JR西日本 : JRニュース>ニュース一覧>ニュース詳細 よくいただくご質問 お問い合わせ サイトマップ Global Site トップページ>プレスリリース一覧>プレスリリース詳細 平成20年12月19日 12月定例社長会見  会見を始めるにあたり、まず私からお詫びを申し上げます。  昨日(平成20年12月18日)、当社社員が野洲駅前の公衆トイレにおいて女性を刃物で脅し、駆けつけた警察官に逮捕されるという、極めて遺憾な事象が発生しました。社員がこのような事件を引き起こしたことに対し、誠に申し訳なくお詫び申し上げます。私どもは、福知山線列車事故以来、全社をあげ信頼回復に努めているところですが、社員がこのような事件を起こし、皆様の当社に対する信頼を著しく損なうばかりか、多大なるご不安を抱かせることとなり、改めて深くお詫び申し上げます。特に、事件で被害に遭われた方、およびそのご家族の皆様方には、誠に申し訳なく、会社を代表する者として改めて深くお詫び申し上げます。 ○踏切安全対策の取り組みについて  当社エリアに約6,200箇所ある踏切の安全確保に向けて、当社は発足以来さまざまな対策を施してまいりました。一つめは、踏切の廃止です。これまで自治体等のご協力を得ながら進めてきた結果、会社発足当時と比べ約1割減少しています。二つめは、踏切保安設備の充実です。警報機や遮断機がついていない踏切に対して、警報機や遮断機の増備を進めてまいりました。三つめは、踏切内に自動車が停滞し列車と衝突する事故の防止策として、障害物検知装置や踏切支障報知装置(踏切非常ボタン)の整備を推進してまいりました。次なる施策として、ATS−P型の機能を活用した踏切警報時間制御装置(賢い踏切)導入があり、これまでに京阪神地区の約170箇所に整備しました。あわせて、大口径遮断棒や全方位型踏切警報灯の整備による踏切の視認性向上に取り組んでいます。また、ソフト対策として、踏切事故防止キャンペーンなどのPRを行い、交通安全運動と連携しながら踏切通行マナーの向上に取り組んでいます。 ○踏切障害物検知装置(3D式障検)の導入について  これらの踏切安全対策を推進してきた結果、踏切事故件数は会社発足時に年間144件あったものが、約4割の60件にまで減少してきました。しかし、最近は横ばい傾向となってきています。「輸送の安全確保」は最重要課題であるという認識のもと、ソフト・ハード両面からのさらなる対策が必要と考え、今後、技術の進歩により性能向上した障害物検知装置として「3次元レーザレーダ障害物検知装置」の整備を進めてまいります。従来の障害物検知装置は、「LD式」と「ループコイル式」の二つがあり、「LD式」は発光器と受光器の間の光軸が遮られると検知する仕組みで、「ループコイル式」は踏切道に埋め込まれたコイルの上に金属の塊(自動車程度の大きさ)があるときに検知する仕組みです。今回導入する「3次元レーザレーダ障害物検知装置」は踏切の近くに設置した1つのレーザヘッドから照射したレーザ光の反射により踏切上の障害物を連続的に検知する仕組みです。この方式の導入により、検知区域を立体的に設定できることから、一つめの利点として、従来式に比べ小型の自動車に対して検知する確率が高まるなど踏切上の検知性能が高まります。二つめとして、線路内作業が減少し施工が容易となることから、施工期間が従来型であると50日程度かかっていたものが、今回導入する装置では17日程度と大幅に短縮されます。さらに、踏切内での交通事故や悪戯による設備トラブルの可能性が減少します。この「3次元レーザレーダ障害物検知装置」は平成21年6月までに、約3億円をかけ17箇所に導入予定です。 ○平成21年春のダイヤ改正について  平成21年3月14日(土)にJRグループでダイヤ改正を実施します。主な改正内容としては、山陽新幹線では、東京〜広島間で毎時3本運転している「のぞみ」のうち2本をN700系車両で運転します。在来線では、寝台特急の「はやぶさ(東京〜熊本)・富士(東京〜大分)」を廃止します。非常に残念なことですが、お客様のご利用が減っていることや車両の老朽化が進んでいることにより廃止することとしました。改正後も寝台特急の「日本海」「北陸」「サンライズ瀬戸・出雲」は引き続き運転していますのでご愛顧賜りますようお願いします。アーバンネットワークでは、JR京都・神戸線の「新快速」の運転時間帯を深夜帯に拡大します。これによりお客様へのサービスアップが図れると考えています。また平成21年6月1日(月)のダイヤ改正では、特急「サンダーバード」(大阪〜富山・魚津)に新型車両を投入し、特急「はくたか」(金沢〜越後湯沢)を1往復増発します。新たに導入予定の特急「サンダーバード」の新型車両の概要についてご説明します。安全性の向上について、オフセット衝突(編成列車中間連結部の車端隅部同士が衝撃するような衝突のこと)を考慮した車体強度の向上を行います。これはオフセット衝突時に相手側車両を外側に誘導させるような構造としています。また、快適性を向上するため、全席禁煙(喫煙ルームを設置)、女性専用トイレの設置、車いす対応トイレの大型化、腰掛の改善による乗り心地の向上、そしてグリーン車の全席にモバイル用コンセントの設置を行います。「サンダーバード」は平成23年春までに、約200億円の投資をして108両を新製する予定です。 ○0系新幹線ラストランのまとめについて  0系新幹線においては、11月30日の最終列車の運転や12月のさよなら運転における主要駅のホーム上のお客様の人数が集計されましたのでお知らせいたします。11月30日は、新大阪駅で約1,000名、広島駅で約1,700名、博多駅で約1,000名、12月6日は、新大阪駅で約1,500名、広島駅で約500名、博多駅で約300名、12月13日は、新大阪駅で約1,600名、広島駅で約410名、博多駅で約750名、12月14日は、新大阪駅で約2,800名、広島駅で約1,900名、博多駅で約1,600名となっており、中間駅も含めたホーム上のお客様の合計は約11,000名でした。 ○運輸取り扱い収入状況について  景気の動向を反映して11月以降、運輸取り扱い収入が悪くなってきており、12月の収入状況は、対前年99.1%で推移しています。新幹線については、週末は対前年100%を超えることもありますが、ウイークデーが振るわない状況で、12月のご利用状況は対前年97%となっています。また、在来線についても11月から運輸取り扱い収入が悪くなっています。このため、デスティネーションキャンペーンなどさまざまな取り組みを通じ、需要喚起に努めてまいります。 収入概況(12月18日現在) 収入計 (前年比)近距離券 (前年比)中長距離券 (前年比)定期券 (前年比) 20年度累計99.2%100.8% 98.6%100.2% 12月(1〜18日)99.1% 96.1%100.0% 98.3% ※12月の数値は速報値 ご利用状況 新幹線 (前年比)アーバンネットワーク (前年比) 11月101%101% 12月(1〜18日) 97% 97% サイトご利用にあたって 個人情報保護方針