死因は肝硬変に伴う肺炎・出血性潰瘍。享年51歳。彼は死の数日前までステージでピアノを弾き続けた。いわゆるモダン期におけるピアノトリオ演奏の最高の、というと言い過ぎなのであれば、一大流派を起こした人。初期のラファロ・モティアンとのトリオ、中期のゴメス等と組んだ時、そして死の直前のジョンソン・ラバーバラとのトリオと、幾つもの絶頂期を持つ。初期の名作「Waltz for Debby」によって「女性ファンが好むピアノ」と評することが定番だが、そんな形容をする人はこの人の作品をちゃんと聞いていないことを露呈しているに過ぎない。よく聴けば、そういうステレオタイプで、安易な形容とは無縁の、もっと大きな存在だ、と私でも分かる。
ビル・エバンス アルバム一覧
※ 青字は未所有
アルバムタイトル
録音年
コメント
New Jazz Conseptions
1956.09
初リーダー作
Everybody Digs Bill Evans
1958.12
エヴァンスがまだマイルス・コンボに在籍していたころの作品。
On Green Dolphin Street
1959.01
1959年3月の貴重なセッションの録音です。ビル・エヴァンスのスタイルはすでに確立されていましたね
Portrait in Jazz
1959.12
記念すべき黄金トリオ第1作
Explorations
1961.02
Bill Evans、Scott La Faro、Paul Motianというコンビで、彼のトリオとしては最初期の名盤。