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  Brass Shout / Aztec Suite

ファーマーがゴージャスなブラス・アンサンブルをバックに吹き込んだスタンダード集。アレンジは勿論ジャズテットの盟友ベニー・ゴルソンだ。メンバーの凄さに加え,見事な編曲とあいまってファーマーのウォームなプレイが全開した聴き応え満点な作品。
大スタンダードがズラリと並んだ人気盤! ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ 第2弾「モーニン」は、作者ボビー・ティモンズ他、リー・モーガン、ベニー・ゴルソンとオリジナル・メンバーが3人参加しているが、トランペット・ソロはリーダーのファーマー。ブルーノートのリーのソロと聴き比べてみるのも面白い。「ファイヴ・スポット・アフター・ダーク」は有名なサヴォイのカーティス・フラー盤の1週間前の録音でこちらが初演。他にもハード・バップを代表する錚々たるメンバーが参加しており、ゴルソンを中心した当時のミュージシャンの相関関係が伺える。12年ぶりのCD 化。
1. Nica's Dream
2. Autumn Leaves
3. Moanin'
4. April In Paris
5. Five Spot After Dark
6. Stella By Starlight
7. Minor Vamp
8. The Aztec Suite
9. Heat Wave
10. Delirio
11. Woody 'N You
12. Drume Negrita
13. Alone Together

Brass Shout
Don Butterfield Tuba
Jimmy Cleveland Trombone
Art Farmer Trumpet
Curtis Fuller Trombone
Benny Golson Arranger
James Haughton Sax (Baritone)
Percy Heath Bass
Philly Joe Jones Drums
Lee Morgan Trumpet
Ernie Royal Trumpet
Julius Watkins French Horn
Recording May 1959 - May 15, 1958

 

Aztec Suite
Jimmy Cleveland Trombone
Al Cohn Conductor
Art Farmer Flugelhorn, Trumpet
Chico O'Farrill Arranger, Composer
Recording Nov 1959

このレコードはsax類と1曲を除き、pも排したユニークな編成の中型コンボをゴルソンが全曲アレンジを施した作品。一応、フロント・カヴァでFARMERが大きく記載され、バックでもART FARMER TENTETとクレジットされているけれど、ファーマーは全曲でソロを取っておらず、ゴルソンのアレンジ色が前面に出ている事もあり、内容の良さの割りには、ファーマーのリーダー作としてあまり評価されていないようだ。
つまり、収録曲の決定的名演奏が他のアルバムにあることが本作の存在を薄めているのに拍車をかけているのかしれない。しかし、本作のヴァージョンもなかなかどうして結構イケル。トップの‘Nica's Dream’もいいが、次の‘Autumn Leaves’は‘SOMETHIN' ELSE’の「陰・静」に対し本ヴァージョンは「陽・動」。クリーヴランドのtb、ローヤルのtpが実にいい味を出しています。また、‘Five Spot After Dark’はあの人気ヴァージョンの1週間前の録音で、中〜終盤にかけての巧妙なアレンジが光る。だが、一番印象的なヴァージョンが意外?にもB面トップの‘April In Paris’。重々しいというか格調高いというか、パリの曇天を思わせるテーマ・アンサンブルの中、スパッと一条の光が差し込むようなファーマーのtpが聴きもの。短いソロ・パートながらも、うぅーん、インパクトが有るねぇ。「知られざる名ヴァージョン」と言っていいだろう。
ファーマーの代表作「ブラス・シャウト」とレア盤「アズテック組曲」をカップリング
このところアート・ファーマーが50年代に残したレア盤の復刻が盛んですが、これもそのひとつに含まれる注目すべきカップリングです。前半の7曲はベニー・ゴルソンの編曲によるブラス・アンサンブルをバックにした豪華な「Brass Shout」(United Artists UAL4047)。モダン・ジャズの名曲ばかりを取り上げた選曲で、初心者からベテランまで楽しめる名盤です。後半の6曲は「The Aztec Suite」(United Artists UAL4062)で、こちらはチコ・オファリルが作編曲を提供、アル・コーンが音楽監督をつとめたエキゾチックな異色作。パーカッションを加えた編成で、ミステリアスな感じをもった印象的です。とりわけ16分を超えるタイトル曲(8)が聴きもの。どちらも大編成の作品だけに、浴びるような大音量で聴いてみたい作品です。

 

 

 

 

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