私が所有するアルバムをご紹介いたします。
Topページ
好きなアルバム
最近聴いたアルバム
YouTube
気になるサイト


  Politely

リー・モーガン(trumpet), ウェイン・ショーター(tenor sax), ボビー・ティモンズ(piano),ジミー・メリット(bass), アート・ブレイキー(drums) 1960年3月6日録音本当に楽しい一枚。そして馴染み易い一枚だ。日本人なんかに最も好まれる感じかもね。ファンキーな香りとビートは残しつつも、とにかく全曲メロディアスでキャッチーなので2〜3回も聞けば、すぐ鼻唄で歌ってるぐらいだ。そういう意味では、やはりショーター色が強いのかな。彼の先見性、才能が如実に顕れてる作品だと思う。だが演奏はとにかくリズム陣がいいですよ。ブレイキーのタフなビートは勿論だが、ここでのジミー・メリットは好演だ。骨太のいい音出すんだな〜これがまたさ、屋台骨としてしっかりバンドのグルーヴを支えてるね。そして我が道をゆくピアニスト、ボビー・ティモンズがカッコいい!特に[3]の「Politely」の最初のテーマが終わった後の、パワフルに連打、連打、連打でのソロの入り方がカッコよすぎるでしょ!鼻血出るぐらいカッコいいね!うん。後彼はコンポーザーとしても類まれな才能を持った人だが、彼の代表曲といえば「モーニン」だが、本作の[4]に収録されてる「Dat Dere」も聞けば聞くほど味が出る名曲ですよ!是非聞いて欲しいです。長くなりましたが、総じて簡単に言えば愉快でノリノリの一枚です。ジャケットの写真に写るブレイキーの楽しそうな顔を眺めながら聴こう!!

1. The Chess Players
2. Sakeena's Vision
3. Politely
4. Dat Dere
5. Lester Left Town
6. It's Only A Paper Moon
7. It's Only A Paper Moon (Alternate Take)

Lee Morgan (tp)
Wayne Shorter (ts)
Bobby Timmons (p)
Jymie Merritt (b)
Art Blakey (ds)

Recorded 1960.03

大物評論家I氏をはじめとして、ジャズ・メッセンジャーズの数多くの作品の中で、本作『ザ・ビッグ・ビート』を最高傑作に挙げる人は、結構いる。それだけ思い入れのある人が巷に沢山いることが、本作が屈指の名盤であることを十全に証明しているし、また内容の素晴らしさも折り紙付きといったところである。この作品における魅力は、ファンキーとモーダルの双方を感じるような独特の雰囲気にある。当時は新主流派の台頭前夜にあたっており、メッセンジャーズも過渡期にあったのだ。ファンキー時代のスター、リー・モーガンやボビー・ティモンズがモードを演奏するのは新鮮だし、おなじみの小唄をスリリングなモード曲にリアレンジした「イッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーン」は鬼才ショーターの面目躍如たる名演である。ところでビッグ・ビートといえば、御大アート・ブレイキーのドラムの音は滅茶苦茶デカかったらしい。ベニー・ゴルソンはそれまでの音ではブレイキーのドラムにかき消されてしまうので、吹き方を変えざるをえなかったんだと当時を振り返っている。 この作品の魅力は、聴いていて飽きない、あるいは疲れないという理由をあげたい。曲の作り、あるいはアルバム全体の作りが単調でない。そして、うるさすぎない。
ファンキーあり、モードありでつねにワクワクしながら聴いていられる。1曲目、2曲目の「ザ・チェス・プレイヤー」、「サキーナのヴィジョン」は、ショーターの作品で彼しか作れないような作風で曲の展開がよめない楽しさがある。3曲目の「ポライトリー」は、リーモーガン参加前のトランペッター、ビルハードマンのペンによるもの。彼は実力がありながら未だに過小評価されている。ジャズメッセンジャーズに幾度と出入りしているブレイキー好みのトランペッターだったように思う。この「ポライトリー」、「サンジェルマンのジャズメッセンジャーズ」でも演奏されている。本人のプレイが気になる人は、ブルーノートの4036番のルードナルドソンの「サニーサイドアップ」に収録されているので、どうぞ。4曲目はボビーティモンズの「ダットデア」。これも実は他のものに収録されている。ボビーティモンズが短期間参加していたキャノンボールアダレイクインテット不滅の名盤の「ゼムダーティーブルース」に収められている。ソロが長めでこっちのほうがティモンズらしいと言える。5曲目の「レスター・レフト・タウン」も別盤のがある。ショーターデビュー作の「アフリケイン」のなかでプレイされている。この「ビッグビート」の楽しみはこんなとこにもある。

Copyright © 2011 toppe2のJAZZコレクション All rights reserved.
by ジャズアルバム紹介