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  Jasper

1965年録音のボビー・ハッチャーソン初リーダー作。電撃的なヴィブラフォンとマリンバを堪能できる。次作からはオリジナル楽曲も収録してくるが、本作はまだ個性が独立してない。楽曲を提供しているのはアンドリュー・ヒルとジョー・チェンバース。
特に全編に亘りヒルの世界観が顕著な一枚。フレディ・ハバードやサム・リヴァース、リチャード・デイヴィスもそれをよく理解して前衛的で妖しい雰囲気作りをしている。そこに新風のように炸裂するヴァイヴとマリンバが最高にカッコいい。
それにしても、テナー、ソプラノ、バスクラ、フルートと何でも鮮やかにやってしまうリヴァースは凄い。ジグソーパズルみたい。
そんな素晴らしき援助があり、アヴァンギャルドでフリーな一枚に仕上がった。電撃的デビュー。

1. Catta
2. Idle While
3. Les Noirs Marchant
4. Dialogue
5. Ghetto Lights
6. Jasper

Bobby Hutcherson (vib,marimba)
Freddie Hubbard (tp)
Sam Rivers (fl,ss,ts,bcl)
Andrew Hill (p)
Richard Davis (b)
Joe Chambers (ds)

Recorded 1965.04

Jackie McLeanやEric Dolphyらのレコーディングに参加した後に吹き込んだ初リーダー・アルバム。一番人気の代表作といえばHerbie Hancock参加の次回作「Happenings」だが、この「Dialogue」も六十年代のブルーノート・サウンドを象徴する一枚であり外せない。ここで主導権を握るのはやはりAndrew Hill。二曲目「Idle While」以外彼の作品だ。カリスマ的存在感で現在も活躍する「ブルーノート最後の男」の個性がかなりの支配力を誇っている。そしてテナー、ソプラノ、バスクラ、フルートで応酬のSam Rivers。凄い猛者が集まっちゃっている。「新主流派的フリー」な演奏といえばジャズのガイド・ブックを読んでる人にはわかり易いだろうか。オリジナルLPのラストを飾る「Ghetto Lights」はHill自身「Lift Every Voice」で4年後に取り上げている。本盤はボーナス・トラックにやはりHill作の「Jasper」が追加。

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