
米国出身のシンガー/ソングライターの、2000年発表のデビュー作。かのPETER GABRIELが絶賛したという逸材らしいが、本作を聴いてみると、なるほど近年のP.GABRIELの作風に近い趣を感じさせる。米国出身ながら、楽曲のメロディや、全体的に陰が覆いがかリ、湿り気のある雰囲気は、むしろ英国的である。ヴォーカル、サウンド面にもそれが顕著に表れており、アコースティック・ギター、チェロ、ピアノを多用し、繊細さを強調している一方で、プログラミング・サウンドやエフェクターを掛けたりなど、モダンで大胆なアプローチを試みている。こうした手法自体は、さほど珍しくはないが、そのバランスが非常によく取れており、センスの良さだけではなく、熟考して作られた跡がはっきり窺える。よって、デビュー作としては、極めて完成度の高い傑作と言える内容だ。ひょっとすると、P.GABRIELは本作を絶賛した以上に、影響を受けたのかもしれない。 米国出身のシンガー/ソングライターの、2000年発表のデビュー作。かのPETER GABRIELが絶賛したという逸材らしいが、本作を聴いてみると、なるほど近年のP.GABRIELの作風に近い趣を感じさせる。米国出身ながら、楽曲のメロディや、全体的に陰が覆いがかリ、湿り気のある雰囲気は、むしろ英国的である。ヴォーカル、サウンド面にもそれが顕著に表れており、アコースティック・ギター、チェロ、ピアノを多用し、繊細さを強調している一方で、プログラミング・サウンドやエフェクターを掛けたりなど、モダンで大胆なアプローチを試みている。こうした手法自体は、さほど珍しくはないが、そのバランスが非常によく取れており、センスの良さだけではなく、熟考して作られた跡がはっきり窺える。よって、デビュー作としては、極めて完成度の高い傑作と言える内容だ。ひょっとすると、P.GABRIELは本作を絶賛した以上に、影響を受けたのかもしれない。