こちらはワンホーンで、ハードバップとも少し違うが、でもこれはこれで良いんでないのという持ち味のBOOKER
LITTLEの良さが、6曲すべてに滲み出ています。オリジナル曲も、彼独特の味がある旋律で、それが一風変わっているものの、いやな臭さは持たない。BOOKER
LITTLEと同じく若死にしたため、録音の少ない白人ベースの俊英、SCOTT LA FAROの参加も面白い。
演奏内容もすばらしい。ラストの1曲を除き、6曲中5曲がオリジナルだが、曲も演奏もすこぶる独創的だ。フリージャズとまではいかないが、でもありきたりのハードバップではいやなんだ...というスタンスが、当時のリトルの立場を象徴している。参加ミュージシャンの顔ぶれも魅力的で、ピアノはトミー・フラナガン(4曲)とウイントン・ケリー(2曲)、ベースはスコット・ラファロ、そしてドラムスはロイ・ヘインズという強力な布陣だ。
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