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  Art Blakey and the Jazz Messengers at the Club St Germain 1958

ハード・バップの名盤、アート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズ(JM)の"Moanin'"が録音されたのが1958年10月末。その年11月から全く同じメンバーでヨーロッパ・ツアーを行います。そして、12月のクリスマス直前21日にこのアルバムが収録されるパリ・サンジェルマンでのライブが行われました。"Moanin'"はスタジオ録音で、当たり前のことですが、完成度という点ではこのライブに勝ります。しかし、ジャズはライブです!メンバーは(聴衆も)ノリノリで、熱い演奏が展開されています。どの曲もかなり長尺です。例えば、"Moanin'"収録と同曲が二曲(Moanin'とBlues March)収録されていますが、どちらも9分35秒→14分10秒、6分17秒→11分20秒で、このライブでの演奏が如何に気持ちよく、熱いものだったか分かります。ジャズ・ライブでそれぞれのソロが長くなると、得てして独りよがりの退屈なものになることがありますが、このライブでは全くそんなことはありません。最後まで本当に楽しく、密度の高い、インスピレーション豊かな演奏を聴かせます。少々音を外してもそれは愛嬌、決して演奏の質を落としているとは感じられません。
メンバーは、言わずと知れた、Lee Morgan (tr)、Benny Golson (ts)、Bobby Timmons (p)、Jymie Merritt (b)、そしてArt Blakey (ds)。Leeは、はち切れんばかりのイマジネーション豊かなアドリブを聴かせ、Benny Golsonもそれに負けじと、あのタンギングを抑えた独特の語り口でファンキーにプレイ(聴きようによっては、らしからぬほどのノリようです)。加えてBobby Timmonsが、サポートにせよ、ソロにせよ、いい味を出しています。ライブゆえでしょう。ぼくは、このサンジェルマンがJMの最高傑作だと思っています。

[Disc 1]
1. Politely
2. Whisper Not
3.Now's The Time  
4. The First Theme
5.Moanin' With Hazel
6. Evidence  

[Disc 2]
1. Blues March For Europe No.1
2. Like Someone In Love
3. Along Came Manon
4. Out Of The Past
5. A Night In Tunisia
6. Ending With The Theme

Art Blakey dr
Lee Morgan tp
Benny Golson ts
Bobby Timmons
Jymie Merritt b

 

Recorded live at the Club St Germain in 1958

40年以上前にこのLPが日本ビィクターから発売された。レコードに針を落とす。ボビーティモンズのピアノ。聞こえてくる女性の掛け声。興奮状態になったことを思い出す。ストレートノーセサーでウイスキーをチビリチビリ。至福のときである。

 

 

 

 

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