TS・性転換・女性化小説(非強制) Part3

03-001 :名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:01 ID:BOlBrM/9
強制要素のない「男→女」の性転換ネタのスレです。
男性を無理やり女性化させて屈辱や羞恥を与えるまでもなく
女性化ネタ全体にハァハァしましょう。

2次創作はアリですが、いわゆる「パラレル」ものは不可。
あくまで♂→♀の変化に萌えるということで。

強制や陵辱傾向の強い作品は、姉妹スレの
強制女性化小説ない?Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/l50
の方が歓迎されます。

このスレッドでは、姉妹スレと比べてソフト、純愛系、願望系の作品が
多くなりますので、物足りない方、嫌悪感を感じる方は姉妹スレへ。

前スレ
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080320162/l50
前々スレ
TS・性転換・女性化小説(非強制)
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073735277/

その他関連スレッドは、
強制女性化小説ない?Part11、の
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/3-16
を参照してください。

なおsage進行でお願いします。

03-002 :名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:06 ID:p1FGdazT
 ,'⌒⌒ヽ
/ λ W λ i ヽ
く ゝ` ‐´ノ,,ゝ
( .)~==~)つ
レノ人__人!
  (/(/

御機嫌いかがですか?NOIRのChloeが>>2ゲットです・・・・・。

>1 スレを立てるのは私だったのに!私のはずだった!!
>3 スレはあなたを必要とはしていない。それだけ言えば充分でしょう。
>4 これがあなたのレスか。・・・・・なるほど、つまらん。
>5 すべては過去スレ過去ログに記されています。
>6 答えは・・・・・答えは自分で見つけるように。スレ住人はいつもそう言っています。
>7 私が全身義体化サイボーグとして復活し「魔法先生ネギま!」に登場しているのは秘密です。
>8 あなたは、コピペを、貼る。なんの躊躇いもなく、貼る。
>9 あなたはノワールのエロ画像を失ってしまった。だからそんな顔をするんですね・・・・・。
>10 どうして・・・・・・・・・・どうしてッ!?
>11 嘘つきぃッ!!
>12 ・・・・・・・・・・ノワール・・・・・。
>13-1000 私、>>2ゲットできて幸せです。

03-003 :名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:10 ID:BOlBrM/9
>>2
Σ(´д`;)はやっ!!

03-004 :名無しさん@ピンキー:04/05/01 20:14 ID:TbyLpYbz
  ,'´,  ヽ、   1さん乙です~♪。
  i ノノ)ハノ)
 ノ从^ヮ^ノリ   約1ヶ月で1スレ消費ですか?
  ⊂<Å>つ   神々に感謝!!
.   く/j'l〉    このスレでもがんばってください!
    (_j_i     
              

03-005 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/01 21:19 ID:Emy2BG1e
お疲れ様です(゚▽゚*)ノ

03-006 :名無しさん@ピンキー:04/05/01 22:45 ID:VosCAHwg


03-007 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 00:36 ID:rZoUba2k
神々も忙しい連休の真っ最中にスレ立てしたら、即死するんじゃないのか???
と、言いつつ、即死防止保守

03-008 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 00:45 ID:QU2A0qve
>>7
前スレあと5kbしか残ってないからしょうがないよ

03-009 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 02:38 ID:blHWPaSp
んだんだ。保守ホッシュ。

03-010 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 03:33 ID:eF9fkY4S
sc

03-011 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 05:00 ID:gviImzQI
擦れた手、乙です。

03-012 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 10:01 ID:ypQgPTJ7
ttp://img.2chan.net/b/src/1083457349253.jpg
天地魔闘の構えキタワァー

03-013 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 19:46 ID:Np813G7v
なぜクロエが・・・?
ここを百合スレにしろとの月村了衛の思し召しなのか。
などと保守。

03-014 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 21:57 ID:rQ4Sy7mV
即死の判定基準て、どれくらいでしたっけ?
なんて言ってみる。

03-015 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 22:38 ID:kIhcF57b
百合スレなんかにはさせねえぞ!

03-016 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 22:55 ID:xx6BU3eJ


03-017 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 23:04 ID:4LrKipRA
>>13
そのうち祥子さまテンプレつくりましょうか?

03-018 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 23:09 ID:rQ4Sy7mV
スレの趣旨に合わないので、要らない。

03-019 :名無しさん@ピンキー:04/05/02 23:33 ID:Id4ufvjP
>>1乙~

03-020 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 00:52 ID:V9L80EKs
「アリスの娘たち」も「けーちゃん」も
どっちも優しくて切なくっていいよね。
連休が明けるのが楽しみだなぁ

03-021 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 01:20 ID:Rx1Lv8TA
立ったばかりでスレは落とさせん!

03-022 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 03:12 ID:ph+h9jak
即死判定って、容量が関係するの? それともレス数が関係するの?

03-023 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 06:04 ID:ggp+DmJ3
スレ立てお疲れ様保守

03-024 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 06:16 ID:Lo3IGx6B
趣旨にあわせて光圀葵とか。
あれは女王様だけど受けキャラなんだよな。
杉本ハルキ、御堂雫、水原正美あたりかな。

03-025 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 06:45 ID:IkjwnFHg
>>22
30レス以上必要。

といいつつ保守

03-026 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 06:52 ID:pgbAuImd
ならば普段ロムオンリーの自分も協力保守

03-027 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 08:09 ID:5ZQkFGy7
>>26
協力するなら、このお茶飲んで

( ・∀・)つ旦

03-028 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 09:57 ID:NHOlZ3Ox
30?

03-029 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 09:57 ID:NHOlZ3Ox
30。

03-030 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 09:59 ID:NHOlZ3Ox
30!

03-031 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 16:02 ID:08026eVx
31!!

03-032 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 16:06 ID:DZHeKraU
>>27
>>26じゃないけど喉乾いてるんで飲んでいいですか?
と言いつつ飲んだ。

・・・なんか急に眠くなってきたんでもう寝ます。

03-033 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 18:14 ID:SjQeO//Z
>>27
漏れものど乾いたのでのましてください。

ごくごく・・・

なんか眠くなってきたな、寝よう・・・

03-034 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 19:06 ID:fWiZHvdu
|  |
|  |∧_∧
|_|´・ω・`)  <お茶どうぞ。
|女| o o旦~
| ̄|―U'    旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~
""""""""""


03-035 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 19:10 ID:fWiZHvdu
|  |
|  |∧_∧
|_|´・ω・`)  <お茶どうぞ。どれかにCS206(性転換薬)を入れておきました。
|女| o o旦~
| ̄|―U'    旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~旦~
""""""""""


03-036 :名無し@ピンキー:04/05/03 20:32 ID:SjQeO//Z
>>35
手に持ってるのお願いします。

03-037 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 20:35 ID:V9L80EKs
うんと、僕には
いちばん右のをください。
ドキドキ・・

03-038 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 21:48 ID:7+Xc64BO
では一番左を
ずず・・ずずずず・・・・ふぅぅーーーー
ご馳走様

03-039 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 22:48 ID:xeOCtgJR
>>36さん、>>37君、>>38先生、具合はいかがですか?
当たりなら……フフフ……

03-040 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 22:57 ID:NHOlZ3Ox
がっ!ぐぅ…がほっ!けへっ!
ぐっ!…オクレにいさん…

03-041 :名無しさん@ピンキー:04/05/03 23:00 ID:NHOlZ3Ox
がっぐふっ…オクレにいさん…?…あれ?フフフ…!?…貴様!偽オクレ兄さんだな!?

03-042 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 03:18 ID:earJBvdE
そろそろ圭タソの登場か?

03-043 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 15:47 ID:rrMqeODk
>>40
ヘンな夢見てる――――――っ!?

03-044 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 17:50 ID:QskCibkU
813 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/03 22:06 ID:Txbgvk0d
個人的なフタナリ・女体化のエロパロオッケーラインは何らかのアクシデントで
そうなって話が進んでいくパターン。
これは俺が好きなパターンであって、フタナリエロパロも女体化エロパロも
単一スレであっていいと思ってる。個人の好きずきだし。

別スレでやれってのは純愛・陵辱で別スレ立てるべきっていってるのと大差がない。

827 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/04 13:45 ID:fE/RthpI
女体化スレを立てるのはいいと思うんだけど、

TS・性転換・女性化小説(非強制) Part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083409293/
強制女性化小説ない?Part11
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/
もし理想の女性に生まれ変わったら… その5
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073416983/

似たようなスレがいくつもあるんだよなあ

828 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/04 13:51 ID:zN0j1kNg
なんだ、十分すぎるほどあるじゃないか。
これ以上細分する必要ないと思うけど。
細かい区別なんて言い出してたらきりがないぞ。

03-045 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 17:52 ID:QskCibkU
163 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/03 03:36 ID:jGgThR2l
>162
一応アノ人もアリスさんが書いた後はすこし間を置いてるみたいだけど、
もうちょっと自分以外の作家さんのペースも考えてほしいよな
自分一人のスレじゃないんだからさ


03-046 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 18:37 ID:wFzS2dc2
……そういえば、ボクたちの選択の人が他の書き手と交流を持とうとした場面って
あまり見たことがないような。気のせいかな。

03-047 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 18:58 ID:Lqv4UN0+
>>46
フォローレス入っていたことなかったか?

でも確かに、アリスさんの新作がうpされた時に
「あれ?話とんでないかもしや」と思ったらすっかり過去レスに埋もれてた、なんて時はあるな
感想レスも目立ってないし、てっきり投稿がなかったのかと・・・

03-048 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 19:11 ID:s5UYL0DZ
俺なんてアリスさんの中の人に感想つけようと文を練ってたら
書き込む段階になってすでにボクたちの選択の中の人に埋められてて書くタイミングを逸したことがあるぞ

そんなんだから強制の方でアリスさんには感想がつかないとかムチャクチャな事言われるんだ_no
俺みたいな奴もいるのに

03-049 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 19:48 ID:earJBvdE
感想は読んだ人、もしくは面白いと感じた人が書くもの。
それに、他の作品の投稿があっても感想ができないというのはただの言い訳。

ボクたちの選択の作者もアリスの投稿があったらきちんと配慮して投稿を一日待っている。
作品の投稿ペースは個人の自由で、ボクたちの選択の作者はわざわざ読者のために投稿している。

作者のせいにする低能は氏んでいいよ


03-050 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 19:58 ID:gQ1ARKNG
低脳とかいうなや
スレが荒れる

というか意見は正当なものだけど、これじゃ「必死だな…」とか思われても仕方ないんじゃn

03-051 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:11 ID:H+DBUg7l
>>49
その状態で感想レスがないってことは、本当にアリスさんに感想をつけたくない人が多

03-052 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:14 ID:hzo8mBrG
ていうかこっちだって好き勝手読み散らかして
勝手に感想付けてんだし
向こうだってオナニー貼っつけてハァハァしてるんだから
痛み分けでいいじゃん適当にやろうぜ

03-053 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:21 ID:ktqhCotr
しかしボクたちの選択の人が他の作品に感想つけてたことって見たことあるか?
いつも投稿する前に「読みたくない人はNGワード」なんて言ってSS投稿して自分マンセーの人にだけレスして去っていって。

03-054 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:33 ID:wLi68Wmp
今更ながら。
同じようなこと考えてました。

数日に一度見に来たら例外なく全てが僕たちの選択とその感想ばかり。
他のSSスレでは作家同士も感想を言い合ってるのが普通なのに、ここではその気配もない。
スレ同士の空気の違いで済ませていいものなんでしょうか。
書き手ではないのでマナーなど細かいことはわかりませんが、他の作家にも最低限の礼儀を示した方がいいのではないのでしょうか?

03-055 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:37 ID:c+SjECN9
ま、気に入らなければ自動あぼーんにすりゃいいんだが。
とりあえず誰でもいいから新作を松のである。

03-056 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:47 ID:jh2Kq5KP
正直「ボクたちの選択」は
作品自体はいいと思うけど、作者の人格がなぁ・・・・・・。
自分以外はどうでもいいって感じだし。

03-057 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 20:49 ID:jh2Kq5KP
この際ぶっちゃけるけど、感想なんて義理みたいなものだし。
ただ抜けたから拍手してそれだけ。
いくらあぼーんしてくれっていっても、同じ人間の小説以外の部分のみをそうすることなんてまだできないんだよな。

だからおまえらいいかげん黙れ。

03-058 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 21:01 ID:TSLpJh4J
人格批判してる人、一度自分の顔を鏡で見たほうが良いよ

03-059 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/04 21:28 ID:5NWRAK1R
ええと……投下以外ではコテハン使わないんですが、今回だけはつけて今回
だけはコテハンで発言したほうがいいのかな?

SS書きの控え室 14号室
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1080820112/

というスレがあって、書き手は投下以外では、コテハンつかって感想つけたりし
ないほうが、概ね無難……という意見が主流のようなので、私もそうしています。
技術的な部分は上記スレでもできますしね。
それと書き手同士の馴れ合いが始まっても、読み手の方にはウザがられちゃう
のではないかと……(^_^;)

で、私の方の感想が少ないのでは?というご意見ですが、そりゃ感想つけてい
ただいたほうが励みになります。スレ住人の嗜好を知る上では参考にしていて、
推敲時にカットしたり、追加したりしている描写もあります。
が、>52さんが書かれているように、スレを荒らしていない限りは、書き手も読み
手もそれぞれのペースでいいんじゃないでしょうか?
「感想つけるのが義務」みたいに思われてしまうのは、ちょっと違うような気もし
ます。

ただこれは、あくまで私の個人的な意見ですし、いろいろな考えもありますでしょ
うから、スレの流れに合わせて考えを変えることもあるかもしれません。

では、これより次のお話を……といいたいところなのですが、まだ旅行先に滞在
中のため、もう少し遅くなってしまいます。
では、これからも娘たちをよろしく~ <m(_ _)m>

03-060 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/04 21:30 ID:5NWRAK1R
>59
がーん!!Σr(‘Д‘n) 1行目に編集ミスが……
と、粗忽者な上に校正がヘタなんで投下ペースが、遅くなるんですよね_| ̄|○ 。

03-061 :名無しさん@ピンキー:04/05/04 21:33 ID:earJBvdE
作者の人格云々を語る前に、自分の人格を鑑みろ

しかし、バカが騒いだおかげでボクたち選択の作者だけでなく他の作者も書きづらくなったたろうな


03-062 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/04 21:52 ID:Z3xkygW7
ちょっとだけ(゚▽゚*)ノだし。

自分なんかも投下めっさ遅いのでなんとも言えないのですが。
アリスさんやけーちゃんの作者さんのように長編かけないしね。
なので、一話完結の連作になってしまいます。
投下スタンスとしては書き上げてから投下。なので、あれなんですが。

ただ、二次ものを投下していいのか?は悩みます。
我が家の三人組も、たまにお邪魔させてやってください。


03-063 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 00:11 ID:AivP/0cJ
…荒れてる?
GWだから?
それにしてもこれだけの材料しかないのに。
人格攻撃できちゃうのもすごいとおもうけど。
作品の感想ならともかく…なぁ。

03-064 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 00:13 ID:b6/IPfg6
事の発端は>45の意図不明なコピペか

03-065 : :04/05/05 00:39 ID:pjmXBfik
>64 
強制スレからこっちに移ってきたのかな。
ま、おそらく黄金厨か、以前各板で追い出されまくっていた香具師が、
あらし目的でやってるんだろう。
このまえ、某板のTSスレも荒らされかけてた。


03-066 :前スレ556:04/05/05 02:45 ID:AAj2f69Q
 帰りました~(お土産うまうま)
 んんん?
 なんだか不穏な空気ですね。これでこそ2ちゃ?
 今までまったり平和だったんですけど~…。

 とりあえずスレ立て乙でした~>1

 ええと…
 自分の書く量が多いので、どうしても『どどどどっ』とたくさんアップしてしまうのは、
あまりにも長期化して私自身のモチベーションが下がってしまう事と、読み手さんに飽きられ
る事を恐れて…が原因です。やっぱり始めたからには最後まで書きたいじゃないですか。

 ほかの書き手さんと交流を持とうとした場面があまりない…という事については、アリスさ
んと同じ意見です。私も他の作家さんには名無しで感想書いたりしてるのですが、それは書き
手同士の馴れ合いは、住人にとって決して益ではないと思うからです。
 アリスさんた他の方の作品は、ちゃんと読んでますし、私がTSモノを書こうと思ったきっ
かけは先達さん方の作品があったればこそです。ないがしろにしているわけではないですし、
ましてや無視しているわけではないのです(自分以外はどうでもいい…なんてとんでもない)。
 私のポリシーは、「なるべく書き手として顔を出さない」なんですけれど、誤解されてる方
はそれがイヤだ&許せない…って方…かな。
 そう思うのはその人の自由ですし、いろんな観点からの言葉が出るのが2ちゃなのでわかり
ます。でもアリスさんや他の書き手さんに「無視してる」とかって誤解されてたりするとイヤ
だなぁ…と思ったので、波風立つかもしれないけど書きました。

 ふう。

 で、今日ですけど…眠いので寝ますヽ(´▽`)ノ
 おやすみなさい。

03-067 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 04:25 ID:DjFJC5oy
今回の各作者の反応で分かるとおりだが、
「誰々に失礼 誰々の事を考えろ」みたいな言葉で外野が
何かを批判をするのはたいていその「誰々」にとって迷惑なもんだよ。

想像した一部の感情だけに"共感"して先鋭化してるから、
総合的な判断ができず当事者以上に凝り固まってムキになるし、
想像自体が的外れなことも多い。

>>各作者さん
GWなのにとんだ災難で。ところで前スレ556って誰かと思ったよ。

03-068 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 16:23 ID:4uySqjkT
>>66
サッポロポテト食べつつ待ってます。

03-069 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 16:26 ID:4uySqjkT
う~ん……

03-070 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 16:27 ID:4uySqjkT
美味!!

03-071 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 18:34 ID:BUUoJqfK
>>68
太るぞ。
女になったとき、ドム扱いされたいのか?

03-072 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 18:52 ID:eDGdACzQ
私の場合は、単純に人大杉なので書き込めなかっただけですが。

03-073 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 20:12 ID:IJVCFdmt
好きなスレでも下らない論争が長々と続いたり、無駄口で荒んでくると読む気がなくなる。
討論会は、そのテーマで別スレでも立てて好きなだけやって欲しいという本音。
かく言う自分のレスもまた荒らし…と言う訳でここを去る。

03-074 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 20:15 ID:hA6K+F07
>>72
かちゅとか、janeとか、ギコナビとか使えよ

03-075 :名無しさん@ピンキー:04/05/05 22:55 ID:TzCCMW6Q
http://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1083508458/866-

ここってとっくの前に人大杉になってなかったっけ?

03-076 :前スレ556 ☆ ◆QT4umEMRFs :04/05/06 23:33 ID:3KqXN6Rt
とりあえずトリップつけてみました。
ややこしーので。
(多恵と「ほにゃほにゃ」するまで…というのは別に百合ってワケじゃ…)

今回も基本的にエロ無しです。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」

03-077 :ボクたちの選択(371):04/05/06 23:36 ID:3KqXN6Rt
>前スレ555
 こういう輩(やから)は無視するに限る。なまじ受け答えでもしようものなら、どこまでも
ついてきて鬱陶しいことこの上ないからだ。
 そのためか、今日はデパートまでの道程(みちのり)が、ひどく遠く感じる。
 童顔で背が低いため、中学生にさえ見られかねない圭介だったけれど、そんな少女の胸が
“どかん”とふくらんでいるというのは、よほど馬鹿な男達には興味そそられるものらしい。

 けれど、どう見ても中学生にしか見えない男の子達にまで声をかけられるに至って、さすが
の圭介も神経が修復不可能なくらいささくれ立ってきていた。こうなってはもう、大好きな杏
仁豆腐を2人前ほどじっくりゆっくり一人で食べるか、今ここにはいない幼馴染みのアイツの、
あの見る者をなごませてしまう牧歌的な笑顔を見るまで、きっと直らないに違いない。
「ねーカノジョーあそぼーよーねー」
 さっきから、童顔に金髪が壊滅的に似合っていない男の子を初めとした、4人の中学生(?)
が、しつこく後をついてくる。ちなみに、金髪少年がついさっき名前を言ったような気がした
けれど、圭介には覚える気なんてさらさら無かったから10秒で忘れた。
 他の3人も、それぞれ顔にハッキリと幼さを残す少年達だった。一人は似合いもしないシル
バーアクセサリーで体中を飾っていて、一人は左の耳に紅い石のピアスをしている。最後の一
人はトレーナーと穴開きジーンズに草履(ぞうり)…という、パチンコ通いのリストラ親父み
たいな妙な格好をしていた。
 どこからどう見ても、「僕たち馬鹿です」と大空に向かって宣言しているような少年達だっ
た。
 その彼等が、圭介に纏わりつくようにして声をかけてくる。
「ねえねえ、じゃあさ、おっぱいさわらせてよ。一回でいいからさ、そしたらお茶するだけで
いいから」
 …何をどうしたら、「お茶するだけ」にするために胸を触らせなければならないのだ?
「中学生で、すげーえっちな体してるよねーモデルとかやってる?」
 …モデルをするとえっちな体になるのか。初めて知った。
『それに中学生じゃないし』
 それでも圭介は無視して、すたすたと前を向いたままひたすら歩く。

03-078 :ボクたちの選択(372):04/05/06 23:38 ID:3KqXN6Rt
>77
 すると、草履の少年が前に回り込んで、圭介の行く手を塞いだ。
「返事くらいしろよ、こっちは貴重な時間を使ってんだからさぁ」
 …だったら、さっさと諦めてどこか目の届かない所に行って欲しい。できれば、南極の昭和
基地北西20キロくらいの地点で大地にぽっかり開いたクレバスの中などがベストだ。無かっ
たら掘ってでも作れ。
「そうそ。何もえっちまでして欲しいなんて言ってないじゃん。お茶してくれるだけでいーん
だから。それで許してやるっての」
 …許すとか、許さないとか、そういう問題じゃない。そもそも、どうして初対面の女に「セッ
クス」を匂わせる言葉を吐けるのだろう?
『ダメだ……こいつら馬鹿だ。正真正銘の馬鹿だ。サルだ。人間の言葉なんかきっと通じない』
 草履少年を避けて行こうと足を踏み出すと、体が急に後に引っ張られた。振り返ると、ピア
スの少年が圭介のバッグを掴んでいる。
 無言で睨んでやると、少年はにやにやと笑いながら“ちらっ”と左に視線を走らせた。
『なんだ?』
 つられて右を見る圭介の肩から、バッグがするっと抜き取られる。引っ掛けられた、と思っ
た時には、もう少年はバッグを手に持ったまま後に跳び退っていた。
『…こいつら…最初から金が目当てだったのか…?』
 バッグの中には、注文していたブラと、それから予備にもう何着か買うために、母からもらっ
た2万円の入った財布が入れてある。そして念のため…と、新たに作り直した写真入りの学生
証と、キャッシュカードやレンタルビデオの会員証などが入ったカードケースも。
「…返せよ」
 お腹に力を込めて、思い切りドスの効いた声を出した。つもりだった。
 ピアス少年は、ころころとした子犬が一所懸命に威嚇しようとしているような可愛らしい…
でも毒を含んだ声に、一瞬だけ驚いたようだったけれど、すぐにまたにやにや笑いを貼り付け
て、他の少年に目配せをする。
『コイツが“ボス”ってわけだな』
 男とは言っても、たかが中学生の馬鹿少年だ。バッグ一つ取り返すなんてワケは無い。

03-079 :ボクたちの選択(373):04/05/06 23:39 ID:3KqXN6Rt
>78
 周囲では、圭介と少年達のやり取りを横目に人々が歩いてゆく。誰も少年達を諌(いさ)め
ようとしないけれど、仕方ないな…と圭介は思う。面倒な事にはなるべく巻き込まれたくない
というのは、普通の人々の普通の心理だから。
 だいたい、こんなケンカにもならない諍(いさか)いなんて、男だった時にも何度か経験し
ているから、助けなんて必要じゃなかった。今さらこんな事でビビるような圭介ではないから
だ。
「なあ、オマエら、中学生か?」
 圭介の口から漏れた、外見に全くそぐわない乱暴な口調に、今度こそ少年達の動きが止まっ
た。
「…なんだオマエ…ガキのくせにオカマか?」
 ……中学生の坊主には心の底から言われたくないセリフだ。
「どっちがガキだ。ボ…オレはこう見えても高校生だ」
 圭介は、“ボク”と言いかけて言い直した。なめられるような気がしたから。
 でも、オカマかどうかは、あえて否定しなかった。
「キショクわりぃ…女装趣味のオカマ野郎かよ…」
「可愛い顔して野郎だなんてなー」
「でけーおっぱいもニセモノかぁ」
 少年達の声に、落胆と嘲笑が滲む。
 それでいい。それで興味を失ってくれれば………。
 ところが、
「え!?」
 不意に、ぐいっと手を引かれた。
「ちょっとこっち来いよ。俺達が確かめてやるから」
 金髪少年が向かおうとしている先を見て、圭介はぎょっとした。メインストリートから分か
れた道の先に公園があり、そこに公衆便所が見える。少年達の目を慌てて見回した。
『こいつら…』
 どの目も、圭介が『オカマ』だなんてこれっぽっちも信じていない目をしていた。
 カチューシャをしていて良かった…と、圭介は心から思った。少なくとも、あんな汚い感じ
の公衆便所で「何か」されるようなビジョンを、衆目の中で脳裏に焼き付けられなくても済む
からだ。
「ふっ…ふざけんなバカヤロー!!」

03-080 :ボクたちの選択(374):04/05/06 23:41 ID:3KqXN6Rt
>79
 カッとして、右手に持った折り畳み傘を、力任せに金髪の頭に振り下ろした。手加減なんて
しなかった。相手の頭がどうにかなるとか、怪我をするとか、そんな事はこれっぽっちも考え
なかった。
 けれど、金髪少年はその傘をさっと避けると、軽く圭介の手を捻り上げる。
「いたっ!!」
 傘は簡単に地面に落ち、圭介は不意に絶望的な気持ちに襲われた。腕力が、違う。まともに
対抗しようとしても、敵いそうもなかった。
「うわっ気ぃつよっ!いいねぇいいねぇ」
「おねーさんかわいいー」
「俺達と遊ぼうよ。いいっしょ?」
 にやにやした顔が、至近距離まで近付く。さっきまで幼さの残る童顔だと思っていた顔が、
途端に、無邪気に昆虫の羽をむしる、残忍で酷薄な、罪を罪と思わない醜悪な顔に見えた。
 「子供」であるという事を「社会の弱者」ではなく「社会の特権」であると認識している
“猾(ずる)い”顔だった。
『ちくしょう…』
 中学生だと思って侮(あなど)っていた。こいつらはただの中学生じゃない。
 自分で自分の枷(かせ)を外し、ほとんど動物と区別がつかないくらいモラルも常識も無く
した「馬鹿な中学生」だった。
「いい加減にしろよこの野郎……」
 腕を掴んだままニタニタといやらしい笑みを浮かべる金髪少年の向う脛(むこうずね)を容
赦無く蹴り上げると、少年は「ぎゃっ」と叫んで、圭介の手を離した。
 そこでようやく、今まで見て見ぬ振りをしていた通行人達が足を止め、遠巻きに集まり始め
る。圭介はそれを確認して、
「…バッグを返せ。知ってるか?人のものを盗むと泥棒になるんだぞ?知らなかっただろ?」
 ピアス少年に歩み寄ると、正面から目を睨みつけて幼稚園児に言い含めるように静かに言っ
た。
「あぁ?俺達はただ、おねーさんをお茶に誘っただけじゃん。なぁ?」
 背後の少年達に同意を求めるけれど、あきらかに腰が引けている。集まり始めたギャラリー
と、思ったより手ごわかった少女に、呑まれかけていた。

03-081 :ボクたちの選択(375):04/05/06 23:43 ID:3KqXN6Rt
>80
「じゃあ返せ。女を誘うにはそれなりの流儀ってものがあるだろ?いきなりバッグを取り上げ
るってのが、オマエ達の流儀なのか?そんなんで本当に女がついてくるとでも思ってんのか?
 ふざけろよバカヤローが。
 女の全部が全部、てめーらみたいに数で押せば言う事聞くなんて思ったら大間違いだ。
 女コマすならもっと勉強しろ。それが出来ないならコソコソと一人でオナってろ」
 見た目は大人しそうで可愛らしい女の子から、汚い言葉がポンポンと景気良く飛び出すのを
目の当たりにして、『ひょっとして声をかけてはいけない人にちょっかい出してしまったのか?』
と少年達は思い始めていた。
「なんだよこの女……」
 ヘタしたら、この女の子は、もっとヤバイ人の『彼女』なのかもしれない。
 そう思った草履少年と金髪少年は、そわそわと周りを見回した。どこかに少女の『ツレ』が
いるかもしれないと思ったのだ。
 もしかしたら、こんな少女が無防備に一人で歩いていたこと自体、何かのワナなのか……??
 そういう、形容し難い「恐れ」が少年達の背筋を冷たくする。
 考えすぎだ。
「『なんだよ』はこっちのセリフだ。早く返せ、このホーケータンショーヤロー!
 まともな女も抱いた事ねークセに、このオレにちょっかい出すなんていい度胸だよな?!
 きたねーちんちん捻じ切られたく無かったら、さっさとバッグを返しやがれクソが!!」
 もちろん、圭介はこのピアス少年のちんちんが包茎で短小かどうかなんて、まったく知らな
い。ついでに言えば、実際にこんな風に相手を罵倒した事なんて学校の中でさえ一度も無かっ
た。彼は、漫画の中で使われていた言葉を、ただ使ってみただけなのだ。無性に腹立たしくて、
汚い言葉を投げつけてこの少年達の馬鹿面(ばかづら)が歪むのを少しでも見たいと思っただ
けなのだ。
 普段の圭介らしくない、狂暴な感情だった。情緒不安定だからこそ出来てしまえたのかもし
れない。
 けれど少年は、目の前の女の子がどうやら普通の少女ではない…とようやく足りない頭で理
解したようだった。
 たとえ子犬だって、噛む時は噛む。その細っこい歯で、皮膚だって食い破れるのだ。

03-082 :ボクたちの選択(376):04/05/06 23:46 ID:3KqXN6Rt
>81
 ピアス少年は、
「へっ」
 と、負け惜しみのように息を吐くと、バッグを圭介の足元に放る。そして、
「いこーぜ」
 「あくまで自分達はからかっただけで、それが飽きたから行くだけだ」というポーズを作り
ながら去っていく。
 草履少年と金髪少年は、最後まで周囲への注意を絶やさなかった。


 雑踏を掻き分け、少年達の姿が消えると、ギャラリーも徐々に散って行く。圭介は少しして
肩の力を抜くと、「ふう…」と溜めていた息を吐きながらアスファルトに落ちたバッグを拾い
上げた。
 …正直、恐かった。
 あのまま力任せに公園の公衆便所に引き込まれたら、何をされるかわからなかったから、た
だ必死だった。
 そんなこと、いくらなんでも昼間っからあるわけない…とは思いながらも、やっぱり腕力で
は敵わないのだという事実は、恐かった。
 自分の腕力の無さを、まざまざと痛感する。
 そして、女がいかに男から軽く見られているか…も。
 たかが中学生のガキでさえ、女はビビらせれば簡単に言う事を聞くと思われている。冗談じゃ
ない。女は男にオモチャにされるだけの、ただの人形じゃないんだ。好き勝手されてたまるも
のか。
 そこまで考えて、圭介はガードレールに腰をかけ、汗ばんだ額をハンカチで拭った。
 体が熱い。
 喉が渇いた。
 今になって体に震えが走る。
 暴力を振るわれたら……自分は果たしてああまでも強気でい続けられただろうか?
 …と、
「飲め」
「あ…さんきゅ」

03-083 :ボクたちの選択(377):04/05/06 23:48 ID:3KqXN6Rt
>82
 さりげなく左から差し出された缶ジュースを受け取り、圭介は何の疑問も持たずにプルトッ
プを引いて、一口飲んだ。
「あれ?」
 横を見る。
 いつの間にか隣では、キレイな黒髪を腰まで伸ばした可憐な女性が、その深窓の令嬢然とし
た顔付きにはあまり似合いそうも無い笑みを浮かべ、実に楽しそうに圭介を見つめていた。
『だれ?』
 その瞬間、自分はほんとうに馬鹿ではなかろうか?
 圭介は心からそう思った。
「圭ちゃんは勇気があるな。ああいう猿相手では、さすがの私でも、ああ上手くはあしらえな
いところだ」
 どこかで聞いた事のあるような、落ち着いていて、そしてひどく理知的な、心にしんと染み
込むような声だ。
「だが、次はもっと上手にあしらう方法を模索(もさく)しておくことだ。暴力でも振るわれ
たら、それなりの体技(たいぎ)でも無い限りこちらに勝ち目は無い。その場合は、相手が怯
(ひる)んだ隙に全力で逃げることだ。心しておきたまえ」
 あまり女性らしくない固い口調と、理路整然(りろせいぜん)と言葉を並べる論法は、確か
に聞き覚えがあった。
「ぶ…部長?」
「りんりんへの引継ぎはもう終わっている。私はもう部長ではないよ」
 そう言って、学校では三つ編み&黒縁眼鏡標準装備の、「女殺し」とか「メイデン・キラー
(処女殺し)」とか言われている、美術部のヘンタイ部長―杉林素子(すぎばやし もとこ)
は、圭介の頭をなでなでと撫でながらにっこりと笑った。

■■【59】■■
 部長がいつも買い物の時に立ち寄るという、小さな洒落たカフェでコーヒーを飲みながら、
圭介は目の前に座る綺麗な女性をそっと盗み見た。壁一面がスモークガラスの窓際の席で、雲
間から覗いた太陽が薄い陽光を降り注いできている。その陽光に照らされて、女性のストレー
トな黒髪がキラキラと艶やかに輝いていた。着ているのは白のブラウスで、肩や裾のレースが
嫌味にならない程度の上品さであしらわれていた。

03-084 :ボクたちの選択(378):04/05/06 23:50 ID:3KqXN6Rt
>83
 胸元のブローチにはなんだか不思議な色合いの石が七色に輝いていて、切り取って額に入れ
て美術館に常設展示したら、閲覧料を取れそうなほど絵になっている。
「ん?私の顔がそんなに見たいならば、もっと堂々と見たまえ。圭ちゃんなら特別に許すぞ?」
「あ、いえ…その…」
 見惚れていた事に気付かれ、圭介は“かあぁぁ…”と顔が熱くなるのを感じる。先輩は、慌
ててコーヒーに目を落とす圭介を優しく見ると、シナモンスティックでカプチーノをかき混ぜ
た。彼女の仕草は、その一つ一つがいちいち上品に決まっている。背が高くて綺麗で家が金持
ちで、実はお嬢様。『天はニ物を与えず』……とか聞くけれど、与える人にはとことん与える
のが最近の『天』というヤツらしい。
『きっと悩みなんて無いんだろうなぁ…』
 圭介は溜息をつくと、思いきって顔を上げた。
「部ちょ……先輩は、何の用事ですか?」
「圭ちゃんのストーキング」
「は?」
「冗談だ」
 漆黒の瞳でまっすぐ見つめられ、大真面目に言われると、思わずそのまま信じてしまいそう
になる。
「絵の具の購入に来たのだよ。家の者に買いに来させると、色々と間違えるのでな」
 そう言って「ふ」と秘密めいた笑みを浮かべる先輩は、最近女子生徒の間で妙に流行ってる、
“ミッション系女子学園を舞台にした少女小説の登場人物”を圭介に思い起こさせた。その登
場人物は、正真正銘のお嬢様で、ストレートの黒髪と透き通るような白い肌、上品な物腰と丁
寧な言葉使いで、主人公の少女から「お姉様」と呼ばれているのだ。
 もっともあちらは、同じ「丁寧」でも、ちゃんとお嬢様っぽく話すし、胸だってもっと豊か
だけれど。
「カップサイズはBあれば十分だと思うが」
「は?え?」
「いや、圭ちゃんの目が私の乳房に留まっていたのでな」
 お嬢様な格好をした美少女………いや、美女の唇から「乳房」という単語が何の気負いも無
く飛び出し、圭介は再び血液がほっぺたに上がるのを感じた。
「ちょ…先輩…こんなところで…」
「乳房は乳房だ。…恥かしいか?」

03-085 :ボクたちの選択(379):04/05/06 23:54 ID:3KqXN6Rt
>84
 先輩はナチュラルな顔で不思議そうに聞いた。
 そうなのだ。この人はこの綺麗な顔で「乳房」とか「性器」とか「陰毛」とか「膣」とか、
人前で大きな声ではあまり口に出来ないような単語でさえも、人体解剖実習をする医科生みた
いな口調で冷静に話すのだ。
「……もう少し、控えてもらえると…うれしいです」
「ふむ。それはすまない」
 言葉とは裏腹に、ちっとも悪びれず“にっこり”と笑うその様子は、まるで湖面に咲く睡蓮
の花のようだった。
 こんなに上品で清楚でお嬢様然とした女性が、どうして学校ではあんなにヘンでめちゃくちゃ
になってしまうのか、圭介にはわからない。
 それを思いきって聞いてみると、
「どちらが本当の自分か…ということを明確にするのは、さほど重要な事では無いよ。
 強いて言えばどちらも本当の私なのだが……そうだな、学校ではあの格好が一番楽に行動で
きるから。また、学校の外ではこの格好が、家族にも対外的にも、一番都合の良い印象を与え
るから……といったところか」
 ハイネックのブラウスは美しく精緻なレースに彩られ、いかにも「上品」とか「おしとやか」
といった印象を圭介に与えている。触れたら壊れてしまいそうな、そんな危うい繊細な印象さ
え抱いてしまいそうだ。
 中身は全く違うのだけれど。
「どちらも自分がしたいようにしているだけで、それが受け取る側の心境や置かれた状況によっ
て変化しているだけだと、私は捉えているがね。
 その証拠に、基本的に私は学校の中でも外でも言葉遣いを変えた事はあまり無い。さすがに
態度や行儀作法は、この格好に似合ったものにするが……。
 ふむ。そうだな。
 空を飛ぶのに、“メーヴェ”を使っても“フラップター”を使っても、『空を飛ぶ』という
行為そのものは変わらないし、空を飛ぶという事象に対する擬似的な爽快感、開放感、または
空や風や雲に対する、人の持つ根本的な憧憬が変わらないのと同じだ」
「……すみません。その例え、ちょっとわからないです」

03-086 :ボクたちの選択(380):04/05/06 23:56 ID:3KqXN6Rt
>85
 圭介は、先輩が日本で一番有名なアニメ映画スタジオ作品のファンだという事を、改めて思
い出した。“メーヴェ”も“フラップター”も、『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』
という長編アニメに出てくる飛行機械なのだけれど、圭介にはそれがどれやら名称だけではさっ
ぱりわからない。
「むう…。では、こうだ。キャラメルの包み紙を和紙にしてもセロファンにしても、キャラメ
ルはキャラメルでしかないし、甘くて美味しいという事実そのものは変わらない」
「はあ…まあ…」
「ただ、キャラメルを包む包み紙は、TPO…時と場所と場合によって変えるべきだと思って
いる。また、おのずと変えてしまうのが人間というものだ。
 人は意識、無意識に関わらず、いくつもの自分を使い分けている。それは是非を問うような
ものではなく、そうある事が自然なのだよ。
 たとえば圭ちゃん。君だってそうだ」
「ボク?」
「男だった君と、今の君。どっちが本当の君か、答えられるかね?」
「それは…」
「どちらも君である事には変わりが無い。
 前の自分を否定する事も、今の自分を否定する事も、君には出来ないはずだ。
 中身は何も変わっていないのだからね。
 でも、君を取り巻く環境や状況は、今の君になってから日に日に変化していっているはずだ。
 そして君はそれに対応しつつある。
 女である事を否定しない自分が、生まれ始めているはずだ。
 違うかね?」
「それは…まあ、そうです…けど…」
 なんだか、上手く話を逸らされた気がしないでもない。
「君も、そろそろ今の自分をちゃんと受け止めたらどうかね?
 でなければ、一歩も前には進めないと思うが。
 ちなみに私は、受け入れたよ。自分が今、すべき事を…ね」
「先輩がすべきこと?」
「結婚する」
「へ?」
 圭介は思わずコーヒーカップを落としかけ、慌ててソーサーに戻した。

03-087 :ボクたちの選択(381):04/05/06 23:59 ID:3KqXN6Rt
>86
 なんだか今、信じられない言葉を聞いたような気がする。
 それは先輩風に言えば、森の精霊(?)のトトロが、突然「オッス!オラ、トトロ!」と叫
んだような。けれど先輩は、圭介の間抜けな返事には構わず、どこか寂しさを匂わせる笑みを
浮かべてカプチーノを一口飲んだ。
「つまり私は、先方のたっての願いで、卒業と同時に輿入れを済ませ、跡取りを産む為に毎日
せっせと精進するわけだ」
 『結婚したら子供を産む為にセックスしまくる』と聞こえた。
「え?…あの、美大に推薦が決まってた…んじゃ……」
「絵は、いつでも描ける。勉強も、しようと思えばどこででも出来る。だが、私を必要として
くれている人は、今のところ彼しかいないのでな」
「彼?」
「大時代的で悪いが、いわゆる親の決めた相手…というヤツだよ」
 確かに先輩は、圭介の住む街で一番大きな名家のお嬢様だ。とは言っても、旧態依然とした
『閉じた世界』を延々と護ってきた華族とか士族というわけではなく、もっとオープンでフラ
ンクな部類に入るのだけれど。
 そうでなければ、そんな家の娘が、地元の、しかもそんなにレベルの高くない公立高校へ通っ
ているはずも無いし、頭がいいくせに「疲れるから」とか「教師に注目されると絵を描く時間
が無くなるから」という理由だけで学年40位くらいをキープする…なんてことが許されるは
ずも無い。さすがに、ボディガードも無しに繁華街を一人でうろつく自由は持たされていない
らしく、今も後の席にはそれっぽい男性が張り付いているのだけれど。
「そんな…」
「ああ、誤解してもらっては困るが、彼は私の幼馴染みだ。決して嫌々結婚するというわけで
はない。むしろ…」
「むしろ…?」
 先輩は「ちょっと言い過ぎた」とでも言いたそうな顔で少し気まずそうに窓の外を見ると、
「圭ちゃん、君は今、恋をしているかね?」
 と言った。
「へ?こ…恋!?」
「私は、自分でもそうと気付かない恋を、もう十何年も続けてきていた女だ」
 話の展開についていけない。
 圭介はとりあえず「はあ」と答え、ミルクをたっぷり入れたコーヒーを一口飲んだ。

03-088 :◆QT4umEMRFs :04/05/07 00:01 ID:0F7mgAzd
>87
ここまで。

もうすぐプール開きです。
パッツンパッツンです。

03-089 :◆QT4umEMRFs :04/05/07 00:02 ID:0F7mgAzd
>67
すみません。
自分でも「これはわかんないなぁきっと」と思いましたので、トリップ入れました。
「☆」ということで。

では。

03-090 :名無しさん@ピンキー:04/05/07 01:49 ID:MKwceNce
パッツンパッツン(;´Д`)ハァハァ

03-091 :名無しさん@ピンキー:04/05/07 04:58 ID:yA74DktJ
>>89
Good Job

楽しく読ませて頂いてます
できれば、変わらずのペースで投稿お願いします

03-092 :名無しさん@ピンキー:04/05/07 19:36 ID:/rff+v52
☆さん、GJでつ!!
私的には部長さんが激しくツボです。また登場させてくだちい。
パッツンパッツン?……想像するだけでハァハァ(*´д`*)

投下ペースは作家さんのそれぞれでよいのではないかと思います。
神々のやり取りに関しては、私もアリスさんや☆さんのご意見に賛成です。


03-093 :名無しさん@ピンキー:04/05/07 22:47 ID:1gx+jQ4v
脇を固めるキャラたちがみんな魅力的なんですよね。
だからドラマに幅があるって言うか…。
そういえば体育の授業って、○○××だったりするから
プール開きもひと波乱ありそう…?
ワクワク

03-094 :◆QT4umEMRFs :04/05/08 01:52 ID:o7Ti5sTc
今回も基本的にエロ無しです。
その代わり萌え………かなぁ…。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」

03-095 :ボクたちの選択(382):04/05/08 01:55 ID:o7Ti5sTc
>87
「私はついこの間、それに気付いたばかりでね。
 だから私にもわかる。
 圭ちゃん。
 君は恋をしている」
 まっすぐこちらを見つめる目が、圭介にはなぜか、すごく…痛かった。

■■【60】■■
 先輩と別れ、圭介はデパートに向かいながらずっと考えていた。
 相変わらずちょっかいをかけてくる男はいたけれど、あの中学生(?)達ほどしつこい連中はいない。
圭介は、自分が眉を“きゅっ”と寄せ、まるで「さっき果し合いに行ってきました。そんで相手をボコボ
コにしましたが、まだ腹の虫が収まりません」とでも言いたそうな顔で歩いている事に、自分で気が付い
ていなかった。
『君も、そろそろ今の自分をちゃんと受け止めたらどうかね?でなければ、一歩も前には進めないと思う
が』
 先輩の言葉が、心に小さなトゲのように刺さっている。
 確かにそうなのだ。
 女に“なって”から、自分はずっと同じところをぐるぐると回っているだけのような気がする。
 悩んで、ぐじぐじして、ずっとずっと“前”に進めないでいる。

 でも、じゃあ『前に進む』とはどういう事なのだろう?

『君は恋をしている』
 先輩はそう言った。
『恋……恋なのかな…これは…やっぱり……』
 では、健司に道ならぬ想いを抱いてしまった自分を認めて、彼に告白し、えっちしてもらう?愛しても
らう?
 それで、『星人』達が望むように彼との子供を宿し……産む?
 でも、それでは自分は?
 自分の、この男だった17年間の想いは?
 記憶は?
 アイデンティティは?

03-096 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 01:56 ID:qjwrGdzQ
そんなものはない

03-097 :ボクたちの選択(383):04/05/08 01:57 ID:o7Ti5sTc
>95
 男だった記憶のままで、健司の幼馴染みで兄貴分で親友だった記憶のままで、健司に抱かれるのか?抱
けるのか?
 そしてもし、もし健司と恋人になれたとして、愛してもらえてたとして、子供が出来たとして、それで
自分は健司と結婚出来るのか?
 そこまで考えて、圭介は顔を赤くしたままハエでも追い払うように頭の上でパタパタと右手を振った。
『いや…子供って、結婚してからつくるもんだろ?…じゃあ、まず結婚……』
 “ぽわわわん…”と、圭介の脳裏に情景が浮かぶ。
 夕焼けの公園。
 小学校の頃、よくアイツと由香と3人で学校帰りに遊んだ公園。
 紫色の帳(とばり)に瞬く宵の明星。
 どこからか聞こえる犬の遠吠え…。

「健司!オレと結婚してくれ!」
「やだ」

 圭介は歩道の真ん中でふらっとよろめいた。
『ちょっと待った』
 いきなりそれはないだろう。
 せめて想像の中くらい………。
『じゃ…じゃあ』
 ………もう一度。

「健司!オレと結婚してくれ!」
「いいよ」

 えーと……。
 その先が浮かばない。

『そ、そうだ、結婚式』
 高台の教会。
 入り口から伸びる、バージンロードの先。

03-098 :ボクたちの選択(384):04/05/08 01:58 ID:o7Ti5sTc
>97
 厳(おごそ)かな顔付きの神父の前。

 タキシードの健司。
 タキシードの圭介。

 ……あれ?

『いや、だから違うって』

 ………もう一度。
 タキシードの健司。
 ウエディングドレスの圭介。

『……なんかヘンだけど、まあ、そんな感じ』

 誓いの言葉。
『……は、まあ、ちょっと、置いといて』
 指輪の交換。
 圭介のヴェールを上げる健司。

 そして……………誓いの口付け。

『うわっ!』
 デパートの入り口に入りながら、圭介はぶるっと身震いした。
『人前で?健司と?オレが?く……く…口付け?』
 “かああぁぁ…”とほっぺたが、顔が、身体が、熱くなる。
『ばかばかばかばかばかばかばかばかばかっ!!』
 両手の拳底で、頭を両側から叩く。そのたびに自己主張著しい特大の乳房が、ぷるぷると小刻みに揺れ
た。

03-099 :ボクたちの選択(385):04/05/08 02:00 ID:o7Ti5sTc
>98
 …と、側を通る人々が、何かヘンなものを見たような目で通り過ぎて行くのに圭介は不意に気づく。彼
は“かああっ”と顔を赤くして俯くと、慌てて店内に入り2階へ続くエスカレーターまで早足で歩いた。
 ずっと、胸が“ドキドキ”して背筋が“ゾクゾク”した。
『なにヘンな事考えてんだよ。違うだろ?そうじゃないだろ?』
 その前に、自分は本当に健司を恋愛の対象として心からそう想えるのかどうか…じゃないのか?
 無意識がどうあれ、身体がどうあれ、男として育った17年間の想いや、記憶や、アイデンティティは、
まだ健司を恋の相手としては認めていないのだから。ひとりえっちで「オカズ」にしたとしても、それは
それ、これはこれ、だ。ぜったいに。
 それに、たとえ圭介が健司を「女として」好きになっても、健司が圭介を「女として」見てくれるか、
好きになってくれるかは、また別の話なのだ。ずっと顔も見てくれないし、ちゃんと話してもくれない今
の状態では、そんな事は夢のまた夢でしかない。
『あ……』
 圭介は、熱くなった胸が急速に冷えていくのを感じた。

 そうだ。

 そうなのだ。
 いくら自分が色々考えて、一人でドキドキしたり恥ずかしがったり悩んだりしても、それは全て…
“机上の空論”
“捕らぬ狸の皮算用”
 そんな諺が頭に浮かんだ。エスカレーターで良かった。もし階段だったら、その場で歩けなくなって立
ち尽くしてしまうところだった。
『そう……なんだよな……男に…』
 男に戻れないのなら、女として接するしか道が無いのなら、
『もっと……』
 もっと女っぽくしないとダメかもしれない。
 健司に「気持ち悪い」って思われないくらい、ちゃんと女の子っぽく話して…もっともっと可愛くなっ
て………じゃないと、とても女としてなんて見てはくれないだろう。
 けれど、意識してちゃんと女っぽく話して可愛くなるというのは、男の記憶と想いを持っている圭介に
とっては、正直、苦痛だった。

03-100 :ボクたちの選択(386):04/05/08 02:02 ID:o7Ti5sTc
>99
 「私、~だわ」とか「~なのよ」とか「~よねぇ」とか、そんな話し方なんてしたら、自分が「オカマ」
にでもなった気持ちになるし、ようやく人前で「ボク」と言う事にも馴れてきたかなぁ…という程度の自
分が、産まれてからずっと女をやってきた正真正銘の女の子みたいに可愛く話せるなんて、全く、ぜんぜ
ん、これっぽっちも思えなかった。テレビなどで「それ」を売りにしているキショクの悪い「オカマ」が
「おねえ言葉」を話しているみたいに、きっとヘドが出そうなくらい気持ち悪く聞こえるに決まってるの
だ。
 真実はどうあれ、少なくとも圭介は、そう思っていた。

 エスカレーターを上がり、4階の「婦人ファッション/ファッション雑貨」で降りる。
 この階で降りたのは、実は由香と下着を買いに来た時が初めてだった。大体、中学までは服なんていつ
の間にか母が買ってきていたから、自分で買う事も滅多に無かったし、買うとしても駅前の商店街で適当
に買っていたから、デパートには6階のアートギャラリーとか7階のおもちゃ売り場とか8階の本屋くら
いにしか立ち寄った事が無い。
 この階は売り場が売り場なだけに、目に入るのは全て女性向けのものばかりだ。いまさらながら、なん
だか自分がひどく場違いな場所に立っている気がしてきて、圭介は視線を上げられなかった。
 女になってから幾度となく、母、涼子から
「ねーけーちゃん、一緒にお買い物しましょう?ね?けーちゃんに似合う服いーーーっぱい買ってあげる
からぁ」
 と言われ続けているけれど、今まではさすがに母と一緒に服を買う勇気は圭介に無かった。きっとお人
形さんのように何十分も何時間も付き合わされて、自分には到底似合いそうも無い可愛らしい服ばっかり
買い与えられるに決まってるからだ。
 でも、一度くらいはいいかもしれない…と圭介は思う。
 それで、ちゃんと可愛い女の子に見えるようになるのなら……。
『慣れないといけない…んだよな……』
 溜息を吐きながら、男だった時から使ってる、ちょっとゴツい黒の腕時計を見る。

03-101 :ボクたちの選択(387):04/05/08 02:04 ID:o7Ti5sTc
>100
 時刻はもう3時48分だった。家を出たのが2時過ぎだったから、多恵さんからの留守電を聞いてから、
もう2時間半以上経っている。
『ちょっと遅くなっちゃったかな…』
 圭介がそう思いながらランジェリー売り場に着くと、多恵が目ざとく圭介を見つけて、嬉しそうに微笑
んだ。
 それだけでもう、圭介は胸の中のもやもやとしたものが“ほろっ”とほどけていくような気がする。母
とも、由香とも違う、ちょっと年上のおねーさんだけが持つ独特の雰囲気のせいかもしれなかった。
 多恵は(ちょっと待っててね)と口をパクパクさせると、対応していた客に向き直った。圭介はそんな
“働くおねーさん”な多恵さんを見ていると、自分がなんだか取り残されたような気になってしまい、下
唇を“きゅ”と噛んでしまう。
 どうしてそう想ったのかわからない。
 自分はあの人に何を求めているのだろう?
 彼女のふりふりと揺れるポニーテールを見ながら、圭介は心細さからくる寂しさと切なさに、豊かに張っ
た胸の前で両手の指を絡ませた。それは、女になってから初めて逢った「普通」の「頼れる」「おねーさ
ん」に抱いた、『甘えたい』というたった一つの気持ちのせいだった。

 多恵を待つ間、売り場に並んだ、色とりどりのランジェリーを見てまわる。
 ふあふあとした、可愛らしい、砂糖菓子みたいな、女の子のインナーたち。
 レースや、ステッチの細かい細工。
 虹の色よりも、クレヨンよりも、初心者用油絵の具セットよりもずっとずっとたくさんの色彩。
 可愛い柄やお洒落なワンポイント、官能のデザインにどきどきするようなシースルータイプ。
『これぜんぶ…下着……なんだもんなぁ…』
 今では、多恵さんからもらったカタログや、由香の『女の子チェック』で名前もちゃんとわかる。
 ブラジャー、ショーツ、キャミソール、ベビードール、ストッキング、ガーターベルト。
 ペチコート、スリップ、タップパンツ、ガードル、ボディスーツ……あの中世のドレスの下に着るコル
セットみたいなのは、確かウエストニッパーと言うはずだ。

03-102 :ボクたちの選択(388):04/05/08 02:06 ID:o7Ti5sTc
>101
 すごいなぁ…と単純に想う。男なんて、ブリーフとトランクスくらいしか無い。ビキニパンツなんてい
うものもあるけれど、あれはちょっと認めたくなかった。
 でも、女には下着だけですごく種類がある。これは全部、女の子たちが抱く『自分を可愛く、美しく、
カッコ良く見せたい』…という願望を適えるために増えたものだ。もちろん、それだけではないのもわかっ
てる。機能的に必要な形態もあるし、生理的に必要な機能を取り入れた末に分化した形態もあるだろう。
でも、それでも、ここには女が女として美しくあろう、カッコ良くあろうとした、叡智の全てが詰まって
いる。
 そんな気がする。

 圭介は、ふと、そんな美しくも艶やかで色とりどりの下着を身につけた、マネキン達を見上げた。胸だ
けとか腰の部分だけとかじゃない、全身マネキンだった。
 どのマネキンも、背が高く、鼻筋の通ったオトナの顔付きで、すらりとした美人揃いだ。
 きっと男が好きになる女というのは、こういうのを言うのだろう。
 そういえば、自分も男だった時、スラッとしてカッコイイ女の人に憧れた気が……しないでもない。
 ここには、女の憧れがある。
 こうなりたいという願う願望が形となって“在る”。
 背が低くて童顔で、中学生みたいなくせに胸ばっかり“ぶくーっ”とふくらんだ不恰好で“ぶす”なマ
ネキンなんて、一体も無いのだ。
 男のくせに男を好きになって、女になってまでその男と結ばれたいと心の底で願っている気持ち悪い
“ぶす”に似合う下着なんて、一着も無いのだ。
 そう思ってしまった途端、
『あ、だめだ』

 “自覚”する。

 男では無くなってしまった自分が、女としてもひどく不完全な存在だということを。
『考えるな…だめだ…考えるな…』
 呪文のように唱える。

03-103 :ボクたちの選択(389):04/05/08 02:08 ID:o7Ti5sTc
>102
 でも、無駄だった。

 どんどん、“わるいかんがえ”になってゆく。

 嫌な思いがぐずぐずと胸に溜まって、どろどろとしたタールのように黒く濁ったものになってゆく。
 女になってから、ポジティブだったはずの性格が180度方向転換してしまったみたいだ。ずっとずっ
と、こんな“わるいかんがえ”が頭をぐるぐるしてる。自分でも嫌だと思うのに止められない。
 由香がいれば、彼女の言葉で、表情で、「いってはいけない領域」に到達する事無く霧散し沈静化して
いた黒い想いは、こうして一人になると容易く圭介の心を蝕(むしば)み、犯す。
 自分がどうしようもなくちっぽけで、いやらしく、汚い存在に思えるのだ。
 胸の奥の引出しの一番下のさらに奥に押し込めていたものが、主(あるじ)の隙を突いて吹き出し、覆
い尽くす。こんなチビで中学生みたいな顔で不恰好で、それでいて中身はまるきり男だなんてヘンな存在
の自分を、純朴で純粋でイイヤツなアイツが好きになるわけがない。女として見てくれるわけがない。そ
う信じる。
 信じてしまう。
 固く。
 固く。
 でも、自分にはもうアイツしかいない。
 女になった自分には、もうアイツに愛してもらうしか、道が無い。
 そんな風に想いは歪み、凝り固まり、萎縮(いしゅく)し、自分を矮小(わいしょう)化する。
 アイツがひどく価値のある、少なくとも自分にとってはとてもとても価値のある人間であり、自分にとっ
ての唯一の輝かしい光のように感じてしまうたびに、その逆をいくように自分はそんなアイツには相応し
くない、好きになってもらえるはずも無い、価値の無い人間だと思ってしまう。
 追い詰められていた。
 自分の想いに。
 そうでなければならないのだ、と。

03-104 :ボクたちの選択(390):04/05/08 02:10 ID:o7Ti5sTc
>103
 そうでなければ、あんなイイヤツが自分を気持ち悪いと思うはずが無い。自分の目を見ようとしないは
ずがない。自分と2人きりになりたがらないはずがない。自分の言う事に気の無い返事をするはずがない。

 だってアイツは本当にイイヤツだから。

 だって自分は…気持ち悪いヤツだから。

 思考がぐるぐると円を描く。螺旋を描く。螺旋の行く先は、自己の否定。
 存在の否定。
 “そこにいる”ことの否定。
 それに気付かない。
 気付けない。
「なんて情けないヤツだ!」
 男の頃の圭介が、今のうなだれた、雨に打たれた子猫みたいな圭介を見たら、きっとそう叱り飛ばすに
違いない。
 叱り飛ばずだけで済めばいい。
 駅前広場の噴水の中に蹴倒すかもしれない。
 それくらい、今の圭介は“情けない”人間だった。
 しかも自分でそれに気付いていない。
 気付けない。

 ――――最悪だった。

■■【61】■■
 ストッキング1枚買うのに1時間も粘った“やーらしい”お客様を鉄壁の営業スマイルで送り出した曽
我山多恵(そがやま たえ)24歳は、ちょっと目を離した隙に彼女の大好きな“メロンちゃん”な“レ
モンちゃん”がいなくなってしまった事に、少し…いやかなり、落胆した。
 ジーンズジャンパーとジーンズパンツとスニーカーというボーイッシュな格好だったけれど、黒のニッ
トのセーターには“ぷにぷに”の“たぷたぷ”『だった』メロンおっぱいが隠されているのが、すぐにわ
かった。

03-105 :ボクたちの選択(391):04/05/08 02:12 ID:o7Ti5sTc
>104
 『だった』というのは、メロンちゃんの胸を公然と触れて寄せて上げたのは他ならぬ多恵自身なので、
そのまろやかで病み付きになりそうな手触りは、忘れたくても決して忘れられないものだったということ
を、ハッキリクッキリ記憶しているからだ。
 重ねてここで強く強く記しておくべきなのは、多恵は別に“あっちのシュミ”がある女性ではないとい
うことだろう。彼女は、誤解を恐れずに言うのであれば、そりゃあ女の子のやーらかい体が大好きだ(こ
こは笑うところじゃありません)。でも、体よりもっともっと大好きなものがある。
 それは、そのやーらかい体に包まれ、隠され、ひっそりと息づく、女の子の傷つきやすくもたくましい
『恋心(コイゴコロ)』なのだ。

 あのメロンちゃんが恋している…と知った時、多恵はあまりの愛しさ、健気(けなげ)さに気が狂わん
ばかりだった。その上、そのメロンちゃんは自分の豊か過ぎるくらい豊かな胸が大嫌いで、その恋は自分
の体のために、決して実らないと固く信じているようなところがあった(と多恵は信じている)。
 ちっちゃくって可愛くて、手首も足首もウエストも細いのにおっぱいだけたぷたぷで、でもそんな自分
が嫌で自分に価値が無いなんて思ってる…というのは、多恵にしてみればものすごい罪悪だ。彼女の可愛
らしいハートなんてもう、『恋する女の子』そのもので、恋するあまりに周りが見えてない思春期特有の
『青さ』に、多恵の“おねーちゃんハート”が“きゅんきゅきゅんっ!”と鳴りっぱなしだった事を覚え
ている。
 そんな『自分がどれだけ可愛いか、その事実から目を背けている上に、それを構成する体そのものを嫌
悪している』…なんていう「罪悪」を抱えた「極悪人」で「凶悪犯」なメロンちゃんは、彼女よりほんの
ちょっとだけど経験も知識もある自分が、まっとうに「更正」してあげなくちゃいけない。
 少なくとも多恵はそう固く信じていたし、あのメロンちゃんがそういう助けを求めているのは、きっと、
たぶん、誰の目にも明らかだと思えた。だからこそ“とっときの話”もしたし、個人的なケータイの番号
だって教えたのである。

03-106 :ボクたちの選択(392):04/05/08 02:14 ID:o7Ti5sTc
>105
 そのメロンちゃんが来店して、けれど多恵が他の客(しかもセクシー系のブラを5回も試着
したのにストッキングを1枚しか買ってくれなかったお客だった!)を接客しているちょっと
の間に、視界からいなくなってしまった。
 自分の姿を見つけた時の、まるで夕方に御主人様を迎える子猫みたいな、すがるような、甘
えるような、この世界で頼るものが他にいないような、そんな瞳を見せられた後でいなくなら
れては、気にするなという方が無理というものだ。
 かくして多恵は、売り場を同僚の店員に任せ自分は「おトイレ」へ赴(おもむ)く事に、聖
杯を求める円卓の騎士の如き勇気を持って決断したのであった。
「サボリ?」
 違う。
 人類の至宝を護る崇高な使命に赴くのだ。
 同僚のからかうような言葉に、多恵は拳(こぶし)をぎゅっ!と握り締めてみせた。


 メロンちゃんの姿は、すぐに見つかった。
 “多恵のメロンちゃん”は、4階と3階を繋ぐ階段の踊り場の椅子に座っていた。
 いつから「多恵の」になったのか?という疑問は、この際20光年くらい彼方に放置してお
く方向で満場一致の上、即時決定していい…と彼女は本気で思っている。『文句があるなら可
及的速やかに異議を申し立てろ』と胸倉掴んで(誰に対してかは多恵自身にもわからないけれ
ど)宣言したい気分だった。
 こんな、肩を落として寄る辺(よるべ)無く俯いてしまっているメロンちゃんの姿を目の当
たりにしながら、それでも彼女を放っておける人間がいたら、それはもう人間じゃないとまで
(勝手に)思ってさえいた。

 またまた自分は暴走している。

 そう自分でも思う。
 デパートの一店員のする事じゃない。
 そうも、思う。
 でも。
「……2階のね、『アフタヌーン・ティー』っていうお店、知ってる?」

03-107 :ボクたちの選択(393):04/05/08 02:16 ID:o7Ti5sTc
>106
 圭介の左隣にそっと腰を下ろして、多恵は出来るだけゆっくりと、優しく、言った。
「……?…」
 圭介が顔を上げる。
 多恵は、息を飲んだ。

 泣いていたのか。

 もしかしてそうなのかも…と思っていたけれど、実際に大きな、ちょっと吊目気味な目に涙がいっぱい
に溜まっているのを見ると、そのとてつもない破壊力は、多恵の理性を容易く揺さぶって、店員だからど
うとか、年上だからどうとか、そういうカッコつけの部分をいとも簡単に吹き飛ばしてしまった。
 こんなにハートが可愛らしくていじらしい少女が、こんな風に涙をいっぱいに溜めてデパートの階段の
踊り場で小さくなっていなくちゃいけない道理なんて、この世界には無いはずだ。もしあったとしたらそ
れはこの世界が間違っているのであって、この子が泣いてる事を黙認していい言い訳にはならない。
 そういう、“おねーちゃんハート”の“おねーちゃん論理(ロジック)”が“ぎゅんぎゅん”と太平洋
断裂層(フォッサマグナ)並みの活発さで発動し、多恵はとうとうメロンちゃんの右肩を“きゅ”と抱い
てしまった。
「だえ……」
 じゅるるっ
「多恵さん?」
 鼻声で名前を呼びかけて、慌てて鼻を啜るその姿が、とても17年間“女をやってきた”とは思えない
くらい無防備だった。多恵はその“少年のような”仕草に、心の中で
『きゃ~~~~~~~~~~~~~~~っ!!』
 と馬鹿みたいな悲鳴を上げていた。
『なぁんて可愛いのっ!?なぁんて可愛いのっ!?なぁんて可愛いのっ!?なぁんて』
 リフレインする言葉が“おねーちゃんハート”のオーバーロードをますますヒートアップさせ、女の子
に対して頬を赤らめてしまうという由々しき事態を引き起こす。
 “かああっ”と熱くなるほっぺたに、多恵は
『私は、ホントに、誓って、そっちのシュミは無いのよ~~~っ』
 と、もう一つの悲鳴を上げた。



03-108 :ボクたちの選択(394):04/05/08 02:18 ID:o7Ti5sTc
>107
 対して圭介は、彼女の心の葛藤など梅雨知らず、不意に現れた多恵さんにぎゅっと肩を抱かれ、びっく
りしたまま顔を上げていた。
 突然、ふかっ…とした彼女の右胸に左頬を押し付けられ、彼女がなぜここにいるのか慌てて聞こうとし
て、鼻が“ずびずび”に詰まってる事に気付いて鼻をすすった。その途端、彼女のとてもとてもいい匂い
が鼻腔をくすぐって、圭介の心臓が“どきん!”と高鳴ったのだ。
 間近に見る多恵さんの顔は、とてもとてもとても優しくて、ほんのり赤らんだほっぺたは、きっとたぶ
ん自分が“よーちえんじ”みたいにみっともなく鼻をすすったからだと思った。
 恥ずかしい。
 一度しか出会ってない人に。
 たった1時間ちょっとしか話してない人に。
 こんなにもみっともないところを見せてしまうなんて。
 ついさっき、頭の足りない中学生達に啖呵(たんか)を切った同じ少女とはとても思えないほど、圭介
の表情は幼く、そして羞恥に染まった可愛らしいほっぺたは、リンゴのように赤々と染まっていた。
 恥ずかしくて情けなくて、俯いてしまう圭介に、多恵が静かに言った。
「どうしたの?ケイちゃん」
 優しい、声だった。
 胸の奥まで染み入るような、声だった。
 何もかも包み込んで、何もかも許してくれそうな、声だった。

 心が、くじける。

 母にも、由香にも見せた事の無い自分が、
 誰かにすがりたくてすがりたくて、でもそんな事は出来るはずが無くて、
 『星人』とか『ナーシャス』とか『ネットワーク』とか、そんなわけわかんないもののことをいくら聞
かされても納得なんて出来るはずもなくて、
 でも納得しないといけなくて、
 だけどそのせいで健司に気持ち悪いって思われて前みたいに話すことも出来なくて目を合わせてももら
えなくて、

03-109 :ボクたちの選択(395):04/05/08 02:20 ID:o7Ti5sTc
>108
「ボグ……」
「ぼぐ?

 ずずずっ…

「ボク…もう…どうしたらいいか…」
 ぽろぽろと涙がこぼれ、景色が歪み、目が熱くなってこめかみがずきんずきんと痛んだ。多恵さんの甘
い匂いと柑橘系フレグランスが交じり合い、圭介の鼻腔をくすぐって、心がどんどん解きほぐされてゆく。
「ボクじゃダメなんです。ボクはボクだし、今さら可愛くなんてなれない…。でもアイツは…」
 自分でも何を言っているのかわからない。感情が一気に溢れ出し、波のように全ての想いをのせて外へ
外へと飛び出そうとする。なのに言葉はうまく形を成さず、ただ、涙になって目からこぼれた。

■■【62】■■
 あの後、多恵は泣きじゃくるメロンちゃんの背中を擦り、髪を撫で、じっと彼女の言う事を聞いていた。
 メロンちゃんは幼い子供みたいにしゃくりあげながら一生懸命話すのだけれど、その言葉のほとんどは
不明瞭で、彼女が本当は何を言いたいのか、多恵には理解出来たとは言い難い。

 ボクは可愛くなれない。
 こんなみっともない体が嫌だ。
 ずっと男だったのに。
 どんどん女になってく。
 小学校の時からいっしょ。
 ずっとアイツの兄貴分。
 今さら女になんてなれない。
 好きなのかもしれない。
 わからない。
 どうしたらいいか。
 好きになってくれるはずない。
 目を合わせてくれない。
 嫌われた。
 苦しい。

03-110 :ボクたちの選択(396):04/05/08 02:22 ID:o7Ti5sTc
>109
 どうしたらいいのかわからない。
 胸が痛い。
 痛い。
 痛い。

 痛い。

『つまり、こういう事よね…』
 更衣室のロッカー前で制服を脱ぎながら、多恵はメロンちゃんの話を自分なりにまとめてみる。
『今、あの子が恋してるのは、小学校の頃から一緒に遊んでた幼馴染み。
 しかも、あの子は男の子みたいに、ずっとその子の兄貴分として過ごしてきた。
 でも、段々と体が女の子になってきて、胸がふくらんで、その幼馴染みは避けるようになった。
 目も合わせてくれないくらい避けられて、どうしたらいいかわからない。
 前みたいに接したいのに、嫌われたと思ってて、どうしても一歩が踏み出せない。
 幼馴染みに好かれたくて可愛くなりたいけど、ずっと男の子みたいに育ってきたから、いまさら可愛い
女の子にはなれない。
 彼の事を想うと苦しくてどうしたらいいかわからなくて胸が痛い。
 すごくすごく、痛い…』
 溜息が出る。
『なんだかなぁ…』
 スッキングの跡がついてしまったお腹を、ぽりぽりと掻いた。
 多恵は、なんとも言えない気持ちになって更衣室の天井を見上げてみる。

 メロンちゃんは、可愛い。
 それも、ものすごく。
 もともと『恋する女の子』はいつもの50パーセント増しに可愛いくなるものだけれど、メロンちゃん
は普通にしてても、ちっちゃい背だって、ちっちゃい頭だって、ぷくぷくしたほっぺただって、さらさら
の髪だって、女から見てもすごくすごく、魅力的だ。
 その上、いまどき珍しいくらい素直で正直で礼儀正しいときたら、私が男だったら絶対に放ってなんか
おかない、と多恵は思う。

03-111 :ボクたちの選択(397):04/05/08 02:24 ID:o7Ti5sTc
>110
 彼女なら、イイオトコなんて黙っててもすぐに寄ってくるだろう。だのに、こともあろうに人でなしな
幼馴染み(顔も見てないけど、きっとそうだ)に『嫌われない』ために心を痛めてるだなんて。
 理不尽もいいとこだ。神様はいったい何をやっているのか!
『けど…ねぇ…』
 女の子の『恋心』なんてものは、大抵そんなものだ、とも思う。
 100人に「ブス」と言われても一番大事な恋人に「好きだよ」と言われたらそれだけでOKだし、1
00人に「君はなんて可愛いんだ」と言われても一番大切な人に「嫌い」と言われたら、たったそれだけ
で世界は終わってしまう。ぽっかりと空いてしまった心の穴は、他にどんな代償を求めても埋められるも
のでもなく、好きでもない男に身を任せてしまったりなんかした日には自己嫌悪でますます穴は心の中で
領地を広げ、侵食は怒涛のイキオイで突き進んでしまう。おしまいには心ぜんぶが硬化して、「どうせこ
んなもんよね」なんて世を達観して適当に恋して適当に生きて、ただなんとなく日々が過ぎてしまうよう
になるのだ。
 あの年頃の女の子にとって『恋』とは“麻薬”であり“劇薬”であり“不老長寿の妙薬”であり“天界
の甘露”である、決して溺れてもいけないけれど忘れてもいけない、大気中の酸素みたいなものなのだ。

「また妄想大暴走してるっしょ」
 多恵が“はっ”として横を見ると、パーマをかけたロングヘアの女性が、ニヤニヤしながらこちらを見
ていた。火の点いていない煙草を下唇にひっつけて、レースの黒い下着のまま、立て膝でストッキングを
履いている。剥き出しの肩から腰の線が艶かしいが、どうにも“オヤジ”な笑みが台無しにしていた。
「妄想大暴走ってど、どーゆーイミよ?」
「妄想が大暴走してんの」
「…そのまんまじゃない」
 多恵の体から思い切り力が抜ける。
「ねえ、この後どーする?」
 下着の中のナプキンをはがし、ティッシュに包んでゴミ箱に投げ入れたショートカットの女性が、青い
メタルフレームの向こうから眠そうに問い掛けた。今日は3日目だと言っていたから、そろそろ大酒飲み
なウワバミが復活しそうな雰囲気だ。
「ばか。んなとこでナプキン替えんなよー」
「いいじゃない。どうせ3人しかいないんだし」

03-112 :ボクたちの選択(398):04/05/08 02:27 ID:o7Ti5sTc
>111
 新しいナプキンを下着に貼り付けながら、眼鏡の女性が唇を尖らせる。半分脱ぎかけた制服
がだらしないけれど、いつもの事だから多恵は黙っておいた。これで、仕事中は何でもテキパ
キとこなす上に頭の回転も早い、このデパートきっての才女だとはとても思えない。ハッキリ
言って詐欺だと、多恵は思う。
「だからヤなんじゃん。ダチのインモー、至近距離で見せられる身にもなれっての」
「何言ってるの。貴女だって酔うといっつも脱ぐくせに」
「あれはたまたまだなぁ…その、溜まってたからだ」
「今日はそうならないように願ってるわ」
「だいじょーぶ。昨日3ラウンドこなしたから」
「貴女もタフね……」
「今日は少しくらい遅くなってもOKだからさ、多恵、あんたも行くっしょ?」
「え?」
 黙ってると、このまま飲みに狩り出されそうで、多恵は慌てて言った。
「私はいーわ。この後、ちょっと用事があるし」
 そう言いながらベージュのスリップをさささっと着ると、短いポニーテールを解いた。そし
て、ざっと髪をブラッシングしながらメロンちゃんの心細そうな顔を思い浮かべる。
『私、今日早番だから5時には終わるの。ね、晩御飯食べよっか?』
 咄嗟に口にしてしまった言葉に、少女は「こくん」と幼女のように頷いた。その可愛らしい
仕草を思い浮かべるだけで、思わず口元が“にへら”とゆるんでしまう。頭の中では、お気に
入りのシチューの店で、向かい合わせに座りながら、あのピンクの唇が“はむはむ”とパンを
食べたり、“んくんく”とシチューを飲んだりする場面が展開されていた。多恵的には、それ
だけでもう御馳走しがいがありそうな気分だ。
 給料日前だけど、だいじょーぶ。おねーさんに任せなさいっ!
「んだよ。よーやく多恵にも春が来たか?」
 多恵の、ある意味すごく幸せな妄想を、煙草を咥えたままの女性が掻き消した。
「1年半ぶりだっけ?アソコの蜘蛛の巣もよーやくお役ゴメンかな」
「……人のこと何だと思ってるのよ」
 歯に衣着せない同僚の顔をうんざりしたように見て、多恵はブラウスの袖に腕を通した。
「今日はね、そんなんじゃないの」
「じゃあなに?」
「ふっふっふー…男なんかよりもね、もっともっと素敵な子とデートなのよん」

03-113 :◆QT4umEMRFs :04/05/08 02:30 ID:o7Ti5sTc
>112
ここまで。

日曜の夜まで留守なので、ちょっといつもより大量に投下させて頂きました…。
次は…日…月曜…かな?

03-114 :◆QT4umEMRFs :04/05/08 02:33 ID:o7Ti5sTc
>96
絶妙なあいの手……見事です orz

03-115 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 03:01 ID:JWrZMQKQ
てか割りこむなよ>>96さんよ。
連投規制回避だとしても微妙なタイミングだし。

☆さん、グッジョブディス 期待しつつ待ってます。

03-116 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 03:01 ID:/IxxDgX4
       ┏━┓
       ┃  ┃      ┏━━━━━━━┓
 ┏━━┛  ┗━━┓┃              ┃
 ┃              ┃┃  ┏━━━┓  ┃
 ┗━━┓  ┏━━┛┃  ┃      ┃  ┃
 ┏━━┛  ┗━━━┛  ┗━━━┛  ┗━━━━━━━━━━━┓
 ┃神又キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!               ┃
 ┗━━┓  ┏━━━┓  ┏━━━┓  ┏━━━━━━━━━━━┛
       ┃  ┃      ┃  ┃      ┃  ┃
       ┃  ┃      ┗━┛      ┃  ┃
       ┃  ┃                  ┃  ┃
       ┗━┛                  ┗━┛



03-117 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 05:38 ID:7eCnqf4t
けーちゃんの天然な可愛らしさなんだよね、
まわりのみんなの心をかき乱すのは。
しかし葛藤の大きいぶん、クライマックスは感動的だろうな。
ぜんぜん想像つかないけど。
自分の結婚式を想像してドキドキしたりあせってるけーちゃんが
おかしかったw

03-118 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 13:29 ID:f7UNzuu+
>>116が又吉に見えた。。。orz

03-119 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 15:45 ID:Bs7NrIdb
又吉━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!?            

03-120 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 16:39 ID:CU95KVNk
又吉って何?

03-121 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 18:37 ID:ixBrrOdf
もえくるいすぎてのうみそがフラットです。とけちゃいました。つぎはせつなくないストーリーおながいします。

03-122 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 18:56 ID:ixBrrOdf
もえすぎてのうみそとけそうですつ。

03-123 :名無しさん@ピンキー:04/05/08 19:56 ID:ixBrrOdf
二連しちまったorz

>☆さま
心理描写が細かく、また、しつこ過ぎず
読み始めて、すぐ話に引きずり込まれてますw
相変わらず上手すぎですね。
気がついたら話の中に(略

続きを期待しております。

03-124 :名無しさん@ピンキー:04/05/09 00:56 ID:aBtYSGjc
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < 又吉ってなんじゃ-----???!!!!!
       `ヽ_つ ⊂ノ
            ジタバタ

03-125 :名無しさん@ピンキー:04/05/09 01:15 ID:C5EWaZWS
腹を切って死ぬべきだの人だと思われ。

03-126 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:33 ID:G4SL/cyi
同じく又吉がきになりますが……
けーちゃんかわええなぁ……頭撫でてかいぐりたいとおもいつつも投下させていただきます。
DQ2 ドラゴンの角からルプガナまで。設定は前スレ参考で。
NGワードはKINO。ダメな方はスルーで。

03-127 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:35 ID:G4SL/cyi
◆リセット◆




竜の塔を目指して、ひたすら砂漠を進む日々。
慣れた手つきで魔物を蹴散らしながら三人は進んでいく。
「しかし、あっちぃな……」
照りつける日差しは容赦なく体力を奪う。
「さすがにな。それでも……」
アスリアは砂を掬う。いくらか掻き分けるとそこには小さな芽。
「命はこの過酷な地でも生きようとする。我が国も同じようにありたいものだ」
ハーゴン軍の襲撃で壊滅したムーンブルク唯一の血統を持つ青年は小さく笑った。
この数日、寒暖の差の激しい砂漠での野営を強いられながらの行軍。
途中に湧いた魔物は容赦なく切りつけてきた。
「レイ、怪我してるよ」
「ああこんなん舐めときゃなお……舐めてくれんのか?」
後ろから、がつん!と打ち付けてくる宝玉つきの杖。
「ど~~れ、お兄ちゃんが舐めてやろっか?あぁ?」
「やめろっ!!傷口から腐るっ!!」
言い争いもじゃれあいのようなこの日常に、リトルは仕方ないと笑う。
アスリアがパーティに加わったことによって戦闘は随分と楽になった。
攻撃魔法と回復魔法を使いこなし、魔道についても精通している。
誰も居ないところで魔法書を読みながら、新しい術を習得しようとするところもある努力家。
そしてそれを出さないのは彼なりの美学だった。
対するレイも大振りの剣を手に、引くことなく魔物と対峙する。
天性の才の持ち主はあるとあらゆる引きを扱うことが出来きるのだ。
同じように、真夜中に一人きりで剣を手に鍛錬を重ねる姿。
男二人はそれぞれの生き方を選んでいるのだ。
(結局、僕だけが半端なんだよ……もっとがんばらなきゃなぁ……)
ため息はまるで綿菓子のように溶けて、どこかしら寂しくなってしまう。


03-128 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:36 ID:G4SL/cyi
「このオカマがっ!!」
「童貞君に何を言われても痛くも痒くもないですねぇ~」
悪態を吐きあっても、戦闘となれば一時的な結束は結ぶ。
それがこの二人の面白いところだった。







「この塔に登るのかい?」
門番はのんきに煙草を燻らせて穏やかに問う。
「ああ。どっちにしてもこの先の街にはここを越えなきゃいけないんだろ?」
向かい合わせの双子の塔は、竜の角の異名を持つ。
目の前に見えるのに、激しい大渦のために船すら通れない箇所だ。
「ああ、この塔に登って高く飛べば向かいの塔にいけるさね」
老兵は穏やかに笑った。
「この中に入ってルプガナまで着いたのは……何年か前におったかねぇ。
 気をつけて行きなされ」
見送られながら半分朽ち掛けた塔へと入り込む。
「うわ……埃くせぇ」
吸い込む息すらどこか灰色めいているようで口元を押さえてしまう。
螺旋階段は遥か上まで続き、吹き抜けのように中央が開いている造り。
一歩一歩足を進めながら、三人は最上階を目指していく。

03-129 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:37 ID:G4SL/cyi
途中に居る魔物は順調に切り倒しひたすら長い螺旋階段をぐるぐると登るのだ。
「あれ?あそこ……」
「踊場か……なんかあるよな」
ぽきぽきとレイは指を鳴らす。今までが順調すぎるほどに寛容に来れたのだということ。
「何も無い方が……おかしいよな?」
紫の髪を結いなおし、アスリアも宝杖を構える。
一歩一歩確かめながら三人は前へと進んだ。
「げっ!?何だありゃ!?」
「……汚らわしい魔物だな……酒飲んだ後にはあいたくねぇ……」
「…………気持ち悪くなってきた……」
夥しい触手を持つ魔物。巨大な目玉を基盤としてその回りを守るように生える触手。
厄介なのはそれが複数存在するということだった。
メドゥーサボール。ハーゴンの作り出した忌々しい亜流の魔物だ。
「……お仲間、わんさかきたぜぇ?」
アスリアの唇が少しだけ上がる。
三人をぐるりと取り囲むのはリビングデッドと泥人形の群れ。
それぞれの武器を構えて三人は魔物群れに飛び込んでいった。




炸裂する呪文の風をマントで塞ぎながらレイはメドゥーサボールを切り裂いていく。
(……なんつー生きモンだ……とんでもねぇ匂いだぜ……)
飛び散る緑色の体液を拭いながらわさわさと絡んでくる目玉をひたすらに斬りまくる。
ちらりと横を見れば紫の髪を靡かせて、アスリアのバギの呪文がリビングデッドを吹き飛ばし、
リトルのギラが泥人形の首を跳ね飛ばしていた。

03-130 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:37 ID:G4SL/cyi
(次から次に湧きやがって……木偶人形がっ!!)
忌々しいと視線を投げては呪文を唱える。
(いくら焼いても……終わらない……っ……)
仲間の体液の匂いに呼び寄せられるのか次から次に魔物は湧いていくのだ。
まるで溢れる水の如く。
(さすがに……疲れてきたぜ……)
鋼の剣を構えなおしてレイは再度目玉の群れに突入していく。
残りの二人の体力も限界に近かった。
「げっ!!!」
ばらばらと降ってきたのは泥人形の群れ。一瞬の隙を突かれてアスリアはその中に飲み込まれていった。
「アスリアっ!!!大丈夫かっ!?」
剣を止めることなくレイが叫ぶ。
「うわぁぁぁっ!!」
「リトルっ!?」
数本の触手が絡みつき、細い身体を締め上げる。
もがけばもがくほどそれはきつくなり、リトルの手から槍を取り上げた。
「だいじょぶ……まだ呪文の詠唱はでき……!?」
小さな口腔に触手が入り込む。これで彼女の攻撃は一切断たれた。
「ん~~~~っっ!!??」
苦しげに頭を振るものの、レイは進むことも出来ない状態。
アスリアは泥人形の中で格闘しているといった有様だ。
しゅるしゅると細い繊毛のようなものが触手の先端から生まれ、みかわしの服の上を滑り出す。
「!!」
上着の隙間からそれはするりと這い込んで、形の良い乳房に絡まっていく。

03-131 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:38 ID:G4SL/cyi
(うわぁぁぁ!!ヤダ!!ヤダッッ!!!)
もがけばその分だけ触手は中へと入り込む。
「!」
つん……と細めのそれが乳首に絡む。そのまま小突くように何度も。
それを合図に一斉にリトルの体にそれらは手を伸ばした。
耳の後ろを、首筋を。ぬるぬると粘液をこぼしながら這い回る。
「待ってろ!今助けるっ!!」
最後のリビングデッドの首を跳ね飛ばしてレイは一気に駆け寄った。
(やだ……っ……こんなのっ……)
今更ながらに非力な自分に歯軋りする。いくら男だと豪語してもこの体は女なのだ。
腰の辺りを這い回っていた触手は、ゆっくりと下着の中へと入り込む。
(やだ!!こんなのやられるくらいなら……っ!!)
それの先が割れて数本の繊毛が彼女の入口をやんわりと上下する。
それでも、まだ内部に入ろうとはせずに。
慣らす様にやんわりと肉芽を突いてはこぼれてくる体液を楽しむように絡め取るのだ。
「ん~~~っ!!ぅ……ん!!」
声はふさがれたまま、自分の中で起こる変化に必死で抵抗するように首を振る。
それでも、触れられればそれにたいして得てしまう快感。
飲み込まれそうな意識をどうにか繋ぎ止めるのがやっとだった。
ちゅく、ちゅる…入れ替わり立ち代り触手はリトルのそこを攻め立てていく。
「だ~~~~~っっ!!邪魔だってつってんだろこのクソ目玉っ!!!」
「俺様に被さって良いのはリトルだけだって言ってんだろこの木偶人形がっっ!!」
爆風と共に吹き飛ばれる泥人形たち。
満身創痍ながらも宝杖を手にアスリアは前を見た。

03-132 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:39 ID:G4SL/cyi
「まさか……産卵期?」
メドゥーサボールの母体は悪魔の目玉。
それには年に数回の産卵期があった。人間でも魔物でも自分たち以外の種族に卵を植え付け、
母体を苗床とするのだ。
一度植えつけられた卵は数時間で孵化し、内部で育ち始める。
それを止めることは現在の魔法技術では不可能に近かった。
「レイ!!早く殺れ!!そいつはリトルに卵を産み付けるつもりだ!!」
ぎりぎりまで目玉をひきつけてアスリアは渾身の季からで眼球を宝杖で突き刺す。
「分かった!!」
足元に転がるリトルの槍を拾い上げて、狙いを定めて投げつける。
「何!?」
鉾先はリトルの鼻先を掠めて口腔を蹂躙していた触手を切り落とした。
「あっ!!やぁ……ッ!!」
きゅん、と乳房を揉むようにそれが絡まり、見せ付けるように下穿きを剥ぎ取る。
下着の端に先端がかかり、剥ぎ取るように引き裂いた。
細い腰を持ち上げて、足首に絡んでいた触手が左右に動く。
無理やりに開かされた状態で、狙いを定めるかのように赤黒く太いそれが顔を出した。
腰を浮かせて、入りやすいように身体の向きを変えられる。
その間にも胸に、濡れた入口に愛撫の手は休まらない。
とろとろとこぼれだしたそれは乾いた床を濡らして淫靡に輝く。
魔物と王家の血の融合を歓迎するかのように。
「やだっ!!止めてっ!!」
悲鳴も懇願も魔物には通じない。

03-133 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:39 ID:G4SL/cyi
「どけバカガキっ!!」
宝杖を床に突きたててアスリアは天を仰ぐ。
「偉大なる精霊ルビスよ。我に力を!!!頼んだぜ!!べっぴんさん!!」
手の中で生まれ始める膨大な熱。
「俺が連中ひきつける。お前はリトルを狙え!!」
それは次第に大きさを増して壁を揺らし始めた。
「イオナズン!!!」
爆風で吹き飛ぶ魔物をかわしながらレイは愛用の剣で目玉を突き刺した。
「そいつの処女は……俺のもんだァっ!!!」
ぎり…と引き裂けば耳障りな悲鳴を上げながら目玉はどさりと崩れ落ちた。
「…ふ……ぇ……っ…!!」
ぺたり、と座り込んで半泣きの少女を抱きしめて宥めるようにキスをする。
「あんな目玉にリトルの処女がやれるかっての。俺が貰うって決まってんだからよ」
「……か……勝手なこと言うなぁっ!!」
ずるずると壁に崩れる身体。力の入らない手が石を投げつける。
「バーカ。リトルのバージンは俺が貰うんだっつーの……」
よほど疲れたのか荒い息と汗の匂いが空間を支配する。
「ま……偶然でも、イオナズンだせた……儲けモンだ」
取り出した煙草に火をつけて、彼は小さく笑った。
散らばった衣類を集めて、なんとか着込む。
どれだけ自分は男だと声高に叫んでも、現実は過酷だ。
(でも……僕はサマルトリアの第一王子だ。今も、これからも)
何気に着いた掌に掠める小さな箱。
魔物の屍骸に埋もれて気付かなかったが、拾い上げればそれは何かの封印がしてある宝箱だった。
「なんだ、これ?」

03-134 :名無しさん@ピンキー:04/05/09 01:40 ID:Zd+nzGFq
>☆様
ホンマに凄いダス。
次回が楽しみ。

03-135 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:41 ID:G4SL/cyi
触れればそれだけで崩れそうなくらいに風化した破邪の札。
書き記された文字は古の勇者ロト、その人のものだった。
「女の……文字だな」
「わかんのかよ、お前」
「ご先祖様は愉快な女性だったらしいぞ。世界中を飛び回ってさ」
勇者ロトは気さくな女だと古の文献には記されていた。
それ故に、魔法を基とする者は女のほうが優れてしまう。それは血の成せる業。
「ねぇ、開けてみようよ」
その声にアスリアはリトルに宝箱を渡す。
「女の封印は、女が解く方が良い。男にゃ危険だ」
「……うん……」
意を決して封を外す。中には蒼と虹を織り込んだような煌びやかなマント。
「うわぁ……」
「これが噂の……風のマントか……」
「大した趣味だぜ、ご先祖様も」
虹を封じ込めたマントを靡かせて、剣を降りながら魔物を牽制する姿。
想像するに大層面白い女だったのだということは分かった。
旅は楽しく、道は続く限り何処までも。
仲間たちと果て無き道を歩いていったのだ。
「さて、誰が着ける?やっぱリトルか?」
身に纏ってみるものの、どうも覚束ない。
言うなればマントがどこか彼女を拒絶しているのだ。

03-136 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:41 ID:G4SL/cyi
「じゃあ俺?」
レイが纏えば今度は風を生み出してしまう始末。
「…………やっぱし、俺かぁ?」
頭をかきながらアスリアは風のマントを纏う。
ロトの血は同じ性を好むのか、女であったアスリアを選んだ。
(そっか……ご先祖様には僕が男だって分かるんだ……)
知らず知らずにほっとしたのか小さなため息。
(そうだよね。ちゃんと見てる人には……分かるんだ。頑張ろう。この旅が終る頃には何か見えるかもしれないし)
右にレイ、左にリトルを抱いてアスリアは下を覗き込む。
雲の切れ間から覗く大地。失敗すれば即死だ。
「んじゃあ行くぜ?準備はいいか?」
床を蹴って一気に宙を舞う。
「うわ……すげぇ」
「本当だ……僕たち空を飛んでる……」
まるで翼でも生えたかのように、向かいの塔を目指して三人の体は風に乗る。
髪をかき上げる風の心地よさ。
さっきまでの魔物との一戦など忘れてしまいそう。
(ご先祖様、この旅が終ったら……僕は……)
真っ直ぐに進む道を示唆するように風は三人を運ぶ。
(僕は、僕に戻れますか?それとも、進むべき道が見えますか?)
知るのは天上の人ロトばかり。


03-137 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:42 ID:G4SL/cyi
港町ルプガナは商業の盛んな場所。
元々はアスリアの母国ムーンブルクの領土である。
「今夜はここに泊まるしかないな」
宿屋で少し早めの夕飯を取り、それぞれの部屋の鍵を受け取る。
どっちがリトルと同じ部屋に泊まるかで男二人はいがみ合ったのだが、仲良くビンタを一発ずつ
喰らって諦めも付いたらしい。
久々のベッドと、なによりも暖かい風呂に浸かれることが余程嬉しいのかリトルは早々に部屋に消えてしまった。
仕方が無いと男二人もそれぞれの部屋で時間を潰す。
「レイ?今ちょっと良い?」
風呂上りの湯気を絡ませて、部屋に入り込んでくる少女。
「あ、ああ。どうかしたのか?」
「これなんだけどね」
リトルは袋からざらざらと宝石をシーツの上に広げた。ざっと換算するに一万ゴールドはある。
「魔物の中には素が宝石なのもあるみたい。ちょこちょこ拾ってきたんだけども」
「大したもんだな……お前って」
「それに、レイの剣だってもうぼろぼろだよ。そろそろ新しいのにしなきゃ」
男であって男ではなく、女であって女ではない。
どちらにも属さずにどちらにも属する。
アスリアも同じなのだろうが、リトルはまた違うような気がした。
「僕も、もっと強くなるよ。ここは港町だから良いものがあるかもしれない」
揺れる柔らかい栗色の髪。
指に感じる仄かな甘さは、紛れもなく女のそれのはず。

03-138 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:43 ID:G4SL/cyi
「なぁ、聞いても良いか?」
「何を?」
「もし、もしもさ……男に戻れるとしたら……戻るか?」
「………………………」
少しだけ困った表情。小さな唇がゆっくりと開く。
「そうだね。どうしてこんなことになったのかは父上に聞いてみなければ分からないけど……
 でも、もしも意味があるのならばそれを見定めてから決めようと思う」
自分たちが悪戯にちょっかいを出しても、彼女の目線はもっと先を見ていた。
この旅の先。世界の行く末を。
「正直に言えばわかんない。まずはハーゴンを倒してから考えるよ」
あはは。と笑って宝石を袋に戻す。
白い指先に、早くなる鼓動。
「リ、リトルッ!!」
ぎゅっと抱きしめれば、驚いたように竦む肩。
「この旅が終って、お前の気持ちが……女のままでも良いって思うんなら……」
「…………………」
「俺と一緒に、ローレシアで暮らさないか?」
じっと見詰めれば、困惑した色の瞳。
頬に手を当てて、その鼻先にちゅ…と接吻する。
「……僕、これでも男だよ……」
「今は、女だ」
「僕だって、サマルトリアの第一王子だ。お願いだからそれを否定しないで……」
時折忘れてしまいそうなほど、自分が女になりかけているのは分かっている。
それでも、この流れる血だけが自分が王子であることを証明してくれるのだ。

03-139 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:44 ID:G4SL/cyi
「ウルァ!!こんのマセガキが。俺様のリトルに何晒してんだ?」
ドアを蹴り上げてレイの首根っこを掴む腕。
「うわ!酒臭ぇ!!」
視点の定まらない瞳。濃い酒気の匂いは部屋に充満するほど。
それでも飲み足りないのか片手には年代もののワインのボトルが握られていた。
玻璃にも注がずにそのまま口をつける姿を見れば、ムーンブルク王は卒倒したであろう。
「っとま、冗談はここまでにしといてさ。取引を決めてきた」
酒場は自分のテリトリーとばかりにアスリアは姿を消していた。
酒場に集まる世界中の人間から集める数多の情報。
それを全て頭に入れて彼はより良いものを選び出す。
「ここ最近この街で悪さする小悪魔ちゃんが居るんだって。それも毎週末に可愛い女の子ばっか
 狙って連れ去るんだってよ。許せますか?レイさんよぉ」
余程気分良く酔ったのかいつもよりも饒舌だ。
「そんでさ、たまたま飲んでた親父がここの町長でよ。そいつ等退治したら船くれるって言うんだ。
 だから良いぜっていってきた。ついでに酒のおごってもらったしな」
けらけらと笑いながら髪を縛る組紐を解く。
飾りに付いているのは不死鳥を模ったロトのそれ。
「お前、王家の人間の自覚ねぇだろ」
「まさか。あるから引き受けたんだ。無駄な犠牲は出したくないだろ?ここは……ムーンブルク(うち)
 の領土だ。ここで起きてることは俺が何とかしなきゃいけないってことさ」
親指で唇を拭って、自信たっぷりに笑う瞳。
赤い瞳は皮肉めいた笑いと憂いを同時に抱く。

03-140 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:45 ID:G4SL/cyi
「まずは週末までここでゆっくりしようぜ…………」
欠伸を噛み殺して、アスリアはころんとリトルの膝に頭を乗せた。
程無くして聞こえてくる寝息。
「疲れてたんだね。からからになるまで魔法力使ったんだもの……」
未契約のはず高等呪文は、術者の体に膨大な負担を掛ける。
それでもその呪文を使いこなすのはそれだけの器があったからだ。
血だけではなく、彼の努力の結果だった。
「だからって俺の部屋で寝るなよ……オカマが……」
「レイ」
おいでおいで。とと小さな手が招く。
「レイもここで寝る?レムもよく僕の膝の上で寝てたよ」
レイの手を取って、自分の膝に乗せる。
「それに、ここに傷出来てるよ」
額と頬に出来た刀傷をなぞる指先。
ほんのりとそれは暖かさを帯びて優しい光を降らせていく。
リトルもアスリアも、どちらも回復呪文の使い手だ。
それでも同じ呪文ならばリトルのほうに頼みたいと思うのは女だからだけではないはず。
もっと、違った感情が動いてしまうのだから。
「あったけ……気持ちいいし……」
「レイ。ありがと」
「何が?」
「助けてくれて。アスリアにもお礼言わなきゃ……」
「馬鹿。仲間だろ?それに……」
少し照れるのかレイは顔を背けた。
「未来の嫁だ。俺が守んなくてどうすんだよ」
二人の頭を抱きながらリトルは苦笑した。


03-141 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:46 ID:G4SL/cyi
「マセガキ。リトルは俺の嫁さん」
「……オカマ、寝たんじゃねぇのかよ」
「野郎の野太い声で目覚めるなんざ……最悪だ」
自分の膝の上で言い合う声に、こぼれるのはため息ばかり。
「いいかげんに……しろっ!!馬鹿二人っっ!!」
ごちん。と二人の頭をぶつける。
ルプガナ最初の夜は、騒がしく更けていった。





翌日は武器屋で買い付けに走り回る。
連日の戦闘でレイの剣先は欠け、リトルの槍に至ってはひびが入っていた。
アスリアの宝杖も肝心のロッドが欠け、三人同様に満身創痍だった。
魔道士の杖に身かわしの服。鋼の鎧と盾。
そして、三人で揃えた銀の鈴。
「お姫様にはついでにこれ」
小さな指輪に鎖を通した簡単なペンダント。指輪の中央には小さいがきららと輝くエメラルド。
リトルの瞳よりも、少しだけ薄い翠の宝玉。
「あ、ありがと……」
レイを横目で牽制しながら、アスリアはそれをリトルの首に。
「俺からは、これ」
真新しいヘッドゴーグル。戦闘で同じようにぼろぼろになっていたのをレイも気に掛けていたのだ。
「あ……これ……」
受け取ってそれを装着する。真新しい皮の匂いと魔法の掛かった硝子。
「二人とも、ありがと」
「いえいえ未来のローレシア王妃のためなら」
「ムーンブルクの歴史に共に名を残せるのだから」
手を取って睨みあう視線を断ち切るのも彼女ならば、原因となるのもまた彼女。
(これって、何が何でも男に戻らなきゃ戦争起きちゃうよ)


03-142 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:47 ID:G4SL/cyi
週末を明日に控え、街は何時も通りざわめきながら夜を迎える。
明日のことを考えて今夜は早めに休むという意見には誰も依存は無かった。
喧騒を離れてのんびりと湯船に浸かる。
(そういえば……そんなに意識したこと無かったなぁ……)
王宮では王子として育てられ、自分のことをじっくりと考えたことなど無かった。
今よりもずっと時間はあったはずなのに。
伸びた脚、ほんのりとふくらんだ乳房。円と丸が構成する身体。
筋肉もあるがそれよりも柔らかいもので作られる肢体。
(そっか……女のこの身体って柔らかいんだ……)
それが普通で当たり前だと思っていた。
指先で体の線をなぞってみる。柔らかい乳房に触れて。
「……んっ……」
あの時に触れられた感覚が、ありありと蘇ってくる。
女の体は誰かを受け入れられるように造られて、誰かを待っているのだから。
(やだ……こんなこと……)
それでも、火の点いてしまった身体は止められなくて指先は下がっていく。
躊躇いがちにそっと入口に指を這わせる。
(僕……僕……女の子じゃない……)

03-143 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:47 ID:G4SL/cyi
まるで他人の体に触れるような感覚。
濡れた指先がつん…と肉芽に触れて、びくんと肩が竦む。
「…ぁ……っ…」
ダメだと思っても、歯止めの聞かなくなった本能は指を止めることが出来ない。
そこに触れたことなどなかったが、どうすれば良いのかは体が知っていた。
疼きを押さえるために。
「……っは……あ!……」
膝を立てて、まるで誰かを受け入れるように少しだけ開く脚。
踊るように指は動き、彼女の意識を少しずつ侵蝕していく。
きゅん!と摘み上げればそれだけで熱くなり、蕩けそうな神経。
もっと奥に、もっと違うものを……。
体が、本能が、欲しがる。
「あんっ!!あ……ぅん…」
両手でそこを捏ね繰り回して、生まれる疼きを懸命に押さえようとする。
押さえられずに、もう一つの道を選ぶ。
けれどもそれは――――自分が男であることを失うこと。
「ア!アあんッ!!!」
ぐ…と押し上げたはずみに訪れた絶頂。はぁはぁと荒い息だけが浴室に響く。
(けど……僕は……)
この柔らかく脆く、忌まわしい身体。

03-144 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:49 ID:G4SL/cyi
(僕は……男だよ……こんなことしてても……)
体とは裏腹に自覚してしまった『憂鬱』は羽根を開いてひらひらと舞い落ちる。
誰にも言えない悩みを抱えて、眠る夜ほど長いものは無くて。
こんな時に見る夢は決まって昔の何もかもが当たり前であった日々のことばかり。
繰り返し見る夢をリセットできるのはいつの日になるのか。
それは三者三様で見る夢でも、古の勇者ロトでも分からなかった。





グレムリン切り倒し、報酬の船はあと数日後に入港するらしい。
船乗り無しで動けるように、魔法石を基盤とした最新型の船だ。
術者が方向を念じて触れればその方向に進む。
魔法国家ムーンブルクの秀作と言っても良い一品だ。
「まぁ、俺の国だからこんくらいあたりまえだけどな」
そう言いながらも嬉しげに笑う青年。
「あの……もしかしてムーンブルクのアスリア皇太子さまでは……」
駆け寄ってきたのは一人の少女。
緩く波打つ髪に少しだけそばかすの散った頬が愛らしい。

03-145 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:50 ID:G4SL/cyi
「ああ、そうだけども……」
「あの……これを……」
小さな宝箱を少女はアスリアに差し出した。封は確かにムーンブルクの紋章。
「これは?」
「お父様が……お父様はムーンブルクのお城の兵隊だったんです。でも、死んじゃって……」
少し涙ぐみ瞳。
「夢の中でお父様が言いました。アスリアさまが来たらこれを渡すようにって」
「……すまない。わたしのために君の父上を……」
少女は首を横に振る。
「アスリアさまがここに来てくれなかったらお友達がまた攫われて食べられるところでした。
 それに……私もムーンブルクの国民です。アスリアさまがまた……ムーンブルクを直してくれって
 信じてます。お父様も夢の中で言いました。後悔は無いと……」
「ありがとう。必ず、国は復興させる。みんなのために。幸せなれるように」
小箱を受け取って封を解く。
「これか……親父の言ってたやまびこの笛は。どうりでどこ探しても無いわけだ」
それを首から下げてアスリアはにっと笑った。
「俺も頑張る。だから……一緒に頑張ろう」
「はい!」
走り去る後姿を見送りながら、リトルは自分の胸に手を当てた。
(可愛いって思った……ってことは僕、ちゃんとまだ男だってことだよね)
一条の光でも見つけたかのように生まれる笑顔。

03-146 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:50 ID:G4SL/cyi
「どうかしたのか?」
「早く船が来ないかな~って思って」
「一本釣りで美味いの釣ってみせるから。任せとけ」
「あはは。期待しちゃおうかな」
煙草に火をつけて、アスリアはレイの頭を押さえ込む。
「んじゃ俺はリトルを一本釣りさせてもらいますんで」
「ふざけんなよ!オカマが!!誰が渡すか!!」
ぎゃあぎゃあと言い合う声に耳を塞ぐ。
(ご先祖様、どうしてもっとまともな人選をしてくれなかったんですか?)




前途多難な三人組。
今度は未知の大陸目指して大海原へと飛び出していく。






03-147 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 01:52 ID:G4SL/cyi
以上です。どうも長編は書けないのでこんな感じに続けられれば…と思ってます。
又吉って又吉イエスか?と思いつつ、またそのうちに投下させていただきます(゚▽゚*)ノ

03-148 :134:04/05/09 01:54 ID:Zd+nzGFq
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

だ…誰か介錯を…orz
父上母上…先立つ不幸をお許しください。

03-149 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/09 02:02 ID:G4SL/cyi
>134
規制解除になったんである意味助かりました。

03-150 :名無しさん@ピンキー:04/05/09 14:33 ID:4Ujms68a
>>147
会話の掛け合いが上手いですね。
無駄と思われる部分が無く、むしろ物足りなくなる程の絞られた文。
その分、内容が濃く、引き付けられます。

素晴らしい!

あと、クレームを付けさせていただければ、
誤字に気をつけていただきたい。
思考が中断し、現実に引き戻されてしまいます。

あと、
続きを 激 し く 期待しておりまつヽ(゚∀゚)ノ

03-151 :名無しさん@ピンキー:04/05/09 18:38 ID:WGOxSCFn
>>150
KINOさんのお話もいいよね。
一話完結で読みやすいし、三人の関係も面白いし。
触手のシーンがエッチでドキドキしちゃった。

03-152 :150:04/05/09 22:03 ID:4Ujms68a
>>151
KINOさま宛てのレスですつ…

03-153 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 00:15 ID:8ln9eMp1
 |,.'⌒
 |⌒ ヽ
 |ノ)))〉 ダレモイナイ… トウカスルナラ イマノウチ…?
 |ヮ゚ノリ
⊂)!     今回もエロなし、スレ違いギリギリです。気になる方はスルーしてください
 |

03-154 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:17 ID:8ln9eMp1
>前スレ 587
----------------------------------------------------------------
ピピピピピ……。起床時刻を告げる電子音が部屋に鳴り響く。
教授はベッドから手を伸ばそうとしたが、右手が思うように動かせなかった。
目を開けて横を見ると、小さな子供が自分の手をしっかりと握り、すやすやと眠り
続けている。
(何で子供が……? ああ、そういえば……)
教授は反対側の手を伸ばし、アラームを止めながら昨夜の事を思い出した。
(やれやれ……)
教授は、まだはっきりとしない頭を左手で掻きながら、フレイの寝顔をぼんやりと
見つめた。目じりからかすれた白い筋が伸びている。
教授は彼女が声も出さずに泣いていたことを思い出し、乾いた涙の痕をを指で辿った。
「んん……」
フレイがゆっくりと目を覚ました。教授の顔を見て一瞬驚いたような表情になったが、
すぐに安心したような顔になり、教授ににっこりと笑いかけたかと思うと、今度は顔を
真っ赤にして毛布に隠れるように俯いた。
泣いているか虚ろでいるか、という印象しか持っていなかった教授は、彼女が目の
前でくるくると表情を変えたことに、少し驚いた。
「起こしてしまったかな?君は寝ていたければ寝ていてもいい」
「いいえ。教授が起きられるのでしたら、私も起きます」
しかし、しっかりと教授の手は握ったまま、なかなか離そうとはしなかった。

「こんなものしかないが、何も食べないよりはマシだろう」
二人は教授が部屋に保存していた携行軽食で、朝食を済ませた。
教授が着替えて執務室へ行こうとすると、フレイはどうしても一緒に行きたいと言う。
執務室には他にも人がいるし、何かあったときは、部屋のヴィジホンを使って呼び出
してかまわないから、と言ってもどうしても付いて行きたいといって、きかなかった。

03-155 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:19 ID:8ln9eMp1
>154
教授はあきらめて、フレイを執務室に連れて行くことにした。好奇心旺盛な部下
達を別の部屋に移し、用件が有る時は必ずヴィジホンで教授に入室の許可を得
てから入るようにと命じた。フレイは部屋の隅でおとなしくして、じっと教授のする
ことを見つめていた。決して邪魔をすることはしなかったが、教授は黙って見つめ
続けられるのが気になって仕方なく、また用件のたびにヴィジホンで呼び出される
煩わしさに、痺れを切らしかけていた。やはり部屋に戻らせようかと真剣に考え始
めた時、ちょうどフレイの姉が部屋を訪ねてきた。

「よかった、迎えに来てくれたのだな」
「え?迎えに来たって、何のことでしょうか?私はこのコの着替えとか身の回りの
ものを、持ってきただけなのですけど」
「ゆうべ伝助医官に、あの子はやはり私の手に負えるものではないので、引き取っ
てくださるように、御願いした筈なのだが?」
「その伝助先生から今朝早く、フレイは当面教授に預けるほうが良いので、あのコ
の身の回りのものを届けるように、と言われたのですけど……」
「待て。先生に確認してみよう」
教授は直ぐに伝助医官のいる診察室へヴィジホンをかけたが、肝心の伝助医官は
手術中のためでられない、と助手から告げられた。
「困ったな。手術が終わるまで待つか……」
「それが私、この後お勤めがあるので、すぐに戻らないといけないのですけど」
「ん?君はその子の世話をするのが、仕事ではないのか?」
「もちろん本来はそうですけど、フレイが教授のところにお世話になることになった
からと、アリスがもうローテーションの中に私を組み込んでしまいましたので……」


03-156 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:20 ID:8ln9eMp1
>155
「ま、とにかくその子は連れて帰ってもらおう。伝助医官には私から話しておく」
「あの、このコを治してくださるんじゃないんですか?」
「私!ここにいちゃ駄目ですか?」
それまでじっと、教授と姉のやり取りを見ていたフレイが、突然叫ぶように会話
に割り込んできた。フレイは教授をじっと見つめた。言葉には出さないものの、
今にも泣き出しそうな目が"ワタシハココニイタイ"と訴えていた。2人はらしから
ぬ大声と険しい表情に驚いた。刹那訪れた沈黙を破ったのは姉だった。
「フレイは、ここにいたいの?」
姉の問いにフレイは黙って肯いた。
「いや、しかし私には他に仕事もあるし、毎日この部屋についてこられるのも困る。
今日はどうしても一緒にいたいと駄々をこねるから、連れて来たが……」
「このコが駄々をこねたのですか?一緒にいたいって?」
「ああ、そうだ。どうしてもというから仕方なくな。だから今日はこの部屋に部下は
なるべく入れないようにしている。おかげで仕事がはかどらん」
「そうですか。姉の私ですら、そんな風に言われたことは……。このコが聞き分け
ないなんて、きっとよっぽどのことなんです。ここで治療してあげてくださいません
か?いえ、かわいそうなコですから、せめて人並みに笑ったり泣いたりできるように、
なってさえくれれば……」
「いや、しかし……。だいいち、昨夜は泣いていたぞ。今朝だって私の顔を見て
にっこりとだな……」
「泣いた……ですって?このコが?」
「ああ、もっとも大声出して泣くわけではないが……。君は知らなかったのか?」

03-157 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:22 ID:8ln9eMp1
>156
フレイの姉は、がっくりと肩を落としたかと思うと、すぐに真剣な表情で教授に
向き直り、深々と頭を下げた。
「私はこの子が泣いているのを見たことが、いえ、気がつかなかったのかもしれ
ません。私も教授ならきっとこのコを普通の娘にすることができると思います。
どうかよろしくお願いします」
教授は厄介ごとを抱える気はなかったが、フレイの無言の訴えと、姉の真剣な
に、無碍に拒絶することもできず、とりあえず1週間だけという約束で、フレイを
預かることにした。

その夜の夕食後、教授はフレイにすぐ戻るから先にベッドで寝ているように、
といって自分は執務室に戻った。フレイに盗み聞きをされないようにドアをロック
し、伝助医官にヴィジホンをつないだ。
「おお君か、フレイを預かってくれることにしたそうじゃな。よろしく頼むよ」
「1週間だけですよ。第一、何をすればいいんです?」
「薬物治療をするんじゃなかったのかね?」
「快感を感じないという話だったので、交感神経系を活性化させる薬を使おうと考
えていましたが、あんな子供にそんなもの使えませんよ」
「従順で人身無垢な少女を自分の好みの性奴隷に育てる。男の願望そのものじゃな」
「ふざけないでください!だいいち、12歳とはどういうことですか?娘になるには13歳
を過ぎて、自分の将来を決められる年齢になってからでしょう。そもそもいったいあの
子に何があったんです?」
「ふむ、君にはきちんと説明をしておくべきじゃろう。では順番に説明しようか……」

03-158 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:24 ID:8ln9eMp1
>157
フレイ(ジュン)は、生後まもなくの各種適正テストを極めて優秀な成績でパスし、
いち早く年上のパートナーと組んでEVA(船外活動)助手として従事していたと
いう。しかし、最初のミッションで事故に遭ってパートナーを失い、自身も大怪我
をしたとのことだった。彼はパートナーを失ったショックで心にも深い傷を負い、
感情を失ってしまったかのようだった。そのため、体の治療を兼ねて性転換槽に
入れ、心の初期化も同時に行ってはどうか、ということになったのだという。

「……知ってのとおり、性転換槽は再生槽と基本的なシステムは似たようなもの
じゃ。肉体の復活と同時に、転換中の深層催眠と、転換直後に起きる激しい情動
の波が、もしかしたらあの子をの感情を取り戻すのではないか?と考えたのじゃよ」
「……それで、失敗したわけですか?」
「厳しいな。じゃが、実際のところ見てのとおりじゃ。若すぎる肉体が予想よりも早く
転換を終えてしまい、予定よりもずいぶんと早くに転換槽から出さざるをえんかった」
「それで、感情を取り戻すどころか、普通なら泣いたり怒ったりして周りを困らせるよう
なこともしない、一見"聞き分けのいい"子になってしまったと?」
「あの子の不幸は単純ではない。希望と意欲で一杯の初ミッションで大切なパートナー
を失い、自分は重傷を負った。その精神的なショックから立ち直れないうちに、得体の
知れない真っ暗な水槽の中に一人で閉じ込められた。そして目が覚めてみたら女の体
になっていたというわけじゃ。しかも、新しいパートナーとして組まされた姉からは、連日
"娘としての教育"を、慣れない体で黙って受け止めていたのじゃ」

03-159 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:25 ID:8ln9eMp1
>158
「……酷い話だ」
「あの子の姉を責めてはイカンぞ。彼女は何も知らない。今まで話した事情を
知っているのは、ワシと評議長などのごく一部、そして君だけじゃ」
「あの子は? あの子はどこまで自分に起きた事を理解しているのですか?」
「そんなこと、あの子に聞けるか?事故で君はパートナーを失い、大怪我をした
ので、性転換槽で治療する以外に方法が無かった、としか言っておらん」
「……」
「ま、こちらにあの子を置いていても"アリスの娘"として生活せざるをえん。
だから暫くは治療と称して、君のところにでも置いていたほうが、あの子にとって
少しは楽じゃろうと思ったのじゃ」
「そういうことなら仕方がありませんね。もうひとつ聞いていいですか?」
「なんじゃ?」
「その発端となった事故なんですが、原因は何だったのですか?あの子に責任
があることなんですか?」
「あの子の責任?まさか。原因は宇宙塵の衝突じゃよ。相対速度は優に光速の
10%近くあった。船体の防御システムでも弾き飛ばせんかった、ということだそうじゃ」
「そうですか……」
教授は、少なくともあの子に事故の責任が無い、ということを聞いて安心した。
(おおよその事情がわかったからには、あの子に無理に過去の話を聞く必要もあるまい……)

03-160 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:26 ID:8ln9eMp1
>159
部屋に戻り、教授がドアを開けると、フレイがドアのすぐ内側に立っていた。
「どうした?トイレか?」
「いえ……その……。違います」
「では……。もしかしたら、私を待っていたのかね?」
フレイは顔を赤くしながら、こくんとうなずいた。
「そうか。風邪をひくぞ、そんな格好では」
「はい……。すみません」
「あやまることはない。寝ようか」
「はい。……あの」
「なんだね?」
「私、ここにいても良いんですよね?私が寝ている間に、どこかへ連れて行かれ
ているなんてこと、無いですよね?」
フレイの目は潤んでいたが、訴えるかのように表情は真剣だった。
「そんなにここに、いたいのかね?」
「はい……」
フレイはまだ何か言いたげだったが、教授は薄着のままの格好が気になり、
フレイを抱き上げて寝室へと歩きながら言った
「安心するといい。君は暫くここにいていい。だが、できれば留守番ぐらいは、
早くできるようになって欲しいが……」
フレイは顔を真っ赤にしながらこくんと頷いた。
教授は昨晩のように、部屋の散らばる障害物を避けてベッドにフレイを寝かせ、
自分もフレイの隣に横になった。毛布の中で、伺うようにフレイの指が教授の
手の甲に触れる。教授は苦笑しながら、フレイの手をそっと握ると、フレイも
しっかりと握り返してきた。
消え入るような声で、フレイが言う。
「……ありがとうございます。おやすみなさい」
「おやすみ……」
普段は単調な音が繰り返すだけの夜の寝室に、2回目の二重奏が静かに
奏でられていた。

03-161 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/10 00:28 ID:8ln9eMp1
まだまだ続くフレイの回想。次回はエロ分を補給します。

又吉が気になる……

03-162 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 15:56 ID:OHzT2yj+
[壁]`∀´)Ψヶヶヶ>>161

[壁] `∀´)ノ彡==== http://yes.kazamidori.net/

[壁]|彡サッ

03-163 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 16:04 ID:uLPFDZed
アリスさん、喜多ー(AA略
フレイタンにそんな悲しい過去が、そんな彼女が、いかにして7艶なむしゅめさんになってしまったのか。今後の展開に期待しまつ。

03-164 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 22:15 ID:RxfHstMs
>アリスさん
二重奏…って寝息ですよねっ?いやらしい音じゃないですよねっ?w

フレイちゃんってホントにもろくてはかない存在ですね。
でもそんな彼女が人間性と生きがいを取り戻していくストーリー、
きっと感動的なお話になりそうな予感がします。楽しみにしてます!

03-165 :151:04/05/10 22:34 ID:KosEmnbS
>>152
同じ住民なのに、漏れに話かけられるのがそんなに嫌なんでつね
いいでつよ。漏れがアリスの娘になっても絶対エッチさせてあげませんからねヽ(`Д´)ノ

03-166 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/10 22:47 ID:nUUI60ER
二次創作はなんとなくここじゃないほうがいいのだろうか○o。.(゚▽゚*)

03-167 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 22:56 ID:FCbh0ZYP
>>165
ムリヤリ犯るからいいも~んヽ(`Д´)ノ(笑

>>151タソが、
>KINOさんのお話もいいよね。

と言ったから
>>150はもともと、KINOさまのお話しは素晴らしい、
というレスだたーという意味で>>152と言ったのです。

誤解を招いた文をかいてスマソ。
>>151タン好きでつよ。
ここの住民も皆好きです。
この雰囲気を大切にして下さい。

03-168 :名無しさん@ピンキー:04/05/10 23:02 ID:UZUIeBQv
KINO神さん >1 にもあるとおり、2次創作はOKですよん。
恥ずかしながらDQは良くわからないけど、KINO神さんのお話、面白いですよん!


03-169 :名無しさん@ピンキー:04/05/11 06:18 ID:fpc2IJFv
KINO氏はあまり書かないかもしれませんが
よかったら長文書いて欲しいかなぁと

03-170 :名無しさん@ピンキー:04/05/11 18:23 ID:3fdkLIZs
あげとく

03-171 :名無しさん@ピンキー:04/05/12 00:10 ID:udVp/1D8
現時点ではKINO神ぐらいしかいないけど
もっと二次創作の神には来て欲しいぐらいだ。
ここでやってください。

03-172 :◆QT4umEMRFs :04/05/12 02:27 ID:bNw4UdqE
プール開きまでは、まだちと…。
その前に「雨宿りイベント」があります。

すみません。今回も基本的にエロ無しです。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」


03-173 :ボクたちの選択(399):04/05/12 02:29 ID:bNw4UdqE
>112
「あ、わかった。前に言ってた、爆乳少女でしょ?さっき来てたのがそう?」
 眼鏡の女性が鼻をかんで、かんだそのままの格好で聞く。
「爆乳?なになに?でかちち?ぶるんぶるん?」
 何がそんなに嬉しいのか、煙草の女性が両手で乳房を揺するマネをしながらオヤジっぽく笑った。指の
動きが超絶的にいやらしく、ホントは正真正銘のオヤジが女の皮を被ってるんじゃないだろうか?と思わ
せるが、残念ながら(?)黒のスケスケレーズの股間には女性器の凹凸がハッキリクッキリ浮き出ている
し、シミ一つ無いなめらかな背中に“着ぐるみファスナー”も見えなかった。
「…下品ねぇ…」
「いいっしょべつに。自分に無いものだからこそ惹かれるんじゃん。で、どんな子?」
「さあ…私もちらっと見ただけだし…」
 2人の視線が、いきなり遠慮無く多恵に集中する。
「…いい子よ。ものすごく。可愛いし、素直だし」
 ロッカーの扉の裏の鏡で化粧を直しながら、多恵は気の無い風に言った。
 メロンちゃんには、2階の「アフタヌーン・ティー」という紅茶房(ティー・ルーム)で待ってもらっ
ている。もう5時を10分も過ぎているから、待ちくたびれているに違いない。
『泣いた顔しか見たこと無いもんね……じ・つ・わ…怒った顔も可愛いかもしんない』
 待ちくたびれたからといって、怒って帰ってしまう…とは不思議と考えられなかった。あの子は、「待っ
てる」と言ったら1時間でも2時間でも待ってるような、そんな気にさせる子なのだ。
『「遅いです!」とか言って、拗ねてほっぺたふくらませちゃったりとか……「知りません」とか言って
涙目で睨んだりとか…………ううっ…可愛い……』
 そんな不届きな考えまで浮かんでしまうのが、ちょっとビョーキだった。圭介が聞いたら確実にヤな顔
をしそうだ。
「何デレデレしてんのよ」
「やっぱり“新しい子”なの?」
「え?なに?そーなの?どっちがネコ?」
「そりゃあその子でしょ?」
「いやいやいやいやいや、意外と多恵が泣かされちゃってたりしてなぁ」
「バカ言ってんじゃない。その子にはちゃんと好きな男の子がいるんだから」
 果てしなく広がる同僚達の妄想の翼をバッサリと切り落とし、多恵は
「じゃあね」
 と更衣室を後にした。

03-174 :ボクたちの選択(400):04/05/12 02:31 ID:bNw4UdqE
>173
■■【63】■■
 多恵の教えてくれた店は、ちょっと洒落たオトナの店…という感じの紅茶の店だった。紅茶の店…とは
言っても、紅茶しか置いていないというわけでもなく、ソフトドリンクもあるし、ケーキやパスタ、コー
ヒーもある。けれど、やっぱり紅茶の種類が多いから、たぶん「紅茶の店」と言ってしまっていい気がし
た。
 あの後。
 階段の踊場で多恵さんに抱かれてちょっと泣いた後、圭介は気恥ずかしくて、あの人の顔をまともに見
られなかった。頭がぐちゃぐちゃになって、自分でも何を言ったのかよく覚えていないのだけれど、何か
とんでもない事を口走ってしまったのではないだろうか?という恐れが、ずっと胸にわだかまっていた。
 それに、涙と鼻水でくちゃくちゃになった顔を、多恵さんはまた自分のハンカチで拭いてくれた。けれ
ど、「洗って返します」と言った圭介に、彼女は最初に会った時と同じように「ケイちゃんはそんな事気
にしないの」と言いながら、圭介の手にしたハンカチを取り上げてしまった。
 たぶん、多恵さんは自分の事を、ものすごく子供だと思ってるに違いない…と、圭介は思う。
 けれどそれは仕方ないのだ。
 彼女と会ったのが2回なら、自分はその2回とも、彼女の前で泣きじゃくってしまっているのだから。
『ボクのこと……泣き虫だって思ってる……んだろうなぁ…』
 でも、泣いたらちょっとスッキリした。問題は何一つ解決していないけれど。まだ、胸は少し切ないけ
れど。
 ちょっとだけ、スッキリした。
 それは本当だった。
 そして、スッキリした分、ちょっとだけ冷静になれた。
 それも、本当だった。

 店では、紅茶とスコーンのセットを注文した。
 スコーンにはホイップクリームとラズベリージャムがついていて、昼御飯をシチューとパンで簡単に済
ませた圭介は、先輩とお茶しただけでは満足できなかったお腹をそれで満たした。困ったのは、気持ちが
少し楽になったせいか、パクパクと「健啖(けんたん)」を絵にしたような食べっぷりを見せた圭介を、
周囲の女の子がクスクスと笑みを漏らしながら盗み見ていた事だろうか。

03-175 :ボクたちの選択(401):04/05/12 02:33 ID:bNw4UdqE
>174
 あつさえ
「かわいー」
 とか
「よっぽどお腹空いてたんじゃない?」
 とか
「ほら、ネコ缶開けた時に子猫とか…」
「そうそう」
 とかひそひそ声が聞こえるに至っては、さすがの圭介も耳まで真っ赤にして小さく身を縮こまらせるし
か手が無かった。
 中学生に怒って、先輩に驚いて、多恵さんに泣いて、スコーンをパクパクと食べて、周囲の目に恥じ入っ
て……やってる事は、まるで小学生だ。感情が“だだ漏れ”で、感情と行動と思考が数珠繋がりに直結し
ている気がする。
『ボクって……なんて単純……』
 そして圭介は、とうとう思考の中でもごく自然に「ボク」と言ってしまっている自分に、気付いてしまっ
た。
『…ボク……ボク………オレ…………………ボク………』
 もう、「オレ」という第一人称の方が、違和感を感じる。「ボク」と呼称するのが、それこそが本当の
ような気がするのだ。
『こうやって…少しずつ“女”になっていくのかなぁ……』
 肉体が変化し、女性的シンボルである乳房が顕著に大きくなって、毎日毎日、自分が「女である事」を
嫌でも自覚している。立っても歩いても座っていても、話していても食べていてもトイレに行ってもお風
呂に入っても、そこには自分が「女である」という事実だけが厳然(げんぜん)としたものとして存在し、
強く強く自覚させられる。
 肉体の変容によって、魂はどのようにも変化してゆく。
 それを、まざまざと感じていた。
 ただ、女性化を決定付ける最後の手札だけが、まだ山積みのカードの中に隠されている。
 たった一枚で、その「場」がひっくり返ってしまうような、そんな力を秘めたカード。

03-176 :ボクたちの選択(402):04/05/12 02:34 ID:bNw4UdqE
>175
『生理……』
 ぶるっ…と、圭介の背中を震えが走った。
 そうだ。
 たった一つ。
 女を女たらしめている、次世代に命を繋ぐための機能が、まだ圭介の体には、無かった。
『…どうしてかな……なんか…もうそんなに恐くない…や…』
 2杯目のアッサムティーにミルクを垂らし、銀のスプーンでくるくるとかきまわす。マーブル模様はす
ぐに薄いカフェカラーになって、溶け合い、交じり合う。今まで分離していたと思い込んでいた「男の心」
と「女の体」が、実もう、いつの間にかすっかり馴染んでしまっていた事に気付いた瞬間だった。
『あそこから血が出るなんて…ホラーかスプラッタみたいに思えたんだけど……』
 今は、ただ“その時”に来るだろう痛みだけが、なんとなく不安に感じてしまうだけだった。
 小学生の女の子が、学校でキチンとした性教育も受けないうちに、心も体もまだまだ未成熟な状態で生
理の訪れを待っている……というのとは、また状況が違うのだ。雑誌やインターネット、それに先週から
参加させられている学校の保健体育などで、圭介も一応の知識は得ている。生理というものが「どういう
もの」で、それを迎えることで女の体が「どうなるのか」という事も。
 京香にだって由香にだって、生理は来ていた。「女であれば」誰だって来るものなのだ。来るのが当然
で、避ける事が出来ないのであれば、後はそれを受け入れるしかない。闇雲に恐れていても仕方ないのだ
から。
『それにまだ、この体で本当に生理がくるなんて…わかんないし…』
 結局はそこなのだろう。
 「女になって」から、まだ一ヶ月にもならない圭介には、馴染んだとはいっても、まだまだ実感が完全
には出来ていない…という事なのだ。だから、そんな甘い事さえも考えてしまう。
『生理…………セックス……妊娠……出産………』
 お腹に命を宿すということ。
 愛する人の子供を宿すということ。
『愛する人……』
 それが健司なのか、圭介にはまだわからない。
 わからないのだ…と、圭介自身がそう思った。
 そう思っておくことにした。

 今は。

03-177 :◆QT4umEMRFs :04/05/12 02:37 ID:bNw4UdqE
>176
ここまで。

ストックが無くなりました…。
すみません。
他スレに浮気してました。
してます…かな。

自分のペースで。
書きます。お付き合い下されば幸いです。

03-178 :名無しさん@ピンキー:04/05/12 04:07 ID:m7Ecd1+I
お疲れさまです。
自分の楽しみとペースで書いて下さい。

気長に待ってます。

しかし、子猫かぁ。・・・何故か自分の中では子犬のイメージでした。

03-179 :名無しさん@ピンキー:04/05/12 16:10 ID:s1iClatS
誰かPart1とPart2のログうpしてくれないか?
纏めサイト作るから

タグは漏れが管理してるHPの流用だけど

03-180 :名無しさん@ピンキー:04/05/12 21:26 ID:m7Ecd1+I
>179 2004-05-12 21:24:25
/up/9cebcba7690b.zip

パスは、このスレのある板の名前。アルファベット7文字。


03-181 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 01:38 ID:7MWpBrp/
職人さんGJ!あいかわらずすばらしい。

ところで、強制スレでこっちとの統合の話出てるんだけど
みなどうおもいますか?
俺としては勘弁願いたいのだけど。あまりに雰囲気違うし、
向うの住人とはちょっと空気があわなそう

03-182 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 01:39 ID:JN5zP6C/
とりあえず

「女性化」が強制/非強制なのか、
「女性化→陵辱」が強制/非強制なのか知りたいです。

03-183 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 02:24 ID:azSrwW29
>>181
両方見てる立場としては、どっちでもいい。
>>181は”向こうの住人”って区別してるけど、
ここも元々は強制スレからの派生なんだし、
強制スレと両方見てる住人って結構多いんじゃないの?


03-184 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 03:39 ID:aaXrwkUJ
>>181
勘弁願いたい、ってそこまで嫌かい・・・
もともと同じスレだったのに

とりあえず向こうとこっちの名無し同士がいがみ合って、職人様の邪魔になるって事は避けたい所だが

03-185 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 03:56 ID:WhFl0MZa
>>182
その辺、人によってまちまちで結局結論は出ないし。

今は「非強制」スレで扱ってる内容も、
以前は「強制」スレでも受け入れられてた内容もあるし。

元々は「強制」スレだけがあって、
「非強制(自己の願望による女性化)はスレ違い」という意見があって分けたんだけど、

結局区別があいまいになってるし、
「強制」とか「非強制」とかをスレタイから外して統合しちゃおうかって話なんですけど。

03-186 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 04:00 ID:28Nqj+jb
私も両方見てるけど。。。
今のままのほうが良いと思う。

強制じゃちょっと・・・って思う人がいたから
今のようにスレが分けられたんだし
統合したらしたで、文句を言う人が出てきたり
作品が投下されにくくなりそう・・・。

それに作品数がけっこうあるから
いきなり一つのスレにまとめられると
ごちゃごちゃして読みにくいスレになると思う。

どのスレにも波があるんだから
少し寂れたくらいで、統合とか言わないで
またにぎやかになるまで、じっくり待ってみたら?

03-187 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 05:08 ID:Rjyc9pKe
>>177
多恵の目から見たけーちゃんがまた可愛らしかったです

03-188 :名無しさん@ピンキー:04/05/13 07:22 ID:0ucOA1+x
統合の件で荒れ出したら、荒れる原因の書き込みした香具師を
SSで女性化してみんなでなぶるのはお約束な。荒らすなよ。

03-189 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 00:26 ID:ANiXUGyM
>>181
コテの誰かは知らないけれど

03-190 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 00:47 ID:05TX5PqG
別に無理に統合する必要もないと思うな
どっちがどうとか言う話じゃなくて。

それにしてもウォウショウスキー(弟)は凄いなあ。
日本に遊びに来たら、マスコミはどう対応するんだろう。

03-191 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 01:56 ID:YC0PHsDl
えーと、長編はサイトでやってるのでいっぱいいっぱいなので一話完結の連作ものを。
そんなわけで三人組です。DQ2、二次創作。ダメな方はスルーで。
NGワードはKINOでよろしくです

03-192 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 01:57 ID:YC0PHsDl
◆初雪◆







デルコンダルはある意味孤島だ。外界との接触を極端に国王は嫌う。
「本当にここに紋章はあるのかな?」
「笛は、そういってるけどな」
つかつかと進み、アスリアは首から下げたムーンブルク紋章を門兵に突きつけた。
「ムーンブルク第一皇子、アスリアーナだ。国王に目通り願おうか?」
その声はいつもよりも低い。
(レイ……アスリアなんか変だよね?いつもは第一皇女って言うのに)
(皇子って言い切ったもんな)
後ろで二人は耳打ちを。アスリアの後を付いて謁見の間へと通される。
「アスリアーナさまがお見えですが」
「え!!本当にっ!!アスリアちゅわ~~~~んっっ!!」
飛びついてくる男を蹴り倒し、アスリアは深く重いため息をついた。
「馬鹿は相変わらず治ってねぇな……お前。歴史に名を残す馬鹿だろ」
「あああ……この痛さも、愛……」
「……胸糞悪ぃ……」
仮にも一国の王を蹴り飛ばしながらアスリアは襟元を直す。

03-193 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 01:58 ID:YC0PHsDl
「……足、どけてあげたら……?痛そうだよ」
「こんな馬鹿はホークマンにでも食われりゃいいんだ。気色悪い」
「理由を、聞きたいんだけども……」
足蹴にしながらアスリアは再度ため息をつく。
「あれは、ちょっと前のことなんだけどな……」






ムーンブルクは水と緑の豊穣なる国。
王子としてこの国の未来を背負うのはアスリアーナ。知と賢に長ける者としてその才を発揮していた。
若年ながらも魔法に精通し、国王と共に他国に赴くこともある。
誰もが認めるムーンブルク唯一の後継者だった。
「アスリア」
「どうかしましたか?父上」
邪魔なのか前髪も一まとめに結い上げた少年は、額の汗を手の甲で拭う。
先刻まで新しい呪文の契約を結ぶために魔方陣の中で印を結んでいたのだ。
「いや、今度デルコンダルに行くことになってね。お前も一緒にどうかと思ってな」
ムーンブルクの魔法技術は他国からも高く評価されていた。
その頂点に立つのが現国王。
「独自の文化のある、あの国にですか?私も興味があります」
「そうか。ならば問題は無いな」

03-194 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 01:59 ID:YC0PHsDl
世界を知ることもまた、彼の糧となる。
ムーンブルク王は出来得る限りアスリアを公務に同行させてきた。
つぎの世代を育てるのも、王の務めだと。
成長に期待のできる息子に目を細める。多少、粗野なところを引いてもその才覚は十分。
この世界を飛び回るための気高き翼を、広げてやりたかったのだ。





海に囲まれた広大な島という表現が似合うこの国は、鉱物を膨大に抱える資産国でもあった。
漁業と鉱業が盛んで、港も整備されている。
「デルコンダルとは、なかなかに面白い国ですね。父上」
「少し、中を回ってくるかい?」
「はい。ここの史書室には面白いものがありそうな気がします」
息子の背中を見送って、王は親友であるデルコンダル王の所へと向かう。
魔物がざわついてはいるものの、デルコンダルは城砦王国。
場内にいる限り、安全だけは保障される。
(娘のままじゃ、あいつに狙われるからな……)
デルコンダル王家は息子が一人。後継者となるべく日々教育係に囲まれてすごしている。
問題なのはその王子の性格だった。
どうしようもないほどの女好き。誰に似たのか女官の尻を追いかける日々。
(いや本当に息子にしてよかったな。あとは頃合を見てサマルトリアとの縁談をまとめて……)
一人安心顔で王は頷く。

03-195 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 01:59 ID:YC0PHsDl
その頃、父親の思惑など露知らずアスリアは史書室で魔法書を読みふけっていた。
「あれ?君……誰?」
声をかけてきたのはアスリアよりも少しばかり年上に見える少年。
金の髪に笑えば口元には小さなえくぼ。愛嬌のある顔つき。
「俺、ここの王子様のアレック。ね、君どっから来たの?どうしてそんなローブで顔隠してるの?」
捲し立てる様に質問攻めにされてうんざりと目を閉じる。
(こんな馬鹿が後継者……この国はだめだな……)
雑音には無視を決め込んで黙々と史書の頁を捲る。自分の世界を作ってしまえばどうにかなるだろうと思ったからだ。
それでも彼はよほど興味があるのが纏わり付くのだ。
「うるせぇ!!俺はムーンブルクの第一皇女アスリアーナだっっ!!」
「ほえ?ってことはあの魔法で男に変えられちゃった可哀相なお姫様!?」
面白そうにからかう声。
自分が何のために王子として育てられているかは十分に理解していた。
本来ならば皇女としてしかるべき教育を受けているはずだった。
いずれくる旅立ちの日。その日のためにまだ見ぬ同じ血を持つ者達は修行に励んでいる。
「だれが、可哀想だって?あぁ?」
アレックの襟首をつかんでアスリアはその目に視線を重ねた。
「そんなにムーンブルク(うち)と戦争してぇか?テメェ……」
「だってオカマだろ?女で男なんて。あ、可哀想だから俺が側室にしてあげよっか?」
そのまま壁に叩きつけて、アレックをにらみ付ける。
「……馬鹿としゃべる口はねぇ」
ばたん。と扉を閉めて消え去る背中。
回廊を歩きながらアスリアはローブを剥ぎ取り髪を解いた。
風になびく紫の髪。知性的な額が顔を出す。

03-196 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:00 ID:YC0PHsDl
「ねぇ、待ってよオカマちゃ……」
まっすぐに前を見る姿。風の加護を受けて何かに立ち向かうような姿。
未来を見つめる紅玉の瞳。それは男女の区別無く美しいと思える姿だった。
「……あ……っ……」
「何のようだ。屑」
薄い唇が紡ぐ言葉。
「……その……あの……」
「消えろ。下衆が」
誰かの誹謗や中傷ごときで、この流れる血は汚されることなど無い。
それでも、言葉は刃となってまだ脆き心を切り裂く。
人間を殺すのは剣でも無く、魔法でもない。
魔物の襲撃でもなく――――――何気ない一言なのだ。




「親父!!!」
「どうしたアスリア。そんなに声を荒げて」
明らかに殺気立っている息子の姿に、さすがのムーンブルク王も困惑気味だ。
「この国はおっさんの代で終わりだな。あんな馬鹿見たことがねぇ」
吐き捨てるようにアスリアは続ける。
「おい、おっさん。あんたも自分のガキぐらいきちんとしつけしておけや。あのままじゃ所構わず
 戦争吹っ掛ける事になるぜ?まぁ……ここがどうなろうと俺はしらねぇけどな」
言い切るムーンブルクの後継者に、デルコンダル王は口元を綻ばせた。
アスリアが元は高女であることはデルコンダル王も知っている。
何よりも、ふがいない息子には気の強い娘をと常日頃から考えていたのだ。

03-197 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:01 ID:YC0PHsDl
「ムーンブルク王よ。今すぐ皇女の呪を解いて、わが息子に嫁がせてくれぬか?」
「残念ながらわがムーンブルクはすでに相手を決めてあるのだよ」
そうだ、とアスリアも頷く。何よりも生理的に受け付けない相手とは会話する事すら苦痛だった。
「ちょ、ちょっと待って!!父さん!!」
息を荒げて入ってくるのは件の王子。
「俺、アスリアが来てくれるんならちゃんと勉強する!!」
「息子もああいってることだし」
こめかみ指を当てて、ムーンブルク王とアスリアは二度ばかり頭を振る。
これが二人の出会いであった。
その後もなんだかんだと理由をつけては、アレックはムーンブルクを訪問することになる。
そのたびにアスリアに冷たくあしらわれるのだが。
魔道士としては異例なアスリアは、アレックが何度その剣を突きつけてもひらりとかわす。
剣先を交えても、髪一つ傷つけることができないのだ。
時間は流れてデルコンダル王は病に伏してしまう。そしてアレックが王位に付いたと書簡が届いた。
流し読みをしてアスリアはそれを二つに引き裂く。他人を思えぬ男の国に興味は無いと。
そして、時間は流れてムーンブルクはハーゴン軍の襲撃を受けるのだ。




「そ、それはちょっと問題が……」
その声でようやくアレックは二人のほうを向いた。
「あれ?この二人は?」
「俺の嫁と、ローレシアの後継者」
「勝手な事抜かすな!オカマ!!」
レイを抑えながらアスリアはさらに一発をアレックに打ち込んだ。
「どうして俺が言えば怒るのに、このガキが言っても蹴り飛ばさないんだよ!」
埃を払いながら、アレックはレイを睨み付けた。
確かに、言動は同じなのだ。
なのに、アスリアはレイには暴行は働かない。

03-198 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:02 ID:YC0PHsDl
「至極簡単だよ」
「……………………」
「こいつは俺以外を罵倒しない。未来のローレシア国王だ。お前よりもずっと立派な王になるだろうよ」
口を開けば臣下の文句と愚痴。民に対する思いやりのかけらも無い。
現在のデルコンダルは宦官たちの力で動いているといっても過言ではなかった。
「月の紋章と、ガイアの鎧。もってこいや。俺らは遊びで旅してんじゃねぇ」
明日、この命がある保障は無い。
王宮での生活は今はもう夢のように溶けてしまった。
幸福だった時間を取り戻すためにこの道を進むことを選んだ。
父も、宮廷の皆も。自分を守ってその命を失った。
この命は、たくさんの犠牲の上に成り立っているのだから。
「うちの兵隊出そうか?そうしたら君だってこんな危険な旅しなくてもいいんだ」
「ちょ……」
リトルを後ろに追い遣って、レイはアレックの胸倉をつかむ。
「馬鹿野郎。兵にも家族が居るってこと分かってんのか?それでもお前この国の王か!?」
ローレシアを旅立って、ここまで来るのにたくさんの出会いと別れがあった。
時には罵られたこともあった。名ばかりのロトの子孫に何が出来ると。
それでも、この旅は自分達が進むしかない道。
この腕には、数え切れないほどの心を預かっているのだから。
「だって兵隊なんて戦うためのものじゃないか!」
「……ゴメン!」
レイを押しのけてリトルが前に出る。
そのままアレックの頬に誰も止められないほど見事にパンチを入れた。

03-199 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:03 ID:YC0PHsDl
「……右をやったら、左もやれ?だったかな?」
呼吸を整えて、反対側も。
「君は今サマルトリア(うち)にも宣戦布告したと受け取るよ」
時折届く便りで、戦況の悪化にリトルは眉をひそめていた。
ムーンブルク落城後、ハーゴンの狙いは同じ魔法国家のサマルトリアだったからだ。
剣と魔法を駆使して、精鋭たちは国を守るために戦う。
皇女であるレムも兵を率いて前線に立つほどだ。
「僕が居ない間……妹がサマルトリアを守ってる。君なんかよりもずっと民を、兵を思ってる!!」
ずっと抑えてきた気持ち。
本来は自分が兵を指揮し、最前線に立つべきなのだ。
自分の身体にはしっかりとサマルトリア王家の血が流れているのだから。
国を守るのは、王子の勤め。
自分を育て、愛してくれた民を守れるのならばこの命は惜しくはない。
そう思って、母国を出た。
(やっぱ……りっぱに王子だよ……リトル……)
「ああもうっ!!!こんな人間が国王だなんて!!」
「良いパンチだな。流石は未来のムーンブルク王妃」
「君も殴られたいの!?」
「すいません…………」
リトルの肩を抱いて、レイはアレックに手を差し出した。
「取るか?俺らはハーゴン倒しに行くんだ。お前はするべきことがあるだろ?」
「明日、俺たちが生きてる保証なんて無い。でも……最悪でも犠牲が俺たちだけ済むなら安いもんだろ?」
小さな笑顔。それは、自分の道を選んだものしか出来ない表情だった。

03-200 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:03 ID:YC0PHsDl
「アスリアちゃん……」
「おっさんもさ、女好きでしょーもねぇ男だったけど……民のことは思ってた」
「……俺は、父上みたいな賢君にはなれないよ」
「うじうじいってんじゃねーよ。男だろ。やるだけやってみせろ」
ぼんやりと重なるのは一人の美女の影。
「ア……アスリアちゃ~~~んっっ!!」
ひらりとかわしてアスリアはけらけらと笑う。
「ほれ、早くもって来いや。月の紋章とガイアの鎧。有効活用してやっからよ」




同室でなければ紋章は渡さないとアレックが駄々を捏ね、アスリアは渋々と彼との同室に。
残り二人は一つの部屋。のんびりと流れる時間を甘受していた。
「何書いてんだ?」
「手紙だよ。父上とレムに」
近況を認めて、リトルは封をする。指先でそっとなぞり上げると青白い光を上げて書簡は一瞬で消えてしまった。
「な、なんだ!?今のっ!!」
「ルーラの応用だよ。レムの部屋に届くようにしたんだ。波長が似てるらしいから」
窓を開けて、見上げる空。
風はもうじき冬の気配。この地にも、祖国にも同じように真白の雪は降り積もる。
「早いね。もうこんな季節だ」
ヘッドギアを外せば、柔らかい髪が風にそよぐ。
鎧を脱げば、だれも同じ人間なのだ。
「なぁ、俺たち……どこに行くんだろうな……」
この旅は、果てなく続く道。そして、いつかは別たれてしまうのだから。

03-201 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:04 ID:YC0PHsDl
「……帰るんだと思うよ、あるべき家(場所)に」
自分の今の現状を嘆くことなく、リトルは前に進む。停滞している時間はないと。
この旅が終わるとき、それは自分たちが個人に戻るとき。
「レイはローレシアに、アスリアはムーンブルクに。家に帰るんだ」
「お前は……サマルトリアには帰らないのか?」
「………………………」
困ったように俯く顔。それは一人の少女の素顔。
「もしも、もしも……男に戻れなかったらどうするんだ?」
それは残酷な未来。
「………………………」
「今すぐに答えが欲しいわけじゃないんだ。でも、もし、そうなったら……」
女の身体は脆く柔らかい。まるで誰かに守られるために存在するかのように。
いっそ誰かにこの身を委ねてしまえたならば、どれだけ楽になれるだろう。
差し伸べられるその手を受け取ることが出来たなら。
「そんな顔するなよ。な?」
頬に触れる手。その手の暖かを離さないでいたいと思う気持ち。
けれども、そうしてしまえば一番大事にしてきたものが壊れてしまうのだ。
王子としての誇り、この血の流れ。
「僕、酷い顔してるでしょ?」
泣くのを堪えたその顔は、今の彼女の心の中を写し取った様で。
抱きしめて、暖めたくなるようなものだった。
「良い顔してると思う。嘘じゃなくて。なんて言ったらいいかわかんねぇどさ」
額に触れる唇。
びくつく肩を抱きしめて、その柔らかい唇に自分のそれを重ねた。
少しだけ乾いた唇。それなのに……熱病にでも冒されたかのように熱く感じた。
落ちてしまった恋は、どうにも出来ない。
成就させるか焦がれて灰になるか二つに一つだけ。

03-202 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:05 ID:YC0PHsDl
「俺とキスすんの……嫌か?」
「……そんなの、わかんないよ……」
認めてしまえば、一番大事なものを失ってしまう。
今は、それを守りたいという気持ちが前に出てしまうから。
まだ、全てを受け入れて生きるには迷いが多すぎて。
アスリアのように進むにはまだ……自分は強くなれてはいないのだ。
「……や…っ……」
絡まる舌先と、深く合わさる口唇。
小さな頭を押さえ込んで、貪るような接吻。
角度がずれるときにだけ許される呼吸に、早まる鼓動。
布越しでも互いの心音がはっきりと分かってしまう。
「……っは……あ…っ…!…」
ぎゅっと乳房を掴まれて、息が詰まる。そのままやんわりと揉み抱かれて抱きしめられる。
「やだ……ッ!」
「……ゴメン……」
泣き出しそうな顔を見てしまえば、それ以上踏み込む勇気はまだ無くて。
本当は、その脆く優しい心ごと抱きしめたいと思うのから。
迷いながら、戸惑いながら自分自身を探し続ける彼女のように。
逃げずにこの現実で戦って、強くなりたいと願いながらその隣に居る為にも。
何もかもを包み込めるだけの『強さ』を持った男になりたい。
今はまだ『彼女』の中の『彼』を打ち消せるほどの力がないから、もう少しだけこのままで。
この季節が巡り終えるまで、時間が欲しかった。





すぐ傍で眠る気配と、聞こえてくる寝息。

03-203 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:05 ID:YC0PHsDl
(やばい……眠れない……っ……)
どれだけ本人が男だと言い張っても、事実傍で眠るのはあどけなさを残した少女なのだ。
悲しいのは健全たる健康な青少年の性。
足音を殺して近付いて、その寝顔を覗いてみる。
(うわ……なんか……)
自分自分を抱きしめるように、丸まって眠る姿。
甘い匂いと揺れる栗色の髪。丸みと甘さが織り成す身体は女以外の何者でもない。
(クルもんが……ある……)
浮いた鎖骨も、シャツ越しに見える形の良い胸も。しっとりとした色合いの肌も。
どこに出しても文句の付けようの無いものばかり。
おまけに王室で育ってきた気品と、ロトの血の成せる風格。
そっと、上着をたくし上げれば上を向いた柔らかい胸が顔を出す。
ぺろ…と舐め上げれば、くすぐったそうに身を捩る姿。
(止まんね……)
左右を交互に舐め上げて、ちゅ…と吸い上げる。
(このまま……行けるか?)
そっと下穿きの中に手を入れて、下着越しに秘裂をなぞっていく。
次第に乱れてくる呼吸。
唇をなめ上げて、そのまま指先を下着の中へと忍ばせる。
隠れた肉芽を甘く摘み上げて、ぐ…と押し上げて。
「……ぅ……ん……」
指先に感じ始めたぬるつきに、唇が少しだけ上がった。
耳朶を噛んで、ふぅ…と息を吹きかける。

03-204 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:06 ID:YC0PHsDl
「……ん……!!!何やってんの!!!」
「夜這い」
「いいからどいて!!!」
引き離そうとしても、押さえ込まれて身動きが取れない。
「ここまできて止めろって言うのも酷だと思わねぇ?」
「勝手なこと言うなァっ!!」
濡れた乳首が、おいでと誘う。
「男に戻る前に経験してた方が絶対得だって!!」
「馬鹿も休み休み言えっっ!!!」
その間にも指先は奥へと入り込む。まだ誰も受け入れたことの無い秘部に。
「……痛ッ……」
「あ……ゴメ……」
なだめる様に頬にキスをして、慎重に指を動かす。
「やだぁ!!指……抜いて…ぇ……」
慣らすように、こぼれだした愛液を絡ませて入り口で浅く抜き差しを繰り返す。
焦らされれば、欲しくなる女の本能に火をつけるために。
半裸の体に覆い被さって、脊髄が下す決断に従う。
ちゅぷ、ちゅるっ…指が動くたびに絡まるような水音。
「…っは……あ!……」
「な……女も悪くないだろ?王様じゃなくたって、女王にだってなれるんだから」
「……女王……?」
サマルトリアの最初の国主はロトの血を引く聡明な女性だった。
その血の強さゆえに、サマルトリアは女が優性遺伝を持つ。
同じ魔法国家でも、ムーンブルクとはまた違う血統だ。

03-205 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:07 ID:YC0PHsDl
「……僕は……っ……」
指が動くたびに、奥のほうから生まれてくる熱い感覚。
それはレイの指をきゅん、と締め付けてもっとと促す。
甘い声と、震える膝。
(僕は……女の子じゃないよ……っ……)
「…ひ…ぅん……!……」
涙交じりの嬌声。それは自分でも驚くほど甘えた声色だった。
この体が。
心が。
ゆっくりと『女』というものに飲み込まれていく。
「!!」
膝を割られて、間に入りまれる。牽制しようと腕を伸ばしても力が入らない。
「や……やだぁ……っ……」
「大丈夫だって、俺……上手いから」
「やめ……ッ……」
先端が入り口に触れる。
「や……止めろって言ってんだろうがっ!!」
「リトル!!!あの男どうにかしてくれ~~~っっ!!ってテメェ!!その粗末なモンしまいやがれっ!!」
「誰のが粗末だ!!!俺の破壊の剣を!!」
「アスリアちゃ~~~んっ!!愛に男も女もないよねぇっ!!」
男三人が掴み合ってる間にリトルはすばやく服を着込む。
そして、誰にも気づかれないように呪文を詠唱していく。
「お前ら……いい加減にしやがれ!!!」
炸裂するベギラマの爆炎。縦横無尽に走る炎に、リトルは小さくため息をついた。
(初めてのベギラマ……こんなことにつかいたくなかったなぁ……)





テラスの欄干に座りこんで、だらしなく足を揺らしてみる。
うるさい三人は医務官の治療を受け、この空間で一人でのんびりとすごす事ができるのだ。

03-206 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:08 ID:YC0PHsDl
「リトル」
「……いい顔だね、アスリア」
頬には傷当。その周りをうっすらと巡る薬の跡。
「二人は?」
「ごちゃごちゃうるせぇからさ、ラリホーで眠らせてきた」
こきこきと首を鳴らして、アスリアもその隣に。
吐く息も白く、冬はそう遠くないところにあることがわかる。
そして、三人で過ごした時間の長さも。
「さっき……ありがとうな。すげぇ嬉しかった……」
「?」
「アレックのこと、殴り飛ばしただろ。あれって……ちょっとは俺のことも考えてくれた?」
「……ちょっとだけね。仲間を侮辱されるのって我慢できないんだ。それがレディなら尚更にね」
もしも、ラーの鏡がここにあったならば。
映る二人の姿は紛れも無く王子と王女だっただろう。
今は、それが逆転しているだけで。
「なぁ……王子様」
細い手首をアスリアの手が掴む。
「寂しがり屋の王女に、やさしいキスをくれませんか?」
欄干に座るリトルは、隣にいるアスリアよりもすこしだけ高い位置に。
それに、王子と言われれば悪い気がしないのも本音だった。

03-207 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:08 ID:YC0PHsDl
「……頬にでいい?」
「できれば、こっちに」
指すのは唇。
「………………………」
触れるだけのキスは、ほんの少しだけ自分が男で、彼が本当は彼女だということを教えてくれるようだった。
「あ……」
見上げた空から舞い落ちるのは、真白の雪。
清廉潔白のようであり、そうではないもの。
雪は世界に散らばる悲しさと苦しさを吸い取って、その色を白と成す。
白であって白ではない。
「初雪……だね」
「そうだな……もう、そんな季節か……」
昔見た雪は、幸せの空の記憶。父と母に手を引かれ、祈りを込めたあの聖なる日々。
その日々を取り戻すために、今こうして旅をしている。
そして、同じ思いをこれ以上ほかの誰にもさせないためにも。
「風邪引くよ、王女さま」
「お心遣いを……リトル王子」
笑いながら閉じられる扉。一晩眠ってあの日の夢を見よう。
目が覚めたら、また運命は手を広げて自分たちを待っているのだから。




あつらえた様にガイアの鎧はレイにぴったりで思わず笑いがこぼれる。
デルコンダル王家に受け継がれてきた月の紋章は、アスリアが預かることとなった。

03-208 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:09 ID:YC0PHsDl
「アスリアちゃん……本当に行っちゃうのか?」
「お前のところでだらだらしてるわけにもいかねーからな」
ブーツの紐を直して、アスリアは前を見る。
「レイ」
麻布に包まれた塊をリトルはレイの手にどさりと渡す。
「?」
「いいから。開けてみて」
言われるままに包みを開く。
「……これ……どうしたんだ?」
出てきたのはドラゴンキラー。職人の技が光る至高の武具のひとつだ。
「今朝方城門の所にキラータイガーが居たんだ。それを退治しただけ」
「……いいのかよ、これ……」
「重いものは僕には使えないからね。レイが使ってくれれば僕も嬉しいし」
「サンキュ。リトル」
背後ではアスリアがあまりにもしつこいアレックに来た時と同じように蹴りを入れている。
王女様は大変にご機嫌斜めらしい。
「アスリアの機嫌が直るまで、街に出てみない?何か掘り出し物があるかも」
雪は積もることなく光の中に消えてしまった。
「そうだな。ホモとオカマ、お似合いだ」
「そんなこと言っちゃダメだよ」
そういいながらもリトルの口元も笑っている。
「いこーぜ。たまにはのんびりとさ」


巡り来る季節の中。
まだ見えない明日を探して三人は進んでいく。


03-209 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/14 02:14 ID:YC0PHsDl
と、ここまでです。次あたりでちょっと変えようとは思ってます(゚▽゚*)ノ
ベラヌールでのあのイベントであれとこれを。

それと、わし個人の嗜好なのですが(読むのはいいのですが)強姦、暴行ものがダメな生き物なので
このまま二つのままだとありがたいです。二次は受け付けてもらえないと思うし。
あっちでも女体化のことを聞いてる人がいましたが、どうなんですかね?

それでわ~〆(゚▽゚*)

03-210 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 02:45 ID:ANiXUGyM
↓ここで名無しの同意レス

03-211 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 06:43 ID:kYBY06+e
↑↑矢印反射装甲↑↑
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

03-212 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 21:58 ID:PS0yxoAr
>>191-209
乙です。

>>211ボケれ!

03-213 :名無しさん@ピンキー:04/05/14 23:28 ID:DVk7z7bL
>KINOさん
なんだかんだ言っても仲良しの三人組、いいですね。
いつも読んだあとホンワカします。
未遂に終わった(?)エッチシーンと、優しく倒錯的なキスシーンにもドキドキしました。

ただ、TS状態を含めた人間関係がちょっと複雑なので
自分には三回くらい読まないと細部が理解できませんでした。
KINOさんの文章はやや抽象的な描写が多いので、もう少し
主語とかを省かないで書いてくれると把握しやすいです。
生意気言ってすみません(汗。
でも今回もすごく面白かったでーす。

03-214 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 00:27 ID:qfV9s8V8
>>211
│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑│↑
└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘
======矢======印======反======射======装======甲======
┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐
│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓│↓


03-215 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 00:34 ID:9jrqB37n
☆さんはアリスさんが嫌いでKINOさんが好きなんですね
さすが801腐女子同士

っとごめんなさい、言い過ぎました。
すでに女子ではありませんでしたね、失礼。

03-216 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 00:46 ID:OChXU+jI
>>215
イタいよ君

03-217 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 00:52 ID:9jrqB37n
何で即レス?
監視?

03-218 :KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY :04/05/15 00:58 ID:7cw2uo3B
>215

つまりわしに出て行けってことですか?

03-219 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 01:14 ID:UTsPzGPD
>>218
気にしない。
変な煽りが最近住み着いてるから。

03-220 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 01:25 ID:zY9NoI0C
>215
姉スレでたたかれたからって、このスレに存在しない派閥争いを無理やり捏造するの止めれ。

神々殿、相手にせぬように願います。

03-221 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 01:32 ID:P/oi+1OP
>218
 気にしてはいけません。
 根拠の無い決めつけ、思い込み、そして火種のなすりつけ。
 諍いの火を燃え上がらせようとする人間がいるのは、2chではよくある事ではありませんか。

 ゆったりと構えていればいいと思います。
 10人いて10人全員に絶賛される事なんて無いので(それはそれで何かの陰謀かもしれないので楽し
めますが)、たった1人でも「良い」と言ってくれる人がいたら、その人に向けて書くつもりで気楽に書
けばいいと思います。

 私は好きですよ。
 KINOさんの作品も、アリスさんの作品も。
 楽しみにしています。

03-222 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 02:58 ID:CsMotswh
一人がキニスンナっつったらそこで流れ打ち切っていいじゃん
何人もが過剰にフォローするからガキが調子に乗ってまた煽り出す

03-223 :名無しさん@ピンキー:04/05/15 09:40 ID:8Y7URx2N
とりあえずおかしなのは専用ブラウザで自動あぼーんしませう。

我々は職人の新作をひたすらお待ちします。

03-224 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:06 ID:tYfF2uLr
ねえ、慇懃無礼って言葉知ってる?

03-225 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:10 ID:Kk6vMYyV
??
その言葉が該当するようなレスは見受けられんが

03-226 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 00:43 ID:7BEj2fMt
誰もKINOさんを追い出そうなんて思ってませんよ…
被害妄想してるより小説書いてください。

03-227 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 07:55 ID:RT44wEmW
とりあえず224を性転換させて・・・

03-228 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 12:16 ID:D/RI2T7m
>>227
ここは非強制スレだから、騙して飲ませるしかない。

03-229 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 14:54 ID:wyxzjrTd
>228
非強制なのだから「騙して」ではなく「同意の上」だろ、やっぱ。

03-230 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 15:13 ID:tIKVQwx2
ここって人格交換もアリなの?

03-231 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 16:12 ID:qqc3wF0g
>>230
男女入れ替わりならTSだからOKだろう。


03-232 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 18:20 ID:SuUfXIVM
マジで性転換薬あったら即飲むよなあ。

03-233 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 18:48 ID:y1GSh+X2
弟に飲ませる

03-234 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 19:21 ID:APS9zrAM
性転換薬で性別が変わっても肉体はそのままだったりして

まあ元がある程度よくないと性別が変化しても美少女(年)にはならない罠

03-235 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 19:46 ID:WRxISOXL
顔は変わらなくても大丈夫

美少女・・・ではないかも知れないけど
それなりの女で通せる外見だよ。

だから性転換薬オクレよ。

03-236 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 20:31 ID:gEvGOPAN
好きな人のお嫁さんになりたいので
漏れにもひとつおくれ

03-237 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 20:38 ID:8VEMAv+n
妹に飲ませたい。

03-238 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 22:18 ID:slihKp13
買い物に行くとお姉さんと呼ばれる…こんな肩幅の広い女がいるかぁ!

03-239 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 23:14 ID:wHeW2r+C
漏れは厨房の時に妹と歩いていたら、薬局の前にいたおねーさんに、
妹と一緒にナ○キンの試供品渡されたよ・・・・(´・ω・`;)
しかも、「妹さんには早いかな?」といわれて_| ̄|○
早いどころか永遠に使うわきゃねーだろ!





……てなことがあって、早××年。プラモのデカール貼るのに、ナ○キンが
便利だと気がついて、たまに使ってる(爆)


03-240 :名無しさん@ピンキー:04/05/16 23:48 ID:APS9zrAM
>美少女・・・ではないかも知れないけど
>それなりの女で通せる外見だよ。
なら無理に性転換する必要ないじゃん
1、髪を美容院でセットして(若しくはカツラ)
2、保湿剤&無駄毛処理で肌の手入れをし
3、胸にパッドをいれ
4、化粧をして
5、女性用のスーツに身を包めば
普通に町を歩けるんじゃないかな

大丈夫、1-5は普通に一般女性がしていることだ

03-241 :名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:09 ID:GyMhloJH
>>240
してるよわるいか

03-242 :235:04/05/17 00:35 ID:KAGUNHbd
>>240
1、普通に茶髪ロングでサイドにパーマかけてる。 女の髪型でつ。
2、無駄毛はレーザー脱毛済み。 美白と保湿は日課でつ。
3、少しあるw たまにヌーブラつけてる。
4、普段は日焼け止めと眉とリップだけ。 たまにフルメイク。
5、9号はいります。 普段はパンツ。 たまにスカート。
普通に町を歩いてまふ。 たまにナンパされまつ。

つかそれじゃ満足できないんで、性転換薬オクレ♪ 素質は十分っしょ?w

03-243 :名無しさん@ピンキー:04/05/17 00:50 ID:630GzDKj
>>242
スレ違い。速やかに移動。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080607968/

03-244 :235:04/05/17 01:20 ID:KAGUNHbd
>>243
ネタをネタと見抜けぬ・・・(ry   性転換薬飲む?w

03-245 :名無しさん@ピンキー:04/05/17 01:22 ID:84q3DNGX
いや、この流れはネタだと理解してるだろ皆w

何か良さげな雰囲気に戻ったところで、職人さんの降臨をマターリ待ちましょ。

03-246 :名無しさん@ピンキー:04/05/17 03:17 ID:KJ7YoIHF
791 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/16 23:33 ID:GU45Mujb
自分定義の(エロパロ板における)誘い受けは、
・謙遜過剰、しかし本心ではない。
・賞賛を期待している。
・執筆中断を匂わせるなど、遠回しな脅迫が含まれる。
辺りかなあ。

03-247 :名無しさん@ピンキー:04/05/18 10:55 ID:85Jd7t//
age

03-248 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 01:32 ID:Is5EaMv8
518 名前:名無したん(;´Д`)ハァハァ 投稿日:04/05/18 07:53 ID:/h5kZ9UF
ロリ園児スレと流れ変わんねーな。
一人の上手い絵師の絵をひたすら待ち続けて、雑談ばっかりしてるスレ。
その絵師に絶賛が集中するので他の絵師は嫌気がさして敬遠して来なくなる。


03-249 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 01:58 ID:VCPVapxO
嫌気がさす時点でそいつもちょっとアレだがな

03-250 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 02:09 ID:Tk17TrI1
確かにな

03-251 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 03:52 ID:qxMPcqFs
ロリ園児スレって時点でアレだろ

03-252 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 07:32 ID:7EH6Z6Ko
2chエロパロって時点でかなりアレなんだし、
他ジャンルを貶めるのはやめれ。
TS好きも俺は、相当なもんだと思うが…。

03-253 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 15:29 ID:bXE5DBdh
>>252
そうか?
TSでドキドキするのは変態かよ?








そうかも・・・_| ̄|○

03-254 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 17:33 ID:Q4O0Uz4m
>>251-253
ま、TSだって、ロリだって、SMだって、年齢変化だって、MCだって皆変態。
ノーマルな男とノーマルな女が合意の上でまっとうな行為をする以外は全部多かれ少なかれ変態的で。
この板はその変態的要素のあるものを楽しむ場なんだから、他人の趣味を悪く言うもんじゃない。

03-255 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 19:32 ID:PhVDGkX0
てすつ

03-256 :名無しさん@ピンキー:04/05/19 23:56 ID:EhOaYlu2
通常と外れた性癖を持つものが即変態というのもどうかしてると

03-257 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:08 ID:TOa8vz1o
変態じゃんw

03-258 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:10 ID:bdhKqX4M
コピペ厨なんて無視すればいいのに
なんで放置できないんだ?

03-259 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:20 ID:PM+AvoO+
>>258
自分のことかい?

03-260 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 00:30 ID:P01JmhCt
>258
ここの住人は耐性がないからね。
作品が投下されるまでは我慢するしかない。

03-261 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 10:26 ID:XZWPB5Dx
>>256
人は皆傾向こそ違うけど多かれ少なかれ変態的なものだから、変態的嗜好を持っていてもいい
っていってるんだけどな。
悪いのは、自分は変態じゃないけど自分と違う趣味を持ってる奴は変態と決め付けて攻撃する行為。

03-262 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 11:15 ID:FJefgM+s
>>261
禿同! つかみんな変態で良いじゃんw 変態同士仲良くしよーよ。

03-263 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 12:17 ID:8atyV8Q/
ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ  

03-264 :名無しさん@ピンキー:04/05/20 18:23 ID:KJLWP491
わーい!わーい!


03-265 :名無しさん@ピンキー:04/05/21 00:13 ID:S1PEqPHS
ここは座tすぅダンスれですか

03-266 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 01:21 ID:meCZ6isC
誰もいね~

03-267 :◆QT4umEMRFs :04/05/22 01:33 ID:Dmz9eEBr
すみません。エロまで投下は控えようと思ったのですが、一度投下しておきます。
今回も基本的にエロ無しです。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」


03-268 :ボクたちの選択(403):04/05/22 01:35 ID:Dmz9eEBr
>176
 晩御飯を食べるのだから…と、スコーンは3つあるうちの2個だけ食べて、圭介は最後の1個は、ちょっ
ともったいないけれど残すことにした。そして、2杯目のアッサムにミルクをいっぱい入れて、ゆっくり
と時間をかけて飲みながら、ひたすら多恵を待つ。
 周りには女性が目立ち、なんとなく居心地が悪いような気もしたけれど、それでも随分慣れた方だと圭
介は思う。やはり学校で女子に混じっての行動が増えたから…かもしれない。むしろ、後の席にいるカッ
プルの男性の方が、圭介には気になった。
 すぐ近くに見知らぬ男性がいる…というだけで、なんだか嫌なのだ。
 以前はそんなことも無かったのに、女になってから……いや、あの電車の中の一件から、それを感じて
いた。
『自意識過剰……だよね…』
 そうは思うけれど、生理的嫌悪感とは別に、ちょっとこの場にはそぐわないものもまた、感じていた。
 どうもその男性は、香水を付け過ぎている気がするのだ。紅茶の香りを楽しむ場所で、こんなに香水を
プンプンさせていること自体、無思慮と言えた。だから、たぶん男性の存在そのもの…というより、男性
の付けている香水の方に嫌悪感を感じるのだろう…と、圭介は思った。

 待つ事しばし。
 多恵は、5時を15分ほど過ぎた頃“ものすごい人たち”と一緒にやってきた。
 最初、店の入り口で立ち止まって店内をぐるりと見回し、窓際の席に座っている圭介を見つけた多恵は、
『ごめんね』と口をぱくぱくさせて顔の前で拝むように手を合わせた。
 圭介も、事の道理のわからないような幼い子供ではない。少し時間に遅れたからといって、無闇に怒っ
たりはしないのだ。それに、多恵さんは仕事をしているのだから、仕方ない…とも思う。
 けれど、驚いたのはその後だった。
 不意に彼女の後ろに2つの影が“ぬっ”と立ち、彼女の両脇を“がしっ”と掴むと、あたふたと慌てる
多恵さんを有無を言わせず連行して、一度、店を出て行ってしまったのだ。
 圭介はなんだか、すごいものを見た気がした。
 そしてそれは、決して見間違いではなかった…と、彼は1分後に知ったのだった。

03-269 :ボクたちの選択(404):04/05/22 01:37 ID:Dmz9eEBr
>268
 圭介が食べたスコーン・セットのは、多恵さんが払ってくれた。
 さすがにそれは悪いので、圭介は「自分で払う」と言って最後まで頑張ったのだけれど、
「待たせちゃったんだもの。いいでしょ?お願い」
 …と『お願い』されてしまっては、断るわけにもいかなかった。
 目の前でみっともなく泣いて、胸まで貸してもらって、その上お茶代まで出してもらう…なんてのは、
はっきり言って圭介のプライドが許さなかったけれど、ここで意固地になって多恵さんの気分を害したら、
それこそ失礼に当たる気がしたのだ。

 そして店を出ると、そこには“ものすごい人たち”がいた。

 一人は背中までの髪にウェーブをかけた、むちゃくちゃ「カッコイイ」人だった。
 背が、健司よりちょっと低いくらいあった。
 そして、ただ「綺麗」というカテゴリに分類するのも躊躇われるような、力強い目をしている。眉はしっ
かり細く整えられ、アイラインはクッキリとして、マスカラで睫がビシバシに“武装”してあった。目が
パッチリとして、やや小さい瞳そのものに力があるから、そんなメイクをしても妙に(?)似合ってしま
うのだろう。
 多恵よりも少し浅黒い肌をしているけれど、決して荒れているわけではなく、むしろ浅黒い事で、野性
の大型猫科肉食獣を思わせた。黒ヒョウとか、ピューマとか、そういうしなやかな肉体に瞬発的な「獰猛」
を忍ばせているような感じだ。あえて失礼を承知で形容すれば、デパートより、むしろ暴走族のレディー
スとか、アルゼンチンあたりのオリンピック強化選手の中にいそうな、そんなタイプだった。
 赤い唇が薄目の唇にクッキリと引かれ、派手の一歩手前のイヤリングが、彼女の「カッコ良さ」を引き
立てている。本人がどう思うかはわからないけれど、「綺麗」よりも「カッコイイ」という言葉が似合い
そうな、そんな人だ。「男に媚びる」…というより、「男に挑戦する」ような…そんなイメージを抱かせ
る人だった。

03-270 :ボクたちの選択(405):04/05/22 01:39 ID:Dmz9eEBr
>269
 そしてもう一人は、うなじまでのショートカットの髪が涼しげな、青いメタルフレームの女性だった。
 “とろん”とした目がどこか眠そうで、ぽってりとした厚い唇と相まって、なんだか「やーらかい」印
象の女性だ。ロングヘアの女性が赤い革のジャケットを着て、第二ボタンまで外した白のシャツと黒のス
トッキングに赤のパンプス…という、ある意味「だらしない」と紙一重の「臨戦体勢」といった出で立ち
であるのに対し、この女性は、水色のワンピースにクリームイエローの革ベルト、そしてスワンホワイト
のハイヒール…という、なんだかお嬢様タイプのスタイルだ。年齢不詳に見えるのは、たぶんその格好の
せいもあるのだろう…と圭介は思う。
 青が好きなのか、ピアスの石も青で、腕時計もバンドが青色だった。それだけなら特に「すごく」ない
のだけれど、この人のすごいところは、肩に、黒くてでかいボストンバッグを背負ってるところだ。水色
ワンピースには超絶的に似合っていないけれど、本人もロングヘアの人も多恵さんも、別に何も言わない
から、きっとこの格好がこの人の「普通」なんだろう。
 …とても『星人』と地球人のハーフである自分が言うセリフではないけれど、
『いろんな人がいるし』
 とりあえず圭介はそう思っておいた。
「ね、ケイちゃん、御飯、この2人も一緒していいかな?」
 インドの人が「なますてー」とやるように、胸の前で拝むように両手を合わせた多恵さんが、ちょっと
眉をハの字にして圭介に聞いた。
 圭介は、多恵の困ったような甘えるような顔を見て、ロングヘアの人を見て、それからショートカット
の人を見た。当たり前かもしれないけれど、3人とも、見事に髪型が違ってて面白かった。
 人見知りする性癖でもないし女性ばかりなのだから、逆に良い気晴らしになるかもしれない。
 そう思った圭介は、多恵に“にこっ”と笑って
「…別にいいで」
「うわーーーーかわいーーーっ!!」
 びっくりした。
 今まで、まじまじと圭介を見ていたロングヘアの人が、急に声を上げて突進してきたのだ。

 …食べられるかと思った。



03-271 :ボクたちの選択(406):04/05/22 01:40 ID:Dmz9eEBr
>270
「ちっちゃーーー!!うわっ!でっかーーーーーっ!!ふかふかーーーーっ!!」
 突進したイキオイのまま肩を“きゅっ”と両手で掴まれ、あっという間に胸に“ぎゅうっ”と抱き締め
られて、「なんだなんだ?」と目を回しているうちにぐるんと後を向かされて、そして
「たわわーー!」
「にゃわわわわわわっ!!?」
 …脇から両手を回されてブラの上から乳房を「たぷたぷ」された。
 誇張でなく、全身に“ぞわわわわっ”と鳥肌が立った。
「やめなさいっ!この色情魔っ!!」
 慌てて多恵が圭介の腕を取り、ロングヘアの人から彼を“救出”する。
『うわーー……』
 怒涛のイキオイに、圭介の心臓が“ばくんばくん”と野兎のように跳ね回ってた。
 いきなり初対面の女の子の乳房を「たぷたぷ」する女性がいるなんて、圭介の辞書には一人も載ってな
い。
 …いや、一人いた。
 つい2時間くらい前に会ってお茶した『お嬢様風変態部長』の涼しげな顔が、圭介の脳裏に浮かぶ。
「あ、多恵ずるいっ!なに一人占めしてんのよぉ!」
「うるさい変態。いきなり人の乳揉むな。一歩間違えればセクハラだよ?」
 すみません。
 一歩間違えなくても、じゅうぶんセクハラです。
 それはもう立派なくらい。
「いーじゃんよー。キョニューだよキョニュー。これを揉まねば何を揉む?」
「おじさんの肩でもたまには揉んであげなさいよ」
「やだね。んなもん揉んでも、ちーとも楽しくない」
 やっぱり前言撤回だ。ロングヘアの人が「カッコイイ」なんてウソだ。
 圭介は心の中で、わきわきと両手の指をいやらしく動かすあの人を『部長2号』と呼ぶ事にした。
 …まあ、それはそれでいいのだけれど…。
「あ…あの……」
 『部長2号』さんから解放されたのはいいものの、今度は多恵さんに“ぎゅっ”と抱き締められてしまっ
た。ついさっき、この胸でみっともなく泣いて色々喋ってしまった事が思い出されて、圭介の顔が“かあ
ああっ”と赤く火照る。
「ほら、ケイちゃんだって嫌がってるじゃない」

03-272 :ボクたちの選択(407):04/05/22 01:42 ID:Dmz9eEBr
>271
「…あたしには嫌がってるっつーより、恥ずかしがってるように見えるけど」
「え?」
「あんた、チチ押し付け過ぎ。ハツジョーしてんのか?」
「し…失礼ねぇ」
「人の事言えねーだろソレ」
 『部長2号』さんが、やや三白眼気味の目で“じと~”と見るけれど、多恵は見せつけるように益々
“ぎゅうう”と、圭介を抱き締める手に力を込めた。多恵の身体から匂う柑橘系のいい香りのフレグラン
スに、圭介の頭が“ぼ~~~っ”となった。母のたっぷりとした胸とは違うけれど、…いや、母とは違う
からこそ、男のメンタリティも“まだ”持ち合わせている圭介には、すごくすごくすごく刺激の強い状況
だった。
「私はいーの!暗くて狭いところでケイちゃんの下着姿見て胸にも触った仲なんだから」
「ほぉーーー…」
「ちょっ…たっ多恵さんっ!」
 困る。
 非常に困る。
『…あ、あれは下着売り場の店員とお客という立場でのことであって、べつになんかそーゆーあやしー関
係とかでわ…』
 顔が火照って体が熱くなって、圭介の頭がショートしかける。
 …と、
「どうでもいいけど…店内でレズんのはやめなさいよね」
 今まで黙っていたメタルフレームの女性が、溜息を吐きながらポツリと呟いた。

■■【64】■■

 におい。

 匂いというものは、人それぞれに違うものだ。
 ただ「におい」と書くだけでも「匂い」と「臭い」があって、「匂い」の方はなんだかイイカンジだけ
ど「臭い」になるとなんだかヤナカンジだ。「臭い」は「臭(くさ)い」とも読めるからかもしれない。
 圭介は、深くてほの暗い海の底でゆったりとたゆたうように、ぼんやりと思う。

03-273 :ボクたちの選択(408):04/05/22 01:44 ID:Dmz9eEBr
>272
 母の匂いは、なんだか“ほんわか”してる。
 由香の匂いは“ふあふあ”してる。
 京香の匂いはちょっと気取ってる。
 玲奈さんの匂いは、“涼しい”感じ。
 ソラ先生の匂いは、消毒薬の清潔っぽい匂いだ。
 はるかちゃんなんかは、ちょっと背伸びした匂い。
 美術部の宮森には油絵の匂いが染み付いてるし、
 部長の匂いはちょっと甘くて、
 マーちゃんは、いつも優しい匂いがする。
 でも、女の匂いは、なんかぜんぶ「いいにおい」なんだ。
 それに対して男の匂いは、ちょっとだめだ。

 けど。

 けど、健司の匂いは、ちっともダメじゃない。
 ヤじゃない。
 プールの後の、ちょっと塩素の匂い。
 お日様にあたたまった、ちょっとやんちゃでたくましい大型犬みたいな頭の匂い。
 実家の豆腐屋の、大豆を茹でて蒸して立ち上る蒸気の、どこか甘いようなあったかい匂い。
 ちっともヤじゃない。
 制服に顔を押し付けて“くんくん”したら、きっと汗の匂いがする。
 でも、たぶん、きっと、あいつの匂いなら。
『…嫌いじゃない思う…』
 ううん。
 そんな消極的なんかじゃなくて。
 きっと、

「…すき……」

 …ふ…と、圭介は自分の口にした言葉で目を覚ました。
「…??……」

03-274 :ボクたちの選択(409):04/05/22 01:45 ID:Dmz9eEBr
>273
 誰かに、頭を撫でられている。
 すぐにそれに気付いて、彼はぼんやりとした目を上に向けた。
『…………………………良い店悪い店……ディスプレイ・ノウハウAtoZ??……』
 なんだかわかんないけれど、本のタイトルが顔と直角に、あった。
 間違っても自分なんかが読んだりしない種類の本だった。
 …と、
「あ、気がついた?」
 本が、す…と遠退き、その向こうから優しい微笑みの女性が顔を出した。その人は、セミロングの髪が
肩から垂れて、顔は…まあ、美人に入るかな?と言えなくもないファニーフェイスだった。「綺麗」とい
うより「人懐っこい」感じだ。でも、化粧を落としたのか、眉がほとんど無くて、ちょっと恐くなってた。
「多恵さん……?」
「あ、起きる?もう平気?」
 身を起こそうとして後頭部にやわらかいものを感じた圭介は、自分が多恵の太腿を枕にしていた事を知っ
て頬を赤らめた。
『膝枕…してくれてたんだ…』
 重たい身体を起こし、今まで自分が横になっていたソファに座る。
 多恵は「ちょっと待っててね」と言いながら読んでいた本をガラステーブルに置くと、パタパタとスリッ
パの音をさせながらすぐ隣のキッチンに消えた。
 頭がぼんやりして、こめかみが少し痛む。身体が“ぽわぽわ”として、それでいて重いような気もした。
 喉の奥に何か詰まったような感じもするし、それに胸もなんだかやたらともやもやした。
「ここ…」
 ハッキリしない目をパチパチと瞬かせて、圭介は周囲をぐるりと見回してみる。上品な壁紙と、若草色
のカーテン、それにクリームイエローのカラーBOXが目に入った。
 そんなに広くは無い。せいぜいが、8畳くらいだろうか。キッチンとは反対の方向に、白板で向こうの
見えない引き戸があるから、たぶんもう一部屋あって、そちらは寝室なのかもしれなかった。
 フローリングの床には毛足の短い落ちついた色の絨毯が敷いてあって、小さいガラステーブルと3人掛
けくらいのソファ、それにテレビの載ったアイボリーの収納ラックがある。こまごまとしたものはあるけ
れど全体的にあまり飾り気は無く、シンプルで、でもなんとなく落ちつく部屋だった。

03-275 :ボクたちの選択(410):04/05/22 01:48 ID:Dmz9eEBr
>274
「はい、水」
 不意に目の前に水滴の付いたガラスコップが出されて、圭介は思わず手に取った。氷が2個浮かべてあっ
て、爽やかな柑橘系の匂いがした。
「…レモン…」
「うん。濃縮レモンをちょっぴり落としたの。酔い覚ましにはいいと思うよ」
 グレーのトレーナーにカーマインのホットパンツ…という、ひどくラフな格好のまま、多恵が無防備に
ソファへ座った。クッションが沈み込み、圭介の身体が揺れる。成熟したオトナの女性の匂いと体温を感
じた気がして、圭介のわずかに残ったオトコノコの部分がちょっとだけザワついた。
「あの…ここ…」
 とりあえず冷たい水を一口含んで“ねとねと”した口内を洗い流すようにして飲み込むと、圭介はおず
おずと聞いてみた。
「ん?私のウチ。大変だったんだよ?イキナリ寝ちゃうんだもん」
「え…?」
「あれ?覚えてないの?」
「ええと……」
 グラスを両手で持ち、その縁に唇を付けたまま、圭介はガラステーブの上の小さな藤篭を見つめた。藤
篭にはこの部屋の鍵らしきものと、キャンディとガムが入っていた。
『なんだっけ……なんかいろいろあった気がする…』
 こめかみにしくしくとした痛みを感じながら、圭介はゆっくりと思い出す。

 そうだ。

 『部長2号』さんは「鷹森美咲(たかもりみさき)」って名前で、『青いひと』は「神林茉莉江(かん
ばやしまりえ)」って名前だった。
『鷹森さんは「タカちゃん」って呼ばれてて、神林さんは「マリ」って呼ばれてて…』
 …で、
『ボクはいつの間にか“けーちゃん”って呼ばれてて…』
 “イタリアンレストラン”だった。
 ……気がする。
 “イタリア風無国籍居酒屋”だったような気も、する。

03-276 :ボクたちの選択(411):04/05/22 01:51 ID:Dmz9eEBr
>275
 スコーンを2個(しかもラズベリージャムとホイップクリームをたっぷりつけたヤツ!)も食べたのに、
料理があんまり美味しくて、いっぱい食べた。
 皮を甘辛くこんがり焼いた若鳥の腿肉が入ったサラダ。新鮮なアサリと3種類キノコのトマトソース煮。
アツアツのチーズが美味しいピッツァ・マルガリータ。健康育成の地鶏の香草焼き。牛肉のカルパッチョ
のパルネザンチーズ付き。ペンネのトマトソース。白身魚のオリーブオイルソース。
 それから…
『タカちゃんがいっぱい頼んだから…』
 ああ、パルミジャーノリゾット…とかもあったっけ。
『途中でタカちゃんが、ワイン飲んでみるか?って聞いてきて…』
 個室っぽい仕切りの部屋で、店員に見咎められる心配も無かったし、それになんだか「悪い事してる」っ
て気がして、
『2杯目までは…覚えてるんだけど……』
 今までアルコールなんて飲んだ事無かった…と言ったら、
『タカちゃんが「お子ちゃまじゃあなぁ…」とか言うし、マリさんも「今時、ワインくらい飲めないと男
の子に好きになってなんてもらえないわよ?」とかなんとか、ヘンな事言うもんだから…』
 なんだかムキになってしまって、マリさんが手に持ってた赤ワインを
『ぐいーーーっと……』
 …すごく苦くて不味くて、それで口直しに水を飲もうとしたら、
『一気に身体が熱くなってきて……』
 「もうやめたら?」という多恵さんの前にあった甘い匂いの白ワインを
『ぐいーーーっと……』
 ………………それで、なんだかもうワケがわからなくなってしまったのだ。
 頭がふらふらして、喉が乾いて、水飲んで、パスタ食べて、
『ああ…そうだ…』
 周りの景色がぐにゃぐにゃして、
「そおよぉ。ケイちゃんは私の妹みたいなもんなんだから」
 って多恵さんの声が聞こえて、
『なんだかすごく嬉しくなって…』
 「おねーちゃん!」と言って抱きついたり、
『うあああ…』
 「タカちゃんはきれーだからわかんないんだ!」と言って拗ねたり、

03-277 :ボクたちの選択(412):04/05/22 01:53 ID:Dmz9eEBr
>276
『うああああああ…』
 「マリさん、ボクのことキライ?」とか言って甘えてみたり、
『うあああああああああ…』
 そうこうするうちに、
「もっと自分に自信を持ちなさいよ」
 とか、
「好きなら好きって言えばいいのよ」
 とか、いろいろ言われたのだ。
 ……それから、泣いた…気もする。
 わんわん泣いた……ような気がする。
 何か、ヘンなこと口走らなかっただろうか?本当の名前とか、健司のこととか、『星人』のこととか…。
 そして、記憶がプッツリと完全に切れる。
『最近、健司のこととかで、あんまりよく眠れなかったから…なぁ…』
 聞くに聞けない事が多過ぎて、出来れば記憶が途切れたのは「まずい事」を口走る前に眠ってしまった
のだ…と思いたかった。
『もう絶対、酒は飲まないようにしよう…』
 圭介は悲痛な顔でそう心に誓うと、“こくん”ともう一口水を飲みこんだ。

「どうしたの?」
 コップに齧りついたまま固まってしまったメロンちゃんに、多恵は出来るだけ優しく声をかけた。
 たぶんメロンちゃんは、今の自分の格好にも気付いていない。
『まあ…あんな状態じゃあ…ねぇ…』
 眠ってしまってぐったりしたまま、帰りが同じ方向のタカちゃんとタクシーに乗せた時の事を思い出し
て、多恵はなんとも言えないような顔をした。
 このメロンちゃんは、多恵がタクシーを捕まえるため、ちょっと目を離した隙に、道の真ん中でイキナ
リ『あつぅいぃ~~~!!』とか言い出しながら服を脱ぎ始めてしまったのだ。
『タカちゃんも酔うとスゴイけど、ケイちゃんが彼女と同じになるなんて思わなかったな…』
 メロンちゃんも、もう少ししたらタカちゃんみたいになるのだろうか?
『あまり考えたくないなぁ…』

03-278 :ボクたちの選択(413):04/05/22 01:56 ID:Dmz9eEBr
>277
 ジージャンは多恵が手に持ってて、気付いた時にはメロンちゃんはニットのセーターを乱暴
に脱ぎ捨てて、さらにその下のTシャツまで脱ごうとするものだから、慌てて駆け寄って、道
行くスケベオヤジ共の目からガードしながらジージャンを着せて、そして強引にタクシーに押
し込んだのだ。
 憎たらしいことに、タカちゃんはその間、「いいぞー!」とか「ひゅーひゅー!」とかスト
リップ劇場で酔っ払いオヤジがするみたいなヘンな掛け声をかけてるだけだったし(行ったこ
と無いけど、テレビドラマとかではそういう描写してたりするから、たぶんそんな感じなんだ
ろう)、しかも頭のネジが2・3本跳ね飛んだみたいにゲラゲラ笑うし……すごく頭にきたか
ら、タクシー代は彼女のサイフから多恵がムリヤリ諭吉さんを奪ってあげたのだった。

 今、その“大トラ”のメロンちゃんは、プリントTシャツ姿で、叱られた小学生みたいにちょ
こんとソファに座ってこれ以上無いくらい青い顔してる。小さな肩が頼りなさげで、けど胸は
すごいヴォリュームで、グラスを両手で持ってるものだから両側から余計に押さえられた胸が、
Tシャツの胸元からものすごい谷間を作っているのが覗いていた。
『私が男だったら、間違い無く襲ってるわよねぇ…』
 一人暮しのアパートに2人っきり。
 オトナな自分と、酔って本調子じゃない可愛らしい女の子。
 ソファに押し倒して、嫌がるメロンちゃんに強引にキスして、おっぱい触って、“くたぁ…”
と力が抜けたら服を捲り上げておっぱいちゅーちゅーして…。
 そこまで考えて、多恵は、そのあまりにも三流官能小説みたいな展開を“ぼ~~~っ”とバ
カみたいに考えている自分に、自分自身で苦笑してしまう。どうやら、自分もまだワインが抜
けてないらしい。
「ボク………帰ります……」
 不意に、ふらっ…とメロンちゃんが立ち上がり、それから思い出したようにグラスをテーブ
ルに置いた。
「あっ」
 脚をふらつかせたメロンちゃんを、多恵が慌てて抱き止める。
 ちっちゃくて細い肩が、彼女の「保護欲」とか「母性愛」とか言われてる心の奥の部分を
“ちくり”と刺激した。
「気をつけて」
「…今、何時ですか?」

03-279 :◆QT4umEMRFs :04/05/22 02:03 ID:Dmz9eEBr
>278
ここまで。

エロ…というより「えちぃ」感じにしたかったのですけど…(._.;)ゞ。
うう…「鉄は熱い内に打て」…モチベーションのあるうちにエロまで…エロまで…(ガクッ)


…私も2つのままがいいなぁ…と。

03-280 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 02:25 ID:WNBU4G3U
乙です。何か癒されました。

何やら今回は展開の早さが気になりますが…続きも頑張って下さいな。

03-281 : ◆ice//yWM/I :04/05/22 10:49 ID:wBtB8Mxb
☆様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!

03-282 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 18:42 ID:WWCL8jl0
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082118582/413-

☆様
投稿直前にまた宣伝ですか?

03-283 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 20:04 ID:JnQhdrR5
ひゅーひゅー。けーちゃんモテモテ!
でも見た目だけじゃないんだろうなぁ、けーちゃんの魅力って。
それと夢の中で大好きな健司の匂いを想ってるけーちゃんが
描かれてるところ、きゅん・・・と切な萌えしますた。

03-284 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 20:34 ID:m26PGX0C
むこうのスレって何か・・・
一部の住人がよろしくない

03-285 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 23:27 ID:/GClAuDX
>>284
住人と呼べるようなものじゃない。そいつや282はただの粘着物だ。
異物とそいつに迷惑を被っている住人を一緒にすんなよ。

03-286 :名無しさん@ピンキー:04/05/22 23:57 ID:WNBU4G3U
ま、お互い仲良く…とまでは言わんが、
マターリマターリ

03-287 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 00:48 ID:2P0ouhpA
姉妹ゲンカさせて何が楽しいんだろう?

03-288 :285:04/05/23 01:28 ID:IvMpw20m
>>286
仲良くというか、俺はあちらのスレから来たという意識ないよ。
両方見てるから、こちらの住人、あちらの住人という
考え方自体に違和感がある。

二つのスレが別の住人で成り立ってお互いに反発し合っているなんて、
粘着物が必死に吐き続けている妄想の中だけの出来事だよ。

03-289 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 14:13 ID:U/ZeG08W
つか両方のスレで毒はいてる人って
創作文芸板やラノベ板を荒らしてた
議論・煽り好き連中じゃないの?

ぜんぶのTS系に粘着してる『嵐』
みたいなものだから、強制・非強制
両住人とも、無視する方向でいった方が良いよ。

嵐の所為でお互いが喧嘩するなんて馬鹿げてるし、
強制・非強制は言ってみれば洋酒と日本酒みたいなもの。
好みはあったとしても、両方楽しんでる人がほとんど。
味的な好みがあるから、ジャンル分けしてたほうが良いってだけ。

日本酒が駄目、洋酒が駄目って人はいるけど
だからと言って洋酒を馬鹿にしたりする人はいないし
バーを無くして、立ち飲みやでカクテルを出すことにしましょう
なんてとんでもない事を言い出す人もいません。

バーに行きたい気分の時もあれば、飲み屋で飲みたい気分の時もあるし。
雰囲気に違いがあるから、飽きずにお酒(TS系作品全般)を楽しめるんだし
スレの分離=仲が悪いと言う事ではありません。 普通の読み手はそう考えてるはずです。

03-290 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 21:18 ID:XiG/2qZt
だから語りすぎるのはよそうって。
それより、トラブルの原因の>>282を女性化してみんなでいじりまくれ。

03-291 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 22:36 ID:eVrEoM0w
>>290

いかん、脳内で>>282タンを女性化しようとしたら失敗してみさくら風になってしまった

03-292 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 23:14 ID:mqGNArUS
いいよこの際みさくら風でも。
ふたなりオッケー。>>282はふたなりで十分。

とりあえずスレ住人全員で前後ろとお口に突っ込んでやって、
自分のチンポ汁も噴出してもらおうかね。

03-293 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 23:43 ID:IFUXFAn1
>>292
裏山鹿杉るので駄目。

03-294 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 23:56 ID:mqGNArUS
そういわんと。俺はそのみさくら風ふたなりのチンポしゃぶりに回ってもいいぞ(ヲヒ)

>>291>>293のIDが、何となくエロく見えてきた。

03-295 :名無しさん@ピンキー:04/05/23 23:58 ID:aXcPsq4t
とりあえずむこうにいるID:7z7vB/NRも無視ってことか。

03-296 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:30 ID:ZGZOtVhJ
 |,.'⌒
 |⌒ ヽ
 |ノ)))〉 ダレモイナイ… トウカスルナラ イマノウチ…?
 |ヮ゚ノリ
⊂)!
 |

03-297 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:31 ID:ZGZOtVhJ
>160
********************************
酒場の喧騒が換気口を通じて、微かに伝わってくる。ついさっきまでいた自分
の場所。しかし今は裸でベッドの上にいて、教授に抱きしめられている。ほん
の数十分前には想像すらしていなかった至福の時間。教授の薬を飲むと、忘
れていたたくさんのセピア色の過去が鮮やかに色を取り戻す。出会ったばかり
の頃のぶっきらぼうで若い教授と、"7艶のフレイ"とあだ名される淫女になった
今の自分。裸の自分を責めたてる老いた教授と、教授の手を握り締めて眠りに
ついた幼い頃の自分。ばらばらの時間の中に散らばる、二人の思い出がモザ
イクのように同時に甦ってくる。フレイは両手を教授の頬に添えて、自分から教
授にキスをする。教授はいつも無表情でこのキスに応えるけれど、フレイはその
キスの仕方が、もっとも教授を喜ばせることを知っていた。
教授はフレイの裸の腰にまわした手をずらし、ゆっくりと肉の亀裂に指を這わせる。
「はあああぁっ!!」
薬によって性感を高められた体に、思い出に浸っていたい自分の意思とは無関係
に、震えるような快感が押し寄せてくる。触れられた教授の指から、全身の毛が逆
立つような痺れが広がっていく。
「はぁ、はぁ……」
「もうビショビショだぞ、フレイ。そこに四つん這いになって、お前の性器をもっと良く
見せるんだ」
「はぁ、はぁ……はい、教授……。くっ」
急激に全身を襲い始めた快感に、誰かにすがっているのがやっとのフレイは、何とか
うつぶせになって両手と両足に力を入れ、教授の言われるままのポーズをとった。
教授の目の前にフレイのもっとも恥ずかしい部分が晒される。教授はフレイの下の
唇を広げ、指を差し挿れる。
「くぅぅっ!」

03-298 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:33 ID:ZGZOtVhJ
>297
腕から力が抜け、腰を教授に突き出した格好になってしまう。
「まだ指を入れただけだぞ、フレイ。もう少し我慢しろ」
「はぁ、す、すみません、教授。でも、力が……」
ちゅぷちゅぷという恥ずかしい水音が喘ぎ声に混じっていく。教授がゆっくりと
指を出し入れすると、そのたびにフレイの中心から、愛液が滲み出してくる。
「はじめは少しも感じなかったのにな……」
「教……授が、私の……体に、刻んだんです。快、感の……回路」
「お前に刻んだ回路は、ここだけではないだろう」
教授は手を伸ばして、フレイの乳首を弄り始める。
「きゅううん!!」
刺激された部分が、教授が指を出し入れしている穴の、まだ届かない奥の塊と
つながっているような感覚に悶える。刺激された乳房の頂点にあるスイッチが、
接続された回路を伝って下腹部を加熱していく。燃える様に体が火照りだしてい
るのに、意識だけははっきりとしていた。教授との様々な思い出が脳裏をよぎる。
この体はもう薬を必要としないほど開発されていた。しかし、まだ心の準備ので
きていないうちに、体が勝手に快感を直接脳に送り込んでいく、この感覚が好き
だった。教授の処方した薬無しでは得られない、文字通り心と体を引き裂かれる
ような快感。教授だけが自分の心と体をばらばらにし、蹂躙することができたの
だった。自分の最も愛する人に自分の全てを捧げ、征服されることが一番の悦び
だった。
「はぁ、はぁ……。きょ、教授。く、ください……」
「何をだ? はっきり言いなさい」
「きょ……教授の、モノを、わ……私の、中に……」
「まだおねだりするには早いぞ」
そういうと、教授は男根を模した器具を膣内にゆっくりと押し込んでいった。
「ふっ、ふぁあああああ!」

03-299 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:35 ID:ZGZOtVhJ
>298
フレイは胎内を蹂躙してい異物に絶頂を覚え、天井へ向けて突き出していた
下半身も、ベッドの上に崩れ落ちた。その自らの衝撃がその異物をして、さらに
刺激を与える。
「くあぁぁぁ!」
「イキっぱなしか?フレイ。だがこんなものではないぞ」
そういうと教授は器具の底にあるスイッチを入れた。ブーンという振動とともに、
フレイの快感中枢をさらに刺激していく。絶頂による痙攣が体全体にまで及び、
だらしなく開いたフレイの口から涎が垂れ始める。
「あ、あ、や、やめ、きょ、教……授、わ、わた……し、こ、われちゃ」
「安心しろ、私がまた組み立ててやる」
そういうと、教授はフレイを抱き上げ、口唇を舌で犯し始めた。
最愛の人物からの濃厚なディープキスで、フレイはようやく体の快感と心の快
感が同期し始めたが、その幸福感に包まれてゆっくりと気を失っていった。

********************************
フレイを1週間だけ預かるという約束は、1ヶ月に延び、更に一月、もう一月と
延長され、いつの間にか1年が過ぎようとしていた。その間にフレイは、教授が
指揮する科学技術部の様々なプロジェクトの手伝いをするようになり、いつしか
一人前の研究員として、遜色の無いほどの能力を開花させていた。また失われ
ていた感情表現も、教授が開発したアリスのシステムに接続できるクライアント
型の擬似人格(アリステア)と遊んでいる内に、少しずつ取り戻してきているよう
に見えた。相変わらず教授以外の人間には人見知りをするものの、一緒にいる
ことの多い教授の執務室付きの部下達には、単なる愛想笑いではない笑顔を見
せるようになっていた。無口で控えめだが、教授の助手として言われたことはそつ
なくこなす。そして時折見せる、はにかんだような笑顔。フレイはいつの間にか、
科学技術部のアイドル的な存在になっていた。そして長らく研究と執務に没頭し
続け、人との交わりから遠ざかっていた教授にとっても、フレイの存在は次第に
大きな物へとなっていた。

03-300 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:36 ID:ZGZOtVhJ
>299
そうして、フレイの13歳の誕生日に、教授はフレイと数人の部下を連れ、公園
で小さなパーティーを開いた。フレイは初めて見る園内の大きな木や芝生や池
に目を丸くして驚き、放し飼いにされている小動物達と戯れ、声を出して喜んだ。
教授は普段は控えめでおとなしく助手を務めているフレイが、子供のようにはしゃ
いでいることに、驚いていた。そしてこんなにも明るく、元気に走りまわれるほどに
感性を取り戻したフレイに、深い感慨を覚えていた。

ウサギを追い掛け回して遊んでいるフレイに、部下の一人が声をかける。
「いやびっくりだね、フレイちゃんがこんなに元気な子だったなんてね」
「ごめんなさい。ちょっとはしゃぎすぎたでしょうか?」
フレイはちょっと顔を赤くしながら、抱き上げたウサギの頭を撫でていた。
「いや、そんなことは無い。本当は子供はそれが自然なんだ……。もっと早くここに
連れて来るべきだったな」
教授は目を細め、やさしくフレイの頭を撫でた。
そんな時だった。教授たちがやってきたのとは反対側の区画から、見覚えのある
人物がやってきた。教授が記憶の糸を手繰っていると、その人物はフレイたちに
近づいて来た。
「久しぶり。元気そうね、フレイ」
「お姉…さま……」
フレイがそう言うまで、教授はその人物が誰であったのかを、すっかり忘れていた。
メールなどで時折近況をやり取りをしていたものの、教授とは事務的な内容だけで、
実際にはほとんどフレイに対応を任せていたため、直接会うのはこれで2度目だっ
たからだ。

「教授。無沙汰しておりました。フレイが大変お世話になっております」
「いや、そんなことは……。どうしたんだね?急に」
「ええ、教授にフレイをお預けして約1年。この子も13歳になりましたし、様子を見に
伺ったのです。執務室のほうに聞きましたら、こちらだといわれましたので」

03-301 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:38 ID:ZGZOtVhJ
>300
「ああ、見てのとおりすっかり元気になった。このとおり自然に笑えるようにも
なったし、私の優秀な助手として立派に仕事もこなしている」
"優秀な"という教授の言葉に、フレイは少し頬を赤くして、教授に隠れるように
寄り添う。
「そうですか。じゃあ、もう戻っても平気よね?フレイ」
「え?」
「なんだって?」
二人は思わず聞き返した。フレイが教授の手をぎゅっと握る。
「実は……、伝助先生に聞いたんです、フレイのこと。フレイの病気は体のせい
じゃなかったそうですね」
「いや、しかし……」
「この子ももう13歳になったことですし、そろそろ娘としての生活に戻っては、
と思ったのです。今日突然お伺いしたのは、そのことを相談しに参ったのです」
「だが……。この子はまだ13歳だし……その、まだ早いのではないかね?」
「でも、もう性転換してから1年以上経つわけですし、元気になったのであれば、
教授にこれ以上後迷惑をおかけするのも、申し訳ありませんし……」
「別に、私は迷惑などしておらんが……」
「お姉さま、わたし、教授と一緒にいたいんです。駄目ですか?」
「フレイ。あなたは教授のパートナーでも助手でもないのよ。"アリスの娘"なの。
自分でそう選んだんでしょ?」
「……わたし、好きで娘なんかになったわけじゃない!!」
「何を言っているの、フレイ。"娘"になるには……」
教授はフレイの姉を手で制した。
「君、ちょっと向こうで話さないか? フレイ、みんなと一緒に遊んでいなさい」
一瞬、フレイは教授の顔を見上げて目を見たが、直ぐに顔を赤くして、下を向いた。


03-302 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:39 ID:ZGZOtVhJ
>301
「でも教授……」
「いいから、二人だけで話がある。みんなと遊んでいなさい」
「はい……」
フレイは教授と姉の顔を交互に見比べたが、2人の表情を見てあきらめ、助手
たちのいる木陰へと走っていった。

教授は、フレイの姉を伴って、公園の一角に設けられた東屋の長椅子に腰掛けた。
フレイの姉も自然木で作られたテーブルを挟んで教授の向かいに座る。
「君が伝助医官から、何を聞いたのかは知らん。しかし……、あの子は……。
フレイはまだ完全ではない。……私は、まだ治療は必要だと思っている」
教授は自分では意識してはいなかったが、いつの間にか生活の中心となっていた
フレイを、手放したくないという思いが強くなっていた。
このままフレイをずっとそばにおいて置けたなら……そんな無意識の願望が、根拠
の無い言葉を口にさせていた。切れが悪く、口ごもった物言いの上に、自分を見て
話さない教授に、姉は何かを感づいたかのように言う。
「あのコが、そんなにお気に召しましたか?」
「なんだって?」
「私、知っているんです。教授は私たち"娘"との逢瀬を、ずうっとなさっておられない
そうですね」
「君は何を言って……」
「教授のご趣味に口を挟むつもりはございません。しかし、私はあのコの姉として、
あのコが不幸なことになるようなことがあるとするなら、それを黙って見過ごすわけ
にはいかないのです」
教授には、姉が何を言っているのか訳が判らなかった。しかし、何か自分がフレイに
酷いことをしていると、姉が誤解しているのではないかということだけは解った。

03-303 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:41 ID:ZGZOtVhJ
>302
「……君は何か勘違いをしている。私はフレイに娘としての奉仕などさせては
いない。第一、まだ子供だぞ!」
「確かにフレイはまだ子供です。でも、13で伽を勤めた娘が過去にいなかった
わけではありません。それに、もともと教授はあのコに快感を取り戻させる治療
を、なさっていたのではありませんか?」
「私がフレイにしていたのは、感情を取り戻させることとか、科学知識を身につけ
させることであって、快感などではない」
「でも、教授は毎日あのコと一緒に寝ていらっしゃるそうではありませんか」
「それは……、まだ一人では寝られないというからであって……。な、何を?」
姉はすっと教授の直ぐ隣に座りなおし、教授の手をとった。
「かわいい子ですから、情が移られるのはわかります。でもあのコは誰かの
独占物ではありません」
「無論だ。フレイには自分で、自分の居場所を決める権利がある。さっきだって、
私のところにいたいと言っていたではないか」
「そんな詭弁を。教授らしくありませんわ。もちろん教授には感謝しております。
あのコがいなくなったら寂しいでしょう。でもその埋め合わせは、私がいたします。
何でしたら今からでも……」
そういうと、姉は教授の手に添えていた手を自分の胸元へと導いた。
大胆にカットされたデザインの服の隙間から、直接膨らみに触れさせる。
「毎晩、というわけには参りませんが、できる限り代わりを務めさせていただきま
す……。それにフレイを一人前にしたら、"娘"としての勤めからも解放されます
し、そうしたら残りの人生を、教授に差し上げてもかまいません」
密着させた姉の体から漂う、甘い香りが教授の鼻腔をくすぐる。
「や、やめたまえ」
教授は抵抗しようとするが、意外にも姉の力は強かった。生まれてから、ほとんど
肉体労働などせず、体を鍛えているわけでもない教授よりも、毎日文字通り体を
張って勤めている彼女たちは、華奢に見えても力は強かった。

03-304 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:42 ID:ZGZOtVhJ
>303
「あんな子供よりも私のほうが、きっと教授を満足させることができますよ」
「やめるんだ!」
しかし力で僅かに勝る姉は、空いているほうの手を教授の頭の後ろに回し、
目を閉じて唇を近づけようとした。

「お姉さま!やめて!!」
長椅子の上に折り重なるように横になった2人が、唇を重ねようとするその瞬間、
叫び声とともに、フレイが教授たちの間に割って入った。
「お姉さま!やめてください!!」
フレイは目に涙をいっぱいに浮かべて教授にすがった。
「フ、レイ? ……他の方たちと、遊んでいたのではないの?」
フレイに突き飛ばされるように、床に座り込んでしまった姉が半ば呆然として尋
ねる。
「ごめんなさい、本当は隠れて見ていました。でも、教授が……。嫌がっている
のに、お姉さま……酷いです!ううぅっ、うっ、うぁあん!!」
教授は声を上げて泣き始めたフレイに驚いた。フレイが声を殺して泣いていた
のは、教授のところへ来て最初の数日だけだったからだ。その後は悲しそうな
顔を見せることはあっても、一度も涙など見せたことは無かった。教授はフレイ
をそっと抱きしめて身を起こし、泣きじゃくるフレイの頭を撫でた。そして床の上
に座り込んだままのフレイの姉にいった。
「君、今日のところは引き取ってくれないか?これ以上フレイを刺激するのは、
この子のために良くない」
「でも……」
「君がフレイの身を案じてしたことだということは、私もわかっている。後でフレイ
にも良く言い聞かせておこう。君は誰かに命じられて、引き取りにきたわけじゃ
ないだろう?」

03-305 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:44 ID:ZGZOtVhJ
>304
「はい、……私の独断です」
「そうか。ではフレイの今後については、今夜にでも伝助医官にも相談して決め
よう。それまでは、私を信用して預からせてもらえないか?私がフレイを虐待な
どしていないということは、今ので解ってもらえたと思うが」
「……ええ、それは。……わかりました。今日はこのまま帰ります」
姉は立ち上がって乱れた服を直し、まだ泣きじゃくっている妹へ話しかけた。
「フレイ、泣かせてごめんなさいね。あなたを連れて帰るつもりだったのだけど、
まだ暫くは教授のお世話になりなさい。でも、元気になったあなたを見ることが
できて良かったわ」
そういうと、持ってきたバッグの中から小箱を取り出すと、テーブルの上に置いた。
「これは13歳になった、あなたへのプレゼントのつもりで持ってきたの。後で開け
てね……。では教授、失礼いたします。フレイをよろしくお願いいたします」
姉は深々と頭を下げて、中央ブロック側の出口へと歩いていった。
途中、一度だけ振り返って、こちらに向かってもう一度お辞儀をして、
帰っていった。





03-306 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:45 ID:ZGZOtVhJ
>305
フレイが泣き疲れて眠ってしまったため、教授はフレイを背負って科学技術部
へ戻ると、自分のベッドへ寝かせようとしたが考え直し、ほとんど使われていな
かったフレイの部屋のベッドへ寝かせた。夕食の時間になってもフレイは起きな
かったため、いつでも起きて食べられるようにと、いつもの備蓄携行食と飲み物
を部屋に置いておいた。教授は置手紙をして、伝助医官へ今後のことを相談す
るために執務室へ向かった。

数時間後、自室へ教授が戻るとフレイは起き出していて、教授の机で
飲み物を飲んでいた。
「お帰りなさい、教授」
「ただいま。今日は疲れただろう?そのまま眠っていても良かったのだぞ」
「ええ、でも……」
「安心しなさい。さっき伝助医官とも相談してみたのだが、まだ暫くはここにいて
良いことになった。」
「本当ですか?」
フレイはまだ涙の跡が残る頬をほんのりと赤くし、瞳を輝かせた。
「ああ、本当だ。しかし、今日は二つびっくりすることがあったな。フレイがあんな
に元気にはしゃぎまわったり、動物と遊んだりすることができたことだな。はじめ
て人間以外の動物を見ると、怖がるものも多いのだが……」
「ライブラリでしか見たことが無かった自然が、あんなにすばらしいとは思わな
かったので……。もうひとつはなんですか?」
「うむ、君の姉さんにな。まさか"アリスの娘"に押し倒されるとは思わなかった。
少しぐらい体力づくりをしておくべきだったな。ははは……」
教授がそういって笑うと、フレイもつられて声を出して笑った。


03-307 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:46 ID:ZGZOtVhJ
>306
「教授、私も今日とってもびっくりしたことが、もうひとつあるんです」
「ん?何かな?」
フレイは顔を赤くしながらソファに腰掛けた教授の横に座りなおした。
「今日、教授は初めて私の名前を……、"フレイ"って呼んでくださったんです。
『"フレイ"、みんなと一緒に遊んでいなさい』って…」
「……そうだったか?」
「ええ、それまで私のことは"君"とか"ちょっと"としか呼んでくださらなかったん
ですよ。それに他の人に私のことを言う時だって、"あの子"とか"この子"とか
しか……」
フレイはちょっと拗ねたように言う。
「そうか、そうだったか……それはすまなかったな」
「いえ、いいんです。ちゃんと呼んでくださったんですから……」
フレイは顔を赤くしながら、頭を教授にもたれかけさせる。教授はこの時フレイが、
自分に対して恋愛感情を持ち始めていることを、はっきりと感じた。
「……そ、そうだ。お姉さんからプレゼントをもらっただろう?開けてみたかい?」
フレイは急に表情を曇らせて、頭を振った。
教授は立ち上がって、フレイの部屋から昼間渡された小箱を持ってきて、フレイの
前においた。


03-308 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:47 ID:ZGZOtVhJ
>307
「開けてごらん。お姉さんだってフレイのことを心配して、わざわざやってきたんだ」
「でも……、姉さまは私と教授を引き離そうとしたんですよ」
「いいから」
しぶしぶながらフレイは小箱を開けると、中から少し古ぼけた銀色のアクセサリが
出てきた。
「よくわからんが、首飾り……かな?確か君の姉さんも似たようなものを身につけ
ていた様な……。でも綺麗じゃないか、よかったな」
フレイが装飾の施された丸い飾りについている突起に触ると、ふたが開いた。
「ふうん、凝った作りだな。中に何か入ってるのかね?」
「いいえ、何も」

娘が身に着けるアクセサリのことなど、教授は知る由も無いだろう。
しかし、例えほんの僅かの期間であっても、プレゼントしてくれた本人と一緒に過ご
した事のあるフレイには、それが何であるかも、空っぽの中身に何を入れるのかも
知っていた。そして、なぜこれを姉がくれたのかも。
だから教授のありきたりな言葉にも、はっきりとこう答えることができたのだ。

「明日、お姉さんにヴィジホンをかけて、お礼を言いなさい」
「はい、教授」



03-309 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/24 00:49 ID:ZGZOtVhJ
>164さん
いつも感想をありがとうございます。二重奏はもちろん嬌声、……ではなくて寝息です。
はっきり書いたほうが良かったかな???

>151さん
はーい、まだ名前も出てこない、残りの2人のアリスの娘のうち一人はあなたにケテーイ!!(ワラ
お名前を( ゚д゚)ノドゾー。名無しのフレイの姉さんでもかまいませんが
>167さんはそのパートナーね。

なんか悪人が出せない縛りを、自分でいれちゃってる気もしますが、まだまだ続きます。
ではまた!

03-310 :名無しさん@ピンキー:04/05/24 02:33 ID:Yped9yGw
http://www5.famille.ne.jp/~sprite/novel/shinobu/naru01/naru1.html
桃の香りの水ねえ

03-311 :名無しさん@ピンキー:04/05/24 16:50 ID:HSV0Q79X
>>309
アリスさん毎度毎度GJです!今回も堪能させていただきました

03-312 :名無しさん@ピンキー:04/05/25 02:48 ID:Ys23l0tt
>309
アクセサリに何を入れるのか。

「それ」を入れるということがどういうことなのか。
…この想像が合っていたならば。
「娘」としての「仕事」を行う時、「それ」はきっと「娘」の心の支えになるのだろうな、と。
そう思った時、「彼女」たちの切ない心に胸が震えました。

身体を抱かれながら、心で想いを抱く。

…ということなのかな?と。

03-313 :名無しさん@ピンキー:04/05/25 21:38 ID:7zvvvYCw
何だ何だ!?そのアクセサリーに入れるものは!?
激しく気になりますぞ、教授!!また何か企んでますな!?

しかし*と*の間に挿入されてたエッチシーン、超エロいっすね(;´Д`)ハァハァ
っていうか教授って実はスケベ?W
だけど、まだ13歳のか弱すぎるこの女の子が七艶のフレイに成長していくのも
教授との強い心の結びつきがあってこそなんでしょうな
いや、エロスと泣かせる人間愛を織り交ぜたこのSF官能小説
読み物としても最高であります!

03-314 :名無しさん@ピンキー:04/05/25 23:49 ID:4/S3IdUE
>>309アリスさん
ええーっ、マジ!?漏れがですかぁ!?うわ、嬉しいような怖いような…
ではお言葉に甘えて「シンディ」ちゃんなんてどうですか?
でも出来れば漏れは姉役って柄じゃないので…orz
しかし167さんってどんな人なんだろう、ドキドキ…

03-315 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 00:29 ID:zOr8wU4m
487 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:24 ID:cDha5Fu2
ちょっと聞きたいんですが、
ここの定義では男性を強制的に女性化した際、
ちんちんを残したままのふたなり化するのは
許容範囲なんでしょうか?

488 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:36 ID:B38KzEEj
>>487
俺的にはダメー
ふたなり化は別物だと思う。

489 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:43 ID:YnOdJRYd
>>487
ふたなりはスレ違いです

490 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:45 ID:elaEKX7L
>>487
強者の要素を残してるのはだめだと思うぞ、ここでも非強制ですらも。
女性化っていうのは今までまともな生活を送ってた人間を
奴隷、もしくは絶対的弱者の立場に無理矢理置いて壊れていく様を眺めて楽しむものなんだから。
最近障害者もしくは不治の病にかかった主人公を傍観するドラマや漫画、小説が流行ってるだろ。
あれと同じ。
あくまでも「立ち直る」じゃなくて「現状に適応する」。
可変TSならもう少し違うんだろうけどな。

491 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:46 ID:elaEKX7L
だから男性としての攻撃機能が残存してるものは別だと思う。

492 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 01:02 ID:cDha5Fu2
なるほど~勉強になりました。
そうか、弱者か……キーワードはそれだな。

03-316 :◆QT4umEMRFs :04/05/26 02:06 ID:TTPsalsw
 すみません…。
 もうずっとエロ分が低いです。
 個人的に、直接えちーも大好きなんですけど、TSに関しては心の葛藤・悩み・芽生えた恋心などが激
しくツボなので、どうしてもそういう描写にこだわってしまいます…(それが成功しているかどうかは別
問題として)。

 今回も基本的にエロ無しです(なんだか百合?というか、マリみて?)。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」

03-317 :ボクたちの選択(414):04/05/26 02:07 ID:TTPsalsw
>278
 メロンちゃんは、自分の左手首に嵌めている男物の黒い時計の存在を忘れているみたいだった。人の趣
味にとやかく言うつもりは無かったけれど、少女の白くて細い手首には、ちょっと似合っていない気がし
た。
「う…ん…10時…ちょと過ぎ。ね、ケイちゃんのウチって、門限は大丈夫?」
 こくん…と、少女は子供みたいに頷いた。
「お父さんかお母さんに連絡しなくても大丈夫?」
 こくん…と、また子供みたいに頷いた。
 多恵は「ふう…」と息をつくと、ひとまずメロンちゃんをソファに座らせ、セーターとジージャンをそ
の膝の上に置いた。
「…せめてセーターは着た方がいいわよ?風邪引いちゃうから」
 メロンちゃんは、じっと膝の上の服を見つめると、のろのろと顔を上げて多恵を見た。
 青褪めた顔に、ちょっと潤んだ瞳が犯罪的に可愛らしくて、多恵の“おねーちゃんハート”が“ぎゅん
ぎゅん”に鳴り響き、彼女はあともう少しで、ちっちゃくて可愛くて頼り無げな少女を“ぎゅっ”と抱き
締めてしまいそうだった。
『いやぁ…いかんいかん』
 …それこそ犯罪になってしまう(なりません)。
「ボク…ヘンなこと言いませんでした?」
 セーターを着ながら、メロンちゃんが不安そうに言う。
 多恵は彼女の髪をセーターから出して指で軽く梳いてやりながら、
「…ヘンなこと?」
 …「アレ」のことだろうか?それとも「ソレ」のことだろうか?
 微笑みを崩さないまま、急いで考えた。

 メロンちゃんは、酔っ払ってもメロンちゃんだった。
 可愛くて素直で正直で、良い子だった。
「だから、ボクはダメなんです。ボクはボクじゃダメなんです。アイツは、もっと…もっと女の子っぽく
ないと、きっと…」
 そう言いながらぽろぽろと涙をこぼした彼女が、たまらなく愛しかった。
「アイツに嫌われるなら、ボクは女でいたくない。ボクは男に戻りたい。アイツとふつーのダチだった頃
に戻りたい…」
 しゃくりあげる少女が切なくて、いじらしくて、思わず肩を抱いた。

03-318 :ボクたちの選択(415):04/05/26 02:09 ID:TTPsalsw
>317
「かーさんたちは、ボクがアイツとえっちしてこどもつくればいいっておもってるんです。アイツじゃな
くてもオトコならだれでもいいからこどもつくれっておもってるんです。でもだったら、それだったら、
ボクはあいつとがいい。まだ、アイツとならいい。けろ、ボクはオトコなんですよ。きいれますか?たえ
さん!ボクはオトコなんれすよ!?…どうふればいいんれすか?しゅきならおろこれもおんられもかまわ
らいとかっていーますけろ、ならボクがよくてもあいるは?あいるはきっといやにひまってる……らっれ
ボクはおろこらったんらから…らから…」
 泣きながら、半分眠りながら、呂律(ろれつ)の回らない事を呟く少女の、その心の痛みが少しでも和
らげばいいと思って、多恵は少女の髪をずっと撫で続けていた。

『この子は、この子のままでいいのに…。そのままでいいのに…どうしてそこまで自分を否定するんだろ
う…その彼にこだわるんだろう……』
 そう思い、自分を見つめるメロンちゃんから目を逸らし、多恵は「ふう…」と溜息をついた。
 その仕草に少女が“びくん”と体を震わせ、多恵は「しまった!」と思った。すがりつく子猫を邪険に
手で払い除けたような罪悪感と気まずさが、一気に彼女の胸に満ちた。
「あ……違う違う!ちょっと今日はアルコールが抜けるのが遅いなぁって思っただけ。別にケイちゃんが
ヘンなこと言ったとか、そーゆうんじゃ、ないのよ?」
 メロンちゃんは、本当はもっと活動的でポジティブな性格なんじゃないかな?…と多恵は思っている。
 今まで男みたいに一緒に遊んでいた幼馴染みがいて、ここまで「女」として変化してしまった自分の体
に戸惑い、嫌悪し、悲嘆している……そう感じるからこそ、そう思えた。
『女であること…女だということ…それに対する悦び…とか、幸せ…とか、そういうものを感じられれば、
また違うのだろうけど…』
 多恵は、当たり前だけれど物心ついた頃から女として生きてきた。女である事が当たり前で、それを疑
問に思ったことは全くと言っていいくらい無いのだ。

03-319 :ボクたちの選択(416):04/05/26 02:11 ID:TTPsalsw
>318
 確かに時々「男だったらな」とか「男になれたらな」とか思ったりもする(特に生理の時とか!生理の
時とか!生理の時とか!それから生理の時とか!)が、それが思っても仕方ない事だと自覚しているし、
自分の性を受け入れているから、今さら変えられるとも思っていない。
 「女であること」「肉体的に男性よりも弱いということ」を意識して利用してきたつもりはないけれど、
それなりの恩恵も受けてきたのだ。時々、女である自分をうざったく感じる事も無いわけではないが、そ
れでも「嫌悪」するまでには至っていなかった。

 けれど、メロンちゃんは違うのだろう。

 彼女から聞く話を繋げてみると、多恵には朧に見えてくるものがあった。
『ケイちゃんは、小さい頃から男の子みたいに…ううん…男の子として?育ってきたのね。
 幼馴染みの男の子とも、男同士みたいにして遊んでいた。
 でも、成長して、体がどんどん女になってきて、それで急にその幼馴染みの男の子がよそよそしくなっ
た…。
 ケイちゃんはその男の子の事が好きなのに、ずっと男の子として一緒に育ってきたから、それを自分で
もまだ認めたくない……けれど好きだから、それを否定したい理性と感情がケンカしちゃて、ぐちゃぐちゃ
になっちゃってる。
 その上、お母さん“たち”は、ケイちゃんにその男の子の子供……“後継ぎ”…かな?…を、産んで欲
しがってる…。
 好きだから、感情ではきっとたぶん“受け入れたい”と思いかけてるのかもしれない。
 でも、理性の方では今まで男同士みたいにして育ってきた男の子と、セックスするなんて考えられない。
 ……そうしているうちにも、ケイちゃんの周りの状況は、どんどん…刻一刻と変わっていっている……。
 そう……ケイちゃん自身の意志も無視して』

 ―――なんて“大時代的”な話だろうか。

 それが真実とどのくらい隔たりがあるのか多恵にはわからないけれど、でも、女の子の意志も人格も無
視したその状況には、じゅうぶん怒っていい理由があるように思えた。

03-320 :ボクたちの選択(417):04/05/26 02:14 ID:TTPsalsw
>319
『…田舎の方の古い家だと、なんだかまだありそうな話ね』
 多恵はメロンちゃんの頭を引き寄せて、ゆっくりと抱き締めた。少女は一瞬だけ体を硬くしたけれど、
抵抗することなく多恵に身を任せてくれる。2人の間で、多恵よりもずっとずっと豊かな乳房が、“ふかっ”
とクッションのように形を変えて多恵の胸を押した。
『この子の家って…どんな家なんだろう…』
 メロンちゃんのおっぱいの心地良いやわらかさを感じながら、ふと多恵は思った。

 例えばこれが時代劇とかだったら、よくありそうな筋立てかもしれない。
 世継ぎの生まれない藩主が、一人娘の姫を息子と偽って育て、自分の最も信頼出来る家臣の息子を遊び
相手兼世話役としてつける。
 姫はどうあっても女だから、成長すればおっぱいだってお尻だって大きくなるし、立場もただの子供か
ら藩主の子供としての側面が重要視されてくる。
 そのうちに姫の遊び相手だった家臣の息子は、今までずっと兄弟みたいに育ってきた姫を、ある時から
「主君の娘」として扱い始める。もう遊び相手でも、幼馴染みでも無い。自分が仕える主君として見始め
るわけだ。
 それに対して、姫は彼がどうして急によそよそしくなったのかわからない。
 彼はただ、自分の立場と姫の立場を明確にしただけなのに、姫からすればそれは「拒絶」として捉えて
しまう行為だ。
 一緒にいるのが当たり前で、彼のことを当たり前のように好きになっていた姫は、その「拒絶」が哀し
くて仕方ない。
 そして、姫の体もどんどん女らしくなってきて、もう女であることを家臣達に隠せなくなってくる。
 やがて藩主は「息子」として育ててきた姫に“見切り”をつけ「それならば」と信頼出来る家臣の息子
と夫婦になり「世継ぎを産むように」と姫に告げる。
 今まで男として育てられて、男として育ってきた姫は、父母の言いようが理解出来ない。
 世の習いとして、自分が世継ぎを産まなければ御家断絶となる事は重々承知している。けれど、今まで
男として兄弟のように一緒に育てきた彼を、今さら夫と呼べるのか。契りを結べるのか。

03-321 :ボクたちの選択(418):04/05/26 02:15 ID:TTPsalsw
>320
 確かに好きだという感情はあるだろう。
 けれどその「好き」という気持ちは、その頃にはもう「男としてのもの」なのか、「女としてのもの」
なのか、姫自身にもわからなくなっている。

『で、大抵の場合はそこに物語の主人公が絡んできて、姫は自分の本当の気持ちに気付いて彼と結ばれ、
めでたしめでたし……と』
 けれどそれは現実ではない。お話の中の出来事だ。
 登場人物の感情は、お話の都合にいいようにコントロールされ、観客の感情に好ましいものとして映る
ようにだけ描写される。
『そう…物語と違って、ケイちゃんは今こうして生きて、悩んでるんだもの。そんなに都合良く物事が運
べるなら、神様仏様なんて必要とされるはずないよ』
 もちろん、多恵の大好きなメロンちゃんを取り巻く現実には、都合良く現れてくれる主人公なんていな
いし、家臣を諌めてくれる偉そうな水戸の老人なんてのはなおさらいるはずもない。
 それに、「そういう話」では大抵の場合、姫の立場は流動的で受動的で、結局は男達の都合の良いよう
にされているものだ。姫自身の主張なんて誰も耳を貸そうとしないし、聞いたとしても「御家のためです」
とか「もっと御自分の立場をわきまえなさい」とか言われて黙殺されてしまうのだ。
『この子がそーゆーお話の姫様みたいに、ガマンして、そして潰れてしまっていいワケないじゃない…ねぇ
…』
 多恵はメロンちゃんのさらさらの黒髪に頬を寄せながら、彼女の傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な友人
の顔を思い浮かべた。
『タカちゃんだったら、悩みもしないで突き進んでいくだろうし、マリちゃんなら相手の論理の穴を徹底
的に突いて、完膚なきまでに論破しまくって自分の主張をしっかりと貫きそう…』
 彼女達の性格の10分の1でもブレンド出来たら、きっとこの少女がひとりぼっちでこんなにも悩んで
苦しんで泣いてしまうことなんて、無いだろうに。
「ねえ、ケイちゃん…このままで聞いて」
 多恵は、ソファに体を預けメロンちゃんのやわらかい身体を優しく抱き締めたまま、その艶やかな髪に
唇をつけるようにしてゆっくりと囁いた。

03-322 :ボクたちの選択(419):04/05/26 02:17 ID:TTPsalsw
>321
■■【65】■■
 多恵さんに引き寄せられ、そのあったかくてやさしい胸に頬を埋めた時、圭介は思わず身を堅くして声
を上げそうになった。
 彼女にこうして抱き締められるのは、記憶にあるだけで3回目だ。
 17歳の少年が、年上のお姉さんに抱き締められる…というのは、本当ならとてもとても“ものすごい
こと”だ…と、圭介は思う。普通なら17歳の性欲の有り余った男子高校生が、こんな風に一人暮らし(?)
の年上の優しいお姉さんの家に上がり込んで、あまつさえ抱き締められてしまったら、たぶん自分の立場
もわきまえずにその若さを“暴発”させてしまうかもしれない。
 事実、男としての性欲がほとんど無くなってしまった圭介の、その胸の奥に少しだけ残った「オトコノ
コ」は、さっきから緊急警戒警報を“ふぁんふぁん”と鳴らしっぱなしだし、喪失(な)くしたはずの性
器…が在ったところが、じんじんと疼いてさえ、いた。
 でも、それ以上に圭介を当惑させたのは、体を震わせるほどの、泣きたくなるくらいの安らぎ…安心感
だった。
 それは、

 このまま身を任せたい。

 多恵さんに何もかも打ち明けてしまいたい。

 そんな、今の圭介には“毒”とも言える甘美な感覚だった。
 多恵のトレーナーに顔を埋めるようにしながら、おずおずと息を吸い込む。お酒の匂いに混じって、母
とも由香とも京香とも玲奈さんとも、ましてやソラ先生とも、はるかちゃん、宮森、部長、まーちゃん、
タカちゃん、マリさんとも違う、優しい匂いがした。
「ねえ、ケイちゃん…このままで聞いて」
 不意に多恵さんが、圭介を優しく抱き締めたままゆっくりと囁いた。
 今の彼女は、上はトレーナーだけれど下はホットパンツで、健康的な太股が剥き出しになっている。圭
介は肩を引き寄せられ抱き締められたものの、手の置き場所に困って、でもその白くてやわらかそうな太
股に触れるのも憚(はばか)られて、仕方なく彼女のウエストに置いていた。
 その手から、多恵さんの声の震えが伝わってくる。
 今さらながら、女の人の体に触れているのだ…と意識してしまい、圭介は身動き一つ出来なくなってし
まった。

03-323 :ボクたちの選択(420):04/05/26 02:20 ID:TTPsalsw
>322
 そんな圭介に構わず、多恵さんは彼の髪の中に鼻を潜り込ませるように押し付け、深く息を吸った。そ
れに気付いて、こんな時だというのに、圭介は『昨日、頭洗ったっけ…』と、ヘンな事を考えてしまう。
「ケイちゃんって、気になってる子が、いるんだよね?」
 突然の言葉に、圭介の体が“かあっ!”と熱を帯びた。
 思わず否定しようと顔を上げかけるけれど、多恵さんはそれを許してはくれなかった。
「ん。いいの、わかってる。
 異性として…オトコノコとして『好き』とか『嫌い』とか、まだハッキリわからないけれど、でも気に
なってる子がいるんだよね。
 その子の事を考えると、胸が苦しくなって、哀しくなって、でもあったかくなって、ぽわぽわしちゃう
んだよね」
『どうしてわかるの?』
 そう聞きたかった。
 誰にも明かせない胸の内を正確に言い当てる多恵さんが、ちょっと恐かった。
 でも、胸が苦しくて、言葉にならなかった。
「嫌われるの、恐い?
 その子と、今までと違う関係になっちゃうの、恐い?」
 少しの間があった。
 圭介は答えられず、ただ、多恵さんのトレーナーを両手で“ぎゅ”と握り締めた。
「うん…恐いよね。そうだよね。
 小学校の頃からの幼馴染みだっけ?
 もう、一緒にいるのが当たり前みたいな関係なんでしょ?
 そういう相手から嫌われるかもしれない…って、やっぱり恐いよね」
 多恵さんの声は、圭介の強張った心にするすると入り込んでくる。
 ゆっくりと囁く言葉は、甘く優しく、耳に心地よかった。
「でもね、ケイちゃん。
 嫌われるのが恐いって事は、好きって事でしょ?
 異性として…とか、オトコノコとしてとか、そんなんじゃなくて、もっと一番基本な部分で、『好き』っ
てことでしょ?
 好ましいってことでしょ?
 一緒にいると落ち着けて、あったかくなって、ぽわぽわするってことは、そういうことでしょ?
 ケイちゃんは、どうなの?」

03-324 :ボクたちの選択(421):04/05/26 02:22 ID:TTPsalsw
>323
「……ボ……」
 圭介自身、何を言いたいのかわからないまま口を開きかけて、やめた。今、口を開くと、“抑え込んで
いるもの”が暴れ出しそうだったから。
 多恵さんは辛抱強く圭介が応えるのを待っていたけれど、彼が彼女の肩に顔を押し付けたのを感じてちょっ
とだけ苦笑した。
「ね…ケイちゃん。
 嫌われたかもしれない…とか、好きになるわけない…とか、なんだかケイちゃんは、その子とちゃんと
向き合ってないみたい。
 向き合う前から、もう全力に後ろ向きで逃げてるみたい。
 その子がどう…とかの前に、ケイちゃんの心はどうなの?
 どうしたいの?
 自分の心の中にあるものが『恋』かどうかなんて、ケイちゃん以外の人にはたぶん、きっと、正確には
わからないんだもの。
 ケイちゃん自身が向き合って、確かめて、それからどうするか考えなくちゃ。
 向き合う前から逃げてたら、それが『恋』かどうかなんて永久にわからないよ?始まらないよ?終わら
ないよ?
 終わらない恋は、すっごく辛いんだから。
 ホントなんだから。
 ケイちゃん、そーゆー、『終わらない辛い恋』とか、したい?」
 多恵さんはそこまで言うと、今度は自分から圭介を体から話、彼の目を真正面から見つめた。
 圭介は、間近で見る多恵さんの瞳に、まるで吸い込まれそうな気がして、けれど、どうしても逸らす事
が出来なかった。
 そして、

ちゅ

「!!?」
 圭介のおでこに、そよ風のようなキスを降らせた多恵さんは、一瞬だけ「あ、しまった!」というよう
な目をしたけれど、涙が潤んで景色がぐにゃぐにゃと歪み始めた圭介には、それに気付く事なんて出来や
しなかった。

03-325 :ボクたちの選択(422):04/05/26 02:24 ID:TTPsalsw
>324
「おまじない」
「ふえ…?」
「ケイちゃんが、自分の心とちゃんと向き合えるための、勇気のおまじない。
 泣いてもいいよ。
 怒ってもいいよ。
 ちょっと挫けても、ころんでも、ふて寝してもいいよ。
 でも、ケイちゃんの心と向き合えるのはケイちゃんしかいないんだから、ケイちゃんが頑張らないとダメ。
 だから、おまじない。
 がんばって。
 自分がどうしたいか。
 今はそれだけを考えればいいと思うわ」

 不意打ちだった。

 ずるくてひどくて、とんでもなく卑怯な行為だった。
 今の圭介には間違ってもしちゃいけない行為だった。
 今までずっと溢れそうな心の奔流を押し留めていた胸の結界を、もう2度と多恵さんの前では泣かない
ぞ…なんて密かに決めていた圭介の決意を、努力を、誓いを、あっという間に突き崩して蹴散らしてしま
うような、極悪で非道で卑怯極まりない行為だった。
「多……」
 声が、出なかった。
 唇が震えた。
 ただ、彼女の首にかじりつくようにしてしがみついた。
『多恵さんはずるい』
 そう思った。

 誰かにそう言って欲しかったのかもしれない。

 でも、こんなのは、ない。
 こんな不意打ちは、ない。

03-326 :ボクたちの選択(423):04/05/26 02:25 ID:TTPsalsw
>325
 多恵さんは、自分がこんなにも泣き虫で弱虫で、誰かにすがらないと決断さえ出来ない小さな存在なん
だ…と、これ以上無いくらいの現実を圭介に突きつけて、それでもまだ足らずに「あたたかくてやさしい
キス」なんていう凶悪な最終兵器でトドメを刺した。
『私は好きよ?
 だから自信を持ってね』

 カチューシャをしているのに。

 性欲に直結した思考でもないのに。

 多恵さんは女の人なのに。

 多恵さんの、自分を気遣う想いが、まるで厚く空を覆った雲間から差し込んだ、一条の陽光のように圭
介の胸の黒く蟠(わだかま)った暗部を照らした。
 そうなってしまっては、もう泣いてしまうしかない。
 でも、声は出してやるもんかと思った。
 そんな、恥ずかしくて消えて無くなってしまいたくなるくらいの姿を、そうそう何度も見せてなんかや
るもんかと思った。
 4回目なんて無いぞと思った。
 本当に、思ったのだ。
「…う~~……う~~う~~~……う~~……」
 多恵さんは、ぼろぼろと涙をこぼしながら、それでも強情にも唇を一文字に引き結んで「泣かないぞ」
という意思表示を示し続ける圭介の背中を、ただずっとずっと、優しく撫で続けていた。

03-327 :◆QT4umEMRFs :04/05/26 02:27 ID:TTPsalsw
>326
ここまで。

ようやく健司と向き合う覚悟が出来たかな、と。

以後、エロを挟んで、雨宿りイベントです(たぶん)。

03-328 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 02:46 ID:zOr8wU4m
487 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:24 ID:cDha5Fu2
ちょっと聞きたいんですが、
ここの定義では男性を強制的に女性化した際、
ちんちんを残したままのふたなり化するのは
許容範囲なんでしょうか?

488 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:36 ID:B38KzEEj
>>487
俺的にはダメー
ふたなり化は別物だと思う。

489 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:43 ID:YnOdJRYd
>>487
ふたなりはスレ違いです

490 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:45 ID:elaEKX7L
>>487
強者の要素を残してるのはだめだと思うぞ、ここでも非強制ですらも。
女性化っていうのは今までまともな生活を送ってた人間を
奴隷、もしくは絶対的弱者の立場に無理矢理置いて壊れていく様を眺めて楽しむものなんだから。
最近障害者もしくは不治の病にかかった主人公を傍観するドラマや漫画、小説が流行ってるだろ。
あれと同じ。
あくまでも「立ち直る」じゃなくて「現状に適応する」。
可変TSならもう少し違うんだろうけどな。

491 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 00:46 ID:elaEKX7L
だから男性としての攻撃機能が残存してるものは別だと思う。

492 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/25 01:02 ID:cDha5Fu2
なるほど~勉強になりました。
そうか、弱者か……キーワードはそれだな。


03-329 :TS:04/05/26 02:57 ID:pCCTxHyJ
けいタンにはぁはぁしてしまいます。。。。萌え殺されそうです

03-330 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 03:42 ID:k/qU7nve
>>☆様
お疲れ様です♪ 今回も素敵なストーリーありがとうございました。

終わらない辛い恋・・・。
愛に変わる事もなく、ただ想いだけが楔のように心を縛りつける。。。
けいちゃんにはそんな思いをしてほしくないって思うから、私もおまじないを・・・・chu♪w

03-331 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 13:51 ID:pCCTxHyJ
こういうのがケイタンなのか??
http://moe2.homelinux.net/src/200405/20040524662833.jpg

03-332 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 14:29 ID:/LVwggfs
>>331
不覚にもワロタ。そして萌えゲフンッ

03-333 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 14:30 ID:vJ9PdAt1
>>331
も……萌え……ゲフ

03-334 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 15:25 ID:IRwcqqbE
>>331
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

03-335 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 16:20 ID:Q/J3IsOs
>>331
メロンちゃん♪ 萌え~~~♪

03-336 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 19:49 ID:TGy1ft+d
ほ、保存しますた!!

03-337 :名無しさん@ピンキー:04/05/26 22:03 ID:0U0+DioC
多摩川戦隊コマレンジャー
狛江の平和を みだすヤツラは 許さない!
心のすきまに しのびよるのは 悪の影
愛と勇気がみんなの武器だ!


http://www.komae.info/ranger/index.html

03-338 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 00:05 ID:MEUezz/u
☆様乙かれさまです。

圭タソ可愛すぎです。反則ですね。
もう拉致監禁しゲフン!ゲフン!

いやーいい天気だ。

03-339 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:13 ID:YBLZkC6r
 |,.'⌒
 |⌒ ヽ  ダレモイナイ… トウカスルナラ イマノウチ…?
 |ノ)))〉
 |ヮ゚ノリ   前回のエピソードに入りきらなかった分です。
⊂)!     エロもないし、ストーリとあまり関係ないので
 |      気になる方はすっ飛ばしてください。

03-340 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:15 ID:YBLZkC6r
>308
----------------------------------------------------------------
公園での一件から1週間後、再びフレイの姉が教授を訪ねてきた。
先日の失礼な言葉のお詫びにと、手作りの菓子を持ってやって来た。
教授は、"娘たちはこんなものも作るのか"と感心したが、自分も昔アリスの娘と
一夜を過ごした時に、手作りのチョコレートをもらったことを思い出した。
「フレイはいま実験中だが、もう終わってる時間だと思う。直ぐに結果を報告に
やって来るはずだ。座って待っていなさい」
教授はそういってソファを勧め、自分も向かい側に座った。それならお茶会にし
ましょうと姉がいうので、助手にお茶の準備をさせた。
ふと、思うことがあって教授は尋ねた。
「君は、まさかカフェインとか大丈夫だよな?」
「ええ、ご安心ください。多少でしたらアルコールも平気ですから」
「そうか、ならば良かった。フレイに誤解されるようなことがあっては大変だからな。
ははは」
「まぁ、フレイのヤキモチはご迷惑ですか?」
「そのことなんだが……。よく解らんのだが、やはりフレイには……、いや、君たち
娘には特定の異性を独占したくなるとか、つまり、恋愛感情というか……、そういう
のがあるのかね?」
ヴィジホンなどでのフレイとのやり取りから、教授の人となりをなんとなく理解して
いた姉は、不躾な教授の不器用な質問に、苦笑しながらもはっきりと答えた。
「それはもちろんあります。教授にはございませんの?」
「いや、愚問だったな。忘れてくれ」
「お疲れのようですわね。来週中央ブロックの食堂で、恒例のクラブが
開かれる予定になってますわ。もちろん私もホステスを務めることなっております。
たまには羽を伸ばされてはいかがですか?たっぷりとサービスしますわよ」

03-341 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:16 ID:YBLZkC6r
>340
「いや、その手のイベントは苦手でね。実は艶事もあまり興味が無い。つまらん
人間だと思うかもしれんが、私は何か物を作ったり調べたりする事の方が好きで
ね。だからこんな管理職よりも、ただの研究員に戻りたいと思うことがよくあるよ」
「科学技術部にはそういう方が多いようですわね。ふふふ」
「まぁな、しかし笑い事ではなく、最近のあの子にどう接していいのか、良くわから
なくてな。アリステアみたいなAI人格なら、都合が悪くなったら、リストアしてやり
直しもできるんだが……」
「フレイはコンピュータではありませんわ」
「それはそうだ。フレイも公園の一件以来、以前と比べ物にならんほど明るく、
社交的になったのはいい。が、その一方で気に入らないことがあると無言で私を
攻めるんだよ。思い当たることが無いので、どう対処したものか……」
「どんな風に、ですの?」
「先日、昼寝から目を覚ましたら、フレイが真っ赤な顔をしてそばに立ってたんだ。
時間が来て目覚ましが鳴り続けていたのに、なかなか起きなかったらしくてね。
それで笑ってごまかそうとしたのだが、今にも泣き出しそうなほど怒っている様子
だったので、"これからは時間になったら、フレイが起こしてくれ"といったら、余計
に腹に据えかねたのか部屋を飛び出して行ってしまってね。
それ以来、昼寝から私を起こすのはフレイの役目になったのだが、あの時いったい
何の用事があって、私が起きるのを待っていたのか、未だに言ってくれないんだ」
「まぁ……」


03-342 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:19 ID:YBLZkC6r
>341
"教授の昼寝事件"の事は、その当日にヴィジホンでフレイから聞いていた。
しかし、同じ出来事でありながら、半ば興奮して嬉しそうに話してくれたフレイと、
今目の前で頭をかきながら悩み事を打ち明けている教授とでは、どうしてこんな
にも食い違った話をしているのだろう。そう思うと姉は、こみ上げてくるものを抑え
切れなくて、とうとう腹を抱えて笑い出してしまった。

「笑い事ではないぞ……」
教授の抗議にもかかわらず、たっぷり1分以上は笑いが止まらなかった姉は、
何とか呼吸を整えて座りなおし、咳払いをひとつした。
「失礼いたしました。でもそのことでしたら、お気になさることはありませんわ」
「君は、何か知っているのかね?」
「いえ、別に何も……。そうですわね、フレイのご機嫌を治したいのでしたら、
いっそのことお抱きになってはいかがですか?」
教授は手に持ったカップを取り落としてしまった。
「まぁ大変、やけどしてしまいますわ」
そういって姉は持ってきていたハンドタオルを出して、教授の濡れてしまった部分を
拭き始めた。
「いや、自分でやるから……」
教授はそういって姉の手からハンドタオルをとろうとした。
「あら、遠慮なさらなくて良いのに……」
その時、ドアが開く音がしたので教授がそちらを見ると、フレイが呆然と立ちつくして
いた。
教授は立ち上がって声をかけようとしたが、フレイは目から大粒の涙を流し始めた
かと思うと、抱えていたファイルを放り出し、走っていってしまった。


03-343 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:20 ID:YBLZkC6r
感想を下さった皆さんありがとうございます。

>312さん>313さん
アクセサリの中身、気になります??。
女の子がロケットに入れるものといえば、だいたい相場が決まっとりますが、
またエピソードがひとつ思い浮かびましたので、中に何を入れていたかは
後で明らかにします。”少し古ぼけたアクセサリ”だったってことを覚えてい
てください。

>314さん
ホントにその名前でいいですか??フフフ・・・・・妹、と..._〆(゚▽゚*)
娘たちの名前の付け方には、一応一定の法則があります。
名付け親が誰なのかを含めて、また別のエピソードで。

フレイ編は予想以上に長くなってしまいました。教授による調教シーンを
はもう暫くお待ちください。次回の続きも、もう校正段階なので週末には
アップします。ではまた!

03-344 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:27 ID:YBLZkC6r
げげげアップミス!!すみません>340の前にこれを入れてください


03-345 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/27 01:29 ID:YBLZkC6r
>308
公園で姉に誤解されてから、それまでは何も言わなかった教授は、"無用な詮
索を受けるから"という理由で、フレイとは一緒に寝ないようになった。フレイが
夜中にそうっと忍び込んだが、気づかれて追い出されたこともあった。フレイに
とって、いちばん心の安らぎを感じるリズムを聞くことができたのは、教授が昼
食後に執務室のソファで仮眠をとる時だけだった。もちろん、添い寝することな
どかなわなかった。フレイは執務室で一緒に食事をしたあといったん部屋を出
て、教授が寝入った頃にそうっと戻った。そして起こさないようにゆっくりと教授
の隣に座り、気づかれないように慎重に教授の手に自分の手をそっと重ねた。
そして2人の心臓の音まで聞こえそうな静かな部屋の中で、時間が過ぎていく
のを惜しんでいたのだった。教授のセットした目覚まし時計の表示を時々気に
しながら、時刻が迫ると静かに部屋を抜け出し、ドアの外で教授が目覚めるの
を待った。秘密の行為は、執務室付の助手たちの誰もが知っていたが、フレイ
の大切な時間を邪魔するようなことはしなかった。むしろ昼寝中にもかかわらず、
教授の手を煩わせようとする者を阻むために、積極的に協力してくれたのだった。
しかし、そんなささやかな時間もすぐに終わる時が来た。ついうっかり教授の寝息
にフレイも眠気を誘われ、アラームが鳴るまで眠り込んでしまったのだ。慌てて
飛び起きて教授のそばを離れたが、明らかに教授は気がついていたようだった。
顔を真っ赤にしてうつむき、なんと言い訳したものかわからず、フレイはもじもじし
ていたが、教授はにっこりとしながらこう言った。
「せっかくの昼寝なのに、目覚ましの音で起きるのも無粋だな。助手がいるのだ
から、時間になったら起こしてもらうことにしよう。私は眠りが深いので、起こすの
は大変かもしれんが、頼むよフレイ」
フレイは、言葉が出ないながらも何度も大きくうなずき、これで"一緒に昼寝して
も怒られない!"と思い、嬉しくなって部屋を飛び出していった。暫くして執務室
の外から、何人かの歓声と拍手が聞こえてきたが、教授は何を騒いでいるのか
見当がつかず、気にしないことにして、大量に溜めてしまった事務作業を再開した。
>340

03-346 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 02:01 ID:PqxbuXY5
>多恵さん
温かくて優しい貴女のお姉さんっぷりに萌えまくりますた。(;´Д`)ハァハァ
もしこれが姉妹スレだったら圭ちゃん、間違いなく貴女に食べられちゃって
たでしょうねw

>教授
ちぇっ、もう教授ったら鈍感なんだからもう……
恋する少女の傷つきやすい乙女心ぐらいわかってやれってのw

03-347 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 07:44 ID:m7FHk7PK
アップミスのお蔭でちょっとした謎解きが却って面白かったのは内緒。

03-348 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 12:10 ID:j5NqSubi
職人さんいつも乙です。
フレイタンの話の最初のほうが読みたくてしかたないんですが、このスレの
SSの保管庫みたいなサイトはないでんでしょうか?

03-349 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 15:47 ID:h1qc4eMs
このスレの保管庫だと、indexがさみしくなりそうだね
エロパロ板の保管庫ってどこ?


03-350 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 16:26 ID:qdNzwcBo
2chエロパロ板SS保管庫
http://adult.csx.jp/~database/index.html

03-351 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 17:17 ID:gfn/sDP2
でも、このスレのは保管されていないんだよね。
保管申請ってできるのかな?


03-352 :名無しさん@ピンキー:04/05/27 17:39 ID:WgcqVpAi
管理人の方、時々巡回してるみたいだから見つけてくれるのを待つか。
せっかちな人は一番下にアドレスあるし、逝ってみれば?

03-353 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 00:07 ID:WUlsHL+V
☆様さいきん遅いなぁ…
どこに出張されてるのやら…

誰か知りません?

03-354 :◆QT4umEMRFs :04/05/28 01:21 ID:9dKP+QUa
 人によってはエロいかも。
 けど情熱えちーに比べると各段にエロ分が低いです。
「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」

よりぬきレス。

>331
それでセミロングで背が低かったら…OKかも。

>338
拉致監禁して大人しくしてるような圭介じゃないとは思いますが。
でも、多恵が「お願い」したら、困った顔しながら自主監禁されそう…。

>353
遅いですか?
さすがに毎日とはいきませんし。
自分の中のルールに従っています。

03-355 :ボクたちの選択(424):04/05/28 01:22 ID:9dKP+QUa
>326
■■【66】■■
 夜道に女の子一人では危ない…ということで、多恵さんがタクシーを呼び、圭介は先日の事もあってそ
れに従った。自分が、今では無力な……他人の暴力や欲望に簡単に晒されてしまう立場の人間なのだと、
あの夜に嫌というほど思い知ったからだ。
 男だった時には、そんな風に自分の弱さを認める事は、屈辱でしかなかった。
 それが今では、自分の弱さを認める事から始めないと、一歩も前には進めない人間になっている。
『……女……なんだよ…な…』
 タクシーのシートに身体を預け、圭介は窓の外を流れるオレンジ色の外灯をぼんやりと見つめる。擦れ
違う車は少なく、歩道を歩いている人もほとんどいない。
 多恵さんのアパートは、デパートのある繁華街の駅から、さらに4つほど離れた住宅街にあった。圭介
の住む街とは方向が逆で、その上、市を別にしている。それでも、国道を飛ばせば車で30分ほどの距離
らしい。
『また…泣いちゃった…な……』
 泣き過ぎて、目が腫れぼったい。鼻の奥がツンとして、まだちょっとぐずぐずしてた。
『多恵さんの前だと、ボクは泣いてばっかりだ』
 セーターとジージャンを下から押し上げて、重たい胸がこれ以上無いくらいに自己主張をしている。そ
の胸を隠すように、バッグと、デパートで購入した下着の入った紙袋を抱いていた圭介は、「は…」と溜
息を吐いた。
『…でも』
 胸の苦しみが、痛みが、もやもやが……晴れていた。
 すっかり全部…とまではいかないけれど、それも、悩み続け陰々鬱々となっていた、ちょっと前までの
自分とは明らかに違う気がする。
 『覚悟』というものを、自覚するのだ。

 確かに、悩んでいるのは、苦しい。
 女でいるのがこんなに苦しいのなら、やっぱりどんな手を使ってでも男に戻って、そして事情を全部話
して、せめて前みたいに普通に接したい…と思った。
 思っていた。
 健司に避けられている…と感じるようになってから、ずっと。
「アイツに嫌われたんなら、もう、どうだっていいかな……誰か知らないヤツと適当にえっちして、そん
で男に戻って……そうすれば、また前みたいに……」

03-356 :ボクたちの選択(425):04/05/28 01:24 ID:9dKP+QUa
>355
 健司か変わってしまってから…先週の水曜日から4日間、そう思った事は、一度や二度ではないのだ。
 でも、男に戻れないのなら、女として…いつまでかはわからないけれど、女として生きていかなければ
ならないのなら、母の言うように、ソラ先生の言うように、自分はいずれ誰かの子供を宿し、そして産ま
なければならないのだろう。それが『星人』達から自分に対して“種族として”期待されていることなら、
やはり果たすべなのかもしれない…と圭介はぼんやりと思う。
 その相手が健司であるなら、それがベスト…なのだろう。
 …自分の体が、健司のためだけに変化した…というソラ先生の言葉を信じるのであれば。
『…とすると……後は…ボク自身の覚悟……って事になるのかな……やっぱり…』

 “流れ”に逆らってはいけない。世の全ては“そうなるべく流れている”のだから。

 どこかで読んだ本のフレーズが頭に浮かぶ。圭介が好きなゴッホもゴーギャンもマグリットもスーラも、
偉大な芸術家達はみんな己の心の声に従い、生きた。その結果破滅したとしても、彼等は後悔しただろう
か?
 自分の決断を、絵に対する情熱を、後悔しただろうか?
『心の…声……』
 自分がどう思われているかとか、どう見られるかとか、そういうのではなくて。
『自分がしたいこと…』
 先輩の言葉が蘇る。
『私は、自分でもそうと気付かない恋を、もう十何年も続けてきていた女だ』

 ……恋。

 気付かない恋…。

 多恵さん言葉が甦る。
『向き合う前から逃げてたら、それが「恋」かどうかなんて永久にわからないよ?始まらないよ?終わら
ないよ?』

 終わらない辛い恋。


03-357 :ボクたちの選択(426):04/05/28 01:25 ID:9dKP+QUa
>356
『ボクは…』
 健司に対する想いが、「恋」かどうかなんてわからない。
 でも、一つ言える事は、
『ボクは…アイツのそばにいたいんだ。アイツと一緒にいたいんだ。…そうだよ。ただ、それだけなんだ』
 アイツが自分をどう想っているか。
 アイツにとって自分は何なのか。
 そればかり考えて、自分の気持ちから目を逸らしていた。気持ちを押し込めてアイツの顔色を伺って、
それでビクビクしているなんて、そんなのは自分らしくない。
 アイツが気持ち悪いって想うなら、それでもいい。気持ち悪いって想わなくなるまで、平気になるまで、
話し掛けてやる。近くに行ってやる。
 待ってるだけじゃダメなのだ。どうしてそんな事に気付かなかったのだろう。
『違う。気付かなかったんじゃなくて、気付こうとしなかったんだ。ボクは、逃げてたんだ』
 ハッキリと健司に「気持ち悪い」とか「嫌い」とか言われたわけじゃないのに、そう言われるのが恐く
て、ずっと逃げてたんだ。
『君も、そろそろ今の自分をちゃんと受け止めたらどうかね?
 でなければ、一歩も前には進めないと思うが』
 先輩の言った事が蘇る。
 そうなのだ。
 いいのだ。
 自分が本当に健司を恋愛の対象として心からそう想えるのかどうかとか、そんなのはいいのだ。健司が
自分のことをどう想ってるかとか恋愛の対象として見てくれるのかとか、そんなのはいいのだ。そんな事
は、前に進んでから考えればいいのだ。
 とりあえずアイツに付き纏って、背中を叩いてやる。
 脚を蹴っ飛ばしてやる。
 「ばーか!」って言ってやる。
 「このやろー!」って言ってやる。
 そうだ。
 全てはそれからだ。
 それでいい。

 それでいいんだ―――。

03-358 :ボクたちの選択(427):04/05/28 01:27 ID:9dKP+QUa
>357
 11時近くになって帰宅した圭介は、ちょっと涙目になった母に“ぎゅうっ”と窒息寸前まで抱き締め
られたけれど、なんだかもう、以前よりそれが嫌ではなくなっている自分に気付いた。男だった時よりも、
もっとずっと「人のぬくもり」に対して抵抗を感じなくなっているのかもしれない。
 これが、男と女の違い…とは思わないけれど、それでもこの変化は、女になったからだ…と圭介は思っ
た。女になった時、身体かすっかり変わったと同時に、“男では感じる事の出来ない何か”を感じ取るた
めの“回路”が出来たのだろう。
 健司に感じる、あの『ぎゅっとしてやりたい』という強烈な熱望は、たぶんそこからくるに違いない。
 そう、思うのだ。
『いつか…健司を抱きたい…とか、健司に抱かれたい…とか、ハッキリ思うようになる…のかな…』
 どうせモニターしているのだろうから無事なのはわかってるはずなのに、それでも「遅くなるならなるっ
て電話くらいして、けーちゃん」と、いい年してふくれっつらしながら文句言う母に苦笑しながら、圭介
はそんな事を考えた。

 女になってから見た、あの“色々とえっちな夢”を思う。

『あんな風に、なっちゃうのかな…』
 お風呂で、少し熱めのお湯に身を沈めながら、ぼんやりと思う。
 少し恐いような…でも、前よりも「男とえっちする」ことに嫌悪感が無い気がする。
『…ちがうな』
 きっとたぶん、相手が健司だからなのだろう。
 他の男を抱く…とか、抱かれる…とか、そういうのを考えると気持ち悪くなる。
 クラスメイトの男子とか、伸吾とか…吉崎卓巳とか加原とか金子とか、美術部の久保塚とか、ましてや
アナゴなんかと抱き合うなんて事は、考えるだけで鳥肌が立つ。
 でも、相手が健司だと、そんな風にはならないのだ。
『……………わかんね』
 机に座って鏡を見ながら“ぺちぺち”と化粧水をほっぺたにつけながら、誰にともなく肩を竦めてみせ
る。

03-359 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:28 ID:DNE8fEcw
過去ログ読んでたら、618さんの続きが読みたくなったなぁ……。
アリスさんのオムニバス?シリーズの中では、シルヴィちゃんのが好き。
フレイタンの話はせつなくて つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
今回の昼寝事件は面白かったです。


03-360 :ボクたちの選択(428):04/05/28 01:28 ID:9dKP+QUa
>358
 今日はいろんな事がありすぎて、頭がぐちゃぐちゃだった。
 たった一つの結論だけで、いい。
 全ては、明日から。
 圭介はパジャマに着替えて天井をぼんやりと見ながら、そう思った。

 ―――夢は、見なかった。

■■【67】■■
 翌日、6月19日の月曜日は、朝から大雨だった。
 粒の大きい水滴が容赦無く屋根の瓦を叩いている音を聞きながら、圭介は目を覚ました。
 いつになく目覚めはすっきりとしていて、ヘッドボードの時計を見るといつも起きる時間よりも20分
も早かった。
 気合は十分だ。
 迎えに来た由香が、2階から降りてきた圭介を見て、
「………決闘にでもいくの?」
 と聞いた。
 どうやら、目を険しく細めて口を一文字に引き結んでいたから…らしかった。
 圭介としては、昨日心に思った事を、決意して決断して決行しようと心を奮い立たせていただけ…だっ
たのだけれど。
「…まあ、ある意味、決闘かな」
「……健司君?」
 ズバリと聞かれた。
 相変わらず“ほにゃほにゃ”してるくせに、妙なところでスルドイ由香だった。
 そう。
 圭介は今日、自分から健司に会いに行って、健司に付き纏ってやるつもりなのだ。
 男は行動あるのみ(今は女の子です)。

 まず彼は、1時間目の休みにE組まで行って健司を呼び出すと、決意の瞳で「今日は一緒に帰ろう」と
言った。

03-361 :ボクたちの選択(429):04/05/28 01:30 ID:9dKP+QUa
>360
「…いいよ。夜、遅くなるから。けーちゃんは女の子なんだから危ないよ」
 と、先週と同じ事を言う健司の脚を踏んづけて、
「うるさい。ボクが一緒に帰ると言ったらオマエは『うん』って言えばいいんだっ!」
 ……専制君主か独裁者のように、有無を言わせずハッキリキッパリ無茶苦茶な事を言って、頭一つ分は
上にある健司の顔を見上げた。
「で、でも…」
 うわ。コイツ断るつもりだ。
 そう思った途端、圭介は、困った顔で目を逸らそうとする健司の顔を両手で“ぐわし”と掴んで、
「話してる時はボクの目を見ろ。それともなにか?ボクと話したくないとでも?」
 とまで言ってのけた。
 健司は目を白黒させてちょっと引いていたけど、圭介は構わなかった。
 もう、ちっちゃく縮こまって健司の顔色を伺うのはやめたのだ。

 でもほんとうは。

 表面は「ちょっと怒ってる」風を装っていたけれど、実は脚が細かく震えて、胸がどきどきして、いつ
健司が嫌悪感を剥き出しにした目を向けてくるか、圭介は恐くて恐くて今すぐにも逃げ出したくて泣きそ
うだった。けれど、精神力で「弱い心」を無理矢理ねじ伏せて胸の奥の奥の奥の奥の、ずーーっと奥の、
頑丈でダイナマイトでも壊れないくらい頑丈な檻に放り込んでおいたのだ。
 だから。
「…うん。わかった」
 そう健司が「しょうがないな」とでも言いたそうな顔で言った時、思わず彼に抱きついてしまいそうに
なり、慌てて以前そうしたみたいに、彼のでっかい背中を「ばしんっ!」と叩いて、ごまかしたのだった。
「…いたいよけーちゃん…」
「うっさい。男だろ?これくらいなんだ」
 見上げて噛み付く圭介の姿は、なんだか牧場の牛に吠え掛かる牧羊犬の、しかも子犬みたいだったけれ
ど。
「…けーちゃん、『ボク』にしたの?」
「何が?」
「だって、先週まで俺に対してだけは『オレ』だったじゃない?」

03-362 :ボクたちの選択(430):04/05/28 01:32 ID:9dKP+QUa
>361
 由香に言われて第一人称を変えてからも、健司に対してだけは『オレ』と言い続けていた。由香と健司
と3人で昼食を食べた時も『オレ』と言っていたけれど、由香が怪訝な顔をしてもなんとなく変える事が
出来なかったのだ。
 健司に対して『ボク』と言った途端に、何かを失ってしなう気がしたから。
「……いいだろ?別に…」
「…あ、けーちゃん、照れてる?やっぱり恥ずかしいんだ?」
「こ…てめっばっ…」
 圭介の心の葛藤を知る由も無く“にこにこ”と言う健司に、圭介は“かああああっ!”と頬をトマトみ
たいに真っ赤にして手を振り上げ、
「いいと思うよ?女の子だもんね。いつまでも『オレ』じゃあ、やっぱりヘンだもん」
 ――られなかった。
「…ぁ…う…」
 急に圭介は何も言えなくなり、でもすごくすごく悔しくて、その悔しさが理不尽だと自分でも思いながら、
 首筋まで真っ赤にして、あの、純朴で朴訥とした人畜無害の笑顔を見上げ、
 それから目の前にある向こう脛を「げしっ!!!」と蹴っ飛ばした。

 ――――止まっていた時が、動き出す。

 融け出した時間が、急速に以前と同じ流れを取り戻してゆくように、圭介は感じた。
 今までずっと、あんなにも悩んで苦しんで泣いていたのが、ウソみたいだった。最初からこうすれば良
かったのだ。勇気を出して立ち向かってみれば、健司は健司のままで、拍子抜けするくらい前と変わらな
い……少なくとも圭介にとっては変わらない笑顔を、見せてくれるようになったのだから。
 ついでに、昼食も一緒に食べるように(もちろん強引に)取り付けて、教室に帰ると、由香がこっちを
見て“にやぁ”と笑った。
 “にやぁ”だった。
 “にこっ”じゃなかった。
 なんかもう、
『ぜんぶわかってるんだから』
 とでも言いたそうな、そんな笑顔だった。

03-363 :ボクたちの選択(431):04/05/28 01:33 ID:9dKP+QUa
>362
 圭介はいたたまれなくなって、くるりと方向転換して『戦略的撤退』をした。
 つまり逃げた。
 “ヘナチョコ”なところは、ちっとも変わってなかった。
「どこいくの?」
「…トイレ」
「今から?もうすぐ先生来るよ?」
 圭介は教室を出て、後を振り返ろうともしないでスタスタと廊下を歩いた。
 廊下を歩いている生徒は、もうまばらだ。時々、「もうすぐ授業なのにどこいくの?」という目と合っ
たけれど、圭介は潔いくらいスッキリと無視する。
「ついてくんな」
 足早に歩く圭介の後を、由香が当たり前のようについてきた。
「仲直り、出来た?」
「………別に、ケンカしてたわけじゃない」
「そう?」
 もう誰もいない女子トイレの前まで来て、そこで2時間目の開始のチャイムが鳴った。
「はうっ…」
 思わず声が漏れる。
 入り口で立ち止まった圭介は、首まで綺麗な真っ赤にして、
「なに笑ってんだよ」
 圭介は拗ねたように唇を突き出して、声も無く苦しそうに肩を震わせて笑う由香を、肩越しに「じろり」
と睨んだ。
「…だ…だって……もう…けーちゃん……なんかもう…もう……す…すごく、かわいい…」
「ばっ!………ばかやろー…」
「…ほんと…かわいい」
「…うれしくない」
「かわいい」
 そう口にする由香に、背中から腰に手を回されて、“きゅ”と抱き締められながら、
「…ばか」
 圭介はただ…ポツリと、呟く事しか出来なかった。

03-364 :◆QT4umEMRFs :04/05/28 01:39 ID:9dKP+QUa
>363
ここまで。

次回は雨宿りイベントです。

雨に濡れたブラウス。
そんな感じ。

>アリスさん
 ID変わるの待つのもあれなので。
 (馴れ合い…と取られる危険性もありますが…今回は無視)

 いつもクオリティ高い情景描写が好きです。
 閉鎖空間での、単一性集団内における暴力衝動抑制としての、男性の「女性化」から生まれるドラマ。
 非情に興味深いです。オムニバス的に綴られる物語のため、次にどんなタイプの女性が登場するのか、
毎回楽しみにしています。

03-365 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:42 ID:1i/B8TNw
保管庫作ってますよ
part1から作ってるので多少時間はかかってますが

03-366 :359:04/05/28 01:42 ID:DNE8fEcw
ぐわっ、割り込んですみません☆様!!

けーちゃんのお話も揺れる乙女心?が良く出ていて好きですよ。
でも、心も体も完全に少女化しているのに虚勢を張っているところが、かわいいです。

03-367 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:48 ID:FnCNRaxc
>>365
マジですか!
職人様ともども乙です!前スレ以前を見れなくて欲求不満たまりまくり
だったんで、保管庫の公開を楽しみに待ってますね!

03-368 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:50 ID:FnCNRaxc
>“男では感じる事の出来ない何か”を感じ取るための“回路”が出来たのだろう。

このへん好きです。GJです。
雨宿りイベント、いいですねー!

03-369 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 01:57 ID:1LcZZMy7
 (/从从从ハ   がんばれ!
  从。・`´・。゙リ  >>365
 /ノ ゝ つ ノ/l  がんばれ!  待ってます!!

03-370 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 11:32 ID:OVWtmc9e
保管庫期待待ち・・・ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ(ry

03-371 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 23:36 ID:2IPT5DGO
ってか紙面化を…。

03-372 :名無しさん@ピンキー:04/05/28 23:42 ID:GIi8d4pr
容量的に紙面化は難しそう・・・と言ってみるテスト

03-373 :名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:15 ID:rrjfXMfU
>>338
マジレスですが、危険すぎるからやめておけ

03-374 :名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:20 ID:rrjfXMfU
>>364
避けていた理由が気になります。


03-375 :名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:24 ID:61u0reqJ
保管庫はやく~~♪ あんあん。

03-376 :名無しさん@ピンキー:04/05/29 01:51 ID:nGYbHDEO
>>374  ->59 ->66
    

03-377 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:24 ID:X1v7ALNA
 |,.'⌒
 |⌒ ヽ
 |ノ)))〉 ダレモイナイ… トウカスルナラ イマノウチ…?
 |ヮ゚ノリ
⊂)!     前回はアップミス失礼いたしました。
 |      >347さんフォローすみません。

03-378 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:26 ID:X1v7ALNA
>342
(やった!これならきっと褒めてくれる!!)
フレイは自分で考えた船体防御装置の改善実験計画を、教授に提案していた。
初めての提案書で不備な点はあったが、"やってみなさい"と許可してくれた。
実験は難しいものだったが、3度目のトライで無事成功した。フレイは一刻も
はやく教授に知らせたくて、執務室まで小走りでやってきた。息を整えてドアを
ノックしようとしたら、中から姉の笑い声が聞こえてきた。
(あれ?お姉さま来ているんだ。何の用事だろう?)
一瞬、また連れ戻しに着たのではないかという、不安が頭をよぎったが、
前回のこともあるし、先に教授からその話があるだろうと考え直し、ドアを開けた。

「!!」
ドアの向こうで、教授が照れくさそうに頬を染め、姉の手をとっていた。
(教授……。お姉さま……)
フレイは、はらはらと涙がこぼれてくるのを抑えられなかった。そしてその場に
いたたまれなくなり、自分の部屋へと駆け出していた。

「……随分なタイミングですわね、教授」
「君のせいだぞ」
「あら、共犯ですわよ」
「……どうすれば良いと思う?」
「ここは私にお任せください」
「かえって、こじれないだろうか?」
「そうですわね……。教授が照れくさそうに私の手を取り、迫っているシーンを
目撃されてしまった事について、教授ご本人が言い訳したならば、ますますこじ
れるのではないでしょうか? さらに付け加えれば、男女間のもつれの解決には、
アリスの娘である私のほうが、経験と技術において、より適任かと思いますが?」
姉はもう教授の説得方法を心得ていた。
「……君に任せよう」


03-379 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:27 ID:X1v7ALNA
>378
「フレイ、いるの?」
姉は完全に閉まりきっていなかったフレイの部屋のドアをあけて、中に入った。
照明の落とされた薄暗い部屋のベッドの上で、フレイはうつぶせになって泣いて
いた。姉はフレイの傍に腰掛け、肩にそっと手を置いた。

「どうして泣いているの?フレイ」
「だって、教授が……。お姉さまに……。教授はやっぱり、……お姉さまが、
好き……なんでしょう?」
「どうしてそう思うの?」
「だって、お姉さまは昔、教授と……」
「あら、知っていたの?でも教授は覚えていないみたいよ。だって、気が付いてる?
教授は私のことを"君"としか呼ばないわ。あなたはなんて呼ばれている?」
「……フレイって」
「そうね、教授は人の顔とか名前を覚えるのが苦手よね。だから関心のある人しか、
名前で呼んだりはしないわ。昔からそう」
「……お姉さまは、私の知らない教授を知ってるんですね」
「でも、この一年間ずっと、教授のそばにいたあなたの方が、私よりももっとたくさん
のことを知っているわ」
「……そうかしら?」
「フレイは教授があなたよりも、私のほうが好きだと悲しいのね?」
「それは、だって……」
「フレイは教授を愛しているんでしょ?だから教授を独占したいと思っている」

03-380 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:28 ID:X1v7ALNA
>379
「そんな……。私……」
「いいのよ。それは大切な感情だわ。だから、自分の中に閉じ込めていては駄目よ。
いつまでも悲しい思いをしたくないのであれば、教授にはっきりと"愛している"って
言いなさい」
「でも、教授はお姉さまに……」
「さっきのことを気にしているの? あれはあなたの誤解よ。教授が手に持っていた
紅茶をこぼしたの。それで私がタオルで拭こうとしたら、教授が"自分で拭くから"
って、私からタオルを取ろうとしたのよ。その時にあなたが部屋に入ってきたの」
「……ほんと?」
「ホントよ。ウソだと思うのなら、あとで教授の服の匂いを確かめてみなさい。
私の香水の匂いよりも、紅茶に入っていたブランデーの匂いがするから」
「……でも、……私、子供だし、体だってこんなだし……」
「すぐに女らしい体になるわよ。でもそんなことを気にしているの?」
「だって……、この前、公園で……」
「……公園で?」
「たってた……」
「? 何が?」
「教授の……アソコが……。お姉さまに、抱きつかれてた時……」
「!!!!」
フレイの姉は幼い妹の意外な言葉に面食らっていた。
「……ソ、そうね。でもそれは……、男の人だったら自然な反応なのよ」
「そう、なの……?」
フレイは、男としての生活期間が極端に短かった。そもそも船で生まれた男は
性徴剤を飲んでからでなければ、セックスだって不可能なのだから、そういうこと
に全く気づかなかったとしても不思議ではないのかもしれない、そう姉は思った。

03-381 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:30 ID:X1v7ALNA
>380
「そうよ、だからフレイだって、ムードたっぷりに教授に迫れば、きっと大丈夫よ」
「でも、前に一緒に寝ていた時だって、私が抱きついても、たってなかったわ」
「あー、そうねぇ……。やっぱりフレイには、まだ早いかもね」
「…………」
「あのね、フレイ。あなたにはちゃんと教えてあげられる時間が無かったけど、
セックスだけが愛を確かめる方法じゃないわ。愛しているって言うのはもっと、
そうね……。思いやりとか、言葉とか仕草とか、そういういろんな要素をたくさん
たくさん積み重ねたものなの。逆に言えば、セックスをしたからといって、その人
を愛しているとは限らないわ。だって、私たちの仕事は何?」
「……よく解らない」
「そうね、まだフレイと教授の間には、それがわかるほどの積み重ねが足りないのよ」
「どうすればいいの?」
「それは自分で考えなさい。あなたと教授の間に積み重ねるものなのだから。
でもひとつ、コツを教えてあげるわ」
「なあに?」
「失敗することを怖がらないこと。失敗してもあきらめないこと」
「実験と同じね」
「そうね、そのとおりよ。それがわかっているのならば、もうフレイは自分の方法を
ひとつ、見つけたことになるわ。でも焦らずに。教授を困らせては駄目よ。ゆっくり
時間をかけて少しずつ積み重ねていけばいいわ」
「わかった。ありがとう、お姉さま」
「いい子ね、フレイは。やっぱり教授に預けてよかった」
そういって姉は妹をしっかりと抱きしめた。

03-382 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:31 ID:X1v7ALNA
>381
「どうだったね?」
「ええ、ちゃんと解ってくれましたわ。自分の部屋に待たせていますから、行って
あげて下さい」
「そうか。それは良かった。さっきフレイが落として行ったファイルを見たが、実験
の結果も申し分無い。防御可能な最大相対速度は光速の10.012%。見事に目標
を達成している。あの子にはやはり才能があるようだ」
「教授はフレイを、やはり優秀な助手としてしか、見てくださらないのですか?」
「……ん、そ、それは……」
「フレイは教授のことを愛していますわ。でも自分は教授に愛されていないかも
しれない、という不安を抱えています」
「し、しかし……」
「フレイは教授が考えてらっしゃるほど、子供でもありませんし、大人でもありま
せんわ。でも成長を必要としているのは確かです」
「だが、正直どうすればいいのか、私にも解らないんだ」
「教授は大人ですし、今はフレイのパートナーです。あの子をどう受け止めるの
かは、教授がお決めになればよろしいのです。誰もそのことに異を唱えるものは
おりませんわ。ご自分とフレイを信じて、正面から向き合っていただけませんか?」
「う、……うむ。そうだな」

03-383 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:32 ID:X1v7ALNA
>383
「さ、部屋へ行ってあげてください。あ、そうそう」
姉はテーブルの上に置いてあったブランデーの瓶をとり、教授の白衣の染みに、
しずくを少したらした。
「な、なにを……」
「オマジナイですわ。フレイと教授が仲良くなれる」
「そ、そうか。効くのかね?そんなのが」
「それはもう、効果のほどは十分に」
姉はいたずら娘のように、ウィンクをして見せた。
「君は不思議な人だな……。私の知らないことをいろいろ知っているようだ。
今さらで申し訳ないが、名前を教えてくれないか?」
「まぁ、やっぱりお忘れでしたか、"カズヤ"さん。私の名前は"エリ"ですわ。
今度はチョコレートを持ってうかがいますわね」
「私の名前を知っている? "エリ"? チョコレート……。君は!」
目の前の人物は教授が忘れかけていた、初めて肌を重ねた相手だった。
「思い出した、確かにあの頃の面影が……」
「もう10年も前ですわね。でも今は、過去の私よりも、現在のフレイのことを
考えてあげてください。 さぁ……」
思い出を懐かしむ間もなく、教授はせかされるように執務室を出た。

03-384 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:33 ID:X1v7ALNA
>383
照明が落とされた部屋のベッドの真ん中に薄着のフレイが座っていた。
ノックもせずにはいる教授を咎めもせずに、両手を教授に向かって差し出した。
教授は無言でベッドに腰掛け、フレイの望むままにしっかりと抱きしめた。フレイ
は教授から微かに香ってくるブランデーの匂いを確かめると、体を離して教授
の目をしっかりと見つめた。
「フレイ、さっきのことなんだが……」
「教授。私、教授を愛しています。教授は私を愛してくださいますか?」
澱みのない口調ではっきりと告白したフレイに、教授も意を決して答えた。
「もちろんだ。愛しているよ、フレイ」
瞳に溢れる涙で、フレイの視界が歪み始める。フレイは教授の両の頬に手を添えた。
「教授、私幸せです」
「ああ、私もだ」
愛の言葉を確かめると、フレイは自分から教授に唇を重ね、二人はゆっくりとベッドに
横になった。フレイは、覆い重なるように下半身を教授にぴったりと重ねて確かめた。
幼いながらも柔らかなその感触に、教授は戸惑う。
「フ、フレイ……」
「すみません、教授。でもこうして、しっかりと抱きしめて欲しかったんです」
「あ、ああ。それならばいい……」
(たぶん教授は、まだ自分のことを子供だと思っているんだろう。だから私に何もしない
のかもしれない。でも姉さまが言うとおり、これからゆっくりと確かめていけばいい。
焦らなくても、いつかはきっと……)


その夜から、二人はまた手をつないで眠るようになった。





03-385 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/29 17:36 ID:X1v7ALNA
読んで下さっている皆さんありがとうございます。

>365さん、保管庫の設置お待ちしています。
自分では作れるだけのスキルがないので……。
でも過去の誤字脱字入りのものが後悔されるのもチト恥ずかしいなぁ・・・。
文の表現なおかしなところもありますし。
でも一度、スレに投下した以上は、その行方は作者にもどうこうする事はできませんしね。
これまで以上に校正をしっかりやらないといけませんね。

今回は深夜にもう一度更新します。といってフレイ編が完結するわけじゃありませんけど。


03-386 :名無しさん@ピンキー:04/05/29 17:40 ID:tvO6DMsE
>>385
乙です!エリの言葉になんだかこう血肉がかよってる気がしてすごい良
かったです。ブランデーのおまじないもお洒落で。
いいもの読ませていただきましたー。

03-387 :名無しさん@ピンキー:04/05/30 01:20 ID:/PTPlvTz
えっと、保管庫期待せずに待っていてくれ
自分の作業が遅いのかどうかはわからないけど
4時間/100レス、のスピードだから
追々やっていくとしても、結構時間かかりそう

03-388 :名無しさん@ピンキー:04/05/30 03:07 ID:GrANgsY6
 |,.'⌒
 |⌒ ヽ    ダレモイナイ… トウカスルナラ イマノウチ…?
 |ノ)))〉
 |ヮ゚ノリ     昼間の続きです。
⊂)!     
 |        >387さん、プレッシャーかけてすみません。

03-389 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:09 ID:GrANgsY6
>384
フレイが教授に告白してから、ひと月が経った。2人の性的な関係は、その後
も全く進展していなかった。しかし、心のつながりはより深くなった……とフレイ
は感じていたし、毎日が充実していた。科学技術部での一日も、船体防御装置
の実験の成功以来、次第に複雑な業務をさせられるようになった。しかも最近
では、教授から実験調査の計画書を渡され、教授の代行をも務めさせられたり
するようになった。研究員の中には"若すぎる、しかも『娘』に教授の代行ができ
るわけはない"と反対する者もいたが、教授は"これはあくまで臨時であり、委細
漏らさず状況は把握している。フレイの指示は私の支持だと思え"といってフレイ
を代行の任に据え、自分は何か別の研究に没頭するようになっていた。
フレイは"自分は頼りにされているんだ"と思い、毎日がとても大変にはなったも
のの、アリステアや執務室付きの助手にも助けられ、必死になって教授の信頼
に応えようと努力した。
また教授は、週に一度の休日もフレイの勉強時間に充てる様になった。フレイを
連れて船内の各所を連れて回り、どのブロックで何が行われているのか、各部
の役割はどうなっているのかということを、フレイに教えて歩いた。娘を連れて歩
いては目立つため、フレイには男の格好をさせた。

そしてフレイの実験成果が生かされ、改良中の船体防御区画を見学していた時
のことだった。教授はフレイに尋ねた。
「男に戻りたくはないか?」
「え?」
「男に戻れば、私の助手として、ずっと私の傍にいることができる。が、フレイが娘
である以上、いつか私の元を離れ、娘としての仕事に就かなくてはならない」
「男に戻るなんてことが、できるのですか?」

03-390 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:11 ID:GrANgsY6
>389
「君はもともと、自分の意思で娘になったわけではあるまい。不幸な事故が原因だ。
だが君はまだ若い。才能もある。もう一度性転換槽に入り、男に戻れば、
私は君を正式に助手として私の手元に置いておくことができる」
「……考えさせてください」
「うむ、そうだな。しかし、できるだけ早いほうがいい。私はこれから中央ブロックの
伝助医官の所へ行って来る。君を男に戻すには、装置の制御プログラムを大幅に
変更しなくてはならないし、いろいろ薬品類の準備等も必要だろうからな」
「ええ、でも……」
「先に帰っていてくれ。留守番を頼む」
「はい……。行ってらっしゃいませ」


「……というわけです、先生。前例はありませんが、私は十分に可能だと考えて
います」
「ふん、無理じゃな」
「なぜです!何か問題があるとでもいうのですか?」
「わしの口から言ってもワカランじゃろうからな。フレイの姉に聞いてみるといい」
「エリ……いや、彼女に何がわかるというんです。これは純粋に技術的な…」
「技術的な問題は、この際関係ない。心の問題じゃ。フレイは"男に戻りたい"
と君に言ったのかね?」
「いや……。しかし、"考えさせて欲しい"と。あの子にとっても男に戻ったほうが、
今よりもずっと良いはずでしょう?」
「それを決めるのはフレイ本人じゃし、正式にはフレイの姉の同意も必要じゃよ。
君は臨時のパートナーであるからして、何の決定権もない」
「……それなら、彼女を説得すれば良いと言う訳ですね。解りました。
彼女は今どこに?」


03-391 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:13 ID:GrANgsY6
>390
「病室におるよ。ここに入院しておる」
「どこか悪いところでも?」
「本人に聞くんじゃな。ワシの口からはな……」
「そんなに悪いのですか?」
「君は何歳になったかね?」
「はぁ?28、いやもうすぐ29歳になりますが、それが何の関係があるんです?」
「彼女、エリは君と同い年じゃろう? 忘れたのかね?」
「だからなんだと……。は、まさか?」
「うむ、もう長くはないじゃろう。花の命は…短いのでな。見舞ってやってくれんか?」
"アリスの娘"たちの寿命は、教授たち性転換を経験しない人間よりもずっと短かった。
性転換時に肉体に過度のストレスがかかるのが一応の原因とされていたが、本当の
ところは解っていない。教授はそのことを忘れていた。


教授が病室に入ると、エリは閉じていた目をゆっくりと開いて教授を見つめた。
「起こしてしまったかな?」
「カズヤさんの声が、ここまで聞こえてきていましたから」
「すまんな、騒がしくて……。顔色が良くないな、先週はあんなに元気だったのに」
「……私の人生の中で、あんなに楽しかった時間はなかったわ」
2人は公園でフレイと3人で過ごした時のことを思い出していた。
突然エリが"公園でランチを一緒にしましょう"と連絡してきたのだった。教授は多忙を
理由に断ろうかと思っていたが、エリの熱心さに押し切られる形になった。
「あの時は正直迷惑だと思ったが、今は行って良かったと思っている」
(我ながら口下手だ……)と教授は思ったが、エリはくすりと笑って言った。


03-392 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:14 ID:GrANgsY6
>391
「毎日毎日こき使われている、フレイがかわいそうだと思ってね。たまには羽を
伸ばさせてあげなきゃ。カズヤさんは、のめりこむタイプだから」
「いや、私はフレイの将来を考えて…」
「フレイを、男に戻すの?」
「あ、ああ。そうすれば私の傍にずっといられる。娘のままでは、私とは離れて
暮らさなければならない。仕事だって、あの子には才能がある。できればその
才能を伸ばしてやりたい、と思ったのだ」
「そうね、私には判らないわ。どちらがフレイにとって良いのか。でもそれは、
あの子が決めることだと思うの」
「しかし…いや、フレイだって本当は男に戻りたいと思っている筈だ」
「そうかしら?」
「違う……と言いたそうだな」
「どうかしらね。でもね、ひとつだけお願いがあるの。どちらを選ぶにしろ、フレイ
に決めさせてあげてくれないかしら? あの子の選択を大切にして欲しいの。
決して諭したり、説得したりするようなことはしないで」
「しかし……」
「私の最後のお願いぐらい、聞いてよ」
「…………」
「そんな顔、カズヤさんらしくないわ。そうだ、帰ったらフレイに渡して欲しいもの
があるの」
エリは体を起こして、枕元の引き出しから、中が細かく区分けされたピルケース
を取り出し、教授に渡した。
「性徴剤。フレイの2次性徴を促進させる薬よ。これは28日分。ここから順番に、
毎日一錠ずつ飲ませるの。一日のうち、いつ飲んでもかまわないけど、時間は
決めて飲ませてね。偽薬が入っているけど、それは飲み忘れたりしないように
するためのものだから、気にせずに毎日飲ませて。無くなったら伝助先生に言
えば、次の分を下さるわ。3ヶ月もすれば、誰が見ても魅力的な女性の体にな
るわよ」

03-393 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:16 ID:GrANgsY6
>392
「つまりフレイに薬を飲むか、それとも装置に入って男に戻るかを選ばせる、
ということか?」
「そう、2つにひとつ」
「わかった。しかし、これは君が直接……」
「フレイには私のことは言わないで。あの子が、悲しむから」
「しかし、言わなかったとしても、いつかは知る事になる。君に会えなかったことを、
後悔すると思うんだが」
「私がフレイに教えることはもう何もないわ。それに大事なことは、みんなカズヤ
さんが教えてくれたから」
「フレイの選択の結果によっては、私が教えたことなど……」
「あら、どちらを選んだとしても、フレイにとって一番大切なのはあなたが教えた
ことだわ。もっと自信をお持ちになって」
「そうだろうか?」
「フレイが素敵な女性に成長した姿を、見ることができないのは残念だけど、
最後にカズヤさんに会えたから満足よ」
「エリ……」
「疲れたから少し寝るわ。私が眠るまで、手を握っていてくださらない?」
「ああ、いいとも」
教授は横になったエリの手を、両手で軽く握り締めた。思ったよりも冷たいエリの
手に、残された時間の短さを悟った。
「ふうん、あたたかいのね。フレイがいうとおり、とても落ち着くわ。安心して、眠る
ことができる……」
そういうと、エリは目を閉じた。


エリの訃報が届いたのは、教授が執務室に戻って、すぐのことだった。




03-394 :アリス ◆Alice.9wCE :04/05/30 03:17 ID:GrANgsY6
次の更新は、また週末の予定です。


03-395 :名無しさん@ピンキー:04/05/30 11:32 ID:T8NpH+de
職人さま乙です!
>>364
けーちゃんって相変わらず可愛い!
どう見たって健司のことが好きなのみえみえだしw
え?雨宿り?なんか次回のイベントで進展がありそうでドキドキ……

>>394
思わせぶりに隠れたストーリーを垣間見せだけで逝ってしまったエリ姉さん
すごく優しい妹想いなのに……。今回はちょっとシュンとしてしまいました。
でもそのぶんフレイたんを幸せにしてあげてくださいね

03-396 :名無しさん@ピンキー:04/05/30 11:38 ID:vovd3xah
エリちゃん逝っちゃったのか・・・つか寿命みじかっ!
今後7艶のフレイになってくわけですね。

03-397 :名無しさん@ピンキー:04/05/30 18:35 ID:Vb7/oasg
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

03-398 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 02:34 ID:H4p5Cmf6
漏れの脳内CV:教授(池田秀一)、エリ(池田昌子)、ナレーション(島本須美)
年がばれるな・・・・orz

03-399 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 04:10 ID:Bdam0ztZ
【国際】 「資源独占の恐れ」日中境界海域にガス採掘施設、欧米企業も参加-中国★6
http://news13.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1085914241/

【東京新聞】 「東シナ海 ガス採掘へ建設」 「資源独占の恐れ」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040528/mng_____kei_____004.shtml

【中国】日中境界海域で資源採掘施設  まとめサイト
http://mobius1.nobody.jp/#fukakai

中国が尖閣諸島周辺の国境付近で資源採掘を開始ししだしました。
ガス採掘施設となってますが、それだけではなく、
ここにはなんと、イラク・イランに匹敵する世界2位の規模を誇る原油が眠っています。
そしてほとんど日本の領土側に眠っている資源が、
ジュースのストローで吸い上げられるように中国に持っていかれかねません。

こっから採掘吸い上げ全部、
           ↑
中共経済水域←∥  |→日本経済水域
~~~~~~~∥~|~~~~~~海面~~~~~~~~~~~~
              ∥  |
**************∥**|********海底***************************
              \  |
              \| ■■■■■■■■資源■■■■■■■■■■lll
               ■|■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■lll
                ■| ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■lll

これがあれば日本は強力な資源大国になれます。
今の不況や失業など一気に吹っ飛ばし、安全なバブルが到来します。
中国・北朝鮮に対し、有効な外交カードになるのも明白です。
この暴挙をみすみす許している日本政府と外務省、
国家の一大事であるにもかかわらず一切放送しないマスコミ。
今声を上げないと、この国は終わるかもしれません。       修正コピペ。藻前ら頼んだぞ!

03-400 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 08:12 ID:j4s1aPES
>>398
勘違いだったらスマソ
エリとNAが逆では?

03-401 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 12:26 ID:0dwfZ/Mm
>>398
教授=赤い彗星(・∀・)イイ!!

03-402 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 19:00 ID:4GXmpMUl
漏れの脳内CV

 教授:(池田秀一か小林清志)

 フレイ:少女時代(雪野五月)
     7艶のフレイ(池田昌子)
 
 エリ:(島本須美)

 伝助:(青野武)

03-403 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 19:33 ID:9pVDG3j5
流れぶったぎってすみません。
前スレ TS・性転換・女性化小説(非強制) Part2のミラー作ってもらいました。
保管庫職人さんが保管庫作ってくださるまでのまでの間に合わせによかったら…
ttp://page.freett.com/hiyoko_dat/1080320162.html
ついでに前々スレTS・性転換・女性化小説(非強制)も 。
ttp://page.freett.com/hiyoko_dat/1073735277.html
(ミラー職人さん感謝してます)

03-404 :◆QT4umEMRFs :04/05/31 20:55 ID:qLVEkiGN
 今回もエロ分が低いです。
 けど、ある意味ターニングポイントです。
 雰囲気は……ちょっと前のジュブナイル小説風……かな?

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」



>403
御苦労様でした。
自分の過去のものを見ると…思わず吐血しそうです…(ぐはっ)

03-405 :ボクたちの選択(432):04/05/31 20:58 ID:qLVEkiGN
>363
 昼食は由香と健司と一緒に、保健室で食べた。
 男よりも男らしいソラ先生が、いつものように気だるそうな顔で椅子にふんぞり返りながら
「お前ら、ココがどこだか忘れてるだろ?カンペキに忘れてるだろ?」
 とか言って怒ったけれど、圭介の「甘くない卵焼き」と由香の「一口ハンバーグ」と健司の「小女子の
佃煮」をお供えしたら、神罰も不吉な託宣(たくせん)も無かったからホッとした。
 実に食いしん坊で話のわかる神様だ。
 でも、生徒にお茶を入れさせた上に、
「出てく時に起こしてくれ」
 とか言いながらさっさとベッドに横になってしまったのは、仮にも教職についている人間としてどうか
…と圭介は思った。

 健司は、困った顔をするけれど、ずっと圭介の言うままに付き合ってくれた。
 圭介も健司をいいように振り回しながら、それでもホッとした。
 由香はいつものように“ほにゃほにゃ”で頼り無さそうで、それでいて妙に鋭かった。
 そして、妙に気を回し過ぎるところがあった。

 だから…

■■【68】■■
「じゃあ、私が行ってくるね?2人はここで待ってて」
 そう言いながら、由香は軒下から雨の降りしきる道路へと飛び出して行った。

 帰りの通学路の出来事だ。

 放課後までずっと降り続いていた雨が上がり、部活動を早々に切り上げた圭介は、待ち合わせ場所にし
た2年昇降口で2人を待った。
 街で会った時の事なんて綺麗サッパリ忘れてしまいそうなくらい、いつもの髪で、いつもの眼鏡で、部
長……元美術部部長の杉林先輩に“チチ揉み”攻撃を受けたりもしながら待つことしばし。待ち合わせの
時間を10分遅れて由香が来て、それからさらに5分遅れて健司が来た。
 雨が降り出す前に帰りたかったけれど、久しぶりに3人で帰ることに、他ならぬ圭介自身が浮き立って
いたのかもしれない。湿った特殊舗装道路を3人でてくてくと歩きながら、圭介が一番よく喋っていた。

03-406 :ボクたちの選択(433):04/05/31 20:59 ID:qLVEkiGN
>405
 そんな風に、校門を出て、ほんの数メートル歩いた時だった。

 ――雨が。

 アスファルトに、水の芝生が生えたかと思った。
 大粒で重たい雨が、“びたびた”と頬を打ち、肩を濡らし、あっというまに全身が濡れてしまう。慌て
て近くの民家の軒下に逃げ込んではみたものの、学校に取って返して忘れ物の傘を借りる…という選択肢
は、どうも無さそうだった。今頃、学校では圭介と同じ事を考えた傘無し人達が、壮絶なる争奪戦を繰り
広げているだろうからだ。
「どうしようか…」
 健司がいつもと変わらない顔で、それでもちょっと困った声で言った。
 彼の家は、学校から一直線の道の途中にあって、ここから走れば5分もかからない。放っておいたら、
きっと「じゃあ俺が家まで走ってけーちゃんと由香ちゃんの分を持ってくるよ」と言い出していたかもし
れなかった。
『どうしよう…』
 久しぶりのこの時間を、もう少しすごしていたい…と圭介は思った。その圭介の顔には、寂しさが出て
いたのだろうか。
 健司がそう言い出すのを防いだのは、急にゴソゴソとサブバッグに右手を突っ込んだ、由香の声だった。
「私、傘持ってるよ」
 そう言いながら、由香はピンク色の折り畳み傘を取り出した。小さく畳んであるそれを手早く「ぱんっ」
と開いて、目の前でくるくると回してみせる。
「あ、じゃあ由香ちゃんそれ貸してよ。俺が」
「じゃあ、行ってくるね」
「へ?」
 健司が言いかけた言葉を由香が遮り、圭介の間抜けな声が被さる。
「健司クンの家に私が行って、借りてきてあげる」
「あ、いや、それなら俺が」
「健司くんの身体じゃ、この傘に入んないし、けーちゃんが行ったらイロイロ問題がありそうだから」
「コラ、なんだよ問題って」
「じゃあ、私が行ってくるね?2人はここで待ってて」

03-407 :ボクたちの選択(434):04/05/31 21:01 ID:qLVEkiGN
>406
 人の言う事なんて、これっぽっちも聞きやしない。由香は圭介の抗議を気持ち良いくらい無視して、軒
下から雨の降りしきる道路へと飛び出して行った。
 降りしきる雨のカーテンをくぐってゆく床の後姿を見ながら、圭介は小さく溜息をついた。
 健司の家まで、走って5分。この雨の中での由香の脚で考えても、せいぜい8分くらいの距離だ。
 往復でだいたい20分…くらいだろうか。
 それまで、ここで健司と2人で何を話せというのか…。
 話したいことは山ほどあるはずなのに、3人の時は何も考えないで話せたのに、2人っきりになると何
を話したらいいのかわからなかった。
 濡れた髪を整え、少し火照る頬を俯かせて、圭介は雨粒の跳ね上がるアスファルトをみつめた。意識し
ないようにしようと思えば思うほど、右隣に立つ健司の存在を如実に感じてしまう。
 右に立っている健司の身体が内包している“熱”を、圭介の身体の中心が感じてしまうのだ。
 軒先から雨が滝のように落ちて、びちゃびちゃとアスファルトで跳ねる。時々、下校する生徒が圭介を
見つけて手を振るけれど、隣に健司がいるためそのまま通り過ぎてゆく。意味深な表情で、中には“にや
にや”と「やーらしい」笑みを浮かべる男子生徒もいて、ちょっと居心地が悪かった。
『なにじろじろ見てんだよ…カンジわるいなぁ…』
 なんとなく身の置き所が無くて、圭介は通学鞄を両手で持って溜息をついた。
 スカートの前で鞄を持つと、ただでさえ豊かな胸が腕に両側から寄せられてさらに盛り上がり、凶悪な
形に歪んでいたけれど、圭介にその自覚が無いためにかろうじて「凶器」にならずにいた。もし圭介が自
覚して「視覚演出」を加えたら、彼の乳房は他の男に対して立派な戦略兵器になったに違いない。
 髪が濡れて額に張り付き、ブラウスもチェックのスカートも濡れてしまっている。スカートから覗く白
い太股に雫が垂れて、背が低く子供っぽい顔付きであるにも関わらず、今の圭介はひどく色っぽかった。

03-408 :ボクたちの選択(435):04/05/31 21:02 ID:qLVEkiGN
>407
 つまり、おっぱいを寄せて、ちょっと身体を捻り、上目遣いで道行く男子生徒に
「…傘……貸して欲しいな…」
 と言ったらどうなるか?
 …つまりは、まあ、そういう事なのだ。
 けれど、圭介はただ右横に立つ幼馴染みにばかり意識が行っていて、今の自分の姿が「女として」どれ
だけ「えっち」か、これっぽっちも気付いていなかったのだった。

 由香が雨の中に飛び出していって、もう3分は経っただろうか。それでも、そのたった3分がひどく長
い時間に思えるのは、健司が一言も話さないからかもしれなかった。
 隣に立つ健司をひっそりと上目遣いに見上げて圭介は溜息をつき、俯きかけて顔を“ぷるぷる”と振る
と、何かを決意したかのように毅然と顔を上げた。
 そして何かを話そうとして口を開き……閉じた。
 少ししてまた開き……閉じる。
 それを何度も繰り返して、ようやく
「…雨……よく降るな」
「…うん」

 ……会話は続かなかった。

『…なんだよ…。そんなにボクと話すのがイヤかよ…。そんなにボクと2人なのがイヤなのかよ…』
 情けない。
 そう思った。
 健司が、ではなく、自分自身が。
 あれだけ勢い込んで誘っておいて、いざとなれば何も言えない自分自身が。
 毅然と上げた顔は、時を刻むごとにゆっくりと下がり、やがて、雨粒が跳ねるアスファルトの路面へと
落ちた。
 目頭が熱くなり、鼻の奥がツンとする。
『あ…ヤバい…』
 涙が出る。
 そう思った。

03-409 :ボクたちの選択(436):04/05/31 21:04 ID:qLVEkiGN
>408
 …と、
「ねえ、けーちゃん。覚えてる?」
 ふと、健司が言った。
「え?あ、な、なに?」
「そういえばよく、雨の中、濡れながら一緒に帰ったよね」
 一瞬、健司が何を言いたいのかわからなかった。
「…なにが?」
「小学校の頃の話」
「…そうだっけ?」
「そうだよ。市営プールに行った時なんて、帰りに夕立になってさ、せっかく乾いた髪も服もびしょびしょ
になっちゃって」
「プール?」
「うん」
 今はもう移転してしまったけれど、健司の家から5分ほどの場所には、昔、25メートルプールをメイ
ンにした市営のプールがあった。幼児用…というか低学年用プールもあって、そこは、ここ近辺の小学校
の指定プールにもなっていたのだ。
 夏になるとプールの無かった小学校から、そのプールまで炎天下の下、歩いて通うのがひどく億劫だっ
たのを覚えている。もちろん、一旦プールに入ってしまえば、いつもそんなものはすぐに吹き飛んでしま
うのだけれど。
 もっとも、圭介達が中学3年の1学期に、小学校と隣接する形で新しいプールが建設されると、そこは
取り壊されて更地(さらち)となり、今では老人達がゲートボールをする広場になっていたけれど。
「あ~~~…変電所近くの『かどや』で、オデン食べたっけ」
「そうそう。けーちゃん、俺が最後までタマゴとっといたのに、いっつも横から取ろうとしたよね」
「そうだっけ?」
「そうだよ。すごく食いしん坊だった」
 くすくすと健司に笑われて、圭介のほっぺたが赤くなった。
「んなことは…ないだろ」
 本人は気付かないけれど、ちょっとムッとして可愛らしい唇を突き出す圭介は、まるで恋人にいぢわる
された女の子、そのものの顔をしている。
「オデン食べてジュース飲んで駄菓子食べて…それでも足りなくてウチで豆腐食べてったじゃない」
「………いや、だって……泳いで腹減ったら、そりゃ食うだろ…」

03-410 :ボクたちの選択(437):04/05/31 21:06 ID:qLVEkiGN
>409
「食べ過ぎ」

 キッパリ言われた。

「…なんだよ。オマエだって、30円の綿菓子が好きで、いっつもそればっかり食べてたもんだから、3
本も虫歯になったくせに」
「けーちゃんは6本もあったよね」
「そんなに無かった」
「あったよ」
「無かった!」
「そう?じゃあ何本?」
「………5本」
 俯いて“ぽちょぽちょ”と呟く圭介は、隠しておいたテストの答案を見つけられた小学生みたいだ。
 健司はちらっと彼を見ると、なんとも言えないような顔をしてすぐに視線を前に戻した。
「…『かどや』って、まだあるのかな?」
「駄菓子なんて、いまどきの子供は食べないだろ。添加物がどーとかって、親がうるさいらしいし。…そ
れに…」
「それに?」
 健司が聞き返すと、圭介は口篭もって小さく息を吸った。
「………中2の時に、おばちゃんが死んで、店…やる人がいなくなったって聞いた」
「……そう……」
「…うん」
「………………もう、無いのか…」
 健司は小さく溜息を吐くと、視線を正面に戻して降りしきる雨を見つめた。

 圭介と由香と健司の、3人の思い出を標(しる)すものが、どんどん姿を消して行く。
 市営プールも、駄菓子屋も、よく中に入って遊んだ、土壁の崩れた土倉も。
 2丁目の柴オヤジは、娘夫婦と暮らすのだと言って大阪に行ってしまった。
 子供会で使っていた掘建て小屋みたいな木造の集会所は、鉄筋コンクリートの商工会議所になってしまっ
た。
 中学の時、よく健司と学校帰りにタコヤキを買って食べていたスーパーは、不景気で去年潰れた。

03-411 :ボクたちの選択(438):04/05/31 21:08 ID:qLVEkiGN
>410
 フナやザリガニやホウネンエビやカブトエビやドジョウを捕まえた農業用水路は、子供が下に降りると
危ないとかで、コンクリートの蓋で覆われてしまった。
 自転車で健司とハゼを捕りに行っていた溜池は埋め立てられ、春になるとタンポポがたくさん咲いて由
香を喜ばせていた場所は、山ごと削られて新興住宅街になっている。
 残っているのは、記憶と想いだけだ。
 でも、この思い出だけは、いくつになっても、どこにいても、決して忘れないだろう。
 そう…圭介は思う。

 ふと圭介は腕時計を見て、まだ由香が飛び出して行ってから8分程度しか経っていない事を知り、一瞬、
時計が止まってしまったのかと思った。あまりにも、時間の経つのが遅すぎる。
 雨は一向にやむ気配も無く、雨に濡れたブラウスが冷えて、ぶるるっ…と身体が震えた。
「…っ…へぷちっ!」
 突然、くしゃみが出た。
「あ…」
 たり…と鼻水まで垂れて、圭介は慌てて「じゅるっ」と鼻を啜ると、バッグの中のポーチからゴソゴソ
とティッシュを出した。そしていつものように「びーーーっ!」と思い切り鼻をかもうとして息を吸い込
んだところで、
「………っ……」
 健司が見ている事に気付いて、なんだか急に恥ずかしくなり“もそもそ”と拭うだけにした。
「けーちゃん、寒い?」
「…いや、べつに…」
 鼻水が垂れたのを見られたかもしれない…と思い、なんとなく顔を上げられない圭介の肩に、不意に水
色のバスタオルがかけられる。
「部活の後だからちょっと濡れてるけど、でも無いよりマシでしょ?」
 びっくりして見上げれば、健司が赤い顔でちょっとムッとしたような顔をしていた。
「…あ、悪い」
「いいよ。風邪引くと困るし、それに…」
 一瞬だけ下がった健司の視線に気付き、圭介は自分の胸元を見た。
 …濡れたブラウスが胸に張りついていて、ブラが透けて見えている事に気付いた。
「別にいーよ。しょーがないもん」
「でも…」

03-412 :ボクたちの選択(439):04/05/31 21:10 ID:qLVEkiGN
>411
 口篭もる健司を見上げると、彼の顔は面白いくらい真っ赤になっていた。
「…ナニ赤くなってんだよバカ…」
「だって…」
 所在なげに視線をさ迷わせ、困ったように顔を背ける健司に、圭介は自分でもおかしいとは思うけれど、
なんだかホッとした。ムッとしているように見えたのは、ブラを見てしまったからなのだと気づいたから
だ。別に自分の事を疎ましく思っているわけではないのだ。
 逆に、健康診断の時にはハッキリバッチリ裸の胸を見たにも関わらず、ただブラが透けているだけでこ
んなにもギクシャクしてしまう健司が、なんだか可笑しかった。
 可笑しくて、ちょっと可愛いと、思った。
『健司の…タオル…』
 ニヤニヤしてしまう顔を隠すために顔を拭くふりをしながら、圭介は何の気なしに“くん”と匂いを嗅
いでみた。
 塩素の匂いに混じって、汗の匂いがした。

 健司の匂いが、した。

『あ…』
 健司の、男の匂い…オスのフェロモン(性喚起物質)に反応して、圭介の身体が熱くなる。急に心臓の
鼓動が早まり、喉か渇いたように感じた。
 身体の変化は、女の体が男の匂いに反応した、生物的な肉体反射だ。それには、恋とか愛とか、そうい
うものは関係していないと、圭介は思う。また、そう思ったことで、彼は今の自分が「女」なのだという
事を生々しく感じた。
 男の性に欲情してしまえる身体なのだという認識だ。
 圭介はなんとなく、ほんのちょっとだけ健司から離れてみた。

 2人とも、並んで立ちながら言葉も無く雨を見ていた。
 耳に届くのは、土砂降りの雨の音、車の音、遠くを走る電車の音…。
 雨の中、目の前を全力疾走で、自転車通学の学生が横切っていった。
『健司の心が知りたい』
 唐突に、圭介の心の奥でむくむくと頭をもたげるものがあった。
『ボクのこと、ほんとはどう想ってるんだろう…』

03-413 :ボクたちの選択(440):04/05/31 21:12 ID:qLVEkiGN
>412
 健康診断の時、裸の胸を見た後、健司は回れ右をして逃げるように走り去って行った。
 じゃあ、今は?
 ブラが透けているのを見て、真っ赤になって、こっちを意識しまくっている今は?
 もし…本当に嫌われてるなら…ウザイって、気持ち悪いって思われているなら、もしそうなら…
『あきらめる。もう、コイツには近づかない』
 心を、決めた。
 自分の中の『禁忌』を破る。
 ドキドキした。
 右手で鞄とサブバッグを持って、健司がその事に気付いているはずが無いのに彼の視線に注意しながら、
そろそろと左手を上げた。
 そして、カチューシャを……外す。
 思わず圭介は目を瞑った。

 ――――――空白。

 10秒が過ぎた。

 …15秒が過ぎた。

 ……30秒が過ぎても、何も、伝わってこなかった。
『???…どうして?…』
 健司の心がわからない。
 カチューシャを外せば、男性の心の声が伝わってくるのではなかったのか?
『…あ…』
 「欲望」を向けられないと伝わってこないのだ…と気付くまで、たっぷり1分かかった。
 半分ホッとして、半分がっかりした。
 わからないとなると、どうしても知りたくなる。
 「人の心を覗く」という犯されざるべき禁忌をあえて犯そうというのに、この時の圭介には、罪悪感よ
りも「出来ると思った事が出来なかった」という不快の方が勝っていた。
『…どうしよう…』
 ふと、多恵さんにおでこにキスされた時の事を思い出した。

03-414 :ボクたちの選択(441):04/05/31 21:14 ID:qLVEkiGN
>413
 あの時、カチューシャをしていたのに、相手が女性だったのに、性的な感情では無かったのに、多恵さ
んの心が強く感じられた。
 では、もしカチューシャを外して、そして触れたら…?
 キス……なんてのは出来ないけれど、もし触れたら、ただカチューシャを外した時よりも、もっと強く
感じられるのではないだろうか?
「…け……健司」
「ん?なあに?」
「あ、あのさ、オマエは寒くないのか?」
「大丈夫。俺、水泳部だよ?もっと冷たい水の中にだって長いこと入ってたりもするから」
「そ、そうか…でもさ、こんなに濡れてんじゃん」
 『こんなに』のところで、右手で健司の剥き出しの左手に触れた。

 ―――スパーク。

 時間にして、ほんの一瞬のはずだった。
 それは、白濁した意志の奔流。明確なビジョンではなかった。
 けれどそれは、確かに健司の思念だった。
 彼の心の「声」だった。
「だ…大丈夫だよ。いいよ。濡れるからっ」
 圭介の手を避けるように健司が身を引いても、圭介は彼の腕に触れた時のままの姿で、目を瞑っていた。
『…なんて…』

 ―――なんてあったかいんだろう。

 どっ…と押し寄せるように、流れ込んできた健司の心は、明確なビジョンではなかった。言葉にもなっ
ていなかった。

03-415 :◆QT4umEMRFs :04/05/31 21:17 ID:qLVEkiGN
>414
 現れては消え、一つに纏まっては解ける。
 収縮し、拡大し、拡散し、そしてまた収縮する。
 様々な色彩の乱舞。
 その中から拾い上げた「いろ」は、泣きたくなるくらい優しい色をしていた。

 彼は、いっしょうけんめい、いやらしいことを考えまいとしていた。

 戸惑いながらも、それでもなお、前と同じように親友として見てくれようとしていた。

 それが、強く強く、胸に染みた。
『ああ……健司……オマエって……』
 こんなにも純粋で、純朴で、馬鹿がつくくらい正直な人間はどこにもいない。
『こいつと親友でよかった』
 これからもずっとずっと友達でいたい。
『友達でいい』
 嫌われるより、ずっといい。
 そう思う。
 そう思った。
 もしそれが自分の心を偽っているのだとしても、その偽りを通そう。
 自分に言い聞かせよう。
 コイツには、そうすべきだ。
 圭介はそう思った。
「けーちゃん?どうしたの?」
 気がつくと、健司が心配そうに顔を覗き込んでいた。
「…え?あ、う…ううん。なんでも…」
 圭介は慌てて身を引いて、ぷるぷると首を振る。セミロングの艶やかな髪が濡れたまま頬に当たり、ちょっ
と痛かった。

03-416 :◆QT4umEMRFs :04/05/31 21:20 ID:qLVEkiGN
>415
ここまで。

ボクたちの選択(442)

が抜けました。

ええと…次回は、
「喪失」
…って感じで。

03-417 :名無しさん@ピンキー:04/05/31 21:27 ID:WN0vocV4
乙です。
嗚呼、けーちゃんてばそっちに行っちゃうのか。

『恋人はじきに他人になるが、友達は一生涯友達のまま』とは言うけど、
じゃぁ想いと躰をぶつける先は何処になるんでしょう。

タイトルが喪失って・・・行きずりの名も知らぬ相手でしょうか。
次回はエッチくなるのかと今から(;´Д`)ハァハァ

03-418 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 02:47 ID:PGG34bnA
毎度のあらすじ説明ご苦労様です☆様
これであなたの小説をあぼーんしてる人間も存在とストーリーを知る事ができますね

03-419 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 02:56 ID:ZjQTCTYU
>>403

ミラーサイト乙~。これで欲求不満が解消されます。

”アリスの娘”って、初期はかなりエロかったのですね~。
いや、これからまた7艶にエロくなるのか
おいらの脳内CVは 
フレイ:能登麻美子(佐倉明)、エリ:伊藤美紀(祥子サマ)、教授:池田秀一(シャア少佐)、伝助:阪脩(荒巻) かな?
結構みんな脳内補完して読んでいるんだなぁ~

☆さん、乙~です。
吹っ切れた圭タンが、今後どのように堕ちていく??or幸せ取り戻す??のか期待してます。

03-420 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 07:21 ID:a0oPVrnP
☆さん毎度乙です。けーちゃんが堕ちていく展開だけは勘弁してほしいなあ…。

03-421 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 07:28 ID:uFdWSZer
けーちゃんが堕ちていくなら強制スレに移動した方がいいと思われます。。

03-422 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 09:19 ID:kobrclQJ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1084114564/805

03-423 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 11:46 ID:JzquYHGc
正直、エロパロ板なんだからもっとエロを増やすべきだと思うんだが。

03-424 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 12:35 ID:/s/BQvXg
誰も堕ちてくなんて一言も書いてないのに・・・。
みんな悪い方に考え過ぎ。

03-425 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 12:52 ID:/s/BQvXg
私にしてみれば、「アリス」も「ボク選」(縮めるとヘンだな・・・)も雰囲気はじゅうぶんエロいんだけど・・・
それは私のエロ基準が低いからなのかしらん?

たとえば423さんは、どの程度ならエロと認めるんでしょ?
キス?挿入?
我を忘れるくらいのガチンコエッチ?

03-426 :421:04/06/01 13:58 ID:uFdWSZer
>>424
そうだね、スマンクスコ_| ̄|○

03-427 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 13:58 ID:JzquYHGc
>>425
どの程度・・・やはり挿入。
(いや、レズでもいいけど)

やはり21禁の板なんだから、そこら辺を意識して頂きたいものだ。

03-428 :名無したん(;´Д`)ハァハァ:04/06/01 14:10 ID:/rIhcRIb
>>427
まぁ昔から言われてることだがあえて言っとく

ヤッてるだけだったら唯の官能小説だろ
性転換してしまった苦悩~とか、親友なのに恋してしまって~とか
そういう部分があるからこそこのスレが存在するわけで

エロが読みたいだけならココに行っとけ
【教えて】エロ~な小説・捜索願2【ください】

03-429 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 14:25 ID:GdC+sRWB
まあ、即ハメなんてのは、TSには相応しくないな。
即ハメシチュエーションなら、TSしてない女でも『実は元男だった女』と脳内補完すればいい
TSする前があり、TSした戸惑いがあり、女として受け入れるかの葛藤がありその上でHに進んで
初めてTSが生きてくるわけだし。
ま、ボクたちの選択なら、エロ抜き版でも十分作品になるほどボリュームがあるんで、エロ不足の
意見が出るのもやむなしかな。

03-430 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 14:46 ID:jMMNQa5N
>>425
漏れ的にはこの二つの作品には満足してるよ。

と言うのも、これらの作品の特徴が『エロ』ではなく
『萌え』と『えっちぃ』だから。  完成度も高いしね。 

萌えシーンこそ、これらの作品のメインディッシュ。
下手なエロは作風を損なうし、面白さも半減。

21禁だからこそ、10代の童貞くんが求めるような
しょーもないエロじゃなくて、大人が楽しめる
ハートフルな萌えドラマを見たいと思ってる人も多い。

そしてスレの二大柱といえる、SSが萌えドラマなんだから
住人も、下手なエロ話より萌えを求めて、きてる人のほうが多い。

はっきり言って、エロがないと駄目だと言う椰子こそ、このスレではスレ違い。
作者の作風が気に入らないなら、ただ単にここを見なければ良い話。

TS小説とひと言で言っても、実に様々な趣味嗜好があるが
一部の、良くない傾向を持つ人の中には、何を勘違いしてるのか
自分の趣味嗜好に合わない人や、作品を叩く人がいる。 常識知らずも甚だしい。

21禁の板と言い張るなら、もう少し大人の対応と言うものを意識して頂きたいものだ。

03-431 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 14:47 ID:XkbG2hXb
とりあえず、煽り要員がいるようなので無視しる
>>422-423あたりね

03-432 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 15:21 ID:jMMNQa5N
煽り要員ね。 と言うか溜まりすぎなんじゃないかとw

ここでエロって叫んでる椰子らは、一度で良いから
SMクラブや乱交パーティーに行って、ハードなエロってものを
自分の身体で体験した方が良いよ。 目が覚めることは間違いない。

はっきり言って、エロなんて恋愛の味付けにしか過ぎないと分かるよ。
エロは確かに気持ち良いけど、愛のないエロは、そのうちに飽きてつまらなくなる。
萌えとえっちぃのほうが、性欲の自己満足なんかよりも、よっぽど気持ち良い。

03-433 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 20:36 ID:KfJSmLu2
>>ハートフルな萌えドラマを見たいと思ってる人も多い。
>>住人も、下手なエロ話より萌えを求めて、きてる人のほうが多い。

統計でも取ってるんかいね?
エロパロ板ならエロ目的の人の方が多いと考えるのが自然だが。


>>一部の、良くない傾向を持つ人の中には、何を勘違いしてるのか
>>自分の趣味嗜好に合わない人や、作品を叩く人がいる。 常識知らずも甚だしい。

「はっきり言って、エロがないと駄目だと言う椰子こそ、このスレではスレ違い。」
っていう言葉こそ自分の趣向を他人に押し付けてるように見えるが。


03-434 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 20:52 ID:jMMNQa5N
必死すぎて痛いな。

お前の言う事が全て正しい、お前は神だ。 我々はお前の要求に全て従うつもりだ。



つーわけで、もう帰って良いよw

03-435 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 21:39 ID:/Yrdpqsd
21禁でもエロでもない創作文芸板にこういうスレがある。

萌える小説を創作し続けるスレ
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1059209345/

ベタな恋愛小説を書こう
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1073659162/

エロが無い萌え小説でもいいといっている連中は、いったい何を考えているのかと。
無理して、「エロ」パロ板に書かなくてはいけない理由など無いし、そういうのが好き
ならばそこへ行けばいいことだ。
俺は「アリスの娘たち」と「ボクたちの選択」が板違いとは考えてはいない。

ただ>428の
 エロが読みたいだけならココに行っとけ
 【教えて】エロ~な小説・捜索願2【ください】
は完全に的外れ。この板では、エロないのが異端。

>438の
21禁だからこそ、10代の童貞くんが求めるような
しょーもないエロじゃなくて、大人が楽しめる
ハートフルな萌えドラマを見たいと思ってる人も多い。

という態度は完全に板違いだろう。別にエロパロ板の必然性が無い。
他に適切な板があるからだ。

03-436 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:01 ID:O0uUuC2o
毎度こういう議論でスレの空気がギスギスしてくのもなぁ。
「エロパロ板のTSスレの在り方について議論するスレ」的なものが必要
なんじゃないかと思えてくる。

03-437 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:13 ID:NP/EUN6K
>403が、立ててくれたミラーサイト見ると、定期的に荒らされているね。
保管庫キボンのラブコールが多いのも納得。

03-438 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:46 ID:jMMNQa5N
>>436
わざわざ挙げ足取りまでして、スレを荒らす椰子がいるからね。
議論したい椰子はそれこそ、創作文芸板にでも行けば良い。板違いも甚だしい。

03-439 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:53 ID:1u2Mx0ow
>>424
展開を決めるのは作者さんなのでどうなるかはわからない。

03-440 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 22:57 ID:1u2Mx0ow
>>415
そうなりましたか。なるほど。


03-441 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:03 ID:O0uUuC2o
>>438
創作文芸板で議論するってのもなんだし、それ用のスレ立てるべよ。
エロパロ板でまずけりゃ、「なんでもあり」板あたりとか。

03-442 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:08 ID:jMMNQa5N
>>441
創作文芸板のTS議論スレに誘導すれば良いかと。 ふにゅ、とか言ったっけ?

03-443 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:11 ID:O0uUuC2o
>>442
ふにゅスレ住人が迷惑がるべ?
あそこがかなりダメスレなのは知ってるけど、中には極少数でもふにゅスレ
で独自の生産的な意見交換や創作がしたい住人もいるだろうし・・・

03-444 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:20 ID:oWf8NREp
やはりスレ内の問題はスレ内でカタをつけるべきではないか?
しかしなんでエロ派も萌え派もこうまで排他的なんだろう・・・・


03-445 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:23 ID:jMMNQa5N
今見てきた・・・すでに議論が始まってるよw

他人のレスの文意を解さず、都合の良いところだけ引用して、揚げ足取りをする・・・。  
漏れが素直に感じたところでは、今このスレを荒らしてる椰子は、そこの住人だと思うね。

あそこなら誘導しても構わないかと。 SSスレで神の作風にケチをつける議論厨はふにゅ☆にカエレ!

03-446 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:32 ID:EXYJPw6V
そうだねぇ、板のルールと>1のスレ趣旨は、やはり尊重すべきだと思う。
厳格に守れとは言わないし、その時のスレ住人の多数派意見はある程度
取り入れるべきとは思う。
が、それは程度問題であって、他に適当な場所があるにもかかわらず、
板趣旨にも>1にも合わない、ルール無用、何でもアリってのは、叩いてくれ
といっているようなものだからな。

ただし、ふにゅは今荒れてるし、他板へ持ち込むのもどうかと・・・・。
この板って自治スレなかったっけ?
無ければここかな??

■ エロパロ板総合雑談スレッド・2 ■
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1069999953/



03-447 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:39 ID:jMMNQa5N
>>444
排他的なのはエロ派だろ? 萌え派かどうかはしらんが
こちらは神の作品を良作として評価してるだけ。

エロが少ないのもそれが神の意思なら別に構わない。
神の作風にケチをつけてるから、エロ派を叩いたまで。

それぞれの書き手には、書き手の作風がある。
その作風に合わないなら見るのを止め、違うスレに行けば良い。

読み手の感性に合わないからと言って、書き手を叩くのは常識知らず。
これはSSスレにおける絶対のルールじゃないのか?

>>446
エロパロ板のルール的なものは、書き手の控え室、読み手の待合室というスレがあり
そこで話し合われているよ。 漏れが言っている事も、ほとんどがそこで決着が着いた事柄だよ。

03-448 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:46 ID:O0uUuC2o
>>447
板のルールはそれでいいとして、スレ固有の事情が絡むものまでそこの
スレで議論するわけにはいかないのでは。

03-449 :名無しさん@ピンキー:04/06/01 23:55 ID:8F4jhWrb
>>447
>排他的なのはエロ派だろ?

エロパロ板なのだから、それは当然かと・・・。
新人さんは常にやってくるわけだし、古参?がいくら繰り返し言おうと、
板趣旨に合ってなければ、やっぱりそれが荒れる原因になる。
せめてスレタイか、>1に明記していなかったら、同じ繰り返しだという
ことは、過去の他のスレを見ても明らか。
この板では、非エロも受けているけれど、スレタイに明記されているか
>1でかかれていない限り、何度でも蒸し返されると思う。
やはり非エロはこの板にあっては異端なんだよ。



03-450 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:12 ID:es51pzP/
>>448
と言うか、荒れた時の相談(読み手、書き手)もそこでしているからな。
スレ固有のふいんきとか、いろんな事が話し合われているよ。

エロパロ板にSSスレとは、SSを投下したい神と
そのSSを読みたい住人とでなりたっている。

つまり神の作るSSこそが、スレの空気を決めると言っても過言ではない。

このスレだと、Alice氏と☆氏の2人が、スレのふいんきを作っている。
住人はその空気を読んで、その作品が詠みたいから常駐する。 それだけの話だ。

もちろん感想で、両氏の作品に批評をするのも良いが
作風に対してケチをつけるのは、読み手としてあきらかなルール違反。

あくまでもこのスレの空気は、書き手が作るもの。 生ぬるいエロはイランからもっとエロにしろ!
なんて要求は、SS書きにも、今の作風を好んでる読み手にも、非常に迷惑な話。

>>449
エロの定義が違うだけ。 物語としてのHシーンはある。 このふいんきが許せないなら、君が去れば良いだけの話。

03-451 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:14 ID:xCKOVccu
とりあえず議論スキーどもは
全員女性化して一晩激しく愛し合って大人しくしていろと(ry


03-452 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:20 ID:laPzz0Jx
>>451
それ(・∀・)イイ!!
愛液泡を飛ばしながら、レズと・・・・..._〆(゚▽゚*)
で、意見が孤立しているヤシはみんなから集中的に責められて・・・・c⌒っ;´Д`) ハァハァ

03-453 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:22 ID:laPzz0Jx
>>450
|と言うか、荒れた時の相談(読み手、書き手)もそこでしているからな。
|スレ固有のふいんきとか、いろんな事が話し合われているよ。
          ↑↑
        ココは突っ込むところでしょうか??

03-454 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:43 ID:UzgdZI+t
TSスレ住人だけに突っ込まれるのは本望だね。(うまいこと言った

03-455 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:53 ID:QJ1o00eQ
jMMNQa5N(=es51pzP/)?よ、君の言ってる事も結構極端だぞ。

要するに「神が萌え路線ならそれを支持するし、エロ路線ならそれもまた良し」って事でしょ。
でも「萌え路線いやな奴は去れ!」なんて言ってたら、萌え路線の人しか残んないじゃん。

萌えSS→萌え住人マンセー→ますます萌え路線のSS→ますます萌え住人マンセー

そしたら、別の職人がエロ方面のSSを投下しづらい環境を作ってしまう事になるんじゃないか?
「エロもまたよし」と言っておきながら、その可能性をせばめているのでは?


03-456 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 00:56 ID:QJ1o00eQ
それにマンセー感想ばっかだと、職人も張り合いがなくなるんでないか?(んな事ないのか?)
適度な突っ込みがあるくらいがいーんでないかね。
「エロもっと!」っていう突っ込みはエロパロ板に投下する以上、今後も避けられないと思うよ。


あと>>434みたいに、相手を厨扱いして議論を終わらせようとするのはちょっとカコワルイ。

03-457 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:04 ID:yQLMe1o4
>>453
そっとしておいてやれ

>>450
貴方の意見には半分同意するが。。。
正直このスレ、マンセーばかりで息苦しいよ
意見ぐらい言わしてやれ、
漏れも書き手だがそういう意見でインスピレーションが湧くこともある。
>439の言うとおり作者に可能性を残してやって欲しい。
まあ、荒れずにマターリいこうや

03-458 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:06 ID:es51pzP/
>>453
【ただ今・女性化中、突っ込むのは今】

んn・・・あ・・ん・・・・・

>>455
その可能性は無きにしも非ず。だがそのために強制化スレがある(少し違うってかw)
まぁ作者もそのへんは弁えているはずだから、男性読者用のハァハァは無くさないと思うが・・・

03-459 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:09 ID:UzgdZI+t
「エロもっと!」て感想はぜんぜんあっていいと思う。
感想はあくまで感想で、本当にエロ強化するかどうかは職人さんが勝手に
決めればいいことだし。

03-460 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:12 ID:es51pzP/
感想をつける行為と、作者&その作風を好む読者を叩く行為は違うと言う事だ。
それを理解しての感想なら誰も文句は言わないし、作者もエロを増やす事を考えるかも知れない。

03-461 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:19 ID:4gaBUGLm
叩いてるのはむしろID:es51pzP/じゃないか。
jMMNQa5Nと同一人物だとしたらだけど。
自分でそう言ってるし。

03-462 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:41 ID:poQDR/pH
そもそも何でエロなし・エロのみを叩く連中はそれをスルーしないんだ?NGワードもあるのに
エロなしはこっち、エロのみはこっちって誘導してったらそのうち職人さをがいなくなりそう…
投下のルールなんて厳密に決まってないんだから(>>1にはエロなし、エロのみ禁止なんて書いて無い)投下したかったら投下すればいい。



03-463 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:44 ID:poQDR/pH
>>462
職人さを…orz
吊ってきまつ…

03-464 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 01:46 ID:epEcy0XV
815 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 06:52 ID:H0R+pK04
>>814
んー? 微妙に意味が分からんのですが。
男女の違いがどうこう言ったおぼえはないですよ。

男として薄味エロに嫌気がさした、という主旨の書き込みではありません。

>>798の書き込み見て、まるで女性はエロ薄いのが好きだと断言されてるようで
首をかしげたわけだ。
じゃあ女性で、エロだけを書いてる私は何なんだ? ってね。

ついでに言うと、駄作だと決めつけたおぼえもありません。
少コミのようなノリだと思ったからそう書いたまでです。
少コミだって面白いし、投下されたSSを読んでて楽しいとも思ってます。

ただし、彼女ら(断定してしまいますが)の投稿の仕方に、同じ書き手として
引っかかるものがあるのです。

見ればすぐ納得してもらえると思いますよ。
作品が飛び飛びに絡み合って、すごく読みにくくなってます。
たくさん作品があるというのはいいことなんですが。

エロ寸前で止めてちょろっと書いて投下して終わり、のスタイルが
専門用語で言う「誘い受け」にしか見えない。

もっとはっきり言えば幼い。その幼さは作品にも表れています。
でも萌えの形は人それぞれだから、あなたはまだ成人じゃないんじゃないの? と思っても
口には出せない。
だから便宜上、エロが書けるようになるまで修行して出なおしておいでね、お嬢ちゃん、と
そう思ってしまうんです。


03-465 :淫殻機動隊 ◆Alice.9wCE :04/06/02 03:04 ID:kgvD5D7g
「こんなのエロじゃない、ちっとも興奮できないぞ!!」俺は自分のコネクタを引き
ちぎるように引っ張り、セッション接続を切った。
21歳になった俺は記念にと「成人向け電脳RPG」に参加していた。「電脳RPG」
それは脳を直接ネットワークと接続することができるように改造した、電脳を持つ
人間向けの娯楽のひとつだった。電脳をインタフェースを通じてVR空間へと接続
し、そこをベースに他人と疑似体験を共有するのだ。電脳RPGの場合にはVR空
間にセッションマスターがいて、RPGの参加者はマスターのシナリオにしたがって
仮想現実を体験する。俺が参加していたのは、ある施設内で行われていた、オフ
ラインのVRスペースで行われる閉鎖的なものだった。
「究極の萌えとエロスをあなたに体験させます」という入り口の広告に惹かれ、この
RPGセッションに参加したのだ。

「あら。じゃあ、どういうのがエロだって言うの?」
セッションマスターもVR空間への接続を切り、冷ややかな視線を俺にぶつけた。
「君は、こらえ性が無いな。これから良くなるところじゃないか」
「まったくだ、おかげで萎えちゃったよ・・・・」
他のセッション参加者たちも次々に接続を切り、俺に非難の声を浴びせた。
「前振りはどうでもいいんだよ。どうせVRだろう?オナニー以上の興奮が得られる
って言うから参加したのに!!」
俺は自分の不満を連中にぶつけた。
「まぁ、オナニーですって、若いわねぇ」
俺は隣席の女性参加者の、子ども扱いするような言葉に更にムカついた。
「何を!女の癖に、こんなセッションに参加しやがって!!」

03-466 :淫殻機動隊 ◆Alice.9wCE :04/06/02 03:06 ID:kgvD5D7g
「まぁまぁ、どう?皆さん。ココはひとつ、アイデアがあるんだけど……」
セッションマスターが険悪になりかけた雰囲気を制すように言った。
「もしかして、アレですか?」
「おお、アレですか」
「そういえば、最近新しい参加者がいなかったから、たまにはいいねぇ」
他の参加者達が口々に言う。どうやら俺以外は皆、常連ばかりのセッションだ
ったらしい。ますますムカつく。
「アレってなんだよ!」
「ふふふ、あなた性転換してみない?」
「性転換??」
「そう、あなたを女の子にしてあげるの。もちろんVR空間上でだけど。どう?」
「は、ばかばかしい」
「あら、いいわよぉ、女は。男みたいに一瞬で終わるような快感じゃない。それ
こそ気を失うまで感じ続けることができるわ。男の体のあなたには、現実には
体験しえない天国よ。どう?」
「他のみんなはどうするんだ?」
「あなたを調教してあげるの。かわるがわるにね」
ごくり……なぜか俺はつばを飲み込んでしまった。いや、本当は俺の発した音
ではなかったのかもしれない。だが、俺はなぜかセッションマスターの怪しく光
る義眼に魅入られたように、「修正シナリオ」への誘いを受けてしまったのだ。


続きません(^_^;)
TV見てたらなんとなく・・・・。


03-467 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 03:25 ID:4YYbei0Q
攻殻が普通の時間に放送される地域はいいなちくしょう

03-468 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 03:32 ID:UzgdZI+t
>>466
ちくしょぉぉぉ、続いてくれぇぇぇぇぇ

と漏れのゴーストが叫んでますがどうしたものでしょう。

03-469 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 06:33 ID:lLi/sk05
結局この種の議論は、エロパロ板でやるTSかどうか、これに尽きるんだろうな。
ここのスレの一部のSSのように、非エロが多すぎるものは何も21禁である必要性はないわけで、
ほかの板でやったほうがいいということにはなるわけだ。
エロパロ板でありながら、エロなしというのは、やっぱり板違いとしかいえないと思うぞ。

03-470 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 09:57 ID:YtO6yte2
>466
そういえば、攻殻のエロパロSSってスレがないね。
擬体交換やVRスペースをガジェットにしたTSって、いいところに目をつけたって感じだ。
攻殻SACにも、それを匂わせるセリフがあった気がする。
と言うわけで、続いて欲しいかも・・・・

でもそれで、アリス・・・の更新が遅れてしまうのも、寂しいけど・・・・・自己厨逝ってクル.........orz





03-471 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 10:18 ID:MQr1PGIV
>>469
PINKサーバ以外でやるにはエロが入りすぎだと思うが
要するに他ではやれないほどにはエロが入ってるんだが、エロ分の割合が低いんで
高濃度エロを期待する奴には物足りないんだろう。
そういいたくなる気持ちは分からないでもないが、文句を書くくらいなら自分で
エロ満載SSでも書けばいいんだといいたいな。

>>466 是非とも続き読みたいです。

03-472 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 19:05 ID:OZ1LO9SO
議論のための議論ならもうやめようよ…。
端から見ている限りでは建設的な議論には見えないです。
意見のぶつかり合いならまだしも。
意見の押し付け合いはどうかとおもいますよ…。

漏れのこの意見の押し付けなのかもしれないですけど。
難しいね…。

>466
>続きません
オージーザス!! …なんてこった(天を仰ぐ

03-473 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 19:53 ID:MQr1PGIV
少なくともSSを書いている人に正当な代価を支払ってるわけじゃない以上
書きたい人が書いてくれるものを、読むか読まないかが読者の選択であり、
俺が気に入ったものを書けとか、俺が気に入らないものは書くなとかいえた
義理じゃないし、道理もない。
存在するだけで不快になるSSがあり、それ以外は読みたいなら天秤にかけろ
嫌と読みたいで天秤の傾いた方を選択すればいい。

03-474 :名無しさん@ピンキー:04/06/02 23:50 ID:ARbOMyOj
>>471
言いたい事は概ねわかるが
「文句あるなら自分で書け」ってのは
典型的な厨対応の気が。
自分で生産、自分で消費ができるやつなら
わざわざこんなところに来て
他人のSSに文句なんか言わんでしょ。


03-475 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 01:48 ID:nY8AzHtE
どうでも良いが、議論はスレ違い。

エロがあろうがなかろうが、お前らが板違いと言う以上に
お前らの議論は、SSスレには板違い、スレ違い、まったく必要ない。

議論したい椰子は ■ふにゅ☆ -性転換(TS)ネタ専門スレ- 7■ へ逝け!
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080288073/l50

それともここでいま議論してる椰子らが、ここに出張しにきてるのか? さっさと帰れ。

03-476 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 01:53 ID:mN8dga/n
>>475
過激擁護派

03-477 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 02:20 ID:SV1dg9nZ
どうも強制、非強制、ふにゅを巡回している荒らしがいるようだね。
でも、今のところ3つは同時に荒らせないようだな。ヤレヤレ……orz

03-478 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 02:38 ID:DlaaxGHq
510 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:04/06/02 20:54
つか強制行けば良いじゃん。

わざわざ非強制見に来ておいて
煽ったり叩いたりする糞は最悪。

気に入らないなら見なきゃ良い。
作者はお前らの道具じゃない。

それが嫌なら、自分でSS書けば?
エロ純度100%、面白くもなんとも無い
自己満足型のオ○ニー小説を。

514 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:04/06/03 00:53
☆様じゃなくても擁護しますが、なにか?

SS作家あってのSSスレ。

SS書きを叩くような人は
スレには必要ないという事が
馬鹿にはわかってないのですよ。

文句があるなら自分でSS書け!

530 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:04/06/03 02:25
クズばかりだね。 有能なSS作家を叩いて満足か? 能無しども。

03-479 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 10:28 ID:jOAFjl7B
…ばかばっかり。 SS投稿しようと思ったけど、2chスレもうイイや(´・ω・`)

03-480 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 10:47 ID:deAM7SvY
>>479
2chはバカばっかりですが何か。

03-481 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 10:51 ID:gAFpx0xi
やっと粘着あらしが消える気になったか

03-482 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 11:03 ID:x7BtFO0H
>>479
煽りも入ってるし、無視できない香具師もいる
DQNが多いのは周知の事実

これをおさめるのはSSだけなんだよ
だから、投下してください

03-483 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 22:03 ID:Zyfgn3jx
>>479
そういう誘い受けは反感買う事になりかねんから
あまりしない方が良いと思われ
投稿するならする、去るなら何も言わずに去った方がいい

03-484 :名無しさん@ピンキー:04/06/03 23:01 ID:73JBovM/
>>481
 ↑こいつが荒らし

03-485 :名無しさん@ピンキー:04/06/04 00:21 ID:nAqWsmmv
|
|∀・)ダレモイナイ・・・スンスンスルナライマノウチ・・・

(・∀・)スンスンスーン♪
( ゚д゚)ハッ!
(・∀・)スンスンスーン♪
(´Д` )イェァ スンスンスンスーン
(・∀・)スンスンスーン♪
(´Д` )イェイェイェァ
(・∀・)スンスンスーン♪
(´Д` )イェァイェァイェァイェァスーン

( ゚д゚)ヤ! (・∀・)スンスンスーン♪
( ゚д゚)ヤ! (・∀・)スンスンスーン♪
(´Д` )イェァモンモン
( ゚д゚)ヤ! (・∀・)スンスンスーン♪
(´Д` )シケタシケタ
( ゚д゚)ヤ! (・∀・)スンスンスーン♪

(・∀・)スンスンスーン♪
(・∀・)イェーア!
(・∀・)スンスンスーン♪
(・∀・)イェーア! (´Д` )スンベスンベゾンスンスンバ
(・∀・)スンスンスーン♪
( ゚д゚)ブベラ!
(´Д` )スンスンスン

|
|∀・)フウ・・・・スキーリシタ!

03-486 :名無しさん@ピンキー:04/06/04 21:04 ID:9GK452VG
話はがくんと変わるが、>>331とかはオリジナルなのかいな? 圭タンはもうちょっとロリっこのほうがいいなあ。
それから職人様方、いつも素敵な作品をありがとう。


03-487 :名無しさん@ピンキー:04/06/04 23:27 ID:z0tDJ7X6
要するに、ボク選に、もうちょいエロを!ってことです。

03-488 :名無しさん@ピンキー:04/06/04 23:40 ID:6GgtCZQp
>次回からまた「微エロ」「ぷちえち」が入り、後は「えろろーん」に直進です!

要するに、この「えろろーん」が見たいわけですな
このカキコミから二ヶ月以上待ってるわけですがー

03-489 :名無しさん@ピンキー:04/06/04 23:59 ID:z6YuxYRM
今のままで良いよ。 この素晴らしいストーリーを
エロだけの為に、つぶすのは勿体無さ杉。

それに今更という感があるしね。 part2前半で
エロオクレ!って言うんならまだ納得するけど
ここで構成変えたら、今までの話の盛り上げはなんだったのかと・・・

エロは待てば待つほど、その時の感動が大きくなるし
おとなしくじっくり待って、わくわくしてたほうが良い。 

03-490 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:14 ID:79JTb2LV
>>489
エロ以外の板や少年少女文庫には君好みの素晴らしい話がたくさんあるよ。

まあ、エロ関係はあぼーんするの簡単だし・・・

03-491 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:23 ID:QkiBY2nl
>>490
誰もエロ無くて良いなんて言ってないけど??

SSスレ見てるんだったら、もっと文章読み取る力つけたら?

それにエロ関係以外も、あぼーんするの簡単じゃん。
作者も言ってるでしょ・・・そんなのイランって奴はあぼーんしろってねw

03-492 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:44 ID:0zwo1j84
2chの殆どのトラブルはスルーによって回避できる



03-493 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:45 ID:79JTb2LV
反応する奴は

03-494 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 00:46 ID:79JTb2LV
っていうか>>491は女みたいな言葉使いをするな・・・

03-495 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 02:56 ID:qbfbmnkD
まあまあ、みんな仲良くしてよ。
俺が女になったら好きにしていいからさ。

03-496 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 03:42 ID:5ExeAzl4
縛ったり、オモチャ使ったりしてもいい??

03-497 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 05:09 ID:j0RgORD0
乳首こねたり舐めまわしたりしてもいい? 
むしろ乳首「のみ」を弄りたおすけど文句言うなよ

03-498 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 09:06 ID:UmM003Bq
495のアナルを予約しておく。

495の予約状況
予約済
 乳首
 アナル


03-499 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:09 ID:vmnmO4ry
おい何馬鹿なこと言ってるんだよ>>496.>>497.>>498

お前らだって女の子の癖に。俺に攻められたいのか?

03-500 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 11:15 ID:9aTLh4tm
>>499
俺女ハケーン

03-501 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 14:59 ID:YlhikYow
そういうと、>499は、背後から忍び寄ろうとした>496から持っていた縄を奪うと、
あっという間に496を後ろ手に縛りあげ、胸にも縄をかけた。
厚手のダンガリーシャツでごまかしていたささやかな膨らみも、縄でくくりださ
れてしまっては、明らかに男のものではないということがわかってしまう。
「男の格好をして、現実逃避したって駄目だよ~ん」


03-502 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 19:25 ID:kBinEczP
>>501
「さて、そのオモチャとやらはどこかな……?」
>499は、>496の体を服の上からまさぐった。
「あん、……ごめんなさい、許して」
496は、微妙なタッチで体を撫でられる感触に悶えた。
足をバタバタさせ、逃れようとしたら、>497が参戦してきた。
「へへへ、まずはこっちからか、俺も混ぜてくれよ」
そういって、496の両足の間に割って入り、フトモモを押さえつけた。
「や、なにするんだよぉ!」
「本当はこうされたかったんだろう?」
そいういうと、499は496のジーンズのファスナーを下げた。

03-503 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 22:52 ID:CcGiQd+a
>>502

「……………」
496の茂みが、まず目に飛び込んできた。
――うわぁ……。
見る見る頭に血が昇ってきた。だって……他人のあそこをまじまじ見るなんてこと、生まれて初めてだったから。
甘酸っぱい汗の匂いが、ほんのりと立ち上ってくる。
自分はこの匂いを知っている。だって……。
「……んく……」
不意に甘い声が響いた。
497の顔が、はっきりわかるほど赤くなっていた。
今のは『彼女』の声だった。もじもじと太ももを擦り合わせながらも、「へへへ。いい眺めだぜ」などと、その可愛らしい外見にそぐわないことを言って、496の羞恥心を煽っている。
「お前が…んっ…悪、いんだ、ぜ? はぁ……、約束を…破る……か、らっ」
耐えられなくなったのか、スカートの中に手を入れた497は、息を荒くしながらも喋るのをやめない。
「俺たち……約束、し、たっ、だろ……? はっ、初めて、は、いっしょにっ、て、さあ……」

続けよか?

03-504 :名無しさん@ピンキー:04/06/05 23:48 ID:06AdtR+4
>503
いいねぇ スレのふいんき改善に協力しよう。

「や、……やめてくれよぉ」
496は、2人がかりで押さえ込まれた上に、自分のもっとも恥ずかしい部分を
晒される事に耐えられなくなって、目を閉じた。

「あんたたち、なにやってんの!」
ビクッとなり、499と497は声のする方を見ると、長剣を背中に背負った剣士の姿をした男が、こちらを睨み付けていた。
「だ、誰だよ、このVR空間は俺たちしか、入れない筈なのに」
「496の妹よ! RPGでもやってるのかと思って混ぜてもらおうと思ってダイブしてみれば……。あきれたわ」
野太い声に、似つかわしくない女言葉の主は、2人に押さえ込まれて喘いでいる496の妹だった。
「お、おまえ、どうやってここに!!」
後手に縛られ胸をくくりだされた上に、ジーンズと下着を脱がされかけた、情けない格好で496は叫んだ。
「お兄ちゃんの設定しそうなパスワードなんて、簡単に思いつくわよ。それよりなんなのよ、その格好は?」
「いや、せっかくだからVRでレズごっこでもしてみないかって、499がいうから……」
と497が言い訳をする。
「このスケベ3人組が……。学校で皆に言いふらしちゃおうかなー」
「わ、そ、それだけは」
「頼むからカンベンしてくれよ」
「そ、そんなことしたら俺だって、お前の秘密をばらしちゃうぞ」
499と497はあわてた様子で、496の妹に向かって這いつくばったが、496だけは、兄の威厳を保とうと、虚勢を張った。
496の妹は背中の剣を抜き、496のくくりだされた胸をつついた。
「そんな格好ですごんだって、駄目だぜ。まぁ、オレも仲間に入れてくれたら。黙っておいてやるけどな」
急に男言葉になった妹の、とんでもない言葉に、3人は声も出なかった。



03-505 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 00:36 ID:Am61y2Ii
>>504

「えへ……。もうわかったよね? そうだよ、私が、『468』だよ」
そう言って、『妹』……いや、『498』は、薄く微笑んだ。
「全くおにいちゃんといい、みんなといい……つくづく、へ・ん・た・い! だよねぇ?」
寒気のようなものが、一斉に三人の脊髄を突き抜けた。だがそれが、単純な恐怖や羞恥ではない証拠に、『彼女』たちの生まれたての『女の子』は、甘い疼きを覚えていた。
「坂も……ううん、、ここは『497』っていうべきよねえ? スカートまではいちゃって、なに考えてるの? しかもそれ……」
498が嗜虐的な笑みを浮かべる。
「おにいちゃんが箪笥の中にしまっておるのとおんなじだよねえ?」
驚愕と羞恥心に涙さえ浮かべながら、496が悲鳴じみた叫びを上げる。
「か、勝手に見たのか!?」
「見たよぉ?」
全く悪びれた様子もなく、むしろおかしそうに498は、嗤う。
「なあに? 見たら悪かった? そ~お。ごめんなさいねえ。でも……お前が変態なのが悪いんだろうがっ!」
「ひっ!?」
びりびりと大気が震えた……そんな錯覚を起こしそうな、男の罵声をぶつけられて、496は、三人は本当に女の子であるかのように、小さな、可愛らしい悲鳴を上げてしまった。


03-506 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 00:48 ID:Am61y2Ii
>>505

「ああごめんごめん。でも、496が生意気だから悪いんだぞ?」
その外見は少女のそれであるのにもかかわらず、完全に男の声となった498は、剣を鞘に収め、兄の前にしゃがみ込んだ。
「おやおや? ……なあ496」
「な、なんだよっ!」
「これなんだよ?」
何の予告も前触れもなかった。鋭い悲鳴と一緒に、496の丁度下に乳首がある部分は、498につままれていた。
「――! い、いたぁぁぁ!」
「なんだよ? 剣で突付かれて乳首立たせちゃったのか? このスケベが」
498は、そう言ってぐりぐりと496の乳首を捏ね回す。


職人到来までもうちょい続けようと思う。

03-507 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:08 ID:Am61y2Ii
>>506

女である498が、男の声で496を責める。
自分の兄を――女の格好をした兄を汚してゆく。
それは途轍もなく倒錯的でいて、でもそれでいて理想的な、ある意味で待ち望んだ光景だったかもしれない。497はそう思った。
「ひっ、ひぁ、ひゃぁぅぅああっ! だ、だめっ、だめだよっ、やめてくれ、みさ――」
妹の名前を呼びかけた496の口を、498が強引にふさいだ――唇で。
「……んっ、く、ふぁ……」
496の唇と唾液の糸で結ばれながら、「違うだろ? ここでは『498』だ。なあ499?」そう続ける。
呆然と、頬を桃色に染めて立ち尽くしていた499が、耳元でいきなり目覚まし時計を鳴らされたかのように、震えた。
「そうだろ? だってお前らそのためにここにきたんだもんなあ。――女の子になって、レズりあうためにな」
498の手が、496の髪を優しくかき上げる。



03-508 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:26 ID:Am61y2Ii
>>507

「こ、このっ、いい加減にしろよお前っ!」
496が、声はそのままながら、いつもの口調で怒鳴った。
「さっさと出てけ! さもないとぶんなぐるぞ!?」
「やってみたら?」
498の声は、まぎれなく男のものだ。顔だってそうだ。しかも現実にいたら殺意を抱きそうなほどの美形だ。妹である要素はどこにも見受けられない。
だから、496は498を殴った。自分と同じ『男』に嘲笑されるのは、それほどに耐えられないものだった。
だが。
「あ、あれ」
本当なら、吹っ飛ぶとまでは行かなくとも仰け反るくらいはしているはずの498は、ちょっと首を傾けただけに終わった。
確かに殴ったのに。結構、本気で殴ったのに。なのに。498は、にっこりと笑ったのだった。
「わかってないなあ。いいか496.お前は今、男じゃないんだ。華奢な女の子なんだぞ?」
突き出したままの腕を握ると、498は、無造作に496の腕を捻った。
「ぃ、痛いっ! や、やめてくれ!」
「はじめに殴ってきたのはお前だろ?」
498はそう囁くと、そのまま496に足を引っ掛けて転ばした。

03-509 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:41 ID:Am61y2Ii
>>508

「何するんだよ!?」
半分泣きながら怒鳴る496に、498は苦笑すら浮かべて答えた。
「おいおい、何言ってるんだよ? ちゃんと言っただろ?
――アナル、予約済み、ってな?」
「――!?」
はっきりとした恐怖の表情を浮かべて、496が少しでも498から離れようと身じろぎする。
だが動けない。男女の力の差は、まさしく圧倒的だった。抑えられた手は、どんなに力を入れてもびくともしないのだった。
「や、ぃ、いやだ…。離せよ、なあ? 冗談だろ?」
「……違うだろ?」
ぎゅっ、と498の右手が、大きくも小さくもない、丁度いい大きさの496の胸を、押し上げるようにして揉む。
「ああっ…!?」
「さっきから言おうと思ってたんだが……そう言う時は、『や、やめて、お願い、離して頂戴』だろ? 今の喋り方じゃあお前、男みたいじゃないか」


03-510 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 01:57 ID:Am61y2Ii
>>509

「俺は男だよっ!」
「女の子だよ」
さらりと言い切ると、498は496のスカートをいきなり引っ張り上げた。
「えっ!? ちょっ、待っ…!」
思わず496はスカートを手で押さえてしまった。その直後、自分が何をしたのかに思い当たって、ただでさえ赤くなった頬が益々赤みを増す。
「ほら、な」
何か言おうとする496よりも速く、スカートを捲り上げたその手をずらし、498は496の秘密の部分に、するりと潜り込ませてしまったのだった。
「あぅっ!?」
……くちゅっ、と湿っぽい音がした。
「ん…濡れてるね…」
496の瞳から、涙の雫が零れ落ちた。

ええと、職人さん。いらっしゃいましたら無視して書き込んでくださって結構ですんで、お願いします。

03-511 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:48 ID:hLviZ3u6
(´-`).oO(ここって非強制スレだよね・・・
      でも、面白いからいいけどね(w
      引き続きやっちゃってください>Am61y2Ii氏

03-512 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:54 ID:Am61y2Ii
>>510

「あらら…。仕方ないなあ。――ほーらっ。泣かないの。ね、お兄ちゃん?」
不意に、女の子の口調になった498は、優しく微笑むと、496が零した涙を、唇で吸い取ってやった。
「……ぅぅっ……」
涙は止まらなかった。
「う、うっ、うっ…。ひ、ひどっ、い、よ。お、おれっ、ほんとに、こわかっ、た、だか、らっ……」
「だってえ……お兄ちゃんが悪いんでしょ? 大体あの二人がしてたのだって同じことじゃない」
ジト目で498が499と497を見る。耳まで赤くなった二人は、一瞬も堪えられず、視線を逸らすしかなかった。
「それに、私だけ仲間はずれにして……」
「だ、だって、仕方ないじゃないか…。まさかあの498番がお前だったなんてわか…」
幾分落ち着いたのか、ゆっくりだけれども、明瞭な発音で496が反論しようとする。だが498はそれを遮って続けた。
「それにそもそも、こんなこと実行するおにいちゃんたちが悪いんでしょ? ち・が・う?」
「……うう……」


03-513 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:55 ID:Am61y2Ii
>>51

「お兄ちゃん、そんなに女の子の気持ちいいこと、してみたかったの?」
深いバリトンの声が、妹そのものの口調で耳をくすぐる。
「う…う、ん」
「それって、変態さんだよね」
折角収まった涙がまた零れ落ちそうになり、496は顔をくしゃくしゃにして堪えた。
「そ、そうだよ。悪いかよっ! だ、だって、なんか、男の四倍気持ちいいとか、七倍とか、十倍とか、そう言うの見たりしてさっ! それで、そう言うのが味わえるっていうVRがあるしさっ!
試したくなっても仕方ないじゃん! そうだよっ変態だよっおれはぁっ! いっつもいっつも、セックスのことばっか考えてるよっ! 男ってそう言うもんなんだよ!
笑いtたければ、笑えよっ! ……う、ううっ。あぅ、う、う、う……」
496は再び嗚咽し始めた。
「笑わないよ」
498の声は、真摯だった。


03-514 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 02:56 ID:Am61y2Ii
>>513

「……?」
496が、涙で溢れる瞳を戸惑いの色に染めた。
498は、何処か緊張したような硬い表情をしていた。そして、その頬を薄く紅潮させていた。
「あっ……!?」
今の今まで496の髪を撫でていた手が、再び『彼女』の秘密の部分に、ショーツを押しのけて入り込んだ。
「え? え? あ、の、―-―ひゃぅっ!?」
ぴんぴんに勃っているにもかかわらず、尚、包皮に包まれたままの496のつぼみを、498が優しく刺激する。女性だからこそ出来る、慈しむような愛撫が、敏感すぎるほどの496のささやかな芽を弄った。
「あ、ひっ? ひゃぁぁぁっ!」
「あのね、お兄ちゃん…。そのままでいいから聞いてね…」


03-515 :496:04/06/06 02:57 ID:hZhadoAq
ちょ、ちょっとイタズラ心でRESしたのに、こんな目にあうなんて・・・・゚・(ノД`)・゚・。
アナル奪われるのは、499の筈なのに・・・しかも妹に?

俺、リアルで妹います。寝る前にこんなの読んだら夢見そう……。


03-516 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 03:18 ID:Am61y2Ii
>>514

――こ、こんなに…こんなに、こんなに気持ちい…っ、のぉっ…!?
あまりにも凄い快感に、『現実』の自分は今、どんなことになっているのだろうかと恐ろしくさえある。
どんなに堪えても、根元を思いっきり押さえたって絶対に溢れてしまうような、途轍もない快感。それが立て続けに、自分の意思を無視して続く。
多分、いや、絶対に、夢精の何十倍もひどいことになっているのは疑いなかった。おしっこみたいに精液が噴出して、二度と使い物にならないくらい強く、強く、下着も衣服もべとべとにしてしまっているに違いない。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ぁやっ、や、や、め、てえ……!」
「いいんだよ…。お兄ちゃん…。いっぱい、いっぱい気持ちよくなってね…」
昇ってゆく。男のままでは決して辿り着けそうもない高みに、今自分は昇っている。真っ白になる。真っ暗になる。膨らんで、縮んで、固まって、溶けて――
「私ね……お兄ちゃんが、こういうの好きだって知ってたよ…。男の子が女の子になったり、女の子におちんちんは得ちゃったりするようなお話や、絵が、好きだって、知ってたよ……」

やっべ。リアル496さん来ちゃった。でも……まあ、いいよね、お兄ちゃん♪


03-517 :496:04/06/06 03:24 ID:hZhadoAq
(もう、どうなってもいい……)
押し寄せる快感に完全に抵抗する気をそがれた、俺・・・いや私は498にされるままになる覚悟を決めた。
ある意味、それは望んだ物を与えられることだと、悟ったから・・・


流れ乱してスマソ、ドゾ続けてください

03-518 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 03:35 ID:Am61y2Ii
>>516

「そう言う風なエッチなサイトとかマンガとかが大好きで、机の一番下の大きな引き出しに、昔の教科書とかで隠してるの知ってるよ」
「あ、う、だ、だって、だってぇ…!」
「ううん。お兄ちゃん。でもね、私、お兄ちゃんのそういうの、嫌じゃないよ」
「ぇ、うぅ?」
「だって、だって、ね? あのね、私もね」
妹が…男が…498が…ぎゅっ、と、兄を…女を…496を…抱きしめ、首に、顔を埋める。
「私も、ね? 男の子と男の子、エッチなことをするのが……ううん。それだけじゃない。女の子が男の子になっちゃったり…お、ちんちんが、ね、おん――ていうか、わ、たしに、ね? 生えちゃったりするの、想像して、だから…つまり…」
言葉が不意に途切れた。いや違う、聞こえなくなった。
視界が真っ白になる。星が散る。暗くなる。星が散る。少し青いかもしれない。いいや真っ白で。
「あっ、あっ、あ? ぁぁぁぁあああ…ぁああああっい!」
生まれて始めて迎える女の子の絶頂に溶けていく意識の中で、496は妹がこう、恥ずかしそうに言うのを耳にした。
「私も、お兄ちゃんとおんなじ…変態、だから…」


03-519 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 03:51 ID:Am61y2Ii
>>516

496が絶頂する一部始終を、499は延々凝視し続けていた。
目の前で繰り広げられた光景。屈強な男に押し倒され、男口調で悲鳴を上げる496。
一人称が『俺』の癖に、舌っ足らずな女の子の声でしゃくりあげる496。
そして…まるで、AVそのもののような嬌声を上げて、『女』としてイってしまった496。
――羨ましい。
自分も、イける。今496がそうだったように、『女』として絶頂することが出来る。
イきたい。
触らなくたってわかる。もう自分のはぐちゃぐちゃのとろとろで、染み込んだ愛液でショーツがずれ落ちそうなほどなんだ。
触って欲しい。
そんなつもりじゃなかった。ちょっとレズビアンみたいなまねをして、本当に女の子って男より気持ちいいのか確かめて、三人で結局大したことはないなあって笑って、それで終わるはずだった。
本当はそんなのじゃ満足できない。


03-520 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 04:11 ID:Am61y2Ii
>>519

「私も、お兄ちゃんとおんなじ…変態、だから…」
その言葉を耳が拾ったその瞬間、499の理性は吹き飛んだ。
「……あ、の…」
寝そべる兄妹に、震えながら499は話しかける。
「498、さん、僕…いや、違う…。私、も、混ぜて、くれません、か…?」
499の方を向いた男の瞳が、驚いたようにぱちぱちと瞬く。その瞬間、499は死ぬほどの後悔に襲われた。
――やっぱり、兄貴の友達と言ったって、他人の男だもんな。当たり前だろ…俺! 馬鹿、馬鹿! ああ、クソッ。絶対変態だと思われてるよな…!
拒絶される可能性は確かにあった。だが受け入れてもらえるのではないかと思ってしまった。他ならぬ彼女自身が、『自分は変態だ』と宣言したのだから。
「ご、ごっ、ごめんなさい…。わ、忘れて…」
「――いいですよ」
思いのほか、軽い口振りだった。



03-521 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 04:37 ID:Am61y2Ii
>>520

「いい、の?」
「いいですよ。じゃなくて…ああ、いいぜ。それに」
498の視線が別の方向に向けられる。
「497さん、君も、一緒にどう?」
びくん! と小動物のように497が肩を震わせる。
「お、俺……」
「ほらこっちに来なよ。…靴まで垂れてるくせに、やせ我慢するなよ、な?」
「……………」
悩んでいる時間はそう長くなかった。おずおずと497は498の方へと歩き出した――ぺちゃっ、ぺちゃっ、と愛液で湿った靴音を響かせながら。
「あ、待って。ロープもちゃんと持って来てよ」
慌てて497は床からロープを回収すると、子犬のように498の元へ行き、ロープを差し出した。
「どうもね。…ほら何してるの? 499。して欲しいんだろ? こっち来なよ」
499は、こくん、と頷いた。まるで、本当に女の子がやるように。


03-522 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 04:38 ID:Am61y2Ii
>>521

まだ倒れたままの496を抱きかかえると、498はぺちぺちと496の頬を軽く叩いた。
「ほら起きろ、496。失神してる場合じゃないぞ」
「ふあ…?」
目を瞬かせた496は、きょろきょろと辺りを見回し、不思議そうな顔をした。
「あれ? 俺…」
即座に498が496の鼻を摘まむ。
「ふがっ!?」
「そこは、『私』だろ?」
「あ…あ、そうか。うん。私」
「よし」
何処か満足そうに498は笑った。
「では早速だが496」
「え、何?」
「『本番』いってみようか」
496がその言葉の意味を理解するより速く――
「――よっと」
496の両手首はロープに縛り上げられてしまった。


03-523 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 06:09 ID:lfZG6JMF
>>522

「なっ――!?」
「499、お願い」
「はい」
両手を縛るロープを、499がぐい、と引っ張った。足の方は498がしっかりと掴んで離さない。496は床の上に、両手を伸ばした状態で仰向けに寝そべる形となった。
「え? ちょっ、何するの?」
「こうするんだよ……お兄ちゃん♪ じゃあ497さん」
497が、496をひっくり返した。
「え? え?」
うつぶせになった496は、何が何だかわからない。
「言ったよね、お兄ちゃん。――俺、お兄ちゃんのアナルをいただくってさ」
「……はひ?」
呆気にとられた496が己を取り戻すより速く、498は、スカートを捲ると、その下のショーツの上から、496の『そこ』に、躊躇いもなく口付けた。



03-524 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 06:13 ID:lfZG6JMF
>>523

「あひゃぁぁっ!?」
今しがた達したばかりの身体には、その衝撃はあまりにも凄すぎた。瞬間的に再び絶頂してしまった496が、それでも何とか口を開く。
「な、や、だ、めぇ。き、きたない、よ…」
「全然汚くないよ。これ、VRだもん」
全く意に介さず、498は496の小さなすぼまりに、今度は舌を差し入れた。
「ひゃぃっ!」
「ん…VRだからかなあ…。いい匂いしかしないよ、496のここ。あそこの甘酸っぱい匂いと一緒、女の子の匂いだね。ほんのりしょっぱくて、後はただ、女の子の匂いがふわぁ~っ、て湧きあがってくるんだよ…」
ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ……
子猫がミルクを飲むような音と熱心さで、498は可愛らしいすぼまりを嘗め回す。舌を差し入れ、舌先で中のひだひだを擦り上げる。両手でお尻の媚肉を掴んで拡げ、親指で入口を擦り、更に第一関節の辺りまで挿れてしまった。
「ひっ、あっ、ああっ、ああっ、ああっ!」
海老のように496の身体が跳ねた。同時に上がった甲高い悲鳴が、彼女が絶頂したことを教えてくれた。
「……はぁっ。はぁっ。はあっ…」
虚脱しながら余韻に浸る496に498が圧し掛かる。後ろから496の乳房をわしづかみにすると、498は荒い息で訊ねた。
「ね、お兄ちゃん。もう、私…我慢できそうにないや…」
ぎゅッ、と音がしそうなくらい強く、496の乳首が指で擦り上げられる。悲鳴にも似た嬌声を上げる496に、498は、さっきから言いたくてしょうがなかったことを、ついに、伝えた。
「私…お兄ちゃんの中に、入りたい…」


すいません本当にすいません。まさかこんなに長くなるなんて思わなかったんです。職人さんがた、無駄にレスを消費して本当に申し訳ありません。出来れば生暖かい目で見てやったって下さい。
書いた以上ちゃんと終わらせるつもりではいますが、今日のところはこれで失礼させていただきます。仕事なもんで……。それでは…。


03-525 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 11:22 ID:P3oK4WHh
スレがよく分からない方向に・・・


でも良し!

03-526 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 15:01 ID:LfeR6j+M
おおお!!!ヽ(`Д´)ノボッキアゲ
エロ分も十分で、イイ!(・∀・)
強柔とりまぜて翻弄されるなら、妹にアナル捧げてもいいと思ってしまった。

オモチャがどこ行ったのかもフォローしてください(ぉ

03-527 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 22:12 ID:LfeR6j+M
近親相姦の果てに、アブノーマルプレイに投じられた496の運命は……ドキドキ

03-528 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:03 ID:EoX0bsCd
すいません、ちょっと宣伝というか告知させてください。
角煮板の「朝起きたら女の子に~」スレの流れの中から画像うp掲示板
を用意することになりました。今後、画像アップローダーとして2chTSF系
スレ全般で便利に使ってもらえたらと思います。

ただのアップローダーに徹するのも寂しいので、ひっそりとTSF愛好家
の名無しさんたちで集まって画像板として楽しめたらいいんですが。
ただいまオニャノコ祭り開催の方向ですんでよかったら参加しにきてく
ださい。

03-529 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:11 ID:EoX0bsCd
>>528
肝心のURL忘れてるし。↓です。

http://tsadult.s7.x-beat.com/

03-530 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:23 ID:EoX0bsCd
>>523
さっそくうp板の活用例。
496タンのイメージ画像↓
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/picbbs02/src/1086531705603.jpg

03-531 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:51 ID:ttjzCy9k
腹抱えて笑った。この板らしいな。
>>530
なんだこの野郎ベイジョア人の副司令じゃねえか

03-532 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:58 ID:asBegizV
いかん
リレー小説いいぞいいぞ

03-533 :名無しさん@ピンキー:04/06/06 23:58 ID:KyQmka82
>>524

「お兄ちゃん、いっぱい気持ちよかったよね? 私に触られて、嬉しかったよね? だから、お礼してよ。私に、お兄ちゃんの初めて……頂戴」
水気をたっぷりと含んだショーツを、498は引き摺り下ろしてしまった。
「あぁっ……」
496を守るものは何一つなくなってしまった、
外気に晒された花びらを、揺れ動く大気がくすぐってやまない。498の執拗な愛撫に、496のそこは、前も、後ろも、とろとろになっている。
……ふうううぅっ!
「ひっ!」
生温かくあり、鳥肌が立つほど冷たくもあった。498が、剥き出しのすぼまりから、花びらを通り、小さなさやに至るまで、一気に吐息を吹きかけたのだった。
「これなら簡単に入りそうだね……いくよ……お兄ちゃん」かちゃかちゃと言う、ベルトが外れる硬音。
「あ、ああ……」
『いくよ』? 『来る』? 『来てしまう』? 来てしまう。来てしまう。
あんなに気持ちよくて、触られただけでびしょびしょになっちゃったのに、もっと凄いのが。
「ん、しょ…」
498が、496に、触れる。熱くはない。でもひどく温かい。
「入るよ、お兄ちゃぁん……ほんとに、入っちゃうんだよぉ……」
発情した男の声。
「……嬉しいなぁ……」
すすり泣くような、妹の声。
「……嬉しいよぉ。私、一つになるんだ。お兄ちゃんと、一つになれちゃうんだね……」
痛いほどの力を込めて、、498の腕が、496の腰を縛りつける。
「好きだよ。お兄ちゃん」


03-534 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 00:28 ID:xwwICHbM
>>533

 ――ずんっ!
「―――――っっっああああああ――っ!」
「……は……いっ…たぁっ」
涙さえ流しながら、468が笑う。
衝撃に声も出ない。痛みよりも、全身を突き抜けた快感に。
VRのシステム上、ショック死などの危険な事故を防止するために、ある限度を越えた痛みは、痛みとしてフィードバックされない。本来あるべき疼痛は痒みのようなもので、むしろ快感を際立たせ、496を甘く苛んだ。
だが衝撃はそれで終わりではなかった。
「――お兄ちゃん、お兄ちゃんっ!大好きだよっ! 好きッ! しゅきぃっ!」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
「ひっ、ひっっ、待って、待ってぇぇぇ! うご、か、ないっでぇ!」
哀願は一顧だにされなかった。498は「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ!」と、連呼しながら、496を絶え間なく責め立てる。
「うああっ! だめっ! し、死ぬっ! 死んじゃうっ! やめて、やぁっ! ほ、ほんとに死んじゃうってぇぇぇ!」
冗談でもなんでもなく、496は叫んだ。
よすぎる。気持ちよすぎる。快感で、壊れてしまう。前が良く見えない。目の前が、どんどん、どんどん、白く変わってゆく。
「イくの? お兄ちゃん、イくんだ? お兄ちゃん、イっちゃうんだ! 私、お兄ちゃんをイかせちゃうんだぁっ!」
「ああっ! ああっ! ああっ! み、さぁ! とめてっ! やっ!? あっ、ああぁぁぁぁぁっ!?」
「んくっぅう! おにいちゃぁぁぁぁん!」
自分の最奥部に広がっていく、ひどく熱いものを感じながら、496は今日二度目の失神を体験した。


03-535 :496:04/06/07 00:53 ID:0xyldOGh
薄れゆく意識の中で、俺ははっきりと感じた。
性欲をストレートにぶつけてくる、むくつけき男の体と、純な妹の愛情を。
そして、そのアンバランスで不条理で異常なセックスで与えられる極上の快感を。
こんな感覚を知ってしまったら、もう元には戻れないかもしれない。
そして、堕ちていってしまうのかもしれない……。
淫虐の落とし穴に、落とされていくのに、どうしてこんなに気持ちがいいのだろう……

03-536 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 01:24 ID:KNqnWIMx
>>535

――こぽっ…。
音を立てて、498の性器が496から抜き取られる。精液と愛液、それに破瓜の証の色が混ざり合った、紅白のマーブル色の糸を引きながら。
「……はぁ……。お兄ちゃん、また失神しちゃったの? そんなに気持ちよかったんだ……。嬉しいよ……」
犬のようにお尻を突き出したまま失神する496の顔に、498はそっとキスをした。触れるだけの、ささやかなキス。今しがた繰り広げた行為の大胆さとは対照的な、優しいキスだった。
「ごめんねお兄ちゃん…。私たち、兄妹だから、本当だったら、絶対結ばれないから。だから、こうするしかなかったんだ……。ひどいことして、ごめんなさい……」
そう言って、また498は口づける。
「……みさちゃん……」
『現実』の498の名を、499が呼んだ。
「その……。何ていったら言いのか……」
「――さてとっ」
唐突に、498が立ち上がった。
「それじゃあ499さん、もうロープ放していいですよ」
498の表所には、今さっきまであった深刻な雰囲気は微塵もなくなっていた。
「え、あ、うん…」
言われるままに499がロープを放す。
「さ~~てとっ。さっき言ってた『おもちゃ』とやらはどっこっかっな~?」
倒れ伏す496の身体のそこここを、498の手がまさぐる。
「…あったぁ♪ うん。間違いない、これねっ」
498が見つけ出したのは、バイブレータと言われる器具の一種だった。指先で摘まめる程度の卵形をした部分から細長いケーブルが延び、スイッチが付いた電源部に繋がっている。
「それじゃあさっそく。――497、499」
突如として男口調に戻ると、498はにやりと笑った。
「今度はお前らのばんだな」


03-537 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 01:25 ID:KNqnWIMx
>>536

……………

……ブゥゥゥンン……。
何かが細かく振動するような音がする。
「あっ、あっあ、あっ……」
ふらふらと頼りなく立っていた497が、不意にバランスを崩した。
「――おいっ、しっかりしろ! 497!」
498がそう怒鳴る。497は、弱々しい声で反論した。
「だっ、だっ、てさあ…。おれぇ、気持ち、よくって……立ってられない、よぅ…」
497の花びらの中には、先程498が発見したバイブレーターが飲み込まれていた。勿論電源は入ったまま、497のニーソックスの中に差し込まれている。勃起しきった、496よりちょっと大き目の芽が、鞘の中から恥ずかしげに、その桃色の顔を覗かせていた。
「ちゃんと、最後まで立ってないと、してやらないぞ」
「う、うう。が、んば、るぅ…」
「もうちょっとだからな。今、499をイかせちゃうから」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ!
「あっ、あっ! あた、まぁっ…おかしっ、くっ、なっちゃ、うぅぅ……」
498に攻め立てられ、499が悲鳴を上げる。498は499の耳を鷲掴みにすると、ぐい、と引っ張り、499に良く聞こえるよう大きな声で言ってやった。
「何言ってるんだよ。男の癖に女の子になって気持ちよくなりたいなんて、頭がおかしい奴以外の何だって言うんだ、ええ?」
「あううう……」
499の顔が、快楽と羞恥の涙でくしゃくしゃになっていた。


03-538 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 01:32 ID:KNqnWIMx
>>537

「ほらイけっ! イっちまえっ!」
「い、いくぅぅ……いっちゃぅぅ…いっ!」
がくがくと身体を突っぱねさせて、499が果てた。
「良し、ほら497、おまちかねの順番が来たぞ? こっちに来い」
「あ、は、はひぃ」
「それから……
何が俺女ハケーンだ500! 497の次はお前だからな! ばればれなんだよっ!」
完璧なはずのステルスを看破され、500の心臓が凍りつく。


03-539 :503,505:04/06/07 01:41 ID:KNqnWIMx
>>538

「それから511もっ! 525、何がよしだよっ!? 俺たちのヤってるの見てオナってんじゃねえ!
 上げんな526! 何がどきどきだ527! 宣伝すんな528! しかもURL張り忘れかよ!?
 530! エロいな。531も532も! ああもう、この変態女っ!お前ら全員まとめて俺が犯してやるからこっちこいっ!」

おしまい。

……え~~~~~……。何と言うか……。つまり、端的に言いますと……。
私のにゃんにゃんとお菊を差し上げますんで、どうか許して下さい。


03-540 :496:04/06/07 02:06 ID:0xyldOGh
で、その後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

呆けたように帰っていった友人たちを見送り、部屋へ戻ると、妹のみさは、
少しばかりばつの悪そうな顔をして言った。
「ごめんねぇ、お兄ちゃん。さっきはつい調子に乗って…」
「ああ全くだ。コワれるかと思ったよ、俺は」
といいつつも、あられもなく乱れてしまった、あの時の事を思い出すと恥ずかしくて、妹に背を向けた。
「まぁ、取りあえず気持ちよかったんだからいいでしょう?」
「あん時、本当にケツ掘られるかと思ったぜ。思い出すだけでムズムズしてくらぁ」
妹は後ろから俺の肩に抱き付き、耳元で囁いた。
「えへへ、後ろはコッチの世界のためにとって置いたんだよ」



KNqnWIMxさん、乙~
しかし、この1週間は怒濤の展開になりましたな……(W








03-541 :497:04/06/07 05:18 ID:RO+rShN3
いまだ現実に戻りきらない頭を覚まそうと、冷たいシャワーを頭から浴びた。
体をつたう冷たさに一息ついて目を閉じると、耳の奥に振動音が蘇って思わず足が震えた。
焦らされ続けて快感ともどかしさとが焼き付いてしまったのかも知れない。
ほんの好奇心からのお遊びのはずだったのに…
「まいったな…」
VR空間で『女』になって友人の妹に犯された。
あの倒錯的な快楽を思い出すだけで体の奥の『在る筈のない場所』が疼くような気がして、
俺はすでに形を変えていたペニスにのろのろと手を這わせた。
「こんなんじゃ…足りな……女の子ってずる・・い…っ!」
物足りない射精感に、VRでヤバイ感覚を覚えてしまったことを今更ながら思い知った。
「…明日またあいつらを誘ってみようかな」
ふと浮かんだ考えに無性にわくわくしてきて、俺はもう普通には戻れないのかも知れない…そう思った。


職人さん達と496、笑い萌えました!乙!
しかし、あのやりとりがこんな事になるとは…_| ̄|○
>539にゃんにゃんもお菊もいらねぇから乳首弄らせろ!!!

03-542 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 07:03 ID:qjnpEB7l
……なあ、おまいら、つくづく愉快な香具師らだな。

03-543 :名無しさん@ピンキー:04/06/07 19:35 ID:OWbe4dIB
        _________
      |韭___⊥___韭|
  / ̄ ̄_________ ̄ ̄\
  |┌'"´  ||□[  ]||        `"'┐|
  | | ○   |l二二二l|  T  S  ○ | |
  | | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|! リレーは続くよ どこまでも
  | | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄  ̄ ̄ ̄  ̄| | コテも 名無しも ネタにして♪~
  | |      ||      ||            | | 
  | |      ||      ||    ヽ=@=/ | | 
  | |      ||      || __( ゚∀゚ )_..| |
  | |___||___||__l_____,l」 |
  | l____|___|_____5181_l | 
  |_` ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´_,|
  |_l二ニュ._|___|____.r.ニ二l_|
  l._____l_/ ̄ ̄ ̄ ̄\____,l
  ├──┴┐l」_〔],》,___l」┌┴──┤
  |      |_ ̄_フ_, ̄_|      |
   \_____________/
     ―//――――\\―
    ―//――――――\\―




03-544 :◆QT4umEMRFs :04/06/08 02:46 ID:QXgLDoxG
 先週の水曜あたりから、グラフィックカードの入れ替えと同時にHDの増設とかもしてたので、ずっと
繋いでませんでした。なかなかスゴイ事になってましたね。

 今回は微妙に「えち」…かな。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。
いやもうほんとに、イヤな人はお願い。

NGワード「ボクたちの選択」

03-545 :ボクたちの選択(443):04/06/08 02:48 ID:QXgLDoxG
>415
 ―――そして、その時感じた痛みは、頬だけではなかった――。

■■【69】■■
 雨は相変わらず降りしきっている。
 時計を見ると、由香が健司の家に傘を借りに行って14分が過ぎようとしていた。いくらのんびりとし
た彼女でも、もうそろそろ戻ってきても良い頃だ。そう思いながら健司は小さく溜息をつくと、視線を正
面に固定したまま目を瞑った。
 男としての“限界”が近付いている。
 ――そう思った。
「それにしても良く降るよな」
 その“限界”の「原因」である傍らの少女から、溜息と共に吐き出された呟くような言葉に、彼は頷く
だけで同意した。
 そうしてから、頷くだけでは返事として不十分だと感じて、身体の極一部分が反応しないように細心の
注意を払いながら
「そうだね」
 感情を抑制した言葉で呟く。
 少女の方を見るのは、今はまずい。

 ――――“ゆさり”としていた。

 あの健康診断の時に見てしまった、親友の……親友だった…親友だと今でも思っている「少女」の、隠
されるべき秘密。
 それは、白くて、大きくて、重そうで……そしてやわらかそうであったかそうな、

 おっぱい。

 あの時、頭を殴られたような衝撃に、心まで震えた。下腹部が熱くなって、自分の身体の、そのあまり
の無節操さ、情けなさに、泣きたくなった。
『……けーちゃんに……おっぱい……』
 健司は「おっぱい」が好きだ。

03-546 :ボクたちの選択(444):04/06/08 02:49 ID:QXgLDoxG
>545
 「おっぱい星人」なんて、どこの狂ったノータリンが言い始めたか知らない、まっとうな人間なら知性
を疑いかねないような呼称で呼ばれるのは我慢出来なかったけれど、それでもやっぱり「おっぱい」が大
好きだった。特に、世間では「巨乳」とか「爆乳」とか言われている「でっかいおっぱい」が大好きだっ
たし、健康な高校男児らしくその手の本だってビデオだっていくつか持ってて家族に知られないように隠
していたりなんかする。
 血の繋がらない兄のパソコンをこっそり借りて巨乳系サイトを見たのなんて一度や二度じゃないし(も
ちろん後でバレてしっかり怒られた)、ビデオも「レンタルで借りる」なんて、今時の高校生なら誰もし
ない方法はもちろん取らず、クラスメイトの友人から無修正のビデオをダビングしてもらったりもした事
だって、あるのだ。
 従姉妹のれーちゃん(岬 玲奈)にふざけ半分で胸を押し付けられたりすれば、いくら従姉妹とはいっ
ても正直な身体はそんな分別など聞きやしないから、いつもドキドキしてた。

 女の子のおっぱいには男の甘い幻想がいっぱいに詰まってる。

 それは真理だと思う。
 やわかそうで、あったかそうで、“ふにふに”“ぷにぷに”しているしてそうで、顔を埋めるときっと
女の子のいー匂いがするのだ。
 そして健司はその「甘い幻想」に股間を熱くしてしまう、健康優良男児だった。
 けれど、健康な高校生男子であれば“そうなってしかるべき”反応であっても、相手が自分の“親友”
であるなら話は別だった。
 決して“そうなってはいけない”相手だからだ。
 「彼」とは、小さい頃から一緒に遊んできた。
 小学校三年生で初めて出会ってから、一緒に勉強して一緒に遊んで、一緒に悪戯なんてものまでしたこ
とがある。それまで笑顔の仮面を被るしか知らなかった自分が、初めて人の迷惑になるようなことをした。
それは「彼」と一緒だったからだ。「彼」と一緒なら恐くなかった。「彼」と一緒なら、なんでも出来る
ような気がしたのだ。

 なのに。

 健司の“親友”だった「けーちゃん」は、ある日突然「女」になった。
 いや、「女だった」と聞かされた。

03-547 :ボクたちの選択(445):04/06/08 02:51 ID:QXgLDoxG
>546
 そして、毎日少しずつどんどん、どんどん…ホントの「女」になっていった。今の「彼」は、もう胸も
“どかん”とブラウスを内側から突き破らんばかりにふくらんでいるし、セミロングの艶やかな黒髪もさ
らさらで、細い腕も小さい手も白い首も肩も足首だって細くて華奢(きゃしゃ)で、どこからどうみても
可愛らしい「女の子」だった。しかも、たぶん、きっと、誰が見ても『美少女』と呼ばれてもいいくらい
の(「美しい」というより、本当に「可愛い」といった感じではあったけれど)。
 さっき触れられた時に感じた「彼」の手は、健司の知っている手では無かった。いつか、昼休みにソラ
先生から逃げる時に握った手も、もう健司の知っているものでは無かった。ほっそりして、少しひんやり
して、そして頼りないくらいにちっちゃかった。
 鼈甲(べっこう)のカチューシャなんてして、学校指定の女子制服…丸襟のブラウスにチェックのミニ
スカートを身に着けて、紺のハイソックスに学校指定のクツを履いた「彼」は、健司から見ても御世辞ヌ
キに可愛らしいのだ。
 そして健司は思った。
 結論付けた。

――もう、あのけーちゃんは、どこにもいない――

 自分が憧れ、目標にし、求めた、強くて優しくていぢわるで、プライドが高くてちょっと乱暴な「山中
圭介」という「男の子」は、もうこの世にはいないのだ、と。
 それは彼にとっては、心の中で輝き続けていた「星」がその輝きを曇らせてしまったほどの事実だった。
「……ぅ……」
 自分の想いに没入していた健司は、小さく聞こえたうめくような声に“はっ”として圭介を見下ろした。
 「彼」の顔は、俯いているために顔が見えない。けれど、左手で鞄とサブバッグを持ったまま、右手で
自分を抱くようにしながら左手の二の腕を掴んでいた。凶悪なまでにヴォリューム溢れた胸がえっちなカ
タチに変形し、腕の間から盛り上がっているのが目に飛び込んでくる。
「…どうしたの?」
 慌てて目を逸らしながら問うものの、応えは無い。
「けーちゃん?」
「…なんでも………」
 押し殺したような声が聞こえた。

03-548 :ボクたちの選択(446):04/06/08 02:52 ID:QXgLDoxG
>547
 なんだか、立っているのも辛そうだ。健司は不安になって周囲を見回したけれど、人影は無く、由香の
姿もまだ見えない。
『学校に戻ろうか』
 一瞬、そう思う。
「……ぅくっ…」
「けーちゃん!」
 健司は、“ふらっ”とよろけ崩れ落ちそうになった圭介を慌てて支えた。その腕を、「彼」がぎゅっと
掴んで胸に掻き抱いた。
 「頼れるものは、この世でもうこの腕しかないのだ」と、そう言われた気がした。
「けーちゃんっ!!」
「ば……聞こえてる……耳元で…叫ぶなって…」
 健司は鞄を足元に置き、自分の左手を抱くようにして身体を支える圭介の左手から「彼」の鞄を取り上
げた。
「持つよ」
「…いい…って……」
「どうしたの?体調悪いの?風邪引いた?」
 健司は矢継ぎ早に声をかけた。
 「彼」が心配だった事もあるけれど、本当は左腕にふにふにと押しつけられる大きくてやわらかな乳房
を意識しないようにしようとするいじましい行為だった。
『…あ…』
 カチューシャで押さえられた黒髪が、健司の頬をさらさらと撫でる。少女の体温が腕を伝い、そして少
女から“ふあっ”と立ち昇ってくる香りは、まぎれも無い“女の子の匂い”だった。雨で濡れたのに…い
や、雨で濡れたからこそ強く香ってくる、頭の芯を揺さぶるような、甘くしびれる…芳しい香りだった。
「け…あ、だ…」
 じわ…と染み込んでくるような甘美な“やわらかさ”と、神経を侵すような陶然とする“いいにおい”
に、健司はただ、おろおろとうろたえるしかない。それは、何の心構えも無いままに振るわれた、不意打
ちの剣のようだった。容易く身体の奥深くまで刺し込まれ、官能を露にしてしまうのだ。
「…はぁ……」
 その時、健司の葛藤を知ってか知らずか、圭介は大きく息を吐いた。
 溜息のようなその熱い吐息は、健司の剥き出しの左腕を撫で、彼の身体の中に蹲(うづくま)ってずっ
と“その”機会を窺っていた『ケモノ』の尻尾を踏んづける。

03-549 :ボクたちの選択(447):04/06/08 02:54 ID:QXgLDoxG
>548
 その『ケモノ』は「女の子にさわりたい」と願う健康的かつ思春期真っ只中の男の子には誰でも棲んで
いる類(たぐい)の、至極まっとうなものだったけれど、時々、それ以上の事を渇望したり「行きつくと
こまで行っちゃえ!」と“暴動を煽動する狂信的革命家みたいな行為”を嬉々として行うような、そんな
危険な『ケモノ』でもあった。
 どきんどきんと心臓が高鳴り、体の奥から黒くて大きくて逞しいケモノが「この女の子とえっちなこと
したい」「めちゃめちゃにしたい」「自分の好きにしちゃいたい」などと喚き散らしながら身を起こそう
としているのを感じる。圭介の鞄を持った右手がその鞄を地面に下ろして、“そのまま、自分の左腕に縋っ
ておおきくてやわらかくてあったかくていいにおいのするおっぱいを押し付けてくる少女を抱き締めてし
まえ”とでも言いたげに小刻みに震えた。

 あと3秒遅かったら、イロイロとまずい事になっていたのは明かだった。

「けーちゃーん!健司くーん!」
 由香だった。
 その声を聞いた途端、健司の身体から“すうっ”と『熱』が抜けた。メルトダウン寸前まで行ってた原
子炉が、ギリギリの土壇場で冷却水の供給を受けて、急速に通常運転へと移行していくみたいな感じがし
た。
「お、来たな」
 気がつくと、圭介が身を起こして平気な顔をして言った。
「けーちゃん……あの……あれ?…体調おかしかったんじゃ……」
「ん?ああ、もうヘーキ」
 そう言って圭介は「ははは」と笑った。
「なんか、オマエが緊張してるのが面白くてさ、ちょっとからかっただけ」
 そう言いながら「びっくりしたか?」と、いたづらっぽい顔で圭介は笑った。その目は、小学校の時に
一緒に悪戯をして見つかった時の目と、そっくりだった。
「なんかさー食いモンに当たったみたいで、急に……」
「は?」
「いやー…やっぱり昼に食べた弁当のオカズがまずかったのかもしんないなぁ」
 圭介は「まいったまいった」と言いながら健司から鞄を受け取り、走ってくる由香に小さく手を振った。

03-550 :ボクたちの選択(448):04/06/08 02:55 ID:QXgLDoxG
>549
『からかった?……俺を?』

 急に、心が冷えた。

 自分がこんなにオロオロして、ドキドキして、それでずっとずっと悩んで“むにゃむにゃ”してたのに、
圭介は「からかった」と言った。
 そして、笑った。
 心配している俺を、笑った。
 健司はそう思った。
 今までも圭介に笑われた事はあるし、ズケズケとひどい事を言われた時だって何度もある。それでも嫌
いになんてなれなかったのは、「彼」は基本的に相手を傷つけようとしてそういう風にするような人間で
はないのだと、知っていたから。それは元気付けるためであったり発奮させるためであったり、とにかく
健司をポジティブな方向へと持っていこうとするためのものだったとわかっていたから。

 でも、今回はあんまりだ。

 ある日突然、自分が女なんだって明かして、それで俺がそれをどんな風に思ってるか知らないで、それ
であんなことをする。
 あんな風におっぱいを押し付けて、それで俺がイヤらしい考えになったりするのを見てて笑ってた。
 健司は、そう思った途端、悔しくて苦しくて……そしてムカムカした。
 圭介に対してこんな気持ちになるのは、本当に久しぶりだった。
「俺、先に行くね」
 やってきた由香から傘をもぎ取るようにして受け取ると、彼らしくないことに、「ありがとう」も言わ
ずに雨の中へ歩き出した。
「…健司くん…」
 由香がちょっとびっくりしたような顔をしたけれど、構わなかった。
「ちょっと待てよ健司、ボク達といっしょに」
「こないでよっ!」
 我ながら驚いた。
 圭介に、怒鳴る事が出来たなんて。

03-551 :ボクたちの選択(449):04/06/08 02:57 ID:QXgLDoxG
>550
「…なっ……」
 その時の圭介の顔は見物だった。鼻白んで、目を白黒させていた。可愛がってた犬に噛み付かれたよう
な顔をしていた。
 もう振り返らなかった。
 ずんずんと歩いた。
 降りしきる雨の中、まるで健司を責めるように傘を叩く雨の中、彼はただ前を向いて歩いた。
 ずっとムカムカしていた。
「けーちゃん!!」
 由香の、悲鳴のような声を耳にするまで。

 崩れ落ちる圭介を、必死に支えている由香をその目で見るまで―――。

■■【70】■■

 後悔。

 泣くことしか出来ない。

 ボクは、いつもいつもそうだ。
 失敗ばかりする。

 ―――――ああ、どうして―――

 急速に暗い闇の中へと意識を引き擦り込まれながら、圭介は胸を掻き毟られるような痛みに心を震わせ
ていた。
 健司をからかったわけじゃ、ない。
 でも、心配してほしくなんか、なかった。
 女に見てもらえないのなら、女みたいに優しくされるのは勘弁だ。
 「女だなんて思えないんだよ」と思うのなら、優しくなんかするな。
 わかってる。
 理不尽だ。

03-552 :ボクたちの選択(450):04/06/08 02:59 ID:QXgLDoxG
>551
 それでもそう言い続けるしかない。心の中では、ずっとそう言い続けるしかない。
 でないと、壊れてしまうから。
 あったかくてきもちいい「オマエ」は、そのあったかくてきもちいい心で、ボクに世界で一番残酷なこ
とをしようとするんだ。
 「オマエ」がボクに優しくしようとするたびに、「オマエ」は少しずつボクの心を壊してしまうんだ。
 そう、圭介の心が震える。
 泣いて、震える。

 健司の体温を感じた時、下腹部が“きゅうん”とした。

 直感で、子宮が「啼いた」のだと思った。
 「健司が欲しい」と、まだ男を知らない女の部分が、男のキモチを無視して啼いたのだ。
 なにが、『友達でいい』…だ。
 そんなものはウソっぱちだ。
「健司くん!」
 揺れる世界の中で、健司を呼ぶ由香の声が聞こえた。
 冷たい。
 地面についた手が水溜りで濡れた。じゃりっとした砂が、手の平を擦る。
 そして頭に、肩に、

 雨が。

「けーちゃん!」
「…!?……健司くん見ちゃダメ!」
「ゆ…え?」
「あ、ううん。はやく」
「う、うん」

 ばか。
 なにあわててんだよ。

03-553 :ボクたちの選択(451):04/06/08 03:01 ID:QXgLDoxG
>552
 揺れる。
 気持ち悪い。
 吐きそう。
 胃が、ぐるっ…と動く。
 でも吐けない。

「いい?」
「うん」
「お尻、触らないでね?」

 お尻?
 ボクの?

「どこ?」
「保健室。一番近いし、ソラ先生もまだいると思うから」

 揺れる。
 大きな背中。

「大丈夫かな?」
「大丈夫、だと思う。でもたぶん初めてだから」

 ああ……そういえば、あの日もこうして、大きくてあったかい背中に……。

 そして意識が途切れる。
 先に待つのは海よりも深くて墨よりも黒い闇。
 けれど。

 ――――闇は、思ったよりずっと優しく、圭介を包み込んでくれた。

03-554 :ボクたちの選択(452):04/06/08 03:04 ID:QXgLDoxG
>553
■■【71】■■
 目が覚めた時、圭介は一瞬、自分がどこにいるのかわからなかった。
 体が、ドロドロに溶けてしまったかのようだ。
 それは、息をする事で、かろうじてコレが自分の体なのだと認識出来る感覚…。
 熱い。
 全身が熱く熱を持っていた。
『…この感じ……どこかで……』
 これと同じ感覚を、圭介はどこかで感じた気がした。
 遠い昔ではない。つい最近の事だ。
 “あの時”…。
『“あの時”?……いつ?』
 思い出せなかった。
 本当に最近だっただろうか?
 本当に経験した事なのだろうか?
 本当はずっとずっと夢を見ていたのではないだろうか?
「……っ…」
 目を開ければ、そこには白い天井があり、仕切られたクリーム色のカーテンから半分だけ、明るい光を
放つ蛍光灯が覗いていた。
「お、起きたか?」
 体がぴくりとも動かず、不意に聞こえたその声に、顔をちょっとだけ動かし目だけで声の主を探す。
 すぐ、ザッ…とカーテンが引かれて、髪の短い、やけに整った顔立ちの女性が顔を出した。
「ソラ…せんせ…」
「まだ体が動かねーだろ?いいから寝てろ」
 同じセリフ、同じ表情。
 いつか前にも、これと同じ会話をした気がする。

 ――――既視感(デジャヴ:Deja-vu)。

 心理学的に記憶の「錯誤」とも定義される感覚。
 記憶の混乱。
 ――頭がぐらぐらした。

03-555 :ボクたちの選択(453):04/06/08 03:06 ID:QXgLDoxG
>554
「ここ…は…」
「私がいるとこって言ったら保健室しかねーよ」

 これも――――前に聞いた。

 圭介は、ぼんやりとした頭で『夢』に見たものを思い出そうとして…思い出せなかった。
 今日は何曜日だっただろう?
 思い出せなかった。
 ぐらぐらする視界を無視して、強引に身を起こし、両肘で支えた。
「ムチャすんな。まだ、身体が固定化してないんだから」
「固定化?」
 毛布を首まで被った身体が熱く火照って、全身が汗でじっとりとしている。
 なのに、手の感覚も、脚の感覚も希薄だった。
 のろのろと手を動かす。
 動く…という事は、最悪でも“麻痺している”というわけではないようだ。
「……夢…?……」
 左手で目を覆い、息を吸った。
 喉が焼けるように熱い。

かっ……かはっ…けっ……

 絡んだ痰が、喉でごろごろした。
 ソラ先生が起き上がるのを助けてくれ、ティッシュを差し出して痰を吐き出すように促(うなが)して
くれる。
「夢じゃない」
「え?」
 驚くくらい間近に、端正なソラ先生の顔があった。
「ほんの数時間前まで、お前は女だった」
「女?」
「ああ」
「ボクが?」

03-556 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 03:07 ID:g4oGpxwI
630 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 06:32 ID:Lf++SCpV
436 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 22:01 ID:O0uUuC2o
毎度こういう議論でスレの空気がギスギスしてくのもなぁ。
「エロパロ板のTSスレの在り方について議論するスレ」的なものが必要
なんじゃないかと思えてくる。

また増えるかも

631 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 13:37 ID:b/QWYtW3
>>630
アホくさ
単発の議論に1スレ使う馬鹿はいない

と思いたい。

632 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 14:33 ID:jkK7Ftz2
でもこの板見回すと「単発の○○」が結構多い罠。

633 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 15:45 ID:b/QWYtW3
>>632
単発の雑談系なんて無いと思うが?

まさか作品単独のスレのことではないよね?

634 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 16:20 ID:jkK7Ftz2
>>633
単発キャラ、とか単発シチュ、とかね。

635 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/02 21:09 ID:aA7sZNHr
単発リクエストスレのことかな。
「○○のSSきぼーん」で立て逃げ。

03-557 :ボクたちの選択(454):04/06/08 03:08 ID:QXgLDoxG
>555
「ああ」
 じわじわと、ぼやけた頭に記憶が戻ってくる。
 自分がごく自然に自分の事を「ボク」と言った事に気付いた。
『そうだ、ボクは………』
 ある日突然、『星人』の因子が発現して、「女」になった。
 健司と離れたくない、一緒にいたいっていう……そんな想いが原因で。
 それで、手も足も細くなって、おっぱいがすごくでっかくなって…。

 あれは夢じゃない。

「でも今は違う」
「え?」
「自分の身体を見てみろ」
 圭介は毛布を捲り、自分の身体を見下ろした。

 素裸だった。

「うわっ!」
 慌てて毛布を被り、ソラ先生から隠す。
「ばか。脱がせたのは私だ。今さら恥ずかしがってもおせぇよ」
「で…な……えぇ?」
 毛布の中で身じろぎする体が、ウソのように軽かった。
 その感覚に圭介は、一瞬だけ見た自分の胸を、股間を、両手でまさぐった。記憶の中にある、みっとも
ないくらいにでっかいおっぱいも、脂肪のたっぷりついたお尻も無くなっていた。股間には、あの『肉の
亀裂』ではなく、標準よりちょっぴり小さい仮性包茎のちんちんが、小さいながらも自己主張している。
『男………え?………もどっ……た??』
 呆然としている圭介をたっぷり30秒は見つめてから、ソラ先生が口を開く。
「生理が始まったんだ」
「…生理?」

03-558 :ボクたちの選択(455):04/06/08 03:13 ID:QXgLDoxG
>557
「そ。私は言ったよな?
 お前が男に戻るには、お前を女にした健司から離れて新しく女に惚れるか、それとも男とイッパツやっ
て膣内に精液を感じ、精神にも肉体にも過剰なストレスを感じさせるしかない…って。
 お前の身体は、男として生きるか、女として生きるか、よりストレスの少ない手段で確実に子孫を残そ
うとしている。
 だから、どちらかの性に固定する前に、どちらかの方法をとれば」
「男に戻れるかもしれない…」
「そうだ。ところがお前の身体は、女性体であれば当然あるべき生理を、精神的にも肉体的にも、子孫を
残す上では障害となるほどの過剰なストレスだと感じた。
 精神的には、もっと他の要因があったのかもしれないが、確かに女性であっても肉体的に、これ以上身
体に負担をかける生理現象は無いからな。
 しかも第二時性徴から準備期間を経て体験したものではなく、つい3週間前まで男だったお前には、酷
なほどのタイミングで。つまり、まあ…簡単に言えば」
 ソラ先生は、そこで一旦言葉を切り、圭介をじっと見つめた。
「お前が女であることに強いストレスを感じたから、身体が女である事を『拒否』したんだ」
「………そんな…」
「そんな?」
「あ、いえ…」
「お前、男に戻りたいって言ってたじゃないか。なら、良かったんじゃないか?」
「…それは…そう…ですけど……」
 久しく失っていた陰茎の感覚。
 毛布の下で、右手で握ってみる。まだ手の感覚は鈍いけれど、陰茎に感じる感覚は確かだ。括約筋に力
を込めると、“びくっ…びくっ…”と動き、はねる。それは男性の象徴であり、アイデンティティの根幹
を成すもの。
 なのに、この胸のもやもやはなんだろう…。

 ――――なんだか、嬉しくない。

 確かに「男に戻りたい」と思っていたはずなのに。

03-559 :ボクたちの選択(456):04/06/08 03:16 ID:QXgLDoxG
>558
 どうしてだかわからない。
 でもうれしくない。
 ものすごい喪失感が、あった。
 大切なものを無くしてしまったような気がした。
 胸にぽっかりと、大きな穴が開いてしまったような。
 余分な肉が付いて、動くだけで“ふるっ”と震える体が、ひどくいとおしいと思った。あの身体こそ自
分の本当の身体であり、この男の身体の方が偽りの…“ほんとうじゃない”身体に思えた。
「まだ、混乱しているだけだ。じきに慣れるさ。女の体になった時も、すぐに慣れただろう?」
 確かにそうだ。
 でも。
「…女に戻りたいか?」
「っ………まさか……」
 無理矢理、笑みを浮かべた。
 17年間慣れ親しんだ体よりも、たかだか一ヶ月にも満たない間だけの身体の方が“しっくりきていた”
なんて事は、言えるはずも無かったのだ。
「圭介」
 ソラ先生が、まっすぐ見つめていた。
 その先生の顔が、ゆらゆらと滲んでいる。
 あれ?と思う間もなく、圭介の目から、涙がこぼれた。
 自分でも理由のわからない、なんだか妙に冷たい、そんな涙だった。

「…圭介」

 目を瞑った。
 もう、闇しか見えなかった。
 闇しか見たくなかった。

「……圭介」

 胸が、苦しい。
 切なくて苦しくて、どうしてだかわからないままに哀しかった。

03-560 :ボクたちの選択(457):04/06/08 03:18 ID:QXgLDoxG
>559
 その哀しさが、胸を重く押し付けていた。

「圭介」

 ソラ先生の声が、耳朶を叩く。

「…圭介、どうした?苦しいのか?」
「………っ……」
 肩を揺り動かされ、圭介は“ぱちり”と目を開けた。
 そこには白い天井があり、仕切られたクリーム色のカーテンから半分だけ、明るい光を放つ蛍光灯が覗
いていた。
『同じ…』
 現実は現実だ。
 目を瞑ったからといって、逃れられるわけはない。
「痛むか?」
 ベッドの側で、ソラ先生が顔を覗き込んできていた。蛍光灯の逆光と、目が涙で滲んでいるためにどん
な表情をしているのかまではわからない。それでも、彼女の右手が自分の髪を優しく撫でているのだけは、
わかった。
「…せん……せ?…」
 口の中が粘っこい。カラカラに乾いた口内で集めた唾液を飲み込み、ひりついた喉を少しだけ癒す。
「水が欲しいか?」
「…これ……夢…?」
「は?」
 訝しげに眉を顰めるソラ先生の顔を見て、圭介はようやく理解した。そして、掛けられた毛布の中でそ
ろそろと右手を動かし、股間に手を当てる。そこには男のアイデンティティを担う肉の屹立など無く、た
だのっぺりとした布地の手触りだけがあった。
『……さっきのが……夢………』
 男に戻ったのではない。
 その認識に圭介は小さく息を吐(つ)き、そしてそれが安堵の吐息なのか落胆の吐息なのか、自分でも
わからなくなって下唇を嘗めた。
「おめでとう……と言うべきかな?」

03-561 :◆QT4umEMRFs :04/06/08 03:21 ID:QXgLDoxG
>560
ここまで。


次の投下まで「名無し」になります。
コテで他の方の感想は書きませんし、発言も無いです。

03-562 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 03:23 ID:dCVO0UJU
母さん、今日は赤飯だ!

03-563 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 03:23 ID:NeQJIEGJ
ヽ( ・∀・)ノオワター
一瞬どこまで夢で今男か女か分からなかった

03-564 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 03:32 ID:gvw8HWdL
乙。超乙。

03-565 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 03:39 ID:Ytkv2pO8
乙です!
メルトダウン寸前まで追い込まれた健司の葛藤が良かったっす
「おっぱい星人」…おっぱいヽ(`Д´)ノマンセー!

03-566 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 04:42 ID:3geYGrEd
183 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/08 00:22 ID:r/pGUrrz
うまくやったよなむこうの奴

184 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/08 01:50 ID:eeZ8zqoV

数日間作品どころか書き込みすらない時期だってあるんだし、ママーリしませう。

185 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/08 01:59 ID:r/pGUrrz
うん、まあ小説投稿前の前振りとしてはいい手だったんじゃない?
宣伝にしては度が過ぎてるけど。

186 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/08 13:07 ID:+5XpD6xd
では、全てが( ・∀・ )であると??

187 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 00:46 ID:hnkMqbrk
粘着が妄想

188 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 12:56 ID:8JR7KSE8
粘着は確かにいるようだが……ID変え忘れてる香具師がいたので

189 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 15:57 ID:vzVw8Tn9
ヲチスレになりつつあるな……

03-567 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 04:43 ID:3geYGrEd
190 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 16:38 ID:p3NB7iDt
121-123あたり?
確かに接続不良とかでは、ああいう連投にはならんわな
少なくともこれで、あのSSの感想に(・∀・)水増しがあるらしいというケチが付いたわけで
ああいうのはSS書きさんも迷惑だろう

191 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 17:11 ID:WR2KHIiN
腐助士っぽいところが、どうもな……

192 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 18:36 ID:652dE6QR
>>191
君、ヲタっぽいぞ。

193 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 19:29 ID:lMen/uAj
強制、非強制、どちらに投下するべきかって時の基準ってどうなるんだろうか、
(運命に翻弄され自分の意思と関係なく性転換って作品はどっちともとれるし)
やはり、作風によってなんかなぁ。
ハードというか男性的要素が強い場合は「強制」。
ソフトというか女性的要素が強い場合は「非強制」。
になるんかなぁ。

両スレの作風も、非強制は心理描写がメイン(コバルトとかに多い文体)。
強制は情景描写が前面に(少女小説以外のライト的色合い)。って感じするし。

03-568 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 04:45 ID:3geYGrEd
194 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 21:26 ID:kvjcvEWg
>>191
あの作品が腐女子読者も一般女性読者も惹きつけている事は確実w

アリスさんにしても、☆さんにしても、女性の書き手っぽい感じがするし
TSっ子の萌えやとまどい、葛藤、苦しみ、愛を上手に表現してるし
Hもエロっていうよりえっちぃだし、ここの作品よりも女性向けだと思う。

私も実はアリスさんと☆さんのファンだったりします♪

195 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/09 22:46 ID:CeVDgruS
>>191
同意。合わない理由はそれだったか。
つーか、腐女子は801板へ逝(ry

196 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/10 00:45 ID:aHnWNFhm
>>195
男×男じゃないんだから801じゃ板違いだろ

197 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/10 01:07 ID:fiD/CzLj
>>196
男&男は801ではないんじゃないの?それならゲイなんてありえん。
元男×男はこのスレでもスレ違いじゃないしなー
腐女子向け=801 は漏れもそうだと思うが。
つーか、漏れは801の作品はともかくとして、801のノリと雰囲気がいやだ。

03-569 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 04:46 ID:3geYGrEd
797 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/17 22:29 ID:sgKHtoCL
比較的女性が(読み手も書き手も)多いと思われるスレ。
どうして(自分の行く)他のスレに比べてあんなに荒れやすいんだ・・・

いちいち一言煽りを入れるな。それに釣られるな。長文マジレスするな。
職人のネタを引用してまでねちねちイチャモンをつけるな。
他板に書き込まれたここの愚痴をわざわざ貼るな。
wやら(藁やら頻繁に使うなーーー!

798 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/18 00:21 ID:FHk7u09l
>>797
どんなに胸糞悪くなろうとも、WEB上から
ヲタ女(or同人女or腐女子)どもを撲滅するなど物理的に不可能なので
こちらがグッとこらえて常に心を平静に保つしかないだろう…

しかしなんであーいう手合いはWEB上でもリアルでも
ケンカの仕方、相手のいなし方、ホコの納め方を知らんのだろうな。

03-570 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 06:37 ID:ND2Og2Xt
てかなんであっちの発言をまた持ってくるのかなぁ…
いい加減荒れる元になるって事を自覚しろよ

03-571 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 06:43 ID:KB7s7isV
>>561
乙です。
なんつうか、キましたよ。TS物ならではの甘酸っぱい萌えがどどーんと。
すげぇよかったです。
この調子で頑張って下さい!

03-572 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 06:53 ID:e0yDn9Qo
>>570
荒らそうとしてるんだろ

03-573 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 07:02 ID:5ewlFb0H
こういうのは本人は正義のつもりでやってたりするんだよな。

03-574 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 07:13 ID:KB7s7isV
>>573
雑音はスルーして、萌える話題で盛り上がるのが一番だと思いますよ。
なんなら「こんなSSをキボンする」みたいな話します?
自分はひさびさに主人公が幼女化するSS読みたいかな……

03-575 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 08:58 ID:x2JN9+Z6
>>566-569
お前何がしたいわけ?


03-576 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 09:55 ID:WozZSSJ4
なんで荒らしに反応する香具師が多いんだ
もしかして、荒らしに馴れてないのか?

NGワードにするか無視するかしる

03-577 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 09:58 ID:blSEohVm
>>575
自分が粘着だって気付いてないのさ・・・

03-578 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 11:02 ID:x2JN9+Z6
>>577
なるほど。

03-579 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 13:41 ID:/oQmCzK1
ちゅーに反応する人も、ちゅーちゅー(゚ー゚*)ダッコ

ちゅーちゅーあぼ~んで、またーり進行汁♪

>>544-561 ☆タソ
やっぱりTSっ子は馬鹿、馬鹿、馬鹿~~~! 今回もけーちゃんいじらし杉です。

>女に見てもらえないのなら、女みたいに優しくされるのは勘弁だ。
なんて態度とられたら、心配で心配で見てらんない。 あ~、もう多恵さん、カムバック!!!

03-580 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 14:18 ID:8zxoJ46V
けーちゃんのキャラって、みんなをお節介焼きの、心配性にしてしまいそうな悪寒w
☆さんって、あやうくて魅力的なTSキャラの描き方が、すっごく上手だなぁ~って思います。
次回作もドキドキしながらお待ちしてます。 頑張ってくださいね♪

03-581 :TS:04/06/08 15:29 ID:I4JSKoP3
今回もけいタンに萌え萌え、、、
拙者も女性かされてみたいものですなぁ、、、ふぉふぉふぉふぉ

03-582 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 15:33 ID:Ytkv2pO8
では次のSS待ちは、>581の女性化&開発で…

03-583 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 17:55 ID:Xa0zz1HX
>>582
拙者も女性かされてみたいものですなぁ、、、ふぉふぉふぉふぉ
高笑う>>581の背後に忍び寄る、>>582
「そんなに女性に感心があるんですか?」
不意に後ろから声を掛けられ振り向く>>581
「い、嫌、拙者は女に興味があって・・・・」
「ふむふむ。そうですか。それでは、私が良い事を教えよう」
と一枚の名刺を差し出した。
「そこの店に行くといい。何かあるかもしれない」
微笑を讃える>>582.
「何か変な事をさせる所か?」
「いやいや、行って見ればわかるよ」
時折目線を逸らす>>582に対して>>581は、
(どうも信用できないな・・まぁ単にネタだろうし、拙者も興味があるから行ってみるかな)
>>581はその店に行く事になった。
時折>>582の口元がニヤついていた事など、>>581自身知るはずもなかった。



スレ汚しスマソ。

03-584 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 18:11 ID:waErLp6a
ポカーン( ;゚д゚)

03-585 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 22:30 ID:GJEGD6el
>>583
アンカー多すぎで読みにくい

03-586 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 22:56 ID:EBNImEu9
読みにくくて萎える

03-587 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 23:04 ID:GJEGD6el
萎えたちんちんがどんどん小さくなって

03-588 :名無しさん@ピンキー:04/06/08 23:25 ID:jeasMhDG
586、準備はできたかい?

03-589 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/09 01:00 ID:G2QMnvHy
ちょっと初期化してしまったのでトリップを変えます。
また後日にきますので。


03-590 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 01:26 ID:MLnZzq56
>>589
封神の801書いてるような腐女子は来なくていいよ

03-591 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 01:40 ID:PouoEwMe
そして誰もいなくなった・・・・・・・・・・

03-592 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 01:43 ID:EmR254T2
>589
あの3人ですか?3人ですね?
リトルちゃんかも~ん♪

03-593 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:05 ID:u/UKZsjX
とりあえず、このスレに粘着している元凶、580を、女性化汁!

非強制スレだけど、強制で良いじゃん。無理やり女に変えて、みんなで回しちゃおうよ♪
こうゆー人って虐めがいあるし、苦悶と快楽を思い~っきり味わせて、マゾ奴隷にしちゃえ~!

>>589
リトルちゃんかも~ん♪ わんもあ!

03-594 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:08 ID:dwKpzLpJ
>>593
無実の罪で女性化される580萌え(w
というか590のまちが(ry

03-595 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:09 ID:iUxciwUE
>593
粘着は590じゃないか?
って事で投下待ちの間は藻前も女性化なw

03-596 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:09 ID:u/UKZsjX
あっ580じゃなくて、590ですたorz    S役からM役へ転落の悪寒・・・。

03-597 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:31 ID:1Jqx+HW9
女性化されたい香具師の故意犯と見た。

03-598 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 02:58 ID:D0mF+Y/l
>>597
おまえも女性化されたいのか?

03-599 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:05 ID:iUxciwUE
>おまえも女性化されたいのか?

すげぇ脅し文句だよな実際w

03-600 :593(=596):04/06/09 03:05 ID:u/UKZsjX
「転落も何も、お前は元々俺の奴隷だろ?w」

「あわわ・・・ご主人さま。 なんでこんなとこに・・・」

「595を書いたのは俺だからな。 文体で分からなかったのか?」
「ふ・・・、どうやら躾がなってないらしい・・・今日も女性化の刑だなw」 

「はい」 意思に反してボクの身体が勝手に動き始める
ご主人様の“ちから”が、ボクを雁字搦めにしていく・・・。

「お前は女だ。 女だ。 女・・・おんな・・・」 そうご主人様が繰り返すたびに
ボクの身体がゆっくりと変わっていく。 ・・・ボクは・・・お・ん・な・・・?・・・あっ・・・ん・・・
痛みはちょっとだけ・・・そのあとはすっごく気持ち良い・・・いい・・い・・い・・・・んn・・・・・ 



(593でつ。 なんとなく眠れなかったので、書いて見ますたw 
調教はまかせます。 煮るなり焼くなり好きにしてください、ご主人様♪)

03-601 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:11 ID:D0mF+Y/l
いや別に脅してるつもりじゃなくてorz

03-602 :593(=596):04/06/09 03:12 ID:u/UKZsjX
ついでにボクの画像をぺたり。 いまこんな感じです♪

http://w  ww.mondolist.com/galleries/trans/ats/cherry/images/DSC00353.jpg

03-603 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:16 ID:D0mF+Y/l
しかし…

03-604 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:22 ID:iUxciwUE
>601
いや自分もちょっと茶化しただけなんだ

03-605 :593(=596):04/06/09 03:23 ID:u/UKZsjX
>>603-634
つか・・・・

03-606 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:26 ID:u/UKZsjX
>>605

03-607 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:30 ID:BL93spbp
>>606

03-608 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:41 ID:BL93spbp


03-609 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 03:55 ID:D0mF+Y/l


03-610 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 04:07 ID:BL93spbp
゚д゚)

03-611 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 07:49 ID:lq1cwYgi
おっぱいが好きです。
でも、膝の裏はもっと好きです。

03-612 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 07:56 ID:TJbHKKV9
>>611
|゚∀゚)フェチ ハケーン

03-613 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 09:41 ID:J5aJVojy
膝の裏の魅力を200文字以内で述べよ(20点)




オパーイ正人(貧乳派)の漏れとしては、マジに表現の参考とさせていただきたい。

03-614 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 09:46 ID:ksme2XNN
漏れはお尻聖人

03-615 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 15:15 ID:EhmP4EKB
ふともも・・・

03-616 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 15:22 ID:OdMKdqdn
ティムティム・・・・・

03-617 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 18:14 ID:1qhkaNVr
脹脛…

03-618 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 21:08 ID:kWKsCov9
メガーネ

メガネッ子だけ集めたAVがあんだけど、それを見ながら興奮してる自分に気付き、
「ああ、俺メガネスキーだったんだな」
と気付いた。

03-619 :名無しさん@ピンキー:04/06/09 21:17 ID:lmCQmmez
>>618
そんな貴方に「屈折リーベ」

03-620 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/09 22:06 ID:NrFMGdDs
なんだかあれなSSなので、移動します。
移動先は男体化総合のほうに。レイ・リトル・アスリアの三人はあっちでまた旅を続けさせてもらいます。

読み手も書き手も人間。いわれりゃ悲しいこともあるさね。

03-621 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:20 ID:4nj3Q91l
>>620
移転先を告げてくれた貴方の良心に感謝。
いつでも待ってるんで、気が向いたらまたきてくださいな。

03-622 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:25 ID:cOFXDVzY
意外に普通なのな
どこかの☆と違って図太くなさが良し

03-623 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:43 ID:rax4Xix3
590=622

03-624 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 00:53 ID:J9uFKS0T
こうやって寂れていくのか

03-625 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/10 00:54 ID:1YDCYzh6
どっちにしても移動を考えていたので、あっちに行こうかと。
ここはアリスさんや☆さんのようなオリジナル中心。
二次はやはり肩身が狭いです。

>622=590だとして。
文体だけで決め付けるのはよくないぞ。
基本的に女体化は好きだが、ショタも含めてホモ系は書かんぞ、わし。


03-626 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 01:39 ID:3Fj+a664
こんな状況じゃ、誰も投下したがらないよな。

03-627 :◆QT4umEMRFs :04/06/10 03:07 ID:+T9YbBLr
こんな状況でも投下します。はい。

>625
少なくとも私は待ち望んでたりしますけれど…。
(これは感想ではないです:予防線)

さて、今回は「ちょっとえち」…かな。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。
(子供と動物は、かまうと余計にはしゃぐので特に書きません)

NGワード「ボクたちの選択」


03-628 :ボクたちの選択(458):04/06/10 03:08 ID:+T9YbBLr
>560
「……え?」
「ようやく不安定期は脱したようだ。もうお前は肉体的には完璧な女だよ」
 ……ショックは、無かった。
 ただ、「ああ、そうなんだ」とだけ、ぼんやりと思った。
「もう“男には戻れない”…ってこと、ですか?」
 彼がそう聞くと、ソラ先生は白衣のポケットに両手を突っ込んだまま苦虫を噛み潰したような顔をして、
「……いや、そうでもない……かもしれなくはないような気がしないでもない」
 …なかなかに判別の難しい表現で答えた。
「…どっちですか…」
「…すまん。お前は、私達『星人』とも純粋な地球人とも、微妙に肉体形質が異なるからな。正直……わ
からん」
 『星人』でも地球人でもないとしたら、ボクはいったい何者なんだろう?
 ふと圭介はそう思ったけれど、口には出さずにおいた。
「ただ、不安定だった生体機能が安定したのは確かだ。でなければ生理など来んよ」
「…やっぱり生理……ですか…」
 じっとりと身体が汗ばんでいる。気がつくと、ソラ先生がタオルで額の汗を拭ってくれていた。
「お前の両親には連絡したが、涼子さんは収録が長引いたとかで、ここに来られるのは10時を過ぎるそ
うだ。くれぐれもよろしく頼むって何度も何度もしつこいくらいに念を押されちまったよ」
 ソラ先生の言葉が、頭の中を素通りしていく。
『生理……か…』
 実感が無かった。
 自分に“そんなもの”がきただなんて、ごく普通の男だった3週間前の自分が知ったら、「冗談言うな。
ばーか」とでも言って鼻で笑いそうな話だ。
 けれど、下腹部に感じる違和感と“しくしく”とした痛みは現実だ。しかも、少し前から“おりもの”
だってあったのだから、いずれ必ず来る事はわかっていたはずだ。それでも実感がわかないのは、圭介自
身がその事実から目を逸らしていたからに違いない。
『……なんか、下痢ピーでうんち我慢してるみてー…』
 痛みを感じる部位は腸ではないはずなのだけれど、子宮とは位置が近いため、そう思う(錯覚する)の
かもしれなかった。
『下痢の時と生理の時に働く痛点って、実は同じだったりして…』

03-629 :ボクたちの選択(459):04/06/10 03:10 ID:+T9YbBLr
>628
 圭介は、生理と下痢をいっしょくたにする…なんていう、狂信的フェミニストや女性信奉者などに噛み
付かれそうな事を思いながら自分の下腹部を撫でた。心なしか、おっぱいもなんだか張っているような気
がする。どんよりとした、ちょっとだるいような気分は、何も起きたばかりだから…というわけでもない
のだろう。
「どうした?」
「あ…いえ…」
「乳房が張ってるのか?」
「…どうしてわかるんです?」
 圭介の問いに、彼女は口元を右端だけ少し引き上げて笑う事で答えた。考えてみれば、保健体育の授業
の時の担当はソラ先生なのだ。生理の時に女性の身体がどんな風になるのか…なんていうのは、知識とし
てはわかり過ぎるほどにわかっているのだろう。圭介はそう思った。
 本人には、生理も……いや、ひょっとしたら子宮も、卵巣すらも無いかもしれないというのに。
「生理になった全員が全員、そうなるとは限らないんだが……どれ、ちょっと見せてみろ」
 そう言いながらソラ先生は、遠慮無く圭介の身体に掛かった毛布を捲り上げた。汗を吸った服が、放射
熱で“すうっ”と冷えた気がする。
「起きられるか?」
「…はい」
 下腹部が“しくっ”と痛んだような感じがしたものの、激痛…というほどでもない。鈍く、腰周り全体
が重たくなったような感じの方が強い。
「……これ…」
 圭介はベッドの上で身を起こすと、自分が制服を着ていない事に気付いた。学校指定のジャージを、ファ
スナーまでしっかりと閉めて着ていたのだ。
「あ?…ああ、雨で濡れてたから、着替えさせたんだ」
「先生が?」
「健司が」
「は?」
「冗談だ」
「……悪い冗談です」
 “かああ…”と全身が熱くなる。きっと顔もトマトのように赤くなっているだろう。そう思うと、圭介
はソラ先生の顔がまともに見られなかった。
「んぅあっ?」

03-630 :ボクたちの選択(460):04/06/10 03:11 ID:+T9YbBLr
>629
 “ジッ”とファスナーを手早く下ろされ、そのイキオイのまま不意に“ぺろん”と汗を吸ったシャツを
捲り上げられた。
「ひゃぅ…」
 ぶるんっとまろび出た乳房は、ブラには包まれていなかった。
 圭介は思わず、両手で揺れ動く重たい乳房を抱えるようにしてソラ先生の視線から隠す。胸が急に大き
くなった時、彼女には触診までされ、そしてバストサイズを測ってもらったりもした以上、恥ずかしがる
必要は無いはずなのだけれど、あの時とはまた事情が違う。今日はなんだか、裸の胸を他人の視線に晒す
事が、ものすごく恥ずかしいのだ。
「…可愛い声出すな。…襲いたくなっちまう」
「冗談でしょ?」
「だと思うか?」
 ぷにぷにとしたほっぺたを真っ赤にして上半身を傾け、両手でいっしょうけんめい乳房を隠そうとして
いる姿は、同性(?)である彼女から見ても、ちょっと“クる”感じだ。
 世界を股にかけて飛びまわる世紀の大怪盗の三代目なら、「ふぅじこちゃあぁ~~ん!」などと言いな
がら脱出系パフォーマーの女性ですら驚きそうな脱衣をしつつベッドにダイブするところだ。
 ……もちろん、美智子(ソラ先生)にそんな特技があるはずも無いが。
「ほれ、手をどけろって」
「あっ…」
 圭介の体を“ぐいっ”と強引に起こし、両手を掴んで体の横に押しつける。そして「動くなよ?」と言
いながら“ぷるぷる”と動く白い肌の乳房を“ゆさり”と両手で包み込んだ。
「んっ…」
 乳首が敏感になっている。
 ソラ先生の手が触れただけで体内を走った、“ぴりっ”とする電気のような刺激で、圭介はそれを実感
した。
“もにゅ”
“たぷっ”
“ぽにゅ”
 …と、ソラ先生の細い指が圭介の重たい乳房をゆっくり優しく捏ねる。圭介は時折“ぞくり”と走る甘
い痺れに耐えるように、唇を噛んで彼女とは反対側に顔を逸らし、目を瞑った。

03-631 :ボクたちの選択(461):04/06/10 03:13 ID:+T9YbBLr
>630
『……十分、“満ちて”いるな』
 触感と、乳暈の濃い色、ぽってりとした厚み、それに圭介の体から届く芳しい“香り”に、彼女は満足
そうに目を細めた。
 ホルモン分泌は正常に行われ、卵巣も活動を活発化させている。乳腺の発達も申し分無いし、健康状態
も良好だった。特に問題らしい問題も無く、いや、むしろ十分過ぎるくらいに、圭介の体は完全に女性と
しての機能を成していた。
『出来る事なら卵子のサンプルも欲しいし、外陰部と膣腔も観察したいところだが……』
 彼女の指の動きに、耳どころか首筋まで綺麗なピンク色に染めながらいちいち反応する圭介の横顔を見
て、彼女は彼に聞こえないように「くすっ」と笑った。
『これじゃ、ムリだな』
 服を脱がせ、経血を拭き、それなりの処置はしたものの、川野辺由香が側にいたため、ゆっくりと観察
も膣内粘膜サンプルも取れなかった。眠っている間に摂取しようかとも思ったけれど、今はまだ経血サン
プルが手に入っただけでも良しとすべきだ…と、彼女は思う事にしたのだった。
『まあ…いざとなれば、いつでも摘出は出来るしな』
 卵子摘出するだけなら、眠らせ、本人がそれと気付かぬ間にしてしまう事は可能だ。
『………涼子さまが許してくれたら…だけど』
 圭介を溺愛している女性の顔を思い浮かべて、彼女は小さく肩をすくめた。
 彼女の事だ、自宅には『窓』(空間と空間を“繋げた”際に出来る双方向転位のための穴)が開けない
ようにフィールド(不可視物理防護壁)を張り巡らせているだろうし、第一、彼女の許可を得ずにそんな
ことをすれば、どんな“お仕置き”をされるか。
『ネズミに意識を繋がれて、生きたまま猫に食べられるのはもうイヤだしなぁ…』
 あの時の事を思うと、ぶるるっと体が震える。
「あの…」
「ん?」
「……いつまで……」
 ほっとくといつまでも“もにゅもにゅ”と乳房を揉んでいそうなソラ先生に、圭介はちょっとだけ息を
乱しながら問いかけた。
 目が潤んで、心臓の鼓動がいつもよりずっと激しく打っている。
「あ、ああ、すまんすまん」
「……それで…なにかわかりました?」
「は?」

03-632 :ボクたちの選択(462):04/06/10 03:16 ID:+T9YbBLr
>631
「……は?…じゃなくて」
「ん?」
「……あの……胸…触ったのって…」
「いや、久しぶりにちょっと触ってみたかっただけだ」
 圭介は“ぺしっ”と彼女の両手を乳房から払うと、“ぶすっ”とした顔でさっさとシャツを引き下ろし、
御丁寧にジャージのファスナーを首まで引き上げてみせた。
「ところで先生」
「ん?」
「ひとつ聞いてもいいですか?」
 ふう…と一息吐いてから、圭介は、にやにやと笑うソラ先生の顔をなんとも言えない顔で見やる。まる
で人生の全てに絶望したような、はたまた、みんなが薦めるインディーズCDを期待を込めて聞いてみた
らとんでもないハズレだった……とでもいうような、そんな顔だ。
「なんだ?」
「どうしてボク、ブルマ履いてるんですか?」

 しかも赤だった。

■■【71】■■
 保健室の窓を見ると、外はもうすっかり真暗だった。壁の上に設置された白い文字盤の時計を見ると、
針は9時20分辺りを指している。雨宿りをしている時、最後に時計を見たのは6時46分だったから、
あれからもう2時間半近くも経っている事になるだろう。
 圭介の質問に
「なんとなく」
 の一言で打ち切ったソラ先生は、汗で濡れたシャツを着替えるようにと、新しいシャツと、それに替え
のナプキンとパンツを彼に渡してカーテンを閉めた。
 履いていたパンツのナプキンを替えるだけにしようかと思ったら、ちょっとだけ赤茶色の汚れが付いて
いたので、圭介がパンツごと替えることにしたためだった。

03-633 :ボクたちの選択(463):04/06/10 03:18 ID:+T9YbBLr
>632
 説明書を見ながら、圭介は新しいナプキンをパンツに張り付けた。おりものシートでなんとなく馴れて
はいたものの、メーカーが違うためか形状が少し違っていて、一応説明書に従う事にしたのだった。保健
室には、急に生理が始ったりした女生徒のために、ナプキンもタンポンも、そしてSLMのパンツさえも
常備してある。学校出入りの業者の都合か、一つのメーカーしか無いのはイロイロと不便そうだったけれ
ど、まるだけまだマシだと思わないといけないのかもしれない。
『……そういえば、健司と由香は…』
 圭介が倒れたのなら、きっとたぶん当然のように傍らにいるはずの2人の姿が無い。
 圭介はブルマごとパンツを脱ぐと、あそこのカタチそのままに細長くべっとりと赤茶色の血のついたナ
プキンを見て、顔を顰めながらソラ先生に聞いた。
「いや、ついさっきまでいたんだけどね。あんまり遅くなると学校的にまずいもんだから帰した」
「…そう…」
「……2人とも、すごく心配してたぞ。特に川野辺なんて、初めて自分の娘が風邪を引いた母親みたいだった」
 その様子が目に浮かぶようで、圭介は自然と口元にうっすらと笑が浮かぶのを感じる。
 そしてウェットティッシュで膣周辺を拭ってから、
『こういう事はトイレに行ってやるべきなんじゃあ…』
 と思ったけれど、もう始めてしまったことは仕方ないと諦めた。
 固まりかけたレバーのような経血が、ちょっと臭かった。
「自分だってさんざん経験あるんだし、生理は病気じゃねーってわかってんのにな」
「…健司は…」
 躊躇った後、圭介がぽつりと呟く。
「気になるか?」
 冷やかしでもなく、揶揄するわけでもなく、ソラ先生はあったかい眼差しでカーテン越しに動く圭介の
影を見た。
「……べつに……」
「安心しろ。川野辺よりもっと心配してた」
「…安心って…べつにボクは……」
「お前の事が大事なんだよ。川野辺も、谷口も」
 ソラ先生の、裏に何も無い真っ直ぐな言葉に、圭介のほっぺたがほんのり紅く染まってゆるむ。
 汚れたパンツとシャツと、ビニールに押し込んだウェットティッシュを、ソラ先生がカーテンの間から
手を伸ばして「よこしな」と言ったけれど、さすがにそれは断った。いくらなんでも、あまりに恥かし過
ぎるからだ。

03-634 :◆QT4umEMRFs :04/06/10 03:19 ID:+T9YbBLr
>633
眠いのでここまで。

03-635 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:26 ID:+Te7N7PB
773 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/31 22:34 ID:/Fd0ViWr
皆さんに聞きたいことがあります。
ここの板はエロ展開がないSSを連載しても許されるんでしょうか?
また、許されるとしたらどのぐらいの量でしょうか?

774 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/31 22:37 ID:+UnsNTtL
スレによる。以上。

775 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/31 22:40 ID:FYa3WcE7
>>773
エロなしSS書くところがあったよ。
連載している人もいるみたいだし、行ってみれば?

776 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/05/31 22:44 ID:tXqNWj4q
>>773
エロ無しでもOKとしているところもあれば、スカトロ以上に噛み付かれるところもあります。
SSに飢えてる過疎スレほど許容されやすい、と一概に言えないのが難しいところですが、
投下前に確認をとってみましょう。案外あっさりとOKが出るかも知れません。

基本的に作品スレに投下するのが良いですが、拒否反応が強そうならこちらに。
エロくない作品はこのスレに2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073364639/

778 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:12 ID:Nd3KOFNK
>>776
でも、「OK」が出たからといっても、それが住民の総意でない事は忘れない方がいい。
「ウザいけど1、2回なら我慢するか」とか考えてる住民もいるかもしれん。
あまり調子に乗ってエロなしばっか投下し続けてると、
ある日突然粘着叩きにつきまとわれるはハメになるやも。
あくまでエロパロ板なんだから、「エロくない」スレ以外では
エロなしはイレギュラーと思っといた方がいいね。

03-636 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:28 ID:+Te7N7PB
779 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:17 ID:8bEKo1pq
自分の好みとして、
エロ小説であっても、エロのみよりも、前ふりがあったほうが萌えるんだ。
初エッチのカップルがいるとして、初エッチのシーンだけ書くよりも、
片思いのシーンとか告白のシーンとか、
付き合い始めた初々しい感じとか、男が本で研究する姿とか、
女の子が友達に囃し立てられてちょっとエッチな下着穿いてみるとか・・・。
そういうエロのない前ふりがあって、そのあとエッチシーンに行くと、
前ふりからのつながりも含めて倍萌えるんだ。
だから、自分が書くとき、エッチシーンに行くまでの前ふりが長い。
他の人の作品でもエロのない前ふりも大歓迎。
・・・なんだが、やっぱりエロパロ的には少数派なのか?
常駐スレではエロなしの前ふりも許容されてるから文句言われたことはないんだが。

780 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:26 ID:lay8PRBC
>>779
自分もそういうのが好きだけどなあ。
前もって、前フリが長いですって宣言しておくとか、
前後編に分けて、前編は導入部で直接描写は無いですって言うか、

783 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:47 ID:Sn4ZOS1y
誤爆しました…

あまりにも長期間に渡って「前フリ」が続いているようだとどうすればいいんでしょうか

784 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:52 ID:jRHY6XEM
別にいくら前振りあってもかまわないけどさ
抜けるかどうか・エロいかどうかが問題なんじゃねえのと思う
何十も消費しといてとってつけたように終わり3レスで本番終了とかちょっとなあ

03-637 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:29 ID:+Te7N7PB
785 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 00:54 ID:8avKweHP
>783
おいおい

それは、自分自身の設定でエロが書けれない状況になってきてるような気がするんですが。
ストーリー展開を再度組み立てなおしてみるなり、まとめて書く方向に持ってゆくしかないと思うけど、どうなんだろう。

787 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 01:01 ID:ZzTeDAQS
>>783
それは構成が間違っている。

たとえは変かも知れないが、
「ガンダム」の新番組が始まったのに、5話になるまでガンダムが出てこないという
ことがあったとすれば、そのガンダムは「駄目」だ。
話のつじつまがどうとか、監督その人の表現スタイルとか、文芸の善し悪しではなく、
「スポンサーから要求されるもの(=商品としてのガンダムの露出)を満たさない」
という意味で「駄目」なのだ。

大上段に構えて「駄目」と言い切ってしまったが、エロパロ板の作品には暗黙に
求められてるもの(=えっち)があって、それはある意味ストーリーの整合性と
矛盾している。
読者をじらして、前ふりを長くすることはあるだろうが、それはあくまでえっちの
価値を増すために行われることであり、「これは、エッチな作品なの?」と
観客がどよめき出すなら、その作品は失敗だ。
もちろん寛容な読者たちに支持されるケースもあるが、常にそういう例外が
適用されるわけではない。
傲慢に言い切ってしまったが、書いている側すら不安になるほどえっちがない状態で
あるなら、いちど構成を見直し、妄想でも回想でも何でも良いからエッチな要素を
入れることを切に求める。

03-638 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:30 ID:+Te7N7PB
788 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 01:15 ID:xARuuOfY
常駐スレに、萌えともエロとも全く関係のない戦闘シーンを、
前フリとして延々と落としてた書き手がいたなあ。

細々とした描写や文章は上手なんだけど、
やっぱり住人には「前フリ長い」「つーか板違い」って受け入れてもらえなくて、
結局そのへんをエロシーンまで一気にはしょる羽目になってたけど。

それ読んでて、引き算の感覚が求められるんだなあ、と思った。
エロや萌えを際立たせるために、前フリや描写のどこを削ぎ落とすか、
そういったことを考えるようになったよ。

789 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 01:23 ID:90JU+ZJH
エロなしを許容されているスレで、長い前振りの話を書いたことがある。
毎回数カ所に萌え所を入れて、読み手を引きつけるようにした。
一応、エロなしとエロありの2バージョンを用意して、読み手の反応を見て
どちらを投下するか決めた。
まぁ当然エロありバージョンだったけど。
結構楽しかったなぁ。
スレによって許される範囲がかなり違うよな。
そのスレの特性を上手く利用できたら勝ちだろ。

03-639 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:30 ID:+Te7N7PB
793 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 01:56 ID:jFcx1H+w
ごめんね。
もしも勘違い野郎だったら許してください。

「前フリ」というのはその後に本ネタ(エッチ)があるから前フリというので。
無いのは「寸止め」というと思います。

前戯とかフェラ好きで挿入はあんまり燃えないひととかいますし、
萌えとして実際コトに至る前の不安やらわくわく感が好きな人だって多いでしょう。
あなたの書きたいものは何なのでしょう。

エッチを「する」SSを書きたいのかその手前まで書けば満足なのか、
書く前にわかっていたのでしょうか。

そのSSにエッチがあるかないかは、実際面白さに直結はしていないけれど、
最後まで書かなければいけないなんてコトは絶対無いけれど、
キスして抱き合ってフェード・アウトなSSは、21禁の掲示板に書かなきゃいけないものなの?
「するぞ、するぞ」と期待を持たせているのに?
そう、そんなわけにも行かないから、書きたくないけどちょっとホンバンのシーンも入れとかなきゃ。
なんて無理に書いたエッチシーンは、読む人にも乗ってないのが丸わかりだと思いませんか?

直接的な性行為のあるなしが、いいとか駄目なんじゃないと思うんです。
ね、書きたいものを書きましょう。それをふさわしそうなところに貼り付けときましょう。
そんだけだと思います。

すまない酔っててオジソンくどいね。長文御免。

03-640 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:31 ID:+Te7N7PB
794 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:01 ID:Mi0Vx9VZ
そもそも俺達が書いているのは二次小説なんだから
前フリは極限まで無くせると思うんだ

もちろん、漠然とHしてるだけでは全然面白くは無いが、
書き手と読み手は世界観やキャラクターを既に共有しているのだから
前フリはスパイス程度に加えてあげるだけで、読み手はすさまじい脳内補完力を発揮してくれる

だから、前フリを読者の脳内妄想加速剤とするならば、それは必要ではあるけれど
長い前フリが「エロパロ」として面白い事はそうそうないと思う

795 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:05 ID:UmLC09e2
>>779
同意なんだけど、前振りの長い作品を書くときは、その前振りが行為のエロさを
いやが上にも盛り立てていくように全身全霊で努力するね。
中途半端な長い前振りは書かない。それがエロパロ書きの意地。

796 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:07 ID:X3EgYoYA
>>794
「こういうシーンから始まるよー」と宣言して、
「キャラや背景は原作を参照してねー」と定義するだけで、
必要なシーンから始めることが出来るのは便利。

いちいち最初からゴリゴリ書き起こさなくて済むから蝶便利。

03-641 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:32 ID:+Te7N7PB
797 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:09 ID:75F3xygL
>>794
それは違うと思うが。
極論すれば本番のヤってるシーンなんてどのキャラでも同じ。
原作でそういったシーンが無い以上、”らしさ”を出すのは至難の業であることだし。
それよりも前フリの会話や仕草にこそキャラらしさが出せる。普段の描写の延長線上にあるのだから。

798 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:10 ID:u+Tyorqb
スレによっちゃ女性の比率が高いとこもある訳で。
そゆとこでは前戯を念入りに書いてたり雰囲気濃厚だったりすると
後があっさりしてようがバランス微妙だろうが萌えるヤシもいてくれる訳で。
事実、くすぐり合いや軽い挨拶程度の方が直截な表現より萌えるヤシなんぞ一山いくらでいるだろう。

余談だが、よりにもよってそういうスレで
「エロが足りないのよ。エロが」とか吐かすんなら
反発の一つや二つも当然覚悟出来てるんだろうな?と云いたい

799 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:13 ID:X3EgYoYA
>>798
そういう「萌えさせる系のエロ」は前フリじゃないと思う。むしろメインディッシュ。
肉体同士が、普段あり得ない距離で触れ合うというだけでイイと感じることもある。
射精だけが全てじゃないと思うしね。

03-642 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:33 ID:+Te7N7PB
800 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:24 ID:Mi0Vx9VZ
>>797
違うと言われても、おまいの言ってる事には俺も同意するのだが・・・

・・・何て言うか、
本番のシーンをキャラごとに書き分けるのは十分可能だと思う
そのために、原作での設定やエピソードをちょこっと混ぜたりすれば効果てきめんだが、
それが、前フリに集約される必要は無いと思うんだ

「らしさ」を出すのはもちろん至難の業だが。
本番の会話や仕草、シチュエーションに「らしさ」を織り交ぜた方が
エロパロとしてはHシーンも増えて、より効果的なのではないかと

801 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:41 ID:ZjQTCTYU
>>797
>>極論すれば本番のヤってるシーンなんてどのキャラでも同じ。

これにはなんとなく同意できないなぁ・・・・。
実際PINK板の各スレ(パロではない)を見れば、性行為自体に実にいろいろ
なバリエーションと、嗜好が見て取れるからね。

03-643 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:34 ID:+Te7N7PB
804 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 02:57 ID:H0R+pK04
女性の比率高くて寸止め系やにおわせる系が主流な板をいくつか知ってるが
エロも書きますね、とか、続きますね、と引いておいて
あっさり 終 了 だとぶん投げたくなる

何十レスにも渡って独占して流れ止めちゃいそうだってのならともかく
たかだか~30レス程度の話、最初から全部書き上げて投下しろよと思う
ぶつぶつぶつぶつ中断しながら最近の少コミや別マみたいなノリのSS投下されると
こいつら本当に20歳より上なのかと思ってしまう
ageやsageの概念も良く理解してない
投下宣言と終了宣言をしないから、間に割って入るのを恐れて感想レスつけにくい

そんなのばっかり立て続けに読まされてれば、エロなしのSSに嫌悪感も沸きますな
評価だって自然と厳しくなる

806 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 03:12 ID:lGQNl5ew
>>804
いっそのこと、女人禁制のエロパロ板を作るか。
つーか腐女子は801板へ(・∀・)カエレ!

807 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 03:18 ID:Om4qpdjp
女人禁制の”スレ”を作ってください。

自分の常駐スレは女性職人さんも女性読み手さんも多くて
皆仲良くマターリやってますよ。
女性でもエロい人はエロい。

03-644 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 03:35 ID:+Te7N7PB
808 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 03:28 ID:lGQNl5ew
801をもっと広めましょう♪ part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1079377196/

女人禁制とあっても、ズカズカ入り込んできて荒らすのが腐女子=801女。
独身男性板見てみりゃ判る。

809 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 04:20 ID:xPg56mOl
>>極論すれば本番のヤってるシーンなんてどのキャラでも同じ。
エロ苦手な人はこう考えるもんだと思うが

嗚呼、エロ面倒だなぁ・・・な人、挙手

810 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:04/06/01 04:27 ID:xPg56mOl
>>788
その常駐スレ用のながーい戦闘ものを書いてる最中の香具師でつが、
アレですね、うpろだ使った方が良いんでしょうか?
エロも薄いしなー、どうすんべ

03-645 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 04:10 ID:H54K4e0o
なんじゃこのコピペは・・・アンチが粘着してるのかしらん?
とりあえず 必 死 だ な と書いておいてみるテスト

>>634
お疲れさまでつ

03-646 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 05:14 ID:cuGALkqg
>>634
GJ! お疲れ様です。 でも下痢・・・、いやまぁ良いけど、痛みは似てるしw

次回は雨宿りのリターンマッチ・・・かな? けんじぃの台詞とけいちゃんの反応が楽しみ・・・。

>>645
変なのはスルー汁。 あまり酷いのが続くようでしたら、削除願いか、コピペ荒らし報告か出しときます。
つか、作者スレでもエロについての考え方はそれぞれ。 個人的には>>639に貼られてる739さんの意見に同意。

話のふいんきが盛り上がってきて、自然にえっちしーんが入ればそれでOK。
最後にえっちがあるなら、今はエロがなくてもエロパロ板のSSとして相応しいと思います。

☆さんの文章テク、心理描写は素晴らしいですし、たぶんえっちしーんは、神級の萌え♪を体感させてくれそうな予感w

03-647 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 05:39 ID:z0wt2W0l
>>634
整理シーン乙♪ 次は家での赤飯シーンをキボンヌと言ってみるテスト。

>>646
削除だすより、徹底スルーしたほうが良いと思われ。

03-648 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 05:42 ID:z0wt2W0l
隔離スレ…もうずっと莫迦大杉になってるから
厨専用ブラウザを使わないと書き込みできないね。

03-649 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 09:37 ID:NthD29Z3
☆さんが来てた。うれしい。そして乙。ペースが速くてありがたい。
KINOさんがいっちゃうらしい。男体化の方も見させてもらいますよ。


03-650 :◆QT4umEMRFs :04/06/10 20:26 ID:8232EKZg
こんな時間に不意をついてみるテスト。
(いえ、誰の不意をつくというわけでもありませんが)

今回も「微えち」…かな。

「そんなものはいらん」&「大量投下ウゼェ」という人は、スルー願います。

NGワード「ボクたちの選択」



03-651 :ボクたちの選択(464):04/06/10 20:28 ID:8232EKZg
>633
「お前に謝っておいてくれってさ」
「誰が?」
「健司」
「健司が?なんで?」
「急に怒って悪かったって」
「…そんなの……」
 自分があんな事をしたから、だから健司は怒ったのだ。彼の憤りは正当なもので、謝られてはこちらの
方が困ってしまう。もっとも、それでも謝ってしまうのが、健司という人物なのだけれど。
「何かあったのか?」
 圭介は、カーテンを開けたソラ先生の問いに、曖昧に微笑んで見せた。言葉には出来ないけれど察して
欲しいという、彼なりの精一杯のメッセージのつもりだった。
「とうとう迫ったか?」

 ――ぜんぜん伝わってなかった。

 圭介が軽く睨むと、「おーこわっ」とかなんとか言いながら席を立って、テーブルの上の急須にポット
からお湯を注いだ。そして備え付けの小型冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、湯気の立つ湯飲み
に少し注いで冷ますと、圭介に手渡す。
「まあ、飲め」
 喉がカラカラに渇いていた圭介は、彼女の言葉が終わる前にひとくちだけお茶をまず口に含み、粘っこ
い口内を洗い流すようにして飲んだ。“こくこく”と一息にお茶を飲み干してから、鼻に手を近づけて
“くん…”と小鼻をひくつかせてみると、なんだか…鉄っぽい匂いが染み付いてしまった気がした。
『血の匂い……』
 鼻血とはまた違う“生臭さ”に感じるのは、それがあの“肉の亀裂”から垂れ落ちてきたものだからだ
…と、知っているからだろうか。
「…で、どんな感じだ?」
 ソラ先生が、ベッド脇の椅子に座って高く脚を組む。今日の白衣の下は、枯草色のジャケットとスラッ
クスにローファーという、どうにもカッコイイ出で立ちだ。足を組んで座る姿がここまで決まる女性とい
うのは、生徒を含めても校内では彼女しか見当たらないだろう。「女性」というより、ホストクラブにい
た方がよほどしっくりときそうな感じだった。
「…ヘンな感じです」

03-652 :ボクたちの選択(465):04/06/10 20:30 ID:8232EKZg
>651
 左手に湯飲みを持ったまま、右手で下腹部を擦る。体の奥から内臓の一部が血と共に剥がれて落ちてく
る…というのは、男にはたぶん一生縁の無い感覚だろう。それに、パンツの中にナプキンがある…という
のは、やはり馴れないうちはどうにも気になるものなのだ。
「気分は?」
「…まだちょっと…」
「そうか。まあ…初めてなんだ。無理はするな」
「先生…」
「ん?」
「…これってやっぱり……子供…作れるようになった…ってことですよね?」
 再びソラ先生にベッドに寝かせつけられながら、圭介は小さな声で聞いた。
「………『星人』のネットワーク・メモリィには、過去、異なる種族の間に創った……すまん、出来た子
供が、もう片方と同種の間に“自然発生的に受胎した”という記録も、決して無いわけじゃない。しかも
お前は、その点は涼子さまと他のメンバーが念入りに調整したから、たぶん問題無いと思う」
「涼子さま?」
「…あ、いや…まあ、今さら隠す事でもないけどな。一応、私達のネットワークのアタマだし」
 なんとも言えない顔をして鼻の頭を掻くソラ先生は、クールな外見とは似つかわしくない可愛らしさを
見せた。立場的というばかりではなく、感情的にも圭介の母に頭が上がらないのかもしれない。
「ソラ先生…」
「ん?なんだ?」
「ボク……どうしても子供を作らないとダメかな?」
「……イヤか?」
 圭介は答えず、保健室の白い天井を見つめた。

 保健体育の授業や、由香やクラスメイトから聞いていて、生理とか妊娠とか出産などに関しては、知識
としては男だった頃からは比べようもないほど豊かになったと思う。けれど大抵の女性が、物心ついた頃
からお人形さん遊びや同世代の女の子同士などで培う『母子関係』や『家族』、『育児』のシミュレーショ
ンを経ていない圭介には、『子供を産む』という事への「想い」とか「憧れ」とか「気構え」とかは、無
い。
 「結婚への憧れ」
 「愛する人と結ばれる悦び」
 「愛する人の子を身篭る悦び」

03-653 :ボクたちの選択(466):04/06/10 20:32 ID:8232EKZg
>652
 「母になる悦びと誇り」
 「自分の血肉を分けた存在を生み出す事の出来る女の自負」
 性同一性障害でもない限り、どんな女性でもチラリと一度は脳裏に浮かべてみるかもしれないそれらの
想いは、圭介にはまるきり無いのだ。

 逆に、「恐怖」…と言っては変だけれど、「恐れ」みたいなものは、あった。
 それはクラスメイトの女子が生理の時にひどく痛がったり、暗くなったり、面倒くさがったりするのを
間近で見ていたし、保健体育の授業では出産シーン(!)の記録ビデオなんかを見たりした事にも起因す
るだろう。実際、分娩台に横たわった女性の股間から、血みどろの肉のカタマリが“ずるり”と出てきた
時には、いつの間に『物体X』か『エイリアン』のビデオと入れ替わってしまったのだろう…なんてなか
ばホンキで思ってしまったし、そのショックと吐き気で眩暈まで起こしそうになってしまった。
 正直、圭介には、思春期の「多感」で「繊細」な女生徒達にこんなスプラッタビデオを「教育の一環」
と言いながら見せてしまう学校が、全国にいったい何校あるのかは知らない。けれど、たぶん確実に両手
に余る…と、圭介は勝手に思っている。
 もっとも、当の女生徒達は「多感」とか「繊細」とかの言葉とは程遠い感性の持ち主で、吐き気と眩暈
で朦朧とした圭介に、隣の女子などは、
「あーんなの出てきたら、ガバガバのユルユルになっちゃうじゃんねぇ?」
 などと、平気な顔でなんでもない事のように言ったものだから、
『やはりこのくらい図太くないと、毎月あそこから出血するような“スプラッタ人生”は送れないのだろ
うな』
 …と、言葉にしたならばこんな感じの事を失敬にも思ってしまったのだった。

 それから、そう。
 処女喪失(ロストヴァージン)にしたって、そうだ。
 当然、「妊娠」「出産」の前には、「受胎」があるわけだけれど、その「受胎」のためには「セックス」
という行為をしなくてはならず、それを思うと圭介はどうにも泣きたくなってしまうのだ。

03-654 :ボクたちの選択(467):04/06/10 20:33 ID:8232EKZg
>653
 なぜなら、「血がドバッと出る」だとか「体が裂かれるかと思った」とか「痛くてしばらくガニ股でし
か歩けなかった」とか、京香を始めとしてクラス中の「経験者」が、まるで圭介を恐がらせるのを目的と
したみたいに大袈裟に言うものだから、すっかり彼の中では「初めての時は生理なんかよりもっと痛くて
苦しくてさっさと逃げ出したくなるくらいになる」という認識が確立してしまったからなのだった。
 男だった時には、単純に「エッチって気持ち良いものだ」という認識だけがあって、たとえ相手の女の
子が初めてでも「痛いのはその子だけだけど、代わってやれない以上、気の毒だとは思うが仕方ない」な
んて結構気楽に思っていた。
 ところが、いざ自分が女になってしまうと、そういう男の考えがものすごく無責任で考え無しに思えて
イヤになってしまったのだ。

 痛いのも、苦しいのも、女ばっかりじゃないか。

 そんな感じだ。
 男と女の「性」が、凸と凹であり、一方が一方に「肉体の一部を挿し入れる」というカタチをとってい
る以上、受け入れる側が「受身」になってしまうのは、これはもう、どうしようもないのかもしれない。
 一方的に体の中に押し入って、好き勝手に蹂躙して、そして勝手に気持ち良くなって射精してさっさと
出ていく…。
 クラスの「経験者」から聞くと、自分がもと男だった事も忘れて「男」という「種族」そのものに憤り
を感じてしまう圭介だった。
 そんな男と「セックス」しなければならない。
 相手がもし健司だとしても、結局は彼も「男」である以上、女が心に淀ませる「不安」とか「恐れ」と
か「苦しみ」とかは、たぶんわかってもらえないだろうと思う。もちろん健司が、クラスの女子達が言う
ような「身勝手」で「我侭」で「自分が気持ちよければ女の事なんてどうでもいい」と思っている男なん
かじゃない…とは思う………いや、信じたい圭介ではあったけれど。
「先生…」
「ん?」
「は…初めての時って…やっぱ…イタイ……かな?」
「…さあ…どうだろうな。個人差があるから、どっちとも言えんな」
「…あぅ…」
「けど、まぁ…お前に限って言えば、マクが裂ける時の痛みはねーんじゃないかな?」
「マク?」

03-655 :◆QT4umEMRFs :04/06/10 20:38 ID:8232EKZg
>654
ここまで。

>ALL
 ええと、「えちシーン」はもう既に書いてあるのですが、ちゃんとエロいです。
 その点に関しては自信あったりします。オナシーンの当社比2.3倍くらい(また微妙な…)。
 けど、ちょっとじっくり書き過ぎて長いので、ちょっとカットするつもりです。

 その前にいろいろあるのですが……もう少しお付き合い下さい。

03-656 :名無しさん@ピンキー:04/06/10 20:58 ID:AXWvddxQ
☆殿>

乙っすー。
登場人物達の微妙なやりとりや心境が相変わらず伝わってきて良い感じです。

個人的には、各シーンはやはり削ったりせずに上手い具合に分けて載っけて貰いたいかと。やはり一つ一つの展開がきちんとされていてこその長編だと思うので。

続きも今から期待ます。

03-657 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:02 ID:OaJkpEbP
普通の解釈ならごまんとあるので、あえて悪意に解釈してみるテスツ

わざと雰囲気を悪くして他の作家を追い出し、自分がスレに君臨する。
そうなった後も同様のことを続けて連載を終了させれば、「荒らしにも屈せず一人でスレを守りきった英雄」
としてスレ内で語り継がれる事になるかもしれない。
そして投稿終了後にあらかじめ作成しておいた自サイトに引っ込み、同時に荒らしも撤退させる。
こうすれば単なるコピペアンチと粘着される被害者として何の不自然もない。


03-658 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:05 ID:h3nc1umA
☆氏>
乙です。いつも楽しく読ませてもらってます。

ちょっと一つ聞きたいことがあるんですが、えちシーンは書いてあるってことは、執筆自体はほぼ終盤まで終わってるってことなんでしょうか?

03-659 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:19 ID:5ipBIvSG
ごまかしても無駄だよ。 感想の水増しはダーメダーメ

03-660 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:23 ID:R5WeJcVg
>657
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080288073/638

コピペ厨発生

03-661 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:40 ID:KMN+Cx+A
ふにゅスレの話題はもう出すなよ…。

03-662 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:40 ID:KMN+Cx+A
つうか、無視しろ。

03-663 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:52 ID:/oCVNYYb
バトルフィールドの晒しage

03-664 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:55 ID:KMN+Cx+A
454 名前: (XFNyaRj2) 投稿日: 2004/06/10(木) 23:50

                     技・特徴

シンイチ・ミギー       ミギー 包丁 机の脚(超)
シンイチ(融合)・ミギー  ミギー 投石(超) 心臓えぐり(超)
泉信子パラサイト          刃 やけどのあと
犬パラサイト             刃 飛行
田宮良子(田村玲子)     刃(2パターン以上)
三木               刃(2体分) 笑顔 ジョーク
後藤(ニコニコ)            刃(4体分)
後藤(最終形態)            刃(4体分)
草野                    刃 怒る
島田                   刃 オーバーヘッドキック
島田(硫酸)              刃 ハエたたき(超)
ロッカー                   刃(太)
A                     刃 格闘 セックス(超)
浦上                  包丁 センズリ 食べる(超)
広川                      演説
倉森                    捜査 盗聴
光夫           
矢野
山岸
ヤクザ
特殊部隊員
ライオン



( ´A')飽きた

03-665 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 00:56 ID:KMN+Cx+A
誤爆すみません…

03-666 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:02 ID:e6xEgqLU
あげだ ageだ アゲだ 揚げだ  あげまくれ

03-667 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:10 ID:caGCr6IU
↑ケモノ

03-668 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:14 ID:caGCr6IU
>>659
あ、ホントだ。アンカーとか文体とかそっくり。

03-669 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:22 ID:/F89hIal
荒らしマジでうざい。
>>566-とか>>635-とか。

いったい何のために来るんだよ・・・


03-670 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:26 ID:Egc1a1wr
801を叩き出す為だろ?

03-671 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 01:33 ID:FYkAaXEC
粘着している書き手にフェイント食らった為に、半泣き状態でPCにへばりついて荒らしに没頭する様子が鮮明に浮かびます。

乙彼さん(・∀・)

03-672 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 03:14 ID:PUC9oEAk
どうして、このスレをここまで荒らす必要があるの?
誰よりもTSを愛して、誰よりもスレに貢献してきた
彼じゃないですか。「2ちゃんねる」だから多少の覚悟はあったかもしれないけど、
中傷されたあとのうつろな顔やモニターにひれ伏す☆様見て、涙出た。
今まで、こういうのが「2ちゃんねる」で、かわいそうと思いつつ、笑って見ていた
けど・・・☆様、あなたのことは笑いません。大変だったよね。
好きとはいえ、心ない人たちに煽られて、その姿が全世界のネット上で
公開されてしまう、彼の気持ちの葛藤が、今ならよくわかる。
表面上平気なふりをして、前向きに頑張る事は出来るけど、心に受けた傷を
どうやって癒せばいいのか、いつ直ってくれるのか、もう直らないのか、
荒らした人達をどうしたら許せるのか、割り切れない自分が悪いのか、
これから建前と本心、どう折り合いをつけていけばいいのか、
これが自分の歩むべき道なのか、これからなにを選べばいいのか・・
「頑張ること」と「許すこと」は違うんだね。日々、葛藤なんだね。
人って、同じ経験をしていないと、その人の気持ちがわかってあげられない、
っていうけど、もう、今回は痛くて見てられない。スクロール、戻す気にも
なれない。俺がなにした?真面目にやってきたろ?
俺がただ、いじめられて、やられれば、それで2chが成り立つのか?
俺の気持ちはどうなるんだ?この先ずっとそうなのか?
あんたら、煽られる人間の気持ちがわからないからこんな事出来るんだ・・
そう言いたい。

03-673 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 03:28 ID:FYkAaXEC
>>672

面白い。乙彼。

とりあえず、ここの男性は女性に対してコンプレックスを多分に抱えていることが良く分かります。
まあ、これだから「PC+男性=キモイ・引きこもり」という世間的な認識は一向に無くならない訳で。
今後も粘着さんが低脳っぷりを存分に示して下さることを切に願います。

03-674 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 03:50 ID:EQmr8o6d
>>673
どうしてそう火種を増やしたがるかな……結局つぶしたいのかよ

03-675 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/11 06:01 ID:7PIm1TeW
>>655
お疲れさまです。
毎度楽しみに読ませてもらってます。

>一方が一方に「肉体の一部を挿し入れる」というカタチをとってい る以上、
>受け入れる側が「受身」になってしまうのは

こういうくだりがTS物ならではのゾクゾクするような不思議な感覚があって
イイです。ソラ先生もかっこいいですね。
圭介たちをビジュアル化してくれたりする絵師様いないかなーなんて思ったり
しますw
いろいろ大変みたいですけど、私のように純粋にお話の続きを楽しみにしてる
者のためにもどうか頑張って下さい。応援してます!

03-676 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 06:20 ID:03L/qQUy
嵐はスルーが2ch原則。

しかしスルーは住人すべてに
多大な忍耐を強要してくる。

我慢し続けろというのが酷な話に思える。

個人的に本音を言うと、いい加減ぶち切れて
おもいっきり煽り返してやりたいところである。

☆さんの連載が終わるまでは我慢するが・・・・。

03-677 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 09:02 ID:aG6cNGLp
>>655 今回も楽しませて頂きました。ありがとうございます。

03-678 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 09:14 ID:s2v8bQrw
>>672 どこを縦読み?

03-679 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 09:54 ID:ux5qF8SQ
これぐらいの煽りで煽り返すって
おまいら煽られるのに慣れてなさすぎるぞ

無視しる

03-680 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 10:14 ID:1jEPH7IK
ただまあ、エロシーンがないSSは板違いだというのも事実だな。
非があるのは、このスレの常連と一部の作者だと自覚しておいたほうがいいと思う。

03-681 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 10:34 ID:FN5XwMEs
考えてみたら、強制・陵辱要素がない女性化がここの管轄なんだから
二次創作(女性向けの「最初から女性だった」設定はスレ違いにしても)や
快楽を求めて自主的に・・・系の女性化が全然ないのが不思議なぐらいだな。

KINOさん叩き出したことによってますますここの作風は一色化してしまったが
それは書き手の非じゃない。

つまり何が言いたいかというと、荒らしに負けず職人神もっとカモーンということで。

03-682 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 10:47 ID:Lg0XFIga
書き手の方が大量の荒らしにもめけず頑張って作品を提供してくれてるのに、ウチ等が必要以上に煽りに反応してどうするよ。書き手の努力無駄にしてるじゃん。
まあここまで酷いと煽り返したい気持ちもわからんではないが。

>>680
エロシーンがまったく無いわけでもないし、最終的にはエッチをするのは最初からわかってるんだからいいんでない?
ってかここまで長い間書かれてるのに、その突っ込みは今さら感がするんだけど。

03-683 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 11:50 ID:anj4LFMg
>>682
>エロシーンがまったく無いわけでもないし、最終的にはエッチをするのは最初からわかってるんだからいいんでない?
>ってかここまで長い間書かれてるのに、その突っ込みは今さら感がするんだけど。

いぜんまったく同じような意味のレスをつけた事が・・・・・もしかしてお前は漏れ!?w

03-684 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 12:53 ID:fV+45LhM
みんななかよく

03-685 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 13:47 ID:4nqGrGg7
ただなあ……。
最後にはエロエロですと何度か主張していた(いや最近それもないが)訳だが、正直仮に当人がエロですと主張しても、
その該当シーンがちっともエロくない予感がひしひし来るんだよなあ……。
萌えとか寸止め利用のじらしはうまいんだが、いざ事の描写になるとおざなりな物になりそうな気がしてならない。
これまでの文量とそのシーンとを比較しても、比率が偏りすぎてると言うことになるんじゃないかって気がする。

もっとも、この板の範囲はかなり広いんだしこういうのもありなんでないの?とは思う。

03-686 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 16:08 ID:v3fZv/G4
んじゃ次スレは通常のものとは別に、☆さんの専用投下スレでも立てまつか?
何なら難民板に移行するのも有りですし。

何か以前のとあるスレと同じような末路を辿ってしまうのもどうかと思いますしね。

03-687 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 16:50 ID:rjRv8AVK
>>686
難民板って…
部分的にでも年齢制限かかる描写の含まれるものを
年齢制限のない板に持ち込もうとするなよ
本人いわくの「微えち」でも年齢制限なしの板には不適当

03-688 :680:04/06/11 18:04 ID:1jEPH7IK
いや、煽りがきたときに備えて、板違いととられても仕方のないことを自覚して
下手な煽りにのせられないようにしよう、という意図の発言だったのだが・・・・・・
漏れの場合、エロがあろうがなかろうが、面白ければそれでかまわんし。
ボクたちの選択は漏れにあわなく感じているから最近読んでないが、
それは、ただ個人個人の趣味の問題だろ?


03-689 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:33 ID:w3H4BdBg
>686
別に801は801に投下すればいい話だろ?
エロパロ板に投下するから叩かれるているだけの話だと思う

03-690 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:52 ID:7PIm1TeW
TSかつエロ有りかつ非強制の条件を満たしてる作品を追い出すいわれは
何もないですよ。別にリアルTSを語ってるわけでなし。スレ違い・板違いな
要素がないんだから。
自分がその作品で抜けないからとか、作者が嫌いだからとか、そんな理由
でSS連載中の職人さんをどこかへ追いやろうなんて意見には絶対に反対
します。

03-691 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 22:52 ID:yPGLjYcR
このスレに801作品なんてあったか?
♂×♂のSSはどれよ?

03-692 :ログ鳥 ◆Ht3xYEg5RU :04/06/11 23:27 ID:ghh1DOoL
誰かSSの纏めサイトとか作ってる人いるのかな?

03-693 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:29 ID:uAINRvHO
656 名前:名無し物書き@推敲中?[sage コピペしたけりゃしろ] 投稿日:04/06/11 01:22
思うに★が叩かれるのは、主人公の性格にリアリティがまったく無いところだと思う。
一時でも男として生活していたら、あんな801臭さプンプンの性格なわけが無い。
そりゃ、もしかしたら男が10億人いたとして、1人ぐらいはあんなのがいるかもしれない。
しかし仮にも不特定の人間に読ませるSSに、まったく不自然な性格の人物を出してきた
ところで、ウケはせん。
男が多いであろう、エロパロ板で801丸出しの主人公据えて、好き勝ってやってれば、
叩かれて当然だろう。
・・・と思うのだがどうよ?


03-694 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:34 ID:T+Om9uqF
801叩き出し強化月間につきアゲ

03-695 :682:04/06/11 23:36 ID:UPiACB2O
>>683
(ぉ

>>688
俺は板違いとは思わないけどな。単に割合の問題なんでは?
確かに保管庫を兼ねた専用ページなんかがあれば、見る方も楽になるし、荒らしなどの問題も少なくなるだろうけど、それはなんか違う気がする。
下手な煽りに乗るなは激しく同意。

>>689
ここには801は無いと思うが。

まああれだ。みんななかよく。

03-696 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:39 ID:/ZZ7GxD/
>>686
以前のとあるスレってなんですか?
差し支えなければ教えてください…。

03-697 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:46 ID:c37QVvhP
681 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:04/06/11 06:26
性格が801臭いと言ってる人は801を読んだ事があるんだろうな
つまり腐女子の可能性があるわけだ。

03-698 :名無しさん@ピンキー:04/06/11 23:52 ID:emR23kej
>>697
読まなければクズであるかどうかは、輪辛いんじゃないの?
私は読んで駄目だと思ったけど。☆氏のSSが駄目なのは、同じだとおもった。

03-699 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:03 ID:wKVUqwOJ
801婦女子のイタさ加減は、その自覚症状のなさと、強烈なまでの自己正当化にあるんだよね。
世の中見てみろ、厚顔無恥というのは、ヴァバァのためにあるような言葉だ。
アニオタにしろ鉄オタとかオタにいろいろあるけれど、多かれ少なかれ自分を恥じる心と、自覚
があるが、801腐女子にはそれが全く無い。だから801腐女子がスレに混じると果てしなく荒
れていくんだよな。

03-700 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:04 ID:IqyOm2zp
☆さんは自己反省と人の意見を聞き入れる気持ちがないんだよな。
そこだけは駄目だと思われ。

03-701 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:05 ID:9iScx5jl
>699
ハゲ胴

03-702 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:15 ID:SColUCgw
別に☆氏のSSが801とは思えん(男の脳でも女性ホルモンに曝され続けりゃ心も女性化することは充分あり得る)し、ここが荒れてるのが腐女子のせいにも見えん。むしろ明白に、腐女子のせいにしているやつらのために荒れてる。

作家さんは荒らしや煽りなど気にせずに頑張って下さい。

みんななかよく

03-703 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:16 ID:efmlULNB
正直、某所で大荒れのスレとかを読んでると
これ位の煽りならスルーは非常に楽だ。
今日もマターリ、マイペースで職人さんの作品を楽しむよ。

03-704 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:21 ID:9iScx5jl
709 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:04/06/12 00:12
>708
え?801って男同士の恋愛作品の事だろ。
男とTS娘の恋愛は801じゃ無いだろ。

710 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:04/06/12 00:14
男が男に惚れて女になってしまうのは801

711 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:04/06/12 00:15
801汚染厨は表面しか判断できない屑だから、男と男が絡んでなければそれでいいと思いがち。
まあヲタが清潔にさえしてればヲタに見られないと思い込んでるのと一緒だな。

712 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:04/06/12 00:19
>>709
腐女子による腐女子のための、腐女子が喜ぶモノを801というらしい。
もともとは、山なし、落ちなし、意味なしという、不自然で唐突で説得力の無い、
同人系の著作物をそういったらしいけど。だからホモ=801ではないと思う。

BSでやってる、「マ王」は801の典型ではないかと。
うる星の後にたまたま見たけど、はっきり逝って吐き気がした。



03-705 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:29 ID:EtZDu53D
反省しない・人の話を聞かない・厚顔無恥・自己正当化

ま、全て粘着さん達のことですな。
ってか女性化するキャラ=元男性だということをそもそも理解してないヲタ野郎が多いね。
とりあえずコピペ厨は生殖器切ってこい

03-706 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:33 ID:suiMLt2c
>>705
リアル・メスはどうすればよいのでしょう?

03-707 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:36 ID:i+5o47HL
>>679
>>703
激しく同意。
正直、なんでこんなに釣られているのか理解できん。
このスレの住人はこの程度の煽りもスルーにできんのか。

03-708 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:37 ID:1boK761i
SSと感想以外を全部透明あぼーんしてる人いる?

03-709 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:38 ID:nf9+a84v
801であるとか801じゃねーとか正直どーでもいー。
書いてる人の性格予想とかもマジでどーでもいー。
広いエロの世界のこんな片隅スレで何揉めてんだ。揉むならチチにしろ。
書く人がいて読む人が居る、それでいーじゃねーか
読ませれー

03-710 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:43 ID:IqyOm2zp
揉ませれー

03-711 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:50 ID:85glOUKR
小説無かった日はざっと目を通してるが基本的に☆ ◆QT4umEMRFsが
書いてればあとは別にどうでもいい

03-712 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:51 ID:8XpInkHg
>>707
気づいてないふりをしているが、意識下ではこのスレ自体が801であると自覚があるからだろう。
潜在意識を指摘されると人は狼狽するからな。

03-713 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:52 ID:GyCeUwgS
>>709
ついに開き居直ったか。ではエロパロ板の存在する意味と、板トップのローカルルール
は何なのかと、小一時間。

03-714 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:55 ID:GyCeUwgS
>>711
ボクはむしろ、それをNGに設定していますが何か?

03-715 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 00:59 ID:+kDD0vNV
   8 0 1 叩 き 出 し 強 化 月 間 開 催 中 で す 。 

   み な さ ま ふ る っ て ご 参 加 く だ さ い 。



03-716 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:00 ID:tzsZCEWG
801で板違いだって言ってる人は自分の主張に自信があるなら
ここで主張せずにレスなりスレなりの削除依頼出してきてくれ。

03-717 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:10 ID:XSxnKDsi
>>714
NGに設定してた所で信者がご丁寧にあらすじ書くから意味ないんだよねー
読んでくださいとばかりにさ

03-718 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:26 ID:NMyr4HR/
>>717
読まなきゃいいだろ。
わがまま言いすぎ。

03-719 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 01:58 ID:nf9+a84v
ルールは揉めないためにあるんであって
揉めたい厨がよすがにするためにあるんじゃねー
語るならチチの好みについてでも語れや
大きくてハリのあるおっぱいも好きだが
小さくてもツンと上を向いた
>>713 ID:GyCeUwgS のお椀型おっぱいにも
正直萌えなんだ。リョウテデ モマセテ

03-720 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 02:44 ID:Qhf0klAk
☆さんの作品が801になるなら、ここや強制スレにある他の作品も801になりそうな。

多分主人公が男の時に、親友のことを好き、別れたくないって思ったから女になった部分を指して801だと言ってるんだろうけど、あれって恋愛感情による「好き」ではなく、友達として人間として「好き」ってことでは?
ただどちらにしても根本的には「好意」という部分では変わらないので、それに対して体が反応して女になったと。
しかし女になった影響で「好き」の質が変化~って普通に読んでりゃわかるよな~。

03-721 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 02:46 ID:3fgw7yaj
>656
>658
>671
>682
>695
>702
>720


03-722 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 03:18 ID:5P/oLsv3
>>720
女になったら男に恋愛感情を持つようになるのだったら
世の中にレズビアンは存在しませんよ。
女を求める、というセクシャリティを否定するのが問題でしょう。

03-723 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 03:34 ID:s7qUx5lk
>>720
どうしてそうなるのか普通に読んでもわかりません。
悪いけど作者にしか伝わってませんよ、それ。

03-724 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:07 ID:l8UdinWJ
↑この人は日本語としてとても奇妙な言い回しをしている事に、きっと気付いていないな・・・。

03-725 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:18 ID:Qhf0klAk
>>722
「女になったから男に恋愛感情を持つ」というよりは、女になったことで変化の要因となった対象に対する好意の質が変わったと解釈したんだけど。
そもそもこの特殊な主人公に対して、レズビアンがどうとかはおかしな話。好きな女の子とかいたらそもそも女になってないし。
っつ~かあんまり長々と俺解釈書いても思いっきり一人よがりの上、当人に「違うし」なんて言われた日にゃ目も当てられないんでここでおしまい。

>>723
作中でもそれっぽい話がちょこちょこと出てるけど、ちゃんと全部読んでないか、単にあなたの読解力がないだけか。

03-726 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:24 ID:Z7tWiVDk
自分のいいたいことは>>690
これ以上横道にそれた作品の解釈論が有意義とは思えません。
そろそろスレ本来の話題に戻りましょう。
自分もこれから何かSS書いてみます。

03-727 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:35 ID:qb0qgpHF
>>726
がんがれ

03-728 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:42 ID:SColUCgw
>>726
俺も応援しとるよ

03-729 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 04:50 ID:5P/oLsv3
>>725
☆さんの話は特殊なので違うけど、
他の話の場合は、本来女好きの主人公の性指向を捻じ曲げてるのがおかしいです。

03-730 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:10 ID:SColUCgw
体が女性化したんなら当然脳も女性化するだろう。ならばその瞬間から、おそらく肉体的には男好きになるだろう。
ただ、精神的には男のままなので精神と肉体の間に、そご(←なぜか変換できない)が生じる。肉体的な変化に精神が抵抗しながらも、少しずつ時間をかけて女になった自分を受け入れるしかない。
それがいいんじゃないか!

03-731 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:22 ID:5P/oLsv3
>>730
人間の記憶は脳細胞のネットワークで形成されてます。
もし脳を変化させたら記憶もバラバラになり消え去ってしまいます。
そうなっていないのなら、女になっても脳は変化しないということです。
それにあなたの意見は、ビアンやオナベの存在を否定してるようですが。

03-732 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:31 ID:cRbI8030
変態同士が喧嘩してるみたい・・・・・。

何を勘違いしてるのか知らないけど
男が女に変わってハァハァなんて小説は

 す べ て 変 態 小 説 !

801、801と馬鹿にしているけど
本物の801のねえさま達に聞いてみたら
TS小説=カマ好き or オカマの読む変態小説
と言う事で、普通の男が読むものじゃないと言われました。

もしねえさまがここにいたら、声を大にしてこう叫ぶでしょう。

 変 態 の 癖 に 同 じ 変 態 同 士 で 争 う な !

ここって2chのエロパロ板のTS系小説スレだよ(藁
これに比べたら、リアルのゲイ・ビアン、女装趣味、ロリコン
コスプレマニア、SM、スカトロ、露出趣味、NH風俗・・・etc・・・
どんな変態趣味、性嗜好でも、ましって言えるほど・・・。

もう一度言うけど、TSキャラでハァハァしてる椰子は

 オ ト コ で ハ ァ ハ ァ す る 変 態 !

この部分をわきまえてから、他者の嗜好や趣味について語って下さい。

03-733 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:45 ID:SColUCgw
>>731
なるほどなぁ。まあ同性愛者については単なるレアケースだと思うし、記憶については、なぜか記憶のみ保全されたって事でよくない?小説なんだから。
あんまり細かい事言ってると、この手の空想小説自体なりたたなくなるし…
まあどうしてもこのスレが板違いで801であると思うなら、削除願いとか出すしかなかろう。
もしレズシーンがでてこないのが不満ならば、別にスレ立てるとかさ。
削除願いも出さずに(出してたらゴメン)実力行使で強制排除じゃ、某島を占拠しながら国際法廷に出てこない某国みたいじゃないか。

03-734 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:52 ID:LZxuWeQU
スレを潰したいだけとちゃう?

03-735 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:53 ID:s7qUx5lk
>>734
おまえもな

03-736 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 05:55 ID:LZxuWeQU
ここまで荒れたんだから、いっそのこと全上げして様子を見よう。 他のスレの住人の意見も聞けるしね。

03-737 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 06:01 ID:w+iEIgCx
>>733
「なぜか」?
きちんと設定考えろよ、少ない脳味噌働かせて。
なんでも「その時はわからなかった」で済ませられると思うな。

03-738 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 06:04 ID:A0GfjVdO
ID:5P/oLsv3 は各地を叩き出されたアホが調子に乗って戻ってるだけだから何を
行ってきても無視してスルーしろ。奴は真っ当な理論構築もできないまま自分の
都合のいい事をいってるだけだし話を聞く能力を持ってないからな。
だって奴の脳は変化できないんだから。

03-739 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 06:10 ID:w+iEIgCx
>>738
↑この人はとても奇妙な論理展開をしている事に、きっと気付いていないな・・・。

03-740 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 06:35 ID:LZxuWeQU
流れからすると、文体を変えているけど、ID:5P/oLsv3とID:w+iEIgCxは同一人物ぽいね。
つまりこいつがスレを荒らしている犯人? DQNぶりが確かに似ているけど…

03-741 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 07:32 ID:3peNMEEs
職人さん来たのかと思ったら違ってがっかり。
それと言い争ってる人たちはここに来た時点で 同 類 なんだから仲良くROMろうや。

03-742 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 07:32 ID:zfxKnFtw
1.性転換した人の脳の記憶論、脳細胞のネットワーク理論に始まって
リアルGIDと争い。ひたすらスレ違い議論でを続けた挙句
その結果、リアルはウザイとの認識をみんなに植え付ける。

2.元男が男を好きになるのはキャラの性指向を捻じ曲げてると言い
各スレで話題を振り撒いて、ひたすら議論を続けて荒らしまわり
その結果、元男が女を好きになっても良いのではと言ってる椰子も同類のDQN扱い。

3.そして今回の騒動・・・・・。このままいけば、☆氏の作品が好きな椰子は
自演好きの腐女子との認識を植え付けられるのは間違いない。 ☆氏の作品も糞扱い。

彼と争う者は、とことんまで落とされる。 触らぬ神に祟りなし。 次のターゲットは誰だろう・・・

03-743 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 07:37 ID:zfxKnFtw
>>732 >>741
変態嗜好同士仲良く出来ればそれで良いが
えてして変態は、立場の強い一般人よりも
同じように立場の弱い、同類の変態にこそ牙を向く。

893の抗争も、刑務所内の虐めも、なくなる事はないだろう・・・。

03-744 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 08:27 ID:RQQUkHd+
なんかさぁ、TSファンてのは「男性的」嗜好とはかけ離れてるよな。
そうした世間とは違う独自の嗜好のファンが、
なぜTSキャラには「女性的」なことを押し付けるのかね?

自分が「マトモな男性になれ」といわれてTS好きのアイデンティティ
を奪われるのと同じことをやってんだよ。
TS好きである事を肯定したいのなら
TSキャラのそのままの個性を肯定してやったらどうだ?

03-745 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 08:41 ID:HM27Hbu5
好みは人それぞれ、同じTSの枠の中でもね。

君がTSキャラの個性を肯定するという考えを持つのは分かったけれど、それなら僕達の個性を肯定してくれてもいいんじゃないか?



03-746 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 08:48 ID:PUCPeB4G
かくも愚か者は、似ても似付かぬ他者に、自分の姿を勝手に投影して傷付けたがる訳だよ。長崎の小学生のように

03-747 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 09:13 ID:sTGj6rMj
はいはい たくしage

03-748 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 10:24 ID:R/xjHqCj
まるで話が変わるんだが、前スレに出てたこれ↓
ttp://moe2.homelinux.net/src/200404/20040404234716.jpg
って、他のキャラじゃなく、圭たんを描いたものなの?


03-749 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 14:40 ID:h6Hw4T0c
>>731
ビアンやオナベっていうと、胎児期に過剰な男性ホルモンにさらされた香具師か?確か。

03-750 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 14:42 ID:h6Hw4T0c
>>733
話の初めから恋愛感情が介在しているわけじゃないんだがな。この手の話。
801との相違点はその辺かな?

03-751 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 14:50 ID:bfDHU3wr
誰かSSの纏めサイトとか作ってる人いるのかな?

03-752 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 14:52 ID:q1Z3BrX8
>>751
>>387

03-753 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 16:32 ID:bfDHU3wr
個人的に過去ログを補完・編集してたら

6月10日現在で
☆ ◆QT4umEMRFs 氏のSSは 約13000行
KINO@修行中 ◆Nq.KINOKeY 氏のSSは 約1400行
アリス ◆Alice.9wCE 氏のSSは 約3500行
エロは書けない 氏のSSは 約200行

実際にはもう少し行数が少なくなると思うが、かなりの量がある

ちなみに約13000行をバイト換算するとおおよそ650KBある
かなりの大作(?)だ・・・

03-754 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 17:14 ID:I3hEUHYi
現実世界で暴力を振るうのではなく
ここで自由に言い合ってガス抜きやってんのは平和だね。

03-755 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 18:37 ID:BzcddMaZ
一話完結のSS投下開始します。

03-756 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 18:38 ID:BzcddMaZ
ハーレムの娘たち


窓の外で鳥のさえずりが聞こえた。
メシナはごわごわする毛皮の敷物の上で目を覚ました。
目が覚めると同時に、胸の上でゆるゆると動くやわらかい双球の重みに気
付かされた。
「ん……邪魔だなあ」
体を傾けた方向にこぼれ落ちそうになるその肉のかたまりを手ですくいあ
げた。
ふにっと極上のやわらかな触り心地がした。同時に胸にも甘い痺れが走っ
た。
「ああん……邪魔だけど、気持ちいいぃ……」
汚れた毛布一枚の下でメシナはたまらず、ひとしきり胸のふくらみを両手
でこねて、手と胸の両方に伝わる快楽を楽しんだ。
こんな極上の女体が目の前にあると思うだけで、以前のメシナだったらあっ
というまに無節操なペニスを固く立ち上がらせていたところだ。
しかし長年のくせで股間の一物を掴もうと伸ばした手は、ふっくらとした
平べったい股間の丘陵を撫でただけだった。そこは少し濡れていた。股間
をまさぐると、ふしぎなぬめる感触の割れ目がある。そこにほんの少し指
の先端を挿れるだけで、自然とメシナの足がぴんと伸びた。
「うはぁっ」
自分の中に何かが入ってくる、不思議な感触。不思議な快感。男だったと
きには想像もしなかった感覚だ。
男だったときは嫌がる女を押さえつけ、女の入り口へ躊躇なく剛直を突き
立ててきたメシナだった。その征服感とペニスの感じる単純明快な快楽だ
けがメシナにとっての男女の交わりのすべてだった。
それが、いまは百八十度立場が変わっている。

03-757 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:39 ID:BzcddMaZ
柔肉がしっかりと蜜に濡れてほぐされた後ならともかく、前準備もなくそ
こへぶっといモノを突っ込まれるなど考えたくもなかった。
そろそろと割れ目をなぞっていくと、その端のところで小さな真珠粒のよ
うにぷっくらとふくらんでいる部分があった。そこに指が触れた途端、強
い電撃のような快美感が体を貫いた。ペニスを擦るより何倍も感じてしま
う。ペニスの感覚のすべてがその小さくぽつんとふくらんだ突起に凝縮さ
れてるようだ。
震える指先で本当にそっと、そっと撫でているだけなのに、目の前が真っ
白になるほど気持ちよく、体全体が痺れた。
気持ちよくなればなるほど、割れ目の奥からじくじくと液がしみだしてく
る。
真珠粒を愛でる指の動きが自然と少しずつ激しくなっていった。
やがて快感が頂点に達すると、自然といやらしい女の声が出てしまった。
「あん、ああ、あん、はぁぁ……イクぅ……」
白い光が頭の中で広がり、絶頂が訪れた。
昇りつめた山の頂上から、すとーんと体が沈んで宙に浮くような気がした。
ぴくん、ぴくんとひとりでに腰がひくついた。
「はぁ……はぁ……はぁ……女って、やっぱ、気持ちいいな……」
男のときと違って、快感の波は何度も寄せては返し、ゆっくりと引いてい
く。
呼吸が収まってくるころには、全身にうっすらと汗をかいていた。
眠気もどこかへ飛んでいた。
メシナは毛布を横へなげとばし、敷物の上で身を起こした。
立ち上がって自分の体を見下ろすと、つくづく変わり果てた己の肉体を意
識させられる。
肩幅の狭い華奢な骨格に、胸のうえではずむ雪玉のように丸くて白いふく
らみ。

03-758 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:41 ID:BzcddMaZ
身をよじってみれば、細い腰の下で美味そうな果実のようにふっくらと丸
い尻が突き出ている。
十日前に、突然与えられた姿だった。
村外れに住む頭のいかれた発明家が、村中の男を女に変えてしまう装置を
完成させたのだ。それが魔法の力を借りた物なのか、古代帝国の遺産を利
用したものなのか。そんなことはメシナにはどうでもいいこだ。
男がその装置を動かしたときを境に、盗賊だったメシナは仲間の男たちと
もども、若い娘の姿になってしまった。村中がそうだ。褐色の肌で胸が西
瓜ほどもある娘の姿になってしまった教会の神父は気が触れてしまって、
けたたましく笑いながら森の奥へふらふらと姿を消してしまった。いまご
ろは熊に喰われたか、隣村の野盗に捕まって娼婦宿に売り飛ばされたか、
どちらかだろう。
発明家の男はモズという名前だった。この村に唯一残った男がモズだった。
メシナたちの村は、村全体が発明家の男のための巨大なハーレムとなった
のだ。
メシナは一度伸びをした。体の動きに合わせて乳房がぷるぷると揺れて、
その感触がイッたあとの体には妙に心地よく感じられた。
同じ部屋で、盗賊仲間だったフィオレがまだ寝息を立てていた。
メシナは寝ているフィオレの毛布をはぎとった。
「ううん……」
亜麻色の髪の娘になっているフィオレの、艶めかしい裸身があらわれた。
毛布をはがされてもフィオレはまだ完全に目が覚めない様子だ。敷物の上
で身をよじるフィオレの悩ましい姿態に、メシナは舌なめずりした。
男の頃のメシナだったら、目の前の娘の中身がフィオレであろうと構わず
覆い被さって、一物を突っ込んでいたところだ。だがいまのメシナには肝
心の一物がない。そのかわり、淫心に反応して、メシナの乳首がきりりと
固くなっていった。固く尖ったそれを指でつまむと、ぞくぞくするほど気
持ちよかった。

03-759 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:42 ID:BzcddMaZ
「アアン……フフ、女の乳首ってやつはすげえな。チ●ポが二つ、ついて
るみてえな快感だ」
こりこりと乳首を弄っていると、ペニスがない喪失感はどこへやら飛んで
いき、女の快楽が体を支配していった。
「たまんね……」
メシナは、まだ寝息を立てているフィオレの上に重なっていった。
フィオレの乳房に自分のを押しつけた。
柔らかいふくらみとふくらみが押しつけられて、ひしゃげた。そのやわら
かな感触の心地よさは男の体では絶対に味わえないものだった。自在に形
をかえるやわらかで弾力のある塊。フィオレの乳房とメシナの乳房が混ざ
り合ってしまったようだった。
「ううん……女のオッパイ……?」
フィオレが寝言のようにつぶやいた。まだ寝ぼけているようだ。
ひょい。
「あン!」
メシナの胸が下から持ち上げられた。フィオレが寝ぼけたまま、手を伸ば
してきたのだ。
そのまま、もにゅもにゅと胸を揉まれると、たまらなくなってメシナは声
をあげた。
「はぁぁっ、だめ、そんなに揉まれたらぁ、あん、あん」
自分自身の淫らな嬌声に酔い、メシナは何度もあんあんと喘いだ。
ぱちりとフィオレが目を開けた。
「あ……女?」
「フフ……兄貴だって女じゃないですか」
メシナはまだ寝ぼけているフィオレの口を吸った。
盗賊だったとき、フィオレは兄貴分だった。だが、女になった今では、ど
ちらかというとフィオレのほうが幼さを感じる容姿になっている。

03-760 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:43 ID:BzcddMaZ
「あ、こら、テメ、犯すぞ!」
「犯す? ●ンポもないのに、どうやってオレを犯すの?」
「え、あっ……」
寝起きのフィオレはようやく、自分のいまの体がどうなっているかを思い
出したようだった。
「まさかフィオレ兄貴がこんな美味そうな処女になるとは思いませんでし
たよ」
「やぁぁ……て、てめぇだって女になっただろうが!」
「兄貴は特別に感じやすい体になったみたいですよ」
メシナはもう一度胸のふくらみを重ねて、体を揺らした。
やわらかい肉が溶け合うように絡まりあった。
「あ、あっ、あっ、やめ、こんな……」
「ウフフ。兄貴の顔、すげぇイヤラシイ……」
たまらずメシナはもう一度桜貝のような唇を吸った。
感じやすい体はフィオレだけではない。
モズの装置のせいで女にされた者は一様に、感じやすい体にされていた。
フィオレが快感のあまり抵抗も忘れているのと同じくらい、メシナもたま
らなく感じている。
メシナはさらに体を密着させていった。
やわらかく滑らかな肌が触れ合うだけで、くすぐったさと同時に極上の絹
に触れたような心地よさが伝わってくる。
フィオレの股間にメシナは脚を割り込ませた。
胸だけでなく、股間同士が触れ合った。
メシナもフィオレも股間には荒々しい剛直は消えていて、かわりに可憐な
女の花びらが備わっていた。そこが、キスでもするように優しく触れ合っ
た。
「ふぁぁぁっ!」
「あはぁ……」

03-761 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:44 ID:BzcddMaZ
二人ともそこは熱を帯び、湧き出した蜜によって湿っていた。
メシナが腰をそうっと動かすと、二つの花弁が絡まり、擦れ合った。
「あ、やめぇぇ……」
「くふぅぅ……」
あまりの強い刺激に一瞬、腰の動きが止まってしまう。
しかしその堪らない快感をもとめ、またもぞもぞと互いの女体が蠢いた。
くちゅくちゅくちゅ……
二人の股間に何か別な生物が潜んで蜜を啜ってるのではと思うほど、卑猥
な水音が響いた。
気持ちよくなって相手の体を抱きしめるほど乳房がぶつかり合い、押しつ
けられ、ますます官能の炎が掻き立てられた。下半身と上半身と、それぞ
れに信じられないほどの快感が生まれた。
「兄……フィオレ……」
「あふ……オレ、おかしくなっちゃうよぉぉ」
「はぁ、はぁ……おかしく……なっちゃいなよ、フィオレ……」
ぬるぬると二つの女体が溶け合い、混ざるような感覚。混ざり合い、互い
の中に互いの存在が入りこんでくる。それは男では夢見ることすらかなわ
ない最上の官能だった。
尖りきった乳首がぶつかり、秘裂と真珠粒が相手のそれに食い込む。その
たびに二人の女は発情した、甘い声で悶える。
やがてどちらともなく昇りつめた。
「あっ……あっ……だめ、いくぅぅぅぅ……」
「きもち……よすぎるぅぅ…………」
二人は抱き合ってひとつになったまま、腰をわななかせた。
女体の歓喜は長く尾を引いた。心地よい一体感から名残惜しそうにメシナ
は体を離した。
「ごちそうさん」
「こ……この淫乱女!」

03-762 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/12 18:45 ID:BzcddMaZ
いましがたの行為を振り返る余裕が出来たのか、フィオレは顔を真っ赤に
してなじった。
「淫乱女はお互い様でしょ」
「あんっ!」
メシナの指でまだぷっくり突き出たままの乳首をつままれ、フィオレは身
をよじった。
二人は揃って皮で水浴びをして汗を流すと、薄物をはおってモズの館へ向
かった。
二人とももう盗賊稼業を続けることはできない。
モズに囲われるハーレムの女なのだ。──村人全員がそうであるように。
「向こうについたら、さっきの続きしましょうや。今度は道具も使って」
「メシナ……おまえ、ほんと楽しそうだな」
「そりゃ館はいつもよりどりみどりの可愛い奴隷女たちであふれてるんだ
から。オレにとっちゃ天国ですよ」
「自分がその奴隷娘の一人でもか?」
「えへへ。この体のほうが気持ちいいんだもの。それに……」
「きゃっ!?」
メシナの手はするりとフィオレの秘所にもぐりこんだ。
メシナの指はくちゅくちゅとそこを掻き回した。
「あぅぅぅ……」
「知ってるんだから。フィオレがオレ以上に女のセックスの虜だってこと!」
かぁぁぁと頬を染めるフィオレにメシナはキスをして、ついでに薄衣の上
から乳房を揉んだ。
「こ──この淫乱女!」
「だから、フィオレもね!」

(完)

03-763 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 18:52 ID:BzcddMaZ
普段は強制スレのほうで男×女中心のSS書いてるんですが、下の画像に
触発されて女×女SSを支援してみますた。
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/picbbs02/src/1086796945926.jpg

非強制なTSにも色んなパターンがあると思うけど、自分としてはこんなの
にも惹かれますね。↓
ttp://tsadult.s7.x-beat.com/cgi-bin/picbbs02/futaba.php?res=67

03-764 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 19:04 ID:20lSsTrl
>>763
乙です。
自分が女体なら触り放題ですね。
四十六時中萌えちゃいそう。
生の女体をオカズにオナニーなんてのもすごく刺激的!

03-765 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 19:10 ID:BzcddMaZ
>>764
元男だと、オナニーしてる自分の姿がそのままオカズになってしまうという
究極の自家発電になるのかな。
鏡見て「我ながらエッチな姿……」としみじみするような場面って個人的に
ツボですよー。

03-766 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 19:52 ID:vRmBNV4g
>>762
エロいぜ!

03-767 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 21:57 ID:8N8i3PYY
どうもです。
女と女の柔肌がしっとりとした感触が全身をくるむ様な気持ち良さです。
でも男が一人残ってるのが中途半端だね。
モズも女になって「自分のオナニー姿に欲情してオナニー」
の無限快楽を味わってもらい完全レズハーレムにしてしまわないと!

03-768 :名無しさん@ピンキー:04/06/12 22:35 ID:BzcddMaZ
>>767
萌えのツボは人それぞれですね。
私は逆にTS娘が男を手玉にとるような話も好きだったりします。
いろいろな形の萌えがここで共存できるといいですね。
このスレが明るい雰囲気になれば、767氏の望むような世界を描いてくれ
る職人さんもきっと降臨することと思います。

03-769 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 01:14 ID:uTBPVNK/
829 名前:名無し物書き@推敲中? 投稿日:04/06/13 01:11
自分の都合の悪い意見が全て同一人物とは・・・向こうのスレも堕ちたな。
俺はただ、片方が説得力ある意見だから肩を持っただけなのに。



03-770 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:07 ID:X10hB96U
今日は向こうのスレがやけに静かだな。
☆さん忙しいのかな。


03-771 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:13 ID:6pWXD4jZ
638 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:04/06/10 04:48
普通の解釈ならごまんとあるので、あえて悪意に解釈してみるテスツ

わざと雰囲気を悪くして他の作家を追い出し、自分がスレに君臨する。
そうなった後も同様のことを続けて連載を終了させれば、「荒らしにも屈せず一人でスレを守りきった英雄」
としてスレ内で語り継がれる事になるかもしれない。
そして投稿終了後にあらかじめ作成しておいた自サイトに引っ込み、同時に荒らしも撤退させる。
こうすれば単なるコピペアンチと粘着される被害者として何の不自然もない。


03-772 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:22 ID:Vansgb7Q
■ふにゅ☆ -性転換(TS)ネタ専門スレ- 7■
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1080288073/

03-773 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:32 ID:pLbs7PJM
>>763
激しく乙であります!


03-774 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:43 ID:f6NgS9up
えーと、新スレは必要ですか?

03-775 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:52 ID:WJAshFHa
  ながらくご愛顧いただきました、このスレも、本スレをもって終了でございます。

  801巣窟スレにして、板違いのエロなしSS大量投下、加えてコピペ荒らしなど
 
  既に役割と寿命が尽きたようでございます。

  神作品の続きが読めなくなるのは誠にもって、寂寥ではございますが、残り少

  ないスレ寿命……。皆さんの思いのたけを存分にレスしていただき、禍根を残

  さぬように鬱憤を晴らしてくださいませ。また、他スレ、他板に問題を持ち込ま

  ぬよう、くれぐれもお願い申し上げます。

  ありがとうございました。



03-776 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 02:58 ID:f6NgS9up
必要なら立てますけど…。

03-777 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:00 ID:fBhGykbA
いらん

03-778 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/13 03:11 ID:SK5OIF1i
>>776
少しテンプレをいじるのはどうでしょうか。
ローカルルールの提案ですが、
荒らし・煽りはスルーで
議論はそれ専用スレ(場合によっては別板に議論スレを立てて)ですること

以上の2点追加を自分としては希望します。
荒らしはスルーとか当たり前の話ですけど、共通意識の確認として1のテ
ンプレに入っているのは無駄ではないのではないでしょうか。
偉そうに仕切るつもりは毛頭ないですが、いまの混沌とした状況をなるべく
次スレに持ち越さないためにも、できる範囲での対策や方針の確認は必要
かと思います。

03-779 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:19 ID:f6NgS9up
わかりました。
んでは、少々待っていてください。

03-780 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:23 ID:SK5OIF1i
>>779
え、あ、いま即時でスレ立てするのは少しタイミング悪いような気がします。
テンプレ討議などしつつ、明日なり明後日なり、状況が少し落ち着いたタ
イミングをみはからってスレ立てするといいかなぁ、なんて思いますけどど
うでしょ?

03-781 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:23 ID:f6NgS9up
TS・性転換・女性化小説(非強制) Part4
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1087064520/


………すみません。

03-782 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 03:25 ID:SK5OIF1i
>>781
どんまい!
新スレ頑張って盛り上げていきましょう!
スレ立て乙です。

03-783 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 09:52 ID:aKWd1QxF
埋め立て、1000取りは禁止になりました。
ひろゆき殿下直々の御通達。
詳細は→http://www.2ch.net/accuse2.html

03-784 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 10:29 ID:dE4CI9AM
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・* ここは今から実験作投稿スレとなりました *・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*:.。..。.:*・゜゚・*

03-785 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 10:58 ID:MLT8IapM
   ∧__,,∧
   ( ´・ω・)  これがあの有名な・・・ドキドキ
  /O( ´ⅴ`)O
  し―-J

.   ∧__,,∧
   (-( ´ⅴ`)  ムズムズ・・・・
(( / つ O ))
  し―-J

.   ∧__,,∧
   ( ´ⅴ`)  シャキーン!!
(( / つ O ))
  レ―-v

   ノハヽ
   ( ´ⅴ`)  シャキーン!!
(( / つ O ))
  レ―-v

  ∋oノハヽo∈
   ( ´ⅴ`)  シャキーン!!
(( / つ O ))
  レ―-v

  ∋oノハヽo∈
   ( ´ⅴ`)   やった!ののタンのボディGET!!
(( / つ O ))
  レ―-v

03-786 :名無しさん@ピンキー :04/06/13 15:03 ID:yJtkLlmW
で、どうよ?

03-787 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 20:21 ID:40uRWsHL
>>786
う~ん、元の顔の方が好きかも

>>755
遅レスですみません
面白かったであります!
レズもの?も元が両方男だと思うとまた新鮮な興奮がありますよね。
このパターンは心は盗賊男のままなんだけど、肉体の影響でだんだん
女の子っぽくなってる感じ?
その辺がちょっぴりおかしかったです。

その他の職人さんたちのお話もみんな大好きです。
これからも頑張ってください。

03-788 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 20:42 ID:Vws6kELF
>>787
感想どうもです。心の本質の部分では元の盗賊のままなんだけど女の体
になったことで表面的には色っぽい仕草を覚えたりとか……
こう微妙な塩梅の女性化が好きですw

03-789 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/13 20:43 ID:Vws6kELF
っと、議論スレ新設に関する話し合いはこっちの旧スレでやったほうが
いいですよね。新スレ>>71さんの意見、もっともです。

03-790 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 21:32 ID:SxEn/421
二次創作OKでも、二次の場合は元ネタがある分どうしても801に近い感覚に取られることが多い。
それを払拭するために身体の丸みやふくらみを書き込んでも結局は801と定義されてしまう。

どっちにしても大量投下もできなければ、続きを書く前にスレは移項する。
毎日投下できる体力も時間も無い。
人にはそれぞれの配分がある。出来る限りのことしか出来ない。

男→女と女→男の両方が入ってるのでわしは移動しました。
ただ☆さんはたしかにこのスレを支えている。それは事実だと思う。

前にもどっかのスレである人が独立してエロパロ内で専用スレを立てたこともあったし、
その人の作品について語るスレが難民に出来てた。

ルールの規定も出来てて、大人板発祥だと感じられるほどに。

こんなこともあったくらいに、とどめておいて貰えれば幸い。


バトロワでTSを考えてるんでそれがどこにおけるかを考えてます。
桐山→女子桐山。

03-791 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 22:16 ID:o8+m7Iir
>>790
暫くはバトロワネタは拙いんじゃないかと……
バトロワファンサイトが荒らされたりしてますしね。

03-792 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 22:49 ID:SxEn/421
そうなのか。わし、メインジャンルが封神と西遊記だから他の事はあんまりわからんのよ。

ただ、女体化桐山x三村が面白いかなと映画の方で考えてたんだけどね。
どっちにしても書くだけかいてBR物OKなところがなかったらサイト用に。



03-793 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 22:59 ID:X10hB96U
>>590はやっぱり本当だったのか
というか同人丸出しに×とか書くなって

03-794 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:04 ID:OfiEhXl7
>>792
例の長崎同級生殺害事件の加害者の少女が、バトロワにはまっていたとの
報道があります。だからバトロワネタは避けた方がいいのでは?という指摘ですね。

03-795 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 23:07 ID:SxEn/421
xって同人だけか?この板でも普通にみるぞって心配になってきたから他に投下してる
スレ見てきたけど普通に使ってたな。書き手の人が。

このスレだと二次はほとんど無いからxって必要ないだけだろうし。
決め付けは良くないぞ。なんにしてもな。


03-796 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:10 ID:BgNIroC6
>>755
私も遅レス
みんな女になったため
「女は男を求めるもの」といった思い込みを打ち破って
女に魅力を感じ女に欲情するのが萌えますね。
だんだんとレズが普通になっていくといい感じです。

03-797 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 23:11 ID:SxEn/421
>794
ああ、なるほど。そういうことか。ありがとう。


03-798 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:12 ID:Vws6kELF
>>795
あまり気にしないでください。
最近は煽って騒動を大きくして楽しむ人が居着いてるみたいで……。
私も×表記することあるし、そもそもエロパロ板で同人の話するなっていう
ほうがナンセンスだし。
ただバトロワネタなら、長崎の事件がもう少し世間の記憶から薄れるのを
待って発表したほうがへんな色眼鏡でみられないで済むと思いますよ。

03-799 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:14 ID:OfiEhXl7
レズマンセーの荒らし、まだ粘着してるのかよ・・・・

03-800 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:18 ID:Y+p0vxKH
煽って騒動を大きくしたがる奴、か…。

ホモを否定するからレズマンセーっていうのも短絡的な気がするような、そうでないような。

03-801 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/13 23:20 ID:Vws6kELF
新スレのほうから自己発言をコピペですが。
議論スレの新設を提言中です。
それなりに多くの人の賛同を得てることを確認してからスレ立てに移りたいので、
賛成でしたらその旨意見表明をお願いします。

51 名前: ◆3h6K3h2LvM 投稿日:04/06/13 13:47 ID:SK5OIF1i
ところで後々に備えて、スレ内の揉め事を話し合ったりスレの方針を確認
したりするための議論スレッドを立てておきませんか?
ID強制表示の板で、発言に際してはトリップ必須というルールで、エロパロ
板TSスレを対象とした議論スレを立てることを提案します。

SSの投下を妨げるほど議論の応酬が続いてしまった場合、「スレ違い。議論
をするなら×××のスレへ」と誘導できる利点は大きいかと。


03-802 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 23:23 ID:SxEn/421
二次でTSものとかは必ず801って言われるけどね。
TSでしか書けない心理面とかが好きで書いてたりもするんだけども。


ただ、スレが進むにつれてやっぱり色々と出てくるとは思う。
女性化、女体化を書けばどうしても避けては通れない問題だよね。

03-803 :KINO ◆v3KINOoNOY :04/06/13 23:24 ID:SxEn/421
論議スレはあってもいいとおもう。ただ、それが有益になるかどうかは別として。


03-804 : ◆3h6K3h2LvM :04/06/13 23:29 ID:Vws6kELF
ちなみに、議論スレはしたらばBBSを借りて、そこにスレ立てするのが適当
そうです。

ネットウォッチ板にスレ立てすることも考えたんですが、弊害が大きそう
なのでそれはやめることにしました。

03-805 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:30 ID:OfiEhXl7
どうせなら、本スレは投下専用スレにしたら?
感想も含めて、SS以外は全て別スレにする。
その方が、荒れなくてすみそうな気がするな。

03-806 :名無しさん@ピンキー:04/06/13 23:37 ID:LxuTzGHI
あのう、したらば利用者として一言助言を。
あそこはかなり頻繁に書き込めなくなりますよ。重くなったりとか。
特に夜中がひどいです。

03-807 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 00:31 ID:Ido9YkR3
ふにゅすれから、こっちでも言ってこいとレスが付いたので、代理投稿。
ただ、結局以前の統合派の人の意見と変わらないですけどね。

したらばっていうとyaysさんとこがしたらばだったか。
あそこは過疎板だから状況はよく分からないけど。

|904 04/06/13 23:57 名無し物書き@推敲中?(sage)
|
| >>893 >>895
| ただ、性転換スレ立てすぎって他のエロパロ板住人から言われてるみたいだし。
| 強制も非強制も人によって解釈バラバラで棲み分け出来てないし、
|
| 性転換スレ総合(エロパロ板)だけでいい気もするけど。
| 元々「強制」なんてスレ名で立てたのがアレだったんだし。
|
| あとそれ以外の細かい分類のスレは、それこそしたらばあたりでやればいいと思う。


03-808 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 00:32 ID:4oK+oPdl
>>806
荒れないよりましじゃね?

03-809 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 22:39 ID:a1euY75A
 KINOさんがコテで書いていらっしゃるので私もコテで自分のスタンスを書いておこうかと思います
が、そういうのはしない方がいいでしょうか?『ボク』の作者ですが。

 なんとなく◆3h6K3h2LvM さんに聞いてみます。

03-810 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 22:58 ID:svpS3lWC
>>802
意見を言わせてもらうなら801の場合は(同一作者で同一キャラの世界観では)
もともと男を指向してるから問題ないです。

けどTSの場合は女好きの主人公を男を好きになるように
捻じ曲げ洗脳してる分、801より悪質だと思います。

03-811 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:22 ID:KihLn+oc
悪質とはまったく思わないが。
TSというのは男性の中の女性部分、
女性の中の男性部分、それに関連した願望や
身体の変化に精神が引きずられていく様を楽しむものだと思うのだが、
それは悪質なのかね?

03-812 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:24 ID:oEGX1nkv
男の意識を残したまま、女として男を愛するというのは、確かに801だわな。
事情も知らない相手から、一方的に陵辱されるとかなら、801じゃないといっても差し支えないと思うが。

03-813 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:27 ID:Okm+chPf
>>808
あと、投稿したはずの発言が壊れることもある。
だからやるなら確認必須。

03-814 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:29 ID:svpS3lWC
>>811
精神が引きずられるというのが分からない
もし身体の変化で精神が変化するなら>>731のように
全ての記憶を失って言葉もしゃべれなくなるのが最も妥当な結末ですがね。

03-815 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:34 ID:Bnf6dB7I
>812
> 事情も知らない相手から、一方的に陵辱されるとかなら
これもこれで、やられる側から見れば
「ノーマル男を男がレイプするという801陵辱」に並べることができる気が。

>814
ありえない変化を楽しむフィクションでいいんじゃない?

03-816 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:41 ID:svpS3lWC
>楽しむフィクション
って、ちょっと・・・
結局のところ洗脳なんだからそれはないんじゃないか、
という異議申し立てはしちゃいますね。

03-817 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:42 ID:kTULB1dr
これはこうだと一つに決めずに、
TSFの色んなあり方を楽しめれば俺はいいなあと思う。

03-818 :名無しさん@ピンキー:04/06/14 23:58 ID:MJVm6a1A
>>816
決めつけイクナイ

03-819 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:03 ID:L2sWLNoQ
まぁ精神が捻じ曲げられるとか、何とかヴァカほざいている奴は
DMS-Ⅳとかよく勉強してみろよ。痛すぎるぜ。

03-820 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:11 ID:sm8gpeLz
>>818
感想を書くこと、評価を下すことは決め付けることだ。
人それぞれの見方がある。
自分的に判断するなら女性人格化はやはり洗脳と判断せざるを得ないね。
まあ、表現活動するなら肯定だけでなく
否定的なリアクションも帰ってくるのを覚悟しながら表現するしかないんだよ。

03-821 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:23 ID:f36f6Bf9
810=814は
【女性化】少年少女文庫・2作品目【TS/性転換】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1079268531/
に河岸を変えた、おなじみのレズマンセー荒らしだろ?

>>820
洗脳で何が悪いのか?
というか、人は集団の中の一人として社会に適応して生きている限り、
何かしらの影響を受けるものなんだよ。それを「洗脳」と呼ぶか「適応」
というかは、そん時に都合のいい方で呼ばれるという程度の根拠しか
持ち得ないのさ。だから正当性を論じるなんてナンセンスだね。



03-822 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:24 ID:0M3Mlzlt
ハードSFを書いてるわけではないのだから
SS作家は科学的におかしくても自分の嗜好通りに書いて構わない、
しかし読者が「~はおかしい」っていうのは同じ理由で無意味、なんせフィクションだから。
「小説『樹の上の草魚』の性転換シーンはありえない」って作者に文句言うのと同じ。

>>819
ところでDMS-IVってDSM-IV(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders-IV)
「精神障害の診断と統計マニュアル第4版」と同じ?別物?

03-823 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:38 ID:f36f6Bf9
>>822 >DMS-Ⅳ
それでいいんじゃない?
>814がでたらめだってことを説明したかったんだろうけど、例として適当とは
言えないような……。
「12人のビリーミリガン」……だったっけ?
多重人格的な部分は、境界性のものを含めて、多かれ少なかれ持っている
人は多いんじゃないかな?変身願望というやつ。それが普段は潜在化してい
たり非常に弱くしか現れてこなくても、大きな精神的ショックとか受ければ、
顕在化することは十分に起こりうると考える。だから、もともとそうした素養の
ある男が、性転換をきっかけに男を愛するようになったとしても、何の不思議
もない。

まぁ、俺が診断したところ(笑)、>814はリアルで何かしらの、社会的不適合
を理由に精神的に抑圧されているんじゃないのか?
だから、スレに粘着したりして、自分の理想の世界を求めて、あるいはそうあ
るべきという強迫観念の元に、彷徨っているんだろ?

だがな、エロパロ板は妄想の世界であって、エロけりゃなんでもありなんだよ。

03-824 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:39 ID:sm8gpeLz
>>821
人が判断を下すのは常識だとか己の価値観等に基づいて評価する。
自分的には洗脳はおかしいと言ってるんだ。

キャラクター的にも不自然だ。
>>822
もちろん自由に書いてかまわない。
しかし無制限な自由はありえない。
キャラ的に不自然だとか読者なりの判断があり、
完全マンセーの声ばかり返ってくるわけではない

03-825 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:54 ID:tyy68DYw
>>824
このスレのSSに不満があるなら、自分を変えろ!
それが嫌なら回線を切り、耳と口を閉じて孤独に暮らせ!
それも嫌なら……


    ,ィ^i^fト、
    ,《;´ ̄`ヽ,  キシュキシュキシュ
    !,, ノ从从ノ      、,、!'         ∧ ∧ ,,;; ;''
    'リ| ゚ -゚ノリy'二二iiニニl;;;、        ( ´Д`・)・∵”
      /{H}ソつ_/ ̄    'v`        (   ・.);”;"
     く{,,ロ,.}〉                  j  |・,|∴;”;"
.     (_j_i                   (__.(__)`’'' '


03-826 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 01:54 ID:jcgKB3Km
>>814
肉体と精神が分離不可能である以上
それらは相互に影響を受けるのはさんざがいしゅつの通りなんだけども
体質の変化やホルモンの分泌で人格が変質したりすることは
通常の範囲でもよくあることじゃん
子供の頃と変わらないとこもあるけど
身体が成長するにつれて大きく変わったとこもあるでしょ?普通に。

ってゆうかなんでそんな似非理科的な話にまでぶっとばすのかワカンネ
814や>>731は似非理科的に分析したいのかわからんけども
自分はただ萌えたいだけだからさ

03-827 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:02 ID:sm8gpeLz
>>826
ほんのわずかに変わることはあるだろう。
しかし性指向が変わるなんてありえない。

もしそれがありなら少年マンガや青年マンガで
女好きの男が、体調の変化で男を好きになって
男同士のカップルが数多くあらわれるよ。
性指向を変化させるとはそういう意味だ。

03-828 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:04 ID:tyy68DYw
>>827
だからそれもありなんじゃないのか?
と、オマエ以外は、みんな思っているわけだ。
判ったら二度とくんなヴォケ!


03-829 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:04 ID:IK91rFOL
ttp://www5.famille.ne.jp/~sprite/novel/mimu/midori/midori01.html
こういう小説もあったりする。
正直ID:sm8gpeLzの方がまともな言葉喋ってるように見えるんだけど。

というか議論スレマダー?

03-830 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:09 ID:tyy68DYw
>>829
どっちにしろ、フィクションだろ?
人間に何か固定した人格があるというのは妄想に過ぎない。
人格とは記憶とか情報の集合の結果であって、そのものではない。
構成要素が変われば、当然結果としての人格も変化する。
というか、リアルの多人格障害者の本でも読んでみろよといいたい。

03-831 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:12 ID:0M3Mlzlt
>>826
ですから、そういう風に相手の土俵に乗ってはいけません。釣られてますよ。
嗜好を科学的にどうたらって置き換えてフィクション作家に文句付けるのはスルーすべし。

>>824
洗脳系は「非強制」スレではスレ違いでは?という意見なら、妥当だと思いますよ。
スレタイに関わる問題ですから。
「適応」と「洗脳」では、「洗脳」には他者の非常に恣意的、強制的な「意図」がありますから。
「意図」が作品に与える影響は大きいでしょうし。

>>823
DSM-IV==DMS-IVでいいんですか?ぐぐっても両方出てくるし
というかDMS-IVだと略称として変な気がしますけど。

03-832 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:17 ID:IK91rFOL
>>831
>嗜好を科学的にどうたらって置き換えて
それはDMSがどうの多重人格がどうのってがんばってるやつも同じだと思うぞ。
こうやってスレは荒れていくんだな…

DMS-IV、でよかった気がする。

03-833 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:18 ID:0r82Oulc
>831
洗脳という言葉は、ID:sm8gpeLz氏は、
作者による登場人物の洗脳、と言ってるんじゃないのかな? たぶん。
(もともと作者が登場人物を作るんだし、洗脳という表現はどうなのかなとは思うけど。)

それはいいとして、しょせんフィクションなんだし、
人格固定でも人格変化でもどっちでもいいじゃない? 面白ければ。

03-834 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:22 ID:IK91rFOL
というか、むしろ脳が変わるというよりまわりからの影響が強いんだろうな。
男→女TSものでわりと見かける役割で、
身体は女になってもなお男でありたいと願う主人公をむりやり「女」にさせようとする人間がいる。


…と書いたところでなんだか何が言いたいのかわからなくなってきたorz

03-835 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:24 ID:eZVfLycS
>>833
禿げ同、キャラの人格や嗜好は作者の手の内にある。
面白ければどっちでもいい。

03-836 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:25 ID:IK91rFOL
ああ、思い出した。
そのキャラがいわば作者の分身で、主人公を早く読者が喜ぶ「女」にさせようと頑張っている。
しかし、そういうストーリー展開やキャラががどうしても嫌いな奴もいる。

というか俺もどっちかというとその一人だったりするわけだが。

もう議論終わり?

03-837 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:30 ID:sm8gpeLz
私達は圧倒的に非TSファンの中にいるのだから
環境で変わるなら非TSファンになっているはずだがナ~

03-838 :831:04/06/15 02:31 ID:0M3Mlzlt
>>832
うん、だからDSM-IV持ち出して来てる>>819 も同じ土俵に乗った時点で釣られてると思う。

自分は彼の趣旨に関係なくDSM-IVとDMS-IVについて聞いてただけだけど。
自分はDSM-IVで習ったからなぁ。
まあ、DSM-IVに関してはいい加減スレ違いか。スマソ

03-839 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:33 ID:IK91rFOL
>>837
>圧倒的に非TSファンの中にいる
TSが嫌い、とはっきり公言してる奴なんてそんなにはいないだろ。

03-840 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:34 ID:IK91rFOL
>>838
俺の読んだ本ではDMS-Ⅳ、だった…
DSMが正しいのかな。

03-841 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:37 ID:sm8gpeLz
>>839
反TSファンではなく非TSファン。
「TSなんか別に興味ないよ」といった人のこと。

03-842 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:41 ID:eZVfLycS
漏れも具具って見たけど、DSM-Ⅳが正しいみたいだね。
>819の下2行のとおり。

つわりとかで、味覚(海馬に強く関係)の好みが変わっちゃったりするぐらいだから、
性的嗜好(これもたぶん海馬に強く影響されてる)がなんかの加減で変わっちゃう
ことは、不思議じゃないと思う。

俺は人は人に惚れるんだと思うんだよな。相手が同性ならば、普通は友情止まり
で収まる事が多いけど、例外としてホモがいる。異性なら友情だけで収まらなくて、
性的関係を含む恋愛関係に発展する(したくなる)というわけだ。
でもそりゃ理屈じゃないと思うんだよな。

で、ついでに薀蓄たれておくと、男の場合ほとんどの場合、異性同士の恋愛関係
にしか興味がないんだと。でも女の場合には、どんな組み合わせの恋愛関係にも
そこそこ興味を覚えるらしい。
男性にとって恋愛関係とは生殖が主体であって、女性の場合は恋愛関係とは
対人関係が主体であると……とまぁ、これは仮定の話だが。


03-843 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:44 ID:eZVfLycS
>>842
しまった。アンカーは>819じゃなくて>822ね

03-844 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:46 ID:IK91rFOL
>>841
その「非TSファン」とTSについて論議したわけじゃないだろ?
だったら変わりはしない。

03-845 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:50 ID:eZVfLycS
多数派に影響されるかされないかは人によって違うし、「される」「されない」
の2通りしかないわけでも有るまい?
「***の影響を受けている」
というのは、デジタルな世界ではなくて、もっとあやふやであいまいなもんだと思うけど?

03-846 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:52 ID:IK91rFOL
弱者は強者に少なからず洗脳されるもんだからな。
多数の非TSファンvs一人のTSファン、という図式でえんえん議論を続けてたなら
TSに興味を無くすこともありえるだろうが…
あとは本人の資質かな。どれだけ精神が頑丈かとか。

03-847 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:55 ID:sm8gpeLz
>>844
だからTSファン貫いてる人が
「女好きを貫けず男好きになる」なんてのは説得力に欠けるんだ。

人の快・不快は海馬によって記憶されており
男体にヘイティングが働くだろう。
(女でも男体ヘイティングがあるし)

そういったことから女を好きになるのが自然だろうと。

03-848 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 02:59 ID:eZVfLycS
>>847
全然説得力ないよ。
もし君の言うことが正しければ、男性作家は女性を描けないことになるし、
女性作家は男性を描けないことになる。でもそんなことはないだろう?

03-849 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:02 ID:sm8gpeLz
>>848
837で言いたいのは
「環境が変わったって男好きになったりしない」
ということ。

03-850 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:05 ID:IK91rFOL
ああもう面倒くさいな
だったら書く前に「脳変化あり・ファンタジー」と「脳変化なし・SF」って明示すればいいじゃないか!!

03-851 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:06 ID:eZVfLycS
>>849
それについては、君以外のほぼ全員が否定している。もう一度よくレスを読んで、
現実社会の例や身近なものから学んでみるべきじゃないの?


03-852 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:08 ID:IK91rFOL
面白ければなんでもいいって意見は俺にもあるけど
いかにも主人公の人格が作者によって捻じ曲げられてるようなものは好きじゃないし
どっちかといえばお気楽なものが好きだし
さらに言えば可変TSの方が好きだし
シリアスなんて読んでて泣きそうになる時があるし
このごろイライラしてもううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!

03-853 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:09 ID:IK91rFOL
>>851
おまえも現実現実言いすぎだ
「男好きになったりしない」とは断言しきれないけど全否定も出来ないだろ!!

03-854 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:12 ID:IK91rFOL
>>851>>845といってるくせに「スレのほぼ全員が否定している」と断言するのはどういう了見だ?
ID:sm8gpeLzが他のスレで何やってるか見てきたけど、だからといって意見とそれとは別だろ?
個人的な好き嫌いで判断するな。

03-855 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:13 ID:YFi4ul8J
>>847
それについては>>823の意見がある程度答えてると思うんだが。
大体、男を好きになるか、女を好きになるかってこと自体かっちり二分できるもんじゃない。
程度の問題なんだよ。
女好きの傾向が強ければそのままだろうし、潜在的に男好きに傾いてれば、
何かのきっかけに男に惚れることもあるだろうよ。

ていうかsm8gpeLzの望むようにしてたらTS作品はレズしか許されなくなっちゃうよ('A`)
フィクションはバリエーションがあってこそ面白いんだろうに。

03-856 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:14 ID:qBYGc1En
2ちゃん周りのそこらじゅうで
空気読まずに「レズ最高です~男同士キモイです~」
って騒いでる香具師だろ
スルー汁

03-857 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:16 ID:IK91rFOL
>>856
おまえも荒れる原因を作るな。
そう思うんだったら口縫い付けて黙ってろ。

03-858 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:18 ID:eZVfLycS
>>850
もっと単純化すると、性別が変化しちゃう魚がいる。
だから、環境で性嗜好が変化しちゃうのは、SFじゃなくて、現実の世界であることなんだよ。
人間の世界で当てはめるのは、ちょっと無理があるような気がしないでもないけどね。

でも生物としては、環境による性転換と同期して性的役割の変化が起こるのは、全くおか
しくないし、実際にそれはあることなんだ。
だから仮定として、もし人間の性転換がそうまれな事ではないとするならば、同じように
性転換と同期して、性的役割の変化が起こることは自然なことだといえる。
それには性的嗜好の変化も当然伴うと考えられるね。でなければ生殖を妨げてしまうことに
なってしまい、性変化そのものに意味がなくなってしまう。
だから、性的嗜好が、海馬によって永遠不滅に固定化されていると考えるのは、他の生物
の例から考えてそもそも生物学的におかしいといえるし、大脳生理学の点からも全くおかし
な話であるとしかいえない。
環境的な、つまり外的要因の影響という点を見ても、これまでの議論の中からやはり否定
せざるを得ないだろう。


03-859 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:20 ID:IK91rFOL
>>858
じゃあおまえは、TSしたキャラが全て男好きにならなければならないというのか?

03-860 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:20 ID:IK91rFOL
>>859間違い

>>858
じゃあおまえは、TSしたキャラが全て男好きにならなければならないというのか?
だとしたらID:sm8gpeLzと何も変わらないな。

03-861 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:26 ID:pcbaXDun
>>853
おまえ以外に誰がいるんだ? ID:IK91rFOL


03-862 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:29 ID:pcbaXDun
>>859
>>じゃあおまえは、TSしたキャラが全て男好きにならなければならないというのか?

ヴァカかオマエは?

デジタルでしか物を考えられない奴は、SSといわず全ての文学作品など理解できないだろうよ。
全て女好きも、全て男好きもありえないよ。
どっちかに固定化されちゃうことなんかないというハナシだろ!


03-863 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:29 ID:sm8gpeLz
>>858
人間の頭脳は遺伝子とか繁殖本能から解き離れた存在なんだ。
だから避妊をするし、失敗して妊娠すれば青くなって
「何がなんでも堕胎しろ」となったりするんだ。

性的嗜好が海馬に記憶され、それによって楽しいとなるからこそ
獣姦、スカトロ、SMなど繁殖とは無関係な嗜好があるんだ。

そもそも実在しないTSにのめり込む自体が本能に反しているではないか。

03-864 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:30 ID:IK91rFOL
>>861
>>862
茶々しか入れられない奴は黙りましょうね。
ここは21禁の板なんだから。

03-865 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:32 ID:di8kDP64
>>863
TSは妄想だけの世界じゃない。半陰陽でググッテミロ。

03-866 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:33 ID:di8kDP64
>>864
そう、だからDSM-Ⅳ分類によれば、強迫性人格障害であるオマエも回線切って氏ね

03-867 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:34 ID:IK91rFOL
どうもさっきから一度きりの新規IDがたくさん来てるんだが、発言するならまともな意見を言ってくれ。な。

03-868 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:36 ID:YFi4ul8J
なぁ……もういいかげん、お開きでよくないか?('A`)
男好き・女好き、どっちか片方だけなんてありえない、でFAでしょ?
直線上の両極端に過ぎないんだからさ。 
みんな煽りすぎ。


03-869 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:38 ID:IK91rFOL
0時過ぎてから一応まともな意見を言ってる人間のリスト
ID:sm8gpeLz
ID:f36f6Bf9
ID:0M3Mlzlt
ID:jcgKB3Km
ID:tyy68DYw
ID:0r82Oulc
ID:eZVfLycS
ID:YFi4ul8J

これ以外の茶々入れはスルーしよう。

03-870 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:39 ID:IK91rFOL
>>868
FA

もう疲れた…途中でキレた俺がいうのもなんだが。
なんか荒らしが来てるくさいし。

03-871 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:44 ID:IK91rFOL
っていうか、今来てる荒らしはリアル派?

03-872 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 03:50 ID:qBYGc1En
荒らしにかまう貴様が荒らしだ。

03-873 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 04:06 ID:zB2lvAMX
自分の考えを持てない負け犬の遠吠え(プッ

03-874 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 06:06 ID:RW6eGNVM
500kb

03-875 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 07:50 ID:3Iv8Bzm1
03-876 :名無しさん@ピンキー:04/06/15 07:52 ID:3Iv8Bzm1
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