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(問答有用:2000/09/10)
皆さん、こんにちは。
まず、下の文章をお読みください。
「文部省が中心になってなされている中央教育審議会は、相変わらず教育界の内側にだけ目を向けて、問題の本質から目をそらした、国民を失望させる展開内容だったが、その間に、国旗国歌法案が国会を通り、国立(くにたち)第二小学校事件――小学生が卒業式で教師たちにそそのかされて国旗を掲揚しようとした校長を土下座させて謝らせた――が起こって、関係教師はあまりにグロテスクな所業ゆえにきちんと処罰された」
これは、このほど発売された小学館文庫『すべての18歳に「奉仕義務」を』(西尾幹二編著)の中の、西尾氏の「この書を編むにあたって」と題された序文の1節です。
皆さん。この文章には、決定的な虚偽が含まれています。「校長を土下座させて謝らせた」という部分で、「校長」が「謝った」のは事実です。ところが、「土下座させた」という事実はまったく存在しません。
この「虚偽」が独り歩きしているのは、産経新聞が執拗にキャンペーンを繰り広げた「国立二小土下座要求問題」が根本原因だとみていいでしょう。しかし、皆さん。その「土下座要求」も、はたして「要求」と呼べるものだったのか、地元の国立市民やマスメディアの中からも反論が出始めてきました。「日の丸・君が代」に反対するのは「悪」もしくは「非国民」であるとの問答無用のイデオロギーに基づく、報道の基本を忘れたメディアの暴力。メディアは民主主義の伸長には欠かせない人民の「武器」です。ところが権力・為政者・保守・右翼の「機関紙」が「中立」を装ってデマを振りまくと、逆に人民に情け容赦なく牙を剥いてきます。大変重要な問題です。私は背筋が寒くなるような危機感を募らせています。私はこれから、この問題に関するメディアの報道内容などを比較検討して、この問題を皆さんといっしょに考えてみたいと思います。
参考にする資料は、私の目が届き、入手可能だったもので、具体的には以下の通りです。
1.河野環「右翼を呼び込んだ校長報告書に浮かぶこれだけの疑問点――国立二小「土下座」報道の裏側」(『週間金曜日』6月30日)
2.住吉俊彦「産経の報道と国立市・日の丸騒動の真相」(『創』9月号)
3.土屋たかゆき「校長『土下座』事件の全顛末」(『諸君!』10月号)
4.住吉俊彦「遂に大量処分! 国立市『日の丸』騒動のその後」(『創』10月号)
5.山口正紀「処分煽った『産経』怪文書」(『週間金曜日』9月8日号)
問題は、「土下座」要求が実際はどのようなものだったか、どのような経緯・背景の中から出てきた問題なのか、それをめぐる報道はどのようなものだったか、です。したがって、「子供たちが校長に『土下座』を迫った」という認識をすべての報道の前提にしてしまっている産経のキャンペーン記事、および『正論』の記事は検討の対象外といたします。
今回の問題では、メディア関係者の一人として、「『新聞』という名の極右ビラ」(クマさん)である産経の見識・姿勢に、抑えきれない怒りを感じています。歴史改竄主義、歴史教育の「教化」化、偏狭なナショナリズムの煽動、「教育改革」に名を借りた教育基本法攻撃、差別主義都知事、そして「改憲」を前提とした憲法調査会問題と、ここ数年の我が国の「恥」の数々が見事に一本の線で繋がっているように思われます。したがって、産経右翼メディアのやりたい放題を検証・批判することは、ほかの全ての問題を考える上で非常に意義深いものだと思いますので、独立したスレッドを打ち立てて、気合を入れて論じてみたいと思います。皆さんからの参考情報のご提供も歓迎いたします。
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