世界観v1.01 西暦2140年、突如世界中に現れた ”人を殺すことを本能とする生物” 「黒」に対抗することを目的とした国連直属の秘密軍事組織「イクシリアス」が生まれた。 「黒」研究の第一人者広島博士は「黒」が悪意によって生まれ、悪意によって成長し、悪意を吸収して無尽蔵に強くなる”悪意の塊”であることを発見した。 「黒」に対する悪意がそのまま「黒」を強くするため、イクシリアスは徹底的な情報統制により「黒」はあくまで都市伝説だとして一般人の意識からは消えていくように仕向けた。 「黒」は熱と飛び道具を遮断するバリアを張れるため現代兵器が通用せず、白兵戦で戦う必要があった。 しかし「黒」の身体能力は高いので、戦える人間は限られる上、「黒」に対する悪意を持っている人間では「黒」を倒し切ることはできない。結果、世界中でも30人ほどしか戦える人材が発見できなかった。 その30人で世界中の「黒」を駆除しつくす、そのためのバックアップ機関としてイクシリアスは再編された。 「黒」は「黒」を知覚している普通の人間の悪意、「黒」が人を殺したときに吸い取る悪意に反応して強くなる。 「黒に対してではない普通の悪意」は純度が低く、あくまで「集まることで黒として出現する」働きしか存在しない。 西暦2161年、ついにその30人は「黒」の強さのインフレに対抗しきれなくなり、徐々に脱落し5人ほどに減ってしまった。 その緊急事態に対して、広島博士は改造人間量産プロジェクト「バリベルト計画」を立案した。 「黒」 悪意で出来た生物。悪意に反応して成長する。 人の悪意が基礎となっているため、殆どの場合人型をしている。 生態系は持たず、自然発生しかしない。 イクシリアス 国連が秘密裏に立ち上げた対「黒」機関。2148年の再編で軍事力を30人分に集中させた。 世界中の専門家が太平洋沖のマーシャル諸島・ビキニ環礁の人工島にある本部で対「黒」装備、「黒」の研究、「黒」の捜索をしている。 本部ビルは二棟のガラス張りのビルが並行して建っている。 「バリベルト計画」 「黒」の細胞を人間に移植、「黒」のように悪意に反応し強くなる仕組みを持った人間を大量に作る計画。 仕組み的に「黒」の強さのインフレにも耐えることができ、負けることはない。 しかし「黒」の細胞を受け入れられる人間は少なく、受け入れられなかった人間はガンのような病気で死ぬため、量産するにはまだ課題がある。