【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】7話目

07-001:名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 12:31:26 ID:rEqQcqYt
女体化、男体化、男女の入れ替わり、なんでもOK!
オリジナルも、二次創作も、歴史上の人物を扱っても、なんでもOK!
薬や魔法で性転換も、最初から性別逆転のパラレルも、なんでもOK!

よーするに、
各作品スレに投下したら荒れそうなSSの避難場所だ!
嫌いな人にまで自分の趣味を押し付けない、紳士の為の社交場だ!

(お約束)
元ネタ、カップリング、TSの種別(女体化、男体化)等、投下前には注意書き推奨
知らない、気に入らないネタでもスルー厳守
各スレでTS系SSの気配を感じたら、荒れる前にここに誘導
TS専用スレが立てられたらここに誘導

◆過去スレ
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214215459/

◆まとめサイト
ttp://library.s12.dxbeat.com/ts/

07-002:名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 16:18:04 ID:pUZSPPdL
>>1
ありがとう

07-003:名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 20:40:05 ID:iSoc11mz
>>1
どもです

07-004:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 02:47:47 ID:YkMoaR7v
>>1

まさか鯖移転のドサクサで落ちてしまうとは

07-005:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 08:23:11 ID:b0rIGsYe
>>1

07-006:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 11:55:12 ID:BfH1KQAH
8話目じゃないの?

07-007:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 11:59:48 ID:99x7nPpj
>>6
前に立ってたやつは17レス目で落ちた
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1279615654/

07-008:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 12:05:34 ID:H4nLVKst
>>4
サーバー移転は関係ないよ。エロパロ板はまだサーバー移転してないし
元の7話目が過疎ってて即死判定基準に引っ掛かっただけ

07-009:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 19:23:57 ID:TS2Ow3AR
では即死しないよう、投下が来るまで雑談するか

07-010:名無しさん@ピンキー:2010/08/04(水) 23:24:41 ID:vncXYAzq
どのぐらい行けば生きてられる? (´ー`)y-~~

07-011:名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 03:14:17 ID:md2Tdxp2
>>10
20くらいは必要だったか

07-012:名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 08:29:30 ID:Mqmcl2Jk
まだ先は長いね

07-013:名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 13:51:30 ID:A56i54cn
とりあえず

07-014:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:17:56 ID:cNIdA+yy
てーい

07-015:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:32:47 ID:eufRJB05
ネタねえなあ

07-016:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:39:31 ID:7zWsOlbQ
ま、スレが生きてればそのうち職人さんも投下しに来るだろう
それまでの保全作業だと思えば

07-017:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 01:49:55 ID:cNIdA+yy
>>16が書いたら俺も書くから描いてー

07-018:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 03:23:39 ID:lam45yMH
よっしゃ

07-019:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 04:09:04 ID:eufRJB05
なんかクソ重い

07-020:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 04:11:37 ID:LOcROOBH
これで落ちないのか

07-021:名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 09:04:10 ID:6a+xMez/
じゃあもう一押し

07-022:名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 02:45:06 ID:ESy/4/+8
これで大丈夫だといいな、と信じたいw

07-023:名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 07:20:23 ID:Zz4ljpKS
女湯覗き高校生、実は女子生徒だった。

先月、帝越温泉で、男子高校生が女湯に侵入するという事件があった。
警察の取り調べに対し、口を閉ざしていた少年であったが、
刑事が感情的になり、少年の胸ぐらを掴んだところ、少年が女性であることが発覚した。
少年は、現在は釈放され、学校の退学処分も取り消されている。

少年を捕まえた女性は、
「誤って取り押さえてしまって申し訳ない。あんな子が女の子だとは思わなかった。」
と話している。

なんとも不思議な事件である。この事件の結末がTS薬で動かされたことは、専門家でないとわからないのだが。

07-024:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/17(火) 23:53:34 ID:gJrd3QAG
初投下します。オリジナルで、台詞系SSです。
幼馴染みの二人が性転換します。
女体化、男体化です。

07-025:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/17(火) 23:54:58 ID:gJrd3QAG
・男の自室

男「……」

男「あ~よくねた…」ファー

男「!?」

男「(…あれ!?なんかおかしい…)」

男「(…声が女の子ぽい!?)」

男「!!」ガバッ

男「……」ガサゴソ

男「!?…胸がある……下は?」

男「!!……ない」

男「…僕、女の子になってる!?」

男「(…どういうこと!?…意味が分からない…)」

男「(…考えて理解できるわけじゃないけど)」

男「(…どうしよ)」

男「(妹に相談するべき!?ブンブン…信じてくれないだろうな…)」

妹「……」コンコン

男「!?」ビクッ

妹「お兄ちゃ~ん、朝だよ~起きてる?」

妹「お母さんが、朝ご飯だから降りてきてだって」

男「(…まずい!返事するとよけいにまずい!!)」

男「(…ここは寝たふり、寝たふり)」スースー

妹「…返事ないなー、まだ寝てるのかな?また後でこようっと」

男「……(行ったかな…)」

男「……ふー」

男「(このまま部屋にいても、仕方がない…)」

男「(母さんに相談してみよう)」

07-026:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/17(火) 23:58:08 ID:gJrd3QAG
母「あなたが男なの?」

男「…うん」

母「…信じられないけど、話を聞けば聞くほど、男みたいだし」

母「いいわ…母さんは信じます」

男「!ほんと!?」

母「子供を信じない親はいないでしょ?ほら!そんな顔をしないの」

男「…ありがとう、母さん」ポロポロ

母「これからの事を考えていきましょ…今日は日曜で学校休みだし」

男「うん、そうだね」

07-027:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 00:00:25 ID:gJrd3QAG
・女の自室

女「(やばい事になってる…)」

女「(朝起きると…男になってるんですけど)」

女「(訳わかんない!)」

女母「……」コンコン

女「!?」ビクッ

女母「女ー起きてる?入るわよ」ガチャ

女「(やば!隠れなきゃ!!)」ガバッ

女母「なにやってるの?朝ご飯出来てるから、起きて食べなさい」

女「……」モゾモゾ

女母「布団かぶって何やってるの?起きなさい!」ガバッ

女母「…あなた…誰?」

07-028:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 00:06:49 ID:gJrd3QAG
女「朝、起きたらこうなってたんだよね…あはは…」

女母「そう…でも男になっちゃったんだから、仕方ないんじゃない?」

女「ママは軽すぎだよーボクはまだ信じられなくて、パニックなのに…」

女母「だってねぇーママは男の子欲しかったから、嬉しいんですけど!」ニコ

女「またそんな事言ってー今日は学校休みだから良いけど、明日からどうするんだよ!」

女母「そんな事はママに任せておきなさい!こっちで何とかしますから」

女「…ホントかな」

女母「でも困っちゃったわね…男ちゃんにどう説明するの?」

女「あー忘れてた…」アセアセ

女「…説明しても信じてくれるかな…」

女母「男ちゃんなら信じてくれるわよ、昔からあなた達、仲良かったし」

女「う~ん…どのみち、ばれるしね……うん、相談してみる!」

07-029:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 00:10:20 ID:oKsqckTv
・男の自室

男「(…困ったな~女ちゃんにどう説明しよう…)」

ピロリ~ン

男「!メールだ」

男「(誰だろ…あ!女ちゃんからだ)」

女『相談したいことがあるの、ボクの家に来て!』

男「え!?こんな時に??どうしよ…とにかく返事しよ」

ピロリ~ン

女「!男から返事かな?」

男『僕も相談したいことがあります、ただ家から出られないので僕の家に来て欲しいんだけど』

女「む~まいったな~ボクも家から出れないよ」

ピロリ~ン

男「!またメールだ」

女『ごめん!ボクも家を出られないんだ、お願いだから男が来て?』

男「どっどうしよ!!このままじゃ埒あかないし…」

男「…仕方ないなぁ…妹に服貸してもらお」

07-030:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 00:21:30 ID:oKsqckTv
男「……」コンコン

妹「ん?お兄ちゃん??開いてるよ~入って~」

男「……」ガチャ

妹「…どうしたの?おにいちゃ……って…どちら様?」

………

……



妹「…そうなんだ、女さんのところに行くから服貸して欲しいと?」

男「うん、外出したいんだけど僕の持ってる服ぶかぶかで…」

妹「お兄ちゃん、背とか小さくなっちゃったね~かわい~」ニコニコ

妹「うん!分かったよー私の服、貸してあげる」

男「…ありがとう、ズボンとかある?」

妹「あー私、スボンは持ってないよー」

男「…スカートしかないんだ」アセアセ

妹「スカートに男物の下着はダメだよね……良いよ下着も貸してあげる」

男「へ?あーうん、ごめんね」

男「(色々ときついよーもう!)」

07-031:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 22:09:40 ID:oKsqckTv
男「じゃあ行ってきますー」

妹「行ってらっしゃい~気をつけてね~」

………

……



「ねぇ見て見てーあの子可愛いわね」ヒソヒソ

「ほんとー近所の子かしら」ヒソヒソ

「この近所では見ないよね」ヒソヒソ

男「(うー恥ずかしいよー急がなきゃ)」タタタ

07-032:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 22:10:15 ID:oKsqckTv
・女宅前

男「(ここまで来たら…どうにでもなれ!行っちゃえ!!)」ピンポーン

女母『はーい、どちら様ですか?』

男「(え!女ちゃんのお母さんいるんだ!まずい!!)」アセアセ

女母「どちら様ですかー」ガチャ

女母「…どちら様?」

男「あ!えっえーと、ぼ…私は女ちゃんの友達で、あのその…女ちゃんいますか?」アセアセ

女母「あら!可愛い子ね~女は部屋にいるからどうぞ!」

男「はい!お邪魔します!」アセアセ

女母「女~お友達がいらっしゃったわよ」コンコン

女母「ちょっとびっくりするけど、ゆっくりしていってね」ニコ

男「へ?あ!はい、ありがとうございます…」ペコ

男「…あの!入るね…」ガチャ

女「待ってたよ、男!」

男「……」

女「……」

男・女「誰?」

07-033:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 22:12:06 ID:oKsqckTv
女「まさか男も変わってるとは~ボクだけでもびっくりなのにね」

男「ホントだね…どうしようかと思ってたから」

女「……」ジー

男「えっえっえ!?なになに??」オロオロ

女「可愛くなっちゃって~男と思えないよ、あはは」

男「恥ずかしい!」カァー

女「あはは、赤くなってよけいに可愛いぞ??」ニヤニヤ

男「おっ女ちゃんだって、あのそのかっこ良くなってると言うか、あのその…」モジモジ

女「ホント!?」

男「うっうん、びっくりするぐらいに、あのその…」アセアセ

女「あははー男らしいというか、変わらないね」

男「女ちゃんだって…あのその…こんな状況なのに冷静だよね?いつもと変わらない…と言うか」

女「まぁねーなっちゃったもんは仕方ないっしょ?」ニコ

男「!そっそれはそうなんだけど…」カァー

女「お互い変わっちゃったから、相談は簡単で済んで良かったよ」

男「でも明日は学校だし、どうしよ…」

女「うーん、ママは何とかするって言ってたし、まぁなんとかなるんじゃない?」

男「またそんな事言って…僕は不安でいっぱいだよ」

女「なんとかなるってーボクも一緒だし…ね!」

男「うっうん、分かった、今日は帰るね」

女「んじゃまた明日、学校で」バイバイ

07-034:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 23:37:30 ID:oKsqckTv
・通学路

女「おっはよー男!!」バシッ

男「いたっ!加減してよ、痛いって」ウルウル

女「ごめんごめん、男の子って力強いんだね、加減が分からないや」

男「もう…気をつけてよ」

女「だからごめんってば!…そういやその制服、どうしたの??」

男「朝起きたら母さんが用意してくれてた…スカート…慣れないから恥ずかしいけど」カァー

女「そうなんだ…ボクの制服もママがそろえたんだよね」

男「どこで手に入れたんだろうね…不思議」

女「まぁいいんじゃない?気にしない~♪」

男「ホント、その性格が羨ましいよ」ハァー

女「もう!男はいつもそうだよ…なっちゃったもんは仕方ないでしょ?」

男「まだ信じられないし、受け止められないんです!」プイ

女「怒らないの!まぁいいやー…あ」

女「女友ちゃん、おっはよー」ブンブン

女友「え…はいっ?…どちら様??」

07-035:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 23:38:32 ID:oKsqckTv
女友「で、そっちが女ちゃんで…その小動物が男くん?」

女「あははー小動物ってかわい~♪」

男「……」ブルブル

女「ほらほら隠れないの…はい!ご挨拶」

男「あっあのその…おはようござ…います、男でちゅ」カミッ

女友「かわいー噛んじゃってる♪はい、おはよー」

男「恥ずかしい!!」カァー

女友「でもさーなんかお互い性別が変わった方が違和感が無いのはなぜかな??」

女「んー見た目が性格に追いついたんじゃない?」

女友「…納得」

男「(あ、やばい…友だ)」ササッ

女「男どうしたの?」

友「おーい女友ちゃん、おっはよーさん」ブンブン

女友「おはよー友くん」

友「ん?いつもの夫婦はどこ行った??…てかその二人は誰?うちの制服来てるが友達か?」

女「だーれが夫婦よ!」

男「…ふ…うふ…」カァー

07-036:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/18(水) 23:39:17 ID:oKsqckTv
友「うひゃーマジかよ…この可愛い子が男なのか?」

女友「みたい」

友「で、こっちが女ちゃんか」

友「でもさ全然、違和感が無いのは…どうしてだろうな?」ヒソヒソ

女友「私もそれは思って、言ったんだけどね」ヒソヒソ

友「まぁいいんじゃね?いつもの二人だし」

女「そうそう!なっちゃったもんは仕方ないよねー」

男「なっなに言ってるの!こっちは大変なんだよ!!」プイ

女友「まぁまぁそれより急がないと遅刻しちゃうよ?」

友「やべホントだ…みんな急ごうぜ!」

07-037:名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 08:52:46 ID:tiFWzcmj
  ( ^ω^) …
  (⊃⊂)

07-038:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 21:22:45 ID:rEUJDX1R
・教室

女「何か…みんな…こっち見てるよ」

男「恥ずかしい!」カァー

友「まぁ仕方ないんじゃね?」

女友「何かと問題ある二人が…夢のような話だからね~」

友「その割にさーみんな納得してるように見えね?」

女友「そこなんだよねー普通だと大事件だよ…この話は」

友「本来の姿になったって事ですか?」ニヤニヤ

女友「そうかもね」クスッ

07-039:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 21:25:54 ID:rEUJDX1R
女「学校終わったーさぁ帰ろっと~♪」

女「男~帰るよー」ポン

男「うん、帰ろー」

女友「おやおや、今日も一緒にお帰りですか?お二人さん」クスクス

女「ばっばか!そんなんじゃないよ!ご近所さんだから、帰り道が一緒なだけだよ」

男「そだね」

男「んじゃ帰ろ?」

女「ほいほーい…んじゃ女友ちゃん、まったねぇ~」ブンブン

女友「またね~(デレてる感じもないな…なんか兄妹みたいな感じ?…まぁいっか)」

07-040:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 21:30:21 ID:rEUJDX1R
男「…あのその、女ちゃん?」

女「ん?どったの?」

男「なんかさ、うん…昨日から色々とあって」

女「まぁ色々とあったねぇ~」

男「そっそれでね、いっぱいありすぎたから疲れちゃったな~って」

女「そう?ボクはいつも通りだけど??」

男「へ?あ…そのあの…」モジモジ

女「?なんかあったの?」

男「いきなり男になったのに…その…平気なのかなって」

女「まぁねー男の体なんて小さい頃に、男の見てるし~今更って感じ」ニコ

男「えっえっえっ!あのその…」モジモジ

女「男だってボクの体見てるだろう?今更じゃないの??」

男「ぼっ僕は女ちゃんみたいに割り切れないの!」カァー

女「そんなもんかなー男は少し考えすぎるところがあるよ?」

女「なっちゃったもんは仕方ないでしょ?」

男「…もういいよ、僕…先帰るね」タタタ

女「あーうん、また明日ね~」バイバイ

07-041:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 22:41:53 ID:rEUJDX1R
男「ただいま~」ガチャ

妹「あ!おかえり~お姉ちゃん」ニコ

男「へ?は?おねえ…ちゃん??」

妹「だってー女の子になってるのに、お兄ちゃんはおかしいでしょ?」

男「え?あ…うん、そうなのかな?」

妹「そうそう!可愛いお姉ちゃんなんだから」

男「そっそんなことないってば!でも…僕ってそう言う風に見えるのかな…」

妹「あ!」

男「!何??」ビクッ

妹「お姉ちゃんは女の子なんだから、僕はおかしいでしょ??」

男「えー?んじゃあのその…わっ私?」

妹「そうそう!もう女の子だから言葉使いには気をつけなきゃ!」

男「うん…わかった、気をつけるよ」

07-042:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 22:43:10 ID:rEUJDX1R
男「ふー良いお風呂だった」ガチャ…バタン

男「……」パフ

男「(昨日からいっぱいありすぎて疲れちゃったな~)」

男「(女ちゃんは相変わらずで、ある意味…羨ましいよ)」

男「(どうしてあんなに…平然とやり過ごせるのかな~)」

男「(でも女ちゃんが男の子かぁ~男の子だったらいいな~って思ってたけど)」

男「(まさかなっちゃうなんてさ…でもぼっ…私が女の子になっちゃうし)」

男「(まぁいいや、女の子でも女ちゃんに何かできればいいし)」

男「(疲れちゃったから…もう寝ちゃおうと)」

07-043:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/19(木) 22:45:24 ID:rEUJDX1R

女「あー良いお風呂だった~気持ちよかったよ!」ガチャ…バタン

女「(ホント…男ってうじうじとしちゃってさ~)」

女「(悩んでも仕方ないのにね~)」

女「(まぁでも、男が女の子か~女の子になればいいな~って思ってたら本当になっちゃうし)」

女「(ボクは男の子になっちゃったけど…その方がいいよね)」

女「(今まで以上に男を守れやすくなったし…後は男がもっとポジティブになればいいのに」

女「(…男では無理かな、まぁ可愛くなったし友達も出来やすくなったじゃないかな)」

女「(男のために色々とがんばらなくちゃね、男の子だし!)」

女「よーし!明日のためにしっかりと睡眠を取らなきゃね」

07-044:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 00:35:20 ID:cqCuvZvr
・通学路

女「おっはよ~おっとこ!」ダキッ

男「ひゃん!?」

女「ん?どうしたのかね?顔が赤いよ?」ギュー

男「あっあのその…そっそれは、その…は…ずかしいよぉ~女ちゃん」カァー

女「だってー男可愛いもん、つい抱きつきたくなったさ!」

男「え?あっあのその…かっかわいいとかっあの…わっ私が?」アセアセ

女「うん、そだよ~…ってあれ?今、男…私って言ったね?」

男「あのその…えーと、その…おかしいかな…」

女「ん~ん全然!そっか~男も女の子と認めたって事かな?うんうん」

07-045:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 00:35:46 ID:cqCuvZvr
友「おい~す!男に女ちゃん」

女「おは~よ!友くん」

男「…おっおはよ」カァー

友「うんうん、なんだ?朝から仲良いね~お二人さん」

女「ん~そうかな?ボクはただのスキンシップだよ、ご近所さんとの」

友「まぁいいけどな!仲良い事は」ウンウン

女「ねーそれよか友くん聞いてよ」

友「ん?どうした??」

男「男がね~自分のことをわたしって言ったんだよ」

友「お!ついに認めたって事か」

友「まぁ俺とかじゃないし僕でもおかしくはなかったけどな」

男「んも…二人して…」カァー

女「また赤くして…かわい~」ギュー

男「ひゃ!やっやめてよ~…ほんと…はずかしいか…ら」アセアセ

07-046:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 00:38:29 ID:cqCuvZvr
・教室

「男くん、ホントに可愛いわね」ヒソヒソ

「女の子になって一段と可愛くなったね」ヒソヒソ

「女ちゃんは逆に凛々しくなったよね」ヒソヒソ

「お似合いのカップルじゃない、あの2人」ヒソヒソ

女友「なんかよけいに注目されたね、あの二人」クス

友「まぁ仕方ないよな、男は可愛いし、女ちゃんは格好良くなったし」

女友「男くんは赤くなって伏せちゃってまぁ…逆効果って事が分かってないわね」クス

友「その点、女ちゃんは変わらないよな…見てみろよ、何食わぬ顔で見てるし」ハハハ

女友「今まで進展が無かった二人じゃない?この機会にうまく行ってほしいよね」ヒソヒソ

友「ほんとだな~お互い鈍いって言うのか…あまりに近づきすぎて見えてないんだろうな」ヒソヒソ

女友「…かもしれないね…そう考えると幼馴染みって面倒くさい関係かも」ヒソヒソ

友「俺らがとやかく言えないし…まぁ応援はしてやるけどな」ヒソヒソ

07-047:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 00:39:19 ID:cqCuvZvr
不良A「おい、本当にあの子は奴なのか?」

不良B「姿が違うが言動や行動を見ても、どうやら間違えなさそうだな」

不良A「奴がホントに女かどうか…確認してみるか?」

不良B「それ面白そうだな…おし!俺に良い考えがある」フフフ

07-048:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 21:22:27 ID:cqCuvZvr
女「おっとこ~帰ろう~♪」タタタ

男「ひゃん!抱きつかないでよ~もう」ササッ

女「いいじゃん!減るもんじゃないし」

男「恥ずかしいから嫌なんです!」カァー

女「まぁいいや、帰ろ~」

男「うん」

07-049:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/20(金) 21:24:03 ID:cqCuvZvr
・校舎玄関

男「…ん?何だろこれ?」

女「どうしたの?早く帰ろ~」

男「なんかね…手紙が入ってた」

女「お~それはラブレターというものでないのかね?やるな~おっとこ~」コノコノ

男「ちょっちょっとやめてよ!痛い!痛いってば!!」

女「で?なんて書いてあるの?」

男「ちょっと待って見てみる…」ガサゴソ

『お話ししたいことがあります。放課後、屋上まで来てください』

男「…差出人の名前…書いてない」

女「これは告白かな?かな?」ワクワク

男「へ?あ…あのその…これって間違って、そのわっ私のところ入れたんじゃないかな?」アセアセ

女「でも…ちゃんと男くんへって書いてるじゃん」

男「…ホントだ、どっどうしよ!?女ちゃん!」アセアセ

女「(これは友達を作る良い機会だ!うんうん)」

女「行ってきなよ男!」

男「え…えええ!?ええええええ!!」

女「その人も勇気振り絞って手紙出したんだから、無下には出来ないでしょ?」

男「へ?あのその…そりゃ…わか…るけど」モジモジ

女「んじゃ、ボクは先帰るね~明日、結果を教えてね~」バイバイ

男「へ?いや私は、行くとも…言ってないんだけど……って行っちゃった」ハァー

07-050:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 00:32:56 ID:0dmwoJCq
・学校屋上

男「……」ガチャ

男「(来ちゃった…けど…)」

男「(女ちゃん…酷いよ…一人だけ先に帰っちゃうし……)」

男「(…ホントに告白だったら…どうしよう……)」

男「(…兎に角…会うだけだから…会うだけ)」

男「(…何処にいるのかな?)」キョロキョロ

07-051:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 00:34:00 ID:0dmwoJCq
不良A「おい!男!!」

男「!?ひゃい!」ビクッ

不良B「おいおい、ホントに来ちゃったぞ、しかも一人で」ハハハ

男「へ?なになに??…君たちは…」オロオロ

不良A「ホントにお前はあの男なのか?」

男「…あの…その…」ブルブル

不良B「どうもホントみてーだな、この口ぶりこの震え方…まんま奴だな」ニヤニヤ

不良A「俺らが虐めすぎて…学校にはもう来ないと思ってたんだがな~」

男「…いやっ…いやっ…こっちに…こないで…」ガクガク

不良B「まぁそんなに恐がるなよ…今日はお前が女かどうか確かめるだけだから」ニヤニヤ

男「…ゆる…し…て…くださ…い…」ポロポロ

07-052:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 01:13:26 ID:0dmwoJCq
………

……



不良B「ふ~本当に女だったとは…なかなか良かったぞ、男ちゃん」ニヤニヤ

不良A「ばっちり携帯にも収めたし、またよろしく頼むよ…これをばらされたくなかったらな!」ハハハ

男「……」

男「(…どうして…こうなっちゃったんだろ……女ちゃん、私…汚されちゃった…)」

男「…う、うぅぅ…」ポロポロ

07-053:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 01:14:06 ID:0dmwoJCq
・男自宅

男「…ただいま」フラフラ

妹「あ!お姉ちゃんおかえり~…ってどうしたの!?大丈夫?」

男「え?あ…うん、その疲れちゃっただけだから、大丈夫だよ」ニコ

妹「……お姉ちゃん…何かあったの?」

男「ホント…大丈夫…だから…少し…休むね」フラフラ

妹「あ…うん…」

07-054:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 01:17:34 ID:0dmwoJCq
・女自室

女「…男、あれからどうなったのかな~」

女「付き合ったりなんかして…」

女「…それはないかな~まずは人に慣れないとね」ウンウン

女「明日どうやって聞こうか楽しみだな~」ムフフ

女「最近の男は楽しすぎるから、どんな反応してくれるかな~♪」

女「明日の楽しみのため、早く寝よっと」

女「…おやすみ…男」

07-055:名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 02:18:15 ID:s1/CacBu
書き溜めてからまとめて投下したら?
あと間に無駄に改行があると、その分レス分割されて読みづらい。

07-056:名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 10:41:45 ID:1yODNAuo
いや、俺は読みやすいけどw
ただ、台本形式はいただけない

07-057:名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 10:46:44 ID:vr2hqbOI
俺はVIPのSSスレみたいだなと思った

07-058:名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 14:20:11 ID:GQhIdxDt
>>57
同じく

07-059:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:22:38 ID:0dmwoJCq
うわ!皆さん見てくれていたんですか?嬉しい限りです。

>>55
書き溜めてはいるのですが、誤字等修正して時間かかっていました…
今日に全部投下する予定です。

>>56
ありがとうございます。台本を意識して作成してますので…ご勘弁を。
今回はこの形式で終わらせますが、後1本あるので、考えて投下します。

>>57
>>58
まとめサイトとか読みあさりまして…
特にTSもの、妹ものを読んで書きたくなったので…
それを参考にと言うか…真似てるので、そう思われても仕方ありません…。

では投下していきます!

07-060:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:25:36 ID:0dmwoJCq
・通学路

女「…あれ?いつもの時間に男こないな~どうしたんだろ?」

女友「おはよー女ちゃん」

女「あ!おっはよ~女友ちゃん」

女友「…おや?お姫様がいらっしゃらないみたいだけど?…ケンカでもした?」

女「ん?いや~そうじゃないけど、男から何も聞いてないんだよね」

女友「んじゃ…あれじゃない?あの日とか」

女「あ!あの日か~んじゃ仕方ないね、男も女の子の苦しみを味わうがいい」フフフ

女友「帰りでも寄って上げたら?」

女「そだね~感想でも聞いてくるかな?」アハハ

07-061:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:26:55 ID:0dmwoJCq
・男自宅前

女「……」ピンポーン

妹『は~い、どちら様ですか?』

女『妹ちゃん?女だけど男いる?』

妹『…ちょっと待ってくださいね』

妹「女さんお久しぶり~どうぞ入ってください」ガチャ

女「妹ちゃんお久しぶり~」

妹「うわぁ!お姉ちゃんから聞いてましたけど、本当に男の子になっちゃったんですね」

女「まぁね!」

妹「…ホント、かっこいいな~」

女「そんなことないよ~…で、男いるかな?」

妹「あ!ごめんなさい、どうぞ入ってください」

女「でさ…男になんかあったの?風邪とか??」

妹「それが…昨日帰ってきてから、一度も部屋から出てこないんですよ」

女「へ?」

妹「声かけても返事がないし…部屋に入れてくれないんです」

女「そっか…うん、わかった!ボクが何とかするよ!!」

07-062:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:28:32 ID:0dmwoJCq
女「男~ボクだよ」コンコン

男「……」

女「どうしたの何かあった?部屋入ってもいい??」

男「……」

女「んじゃ入るね~って……鍵がかかってる!?」ガチャガチャ

女「もしかして…昨日の手紙の件で何かあったんじゃ?」コンコン

男「!」ビクッ

女「話だけでもしてよ~何かあったなら、ボクにも責任があるし」

男「…か…えって…」ポロポロ

女「え?何??」

男「帰って!帰ってよ!!うわぁぁぁんーーーー!!」

女「えっえっえええ!?」オロオロ

男「誰の顔も見たくない!帰ってーーーーーー!!」

07-063:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:38:16 ID:0dmwoJCq
・男宅、妹部屋

妹「女さん…昨日、お姉ちゃんに何かあったのですか?」

女「昨日…学校の帰りに男の靴箱に手紙が入ってて、読んでみたら…放課後会って欲しいって書いてたんだ」

妹「…ラブレター?」

女「たぶん…でさ、男って人見知りで友達少なかったから、良い機会だと思って…」

妹「会ってこいって言ったのです?」

女「…うん」

妹「…そっか…その件で何かあったのですね…」

女「…それ以外に思いつかない」

妹「お姉ちゃん…昨日帰ってきた時、すごく疲れてて、フラフラしてました」

女「へ?」

妹「…なんて言うんだろ、精神的に疲れてる感じがしてて、大丈夫?って声かけても」

妹「私を心配させまいと笑ってましたけど…目が…笑ってませんでした」

女「(…普通の告白で、男がそこまで精神的に追い込まれるわけがない…)」

女「(精神的な痛み……って…まっまさか!!)」

妹「女さん、何か分かったの?」

女「へ?あ…いや、分からないよ…」

妹「そっか…」

女「とにかく今日は帰るね、これ以上いても会ってくれそうにないし」

妹「うん、ありがとうございます」

女「また明日来るよ、じゃあまたね」バイバイ

07-064:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:43:43 ID:0dmwoJCq
・女自室

女「……」フー

女「(…たぶん奴らの仕業だと思う)」

女「(確信はないけど…男の急変は頷ける…)」

女「(明日、ボクが何とかしてみせる!)」

女「(待っててね…男はボクが守ってみせる!)」

07-065:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:49:45 ID:0dmwoJCq
・教室

友「…今日も男は来てないのか…」

女友「どうしちゃったんだろうね?」

友「一昨日は元気だったし、調子が悪そうにも見えなかったんだけどな~」

女友「あ!そう言えば…女ちゃん。昨日男くんの家に寄ったんじゃないの?どうだった??」

女「……」

女友「…女ちゃん!?」

女「へ?あ…何?ごめん…話を聞いてなかった…」

女友「今日はどうしたの?…ずっと考え事してるみたいだけど…」

女「(どうしよ…昨日の男の様子をしゃべると、2人に迷惑かけちゃいそう…)」

女友「…やっぱ、昨日男くんの家で何かあったんだね」

女「あ…いや、そうじゃなくて…」オロオロ

女友「すぐ顔に出る…嘘つけないよね…あなたって」

友「男のことだったら俺も気になる。協力するから教えてくれよ」

07-066:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:51:22 ID:0dmwoJCq
女「…一部、ボクの想像を含めてしゃべるから、そう思って聞いて欲しい…」

女「一昨日にね、男と一緒に帰ろうとした時…男の靴箱に手紙が入ってたんだ」

女「内容は放課後に会って欲しいとの事…ただ差出人の名前が書いてなかった」

女「ボクは男の良い機会だと思って、会ってみればって…」

友「はぁ!?断らずに勧めたのかよ!」

女「…うん。その時は軽い気持ちだった…男に友達が増えればいいな~って」

友「(マジかよ…男の気持ちを分かってねぇな…まぁ男もだろうけど)」ハァー

女友「(この子の良いところなんだろうけど…男くんには残酷な選択だわ…)」ハァー

女「!2人してなぜため息!?続けて良いかな?」

女「ボクは邪魔しちゃ悪いと思って、男を置いて帰ったんだ」

友「はぁ!?なんて無責任な…」アチャー

女友「まぁまぁ…最後まで聞こうよ」

女「そこから後の行動が分からないんだよね…」

女「昨日、男の家によって、部屋に入ろうとしたけど、拒絶されちゃってね…」

女友「!拒絶されたって!?」

女「手紙のことを聞くと、突然泣き出しちゃって…とても話出来そうになかったし」

女「妹ちゃんに話聞けば、一昨日帰ってきてから部屋に籠もって出てこないって…」

女「…だからボクは考えたの。もし仮に告白されて…そこまで精神的に追い込まれるものなのかって」

女「…そこで思ったんだ。例の2人組」

友「!…男を虐めてたあいつらか!!」

女「…でもこれは確信じゃない…ボクの想像だけの話だから、情報がほしいんだ」

友「わかった、協力しよう。俺の連れにその2人組が男に接近したかどうか」

女友「私もそれとなしに聞いてみる」

女「…ありがとう2人とも。迷惑かけます」

女「あ!それでね…男が呼び出された場所が、屋上で時間は放課後」

友「了解!任ししとけ!!」ビシッ

07-067:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 21:57:40 ID:0dmwoJCq
>>66

友「了解!任ししとけ!!」ビシッ

 ↓

友「了解!任せとけ!!」ビシッ

脳内変換お願いします…誤字すみません

07-068:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:00:25 ID:0dmwoJCq
・教室(放課後)

友「…女ちゃんの予想は的中だ…」ヒソヒソ

女「!ホント!?」ヒソヒソ

友「ああ、クラスは違うけど…俺の連れが奴らを放課後に屋上へ上がって行くの見たそうだ」ヒソヒソ

女「…わかった、話してくる」

友「おいおい!一人で大丈夫かよ…」

女「ケンカするつもりはないけど、状況によってはボクも止まらないかもね…」

友「……」

07-069:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:10:21 ID:0dmwoJCq
不良A「それでよ~あいつがさ、あの女に声かけてよ」

不良B「おうおう、それでそれで?」

不良A「見事に無視されてやんのよ!」ゲラゲラ

女「2人ともちょっと良いかな?」

不良B「あ!?なんだ?」

女「…ちょっと話があるから来て欲しい」

不良A「男女…って今は男か、何のようだ?」

女「良いから…ついてきて」

07-070:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:10:51 ID:0dmwoJCq
・屋上

不良A「で?何のようだ!?しょうもない事に付き合うほど暇じゃねぇんだよ!」

女「一昨日の放課後の時間…君たちがここに来るのを見た人がいる」

不良B「はぁ!?俺たちがここに来ちゃ悪いのかよ!」

女「ここに男が来たはずだ…」

不良A「しらねぇな」

女「…しらばっくれるな!…またお前達…ボクの…ボクの男に何をした!!」

不良B「ひゃははは!!ボクのだってよぉ!おかしいなぁ~おい!」ヒャハハ

女「……」ギロリ

不良A「ああぁ!?てめぇは何ガンくれてるんだ?」イライラ

不良B「まぁ待てよ!いいじゃねーか、この間のことしゃべっても」ククク

女「!やっぱり…ボクの男に何をしたんだ!!」

不良A「そりゃ!あのヨナヨナしたやつが、本当に女になったのか身体検査をしたまでよ」ククク

女「!それって…まっまさか…」サァー

不良B「最高に具合は良かったぜ!健気に…お前の名前を呼びながら謝ってたぜ!!」ハハハ

女「……」ワナワナ

不良A「証拠に…ほれ!携帯にばっちり写ってるだろ!?」ヒャハハー

女「!」プチン

女「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダ

不良A「!やんのかーてめえぇぇぇ!!」ガシッ

07-071:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:22:33 ID:0dmwoJCq
友「やべ!オレたちも行くぞ!!…女友ちゃん、後は頼んだぞ!」

女友「任せといて!」タタタ

友「この野郎!!よくも男を!!!」ダダダ

「友に続け!!」ダダダ

「うおぉぉぉぉぉ!!」ダダダ

07-072:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:29:11 ID:0dmwoJCq
・男宅前

女「……」ピンポーン

妹「は~い!どちら様ですか?」

女「…女です、男いますか?」

妹「ちょっと待ってくださいね~」ガチャ

妹「!どうしたんですか??すごいケガ…手当します、入ってください」オロオロ

女「…いいよ、男と話がしたい…クッ!」ヨロヨロ

妹「ここで座って待っててください、お姉ちゃんを呼んできます!」タタタ

妹「お姉ちゃん!お姉ちゃん!女さんがすごいケガしてるよ!!」ドンドン

男「!」ビクッ

妹「今ソファで座ってもらってるから…会ってあげて!!」ドンドン

男「……」ガチャ

妹「あ!お姉ちゃん」

男「……」タタタ

男「…うぅぅ…」ポロポロ

女「!…おっおと…」

男「うわぁぁぁぁぁんーーー!!」ダキッ

女「え?え?」オロオロ

男「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめ…ん…な…さい…」ギュー

女「よしよし、泣かないでね?ボクは大丈夫だから…」ナデナデ

男「ホント…ごめんなさい…私のために…ごめん…なさい…うぅ…うっぅ…」ギュー

女「もういいから…ね?」ナデナデ

男「……うん」グス

07-073:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:30:03 ID:0dmwoJCq
男自室

女「痛い!もっと優しく…」イテテ

男「だっ大丈夫!?」オロオロ

女「男が受けた傷を思えば…って、しみる!」イテテ

男「…もう、昔から変わらないね…女ちゃんは」クス

女「そっかな?少しは成長したと思ってるだけど…」ポリポリ

男「…いつも正直な気持ちを隠さずに…突っ走っていっちゃうだもん」

女「…そっかも」ヘヘヘ

男「覚えてる!?小学校の時に私が虐められてて…」

女「…忘れもしないよ」

男「その時も女の子なのに、ケンカして…ボロボロなりながら私を助けてくれたんだよね…」

男「…また助けられちゃったね、あの時の言葉…覚えてる?」

女「…うん」

女『男の事はボクが一生守ってみせる!だから』

女『…ボクをお嫁さんにして』

女「って…その気持ちは今でも変わらないよ」

男「…私も…変わらないです…」カァー

女「…男…目を閉じて…」

男「…うん」

男「…ん…んぅ…」

女「…男…好きだよ…」

男「…私も…好き…です…」

07-074:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:30:46 ID:0dmwoJCq
女「…やば…そのまま…寝ちゃったんだっけ?」

男「……」ジー

女「!ひゃ!?…男…おはよ…」

男「うん!女ちゃんおはよ~」ニコ

男「女ちゃん、疲れてそのまま寝ちゃうんだもん」

男「大切な事…言えないままだったよ!」プンプン

女「へ?大切な事って??」アセアセ

男「…今度は…私から言わせて…ください…」

男『私は女ちゃんを一生支えていきます…だから』

男『…私をお嫁さんにしてください』

--------------------------------


女「…ボクをお嫁さんにして」 END

07-075:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/21(土) 22:33:35 ID:0dmwoJCq
これにて

女「…ボクをお嫁さんにして」

終了します。長々と投下すみませんでした。

色々と反省する点はありますので、今後を活かしていきたいと思います。

もう1本、TS物を作成を完了していますが、色々と修正していきたいので

出来次第、投下していきます。ありがとうございました。

07-076:名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 00:12:23 ID:iy6qcOt0
お疲れ様。

でもこっちの板の場合、ほのぼの純愛スレ(←ネタスレ)を除いては、台本スタイルはあんまり歓迎されないようなので
地の文あり、なおかつカギカッコの頭に発言者名書かなくても誰の台詞かわかるような小説形式にした方がいいと思う。


07-077:名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 01:01:45 ID:SlHSrThe
ああ、どこかに面白いTS小説はないだろうか…

07-078:女「…ボクをお嫁さんにして」:2010/08/22(日) 01:06:41 ID:bR4vEb1e
>>76
ありがとうございます。

過去スレを確認した時に台詞系が無かったので…どうしようか悩んだんですけど
どうしてもTS物書くと…18禁になってしまうし、台詞系総合スレのある板では18禁だめだったので。

今の自分には、地の文をつけたり小説形式に変換する技術がありません…
明日にでも投下しようと思いましたが…辞めた方が良いですよね
ただの名無しに戻ります、色々とアドバイスありがとうございました。

07-079:名無しさん@ピンキー:2010/08/22(日) 10:38:15 ID:V8PUxRBa
結局百合かよ


 つ ま ら ん

07-080:名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 15:19:09 ID:YxZY4PU0
過疎

07-081:名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 22:14:23 ID:h7GpQafb
子供の頃に、外出ないと足がなくて歩けない子に足あげちゃうよって母親によく言われたが、
足をチンコに置き換えると、立派なTSの完成だな。

07-082:名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 05:04:03 ID:IO/x2oCR
いやいや、引き篭もりの童貞チンチンは要らないでしょ。

でも、ヤリチンが祟って複数の女性に恨みをかった弟に、似た外見
の童貞引き篭もり兄が騙されて、ベットで影武者にさせられて、哀れ
一回も使用できずに去勢されて女性になっちゃう話だったら面白そう。

兄は童貞だから女性に上手くモノが言えないけど、恐怖で上手くしゃ
べれ無いのと勘違いされてされるがままとか。

女性達の画策で兄になりすました元弟に内緒で(実は知ってる)犯され
ちゃうとか・・・

07-083:名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 07:00:17 ID:dPVbcBLr
ホモプレイしようとした相手が女体化してしまう悲しいゲイ

07-084:名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 09:19:55 ID:TPWhzixm
誰得

07-085:名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 14:02:50 ID:viHDtEdc
俺得

07-086:名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 18:55:26 ID:RCObrbX0
なんでか知らないがクロノトリガーのグレン×TS魔王なんて閃いた

07-087:名無しさん@ピンキー:2010/09/23(木) 09:52:21 ID:4GcCUMDT
カエルじゃなくてグレンなのか、マニアックだな

07-088:86:2010/09/25(土) 02:37:24 ID:iI7ya9gg
あれ、カエルの本名ってグレンじゃなかったっけ?

マヨネーのせいで魔王女体化→はずみでカエル人間に戻る→いろいろあってエロエロ

なんてDS版やってたら浮かんだんだよ

07-089:名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 16:29:34 ID:Ara7+7bb
以前に規制スレで出たネタ

防衛組織の男性隊員が女性型ウルトラマンに漂依されて云々

07-090:名無しさん@ピンキー:2010/10/16(土) 12:01:35 ID:EJwiamKk
ロードス島電鉄か妖精文書か妖精ふぁんたじーみたいに
エルフ娘に憑依転生する奴が読みたい



07-091:名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 18:48:46 ID:EPjZTlWk
女体化ジェイソンやマイケルやフレディに逆レイプされるとかどうよ。

07-092:名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 21:48:49 ID:iGtV3FQR
>>91
マイケルはマイケル・ジャクソン。フレディはフレディ・マーキュリーで判るけど、ジェイソンって誰?

07-093:名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 23:23:17 ID:xcjOnHXZ
俺だよ、俺俺

07-094:名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 08:56:02 ID:AB01q2zV
>>91
ジェイソン・ボッツ

07-095:名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 11:09:18 ID:FaeCpS5a
>>94
それは確かに迫力があるなw

07-096:名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 18:50:38 ID:RjDnVjP1
ジェイソン→13日の金曜日、フレディ→エルム街の悪夢 ・・・と思ったw
マイケルは・・・わかんない

07-097:名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 20:36:03 ID:XZJV5Fy7
>>96

http://cia-film.blogspot.com/2010/05/4.html
これ?

07-098:名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 02:40:45 ID:O0An1Paq
とらぶるに女体化の話が

07-099:名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 11:33:08 ID:5HuWAY8Y
ああ、リト君が性転換銃でリコちゃんになる奴ね。

07-100:名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 17:04:49 ID:D9kbK90h
元々原作のファンだったのでキン肉マンレディーが好きだ。
まだ登場してないキャラが沢山いるから妄想のしがいもある

07-101:名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 02:56:41 ID:L6tF8ikR
着ると女の子になる服一式。しかも着ている間はより女性らしく(胸が大きく、腰のくびれも顕著に)なっていく。
脱げばすぐに男に戻れる安心設計。
しかし、実は欠陥があり、胸が大きくなりすぎてボタンがはじけてしまうと戻れなくなってしまう。
そうとは知らずに長時間着用し、パツパツになってからそのことを知らされ、慌てて着替える場所を探すのだが……

膨乳と女性化ネタを組み合わせたらそんなアイテムを思いついた。
勢いで書いた、後悔はしていない。



07-102:名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 08:53:43 ID:2tbjGqdg
何だったかな……おぼろげなイメージだけで作者もタイトルも思い出せんが。

部屋中掘り返せば何かしら出て来るとは思うんだが。

07-103:名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 09:51:57 ID:bD+f4rXB
「まぶらほ」じゃね。
胸が大きくなりすぎて服が破けると男に戻ったが。

07-104:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:52:26 ID:s0ELEnu9
そんな話があったとは。
そこのとこだけでも探して見るかな。

07-105:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:51:43 ID:6xgsz9hX
いや、まぶらほほど新しくは無くてだな
もっと昔のエロ漫画だったかと思う。
確かオチは背中のジッパーが壊れるんだったか…

まぁ昔からありがちなネタではあるよな。

07-106:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:02:20 ID:hSBSR8uS
だんだんダンクでも似たようなネタがあったな。あっちはおっさんだけど。

07-107:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:44:01 ID:ZuQAvHx6
後半明らかなテコ入れが入りだして
そこも含めてすげえ好きだった > だんだん

07-108:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 22:35:09 ID:2QOcV+WR
ウッ

07-109:名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 08:16:30 ID:McITGxVn
TS とは少し違うかもしれないけど漫画やゲームの主人公を好みの女の子に変えて妄想してる
るろ剣の剣心を格ゲーの彼女に変えてみたりとか


07-110:名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 08:19:46 ID:uvDy/P+b
彼女が格ゲーなんて不憫。

07-111:名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 08:46:26 ID:McITGxVn
新解釈!
分かりにくい文章でごめん

07-112:名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 11:12:58 ID:hOoSQOgI
文字通り解釈するならば

格ゲーの彼女……つまり格ゲーの剣心は女?

ってなるんだが違うのか?

07-113:名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 00:03:44 ID:yuzHwAyL
MHP2Gのキャラをチートを使って女にしてみたら
自分自身が女に代わったような錯覚をしてしまった
TS気分を味わいたい人には凄く勧めたい

07-114:名無しさん@ピンキー:2010/12/14(火) 21:14:25 ID:bwyESvcr
モンハンのキャラは可愛くないんだよなぁ
でも、RPGとか自キャラ女というのはこのスレ的には常識じゃね?
俺キャラ全部女よw

07-115:名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 10:59:58 ID:AEjs1+W9
 まるマで次男女体化です。
 毒女の薬で性転換します。
 母乳プレイとか苦手な人はご注意下さい。






(1)
 汁王佐と二人きりでの勉強会に疲れた年若い魔王に、こんな陽気に机上で勉強するより外で体を動かしたいとせがまれたウェラー卿コンラートは、午後から血盟城の庭園で自らの君主に剣の稽古をつけていた。
 魔王ユーリの行くところならどこにでもついて行きたがる、ユーリの(自称)婚約者ヴォルフラムと、血盟城では暇を持て余しがちな大賢者村田が、邪魔にならない程度に離れたところで、二人の稽古の様子を静かに見守っていた。
稽古を始めたばかりの頃などはよくヴォルフラムが、やれ踏み込みが甘いだの動きが鈍いだのと、大声で魔王にダメ出ししてきたものだが、最近はユーリの剣の腕も徐々に上がってきているせいか、ヴォルフラムがうるさく吼え騒ぐこともなくなっていた。
 したがって、庭園には、剣と剣がぶつかり合う鋭い音以外には、時折聞こえてくるのどかな鳥のさえずりと、ユーリが手にする魔剣モルギフが「あーうー」と不気味に呻く声だけが響き渡っていた。
 その静寂を打ち破ったのは、ユーリたちがいる庭園に面した、血盟城二階の渡り廊下を走り抜ける二人分の足音と、頭上から響いてくる女性の甲高い叫び声だった。
「グーウェーンーダールー! せっかくもにたあを頼んだのに、新作の薬を見た途端に逃亡しようとは、何事ですか! そんな大きな図体をして、子兎のように怯えて逃げ出すなど、情けないにも程がありますよ!!」
「無茶を言うなっ! その薬を飲めなどと言われたら、どんな勇猛な男でも地の果てまで逃げる!! 勘弁してくれ、私はまだ死にたくない!!」
 ドップラー効果を発生させつつ、追う者と追われる者、毒女アニシナとその犠牲者グウェンダルは、怒鳴り合いながら渡り廊下を全速力で走り抜けていた。渡り廊下は広い庭園が一望できるように壁が取り払われ、低い手すりがあるのみだったので、
その様子は下にいるユーリたちに丸見えであったが、二人にはとてもそんなことを気にしている余裕はなさそうだった。
「うわあ……」
 ユーリは、剣を振るう手を止めて二階を見上げ、なんともいえない呻きを洩らしていた。
「アニシナさんの持ってる薬、すごいよ。紫色だし、なんか微妙に発光してるし、マグマみたいにボコボコ泡立ってるし……見るからに恐ろしい効果がありそうな……。あれはグウェンダルも必死で逃げるよな……」
 他人事ながら、げっそりした表情で呟くユーリ。
「まあ、いつものことですよ」
 渡り廊下を背にして立っていたコンラッドは、ユーリに合わせて剣を振る手こそ止めたものの、振り返りもせず落ち着き払ってそう言った。あの二人のこういうやりとりを何十年と見てきたコンラッドは、この手の出来事には慣れきってしまっているのだった。
「兄上は無事に済むだろうか……」
「済まないだろうねぇ」
 青ざめながら呟くヴォルフラムに、横にいた村田が苦笑を浮かべつつあっさりとそう言った。コンラッドもそれに賛同する。
「でしょうね」
「でしょうねって、あんた。あっさりだなー……。お兄ちゃんを助けてあげようとか思わないわけ?」
「思ったところで、実行に移すのは無理ですよ。毒女には逆らわないでおくことが、この眞魔国で生きていく上での鉄則です」
「それはまあ、そうだと思うけど」
 落ち着きすぎなコンラッドに、半ば呆れたように訊ねるユーリだが、毒女の恐ろしさは重々承知しているためか、それ以上は何も言わなかった。
「……じゃあ、グウェンダルのことは個々に無事を祈っとくってことで、トレーニング再開するかな」
 ユーリもなかなか薄情なコメントでその場を収め、剣を構え直す。


07-116:コンラッド母乳2:2010/12/29(水) 11:04:42 ID:AEjs1+W9
タイトル付け忘れてました。すみません。

 それを見てコンラッドも再び剣を構えるが、そこにユーリが打ち込んでくるよりも早く、再び頭上の渡り廊下から足音と叫び声が響いてくる。毒女とその犠牲者の二人組が、折り返して元来た道に戻ってきたようだった。
「グウェンダル!! いい加減に観念なさい! この程度の事で怯えるとは情けない! 私の実験で死人が出たことは、まだ一度もないと言っているではありませんか!!」
「それは今までが幸運だっただけで、これから先はわからんだろうがっ!!」
 今までにも何十回と繰り返してきたような遣り取りを、今日も今日とて飽きもせずに反復しながら、渡り廊下をドタバタと走り抜けていく二人。その叫びを聞きながら稽古に集中することはさすがにできず、
ユーリとコンラッドは再びその動きを止める。
 そして、その瞬間に、悲劇は起こった。
「うっ!?」
 普段は恐ろしく隙がないはずの毒女が、その日は珍しく足を縺れさせ、バランスを崩したのだった。後に聞いたところによると、ブーツの踵を平常より二指分ほど高くしていたことが原因だったらしい。
 横向きによろけた彼女は庭園に面した手摺りにしがみついて転倒を避けるも、そのときの衝撃で、手にしていたフラスコを取り落としてしまった。当然の如く、フラスコは真っ逆さまに庭園へと落ちていく。
紫色に発光しつつ発泡する、謎の液体を空中に撒き散らしながら。
「あっ……………」
 最も明瞭な位置からその光景を見ていたユーリが乾いた声を上げたが、彼には最早どうすることもできなかった。毒女のフラスコと、その中身の紫色の液体は、放物線を描いて、眞魔国君主とその護衛の上に落下しようとしていた。
 その瞬間に動けたのはコンラッドだけだった。目の前にいる主君に紫色の飛沫が掛かりそうなのが視界に入った瞬間、コンラッドはほとんど脊髄反射的な速度で動いていた。渾身の力を込めて、紫色の飛沫の射程距離範囲外まで
ユーリを突き飛ばす。
 刹那の間にできたのはそれだけで、自分の身を庇っている余裕はなかった。
 ばっしゃぁ。
 微妙に発光しながら溶岩のようにボコボコ泡立つ紫色の謎の液体は、魔王の忠臣(人呼んでカルガモ)コンラッドの上に、物の見事に頭から降りかかった。
「……………」
 前髪から滴ってくる紫色の液体を為す術もなく見つめながら、コンラッドは、薬の効果なのか、それとも毒女の洗礼を初めて受けた衝撃からか、ゆっくりと意識が遠のいていくのを感じていた……………。


07-117:コンラッド母乳2:2010/12/29(水) 11:07:17 ID:AEjs1+W9
**


 コンラッドが再び意識を取り戻したのは、医務室のベッドの上だった。
「皆さん、ウェラー卿が目を覚ましましたよ」
 傍らに立って容態を窺っていたらしいギーゼラが、ベッドの周囲を取り囲むようにして様子を見守っていた魔王や兄弟たちに、安堵の入り交じった声でそう告げた。
 流石に、死にはしなかったようだ。その辺は予想通りというか、アニシナの実験で命まで取られることはない、というのは確かなことなのだった。
 しかし、今まで兄が受けてきた仕打ちを思い起こすに、命は助かっても、それ以上に恐ろしい効果に見舞われている可能性は十分にある。
 自分の身体が一体どのような変化を起こしているのか、一刻も早く知りたいような、あるいは恐ろしすぎて知りたくないような、複雑な気分だった。
「コンラッド!? ああ、よかった、無事に目が覚めて……!」
 真っ先に声を発したのはユーリだった。重体だった家族が意識を取り戻したのを見て安堵するかのような表情で、身を乗り出して顔を覗き込んでくる。
「コンラート……ようやく目覚めたか……。まったく、世話をかけさせおって……」
性格上、ヴォルフラムはもっとうるさくキャンキャン怒鳴ってくるのではないかと思っていたのだが、意外に静かな反応だった。その表情には怒りや安堵よりも、深い憔悴が窺える。
 普段は反抗してくるばかりの弟が、自分の身をそこまで案じてくれていたのかと思うと、こんな非常時にも関わらず小さな感動さえ覚えてしまった。
「……済まなかった、コンラート。本来なら、ここにこうしているのは私だったはずだ。まさかお前を巻き込むようなことになってしまうとは……不甲斐ない兄を許してくれ」
「………………」
 何もそこまで深刻に謝らなくても……。
 あの状況でアニシナから逃げ回ることは当然の反応と言え、特に全く非があるわけでもないグウェンダルだったが、身内に危害が及ぶことを極端に嫌う性分からなのか、やたらと沈痛な面持ちでそう謝罪してくるのだった。
 対してコンラッドの方は、アニシナの餌食となる兄に普段あれだけ薄情な態度を取っているだけに、こういう反応をされると逆に居たたまれないものを感じてしまう。
「もー、大変だったんだよ、ウェラー卿」
 打って変わって呑気なほど落ち着いた口調でそう言うのは、実年齢は十六歳と若年ながら、記憶だけなら四千年分の蓄積がある大賢者、村田健だった。
「なんたって溶けちゃったんだから、君の身体が。ぶくぶく泡立ちながら。紫色に変色して。それを見て、渋谷は発狂したみたいに叫び散らすし、フォンビーレフェルト卿は吐いて失神するし、
フォンヴォルテール卿は怒り狂ってフォンカーベルニコフ卿に掴みかかったけど上段回し蹴りで返り討ちにされるしで、もう阿鼻叫喚の地獄絵図だったよ。あ、幸いまたちゃんと人の形に戻りはしたから、その辺は安心して。
……でも、僕もしばらく夢に見てうなされそうだよ、あの光景は」
 最後の部分は、村田も流石にげんなりした表情で言う。コンラッドも、語られた内容のあまりの壮絶さに血の気が引いた。


07-118:コンラッド母乳4:2010/12/29(水) 11:09:05 ID:AEjs1+W9
 しかし同時に、「またちゃんと人の形に戻った」という言葉に安堵を覚えた。その言い方だと、一旦ひどい状態になりはしたが、今現在は正常な状態に戻っているとも取れる。
 とにかく、一刻も早く自分の状態を確かめなければいけなかった。まずは皆に心配をかけたことを詫びて、それから改めて自分が今どういう状態か尋ねよう。
「ご心配をおかけして申し訳ありま……せ……」
 しかし、そこまで言ったところで、言葉は途切れた。その時点で早くも、自分の身体に起こった異変に気づいたからだ。
自分の口から出ている声が、まるで別人のように高い。
 慌てて喉元に手をやると、首が妙に細い……そして、そこに触れている指も、記憶の中にある自分のそれとはかけ離れてか細い感触だった。何より問題なのは、手のひらに当たるはずの硬い感触がなかった。喉仏がない。
「ああ、ちなみに『人の形に戻った』とは言ったけど、『元の姿に戻った』とは言ってないからね、僕は」
 大賢者の冷ややかな言葉に再び血の気を持って行かれつつ、コンラッドは勢いよく上体を起こし、自分の首から下がどうなっているのかを確かめた。すると、自分の身体に起こった異変は一目瞭然だった。
硬く真っ平らだったはずの胸板が、柔らかそうに丸みを帯びた大きな出っ張りに取って代わっている。鍛え上げられた腹筋に覆われ、腰幅とそう変わりない太さだったはずの胴回りも、今まで締めていたベルトが全く用を為さないくらい細くなっており、
その下からは対照的に、まろやかな曲線を描いて腰が大きく左右に膨らんでいる。
 股間のモノの有無を確かめるまでもない。紛う方なき女の体だった。
「何かしら後遺症が残っているだろうとは思ってましたが……」
 立ちくらみのような感覚を覚えたコンラッドは、右掌で額を押さえつつ、寝台の上で身体を折り曲げて項垂れる。
「……ま、まあ、逆に考えたら、この程度で済んでよかったじゃん。身体の一部が溶けたまんまとか、右腕だけ生きたまま腐っちゃったとか、目が覚めたとき最初に見た人を『おとぉさま』って慕うようになっちゃうとか、
そういうのだったらもっと嫌だったろ?」
「そうそう、むしろ前より今の方が、目の保養になっていいんじゃない? 渋谷だって、どうせカルガモのように後をついてこられるんだったら、ムサい男よりも巨乳のおねーさんの方が嬉しいだろうしさ」
「まあそれは確かに嬉しいかも……あっ、いや、別に決して普段が嫌だって言ってるわけじゃないよ。だから何もそんなヘコむことないって、膝抱え込むなよコンラッド」
 魔王と大賢者の、フォローになっているのかいないのか分からない掛け合いに、コンラッドはますます憂鬱になった。抱え込んだ膝で豊かな胸の膨らみが押し潰され、太股に当たる柔らかな感触が若干心地良いのが、また空しさを掻き立てる。


07-119:コンラッド母乳5:2010/12/29(水) 11:12:28 ID:AEjs1+W9
「それにしても、一体なんのために性転換の薬など作ったのだ?」
 気力をなくしつつある次兄を尻目に、ヴォルフラムがその場の誰もが抱いていた疑問を口にする。
「あれは性転換のために作った薬などではございません」
 それに答えたのは、寝台から離れた位置で事の運びを眺めていたらしい、当の薬の制作者であるアニシナ嬢だった。
「あの薬は、元々は性転換ではなく、服用すれば男の乳首からでもたちどころに乳が分泌され、授乳ができるようになるという、画期的な効果を狙って作ったものなのです。
以前グウェンダルが、授乳期にある子犬や子猫に乳を与える際に、哺乳瓶からでは吸いつきが悪いと洩らしていたことから着想を得まして。
また、そのような犬猫への授乳に留まらず、魔族の子育ての際の授乳に関しても、男ができるようになれば、夫婦間の家事・育児分担の幅が飛躍的に広がると考えたのです。
そうした意図であの薬――名づけて父乳分泌促進薬『チチノチチ・ヨーデル!』の試作品を作ってみたのですが……
胸部のみではなく、身体全体が女性化してしまうというのは誤算でした」
「ち、父の乳……それはそれで恐ろしい薬だな……」
「男の体型のまま母乳……いや父乳だけ出るようになっちゃうって、ある意味、性転換以上に嫌なものがあると思うけどね……」
「確かに、それはグウェンダルも裸足で逃げ出すよな……」
「……確かに哺乳瓶だと吸いつきが悪いとは言ったが、だからといって別に、決して自分の乳首から授乳したいと望んだわけではなかったのに……」
 あまりに独創的な毒女の発想に、口々に乾いた呟きを洩らす男達。
 しかし、彼女の説明に最も衝撃を受けたのは、なんといっても、実際にその父乳分泌促進薬『チチノチチ・ヨーデル!』とやらを身に受けてしまったコンラッドだった。
「ま、待ってくれ。今の話を聞いていると、本来あの薬は、母乳……いや父乳を分泌するためのものなんだよな? ということは……もしその効果が失われていなかったとしたら、
その内、俺のこの胸から父乳……いや女の体だから母乳でいいのか、とにかく乳が出てくるなんてことになるんじゃ……」
「おやまあ、嫌なのですか?」
「……むしろ、それが嫌じゃない男の方が希少だと思うよ」
 涼しい顔で問い返す毒女に、若干泣きたくなりながら答えるコンラッド。
「まあ確かに、女に性転換した挙げ句に経産婦でもないのに母乳を出す身体になるとか、まるっきり『それなんてエロゲ?』って感じだもんねぇ」
 この場にいる面々の中で、恐らく最も地球のオタク文化に慣れ親しんでいる村田が、気の毒そうというよりは、明らかにこの状況を楽しんでいそうな口調でそう言う。


07-120:コンラッド母乳6:2010/12/29(水) 11:15:59 ID:AEjs1+W9
「既に性転換という予期せぬ事態を引き起こしてしまっている時点で、この薬は失敗作といえるので、本来意図していた母乳分泌効果が現れない可能性も、ないとはいえません。
しかし、恐らくはその内に母乳が分泌されてくると思っておいた方が良いでしょう。
もしも乳が張ってくるようなことがあったら、私でも構いませんが、それよりはギーゼラに相談する方が賢明かと思います」
 名指しされた医療従事者のギーゼラは、苦笑混じりに続ける。
「他にも困ったことがあったら、何でも相談してください。といっても母乳に関しては、分泌自体を止めることはできませんので、正しい搾乳の仕方を教えるくらいしかできませんけど……」
「搾乳…………」
 その言葉を聞いた瞬間、なんとなく、故郷のルッテンベルクの牧場にいた牝牛が頭に浮かんだ。これからしばらくの間、あの牛の乳を搾ったように自分の乳を搾らなければならない日々が続くのかと思うと、かなり複雑な心境だった。
しかし何より一番問題だったのは、それが一体いつまで続くのかということだった。搾乳のことはひとまず置いておくとしても、身体が女性化したということは、筋力もそれだけ落ちているということなのだ。
それはつまり、魔王の護衛として十分な働きができなくなることを意味しており、コンラッドにとってはそれが一番の懸念事項だった。
「まあ、母乳のことはもういい。それで、この薬の効果はいつ切れるんだ? まさか、一生このままってことは……」
「薬の効果に関しては、三ヶ月ほどで切れる計算で作ったのですが、予想外に大きく肉体が変化してしまったため、元に戻るのにはもう少し時間を要するかもしれません。ただ、効果が一生涯続くことは絶対にありませんのでご安心を」
「そうか。しかし三ヶ月は……思ったより長いな」
「これからすぐに解毒剤の開発にも着手するつもりですので、上手くいけばそれより早く戻ることも可能でしょう」
「……アニシナ。大変そうなら、あまり無理をする必要はないぞ」
 こめかみに冷たい汗を浮かべつつ口を挟んだのは、毒女の犠牲者としてキャリアが最も長いグウェンダルだった。
 毒女の作る解毒剤は、いつも彼女が開発せんとしている怪奇な魔導装置や薬品以上に、失敗作ができる率が高く、解毒剤ならぬ加毒剤にさえなり得ることを、彼は身を以て知っているのである。
「いいえ、そのようなわけには参りません。予め同意を得ているもにたあ以外の者に薬を投与し、肉体に異変をもたらしてしまったことは、毒女にあるまじき大きな失態です」
「私とて、もにたあになることに同意したつもりは全くないのだがな……」
「責任を取る意味でも、自然に効果が切れる前に、必ずや解毒剤を完成させてみせましょう」
 グウェンダルの些やかな抗議の声は当然の如く無視し、アニシナはきっぱりとした口調で決意表明をする。
「というわけで、一刻も早く解毒剤の製作に取りかからねばなりませんので、私はこれにて失礼させて頂きます」
 言うが早いか毒女は、深紅の束ね髪を勢いよく振って一同に背を向け、靴音も高く医務室を後にした。


07-121:コンラッド母乳7:2010/12/29(水) 11:17:16 ID:AEjs1+W9
「…………ちっ。まったく、いつもながら毒女が絡むとロクなことにならんな」
 扉が閉められると同時に、吐き捨てるようにそう呟いたのは、半ば鬼軍曹モードに入ったような表情のギーゼラであった。
 彼女が密かにアニシナを宿敵として見ていることは、彼女をよく知る者であれば誰もが知っている。
それでも、大人の社交というものを弁えているためか、本人に対してはそこまで敵意を剥き出しにすることはないギーゼラだったが、目の前からいなくなると、このような辛辣な言葉も出てくるのである。
「余計な仕事を増やしてしまって申し訳ない。済まないがギーゼラ、しばらくの間、コンラートをよろしく頼む」
「そんな、閣下がお気になさる必要はありませんよ」
 幼馴染みに代わって罰の悪そうな顔で謝罪するグウェンダルに、瞬時に白衣の天使モードに戻ったギーゼラは、柔らかい口調でフォローの言葉を口にする。
「ウェラー卿も、困ったことがあったら遠慮せずに相談してくださいね。女性の身体になったら、何かと戸惑うことも多いと思いますから」
「ああ、ありがとう。そうさせて貰うよ」
 女性の身体云々よりも、毒女の解毒剤の副作用か何かで世話になるかもしれないと思いつつ、コンラッドはとりあえず穏やかな笑みを浮かべて、彼女の気遣いに対する礼を述べた。


07-122:コンラッド母乳7:2010/12/29(水) 11:19:31 ID:AEjs1+W9
**

 とりあえず今日のところは、私室に帰って安静にしている方がいいだろうということになり、寝室のベッドの中で漫然と横になっていたコンラッドだったが、それから間もなくして、医務室にとって返すことになった。
 アニシナが予告していた事態が、早くも実現してしまったからだった。はじめの内は触れれば手に吸いつくような柔らかさだった乳房が、一時間もすると徐々に張り詰めてきて、息苦しささえ覚えるようになってきたのである。
「とりあえず、服を脱いで見せてください」
 診察台に座るギーゼラの前に向かい合って座っていたコンラッドは、促されるままにシャツの釦を開けて、胸をはだける。
 平常通りなら何のことはない行為だが、剥き出しにした上半身に見慣れない二つの大きな膨らみがあるのが目に入ると、何か異様なことをしているような複雑な気分になってしまう。
 アニシナの薬によってできた乳房は、はじめの内から片手どころか両手にも収まらないほど大きかったが、母乳の分泌によって張り詰めているせいで、更に一回りは大きさを増していた。
「これは……こんな短時間で、随分張ってしまいましたね」
 言いながらギーゼラは、躊躇う様子もなくコンラッドの胸に手を伸ばし、その感触を確かめるように手の平で色んな角度から乳房に触れてきた。
単なる触診なのだが、ただでさえ慣れない身体であるだけに、旧知の異性(肉体的にはもう同性になってしまっているが)に触れられていると思うと、なんとも言えず居たたまれない気分になった。
 ちなみに、当然ながら医務室には二人の他は誰もいない。医務室に入るコンラッドを見て心配したらしいユーリが、一度入って来ようとはしたことはあったが、鬼軍曹モードになったギーゼラにどやされ、脱兎の如く逃げ出してしまっていた。
「このまま放っておいたら炎症を起こすかもしれないですから、すぐに搾乳しましょう」
 言ってギーゼラは、手近にある台の上に、太った三日月のような形をした金属製の器を置く。恐らく、その中に母乳を出せということなのだろう。
しかしあの器は確か、患者の吐瀉物を受けるものではなかっただろうか。窪みの部分に乳房を当てられるので、形状的には丁度良いかもしれないが、ゲロと同じ扱いかと思うと少々哀しくなる。
ともあれ、ギーゼラに促されるままに、コンラッドは台の前に座って身を乗り出し、両手で右の乳房を持って器の上にかざす。
この時点で、自分のポーズが今かなりシュールな図になっていることを感じ、口許を引き攣らせてしまうコンラッドだったが、対するギーゼラは、医療従事者だけに照れも躊躇もなく事務的な態度だ。
「まずは親指と人差し指を、乳輪の外側の縁のところ……そう、丁度その辺です、そこに押し当てて……」
 言われた通り、右手の指を乳輪に当てるコンラッド。これはこれで見ため的にかなりアレな光景で、他人に間近で見られていることを思うと凄まじく恥ずかしくなってくるのだが、ギーゼラは全くもって気にしない様子で搾乳指南を続ける。
「そのまま、乳房の方に押しつけるように軽く圧迫して下さい。軽くでいいですよ、痛くないように優しくやって下さい」
「や、優しく、ね……」
 言われるが侭に、乳房を圧迫するコンラッド。しかし、二本の指に挟まれた乳首からは何も出てくる様子はない。


07-123:コンラッド母乳9:2010/12/29(水) 11:21:16 ID:AEjs1+W9
「……出てこないんだが……やり方が間違ってるかな」
「間違ってはいないんですけど、出てこないときもありますよ。そういうときは、方向を変えて色んな角度から指圧をかけるようにして下さい」
 とりあえず指示通りにやってみる。乳輪の周囲で円を描くように手の角度を変えていき、指に軽く力を入れて乳房を圧していく。
 ――正直いって、外見的にはどう見てもいかがわしい行為をしているようにしか見えなかった。
 張りだした大きな胸に引き締まったウエスト、括れた腰――という今の体型が、自分の目で見てもかなり扇情的であるだけに、余計にそういった印象が強くなる。
 そのまましばらく、説明された要領を続けていたが、それでも一向に母乳が出てくる気配はなかった。
「仕方ないですね……ちょっと失礼します」
「えっ!?」
 業を煮やしたらしいギーゼラが、再びコンラッドの胸に手を伸ばしてきて、まさか人にやられることになるとは想像していなかったコンラッドは、思わず動揺の声を上げてしまう。
 しかし、ギーゼラはまったく遠慮も躊躇いもない様子で、先ほどと同じように二本の指をコンラッドの乳房の頂にある乳輪の外側に押し当て、指圧を始める。
「あっ……出た」
さすがに医の道のプロがやると違うのか、ギーゼラの指圧によって、ようやく乳らしき白い液体が乳首から滲んできた。しかし、それでも小さな白い滴が一、二滴垂れるくらいしか出ない。
「おかしいですね、こんなに乳房が張ってるのに……」
 あまりにも出が悪いのに首を傾げつつも、とにかく何が何でも出るやり方を覚えさせようと思ってか、コンラッドの手を引っ掴み、乳房に指を当てさせるギーゼラ。
「いいですか、ここが一番出やすいですから、ここを中心に指圧して下さい。乳輪を外側に広げるような感じで、赤ちゃんが吸うときみたいに小刻みに力を入れるんです」
 流石のプロ根性から来る大胆な行動に圧倒されつつも、指示された箇所を今までよりも少し強めに押すと、先程と同じかそれ以上に少量ながら、ようやく母乳を出すことは出せた。
「そうそう、そういう感じです!」
何やら盛り上がってきたような調子で、コンラッドの胸を覗き込みながら声をかけるギーゼラ。以前、地球を訪れたときに友人に勧められて読んだ、日本のスポ根マンガを思わせるようなノリだ。
このまま長居していては、この調子でギーゼラに発破をかけられながら、目の前で乳房を剥き出しにして母乳を搾り続けるという、色んな意味で精神的に辛い状況が待っていそうだった。
「……それじゃ、とりあえずやり方は覚えたから、後はもう部屋に帰って自分でやるよ。ありがとう、ギーゼラ」
 さすがにそんな状況は耐えられそうにないと考えたコンラッドは、そう言いながらそそくさとシャツの釦を直すと、足早に医務室を出て行こうとする。
「あ、ウェラー卿! 本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫! 後は自分で何とかする」
 後ろから心配そうに声を掛けるギーゼラにそう答えつつ、コンラッドは逃げるように医務室を後にした。


07-124:コンラッド母乳10:2010/12/29(水) 11:25:22 ID:AEjs1+W9
**


 とはいえ、やはり母乳はスムーズには出なかった。
 自室に帰ったコンラッドは、とりあえず言われた通りのやり方で軽く乳房を指圧して見るも、あまり母乳は出てこず、出たとしてもせいぜい数滴ポタポタと器に落ちる程度だった。
 焦れったくなってきて、多少力を入れて押したり揉んだりしてみるも、痛みが増してくるだけで一向に出は良くならない。
そうこうしている内に、ますます乳房の張りは酷くなっていき、最終的にはもはや乳首や乳輪まで石のようにガチガチに固くなって、触れるのも億劫な状態になっていた。
 途方に暮れながらふと窓の外を見ると、既にとっぷりと日も落ちて、空には星が瞬き始めていた。一体何時間、こんな馬鹿馬鹿しいことで奮闘していたのだろうかと思うと、
どっと疲労感を覚えてしまったコンラッドは、ベッドの端に座り込んでその場に項垂れる。
座ったときの衝撃で、はだけたシャツから剥き出しになった乳房がぷるんと揺れるのが、今となっては非常に忌々しい光景だった。
 このまま、乳房の中に母乳が搾り出せないまま溜まり続けて、最後には破裂したりしたらどうしようか……。
 疲労した頭で、そんな突拍子もないことを考える。
 普通の産婦であれば、そんなことは有り得ない話だが、なにしろ自分の場合は、アニシナの薬を飲んで今のような状態になっているのである。
 それを考えると、今の想像もあながち有り得ないとはいえない辺りが、また恐ろしい。
 こうなると、もう残る選択肢は再びギーゼラに相談することしかなかったが、先程の様子からしてもとにかく搾るしか対処法がないようであったし、
彼女に相談したところで、すんなり解決するとも思えなかった。
 それに、戻ればまたあの羞恥プレイ的なやり取りが繰り返されることになるかと思うと、どうにも億劫になってしまうのだった。


07-125:コンラッド母乳11:2010/12/29(水) 11:26:38 ID:AEjs1+W9
 そんなことで、しばしベッドの上で逡巡していたときだった。窓の方から人の気配がすると共に、何者かが窓枠をノックするように叩く音が聞こえてきたのだ。
 こんな時間にそんなところから人の部屋を訪ねようとする人物は、コンラッドは一人しか知らない。予想はつきつつも、とりあえず窓の方に目をやると、案の定、見慣れた橙色の髪の男が窓枠を叩いていた。
 こんなときになんなんだ、と舌打ちしつつ、シャツの釦を嵌め直してベッドから立ち上がると、コンラッドは彼に近付いていって窓を開ける。
「あらん、話にゃ聞いてたけどホントだったのね。それにしても、また随分イイ身体になっちゃってまあ……胸なんてアタシより巨乳なんじゃなーい? いやーんグリ江嫉妬しちゃーう」
 開けるが早いか、変わり果てた幼馴染みの姿に対する感想を、完全にふざけた口調で宣うヨザック。
「お前のは巨乳じゃなくてただの鳩胸だろうが」
このまま突き落としてやろうかと逡巡しつつ、コンラッドはこめかみをヒクつかせながら冷たく言い放つ。
「まあ、それは置いといて。大分お疲れみたいじゃないっすか、隊長。巨乳になった以外に、なんかあったんですか?」
 開けられた窓から筋肉質な体を遠慮なく滑り込ませたヨザックは、何の用だとこちらが尋ねる前に、コンラッドの顔を眺めて逆にそう聞いてくる。
「……疲れたなんてもんじゃない」
 心底からの疲労感を込め、吐き捨てるようにそう答えるコンラッド。
「ヨザック……ちょっと想像してみてくれ。もしも、もしもだぞ? 自分の胸から母乳が出てくる上に、それが全然出てこなかったら、お前一体どうする?」
「とりあえず、出るのか出ないのかはっきりしてくれません?」
「出るなら出るではっきりして欲しいのに、一向に出てきてくれないから困ってるんだよ」
 もうなにもかもうんざりという口調でそう言ってコンラッドは、ふて腐れたようにまたベッドに腰掛けて項垂れた。
「ギーゼラに教えられた通りに搾乳してるのに、全然母乳が出てこないんだよ……乳はガチガチに張りまくって痛いくらいだっていうのに……」
「わーお、普通の男が絶対経験できないような悩み抱えてんのねー……ちょっと羨ましいわ」
「ああそうか。なら今すぐ代われ」
「いやあ、代わって差し上げたいのは山々ですけど、そりゃー流石のグリ江ちゃんでも無理ですよ」
 一連の不毛な会話の後、本日何度目かわからない、盛大な溜め息を吐くコンラッド。
するとヨザックは、ふと何か思いついたかのような表情をすると、ベッドに座り込むコンラッドのすぐ前にしゃがみ込む。そして、俯くコンラッドの顔を見上げながら、軽い口調で尋ねてくる。


07-126:コンラッド母乳11:2010/12/29(水) 11:29:15 ID:AEjs1+W9
「なあ、搾るって手で?」
「それ以外にどうするって言うんだ」
「手で搾ってダメでも、口で吸ったら出てくんじゃねぇの?」
「何言ってるんだ……って、おいっ、何してる!?」
 またいつもの戯れ言かと思って流そうとするコンラッドだが、ヨザックがこちらに徐ろに手を伸ばしてきてシャツの釦を外そうとしてくるのを見て、焦った声を上げる。
「いやー、物は試しで吸ってみようかと思って。オレが」
「お前がかっ!? 何考えてんだっ、させるわけないだろそんなの!」
 釦を外す手の動きを止める気が全くなさそうな太い腕を両手で鷲掴み、全力で引きはがそうとするも、当然の如く女の力ではビクともしない。
「まあ、カタいこと言わずに~」
 ヨザックは飄々とした口調でそう言いながら、コンラッドの上半身をベッドの上に押し倒す。
 そして、すっかり細くなってしまったコンラッドの両腕を頭の上で纏めあげると、片手でそれを難なく押さえつけ、空いた手で残りの釦を器用に外していく。
「いやいやいやっ、完全に犯す体勢だろうこれっ!? やめてくれっ人呼ぶぞっ!」
「大丈夫よぉ、ンなビビんなさんなって~」
 本気で危機感を覚え始めたコンラッドを歯牙にもかけないような呑気な口調で言いつつ、ヨザックは張り詰めた乳房に顔を近付けてくる。
 吹きかかった吐息に酒の匂いが混じっていることに気づき、コンラッドは、絶対に大丈夫じゃないと確信した。
 長年の腐れ縁のお陰で、ヨザックの酒癖の悪さは嫌というほどわかっていたからだった。
 潰れることは滅多にないが、一定量を超えて飲むと普段以上に突拍子もないことを始め、どうにも手が付けられない状態になってしまうのだ、この男は。
 とはいえ、抵抗しても力で敵うはずはない。どうにもならないまま、とうとう左の乳首を口に含まれてしまい、ちゅっと音を立てて軽く吸われる。
「んっ……!」
 加減はしているのか痛みは覚えなかったが、代わりに、軽い電流のような感覚が体内を駆け抜け、思わず声を洩らしてしまう。
(本来ならば)同性である腐れ縁相手に冗談ではないと思いつつも、やはりそこは性感帯である以上、口で吸われるなどということをされれば何も感じないというわけにはいかなかった。
そのまま同じ強さでちゅうちゅうと吸われ続けると、断続的に次々とその感覚が襲ってきて、思わず身を捩ってしまう。
「あっ……ぅっ、死ねっ、バカヨザッ……」
「いやー色っぽい反応してくれるけど、乳は一向に出ねーわ」
 コンラッドの悪態を完全に無視し、ヨザックは乳首から唇を離すとそう言った。


07-127:コンラッド母乳13:2010/12/29(水) 11:30:07 ID:AEjs1+W9
「もーちょっと強く吸やいいのかね。隊長、なんかコツとかねぇの?」
 どうやら、一応本当に母乳を吸い出すつもりはあるらしかった。コンラッドは、この調子ではどうせ言っても止めてくれないだろうと諦めを覚え始め、溜め息を吐く。
「……親指と人差し指で乳輪の縁辺りを押さえて、小刻みに力を入れるんだ。手で搾るときは、そうやるようにギーゼラに言われた」
 どうせなら、ちゃんと吸い出して楽にしてもらった方がいいと考えたコンラッドは、協力的に説明を始める。もっとも、その後に無事でいられるかどうかは大いに疑問だが。
「へー、こんな感じ?」
 説明通りに、武骨な指で乳輪の縁を押さえ、グッと力を入れるヨザック。
「痛っ……そんなに強くやるなっ! 軽くでいいんだ、軽くでっ」
「へいへい。あーでも、ちょっと出てきたな」
 そう言ってヨザックは、押し出されて乳首の先端からほんの少し滲み出した母乳を、舌先で舐め取る。ざらりとした舌の感触を敏感な部分に受け、コンラッドの肌が粟立ち、背中が小さく震えた。
ヨザックは、先程よりも幾分か弱い力で乳房を圧迫しつつ、乳首をくわえ込むと、今度はじゅぅぅぅっと派手な音を立てて勢いよく吸い上げた。
「あぅっ!」
 ピリッとした痛みと共に、乳首の内側から何かを引きずり出されるような感覚があって、コンラッドは、痙攣したようにビクンと体を跳ねさせた。
 ヨザックはそのまま、じゅぅじゅぅと音を立てて乳首を吸いながら、同じリズムで小刻みに乳房を圧迫してくる。
「ぅっ……くっ、んっ…………」
痛みが治まってくると、敏感な突起を強く吸われる感覚は耐え難いほど性感を煽ってくるもので、コンラッドは溢れ出そうになる嬌声を必死で堪えた。
「……んっ、」
 ようやく唇を離したヨザックは、コクリと喉を鳴らして口に溜まったものを飲み下す。
「あー、やっと出てきたわ。ほら、ここンとこ柔らかくなってきてるぜ、さっきまでガチガチだったのに」
 嬉々として言いながらヨザックは、容赦なく吸われていたせいで未だビリビリと痺れに苛まれている乳首を、乳輪ごと指で摘んで何の遠慮もなく揉んでくる。
「ぁっ、あっ……」
確かにそこは、石のように固く張り詰めていた先程までと比べると格段に柔らかくなっており、武骨な指に抓まれる刺激にも、痛みではなく甘い痺れを覚えてしまう。


07-128:コンラッド母乳14:2010/12/29(水) 11:34:04 ID:AEjs1+W9
「そんじゃ、残りもじゃんじゃん吸っちゃいましょっか」
「んぁっ!」
 どんなに堪えようとしても、口を付けて吸われる瞬間はどうしても声が洩れ出てしまう。
ヨザックは今度は指を使わず、乳首だけでなく乳輪ごと口に含んでしまうと、乳房に顔を押しつけるようにして、じゅくっじゅくっと音を立てながら強く吸ってくる。
 今度ははっきりと、中に溜まっていた母乳が吸い上げられる感覚がわかった。
「ぅんっ、んっ……ぁっ、あっ……」
 コンラッドはもう、声を抑える余裕はなくなってきていた。母乳が吸われて幾分柔らかくなったものの、今や違う理由で再び硬度を増してきた乳首を強く刺激されると、下半身までも熱く痺れさせるような快感を覚えてしまうのだ。
 既にそこが湿り気を帯び、刺激を求めてヒクついてさえいることを、コンラッドははっきりと自覚し始めていた。
 両手を押さえ込まれていなかったら、思わず自ら手を伸ばして慰めてしまっていたかもしれないくらい、下半身に熱い疼きを覚えていた。
 溜まっていた母乳を粗方吸い出してしまうと、ヨザックはようやく口を離し、わずかに滲んでいる白い液を拭うように、固く凝った乳首の先端を舌先で撫でた。強く吸われるのとはまた違う優しい刺激に、性感に炙られた体は敏感に震える。
「ふぃー、これでようやく片っぽ終わりか。ほーら、すっかり柔らかくなっちゃって、やっぱオッパイはこうでなくっちゃーねー」
 溜まっていた母乳がなくなり、吸いつくような柔らかさを取り戻した乳房を、ヨザックは遠慮会釈なく揉みしだいてくる。
 敏感に尖った乳首も、ご丁寧に手の平で転がしたり指の間に挟んだりして刺激され、コンラッドの体は快感と忌々しさにわなわなと震えた。
 もう少し遠慮はないのか、お前。あと、明らかにわざと感じさせようとしてるだろう、そして絶対に最後までヤるつもりでいるだろう。
 様々な呪詛の言葉が頭に浮かぶが、口を開けばそれだけで嬌声が洩れそうになってしまい、歯を食い縛ってその感触に耐えるしかなかった。
「んじゃ、もう片っぽ行きますか」
 腹が立つほど楽しそうにそう言うとヨザックは、乳房を揉む手を止めもしないまま、未だ母乳が溜まっている方の乳房へと顔を埋め、同じ要領で吸い出す。
 両胸を同時に刺激されることで快感はいやが上にも増し、コンラッドは最早どうしようもなくなってきた下半身の疼きに、内腿を擦り合わせて耐えた。
 それだけでくちくちと卑猥な音が立つほど、既にそこは潤っており、刺激が与えられないことによって燃え上がるような焦燥感を生みだして、コンラッドの理性を削ってくるのだった。
 いつの間にか両腕を押さえていた手は外されて自由になっていたが、もはや体に力も入らず、まともな抵抗はできようはずもなかった。
 それでも、なけなしの抗議を伝えるつもりで橙色の髪を両手で掴み、精一杯引っ張ってやるが、少し眉根を寄せた程度の反応しかない。
 しかし、それでもコンラッドはその無駄な行為を止めなかった。実はそれは抵抗というよりも、ともすれば熱く疼く下半身に伸びていきそうな自らの手を戒めるために、ヨザックの髪を借りているといった方が正しかったのだ。
「げふっ……こっちも終わり。なかなかキツいね、全部飲むのは」
 乳臭いゲップを吐きつつ、当人そっちのけで何か勝手に達成感を得たような表情で、ヨザックはそう言うと、もう用は済んだはずの両の乳房をいつまでも揉みしだき続け、時折舌さえ這わせてくる始末だった。


07-129:コンラッド母乳15:2010/12/29(水) 11:36:46 ID:AEjs1+W9
「もういいだろっ……早く退けよ、変態っ……」
 絶対に聞くはずがないと思ったが、あまりにも遠慮のない態度に辟易し、コンラッドは荒い息で悪態を吐いた。
「やぁだ、冷たいこと言わないでよ隊長。せっかくゲップが出るくらい、頑張ってオッパイ飲んであげたんだからぁ」
 案の定、まったく悪びれもせず、いつものふざけたオカマ口調で勝手なことを言うヨザック。
「もー隊長が色っぽくアンアン言ってくれるもんだから、オレのアソコも白いのが溜まって、ガチガチになっちゃってぇ。一発でいいですから、オレの股から出るお乳も飲んじゃって下さいよぉ、できれば下のお口で」
 下品極まりないことを言いつつ、ズボンの前をはだけて取り出されたモノを見て、コンラッドは思わず硬直した。
 公衆浴場などで何度も見たことがあったので、巨根自慢だということは知っていたのだが、流石に勃起した状態を見るのは初めてだったのだ。
 恐怖心も手伝ってなのかもしれないが、平常時の倍くらいは大きく見えた。こんなもん突っ込まれるなんて冗談じゃない、と心の中で叫ぶが、反面、女体の本能の部分からなのか、あんな大きなモノで、疼き上がる女性器の中をかき回されたら……
と妙な興奮を覚え、下半身の奥深い場所の疼きが強まったりもしていた。
「そっ……そんなもん無理だ、無理! 自分で処理しろっ!」
 半分は本気の抗議、半分は、身の内から湧き上がってくる自らの欲望を否定するために、力いっぱい頭を振って叫ぶコンラッド。
「カタいこと言うなってぇ。あんただって、アソコが疼いてしょうがないんでしょ?」
 言うとヨザックは、固く閉じていたコンラッドの足を片方掴んで持ち上げ、無理やり開かせると、無防備になった両足の間、軍服のズボンの合わせ目近くに二本の指を押し当て、円を描くように蠢かす。
「うぁっ、ふあぁっ……!」
 固い軍服の生地を通した刺激にも関わらず、体の中心を突き抜けるような快感に襲われ、コンラッドは背中を弓なりに仰け反らせて喘いだ。
 軍服越しに捏ね回されている突起は、男であればちょうど男性器に当たるところだったが、愛撫によって与えられる快感はその比ではなかった。
 少し弄られるだけで快感が波紋のように全身に広がり、腰がガクガクと小刻みに震える。
「お互いこんなに盛ってるのに、わざわざ別行動して一人寂しくシコってるなんて、馬鹿らしいでしょ? せっかくなんだから仲良くシましょうよ、たーいちょ」
 まるっきり強姦魔のような台詞を吐くと、もともと女の体には緩すぎたズボンと男物の下着を、ヨザックはいとも簡単に剥ぎ取ってしまう。
 守る物が何もなくなった下半身に頼りなさを覚え、無意識に足を閉じるコンラッドだったが、すぐさま今度は両足を掴まれて先程以上に大きく開かされ、その間に顔を埋められる。
「あぁっ! ぅあっ、あっ、あっあぁっ……!」
 止めどない嬌声と共に、愛液を啜り上げる卑猥な音が、暗い部屋の中に響き渡る。熱を帯びて半ば開きかけていた恥裂に熱い舌をねじ込まれ、思うさま蹂躙されながら溢れ出る蜜を啜られる快感に、コンラッドは激しく腰を揺らめかせて喘いだ。
 ひとしきり愛液を啜られた後は、しばらく刺激を与えられず痛いほど疼き脈打っていた、最も敏感な突起を舌で愛撫される。敏感すぎるそこを守っていた包皮を武骨な太い指で剥き下ろされ、震える突起を舌で直接嬲られると堪らなかった。
 自分の口から出ているとはとても信じられないような、高いよがり声が上がって止まらない。


07-130:コンラッド母乳15:2010/12/29(水) 11:39:47 ID:AEjs1+W9
「いくらなんでもエロすぎですよ、隊長。そんなにここ弱いんすか?」
 からかうようにそう言いながらヨザックは、すっかりとろけきった割れ目に指を擦りつけると、愛液をたっぷり塗したその指で、触れるか触れないかの微妙な手つきで件の突起を愛撫する。
 コンラッドは、ほとんど啜り泣きのような声を上げて、その刺激に感じ入った。
 彼の指摘するとおり、そこから与えられる快感は強烈なもので、どんなに理性を保とうとしても淫らな反応が止められないのだった。
 半魔族の男として百年近い年月を生きてきて、それなりに女性経験も積んできたコンラッドだったが、そこで得た男としての性的快感と、今感じている快感は、全く別格のものと言ってよかった。
 達してしまっているわけでもないのに、既に射精感とは比べものにならないくらいほど強烈な快楽を得ているのだ。男の体と女の体でこれほど違うものかと、驚愕さえ覚えていた。
「ヨザっ……あっ、あっ、もう無理だ、勘弁してくれっ……ああっ、ああぁっ、おっ、おかしくっなりそうだっ……」
 あまりに耐え難い刺激に、哀願するように何かを訴えるコンラッド。自分でも、何を頼んでいるのかわからないまま、ただ快楽を与えられ続ける辛さを吐き出すようにそう口走っていた。
「カワイイこと言っちゃって……そんじゃ、本当におかしくなってもらいましょうかね」
 酷薄ですらあるような台詞を言って、ヨザックは、物欲しげにヒクついていた蜜壷に軍人らしい太い指を潜り込ませ、中を探るように蠢かす。
 酷く刺激に貪欲らしい襞が、自分の意思とは関係なくその指を食い締め、更なる快楽を貪ろうとする。敏感な襞を掻き回しながら蠢いていた指が、ある一点を探り当てて容赦なく責め始めると、
コンラッドは理性をかなぐり捨てたかのように、身も世もなく喘いで腰を大きく揺らめかせた。
 そのままトドメとばかりに、もはや包皮には収まらないほど充血して膨らんだ突起を口に含んで吸い上げられたとき、コンラッドは頭の中に火花が散るのを見たような気がした。
「あああぁっ! あっ、あっっ、あぁっ!」
体の中心で何かが激しく弾けて、全身を苛む快楽の渦に、体がおこりのように痙攣する。失禁したのかと錯覚するほど止めどもなく愛液が溢れ出て、激しい痙攣と共に津波のような快感が幾度も襲った。
「はあっ…………はあっ…………」
頭の中の火花がようやく消える頃には、魂を抜かれたような虚脱感に襲われていた。
 かなり激しい絶頂だったためか、頭がクラクラして、しばらくまともに働きそうになかった。
 全身の皮膚の一枚下には、未だ軽い電流が流れているような感覚があり、しばらくは指一本触れられても飛び上がりそうな状態だった。


07-131:コンラッド母乳17:2010/12/29(水) 11:41:47 ID:AEjs1+W9
「ひっ!?」
 しかし、そんな状態でもお構いなしなのが、ヨザックという男だった。達した直後の酷く敏感になった体に最初に与えられた刺激は、よりにもよって、愛液でとろけきった蜜壷に、あのバカみたいに大きい剛直が押し当てられる感触だった。
「ひあっ……まだ、そんなっ……駄目だってっ……」
 コンラッドは、涙目になって必死に抗議の声を上げた。絶頂までいって潤いきったそこは、凶悪な大きさのモノの先端を存外すんなりと呑み込んでいったが、やはり流石に抵抗も大きく、すぐにそれを押し戻そうとする。
それでも押し返されまいとする剛直と、抵抗する襞の攻防は、絶頂を経たばかりで敏感すぎる身体には耐え難い刺激だったのだ。
「何言ってんの、一人でそんなに気持ちよくなっちゃうなんてズルいわよん、隊長。アタシもそろそろキモチよくしてくれなきゃあ……」
 あれだけ容赦なく責め立てておいて勝手極まりないことを言いつつ、蜜壷に剛直をねじ込んでくるヨザック。押し返そうとする襞の抵抗をも楽しむかのように、腰を小刻みに揺り動かしながら、大きすぎるそれを押し込んでくる。
「あああぁっ……うっ、ぐぅっ!」
 ついにその先端が最奥まで届き、コンラッドは強烈な圧迫感に襲われた。そこでも待ったをかけたかったのだが、酒の入ったヨザックがそれを聞くはずもなく、すぐさま情け容赦のない抜き差しが始まった。
「うあっ! はあっあっ、あぁっ! ああぁっ! 」
 一旦入り口近くまで引き抜かれた後、また容赦なく最奥を突かれる。敏感な襞を蹂躙される感覚だけでも強烈だったが、先程も指で突かれて達してしまった内部の特に敏感な部分を、大きく張りだした傘に抉られる度に悲鳴に近い声が上がり、
最奥を突き上げられる衝撃に頭が真っ白になる。
 激しく体を揺さぶられながら、そんな強烈すぎる責めを繰り返され、コンラッドが再び絶頂に達するのにさして時間はかからなかった。
「ああああぁぁっ!」
今まで以上に強くヨザックのモノを締め上げながら、背中を弓なりに仰け反らせて達する。絶頂に激しく痙攣する女性器で大きすぎる剛直を食い締める快感は、もはや気が遠くなりそうなほどで、
先ほど指と舌で与えられた絶頂とは比べものにならないほど長く深い快感を味わわされた。


07-132:コンラッド母乳18:2010/12/29(水) 11:45:19 ID:AEjs1+W9
「また先にイッちゃったんですか? 隊長もスキですねぇ」
 ようやく痙攣が落ち着いてきた頃に、ヨザックがそう揶揄しながら、いまだにヒクついて止めどなく愛液を溢している女性器から、張り詰めたままのモノを引き抜く。
 コンラッドの絶頂によってかなり締め上げられたにも関わらず、彼はまだ射精には至っておらず、その剛直は、むしろ挿入の前よりも硬さと大きさを増しているようにさえ思えた。
 対してコンラッドは、あまりにも激しく達したせいで、もはや息も絶え絶えといった状態だった。とはいえ、未だ達していないヨザックが解放してくれるわけもない。
 休む暇も与えられぬまま俯せに転がされると、ほとんど力の入らない腰を力づくで持ち上げられ、そのまま獣のような体勢で後ろから貫かれる。
 もはや抗議する気力すらないコンラッドが、力なくベッドに突っ伏したまま腰だけ高く上げる淫らな体勢で喘いでいると、ヨザックはそれだけでは飽き足らなくなったのか、身体の下に手を差し込んで、豊かな乳房を思うさま揉みしだいてくる。
 そして、硬く尖った乳首を片手の指で転がしつつ、片方の手は下半身の方に伸ばしてきて、最も敏感な突起までをも指で責め立ててくる。
「ひぃっ、ああっ、あああぁっ……ぅくっ、ああっ、ああっ……!」
 既に二度も絶頂を迎え、少し触れられただけでも身悶えそうなほど燃え上がっている身体にそんなことをされては、もはや理性など欠片も保てるはずはなく、恥も外聞もなく泣きじゃくりながら、コンラッドはその暴力的なまでの快感を甘受した。
「ひぃっあああぁっ!! はあっ、はあっ、ああっああぁあっ!!」
「うっ……くぅー……あぁ、すっげイイです、隊長……」
 程なくしてコンラッドが三度目の絶頂に押し上げられると、その締めつけによって、ヨザックもようやく達してくれた。
未だ収まらない絶頂感の中、胎内でビクンビクンと剛直が震え、熱い体液を注ぎ込まれる感覚までもが追い打ちをかけてきて、疲労もピークに達していたコンラッドは、そのまま意識を手放したのだった。


**


 明くる日、すっかり酔いの覚めたヨザックが、愛剣を手にしたコンラッドに半日追い回された挙げ句、半殺しを通り越して八分の五殺しくらいにされたことは、言うまでもない。
 しかし、事の顛末をギーゼラに話すわけにも行かず、上手く搾れない母乳への対処法を他に得ることができなかったコンラッドは、結局、その日もヨザックに母乳を吸い出してもらうしかなく、
素面の状態でもやること大して変わらなかった幼馴染みの精液まで、例によって下の口で呑み込むことになったのだった。
 薬の効果が切れるまで三ヶ月、あるいはアニシナが解毒剤を完成させる日までの間、これから先コンラッドにどんな受難が待ち受けているかは、まだ誰も知る由もない。


07-133:コンラッド母乳:2010/12/29(水) 11:53:16 ID:AEjs1+W9
ところどころナンバー変え忘れててすみません。

最初はユーリと絡ませようかと思ってましたが、
奥手なユーリだとどうにも話が進みづらかったので、
サクサク進めてくれそうなヨザックに出張ってもらいました。
冒頭に出てこなかったのに後半にいきなり引っ張り出してきたので、
唐突な登場だったかもしれません。

お目汚し失礼しました。

07-134:名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 15:44:31 ID:bxD44M2t
感想を書いてあげたいが元ネタを知らない。

07-135:名無しさん@ピンキー:2011/01/01(土) 13:23:42 ID:LheEj7Ow
だが、これだけは言える、GJ!

07-136:名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 03:18:36 ID:wuhASmS3
昔どっかのサイトで見たんだけどドラえもんの道具つかったTS物知ってるヒトいない?
つけかえ手袋とか色々出てきた気がするんだが思い出せなくて・・・

07-137:名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 06:15:33 ID:jOpriRPo
>>136
TS大学だかってところじゃありませんでしたか。

07-138:名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 07:19:15 ID:eplXWKMT
入れ替えバーとか?
まあもしもボックスとUSO800最強だけどw
SSだと悪魔のパスポートをよくみる。

07-139:名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 23:42:00 ID:9jfXc2Qg
最近TS小説にはまったんですが、ここに来る人が当然抑えとく有名どころSSみたいのってありますか?

一応、ここのまとめとか、ノクターンとか、ググって出てくる奴は読んだつもりなんですが。
ボクたちの選択~ボクとワタシと本当の嘘 ってのが、下着買いに行く描写とかに文章量使ってて良かったです

07-140:名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 23:54:54 ID:olsmKW+q
>>139
少年少女文庫にある、
ミズキヒカルさんの「ベストフレンド」が好きです。

07-141:名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 00:08:58 ID:1qZa0JRi
>>136
土曜入れ替わり劇場のトッカエバーとか?

07-142:136:2011/01/14(金) 02:16:36 ID:0tiZPPxq
>>137
あーそうかもしれない・・・もう見れないってことか

>>138 >>141
中心になる道具は付け替え手袋だったなー。入れ替えのも出てきた機がするけど。

07-143:名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 05:09:23 ID:Qih0ujo1
>>142
アーカイブならいけるかも

07-144:139:2011/01/14(金) 07:41:00 ID:FFZStaIw
>>140
ありがとうございます 早速読んでみます

07-145:名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 08:08:16 ID:wYg0C1Dc
>>142
消える前は以下のURLだったはずだけど、見てみたらWebアーカイブにも残ってないみたい。

ポケットを拾ったよ。
ttp://www.ts-f.net/~tsu/book/freshear/dora1.htm
ttp://www.ts-f.net/~tsu/book/freshear/dora2.htm

07-146:名無しさん@ピンキー:2011/01/14(金) 23:40:06 ID:FFZStaIw
良かったです

色々探して面白そうなのがあっても、大作すぎたり半年くらい更新無かったりして、完結してないSSが多い・・
他のジャンルに比べて、オチが難しいのかな

07-147:名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 00:03:30 ID:+fcNeSSG
>>139
「Books Nigeuma」
短編・長編ともに壺です。

ttp://blue.ribbon.to/~nigeuma/


07-148:147=140:2011/01/15(土) 00:07:12 ID:s1nOK1CH
>>139
>>146

良作は沢山埋もれていますよ。


07-149:名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 08:19:29 ID:iXUYJTl9
>>145
おそらくそれだ!タイトルがソレっぽい!

なんとか観る方法ないものかなぁ・・・・

07-150:名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 08:55:51 ID:7YK91Oi8
ts-f.netって誰かの自宅鯖じゃなかったか?
誰だっけ?

07-151:名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 11:37:02 ID:W0/rcifd
このスレで女体化に嵌ったので自分も書きたいと思ってるんだけど中々難しいね
元キャラと大差無い性格・言動etc…だったらホモでもいいじゃんってなるし
あんまり女の子に近づけさせすぎると誰これ状態だし


07-152:名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 21:06:28 ID:Ren8YuyV
スワジクちゃんのおまんこペロペロ舐めたいですq

07-153:名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 10:04:57 ID:bntm+B+B
TSされる→とまどう→慣れる
の繰り返しだからなあ。新規性がどうも・・・

07-154:名無しさん@ピンキー:2011/01/22(土) 10:38:28 ID:xFw6ssiw
人間は環境に適応する生物なのです

07-155:名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 19:54:16 ID:70wYzI06
まとめサイトどこいった

07-156:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 01:51:28 ID:f2PlphlC
まとめサイトなら、俺の隣でアヘ顔のまま寝てるぜ
昨夜は激しかったからな

07-157:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 03:50:50 ID:SW+o515V
>>156
sexpixbox.com乙

07-158:名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 17:20:09 ID:lRV6SrT0
アヘ顔のまま寝てるって、それ死んでないか?w

07-159:名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 11:34:21 ID:ryyJ6GCt
ここって、オリジナルネタの投下もOKなんだよね?

07-160:名無しさん@ピンキー:2011/01/27(木) 18:32:52 ID:9CjonafR
おk

07-161:名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 01:56:06 ID:/FA16XmT
じゃんじゃん投下してくれても、俺はかまわへんよ?
継ぎ目さえない美しいフォルムで頼む。

07-162:名無しさん@ピンキー:2011/01/28(金) 12:24:20 ID:AXEbnR+W
エルシャダイw

07-163:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:24:37.98 ID:lKbkIB1a
ほしゅ

07-164:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 16:30:45 ID:Y/rmaxEO
まとめサイトの話だけど、いっそ作り直すのは駄目なの?
人柱は裏支援所の人でも自分でも誰でもいいから

07-165:名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 06:49:56.54 ID:pwcWMpQr
>>164
君に任せた♪まとめサイトないと投下出来んし。

07-166:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/03(日) 02:47:09.40 ID:TpXmd4jM
はじめまして。
タイトルも決めておらず、初心者で文もめちゃくちゃで見難いところが多々あると思いますが、
読んでもらえたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。


07-167:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/03(日) 02:49:10.37 ID:TpXmd4jM

「―――誰?」



そんなことを唐突に言われたのは今朝のこと。
彼此18年も面倒を見てきてもらっている実の親に唐突に言われたから、正直驚いたっていうのが本音だ。
どうしてそんなことを言われたかって? 簡単。俺が女になってしまったから――――。




どうしてそんなことになったかなんて分からない。俺が聞きたいくらいだ。
昨日の晩までは至って普通だったのだ。

「望(のぞむ)ー、ご飯食べるー?」
一階から母さんの声が聞こえてきた。俺の家はなんら変わりない一般的な2階建ての一軒家である。
「おーう、食べるわー」
「珍しいね、お兄ちゃんが一緒に食卓に来るなんて」
そう言ったのは3歳下の妹の愛美(まなみ)。今年の春、もうすぐ高校生になる。
猛勉強の末、目指していた高校に受かったそうな。
俺はというと・・・
「引き篭もりみたいに言うなよ・・・」
「だってほんとにそうみたいなんだもん」
「好きでやってねーよ」
そう、一ヶ月前の大学試験で見事に滑り浪人生となったわけだ。
自分で言うのもあれだが割りといい大学を目指してた。父さんが男なら絶対にいいとこ行けってうるさかったから。
あれから色々と考えて浪人という道を選んだんだ。親も自宅浪人することを条件に許してくれて心機一転頑張っているところだ。

07-168:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/03(日) 02:51:13.84 ID:TpXmd4jM
「あ、望ぅ 久しぶりー!」
そうやってこっち手を振って笑っているのは姉の瑞希(みずき)。姉ちゃんは今大学2年生だったっけな。
「そういう冗談まじで傷つくから」
「あはは、ごめんごめん」
まあこんな感じで家では受験失敗でからかわれている。もともと兄妹で冗談を言い合う仲だったから特に気にはしないが。

「―――いただきます」

父さんはいつも帰ってくるのが遅いから、普段は母さんと姉と妹が三人で食べている。
そこに珍しく俺が加わったということだ。
もしかしたら俺がこの食卓に加わった時点で既に何かが狂い始めていたのかもしれない。

「ちょっとトイレ」
「あんた食事中にトイレいくのやめなさいよー」
「しょうがないじゃん生理きてるんだから」
そう言って愛美が立った。
俺は女の人の仕組みとかそういうのには疎かったから、何がしょうがないのか分からなかったが、
とりあえず兄弟といえど男の前で口にするべき言葉ではないのは確かだと思った。
「女の体ってめんどくさいな」
「望にはわからないだろうねー」
「男にだって特有の悩みとかあるんだぜ?」
「何かあるのー?言ってみ言ってみ?」
こういうのに食いつきがいいうちの姉。
「いや、やめとく・・・」
何か面倒なことになりそうな予感がした俺はそう断った。


07-169:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/03(日) 02:53:14.61 ID:TpXmd4jM
「ごちそうさまっと」
久々の4人で食卓を囲んで食べるご飯はおいしかったなーなんて考えながら立ち上がった瞬間、
「イッ痛!!」
睾丸に激痛が走った。
「望の悩みって・・・それ・・・?」
痛さの余り反射的に掴んでしまっていた俺に姉ちゃんが言ってきた。
「ち、ちがう・・・関係ない・・・」
なんだかばつが悪かった俺はさっさと自室に戻ることにした。

「―――それにしてもさっきの痛み・・・なんだったんだろう」
今まで経験したことのない重い痛み。
「まあいっか。寝よう」
少し不安だったが、すぐに痛みは鎮まったし、何よりやたらと身体がだるかったから気にせず寝ることにした。
明日も痛みがあったら病院を考えよう――そして眠りについた

07-170:名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 03:04:55.11 ID:TpXmd4jM
キターーーーーー!!

07-171:名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 03:06:27.36 ID:TpXmd4jM
スレチ誤爆

07-172:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/03(日) 03:48:20.94 ID:TpXmd4jM

「望ー?ちょっとお父さんが話あるって」
階段を上がってくる音がする。
まだ眠い・・・。起きたくない・・・。
そんな気持ちにはお構い無しに母さんが上がってくる。
「望!聞いてる――――誰?」
部屋に入るなりいつまで寝てんの!とか言われるかと思っていたら、
誰?とか聞かれた。
「え?」
「あなた誰よ。まさかっ!望の彼女?あの子ったら私の知らない間に!」
なんか目の前で母さんがわけのわからないことを言いながら、自分の頬を押さえている。
「母さん何を」
「あれ?でもおかしいわね。望はどこに行っちゃったのかしら?」
「だから俺はここに!って え・・・?」
ここにいるぞと胸に手をやると何かふにっとしたものが手に当たった。
「なに、これ・・・」
そこには兄妹関係上、見慣れた二つの小さな山があった。
そういえば何か声もおかしい。俺ってこんな声してたっけ。
「ちょっとどいて・・・!」
「ちょっとあなた!」
母さんを押し退けて洗面台に向かった。
自分の姿を一目確認しようと・・・。
だが鏡に映っていたのは俺ではなく、色白で髪が茶色の美少女だった。
「――なんでえええええええ!?」

07-173:lenso ◆caHNbmR6wA :2011/04/04(月) 04:13:00.71 ID:z6b1yPyJ

そうして今に至るわけだ。
今はというと元は父さんが話があるからということだったから、リビングのソファに腰をかけて話している。

「――それで?なんで呼び出したの」
「お前がそんな風になってしまったから忘れたわい」
手を腰にかけて驚いた、というより呆れた様子で父さんが言った。
「はは・・・」
俺だってどうしてこうなったのかわからない。
ただ今は何も考えたくない気分だった。思考がついていかない。
「困ったな。うちから男がいなくなってしまったじゃないか」
「いいじゃない。私は娘が増えて嬉しいわ」
リビングに戻ってきてぼやいていた父さんに母さんが言った。
息子がいきなり娘に変わったっていうのにどうしてそんなに楽観的でいられるんだ・・・。
そんなことを独り思っていると、二階から愛美と姉ちゃんが揃って降りてきた。
「あら!ほんとに女の子になっちゃったのね~」
どことなく楽しそうな姉。勘弁してほしい。
「むむ・・・」
何故か俺を睨む愛美。何も悪いことなんてしてないはずなんだが・・・。
「なんだよ・・・」
「ちょっと可愛すぎない」
どうやら悔しいみたいだ。言い方からなんとなくだがそう伺える。
いつもならどうだ羨ましいだろなんて言ってやるんだけど、今日はもうそんな気には当然なれなかった。
「望、服はどう・・・の前に"望"って女の子の名前じゃないわね・・・」
「望ちゃんでも可愛いと思うけど?」
「いやそこはやっぱり女の子っぽい名前でいこ!」
この女3人、とても楽しそうである。父さんは端っこの方で男がとかなんとかぶつぶつ言ってる。
「希(のぞみ)なんてどうかな!」
パッといかにも閃きましたという感じで指を立てて姉ちゃんが言った。
「いいかも」
「かわいいわね~」
「男が・・・」
父さんは会話には参加していないが、どうやら決まったらしい。
今日から俺の名前は"希"だそうだ。もうどうにでもなれ・・・。


07-174:名無しさん@ピンキー:2011/04/16(土) 19:35:21.03 ID:f6gFroeF
二次で女体化SS書いたんだが、「男なのに女の子になっちゃった!」ではなく「男かと思ってたら、実は男のふりしてた女の子でした」なネタでもおK?

07-175:名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 01:42:02.70 ID:dT9h0veo
>>174
男装少女スレの方がいいんでない?

07-176:名無しさん@ピンキー:2011/04/17(日) 06:44:56.65 ID:MesiQNZf
>>175
一次なら単なる男装モノだが、二次の場合は女体化の範疇に入ると
考える人がいるし、一応>>1には元から女だったパターンもOKと
あるから、ここでも間違いじゃないとは思う。
まぁ、男装と言う要素に重きを置いているなら男装スレの方が
喜ばれそうな気がするが。

07-177:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 00:08:16.89 ID:II8I3tdr
男女での身体の部分交換ものとかって、このスレでは該当?


07-178:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 12:59:29.51 ID:mz88JXbf
分からんからとりあえず投下してみてよ

07-179:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 19:52:50.12 ID:II8I3tdr
では、取りあえず書いてみた所だけ投稿させてもらいますね。


07-180:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 19:55:44.70 ID:II8I3tdr

「ねえ、ちょっと練習台になってくれない?」
 声を掛けられ振り向けばそこに居たのは、古鐘 瑠璃香(ふるかね・るりか)だった。
 外見は良いが、変人、残念な子、痛い子、重度の中二病など周囲から認識させる関わらない方に越したことはない女子。
 それが何故僕の家の前に居るのだろうか?
「はい?」
 取りあえず返事はして見る。
「答えは聞いてないわ!」
「ええーっ!?」
 やはり周囲の認識通り訳が解からない人だ。
「上林 颯太(かみばやし そうた)君、あなたは選ばれたの」
 彼女はいきなり僕の腕をつかむと自分の方へ引き寄せようとした。
 いきなりだったので僕は抵抗し腕を振りほどこうとしたのだけど…
バチッ!
 スタンガン!? 僕は腹部に焼けるような痛みを受け動けなくなる。
 更に彼女はスタンガンを僕に押し付けた。
「や、止め・・・」
バチッ!バリバリバリッ
 痛みにのたうつ様に僕はそのまま気を失った。
 薄れゆく意識の中、古鐘瑠璃香の表情の見えない顔だけがやけにはっきりと見えていた気がする。

07-181:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 19:58:06.55 ID:II8I3tdr

 目が覚めるとそこは薄暗い室内で僕はベッドに寝かされていた。
 不思議と気分はすっきりとしている。
「目が覚めたようね、もう帰って良いわよ」
 聞えた声の主はやはり瑠璃香だった。
 薄暗いせいかその表情は先程にまして見えない。
「帰って良いって、いったい何なんだよ」
 僕は文句を言いつ掛けてある包布をはがして身を起こした。
「あっ」
 包布をはがして気が付いたが、僕は服を着ていなかった。
 下も全部だ。
 慌ててまた包布で身体を隠す。
「ちょっと、なんで僕裸なんだよ!」
「私の練習台になってもらったから」
 しれっと瑠璃香が答える。
「練習台って何の?」
「移植手術」
「はいぃ~っ?」
 信じられないと言うか有りえないだろ?
 人の体を勝手に手術するとか。
「成功したから今日は帰って良いわよ」
「いや、まって。いったい何の移植手術したの?」
「膣よ。まあ卵巣とか子宮も全部だから女性器と言った方が解かりやすいかしら」
「はいぃぃ!?」
 慌てて股間を確認するが、確かにそこに見慣れないもがあった。
 しかも逆に何時もあるはずの大事なアレが消えていたのだ。
「僕のムスコがない!」
「相互移植だから」
「相互移植って?」
「なんで解からないのかしら?颯太君の男性器と莉乃(りの)さんの女性器を交換して移植したのよ」
「ええっ!莉乃だって!?」
 莉乃は僕の双子の姉だ。
 似ていないなどと散々言われるが、二卵性の双子なんて普通の兄弟がそっくりだったりしないのと同じように似てないものだ。
 ましてや高校生にもなれば男女の違いはどうしようもない。


07-182:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 20:00:37.33 ID:II8I3tdr

「いちいち驚かない。莉乃さんなら隣のベッドに寝てるから」
 見れば隣にはもう一つベッドがあり、そこに寝かされている女の子、莉乃が居た。
 莉乃は気がついてはおらず、ただ眠っている様だ。
「じゃあ、これって莉乃のあそこ?」
 もう一度自分の股間を確認してみる。
 どう見ても女の子だ。
 恐る恐る指を伸ばすと、そこには確かに割れ目が存在していた。
「問題なく定着しているのは確認済みよ。もう良いからさっさと服着てくれるかしら?」
 瑠璃香に言われて慌てて手を離す。
 少々恥ずかしい。
「いや、その前になんでこんな事したの?」
「説明が面倒だわ」
「いや、人にこんな実験台みたいな事をしておいてそれは無いだろ?」
「じゃあ、あなたに理解出来る様に説明してあげるけどips細胞は知っているわよね?」
「ごめん、知らない」
「なんでそんな基礎も知らないの?まったく。だから面倒なのよ」
「いいから教えてくれないか?」
「もう、思いっきり簡単に言うとね、私は超絶的な再生術を完成させたのよ」
「はあ?」
「はあ?、じゃないわよ」
 瑠璃香の言う事は説明になっていない。
 実際に僕の股間がこうなっているのだから、なんかそう言う凄い事が出来るのは事実なんだろうが。
「それでなんで僕たちを」
「やってみたかったから」
 今度は即答だ。
「は?」
 思わず聞き返した。
「あなた達って丁度良かったのよ。双子だから遺伝子の入れ替えとか都合が良かったし。いくら万能でも幹細胞から異性の性器官を作り出すのって無理があるのよ」
 やっぱり何が言いたいのか解からない。
 まあそれは諦めた。今は一番重要な事を聞くべきだ。
「あのさ、重要な事聞くけどコレって元に戻せるの?」
「戻す訳ないじゃない」
 また即答だ。
 僕は言葉を失う。
 瑠璃香は世間の評価通りの、変人で残念な子で痛い子で重度の中二病なんて奴じゃなかった。我儘で利己的で自己中な奴で間違いない。
 もっと悪いのはこんな事が出来てしまう得体の知れないその才能がある事だ。
 冷静に考えてここはどうするべきか?
 莉乃が目覚めたら更に面倒になるに違いない。
 もう嫌になって来るよ。
 こんな時だけ神様に助けを求めても罰は当たらないかな。
 神様じゃなくても良い、誰か何とかして下さい。




07-183:名無しさん@ピンキー:2011/04/18(月) 20:04:42.22 ID:II8I3tdr
とりあえずはこんな感じで。
文章が下手だとか言うのは自覚あるので、あまり触れないで頂けると助かります。
内容的にどうかなって思っただけですので。



07-184:名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 13:02:54.65 ID:5dm2z35Y
ベネ!
今後の二人の反応が気になる
是非続けてくれぇい


07-185:名無しさん@ピンキー:2011/04/19(火) 21:50:25.47 ID:GEkzI44w
悪くないr続けたまえ

いえとても良いです。続きもお願いします

07-186:名無しさん@ピンキー:2011/04/21(木) 06:29:43.87 ID:jriRW3xD
内容合ってるようで大丈夫ですね。
続きを希望して下さる方も居られるようですので、お話の続きは週末にでも書かせて頂きます。


07-187:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:47:49.89 ID:0akJRN12
週末って書いたのに遅くなった。
取りあえず続き。

07-188:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:49:24.37 ID:0akJRN12

 いけない。
 あまりの事につい天を仰いでしまった。
 別に信仰心が無い訳じゃないが、今はそんな事をしていてもこの事態が終息しないのは解かっているんだ。
 莉乃はまだ起きていない。
 瑠璃香に詰め寄るなら今のうちだ。
「あの、戻したくないって言うだけだよね?戻せないんじゃなくてさ」
 僕の質問に瑠璃香はこちらを睨みつけてきた。
「あのね、理解が出来てないの?私が戻さないって言ったらそれで完結するの。同じ様な質問は繰り返さないでくれる?」
 やっぱりそう言う反応か。
「いやあ、古鐘さんは天才なんだし元に戻すなんて簡単に出来るんだろうなって思っただけだよ」
 また睨みつけてきた。下手に出てるつもりだけど何が悪いんだ?
「あなたってつくづくね。そんな簡単にできる事ならやる価値があると思うの?」
 うわ、もうさっきからあつかいが面倒だ。
 このままだと埒があかない。こうなったら多少強引にここは拝み倒すか。
 僕はベッドから抜け出し、床に降りると正座をし手を着き頭を下におろした。
 言う所の土下座と言うやつだ。
「すいません。お願いですから戻して下さい。ものすごい困るんです」
 素っ裸で土下座ってかなり恥ずかしいぞ、これ。
「無様ね。見苦しいわ」
 どの口がその台詞をのたまう。
「本当にお願いしますよ。切実なんです。助けて下さい」
 瑠璃香は眉を顰めてこちらを見据えている様だ。頭を下げているので見えないが、視線をそう感じる。 
「もしかして、私が戻すって言うまでそれ続けるつもり?」
 ああ、続けるよ。
「戻してもらえるなら、ずっと続けます。お願いします」
 このまま、押し切ってやる。
「…颯太うるさい……」
 う、今の声は莉乃だ。
 恐る恐る顔をあげて見ると、ベッドの上でもぞもぞしている莉乃の姿が見える。
 まだ寝ボケている様だけど。


07-189:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:50:31.25 ID:0akJRN12

「あら、莉乃さんも目が覚めた様ね」
「ん~ …お母さん?」 
 瑠璃香の声に反応し身を起こす莉乃。呑気に伸びをしてあくびを噛みしめている。
「あれ?ここどこだっけ?  って楓太あんた何やってるのよ!」
「ぐふっ」
 いきなり枕が飛んできた。
「女の子の前で裸って何考えてるのよ!」
 莉乃は考えるよりも先に手が出る。特に僕に対しては容赦ないんだ。
 取りあえず何か言っておかないと今度は飛び蹴りでも来そうだし。
「いや、莉乃、大変なんだって」
「何が大変だっての、変態!」
「やれやれね。姉弟そろってうるさいわ」
 瑠璃香が相変わらずな物言いで言葉をはさんできた。
「おや?瑠璃香ちゃんだったか」
 はえ?莉乃は瑠璃香を知っているのか?
 莉乃は僕とは違う高校に通っているから面識は無いと思ったんだけど。
「そう言えば学校帰りに颯太の事で話があるって、瑠璃香ちゃん家にお呼ばれしてお茶飲んでたはずなんだけど…」
 状況が分かりやすい独白をありがとう。
「莉乃さんも用事は済みましたから、お帰り頂いて良いですよ」 
「用事って颯太の事?」
「そうです」
「瑠璃香ちゃん行動早いわね。
私はてっきり颯太に気があって姉である私に相談に来たって思ってたのに。
なに?もう告白しちゃったの?」
 莉乃、何を勘違いしてるのさ。
 瑠璃香の用事って言うのはそんな事なんかじゃないぞ。むしろ莉乃にも関わる重大な事態だよ。
「あのさ莉乃、ちょっと布団はぐって見てくれない?大変な事になってるから」
「なによ?私も裸だって言いたいの?生憎と颯太に見られても何とも思わないから」
 まあ、そうだろうさ。莉乃は僕を男として見てないから、風呂上がりに平気でショーツ一枚で僕の前でうろつくし、僕が先に風呂に入っていると後から入って来て僕を追い出したりするしね。


07-190:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:54:34.00 ID:0akJRN12

「いいから良く見てみなよ」
 ここは莉乃にも驚いてもらおう。
 莉乃は包布をめくり自分の身体を覗きこむ。
「ん?何これ?」
 自分の股間を見て思わず手を伸ばす。
「っ!! 何これ!? 何これっ!!」
 見慣れないものと、そこに触れ伝わって来る感触に取り乱している。
「それは陰茎と陰嚢よ」
 見かねた瑠璃香が説明をする。
「陰茎?陰嚢?」
「面倒だから結論だけ言うわ。そこにあるのは颯太君の男性器よ」
 聞いた莉乃の顔が一瞬固まったかと思うと、どんどん赤みを増して行く。
 そして、その身体が宙を舞った。
「ぐぁっ!」
「なんでこんな事になってるのよ~っ!」
 見事なドロップキックだ。死ぬ。蹴られたの背中じゃなかったら死んでるよ。
「なんで僕に当たるのさ、やったのは僕じゃなくて古鐘さんだって」
「うっさい! あんたが関係してる事なんでしょ、戻しなさいよ」
 これ完全に僕の話聞いてくれないパターンだ。アプローチの仕方間違えた。
 ちゃんと興奮させないように説明しておくべきだった。
「莉乃さん、あなたもなの?」
やれやれと肩をすくめる元凶の瑠璃香。
 戻してもらいたいなんて当たり前だろう。
「仕方がないわね。交換して終りにする予定だったけど、実験検証もする事にするわ。
追って連絡するから今日はもう帰って良いわよ」
 だから、解決になって無いって。
「それって戻してもらえるって事なのかな?」
「最終的にはそうなるプランね」
 取りあえず元には戻してもらえるんだ。良かった。
「最終的?今すぐ戻しなさいよ」
 莉乃が噛みつく。
「今は無理よ。準備が足りないわ」
 しれっと答える瑠璃香。
 その態度に莉乃はわなわなと震えている。流石に他人に手を上げるのは堪えてる様だけど、
結構な仕打ちだから引っ叩くぐらいしても良いんじゃないかと思う。
 でもそんな事をしたら、大変な事になりそうだ。
「そう、今は戻せないってわけね。分かったわ」
 莉乃の表情と声が引き攣っている。
「莉乃さんは物分かりが良くて助かるわ。私は他に用事があるからこれで失礼するわ」
 瑠璃香はそう言い残すと、今度こそさっさと部屋を出て何処かに行ってしまった。
「なにあいつ?」
 まずい、莉乃本気で怒ってるよ。
「ちよっと颯太!あの瑠璃香って娘いったい何なのよ。なんでこんな事になってんの!?」
「いや、僕も良く知らないんだけど。学校では悪い意味で有名人だよ。変人で残念な子で痛い子で重度の中二病と言った感じで」
「確かにろくな娘じゃなさそうよね」
「それで、これも僕には良く解からないんだけど、あの娘は何だか凄い才能があって僕と莉乃のあそこを交換しちゃったらしいんだ」
「だから、なんでそうなるのよ?」
「いや、知らないよ」
 
 この後も次々と莉乃に質問攻めにされたが、僕だって解かる訳無いじゃないか。
 まだまだ窮地は続きそうだよ、まったく。 


07-191:名無しさん@ピンキー:2011/04/24(日) 16:58:58.06 ID:0akJRN12
お待たせした割になんかつまらない展開です。
なんかもう少し面白い場面を入れないと駄目ですね。
このままダラダラとしそうなので、続きはいらないですよね。


07-192:名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 21:49:44.33 ID:RnFxvqLN
やる気無いなら書くな

07-193:名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 22:14:06.16 ID:QbDkvTPc
そんなきつい言い方すんなよ
求められたから書くっていう免罪符が欲しいだけだろ
面白くないって言われたときの逃げ道が欲しいんだから


07-194:名無しさん@ピンキー:2011/04/25(月) 23:53:36.69 ID:1y7SII3q
続き期待してます


07-195:名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 01:57:22.92 ID:Cecsxun0
書くなら余計な事言ってないで黙って話しだけ投下すれば良い。
言いたいことはそれだけだ。
話しの内容は悪くない。

07-196:名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 07:51:34.97 ID:I+imZTJE
何様なんだかw
普通のプロ作家だって機械的的に執筆活動している訳でもなかろうに。
編集やら周りの人に意見聞いたりしてるだろう。
ここでは作者は孤独なんだ感想求めたり相談する相手と言ったら俺らしかいないんだ。
つまらないとか面白いとかの意見聞きたいだろう。
それをただ黙って書けって作者を何だと思ってるんだ。
ここでは俺らが読者であり編集者なんだよ。

07-197:名無しさん@ピンキー:2011/04/26(火) 20:12:18.97 ID:lRTlTYW9
>>196まぁこの手のスレって住民固定化されるしな
内部でアレコレして供給源を洗練していくのが常套だろうし

07-198:ts:2011/04/26(火) 20:16:53.63 ID:fELFZtL8
tst

07-199:名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 01:11:17.71 ID:t33PA2dW
>>192
>>195

Boo!!!

07-200:名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 21:14:29.58 ID:wURYtNrN
しかし作者本人がつまらないとか言ってたら萎える。
そんなもん読ませるなし。

07-201:名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 21:35:21.52 ID:G4FJbxfL
>>191
200と同じ意見だ。
そう言われると萎える。
続きはいらない。


07-202:名無しさん@ピンキー:2011/04/28(木) 15:04:04.00 ID:WiVttWdj
粗茶ですがと言われたら、
自分が粗末だと思ってるものを出すなと切れるんだろうか

07-203:名無しさん@ピンキー:2011/04/29(金) 07:20:35.61 ID:fdhVc8Vs
いちいち予防線はるなと
おもしろけりゃ感想レス沢山つくし
つまんなかったらスルーされんだろ
それとも誘い受けか?

07-204:名無しさん@ピンキー:2011/05/02(月) 00:46:56.86 ID:XuLCB9el
作家なんて古今東西みんな誘い受けみたいなもんだろ。
とりあえず続きをくれさい。

07-205:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 08:10:17.48 ID:+lEC/6dm
投下させていただきます
09年前半単車乗り、主人公の女体化です
BL、百合、3P、やや無理矢理、この中で一つでもだめなモノがある人はスルーでお願いします
タイトルはMetamorphose Panicです。では、次からです

07-206:Metamorphose Panic1:2011/05/03(火) 08:17:44.05 ID:+lEC/6dm
 ある日目覚めたら、俺は女になっていた。
「ぎゃあああああああああああっっっ!!!」
 自分の姿を鏡に写したら、胸元にあるやたらと大きな膨らみが見えた。
 その時あげた悲鳴が、自分の聞いたことがない甲高い声で、自分でも耳障りだった。





「今度の世界は、士くんが女の人になる世界なんでしょうか?」
「……知らん」
「しかし、士が来た時驚いたよね夏海ちゃん。俺、一瞬誰かと思ったよ」
「そうですね」
「……さっきから何度同じ事を話してるんだ、おまえ達は」
 黙々と朝飯を食っている俺を、舐めるように見つめてくるユウスケと夏みかんに溜息混じりで言う。
 朝、目覚めてこんな身体になっていると気付き、渋々とスタジオ兼リビングに入ってきた時の奴らの顔は、なかなかの見物だった。
 夏みかんは俺を見た途端、目を真ん丸にして固まって、ユウスケは手に持ってたカップを落としていた。
 いつもなら笑ってやるところだが、こんな格好じゃ笑えもしない。
「それで、結局それはなんなんだろ?なんかの呪い?」
「呪いって、非現実的過ぎます」
 あぁーもう!煩せぇ!!そんなの俺が知るか!!
 俺はイラついて朝飯のウインナーを乱暴に突き刺した。
「しかし、顔も声も違うのに士なんだな」
「そうなんですよね。流石と言うべきでしょうか」
 畜生、見世物じゃねえんだから、そんなにジロジロ見てんじゃねえ。まったく、飯もろくに食えやしねえ。
 変な空気の中、朝飯を食い終わりコーヒーを飲んでいるところ、夏みかんがズイと顔を近づけた。
「士くん。洋服そのままじゃダメだと思います。それに下着も。多分、私のは入らないと思いますから、あとで買い物に行きましょう」
「必要ねえ」
 女物の服なんか絶対着ねえ。下着なんぞもってのほかだ。
「必要なくなんかありません!ちゃんとよく見てください。あのユウスケの顔!!」
 夏みかんがビシッと、ユウスケの奴を指差したから見てみたら、奴はややニヤついて鼻の下を伸ばしていた。
 は?何でそんな面白い顔をしているんだユウスケ。
「ノーブラでシャツ一枚。しかも私より胸が大きいのにそんな格好……同じ女として許せません!」
 最後は私情が挟まってるような気がするぞ、夏みかん。
 まあ……言ってることもわからんでもない。
 今の俺の格好は、裸にそのままシャツ一枚といつものパンツスタイル。全体的に細くなってるみたいだが、尻と胸だけ窮屈とかどうなってんだこの身体は。しかも胸元は大きく開いてしまっている。
 だからと言って、別に隠すつもりはねえ。女じゃねえんだし。
 つーわけで、女装なんぞ絶対するつもりはねえ。
「俺は女じゃねえし、女物なんぞ着たくねえ!」
「だったら下着だけでも」
「これが目立たなくなりゃ良いんだろ?それに、そんなもん着けなくても何も困らないだろ!」
「だーかーら!困るんです!!痛い目に合いますよ!」
「痛い目って……どう困るんだよ」
「まず、走り辛くなります!それに肩凝りも酷くなりますよ!」
「はぁっ!?」
 何なんだいきなり。意味がわからないことを言い出したぞこいつ。俺が女の下着を着けない事と、肩凝りとかが何の関係があるんだ?
「あと……」
「なんだよ……?」
「そんな格好のままだと襲われますよ?」
「はぁ?何言ってんだ夏みかん!?俺をどこの誰が襲うっていうんだよ」
 そんな奴がいたら返り討ちにしてやる。
「と……とにかく!後で買い物に行きますよ!」
「意味がわからねえ!!絶対行かねぇからな!!」
 夏みかんの強引な決定に、俺は断固反対した。その時。
「なんだか賑やかだね?どうしたんだい?」
 あぁ……また、うるさい奴がやってきた。


07-207:Metamorphose Panic2:2011/05/03(火) 08:20:54.15 ID:+lEC/6dm
「大樹さん。勝手に人の家に入ってくるのはやめてください」
「やれやれ、相変わらず細かいなぁ、夏メロンは。そんなんじゃ、つかさ……に……」

 ガシャーン……!!

 海東の奴、俺と目が合った途端、持ってたディエンドライバーを落として石化しやがった。おまえもなのか、面倒臭い。
 てか、いきなり落としても暴発しないんだなあれ。
「もしかして……士なのかい……?」
 フルフル震える指を俺に指して、確認をする海東。だから、もうそれはいい。俺はうんざりして溜息をついた。
「あぁ、そうだ」
「あ、大樹さんなら士くんがこうなった理由がわかるんじゃないんですか?」
「いや、流石に僕もわからない」
 海東は俺を見て暫く呆けていたが、夏みかんの声にハッとしたようで、ディエンドライバーを拾っていつもの表情を取り戻して首を振っていた。
「そうですか、困りました」
 はぁ……と、溜息をつく夏みかん。いや、困ってるのはこっちだ。
「それにしても、ものすごい変貌だね。士」
「煩い、うせろ」
 厭味なほどの笑顔を見せて俺に近づいてくる海東に、ふぃとそっぽを向いてやった。のに、こいつは笑顔を崩さなかった。
「いつもながら酷いなぁ……って、あっ!凄いお宝を持ってるね」
「ーーーーーっ!!!!!!!」
 しかもコイツ、シャツを指で引っ掛けて中を見やがった!!
「何しやがるテメエ!!!!」
「やだなぁ、ちょっと見ただけじゃないか。別に良いだろ?女の子じゃないんだから。それにしても士、隙だらけだよ?」
「うるせえ!!」
 確かに油断してたが、普通見るか!?男の胸だぞ!!
 流石、海東だ。頭がおかしい。
「もしかして、夏メロンより胸大きくないかい?」
 しかも、そのあと余計なことまで言いやがるんだコイツは。
 口は災いの元とか言う言葉を知らないのか?馬鹿なのか?
 てか、夏海の胸を見た事があるのかテメエ!!!!
「何言ってやがる」
「やだなぁ、そんな怖い顔をしないでよ士。適当に言ってるだけじゃないか」
「本当だろうな……?」
「そうなんです、大樹さん」
「「えっ?」」
 いきなり夏みかんが会話に割り込んできて、海東と声がハモってしまった。
「士くん、私より胸が大きいんです」
「夏みかんっ!おまえ、何言いやがる!」
「へえ……♪」
「男の人なのに、こんなに大きいなんて許せません!!」
 と、夏みかんはあろうことか俺の胸をがっしりと鷲掴みにした。


07-208:Metamorphose Panic3:2011/05/03(火) 08:23:34.15 ID:+lEC/6dm
「な……夏みかん!やめろ」
「いいなぁ……士くんの胸。柔らかくて気持ち良い」
 さも、羨ましそうな顔をして、俺の胸を揉みはじめる夏みかん。
 いや、おまえも相当でかいだろ。俺はそれで満足してんだから気にするな。
 と、言っても無駄な気がする。とにかく、夏みかんのその手を払いのけようとしたら、今度は海東からがっしりと腕を掴まれた。
「ダメだよ士、大人しくしなきゃ」
 こいついきなり何を……って!!
 おいっ!おいおいおいおいっ!!こいつ、笑ってるけど目がめっちゃ据わってる!!獲物を見つめるハンターの目だ!!
 な……何で、今トレジャーハンターモード入ってんだ!!
「わたしもこれくらい大きかったらなぁ……」
「そしたら士をもっと悦ばせる事が出来たのにね、夏メロン」
 いまだ大胆に胸を揉む夏みかんと、ややしゃがんで俺の腰に腕を回しはじめた海東。
 だからだな、夏海。今でも充分満足……
 とか、思ってる場合じゃない!!ヤバい!!この状況は非常にヤバい!!ヤバすぎる!!
 このままじゃ間違いなくこいつらに食われる!!
「もう、良いから離せ!!」
 必死に叫びバタバタと手足をバタつかせて身体をよじるが、海東の奴がしっかりと身体を押さえ込んでて身動きが取れない。
 何だこいつ、ここまで力あったか?こんだけ抵抗してビクともしないなんて有り得ねえ。
 て、言うか。もしかして、俺が女並の力しかないのか……?
 
…………………ますますヤバい!!!

 てか、なんでこんな事になったんだーーー!!!!!!!

 と、思っている間も夏みかんの手は俺の胸をまさぐってて、何かを感じたのか嬉しそうに目を細めて笑った。
「あの……士くんの、硬くなってきてますよ」
 この女……!!絶対楽しんでんな。
「えっ?士、夏メロンに揉まれて感じてるのかい?案外厭らしいんじゃないのかな」
 食いついてんじゃねえよ!この変態野郎!!
「夏メロン。そこ、ちゃんと触ってあげたらどうだい?」
「はい」
「海東、テメっ!余計なこ……んっ!!」
 夏みかんから硬くなっているらしい乳首をきゅっと摘み上げられて、思わず詰まった声が上がり身体がビクンとなった。
 な……なんだこれ……?女ってこんなに感じるのか……?
「あ……可愛い。士くん」
 それを見て夏みかんが調子に乗って摘んで引っ張って引っ掻いて……
 その度にビクビクと身体が震えて、言いようのない感覚が駆け巡った。
「や……やめっ……ん……!」
「随分可愛らしい反応するんだね?士」
 喧しい!いちいち食いついてくるな!!このド変態コソ泥野郎!
 と、罵ってやりたいのに変な声が出そうで言えねぇ。あぁ、くそっ!夏海ごときにこんなっ……
 はっ!!そうだ!!
「お……おい!おいっ!ユウスケ!!こいつらどうにかしろ!!」
 なんとかユウスケの方を見て助けを求めたら、奴は腕でバツを作り必死に首を横に振っていた。
「お……おいっ!!ユウスケ!!どこ行くっ!!」
 そして、そそくさとリビングから退散しやがった。そうか、狂暴みかんと変態コソ泥には関わりたくねえってわけか!そうなのか、小野寺ユウスケ!!
 見てろよ、男に戻ったらギッタギタにしてやる。
「だから言ったじゃないですか。襲われますよ……って」
「意味が……わからねぇ!!」
 まさか女になって、しかも、恋人から襲われそうになるとか有り得ねえだろおまえ。
「人の言うことを聞かない人にはお仕置きです」
 は?いや、女物の服着たくないとか至極当たり前な反論だろう。とか言いたかったが、その前にシャツをガバーッとたくし上げられた。
「☆〇△×□※$¥*!!!!!!」
 思わず声にならない悲鳴が上がる。男なのに自分の胸がプルプル揺れるという、有り得ない光景を目の当たりにしてしまった。
「凄い、士くん。胸の形すごく綺麗です」
 わざわざ感想を述べるな、夏みかん。それと同時に、海東の息を飲む声が聞こえて身体が硬くなった。
「大樹さんも一緒にお仕置き、しますよね?」
 ニッコリと海東に微笑む夏海の顔が、悪魔の微笑みに見えた。

07-209:Metamorphose Panic4:2011/05/03(火) 08:30:12.32 ID:+lEC/6dm
「それにしても、自分の恋人を他の男に抱かせるなんて、ずいぶん寛大だね。いいのかい夏メロン」
「今日だけ特別です。そのかわり、ちゃんと避妊だけはしてください。士くんと大樹さんの赤ちゃんが出来たら困ります」
「OK。じゃあ、士のハジメテは君に譲ろう。感謝したまえ」
「当たり前です!士くんのハジメテは私が貰います!」
 ちょ……!!ちょ、ちょ!!ちょっと待て!!!
 おまえらなに俺を差し置いて、そんな恐ろしい話しを進めてやがる!俺の意志はどこだ!!
「お………おまえら、ちょっと落ち着け!!」
「やだなぁ、士。僕たちはすごーく落ち着いてるよ?ねえ、夏メロン」
「はい。寧ろ、士くんが落ち着いてください」
 いきなり海東から抱き抱えられて(しかも、俗に言うお姫様抱っこだ!!気持ち悪過ぎる!!)、リビングから俺の部屋まで移動させられた。
 それから、ベッドに投げ出されてあれよあれよと言ううちに素っ裸にされてしまっていた。
 そして今は、背後には海東がべったり引っ付いて、身体のあちこちを撫で回している。

 そんな状態で、落ち着いていられるものかーーーーーー!!!!!

「わかった!!着る!!女物の服も下着も付ける!!わかったからやめろ!!………ふぁ……っ!」
 なんとか止めてもらおうと必死に叫んでいる途中に、海東が胸をやんわりと掴んできて、思わず変な声が上がってしまった。
「ぁ……やめ……かい、と……」
「まったく………いまさら往生際が悪いよ、士?大丈夫だよ、心配しないで。僕たち二人で気持ち悦くさせてあげるから」
「ば、か……いうなっ……ぁっ……」
「ほら、可愛い声が出てるじゃないか」
 無駄にでかい乳を下から持ち上げ、先端を弄りながら、海東が言う。
 奴の指が動く度に、感じたことのない感覚に襲われた。
「そんな声、で、て……ねえっ!」
「可愛い、士」
 うっとりした声出してんじゃねえ!つか、なんか尻に当たってるんだよ!!気持ち悦くなってんのはおまえだろうが!!
 てか、気持ち悦くするとか、そう言う問題じゃねえ!!
「そうです、士くん。今更です」
 おまえまで言うのか夏みかん!!
「大丈夫です。同じ女ですから、士くんのイイところわかります」
 いや、だからそういう問題じゃねぇ!!
「ちがう!そうじゃねえ!!俺は襲われるのなんかまっぴらごめんだ!!」
「そんなに嫌がらなくても良いじゃないか」
「くそ!!離せ!!この、ド変態バ海東!!」
「…………………さあ、ヤろうか、夏海」
 どうやら海東の奴、俺の罵倒が気に食わなかったらしい。少しの沈黙の間、俺の腕を痛いくらい掴んで、夏海にそう言った。


07-210:Metamorphose Panic:2011/05/03(火) 08:35:24.06 ID:+lEC/6dm
取り敢えずここまでです
続きは後日に

では、書き逃げごめん!

07-211:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 10:28:15.44 ID:Q7NaGmbm
イイヨイイヨー

07-212:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 11:02:12.22 ID:rEz2Giri
モトネタあんまり知らないけどテンション高くて愉快

07-213:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 12:25:02.05 ID:sjdqU7ir
>>212
仮面ライダーディケイドだな
どっちでも微妙にスレチっぽいのが難しい作品だな

07-214:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 12:40:48.05 ID:+lEC/6dm
む、スレチだったか……

スマン。消えるわ

07-215:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 16:27:43.05 ID:bql5tXSr
ここってなにげに敷居高いよな

07-216:名無しさん@ピンキー:2011/05/03(火) 21:30:41.90 ID:PD/IAkVf
おのれディケイド…自分の性別すらも破壊するとは…

07-217:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 01:05:56.71 ID:/blwdNtv
>>214
逃げたらおまえを女にする

07-218:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 01:13:36.76 ID:Azm9IiCc
>>214
GJ!続き楽しみに待ってる。

安心しろ。
テンプレに書いてあるだろ? 『何でもOK』と。

07-219:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 01:15:37.93 ID:MtONATY+
乙!
最後の罵倒でワラタw

>>213
ここでスレチだったら後はどこになる?

07-220:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 10:47:52.43 ID:4bx6m09o
>>219
ライダースレがあるが?

07-221:名無しさん@ピンキー:2011/05/04(水) 11:29:10.13 ID:MtONATY+
>>220
>>1

07-222:名無しさん@ピンキー:2011/05/05(木) 00:20:25.32 ID:fO1jjXaH
つかTSネタを作品スレに投下したら「TSスレ行け」って言われるのがオチ

残念ながらニッチなジャンルなのよTSは

07-223:悪魔の契約:2011/05/14(土) 01:16:04.57 ID:oTkwl2SJ
「あんた、本当に悪魔なの?」
「お前が召喚したんだろうガ」
「い、いや、本当に魔法陣描いただけで出てくるなんて思わなくって……」
「ケケ、こんな下手くそな図形が魔法陣と呼べるのカ?」
「だって、あんた出てきたじゃん」
「魔法陣なんて関係ねぇ、面白そうな人間の下に気まぐれに現れる。それが俺たち悪魔族ダ」
「へぇっ……」
「で? オレサマみたいな悪魔を呼び出して、何するつもりだったんダ?」
「ちょっとさ、うちのクラスにウザい奴がいて、そいつをちょっと懲らしめて……あんた、私のとこに出てきたってことは、やってくれるの?」
「ケケケ……」
「なにがおかしいのよ?」
「ケケケ……なんで俺たち悪魔が人間の願い事なんて聞いてやんなきゃならねぇんダ?」
「は?」
「オレタチ悪魔は人間に悪戯するのが大好きなんダ。ただそれだけダ。お前の願い事なんて聞いてやらねぇゾ」
「えっ……じゃぁ、なんで私のところに出てきたのよ?」
「そりゃぁ……お前みたいな奴が悪戯しがいがあるからサ」
「えっ……ちょっと……」
「お前に悪戯してやる! ケケ……ケ……ケケケ……ケケケケケケケケケケケケ」
「う、うそぉっ!? や、なにするのよ! キャーッ!!!!」

―――――――


私はトモカ。普通の女子高生、ちょっとオカルトが好きっていうのを除けば。
悪魔とか、霊とかの話は大好き。学校の七不思議とか、気になりだしたらキリがない。
……そんなオカルト好きだからか、面白がった悪魔が私の下に突然現れた。悪魔なんて本当にいるんだ。なんて感心してたけど、なんか、思ってたのと違う。
命と引き換えに3つの願い事を叶えてくれたりはしない。そのかわり、気まぐれに人のところに現われては悪戯をしていく存在なのだそうだ。
そして、私は悪戯されてしまった。


―――――――

07-224:悪魔の契約:2011/05/14(土) 01:16:36.87 ID:oTkwl2SJ
「ケケケケケケ」
「な、なに……っ!」
悪魔が指をパチンと一鳴らしした瞬間、私の股間が激しく疼き始めた。
なにかこう、ジ~ンと熱くなるような……クリトリスが?
そう、クリトリスが、まるで見えない紐で締めつけられているような感じ。
「…えっ……?」
「ケケケケケケ、そうれ、お前の身体を面白くしてやろう」
…トクン……トクン………
「…何…?」
「ケケケケケケケケケ」
なに…これ…なんかおかしい…クリトリスが…変な感じ…!?
「ケケケケケケ、それ、どんどん面白くなるぞ?」
パチン、また、指を鳴らした。
…トクン…トクン…
「!?」
私は思わずズボンとパンティをおろした。
「―――!!?」
言葉を失った。
私のクリトリスが、大きくなってる!?
信じられないほどに、もう親指の先くらいの大きさに膨らんでいた。
「ケケケケケケ、それっ!」
パチン、また、指を鳴らした。すると私の目の前で…
……ドクン……ドクン…
クリトリスが脈打って、また膨らみはじめた。
「えっ……なに…これ…」
「ケケケケケケ、信じられないカ? 俺様の呪いダ、お前の秘豆を作り変えてやろう」
パチン、また、指を鳴らす。
ドクン…ドクン…
どんどん膨らんでいくクリトリス。もう、ゴルフボールくらいのサイズになってしまっている。
パチン
「ケケケケケケ……」
「い…いや…」
パチン
「面白いだろう? 大きさだけじゃない、男根のようにしてやろう」
「…いや……」
パチン
「もっとだ、もっともっと大きくなれ、もう取り返しがつかなくなるくらいにナ…」
「いやぁ…」
パチン
「ケケケケケケ! もうお前の秘豆は呪いが解けなくなるほどに侵された。もはや立派な肉棒ダ、一生、元には戻らないゾ!」
「…いやぁぁぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!!!!」
パチン! パチン! パチン! パチン!!


「くっ、あっ、あああ・・・!!」
メキッ…メリメリッ
私のクリトリスは、どんどん悪魔の呪いを受けて、もうトイレットペーパーの芯くらいのものになった。
「ケケケケケケ、このままどんどんお前は男になっていくのダ!」
パチン!
メリメリメリッ!
「いやああぁぁっ!!」
また、膨らんだ…!
「立派な肉棒ダ、もう普通サイズに戻すのも無理かもナ…ケケケ! でも、物足りないゼ!」
パチン! パチン!
メキメキッ…!
「あ…あぁ…!」
「ただの男根というのはつまらんからナ…では男にかける専用の呪いをかけてやるゾ! 俺だけの特別製の呪いダ! こ~んなややこしい呪いは、俺様以外の悪魔にも、俺様にももう解けないゼ~!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
パチンッ!

07-225:悪魔の契約:2011/05/14(土) 01:16:55.59 ID:oTkwl2SJ
……………
「はぁっ…はぁっ…」
「ケケケケケケ、ずいぶんとかっこうよくなったじゃねぇカ」
私はもう、意識が朦朧として答えられない。
うっすらと目を開けると、そこには、ペットボトルほどのサイズがある大きなペニスが反り立っていた。
…なに、これ…?
……えっ…これが、私の……
…クリトリス…だったもの?
「ケケケケケケ、お前のそのフタナリペニスには、ある恐ろしい呪いをかけておいた。いいか、よく聞け。そのペニスで一日一回、女を犯せ。これは契約だ。もしこの契約を破ると、恐ろしい罰が待ってるゼ…ケケケ……」
私はまた意識を失いかけた。私の耳には、悪魔の笑い声がいつまでも響いていた……

目が覚めた時…夢かと思った。
でも、夢じゃなかった。

私はフタナリの身体にされてしまったのだ。そう、ワレメとおチンチンが一緒にある、アレ。
悪魔に魔法をかけられて、私のクリトリスがニョキニョキと成長して、ペットボトル並みの太さと大きさのおチンチンになってしまった。
私はなんとかしようと思って必死になったが、私一人の力ではどうにもならないみたいだ。

必死にどうにかしようとして、どうにもならなかったけど、それでもこのおチンチンがどんなものなのか、あの後の悪魔の言葉も少しずつ思い出して、把握してきた。
このおチンチン、普通の男の子のおチンチンみたいに私の思う通りにはならない。
このおチンチン、先端には射精できる穴があって、射精が出来るようだ。ただ、シコシコ扱いてみても気持ちよくなるだけで射精はできない。射精するには他の女性とのセックスをしなければならないって、言われた気がする。
言われたというか、脳に直接語りかけるみたいにして、私の耳に悪魔の下劣な言葉がこびりついている。
そして悪魔から聞いた話をまた思い出した。おチンチンにはもう一つ、別の呪いがかかっている。一日一回、誰か女性とセックスして射精しなければならないのだ。もし射精できない日があれば、その晩……契約違反の罰が発動する。
どんな罰か…それは、聞いていない…いったいどんな罰なんだろう…?


私がフタナリペニスをつけられた日の夜……

悪魔はいつの間にか煙のように立ち去って行き、私は意識が醒めてからも茫然としていたけど、オカルト好きが興じてか、現実を飲み込むのに時間がかからなかった。
それより、明日はどうしようとかそういうことばっかり考えていた。
悪魔は「明日から、一日一回セックスできないと恐ろしい呪いが降りかかる」とか言って消えちゃうし……その呪いの内容は話されなかったけど、なんだか怖かった。
それに、この大きなおチンチンはどうすればいいんだろう……パンティを穿いてみたら、もっこりと大きくなっている。スカートの上からならバレないだろうけど、ジーパンやブルマーを履いたら間違いなく怪しまれるだろう。
幸い、私の高校は服装が自由。ジーパン派だけど、明日からスカート穿いていけば大丈夫か……
いや、それよりも恐ろしい呪いってなんだろう……明日、誰かとセックスしなきゃならないんだ……どうすればいいんだろう……
私の家は父子家庭の一人っ子。母や妹なんていない……もっとも、母や妹がいたって犯す気にはなれないだろうけど……
じゃぁ、どうしよう……


私は結局、その夜を眠れずに過ごした。
朝になって、普通に登校する準備。お父さんはもう仕事で出かけてるからいないけど、一人で朝食を食べて学校へ。
スカートを穿いて出かけた。クラスメートからは
「スカート派になったの?」
なんて言われたけど、肝心のことについては何にもボロを出すことはなかった。

うちは女子高。セックス出来る相手はいっぱいいる……
でも、できない。フタナリを打ち明けることなんてできない。セックスしてなんてどうやって説明すればいいわけ?

私は結局、その日誰にも打ち明けることが出来ずに、もちろんセックスなんて出来ずに、家へ帰った。
お父さんは今日は残業で遅いって言って、夕食も一人。
……誰にも相談できない。当たり前だよ。もしお父さんがいたって、説明するわけにはいかない。


そして、夜になった。
悪魔によると、セックス出来なかった日は夜10時から呪いがはじまるのだという。セックスなんてしてないんだから、呪いがはじまる……

07-226:悪魔の契約:2011/05/14(土) 01:17:26.24 ID:oTkwl2SJ
9時50分ちょっと前のことだった……
ベッドに腰掛けて、時計を眺めながら、恐怖に怯えて待っていた私。
そんな私の身体に、変化が現れ始めた。
「……?」
パンティの辺りが痛い。気が付いたら、私のスカートがもっこりと膨らんできたのだ。
私は思わずスカートとパンティを脱いだ。パンティの下のペニスが、パンパンに膨らんでいる。
……これが……勃起だ。昼間、ペニスを意識している時もちょっと膨らんだ。
でも、あの時の勃起とは違う。今は、ひとりでにムクムクと膨らんできている。そして、もっと大きく、もっとビンビンに勃起しているのだ。膨らみ過ぎて、先端の皮が剥けてきた。
その大きさは、昨晩みた、ペットボトル。もはやペニスともいえないほどの巨大肉棒だ…。
私のペニスがどんどん大きく、硬くなっていく。こんなに勃起したのは初めてだ。とうとう皮が全部ズルっと剥けてしまい、亀頭が完全に顔を出した。


私のペニスが勃起しきった時……ジャスト10時……ついに異変が起きた。
突然だった。頭の中が真っ白になった。痛みで何が何だか分からなかった。


私のペニスがぐにゃりと反り返って、そのまま私のアソコに勢いよく突っ込んだのだ!!
そのままペニスはズブリと奥まで挿入されていき、私の処女膜を引き裂いた。

二つ目の呪い……それは、自分のペニスにレイプされる。そうすることで、一日に出しきれなかったペニスの欲求を、自分の身体で癒す……

信じられない。自分が処女を捧げる相手が、愛する人でも、レイプ魔でも、変な妖魔とかでもなく、自分自身だなんて……

一度挿入されてしまったら、もうどんなに抵抗しても無駄だった。ペニスは私の意思とは関係なく、激しいピストンを始めたのだ。
力では引き抜けない。むしろ、下手に引き抜こうとするとペニスは激しく暴れまわって膣内をめちゃくちゃに揺すり回す。

ペニスが激しく上下運動を繰り返し、子宮口をズンズンと押し上げる。
巨大な拡張に、膣が裂けそうになる。あまりの勢いに、子宮口がこじ開けられそう。内蔵が押し上げられて、吐きそうになった。でも、ペニスは動きをやめようとしない。ペニスは容赦なく私の膣内を犯しまくる。

私は悪夢のようなレイプになすすべもなかったが、そんな中、だんだんと変化が表れてきた…。
痛みより快感が勝ってくる。膣から感じる快感と、ペニスから感じる快感。
き、きもちいい…この太いペニスで犯されると、膣も、ペニスも…!!
快感が二倍になって、たった五分ほどで、思わずイってしまった。

その時だった。
ドクンッ!!!
「いぎぃっ!!」
ペニスが、私の胎内で一気に膨れ上がったのだ!!
手首でも挿入されているかのように、一気に膣内が全開に膨らむ。もうダメ! 膣が裂ける! 子宮口が広がるッ!!!

ビュゥッ! ビュルルル!! ビュゥゥゥゥゥ!!!
イった瞬間、私のペニスが私の胎内で膨らんで、勢いよく精液を噴き出した。精液が膣壁に、子宮口に叩きつけられる。その衝撃だけで、またイってしまいそうになった。
ペニスから噴き出す大量の精液が私の胎内に溜まっていく。お腹がパンパンになったようだった。

だが、これで終わりではなかった。
私のペニスは射精してくんにゃりなるどころか、むしろよりパンパンに勃起して、私を犯しつづけるのだ。
噴き出した精液が狡猾油になって、より激しくピストンを始める。
快感が押し寄せてくる。何度もイキそうになる、イくたびに激しく射精する……

その呪いは、一晩中続いた。




07-227:悪魔の契約:2011/05/14(土) 01:17:37.41 ID:oTkwl2SJ
朝頃にはようやくペニスも落ち着いて、くんにゃりしてしまったが、私は全身精液まみれでグッタリになった。
膣は拡張されまくってガバガバだ。一晩中、ペットボトル級がピストンしていたのだから…その直径そのままに広がって、元に戻らない。


私は身体をよく洗って精液を落とし、締まらなくなった膣の違和感に耐えながら、学校へと向かった。

……もし今日、また誰かとセックスできなければ、またペニスに犯されてしまう。
…誰かとしなきゃ…
……誰でもいい、相手はこの学校に、いくらでもいる…!

07-228:名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 06:07:29.12 ID:7qImAQZR
50人に1人の男の子は、子供の頃、風邪をひいたときに、
第二次性徴の時点で自然に身体が女体に変化する薬を、知らぬ間に服用させられている。

07-229:名無しさん@ピンキー:2011/05/16(月) 20:56:53.76 ID:axABCBRS
>>227
この話大好きだわー。
グッド。

07-230:名無しさん@ピンキー:2011/05/17(火) 01:09:48.19 ID:NoxveKRl
>>227
続き、後日談が見たい。

07-231:名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 01:02:31.41 ID:g+PuQruo
>>227
あなたが神だったのか……
続きを希望!

07-232:名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 06:19:25.11 ID:u5htrYND
ここしばらく作者を追い出してばかりだったから、今回は止めてくれよな。
もっと書き手を大切にしようぜ。
スレが廃れるだけだ。



07-233:名無しさん@ピンキー:2011/05/18(水) 06:24:01.87 ID:u5htrYND
>>227
GJだ!
すごく良い作品だ。
ぜひ続きを頼む。

07-234:名無しさん@ピンキー:2011/05/20(金) 07:44:47.36 ID:ZzcoQEIA
>>200-201
てめぇらみたいなゴミのせいで職人が消えていくんだろうが
とっととのたれ死ねよ

07-235:名無しさん@ピンキー:2011/05/22(日) 08:36:41.93 ID:s2a5I+qf
>>234
てめぇみたいなゴミのせいで職人が消えていくんだろうが
とっととのたれ死ねよ

07-236:名無しさん@ピンキー:2011/05/23(月) 03:32:03.01 ID:JS+GDOSy
>>1-236
てめぇらみたいなゴミのせいで職人が消えていくんだろうが
とっととのたれ死ねよ

07-237:名無しさん@ピンキー:2011/05/24(火) 10:53:30.50 ID:ZeZgN3fw
なにこの不毛な言い合い
お前らチンコもげろ!
チンコない奴はそれ拾って付けれ

07-238: ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:19:17.05 ID:4ATUCn0y
一本投下します。属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

そのうちエロは出ますが、今回は第一話なのでエロ無しです。
よろしくお願いします。

07-239:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:20:41.09 ID:4ATUCn0y
三日ぶりに雨が上がった日の朝、森田瑞希はいつもの時間に自宅を出た。
陽は出ているが気温は高くはなく、軽く手足を縮めて息を吸い込むと、
涼しい空気に混じって、湿ったアスファルトの匂いが鼻腔に入ってくる。
学校に向かう前に、道路を挟んで斜向かいの住宅に立ち寄る。
チャイムを鳴らすと、まるで瑞希が来るのを待っていたかのように
(実際、待っていたのだろう)、すぐさまドアが開いて、学生服姿の祐介が姿を見せた。
「おはよう、祐ちゃん」
「ん、おはよう。今日はちょっと寒いな」
祐介は後ろを振り返り、玄関に立って微笑んでいる母親に短く「行ってくる」と告げると、
自然な仕草で瑞希の手をとり、足早に歩き始めた。

「祐ちゃん、足元に気をつけてね」
「ああ、わかってる」
通りのあちこちに水たまりができていて、注意して歩かないと靴を汚してしまいそうだ。
しかし、祐介と手を繋いで通学路を歩くのはとても気分がいい。
温かな太陽の光を浴びて、小鳥たちのさえずりに耳を傾けながら、
瑞希はさかんに祐介に話しかけた。
「今日のお弁当は卵焼きとハンバーグが入ってるんだよ。
 祐ちゃんの好きなものを入れておいたから、楽しみにしててね」
「お、そうか。いつも瑞希に作ってもらってばかりで悪いな。
 何か奢るから、放課後は寄り道して帰ろうぜ」
「え、いいの? じゃあ私、駅前のケーキ屋さんのケーキが食べたいなあ。
 あそこのモンブラン、すっごく美味しいんだよ。大人気で、すぐ無くなっちゃうの」
瑞希はにこにこ笑って、祐介の大きな手をぎゅっと握り締めた。
子供の頃からつき合っている大好きな少年とこうしていると、
今日は何かいいことがありそうに思えてくる。
この幸せがずっと続きますようにと、瑞希は目を閉じて祈りを捧げた。


教室に着いた二人が目にしたのは、大声でわめき散らして
クラスメイトに迷惑がられている加藤真理奈の姿だった。
「瑞希、見て見て! 今日のあたし、すごいのよ!」
「ど、どうしたの、真理奈ちゃん? そんな大きな声を出して……皆がびっくりしてるよ」
瑞希は自分の机の上にカバンを置き、親しい友人である真理奈の顔を見上げた。
真理奈は女子にしてはかなりの長身で、また明るい色の茶髪と
濃いメイクをしていることもあり、実年齢よりも年上に見られることが多い。
それに対して瑞希は小柄で童顔、さらに長い黒髪を頭の左右で束ねている、
いわゆるツインテールの髪型をしているため、とても真理奈と同い年には見えない。
二人が並んで歩くと、知らない人間からは大学生の姉が小学生の妹を連れているように
見えるようで、瑞希にとっては甚だ不本意な思いをさせられることもしばしばあった。
だが、真理奈は明るく友達思いで、引っ込み思案の瑞希にとっては
自分をリードして世話を焼いてくれる、かけがえのない親友だった。

07-240:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:21:35.52 ID:4ATUCn0y
その真理奈が、瑞希の前で奇声をあげたり、
腕をぶんぶん振り回したりして何やら大騒ぎをしている。
一体何があったのか問うと、真理奈は得意気に胸を張って豊かなバストを強調した。
「実はね、ついにあたし、人間を超えちゃったの。
 魔法の力を手に入れて、人類を超越した至高の存在にのぼりつめたのよ!」
「え、魔法? 朝からいったい何の話をしてるの。頭の中は大丈夫?」
「ふっふっふ、ひとをバカにするのもそこまでよ。
 ほら、見なさい! あたしが人間を超えた証を見せてあげるわ!」
言われて真理奈の顔をよく見ると、額に黒い線で丸い文様が描かれている。
マジックにしては線が細いので、ボールペンで書いたのだろうか。
ひょっとするとタトゥーシールを使ったのかもしれないと瑞希は思った。
「へえ、おでこにそんなのつけて学校に来たの?
 何だか罰ゲームみたい。恥ずかしかったでしょう。
 早くトイレに行って洗い落としてきたら? もうすぐ授業が始まっちゃうよ」
「ちょっと! 全然信じてないわね、あんた! もうちょっと大げさに驚くとか
 恐怖にガタガタ震えるとか、誠意のある反応を見せなさいよ!」
真理奈は悔しげに地団駄を踏んだが、瑞希は白けた顔で授業の用意を始める。
加藤真理奈はとても友達思いの娘なのだが、大柄な体格のわりに子供っぽい部分があり、
今のように些細なことで大騒ぎしたり、目上の人間を茶化したりして
周囲の顰蹙を買うことが時折ある。
そういうときは瑞希がブレーキ役となって真理奈を制止するのが常であるが、
いつまでも子供ではないのだから、もう少し落ち着きを身に着けてほしいというのが
瑞希の正直な願いでもあった。

そうして適当に真理奈を構っていると、祐介が瑞希のもとにやってきた。
「どうしたんだ、瑞希。また加藤のやつに絡まれてるのか?
 相変わらず迷惑なやつだな、お前は」
祐介は目を細くして、真理奈に非友好的な視線を向けた。
「何よ、中川。あんたなんて呼んでないわ。大人しく自分の席に座ってなさい」
真理奈も祐介を鋭い眼差しで見やり、刺々しい口調で追い払おうとする。
間に挟まれる形となった瑞希は慌てて二人をとりなしたが、
祐介と真理奈は視線で火花を散らして、激しくにらみ合った。
瑞希の恋人である中川祐介と、瑞希の親友である加藤真理奈は、あまり仲がよくない。
むしろ犬猿の仲といってもいい。
どちらかと言えば真面目で物静かな祐介にとって、口数が多くお調子乗りの真理奈は
近くにいるだけで不愉快な存在なのだろう。逆もまた然りだ。
加えて、二人ともが瑞希と親しく、瑞希を取り合いして争うことも多い。
顔を合わせれば喧嘩をして罵り合う二人を何とかしようと瑞希は思っているが、
生来気弱な性格のため、なかなか二人の仲を取り持つことができずにいた。

「瑞希、こんな女と口をきくんじゃないぞ。馬鹿がうつるからな」
と、真理奈を指差してこき下ろす祐介。
いつもならば、ここで真理奈がふたことみこと言い返して
口喧嘩になるはずだったが、今日はいつもと少し様子が違った。
「ふふん、せいぜい吠えてなさい。今のあたしは人間を超えちゃったんだから。
 あんたなんかじゃかないっこない、神様みたいなすっごい力を手に入れたのよ。えっへん」
真理奈は腕組みをして、余裕しゃくしゃくの顔で額の文様を見せつけたが、
もちろんそのような戯言、祐介がまともに取り合うはずがない。
「何だよそれ、くだらないこと言いやがって。ゲームのしすぎじゃないのか?
 悪いことは言わんから、たまには勉強もした方がいいぞ。もう手遅れだろうけど」
「ふっふっふ……そんなに疑うのなら、あたしに秘められた力を見せてあげるわ。
 あんたが記念すべき実験台一号よ。喜びなさい、中川」
そういうと、真理奈は右手を祐介に向けて突き出し、
まるで彼の首をはねるような動作で宙をすっと薙ぎ払った。
もちろん、細い女の手で人間の首を切断できるはずはない。単なる悪ふざけだろう。

07-241:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:22:38.09 ID:4ATUCn0y
(もう。また真理奈ちゃんは、あんなことをして祐ちゃんを挑発して……。
 もっと仲良くできないのかな。私は二人に仲良くしてほしいのに)
心配そうに成行きを見守る瑞希の机の上に、何か丸いものが落ちてきた。
体育で使うバレーボールくらいの大きさの球状の物体だが、
ボールとは違い、表面には黒い毛のようなものが生えていて、妙にふさふさしている。
「何だろ、これ。こんなもの、どこから落ちて──えっ?」
その物体に手を伸ばした瑞希の顔から、一切の感情が消え失せた。
それは瑞希の目の前に立っている少年、祐介の頭部だった。
「きゃあああっ !? ゆ、祐ちゃんっ !?」
悲鳴があがるのとほぼ同時に、首のない男子高校生の体がどさりと床に崩れ落ちる。
真っ青になる瑞希の手の中で、祐介の顔は目を見開いて硬直していた。
どう見ても即死だった。瑞希が愛していた祐介は、
たった今、首をはねられて短い人生の幕を下ろしたのだ。
(ゆ、祐ちゃんの首が千切れちゃった。祐ちゃんが死んじゃった……)
あまりに衝撃的な事態に、どうしていいかわからない。
ショックでぽろぽろと涙をこぼして、瑞希は祐介の頭を胸にかき抱いた。

しかし、嘆き悲しむ瑞希を新たな驚きが襲う。
祐介の首が唐突に口を開いて、不機嫌な声で喋り始めたのだ。
「おい! 何だよ、これは! 一体どうなってんだよ !?」
「ゆ、祐ちゃん !? 祐ちゃん、生きてるの !?」
「勝手にひとを殺すんじゃねえっ! それよりも、加藤!
 これはお前の仕業なのか !? 一体俺に何をしやがった !?」
首が完全に切断されているにも関わらず、祐介は血の一滴も流すことなく、
瑞希の腕の中で唾を飛ばして元気にわめき散らしている。
とてつもなく奇妙な光景だ。悪い夢を見ているのかとさえ思った。
周りで大騒ぎをしている級友たちの声が、遠いところから聞こえた。

「おーっほっほっほ、これがあたしがゲットした能力の一つよ!
 ひとの命を支配して、自由自在に操る力! どう? すごいでしょ。
 生きたまま首をはねられるなんて体験、よそじゃ味わえないわよ」
事態についていけずに呆然とする瑞希の手から祐介の頭をひょいと取り上げて、
真理奈は高笑いをあげる。額に描かれた円形の文様が、妖しげな緑色の光を放っていた。
「こら、加藤っ! 早く俺の体を元に戻せ! 気持ち悪いじゃねえか!
 ひとが死んだらどうしてくれるんだっ!」
「ふふふ……普段はムカつく中川も、こうなっちゃったら可愛いものね。
 さーて、どうやってこらしめてやろうかしら」
抗議の声をあげる祐介を面白そうに眺める真理奈。
祐介の頬をつねったり、耳を引っ張ったりして好き勝手に遊んでいるが、
首だけになってしまった祐介に抵抗するすべはない。
今の彼は、手足をもがれた虫も同然の無力な存在だった。

07-242:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:23:52.03 ID:4ATUCn0y
「やめてよ、真理奈ちゃん。祐ちゃんの体を元に戻してあげて」
瑞希はようやく我に返って、真理奈に懇願した。
瑞希の切実な訴えに、真理奈も祐介をもてあそぶ手を止める。
「はいはい、わかったわ。いくらムカつく中川でも、さすがにこのままにしておくのは
 ちょっぴり可哀想だもんね。止めてくれた瑞希に感謝しなさいよ?」
「う、うるせえ。とっとと俺を元に戻せっ」
「あら、そう。まだそういう態度をとるんだ……ふーん」
なおも反発する祐介の首を、真理奈は机の上に無造作に置いた。
そして床に倒れている祐介の体に寄り添い、「よいしょ」と抱き起こす。
首の切断面はハムのようなピンク色で、やけにつるつるしていて不気味だった。
一体何をどうすればこうなるのか皆目見当もつかなかったが、
今の真理奈にはこういうことができるという。本当に魔法のようだと、瑞希は驚嘆した。

「中川はあたしの凄さがまだ理解できないみたいだから、
 もうちょっと楽しませてあげるわ。いい? よく見てなさいよ」
「な、何をするつもりだよ……」
固唾をのんで見守る二人の前で、真理奈は自分の首に両の手のひらを当てた。
細く長い指を軽く握り込んで腕を上げると、今度は真理奈の首が体から外れてしまう。
自らの頭部を胴体から十数センチ上に持ち上げ、真理奈はにやにや笑っている。
「ま、真理奈ちゃんの首まで……一体どうなってるの」
瑞希の声は震えていた。やはり祐介と同じく、真理奈にも出血は見られない。
だが祐介とは違って、首無しになってしまった彼女の体は問題なく動かせるようだ。
「驚くのはこれからよ。あたしの頭をこうして……よいしょっと」
真理奈は自分の頭を移動させて、祐介の胴体に載せた。
何のつもりかと訝しがる瑞希と祐介の表情に、見る見るうちに驚愕が広がっていく。
わずかに異なる色をしていた切断面が合わさり、肉と肉が融合してしまったのだ。

「ゆ、祐ちゃんの体と真理奈ちゃんの頭が、くっついちゃった……」
愕然とする瑞希の声に応えるかのように、おもむろに真理奈が立ち上がった。
華やかな茶髪の美少女の顔の下に、学生服を着た少年の体が繋がっているのがわかる。
ありえないことだが、確かに真理奈の頭と祐介の体が一つになっているようだ。
驚きの連続に瑞希は開いた口が塞がらず、金魚のように口をぱくぱくさせるしかない。
「ふふふ、どう? 中川。あんたの体、ちょっと借りてるわよ」
「ちょっと待て、何だよそれは! 勝手にひとの体を使うな! 返せ!」
当然のように祐介は声を荒げたが、真理奈は涼しい顔で自分の手足を振り回し、
彼から奪った肉体の調子を確かめている。
「やっぱり男の体はたくましいわねー。なんか暴れたくなってきちゃったわ。
 ちょっくらその辺を走り回ってこようかしら」
「やめろ! 俺の体をおもちゃにするんじゃねえっ!」
「まあまあ、そんなに怒らないの。ちょっと借りてるだけじゃない。
 お返しに、あんたにもあたしの体を貸したげるからさあ」
と、再び祐介の首を手にとる真理奈。楽しくて仕方がないといった様子だ。

07-243:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:24:49.46 ID:4ATUCn0y
「お、おい、待て。お前の体を俺に貸すって、どういうことだよ !?」
「そんなの、そのまんまの意味じゃない。あんたの頭をあたしの体にくっつけるのよ。
 ありがたく思いなさい。スタイル抜群のあたしの体を貸したげるって言ってるんだから」
「い、嫌だ! そんなの、俺は絶対に嫌だからな!」
祐介の顔から血の気が引いて青ざめる。しかし真理奈は容赦せず、
微動だにできない彼の頭部を、首のない自分の体に無理やりくっつけてしまった。
先ほどと同じようにして切断面がすうっと消え去り、祐介の頭と真理奈の身体が合体する。
「な、何だよこれ。本当に俺、加藤の体になっちまったのか……」
ようやく動けるようになった祐介はその場に立ち上がり、
すらりと長い自分の脚とセーラー服の胸元で揺れる二つの膨らみを見下ろし、
打ちのめされたようにがっくりと肩を落とした。
「そ、そんな……祐ちゃんが女の子になっちゃった」
「み、見るな! 瑞希、俺を見るなっ!」
スカートをはいているのが恥ずかしくて座り込んでしまう祐介に、
周囲のクラスメイトたちも好奇の視線を注いでいる。
「おい、見ろよ。中川のやつ、女子の制服を着てるぞ。あんな趣味があったのか」
「でも、中川ってあんな体型だったっけ? なんか、本物の女みたいだな」
「驚いた。すげえ巨乳だ。あいつ、実は女だったのか」
ひそひそ囁き合う男子の声が、祐介の羞恥をますます煽る。
耳まで赤くしてうずくまる祐介の姿は、本当に見ていて気の毒だった。

「おーっほっほ! あたしがその気になればこのくらい、ちょろいもんよ!
 中川はしばらく、その格好で皆の晒し者になるといいわ! おーっほっほっほ!」
「ま、真理奈ちゃん、こんなの困るよ。祐ちゃんに体を返してあげて」
瑞希はまたも頼み込んだが、今度は真理奈は承知しない。
祐介の制服のポケットの中をあさって、彼の財布やら携帯やらを勝手にもてあそぶだけだ。
「いやよ。だって中川をいじめるのが楽しいんだもん。今さらやめられないわ」
「そ、そんなこと言わないで。お願いだよお、祐ちゃんを元に戻してえ……」
べそをかきながら額を机にこすりつけて拝み倒すと、
やっと真理奈も聞き届ける気になったらしく、しぶしぶながらうなずいた。
「しょうがないわねえ。でも、せっかく入れ替わったんだから、
 ただ元に戻るだけじゃつまらないわねえ……そうだ、いいこと思いついたわ」
「え? な、何? まだ何かするつもりなの?」
不穏な気配に戸惑っていると、真理奈は口元に手を当てて、不敵な笑みを浮かべた。

「元に戻せって言うけど、実際に元に戻らなくても、皆が『元に戻った』って
 錯覚すれば、元に戻るのと同じことなのよね。わかる? 瑞希」
「ううん、ごめん……よくわかんない」
瑞希は首を振った。真理奈の意図がさっぱりわからず、困り果てた。
「わかんなくてもいいのよ。すぐにわかるようになるから。ふっふっふ。
 あたしの力は、ただ他人の体を操るだけじゃないわ。心まで思いのままなのよ」
真理奈は瑞希の頬を優しく撫でると、彼女の瞳を食い入るようにのぞき込んできた。
「ま、真理奈ちゃん? 何をするつもり?」
「いいから、じっとあたしの目を見なさい。何も考えなくていいから」
「う、うん……」
嫌な予感がしたが、なぜか真理奈の言葉に逆らうことができない。
言われるままにじっと見つめ合っていると、
まるで真理奈の瞳に吸い込まれるような気がした。

07-244:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:25:44.20 ID:4ATUCn0y
(なんか、頭がぼーっとしてきた……でも、ちょっと気持ちいいかも)
祐介を襲った異変も、周囲の喧騒も、何もかもが気にならなくなって心が安らいでくる。
子守唄を聴いて眠りにつく幼児のような気分だった。
「瑞希、瑞希、あたしの声が聞こえる?」
「うん。聞こえるよ、真理奈ちゃん」
心地よいまどろみに身を委ねて、瑞希はうなずく。
視界の中央で、きらびやかな美貌を持った少年が彼女を見下ろしていた。
「違うわ、瑞希。あたしは真理奈じゃない。真理奈はこっちの女の子よ」
と、少年が指差したのは床にうずくまっているセーラー服の少女だ。
(あれ? あの子は真理奈ちゃんだったっけ……)
瑞希の心にかすかな疑問が浮かぶが、それもすぐに泡となって消滅する。
(うん、そうだよね。あれは真理奈ちゃん。あたしの大事なお友達じゃない)
「わかる、瑞希? この子は真理奈。そしてあたしは祐介。あんたの彼氏よ」
「え、祐ちゃん? 祐ちゃんなの?」
瑞希はぼんやりした表情で、茶髪の少年に訊ねた。少年は笑顔でうなずく。
「そうよ、瑞希。あたしは祐介。あんたの彼氏の中川祐介よ」
「祐ちゃん……そうだ、祐ちゃんだ」
はっとした気分になって目を見開く。瑞希の目の前に立っている女顔の美少年は、
彼女が幼い頃から大事に想っている祐介だった。

「ごめんね、祐ちゃん。あたし、ちょっとぼーっとしちゃってたみたい。
 よりによって、大好きな祐ちゃんのことがわからなくなるなんて、ひどいよね」
詫びる瑞希の頭を、祐介は慰めるように優しく撫でてくれる。
「気にしなくていいのよ。あたしと瑞希は幼馴染みのラブラブカップルじゃない。
 そんなことくらい気にしないわよ。ほら、ほっぺた出して。キスしてあげる」
「うん、嬉しい。祐ちゃん大好き」
頬に祐介のキスを受けると、とろけるような夢心地にさせられる。
瑞希は熱に浮かされたような顔で、リップグロスが塗られた
祐介の柔らかな唇の感触を堪能した。
「こ、こらっ! お前、瑞希に何をしてるんだっ !?」
突然の大声に振り向くと、少年のような凛々しい顔立ちをした長身の女子が
怒った顔でこちらをにらんでいた。
クラス一のセクシーなプロポーションを誇る少女、加藤真理奈だ。

07-245:真理奈のいたずら・1 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:26:38.21 ID:4ATUCn0y
「どうしたの、真理奈ちゃん? そんなに変な顔して」
瑞希が問うと、真理奈はあからさまにショックを受けた様子だ。
「ど、どうしたんだ、瑞希。俺のことがわからないのか?
 いくら体を交換させられたからって、俺が加藤だなんて冗談じゃないぞ……」
何やらぶつぶつぼやいているが、瑞希には彼女が何を言っているのかよくわからない。
不審に思っていると、祐介が瑞希から離れて真理奈に歩み寄った。
「ふふふ、面白いでしょ。体だけじゃなくて、立場も入れ替えてあげたの。
 瑞希も皆も、今はあんたのことをあたし──加藤真理奈だと思ってるのよ。
 よかったじゃない。これで女装趣味の変態扱いされなくて済むわよ」
「ふ、ふざけるなっ! わけわかんねえこと言ってないで、今すぐ元に戻せっ!」
「あら、暴れちゃ駄目よ。ほら、あたしの目を見て落ち着きなさい」
つっかかる真理奈の腕を祐介が押さえ込んで、瑞希と同じように目と目を合わせる。
途端に真理奈の瞳から意思の光が消え失せ、虚ろな表情になった。
「な、なんだ。頭がぼーっとする……」
「ねえ、あんた。一つ確認しておくけど、あんたは加藤真理奈だよね?」
「俺が加藤真理奈? あれ、そうだったっけか……」
「うん、そうそう。あんたは加藤真理奈。あたしたちのクラスメイトの女の子じゃない」
「俺は女の子……俺の名前は加藤真理奈……」
抑揚のない声で、祐介の言葉をぶつぶつと繰り返す真理奈。
催眠術でもかけられたような彼女の姿に瑞希は驚いたが、
真理奈は急に何かを思い出したかのように目を見開いて、にっこり微笑んだ。

「ああ、そうだった、そうだった。俺は加藤真理奈じゃないか。
 自分の名前がとっさに出てこないなんて、びっくりしたよ。ボケてんのかな」
恥ずかしそうに頭をかいて、照れ笑いを浮かべる真理奈。
「駄目よ、真理奈。女の子がそんな乱暴な言葉遣いをしちゃいけないわ」
「そういえばそうね。あたしは女の子なんだから、俺なんて言ったらおかしいわよね」
真理奈は納得した表情でこくんとうなずき、瑞希の机に腰かけた。
「ねえ、瑞希。あたしの格好におかしいところはないよね? 大丈夫だよね」
「うん、大丈夫。真理奈ちゃんは今日も可愛くてかっこいいよ」
「えへへ、ありがと。瑞希もとっても可愛いわよ。あたしが男だったらほっとかないくらい」
嬉しそうに笑う真理奈は、自分と同じ女子高生とは思えないくらいに格好よくて男前だ。
今日は何かいいことがあるかもしれない。瑞希は祐介と真理奈の顔を見比べ、
浮き立つような快い気分に自然と頬を緩ませた。

07-246: ◆cW8I9jdrzY :2011/05/25(水) 00:27:16.20 ID:4ATUCn0y
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-247:名無しさん@ピンキー:2011/05/25(水) 07:42:20.03 ID:YnyobEHP
TSスレの天才真理菜氏の続編が来たか

07-248:名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 11:27:31.26 ID:DqDtY1XI
うーんしんぼうたまらん

07-249:名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 14:00:30.79 ID:cqMhgR8F
◆cW8I9jdrzY氏って自サイト持ちなんだな
いやはやこれで当分おかずに困らないわ

07-250:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:56:32.31 ID:vQ63ZB7n
加藤の続きマダー!
ガマンできない辛抱たまらん!

07-251: ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:16:33.67 ID:Y+BX/ztu
>>239-245の続きを投下します。属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ有りです。 よろしくお願いします。

07-252:真理奈のいたずら・2 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:17:57.68 ID:Y+BX/ztu
その日、加藤真理奈は朝から上機嫌だった。
(ふふふ……中川のやつ、あたしのカッコで授業を受けてる。まあ、自分のことを
 あたしだと思い込んでるから、本人にとっちゃ当たり前のことなんだけどね)
教室の最後列の席に着いてシャープペンシルをもてあそんでいる
真理奈の視線の先に、奇妙な外見の生徒が座っていた。
顔立ちや髪型はまぎれもなく男──なかなかに凛々しい少年のものなのだが、
彼はなぜか女子の制服を身に着け、特に恥ずかしがるでもなく
平然と教師の話に耳を傾けている。
一見すると女装しているようにも思えるが、紺色のプリーツスカートの裾から伸びる
柔らかな脚線や、セーラー服の胸元を押し上げている豊かな二つの膨らみは
明らかに男性のものではなかった。
彼の名は中川祐介。真理奈と同じクラスの男子生徒だ。
そして、現在の彼の首から下は、真理奈の肉体である。
先ほど真理奈が面白がって自分と祐介の首を挿げ替え、体を交換してしまったのだ。
そのため、逆に真理奈の首には学生服を着た祐介の体が繋がっていた。

「じゃあ、百八ページの冒頭から読んでもらおう。加藤真理奈、やってくれるか」
教壇に立つ初老の国語教師が真理奈の名前を呼んで、教科書の音読を命じた。
しかし、返事をして立ち上がったのは真理奈ではなく、真理奈の体を持った祐介だった。
「ん、お前は加藤か? はて、いつもと少し雰囲気が違うような……」
「どうしたんですか、先生。あたし、どこかおかしいですか?」
普段は無愛想な祐介が、教師の前で内股になって
もじもじと恥ずかしがっているのは、かなり不気味な光景だ。
(うわあ、面白すぎる。あの中川が『あたし』とか言ってなよなよしてる。ありえねー)
そばで見ていた真理奈は吹き出しそうになったが、
真理奈以外のクラスメイトも、そして音読を命じた国語教師も、
セーラー服を着て恥じらう祐介の姿に驚いた様子はない。
祐介自身でさえ、変わり果てた自分の体を特に気にするでもなく、
自分が「加藤真理奈」本人であるかのように、ごく自然に振る舞っていた。
実は、この場で二人の体と立場が入れ替わったことを認識しているのは真理奈だけである。
それ以外の人間は、祐介も含めて全員が真理奈に暗示をかけられ、
思考と記憶とを彼女に都合のいいように操作されているのだ。
これも、真理奈が悪魔に魂を売って得た力の為せるわざだ。
他人の肉体と精神を自在に操り、思いのままにコントロールする魔法の力。
その最初の実験台になっているのが祐介と、この場にいるクラスメイトたちだった。

チャイムが鳴って休み時間になると、真理奈は席を立って祐介のもとに向かった。
「ねえ、真理奈。ちょっといい?」
「あ、中川君。何か用?」
祐介は座ったまま真理奈を見上げて、愛想よく笑い返した。
「自分は女子生徒の加藤真理奈」と思い込んでいる彼は、
己の肉体が真理奈に奪われてしまったことを完全に忘却して、
自分ではなく真理奈のことを祐介だと認識している。
(ふっふっふ、暗示はばっちり効いてるみたいね。でも、これだけじゃ物足りないわ。
 いつもムカつく中川のやつを、この機会にとことん貶めてやる)
真理奈は邪悪な思惑を隠し、話したいことがあるといって祐介を廊下に連れ出した。
普段は真理奈の怪しい誘いになど決して乗らない彼だが、今は違う。
ひとのいい笑顔を浮かべて自分についてくる祐介を、真理奈は内心であざ笑った。

07-253:真理奈のいたずら・2 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:19:29.13 ID:Y+BX/ztu
「それで、話っていったい何? 中川君」
「ああ、うん。今から真理奈とエッチしようと思って。ねえ、いいでしょ?」
悪びれずに告げた言葉に、祐介は飛び上がる。
「エ、エッチ !? あたしが中川君と !? なんでそんなことをしなきゃいけないのよ!
 第一、中川君には瑞希っていう彼女がいるじゃない! そんなのおかしいよ!」
「おかしくないわよ。だって、真理奈はあたしのセックスフレンドでしょ。
 あたしがエッチしたくなったら、いつでも相手をしてくれるって約束したじゃん。
 ひょっとして忘れちゃったの?」
と言いながら、真理奈は祐介の目をのぞき込み、強力な催眠術をかける。
見る間に祐介の顔から表情が消えていき、放心状態となった。
「あたしは中川君のセックスフレンド……」
それが唯一の真実であるかのように、祐介は自分の記憶を改竄していく。
間もなく我に返った祐介は、
「ごめんね、中川君。そういえばあたし、中川君のセックスフレンドだったよね。
 すっかり忘れてたわ。本当にごめんなさい」
と、真理奈が望んだ通りの回答を口にした。洗脳成功だ。
「別にいいわ。こうして思い出してくれたんだから問題なしよ」
真理奈はにやりと笑って祐介を抱き寄せ、自分のものだった女体の柔らかさを楽しんだ。

「あ、中川君のがあたしの脚に当たってる……」
真理奈の股間では、祐介から奪った男性器が見事に盛り上がり、
赤面する彼の脚に押し当てられていた。
「ふふふ、真理奈とエッチすることを考えてたら、こんなになっちゃった。
 あんたのせいだから、責任とってあんたの体で慰めてよ」
「う、うん。中川君がしたいのなら、いいよ……」
「いいも何も、それはあたしの体なんだけどね。まあ、とにかくついて来なさい」
真理奈は処女のように恥じらう祐介を男子トイレに連れ込み、二人で奥の個室に入った。
休み時間は短いが、次の授業には出席する気がないので時間はたっぷりある。
完全に調子に乗った真理奈は、まずは自分が便座に腰かけると、
その膝の上に祐介を座らせ、制服の上から彼の胸を丹念に揉んでやった。
「ふふっ、真理奈の胸、すごいデカパイね。たぷんたぷんじゃない」
元は自分の胸についていた乳房であるが、こうして他人のものとして触れると
やはり気分が違うものだ。真理奈は鼻息荒く、祐介の乳を揉みしだく。
「ああん、駄目っ。こんないやらしい揉み方、変になっちゃう……」
(うひいっ、あの中川がクネクネして悶えてる。なんておぞましいの)
自分のやったこととはいえ、クラスメイトの男子生徒が胸を揉まれて喘ぐ姿に
思わず鳥肌が立ってしまう。自分まで変態になったような錯覚を覚えた。

だが、真理奈は祐介を嬲るのをやめない。
彼の制服の中に右手を差し入れ、ブラジャー越しに乳房を愛撫しつつ、
もう片方の手をスカートの中に忍ばせてショーツを撫で回した。
「ああっ、そ、そんなところ──あんっ、はあんっ」
女体の性感帯を刺激され、祐介は甘い声をあげ続ける。
(しっかし中川のやつ、マジで女の子みたいな声を出すわねー。
 瑞希にこの声を聞かせたらどうなるかしら? ふふふっ、面白そう)
あとで試してみてもいいかもしれない。
真理奈は祐介を両手の指で執拗に責めたて、十七歳の少女の体を高ぶらせた。
何しろ、本来は自分の肉体だ。どうすれば感じるかは熟知している。
乳房と女性器を中心に体じゅうを隅々まで愛撫し、少年の心に女の官能を植えつけた。

07-254:真理奈のいたずら・2 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:20:59.87 ID:Y+BX/ztu
「ああっ、すごいっ。あたし、どうにかなっちゃいそう。ああっ、あんっ、ああんっ」
「あらあら、あんまり大きな声を出すと、外に聞こえちゃうわよ。
 それとも皆に聞いてほしいのかしら? 変態さんね、真理奈ちゃんは」
嘲るように言って首筋に舌を這わせると、祐介の体がびくんと震える。
「だ、駄目っ。そんな意地悪、言わないで……」
発情してよだれを垂らす少年の顔は、まるで本物の女のように艶かしい。
(ふふっ、あのムカつく中川が、こんないやらしい顔をするんだ。
 何だかあたしまで興奮してきちゃったわ。あー、こいつを犯してやりたいっ)
首から下が男性の体になっているからか、こうして柔らかい女体を抱いていると、
早く合体したいという本能的な衝動が湧きあがってきて、下腹部が熱を帯びる。
既に真理奈の股間では、いきりたった一物がテントのように盛り上がっていた。
生々しい牡の欲望に理性を奪われ、真理奈の呼吸はますます荒くなっていく。
「もう我慢できない。ねえ、真理奈の中にチンポ入れさせてよ。
 あたし、あんたとセックスしたくてしょうがないのよ」
真理奈は便座から腰を浮かせて、丸みを帯びた祐介のヒップを男性器の先端で小突いた。
「う、うん、わかった。中川君がしたいんだったら、いいよ……」
祐介は壁に手をつき、後ろの真理奈に見せつけるような姿勢で尻を突き出す。
蜜にまみれたショーツを乱暴にずり下ろすと、ひくひく蠢く女の秘所が露になった。
真理奈にとっては見慣れた自分の体だが、今はひどく欲情をそそられる。
ファスナーを開く手つきももどかしく、真理奈はズボンの中から
勃起したペニスを引っ張り出し、祐介の女性器にあてがった。

(あたし、今から自分の体とエッチするんだ。考えてみたらすごい話よね。
 クラスメイトの男子と体を取り替えてセックスするなんて、ドキドキする……)
倒錯した興奮が真理奈を高揚させる。粘膜の触れ合う感触に、背筋がゾクゾクと震えた。
「中川君、いいよ。きて……」
祐介は肩越しに真理奈を見つめて、自分のものだった陰茎を乞い願う。
首から下を入れ替えた状態での奇怪極まりない性行為だが、今の祐介にとって、
これは仲のいい友人とのありふれたスキンシップの一環でしかない。
真理奈は己の操り人形に成り下がった哀れな少年をせせら笑うと、
腰を一気に押し出し、濡れそぼった祐介の肉壷を貫いた。

「ああっ、中川君のが入ってくる……あんっ、熱いっ、ああんっ」
祐介の口から淫らな喘ぎ声が漏れ出し、トイレの個室を妖しい空気で包み込む。
(ふん、よく言うわ。これはあんたのチンポでしょうに)
真理奈は呆れながらも体を祐介にぐりぐりと押しつけ、自らの膣内の感触を味わった。
潤んだ肉ひだがぎっちりとペニスを挟み込み、腰を動かすたびに
粘膜同士がこすれ合って、とろけるような快楽をもたらしてくれる。
これが男の体でするセックス──獣のような格好で女を犯す今の自分に、
真理奈は言いようのない興奮を覚えた。
「すごい。あんたのおまんこ、あたしのチンポに吸いついてくるみたい。
 ああ、なんて気持ちがいいの。ホントにいやらしい体だわ」
「あんっ、や、やめて。そんなこと言わないで。いやっ、いやあっ」
言葉と体の両方で嬲られ、祐介は泣きながら首を振った。
いつも自分と口喧嘩をしている冷淡な少年とは思えない女々しい態度に、
真理奈は自分が手に入れた魔力の恐ろしさを改めて実感する。
(最高ね。この力があれば、何でもあたしの思いのままよ)
悪魔に魂を売ってよかったと、つくづく思う。

07-255:真理奈のいたずら・2 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:23:28.75 ID:Y+BX/ztu
真理奈が黒魔術に手を染めたのは、今から少し前のことだ。
それまで悪魔や魔術、神仏、魂といった非科学的な概念には
まったく縁が無く、信じてもいなかった真理奈だが、
ひょんなことから偶然、悪魔を名乗る存在に出会い、
科学的な論理では絶対に説明不可能な現象の数々を見せつけられ、宗旨替えをした。
「今まで神様も悪魔も、ただの迷信でくだらないものだって思ってた。
 でも、ホントはそうじゃない。あたしたちの住んでる世の中には
 神様がいて、悪魔がいて、他にも仏様とか精霊とかがいっぱいいて、
 あたしたち人間もその気になれば魔法や神通力が使えるようになっちゃう。
 世の中には、まだあたしが知らない面白いことがいっぱい隠れてるんだ!」
まさしく、目から鱗が落ちる思いだった。

生来、好奇心が旺盛で退屈を嫌い、他人の厄介ごとを喜ぶ性格の真理奈である。
悪魔の力を借りて自分も黒魔術を使えるようになりたい、と思うのは当然のことだった。
「もしも魔法が使えるようになったら、毎日がすっごく楽しくなりそうね。
 こっそりイタズラしまくったり、ひとをパシらせたりしてやりたい放題できるじゃない。
 よーし、あたしはこれから魔法使いになって、いい思いをしまくるぞー!」
と決意し、悪魔に魂を売って魔術を行使する力を授かるという契約を交わした。
こうして真理奈は、他人の肉体と精神を自由自在に操る力を獲得したのである。
とはいえ、まだ力を身につけて間もない真理奈には、自分がどれだけのことをできるのか、
どんなことをすれば面白いか、あまりよくわかっていない。全てが手探り状態だ。
とりあえず、今は周りの人間を片っ端から実験台にすることで
手に入れた魔力の使い方に慣れるのがいいように思える。
その記念すべき第一号となるのが、ここにいるクラスメイトの祐介だった。
真理奈と首から下の肉体を無理やり交換させられ、
さらに自分が加藤真理奈だと誤った認識を与えられ、
そのうえ真理奈のセックスフレンドとしてトイレで自ら股を開かされる。
救いようがないほどの屈辱を受けても、嘆くことさえできずに嬉しがる
哀れな少年を勝手気ままにもてあそび、真理奈はひたすら腰を振り続けた。

「ひいっ。そ、そんなに激しくしないで……ひいいっ、だめぇっ」
膣内を深々とえぐられ、ぽろぽろ涙を流して許しを乞う祐介。
だが、その柔弱な態度がかえって真理奈の嗜虐心をそそる。
「ふふっ、いい締めつけだわ。エッチなお汁が溢れ出して、お股がびちゃびちゃに
 なってるじゃない。あんたって、ホントにスケベな女の子よねえ」
真理奈はぱん、ぱんと叩きつけるように腰を押しつけ、祐介の中を激しく往復した。
苛めれば苛めるほど、祐介の膣はきゅんと締まって真理奈のペニスを放そうとしない。
彼が自分の代わりに牝として感じている確かな証拠に、真理奈は笑いを抑えられなくなる。
「あーあ、がっかりしたわ。加藤真理奈さんはもっと真面目な女の子だと
 思ってたのに、こんな風に犯されて喜ぶマゾのセックスジャンキーだったなんて」
「ち、違う。あたしはそんな変態じゃない……」
「何が違うの? あんた、ホントはすごいドMなんでしょう。
 授業中に男子トイレで乱暴に犯されて、気持ちいいんでしょう。
 いい加減に認めなさいよ。自分が変態のM女だってことを」
真理奈は祐介の片脚を持ち上げ、不安定な姿勢で局部をきつく密着させた。
祐介はさらに声を高くして喘ぎ、真理奈のペニスをいっそう強く締めつける。
日ごろ不仲な男女の性器が、今は恋人同士のようにぴったり結合して、
肉体を取り替えた真理奈と祐介とを、じわじわ絶頂へと押し上げていく。

07-256:真理奈のいたずら・2 ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:25:14.58 ID:Y+BX/ztu
「だ、駄目ぇっ。あたし、イっちゃう。イ、イクっ、うおおおっ」
祐介が叫ぶと同時に膣内が一気に収縮し、射精を求めてきた。
陰茎が搾り取られる心地よい感覚に、真理奈も我慢の限界を迎える。
「ああっ、あたしもイクわ。祐介っ、出るっ!」
熱い塊が尿道口から噴き出し、祐介の胎内へとぶちまけられた。
小便にも似て異なる解放感が真理奈の背筋を駆け抜け、
至上の快楽となって十七歳の少女の心をとりこにする。
(ああっ、あたし、射精してるんだ。それも自分の体の中に。
 あたしの体、中川の体に犯されて中出しされてるんだ……)
異性の肉体で迎える絶頂の余韻と、自らの体を汚す背徳の興奮。あまりの愉悦に、
真理奈は熱に浮かされたようにぼうっとして、しばらく何も考えられなかった。
祐介も彼女と同じような表情を浮かべて床にへたり込み、
肩で息をしながら、無言で膣内射精の感触を噛み締めている。
女体のオーガズムを心ゆくまで味わって、少年の火照った横顔はとても満足げに見えた。

「ふう……すっごく気持ちよかったわ。あんたはどう?」
萎えたペニスを引き抜くと、祐介の陰部から白みを帯びた液体がとろりとこぼれる。
牡と牝の臭いが混じり合って、むせ返るような臭気が辺りにたちこめた。
「う、うん。その……とっても気持ちよかった。意識が飛んじゃうくらい」
「そう、それはよかったわねー。ところであんた、
 実は自分の体があたしと入れ替わってるってこと、思い出せない?」
「え、何の話?」
きょとんとする祐介の顔をのぞき込んで、真理奈は彼にかけた暗示を唐突に解除した。
たちまち祐介の表情に驚きが満ち、プロポーション抜群の肢体がわなわなと震えだす。
自分が今まで真理奈を何をされていたのか、ようやく全てを思い出したのだ。
落ち武者のように首を斬り落とされ、その首を真理奈のものとすげ替えられたこと。
女の肉体でいることに違和感を覚えないよう、強烈な暗示をかけられたこと。
そして入れ替わった状態のまま真理奈に犯され、心も体も辱められたこと。
「ど、どうして俺はあんなことを……お、俺、どうなっちまったんだよおっ !?」

今まで晒した醜態を思い起こして赤くなったり青くなったりする祐介の顔を
横目で見やり、真理奈は腹をかかえて笑い出す。
「うひゃひゃひゃっ! やっと今の状況が飲み込めたみたいね。あー、お腹が痛いわ。
 男のくせに、チンポでおまんこぐりぐりされて、
 『気持ちよすぎて意識が飛んじゃうっ』だってさ。あんた、マジで変態じゃん。
 おー、恥ずかしいこと。あとで瑞希に教えてやろうっと」
「お、お前っ、よくも俺にあんなことをさせやがって……うげえっ、気持ち悪い。
 と、とにかく俺の体を返せっ! 元に戻せ! 今すぐっ!」
祐介は血の涙を流して真理奈を怒鳴りつけたが、真理奈はその場で立ち上がると、
「いやよ。あんたには、このままもうしばらくあたしの体で
 恥ずかしい思いをしてもらわないといけないんだから。
 この体はもうちょっと借りとくわ。それじゃあね」
といって、祐介を置いてトイレをあとにした。
「こ、こら、待てぇっ! お、俺の体を返せぇっ!」
背後から祐介の叫び声が聞こえてきたが、追いかけてくる気配はない。
おそらく、激しいセックスのあとで腰が抜けてしまい、立てないのだろう。
真理奈にとっては肉体的にも精神的にも満たされる、最高のひとときだった。
(あー、楽しい。中川をオモチャにするのがこんなに面白いなんて思わなかったわ。
 さーてっと、次は誰をもてあそんでやろうかしら……)
授業中の静かな廊下を鼻唄をうたって歩きながら、真理奈は自分が手に入れた
魔法の力でもっと面白いことはできないだろうかと、新たな標的を探すのだった。

07-257: ◆cW8I9jdrzY :2011/05/31(火) 20:26:20.63 ID:Y+BX/ztu
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-258:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 20:30:18.70 ID:awn/PPOL
>>257
GJ!
続き楽しみに待ってます!

07-259:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 11:46:17.88 ID:fdSpc6PR
ええなあ、過疎すなあ

07-260: ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:43:38.91 ID:BWnvDMSq
>>239-245>>252-256の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回は少しエロ有りです。 よろしくお願いします。

07-261:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:44:19.95 ID:BWnvDMSq
次の獲物を探して廊下を徘徊する真理奈の視界を、ひとりの女が横切った。
生徒ではない。スーツを身につけた若い教師だ。
(あっ、升田じゃない。あいつ、こんなところで何やってんのかしら)
真理奈は廊下の角に隠れて、顔見知りの女教師の背中を観察した。
彼女は世界史を担当している升田という教師だ。
厳しい授業をすることで知られ、出来の悪い学生を容赦なく怒鳴りつけることから、
真理奈のような不真面目な生徒にとっては煙たい存在だった。
見たところ、升田は職員室へと向かっているようだ。
今はまだ授業中だが、この時間は受け持ちの授業がないのだろう。
ぴんと背筋を伸ばして急ぎ足で歩を進める姿は、仕事一筋のキャリアウーマンを思わせる。
真理奈はにやけ笑いを浮かべると、急いで彼女のあとをついていった。
日頃から疎ましく思っている女教師を、次の標的に定めたのだ。
(ふふっ、ちょうどいいわ。いつもあいつに怒られてばっかりでムカつくのよね。
 中川の次は、あのオバサンに一泡吹かせてやる)

「升田先生!」
升田は真理奈の声に振り返り、細い眼鏡の奥から冷ややかな視線を投げかけてきた。
「私に何か用? あなたは……たしか、二年の中川君だったかしら」
「はい、中川祐介です」
真理奈は神妙な面持ちでうなずいた。今の彼女は首から下の体こそ
祐介のものと入れ替わっているが、顔や髪型は一切変わっていない。
本来ならば祐介に見えるはずはないのだが、
魔法の力で周囲の人間の認識を操作しているため、
目の前の女教師も真理奈のことを祐介と信じて疑わなかった。

「呼び止めてすいません。折り入って、升田先生に相談したいことがあるんです」
「相談? 私が担当してる世界史の勉強についてかしら」
「いいえ、違います」真理奈は首を振った。
「実は私生活の悩みを、先生に聞いてもらいたくて」
升田の眉がぴくりと跳ねる。
「どういうこと? そういうお話は、まず担任の先生に
 すべきじゃないかと思うんだけど」
升田の表情には、唐突な話に対する警戒とわずらわしさが見てとれた。
ろくに話をしたこともない男子生徒に突然こんな相談を
持ちかけられれば、身構えるのも無理はない。

真理奈はそんな升田の目をのぞき込んで、魔法の力を行使した。
見る間に女教師の瞳が濁り、表情から意思が失われる。
呆然として唇を半開きにする升田の肩を、
真理奈は馴れ馴れしく両手でつかんで笑いかけた。
「やだなあ。升田先生は普段から、生徒の相談には気軽に乗ってくれるじゃないですか。
 どこのクラスの生徒でも、それがどんな内容でもね。そうでしょう?」
「え? そ、そうね……そういえば、そうだったわね。
 それで、中川君は私に何を相談したいの?」
升田はぼんやりした顔で真理奈に訊ねた。
全てが自分の思い通りになっていることに、真理奈は心の中でほくそ笑む。
「こんなところじゃ話せません。どこか二人っきりになれる場所はないですか?
 内緒の話なんです」
「そう、じゃあ生徒指導室に行きましょうか。
 多分、今の時間は誰も使ってないと思うわ」
升田は真理奈を先導して歩きだした。この時点で既に自分が
真理奈の玩具にされつつあることに、愚かな女教師はまったく気づいていない。

07-262:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:45:08.94 ID:BWnvDMSq
真理奈は生徒指導室に足を踏み入れ、机を挟んで升田と向かい合う形で椅子に座った。
ただでさえ狭い部屋なのに加えて、壁際に進学資料の詰まった棚が並んでいるので、
ますますスペースに余裕がない。息の詰まりそうな場所だ。
「さあ、中川君。先生に相談したいことがあるんでしょう。聞かせてくれるかしら」
升田は眼鏡のフレームを指で押し上げ、真理奈に質問を促した。
「ああ、うん。まあ、大したことじゃないんだけどね。
 先生、ちょっとの間、目をつぶっててくれる?」
真理奈は急にくだけた口調で言った。普段の升田ならば生徒の失礼な物言いに
激怒したかもしれないが、無意識のうちに真理奈に服従させられている今の彼女は、
特に気分を害するでもなく言われた通りに目を閉じ、真理奈の次の指示を待つ。
「ええ、目をつぶったわ。これでいい?」
「オッケー、オッケー。それじゃあ、あんたの体をもらうわね」
真理奈は身を乗り出し、女教師のショートヘアの髪を無礼にもわしづかみにすると、
おもむろに彼女の頭部を胴体から引きちぎった。
手の中に収まった升田の生首の、ぽかんとした表情が愉快だ。
「ふん、ちょろいもんね。それじゃあ、今度はあたしの頭をこいつの体にくっつけて……」
祐介のときと同じようにして自分の首を引っこ抜き、首の無い升田の体にすげかえる。
たちまち頭と体がくっついて、真理奈は女教師の肉体を我が物としていた。
真理奈は普段から年上に見られがちな顔立ちをしているため、
首から下が濃紺のスーツを着た大人の女性の体になっても、さほど違和感はない。

「ふふっ、うまくいったわ。代わりにあんたには、中川の体をあげるわね」
真理奈はどす黒い邪悪な笑みを浮かべると、
今度は机の上で唖然としている升田の首を、祐介の首無しの体に接着した。
これで女教師の顔を持つ、奇妙な男子生徒のできあがりだ。
「な、何? 一体、何が起きたの」
升田は変貌した自分の姿にまじまじと見入り、すくみあがった。
男子高校生の制服を着た、たくましい男の体。
祐介はそれほど筋肉質というわけではないが、それでも升田の体と比べると
腕も脚もがっしりしていて、骨格がまるで違う。
それでいて、首から上にあるのは二十代女性の細面なのだから、ひどく異様な姿だった。
「何なのこれは……どうして私がこんな格好をしているの」
「面白いでしょ、升田先生。あんたの首から下は、男の体になっちゃったのよ」
真理奈は悠然と机に肘をついて、取り乱す升田をあざ笑った。
実に気分がいい。日頃の憂さが晴れるようだった。

「男の体? どういうこと。一体何がどうなっているの。
 私と同じ格好をしてるあなたは誰なの?
 今まで中川君がここにいたはずなのに……」
首をすげ替えたのと同時に、升田にかけていた魔術は解除したため、
今の彼女は真理奈の姿をありのままに認識しているはずだ。
祐介だと思っていた相手がまったく別人の女生徒だったこと、
そして制服のセーラー服ではなく、自分が着ていたはずの
スーツを身につけている真理奈に、升田は戸惑いを隠せない。
「あら。あたしの顔、忘れちゃったの? あたしは二年の加藤真理奈。
 あんたの授業でいっつもいびられてばかりだから、ストレスたまってんのよねー」
「か、加藤さんなの? どうしてあなたが私の服を着ているの。
 それに、私はどうしてこんな格好を……」
升田は自分の服装と真理奈の格好を見比べ、目を白黒させている。
まだ状況を把握していないのかと、真理奈は呆れ果てた。

07-263:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:46:19.53 ID:BWnvDMSq
「まだわかんないの? 先生のくせに、結構頭が鈍いのね。
 あんたもあたしも、ただ服を着替えただけじゃないわ。
 あんたの体の首から下だけを、このあたしがいただいたのよ。
 そんであんたの首から下は、うちのクラスの男子生徒の体になっちゃってるわけ。
 試しにズボンの中を確かめてみなさいよ。ちゃんとチンポがついてるから」
真理奈に言われて、升田は不審げな表情で自らの下半身に触れる。
狭い生徒指導室にかん高い悲鳴が響きわたった。
「きゃあああっ !? な、何かついてる。何なのこれはっ !?」
「やっとわかった? 自分の体が男になってるって」
「私が男? そんな……信じられないわ」
真っ青になって震える升田の姿からは、もはや日頃の冷徹さも教師の威厳も感じられない。
子供のように怯えて、惨めなありさまだった。
それとは対照的に、真理奈はうきうきした気分で自分が着ている服をもてあそび、
彼女から奪った新たな肉体を点検している。
十七歳の自分の体に比べると、多少年をとっているのは否めないが、決して悪くはない。

「信じる、信じないじゃなくて、目の前の現実を受け入れなさいよ。
 ほら、これはあんたの体でしょ?」
真理奈は自分が着ているスーツの前をはだけて、自分の体を本来の持ち主に見せつけた。
白いシャツのボタンを外すと、飾り気のないベージュのブラジャーが顔を出した。
胸の大きさは真理奈自身のものと同じぐらいだろうか。
両手で包み込むように握ると、吸いつくような感触が返ってくる。
「そ、それが私の体? 確かに服も下着も、今日私が着てきたものだけれど……
 冗談よね。体を取り替えるなんて、できるわけがないわ」
「それができちゃうのよねー。
 今のあたしは魔法使いみたいなもんだからさ。何だってできちゃうのよ。
 あら、地味なパンツをはいてるのね。さすが、お堅い升田先生だわ」
真理奈はスカートも脱ぎ捨て、ブラジャーと同じ色のショーツを指して笑う。
肌色のストッキングに覆われた艶かしい脚も、それに触れる細長い指も、
いずれも目の前の女教師から無理やり奪い取ったものだった。

升田もようやく何が起こっているのか、おぼろげながら理解しはじめたようで、
「や、やめてっ。よくわからないけど、それは私の体なんでしょう?
 早く元に戻してちょうだいっ」
と声を荒げて、真理奈を押さえつけようとする。
「えー? だって、今はあたしの体なんだから、何をしたっていいじゃない。
 代わりにあんたには中川の体をあげたでしょ。せっかく男になれたんだから、
 もうちょっと喜びなさいよ。こんな体験、滅多にできないわよ」
「だ、駄目よ! 私の体を返して!」
「うるさいわねえ……じっとしててくれない?」
真理奈は面倒くさそうに言って、升田を鋭い視線でにらみつけた。
ひきつるような悲鳴があがり、升田の体はその場に縫いつけられたように
固まってしまう。魔術で動きを封じたのだ。

07-264:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:47:18.87 ID:BWnvDMSq
「う、動けない。どうして? 私の体、どうなってしまったの……」
「しばらくの間、大人しくしてて。今のあんたは男の体なんだから、
 取っ組み合いなんてしたらあたしが負けるに決まってるじゃない。じっとしててよ」
つっ立ったまま動けないでいる升田の頬を、真理奈が指でつうっと撫でる。
激しい屈辱と怒りに女教師の顔が歪んだが、もはやどうすることもできなかった。
「あなた、どうしてこんなことをするの。私に何か恨みでもあるの」
「恨み? まあ、あんたには前からムカついてたけどさ。
 こないだのテストで、あたしに赤点をつけたわよね。ひどい先生だと思ったわ」
「そ、それは、あなたがそんな点数をとったからじゃない。とんだ逆恨みよ」
「はいはい。お説教はどうでもいいから、ちょっと黙ってて」
真理奈はぴしゃりと言って升田の言葉を遮り、彼女のズボンのファスナーに手をかけた。
はっと息をのむ気配がしたが、いささかも気にせずファスナーを下ろす。

「でもね、あたしがこういうことをしてるのは、別にあんたに仕返ししたいからじゃないの。
 単に面白いからよ。魔法の力でこうやって他人をオモチャにするのって、
 すっごく楽しいの。あんたみたいな堅物は、特にいじりがいがありそうだわ。ふふふ」
真理奈は唇の端をにいっと吊り上げると、
升田のズボンの中に手を突っ込んで、中をごそごそかき回した。
だらりと萎えた肉の管──黒い陰毛を生やした牡の生殖器が姿を見せた。
「ほーら、これがあんたのおちんちんよ。今のあんたは男の子だから、
 ここにはこういうものがついてるの。ほらほら、しっかり見なさいよ」
真理奈に命令され、升田はおそるおそる自らの股間を見下ろした。
ズボンの中から生えているのは、まぎれもなく女の体には存在しないはずの器官だ。
先端部が横に張り出した茸のような形の、赤黒い肉の塊。
それがペニスと呼ばれるものだと、升田も理解したのだろう。
怒りで赤くなっていた顔から、さあっと血の気が引いていった。

「ひいっ。な、何なのこれはっ」
升田は恐怖に震えて、哀れなほどのうろたえようだ。
「あはは、いい顔してるじゃない。どう?
 あんたの首から下が男の体になってるって、これで実感してもらえたかしら」
真理奈は陰茎の中ほどを指でつまみ、これが作り物ではなく
血の通った人体の一部であることを升田に思い知らせた。
「ど、どうして。どうして私の体にこんなものがついているのっ」
「どうしてって、そりゃあ、今のあんたが男だからに決まってるじゃない。
 ねえ、男子生徒の升田君。こんないやらしいものを丸出しにして、どうしたのかしら。
 ひょっとして、先生にしごいてほしいの? いけない子ね、まったく」
おどけた調子で言いながら、真理奈は手の中の男性器を揉みしだいた。
淫らな手つきに触発されて、たちどころに若い牡の勃起が始まる。
「な、何なの、この感触は……ああっ、や、やめて。触らないでっ」
「あらあら、立っちゃった。いやらしいわねー、あんた。
 自分の手にいじくられてチンポを勃起させちゃうなんて、変態なんじゃない?」
「いやあっ、こんなのいやあっ」
未知の感覚に升田は悶えたが、今の彼女には指一本動かすことさえ叶わない。
悲鳴をあげて嫌悪をあらわにする升田の意思とは裏腹に、男子高校生のペニスは
女教師の指づかいに魅了されて、ますます硬度を増していく。

07-265:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:48:02.75 ID:BWnvDMSq
「ふふふ、なかなかご立派じゃない。見なさいよ、ほら。これがあんたのチンポよ。
 このいやらしいブツが、あんたのアソコから生えてるのよ」
「あ、あああ……嘘、こんなの嘘よ……」
目尻に涙を浮かべた升田の瞳に、今や彼女のものとなった男性器が映っていた。
腹側にそり返った幹が凶悪なまでの威容を誇る、若々しいペニスだ。
指でその先端を軽く撫でると、先走りの液体が糸を引いてねっとり絡みついてくる。
物言わぬ肉の塊が、更なる刺激を欲しているように真理奈には思えた。
「あんたは嫌がってるみたいだけど、チンポは正直ね。ぴくぴく脈打って喜んでるわ」
幹をぐっと握り、指先で亀頭のエラをひっかくようにこすりたてると、
尿道口から新たな蜜が湧き出し、とろりと床にしたたり落ちた。
「いやっ。や、やめてぇっ。ああっ、あああっ」
升田の青ざめた顔に暗い絶望が広がり、真理奈は笑いを抑えることができない。
(ざまあ見ろ。先生だからって、偉そうに威張り散らしてるからよ)
日頃から生徒たちを怒鳴りつけている尊大な女教師が、
今は声をあげて泣きながら、迫りくる射精の欲求に耐えかねている。
なんて素晴らしいのだろう。最高の気分だった。

「あはははっ! 射精したいのなら、いつでも出していいのよ。
 今のあんたは男の体なんだから、ここからドピュって白いのが出てくるの。
 くっさいザーメンをまき散らす女教師っていうのも、結構そそるわよねー」
「いやあああ……お願い、やめてぇ……」
升田はぽろぽろ涙をこぼして、真理奈に許しを乞う。
完全に教師と生徒の立場が逆転していた。
無論、そのような懇願を真理奈が聞き入れるはずもなく、
彼女は手中の肉の棒をしゅっ、しゅっとリズミカルにしごき続ける。
真理奈の細い指が蠢くたび、升田のペニスはぴくぴくと痙攣して膨張し、
着実に射精の準備を整えていった。
「とってもいい反応だわ。あんた、よっぽど中川の体が気に入ったみたいね。
 お望みなら、ずっとその体のままでも構わないのよ?
 身も心もスケベな男子高校生になって、同級生の女の子とか女の先生の体を見て
 チンポを勃起させちゃうような生活を送るのも、面白いと思わない?」
「い、いやっ、いやあっ。元に、元に戻してぇ……」
泣きわめく升田の腰が小刻みに振動する。射精は間もなくだ。
そり返った陰茎の先端から粘つく液体が漏れ出し、真理奈の指を汚した。

07-266:真理奈のいたずら・3 ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:48:41.80 ID:BWnvDMSq
「そら、遠慮しないで出しちゃいなさい。
 あんたがドロドロのザーメンを噴き出すところ、じっくり見ててあげるから」
「だ、駄目っ、あああっ。な、何か出る。いやあああっ!」
執拗な手淫の刺激に、ついに升田のペニスから熱い精がほとばしった。
先ほど射精したばかりだというのに、若くたくましい肉棒は勢いよく樹液を噴き出し、
ストイックな女教師の心に強烈な牡の快感を刻みつける。
精を放った満足感に升田の頬が緩むのを、真理奈は見逃さなかった。
異性の肉体で絶頂を迎える喜びを、この女は知ってしまったのだ。
「ふふふ、いっぱい出たわね。いやらしい顔をしちゃって、困った子だわ」
「あ、あああ……で、出た。いっぱい出ちゃった……」
うわごとのようにつぶやいて、升田はその場に倒れ込む。
あまりの体験に理性が耐え切れず、気絶してしまったのだろう。
なんと情けないことかと、真理奈は嘲笑せずにはいられなかった。

「うふふふ……これであたしのオモチャになったのは二人ね。楽しい、楽しすぎる。
 他人を好き勝手にもてあそぶって、なんて素晴らしいのかしら。もうやめられないわ!」
無力な人間を辱めて悦に入っていると、まるで本物の悪魔になったような気がする。
いや、強大な力を手にした自分は、既に人類の範疇を確実に超えつつある。
この魔力の扱い方を理解して、自在に行使するすべを会得すれば、
じきに本物の悪魔の仲間入りをすることだってできるかもしれない。
そのためには、もっと経験を積んで黒魔術に熟達する必要があった。
「見てなさい。どいつもこいつも、皆あたしのオモチャにしてやるわ。
 あたしの視界に入った人間は、全てあたしのお人形さんになるのよ。
 おーっほっほっほ! おほほほほっ、うひゃひゃひゃひゃっ!」
真理奈は床に横たわっているショートヘアの男子生徒を見下ろして、
不気味な高笑いをあげ続けた。

07-267: ◆cW8I9jdrzY :2011/06/15(水) 00:49:18.75 ID:BWnvDMSq
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-268:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 01:05:20.18 ID:QYWQG55D
おっつ

07-269:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 01:11:33.62 ID:htXqL2VQ
乙!

07-270:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:49:20.49 ID:mzk5dtj3
投下乙です。
まさに真理奈無双ですね。
容赦レスなダークさが実に素晴らしい。
祐介の体にすげ替えられ雄の本能を刻み込まれてしまった升田先生はこれからどうなってしまうのかー。

それにしても疑問がひとつ。
瑞希は真理奈首の祐介を祐介本人だと誤認させられてたけど今は誰を祐介と認識するんだろう?
誤認させられてたときの顔は升田先生に、体は升田先生にくっついているんだけど……

続きが凄く楽しみです、頑張ってください。

07-271:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:50:16.29 ID:m7R20i4G
なぜか「加藤家家訓!」という叫びを思い出した

07-272:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:13:31.84 ID:xkrUgRKm
くっそ加藤殺してえ

07-273:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:20:38.62 ID:Qhn2dv1E

なかなかおもしろかった

07-274:名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 01:30:19.35 ID:D88OY2yi
◆/Z7uecnQUYさんってもうSS書いてないの?
保管庫のSSがすごい好みなんだけど・・・

07-275:名無しさん@ピンキー:2011/07/05(火) 23:38:37.99 ID:Xf7iZlXb
まとめが集団自殺してて吹いた

07-276:名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 04:04:14.84 ID:ouWlotkT
>>274
□■□男体化総合スレ□■□
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1082339743/
121~141の小説も、同じ◆/Z7uecnQUYさんかも

07-277:名無しさん@ピンキー:2011/07/06(水) 12:36:28.93 ID:+/f8ehyZ
せなちかさんの新作まだー?

07-278:名無しさん@ピンキー:2011/07/07(木) 22:54:57.90 ID:TpiOyBsJ
ホントせなちかさんはいい文章をこしらえるわ~、いつか男体化も書いてもらいたいな

07-279:名無しさん@ピンキー:2011/07/08(金) 00:12:16.49 ID:PsiMkvt6
>>278
すでに二回は投下されてるんだが・・・
まとめwiki見てくるといいよ

07-280: ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:11:08.56 ID:upp8jhur
>>239-245>>252-256>>261-266の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回は少しエロ有りです。よろしくお願いします。

07-281:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:12:06.66 ID:upp8jhur
祐介は暗澹たる思いで、ひとり廊下をさまよっていた。
「ううう……くそ、なんで俺がこんな目に遭わないといけないんだ。くそ、くそぉ……」
泣き言を口にしながら、下を向いて現在の自分の姿をもう一度確かめる。
視線の先には夏物の白いセーラー服を着た、長身の女の体があった。
わずかに日焼けした細い腕と、形の整った繊細な手、長く綺麗な楕円形の爪。
ファッション誌のモデルでも通用しそうな、すらりとした魅惑的な両脚。
腰の位置はあくまで高く、短い丈のプリーツスカートの裾からのぞく
太腿の美しさを、よりいっそう強調している。
そして上半身には、細身の体格にはやや不釣り合いに思えるくらいに大きな乳房。
その全てが今の祐介の体の一部だった。
そう、祐介は女性の体になっていた。顔や髪型こそまったく変わっていないが、
首から下に繋がっている身体は、クラスメイトの女子である加藤真理奈のものなのだ。
こんなことになってしまったのも、真理奈によって強制的に首をすげ替えられたからだ。

「畜生……加藤のやつ、とんでもないことをしやがって。絶対に許さねえ。
 早くあいつを見つけて、俺の体を取り返してやる」
祐介は硬く拳を握りしめた。
こうでもして自分に活を入れないと、参ってしまいそうだった。
まるで悪夢を見ているようだが、これはまぎれもなく現実に起きていることだ。
真理奈が自慢げに語っていたところによると、今の彼女には
人間の体のパーツを人形のように外したり取り替えたり、さらには
他人の思考や記憶を思い通りに操作したりすることができるらしい。
なんでも、悪魔から教わった黒魔術の力だそうだ。
この科学万能の時代に悪魔だの黒魔術だの、にわかには信じがたい話だが、
祐介自身がその効果を身をもって体験させられているのだから、
否定しても今の状況が好転するわけではない。
真理奈が怪しげな魔法を使えるらしいということは、祐介も認めざるをえなかった。

とにかく、全ての元凶である彼女を急いで見つけて、
元の体に戻してもらわなくてはならない。
いくら真理奈の体が魅力的なスタイルを誇っていようと、
このまま女の姿でいるのはまっぴらだ。早く自分の体を取り戻さなくては。
真理奈は祐介と自分の首をすげ替えたあと、
彼を放置して逃走してしまい、以後の行方はようとしてしれない。
おそらく学校の外には出ていないはずだが、それも確信があるわけではなかった。
祐介は当てもなく校舎内をうろついて、必死で真理奈を捜した。

07-282:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:12:38.66 ID:upp8jhur
そのうちに、祐介は不審な人影を見つけた。
人の姿がほとんどない授業中の廊下に、誰かがじっと立っているのだ。
服装から察するに男子生徒のようだ。
ひょっとして真理奈だろうか。期待と不安を胸に近づくと、
その人物も祐介の方を振り返り、驚いた様子で目を見開いた。
「あら、あなたは……あなたは誰? 男の子なの、それとも女の子なの」
「ま、升田先生?」
祐介の前に現れたのは意外な人物だった。世界史担当の女教師、升田美佐。
まだ二十代後半と若いが厳格で、生真面目を絵に描いたような存在である。
祐介は日頃、升田が堅苦しいスーツを着ているところしか見たことがなかったが、
どういうわけか、今の彼女はいつものスーツ姿ではなく、
平素祐介が着ているものと同じ、男子生徒の制服を着ていた。
ショートヘアの黒髪に細い眼鏡をかけた知的な風貌と、
白い長袖シャツと黒のズボンという男物の格好が、非常にアンバランスだ。
しかも、升田の手足も胸板も、明らかにきゃしゃな女の体格ではない。
まるで男のようにたくましい体つきだった。

「升田先生、ど、どうしたんですか、その格好は……」
祐介はそう訊ねたが、胸の内は嫌な予感で一杯だった。
「こ、これは、その……」
升田は口ごもって質問に答えようとしない。
平生、はっきり物を言う彼女にしてはおかしな態度だ。
これは自分の予想が当たっていると、祐介は直感した。
「先生、ひょっとして……体、盗られちゃったんですか?
 加藤真理奈のやつに首をすげ替えられて、体を持ち逃げされたんじゃ……」
「え? ど、どうしてそれを知っているの?」
慌てふためく升田。この女教師も、真理奈の犠牲になってしまったようだ。
升田の首が載っている男子生徒の体は、多分、祐介のものだろう。
真理奈は祐介の体を奪ったあと、それを升田の体と交換してしまったのだ。
「はあ……あいつ、なんてことをしやがったんだ。
 俺だけじゃなくて先生まで巻き込むなんて。くそっ、信じられねえ!」
祐介は吐き捨て、手のひらを強く壁に叩きつけた。
借り物の細い手が痛みを訴えてきたが、今はそれどころではない。
ますます事態を複雑にする真理奈の行動に、激しい怒りを覚えた。

「ねえ、あなたは誰なの。女の子みたいに見えるけど、男の子なの?」
「俺は二年の中川です。先生が今使ってる体は、実は俺の体なんですよ。
 ズボンのポケットの中に、俺の財布や携帯が入ってるでしょう?」
祐介の言葉に、升田は戸惑いつつもうなずく。
「え、ええ……確かにポケットの中には中川君の持ち物が入っていたわ。
 でも、いったい何がどうなっているの? さっきまで中川君と一緒だったのに、
 気がついたら中川君は加藤さんになっていて、しかも加藤さんは私の服を着ていて、
 代わりに私がこの格好をしていたのよ。加藤さんは体を取り替えたって言っていたけど、
 何がどうなっているのか、本当にさっぱりわからないわ。悪い夢でも見てるみたい……」
「そうですね。俺もよくわかってませんけど、とりあえず夢じゃないみたいですよ」
祐介は嘆息し、升田に知っている限りの事情を説明した。
これまでのいきさつと、今、自分が真理奈を探していること。
そして真理奈は升田の肉体を奪い、彼女になりすましているはずだということ。

07-283:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:13:31.74 ID:upp8jhur
祐介が話している間、升田は黙って耳を傾けていたが、
説明が終わると不意に顔をしかめて、不快感と怒りをあらわにした。
「そうだったの。加藤さんったら、なんてことをしてくれたのかしら。
 黒魔術だなんて言われても、まだ信じられないけど……」
「でも、全部本当のことです。俺があいつの体になって、あいつが先生の体になって、
 先生が俺の体になってるんです。早くあいつを見つけて、元に戻らないと」
「そうね。中川君には悪いけど、やっぱりこんな体じゃ困るわ。
 急いで加藤さんを見つけて、元に戻してもらいましょう」
二人はうなずきあって、一緒に真理奈を捜すことにした。
(それにしても……俺と加藤と升田先生が入れ替わってるなんて、複雑な状況だなあ)
今までろくに会話したことがなかった女教師と肩を並べて歩きながら、
祐介は自分の体が彼女に使われていることに、不思議な思いを抱いた。

「先生、俺の体になって違和感はないですか?」
ふと、気になったことを小声で質問してみる。
「もちろんあるわよ。男子の制服なんて着たことがないし、体つきも全然違うし……
 でも、女の子になった中川君に比べたら、まだましじゃないかしら。
 あなた、スカートなんてはいたことないでしょう?」
「そうですね。こんな格好、恥ずかしくて死にそうですよ……」
祐介は自分が着ている半袖のセーラー服を見下ろした。
異性の肉体になっているのがこの上なく恥ずかしく、自然と顔が赤くなる。
そんな祐介の態度が面白いのか、升田は表情を緩めて笑った。
「そんなに恥ずかしがることはないわ。結構可愛いわよ、今の中川君も。
 元に戻らなくても、充分女の子としてやっていけそうね」
「先生……それ、シャレになってませんよ。マジで勘弁して下さい」
祐介はすねた顔で言い返した。日頃、生徒に厳しく口うるさい升田も、
ときには冗談を口にすることがあるのだと知って意外に思った。

「それにしても、加藤さんはどこに行ったのかしら。ちっとも姿を見かけないけれど」
「どこにいるんでしょうね。図書室か食堂か、それとも体育館か……」
「もしも学校の外だったら困るわね。もう捕まえられなくなるわ」
祐介も同感だった。このまま真理奈が学校を離れて
街に出ていってしまえば、もはや追いつくことは不可能だろう。
何としても、真理奈が校内にいる間に確保しなくてはならなかった。
捜索を急ぐ二人だが、真理奈はいっこうに姿を見せない。
「この辺りにはいないみたいです。体育館の方に行ってみましょうか」
「え、ええ……そうね」
升田はうなずいたが、少し様子がおかしい。
妙にもじもじして落ち着きがないように思えた。
「先生、どうかしましたか?」
「ええっと……実はその、お手洗いに行きたくなってきちゃったの。どうしようかしら……」
「ええっ、トイレ?」
祐介は面食らった。

「トイレか……そりゃ困ったな。大きい方ですか、それとも小さい方ですか」
「ち、小さい方……さっきから我慢してたんだけど、そろそろ駄目みたい」
内股になってそわそわする升田。祐介はどうしたものかと迷う。これが平常であれば、
「いってらっしゃい。どうぞごゆっくり」
とでも言えば済む話だが、今はそういうわけにもいかなかった。
というのも、升田の首から下は祐介の体である。この状態でトイレに行くとなれば、
自分の体の大事なところを余さず見られてしまう。
大して親しくもない女教師にそんなことをさせて
恥ずかしくないのか──祐介は自問したが、
だからといって升田にずっと小便を我慢させておくわけにもいかない。

07-284:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:14:06.87 ID:upp8jhur
わずかな逡巡のあと、祐介は諦めて升田を便所に行かせることにした。
「しょうがない。ここで待ってますから行ってきて下さい。
 大丈夫ですよ。男の小便なんて簡単ですから。つまんで、出して、しまうだけです」
と説明したが、升田はまだ踏ん切りがつかないようで躊躇している。
「で、でも私、そんなことできないわ。
 実はね、さっき体が入れ替わったとき、加藤さんにアソコを触られたの。
 こんな風に言ったら中川君には悪いけど、本当に気持ち悪かったわ。
 私の体に男の人のあれがついてるんだもの。こんな状態でお手洗いなんて……」
「ええっ? あいつ、そんなことまでしたんですか。くそ。加藤のやつ、最低だ」
祐介は怒りに肩を震わせた。真理奈のことだから、単に体を入れ替えただけではないと
思っていたが、やはり男の体になった升田を相手に、いかがわしい行為をしていたのだ。
升田はあえてそれ以上語らなかったが、真理奈に何をされたのかはだいたい察しがつく。
自分の体を奪ってもてあそぶ真理奈が本当に憎たらしかった。

「あいつめ、絶対に許さねえ。あとでボコボコにしてやる。
 とにかく先生は、早くトイレに行ってきて下さい。そのあとで加藤を捜しましょう」
「で、でも……」
「今はあまり悠長なこと言ってられないでしょう。
 トイレに行かないと、漏らしちゃうじゃないですか。
 その体の持ち主の俺がいいって言ってるんですから、気にせずに行ってきて下さい」
祐介は升田の両肩に手を置き、前に押しやる。便所はすぐ近くにあった。
しかし、升田はなおも躊躇し、途方に暮れた顔でまごついている。
祐介はだんだん苛々しはじめ、繰り返して彼女を急かした。
すると、升田は彼の方を振り返り、意外なことを言い出した。
「じゃあ、中川君も一緒に来てくれない? 一緒にお手洗いに行って、
 私が、その……おしっこするのを手伝ってくれないかしら」
「な、何だって !?」
祐介の驚愕の声が静かな廊下に響き渡った。
慌てて自分の口を押さえたが、幸いにも近くの教室から教師が顔を出すことはなかった。

「なんで俺がそこまでしないといけないんですか。
 子供じゃないんだから、トイレくらいひとりで行ってきて下さいよ」
困惑して言い返すと、升田は訴えかけるような仕草で、自らの股間を指し示す。
「だ、だって、これに触りたくないんだもの。でも、中川君にとっては
 自分のものだから、気持ち悪いなんて思わずに触れるでしょう?
 できたら私の代わりにこれを取り出して、
 おしっこのあとパンツの中にしまうところまでやってくれない?」
「そりゃあ、確かに元は俺の体ですけど……でも、それはおかしいというか
 妖しいというか、なんかいろんな意味で嫌なんですけど……」
升田の小便の世話をする自分の姿を想像して、祐介はげんなりした顔になった。
(俺が先生の股間からチンポを取り出して、小便させろっていうのか?
 介護が必要な爺さんじゃあるまいし、そんなことできるかよ)
「ねえ、お願い。一緒にトイレまで来てよ」
「いやです。そんなことできません」
祐介は拒絶したが、升田の尿意はごく間近に迫っている。
手伝え、一人で行けの言い争いの末、根負けしたのは祐介の方だった。
「わかった、わかりましたよ。こんなところで漏らしても困るし、
 俺が手伝えばいいんでしょう、手伝えば。くそっ」
しぶしぶ祐介は升田を男子トイレに連れていき、個室の洋式便器の前に立たせた。
座ったままで用を足すことも考えたが、それでは手伝うのが難しくなる。
祐介は升田の隣で中腰になり、羞恥で赤くなった彼女の顔を見上げた。

07-285:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:14:35.79 ID:upp8jhur
「じゃあ、お願いするわ。あれを出してちょうだい……」
「はいはい、了解しました」
(ああ……なんで俺、こんなことをしてるんだろう)
祐介は今の自分の行動に大いに疑問を感じながらも、
升田がはいているズボンのベルトを外してやった。
ボクサーパンツの中を探ると、指先に陰毛の絡むさわさわした刺激を感じる。
元は自分の体なのに、こうしていると誰か他の男の陰部に触れているようで不快だった。
(くそ、気持ち悪い。これも全部加藤のせいだ。
 元の体に戻ったら、絶対にあいつをぶちのめしてやる)
苦虫を噛み潰したような顔をして、祐介は升田の下着の中から
自分のものだった牡の象徴を取り出した。
小便を我慢しているからか、普段よりも少し大きくなっている。
慣れ親しんだ黒い肉の塊を、今はグロテスクだと思わずにはいられなかった。

「ああ、触られてる。私のおちんちんに中川君の手が……ああっ」
太い幹をつまんだ瞬間、升田が大きく身をよじった。
その艶やかな喘ぎ声に、祐介はますますやきもきさせられる。
「先生、じっとしてて下さい。早くおしっこしたいんでしょう?」
「ご、ごめんなさい。わかってるんだけど、つい……うう、ムズムズする」
情けない顔で弱音を吐く彼女からは、教師の威厳はいささかも感じられない。
さらに硬度を増した肉の棒を握りしめ、祐介はため息をついた。
(はあ、なんで興奮してるんだよ。升田先生も子供じゃないんだから、
 小便くらい自分で何とかしてくれ。これじゃあ俺たち、完全に変態じゃないか)
便器の前で勃起したペニスをさらけ出した男子高校生と、
そのペニスをつかんで小便の手伝いをする女子高生。
こんな姿をもし誰かに見られたら、変態のそしりを免れまい。

とにかく今は何も考えず、一秒でも早くこの疎ましい行為を終わらせるべきだ。
祐介は陰茎の先端を白い便器に向けて、升田に排泄を促す。
「はい、どうぞ。準備ができましたから、小便を出して下さい」
「わ、わかったわ。このまますればいいのよね。ううっ、ううん……」
色っぽい声と共にぴくぴくと陰茎が痙攣して、黄色がかった液体を垂れ流しはじめた。
指でつまんだ幹の内部を生温かい液体が流れていくのを、祐介ははっきりと感じた。
「ああ、出てる。これが男の子のおしっこなの……」
升田のつぶやきは現状を嘆いているのか、
それとも感心しているのか、祐介には判別がつかなかった。
だが、異性の肉体になった女教師の気持ちが高ぶっているのは確かだった。

やがて小便は収まり、祐介は升田の陰茎を軽く振って雫を切ってやった。
ここまでしてやるお人好しな自分に呆れてしまう。
「はい、これで終わりです。あとは自分でしまって下さい」
「えっ、もう終わり?」
「当たり前です。小便は終わったんでしょう? なら、しまわないと」
「で、でもこれ、収まらないわよ。どうしたらいいの」
勃起したままの一物をどうすればいいかわからず、困り果てる升田。
そんなことはどうでもいいから、とっととしまえと言ってやりたかった。
「そんなもん、ほっとけば勝手に縮みますよ。早くしまって下さい。
 こんなところで一発抜くわけにもいかないんですから」
「一発? それってどういう意味なの」
「ああ、もう、イライラする! 射精するってことですよ!
 出すものを出しきったら収まりますけど、先生はそんなことしたいんですか !?」
祐介は声を荒げた。ひとに何を言わせるのか、この女は。
無性に腹が立って仕方がなかった。

07-286:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:15:06.00 ID:upp8jhur
「そ、そうだったの。ごめんなさい、気がつかなくて。そう、射精すれば収まるの……」
升田は詫びたが、その表情には奇妙な自得の念が見てとれた。
いったい何を納得したのか──彼女の口調に、祐介は疑念を抱く。
「先生……もしかして、その……まさか、一発抜きたいなんて言いませんよね」
「え? ええ、そんなことは考えていない……わ」
「本当ですか? 怒りませんから、正直に言って下さい」
祐介は目を細め、鋭い視線で升田をにらみつけた。
女教師の知的な美貌を羞恥の紅が彩り、ペニスがもどかしそうに揺れ動く。
数秒間の沈黙のあと、升田は消え入りそうな声で言った。
「ご、ごめんなさい。その……やっぱり出すものを出しておきたいんだけど、
 手伝ってもらえないかしら。本当にごめんなさい……」
「はあ、やっぱり……わかりました。ここまできたら乗りかかった船です。
 ちゃんと抜いてすっきりさせてあげますよ」
祐介は成りゆきに逆らうことを諦め、再び升田の男性器に触れた。
表面に血管の浮き出た陰茎を、たおやかな手が撫で上げる。女教師がびくりと震えた。
「ああっ、私のおちんちんが……あっ、ああっ」
艶めいた声をあげて身をくねらせる升田を、祐介は呆れた顔で眺めやった。
(まったく、こんなに硬くしやがって。これは俺の体なのに……)
現在の二人は、首から下の肉体が他人のものと入れ替わっている状態だ。
祐介の頭には真理奈の体が、そして升田には祐介の体が融合している。
大切な自分の体が他人に奪われ、性器を勃起させていることに、
祐介は平静を保てなかった。

ともかく、可及的すみやかに升田を満足させて、
目の前の痴態を終わらせなければならない。
亀頭の中央にある割れ目を爪で引っかき、強い刺激を加えた。
「な、何これ。ああんっ、こんなのダメぇっ」
升田ははしたない声をあげて手淫の快感に酔いしれる。
普段のストイックな態度からはあまりにもかけ離れた姿だ。
祐介の指が竿を摩擦するたび、升田の膝が笑って腰が揺れた。
「先生、静かにして下さい。誰か来たらどうするんですか」
「ご、ごめんなさい。でも、勝手に声が出ちゃうの。
 いけないのはわかってるんだけど──ああっ、んっ、んんっ」
升田は指を口元に運び、爪を噛んで声を押し殺そうとしたが、それも無駄な努力だった。
細い眼鏡の奥の黒い瞳には真っ赤な淫欲の炎がともり、
鮮やかな紅色の唇からは浅ましい嬌声が溢れ出す。
初めて目にする彼女の淫猥な表情に、祐介は困惑を隠せない。

(早くイってくれよ。こっちまで変な気分になってきたじゃないか……)
いくら顔が女とはいえ、男が喘ぐ光景──それも、自分自身のものだった肉体が
陰茎を愛撫されて悶える姿に興奮するなど、本来あってはならないことだ。
しかし、こうして升田の肉棒をしごいて色っぽいよがり声を聞いていると、
頭に血がのぼって思考がまともに働かなくなる。
自らの体内で熱いものがドクドクと脈動しているのを感じた。
興奮と共に、少しずつ摩擦のペースも上がっていく。
指を雁首に巻きつけ、幾度も上下に往復させた。
尿道口から漏れ出した先走りの汁が細い指を汚し、音をたてて泡立つ。
濃厚な牡の臭いが鼻をつき、祐介は小さなうめき声をあげた。
理性を維持するため、これはただの自慰行為だと何度も自分に言い聞かせた。
そう、これはあくまで自分で自分のものを処理しているに過ぎない。
何もやましいことはないのだと、胸の内で正当性を訴えた。

07-287:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:21:21.99 ID:upp8jhur
だが升田はそんな彼の苦労も知らず、
初めて自慰を覚えた少年のように切ない声色で喘いでいる。
「や、やだ……お腹の下の辺りがウズウズして、何かがせり上がってくるみたい。
 ううんっ、もうすぐ出るのかしら」
升田の独白を無視して、祐介は無言で肉の柱をしごき続ける。
下手に口を開けば自分も高揚していることを悟られてしまいそうで、
喋ることができなかった。下腹部が熱を帯びて疼いているのは彼も同じだった。
必死で抑制しているにも関わらず、祐介の体の火照りは収まらない。
呼吸は荒く、脈は速く。真理奈から借りた十七歳の少女の肉体は、
目の前のたくましいペニスに奉仕することで、祐介の意思とは無関係に高ぶってしまう。
(畜生、体が熱い。この体はどうなってるんだ。
 加藤のやつ、こんな体を俺に押しつけやがって……)
女として発情していることが、祐介のプライドを傷つける。
全ての元凶である真理奈を憎んだが、
肝心の彼女がこの場にいない以上、どうすることもできなかった。

(くそ、早くイけよ。俺までおかしくなっちまう)
焦るあまり、手つきが乱暴になる。
升田は体をくねらせて男の快楽を貪っているが、いまだ達する気配はない。
口の端からよだれを垂らして、熱っぽい眼差しを祐介の手元に注いでいた。
きっと、自分も彼女と同じような顔をしているのだろう。
異性の肉体で味わう未知の官能が、祐介の理性を少しずつ希薄にする。
中腰でいるのが辛くなり、祐介は升田の隣にしゃがみ込んだ。
その拍子に股間から生ぬるい液体が漏れ出し、ショーツの内側を汚す。
祐介は思わず顔をしかめた。先ほど真理奈と交わったときに注ぎ込まれた精液だった。
(ううっ、気持ち悪い……拭かないと。
 くそ、なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ)
ひたすら嘆いてトイレットペーパーを千切り、股の間に差し入れた。
必死で女陰の周りを拭き取る己の姿が、途方もなく恥ずかしい。
「ど、どうしたの、中川君。まさかアソコをいじくっているの?」
「違いますよ! 汚れたから拭いてるだけです。頼むからほっといて下さい。うう……」
そんなやり取りも腹立たしく、情けなくも半泣きになってしまう。

鼻をすすって股間の汚れを落としていると、面前に手が差し伸べられた。
「中川君、立って」
という声に従い、祐介は升田と向かい合う。互いの顔がごく間近にあった。
長身の真理奈の体のため、男の身体を持つ升田と目線の高さがほとんど変わらないのだ。
「先生、どうしたんですか?」
祐介は怪訝な顔で訊ねた。升田はまだ精を放っていない。
すぐに手淫を再開するつもりだったが、升田は勃起した男性器を
剥き出しにしたまま、祐介の腰や背中を撫で回してくる。
なぜ彼女がこんなことをするのかわからず、困惑した。
「ごめんね、中川君。先生だけあなたに気持ちよくしてもらって。これじゃ不公平よね」
「先生、何を言って──や、やめて下さい。そんなとこ触らないで……」
スカートの中に升田の手が侵入してきて、下着の上から臀部をわしづかみにした。
柔らかな尻の肉を揉みしだかれて身の毛だった。
「ふふっ、恥ずかしがらなくていいのよ。ここには私たちしかいない。
 中川君が女の子の体で気持ちよくなっても、誰にもわからないわ。だから隠さないで」
「何の話をしてるんですか。俺はただ、先生が一発抜きたいって言うから……」
「それ以上は言っちゃ駄目。先生、ちゃんとわかってるから。
 おちんちんをいじって、中川君も興奮しちゃったんでしょう?
 それなら、先生と一緒に気持ちよくなりましょうよ」
「ち、違います! 俺はそんな変態じゃない!」

07-288:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:22:10.25 ID:upp8jhur
祐介は否定したが、升田は彼の体をきつく抱きしめ、尻や乳房をまさぐってくる。
顔だけは妙齢の美女であっても、升田の手足は祐介のものだ。
たくましい男の腕に押さえつけられ、女になった祐介は逃れることができない。
「やめて下さい、先生。こんないやらしい真似──ひいっ、や、やめろっ」
ショーツをずらされ、自分のものだった指が陰部を這い回った。
膣内からこぼれた精液が指に絡んで潤滑剤に変わる。
「ほら、やっぱり濡れてるじゃない。
 言い訳なんてしなくていいから、もっと正直になりなさい。
 そうしたら、先生が中川君に女の子の気持ちよさを教えてあげる」
「い、いやだ。こんなのいやだぁ……」
首を振って嫌がる祐介。しかし、既に充分ほぐれていた女性器は、
升田の指をスムーズに内へと受け入れてしまう。
膣の入口をかき回され、祐介の腰が小刻みに震えた。
借り物の身体は、先ほど受けた淫らな仕打ちを覚えていた。
首こそすげ替えられてしまったが、この体は眼前の少年の体と交わり、
たっぷりと精を注ぎ込まれたのだ。
再び性器に加えられる刺激に、火照った女体は否応なく燃え盛る。

(ううっ、腹の奥がムズムズする。何だよこれは。やめてくれ……)
祐介は恐怖を覚えた。自己の意思とは無関係に高ぶってしまう女の本能が恨めしい。
股間で蠢く升田の指に、精液とは別の液体が絡みついた。
「素敵よ、中川君。あなたの首から下は加藤さんの体なのよね。不思議だわ。
 あの憎らしい子の体に、中川君の顔がくっついてるなんて……」
升田は呼吸を荒くして祐介を責めたてる。彼女の言う通りだ。
祐介の手足や胴体は、そっくり真理奈のものと置き換わっているのだ。
もしかすると、これは己の肉体を奪われた升田の、
真理奈に対する仕返しなのかもしれない。
だが、そんな理由で自分が真理奈の身代わりにされては、たまったものではなかった。

「や、やめて──ああっ、やめてくれっ」
「一緒に気持ちよくなりましょうよ、中川君。
 さあ、先生のおちんちんを握って、さっきみたいにしてちょうだい」
升田は喘ぐ祐介の手をつかんで、自分の股間にいざなう。
そこには熱を帯びた肉の槍がそそりたっていた。
祐介は逆らうことができず、それを引っ張るようにしごき始める。
(体が熱い。頭がぼうっとする。なんで俺、こんなことをしてるんだ……)
嫌っていた女子と強制的に身体を交換させられ、
自分の代わりに男になった女教師と抱き合い、互いの性器を愛撫している。
あまりにも倒錯した状況に、祐介は現実感を喪失しつつあった。
これは夢ではないかという疑いが胸の内にわき起こり、
少女になった少年から背徳の念を奪い去る。

07-289:真理奈のいたずら・4 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:23:06.29 ID:upp8jhur
いつしか祐介は嫌がることをやめ、積極的に升田の男根を慰めていた。
自分のものだと思えば、このグロテスクな肉の棒にも恐れを抱くことはない。
手のひらで袋を優しく包み込み、すくい上げるようにして熱心に揉みほぐした。
「ああ、いいわ、中川君。先生、とっても気持ちいい」
升田は嬉しそうな笑みを浮かべ、指を立てて祐介の女陰を穿つ。
下腹の裏側を引っかかれると、とろけるようなエクスタシーがもたらされる。
「うあっ、ああっ。せ、先生っ」
祐介は升田の体にしがみつき、豊満な乳房を押しつけた。
子宮の疼きが心地よい痺れとなって、手足の先まで伝染していく。
理性のたがが外れてしまい、もはや自分が何をしているのかもわからなくなった。

二人はひしと抱き合い、共に絶頂へとのぼりつめる。
首から上は女教師と男子生徒、そして首から下はいがみ合う高校生の男女。
真理奈に陥れられた二人の犠牲者がお互いを慰め合い、異性の肉体で法悦にひたった。
「ああっ、イ、イクっ。イっちゃうっ」
升田の金切り声があがった。
若いペニスから熱い樹液が噴き出し、祐介の白い手のひらを汚した。
それとほとんど同時に、彼も女としてのアクメを迎えていた。
股の間から強烈な電流がほとばしり、脳髄を焼いて視界を赤く染めあげる。
膣内がきゅうきゅうと収縮し、升田の指を締めつけた。
「はあっ、はあっ、はあああ……」
たまらずその場に崩れ落ちる祐介。
今まで経験したことのない忘我の境地に、全身の力が抜けて壁にもたれかかってしまう。
女陰から溢れた蜜で、太ももの内側がしっとり濡れていた。

「ふう……中川君、大丈夫?」
気がつくと、鼻先に升田の顔があった。
日頃の厳しい女教師の表情ではない。
どこか満ち足りた様子で口元を緩めた、だらしのない笑顔だった。
「あ……は、はい。大丈夫です……」
答える声にも力がない。祐介の身体はすっかり萎えてしまい、
満足に立ち上がることすらできそうになかった。
「ごめんなさい。ちょっとやりすぎたかもしれないわね。
 でも、とっても気持ちよかったわ。ありがとう。ふふふ……」
升田は祐介の肩を抱き寄せ、髪をそっと撫でてくれた。
祐介はなんと言えばいいかわからず、床にへたり込んで呆然としていた。
もたれかかった壁には白い粘液がこびりつき、生ぐさい異臭を放っていた。

07-290: ◆cW8I9jdrzY :2011/07/09(土) 18:23:40.55 ID:upp8jhur
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-291:名無しさん@ピンキー:2011/07/09(土) 23:56:56.87 ID:xhRGJh0S
ああ~~いいっすね~

07-292:名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 10:14:53.62 ID:Dii9wMFm
うわ、まじ真理絵にイライラするな

07-293:名無しさん@ピンキー:2011/07/10(日) 21:25:18.25 ID:whaUlPOk
僕の樹液も飛び散りそうです

07-294:名無しさん@ピンキー:2011/07/19(火) 22:52:18.05 ID:K2fa0ryj
やっぱり女性化がいちばん萌えるが
瑞希の巨乳化(=体の真理奈化)+瑞希体の祐介の
レズでもいいなあ

07-295:名無しさん@ピンキー:2011/07/20(水) 09:49:33.06 ID:eHGRNG9v
俺は恋人同士の入れ替わりが一番好きー
甘ければ甘いほどベスト

07-296: ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 21:51:27.76 ID:4t0GezpQ
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
続きを投下します。属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロもTSもありませんが、よろしくお願いします。

07-297:真理奈のいたずら・5 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 21:52:33.01 ID:4t0GezpQ
教室に鳴り響いたチャイムの音に、森田瑞希は顔を上げた。
黒板には、授業中に教師が熱心に説明していた内容の板書が残っていたが、
瑞希のノートは真っ白のままだ。ちっとも授業に身が入らず、
自分が何を聞いていたのかも満足に思い出せないありさまだった。
教室の後ろの方を向くと、誰も座っていない椅子と机が二つずつ目に入る。
片方の座席は、瑞希の彼氏である中川祐介のものだ。
もう一方は親友の加藤真理奈の席である。二人とも教室にはいない。
(本当に、祐ちゃんも真理奈ちゃんもどこに行っちゃったんだろう。
 真理奈ちゃんはともかく、祐ちゃんは授業をサボるなんて真似、絶対にしないのに)
一番親しくしている同性と異性の不在を、瑞希は怪訝に思った。
今朝、授業が始まる前はどちらも教室にいて、瑞希と一緒だった。
休み時間に二人ともふらりといなくなったとしか考えられないが、
あの二人が自分に黙ってそんなことをする理由が、瑞希には思いつかなかった。

(もしかして、こっそり二人で抜け出して、どこかでいちゃいちゃしてるんじゃ……)
不意に脳裏に浮かんだ想像を、首を振って打ち消す。
あの二人の相性の悪さを考えれば、まずありえない話だった。
(祐ちゃんと真理奈ちゃん、めちゃくちゃ仲が悪いもんね。
 私はあの二人に仲良くしてほしいんだけどなあ……)
祐介も真理奈も、瑞希に対してはすこぶる好意的だが、
間に彼女がいないとすぐに喧嘩を始めてしまう。
どちらも瑞希にとっては大切な存在なので、仲良くしてほしいと
常々願っているのだが、現実はなかなか思うようにいかない。
今朝のようにくだらないことで言い争う二人を見るのは、
温厚で気弱な瑞希には甚だ辛いことだった。
「瑞希、先生が呼んでるよ」
「え?」
突然クラスメイトからかけられた声に、瑞希は振り向く。
教室の入り口にスーツ姿の若い女教師の姿があった。
クラスの担任ではなく、世界史を教えている升田という教師だった。
「なんで升田先生が私に……いったい何の話?」
「さあ? とにかく呼ばれてるんだから行ってきなさいよ。
 あの先生はすぐ怒るから、機嫌を損ねちゃったら大変だよ」
「う、うん……」
瑞希は首をかしげたまま、席を立って教室を出た。

「あの、升田先生。私に何かご用ですか?」
「うん。ちょっと瑞希──じゃない、森田さんに手伝ってほしいことがあるのよ。
 すぐに済むから、先生と一緒に来てくれないかしら」
升田はいつになく親しげな笑みを浮かべて、瑞希を誘う。
「はい、それは構いませんけど……」
うなずきながら、瑞希の表情はますます混迷の度合いを深めた。
生徒を手伝わせるのはいいが、なぜわざわざ地味で目立たない自分を選んだのか。
この教諭とは授業以外でほとんど会話を交わしたことがなく、
顔と名前を覚えられていること自体が瑞希には驚きだった。
升田はにこにこ笑って、弾むような足取りで瑞希を先導する。
日頃から生徒に厳しく、些細なことで激昂する升田にしてはやけに上機嫌だ。
(何かいいことでもあったのかな、升田先生──あれ?)
ふと奇妙な違和感を覚えて、瑞希は女教師の背中を眺める。
どこがどうとははっきり指摘できないが、何かが普段の彼女と違っているような気がした。

07-298:真理奈のいたずら・5 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 21:54:34.68 ID:4t0GezpQ
(おかしいなあ。升田先生、いつもと雰囲気が違うような……気のせいかな?)
「あの、先生……」
「なーに? 森田さん」
振り向いた升田の顔を瑞希は凝視する。やはり違和感は消えない。
明るい茶色に染まった女教師の髪を眺めて訝しがる。
(あれ、升田先生って茶髪だっけ? たしか髪の色は黒だったような。
 それに、いつも眼鏡をかけてたような気がする。でも、今はかけてない。
 変だな……どうして私、こんなことを考えちゃうんだろう)
理由はわからないが、今の升田を見ていると今ひとつぴんと来ない。
つね日頃、見慣れているはずの教師が、なぜか別人のように思えた。
「どうしたの、森田さん。先生の顔に何かついてる?」
「あっ、い、いいえ……何でもないです」
内心の動揺を気づかれまいと、瑞希は視線をそらした。

再び歩き出した升田についていくと、やがて校舎を出て裏庭に着いた。
ここには物置や園芸部の花壇があるだけで、この時間はまったく人の気配がない。
「先生、こんなところで何をするつもりですか?」
辺りを見回して訊ねると、升田は唇を歪めて不敵な笑みを形作った。
普段の厳格で生真面目な姿とはまったく異なる表情に、瑞希は目を見張る。
「ごめんね、瑞希。痛くはしないから、ちょっと我慢して」
と言って、升田はいきなり瑞希の顔を押さえつけた。
「せ、先生っ、何をするんですかっ」
突然の女教師の乱行に、瑞希は動転した。
そんな瑞希の顔を升田は両手で挟み込み、力一杯ねじり上げてくる。
首が折れるかと思った瞬間、瑞希の三半規管が悲鳴をあげた。
ありえない角度で視界が傾き、気が遠くなった。

(な、何? いったい何が起きたの?)
我に返ると、瑞希の手足は一切動かなくなっていた。指の一本すら動かすことができない。
動かせないだけでなく、四肢の感覚が綺麗さっぱり消失していた。
自分は今、間違いなくこの場に直立しているはずなのに、
脚にかかる体の重みや、足の裏で地面を踏みしめる感触が無い。
あたかも足のつかない深い水に浮かんでいるような、奇妙な感覚だった。
唯一残っているのは、自分の頬を押さえている女教師の手の触感だけだ。
(か、体が動かない。私の体、どうなっちゃったの……)
首さえも曲げられず、瑞希は眼球だけを下に向け、必死で事態を把握しようとする。
見下ろした先には、セーラー服を着た小柄な少女が横たわっていた。
ここには自分たちの他は誰もいなかったというのに、
この女生徒はいつの間に現れ、地面に倒れたのだろうか。
それを考える前に、瑞希の目はその少女の体に首がついていないのを捉えた。
驚くべきことに、首無しの女子生徒が倒れているのだった。

「きゃあああっ !? な、何なのこれぇっ!」
「ほーっほっほ! 驚いた、瑞希? そこに倒れてるのはあんたの体よ。
 自分の背中を観察する機会なんて滅多にないんだから、じっくり見ておきなさい」
すぐ後ろから聞こえてきた升田の声に、瑞希はぎくりとする。
振り向くことができずに難儀していると、
升田は瑞希の首をくるりと回して自分と向かい合わせた。
不気味に笑う升田の表情に、瑞希は恐怖を感じた。
「先生、これはどういう……」
「ふふっ、まだあたしのことがわかんないの? 仕方ないわねー。
 術を解いてあげるから、あたしの顔をよく見なさい」
升田は瑞希の額に手を当てて、指先で小さな円を描いた。
何をしているのか瑞希には見当もつかなかったが、その行為が終わった途端、
瑞希は自分が大きな思い違いをしていたことを悟った。

07-299:真理奈のいたずら・5 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 21:55:34.17 ID:4t0GezpQ
「ま、真理奈ちゃん? 升田先生じゃなくて真理奈ちゃんなの……?」
「ふふん、やっとわかったみたいね。そうよ、あたしは真理奈。
 今まで魔法の力で升田のふりをしてたのよ。全然気づかなかったでしょ?
 まあ、首から下はホントにあのオバサンの体になってるんだけどさ」
けらけらと楽しげに笑う女。彼女は世界史の教師などではなかった。
その正体は瑞希の友人の少女、加藤真理奈だったのだ。
(ま、升田先生が真理奈ちゃん? 一体どうなってるの……)
瑞希は真理奈の腕の中で、目を白黒させた。
どのような仕組みになっているのか瑞希には理解できないが、
今の自分は首だけが体から切り離された状態になっているようだ。
その瑞希の生首を持ち上げているのは升田ではなく真理奈だった。
高校生にしてはややけばけばしい化粧に、光沢のある茶色の髪。
実年齢よりも年上に見られがちな、華のある美貌。
決して他の誰かと見間違うはずのない親友の顔を、
なぜまったく別人の女教師のものだと思い込んでいたのだろうか。

混乱する瑞希の黒髪を、真理奈の手が優しく撫でた。
「さっきも言ったけど、今のあたしは魔法使いなの。
 升田と身体を交換したり、瑞希の頭の中をちょっと操作して勘違いさせたり、
 その気になれば何でもあたしの思い通りにできるのよ。おーっほっほっほっ!」
「よくわからないけど、こんなの困るよ……早く私を元に戻して、真理奈ちゃん」
べそをかいて懇願する瑞希に、真理奈は不遜な態度でちっちっと指を振ってみせる。
額に円形の文様が描かれ、うっすらと緑色に輝いているのが不思議だった。
「ダメダメ、あたしはもっと楽しみたいの。そのために
 ちょっとの間、あんたの体を貸してもらうわよ。瑞希」
「え? ど、どういうこと?」

困惑していると、真理奈は瑞希の頭を小脇に抱え、
もう片方の手を自らの顔の方に移動させた。「よいしょ」と短いかけ声が聞こえる。
何をしているのか瑞希の位置からはよく見えなかったが、
しゃがみ込んだ真理奈の腕が抱えているものが視界に入り、思わず息を呑んだ。
それは真理奈の生首だった。瑞希と同じように、真理奈も自分の首を取り外したのだ。
「ま、真理奈ちゃんの首が取れちゃった !?」
肝をつぶす瑞希の目の前で、首無しの真理奈は取り外した自分の頭部を、
地面に倒れている女生徒の体にそっとあてがう。
頭部のない小柄な女子高生の身体。それはまぎれもなく瑞希のものだった。
だが、その肩に真理奈の頭が載せられた途端、ぴくりとも動かなかった身体が起き上がり、
瑞希に見せつけるようにして己の手足を動かし始めた。
「わ、私の体に真理奈ちゃんの頭がくっついてる……」
自分の肢体と真理奈の首が結合している。
そんな奇妙な光景に、首だけの瑞希は吃驚せずにはいられなかった。

07-300:真理奈のいたずら・5 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 22:01:15.41 ID:4t0GezpQ
「ふふふ、大成功。瑞希の体だから、やっぱり目線が低いわね。
 あんたの身長、たしか百五十ないんじゃなかったっけ?」
瑞希の肉体を乗っ取った真理奈は、腕組みをして顔に喜色を浮かべた。
腕白な子供が悪戯を成功させたときに見せるものと同じ
にやりとした表情に、瑞希は激しい胸騒ぎを覚えた。
「真理奈ちゃん、こんなのやめて。私の体を返してよ」
「はいはい、わかってるって。あんたの首もちゃんと体にくっつけてあげるから」
真理奈は瑞希の頭をひょいと持ち上げて、嬉しそうに頬擦りしてくるが、
彼女の不安は消えるどころか、ますます大きくなるばかりだ。
「うーん……でも、あんたの体はあたしが使用中だし、どうしようかしら。
 おやっ? こんなところに升田先生の首無しボディが転がってるわねー。
 ちょうどいいわ、瑞希。あんた、この体を使わせてもらいなさいよ」
わざとらしい口調でべらべらと喋り続けたかと思うと、
真理奈は足元にへたり込んでいるスーツ姿の女性の体を指差した。女教師の升田の体だ。

「ええっ !? そんなのダメだよ。先生の体なんて──ああっ、ダ、ダメぇっ」
思いがけない発言に目を剥く瑞希の頭を、真理奈は無理やり升田の体に載せてしまう。
消失していた手足の感覚が唐突に蘇り、瑞希は視線を下におろした。
目に飛び込んでくるのはセーラー服を着た小柄な女子高生の体ではなく、
肉感的なボディラインをぴっちりしたスーツで包んだ、妙齢の女教師の肉体だった。
「い、いやあっ。私の体が……」
あまりに変わり果てた自分の姿に、瑞希は失神してしまいそうになる。
これが自分の体だと、にわかには信じられなかった。
「なーに暗い顔をしてんの。もっと喜びなさいよ。
 ちょっと年増だけど、ムチムチしててなかなかセクシーな体じゃない。
 胸だって、ほら。あんたの洗濯板とは大違い。得したわねー、瑞希」
「そんなあ、こんなのやだよう……」
早熟の真理奈とは違って、童顔の瑞希は日頃から年少に見られやすい。
俗にツインテールと呼ばれる二つ結びの髪型もそれの一因となっており、
私服で街を歩いていると、小学生に間違えられることさえある。
そんな瑞希の顔に、女教師の艶かしい身体が合体しているのは非常にアンバランスだった。

(どうしよう。こんな体になっちゃったら、祐ちゃんに嫌われちゃうよ……)
面妖な自分の外見を脳裏に思い浮かべて、瑞希はうつむき涙ぐむ。
もしもこんな姿を思い人の祐介に見られたらと思うと、背筋が寒くなった。
「大丈夫、大丈夫。結構似合ってるわよ。もっと自信を持ちなさいって」
瑞希とは反対に背の低い女生徒の体になった真理奈が、そう言って慰める。
こちらも真理奈の大人びた顔立ちに瑞希の小さな身体が合わさっているので、
随分と違和感のある容姿だったが、それでも今の瑞希ほどではない。
「ひどいよ、真理奈ちゃん。私の体を返してよう。ううう……」
瑞希は地面に膝をついて、子供のように泣き崩れた。
自分の体を奪っておきながら、気楽に振る舞う真理奈を恨めしく思った。

07-301:真理奈のいたずら・5 ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 22:02:31.86 ID:4t0GezpQ
「瑞希、そんなに泣かないでよ。悪いようにはしないからさ」
真理奈は瑞希の首に腕を回して抱きしめた。
妖しい光を放つ瞳が、瑞希の目を至近からまじまじとのぞき込んだ。
心臓の鼓動が速まる。心がざわめいて、穏やかではいられなかった。
「な、何するの? 真理奈ちゃんの目、なんだか怖いよ……」
「ううん、大丈夫よ。あたしの目をじっと見て。だんだん落ち着いてくるはずだから」
真理奈の高い声が瑞希の聴覚に染み渡った。彼女の言う通り、
こうして大事な親友と目を合わせていると、胸中の不安が少しずつ和らいでいく。
(あれ、どうしたんだろう。なんだかとってもいい気分……)
赤子が母親に抱かれているのと同種の安らぎが瑞希を包み込んだ。
とろんとした彼女の眼差しに、真理奈はさらに笑みを深くする。
ひざまずいた瑞希を抱きしめて、耳元に口を寄せた。
「ふふふ、うまくいったわ。これであんたはあたしの言いなりよ。いいわね、瑞希?」
「うん、わかった。私は真理奈ちゃんの言いなりになる……」
真理奈の尊大な物言いにも、瑞希はあっさりうなずいてしまう。
抗う意思も戸惑いも失せて、眼前の娘に服従する喜びだけが瑞希を支配していた。
「よしよし、いい子ね。じゃあ、今からあたしの言うことをよく聞きなさいよ。
 まず、あんたの首から下についてる体は誰のものかわかる?」
「えーっと……たしかこれ、升田先生の体だよね」
瑞希はぼんやりとつぶやき、自らの身体を撫で回した。
真理奈によって首をすげ替えられてしまったため、瑞希は他人の体になっている。
今はこの熟れた女体が自分の所有物なのだと、改めて思い知らされた。

「その通り、あんたの首から下は升田の体よ。
 瑞希の体はあたしがもらったわ。あんたは今から升田になるの。
 二年C組の森田瑞希はあんたじゃなくて、このあたし。いいわね?」
「私が升田先生? あれ、そうだっけ。ホントにそれでいいのかな……」
「そうそう、それでいいの。だって手足も胴体も、服だって交換しちゃったんだもん。
 今のあんたはどこから見ても升田先生よ。誰も瑞希だなんて思いはしないわ。
 あたしが森田瑞希で、あんたは世界史教師の升田先生。OK?」
真理奈の言葉が鼓膜を揺さぶり、瑞希に新たな認識を植えつける。
自分は生徒ではなく教師なのだという思いが、瞬く間に心を塗り替えていった。
「うん、いいよ。私は升田先生で、あなたは生徒の森田さんね……」
瑞希は従順に同意し、女教師となった己の立場を受け入れた。
真理奈の話によると、今の自分には魔法がかけられ、
他の人間からも升田だと認識されるようになっているらしい。
他人の心を操る黒魔術の力が遺憾なく発揮されていた。

「私は升田先生──そうだ、私は先生なんだ」
目から鱗が落ちたように納得する瑞希を見て、真理奈はにやにや笑っている。
「そうですよ、先生。やっと目が覚めたみたいですね。
 でも、こんなところでぼーっとしてていいんですか?
 そろそろ休み時間が終わっちゃいますけども」
その指摘に彼女ははっとさせられ、慌てて立ち上がる。
ちょうど次の授業の開始を告げるチャイムが聞こえた。
「いけない、早く職員室に戻らなくちゃ。
 森田さんも次の授業に遅れないように急いでね」
「はいはい、わかってますって。先生も授業、頑張って下さいね。ふふふ……」
不気味に笑う女生徒と別れ、瑞希は豊満な肢体を躍らせて廊下を急ぐ。
(ああ、早く教室に行って授業を始めないと。
 先生なのに遅刻なんてしたら、生徒たちに笑われちゃう……)
教師の肉体と立場を与えられた瑞希の頭の中からは、
自分の体が真理奈に奪われた記憶は綺麗さっぱり無くなっていた。

07-302: ◆cW8I9jdrzY :2011/07/23(土) 22:02:59.46 ID:4t0GezpQ
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-303: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/07/26(火) 08:53:16.22 ID:aVoweH8R
乙でした

07-304: ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:12:17.71 ID:qBl9wD4B
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
>>297-301の続きを投下します。属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ無しです。よろしくお願いします。

07-305:真理奈のいたずら・6 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:13:22.99 ID:qBl9wD4B
「えっ、もう帰ったって !?」
祐介の素っ頓狂な声が、休み時間の教室にこだました。
「うん、升田先生は急に体調を崩して帰っちゃったわよ。
 一体どうしたのかしらね。心配だわー」
森田瑞希は自分の席に座ったまま、祐介を見上げて言う。
突然の教師の早退に彼女も驚いているようだが、
祐介にとってはめまいを覚えるほどに衝撃的な知らせだった。
「そ、そんな。それじゃあ、もう校内にはいないのかよ……」
顔が青ざめ、全身から力が抜けていく。
真っ直ぐ立っていられなくなり、瑞希の机に手をついて体を支えた。

(くそ……加藤のやつ、升田先生の体で学校を抜け出しやがったのか。
 どうしたらいいんだ。あいつがいないと、俺たちは元の体に戻れないのに……)
慨嘆する祐介の身体は、祐介自身のものではなかった。
クラスメイトの女子、加藤真理奈の黒魔術によって首をすげ替えられてしまい、
真理奈の体を押しつけられてしまったのだ。頭部だけは祐介のままで、
首から下は真理奈の体。現在の彼はそんな奇怪極まりない姿だが、奇妙なことに
教室にいるクラスメイトたちは、誰一人として祐介の外見に疑問を抱かない。
これもやはり真理奈のしわざで、今の祐介は周りの人間からは、
「加藤真理奈」本人だと認識されているらしい。
首から下が真理奈の体とはいえ、顔や髪型はまぎれもなく
祐介自身のものであり、とても女性に見えるはずはないのだが、
真理奈の魔法はそんな常識をいとも簡単に打ち破った。
祐介のことをよく知っている友人たちも、毎日顔を合わせている教師たちも、
そして彼の恋人である森田瑞希でさえも、今の祐介を真理奈と呼ぶ。
真理奈の魔法は、単に祐介の首をすげ替えたばかりでなく、
首から下の体に合わせて周りの人間の知覚さえも変えてしまったのだ。
まさに奇妙奇天烈としか言いようのない、驚くべき魔性の力だった。
こうして己の肉体だけでなく、名前や立場さえもそっくり奪われてしまった祐介は、
一刻も早く真理奈を見つけて、全てを元通りにさせなくてはならなかった。
だが、既に彼女はこの学校を抜け出して行方知れずという。

「手遅れか……困ったわ。一体どうしたらいいの……」
大いに落胆する祐介の隣で、升田がうめいて天を仰いだ。
世界史の教師である升田も、今回の騒動の被害者だった。
真理奈は祐介と肉体を交換したあと、次は升田に襲いかかり、
祐介と同じようにして彼女の体を奪い取ってしまったのだ。
そのため、今の升田の首から下は、なんと祐介の体になっている。
黒髪のショートヘアに眼鏡をかけた理知的な女性の顔に
男子高校生のたくましい肉体が融合しているのは、実に滑稽な姿だったが、
当事者である二人にとっては笑いごとではない。
全ての元凶である真理奈が姿をくらましてしまったと聞かされて、
祐介と升田は顔を見合わせ、憮然として立ち尽くした。

「二人とも、どうかしたの? そんなに変な顔をしちゃって」
瑞希は途方に暮れる升田と祐介を、不思議そうに見比べる。
何も知らない瑞希は、なぜ世界史教師の早退の知らせに「真理奈」と「祐介」が
これほどに意気消沈しているのか、理解できないのだろう。
「ううん、何でもないのよ。森田さんは気にしないで」
升田が無理やり笑顔を作ってそう答えると、瑞希はますます首をかしげる。
「祐ちゃん、どうしてそんな喋り方をするの? 女の子みたいで気持ち悪いんだけど……」
「あっ。そ、そうね……いや、そうだな。ごめん、気をつけるよ」
升田はばつが悪い様子で、不承不承、自らの言葉遣いを正した。
生真面目な女教師にとって、荒っぽい男の口調で話すのは実に辛いようで、
ひとこと喋るたびに顔を赤くして言い直していた。

07-306:真理奈のいたずら・6 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:14:13.70 ID:qBl9wD4B
「あのさ、瑞希。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
祐介もできるだけ真理奈らしい喋り方を装って、瑞希に話しかけた。
「何? 真理奈ちゃん」
「俺……いや、あたしは誰に見える?」
「もう、真理奈ちゃんも何を言ってるの?
 真理奈が真理奈でなかったら、いったいどこの誰なのよ」
瑞希はくすくす笑った。祐介の問いをくだらない冗談だと思ったらしい。
「ああ、それはわかってるんだけどさ……あたしの顔、本当に女に見える?」
「うん、見えるわよ。可愛いって感じじゃないけど、凛々しくてカッコいいと思う。
 もしも真理奈が男だったら、絶対にイケメンになってるわよねー」
瑞希の答えに祐介は驚いた。今の自分は他人から
加藤真理奈の姿にしか見えないのかと思っていたが、それは少し違うようだ。
「じゃあ、髪の毛は。瑞希、あたしの髪の毛は何色に見える?」
「髪? 真っ黒いショートヘアじゃない。え、もしかして髪型を気にしてたの?
 大丈夫よ。よく似合ってるから安心しなさいって」
瑞希は手を伸ばして、励ますように祐介の背中を軽く叩いた。
彼女の言葉を信じるならば、今の祐介の顔は真理奈のではなく、
祐介自身の顔や髪型のままで周囲に認識されているらしい。
しかし、それではとても真理奈には見えないのではないだろうか。
祐介は改めて現状に疑念を抱いた。

「瑞希、それっておかしくない? あたし、今朝は髪は茶色に染めてなかったっけ」
「あれ、そうだっけ? そう言われるとそうだったような気もするけど、
 でも違う気をするし……うーん、あんまりよく思い出せないわね。
 おかしいなあ。他でもない真理奈のことなのに、なんで覚えてないんだろ?」
瑞希は近視眼者のように目を細くして祐介の顔を見つめ、
記憶の中にある真理奈の姿を思い出そうとした。
しかし、それもすぐに首を振ってやめてしまう。
「まあ、とにかく今の真理奈におかしなところは何もないから、大丈夫だって。
 胸はでかいし脚は長いし、ホントに真理奈が羨ましいわー。
 あたしのお子様体型と取り替えてほしいくらいよ。あっははは……」
冗談混じりに言って、瑞希は白い歯を見せた。
祐介は調子を合わせて笑いながらも、内心では複雑な思いだった。

「ねえ、話があるからこっちに来て」
瑞希との話が終わったのを見計らい、升田が祐介の手を引いて廊下に連れ出す。
「どうしたんですか、先生?」
「どうしたもこうしたもありません。
 森田さんと楽しくお喋りするのはいいけど、中川君はこれからどうするつもり?
 私たちをこんな風にした加藤さんは、もう学校にはいないのよ。
 あの子を見つけない限り、私たちは元の体に戻れないのに……」
周囲に聞こえないよう、小声で話す升田。眼鏡の奥の黒い瞳が不安に揺れていた。
「どうするつもりって……どうしたらいいんでしょう」
「どこに行ったのかわからないけど、とにかく加藤さんを捜しに行く?
 それとも、また加藤さんが戻ってくるかもしれないって、ここで待つ?」
「うーん……捜しに行くのはちょっと難しそうですね。
 あいつが学校以外でどこに行くかなんて、見当もつきませんよ」
「やっぱりそうよね。そうなると、このまま学校で待つしか手はない、か……」
升田はため息をついた。都合よく真理奈が戻ってくるとは限らないが、
校外に逃走してしまった彼女をこちらから捜索するのは不可能だ。
戻ってくるか、あるいは事態が好転するのを信じて、今は待つしかない。
相談の末、二人は教室で授業を受けながら、真理奈が戻るのを待つことにした。

07-307:真理奈のいたずら・6 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:15:12.65 ID:qBl9wD4B
「はあ……どうして私が今さら高校の授業を受けないといけないのかしら。
 しかも女じゃなくて、男の子としてだなんて……」
「我慢して下さい。今の先生は俺になってるんですから。
 でも、先生はまだましです。俺なんて加藤の体ですよ?
 こんな格好で授業を受けるなんて、恥ずかしくてしょうがないのに……」
祐介は自分が身につけている膝丈のスカートをつまんで、がっくりと肩を落とした。
真理奈の魔術の効果によって、今の彼の格好を誰も不審には思わない。
かといって、女の体になっている恥辱が消えるわけでもなかった。
升田は祐介の情けない表情を見て、くすりと笑う。
「うふふ、そうね。たしかに中川君よりはましかもしれないわ。
 こうなったらお互い開き直って、いつもとは違う自分を演じましょう。
 ひょっとしたら加藤さんが戻ってくるかもしれないし、
 それまで教室で大人しくしておくのがいいわね」
「はい、そうですね……とほほほ」
祐介は升田と二人で教室に戻り、真理奈の席に腰かける。
俺は加藤真理奈、今の俺は加藤真理奈だと胸の内でつぶやきながら、
次の授業に備えて真理奈のカバンの中から
しわくちゃの教科書とノートを取り出し、机の上に広げた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

放課後、祐介のもとに瑞希がやってきた。
「真理奈ちゃん、一緒に帰ろうよ。祐ちゃんと一緒に、三人でさ」
「え? あ、ああ……わかった」
祐介は戸惑いながら瑞希を見返す。
小柄な少女の隣には、男子生徒の制服を着た女教師の姿があった。
その表情からは、今の状況に対する彼女の失望が窺える。
結局、あれから真理奈が学校に戻ってくることは一切なく、
祐介も升田も手の打ちようがなかった。仕方なく教室で授業を受けていたのだが、
教師の話はほとんど何も聞いていなかった。ただ呆然として時を過ごした。
「加藤さんがどこにいるかわからないんじゃ、どうしようもないわね。
 とりあえず、今日のところはこのまま帰りましょう。
 私は中川君の家に帰るから、中川君は加藤さんの家に行きなさい。
 今の私たちは入れ替わってるんだから、そうしないと不自然よ」
先ほど、升田はそんな提案を密かに祐介に伝え、祐介もそれを了承していた。
自分が真理奈の家に行き、見知らぬ人間の前で
彼女を演じるというのは非常に不愉快なことだったが、
今の祐介は誰からも「加藤真理奈」としか認識されないため、他に選択肢はない。
頭部以外の肉体と立場を交換させられてしまった以上は、
升田は祐介として振る舞い、祐介は真理奈になりきるしかなかった。

(いったい俺は、いつ元の体に戻れるんだ。加藤のやつ、絶対に許さねえ……)
沸々とこみあげる怒りを胸に秘めて、祐介は瑞希と升田のあとに続いて教室を出た。
自分が女の体になって、白と紺のセーラー服を着ていることに激しい嫌悪感を覚えた。
まして嫌いな相手の体であれば、ますます苛立ちが募る。
「真理奈ちゃん、どうしたの? そんな怖い顔して……何かあった?」
前を歩く瑞希が振り返り、怪訝な表情を浮かべた。祐介は「何でもない」と首を振る。
本当は自分が祐介なのだと訴えたかったが、瑞希は彼のことを真理奈だと
完全に信じ込んでいる。歯がゆい思いで少女の背中を見つめた。
祐介の気持ちも知らず、瑞希は隣を歩く升田と手を繋いで笑っている。

07-308:真理奈のいたずら・6 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:16:09.39 ID:qBl9wD4B
「ねえ、祐ちゃん。帰りにうちに寄っていかない?
 勉強でわからないところがあるから教えてほしいのよ」
「わ、私──じゃない、俺に言ってるの?」
升田は突然のことに面食らい、まばたきを繰り返した。
「当たり前よ。祐ちゃんはあたしの彼氏なんだから、
 かわいい彼女の勉強につき合ってくれたっていいでしょ?」
「お、俺が森田さんの彼氏 !?」
「そうよ。今さら何言ってるの? あたしと祐ちゃんは相思相愛の恋人同士じゃない。
 『森田さん』なんて他人行儀な呼び方しないで、ちゃんと瑞希って呼んでよ」
瑞希は微笑んで升田の体にもたれかかる。
自分に向けられるべき少女の好意が、まったく関係のない
女教師に向けられていることに、祐介は不満を隠せない。

「瑞希、俺も──いや、あたしも瑞希の家に行っていい?」
二人を見ていられず、そんなことを口走っていた。瑞希は笑顔でうなずく。
「真理奈ちゃんも? うん、いいよ。皆で仲良く勉強しよっか」
すると升田が祐介に近づき、彼の耳にそっと口を寄せてきた。
「ねえ、中川君。森田さんとはどういう関係なの?」
「どうもこうも……まあ、一応はつき合ってますよ。
 互いの家が近くて、小さい頃から学校とかずっと一緒だったんで、
 いつの間にかつき合うようになったんです」
デリケートな話題に触れられて、祐介は仏頂面で答えた。
自分のプライバシーを教師に明かすのには抵抗があったが、この状況下ではやむを得ない。
「ふうん……まあ、交際するのはいいけど、気をつけなさいね。
 あの子、けっこう遊んでそうな顔をしてるから、二股かけられたりしないように」
「な、何を言ってるんですか。うぬぼれるわけじゃありませんけど、あいつは俺一筋です。
 他の男と遊ぶなんて真似、瑞希には絶対にできませんよ!」
升田の口調がしゃくにさわり、祐介はむきになって言い返した。
あんなに内気で臆病な少女をつかまえて、何という言いぐさだろうかと腹が立った。

「あら、そうかしら? こんなことを言ったら悪いけど、森田さんって何だか派手だし、
 喋り方にも品がないし、あんまり信用できそうにないのよね。
 最近の高校生って、皆あんな感じなのかしら」
「そんな馬鹿な。あいつが派手だなんて、そんなはずは──」
反論しようとした祐介だが、振り返った瑞希の顔を見て、
あとに続く言葉を飲み込んでしまう。理由はわからないが、
こちらを向いて不敵な笑みを浮かべる少女の姿に、得体のしれない何かを感じた。
(なんだ? 瑞希のやつ、なんだかいつもと雰囲気が違うような……)
十年以上も共に過ごした幼馴染みの顔を、しげしげと眺める。
高校生にしては少し派手な化粧も、明るい茶色に染められた
ミディアムヘアも、にやにや笑う華のある顔立ちも、
彼女の全てが祐介の恋人である森田瑞希のものに間違いなかった。
(いや、やっぱり俺の勘違いだな。瑞希はいつもの瑞希だ。当たり前じゃないか……)
どうやら自分の思い過ごしだったようだ。
瑞希のことを悪く言われ、冷静さを欠いてしまったためだろう。
突然大声をあげたり、ひとりで納得したりする祐介に、升田は呆れた顔をしていたが、
再び瑞希の隣に移動すると、他愛のないお喋りを始めた。

07-309:真理奈のいたずら・6 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:17:43.52 ID:qBl9wD4B
祐介はその様子を後ろから眺め、静かに物思いにふける。
(そうだ、早く俺の体を取り戻さないと、瑞希も困るだろうな。
 何しろ今の俺たち、女同士だもんな……)
自分が着ているセーラー服の胸元で揺れる、豊かな膨らみを撫でる。
この二つの大きな乳房は、本来は加藤真理奈のものだった。
堂々たるサイズを誇るこの胸を、真理奈はしばしば瑞希に自慢していたものだ。
背が低くて幼児体型の瑞希は、それを羨ましそうに眺めるのが常だった。
(あーあ、こんな馬鹿でかい胸、瑞希にくれてやりたいよ……)
祐介は嘆息した。肩が凝りそうなほどの乳の重みが疎ましかった。

そのうちに一行は瑞希の家に到着した。瑞希の母親は買い物に出かけているらしく、
家には誰もいない。「ラッキー、ちょうどいいわ」と、瑞希が口笛を吹いた。
「何がちょうどいいの、瑞希?」
祐介が問うと、瑞希は舌をぺろりと出して笑った。
「ううん、何でもない。ママがいないから、冷蔵庫の中を漁り放題だなって思っただけ。
 飲み物とお菓子を持っていくから、二人は先にあたしの部屋に行っててよ」
その言葉に従い、祐介は升田を連れて瑞希の部屋へと向かう。
ほどなくして盆に載ったアイスコーヒーとチョコレートケーキが運ばれてきた。
「ところで瑞希、勉強を教えてほしいって言ってたけど、
 何の科目がわからないんだ? いや、わからないの?」
ケーキを口に運び、祐介は訊ねた。
日頃、甘いものはそれほど好きではなかったが、今はとても旨いと感じる。
首から下が真理奈の体になったことと、何か関係があるのかもしれない。
「うーん、そうねえ……じゃあ、世界史にしとこうかしら。
 世界史がさっぱりわかんなーい、ってことで」
「『じゃあ』って何だよ。あんなもん、適当に暗記しておけばそれでいいだろ。
 いや、いいでしょ」
「いいえ、それは違うわ。あなたたちは勘違いしてるみたいだけど、
 歴史は単に人物や出来事の名前を覚えたら、それでいいってものじゃないのよ」
急に横から割り込んできた升田の声に、祐介は驚かされる。
この堅物の世界史教師にとって、今のは聞き流せない発言だったようだ。
「森田さん、ノートを見せてちょうだい……ううん、見せてくれよ。
 俺がわかりやすく教えてやるからさ」
「うん、ありがとう。頼りにしてるわよ、祐ちゃん」
瑞希は嬉しそうに世界史のノートを取り出し、元女教師の男子高校生に教えを乞う。
熱心に指導を始めた升田を前にして、祐介の出る幕はなかった。

(ちえっ、瑞希のやつ、俺のことを無視しやがって……まあ、しょうがないか。
 何しろ今の俺は、馬鹿のお調子者で有名な加藤真理奈になってるんだもんな。
 瑞希が加藤に勉強を教えてくれなんて、言うわけないか)
祐介はその場で仰向けに寝転がる。急に眠気を感じて、無性に横になりたかった。
(あれ、何だかやけに眠いな。どうしたんだ、俺。疲れてるのか?
 まあいい。ここは升田先生に任せて、俺はひと眠りさせてもらうか……)
目を閉じて心地よいまどろみに身を委ねる。
柔らかなカーペットの上で祐介は意識を手放し、安らかな寝息をたて始めた。

07-310: ◆cW8I9jdrzY :2011/08/07(日) 21:18:53.76 ID:qBl9wD4B
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-311:名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 08:50:01.02 ID:4VX7thYX
この次は升田と加藤のエロですか?
うーん待ち遠しい

07-312:名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 12:58:21.11 ID:hhAlsNlU
祐介が寝てるところを縛りあげて
男の快感に目覚めた升田にレイプさせるのも
ありだと思います

07-313:名無しさん@ピンキー:2011/08/08(月) 23:42:01.93 ID:cWrGEQvw
加藤が逆に犯されるのもありだとおもいます

07-314:名無しさん@ピンキー:2011/08/09(火) 02:44:45.86 ID:jt8PjEY8
瑞希は何処へ行ったんだろう?

07-315:名無しさん@ピンキー:2011/08/10(水) 21:30:14.44 ID:y7ju2dfY
全裸で待機

07-316:リアル空想(仮) 一項:2011/08/17(水) 16:52:09.31 ID:KhDeAuR6
超不定期更新



『はー・・・本物の女ってこんなもんか・・・』


 三十路フリーター独身甲斐性なし、そしてバカでロリコンでキモオタで昨日まで童貞だった俺が今日、ヘルスで童貞を喪失した感想である・・・。

 いやホントに、大した事ないというか・・・・・・大した事なかったな、リアル女って。

 いや、気持ち良かったには良かったけど、想像してたほどのもの凄い衝撃があったわけじゃなかった。

 もちろん、童貞とはいえ齢とともに女への幻想が薄れていったっつう自覚はあるが・・・・・・正直、オナニーの方が楽しいし気持ち良い。

 そうだな・・・・・・責められまくったおかげで女の子の気持ちが分かった(?)のと、おっぱいのやわらかさが分かったのは良かったけど・・・これはもう今日かぎりで終わりかな。


 ・・・・・・明日からは何を目標に生活していこうか。



07-317:リアル空想(仮) 二項:2011/08/17(水) 16:55:10.56 ID:KhDeAuR6


「さってと・・・オナニーでもすっか」


 PCの前に座ってんなコトを呟きながらも、手は自然と行きつけのチャットサイトへアクセスしようと動いている。

 おれはネカマだ。

 他のネカマ連中の心中はともかく、おれは女の子になりきることで性欲を昇華させている部分がある。

 何故か(?)おれの使っているHN・ネーラは男女両方から好かれるキャラらしく、対話相手の男女比率はほぼ一緒だが、おれ自身は断然女の子と話す方が楽しいしうれしい。

 無論、男連中にはそんな素振りは見せないけどな・・・。


『今日はアイツ来てるか?』


 と思いつつ、チャットサイト「Darjeeling」のホームにある呼び込みを見る。

 ・・・・・・相変わらずこの時間帯・・・夜十一時は卑猥な呼び込みが多い。

 「○んこしてくれる子集合!」だの「僕のコレを慰めてよ・・・」だの・・・・・・もう少し言葉を選んだ方がいいと思うのはおれだけか?

 まあどうでもいい・・・おれは誰も入っていない空き部屋をクリックし、HN「ネーラ」を打ってEnterキーを押し「入室」した、その瞬間だった・・・



07-318:リアル空想(仮) 三項:2011/08/17(水) 16:57:31.95 ID:KhDeAuR6


≪おいっ、おまえっ! 女の子になってみたくないか?!≫

「いやまあ、なってみたいっちゃなってみたいけど・・・・・・・・・・・・――――――は!!?」


 おれは薄い眼を見開き、思わず周囲をみわたす。

 誰もいない・・・・・・当然だが。

 今のは幻聴か・・・?


≪じゃあ、おまえの身体を女にしてやろうっ!≫


 いやっっ、幻聴じゃない!!


「お、おいっ! 待っ・・・・・・!!」


 おれは言葉を失った。

 自分の身体が直視できないほどまばゆい光によって包まれていたからだ。


「くっ・・・あ・・・・・・・・・!!」


 おれは意識が遠のくのを感じた・・・・・・



07-319:リアル空想(仮) 四項:2011/08/17(水) 17:00:55.89 ID:KhDeAuR6


「・・・うっ・・・・・・・・・ん」


 眼を覚ましただけで激しい違和感を覚えていた。

 自分が自分でなくなったような、とはありきたりな表現かもしれないが・・・まさにそんな感じだ。

 おれは起きあがると、思わず自分の身体を見おろした。

 ・・・尋常じゃない衝撃がおれを襲ったが、尋常じゃなさすぎて逆に声が出ない。


≪どうだ! 女の身体になった感想は≫


 また謎の声が脳内に響く。

 さっきから一体なんなんだ、この声といい、この身体といい・・・・・・って、訊くまでもないわな。


『――なかなか良い夢だな・・・初めてか、こんな夢見るのは』


≪夢じゃねえよ! こんな鮮明な夢があるわけないだろ!?≫


 ・・・・・・ま、確かにそうだ。

 とはいえ、こんなことが現実で起こることはありえない。

 アニメやマンガの世界ならともかくここはリアル世界なんだぞ?

 二次元に漬かりすぎてついにおかしくなったか、宏之・・・・・・・・・


≪ま、別に信じる信じないはおまえの自由だがよ、自分の容貌くらい見てもバチはあたらねぇんじゃねーか? それも嫌なら何も言うことはねーがよ≫


 む・・・・・・・・・。

 この脳内に響いてくる言葉の主は気に食わんが、確かに自分が今どんな姿をしているかは気になる・・・。

 しょうがない・・・と、俺は超重い腰を上げ、洗面所にむかった。

07-320:リアル空想(仮) 五項:2011/08/17(水) 17:03:49.02 ID:KhDeAuR6
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は??」


 おれはめちゃくちゃ間抜けな声をあげたが、鏡にうつった自分の姿はもとより、その甘いロリ声にも驚いてしまった。

 半ば茫然としながらも冷静に自分の胸に手を当ててみる。

 ・・・・・・顔が赤くなってしまうのも仕方がないことだろう。

 いくら今日ヘルスで生涯初めて胸を揉んだとはいえ、まさか自身がその胸の持ち主になってしまうとは夢にも思わない。

 なんてこった・・・おれは完全に女になってしまったのか?


≪おいおいっ、なにこの世の終わりみたいな顔してんだよ! 貴様みたいな、まるで二次元の世界から飛び出てきたようなロリ巨乳なんてめったにいねえってのに!≫

『そういう問題じゃない』


 脊髄反射で脳内の声に言いかえした。


『・・・だいたい、お前はさっきから一体なんなんだ。どこから話しかけている』

≪オレか? オレはな・・・貴様に女の身体の良さを教えるために遣わされた天霊さ≫

『てんれ・・・・・・なんだって?』

≪ま、深いコト考えんなよ≫


 考えてたらここまで冷静なわけないだろうが。


≪ん? なんだって?≫

『別に・・・・・・』

≪まぁいいや・・・・・・なあ、おまえセックスよりオナニーの方が気持ちいいって思ってんだろ?≫

『・・・・・・実際そうだからな。挿入れた・・・というより無理矢理「挿入れさせられた」が、ただキツイだけだろあれは・・・・・・。仮にあれをナマでやったとしても大していいとは思えん』

≪ま、おまえがそう感じたならそうなんだろうさ。残念ながら、男としてのおまえはもうそういう体質になっちまってるのさ≫

『・・・・・・・・・・・・』

≪ま、気にすんな。だからこそ女の身体を与えてやったんじゃねーか≫


 ・・・なんでそうなるんだ。


≪おまえオナる時、いつも女に感情移入すんだろ。男とは思えねー高い声で喘ぎまくってんじゃねーか≫

『う、うるさいっ・・・・・・まるで見たかのように言うんじゃない・・・』

≪いいだろ別に、人には色んな性的嗜好があるんだ。それにおまえの嗜好は別にめずらしくもない≫

07-321:リアル空想(仮) 六項:2011/08/17(水) 17:38:48.92 ID:KhDeAuR6
 くそっ・・・・・・こいつ、いったいどこまで知ってるんだ?


≪それに、今日ヘルスで責められてたおまえは完全に女の役回りだったじゃねえか。相手はかわええ女の子だってのに自分からはろくに責めねえで、逆に責められまくって切なげな鳴き声をあげてよw≫

「う、うるさいっ!! あっ、あることないこと・・・・・・・・・・・・っ」


 おれは思わず心中を口にしていたが、この自分のロリ声に気が抜けてしまい、声音は力なくフェードアウトしてしまった。


≪ふははっ! 自分の萌え声にびびったか!≫

『・・・・・・もどせ』

≪あん?≫

『さっさと元の姿にもどせ。おれは十時間後には仕事なんだ、このままじゃ出来ないだろうが』

≪その前に、一回くらい愉しんでみてもいいんじゃないか?≫


 ・・・・・・そうだ。

 おれは正直言うと、この身体でセックスをしてみたいという気持ちがあった。

 女の身体でするセックスはどんな感じなのか。

 もちろん、おれの大好きなオナニーもしてみたいし・・・・・・。

 とにかく色々試してみたい・・・が、元に戻れないのもそれはそれで困る。


≪まったく、おまえマジで雑念だらけだなおいw≫

「うるさっ・・・・・・い!」


 自分の声に覇気がなさすぎで、喋るのに躊躇してしまうのは詮無いことだろう・・・。


『・・・・・・愉しめなどとおまえは言うが、相手などすぐには用意できないだろう』

≪元は男のおまえが、本気でそう思うか?≫

『・・・まさか。まさかお前・・・・・・』


 確かに・・・・・・男は自らの欲望をぶつける相手を見つけるのに苦心している。

 なぜかといえば、女には男のような強烈な性欲が備わっていないからだ(と思う)。

 もし女に男と同じような性欲があったとしたら・・・・・・。

07-322: ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:25:06.33 ID:j61uYrJY
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
>>297-301>>305-309の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ有りです。よろしくお願いします。

07-323:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:26:02.60 ID:j61uYrJY
升田はノートから顔を上げ、部屋の反対側を見つめた。
カーペットの上に祐介が仰向けになって、安らかな寝息をたてている。
暇を持て余して眠ってしまったようだ。
(あら、中川君ったら寝ちゃったの?
 せっかく勉強しに来たっていうのに、しょうがないわね)
「中川君──いえ、加藤さん。眠ったら駄目だよ。起きなさい」
祐介の肩を揺さぶり、起きるように促す。
こんな状況下であっても、教師としては居眠りした生徒を放っておけない。
祐介の体を押すたび、胸元で豊満な膨らみが上下に揺れ動く。
はなはだ奇妙な光景だった。セーラー服を身につけた艶やかな女子高生の体と、
凛々しい男子生徒の頭部が一つになっているのだから。
(可哀想な子……でも、ひとのことは言えないわ。私だって中川君と同じですもの)
升田は祐介を揺さぶる己の腕を眺めた。どう見ても女の細腕ではない。
シャツの長袖に覆われた力強い腕は、元々は目の前にいる少年の所有物だった。
腕だけではない。首から下の体の全てが、祐介のものと置き換わっていた。

「真理奈、寝ちゃったの? おーい、大丈夫?」
この部屋の主である森田瑞希が、横から祐介の顔をのぞき込んだ。
「疲れてるみたいだし、放っておいたら?」という意見に升田は首肯する。
「まあ、仕方ないな。このまま寝かせておこう」
「じゃあ、あたしたちも休憩しよっか。それにしても、今日の祐ちゃんはすごいわねー。
 何を訊いてもすらすら答えてくれるし、教え方もまるで先生みたいにしっかりしてるし、
 なんか見直しちゃった」
「そ、そんなことないって……」
升田は赤面した。瑞希は祐介が女教師と入れ替わっていることにいささかも気づかず、
升田のことを祐介だと思い込んでいる。
(森田さんって中川君とつき合ってるのよね。
 なんだか騙してるみたいで、あんまりいい気がしないわ……)
これも真理奈が用いた黒魔術のせいだとはいえ、
女教師である自分が恋人のふりをして
瑞希と接することに、後ろめたさを感じてしまう。

「どうしたの、祐ちゃん? そんなに変な顔をして」
「ううん、何でもない。俺も少し寝ようかな。今日は疲れた……」
升田はベッドに上がって横になった。心労と疲労が重なり、
思った以上に消耗している。同じ境遇にある祐介が居眠りしてしまうのも無理はなかった。
「祐ちゃん、お昼寝するの? じゃあ、あたしも一緒に寝ようかな」
瑞希が明るい声で言い、ベッドに飛び乗ってくる。小柄な少女に密着されて升田は戸惑った。
「だ、駄目よ、森田さん。離れてちょうだい」
「あー、また気持ち悪い喋り方してる。それに、なんで離れなくちゃいけないの?
 祐ちゃんはあたしの彼氏じゃない。くっつくくらい別にいいでしょ」
瑞希は升田の胸に頭を押しつけ、嬉しそうに抱きついてくる。
「祐ちゃん、好き。祐ちゃん、大好き」という無邪気な愛の囁きが
呪文のように繰り返されて、升田にきまり悪い思いを抱かせた。

(違う、私は中川君じゃない。本物の中川君はそこで寝ている女の子よ)
そう教えてやりたがったが、肉体や立場が入れ替わってしまったなどと、
到底信じられる話ではなかった。かといって自分を慕ってくる少女を
拒絶するわけにもいかず、升田は瑞希のスキンシップを黙認するしかない。
(この子、本当に中川君のことが好きなんだわ。子供の頃からつき合ってる
 幼馴染みの間柄って言ってたわね。私のことを恋人だなんて思い込んで……)
少女に異性としての好意を向けられていることに、升田は狼狽の色を隠せない。
腰に瑞希の腕が回され、脚が脚に巻きつけられる。
綺麗に染められた瑞希の茶色の髪から爽やかな香りが漂い、女教師の小鼻を撫でた。

07-324:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:28:13.63 ID:j61uYrJY
(だ、駄目。そんなにくっつかれたら、体が反応しちゃう……)
牡の本能を刺激され、股間がむくむくと盛り上がる。女子高生に抱きつかれて
興奮してしまうなど、教師にあるまじき醜態だった。羞恥で顔が熱くなる。
「あれ? 祐ちゃん、ここ……」
不意に瑞希があげた声に、升田は震え上がった。
瑞希は升田に密着したまま腕を伸ばして下半身をまさぐってくる。
硬くなった一物を、形のいい少女の指がズボン越しにつまみ上げた。
「あー、祐ちゃん、チンポが勃起してて苦しそうね。
 待ってて。今、あたしがヌいてあげるから」
瑞希の口から卑猥な用語が飛び出し、升田を驚かせた。
瑞希と祐介は恋人同士だと聞いたが、この様子では、
単にプラトニックな間柄というわけではないようだ。
升田は身をよじって瑞希の手から逃れようとする。

「や、やめて。触らないで……」
「どうして逃げるの、祐ちゃん? あたしは祐ちゃんの彼女なんだから、
 いくらでもエッチなことをしていいんだよ。わかったら早くその勃起チンポを出してよ」
瑞希は強引だった。たじろぐ升田の下半身に覆いかぶさり、素早くズボンのベルトを外す。
下着の中から取り出された升田の男性器は、既に充分な硬度を備えていた。
(ああ……おちんちんがこんなに大きくなってる。恥ずかしいわ……)
潔癖な女教師の理性が自己嫌悪の泥沼に浸かる。
性欲溢れる健全な男子高校生の肉体が恨めしかった。
血液が凝縮したかのように熱くたぎるペニスが自分のものだと思うと、
堪えがたい恐怖を覚えた。
「ふふっ、相変わらず素敵なチンポね。
 あたしのお腹をガンガン突いてくれる、たくましいチンポ……」
瑞希はうっとりした様子で、上向いた陰茎の中ほどを握りしめる。
少女のたおやかな手の感触に、升田の股間はいっそう熱を帯びた。

「やめなさい、森田さん。私たちは女同士なの。こんなことをしてはいけないのよ」
「今日の祐ちゃんはホントにどうしたの? こんなに立派なチンポがついてるのに、
 女のわけがないじゃない。ほら、くわえてあげるからじっとしててね」
「ち、違うの。森田さんは誤解してるわ。ああっ、やめてっ」
升田の制止を無視して、瑞希は今や升田のものになっているペニスに顔を寄せた。
唇が大きく開いて、血管の浮き出た肉塊を飲み込み始める。
(なんてこと。口いっぱいに頬張って……
 まだ子供のくせに、なんていやらしい顔をしてるの)
勝ち気な表情の美少女が口を限界まで開けて、そそりたつ肉の棒を口内に納めた。
男の欲望を煽る淫靡な光景に、女教師の胸が高鳴る。
日頃からこうした行為を重ねているのか、瑞希は慣れた様子で積極的に陰茎を貪る。
竿に唾液が絡みつき、粘膜に包まれた亀頭を舌が撫で回した。
巧みな口淫によって、升田は徐々に追い詰められていく。

「いい加減にして、森田さん。そこに中川君が……あなたの彼氏が眠ってるのよ」
「ふふふ、何言ってるの? 祐ちゃんはあんたでしょ。あそこにいるのは真理奈じゃない。
 真理奈はあたしたちが恋人同士だって知ってるから、
 目の前でエッチしたって別に気にしないわよ。ほっときなさい」
瑞希はにやりと笑い、赤い舌で幹の裏側を摩擦した。
美貌の女子高生に奉仕され、升田は己を抑えられない。
黒々とした男根がさらに膨張して、瑞希を喜ばせた。
(うう、女子生徒にこんなことをされて感じてしまうなんて。
 私は教師なのに。私も女なのに……)
生徒の模範となるべき女教師の誇りが、卑しい牡の欲求に汚されていた。
腹の底から卑しい衝動が湧き上がり、升田は浅ましい声をあげ続ける。
射精の欲求が先走りの液体となって尿道口から溢れ、瑞希になめとられていった。

07-325:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:32:09.56 ID:j61uYrJY
だが、濃密な官能の時間は突然終わりを告げた。
いまだ射精を迎えていない肉棒から、瑞希が口を離したのだ。
(ああっ、どうしてやめちゃうの? もう少しでイキそうだったのに……)
升田は恨めしい眼差しで瑞希を見つめたが、
すぐにそれが常軌を逸した発想だと気づく。女でありながら
射精できなかったことに不満を覚えるなど、とても許されることではなかった。
「ふふふ、物欲しそうな顔して……そんなにザーメンをぶちまけたいの?
 祐ちゃんはホントにスケベな男の子よねえ」
「ち、違う。私はそんな人間じゃないわ……」
青ざめる升田の前で、瑞希は自分が着ていたセーラー服を脱ぎ始める。
年端もいかぬ子供のようにきゃしゃな少女の体から、升田は目が離せない。

「ねえ、祐介。今度はあたしを気持ちよくしてよ。
 ちゃんとあたしを満足させられたら、チンポをここにハメさせてあげるからさ」
瑞希はソックス以外の衣類を全て脱ぎ捨てると、白いベッドの上で脚を開いて升田を誘う。
升田はごくりと唾を飲み込み、小さな女子高生の陰部に見入った。
(森田さんのアソコ、ほとんど毛が生えていない。
 割れ目も細くて綺麗だし、まるで子供みたいだわ……)
白い素肌に刻まれた細い縦の筋は、本当に男のものを受け入れることが
できるのだろうかという疑念を抱かせる。しかし瑞希はそこに自らの手をあてがい、
恥ずかしがるでもなく肉びらを左右に広げた。秘所の内部がさらけ出された。
鮮やかなサーモンピンクの膜が連なり、升田の目を惹きつける。
「ぼーっと見てないで触ってよ。ひとりでやってても面白くないじゃない」
「え? で、でも……」
「いいから早く。祐介はあたしの彼氏でしょ?
 恋人同士なんだから、エッチなことをするのが当たり前なのよ」
瑞希は躊躇する升田を見上げ、強い口調で言う。
その瞳が怪しげな光を放ち、升田の抗弁を遮った。

(そうね、たしかに森田さんの言う通りだわ。今の私は中川君になってるんだから、
 恋人の森田さんとエッチなことをしてもいいのよね。今はそれが当たり前なのよね……)
瑞希と目を合わせていると、心の中にこの少女に対するいとおしさが湧き上がってくる。
どうにも我慢ができなくなって、升田は瑞希のきゃしゃな裸体を抱き寄せた。
「も、森田さん……」
瑞希の胸に顔をうずめ、繊細な素肌に口づける。
ほんの少し膨らんだ乳房から首筋にかけて、唾液をまぶしながら唇を滑らせた。
「ふふっ、いいわ。下もお願い……」
か細い手に導かれて、升田は瑞希の陰部をまさぐる。
ろくに毛の生えていない女性器に指を這わせていると、
無垢な子供を汚しているかのような罪悪感に胸が締めつけられる。
それでも升田は手を止めることなく、瑞希の肌を味わいながら女陰をこねた。
唾に濡れた指でクチュクチュと膣の入り口をかき回すと、瑞希は赤ら顔で喘いだ。
「ああっ、祐介……」
瞳を淫らな色に染め、喉から声をしぼり出す妖艶な少女の姿に、
升田は高揚せずにはいられなかった。瑞希の顎を持ち上げ、
淡い紅色の舌にむしゃぶりつく。呼吸をするのももどかしく、
貪るように瑞希の唇を味わった。

07-326:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:35:18.55 ID:j61uYrJY
(私ったら、森田さんとキスしてる。
 女同士でこんないやらしいことをするなんて……)
あまりに大それたことをしている自分が信じられなかったが、
仕方がない、仕方がないのだと己に言い聞かせて接吻を続ける。
たとえ元は女同士であっても、今は恋人同士の男と女に違いない。
そう思えば、こうして唇を重ねて唾液をすすり合う行為も、決して不自然ではなかった。
事実、瑞希は升田のことを完全に祐介だと思い込み、
半ば目を閉じた恍惚の表情で彼女の舌に自分のものを絡めている。
陰部で升田の指が蠢くたび、ぴくぴくと小刻みに痙攣するのが愛らしい。
(なんだか変な気分になってきたわ……女の子とキスするのって、
 こんなに気持ちいいことだったの)
女子生徒の間違った愛情が、女教師の認識を歪める。
股間の肉棒が硬度を増し、目の前の少女との交わりをいっそう求めた。

「ふふふ……祐介ったら、チンポをビンビンにしちゃって。いやらしいわね」
「わ、私は……」
なんと返事すればいいのかわからず、升田は瑞希の体を抱いたまま沈黙する。
すると瑞希はその場に仰向けに寝転がり、何も隠すものがない股間を升田に見せつけた。
「でも、本番はもうちょっとおあずけよ。今度はあたしのここをなめなさい。
 あたしをクンニでイカせてくれたら、最後までエッチさせてあげる」
「えっ、そんなところをなめるの? 汚いわ……」
升田の頬が赤く染まった。女性の局部に舌を這わせた経験など、無論あるはずがない。
しかし瑞希は大きく股を広げ、女性器に口をつけるよう再三要求してくる。
「だから、いちいち遠慮することはないんだってば。あんたはあたしの彼氏でしょ?
 クンニくらいするのが当たり前じゃない。
 っていうか、男だったら自分から進んでやりたがるもんよ」
瑞希の瞳が不気味な光を放ち、升田から抗う意思を奪う。
頭がぼんやりして、何も考えられなくなった。
「そ、そうよね。私は森田さんの彼氏なんだから、
 どんなにエッチなことをしてもいいのよね……」
「うん、そうそう。わかったら早くしてよ。ほらほら」
「ええ、わかったわ……」

羞恥心を無くした女教師は瑞希の下半身に覆いかぶさり、
命じられるまま膣口をねぶり始めた。細い肉の割れ目に舌をこすりつけると、
薄い縮れ毛が表面にまとわりついてこそばゆい。
「ふふふ……いい子ね。その調子よ」
機嫌をよくした瑞希が升田の髪を撫でる。
誉められているのが嬉しくなって、升田は熱心に舌を動かした。
教師としての矜持を忘れ、瑞希の恋人の少年になりきっていた。
瑞希も興奮しているのか、性器から分泌される液体が少しずつ量を増している。
酸味を帯びた蜜の香りが升田の鼻孔を刺激し、獣性をいっそう煽った。
股間でドクドクと脈打つ肉の刀に、自分はもはや女ではないのだと痛感させられた。
(私は男……森田さんの恋人の男子高校生、中川祐介……)
先ほどの瑞希の言葉が蘇り、升田の理性を麻痺させる。
手がひとりでに動いて瑞希の入り口を広げた。
衝動のままに舌先で穴をほじくり、可愛らしい花びらの隙間に侵入させた。
「うっ、ううんっ。舌が中に……そうよ、もっと奥まで入ってきて……」
瑞希は陰部をひくつかせて、升田の舌を奥へといざなう。
女教師の高い鼻梁がなだらかな股間の膨らみに当たり、顔の下半分が汁で汚れた。
小柄な瑞希の内部は当然狭い。長く伸ばした舌が肉の扉に挟まれ、ぬるぬると擦られる。
ゆっくり舌を出し入れしながら、升田は瑞希の体液を飲み下す。
生暖かい塊を嚥下すると、腹の底がじんと疼いた。

07-327:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 19:40:16.72 ID:j61uYrJY
「ううっ、なんかあたしもエッチな気分になってきちゃった……あん、あんっ」
頭上から陶然とした少女の吐息が降りかかった。
瑞希は輝く茶髪を振り乱し、腰を揺らして升田の舌づかいを堪能している。
自分がこの少女を満足させているのだと思うと、誇らしい心地だった。
(まだ高校生なのに、森田さんったらこんなにいやらしい声を出して……
 ああ、どんどんエッチな気分になっちゃう)
性欲が増大するにつれ、ただ瑞希に奉仕するだけでは物足りなくなってくる。
体の芯がかあっと熱くなり、ひと雫の粘液がペニスの先端からしたたり落ちた。
(おちんちんがはちきれそう。私のおちんちん、セックスしたがってるんだわ……)
自分が瑞希との交わりを求めていることをはっきりと意識する。
升田だけではなく、陰部に吸いつかれて艶かしい喘ぎ声をあげている瑞希も、
それを望んでいるに違いなかった。
瑞希を絶頂へと導くため、升田は愛しい少女の割れ目に顔を押しつけ、胎内をかき混ぜる。
少しずつ漏れ出してくる蜜を唇をすぼめて吸い上げると、
じゅるじゅると下品な音が耳朶に触れた。
浅ましすぎる己の恥態にも、今の升田が羞恥を覚えることはない。
犬が水を飲むようにして瑞希の股間をなめ回した。

「ちょっ、ちょっと待って。そんなにされたら、マジでイっちゃう……ああっ、あふっ」
瑞希は升田の頭を両手で押さえ、かん高い声をあげて悶えた。
激しさを増す淫らな責め苦に余裕をなくし、いやいやと首を左右に振り続けた。
女子高生のあられもない姿に、女教師だった少年はますます興奮をかきたてられる。
(うふふ……いいわよ、森田さん。私が見ててあげるから、好きなだけイっちゃいなさい)
胸の内に暗い欲望が広がり、歯止めが効かなくなる。
升田は舌を淫靡に蠢かせ、膣口の上部にある突起をこねた。
充血してぷっくり膨れた肉の芽をしゃぶられ、瑞希の呼吸が引きつった。
「ダ、ダメ、イクっ。あっ、ああっ、ああっ」
後頭部をシーツに沈めて、切れ切れにうめく瑞希。
その四肢の先までが電流がはしったように痙攣し、背筋が弓なりに反り返った。
可憐な美少女のアクメを目の当たりにして、升田はごくりと唾を飲み込んだ。
(森田さん、イっちゃったの? 私がアソコをなめて、この子をイカせた……)
男として初めての喜びに身震いする。己の内に確固たる自信が湧きあがっていた。
自然と唇がつり上がり、邪な笑みを浮かべてしまう。
「ふふっ、望み通りにイカせてあげたわよ、森田さん。気持ちよかった?」
「う、うん。えへへ……あたし、瑞希の体でイカされちゃった……」
瑞希は力のない声でつぶやき、満足げに吐息をつく。
升田はそんな彼女の両脚に自分の腕を回して持ち上げ、下半身を上向かせた。

「あっ、何する気?」
「何って、続きをするんじゃない。森田さんをイカせたら
 セックスさせてくれるって約束でしょう?
 私、もう我慢できないわ。森田さんと最後までしたいの」
升田はそう言って、己の下腹部に目を落とした。
黒いズボンの中からはたくましいペニスが伸び、雄々しく反り返っている。
卑しい汁にまみれた亀頭を入り口にあてがうと、瑞希は楽しそうに笑いだした。
「あはははっ、すっかりその体が気に入ったみたいね。
 いいわ、あんたのチンポをハメさせたげる。ほら、来なさいよ」
ベッドに肘をついて艶然と微笑み、瑞希は升田を呼ぶ。
升田もそれに応えて腰を押し出した。
傘の開いた男性器が、瑞希の中にずぶりとめり込んだ。

07-328:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 20:05:42.78 ID:j61uYrJY
(いよいよね。私、森田さんとセックスするんだわ……)
借り物の体で女子生徒と交わることに、もはや罪の意識はない。
異性の肉体で味わう快感とは一体どんなものなのだろうか、という好奇心が頭をもたげる。
牡の欲望に忠誠を誓った升田はだらしなく頬を緩ませ、ペニスを女体に突き入れた。
狭い肉の門をズンと貫くと、温かくぬるぬるした感触に包まれる。
謹厳実直な女教師が童貞を失った瞬間だった。
(こ、これが森田さんの中なの。私、女の子とセックスしてるんだわ……)
「ああっ、ハメられてる。すごく大きい……ふうっ、ふうっ」
瑞希は小学生に間違えられるほど小柄な身体を引き絞り、太い陰茎を健気にくわえ込む。
窮屈な膣内に連なるひだが幹に吸いつき、升田を喘がせる。
「す、すごい。私、男の体でセックスをしているのね」
「ふふふ、何言ってるの? あんたは最初から男でしょうが。
 あんたは瑞希の彼氏の祐介で、他の誰でもないじゃない。そうでしょ?」
「ええ、そうね。私は祐介、瑞希さんの彼氏……」
自分に言い聞かせながら、升田は瑞希の中に深々とペニスを埋め込んだ。

肉の隘路を進んでいくと、やがて亀頭が袋小路に入り込み、
秘部の最奥に到達したのだと気づく。升田は息を止めて意識をペニスに集中させた。
美貌の女子高生の胎内が、隅々まで男性器で満たされていた。
(瑞希さんの中、きつくて……私のおちんちんをぎゅうぎゅう締めつけてくる。
 なんて気持ちがいいの……今にもイってしまいそう)
陰茎を痛いほど挟み込まれ、射精の衝動が湧きあがる。
升田は歯を食いしばってその誘惑に耐えた。
繋がったまま瑞希の腰を下ろしてベッドに寝かせ、おそるおそる抜き差しを始める。
「ああっ、いいっ。ズポズポされるの、気持ちいいっ」
不規則に繰り返される前後運動に、瑞希はうち震える。
膣の分泌する液体が量を増し、結合部を滑らかにした。
貫くたびに泡が弾け、淫猥な音色が男女を狂わせる。
「はあっ、はあっ。お、おちんちんが中で擦れて、ああ……駄目、腰が抜けちゃう……」
升田は呼吸を乱して瑞希を穿つ。
若い牡の生殖器から生み出される野性の刺激が、瞬く間に女教師を虜にした。
目を血走らせ、鼻息荒く女子高生の肉体を必死で貪る姿は、
礼節をわきまえた大人の女性のものとはほど遠い。
性交の仕方を覚えたばかりの物馴れぬ少年と、何ら違いがなかった。
「祐介、もっと突いてっ。あたしのオマンコ、ぶっといチンポでかき回してっ」
瑞希は美しい顔を歪めて激しい突き込みを乞い願った。
卑猥な懇願が升田をいっそう奮い立たせる。
女陰を貫く肉塊が前後に動きながら膨れ上がり、少女を内側から押し広げた。

「ああんっ、そうよ。祐介、素敵っ」
「み、瑞希さんも素敵だわ。熱くてトロトロして……
 ううっ、おちんちんが溶かされちゃう」
紅を塗られた唇の隙間から感嘆の吐息がこぼれ、瑞希の顔に降りかかる。
升田の体の下で瑞希は妖艶な仕草で腰をくねらせ、男子高校生のペニスを堪能していた。
極上の快楽を与えてくれる少女が無性にいとおしくなって、
升田は瑞希にのしかかる。裸体を抱きしめ唇を重ねた。
(瑞希さん、好きよ。愛してる)
本来あるはずのない慕情が升田を駆り立て、情熱的な接吻を強制した。
突然の行為に驚く瑞希の前歯を押しのけ、舌を口内に差し込んだ。
唾液が混じり合い、二人の体温を高める。
体の下半分では、互いの陰部が変わらず相手を求め合っていた。
雁首が執拗に膣壁を摩擦し、熱い体液の塊をこそげとる。
突いては引き抜く荒々しいピストン運動を、自分でも止めることができない。
セックスとはこんなにも素晴らしいものだったのかとつくづく思った。
女だったときは想像もしなかった牡の交尾の魅力に、升田は天にも昇る心地だった。

07-329:真理奈のいたずら・7 ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 20:06:31.33 ID:j61uYrJY
「瑞希さん、好きっ。瑞希さんっ」
「ああっ、あっ、あんっ。ゆ、祐介っ」
瑞希も瞳を情愛の色に染め、恋人の名を呼んだ。
先ほどアクメを迎えたばかりの体は淡い桃色に火照り、
再びの絶頂が間近に迫っていることを示していた。
升田は瑞希の細い腰をわしづかみにして動きを速めた。
パン、パンと音をたてて肉と肉とがぶつかり合い、少女を性感の頂に追いやる。
「ダ、ダメっ。こんなの、激しすぎて耐えられない……
 また瑞希の体でイカされちゃうよおっ」
「瑞希さん、イって! 私も一緒にイクから! あっ、ああっ」
「そ、そんな、いやあ──イ、イクっ。瑞希、イクっ!」
瑞希の全身がぶるぶる震えて、目から意思の光が失われる。
間髪入れず升田は肉棒を一気に奥まで押し込み、それまで堪えていた欲望を解き放った。
十七歳のペニスから白いマグマが噴き出し、瑞希を襲う。
己の胎内を蹂躙する精の奔流に、瑞希は裸体を痙攣させて悶えた。

「ああああ……で、出てる。いっぱい中出しされちゃってる。
 んっ、んふっ、気持ちよすぎる……」
「ううん……私、射精してるのね。本当に最高だわ。癖になっちゃう……」
升田は小刻みに震える瑞希の体を押さえつけ、結合部を緩慢な動作でかき混ぜる。
股間に力を込めると尿道に残っていた精の雫が押し出され、瑞希の秘裂に染み込んでいった。
いまだ受精の経験がない女性器に子種を余さず注ぎ込み、升田はようやく肉棒を引き抜く。
丸く広がった膣口からとろみのある液体が漏れ出してベッドを汚した。
「はあ……ありがとう、瑞希さん。とっても気持ちよかったわ。
 それに、なんだか頭の中がすっきりして気分がいいの。
 まるで悩みごとが全部なくなったみたい」
「あら、そう? ふふふ……うまくいったみたいね。そんなに男の体が気に入った?」
瑞希は不敵に笑いながら、升田を見上げて問いかけた。升田は上機嫌でうなずく。
「ええ、気に入ったわ。私ったら、どうして元の体に戻りたいなんて
 思っていたのかしら。男の子になるって、こんなに幸せなことなのに……」
「その口ぶりだと、もう元に戻りたくないって言ってるように聞こえるわね。
 生徒から借りた体を返したくないだなんて、一体どういうつもり?」
「だ、だって……男の子の体が気持ちよすぎるんだもの。
 それに元に戻らなかったら、もう一度私は高校生活をやり直せるのよ。
 中川君には悪いけど、できれば一生このままでいたいわ……」
今までの自分では考えられない言葉が、すらすらと口をついて出てくる。
若々しい少年の肉体と立場を手に入れ、人生を途中からやり直すというのは、
そろそろ中年の域に差し掛かりつつある女教師にとって、この上なく魅力的な誘惑だった。

「ふふふ……そうね、それがいいわね。
 あんたは今から、身も心も男子高校生の中川祐介よ。
 お堅い先生だった頃のことはもう忘れなさい。いいわね?
 これからはあたしの彼氏としていっぱいエッチして、あたしを満足させるのよ」
「わかったわ。これからよろしくね、瑞希さん」
升田は瑞希の手をとり、祐介に代わって愛を誓った。
なぜ事情を知らないはずの瑞希がこのようなことを口にするのかまるでわからなかったが、
とにかく今までの自分を捨ててこの可憐な少女と新たな人生を始めるのだと思うと、
我知らず有頂天になってしまい、些細なことを気にする余裕はなかった。
「さあ、納得したところで早速、もう一発するわよ。
 あんたが祐介になったお祝いに、今日は涸れるまで搾りとってあげる」
といって、瑞希は細い腕を伸ばして萎えたペニスを握りしめた。
最愛の女性の手に撫でられ、何度も精を放って萎えたはずの陰茎がたちまち活力を取り戻す。
まるで魔法のように不可思議な光景に、升田は目を見張った。
「ああっ、瑞希さん……」
「今度はバックから頼むわ。あたしはあんたの彼女なんだから、
 いくらハメられても孕まされても大丈夫よ。ガンガン突きまくってね」
瑞希は肉づきの薄い尻を振って升田を誘う。
升田は低い笑い声をあげると、少女の臀部をつかんで二度目の交合を開始した。

07-330: ◆cW8I9jdrzY :2011/08/25(木) 20:07:16.24 ID:j61uYrJY
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-331:名無しさん@ピンキー:2011/08/26(金) 07:42:20.20 ID:wnPOTK3s
キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

07-332:名無しさん@ピンキー:2011/09/04(日) 22:13:43.68 ID:n8rtcmO1
レズプレイまだー?

07-333:名無しさん@ピンキー:2011/09/05(月) 13:36:15.93 ID:YgQh0ADV
自分で書けば?

07-334: ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 21:52:32.77 ID:biWH1t+U
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
>>297-301>>305-309>>323-329の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はちょっとエロ有りです。よろしくお願いします。

07-335:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 21:53:45.28 ID:biWH1t+U
「うっ、ううん。あれ……俺、寝てたのか」
目を覚ました祐介は、ぼんやりと天井を見上げた。
思った以上に疲れがたまっていたようで、
横になっているうちに眠り込んでしまったらしい。
自宅ではなく、よその家で昼寝をした無精を恥ずかしく思った。
(まあ、しょうがないか。今日はいろんなことがあって疲れたもんな。
 加藤のやつに体を取り替えられて……)
身を起こすと、ずしりという重みを胸元に感じた。
クラスメイトの加藤真理奈によって頭部をすげ替えられ、
今の祐介の首から下は女の体になっている。
セーラー服を着ている己の格好にはいつまで経っても慣れず、羞恥と困惑が湧いた。
(そういえば、瑞希と升田先生はどこに行ったんだ? 部屋にはいないみたいだが……)
祐介が居眠りする前、瑞希は升田に勉強を教わっていた。
首から下が男子高校生の身体になった奇妙な女教師の姿に、瑞希はいささかも疑問を抱かず、
升田のことを祐介だと思い込んで無邪気に教えを乞うていた。

ところが今、部屋に二人の姿はない。不審に思って辺りを見回していると、
がちゃりと音がしてドアが開き、当の瑞希が部屋に入ってきた。
「あ、真理奈、起きたんだ。おはよー」
「み、瑞希? お前、何やってんだっ」
祐介は目を剥いた。瑞希は一切の衣類を身につけておらず、
透けるような白い素肌が丸見えだった。全身がほのかに湿り気を帯び、
石鹸とシャンプーの香りを漂わせていた。
「え? 何って、シャワー浴びてきただけよ。
 体じゅうがべとべとになっちゃったからね。ふふふ……」
「シャワーって……今まで勉強してたんじゃないのか?
 なんで体がべとべとになるんだよ。おかしいだろ」
なぜ勉強のあと瑞希が体を洗いに行ったのか、祐介には皆目見当がつかない。
戸惑う彼の前に、今度は升田が現れた。
「あら、起きてたの。せっかくだから、あなたもシャワーを浴びてきたら?
 さっぱりして気持ちいいわよ」
「ま、升田先生っ !? 先生まで、なんで裸なんですかっ!」
祐介はひっくり返りそうになった。女教師の顔を持った男子高校生が、
瑞希と同じ格好で部屋の入り口に立っていた。股間を覆う茂みからは
黒々とした肉の管がだらりと垂れ下がっているが、升田はそれを隠そうともしない。
肩にタオルをかけただけのラフな姿に、祐介は我が目を疑う。
「なんでって……この子とたくさんエッチなことをして汚れちゃったから、
 仕方がないでしょう。体じゅうがべとべとだったんだもの」
「エ、エッチなことって、どういうことですか。先生、まさか瑞希と……」
祐介は硬い声で訊ねた。嫌な予感がして平静を保っていられない。

その問いに答えたのは、升田ではなく瑞希だった。
「ふふふ……真理奈、気づかなかったの?
 あたしたち、さっきまでそこのベッドの上でエッチしてたのよ。
 祐ちゃんったら激しくて、あたし何度もイカされちゃった。えへへへ」
瑞希は嬉しそうに言って、升田に寄り添い腕を絡める。
思い人が見せる女の表情に、祐介の全身の血が逆流した。
「あ、あんた、なんてことをしやがったんだ! 絶対に許せねえっ!」
怒りに任せて升田を怒鳴りつけたが、女教師は悪びれもせず、
それどころか下卑た笑いを浮かべて祐介の神経を逆撫でする。
「本当にごめんね、中川君。でも私、決めたの。
 このまま元に戻らず、男の子として生きていこうって。
 あなたの体は私がもらうわ。これからはあなたじゃなくて、私が『中川祐介』よ」
あまりに途方もない発言だった。とても堅物の高校教師が発したとは思えない
常軌を逸した台詞に、祐介は度胆を抜かれた。
細い眼鏡の奥にある升田の目はぎらつき、狂気の光を放っていた。

07-336:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 21:55:10.91 ID:biWH1t+U
(先生、一体どうしちゃったんだ?
 あの真面目な升田先生が、こんなことを言うはずがないのに……)
升田は瑞希の体を抱いて、頬や首筋にキスを浴びせる。
自分に見せつけるようなその行動に、祐介は再び激昂した。
「瑞希、そいつから離れろっ! そいつは俺じゃない! 祐介はこの俺だっ!
 信じられないだろうけど、俺たちの体が入れ替わってるんだ!」
「ふふふ……そんなこと知ってるわよ。
 だって、あんたたちの体を入れ替えたのはこのあたしなんだからね」
「な、何だってっ !?」
驚愕する祐介をあざ笑い、瑞希は目から不気味な光を放つ。
その途端、祐介は自分がとんでもない思い違いをしていたことを悟った。

「か、加藤っ !? お前、加藤真理奈じゃねえかっ! なんでここにいるんだっ!」
並外れたショックに、思わず祐介の声が裏返る。
今まで彼が瑞希だと思い込んでいた少女の正体は、
一連の騒動を引き起こした加藤真理奈だったのだ。
明るく染まった茶色の髪といい、ややつり上がった強気そうな目つきといい、
どう見ても瑞希とは似ても似つかぬ真理奈の顔を、
なぜ瑞希だと勘違いしていたのだろうか。
状況がさっぱり呑み込めず、祐介はめまいを起こしそうになった。
「あはははっ、びっくりした? あたし、今まで瑞希に化けてたのよ。
 升田と体を交換したあと、瑞希を呼び出してあの子と首をすげ替えたの。
 ついでに魔法の力であんたたちの目を誤魔化してね。
 ふふふ……全然気づかなかったでしょ。あんたの反応、見ててすっごく面白かったわ」
「お、お前、瑞希にまで手を出しやがって……あいつはどうした! 今どこにいるっ !?」
祐介の顔が青ざめ、握り締めた拳がわなわなと震えた。
動揺する祐介を眺め、真理奈はますます悦に入る。
「瑞希には升田の体をあげたわ。自分のことを先生だと思い込ませてあるから、
 まだ学校に残って仕事してるんじゃないかしら。ご苦労なことよね、ホント」
「なんてことを……お前だけは絶対に許さねえっ! ぶち殺してやるっ!」
祐介は立ち上がると、拳を振り上げて真理奈に飛びかかった。

しかし次の瞬間、脚に鋭い痛みがはしってその場に転倒する。
急にふくらはぎの辺りが痙攣して、動くことができなかった。
「な、なんだっ !? 俺の脚、どうしちまったんだっ !?」
「俺の脚って……それは元々、あたしのもんでしょうが。
 まあ、いいわ。とにかく、魔法であんたを動けなくしたから。
 センセー、こいつをベッドに運んでちょうだい」
「ええ、わかったわ」
身動きのできない祐介に升田が近寄る。
全裸の男子高校生に抱え上げられ、祐介の身はベッドに投げ出された。
「痛えっ! 何をするんですか、先生っ !?」
「本当にごめんね、中川君。私は加藤さんに逆らえないの。
 あなたも元に戻りたいなんて言わずに、私の仲間になりなさい。
 そうしたら、加藤さんが気持ちいいことをたくさん教えてくれるし、
 もう何も悩まなくて済むようになるわよ」
升田は虚ろな口調で語った。もはや彼女は身も心も真理奈に支配されていた。
理性を失った女教師が、祐介のセーラー服に手をかける。
シャツの裾を胸までまくり上げられ、祐介は震え上がった。
「先生、やめて下さい! こんなの狂ってるっ!」
「いいえ、私はもう先生じゃないわ。祐介よ」
たくましい腕で祐介の体を押さえつけ、乱暴に服を剥ぎ取る升田。
抵抗しようにも祐介の手足はびりびりと痺れ、まともに動かすことができなかった。
仮に動かせたとしても、女の細腕では男の力に敵うはずもない。
紺のプリーツスカートが無情にも奪われ、股ぐらを覆う下着がさらけ出された。

07-337:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 21:59:19.73 ID:biWH1t+U
「や、やめろっ。加藤、お前も先生を止めてくれっ!」
「変なこと言わないでよ。加藤真理奈はあんたじゃない。あたしは森田瑞希よ。
 体を交換したんだから、今はあんたが真理奈で、あたしが瑞希なの。OK?」
「てめえっ! 畜生、こんなことが──ううっ、やめてくれえっ」
シャツやスカーフも床に放り投げられ、ブラジャーの上から乳をわしづかみにされる。
祐介は声をあげて悶えた。女子高生の平均をはるかに超えたサイズの脂肪の塊が、
升田の手に揉まれて自在に形を変えた。
「うふふ、大きなおっぱいね。手でつかみきれないくらい」
「やめろ。もうやめろぉ……」
無力な祐介は、残忍な凌辱者を絶望の眼差しで見上げた。
升田はそんな祐介の巨乳を玩具のようにもてあそぶと、ブラジャーのホックを外しにかかる。
ぷるんとこぼれ出た十七歳の豊かな乳房に、女教師の目は釘付けになった。
「ああ、やっぱり若いわ。肌に張りがあって羨ましい。ちょっと味見させてね」
紅の落ちた升田の唇が乳首をくわえ込む。
ちゅうちゅうと乳頭を吸われ、祐介の体が小刻みに跳ねた。
「い、嫌だっ。こんなの嫌だぁ……うっ、ううっ」
むずむずした感覚に体が火照り、羞恥が身を焦がす。

祐介の意思に反して、授乳器の先端にある突起は升田の口の中でしこり、
暴漢と化した女教師を喜ばせる。乳房を中心に熱の波紋が広がり、呼吸が荒く乱れた。
非道な被虐の体験が、今日一日の間に幾度となく繰り返された官能の記憶を呼び覚ます。
真理奈によって肉体を交換させられ、入れ替わったままの姿で無理やり犯されたこと。
首から下が自分の体になった升田と出会い、人目を忍んで互いの性器を慰め合ったこと。
尿意を催しては女子トイレに足を運び、陰茎の存在しない股間から小便を垂れ流したこと。
異性の肉体で過ごしたこの半日の出来事が次々と祐介の脳裏をよぎり、
気丈な彼を心身共に追い詰めていく。
(ひどい、ひどすぎる。一体俺が何をしたってんだ。
 なんでこんな目に遭わないといけないんだ……)
無残な辱めを受けて、女子高生の身体がおぞましいマゾヒズムに色めき立つ。
腹の底から熱が止めどなく湧き出し、頭にのぼった血が正常な思考力を奪う。
唯一残された下着の内側が、とろみのある液体で湿るのを感じた。
(体が熱い。またいやらしいことをされるのか。
 もう嫌だ、こんな体。瑞希、助けてくれえ……)
心の中で幼馴染みの名を呼び、情けなくも助けを乞うたが、
いつも祐介の隣に寄り添っているツインテールの髪の少女は現れない。
彼がクラスメイトの女子と身体を取り替えられてしまったのと同じように、
瑞希も目の前の女教師と肉体を交換させられてしまったのだという。
祐介は女々しく泣き喚き、好きな相手ひとり守ってやれない自分の不甲斐なさを嘆いた。

「ううん……乳首がコリコリして、とってもいい触り心地。
 真理奈さんも感じているのね。嬉しいわ」
「違う、俺は真理奈じゃない。早く俺の体を返せよ、畜生……」
「あらあら、まだそんなことを言ってるの? 今はあなたが真理奈さんで、祐介は私なの。
 お互いに今の自分を受け入れて、楽しくやりましょうよ。その方が幸せよ」
祐介の肉体を奪った女教師は、彼の首筋に舌を這わせて優しく諭した。
無骨な男の手が祐介の下着に伸びる。
丸みを帯びた女の尻から、とうとう最後の衣類が剥ぎ取られた。
「うふふ……それに真理奈さんだって、まんざらでもないんじゃない?
 パンツの中がこんなになってるわよ」
昨日まで彼のものだった指が祐介の股間を這い回り、秘所のぬかるみへと沈み込んでいく。
指先に温かな蜜がまとわりつき、淫猥な水音が鳴り響いた。

07-338:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 22:01:01.51 ID:biWH1t+U
「あああっ。やめろ、触るなぁっ」
「ここはそんなこと言ってないみたいよ。ほら、指が簡単に入っちゃう」
升田は指を入り口に突き入れ、女子高生の性器に抜き差しを繰り返す。
興奮を煽られた肉ひだがうねり、同い年の少年の指をぐいぐい締めつけた。
それは祐介の体が男を求めている証だった。
「いやだっ、かき回さないで……あうっ、はあんっ」
「色っぽい声を出すのね。私、ますます真理奈さんのことが好きになっちゃいそう。
 ねえ、私とつき合ってくれない? 今の私たち、なかなかお似合いのカップルだと思うの」
「だ、誰がそんなことっ。あっ、ああんっ、やめてくれっ」
再び乳房への接吻を受けて、祐介は無垢な少女のように取り乱す。
微動だにできない囚われの身が恨めしかった。
そんな祐介の肌を升田の唇が伝い、首筋から顔へと這い上がる。
男と女の唇が重なり、不逞な舌が祐介の口内へと侵入した。
(ううっ。俺、先生にキスされてる……)
二十代の女性の唾液を飲み込まされ、祐介の女体が燃え盛った。
己の豊かな乳を好き勝手にいじられながら、情熱的なキスを強要される現状に
これ以上ないほどの羞恥と屈辱、そして興奮を覚える。
腹の奥がじんと疼き、牝の本能がむくむくと頭をもたげた。

「うふふっ、いやらしい顔……こっちの真理奈さんはとっても可愛いわね。
 それに、すごくエッチだわ。せっかくだから、
 この大きなおっぱいで私を気持ちよくしてもらおうかしら」
升田は心底楽しげに笑うと、再び祐介の胸に顔を寄せ、乳房の谷間を下品になめ回した。
汗と唾液が混じり合い、きめ細やかな肌をしとどに濡らした。
「ううっ、気持ち悪い。そんなとこをなめるなぁ……」
濡れた肌に空気が触れ、ひんやりした感触に気味悪さを覚える祐介。
升田はたぷたぷ揺れる彼の乳をぐっとつかむと、腹の上に馬乗りになった。
「わっ、何を……」
「ふふふ、教えてほしい? このたぷたぷのおっぱいの間に
 私のおちんちんを挟んで、しごいて気持ちよくしてほしいのよ。
 男の子は皆、そういうエッチな行為が大好きなんでしょう?」
「な、何だってっ !?」
あまりにも非常識な要求に、祐介は色を失う。
本来は男であるはずの自分が、たわわに実った乳房の間に男性器を挟んで
淫らな奉仕をおこなうなど、考えただけでも怖気だった。

「へえ、真理奈、パイズリするんだ? ふふっ、面白そうね。
 せいぜいその自慢のデカパイで、祐介のチンポをシコシコしてやるのよ」
ベッドの脇では、真理奈が祐介と升田の様子を興味津々の表情で観察している。
怪しげな黒魔術に手を染め、今回の騒ぎを巻き起こした彼女にしてみれば、
理性のタガが外れた女教師の乱行が、面白くて仕方ないのだろう。
「い、いやだ。パイズリなんて──ああっ、やめてぇっ」
祐介は涙を流して哀願したが、悪鬼と化した女教師を止めることは不可能だった。
いきりたった升田のペニスが祐介の乳房を左右に押しのけ、谷間を拡張する。
今まで体験したことのない胸の間を乱暴に摩擦される感覚に、
祐介は息を詰めて耐え忍ぶしかない。
「い、痛いっ、胸が擦れる。ううっ、やめてくれえ……」
「ああ、すごいわ。おちんちんがおっぱいにコシゴシされてる。
 なんて気持ちがいいのかしら。瑞希さんとセックスするのもいいけど、
 真理奈さんにパイズリしてもらうのも最高ね」
升田は陶然たる面持ちで満足の息を吐き出した。
太い幹が巨大な脂肪の塊に圧迫されながら、リズミカルに前後していた。
ぱっくり二つに割れた亀頭が、半球状の乳房の間から顔を出しては
またすぐに埋もれていく。先端が何度も顎に当たり、不浄の液体で汚した。

07-339:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 22:04:15.51 ID:biWH1t+U
「真理奈さん、胸だけじゃなくてお口も使って。私のおちんちんをくわえ込んでっ」
「そ、そんな──ううっ、むぐっ!」
祐介の口がこじ開けられ、膨張しきった陰茎が押し入った。
自分のものだったペニスを食べさせられ、哀れな少年は嗚咽を漏らす。
生臭い肉の棒が乱暴に出入りし、口内を蹂躙した。
升田は執拗だった。
動くことのできない祐介の上半身をもてあそび、自らの快楽だけを追い求めた。
二つの乳房と唇にしごかれた男根は、ますます硬度と熱を増して祐介を悶えさせる。
(く、苦しい。頭がぼうっとして、息が……)
口を塞がれ呼吸さえも自分の意思でままならず、視界が暗くなる。
酸素の不足に苦しんでいると、祐介の脚に何かが触れた。
胴体にのしかかっている升田の向こう側に、真理奈の姿があった。
「ふふっ、楽しんでるわね。さーて、あたしも混ぜてもらおうかな。
 あたしは真理奈の下の方を気持ちよくしてあげるわね」
と言って、祐介のむっちりした太ももを開き、手のひらで股間を撫で回す。
指が陰毛をかき分けて性器に触れるのを感じた。

真理奈は鼻唄をうたいながら、祐介の秘所を無造作にまさぐる。
細い指が女陰を突き刺し、嫌悪の震えが祐介の背中を奔ったが、
既に多量の蜜が滴っている女性器は、楽に真理奈の指を受け入れてしまう。
内外を自在に行き来する二本の指に肉びらが絡みつき、物欲しげにうねった。
「や、やめ──おおっ、うっ、うああっ」
祐介の悲鳴があがった。複数の性感帯を同時に責められては為すすべもない。
胸から上は狂った女教師に、そして腹より下は下劣な女子高生に嬲られ、
祐介は強制的に性感の頂へと押し上げられる。
(な、なんで俺がこんな目に──ううっ、いっそ殺してくれ。
 もう耐えられない……ああっ、イクっ。あたし、イっちゃうっ)
真理奈から借りた体が色めき、少年の心に女のオーガズムを刻みつけた。
目の前に赤い花びらが舞い、祐介をはるかな高みへと連れていく。
祐介は艶かしい女の肢体を弾ませ、禁忌の愉悦を貪った。
「ううっ、真理奈、イったのか? 俺ももうすぐ──おおっ、イクっ。イクぞっ」
祐介の絶頂に合わせて升田も腰のストロークを速め、ペニスを胸の谷間に深々と突き入れる。
尿道口からおびただしい量の精がほとばしり、祐介の顔面に叩きつけられた。

「うええっ、うぷっ。か、顔が、あたしの顔が……あれ? あたし……」
むせかえるような精の臭いを嗅ぎながら、
祐介は自分の身に起こった奇怪な異変に気づく。
荒い呼吸が収まると、これまでとは比べ物にならないほど強烈な違和感が祐介を襲った。
「な、何これ……あたしがあたしじゃなくなってる。ど、どういうこと?」
祐介は驚いて自らの手を見つめた。整った形をした細長い女の指は、
本来は彼自身のものではない。真理奈の指のはずだった。
だが、真理奈から譲り受けた手をいくら眺めても、祐介には
それが他人の体の一部だとはどうしても思えない。
むしろ、この美しい手は間違いなく自分自身のものだという確信が
心の内から湧き上がってくる。不可解な事態に祐介は狼狽を隠せない。
(この手……真理奈の手だよね。あれ、真理奈ってあたしのことじゃないっけ?
 でも、あたしは祐介でしょ? ううん、違う。あたしは真理奈。加藤真理奈……)
軽い頭痛を覚えて、祐介は顔をしかめた。
頭が混乱して、一体何がどうなっているのかよくわからない。
まるで夢の中をさまよっているように自己が希薄だった。
「あれ……俺、どうなったんだ? 頭の中が妙にこんがらがって変だな。
 俺の名前は……何だっけ。升田美佐か? それとも中川祐介か?」
祐介の隣では、素裸でベッドの上にあぐらをかいた升田が、
彼と同じようにして頭を抱えている。祐介は困り果てた升田と顔を見合わせ、
これはどういうことかと訝しんだ。

07-340:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 22:06:07.36 ID:biWH1t+U
二人の疑問に答えたのは真理奈だった。真理奈はベッドの縁に悠然と腰を下ろし、
余裕しゃくしゃくの笑みを浮かべて祐介と升田を交互に見やる。
「うふふ、驚いた? あなたたちが気持ちよくなってる間に記憶の大半を抜き取って、
 体に合わせた記憶と取り替えてあげたのよ。中川君の頭の中には私の記憶が、
 升田先生には中川君の記憶を入れたの。どう? なかなか面白いでしょう」
「記憶を取り替えた? 嘘つかないで。そんなこと、できるわけないじゃない。
 あたしは祐介なんだから、今までの記憶がなくなるなんてこと、あるわけないわよっ」
祐介は真理奈にぴしゃりと言い返すと、
目を閉じて本来の自分の記憶を脳裏に思い浮かべようとした。
自分の生まれ育った家や家族、親類のこと。
高校に入る前、小学校や中学校で友達と過ごした日々。
そして、幼馴染みの森田瑞希に告白され、つき合うようになってからの思い出。
どれも祐介にとってはかけがえのない大事な記憶だ。
ところが、いくら意識の引き出しを漁っても、
子供の頃から今に至る祐介の人生の軌跡が、まるで頭に浮かんでこない。
思い出されるのは「加藤真理奈」の家族や日常生活についての記憶ばかりだった。

「な、なんで? なんで思い出せないのっ !? あたしは祐介じゃないの……?」
「うふふ、まだわからないの? 今のあなたには中川君の記憶はほとんど残っていないわ。
 懇切丁寧に説明してあげたのに、お馬鹿さんね。
 頭の中身が私と入れ替わっちゃったからかしら? うふふ、いい気味だわ」
真理奈は混乱する祐介をあざ笑い、今度は升田に向き直る。
首から下が男の体になった女教師は、自分が眼鏡をかけていることに納得がいかないようで、
日頃から使っているはずの眼鏡を、何度もかけたり外したりして困惑していた。
「一体どうなってるんだ? 眼鏡が無いとよく見えない……。
 それに、男の体に戻ってるのに、この声……これは女の声じゃないか。なんでだ?」
「あらあら、こっちも大変そうね。自分の置かれた状況が理解できてるかしら、升田先生?」
「升田先生だって? 加藤、くだらない冗談はよせ。こっちは取り込み中なんだ」
升田はわずらわしげに手を振って、真理奈を追い払おうとする。
世界史教師としての記憶を奪われ、代わりに男子高校生の人格を植えつけられた升田は、
自分のことを祐介だと信じて疑わない。
真理奈はそんな彼女の姿に満足した様子だった。

「うふふ、うまくいったわね。心も体も入れ替えちゃう魔法は大成功だわ。
 あとは私の中にある升田先生の記憶を森田さんのと交換すれば、
 皆が新しい自分に馴染んで、不自由なく楽しく生きていけるわね。
 それとも、私が升田先生になっちゃおうかしら?
 飽きたらまた、体と記憶を取り替えてしまえばいいんだし」
「ねえ、あんた。なんであたしの顔をしてるの?
 それに、なんであたし、こんな声になっちゃったの?
 これじゃあ、まるで男じゃん……」
祐介は途方に暮れて真理奈に助けを求めた。
移植された真理奈の人格に心を侵され、自分の声が自分のものだとさえ認識できなかった。
「ごめんなさいね、真理奈さん。あなたの顔と声、ちょっと借りてるわよ」
「はあ? ふざけないでよ! あたしの顔を早く返せっ!」
祐介は自分の間違いにも気づかず、顔を返せと真理奈に食い下がる。
「そうね……顔を返してあげてもいいけど、それには条件があるわ」
瑞希の肉体と升田の記憶を手に入れた真理奈は、
慌てふためく二人にそう言って微笑みかけた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

07-341:真理奈のいたずら・8 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 22:09:09.39 ID:biWH1t+U
デスクの隅に置かれた棚から教科書を一冊取り出し、無造作に中を開く。
細かい文字で埋められたページの余白には、
ところどころ色つきのマーカーで注釈とおぼしきメモが書き込まれていた。
おそらく、この教科書の持ち主がつけ加えたものだろうと推察された。
言うまでもなく、この本の持ち主とは自分のことだ。森田瑞希はそう思った。
ここは職員室にある世界史教師の「升田美佐」の席であり、
当然、この教科書も普段自分が使っているもののはずだ。
書き込みをしたのも自分──「升田美佐」に間違いない。
ところが瑞希には、自分がそのようなことをした記憶がまったくなかった。
たしかに自分の教科書だというのに、それに注釈を書き加えたのかどうかを
思い出すことができない。これはすこぶる奇妙なことのように思えた。
(これ、たしかに私の教科書だよね。でも、いつこんな書き込みをしたんだろう?
 全然覚えてない……)
身に覚えのないメモを眺め、瑞希は長々と嘆息した。
自分の教科書に自分が書き込んだはずの内容が
ほとんど理解できないことに気づいて怖くなった。

考えてみれば、今日の自分はどこかおかしい。
世界史の教師として何年も教鞭をとっているはずなのに、
教科書に記載されている基本的な内容をきちんと説明できなかったり、
授業中に生徒から質問されても答えられなかったりと、
教師の資質を疑われるような失態をいくつも演じた。
平生の実直で謹厳な印象とはかけ離れた「升田先生」の態度に、
授業を受けていた生徒たちも、さぞかし訝しんだに違いない。
(今日の私、おかしいよ。本当にどうしちゃったんだろう。
 こんなんじゃ、先生なんて務まらないよ……)
目頭が熱くなり、瑞希はスーツの袖でまぶたを拭った。
真理奈の魔術によって女教師と首をすげ替えられ、
自らのことを「升田先生」だと思い込んでいる哀れな少女は
職員室のデスクに顔を伏せ、声を殺して泣いた。

「升田先生、どうしました?」
にわかに声をかけられ、瑞希は顔を上げた。
デスクの脇に初老の国語教師が立って、気遣わしげな表情を顔に浮かべていた。
「あ……大丈夫です。何でもないです。すいません」
「そうですか。大丈夫ならいいのですが、なんとなくお疲れのようでしたから……」
「いえ、大丈夫です。本当に何でもないんです……」
瑞希は立ち上がり、デスクの脇にかけられたハンドバッグを手にとった。
みっともないところを人に見られ、顔から火が出そうだった。
「それじゃあ私、帰ります。お疲れ様でした」と早口で言い、急いで職員室をあとにした。
(私のバカ。ホントに今日はどうしちゃったの?
 何をやってもうまくいかないなんてひどいよ)
べそをかいた瑞希が向かったのは、職員室の隣にある職員用のトイレだった。
涙で汚れた顔では外を歩けない。鏡をのぞき込んで、化粧直しが必要かどうかを確認した。
(私は先生なんだよ。なのに、なんでちゃんと勉強を教えられないの?
 こんなの絶対におかしいよ……)
間違った認識を植えつけられた女子高生は、自らの誤りには決して気がつかない。
鏡には黒い髪をツインテールに結った、グラマラスな体つきのスーツ姿の女が映っていた。
赤の他人の肉体に自分の頭部だけが繋ぎ合わされている奇怪な姿にも、
瑞希は別段驚くでもなく、ひたすら鏡を凝視して化粧のみを確かめた。
「はあ、気が重いなあ……気晴らしに寄り道して帰ろうかな。
 お酒──は未成年だからダメだし、甘いものがいいな。うん、ケーキでも買って帰ろう」
と、ひとりごとを口にして己を慰める。
何とか気を取り直すと、瑞希は校舎を出て街に向かった。
自分の肉体を奪った真理奈が「森田瑞希」になりすまし、自宅で祐介や升田を
勝手気ままにもてあそんでいることなど、今の瑞希には知る由もなかった。

07-342: ◆cW8I9jdrzY :2011/09/08(木) 22:10:27.68 ID:biWH1t+U
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。
おそらく、あと二回で完結する予定です。

07-343:名無しさん@ピンキー:2011/09/08(木) 23:36:10.23 ID:W0AfGNeG
gj
wktk

07-344:名無しさん@ピンキー:2011/09/09(金) 19:06:17.17 ID:4QB3ChIg
あら、油断してたら続き着てた!
ラストスパートマジがんがれ!

07-345:名無しさん@ピンキー:2011/09/10(土) 15:04:15.35 ID:5RsAQXD6
乙です
こんなの絶対におかしいよ…

07-346:名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 14:38:28.50 ID:bizqZuyc
あれ、久々に来たけどまとめサイトって無くなったの?

07-347:名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 15:16:25.38 ID:0iycK/QI
イってしまったわ・・・円環の理に導かれて

07-348:名無しさん@ピンキー:2011/09/17(土) 16:56:34.23 ID:qCUyo+IZ
元から◆cW8I9jdrzYしかまともなの投下してないから
◆cW8I9jdrzYでググっときゃ十分

07-349:名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 02:10:54.35 ID:rM3DVNnv
異性の辛さを学ぶ為の男女入れ替え授業何てどうかな?
だれか書いて

07-350:名無しさん@ピンキー:2011/09/27(火) 23:42:41.33 ID:8nhb/bpa
嫌だ

07-351: ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:44:25.33 ID:SVhkeCbp
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
>>297-301>>305-309>>323-329>>335-341の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ有りです。よろしくお願いします。

07-352:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:45:13.76 ID:SVhkeCbp
ベッドに腰かけた升田の前に、裸の祐介がひざまずいた。
ややうつむき加減になって、堂々たる大きさの乳房を升田の股間に押し当てる。
生暖かい吐息を浴びた下腹部が、くすぐったそうに震えた。
「はあ……なんであたしがこんなことをしなきゃいけないのかしら。
 それも相手が中川だなんて、マジ最悪……」
祐介は日頃の彼らしくない女々しい口調でぼやいたが、
声や顔は依然として男のままであるため、少々気味が悪い。
陰鬱な表情を浮かべて升田のペニスを乳の谷間で挟み込み、
豊かな肉の質感で若い幹を揺さぶった。
「けっ、文句があるならしなきゃいいだろ。俺は別にこんなこと頼んじゃいないぞ」
と、升田美佐が祐介の頭上で口を尖らせた。
こちらも喋り方が平生の彼女のものとはまるで異なる。
この眼鏡の女教師は、首から下の身体を祐介と交換させられただけでなく、
記憶までも祐介のものと置き換えられてしまったのだ。
そのため、今や完全に己のことを男子高校生の「中川祐介」だと思い込んでいた。

「あんっ、動かないでよ。だってしょうがないでしょ。
 あんたとエッチなことをしないと、あたしの顔が元に戻らないっていうんだもん。
 まったくもう……あんたの気持ち悪い声になっちゃって、テンションだだ下がりよ」
「うるせえ、俺の顔でチンポしゃぶってんじゃねえよ。
 男にしゃぶられてるみたいで気持ち悪いんだよ。とっととその顔を返せ。
 俺だって、いつまでも升田先生の顔でいたくなんかねえんだ」
苦虫を噛み潰したような顔で舌打ちする升田。
祐介と口喧嘩をしながらも、彼の巨乳にしごかれた男根は雄々しく立ち上がって
細かく脈動しており、この淫猥な奉仕が効果的であることを如実に示していた。
「だから元の顔に戻るために、こうやって頑張ってるんじゃない。
 あたしのおっぱいでゴシゴシされるの、気持ちいいでしょ?」
今日何度射精したかもわからない升田のペニスを、
祐介は柔らかな胸の肉でこね回しながら、舌を伸ばして尿道口をねぶった。
真理奈に与えられた記憶と経験に基づいての行動だった。
日ごろ真理奈と言い争いばかりしていた少年が、肉体を彼女のものと交換させられ、
元の自分の体を相手に、淫らな接待に没頭している。
奇妙奇天烈な己の状況を特に気にするでもなく、祐介は乳と口とで升田を愛撫し、
謹厳な女教師だった少年の獣欲をそそった。

「ううっ。くっ、これは……」
「ふふっ。なんだかんだ言いながら感じてるのね。
 チンポがギンギンに膨れて苦しそうよ。ほらほら、もう降参?」
「う、うるせえっ。誰がお前のパイズリなんかで感じるか。
 こんなもん、百年やってもイカねえよ。ほら、もういいからこっちに来い」
升田は乳房での奉仕に熱中する祐介を我が身から引き離し、
ぶっきらぼうな物言いでベッドに上がってくるよう命じた。
明らかな照れ隠しの態度に、祐介はにんまり笑って勝ち誇った。
「何よ、やっぱりイキそうだったんじゃない。
 無理やり誤魔化しちゃって、みっともないやつね」
「だから違うって。なあ、それより瑞希、さっきの話は本当なんだろうな。
 本当にこいつと……その、最後までしたら、俺たちの顔は元に戻るのか?」
と、升田は真理奈に問いかけた。真理奈は升田の傍らに腰かけ、首を小さく縦に振った。
「ええ、本当よ。この魔法はエッチなことをすれば解けるの。
 それ以外の方法では決して元に戻らないから、
 元の顔に戻りたいのなら我慢して、二人でセックスしなさい」
真理奈の解説に二人は顔を見合わせ、「はあ、しょうがない……」と嘆息した。

07-353:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:46:28.96 ID:SVhkeCbp
真理奈は祐介と升田の記憶を操作したあと、自分の正体は「森田瑞希」で、
ここにいる者の顔や声を魔法で取り替えたのだと説明した。
もちろんそれは嘘で、実際に入れ替えたのは顔や声以外の全てなのだが。
「な、なんであたしの顔が中川のになってんのよ !? 最低、信じらんないっ」
祐介は今まで己の身に起きた異常な出来事を残らず忘却して、
自分のことを「顔だけを祐介と取り替えられてしまった真理奈」だと思い込んだ。
升田も同じだ。肉体と記憶のほとんどを奪われ、別人のものと交換させられた二人に、
もはや固有のアイデンティティは存在しなかった。
何とか元の姿──つまり、刷り込まれた記憶通りの姿に戻りたいと願う二人に、
真理奈が提示した解決策は、互いに性交渉をもつことだった。
「エッチをすれば元に戻る」という怪しげな真理奈の説明に、
祐介と升田は思いつく限りの文句を並べ立てたが、結局は言われた通りにせざるをえない。
修復不可能なほどにねじ曲げられた二人の心と身体は、既に真理奈の玩具でしかなかった。

「おい、加藤、こっちに尻を向けろ。濡らしてやるから」
と言って、祐介を四つん這いにさせて臀部に顔を埋める升田。
ぴちゃぴちゃと下品な音がして、祐介が身をよじった。
「あんっ。あたし、中川にアソコをなめられてる……ひっ、ああっ」
祐介の白い背中に震えがはしり、プロポーション抜群の肢体が躍動する。
頭部と声とを除けば、祐介の全てが真理奈という存在に置き換わっていた。
(うふふ……楽しいわ。人を思うがままにもてあそぶのって、なんて気持ちがいいのかしら)
ベッドの上で情事にふける二人を見つめ、真理奈は胸の内で高笑いをあげた。
この凌辱劇の代償として自分自身の記憶をほとんど無くしてしまったが、
代わりに聡明な女教師の知性を手に入れたのだから、決して損ではない。
それに、たとえ自分の記憶や肉体を失ったとしても、
黒魔術を使えばいつでも元に戻すことができるのだ。
今の自分にはどんなことでもできる──そんな自信が真理奈をそそのかしていた。
人間を食い物にする悪魔と化した真理奈に見守られ、祐介と升田は睦まじく肌を重ねる。
丸みを帯びた祐介のヒップが持ち上がり、そこに升田の切っ先があてがわれた。

「じゃあ、入れるぞ。力抜いとけよ」
「う、うん、いいわよ……ああっ、入ってくる。ああんっ」
自分のものだったペニスを後ろから挿入され、祐介は歓喜の声をあげてシーツに突っ伏した。
豊満な乳が体に押し潰され、持ち前の弾力を誇示するように跳ねた。
「くっ、すごい締めつけだ。いやだいやだとか言いながら、
 やる気マンマンじゃねえか。スケベな女だな、お前は」
一匹の牡と化した升田が、祐介の尻をわしづかみにして乱暴に腰を叩きつける。
生真面目な女教師が顔にいびつな笑みを貼りつけ、女子高生の操を貪っていた。
「そ、そんなわけないでしょ──あっ、ああっ、奥が擦られてる。
 中川のくせに、こんなの……は、激しいっ。あんっ、あふっ」
祐介は升田の力強い動きに合わせて肉づきのいいヒップを妖しくくねらせ、
野太い金切り声をあげ続ける。なんと無様なことかと、真理奈は嘲笑を抑えられない。
「うふふふ……気持ちよさそうね、真理奈さん。
 私の彼氏のおちんちん、たくましくて素敵でしょう」
「う、うん、すごいっ。中川の……祐介のチンポ、あたしのお腹をゴリゴリしてくるの。
 はああっ、気持ちいいよお。こんなの、頭がおかしくなっちゃう……」
祐介は嬉し涙を流し、口から舌を吐き出して荒い呼吸を繰り返した。
全身がじっとりと汗ばみ、繊細な肌が桜色に染まる。
尻たぶらに升田の爪が食い込んでいたが、いささかも痛がる様子はなく、
それどころか体の重心を自ずから前後させて、さらに深い突き込みを求める。

07-354:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:51:47.23 ID:SVhkeCbp
「ひっ、ひいっ。そこダメ……そんなにされたら我慢できないっ。
 ああっ、オマンコ締まるっ。あっ、ああっ、イクっ」
軽く気をやったのか、調子外れな悲鳴があがった。
祐介は真っ赤な顔を寝台に押しつけ、初めて男に貞操を捧げた乙女のように
いやいやをしてみせた。尻を高く持ち上げて、
もっともっと犯してくれと自分からせがんでいるようにも見受けられた。
「うおっ、締まるっ。すげえ、チンポが食いちぎられそうだ。
 くくくっ、スケベな体しやがって。お前はマジで淫乱だな、真理奈」
快楽に溺れた牝の姿に興奮をそそられ、升田の動きもいっそう激しさを増した。
精気に満ちた十七歳の男の肉体を自在に操り、獣じみた姿勢で祐介を手篭めにする。
「どうだ、真理奈っ。おらっ、気持ちいいかっ」
「ああっ、こんな格好……ダ、ダメっ、今イったばっかなのに……ああんっ、ひいっ」

ベッドに腰かけた真理奈の位置からは、長い脚を高く掲げ、
膣口をずぶずぶと貫かれる祐介の姿が丸見えだった。
真理奈は舌なめずりをして、かつての自分の肉体が晒す淫らな醜態を観賞した。
「ふふふ……とってもいやらしいわよ、二人とも。
 心も体も自分じゃなくなって、操り人形にされるのは最高の気分でしょう?
 私もさっき散々セックスしたばかりなのに、興奮して仕方がないわ」
真理奈の手が己の下半身へと伸び、体毛の薄い陰部を撫で回す。
同級生の森田瑞希から奪った肉体が、目の前で繰り広げられる
「祐介」と「真理奈」の交わりに刺激されて高ぶっていた。
細い指を秘所の中に沈めると、確かな熱と疼きを感じた。
「森田さんも、あのまま放っておくのはもったいないわね。
 せっかく升田先生の体になったんだから、明日にでも中川君の体になった先生と
 エッチなことをしてもらおうかしら。『お人形』が三つもあると、
 いろいろ組み合わせを変えて遊べるわね。ちっとも飽きないわ。うふふふ……」
自らの女性器を指でかき回しながら、真理奈は妖艶な笑みを浮かべた。
シャワーを浴びて綺麗になった少女の体が再び燃え盛り、貪欲に男を求める。
子供っぽい瑞希の身体も、徐々に淫乱な牝の肉体へと変わりつつあった。

他人の体で自慰にふける真理奈のそばでは、
性別の入れ替わった祐介が升田に押さえつけられ、幾度目かの絶頂を迎えようとしていた。
パン、パンと男女の肌が音を立ててぶつかり、狂気の交わりが最高潮に達した。
「いやあっ、またイクっ。あたし、イっちゃうっ」
「真理奈、またイクのか? よし、俺もイクぞ。たっぷり受け止めろよっ。うおおっ」
升田は祐介の腕を引いて体を起こし、下から激しく突き上げる。
膣内射精が間近に迫っていることを告げられ、性転換した少年は戦慄した。
「ダ、ダメっ、抜いてっ。お願いだから中はやめてっ。
 妊娠しちゃう……あ、赤ちゃんできちゃうっ。ああっ、イクっ。オマンコイクうっ!」
「知るか、妊娠するなら勝手にしろっ。おらっ、出すぞ。真理奈、孕めっ!」
女教師は祐介の身をがっちり固定し、かん高い雄叫びを放つ。
次の瞬間、隠すもののない結合部からとろみのある液体が噴き出し、
二人が絶頂に達したことを真理奈に知らせた。「ふうう……」と、長い満足の吐息が漏れた。
「うおっ、まだ出る。なんて気持ちいいんだ、お前の中はっ。
 搾り取られる……ううっ。す、すげえっ、止まらねえっ」
「あああっ、動かないで。アソコがキュンキュンする……。
 こ、これ気持ちよすぎ──ん、んふっ、またイクっ。イっちゃうっ」
祐介はだらしなく頬を緩め、己を孕ませる精の奔流を受け止めた。
身も心も真理奈のものに置き換わり、女のアクメを堪能する祐介の表情からは、
もはや昨日までの凛々しい男子高校生の面影を感じ取ることはできなかった。

07-355:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:54:56.84 ID:SVhkeCbp
「へ、へへへ……たっぷり出たぜ。中出しって最高だな、真理奈」
「あらあら、避妊もしないで中に出しちゃったの? 若いっていいわねえ。
 でも、もし赤ちゃんができたらどうするのかしらね? うふふふ……」
オーガズムを迎えたあとも下半身を揺さぶって祐介を嬲り続ける升田に、
真理奈は嘲弄と侮蔑の微笑を投げかけた。
自分の思い通りに事が運び、この上なく満ち足りた気分だった。
(何もかもがうまくいったわ。あとは私たちの顔を交換すれば、
 中川君も升田先生も完全に入れ替わってしまって、元の自分を意識することもなくなる。
 うふふ……二人とも、今までの自分とはまったく違う人生を楽しんでちょうだいね)
真理奈は升田の肩に手を伸ばし、唯一残された体のパーツである頭部の交換に取りかかる。
精神を集中すると真理奈の額が淡い緑色の光を放ち、
この世のものならぬ黒魔術の力が発動した。

「さあ、最後の仕上げよ。約束通り二人の中身はそのままで、
 残った顔も取り替えてあげる。あなたたちは入れ替わったことも忘れて、
 これからはまったくの別人として生きていくのよ。うふふふ……」
「残念だけどそれは無理だよ、真理奈さん」
出し抜けに声が室内に響き、真理奈は飛び上がった。
「だ、誰っ !? どこにいるのっ !?」
きょろきょろと辺りを見回し、声の主を確かめようとする。
祐介の声でも、升田の声でもない。ましてや、真理奈自身の声でもなかった。
「あははは、探しても無駄だよ。僕はその部屋にはいない。
 遠く離れたところで、君のことを観察していたんだ。さて、僕が誰かわかるかな?」
焦る真理奈をからかうように、声は軽薄な口調で喋り続ける。
言葉遣いから察するに、おそらく真理奈や祐介とそう変わらない年頃の少年の声と思われた。
成人男性とはやや異なる、どこか中性的な声音に聞き覚えがあった。
「あなたは、私にこの力を与えてくれた……」
「そうだよ。君は僕と契約し、魔法の力を手に入れた。
 他人の心と体を自在に操る力──人間の手に余るほどの強大な力をね」
真理奈の予想は当たっていた。姿を見せずに語りかけてくる相手の正体は、
彼女に黒魔術の力を授けてくれた魔性の存在。いわゆる悪魔だった。

悪魔はその邪悪なイメージに似つかわしくない、爽やかな少年の声であとを続ける。
「その力を使って君がやったことは、とても面白かったよ。
 他人の心も体も操ってとことん弄ぶやり口は、実に素晴らしい。
 僕が言うべきことではないかもしれないけど、
 君はそこらの悪魔よりも、はるかに悪魔めいていると思う」
誉めているのかけなしているのか、どちらともつかない語り口だ。
どこから聞こえてくるかもわからない悪魔の声に、真理奈は苛立ちを募らせる。
「お褒めにあずかって光栄だわ。でも、それならどうして邪魔をするの?
 今、とってもいいところだったのに」
「ああ、うん。別に邪魔をするつもりはなかったんだけどね。
 どうしても君に言っておかなくちゃいけないことがあって」
「なに? 私に何を教えてくれるの?」
真理奈は天井を仰いで訊ねた。一刻も早くこの会話を切り上げ、
祐介と升田への措置を再開したかったが、さりとて無視はできない。
硬い顔で相手の発言を待った。

07-356:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:56:39.17 ID:SVhkeCbp
「実は、残念なお知らせがある。最初、契約を結んだときに言っておいたと思うけど、
 今回のはあくまで仮契約だ。言わばお試し期間ということで
 簡単な手続きで済ませたけれど、その契約期間がちょうど今、終わった。
 君はもう魔法を使えなくなる」
「ええっ !? な、何ですって !? そんな話、聞いていないわ!」
真理奈は目を剥いた。せっかく黒魔術の力をここまで操れるようになったというのに、
突然終わりを宣告されて納得できるはずがなかった。
「あれ、言ってなかったっけ? おかしいな。言ったはずなんだけどなあ。
 君の力は二十四時間でなくなるって。一日きりの魔法だよ。シンデレラみたいなものさ」
「聞いてない、聞いていないわ! 今さらそんなことを言われても困るわよ!」
真理奈は必死で抗議したが、悪魔は特に悪びれた様子もなく、
「まあ、これも規則だからね。諦めてよ」と、にべもなかった。
「そ、そんな。魔法が使えなくなっちゃうなんて、絶対に嫌よ。
 この力はもう私のものだわ……」
「気に入ってくれたのなら、また今度、本契約を結んでよ。
 ただ、そっちはちょっと手続きが複雑でね。生け贄も必要だし随分と手間がかかる。
 とにかく、今回の契約はこれでおしまいだ。君がいじった皆の心を、元に戻してあげよう」
「ま、待って! せめてもう少しだけ──ああっ、頭が……!」
にわかに激しい頭痛が真理奈を襲った。
今の自分の人格を構成している女教師の記憶が抜け落ちていき、
代わりに元の女子高生の記憶が戻ってくる。
意識を残したまま頭の中身が変質していく異常な過程に、苦痛にも似た目まいを覚えた。

(ううっ、あたしの記憶が戻ってくる……先生じゃなくて、高校生のあたしの記憶が……)
その場に立っていられなくなり、真理奈は床にへたり込む。
やがてその不快な感覚が消え失せたとき、真理奈は完全に己の記憶を取り戻していた。
(あたしは真理奈……二年C組、加藤真理奈。先生じゃない。
 あーあ、元に戻っちゃった。つまんないの……)
真理奈はうっすら目を開け、その場に座り込んでいる自らの姿を確かめた。
記憶が元に戻ったのならば、体も元に戻っているはずだ。
長身でスタイルのいい、本来の自分の身体が視界に入ってくる……そのはずだった。
だが、現実は違った。今までと同じ、子供のように華奢な少女の体だった。
真理奈は驚いた。真理奈の首から下は、瑞希のままだったのだ。
「あれ、なんで? 頭の中は元に戻ったはずなのに、体がそのまんま……」
真理奈だけではない。彼女と同様、隣に倒れている祐介の頭部には
艶美な女子高生の肢体が繋がったままだ。
眼鏡をかけた女教師の首の下には、若い活力に満ちた男子高校生の肉体があった。
いずれの体も入れ替わったまま、元に戻ってはいなかった。

真理奈の発した当然の疑問に答えたのは、この騒動の黒幕である悪魔だった。
「ああ、首がすげ替わったままなのはどうしてかって? それは単純に技術的な理由でね。
 記憶には重さも体積もないから、移し変えるのも元に戻すのも簡単だけれど、
 首はそういうわけにはいかない。しかも、もう一人の被害者の瑞希さんが
 そこからだいぶ離れた場所にいるから、簡単には元に戻せないんだ。まあ、また今度だね」
「今度っていつよ。明日? それとも明後日?」
「いや、それがそうもいかなくてね。ちょっと言いにくいことなんだけど、
 僕はこれから野暮用があってね。しばらくこの街からいなくなるんだ。
 君たちが元に戻れるのは、そうだね……早ければ一週間くらいあとかな?
 それまで我慢するように、そこの二人にも伝えておいてよ。それじゃあ、僕はこの辺で」
「ま、待って! そんな無責任なこと言うなっ! 待ちなさい!」
「いやあ、今日は楽しませてもらったよ。本当にありがとう。じゃあ、またね」
別れの挨拶を最後に悪魔の声がやみ、それからは一切聞こえなくなる。
魔力を失った真理奈は途方に暮れ、その場に膝をついた。

07-357:真理奈のいたずら・9 ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:57:54.91 ID:SVhkeCbp
「そ、そんな……いつでも元に戻せると思ってたから、安心して遊んでられたのに。
 これからどうしよう……」
取り替えた記憶こそ元に戻ってはいるが、体は入れ替わったまま、戻すことができない。
呆然とへたり込む真理奈の後ろで、祐介と升田がのそりと身を起こした。
「ううん……あれ。俺、どうしたんだっけ──な、なんだこりゃあっ !?
 俺の体が、こんな──そうだ、これは加藤の体じゃねえかっ!
 お、思い出したぞ! 俺、あいつのせいで女にされちまったんだ!」
「わ、私の体が男のまま……中川君の体のままだわ。どうして元に戻ってないの?」
首から下が女子高生の身体になっている祐介と、
首から下が祐介の体になっている女教師は揃って驚愕したが、
ベッドの脇で固まっている真理奈に気がつくと、二人して彼女につかみかかった。
「おい、加藤っ! 今までのことは、全部お前のしわざだろう!
 早く俺の体を元に戻せっ! 戻さねえとこの場で絞め殺すぞっ!」
「まだ頭の中がぼーっとしてて、よく思い出せないけど……。
 でも、私たちが今まで、あなたに変なことをされていたのは覚えているわ。
 さあ、加藤さん、今すぐ私たちの体を元に戻してもらいましょうか。
 さもないと酷いわよ。男の腕力……ちょっと試してみようかしら」
「そ、そんなこと言われても、もう魔法は使えなくなっちゃったし……」

憤慨する二人に左右を挟まれ、たちまち真理奈の顔が青ざめる。
きゃしゃな首に四本の腕が伸びて、無力な少女の身を拘束した。
「ぐええっ! ううっ、ご、ごめんなさいっ。
 実は黒魔術が使えなくなって、もう元に戻せないの……」
先ほどまで見せていた余裕はもはやどこにもなく、真理奈は目に涙を浮かべて許しを乞うた。
しかし祐介と升田は真理奈を解放するどころか、逆に猛烈な力で彼女の首を絞めつけた。
「何だとぉっ !? お前、俺に一生この体のままでいろっていうのかっ!
 この色ボケ女、絶対に許さねえ! 今すぐ死んで詫びろっ!」
「へえ……これだけ好き勝手しておいて、元に戻せないですって?
 それはつまり、あなたの身がどうなろうと、私たちにとっては変わらないってことよね。
 うふふ……私は殺すなんて言わないわ。ゆっくり時間をかけて、
 死んだ方がましって思えるくらいの苦しみをあなたに与えてあげる……」
静脈の浮き出た二対の手が真理奈の呼吸を圧迫し、脳への血流を阻害する。
真理奈は踏み潰された蟹のように口からぶくぶくと泡を吹き出し、
逃れることのできない苦痛に悶えた。
「ゆ、許して……ぐええっ、殺さないで。死にたくない、死にたくないよぉ……」
白目を剥いた真理奈の股間から小水が漏れ出し、カーペットを汚す。
二人が顔をしかめて手を離すと、真理奈の体は支えを失って
悪臭のする水たまりの中に倒れ伏し、そのまま動かなくなった。

07-358: ◆cW8I9jdrzY :2011/09/29(木) 20:58:46.23 ID:SVhkeCbp
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。
次で完結する予定です。

07-359:名無しさん@ピンキー:2011/09/29(木) 23:55:38.71 ID:ttIs4ZVy

このまま元に戻らないで、全員快楽に溺れるENDもいいな

07-360:名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:32:26.26 ID:r/zwMxsF
Good job

07-361:名無しさん@ピンキー:2011/09/30(金) 00:50:28.46 ID:7IlWFkqs
前回の複雑さから一転して読み方によって複数の嗜好が味わえるという…なんてトリッキーな今回!おつです
スタイルのいい真理奈が華奢な体になったのがツボに入りましたgjでした



07-362:名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 01:24:12.65 ID:pAXVnWD1
真理奈しんでしもうた・・・

07-363:名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 09:12:06.35 ID:aPYPdb/O
もっと早く始末しておくべきだった

07-364:名無しさん@ピンキー:2011/10/03(月) 23:17:57.73 ID:d3TsoTwB
>>363
真理奈アンチばかりしている奴は、真理奈と身体交換されて自分の身体に犯されるぞ
そしてそのまま真理奈として罪を被って生きる事になるがいい

07-365:名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 06:27:29.02 ID:i/DCb1pq
>>364
俺にとってはご褒美ですが・・・?

07-366:名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 12:35:42.84 ID:aSC1faBY
だな
首下だけを交換されてビッチ化&精液便所とかまでいかないと
それでもご褒美な奴にはご褒美だろうけど

07-367:名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 15:49:32.23 ID:BzVWR9Zp
ハッピーエンドが一番です

07-368:名無しさん@ピンキー:2011/10/04(火) 19:21:55.08 ID:vCczgYb6
ご褒美を永遠に与えられ続けるのは、ある意味究極のハッピーエンドだな。

07-369:名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 01:43:19.18 ID:QsLpzysg
うおぅっ真理奈犯してぇぇっ!

07-370:名無しさん@ピンキー:2011/10/06(木) 21:30:01.06 ID:NhWsJj8u
しかし窒息したり失禁してるのは瑞希の体なのなあ

07-371: ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:09:03.46 ID:tdavqHxJ
>>239-245>>252-256>>261-266>>281-289
>>297-301>>305-309>>323-329>>335-341
>>352-357の続きを投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、入れ替わり(首のすげ替え)、学園、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ有りです。よろしくお願いします。

07-372:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:09:55.50 ID:tdavqHxJ
窓の外でさえずる小鳥の鳴き声に、祐介は目を覚ました。
枕元の時計を見ると、そろそろ起きなければならない時刻だ。
気だるさの残る体を叱咤して寝床を這い出る。
部屋の壁の、彼の顔とほぼ同じくらいの高さの場所に、長方形の鏡が掛かっていた。
カーテンの隙間から明るい朝の光が差し込む中、祐介は鏡をのぞき込んでため息をついた。
「くそっ、まだ元に戻ってない。いったい俺は、いつ男に戻れるんだ……」
鏡には険しい顔をした短髪の少年が映っていた。パジャマのボタンを外して前を開くと、
黒いブラジャーに包まれた巨大な二つの膨らみがこぼれ出た。
細くくびれた腰の下方には、同じ色のショーツが見える。
体型も下着も、明らかに若い女のそれだった。
(手も、足も、胸も、尻も……頭以外は全部、加藤真理奈のものなのか。
 今の俺、あいつの体になってるんだ……)

祐介の首から下が真理奈の体になってから、既に三日が経過していた。あの悪夢の日、
黒魔術によって祐介の頭部は真理奈のものとすげ替えられ、祐介は女になった。
ただ体が入れ替わっただけではない。
そのあと調子に乗った真理奈は散々祐介を辱しめ、彼の身も心もぼろぼろに傷つけた。
全てが終わったあと、祐介は放心状態で家に帰り、そのまま寝込んでしまった。
眠っている間も記憶に刻み込まれた被虐の体験が祐介を苛み、何度も何度もうなされた。
それから二日が経ち、ようやく起き上がれるようにはなったものの、
いっこうに元の体に戻れない現状では、依然として気が晴れない。
今日も学校を休んでしまおうかと考えたが、病気でもないのに
いつまでも欠席し続けるわけにはいかない。
やむをえず立派な乳房にサラシを巻いてきつく締めつけ、男子用の制服に袖を通した。

三日ぶりに外に出ると、爽やかな風が家々の間を吹き抜け、祐介の顔を優しく撫でていった。
道路の向かい側にある一戸建てを訪ね、インターホンを鳴らす。
しばらく待っているとドアが開いて、驚いた顔の瑞希が姿を見せた。
「祐ちゃん、もう体は大丈夫なの?」
「ああ、だいぶマシになったよ。いつまでも休んでられねえからな」
祐介は無理をして笑顔を浮かべ、一緒に登校しようと瑞希を誘った。
瑞希はこくりとうなずき、嬉しそうに祐介の手をとる。
「祐ちゃんの手、すべすべだね。これ、真理奈ちゃんの手なんだね……」
「ああ、そうだ。でも瑞希、変わったのはお前も同じだろ。
 こんなムチムチの体になっちまって……」
瑞希の肩に手を置いて、祐介はしみじみと言った。
学年でも一、二を争うほどに小柄な体格だったはずの瑞希が、
今は長身の真理奈の体と大差ない背丈になっていた。
各所が丸みを帯びた肉づきのいい体が、セーラー服の下で窮屈そうに縮こまっていた。
「しょうがないよ。この体は升田先生のなんだから。
 元に戻るまで、私も祐ちゃんと一緒に我慢しなきゃ」
瑞希はかすかな憂いを瞳に表す。祐介が真理奈と体を取り替えられたのと同じく、
瑞希も世界史担当の女教師の体になってしまっていた。今の祐介に勝るとも劣らない巨乳と、
大きく左右に張り出した熟女のヒップが十七歳の童顔の下にあった。

07-373:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:15:47.81 ID:tdavqHxJ
「はあ……俺たち、いつ元に戻れるんだろうな。まさか、ずっとこのままなんてことは……」
「大丈夫、きっとすぐに戻れるよ。だからそんな顔をしないで」
不安がる祐介を瑞希が慰める。大事な自分の体を奪われ、
ひと回りも年上の女教師の身体を押しつけられても気丈に振る舞う瑞希の姿に、
祐介は自分の情けなさを思い知らされた。
(そうだな。瑞希だって泣きたいだろうに、我慢してるんだ。
 俺が弱音を吐いてどうする……ん?)
そのとき、祐介は交差点の向こうから背丈の低い女がやってくるのに気づいた。
せいぜい中学生か、もしかすると小学生と間違えてしまいそうなほど
小柄な茶髪の女子だった。だが瑞希と同じセーラー服を着ていることから、
おそらく祐介と同じ学校に通う高校生なのだろう。
ゆっくりこちらに近づいてくる女の顔を見て、祐介は眉をひそめた。
相手は彼の肉体を奪った憎らしい女、加藤真理奈だった。

「おはよう、真理奈ちゃん」
「おはよ、瑞希……」
瑞希は真理奈に笑いかけたが、真理奈の声には元気がなかった。
三日前の横柄な態度とはまるで別人だった。
しょげ返ったようにうつむいてばかりで、祐介の方を見ようともしない。
「おい、加藤。俺に何か言うことはないのか?」
と祐介が話しかけても、押し黙って膨れっ面をするだけだ。
普段よりも二十センチ以上背丈が低くなっている真理奈を見下ろし、
祐介は怒りをあらわにした。
「おい、何とか言えよ。俺は無理やりお前の体にされちまったんだぞ。
 望んでもないのに女にされた俺の苦しみがわかるか !?」
「そんなこと言われても、今のあたしにはどうしようもないわよ。
 もう魔法は使えないし、あんたたちを元に戻してあげることもできない……」
真理奈はぽつりと言った。百七十センチ近い長身を誇る真理奈を
自分が見下ろしていることに、祐介は激しい違和感を覚えた。
真理奈の体は祐介の首に繋ぎ合わされ、代わりに真理奈の首は、
小柄な瑞希の身体に接合されている。真理奈自身がそのようにした結果だが、
もはや魔力を失ってしまった今の彼女には、すげ替わった自分たちの首を
元に戻すことは不可能だという。これも祐介が寝込んでしまった理由の一つだった。

「じゃあ、一体どうするんだよ。俺に一生女のままでいろって言うのか?
 そんなのごめんだぞ。瑞希だってこんな体にされちまったんだ。
 絶対、元に戻してもらう!」
「できるんだったらとっくにそうしてるって。
 でも、あたしに黒魔術を教えてくれたバカ悪魔のやつ、
 どっか行っちゃったらしいのよ。
 あいつが戻ってくるまでは、皆このままでいるしかないわ」
「そんな無責任な……おい、せめて俺と瑞希に謝れよ。お前がしょーもないことをするから、
 こんな厄介なことになったんだろうが。責任とって土下座しろ」
祐介は真理奈の胸ぐらをつかんで迫ったが、真理奈は「絶対やだ」とへそを曲げてしまう。
「瑞希には謝ってやってもいいけど、中川には絶対やだ。
 元はといえば、あんたが日頃からあたしにケンカばっかり
 吹っ掛けるのが悪いんでしょうが。自業自得よ」
「何だと、てめえっ!」
「祐ちゃん、やめてよ。真理奈ちゃんも、祐ちゃんのことをあんまり悪く言わないで……」
またしても喧嘩を始めてしまった二人を、瑞希が慌てて仲裁する。
瑞希を挟んでいがみ合う祐介と真理奈の姿は、それぞれの身長と体型さえ除けば、
常日頃繰り返されている日常の光景と何ら変わりがなかった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ 

07-374:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:16:53.32 ID:tdavqHxJ
世界史教師の升田美佐は生徒指導室の椅子に腰かけ、彼女が来るのを待っていた。
(それにしても……まだこの格好には慣れないわね。
 皆も私の服装を見てひそひそ噂していたし、いやだわ……)
机の下で太くがっしりした脚を組み替え、小さく嘆息する。
平生、堅苦しいスーツ姿で授業をしている升田だが、
今日は安物のジャージを身につけていた。
堅物で知られる女教師の変貌ぶりに、さぞ生徒たちも驚いていたに違いない。
それというのも、升田の首から下は升田の身体ではないからだった。
本来の自分の体ではないどころか、女でさえない。
細い眼鏡をかけた知的な美貌の下方には、若く健やかな男子高校生の肉体があった。
(この三日間で少しはこの体にも慣れたけど、やっぱりしっくりこないわね。
 お手洗いに行くのだって恥ずかしいし。ああ、早く元の体に戻りたい……)

升田が怪しげな黒魔術の力で男子生徒と首をすげ替えられてから、既に三日が経過していた。
その間、衣食住からトイレに至るまで、不慣れな男の体で生活するのは大変な労苦だった。
日常生活だけではない。無論、仕事にも差し支えはあった。
いくら大きめのサイズのジャージで隠しているとはいえ、
今の升田が女の体格でないのは一目瞭然である。
好奇心旺盛な生徒たちの目から逃れるため授業を早めに切り上げ、
チャイムが鳴る前に急いで職員室へと戻らなければならなかったし、
職員室でも同僚の教師たちが興味津々の顔で何があったか訊ねてくる。
いい加減にしてほしい、というのが率直な気持ちだった。
(それもこれも、全部あの子のせい……ああ、やっと来たようね)
部屋のドアがノックされ、升田は顔を上げた。
おそるおそる入ってきたのは二年の女子生徒、加藤真理奈だった。
「遅かったじゃない、加藤さん」
「す、すいません……掃除が長引いちゃって」
升田の鋭い視線に射すくめられ、真理奈はうつむいて弁解した。
升田は授業態度の悪い真理奈のことを日頃から嫌っていたが、
現在、彼女が抱いている感情は、とてもそんな生易しいものではない。
今にも噴火してしまいそうな怒りのマグマが、升田の胸をちりちりと焦がしていた。

「言い訳はいいから、そこに座りなさい。
 まったく、誰のせいでこんなことになったと思っているの?」
「は、はい、あたしです……」
真理奈は長机を挟んで升田の向かいに座り、小柄な身体を丸めてかしこまった。
反論でもされたら間違いなく激昂したことだろうが、
卑屈に振る舞われたところで怒りが収まるわけではない。机の下で拳をぐっと握り込んだ。
「そうね。あなたが妙なことをしてくれたおかげで、
 先生はこのとおり男の体になっちゃったわ。
 しかも私の体は勝手に別の女の子が使っているし、いつ元に戻れるかもわからない。
 これも全部あなたのせいよ。どう責任をとってくれるの?」
怒りを隠しきれずに声を震わせると、真理奈の顔が蒼白になった。
「ご、ごめんなさい。多分、来週までには元に戻れると思いますから……」
「へえ、それはまた随分と気の長い話ね。少なくとも来週までは
 この格好でいないといけないなんて……一体どうしてくれようかしら」
「ご、ごめんなさい。あのときのあたし、どうかしてたんです。
 このとおり謝りますから許して下さい……」
真理奈は亀のように首を縮めて謝罪する。
升田はそんな真理奈の襟をつかんで、力任せに自分の方へと引き寄せた。
真理奈の椅子が倒れてガタンと音をたてた。

07-375:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:20:12.48 ID:tdavqHxJ
「本当に悪いと思っているの? 先生に対してあんなひどいことをして、
 そう簡単に許してもらえると思ってるの?」
「うぐっ、やめて下さい。許して下さぁい……」
男子高校生の大きな手で細い首を絞めると、たちまち不快なうめき声があがった。
真理奈の顔が赤く染まり、次第に青みがかってきた。
信号機のように変わる少女の顔色を眺めて、升田はようやく笑みを浮かべた。
「あなたみたいに頭の悪い子は、厳しくしつけないといけないわね。
 まったく、親御さんはどういう育て方をなさったのかしら」
「ぐええっ、許して。何でもしますから殺さないで……ごぶっ、ごぶっ」
真理奈の必死の命乞いに、升田は腕の力を緩めた。
ようやく解放された真理奈は激しく咳き込み、長机に突っ伏して悶えた。
「げほっ、げほっ! うう、苦しい……」
「こっちに来なさい、加藤さん。教師の私が責任をもって、あなたを指導してあげます」
升田は真理奈をそばに招くと、自分が着ているジャージのズボンをずり下ろし、
ボクサーパンツの中からだらりと垂れた男性器を取り出した。

「せ、先生、いったい何を……?」
「出来の悪いあなたに貞淑な女性のマナーを教えてあげます。
 さあ、まずはこれをしゃぶってちょうだい」
「い、嫌です! なんであたしがそんなことをしなきゃいけないんですか!」
真理奈は首をぶんぶん振って嫌がったが、
升田が再びその首に手をかけようとすると、恐怖で真っ青になった。
「早くしなさい。ここには私とあなたしかいないのよ。腕づくで言うことを聞かされるか、
 それとも教師の私に逆らってあとで痛い目を見るか……。
 どちらにしても、あなたは従うしかないの。わかったら早くしなさい!」
「ひ、ひどい。ううう……」
真理奈は目尻に涙をためて、こわごわ升田の下半身に近づく。
升田はそんな彼女の髪を乱暴にわしづかみにして、顔を無理やり自分の陰部に押しつけた。
「い、痛いっ!」
「そうね、痛いでしょうね。でも、私を怒らせたらこんなものじゃないわよ。
 許してほしかったら、せいぜい私を気持ちよくさせることね。
 さもないとどうなるか……わかってるわね?」
「は、はい、やらせていただきます。うう……」
ぽろぽろ泣きながら、升田の陰茎に舌を這わせる真理奈。
上目遣いでこちらの機嫌をうかがう女子高生の姿は、少なからず升田の怒気を和らげた。

「そう、その調子で先っちょをペロペロするの。裏筋も忘れずにお願いね……
 んっ、歯は立てないように。そうよ。なかなか気持ちがいいわ。やればできるじゃない」
「ふぁい、ありがとうございます……ううっ、うむっ」
「うふふ、とってもいい顔をしてるわね。下品でいやらしいあなたにはお似合いだわ」
升田は真理奈をあざ笑いつつ、ポケットから携帯電話を取り出してカメラを向けた。
浅ましい醜態を間近で撮影され、真理奈は狼狽した。
「やだ、撮らないで──い、痛いっ。髪を引っ張らないでぇっ」
「ほら、お口がお留守になってるわよ。大事な髪を引き抜かれたくなかったら、
 さぼらずおしゃぶりに励みなさい」
「ううっ、あたしがなんでこんなことを……」
めそめそして鼻水をすする真理奈の顔が、動画として記録される。
升田は愛用の携帯電話を構え、にやりと笑った。
「もしも私の体が元に戻らなかったら、この映像を学校の皆に見せてあげる。
 普段から性欲を持て余してる男の子たちは、さぞ喜ぶでしょうね。
 まあ、その代わりあなたは二度と学校に来れなくなるでしょうけど」
「そ、そんな。それって脅迫じゃ……いぎいっ! やめてぇっ!」
きらきら光る茶色い髪を強く引っ張り、奉仕を再開するよう促す。
真理奈は子供のように泣きじゃくり、女教師の男根を奴隷のようにしゃぶり続けた。

07-376:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:23:13.27 ID:tdavqHxJ
「ああ、いい気分。嫌がる女の子を力で従わせるのって最高ね。
 男の人の気持ちが少しだけわかったわ」
「ううっ、ぐすっ。ううう……」
暴力と権力とで脅され、無力な真理奈に抵抗のすべはない。
命じられるまま升田のペニスを口に含み、カメラの前で淫らな奉仕にふけった。
若い肉棒は女子高生の舌づかいに奮い立ち、真理奈の口を内側から拡張した。
「うふふ、やっぱり年頃の男の子の体は元気ね。おちんちんがこんなに膨れて、
 破裂してしまいそう」
「むぐっ、口が……ああっ、大きい……」
真理奈は泥酔したかのような赤ら顔で、脈動するペニスに見とれる。
舌を伸ばして幹をなめ回す淫猥な姿に、女教師はますます笑みを深くした。
「もっと口を開けなさい。この大きなおちんちんを根元まで食べさせてあげる」
「は、はい。ううっ、うぐ。うむうっ」
床に膝をついた真理奈の大口に肉の剣を突き込み、遠慮なしに奥へ差し入れた。
真理奈は若く反り返ったペニスを口いっぱいに頬張り、声にならない悲鳴をあげた。
生意気な女子高生が男性器に奉仕しながら下品な顔で喘ぐ姿は、
升田にとって最高の見世物だった。

「ふふっ、気持ちいいわ。加藤さんのお口、ぬるぬるして温かい」
真理奈の頭をつかんでゆっくり腰を前後させる。
唇と陰茎の隙間から唾液がこぼれ、真理奈の制服の襟元を汚した。
「ふごっ、ふごっ。ううっ……」
次第に激しさを増すペニスの動きに、真理奈は呼吸をせき止められて悶えた。
肉の塊が執拗に喉を穿ち、強気な少女を嬲りものにする。
肉体を取り替えられた数日前とは立場が正反対だった。
「あらあら、こんなにいやらしい顔でおちんちんをくわえちゃって。
 とってもエッチな女の子ね、加藤さんは」
「ううっ、うむう……」
とろんとした瞳で升田を見上げる真理奈の面には、
苦痛とは明らかに異なる感情が表れていた。
散々もてあそんだ女教師から受ける被虐が、真理奈の体を火照らせているのだろう。
ぐぽぐぽと卑猥な音をたててイマラチオに熱中する真理奈の表情からは、
もはや升田に対する憎悪も敵意も消え失せていた。
(ああ、なんていい心地なの。腰が勝手に動いて、自分でも止められないわ)
心の内に潜むサディズムに火がつき、升田は己を抑えきれない。
本能の命じるままに腰を打ちつけ、哀れな真理奈の口腔を犯した。

魔術を行使する力を失った今の真理奈は、
もはや傲慢な女教師を満足させるための道具に過ぎなかった。
祐介のものだった男性器が少女の喉奥を突き、
現在の所有者である升田にとろけるような快楽をもたらす。
今の自分が牝ではなく牡であることを、升田は薄ら笑いを浮かべて真理奈に感謝した。
「すごい。加藤さんの喉、たまらないわ。今にも出ちゃいそうよ」
「うぐっ、待って──ぐぼっ、ごふっ。ふごごっ」
制止しようとした真理奈を力で押さえ、口内に深々とペニスを挿し込む。射精は間近だった。
「ああっ、出るわ。真理奈、飲んでっ!」
「ふおおっ、うごっ。おおおっ」
升田の陰嚢がぶるぶると震え、女子高生の消化器に熱い樹液を撒き散らした。
濃厚な精を直接食道に注がれた真理奈のうめき声は、とても美少女のそれとは思えない。
豚にも似た悲鳴をあげて升田のスペルマに溺れた。

07-377:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:25:25.33 ID:tdavqHxJ
「おぐっ、ごほっ! ううう……けほっ、けほっ」
「うふふ、いっぱい出しちゃったわ。気持ちよかった……
 お次はこっちのお口にも飲ませてあげる」
射精が終わっても若いペニスはいささかも萎えない。
升田は床に四つん這いになって咳き込んでいる真理奈の尻を両手でつかむと、
彼女の小さな背中にのしかかった。獣の交尾の姿勢だった。
「あっ? 先生、何を──あんっ、入れちゃダメぇっ。いや、いやぁっ」
狭い女性器に焼けた杭のような陰茎を突き立てられ、真理奈ははしたない悲鳴を放つ。
森田瑞希の肉ひだが愛する祐介のものを締めつけ、二人は擬似的な恋人同士となった。
「ああ、きつくて気持ちがいいわ。こんなに私のおちんちんを締めつけてくるなんて……
 うふふ、元の体に戻るまで、毎日こうしてあげるから覚悟しなさい。
 さもないと、今撮ったあなたの恥ずかしい映像を学校中にばらまくから」
「そ、そんな──ああっ、突かないでっ。ああんっ、激しいっ」
「可愛いわ、加藤さん。不真面目なあなたのことは好きじゃなかったけど、
 今なら仲良くやれそうね。気を失っちゃうくらい、気持ちよくしてあげる」
後背位で真理奈を犯しながら、升田は男子高校生の肉体で味わう官能に酔いしれる。
艶やかな声をあげて絡み合う男と女の淫靡な姿を、
机の上に置かれた携帯電話が余さず記録していた。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

「はい、祐ちゃん。熱いから気をつけてね」
「ああ、サンキュ」
祐介は瑞希の手から受け取ったコーヒーカップを口元に運んだ。
紅茶とほのかなレモンの香りが鼻孔をくすぐる。茶菓子は瑞希の好きなアップルパイだった。
「それにしても、今日はドキドキした。皆にバレなくてほっとしたよ」
レモンティーを一口すすり、ベッドにもたれかかった。
制服の前を開くと、胸を覆う白いサラシが現れる。
幾重にも巻かれたそれを取り去り、祐介は上半身裸になった。
「ふう、楽になった。ちょっと締めすぎたか?
 でもこのサイズだと、隠すのが大変だからな……」
男の体には決して存在しない二つの大きな膨らみが、祐介の手のひらに載っていた。
あり余るボリュームを誇る見事な乳房がたぷたぷと弾む。
クラス中の男子生徒を誘惑する加藤真理奈の巨乳だ。

学校での半日を真理奈の身体で過ごしたが、
幸いにも周囲に怪しまれるようなことはなかった。
体育の授業を見学し、できるだけ目立たない振る舞いを心がければ、
誰に注目されることもない。元の体に戻るまで、何とかやっていけそうに思った。
「ふふふ……真理奈ちゃん、スタイルいいからね。
 でも祐ちゃんは背丈があんまり変わってないから、まだましだよ。
 私なんて升田先生の体になっちゃったから、皆が目を丸くしちゃってさ」
瑞希は苦笑して、己の姿を指し示す。
そこには女子高生の制服を身につけた、世界史教師の升田美佐の肉体があった。
身長も体格も本来の瑞希の体とはまるで異なるため、
自分の制服も着られず、大柄な真理奈から借りたセーラー服を着ていた。
「そうだな。クラスで一番小さな瑞希が、今は升田先生のむっちりした体だもんな。
 男子の中にはお前のこと、いやらしい目でちらちら見るやつもいたし、まったく腹が立つ」
「え、そうなの? 全然気づかなかった。恥ずかしい……」
瑞希は耳まで赤くして顔を伏せる。祐介は「気にすんな、ほっとけ」と言い聞かせ、
ひと回りも年上の女教師の身体になってしまった幼馴染みを慰めた。

07-378:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:28:43.95 ID:tdavqHxJ
「まあ、これも元に戻るまでの辛抱だ。
 加藤の話によれば、来週には何とか元に戻れるそうだからな」
「そうだといいね。やっぱり今のままじゃ困るもん。祐ちゃんは男の子でないと」
「絶対元に戻れるさ。だからそんなに心配するなって。ほら、こっちに来い」
祐介は手招きして、憂いを帯びた表情の瑞希をそばに呼んだ。
頭の左右で束ねた黒髪を撫でてやると、瑞希はようやく笑顔を取り戻した。
「ありがとう、祐ちゃん。お返しに、私も祐ちゃんを慰めてあげるね」
柔らかな笑みを浮かべて、瑞希は祐介の頬に口づけた。
淡い桃色の唇が頬をついばみ、首筋から耳の下までなめ回す。
こそばゆくも心地よい感触に、祐介はふっと微笑む。
「おいおい、何するんだよ。そんなところ、なめたらくすぐったいじゃないか」
「いいじゃない。いつもは私が祐ちゃんにこうしてもらってるから、
 たまには私がしてあげたいの」
瑞希は半裸の祐介に抱きつき、そっと唇を重ねてきた。
軽く表面を触れ合わせるだけのキスが、やがて舌を絡める情熱的な接吻へと変わる。
祐介は目を閉じ、恋しい美少女との口づけを堪能した。

「んんっ、瑞希……ん?」
接吻に夢中になっていた祐介だが、不意に胸の辺りに鋭い刺激を受けて目を開いた。
視界の下方で、瑞希の手が乳房を揉みしだいていた。
「お、おい、何するんだ。やめてくれ」
「大きくて柔らかい……祐ちゃんの体、本当に真理奈ちゃんのになっちゃってるんだ」
瑞希は好奇心を剥き出しにして、張りのある豊かな乳を握りしめた。
指の腹で敏感な乳頭を摩擦されると、口から勝手に声が漏れてしまう。
「ああっ……瑞希、やめてくれ。そんな風にされたら──うっ、ううんっ」
「なんだか祐ちゃん、本物の女の子みたい。ちょっと可愛いかも……」
瑞希は頬を朱に染めて、祐介の背後に回り込む。
後ろから祐介の乳房を揉みつつ、再び唇を重ねて喘ぎ声を封じてくる。
いつになく積極的な恋人の愛撫に、祐介は抵抗することも忘れてなすがままになっていた。
(はあっ、乳首がコリコリする。女の体って、なんて敏感なんだ……)
男物の黒いズボンの内側で、女の芯がじんと疼いた。
性に奔放な真理奈の肉体が火照り、不可視の糸で祐介の心を絡めとる。

「祐ちゃん、好きだよ。私と一緒に気持ちよくなろうよ」
「ああっ、瑞希……お、俺……」
自然と目が潤み、息が苦しくなる。瑞希はそんな祐介の体の向きを変え、
自分と向かい合う姿勢にした。彼の胴体にゆっくりと顔を近づけ、
指ではなく上下の唇で乳の先端を挟み込んだ。
「み、瑞希──ああっ、駄目だ。こんなの駄目だって。あんっ、ああんっ」
祐介は天を仰いで熱い吐息を吐き出した。真理奈と肉体が入れ替わった日に受けた
羞恥の記憶が蘇り、ピンク色の乳首をしこらせる。
女のように高い声をあげて悶える自分の姿に、倒錯した興奮が湧き上がった。
「祐ちゃんのおっぱい、綺麗だね。大きくて形もいいから羨ましいな」
先端が上向いた祐介の乳房を羨望の眼差しで見つめ、瑞希は自分の服を脱ぎ始める。
夏物のセーラー服の中から現れたのは、あどけなさを残した童顔に似つかわしくない、
グラマラスな女教師の肉体だった。
あまりにも大きすぎる顔と体のギャップが、祐介の目を釘付けにする。
升田から借りたという地味なデザインのベージュの下着が床に落とされ、
瑞希は丸裸になった。

07-379:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:31:02.12 ID:tdavqHxJ
「祐ちゃんも下を脱いでよ。祐ちゃんの首から下についてる
 真理奈ちゃんの体、全部私に見せて」
「お、おい、瑞希……」
祐介は抗議の声をあげたが、強引な瑞希にズボンとショーツを剥ぎ取られ、
ソックスだけの姿にされてしまう。十七歳の裸身がなめらかな肌を晒した。
持ち主である祐介でさえ思わず唾を飲み込んでしまうほど、美しく均整のとれた肢体だ。
すらりと長い手足と腰高の細い体がまぶしい。
「これが女の子の祐ちゃん……祐ちゃんの顔と真理奈ちゃんの体がくっついてるんだ。
 何度見てもびっくりしちゃうね」
瑞希は感嘆し、入れ替わりの事実を確かめるように祐介の胸や股間をまさぐる。
敏感な箇所を這い回る手の感触に、祐介は喘ぎ声を抑えられない。
「あんっ、ああんっ。瑞希、やめろ……そ、そんなところをいじっちゃ駄目だ。あんっ」
「どうして? 祐ちゃんの体、気持ちいいって言ってるよ。
 おっぱいの先がこんなに硬くなってるし、下だって、ほら。おつゆが漏れてきた」
瑞希が手で祐介の割れ目を広げた。幾重にも連なった肉の膜を指先がなぞり、
とろみのある液体が滴っているのを教えてくれる。祐介の秘所から染み出した蜜だった。

(ううっ、アソコが濡れてる。俺はこんなの嫌なのに……)
主の意思とは無関係に発情してしまう淫らな体が恨めしい。
真偽のほどは定かではないが、美人でスタイルのいい真理奈は、
複数の男性と肉体関係を持っていると聞いたことがある。
おそらく彼女を妬んだ者たちによる心無い噂なのだろうが、
この淫乱ぶりではあながち間違いではないかもしれない、と祐介は思った。
瑞希の指が乳頭をしごき、陰核を弾く。
心地よい電流が身体中を駆け巡り、祐介の理性を蕩けさせた。
抗う力も失せ、祐介は幼児のように震えながら恋人に身を委ねた。
平生、自分が瑞希にしてやっている行為が、今は逆に祐介を虜にしていた。
「瑞希、やめて──ああっ、すごい。ひいっ、ひいいっ」
「えへへ、祐ちゃんの体、とってもエッチだね。
 感度がすごくて、どこを触ってもビクビクしちゃう」
瑞希はいたずらっぽく笑い、祐介の首筋に優しく口づけた。
顎や頬にキスの雨を降らせつつ、祐介の背中に腕を回して正面から密着してくる。
何をするつもりかと不審に思っていると、祐介の胸に瑞希の乳が押し当てられた。

07-380:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:34:09.70 ID:tdavqHxJ
「ほら、おっぱいがぶつかり合ってぷよぷよしてるよ。
 今の私たち、どっちもおっぱいが大きいからこんなこともできちゃう。面白いね」
女教師と女子高生の巨乳同士が触れ合い、尖った乳首が衝突する。
弾力のある四つの肉の塊が自在に形を変え、淫靡な光景を祐介の目に焼きつけた。
痛みにも似た鋭角的な刺激に、荒い呼吸が収まらない。
「はああっ、こんな──俺のおっぱいが、瑞希のにツンツンされてる……」
「祐ちゃん、気持ちいい? 私は気持ちいいよ。
 私の小さな胸じゃ、こんなことできないもんね」
興奮で顔を赤くした瑞希は、ますます激しく祐介を責めたてる。
祐介は体裁を取り繕う余裕もなく、瑞希にされるがまま、
「あんっ、あんっ」と甘い声をあげ続けた。
「祐ちゃん、可愛い。いつもの凛々しい祐ちゃんも好きだけど、
 可愛い女の子の祐ちゃんも大好きだよ。
 ほら、もっとおっぱいをこすり合わせて、気持ちよくなろうよ」
「ああっ、乳首すごいっ。気持ちいいっ」

祐介と瑞希は女同士で体を絡め合い、他人の肉体であることも忘れて快楽を貪った。
瑞希の指が、唇が、そして乳房が、不慣れな女の体になった祐介を絶頂へと押し上げる。
「瑞希、俺──ああ、イクっ。あっ、あっ、駄目っ、あああっ」
視界が真っ白になり、赤い花びらが脳裏に舞い散る。
真理奈の身体が躍動し、新しい持ち主の心に女のエクスタシーを刻みつけた。
「祐ちゃん、イっちゃったの? なんだか幸せそう。お口からよだれが垂れてるよ」
瑞希が顔を近づけ、祐介の唇をぺろりとなめた。アクメを迎えたばかりだというのに、
口の中に瑞希の舌が入ってきて、祐介は休む間も与えられない。
「はあっ、はあっ。み、瑞希──んっ、ううんっ」
「んっ、祐ちゃん。祐ちゃん、好きなの。はむっ、うむんっ」
二人の女は互いの名前を呼びながら、接吻に没頭して愛を確かめ合う。
しばらくそうして抱き合っていたが、やがて瑞希が祐介の身を放して立ち上がった。

「ちょっと待ってね、祐ちゃん。実は、祐ちゃんに見せたいものがあるの」
「はあっ、ふうっ。な、なんだ?」
「ほら、これ。私から祐ちゃんにプレゼントだよ。どう?」
「お、お前、それ……」
傍らの机の中から瑞希が取り出したものを見て、祐介は仰天した。
下着のような形状の黒い帯に、男性器を模したグロテスクな突起が備えつけられていた。
俗にペニスバンドと呼ばれる淫具だった。
「私たちの体、しばらくこのままで元に戻れないでしょ?
 だから女の子同士でもエッチできるように買ってきたの。
 買いに行くの、すごく恥ずかしかったんだよ。サングラスとマスクで変装してさ」
「み、瑞希……」
恥ずかしそうに頬を赤くして微笑む瑞希に、なんと答えたらいいのか、祐介にはわからない。
その場にへたり込んで瑞希を見上げ、幼馴染みの少女が
肉づきのいいヒップにペニスパンドを装着するのを、呆然と眺めた。

07-381:真理奈のいたずら・10 ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:35:16.11 ID:tdavqHxJ
「いつもは私が祐ちゃんに入れてもらってるから、
 たまには私が祐ちゃんに入れてあげたいの。ほら、脚開いて」
「ちょっと待て、瑞希。俺はそんなの嫌だ。冗談じゃないぞ……」
祐介は逃げようと腰を浮かせたが、まだ体のあちこちに痺れが残っていて、
思うように動けない。閉じた太ももが無理やり広げられ、間に瑞希の身体が割り込んできた。
「えへへ……これね、内側にも同じようなのがついてるんだよ。
 だから私と祐ちゃん、一緒に気持ちよくなれるの」
「や、やめろ、瑞希。俺はこんなの──いやあっ。お願い、やめてっ。あああっ」
女々しい口調で泣き叫ぶ祐介の秘所にシリコン製のディルドがあてがわれ、
ずぶずぶと膣内を押し広げていく。
血の通わぬ張形に深々と貫かれ、祐介の額に脂汗が浮かんだ。
「ううっ、は、入ってる。苦しい……」
「入ったね、祐ちゃん。じゃあ、動くからね」
瑞希が腰を動かし、作り物のペニスが祐介の女性器を前後した。
ディルドの表面に施された細かな突起が肉ひだを擦り、
本物によってもたらされるものとはやや異なる快感を脳髄にもたらした。
祐介の足の先が内側に向けて丸まり、十七歳の体が色めく。

「ああっ、動かないでくれ……ああっ、ああんっ」
祐介は情けない声をあげ、瑞希の体を抱えて仰向けに倒れ込んだ。
上になった形の瑞希は祐介の細い腰をつかみ、
リズミカルに体を打ちつけて愛しい少年の女を穿つ。
その表情は祐介と愛し合う喜びで満たされていた。
「ああっ、祐ちゃん。気持ちいいようっ。
 これ私の体じゃないのに、すっごく気持ちいいのっ」
「だ、駄目なのに……こんなモノで気持ちよくなったら駄目なのに──
 ううっ、うっ。あああっ、イクっ、イクっ」
またも熱の波紋が祐介の全身に広がり、収縮した陰部が偽のペニスを噛み締める。
満足に呼吸をすることさえ叶わず、祐介は舌を出して必死に酸素を求めた。
自分が男だったことさえ忘れてしまいそうなほどに強烈なオーガズムだった。

(ヤバい。俺、このままじゃおかしくなっちまう。
 早く男に戻りたいのに、あいつの体でこんなにイカされて……)
あまりのショックに頬を涙が伝う。自分は今、同級生の女子生徒の体になって、
女教師の体になった恋人にレズセックスを強いられているのだ。
真理奈や升田だけでなく、信頼していた瑞希にさえ体をもてあそばれ、
女のエクスタシーを繰り返し叩き込まれる。
この上ない倒錯の体験に理性を奪われ、祐介は禁忌の法悦に魅了された。
瑞希の豊満な身体にしがみつき、祐介は艶めいた声で叫ぶ。
「ああっ、も、もう駄目──ああんっ、またイクっ。ああっ、あんっ、ああんっ」
「祐ちゃん、私もイキそうっ。ああっ、イクっ。瑞希イクのっ」
二人は抱き合ったまま、際限なくのぼりつめていく。
ペニスパンドで繋がった女子高生と女教師の肉体ががくがくと痙攣し、
嬉し涙を流す祐介と瑞希を快感の頂へと連れていった。

07-382: ◆cW8I9jdrzY :2011/10/07(金) 21:38:25.19 ID:tdavqHxJ
以上となります。これで終わりです。
読んで下さった方や感想を下さった方、スレの皆様にお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

07-383:名無しさん@ピンキー:2011/10/07(金) 22:51:45.27 ID:QUynv7Q8
乙!
なんて素晴らしい終わり方なんだ
俺も真理奈の身体になってアダルトボディな瑞希に攻められたいぜ!

07-384:名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 00:47:01.91 ID:0H6xG2q6
Goood job. すばらしい。

07-385:名無しさん@ピンキー:2011/10/08(土) 12:18:18.17 ID:DcpCXHKv
ふたなりかTSか微妙なとこだなGJ

07-386:名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 09:32:49.66 ID:H7oD0H7j
いったいどこが「ふたなり」なのかと

07-387:名無しさん@ピンキー:2011/10/10(月) 23:14:26.32 ID:yAJqrBmy
変化の様子が詳しく書かれてる作品ってある?

07-388:名無しさん@ピンキー:2011/10/11(火) 23:52:52.21 ID:ZPhUIZfS
薬なんかを使ったものだとゆっくりと変化していくものが多いので過去にもたくさんあったはず……
なのだが逆にそんなだから「ある?」と言われてもすぐには思い出せない
まあ比較的新しいので思い当たったのを強いてあげるのなら「僕の秘密日記」とかだが……

そういえば♂→♀でいいんだよね

07-389:名無しさん@ピンキー:2011/10/12(水) 18:13:34.93 ID:TEwoemxJ
今更だがまとめ死んでるな

07-390:名無しさん@ピンキー:2011/10/14(金) 18:07:47.50 ID:EW+/X14x
妊娠ものって少ないよね・・・

07-391:名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 16:54:52.96 ID:wxlD7zcZ
前スレのケンカ番長を薬で女体化させるみたいなやつってまだ続くんだっけ
アレ単品で完結してるんだっけ

まとめ復活してくれないと専ブラのログ消せないから困る

07-392:名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 22:10:13.35 ID:CpQDomTL
妊婦も幼女も全部 ◆cW8I9jdrzY 氏で賄える気がする。
氏のホームページに行けば入れ替わり系は大体のものはある。
強いて言えば男女間での部分交換ものが欲しい所。




07-393:名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 10:24:47.90 ID:va6JGvf2
>>391
mimizun使えよ

07-394:名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 10:28:20.15 ID:va6JGvf2
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1214215459/804-819

07-395:名無しさん@ピンキー:2011/10/23(日) 23:27:30.86 ID:nlMgpg1t
神連載が終わった今
もうこのスレいらんのかな

07-396:名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 23:34:06.28 ID:oFAdNuaA
>>395が次の神連載を始めたら万事解決

07-397:名無しさん@ピンキー:2011/10/24(月) 23:46:00.85 ID:5B2uQout
男女入れ替わり ラブラブな感じで頼む

07-398:名無しさん@ピンキー:2011/10/25(火) 00:56:57.42 ID:Oo5mIVf5
気長に待つ

07-399:名無しさん@ピンキー:2011/10/26(水) 23:11:48.69 ID:TJ5juRFN
18禁のネット小説で探してるものがあるんですが、ここの住人さん知りませんか?

・男主人公
・舞台は現代
・携帯電話のエロサイトで小遣い稼ぎができることを知り入会
・そのエロサイトは携帯電話の持ち主の肉体を改造してエロエロな目に遭わせてそれを有料会員に見せることでお金を稼ぐシステム
・主人公女体化
・サイトの設定にトラブル発生率(?)みたいな項目があり、主人公はそれを最大にした
・最大にした直後、携帯を紛失。設定を変更できなくなりエロエロなトラブルに遭いまくる
・最終的に女体化にはまってしまって、携帯発見後も違う身体になって女子高に行く…みたいな感じで終わる
・見たのは6年くらい前?

どうしても読み返したいんです。
どなたかよろしくお願いします!

07-400:名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 13:40:28.40 ID:K3cI8uy/
>>399
支援所の図書館にあったやつかな?
微妙に覚えてるシュチュと違うけど

07-401:名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 19:17:50.05 ID:xXYYf704
>>400
もしかしたらそれかもしれません…
かなり前なんで記憶も曖昧ですし。

支援所って閉鎖したところであってますか?
Webアーカイブで行けたり…しないかな…

07-402:名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 20:25:21.31 ID:c4XU/g7L
>>401
ttp://tsf9.rdy.jp/cache/

07-403:名無しさん@ピンキー:2011/10/27(木) 21:00:30.78 ID:xXYYf704
>>402
ありがとうございます!
とりあえずタイトル見てピンと来るかと思って見てみましたがわからなかったので、片っ端から読んで探してみます。

クレクレが過ぎて申し訳ないのですが、もしタイトルがわかった方がいらっしゃったら教えてください。
よろしくお願いします。

07-404:琴麻:2011/10/30(日) 01:26:36.50 ID:/QNNckzg
なぜ普通の小説投稿サイトに行かないのだ?

07-405:琴麻:2011/10/30(日) 01:33:46.41 ID:/QNNckzg
ちょっとかいてみたくなっちゃった;;

ダサくかもしれないけど読んでくださいm(__)m

07-406:琴麻:2011/10/30(日) 02:37:43.08 ID:/QNNckzg
今日本人の雇用率は下がってきている・・・。
そしてリストラも社会問題といえるほどになってきている。

大島真(おおしま まこと)。現在45歳、妻(44歳)と子(男:16歳高1)がいる。

「いってきます」
今日も真は妻、ミチカに見送られ家を出るしかしこれから向かう先は会社ではない。
真は5日前にリストラされてしまいそれから3日間は家を出ても隣町の公園で途方にくれていた。
そんな折現れた白衣をまとった女が真にイケナイ仕事を持ちかけてきた。
いけない仕事とは何なのか?真はそれを知らないが愛する妻と息子のため二つ返事で仕事をすることにした。

「ここ・・・か。」
真が女にわたされた地図に従い行き着いた先は「テナント募集」とかかれたビル(?)だった。

「いかにも怪しいな・・・。だが、愛する妻と息子のため・・・いざゆかん。」
真はすでに決めた決意をさらに硬く決意し怪しげな建物にを踏み入れた。
しかし、なぜか指定された場所はわざわざ5階あるうちの5階目なのだほかのテナントはなくますます怪しい。
だが仕事が見つかるだけでなく高収入・・・、ココで逃げ帰るわけには行かなかいのだ。

「ここだな。ごめんくださー・・・」
男は五階に到着すると深呼吸をし、ゆっくりとドアを開けた。
しかし、最後の言葉を言う前に白衣の女に中に引っ張り込まれる。

「あんた、約束の時間の今は30分前よ、なにしてんの!」
女は怒っているようであった。

「あ・・・、早かったですか?」
真はまだ二十代といった音ない敬語で話しかける。

「逆!普通は約束の2時間前にはいるもんでしょーが!はい、ここにすわってー。注射をぷすっ❤」
男はイロイロと突っ込みたいことがあったが何も言えず反論をしようとしたときにはもう眠った後だった。
男は夢を見ている・・・。先ほどの女が仕事の説明をしている夢だ。

「いい、一回しか言わないからね。
あんたの仕事は美少女になることよ。
私はとあるAV事務所のものなんだけ
どうしてもロリータ物を撮るのに・・・ううん、すべてのAVを撮るのに女優がいないの。
男優はかっこよくなくてもいい、逆に不細工のほうがいいものになるからやとえばいい。
・・・けど、美人のAV女優を雇うのには金がないの。
だからあなたには女体化薬をうちこんで女になってもらうわ。そして、AVに出演で大もうけ❤
頼むわよ~❤❤❤」



07-407:琴麻(後半です):2011/10/30(日) 02:38:33.18 ID:/QNNckzg
(夢・・・?)
真が夢であるか疑問に持ち始めた頃夢は覚めた。
寝ぼけた頭で自分の今の状況を調べようとするとなにやら臭い。
自分からにおっているようだ。それに、なんだか身体が軽い気もする・・・。

「どうしたんだ俺・・・・!!!!声がっ」
真は数秒静止して自分の異変に気付く。
頭が冷静に回りだし辺りを見ると男が二人、すこし遠くに女もいる。
そしてまるでドラマの撮影のセットのような教室にいる。
よく見なくてもドラマの撮影だ。

「仕事の説明は夢で行った通り!あ、ウチはリアリティーを求めるからコンドームなんて付けないからね。ま、妊娠はしても子供はつくれないから安心して。」
女は満点のスマイルでそういう。男は「妊娠はするのかよ!」と突っ込もうとしたが今の自分を確かめたく下を見た。
しかし目に入ったのは大きな二つの山・・・

「じゃなくてムネぇぇ!?」
真が叫ぶと後ろから抱きつかれる感触がした。
それを振りほどき振り向くとそこには息の荒れた小太りの若者がいた。
髪はおかっぱ風で顔にはニキビのあと、お世辞にも美景とは言えずいわゆる気キモメン。
オタク風のこの男に好感を持つものはそうはいないだろう。
服装は上半身は学生のブレザーでなぜか下半身は裸でアソコは小さいが勃起している。

「おぉ、ツンデレ。。。」
男は真の行動に嬉しそうに似たりと笑う。
もう一人の男は白い口ひげを生やし黒い帽子、革ジャンを着ていて手にはカメラがある。

「よーし、真君。いや、真さん?いやいや、真ちゃんか。そっちのかがみ見てみろよー」
女がすこしおきな声で言った。真は女に言われたとおりのほうを向くと大きな鏡があった。
そこに移っていたのは先ほどの下半身裸のオタクと超ミニスカ、黒ニーソの女子高生の制服を着たかわいらしい女が映っていた。
そしてよく見ると髪やら服にべっとりとした液体がついている。
そしてもう一度下を見る、胸にはべっとりと白と黄色が混じったような液体がついていた。

「精子・・・だよな。においの原因はコレか・・・。」
そういう声もかわいらしい、まるで声優のようだがぶりっ子のようなうざったらしい感じはしない。
真は自分をバカだと思いつつも夢の説明と今の状況を照らし合わせるとひとつの答えしか浮かばなかった。

「あの女子高生は・・・俺?」
真がこの世の終わりかのように言う。
真が曲がりなりにも今の状況を理解したことに気付いた女がパンと手をたたく。

「真ちゃん、あなたは今放課後の教室で居眠りをして知らない間に犯される少女の役です。
気合入れてください。ヒキオ君、あなたは存分にその子を犯してください。
弦さんはカメラ回して。それじゃーーーーー、スターット!!!」
女が勢いよく叫ぶ。「自分がやればいいじゃないか。」
真は心の中でそう思ったが今の状況を思いかえすと半ば発狂したようになった。

「まってくれ!俺はこんなのきいてないぞ!俺は男で今年で45で・・・
俺には・・・俺には愛する妻も息子もいりゅぅうぁぁぁっんん``~~」
真の言葉はキモオタクのキスによって阻まれた。
真はこの世の終わりというものを感じて頭が真っ白になっていった。

「おっ、いいねぇその演技!キスされただけで本当に絶望する女子高生になりきってる!真ちゃん素質有りだよ」
女は満足そうにガハガハと笑った。


つづく。



07-408:名無しさん@ピンキー:2011/10/30(日) 06:33:47.00 ID:1zsye5DH
息子 16か・・・

その女体化組織の力で高校に転入ですね

変化球でよかった。妻は、男になってたり


07-409:琴麻:2011/10/30(日) 17:53:35.09 ID:/QNNckzg
あれから一ヶ月・・・。
真は毎日のように男達の相手をしていた。
慣れたくないものだが慣れてしまった性行為。AVのできも上昇。
給料もうなぎのぼりだった。

「いやー、真ちゃんのおかげよーん❤」
真は社長(白衣の女)にばしばしと肩をたたかれながらもため息交じりに返事をした。

「は・・・はぁ、なるほど。」

「しっかしまー。まさかヒキオ君が少女暴行で捕まるなんて・・・。残念だったわ」
社長がまったく残念なさそうに言う。

「未遂ですよ、未遂。」
ッ真がフォローするように言うそして続けざまに言う。

「てゆうか、ココ来るたびに女にするのやめてくれませんか?」
真は今は女子高生の姿をしているが打ち込む薬によって
・巨乳女子高生
・清純系貧乳ナース
・セクシーOL
・美人教師
・グラマー熟女
と5つのタイプに変身し一日にたくさんの男の相手をしないといけないのだ。

「勘弁してくれよマジで・・。」
真は一人言のようにいった。

07-410:名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 19:32:38.73 ID:37Fj6qf/
>>403
あばたー

強制の方しか常駐しないから書き込みに気付けなかった
亀レスごめん

07-411:名無しさん@ピンキー:2011/11/03(木) 21:01:12.69 ID:ZYddUz5/
>>410
質問した人間じゃないけど、それってどこにあるのか教えてほしい
上のURLをあばたーで検索したけど引っ掛かんなかった。

07-412:名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 23:49:05.45 ID:x5uNQPLU
女魔王が野心で辺境の王国に攻め込むけど屈強な将軍にボコボコにされて敗走。
力の大半(結果ロリ化)と配下の全てを失うも報復を誓い、まずは下級の冒険者(男の娘)を誘拐して残った魔術(女性化や性魔術)で無防備にして
性的な意味で身も心も忠誠を誓わせる。
その後は少しずづ能力の高い奴を同じ手口で配下を増やし、例の将軍の側近(クール美女)を元男の娘達でネチョり甘言で篭絡(女性化した将軍ネチョりたいでしょ的な意味で)
側近が罠に嵌めて将軍を女性化し散々ロリ魔王と愉快な仲間達でネチョった後、手段と目的が変わった事に気づくけどそれでもいいや。

そんな話が読みたい今日この頃

07-413:名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 20:17:37.75 ID:OMHG7DW5
>>411
俺も探してみたけどここまでしか見つからんかった。
ttp://www.mai-net.net/bbs/sss/sss.php?act=dump&cate=all&all=72883&n=0
多分同じ話だと思うんだけど・・・・・・・・たどりつけない。


07-414:名無しさん@ピンキー:2011/11/20(日) 20:39:16.81 ID:y6dnWLeh
>>413
俺も探してるけど見つからね
読んでみたいが無理かもな…
生きてる保存庫を書き込んでくれる神を待つしかないのか…

07-415:名無しさん@ピンキー:2011/11/21(月) 21:39:08.17 ID:I48cbOwk
>>413、414
これでいいのかな?
http://web.archive.org/web/20070403053801/http://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/anthologys/story20070329192816.html

07-416:名無しさん@ピンキー:2011/11/27(日) 17:53:37.31 ID:Lm53GlrF
神か・・・・・
他にもこの手の良作よめる保管庫あればいいのになぁ。

07-417:名無しさん@ピンキー:2011/12/05(月) 22:46:07.02 ID:1PytCYcZ
ttp://tsf9.rdy.jp/cache/

この支援図書館キャッシュも生きてるっぽい
画像はないけどね

07-418:名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 07:42:53.87 ID:V9gtFYfz
神が通った後は
見事にペンペン草さえ生えないな

07-419:名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 22:12:22.96 ID:QGpeoyHW
藤林丈司はホモ

07-420:名無しさん@ピンキー:2011/12/12(月) 23:17:36.80 ID:5ME8A3Fq
幼馴染の純愛入れ替わりで一つ

07-421:名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 14:06:19.38 ID:SVY2jyxL
今週のジャンプの読みきり(「保健室の死神」の人の)はいいTSだったな

07-422:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 01:04:33.80 ID:BGynzDjZ
>>421
キャラがありきたり過ぎだから、もし連載化するなら
まるまる変えて欲しいけどな

美少女が完璧な容姿を使ってやりたい放題

犯罪ポイントだっけ?が溜まって容姿没収。男体化する

みたいな話の方が良い

07-423:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 02:22:12.67 ID:radITh9l
>>422
主人公に据えるにはあまりにニッチ嗜好すぎるだろうそれ
ヒロイン枠でならともかく

07-424:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 02:43:51.24 ID:BGynzDjZ
>>423
別にヒロインでも良いよ
ヒロインの吸い取られた容姿が主人公に移って美少女化
とかなら面白いかも
まあいずれにしても男主人公にするなら、もうちょっとスケベにして欲しい

07-425:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 07:09:50.62 ID:X919W8s7
其の設定は少年漫画向きではないな

07-426:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 10:50:30.63 ID:fIyz2IHU
あれの作者は連載していた前々作でもショタの女体化やったり
前作でODやったりしてた。女性作者なので
少年漫画っぽくないのがちらほら。

07-427:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 10:57:25.37 ID:xnr0zz6W
まあ、流石にジャンプだしあんまり逸脱してたら担当に止められるだろ
冨樫クラスにでもならない限り

07-428:名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 23:43:55.01 ID:tKAZVP9v
BGynzDjZから他の板で暴れ回っているP2の臭いがする。

07-429:名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 00:33:42.42 ID:aEv5eREP
日本語でおk

07-430:名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 23:31:36.77 ID:dAHXC/q4
女体化や膨乳、年齢変化のネタを仕込んだゲームとかできないかな。
不思議のダンジョンみたいな感じで。
男と女で装備や使えるアイテムが変わったり、巨乳、貧乳、少年、壮年それぞれでアイテムの効果やステータスが変化したり。
敵のステータス異常攻撃で予期せず性転換してしまってしばらく状態が固定されてピンチになったりとか。

07-431:名無しさん@ピンキー:2011/12/29(木) 11:47:51.62 ID:J42POuuY
>>1にある保管庫は生きてるの?
繋がらない

07-432:名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 14:37:27.40 ID:gJasx12/
お年玉
金玉落ちて落とし玉
TS

07-433:名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 00:28:36.16 ID:Szl37M1P
お粗末がすぎる

07-434:名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 23:50:58.79 ID:2GJPg+a3
あげ

07-435:名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 00:59:04.93 ID:2TeuEA+X
夢を見たんだ

家の近所にダンジョンが現れて俺が潜って呪いを受けて女体化するんだ
仕方無しに家に帰ったんだが別人だったから家族には受け入れられず
仕方無しに市役所に行って住民票を作ろうとして無理だと言われ
とぼとぼ歩いてたら男に襲われて返り討ちにして
逃げるようにダンジョンに入ったんだが

速攻で魔物に襲われて負けて押し倒されて服破かれて泣き叫んで


目を覚ましたんだ



こんなSSをよみたいぜ

07-436:名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 01:46:39.82 ID:pAgqRUd8
強制スレで話出てたけどだれかドラの道具使った作品かいてくれないかなぁ・・・

07-437:名無しさん@ピンキー:2012/01/22(日) 23:49:47.42 ID:rSEmoP6X
本当にペンペン草どころか
ちんこ1本さえ生えないな

07-438:名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 19:51:22.11 ID:Mpo4MeGw

保管庫が落ちてるようなので勝手に作りました。
ttp://www4.atwiki.jp/tsgeneral

で、作るのは好きなのですが管理が面倒なので、
実行管理人どなたか立候補願います。(複数がいいかも)
@wikiトップページにメアド入れてますので、そちらにどうぞ。
投げるわけじゃなく、サポートはしますので。

というか、いくつもやってて手一杯なのと、
こちらに来たのがつい最近なので、
過去の経緯がわからないので、首をつっこみたくない所もありまして。

よろしくお願いします。m(__)m

07-439:名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 01:27:23.21 ID:SxN9GFQH
>>438
すげえ
GJ過ぎる

07-440:名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 22:43:40.51 ID:O200KT6C
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ

07-441:名無しさん@ピンキー:2012/01/26(木) 23:52:57.60 ID:wWJLbZbV
「はじめて変身した時から、俺はこの時を待っていた気がする。」

「やぁん!あぁん、ちょ、ちょっと待って!あぁん!」
 と言いつつも女は抵抗をしない。長身でスタイルの良い彼女は白い地味なブラウス
と黒のジーンズを身に着けていた。ブラウスは形のよい上をツンとむく乳房の形
を隠していなかった。そればかりでなく、桃色の乳輪と乳首がうっすらと見えていた。
 筋肉質な男の手がブラウスのボタンを上から外し、乳房を揉み始めた。
「あぁ、あぁん!」
「リカちゃん、本当にノーブラなんだ。」
「やん、私、プライベートの時は、ブラは、あぁん、し、しないのよ。」
 リカと呼ばれた女は19歳、グラビアアイドルだ。169センチの長身に92-58-
88のスリーサイズで人気上昇中だ。男を魅了する巨乳、腰のくびれ、熟れ始めた
桃のような尻に長くむっちりとした脚が自慢だった。
 芸名はリカ。本名は村上利佳という。ムラカミリカと読むのではない。彼女の真の
名はムラカミトシヨシ。いや決してニューハーフではない。彼女のDNAはれっきと
したホモサピエンスの女だ。
 男はリカの大きな胸を持ちあげ、指の先端で乳輪、乳首を優しくなでた。
「はうぅ!あぁん!」
(か、感じてしまう。自分でする以上に。だめだ、このままでは、俺は俺は!)
「リカ、綺麗だ。綺麗だよ。」
 男はささやいたあと、グラビアアイドルの耳を軽く咬み、首筋、左肩を愛撫する。
右手は日本中の若い男性を虜にする豊かな乳房を左右交互に揉みしだき、左手は
芸術的な腰のくびれをさすった後、下腹部の蜜壺をうかがっていた。
「あぁあぅん!あん!そ、そこわぁ!だめん!あう!」
(なんて色っぽい声を俺はだすんだ。今、男の身体だったら、それだけで勃起するぜ。)
 男の固いものがリカの尻にあたる。彼は右手でリカの首にかかるハート型のペンダント
を外した。
「あぁ!それは、だめ!」
説明せねばなるまい。
 それはただのペンダントではない。それはマジカルペンダントと言って、異星人
から授かったものだ。村上利佳はそのペンダントの力で男から絶世の美女に変身し
ているのである。ペンダントは彼女の、いや彼と言うべきか、男としてのDNAを
記録している。もし、それを無くすようなことがあれば、男に戻ることができない。
(畜生!なんて、感じやすい身体なの、いや、なんだ!抵抗できない!このままじゃ
童貞を卒業する前に処女を喪失してしまうわ。じゃない、しまうぜ。)
 心の声も女になりつつある村上利佳だった。


07-442:名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 23:02:16.70 ID:Lx/ftNF6
>>934
夢の未来ロボットでそんなことはしてほしくないな・・・

07-443:名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 23:59:01.70 ID:FLeadGz6
カードゲームで負けて、TSさせられてメイドになってしまう、っていうSSをどこかで読んだ覚えがあるんだが誰か知らないか?

07-444:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:00:16.21 ID:Lx/ftNF6
俺の名前は三木健二、享年37の幽霊だ。
車に引かれ死んだはずの俺はなぜか自宅の呪縛霊となっていた。
それは何で課は本当にわかんない (・ω・`)
んまぁ、死んだとはいえ家族、特に息子の成長が見えるのは本当にうれしい。
ゆえに息子がぐれ始めるのを見るのは本当に悲しい。
シングルマザーといえど我が家(もう死んでるけど)には俺の保険金や
もともと働いていた妻の給料、さらには宝くじ、福引なんでもあてる我が妻の強運により貯金は十分あるので不自由な生活ではない。由紀子・・・妻はもともと仕事人間で家事は俺がしていたから家事は家政婦を雇っているため問題ない。

やはり母親との触れ合いが足りないのか?まだ中学生だしあたりまえといえばあたりまえか・・・。

っと、そろそろ家政婦のミタさん・・・じゃなくて美紀さんが来る。




仕事の時間だ



家政婦の美紀さん。家事全般をこなす上にスーパー美人の完璧家政婦さんだ。

その正体は・・・俺!!
・・まぁ、乗り移り始めたのは最近だからもともと完璧超人な家政婦だけどね。
でも、おれがのりうつった美紀さんの料理を食べた由紀子もそうた(せがれ)も笑顔になった。
由紀子は感激して「結婚しよう!!」(もともとハイテンション天然(?))なんて言ってくれたし、恥ずかしいのかすぐに仏頂面になったそうたも一口目はいい表情をしていた。

なんていうか・・・、また家族3人集まったみたいでうれしかった・・・。


07-445:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:01:13.32 ID:Lx/ftNF6
さーて今朝もおいしいめしつくっぞー。
と、意気込んだのはいいが二回からどたどたと騒音が・・・。
なんだ?

「みたさん!!」
「美紀です」
「美紀さん、これみてー。おんせんりょこうあたっちゃった。」
ふーむ、最強運は健在だな・・。

「・・・で、なに?・・じゃなくて、なんでしょうか?」
「だーかーら、有給使ってこれ行くのよう。」
「は・・・はぁ・・・」
「あしたから一週間お休みね(はーと)」

年甲斐もなく浮かれる由紀子(40)はふりふりと体をくねってる。
たしかに美貌は衰えてはないがはずかしいからやめろよ・・・。
・・・って、お休みぃ!?

「ええっ!?旅行!?」

おれがワンテンポ以上遅れて驚く。

「ごめんね、これ二人しかいけないから私とそうちゃんで行くから美紀さんはお留守番ね」

お留守番って・・・。てか三人行けるなら俺、いやいや美紀さんも連れて行くつもりだったのかよ!?



「ぼくいかないよ、いま受験シーズンだし、母さんだけでいってきてよ」
突然現れたそうたは食パンをもぐもぐと食べながら言った。

「そ・・・、そんなぁ。でも受験勉強ならしかたないかぁ・・・・。
む、そうため由紀子をかなしませるんじゃ・・

「じゃあ、美紀さーん」
こ、ここでこっちにふるのか!?由紀子と旅行か・・・。行きたいけどいくら憑依しているとはいえあまりこの家から離れると成仏してしまう・・・(様な気がする)

「うっ・・・、私は家政婦なのでちょっと・・・」

「・・うう、たしかに壮ちゃんのお世話してくれないと心配だしぃ・・。」

ああ、また年甲斐もなく泣きそうに・・・
「じゃー、私とのんちゃん(友達)でたのしんじゃぉー」

・・・なってない;。ポジティブなやつめ。

でも、息子と水入らずってのもいいな
「僕は一人でも平気だけど・・・。」
そうたがなんか言ってるが俺は知らん。


07-446:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:02:09.78 ID:Lx/ftNF6
「それではいってらっしゃいませー」
俺は笑顔で由紀子を見送る
「・・・来なくていいって言ったのに」
「まぁまぁ、そうおっしゃらずに学校いかないと遅刻ですよ」
息子に敬語というのも変だがもともとサラリーマンの俺には何の苦労も・・・ちょっぴりしかない。

「はぁー・・。学校なんか行くかよ。だから来なくていいって言ったの。」
ほうほう、学校に行かないとな・・・。
「ええっ!?な、なぜ?・・・・いじめですか?」
学校に行かない理由なんてほかに思いつかない。勉強の成績はむしろいいほうだし。
「あー、うざ。そんなんじゃないよ、なんとなくさ。」

うざって・・・、なんとなくって・・・・。まぁー、いいや、むしろらっきーだよな。

「・・・、あんたも笑うんだ。」
え?笑う?ああ、そういや美紀さんあんまりわらわないかも。でも、意外と笑うぞ結構・・・。

「そんなことありませんよ」
おれはにっこり笑う。どーだ、こんあ美人に笑顔されてるぞお前
「そうじゃねぇよ・・・。その、嬉しそうに笑うんだなって」
恥ずかしいのか顔をそらすそうた
「そりゃあ、そうた ・・様と一週間も二人きりだから ・・ですからね」
あ、なんかへんなニュアンスになってないかこれ?
そう思うと一気に顔が赤くなってしまう・・。
そうたはといえば「ばかじゃねぇの」といって居間に向かっていった

・・・・・この時俺はそうたも顔が赤くなっていることに気付かなかった。


「今日はゴミ捨てもないしあんたもサボっていいよ。てれびでもみれば?」

そういってそうたはソファーにドカッと座って漫画を開いた。
少し迷ったが息子との久しぶりのちゃんとした会話ができると思いおれは提案を受ける・・・が、緊張してかしこまって座る。
「では・・・、お言葉に甘えて」

「そんなにかしこまるなよ、あ、昼飯カップめんな。あんたのせいで味忘れちまったぜ・・ったく」
そうたはそういってページをめくる
そては聞捨てならんな。

「こら、そんなこと言っちゃだめだぞ。ちゃんと栄養考えてんだからよ!・・・・ぁ、ゃっべ。」
ついつい素が出ちまった・・・。どうしよう・・。俺のせいで美紀さん職を失うぅ・・・。
とりあえず謝罪だっ、俺は腰を90度に曲げて謝る

「で、出過ぎた真似をしてしまいましった・・・。すみません。」
「・・・」
黙ってる、怒ってるのか?
実のところそうたはただ驚いていただけだったがおれは謝るのに必死だった。

「なんでもしますから許してください」
その言葉を聞いたそうたはにやりと笑った。
そしておれはこの発言が鯨飲で起こるこれからの悲劇を予想することはできなかった・・・。


07-447:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:20:30.29 ID:uiljGmDd
「なんでもしますからゆるしてください」
そのことばをきいて僕はにやりとわらった。なんでも・・・ね。

「じゃあ、さっそく頼むよぉ。」
「は、はい。」
「まずは前提として母さんが返ってくるまでの間お前は家政婦ではなく僕の召使い・・・いや、奴隷だ。
この一週間のことは他言するな!」
・・・と、さすがにむりか。たかが僕に敬語使わなかったくらいで首になんかなるわけでもないし
さっさと、「冗談でーす」とかいってこの場の雰囲気なごまそう。
・・・で、本当の意味でこの人と仲良く・・・・
ん?ぷるぷるふるえてるぞ。冗談なのに。
「あのー、これはじょう」
「かしこまりました、そうたさま。・・いえ、ご主人様」

ええええ~!!こ、こいつMか!?どっちかっつーとSっぽかったけど。
・・・最近変だこいつ、きゅうに飯はうまくなるし、笑うし、なんか変態メイドみたいなこといいだすし。

・・・でも、これはこれでありか?
なんでもいうこと聞くならまずは服かな?
秋とはいえ地域的に寒いわけでもないからって七分丈のジーンズに縞模様の服、色気のないエプロン。

「・・よーし、んじゃ まずはおきがえだな。母さんの衣装部屋で僕好みそうなのを選んで来い。
もし僕の好みに反したら水着か下着で過ごしてもらうよー」
もし、Mならこれくらい言ったほうが・・・。

「えっ?」
「なんでもするんだよね?」
僕はすこし声を低くして言うと美紀さんは小さく頷いた。
まさかこんなところで母さんの衣装部屋(というより服のコレクション)が、役に立つとはねぇ・・。ファッション系の仕事をしててたすかったな。

・・・、さてどんな格好をしてくるか楽しみだなー。
あの部屋にはコスプレならほぼ全般あるし、普通に着る人がきればそれなりに色気のある服だってある。
きょうは初日だししょっぱなから下着や水着じゃつまんない・・・。
やらせてくれるならすぐにでも襲うけどさすがにそれはまだ早い・・・まだね。
美紀さんの恥じらう顔が見てみたいよ。まったく・・・。


07-448:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:34:31.81 ID:uiljGmDd
衣装部屋か・・・。
久しぶりに入るな…。にしても、そうたがあんな変態に育ってるなんて・・・。
おれ悲しくて言い返せなかったぞ…。

っと、ぞうだそうだ。そうたに気に入ってもらわんと下着で過ごさないとダメなんだ・・・。
美紀さんのためにもいざ、衣装選びっ!!

「う・・・、すごいりょうじゃないか。メイドにチャイナにサンタにポリスに・・・一種類だけでなく何種類もか・・・。しかも全部みにすかだよっ。」

男としてこれはまずい、てか着替えなきゃいけないって脱がなきゃダメってこと?
・・・どうしよう・・・。

ハッ、下着はかわいいのか?

「・・・・、これなら下着姿でも問題はないな。じゃなくて!とりあえず片っ端から着るしかねぇ」

制服・膝上10センチのミニスカートはこの長い脚が引き立てられてGJだ。
意外と美紀さん童顔だし背は高いけどありかもな。

メイド服・童顔なんでロリータって感じがするけど凛とした雰囲気もあるからな、ひらひらのスカートはあんまり似合わない

チャイナ服・横から見えるむっちりとした太ももに意外と巨乳(D)な美紀さんは対外何着ても似合うな

ミニワンピ・清純そうな感じがいい。

下着・ボンキュッボン・・・鼻血が・・・。


って、なにしてんだ俺!ちょっと楽しんでたよおい・・・。
そーだな・・。ちゅうぼう相手じゃおっぱい戦略が一番だな。
・・・いや、ここはあえての少年漫画的エロ!?


「これだぁぁぁぁ!!!」
「うるせぇぇぇぇぇ!!!!テレビが聞こえねーだろぉぉぉぉ!!!!」
俺が叫ぶと同時にそうたにおこられた。
こんなことで怒鳴るとはカルシウムたりてねぇなあいつ。



・・・、着替えもすんだ。いざゆかん!


07-449:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:51:46.24 ID:uiljGmDd
美紀さんどんな格好してくるかな・・・?
メイドとか?まぁ、おれはどんな格好で来てもいいけどね。

「おまたせいたしました。どうでしょうか?」
もじもじとあらわれた美紀さんに俺は唖然とした。
コーディネートっていうか、下着の上からYシャツ来ただけじゃねえか。
大きさ的に父さんのかな?

「衣装部屋の奥にスーツと一緒に・・・・。どうでしょうか?」
いくら男用とはいえ屈んだりすれば簡単にパンツが見えてしまうのではないだろうか・・・?

むしろ下着姿よりエロい・・・。満点だ。
もじもじとしながらYシャツを引っ張り隠そうとする・・・。最高だ。
腕で隠しているが透ける黒いブラジャー・・・。男の浪漫だ。



と、いかんいかん。これは美紀さんの作戦・・・、ペースを乱されるな

「まぁ、いいかな。でも美紀さんそれで生活するけどいいの?」
「きょうは外出もしませんし、二人っきりですから」

こ・・・こいつ、狙って言っているのか?
まぁ、いいや。そろそろ来るはずだし

【ピンポーン】

「お、おきゃくさまですか!?」
きゅうにおろおろする美紀さん
「あんしんして、ピザだから。・・・・ほらとってきてよ」
「ぴざって・・・、いつの間に。というかこの格好でですか!?」

本当はコスプレ姿でも見せて辱めてやろうと思ったがいきなりハードル高いなー。

「あたりまえじゃん、何でもするって言ったし。
あ、おつりもらうときわざと小銭落としてさ、じっくり見てもらってよ。
でも、それだけじゃつまんないからほかの命令もしちゃおっかなー。
できなきゃお仕置きね。お 仕 置 き。
そうだなー、
ピザ屋さんを1分も引き止めれなければ服全部、
1分引き止めれば下着両方を、
2分引き止めれば下着のどちらかを
脱いでもらうってのはどうかな?3分引き止めればおとがめなしでいいよ。」
このセリフ・・・いや、「お仕置き」という言葉で美紀さんはびくんとした。
まちがいない、どMだ。

「さぁ、はやく。これピザ台の千円ね」。おつり、ちゃんと落としてよ。まぁ、それだけじゃとても三分もたないから適当にがんばってよ。」

ああ、もう表情があんなに歪んでる・・・。


07-450:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 01:05:25.63 ID:uiljGmDd
わしは藻手内 漢太(もてない かんた)。
にっくねーむはもてない男。・・・あからさますぎんだろう・・・

なんて思って生きてたらあっという間に49。
無職・・・、いまじゃ最速のピザ屋としてピザ業界では神的扱いだがバイトだからせいかつはくるしい。



しかし、このバイトのいいところはたまに露出っ気のあるエロい娘に会えるとき!
そして今まさにその時が来た!
下着にYシャツってか?エロい。エロすぎる!!
童顔だが年はいくつだ?幼くも見えるが巨乳、一見冷たそうな顔だがほほを赤く染めたその表情に俺は釘づけだ・・・・。

たださっきからぶつぶつ言ってるのが怖い、なんていいてんだ?
「・・・だ、俺は・・・だ、俺は男だ・・・」
ん?性同一性障害ってやつか?

まぁ、なんにせよラッキーだったな。緊張してかおつり落として谷間が見えたし・・・。

「それじゃあ、これで。まいどー」

できることなら押し倒したいけどな、そりゃあ、むりだ。

ん?右腕に心地よい圧迫・・・・。つかまれてる?

「ま・・・、まだ半分もたってない・・・・」
「何か・・・?」
できることならもっと見たいけど…。

「もっと・・・、(見ても)いいよ」
「え?(犯しても)いいの?」
こくんと頷く彼女。こ・・・超えるのか俺?超えてはならん一線をーーー!!!!



藻手内 漢太 49さい。
嫌がる相手を無理やり犯し童貞を卒業する。
初めての相手は


幽霊のおっさんである。
 
Fin?(いろんな意味で)


07-451:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 07:56:15.53 ID:YCesqyFR
GJ
「父親と実の息子」の倒錯感、いいなぁ…。

07-452:名無しさん@ピンキー:2012/02/03(金) 19:50:11.98 ID:w6kqDTKj
>>443

風祭さんとこと少年少女文庫にカードゲームで負けて女になる話がありましたが。

07-453:名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 01:26:40.90 ID:xWiEeI5b
>>452
どうもその二つのサイトじゃないっぽいんだよな……

07-454:名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 01:45:14.76 ID:xWiEeI5b
なんかのカードを使われる
主人公が自分が使っていたカードのキャラ(メイド)になる
結局主人公が負けて、主人公は自分の体の情報のカードを相手に人質にとられてしまう

……っていうエピソードだったんだ
誰か知ってる人いる?

07-455:名無しさん@ピンキー:2012/02/04(土) 20:49:41.36 ID:aDUEHlWu
>>454

話の内容は風祭さんとこによく似ているような気がしますが、
タイトルが分からないと答えようがありません。

07-456:名無しさん@ピンキー:2012/02/05(日) 00:41:38.54 ID:A10mFUFs
魔王に戦いを挑んだらその魔王は転職士で
仲間が強制転職で賢者→脳筋、武道家→サキュバスにされ
主人公も踊り子にされてしまうSSを昔見たんだけどいろんなリンク辿っても見つからないんだ
サイトなくなったかな

07-457:名無しさん@ピンキー:2012/02/06(月) 12:48:47.06 ID:i3NyOsQG
なにそれ・・・すごく読みたい

07-458:名無しさん@ピンキー:2012/02/07(火) 00:19:59.73 ID:QeI7HNeX
>>456
「おおよそ月間高居通信」の「魔王の秘術」かな
思い当たるのはそれしかない

07-459:名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 21:43:18.45 ID:5Bk5mPaY
先生、女性化乳房患ってたんで男の時は胸がまったいらだったに共感できません
多少膨らんでる男は結構いるんでは
とあるネット小説見ると女性化したら喉仏がなくなったーって悲しんでる描写があった
俺まったく出てねーから女だったのか

07-460:名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 22:35:32.46 ID:CZ64xjfj
>>459
銭湯とか温泉にいってみれば?
希にはいても圧倒的大多数は胸膨らんでないんだと分かる筈
女性化乳房を患ってるということはホルモンバランス自体が女性よりになってる筈だから
その他の二次性徴にも影響が出てるんでしょう

07-461:名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 01:36:30.34 ID:kT3sBQdh
胸筋あるからまったいらではないな
あと純粋にたるんでたりとかww

07-462:名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 14:10:21.17 ID:FMXZj0cc
復活

07-463:名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 23:52:50.26 ID:+/eueXYL
保守

07-464:名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 00:38:14.44 ID:H0rPMO58
ちょっとお聞きしたいのですが
昔のおそらく海外の動画で3Dの獣化物の詳細をご存知の方いませんか?
ピラミッドに入った男性が後ろから殴られて
気が付いたら呪いで変身、男性→女性→狼?みたいな流れでした
情報お持ちの方いらっしゃらないでしょうか?

07-465:名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 01:14:41.36 ID:04/fF52s
3DならThe Curse Of Anahki (2002) かな
アニメ絵のもあるよ

07-466:名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 11:08:07.45 ID:H0rPMO58
>>465
まさにこれでした、ありがとうございます!

07-467:名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 11:31:57.01 ID:H0rPMO58
>>465
探したら要所要所で修正がはいってた…
オリジナルはいずこ、orz

07-468:名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 15:39:37.45 ID:jTuBFv96
おっぱい!

07-469:名無しさん@ピンキー:2012/03/09(金) 01:58:16.18 ID:OcgQr47f
>>454
亀だが高居さんのとこだった気がする

07-470:名無しさん@ピンキー:2012/03/16(金) 14:04:17.49 ID:sXDPGUaA
ニコニコでアイマスだが、それなりにTSFな動画見つけたので紹介だけ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16543316


07-471:名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 01:38:13.38 ID:QPVOwIft
◆cW8I9jdrzY氏のサイト閉鎖してしまったんだな
いい作品ばかりだったのに残念だ
エイプリルフールネタだったらいいのにな

07-472:名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 01:57:08.85 ID:S7BA/kOM
>>471
うっすらと入口置いてあるからエイプリルフールだろ

07-473:名無しさん@ピンキー:2012/04/03(火) 12:01:38.83 ID:W8I9n30q
あれは本当にびっくりした
嘘で良かった…

07-474:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 04:33:09.49 ID:S6xfM9Ld
設定変更アプリとかタンスで剛とかみたいな世界を書き換えてくタイプのって他にないかな

07-475:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 15:40:42.33 ID:NRYLFwyq
>>474
TS&MCにおいてある「際限のない遊び」とか

07-476:名無しさん@ピンキー:2012/04/08(日) 21:06:44.86 ID:S6xfM9Ld
良かった、ありがとう!

07-477:名無しさん@ピンキー:2012/04/12(木) 00:02:25.60 ID:H9MVxj3t
台湾のファウンドリかと思った

07-478:名無しさん@ピンキー:2012/04/18(水) 23:13:47.87 ID:iFZ2P32r
誰かナミの体に入ったサンジがやっちゃうSSを

似たようなやつ
ttp://tira.livedoor.biz/pdf/onepeice.pdf

07-479:名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 22:14:55.49 ID:JFNmW0Ir
俺の名前は須藤 翔
高校1年の俺は今年めでたく死んでしまった。

・・・夏のはじめ、青信号のときに渡ったはずの俺は一瞬体に激痛が走ったがその後は何も感じなくなってしまった。
-即死だったらしい。なぜおれがそんなことを知ってるかって?そんなもの幽霊になっていたからに決まっている。

まぁ、死んでしまったものはしょうがない。諦めよう。


なぜおれがそう考えられるかって?それは俺が転生とやらをしでかしたからだ。
しかし、なぜか姿は赤ん坊ではなく27歳の女の姿であった。しかも美人ときたもので俺は正直死んでよかったとすら思えるわけだ。

何せ生前の俺は不登校気味で体も気も弱く親からは邪魔物のように扱われていたが今の俺はちがう。
これだけの美貌を持ちながら子供のころからは成績優秀、スポーツはまぁ普通という 中の上 となったからだ。
まぁ、それは単に記憶の話であり俺が転生したのはつい最近、3日前のことである。

俺は気づけば自分の部屋にいた。訳が分からないまま鏡を見ると見知らぬ美人が映った。
そして頭の中に流れ込む二つの記憶。一つは死んだ体の、もう一つはこの体の記憶だ。

俺はどうやらこの家の家政婦として雇われているらしく俺は俺の部屋を掃除しているというわけだ。

ひとまず俺は初めての女の体を観察するべく服を脱いで一糸まとわぬ姿となった。
まずは胸を触る、すると体にすさまじい衝撃が走った。病み付きになるその衝撃を求め自慰を初めて30分ほどたったころだった。



・・・おやじに見つかった。
親父はなんとも複雑そうな顔をしていた。ドアを開ければこんな美人の女が自慰行為に浸っているのだから当たり前だ。
その時親父は何も見なかったかのようにドアを閉めてその後、何も言ってこなかった。

俺はさすがにこの家でそういうことはもうやめようと思い親父の部屋を掃除していた。
親は共働きで母さんと親父は今単身赴任という名目ではなれてくらしているがただ単に酢水楽なっただけであることはめいはくだ。


「翔子さん・・・。ちょっといいかい?」
おれが鼻歌まじりに掃除機をかけていると後ろから親父の声がした。
俺は「きたか」と思いつつポケットに忍ばした退職届を握りしめ振り向いた。

「!?・・・あの、これはいったい?」
おれは振り向くのとほぼ同時にベッドに押し倒された。状況が理解できないことはないが一応聞きかえしてみる。

「・・・すまないとはおもっている、しかし息子を亡くしたことで私はひどくつかれた・・・。
ろくでなしの息子だったが私にとっては大切な一人息子だった・・・。」
親父はそこまでいうと大粒の涙をこぼして俺から離れた。

「ごめんよ」
親父はさびしそうに振り返りとぼとぼと歩き始めた。

「まって」
土佐に俺はそれを止めると泣きながら親父の背中に抱き着いた。
母さんとはずっとすれ違っていたのはわかった、その理由がおれだってことも・・・。
かれこれ6年ほど続いたすれちがい・・・疲れたんだろうな、きっと・・・。


「私でよければ・・・」
俺が小声でそういうと親父も俺を抱きしめてくれた。
掃除機の音が響く部屋の中俺と親父はひとつになった。

07-480:名無しさん@ピンキー:2012/04/24(火) 23:48:07.15 ID:gGuczx3f
>>479
頑張ってるとは思うんだけど、UP前に読み返してみることをお勧めする。
明らかに誤変換と一目でわかるミスがあるから読み返せば解消できるはず

07-481:名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 00:17:37.79 ID:6cK1FeAP
すみずらい ではなく、すみづらい ですね

07-482:名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 02:04:28.06 ID:vfAE2naX
むしろ高知県の方が気になる

07-483:名無しさん@ピンキー:2012/04/25(水) 23:26:05.78 ID:imiahj5O
1レスでこれだけ長いのを書き込めるんだ
忍法帖のレベル相当高いだろ?
初心者じゃないだろうし頑張れ

07-484:名無しさん@ピンキー:2012/04/26(木) 18:34:17.74 ID:UDI0xATE
>>483
レベル8で書き込み分量の規制なくなるけどな
毎日どこかのスレで保守なり支援なりしていれば誰でもすぐそのくらい行く

07-485: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/04/26(木) 20:11:43.90 ID:U8ieAVhh
>>484
そんなものなのか

07-486:名無しさん@ピンキー:2012/04/26(木) 22:01:52.85 ID:nTwKNO/R
BBSPINKはよく巡回しているが書き込みはしないから1年位たってもレベルそんなに上がらないな
普通に書き込みしていてもスレ立てや制限解除できるまでには半月以上かかるだろうから新参ではなさそう

ところで使えば使うほどレベルが上がって出来ることが増えてくる
TS能力の持ち主見たいな話しがいくつかあったと思ったが誰か覚えはないか?

07-487:名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 22:13:53.02 ID:HYlg5E8V
>>483
言い訳っぽいけど小説書き込みはほぼ初心者;
読み返すと変換ミスで笑えてしまう自分の小説・・・。
今後がんばるよ

07-488:名無しさん@ピンキー:2012/04/27(金) 22:28:33.86 ID:eDt2VyqJ
憑依の方ならどっかで読んだ気がする
最初は感覚共有だけだけどだんだん相手の体を操れるようになってしまいにはやりたい放題ってやつ

07-489:名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 13:39:04.43 ID:bnMmL041
>>486

>>475であがっている『際限のない遊び』とか?

07-490:名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 16:01:10.05 ID:qFfLde2V
TWO-BITさんどこいってしまったん?
あの人の作品すきだったのに

07-491:名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 16:14:52.90 ID:JSYcTACG
>>488
月華さんの「ひょい」か「とりつきー」じゃないか
割りと最近の作品

07-492:名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 17:13:37.28 ID:pkWmuPCm
>>490
最近、と言ってもここ数年来だけど、支援所にも読もうにもいた気がするぞ。
断筆はしてないと思う。少なくともネット上にはいる。

07-493:名無しさん@ピンキー:2012/04/28(土) 22:06:19.06 ID:luAyHDPf
名義は違うけど、ピクシブあたりでも見かけた気が

07-494:名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 15:47:00.55 ID:DhQfit0m
>>493
巫女の日に巫女イラスト描いてた

07-495: ◆cW8I9jdrzY :2012/04/30(月) 23:52:22.58 ID:u3dtxieH
一本投下します。
属性は以下の通りです。

■オリジナル、連載物(二、三話ほど)
 入れ替わり(首のすげ替え)、学園風味、
 マインドコントロール、コメディ風味、やや鬼畜

今回はエロ無しです。よろしくお願いします。

07-496:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/04/30(月) 23:53:30.05 ID:u3dtxieH
「祐ちゃん、この問題はどうやって解いたらいいの?」
 座卓の向こう側から聞こえてきた声に、中川祐介は顔を上げた。
瑞希はシャープペンシルの尻を唇に当て、難しい顔で考え込んでいた。
「ええっと……ああ、これか。これは平衡定数を使って解くんだ。
 酢酸の濃度をC、電離度をαとして図を描くとわかりやすいぞ」
「え、それってどうやって描くの?」
「それはだな、こうやって平衡の式を書いて、この下に濃度を……」
 祐介は身を乗り出し、自分のノートを見せてやった。
瑞希は熱心な様子で祐介の説明を聞いていたが、
やがて軽くうなずくと解答に取り掛かった。
「うん、何とかできそうな気がする。さすが祐ちゃん、頼りになるなあ。ありがとう」
「いや、なんてことないさ。ここは一応、俺の得意分野だから」

 目の前にいる小柄な少女が見せた微笑にどきりとし、照れ隠しにそっぽを向く祐介。
今年で十七歳になる森田瑞希は祐介の高校のクラスメイトで、
彼が小学校に上がる前からつき合っている幼馴染みでもあった。
 幼い頃から人つき合いが苦手で友達の少なかった祐介にとって、
瑞希は常に自分のそばにいてくれる貴重な存在だった。
一方の瑞希も内気で臆病だったため、進んで級友たちの輪に入っていくことは
できなかったから、二人はいつも一緒にいた。
家が近くだったことや、小、中、高と同じ学校だったこともあり、
今や登下校から放課後、そして時には休日もこうして互いの家を訪ね、
共に過ごすのが当たり前になっている。
今日は日曜で学校の授業はなかったが、祐介はいつものように
瑞希を自分の部屋に招き、一緒に宿題に取り組むことにしたのだった。

「ふう、終わった。最後の方は難しい問題だったなー。
 解き方を教えてくれてありがとう、祐ちゃん」
「いいよ、気にすんなって」
 祐介はペンを放り投げ、盆の上のコーヒーカップに手を伸ばした。
半分ほど残ったコーヒーは既にぬるくなっていたが、
課題をやり遂げた達成感のためか、決してまずいとは思わなかった。
「ねえ、祐ちゃん。そっちに行ってもいい?」
「ああ、もちろんいいぞ」
「やったー。えへへ、祐ちゃんの上に座ろうっと」
 瑞希は立ち上がると、嬉しそうな顔で祐介の膝の上に乗り、体を預けてくる。
あどけない顔立ちに加えて、長い黒髪を子供のように頭の左右で束ねた髪型が、
高校生の彼女をまるで小学生のように見せていた。
男子として平均的な体格の祐介と並ぶと、とても同い年には見えない
というのが家族や友人たちに共通した見解だった。
(瑞希の髪、いい匂いがする……)
 鴉の濡れ羽色と呼ぶにふさわしい瑞希の艶やかな髪を撫で、祐介は目を細めた。
瑞希は高校生になった今でも、子供の頃のようなスキンシップを
頻繁に祐介に要求してくる。相思相愛の二人はいつしか男女の仲になっていたが、
祐介はどちらかといえば真面目で禁欲的な性格だったから、
自分から積極的に瑞希の体を求めることはしなかった。
だから二人の交際において、主導権はもっぱら瑞希の側にあった。

07-497:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/04/30(月) 23:56:15.24 ID:ABWHqnZh
「祐ちゃん、好きだよ。私、祐ちゃんのことが大好き」
「ああ、俺もだ。俺も瑞希のことが好きだ」
「嬉しい、祐ちゃん。じゃあキスしてくれる?」
「今か? わかった。こっちを向いてくれ」
 頬に紅を散らした瑞希に誘われ、祐介はそっと彼女の顔に手を這わせた。
目を閉じて瑞希の細い唇を自分ので覆い隠そうとしたそのとき、
不意に横から咳払いが聞こえた。
「あー、あなたたち……盛り上がってるところ悪いんだけど、ちょっといいかしら」
「お、お袋っ !?」
 祐介は飛び上がった。いつの間にか部屋の入り口に彼の母親が立っていて、
抱き合う二人を呆れた表情で見下ろしていたのだった。

「お、おばさん。こ、これは、その……いやあ、恥ずかしいよおっ」
「今さら何を言ってるのよ、瑞希ちゃん。
 あなたたち、普段はもっとすごいことをしてるじゃない」
「な、何のことですか? 私たち、そんなに変なことはしてませんけど……」
「んー? そうねえ……孫は楽しみにしてるけど、学生のうちに産むのは
 ちょっと早いんじゃないかって話。まあ、それは今はどうでもいいのよ。
 それより祐介、ちょっとお願いがあるんだけど、いい?」
「何だよ。いきなりひとの部屋に入ってきて……」
 祐介は頬を赤くして母親を見返す。いくら双方の両親が公認している仲とはいえ、
実母の前で瑞希と触れ合うのには抵抗があった。
瑞希も耳まで真っ赤に染めて、祐介の胸に顔をうずめてしまっている。
「実はキッチンの電灯が切れちゃったのよ。
 今から自転車でひとっ走り行って、買ってきてくれないかしら」
「電灯? 別にいいけど、あれって普通の蛍光灯だよな」
「そうそう。型番はここに書いておいたから、急いでお願い。
 このままじゃご飯が作れないわ」
 母親はメモ用紙と紙幣を祐介に手渡す。
祐介は膝の上の瑞希を床に下ろし、出かける準備に取り掛かった。

「じゃあ瑞希、悪いけど行ってくる。すぐに戻るから、ここで待っててくれないか」
「ううん、私はそろそろ帰るよ。うちももうすぐご飯の時間だし……」
「ちょっと待ちなさい、瑞希ちゃん」
 席を立った瑞希を、祐介の母親が引き止めた。
「せっかく来てくれたんだから、もうちょっとゆっくりしていきなさいよ。
 おばさん、あなたにいろいろ聞きたいことがあるの」
「な、何ですか?」
「それがね、うちの祐介ってぶっきらぼうで口数が少ないじゃない。
 年頃の男の子だからしょうがないかもしれないけど、
 やっぱり一人息子が普段学校でどうしてるかとか、
 瑞希ちゃんとどんなおつき合いをしてるかとか、母親としては気になるのよね。
 だからその辺のこと、瑞希ちゃんに根掘り葉掘り聞いておきたいなって。
 ちょうど今だって、いい雰囲気だったし」

07-498:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/04/30(月) 23:59:13.56 ID:CE/yu/Wc
「は、はあ……でも、そういうのってちょっと恥ずかしいかも……」
「おい、お袋。瑞希に変なことを訊かないでくれよ。困ってるじゃないか」
 祐介は渋い顔で抗議したが、母は聞く耳を持たない。
「どうせキッチンの電灯を取り替えるまでお夕飯の支度はできないんだから、
 この機会に瑞希ちゃんを質問攻めにしておかないとね。
 ほら、祐介はぐずぐずしてないで、さっさと行ってきなさい」
「きゃあっ !? た、助けて、祐ちゃん……」
「お、おい、お袋……」
 瑞希の襟首をつかみ、やけに浮かれた様子でリビングへと去っていく母親に、
祐介は呆気にとられてしまう。このままでは、あまりひとに訊かれたくない
プライベートな質問をいくつも投げかけられ、瑞希が恥をかかされるのは間違いない。
「くそ、こりゃ急いで帰ってこないとまずいな。蛍光灯、蛍光灯……」
 メモに書いてある蛍光灯なら、最寄りのスーパーマーケットに置いてあるはずだった。
片道五分、往復十分。買い物の時間を入れても十五分はかからないだろう。
祐介は慌てて家を飛び出し、愛用の自転車を走らせた。

 三十分後、祐介は真冬だというのに全身汗だくで自転車を漕ぎ続けていた。
一月の太陽は既に落ち、暗い道路を街灯の頼りない光が照らしていた。
「はあ、はあっ……くそ、なんで俺がこんな目に……」
 運が悪いとしか言いようがなかった。はじめ、最寄りのスーパーマーケットに
行ったのだが、目当ての品はたまたま売り切れていた。
それから二、三軒コンビニに立ち寄ったのだが、そこにも蛍光灯はなく、
結局国道沿いのホームセンターまで出向く羽目になった。
かなりの距離があるうえに長い長い坂をのぼらなければならず、
ようやく店に着いたときには、祐介はすっかりくたびれ果ててしまっていた。
「はあっ、はあっ。とにかく買い物は終わったんだ。
 帰りは下り坂だし、随分と楽になるはず……ん?」

 ふと祐介の視線が隣の公園に向けられた。立ち並んだマンションの隙間にある、
何の変哲もない小さな公園だが、そこに見覚えのある少女の姿があった。
ちょうど向こうも祐介に気がついたらしく、こちらに駆け寄ってきた。
「あら、中川じゃない。ねえねえ、こんなところで何してんの?」
「げっ、加藤じゃねえか。お前、なんでこんなところにいるんだよ」
 祐介は面食らった。彼のもとにやってきたのは、クラスメイトの加藤真理奈だった。
女子にしてはかなりの長身で、祐介とほとんど背丈が変わらない。
派手に染めた茶色の髪が印象的な美少女だ。
冬だというのに裾の短いスカートをはいて、自分の長い脚を強調している。
「なんでって……ここ、あたしの家だもん。そんなの当たり前じゃない」
「げっ、そうだったか。道理で、どっかで見たような風景だと思った……」
 祐介はげんなりした声でつぶやいた。すぐ隣にある高層マンションが
真理奈の家だということを失念していた自分を、心の中で激しく叱責した。
(なんで日曜なのにこんなやつの面を見なくちゃいけねえんだよ、畜生。
 何かされる前に俺は帰るぞ。いや、今すぐ逃げないとヤバいって──)
 前に向き直り、挨拶もせず自転車のペダルを思い切り漕ぎ出す祐介。
一刻も早くここを離れて、家族と恋人の待つ自宅に戻らなければ。

07-499:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:02:52.84 ID:hwXj6eer
 ところが次の瞬間、祐介を乗せた自転車は金属の軋む不快な音をたて、
その場で盛大に転倒した。
「うおおおおっ !? い、痛えっ! な、なんだっ !?」
 地面に転がり、無様にのたうち回る祐介。
はき古しのジーンズは膝の部分がすり切れ、わずかに血がにじんでいた。
骨折や捻挫はしていないようだが、右膝のすり傷がじんじんと痛んだ。
 いったい何が起こったのか、事態を把握しようと顔を上げると、
真理奈がホルダーつきのキーを指でくるくる回していた。
それは祐介の自転車をロックするためのキーだった。

「お、お前か、加藤っ! いきなり鍵なんて抜きやがって、どういうつもりだ !?
 危ねえだろうがっ!」
「あんたこそ、人の顔を見ていきなり逃げ出すなんて失礼じゃない。
 いったいどういうつもり?」
 真理奈は腰に手を当て、不機嫌な顔で祐介を見下ろす。
祐介が逃げようとしたのを察知し、彼が気づかぬうちに
素早く自転車のキーを抜き取った手並みは、とても真っ当な女子高生のものではない。
まるでスリだと祐介は思った。
「なんで逃げるって、そりゃお前に関わるとロクな目に
 遭わないからに決まってるだろう。この疫病神がっ!」
「なんであたしが疫病神なのよ !? ひとを災害みたいに言わないで!」
「やかましいっ! 今だって、お前のせいで俺は
 思いっきりスっ転ぶ羽目になっただろうが!
 ひとにケガさせといてその偉そうな態度、少しは反省しやがれ! ノータリン!」
「今のはあんたが逃げるからでしょ! 逃げさえしなきゃ、
 あたしだってわざわざこんなことしないわよ!
 原因はあんたなんだから、やっぱりあんたが悪いに決まってる!」

 案の定、真理奈にはまるで反省の色がなかった。
抜群のスタイルを誇る美少女なのだが、残念なことに彼女は
常に周囲に迷惑をかけずにはいられないトラブルメーカーでもあった。
特に祐介とは相性が悪く、祐介は今まで何度も彼女に苦汁をなめさせされている。
学校の中でも外でも彼が一番会いたくない相手が、この加藤真理奈だった。
「とにかく、お前に関わると俺はロクな目に遭わねえんだ。
 頼むから今日はこのまま帰らせてくれ。この電球を早く持って帰らねえと、
 うちは晩飯が食えねえんだよ」
「そんなの、あたしの知ったことじゃないわね。
 ほらほら、この鍵を返してほしかったら土下座してお願いしなさいよ」
「てめえ……」
 辺りに緊迫した空気が漂う。二人が険悪な顔でにらみ合っていると、
公園から一人の女が出てきた。祐介の知らない顔だったが、
女は真っ直ぐこちらにやってくる。

07-500:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:05:16.49 ID:hwXj6eer
「どうしたの、真理奈ちゃん。そのコ、真理奈ちゃんのお友達? それとも彼氏?」
「いや、断じて友達でも彼氏でもないです。ただの学校のクラスメイトです。
 それも犬猿の仲って感じの」
「ふーん……君、こんにちは。私はちひろっていうの。斉藤ちひろ。よろしくね」
 女はそう名乗った。髪は黒に近い茶色のショートカット。
縁なしの眼鏡をかけ、膝丈の黒いワンピースとジャケットの上に
ベージュのコートを羽織っている。一見すると平凡な格好だったが、
祐介は思わずちひろという若い女の姿に見とれてしまった。
「……どうかした、君? 変な顔しちゃって」
「い、いいえ、何でもありません。俺は中川です。中川祐介。
 不運なことに、こいつのクラスメイトです」
 祐介は横にいる真理奈を指差し、ちひろに頭を下げた。
「何よ、その失礼な言い方は」と真理奈が頬を膨らませた。

「へえ、祐介クンか。ねえ、名前で呼んでもいいよね?
 祐介クンも私のこと、ちひろって呼んでいいからさ」
「は、はあ……ところで、斉藤さんは妊娠してるんですか?」
 明るく人懐こい笑顔を見せるちひろに戸惑いながら、祐介は訊ねた。
彼の注意を引いたのは、ちひろの豊かなバストのすぐ下に巻かれた細い帯と、
前方に突き出た大きな腹部だった。どう見ても妊娠している。
それも出産間近の妊産婦と思われた。
 こうして妊婦と向かい合うのは、祐介には初めてのことだった。
通行人の妊婦を遠くから眺めることはあったが、知り合いや親戚に
新婚の夫婦が少なかったため、妊娠している女性に近づく機会はほとんどなかった。
臨月と思しき巨大なちひろの腹部に見入ってしまうのも、無理のないことかもしれない。
「斉藤さんじゃなくて、ちひろよ。ちひろって呼んでって言ったでしょ」
「は、はい。ちひろさんは妊娠してるんですか?」
 問うと、ちひろはにっこり笑って自分の突き出た腹を撫でた。

「そうよ、いま妊娠三十八週目。
 予定日はもうちょっと先だけど、そろそろ産まれてもおかしくないわね」
「なのに、こんなところで立ち話をしてていいんですか? 寒いですし……」
「あはは、そうね。買い物の帰りに真理奈ちゃんに会って、つい話し込んじゃったわ。
 私、真理奈ちゃんと同じこのマンションに住んでてね。
 あのコ、ここに越してきたばかりの私に親切にしてくれたのよ。
 お店の案内をしてくれたり、荷物を持ってくれたり……」
「加藤が? ちょっと信じられません。
 こいつ、学校じゃすごい問題児なんですよ……あれ?」
 真理奈を指差そうとして祐介は困惑した。
つい今まで隣にいたはずの真理奈が、忽然と姿を消していたのだ。
きょろきょろと周囲を見回しても、見えるのは無残に倒れた祐介の自転車だけだった。

07-501:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:08:01.28 ID:Gdso+CwL
「あら、そうなの? 実を言うと、私もそうじゃないかって思ってたの。
 真理奈ちゃんって何となくトラブルメーカーって感じがするわよね。
 いつも面白そうなことしてそう。あはははは……」
「笑いごとじゃありませんよ。あいつのせいで俺たち、
 酷い目に遭わされてばかりなんですから」
「でも、あのコはホントは優しいコよ。ちょっと素直じゃないだけかなって、見てて思う」
「そんなわけありません。ちひろさんは学校での加藤を知らないから、
 そんなのんきなことが言えるんですよ。それにしても、あいつはどこに行ったんだ?
 俺の自転車の鍵を持ったままでいなくなりやがって……」
 倒れた自転車を起こし、祐介はぼやいた。早く家に帰らなくてはいけないというのに、
こんなところで道草を食うわけにはいかない。
ただでさえこんな遠くまで足を延ばして時間をかけているのだ。

「ねえ、祐介クン。籠に入ってるそれって、蛍光灯?」
「あ、はい。うちの電灯が切れちゃったんで、買って帰る途中だったんですよ」
「そうなんだ。ねえ、祐介クンのおうちってどこ?
 なんかキリっとしててカッコいいよねー。彼女とかいたりする?」
 あれこれと質問を投げかけてくるちひろに、祐介は困惑する。
どうやら、彼女はとても話好きらしい。
こんな真冬の日暮れ時に公園で真理奈と話していたのもそうだ。
初対面の相手とでも親しげに話せるのが、ちひろの特技のようだ。
人見知りの激しい祐介とは対照的だ。
「あ、あの、俺、急いで帰らないといけないんで、今日はこれで……」
「あー、引き止めちゃってごめんね。私、普段は家に一人でいるもんだから、
 たまに人と話すとついつい長引かせちゃうのよ。
 悪いクセだって自分でもわかってるつもりなんだけど……」
「え、一人暮らし? 旦那さんは一緒じゃないんですか」
 訊ねると、ちひろは少し寂しそうな顔をした。
「それがね、去年の暮れからヨーロッパに出張してるの。長期の出張だから、
 予定日にも帰ってこれないって言われたし……新婚なのに酷い旦那よね。ホント」
「そ、そうだったんですか……」
 なんと言えばいいかわからず、祐介は狼狽した。気まずい空気が辛かった。
気の利いたことの一つでも口にできたらいいのに、と切実に思った。

 急に黙り込んでしまったちひろを前に困り果てていると、
マンションのエントランスから真理奈が出てきた。
どこに行っていたかと思えば、なんと自宅に帰っていたという。
祐介は憤慨して腕を振り上げた。
「おい、加藤! お前、俺の自転車の鍵を持ったままだろう! 早く返せよ!」
「はいはい、わかったわよ。でも、わざわざ鍵を返しに下りてきてやったんだから、
 あたしに感謝しなさいよ? あたしは別に返さなくても全然困らないんだから」
「ふざけんな! おら、返せ!」
 真理奈が差し出したキーをひったくり、自転車に差し込む。
無事にロックが外れ、祐介の愛車は再び走れるようになった。
さきほど盛大に転倒したが、自転車に深刻な損傷はないようだ。
「それじゃちひろさん、俺は帰ります。ゆっくりお話しできなくてすいません」
「あら、いいのよ。また今度、うちに遊びに来てね。歓迎するわ」
「はい、わかりました。それじゃ……」

07-502:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:11:00.86 ID:Gdso+CwL
 今度こそ自転車のペダルを漕ぎ出そうとしたとき、祐介を異変が襲った。
 全身の力が急激に抜けていき、立っていることすら難しくなる。
祐介は自転車をその場に倒し、アスファルトの上に膝をついた。
目まいがして、頭がくらくらした。
(な、なんだ? いったい何が起きたんだ……)
「祐介クン、大丈夫っ !?」
 抗いがたい脱力感に苛まれる祐介のもとに、ちひろが駆け寄る。
しかし別の人物が彼女を押しのけた。真理奈だった。
「ふっふっふ……油断したわね、中川。この加藤真理奈様が、
 一度盗んだ鍵を簡単に返すと思った? 今のはあんたの不意をつくためのフェイクよ。
 あたしに背中を見せるとこういうことになるから、次からは気をつけなさい」
 やけに物騒な台詞を放ち、真理奈は祐介の前に立つ。
その手には楕円形をしたプラスチックの小さな容器があった。
強く握られてへこんだ容器の先端には、注射針のように細く鋭い針がついていた。
首筋にそれを突き立てられ、中身の薬液を注入されたのだと祐介は気づいた。

「お前、俺に何しやがった。その浣腸みたいなブツはなんだ……」
「大丈夫、死にはしないわ。実はこないだ新しい薬を手に入れて、
 人体実験をしなきゃいけなくなったのよ。せっかく格好の実験台がノコノコ
 あたしのうちまで来てくれたんだから、使わない手はないかなって。
 ちひろさんのおかげでスキだらけだったし」
 手に持った容器を二人に見せびらかす真理奈。
彼女の話によると、友人に怪しい薬剤師がいて、その友人はしばしば
危険な新薬を開発しては、真理奈に実験を依頼しているのだという。
 その実験台になるのがいつも真理奈の身近にいる祐介であり、あるいは瑞希だった。
人の心と体を変容させる不可思議な薬──祐介はこれまでに何度もその実験台にさせられ、
煮え湯を飲まされている。真理奈はそれをまた繰り返そうというのだ。
 突如として己の身に降りかかった不幸に、祐介は暗澹たる心地にさせられた。

「や、やめろ。俺は早く帰らなきゃいけないんだ。家で瑞希が待ってるのに……」
「へえ、今日は瑞希と一緒だったんだ。ちょうどいいわね。
 あの子にもこの薬の効果を見せてやることにするわ。ふっふっふっふ……」
 真理奈は不敵な笑みを浮かべて、祐介の前にひざまずく。目線の高さが同じになり、
二人はじっと見つめ合った。真理奈は悪戯に成功したときの子供のような目をしていた。
(畜生。これだからこいつと顔を合わせたくないんだ。
 いつもいつも厄介ごとばかり起こしやがって……)
 全力で逃げ出したい心境だったが、無念にも今の祐介には指一本さえ動かせない。
脱力感と痺れが全身に広がり、意識を保つことすら危うくなる。
ついに前のめりに倒れたところを、真理奈に抱きとめられた。
「おやすみ、祐ちゃん。せいぜいいい夢見てね。ふふふふ……」
 真理奈のにやけ笑いを最後に、まぶたが閉じて何も見えなくなる。
五感がほとんど失われていた。薄れゆく意識の中で、祐介は真理奈を散々に罵倒した。
それが罠にかかった彼にできる、唯一の反撃だった。

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 


07-503:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:25:51.20 ID:GoGOt0mK
「起きて、祐介クン。君の家に着いたわよ」
「ううん……」
 体を揺さぶられ、祐介はようやく気がついた。うっすら目を開くと、
自分に手を差し出しているショートヘアの女の姿が見えた。
祐介は女を見つめ返したが、はたして誰だったか咄嗟に思い出すことができない。
霞のかかった頭が、思考することを拒否していた。
(あれ……俺、どうしたんだっけ。たしかお袋に買い物に行けって言われて、それから……)
 だんだんと覚醒するにつれて、五感が機能しはじめる。
どうやら、今の祐介は背もたれつきの椅子に座っているようだ。
体の背面を覆う柔らかなクッションの感触に、車のシートに座っているのだと気づく。
誰が締めてくれたのかまるで覚えがないが、肩からわき腹にかけ
しっかりとシートベルトを着用していた。

 自転車に乗って買い物に出かけたはずの自分が、いつの間にか乗用車の後部座席に
腰かけている。どうしてこんなことになったのか、祐介は頭を振って思い出そうとした。
ところがその前に、横から伸びてきた手が彼の手を引っ張った。
祐介は寝ぼけながらもシートベルトを外し、車外に出た。
とうに冬の陽は落ち、暗い道路を冷気が覆っていた。
 ずっと眠っていたからか、妙に体が重い。真っ直ぐ立とうとしても、
ふらふらとよろめいてしまう。まるで大きな荷物を抱えているような錯覚に襲われた。
「大丈夫? 祐介クン。危ないから転んじゃダメよ」
「は、はい……ありがとう、ちひろさん」
 口に出したことで、やっと女の名前を思い出した。この眼鏡の女は斉藤ちひろ。
祐介のクラスメイトである加藤真理奈のマンションに住む主婦で、
海外出張中の夫と離れて一人暮らしをしているという。
笑顔がよく似合う、話好きの明るい女性だ。
 ちひろは祐介の肩を支え、彼が無事に立っていられることを確認すると、
車のドアを閉めてロックした。おそらく、これは彼女の車なのだろう。
スカイブルーの軽自動車で、つい最近のCMで見たことがあった。

「ここは……俺の家? ちひろさん、わざわざ車で送ってくれたんですか?」
 祐介は目の前の住宅が自分のものだと気づき、ちひろに訊ねた。
ちひろはうなずき、蛍光灯の入った袋を祐介に手渡す。
 いつの間に着替えたのか、彼女はトレーナーとジーンズというラフな格好になっていた。
臨月で随分と腹が目立っていたはずだが、今はまったくそう見えず、
ごく普通の体型としか思えなかった。不思議なことだと思った。
「別にいいわよ。あそこから祐介クンの家までだいぶ距離があったし、
 私のせいで足止めしちゃったようなものだから。それに──」
「それに?」
「その体じゃ、自転車を漕いで帰れないでしょ?」
 と言って、ちひろは祐介の胸を指し示した。
祐介は何気なく己の体を見下ろし──次の瞬間、絶叫した。
「うわあああっ! な、なんだよこれっ !? 俺の腹が……胸が……!」

07-504:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:28:59.62 ID:ECqDAJhy
 祐介の視線の先にあるのは、黒いワンピースの胸元を押し上げている豊かな乳房だった。
どう見ても男の胸部ではない。体を揺らすたびにゆさゆさと弾む二つの大きな肉の塊が、
自らの重みに負けてやや下方に突き出していた。
 異常は胸だけではなかった。乳房の下には、さらに巨大な腹部が前に張り出していた。
太っているのではない。左右にはほとんど膨れておらず、前方にだけ突き出た
重々しい胴体は、肥満ではなく別の単語を祐介に連想させた。それは妊娠だった。
「俺の腹がこんなに膨らんで……これ、どうなってるんだ?
 ああっ、すごく重い……中で何か動いてる……」
 こわごわと自らの腹部をさすり、中に小さな命が宿っていることを祐介は理解した。
いつの間にか細長くなった指で表面を撫でると、腹の中の命がかすかに動く感触がある。
ずしりと重いこの腹は、祐介が母親になった証だった。

(俺、妊婦になっちまったのか? 一体どうして。
 しかもこれ、ちひろさんの服じゃないか? まさか、これって……)
 青ざめた顔をちひろに向けた。ダークブラウンのショートヘアが随分と高い位置にあった。
どう見てもちひろの方が、十センチ以上高い。先ほどまで祐介の方が高かったはずの身長が
逆転していた。あんなに突き出していた腹も、見事なまでに平坦になっている。
 妊婦だったちひろが、ラフな格好に変わって妊婦でなくなった。
しかもちひろが着ている服は祐介のものだ。反対に祐介はちひろの服を着て、
身重の体になっている。そして入れ替わった身長。
いったい何が起こったのか、祐介は全てを理解した。
「ちひろさん、ちょっとそこをどいて下さい。その車のミラーを見たいんです……
 ああっ! や、やっぱり! 俺の体が、ちひろさんのになってる……!」
 車のサイドミラーをのぞき込み、祐介は絶望に喘いだ。
決して当たってほしくない予想が的中したことを悟った。
祐介の顔の下に、マタニティウェアを着た妊産婦の体があった。
それは今日はじめて会った斉藤ちひろの肉体だった。
 祐介の首から下は、もはや十七歳の少年の体ではなかった。
ちかぢか出産を控えた三十前後の主婦の肉体になっていたのだ。
祐介の頭部と、ちひろの胴体が融合していた。信じがたい光景だった。

「おーっほっほっほ! やっと理解したようね、中川。
 今の自分の体が、ちひろさんのと入れ替わっちゃったこと」
 突然高笑いが聞こえて、祐介は戦慄する。
車の向こう側には加藤真理奈が仁王立ちしていた。
この上なく楽しそうな極上の笑みを浮かべて、変わり果てた祐介の姿をあざ笑っていた。
「か、加藤……これはお前の仕業かっ !?」
「ふん、そんなの訊くまでもないでしょ?」
 真理奈は祐介を見下し、ポケットからプラスチックの容器を取り出した。
卵型の容器の先には、注射針と思しき細い針が備わっている。
それは祐介が意識を失う前、真理奈が手に持っていた品だった。

07-505:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:32:26.04 ID:CCxWXASZ
「さっきも見せてやったわよね。これ、人間の体を粘土みたいに
 柔らかくしちゃうすごい薬なの。これをあんたの首に注射したら、あんたの頭は
 簡単に胴体から引きちぎれるようになるのよ。一番すごいところは、
 体がバラバラになっても死なないことね。あんたの首を胴体から引き離しても、
 別に死ぬわけじゃないの。仮死状態になるだけ。
 そんで仮死状態になった人間のパーツとパーツを合わせたら、
 逆にくっつけることができるのよ。わかる、中川? あたしはこの薬で
 あんたとちひろさんの首を体から引っこ抜いて、交換してやったの。
 だから、今は中川の首から下がちひろさんで、
 ちひろさんの首から下が中川になってるってわけ」
「ふざけんな……早く俺たちの体を元に戻しやがれっ!」
 祐介は真理奈に飛びかかったが、力と体格で勝る彼女には敵わず、
簡単に押さえ込まれてしまう。いくら元が男だろうと、
体が臨月の妊婦になってしまっては満足に動けるわけがなかった。

「くそ、放せっ! 俺たちを元に戻せっ!」
「こら、ちょっと落ち着きなさい。そんな体で暴れたらお腹にさわるわよ。
 今のあんたは妊婦さんなんだから、気をつけないとダメでしょうが」
「ふざけんなっ! くそ、俺の体があっ!」
 振り回した腕は細く、小枝のように華奢だった。
祐介は涙を流して、無力な己を恥じる。
地面に膝をついてめそめそ泣いていると、慌ててちひろが駆け寄ってきた。
「ま、真理奈ちゃん! 乱暴なことはしないでよ!」
「大丈夫ですよ、何もしてませんから。てか、暴れたのはこいつだし」
 真理奈はにやりと笑って一歩退く。ちひろは祐介の傍らにしゃがみ込み、
「祐介クン、大丈夫?」と訊ねてきた。
「だ、大丈夫です。大したことはありませんけど……ちひろさん、お願いです。
 俺の体を返して下さい。俺、こんなの耐えられません」
「うん、そうしたいのは山々なんだけど……私じゃ元に戻せないの。
 私もいきなり真理奈ちゃんに首を引っこ抜かれて、君の体にくっつけられちゃって……
 ごめんね、祐介クン。私のせいで君をこんな目に……」
「違います! 悪いのはあの厄病女神です!
 毎度毎度いらんことばっかりしやがって、畜生……」
「待ってて。今、元の体に戻してくれるよう真理奈ちゃんに頼んでみるから」
 ちひろはそう言って、すっくと立ち上がった。トレーナーとジーンズに身を包んだ
彼女の体はがっしりしていてたくましく、見上げると威圧感があった。
やはりちひろの首から下は男の体なのだと、祐介は改めて思った。

「お願い、真理奈ちゃん。私たちの体を元に戻して。これじゃ祐介クンが可哀想。
 私だって男の子の体は嫌だし、それに大事な赤ちゃんをひと任せになんてできないわよ」
「あら、そうですか? お腹が重くて大変だってぼやいてたから、
 せっかく入れ替えてあげたのに。男の体もなかなかいいもんでしょ?」
「ダメよ、真理奈ちゃん。早く私たちを元に戻して!」
「はいはい、わかりました。ちひろさんがそう言うんじゃ、しょうがないなあ。
 今、元に戻る薬を出してあげますね」
 あっさりと真理奈はちひろの説得を聞き入れ、先ほど薬を取り出したポケットに
再び手を突っ込んだ。ひねくれ者で祐介にとっては疫病神の真理奈だが、
年長者の言うことは素直にきくらしい。ちひろは安堵の表情を浮かべ、祐介に向き直った。

07-506:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:35:24.93 ID:MyDskIdb
「安心して、祐介クン。今、真理奈ちゃんが元に戻してくれるそうだから──
 きゃあっ !? な、何? ごほっ、ごほっ!」
 突然あがった悲鳴に、祐介はびくりとした。真理奈がポケットから
小さなスプレーの缶を取り出し、ちひろの顔に振りかけたのだ。
不意を突かれたちひろはまともに飛沫を浴び、激しく咳き込んだ。
「加藤っ! お前、ちひろさんに何しやがる!」
「あんたはそこで黙って見てなさい。とっても面白いものを見せてあげるから」
 真理奈はスプレーの缶をポケットにしまい、ちひろに手を伸ばす。
ようやく呼吸が収まったちひろは、やけに力の抜けた様子で立ちすくんでいた。
口を開けたまま、焦点の合わない目で真理奈を眺めて呆けていた。

「ふふふ……催眠スプレーの効果が出てきたみたいね。
 ちひろさん、あたしの声が聞こえる?」
「うん、聞こえるよ。真理奈ちゃんの声、とってもよく聞こえる……」
 ちひろは母に抱かれた子供のように安らかな顔で、真理奈に返事をする。
明らかに異常をきたしているのが、その表情からわかった。
また真理奈が何かしたのだと、祐介は直感した。
「加藤! お前、また妙なことを……今度はそのスプレーか !?
 それを吹きかけられたから、ちひろさんは……!」
「中川は黙ってて。まあ、どうせあんたの声は
 ちひろさんには届かないからいいけども。ねえ、ちひろさん?」
「んー、何? 真理奈ちゃん。私、今とってもいい気持ちなんだけど……」
 ちひろの虚ろな瞳には、もはや真理奈しか映っていない。
彼女の言うとおり、いくら祐介が呼びかけてもちひろは振り向こうとしなかった。
完全に真理奈の術中にあった。
「あのね、ちひろさん。ちひろさんはさっき、中川と入れ替わった体を
 元に戻してほしいって言ったでしょ? あれを撤回してほしいの」
「うん、いいよ。撤回する……」
「な、何だって !? 加藤、てめえっ!」

 祐介は立ち上がり、真理奈につかみかかろうとした。
だが、やはり無駄な抵抗だった。真理奈の術にかかったちひろが
祐介の両腕を押さえ、妊産婦になった少年を羽交い絞めにした。
「ち、ちひろさんっ !? 放してください、ちひろさん!」
「ダメだよ、祐介クン。真理奈ちゃんの邪魔をしちゃダメだよ……」
 祐介の声は、もはやちひろに届かない。
完全にちひろの心を支配下においた真理奈は、勝ち誇った邪悪な笑みを浮かべた。
「ふっふっふ……いい子ね、ちひろさん。じゃあ、これからあたしの言うことをよく聞いて。
 ちひろさんは不自由な妊婦の体が嫌で、そこにいる親切な中川祐介君に
 体を交換してもらったの。入れ替わったのはちひろさんの意思だから、
 ちひろさんは男になって万々歳ってわけ。元の体に戻りたくなんてない。
 それどころか、ずっとこのままでいたいと思ってる。OK?」
「うん、わかった。私、ずっとこのままでいる。元の体に戻してもらわなくてもいい……」

07-507:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:38:03.98 ID:MyDskIdb
 すっかり真理奈の操り人形と化したちひろは、彼女の言葉を一分の疑いもなく受け入れる。
真理奈はそんなちひろの姿にほくそ笑むと、大きく手を叩いて
「はい、催眠モード解除!」と宣言した。焦点を失っていたちひろの瞳に光が戻り、
彼女はやけに嬉しそうに自分の体を見下ろした。
「ふふふ、これが男の子の体……私、祐介クンと首から下を取り替えっこしたんだ。
 嬉しいなあ」
「ち、ちひろさんっ !? 何を言ってるんですか! 俺の体を返して下さい!」
 祐介は暴れたが、ちひろは彼の両腕をがっちりつかんで放さない。
やがて祐介の体はちひろの腕の中に納まり、優しく抱きしめられた。
「ありがとう、祐介クン。こんなにいい体を私にくれて。私、君の体を大事にするね」
「そんなの絶対に嫌です! 俺の体を返して下さいよおっ!」
「ダーメ。私も祐介クンも、もう体が入れ替わっちゃったんだから、
 一生このままでいるしかないんだよ。祐介クンは私の体で赤ちゃんを産んでママになるの。
 ほら、このコもそれがいいって言ってるよ」

 ちひろは大きな手のひらで祐介の腹部を撫でた。
その言葉に反応したのかはわからないが、三十八週目の孕み腹の一部がぽこんと盛り上がる。
祐介の子宮にいる赤子が、内側から腕を伸ばしたのだ。
「ふふふ……お腹の赤ちゃんも新しいママを歓迎してるね。
 祐介クン、頑張ってこのコを産んであげてね。
 このコはもう私の赤ちゃんじゃなくて、祐介クンのなんだから」
「こ、こんなのおかしいです……狂ってる!」
 あまりにも常軌を逸した事態に、祐介はおかしくなってしまいそうだった。
平凡な男子高校生の自分が妊婦と体を交換させられ、
子供を出産させられようとしているのだ。真理奈の罠にかかった哀れな祐介は、
肉体だけでなく男としての矜持も奪われようとしていた。

 そのとき、祐介の家の門が開いて、中から瑞希が飛び出してきた。
異変を察知して駆けつけてくれたようだ。瑞希の背後には祐介の母親の姿もあった。
「祐ちゃん、大きな声を出してどうしたの? わあっ、その格好は何 !?」
「み、瑞希……俺の姿を見ないでくれ。俺、女にされちまったんだ……
 それも、こんな大きな腹をした妊婦になっちまったんだ……」
 祐介はこれ以上ない羞恥に赤面する。幼い頃からつき合っている恋人に、
変わり果てた姿を見られるのは耐えられなかった。
瑞希だけでなく、祐介の母親も一緒になって興味津々の表情で祐介を観察している。
辛い仕打ちに涙がこぼれた。
 やってきた二人に説明を始めたのはちひろだった。
ちひろは己の姿と祐介の格好を比較し、真理奈の持ってきた薬物によって
自分たちの頭部を交換したことを、嬉しそうに語った。
「ホントに、祐介クンには感謝しないといけませんね。
 このコのおかげで、私は大きなお腹をかかえて苦しい思いをしなくて済んだんだから。
 お母様にもお礼を言わせてもらいますね」
 身勝手な感想を口にするちひろ。真理奈に操られているとはいえ、
彼女の不快な言動が祐介の母親と瑞希を激昂させるのは明らかだった。
「祐介の身体を返せ」と二人が騒ぎ出すのは想像に難くない。
また新たな騒動になるのではないかと思うと、祐介はどうしていいかわからなかった。

07-508:祐介の妊娠・1 ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:39:03.86 ID:MyDskIdb
 ところが、現実は残酷にも祐介の予想を裏切った。
ちひろの説明を黙って聞いていた祐介の母親と瑞希は、
やがて深く感心した様子でうなずき、口々に祐介を褒め称えたのだ。
「やるわねー、祐介。妊婦さんを助けるために自分の体を差し出すなんて、
 なかなかできることじゃないわよ。あんたみたいな立派な息子を持って、母さん嬉しい」
「祐ちゃん、すごい。祐ちゃんはこれから赤ちゃんを産んで、ママになるんだね。
 いつか私が祐ちゃんの赤ちゃんを産みたいって思ってたけど、
 そういうことなら私、祐ちゃんのことを応援するね」
「はああっ !? お前ら、何を血迷ってんだよ! 俺の体が盗まれたんだぞ!
 そんなのんきなこと言ってないで、早く俺の体を返すようちひろさんを説得してくれよ! 
 俺の体がこのままでもいいってのか !?」
 祐介が素っ頓狂な声をあげると、二人は口を揃えて
「うん、そのままでいい」と言い出した。信じられない返事だった。
祐介が肉体を強奪されたというのに、二人はむしろそれを喜んでいたのだ。

「祐介のお腹、すごいわねー。臨月なんですって?
 さっきから孫がほしいって瑞希ちゃんと話してたけど、
 まさかこんな形で授かるなんて思わなかったわ。うふふふ……」
「大丈夫だよ、祐ちゃん。私は祐ちゃんが男でも女でも大好きだから。
 これから祐ちゃんが赤ちゃんを産んでママになったら、私も育てるのを手伝ってあげる。
 えへへ、楽しみだなあ……」
「な、なんだ? お袋、瑞希……二人とも、いったいどうしちまったんだ?」
 虚ろな表情で笑い出した二人を見て、祐介は胸騒ぎを覚えた。
母親と瑞希の奇妙な振る舞いは、先ほど真理奈に催眠術をかけられた
ちひろとそっくりだった。もしかするとまた真理奈が──そう疑念を抱いていると、
祐介の家から唐突に真理奈が出てきた。真理奈は手にあの怪しい薬物の容器を持ち、
とても清々しい顔をしていた。
「よーし、これで中川のお父さんも洗脳完了!
 皆、頑張って祐ちゃんの妊婦ライフに協力してあげてねー。
 真理奈ちゃんからのお願い! てへっ」
「やっぱりお前の仕業かああああっ !!
 加藤真理奈、てめえだけは生かしちゃおけねえ! 絶対にぶっ殺してやるっ!」

 祐介は全身の力を振り絞って真理奈に飛びかかろうとしたが、
ちひろと母親、瑞希によってたかって押さえつけられてしまう。
無力な妊婦と化した祐介は、もはや為すすべもなかった。
「それじゃあ、あたしたちはこれで帰るわね。ちひろさん、車を出して下さい」
「ええ、いいわよ。ああ……祐介クンの体、とっても動きやすくて気に入ったわ。
 これならしばらく控えてた車の運転も、楽しくできそうね。
 祐介クン、ホントにありがとう。それじゃ、さよならーっ」
 真理奈とちひろは軽自動車に乗り込み、颯爽とその場を去ってゆく。
祐介はそれを止めることもできず、呆然と見送るしかなかった。
「お、俺の体が……これからどうしたらいいんだ。いったい俺はどうしたら……」
 新たな命が宿った孕み腹をかかえて、祐介は力なくうめいた。
マタニティウェアに包まれた若い妊産婦の肉体が、今の祐介の体だった。
祐介はただ女になっただけではなく、じきに母親になろうとしていた。

07-509: ◆cW8I9jdrzY :2012/05/01(火) 00:40:12.52 ID:MyDskIdb
以上となります。
続きはまた後日投下致しますので、よろしくお願いします。

07-510:名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 07:42:04.32 ID:H0MyVSKA
キてタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

07-511:名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 10:39:09.93 ID:mmR+vgQK
これは先の展開が読めないな
ハートフルコメディになるかもしれん

07-512:名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 20:09:28.99 ID:13gEY8fB
正座で待機してます

07-513:名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 18:28:25.75 ID:UxaWVdy5
ならば私は逆立ちでまちます

07-514:名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 16:42:49.28 ID:LiSIy72E
どっかで花粉症で女体化して、自分が女だと意識するほど女体化がすすむみたいなの読んだんだけどだれかしらない?

07-515:名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 18:36:42.38 ID:bqzMicVT
進行 花粉 女性化 でぐぐれ すぐ見つかったぞ

07-516:名無しさん@ピンキー:2012/05/04(金) 23:36:02.81 ID:LiSIy72E
>>515
サンクス

07-517:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:39:44.14 ID:Yd/jNab0
昔あったワンピ女体化スレって、もう生きてないよね?
自分で検索した限りでは過去ログしか出てこなかったので、ここに投下します。

需要あるかわかりませんが、ウソップ女体化です。
ビジュアルは尾田っちの公式性転換絵そのまんまを想像して下さい。

07-518:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:41:11.56 ID:Yd/jNab0
 “偉大なる航路”の後半の海――通称『新世界』を航海中の麦わらの一味は、とある無人島に辿り着いた。
 記録指針を引きつける磁気も安定していたその島は、一見して何の変哲もない、緑豊かな小さな島で、パンクハザードなどとは違って上陸に難はなさそうだった。
新しい島にはしゃぐルフィは、錨を下ろすのすら待たずに、腕を伸ばして島に生えている木を掴み、パチンコのバネよろしく跳んで行ってしまった。
「ルフィ~!!! もう、またアイツは何も考えず飛んでくんだから……」
 毎度のことながら自由奔放すぎる船長の行動に溜め息を吐くナミ。
 島の沿岸に船を寄せて錨を下ろした頃には、ルフィの姿は鬱蒼とした森の奥に消えていた。
「ったく、しょうがねえ奴だ……おれが行って探してくる」
 真っ先に地面に降り立ったのはゾロは、そう行ってさくさく歩き出す。
「オイオイオイオイ!! お前一人で行く気か!? 止めとけ!! 行方不明者が一人増えるだけだ!!」
「てめぇはいい加減に己を知れ、迷子マリモ!!」
すかさず、ウソップとサンジが一斉にツッコミを入れる。
かくして、方向音痴な剣豪の迷子防止と島の偵察も兼ねて、ゾロ、ウソップ、サンジの三人が、森に消えたルフィを探しに行くことになった。
森には、見たこともないような種類の虫や、形は見慣れていても有り得ない大きさをした虫が多数生息していた。ムカデやらクモやら、いわゆるサンジの言うところの“気味悪い系のやつ”も多く、度々野太い悲鳴が上がった。
「なんだよサンジ、まだ虫嫌い直ってなかったのかよ」
「修行が足りねえな」
「うるせえ! おれは虫とかオカマとか、おぞましいモノは全般大っっっ嫌いなんだよ!!」
 その情けない姿を見て笑うウソップとゾロに、サンジは全力で怒鳴り返した。
 森に響いたその怒鳴り声の木霊が消えたのと、ほぼ同時くらいだった。不意に三人の頭上から、無数の羽音のようなものが聞こえてきたのは。
 不思議に思って空を振り仰いだ三人は、思わず一瞬硬直した。
 人間の身の丈くらいあるような巨大な蚊の群れが、いつの間にか三人を取り囲んでいたからだ。
 無数の蚊が一斉に飛びかかってきた瞬間、三人は散り散りに跳び退った。ゾロは刀に手を掛けながら、サンジは煙草をくわえ直しながら、ウソップは盛大な悲鳴を上げながら。
 次々襲いかかって針を刺そうとする蚊共を、ゾロの刀が両断し、サンジの蹴りが潰し、ウソップの火薬星が撃ち落とすが、何分、数が多すぎてなかなか片付かない。


07-519:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:41:54.06 ID:Yd/jNab0
「ぎゃああ~っ!!」
 ウソップの口から、叫び声が上がる。驚いた残り二人がそちらに目を向けると、ウソップの背中に一匹の蚊が取りつき、その巨大な針を後ろから突き立てていた。
「ウソップ!!」
 一足跳びに近付いたゾロが蚊を斬り払おうとしたが、その刃が届くよりも先に、蚊の方がウソップから離れて飛び立った。
 ウソップはそのままうつ伏せに倒れ、気を失ったのか、動かない。
 一匹が獲物を仕留めたことで、目的を果たしてしまったのか――蚊の群れは、さっきまでの猛攻が嘘のように、ぴたりと襲ってくるのを止め、一斉に上空へ飛び上がると、そのまま遠くへ跳び去って行ってしまった。
「畜生、あの虫ケラども……!」
 憎々しげに空を睨みつけて、くわえ煙草を噛みちぎるサンジだったが、すぐに倒れ伏した仲間の方に向き直る。
「おい、マリモ! ウソップは無事か!?」
「ウソップ! 大丈夫か!?」
 倒れ伏したウソップを、ゾロが揺り動かす。
幸い息はある様子だったが、ウソップの縮れて広がる長い髪の間から覗く腕が、先ほどまでと較べて明らかに細いのが気になった。
血を吸われて干上がったのか――と一瞬思ったが、水分を失ってシワシワになっているわけでもない。むしろ前より柔らかそうな、瑞々しい質感にさえなっている。
「う……んん……」
 気が付いたらしいウソップが、呻き声を上げて身動いだ。その声も、妙に高い。元々声は高めな男だったが、それにも増して高すぎた。まるで子供か、女のように。
 やがて、むくりと起き上がったウソップの姿を見て、ゾロとサンジは息を飲んだ。
「お……お前……その身体……」
 絞り出すようなゾロの言葉に、首を傾げたウソップだったが、下を向いて自分の今の状態を確認し、叫び声を上げた。
「ぎゃっ!! また太った!? えっ!? でも胸だけっ!? 他ンとこはむしろ細くなってるよーな……ええええっ!?」
 狼狽えまくったウソップは、自分の股間を押さえて更に混乱した表情を浮かべた。
「な……な……ないっ!! お、おれ……女になっちまった~!!!?」
 両手で頭を抱えて空を振り仰ぎ、絶叫するウソップ。
その上半身に唯一身に纏っているサスペンダーから、かなり豊かな乳房がぷるんと零れ出る。暑いくらいに温かい気候の島だったから、服装はいつものオーバーオールのみだった。
「……とりあえず上に何か着ろ」
 そう言ってゾロは自らの上着を脱ぎ、ウソップに差し出した。
「早いとこその乳隠さねえと、そこのエロコックにまた輸血が必要になるぞ」
 ゾロの親指が指す方へウソップが視線を移すと、“エロコック”ががっくりと地面に膝と片手を付き、もう片方の手で、鼻から迸る鮮血を抑えているところだった。


07-520:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:43:44.45 ID:Yd/jNab0
「……とりあえず、女の身体になった以外は、別段異常はねえのか?」
 ウソップがゾロの上着を身に纏ったことで、ようやく落ち着いたサンジは、鼻に詰め物をしながら、変わり果てた姿となった仲間に尋ねた。
「ああ……刺されたはずのところにも、痛みはねえ」
 背中を擦りながらそう言って、ウソップは頷いた。
 とりあえずルフィ捜しよりも、こんなことになってしまったウソップを、安全に船に帰してチョッパーに診せる方が先決だろうということになり、三人は元来た道を戻ることにした。
 ルフィならば、虫や獣に襲われたとしても無事に切り抜けられるだろうし、無人島ならば騒ぎを起こす心配もない。
(しかし……女になったってだけで、こうも変わるもんかね……)
 ウソップよりも少し前を歩いていたサンジは、後ろをちらりと振り返って、心の中で呟く。
 冷静になって、改めて見れば見るほど、女になったウソップは以前の姿とは似ても似つかなかった。
 瓜型に面長だった輪郭は、顎が華奢になった分だけシャープな細面になっており、かつてのどんぐり目は、形の良い切れ長な瞳に変わっている。
 急に見舞われた異常事態のせいか、浮かべる表情は暗いが、そうして伏し目がちになると、長い睫毛が頬に影を落として、神秘的な雰囲気すら感じさせる。
 元々厚めだった唇は、たらこ唇というよりは、ぽってりとセクシーな肉厚の唇、といった風情になっている。
 要するに、かなりの美人になっていたのだ。ウソップの癖に。特徴的な長い鼻は相変わらずだったが、それすらも、エキゾチックなアクセントに感じられるくらいだった。
 それにくわえて、ナミやロビンほどではないが、それでもかなりな巨乳で、引き締まったウェストと、ずり落ち気味のオーバーオールから覗く腰の括れには、たまらないものがある――
「前見て歩け、鼻血くん」
 ちらりと見るつもりが、いつの間にか後ろを凝視していたらしく、横を歩いていたゾロに肘で突かれた。
「誰が鼻血くんだ、誰がァ!」
 果てしなくムカついて蹴り掛かると、ゾロも刀を抜いてそれに応戦し、いつもの喧嘩が始まりそうになる。
「おめーらこの非常事態に何やってんだァ!!」
 不毛な喧嘩は、ウソップのツッコミと実力行使によって、即行で幕を閉じた。女ウソップの鉄拳制裁でも、ナミにボコられる程度には痛いのだ。


07-521:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:44:48.01 ID:Yd/jNab0
「はぁ~、なんか、どっと疲れたよ。ちょっと休もうぜ」
 盛大に溜め息を吐きつつ、ウソップは近くにある岩に腰を下ろした。本当にヘバっているらしく、その顔には疲労の色が濃い。
「まだ大して歩いてねえぞ。女になって、体力も減ってんのか?」
 サンジが尋ねると、ウソップは怠そうに頷いた。
「……つうか、ガマ口鞄が重いんだよ。ポップグリーンやパチンコの他に、鉛玉とかハンマーとか、色々大量に入ってやがるから……。男のときは平気だったけど、女の体だとキツい……」
「ああ……鉛玉は確かにな」
 四次元かと思うほどなんでも出てくるウソップのデカい鞄は、前から結構重そうだと思っていたサンジは、その言葉に妙に納得した。
 しばらく岩に座り込んでがっくりと項垂れていたウソップは、不意に、何か思い立ったように顔を上げると、両手を組んで瞳を潤ませ、サンジに近付いていった。
「というわけだからぁ……お願いサンジくんv 鞄持ってぇv」
「ィよろこんでェ!! ……って、よろこぶかァ!!!」
 まるでナミを真似するようなウソップの甘え声に、一瞬騙され掛けるサンジだったが、すぐに正気を取り戻して怒りの声を上げる。
「いいかウソップ……おれがレディとして認めるのは、身も心も! レディである女性だけだ。いかにレディの外見をしていようとも、お前はウソップ……中身は男。おれは断じてお前をレディとして扱う気はねえから、そこンとこよーく覚えとけ」
 人差し指を突き出して断言するサンジに、ウソップは残念そうに口を尖らせる。
「んだよ、ケチー。……あ、じゃあ、あれだ。ちょっとだけオッパイ触っていいから、鞄持ってくんない?」
「ぶっほぉ!?」
 躊躇いもなくそう言いながら、前をはだけて豊かな胸を見せつけるウソップに、サンジは詰め物を飛ばす勢いで再び鼻血を噴き出す。
「ぐっ……おぉっ……そ、それは……」
 オッパイ触っていいオッパイ触っていいオッパイ触っていい……その言葉が頭の中でリピートされ、プライドと性欲の間で心がぐらんぐらん揺れまくる。


07-522:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:45:26.61 ID:Yd/jNab0
「……ンなことしなくても、鞄ぐれえおれが持ってやる」
 激しく葛藤するサンジを尻目に、ゾロがガマ口鞄をひょいと持ち上げた。
「ゾロ……」
 その行動に、ゾロを見るウソップの目が、媚びるのとは違う感じに潤む。外見の可愛さも手伝って、「優しいーカッコイイー」などとトキメいちゃってる女の子のような雰囲気にも見えた。
(ぐあ……なんかわからんが、この状況は無性に悔しい……!!)
 結果的に引き立て役になってしまったような気がして、サンジは思わず歯噛みする。
「でもゾロ、もともと刀三本も持ってるから、重いだろ?」
「あ? これは身体の一部みてえなもんだ。重さなんか意識したことねえ。……まあ、コックは包丁より重いモンは持てねえだろうから、無理すんな。貧血気味の鼻血くんは、労ってやんなきゃな」
「また鼻血くん言いやがったなコラァ!!!」
 あからさまに喧嘩を売っているゾロの言い種に、サンジのムカつき度は一瞬でピークに達した。
「その鞄を寄越せマリモ!! おれは単に、ウソップの分際でおれを誘惑しようとするかのよーな、見くびった態度がプライド的に許せなかったのであって! そんな鞄如きを持つのがしんどいとかで言ってたわけじゃねえ!! んな鞄くらい、指先一つで余裕で持てるわ!!」
「乳見た瞬間鼻血ブーした野郎に、プライドも糞もあるかよ」
「んだとゴラァァァァ!!! とにかく鞄はおれが持つ!! 持つったら持つ!!いいからさっさと寄越しやがれぇぇぇぇ!!!」
「なんだこのワケのわかんねえ喧嘩……」
 無駄に火花を散らしまくる二人の傍らで、ウソップだけが冷静にツッコミを入れるのだった。


07-523:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:46:54.17 ID:Yd/jNab0
 結局、鞄はサンジが持つことになり、ウソップを無事にサニー号まで送り届けた後、サンジとゾロは、今度はロビンと共にルフィ捜索に出た。
 ……この二人は、一緒にしておくには常にクッション役が必要なのである。
 ロビンがハナハナの能力で目を生やしたこともあって、ルフィはすぐに見つかった。
 ウソップは、その間チョッパーの診察を受けていたが、四人が戻ってきてから聞いた診察結果は、「今は元に戻す方法が見つからない」というものだった。
「ウソップが女になったのは、ホルモスキートっていう蚊の分泌物のせいなんだ。ホルモスキートは生まれたときはみんなメスなんだけど、クマノミみたいに、繁殖期になると群れで一匹だけオスに性転換して、他のメス達と交尾して繁殖するんだ。
その性転換に必要なのが、他の生き物から吸い取る男性ホルモンなんだよ。
あと、蚊って血を吸う代わりに、痒くなる成分の分泌液を血管に注入するだろ? あれと同じで、ホルモスキートは男性ホルモンを吸い取るのと同時に、女性ホルモンを注入してくるんだ。だから、刺された男は、女になっちゃうんだよ」
「じゃあ、ウソップのホルモンを吸い取った蚊をとっつかまえて、取り戻せばいいんじゃねえか?」
 単純思考なゾロの提案に、チョッパーは首を振った。
「その蚊を捕まえてきても、吸い取られたホルモンを取り戻すのは無理なんだ……ホルモンだけを吸い取るっていう、ホルモスキートの能力はすっごく特殊で、今の医術でそれと同じことをやろうとしてもできないんだ。
 ウソップの中の女性ホルモンを取り除くのも無理だし……」
 無力感からか、チョッパーはがっくりと項垂れる。
「注射とかで男性ホルモンをウソップの身体に注入して、少しずつ『男っぽい』身体にしていくことはできるけど……それをやっても、完全に男の身体に戻すことはできないんだよ……」
「ってことは……おれは一生このまま……」
 絶望感を滲ませた声で、ウソップが呟く。その場にいる誰もが押し黙った。


07-524:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:47:48.67 ID:Yd/jNab0
 そのときだった。
「あ! そうだ、イワちゃんだよ!」
 出し抜けに、ルフィが大声で言いながらポンと手を打った。
「イワちゃんなら、ホルホルの力で男を女にしたり、女を男にしたりできるんだ! イワちゃんに会えれば、ウソップを元に戻してもらえるぞ!」
「……イワちゃんイワちゃんって、それ、誰の話よ?」
 聞き覚えのない名前を連発され、ナミが首を捻りながら尋ねる。
「……!!! イワちゃんってまさか……あのカマバッカ王国の『イワ』のことか!?」
 その名前に心当たりのありまくるサンジは、忌まわしい記憶と共に彼の人物を思い浮かべ、冷や汗を浮かべた。
「サンジ、知ってんのか!?」
「お、おお……ちょっとな……」
「お前、そのカマバッカ王国ってとこに縁でもあるのか?」
 ウソップの質問に、サンジは全力で首を振った。
「縁はない!! 断じてない!!! ……が、お前等と再会する前に、ちょっとだけいたことはある……そこでイワと知り合った」
 本当は、そこでガッツリ二年間も修行し、縁はありまくりなのだが、あの忌まわしい日々の記憶を事実として認めたくないサンジにとって、その表現がギリギリの譲歩だった。
「そっか……! じゃあ、イワちゃんは今そのカマバッカ王国ってとこにいるんだな!? よーし、今すぐカマバッカ王国へ行こう!!」
「待ちなさい! 今すぐ行くって言ったって、ここからどうやってその国まで行くのよ!?」
 先走りまくるルフィを、ナミが一喝する。
 普通の海ならいざ知らず、ここは“偉大なる航路”。記録指針で島々の磁気を記録し、ログを書き換えながら、一つずつ進んでいくしかない海だ。
 例え船員の一人が行ったことのある島だとしても、おいそれとそこに辿り着けるものではない。
「ねえサンジくん……カマバッカ王国への永久指針は持ってる?」
「……持ってないです」
 そんなものは、例え持っていたとしても、とっくの昔に叩き割っていたことだろう。
「じゃあ……カマバッカ王国にいる誰かと、ビブルカードを分け持ってたりはしてない?」
「……してません」
 あの国にいる誰とも、そんな真似は死んでもしたくない。
「……じゃあ、少なくとも今すぐ向かうっていうのは無理だわ。記録指針の示す航路を進みながら、どこかでカマバッカ王国への永久指針を入手する。カマバッカ王国に向かえるのはそれからよ」
「なんか……エラい時間かかりそうだな……」
 あまりの先の長さに溜め息を吐きつつも、希望が見えた安堵感に、ウソップは微かな笑みを浮かべたのだった。


07-525:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:48:51.19 ID:Yd/jNab0
 その夜。サンジが明日の朝食の仕込みをしていると、地下のウソップ工場に引っ込んだはずのウソップが、キッチンに入ってきた。
 水でも飲みに来たのかと思ったが、ウソップはそのまま食卓に座り、何をするでもなくサンジの作業を眺めていた。
「……寝たんじゃなかったのか?」
「うーん……いや、今まで大人数で雑魚寝が当たり前だったからさ、あの部屋で一人で寝てると、どうも落ち着かなくてよ」
 そう言ってウソップは、食卓の上に両腕を投げ出して突っ伏した。
 とりあえず、当分の間ウソップは女の身体で過ごさなければならないことが確定し、それに伴って、生活上のルールも多少変更されることとなった。
 一番の悩みどころは寝場所の問題だった。麦わら一味の男性陣がルフィのような男ばかりなら、男部屋で雑魚寝しても問題はないだろうが、サンジのような男もいる中でそれはマズイ、というのがほぼ満場一致の意見だった。かといって、女部屋に入れるわけにもいかない。
 結果、彼の唯一の私的スペースである、地下のウソップ工場にボンクを設置して寝ることとなったのだ。
 だが、基本的に人と一緒にいたがる性質のウソップだ。一日目にして、その環境が嫌になったのだろう。
「はあ~あ」
 わざとらしいほど深い溜め息を吐き、ウソップは椅子の背もたれに身を投げ出して、後ろで手を組む。当然そんなポーズをすると、豊かな胸が強調されてしまうため、サンジは思わずそこに目がいってしまう。
 船に着いてからウソップは、借りていたゾロの上着を返し、自前のTシャツを身に付けていた。肌剥き出しよりは遥かにマシだが、ノーブラ巨乳に薄いTシャツ一枚、というのもまた、それはそれでいただけない。乳首の形がくっきり浮き出てしまっていて、なんともエロいのだ。
ウソップの格好を見て、女性陣も「これはマズイんじゃ」という顔をしてはいたのだ。しかし、それでも流石に、元は男だった仲間に自分のブラを貸すのは嫌だったらしく、ウソップは、少なくとも次の寄港まではノーブラで過ごすことを余儀なくされていた。
 といっても、ウソップ本人は、それを全く気にはしていないのだが。
 付けて加えて今のウソップは、オーバーオールから、寝巻き代わりのボクサーパンツに履き替えていた。元々ウソップは、暑い日にはこれ一丁で寝ていたのだ。
ゆるゆるのボクサーパンツからは、当然ムッチリした太股は丸出しで、角度によっては、下手すると中身まで見えてしまいそうだった。中に別の下着は着けていないだろうし、足を開いて座られると気が気じゃない。
 ナミやロビンの色気が、露出するところはしても、本当に恥ずかしいところはしっかりガードする隙のないセクシーさだとしたら、ウソップのそれは、油断しっぱなしの隙だらけ、自覚なしの危ういエロさだ。
 そういうのが一番下半身を直撃してくれるんだよな、と思いつつ、なるべく平静を保ちながらサンジは仕込みを続けた。


07-526:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:50:51.55 ID:Yd/jNab0
 ウソップはなかなか部屋に帰ろうとはせず、サンジに向かって他愛もないホラ話をし続けていた。
 それにしても、顔立ちはどちらかといえば大人っぽいセクシー美人系なのに、口を開けばどこまでもウソップらしいアホ話ばかりなのだから、なんというか、残念な美女という感じだ。
 本当に女の子だったなら、そのギャップが可愛いと思えなくもないのだが。
「あ、そうだ。なーサンジー。なんで夕メシのとき、おれにデザート出してくんなかったんだよ。おれ、ちょっと期待してたのに」
「あ?」
 口を尖らせてブーたれるウソップに、サンジは片眉を跳ね上げる。
「それはお前、さっきも言っただろ。おれはお前をレディ扱いする気はねえ。
 おれはなあ、身体は女だけど心は男とか、身体は男でも心は女のオカマ野郎とか、そーいう中途半端なのはレディとして認められねえの。
 心も身体もれっきとしたレディじゃなきゃ、おれの愛は受けられねえと思え」
「いや別に愛はいらねえけど。デザートだけ欲しい」
 身も蓋もない口調でそう言い、テーブルの上に横向きに顔を伏せるウソップ。
「……あ、でもよ、サンジ。おれ今、案外、心も女になってるかもしれねえぞ」
「ああ? なんだそりゃ」
 テーブルに横顔を付けたまま、悪戯っぽく笑って言うウソップに、サンジは怪訝な表情を向ける。
「チョッパーに聞いたんだけどよ、人の気分とか心の状態って、ホルモン状態にかなり左右されるんだってさ。
 女性ホルモンが濃いときと男性ホルモンが濃いときで、男と女の見え方が全然違う、とかよ」
 顔を上げ、ついでに人差し指を立てながら、ウソップは船医から聞きかじった知識を披露する。
「……男性ホルモン濃いと女が良く見えて、女性ホルモンが濃いと逆、とかいうことか?」
「そーそー。わかってるじゃないのサンジくん」
 人差し指を振りながら、偉そうに言うウソップ。
「確かにおれも前と今とじゃさ、男と女の見え方変わってる気がするんだよな。
 ナミやロビンの胸見てたりしてもさ、普通にスタイルいいなーとは思うけど、なんかこう、ムラッとくるもんは全然感じないっつーか。
 多分、今あいつらの裸見たとしても、そんなコーフンはしねえと思う」
「てめェ、なんて罰当たりな発言を……」
 あまりに明け透けで身も蓋もないウソップの言い種に、サンジはぐる眉を顰める。
「んでさ、男の見え方もちょっと違うっつーか……ゾロなんか、5割増格好良く見えちゃったりしてさ。側寄ると、なんかドキドキしちゃったりするんだよな」
 ちょっと頬を赤らめて言うウソップ。女の姿だからいいが、男のままで言っていたら、ちょっとキモチワルイ台詞である。
「でも、男のときだったら、そんなん思うわけねえだろ? コレってやっぱ、身体だけじゃなくて心も女になってる、ってことだと思うわけよ」
 ビッと人差し指を突き出して、ウソップは力説した。
「なるほどねー……マリモで5割増っつったら、おれなら8割増ってとこか? おれの方が絶対、女の子ウケはいいからな」
 自信満々で宣うサンジに、ウソップは冷めた表情で片手を横に振る。
「いや、サンジにはそーいうの全く感じねえ。面白いくらいに全くトキめかない」
「バカ正直に失礼かコラァ!!」
 ぶっちゃけすぎなウソップの言葉に、思わずテーブルにドスッと包丁を突き立てるサンジ。
「わかった!! おれはもう絶対にお前をレディとしては扱わねえぞ! レディがマリモなんぞにトキめいて、おれは眼中ナシなんてことがあって堪るか!!!」
「いや、なんだそりゃ! 現実を受け入れろよサンジ!」
「うるせェ!!」
 吠えてサンジは、テーブルに刺した包丁を引き抜き、仕込みを再開する。


07-527:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:51:27.99 ID:Yd/jNab0
「なんだよ、結局ダメか~。あーあ、女になって得できることなんて、サンジのデザート食えることくらいだと思ってたのによ~」
 不満そうにブーたれるウソップだったが、すぐにまた、何か思いついたように表情を明るくする。
「じゃあ、やっぱアレだ。オッパイ触らせてやるからよ、明日からデザート出してくれ」
 事も無げに宣ったウソップは、べろりとTシャツを捲って豊かな胸を露わにする。
「いやどんだけ食いてェんだデザート!! 大体な、躊躇いもなくそーいうことする時点でレディとは程遠いっつーんだよっ!! ちったあ恥じらいというものを知れ!!」
 ツッコみつつも、やはり鼻血は噴いてしまうサンジであった。
「サンジにだけは恥じらい云々言われたくねえな」
「んだとコラ!? 誰が恥知らずのエロコックだって!?」
「別にそこまで言ってねえよ」
 怒鳴りつつも、サンジの視線は豊かなオッパイに釘付けだったりする。
「で、どうすんだ? ……触りたくねえの?」
 ウソップはサンジを挑発するように、片腕で軽く両の乳房を持ち上げて寄せて見せる。
「うっ……ぐっ……」
 サンジの中で、プライドとスケベ心が激しくせめぎ合うが――どちらに軍配が上がるかは、言わずもがな。
「さ……触らせて下サイ……」
「はじめっからそー言えばいいものを」
 サンジの敗北宣言に、ウソップはやたらと冷静な口調でそう言った。

07-528:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:53:48.63 ID:Yd/jNab0
「つうか……いいのか……!? デザート一つでこんなエロいこと……本当にいいのか!?」
 ウソップと向かい合って座り、既に両手を前に出してスタンバイしつつ、一応確認を取るサンジ。
「いいよ。たかが胸部についてる脂肪触らせるくらい、別にどってことねーし」
「色気の欠片もねえ言い方するなっ! やっぱお前、中身は絶対レディじゃねえ……」
 事も無げに言うウソップは、危機感ゼロな様子だが、実のところ、既にサンジの股間は相当ヤバいことになっていた。
 指先が柔らかなものに触れた瞬間、そこから軽い電流のような痺れが走り、サンジはごくりと喉を鳴らす。
 中身がウソップだとはいえ、レディの身体を乱暴に扱う習慣は、サンジは持ち合わせていない。
 痛いほど力を込めて揉むようなことは決してせず、形をなぞるように優しく撫で回しながら、少しずつ指を食い込ませて柔らかさを味わった。
「……っ……」
 愛撫としかいいようのない刺激を受ける内に、ウソップも次第に息を弾ませ、むずがるように身動ぎし始めた。
「ちょっ……やめろその無駄にエロい手つき……すげ、くすぐったい……」
 正確に言えば『くすぐったい』のではないだろうことは、ほんのり上気した頬と、潤んだ眼を見れば明らかだった。
「エロいことしてんだから、エロい手つきで当然だろが……じゃあなんだ、もっと乱暴に揉んで欲しいのか?」
 そう言ってサンジは、ぐっと力を込めて柔らかな乳房に指を食い込ませる。両の乳首を、指の間にきつく挟み込みながら。
「ひあっ……やっ、そこは触ん、なっ……」
 背中を反らせ、可愛らしい声を上げるウソップに、サンジは下半身がズキズキと痺れるのを感じた。
「そこってどこだよ?」
 既にコリコリに硬くなっている『そこ』をわざと摘んで捏ね回しながら、サンジは意地悪い口調で問う。
「やっ、あっ、乳首……弄るなって……あっ」
「そりゃねえな、自分でオッパイ触っていいとか言っといて。乳首なんてオッパイの中心じゃねえか、ここ弄るのが一番の醍醐味だろ?」
「や、やだっ……あっ……やだって……」
 拒否の言葉を発し続けるウソップの、声色はそれでもどこか甘く、ますます煽られたサンジは、乳房の片方を下から鷲掴んで、その頂きにむしゃぶりつく。
「ひっ……!? そ、そんなの、いいって言ってなっ……あっ、やぁっ……!」
 鷲掴んだ手で揉みしだいてその柔らかさを堪能しながら、じゅぅじゅぅと音を立てて敏感な場所を吸い上げる。もう片方の手は、変わらず指で硬く凝ったそこを刺激し続けた。


07-529:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:54:44.44 ID:Yd/jNab0
「手で触るのに限定するなんて言ってねえだろ? 口で触ってるだけだって、もう許可済みだ」
「そ、そんなん屁理屈だ……バカ、このエロコック……!」
 頭を振りながら、可愛らしいとしか言えない罵り言葉で抗議するウソップを、サンジはニヤニヤと眺めた。
「エロいのはお互い様だろ? それはお漏らしかい、お嬢ちゃん」
 ウソップのボクサーパンツの股間部分は、既にじっとりと湿って、色を変えてしまっていた。指摘されて初めて自分の状態を知ったらしいウソップは、下着にできた大きな染みを見て、耳まで真っ赤になる。
「……疼いて仕方ねえだろ? 悪かったな、放置してて」
 言って、内腿をつっと撫でてやると、ウソップは怯えたようにビクッと大きく身体を震わせた。
「や、やめろ、そっちは触っていいって言ってない! 絶対ダメだ!」
「もちろん、おれは触らねえよ」
 半ベソでぶんぶん首を横に振りながら、必死で拒否するウソップに、サンジはあくまで優しい口調で答える。
「自分で弄りな」
 そう言ってサンジは、ウソップの手を掴み、濡れている箇所へと導く。
「そっ……そんなのできるわけっ……」
「なに言ってやがる。ここで終わっても、どうせ後で一人でヤるんだろ? どうせなら今、ここでしろよ」
 サンジが空いた方の手で、唾液に滑る胸の突起を捏ねくり回すと、ウソップの身体がビクリと震えた。
「んっ……!」
「一人淋しくやるより、こっち弄ってもらいながらオナニーした方が、数段キモチいいぜ、ウソップ」
 サンジは、掴んでいたウソップの手の上に自らの手を被せると、その柔らかな手越しに濡れた場所を刺激し始めた。
「んんっ……や、だっ……っ……」
 手も腰も逃げようと動くが、指一つでも捕らえれば、ウソップの手がサンジの力から逃れられるわけもなく、もがく腰をどこまでも追いかけて、サンジはウソップの手に媚肉を愛撫させた。
「んんっ……はあっ……!」
 唇で乳首を捕らえてきつく吸い上げてやると、ウソップの背中が仰け反り、浮いた腰が刺激をねだるように自身の手に押しつけられる。
 その内に、重ねていた手をサンジは離したが、戒めを解かれてもウソップの手は自慰を止めなかった。


07-530:ウソップ女体化:2012/05/05(土) 16:55:30.57 ID:Yd/jNab0
「はっ……ああっ……ぃっ……はぁ…………!」
 サンジが両手と唇を使って思うさま乳房への愛撫を始めると、自らを慰めるウソップの手の動きも激しくなった。布地越しに性器を擦っていた手が、いつしか下着の中へと忍ばされ、くちゅくちゅと卑猥な音を立てて割れ目を嬲る。
「……キモチいいだろ?」
 長い髪の間から覗く耳に唇を寄せて低く囁いてやると、ウソップの腰がヒクヒクと痙攣するように震え、一際甘い声が洩れた。
「んあぁっ……き……も、ち……いぃ……」
 嗚咽混じりに洩らされた声に、熱く滾ったサンジのモノが暴発寸前まで膨れ上がる。
 突っ込むわけにはいかねえだろうなぁ……と苦笑いを浮かべつつ、サンジはスラックスの前を寛げると、ようやく窮屈な場所から解放されたそれを、自分で扱き始めた。
 絶頂に近付いてきているためか、ウソップは、サンジのそんな様子にも気付かないほど、既に自慰に夢中になっている様子だった。
 サンジは自分のモノを扱く手を速めながら、空いた手で豊かな乳房を鷲掴み、先端を一際きつく吸い上げる。
「あああぁっ!」
 瞬間、悲鳴のような喘ぎと共に、ウソップの身体が激しく仰け反り、ビクビクと痙攣を始めた。きつく指を食い込ませた箇所からどっと蜜が溢れ、椅子の上に水溜まりを作る。
「はあ……はあ……」
 緊張していたウソップの身体から、かくりと力が脱け、ずるずると椅子からずり落ちる。
 絶頂の余韻のせいかとろんとした表情のウソップは、力なく床に横たわり、荒い呼吸に胸を上下させる。
 たくし上げたTシャツから未だに露わになっている乳房の上に、サンジは自らの白濁をぶちまけた。
「ひぇっ!?」
 呆けていたウソップも、流石にこれには動揺して妙な声を上げる。
「さ……最悪だ……ザーメンぶっかけられるなんて……」
「いいじゃねえか、オッパイぶっかけは男のロマンだろ。お前もイッたんだし……大目に見ろ」
 思いっきりブルーな表情を浮かべて嘆くウソップを、サンジはよくわからない理屈で丸め込んだ。


 翌朝の食卓で、意地悪い笑みを浮かべながら狙撃手にデザートを振る舞うコックと、ぶすくれた表情でそれを食べる狙撃手という、不思議な光景が見られ、事情を知らないクルーたちは皆首を傾げていた。


07-531:名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 11:57:27.46 ID:z4rea6h5
>>515
読んだ
くっそつまらなかった

07-532:名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 21:18:07.41 ID:maTjAtlo
このジャンルはハズレ8割、微妙1割、あたり1割だから

07-533:名無しさん@ピンキー:2012/05/07(月) 19:39:41.90 ID:Q8VMC9xN
しばらく来てなかったら新しい作品が。

>>517
続きまってます!

07-534:名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 05:07:28.22 ID:ttjRyN/q
超再現!ミステリーにて『ラブ・ケミストリー』を基にしたドラマが放映されました。
とはいえ最後に主人公の親友が女体化するだけでしたが。
小説の方は未読のため、どの程度女体化にまつわる話があるかは不明。

07-535:名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 19:29:02.05 ID:JwHi9iiF
>>530
せっかく今のワンピでサンジがナミの体になっているんだからそのネタで一本

07-536:名無しさん@ピンキー:2012/05/09(水) 21:23:24.50 ID:Im5KmKXD
アクエリオンEVOLが男体化ネタやってるな。
薄い本が厚くなりそうだ。腐ネタでw

07-537:名無しさん@ピンキー:2012/05/11(金) 10:06:24.70 ID:fplkzjzo
なるかなぁ……

07-538:名無しさん@ピンキー:2012/05/16(水) 16:42:44.42 ID:8xzcErmi
むしろイヴの呪いが解かれたアルテア界で人口の半数がイグラー化して種族滅亡の危機を免れるとかの展開の方があり得る
アルテアの住人にしてみれば突然隣人や知り合いが女性化する訳だから、このスレ的にはおいしい展開かと

07-539:名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 12:48:38.23 ID:qDB+5Gyj
むかし書いた短いネタがあったので、せっかくなのでここに。

07-540:ぴったりなブラジャー:2012/05/20(日) 12:49:27.53 ID:qDB+5Gyj
「いらっしゃいませー!」
 ウェイトレスとして働き始めて三ヶ月が過ぎ、もうすっかり仕事にも、そしてこの姿にも馴れた。
 この不況で仕事を失い、レストランの求人に飛びついたはいいものの、働くなら女の子として、との条件をつけられたのだ。
 そして、女子制服と、ある不思議なブラジャーを渡されたのだ。

 ぴったりなブラジャー。そう言われた。
 装着すると、人間のほうがそのブラジャーにぴったりな体型になるのだそうだ。
 最初はからかわれているのかと思ったけれど、試しに家で着けてみたら、その言葉通り、65のDカップにぴったりなおっぱいと、それにふさわしい女の子が鏡の中にいた。
 ブラジャーを外せば、着けていた時間の半分くらいの時間が経てば男に戻れる。
 そして僕はウェイトレスとして働きはじめたのだが……

「新しいブラジャー、また大きいサイズだ……」
 ぴったりなブラジャーが効果を発揮するのは一ヶ月。毎月新しいのが支給されるのだが、そのたびにサイズがひとつずつ大きくなっている。
 別にブラジャーのサイズが大きいからといって、カップが余るなんてことは起こらない。
 ブラジャーのサイズに合わせて、ぴったりなサイズになるからだ。
 けれど、サイズが大きくなるにつれ、ブラジャーを外してから男に戻るまでの時間がどんどん長くなっているのだ。
 最近では女の子の姿のまま眠って、朝になってやっと戻る、なんてこともある。当然すぐに出勤、ブラジャーを着けて女の子の姿になる。
 Fカップまで大きくなった胸が揺れるのが気になって、先月は部屋着用のブラジャーを買い、プライベートでも女の子の姿でいることが多くなっている。
 先週の休日、どれくらいで男に戻れるのか時間を計ったら、着用時間のおよそ1・5倍だった。
 そして今回渡されたブラジャーはGカップ。
 これを着ければ僕はGカップのウェイトレスになる。
 単純計算すれば、女の子でいる時間は着用時間の二倍。男に戻れるのは休日だけになるだろう。
 いや――そうなれば女の子のまま、またぴったりなブラジャーを着続けることになる。
 その場合はどうなるのだろう?
 ぴったりなブラジャーを外している時間分は消化されて、足りなかった時間が累積するのか。
 男に戻らなければ外している時間がリセットされて、女の子の時間だけが溜まっていくのか。
 そもそも、このままいけば来月はまた大きいサイズが渡されて、男に戻るまでの時間も増える。
 やがて、僕は男に戻れなくなる日が来るのではないだろうか――?
 
 けれど、朝を迎えて、結局僕はGカップのブラジャーを着けた。
 胸がぴったりのサイズに膨らみ、胸以外の体型や外見も、それにふさわしいものになる。
 今の仕事を辞めるべきか、少しだけ悩んだけれど、僕はこの仕事や生活がけっこう気に入っているし、新しい仕事が見つかる当てもない。
 なら、そんな風にネガティブに想わず、もっと建設的に考えるべきだ。
 制服のブラウス、そろそろ胸元がきつくなるだろうなぁ……。
 そんなことを考えつつ、僕は今日もウェイトレスとして働くため、家を出発した。

おわり

07-541:名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 15:50:30.11 ID:3rXPn8uY
せちなかさんの瑞希のいたずらで抜いちゃった