ!?小早川セナ!?ホントにセナに欲情しちゃったの?
確かに男にしちゃぁ、ちっこいし可愛いらしい顔だけど。」
「・・・というか、今朝セナの夢見て夢精しちまった。欲情とういうかイッちまった。」
「筧センセッー!?もっとオブラートに包み隠した言い方をして下さい!俺の心の準備がぁぁ!」
「あ、悪い。」
筧のせいで飯の味もしない。
一言謝っておきながらも筧の独白はまだ続く。
「まぁ、初めて主務としてうちの部室に来た時からちょっと気になってたんだが
アイシールドの正体がセナ君だと分かった時にはもっと気になりだして。で、今朝・・・」
「あ~~~ストップ ストップ!!先生ストーーーーーップ!!分かりました!!」
2度言おうとしたから慌てて止めた。
「筧・・・。勘違いって線は完全に無くなったな。」
「そうだな・・・。むしろ日に日に酷くなっていく自分がいる」
「じゃあ、メアドでも教えてもらってそこから友達として始めたらどうよ?もしかしたらそれで気が済むかもよ?」
「・・・そうだな。しかし泥門にわざわざセナ君のアドレスだけ聞きに行くのか?不自然だぞ。」
「ん~。そうそう!確かセナは放課後の部活に入る前一人だけランニングのメニュー入れられてるらしいぜ。
んで、いつも黒美嵯川の土手ん所は必ず通るっぽい。そこに偶然を装って筧先生の登場~、とかどう?」
「水町、お前なんでそんな詳しく知ってるんだ?」
「セナから直接聞いたんだよ。筧と違ってセナとは試合の後色々話もしたんだぜ。俺に感謝しろよ~?」
「ま、偶然街で会っただけなんだだけどな。メアド聞くの忘れちまったし。」
「・・・悪い水町。今日は部活休むわ。こんな状態じゃ練習にもなんねぇし。」
「はいよ~。皆には言っとくけど小判鮫先輩には自分で伝えろな。まぁ頑張れよ。」

私情で部活を休んだことの無い親友が、ためらいもせずそう言ったことに水町は後押しをするしかなかった。

04-125 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:31:08 ID:W4CKHcmG
夕方の日が沈みかけた中、黒美嵯川の付近には学校帰りの子供や、買い物帰りの主婦などがみられる。
(水町の言ったとおり来てみたはいいが、本当に会えるのか?)
そんな中土手に向かい体育座りで顔をうずめている人影が一つ。
よく見知ったくせの強い特徴的な髪の持ち主のセナであることに気づく。
「セ・・・」
「・・・小早川?」
「小早川。どうしたんだ?こんな所でうづくまって。」
筧が声をかけるより前に体格の良い男がセナに近づいていく。
その姿に見覚えがあり、筧はとっさに身を隠す。
「・・・・進さん!?今日はもうランニング終わったんじゃないんですか!?」
「いや、今日はいつもより少しホームルームが長引いてしまってな。それより」
「あの、なんでもないんです!本当になんでもないんです、、だから気にせず先に行ってもらえませんか?」
「顔色が悪いな。立てるか?」
「いえ、その・・・。」
理由を聞くまで先へは行かない、と顔に出ていた進にセナは口で勝てる気も誤魔化せる気もしなく。
「・・・学校を出てきた時は大丈夫だったんです、まだ日にちは半月もあったから・・・。
走ってたらお腹の痛みもいつもより酷くて。それに、あの・・・私
ズボンの後ろが気になって、日が落ちて真っ暗になったら帰ろうと思ったんです。」
直接単語が出なかったが、それだけ言われれば男の進にも容易に想像がつく。
「生理」だ。
ようはランニングに出たらいつもより半月も早く生理が来てしまい、予想もしてなかった為ナプキン等の用意もしていない。
気づいたときに慌てて走って帰ろうとしたが腹痛が酷い。
そしてゆっくり走ろうものならズボンに染みが出来ていき道を歩ける状態ではなくなる、という事だ。
「小早川忘れていないか?お前は女ということを少し思い出した方がいい。
マネージャーもいつも心配しているだろう?忘れるほどアメフトに夢中になる気持ちは分かるが
月経がきている時はヒル魔に言って最低でも練習は2、3日休め。」
「・・・はい。」
「ちょっと立ってもらえるか?」
セナは腹に手で押さえおぼつかない足取りで立ちあがる。
進がズボンを確認すると、やはり後ろに赤く小さな染みを作ってしまっていた。
「まだ大した事は無い。気にするな。」
「――――――・・・ごめんなさい。」
こんな姿を人に見られるなんて恥ずかしくてどうにかなってしまいそうだった。
もう謝ることしか出来ない。
(こんなこと誰だって汚くて見たくもないよ。進さんに嫌な思いをさせてる・・・。
とてもじゃないけど進さんの顔が見れない。これからどんな顔をして会ったらいいのだろう。
憧れの、自分の目標としている人の目の前でこんな格好。)
セナは顔を真っ赤にして俯き、声を殺してぽろぽろと涙を流した。
「・・・すまない、汗が気になるかもしれないが。」
そう言うと進は自分の来ていたパーカーをセナの腰に巻き、尻の部分を隠してやる。
「そんな、、!汚してしまうかもしれない、借りれません。」
「平気だ、洗えば落ちる。それよりゆっくり走るつもりだが速いようなら言ってくれ。」
「・・・・へ?」
力の入らないセナの体をゆっくりと慎重に背にしょった。
「ほら、首に手を回せ。これだと落ちてしまう」
いわゆる「おんぶ」の格好なのだがセナが抵抗をこころみる。
「あの、、これ以上迷惑かけられません・・・進さん私走って帰りますから。」
「いや、トレーニングの為になってこれもいい。・・・小早川ウエイトはいくつだ?」
「?45kgですが。」
「軽すぎる。タックルされた際に骨が折れてしまうかもしれん。
分かってるとは思うが相手が触れもしないその足を武器にするんだぞ?
この間言った肉、たんぱく質類は摂っているか?」
どんどんと話をそらしていく進にセナの方が根負けした。
(優しい人だなぁ、進さんは・・・。)
首に腕をぎゅっと回し進に体をゆだねる。
「・・・進さんったら、自分が一番凄いタックルするくせに、。それにそんなに私やわに出来てないですから
心配しないで思いっきり来てくださいね。手加減なんてしたら追い抜いちゃいますから。」
自分の背でいたずらっぽく微笑むセナを感じ進は内心安堵した。
「走るぞ。」

04-126 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:33:54 ID:W4CKHcmG
心地良い振動を感じセナは眠気に襲われた。
先ほどまで会話をしていたのだが。
進の耳にスー、スー、と規則正しい寝息の音が聞こえてくる。
「小早川?・・・泣き疲れたのか。」
セナの耳に届いていないことを確認した進は言葉を続ける。
「――――セナ聞こえてるか?・・・聞くなよ?
俺はセナが好きだ。どうしようもなく好きだ。でなければこんな事出来ない。
お前はいつも俺に謝ってばかりだがいい加減に気が付いてくれ。謝る必要があるとしたら俺の方なんだ。」
お前の妙な想像ばかりしてしまって今だって邪な気持ちを精一杯抑えて平静なふりをしているのだから。
平静を保つためポケットから携帯を取り出し短縮ダイヤルを押す。
「・・・監督、進です。そちらに帰る時間を過ぎてしまい申し訳ありません。これから泥門に寄っていきます。
はい、事情は明日説明しますので。」

セナ君と進は何と言っていた?
「月経?」
「私?」
「女?・・・女?」
そうか。水町やっぱり俺はノーマルだったよ。
筧は土手にいた二人のやり取りを一部始終聞いてしまった。
アイシールドの正体は後から聞かされた。女だったという事も進は知っていて自分は知らなかった事実。
セナにとって自分は関係の無い人間なんだと、はっきり位置づけられているようで
悲しいなんてものではなかった。
それに進がセナを見ていた目、あれは自分と同じじゃないのか?

04-127 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:34:31 ID:W4CKHcmG
泥門に着く頃には完全に日が落ちていた。
グラウンドにはまだライトが点いていてアメフト部だけが練習をしている。
「セナ?!セナ!!」
メンバーは気がつかないが、二人の姿を確認したまもりが慌ただしく傍へ駆けつける。
「セナ!!無事だったのね!セナ。良かった・・・えっと、王城の進さんですよね?」
「こんにちは、他校の自分が校内に入ってきてしまってすみません。」
「・・・まもり姉ちゃん?・・・ここは」
まもりの声にセナが覚醒すると、まだ寝ぼけているセナと泣きそうな顔のまもりと目が合う。
「小早川着いたぞ。」
「では自分はこれで失礼させてもらいます。姉崎さん後はよろしくお願いします。」
そう言って進は一礼し、練習している皆の邪魔にならないように早々に立ち去ってしまった。
まもりもセナも急な事で礼すら言えなかった。
「セナ、無事で良かった。これから携帯必ず持って出るようにしようね。
ヒル魔君と栗田君が探しに行ってくれてるの。
今二人に電話するから。・・・?。
この腰に巻いてるパーカー、セナのじゃないよね?」
「・・・あっ!まもり姉ちゃんごめん!ちょっと!」
進さんから何も言わず借りたままにしてしまったんだ。
パーカーを汚してしまっていないか早く確認しないと。
教室のロッカーに行けばナプキンとジャージのズボンもあるから、早く行かなきゃ。
いつもの調子で走りだそうとしたが
(!痛っ、、)
忘れていた・・・。腹痛が酷い。
思わず腹を手で押さえ、顔が苦痛に歪む。
「・・・セナ、大体分かったから、私が取ってくるよ。先に1階のトイレに行っててくれる?」
「あの、、」
「いいのよ。セナ、気にしないで。」
トイレでまもりから必要なものを受け取り、身を整えていく。
(良かった・・・。パーカーには血が付いてない洗濯して早く返さなきゃ。)
その後本当の事は言えなかったけど皆には平謝りで、ヒル魔さんには明日は部活を休めと言われてしまった。
まもり姉ちゃんと一緒に帰る際に事情はしっかり話したが、また余計な心配させてしまった。
「いい?携帯を持っていけば必ず私を呼べるんだから、次からは気をつけようね?
あの進さんだったから良かったけど、知らない男の人とかだったらどうしてたの。だいたいセナは自分に頓着が無さ・・・・」
セナの事となるとまもりは説教が止まらない。
「まもり姉ちゃん、大丈夫だよ。・・・心配かけてごめんね。次からはちゃんと自分で気をつけるから。
今日の事進さんに早くお礼言わなきゃ。」


「ただいまー。」
家に着き進のパーカーを手洗いしようと、早速風呂場へ向かう。
パーカからする汗の匂いが、自分には無いの匂いでとても羨ましかった。
(私も男の子に生まれてくれば良かった。隠さなくったて堂々とアメフト出来る。
最高でも後3年しか私は出来ないんだ・・・悔しいなぁ。)
「・・・さて、コインランドリーで乾燥だけしてこよ。」

04-128 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:36:09 ID:W4CKHcmG
次の日
部活の休みをもらってしまったが、おかげで進さんをここで待つことが出来る。
昨日と同じ場所少し早めの時間にセナはパーカーを手に持って土手に座っていた。

「セナ君」
「・・・筧君?筧君久しぶり!大会以来だね。巨深のみんなは元気にしてる?」
「あぁ、相変わらずだよ。先輩たちも春までは練習に参加するし、ところでセナ君はここで何してるんだい?」
「えっと、僕はここで人を待っているんだけど、まだ来ないみたい。」
「そっか、何処かで話しでもしたかったけど待ち合わせじゃしょうがねぇな。
良かったらセナ君のメアドか番号教えてくれないか?今度水町とか入れて遊ぼうぜ。」
「あ、はい!じゃあ、両方教えておくね。他校の友達が出来るなんて嬉しいな。よろしくね筧君!」
「あぁ、こちらこそよろしく。じゃあまたな。 セナちゃん。」
「あ?はい、!また!」

最後の方、筧君の声が小声でよく聞き取れなかった。

「あ、進さん!進さーーーん!」
「小早川、無理して走らなくていい。」
筧と別れてから大して時間も経たないうちに進の姿を見つけた。
「ふぅ、大丈夫です。あんまり酷い時は薬で抑えるようにしてるんですよ。昨日よりはだいぶましですし。
進さんのおかげです。」
ニコリと笑いかけてくる幼さの残る笑みに進は思わず目を逸らす。
「昨日はありがとうございました。私お礼も言えなくって、あの、良かったらコレ。
自分のパーカー、それにリボン付きの小さな袋を渡された。
「おいしくないかもしれないですが、家庭科でクッキー作ったんです。
その、いらなかったら誰かにあげてください。」
「・・・・
♪~
進が何かを言おうとしていたが、携帯の着信音に邪魔をされる。
「ごめんなさい、進さん!私の電話です。ちょっと取りますね。」
画面には登録したばかりの番号と名前が表示された。
(筧君からだ。なんだろう)
「あぁ、構わない。」
「すみません。」
「はい、もしもし。」
「うん、うん?え!?・・・えっと。15分後くらいでつけると思いますが。はい、じゃあ後で」
「進さん、お時間とらせてしまってすみませんでした。ちょっと約束が出来てしまったので、今日はお先に失礼します!」
「随分慌ててるようだが、急ぎの用事か?」
「はい、そうみたいです。」
「そうか、ではまたな。」
(さっき会ったばかりなのに筧君どうしちゃったんだろう?何かあったのかな。)
多少痛みの走る腹を気にしないようにと走り出す。

「セナ君こっち」
「筧君!どうしたの!?あの電話は」
『セナ君・・・。今すぐ会って話したい事があるんだけど、駅前に何時だったら来れる?』

「急にごめんな。ここじゃなんだから俺の家に来ないか?」
「え?はい、構いませんが。僕が行っても大丈夫ですか?」
(お店の中とかでも話せない事なのかな?筧君の家じゃ迷惑になるかもしれないし。)
電話の声では元気がなかったが実際会ってみると何でもない風な筧がいて、セナは疑問だけが沸く。
「あぁ、もちろん。むしろ来てほしいんだが。」

04-129 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:37:11 ID:W4CKHcmG
電車に数分乗り、そこから徒歩で数分。アメフトの話、留学してたい頃の話
他愛も無い話に花を咲かせいつの間にかセキュリティが厳重な高層マンションの前に立っていた。
『筧の家ってすっげぇ金持ちなんだぜー』と水町が以前話ていたのをふと思い出す。
恐れ多いような気がして、セナは中へ進むのを戸惑ってしまった。
「ここの8Fだよ。そこ時間くると自動で閉まっちまうからこっち入って。」
「あ、はい。」
2人で乗るには大きすぎるエレベーターの中
(なんだろう、なんの話なのかな?)
「・・・なぁセナ君。アメフトやってて何か困った事とかねぇ?」
「困った事ですか?・・・特に無いかなぁ」
大嘘だ。
出場停止になるような重大な秘密を抱えながら試合に出ているのだから。
「セナ君ってアイシールドとか今までよく隠し通せたよな。色々隠してたのって大変じゃね?」
「え?、あ、まぁヒル魔さ・・・」
「大学に行ってもアメフト続けたい?」
セナの答えなど待たず、全く意図が分からない質問を次々とする。
「?」

「そういえば今日は進に会えたのか?」
「・・・・・・!?、どうして筧君が知っ・・・」
セナは慌てて口をつぐむ。
「ん?何が?今日は待ってる人がいるっていってたろ、冗談だったんだけど。」
「・・・そう。」

「あ、8Fだ。どうぞ」
「あの僕、」
「ほら。行こう」
筧に右手を掴まれぐいぐいと強引に引っ張られ進んでいく。
「セナ君に言ってなかったかも、両親はよそに住んでてさ俺ここで一人暮らしなんだよ。だからゆっくりしてけばいいから。」
(違う、何かが違う。怖い。ここにいちゃいけない気がする) 
しかし191cmの筧から155cmのセナが逃げ出すなど不可能に近い。
逃げ出せない事に更なる恐怖がわきあがる。
「――――――!!!!」
セナが何か叫んでいるが筧の耳には届かない。
「はい、いらっしゃい。」
玄関で軽々と体を投げられ、セナは床に転がってしまった。
その上から筧が重くのしかかる。
「筧君!変だよ!?どうしたの」
全力で抵抗するが、腕は片手で頭上にまとめられ、足は筧が体を割り込ませているため自由がきかない。
セナの制服の上着を左手で脱がしていく。
「やっ!やめて 筧君!」
筧が何を考えている分からず言い知れぬ恐怖がわきあがる。
「胸が窮屈そう、サラシこんなに巻いちまって。」
「!!!あ、違っ・・・」
「CかDくらいある。・・・可愛そうなセナ折角隠してたのにばれちゃったね。」

04-130 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:38:14 ID:W4CKHcmG
「もっと可愛そうな事なんだけど、今からセナは俺に犯されるんだよ。」
ニコリと優しい笑みを浮かべ筧はそう言い放つ。
直接的な単語を言われ今の自分の身に何が起きているのかセナはやっと理解する。
さらに筧の布ごしからでもはっきりと分かる怒張したペニスを押し付けられ、冗談などではないと思い知る。
「・・・!!い、嫌ぁぁ!!筧君はなして!!!!やぁぁぁぁ!!!」
「生理2日目だもんな、はは、セナ本当かわいそうだな。」
他人事の様に言い、暴れるセナからズボンと下着を一気にはぎとってしまう。
「うわ、凄い血の量。これじゃあ動き回るのなんて無理だって。よく今までアメフトなんてやってこれたな。」
秘所の割れ目に無骨な指をそわせ、流れ出る血をすくう様に何度も往復させる。
「、っあ、やっ、やぁ!かけっ・・・い く・・ん!やめ、っ・・・」
「血でここ、ぬるぬるしてるからって感じすぎじゃないか?強姦されるっていうのに、淫乱だな。」
・・・ズブッ
「ほら、指2本も入ったよ。」
「い、ぁぁぁああ!!い・・たっ!・・・ふ、んぅ・・!」
「イイ声で鳴くね。本当に痛いのか?」
ズク、グチュ、グチュ、・・・ズッ・・ズッズッズッズッ
一定のリズムでピストンされ卑猥な水音と喘ぎ声が響きわたる。
「あ、っ、あっひぃ、あ、ぁぁ、あ、や、・・・ぁだっ・・あぁ・・や・・だぁ!・・・」
自分で慰めたこともないセナにとっては、この行為は刺激が強すぎた。
生理的に出る涙と、友達だと信じてたのにこんな仕打ちをされる程嫌われていたという悲しみの涙が止まらない。
もう抵抗する力も残っておらず、唯一出来ることは自分の耳を両手で硬くふさぐことだけ。
激しく出し入れかき混ぜられ、クリストリスを愛撫されセナにはわけがわからない。
「あぁぁ、ん、へんだ、よ・・・わたしへんに・・た・・・す、け・・てぇ、ふ、う・・ぁ・っぅ・ぁあ・・」
「助けて?誰に。誰を呼んでる?ヒル魔や、栗田?それとも進か?誰も助けちゃくれねぇよ。」
「・・・セナは処女だよな。さすがに痛いと思うけど、最初だけだから。」
何を言っているのか今の混乱したセナの頭では意味が分からない。

04-131 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:39:34 ID:W4CKHcmG
ズブズブズブッブチュ
「きゃぁぁあっあぁぁっ!!ぃい、いたいっ!!!!ぬいてぇ・・・・!!あぁぁ、うぅ」
大きいすぎる筧のペニスが狭い処女の中をゆっくりと貫いた。
「ふぅ・・・処女膜破れたんだろうけど、血が凄くて分からないな。・・・・きっつ。俺のデカイから処女には優しくないよな。」
「あぁぁ・・・いやぁ、ぁもう、やぁ・・・」

グチャヌチュ・・・クチュ
セナの息の整うのも待たず容赦ない挿入を開始する。
「いたぁ・・ぁぁ・・・ふぅ・ぅう・・んあぁ・あぁあ・ぁ・ぁ・あぁぁっあっあっぁあぁっあ!!・・ふ・ぁ・・ぁん
やだぁ、あぁ・・つい・・あつ・・いよぉ・・・、」
もう痛みなどどこかへいってしまい、ただ暴力的な快楽ばかり与えられる。
グチュギュギュッブグッネチュズッズッグチュ
膣をえぐる様にされたかと思えば、出口ぎりぎりまで抜いて一気にまた差し込まれる。
それの繰り返し。
「く・・る・し・ぁ・・な・・んで・・・?こ・・・んな・・・」
耳を硬く塞いだままの無意識の問いかけ。
「・・・好きだからだろ、分かれよ。」
「はぁ、う、うっ・・あ!ぁ・・・ぁ!あぁっあっぁっ・・ぁ・ぁっあっあっあ・!!・・ひぃ・・・ぃうぅ!・・・」
「っ、このまま中に出すぞ」
「・・・あっ。!?おなか・・あつ・・何?きゃぅ・・や!・・あぁ・ぁあぁぁああああああやぁぁぁ!!!――――」
ドクドクドッピュチュ――――ピュ
「は・・・んん・・・・・くぅ・・ん・」
長い間大量のザーメンをそそがれセナはピクピクと身悶えた。
まるで最後まで搾り取ろうとするように膣が激しく締めあげる。

全てを吐き出した後、息を整えセナの中から自身を抜き取ると赤と白の液体がドロリと溢れ出てきてフローリングに
染みをつくった。
「・・・・セナ?」

無理をさせすぎたのだろう。
さらしだけを身に纏った少女は気を失っていた。

04-132 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 04:40:54 ID:W4CKHcmG
一先ず終わりますが、この後ダラダラ続きます。

04-133 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 18:49:13 ID:W4CKHcmG
誰かが自分の頬を軽く叩いているのだろう。
頬に微かな痛みを感じセナはゆっくりと目を覚ます。
悲鳴があがっている身体を無理に起こそうとするがうまくいかない。
両手が手首のところで縄でもって締められているからだ。
胸に巻いていたさらしも全て取られてしまって、全裸の状態でキングサイズのベッドの上に寝かされていた。
「セナおはよう。中々目を覚まさないから寝てる間にまた犯そうかと思ったよ。」
意識がはっきりしていないところに筧の残酷な言葉でがかけられる。
「・・・・・・・!?か、筧君。どうして、どうしてこんな事を。」
「分からないか?・・・そりゃ、セナが嫌いだからだよ。女のくせにアメフトなんかやって、しかもそんなお前に負けちまって
今年はうちの大会はもう終わったんだから、そりゃ憎むさ。」

「・・っ・・ご・・め・んなさい・・・ごめんなさい。だめだって・・わかってるけどアメ・・・フトやり・・・たいんです。
高校の・・・三年間だけだから。・・・・」
どう考えても悪いのはセナではなく弱みを握り暴挙に出た自分なのだが、セナは泣きじゃくりただ謝り続ける。
「別に謝らなくてもいい。ただ、俺にばれたってことは分かってるか?この事をばらして泥門の大会出場停止に
する事だって出来るんだぜ?マスコミに垂れ流すからさすがにヒル魔にだってもう隠し切れないし
今まで女が出てたなんて分かったらアメフト部自体潰されるかもな。」
「!!!??・・・だめです、それだけは、許してください!!私のせいで、みんなが・・・そんな。そんな事・・・筧君許して、
筧君の気が済むまで・・・私を殴ってくれて構わないから。・・・」

「それじゃあ、楽しくないしな、あぁ、じゃあ、俺の愛奴にでもなってもらおうかな。愛奴って分からない?
ま、これからずっと犬みたいに俺に抱かれ続けるって事なんだけど。名前を呼んだだけでアソコが濡れる様な身体にしてやるよ。」
「筧・・君。冗談・・だよね。」
「いいや?本気。さっきみたいに何度も膣に突っ込んでやるからセナはただ喘いでればいい。
あー、心配しなくても明日は学校休みだし。セナの携帯借りて家にかけといたから。勉強会を皆でやるから俺の家に泊まってく、って」
「・・・ふぅ・あ、ぅ・う・たすけ・・・て」
「さっきも助けて、なんて言ってたけどもう諦めろって。誰もこねぇよ。」

04-134 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/04(日) 18:50:00 ID:W4CKHcmG
「あ・・・じゃあ、こうしよう。『助け』を呼んでみよう。
セナ、その前に犬みたいに四つん這いになって、股を広げてみて。・・・手、縛ってあるけど出来るだろ。」
全裸でそんなことをしたらどうなるか、容易に想像がつく
「・・や、・できない。そんなこと・・・」
「逆らうなよ。」
「う、・・・ふ・・・」
筧が正気に戻ってくれるのではないかという少しの期待もこれで打ち消された。
ゆっくりと四つん這いの格好をとり、股を開き血の滴る秘部が筧の目の前にぱくりと露になる。
「そうそ、出来るじゃないか。ホント犬みてぇ。もの欲しそうにマンコひくつかせて・・・見られて発情してんじゃねぇよ。」
「・・・・・・・」
血が出そうになるまで唇を強く噛みしめ筧の暴言にじっと耐える。
「ひゃぁっ!!」
後ろから筧が尻を撫で回し。蕾を大きく割られ入り口に何か押し当てられてるのに気が付く。
「一応ローションべとべとに塗っておいたバイブ。俺のより小さいから今度は切れないと思うぜ。
これ、リモコンで操作出来るんだけど、パール回転としピストン運動両方あるんだってさ。」
言っている意味がさっぱり分からないが、先ほど嫌というほど咥えさせられた筧の男根を連想させるその形。

ズブッズブズブズブッ―――ズブッ――

「ーーーーーーーーーーぅんんんんっーーー???!!!!!!ひぃ!っぃぃぃぃあぁぁあぁ!!!!」
唇を噛み締めていたが、痛さのあまり絶えられず、悲鳴をあげ意識を飛ばしそうになる。
「よし全部入ったな。まず膣の中かき混ぜて、で、次はピストンな」
「はっ、はっ・はっ・・は、はっ・・ぁ・・あ・」
息の整わないセナはともかく酸素を取り込もうと激しく呼吸を繰り返す。
これでは本当に発情している犬を連想させられる。
「あ、これ忘れてた。乳首用ピンチ。シリコン製だから痛くねぇはずだぜ?」
硬く張り詰めている胸の二つの桜色の突起を無骨に摘みにパチリと装着する。
「きゃぁ!!!はっ・・いたっ、いたいよぅ・・はっ・・・筧君!!!はっ・は・とってぇ、これ・・いたぁ・・、ぁぁ!」
セナの懇願を無視し
片方のピンチを指で軽く弾く
「痛・・・!!!ひぃぃん!!!・・ふ・っんんぅ!!!ーーーーーーー」
「セナは乳首感じやすいんだな。こんなにコリコリ硬くさせて。じゃあ、乳首だけでいってごらん」
「あ、あぅ・・・・はぁん・・・」
バイブを入れたまま、スイッチは押さず。
ピンチをしたままの乳首を弄ぶ。

「・・なに?・・・・なんか・・や・・だめぇ・みないでぇぇぇぇぇぇーー!!!お・・しっこ・・・
でちゃうーーーーー」
(ん?、排泄感?まさか・・・)
「あぁぁっぁぁぁぁーーー!!!!??!」
プシャ、シャーーーー、、ッパタパタポタ・・・
バイブで栓をされているセナの秘部から大量の透明な液体が、白い太ももを伝って流れ出た。
「・・・潮吹きしてる。・・・大丈夫、これ尿じゃねぇから。別に尿でも構わなかったけどな。」
放尿感から開放されたセナだったが、「潮」という単語を知らない。
今のセナには、人前で粗相をしてしまったという事だけしか分からない。

「しかし、さっきまで処女だったくせにそんなに気持ち良かったんだ。」
「あ・・ぁ・・・ぁ・あ・・ぁ・・ご・・・めん・・なさい」

「じゃあ、そろそろ助けを呼んでみようか。」

04-135 :名無しさん@ピンキー:2007/02/04(日) 19:31:52 ID:jb0WDTi9
ルルの人もうこないのかなー

04-136 :名無しさん@ピンキー:2007/02/06(火) 10:29:08 ID:5snrzlS5
>>123 wktk
続きカモン!

04-137 :名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 19:37:52 ID:ZnlwYyYn
定期age
ご利用はご計画的に


>>123
GJ!

04-138 :名無しさん@ピンキー:2007/02/07(水) 20:08:01 ID:G0aR/M0o
>>123
乙!

>>135
同じくルルの人をずっと待ってるんだがorz

04-139 :名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 00:07:01 ID:tOgLJ1qL
ハガレン女体化スレの保管庫の管理人はまだ生きてるみたいだね
またスレたててくれんかな

04-140 :名無しさん@ピンキー:2007/02/08(木) 09:58:31 ID:5h0RhfQh
>>123 GJ!

04-141 :名無しさん@ピンキー:2007/02/10(土) 16:19:51 ID:Us0hwHl+
>>123
キタコレ!!! 神乙!!

04-142 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:42:08 ID:rp7p72Id

「携帯借りるぜ?」
「・・はっ・はっ・あ・ぁ・・」
いつまでも乳首を虐めすぎたせいで、その先端は真っ赤に擦れてしまって今にも血が出そうな程痛々しい。
それでも乳首を摘むピンチと、セナの中に埋めた凶器を取ってやることはしない。
「セナ、誰がいい?誰を呼ぶ?」
「・・あ・・・ひぅ・・」
(?・・・なんのことを言ってるの・・・)

「俺の言葉分からない?まぁいっか。じゃあ、進にしような。」
「ほら、助け呼んでやるから。『筧君に犯されてます、助けてください』ってしっかり言うんだよ?」
『進』の名前が表示される携帯を苦々しく見つめ、その番号の男にかける。

(進さん・・・?何?筧君、どうして進さんの名前が出るの?)
・・・・・ガチャ
「はい、もしもし。」
(・・・進さんの声。なんで、筧君何を)

「小早川。どうしたこんな時間に?もう0時を回っているのだが」
「・・・・・・・・・・」
「小早川?」
(進さん・・・声聞きたかった。もう何日も聞いてないような気がする。)
「進さ・・・」

カチッ。

「!!!??!?――――んんんんっぅ!!!!!ーーー」
電話が繋がるのと同時に、筧は手に持っているバイブのスイッチをonにした。
(!?何これ、、。)
(!!嫌、いや)
「んぅぅううーーー!!」
話すどころか、嬌声をあげないように耐えるのが精一杯で
(・・・進さん、電話を切ってお願い、お願い!!声が、、)
「おい?」
「はぁ、、んぅぅふぅ・・・・」

チュチュプグチュズクズク

(凄い・・音が・・・ダメ、進さんに聞こえちゃう)

必死に耐えていたセナだが、無情にもバイブの出力を弱から強にあげられた。
激しく掻き混ぜられ、ズクズクと機械的なリズムで中を突き上げられる。
「・・・ふっ。・・く、はぁ・・あぁっ、あっ、あっあっ!!・・・
や、いやぁ、あぁ、ぁっもっ、ゆ・・るしてぇ・・ぁっあ・、、でんわ、きって・・・ぇ!!!」

「おい!?まさか、セナ!?セナ!!」

04-143 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:43:20 ID:rp7p72Id
ズルッ
膣の中で暴れまわっていたおもちゃを引き抜かれ、代わりに筧の猛った雄を一気に埋められる。
「ひぃうぅぅっ!!!きゃぅ・・ふっ、ん、あ、ああっぁ、ぁっ、も、う入れないでぇ、、くるし、、ぃ・・・は、ぁっ、」

ズッ、パンパンッパン
肉と肉がぶつかる生々しい音まで携帯越しの進に聞こえる。
「セナ!今何処にいる!?セ・・・」

プツ
携帯から声が途切れた。
「・・・すごい声、進に全部聞かれちゃったね。あいつ真面目で潔癖そうだから
バイブ突っ込んでマンコぐちゃぐちゃにして喘ぎまくってたなんて知ったら、きっともう口もきいてもらえない。
でもその時の写メール、俺の携帯から進に送ったから今頃見てくれてるよ。
強姦されて喜んで、乳首こんなにして潮吹く変態なセナを見たら進はどう思うかな。」

もうまともに頭が働かないが、今、自分がどんな状態か進に伝わってしまった事だけは分かる。
やめて、やめて、やめて!!
進さんに・・・
進さんだけには、何?
嫌われたくない?

こんな事になってから気が付くなんて、大馬鹿だ。
私、進さんが好きなんだ。
でももう遅い。バチがあたった。

「ぁはっ、、はっ・は・ぁう!、ん・・ぁぁっ・ひぅ・」
(・・死んでしまいたいくらい悲しいのに・・・私の声、なんで止まらないの・・?頭がおかしい。)
(・・これが変態ってことなのかな。もうよく・・・考えられない。)
やだ・・・やだ、浅ましい・・・汚い、私の心。何て醜い
(・・・・きもち・・いいよぉ・・・・。)
(進さん、・・もっと・・・もっと、進さんの・・・ちょうだい)
獣の様な四つん這いの交わりで、セナは無意識の中で筧の動きに合わせて自らの腰をゆっくりと揺らし始める。

「・・・っは、感度が善すぎるのも問題だな!!ほら、もっとあげるから腰動かして。」
まともに物事が考えられなくなっているのは、先ほどのバイブに塗っておいた薬のせいなのだが、筧はその事を伝えてやらない。
「セナは進のことが好き?・・・でも他の男に抱かれてこんなに嬉しがってる。セナは変態なんだよ。」

04-144 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:44:47 ID:rp7p72Id
グプッ、ズ、クチュ、ズッズッ・・・・

「く、はぁ・・ぁ・あぁ!!っあつい、、・くうっ・・・おなかの奥・・あたって・きもち・・いぃよぉ!・・
ん・・もっと・・・・、、っ・もっと・いっぱい・・さすっ・・て・・」
焦点の合わない憂いを帯びたガラス玉のような瞳からは、枯れること無く涙が溢れ出る。
それに加えまだ発展途上の身体の少女からは壮絶な色香が漂って、筧の脳を麻痺させる。

「とっても綺麗だよ。俺はセナがどんなになっても愛してるから安心して
だからお願いだよ。俺のこと、どうでもいい奴なんかに位置づけないで。」
聞こえないだろうと分かってはいるのだが、こんな形でしか君に告白出来ない。
倒錯した愛情

「もっ、と・・あ、ぁ、あっ、は!!・ふ・・はっぁ、あ、もっとぉ、、!進さん、進さん・・・・」
「・・・なんで、なんで、進を呼ぶんだよ。どうして俺を見てくれない」

どんな事をしたって俺の事なんて責めやしない。
あいつと君との間に入って邪魔しようって思ったけど、それは無理だって分かった。
きっと、そんな事をしたら君の心が壊れるんだろ?
今の君が無くなるのなら、それは俺の愛した君じゃない。
もう愛してくれなんて言わない。忘れられない程憎んでくれと言ってるのに。
どうしてそれすらしてくれない!?

(・・・!!!クソッ)

それでも身体はセナを求めて仕方がない。
膣の中で雄が軽く震え、射精が近い事が分かる。
「・・・ん、、また、、ふぁあ・っあ・・中は・・だめぇ、・・やっ、、あ、かちゃん・・・できちゃう・・・」
(いっそ出来ればいい。そうすれば既成事実も出来るってものだ。・・・そっか、孕んでもらおうかな。)
「あ・・や、やぁ・・だめ・・・ぬいて・・ふぅ、んん!・・・っぅ、ひぁっ!!・・ぁっぁ、」
「い、ぁ・・熱いの・・まだ・いっぱい・・・でてる・・・」

ズルッ
「ふ、、っん」
「ほら、・・・俺のペニス、セナのせいで血と精液一杯ついちゃって、手が使えないんだから口でなめとって。」
その言葉をセナは理解出来ていないが、本能でそれを求め
今だ怒張している筧の雄を愛おしそうに、ゆっくりと口に含んでいく。

ちゅぷちゅぷちゅ・・・
「はっ・、ん、、ふう、、っん・・む、っ・」
「いい子だね。綺麗にし終わったらまた突っ込むんであげるから。」

途中で電話を切られて、それ以降電源が切られてしまったようで繋がらない
電話越しのセナの声からは何をしているかなど嫌でも思い知らされる。
それにあの画像メール。
画像の中のセナは、両手をきつく縛られ四つん這いになり、胸は卑猥な道具で摘まれ、女性器にはバイブで栓をされていた。
何なんだあれは!?どうしてあんな事に。
それに何が狙いか知らんが送ってきた人間、住所と名前まで送ってきた。
筧駿
巨深のあの男、何のつもりだ。
俺にこれを送ってきたということは、俺がセナに対する気持ちを知っていてのことだろう。
セナに拒絶される事が怖くて思いを口に出せなかった進
それを嘲笑うかのように行為に及んだ筧に殺意すら沸く。

充分走ってつける距離だと分かって、進は家を飛び出しメールの住所へと走り出す。

04-145 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:46:41 ID:rp7p72Id
部屋の時計を見ると2時を回っていた。
(そろそろ、時間切れかな・・・)
もう何度目の射精か分からない程セナの中に注ぎ込んだ後、名残惜し気に自身を引き抜く。

ピンポーン

「助けが来たよ。セナ聞こえてる?」
「おい!!!ここを開けろ!!」
マンションの1Fに着いた進が、部屋に繋がるチャイムを何度も押す。
「はいはい、いらっしゃい。・・・今開けたから、そこ開くよ。俺の部屋8Fの表札かかってるとこだから。どうぞ」

ドアをぶち破る勢いで部屋に入れば、長い間性行為に及んでいたのだろう。
部屋の中は二人分の大量の精液と、セナの血で異常な臭いが充満していた。
リビングには服をしっかりと着た筧と、両手が縛られたままの全裸のセナが横たわっていた。
人形のように生気が無く。目は開いているのに進が着たことすら気がついていない。
何時から、乱暴されていたのだろう
ひどく泣き腫らした目と、身体についている情事の後。

「っ!!!!!!」
進は体中の血が沸騰するのではないかと思うほど激昂し、筧の腹を目掛けて拳を繰り出した。
「・・・・っ痛ぇ。・・・」
(・・・誰?・・何を、してるの?・・・。)

これで終わりにするつもりは無い進は拳を更に構える。
1発は筧もわざと殴られたが、次は大人しくやらせるつもりはなく自分も構えを取る。
「あんたムカツクんだよ。聖人君子みたいな面しやがって、セナがこんなにされても、好きなんて言えるか?」
「当たり前だ。そんな事より、お前にはやった事の責任を取ってもらう。精々自分の身を心配をしろ。」
「はっ!あんたらしくない随分物騒な事を言うな?上等だよ。」

(・・・・喧嘩?ダメ、だめ、止めなきゃ。頭がよく働かない・・・。体が動かない。声もうまく出そうにない・・・でも、とめなきゃ)
「・・・や、めて」

04-146 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:47:16 ID:rp7p72Id
「!?・・・セナ」
セナの意識があることを確認し、進は体を抱き起こしきつく抱きしめる。
「分かるか?俺だ。」
(・・・あ、進さんの匂いがする。この人は・・・)
思い出した。
「進さん、・・・。お願い、やめて、」
「止めるな!お前がこんな目にあって、黙っていられるわけが無いだろう。」
「違う、違うんです。私が、浅ましいから、皆に憎まれるのは・・・当たり前で・・・、、だから、だから・・・」
どうか、
「お前は悪くないない!!」
「・・違う、・・ちがう・・私は・・・」

「違わないよ?悪いのは俺なんだから。」
薄く笑いながら筧はそう言う。
「でもね、悪い事って分かってるんだけど、セナの優しさにつけこんで色々したくなるんだ。
だから、しっかり俺を憎んでくれないと。また酷い事をするよ?」
「・・・貴様っ!!!」
全く悪びれていない様子の筧に黙ってはいられず、進は再度殴りかかる

「ダメッ!!――――」
筧の前にセナが割って入ってきた。
「!?」

直前にセナの行動に気がつき力を緩めたが、あまりの咄嗟の事で寸止めまで出来ずセナに拳が入ってしまった。
これには筧も絶句した。

「セナ!!!!すまない、!!何て事を・・・」
「っ、進さん、大丈夫、大丈夫ですから・・・もう。やめましょ。」
大丈夫なわけがない、140kのベンチプレスを持ち上げられるような男の拳を、鍛えてもいない女のお前が食らったのだから
骨ぐらいイッていてもおかしくない。それでもお前は声もあげず耐えた。
俺はそいつを殺してやりたいくらい憎いのに・・・
「・・・分かった。帰ろうセナ」
お前がそれを望んでいない。

怒りを必死で抑え込み、手首にきつく巻かれている縄を、これ以上傷をつけないようにと慎重に解いていく
「・・・借りていくぞ」
所々赤く染まってしまったシーツをセナの身体に巻きつける。
「好きにしろよ。返してもらわなくていい。」
力の入らないセナを腕に抱え上げ二人は部屋から出ていった。

「どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだよ。」
一人になった部屋の中で筧がつぶやく。
君の行動が俺を付け上がらせ狂気に駆り立ててるっていうのに、それに気がつかないなんて

優しくて、・・・・なんて残酷なんだ。

04-147 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:48:18 ID:rp7p72Id
夜中の道は静まり返っていて、足音だけが耳に痛い程響き渡る。
なるべく人気の無い道を通るのだが、それでも酔っ払いと擦れ違いになり下卑た目でセナを見つめてくる。
「・・・進さん。私、汚い、から・・・降ろして。」
進を見ようとしないセナの顎を軽く上に向けさせ、薄く開いたままの艶めかしい唇に自分のものを重ねる。
「・・・ん、!?ぅ、ふっ、んんん、はっ、ぁ、」
口内を荒々しく貪れば、頬を紅潮させ肩で苦しそうに息をする。
長い長い口付けの後ゆっくりと唇を離せば銀糸が二人を繋げていた。
「ふ、ぁ・・・」
「汚いなんて思っていたら、こんな事は出来ないだろう。お前が自分の事をどう思うと俺はお前を愛してる。」
ずっと我慢していた思いを口にすれば、せき止めていた言葉が溢れ出て
「こんな気持ちになったのは初めてなんだ、お願いだから俺を避けるな・・・もう一人にしないでくれ。」

嬉しい・・・、ありがとう進さん。
あなたからそんな言葉を言ってくれるなんて、このまま死んでもいいかもしれない。
でも、もう・・・。 私はあなたにこの気持ちを伝える事は許されない。
だって

「セナ、セナ・・・・」
熱に浮かされたように名前を囁かれ身体を求められても、セナは少しも抵抗しない。
狭い路地裏につれられ巻いていたシーツを剥ぎ取られた。
豊満な胸に顔を近づけ、先ほどの行為で真っ赤に擦れてしまっている突起を乱暴に吸いあげる。
ちゅ、
「!!きゃぁ、あ、、ぁあっ、い、っ痛」
ちゅぷちゅぷ
「は、ふぁ・・・あっぁ、進さん、、」
セナを向かい合って立たせせると、筧が放った大量のザーメンがたらたらと流れ出てくる。
挿入するには潤いが十分すぎるようで
「不愉快だな・・・」
両膝持って大きく開かせ、完全に抱え上る。
「!!ぁ、だめっ、進さん・・・見ないでぇ!!!」
俗に言う駅弁体位で性急に自分の雄を挿入する。

グチュ、ヌプ

「――――――――あぁああぁ!!!!!っあぁ、やっ、くるしっ、ぃ・・!!はいら・・・っ な、 ひぃっう」
セナの意思とは関係無く、体重分だけ深々と膣に突き刺さる。
「はっ、ふ、ぁんっ・・・進さんの、お・・っきいよぉ・・・・」
全て中に入りきった事を確認すると抱え上げたまま激しく律動を開始する。

グチュグチュグプッ
「ひ、ああぁっ!!!んあぁ、ぁあ、はっ、ぅ」
人が通れば聞こえてしまうのだろうが、感じやすいセナの身体は嬌声を我慢する事が出来ない。
ガクガクと揺さぶられ、涎まで滴り落ちる。
「きもち、いいよぉ・・・っ、、わたしの頭、へんに、・・ふ、ぁは、、はっ!」
「・・・身体はこんなに正直なのにな、それとも筧に仕込まれたか?」
醜い嫉妬が進の行為をエスカレートさせていく。
「、はっう・・・違っ・い、や・あ、は、ぁあ、・・あ・・ふぅ、、」
「私、わたし、ヘン、、タイなの?」
「・・・そうだな、変態だ。」
「それでも愛してるよセナ。」


俺もあの男と大して変わらないじゃないか。いや、むしろ似ているのかもしれんな。
既に気を失ってしまったセナを揺さぶり続けながら、進は冷静にそう思う。
同属嫌悪、か

あぁ、次に目を覚ます時お前はどんな顔で俺を見てくれるのだろう。
楽しみで仕方が無い・・・。



04-148 :名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 22:48:48 ID:sEWycTj7
GJJJJ!!!

04-149 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/11(日) 22:49:06 ID:rp7p72Id
初めて書きました小説なんてものを書いたのですが、(いや、ただの駄文ですね)
読んでいただいた事に感謝いたします。
ありがとうございました。

とりあえず終わらせましたが続きがあります。もうそりゃダラダラと・・・
今度こそ救えない話になりそうです。
ドMなセナとドSなヤロー2人。ヴァイオレンス&アンダーグラウンドエロ
気力があれば書きたいと思ってますので、その際にはまたお邪魔しますね。(;´Д`)

補足です。↓
筧について:セナに「憎んで欲しい」と言ってますがこれは嘘ですね。
やっぱりセナに愛されたくてがための行動なんです。
筧の目に映る進は、努力する天才、煩悩なんて無いに等しく心清い人、まさに聖人君子像。
それとは逆にセナに対して汚らしい感情を抱いてる自分との差に激しくイラついるのです。
心の底からセナに恨まれて罵ってもらえれば諦めもつくのかもしれませんが、セナの性格ではそれが出来ません。

進について:女性と身体の経験はそこそこありますが、気持ちがよくても心が満たされなかったため
行為自体ガス抜き程度にしか思っていませんでした。
子供の頃から家庭の事情で、愛情をまともに貰っていません。
アメフトという激しいスポーツに身を投じ、無心になって自分を高めることだけに打ち込んだ結果
悲しい事に、天才と呼ばれるようになっただけです。
人としての感情を押さえつけ、今までひたすら一人で走り続けた進ですが
そんな自分を、女であるセナが必死に追いかけてきてくれたことが死ぬほど嬉しかったのです。
一見進の方が筧より理性があるように見えますが、人一倍愛に飢えているため恐ろしいのはこの人の方です。

セナ:アメフトを続けている理由は、最初は純粋に「負けたくない、勝ちたい、チームの為」だったのですが
実は途中から「進の為」になってしまいました。
セナの中で唯一秀でている足を進が認めてくれている為、アメフトを辞めてしまったら
自分には何も残らない、進は見てもくれないと思っています。
だから必死に追いつこうと努力してるんですね。
セナが「浅ましく汚い、心」と言っていますが「進に関わる為にアメフトを続けている」この気持ちの事です。
この事は、進が好きと気がついたことで同時に自覚してしまいました。
筧に脅されて一番怖かったのは、「自分のせいでチームに迷惑をかけること」より「進に見てもらえなくなること」だったのです。
あまりに身勝手な理由のため罪悪感のあまり、進を愛する事、愛される事は許されないと感じているわけです。

04-150 :名無しさん@ピンキー:2007/02/12(月) 13:12:56 ID:6aSumwqy
相互リンクよろしく
歴史上の人物を女性化するスレ 2 
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1170948672/ 

前スレ 
歴史上の人物を強制女性化する小説のスレ 
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1143438666/ 

04-151 :名無しさん@ピンキー:2007/02/13(火) 21:57:34 ID:0pGWfJRo
前スレのDQ2の人ずっと待ってるんだがもういないかな?

04-152 : ◆EwwRseKMM6 :2007/02/15(木) 00:50:53 ID:grcBApFl
ゲーム遙かなる時空の中で3、九郎女体化投下させていただきます。
最初は弁九ですが複数キャラ受けの予定。
まだエロまでいけてないです。

保管庫収納は無しでお願い致します。

04-153 :九郎女体化1 ◆EwwRseKMM6 :2007/02/15(木) 00:54:33 ID:grcBApFl
それは、龍神の神子がお伽話の中だけにしか存在しない世界。



「なんだ景時。どうしたんだ、浮かない顔して?」
その日の景時はどこか妙だった。
昨日の戦いで、俺達源氏は事実上の勝利をおさめた。
兄上の望みであった三種の神器の奪還と安徳天皇のお身柄を確保する事は、
残念ながら果たせなかった。
だから、俺は景時の沈んでいるのは
兄上の期待に答えられなかった自分を攻めているものだとばかり思っていた。

そんな景時の様子を探るように見ていた者がもう一名いた。
「九郎、ちょっと相談したい事があるのですが・・・。
今夜、時間があいたら僕の部屋に来てくれませんか?」
また、仕事が増えるのか。
それ以上にあの弁慶の部屋で数刻を過ごすのか。
「俺の部屋では、駄目なのか?」
「駄目ですね。君の部屋だと人目につきますからね。」
俺は溜め息を吐きながら、承諾の返事をした。



もう日付も変わり、月も夜空から姿を消した頃、
俺はやっと諸々の雑用から解放された。
朦朧となりながら、自室に戻ろうとして思い出した。・・・奴との約束を。

こんな時刻では既に寝入っているのでは・・・という期待は
部屋から漏れる灯りで打ち消された。

仕方ない、腹をくくるか。
「弁慶、いるのか?」
「遅くまで大変でしたね、九郎。」
・・・・・・・・・本気でそう思っているんなら、手伝え。

戸を開けて中を見渡すと、溜め息しかでない。
夜目ながら、この前に見たよりまた荷物が増えている。
この乱雑とした部屋で数刻を過ごすのか。
「弁慶、お前少しはかたづけろよ。」
「おや、これでも整理されているんですけれどね。」
・・・これでか?
なら、片付いてない時はどんな光景なんだ。
「まあ、その辺りにでも腰をおろしてください。」
俺は一番怪しげな物がなさそうな場所を選んで座った。
「おや、九郎。顔に疲れが出ていますね。
明日も忙しくなりそうですし、薬湯を入れましょう。
疲れが取れますよ。」
奴の入れてくれる薬湯は、不味いんだ。
それでも、俺を労ってくれている気持ちが嬉しくて、俺は器を受け取った。
「・・・・・甘い?」
「ふふっ。存外、僕の薬は飲みやすいでしょう?」
答えようとしたのに体が重い。瞼がどんどん閉じていく。




「大変だったんですよ、君が全て飲み干してくれるような味を出すのは。

04-154 :九郎女体化2 ◆EwwRseKMM6 :2007/02/15(木) 00:58:51 ID:grcBApFl
なんだ・・・・・・・・・・・カラダがアツイ・・・・・・・・・。

う・・・・・・・・っ。
何処だ、ここは。
頭がぼ~っとして
そうだ、確か昨夜弁慶に呼ばれて・・・・・・・・・。
弁慶が掛けてくれたのだろう、俺の体に弁慶の外套が掛けてあった。
弁慶の香りがする。

ドクン。

体の奥が熱い・・・・・・・。

立ち上がってみると、昨日までの疲れが嘘の様に晴れている。

「おはようございます。よく眠れましたか?」
「ああ、あの薬のおかげで疲れが嘘の様に取れた。
恩に着るぞ。」
「よかった。
君さえよかったら今夜も作って差し上げますよ。」
「本当か?」
「ええ、今宵もお待ちしていますね。」
俺は髪に絡み付いている枯れた草を払い落としながら弁慶にわらいかけた。


アツイ・・・・・・・・・。
アツイ・・・・・・・・・・・・・・・・。


目覚めると、また汗だくになっていた。

最近の俺は変だ。
体の奥に空洞ができたような・・・変な感覚がする。
空洞を満たしたいのに、満たせない。
この感覚は一体なんなんだ。

04-155 :九郎女体化3 ◆EwwRseKMM6 :2007/02/15(木) 00:59:24 ID:grcBApFl
「・・・・・・・・・・ろう。ね、聞いている?九郎。」
ぽんと、肩に置かれた手に悪感が走った。
「止めろ!」
反射的に振り払った手とその先にあった傷付いた景時の顔を見て、しまった、と思う。
「・・・・・・・・・すまん。」
「いや・・・・・・・、いいんだよ。オレの方こそ、驚かせちゃってごめんね。」
ああ、俺は駄目な奴だ。

幼少の頃、俺は鞍馬で稚児として育てられた。
稚児の仕事の一つに夜の努めがあった。
俺はあの行為が嫌で嫌でならなかった。
『すぐによくなる』と言われても、何時まで経っても痛みしか感じなかった。

あれ以来、俺は人の肌に触れる事が怖くてならない。
・・・・・・・・・・情けない話だ。

景時に平家残党討伐の報告を聞いた後で兄上への報告書をまとめた。
擦ったばかりの墨の香りをかぎながら、何時の間にかまたうたた寝をしていた。
何故だ。
最近、眠くて仕方ない。

アツイ・・・・・・・。

また・・・・・・・・・だ。

体が熱くって・・・・・・・・・・。

『大丈夫ですか、九郎。』
・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・。

額に冷たい手が当てられた。
冷たい・・・冷たいのに心地好い。
ふわっと、弁慶の香りに包まれた。

『・・・・・・・・・・九郎。』

いま初めて気が付いた。
あんなに人に触れる事をいとう俺なのに。
弁慶、お前だけは平気なんだ。
むしろ・・・・・・・・ほっとする。兄上が俺に触れたら、こんな感じなんだろうか。
弁慶が俺の髪を撫でる感触が心地好い。
母といるとこんな感じがするのだろうか。
母も、兄上も、父も、傍にいない。
俺の大事に思う者はいつだつて遠くにいる。
「弁慶、お前はずっと俺の傍に居てくれるよな。」

夢現つだった俺は、泣き出しそうに歪んだ弁慶の顔を見る事はなかった。

04-156 :九郎女体化4 ◆EwwRseKMM6 :2007/02/15(木) 01:05:57 ID:grcBApFl
弁慶に・・・・・・・・・相談した方がいいのだろうか。
最近、俺の体は変だ。
体が熱くなるのはずっとだったのだが・・・・・。
その・・・・・俺の男根が少しずつ・・・・縮んできている気がする。
いや、気のせいだったらどんなに良かったか。
その代り玉袋があった場所が固い殻のような皮膚に覆われている。
遊んでいる男だったならば性病を疑ったかもしれない。
だが・・・・・・・・・俺は未だ女子の身体を知らない。
病気・・・・・・・・・・なのだろうか。
「九郎、薬湯をお持ちしましたよ。
おや、どうしたんです?
そんなに大きな溜息を吐いて。
何か心配事ですか?」
うっ・・・・・言うなら今だな?
俺は礼を言って薬湯を受け取ってから話を切り出した。
しどろもどろになりながらやっと病状を告げれた俺に、
弁慶がにっこり微笑みながら告げた。
「では九郎、脱いでみてください。」

とりあえずここまでです。

04-157 :名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 13:44:39 ID:0mkW47q5
うおお、この作品で来るとは思わんかった
GJです>>152

続き楽しみにお待ちしてます。

04-158 :名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 14:47:46 ID:gpdK6Ort
>>149
GJJJJJ!!!! 続きまってます

04-159 :名無しさん@ピンキー:2007/02/15(木) 22:32:57 ID:atrckRkb
>>149
GJ!

ところで、皆さんの創作の肥やしになりそうなニュースが
ttp://www.asahi.com/national/update/0215/TKY200702140366.html

04-160 :名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 10:01:49 ID:8CA4mn84
>>152-156
GJ!

wktkしながら続き待ってます

04-161 :名無しさん@ピンキー:2007/02/16(金) 18:31:57 ID:a8Zl6Zsg
定期age
ご利用はご計画的に


>>149>>152
GJ!!!!

04-162 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:13:58 ID:8lqXrryQ
お邪魔します
FE紋章でシーザ女体化です。お相手はラディ
元々女だったという設定で和姦かつ青姦です
以下↑のタイトルで投下しますので、苦手な方はスルーして下さい

04-163 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:14:56 ID:8lqXrryQ
宴は一時の盛り上がりからようやく落ち着きを見せ始めていた
知るも知らぬも、といった様子で笑い合っていた人々も今は旧知の者達と和やかに談笑している
だからだろうか
2人の若者がこの場にいない事に気が付く者は少なかった

戦勝の興奮と終戦の安堵にざわめくアリティア城にほど近い場所に彼らはいた
「傭兵をやめようと思ってる オグマさんの話も、アストリアさんの話も、断るつもりなんだ」
赤毛の青年──ラディがそう言うと、彼が話す相手は亜麻色の髪を揺らしてかぶりを振った
「それは、タリスにもアカネイアにも行かずにこのまま剣を置くって事なのか?」
頷くラディを見て相手──シーザは残念そうな、というよりむしろ呆れたような顔をして溜息をつく
それきり黙り込んでしまった相棒を、どこか寂しそうな顔でラディは見つめていた
「…まあ、お前の人生だし好きにすればいいさ」
暫しの沈黙の後に掛けられた言葉はラディにとって意外なものだった
「正直勿体ないとは思うけどな だがお前自身が決めた事ならそれでもいいだろう」
目を丸くするラディとは対照的にシーザの顔はひどく穏やかだった
「……止められるかかもって思ってた…説得しようとするかもって…」
驚きを隠せないまま口籠もるラディに向けられた微笑みは暖かいものだった
しかし
「私はどうするかな…この機に旅に出るのもいいかもしれない…」
何でもない事のように呟かれた言葉
「じゃあ俺も一緒に」弾かれたように言いかけた言葉をシーザは静かに制する
「ありがとう…でもお前が自分で決めた道を曲げて欲しくないんだ」
離ればなれになる予感はラディを呆然とさせるには充分だった

04-164 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:17:04 ID:8lqXrryQ
ワーレン傭兵隊に入ったばかりの頃、子供だった俺に何かと目をかけてくれた「お姉さん」
穏やかに教え諭したり、厳しく叱咤したりしてくれた「先輩」
同盟軍の街への到着に端を発したグルニア軍の侵攻
街は同盟軍に付く事を決め、報告と助力の為に隊を離れるという彼女が掛けてくれた言葉
『ラディ、良かったら私と一緒に来てくれないか?同盟軍には相棒だと紹介する』
「お姉さん」で「先輩」だった人はその時「相棒」になった
転戦する中で持ち場が多少離れる事はあっても、共に戦っていると思えるだけで安心できた
その「相棒」と別れる事になる 多分二度と会う事はないだろう
自分は剣を捨て去り、彼女は街を去るというのなら当然の成り行きだ
でも受け入れる事など出来そうになかった 離れたくないという思いで一杯だった
「ラディ…そんなに落ち込まなくてもいいんだ」
落胆させたと思ったのか彼女が労るように声をかけてきた
「私と離れても、また誰かに巡り会える 出会ったり別れたりを繰り返すのが人生だろう?」
言わんとする事はよく分かってるのに言葉は耳を通り過ぎていくばかりで相槌も出てこない
「『出会いこそが宝だ』と言った賢者が昔いたそうだ」
肩に置かれた手に力がこもったように感じた ふと見るとその手は随分細く華奢に見えた
「お前に…っ会えて……良かっ…私の……宝…」

声が震えていると思った瞬間、力任せに抱き締めていた


相棒から剣を置く決意を聞かされた時、驚きはしても止めようとは思わなかった
彼の才能は惜しかったがその決意を尊重してやりたかったし、枷にはなりたくなかった
だから旅に出ると口にした 正直あてなど何もなかったけれど
同行を言いかけた彼は私が止めると打ちのめされたように見えた
無理もない、と思った 彼が傭兵隊に来てからほぼずっと組んできたのだから
時には姉貴面をし、先輩風を吹かせる事もあった
同盟軍に行く事になり、その才能を伸ばして欲しいと思って声を掛けた
彼は目を見張る成長を遂げ、私にはそれが誇らしかった
だからこそ、これからは私が示す道ではなく彼自身で見出した道を歩んで欲しかった
呆然としている彼に多少訓戒めいた事を言いつつも、同じ事を自分自身にも言い聞かせていた
一番伝えたいこと「会えて良かった」そう言って別れを告げようと思ったのに

上擦った声が耳に届いて自分が泣いているのを悟った瞬間、抱き締められていた

04-165 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:19:36 ID:8lqXrryQ
抱き締めた身体が自分より細いのだと気付いて、心臓が大きくひとつ鳴った
俺の首に当たる頬が塗れているのを感じた時、血が熱くなるような気がした
そしてはっきり自覚した 俺はこの人が好きだと
自覚してしまえば伝えたくなるし、応えて欲しくなる
抱き締めたまま、ほんの少しだけ力を緩めて顔を覗き込んだ
「シーザさん、俺はあんたの事が好きだ だから離れたくない」
一息にそういって言葉を切る
琥珀色の瞳が潤んでいくのが分かった
薄く開いた唇が俺の名を刻んだように見えた

その顔が不意に歪んだかと思うと、今度は逆に抱き締められた

泣いているともむせているともつかない声で俺の名前を呼び、「ごめん」と繰り返した
何で謝るんだとか泣かないでとか言ったような気がするけど覚えていない
ただひたすら抱き締め、髪を、背中を、撫でていた


随分長いこと泣き喚いていたような気がする
私が静かになったのを見て取ったのか、彼が顔を覗き込み「大丈夫?」と聞いてきた
なんとか笑顔を作って頷いて見せ、掠れた声で何とか礼を言った
そして、もう誤魔化すべきじゃないと思った
可愛い弟分で後輩で相棒、いつか私の元を巣立って行くのだと決め付けていた
物わかりの良い大人の振りをして自分の気持ちを押し込めていた
だけど
あんなに強くはっきりと伝えられたら
こんなに強く抱き締められたら
もう自分に嘘なんてつけない、つきたくない
「ラディ、私も…お前が好きだ」

見つめ合っていたのはどれくらいだったか、どちらからともなく唇を重ねていた

04-166 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:21:35 ID:8lqXrryQ
重ねるだけだった口付けは互いを貪るように深くなり、溶け合うような感覚を呼び起こした
名残惜しげに顔を離し、少しだけ躊躇う様子を見せていたシーザだったが
ラディの顔を正面から見つめ、はっきりと告げた
「私を、抱いてほしい」
ほんの少し身体を強張らせたラディだったが、ひとつ頷くと口を開いた
「一つだけ、お願いがあるんだ …『シーザ』って、呼ばせて」
シーザは一瞬目を見開き、眩しそうに微笑んで頷いた

傷の手当てなどで見慣れていた筈の互いの身体にひどく興奮していた
剥ぎ取るように服を取り去って抱き合うと、火傷しそうな熱を感じた
普段はサラシに包まれているシーザの乳房に、ラディは顔を埋めた
くっきりした谷間に舌を這わせ、柔らかな膨らみに唇を沿わせ、赤みを帯びた先端を甘噛みする
その度にシーザの口からは吐息が零れ、ラディの髪と背中に伸ばされた指に力がこもる
左腕で身体を支えたまま、右手を両足の間に滑り込ませるとそこは既にじっとりと塗れていた
そのままシーザの秘所を指でまさぐると吐息はやがて嬌声に変わり、一撫でごとに身体を震わせた
初めて見るシーザの痴態にラディは「もっと見たい もっといやらしくしている所を見たい」と思わずにいられなかった
じっとりと湿り気を帯びたそこをもっと見ようと、足を大きく開かせ顔を近づけると
シーザは「やめろ…見るな……見ないで…」とラディの頭を手でどかせようとした
しかし普段からは考えられない程弱々しい声と力は却ってラディを煽るばかりであった

04-167 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:29:38 ID:8lqXrryQ
そこは充血して赤く塗れ光り、小さく口を開けていた
ゆっくりと指を差し込むと身体は少し強張ったが、中を探るように動かし始めると震えに変わった
割れ目の上、小さな突起に触れると震えは一層大きくなり、声はもはや言葉にならなくなった
頭をどかそうとしていた手で縋り付き、制止しようとしていた口から甘い声を漏らしながら
震える身体をくねらせる様は扇情的としか言いようがなかった
シーザの身体がひとつ大きく震え、ぐったりと弛緩したのを見てラディは指を抜いた
身を起こしつつシーザをそっと抱き起こし、「俺のも…触って」と低く言った

ゆっくりと顔を上げたシーザは躊躇う事なくラディの陰茎を口に含み、舌で丹念に舐り始めた
意外な行動に驚いたラディは思わず引き離そうとしたがそれは叶わぬ抵抗だった
憧れていた年上の女が己の一物を銜え込んでいる眼下の光景と今までの興奮はいとも簡単にラディを追い込んだ
痙攣のような感覚が身体を通り抜け、ラディは自分がシーザの口内に射精してしまったことに気付いた
慌てて詫び、身体を離そうとするラディを制すると、シーザは「大丈夫」と微笑み再び口を寄せた
先端だけを含み、手で丁寧に触れると、それは直ぐに硬さを取り戻した
やがてシーザは口を離し、身を起こすと、一言だけ「来て」と言った
ラディは頷き、シーザをもう一度横たわらせると
濡れそぼった秘所を開かせ、先程まで指で探っていた場所に陰茎をあてがい、一息に埋め込んでいった

04-168 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:33:14 ID:8lqXrryQ
硬く瞼を閉じ、唇を噛み締めるシーザに「痛かった?」と聞くと「大丈夫」と返って来た
その返事が痛みを否定していない事に気付いたラディは一瞬顔を曇らせたが
「ごめん…止められそうにない」と言うと、叩き付けるように動き出した
シーザは自分に覆い被さるラディの腕にしがみ付きつつ、身体ごと貫かれる感覚を受け止めていた
熱く締め付ける感触はラディに焼き切れそうな快感を与え、
肉体のぶつかり合う湿った音はその耳にひどく大きく聞こえていた

ラディが一旦動きを止めて身体を抱き起こし口付けると、シーザは口付けに応えながら抱き付いてきた
シーザはラディの首につかまり、ラディはシーザの背中を支えつつ再び動き出す
シーザは動きに合わせてあられもない声を上げ、半ばうわ言のように
「離れないで…大好き…一人にしないで……」と繰り返した
ラディも段々息を荒げながら、呪文のように
「好き…大好き……ずっと離れない…」と呟いていた

シーザが一際高い声を上げて身体を震わせると、ラディは強い締め付けを感じ、己の精を放った
掠れた息を漏らすシーザを抱き上げ口付けると、その感触でさえ快感に変わってしまうのか更に身体を震わせた
ラディは自分より細く、華奢である事に今更ながら驚きつつシーザを抱き締め
かつて自分を導いてくれたしなやかな手をそっと握った
シーザはいつの間にか自分よりも大きく逞しい身体になっていたラディの背に片腕を回し
昔自分が引いた事もある手の、引き締まった指に己の指を絡めた

繋がったまま抱き合う2人に、真夜中の満月が光を投げていた

 終

04-169 :その手を離す時 あの手を取る時:2007/02/18(日) 10:38:20 ID:8lqXrryQ
ここまで呼んで下さった方、ありがとうございました

実はシーザ非処女です
昔付き合っていた男と死別だか別れたかしていて、それが「一人にしないで」の台詞に繋がる
…つもりだったのですが、その辺りを上手く書き込めませんでした
精進致します

04-170 :名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 11:17:35 ID:Rx5v4M0K
今朝ラディと一緒に出てくる傭兵なんていったっけ?と考えていたところでktkr

04-171 :名無しさん@ピンキー:2007/02/18(日) 23:53:56 ID:Nzj3FVn0
GJ!

04-172 :名無しさん@ピンキー:2007/02/19(月) 06:41:19 ID:l/2rarBE
>149
GJ!アイシルエロパロ板で書いてあったロデオヤロウとの絡みも期待大
腐女子の書いた自己投影したエロより、バリバリ男性向けな女体セナたんのエロがもっと読みたい

04-173 :アイシールド21でお邪魔します:2007/02/22(木) 00:09:06 ID:8Uge2WHT
読んでくれた方、GJくれた方ありがとうございます。
励みになりますつω;`)

>172
向こうの板から来てくださったようで感激です。
俺の書くものが、どの層の人達に好んで読んでいただけるか分からないのですが
誰でも読めるような文にはしたいなぁ、とは思ってます。

ど素人が書く文ですから、生暖かい目で見てていただけたら幸いです。

04-174 :名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 22:14:08 ID:4jUr7CQ/
>149
アイシルパロの人
GJ!このコメント書いてる私は腐女子で申し訳ないが、すっげぇ良かった!
神!!
続き!続き読みたいっ!

04-175 :ティアキとか:2007/02/24(土) 16:12:51 ID:4TAK2unz
黒木くん×女体化千秋はどうだろう?

04-176 :名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 09:44:57 ID:JuewgabY
>149
ロデオとの絡みを待ってます!GJ!

04-177 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 02:45:01 ID:fT757sUE
遅レスだけどアイシルパロの人
>149
GGGGGGGGGJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!
つづき楽しみにしてるよ。気が向いたらよろしく

04-178 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 02:47:45 ID:QENXp5gw
なにこのアイシル以外は投下しづらい空気

04-179 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 02:50:01 ID:9Jdgopqp
んなことない、俺はアイシル以外も待ってる

04-180 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 08:55:09 ID:22TPI9y2
むしろルルーシュを待っている

04-181 :名無しさん@ピンキー:2007/02/28(水) 11:05:46 ID:YOS7XilJ
俺は152の続きを待ってる

04-182 :名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 00:26:46 ID://QovwMU
どれもすき

04-183 :名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 14:55:32 ID:u73uja8q
前スレのハセヲの人は書いてくれないの?

04-184 :名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 21:36:12 ID:dVKQRDXE
ペルソナ3の話書いてくれる人いないかな

04-185 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:45:36 ID:7r3yThNS
ちょいとお借りします。
NGワードKINOでおねがいします。
リハビリ代わりのSSなので、ぐだぐだですが投下させていただきます

元ネタ
聖闘士星矢。黄金組。さらっと読み流せる程度かと。

04-186 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:46:49 ID:7r3yThNS
◆魚座の彼女◆





二つに編まれた巻き毛をゆらして、女は薔薇に水を注ぐ。
ここは十二宮最後を飾る双魚宮。
「アフロ……この薔薇少し減らせないのか……」
「白と赤とピンクと黄色しかないよ。サガ、どの色が嫌いなの?」
カップに注がれた紅茶に男は口を付ける。
そして、ふと先日の不幸な出来事を思い出した。
「アフロ……まさか、自家製……か?」
「うん。だって、凄い綺麗に咲いてくれたし」
「お前は俺を殺す気か!!デモンローズのローズティーはつくるなとあれ程いっただろうが!!」
男の言葉に女は首を傾げるばかり。
「お砂糖と、ミルクは入れてないよぉ?サガ、ストレートが好きっていつも言うから」
目元で笑う小さな痣。硝子玉の様な大きな瞳とふわふわの巻き毛。
育てた薔薇は宮をぐるり、と囲んで。
恋人の住む宮までの道を鮮やかに彩る。
「毎回俺は命がけで双魚宮に来てるんだぞ。大体お前が道を薔薇で塞ぐから……」
出されるケーキやスフレは彼女の手作り。
聖衣さえ纏わなければ普通の十七歳の少女。
「サガは、お花嫌い?」
「好きだけれども、デモンローズは好きじゃない」
幾分か耐性は付いたものの、まだこの香りには慣れてはいない。

04-187 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:47:27 ID:7r3yThNS
「アフロは、サガのこと大好きだよ」
長い睫と小さな唇。見た目だけならば太刀打ちできる相手もそういないだろう。
魚座の聖闘士として、十二宮を守護する少女。
教皇の間へと続く最後の関門として侵入者を待ち受けるだけの力はある。
「サガも大変だよね。いつまで教皇やってるの?」
「いつまでって……そりゃ、それが俺の仕事だから……」
入れなおした紅茶と焼きたてのクッキー。
今度は安堵して男も口をつける。
少女を含めた黄金聖闘士は、サガ扮する教皇を守ることが勤め。
同期で入った山羊座のシュラ、蟹座のデスマスクを入れた三人だけは彼が教皇であることを知っている。
まだ幼さの残る後続組にはいずれ告げるからと男は言葉を濁らせて。
何も知らない振りをしながら、少女は彼に寄り添う。
「普通の薔薇もあるよ。この間シュラにも持っていったの。凄く喜んでくれてた」
「ああ、山羊座の……貧血酷いんだったな。大丈夫なのか?」
「うん。大分いいみたい。でも、デッスーがしつこいんだって」
つかみ所のない少女をしっかりとつかんだのはこの男。
双子座の聖闘士でもあるサガ。
「ね、ね。教皇って大変じゃない?アフロもたまに一緒に護衛とか行ってみたいなっ」
「だから俺は遊びで教皇をやってるわけじゃなくてな、一応、世界のためを思って……
 お前だって聖闘士の試験で習っただろう?本来、俺たちはアテナをまもりこの世界のためにだな」
「アフロはサガを守ればいいの?女神を守ればいいの?」
その問いに今度は男が困り顔。
「……俺、で」
その言葉に少女はにこり、と笑うだけ。
「ところで、デッスーって……誰なんだ、アフロ」
編んでいた髪を解いて、風に泳がせる。
「デスマスク。だから、デッスー」
しみじみと、自分が妙な渾名を付けられる対象でなくてよかったと男はため息をつくばかり。
(蟹……とりあえず、あれだ、がんばれ……)

04-188 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:48:02 ID:7r3yThNS
処女神アテナを守る聖闘士。
八十八ある星座の中で頂点に君臨するのが黄金聖闘士である十二人。
ところが、沸き起こった異常事態。
十二人中半が女子という歴史上初の珍事態が勃発してしまった。
幼いながらも終結した十二人の聖闘士。
すべての聖闘士を束ねるのが教皇の役目でもある。
(今期の黄金……男、俺と牛と蟹と乙女と蠍だけなんだよな……あ、弟……いっか、もう……
 老師は、まぁ……枯れてるからなぁ……)
同じ双子座を守護する男、それがサガの双子の弟カノン。
『探さないでください』の置手紙とともに聖域を立ち去った。
(まぁ、散々アフロに殺されかけてるからな、あいつも)
中でも年長組になるのが蟹座のデスマスク、山羊座のシュラ、魚座のアフロディーテ。
「アフロ、サガはそーいう服着てるほうが好き」
「服って……シャツにカーゴパンツだぞ?」
「いつも服はなんか踏んじゃいそうなんだもん」
少女の指すいつもの服とはもちろん教皇の法衣の事。
光に眩い銀の髪も、普段はマスクの中に隠されて。
「俺も、聖衣着てるよりも普段着のアフロのほうが好きだよ」
「そぉ?嬉しいな」
花々を愛して育てる姿はよほどこの娘のほうが処女神に近いだろう。
初めて聖域に姿を見せたときに、その幼さにサガは唖然としたほどだった。
女神の名を持つ少女は、最後の難関として立ちはだかる。
もっとも、少女の守る双魚宮までたどり着いたものはいないのだが。
「サガ、疲れてるみたい。少し寝てく?それともアフロがそっちに行ったほうがいい?」
教皇としての日常を抜けて、男は双魚宮に来る。
花々に囲まれて喧騒から逃れるために。
罪悪感に苛まされる夜には誰かの暖かさがそばにあってほしい。
「泊まってく。この間アフロに来てもらったから」
六つ年下の恋人は、十二星座の中で最も穏やかなのかもしれない。
ただ、穏やかの方向がたまに明後日のほうに向かうだけで。

04-189 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:48:50 ID:7r3yThNS
「本当?嬉しい」
抱きついてくる小さな身体を受け止めて、頬に当てられる唇に瞳を閉じる。
髪に残る甘い香り。双魚宮を包み込むこのやさしさ。
「久々に俺もゆっくりしていきたいし」
「サガの嫌な事、アフロが代われたら良いのにね」
本来は戦闘向きではない方だろう。
聖衣を纏うのは召集時のみ。
「お天気が良いって幸せなことだね。スターヒルにもお日様がちゃんと当たってるのかな?」
日に透けた金髪がゆらゆらら。
踊る日差しは春の少し手前。





魚座の聖衣を背負って現れたのは幼い少女。
齢十一で黄金聖闘士としてこの聖域に行くことを命じられた。
「えっと……ここが、聖域ってとこなのかな……」
緩やかな巻き毛を結ぶリボン。先端に付いた小さな銀の飾り。
「君も、もしかして聖闘士?」
その声に少女は振り返る。
少し癖のある黒髪と端正な顔立ち。若干上がり気味の瞳がエキゾチックな少女。
「うん。魚座の聖衣をもらったの。アフロディーテっていうの」
「そう。私、山羊座の聖闘士のシュラ。ようこそ聖域へ。双魚宮まで案内するね」
シュラと名乗る少女は、一年ほど早くこの聖域にやってきた。
まざ守護人不在の宮が多い中、磨羯宮を守っている。
「魚座じゃ間に宝瓶宮があるね。水瓶座の子も女の子だと良いんだけども」
「シュラのほかにも、誰かいるの?」
階段を上りながら少女たちはあれこれとお喋り。
同年代の守護人が来たことは互いに嬉しいことだった。
「よぉ、どこ行くんだよシュラ」
「アフロディーテ、あれは気にしなくていいからね。単なる蟹だから」
「蟹扱いすんな!!」
「お前、守護星座は?」
「……蟹、です……」
少年の顔を見ながら、少女は首を傾げる。
「蟹さん?」
「デ、デスマスクって名前があるんですけど……」
「じゃあ、デッスー。アフロはシュラとあっち行かなきゃいけないから後でね」
この奇妙な三人が教皇を守る中核となる。
それは当の本人たちにもまだ、わからないことだった。

04-190 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:49:55 ID:7r3yThNS
「アフロいる?」
ひょっこりと顔を出したのは山羊座の守護人のシュラ。
ほんのりと焼けた素肌と目尻にきらめく光の粉。
「これはこれは、教皇。こちらへお越しでしたか」
わざと恭しく礼をとる少女に、青年は笑うばかり。
「いや、ここにいるのは双子座の守護人だが?」
「それはそれは。我ら同じ黄金聖闘士ですか」
硝子の器に入ったのはスパイスの効いたマリネ。
守護人が留守のことの多い宝瓶宮をすり抜けて、やってくる。
「あー、シュラだー」
「遅くなってごめんね。はい、頼まれてたやつできたから」
「ありがと。ちょっと待って、アフロもできたの」
どうやら等価交換物々交換は当たり前なのか、慣れた手つきで品物を渡しあう。
「あと薔薇ありがとう。うちの宮じゃ野菜くらいしか育たなくって」
「土が違うのかなぁ。カミュも花は育たないって言ってるし」
水瓶座の守護人は、同期で入った蠍座の守護人の宮で一日の大半を過ごす。
下手をすれば何日も同衾も当たり前のことだ。
「サガ、子供たちが悪さしないようにちゃんと管理しておいてくださいね」
「子供たちって……ああ、あいつらね……」
目下、悩みの種は最凶二人がくっついてしまったこと。
乙女座の守護人であるシャカと牡羊座の守護人にし聖衣再生職人であるムウ。
(あの麻呂娘は……うん、師匠譲りの激悪な性格なんだよな……乙女座のシャカもどっか
 電波入ってるし……)
一見まともに思える牡牛座の守護人は獅子座の守護人である少女とチェスをたしなむ。
山羊座の守護人を追い掛け回す蟹座の少年に鉄槌を下すのは遠く離れた中国に座する
天秤座の守護人の老師。
「じゃ、また明日ね」
「明日ねー」
少女二人は、時間が有ればどこかへ出かけもする。
それはこの窮屈な聖域でできる小さな楽しみでもあった。
「射手座の人って、どんな人だったのかなぁ……」

04-191 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:50:43 ID:7r3yThNS
それ聞かれれば答えにくいと男は顔を少ししかめる。
「……いろんな意味で、濃いやつだったよ……」
「前の教皇も?」
「どうなんだろうなぁ。俺も自分のやったことが正しいかどうかたまに自信が無くなるよ」
前教皇はムウの師匠にして全時代を生き抜いた牡羊座の守護人だった。
史上初の女性教皇として聖域に光臨し、人々の信頼を一心に集める。
そのシオンが教皇として指名したのが射手座の守護人だったアイオロス。
サガとは同期に聖域に入った少女だった。
(ついねー……かっとなったっていうか……)
それでも教皇としての二重生活をこなしながら、サガもまた人望を集める。
ただ、今期の黄金組はいつもにまして個性的な者が集まりすぎただけで。
「サガは、みんなのためにがんばってると思うよ。それじゃだめ?」
時々思えることは。
魚座の守護人が彼女であって本当に良かったということだ。
「違うサガもいるけども、アフロはどっちのサガも大事」
「あっちのほうだと、俺あんまり記憶ないんだ。酷いことしてないか?」
「うん。サガはどっちも優しいよ」
コインの表と裏のように双子座の守護人は二つの顔を持つ。
「俺は、お前が魚座の守護人で本当によかったと思うよ」
スターヒルに聳える教皇の神殿に最も近いのがこの双魚宮。
苦しい夜にはすぐに会える。
神が罪深き自分に与えてくれたのは、女神の名を持つ少女。
彼の罪を知りながら彼に忠誠を誓う恋人もまた、同じ罪で縛られたもの。
「サガ」
重なる柔らかな唇。
触れるだけのキスは心を潤す魔法の薬。
「苦しそうな顔してた。アフロはサガのそばにずっといるよ」
女神アフロディーテは、息子と逸れてしまわぬ様に魚に化けその尾を互いに結んだという。
同じように彼女は彼の罪をどこかしら背負おうとしているのだ。
「お日様が隠れても、お星様が綺麗。サガ、アフロじゃ何もできない?」
どれだけ悔いても、過去は過去にしかならない。
贖罪の日々に光など無く、ただただ疲れていくだけ。
「今度、護衛の時にはアフロを連れて行って。ちゃんと仮面もつけるよ」
「そうだな……お前と一緒にでても良いかもな」
この罪さえも分け合おうという少女とならば。
この血塗られた聖域で生きていくのも悪くないと思わせられる。
「あ、サガ、あのね。あれとって、届かない」
「ん?どれだ?」
「こっち」
細い指先に絡む青年の無骨な指。
この手は誰かを守るために存在する。
「どれだ?」
「あれ。あの瓶」
穏やかな日差しと優しい匂い。
ここは双魚宮、魚座の恋人。




薔薇の匂い薫る小高い丘。
双魚宮へようこそ―――――――――。

04-192 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/02(金) 21:51:57 ID:7r3yThNS
久しく書かないと書き方忘れるというのは真実ですな。
そのうちまたDQ2とか持ってこれるようにしたいものです。
余談ですがDQ2の本編は無事に終わりました。
あとは終わりを書くだけのようです

04-193 :名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 22:59:19 ID:hZ/wqbam
>>192
GJ!!!

04-194 :名無しさん@ピンキー:2007/03/02(金) 23:07:39 ID:tm286clE
GJ!!!!
DQ2も楽しみにしてるノシ

04-195 :名無しさん@ピンキー:2007/03/03(土) 19:15:50 ID:64a20NKj
これまたお懐かしい方がGJなものを

04-196 :ルルーシュ輪姦:2007/03/04(日) 16:04:33 ID:sx297qZ6
お借りいたします。

・コードギアス反逆のルルーシュより、ルルーシュ女体化
・現代へトリップしていて、知らん男に面倒を見てもらっているという、トンデモ設定
・話の展開が無理矢理
・今回はエロ無し

04-197 :ルルーシュ輪姦:2007/03/04(日) 16:05:14 ID:sx297qZ6
あの日からしばらくして、ルルーシュは繁盛に外へと出かけるようになった。
時間帯は気まぐれで、昼に行っては夕方帰って来る事もあれば、深夜に突然姿を消す事もしばしばだった。
そしてまさに今、日付が変わったばかりの時刻。
小さな物音で目を覚ました俺がふらふらと部屋の電気をつけると、そこに彼女の姿は無かった。
「………またか」
はあ、とため息をついて無人のベッドに腰掛けた。
束縛する気は毛頭無いが、だからといって何故わざわざこんな時間に街をうろつく必要があるのかと思う。
一度本人に聞いてみたが「何か行動しないと落ち着かない」のだそうだ。
加えて、おかしな奴らに絡まれないとも限らないだろうと言えば
「お前が言うのか」と鼻で笑われ、返す言葉も無く肩を落としてしまった。
外をちらりと見やれば、あちらこちらに並んで美しく輝く人工的な光が眼に映った。

ルルーシュは外に出るたび、毎回ルートを変えて歩くようにしている。
前回は路上に出て、右側への道を真っ直ぐに進み、人通りも多い比較的広々とした場所を歩いた。
その前は左へ少し進んでから、右へ回り込んで、住宅街をぐるりと一周してから帰ってきた。
(やはり街並はイレブンのそれと酷似しているな)
崩壊しているという点以外では。
今日はどこへ行こう、としばらく考えてから、足先をマンションの裏側へ向けた。

04-198 :ルルーシュ輪姦2:2007/03/04(日) 16:06:18 ID:sx297qZ6
奥へ進むとずいぶん荒んだ建物ばかりが目に入った。
先へ行けば行くほどに作りの悪そうなアパートや、既に潰れたらしい工場の跡地が目立つ。
それらは微かに、元の世界へ戻ったかのような錯覚を起こさせた。
周りは深夜という事もあり、明かりはほとんど皆無に等しい。
頼りなげに道を照らす外灯だけが行く先を教えてくれた。
「そろそろ戻るか……」
人の気配もまったくしないし、もうだいぶ歩き続けたため、
戻るにも時間を要しそうだと考えたルルーシュは踵を返した。まさにその時。
「うぅっ…、ああ…っ」
左側にある小さな建物から小さな人の声が聞こえたのだ。
それも首を絞めた時に発するようなくぐもった呻き声だった。
しかしその声はよほど神経を集中させなければ聞こえない程に微かで。
ルルーシュは不審に思い眉を顰めながらも、
その建物の入り口(完全に崩壊しており、ドアは剥がされている)の奥から目が離せなくなった。
そうして、気がつけばその入り口に身を投じていたのだった。

中は埃が充満していた。既に使われなくなった家具が散乱している。
だが肝心の、声を発したであろう人間が見当たらない。
もし何か事故で窮地に立たされているとしたら、放っておくのはいい気がしない。
きょろきょろと辺りを見回し、床に視線を置いた時、ある事に気がついた。
木製の床板がまるで切り取られたように、人一人分入れる程の穴を開けている。
ルルーシュはゆっくりそこへ近づき、奥を覗き込んだ。そこは更に深い闇が覆っている。
――地下があるのか
目を凝らして見ると、きちんと梯子まで取り付けられていた。
意を決して、足を滑らせないように梯子に掴まる。そして一歩一歩ゆっくりと下へ降りていった。

04-199 :ルルーシュ輪姦3:2007/03/04(日) 16:07:09 ID:sx297qZ6

梯子はそれほど高くは無かった。
降りついた地面はコンクリートでできており、両サイドの壁も石造りだ。
そこから続く道も人が一人ようやく歩ける程の幅しかない。
壁に手をつきながら少しずつ進んでいくと、さほど距離も無いところで通路が右へと曲がっていた。
素直に右へと足を向ける。するとそのまた向こうは左へと曲がっており、またそこからは煌々と光が射していた。
ルルーシュは背を壁に当てながら、横伝いに歩いてゆく。
すると徐々に人の話し声が聞こえてきた。小声で話している分、よく聞き取れないが、どうやら向こうにいるのは一人ではないようだ。
ルルーシュは光の射し込む方向を壁から少しばかり頭を突き出して覗き込んだ。
するとそこには黒いスーツを纏った背の高い男が二人と、その間に中年の小太りした男が一人、
そして床には腹を抱えてうずくまり「うぅ…ああうーー…!!」と悲痛な声を上げ、悶え苦しんでいる男が一人いた。
その者を見下ろしながら中年の男が言った。
「売りをやっているあんたが溺れちゃ、救われんな」
その台詞に対して、うずくまっていた男が青ざめた顔を上げ、必死の形相で言う。

「頼む…!!ちゃんと言われた分だけは売りさばくから、俺にはタダで分けてくれ…!」
「駄目だ、商品を全て使い果たすような役に立たん下衆に誰がくれてやるか…」
それらを見たルルーシュは、なるほど、と一人納得していた。
どの世界にもこういったやり取りは裏で行われているという事だ。
先ほどから「頼む、頼むから薬をくれ」と嘆く男は、中年の男の足に縋りついたが、
即座に両脇にいた二人によって壁に向かって蹴り飛ばされた。
自業自得だ。ああいった類の人間は心が弱いからすぐ手近な物に縋ろうとする。
ルルーシュが最も嫌うタイプの人間だ。
助けてやる義理も無いし、関わり合いにならない方がいい。そう思いさっさと出口へ向かおうとした。

04-200 :ルルーシュ輪姦4:2007/03/04(日) 16:08:04 ID:sx297qZ6
だがその瞬間、壁に寄りかかったままぐったりしていた男が突然身を起こし、
ひるんだ三人のうち、大きなケースを持っていた男の方へ激しく体当たりをかました。
そして瞬きもしないうちに、倒れた男からケースを奪い、
猛ダッシュでルルーシュのいる通路まで駆け込んで来たのだ。
大きな音で思わず振り返ったルルーシュと、ケースを両手で抱えた男の目が合った。
男は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにきつい目で「どけ!!!」と叫ぶ。
しかしすぐ後ろに中年を除く男二人が駆けつけてきていた。
男は「糞がっ――!!」としかめ面で言い放ち、そのままルルーシュに向かってケースを投げ飛ばした。
「う、わっ!!」もともと俊敏な方ではないルルーシュはまともに食らったケースの重さに耐え切れず、その場に尻餅をついてしまった。
ケースを投げつけた本人は既に出口へ向かって駆け出した後だった。
その場に追いついた男二人は、倒れ込んだルルーシュを見て、驚愕した目で「誰だ!?」と問うてきた。
加えて、「あいつの仲間か?」とも。
ルルーシュは頭の中で、最悪だ、と呟いた。

中年の男は、羽交い絞めにされたルルーシュを一瞥しながら億劫そうに話し始めた。
「あの男の事はもういい…警察へ行くはずも無ければ、どうせ薬欲しさに自ら寄ってくるだろう。その時にでも殺すさ」
だが、と目を細めて再びルルーシュを見やる。
「お前を逃がすと面倒な事になりそうだ。
偶然この場を見てしまったと言い訳して逃げられると思えば大違いだぞ」
ルルーシュは負けじと言い返す。
「俺は無関係だ。この事は外に出てからも一切他言しない」
「ふん、信じられるだけの保障が無いな」
第一、こんな街の外れにある廃墟へ、わざわざ深夜に立ち寄るところからしておかしい、と中年の男は言った。
「薬は持ち逃げされなかったが、今まであの男にちょろまかされていた事を思うと、今日は虫の居所が悪くてな…
お前も、少しの好奇心が己の首を絞める事もあるというのを、身体で勉強するいい機会だろう」
その台詞を聞いたルルーシュは身を固くした。
それに反して自分を押さえつけている男と、その脇に立った男が薄く笑ったのが解った。

04-201 :ルルーシュ輪姦5:2007/03/04(日) 16:08:41 ID:sx297qZ6
「見たところ、ずいぶん中性的な顔をしているが…
まあいい。こいつらはどちらも食える性質だからな。服を脱がせろ」
素早く近づいた男がルルーシュの着ている制服の襟元に手をかけた。
しかし彼女は臆する事無く「やめろ!触るな!!」と片足で男の脹脛を強く蹴る。
痛みに顔をしかめた男は、次に一瞬の躊躇も見せないまま、思い切り力を込めてルルーシュの右頬を平手で打った。
バシィ!!という激しく、そして容赦の無い皮膚を打つ音がした後で、
ルルーシュはあまりの衝撃と痛みにしばらく呆然としたままだった。

打たれた頬はじんわりと熱を持って赤く染まる。
再び服を脱がしにかかった男の後ろで、中年の男が笑みを携えながら言った。
「勘違いするな。今この場で主導権を握っているのは誰か考えろ」
言いながら懐に手を入れ、煙草やライター、折りたたみ式のナイフ、
そして拳銃を、隅に置かれたテーブルの上を置いた。
そして煙草を一本だけ加え、慣れた手つきで火をつける。
「開いていた入り口も完全に塞いだ今、お前が死ぬ時だって誰もかけつけはしないさ」
それは、無駄に抵抗するようなら殺す事さえ可能だという、脅しそのものだった。

04-202 :ルルーシュ輪姦:2007/03/04(日) 16:10:43 ID:sx297qZ6
今回はここまでです
失礼しました

04-203 :名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 17:36:33 ID:JR+EIqm4
ルルーシュキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

04-204 :名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 19:31:43 ID:r9sZeCyr
女体化したキャラってなんでマワされたり
受けだったりするんだろう

04-205 :名無しさん@ピンキー:2007/03/04(日) 20:08:38 ID:oKTQGvCL
女体化したキャラに年下の相手を誘惑させた自分が通りますよ

04-206 :名無しさん@ピンキー:2007/03/05(月) 18:58:19 ID:RAbjcumt
きたか…やっと……
何ヶ月も続きを待ってたぜルルーシュ

04-207 :名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 15:33:23 ID:/Zu5qUSU
>204
そりゃ受ってのはヤオイの女役って意味だから
輪姦されるのはともかく受なのはしょうがないんじゃないか

ちなみにあっちの業界では
「突っ込まれる側だけど主導権を握ってたり積極的だったり」
な人のことは襲い受とか乗っかり受とか言うそうだが

04-208 :名無しさん@ピンキー:2007/03/06(火) 23:24:50 ID:RF7uCD0B
>>207
それじゃ>>205みたいのが正に襲い受けとか乗っかり受けなのか

04-209 :名無しさん@ピンキー:2007/03/09(金) 10:28:25 ID:I1Gtusyv
ワンピースの女体化スレの保管庫って知らない?

04-210 : ◆vJEPoEPHsA :2007/03/10(土) 08:22:32 ID:W0OB/33k
9で保管庫ができていました。
レス200~213あたりです。

04-211 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:12:37 ID:WMY7jU4p
GJありがとうございます。ホント幸せものです。

174さん
まさか女性に読んでいただけるとは思いませんでした。
繊細さの欠片もない文章ですので、ゲロ吐きそうになったら途中で退避お願いしますね、、

それでは、相変わらずぐだぐだですが
ロデオボーイ編(サブタイ)どぞー

04-212 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:13:17 ID:WMY7jU4p

人一人を抱きかかえ、長距離を歩いて帰路に着いた。
すでに時計の針は4時を指している。
普通の体力の人間ではありえない事をやってのけ、さすがの進でも疲労を感じる。
それでも情痕だらけのセナをどうにかしなくてはと湯を張り浴槽に入れた。
だらりと力が完全に抜けてしまっているその肢体は、眠っているというより
昏睡状態に陥っている人間のようでピクリとも動かない。

華奢でスラりと伸びた手足は、やはりアメフトなどやれる体ではない。
後ろから抱きかかえるような形で、狭い浴槽に自分も一緒に体を収め肩まで浸かる。

手を前に伸ばし、掃除という名目で全くほぐれていない膣口に指を這わせ
湯の力を借りゆっくりと中指を挿入する。

「んっ、・・ん、」
注ぎ込まれた精液を掻き出せば、意識が無いのに苦しげな表情を浮かべ
身体はピクピクと反応を返し微かな喘ぎ声を漏らす。
その様を酷く愛おしく感じ、中心が急激に熱を帯びていく。
この狭い割れ目にそれを無理やり捻じ込んで、激しく突いてしまいたい衝動に駆られるが
グッと耐え作業を続ける。

風呂を出て着せる服が無い事に気づく。
更に言うと生理中の女の体はどうすれば良かったのかと考える。
セナの制服はあるが、着せて寝かすわけにもいかず自分の服を持ってきて
ナプキンはカバンから拝借し分かる範囲で身につけていく。

未だ深い眠りについているセナをベッドに寝かせ、一息ついたところで急激な睡魔に襲われた。
リビングにあるソファへ倒れこむように体を沈め

目覚ましを1時間後にセットし眠りについた。

04-213 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:15:04 ID:WMY7jU4p
ゆっくりと目を開ければ見たことの無い天井が飛び込んで
セナの意識が徐々に覚醒していく。

・・・・・・・・・・

ガバッ!!

体がギシギシと悲鳴をあげているが、そんな事に構っていられず玄関へと走り出す。
早朝の冷たい空気を全身に受け、何かに駆り立てられるように走り続けた。

サラシもブラジャーもつけてない胸が上下に揺れるたび、サイズの合っていない服に擦れて気持ちが悪い。
その感覚に邪魔をされ、息が乱れ呼吸が上がる。
足がもつれて地面へと衝突しそうになるが、咄嗟に手が出て膝をつくだけで済んだ。
「・・・ナ!」
むくりと立ちあがりまたすぐに走りだそうとしたが
「・・・セナ!!」

「おい、大丈夫か セナッ!!」
誰かに肩を強く掴まれ強制的に足が止まる。
「ずっと後ろから呼んでたのに気が付かなかったのか?」

「は、はっ・・は・・・」

彼女はタンクトップとその上からシャツを羽織り、ズボンを着ていた。
しかしそれは着るというより、布を身に纏っているという表現の方が正しかった。
タンクトップの上から透けて見える勃ち上がった美しい胸の突起
それに気付いた少年は愕然とする。
「・・・お前」

「わたし・・・何を・・・」
錯乱状態にあるらしく上手く記憶を辿れないでいる。
この様子は只事では無い。
「・・・セナ」
「大丈夫だ。落ち着いて、何でもないから。」
細い体を抱きしめ、優しく頭を撫でる
「・・・リク、」
「うん。何があった?」
「わからない。・・・・分からないよ。私は何をしてたの?」
「思い出せないのか?」

「・・・帰ろう、セナ。」
「何処に?」
「お前の家に決まってんだろ。」

「・・・そう、だよね。家に帰らなきゃ」
居場所を忘れてしまった子供の様なセナ
その手をしっかりと掴み、昔の様に二人で並んで歩き出す。
「あぁ、行こう。」

「リク、・・・私何で走ってたの?」
「俺に聞かれてもな。まぁ、でも気にすんな。忘れるくらい大したことじゃないんだよ。」

自分の心から逃げてきたんだろう。
他人を拒絶しない優しいお前だから。

04-214 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:15:40 ID:WMY7jU4p
整った顔立ち、健気でそれでいてしっかりと芯がある性格、控えめに浮かべる笑顔。
セナは男子生徒が見れば魅了されるような女子だった。

まるで大輪の蕾の様なのだが、性質が悪くその自覚が一切無い。
それに加え自分の事は二の次にし他者を優先する彼女は皆に愛された。
しかし誰の事も平等に扱うその優しさが癪に触る奴もいた。
何故自分を一番に見てくれないのかと

小学校の頃よく男子に苛められていたが、あれはセナが好きで行為がエスカレートしていった結果だった。

スカートを捲られ抱きつかれ、胸を触られ卑猥な言葉をかけられて
そんな事が頻繁にあったため、セナは女である事を極端に嫌がるようになり、スカートを穿かなくなった。
自分の意思に反して大きくなってく胸
それを気にしてぎゅうぎゅう一生懸命押さえつけてた事も陸は覚えてる。

パンッ!
ある日一人の男子が、廊下を歩いていただけのセナの頬を思い切り叩いた。
「!」
避けることも出来ず壁に頭を打ちつけ検査の為病院に運ばれた。

「大丈夫か!?セナ」
「うん平気だよ。リク、来てくれてありがとう。」
頭に白い包帯が巻かれているその姿はとても痛々しい。
「あの子泣いてた・・・。」
「放っておけ、あんな奴。」

「私バカだからあの子に何をしたのか分からない・・・。いつも誰かを傷つけてばかり。」
「違う、そうじゃない・・・。」

お前が一番傷つけられてる事に気づいてくれ。
あんな奴どうだっていいんだから。
俺が後で倍にして返しておく
だから、どうか笑って

かつて起きたあの事件
今のセナと重なって酷くデジャヴを感じた。

04-215 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:17:19 ID:WMY7jU4p
セナの家に着いたはいいが
日曜の朝早くということもあって、家には鍵がかかっていた。
チャイムを鳴らして入れば、こんな格好をした大事な娘が両親の目にも入ってしまう。
「あー。迂闊だった・・・。まだ寝てるよな」
「リク、ありがとう。部活があるから、ちょっと早いけど学校行くね。」
多少落ち着きを取り戻したセナが尋常で無い事を言い出した。

「はぁ!?お前何言ってんだよ? 歩き方だっておかしいんだぞ!?」
「うん、心配しないで。もう大丈夫だから」
小さく笑いながらセナはそう言うが大丈夫な訳が無い。
しかし一度言い出したら聞かない性格なのは昔からで、説得は無駄な事くらい陸は知っている。
「はぁ。」

「じゃあ、リクまたね。」
「・・・って、おい馬鹿!!お前その格好で・・・、俺も行くよ。」
「リクだって部活でしょ?。」
「いいんだよ半日くらい休んだって、少し練習しなくたって俺は充分強いの。」
「・・・そっか、リクはやっぱり凄いね。」
セナは昔から少し天然ぼけな所がある。
「冗談だよ!冗談。本気にするなよ!?」

「でも、ムサシさんが言ってた。謙遜なら誰でも出来るけど
自分の事、胸を張って口に出す事は難しいって、負けたとき良い訳が出来ないから。私だったら冗談でも口に出せない。」

「それにこうやって一人で早朝からトレーニングしてる。いつも、陰で頑張ってるの知ってるよ。」
「・・・・。」
「そういうところ、昔から変わらないね。」
言いながら何かを思い出したらしく、クスりと笑みを漏らす。
「・・・・いつまでも子供扱いするなよ。」
「して、ないよ? 同じ歳なんだから。」

なりふり構わず叫んでしまいたい、「好きだ」と
この気持ちははっきりと言わなければ疎いセナには伝わらない。
そんな事は分かっているが、言ったところで彼女を困らせるだけと賢い少年は理解している。

「・・・そういや、お前の服。後でおばさんに適当に言って借りてくるからな。」
「あ、そっか。これ・・・」
誰の
記憶を辿ろうと無意識にセナの目が泳ぐ

「いいから!考えるな!!」
「リク?」
「もう、忘れろ・・・。もし思い出しても自分で解決しようとするな、いいな?必ず俺に話せ。
それがどんな内容でもお前を嫌ったり蔑んだりしないから」

「・・・うん。分かった。」
あまりに真剣な眼に圧倒されセナは相槌を打つ。
「よし。・・・もう学校に着くな」
「あ、そうだね。ここから一人で行けるから。リク、今日は本当にありがとう。
あと、・・・ごめんね。いつも迷惑かけてばかりで」
「友達にそんな悲しいこと言うなよ。いいからほら、気をつけて行ってこい。」
「前にもそういってくれた。」

「・・・あれ、覚えてたのか、」
「うん、もちろん。 私ね、リクが側にいてくれて凄く幸せだよ。」
「あぁ、俺もだよ。」

大事に握っていたセナの手がするりと離れ、掌が冷たくなっていく。
「行ってらっしゃい。」

04-216 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:19:05 ID:WMY7jU4p
静まり返った狭い部室。
扉を閉めれば外とは別世界
遮断されたここはいつも通り見慣れた部室なのだが特別な空間に感じた。
陸にはきつく言われたが
一人になってしまった今、考えるなという方が難しい。

「・・・・」

この服は私のじゃない。
きっと目が覚めた時、私が居たあの部屋の人の物。
あそこで寝てた理由は・・・。
昨日のあれは、夢じゃない
体のあちこちの痛みがそういってる
夢じゃないんだ。

理由はどうあれ、彼女の身体は犯された。
そしてアメフトをしていた理由は酷く女々しい理由だった。
残酷にも昨日起きた出来事は次々とセナを責め始める。

全てを思い出し堪えきれず声を上げて泣いた。

どれくらい泣いた頃だろうか、扉が勢いよく開き無遠慮に声をかけられた。
「よう、糞チビ。朝から絶不調だな」
「蛭・・・魔さん。」

「悪りぃな、ラフメーカじゃなくて。」
「蛭魔さん聞いてください!」
「あ?」
「私、自分の事だけ考えて皆を利用しました。」
「んなこたぁ、知ってる。それがどうした?結果ここまで勝ち上がってきてんだからそれでいいんだよ。」
「皆でクリスマスボウルに行きたいなんて、あれ嘘なんです!!」
「嘘じゃねぇだろ。一番目の理由が進で二番目の理由がクリスマスボウル、ただそれだけだ。」

「そんな・・・」
(そんな事、許されるんですか?・・・)
「馬鹿のクセに考えすぎなんだよ。お前」
口は悪いが、蛭魔が優しい人間である事をセナは知っている。

(その言葉に甘えてもいいんだろうか・・・。)

「・・・・・。」
「問題はそっちじゃねぇ。誰に脅されてそうなった?」
「何の・・・ことですか。」
「ばっくれてんじゃねぇよ。大体検討はついてる。」

「どこまでされたかそんな事聞かねぇが、黙ってられる程お人良しじゃ無いんでな。
お礼参りに行ってやるからどいつにされたのか言え。」

「それは言えません!!」

「これは、私の問題です。自分で何とかしますので、時間をもらえませんか?」
「庇うのか?」
「・・・。」
殺気すら含んだ眼でセナを見るが、彼女の意志は揺らがない。
まっすぐと蛭魔を見つめ返してくる。

「・・・だからお前は馬鹿なんだよ!」
長い沈黙の後、吐き捨てる様にそう言い残し蛭魔は部室から出て行った。

04-217 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:20:09 ID:WMY7jU4p


あれから陸はセナの後ろから気づかれないように後をつけた。
そして今校門の前に立っている。
彼女が取り乱しまた何処かへ行ってしまうのではないかと心配した為だった。

王城の制服を着た男が陸に近づいてきた。
校内へ用事らしい
(進さんだよな?それに手に持ってるあの制服)

察しの良い陸はそれがセナの制服である可能性が高い事を知る。
近くに駆け寄り不躾に話かけた。

「おい。他校のあんたが休みの日にわざわざ泥門に何の用だよ?」
「・・・答える必要があるのか?それに他校のお前がここにいるのは俺と変わらんと思うが?」

近くで見れば見覚えのあるストラップがついた鞄が目に入る。
やはり荷物は彼女の物で間違いない。

「・・・今朝、セナを見かけた。男物の服を着てたがあれはあんたの物か?」
「あぁ、そうだ。」
「クソ!なんであんな状態で外に出した!!それにセナをあそこまで追い詰めたのはあんたか!?」
「外に出て行ったのは俺の責任で不測の事態だった。追い詰めたのも・・・たぶん俺だな。」

進が目覚めた時にはベットはもぬけの殻
そこにあるはずの温もりは無くシーツは冷たく冷え切って、玄関のドアは少し開きセナの靴が無かった。
身一つで出て行ったらしく、連絡の取りようが無く安否も確認出来なかった。

顔色も変えず受け答えた進だが、内心ほっと安堵していた。
それはとても人間として当たり前の感情なのだが、セナに会うまでは他人にそんな事を思った事も無かった。

「あぁっ!?ふざけるなよ!
セナはお前の事がどれだけ好きか分かってんのかよ!?だから俺は!!!・・・俺は!」

「俺の事が好きだと?それは何かの間違いだろ。」
(こいつは何を言ってるのだろうか・・・。愛されるわけがないだろう。
なんせ強引に自分の気持ちを押し付けたただの強姦魔なのだから。)

「ともかくその荷物あいつに手渡しはするな。俺が適当な場所に置いておくから、顔を見せず帰ってくれ。」

「そうだな。彼女の安否が確認出来ただけでよしとしよう。甲斐谷、今朝の事は礼を言う。」

「だがセナを譲る気は無い。」
「・・・勘違いするなよ。俺はあいつの友達だ。」
「俺は彼女に愛されないと分かっているが、どんな事があろうと諦める気は無い。」

進は抑揚の無い声で淡々と言った。
しかし内容はとても人間臭いものだった。

04-218 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:20:41 ID:WMY7jU4p
部室から蛭魔が出て行って暫く経った後
控えめにノックの音が響き扉が開いた。

「おはよう。」
「ムサシさん。おはようございます」
「・・・蛭間からの伝言だ。」
「へ?」

「・・・お前は女だ。アメフトを続けろなんてもう言わねぇよ。解放してやるから好きにしろ。こっちは適当にどうにかする。
それと、今回の事態を最悪の可能性として考えていた。女一人に重荷を背負わせて すまなかったな。
だ、そうだ。あの野郎自分で伝えりゃいいのにな。」

蛭魔からの伝言は、部の事は考えなくても良いから脅しに屈するな。という意味のものだった。

なんてこと・・・
(勝つ事を誰よりも考えているあなたから、そんな言葉を言わせてしまった。)
「・・・・蛭間さ、ん。ごめんなさい、!ごめんなさい・・・」

セナがクリスマスボウルに行きたいという意志は蛭魔が言ったように真実だ。
しかし筧に弱みを握られている今、彼女は部の足かせになっているのも事実。

「セナ、お前やっぱり女だったんだな。俺だけじゃなく十文字とかも薄々感づいてるはずだ。」
「気づいてたんですね。」
「まぁな。・・・なぁ、俺の意見として聞いてくれ。」
「・・・・」
「アメフトなんてお前が続けられるスポーツじゃない。だからここいらで辞めた方が良いと思う。」
「・・・ムサシさん、」

「後はお前が決めろ。どっちを選んでも皆お前の味方だ。」

「ほら立て。」

鍛えられた太い腕につかまれ、抵抗も空しく外へ放り出された。

屈強な男の前でセナはあまりに無力。
昨日の出来事を含め自分は女なのだという事実が叩きつけられ出そうになる涙をぎゅっと堪える。

「決めるまで部活に顔出なくて良いから冷静になって考えろ。」

彼女は決断を迫られた。

「・・・はい、」

続けるのか  それとも辞めるのか

04-219 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 01:31:05 ID:WMY7jU4p

蛭間、武蔵について:セナの事は妹分の様に見ています。
陸について:賢すぎるので色々苦労人です。

・・・全体でやっと3分の2くらい終わりました。
荒らしか、つうくらい長い文で申し訳ないです。

この後話が分岐していきます。
続けるのか、辞めるのか、それとも という感じで3つのラスト予定です。

そりゃあもう、ギャルゲーの様に分かれます(; ̄з ̄)・・・

では、もう暫くお待ちくださいませ。

04-220 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:30:39 ID:WMY7jU4p
まず 「続ける」を選んでた場合で載せていきます。

04-221 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:31:17 ID:WMY7jU4p
あの事件から三日が経っていた。

「おーい!セナ」
陸はセナの様子を見に毎日放課後学校に立ち寄った。

「リク、・・・また部活を」
「だから!いいんだって、お前が気にする事じゃない」

セナを家まで送り届けてから部活に参加する毎日を繰り返していた。
その事を彼女はとても気にしている。

「それより、セナ最近顔色悪いぞ?」
「・・・そう、かな? 気のせいじゃないかな。」

はにかみながら彼女は言うが事情は蛭魔から聞いている。 
部活を休んで、ろくに食わず休まずで答えを出そうと悩みぬいているらしい。
どうにかしてやりたいが、自分には見守る事しか出来ない。

「あ、そうそう リク聞いて。私またやちゃった・・・。」
「ん?」

「携帯が見つからないの。いつもはすぐ出てくるんだけど、今回は中々見つからなくって、
もしかしたら外に落としたのかも」

「・・・。」

あの日セナの荷物を部室の前に置いて帰ったのだが、鞄から携帯を抜き取ってしまった。
暫く彼女の手元に無い方がいいのではないかという思いから咄嗟にやってしまった事。
どんな理由にしろ許されるものでは無い。

それにメールの中身を見てしまえば彼女があんなになってしまった訳が分かるかもしれない。と
この三日間悩んだ挙句、それは良心が止めた。
結局何をするでもなく手元に置いたまま三日が過ぎてしまった。

(俺は何をやってるんだ・・・。早く謝って返さないと)
「リク?」
「あぁ。ごめん」

すでに保護欲を通り越してしまっている事にまだ彼は気づかない。

04-222 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:31:57 ID:WMY7jU4p
次の日学校から帰ってきて自室で休んでいると、1階にいる母親から声をかけられた。
「セナーー 友達が来てるわよ」
「あ、うん。今行きますーー!」
予想もしない来訪者の知らせに慌てて玄関に向かう

訪ねてきた人間を見て声が出なかった。
母親に耳打ちをされる。

「長身でかっこいい子ねぇ、体格もがっちりしてるし。セナと同級生なんでしょ?」
「・・・。」
「セナと約束してたんですが、お母さんちょっと行って来てもいいでしょうか?」
「何々!?セナの彼氏なの?」
「いや、違いますよ。 今日は三人で遊ぶ約束をしてて」
「なんだー、そうなの?残念 」

二人は好き勝手に盛り上がり、セナは会話についていけない。

「ほら、セナ行こう」
「あ、」
「行ってらっしゃいー」

母親に心配をかけさせてはいけないと思い、取りあえず外に出る。

「セナ久しぶり。中々連絡取れないから家に来ちまったよ。」
「・・・筧君、私言わなくちゃいけない事が」
口も利いてくれないだろうと思っていた彼女からの予想外な言葉に驚く。

「それなら調度良いや、うちの学校に行こう。もう一人も来るから。」
「・・・。」

この前の出来事がフラッシュバックし足が動かない。
筧にこの事を話せるチャンスだというのに、二人になると言葉すら出てこない。

「もう何もしないよ話したいことがあるだけ。それに俺と二人じゃないから安心して」
とても優しい笑みをセナに向ける。

(・・・疑っちゃ駄目だ。行ってみて話しをしよう。)

筧の後ろを無言で歩き始めた。

04-223 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:36:19 ID:WMY7jU4p
日が落ちかかった頃学校に着いた。
グラウンドにサッカー部が残っているだけで、殆どの学生は下校しているようだった。
部室の中にセナを招く。

(言わなくちゃ・・・)
「・・・筧君、 聞いて下さい。」

「ん、何?」
「私はアメフトを続けます。2年生達は皆今年で大会最後なんです。こんな形で終わらせられない。
この前の、・・・あんな事以外なら何でもします。だから」

進の為ではなく、チームの為を必死で考えた彼女の答えだった。

「セナは自分の事大切じゃないの?」

「あんな事以外なら、俺は望んでないよ」
「・・・。」
「今日もそのために来てもらったんだから」
「!!」
警鐘が鳴っている。
本能的に逃げようと走るが
すれ違いざまに腕を掴まれた。

「残念。」

筧はセナの耳元で楽しそうに呟いた。
筧の腕を振りほどこうにもびくともしない。
自分の非力さを呪った。

04-224 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:37:11 ID:WMY7jU4p
「逃げても無駄じゃない?追っかけてて犯すからさ。」
もうどうしていいか分からない。

「嫌・・・」
セナは静かにパニックに陥っていた。

「これ着てみて。凄く似合うと思うんだ。」
着ていたTシャツとズボンを勢いよく脱がされ、遠くへ放り投げられる。

「きゃぁ!、」
「久しぶりに見るけど、相変わらずエロい身体してるねセナ。」
「見ないで・・・ください」
顔を赤らめ体をよじり懸命に隠そうと努力する。
「恥ずかしいなら、ほらこっち着てみて」
渡されたのは可愛らしいブラウスと短いスカート
下着姿よりはマシなためそれを身に纏っていく。

「セナ可愛い・・、やっぱり凄い似合うよ。」
「・・・。」
あまりにも短いスカートの丈が気になり、裾を引っ張るしぐさを繰り返す。

「そういえばさ、生理終わったんだ。」
急に視界が奪われた。タオルで目隠しをされたためだ。

腕を再度掴まれ椅子に座るよう促される。
右足のふくらはぎと椅子の足をタオルできつく縛られた。
左足も同じ様にされる。
そして最後に両腕を縛られ完全に自由を失ってしまった。

「もう一人来るまで、ちょっと待ってようね。」
その待っている時間がセナには何時間にも感じた。
どうにか打開する方法を考えていると

扉ががらりと開き人の気配がした。

「!!」

それと同時に筧に両手で耳を硬く塞がれる。

04-225 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:38:03 ID:WMY7jU4p
暫くすると耳と両足が解放された。
確かに目の前に気配はするのだが、第三者は全く口を開かない。
その事がとても恐ろしい。

「誰、?」
「セナ。ちょっと口開けてごらん。」
「・・・」
「開けて。」

言われた通り恐る恐る口を開けば、温かいぬめりとした物質が口内を満たした。
「ん、、ん」
(・・・大きくて苦しい、それにニガイ。何、これ?)
「歯、立てるなよ?・・・それペニスだから」

「?!ん゛、―――っん、ん゛!!!」
「そんな驚くなよ。俺のおいしそうにしゃぶってくれたじゃないか。」

あの時のセナは子猫の様にちろちろと筧の雄を舐めていただけだったのだが
薬で正気を失っていた為その事を一切覚えていない。
咄嗟に首を振り、咥えてしまったペニスを吐き出し口を硬く閉じる。

「そんなに暴れないで、フェラしてくれないといつまでたっても終わらないよ?」
子供をたしなめる様な口調で言い、セナの鼻を軽く摘む。
これでは息が出来ない。
「ほら、口開けないと。」

「!!・・・・、、っふ、ん、ん゛!」
耐え切れず口を開けた瞬間ペニスを突き立てられた。

「さっきみたいに抵抗したら、セナの可愛いここに俺の突っ込むよ。」
女性器をするりと撫でられ、それが何を意味しているのか理解する。
以前味わったあれを思い出し恐怖で固まった。

04-226 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:38:35 ID:WMY7jU4p
「そうそ、良い子だね。そのまま咥えて」
「・・・っ、」
「どうしたらいいのか分からない?舐めたり吸ったり、舌で転がしたり。ともかくイかせればいいんだよ。」

信じられないものを聞かされたがそれしか方法は無いらしい。

ちゅぷ、
筧の言われた通り怯えながら舐めてみる
しかし戸惑いながらの拙い口淫では達するところまではいくはずがない。
「・・・っん!?」
急に肉塊で喉奥を突かれ、苦悶の声を上げる。
だがそれを無視して、男はペニスを抽送させる。

じゅっ、じゅぽっ、ちゅぽ
「っん、ん っむ ふ・・・ぅ、ん!」

唇と肉棒が擦れ、そこから湿った音が聞こえてくる。
部室には卑猥な水音と彼女の苦しげな吐息が響く

男は散々口内を犯しつくした後、限界まで張り詰めたペニスをセナの口から引き抜いた。
一瞬の呻き声と共に白濁液が飛び散り綺麗な少女の顔を汚す。

「、ん!!・・・は、はぁ」

解放された唇から懸命に空気を求め呼吸を繰り返す。
目からは生理的な涙がこぼれ、ごほごほと咽かえした。

04-227 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:39:08 ID:WMY7jU4p
顔に飛び散った精液を優しく拭われる。

「・・・セナ」

聞き覚えのある声で名前を呼ばれ
ふいに男に目隠しと腕の拘束を外された。
視界が自由になる。

押し黙ったままの彼からは感情を読み取ることが出来ない。
男の姿を見て頭が真っ白になった。

「リク、?」
(しらない、こんなリク・・・知らない。)

呆然とへたり込んでいるセナの腕を掴んで立ち上がらせると壁際に押さえつけ
荒々しくスカートを捲くり上げる。
薄桃色のショーツが剥き出しになった。

「リク!!リクッ!!!お願い、やめて!!!!!」
慌ててスカートを押さえようとするが、すでに片手はブラウスに手を掛けてボタンを外しにかかっている。
今度は胸元をガードしようとしたが、その手を払いのけ

陸は思い切り力を入れた。

ブチブチッという音と共にブラウスのボタンは弾け飛び
ブラジャーが露わになる。

「!!」

そのまま手を突っ込み胸を揉みしだく。

先端を指の腹でぐりぐりと押しつぶされた。
「きゃぁっ!、、だ、め 、・・リク、っ!や、ぁ、・・こんな、・やめ・・よぅ・・」
「・・・止めない、ごめんセナ」
乳首を軽く引っ掻かれ身体中に激しい甘い痺れが走る。
「っああぁ!・・ふ・あ、リク・・・リク 」
「ずっとこうやって抱きたかった。」

全力で抵抗しているのに、びくともしてくれない。

04-228 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:40:20 ID:WMY7jU4p

「セナ、ここ少し濡れてる。」
ショーツは股間に食い込んでおり、割れ目が浮き出していた。
しっとりと濡れているその上から指を擦りつけ責め立てる。

「は、っ、ぁ・・あ・・や・」

「俺の咥えて興奮した?・・・可愛い。」
「っ、ん、・・あ・・ちが・・ぅ、・」

下着を横にずらし直接秘所に触れる。
愛液で多少湿ったそこを同じ様に執拗に責め続ける。
乳首を貪る手も止めない。

手つきは乱暴だが、徐々に徐々にセナを追い立て快楽を引き出そうとする。

ちゅく、くちっ

「直接触るともっと気持ちいいだろ。」
擦れば擦るほど秘所からは、愛液がはしたなく滴り落ちる。
ぬめるそれを利用して割れ目をすり続ける。

「ほら、挿れてもいないのにこんなに濡らして。」
「・・・あ、、ぁあ・・だ・・め・、や、ぁ」
こんなに身体は喜んでいるというのに、まだ抵抗の意思をみせるその姿に陸は苛立ちを隠せない。

セナの小振りな尻にいきり立った肉棒を押し付ける。

ぐちゅ

「いやぁ・・・もう、それ・・いや・・ぁ!!」
ずくずくと突き上げられ、掻き混ぜられたあの時の様に
何も考えられなくなってしまう自分を想像すると、とても恐ろしい。

04-229 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:40:52 ID:WMY7jU4p
泣き叫ぶセナの尻を抱き寄せ、ずぶずぶと肉棒を中にめり込ませていく。
濡れてはいるがほぐしてもいないそこは、進入してくるたびに痛みを感じる。
「・・・ひ、ああぁあっ!!!!い、いや、いやぁあ!!リクっ だ、めぇ!」
びくんと体を震わせ、悲鳴を上げた。

ずちゅ、ずっ、ぷっ…。

やがて子宮口にまで欲棒が達したことを告げた。

「セナ、ほら、凄・・・きついけど全部入った」
「あっ・あっ・・・あっ、」
うっすらと涙を浮かべ、小さく息を漏らすセナ。  

「っ、中狭くてぎゅうぎゅう締めつめてくる。」
つぶやくとゆっくりと腰を動かし始めた。

「!!っぅ、く・・・い、いたい・・ぁ、う、・・い・・たい、よ・ぅ」
「・・・ごめん、痛いか?」

接合したまま大きめの机へと倒れこむ
痛みを訴えるセナを仰向けで寝かせ、いっぱいに足を開かせ正上位で挿入を再開する。

・・・じゅっ、ずっちゅっ、ずちょっ、ぐっちょっ

「ん、ぃあ、ぁあ・・・ひ、ぁ、!あ・・あぅ・・やっ・リ、ク・・」
痛みは薄れていき、徐々に悲鳴から艶やかな喘ぎ声へと変わっていく。
ピストン運動に合わせて、セナの唇から嬌声が零れる。

「好きだよ。セナ、ずっと言いたかった・・・。」

その言葉が届いたようで彼女は懸命に何かを言おうとしている
だが激しく突いているせいか意味の無い喘ぎ声しか出てこない。
何度も何度も奥をすりあげ高みに昇っていく。

「あ、っあ、っあ、・・・っは、、や、や・・・ぁ!!」

一際高い声で鳴いた後、膣内の激しい締め付けを感じ咄嗟に肉棒を引き抜いた。
「・・・、」
中への射精は避けたが、白い太ももに思い切り精液がかかる。

綺麗なピンク色の膣口はぱくりと開きひくひくと動いていた。

04-230 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/11(日) 04:55:02 ID:WMY7jU4p
補足:221と222の間について
   筧が夜中にセナの携帯へ電話したのですが、陸はとうとう出てしまいます。
   色々吹き込まれ、例の卑猥画像も見せられ呼び出されてしまうわけです。


何日かお時間いただいた後またお邪魔します。
ゲロ長ですが・・・良かったら最後までお付き合いくださいませ。

04-231 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 10:45:17 ID:BgvqRl6Y
>>211
GJ!!!!
ロデオとの絡み、もの凄くヨカッタ…
続き待ってます~(^ω^)

04-232 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 11:40:34 ID:srOhpGU6
愛汁キテターーーーーーーーーーーーー超乙!超GJ!
エロもいいけど女であることを隠してアメフトを続けるか辞めるかの
葛藤の部分がヘビーでイイネ!!!只の女体化じゃないのがGJ!
続きと分岐ストーリーも鬼楽しみにしてるよ

04-233 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 15:53:10 ID:9gDjQ7D+
>>211GJ!
ちゃんと外出しするロデオは偉いな

04-234 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 18:12:04 ID:pF4jzZHk
>>209
ttp://bpanda.fc2web.com/top.htm
とかお勧めかも。
だれの女体が好きかは知らないんだけど

04-235 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 22:10:19 ID:4Uet8su3
一之瀬巧は、身を切るような寒さを感じ、目を覚ました。頭の後ろの辺りに鈍痛が
あり、ぼんやりとした今の気分は、宿酔いの時に良く似ている。
(俺、どれだけ飲んだんだ?)
周りを良く見るとそこは繁華街の一角で、ネオンこそ消えてはいるが、飲み屋の
女やらポン引きなどが、まだうろついていた。時間にすると午前三時くらいだろう
か、タクシーが客を拾うべく表通りを埋め尽くしている。

巧はまず懐に手を入れた。携帯電話と財布、何はともあれ泥酔した時は、この二
つがあるか無いかを確かめねばならない。しかし、どちらも持ってはいなかった。
「やれやれ、そうとう飲んだらしい。記憶がな・・・い」
巧はぎょっとした。懐の中にあるはずの財布の代わりに、艶かしい肉の塊がある。

「なんだ、こりゃ?」
それは、乳房だった。女にしかついていないはずの豊満な果実が、巧の胸にこん
もりと山を作っているのだ。おまけに装いをあらためてみると、いつも愛用している
よれよれの背広を着ていなかった。ピンクのワンピース、ただ一枚限りである。
「まずいぞ、これ。まだ酔いが覚めてないな」
少し歩いて酔いを覚ます必要がある。そう考えて立ち上がると、妙に下半身が心
許ない。何というかあるべきものが無くなって、バランスを欠いているような感じだ
った。巧は反射的にワンピースの裾をたぐっていた。

「な、ない!チンポコがない!」
そんな馬鹿な──とてつもない不安が全身を覆い、冷や汗が出た。酔ってはいな
かった。本人の知らぬ間に巧の体からはあるべきものが消え、無いはずのものが
ついていたのだ。
「一体、どうしたんだ・・・俺、何やってたんだっけ」
懸命に記憶の糸を手繰る巧。まず、自分の素性から思い出してみた。

04-236 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 22:27:26 ID:4Uet8su3
一之瀬巧、二十九歳。地方紙のすっぱおいC新聞の記者で、主に刑事事件を
担当。妻子なし。酒をこよなく愛し、また正義感に溢れたジャーナリストのはず
──と、ここまでは簡単に思い出せた。しかし、昨晩、同僚と別れてからの記
憶が曖昧だった。痛飲した覚えもなく、気がつけば女のように、いや、女そのも
のになっていたのである。

「おかしい。おかしいぞ」
僅かな時間で男が女になりうる事は可能だろうか。いや、無い。あったら、魔法
とかそういう話になる。巧はまず、自宅へ戻る事を考えた。この繁華街から駅五
つ向こうの街に、彼の住まいはあった。まだ電車は出てないので、当然、タクシ
ーを拾う事になる。巧は大通りに出て、タクシーを拾った。
「落日町の三丁目まで」
「はい」
驚いた事に、巧は声まで女性になっていた。

タクシーが動き出した時、バックミラーに映った自分の姿を見て、巧は思わず我
が目を疑った。
(な、何だ、これ・・・)
そこには見慣れた男らしい顔が無く、どちらかといえば男に媚を売る感じの女の
顔があった。鏡の向きから考えて、それは今の自分だと認めざるを得なかった。
(どうなってるんだ・・・悪い夢なら覚めてくれ!)
巧は頭を抱え、これが悪夢である事を願った。しかし、肌を撫でるタクシーのエア
コンの風も、夢で覚える感じとは程遠い。これは紛れも無く現実だった。巧はほ
とんど絶望的な気持ちになった。

我が家へ戻ると、とりあえず巧は着ているものをすべて脱いで、自分の体を確か
める事にした。驚いた事に、ワンピースの下にはピンクのブラジャーにパンティ、
そしてストッキングも着けていた。勿論、これらの物を着た覚えはない。おまけに
体はまるで女性化し、男らしさは微塵も残っていなかった。

04-237 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 22:51:43 ID:4Uet8su3
「こんな馬鹿な・・・」
姿見に映った己の姿は、悲しいほどに女だった。肩幅も狭くなり、手足が細長くて
やたらと華奢。太っても無いのに胸の谷間が出来て、腰はくびれ、腹の辺りに脂が
少しだけ乗り、尻ばかりが大きくなっている。毛深かった下半身も今は若草がちょろ
りと生えた程度で、脛毛その他が皆、産毛のように細く柔らかい。昨日まで、身長
百七十五センチ体重七十キロ、大学では柔道部でならした自分が、如何にしたらこ
うなってしまうのか、どう考えても異常だった。

巧はここ数日、自分の行動を振り返ってみた。生活の中に何か手がかりが隠され
ているような気がするからだ。いきなり女性になるなど、あり得ない。
「そういえば俺、ここしばらくボスコニアン製薬の聞き込み取材やってたっけ・・・」
先日、巷に溢れる覚せい剤の一部が、どうもボスコニアン製薬の研究室から流れ出
ているらしいと馴染みの刑事から聞かされ、巧は単独で裏を取りに行っていた。

まだ手探りの状態で、デスクにも内密で繁華街に溶け込み、聞き込みに回っていた
のだ。その中で、地回りのギャラガ一家のやくざ者から、有力な手がかりを得た。
「そうだ。それで昨夜、ボスコニアン製薬の研究主任とアポを取って・・・」
樋渡という製薬会社の主任に狙いをつけ、巧は迫った。樋渡は借金があり、覚せい剤
をやくざ者に流しているという疑いが濃厚だった。その裏を取る為に、繁華街のスナッ
クに呼び出して・・・

「何か、おかしな薬を飲まされたんだ!」
水割りを何杯かあおった時、巧は急に眩暈を覚えた。酒豪の部類に入る自分が、これ
しきの酒で酔うはずが無い・・・そう思った時には、意識が消えてしまった。そして気が
つけば、この有り様である。
「とすると、あの薬に何かが」
樋渡はDNAの研究に長年携わり、様々な結果を残しているという。それらは今後の医
療に画期的な治療法を齎す事を期待されているらしい。

04-238 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 23:06:00 ID:4Uet8su3
巧は樋渡に一服、盛られたと確信した。そうとなれば行動に出る。そろそろ夜が明
ける。この体を元に戻して貰わなければならない。そして、樋渡の犯罪を世間に知
らしめる必要があった。
「やってやる」
巧は部屋を出た。体が女なので、着ている物はそのままで行く。これらは恐らく、
樋渡が寄越してくれた物だろう。復讐を兼ねて御礼をせねばなるまい。巧にジャー
ナリスト魂が戻っていた。

しかし、駅まで歩き始めてはたと気がついた。
(俺はどこへ行けば良い?)
女の体ですっぱおいC新聞のデスクか──とても、行けない。一晩で女になった
理由を、いかに好奇心に満ち溢れた記者仲間でも、信じる事は出来ないだろう。
第一、内偵だったので誰一人として、樋渡やボスコニアン製薬の事を知らない。
それ以上に、すっぱおいC新聞本社の玄関を通しては貰えないだろう。社員証は
持っているが、以前の面影は少しもないのだ。

(俺は、誰だ?)
通勤時間が迫り、人々が行き交う街中で巧は自問した。自分には、自分を証明する
物がない。ただの女でしかない。誰がどうやって自分を一之瀬巧と証明してくれる
のか。妻子は──無い。父母は田舎にいるが、この姿を見て我が息子と思うだろう
か。友人は──顔なじみのスナックの女は──考えれば考えるほど、巧は自分が
孤独である事を知った。
「どうしようも・・・ない」
無力だった。ただの女がひとりで何が出来よう。昇りかけた日の光に照らされなが
ら、巧は絶望し、体中から力が抜けていくのを感じた。

04-239 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 23:19:53 ID:4Uet8su3
繁華街の裏通りに落ち武者という名の、安ソープがある。最近、そこに真理奈と
いう名前で、美しい女が入店したと、風俗好きの間でちょっと話題になっていた。
素性は分からないが飛び込みで店へ来たといい、経営者は良い拾い物をしたと
顔を綻ばせた。
「いらっしゃいませ」
真理奈は客が来ると、三つ指ついて出迎えるのを常としている。柔らかで乳白色
の肌に、ピンクのキャミソールを着ていた。

今日はこれで三人目。しかし、真理奈は疲れた顔もせず、にっこりと客を出迎える。
「失礼します」
真理奈は客をマットに寝かせ、自分の体にローションを塗って洗う。大ぶりな乳房
で背を洗われた男は皆、マットに突き刺さらんばかりに男根を昂ぶらせる。そして
一刻も早く、真理奈に濃厚なサービスを求めるのだ。

「真里菜ちゃん、しゃぶってくれる?」
「はい」
ローションをシャワーで流してから、客を湯船につからせて波間に浮かぶ潜望鏡
の如き男根を、唇で愛撫する。ここで長湯をすると肌が荒れるので、客を急かさな
ければならない。真理奈は男根を深く咥え込み、切ない眼差しを客に向けて媚び
を売った。早く欲しいと思わせなければ、肌は油分を失いカサカサになる。それが、
辛かった。

「ベッドに行きません?」
「いいよ」
サービス時間の九十分のうち、いかに長く体を使わせないかが、泡姫には長生き
の条件になる。真理奈はなるべく早く客を終わらせ、後は楽しいお話で凌ぐので
あった。

04-240 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 23:33:27 ID:4Uet8su3
午前二時、落ち武者の看板は電源を落とされ、真理奈も漸く仕事を終える。今日は
四人の客を取り、疲れ果てていた。店の方からあてがわれた部屋へ戻り、タバコに
火をつけてビールを煽った時、経営者がやって来た。
「ご苦労だったな、真理奈」
「いいえ」
「悪いがもう一仕事、頼めるか」
そう言って経営者は、ズボンのチャックをおろした。山田という醜い五十男で、顔はあ
ばたまみれ、結婚はしているが飲む、打つ、買うのどうしようもない人間だった。

「いいけど、心臓の方、大丈夫なの?」
山田は心臓を患っており、あまり激しい運動をするべきではない。真理奈はその辺
の事を慮っているのだ。
「大丈夫だって。さ、わしもあまり時間がないんだ」
青畳の上に押し倒され、真理奈は足を開いた。

(エロジジイめ)
今日、五人目の男を受け入れながら、真理奈こと一之瀬巧は腹の中で毒づいた。
「いいか、真理奈」
「いいわ、山田さん!素敵よ!」
女にされてから数ヶ月が過ぎ、男に抱かれる日々が続いていた。いや、実はほとん
ど、巧は女になりかけていた。

自分という存在を失い、孤独に苛まれた巧は行き場を求めて街をさ迷った。そのうち
金も尽き、借りていた部屋も追い出されて路頭に迷う。冷たい雨に体を責められ、つ
いには風俗店へ飛び込まざるを得なくなった。女一人、身元も保証されないとなれ
ば、働ける所など限られている。巧はここで、泡姫として懸命に働いた。後が無いの
で、それこそ死に物狂いだった。

04-241 :ステテコ女王:2007/03/12(月) 23:49:17 ID:4Uet8su3
山田が体を入れ替え、巧の両腕を馬の手綱でも引くようにとった。山田はこうして
後ろから女を責めるのが好きだった。
「いいか、いくんだ、真理奈!」
「いくわ、私!山田さんので!」
初めは嫌で嫌で仕方が無かった男根の感触も、今は愛しい物だった。最近は尻
の穴での性交も覚え、女としての自分に目覚めてしまっている。

「わしもいくぞ、真理奈!」
「いって!」
高い階段を一気に駆け上るような感覚が巧の腰から、背中を通った。頭の中が
白くなり、素晴らしい瞬間が訪れる。
「ああッ!いくッ!」
この時ばかりは、膣内へ大量に出される山田の子種の温みも心地良かった。巧
は腰を使い、男根を奥へ奥へと飲み込もうとした。そういう習慣が身についていた。

「良かったぞ、真理奈。じゃあ、わしは帰るからな」
「・・・おやすみなさい」
「明日は休みだったな。しっかり体を労われよ」
「ありがとう」
帰り支度をする山田に巧は口づけを捧げた。もう、おべっかなのか本心からなの
か、分からなくなっていた。女という物の本質的な部分は、こういう物だと思うしか
無かった。

山田が消えてから、再びタバコとビールを口にする。新聞を見ると、ボスコニアン
製薬についての記事があった。巧の目が光った。
「再生医療に救世主。樋渡教授、DNAを自在に操る研究成果を発表・・・か」
紫煙をくゆらせながら、巧は膣から流れ出る山田の子種を、指で拭き取った。

04-242 :名無しさん@ピンキー:2007/03/14(水) 01:20:53 ID:pInDLlg0
ステテコさん久々ですね。楽しませて頂きました。

04-243 :名無しさん@ピンキー:2007/03/15(木) 18:03:47 ID:a2HBXzDp
定期age
ご利用はご計画的に


いろんな方GJ!!

04-244 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:38:45 ID:8CBCgLaH
GJ鬼ありがとうございますー!!
生きる気力がわいてきますヽ(`Д´)ノ
こんなぐだぐだ話のストーリを、気にして見てくださったなんて恐縮です。

では、「続ける」のつづきから、スタートです。

04-245 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:39:24 ID:8CBCgLaH
いっそのこと

もう、いっそのこと……


行為の最中筧はそっと部室の外へ出た。
陸をけしかけたのは自分だというのに、途中から見ていられなくなった。

(俺は何を考えていた?)

他の男に抱かれているセナを見て体が急激に冷めていき
暗い暗い感情がわき上がったのだ。

もう、いっそのこと セナを
殺してしまおうか、と

殺してしまえば誰の所へも行かない
自分だけのものになるのでは と 

それはあまりにも身勝手で、非人道的な感情
自覚症状の無いまま、徐々に徐々に病んでいき腐りかけた心

壁を背にし、体がゆっくりと崩れ落ちる。

(このままでは本当に殺してしまいかねない……
………伝えよう。)

切なく鳴いている彼女の声がうっすらともれてくる。
その声を聞きながら、筧は自分のしてきた事を思い起こす。

あまりの罪の深さに涙も出なかった。

04-246 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:40:07 ID:8CBCgLaH
一方的な行為が終わった後、二人の荒い息が部室の中こだましていた。

長い沈黙の後陸が口を開く。
「………セナ」

「……ずっとずっと、会ったときからずっと好きだった。
今まで思い続けてた。 でも俺は臆病で、怖がりで、セナを好きなことを隠してた。
お前の優しさを独占したいのに、思いをぶちまけることでお前との関係がくずれることが怖かった。」

「……」

「俺の事なんて見てないの知ってた。それに、初めてお前が人の為じゃなく自分の為に行動してた。
応援しようって思ったのに……お前の側にいるだけでいいって思ってたのに!なのに俺は!」

セナへの独白は、徐々に陸自身を責めるものへと変わっていった。

「………リク」

「……ごめんね、」
あろうことかセナは謝罪の言葉を口にした。
「馬鹿か!?何でお前が謝るんだよ!こんな酷い事されてなん……」

ふわりと優しい温もりを感じる。
服が破れたまま、ひどい格好のままのセナに陸は抱きしめられていた。

「……セナ」

「身勝手な私は何も見えて無くて、あなたをこんなに追い詰めて
その事に今更気づいてごめんなさい。」

その言葉が体に染み渡り、頬を涙が伝っていた。

普通泣くのはこの場合セナの方だろう。
自分に涙を流す権利など無いと、陸は思う。

「……馬鹿だよ、ホント」
「うん、………私、馬鹿だから」
「……また俺に、襲われるとか思わないわけ?」

彼女は首を横に振る
「信じてるから」
抱きしめられたまま、陸はみっともなく声を上げて泣いた。

愛しいセナ
この体を抱きしめ返したいがそれは許されない。

近くにいて今度こそ守ろう。
もう誰にも傷つけられないように、
俺の願いは、君がずっと笑顔でいてくれること。

04-247 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:40:50 ID:8CBCgLaH
二人が部室から出ててきた。真っ先に筧を警戒する陸。

「実はさ。」
しゃがみ込んだままの体勢でセナに話かけた。

「俺、セナの事好きなんだ」
信じられない程さらりと言われたその言葉だが、内容はセナの予想もしないものだった。

今までのあの行為は
「………」
「死にそうな程好きなんだ。」

憎いからするのでは無かったのだろうか
「…」
俯いてしまってる為、セナが何を思っているか読み取れない。
「大体セナはさぁー。魅力のある女だっていう自覚が無さすぎだって。
俺だって健全な年頃の男なんだから、もうちょっと警戒してくれないと困るって。」

「………」
「……」

「……セナ、今までごめんね。」
「俺の事殺してくれていいよ。」
嘘では無い。
殺されても仕方が無い、それだけの事をしたのだ、と筧は思っている。

セナは俯いていた顔を急に上げた。
二人の瞳がかち合う。

パンッ!
セナは手を振りかざし筧の頬をはたいていた。
「これで、おあいこです」
殴った右手をぎゅっと押さえてそう言った。
「……チャラにするってこと?……せ、セナって、バカ?」
「筧君の方がバカです」
「いやいや、いや!セナには……」負ける、と言おうとして言葉に詰まった。
彼女は嗚咽を堪え、静かにぽろぽろと涙を流していたから

「……我慢しないで、ほら」
もっと殴ればいい、と両手を軽く上げ自分が無抵抗である事を証明する。
(そういえば、……アイスピックが部室にあったよな。)
取りに行こうと、重い腰を上げようとした。
「違います、そうじゃない!」
「?」
「……殺してなんて そんな事…言わないで」
「俺の心配なんてしてるの?」
「……。」
セナは手の甲で一生懸命涙を拭っている。
「ほら、そんなおっきい体で丸くなってないで」
帰りましょう、と筧に小さな手を差し出した。
しかしそれを掴む権利は無い事を彼は知っている。
「ありがとう。先に帰っててよ」

頬を張られたというのに、全く痛みを感じない。
(……思いっきりやればいいのに、あれじゃ叩いた手の方が痛いよな。)

バカで優しい愛しいセナ
この気持ちを諦めるなんて今は無理な話だが
己の欲を叩きつけるだけの行為はもうしない。

04-248 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:41:20 ID:8CBCgLaH
翌日

セナは学校帰りに陸に手を引かれた。
行きたい場所があるからと言われ来たのだが、着いた所はよく見慣れた川沿いの道だった。

「じゃあな!セナ」
「……」

「え? リク!?」

突然別れを告げられ、気づいた時には既彼は遠く離れていた。
どうしていいか分からず、セナはその場で突っ伏す。

ふと空を見上げれば、よく晴れ渡り心地良い風が吹いている。

長い長い道を見渡せば、力強く駆ける男の姿。
それを見つけたセナは何かに弾かれたように走り出す。


進とセナがここで会ったばかりの話

「こんにちはー進さん」
話しかけられたというのに、彼の足は止まらない
セナを一瞥しただけで、すぐに前を向きなおす。
「あぁ、アイシールドか」

(気になる………今日こそ思い切って聞いてみよう)
「進さん。変なこと聞いてもいいですか?」

「、、」
セナはおずおずと小動物の様な瞳で進を見上げ、問いかけた。
「何だ?」
「あの、どうしていつもフードを被ってトレーニングをしてるんですか?」
(進さんのことだから、トレーニングの秘訣なのかな?)

「……こうすると視界が狭まり、多少だが雑音も聞こえなくなる。」
余計な事に気を取られずにすむからだと、冷ややかに言い放つ。

04-249 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:42:11 ID:8CBCgLaH
そんな事で話かけてきたのかと思うと進は溜息が出た。

「だ、だめです!危ないですよ。私の話であれなんですけど……
以前、音楽を聴きながらヘッドフォンをつけて自転車に乗ってたんです。
他の音が聴こえずらいから車が来てるのに気がつかなくて、事故一歩手前の状態になった事があるんです。」

「……あ」
必死になってその危険性を力説するが、自分の失敗を晒す事になった。
今はやってませんよ?と、恥ずかしそうに笑顔を浮かべる。
「………。」
返す言葉が見当たらなかった。
(何を言ってるのだろうかこの少女は、……そうとうズレているのか?)
「お前も邪魔だ」という意味を込めて言のだがセナには伝わらなかった。
伝わらないのなら、露骨に言ってしまえば良かったのだが
不思議とそんな気にはなれなかった。

日課のコースが同じため、二人は何度も顔を合わせここで話をした。
といってもそれはセナからの一方的なもので、話といえるようなものではなかった。

進はその度にペースを乱された。
しかしそれを不快に感じる事は無かった。
やがて彼女の話に耳を傾け、足を止めて会話をするようになった。
会える事が楽しみになった。
そしていつしかセナの声だけは雑音に聞こえなくなっていた。
自分の名前を呼ばれるだけで、心が穏やかになる気持ちに気づいた。

その頃から彼はフードを被ることをやめた。

そして現在

「進さん!!」
セナは声を張り、進に追いつこうと全力で走っていく。

彼はそれに気づき
視界を遮り、雑音を遮断していたそれを外す。

孤独な世界に音が響き、光が差し込んだ。




04-250 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:44:12 ID:8CBCgLaH
「続ける」ED終わりましたー。
この後和姦エロを書きたかったのですが、あまりに長くなってしまった為ここで強制終了です。

目を通して下さった方、本当にありがとうございました。

次は、「辞める」を選んだ場合のEDになります。
流れ的には218からの続きとなっています。
セナ視点で進行し、途中から第三者視点になったりと読みづらい感じです。

後味が悪い&セナが最高に可哀想で救いようの無い話となってます。
(まだこれ以上可哀想なのかよ、って感じですが)
それと露骨なエロ表現がありますので、耐性がある方のみお読みください。

では、平気そうな方のみ
どうぞ

04-251 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:44:42 ID:8CBCgLaH
あの出来事から三日が経っていた。

学校が終わって外に出ると、今日もリクがいてくれた。
また部活を休ませてしまったのかな
もう大丈夫だから、あんまり私に構っちゃダメだよ。
だけど、一緒に帰ろうって言ってくれて 小学校のときみたいで
なんだか凄く嬉しくって、今日も甘えちゃった……
次こそ断ろう、

リクと話をしながら歩いてるとあっという間で、もう私の家が見えてきた。
別れを告げて私達は反対方向に歩き出す。

……立ちくらみがする。
……
ちょっと味わった事が無いくらい酷い。

ご飯あんまり食べてないせいかな
……どうしよう、気持ちが悪い。

その場から動けなかった。

「セナ!危ないっ!!!!」

振り返ると凄いスピードで赤い車が飛び込んできて
キキーィ!!!!!
ブレーキの音とリクの叫び声がした。

―――――

「誰か!!救急車呼んでくれ!!!」

しっかりと意識があるけど、声が出ない。
出そうとするんだけど、ひゅーひゅーと音が漏れるだけで声にならない。
それに強打した右肩の痛みですぐに起き上がれない。
ダメだ、痛みが少しでも治まるまでじっとしてよう……。
倒れたまま横向きで目を閉じる。

「クソッ!何だよ!? 何でこんなに血が出るんだよ!!!」
……
リク、制服が汚れちゃってる
大丈夫だから そんな顔しないで、泣かないで

平気だと伝えたくて起き上がろうとしたのに
……!!
右足に激痛が走って立てない

あまりの痛さにセキまで出てくる。
よく見ると吐血していた。

サイレンの音が近づいてきて
……
その音を聞きながら私は気を失った。

04-252 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:53:49 ID:8CBCgLaH
………
ここは……
白い天井
それに、ピ、ピっていうこの音……確か心拍数を計る あれだよね。
……病院かな?

「……先生!目を!……目を開けました!!」
お母さんの声とパタパタと誰かこっちに走ってくる音が聞こえる。
「セナ! もうダメかと……良かった」
その後。自分に何があったのか教えてもらった。
五日間生死の境をさまよったって、そんな事言ってた。
それから三日後。
お医者さんが病室まで来て、私の怪我について話し始めた。
右肩、肋骨、右大腿骨を骨折、右足首を複雑骨折、肺挫傷、その他いろいろ、重体ということで運ばれたらしい。

ちょっと待って……大腿骨と、足首って

「右足、肩は何ヶ月かリハビリをしてもらえれば日常生活になんら支障はありません。」
……
ダメ、それじゃ大会に間に合わない

「ただ、激しいスポーツなどはこれから出来ないでしょう、それより肺挫傷の方なんですが……」
嘘ですよね
激しいスポーツは……できない?

「……、……!!!!!」
叫んでるつもりなのに声が出ない。 
「小早川さん、落ち着いて!肺を損傷してるんだから興奮しないで!!」

もうアメフト出来ないの?

「鎮静剤持ってきて!」

私からこの足を奪わないで……

04-253 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:55:07 ID:8CBCgLaH
リハビリを終え退院をする頃には季節は春になっていた。
学校にも行けるようになって
40ヤード走の測定をヒル魔さんにお願いした。
出来ないって言われたけど、そんなわけが無い。
そんな事やってみなきゃ分からない。

全力で走ったつもりだったのに、6秒4
確か、ベストタイム4秒2だったよね?
それに……もの凄く息が切れる。
この肺のせい?

「………」
「もう、諦めろ。」
「まだ……」
「うるせぇ!!!」
「大会も終わった、……それ以上自分を追い込むな。」

確かに足しか取り得の無い私は、もうアメフトは続けられないのだろう。
たくさんリハビリしたけど
これ以上はよくならないって、自分の体だから分かる。

居ても皆の迷惑になるだけ
なら……これ以上は続けられない

04-254 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:56:45 ID:8CBCgLaH
あれから退部届けを出して、私はアメフト部を辞めた。
学校をずっと休んでたっていうのに、そのまま春休みを迎えてしまって時間を持て余す。
……病院に何度もお見舞いに来てくれた進さん。
リハビリがちょっとつらくて、へこたれそうになったとき
「良くなるから、諦めるな」って励ましてくれた。

私なんかを愛してるって言ってくれた。
私もあなたの事が好きです。どうしようもなくバカみたいに大好きです。
でも、あなたの愛してくれた足はもう無いんです。
伝えたところで困らせて悲しませるだけ。
それならこの気持ちは伝えないままフタをしよう。

進さんの部活が終わるまでちょっとここで待たせてもらおう。 
王城の校門前で暫く待っていると
あ、

「セナ……わざわざ来てくれたのか?」

言わないと
「わたしは……」
「私は!なんにも取り得が無いただの小早川セナです!もうアイシールドじゃありません。
だから!!忘れてください!進さんは私なんかと釣り合わないから!!
だから、……だからもっと素敵な人が見つかります。」

「………忘れろ、だと?お前はそんな事を考えていたのか?俺がお前の足を愛していたとでも?」
なんだろう……進さん凄く 怒ってる
逆鱗に触れてしまったような……そんな気がする。

「来い。」
思いっきり手を引っ張られ、後ろをついて行く。

もう日が落ちてる 辺りは真っ暗で
誰も居ない公園に着いたと思ったら

……進さんにいっぱい、いっぱい抱かれて

04-255 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 04:58:56 ID:8CBCgLaH
お願いです。進さん
私の事なんて忘れてください。
今はこうやって愛してくれるけど、いつか私に魅力が全く無い事に気づいて
呆れられて、嫌われるのが怖いんです。
だからもう、私を忘れて下さい。

見たことのある部屋が目に入った。
……!
なんではだかなの、それに腕が後ろで包帯かさらしで縛られてる。
………恥ずかしい、これじゃあ体を隠すことが出来ない
「目が覚めたか?
ここは離れの家でな、母屋は同じ敷地にあって家族はそちらに住んでいる。」
俺が何をしようと家族は興味が無いらしくてな
「監禁生活」に付き合ってもらうと、確かにそう言った

か、監禁?……って、

そのままベットに押し倒されて
叫んでも暴れても、許してくれなくて
……その後はもうあまり思い出したくない。

いつか解放してくれるって、思ってたけど全然そんな気配が無い。
むしろ行為の回数が増していってる、、
時計も外されてしまったから、時間も日にちも正確に分からない。
ここに来てから月を七回見たから、七日経ってるのだろうけど
日中問わず抱かれ続けているせいで時間の感覚が麻痺してきてる。
日にち……きっともう、これ以上覚えていられない。
快楽ばかり与えられて、何が普通なのかよく分からなくなる時がたまにある。
正常な意識を保っていられない……。

04-256 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:00:11 ID:8CBCgLaH
監禁八日目

「……や、やめてください」
身体を支えられ、セナは四つん這いにされている。
進は保温効果のあるハンドクリームを指に多量に塗り、何度か膣へ挿入しぐるりと掻き混ぜる。
そして薬箱から消毒液を取り出し陰裂に数回吹きかけた。
「用事があるのでな、そこで待っててもらえるか?」
そう言って、セナを残し部屋に鍵をかけ出て行ってしまった。
「、っ……」
………
…!?
(な、何? これ)
身体を異変が徐々に襲ってくる。
(……つめたい、ちがう、、あつい……すごく なかが あつ、ぃ、、く、…く、るしい)
はぁはぁ、と切なげな吐息を漏らしながら
身体を支配する熱から逃げる手立ては無いかと虚ろな目を泳がす。
そして目に飛び込んだのは木製の机。
のろのろと足を動かし、セナはその前に立った。

(……、わたしは、な、にを かんがえてるの?)
あろうことか彼女は足を微かに開き、机の角に自分の陰部を押し当てていた。
自分の考えている事の恐ろしさに足が震える。
(だめ、だめ、……だれか…とめて)
そうしていても膣から出てくる粘液は、ポタポタと止まらない。
「は、、っはぁ」
立っているのもやっとなほど甘い快楽の波がセナを襲う。

……そして欲望は理性に勝った。
「………ん、んっ、」
割れ目を擦ろうと健気に腰を揺らす。
酷く艶めかしくて背徳的なその姿。
「あ、ぁっ…ぁ、あっ、は 」
(、こんなこと……、…どうしよう……すごく……きもちいい )
「ん、………はぁ、ぁっぁ、ぁ」

04-257 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:02:17 ID:8CBCgLaH
くっ、ちゅっ

「随分刺激的な光景だな。」

「!?……ん、っん、ん…ぁ」 
くちゅ、ぬちゅ…
厭らしい音を立て机と接触しているそこを、進は表情一つ変えず凝視する。
「気にせず続ければいい。」

「……あ、は…っくぅ、……な、んで、? とまら…ない」
(進さんが見てるのに、腰が止まらない )
「みないで、 お願い、みないでぇ……」
彼女の願いを無視し、つかつかと近寄る。
「ひ、っぅ、こないで……」
「違う、他に言うことがあるだろ?」
豊満な胸に方手を伸ばし、硬くつんと尖らせている乳首を掴む。
「っ、!」
そのまま軽く捻り上げた。
「――――!!きゃ、あぁっぁ、、ひゃ、ぁ、ぁ」 
くりくりと捻っては突っ張りぱっと手を離す、そんな事を断続的に続けられた。
「は、はっ、はぁ……」
「以前に教えた言葉があるのだから、言ってみろ」
「っぁ、も……ぅ ムリぃ たすけ て……」
「……まぁ頑張った方か。」
床へ押し倒され、四つん這いの格好で何度も何度も突き上げられる。
声が枯れ果てるまでそれは続けられた。

04-258 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:04:49 ID:8CBCgLaH
監禁九日目

散々指で中を解し、数分放置したら、またそれを繰り返す
セナが一度も達せないまま時間だけが過ぎていく。
「は、……はぁ、はぁ」
仰向けに寝ているセナの両足を肩に担ぎ上げ
自身の雄を女性器にあて
割れ目とクリトリスにその先端部を擦りつける。
「っ んっ! ぁっ……や、ぁ」
ぬりゅっ、にりゅっ
ぬるぬるに濡れているそこに擦れる度、淫猥な接触音が聞こえてくる。
「まだ言えそうにないか?」
「もぅ、、やっ、め、許してぇ、あっ、ひゃっ、あぁんっ!」
そんな淫行を続けられ、尻の方まで愛液がつたってぐしょぐしょになっている。

「お前のように感じやすい身体は直にここだけでイケるようになる。」
クリトリスの皮を剥き愛撫しながら言う。
ぐちゅ、にゅりゅ
「う っん゛、―――ぁ、あぁ!ひぃ、ぃ!」
背を反らせ、白い喉もとを曝けだし悲鳴に似た嬌声をあげる。
身体と精神は限界まで追い詰められていた。
「どうして欲しい?言ってみろ」
セナはなけなしの理性を働かせ、首を弱々しく振り拒絶の意思を示す。

「では、今日はどうするか」
「……ここに芋茎でも入れてみるか?」
「!っ」
聞きなれない単語がまた出てきた。
しかしこのまま抵抗をすれば、何が待ってるか容易に想像がつく。
身体に教えられた仕打ちは、昨日だけの事ではない。
それを思い出すだけで、急激に身体は火照りだす。
「……や、やめて」
「言えるか?」
「い……います、だから」

04-259 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:06:36 ID:8CBCgLaH
息を小さく吸い込み、教えられた言葉を搾り出す。
「……わ、わたしの 、い…やらしい、……ここに…
進さんの …ぉ、…ちんちんを いれて、たくさん……ついて ください…」
蚊の鳴く様な声でそういうとセナは泣き崩れた。
「ぁ、こんな 、こんな………!」
「よく言えたな……。」
満足そうに呟き亀頭をめり込ませ
そのまま肉棒をゆっくりと進入させる。
ズ、プ……
「ん、、んん゛ーー!!!!ああ、や、やぁぁぁ―――!!!」
髪を振り乱し、きつく目を閉じる。
「自分から強請ったくせに、嫌ではないだろう」

ぐぷぐぷと生々しい音を立て、肉棒は膣へと収まっていく。
(怖い!恐い!!!!!自分が自分でなくなる。あたまがへんになる!!!)
「お前はもう戻れない、逃げられない。」
「………はっ、ぁ」
「大丈夫怖くない」
優しく優しく愛おしい者を抱きしめ、ゆっくりと律動を開始する。
グチュ ヌチュ……
「壊れてしまえばいい。」
ズプ ズッ……
「……俺はとうに壊れているのだから。」

(……しんさんといっしょ……?こわくないの?)
頭の中で何か、糸が切れたような音がした。
――――――
「は、っん く……ん い、ぃ…ぁ、あ、っあ」
抵抗をする切ない喘ぎ声ではなく、セナは悦楽まじりの声をあげていた。
こんな声は初めて聞く。縛っていた両手を自由にしてやれば
自分でクリトリスを慰め、胸の突起をくりくりと弄び
嬉しそうに、……悲しそうに身悶える

その姿は目眩がするほど、壮絶に美しい。

04-260 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:08:35 ID:8CBCgLaH
「あ、は、っはぁ、ぃ…い きもちい ぃ…よぉ」
小さな形の良い尻を自ら揺り動かして、咥え込んだペニスをもっと味わおうとする。
ヌプ ヌプ グプ グチュ
「セナ、」
「もっと たくさん、進さんの、おちんちんちょうだぃ、、」
うっとりとした表情を浮かべて、ピストン運動に合わせてがくがくと頭が揺れ、涎を垂らす。
「、あ、っは、奥で どくどく、って、ぁっ…いってる……、」
ずぷっ、じゅぷっ グプ グチュ
「っん、ん、あ、ぁ……は 、すご、ぃ きもちい……ぃ」 
「……っ、そんなにキュウキュウ締め付けるな」
「……いっしょに、きもちよく なって」
一番深いところにまでペニスを挿入して、また引き抜いて
腰の動きも激しさを増していく。
「あ、ぁ、っん……!ん、ん…ぁっあ!!……」

ぐちゅ、ぐちゅ、
「ひ、ァ っぁ あ、っぁっあ!だ、め っあ  ッい、イクぅぅ ―――!!」
「っく…」
全身をピクピクと痙攣させセナは絶頂を迎えた。
ズルリと怒張したままの肉棒を引き抜き、軽く扱き外で果てる。
噴出された温かい精液は、虚ろな目をしたセナの腹にぴしゃりと降りかかった。
それをセナは指で絡め取っている。
「……ん、っ」
乳飲み子の様に精液をちゅうちゅうと吸い、愛おしそうにぴちゃぴちゃと舐める。
「っん 、、、ぉぃ ひぃ……」

「……やっと、俺の側に……離さない、もう逃がさない」
頭を撫でれば気持ちよさそうに目を細めた。

狂人は小鳥の羽を折り、行き場を無くした小鳥はとうとう自分から檻の中へ入った。
腕の中、今日も小鳥は悲しく鳴く。



04-261 :アイシールド21でお邪魔します:2007/03/16(金) 05:12:55 ID:8CBCgLaH
書いてる人間が楽しいだけの欝話をここまで読んで下さった方
本当にありがとうございます。
精神的にも色々とおつかれさまでした。

補足
進の異常性について:「セナに愛されないと分かっているが、どんな事があっても諦めるつもりは無い」と217でリクに言っていますが
結構これは怖い意味で、「セナの気持ちなんてどうでもいいから、どんな事があっても離さない」っつうことです。

筧の様に感情に任せてセナを抱きません。いつもいたって冷静です。
冷静にとち狂ってます。
最初に路地裏で抱いた時、生理中の女性は安全日だと分かっていた
特に生理二日目など絶対に孕まない事も知ってたわけです。
だから中出し上等だったのですが、それ以降は外出しです。
そこまで考えて行為に及んでたっつう、考えただけでも欝話です。
セナは進に執着されてしまった時点で実はバットエンドなのでは?、っていう話でした。

EDの分岐は3つと言っていたのですが、あまりに全体が長くなってしまった為割愛させていただきます。
(3つめは進視点進行の、これ以上無い最高に欝話でした。)
これから投稿させていただくときには、もっとまとめて短くしてのっけます。
本当に申し訳ありませんでした。

次は、セナ子のほのぼのエロを書く予定ですので、その時はどうぞ、よろしくお願いします。

04-262 :名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 17:20:44 ID:HitP0NmF
♀進×♂セナってのも

04-263 :名無しさん@ピンキー:2007/03/16(金) 20:10:51 ID:3iDDhozZ
>>244
GJ!!
個人的には3つ目EDもスンゴイ見たかったです。
次のセナ子の話もwktkしながらまってます。

04-264 :名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 00:53:23 ID:cSUZzzdc
244GJ!!!!!!!!!!!大漁だよ
自分も3つめの鬱話もみてみたかったな。鬱話好きだから
個人的予想でどれかのシナリオで二穴姦があるかなと思ってたから意外だった
もし気が向いたなら是非書いてくれたらとさりげにリクエストしておこう
とにかく乙!

04-265 :名無しさん@ピンキー:2007/03/17(土) 05:48:20 ID:Ow7saYCV
>>244超GJ!
俺も3つ目の話読みたい。
元ネタ知らんけど久々に良い女体化SSだった
冷静にとち狂ってる進が凄くツボだわ。

04-266 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/17(土) 16:22:12 ID:FDZAoLfA
のんびりとした視点の、シャカ女ムウとかはおk?
果てなくのんびりとしてるが。

DQ2、半分までできたら持ってきます。ただ、そっちは長くなるので

04-267 :名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 00:29:06 ID:Q2r1geJj
>>266
ぜひ頼む

04-268 :名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 01:52:34 ID:DV1sFT5X
愛汁さんGJ!乙彼です
自分も3つめの読みたいな~

長くなることを危惧されている方はロダなどにtxtでうpしてみては?
個人的には全然長くてもかまわないけどな

04-269 :名無しさん@ピンキー:2007/03/18(日) 20:57:41 ID:EU3qIOj5
>>266
キモいもん関係ない他スレで宣伝すんなボケ
ここに閉じこもって出てくんな

04-270 :名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 02:22:17 ID:BN0bDHJD
>>261
乙!!そしてGJ!!!
清純派セナが堕ちてく所たまらなくいいよいいよ!

是非三つ目UPして欲しい・・・

ところで質問があるのだが、261さんは原作セナ見ててもハアハア出来ちゃう
方?或いは、原作とはスパッと切り離して考える方ですか?
関係ないこと言ってスマソ。
攻撃で言ってる訳じゃなくて、単なる素朴な疑問なので気に障ったなら答えなくて
いいよ。

エロなのに原作とあんまり性格にブレを感じさせないので、読み込んでるな~と思った。

04-271 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:10:29 ID:cy3HKQ9i
261氏の後に投下は緊張しますが……
DQ投下します
飛ばしはトリップ全部で

NGは幸福な死 DQ4です

04-272 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:11:14 ID:cy3HKQ9i
◆神とは天空に住まうもの、人とは愛を請うもの◆





「リトリア、ムーンブルクへ行ってきてもらえぬか?」
神官たちとの会議のために、文書を綴っている少女に国王はそう告げた。
「ええ、構いませんが……いったい何のために?」
「いや、先方もこの縁談には乗り気でな。なので……」
「だったらほかをあたってください。僕は忙しいんです。それに、まだまだサマルトリアも
 やらなきゃいけないことだっていっぱいあるんですよ?」
あれから数ヶ月。人々は復興のために日夜汗を流している。
それはリトルも例外ではなく、寝る時間など殆ど無いほど。
まるで全てが夢だったかのように。
それでもあの戦いにも犠牲は多すぎた。
「結婚なんて考えられません。やることが山積です」
伸びた髪を一纏めにして、少女は黙々と筆を滑らせる。
「第一、こっちから行かなくても……勝手に来ます」
うんざりしたようなため息と入れたてのミルクティー。
「アスリアは純粋な魔道師。それでに……僕よりもずっと術に関しては上を行ってます」
少女の言葉通り、青年は日に一度必ずサマルトリアへと姿を見せる。
ふらり、と現れ二、三話をしてはムーンブルクへと帰っていく。
今までが一緒に居すぎたせいで、離れているのが妙だといわんばかりに。
その証拠に、青年はローレシアにも細かに顔を出していた。
「これはこれは、サマルトリア王。ご機嫌のほどは?」
「ほら来た。アスリア、僕は治水工事の計画やってるんだ。遊んであげられないよ」
「んじゃ、俺もついでにムーンペタの水田計画完成させるかな」
差し向かいに座って、青年も持参した書簡を広げる。
慣れた手つきで紐を解き、言葉少なにそれに目を通し始めた。
「さっき、リラのところによってきたんだけど、あっちもあっちで大変みたいだ。
 かといってあのガキがおっさんを説得できるとも思えねぇしな」
竜神とロトは、恋に落ちた。
その障害の多さはいまだ健在。心を許せる仲間は離れ離れ。

04-273 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:12:08 ID:cy3HKQ9i
「ムーンぺタはだいぶよくなったの?」
「見てくれは……まずはできることを精一杯にやらねぇとって。ルプガナの方にも
 まわんねぇとなんねーし。忙しいにもほどがある」
カップに口をつけて、少女は小さなため息。
「だったら、こんなところでサボってないで、早く行きなよ」
疎ましいという感情ではなく、彼をどこかしら思う口ぶり。
まだまだ濃いには遠いこの距離。
少しでも詰めたくて青年は必死に手を伸ばすのに。
空回るこの思いはまるで風見鶏を見上げているかのよう。
こっちを見てもすぐに向きを気まぐれに変えてしまう。
「んー、なんかこう……離れると寂しいもんだな……また来るわ」
痛々しい傷は大分癒えた。しかしそれは体だけのこと。
出会った頃の、またはしゃぎあえていたあの日々が今は愛しくて、愛しくて。
「前より顔色よくなったな。良かった」
「………………………」
「俺もあせんないで、じっくりと攻めるからさ。魔道師は体力勝負できねぇし」
「待って」
自然に伸びた手が、成年のそれを捕らえる。
「どうした?」
「明後日は……僕も仕事を休もうと思うんだ。だから……っ……」
「あいつらも誘ってみっか。竜王の城なら誰も文句はつけられねぇだろうし」
どうしても最後の言葉が出てこない。
この扉は押してしまえば簡単に開くのに。
彼は彼であることを受け止めてもう遥か前を歩いている。
なのに自分はいつまでもこのまま立ち止まっているだけ。
どれだけ願ってもこの体が男に戻ることはないのだろう。
それでも。
何もかもを受け入れて女になるにはまだ時間が必要だった。






この恋は決して成就させてはいけなかった。
叶わないままならば美しく終われた。
片道の恋はそれだからこそ美しい。
「久しいな、みんな」
ドラキーを肩に乗せ、竜神は穏やかに笑う。
いまだ人間への感情は拭えないままだが、前よりもずっと笑えるようになった。
「毎日それなりには忙しいよ。リラは元気だった?」
「儂もな。この間、ホビットと海賊がきた。流通の基点にここを使いたいとな。
 儂がいる間に全部準備は終わらせてくれと言うたのだが」
その言葉に三人は顔を見合わせる。
「レイ、お嫁さんにもらうの?」
「馬鹿言え、まだプロポーズもしてねぇっつーの」
「甲斐性の無い男に嫁ぐと、結構後悔すると思うぜ」
相変わらずな三人の言葉。懐かしいと思えるほど離れてしまっていた。
「もう、この世界に竜神は要らぬ。儂は天空(そら)に還る事にした」
唐突な言葉に一斉に視線が竜神へと向かう。
人に触れて、人と出会い、そして、自分が人ではないことを認識する。
「天空には翼をもつものが住まう城がある。そこには竜もいる。儂がいるべき場所じゃきっと
 そこなんだろう」
「ちょ、ちょっと待てよ」
「先に来た連中にも話はした。人間に混じったまま生きるか、儂と天空に行くか」
ベレッタ、ネブラスカ、ラゴスも完全なる人間ではない。
それでも彼女たちはこの世界に残ることを選んだ。
この美しくも儚い世界が、どうなるのか見つめるのも悪くはない、と。

04-274 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:13:32 ID:cy3HKQ9i
「死に別れるわけでもない。ただ……住まう場所が違えるだけ」
祈りは光となって地上に降り注ぐ。
どんなに離れても君への思いは変わらない。
春が必ず来るように、木々が芽吹くように。
「ぬしらはここに残り歴史を刻む。竜は天空(そら)に還る。人は愛を紡ぐことのできる
 生物……全てを託すのも悪くはない」
一握りの灰にさえ、想いを乗せることのできる種族。
それが人間。
「待てよ、姫さん。こいつはどうすんだよ」
アスリアの言葉にレイは何もないかのように淡々と答えた。
「ん?俺も行くよ、リラ。そんなすげぇ場所なら俺も行ってみたい」
流れ行く風と輝く緑。大地はこんなにもやさしく清清しい。
竜神が望むような分け隔てのない世界になるには、もっともっと努力が必要。
自分たちが生きているうちにはそれは叶わないだろう。
「そ、そんな簡単に決めていいもんでもっ!!」
「誰かが何か変えなきゃ、世界なんて動かない。それが間違った方にいけばハーゴン
 みたいになるんだろ?だったら、俺はどんな風になるのかリラと一緒に見たいだけだよ」
この戦いで学んだものは、大事なものは自分で守らなければいけないということ。
そして、この手に持持てるものの少なさ。
それをこぼさぬように、漏らさぬように。
「旅は終わらない。空の上だってきっと冒険はできるだろうし」
こぼれる涙をそのままに、竜神は精一杯の笑みを浮かべた。
「言ったろ?一緒にいるって」
少年は気付かない間に男になった。君を知ったその日から。
動けないのは自分だけと、少女はきつく唇をかんだ。
結論を出さなければいけないのはわかっているのに。
涙の代わりに毀れた赤い赤い体液。
ただそうすることしかできなかった。





カーテンの揺れる室内は、小さな明かりだけが目印。
窓際に立つ少女の目線は円より少し欠けた月を見上げていた。
「綺麗なもんだな」
「満月じゃないけどね」
煙管を銜えて、青年がその傍らに立つ。
こうして並んで月を見上げるのは、最後はいつだったか思い出せないほど。
「完全じゃないからこそ綺麗なんだろうな。俺はそっちのほうが好きだ」
月光は彼女を照らしてこんなにも美しくてしまう。
「いつかきちんと話をしなきゃなんねぇのは分かってた。だから、俺から先に言うよ」
少女のほうを振り向いた青年の顔は、これほどにも無いほど優しくて。
そして何よりも悲しげだった。
「俺は男のままに生きていく。あの旅で思ったんだ。誰かを守れるってのは幸せなことだって。
 だからって同じことを強制なんてしない。リトルの人生はリトルが決めることだから……
 でも、憶えててほしいのは……」
小さな手を青年のそれがそっと握る。
「どんな姿でも、どんなに離れても」
それはきっと優しい魔法。
「俺の思いは変わらない。そして、俺たちはずっと仲間だってこと」
彼がもっと自己中心的であったなら。もっと独占欲に塗れた男だったなら。
己の本王と欲望に忠実で嫌味の多い人間だったなら。
嫌いになってこの心の呵責はなくなっていただろう。

04-275 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:14:17 ID:cy3HKQ9i
「アスリア」
だからこそ、彼の気持ちにも結論を出さなければならない。
「僕は君のことが好きだよ」
「………………………」
「君と一緒に旅をしたのは僕の一生の宝物だ」
喉の奥で詰まる声。
掠れがちなそれを精一杯に振り絞る。
「けど……君も僕も王位がある。どうやったって僕は君の血を残すことはできない。
 ムーンブルクとサマルトリア、両方が朽ちる選択はできないよ……っ……」
この恋が本物だからこそ胸が痛くて。
君のために死ねたならいっそ楽になれるのに。
「国なんか捨てちまえって言えたら楽なのにな……俺だっていえねぇよ……」
ただ抱きしめることしかできなくて、この思いをとめることもできなくて。
「なぁ……俺はどうしたら良いんだ?何を信じて誰に従えば良い?」
幸せだったのは君を知ることができたこと。
悲しいのは君を愛してしまったこと。
「何だっていいんだ、俺に理由をくれよ……お前を忘れられるだけの……」
手を伸ばして青年の背をそっと抱く。
彼はこんなにも細い身体で自分を絶えず守ってくれた。
どんなときも怯むことなく自信たっぷりに笑う姿。
その青年が今、涙を殺して泣いている。
「前は良く笑ってたな……でも、あれからお前はぜんぜん笑わなくなった……あれも
 俺のせいだよな……」
恋は思いを押し付けるだけではどうにもならない。
互いに努力をしなければ維持もできない。
「君も……笑わなくなってたね……」
似すぎていたからこそ、苦しくて焦がれる。
いっそ鳥かごに閉じ込めてしまえれば楽なのに空を奪うことができないから。
ならばこの空を憎むことを選ぼう。
「好きだけじゃどうにもならねぇんだよな……」
その言葉は紛れも無い真実。
そしてたった一つの答えだった。





「嘘かもしれないよ?」
重なる唇に少女はそんな言葉を吐く。
一枚ずつ法衣が剥ぎ取られて、外気に肌が晒される。
月光の下狂いそうなこの思いを殺しながら青年は首を振った。
「嘘だって構わない。俺にとっては真実だ」
まだ癒えない傷跡を舌先で辿って軽く吸い上げていく。
柔和な肌に咲く小さな花は仮初の支配の証だ。
掌で、指先で、唇で。一つ一つ感触を確かめるように。
乳房に指がかかって先端に唇が触れた。
転がすように舌先が這い回って口中で吸い上げる。
その度に震える肩口を青年の腕が抱いた。

04-276 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:16:19 ID:cy3HKQ9i
「……ぅ……ッ!……」
柔らかな乳房を揉み抱いて、形の良い口唇が乳首を嬲る。
舌先が離れるときにぬらぬらと光る糸が隠微に繋ぎとめようと足掻いた。
「……っは……あ……」
細い腰を抱いて窪んだ臍に小さなキスを。
なだらかな曲線を描く腹部で青年は手を止めた。
「俺は、ここに命が宿らなくても良いんだ。リトルが幸せだって笑えるならそれで」
子宮の上の皮膚に誓うような接吻をしてそのまま唇を下ろす。
「!!」
舌先が肉芽に触れて小突くように攻め嬲った。
びりびりとした刺激と奪われていく四肢の力。
「んぅ……あ……ッ!!……」
声を殺そうとして両手で口を覆う。
逃げられないように抱いた腰と溢れ出す愛液が青年の唇を濡らした。
唇全体で飲み込むようにして吸い上げればその度にびくびくと震える身体。
くちゃくちゃと響く淫音がこの身体が女だということをまざまざと実感させた。
「……ひ…ぅ……!!……ぅあ!!……」
きつく吸い上げれると一際大きく身体が跳ねた。
放心したかのように蕩けた視線とだらりと投げ出された細い腕。
はぁはぁと荒い呼吸と早まる脈拍。
「指……血、出てる……」
人差し指を舐め上げる舌先の隠微さ。
薄明かりが照らした彼の裸体はどこまでも綺麗で。
「痛い思いするくらいなら、声出したほうがいいぜ」
耳朶を噛まれて耳元で囁く低い声。
うなじに触れた唇の熱さ。
「んんっっ!!」
ぐちゅ、入り込む指先に声が上がる。
「あ、ヤダ!!やだっ……あ!!」
指の付け根まで飲み込まされて掻き回すように踊るそれ。
親指がクリトリスを押し上げるたびにびくびくと肩が揺れた。
亜麻色の髪がシーツの上で乱れ狂うその姿。
今までの人生で見た一番に妖しい絵。
「……ん…ぅ……」
舌先を絡ませて何度も何度もむさぼるようなキスを繰り返す。
重なった視線に少女が目を逸らせば青年は小さく笑った。
「そういや、ちゃんとリトルのこと抱くのって……初めてなんだな、俺」
額に触れる唇にそっと見上げる。
伸びた髪が頬に触れて優しい闇に変わった。
「月光が狂わせんじゃないんだ、その下にいる女が男を狂わせんだ、多分」
濡れそぼった身体を絡ませて脚を開かせる。
片足を肩に掛けて膣口に肉棒を沈ませていく。
「あ……ン……!!」
押し広げられる重量感とそれを絡め取ろうとする本能が交差して。
突き上げられるたびに感じる熱さとこのもてあます感情の行方が分からない。
ぬらぬらと光る愛液が太茎が出入りするたびに絡まってぐちゃぐちゃと悲鳴を上げた。
「やぁ……やだぁ……っ……」
否定するように何度も呟く。
その声を封じ込めるように降るキスがひどく優しい。
「嫌?」
覗き込んでくる赤紫の瞳が。
「……聞いて……どうするのさ……」
柔らかな緑の瞳に重なる。

04-277 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:17:38 ID:cy3HKQ9i
「俺は嫌じゃないってことさ」
細い身体がきしむほど激しく突き動かす。
結合部から溢れ出す愛液は腿を濡らしてシーツへと零れ落ちた。
分かってるのは互いの身体の熱さとこの鼓動。
「あ、あ……う……!!…ッ!!」
ふるふると揺れる乳房と胸板が重なり合う。
身体の奥から生まれるじんじんとした疼き。
認めたくないと何度も何度も首を振った。
「あー……やべ……俺の方が先にイキそ……」
「……ふ…ぁ……?……」
「好きな女抱いてるってだけで、やばいのよ」
どこか泣きそうな笑顔の青年を抱きしめて唇を押し当てる。
とくん、とくんと重なる二つの心音。
「まだ痛い?」
「わかんないよ……そんなの……ッ……」
浮かんだ汗と上がる吐息が室内を染め上げていく。
じゅぷ、ぎゅぷ……繰り返される注入に身体は従順に反応するから。
「ああっっ!!あ……アぅ…!!……」
この腕の中で一枚ずつ剥がれて行く何か。
少しだけ無骨な指が髪を何度も愛しげに撫でる。
耳に、頬に、額に。降り注ぐキスに感じる優しさと暖かさ。
人を狂わせるのは紛れも無く人間なのだ。
「やー……あ……ぅ……」
小さな臀部を掴むように抱いて何度も何度も腰を突き動かす。
数え切れないほどのキスと眩暈がするような抱擁。
「……愛してんぜ……お姫様……」
傷付けないように自分を抱いてくれるのが分かれば分かるほどに苦しくて。
終わらない夜に堕ちて行く様にその瞳を閉じた。







重い身体をのろのろと起こしてぼんやりと月を見上げた。
「眠れないのか?」
細い肩を抱いて額に贈られるキス。
「煙草の匂いがするよ」
「これだけは止められないっていうか、寛容であってもらえると俺が嬉しいんだけども」
肌を染めて長い影を作る優しい光は、心の中までも染み込みそう。
海のそこで眠る小さな誰かの思いにも似ているから。
「もっと違った風に君と出逢ってたら、どうなってたんだろうね」
ぽつり、ぽつりとこぼれる言葉。
「君は綺麗だからきっと引く手数多だっただろうね」
「いーや、それでも俺はリトルに惚れてたと思う」
姿すら知らなかった少女に思いを馳せて、少年は男になった。
「ごめん……君の思いに応えられない……」
二つの国を滅ぼすわけには行かないと、少女は涙を堪えた。

04-278 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:19:23 ID:cy3HKQ9i
何もかも捨てて逃げてしまうにはあまりにも重過ぎる互いの立場。
「王族の血は……絶やせねぇもんな……」
こつん、と触れ合う額。
「例え誰と一緒になっても俺はお前を愛してる」
「ありがとう……」
テーブルの上、小さく光るルビスの守り。
宝玉から光の粉が生まれて室内を一気に照らし上げた。
「な、何なんだっ!?」
「えええええええっっ!!??」
降り注ぐ光の雨。
『お疲れ様、二人とも』
浮かび上がる少女の姿。
『ま、これは俺たちからの気持ちさ』
その傍らの青年が、少女の掌に小さな木の実を乗せた。
「ご先祖様……これは?」
『命の木の実だよ。これを飲み込めば一度だけ命を宿すことができるの』
そして青年の掌には同じ形をした、もう一つの木の実を。
『こっちは自分の身体を元に戻すためのもんだ。どうやって使うかは任せるさ』
決断は自分で出すしかない。
『ま、いつまでも俺らもこうやっては出てこない。これが最後さ』
『もうあたしたちにも時間は無いみたいなの。だから、これをあげるね』
一番大事なものは一番近くにいて時々見失いそうになる。
砂が崩れるように消えていく姿。
「ご先祖様……っ……」
いつか、あの人のようになりたいと思い描いた遥かなる始祖。
「アスリア……」
「俺はこれは……要らない。リトルが持っててくれば良い……」




何度君を閉じ込めてしまいたいと願っただろうか。
それでも自由を奪った鳥はおそらく本当に自分が欲しがったものではなくなる。
君が思ってくれないのならばいっそ憎んでほしかった。忘れられないように。
それでも、君は優しいからいつも隣にいてくれた。





矢鱈滅多ら晴れた空。少年は何も言わずに天空への旅立ちを決めた。
「ローレシアはどうするのさ」
「もう戦争はおきねぇだろ。何かあったら空の上からどーん!で」
「君らしいね」
渡された書簡には少年の思いがひしひしと記されて。
間違いなく届けると少女はそれを大切にしまった。
「じゃあな、アスリア。しょうがねぇからリトルは譲ってやるよ」
銀の竜の背に乗り、少年は最後に一度だけ振り返る。
もう会えないと分かっているから一度だけだった。
遥か天空に還った竜神とロト。
歴史はゆっくりと動き始めた。

04-279 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:20:16 ID:cy3HKQ9i
海賊たちは商用として海上都市を作り始める。
サマルトリア、ムーンブルクともに力を注いだ。
「にーさま、いつアスリアさまとご結婚なさるのですか?」
妹の問いにリトルは声を詰まらせた。
「け、結婚なんてしないよ」
「でも、にーさまがご結婚なさらないうちはアレックさまが私と一緒にはなれないと毎晩
 手紙を送ってくるのです」
その名前にリトルは苦笑する。
腑抜けとアスリアに称されたデルコンダルの若き王は、サマルトリアの姫君に恋をした。
あの戦いはそれぞれに違った形の花を咲かせたのだ。
「僕のことは気にしなくてもいいんだよ、レム」
静かに自室に戻って、机の引き出しを開ける。
そこに転がる二つの木の実を見ては何度ため息をついただろうか。
掌の上で転がる二つのそれ。
「あ、やっぱりこっちだったか。妹姫に聞いたらどっかいったっていうから」
「やあ、アスリア」
深紫の木の実を取って、光にかざす。
「…………使うのか、それ…………」
それは自分との完全なる決別の儀式。
「!!」
少女は窓からそれを力一杯に投げ飛ばした。
「……リトル……」
「だからといって今すぐ君とは一緒にはならないよ!!まずはあのデルコンダルの男と
 サシで勝負してからだ!!妹は渡さない!!」





それからどれだけの年月が流れただろう。
サマルトリアには女王が正式に即位した。
亜麻色の髪を綺麗に切りそろえ、腰に携えた美しい長剣。
魔法国家サマルトリアに相応しい美しい君主の誕生だった。
「父上、先日ムーンブルクでもアスリアーナが即位したそうです」
「そうか。世代交代だな」
「ええ。なので、正式に婚姻を結ぼうと思います」
二つの国の間に結ばれた小さな思い。
それは世界を変える魔法だった。




ドレスの組みひもを結ぶのは青年の指先。
「僕は君と違って、こういうのは着慣れてないんだ」
「俺だってこんな服きたことねーよ。男やってるほうがなげーんだから」
国を挙げての婚儀は三日三晩に渡ることとなる。
テラスから笑顔で手を振る二人を優しい光が包み込む。
「……お姫さんとアイツからの祝福だな」
「うん……そうだね……」
夢のようなお話はまだまだ終わらないと青年は笑うだけ。
ゆっくりと動く歯車の音など聞こえなかった。
「すげー綺麗だよ。俺のお姫さん」
「王子なんだけどねぇ、これでも」

04-280 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:22:01 ID:cy3HKQ9i
時折デルコンダルから届く手紙に、目を細める。
「妹姫、いじめられてねぇか?あいつ性格悪いから」
「どうかな?君も良い勝負だと思うけれども」
膨らみ始めた下腹部に感じる違和感と重み。
「俺もとうとう父親か。なんていう幸せ」
「馬鹿なこと言ってないで早く書類完成させて宦官に渡して」
良くも悪くも年をとったと女は笑う。
戦友の一人は先日、海に還ったらしい。
最後まで海賊として生きた彼女の意思は小さな命が引き継ぐだろう。
「アスリア」
「んー?」
「その……風邪引くから、あんまり無理はしないで」
「素直じゃねぇな、おれのお姫さんは」
いつまでも彼は彼女を恋人として扱うと誓った。
そのままのありのままの少女を愛したのだからと。





緩やかに時間は流れ行く。
老いには逆らえず、女は病で床に伏した。
「……アスリア……」
少しだけ皺の出始めた手を握る男のそれ。
「僕は……幸せだったよ。君やみんなに出会えて……」
言葉一つ呟くだけで、彼女の命は削られていく。
「ああ……俺も、お前に会えたことが一番の幸せだ……」
二つの国は一つになり、その名を変えた。
いまやこの二人を笑うものも揶揄するものもいない。
「君の事を愛してる。これからもずっと……」
それが最後の言葉だった。
眠るように消えた命を受け取るかのように流れる星たち。
国を挙げての葬儀の間、涙を零さぬ民は誰もいなかった。
それほどまでに彼女は愛されていた。
「リトル、俺も幸せだった。お前のいない一日なんて俺にとって必要ないんだ」
父王と言われた男はその数日後に、静かに息を引き取った。
彼女の後を追いかけるように。
新たに即位した皇女は二人のことを思い出すたびにこう加えていた。
「父は母のこと一度も母さんとは呼びませんでした。その代わりに名前で呼んだり、
 お姫さんと呼んだり。いつか、私も二人のような恋をしたいものです」
二人の愛を受け継いで、皇女は世界を飛び回った。
そのうちに出逢った一人の青年と恋をして。
空を泳ぐ船に乗りながら。

04-281 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:23:30 ID:cy3HKQ9i




――――――――そして、それから千年の月日が流れた―――――









「ばあや、なんでこのお姫様は王子さまなの?こっちは王子様がお姫様だよ?」
子供の問いに老女は苦笑した。
「アリーナさま、このお二人はサントハイムの始祖たるお方。アリーナさまのご先祖
 さまにあたる尊きお二人です」
「ブライはあったことあるの?僕もあってみたいよ!!」
アリーナというなの王子は誰に似たのか腕白で城中を走り回る。
その仕付け係として座するのがこの魔道師であるブライ老女だった。
「いえ、私もあったことはございません」
「でも、このお姫様とっても綺麗だね。僕もこんな人をお嫁さんにしたいな。ちょっと
 クリフトにも似てるしね!!」
少年の手を引いて、老女は二人の絵画を見上げた。
若くして夭折した二人の死後、サマルトリアとムーンブルクはその名を「サントハイム」と変えた。
「アリーナさまがもっと大きくなったらこの二人のことを教えて差し上げますよ」
「本当!!楽しみにしてるね!!」




繰り返される歴史は、いつも悲劇を生み出してしまう。
天空に住まう竜の血を持つ少女は、人間と恋をした。
生れ落ちた命だけを残して天に連れ戻されて。
竜神だけは少女を責めることは無かった。
自分の祖となった竜もまた、人間を愛したのだからと。





光と影は密接でどちらも一方だけでは存在できない。
「ロザリー、身体の具合はどう?」
銀の髪を揺らして、少女は青年のそばに佇む。
「ピサロ、お願いだから人間を滅ぼすなんて考え直しておくれ。僕はもう気にしてないから」
ピサロと言う名の少女は魔界に君臨する正当な皇女。
妖精族の青年のロザリーと悲しい恋に落ちた。
「ロザリーは何も気にしなくていいの。私が戦う」
「僕は……ただ君と幸せに二人でいられればそれでいいんだよ……」
真っ赤な月が上る夜。
甘い甘いキスを二人で交わした。

04-282 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:24:04 ID:cy3HKQ9i
王宮に住まう女戦士は神隠しの究明に駆り出される。
ライアンという名の女は長剣を物ともせずに魔物を切り倒していく。
「東の空が燃えるような色……何も無いと良いのだけれども……」
胸騒ぎとざわめきを殺して。
ただ生まれ来る不安を消し去るために何度も頭を振った。




モンバーバラでは二人の兄弟が静かに身を潜める。
錬金術師だった父は弟子の裏切りによってその命を失った。
「マーニャ兄さん、東の空が……」
「だな。やばめな感じはしてっけども……」
双子の弟のミネアは水晶を覗き込んでため息をついた。
「そろそろ潮時か」
「うん」
旅立ちを決める何かを探していた。
それが今になっただけだと青年は小さく笑った。





「レイチェル……ここから出ちゃだめだよ、絶対に」
少年は少女を抱きしめて、そっとキスをした。
「シンシア!!待って!!」
「僕はこの日のために生きてきたんだ。良い?君は唯一つの希望なんだ」
少年は石扉を封じて外へと飛び出していく。
明日への光である血を守るために。
それが最後の別れであっても。




壁を蹴り破って、王子は今日も外へと飛び出していく。
それを追いかけるのは老魔道師ブライと女神官のクリフト。
「ブライさま、アリーナ様は活発ですね」
「あれでロトの血を引かれるお方なのだが……私の育て方が間違ったのか……」
「聞かせてくださいませんか?ロトのお話を」
それは導かれし者たちの物語の序章。
遥か昔の恋のお話。




君と出会えて幸せだった。
この旅に出れたことはきっと運命だった。

04-283 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/19(月) 16:30:16 ID:cy3HKQ9i
以上です。これでDQ2終了になります
途中戦線離脱させてもらいましたが、無事にここに最後を投下できてよかったです
いろいろありましたが自分の文章の基盤を作ってくれたこと、
そし完結まで持ってこれたこと。
たくさんの「名無しさん@ピンキー」に育てられたんだなぁと書き終えて思った次第です

死にネタ、BADENDといろいろ考えましたが自分なりのDQ2にしたかったのでこの形に決めました
せめて最後くらい幸せにしたかった

書き手のエゴ、といえばそれまでですが自分にとって先天的女性化でない後天的女体化の最初のSSです
3年弱書いてきたこの三人と諸々。どうにかして全部詰め込みたっかのが本音です


たたかれて育ちました。んでもやっぱり落ち込みます。ほめられりゃうれしい(゚▽゚*)



初期から見てくれた人も含めてみんなにありがとう、です

04-284 :名無しさん@ピンキー:2007/03/19(月) 18:42:01 ID:POm2YXpR
>>271-283
GJ!!

04-285 :名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 01:31:59 ID:HSd3xwEk
>>283
無事完走おめでとうございます。私も楽しませて頂きました。

04-286 : ◆uwAbBDdOYE :2007/03/20(火) 23:20:14 ID:Ng6XoaP8
<<271
GJです!!!!
元ネタを知らないのですが読ませていただきました。
儚げで美しい感じが女性っぽい文章だな(271氏)とか生意気にも思ってしまいました。

04-287 :アイシールドでお邪魔します:2007/03/20(火) 23:22:00 ID:Ng6XoaP8
(ミスりました↑の投稿と同一人物です。)

GJありがとうございますーーー!!
本編を知らない<<265のような方にまで読んでいただけたなんて、嬉しいなぁ、
重ね重ね感謝です。
ちなみに原作のほうの進 清十郎を簡単に言いますと
指立て伏せが出来たり樹海で遭難した際イノシシを素手で倒したりっつう寡黙なとんでも高校2年です。

それと最後の分岐話をということで折角皆さんにリク頂いたのに、出来上がった段階(下書き)で全て消去してしまいました。
また1からっていうと時間がかかるものですから、何時up出来るか分からないような物をupすると約束したくありません。
なのでごめんなさい、このお話しはこれで完結です。
また次の話で楽しんでいただけたらなと思います。

<<262 ごめん、そのシュチュは思い浮かばない! (でもオモシロそうなので、書いてくれる方を待ってみる)
<<264 二穴姦……最後まで無かったですね、書いた俺も驚きですw 
<<263 <<265 <<268 俺には勿体ないお言葉です。ありがとうございます・・・
<<270 凄い疑問を持ってくれたあなたにモエ
    そうです。ご指摘してして頂いた通り原作のセナを見てもハァハァ出来ちゃう人です。
    原作を、キャラを崩さず下品(爆)なエロをと意気込んでるので最っ高の褒め言葉です。

文章に起こすなんて作業初めての事だったのですが、最後までとても楽しく書かせていただきました。
それも読んでいただいた皆さんのおかげです。
自分の書いたものはまだまだ小説とは言えるようなものでは無いのですが、自分なりの書き方で皆さんに楽しんでいただけたら
という思いは確かです。
こんな未熟者ですが、良かったら書ける場所を与えてやって下さい。

04-288 :名無しさん@ピンキー:2007/03/20(火) 23:49:52 ID:szx2St/a
>>287
270です。
気分を害さず答えてくれてありがとう。
モエなんて言ってくれて恐縮です。
>ご指摘してして頂いた通り原作のセナを見てもハァハァ出来ちゃう人です。
・・・仲間だな!(にやり)
287の書くセナが大好き。
また、読める日を気長に待ってる。

04-289 :名無しさん@ピンキー:2007/03/21(水) 08:29:35 ID:Uu28gX6F
>>287
支援する。次回作楽しみにしてる。

04-290 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/21(水) 20:40:00 ID:iKrVB0qh
レスありがとうございます。
のんびりとまた何か書いて投下できればと思いますミ゚∀゚*彡


またよろしゅうにおねがしいます

04-291 :名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 13:18:32 ID:Y6GvDwgU
定期age
ご利用はご計画的に

最近ageてくれる人多くて困らないです^^

04-292 :名無しさん@ピンキー:2007/03/23(金) 18:33:22 ID:sswjbmrg
ミッドナイトブリスって便利な技だよな・・・

04-293 :名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 03:32:56 ID:d7KJd6TH
>>290
次は最後に出てきたDQ4ものがいいです!
ライアン姐さんとクリフトちゃんに萌えた

04-294 :名無し:2007/03/24(土) 11:12:04 ID:+enJcQ1e
嫌な方はスルー願います。
のだめの峰×女体化千秋ものです。
(千秋はちゃんと指揮者です。オケの女性指揮者も実在するので。)

~雨天の偶然~

「ぐえええ~~。気持ち悪ぃ・・・・。」
「考えもせず飲むからだろうが!」
酔いつぶれた峰を支えつつ、晴れてR☆Sオケの指揮者となった千秋は、暗い路地を歩いていた。
余り人通りがなく、街灯だけが道を照らしている。
峰の実家・裏軒にはまだ遠い。
(第一なんで私が・・・。)
千秋は内心毒づいた。
さっさと帰ってしまった、R☆Sのメンバー達が恨めしい。
真澄に頼ろうとも思ったが、彼(女)も泥酔しきっていて、負担が増えるだけなのでやめた。
酔っ払い二人の面倒を進んで看てやるほど、千秋は優しくない。一人で充分なのだ。
自分のマンションが見えてきた。もう少しだ。
そう思った瞬間、空から滴が落ち、あっという間に道路を濡らした。
「げっ!」
そういえば今日の朝の天気予報、夜から雨が降るとか・・・。
最悪だ。
仕方がなしに、千秋は峰を自分の部屋に入れたのであった。


濡れたブラウスやズボンを洗濯機に放り込み、さっさと着替えた千秋は、台所に行った。
コップに水を注ぎ、ソファの上で屍と化した峰に出してやる。
「ほら。飲めるだろ?」
「ぉぉ・・・。」
危なっかしい手つきでコップを受け取り、峰は一口飲んだ。
「ここで吐いたら即蹴りだすぞ。」
本気である。
聞いているのかいないのか疑わしい返事をした後、峰はトロンとした目で千秋を見つめた。
「・・・?」
千秋も何なのかわからず、しばしの間沈黙が続く。
「千秋ってさ・・・・・・。」
沈黙の後、峰がようやく口を開いた。
「・・・・・・美人だよな。」
「・・・は?」
一体何だ、今更。
そう言おうとした時、千秋は峰に抱きしめられていた。

皆様の反応しだいで続きます。

04-295 :名無しさん@ピンキー:2007/03/24(土) 15:47:13 ID:jB2QgZOR
峰…!まだか(*´Д`)ハァハァ

04-296 :名無しさん@ピンキー:2007/03/25(日) 19:37:00 ID:VcJxo+W8
>>294
元ネタガわかりません

04-297 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/26(月) 12:03:21 ID:xnE6v036
デスマスクと女シュラとか投下しても大丈夫だろうか

04-298 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/26(月) 12:04:46 ID:xnE6v036
書き忘れ。
ライアン姐とクリフト娘好きな人がいてよかった。
ある程度ネタがまとまったら短いのやってみます
自分で考えてたのはピサロナイトと女ピサロとかそんなもんだったので

04-299 :名無しさん@ピンキー:2007/03/26(月) 12:44:20 ID:FuLPJWl6
>>297
大丈夫。少なくともおいらは受け取るよ。

04-300 :名無し:2007/03/27(火) 17:22:26 ID:gMue0nRh
急に抱きしめられ、千秋は勿論のこと抵抗した。
だが酔っているせいで加減をしていないのか、峰の力はかなり強い。
「おいコラ!何してんだ馬鹿!」
殴るぞ、とか、オケをクビにするぞ、と言っても、峰は千秋を抱く力を緩めない。
今だけ千秋はのだめの到来を待った。
だがのだめは今、ハリセンこと江藤先生の家で猛レッスン中だ。
ならば真澄、とも思ったが、バーでの様子を思い出し、考えを打ち消した。
「千秋・・・いい匂い・・・。」
千秋の心情も露知らず、峰はというと千秋の首に顔をうずめていた。
おまけに手は腰にあり、「細いな~~」とか言っている。
「アホかぁっ!どけ!この手放せ!」
ジタバタする内、二人の体のバランスが崩れ、床に揃って倒れてしまった。
・・・峰が千秋を押し倒す格好で。

ヤバイ。これはヤバイ。
誰かに見られたら、間違いなく変な誤解は免れない。
どかそうとするものの、峰の体重が重くて無理だ。
ふと、峰と目が合う。
さっきよりも、ほんの少しはっきりとしてきた目。
「おい、み――――」
峰、といいかけた言葉は、峰が千秋に口付けたことで遮られた。
あまりにも突然のことに、千秋は目を白黒させた。
おまけにあろう事か、舌まで入れてきた。
「んっ!・・・ぅ・・ふ・・・んぅ・・・」
息が苦しい。
何とか逃れようとするものの、頭が酸欠でクラクラしてきた。
何とか退かさないと、と思う傍ら、今のコイツはのだめ以上の変態だな、とどこかで現実逃避していた。
峰がようやく唇を離し、千秋を見つめた。
千秋は何度も咳き込み、峰を睨み付ける。
「・・・・ゴラ峰。大概にしないとオケ辞めさすぞ。」
―――――普段ならば。こんな状況で無いなら。
この台詞を発した千秋の後ろには、いつかのSオケの練習の時みたいに背後に
魔王様なり閻魔大王なりいるはずだ。
だが今の千秋の姿は、峰に押し倒され、顔を赤く染め、目尻に涙がついている状態。
この色っぽい姿を見て、やめられる健全男子などいない。
峰自身も、己が高ぶっていくのをはっきりと感じ取った。

04-301 :名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 14:18:25 ID:BFN/ZRs6
>>300の元ネタ誰か教えてくれよ

04-302 :名無し:2007/03/28(水) 15:14:02 ID:vDs51pNF
>301さん
元ネタは、「のだめカンタービレ」です。

04-303 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:06:40 ID:dcYd1ilK
投下します。
聖闘士星矢、デスマスクと女シュラです。
NGワードはトリップで。

04-304 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:07:31 ID:dcYd1ilK
◆新説逆転恋愛論◆





なんともなしに俺とシュラはそんなに悪い関係じゃない。
けれども付き合ってるかって聞かれればそうとは言い切れないわけで。
キスも普通にできるし、セックスだって普通にやってる。
けれどもシュラから俺への気持ちなんてものは聞いたことはないのかもしれない。
同期で聖域に入って、なんとなく気になる存在っちゃそうだった。
ほそっこいのにエクスカリバーなんて技持ってて。
スパニッシュブルーの瞳と真っ黒な髪。
やけに括れた腰とか初めて触ったときには正直びびった。
ほかの女聖闘士はみんな髪伸ばしてる中シュラだけは伸ばしてない。
けど、俺から見てもシュラは短い髪のほうが似合うし色っぽいと思う。






「私の爽やかな朝をぶち壊しにきたのか?デスマスク」
額に浮いた汗とか拭う指先も、ちゃんと見ればすげえ手入れされる。
ネイルとかアフロディーテはごてごてとするのが好きらしいが、俺はシュラみたいに
綺麗に形を整えてるほうが好きだ。サガの趣味は俺にはわからん。

04-305 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:08:18 ID:dcYd1ilK
「んなわけねぇだろ。普通にきただけじゃねーか」
「悪いけども今日は遊んでやれないよ。買出しに行くから」
おい、何だよその扱い。
俺は近所のガキか?あん?
「じゃあ、荷物持ってやるよ」
「やだ。あんたの場合見返り要求が大きいもの」
そりゃ、男だったら下心の一つくらいもつだろうよ。
それでなくとも相手が美人ならばなおさらお相手願いったいってもんさ。
「んだよ、その言い方」
「私だって聖闘士だ。荷物くらい自分で持てる」
だから、そのジャケットいつ買ったんだよ。俺見たことねぇよ。
ブーツは知ってるけども、あとそのバングルもしらねぇ。
「じゃあ、私行くから」
「待てよ、俺も行くって。第一小麦とか担ぐ女なんて怪しい以外のなにもんでもねぇよ」
こいつは忘れがちだが、軽々と小麦の入った袋を担いだり驚異的なジャンプは普通の女の
やることじゃない。
まぁ、ムウなんかだったら別に違和感もないんだろうけども、たまには理由つけてくっついていたい。
「そういわれればそうかもしれないけども……」
カミュみたいに爪が長けりゃ折れるからって理由もつく。
でも、それはシュラには通用しない。邪魔になるからって伸ばしやしねぇ。
「たまには良いか。本当に荷物持たせるよ?」
「ああ。まかしとけって」
了解取れれば理由は兎も角万事OK。
さて、たまにゃ楽しくデートと決めますか、シュラさんよ。





野菜やら果物やら買い込むものは尽きることがない。
女ってのはどうしてこうも買い物が好きなんだか。
言ってるそばからまたトマト見てるし。おい、それ赤すぎねぇか?
だからパン屋の男と仲良く話すなって!!

04-306 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:08:52 ID:dcYd1ilK
「ちょっと」
「あ、んだよ」
「ブロッコリーとカリフラワーどっちが良い?」
それ、緑か白しか違わねぇんじゃねぇの?
「なんで俺に聞くんだよ」
「ほかに聞く相手がいないからだよ」
待てよ、こんくらいで怒んなよ。綺麗な顔がきつくなるぜ。
じっと見つめてくれんのは嬉しいけども、もっと違うときに見てくれよ。
「白いほう」
「そ」
手早に金払って、またその次へ。マジで荷物もちじゃねぇかよ。
そんでも近場でも、こうやってこいつと街に出るなんてほとんどない。
「なぁ」
「何?」
「アフロみたいにミニスカートか穿いたら似合うんじゃねぇの?」
俺の言葉にシュラは何なんだ?って目をした。
別に脚が太いわけでもなけりゃ、体つきが悪いわけじゃない。
むしろ男だったら一度は抱きたい良い身体してんだからさ。
乳だってでかいし、形の良さはシャツの上からだってはっきりわかる。
腰だって細いし手足だってすらっとしてて見惚れちまう。
「脚とか綺麗だろ」
「……ありがとう。でも、好きじゃなくてね。ロングはダンスドレスで慣れてるけども
 短いのはどうも落ち着かなくって……」
そうやって笑うとまだ俺たち十七だって思い出すよな。
俺よりもシュラはずっと大人っぽく見えて、まぁ、アフロがガキ臭さ満開だからか。
「重くない?」
「あ?俺様を誰だと思ってんだよ」
チラッと投げてくる視線とか、何気ない仕草とか。
俺は多分こういう女が好みなんだろうな。





山羊座の聖衣箱を担いでやってきたのは細身の少女。
地図を片手に聖域の入り口でうろうろ。

04-307 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:09:36 ID:dcYd1ilK
(多分、ここであってるはず。間違いじゃないはず……っ……)
不安げに視線を落として、師匠からの手紙をもう一度開いた。
「ん?もしかして山羊座の聖闘士かな?」
朗らかな声に視線を上げれば岩の上に二人の少女。
短く切られたブロンドが太陽に透けてきららと笑う。
まだ少し幼い少女を小脇に抱いて、女は大地に降り立つ。
「私は射手座の聖闘士、アイオロス。こっちは妹のアイオリア」
姉の後ろに隠れながら、アイオリアという名の少女が見つめてくる。
「はい、山羊座の聖衣を授かりましたシュラと申します」
「ようこそ、聖域へ」
人馬宮は少女の住まう磨羯宮の隣。何かを相談したりするうちに尊敬の念が生まれた。
射手座の女は気さくで誰からも愛される。次期教皇候補にすら名前が挙がるほど。
本人は「面倒なことは嫌い」と笑っては双子座の男を悩ませる。
尽きる日まで、朽ちる日までただひたすらに進もうとする姿。
聖衣は誰かを守るためのものと幼い妹に言い聞かせて。
その彼女が聖域に謀反を起こすなどとは信じられなかった。
だからこそ、追撃者として名乗りを上げた。
本当のことを聞きたくて。






「おい、大丈夫か?」
「あ……うん……ちょっと昔のこと思い出してた」
なぁ、憂い顔ってのはものすごくお前の場合色っぽいんだぞ。
うっかりそんな表情で歩いてたら何が寄ってくるかわかったもんじゃねぇ。
「オロスさんのこと思い出してた」
「……………………」
あれは不幸な事故だったんだよ。お前が名乗らなきゃ俺が行くつもりだった。
まるで姉妹みたいだったんだ、何でお前が行ったんだよ。
「私の行動は正しかったのだろうか……もっと、もっとあの人と一緒に居たかった」

04-308 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:10:19 ID:dcYd1ilK
あの日から数日間、酷く塞ぎ込んで誰にも会わなかった。
泣きはらした顔と荒れた磨羯宮は見てるだけできつかった。
みんな知ってる。お前が本当にあの人を尊敬してたことを。
「考えんな。アテナ篭絡は立派な犯罪だ」
「理由もなくあの人はそんなことをしない!!」
「こんなとこで言い争ったってアイオロスは生き返りゃしねぇよ」
気まずくなったら煙草に逃げちまうのは俺の悪い癖だ。
でも、俺の吸い刺し奪うのはお前が辛い時の癖だって気付いてんのか?
「わかってる。わかってるけど……」
ああ、そうだ。あの女の命日が近いんだ。
反逆者の汚名を背負った女に花を手向けるのはお前と妹のアイオリアだけ。
それでも一人ではないと笑うんだろ。
泣きそうな顔しても絶対に泣かないお前がさ。
「飯でも食ってくか?」
「え……うん……」
こういうときにどんな言葉をかけたらいいかわからねぇ。
お前にとっての俺は何なんだ?
な、スペインの空って世界で一番綺麗なんだろ?
その空の下で笑ってたはずのお前がそんな顔すんのが俺にとっては一番辛ぇよ。
「笑っとけよ。そのほうが似合うから」
「普段そんなこと言わない癖にね」
意志の固そうな唇にメンソールの煙。
いつからだろうな、俺とお前の煙草の銘柄が一緒になったのは。
「そういえば、あんた背伸びた?」
あ?身長?んなのお前とほとんどかわんねぇよ。
でも、なんかちょっとだけでも見上げてもらえんのは男としちゃ嬉しい。
「どうだかな。俺はサガみたいな色男じゃねぇから」
「あんた、サガと比べること自体が間違ってるよ……」
そのあきれ果てた顔は何なんだよ!?俺はそんなに情けない男か?
あれくらい身長あったら良いとは思うけどよ、それって普通いわねぇだろ。
「そのうちもっと伸びんじゃないかな?」
「あったりめぇだろ」
ようやく笑ってくれてなんつーかほっとしたって言うか……。
な、シュラ。黄道十二宮ってのは太陽の通り道。
だったらそこにいるんだから笑ってくれよ、スペインの空に輝く太陽みたいにさ。





ふと思うのは、こいつ聖闘士になんなかったら何やってたんだろう。
フラメンコとか踊るからやっぱそういうのなんだろうか。
料理だって下手じゃないし、気が付きゃ巨蟹宮も掃除してくれる。

04-309 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:11:14 ID:dcYd1ilK
「何見てんの?」
「んー、聖闘士やってなかったらお前って何になってた?」
うわ、このワイン結構きついな。勘だけで選んで失敗した。
色は良いんだがそれ以外のとりえがねぇ。
「そうだねぇ……踊り子かなぁ……そういうあんたは?」
俺なんていいとこその辺のチンピラだろうよ。
「私の予想は、あんたは真面目に学生やってたと思うよ」
「は?」
「私の家って結構貧しくて。踊り子は手っ取り早くお金稼げるから」
でもそれはお前……身体で稼ぐってやつだろ。
目当ての踊り子に大金貢いで抱いてるやつなんて腐るほどいる。
「聖闘士にならなくて、もう少し自由になるものがあったら、そうだな……私も
 学校にちゃんと行って勉強をして……」
でもよ、聖闘士になってなかったら俺はお前と出会ってないわけで。
これってのは俺にとってはすげぇでかいことなんだけども。
「ま、聖闘士になったから我が家には補助金いったはず」
「……お前、命がけで……」
「大事なものは真剣に守んなきゃ。指の隙間からこぼれてくのよ」
そんな風に笑うなよ。どう返したらいいかわかんねぇだろ。
意外と長い睫も、薄くて形の良い唇も。
銀色のフォーク咥えてるだけでも十分エロいし、やばい。
パスタ舐め取るよりかさ、もっと楽しいことしようぜ。シュラ。





唇って名の付くものは旨いもの食うのとエロいことするためにある。
ちょっと苦しそうにしながらしゃぶられんのとかは気持ち的にもりあがっちまう。
「ついでに挟んでくれよ」
張りはあるけども柔らかい乳ってのは身体がある程度鍛えられなければ無理な代物。
舌と口唇どっちも使ってってのはさすがに気持ち良い。
こういう時のシュラは普段よりもずっと女っぽい。

04-310 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:11:48 ID:dcYd1ilK
「もう良いから……後ろ向けよ」
そういえば、俺とシュラはセックスの最中ってあんまりキスしねぇ。
「!!」
ちっちゃい顎押さえつけて舐めるようなキス。
そんなに驚いた顔しなくたっていいだろ。
「……ふ、ぅ……ッ……」
舌同士が絡まってぴちゃぴちゃと音を立てて。
俺の親指軽く舐めて離れる口唇がなんか濡れてるから。
でもお前……誰にそれを教え込まれた?
知らない顔が時々ちらつくのは嬉しい反面やっぱりむかつく。
だから結局俺は後ろ向きでこいつとやっちまうんだろうな。
「ア!!」
甲高い声と甘えるような声色が混ざり合う。
揺れる乳房を掴んで後ろからぶち込むとその瞬間に腰が逃げようとする。
十分に濡れてっから挿入るぶんに痛いとかはないだろうけども。
唇開かせて今度は中指しゃぶらせれば素直に舌を絡ませてくるってのさ。
誰なんだろうな、こいつを開花させたやつは。
見つけたら冥界波食らわしてぶっ殺す!!
「……うー……や……!…ッ…」
突き上げるたびにこぼれて来る愛液が俺とシュラの間でぐちゃぐちゃと音を立てる。
小刻みな呼吸と揺れる乳房。
あー、チクショウ。俺はこいつに多分惚れてんだよ!!
腰を掴んでひたすら後ろから犯すように何度も何度も俺も腰を振る。
首に噛み付いて、キスマークなんて可愛いもんじゃないブツ刻み付けて。
「あ!!……うぁ、ン!!…アあっ!!」
お前がやってるときに俺の名前を呼ばないことも。
ぬるぬるになった指でクリトリスを弄ってやればいっそう締め付けてくるってのも。
「ああアッッ!!!!」
やべ、いつもだったら一緒にイッてた……。
崩れ落ちるシュラの背中の線を舌でなぞると、それだけでも肩が震えた。
俺、お前がどんな顔でイクのか知らねぇ。
「!」
ひっくり返して顔を覗き込んだら物凄く驚かれた。

04-311 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:12:32 ID:dcYd1ilK
「…ちょ……待て!!待って!!」
まだ硬くなったままの乳首を軽く噛む。
目尻にたまった涙とかそのままにして、左右を交互に舐め嬲る。
「…っは……ん……ッ…」
そんな色っぽい顔してたか?お前。
両手で口を覆ってまで声なんか殺そうとして……そんなに俺に聞かれるのは嫌なのかよ。
だから手首ごと押さえつけて噛み付くようなキスをかました。
「お前ってそういう顔すんのな」
「!!」
飛んでくる手刀を受け止めて手首に吸い付く。
こいつが本気だったら俺の首なんか簡単に飛ぶ。
「イッたばっかりでもう一回って、良いだろ?」
「……後で……ッ……」
脚開かせて、今度は珍しく正常位で。
喘ぎ声と吐息が混ざりあうからこういうのっていいんだろうな。
何よりも顔見れるし。
「んぅ……っ……」
何度も繰り返すキスは俺だって嫌いじゃねぇ。
「後でなんだよ」
「……殺す……ッ……」
んな蕩けきった表情(かお)で言われても死ぬ気配なんてまったくねぇし。
ぐちゃぐちゃと聞こえてくる音が嫌でも盛り上げていく。
「や……アぅ!!あ!!」
何で……泣きそうな顔すんだよ。
手が伸びてきて、俺の頬に触れて。
世界で一番やばめなキス。
抱きつかれて初めて気づいた。こいつの体は細すぎる。
強さと希薄が鎧になって全部隠してただけだったんだ。
しがみつく様にして俺の背中をぎゅっと抱いてくるこの腕の細さ。
紛れも無く女じゃねぇか。
心臓の音。耳に掛かる息。切なげに顰められる眉。
なぁ、お前を最初に抱いた男に嫉妬するぞ。
「……ぁ…ん……」
半分泣きそうな顔で俺に抱かれてんのは不本意か?
こんな風に抱き締めあうことも今まで無かった。
「……シュラ……」
唇の端を舐めて、そのまま舌を絡ませた。
腕の中できれいな顔が歪んで力が抜けていくのを見ながら、俺も同じようにこいつの中に吐き出した。




いつもだったらどっちとも無く煙草に手ぇだせる。
でもって、今俺が考えてるのは腕の中のこいつをどうするか。
こんな風に身体を預けられたことなんか今まで無かったってのがさ。
だから柄にも無くこいつの髪とか撫でたりして。
あ、意外と柔らけぇ……うん。

04-312 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:13:18 ID:dcYd1ilK
「な、大丈夫か?」
「……ん……」
俺の胸を押しやって、のろのろと身体を起こす。
どうしたら良いか分からなくなって俺も起きる事にした。
ついでに煙草に火を点ければ隣から手が伸びてそれを奪う。
「大して美味しい物でもないのにね」
咥え煙草の横顔がこいつは綺麗だ。
なぁ、誰のこと考えてんだよ。
「お前っていつから煙草吸ってんだよ」
「聖域(ここ)来てから。初めて覚えたのがこれ」
女が吸うにはきつめのメンソール。ああ、前の男の名残な。
「綺麗な髪だよね。銀色で」
ああ、俺か。綺麗って言われたって男だからなんとも言えねぇっていうか。
そんな視線で見上げんな。
明らかに俺に誰かを重ねてるだろ。
「あー、ムカツク」
「あんたいつも世の中にむかついてない?」
「誰見てんだよ、お前。俺じゃねぇだろ」
ほんの少しだけうつむいて視線が投げ出される。
だからそういう表情されるとどうしたらいいかわからねぇんだ。
なぁ、俺はお前にとっていったい何なんだ?
「うるさい。あんただって私のことなんか単なる人形みたいに抱いてるだろ」
「あ!?俺はお前のこと好きだって前から言ってんだろ!!」
「弱い男は好きじゃない」
とどめの一撃、脳天直下確実死。
「でも、置き去りにする男はもっと好きじゃない……ッ……」
両手で顔を覆って、涙を隠す。
声を殺す癖はこうやって泣き声を消してたからなんだって気が付いた。
「俺だったらしつこいくらい追いかけるぞ」
まだまだお前と心の距離は離れてるよな。
後ろから抱きしめて泣き顔見ないようにするくらいしかできねぇ自分に一番ムカツクんだ。

04-313 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:14:45 ID:dcYd1ilK
「知ってる」
今日だけ。今日だけ限定だ。
「誰だよ、お前をそうやって泣かせんのはよ……」
大人になれ、心を広く持て。何がきても動揺するな。
「……言えるわけないでしょう……」
こんなにほそっこくて肌も柔らかくて。
抱え込むことが多すぎんのにまだ何か隠してるってのもさ。
「だからお前は俺の名前呼ばねぇ」
「そうじゃない。そうじゃない……」
だから、両手でこいつの目を覆った。
「誰も見てねぇ。誰も居ねぇよ」
「……ただ、もう一度会いたいだけ……あの人に……」
一つ一つ、区切られる言葉。
「……カノン……」
おい待て!!ちょっと待て!!マジで待て!!
でも、でも、今日だけは俺は何もいわねぇぞ。
飲んで泣いて抱かれて忘れちまえ、そんなやつ。





「これ、まっず……」
相変わらず俺の煙草をこいつは奪い取る。
「きっつ……苦手かも……」
けほけほと咳き込んで、読みかけの本で扇ぐ姿。
「別に銘柄変えただけだぜ?文句あんなら自分の吸えば良いだろ」
「これに慣れるしかないんだろうけどね」
おい、ちょっと待て。それってどういう意味だ?
意味深な視線と深読みさせる言葉だったら俺は確実に乗るぜ。
「ほら、だらしなくしない。ちゃんと片付けろ」





なあ、俺は諦めはめちゃくちゃ悪いぞ?
そんで俺の明日はどっちなんだよ!?

04-314 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/28(水) 21:17:11 ID:dcYd1ilK
おわりっと。

いや、今までは原作とかアニメとかそうなんだけども脳内でちょっと変換しながら見てたんですよ。
ええ、ハーデス十二宮編借りてきて、アイシールドさんの「原作でも(*´Д`)ハァハァできる」を体験しました。
このDVDやばいですね。しかも絵柄がエロい。
さて次書こう、次と思わせる何かがありますね(゚▽゚*)

04-315 :名無しさん@ピンキー:2007/03/28(水) 23:35:01 ID:yf/Nuqcc
>>314
乙鰈。次回作にも期待しています。

04-316 :名無しさん@ピンキー:2007/03/29(木) 10:40:37 ID:VwDHOwbg
いいよーいいよー
シリーズ化期待。

04-317 :名無し:2007/03/29(木) 14:44:05 ID:g7EnUtX8
峰は、千秋の両手首を頭の上で片手で押さえつけ、もう片方の手で器用に
スポーツシャツのボタンを外していく。
千秋は峰に罵詈雑言を浴びせながらもがくが、ビクともしない。
胸元が露わになるところまでボタンを外すと、峰はその白い肌に手を這わせた。
雪のように白く、きめ細かいすべすべした肌。
大きくもなく小さくも無い、お椀のように形のいい膨らみ。
鎖骨に舌を這わせると、千秋が小さく震えた。
「・・・・ぅ!」
ブラをたくし上げ、そこにも舌を這わした。
空いた手で胸を揉み、舌でその頂を弄る。
くすぐったさと、体中を奔る奇妙な感覚に、千秋は身を捩った。
「峰・・・頼む、やめてくれ・・・。」
懇願の声も無視し、峰は徐々に硬くなってきた乳首を口に含み、もう片方は指で抓った。
「っあ!」
千秋の体がはねる。
その行為を繰り返し続けると、声にならない熱い吐息が漏れる。
「うぁっ、はぁ・・・っ」
「千秋、すっげぇ綺麗だ・・・・。」
硬い乳首を押すと、千秋の体がしなった。連続してやる。
「ひぅっ!んっ!うぁっ!」
もうすでに、手首の戒めは解いていた。
逃げられないようにのしかかり、左手は胸を愛撫し、右手は足の付け根へと伸ばした。
股の部分のデニム生地は、すでに湿り気を帯びていた。
「感じてるのか?」
峰のその言葉に、千秋は怒りとも羞恥ともとれる表情をし、顔を背けた。

誰にだって、過ちというものはある。
例えば、今この時だって。
最初は「こんなの強姦じゃないか」とも思ったが、「峰が相手なら」とも思った。
事実、今自分は抵抗らしい抵抗もせず、峰の手で喘がされている。
―――今晩だけ。これが最初で最後だ。
心に決め、千秋は峰に身をゆだねた。

04-318 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/03/30(金) 20:53:22 ID:kFvCQL2H
ういっす。リシーズになるんか?とも思いますが書くのは楽しいです。
また何か出来上がったらもってきま(゚¬゚*)

04-319 :名無しさん@ピンキー:2007/03/30(金) 22:26:53 ID:euC7t6cF
>318
乙です~
次も待ってます!!

04-320 :名無しさん@ピンキー:2007/03/31(土) 01:17:32 ID:YA0Dz3Vd
>>318
次の登場を楽しみにしているよ

04-321 :名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 21:46:27 ID:Syd+nrIK
定期age
ご利用はご計画的に

04-322 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 12:26:21 ID:lJlVF7Ct
幽遊白書の蔵馬女体化とか書きたい

04-323 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 20:23:17 ID:RoajIhEV
ルルーシュはもうこないんだろか…

04-324 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:15:37 ID:6uRdyxcW
>>322
書いて下さい。是非みたいです!!!

04-325 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 21:53:26 ID:jgi23xG/
>>323
同じくルルーシュの続きをずっと待ってるんだが…
まだか(*´Д`)ハァハァ

04-326 :名無しさん@ピンキー:2007/04/02(月) 22:42:23 ID:+l6kRb22
KINO氏のデスマスクとシュラを待つ
早くこないだろうか

04-327 :名無しさん@ピンキー:2007/04/03(火) 21:34:03 ID:8hRzcnRt
飛影はそんなこと言わない

04-328 :名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 09:13:14 ID:xbUEr6qA
ひえ~~

04-329 :名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 17:55:12 ID:iVlz+6td
ジジイギャグ乙

04-330 :名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 07:26:29 ID:qMmOBGqW
ラッサバイーバー
ラッサバイーバー

04-331 :名無しさん@ピンキー:2007/04/06(金) 14:01:21 ID:Oin96+PT
80年代ギャグ乙

04-332 : ◆vJEPoEPHsA :2007/04/06(金) 17:04:10 ID:E68fZX1m
お久しぶりです。
サーバ引越しのため保管庫も移転します。
tp://library.s12.dxbeat.com/ts/
旧保管庫URLにも移転リンクを残しておくのでブックマークされている方は変更をお願いします。

多分携帯もいけると思いますが、サイト内検索はちゃんと動くか分かりません。

04-333 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 00:22:15 ID:ItGOL1nY
>>332
乙であります(*^o^*)

04-334 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 04:38:59 ID:ZtKfQyE3
>>332
乙&GJです(*´д`*)

04-335 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 09:11:38 ID:aOdCygBx
322です。
幽遊白書の蔵馬女体化、やっぱり書きたいです。
単行本は持っていないので、誤りが多々あると思うのですが…
まだ本編は出来ていないです。


【設定】
―――妖狐に雌が産まれる事は少なく、妖狐の雌はとても大切にされる。
しかし少ないが故によからぬ事を考える男も多く、蔵馬も少なからず危ない目に遭った事がある。

そんな経験から、人間界へ逃れ人間の受精卵に憑依する際、蔵馬はせめて人間では男であれと願った。
しかし皮肉にも憑依した受精卵もまた、女性へと成長し生を受ける事となる。

――人間になってもなお、女として生きていくのだ…
そう思うと悪寒がした。
堪え難いと感じた蔵馬は、女であるという事を隠し男として生きる方法を選んだ。
人間の親にはうまく言い繕って、協力してもらった。

誰も知らない、秘密。

04-336 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 14:05:46 ID:ZtKfQyE3
書き手さんへ提案なんだが、書いていい?
って聞く前に書いちゃったらどうかな。
投下を待つ身で偉そうなんだけど
私としては読んでみてから反応を返したいからさ。

04-337 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/07(土) 21:35:08 ID:gTDJ+kPu
サガと娘アフロなんだが他の投下者に邪魔にならんあたりを見計らって落とそうかと

04-338 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 21:53:56 ID:SQ4arYr8
知らない原作ものばっかりだ

04-339 :名無しさん@ピンキー:2007/04/07(土) 23:17:56 ID:YluDI5bU
>>336
同意
基本的に投下されたものは一通り読んでるし、元ネタ知らなくても
萌えたらちゃんと感想言うし。

04-340 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 01:30:32 ID:GOsRDhXt
「今夜はカレーでいい?」位の意味でしょ。「うんカレー大好き」でスーパーに買い物に出かける訳で。

04-341 :名無しさん@ピンキー:2007/04/08(日) 21:09:25 ID:vY0hnnBG
>337
お待ちしてます!

04-342 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:49:57 ID:F1BNOBip
聖闘士星矢 サガx女アフロディーテ。
NGはトリップ全部で。

馬鹿馬鹿しい物でも笑って許してもらえるとありがたい限り

04-343 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:51:11 ID:F1BNOBip
◆午前二時の眠れない時計◆




寂しさとせつなさをつれてどこまで行くの?
君が悲しいことを忘れてくれるまで。





「サガ、髪伸びたね」
男の髪を手にして少女は嬉しそうに笑う。
「面倒で切ってなかったな……アフロ、何をしている?」
取り出したレースのリボンで少女は青年の髪を器用に結い上げた。
金と銀を織り上げたような美しい色が光を受けて輝く。
「邪魔にはならないかと思ったの」
「しかし、見栄えが……」
ふわふわの巻き毛を結い上げたほうがよほどこのリボンも報われるだろうと青年は苦笑い。
普段は見えない彼のうなじと首筋に目が止まる。
(サガって首、綺麗……)
後ろから抱き付いて、そっと首筋に唇を当てた。
自分が普段彼にされるように軽く吸い上げてみる。
「うぉぁぁああああああっっ!!!」
その勢いに思わず体を離して聖衣箱の鎖を引く寸前まで。
「アフロ!!急に何をするっっ!!」
「だって、サガの首が綺麗だったからいっつもされてるみたいにしてみたかったんだもん!!」
思いがけない言葉に目を丸くしたのは男のほう。
体躯が美しいと言われたことはあれども首が綺麗とは初の経験だ。
「褒められるのはありがたいが、さっきのは驚いたぞ」
くしゃくしゃと少女の髪を撫でてこつん、と額をぶつけた。
覗き込んでくる銀蒼の瞳。
「サガ、目も綺麗。男の人で綺麗ってあんまりいないと思うの」
「それは……複雑な気分だな」
どうせいわれるならばもっと違う言葉で。

04-344 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:52:10 ID:F1BNOBip
「え、なんで?サガ、聖闘士の中で一番綺麗だよ!!自信もって良いよ!!」
「……………………」
がっくりと肩を落とす恋人を励まそうと少女はあれこれと言葉を掛ける。
「そうじゃないんだアフロ、男である私が綺麗と言われても」
「だって、可愛いは間違ってるよ」
根本はわかっているらしい。ただ、その表現が間違っていることをどう伝えようと
サガは頭を悩ませた。
彼女の興味は美しいものに対しては鋭い。
それが他人から見ての価値観など欠片も含まれず、彼女一人で作り上げる美意識。
屍にさえ美を見つければ迷わず指を伸ばす。
「あれだ、綺麗とか言われて喜ぶのは蜥蜴座のあれとか……」
「ミス?この間、結婚しようとか訳のわかんないこと言ってた」
その言葉に青年の右眉が僅かに上がる。
それは彼の機嫌が悪くなるときの小さな合図。
「結婚?」
ぺたん、と座り込めばハーフパンツから覗く足がまぶしい。
アンクレットに光るピンクペリドット。
「うん。いきなりプロポーズされてちょっと驚いちゃった」
「そうか、それは災難だったな」
そう、天使のような笑みをサガは浮かべた。
今ならこの微笑み一つで神をも欺くこともできるだろう。
この場合災難なのはバックボーンにこの青年がいることを知らない蜥蜴座の少年だ。
魚座の少女は何も知らずに微笑むだけ。
(あのナルシスト蜥蜴は僻地に飛ばしてくれるわ!!)
そう彼の本業はすべての聖闘士を管轄する教皇というもの。
言葉一つでいくらでも操ることができるのだから。
少しだけ窮屈そうな胸が腕に触れて。
「サガ、やっぱり綺麗だよ」
「それはどうも……」
目下彼の頭の中は恋人に何かを囁く男をどうするかで一杯だ。
教皇宮から最も近い双魚宮は、彼の監視の眼が光る場所。
蟹座の少年でさえ、異次元に飛ばされては適わないと呟く。
教皇宮までの道のりは死出の旅路。
甘い芳香の中で眠るようにその命が飲み込まれていく。
「リボン、一杯あるの。今度ミロとかにもあげようかとおもって」
「あまり喜ばないと思うが、あえて止めない」
ギリシアの日差しは少しだけ彼女の肌には強くて。
ほとんどを宮の中に篭って過ごさざるを得なくなる。
「次に街に下りるときは、君を護衛にしようか」
「え、いいの?」
「その代わり、聖衣着用だ。多少目立つが身の安全は保障される」
「アフロそんなに弱くないよ。それに、聖衣だったら仮面もしなきゃいけないし……」
聖域の中にいる限りは仮面は必要ない。
しかし、アテネ市内となれば話は別になってくる。
女性聖闘士は素顔を見られたら相手を殺すか愛するかの二択。
そして、確実にこの少女は前者を選択することになるからだ。
「それもそうか。じゃあ、やっぱり他の……」
「やぁだぁ!!アフロがやるの!!」
すでに駄々を捏ねる子供の領域に突入した恋人の髪をなでる青年の手。
そのまま器用にリボンで髪を結い上げる。
(困った……自分で撒いた種だが……)
教皇の従者に女など考えたこともなかった。
聖衣を纏わないとなれば確実に彼女は周りの目に晒される。
かといって仮面無しでの連行は他の女性聖闘士に示しがつかない。
「わかったこうしよう、アフロ。従者は取り消す。代わりに二人で出かけよう」
彼の提案に少女はようやく静かになる。
「二人で?」
「そう。デートならば問題はないだろう?」
「うん!!」

04-345 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:53:09 ID:F1BNOBip
教皇宮から脇道を抜けて、誰にも見つからないように二人で聖域を抜けだす。
夕日がとろけそうに綺麗だったから敢て夜を選んだ。
彼女の肌が痛まないように、そして少しでも目立たないように。
「サガ、何かどきどきするね」
二人を離れないようにと繋いだのは銀色のリボン。
まるで神話の愛の女神と同じ行為だと青年は笑った。
いくら夜でもこの二人が完全に人目を避けることは不可能。
稀代の美青年と可憐な美少女の組み合わせは人目を引かないわけがない。
「視線を集めるようなことを何かしただろうか?」
「サガが綺麗だからだと思う」
ふわふわと揺れる髪が街明かりを受けて淡く煌く。
「そうか?君が可憐だからだろう」
並べばそれだけでも絵になり花のある美しい二人。
「落ち着かないねぇ……」
「用件だけ済ませて双魚宮に戻ろうか」
たまには雑踏に紛れてただの恋人同士に戻ろう。
黄金の鎧を脱ぎ捨てて一組の男女に。
188cmと153cmの恋は、キスひとつするだけでも一苦労。
だから人込みに紛れて君を抱いてから、その小さな頭を包むよう押さえて接吻した。
爪先が僅かに石畳に触れる。
「……少しは驚いてもらえたか?」
「……うん……」
好きな服を毎日でも着て、あの人の目線を引き寄せたいと思ったり。
こっそりと煙草の吸い方を真似してみたり。
赤い糸を信じて祈るように。
「用事って何?」
「こっちだ」
手を繋いで足早に進む。
簡単に擦り抜ける事もできるのに少しでも二人でいる時間を確かめたくて。
「ね、なぁに?」
「この間見つけたんだ。君にどうしても見せたくて」
彼の髪が揺れるたびに生まれる光はまるで星のよう。
目的地に向かう途中で攫ったシャンパン。
視線を奪うピンキーリング。
「サガ、もう走れない~~~っ」
「嘘を……俊足の魚座の名を知らない聖闘士はいないぞ」
劣等感も罪悪感も全部捨ててしまって息を切らせて走ろう。
「ああ、ここだ」
骨董品を扱う店内に入り込んで、青年はそれを指で示した。
「……綺麗……」
両腕で抱えるほどの大きさの水晶玉に刻まれた星達。
ダイヤモンドが星となりそれぞれの形を描く。
「天球儀。多分好きだろうと思って」
指先で星を辿って一番最初に探したのは冬の星座。

04-346 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:54:15 ID:F1BNOBip
「あった……こっちがサガでこっちがカノン」
「…………………」
「シュラもいるし、デスもいる。アフロはここ。ちょっと離れてるね……」
見上げてくる瞳の色が深い海に似ているから。
君の手を離すことの恐怖を知ってしまったから。
その細い足首に枷を取り付け縛りつけることを選んでしまった。
「素敵……こんなの初めて見たよ、サガ」
「双魚宮にあってもおかしくはないか?」
何かを二人で選ぶことに意義を見つけよう。
「うん。とっても綺麗」
空に上る双子星と同じようにはいかないけれども。
失った何かを埋めるためにきっと人は恋をしてしまう。
悲しいことに飲み込まれないように。
深い闇に囚われないように。
一条の光を求めてしまう。
それは眩しすぎる物ではなくただ、目の前を照らし出せるほどの大きさ。
「サガ、重くない?」
「これでも聖闘士だ。双子座のな」
「教皇じゃないの?」
「今日は休み。せっかく君と二人で歩けるんだ、そんな時くらい双子座の聖闘士で」
当たり前の日常を紡ぐ事が一番難しい。
「サガ」
歩幅を合わせてくれるこの優しい人がどうしてこんな重い運命を背負うのだろう。
彼の苦しみが減るのならば心の痛みなど無視できた。
「どこにいても、サガと一緒ならそれで楽しいよ」
一人で落ちていくだけの強さがあればきっと何も失わなかった。
弱い自分を飲み込んでいくもう一人の自分。
「君が女神だったならば、私はこの命を捧げて守り通しただろうな」
「魚の尻尾はね、銀色のリボンで結んだんだよ」
離れないように少女はそっと彼の手首にそれをまき付ける。
そしてもう一方を自分に。
「冬の星座は綺麗な星ばっかり。だからサガも綺麗なんだね」
「余程、君のほうが綺麗だと思うが?」
「ありがと」
生涯一度の恋に囚われたのはどちらだったのだろう。
気が付けば離れることができなくなっていた。
目隠しでそっと彼の視界を遮って。
必要のない世界を奪ったのはおそらく彼女の細い指。
「アフロそんなに弱くないよ。心配しないで」
「そうだな……私の杞憂だ。けれども、あの蜥蜴は僻地に飛ばす」
「えー!!ミス、ちょっと変だけど面白いんだよ」
「所構わず全裸になるような危険な男をお前のそばになど誰が置くか!!デスクイーンか
 アンドロメダ……この際シベリア辺りでも……風呂すらないような所に送り込んでやる……」
ぶつぶつと呟く青年と笑う少女。
本音はあの星だけが知ってる。
星座に標された星だけではなく誰にもいえない星の名を刻んで。

04-347 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:55:18 ID:F1BNOBip
「やっぱりサガ……綺麗……」
柔らかな口唇が塞がれて入り込んでくる舌先を受け入れる。
初めて彼に抱かれたのは十四の春。あれから三年が過ぎた。
この肌の暖かさに囚われた罪が重なっていく。
「……ん…ぅ……」
首筋に、鎖骨に、降り頻る唇。
指先が乳房に掛かるだけでもこぼれてしまう吐息を飲み込む。
唇を手の甲で覆えばそれを外されてしまう。
「ぁア!」
かり…乳首を甘く噛まれて甲高い声が上がる。
「今更声を殺して何になる?」
乳房に沈む指先と傷をなぞり上げる唇。柔肌に刻まれた幾つもの跡。
小さな体に増えていく傷の分だけ彼女は変わっていく。
舌先がまだ乾ききらない傷を抉る様に舐め上げる。
「…あ、ぅ……!!……」
少しだけ冷たい指先が触れるたびに生まれる疼きと喘ぎ。
括れた腰に残される噛痕、窪んだ臍に降る甘いキス。
「!!」
足首に手が掛かり、ぐい…と膝が折られる。
指先を丹念に舐め嬲る唇と舌先。
爪を噛むように触れては離れていく。
「や……!!……っぁ…!!……」
薔薇色の爪と少しでも力を強めれば折れそうな足首。
なだらかな腹部と震える膝。
一つ一つを確かめながら愛しむ様に唇が触れる。
「……ッ!!……」
秘裂に舌先が入り込み蠢く度に少女の髪が淫靡に揺れて。
まだ未完成の体躯を侵略できることの喜びが胸の奥で生まれ出てしまう。
肉芽に舌が絡まって小突くように攻め上げれば零れだす体液。
指先に絡ませて押し上げながらきゅ…と摘み上げる。
「あァんっっ!!」
ぐちゃぐちゅと入り込んだ指先が動けば耳に響く淫音。
逃げようとする体を押さえつけてその瞳を覗き込む。
「……ん…ぅ……」
噛み付くようなキスを繰り返して呼吸すら忘れるように。
指先が青年の手に掛かり親指に絡まる小さな赤い舌。

04-348 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:56:53 ID:F1BNOBip
「……何を……」
忠誠を誓うかのようなキスと半分蕩けた視線。
神に成り変ろうとする男と女神の名を持つ少女。
取り込まれたのはどちらが先だったのだろうか?
「…ふ……ああっ!!……」
突き上げられるたびに上がる悲鳴にも似た嬌声。
細い背を抱いて乳房と胸板が隙間無く重なる。
揺り動けばしがみついて来る細い腕。
目尻の涙を舐め取って首筋に刻む小さな痕跡。
「きゃ……ぅ……」
耳朶もうなじも可憐なはずなのに淫靡に思えてしまう。
熱に犯された身体と交わった汗。
ぬるつく肌さえも愛しいと耳元で囁く。
「やー……んぅ……」
おそらくは彼が手をかけなければ少女は穢れなど知らずに女神に成れたのかもしれない。
それでも咲かせられてしまった花はそれすら飲み込み色を付け行く。
正に咲き誇らんとするために。
傷一つ無い男の身体と傷に塗れた少女の身体。
「……サガ……」
喉元に触れた唇の柔らかさ。
「悲しそうな顔しないで……アフロはどこにも行かないよ」
人間の欲の中に含まれるこの感情を神さえも奪うことができないのは。
きっとこの肌の暖かさの虜になり折り重なることを知ってしまったから。
「……んンっっ!!……」
ずる…身体をずらして引き抜いて、青年の身体を押しやる。
愛液でべたべたになった肉棒を唇で挟み込むようにして上下に。
舌先が浮き出た筋を舐め上げちゅるん…と亀頭を飲み込む。
「……アフロディーテ……ッ…!!……」
己の体液ですら彼を汚すのが汚らわしいとでも言わんばかり。
「…ふぁ……ッ……ん……」
彼が彼女に求めるものが愛情ならば、少女は男に何を求めるのだろう。
それすら分からないままに彼を知ってしまった。
「……だから、それは良いと何度も……ッ……」
言葉を唇で塞いで勃ちあがったそれに手を掛ける。
濡れそぼった膣口に先端を当て、そのまま腰を沈めていく。
「ぅあアんっ!!」
軋む身体が切なげに揺れる。
開いた唇から毀れる涎と混ざり合った鉄分の匂い。
「…あ…ア!!……」
がくがくと震える小さな膝。
「だって……ッ……悲しそうな顔してる……っ…」
「…………アフロ…………」
「サガがどうやったら嬉しいのかこれしかわからないんだもん!!」
心の行方が分からないから、確かな身体の喜びを選んだ。
心の痛みが分からないから、身体の痛みを選んだ。
「……っは……」
何度目か分からなくなったキスは血の味がした。
「こんなに好きなのに、サガのことが何も分からないよ……」
崩れ落ちる少女を抱いて眠りに落ちる彼女を抱きしめて。
眠らせないと何度も何度もその体を抱いた。
ただそうすることしかできなくて。
それしか証明手段が無かったからと理由を付けた。

04-349 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:57:44 ID:F1BNOBip
金色の髪をぐしゃぐしゃと撫でて零れるため息。
真夜中の空気は考え事をするには十分な温度だ。
「どうしたら良いか分からない、か…………」
汗で張り付いた前髪を指で払って。
(しかし、眉間に皺寄せるほどに……反省ものだ……)
頭を抱えてみてもどうなるわけでもない。
月光を受けた天球儀が優しく光るだけ。
「……サガ……?」
「すまない、目が覚めてしまったか」
「うん……起きたー……」
身体を起こしてちょこんと座る。
疲れた顔ながらに笑って手を伸ばす。
「今度は難しい顔してる」
「あー……これは癖だな、もう……」
「あ、見て。星が光ってる」
細い指が指すのは埋め込まれた宝石たち。
黄道十二星座はそれぞれの守護石が輝いている。
「やっぱりちょっと離れてる……もっと近くだったら良いのにね……」
巡る季節のように彼女の気持ちも同じではないのかもしれない。
手を差し伸べたのはきっと少女のほう。
「サガ?」
後ろから抱きすくめられて瞳を閉じる。
「くすぐったいよぉ……」
「可愛いと思ってな。君の名をアフロディーテにした親御さんは間違っていない」
「ちっちゃいころはよくからかわれたけどね」
「今、そんなことをする輩がいるならば美しき銀河と共に滅ぼしてくれよう。手始めに
 あの忌々しい蜥蜴から……」
「サガぁ……目が本気だよ。ミスは変わってるけど悪い子じゃないよ?」
「ああ、だが悪い虫だ」
背中越しに感じる心音。
「あんまり意地悪しないであげてね。大事なお友達だから」
普通の男ならば聖闘士に手を出そうなどと考えるものはいないだろう。
しかし、それが聖闘士同士ならば話は別だ。
「だから、私は何も意地悪をしようと思っているわけではなくだな……」
滔々と説明をする恋人の首筋に視線を移す。
そして。

04-350 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/08(日) 23:58:16 ID:F1BNOBip
「うぁあああああぉあああああっっ!!」
「あはは。やっぱりおもしろーい」
「アフロディーテ!!」
逃げ惑う少女を捕まえようとする影。
「待てっ!!」
「前にアフロも目立つところにつけられたからお返しだもんっ!!」
「な、何っ!?」
俊足の魚座を捕まえることは容易ではなくて。
明日からの公務の際にどうしたものかと頭を悩ませる。
笑う星たちと回る天球儀。
仄か、香るのは春の気配。





「すごーい。もう一個来た」
ぬいぐるみにでもするように少女は球体に頬を摺り寄せる。
「サガ、何で二個?」
「いや、ここをちょっといじって……」
並んだ星座は少しだけ違って。
双子座の隣に魚座を配置した。
「あれ、どうして双子座の石は一個なの?」
「一個で十分。ついでに蜥蜴座は消してある」
世界でたった一つの星座の配置。決して叶わないと思っていた願い事。
「ミス、かわいそう」
くるくると回しながら、視線だけを青年に向ける。
「ありがとう、サガ」
近付く唇に、動きが止まって。
とっさに庇う様に抑えた手は首に。
「そんなに頻繁にいたずらしないよ?」
「あの痕……苦労したんだ……」
どうやっても法衣で隠すことは不可能と悟り、彼は首に包帯を幾重にも巻きつけることを選んだ。
従者や謁見者たちにそれを問われてもふわりとかわすのが精一杯。
「妙な遊びは憶えないでくれ……アフロ……」
「あははははは」




たった一つの魔法の星空。
偽物の星でも君が愛しい。

04-351 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/09(月) 00:03:50 ID:F1BNOBip
おわり、っと。
デスシュラは今しばらく時間をいただきたく思います。

そのうち長め+暗い+若干調教系のカノンシュラとか持ち込めるように
なんとかやってみようかとも。
救いようの無い話も好きですが、自分が書くにはどうしても救いを求めてしまうようです。
30KBくらいまでなら投下OK範囲だろうかねぇ?

04-352 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 00:27:37 ID:yldVNJly
他スレだけど25レスとか投下してる人も居たし、別に大丈夫じゃないか?
あぼ~ん用にトリップも付けてくれてるし。
スレの私物化ってほど投下しまくってもいないしな。

04-353 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/09(月) 00:47:19 ID:nfIAuzpD
そか。了解
投下はうーん、腕試しみたいな感覚だろうか
書きたいものしか書かないからあれなんだけどな

04-354 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 13:55:53 ID:rq2n6tjs
TS・性転換・女性化小説(非強制)スレってなくなったの?

04-355 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 20:16:34 ID:XH0+SKIQ
>>354
うん
あぼ~んした

04-356 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:03:28 ID:yu6vwCPd
正直KINOイラネ

04-357 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:15:43 ID:yu6vwCPd
誰もレスつけてないあたり、場違いだって空気嫁

04-358 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:16:47 ID:yu6vwCPd
二度とくんなヴァカ

04-359 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:21:31 ID:yu6vwCPd
荒らしみたいなもんだし、アク禁なんないの?

04-360 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:39:53 ID:d/XLl+GO
>>356-359
その台詞そっくりそのまま全てお返しする、消えろ。

>KINO氏
乙でした。デスシュラ編も期待してます。

04-361 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 21:42:38 ID:yu6vwCPd
>>360
つまらんSSにつまらんって言って何が悪い

04-362 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:38:51 ID:He/j7b/4
構ってちゃんの相手すんなよ
どうせ人気の出てきたコテハンを叩く事くらいでしか己を満たせない寂しい奴だ

04-363 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:51:13 ID:rq2n6tjs
>>355/(^O^)\
http://p01.fileseek.net/cgi-bin/p.cgi?uR=library.s12.dxbeat.com%2Fts%2Ftop.html&sZ=
このほんだしの続きはもう見れないのか

04-364 :名無しさん@ピンキー:2007/04/09(月) 22:53:02 ID:w4X9PB2N
ここまで誰もKINOにレスつけてないことくらい分かれ
もう二度と投下すんな
職人の邪魔だ

04-365 :名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 00:18:28 ID:RCeilHcF
>353
乙でした。
カノンとシュラですか?!楽しみです

04-366 :名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 01:15:58 ID:+9w9bO/K
>>353
原作ファンのおいらも満足でした。

04-367 :名無しさん@ピンキー:2007/04/10(火) 04:47:19 ID:J8wXn4z7
>>353

次は新旧魚座編とかw

04-368 :名無しさん@ピンキー:2007/04/11(水) 20:19:28 ID:IWbve91c
>>367
旧魚座、読んでみたいが血まで猛毒な設定がネックでは…

04-369 :名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 17:36:27 ID:/DZVlVD5
定期age
ご利用はご計画的に



SS投稿とGJしかなかったこのスレに評価はいらないと思うよ

04-370 :名無しさん@ピンキー:2007/04/12(木) 21:48:18 ID:1uCY3bKl
>>369
意味がわからん

04-371 :アイシールドでお邪魔します:2007/04/14(土) 14:18:53 ID:4yQekQ6r
こんにちはー
バッドEDの方に突入しなかったハッピーエンド?からの続きものを書いてみました。
(249からの続きです。)
軽すぎるあらすじ:セナは進のトレーニングコースに来た。
見事進発見。
自分の今の思いを告白するために追いかけたはいいが反射的すぎたため 
いざ面と向かうと言葉が出てこない。頑張れセナっつう流れです。

ヌルいですけど、相変わらずエロい事してますので注意をお願いします。
それと心理描写多めかもしれません。これも苦手な方は避けてくれるとありがたいです。

04-372 :アイシールドでお邪魔します:2007/04/14(土) 14:20:58 ID:4yQekQ6r
激しく長いものを投下してしまった前回の反省につき
暫く自粛のためあぷろだをお借りする事にしました。
http://deaikei.biz/up/
↑のサイト様にのっけてあります。
NAMEは 「5213.txt」Passは半角で「orz」です。

手間かけてすみませんです。

04-373 :名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 14:45:51 ID:7U4afUzh
>>372
GJ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

04-374 :名無しさん@ピンキー:2007/04/14(土) 17:20:37 ID:VE6SAmS7
>>353
旧魚座の話キボン

04-375 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 09:33:15 ID:NSurMxBG
旧魚座人気あるな…
しかしKINO氏は週チャン版も読んでるのかわからんぞ

04-376 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 15:33:58 ID:oF69OpXj
>>372
ゴ  ッ  ト  ジ  ョ  ブ  !!!!!b

04-377 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/15(日) 15:58:35 ID:Gt/gyaha
アルバのほうっすか!!読んでますが最近読み始めたので単行本かったら行こうかとも

落とせそうなのは牢死とシオンとかミロカミュとかぐらいさ……_| ̄|○

ロダ使ったほうがいいのかと思案中ですが、うーん。
アルバのんびりやってみます。やらかすなら新旧魚座だと思いますが(゚¬゚*)

04-378 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/15(日) 17:14:17 ID:Gt/gyaha
レスくださった方、ありがとうございます。
何分ブランクありなのでなかなか勘を取り戻せませんが、やりたい範囲でやっていきますんでー。


とうとうつべの動画に手ぇだしちまいましたよ。あれ見るとサガもの量産していきたくなりますね
あとシオンもの。ボス麻呂美しいっす

04-379 :愛汁 中の人:2007/04/15(日) 21:15:41 ID:YqFUsLva
GJありがとうございます(*´д`*)

KINOさんの小説はいつもスッキリまとめてらっしゃるから
ロダじゃなくても俺は良いと思うけどなぁ・・・

04-380 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 21:38:25 ID:36hAgJFB
あんまり言いたくないんだが、職人さんはあまりここでトリつけたままで
雑談しないほうが良いぞ。それを良く思わない人も居るから。

04-381 :名無しさん@ピンキー:2007/04/15(日) 22:06:43 ID:/i+tAT3Y
まあ、つべ厨ってだけでドン引いた
あんた作品に愛がないんだね…
物書きならば、製作者にも敬意を払うのが普通だよ

04-382 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/04/15(日) 23:05:40 ID:Gt/gyaha
つべ厨_| ̄|○そうか、そうなるよな。



しばらくおとなしくしておきますわ
いろいろとすまん

04-383 :379:2007/04/15(日) 23:23:46 ID:YqFUsLva
>>380
助言サンクスです。言わないと気がつかなかったので
以後気をつけますね。
↓以降いつもの流れで頼みます。

04-384 :名無しさん@ピンキー:2007/04/16(月) 01:54:07 ID:tyWuIVwB
愛汁さんキテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
グット乙です。
なんか段々描写が繊細になってきてる気がする。
とにかく乙です

04-385 :名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 01:32:14 ID:kDI5DS48
>>372
愛汁さん今回もGJ!!!
貴方のせいで原作買っちまった。
普通に面白いッスね。

04-386 :名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 01:55:02 ID:gvQxGm5/
グレンラガンのシモン女体化が読みたいとか言ってみるテスト

04-387 :名無しさん@ピンキー:2007/04/17(火) 12:59:57 ID:McR7VkDJ
俺がやらないから前がやれよ

04-388 :372:2007/04/18(水) 01:14:56 ID:Lm7wbXKB
GJサンクス(*´д`*)です!
>>384 ありがたいお言葉です、
今回のは進の視点で進めようとして
ストーカーの独白文の様になってしまいましたorz 精進します。
>>385 マジですか。すっごい猛者がいるw 
原作に興味を持ってくださったようで一ファンとして嬉しい限りです。
そうなんです。普通に物語が面白いのでそのまま清い目で読んでいただければ
よいのではないかと思います(゚д゚;)

現在ライト(明るめ&軽め)のものを閑話休題として書いてます。(ひたすら続いてます)
出来ましたらロダに乗っけさせてもらうので、また気が向いたら読んでやってください。

それはそうと
職人さんたくさんきてほしいな、って言ってみるテスト

04-389 :名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 10:24:12 ID:oJCEjWnb
念のために言っておくが
「閑話休題」は「それはさておき」という感じで
脇に逸れていた話題を元に戻すときのフリなのだぞ
箸休め的なものではない

04-390 :名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 17:55:42 ID:RBdd5icO
小説の倉庫とかないのかな?

04-391 :名無しさん@ピンキー:2007/04/18(水) 18:01:24 ID:TNFjCYuL
このスレを頭から全部読んでみるといいことがあるそ

04-392 :名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 13:46:26 ID:RXl1e2Qd
「ボクたちの選択」の続きってないの?

04-393 :名無しさん@ピンキー:2007/04/20(金) 21:25:24 ID:ZFrseQPe
>>392
別の場所で完結した

04-394 :アイシールドでお邪魔します:2007/04/21(土) 00:45:28 ID:s7VKDzNC
>>389
文を読んでいただいてる身でとんでもない勘違いをしていました。
恥ずかしい限りです……

「閑話休題」改めまして今回のものは箸休め的な内容になってます。
内容的に軽いです。
ロダに乗っけてさせてもらいましたので、また良かったら目を通してやってください。

04-395 :394:2007/04/21(土) 00:47:18 ID:s7VKDzNC
http://deaikei.biz/up/
↑のサイト様

NAME 5256.txt PASSはorz  
お手数おかけします。

04-396 :名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 11:27:06 ID:itcebrCw
>>393
ぐぐっても過去スレやまとめサイトしか引っかからなくて、イマイチその場所が分かりません。
できれば教えていただけないでしょうか?

04-397 :名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 15:33:55 ID:IFXsza1I
愛汁さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━(゚∀゚)━━━(゚∀゚)━━━━!!!━━!!!
グッジョブ!グッジョブです

セナ酒飲んだのに今回は走り出さなかったのなw

04-398 :名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 23:17:59 ID:KKvbZQH5
KINOさん待ち

デスシュラもカノンシュラもサガアフロも待ってます
ミロカミュあるなら読みたい!!

04-399 :名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 02:26:47 ID:zPcX8lG4
ルルーシュの人をひたすら待っている俺もいる…

04-400 :名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 07:58:45 ID:zhEFHi5t
九郎の人をひたすら以下略

04-401 :名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 12:59:17 ID:4UMvbeZ/
SW読みたい・・・あの人突発だったのか・・・

04-402 :名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 13:57:05 ID:2omj8iac
>>332

04-403 :名無しさん@ピンキー:2007/04/22(日) 20:07:29 ID:ZO46+QWO
KINOさん待ち
何でもいいので投下してくれ
ずっと復帰を待ってたんだ

04-404 :394:2007/04/23(月) 01:26:05 ID:GJd+6Nii
>>397
GJサンクス(*´д`*)!
セナが酒飲んだわりにはおとなしめで済みましたねw
(動物園まで走れば良かったのに)

次の話でラストになります。
救いはあるけどGoodEndとは言え無いよう内容で終わる予定です。
何とか後味良く終わりたいものですが……どうなることやら。
暫く時間あけてからロダに乗っけておきます。
気が向いたらまた読んでやってくださいー

04-405 :名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 22:17:20 ID:NmCIOaB+
セブンシーズパニックと教科書にのっていない人生相談読んでオモシレーとか思ってる俺オワタ

04-406 : ◆EwwRseKMM6 :2007/04/25(水) 02:16:57 ID:nojRDEBc
九郎女体化続き投下させていただきます。

遙かなる時空の中で九郎女体化の今回は弁九。
エロ途中まで。
むりやりなのでお嫌いな方スルーしてやってくださいませ。
NGワードはトリップで。

04-407 :九郎女体化5 ◆EwwRseKMM6 :2007/04/25(水) 02:20:22 ID:nojRDEBc
脱ぐって・・・・見せるのか!!
「見せなくては病状がわからないでしょう?
さ、僕たちは男同士じゃないですか。
そんなに恥ずかしがる事はありませんよ?」
俺は意を決して衣の紐を解いた。
弁慶の目線が何時もと違う。
奴は何時も通りの笑顔を浮かべているのに。
笑顔の中になにか何時もと違うものが混ざっている。
「九郎、そんなに怯えなくてもいいですよ。
さ、見せてください。」
閉じていた太腿に奴の手が滑り込んだ。
瞬間、あの熱い感覚が体中に広がる。
「ああっ。」
「大丈夫、怖くないですよ。」
俺の両肢が左右に開かれた。



「ふぅん。思ってた以上・・・・・かな。」
何がだ。
仰向けに肢を開いている俺の上に弁慶が乗り掛かり俺の局部を覗きこんでいる。
よく考えたら、なんて猥らな光景だ。
弁慶の息が下腹部に当たる度に変な感覚が身体の奥に広がる。
俺は・・・・・・・・変だ。
弁慶の細長い指が殻のような部分を撫でた。
「あああああっ!!」
「ふふっ。どうやら頃合のようですね。」
こ・・・ろ・・あい・・・?
何のことだ。
「君を女にする頃合ですよ。」
何を言っているんだ、弁慶!
「この・・・・・・・男の体を女性の体に変える秘薬を・・・ずっと君に飲ませてきました。
今宵・・・・・・・僕が君のこの殻を破り、この殻の奥に出来ている女陰に僕の男陽を入れれば
君の体は女になるでしょう。
そして君が男との交わりで快楽を覚える度に君の体は女に近づき、やがては子までも為せますよ。」
笑顔で語られる内容が理解できない。
「お前・・・・・・・何を言ってるんだ?」
「理解・・・・・できませんか?
なら・・・・体で教えてさしあげるしかないですね?」

04-408 :九郎女体化6 ◆EwwRseKMM6 :2007/04/25(水) 02:23:02 ID:nojRDEBc
誰だ?
こいつは、誰なんだ?

誰よりも信頼できて。
唯一、俺が背中を預けられる奴。
ずっと、そう思っていたのに。

いま、お前の言ってる事が理解できない。

「この薬はね、大陸で使われてきた薬なんです。
征服者が一番に求めるのは民意を従わせる策。
それには敗国の王家や宰相家の姫君と婚姻し、子を為すのが最適ですよね。
そして・・・・・その対象は多い方がいい。
だから、この薬で女体となった者は通常の性交より格段の快楽を
得る事ができるように作られているんですよ。
・・・・・・・だから安心してくださいね。痛いのは最初だけですから。」

殻に弁慶の爪が喰い込んだ。
体の中心部に裂けるような痛みが走る。

ああああっ!

ずぶずぶと弁慶の指が沈んでいくと思うと大量の体液が流れ出した。
膿と血と・・・・そして。

04-409 :九郎女体化 ◆EwwRseKMM6 :2007/04/25(水) 02:25:56 ID:nojRDEBc
「痛かったですか?
安心してください、責任は取りますから。
それに・・・・・君も痛いのは嫌いじゃないでしょう?」
お前・・・・・・・・・・何を言って・・・。
「ああ、思っていた以上に綺麗に出来ている。
九郎にも見せてあげたいな。
その辺にいる女性より、よっぽど綺麗な桃色をしていますよ。」
なっ、お前。その辺にいる女子とそんなに簡単に関係を持っているのか!
「嫌ですね。ものの例えですよ。」
絶対に例えなどではない顔で奴は微笑んだ。
この微笑みに、ずっと俺は騙されていたんだ。

『九郎・・・・・どうかしたんですか?』
『九郎、大丈夫ですよ。心配ありませんから。』

俺は大馬鹿者だ。
そう思うのに。
両足の間の痛みより、胸の痛みの方が苦しいのは何故なんだ。

「九郎・・・・・・・・・・そんなに嫌ですか?」
弁慶の指が伸びてきて、俺の頬を拭った。
・・・・・・・・・・涙?
俺は泣いていたのか?

「悲しいとか、苦しいとか、辛いとか。
そんな気持ちすぐに忘れさせてあげますよ。」

弁慶の顔が近づいてくる。
唇が。
すぐ傍に弁慶の睫毛が見える。

どくん。

やめろっ!!
俺は男だ。
男なんだぞ?

「そうでしたね。君は男でしたね。
でも、もう今日からは違うんですよ。」

弁慶の指が俺の秘部をなぞった。


今回ここまでです。

04-410 :名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 12:31:18 ID:/uXc/joz
>>406
GJ!
面白かったです。

04-411 :名無しさん@ピンキー:2007/04/25(水) 14:10:32 ID:JLMRgAAs
弁慶が人でなし(誉め言葉)すぎてオラなんだかワクワクしてきたぞ

04-412 :名無しさん@ピンキー:2007/04/27(金) 09:28:40 ID:xGjhsfdM
保守

04-413 :ジョシュア女性化1/5:2007/04/29(日) 02:28:59 ID:TCi0FIKS
空気を読まずに初投稿失礼します。
銃×剣(要英訳)のラングレン兄弟/弟の女性化です。
兄妹ものなので、苦手な方はスルーよろしくです。

ホバーベースのバスルームでシャワーを浴びていたジョシュアは、
ヴォルケイン修理の作業中に使っていた
はんだごての電源を切るのを忘れていたことを思い出した。
そのままにしておいて発火したらまずい。
この節約しなければいけない時に電気の無駄も良くないだろう。
兄のレイがまだ作業をしているだろうから、
声をかけて消しておいてもらおうと考えた。
ジョシュアはバスルームの窓から身を乗り出して、作業中の兄に向かって叫ぶ。
ここからでも大声を出せば聞こえる筈だ。
「兄さ~ん!ボクが使っていたはんだごてですけど!」
ヴォルケインのところにいたレイはジョシュアの声に辺りを見回している。
「こての電源消すの忘れちゃったんで、消しておいてくれませんか~!?」

「…あのバカ…」
レイはバスルームの窓から
裸のままぶんぶんと手を振りながら大声で叫んでいる妹に呆れて、
ため息をついた。
レイは小さい頃弟を欲しがっていて、
弟としてなら遊んでやる、とずっと弟扱いしていたため、
この妹は女性としての慎みという物が殆ど無い。
部屋の外でも平気で裸で歩き回ってしまいかねないのだ。
周りに誰もいないのを確認しようと見回すと、
オリジナルセブンのヨロイであるダンの、
流体が見える青い部分がスパークしているのが見えた。
中にヴァンがいるのだ。
あんな格好のジョシュアを見せる訳にはいかない。
レイは「窓を閉めておけ!」と怒鳴って、バスルームに向かった。
少し自覚させなくてはいけないだろう。

04-414 :ジョシュア女性化2/5:2007/04/29(日) 02:29:43 ID:TCi0FIKS
「おい、シャワー浴び終わったら話がある」
バスルームの外から兄の声が聞こえた。
珍しく兄の方から出向いてきたらしい。
「お話なら今でもいいじゃないですか!
そうだ、一緒にお風呂入りましょう!」
兄の妻であったシノの習慣で、
この兄妹はシャワーだけでなく湯船につかることも多かった。
ジョシュアはドアを思い切り開けて兄の腕を捕まえた。
「お、おい!そういう格好で表に出てくるなと…!」
「いいじゃないですか、兄妹なんですから。
それに昔はよく一緒にシャワー浴びたじゃないですか」
そう言いながら兄の服を剥いでいく。

「子供の頃の話だろう!…こ、こら!」
妹のすることに本気で抵抗するのもバカらしいと油断していたおかげで
レイはすっかり脱がされてしまった。
「ずっと作業で食事と仮眠以外殆ど休んでないでしょう?
たまにはゆっくり休んで下さいよ。背中洗ってあげますから」
言われてみればそうだった。
仕方なくレイは椅子に座って、背中を洗ってもらうことにした。
疲れているのか、背中を撫でられるととても気持ちが良い。
ジョシュアのマシンガントークを半分以上聞き流しながら
背中を預けていた。

04-415 :ジョシュア女性化3/5:2007/04/29(日) 02:30:33 ID:TCi0FIKS
「兄さん、ここで寝たら溺れますよ」
「わっ」
ここのバスルームには大きなバスタブがある。
中で洗うのではなく、
ゆったりとふたりで手足を伸ばしてもまだ余裕がある。
レイはついうとうととしてしまったようだ。
目の前のジョシュアの顔に驚いて、少し湯を飲んでしまった。
目の前?
気が付いたらジョシュアが兄の上に馬乗りになっていた。
「な…何をしているんだ。どけ!」
「ええー、昔はそんなこと言わなかったじゃないですか」
「だから子供の頃とは違うんだって…」
自分に抱きついてくる妹を引きはがそうと焦ったレイだったが、
藻掻くレイはこすりつけられた胸の感触にドキリとした。
僅かだが膨らみかけた胸の頂が尖っている。
レイのものに押しつけられたジョシュアは
湯の中で気づかなかったが、熱くぬめっている。
上気した頬は、湯にのぼせたのではなかったのか。
動けなくなってしまったレイに、ジョシュアは唇を合わせた。
「好きです…兄さん…」

誰も大人になることをジョシュアに教えなかった。
親は子供の頃に亡くなっていて、
兄もどう妹に教えたらいいのか迷っているうちに
家を出てしまった。
そういう話をするような友人もいない。
しかしジョシュアはもっとずっと前に知っていたのだ。
レイが結婚していた当時、妻のシノと愛し合っているところを
思いがけず見てしまったのだ。
その頃はなんなのかさっぱりわからなかった。
しかし今ならそれが何なのかわかる。
兄のものを優しく撫でると、
抵抗が弱まり気持ちよさそうな顔をするので
一生懸命撫でていたら、徐々に硬くなってきた。
「ジョッシュ、バカなことはやめろ」
「でも兄さん本気で抵抗してないでしょう」
「な…!」
突き飛ばそうとすればレイのちからならできないこともないのに
そうしないのはジョシュアのことが好きなのに違いない。
でなければここもこんなに大きくなる筈がない。
そう思うことにして、
ジョシュアはすっかり硬くなった兄の上に腰を落とした。

04-416 :ジョシュア女性化4/5:2007/04/29(日) 02:31:18 ID:TCi0FIKS
レイは、自分にしがみついて痛みに耐えている妹を
つい昨日までのように邪険にすることができなかった。
涙を零しながら飲み込んでいく妹を見ていたら、
その涙が痛みだけのものではない様に思えたのだ。
いつからこんな想いを抱えてきたのか、
シノと結婚した時にどんな想いをしたのか。
そう思うと簡単にふりほどけなかった。
しかしこの体の反応はまた別のものだ。
可哀相だと思っただけで
妹を愛しいと思っただけでここまで反応するものだろうか。
ただ体が気持ち良いと思っただけなのか、自分でもわからない。
とにかく今は目の前の苦しそうに動いている妹を
労ることに専念したいと、半ば開き直る様に思った。

ただジョシュアの体にのめり込むために
何か理由をこじつけたいだけではないのかという心の声を無視して、
レイはジョシュアを突き上げた。
しかしお湯の中では動きづらく、
ふわりと持ち上げると、そのまま反対側の壁に押しつけた。
「え…?あ…あ!」
突然積極的に動き出した兄に戸惑いながらも
ジョシュアはもっと快感を得ようと身をくねらせる。
2人の動きに合わせてお湯がちゃぷちゃぷと音を立てた。
それが妙に現実的に思えて、
ジョシュアは珍しく恥ずかしいと思った。
やがてやってきた大きな快感の波を
2人は夢中で貪ったのであった。

04-417 :ジョシュア女性化5/5:2007/04/29(日) 02:32:05 ID:TCi0FIKS
お湯の中にいたせいもあるが、火照ってしまった体を冷ましがてら休もうと、
ジョシュアの部屋に珍しく2人で戻ってきたが、
一度一線を越えると簡単に再び越えてしまえるらしく、
またそこで抱き合ってしまった。
たぶん兄は自分のことを本気で好きな訳ではないだろう。
ジョシュアはそう割り切ろうと思っていたが、
今だけ形だけでも愛してもらえることが嬉しかった。
その後、はんだごての電源を切っていないことを思い出したレイは
慌ててヴォルケインのところへ戻り、電源を切った。
そのはんだごては、見ただけではわからないけれど、
彼の胸と同様に熱く焦がされていたのであった。

終わり

あのジョシュアなら女性化しても
裸でそこらを彷徨いていてもおかしくないかと思って書きました。
誘導して下さった方、ありがとうございます。
お目汚し失礼しました。

04-418 :ジョシュア女性化追加:2007/04/30(月) 10:19:36 ID:jH1+GpjY
ジョシュア「…という夢を見たんです」
ヴァン「…寝ろ」
ジョシュア「眠れません」
ヴァン「寝ろ!」
ジョシュア「眠れません!」
ヴァン「それ兄貴に知られたら殺されるぞ」

お好みで追加して下さい。それでは失礼します。

04-419 :名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 17:31:31 ID:AC1GgUG1
>>388氏、ロダはケータイからだと見れないから、ここに普通に投稿しちゃってくれると嬉しい。
長文に過敏なようだが、創作系スレで長文は珍しくないので気にしなくてOK。
KINO氏の作品好きなのでぜひともよろしくお願いしたい。

04-420 :名無しさん@ピンキー:2007/05/01(火) 19:10:50 ID:L22WG1H+
まさかここにガン×ソードがくるとは。>>418のオチがイイ!

04-421 :名無しさん@ピンキー:2007/05/02(水) 00:25:01 ID:W0qfDCd8
>>418は誘導してくれたスレの方のお勧めです。
私も是非使わせて頂きたくて追加しました。
ありがとうございました。
言葉が足りなくてすみませんでした。

04-422 :388:2007/05/04(金) 19:18:27 ID:xEJJpUa4
>>419
配慮が足りなかったようです。
次で最後なのでここにupしておきますね。

04-423 :名無しさん@ピンキー:2007/05/05(土) 22:07:39 ID:D0ihoRSa
兄貴を女体化したら

04-424 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:35:38 ID:MnbZehDc
涼宮ハルヒの女体化で古泉×キョンでお邪魔します
百合エロです

苦手な方は申し訳ありませんがスルーしてください

一応設定というか流れとして
世界規模の予測不能なバグにより古泉とキョンが女体化

ハルヒにばれる事を避けるため機関からの要望で孤島に退避

別荘に二人きり

と、なっています

04-425 :名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:37:34 ID:ZaqzxW1G
ktkr!

04-426 :名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:38:41 ID:lGqoe55k
わくてか

04-427 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:38:59 ID:MnbZehDc

「ひどいことはしませんから、もう少し緊張を解いてください」

再びベッドの上に沈められた俺を見下ろして、古泉が言った。
「優しくしますから」
「いや、でもさ……ほら、そうだ。お前手の怪我は? 傷口開くとやばいだろう、だから
こういうのはまたの機会に―――」
「幸い大した怪我でもないし、利き手でもありませんから安心してください。それに……」
仮に片手でもあなたを悦ばせる自信は充分ありますよ―――と、意味ありげに呟きながら、
古泉はおもむろに俺の着ていたTシャツを捲くり上げ、そこにある俺のほんのささやかな谷間
に舌を這わせはじめた。

ちょっ待て待て待て待て……うぁ……。
熱くて柔らかなその感触に、肌が粟立つ。
体をねじって抵抗を試みたが、当然のごとく黙殺された。
古泉はかまわずブラジャーを下に摺り下げ、突起を舐めあげる。
それも、何度も念入りに。
「あっ……ん、はぁ……あ」
想像したこともない感覚と言いようのない羞恥で頭がオーバーヒートしそうだった。
緊張するなといわれても、敏感な箇所を刺激されるたびに体が竦んでしまうんだから、ど
うしようもない。

04-428 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:40:04 ID:MnbZehDc
相変わらず舌を器用に動かしながら、古泉はたくし上げられていたTシャツを片手で強く
ひっぱるようにしてあっさりと俺からはぎ取った。
手馴れてるじゃないか、こんちくしょう。
中途半端にずらされほとんど用を為していない白いブラジャーを残して、上半身があらわ
になった。
なんだこれ。無性に恥ずかしい。
て、言うかちょっと待て。何でお前まで頬を染めてるんだ古泉。

「今のままでも個人的には充分に扇情的で良いのですが、やはりブラジャーが邪魔ですね。
はずしてもいいですか?」
「い……ま、さら、聞くな。駄目だって言ったら諦めるのか」
「それもそうですね。それでは、遠慮なく」
古泉は一旦俺の体を抱き起こすと、真正面から抱きつくような形で両腕を背中にまわした。
必然的に俺のとは確実にボリュームの違う古泉のふくらみが、強く押し付けられる。
何か思うより先に心拍数が跳ね上がった。

「ちょっと待った」
「なんですか? 今度は」
「お前も脱げよ」
「―――あ、言われて見ればそうですね。すみません、気がつかなくて」
言動はすっかり平常を取り戻しているかのように見える古泉だが、苦笑したその顔はわず
かにぎこちなかった。
戸惑いを隠せない手つきで胸元のボタンに手をかける。

04-429 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:40:47 ID:MnbZehDc

「あまり……じっと見ないでいただけますか? その、恥ずかしいので……」
どの口がのたまいますか。だったらさっきお前が俺にはたらいた狼藉はなんなんだという
思いを込めて古泉を睨めつける。
「わかりました。……それじゃ、あなたが脱がせてください」
そうきたか。おい待て何のプレイだそりゃ。
思わぬ反撃に狼狽しつつ、そこで何も出来ないのもなんか負けっぱなしな気がして、俺は
仏頂面のまま古泉の胸元に手を伸ばした。指が震えていたのは、多分気付かれなかったは
ずだ。いっぱいいっぱいなのはこいつも同じだろうからな。
前のボタンをすべてはずし終えると古泉はするりとツーピースのトップスを脱ぎ捨て、白
い肢体をおしげもなくさらした。

女と化した古泉の体は思っていた以上に―――綺麗だった。
白くて触ると気持ちよさそうな滑らかな肌と、胸から腰へと柔らかい曲線を描くライン。
上向きの形の良い乳房は、朝比奈さんのような規格外ではないものの、充分なボリューム
を誇っている。
乳頭は思っていたのより少しだけ大きめで、淡いピンク色をして既につんと立ち上がって
いた。
思わず凝視した俺を誰が咎められよう。

04-430 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:41:24 ID:MnbZehDc
「次はあなたの番です」
やけに力のこもった声に、はっと我に返る。
古泉は再び俺の背中に両腕を回した。
肌とが肌が、互いの乳房が密着する―――こいつ、分かっててやってるだろ。絶対。
背後でブラジャーのホックが一つ一つ、やけにゆっくりと外されていく。
胸の締め付けを開放された瞬間、俺は促されたわけでもなく自らストラップを腕から外し、
そのままその腕を古泉の背中に回した。

「積極的ですね」
「うるさい。黙ってろ」
押しつぶされた互いの乳房を通して、俺は早鐘のように打つ互いの心臓の音をじかに感じ
ていた。
古泉の腕に力がこもる。
顔を上げるのと同時に唇を奪われた。
互いにその柔らかな感触を味わったあと、古泉の舌が俺の口内に侵入してくる。
俺はごく自然にそれを受け入れリードされるままに舌を差し出し、互いのそれを愛撫し合
った。

04-431 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:42:21 ID:MnbZehDc
息が切れるほど長く深いくちづけを交わした後、古泉は俺を解放し、俺の体をゆっくりと
ベッドに倒した。
改めて、真正面から見下ろされてどうしようもない恥じらいを覚える。
無意識に胸を隠そうとした俺の腕を、古泉が掴んだ。そのまま枕もとのクッションに縫い
付けられてしまう。
「どうして隠すんですか」
「どうしてって、見てもつまらんだろ。お前みたいに綺麗じゃないし……胸もないし」
くすっと、古泉が笑った―――あぁ、だから、俺はこの顔に弱いんだ。
いや、そうじゃなくて、ここで笑うのは著しく失礼じゃないか?

「そんなことを思っていたんですか?」
「うるさい。だまれ」
「こんなに可愛いのに」
「お前が何を言っても嫌味にしか聞こえな……あっ」
いきなり乳房に触れられて、息を呑む。
古泉はその反応を楽しむように、指を這わせた。
まるでその輪郭を確かめるように触れるか触れないかのタッチで胸から腰へと。

「あなたの体はとても綺麗ですよ。それにこんなにも敏感で、とても可愛い」
「あっ、あぁ……ちょ……触るなら触る、で、中途半端にするな……ひゃっ」
「本当に、敏感ですね。では―――こちらは、どうでしょう」
「え―――? あ……ああっ」
制止する間もなく古泉の長い指は俺のスカートの中へと伸び、気がついたときには多分こ
の体で一番敏感な場所に触れられていた。

04-432 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:43:14 ID:MnbZehDc

「ちょっと、それはやばい。さすがにそれは、ナシだろ―――ぃやあっ……あっ」
「そんなに可愛い反応をしないでください。ひどいことはしたくないのに……我慢がきか
なくなります」
ショーツ越しとは言え、弱い部分を断続的に攻められた俺は、そんな言葉に反抗すること
すらできず、せめてもの抵抗のつもりで捲り上げられたスカートを両手で押さえ、その場
所を守ろうとする。

「無駄ですよ」
古泉は俺が掴んでいるスカートのジッパーを下ろすと、そのまま下へと摺り下げようとし
た。それでも俺が手を離さないでいると、今までとは違う、ちょっと―――いや、かなり
強い力で胸を揉みしだいた。
「あ―――、いた、痛い、こいずみっ―――んんっ」
抗議の声は唇に塞がれた。さっきのとはまったく違う。荒々しい勢いで舌が口内を犯す。
快感と痛みがない交ぜになって、どうしても意識が両手から逸れてしまう。
言うまでもなく、古泉がその隙を逃すはずはなく―――右手で乳房を鷲づかみにしながら
左手はスカートと、その上、最後の砦だったはずのショーツまで奪っていった。

04-433 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:43:52 ID:MnbZehDc

「いちいち、承諾を取る、必要はないと言ったのは、あなたですから」
わずかに息を乱しながら、意地悪く言う。にっこりと笑って。
そして、何の躊躇もなく俺の秘部に触れた。
「―――アッ……」
くちゅ、くちゅ……と、わざと音を立てるように、そこに指を這わせる。
「濡れているの、分かりますか?」
「ちがっ……いやぁっ、やだ、古泉、待って……やだ、ほんとうに」
未体験の感覚と、恥ずかしさで頭がどうにかなりそうだった。

「大丈夫です。力を抜いて―――目を開けてください。閉じていると余計に怖いですから」
知らぬ間に固く閉じていた目を恐る恐る開けると、触れそうなほど近い場所に古泉の顔が
あった。
「僕を信頼してください」
その目を見た瞬間、何故か体の力が、ふっと抜ける。
不思議と体の震えも治まっていた。
俺は、小さく頷いて見せた。
それを見て嬉しそうに微笑む。
古泉はもう一度深く唇をむさぼった。
やがて、唇から、首筋に。
首筋から胸元へ―――。
柔らかな乳房に舌を這わせたあと、既に何度も繰り返された愛撫で赤く腫れる乳首を丹念
に吸う。
やがてその舌は腰から、下腹部へとたどり着いた。

04-434 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:44:37 ID:MnbZehDc

さすがにそこへ来るとつい抵抗してしまう俺の両手は、次の瞬間にはやはりあっさりと古
泉によって捕獲された。
ぴちゃっ……ちゅっ、くちゅ。
嫌でも耳に届くその音は、何度聞いても頭が破裂しそうなほど恥ずかしい。
「はぁ……はぁ、あぁっ……」
はじめは優しかった舌の動きが、次第に激しさを増す。穏やかだった快感の波はやがて荒
々しく俺を襲った。
何度も舐めあげられて硬い芯を持ったクリトリスをきつく吸われる。
「ん……っ」
声を殺して、何とかやり過ごそうと身をよじる。

不意に古泉は顔を上げ、押さえ込んでいた俺の両手を開放した。
「少し、痛いかもしれませんが我慢しててくださいね」
俺に覆いかぶさるようにして、耳元でそう囁かれた瞬間。
「……え? ……やっあああ―――、あぁ、ああっ」
言葉の意味を理解する間もなく、古泉の指が再び秘部へと伸び―――さらに奥の入り口へ
と侵入してきた。
「やだ……いたい、痛いマジで……あぅぅ」
「ゆっくり、動かしますから、呼吸を楽にして」
そんなん―――絶対、無理。

04-435 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:45:10 ID:MnbZehDc

「ん―――っ」
はじめは浅く差し込まれた指が、侵入と後退をゆっくりと、何度も何度も繰り返しながら、
徐々に深い位置へと進んでゆく。
「はぁ、はぁ、あぁ、あ―――」
そこが、俺の意思とはまったく関係なく指の根元まで咥えこむようになると、古泉は今度
はその指で膣内をかき回し始めた。
はじめはゆっくり、しかし、俺が少し慣れてきたタイミングを目ざとく見計らって、徐々
に動きの激しさを増してゆく。
「いやぁっ、アア、こいずみっ。もう、無理。もっとゆっくり……んんっ」
「もう一本増やします。暴れないで。傷が付くとやっかいですから」
言うや否や、いきなりさっきの二倍の質量で貫かれる。無理やり侵入してから、ゆっくり
と入り口を押し広げるように蠢く。
「だめ、だめぇ……ああああっ―――」
浅く、深く―――時に優しく、時に激しく、微妙な強弱をつけて、何度も何度もその指は
俺を犯した。
痛みと共にきゅんと甘い感覚が断続的に俺に襲い掛かった。
次第に、じんわりと滲むように、痺れるような快感が下半身に広がってゆく。

04-436 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:47:04 ID:MnbZehDc

「もぅ、やだ、やだぁ……古泉、もう、早くっ、早く―――ああっ、はやくおわらせてぇ」
どうしようもなく涙があふれて、俺の喘ぎは、いつしかしゃくり上げる泣き声に変わって
いった。
気がついたときには、俺は十年以上ぶりにまるで子供のように泣きじゃくっていた。
古泉の汗ばんだ谷間に顔をうずめて。
その胸にすがり付いて……助けて。助けて。怖い。古泉……。
イキたい。イキたいのに―――。

「こいずみ、お願いだからっ!」
答える代わりに、古泉の左腕が俺の体を力強く抱きしめた。
この細い腕のどこにそんな力があったのかというほど強い力で。
と、同時に膣の中に侵入していた二本の指が内壁を―――一番感じやすい場所を強く擦り
あげた。
電流でも流し込まれたように、大きく体がのけぞる。
「あ、あっ、あ、イク、いくっ……ああぁっ!!」
目の前で光がスパークしたみたいに、視界が真っ白に染まった。
快感の波がありえないスピードで体中をのた打ち回る。
その勢いに飲まれるように、俺の体はびくっびくっと痙攣を繰り返していた。

自分が自分でないような、どこか不思議な感覚を味わいながら、
俺は徐々に遠ざかるその波に攫われる様にして、意識を失った。

04-437 :手料理にょた百合:2007/05/06(日) 23:48:43 ID:MnbZehDc
スレ消費失礼しました
巣に帰ります

それとここまで見に来てくれた人ありがとう

04-438 :名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:49:39 ID:lGqoe55k
GJ
またあっちで待ってるぜ

04-439 :名無しさん@ピンキー:2007/05/06(日) 23:50:01 ID:ZaqzxW1G
>>437
テラGJ!!!!!!!
待ってって良かった!

04-440 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:53:42 ID:899dJYTA
こんにちは、誘導されてこちらに参りました
ちょっと長いのですが、投下お許し下さいませ

涼宮ハルヒの憂鬱で女体化というか、
元々女の子設定なキョン×古泉の百合エロです。
話の流れとしては
スキンシップのつもりでキョンが古泉の胸を揉んだところ、
うっかり感じさせちゃったので責任を感じたキョンが古泉を押し倒した、
ってところから始まります

NGワードは名前欄でお願いします

04-441 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:54:34 ID:899dJYTA
「…あの、」
 いつもよりちょっと高めの声で何かを訴えようとする古泉の口は、それを成し遂げる前に俺の口に塞がれた。
 自分でしたことなのに、うわぁ、女の子とキスしちゃったよ、とか頭の隅っこで考えつつ、
古泉の唇の感触に俺は酷く興奮した。
 艶やかに濡れた唇は物凄く柔らかくて、ずっと口付けていたくなる心地良さで。
 そっと目を開けて古泉の様子を伺ってみる。
 古泉は硬く目を瞑っていて、睫毛をふるふると震わせていた。
 かわいい。
 もっと可愛くさせたくて、俺は呼吸をする為にほんの少しだけ開かれた古泉の唇を舌で舐め上げた。
「ふあ、」
 途端にぴくりと体が揺れて、先ほどよりも唇が開かれる。
 その隙間から舌を進入させ、口内を蹂躙する。
「んんっ、…は、ぁ…」
 古泉の舌に舌先を触れさせると、古泉はおずおずと俺の舌にそれを絡めてくる。
 その反応に気を良くした俺は、初めてのディープキスだというのに結構無茶苦茶に舌を動かす。
唾液が唇の端から零れ落ちるのも関係ない。
 ぞわりと頭のてっぺんが痺れるような感覚に、ただただ酔う。
 ふと思い出して、机に付いていた手を古泉の胸に触れさせる。ぴくん、と古泉の体が跳ねた。
 先ほど無体を働いたそこに、今度は優しくしてあげたかった。
 俺は名残惜しいながらも古泉の唇から離れる。2人の間に細い糸が引いて、やがて途切れる。
 古泉の唇の端からは飲み込めなかったのだろう唾液が零れ落ちていて、俺はそれを下から舐め上げて、
最後にもう一度古泉の唇を啄ばんだ。
「…古泉、脱がしてもいいか…?」
 うるうるに濡れている目を俺に向けながら、古泉は小さく頷く。
 その表情にも劣情を刺激されながら、俺は古泉のセーラー服に手を掛けた。
 スカートにきちんと収められている裾を引き出し、ゆっくりと引き上げていく。
 真っ白な肌が露わになり、俺は思わず唾を飲み込んだ。
 女の俺でも見蕩れるくらい、綺麗な体つきだった。
 ウエストはきゅっと引き締まっていて、無駄な肉など一切ない。

04-442 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:55:37 ID:899dJYTA
 制服の上からでも見れば大きいと分かるバストは生で見るとますます圧巻で、その大きさにはそぐわない、
白とピンクを基調としたレース使いの可愛らしいブラジャーに包まれている。
 ブラジャーはフロントホックになっていた。俺はフロントホックを付けたことは無いが大体こんな感じかな、
と動かしてみると、呆気なく古泉の胸を隠すものは無くなった。
 流石に古泉も恥ずかしそうに胸を隠そうとしたが、その手は俺が掴んでやる。
「…きれーだな」
 思わず、ぽつりと感想を口にした。
 その言葉に古泉は顔から火を噴きそうな勢いで真っ赤になり、「そんなことは」とか「あなたの方が」とか
しどろもどろ言い出したけど無視してやる。
 たわわな古泉の胸は寝転んでいる所為で横に零れてしまっているが、それでも膨らみは大きいままだ。
 でっかいマシュマロみたいなその胸の真ん中にはぽつんと立ち上がった桃色の突起。
 よく見ると、さっき制服の上から強く擦った所為かほんのり赤くなっていた。
 俺は柔らかいそこに顔を埋め、赤くなったそこに口付けた。
「ひあっ!」
 途端に古泉の口からは甲高い声が漏れ、体が勢いよく跳ねる。
 古泉も自分の声に驚いたようで、慌てて口を手で覆った。残念、可愛い声なのに。
 そんなことを考えながら俺はチロチロと赤くなった突起に舌を這わせる。反対の胸はやわやわと揉んでやり、
時折完全に硬くなった中心に爪を立ててやる。
「…ん、んんっ…ふ…」
 手の隙間からくぐもった声を漏らし、びくびくと震える古泉はやっぱり可愛い。
 さっきまで優しくしてやりたいと思っていたのに、こんなに素直に反応を返されると逆に苛めてやりたくなる。
 俺は突起に歯を立てながらするりと手をスカートの中に滑らせた。
 内腿を指先でなぞると、下着に包まれてるそこが湿り気を帯びているのがわかる。
 流石にそこに触れるのは、少し躊躇いがあった。

 触れたら、もう引き返せない。最後まで行くしかない。
 でも、躊躇いはすぐに消える。
 古泉をこんな状態にしたのは、他でもない俺じゃないか。

04-443 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:56:26 ID:899dJYTA
 俺は内腿から指を離すと、下着の上からそっとそこを撫でた。
 最初は優しく触れるつもりだったのに、下着も既にびちょびちょに濡れていた為ぬるりと指が滑り、
デリケートな部分だというのに強く擦ってしまう。
「っひぁあ!」
 当然古泉の口からは甲高い声が漏れ、俺を非難した。
「ご、ごめん、大丈夫か?」
 慌てて声を掛けると、古泉はびくびくと体を震わせながらも、弱々しく笑みを返した。
「…だいじょうぶ、です」
 つづけてください、と吐息だけで恥ずかしそうに囁かれて、俺はなんだか胸が熱くなるのを感じて、
それを隠すように古泉の唇を啄ばんだ。

 もう一度、今度は滑らないように慎重に指をそこに這わせる。
 緩やかに、けれどちゃんとした刺激になるようにそこを撫でながら、少しずつ形を確かめていく。
「…ん、んんっ…」
 ぴくりと古泉の体が跳ねて、俺の指がそこに辿り着いた。
 女の子の、いちばん敏感なところ。
 ちょっと強めに指先で押すと、古泉は甘ったるい声を出しながらきゅっと内腿を擦り合わせた。
 そこには俺の腕が入り込んでいたので思いっきり古泉の足に挟まれてしまい、
驚いた俺は思わず指に力が入ってしまう。
 快感から逃れる為の古泉の行為は、結果的に更なる快感を自分に与えてしまっていた。
「っひゃあ!…っぁ、ああ…」
「…古泉、力抜いて」
 顔どころか首まで真っ赤にして、いつの間にやら大きな目からはぽろぽろと涙を零していて、
それでも俺に抵抗する気がないらしい古泉は素直に俺の言葉を聞く。
 ほんの少し弛緩させた古泉の長い足に手を掛けると、そのまま少しだけ開かせる。
「きゃ、」
「下、脱がせるから。そのままじゃ気持ち悪いだろ?」
 もう一度閉じようとした古泉の足を押さえ、俺は努めて優しい声色でそう告げた。
 視線を彷徨わせて必死に言葉を紡ごうとする古泉を無視して、俺は古泉のスカートのベルトに手を掛ける。

04-444 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:56:58 ID:899dJYTA
「…あの…じ、自分でできます、から…」
 カチャカチャとベルトを外す俺の手に弱々しく指を掛けてきたが、これも無視。
 俺が脱がせてやりたいんだから、大人しくしてなさい。
 ベルトを外してするりとスカートを足元に落とす。
 もう、古泉は下着1枚しか身に付けていない。それもこれから俺が取り払うけど。
 ブラジャーと揃いの可愛らしい下着には、かなり大きく透明な染みが広がっている。
 清楚なお嬢様ルックのこいつが下着をこんな風に汚している姿はかなり倒錯的で色っぽくて、
脱がさないままでいいかな、なんて酷いことを考えてしまう。
 でも、隠されたそこをちゃんと見てみたいのも事実で。
 …って俺はマジにレズになっちゃったのか。
 いやでも、こんな超絶美少女があられもない姿でしかも自分に身を任せてくれていたら、
男も女も関係無く誰だって興奮するだろう?そうだそうに違いない。
だから俺はレズじゃない。古泉が可愛すぎるのがいけないんだ。
「……あ、あの…」
「ん?」
 不意に、熱を帯びた目で俺を見ていた古泉が言いにくそうに言った。
「…あなたは、脱がないんですか…?」
 ああ、そういえば。
 こいつはパン1の状態になってるのに俺はきっちり制服を着込んだままだ。
「…脱いで欲しい?」
 ちょっと意地悪っぽく聞くと、古泉はおっかなびっくりみたいな顔でこくんと頷いた。
 そんなに可愛く頷かれたらこっちだって期待に応えるしかない。
 俺は一旦古泉から体を離すと潔くセーラー服をばさりと脱ぎ、スカートもストンと床に落とす。
 古泉のようなナイスバディではないが、スレンダーといっていいだろう体を外気に晒した。
 勢いよく脱いだはいいが、部室で制服を脱ぐのって結構恥ずかしいな。
 毎日ここで着替えをしている朝比奈さんは恥ずかしくないのだろうか。
 いや、それを言ったらブラジャーまで取られて下着を濡らしてる古泉はもっと恥ずかしいのか。
「これでいいか?」
「……む、むねも、みせてください…」

04-445 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:57:31 ID:899dJYTA
 古泉は恥ずかしすぎるのか、やけに舌足らずな声でそう呟く。
 ブラも取るのか。別に取ってもいいが期待するだけ無駄だぞ。
「…でも、僕だけなんて…はずかしいです」
 言いながら古泉は手でそっと自身の胸を隠した。
 けれどでかすぎるそれはちっとも隠れずに、むしろ中途半端に隠したことによってますます恥ずかしい構図になってる。
 その光景にまた興奮を覚えつつ、俺は胸に着けているブラジャーを取り外す。
 ちなみに古泉みたいな可愛らしいやつではなく、水色と白のストライプ柄だ。レースもリボンも付いていない。
 手のひらにすっぽり収まるサイズのそれを晒すと、古泉はやっぱり顔を真っ赤にして、何故か綺麗に微笑んだ。
「やっぱり、あなたの方がきれいです」
 突然爆弾を落とされて、俺までかーっと顔が赤くなるのが分かる。
 俺が綺麗なわけないだろ。綺麗ってのはお前のことを言うんだよ。
「でも、…ひゃ!」
 まだ何か言おうとした古泉を黙らせるべく、俺はもう一度下着の上から敏感なそこに指を触れさせた。
 もう優しくなどしてやらん。下着の上からでもわかる小さな尖りをきつく指で扱く。
「んあ!ぁ、あっ、やぁ…!」
 可愛い声を漏らす古泉にあっという間に気を取り直した俺は、そこから手を離し、
 古泉の大切な場所を隠すそれを取り払うべく下着に手を掛けた。
「ほら、脱がすぞ」
「…はい…」
 蚊の鳴くような返事を返す古泉を安心させるようにちょっと笑みを向ける。
 それから、殊更ゆっくりと下着を下ろしていった。
 女の子にとって下着を誰かに脱がされるのは大切なことだろうから慎重にしよう、という思いもあったけど、
ゆっくりの方が古泉の羞恥心を煽れるという意地悪な企みもあった。
 そろりそろりと下ろされる下着に古泉はぶるぶる震えていて、俺の顔と手元を真っ赤な顔して交互に見ていた。
 徐々に露わになる古泉のそこを覆う薄い体毛と、さっき俺が弄り倒した小さな突起。
そんでもってまだ誰も触れたことがないと一目で分かる、綺麗なそこが露になった。
 太腿辺りまで引き抜くと、下着とそこの間に透明な糸が引かれていることに気付く。そのまま下着を下ろすと
糸はどんどん細くなっていったけど、結局床に下着を落としてもその糸が途切れることは無かった。

04-446 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:58:10 ID:899dJYTA
 その光景は激しくエロかったけど、そのままにしておくのも可哀想に思えたので俺は下着と古泉のそこを繋ぐ
糸を指先で掬い上げ、くるくる巻き取って強引に途切れさせる。
 粘度の高い透明な液体が絡み付いた指を、何も付いていない指にくっ付けたり離したりして遊んでみる。
 ちょっと面白い。
 ちらりと古泉を見ると、信じられないというような目で俺の指先を注視しており、
その顔に悪戯心が芽生えた俺は指をぱくりと口に咥えた。
 自分が何かされた訳じゃないのに古泉はびくりと体を揺らし、口をパクパクさせながら俺を見る。
 俺は指に付いた粘液をわざと音を立てさせて舐め取り、こくんと嚥下する。ほんのりしょっぱかったけれど、
これが古泉の味だと思うと妙に興奮した。
 古泉の反応も楽しんだところで俺は再び古泉に覆い被さる。服を脱いだお陰でもう俺と古泉の間を遮るものは
何も無い(俺は下は付けたままだけど)。肌に直接伝わってくる古泉の柔らかさと熱さは、酷く心地良い。
 古泉も俺と同じことを感じているのか、とろんと蕩けたような目を俺に向けながら安堵の笑みを零していた。
 その表情に頬が緩むのを感じながら、桃色の唇に優しく口付ける。
 柔らかい唇を堪能しながら、俺はするりと手を古泉の下腹部に伸ばした。
「…ぁ、」
 吐息のような古泉の声が漏れて、俺の指がそこに触れる。直に触れたそこは唇と同じくらい柔らかくて、熱い。
 割れ目に沿うように指先を這わしていき、ゆっくりとそこを拡げていく。
 閉じられたままでも結構な量の蜜を零していたのに、そこをひらくと更に熱い液体が溢れ出した。
「…お前、そんなに感じてたんだ?」
「っ、…そういうこと、いわないでくださ、…きゃぅっ!」
 指先に力を入れ、開かれたそこを擦り上げる。尿道口の辺りを一頻り撫で擦り、その上にあるクリトリスも
攻め立てる。くちゅくちゅと濡れた音が次第に大きく、粘性も高くなっていく。
「っはぁ、ぁあ、あんっ!」
 引切り無しに漏れる甘い声と蜜が、こいつを感じさせてやれていることを教えてくれて嬉しくなる。
 もっともっと、感じさせてあげたい。
 そう強く思って俺の指は尿道口の下、愛液を止め処なく溢れ出させるそこに触れた。
「…ゃ…、そこ、は…」
 ひくりと喉を鳴らす古泉を宥めるように口付けて、小さなその入口に爪先を侵入させる。
 傷付けないように、痛みを与えないように気をつけながら、徐々に指を進めていく。

04-447 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:58:49 ID:899dJYTA
 くぷくぷ音を立てながら、人差し指が全部入り込んだ。古泉の中は酷く狭くて、柔らかくて、あつかった。
「…動かしてもいい?」
 耳元で囁くと泣き出しそうな顔でこくりと頷く。それを受けて俺は入れた指をぬるりと押し戻し、
中を探るように関節を動かす。
「んぁ、あ、っはぅっ!」
 内壁を刺激するように指を動かすと、そこからはどんどん愛液が溢れ、ぐちゅぐちゅと聞くに堪えない
ヤラシイ音を立てる。それなのに俺はもっともっとその音が聞きたくて、一旦人差し指をそこから抜くと、
今度は中指を揃えて2本そこに押し込んだ。
「っひぅぅ…っ!」
 途端に苦しげな声を漏らす古泉の唇に口付け、落ち着かせるように頬やこめかみ、耳朶にもキスを落とす。
 古泉の顔はもう蕩けきっていて、色素の薄い目からは涙をぼろぼろ零し、顔をこれ以上ないくらい真っ赤に
しながら短い呼吸を繰り返している。

 もっともっと、蕩けさせたい、感じさせたい。

 ふとテーブルに視線を移すと、先ほど付けていたゲームの勝敗表が目に付いた。
 正確には勝敗表の上に乗っかる、太めのマジックペンが。
 俺はこくりと喉を鳴らし、それに手を伸ばす。心臓の鼓動が激しくなる。

 これを、古泉に、いれてみたい。

 キャップがきつく閉じられていることを確認して、側にあったティッシュで一応拭く。
それから古泉の口元にそれを持っていく。
「…こいずみ、」
 優しく声を掛けてペンを舌先に触れさせると、古泉は不思議そうにしながらもそれに舌を這わせた。
 俺がコレをどうするつもりか分かっているのかいないのか、ぴちゃぴちゃと満遍なく唾液をまぶしていく。
 そろそろいいかな、と古泉の口元からそれを離し、俺は古泉の中に入れたままだった指を抜き去ると、
代わりにそこにペンを宛がう。
 急に入れるのは無理そうなので先っちょで表面をなぞり、クリトリスもくりくり弄る。
「ふあっ!…ゃ、ぁあ…っ」
 一頻りペン先でそこを弄り愛液を絡ませたところで、俺は入口にペン先を引っ掛けた。

04-448 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 21:59:30 ID:899dJYTA
「…入れていいか?」
 入れる気満々な状態でそう聞くのは反則だよな、と思いつつ俺は聞かずにいられなかった。

 でも、問いかけを口にしたところで物凄く不安になった。
 古泉ならきっと絶対頷きを返してくるだろうが、本当は嫌だと思ってるかもしれない。
 だって男のアレとまではいかないけども結構太いペンだぞ?俺が逆の立場だったら無理。怖い。
 ましてや古泉はこれが初めてだ。初めてがペンって。笑えない。ああでも既に俺が指を入れちゃったから
俺の指が初めてか。

 …ひょっとしたら、古泉には初めてを捧げたい男がいたかもしれないのに。

 そこまで考えたら古泉にアレコレしてしまって更にこれからアレコレしようとしていることが急に悔やまれて、
こんな状態なのに古泉に土下座したくなった。
 古泉はぽやんとした目でそんな俺を見つめていた。熱っぽかった表情が急に青ざめたので
不思議に思っていることだろう。
 俺の赤から青に変わった顔色をどう思ったのか、古泉は両手をそっと俺の頬に伸ばした。
 柔らかい手で優しく頬を撫でながら、古泉は上がりきった息を深呼吸で整えると、花が綻ぶような笑みで。
 
「あなたになら、何をされても構いません」

 そう、恥ずかしそうにけれど真面目な声色で呟いて、俺の唇に口付けた。
 その言葉と唇の柔らかさと綺麗な笑みに俺は下降した体温が急上昇するのを感じ、
俺の方からも古泉に口付けを送る。
 さっきまでの不安はどこへやら、夢中で古泉の唇を吸い立てる。
 美少女が可愛く可愛いことを言うとこんなに破壊力があるとは。古泉恐るべし。
今の軽々しく他の奴に言うなよ。あれを使うのは俺だけにしときなさい。
 すっかり気を取り直した俺は唾液と愛液のぬめりを借りて、ペン先をゆっくりと押し込める。
最初はなかなか入らなかったけど、位置をあれこれ調節しながら弄っているとぬぷりとペンが進んだ。
古泉の口から苦痛混じりの高い声が漏れる。
 その声にペンを止め、もう一度キス。口を離すと古泉は「だいじょうぶです」とさっきのあの顔で囁く。
「…無理すんなよ」
「しないです…だって、僕、…ひゃうっ!」
 古泉の言葉は再び進入を開始したペンの所為で途切れた。
 僕、なんだ?実は処女じゃないとかか?いやいや処女じゃなかったらこんな反応しないだろ。多分。
 まあいい。後で聞けばいい。今は古泉をたくさん感じさせてあげたい。
「…っはぁ、は……ぁあっ」
 古泉の息は完全に乱れていて、声か息なのかもわからない状態だ。
 苦しそうに眉を寄せて徐々に入り込んでくるペン先に耐えながら、けれど俺と目が合うと「へいきです」とか
言って笑みを浮かべる。
 お前はなんて健気な奴なんだ。可愛すぎる。
 そんな調子で何とかペンを半分ほど埋めたところでコツンと内壁にペン先が当たり、それ以上進めなくなる。
 ここが一番奥だとは思えないけど、無理に埋め込むのは可哀想なのでそこで手を止めた。
 古泉から体を離してそこを見る。
 白い足の間、真っ赤に充血したそこからは濡れそぼった黒いペンが生えている。
 俺の視線を受けて古泉は恥ずかしそうに足を閉じようとしたが、その所為で中のペンが動いたらしく
びくんと体を竦ませた。
 古泉の体が震えるのと連動してペンまで震えてる。果てしなくエロい光景だ。
「…っ、そんなに、見ないでくださ…」
 足を閉じるのを諦めた古泉は、弱々しく俺に非難の言葉を投げてくる。
そんなに可愛く言われたら従わないこともない。
 俺はすっかり慣れたキスを古泉に送りながらそっとペンに手を掛け、ゆっくりと動かし始めた。
「っひ、…ぁ、ああっ、ぁんっ!」
 上下に動かしたり円を描くようにしてみたり、俺が与える刺激に古泉は律儀に反応を返してくる。
 それが嬉しくて、もっと反応を引き出したくて俺は空いた手を古泉のクリトリスに伸ばす。
「きゃうっ!そ、それっ……らめぇ…!」
 ダメと言われても止めてやらない。指先でくりくりと肥大した尖りを弄り倒し、ペンを短く抜き差しする。
 ペンを埋め込んだ場所からはぐぷぐぷと、クリトリスを弄る指先はちゅぷちゅぷとそれぞれ別の音を
立てていて凄い状況だ。

04-449 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 22:00:35 ID:899dJYTA
「ゃ、だめ、だめぇ、もぉ…っ」
 白い肌をふるふる揺らし、時折平らなお腹がびくんと震える。声ももう甲高いどころの話では無くて、
そろそろ限界が近いことを俺に教えてくる。
 早くイカせてやりたい。
そう強く思った俺は、ぐい、とペンを埋められるとこまで埋め込み、クリトリスを強く擦った。

「――っあ!あああああっ!!」

 びくん、と一際大きく古泉の体が跳ねた。
 ペンをきゅうっと締め付けながら何度もガクガクと体を揺らす。
「……っぁぁ、はぁ…」
 やがて体の震えが止まると荒い息を吐きながらくたりと体を弛緩させた。
 同時に古泉の中からぬるりとペンが押し出され、粘性の糸を引きながらカラン、と床に落ちる。
 古泉を散々嬲ったペンはどっちから入れてたのか分からないほどびしょびしょに濡れそぼり、
窓から差し込む日を反射し白く光っていた。


 古泉はそのまま3分ほどぽーっとした顔でくったりしていた。
 その姿が最高に可愛くて暫く俺も眺めていたが、このままにしておく訳にもいかないので俺はティッシュを
数枚引き抜くと了解も取らず古泉の濡れに濡れた股間にそれを当てた。
「ひゃっ!!」
 その感触に古泉は可愛らしい声を上げて体を起こし、それからそろそろ白く戻り始めていた頬を
またしても赤く染める。
「ごめん、びっくりさせたか?」
「いえ、…あの、自分でやります…」
 このくらいさせろ。俺はまた感じさせないように、なるべく優しく事務的にそこを拭ってやる。
 しかし古泉から溢れた愛液の量は凄かった。股間は当然のことながら内腿もびしょびしょで、
お尻を伝って背中の方まで流れてしまっている。
 当然机にも水溜りが出来ていて、机を伝って床まで零れ…てるのを見てちょっと固まる。

04-450 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 22:01:16 ID:899dJYTA
 零れてるのはいい。問題はその場所だ。
机から零れた液体を吸い取るかのように、ちょうどその場所には白い布地があった。
 俺が脱がせた、古泉の下着だ。
 とりあえず拾ってみる。元々濡れまくってたそれなのに、粘性の水を吸いまくってもうぐちゃぐちゃだ。
 古泉も俺の手の中の下着を見て泣きそうに顔を歪ませる。
流石にこれは履いて帰れないだろう。でもノーパンで帰すってのも可哀想すぎる。
 とりあえず俺はテキパキと後片付けを済ませ、自分の身支度を整えた。
 古泉にも下着以外の衣服を付けさせる。制服のリボンも解けないようにきちんと結んでやる。
 (ハルヒ達がいつ帰ってくるか分からないからだ。そういえばヤってる間鍵開けっ放しだったなこれはやばい)
 なんとか体裁を整えた俺は、古泉の下着片手に部室を出ようとした。勿論洗う為だ。
 と、何故か古泉も付いてくる。何でだ。暫く休んでればいいだろ。
「でも、1人であそこにいるのはちょっと心許無いですし…」
 まあいつハルヒたちが帰ってくるか知れない場所でノーパンってのはアレかもな。
 俺は古泉を引き連れて女子トイレに向かい、洗面台で下着をごしごし洗い始める。
 自分の下着が洗われるのを古泉は恥ずかしそうに見ていたが、俺が洗ってやりたいんだ。我慢しろ。
 そういえば自分の下着が濡れてるのも気になるな。古泉の痴態に夢中で気付かなかったが、
俺も相当濡れてたのだろう、さっき歩いたら気持ち悪かった。
「あの、」
 自分の下着も洗おうかな、と考えてると、ふと古泉が囁きかけてくる。
「…今度は、あなたと一緒に気持ちよくなりたいです」
 その言葉に、俺は古泉の下着を手から取り落とした。
 ちらりと古泉に視線を向けると、古泉は極上美人顔に如才ない笑みを浮かべている。
けれどその頬は赤く染まっていた。
 …お前、自分が何言ってるのか分かってるのか?今度って。次があるものだと思っていいのか?
「…ええ。だって、僕は、…」
 その続きは、多分さっき聞けなかった言葉。さっきはちっともわからなかった続きが、今は何となく分かる。
 でも、それは言うな。俺から先に言わせてくれ。
 俺は古泉の頬に手を滑らし、続きを紡ごうとする唇をそっと塞いだ。
 そしてその隙に、古泉にだけ聞こえるように言葉の続きを囁く。

 古泉は俺の言葉を受けて、見たこともないほどの綺麗な笑みを浮かべた。


 双頭ディルドーって幾らくらいするんだろう、とか考え始めてしまった俺はもう終わったな。
 ……いや、始まったのかもしれない。

04-451 :キョン子×イツ子:2007/05/10(木) 22:02:56 ID:899dJYTA
以上です
レス消費失礼致しました

それでは>>437さんと同じ巣へ帰りますw
読んで下さった方、本当にありがとうございました

04-452 :名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 22:30:31 ID:7i9WwKk+
>>451
GJGJGJ!!!!!!
萌え!古泉可愛い!

04-453 :名無しさん@ピンキー:2007/05/10(木) 23:44:30 ID:SNWAz3Rr
>>451
GJ
(・∀・)エロいな。

04-454 :名無しさん@ピンキー:2007/05/11(金) 00:41:04 ID:pixMnR/L
>>451
てらGJ!
古泉可愛いよ古泉!!

04-455 :名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 17:47:06 ID:GSCPCWTc
保守ついでに妄想垂れ流し
ちょっぴり女体化願望のある少年は同級生のツンデレ少女に女装を要求される
なんとなく断れなくなった少年は翌日少女の家を尋ねる
少女は少年が部屋に入ると服を脱ぎ始める
その服を少年に渡す少女
少女の事が実は好きな少年は緊張しつつもそれをきはじめる
少女はなんとなく少年が脱いだ服を来てしまう
そして着替え終えた少年をみて少女は犯したいと…


誰か書いてくれ

04-456 :名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 18:44:35 ID:Q7Z2En+j
それただの女装じゃね?

04-457 :名無しさん@ピンキー:2007/05/14(月) 23:25:43 ID:0qPxumnr
ばっか
犯したら入れ替わって、固定しちゃうんだr(ry

または服装通りの性別になってしまって困るとか。

04-458 :名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 00:28:05 ID:2Nirqktc
その場合、伏線があるといいな。

04-459 :名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 14:20:37 ID:5ywoQ5Mp
こんなのは?(自分書けないので箇条書きでスマン)

・学園祭で男女入れ代わりの劇をする事になった
・予算がないので演劇部に衣裳を借りる事に
・倉庫の奥の鍵付きの古びた箱に入っていた衣裳は、いわく付きの物だった
(着ると役の人物に身からなりきってしまう等)

衣裳が脱げると元通りな感じで。やっぱりファンタジーになっちゃうね。
やんちゃタイプの男子と大人い女子で、入れ替わったら立場逆転も面白いかも

04-460 :名無しさん@ピンキー:2007/05/15(火) 21:19:33 ID:IGNgWL8v
いや、むしろ大人い男子とやんちゃ女子のほうが萌える

04-461 : ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:35:08 ID:Osof+Om6
流れをぶった切って投下します
【鬱っぽい】【現代ソフトSF】【変則入れ替わり】【逆レイプ】

上記に拒否反応を感じた方はトリップつけているのでお手数ですがNGワード登録して下さい。

04-462 :1/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:36:30 ID:Osof+Om6
 ――分かっている事とはいえ。
 <<シェイク>>による転移後の、自分であって自分でないという、このもどかしいまでの
違和感には毎度悩まされ続けている。
 状況を把握する為にまずは辺りを見渡した。
 首周りが軽い。が、視界はぼやけている。頬を触る肩まで伸びた髪の毛がかゆい。今俺
が寝ているベッドの頭の部分に眼鏡が置いてあったのでそれを掛けた。
 木製のタンス、テディベアやアクセサリなどの小物類が置かれた棚、勉強机。鏡は見あ
たらない。広さは大体六畳位だろうか。勉強机に置かれた高校の教科書から、宿主に与え
られた一人部屋といった所だと思う。
 几帳面な性格なんだろう。部屋は見ていて気持ちが良い位にきっちり片付いている。
 さてどうしたものかと下に向けると、メロン大のふたつの何かが服を張り上げている。
そのあまりの大きさに、いつの間にかふとそれに手を伸ばしていた。
 別にやらしい気持ちがあった訳ではない。寝起きで頭が回らないのか、<<シェイク>>で
いまいち調子が良くないのか、それが何か全く見当がつかなかったのだ。それ位、でかか
った。

 しかし俺も万年発情中の年頃の童貞な訳で、その気は無くとも一度触れてしまえば、大
きくてやわらかな触感の虜となるのもしょうがない事だと思う。そこまで手に力を入れな
くても指が吸い込まれ、元々余裕が無かったシャツが張って背中が窮屈になる。
 はじめて味わうそれは、マシュマロのような、プリンのような、風船のような、なんと
も形容しがたい魅力があるが、もうずっと前から慣れ親しんでいるかのようにしっくりと
手に収まる。
 その手は――それどころか心臓すらも――直ぐにとめる事となったが。
「起きてるー? まだ出なくて大丈夫なの?」
 ふにょふにょとした感触を楽しんでいた矢先、開いた扉からそんな言葉が入り込んでき
た。どうやら声の主は母親らしい。ベッドの脇の目覚まし時計の短針が八をさしている。
学校か。今日は――からしばらくは――しょうがないだろう。
 思わず手の動きが、心臓が、止まった。
 やましい事を見られたから、という訳ではない。
 事情を説明しようと目を向けた先にあったもの、あるいは続けて出てきた会話の中の宿
主の名前らしいものを聞いて、驚愕した。
 どうやら、俺は片思い中のあの子のなかに入ってしまったらしい。


    理想の人


 整理しよう。<<シェイク>>は、どこでも、いつでも起こる珍しくもなんともない意識転
移現象で、その範囲は差はあるが平均半径5キロメートル、期間は3日、一回当りの被害
者数は範囲内人口の五割ほどと言われている。
 この市が面積70キロ位だからここを中心に<<シェイク>>が発生すれば市民の半数以上
が他人の身体で生活する事になる。
 意識が誰に転移するかはランダムだけど、血縁に転移する事は殆ど無くて、恋人や友達、
知り合いなど、何かしらの交流がある人に転移する事が多い。また異性に転移する事も珍
しくなく、<<シェイク>>についてはどの国でも研究機関が設けられているほど調べられて
はいるが、その法則性はよく分かっていないので様々な与太話が転がっている。
 俺の意識は今朝方起きた<<シェイク>>によってあの子の身体に入ってしまったようだ。
以上、整理終わり。

 口ぶりから察するに、警報はまだ出ていないんだろう。しかしそう遅くは無い筈だ。
「どうしたの? 具合でも悪いの?」
 彼女をそのまま歳を取らせたような母親が、心配そうにこちらを見ている。
 大丈夫、あやしんでいる訳ではない。彼女の両親が、どれだけ有名な<<シェイク>>学の
研究者であろうと、警報が出てない内から疑心を抱かないだろう。
 心臓の鼓動が早くなっている。呼吸が不自然に見えないように、細心の注意を払って対
処し、俺は寝巻きであるパジャマを脱いだ。
 控えめで真面目な彼女に似合わない巨大な胸、くびれた腰、丸く形の良い尻。乳輪が想
像していたよりも大きめでやらしい。生で拝んでみたいと思わないことはなかったが、こ
ういう形で見たかった訳ではなくて、複雑な気分になった。

04-463 :2/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:37:35 ID:Osof+Om6
 女に転移するのは初めてで、ブラジャーを着けるのにとまどい、着けた後に違和感を覚
え、スカートというのはここまで風通しがよいものなのか妙に感心した。ジーンズに慣れ
た身としては心許ない無防備さがある。ポケットがあることをはじめて知ったが、はたし
てそれに意味はあるのか少し悩む。
 着替え終わり、彼女の家を後にした。
 全身の汗腺がどっと開いている。それも不思議な事ではない。これから俺は完全犯罪を
犯すのだから。

 <<シェイク>>によって本来の肉体から離れた意識は、性別も体格も全く異なる他人の身
体に入り込んでも拒否反応を起こす事なく(起こされる事なく)適応する。
 今自分がしているみたいに、身体を動かし走る事も出来る。朝日を目にして眩しいと思
うことも、思考する事も出来る。それらは宿主の身体能力に依存するのだが、どういう訳
か記憶や思考パターンは影響を受けない。

 かといって肉体と意識が全くの別物かというと、そうでもない。
 デジャブは<<シェイク>>で他人の意識が行動した時の残滓だ。おぼろげではなく、<<シ
ェイク>>中の記憶が映画のようにはっきりと残っている事も多々あるという。
 元の肉体に意識が戻った時に食べ物や音楽の好みが変わったり、暗い人が明るくなった
り、粗野な性格が穏やかになったりすることもある。

 俺にはまだ経験はないが、そういった<<シェイク>>による影響は生きていれば必ず通る
道なのだという。<<シェイク>>の影響は計り知れない。
 転移先の人物と親交を深めたり、結婚をしてしまうケースもそう少なくない事なのだ。
 これからの俺の行動は、彼女の肉体に深く刻まれてしまうのか?
 自分が味わった事のない体験でPTSDになるという話や、<<シェイク>>時の記憶の断
片から犯罪の発覚が分かるという話はフィクションでもノンフィクションでも食傷を起こ
すほど氾濫していてありふれたネタだ。

 けれど、俺の(彼女のといった方が正しいのか?)足は迷う事無く自宅(宿主ではなく
俺自身の)に向かっていった。

 なんでこんな大それた事をしようとしているのだろう?
 たしかに彼女がうっすらとでも思い出すことも無く、これから起こす犯罪が表に出る事
もないかもしれない。しかし、そんなうまく行くものなのか?

 うだうだと考えている内に、身体は家の玄関先に立っていて、築数十年を経て変形した
扉が音を立てないように、遅々とした速度で慎重に横へ滑らした。
 都合よく俺の本当の両親は旅行中なので、気をつけるのは自分(当然ながら中身は違う
が。しかし中の人などいない事もあり得る。意識だけが飛んで、植物人間状態になること
もあるにはあるそうだ)だけでいい。

 見慣れた棚からビニール紐と、手拭いを取り出す。スカートのポケットの必要性がここ
で分かった。
 見慣れない風景にまだ戸惑っているだろう俺(の身体)を一部屋一部屋探していく。棚
から取り出すついでに見た茶の間の次は、階段を登って自分の部屋へ行った。
 がらんとしていて、誰もいない。のだが、布団がベランダに干されていた。
 俺の中の人は転移先に迷惑が掛からないようにしてくれている。それなのに、その身体
の持ち主である自分はこれから何をするつもりなのか。

 事を成す前からこの罪悪感。してもないのに後悔してるなんて、先人の言葉を真っ向か
ら否定しているな。
 もしそれを行ったら、し終えたら、罪悪感で死んでしまいそうな気がしてきた。その時
は『後悔さらに立つ』とでも遺書を残すか?

 これだけ気が進まないのに、自分の身体は悪の道へと着実に前進しているから不思議な
もんだ。

04-464 :3/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:38:42 ID:Osof+Om6
 それから間もなく俺は俺と対面した。トイレにいた。便座に座っていて、突然の闖入者
に驚いているようだった。立ち上がって逃げようとする俺(の肉体)。しかし下ろしジー
ンズが足をもつらせ、胸に頭突きをかます勢いで顔を埋める形になった。
 視界の隅、足元に手拭いが落ちているのが見えた。ぶつかった衝撃で落ちたのだろう。
俺は彼を押さえ込んでビニール紐で素早く両手を結び、手拭いを拾って目隠しをさせた。
 顔を見られた後で目隠ししても遅いかもしれないが、一瞬だったし万に一つという事も
ある。覚えてない事を祈ろう。
 胸が痛い。この痛みは頭突きされたからだけではない気がする。

 初めてながらもうまく事を運べたのは、相手が混乱していただけでなく、こうする事を
何度も夢に見たからだと思う。
 自分が今借りている彼女を、今と同じようにして自由を奪って何度も何度も犯す夢を見
たことがあった。童貞で味わった事も無いのに、夢の中で感じた肉感は目覚めた後もやけ
にハッキリ残っていて、気持ちが悪い位だった。

 なんなんだと事態を把握できず騒ぐ彼を部屋まで引きずり、ベッドに寝かせた。
 下はずり落ちたままで、さすが自分の身体、さっき胸との接触でナニをびんびんに立た
せている。節操の無さになさけなくなった。
「ごめんなさい、事故にでもあったと思って諦めてください」
 知らずにこぼれたこの言葉は、俺の身体の中の人に対してなのか、それとも彼女に対し
てなのか。とにかく、止めるという選択肢は頭に無かったのは確かなんだが。

 とりあえず俺は、着ているものを脱いだ。最初からブラのサイズが合ってなかったんだ
が、立った乳首のお陰でなおさら窮屈になってしまい痛かったからだ。罪悪感やこれから
先への不安を感じるだけでなく、正直言って、興奮していた。

 ブラを取ると案の定、白い肌に赤い跡がついてしまっている。物理的には開放感がある
が、精神的に胸は苦しいままだった。心臓がどくどくと脈打ち呼吸が荒いのが分かる。
 どうせだから下も脱いだ。
 陰毛が薄かったので、薄茶色ともピンクとも表現できる少しはみ出た具が丸見えだった。
 いや、こんなもんだよなと思いつつもショックを隠せなかった。

 彼の上に乗り、腰を下ろす。が、うまく入らず、ナニに手を添えてやるも濡れてないか
らか、痛くて中に挿れる事は無理だった。
 しかたないので自分でいじる事にする。指の腹で陰部をなぞっていく。気持ちいいとい
うより、むず痒いような微妙な感じだったので、あいている手で胸も撫でる。
 やらしく実った双房や陰部を見ているだけでも結構興奮してくる。
 そういえば、女は視覚的刺激よりも雰囲気重視だとなんかで見た覚えがあるけれど、こ
ういう場合はどうなるんだ?
 変な状況だ。自分の身体を見て興奮している構図になるのか。まあいいや。
 彼女の胸に細い指を這わせ、乳輪に到着する。直ぐには乳首には触れずその周りを焦ら
すように触っていく。青年向けマンガで学んだテクニックだ。あれが話題に上がると、時
折出てくる統計は一体どっから仕入れてくるんだという疑問に必ず落ち着くのが最大の疑
問だと個人的に思っている。

 いよいよ乳首を摘んでみると、電気が走ったようにびくっと刺激が来た。
「うおっ」
 思わず漏れた声は、彼女の口から出てくるとオッサンくささを微塵も感じさせなかった。

04-465 :4/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:40:05 ID:Osof+Om6
 乳首をいじっている内にコツというか、大体どうすれば気持ちいいのか分かってくるよ
うになった。力の加減を間違えると痛い事になるようだ。調節しながら引っ張ったり、指
で弾いたりする。
「はあ……あんっ、きもちいい……」
 自分で声を出しているのに、別人が言っているように思えるから面白い。
「わたしは……普段、まじめな顔して授業を受けてますが……勉強よりも、おっぱいいじ
る方が好きです」
 彼女が一生言わないであろうセリフを喋った。陰部を撫でていた手が、ぷくっと少し膨
らみを感じるようになり、そこをいじると乳首を触るのと同じ位気持ち良い。これがクリ
トリスなのか?
「えっちな言葉を自分で言って、クリトリスを勃起させちゃう、変態です」
 あからさまな言葉は萎えるかもしれないと思ったが、彼女の声で言われるだけでそんな
事は不思議と気にならない。
「あむ……ほうやって……じゅるっ……乳首をちゅうちゅうできちゃうくらい、牛みたい
に大きくていやらしいおっぱいをつけた雌牛です」
 乳首を顎の上まで持っていき口に咥える。大きな胸が伸びて少し痛い。
 彼女の乳首は硬く張り詰めていて舌で押しても反発力がすごくて倒れない。別に母乳が
出る訳でも、出たとしてもそんな事はないだろうけど、甘い匂いと味が口の中に広がって
いた。

 気づけば陰部もくちゅくちゅと水気を帯びた音を立てるようになっていき、指を挿し込
んでいた。指をきつく締め付けられ、鬱血しそうだ。
「んんっ……ふぅ、ひゃあっ……うう……」
 膣内をほぐすようにかき回している内に、自分が意識して無くても喘ぎ声が漏れるよう
になった。
 俺は、もし彼女とこういう事をするとなった時にしたいと思っていた事を一通りやった。
 オナニーを終えた時の、あのなんともいえないむなしさにも似た感傷が襲っていたが無
視してやり通した。

 さあ後はもう入れるだけとなって、ふと、彼女は初めてなのだろうかという疑問が今頃
になって頭に過ぎった。
 処女ならば血が出るだろうし、激しい痛みは<<シェイク>>後の本来の肉体に戻った時に
も残ってしまうのではないだろうか。彼女が将来、他の誰かと行為に及んだ時に血が出な
くて不思議に思うかもしれない。
 処女であった場合のリスクは大きい。彼女がそうでない事を祈りながら、だけど、そう
であってほしいという童貞丸出しの幼稚な願望も持ち合わせていた。

 もう一度ナニを手で触れて陰部に持っていく。さっきとは違いすんなりと入った。
 感じたのは自分の身体の中に別の何かが入っているという異物感のみで、痛みなんてど
こにもなかった。これっぽっちも。

04-466 :5/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:42:03 ID:Osof+Om6
 当然だ。彼女はどう控えめに見ても可愛い。ビューティフォー過ぎる。今まで彼氏
の一人や二人いたことだろう。今時の高校生なら付き合えばそりゃあヤったりもすん
だろうよ。今まさに誰かと付き合っていて、サカっている最中かもしれない。
 別に、不思議なことじゃない。そう落胆する事も無い。
 ナニは彼女の膣内にビックリする位ぴったりと納まっている。
「しっかり咥え込んだおちんちんを、今からわたしのおまんこでシコシコして童貞の
くっさい精液を出させてあげようと思います」
 腰を浮かしナニを入り口まで抜く。彼女の中が蠢いて、ひだがナニを離さないよう
に絡みついた。
 そういえば、と度忘れしていたみたいに一つ思い出した。
 考えてみたら、夢でこそ見れ、彼女をおかずに自慰した事は無かったんだよな。

「ふううぅぅんっ! あなたのおちんちんは……ああっ……今までの誰よりも大きく
て、わたしのおまんこも、このように、ぴくぴく喜んでいます」
 家庭科で同じ班になって喜んだり。席替えで斜め前に彼女が来て、授業中も彼女を
眺め続けたり。
「声、とめらんない……おまんこ気持ちよすぎて……声でちゃいます……」
 けっこう勇気出して挨拶したら、彼女からも返ってきて、それが日課になったり。
「彼氏よりも、太くてっ……あひぃっ……おなかえぐられて、おちんちんおいしいっ」
 冬、目が悪い彼女が前列のストーブ近くに座って、普段はきちんとノート取ってい
る彼女がたまに暑さにやられて寝てしまっているのを見て勝手に親しみを覚えたり。
「はあ……はあ、童貞なのに……すごい……」
 春が来て、また彼女と同じクラスになれる事を祈ったり。違う組になって沈んだり。
「こんなかたい、おちんちん、はじめてですっ」
 たまに廊下ですれ違って、凝視しちゃって、後で変に思われていないかうな垂れた
り。
 そんなもんだった。そんなもんで、良かったんだ。

 ささやかな、小学生みたいなことで一喜一憂している間に、彼女は勉強もして、恋
もして、愛する誰かの胸に抱かれて。
「ふうっ……えぐっ……うえ……」
 視界が歪んだ。勝手に目頭が熱くなった。
「ずずっ、ずーっ……ひぐっ……ずずーっ」
 鼻をすすっても、すすっても。目をぬぐっても、ぬぐっても全然止まりそうにない。
「好きです。好きです、すげー好きだ」
 激しく腰を上下する。ぐちゅぐちゅと湿った音がもっと大きく響くように。
「好きだ……ちくしょ……好きだ……」
 その内、びくびくとナニが脈を打ち、果てた。なか一杯にどろどろとした液体が注
がれて、やがて力なく抜け落ちた。萎びたそれはあまりにもみすぼらしかった。

 風呂を借りて(自分の家だが)シャワーを浴びる。精液が残らないように膣を洗い
流す。ここまで来る途中コンビニはあったが、カメラを恐れてコンドームは買いに行
けなかった。
 今思うと、違うのかもしれない。俺は彼女がコンドームを買う姿なんて見たくなか
ったんだ。彼女がそれを使う姿なんて想像したくもなかったんだ。
 調査されたらどうなるか分からないが、とにかく念入りに洗い流した。

 着替え終わり自室で着替え、男の手首の紐を緩める。しばらくもがいていれば解け
るだろう。
「ごめんなさい」
 始める前と同じように謝って家を出た。
 今度は誰に謝ったのだろう。俺の中の人に対してなのか、彼女に対してなのか。そ
れとも、知りたくもないことを知ってしまった自分自身にか。
 気をつけている余裕はもう無かったので、玄関はけたたましく音を立てた。

04-467 :6/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:43:32 ID:Osof+Om6
 俺は走った。むしょうに、走りたい気分になったのだ。
 大きな胸が弾み、痛さと息苦しさからすぐに止めた。

 休もうと思い、近くの公園のブランコに腰かけた。未だに涙も鼻水も止まらない。半袖
のシャツなので拭くのには役に立たない。
 何かないか探してみるとポケットの中に手拭いが入っていた。

 さて、この後どうしようか。この先どうなるんだろうか。
 彼女の家に戻るにも、警報から随分と経っているだろうから今帰ったところで怪しまれ
るだけだ。かといって帰らないのも同じことだ。もしかしたら捜索願が出ているかもしれ
ない。
 <<シェイク>>による犯罪増加は(特に性犯罪が多くなる事も)統計的事実だからだ。
 けれど、そういった事ももう、どうでもいい気がする。

 指を鼻の下に持っていき、さっき見つけた手拭いの上に字を書いた。
 後悔さらに立つ。
 ナメクジが這った後のようにほぼ透明なその字は滲んでいておそらく本人以外には解読
不可能だろう。

 ゴミ箱に手拭いを捨て、彼女の家に帰ることにした。気づいたら見知らぬ土地にいて、
彼女が戸惑わないように。

 許される訳ではないけど、少しでも罪滅ぼしをしたかった。もう、とてつもないくらい
に掛けてはいるが、迷惑は掛けたくなかった。
 俺の中の人ほど模範的な寄生者にはなれっこないが、少しだけでも彼女に負担を掛けな
いように。
 どんなに理想と違っていても、彼女が俺の好きな人であることに変わりはないのだ。

 歩きながら、俺はただただ<<シェイク>>が終わってくれる事を願った。
 そして、<<シェイク>>中に意識が入ってない抜け殻が出来てしまう事があるように、そ
のまま意識が自分の身体に戻らずにここではないどこかへ行ってしまう事だけを、ただた
だ、願い続けた。

04-468 :7/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:50:09 ID:Osof+Om6
 <<シェイク>>が終わり、とにかく私は走る事にしました。
 彼にどうやって説明するか、頭で整理しながら足を動かしました。

 意識転移現象にまつわる与太話で、こんなものがあります。
 聞いた事があるかも知れませんが、曰く、<<シェイク>>は新しいコミュニケーションの
手段であり、他者を理解し、特に子孫を増やす為の合理的な方法であると。
 転移先に血縁者が選ばれる事が少ない事、この現象によって深い友好関係や恋愛関係が
育まれる事。この間中は性犯罪が増加する事。
 これはあなたもご存知の事実ですが、これらの説明も<<シェイク>>が前述の通りなら、
つくだろうという事です。
 あるいは元々の意思の伝達方法だったのではないかともあります。書き言葉ができる前、
話し言葉もできる前、古代の人間はどうやって意志の疎通を図っていたのか。それは意識
転移現象のように、自分の意識を他者に転移させる事で自分の意見を他者に伝えた、とい
う説です。
 自由自在に<<シェイク>>が出来なくなったから人はボディランゲージを作り、口語表現
を行うようになり、モノに書き記す事で知識を後世に残したという訳です。これが事実だ
と今度は、何故テレパシーが出来なくなったかの理由説明が必要になりますが。

 ……この与太話はいらないかもしれません。保留しましょう。

 ご存知の通り、私の両親は<<シェイク>>の研究者です。これの法則性は掴めていません
が、世間に発表されてないだけで、多くの事実が分かってきてはいるのです。
 『いつ』はまだですが、『誰が』『誰に』はある程度特定、操作できるようになって来
ています。
 そしてこの現象中の他人が行った記憶は、デジャブとしておぼろげに残ることもあれば、
映画のようにはっきりと残る事もあるんです。
 そして意識転移現象はその度合いはともかくとして、人の思考回路を確実に変容させる
のです。

 あなたが夢に見たという、その、私を何度も何度も、えと、抱き続けるというそれは、
実のところ、本当に起こった事実なのです。
 その時の『あなたの中の人』は、私でした。
 あなたが私に言わせたように、いや正しくは、私の身体の中に入っている時に言ったよ
うに、誠に恥ずかしい事に、私は変態なのかもしれません。いや多分そうなのでしょう。

 あなたが好きで好きで好きで好きで、一年の頃、あなたに朝声を掛けられる事だけを楽
しみに学校へ行き、あなたと別々のクラスになった二年、三年は廊下であなたの姿を見か
ける為だけに学校へ行きました。
 けれど私はそれだけでは我慢できませんでした。
 両親の研究結果をほんの少しだけ個人利用して『あなたの中の人』となった私は、本来
の私の家にその足で赴いて、私の身体の自由を奪って手首を縛り目隠しをさせて思う存分
私の身体を抱きました。これを変態と言わずしてなんといいましょう。大変な変態です。
 『私の中の人』はトラウマとならないように、これまた研究を個人利用して記憶操作を
行ったので大丈夫です。

 考えていなかったのが、あなたのアフターケアでした。意識が無いとはいえ、あなたに、
その、初めてを捧げて、報われない想いにむなしさを感じながらも浮かれ気分だった私は
最後のツメを誤りました。

04-469 :8/8 ◆95TgxWTkTQ :2007/05/16(水) 04:52:38 ID:Osof+Om6
 この経験があなたの肉体の方の記憶に残ってしまって、それが夢となって現れていると
は予想もしなかったのです。
 夢となって鬱積したあなたの想いは、今回の<<シェイク>>で『私の中の人』となった為
に爆発してしまいました。
 自制心の強いあなたの身体から、我慢足らずの私の身体に移ってしまったあなたは、鬱
憤を抑えきれなくなり、自分の欲望を満たす為に自分の家に戻りました。
 意識と肉体の剥離はおそらくこれが原因でしょう。

 その時私は、また『あなたの中の人』となることが出来たので、勝手しったる他人の家、
着替えをすまし、準備を済ませた後、あなたが<<シェイク>>後に困らないようにと少し部
屋を掃除させてもらって布団を干しておきました。
 私の家に向かう前に、あなたの、その、男性器、に学術的興味が湧いたのでトイレで少
し研究をしていたのですが、それが間違いでした。いきなり扉が開き、私の姿をした誰か
がそこに立っているではありませんか。
 混乱して立ち上がろうとして転んでしまい、あなたといえば良いか私のといえば良いか
分かりませんが、胸に飛び込む形になってしまいましたが、あなたが気に病むことはあり
ませんでした。それが原因ではなく、もともとぼ、勃起していましたから、だから、その
大丈夫です。変態なのは私だけです。
 ちなみに、その時にズボンから落ちた手拭いを、多少動揺していたあなたが自分で持っ
てきたものと間違えてしまったので、馴染みの薄いスカートのポケットにしまっておいた
手拭いは公園まで使われずじまいとなりました。

 あなたに犯されている時、恐怖心はありませんでした。手口が私の用いたものと同じで
したから、あなたの記憶に変な風に残ってしまった事を理解し、中の人はあなたに違いな
いという確信がありましたから。
 そこで事情を説明すれば良かったのですが、私の口から飛び出してきた淫らな言葉に圧
倒されてしまい、思考が飛んでしまいました。
 先程言ったとおり、十中八九あなたが中の人だと思っていましたから、あのセリフ群は
私があなたに言葉責めをされているのと変わりありません。
 自分が、その、おちん、いえ、性器の名称を恥ずかしげも無く連呼している錯覚して恥
ずかしくもあり、あなたに言わされているかと思うと、興奮して何も考えられなくなって
しまいました。

 <<シェイク>>が終わり、自分の身体に戻ってみると更にびっくりする事がありました。
 あなたの考えていた事をはっきりと、自分の事のように覚えているのです。
 まず私はあなたと両想いだった事に感激しました。正直、小躍りしたい気分です。
 そして、間違いはやはり訂正しないといけないと思いました。
 残念ながら、私はあなたが想っているほど大人しくも真面目でもないのです。ピンク色
の妄想でいっぱいの変態なのです。
 けれど、きっとなんとかなる気がするんです。あなたはどう思います?

 ……こんなところで、いいのではないでしょうか? 頭の中でも詰まる箇所があったの
で、きっと口頭なら恥ずかしすぎてもっとつっかえつっかえになってしまうでしょう。

 こんな時、<<シェイク>>が起こってくれれば簡単に伝えられるのにと考えてしまいます。
けれど、こういうのは自分の口から言った方が嬉しいに決まっているのです。
 二年前の朝、あなたが勇気を出して声を掛けてくれたように。
 今度は、私から。

 胸が痛いです。この痛みは運動不足の人間が走ったからではきっと無いのだと、私は思
うのです。

04-470 :名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 08:23:16 ID:jmif8BD9
>>469
面白かったよ。GJ

04-471 :名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 18:21:30 ID:jH2kemex
誰かロリからショタになるもの書いていただけませんか?お願いします。

04-472 :名無しさん@ピンキー:2007/05/16(水) 21:42:14 ID:ewphPn8i
こういうあんまドロドロしないのもイイね
作者GJ

04-473 :名無しさん@ピンキー:2007/05/21(月) 19:46:58 ID:qQKTzmi0
ドラえもんで女体化はどうだろか。のびたがメガネ娘でアホの子だと思うと萌えるのだが。
自分的には、ジャイアン&スネオは当て馬で、出来杉君あたりに(もしくは先生)オシオキというパターンが浮かんだ。
ドラえもんはアホののびたがかわゆくてしょうがなくて、心配してヤキモキ。そんなSSが見たい…

04-474 :名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 13:49:40 ID:WQHl9R3/
思い立ったらすぐSSを書く作業にかからなきゃダメじゃないか

04-475 :名無しさん@ピンキー:2007/05/22(火) 13:52:41 ID:NtTthFIv
いや息切れして筆が止まる。一気に書き上げるのは、かなりの熟練者。

04-476 :名無しさん@ピンキー:2007/05/23(水) 00:25:13 ID:V5DKXIFh
なんかここを見てると猿真似の如く俺の頭の中には設定が悶々と浮かんでしまう

04-477 :名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 11:52:03 ID:WERqg/hc
>>473
あべこべの星って題名だったか?
男が女で女が男の逆地球ってのは本編にある

04-478 :名無しさん@ピンキー:2007/05/24(木) 14:33:45 ID:mVXlDfG+
あべこべ惑星だな
むしろ男体化したしずかちゃんに(ry

04-479 :名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 16:14:49 ID:rWwXMTAu
とりあえずまとめサイトにある未完のSSの続きを終わりまで投下してくれ
すっげぇ気になるんだよ

04-480 :名無しさん@ピンキー:2007/05/27(日) 19:26:18 ID:CZwKLYZN
>>473
ほい。
つ[http://www.geocities.jp/stdroom/nobiko4.html]

04-481 :名無しさん@ピンキー:2007/05/29(火) 02:37:01 ID:5rX4yyxx
前スレも保管して頂けたらいいのですが。

04-482 : ◆vJEPoEPHsA :2007/05/30(水) 04:13:58 ID:F81TA5SV
あ、すみません。
途中までで止まってて、自分の中では終わってると勘違いしていました。
これから作業開始します。

04-483 : ◆vJEPoEPHsA :2007/05/30(水) 05:13:55 ID:F81TA5SV
検索用のインデックス作成まで作業終了しました。
細かい表現など、一部のSSの内容を修正しています。
本文内の改行数を少しいじりました。
訂正などはご連絡ください。

04-484 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 17:31:14 ID:uWfXd9Eh
>>483
乙です。

04-485 :名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 00:11:58 ID:YfDtobml
>>483
おつですー

04-486 :名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 08:10:39 ID:JQXuLwUV
>>483
あつかましいの承知なんだけどどのSSの最終更新があったのか表記あると嬉しかった

というのも途中まで読んだのとかとごっちゃになっちゃってね

04-487 :名無しさん@ピンキー:2007/05/31(木) 23:27:01 ID:1IH0EsBS
♀ダンテ×人修羅なんていう無茶なリクもしてしまうという

04-488 :名無しさん@ピンキー:2007/06/01(金) 23:27:37 ID:ce+mIwJa
テイルズofアビス
♀ルーク×ガイなんていう無茶なリクを自分も言ってみる。

04-489 :名無しさん@ピンキー:2007/06/02(土) 21:47:18 ID:wUGJYdRu
女攻めかぁ
いいな!

04-490 :名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 19:18:21 ID:qqK+/BVn
♀ロイor♀ハボック×フュリーなんていう無茶なリクもしちゃうんだぜ

04-491 :名無しさん@ピンキー:2007/06/05(火) 00:04:21 ID:G026kE7k
ageとくよ

04-492 :名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 20:58:41 ID:kxuNWSln
そういや前スレで話題になった女の子伊達政宗、コミック化してた。
想像以上に可愛かったな

04-493 :名無しさん@ピンキー:2007/06/07(木) 21:28:29 ID:8G7X/Iwt
>>492
みてぇ

04-494 :名無しさん@ピンキー:2007/06/08(金) 19:48:49 ID:5xIacV7K
女性化するMPLSが中途半端に発現して苦しんでいるところにブギーポップが現れ
てチンポをワイヤーで切ってもらう夢を見た。

04-495 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:04:19 ID:LygTUPLF
投下します。聖闘士星矢。ミロx女体化カミュ
NGワードトリップで。
14歳あたりの年齢が嫌いな方もスルー推奨。

04-496 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:06:01 ID:LygTUPLF
◆tea for two――月齢十四、水瓶座の彼女と蠍座の彼――◆





緋色の髪を結い上げて、少女は荷物を持ち上げる。
此度、弟子を取ることとなり東シベリアへ引越しを敢行するというのだ。
「だってさ、いくら水瓶座だからって氷の国に行けなんて短絡的過ぎる」
金髪の少年は手を伸ばして少女の髪の先を掴んだ。
まるで尻尾のようにゆれるそれ。
「ミロ、私は遊んでる余裕はないの。暇なら手伝って」
「だってさ、カミュは聖域が本拠地だ。荷物っていったって」
「まだ八つの子が来る。薬だ何だと必要だと思わない?」
フランスから来た儚げな少女は、その外見とは裏腹に一本通った芯を持つ。
間違ったことには異を唱え、堂々と自分の意見もぶつける。
「ミロもそのうち弟子を取ることになるかもしれないよ」
恋人はほんのりとやさしい笑みを浮かべてくれる。
「要らない。俺は弟子を取るよりもカミュと一緒に居たい」
まっすぐに感情をぶつけてくる彼に、彼女はいつも手を引かれて。
それでも彼は彼女の嫌がることはしない。
二人でいるために作った小さな約束が数個。
恋は努力無くして持続など不可能なのだから。
「そうだ、俺も荷造りしよう!!」
思い立ったが吉日。少年の手を少女が取る。
「どうして?」
「俺もシベリアに遊びに行く。だから俺の荷物もちょっとはいる。それに、普通だったら
 宝瓶宮で荷造りするんだろ?でも、カミュが天蠍宮で荷造りするってことはやっぱり
 俺と一緒に居たいってこと。俺もカミュと一緒に居たいから、暮らすのに困らないものだけ
 持ってく。引越しの手伝いもするし」
少し癖のある髪は、面倒だからとそのまま伸ばした。
少女の髪と対になる美しい黄金色。
「そうだね。ミロがいなくてもいいくらいクールにはなれないみたい」
ギリシアの暑さは彼女には少し厳しくて。
毎晩苦しげに息を荒げる。
「暑いの駄目だもんな、カミュ」
彼女の指先はいつも凍気を帯びて心地良い冷たさを与えてくれる。
「少し苦手……けど、ミロがいるからまだ何とか過ごせるのかもね」
「シベリアって氷ばっかりなんだろ?そんなとこに女の子二人なんてさー」
並んだ聖衣箱が二人きらら…と輝く。
黄道十二星座の少年と少女。
「カミュ」
触れるだけのキスと乾いた音。
聖域に来てからどれくらい彼とこうして口付けただろう。
「なんでカミュってこうやって触ってるだけで気持ちいいんだろ」
「そんなことを私に言われても……」
「もっと違うことしたらもっと気持ちいいんだろうなぁ……」
その言葉にどき、とするものの。
頭では理解しても行動が伴わない。
歩き始めた月齢十四。
まだ足取りは覚束ないまま。

04-497 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:06:47 ID:LygTUPLF
それは数年前のある日のこと。
(この暑さ……ギリシアはこんな所なの……?)
ふらつく足元を叱咤して、水瓶座の聖衣箱を背負った少女は石段をゆっくりと登りだす。
照りつける太陽と落ちる汗。
(もう……こうなったらあれをやるしか……)
呼吸を整えて少女は静かに手を組み合わせた。
きらめく氷の欠片が細い体を包み込む。
「……ふぅ……まだまだアテナ神殿は先みたい……」
緋色の髪を揺らして進み行く。
「あれ?お前も聖闘士なのか?」
中間地点の少し先。天蠍宮を通り過ぎようとした少女の足が止まった。
「誰?」
「俺、ミロ。ここを守る蠍座の聖闘士」
金色の髪は肩で跳ねて、頬の傷は彼の負けん気の強さを。
人懐こそうな笑顔はまだどこかあどけなくて子供のようにも思えた。
「私は水瓶座の聖闘士、カミュ。さっき聖域にはきたばっかりで」
「じゃあ、シュラとアフロの間だな。宝瓶宮がカミュの家になるんだし」
道行と話せば年も同じ。
少女の聖衣箱を代わりに背負って、その手を取る。
「さっさと教皇に挨拶して、どっかいこうぜ……あ……」
「?」
「カミュの手、すっげぇ冷たい」
凍気を纏う少女の手はいつも冬の冷たさを携える。
ここに来る途中の街でどれだけをそれを不気味がられただろう。
「…………………」
「冷たくて、気持ちいいな。ずっと触っていたい」
「気持ち悪いの間違いじゃないの?」
「なんで?冷たくて気持ちいい」
小さな恋の始まりは唐突のようで運命的。
この繋いだ手から生まれた暖かさを忘れたことは無かった。
「みんな不気味だって言うよ。ミロだってそう思うでしょ?」
眉の上で切られた短い前髪が乾いた風に踊る。
幼くして聖闘士としての力を得たことによって、彼女はいつも一人ぼっち。
それでも涙だけはこぼさなかった。
それがカミュという少女の最後の砦。
「全然思わないっ!!カミュのどこがおかしいんだよ!!そんなこというやつのほうが
 おかしいんだよ。どんな馬鹿だか顔見たいぜ」
風に揺れるシャツの裾をぎゅっと掴んで。
いつものようにきつく唇を噛んで瞳を閉じた。

04-498 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:07:28 ID:LygTUPLF
「カミュ、何で泣いてるの?俺なんか悪いこと言った?」
「泣いてなんてないっ!!」
「ええっと……ハンカチとかないし、えーと……」
おろおろしても彼女の涙はぽりぽろと零れ落ちて。
「!!」
唇が目尻に触れて涙を舐め取る。
「ごめん!!俺、ハンカチとか持ってなくて」
「ううん……ありがとう……」
「聖衣箱もってやるよ。まだ結構登るから」
頭上の太陽を追いかけるような真昼の月の白さ。
夏の日差しよりももっともっと眩しい物を見つけた日だった。






人馬宮から教皇の居るアテナ神殿まで、守護する聖闘士は全て女性。
本来、女性聖闘士は仮面をつけることが義務とされる。
しかし、黄金聖闘士は滅多に一堂に会することも誰かに会うことも無い。
それ故にその顔さえしないものもこの聖域には多いのだ。
黄金同士の打ち合いほど無意味なものは無いのも事実。
それ故に、教皇は黄金聖闘士にのみ仮面をつけることを免除させたのだ。
「な、カミュも仮面とか持ってんのか?」
「うん」
差し出されたのは水瓶座の仮面。金色の光を放ち、穏やかな笑みを浮かべている。
「すっげー!!俺もこういうの欲しい!!」
「ミロ、女の子しかもらえないんだけど……仮面は……」
悪戯に仮面をつけてはしゃぐ少年にカミュはくすくすと笑う。
「両隣が女の人で安心できるし、ミロも遊びに来てくれるし」
「カミュいるー?」
その声にミロも思わず振り返る。
「きゃあああああ!!!ななななななな、何なの!!!!????」
落下する林檎にミロは首を傾げた。
「あ!!俺、カミュの仮面かぶったままだった!!」
「こら!!蠍座のミロ!!」
少年の頭をぐりぐりと拳で突いたのは山羊座のシュラ。
ちょうど取れたての林檎で作ったパイをカミュへと届けにきたところだった。
「痛っっ!!シュラ、ごめんって!!」
「私の仮面をかぶって遊んでただけなの、シュラ」
「びっくりしたけどねぇ。ミロらしいっていうか……それは玩具じゃないんだからね」
何かと面倒見の良い山羊座の少女は二人の間の宮に住まう。
同い年の二人をまるで弟と妹のように可愛がる日々だ。
「シュラも持ってんのか?」
「あるよ、ここきたばっかりのときに私の仮面を同じようにデスが被ってね……サガに
 ギャラクシアンエクスプロージョン食らわされてたけどね。アフロのも被って遊んでたし」
牡羊座、牡牛座、獅子座、蠍座、そして水瓶座。
蟹座、山羊座、魚座。
双子座、射手座。それぞれが同じ年という並びの今期の黄金聖闘士。
半分が女性というのは歴史上初めてだという。

04-499 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:08:12 ID:LygTUPLF
「さめないうちに食べな、二人とも」
「うん!!」
女神を守る戦士たちにも休息はある。
まだこの地が穏やかで優しい風が吹く場所であった時代。
金色の光がまぶしく大地を照らしていた。





荷造りを粗方終えて休憩にと入れた紅茶に口をつける。
「どんな子が来るんだ?」
「女の子だよ。アイザックって名前なんだ」
「カミュの弟子になれるなんて幸せだよな。飯はうまいし、聖域で一番綺麗だし」
その言葉にカミュの頬が赤く染まる。
「そんなことも無いと思うけど」
「俺、カミュが一番綺麗だと思う。最初にあったときからずっと」
君が笑ってくれるから空は綺麗だと思えて。君がいないならばきっとただの空間に過ぎないだろう。
「だから、ずーっと一緒に居ような」
「そうだね」
これを普通の恋といわずして何を言おう。
この聖域で生れ落ちた恋はどれも掛け外れたものばかり。
他が咎められてもこの二人にはそれがない。
公務を投げ出すわけでもなければ街で悪さをするわけでもない。
聖域に対して牙を剥く訳でも無し。
これでは教皇も文句を付けように付けられないという現状だ。
「明日あたりから引越し開始?」
「うん。準備できたらアイザックを迎えに行ってあげなきゃ」
背中合わせの恋人たちは、二人でゆっくりと成長してきた。
指先が触れるだけで得られる安堵。
「カミュ」
「?」
「キスしてもいい?」
「駄目って言ったらどうするの?」
少女の指先が頬に触れて僅かに首を傾げる仕草。
穏やかに笑う目尻と薄く開く唇。
息が掛かるほどに近付いて呼吸を止めて。

04-500 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:09:13 ID:LygTUPLF
「そんなの嫌だ」
「じゃあ、聞かないで」
甘いキスは彼女のほうから。
ちゅ…と離れて視線を重ねる。
「試されるのは好きじゃない……それとも、ミロは私とキスするのにも聞かなきゃ出来ないの?」
錆色の瞳。形の良い鼻筋。小さな顎。
その中で柔らかくて少しだけ冷たい唇の甘さ。
「試してなんてない。カミュ、いっつもそういうこと言うよな」
一年弱離れた年齢差。僅かなはずなのに少女は急速に女に変わる。
踊場で足を止めてガラスの靴を探しながら。
指先が触れてもひらりとかわされてしまう様な物悲しさ。
知らない間に遠くなるこの距離が苦しくて。
「いーよ、カミュなんかしらねぇ!!」
「ミロ!!」
詰まらない事で言い争って喧嘩をしてしまうことも。
人生においては必要なことなのかもしれない。
けれども、それを理解するにはまだ二人には時間が必要で。
歩き始めたばかりの十四歳という不安定な月齢が恋を試してしまう。
キスは何度も繰り返した。
時折大人のキスを真似てみて。
「……またやっちゃった……」
主無き天蠍宮に積もるため息の数は。
「どこ行っちゃったんだろ……ミロ……」
水面に浮かぶ月よりも移ろい易くて。
指先が掠めるだけで崩れてしまうその姿。
接吻するなど怖くて出来ないように。





着飾ることなどしたこともなく、どうしたらいいかわからない。
だから自分にとって一番相応しい格好を選んだ。
彼に会うのならばこれが一番良いだろう。
早まる鼓動を鎮めるように呼吸を整える。
「……カミュ?」
ふいに感じた小宇宙に少年は顔を上げる。
体感温度が少しだけ下がることが彼女の来訪を告げた。

04-501 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:10:01 ID:LygTUPLF
「!!」
月光を背に壮麗なる姿。
揺れるマントと黄金の鎧。
対を成すように緋色の髪がふわりと揺れて。
普段付けない仮面を鮮やかに彩った。
「ど、どっか今から行くのか?急に仕事入ったとか……」
静かに横に振られる首。
仮面越しにじっと見つめてくる視線が今までで一番胸を締め付けた。
「ミロに逢いに来たの」
眼差し一つで空気の色が変わる。
「…………俺に?なんでだよ……」
逃げるように顔を叛けて。
「逢いたかったから。どうしても逢いたかったから」
ゆっくりと近付く影と響く足音。
静かに仮面に指が掛かる。
「なんで…………仮面付けてんだよ…………」
「この仮面の意味、知ってる?」
古い風習だと黄金聖闘士の女性で仮面を聖域内で付けるものは居ない。
「………………………」
「素顔を見られたら、殺すか…………愛するかのどちらかを選ぶ…………」
からら…と乾いた音を立てて石畳の上に転がる金の仮面。
赤い月を写し取ったような瞳が少年を静かに捕えた。
少し震える手で彼のそれを取り、自分の首に掛ける。
「だから…………」
僅かでも力を入れれば彼女は息絶えてしまう。
「…………選んで…………」
「……ばっかやろ……んなの決まってんだろ!!なんで、なんでそんなこと……っ!!」
泣きそうなのを堪える瞳ときつく噛んだ唇。
「だって……ミロのこと……」
一番近くに来て。
「好きだから」
君の名を呼ぶために。





素肌に触れる空気の冷たさに瞳を閉じて。
額に触れる彼の唇の熱さが心地よかった。
「……カミュ……」
たどたどしく体の線を撫で上げる掌。
ただそれだけなのに生まれてくる不思議な震えに少女は戸惑う。
「俺で良いの?」
「どうして……聞くの?」
舐めるようなキスと壊れるような抱擁。頬に触れる柔らかな緋色の髪。
指に絡ませてそれにもそっと唇を当てた。

04-502 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:11:40 ID:LygTUPLF
「カミュ、髪も良い匂い……」
誰かと肌を重ねることは本当はとても簡単なことなのかもしれない。
そこに心が付随しないのならば。
「……ぁ……ん……」
ちゅく…首筋に触れた唇がそこを甘く噛む。
自分の口から零れた声に慌てて手でそこを覆う。
(やだ……なんて声……)
夢中になっている少年に悟られないように唇を噛んで。
指先が弄る度に生まれそうな声を必死に殺した。
「……やーらか……カミュ……」
ふるん、と上を向く乳房に指が掛かってその先端が口中に。
舌先で転がすようにして時折吸い上げる。
「……ッ!!……ぅ……!…」
かりり…乳首を噛まれてびくんと細い肩が大きく震えた。
左右をねっとりと舐め嬲る舌と唇。
甘い匂いと柔らか質感は理性を簡単に奪っていく。
乳房に刻まれる赤い痣。一つ、二つ、ゆっくりと増えて。
「血、出てる……」
唇の端から零れ落ちる血液を舌先で舐めとられる。
何度目かわからないキスは鉄と錆に似た味がした。
「嫌?カミュが嫌なこと……俺、しないよ」
彼の声はこんなにも優しかっただろうか?
ずっと聴いてきたはずの少年の声はいつの間にか男に変わっていた。
「違う……でも、何か…………恥ずかしいから……」
ふにゅふにゅと柔らかい乳房を揉みながら丹念に先端を舐め嬲る、
ちろちろと舌先が這い回るたびに小刻みに体が震えた。
何度も確かめるようにキスを繰り返す。
ゆっくりと唇が下がっていく。
「!!」
まだ未成熟な秘裂に唇が触れて。
「ひゃ……ぅ!!……」
その上の小さな突起を小突くように口中で嬲りあげる動き。
その度に体を走るびりびりとした感覚に飲み込まれそうで何度も首を振った。
あふれてくる愛液を指先に絡ませて、ひくつくクリトリスを擦り上げる。
「カミュ……気持ち良い?」
「……わかんな…い……」
たどたどしい愛撫でもこの手が彼のならば少しだけ嫌悪感も恐怖も拭える

04-503 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:12:57 ID:LygTUPLF
「……続けて……ミロ……」
中指がゆっくりと膣口に触れて沈む。
くちゅくちゅと響く音とべとべとになった指先。
指を増やすたびに苦しげに寄せられる眉と荒くなる呼吸。
「…っは……ァ……ぅ……」
「カミュ、ごめん……ッ……」
小さな膝を割って体を入り込ませる。
これから自分がどうされるのかなんてわかり切っているはずなのに。
そこまで子供では無いと言い聞かせても。
自分の体を征服するのは、紛れもなく彼なのに。
「や……っ……」
どうして怖いと思ってしまうのだろう。
「!」
肉棒の先端が膣口に触れる。
ぐちゅ、と亀頭が飲み込まれて肉壁を押し広げるようにして注入が始まった。
「ア!!や、イヤ……ァ!!」
抵抗しようと胸を押す細い腕を少女の頭上で片手で押さえ込む。
「ミロ……?」
自由の利かない両手と金色の光。
「ごめん……俺……ここで止められない……」
リストリクションの光の輪が氷の美少女を静かに拘束する。
「あああっっ!!」
悲鳴にも似た甲高い声が室内に響く。
逆流する血液と真っ赤に染まる視界。
ぐちゅ、ずちゅ…生まれてくる互いの体液が絡まりあう水音。
内腿に滲む様に流れた処女喪失の証明。
少年が腰を進める度に広がる痛みとこぼれる涙。
「……カミュ……ごめん……ごめん……」
「違っ……あ!…ッ……!!…」
痛みと痺れで回らない呂律。
彼を否定する気持ちなど欠片もないのに。
こうなることを望んで覚悟を決めて天蠍宮に来たのは自分なのに。
「痛った……ぁ!!……」
「…っは……カ…ミュ……」
噛み付くようなキスを繰り返して。
何度も何度もきつく背中を抱いてくるこの腕が愛しいのに。
喉の奥で言葉が詰まって声にならない。

04-504 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:14:08 ID:LygTUPLF
「解いて……ッ!!こんなの……嫌だ……」
自由になる手が求めたもの。
自分と同じくらいまだ細くて頼りない彼の背中を抱きしめた。
「カミュ?」
「ミロの大馬鹿者…ッ!!自分勝手に突っ走るなっ!!」
「へ……?」
「私は痛くてそれどころじゃないんだ!!何度も謝るな!!謝るくらいなら最初から
 こんなことするなぁっ!!私だって覚悟を決めてここに来たんだっ!!」
ぼろぼろと涙をこぼしながら彼女の口唇が告げてくれた本当の気持ち。
涙と汗でべたべたの素顔。
常に穏やかに笑ってどこか冷徹ささえ感じさせる普段の表情(かお)はそこにはない。
十四歳のまだ大人にあこがれ始めたばかりの少女がいるだけ。
「お、俺だってちょっと痛い……」
「早く終わらせて!!もうヤダぁ!!」
簡単に何もかもが変われるほど世界は優しくはない。
でも。
君の肌が優しいことはたった一つの真実だから。
「…ぁ……カミュ……」
何度も何度もその体を突き上げて。
落ちてくる汗に瞳を閉じて重なる鼓動に胸がときめく。
思い描いた初体験とは掛け離れた初めての夜。
それでも、これがきっと自分にとって最良のものなのだろうと朧気に感じた。
「……ぅ…ア!!…ミロ……ぁ!……」
繋がった箇所がじんじんと痛んで熱い。
慢性的な痺れと生まれ来る愛しさ。
「んぅ……あ……っふ……」
耳に触れる唇が囁く言葉。
それだけで満たされていくのは冷たくなっていた心。
月齢十四、知るには早い恋。
「……っは…!!…カミュ……ッ!!」
同じように涙を浮かべた彼が崩れるのを受け止めて。
この体が女なのだということを今更ながらに神に感謝した。







くたくたになった体を寄せ合って、視線を重ねる。
「何で怒ってんだよ」
「自分の胸に聞いてみろ。最低男」
「な……っ!!言いたい放題だろ、それ!!」
喧嘩がしたいわけでもない。こんなときくらい甘える女になってみたいのに。

04-505 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:15:54 ID:LygTUPLF
(あ……でも、カミュこんな顔するんだ……)
勝気な瞳とまっすぐに重ねてくる視線。
「そ、そのうち多分、俺もカミュも一緒に気持ちよくなれると思う」
臆病な手を伸ばして。
細い背中を抱き寄せて世界で一番甘いキスを交わした。
「泣き顔でもカミュ綺麗なんだなーって」
「………………………」
「まだ俺じゃ頼りないかもしれないけども」
両手を組み合わせて作り上げる小さな光。
「……綺麗……」
幾重にも織り上げた美しい花のような優しい光の輪。
「もっと俺が大人になったら、俺……カミュのこと嫁さんにもらうんだ」
その輪を今度はひとつに変えて。
彼女の左手の薬指に移動させた。
「朝になったら消えちゃうけど、次のカミュの誕生日には消えないようにするから」
いつか、という言葉を好まない恋人。
それを知ることができたのは今までの時間を重ねたから。
確約できる未来などないとわかっていても。
「だから、俺とずっと一緒に居よう。カミュ」
正々堂々と正面きってのプロポーズ。
逃げも隠れもせずに君に一厘の花を。
「……うん……」
あせって駆け上ることもあるだろうけども、必ず立ち止まって。
二人で一緒に同じ高さで世界を見つめよう。
「ね、ミロ……」
「何?」
「あの、ね……こうやって……」
まだ薄い胸板に少女の柔らかな乳房が重なる。
「ちょっとだけ憧れてた……素敵な人とこんな風にするの……」
抱きしめてくる腕の中で瞳を閉じる。
「俺って素敵な人?」
「んー……もうちょっとしたらそうなると思うけども……」
「何だよ、それ」
胸に刺さった氷の棘を溶かしてくれたのは王子さまではないけれども。
オリオンを一撃で倒した金色の蠍。
「有望株。ミロはかっこよくなると思うよ」
話すだけではなくて、キスをするために唇は存在する。
気持ちを伝えて何かを感じあうために。
「今だってかっこいいはずなんだけど……まだ背だって止まってねぇもん」
草原を、大地を、神殿を。十四歳は歩き続ける。
少年と少女、男と女。
その間で揺らめくこの淡く甘い恋。
素足で踊るように軽やかに通り過ぎていく大切な時間。

04-506 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:17:00 ID:LygTUPLF
「カミュの肌、すべすべしてて気持ちいい……」
「冷たくない?」
「最初に会ったときも言ってた。俺が何て言ったか覚えてる?」
あの時、彼は自分が欲しくて欲しくて焦がれていた言葉をくれた。
きっとこの恋はそのときに生まれたのだろう。
「気持ちいい、ずっと触ってたい」
この夜と朝の間に埋もれてしまおう。
少しだけ冷たい空気とまだほんのりと熱い体を抱きながら。
「今も同じだよ。カミュのことずっと触ってたい……」
緋色の髪をなでる手の幼さも、じきに変わってしまうだろう。
体躯は立派になりこの細い腕も逞しく変わる。
「ミロ」
少年の胸に顔を埋めて。
「私もミロとこうしていたい……」
「俺も。だったら一緒に居れば良いだけだろ?カミュ」
同じ黄道に座する星に、彼が居たことはきっと与えられた運命だった。
この場所は間違いなく二人だけの聖域だったから。





日差しの照りつける宮で、少年は空を見上げた。
雲はまるで蒼に解けていくよう。
「ミロ、カミュが居なくてなんか気が抜けちゃったかい?」
「シュラ」
石段から飛び降りて少女に駆け寄る。
三つ年上の細身の美少女は二人の間の宮に住む。
「んー、あっちにも俺の荷物あるし。すぐにも逢いにいけるし……」
「今までがずっと一緒だったからね。ちょっと離れても不安なのかとも思ったけども
 そうでもないみたいだね。安心したよ」
面倒見の良さもあいまって彼女は多くの聖闘士に慕われている。
「だって俺、男だもん。ちょっと我慢しないとさ」
「ふぅん……なるほどね。先に体だけ男になったか、ミロ」
「いっ!?」
意味深な笑みでシュラは片目だけを悪戯気に閉じた。

04-507 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:19:28 ID:LygTUPLF
「このシュラさまに隠し事は無理だぞ、ミロ」
「へへへ……そんとーり。だから俺もちょっと我慢する」
「しょーがない。祝い酒に秘蔵のワイン開けてあげる。おいで」
並んで歩けばまるで姉と弟のよう。
あれこれと突っ込まれては顔を真っ赤にする少年にこぼれる笑み。
「シュラ、ガキ付か?」
銀色の髪の少年は、赤い瞳で綺麗な碧を少女の瞳に捕らえる。
「もうガキじゃねぇもん」
「何だそりゃ?」
どこか誇らしげに光る金色の髪と凛とした空気。
「あ!!さてはお前……カミュとやったな!?」
「あんた……もうちょっと言葉選びなさいよ……下品な男ね……」
「あん?どうだった?緊張したかぁ?よかったな、脱童貞!!」
ごつん、と小気味良い音を立ててシュラの拳がデスマスクの頭を打つ。
「とことん下品な男ね、あんた」
「んなこと言ったって事実だろ。野郎だって緊張すんだよ。な、ミロ」
真似事でも何でも少年は男になろうと懸命に背伸びする。
「デスも緊張した?」
「それなりにな。そうやってみんな男になんだからよ」






空に掛かるオーロラを綺麗と言ったのはどちらが先だっただろう。
窓枠に指を当てて一人で見上げる。
「カミュ先生?」
「ごめん、起きちゃった?アイザック」
栗金の髪の少女の肩に手を置いてカミュは小さく笑う。
「明日も大変だから早く寝ようね」
テーブルの上の写真をそっと伏せて。
少しだけ冷めた紅茶の香りが彼の地を思い出させる。
二人で分けた茶葉もきっと彼の分はまだ手付かずだろう。
(一緒にお茶飲みたいな……それとも誰かと楽しくお茶飲んでるかな……)
茶器の扱いなど以ての外。もしかしたら揃えたカップも割ってしまったかもしれない。
部屋の片隅に置かれた水瓶座の聖衣箱。
「カミュ先生」
ひょこりと顔を出した愛弟子ともう一つの影。
「カーミュ」
ミロの手を引いてアイザックはにこにこと笑う。
「ミロ!!」
「ムウに貰ったんだけども、俺じゃ美味しく作れないからさ」
小さな瓶に鎮座する茶葉。きつく巻かれた麻の蓋紙。
二人きりじゃなくても、たとえ毎日あえなくても。
「確かに私のほうが上手だけどね」
「アイザックも一緒にな。酒じゃないからいいよな?カミュ」
「早寝させようと思ったのに。今日は夜更かしになりそうだね」
肌を刺す寒さも消し去る暖かさ。
「ロシアンティーばっかりだったから、有難いよね。アイザック」
「はいっ」
ゆっくりと流れる時間。
この幸せを一枚だけ切り取った。





草原を雪原を銀河を。
月齢十四、歩き続ける。

04-508 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/06/09(土) 21:21:19 ID:LygTUPLF
おわり。現在431KB
また何かできたら持ち込みます。

蟹とか山羊とか弟とかその辺で。ソレントとか

04-509 :名無しさん@ピンキー:2007/06/09(土) 22:59:59 ID:Xnl7HkHU
>>508
GJ!

04-510 :名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 01:05:40 ID:YjOjT9Zm
昔、どこかのサイトでfateのギルガメッシュの女性化の画像を見たんですが、心当たりある方はいらっしゃいませんか?
大阪弁か広島弁か、その辺りの言葉をギルが話していた気がします

04-511 :名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 04:45:37 ID:n6H7Y2aN
fateなら
http://www.geocities.jp/toripuruf/
ここのイラスト等からさがせ
女性向きだったら見つからないかもしれないが

04-512 :名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 09:34:23 ID:YjOjT9Zm
ありがとうございます。
そこで探してみます

04-513 :名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 11:53:31 ID:xY/u2j5+
>>508
切な萌えGJ
もしかして難民板の某スレの兄弟か?w
次回作を楽しみに待っとります

04-514 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16:52:30 ID:nLv23WRE
『突撃! パッパラ隊』のフォン・マーテル女体化です。
原作に出てきた性転換薬『男が女になっちゃうアラ不思議ドリンク』で女体化
します。
カップリング(?)はしっとマスク&しっと団×女マーテルで輪姦モノ。
ですが、原作が不条理ギャグマンガなせいか陵辱モノな割にやたらノリは軽い
です。
苦手な方はスルーの方向で。

原作のOPERATION66~67のストーリーを踏まえた上でのパラレルなんで、原作
知らないと読んでも全くワケわからないかもしれません…………。
一応原作の該当部分のあらすじを書いておくと、

 マーテルが部下に造らせた幼女型ロボットの蓮花にパッパラ隊基地を破壊さ
 せる。
 でも実は基地は無人で、建物だけ壊した直後にパッパラ隊員たちが帰って来
 ちゃって、マーテルと蓮花は見つかってしまう。
 隊員たちに責任追及されたくない蓮花は、「自分はマーテルに性的イタズラ
 をされそうになった通りすがりの幼女だ」と嘘を吐いて難を逃れる。
 基地を破壊したのがバレた上、幼女虐待の濡れ衣まで着せられたマーテルは
 ランコたちに全裸に剥かれてフクロにされた挙げ句、
 しっとマスク&しっと団にも「しっと団の名を汚した(マーテルもしっと
 マスク2号としてしっと団の一員なので)」として文字通り吊し上げられ、
 「しっと団秘密裁判」にかけられる。
 が、蓮花がしっと団秘密裁判の様子を偶然目にしてしまい、しっとマスクが
 「見られたからには黙って帰すわけにはいかん」とか言い出して、
 色々ゴタゴタしてる内に裁判自体がうやむやになって、
 結局マーテルは放置されたまましっと団が蓮花に始末され、
 そこで話は終わっている。

で、今回のSSは、「もしも裁判を蓮花に見られてなくて普通に(?)刑が
執行されてたら」というパラレル設定です。
前置きムダに長いですが、この次から本文始まります。

04-515 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16:55:56 ID:nLv23WRE
巨大軍事帝国シュバルツ・ラントの戦闘家老という高い地位にあり、そこそこ整った容
姿も持っていながら、愛しのミラルカ陛下の心を奪った男・水島一純への激しい嫉妬に狂
ったがために、『しっとマスク2号』となって、モテない男たちの組織である『しっと団』
に所属している。
 この、他人から見れば不憫というか、かなり意味不明な自分の生き方について、フォン
・マーテルは、今までそれほど疑問を覚えたことはなかった。
 しかし、今は、自分がしっと団に入っていることを死ぬほど後悔していた。それほどに、
この『しっと団秘密裁判』は恐ろしいモノだったのだ。
 先程、破壊された基地の跡地でランコ少尉によって全裸にされたマーテルだったが、そ
こから程近い森の中にて、しっと団秘密裁判にかけられている今も、未だに身に纏うもの
は何も与えられていなかった。それどころか、素っ裸のまま両手両足を一纏めに縛られて、
熱湯煮えたぎる大鍋の上に宙吊りにされているという、ちょっと正気を保つのも難しそう
な恐ろしい状態を強いられてさえいた。
 彼はこの状態のまま、しっと団員の協議によって自らがどう処刑されるのかが決まるの
を待たなければならなかった。
 現在被告となっているマーテルの罪状は二つ。
 一つは、パッパラ隊基地の破壊。しっと団のメンバーはその大半がパッパラ隊の隊員で
あるため、これに対する怒りは大きい。
 しかし、ここで更により重大な罪として取り上げられているのは、幼女へのイタズラ行
為であった。いかに女にモテないしっと団員といえど、年端もいかぬ少女に手を出すなど
という邪欲に走ることは許されない。その行為は「しっと団の名を汚した」として、厳し
く断罪されるべきものなのである。
 実際のところは、基地の破壊はともかく、幼女へのイタズラというのは蓮花に裏切られ
て着せられた単なる濡れ衣なのであるが…………しかし、マーテルがそう訴えたところで、
聞く耳持ってもらえないのはわかりきっていた。今はただ、呆然とコトの成り行きを眺め
ているしかできることはない。
 しかし、協議は意外にも難航し、処刑方法はなかなか決まらなかった。
 まず最初に、団員ナンバー74の安藤によって提案されたのは、恋愛シュミレーション
ゲーム「どきどきメモリアル」を、ミスター兄貴――――しっと団と馴染みの深いホモの
兄貴――――と実演してもらうという意見だった。しかし、しっと団の総帥であるしっと
マスクの「やってるうちに楽しくなってくるかもしれんからねー」という一言で、その案
は却下された。
 その他にも、「ボスザル1万頭の中にメスザルのカッコさせてほーりこむ!!」「巨人グ
ッズで身をかためて阪神電鉄にのせる!!」「『ヒューマンミューティレーションどんと
こい!!』と体にかいてすっぱだかのまま火星に送りこむ!!」など、多数のくだらなく
も恐ろしい意見が出たが、どれも団員たちを納得させるものではなかった。

04-516 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 16:57:55 ID:nLv23WRE
 皆が段々とその本来の目的を忘れていき、裁判自体がただの意味不明な狂宴と化してい
く中、一人、静かに挙手した男がいた。俄かに団員たちが静まり返る中、話し始めたその
男は、他ならぬ総帥のしっとマスクであった。
「どうも皆の意見を聞いてると、しっと団の一員である2号の処刑を、我々しっと団以外
の者にさせようとしとる傾向があるな。やはりここは、我々自らが手を下して2号を罰し
てこそ、真にしっと団によるしっと団員の処刑と言えるのではないだろうか!」
 総帥の指摘を、しっと団員たちは「なるほど!」「確かに! さすが総帥!」などと、
口々に賞賛する。
「どうせなら内容も、幼女へのイタズラっちゅー罪状にふさわしいものにしたい。―――
―そこで提案なのだが」
 言ってしっとマスクは、どこからともなく液体の入った小ビンを取り出す。
「ククク…………2号、お前にはこれが何の薬だかわかるな?」
 妙な格好で宙づりにされて放心状態のマーテルに見せつけるように、しっとマスクは手
の中の小ビンを揺らす。
「――――はっ! それは…………いつかオレが水島を陥れるために作った『男が女にな
っちゃうアラ不思議ドリンク』!! なぜしっとの先輩がそれを…………!?」
 見覚えのある薬品と、それがもたらす嫌な予感に、呆けた表情のままロープの先で揺れ
ていたマーテルが、我に返ってそう叫ぶ。
「ふっ…………知れたことよ。こんなこともあろうかと、貴様が前に海でこれを使ったと
き、隠し持っていたストックをこっそりちょろまかしていたのだ!!」
「威張って言うことじゃねー!!! しかも、『こんなこともあろうかと』って、一体ど
んなことがあると思ってたんスか!?」
「それはともかく」
 マーテルの必死のツッコミをとりあえず無視し、しっとマスクは――――裁判官をイメ
ージしての行動なのか――――カンカン!と木槌で台を叩く。
「というわけで、処刑方法は、この『男が女になっちゃうアラ不思議ドリンク』で2号を
女にして、我々が思う存分イタズラしまくる、で決定!!」
『うおおおおおおーっっっ!!! 総帥万歳ーーーーーーっっっ!!!』
 しっとマスクが下した、男たちにとっては美味しすぎる決定に、しっと団員たちは狂喜
乱舞する。
「イヤだ~~~~~~~~!!! 今まで出てきた意見の中で一番イヤだ~~~~~~~
~~~~!!!!」
 対照的に、被告のマーテルは声も嗄れよと絶叫しながら滝涙を流すのだった。

                                      つづく

04-517 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17:17:36 ID:nLv23WRE



「というわけで、さっそく処刑開始! まずは薬を飲ますために、2号を地面に下ろせ!」
『ラジャー!!』

 しっとマスクの命令に、驚異的なスピードで動いて従うしっと団員たち。

「ぎゃーーーーーーーーーっっ!! イヤーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!! 
やめてお願いお許し下さいなんでもするからどうかそれだけはむぐっ!!!」

 恥も外聞もなく泣き叫びまくるマーテルが地上に降ろされるや否や、しっとマスクがそ
の顎を掴み上げ、ボロボロ涙を零す彼を無理やり黙らせる。

「往生際悪いぞしっとマスク2号…………邪欲に負けて幼女に手を出したお前が、しっと
団に与えた汚辱を雪ぎ罪を償う方法は一つ。それは、お前自身が女となって辱めを受け、
イタズラされた幼女と同じ苦しみを味わうことに他ならん!」

 言いながらしっとマスクは、片手にもったドリンクのフタを親指一本でキュポンッと開
ける。 

「さあ、大人しく女になって、我々にあんなコトやらこんなコトやらされるのを、甘んじ
て受け入れるのだっっ!!」
「むぐぐ~っっっ!!」

 しっとマスクは、マーテルの口にドリンクを一気に流し込むと、吐き出せないように鼻
と口を両手で塞いでしまう。

「ぐっ…………むぐぅぅっ…………んぐっ!」

 ごくんっ。

 初めは必死に抵抗するマーテルだったが、息苦しさに負けて液体を飲み下してしまう。

「うっ…………ぅあああああああ……………………!!」

 マーテルの身体から、バキボキと痛々しい音が鳴り響き、うめき声と共にその体型が変
化しはじめる。胸は大きく膨らみ、腰はくびれ、全体的に柔らかみを帯びた女性の身体に
…………その光景はちょっとグロテスクでさえある。

 やがてマーテルの姿は、豊満な肉体を持つ美少女――――しかも全裸で両手両足を一纏
めに縛り上げられているという、とんでもない姿の――――へと、完全に変化した。

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』

 男たちの熱狂が最高潮に達する。その白磁の肌、豊かな胸の膨らみ、ほっそりした長い
脚、円らな瞳の美しい顔立ちは、普段女性というもの自体に縁がないしっと団員にとって
は、変化時のグロテスクな光景も一瞬にして忘れさせるほど魅惑的だったのだ。

「すっ…………すげ…………」
「うっ…………オレ、もうダメ…………」
 中には、興奮しすぎて鼻血でダウンする者も現れた。

「ううう……………………」

 男たちの無遠慮で好色な視線に晒されて、羞恥と恐怖に身を竦めるマーテル。

04-518 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17:19:50 ID:nLv23WRE
「とりあえず、もうちょっと色々しやすいように縄は解いとくか」

 自らも鼻血を垂らしながら、しっとマスクが団員たちに指示を出す。このまま両手両足
が一纏めになっている状態だと、せっかくの巨乳が太股で隠れてしまうし、色々な場所に
お触りしようというときに支障が出てしまう。

 マーテルを戒めていたロープはとりあえずすべて解かれ、代わりに二人の団員たちが両
脇から腕をとって押さえる形になった。
 縄を解かれても、マーテルに抵抗する術はない。なにしろ、もともと男でいてさえ貧弱
なボーヤなのである。女になってますます非力になってしまっては、屈強なしっと団員た
ちを振り解いて逃げ出すことはほぼ不可能だった。
 両脇を固めるしっと団員の荒い息が耳や首筋にかかり、マーテルは嫌悪感に肌が粟立つ
のを感じた。

「ハァハァ…………も…………もー辛抱たまらん!!」
「ぎゃあっ!」

 右腕を押さえていた団員が、欲望をこらえきれない様子で片方の乳房を鷲掴んできて、
マーテルは思わず悲鳴を上げる。

「フ…………フヘヘ…………柔らけ~…………肌もスベスベできもちー…………」
「ひいいい…………や、やめて…………」

 乳房を揉みしだかれつつ、剥き出しの柔肌に舌を這わされ、あまりの気色悪さに泣きな
がら弱々しく抗議の声を上げるマーテル。

「おいおいっ! 総帥のオレを差し置いて何をしちょるか貴様っ!」
「うるせーっ!! このしっと団では女はみんなのモノなんじゃい!!」

 号令をかける前にフライングしたその団員をしっとマスクが咎めるが、聞く耳を持つ様
子はない。

「よーし、そんじゃ俺も…………」

 その様子を見て、逆の方の腕を押さえていた男が、目の前で揺れていたマーテルの乳房
を掴み上げ、舌を這わせてくる。そして、羞恥と嫌悪感と肌寒さによって既に少し尖りを
見せていた乳首に、むしゃぶりつくように吸い付いた。

「あっ…………!? ん、やっ…………」

 その瞬間、マーテルの身体がビクッと震え、嫌悪感からだけとは思えない悩ましげな声
が上がる。

「ん? なんだ、乳首弄られて感じちゃったのか?」
「ちがっ、そんな…………あっ!」

 最初に乳房を揉み始めた男に荒い息でそう問われ、反射的に否定するマーテルだったが、
硬くなった乳首を指の間に挟まれて弄くられ、耐えきれず甘い声を上げる。
 やがてその男も左側の男に倣い、乳首に吸い付いてくる。その上で、柔らかさを楽しむ
ように、豊満な白い膨らみをいやらしい手つきで撫で回してくる。

「あっ…………やっ、そこダメぇ…………ああっ…………」

 二人の男に同時に両方の乳首を吸われ、マーテルは、意思に反して襲ってくる快感に身
悶えてしまう。敏感な場所を強く吸われ、歯を立てられ、舌で擽られるたびに、身体の奥
に電気が走ったような感覚に襲われて、甘い声を上げて身を捩ってしまう。

04-519 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17:22:27 ID:nLv23WRE


「も、やめ…………せ、先輩たすけて…………もう許してぇっ……………………」

 快感に流されていきそうな恐怖から、マーテルは、少なくともこの場にいる中では一番
信頼を置いている人物であるしっとマスクに、涙目で助けを求めてみる。

 しかし、そもそもの提案者である彼がこの窮地を救ってくれるはずもない。しっとマス
クはマーテルの哀願など完全に無視して、半分仰向けに寝かされた状態で取り押さえられ
ているマーテルの足下に回り、きつく閉じられていた両脚を力ずくで開かせ、秘所を丸見
えにさせた。

「ひいっ! やっ、そんなぁ……………………」

 いくら本来の自分の身体ではないとはいえ、一番恥ずかしい部分を容赦のない視線に晒
されたショックと、これからされるであろうことに対する恐怖を感じ、マーテルは小さな
悲鳴を上げる。

「グフフフフ…………なにが『もう許して』だ、あんなやらしー声出して…………本当は
オレたちに嬲られて、気持ちよくてたまらないんだろ?」

 興奮に鼻息荒くしながらそう言うと、しっとマスクは、早くも少し潤み始めていたマー
テルの下腹部に手を突っ込み、初めて触れる女のそれを思うままに弄り倒す。

「ひあっ! あっ、あぅっ、やあっ…………せ、せんぱ…………あっ、やめ、やめてぇぇ
…………」

 敏感な部分を無骨な指で荒っぽく擦られ、痛みと快感にマーテルは悲鳴を上げる。強す
ぎるほどの刺激に秘所はますます潤い、手を動かされるたびにぐちゅぐちゅと卑猥な音を
立てる。

 それに加えて、両脇にいる男たちの愛撫も段々とエスカレートしてきていた。胸を中心
に身体のあらゆるところに舌や指を這わせてきて、時折、感じやすい場所にヒルのように
吸い付いてくる。

「んんっ、くぅぅっ…………あっ、んぅっ、やっ、ああぁっ…………」

 必死に声を抑えようとしても、抑えきれない。一度に三人もの男によって体中に刺激を
与えられ、抗いがたい快感の波がマーテルに襲いかかってきていた。

 その内に、手で弄るのだけでは飽き足らなくなったのか、顔を覆うマスクを鼻の上まで
まくり上げたしっとマスクは、両手でマーテルの膝を抱え直すと、股間に顔を突っ込み、
ヒクヒクと震える秘所を舌で嬲り始めた。

「んああっ! あっ……あっ、ふああぁ…………そんっ、な…………」

 熱く湿った柔らかいモノが敏感な場所を這い回る卑猥な感覚に、マーテルは身体を弓な
りに反らして震えた。

 一番敏感な肉粒を熱い舌で擦られて強く吸い上げられ、とろとろした蜜の滲み出てくる
割れ目を舌で暴かれる。刺激を受けるたびに身体の奥底に熱い痺れが駆け巡って、理性を
完全に奪っていこうとする。

04-520 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17:24:25 ID:nLv23WRE


「やっ…………あっ、ああっ…………」

 暴れる芋虫のように蠢くしっとマスクの舌が膣口を探り当て、ぐりぐりと擦りながら舌
先を侵入させようとしてくる。

「やあっ…………ダ、メそこ…………舌、入れちゃ…………あああっ」

 その刺激に、まだ暴かれていない性器の奥底の部分までジンジンと熱くなり、腰全体が
とろけるような感覚に襲われる。

 口では、そして理性の上ではまだ必死にその行為を拒否し続けているのだが、身体の方
は、ともするとより強い刺激を求めて、しっとマスクの顔に腰を押しつけようとさえして
しまいそうになるほど、既に快楽の虜になっていた。

「ひはっ、はぅっ、んっ…………んくぅぅっ…………」
(な、なんで…………こんな…………)

 男に身体を嬲られて快楽を得ている自分が信じられず、マーテルは唇を噛み締める。

 いくらしっと団がそこはかとなくホモっ気のある集団だからといって、自分は男とそう
いう関係になるのは真っ平ごめんだと、常日頃から思っていただけに、その男の愛撫で感
じてしまっている自分がまず受け入れがたかった。

 何より、無理やり女の身体に変えられて犯された上に、よりによってそれで快感すら得
てしまっているという状況が、マーテルの、男としてのなけなしのプライドをズタズタに
引き裂いていた。


                                     つづく

04-521 :しっと団×女マーテル:2007/06/10(日) 17:31:18 ID:nLv23WRE
最初の方、行空けなくて死ぬほど見づらくてすみません。
4レスめあたりくらいからやっと気を使い出しました(汗)

あと、3レスめになぜか「つづく」って書いてあるのは、
最初はそこで切ろうと思っていたけどさすがに短すぎたので、
途中で今できている分を全部投下しちゃう方針に転換したからです。
無計画スマソOTZ

04-522 :名無しさん@ピンキー:2007/06/10(日) 22:30:26 ID:WA4jK5sB
おお、パッパラ隊だ!!懐かしい…
続きも楽しみにしてます。

04-523 :名無しさん@ピンキー:2007/06/11(月) 01:49:13 ID:JbtfPQSk
パッパラ隊キター!!
続きwktk

04-524 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21:33:13 ID:8LaewHHy
520の続き



「…………ひぃっ!」

 数センチほど強引に入り込んで中を嬲っていたしっとマスクの舌が、唐突に引き抜かれ
て、入れ替わりに、無骨な指がきつく締まる膣内に入り込んでくる。

「んあっ…………ふあああっ!」

 舌よりも深く入り込んで、内襞を掻き回すその指の動きに、マーテルは、プライドを引
き裂かれた絶望感とは裏腹に、鳥肌立つほどの快感を覚えてしまう。
 その内に指を二本に増やされ、引き攣れるような痛みを覚える。しかし、内襞を柔らか
くほぐされていく内に、段々とそれも更なる快楽に変わっていった。

「やっ、ああっ…………あふ、んぅっ…………ふあっ、あっ、はあぁ…………」

 唇の端から、飲みきれなかった唾液が零れ出て、顎と首筋を伝い落ちていく。
 敏感な場所を嬲られる度に、身体の奥に淀む、熱くどろどろとした性感の渦が、どんど
ん膨らんでいっていた。限界近くまで追い詰められたマーテルは、何かが弾けてしまいそ
うな感覚に、切ない嬌声を上げて身悶える。

「ああっ、んっ、ふああっ……………………あっ!?」

 しかし、高みに昇りきる前に、しっとマスクの指は唐突に抜き去られた。

「はっ…………え、な……んで…………」

 絶頂の間際で刺激を止められ、入れ替わりに襲ってくる耐え難い疼きに、マーテルは思
わず腰をくねらせる。
 しかし、もしかしたらここで許して貰えるのかも…………という、淡い期待も感じなが
ら、上目遣いでしっとマスクの様子を伺った。

「ヌフフフ…………なんでも何も…………」

 言ってしっとマスクは、マーテルの愛液で塗れた手指をべろりと舐めると、自らが身に
纏う唯一の衣服であるパンツに手をかけた。

「こっからが本番だからに決まっとろーがあ~…………!」

 しっとマスクのパンツがずり下ろされ、怒張しまくった男根がマーテルの目の前に露出
される。

04-525 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21:35:13 ID:8LaewHHy


「ひいいい…………」

 アレがデカいという話は本人の口からしょっちゅう聞いてはいたのだが、予想以上の大
きさとグロテスクさを目の前にして、青ざめるマーテル。

「ナニを生娘のよーに怯えとるんだお前は。ちょっと前までは自分の股間にもついとった
モンだろーが」
「で、でも、そこまでデカくないしグロくないし…………て、っていうか、無理っす! 
絶対無理! そんなデカいの入るわけないっスよ!!」
「やかましいわ! そして、どうせそういうこと言うなら『やっ、ダメ…………そんな大
きいの入んない…………』とか、もっと萌えるよーな言い方せんかい!」
「萌えよーが萌えまいが無理なことには変わらん~~~~!!」
「ええーい、いい加減覚悟を決めんかい!!!」

 しっとマスクは、ビビりまくるマーテルの顎を掴んで無理やり上を向かせ、その顔に自
分の顔をずずいと近づけて凄む。

「いいぃ~~~か2号、これは厳正なるしっと団の協議によって決まった処刑方法なのだ。
罪人に処罰を拒否する権利なんぞない!! したがって、嫌だろーがなんだろーが、お前
はグダグダ言える立場じゃねーんだぞ!!!」
「は、はひっ…………すみませんっ…………」

 しっとマスクの言い分には納得いくわけなかったが、あまりの迫力に気圧されて、つい
同調してしまうマーテル。

「まったく…………大体、なんのために頑張ってお前のアソコを濡れ濡れになるまで可愛
がってやったと思っとるんだ~? あ~ん? 散々よがりおってからに~」
「…………! くぅっ…………」

 まだ愛液の付いたままの手をマーテルの顔に突きつけ、イヤらしい口調で責めてくるし
っとマスク。その無慈悲な言葉にマーテルは、先程までの自分の痴態を思い出して、耐え
難いまでの恥ずかしさに唇を噛む。

「というわけで皆の衆!! よく見ておけ! …………できればビデオとかにも撮っとく
がいい! 我々しっと団の名を汚した罪人しっとマスク2号の処女は、このワシが代表と
なって貰い受ける!! お前らはその後に続くよーにっ! いいなーっ!?」
『ぅおおおおおおおーっ!!』

 しっとマスクの号令に、モテない童貞男たちは歓喜の咆吼を上げた。

「いや~、とうとうオラも童貞捨てられるときが来ただなあ」
「総帥の後は、オレが最初に突っ込ませてもらってもいいか!? も~股間が疼いて疼い
て限界じゃ~!!」
「なに言ってとんじゃ、そりゃオレだって同じじゃわい!!」

 お約束の仲違いも始まるが、とりあえず総帥が最初に挿入するということには皆反対し
ないらしい。

「ひええええ…………」

 マーテルにしてみれば、この状況はたまったモノではなかった。
 しっとマスクに犯されるだけでも、色んな意味で相当ダメージを食らいそうなのに、そ
の後に何十人もの男が欲望を滾らせて待ち構えているかと思うと、絶望的な気分になる。
 というか、まず、体が持つかどうかもわからない。

04-526 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21:37:47 ID:8LaewHHy
「さて」
「きゃーっ!」

 安心してやる気満々のしっとマスクに、膝を持ち上げられて大きく脚を開かされ、思わ
ず悲鳴を上げるマーテル。
 さらけ出されたマーテルのソコに、しっとマスクのグロテスクな巨根がじりじりと迫っ
てくる。

「でわ、いただきま~す!」
「いやあああああああああああ!!!」

 好色と歓喜に満ちたしっとマスクの声と、恐怖と絶望感に充ち満ちたマーテルの悲鳴と
が、辺りに響き渡る。
 そのときだった。

「何をやってるんだこの変態マスク!!」

 怒りのこもった叫び声と共に、しっとマスクの筋肉隆々とした巨体が、突然現れた人物
の強烈な蹴りによって勢いよく吹っ飛んでいった。

「はへ?」

 全く予想だにしなかった展開に、マーテルは目が点になる。

「お前達も、さっさとその人から離れろ!!」

 怒鳴り声と共にその人物は、未だに両脇を固めていた二人の男をマーテルから引きはが
し、紙屑のように放り投げる。

「あなた、大丈夫ですか!?」

 純粋に心配そうな顔でマーテルにそう声をかけてきて、身につけていた軍服の上着を脱
いで着せかけてくれたのは――――よりにもよって、パッパラ隊最強の男にして、マーテ
ルの憎き恋敵――――水島一純中尉その人だったのだ。

                                     つづく

04-527 :しっと団×女マーテル:2007/06/12(火) 21:57:59 ID:8LaewHHy
>>525
>なに言ってとんじゃ

なに言っとんじゃ  です。すいません…………。

04-528 :名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 00:59:15 ID:6X68KfTD
ほす

04-529 :名無しさん@ピンキー:2007/06/15(金) 04:33:23 ID:/qqqyaZm
パッパラ隊懐かし~

まさかこの展開は女マーテル×水島なのか!?

続きが楽しみだw

04-530 :名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 03:11:20 ID:q9d9VnJn
おれ携帯なんで…誰か保管庫の直リンよろです。。。

04-531 :名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 05:34:26 ID:yOTCUK6E
つ[URL直接入力]

04-532 :名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 07:53:42 ID:nE0AiedB
俺も水島×女マーテルに期待

04-533 :名無しさん@ピンキー:2007/06/16(土) 23:08:59 ID:D/8cPYWu
獏良で誰か書いてくれないかな

04-534 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:31:33 ID:FL3SOmkr
どうも、こちらのスレでは初めて参加させて頂きます。
ネタは西遊記です。
三蔵法師♂と孫悟空♀の内容です。

一応西遊記スレはあるのですが
あちらはドラマ版のエロパロが主だということですので
こちらの方に投下させて頂こうと思います。

登場人物
孫悟空(♀):かつて天界を騒がせて五行山に封印された斉天大聖(自称)。
花果山の岩より生まれた後に不老長生の術を学び、閻魔大王の死者帳簿から名前を消し去ることで寿命から解放され、
さらに蟠桃園(ばんとうえん)の神桃を食すことで不死身の肉体を手に入れた猿妖。
見た目は愛らしい猿少女であるが気性は激しく喧嘩っ早い。意外と姉御肌。あとロリ巨乳(これは外せない)。

三蔵法師(♂):長安の化生寺において有名な高僧…であるはずなのだが、その実態は好色極まりないエロ坊主。
なぜか観音菩薩に見出され天竺へと教典を受け取るべく長い旅に出る。筋骨隆々で男臭い雰囲気を漂わせており、
多少の障害には動じない豪胆な性格。並外れた巨根の持ち主である。


それでは参ります。

『悟空ちゃんの大冒険』

04-535 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:32:31 ID:FL3SOmkr
天竺は大雷音寺にてありがたい経典を受け取るべく、長安の都を出発した三蔵法師は紆余曲折を経て五行山へと辿り着く。
巨大な五行山の下に封印されていた孫悟空を解き放ち、観音菩薩より受け賜った緊箍呪を被せて弟子として迎えた。
これは二人が出会って迎える初めての夜のお話です。
舞台はどこぞの宿場でのこと―

「夜の相手ぇ?」
何を言ってんだ、といわんばかりの視線とともに呆れたような口調で返答する悟空。
「旅に出てからこっち、女日照りがかなわんでな!そこへお主のようなぴちぴち娘が弟子になったときた。
となれば、やることは一つ!溜まりに溜まった欲求不満を一気に吐き出してすっきりと…っておいおい、どこへ行くか悟空よ」
坊主とは思えぬ問題発言を聞き流してさっさと三蔵の寝所から出て行こうとする孫悟空。
「いかんなぁ、弟子と言うものは師匠の言うことはハイハイと素直に聞くものだぞ?」
「弟子に堂々とヤらせろなんて抜かす師匠がいるかぁ!あんたホントに坊主か!」
「坊主といえど人間よ。飯を食うなら糞もする。可愛い娘を見れば勃起もする。欲望あっての人間と言えよう」
高僧と呼ばれた男とは思えぬ不埒な発言である。
「そういう欲望を抑えるのが仏に仕える者の仕事でしょうが!ダメだ!この坊主はダメだ!」
天界で大暴れするような罰当たり娘のあたいがなんでこんなマトモな説教してるんだろう…
真剣に頭を抱える悟空であった。
「…そんなに溜まってるんなら一人でおなにいでもしてなよ…付き合いきれないよ、ったく…」
大きく嘆息をついて再び寝所を出て行こうとする悟空に、しかし三蔵は不敵な笑みを浮かべ…
何やらブツブツと複雑な言葉をつむぎ始めた。
「…んげ!?ちょまっ…」
悟空の制止の声を激痛が遮った。頭の緊箍呪が三蔵の呪文に応えてギリギリと頭部を締め付ける。
「むきゃあーーーーーー!!あいだだっだっだぁああああーーー!!」
観音菩薩より賜った緊箍呪は三蔵が口にする呪によって孫悟空の頭を責め苛むのだ。
「ふははは。師匠の言うことを聞かない困った弟子はこうなるのだ」
「脅迫じゃんそれ!最低だぁー!坊主失格って言うか人間として失格だーー!」
苦痛にのたうつ悟空の口から実に的を射た罵倒の言葉が飛び出す。
「わわわわかったぁ!ひ、一晩だけ相手をしたげる!だから呪文とめてぇ~!」
ついに屈服した悟空の言葉に三蔵は満足げに頷くと、緊箍呪の術を解いた。
「うむ、わかれば良いのだ。ふははは」
(こ、この外道坊主…!)
豪快に笑う三蔵を怒りの炎の宿る瞳に映しながら、悟空は激しく敵意を高ぶらせる。
(こ、こうなったら徹底的にやってやろうじゃん…二度とあたいとヤりたいなんて思わないくらい徹底的に搾り取ってやる…!)
数百年の齢を重ねてきた悟空ではあったが性交の経験は実は数えるほどでしかない。
だが、たかが人間。脆弱な人間の精力などあっという間に尽き果てさせてみせる。
(せいぜいいい気になっているがいいわ…じきに音を上げさせてやるっ!)
だがまだ悟空は知らない。この外道坊主・三蔵の恐るべき真の底力を…

04-536 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:33:15 ID:FL3SOmkr
「おお。脱いでみるとこれまた凄いものだな」
悟空が赤い法衣を脱ぎ捨て、小さな身長にはそぐわない見事な肢体が露になると三蔵が感嘆の声を上げる。
むっちりとした太股。岩猿の証であるシッポの下にはぷりんとして赤みがかった小さめのお尻。
きゅっと引き締まったウェストの上にはポヨンポヨンと柔らかそうな大きな胸が揺れている。
「ロリ巨乳、というやつだな。うむ、実にそそられるぞ」
「う、うるさいっ…ジロジロ見るなっ」
身長のわりに大きな胸を手で覆いながら、キッと三蔵を睨みつける。
しかし三蔵は気にする風もなく、無遠慮に彼女の身体を嘗め回すように観察した。
「んん、猿妖のわりには下の毛が薄いようだな。そっておるんか?」
「そ、剃ってないっ!元からだ!悪かったな!」
(くっそぉおお…やっぱり恥ずかしいよぉおお)
恥辱に顔を真赤に染めながら怒鳴り返す。美猴王やら斉天大聖とやらを気取ってみてもやはり、内面は男性経験の少ない女の子なのである。
(それでもやってやる…これ以上こんなエロ坊主を調子に乗らせてたまるもんかっ)
「ほ、ほら。あんたもとっとと脱いで、さっさと粗末なモノを放り出しなさいよ。
偉い坊さんだからってもったいぶってるわけでもないでしょ」
強がるように挑発の言葉を放つ悟空に、三蔵はにやりと笑みを返して立ち上がった。
「ふはは、いいだろう。ではとくと見るが良い」
ばさっ、と自らの寝間着を剥ぎ取り、悟空の前に全てを曝け出した。
大柄な体格、筋骨隆々のマッチョボディ。坊主とは思えぬ見事な肉体美がそこにあった。
そしてその下半身に悟空が視線を落とし…。
―一瞬、彼女は硬直した。そこにあったソレは自分の想像していたアレとは全く違っていた。
そして何度も瞬きを繰り返しながらソレをまじまじと見つめると、やはりそれは男の象徴たる男性器であったと確信したわけだが。
「わきゃあっ!?」
そして確信した瞬間、悟空の口から驚愕の悲鳴が漏れた。
単純に説明するなら、ソレは…
でかかった。大きかった。巨大だった。
股間にギンギンとそそりたつソレは人間の子供の腕よりもより太く逞しい。
雁首の部分は大きく横にせり出す凶悪なシルエットを晒し、太い肉茎には青黒い血管がドクドクと脈打っている。
「あ、あわわわわ…」
悟空はただ口をぱくぱくさせながらソレを凝視することしか出来ない。
「むふふう、どうだ?これが今晩お主をたっぷりと楽しませてくれる一物だ。
…どうした?感動しすぎて声も出なくなったか」
無論、そんなわけはない。この凶悪極まりないデカマラを前にして、彼女は完全に怖気づいていた。
(いやいやいや、これはナイ。これはダメ。これはムリ。絶対壊れる。つーか死ぬ)
先ほどまでの三蔵に目に物を見せてやろうという意気込みも消えうせ、首をいやいやと左右に振るばかりである。
「さて、それでは始めよう。まずは…」
三蔵は大きな両手の平で悟空の頭をわっしと掴むと、そのまま自分の股間に押し付ける。

04-537 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:33:57 ID:FL3SOmkr
「わぷっ!」
押し付けられ、驚きの声を上げる悟空の眼前に、その巨大な一物が迫る。
「まずは口でしてもらうとしよう。丹念に扱うのだぞ」
「うう…」
改めてその巨大な魔羅を見つめる悟空。その威容は悟空の奉仕を待ちわびるかのようにビクビクと躍動しているかのように見えた。
(だ、ダメだ…やっぱりこんなモノに入れられるのはやばい…となれば…)
「っ…ちゅぱっ」
意を決したかのように肉茎に唇を這わせ始める悟空。
(こうなったら…本番をやる前に口とか手とかで抜きまくって…満足させるしか…)
そう判断した彼女はなんとか一物に快感を与えるべく、口淫を開始したのであったが…
如何せん、その巨大感への脅えや経験不足が仇となり、思ったような刺激を与えることができないでいた。
「ふはは。どうやら大して経験は無いようだな。…しかしその一生懸命な感じはなかなかそそるものがあるぞ」
(くう…余裕ぶっちゃって…それなら…)
悟空は自らの胸の谷間にとろりと自分の唾液を垂らすと、太い肉茎を大きな胸で包み込んだ。
「これなら…どうよっ」
むにゅむにゅと左右から乳房を圧迫しながら、太く長い魔羅を上下に往復する。
ここで初めて三蔵が小さく呻き、鈴口から僅かに白みがかった透明な汁が滲み始めた。
「お、おお…これは…いいぞ…。もっと強くだ…」
柔らかな乳房をたぷたぷと波打たせながら、悟空は乳での奉仕を続ける。
やがて先端からの我慢汁はより多く溢れ出し、魔羅全体がびくびくと震え始めた。
(も、もうちょっと…)
「え、えいっ」
射精の瞬間が近づいているのを確信した悟空はさらに乳房の動きを加速させた。
もちもちした乳肉は肉茎に吸い付くような感覚を与えながらより一層の快感を与え続ける。
「ぐうう…ではそろそろ…出させてもらうか…ぐおっ!」
三蔵は大きく呻くと、乳房から魔羅を引き離し、先端を悟空の小さな口に突っ込んだ。
「はむぅ!?」
口を亀頭の先端で塞がれたまま、がっしりと頭を両手で固定される。
―次の瞬間。大量の白濁液が亀頭の先端から迸る。
悟空はその瞬間、口内で何かが爆発するような感覚を味わった。
「むぐ…もぶうううう~っっ!!??」
爆発の衝撃の後すぐに強烈な臭気を放つ液体が口内に溢れかえり、喉奥へと一気に流れ込んでいく。
(ちょっ…多過ぎ…!?)
液体は食道をドクドクと流れ下り、飲みきれなかった分は鼻へと続く気道を逆流し、鼻孔から激しく噴出した。
「むぐぉっ…おごおおっ…!?」
塞がれた口の僅かな隙間から苦悶の声を漏らす悟空。
(ちょ…とまらない…!ウソでしょこんなぁあっ…!)
いつ果てるとも知れない射精の激流に戸惑いと恐怖を感じながら、ネバネバの液体が口内を駆け巡る感覚を味わい続けるしかない悟空であった。
「ぐむむむ~っ…ぶはぁっ!」
十数秒に及ぶ永い射精の果てに、ようやく解放された悟空は激しくむせながら口内に残った大量の精液を吐き出した。

04-538 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:34:38 ID:FL3SOmkr
「げほっ…かふっ…な、なにすんのよぉっ…し、死ぬかと思ったじゃないっ!」
「ははは、すまんすまん。久しぶりだったんで出すぎたようだな」
激昂する悟空に、しかし三蔵は爽やかな笑顔で応えた。
「出すぎってレベルじゃねーぞ!あんたホントに人間か!?」
「おいおい…この程度でそんなにうろたえてもらっては困るな。わしの息子は…ほれ」
「ひえっ」
そこには大放出したにも関わらず、雄雄しく聳え立つ一物があった。
(萎えてない…全然萎えてない…)
なんかもうここまで来ると絶倫を通り越えて妖怪レベルである。
「さて、ところでお主のここはどうなっておるのかな?」
そう言うなり、いきなり悟空の足首を掴むと、その小さな身体を布団の上にひっくり返す。
「んきゃっ!」
大きく両足が開かれると、殆ど使用されていない可愛らしい少女の割れ目が露になった。
「何百年も生きているわりには全然使っておらんようだのう」
「あ、あたいの眼鏡にかなう男がいなかっただけだよっ!
…くうう~っ、あんまりじろじろ見るなぁ~!!」
愛らしい顔を恥辱で真赤に染めながら怒鳴る悟空。
だが三蔵は意に介さず、そのまま自分の唇を少女の股座に押し付けた。
ぺろり、と男の舌が割れ目をなぞり、皮に包まれた小さな陰核を軽くつついた。
「ひんっ!」
唾液にまみれた舌が新鮮な少女の部分を激しく這い回り、蹂躙していく。
「ああうっ…」
悟空が可愛らしいうめき声を上げた。
やがてその舌先は少しづつ少女の花弁を押し開き、徐々に奥への侵入を試みようとした。
生暖かいそれが自分の内側に入り込むのを感じながら悟空はぷるる、と身を震わせる。
うねうねと動く舌の感触は確実に悟空の女の部分を目覚めさせていた。
三蔵は舌先に奥の方からこんこんと湧き出てくる愛液の味を感じると、勝ち誇ったような笑みを浮かべ、より強く花弁に吸い付く。
花弁の奥よりあふれ出してきた快楽の証はぽたりぽたりと布団に落ち、小さな染みを作り出した。
(ち…ちくしょ~…気持ちよく…なってきるよぅ…)
三蔵は女陰を舌で責めつつ、両手を少女の上半身へと伸ばし、
大きく自己主張している胸をむにむにとマッサージするかのように愛撫し始めた。
肉の詰まった大きな乳房は三蔵の無骨な指先が蠢くたびにぷるぷると波打ち、
先端の桃色の乳首は刺激をうけて充血し始めていた。
さらに三蔵の指先は硬くなり始めた乳首を指でつまんでシコシコとしごいていく。
「んんっ…や、やぁあん…」
やがて執拗な愛撫で勃起しきった乳首をつままれたり引っ張られたりすると、
悟空は気だるそうに小さな身体をくねらせて切なげに息を吐き始めた。
彼女の股座は自身の愛液ですっかり濡れており、男を受け入れる準備を整えていた。

04-539 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:35:37 ID:FL3SOmkr
「はぁっ、はぁっ…」
悟空の瞳は快楽に潤み、思考は熱に浮かされたかのようにぼうっと霞んでいた。
不意に悟空の身体に影がかかる。三蔵の巨体が彼女に覆いかぶさってきたのだ。
「どれ、本番の前に…お主も一度気をやってみるか?」
三蔵は股間の巨大な一物を握り締めると、亀頭の先端を彼女の花弁に押し付け、ゆっくりとなぞるように動き始めた。
くちゅ、くちゅ…
肉棒の先端が擦れるたびに、粘着質な水音が聞こえる。
「んあ…あ、あつい…」
何やら巨大な、熱い棒状の物体が自分の敏感な部分に擦り付けられている。
(すごい…おおきいのが…こすってる…)
身体の奥で何かが高まってくるのを感じる。
花弁の奥からあふれ出してくる蜜の量はさらに増し、彼女の快楽の度合いが増していることを如実に表していた。
(きもちいい…きもちいいっ…!)
悟空はすっかり股間から全身に伝わる快感に浸りきっていた。
やがてぷくりと勃起した陰核を亀頭の先が擦った途端…
「ひんっ…ああああんっ!!」
びくんと小さな身体が震え、ぷちゅ、と小さな噴水が彼女の股間から噴出した。
「あああっ…はあああん…」
悟空が素股で絶頂に達したのを見届けると、三蔵はニヤリと好色な笑みを浮かべ―
「さて、ではそろそろ…頂くとしようか」
改めて一物を握りなおし、彼女の濡れそぼる花弁へと狙いを定めた。
「さっきも言ったがひさびさの女だからな…遠慮せず一気にいくぞ」
「え…あ…!」
絶頂の余韻に浸っていた悟空はその一言で一瞬我に返った。
そうだった。自分はこの巨大な魔羅で犯されてしまうのだ。
「あ、あの、ちょっと待って!む、胸で…もういっかい、胸で出させてあげるから、入れるのはあとに…!」
だが、それは止まることなく、彼女の花弁へと押し当てられ―
ずぷっ…
「あ…あああ…!ま、まて…」
ずぶぶぶうううう~っ!
「がはぁああっ…!あがああああああ~~~っっっ!!!???」
その凶悪無比な男根がついに悟空のいたいけな女の部分に侵入を果たした。

04-540 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:36:33 ID:FL3SOmkr
「は、はぐうっ…うあああっ…ほ、ほんとに…いれやがったぁ…」
ぱくぱくと金魚のように苦しげに口を開閉する悟空。
しかし入れた側はと言えば、
「ふははは!さすがは世に名を知れた斉天大聖殿!わしの魔羅をこうも見事に咥えこんでくれるとは!」
と、実にご満悦であった。
「ここまで一物が収まるような娘はなかなかおらんでな!
大抵の娘は壊れるだの死ぬだの言うて途中で逃げ出してしまうのだが…」
「そ…そりゃムリだわ…こ…こんなもん…!」
人間で、悟空くらいの背丈の少女がコレを受け入れたなら裂けるどころの騒ぎではないだろう。
実際、巨大な一物を受け入れて拡がりきった女の穴は裂けないことが不思議だ。
しかし彼女は生まれついての岩猿としての頑強な肉体を持ち、長生の術を学び、天界は蟠桃園の神桃を食した不死身の妖怪である。
そんな彼女の身体は見事に三蔵の並外れた巨根を受け入れることができたのであった。
それでも、苦しいことは苦しいのだが。
「さぁて、それでは動かすぞ?」
さらに無慈悲な一言が放たれ、その巨根が悟空の胎内で蹂躙を開始した。
「うあああっ…!?そんな…動かすなんて…あああああああっ!!?」
ずんずんと、容赦なく魔羅が突き込まれ、悟空は苦悶の叫びをあげる。
メスとしての本能か、肉体へのダメージをなんとか和らげようとより多くの愛液が肉壷の奥から分泌され、巨根に纏わりつく。
巨大なオスの猛威は幼いメスの器官の奥まで乱暴に押し入り、突き上げた。
「あああ、うああっ!や、やめろ…!おなか、やぶれるぅ…やぶれちゃうよぉ!」
ごりゅごりゅと容赦なく行き来する巨根に蹂躙され、さしもの孫悟空も弱音を吐いてしまう。
それでも自分の胎内が蹂躙されることで生まれるものが苦痛だけでないことを悟空は感じていた。
(あああ、すごいよぅ…こんなとんでもないもの突っ込まれてるのに、あたい、あたい…!)
「ああああっ…すごい、すごいいいいっ!!こわれそうなのにぃ、すごいよぉおおおっ!!」
「はあ、はあ、いいぞ、いいぞ悟空!」
心底嬉しそうに三蔵が叫ぶ。
「このわしが、ここまで手加減せずに突っ込める穴は初めてだ!
ふはは、どうやらわしの魔羅とお主の穴は相当相性が良いらしいのう!」
じゅぱ、じゅぱと音を立てながら三蔵は最後の瞬間を目指してさらに動きを早めた。
「!いぎいいいいっ…!!だ、だめええええ!!ほんとにこれ以上はだめええええ!!」
胎内の粘膜を思い切り擦り上げられながら悲鳴を上げる悟空。
そして、ついにその時がきた。
「うおおお、いくぞ悟空!遠慮せずに飲み込め!」
「うああっ、だ、出すなぁ!い、いやあああぁあああ~!」
悟空の最奥まで突き込まれた三蔵の魔羅の先端が一瞬膨らむと激しく脈動し、溜まりに溜まった欲望を吐き出した。
どびゅううううう!!どぷどぷどぷぅっ!
「ひぃぃいあああああ~~~っっっ!!??」

04-541 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:37:13 ID:FL3SOmkr
一気に押し寄せてくる大量の精液の激流。その衝撃は悟空の快楽中枢を強烈に刺激し、一気に絶頂へと引き上げた。
「あああひゃああああ…だされてるぅうう…いっぱいでちゃってるよう…」
大量の精液がゴボゴボと膣内で駆け巡るのを感じながらビクビクと身を震わせる悟空。
「…むっふうううう~…いやあ、スッキリした!」
そして…ひとしきり放出して満足げに声を上げる三蔵であった。

「ん?なんじゃ悟空。そんなにぐったりしおって…」
繋がったまま、自分の腹の下で喘ぐ少女を見下ろしながら声をかける外道坊主。
「…だ…誰のせいで…ぐったりしてると思ってんのよっ…」
力の無い口調ではあったが、それでもなんとか言い返す。
「ふはは、すまんすまん、張り切りすぎたのう…」
そう言って一物を抜き取ろうとする三蔵。
「あっ…だめっ…今抜いたら…はうっ!」
ずるる…じゅぽんっ。
「はっ…ひゃああ~~!」
しょろしょろしょろしょろ…
巨根によって膀胱が圧迫されたために尿道まで押し出されていた小水が、栓が抜けた途端に噴出したのだ。
「うあああ…もらしちゃったぁああ…」
自分の股間から噴出す小さな噴水を目の当たりにして、これ以上無いほど赤面する。
(あああ…な…なんかもう…いろいろとダメぇ…)
さすがに気力が尽きたのか、ぐったりと仰向けになったまま動けない。
その下半身は自ら垂れ流した尿や愛液、花弁から溢れ出した大量の精液にまみれて惨憺たる有様を晒していた。
そんな悟空を尻目にかんらかんらと笑う外道坊主。
「いやあ、それにしても。女とまぐわってこれほど満足できたのは初めてじゃ。いい弟子と会えてわしは幸せだなぁ」
好き放題したあげくのお気楽発言にさすがにピキピキと血管を浮き立たせる悟空。
(こ、このクソ坊主…やっぱ殺そう…あの緊箍呪を使われる前になんとかしてこいつを…)
「そんなわけで、お主にはこいつをくれてやろう」
そう言って三蔵の取り出したそれは小さな金色の輪のようなもので、悟空の頭に嵌っている緊箍呪とよく似ていた。
「な、なに…?」
「こいつはな、ここに嵌め込む道具なんだそうだ」
三蔵は未だ動けない悟空の股を開くと、花びらの上部にある陰核の皮をむき、小さな肉豆を露出させた。
「あんっ…ちょ、ちょっと、なにを…?」
そこに、先ほどの小さな金の輪を押し当てるとぴったりとピンク色のクリトリスに嵌め込まれた。
「むふふ、上手くはまったぞ?」
「な…なにを付けたの?」
三蔵は答えず、ニヤリと邪悪な笑みを浮かべると小声で『呪』を唱えた。
その瞬間、異変は起こった。
ぶるるるるるるるっ…!
「ええ…ああああっ!?」
突如として、彼女のクリトリスを強烈な刺激が襲った。

04-542 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:39:39 ID:FL3SOmkr
「はひっ…!?…ぃひいいいああああああっ!!な、なにこれぇえええええっ!!」
クリトリスに嵌め込まれた小型緊箍呪が小刻みな振動を放っているのだ。
「観音様より頂いた、もう一つの緊箍呪だ。わしが停止を命ずるまで動き続けるぞ」
「かかか観音~っ!!な、なんつうもんを与えてんだぁあああーーーーーっ!!」
気違いに刃物。エロ坊主にエロアイテムであった。
それにしても、激しく交わったあとでのこの刺激である。いまだ敏感な肉体にはたまったものではない。
「んあああああ~~っ!!ら、らめぇえええええっ!!止めてえぇっ!震えるの、とめてえええええっ!!」
小型緊箍呪はぷるるるるる、と震え続けるだけでなく、微妙にクリトリスを締め付けて少女を強制的な快楽地獄へと追いやるのだ。
頭を締め付けられるのとは違う意味で拷問である。
「んんんん、んあおおおおお~~っ!!い、いくうう、またいくううううう、いやああああん!」
激しい連続アクメを繰り返し、あられもない悲鳴を上げ続ける悟空。
「ふううあああああ、と、とまらないぃいいい、イクの、イクのがとまらないぃいいいいんんっ!」
絶頂の度に先ほど注ぎ込まれた精液や、彼女自身の愛液がビュルビュルと花弁から噴き上がった。
「ああああ、いうこと、いうこときくからあああああっ!いいい、イかせるの、やめへぇぇえええええっ!!」
強制連続絶頂の責め苦の前にさしもの孫悟空もついに音を上げた。
「では、これからも旅の間、毎晩わしの相手をつとめることを約束するな?」
「…まま、毎晩って…!?ひ、一晩だけってさっき…」
…ぶるるるるるる~っ。
「ああああひいいいいいぃいいいいっ!!や、約束しますううう~っ!!ま、毎晩、お師匠さまのおちんぽ、
せいいっぱいくわえ込みますううっ!あたいのおまんこに、どびゅどびゅ出していただきますううう~っ!」
「うむ、よく言った悟空よ。天竺までの長き道程、大いなる苦難や障害が待ち受けていよう。
だが師匠と弟子、身も心も繋がる者同士ならばいかなる困難でも乗り越えていけるであろう。
いわば我らの夜の営みとは決して砕けぬ絆と団結をより強く確固たる物にする為であり、
引いては無事に旅の成功をおさめ経典を受け取り世のため人のため…」
「…いいいいいから早く止めんかああああ~~~ッッッ!!!!」

…こうして悟空と三蔵法師の長い長い旅は始まりました。
これから彼女らの歩む道程には様々な試練が待ち受けているのですが―
それはまたの機会に。

ちなみに、原作によると天竺までたどり着くのに14年ほどかかったそうですよ。
悟空「じゅ…じゅうよねん…毎晩…orz」
…まあがんばってね、悟空ちゃん。

04-543 :名もなき戦士の人:2007/06/17(日) 15:44:17 ID:FL3SOmkr
以上でございます。

昔あったんですけどね…西遊記がモチーフで悟空が女の子という設定のエロゲ。
ああいうコンセプトの作品がどっかにないかな~、と常々思ってたんですが
なかなかそういうのが見つからないので自分で書いてしまいました。

では、機会があればまたいつかお会いしましょう。

04-544 :名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 18:38:48 ID:klqO21ib
GJ
悟空のキャラが良い!

04-545 :名無しさん@ピンキー:2007/06/17(日) 23:30:09 ID:0k+WAzmJ
悟空ちゃん可愛いw
素晴らしいですぞこれは。是非続編を!

04-546 :名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 00:10:46 ID:9RdvrxUM
GJ!この三蔵、天竺に到着できるか、かなり怪しいな……。

04-547 :名無しさん@ピンキー:2007/06/18(月) 01:50:37 ID:3PaEWsrz
というか三蔵がコレだとおそらくお釈迦様もwwww

悟空ちゃん超逃げて。

04-548 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 02:11:11 ID:PedKj1wH
筋骨隆々の三蔵法師とロリ悟空といえば、山本貴嗣の西遊少女隊。

04-549 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 03:02:10 ID:YWCuN79e
エロ坊主ワロタ

04-550 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 03:05:08 ID:oiYoPzkB
というかこのひとに護衛なんて必要なの?w

04-551 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 03:50:26 ID:WwBq+Rkv
護衛必要なさすぎだろwwwwwww

04-552 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 13:58:32 ID:82urnSUq
牝豚にされた猪八戒はいつ出ますか?

04-553 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 18:42:15 ID:2Ezfx3Hr
>>552ちょ、読みたいwwwww
沙悟浄とか、火の山のとこにお姫様とか居たよね。
名も無き戦士様よろしくおねがいしますOrz

04-554 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 20:40:36 ID:WwBq+Rkv
パッパラの続きは…!!

04-555 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 21:38:42 ID:d2wkA4+H
何?
ロリ悟空と雌豚八戒が
女犯坊三蔵とエロガッパに犯されるだと!?

04-556 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 22:46:42 ID:wsRlyv5J
サゴジョはツンデレ娘がよいナリよ…

04-557 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:21:18 ID:LU8yUMlO
>>556(;´Д`)ハァハァ

04-558 :名無しさん@ピンキー:2007/06/19(火) 23:48:41 ID:ay8+eXow
じゃあ皆の意見を総合して、沙悟浄はツンデレエロエロおかっぱ娘ということで

04-559 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 00:22:54 ID:aMcPKQS6
しっとりと吸い付くような白肌でキュウリをしゃぶるんすね!

04-560 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 08:12:01 ID:lN7V0VHO
沙悟浄はスレンダーな長身美女
猪八戒はほわーんとしたグラマラスな美女なイメージがある

04-561 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 12:57:04 ID:dVMtXFwO
>>534-542
西遊記女体化いいね

04-562 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 21:13:53 ID:OsM75vdg
妖怪を懲らしめる為に女性化
とか理由が付けられるからなぁ
牛魔王は……いわずもがなか

04-563 :名無しさん@ピンキー:2007/06/20(水) 23:03:21 ID:wkAX0g/B
>>560
そして、孫悟空が活発美少女で、三蔵は夏目雅子なのだな。
最強無敵のカルテットじゃないか!

04-564 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 01:06:50 ID:kKnKiv40
以前も西遊記のやつみたな
三蔵法師が孫悟空等三人に囲まれてて

04-565 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 08:12:50 ID:0MdpkOKz
>>564
囲われてて…って読んじまったwww
美少女師匠も激しくイイ。

04-566 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 09:47:33 ID:NyHi9YOc
自前の緊箍呪で悟空を締め付けるのですか

04-567 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 11:44:01 ID:/wO5dPIR
>>564
囲まれてそのあとどうなったんだ!?
三蔵だけ女体化して弟子にやられるとか

04-568 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 18:02:17 ID:sZf2GPP9
悟空ちゃんの乳首に緊箍呪で凄く気持ちよさそうなんだけど。
ああっああん、奥が疼いて痺れるぅううう。だめええ!
ほれ、悟空よどこになにをして欲しいのか言ってみよ
浅く甘い息を吐く悟空、、、みたいな
でも俺は原作熟読してないから書けないんだぜ?
つかキンコジュって読むんだよな?なんだぜ

04-569 :名無しさん@ピンキー:2007/06/21(木) 23:59:07 ID:C0NlAxqd
そういや原作には妊娠しちゃう話もあったっけかw

04-570 :名無しさん@ピンキー:2007/06/23(土) 10:01:01 ID:1v2xLobM
IntelのCMがエロすぎて困る。

04-571 :名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 09:03:20 ID:asZX4xEk
たかしwwwwwww

04-572 :名無しさん@ピンキー:2007/06/24(日) 13:17:23 ID:qXxgSb6q
>>570
やめなさいたかし!

04-573 :名もなき戦士の人:2007/06/26(火) 10:10:31 ID:+RDQ10Le
西遊記の続き、書いてみました。

猪八戒登場編です。やっぱりこいつも女性にしてみました。

猪八戒:見た目は人間でいうなら二十歳前後。金髪・色白・爆乳の持ち主。
元は天河水軍の天蓬元帥でかなりの実力者。享楽的な女性であるが意外と真面目な一面を覗かせることも。
自分を引っ張ってくれるような威厳ある男性が好みである、らしいが…?

では『悟空ちゃんの大冒険 その2』
とりあえず冒頭だけ…

04-574 :名もなき戦士の人:2007/06/26(火) 10:12:03 ID:+RDQ10Le
「…しかしまさか息子の嫁が豚の妖怪であったとは…
息子は家に閉じ込められたままでどんな目に合わされているのかまるで解からないのです…」
苦渋に満ちた表情で年老いた男が語る。
「ほうほう」
「大人数で息子を取り返しに家の前まで詰め掛けたこともあったのですが…
妖怪めは大層な馬鹿力の持ち主で全員が打ちのめされ…結局引き下がるしかありませんでした」
「ふむふむ、許せぬことだな」
「お願いします、どうかあの豚の妖怪めを追い払い、息子を取り返してくださいませ…三蔵法師さま」
「うむ、よろしい!不埒な悪行を働く豚の妖怪とやらに、仏の道というものをとくと教えてやりましょう。ひっく。
息子のことは心配いりません。ういっく。我々がなんとしてでもあなた方の下へとおくりとどけてしんぜよう…
あ、酒のおかわりを頂けますかな。ヒック」
「あの、最初に断っとくけどダメかもしんないよ。このクソ坊主は」
「ううう…」
男は酔っ払う三蔵法師とその弟子―孫悟空の顔を交互に見比べると深い深いため息をついたのだった。

とある村に通りがかった三蔵法師と悟空。
二人は村の長より豚の妖怪に囚われた息子を取り返して欲しいと頼まれ、
上記のようなやりとりを経て娘を救うことを引き受けたのだった。

「…っていきなり全部あたいに押し付けるのな…あのクソ坊主…」
村はずれにある村長の息子と嫁妖怪の新居の前で、一人悪態をつく孫悟空。
『あー、酔っ払ってもうた~。悟空~、悪いが一人で行ってきてくれー。ヒック』
なんぞと抜かしたのだ。
「むきー!ほんとに坊主としての自覚の無いやつだっ!」
それでもそんな外道坊主の言うことを聞かなければならない自分の境遇が腹立たしい。
頼みを聞かなければまた例の小型緊箍呪を発動させるかもしれないのだから。
「けどまぁ…たしかにコレは坊主がきてもどうにもならなかったかもね」
そう呟くと、悟空は表情を引き締める。
新居の中に、その妖怪と思しき気配は感じられない。
だがしかし…この新居の周囲に残留している妖気の香りから推測すれば…
悟空の経験からすれば件の妖怪は結構な大物だと思われた。
村人達が『打ちのめされた』だけで済んだというのは幸運以外の何物でもない。
近づく戦いの予感に、悟空の中で激しい闘争心が燃え滾り始める。
「久々に…大暴れできそうかな」
愛らしい姿の猿妖はそっと呟くと、ぺろりと小さく舌なめずりをした。

04-575 :名もなき戦士の人:2007/06/26(火) 10:15:01 ID:+RDQ10Le
ほんのちょっとだけ、ご披露。
続きを投下したいところなのですが、そろそろ容量やばいのかな?

新スレができてからのほうがいいかな…

04-576 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 18:50:07 ID:B1v4l6rj
なんという生殺し

04-577 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 22:38:09 ID:LOETs9Fy
専ブラつかってると残量が分からなくて困る

ところで自分も投下したいのだが……大貝獣物語を携帯版でやったら書きたくなってきた

04-578 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:20:22 ID:o/68SMNt
新スレ立ててきたお。テンプレとか不備あったら修正よろしく

【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/

04-579 :名無しさん@ピンキー:2007/06/26(火) 23:45:39 ID:o/68SMNt
立てたはいいけどタイミング間違えたなー、人いねぇ。
即死しないといいんだけど。

これだけなのもなんなので埋めついでにTSな画像でも貼ってみる。
ttp://210.166.236.132/~s03219-1/bbs/upload/1718.jpg

04-580 :名無しさん@ピンキー:2007/06/27(水) 22:26:13 ID:V8tTZTr8
ちょwランスwww

04-581 :名無しさん@ピンキー:2007/06/28(木) 07:33:32 ID:T8wuXIKM
>>574乙!嬉しいよ

04-582 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/07/01(日) 21:54:52 ID:3y49p293
梅用に何か落としてみるか

04-583 :名無しさん@ピンキー:2007/07/02(月) 19:58:24 ID:5fBLPIAX
埋めついでに雑談

最近、この板のグレンラガンスレがものすごい勢いでTSイヤッホーイ!スレと化してて面白い件

04-584 :名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 01:10:25 ID:fA1n2w9Z
好きだから見てて楽しいけど、嫌いな人はスルーするしかなくてつまんないんじゃないかなー、と思う。
まあ俺はROMってるだけだし流れもあるから自治厨のようなことは出来ないけどな。

04-585 :名無しさん@ピンキー:2007/07/03(火) 05:06:37 ID:tvrUH2m6
あそこは何でか知らないけど主役級キャラ関連の話とか投下されなくて過疎ってるから、
枯れ木も山の賑わい的に話に乗ってる人もいるんじゃないかと。
昨日今日は久々に黒の姉妹の話で普通に発展してるし。

04-586 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 18:41:03 ID:uMZnH1Jp
シモンスレとか見てると女装話は大歓迎されるのに女体化はものすごい拒絶反応なんだよな

でもロシウやヴィラルは女体化超OK
どういう違いがあるんだろう

04-587 :KINO ◆v3KINOoNOY :2007/07/05(木) 21:19:03 ID:NwlPVnq2
新スレのほうでアイシールドさんと同一人物にされますが、別人ですよ(゚▽゚*)
自分は星矢、DQ.あとはかなり前に女三蔵を書いてるほうです

もし、自分がアイシ書くなら間違いなく雪光です。ええ、そういうマイナー体質

梅ついでに童虎x女シオン17歳ペアとか需要はあるだろうか?
あとはいつもどーりのメンツですが

ピサロナイトx女デスピサロとかやりてぇな……

04-588 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:03:27 ID:ub7xAqsc
雪光に期待wwwwwwwwwww

04-589 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:20:02 ID:iNO3cDJp
今度のビックリマンは女体化なのか!?

04-590 :名無しさん@ピンキー:2007/07/05(木) 23:35:50 ID:1cbhMVzK
>>587
>梅ついでに童虎x女シオン17歳ペアとか需要はあるだろうか?
ある!!期待wktk

04-591 :名無しさん@ピンキー:2007/07/11(水) 00:37:09 ID:vCfpQSyW
ageage

04-592 :名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 01:58:49 ID:82f9STnr
梅ついでにどうでもいいこと
西遊記の悟空ちゃんの台詞がマイメロのクロミちゃんの声で再生される

04-593 :名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 02:24:37 ID:tT+6A4x/
三蔵様の声は若本大先生で再生される

04-594 :名無しさん@ピンキー:2007/07/14(土) 12:23:46 ID:5Gp+7oeM
保管庫は更新されてないんだな。いろいろ前のを見たいのだが

04-595 : ◆vJEPoEPHsA :2007/07/16(月) 07:28:21 ID:cbmmyHfr
>>594
つ[>>332]

04-596 :名無しさん@ピンキー:2007/07/17(火) 02:15:59 ID:fgldv4Of
>>595 594ではないが乙ぱい