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第三次スパロボキャラバトルロワイアル5 もう7時か、
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第三次スパロボキャラバトルロワイアル5

1 :それも名無しだ:2010/02/14(日) 22:53:35 ID:Lh1YrZJt
ここはスパロボのキャラクターでバトルロワイアルをやろうとするスレッドです。

【原則】
・リレー企画ですのでこれまでの話やフラグを一切無視して書くのは止めましょう。
・また、現在位置と時間、状況と方針の記入は忘れずに。
・投下前に見直しする事を怠らないで下さい、家に帰るまでが遠足です。
・投下後のフォローも忘れないようにしましょう。
・初めて話を書く人は、本編を読んでルールや過去のお話にしっかり目を通しましょう。
・当ロワは予約制です。投下する前にスレでトリップを付けて使うキャラを宣言しましょう。
・予約の期限は五日。期限内に書き上がらなかった場合の延長は二日までとなります。

【ルール】
・EN・弾薬は補給ポイントを利用することで補給することができます。
・補給ポイントは各キャラの所持するマップにランダムに数個ずつ記載されています。
・機体の損傷は、原則として機体が再生能力を持っていない限り直りません。
・再生能力も制限で弱体化しています。
・特定の機体がスパロボのゲーム内で持っている「修理装置」「補給装置」はありません。
・8時間毎に主催者からの放送が行われます。
・放送毎に主催者がMAP上に追加機体の配置を告知します。
・乗り換えは自由です。
・名簿は支給されます。

【備考】
・投下された作品に対して指摘をする場合は、相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
・ただし、ミスがあった場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
・スパロボでしか知らない人も居るので、場合によっては説明書きを添えて下さい。
・おやつは三百円までです。使徒やゲッター線は好きに食べてください。
・水筒の中身は自由です。健康を謳いながらハバネロやステビアを添加するのも自由です。
・これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
・作品の保存はマメにしましょう。「こまめなセーブを忘れるな」って昔どっかの元テロリストも言ってました。
・イデはいつ発動するか分かりません。本当にあった怖い話です。

まとめwiki
http://www31.atwiki.jp/suproy3/

したらば避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13329/

前スレ
第三次スパロボキャラバトルロワイアル4
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1264431440

2 :獅子将軍  ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/15(月) 00:11:16 ID:XwrUI6Uz
前スレが埋まったのでこっちに投下させていただきます。

3 :獅子将軍  ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/15(月) 00:12:35 ID:XwrUI6Uz
「えっ!?」
「貴様が離れないのならまとめて道連れにしてやる!」
「さ……させません!」

実はレーザーマグナムの弾は切れていたが、それはレーベンしか知らない。
撃ってくると思ってダイヤ達が危ないと思ったテッサが走り、ジャイアント・ロボの右足の緊急避難スペースに入った。
ダイヤも後を追おうとしたがイルイが起き出したのを見て出遅れてしまった。

「ロボ、全速前進です!」

そのままテッサの命令によって、ジャイアント・ロボはゴライオンごと猛スピードで飛びだした。
このままここで戦えば敵を倒せてもダイヤとイルイを巻き添えにしかねなかった。

「テッサさああああああああん!」

叫んだダイヤの声はすぐに聞こえなくなった。

「お、女ぁっ!」
「ダイヤ君とイルイちゃんは、私が守ります!」
「女のくせに生意気な!フットミサイルぅぅぅ!」

レーベンの予想とは少し違ってしまった。
ダイヤ達を助けるために盾になるかと思っていたのだ。
平原を東に向かってジャイアント・ロボと吹っ飛ばされながらも最後に取っておいたフットミサイルを撃ったゴライオンが飛ぶ。。
フットミサイルはジャイアント・ロボの足の間を通り抜けてダイヤ達の方に飛んでいってしまった。
後ろの方で爆発するが緊急避難スペースに入ったテッサには振り返って確認する余裕がなかった。

「く、離れないのなら……これだ、グランドファイヤー!」
「きゃああああ!」

十王剣もなくパワーでも敵わないゴライオンが取った方法は今までの戦闘で使い道のなかった武器だ。
足のライオンの顔から炎を噴き出させるグランドファイヤー。
火炎放射という性質上、装甲の厚いロボットにはそれほど効き目のないものである。
だが接触するほどの距離で長時間高温の炎を吹きつけられれば話は別だ。
ジャイアント・ロボの右足の緊急避難スペースは、緊急というだけあってそこで操縦するようにはできていない。
特別装甲が厚いというわけでもないので熱せられた装甲から内部に伝わる熱は相当のものだった。

「蒸し焼きにしてやる!」
「そ、その前にあなたを倒します!」

4 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 00:13:39 ID:thA+oqjj


5 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 00:14:38 ID:8LO5jKzb
sien

6 :獅子将軍  ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/15(月) 00:15:33 ID:XwrUI6Uz
ゴライオンのレーダーに山が映った。
少し前にレーベンが身を休めた山だ。
この勢いで叩きつけられれば、ゴライオンといえども木っ端みじんだろう。

「女ぁぁああ……!この俺のエーデル准将への思いを、貴様ごときが凌駕できるものかああっ!」

逃げられないのならその前に勝つという、レーベンが選んだのはとてもシンプルな方法だった。
ゴライオンが山に叩きつけられるか、ジャイアント・ロボの中のテッサが焼け死ぬか。




「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!!」




・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「……俺の……いや、俺のエーデル准将への忠誠心の、勝利だ」

C-4端の山の手前でレーベンは呟いた。
ゴライオンは無事だった。
山に叩きつけられる寸前にジャイアント・ロボの前進は止まった。
それは操縦者であるテッサが死んだということを意味していた。
ジャイアント・ロボの腕を外し、充分に時間を取って様子を見たが動く様子がない。
ゴライオンを降り、ジャイアント・ロボの右足の緊急避難スペースを開けたレーベン。
熱により開閉レバーは変形していたためゴライオンの指でこじ開けるととたんにすごい蒸気があふれでて来た。
その奥に倒れこんでいる人影を見つけた……全身に大やけどをしたテレサ・テスタロッサだ。
レーベンは用心深く腕の脈を取り、死亡を確認するとジャイアント・ロボのコントローラーを外した。
外にテッサの死体を放り出しレーベンはコントローラーを腕に着ける。

「ロボ、パンチだ。あの岩を砕け!」

レーベンの命令にジャイアント・ロボは答えた。
パンチが岩を粉砕する。

「先ほどのようなパワーはない……どうやら操縦者の危機に反応する緊急システムというわけか」

ついさっきまで戦っていたため、すでに武装はおおよそ把握している。
これは強力な戦力になる。
ゴライオンに乗りながら指示を下すだけで、ジャイアント・ロボはレーベンの意のままに動く。

「感謝するぞ、女!これほどの機体を俺に届けてくれた事をな!」

テッサにそう吐き捨ててレーベンはゴライオンへと戻る。
新しい機体を手に入れたのは良いが、ゴライオンとジャイアント・ロボはともにほぼ弾切れだ。

「さすがに少し疲れたな。俺も少し休まねばならん。今は補給を優先しよう。」

地図を睨んで次の目的地を探るレーベン。
その頭からはすでにテッサの名前や存在はきれいに忘れられていた。
レーベンが考えなければならないのは主エーデル・ベルナルかもしれない人物、ジ・エーデル・ベルナルだけだからだ。

7 :獅子将軍  ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/15(月) 00:16:48 ID:XwrUI6Uz
その頃、ダイヤとイルイは街の近くにいた。
レーベンが最後に撃ったフットミサイルはダイヤとイルイのいた場所に向かって飛んできた。
ダイヤが何とかイルイをかばおうとしたら、イルイの身体が光ったのだ。
ダイヤが次に目を開けたとき、そこは平原ではなく街の近くだった。
わけがわからないダイヤだが、何となくさっきいた場所とはかなり離れてしまった事は理解した。

「イルイ、君がやったのか?」

とダイヤはイルイに聞いたのだが、イルイはひどく汗をかいていて気絶してしまった。
それはイルイの超能力の一つ、ワープ能力を使った疲労のためだった。

「イルイ……!とにかく、街で休ませなきゃ!ドモンさんたちがまだいればいいけど」

イルイを担ぐとダイヤは街に向かって進むが、途中で一度後ろを振り向いた。

「テッサさん……無事でいてくれよ」

さすがに生身ではジャイアント・ロボに追いつけないので、テッサが無事にこの街に来てくれる事を願ってダイヤは走り出した。



【レーベン・ゲネラール 搭乗機体:ゴライオン(百獣王ゴライオン)】
 パイロット状況:ブチギレ(戦化粧済み)、疲労
 機体状況1(ゴライオン):頭部半壊、両肩破損、左腕にひび、右足一部破損、動力低下、折れた十王剣、全武装の残弾0
 機体状況2(ジャイアント・ロボ):全武装の残弾0、全身の装甲に軽い損傷
 現在位置:C-4 山
 第一行動方針:ヴァン、タスク、ヴィレッタ、イスペイルは次こそ必ず殺す
 第二行動方針:女、女、女、死ねええええええ!
 第三行動方針:ジ・エーデル・ベルナルについての情報を集める
 最終行動方針:エーデル准将と亡き友シュランの為戦う
 備考:第59話 『黒の世界』にてシュラン死亡、レーベン生存状況からの参戦】


【ツワブキ・ダイヤ 搭乗機体:なし
 パイロット状態:良好
 機体状況:なし
 現在位置:B-4 街の近く
 第一行動指針:とりあえず街に向かい情報を集める。4〜5時にはD-4に向かう。テッサを街で待つ。
 第二行動方針:仇をとる? ヴァンとドモンの言葉にたいしては……?
 第三行動方針:テッサ、イルイをもっと強くなって護る。もう誰も失いたくない
 最終行動方針:皆で帰る】


【イルイ(イルイ・ガンエデン) 搭乗機体:なし
 パイロット状態:ワープしたため気絶しました。
 機体状況:なし
 現在位置:B-4 街の近く
 第一行動指針:ダイヤ、テッサと一緒にいる
 最終行動方針:ゼンガーの元に帰りたい
 備考:第2次αゼンガールート終了後から参加】


【テレサ・テスタロッサ 死亡】

【一日目 13:30】

8 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 00:18:49 ID:XwrUI6Uz
投下終了です、支援ありがとうございました。

9 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 00:22:30 ID:oLVA0JHv
投下乙!

テ、テッサァァァァァァ!!
でも頑張った! 最後まで読めなくてはらはらしたし、面白かった!
レーベンも噛ませ犬から見事復活したし、ダイヤたちはさらにこの受難から頑張ってほしいなあ

10 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 00:47:55 ID:Fb5iR1xx
投下乙
頭脳派が死んじゃったな…
ダイヤ達も機体無しで大丈夫だろうか…
まあそれはそうと25人以上死んだからこんなものを

・対主催 19/70
プルツー カナード 万丈  中条 カズマ  ドモン 紅茶
ギリアム、一騎 ダイヤ、イルイ ミスト ジロン、 ルリ バニング
シーブック トレーズ ロム・ストール、カノン

・マーダー 14/70
(無差別)カヲル ウンブラ  ガトー ウォーダン 暗黒大将軍 アルベルト シン
(奉仕・他)ティンプ 翔子  クルーゼ イネス・真矢 テッカマンアックス ディアッカ

・特殊 5/70
シリウス アポロ  ジ・エーデル ヴァン レーベン

・ジョーカー 5/70
甲洋 ヴィレッタ イスペイル レイ シンジ

???
Dボゥイ

こんなもんか
もう26人も死んじゃったんだな
Dさんは一般人を殺して後悔してるからマーダーには戻らないだろうけど
シンジの例があるから油断できないw

11 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 01:14:01 ID:Dob7aH84
投下乙です。
まさかテッサがこんなにも早く退場してしまうとは・・・。個人としてはもっと活躍してほしかったな。
その分はダイアとイルイに期待したいと思います。
そして、レーベン初勝利おめでとう。
しかし、第二の機体同時運営かつ両機強力だ。レーベンは今後どのようにタチが悪くなるのだろうか。

12 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 16:26:46 ID:64zgvwza
一ヶ月ほど目を離していたら5スレ目に突入していただと・・・!?

13 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 18:47:55 ID:FbqBGGlb
>>10
シンジは二人殺害でジョーカー卒業じゃないの?
まあ、ジョーカーよりも厄介な奴になっちゃったけど

14 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 19:44:58 ID:qkHrVXDJ
投下乙です

俺も少しもったいないとは思うがこれはこれでいいと思うよ
レーベンはこれで拍が付いただけでなく第二の機体同時運営か
怖くなってきたが先が楽しみだなw

しかしもう26人か。シンジ以外のジョーカーでまだ二人殺害してない人もいるし増えるのは確定してるんだよな…

15 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 20:06:17 ID:qJ0i7La9
序盤だから別にズガンでもいいけどテッサのキャラが完全に別人すぎるだろ・・。


16 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 20:16:25 ID:L/Dly7ce
まぁある意味しょうがない

しかしマーダー多いな
単純に対主催とマーダーに分けた場合ほぼ同数かな

17 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 20:22:13 ID:oLVA0JHv
どう違うのか言わないと意味ないだろ、俺は別にそこまで変とは思わなかったが


18 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 20:38:47 ID:L/Dly7ce
もっとタフな交渉が出来る女だとは思う。
機体はなくしたとか、探し人は知らないとかバカ正直すぎる
その女ならさっき出会ったとか言って、ドモンたちがいる方向に案内すりゃいいじゃねーか
まぁ前回の時点で死相が濃厚だったし、しょうがない

19 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 20:59:56 ID:qkHrVXDJ
言われてみればそうかもしれないが修正や破棄するほどでもないな

20 :それも名無しだ:2010/02/15(月) 21:17:37 ID:L/Dly7ce
うむ、一言で言うとロワのカラーに合ってなかったってところだな
知り合いもいないし

21 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 01:45:32 ID:lTLwV5mO
>不穏な予感
おお、ここでロム兄さんも愛機と出会ったか。
ウンブラもティンプに興味を示したようでwどうなるやら
>獣達の挽歌
フリーダムのときは名簿を確認してなかったから別に良かったんだが…
名簿を確認した後にガイアガンダムだけでステラがどうこう言っちゃうほど
シンってアレなキャラだったっけ?
>獅子将軍
テッサが身を挺してかばったか…
まあダイヤたちの今後に期待

22 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 02:11:23 ID:a3pZgm3G
もう少しでも気に入らなければどうあっても文句付けるだけのロワになり下がったなここは

23 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 02:35:27 ID:lTLwV5mO
結果が気に入らんから捻じ曲げろといってるわけじゃない
ガンダムの主人公は名簿を見て、いないことが分かってるのに
同じ機体を破壊されただけで発狂しちゃうくらい繊細なの?ってことを聞きたいだけだよ
原作でもそうなら、見てないこちらからすれば納得するし

って言っても無駄か。ここの住人じゃなさそうだし

24 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 02:37:02 ID:6JmaH/vo
まぁここは書き手の趣味はドンパチに偏ってるから、
キャラクター描写とかはあんまり気にしない方がいい
パイロットなんて機体制御のための飾りだからな
無理矢理戦いに持っていくためには、ちょっとおばかなくらいがちょうどいい

25 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 02:40:04 ID:a3pZgm3G
>>23
ああ、悪い。あんたのことじゃない
上で俺がこう思ってるキャラと違う、って言ってるやつ
好きなキャラが死んだのを、キャラが違うと文句付けて貶めようとしてるやつが多いなって思ってんの

26 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 02:40:09 ID:8Q9XuR9u
みんな、荒らしをスルーするタイミングを合わせるんだ!
というか、まだ序盤で人数も多いのに……この段階でキャラが固まったり掘り下げられてるキャラは、
よほど書き手に愛されてるキャラだけだろ、終盤いくにつれ固まってくる

27 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 05:22:58 ID:GHqHI0n0
テッサのキャラが違うって言ったのは俺だけどちょっと悪意に捕らえすぎ
ここが機体バトルメインのロワだって事は俺もわかってるから
話ありきでテッサのキャラが違うのも序盤だからしょうがないって上でも言ったんだけど

結果が気に入らないから破棄や修正をしろなんて一言も言ってないよ
そこを勘違いしないでくれ

28 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 12:58:49 ID:Z7pbMtUp
これはあれだ、解決策は一つ。


毒吐きスレ作っとけ。避難所にさ。

29 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 13:33:38 ID:TSb+2JUc
毒吐きはシャドーボクシングやらお客さんやらが増えるからあまりよろしくないな

30 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 16:26:54 ID:S5yIDt8E
甲洋のアレみたいに明らかにそれまでの作品と違うならともかくだ
キャラが違うなんて言い出したらいくらだって言える
書くのは一人で読むやつは無数にいるのに、その全員を満足させられるならそいつはもうプロにだってなれるっつの

俺も毒吐きは賛成
直接的に破棄だの修正だの言ってなくても本スレで感想もなしに好き勝手言ってりゃ同じことだ
今の時点で誤爆スレに特定しやすい毒吐いて外部の呼びこんでるんだから、スレ新しく立てたって大して違いはない

31 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 17:23:30 ID:ac6AoEbn
キャラの知能は書き手の知能に比例するからな
頭脳系キャラは難しい

32 :それも名無しだ:2010/02/16(火) 18:36:38 ID:gmXPCOLz
◆yf/Zd4QyoM氏へ連絡
「ブレードのランサーが唸る時、また家族が死ぬ!」をwikiに収録しようとしたところ、

>編集内容は51660バイトあります。50000バイト以下に収めるか複数ページに分割してください。

とのことですので、分割指定等の対応をお願いします。

33 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:38:38 ID:kzbctk1s
代理投下します

34 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:40:02 ID:kzbctk1s

「これはこれは……レモンちゃんも、随分と念入りに仕込んだもんだねぇ」
モニターに大きく映し出される『ERROR』の文字を前に、ジ・エーデルは感心したように息をついた。
資源衛星への道すがら、機体のOSを弄っていた彼だが、どこを触れても出てくるのはこの文字ばかり。
「さすがにぬいぐるみのボイスチェンジャーのように簡単には直せないか。ま、無理もないけどね」
ガンバスターの各所には大量の『ストッパー』が施され、性能の90%以上を制限することに成功していた。
調べたところ、その数実に百以上。
ご丁寧にその一つ一つに入念なプロテクトが施され、ダミープログラムも無数に散らばっている。
いかに並外れた頭脳を持つジ・エーデルといえど、この場ですぐに解除することは不可能だ。
だが、ガンバスターの持つ真の力を考慮すれば、これはむしろ妥当な処置であると言える。
2つの大型縮退炉から生まれるパワーは、その気になればこの会場ごと無に返しかねない。
制限がなければ、それこそこの機体だけでゲームが破綻してしまうだろう。
こんな物騒な代物を、わざわざ制限をかけてまでゲームに放り込む神経は理解に苦しむ所だが……
「ふふふ……いいよいいよ、この無駄な労力!楽しみ方ってのをわかってんじゃない」
……快楽第一の彼はこれを好意的に受け止めた。彼なりの解釈で、だが。

制限されているとはいえ、ガンバスターのパワーは強大だ。
単純に瞬間的な破壊力だけなら未だトップクラス。この状態でもコロニーすら容易に破壊できるだろう。
だが、コロニーを極力傷つけず動かすだけの出力を長時間維持することは、現状では不可能だった。
仕込まれたストッパーにより、途中でパワーダウンが発生してしまうからである。
こうなると、今のガンバスターの状態でコロニー落としを行うのは難しい。
となれば、このストッパーの解除を試みることが急務となるわけだが……
「ま、ストッパーがあるというなら、それはそれでよし……だ」
しかしジ・エーデルはあえてその手を選ばない。
仮に制限を解いたところで、それは彼の望む展開とはなりえないからである。
力を解放したガンバスターによる一方的な虐殺――状況にもよるが、そんな展開など面白くも何ともない。
ストッパーを外すにしても、コロニー落としに必要なパワーを出せるだけの最小限で十分。
「ルールは守んなきゃね。フリーダムなのもいいけど、それでゲームを壊しちゃ本末転倒だ」
彼はあくまで、このゲームに用意された物のみを活用することを選択する。
そのために向かう資源衛星。そしてその資材を利用して行うガンバスターの改造だ。
ストッパーの解除でも別に構わないが、それだと結局は元々の性能以上の強さは期待できない。
敷かれたレールを行くよりも、未知の可能性を模索したほうが面白いに決まっている。
だがルールに従うことは、主催者の敷いたレールの上を歩くことにならないのだろうか?
否……彼にとってはNOだ。
「ブライシンクロンで大きさが変わったりボソンジャンプで跳び回ったり腕が無限に伸びたり……
 そんなガンバスターがいてもいい。自由とはそういうことだ……なんてね!」
彼の台詞には半分冗談も混じっているが……要はそういうことである。
このゲームの中だけに限定して、主催者すら想定しない、度肝を抜かせる形を作り出す。
その果てに、主催者にとっての予定調和を根底からぶち壊す超展開を演出する。
今彼が企んでいるコロニー落としさえも、言ってみればその前座でしかないのだ。
コロニーが落ちようが失敗しようが、彼にとっては構わない。
正義の味方さん達の愉快な反応を堪能するのが、このコロニー落としの一番の目的である。
どうやってコロニー落としを阻止しに来るか。それを高見の見物で楽しむだけ。
要するに、この場が面白くなりさえすればいい。彼の行動原理は、ただそれだけなのだ。


35 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:41:06 ID:kzbctk1s

このバトルロワイアルは、どこまでも彼好みのゲームだった。
それぞれの世界で、物語の主人公のように活躍してきた英雄が、ロボット達が一堂に集結し。
自分の命惜しさに殺し合う。正義のヒーロー達がただの人殺しに、ただの殺人兵器に変わる。
そしてそれらがまるでゴミのように破壊され、命を散らしていく。
その心を蝕まれ、貫いていたはずの正義やら信念やらを、無惨に崩壊させていく。
ある者は犬死し、ある者は道化と化し、ある者は恐怖と絶望に彩られ壊れていく。
その一方で、新たに生まれるクロスオーバー。出会うはずのなかった者達の邂逅、そこから生まれるドラマ。
さらに一歩踏み出し、本来ありえなかった、全く新しい道を歩みだす者達。
だけど、最後にはそれらも全て押し流してしまう、絶対的な死の波と、後に残る虚無感。

――ベリーベリー、ワンダフルワールド。まさにサイコーのエンターテイメントだ。
でも、まだまだ足りない。こんなもんじゃないだろう?本当のバトルロワイアルってのはさ。

「スクラップになったダイターンを見たら、彼はどんな反応するかなぁ?」
ゲーム開始以来、ろくに目も通していなかった参加者名簿に目を向ける。
その中の名前の一つ――『破嵐万丈』に着目する。
「ま、その程度でへこたれるタマとも思えないけど……実に興味深い。
 この殺し合いの中で、まるでメガノイドのように一途な彼がどんな行動を取るか。ねぇ?」
本人が聞けばブチ切れそうな台詞を、平然と笑いながら口にする。
視線をずらす。『ギリアム・イェーガー』の名があった。
「お決まりの台詞を言うだろうねぇ。あのいぶし銀さんは
 この世界は実験室のフラスコだ!(キリッ)なーんてね!カックイー!!」
並行世界を彷徨う宿命を持つ――そう自称して、悲劇のヒーローを気取る馬鹿な男だ。
「何でもゴ○ゴムの仕業にしちゃう誰かさんとどっこいだね!あ、そういや友達なんだっけ?
 実験?ただのお遊びでしょ?このゲームも、彼のいたフラスコもさ。
 こんなげーむにまじになっちゃってどうすんの?どうせならもっと真面目に遊んでよね!」
そう、ただの遊びだ。このバトルロワイアルも、彼にとっては。
延長線上ですらない。日常的とすら言っても過言ではない、単なる遊びの一つ。
今までも彼は、人の運命を歪め、狂わせ、その反応を見物しては楽しんできた。
ひいては世界そのものを、それも複数、滅茶苦茶に陵辱の限りを尽くしてきた。
それら全て、彼にとってはほんのお遊び。
バトルロワイアルも同じだ。むしろ規模は小さいくらいだ。
巻き込まれる側かどうかの違いなどあまりに些細。彼にとってはほんの日常でしかない。

「さーて、そうこうしてるうちに到着だ、っと」
モニターに映し出された資源衛星を見て、ジ・エーデルはほくそ笑んだ。


36 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:42:13 ID:kzbctk1s
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


資源衛星ウルカヌス。
アフターコロニーと呼ばれた時代で、かつてこの無人プラントを巡って戦いが起きたことがある。
その戦いの後このプラントは破棄され、最後に4体のガンダムを乗せ太陽へと運ぶ役割を得た。
マリーメイアの反乱勃発の直前の話である。

「ほんとに何もないよ。やっつけ仕事にも程があるなぁ」
プラント内を一回りして、ジ・エーデルが不満げに口を開く。
既に破棄されたはずのその場所は、当然のようにプラントとしての機能を失っていた。
内部も荒れ果て、岩塊が宙に散乱しているのみ。
貨物運搬用のアームが数本、無造作に設置されているだけ。正常に作動するかどうかも怪しい。
その中に一つだけ、明らかに後付で設置された不自然な物体があった。
補給ポイントだ。装置には、機体のエネルギーを満たす以上の機能はなかった。
「ヴィンちゃんももうちょっと気を利かせてよね。プンプン!」
補給を行うガンバスターの中で、一人頬を膨らませるジ・エーデル。本気で怒っている様子ではない。
そうした設備など、別に最初から期待してはいなかった。どうせ、大したことはできはしないのだから。
そもそも修理や改造を行うとして、どうやって行うのか。
人手もなくたった一人で、この200メートルのガンバスターをどうしろというのだ。
仮に設備が充実していたにしても結局は同じことだ。
機体のメンテナンスや細かい調整などは行えても、直接手を加える修理や改造ともなれば話は別。
行うにしても、そこにどれだけの時間を要するのか。時間をかけたとして、満足のいく結果が得られるものだろうか。
それくらいなら、いっそストッパー解除の方向で動くほうが、まだ遥かに現実味がある。
いくら知識や才能に恵まれていようが、先立つものがなければ事は為せないのだ。

……通常であれば、だが。

「……なーんてね」

しかし――彼には、その通常を覆すだけの力がある。

「ボクにかかれば、別にそんなもの必要ないんだけどねー♪」

その口調からは危機感というものは微塵も感じられない。
ゲームが始まってから今に至るまで、その余裕は保たれたままだ。
常識から完全に逸脱した彼の思考を常識で考察するなど、此れ時間の無駄に他ならない。
しかしそれに連なる思考の、絶対なる根拠となるものは確かに存在する。

源理の力(オリジン・ロー)。またの名を――次元力。

全ての源にして原初となる力。
その全貌は、今なお解明されてはいない。
そして彼が手にする次元力も、その末端のごく一部でしかない。
だが、それでも。
その力を限定的とはいえ制御することに成功した彼は、このバトルロワイアルの理をも無視できる。
この舞台で課せられるあらゆる枷と制限を、全てスルーできる。

その最もわかりやすい一例として。



彼は、『死』を免除できる。


37 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:43:45 ID:kzbctk1s


「ぷぷっ……」


彼の力は複数の次元に跨って、共通に発揮される。
その力を手にした彼は、複数の次元に跨って同じ存在として動くことができる。
当然、その中においては記憶も共有される。
それ故に、彼は並行世界の知識に詳しい。このゲームの参加者の大半の情報を、知識として持っている。
一方で、並行世界間の移動さえも、彼にとってはたやすいことだった。
これらを繋ぐと、導き出される意味は何か。

仮に彼を殺したところで、その意思が途絶えることは決してない。
その場に全く同じ身体と記憶を持つ、同じ存在が現れる。
ただ、それだけ。
これを、果たして『死』と呼べるのだろうか。
否とするなら――

彼は殺しても、絶対に死ぬことはない。
それは即ち、バトルロワイアルを構成する最大の枷を、問答無用で無効化できる。


「ギャーッハッハッハッハハハハハハ!!!
 イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!
 けひひっ、けひゃ、けひゃひゃひゃひゃァーッハハハハハハハハハハハハハハ!!!」


聞く者全てに不快感を与えるであろう、下品な笑い声が響く。

彼自身の意志をもってでもない限り、決して脱落などありえない。
この力を駆使すれば、首輪解除どころか脱出すら容易。
ガンバスターのストッパーも労なく外せるし、魔改造も思うがまま。
この場に並行世界の自分とカオス・レムレースを呼び出すこともできる。ゲーム自体の破壊だって楽勝だ。

「何?文句あんの?何で?どうしていけないの?
 ダメだというならちゃんとその理由を論理立てて説明してよ!まあ聞く耳持たないけど!
 大体次元力は使っちゃいけませんなんて、どこにも書いてないじゃない!どうせ書いてても関係ないけどね〜!」

ルールも取り決めも、彼にとっては意味を為さない。最初から守るつもりなどさらさらない。
え?さっきルールに従うと言ってなかったかって?馬鹿言っちゃいけません。
誰も「バトルロワイアルのルールに」従う、とは一言も言ってませんが何か?
彼が守るルールというのは、彼自身が快楽のために勝手に自分の中で取り決めた、自分だけの決め事。
その彼の中では次元力の使用は許されているんです。だから問題ナッシング!

「まあ何がどうであろうと、ボクはボクで好きにやらせてもらうけどね〜♪
 これも源理の力のちょっとした応用だ。いくよー!レッゴーラヴリィ改造ターイム!」

パチン、と指を鳴らす。
その音と共に、彼の力が解放される。

ああ素敵。チートだとかそういう次元を超越した、まさに神の如き力。ていうか、むしろボクが神様?
インチキ?何それおいしいの?ゴミ同然の一般ピープルの言葉なんて最初から聞こえませんよーだ。
ほら、昔の人も言ったでしょう。この世で私に命令できるのは私だけなのです、と。
ボクはそれを言った昔の人の願望を体現してるだけさ。
源理の力をもってすれば造作もないことです。ククク、なーんてね!


38 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:45:47 ID:kzbctk1s

――と。
彼は疑うことなく、そう『思い込んでいた』。







PiPiPiPiPiPiPiPiPiPi……



「……は?」
コックピットに、猛烈な勢いで電子音が鳴り響いた。
言うまでもない。その音の発信源は、嵌められた首輪から。
「ちょ……何それ!?ストップ、スト――」
慌てて、力の行使を中断する。


しかし、気付いた時には、手遅れ。





      パンッ




乾いた音が、コックピットに響いた。
赤いモノが、飛び散った。



【ジ・エーデル・ベルナル 呆然】


39 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:48:07 ID:kzbctk1s

「……へ?」


赤い色の紙テープやら紙吹雪やらが散乱する。
まるで、クラッカーを鳴らした直後のような光景だった。

そのテープの中の一枚に、こんな文字が書かれてあった。


『ズルしちゃ ダーメ』


……。


首輪の電子音は、いつのまにか停止していた。








彼のインチキを封じる方法、それは実に簡単なことだった。

力を行使しようとすれば、その瞬間首輪が爆発する。
たったそれだけの、単純な枷。

「ぷっ……ははははははっ!!こりゃ一本取られたよ!」

幾度か試してみたが、結果は同じだ。
力を行使しようとすればその瞬間、首輪が物凄い勢いで点滅を開始する。
即座に止めなければ――首輪は今度こそ本当に爆発することだろう。
一回目の、首輪に仕込まれた脅し紛いのクラッカーなどではない。本物の爆弾が、だ。
力が発動されることなく、ジ・エーデルの首は飛び、彼は死亡者としてカウントされる。それで終わり。

「いやぁ、お見事お見事!源理の力を制限するなんて、すごいすごい!やるじゃん!
 まさかあのワカメちゃん達ごときに……いや、彼らだからこそ、と言うべきかな?」
並行世界間の移動を経験し、それを行うシステムXNに直接触れた彼らシャドウミラーならば、
次元力に何らかの手をつけた可能性は否定できない。
彼らなりの手段をもって、その行使を阻止する術を発見した可能性も。


40 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:50:12 ID:kzbctk1s
如何なる手段で、次元力の封印を可能としたのか。
行使する次元力に反応して首輪の爆発へと導くのだろうか?だとしたら、どうやって感知している?
いやいや、あるいはもっと単純な仕掛けかもしれない。
例えば……次元力使用の際には、その特性上少なからず次元に歪みが生まれる。
そのほんの僅かな次元の歪みに反応して爆発するような仕掛けでも施されているのかもしれない。
シャドウミラーの元々持ちえる技術的にも、決して不可能な話ではなかった。
……これらはあくまでジ・エーデルの推測であり、現時点で真相を把握することは不可能だ。
この推論が誤りである可能性もあるし、そもそも力を封じる要因が本当に首輪であるのかさえも判断は難しい。
だが故人曰く「でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない」。まだ死んでないけど。

次元力は封じられている。それだけは紛れもない事実。

ただ、どういうわけかジエー・ベイベルの、そしてもう一つの彼の顔である黒のカリスマの姿にだけは、
問題なく変わることができた。ただし、変えられる姿はその二種類だけのようだが。
このゲームで混乱を促すために使用を許された、意図的な措置という可能性が高い。
いずれにせよ、次元力の封印により彼の信じる神(笑)のごとき絶対性とやらは容易く崩れ去った。
つまるところ、大ピンチである……はずだが。

「キタキタキター!!まさに非情のバトルロワイアル!その中で行われる理不尽な暴力!
 その暴力に晒されるボク……うはっ、想像しただけでもゾクゾクするよ!
 いいよいいよ、むしろ大歓迎!!ゲームの楽しみがまた増えたってもんだ!」

しかし根っからのドMである彼に隙はなかった。

「それはさておき……こうなった以上、計画を変えなきゃね」
興奮を抑えつつ、にやける表情を落ち着かせる。
次元力のほぼ全てが使用できない以上、ガンバスターの改造も不可能。
そうなると、現状ではガンバスターにコロニー落としを行わせるだけのパワーを与えられない。
「さーて、どうしたもんかな」
コロニー落としは否応なしに場の空気を盛り上げてくれることだろう。
きっちり宣言したことだし、なんとか実行に移したかった。
となれば、行うべきはガンバスターのストッパーの解除。
無理に全て解除する必要はない。必要最低限の力さえ発揮できる程度に外せれば十分。
それを、恐らく最も短時間で行えるであろう人物といえば――

電子の妖精『ホシノ・ルリ』に白羽の矢が立った。

「あの女の子に、大量殺戮の片棒を担がせるのもオツかもね……ふふふ」
どの時間軸から参加しているかはわからないが、彼女の持つ能力に変わりはないはずだ。
多少時間はかかるだろうが、彼女ならばこの手の込んだストッパーを解除することも不可能ではない。
「何より彼女は、ボクの欲望を満たしてくれそうだしね……ウヒヒヒッ」
そう言って舌なめずりを一つ。これ以上ないほど厭らしい笑みを浮かべる。
無表情系に見えて、彼女の心は繊細だ。
だからこそ、狂わせたい。歪めたい。壊したい。そのデリケートな心に陵辱の限りを尽くしたい。
というか、まずはお近づきになりたい。至近距離まで近づいて、クンカクンカと匂いを嗅ぎたい。
あの穢れなき白い肌を、可愛らしい耳裏の匂いを嗅ぎまくりたい。想像するだけでもなんという至福!
んでもってあの冷ややかな目で睨まれながら、「バカ」と決め台詞で罵られたい。
さすがに暴力的な行為には出てくれないだろうが、それを補って余りあるこのマニアックな要素の塊。
「ウヒョー!正直たまんない!待っててねルリルリ!ボクと出会うまで死なないでおくれよ〜!」
……目的が摩り替わっている気がするが、気にするだけ無駄というものである。

41 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:52:16 ID:kzbctk1s
「ま、別に死んだら死んだでいいけどね。その時はその時だ」
ホシノ・ルリとの接触が叶わなければ、もしくは自分同様彼女の力も制限されているのであれば……
どうということはない。彼自身の天才的な頭脳をもって、解除に取り組むだけである。
だが、どちらにしてもその作業を行うにはこの場所では無理。
どれだけ彼が天才であろうとも、力を封じられた以上、何も無しの状態で事は為せない。
もっとまともな設備の整った場所で腰を据えて取り組まねばならない。その場合は地上の基地施設が有力か。
「……いや、それくらいなら首輪を外すことを考えたほうが早いかな?
 だとしたら……ボクが手を下すより、正義の味方さん達に頑張ってもらったほうが面白いかもね。うぷぷっ」
今も彼らは安っぽい正義感のもとに、主催の反抗の策を練っていることだろう。
対主催活動の成果の全てを自分に掻っ攫われる瞬間、彼らはどんな絶望ぶりを見せてくれるだろうか。
「せいぜい頑張って頂戴!君達の正義のボランティアは、いや熱いバトルも熱血な燃え展開も、
 余す所なく全部、ボクの快楽に還元されるんだからさ!」

狂ったように捲くし立てる。これら全てを正気で口走っているのだから、たまったものではない。
この期に及んでも、彼は常に楽しむことを忘れなかった。
ストッパー解除にしても、首輪解除にしても、その際誰かを陥れ弄ぶことを念頭において考えていた。
例え力が封じられたにしても、その行動原理には一切のぶれがない。
それは力を封じられてなお常人を凌駕する、自らの能力を過信するが故の余裕、だろうか。
……否。

自身の次元力が行使不可能ということにこの段階で気付けたことは、彼にとって幸運であったと言えよう。
もし死を目前に控えるほどの修羅場や土壇場の真っ只中で発覚すれば、絶体絶命の逃げ場なしだったはずである。
力が制限されているという状態を念頭に置いて行動できるかどうか、その差は小さいものではない。
ただ……彼がこのことを理解しているかどうかというと、怪しい。

そもそも自らの力の封印という重要な事態に、今の今まで彼が気付かなかったのは理由はある。
現在に至るまで、そもそも使う必要がなかったのだ。
つまらないから。使ってしまえば、楽勝で終わってしまうに決まっているから。
このゲームを楽しむことが、彼の行動の大前提。時には縛りプレイも必要なのである。
ジエーの姿に問題なく変身できたことも理由の一つだった。
このことで、自分の次元力が健在であると、何の問題もないと誤解してしまった。
いや、それ以前に次元力が封じられている可能性自体、彼は想像すらしていなかっただろう。
常に他者を見下し弄び、自らの絶対性を信じて疑わない彼は。
このバトルロワイアル自体、いつもの遊びと何ら変わらないと考えている彼は。

その意識は、次元力使用不能という事態に置いても変わることはなかった。

「……ばっかじゃないの?あいつらごときに源理の力を、本気で制限できるわけないじゃん」
彼は自分自身に、絶対の自信を持ち続けていた。
「ま、いいけどね。首輪を爆発されちゃうのは避けたいからね、やっぱり」
彼が首輪の爆発を避けたがる理由はただ一つ。
「早期脱落はさすがに勘弁だ。できるだけ長く楽しみたいからね!」
ゲームが終わること。ただそれだけ。


彼の思考からは『自らの死』がすっぽりと抜け落ちていた。


42 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:54:12 ID:kzbctk1s
殺せない。殺せるはずがない。
例え首輪が爆発し、その首を飛ばすことになろうと――自分が終わることはない。
そう信じて止まない。それが彼にとっては当たり前の認識。
それは恐らく、次元力の中に浸り続けていたが故に根付いたものか。

彼は『死』の意味を見失っていた。

……彼は気付いていない。
次元力が使えなくなったことが、何を意味しているのか。
それはここにいる彼が『ジ・エーデル・ベルナル』という存在から大きく逸脱したことになる。
次元力の行使が不可能である以上、殺されれば、彼は死ぬ。
少なくとも、このバトルロワイアルに参加しているジ・エーデル・ベルナルは、確実に滅ぶ。
そしてここでの彼の記憶は、誰の頭にも残ることなく消滅する。
他の世界の『ジ・エーデル・ベルナル』が察知することもない。
ここでの彼の記憶そのものが、『ジ・エーデル・ベルナル』から切り離されているのだから。

死は何も残さない。
他の誰かに何かを遺すことはあっても、死を迎える本人には決して何も残ることはない。

彼は次元力という名の麻薬に溺れそのルールから逃避し続けた。
その結果、いつしかそんな当たり前の自然の摂理すら見失ってしまっていたのかもしれない。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


補給を終えたガンバスターは、資源衛星を後にする。
コロニー落とし。少々遠回りをすることとなったが、それを実行することに変わりはない。
「いいさ、ちょっとくらい手間をかけたほうが、後で盛り上がるってもんだ」
ジ・エーデルはどこまでもポジティブシンキングだった。
急ぐことはない。情報が広まるにはまだ時間がかかるのだから。
宇宙に戻ってくる頃には、ちょうどいい頃合になっていることだろう。いい暇潰しにもなる。
いや……どうせなら直接自分の手で引っ掻き回したい。
火種は自分で蒔いたほうが、いざ燃え上がる時に楽しめるというものだ。
そして炎上する様子は、可能な限り間近で自分の目で楽しみたいという気分もあった。
「さーて、まずはどこへ向かおうかな?地上へ降りるのは確定として……
 その前にc-3コロニーに寄り道するのも手かな?落とすコロニーの下見もしておきたいしね」
ほとんど物見遊山の気分で地図を見る。どこまでも彼はマイペースだ。
だが、資源衛星に来る前とは決定的に違う点が一つ。
特に考えもなく気ままに動いていた時とは違う、明確な目的が生まれたこと。
……ガンバスターのストッパー、又は首輪の解除。

――首輪の解除。

彼はその行動を、行動方針の中に加えた。
参加者を縛る最大の枷、それを外すという行動。
それはバトルロワイアルにおける対主催の思考としては、言うなれば常識的行動の一つ。

彼はやはり気付いていない。
自分が常識の枠組みの中で動き出し始めていることに。
自分がゴミ屑のように思っている人間達と同じ土俵に立たされていることに。

自分が『踊らされる』側の人間に堕ちていることに。


43 :とある変態の大誤算 ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/02/16(火) 23:57:18 ID:kzbctk1s
【ジ・エーデル・ベルナル 支給機体:量産型ボン太くん(フルメタルパニックふもっふ)
 パイロット状況:スーパーハイテンション 背中と右手の甲に痣
 機体状況:良好 ボイスチェンジャーの不具合解消
 現在位置:宇宙 c-2 
 第一行動方針:c-3コロニーを経由して、地上の基地施設へ移動。またはルリとの接触。
 第二行動方針:コロニー落としの準備の進行。
          首輪解除、ガンバスターの改造またはストッパー解除、などなど。
 第三行動方針:情報を十分に広め、時期を見てコロニー落しを実行する
 第四行動方針:ちょっとやめてよね、人の頭の中を覗き見ようとするのは!
          ボクはそういう事をされるのが一番嫌いなんだよ、プンプン!
 最終行動方針:それは秘密だよ〜ん!
 備考:何やら色々知っているようだが……?
    次元力は首輪により、ジエー・黒のカリスマへの変身以外の全てを封じられています】

【ジ・エーデル・ベルナル 搭乗機体:ガンバスター(トップをねらえ)
 機体状況:戦闘コクピット付近全損、管制コクピット良好、
       左脚にソウルゲインの右腕が刺さってる。能力に大幅な制限】

【一日目 12:30】

代理投下終了です
コロニー落としはとりあえずは中断か
この変態は悪い意味でブレてないが急に小物に見えてきたなw
それにお前ごときがルリルリに触れるなー

44 :それも名無しだ:2010/02/17(水) 00:17:11 ID:lEhTlA08
キャラが違うって言い出したら

・ムカついたって理由で取材対象を徹底的に破壊するくらい短気なカナードが、アルベルトと風呂に入って話し合う
・体が丈夫なだけのド素人の弁慶が初めて乗ったデスティニーを使いこなしてインスペクターの親玉を殺す
・ネタに走り過ぎなミスト。いくらなんでもあそこまで白痴じゃない
・子供二人連れておいて集団に合流したにもかかわらず、誰とも合流せず戦力も増強せずのんきに休憩していたテッサ
・機体を二つ持ってるのに一つテッサ達に譲ろうともせず、何故かかなり前に終わった戦いの場所に向かおうとするドモン

なんていくらでも言えるしな

45 :それも名無しだ:2010/02/17(水) 00:22:03 ID:lEhTlA08
おっとリロードしてなかった。投下と代理投下乙
やっぱりジ・エーデルは他の参加者の情報もちか
次元力の制限も、倒しても実は死ななかった、みたいなの嫌いだからこれは良い展開

ただ会話文と地の文が混ざって読みにくいので、会話文のときは改行するか地の文の文頭を一文字開けるかなどしてほしいな

46 :それも名無しだ:2010/02/17(水) 00:34:46 ID:Dpg2rRaF
投下乙!
俺は別にみにくいとは思わないけどなー、文がきれいで一文あたりがちょうどいいから全然気にならない。
しかし、これでようやくジ・エーデルも具体的な指針を手に入れたか……コロニー落としは結局成功するのかすげえ楽しみだw

47 :人馬一体! ◇EIyzxZM666  代理:2010/02/17(水) 07:26:56 ID:CwVK+1sU
ギリアム・イェーガーとの激戦の後、補給ポイントを目指し移動していたウォーダンはG-5エリアの基地施設にたどり着く。
機体をドッグに収容し、消費したENの補給を済ませる。
右腕部が一時的に不調に陥った件もあり、設備を使ってくまなく機体状況をチェックしてみたが、今の所運用に問題はなさそうだ。
光雷球の使用に気を抜けない事には変わりないが。
調べる過程で解った事だが、この基地のデータベースには参加者達に支給された機体の情報がインプットされているようだ。
情報によれば、この会場にはウォーダンの本来の乗機となるであろうスレードゲルミル、そしてあの男の分身とも呼べる機体―――ダイゼンガーが存在する。

「ダイゼンガー……もしこれを扱えるだけの実力者が乗っているならば、ぜひこの手で討ちたいものだ」

仮面の隙間から僅かな笑みがこぼれる。


当初この施設に向かったのは補給のためであったが、道中で他にも目的が出来た。それは―――

「伸びろっ、ザンバー!!」

アストレイが手にする柄から光線が伸び実体化、機体の倍以上はあるであろう長さの刀身が形成される。
これは施設の近くで発見した巨大な機動兵器の残骸から回収した物だ。
基地のデータベースによればダイターンザンバーという名の武器らしい。
他にも様々な武装が内臓されていたらしいが、残骸から回収できたのはこれだけだ。
本来の持ち主ならば片手で軽々と、時には二刀で振るわれていたらしいが、はるかに小型なアストレイでは両腕でやっとだ。
この剣を収納できる様に、ここの設備と資材を使ってアストレイの背面バックパック部分に即席ながらも改造を施した。
これまでの戦力で強靭なパワーと装甲を持つ特機を相手にするのは少々心許無かったが、これならば―――

そしてあれだ。
最初に遭遇した時は他の参加者だと思い撃墜しようかと考えたが、どうも様子がおかしい。
どうやらサポートメカの一種のようで、メインの機体となんらかの要因ではぐれたようだ。
メインの機体とは独立して動いているようで、面倒な手順を踏まなくともそのままアストレイでも使えそうだ。
……というか扱い方がその機体のモデルとなったであろう生物そのままなのだが。
フライトユニットを失った今、飛行能力を有しているのはありがたい。


…………しかし、これはさすがに驚いた。



ヒヒィィィィーーーーーーン!!



「……まさか、本物の馬が乗っているとは……」


パスチャーキングは新たな主人を手に入れた。


【一日目 13:30】

【ウォーダン・ユミル 搭乗機体:アストレイレッドフレーム(機動戦士ガンダムSEED ASTRAY)
 パイロット状況:良好
 現在位置:G-5基地
 機体状況:ビームコート装備、損傷軽微、ダイターンザンバー装備、パスチャーキングに騎乗
 第一行動方針:ヴィンデルの命令に従う
 第二行動方針:次の戦闘相手を求める
 最終行動方針:ヴィンデルの命令に従い、真なるメイガスの剣になる為にも優勝を目指す
 備考:ヴィンデルを主人と認識しています。】

※G-5エリアの基地のデータベースには会場に支給された機体の情報が入ってます。放送ごとに追加機体の情報も追加されます。
※ダイターンザンバーは柄だけの状態でアストレイの背部に背負う形で収納されています。

48 :それも名無しだ:2010/02/17(水) 16:10:49 ID:HoqZdLyT
投下乙

さすがに20メートルもないアストレイで6,70メートルはあるダイターンザンバー振り回すのは無理じゃなかろうか
このアストレイは特に改造されてない初期のみたいだし

49 :それも名無しだ:2010/02/17(水) 17:20:25 ID:wpWO8XMy
>とある変態の大誤算
ジ・エーデル、マジムカつく(褒め言葉)。
『ズルしちゃ ダーメ』とかお茶目だなシャドウミラーw
……まさかこのメッセージ書いたのヴィンデルじゃないよな?

>人馬一体!
テキサスマックの名前に(PK)がついたまんまだったから
てっきりパスチャーキングも一緒にいるのかと思ったら
逃げられてたのかよティンプwww

50 : ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:37:30 ID:bnBuyAYd
投下します。

51 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:38:46 ID:bnBuyAYd
B-2地区

「これは驚きましたね」

街で見た足跡の主達とA-1地区の基地を目指していたルリとヴァンの眼前に現れたのは、光の帯であった。
警戒するルリを尻目に、あっさりその光の中に飛び込んだヴァンを追いそして目にした光景は……

『……どこだここ?』
「おそらく、月かそれに類する天体ですね」

そう、今まで二人がいた地上から一瞬にしてそこは空へ仰ぎ見るはずであった月だった。

『流石に俺にもわかったぞ』
「そうですね、まさかこんな現象まで起こるとは思いませんでした、やはりシャドウ……」
『ここにはカギ爪の男はいない』
「そこですか」

さすがに声に呆れが混じるが、

『……戻る』

と、機体を反転させたヴァンを呼び止める。

「待ってください、基地に行けば情報があるかも知れませんよ?」
『嫌だ、どう考えてもこんなとこに人はいねぇし、情報も無いだろ』
「とりあえず基地までは行ってみましょう、そこなら情報があるかもしれませんし」
『……もういい、俺は俺で探す、じゃあな』

(さて困りました、どうやって説得しましょう)

一人去ろうとするヴァンを説得する言葉を考えた矢先……

それは強烈な光だった。

『おい、何だ今の』
「分かりません、様子を見ましょう」

やがて光が消えた後には……

『……なにか浮いてるな』
「行ってみましょう」

有無を言わせずルリは機体を爆発のあった方向に進め……

そして再び、光が走る。


52 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:39:23 ID:bnBuyAYd
「すぐに治るだろうけど……もうすぐ放送だからね」

そう呟き、機体を宙に浮かせる。

それはしてはならない行為だった。

「そういえば…彼には仲間がいたはずだね……これはまずいかな?」

ここで気付く。
あのどこからでも目立つ爆発。
そして、傷つき宙に浮くビッグデュオはまさに格好の的である。

「やっぱりね」

次の瞬間渚カヲルの目の前に現れたのは太陽。
それが放つ奔流がビッグデュオを飲み込む。
とっさに張ったATフィールドすらもその力を止められず……

機械仕掛けの神は太陽の光に焼かれ地に堕ちる。

53 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:39:50 ID:bnBuyAYd
巨大な火球が消え、次に目にした物を見た瞬間、トレーズは理解した。

「すまないトビア君、どうやら私は間に合わなかったようだ」

そして、飛び立とうとする機体に目を向ける。

「だがトビア・アロナクス、君の死は無駄ではない、私が無駄なものにはさせない」

あの飛び立とうとする機体。
オーグバリューに乗ったトビアを倒し、
さらにあの巨大な爆発に耐え切ったのであろう機体。
それは戦意の無いトビアに襲いかかった事実から好戦的な参加者だと解る。
すべての参加者にとって最も危険な存在。

「つまり君は最も危険な相手と戦い、追い詰めたのだ」

それを無駄にすることは断じてできない。

「ならば……私のすべきことは一つだけだ、ソルグラヴィトンノヴァ…発射」

光が放たれた。


54 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:40:52 ID:bnBuyAYd
落ちた機械神の前に太陽が降り立つ。
絶体絶命のその状況下であっても、渚カヲルは微笑を浮かべ眼前の敵を見る。
見たところ無傷で、そしてATフィールドを破るほどのパワー。
まさに絶体絶命だろう。

(と、思ってくれるならありがたいけど)

先程知った切り札、もう一発ある「メガトンミサイル」。

「やあ、まいったね、もう煙も出ないよ」

通信を発した瞬間だった、ATフィールドを貫き何かがビッグデュオの右腕部に直撃し抉り取った。
もしもフィールドがなければ致命的な部位に当たっていたかもしれない。

『煙はでなくとも、バリアは張れるようだね』

落ち着き、それでいて油断のかけらも無い声が聞こえる。

「バレたらしょうがないかな」

余裕のある声で答える。

55 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:41:59 ID:bnBuyAYd
片足を失い、先程の爆発で満身創痍の敵機体を前に、しかしトレーズは冷静に敵の戦力を分析する。
ソルグラヴィトンスパイラルクラッシャーパンチは恐らくバリアなのだろう障壁に、
防がれはしなくとも、軌道をそらされ致命打には届かなかった。

(この攻撃ならば、あのバリアは撃ち抜けるが一瞬とはいえ両腕を失うリスクは大きいか)

「先程の爆発だが、あの類の攻撃はまだ残っているのかね?」

無論正直な返答は機体できない、……が

『実はもう一回だけ残ってるんだ』

返答はすぐに来た。
さてこの返答の意図はなんだろうか。
ハッタリならばこちらに攻撃をためらわせて隙を見て逃げるためだろう。
事実なら最悪相打ちに持ち込めるという警告かもしれない。
しかし、分かった事が一つある、この相手、声は少年だが精神は尋常ではない。
明らかにこの状況を楽しんでいる。

(なるほど、トビア君、心から賞賛するよ、よくこれほどの相手を追い詰めた)

56 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:42:57 ID:bnBuyAYd
(さて、ああ答えたけどどうでるかな?)

現状で一番望ましいのは、相手が警戒してこちらを捨ておいてくれることだ。

(まあ、それはないかな)

仲間の敵討ち、そして危険な参加者の排除のチャンスを逃すほど甘くないだろう。

次に望ましいのは一か八かの博打を打ってくれる事。
トビアのように接近戦を挑んでくれればなおいい。
相手はATFを突破できる攻撃を持つが一瞬でもATFが持てばその隙にメガトンミサイルを打ち込める。
もちろんこれはこちらにとっても博打だ。
もし、ATFが持たなければそれで終わりだろうし、どちらにせよこの機体を放棄せざるをえなくなる。

そして最悪なのが最低限こちらにダメージを与えられる攻撃で削られる事だ。
こちらの最大の泣き所はもうすでにほぼ移動が出来ない事だ。
距離をあけられて攻撃されてはメガトンミサイルもかわされる恐れがある。
あれ程の爆発とはいえ余波で倒せると考えるのは甘すぎるだろう。

(もうひとつ手をうつかな)

もうほとんど意味をなさないビッグデュオのプロペラを回す。

「このまま睨み合うなら、僕の方のダメージも酷いし行かせてもらうよ」

その言葉は、切り札だ、これで予想通りなら向こうの動きは…

『なるほど、私にこうするしか術が無いわけだ』

やはり相手は自分を逃がしたくはないようだ。
その答えとともに目の前の機体は剣を抜く。
ソルグラヴィオン最強の武器、しろがねの牙。

57 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:44:02 ID:bnBuyAYd
「超重剣、最後に聞こう、君はなぜ、シャドウミラーの思惑に乗った?」
『彼等は関係ないよ、僕は渚カヲルにして最後の使徒ダブリス、ヒトにとっての滅びのシ者だからさ』
「なるほど、君もまた私の知らない世界の存在なのだな」
『興味深いだろ?』
「とてもね」
『あなたも興味に価するよ、せめて名前だけでも教えてくれないかな』
「トレーズ・クシュリナーダ、そうだな世界国家元首にある」
『世界国家?君達の世界は一つにまとまってるのかい?』
「完全とは言えない上に私の力でという訳でもないがね、興味深いかね?」
『とてもね』
「しかし、残念だが私達は」
『残念だけど僕達は』
「「友人にはなれない」」

その一言がお互いの最後、機械神と太陽神は激突する。

58 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:45:09 ID:bnBuyAYd
駆引きは渚カヲルの勝利に終わり、そして賭けはトレーズ・クシュリナーダの勝ちに終わった。
この戦いの顛末を簡潔に表すならそういう事だった。
ソルグラヴィオンの突進と同時に張ったビッグデュオの煙幕は炎に焼かれトレーズの視界を遮る事なく、
それをも読んでいたカヲルはATFを張りつつメガトンミサイルの発射タイミングを図る。
だが、強固な防御を誇るATFとビッグデュオの装甲をもってしても、最強の次元切断兵器 超重剣の前では抵抗なく貫かれるだけであった。

「かはっ」

血を吐く。
せめて相打ちにしようかと、メガトンミサイルを撃とうと思ったが……

「これじゃ無理かな」

その両腕は下半身とともに割断されていた。

『言い残す事はあるかね?』

考える、シンジの顔を思い浮かべたが。

「ありがとうでも特に無いよ、僕はただここで終わるだけさ」

そして、

「ああ…・・・そうだ、サウス・バニングと波嵐万丈、彼等には会うと良い、信用に値する人間だよ、僕は敵だけどね」

なんとなく意味もなくそんな事を教える。

『わかった、情報には感謝しよう』
「信じるのかい?」
『死を前にして、笑って何かを言える人間は嘘はつかないものだ』
「ハハハ……なるほどね、じゃあ、そろそろ終わらせてくれないかい?」

その声が渚カヲルの最後の声、

「エルゴ・ストーム」

バトルロワイアル序盤を駆け抜けた最後の使徒は最初の放送数秒前でシを迎えた。

【渚カヲル 死亡】

59 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:46:27 ID:bnBuyAYd
巨大な十字の火柱が立つ。

「なるほど、本当に人間ではなかったのか」

そしてオーグバリューの残骸らしきものに目を向ける。
これから始まる放送で名を呼ばれるトビアに、

「トビア君、待っていてくれたまえ、もしも私の考えが正しければすべて取り戻せるだろう。
死者は死者に、生きるべき者は正しき場所に」

シャドーミラーは死ぬはずだった自分をここに呼び出した。
ならば彼等の技術を奪えば死ぬ前のトビアを呼び戻せるのではないか?
それだけではない、このバトルロワイアル自体をなかった事にする事ができる。
その為には……

「力と、そして意志が必要だ、この戦いを正しく終わらせる意志が」

それも多く。
まずは差し当たって……

『おい、お前カギ爪の男を知ってるか!』
『ああ、ヴァンさん……まったく、一つ聞きます、あなたに私達と戦う意志はありますか?』

現れた二機のパイロットと話をすることだろう。

(だがその前に…)

「まずはこの放送を聞こうではないか」

最初の放送が流れ出した。


60 :紅のロザリオ ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:47:08 ID:bnBuyAYd
【トレーズ・クシュリナーダ 搭乗機体:ソルグラヴィオン(超重神グラヴィオン)
パイロット状況:良好  
機体状況:良好 EN消費(小)
現在位置:B-1
第一行動方針:放送後、ルリ、ヴァンと話す
第二行動方針:主催者と戦う意志を持つものを集める
最終行動方針:主催者の打倒、シャドウミラーの技術を使い生きるべき者を呼び戻す。
備考1:トビアによる首輪の調査結果を聞きました】

【ヴァン 搭乗機体:ダイゼンガー(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:良好
機体状況:斬艦刀verダンの太刀装備、ガーディアンソード所持 胸部にダメージ中 全身に軽い焦げとダメージ小
現在位置:B-1
第一行動方針:目の前のトレーズから情報を聞き出す。
第二行動方針:エレナの仇、カギ爪野郎をぶっ殺す!あん、未参加?まだ決まったわけじゃねぇ!
第三行動方針:ダンを取り戻す。
最終行動方針:エレナ……。カギ爪えええええええええええッ!
備考:斬艦刀を使い慣れたダンの太刀、ヴァンの蛮刀に変形できます
備考2:トレーズとカヲルの戦いを目撃しています】


【ホシノルリ(劇場版) 搭乗機体:フェアリオンGシャイン王女機(バンプレストオリジナル)
パイロット状況:良好
機体状況:アサルトブレード装備、中破、EN消費(中)
現在位置:B-1
第一行動方針:放送後、トレーズの意志を探る。
第二行動方針:ハッキングに役立つ道具や施設を探す。
第三行動方針:ヴァンと共に行動する。
第四行動方針:自身のハッキング能力を活かせれる機体を見つけたい
最終行動方針:シャドウミラーを打倒する
備考:ヤマダ・ジロウ(ガイ)は同姓同名の別人だと思っています
備考2:トレーズとカヲルの戦いを目撃し、トレーズを警戒しています】

[14:00]

61 : ◆O99BBKR3zw :2010/02/17(水) 23:47:30 ID:bnBuyAYd
では、投下終了です

62 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 00:19:37 ID:2kVpz/FN
なんというか……ATフィールド紙過ぎでは?
前話や、ラーゼフォンの時と言い、スーパーロボの最強攻撃やかなり強ロボの至近距離からの連続の攻撃でようやく破り、
メガトンミサイルの爆発も遮断したATフィールドがあまりに薄すぎる気がしますが……ほとんど消耗なしで落とされてますし。
放送直前から無理に撃墜する話を書く必要薄いと思いますが……


というか、何故か文体や特徴が酷く以前もラーゼフォンを撃墜したSSを書いた人にそっくりなような……
「!」が極端にないところ、とか、文全体の雰囲気がそっくりと言うか……

63 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 00:41:56 ID:roHC1sBD
難癖ですね
ATフィールドはカヲル自身の能力であり、休む間もなく使い続けた事を考えればEN切れしててもおかしくありませんし、
超重剣の一撃が以前の攻撃をはるかに上回っていたと考えれば何の矛盾もありません。

>何故か文体や特徴が酷く以前もラーゼフォンを撃墜したSSを書いた人にそっくり
何か問題でもあるんですか?

64 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 00:44:25 ID:2kVpz/FN
ATフィールドにエネルギー切れなんてないぞ、原作読めばか分かるが一度もエネルギーがなくなって切れたことはない

65 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 01:18:24 ID:h3O0J8bL
!が無いってのは別に良いだろ
二人とも感情的なキャラじゃないととれるし

66 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 03:00:16 ID:WgfdN6TR
何度も死亡話を破棄に持っていくと「リレーでロワ」この二つの要素が消えていくぞ
どんな話を書いても死亡話なら人によってプラスと感じることもマイナスと感じることもある
とりあえず、難癖レベルの指摘はやめた方がいい

67 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 03:27:28 ID:v2VlsgAE
これは…

68 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 04:06:37 ID:X7n0fO1E
・ATフィールドは少なくともトライダーバードアタック以上の攻撃で貫ける
・トライダーG7は5700万馬力、ソルグラヴィオンは明確には設定されてないが「惑星を壊すことも生み出すことも可能とする」
・スパロボZでは超重剣は相克界を突き破ってきた

>メガトンミサイルの爆発も遮断したATフィールドがあまりに薄すぎる気がしますが……ほとんど消耗なしで落とされてますし。
  ↓
【ビッグデュオ・炎  ◆i9ACoDztqc】
>全包囲に広がる大規模攻撃に非常に強く、N2爆雷すら無効化する性質を持つATフィールドだからこそやり過ごせた。
>一点突破系の攻撃だったら、おそらくビッグデュオは轟沈していただろう。


ソルグラヴィオンで破れないならガンバスターでも持って来ないと無理ってことになるな

69 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 10:21:25 ID:h3O0J8bL
ごめん、流れと全く関係ないけど
なんでクルーゼってキラにやられた後から来たのに
ディアッカの事を手駒として集めようとしてたの?
ディアッカのバスター破壊してなかったっけ?

70 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 10:50:03 ID:yr2lysv1
ディアッカは捕虜になった後クルーゼと会話してない。つまりクルーゼからしたら生死不明の状態
んでバスターは元々連合のものだから、取り返されたのにディアッカが乗ってるなんて普通思わん
イザークやアスランが報告したかどうかは定かじゃないが、まずしてないだろ

71 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 11:54:56 ID:h3O0J8bL
なるほどね
サルファの印象が強かったから原作でも話してると思ってたわ
サンクス

72 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 15:20:28 ID:zq2uVBjb
紅のロザリオ
別にいいけど繋ぎの話でカヲルがしょぼい死に方した、としか感じないな。


73 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 15:26:20 ID:hLew2Cl/
やめてやれよ
きっと書いた奴は楽しかったんだろうからさ、書いた奴は

74 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 16:01:46 ID:hXuj4TiH
>>70
やべ、気付かずに書くとこだった

こういう「同作品キャラの参戦時期のズレによる相互認識の違い」が把握できると助かるな

75 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 18:55:31 ID:g5YSvFoV
別館に話題持ち込んで自己擁護してて吹いたwww>紅のロザリオ
こういうのがいるから盛況ロワの印象が悪くなるんだよな
腕もないくせに無理な展開を押し通そうとするバ書き手は消えればいいのに

76 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:02:20 ID:c3hSbubJ
ここもいつの間にか酷いことになってるな
>>75とか完全に荒しの域だろ
そのうち書き手いなくなるぞ

77 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:07:32 ID:j0UCxLbX
確かに違和感は大きいし、こんなつまらん話で死者が出ると萎えるってのも同意だがなぁ
こんな書き手にいちいち付き合って破棄議論してたら逆に停滞するだろ
そのうち飽きるだろうし、もうこの際こういうSSが混ざるのは覚悟してガンガン進めたほうがいいと思う

78 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:11:35 ID:2kVpz/FN
でもなーフラグ焦土とか勘弁よ
これでありならそれこそ一ヵ月とかからず皆殺しに出来る。

一番恐ろしいのはそれなんだよ……何も積み重なってない、ってのが

79 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:12:24 ID:WgfdN6TR
全ての死亡話を誰もが満足できる話にするのは無理だ
それにSSを破棄させる癖は付けない方がいい

80 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:14:09 ID:j0UCxLbX
じゃあグチグチ言ってねえでてめえでフラグ立てればいいじゃねえか!
積み重なりを重視するってんなら崩された端から立て直せよ!
相手をつぶす事だけがロワを救う方法だって思ってるんだったらその幻想から(ry

81 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:16:29 ID:2kVpz/FN
>>80
ごめん、超やってる。
気付けは投下数上位書き手になってました……orz
フラグ整理して、フラグ立てて、フラグのないキャラ殺してるうちに、投下数伸びてた……

82 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:17:39 ID:j0UCxLbX
>>81
なんだお前も俺と同じかよw
まあ頑張ろうぜ

83 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:24:36 ID:yr2lysv1
書き手のくせにこの本スレで、憶測でこの書き手はあいつに違いないとかつまらん話とか言ってんのかよ・・・
傍から見りゃどっちもどっちだな

84 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:26:19 ID:r22tVxIY
まあ今のところつまらんSSで死者を出してる書き手は一人(内容と文体から見て明らかに同一人物)だしな
他の書き手さんが今までと同じように面白いSSで繋いでいけば問題ないだろ

85 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:30:25 ID:ZBqyGsRY
盛り上がりにいちいち水を刺されると思うと問題ないとは言い切れないけどね
前の時に管理人が書き手もしたらばアク禁してくれれば今回の惨事は防げた可能性があったんだが
あれだけ叩かれたのに酉変えてしたり顔で予約してくるとは思わなかったなw
あっ、これは憶測なんで顔真っ赤にして叩かなくていいですよw

86 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:38:29 ID:mGbATU/x
>>83
まあ実際面白くないから仕方ないだろ
どんな幻想持ってるのか知らんが、書き手だろうが読み手だろうが叩く時は叩くもんだよ
したらばのほうで書くと例の独裁管理人にアク禁されて予約できなくなる恐れがあるし、
そういうのを見抜いてる狡さから見てもかなりロワスレに入り浸ってる書き手(恐らくこのロワでも上位数書き手)だと見た
今回みたいなSSが混ざっても書いてくれる書き手は貴重だから、
外野から出てきた奴がモチベが下がるような言葉を吐くのは謹んで欲しいね

87 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:42:35 ID:fceT0uzG
ロワのカラーや平均クオリティを変えたくないっていうのは読み手のエゴだよ
それらを守るために一人の書き手を叩くようじゃリレー企画の意味がないと思う
馴れ合いより刺激を望むのがロワの書き手なはずだろ、文句言ってる奴は目を覚ませ

88 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:58:23 ID:SVLL4UIj
その刺激を片っ端から潰されてる気がするんだが

89 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 19:58:51 ID:yr2lysv1
>>85
顔真っ赤にするのはお前の方だったようだが
ほら、早く管理人に聞いて来いよ
「同一人物ですよね?」ってさ

90 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 20:05:45 ID:OhTuum8y
気にくわない作品は叩いて破棄に追い込む。ロワを守るためだそうだ。
これがnc王国の現状かw 素敵な理想郷ですねncさんよ。

91 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 20:08:11 ID:SVLL4UIj
ていうか件の書き手に限らず、なんか今回のロワ、みんな全体的に空気読めてないぞ
ここまで破棄なり重箱突きなり、そんなので議論が繰り返されるSSが投下されまくるなんて今までじゃありえなかった
それも序盤から……ほんと、一体どうしてしまったんだ?
無論、その辺一部の書き手さん達がフォローしてくれてるのはわかるんだが

書き手も読み手もなんか空気がおかしいぞ、それもここ最近急激に
まあ、無関係の煽りが混じってる件は別にしても、だ

92 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 20:11:22 ID:2kVpz/FN
単発の煽りが多いねえ……荒らしに目を付けられたってことかのかね、嫌な話だがorz

93 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 20:18:55 ID:yr2lysv1
>>91
議論提起する側が正しいって保証はないわけだが
現に矛盾スレの指摘は全てこじつけくさいもんばっかだ

94 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 20:39:32 ID:zq2uVBjb
必死にフラグを積み重ねて空気読める書き手同士でフォローしても
バ書き手が書いたたった1話で全部叩き折られると腹が立つのはしょうがないわ

95 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:07:21 ID:2soyneZd
というか、最低限腕があるか空気読める書き手にしてみれば、こういうのを叩き出せない方が不安だ

96 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:09:43 ID:lgcipVst
本スレにまで議論が出張ってる時点でおかしい

97 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:15:36 ID:fba/3IH3
そもそも原作未把握でも
スパロボで把握できるくらいでおkなノリじゃなかったっけ?

98 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:16:51 ID:h3O0J8bL
破棄された一騎死亡ssでは批判がかなりあったが擁護もあった
だがこの話は批判のみで面白いという意見は聞けず、
矛盾が無いから仕方がないとか今後も破棄させるロワになるとかそういう意見ばかり

なんだかなあ

99 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:17:42 ID:WgfdN6TR
矛盾がなく、もう難癖以外に付けようがないから書き手に自ら破棄してもらうように叩いているんだろ
書き手に罪はないと言い切る気はないがこの流れには不満だ

100 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:23:42 ID:2soyneZd
書き手として、自分が渾身の話で繋いだキャラがこういう話で消えていくのを想像するといいかもよ。
それでも構わん不満を抱かんと言うのなら立派だとは思うが。

101 : ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:35:55 ID:v0WAzHr1
少し、荒れ気味ですが、期限が迫ってきているので予約した分を投下します

102 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:37:25 ID:v0WAzHr1
目の前に映る作り物の世界。
それは現実の世界に限りなく近く作られた箱庭の世界。
真壁一騎はその中でただ我武者羅に戦っていた。

岩陰から現れるナイフを持った一機の機影。
その機体に向かい迷わず一騎は突撃をかける。
バーニアやスラスターによって爆発的な推進力を生み出し数瞬で加速していく。
それに敵機は対応出来る事が出来ず、見る見る内に距離が縮まっていき。

「今だっ……!」

敵が有効射程に入るのを確認してリボルビング・ステークを打ち込もうとする。
打ち出された杭はそのまま敵機のコクピットに向かっていこうとし……

「……っ」

だが、一騎の咄嗟の行動によりそれは何も無い空間に方向を変えそこに打ち込まれてしまった。
敵機がその一騎の大きな隙を逃す訳が無い。
そのまま、敵機が左手に持つナイフによって一騎のコクピットを突き刺し、それで終わり。


「ぐっ……くそ……!」

その途端一騎が見ていた作り物の世界は真っ赤に染まり、一騎の敗北を告げた。
一騎はその画面を茫然と見ながら、呆れるように大きく溜息を吐く。
少しでも強くなろうとシュミレーターで特訓しようと思ったがこれだ。
動きはもう慣れてきたものの、精神的な要因が一騎を迷わせてしまう。
それは先程、意図的にステークを外した事と直結していて。

「人を………………殺す………………か」

一騎が真っ赤に染まった画面を見ながら重く呟く言葉。
それは戦えばどうしても起きてしまう必然。
だけど、一騎にとってそれは未知の経験だった。

「俺は………………」

虚空を見つめ思い出す。
少し前の事、イネスに言われた言葉を。







◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇









103 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:38:30 ID:F2ZLv0uP
 

104 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:38:54 ID:v0WAzHr1
太陽の光が殆ど通らない、漆黒の海の中で巨艦が辺りを照らしながらゆっくりと進行していた。
暗い海をただつき進む巨艦、クロガネに乗っているのは戦艦というものに似合わずたった三人しかいない。
その三人、真壁一騎、遠見真矢、イネス・フレサンジュは操舵室から、灯りで照らされていた海をじっと見ていた。

「ギリアムさんは大丈夫でしょうか……」
「さあ……でも無事を祈るしかないわね」

一騎が先の見えない海を見ながら不安そうに呟く。
イネスはそんな一騎を横目で見ながらも、特に感情も籠めずそう答えた
先程の襲撃に対応し、出撃したギリアムをどうやら一騎は心配しているらしい。

イネスが見た所、ギリアムが相当の手馴れである事は何となく理解できていた。
しかし、ここは戦場と変わりなく、何時どんな時に何が起こるかは解らないのだ。
襲ってきたウォーダンと名乗った男がどれだけの力も持つかもわからない。
だから、ギリアムが不意に命を落とす……そんな可能性は否定できる訳でもない。
一騎は子供ながらもそんな戦場の危うさを理解しているのだろう。
それだから何処か不安でたまらないのだろう。
イネスはそんな一騎の心境を理解する事ができた。

だからといって一騎に何か気のきいた言葉を言うなんて事をイネスは思いつかなかった。
あくまで、彼は便宜上の仲間である事はかわらないのだから。
彼を励ます役目は一騎の後ろで一歩退いて彼を見ている真矢の役目だろう。
そんな事を思いながら、イネスはふと一騎に疑問を投げかけてみる。

「ねえ、一騎君?」
「はい?」
「貴方、人を殺した事ある?」
「……っ!? な、何でそんな事を?」

一騎の表情が驚愕に染まっていくのがイネスからも見て取れる。
それよりも、その後ろでイネスをじっと睨んでいる真矢が印象的ではあったが。
だが、気にする事も無くイネスは言葉を続ける。

「どうなの?」
「…………いや、無いです」
「そう」

何処か警戒しながらも一騎は無いと答えた。
この殺し合いの場所ではやや不謹慎だったかとは思いつつも、イネスはそれも気に留める事は無かった。
どちらにせよ、この質問は殺し合いの場において重要なモノになるのだから。
イネスの中で一騎は殺した事は無いだろうというのを何となく理解はしていた。

「……その質問にどんな意味が?」

真矢が睨みながらイネスに聞く。
イネスはまたしてもその視線を受け流しながら静かに答える。

「一騎君、貴方の戦っているもの……フェストムと言ったわよね?」
「……はい」
「それは人間じゃないわよね?」
「ええ……何かはわかんない……けど」

少し言いよどみながらもきっちりと戦ってきたモノを答える一騎。
確認した通り、彼が戦っていたモノは人間では無い。
最もイネスもフェストムというモノがさっぱり理解できなかったが。
兎も角彼が戦ったものが人間で無い事、それ故に次の質問が大きな意味を持つのだ。


105 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:39:20 ID:F2ZLv0uP
 

106 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:40:06 ID:Kmg9oF63
 

107 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:40:06 ID:yobFCDwg


108 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:40:13 ID:F2ZLv0uP
 

109 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:41:12 ID:v0WAzHr1
「ねえ、一騎君、貴方は護る為に戦うと言ったわよね」
「……はい」
「だけど、この戦場に居るのはフェストムじゃない。人間よ」
「……っ!?」

一騎の表情が強張り、緊張が増していくのが感じられる。
ようやく気付いたのだろうか、戦うという意味に、その言葉の重さを。
イネスは今も戦っているだろう男が居る海を振り返ってみながら言葉を発する。

「今、この場で戦えるのは貴方と真矢ちゃんしかいないわ」
「……」
「貴方はもし襲撃してきた者が居たとするなら、戦える? その結果、相手が死ぬ事になっても」
「……そ、それは」
「いえ、戦わなければならない。そうでなければ護れず死ぬだけだから」
「………………」

一騎は沈黙し、下を向く。
我ながら凄く意地悪いの事を言ったとイネスは思う。
お陰で真矢に凄い形相で睨まれている。
でも、これはとても大切な事だ。
一騎がこれから戦う上で、どうしても向き合わなければいけない命題。

これに、何時までも迷っていたら戦えないまま死ぬだけだ。
だから、一騎が一騎自身でその命題に決着をつけなければならない。

「俺は………………」

呻るように呟く一騎。
いまだ、迷っているのだろう。
当たり前だ、その質問に直ぐ答えが出せる訳がないのだから。

「すいません……ちょっと出て行きます……一人で考えさせてください」
「ええ、解ったわ」

迷いながら、そう一騎は言って操舵室から退室していった。
そんな背中を見ながら、イネスはふぅと溜息を吐く。
今しばらく時間がかかるだろう。
だから、今は一人にさせた方がいい。
そんな事を思いながら、部屋に残るもう一人、真矢の事を見る。

「……どうしてあんな事を?」
「別に。いずれ、必要になる事でしょう」

真矢は凄い剣幕でイネスを見ている。
そんなに一騎に質問した事が癪に障ったのだろうか。
まあ、そんな質問をすれば一騎が揺れるのは決まっている。
真矢はそれを理解していたからこそ、イネスを睨んだのだろう。
そういえば、この子は戦闘の時、何の躊躇いも無く撃っていたという事をイネスはふと思い出す。
真矢だって同じくフェストムしか戦っていなかったはずだ。
なのに、真矢は躊躇いも無く戦えていた。
それに少し疑問に思いながらイネスは聞く。

「貴方は案外直ぐ適応していたわね」
「……それは……でも護りたかったから」
「そう、仲間をね」
「はい」


110 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:41:27 ID:F2ZLv0uP
 

111 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:41:45 ID:Kmg9oF63
 

112 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:41:59 ID:yobFCDwg


113 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:42:05 ID:v0WAzHr1

「…………貴方も少し休んだら?」
「……はい?」
「シャワーでも浴びてきたらどう? 基地まで辿り着くまでまだもう少しあるわ」
「……」
「まあ、何かあったらすぐ伝えるわ。どう?」
「……解りました」

休憩をする事を提案した。
何となくだが彼女も疲れているだろうと思ったから。
彼女だって自分の世界とは違う一騎が連れてこられて今、目の前に居る。
その事戸惑いを持っているのは確かなのだ。
彼女も一人で休んで考えた方がいいだろう。
そんなイネスの心を真矢も察したのか、素直に提案を受けたのだ。
真矢はイネスを一瞥し、ゆっくりと部屋を出て行ってた。

残されたのはイネス、ただ一人。

「…………やっぱり、私は甘いわね」

ふと、先程思っていた事を口に出してしまう。
何だか調子が狂ってしまう。
一騎や真矢に問いかけ、ましてや気を使ってしまうなど思ってもいなかった。

(でも……まあ……いいか)

それも、また、いいかと思い、クロガネのオート操縦を鈍行に変更する。
少し、到着が遅れるがそれもまたいいだろう。
まだ、時間はある。
できるなら、少年少女にほんの少しでも時間与えたかった。

「ふぅ…………」

イネスは大きな溜息を吐き、そして海をただ、見続ける。


願わくば


少年少女が自分が納得できる答えを得られるように。


そして自身が望んだ未来を掴み取る事ができるように。



そんな事を、ただ漠然に思いながら。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇








114 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:42:50 ID:yobFCDwg


115 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:43:04 ID:F2ZLv0uP
 

116 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:43:26 ID:v0WAzHr1


(私は……)

真矢はゆっくりと歩きながらシャワー室を向かっていた。
漠然に取りとめも無く何かを考えながら。
自分の事、戦いの事、仲間の事、初めて知った事、そして再会した一騎の事。
どれも、答えなど出る事が無く、あくまで考え思うだけ。
何か、思考がごちゃごちゃしていた。
自分でも、この状況は参っているのだろうかと少し思いながらも、目的地に着いたことを確認する。

簡素にシャワールームと書かれた扉を潜ると、簡易ながらも清潔そうなシャワーが存在していた。
イネスに言われるまま、着てみたがあながち悪い案ではないなと真矢は思う。
最初は何か裏があると思っていた。多少は信頼したとは言えど、あくまで仮初の仲間であるから。
でも、イネスの様子から何か思惑があるとは思えず、気遣って言ったことだと何となくだが理解できたのだ。
食えない人だなとは思いつつも、今はその提案通りにシャワーを浴びる事にする。
兎も角、シャワーを浴びるという事は真矢にとっても魅力的だった。
グダグダしている思考を熱いお湯で洗い流してくれるから。
そして、また新たに思いなおせるから。

真矢はそんな事を思いながら着ていた服を脱ぎ始める。
纏っているピンクの色をしたアルヴイスの制服を手早く脱ぎ、それを脱衣ボックスの中に入れた。
ふと目の前にあった鏡を見て、一瞬顔を歪めるもそそくさと飾り気の無い白いブラのホックをとり、それも箱に入れる。
そのまま同じく白の下着を手早く脱いで、箱にいれシャワーがある場所まで駆けていく。
監視カメラなどある訳が無く見られているなんて事は無いのだろうが、何処か気恥ずかしかった。

真矢は少し顔を朱に染めながら、シャワーのある所までいき、そのままシャワーカーテンを一気に閉めた。
ふうと溜息つき、目の前の鏡を見て、そのまま首元を触ってみる。
そこには無骨の首輪がぴっちりと絞められていて、改めてそれを確認する何処か息苦しい。
鏡には一糸纏わぬ姿に似合う訳が無い首輪をしめた自分の姿。
その姿は何処か人間に見えず、飼われてる獣の様で、真矢は不快に感じ顔を顰めた。

真矢は不快な気持ちを切り替える為にも、素早くシャワーの蛇口を捻る。
瞬く間にシャワーヘッドからお湯が流れ、真矢の茶色がかった髪の毛を濡らしていく。
熱過ぎもぬるすぎもしないほどよい温度のお湯が真矢にとって心地よかった。

「ふぅ…………」

思わず、溜息が出てしまう。
こんな人間らしい時間は久し振りだなと思って、不意に笑ってしまう。
温かい雫が未成熟な胸を伝った時、ふと思う事があった。

(一騎君……)

それはやはり、真壁一騎の事。
まさか、こんなに早く会えるとは思ってもいなかった。
会えた事は嬉しい。嬉しいはずなのに何処か心に闇を落としてしまう。
それは一騎が『自分を知る一騎』では無い事で。
真矢にとって過去のから着た事だった。
蘇るのはイネスとギリアムの言葉。
盲目的な男の御伽話と浦島太郎の話。
その話は真矢にとっても印象的で心に残っている。

(ここにいる一騎君は『一騎君』じゃない)


117 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:43:57 ID:F2ZLv0uP
 

118 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:44:04 ID:Kmg9oF63
 

119 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:44:52 ID:v0WAzHr1
石鹸をしなやかな肢体につけながらその言葉を心の中で呟く。
そう、ここにいる一騎は自分の世界とは違う所から着ている一騎だ。
もし、自分が元の世界に帰ればまた一騎が居るかもしれない。

例えここの一騎が死んでしまっても。


(でも……けど)

でも。
あの時自分に過去を聞いた一騎は間違いなく一騎だった。
殺す事を問われ、凄く切ない顔をした一騎は間違いなく自分の知る一騎だった。
自分を否定しそうになる一騎は自分が知る一騎と何も変わりはしない。
そしてあの不器用そうな一騎の笑顔は間違いなく自分が好きな一騎の笑顔だった。

だから

「一騎君は一騎君だ」

真壁一騎は結局の所真壁一騎でしかないのだ。
そんな事を考え、真矢は思う。
護ろう、此処に居る真壁一騎を。
イネスとギリアムが語った事、それについてはまだよく解らない。
きっと色々後悔するかもしれない。
でも、それでも、一騎を護りたい。
その気持ちに偽りなど無いのだから。
だから迷いながらも、それだけは思ってよう。

そんな事を考えながら真矢は身体についた石鹸の泡をシャワーで流していく。
お湯は鎖骨に当たり、まだ起伏が少ない胸を通って、お腹の周りを流れ、泡と共に地面に落ちた。
身体と一緒に何処か、さっぱりとした気分になれた、そんな気がした。


(でも……)

お湯を止め、もう一つ思う事がある。
それは大切な親友の事。
死んでしまった、死んだはずの友達――――羽佐間翔子。
恐らくきっと彼女も真矢にとっての『過去』から連れてこられたのだろう。
あの優しそうな笑みは今でも思い出す事ができる。
けど

(もし……会ったら)

もし会えたなら自分は彼女に対してどう反応していいのだろう。
『死んでしまった』彼女に対して。
生きている一騎とは違うのだ。
真矢にとってその『死』は忘れられないものだ。
今も真矢の心に傷や楔を残している。
どうすればいいか……わからない、わからなかった。

今でも思い出せる翔子との思い出。
でもそれはあくまで『思い出』なのだから。
翔子が死んで真矢は変わった、いや真矢だけじゃない皆が。
戦って、色んな人を失って。


あの頃には……戻れなかった。



120 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:45:08 ID:yobFCDwg


121 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:45:40 ID:F2ZLv0uP
 

122 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:45:43 ID:v0WAzHr1
無邪気に笑っているだけでよかった子供には。


もう、戻れない。


「翔子……」

大切な大切な親友の名前を呼ぶ。
もし会えたなら、どう反応するのか、すればいいのか全く解らなかった。

ふと、自分のてのひらを眺める。
思い出すのはイネスの先程の言葉。
自分はすんなり人間に向かって銃を撃っていた。
護りたかったから。その気持ちに偽りは無い。
でも、余りにも普通に人に対して撃てていた事に戸惑ってしまう。
もし、次に人に対して銃口を向けたら自分はどうなるのだろうか。
よく解らなかった、でも一つだけ解った事がある。

変わっていく。

自分も。

一騎も。

全てが変わっていく。

自分も変わってしまった。

この先……どう変わっていくのだろうか。


そんな事を考えて、その先など考えたくもなくて。


真矢はすっかり冷め切った肢体にもう一度温かいお湯をかけ始めたのだった。






◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇









123 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:46:37 ID:v0WAzHr1
「はぁ……」

一つ、溜息をつきながら一騎は長椅子に座っていた。
結局訓練にもならないのを一騎は自覚したら、休憩がてら飲み物を飲む事を決めた。
無料で飲める自販機の中から、竜宮島には見る事ができなかった種類の炭酸飲料の一つを選ぶ。
コップに注がれたのを確認し、一騎は椅子に座って飲み始める。
喉を通る炭酸が何処か心地よかった。

(護る為には…………でも)

一騎はじっと自分の掌を見つめる。
戦わなければならない。護る為には。
でも、それは同時に誰かの命を奪ってしまう事でもあり。
一騎自身の手で誰かの命を終わらせてしまうという事であった。
殺人者になる自分、その覚悟は出来てるのだろうか。
それすらも一騎は解らなかった。

(俺に…………誰かの命を奪う資格なんて……)

それに自分に命を奪う資格なんてあるのだろうかとさえ思ってしまう。
総士の目を傷つけてしまった時、堪らない程苦しんでしまった。
それなのに、こんな自分が誰かの命を奪うなんて事……できるのだろうか。
……答えは出なかった。

「俺は……」

くしゃと自分の髪を触る。
大切な人達を護る為には誰かを殺さなければならないという矛盾。
たとえ、それが自分と同じような年齢の子だったとしても。
襲われたらきっと殺さなければならない。
一騎はその事が、どうしようもなく堪らなく感じてしまった。

「解んないな……」

よく、解らなかった。
もし、敵と戦う時、自分は敵を打ち倒す事が出来るのだろうか。
それすらもよく解らずおもわず溜息をついてしまう。


「あれ……一騎君?」
「遠見?」

その時だった、真矢が声をかけてきたのは。
一騎が顔を上げると何処かさっぱりした様子の真矢が傍に居たのだ。
真矢は自販機から飲み物を取ると、一騎が座っている長椅子の端にちょこんと座った。
一騎の隣に座る事は……できなかった。

「…………迷ってるの?」
「え…………あ……うん」

少し互いに無言ではあったが切り出したのは真矢だった。
一騎の様子から可笑しい事は直ぐに理解できたから。
恐らくは先程のイネスの言葉の事だろう。
一騎だからこそ迷ってるんだろうなと真矢はそんな事を思いながら。

「…………俺は皆を護りたい」

一騎を優しく見つめる真矢の瞳に、一騎はポツリポツリと思いを言っていく。
一騎は皆を護りたい。
それだけは変わらない。

124 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:47:16 ID:F2ZLv0uP
 

125 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:47:21 ID:v0WAzHr1

「でも、それが結果的に誰かの命を奪う事になるって事が……なんか苦しくて」

だけど、護る為に誰かを殺してしまう。
それが何処か苦しく感じてしまう。

「……何か可笑しいよな」

そんな矛盾に一騎は哀しく笑う。
命を奪う覚悟、資格すらもないと言いたげそうに。
一騎は哀しそうに笑った。

「可笑しくなんかないよ、きっと」

でも真矢は真面目に一騎に言葉を返す。
その瞳は一騎を射抜いてて。

「人の命をしっかり考えて、一生懸命迷ってるもん。それはきっと可笑しくないよ」
「……そうかな?」
「そうだよ………………私より凄いよ」

最後の真矢の呟きは一騎には聞き取れなかった。
でも、真矢は一騎の迷いを肯定してくれている。
誰かが一騎の背を押してくれていた。
それが何となく嬉しかった。

この迷いが、思いがもしかしたら一騎を止めるかも知れない。

でも

それでも。


「そうだな……うん」


この迷いが、思いが一騎を強くしようとしてくれている。

だから、今は迷っていよう。

そして、命の重みを考えていよう。


そう、思う事ができたから。


「俺はまだ解らないけど……でも、護ろう……そして戦おう」


まだ答えは出ない。

けど、戦おう。

誰かを護る為に。
誰かの命を護る為に。


迷いながらも、進んでいこう。



126 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:48:12 ID:v0WAzHr1
「うん……」


そんな一騎を見て、真矢は優しそうに笑った。


「未来を……掴むんだ」


やがて来る未来を。


両手で掴む為に。



【イネス・フレサンジュ 搭乗機体:クロガネ(スーパーロボット大戦OGシリーズ)
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好 格納庫にヴァイスの左腕あり
 現在位置:F-7
 第1行動方針:甘いわね、私も……
 第2行動方針:一応、真矢への対抗策を用意
 第3行動方針:ルリと合流、ガイもついでに
 最終行動方針:願いを叶える「力」の奪取。手段は要検討。
 備考1:地中に潜れるのは最大一時間まで。それ以上は地上で一時間の間を開けなければ首輪が爆発
 備考2:クロガネは改造され一人でも操艦可能】


【真壁一騎 搭乗機体:搭乗機体:アルトアイゼン・リーゼ(スーパーロボット大戦OGシリーズ))
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好 クロガネの格納庫に収容 反応速度上昇
 現在位置:F-7
 第1行動方針:仲間を守る。
 第2行動方針:G-7施設でギリアムと合流
 第3行動方針:人を殺す事に対して……?
 最終行動方針:バトルロワイアルからの脱出】


【遠見真矢 搭乗機体:ヴァイスリッター(スーパーロボット大戦OGシリーズ)
 パイロット状況:身体的には良好
 機体状況:左腕欠落、ミサイル半分ほど消費、EN消費(小) 精神的な同調ができないと不快感を覚える模様。
      もしかしたら何かのきっかけでラインヴァイスリッターになるかも……? 反応速度上昇
 現在位置:F-7
 第1行動方針:一騎を守る
 第2行動方針:総士、翔子、甲洋、カノンと合流し、守る
 第3行動方針:仲間を傷つける可能性のある者(他の参加者全て)を率先して排除する
 第4行動方針:翔子に対して……?
 最終行動方針:仲間を生き残らせる。誰かが欠けた場合は優勝も視野に入れる】



【13:00】

127 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:48:18 ID:Kmg9oF63
 

128 :やがて来たる日々 未来を両手に掴め ◆UcWYLVG7BA :2010/02/18(木) 21:49:09 ID:v0WAzHr1
投下終了しました。
沢山の支援ありがとうございます。
何かありましたら指摘をお願いします。

129 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 21:58:35 ID:hXuj4TiH
サービスシーンってこういうものだよねー
雪山のヌーディストたちにも見習って欲しいものだな
面白かった投下GJ

130 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:00:08 ID:fceT0uzG
投下乙

それで、結局紅のロザリオはどうするのかな
作者が出てこなければ流せるから作者には下手に動かないで欲しいが

131 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:02:22 ID:2soyneZd
投下乙!

なんというサービスシーン
……しかしタイトル的に行く先は闇という罠

132 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:02:40 ID:2kVpz/FN
投下乙ー
サービスシーンktkr

133 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:04:56 ID:SVLL4UIj
投下乙!

ああ、やはりサービスシーンは癒される
しかし序盤からこうも穏やかだと後々の悲劇が……楽しみだw

134 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:13:50 ID:N4cMSz3I
>>130
内容に問題はないが
フラグのあるキャラが無意味に死んで話もつまらないから破棄
ってのは無茶だろ、荒らしってわけでもないし
これは通しで二度と現れないのを願うのみ

135 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:16:14 ID:C8Oh7zW/
やっぱ人間相手は慣れてないし悩むよねえ…
放送後とか翔子や甲洋に会った時が楽しみだ

136 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:43:21 ID:2soyneZd
>>134
賭けてもいいが、徹底的に叩き出さない限り何度でも同じことを繰り返すぞ。
何が問題か理解できない論外な奴か、問題だと分かってやる荒らしかどちらかなんだから。

137 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 22:44:48 ID:zq2uVBjb
初トリで投下された放送10分前の強マーダーを無理やり殺しただけのSSが荒らしじゃないとか



138 :それも名無しだ:2010/02/18(木) 23:54:45 ID:74WysTdU
正直、フラグ潰しの作為を感じるわ
書き手の釈明を求める
説明がこのまま来なければ破棄だよ
書き手の悪意を感じるわ

139 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 00:09:59 ID:UYIPT+JY
投下GJ!
そうだよなあ、ファフナー勢はカノン以外まともな軍属じゃないから、人殺しの経験とかないんだよな……
一騎のためと泣きながら戦う翔子、自分を取り戻そうと同じように泣きながら戦う甲洋が描写されたけど、
今度は一騎と真矢の番か……みんな凄絶だよなあ、命の重さとか別れが原作で強調されてるだけあって。

しかし、イネスさん丸くなってきてるなw 原作の雰囲気が戻りはじめてるw
けど、このまま進路そのまま進んだら翔子……タイトルとは裏腹に暗い未来しか予感出来ねえwww

140 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 00:31:01 ID:Q+6Ej9ZB
>>138
過剰反応すぎだろ
そしてこの状況で書き手が出てきても
結局袋叩きじゃないか?
俺はここ最近はマーダー勝ちすぎだから別にいいかと思ったが

141 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 01:05:05 ID:Yn65liX+
ま、10分内でやるには詰め込み過ぎた内容だったと言わざるを得ない

142 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 01:18:18 ID:vY41ZCt0
ロボ戦なんて10分どころか、10秒で終わっててもおかしくねーよ

143 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 01:25:43 ID:msmihDKy
>>139
ヒント:タイトルの元ネタ>タイトルとは裏腹に暗い未来

>>140
あらゆる意味で超低クオリティのブツでロワ内でフラグを幾つも積んでるキャラが死んだのが問題なんだと思うぞ。
その方向を良しとするなら何も言えんが。

144 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 01:35:53 ID:DMweIN4Z
まあ期待は誰だって裏切られたくないからな
ましてや、周囲が煽りまくった期待だったらなおさらだ
同じ裏切るにしても予想と期待は別物だし

145 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 01:45:45 ID:FdxM1C7H
つまらないSSをしたり顔で出されるこっちの身にもなってほしいものだ
フラグは片っ端から叩き折りやがって、性質が悪い

146 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 02:39:09 ID:07fRk8dA
だったら読むなよ
文句言うだけの読み手なんぞどんだけいても何のプラスにもならねーんだよ

147 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 03:41:03 ID:V7NYd3gJ
流れ的に書き手が折れて自分で破棄宣言するか荒らしになるまで叩くつもりみたいだな
まあ勝手に頑張ってくれ、既に通しでも破棄でもダメージはデカイ

148 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 04:42:36 ID:G5yToNnu
スパロボでもF→MX→三次αと公式で次元移動してるから
あのSSが通しにならジ・エーデルでも絡めて次元を超えて復活する
カヲル君ネタを考えるとするか

149 :それも名無しだ:2010/02/19(金) 19:08:13 ID:sz/AQTqp
まあぶっちゃけプル死亡話の方がよっぽど無理矢理くせえけどね。
今回のは面白くねえし後に残るものもなさそうだが、問題点といえば10分でいけるどうか微妙かもってとこぐらいだ。

150 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 00:31:46 ID:VLqeU23/
テッサ死亡話も勿体無いないし、キャラが違うという矛盾があるので破棄してほしいな

151 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 00:50:21 ID:45QaK9HU
最近の死亡話って内容も文章力も微妙すぎるよな、後先考えない適当なズガンって感じで。
キャラ殺すならもう少し腕磨いてからにしてくれと言いたい

152 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 01:13:53 ID:x8lSyEO5
矛盾するようだけど、上手ければ自他の下手さが分かるんだよな。
だから、上手い人ほどそう気軽に殺さないという……


153 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 01:26:38 ID:x9+HjDhw
俺だって初めて書いたお粗末なもので殺したけどこうはならなかったし
ここまでなるってよっぽどだぞ、白い悪魔を書いた初期のあの人とこの人ぐらいだろ

154 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 02:31:32 ID:ZeTWow61
もうライダーみたいに特定の書き手だけで談合して進めたらいいんじゃねーの
もったいないとかキャラが違うとか、要するに読み手様のお気に召さないのは全部破棄したいんだろ?

155 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 02:55:01 ID:x8lSyEO5
それじゃ新規書き手が入れんだろ……

156 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 02:56:53 ID:ZeTWow61
下手なのが当たり前の新規書き手をこうまでこき下ろしてるんだから要らないって言ってるのと同じだろうが

157 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:07:36 ID:x8lSyEO5
下手なのは当たり前。確かにそうだ。
下手な作品でキャラ殺そうとするのは、文章の上手い下手とは別次元の、リレー企画に必須の協調性の問題だがな。

158 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:09:45 ID:76I1OlPQ
どうせ全員殺す企画じゃん
カヲル殺しにどんだけハードル上げる気だよ

159 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:17:53 ID:ZeTWow61
だから確実に空気の読める書き手だけでやったら?って言ってんの

160 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:20:52 ID:0NK9drIA
とりあえず全員荒らしをスルーするタイミングを合わせるんだ!
返答は相手に餌投げるだけだ

161 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:26:10 ID:ZeTWow61
おやおや
書き手を悪し様に言うのはスルーするのに円滑な運営方法を提案したら荒らし扱いですか
ずいぶんと都合のいい耳をお持ちのようで

162 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:38:56 ID:x9+HjDhw
読み直してて思ったけど、トレーズとトビアは二手に分かれてて、ビッグデュオ・炎で

>>A-1の端ぎりぎりまで足を伸ばしていたトビアは

こう描写されていて、結局トレーズがいる方へ距離をることを考えると
当然、トレーズもまたそれとは逆のA−1の端かそれに近い場所まで行っていると考えられる
渚カヲルがA−1の中心地を目指しているならばともかく、B−1にいてしかも海へ行こうとしている。
これはやはりトレーズがソルグラヴィオンでいくら追いつこうとしても
速さに特化した機体じゃないと10分では到底無理じゃね?
しかも10分で追いつけるぐらいの速さだとダンにかけられている以上、
速度制限をかけられてる可能性が高いのでやっぱり無理があるかと

163 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:40:56 ID:x9+HjDhw
× こう描写されていて、結局トレーズがいる方へ距離をることを考えると
○ こう描写されていて、結局トレーズがいる方へ近づけなかったことを考えると

164 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:43:19 ID:ZeTWow61
>当然、トレーズもまたそれとは逆のA−1の端かそれに近い場所まで行っていると考えられる

それは書き手次第だろ。明確に書かれてないのに読み手が断定できる事じゃない
でビッグデュオはプロペラとロケットエンジンで飛行する機体
月面においてプロペラなんて役に立つ訳ないから機動力は相当落ちてるはずだが

165 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 03:53:52 ID:+ysRW0fA
確かにそうともとれるが
10分で行けるとはとても思えないけどな
わざわざ二手に別れたんだ
そんなすぐ近くにいる訳でもないだろ、ある程度距離はあるよ
トレーズは首輪の考察をしてて
調査を終了してトビアを迎えにいこうとしてたわけでもないし

166 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 04:00:31 ID:76I1OlPQ
明確なのは、最初通信すら出来なかった距離だったのが通信可能な距離まで近付いた
って事だけだな

167 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 04:11:47 ID:2YMuBVvH
あと爆発がトレーズさんから確認できる範囲だな
正直たいした距離じゃないぞ

168 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 07:40:09 ID:x9+HjDhw
当然、トレーズもまたそれとは逆のA−1の端かそれに近い場所まで行っていると考えられる
これは言い過ぎだったな。
でも爆発とはいうがトレーズからすれば火球に過ぎないし
プロペラの件もビッグデュオが移動できないほどではないだろう。
なにより通信はギリギリだった。
でもやっぱり皆は

二手に分かれてトビアはクレーターまで行って戻ってきて、トレーズはそのトビアから通信があるまではずっと別の方向に移動してたけど
渚カヲルが動けないほど、すぐに駆けつけることができる場所にいても、別にそれは詳細には書かれてなかったし
書き手の自由だからA−1とB−1だし問題ないよ。例え遠くても機体の速度なんて誰にも分からないし10分でも問題ない。

なんて思うのか。何かおかしいと思うんだが、これでも通してくれるんだったらハードルが下がるね
俺としては助かる

169 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 11:03:15 ID:iN12XYV5
どちらにせよ、書き手待ちだろう

170 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 12:23:27 ID:9LrAU6Jx
プルの方も含めてな

171 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 14:22:53 ID:VLqeU23/
テッサもな
これが破棄できるならリレーされてない話の細かい矛盾突付けば破棄できるだろう
ハードルをあげれば破棄できる話が沢山出てくる、当然これから先もな

172 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 14:31:02 ID:0NK9drIA
とりあえず、したらばでやってくれ、本スレでやられても空気が悪くないだけだ。
専用のスレあるんだから。こっちで言うのは意味がないし、空気を悪くしようとするただの荒らしって思われても仕方ないぞ。


173 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 14:32:02 ID:0NK9drIA
空気が悪くなるだけ、な

174 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 15:39:25 ID:2YMuBVvH
>>168
だから巨大な火球が見える範囲って少なくともロボで10分あっても行けないような距離じゃないと思うぞ

175 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 16:47:54 ID:WZ7YwB+v
>>168
ビッグデュオが移動できないんではなく、スピードが落ちてるのならトレーズが追いつくのも無理な話ではないということだろう

176 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 16:53:52 ID:+ysRW0fA
メガトンミサイルの火球が見えたとしても
トレーズが爆炎に巻き込まれないのを考えるととかなり離れてると思うよ
それで既に交戦圏にいたと言われても…
それに10分あれば行けるって
カヲル君が逃げることもできなかったことを考えると、ほんの一瞬で距離が無くなったことになるし

あとこれって細かいことか?
いくらスーパー系だからってこんな一瞬では無茶な射程と移動を許したら
今後もこれは良かったのに何であれは駄目なんだって事になるだろ

177 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 17:54:17 ID:76I1OlPQ
ソルグラヴィオンってLサイズだろ?
走るだけでも1km走破するのに10秒もかからんと思うぞ

というか、別に放送になったら戦闘中断しなきゃならんわけでもないし
時間が〜とか、距離が〜ってのはそんなに大きな問題なのか?
別にルールが決められてるわけでもないのに

178 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 17:57:54 ID:WZ7YwB+v
メガトンミサイルを考証してみた。いくらなんでも核兵器並みってことはないと俺は思うが、ここではあえて核と同等って事で考えてみる

設定されてる威力はどうだか知らんが、現実の核兵器の爆風範囲はエネルギーが20メガトンとしたらおよそ6.5km(wikipediaより)
ここではwikipediaにならうが、爆風に巻き込まれなかったトレーズは「最低でも7kmは離れていた」
ちなみに1メガトンは約350万トンの鉄が蒸発できるエネルギーね

1エリアは何kmか明確には設定されてないようだが。一次二次に倣えば50kmだ
ソルグラヴィオンのスピードが制限されて時速何kmかはわからないが、自動車以下ってことはまずないだろうから時速200kmとしよう
10分では大体33km移動できるから、5分戦闘に費やしたとして5分で移動できるのは16、7kmくらいだ


・トレーズの移動しなければいけない距離は最低でも7km   これ以上の距離もあるかもしれないが、それは書き手が決める事だ
・トレーズが5分で移動できる距離は最低でも16、7km(時速200km換算として)、これ以上の速度があるならさらに時間は稼げる


さて、こう考えたら距離が10km離れてたとしても十分にトレーズは戦闘エリアに到達できる
そもそも「火球が巨大に見えた」ってことはそうたいした距離がある訳ないと思うんだが・・・

179 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:08:48 ID:4LKVq8FM
だからさー避難所の議論スレでやれと……

180 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:11:41 ID:2YMuBVvH
メガトンミサイルは原作見る限り核兵器よりは確実にしょぼいぞ
爆発の規模はせいぜい1〜2キロあるかないか位じゃねえかと

181 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:13:53 ID:0NK9drIA
だから、議論スレでやってくれ。
こっちでやっても、空気悪くなるだけだった

182 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:14:17 ID:76I1OlPQ
広島級くらいだと思う

183 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:14:48 ID:WZ7YwB+v
>>180
そこはそれ、最大限破棄派に譲歩してみた
ソルグラヴィオンのスピードも含めてね

まあ俺は文系で数学もからきしなんで間違ってるなら言ってくれ
考えた限りどこが無茶な移動?って思うからさ

184 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:21:26 ID:VLqeU23/
無茶な移動ということにして、書き手が現れなかったら破棄にしたい
これが全て。書き手がこなかったら破棄な。ここで議論を止めたいんだよ
この流れで破棄になったら、これから先とこれまでの話にも同じことが出来るから俺は書き手来ないと破棄派に賛成

185 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:54:42 ID:+ysRW0fA
これが通ったらテンプレにスーパー系だから多少の無理は大丈夫と書いといた方がいいな
リアル系の機体はハズレ機体とでも言っていいね
ゲーム内で少ない長所である移動力ですらスーパーと同じかそれ以上って事になるし
実質長所は機動力だけw

186 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 18:58:27 ID:76I1OlPQ
まぁ実際リアル系の扱いは結構酷いw

187 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:03:18 ID:0NK9drIA
まあ、あれだ
 ス パ ロ ボ で 超 使 え な い 子 だった
ガイキングがどんだけ猛威を初代で振るったか思い出せばなんとなく、スーパー系の凄さが分かるw

188 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:11:49 ID:4LKVq8FM
トロンベがその完全上位互換で出てくるのがまた腹立つんだよなー>ガイキング

189 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:22:50 ID:hZomJ8a9
今のこのスレ住人にはガンダムキングジェイダーを許容する心の余地はなさそうだな

190 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:28:32 ID:WZ7YwB+v
ただの高出力なビームのはずのザ・グローリー・スターが因果律から組み上げられる一撃とかいうイミフなものになってアカツキの反射装甲上回ったり
アクエリオンの無限パンチがビッグデュオを1エリア丸ごとふっ飛ばしたり
ダンがたったの30分でE-2からA-5まで移動したり

してるのに今更だな
おお、そういやダンの移動速度はソルグラヴィオンとは比べ物にならん位速いのに何も言われないのはどうしてだろうな?
こんな無茶な移動してると今後差し支える・・って方はこの時いなかったのかもね?

191 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:32:20 ID:76I1OlPQ
いや、確か突っ込みは有ったけど、剣の状態だから問題ないとかいう話でそのまま通った

192 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:34:29 ID:0NK9drIA
>>190
ありゃ剣でどっちかというと大気圏まであの自動操縦で吹っ飛んだだけで、移動したわけじゃないぞ。
話出てたじゃないか

193 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:36:23 ID:WZ7YwB+v
へー
スパロボKでは剣状態に変形して普通に突撃したりしてるのにか

>>192
大気圏まで吹っ飛んだらエリアまたいで移動できるってこと?
じゃあソルグラヴィオンもそう言う風に修正したら問題解決だな

194 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:42:13 ID:0NK9drIA
>>193
だから、単に大気圏上空まで吹っ飛んでその下がたまたまA-5だっただけだろ、
わざと問題混同させるな、あとここでやるな

195 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:44:24 ID:WZ7YwB+v
だからソルグラヴィオンだって大気圏上空まで飛んで降りたらたまたま下にカヲルがいても問題ないんだろ
向こうでは作者待ちだからこっちでやってるんですが。
ていうか自分が答えてから人には向こう行けとかないわ

196 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:47:51 ID:4LKVq8FM
ていうかむしろ余計遠回りにならんか、それw

作者待ちで決定してるんだからgdgd言わずに素直に待ってなさい

197 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:50:00 ID:0NK9drIA
よし、完成。
投下いきます


198 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:50:57 ID:0NK9drIA
この殺し合いの場でははじめまして。
何度もガンダムファイトを見た人々はお久しぶり。

さて、この殺し合いも早いものです。
既に鳴り響く放送に耳を傾けんとするものも、そろそろ出始めました。
誰もが主役の群像劇。
最後の一人が生まれるのが先か。反抗を企む参加者たちが主催者の喉元に牙を突き立てるのが先か。
また、始まりでアクセルが止めたものは? また、主催者の真の目的とは?
まだまだ疑問は付きません。

けれど、一度振り返るのも悪くないのではないでしょうか?

――え?
お前は誰だ?
何、名乗るほどのものではありません。
ちょびヒゲにきれいに狩られた頭髪、それに眼帯をつけた私のような怪しい男はお気にせず。
まあ、名乗るならストーカー、ということにしておきましょう。

ここでは、「ゴダード」、「ガトー」という二人に絡めながら、タイトル通り『映像』にそって進めます。
出来るなら、タイトルの元にもなったお話の名曲、「パリは燃えているか」でも聞きながら……知らない?
まあ、なにぶん古い番組ですから仕方ないかもしれません。
それはさておき。


では――最初の映像スタート。


【A】
「テックセッタァー!!」
 クリスタルの輝きで全身を満たし、超人であるテッカマンアックスへと変異する。
 こうするだけでゴダートの鋼の肉体は核に耐えられるほど強靭となる。
 飛ばした左腕とミサイルが交差。黒い爆発が巻き起こりソウルゲインを地球へと押し出そうとする。
 が、それだけでは終わらないはずだ。敵機の挙動から追撃は容易い。
 ならば自機の爆発を隠れ蓑にして一気に近づくまでだ。
「テッカマンアックス!他の参加者に伝えるんだ!このジ・エーデル・ベルナルはスペースコロニーを地球に落すと!滅びたくなければ防いでみろと!」
 しかし、追撃の代わりとばかりに耳障りな哄笑が耳朶を打ち、予想外としか言えないことを言い始めた。
「なんだと!」
「今言ったことを伝えるんだ」
 機体がさらに傾く。地球に近づきすぎた、もはや立て直すこともできない。ソウルゲインが赤熱化し台地へと向かって落下していく。
………
……
…




199 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:51:50 ID:0NK9drIA



落下開始時刻は9時45分。
この【A】のやり取りは――9時40分前後の出来事。
……さてこれが、テッカマンアックスことゴダートが大気圏を突き破り、落下に至るまでの過程です。
ここで、気になることが一つないでしょうか?

それは、容易いはずの追撃を何故行わず、一気に近付かなかったのか、です。

結局この後機体の傾きは大きくなり、ソウルゲインは落下することになりました。
確かにチャンスはありました。ジ・エーデルの世迷言を聞かなければ、仕掛けることが出来た。
だが、結果として攻撃は行われなかったのです。
これは、ジ・エーデルの口車にまんまと乗せられたためでしょうか?
テッカマンが? 格闘家としても名のあるゴダードが、相手の笑い声一つで攻撃を中断し、致命的な隙を見せた?

――いいや、答えはNOです。

では、何故彼が攻撃をやめ、ただ落下する羽目になったか。
答えは簡単。それは――どうしても動きを止めてしまうような、固まって注視せねばならないものがあったからに他なりません。
それは、何か。今度は、その出来事を再生してみましょう。


それでは――二番目の映像スタート。


【B】
「やっぱり駄目か……でも、ディアッカが逃げる時間くらいは稼いでみせるよ……!」
「ボルテッカァァァァァァァーーーーーーーー!」



至近距離で放たれたブラスターボルテッカ。
撃った当人であるテッカマンブレードを傷つけながらも、その光はライディーンを原子の塵へと変換していく。
しかし、消滅よりも早くライディーンは落下する。
削り取られながら、しかし確実にテッカマンブレードを大地へと沈めていく。
しばしの拮抗の後、ついにボルテッカの輝きが古代ムー帝国の守護神もろともニュータイプの少年を消し飛ばした。
奇しくもジュドーと同じように、戦いの中で妹を失った兄の手によって。


ジュドーを葬ったブラスターボルテッカの光は、まさに天を貫く光だった。
はるか大気圏まで立ち昇る輝きを見て足を止めたのは白いヒゲを持つガンダム。
ラウ・ル・クルーゼが操縦する∀ガンダムの中で、テッカマンレイピアである相羽ミユキが声を上げたためだ。
………
……
…



200 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:51:55 ID:WZ7YwB+v
それもそうだな
距離の問題は解決できそうだし大人しく作者待つか

201 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 19:52:38 ID:WZ7YwB+v
おっと、割り込み失礼

202 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:54:04 ID:0NK9drIA


【B】のやり取りもまた、同じく――9時40分前後の出来事です。
落ちていかんとするゴダードが大気圏から見たものは――見たこともないほどに激しいボルテッカの輝きだったのです。
彼も、ダイターン3相手にボルテッカを撃ちました。そして己の制限に気付いています。
なのに、まったく制限されていないとしか思えない、いや逆に強化されているようにすら見えるボルテッカ。
それを見た彼の驚愕は如何様だったのでしょうか。

この後、彼は必死に大地に叩きつけられるのを避け、見事G-4の海に落下します。
そして彼がどうなったのかを知るには――今度はガトーのほうに目を向けなければなりません。

すこし、新しい映像もお出ししましょう。
これが、今のガトー少佐の――

【新】
「コロニー落としだと……!?」

それも、遊び半分で。ただ、快楽的に。
コロニー落としが、世間において悪行と言われることはガトーも知っている。
だが、それでもガトーはそれを成すべく活動した。
それは、他でもない理想のため。絶対に成就しなければならない目的のため、敢えて手段を選ばなかったのだ。

それを―――


――プツッ


映像が早いし、これはまだ先の映像だったのですが……すいません、こちらのミスですね。
今の彼の状態はこちらです。

では――初めて公開する映像をどうぞ。


【新】
現在時刻12時30分。
機体の補給を終え、1時間ばかりD-1海底の岩場の影でガトーは仮眠を取っていた。
星の屑成功のためとはいえ、ほとんど常に気を張り続けていたガトー。
核攻撃を成功させ、母艦に帰還し疲労はその段階でかなり溜まっていた。
その上、ここにきてからの連戦である。先程の失敗から見えても、少し発想が短絡になっていることは否めない。
一度は休息し、心身を落ちつけることこそ勝利のためには必須事項と言えるだろう。
放送が近付けば、否応なしに他の参加者の動きも鈍る。
放送を聞き逃さんためでもあり、ガトーと同じように活動の疲れが見え始める時期だからだ。

仮眠の間の、状況を確認。
一応、何か接近すればアラートが鳴るように設定していたが、改めてチェックする。
……ログにも、機影などは映っていない。問題がなかったことにガトーは頷いた後、行動すべく機体を立ち上げる。

改めて確認後、小さく息を吐いたガトーは、すぐさま吐いた息を飲み込むこととなる。
何故なら、警報の解除設定へ指をかけようとしたまさにそのタイミングで――警報がけたたましく叫び始めたのだから。
機体の接近に対して、ガトーは機体を向き合わせる。

何が来るのかと身構えて待ち構えるガトーの前に現れたのは……
流れに身を任せ移動する青い装甲の、モビルスーツほどの大きさの機体だった。
………
……
…

203 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:54:53 ID:0NK9drIA


そう、この青い機体こそソウルゲイン………え?

ソウルゲインがモビルスーツ程度大きさの筈がない?
なんでG-4に落ちたソウルゲインがもうD-1にいるんだ? 二時間あるとはいえそんなに早く水中を移動できないだろ?

いえいえ、皆さんの疑問はまったくです。
説明不足でしたね。ですが、ここで少しばかり見て欲しい映像があるのです。
まず、これはソウルゲインの初陣の映像です。


では――第三の映像をスタート。



【C】
「はぁ!」
「ふんっ!」


カノンはロムとアックスの戦いをただ、眺めるしかなかった。
二人の戦いはまさに凄まじいというしかないもの代物で。
カノンが到底介入できるものではなかった。


ロムが拳を振るうならば、アックスはそれを右手で弾き。
アックスが拳を振るうならば、ロムはそれを左手で捌き。
ロムが蹴りを見舞うなれば、アックスはそれを後退し避け。
アックスが蹴りを見舞うならば、ロムはそれを腕で打ち落とすのだった。


互いに隙も無い一進一退の攻防で。


どちらかが勝つかなどカノンには想像もつかなかった。
………
……
…


そう、ゴッドガンダムとソウルゲインのガンダムファイト……ではないですね、
ロボットファイトが成立しています。
ここで、我らがゴッドガンダムの全長を教えましょう、16.6mです。
通常Lサイズと判別される60mオーバーの機体では、到底このような攻防は不可能です。
こういった激しい拳同士で打ち合う応酬には、体格差がありすぎると実現できませんからね。
大人と子供よりも大きな差では、どうしても殴り合うことがリーチその他から難しくなります。

それがどうしたか、というのはまだ少し早いですよ。
あなた方の中には、とある世界の、
「アルトアイゼンを倍近い身長で追い詰め、奥義を叩きこむソウルゲイン」の映像のイメージが残っているかもしれません。
ですが、それはあくまでイメージです。このバトルロワイアルにおけるソウルゲインに適応してはいけません。
何故なら、このソウルゲインは、その世界のソウルゲインとは違うのですから。

204 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:56:14 ID:0NK9drIA

ある世界では、量産を前提に、エースのシャドウミラー兵が搭乗するために、
高い戦闘力を持ちかつ少数量産されたソウルゲインがあります。それは、全長40mほどでした。
またある世界では、テスラ研に開発が譲渡され、完全ワンオフの特機として製造されたソウルゲインもあります。
これがあなたたちの多くが知るもので、グルンガストなどと同じく全長66m前後で開発されたものです。

しかし量産された人造人間が大量に乗り込むため、生産コストを落としたものもさらに別の世界に存在します。
これは、アルトアイゼン・リーゼとまったく同全長で、20mほどしかありません。

バトルロワイアルに支給されたソウルゲインは他ならないこれであり、
主催者として君臨するアクセル・アルマーが元の世界で使っていたソウルゲインとは別物なのです。
内部構造や装甲の材質レベルで違います。
何故なら、あちらは特機であり同時にメンテフリーのための再生機能を備えた、文字通り単騎決戦の機体ですから。


おおっと、少し話がそれました。
やはり、ガンダムと言わずグラップリングマシンの話題になると少し話し込んでしまいますね。
悪い癖です。

では、次は何故これほど早く移動できたのか。
これも、映像で振り返ってみましょう。


じゃあ――第四の映像スタート。



【D】
己の思考に没頭しているところへ一際大きな波が襲った。あっと思う間も無く飲み込まれてしまった。
手足の自由が利かず、沈み込む水流に揉みくちゃにされた。浮かんでいた残骸と諸共に、下へ、下へと追いやられた。
水の重さがあらゆる方向から体中に圧し掛かる。耳に痛みが走る。鼻の奥がつんと熱くなる。水を飲み、その塩辛さが口内に広がる。
眼が眩む。骨が軋む。内臓が押し潰される感覚。耐え切れずに肺に溜めた空気を吐き出す。ずきずきと頭が痛む。
眼球を奥へ押し込むように水圧がかかる。堪らず目蓋を閉じる。暗闇が訪れる。海上、海底、自分がどちらへ向かっているかも判然としない。息が持たない。
そんな状態でありながら頭の中では、

(このままだと、そのうち、この身体は死んでしまうだろうな)

酷く冷静に、客観的に自分のことを観察していた。
苦痛を感じるということは、まだ生きているということだ。苦痛の終わりは命の終わり。そういう意味では肉体の痛みはむしろ喜びでもある。
肉体的苦痛に喜びを見出せる――では、同じように心の痛みにも喜びを感じることは出来るのだろうか。聞いてみたい気もする。
心が痛がりだから、生きるのも辛いと感じてしまう、ガラスのように繊細な心を持っている少年――

(シンジ君――)
………
……
…




渚カヲルがビッグデュオのいたC-2海底に辿り着いたのが12時。D-1を通ったのは11時45分ごろのこと。
C-5の壁を抜けてC-1にいた渚カヲルがF-7に流された後、D-7の光の壁を越えてD-1に移動、C-2に進んだ。
このことから分かる通り島の下半分は島に沿って時計回りに、島の上半分は逆時計回りの海流となっていたのですね。
つまり、ガトーの側も通ったのですが……人並みサイズのカヲル君がレーダーに映るわけがなく。

幸か不幸かこの二人は、お互いのことを知る由もなく通りすがったのです。
いや、もしかしたらカヲル君は知っているかもしれませんが……そうかどうかはこの場では分からないので、言及は避けましょう。
ともかく、機体はなくとも使徒は通りがかっていたりしたんですね、変な話ですが。

205 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 19:57:30 ID:0NK9drIA

もっとも、この島の海流は特殊な形になっています。
ちょっと映像を出しましょう。

次は――第五の映像スタート。


【E】
「……上手く作動すればいいがな」


崩れた橋から逃れて海岸に降りたラカンの前に、偶然流れ着いていた獲物。
獲り終わった標的とはいえそれなりに役には立った、とラカンが呟き、不敵に笑う。
コックピットから抜き出し、海に捨てたジャミルの死体は既に魚のエサだろう。
鎮座させたグレートから降り、ドッグの片隅の電子端末に歩を進めるラカン。
………
……
…


――ともある通り、C-3で亡くなったラカンがD-4のラカンのいた場所に流れ着いたように、
地図の左上から左下にかけて存在する河は、北西から南東に向かって海流が流れていたりするのです。
そのため、ジャミルの死体がガトーの側を通ることはなかったんですね。

短い映像ですが、第六、第七の映像を出しておきましょう。



【F】
レーベンはタスクとの戦いから逃げた後、海中を通り南下していた。
そしてC-4の河につながる地点で行き先を考えていた。
今のゴライオンは連戦続きでかなりのエネルギーを消耗している。

「最寄りの補給ポイントは……B-4の市街地だな」
………
……
…



【G】
光もほとんど届かない、陰鬱な水の底を黒い巨体が静かに進んでいく。
目指す場所は、右上に存在する基地。首輪を解析するにしても、クロガネの施設では手に余る。
もちろん、シャドウミラーがそういった手段、道具を全て撤去している可能性はある。
それでも何もしないのに比べれば、遥かにましだ。敵を避けるため飛ぶのを避け、川を進み、F-6から北上する。
もちろん、その途中にあるG-7、G-5の施設も調べたうえで、最終的に基地へ向かう。
それが今のところの方針だ。
………
……
…



実は、テレサ・テスタロッサを襲う直前のレーベンも、クロガネの乗る一騎たちも同じように移動しています。
これは、あまり意識してないでしょうが、水の流れに合わせて移動した結果です。
特に、目的の場所を持たず、機体の疲労も押しているレーベンからすれば無駄な消耗を抑えたいと思うのは当然の帰結だったのです。


206 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 20:00:40 ID:0NK9drIA

また話がずれました。
とにかく、こういう理由で海流が動いており、またソウルゲインはモビルスーツほどしかありません。
ゴダードのMAPに記載されていたのは、奇しくもガトーと同じD-1の補給ポイントです。
なにしろ、補給装置は参加者と同じ70個も用意されていません。どうしても被ってしまうのは不思議なことではないでしょう。
海に投げ出され、アストロノーツとして訓練した流れを読む力で海流を大まかに知った彼。
補給ポイントへ、流れにそって進めば素早く、消耗を避けられると思い移動を開始しました。
手足がなく、機動に問題上がる以上、既にある力を借りようとするのは当然です。


そうして――彼らは出会ったのです。

さて、そろそろ私は戻るとしましょう。
もし、私のような役目が必要とあればまた。
バトルロワイアルにこうやって出るのもこれで二度目。慣れてきましたよ。





207 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 20:01:47 ID:0NK9drIA

【スタート――ガトー】


ガトーは、岩陰の策敵されない場所から、ゴダードの動きを静かに注視していた。

「しまったか……補給装置の側に寄られるとは……!」

補給装置に触れるほど相手は近付いている。その背中は隙だらけに見えたが、下手に攻撃を仕掛けるわけにはいかない。
装置が壊れれば、今後MAPに頼らず新規の補給ポイントを探し出すまで補充できない。
消耗が激しい機体というわけではけしてないが、もしもの場合に迅速に補充できないのは命にかかわる。
物資に乏しいゲリラとして活動してきたジオン軍人にとって、補給の有難味は無視できない問題なのだ。
何やら補給装置を前に、機能を停止させたかの如く突っ立っている的に歯がゆい思いをしながらも、ガトーは離れるのを待つ。
だが、そんなガトーにとって、意外な展開が訪れる。

「……オープン通信……!?」

敵機が突然全包囲にチャンネルを開放。通信を始めたのだ。
こちらに気付いたのかと機体を岩陰から押し出すガトー。
こうなればクローアームで相手を強引に引きはがして戦闘することも辞さないと、アシュタロンを走らせる。

だが、そこで聞いたのは――

「スペースコロニーという言葉を聞いたことがある奴は、よく聞いてくれ。
 今、これを落とそうとしている男がいる……! 名づけるなら、コロニー落としだ」
「コロニー落としだと……!?」

目を見開き、一旦突進のスピードを落とす。
ガトーにとって、その言葉は、あまりにも重い意味の言葉だったからだ。
どうやら、相手はレーダーが壊れているのか、光ささない深海でこちらに気付いていないらしい。
言葉は、なおも続いていく。

「相手は、ジ・エーデル=ベルナル。どう見ても面白がっている様子だった。遊び半分に会場を滅ぼそうとしていた悪魔だ。
 ……もっとも、俺もさっきまで似たような感じだったから人のことは言えないが。遅れたが、俺の名はゴダード。
 正気に戻ったんでな、本名を名乗っておこう。名簿では、テッカマンアックスとなっている。話を戻すが……」

ガトーは、一語も逃すつもりはないとゴダードと名乗った男の言葉に耳を傾ける。

「ジ・エーデルは恐ろしく強力な機体を持っている。100mを超える機体に、単独で大気圏を余裕で突破する化け物だ。
 一人で戦うには、正直あまりにも分が悪い相手だ。絶対に、一人で戦おうとするな。何処かで集まろうと言っても
 信用出来たもんじゃなくて出来ないだろう、俺にも分かる。だから、呼びかけるまでにしておく」


「コロニー落としだと……!?」

先程と同じ言葉を、ガトーが呟く。
しかし、今度は驚きではなく激しい怒りに彩られていた。

遊び半分で。ただ、快楽的に。
コロニー落としが、世間において悪行と言われることはガトーも知っている。
だが、それでもガトーはそれを成すべく活動した。
それは、他でもない理想のため。絶対に成就しなければならない目的のため、敢えて手段を選ばなかったのだ。

208 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 20:02:32 ID:0NK9drIA

それを―――

「最後になったが、一言だけ、個人的なことを。ダカヤ坊、ミユキ嬢。生き残れよ。
 死ぬんじゃないぞ。やっと俺もお前たち側に立てたんだ」

そう言い残し、オープン通信は切れた。
だが、今度はガトーの番だ。今の話について、詳細に聞かなくてはならない。

「こちらは、アナベル=ガトー……コロニー落としについて、よく知ってる人間だ。悪いが、そちらの話を聞かせてもらいたい」


【スタート――ゴダード】

いきなり人が釣れた――ゴダードはそう思い、笑いを噛みしめる。
補給装置を調べていて分かったこと。それは、ちょっとしたイントラネットとしての機能があることだった。
どうやら、補給装置にはいくつか種類があり、それらは同種類同士で情報を入れておけば交換できるのだ。

――ガチャ

つまり……ラカンが使ったあの機能ということです。
補給装置には種類が5,6個あるため、仮にこれに英数字を振ると、A,B,C,D,E,F,G。
ラカンの情報の拭きこんだ補給装置をA系列とすると、同じA系列の補給装置を使った際、情報が流れる。
今回のゴダードのケースも同じです。ゴダードの情報の系列をBとすると、Bを使えばBの情報が手に入るわけです。
けれど、他の系列は空白ですから……「どちらかしか手に入らない」「補給装置を使っても何の情報も手に入らない」
可能性もあるわけです。
おっと、お邪魔しましたね。

――ガチャ


それを利用し、ゴダートは情報を吹きこんだ。
さも、自分が善人であるかのようにふるまって。
目的は簡単だ。

ジ・エーデルを潰し、さらに参加者を減らすため。

そのためには、潰し合わせるのが最も効率がいい。
こうやっておけば、いくら強力な機体でも、連戦でジ・エーデルの機体は消耗する。
逆に、襲いかかったほうも消耗、もしくは死亡する。
自分が戦闘を切って戦う必要もない。誰かに殺し合って消えてもらうだけでいい。

俺を自分の策の道具にしようと言うのなら、その対価は支払ってもらうぞ。

腹の中で、グツグツと燃える怒りを抱えながら、ゴダードはガトーに自分の知ることを詳細に伝える。

「ジ・エーデル=ベルナル……名は覚えたぞ……絶対に許せん……!」

実直な軍人風の出で立ちでありながら、見るからに憤怒に燃える男。
正義感ゆえか、それとも特別な事情があるがゆえかは分からないが……まさしくゴダードにとって都合がいい人材だ。

「それで……お前はどうするつもりだ? このまま宇宙に向かうのか?」
「……先に聞くが、そちらは?」
「そうだな……俺は、光の壁を越えてD-6の街に向かう。この機械に拭きこんだだけじゃあ不安なんでな。
 そこにも情報を残そうと思っている」


209 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 20:03:26 ID:0NK9drIA

嘘だ。
もちろん、そうするつもりもあるが、それは食料調達などと並んで小さな目的の一つにすぎない。
ただ、単純に、雪のエリアに向かう理由は一つ。
大気圏突入の際見えたボルテッカの周囲が、白かったから。
白いエリアは、MAPでは雪のエリアだけだ。
何処か知らないが、あのボルテッカを放った相手は雪のエリアにいる。
それを、探索しなければならない。

「私は、もう少しこの場に考えていることにしよう」
「……む?」
「コロニーとは、そうそう簡単に落とせるものではない。焦りは、失敗を呼ぶ。
 ……考えることだ」
「仲間は集めないのか?」

そうゴダードが聞いた時、ふっと男の顔がゆるむ。
しかし、ただの笑いではない。苦いものが多分に混じった顔だ。

「ここに、同志はいない。これは、ジオン軍人としての役目だ。……私が、成すべきことなのだ」

すぐさま、顔を引き締めると、ガトーは言った。

「情報提供感謝する。私の目的は、最後の一人になることだが……ここで、あなたを撃つつもりはない」
「それは助かるな……こちらも機体がボロボロだからな」

そう言って、お互いは、背を向け、深海の闇に溶け込んでいく。


「次合うことがあれば酒でも飲みたいところだな」
「軍務の最中だ。……飲酒は厳禁だ」

お互い、腹の中に海と同じくらいに黒いものを抱えたまま。


【時刻:13:00】

【テッカマンアックス 搭乗機体:ソウルゲイン(スーパーロボット大戦OGシリーズ)】
 パイロット状態: 疲労(中) カラスの首輪を所持
 機体状態:両足破壊(一応、立つことはできる)、損傷率70%オーバー  腕は弾薬として補充されました。
 現在位置:D-1 海
 第一行動方針:街に行き、情報を残し、食糧確保。そこを起点にボルテッカの犯人探し
 第二行動方針:ジ・エーデル・ベルナルに復讐する
 最終行動方針:殺し合いに乗り優勝する】

【アナベル・ガトー 搭乗機体:ガンダムアシュタロンHC(機動新世紀ガンダムX)
 パイロット状況:疲労ほとんどなし
 機体状況:右腕欠落、全身の装甲と特に背部にダメージ 補充完了
 現在位置:D-1 海中
 第1行動方針:思考中…… 決定は次の人にお任せします
 第2行動方針:コウ、カナードとはいずれ決着をつける
 最終行動目標:優勝し、一刻も早くデラーズの元に帰還する】

210 :映像の世紀 ◆i9ACoDztqc :2010/02/20(土) 20:06:11 ID:0NK9drIA
投下完了。
補給装置に関しては、SSに盛り込めなかったのでこちらで。

深く考えないでください。
補給するさい、かならずどっちかの情報を手にするとなると、それに関しての考察シーンや、場合によっては方向転換が必要になります。
ですから、補給ポイントを使ったシーンを書く際、欲しい情報を都合よく手に入れたり、手にせず無視できたりできるように、と思ってああしただけです。

意見、指摘その他ありましたらよろしくお願いします。

211 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 20:13:41 ID:4LKVq8FM
投下乙
いや、なんというか……流石だ
何気ない描写からここまで情報を転がせるのには感嘆するしかない
ガトーの次の一手が興味深い引きだな……どう出るか

212 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 20:22:56 ID:76I1OlPQ
投下乙です
ストーカーさんがw
今回はバトルなしだったけど、次はバトルの前にあの名調子でレディーゴーしてもらいたいですね

213 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 20:32:09 ID:XQVcFO0G
投下乙です

なるほど、こういう手法もありか
ガトーはどう動くかな?
それとストーカーさんは次も出て欲しいわw

214 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 22:03:59 ID:Wz8aC9+r
投下乙!
おお、こんな書き方で来るとは!
語り部がストーカーさんだとまた良い味が出てるなぁ。
アックスの演技にだまされそうになったのは俺だけじゃないはず……!
既に投下された話が節々に絡んでいて納得しながら読んでしまったw 
おもしろかった!

215 :それも名無しだ:2010/02/20(土) 22:29:48 ID:RhaQ0HX4
何気なく描写されてきたものをまとめて関連付ける手腕に脱帽
後の展開への配慮も有難い限り

……しかし、なんと言うか、自分の書いたものが引用されているのを見ると
嬉しいやら恥ずかしいやらで胸の奥がモヤモヤする……w
羞恥心を解き放ちてぇぁ

216 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 07:36:52 ID:V2uhAcYD
◆O99BBKR3zw氏の作品 『紅のロザリオ』の疑問点について、

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13329/1262431119/

で話し合われています。
ここをご確認であれば、書き手氏は本日中に上のスレにいらしていただきたく存じます。

質問について書き手氏のご意見がないまま投下から日が経っておりますので、このままではやむを得ず破棄という結果になります。
すでに本スレ・修正スレに置いて多数の意見が挙げられていますので、熟読の後ご意見くださるようお願いいたします。

217 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 09:10:40 ID:2RNpDez7
◆06elPxNp8E氏の作品 『獣達の挽歌』についても同様です。
書き手氏は上のスレにいらしていただきたく存じます。

218 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 10:21:31 ID:5XzKU9Tq
投下乙です
コロニー落としは波紋を呼びそうですね。ですが気になった点があります。


ソウルゲインの全長はOGシリーズでは41.2m、AのPSP版ではアルトアイゼン・リーゼと同じ23.8 mとなっています。
グルンガスト系列の機体は、初代グルンガストが48.7m、弐式が50m、零式が50.3m、参式が60.2m、ダイゼンガーが55.4mとあります。

>>204で、
>またある世界では、テスラ研に開発が譲渡され、完全ワンオフの特機として製造されたソウルゲインもあります。
>これがあなたたちの多くが知るもので、グルンガストなどと同じく全長66m前後で開発されたものです。

とありますがこのデータは一体どこから出てきたものでしょうか?
ワンオフのソウルゲインこそが41.2mの、アクセルが乗っていた物だと思うのですが。


>しかし量産された人造人間が大量に乗り込むため、生産コストを落としたものもさらに別の世界に存在します。
>これは、アルトアイゼン・リーゼとまったく同全長で、20mほどしかありません。

>バトルロワイアルに支給されたソウルゲインは他ならないこれであり、
>主催者として君臨するアクセル・アルマーが元の世界で使っていたソウルゲインとは別物なのです。
>内部構造や装甲の材質レベルで違います。
>何故なら、あちらは特機であり同時にメンテフリーのための再生機能を備えた、文字通り単騎決戦の機体ですから。

ソウルゲインはOGシリーズ、つまりOG1、OG2、OGsからの出展ということになっています。

>【テッカマンアックス 搭乗機体:ソウルゲイン(スーパーロボット大戦OGシリーズ)】
>【レイ・ザ・バレル 搭乗機体:R-GUNリヴァーレ(バンプレストオリジナル)

下段のようにバンプレストオリジナルからならともかく、OG系列からと断定されているのに出典を変更されていますね。
主催陣営にアクセルがいるため別のソウルゲインという事にするのはいいですが、なぜわざわざ出典を変えてまで弱体化させたのでしょうか?
アクセルのものと同じソウルゲインを複製した、で済む話だと思いますが。
ご説明をお願いします。

219 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 10:47:55 ID:2RNpDez7
サイズの違うゴッドとの格闘戦に説得力を与えつつアクセル用にもソウルゲイン出せるようにしておいて、
弱体化というより主催側のアクセル用のが強くてもいいように多少の理由付けをしたってとこだろう

220 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 10:58:23 ID:KmwhWUCz
>>218
馬鹿乙
大きさ以外はいちゃもんだな、死ねばいいよ


投下乙
こまごまの疑問に綺麗に答えるいいSSだった
こういうのが真にリレーというものなのか
しかし、本当に自分のSS引用されてると恥ずかしいな……w

221 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 11:07:42 ID:5XzKU9Tq
おやおやいちゃもんですか。
明らかな誤字やミスが何か所にも見て取れるSSでも完全にスルーしているのを見て、
傍から見てるとどうも新規書き手を締め出しにかかってるように見えたのでつい、ね。

222 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 11:30:27 ID:KmwhWUCz
>>221
心やましいところがなければ避難所の矛盾スレいけ
やるべきところでやらず本スレでぶちまけ続ける限りお前の言葉には何の意味もないし荒らし以外何ものでもない

223 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 12:08:08 ID:5XzKU9Tq
>>222
これでもあなたと同じ書き手なんでね、そんなリスキーな事はできませんよ。
それとあなたは>>75や>>85のように明らかに毒のレベルのいちゃもんと呼ぶのすら甘いようなレスはスルーしている訳ですが、
私のレスなんてこれらに比べればかわいいものですよ。

224 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 14:17:43 ID:hslBPYBz
   _L_
.  | 日 |フ
  ノ ム. |フ
  ___
    |\
    |               ,.. ,、ヽr, 、         _|_
                 / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ        |_ ヽ
   ∧            / ///W`ヽヽ ゝ      (j  )
   /  \        γ / / / //V\ l l .|,
              l ル:/ /'⌒'  '⌒' l リ ル      _ヽ_∠
  └┼┘          レ..V   ェェ  ェェ レノ^) ゝ      , lニl l |
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   __   ヽ ヽ.  _ .ヾレV:i r‐-ニ-┐ . /          _
    /     }  >'´.-!、 ゞイ! ヽ 二゙ノ イ         l  `ヽ
   ´⌒)    |    −!   \` ー一'´丿 \       l/⌒ヽ
    -'    ノ    ,二!\   \___/   /`丶、      _ノ
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
       / 、 `ソ!      \/l::::|ハ/     l-7 _ヽ
      /\  ,へi    ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、    |_厂 _゙:、
      ∧   ̄ ,ト|    >‐- ̄`    \.  | .r'´  ヽ、
     ,ヘ \_,. ' | |    丁二_     7\、|イ _/ ̄ \
     i   \   ハ��       |::::|`''ー-、,_/  /\_  _/⌒ヽ


225 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 15:24:55 ID:UTjbPex0
書き手だからこそ正式な場で発議するべきなんだろうが
矛盾スレに書き込むことがリスキーと言うってことは
「私の発言はアク禁にされかねないいちゃもんです」
って叫んでるのと同じだってことも分からないのかね

226 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 15:39:23 ID:L96tKi8d
書き手書き手詐欺?

227 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 15:47:54 ID:yZ2hzTWw
まあ実際ミスだったし今凄いいちゃもんがまかり通ろうとしてるし相当おかしな発言しなけりゃアク禁にはならないだろうけど

228 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 16:31:06 ID:5XzKU9Tq
まあこれ以上は平行線ですので控えますが、最後に誤字の指摘をしときましょうか。
>>101からの◆UcWYLVG7BA氏の『やがて来たる日々 未来を両手に掴め』ですが、

・アルトアイゼン・リーゼの武器がリボルビング・バンカーではなくステークである
・全編にわたり「フェストゥム」を「フェストム」と表現している

この二点ですかね。
前者は凡ミスとしても、後者はファフナー原作を見ていればまずあり得ないミスだと思いますよ。

一目見ればすぐにわかるこんな誤字、誰かが指摘するかと思っていたらいつまでたっても誰も声を上げないので驚きましたよ。
ガン×ソードのカギ爪のことも「かぎ爪」と表現していたり、人からつけられた名を名乗るヴァンが自分で自分に通り名をつけたり、ドモンが明らかに戦闘力のない女子供を放りだしたりと
この方はいささか把握に疑問が残る書き手でしたがみなさんは細かい事は気にされないようですね。
実に書きやすい環境です。


ほら、こういうことはさすがに避難所では言えませんのでね。

229 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 16:44:49 ID:/84yaocj
実際、皆、細かいことは基本的に気にしてないよ。
空気読めない奴を叩き出すときに利用するだけで。

230 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 16:57:22 ID:hslBPYBz
>>「ダイヤ。お前は強くなれ。そして皆を護れる力をつけるんだ」
こんな事言うんだったらキンゲ渡してやれよ、とは確かに思ったがね

231 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 16:58:04 ID:sQsGYist
さて、問題は今日中に書き手が来るかどうかだな……。

232 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 16:59:10 ID:UTjbPex0
結局書き手じゃないわけか

233 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:01:10 ID:UTjbPex0
誤字があり得ないミスだなんて一作でも書いたことある書き手ならまず「あり得ない」言葉だしな
避難所で言えないのは書き手じゃないってばれるからだろ

234 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:01:57 ID:pEzvyZVq
フェストムはさすがに誤字のレベルじゃないぞw

235 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:02:39 ID:yZ2hzTWw
>>228
実際ドモン云々とかこっちじゃフルボッコだったよ
まあフォローは出来るだろうって事でスルーされたけどね
不自然にやばい状況にされて案の定次で死んだけど
あれは実際突っ込んでよかったと思う
もうリレーされたし遅過ぎるがね

236 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:04:12 ID:sQsGYist
ちょっとした勘違いならあると思うよ>フェストム


俺だって一時期、ゲシュペンストをゲシュンペストと思ってたぜ……。

237 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:06:48 ID:IXTOH39T
ぶっちゃけトムは素で気付かなかった

238 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:11:44 ID:/84yaocj
というか、アニメだけ見てて「フェストゥム」が出てきたら逆に凄くないかw

……と思ったらサブタイになってたな。

239 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:14:01 ID:pEzvyZVq
いや、言葉に出してみたら一発だろ
カギ爪はまあ・・・間抜けな感じはするがそこまでじゃないな

240 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 17:14:52 ID:jXoLBfHl
そしてヴァンも自分から付けてるのもあるんだけどね。
あとはちょっと変えてみたりとか。

241 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 18:03:21 ID:pEzvyZVq
あと6時間か・・・これはもう来ないかもしれんね

242 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 18:37:26 ID:a9OvmgGC
テッサ組は2話続けてキャラ違う上に死亡とか書き手に恵まれなさすぎたな

243 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 18:46:19 ID:5jXiVy4Z
まぁボン太くん 着てるドモンに無反応なあたり、テッサはメタ的に要らない子扱いなんだなって
事はわかった

244 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 18:51:55 ID:/84yaocj
ボン太くん出たのって、
・かなめが先輩とデートした遊園地
・ヤクザの訓練
・ポニ男捕獲
だけだから、そもそもテッサは知らなくね?

245 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 18:58:46 ID:5jXiVy4Z
テッサはボン太くん人形持ってるし、報告書くらいは送ってると思うぞ
つーかその辺で書き手が話広げてくれなかったらどうしようもねえだろ

246 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 19:54:54 ID:5jXiVy4Z
というか、なんであいつらを合流させたんだろうな?あの話
別に何も変わってないじゃん
今のこのスレだったら作者召喚物だぞw
なんのつもりでこの話を書いたんですかって

247 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:18:33 ID:yZ2hzTWw
さて、散々無理じゃない、明確な矛盾点を挙げろと言われてる中、10分じゃ不可能という苦しい主張で破棄を迫っている訳ですが、
仮に破棄になった場合、放送後に経過時間10分じゃないほぼ同じ話が書かれたらどうなるんでしょうね

248 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:20:33 ID:/84yaocj
よっぽど空気読めないことしない限り、こまけぇことはいいんだよ。


249 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:23:23 ID:L96tKi8d
通しに決まってんだろ、馬鹿じゃねえのか

250 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:34:34 ID:s+fYTgeX
心配ぇすんな!
放送直後にコロニー落としで参加者の9割以上が全滅する話を書いてやっから!
矛盾さえなければ問題ねぇぞ!まかしとけ!

251 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:37:19 ID:L96tKi8d
ハイハイ、予約とれたら頑張ってね

252 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:51:05 ID:zNM5afhP
無理やりな矛盾で破棄できるようになったから
新規や空気読めない書き手はすぐ追い出せるようになった
荒らしも簡単に締め出せるようになる、でも他の書き手の時に矛盾を細かく修正されることにもなる
これを理解して今の流れがあるんだよな?住人全員が認めていないのにこの流れで破棄する以上
今回は破棄、これから先こまけぇことはいいんだよは通じないぞ

253 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 20:54:57 ID:L96tKi8d
アニロワにお帰り

254 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 21:09:53 ID:/UfPrhv6
しかしこの人のせいじゃなくても
作品でここまで荒れといて
作者何も言わんで通すってのは無いと思うが

あー通したくねぇな
こんなつまらないssでフラグ折られるし
誰も面白いとかまともな感想言わないし
なのに通すって誰得だよ

255 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 21:10:54 ID:KmwhWUCz
大多数が問題ねえと言えばいいんだよ
実際、問題じゃね?→べつにそこまで気にすることはないだろで今までも何回も流れてるだろ
機械じゃないのにしゃくし定規に何言ってたんだ、ガチガチにルールで固めて規定されてるわけでもない

256 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 21:46:08 ID:yZ2hzTWw
プルの話の回答が来てるが、ステラの部分の辺りが正直何を言ってるのかよくわからないんだが

257 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 21:47:47 ID:sQsGYist
>>256
あ、俺も思った。
何度読み返してもよくわからん……

258 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 22:15:31 ID:yZ2hzTWw
EN切れは多少説明加えればまあ充分だと思うんだ。
ステラ部分は意味不明でどう返答すればいいのかわからん。

259 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 22:21:09 ID:5jXiVy4Z
後からつじつま考えました的な言い訳にあんまりつっこんでやるなよ

260 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 23:01:37 ID:a9OvmgGC
読んできた、何言ってんのか解かんね
てか機体とパイロットは別ってシンも前の話でハッキリ認識してたよな

261 :sage:2010/02/21(日) 23:15:31 ID:Sd2DRJvo
今回はフラグの折り方が酷いな。

262 :それも名無しだ:2010/02/21(日) 23:31:13 ID:yZ2hzTWw
てか自分が全然違う機体乗せられてる時点でねえ……
名簿確認した時点でステラがいると思う要素なんてゼロだよねえ……
そこからステラというのが偽名だと思ってそんでここに来てると思って更にあそこのガイアに乗ってると思うなんて無理にも程がある

263 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 00:06:21 ID:KFuci7sA
24時過ぎたけどカヲルのSSはどうするんだ?

264 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 00:25:49 ID:YPCtw+sa
土日に来ないならもういいんじゃない?
通しでも良かったけど来ないなら来ないで
わざわざ庇ってやるほど面白くもないし…
フラグ折りたかっただけと取られてもしょうがないよ、残念だけど

265 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 02:35:15 ID:g6Syc4bH
フリーダムは有名だがキラの名は一部でしか知られてなかったような
少なくとも一般常識ではないと思う

266 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 02:40:31 ID:KPUcgP+o
フリーダムに乗ってからはただの反乱勢力だしな
喧伝する勢力があるわけでもなし…

それに別に妹の仇だからなんて意識はないよなー
フリーダムと対決した時のモチベーションはステラ殺されたからだし

267 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 02:46:48 ID:Bqf7K/kK
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                     ト  、ヽ ̄   ,    ̄´ !  .:::!
                    ! \ ヾヽ、  ,     l .::.:;::|
                    l ,  ゙トヽ、  , -、   ,イ ::::ji/
                    ヾ、  !イヽ、 '−' /`l .::/′
              /" ̄ ̄ ̄ ̄`" ヽ. l ', ト`rrr1, / .|:/ `"´ ̄ ̄ ̄ ̄丶
              /          `ヽ丶',>l.!| 'フ" ,. '′            l
           {   厂 ̄ ̄ ̄`ヽ    7`く  /L r――――-、   }

268 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 03:49:03 ID:g6Syc4bH
>>266
まあ家族に関しても意識はあると思うよ(ハイネさんもね)
ただ仇として激しく憎んでるのはフリーダムでキラの事は認識してないように思う
原作見る限り

269 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 12:42:16 ID:g6Syc4bH
いや、でも最初は家族死んだ原因の戦争やってた奴の中で目立って記憶に残ってる位で
明確にフリーダム自体を激しく憎みだしたのはやっぱステラ死んでからか

270 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 17:35:08 ID:dSoTaDhb
まぁその辺だと感情ではむかついてただろうけど
さすがにフリーダムが全部悪いみたいな短絡的な思考にはなってなかったと思う
戦争なんだからしょうがない、パイロットなんだからしょうがない的な

271 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 18:44:35 ID:KPUcgP+o
初期はフリーダムよりオーブへの憎しみが主だったな

272 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 19:43:44 ID:KPUcgP+o
ところで時間関係がよくわからん作品があるんだがこういうのは議論スレに報告すべきなのか?
OPの時間は不明ではあるが、8時間ごとに放送するって言っておいて放送が14時なら6時って事だよな

しかし、「ゼロからの明日へ」にて
数十分前にシンと総士が出会って色々相談し、翔子と出会って話し合ってから交戦して
06:20に全てが終わっているという驚くべき時間経過を見せているんだが、もうwikiに収録
されてるから問題なしでいいのか?

273 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 20:41:11 ID:oaUu4Wd+
どうでも良いよめんどくせえ
これでまた書き手が破棄するとか言い出したらお前がwiki編集しろよ

274 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 21:40:13 ID:KFkQbXRI
まあ修正するにしても多少時間長くするだけで済むし破棄なんてことにはならんだろう

275 :それも名無しだ:2010/02/22(月) 22:08:51 ID:q396R9ie
何でもいいよ
もうこのロワは終わりだ

276 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 08:32:06 ID:Q/2DKd7w
よくわからんのだが、アックスの乗るソウルゲインはAでシャドウミラーの一般兵が乗ってたやつなのか
モビルスーツサイズ、HP回復がない、ウェポンブレイカーとアーマーブレイカーがない、固定武装自体は変更がない、でいいんだよな?

277 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 11:33:31 ID:kTnQ8g7E
ソウルゲインはPSP版でリーゼと同じサイズになった
だが雑魚で複数出てくるバージョンでも再生能力はあったような

278 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 19:51:54 ID:MkDYhRFr
588 名前: ◆hy8R8Q8mII[sage] 投稿日:2010/02/23(火) 19:49:50 ID:/ro6ZJos
こんばんは、管理人です。
この度の問題について書き手氏に何度か呼び掛けがありましたが、一切の反応がありません。
議論の席につかないままで問題点と思われる箇所をそのまま流すというのは、書き手さんの作品に対する責任放棄を黙認してしまうことになるかと考えます。
書き手読み手関係なく、互いに話し合おうとする気がないのならリレー企画は成り立ちません。
よってこのままであればやむを得ませんが破棄、予約解放とした方がよいかと思います。

破棄決定だとさ

279 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 20:13:32 ID:sxnywySY
まあ告知しても来なかったんだからこれは仕方ない
次の予約を楽しみにしとこうぜ

280 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 21:26:59 ID:XZ34SFEg
まあ管理人さんの言うことはごもっともだな
ただ、矛盾点と呼べるようなものはないと散々言われてる中こうなので、
来て何か返答したとしても荒れて長引くだけだと思い、
このまま破棄の方が静かに終結させれると判断したのかもしれない
自分は話に問題ないと思ってるから自分から破棄とは言いたくなかったと

281 :それも名無しだ:2010/02/23(火) 21:56:06 ID:RhfNk9c5
気分を切り替えて次に進みませう

さて、放送に差し掛かるキャラも出てきてることだし、今後に期待するキャラでも語ってみよう
とりあえず中二病コンビを隠れて見守る怪しいおっさんこと中条長官からいってみようかぁ

282 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 00:13:14 ID:BZo9Cozr
クロガネ組とニアミスする可能性濃厚
c-3コロニーでジ・エーデルと遭遇する可能性大

あれ? これやばくね?

283 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:31:57 ID:GyGIRNpB
そういえば放送とかも近づいてきたけど
放送は誰かが予約して、禁止エリアも追加機体も決めるってことでいいの?

284 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:33:12 ID:MJFyHZS3
追加機体って何ぞ

285 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:49:00 ID:eQ2GmAxQ
放送一回につき、追加機体がどこぞに現れるというルールのことだろ

286 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:51:55 ID:MJFyHZS3
あ、本当だ。気付いてなかった。一機とは書いてないが。

287 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:52:43 ID:MJFyHZS3
と、送信ミス。
一機とは書いてないが、二次までだとどんな感じだったんだ?

288 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 19:59:50 ID:5d9dsiaA
放送案って投票じゃないのか?

289 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 20:20:04 ID:NaHbWYDY
追加機体は放送の時点では場所だけを指定、じゃなかったっけ?
んで判明するのはその後リレーした人の出したもん勝ち、だったような気がする

ところで禁止エリアってどれだけの数を禁止するんだ?
なんかペース早いし、ガンガン増やしてってもいいようなw

290 :それも名無しだ:2010/02/24(水) 20:24:25 ID:ZoelrnHv
正直、上下右左繋がってるってことを放送で知らせるなら、5,6か所行ってもいい気がするw


放送で伝えないと、
「この結局壁なんだろ?」→入る→ウギャアキン肉マーン!になりかねないしw

291 : ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:48:28 ID:BBAU+FuV
投下します。

292 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:49:47 ID:BBAU+FuV
カナードはアルベルトと話したあたりから山を越えて西に飛んでいた。
アルベルトを追おうと思ったが、少し前に西側で起こった大爆発が気になったためだ。
空から見下ろすと激しい戦闘があったのがわかる。
そこに散らばっているのは自爆したステルバーの破片だ。
ジュドーとディアッカ、Dボゥイの戦いはここで行われていた。

「生き残ってるやつはいないか」

雪原に降りてカナードは呟いた。
戦闘が起きてもう結構な時間がたっているらしい。
死んだか、立ち去ったのかわからないがもう人はいないだろうと思った。

「藤原忍のガンダムも雪に埋もれてしまったか……」

ここは数時間前にカナードがガトーと戦った場所のすぐ近くだ。
ダブルゼータガンダムの残骸は雪に隠れてもうどこにも見えなかった。

「無駄足だったか。今から奴に追いつければいいが……ん?」

衝撃のアルベルトを追うために市街地に戻ろうとしたカナードだが、ガンダムXディバイダーのレーダーが反応した。
雪の中に何かの金属反応がある。

「なんだ……?」

カナードが近寄って掘り出してみるとそれは人だった。
正確にいえばパワースーツのようなものを着た人間の男だ。

「おい、生きているのか」
「う、うう……」

剣らしきものを持っていたのでカナードはガンダムXディバイダーから降りずに声をかけた。
気を失っていただけで特に怪我などなさそうな金髪の男はしばらく待つと目を覚ました。

「俺はカナード・パルスだ。お前は誰だ?」
「シリウス・ド・アリシアだ……」
「一体何があった?」
「急に雪崩が起きて、巻き込まれたらしい」

市街地に向かって移動していたシリウスはジュドーとディアッカが仕掛けた雪崩に遭遇したのだ。
高速振動をパワーライザーで増幅した衝撃波でなんとかやりすごしたのだが、そのまま疲労で気絶したのだという。
カナードはどう見ても弱そうに見えるシリウスに警戒を緩めてはいなかった。
衝撃のアルベルトのような人間がほかにいないとは限らない。
しかし情報は必要だ。
いつでもシリウスを攻撃できるようにしながらカナードは聞いた。

「それは災難だったな。ところでお前、この辺りでアポロという奴を見なかったか?」
「アポロだと!奴を知っているのか!?」
「それは俺が聞きたいんだが……知り合いなのか?」
「認めたくはないが、一応は仲間だ。だが奴は危険だ」
「ほう、詳しく教えろ」
「構わないが、君は何故アポロを探しているのだ?」
「仲間という訳ではないが、知り合いが襲われた。どうもそのアポロというやつは殺し合いに乗っているようだ」
「なんだと……!あの単細胞め、なんと愚かな!」

藤原忍から聞いた情報をカナードはシリウスに教えた。
シリウスもアポロの性格や言動を話す。シリウスは多少誇張したがおおまかには同じだった。
元々アポロに対していい感情を持っていないシリウスは、アポロが殺し合いに乗ったと言われてもまったくおかしいとは思わなかった。
むしろやはりか、と思ったくらいだ。
ウンブラに指摘されたアポロに嫉妬しているという感情もあったが、シリウスはそれには気付かなかった。

293 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:50:49 ID:BBAU+FuV
「アポロというやつ、想像以上に危険なようだな。急いだほうがいいか」
「待て、君はアポロをどうするつもりだ?」
「向こうの出方次第だが、まずは叩きのめす。藤原のダンクーガとやらを奪い返してやらねばならんからな」
「では、私も連れて行ってはくれないか?」
「……説得するつもりか?」
「いいや、私がこの手で奴を成敗するのだ!奴はやはりアクエリオンのエレメントには相応しくない!」
「…………」

カナードはこの申し出に悩んだ。

(いくら仲が悪いと言ってもこんなにあっさりと仲間を倒すと言えるものなのか?俺には仲間などいないからわからんな……)

地球連合にいる時も、傭兵稼業している今も、カナードには対等の仲間はいない。
プレアが生きていればそうなったかもしれないが……
しかしシリウスと話している限り、殺し合いに乗る気はないようだった。
そしてアポロを何とかするという目的は一致している。
連れて行っても損はないか、とカナードは考えた。

「いいだろう。だがアポロがどこにいるかはわからん」
「まずは南の市街地で他の参加者と接触して情報を集めるというのはどうだろうか?」
「ああ、それがいいな。よしガンダムの手に乗れ」

シリウスのパワーライザーを持ったガンダムXディバイダーは南の街に向かって飛び立った。
その行く手には再び吹雪が吹き荒れ始めていた。





「山の天気は変わりやすいというが……ついとらんな」

D-6の市街地近くにアルベルトはいた。
カナードと別れた後、生乾きの服を着こんで敵を探していたのだが、冷気が強くなったきたため街で暖を取ろうと思ったのだ。

「こういう時はあのおもちゃに乗っておればと、思わずにはいられんな……」

生身であるアルベルトは寒さまでは防げない。いかに十傑集といえども大自然の力には敵わないのだ。
市街地まで目前に迫ったアルベルトだが、その眼に来客が映った。

「ほう……二人か。大きいのと小さいのが二つ。ふむ、中々手応えがありそうだ」

青い巨大なロボと、小型の奇妙な怪物のようなロボだ。先に市街地に着いていたらしい。
暖をとる必要はなくなった。動いていれば体は自然に温まる。
まずは景気づけに一発と、アルベルトは青いロボ・ヴァルシオン改に衝撃波を放った。
ヴァルシオン改の巨体が揺れる。だが、それなりに力を込めたのに破壊できなかった。

「うわあ!?」
「ミスト!大丈夫か!」

ようやくアルベルトに気付いたもう一つのロボ、ジンバがヴァルシオン改を守るようにアルベルトの前に立った。

「ふん、頑丈な奴だ」
「ちょっとあんた、いきなり何するんだ!」
「何を、とは戯けたことを。この場にいる以上出会えば戦うのが自然の摂理というものだ!」

アルベルトはジンバに向かってジャンプしながら次々に衝撃波を放った。

「うわっと……!」

294 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:51:44 ID:BBAU+FuV
ジンバは小型の機体を生かして衝撃波を避ける。避けきれない分はフォトンマットを全開にして防いだ。
だが元々ジンバはオーバースキルに特化しているので素の戦闘力は高くない。
何発も衝撃波を受け続けるうちにフォトンマットは破られ、ついにジンバは吹き飛んだ。

「うわああっ!」
「とどめだ!」

両手を振り回し一際強烈な衝撃波を放ったアルベルト。
衝撃波がジンバを破壊する寸前でヴァルシオン改が割って入った。

「クロスマッシャー……発射だ!」

赤と青の光線が螺旋を描いて発射された。
クロスマッシャーはアルベルトの撃った衝撃波と激突し相殺し合う。
やがてどちらも消えてなくなった。

「わしの衝撃波を打ち消すとは、な。シャドウミラーめ、BF団以上の技術力を持っているとでも言うのか……」
「待ってください、俺達には戦うつもりなんてありません!俺はミスト・レックスっていいます、攻撃を止めてください!」
「貴様になかろうとわしにはある。ミストとやら、貴様も男なら力で語ってみせるがよい!」

ミストの説得に耳をかさずアルベルトは再び攻撃を開始した。
次々に放たれる衝撃波を、ジンバは避けてヴァルシオン改はディバイン・アームで叩き切ったり装甲で受け止める。

「くっ、どうするミスト!向こうはやる気だぞ!」
「でも、生身の相手を攻撃するなんて……!」
「やらなきゃやられるんだぞ!」
「だからって、俺達の攻撃が一発でも当たればあの人は死んでしまいますよ!」

もしアルベルトが何かのロボットに乗っていればミストも反撃していたが、どう見ても生身の相手に攻撃するのは躊躇われた。
ディバイン・アームでもクロスマッシャーでも、あるいは殴っただけでもアルベルトは死ぬだろう。
ジンバの持つブレードや∀ガンダムの武装でもそれは同じだ。

(くそっ、暴徒鎮圧任務には機体に乗って生身の相手をとりおさえるなんてなかったぞ!)

ミストは焦る。生身でこれだけの力を持つ人間がいるとは思わなかったのだ。

(地球人にはこんな人間までいるのか……!?何でその力を平和のために使わないんだ!)

アルベルトの衝撃波とヴァルシオン改が動きまわる事により、市街地はあっという間に崩壊していく。
その間にも風は強まり視界が悪くなっていく。ますますアルベルトはミストの視界に収まり辛くなった。
だがヴァルシオン改は図体が大きいためいい的だ。
あらゆる方向から衝撃波が飛んでくる錯覚にミストは囚われた。

(まずい、このままだとまたあのシステムが発動しちまう!クルーゼさんがいないから誰も俺を止められなくなるぞ!)

ゲイム・システムが発動すればアルベルトは間違いなく死んでしまうだろう。
いやもしかしたらジロンまでもコウのように殺してしまうかもしれない。

(どうすれば……生身の相手をどうやったらすぐに取り押さえられるんだ!?)

衝撃波をジンバが避ける。地面の雪を衝撃波が蒸発させ、水蒸気となってたちこめた。

(水蒸気……雪……生身の人間……そうだ!)

これ以上ミストが戦闘に深入りせずアルベルトを無力化する方法が思い浮かんだ。
ミストはジロンにのみ通じる通信を繋いだ。


295 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:52:36 ID:BBAU+FuV
「ジロンさん、作戦を思いつきました!」
「作戦だって!?」
「ええ、ジロンさんの力がいるんです!」
「わかった、俺はどうすればいい?」
「ジンバのオーバースキルってやつです!」
「『窃盗』かい?でもあいつはロボットに乗ってないんだぞ、意味がないじゃないか!」
「違います、盗むのはあいつの服です!」
「服だって……!?」

対峙するアルベルトは手に何も持っていない。
盗めるものといえば見に付けている服だけなのは間違いないが……

「そんなもん盗んでどうするんだよ?」
「ジロンさん考えてみてください、相手は生身です。生身の人間が裸でこんな雪原に放り出されたら……!」
「そうか!なるほど、寒くて動けなくなるって訳かい!」
「そういうことです!俺が今からアイツの目を眩ませますからその間に!」
「あいよ!」

ジンバを守るようにヴァルシオン改が前に出た。巨体でジンバの動作を隠すためでもあった。
アルベルトは衝撃波を放つ手を止めミストを睨んだ。

「覚悟を決めたか?」
「ええ、あなたを取り押さえる覚悟はね!」
「抜かせ若造!」

アルベルトが衝撃波を放つ。
ミストは避けずあえて衝撃波を受け止めた。

「ぐうう……クロスマッシャー!」
「むっ、なんのつもりだ!?」

ヴァルシオン改はアルベルトにではなく、足元の雪に向かって弱めのクロスマッシャーを連射し始めた。
雪が蒸発し白い霧になってアルベルトの視界を埋め尽くした。

「眼つぶしか、小賢しい!この程度でわしから逃げられるとでも思っているのか!」
「逃げるつもりなんてないぜ!」

霧の向こうからジロンは叫んだ。
そしてジンバのオーバースキル『窃盗』が発動した。

「……へへっ、いっちょあがりだぜ!」
「き、貴様ら!何をした!?」

霧が収まったときそこにいたのは下着姿のアルベルトと、彼が着ていた服を掴んだジンバの姿だった。
アルベルトの服はフォトンマットに触れて一瞬で燃え尽きた。

「さあ、まだやるか!?外気温はますます下がっていくぞ!」
「こ、小僧ども……!」

アルベルトは水蒸気に包まれたため全身がびしょ濡れだ。
そしてますます風は強まっていく。

「……は、は……ぶわーーっくしょん!!!」

当然アルベルトの体温は一気に下がってしまった。温泉に入る前、までとは言わないが明らかに危険な温度だ。
暖を取ろうにも市街地は戦闘で完全に破壊されていた。
このままではミストとジロンを倒しても、アルベルトも凍死してしまう。


296 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:53:19 ID:BBAU+FuV
「き、き、貴様、ら、ら……!ゆ、ゆ、ゆる……許さ、さ、ん、んぞ……!」
「お、おいミスト……大丈夫か?あいつかなり怒ってるぞ?」
「えっと……」

アルベルトは逃げようにもこの状態ではすぐに追いつかれてしまう。逃げるためには全力で衝撃波を逃走のために使わなければならない。
もたもたしていては寒さで意識を失ってしまう……

「かくなる上は、貴様らだけでも!」
「うわ、来るぞ!?」

ヴァルシオン改とジンバを破壊して、爆発の熱で暖まろうとアルベルトは思った。
身構えるミストとジロンだが、そこに新たな人物が現れた。
アルベルトとミスト達の間にビームが割って入った。

「見つけたぞ、衝撃のアルベルト!」

現れたのはガンダムXディバイダーとパワーライザー、カナードとシリウスだった。
アルベルトとミスト達の両方を狙える位置でカナードは止まった。

「俺はカナード・パルス。青い機体のパイロット、お前達は戦いに乗っているのか!?」
「違います!俺達は襲われたから自衛しただけです!」
「そうだぜ、先に攻撃してきたのはあのおっさんだ!」

カナードの問いにミストとジロンは答えた。アルベルトは厄介なやつがきたと顔をしかめた。

「ああ、そうだろうとは思っていた。俺も奴は知っている」

シリウスを地面に下ろしカナードは言った。

「また会ったな、アルベルト。まもう一度温泉に入れてやろうか?」
「あ、ああ、それも、い、いい、かも、しれ、んな」

絶体絶命の状況にありながらアルベルトは諦めていなかった。
もはや戦闘で勝つことは不可能と思われたのでどうにか逃げる隙を探していたが、
近付いて来たのは生身の……ではなくパワーライザーを着てシシオウブレードを構えたシリウスだった。

「事情は知らぬが、チェックメイトだ。大人しく降伏したまえ」
「ふ、ふふ、じょ、冗談、に、ししては、笑え、ぬな。この、衝撃の、アル、ベルトに、こ、降伏は、なな、い」
「そうか……その意気やよし。せめて私が介錯を務めよう」

うまく回らない舌を動かしてアルベルトは答える。
すでにカナードからアルベルトの危険性を知っていたシリウスはやむをえないと思いアルベルトを切り捨てようとした。
シシオウブレードが光り、アルベルトの首をはねるべく放たれた。

「おい、そこのお前達!私の話を聞け!」

だがシリウスは腕を止めた。
ミストでもジロンでもカナードでもアルベルトでもない、6人目の人物が現れたからだ。
みんながいっせいに振り返る。そこにいたのは巨大な女だった。

「待て、言いたいことは良くわかる!だがこのような機体を支給されたことは私に責任がない!だから落ち付け、攻撃するな!」

その女、ではなくヴァルシオーネRから必死になって叫んでいるのはイスペイルだ。
レーベンとの遭遇からますますヴァルシオーネRに乗っているのが嫌になったイスペイルはまず誤解を与えないようにこう言ったのだった。
再び会場の南に飛ばされたイスペイルは補給のために市街地を目指していた。
街で集団でいたジロン達を発見し、また戦闘している様子がなかったため接触したのだった。
呆気にとられたように誰もが動きを止めた中、イスペイルは信用を得ようと話し始める。

297 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:54:24 ID:BBAU+FuV
「私はイスペイルという。もちろん私に戦うつもりはない。できるならば君達と協力したいと思っている。どうだろう、悪い話ではないと」
「見つけたぞイスペイルウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!」

イスペイルの話の途中でクロスマッシャーが発射された。
誰から……もちろんミストからだった。

「ぬおおお!?な、何をする!私に戦うつもりはないと言っただろう!」
「黙れ!お前の言う事なんて信じられるか!」
「き、貴様……ミスト・レックスか!?」
「そうだ!お前たちに故郷を、アトリームとべザードを滅ぼされた恨みをここで晴らす!」
「待て、落ち付け!今はそういう場合ではない!」
「黙れえええええええええええっ!」

ヴァルシオーネRのディバイン・アームをヴァルシオン改のディバイン・アームが弾き飛ばした。
ミスト・レックスとイスペイルは、元の世界では敵同士だ。
ミストの故郷アトリームはイスペイル達『イディクス』によって滅ぼされ、ミストが逃げ伸びたべザードもまた滅んでしまった。
そしてミストが辿り着いた地球までもイディクスに攻撃されている。
ミストに取ってイスペイルは絶対に許せない敵なのだった。
人が変わったようにイスペイルに攻撃をかけるミストに、ジロンやカナードは呆気にとられて見ていた。
その隙をアルベルトは見逃さなかった。

「カナード・パルス、そしてミスト・レックスよ!また会おうぞ!」

衝撃波が煙幕を作り、近くにいたシリウスを吹き飛ばす。
カナードが気付いた時にはアルベルトはもうどこにもいなくなっていた。

「アルベルトめ……逃がすか!」
「待て、カナード!今はこちらだ!」

アルベルトを追おうとしたカナードだが、シリウスによって止められた。

「止めるな、今奴を逃がせばまた誰かが襲われるぞ!」
「それはわかるが、あのミストなる者を放っていくわけにはいかんだろう!」

ミストは停戦を訴えるイスペイルを執拗に攻撃していた。
パワーでは断然ヴァルシオン改が勝つが、スピードはヴァルシオーネRが上だ。
加えて怒りに燃えるミストの狙いはあまり良くなく、流れ弾があちこちに飛んでいっていた。

「ミスト、落ち付け!ミスト!」
「止めないでくださいジロンさん!こいつは故郷の、仲間の、家族の仇なんだ!」
「なんだって……?」

ジロンも親をティンプに殺されて三日ルールを破ってまで追いかけ続けたからミストの気持ちはよくわかった。
ジロンだってティンプと決着を付けるつもりではいる。
だが今は話は別だ。イスペイルはあくまで今は戦うつもりはないと言っているのに対し、ミストは周囲に構わず全力で攻撃をしていた。
ミストは明らかに様子がおかしかった。
それは「ゲイム・システム」の効果だ。
ゲイム・システムはパイロットの感覚を拡張し、情報把握能力を増幅して戦闘力を向上させる。
だが副作用として戦闘の高揚感を無制限に増幅してしまい、最終的には暴走状態におちいることすらある。
甲洋と戦った時は、子供を殺したくないミストはシステムに逆らった。
だが今、イスペイルを倒すという思いでいっぱいのミストはシステムに逆らうどころか受け入れていた。

「もっと、もっとだ!あいつを倒す力を……!」

あの頭痛は今はない。ミストの感覚は冴えわたり、代わりに仲間の存在はどんどん小さくなっていった。
このヴァルシオン改ならイスペイルを倒せる。ミストの頭の中にあるのは今やそれだけだった。
段々その狙いは正確になっていく。ゲイム・システムが本格的に稼働し、ミストの操作をサポートし始めたのだ。
だがヴァルシオン改のコックピットに警報が響く。それはエネルギーが残り少ないという警告だった。
アルベルトとの戦いで大分消耗し、、そしてイスペイルとの戦いでミストは後のことを考えずクロスマッシャーを撃ちちまくっていた。
ヴァルシオン改のエネルギーはどんどん擦り減っていき、もう少しでなくなりそうだった。

298 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:55:51 ID:BBAU+FuV
(補給している時間はない……!)

ミストの頭の中で補給をすればイスペイルに逃げられるという思考が働いた。
そもそもこの市街地の補給ポイントはすでに戦闘で破壊されていたのだが。
とにかくこのままではヴァルシオン改は動けなくなる、ならどうするか。

(これを使えばいいんだ!)

ミストはその武器の引き金を引いた。
撃ち込んだ敵のエネルギーを自分の物にする弾丸、エナジードレイン。

「うおおっ、エネルギーが!?」

ヴァルシオーネRからエネルギーが流れ込んでくる。だが元々ヴァルシオーネRに残っていたエネルギーは少なかったため大した量ではなかった。
膨大な容量を持つヴァルシオン改のエネルギーを満たすためにはイスペイルのヴァルシオーネRだけでは足りない。

(なら……!)

ミストが次に目を付けたのは、近くにいたガンダムXディバイダーだった。
ゲイム・システムによって選択された最適の方法だ。
ジロンのジンバを狙わなかったのは、まだ少しだけミストに理性が残っていたからだ。
だがカナードはまだミストにとっては仲間ではなかった。
だから少しくらいエネルギーを奪ってもいい……システムによって冷静さを失くしたミストはそう思ったのだ。

「なっ……貴様、何をする!?」
「ミスト、どうしちまったんだよ!?」

カナードの怒りの声にミストは答えなかった。これでイスペイルを倒せる……ミストはそれしか考えていなかった。
とにかく、ガンダムXディバイダーから奪ったエネルギーでヴァルシオン改のエネルギーは大分戻った。
再びイスペイルに向かってミストは突撃していく。

「貴様も敵という訳か……!」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」

ジロンの止める声も聞かずカナードはミストにビームライフルを連射した。
元々カナードは短気だ。一方的に攻撃されエネルギーを奪われ、カナードが黙っていられるはずもなかった。
ヴァルシオン改の背中にビームが当たるがアンチビームフィールドによって防がれた。
だが、その行為はミストにカナードは敵だと認識させることになってしまった。

(地球を侵略するイスペイルを倒そうとしている俺を邪魔するなんて……やっぱり地球人は愚かだ!)

ゲイム・システムの効果に毒されているミストはその思考をおかしいとは思わない。
クロスマッシャーをカナードに向かって発射したミスト。
回避したガンダムXディバイダーだが、追いうちのディバイン・アームが当たって吹き飛んだ。


「がはっ……!?」
「カナード!大丈夫か!?」

シリウスが駆け寄ったがパワーライザーでは何もできない。
ジロンはその行動を見て、ミストがおかしくなってしまったのだと思った。

「おいあんた達、済まないけどここは逃げてくれ!ミストは俺が何とかする!」
「ふざけ……るな!ここまでされて……逃げられるか!」
「あいつは本当にあんな奴じゃないんだ!少し、何かおかしくなっちまってるけど……!
 頼む、後であいつと一緒に謝りに行く!だから頼む!今は逃げてくれ!」
「くっ……」


299 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:57:29 ID:BBAU+FuV
ジロンの言葉にカナードは悩んだ。
もうガンダムXディバイダーのエネルギーは少ない。まともに戦っても勝ち目はなかった。
もしカナードが負ければ、シリウスも無事では済まないだろう。当然アポロも倒せない。
カナードはここは撤退する時だと自分に言い聞かせた。

「ここを動くなよ……!補給が済めば俺は戻って来る!」

シリウスを拾い上げてカナードは撤退した。
アルベルトが向かった方角とは違う方向だ。今の状態で出会えば何もできず殺されるだろう。

「済まないな、カナードさん。さて……!」

カナードとシリウスを見送ったジロンはミストとイスペイルの戦いに集中した。
オーバースキル『窃盗』によって、ヴァルシオン改の手元からディバイン・アームが消える。
なんとかミストを落ち着かせようとジロンはミストとイスペイルの間に割って入った。
イスペイルは今まで一度も攻撃してきていない。より危険なのは今はミストの方だ。

だが、それがいけなかった。

「ミスト、落ち付けよ!」
「ジロンさん……イスペイルを庇うんですか!?」
「ミスト、お前なんかおかしいぞ!冷静になれ!」
「やっぱりジロンさん、あなたも地球人と一緒なんだ……!法も何もない星の出身だから侵略者イスペイルを助けるんだな!?」
「何言ってんだよミスト!俺の話を聞けったら!」
「うるさい!俺は、俺は……イスペイルを倒すんだああああっ!」

ジンバに奪われたディバイン・アームの代わりに、落ちていたヴァルシオーネRの剣を拾って、一気にヴァルシオーネRに向かって突撃していくヴァルシオン改。
途中にいたジロンのジンバはフォトンマットを全開にしてミストを止めようとした。

「ミストオオオオオっ!」
「どけええええええええええええええええっ!」

ジンバがオーバースキルを発動させるのと、ヴァルシオン改がディバイン・アームを突き出すのは同時だった。
ミストの視界が真っ白に染まって、鈍い音がしたのと同時に意識は途切れた。


300 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 11:59:26 ID:BBAU+FuV

無限パンチによってプルのガイアガンダムはE-1の北端の光の壁近くまで吹っ飛ばされた。
衝撃に目を回していたプルはガイアガンダムを動かせず海に落ち、宇宙育ちで海に入った事のないため軽いパニックになって必死に機体を動かしていた。
どの方向に向かっているかもわからないまま水中を進んで陸に上がった時にはもう光の壁を越えていた。
今ガイアガンダムは会場の南、E-7からE-6へと移動したところだった。

「ヤマダのおじちゃん、どこだろ。どっちに行けばいいのかなあ」

北と東に大きい端があり、西に行けば雪原に入る地点の林の中でプルはガイアガンダムを止めて迷っている。
基地に行くにはもう一度光の壁を抜ければいいのだがプルはいまいち自分がどうやってここに来たのか理解していなかった。
初めての暗くて動きにくい海中に混乱していたから、光の壁を抜けたら地図の逆側に出るということがわかっていないのだ。
地図を見て基地の位置を把握し、プルは北に向かおうと決めた。
変形したガイアガンダムが北に向かって走り出す。
数分走ると橋と大きな川が見えてきた。

「あうっ!」

橋を渡ろうとした時、ガイアガンダムはプルの考えていなかった衝撃を受けて転倒した。
その前に空から人影が降って来る。

「ほう、砕けなんだか。中々しぶといではないか」

眼帯をした下着姿の男、名を衝撃のアルベルト。BF団の幹部、十傑集の一人だ。
アルベルトは一つ大きなくしゃみをすると、ガイアガンダムに向かって歩きだした。

「雪原はどうにもやりづらかったが、ここなら話は別だ」

服はないが、雪原を抜けたためもうアルベルトの調子は良くなっていた。
その両腕から次々に衝撃を放ちガイアガンダムを翻弄するアルベルト。
フェイズシフト装甲が作動していたからすぐに破壊されたりはしないものの、ガイアガンダムのエネルギーはどんどんなくなっていく。
プルはなんとかガイアガンダムを立ち直らせ、悠々と歩いて来るアルベルトにビームライフルを向けた。

「もう、何なのさ!消えちゃえ変態!」
「甘いわぁぁぁぁ!」

だがビームはアルベルトを消し飛ばす事は出来なかった。
足の裏から衝撃波を出して飛びあがったアルベルトは、ガイアガンダムの頭上から特大の衝撃波を放った。

「きゃあああっ!」

アルベルトを見失ったプルはまったく警戒していない方向からの攻撃を受け、吹き飛ぶ。
巨大な橋が衝撃に揺れて、地盤が砕けて海中へと落ちていく。
吹き飛んだガイアガンダムが止まった時、その装甲は黒から灰色に変わっていた。
フェイズシフト装甲がダウンしたのだ。

「うう……」
「色が変わった?動力が落ちたという事か。ふん、興ざめだな」

最初に会ったバリアを持つロボットほどの歯ごたえはなかったと、アルベルトは憤った。
もう動かなくなったガイアガンダムにとどめを刺そうとアルベルトが右手を振り上げる。

「……ぬっ!?」

しかし、衝撃波を放つ寸前でアルベルトは再び高くジャンプした。
手からではなく足からの衝撃波によって。
くるりと回って着地するアルベルト。その視線の先にはガイアガンダムではなく、新たな機体が現れていた。

「そこまでにしてもらおうか。戦う力のない者にとどめを刺そうとするのなら俺が相手をしよう」

301 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:00:24 ID:BBAU+FuV

ピンク色のやや小型の機体、テンカワ・アキト専用のエステバリスカスタムだった。
水中を移動していたギリアムは、アルベルトが放った強烈な衝撃波を察知して陸に上がってきたのだ。
彼が予知したのは横たわる黒い機体を庇いながら戦う自分の姿。
予知の通りそこには機能停止した機体と、驚くことに生身の、しかも下着一枚の人間がいた。
「敵」はその生身の人間だったらしい。

「ほう……いい度胸だな、若造。このわしとやり合おうというのか」
「お前が攻撃を止めないというのならそうするだけだ」

アルベルトは指の骨を鳴らし気を引き締めた。
ギリアムから伝わって来る気迫に、手を抜いて対処できる相手ではないと悟ったのだ。

「フフフ……貴様、中々やるようだな。わかるぞ、その隙のない構え。わしの前に立つだけの資格はあるようだ」

楽しそうに笑うアルベルトにギリアムは戦慄する。
本気で戦うつもりらしい、生身でこのエステバリスと。
ギリアムはアルベルトをアルフィミィと同じアインスト、もしくはそれに近い人外の存在であると本能的に悟った。

「わしはBF団十傑集が一人、衝撃のアルベルト!貴様の名は何と言う?」
「ギリアム・イェーガーだ」
「イェーガー……狩人か。ふふん、どちらが狩られる獲物か教えてやろう!」

不意を突いてアルベルトが衝撃波を放つ。
ギリアムはその攻撃を前もって予知しておいたため危なげなく、かわす。
反撃のハンドカノン。だがアルベルトもまた、抜群の機動性によってギリアムの攻撃を寄せ付けなかった。

「ぬっ……やるな!」
「やはり人間ではないか……!だが!」

アルベルトはギリアムを強敵と認め、ギリアムはアルベルトをアインスト以上の化け物だと認識した。
そして激突する二人のそばにいたガイアガンダムの中で、プルは気絶から立ち直っていた。
外の光景を見てプルは驚いた。

「ど……どうなってるの?」

その声はアルベルトにもギリアムにも届かなかった。



302 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:01:16 ID:BBAU+FuV


【エルピー・プル 搭乗機体:ガイアガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
 パイロット状態:良好
 機体状態:多少の損壊。フェイズシフト装甲がダウン
 現在地:E-6平原
 第一行動方針:どうなってるの?
 最終行動方針:なんでもいいのでおうちに帰る(正直帰れれば何でもいい)
 備考:名簿は見てなく、ジュドーがこちらにいることに気づいてません】


【ギリアム・イェーガー エステバリスカスタム・アキト機(機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-)
 パイロット状況:良好
 機体状況:損傷軽微、EN消費(小) スクリューモジュール、メガ・プラズマカッター装備
 現在位置:E-6平原
 第1行動方針:衝撃のアルベルトを倒す
 第2行動方針:G-7施設で合流する
 第3行動方針:仲間を探す
 第4行動方針:首輪、ボソンジャンプについて調べる
 最終行動方針:バトルロワイアルの破壊、シャドウミラーの壊滅】


【衝撃のアルベルト 搭乗機体:なし
 パイロット状態:下着一枚しか着ていません
 現在地:E-6平原
 第1行動方針:ギリアムとプルを倒す。
 第2行動方針:他の参加者及び静かなる中条の抹殺
 最終行動方針:シャドウミラーの壊滅
 備考:サニーとのテレパシーは途絶えています】


【1日目 13:30】

303 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:02:02 ID:BBAU+FuV

「カナード・パルス、待ってくれ。君達と話がしたい」
「貴様……イスペイルだったか?」

E-7海上を飛んでいくガンダムXディバイダーに追いついたヴァルシオーネR。
ガンダムXディバイダーは手の上に自力で飛行できないシリウスのパワーライザーを乗せていた。
パワーライザーを落とさないように低速で飛ぶガンダムXディバイダーにヴァルシオーネRはすぐに追いついた。
ビームライフルを構えるカナードだが、イスペイルはさっきと同じように敵意はないと言ってきた。

「何故貴様がここにいる?ジロンとミストはどうなった?」
「うむ、私もそれを話すために君達を追って来たのだ。あのジロンという若者……残念だ」
「……貴様がやったのか!?」
「ま、待て違う!証拠ならある!」

そう言ってイスペイルが送ってきたのは、ジロンとミストが闘う姿だった。
激しく口論し、ミストが一方的に話を終わらせて剣を構え突撃していく……そこで映像は途切れた。

「済まん、私にはどうする事も出来なかった。ジロン君が稼いでくれた時間に離脱するだけで精いっぱいだったのだ……」

カナードは唸った。
映像は加工されたものではないかと思ったが、この短時間にできるものでもないだろう。
何よりミストの様子は尋常ではなかった。おそらくはこの映像は事実だろう。

「……おい、貴様。あのミストとかいう奴のことを詳しく教えろ」

カナードはイスペイルに、さきほど暴れ回っていたミストのことを尋ねた。
ミストについてはカナードもシリウスも何も知らない。
ミストが一方的にイスペイルを攻撃したため、あの場の人間関係を正しく把握できていなかったのだ。
結果的にミストはカナードにも襲いかかってきた。
イスペイルは外見こそ明らかに人間ではなかったが、ミストよりは話が通じる相手だと思いカナードは聞くことにしたのだ。

「う、うむ。奴の名はミスト・レックスといってな……どういう人間かはお前達も見た通りだ。
 暴力と破壊の権化、歯向かう者は女子供であろうと一人残らず殺す悪魔のような男だ」

カナードの言葉にイスペイルは心の中で大きくガッツポーズを取った。

(これはチャンスだ……!ミスト・レックス、私のために汚名を被ってもらうぞ!)

「それだけではない、奴は人を欺くことにかけても天才的だ。人のいいフリをして近づいてきて、油断させて裏切る。
 ケガをしていた奴を助けたばかりに、私の故郷は滅ぼされたのだ……!」
「故郷を……?奴の言っていた事と同じだな」
「そうだ、奴は自らがしでかしたことをあたかも私がやったように見せかけている!
 あのジロンという青年もそれに騙されたのだろう……!」
「なんと卑劣な!品性のかけらもない…!」

疑っているカナードとは別に、シリウスが呟いた。

「し、信じてくれるのか?こう言ってはなんだが、私は人間ではないのだぞ?」
「……人間の中にも醜い者はいる。この場に呼ばれた以上、人間であろうとなかろうと立場は同じだ。
 ならば私はその者の素姓ではなく行いで見極めよう。イスペイル、あなたは理性的に対話を求めていた。
 だが奴は止めようとした仲間の声も聞かず、あまつさえその手にかけた。もはやどちらが正しいかなど明白……!」

ミストはジロンをその手で殺したのは紛れもない事実だ。
もしイスペイルの言うことが嘘でミストが正しいのなら、ジロンを殺す必要などどこにもなかった。
その上ミストはカナードにまで攻撃を仕掛けてきた。
カナードとしてもミストが危険な存在であることは間違いなかった。

304 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:03:27 ID:BBAU+FuV

「……お前らの事情などどうでもいいが、奴は危険だ。もし他の参加者が奴に遭遇すれば……」
「間違いなく殺されるな。いや、もしかするとそれだけではすまんかもしれん。
 私や君達のことを戦いに乗った危険人物として宣伝し、扇動することも考えられる」
「くっ……!私に力があれば、あんな卑怯者を今すぐにでも止めに行くものを!」

カナードもシリウスも、本心はどうあれミストを倒すという方向に傾いている。
イスペイルはにやりと笑う。
ジョーカーとはいえ戦い方までは指示されていない。どうやろうとイスペイルの自由だ。

「カナード、そしてシリウスといったな。頼む、私に力を貸してくれ!ミスト・レックスを倒し、シャドウミラーを打倒するために!」

まずはミストを巨大な悪として設定し仲間を集める。
集団でミストを倒してまずは一人、別の誰かに襲われればそいつで二人目。
うまくいかなかったとしても仲間を裏切ればすぐに二人だ。
だが今カナードとシリウスを切り捨てるわけにはいかない。

(レーベン・ゲネラールのように狂った異常者もいる。私自身の安全を確保する力も必要だ。
 強力な機体が見つかればいいが、それまでは仲間を活用するべきだ)

「殺し合いに乗る気はない、ということか?」
「もちろんだ!ミスト・レックスと同じ道を選ぶ気はない!それに私はこう見えても科学者だ、機体の改造などに役立てる!」

言いながらイスペイルは必死に首輪をアピールする。
今はまだ掴んだ情報を開示する気はないが首輪を解除できるというのは相当なアドバンテージだ。
カナードは首輪を解除できる可能性を考え、ひとまずはイスペイルと同行しようとシリウスに告げた。

「カナード、私に異論はない。彼は信用できるだろう」

ミストへの怒りに燃えるシリウスは言った。


【お前が――人間でないからか?】


シリウスが思い出すのはウンブラから放たれた一言だ。
右腕にある紅い翅の事を考えたシリウスは、自分は人間ではないと言ったイスペイルに僅かな共感をもった。
故郷を滅ぼされた人間でないイスペイルは、シリウスに取って他人とは思えないのだ。
カナードに対しては雪原から移動させてくれた恩もあるし、アポロという共通の敵がいる。
ウンブラの言葉はまだ忘れられないものの、アポロとミストという敵が現れた今その影響は僅かに抑えられていた。

「信用できるかは分からんが、技術者は必要だ。とりあえずはG-7の基地で体勢を整えるぞ」
「そうだな。君と私の機体は補給しなければまともに戦えん。
 このヴァルシオーネのデータベースからミスト・レックスの乗っていた機体の解析もできるだろう」

ヴァルシオーネRのデータには兄弟機であるヴァルシオン改のことも記録されていた。
カナードとイスペイルの声を聞きながらシリウスは、強大な力におぼれ破壊の限りを尽くすアポロとミスト・レックスを必ず打倒すると誓った。

「イスペイル、カナード。ミスト・レックスを倒した後でいい、私の用件につきあってはもらえないか?」
「アポロのことか?」
「そうだ。奴が勝手に暴れ回っているならば私がこの手で止めねばならん」

アポロを倒すことで自分こそが本当の太陽の翼であると証明するのだ。
幸いこの場にはそれを止める者はいない。アポロを殺しても妹に知られることはない……
どす黒い感情を隠し、シリウスは言った。

305 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:04:11 ID:BBAU+FuV

「俺もアポロって奴には用がある。ついてくるなら勝手にしろ」
「済まない。私にも機体があれば力になるのだが……」
「基地に行けば何かしらあるかもしれん。私もそのアポロを倒すのに協力しよう」

ミストとアポロ、ちょうどノルマの二人だ。イスペイルは都合のいい展開に笑いだしそうだった。

「基地に着くまで多少時間がかかるな。おそらく移動中に放送時間になるだろう」
「やっと8時間か、まだ8時間か……面倒なことになりそうだ」

カナードが苛立った声で呟いた。



【カナード・パルス 搭乗機体:ガンダムXディバイダー(機動新世紀ガンダムX)
 パイロット状況:良好
 機体状況:EN消費(大)、ハイパービームサーベル所持、ビームソード一本破損
 現在位置:E-7海
 第1行動方針:G-7の基地に行って補給する
 第2行動方針:ガトーを倒す。アポロを叩きのめしダンクーガを奪い返す。
 第3行動方針:シャドウミラー打倒の方法を探す
 最終行動方針:ヴィンデル及びシャドウミラーを徹底的に叩き潰す】


【シリウス 搭乗機体:パワーライザー(マシンロボ クロノスの大逆襲)
 パイロット状態:良好のつもり。自分以外を基本的に信じていない。人間ではないイスペイルには少し共感している。
 機体状態:良好 シシオウブレードを所持していたようです
 現在位置:E-7海
 参戦時期:原作開始直後くらい。
 第一行動方針:アポロとミストを倒す
 最終行動方針:もとの世界に帰り、堕天翔を倒す。
 備考1:高速振動とパワーライザーを組み合わせて小規模の衝撃波を出すことに成功。 
 備考2:首輪解除の可能性には気づいていません。】


【イスペイル 搭乗機体:ヴァルシオーネR(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)】
パイロット状況:疲労
機体状況:両腕に損傷 EN10% ディバイン・アームなし
現在位置:E-7海
第一行動方針:まずは生存する為にノルマ(ノーマル、アナザー、どちらでも可)を果たす
第二行動方針:出来れば乗り換える機体が欲しい
第三行動方針:ミストを危険人物として情報を広める
最終行動目標:自身の生還
備考:首輪の爆破解除条件(アナザー)に気付きました


【1日目 13:30】


306 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:05:22 ID:BBAU+FuV

「う、うう……?」

誰もいなくなった市街地で、雪原に横たわっていたミストは目覚めた。
破壊しつくされた町並みの中、ぽつんと立つヴァルシオン改の他に動く者はいない。

「俺は……また、暴走したのか……?……そうだ、イスペイルは……!?」

意識を失う直前まで戦っていた、故郷を滅ぼした仇のことを思い出してミストの意識は覚醒した。
だがもうイスペイルはどこにもいなかった。

「逃がしたのか、くそっ!アトリームのみんなの仇をうつチャンスだったのに……!」

イスペイル以外にも途中で乱入してきたものがいた。
あの背中にX字のバーニア・スラスターを背負った機体だ。
おぼろげながらあの機体はミストに攻撃を仕掛けてきた気がする。イスペイルの仲間だったのかもしれない。
それにジロンがいて……

「そうだ、ジロンさん!ジロンさんは!?」

やっとジロンのことを思い出したミストは周囲を必死に探す。
すぐにジンバは見つかった―――イスペイルが乗っていた機体の剣に串刺しになったジンバが。

「あ、ああ……!?ジロンさん!」

ヴァルシオン改に戻って、ジンバに刺さった剣を抜いてコックピットをこじ開ける。
カメラが写したのは丸々としたジロンの体ではなく、ケチャップをぶちまけたような真っ赤な光景だった。

「う……!そんな、ジロンさん……!?」

ミストはヴァルシオン改から転がり出て、地面に思い切り吐いた。
死人を見るのは初めてではないが、原形をとどめないほどにばらばらになった死体を見るのは初めてだったのだ。
胃の中身を全部吐いたミストは顔を上げた。
その目は涙に濡れ、充血し赤く染まっていた。

「イスペイル……!お前が、お前がやったのか!また俺から仲間を奪ったのか、イスペイル!」

血を吐くようにミストは叫んだ。
ミストの考えはこうだ。
イスペイルを攻撃したミストはヴァルシオン改のシステムによりまた暴走したのだろう。
ミストを守るためにジロンはイスペイルの仲間と戦った。
その内ミストは意識を失い、ジロン一人にイスペイルと仲間が襲いかかった。
そしてジロンは殺されて、イスペイルはミストを見下すためにわざわざとどめを刺さず剣も置いていったのだ。
ミストが覚えているのは殺したいほどに憎んでいるイスペイルの姿だけだ。だからこの想像はミストとしては極めて合理的なものだった。


307 :復讐するは我にあり ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 12:07:13 ID:BBAU+FuV

もちろん事実は違った。
あくまでミストを止めようとしたジロンは、ヴァルシオン改から降ろせばミストはまともになると思って『窃盗』でミストを無理やり外に出したのだ。
ゲイム・システムから強引に切り離されたミストは反作用で気を失い、また戦闘の記憶も大分失ってしまった。
だがヴァルシオン改は止まらなかった。50メートルを越える巨体の勢いはジンバのフォトンマットを突き破ったのだ。
そして、ディバイン・アームはジンバのコックピットを直撃した。
中にいたジロンもろとも。

それを見ていたイスペイルはこの隙に逃げだしたのだ。
ミストが追ってこなかったのはジロンを殺してしまって呆然としていたからだろうとイスペイルは思っていた。
単にミストが気絶していただけだったが。

「許さない……許さないぞイスペイル!」

怒りに支配されたミストの頭にはもうクルーゼを待つという考えは浮かばなかった。
どこへ向かったかもわからないイスペイルを追うためにヴァルシオン改が立ち上がる。
その手にはジロンを殺害したヴァルシオーネのディバイン・アームと、ジロンが持っていた∀ガンダムのガンダムハンマーがあった。
他の装備は完全に破壊されていて使えそうなのはこれだけだったのだ。

「俺がこの剣とハンマーでジロンさんの仇を取る……!覚悟しろイスペイル!うおおおおおおっ!」

こうしてミスト・レックスの、地球を守るためではない憎しみの復讐が始まった。
それが勘違いだということを教える者はだれもいなかった。





【ジロン・アモス 搭乗機体:ジンバ(大破) 死亡】


【ミスト・レックス 搭乗機体:ヴァルシオン改@スーパーロボット大戦OGシリーズ
 パイロット状況:イスペイルへの怒り
 機体状況:前面部装甲破損 エネルギー消耗(中) 核弾頭秘蔵 ガンダムハンマーとヴァルシオーネRのディバイン・アームを装備 エナジードレイン消費
 現在位置:
 第1行動方針:イスペイルを追いかけてジロンの仇を取る(どこへ向かうかは未定です)
 第2行動方針:戦いに乗った危険人物、イスペイルは倒す
 最終行動方針:シャドウミラーを倒す】
 ※ゲイムシステムは、戦闘が終了すると停止します。一定時間戦闘していると再び発動。
 ※ヴァルシオン改の内部に核弾頭がセットされました。クルーゼの遠隔操作でいつでも起爆できます。


【1日目 13:15】


308 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 12:08:08 ID:BBAU+FuV
投下終了です。

309 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 16:44:33 ID:RrHtFgaA
投下乙です!
ミストさんは見事に暴走しちゃってるなあ……w
イスペイルもちゃっかりジョーカーとして働けそうだし、対主催同士なのに因縁も立ち始めた……
展開の運びが凄くうまいなあ
今後が凄く気になる作品だったと思います、改めてもう一度投下乙!

310 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 17:07:48 ID:U09SHtSQ
投下GJ!
各キャラが生き生きしてるなあ。
ミストさんは暴走するかー……結果的にジロン殺してしまったけどどうなる?
そして、イスペイル様はやっと動ける?かな。
どのキャラも今後が楽しみだ

311 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 17:11:23 ID:Cn/cld6L
投下乙!
ジロオオォォォォン!!
彼は人が良すぎたのか。
ミストさんどんどん堕ちてくなぁ。
カナード・シリウス・イスペイルにも期待。
そして颯爽とプルを救うギリアムさんはやっぱりカッコいい!
ただ少女を助けるのが彼にとってのフラグなんでちょっと心配w
そしてアルベルト、 服 を 着 ろ

312 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 17:42:14 ID:H/e1J6iN
投下乙!
なんだこのミストさん、どこまでもミストさん過ぎる!
ジロンは無念のリタイアか。最後までいいやつだった。
そして今までぼっち気味だったシリウスがいい感じで絡んだな。
対アポロと人外共感による仲間成立の過程が上手かった。
ギリアムさんもかっけえけど上で言われてるように原作的に少女救っちゃっうと心配だw
いくつ死亡フラグ増やす気だw

313 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 18:34:08 ID:ejNHO2/T
投下乙

ミストさん
嗚呼ミストさん
ミストさん

コウについてはクルーゼの嘘だが、ジロンは完全にあんたの責任だー!
アルベルトの下着はいったい何だ!? ブーメランパンツか! ブゥメランだな!!
変態めッ! もっと脱げッ!!

314 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 19:54:28 ID:XwWURO2N
投下乙

ミストさん、てめえで殺しておいて仇に責任転換とかもうw
シリウスは原作でのアポロとの仲の悪さとか独善的な部分がよく出ててらしいわ
ギリアムさんと裸魔人(笑)との対決はどうなるか気になる
そしてジロンはここで死亡か。彼の人の良さはこのロワの救いだと思ってただけに残念だ

315 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 21:14:57 ID:VmpgK8Lg
投下乙です!

ジロンはいいやつだったな……
シリウスとイスペイル様の絡みはなるほどなあと驚かされた
アルベルト相手でも冷静に対応するのはさすがギリアムさんだな
超人や人外の類には慣れてるよなあw

316 : ◆Ujakh5O.Yc :2010/02/25(木) 21:24:08 ID:0vjdPcfs
ご感想ありがとうございます。
ミストの現在位置を書き忘れていたので

現在位置:D-6街    に修正します。



317 : ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:48:58 ID:RrHtFgaA
一騎、イネス、真矢、ユウキ、カズマ投下します

318 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:50:43 ID:RrHtFgaA
戦争は、ルールのなき戦いにあらず。
定められた国際法に従わなければ、国際情勢というもっと大きな獣に喰い殺される。
戦闘の混乱の中にもある秩序。
それがあるからこそ人間でいられる。
だからこそ戦争のルールを守らないならば、命の保証もない。
最低限のルールすら守らぬならず者たちを、思想に関係なくこう呼ぶ。
テロリストと。
ユウキ・ジェグナンは元ノイエDC出身の戦士だ。
DCはビアン・ゾルダークが一つの組織として宣戦布告を行い、戦争が開始された。
ノイエDCは違う。
どんな言い逃れをしようと明確な組織を持たず、各地を攻撃した。
つまりテロリストだ。
テロリストは国際法による命の保証がほとんどない。
シロガネのリー艦長は迷いなく潜伏する森周辺に焼夷弾を投下した。
相手の人的被害など何も考慮していない。
これも全てテロリストだから。
ユウキ・ジェグナンが生きてきたのは、そんな戦場だった。
誰彼も容赦なく薙ぎ払われていく戦場。
その中で培われた冷静さ。
ユウキ・ジェグナンは振り向かない。
インスペクターの基地にほぼ単身辿り着いた。
それ以外の仲間は落ちた。
生死は分からない。
それでも前進し戦った。
ユウキは初めて会った人には冷酷な人間と誤解を受ける。
もちろん違う。
そう見られるのも、こんな環境が培った戦闘のスタイルのせい。
ユウキの中には、燃える心が宿っている。
小さな炎が輝いている。

「よし……飛行できるようになったな……」

グランヴェールが空に浮かぶ。
炎の推進力と、グランヴェール全体を覆うまたたきに似た微かなプラーナ光。
グランヴェールが飛ぶには、高い適正か補助がいる。
高い適性。
ホワン・ヤンロンのように強制的に従わせるゲアスの魔法に頼らず動かせる相性。
補助。
パイロットに左右されないプラーナが満ちた環境。
シュウ・シラカワが正しい歴史と呼ぶ世界のグランヴェールは飛ぶことが出来た。
ラ・ギアスでも。
未来世界に飛ばされたときグランヴェールが飛べなかった理由は、環境の激変による悪化。
ホワン・ヤンロンでもカバーしきれないほどに、プラーナが足りなかった。

319 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:51:35 ID:RrHtFgaA
しかし、ここはプラーナに満ち溢れている。
グランヴェールとユウキの相性も悪くない。
最初こそ飛べなかったが、ユウキが馴染むにつれ飛行の芸当も可能になった。

「おーい、もういいのか?」

横でユウキを待つ青年、カズマが声をかけてきた。
光の壁を調べるにあたり、移動で飛行できなければ大きな時間ロスになる。
そのための特訓だった。
カズマも剣になって移動する方法を覚えようとしたが、体にかかるGと衝撃からギブアップ。
途中から無防備なユウキの警護と理由をつけてブラブラしていた。

「しかし、凄いよなあ。
 機体の表面がうっすら光って……機体もさっきより艶がいいぜ。
 スーパーグランヴェール人か?」
「……ある意味で生体マシンだが、人ではないぞ」

軽口を叩くカズマに、生真面目に眉にしわを作りたしなめるユウキ。
カーラが男だったらこんな感じなのかと頭によぎる。

「それで、どうするんだ? そっちは飛べるようになったけど、こっちは飛べないままだったり」
「俺一人で行く、と言いたいが……まだ戦闘機動が空中で出来るか未確定だ」
「けどなー、海で行くと、そっちのマシンの性能ガタ落ちだろ? 
 炎に水なんて、こうかはばつぐんだ!だもんなあ」

―――――――撃墜マーク、ゲットだぜ!

「どうしたんだよ、頭抱えて」
「いや、いい。その言葉で仲間の声を思いだしただけだ。
 ……それよりカズマ。お前には、ここに既知の人間はいないんだな?」
「ああ、さっきも言ったけど、俺の知り合いはいないぜ。
 知り合い一人いないのに、早めに仲間に会えたり助けてもらったり……よく考えると紙一重だな俺」

仲間。
その言葉をいともあっさりと口にするカズマ。
胸に手を当て、知り合いにとって自分が仲間と呼べる人間か考える。
インスペクターの人間は論外だ。
残るヴィレッタ、ギリアム、タスクといった面々に関してもあまり親交があったわけでもない。
本当に知っているだけで、自分との合流を目標にするほどではない。
ユウキのほうも同じ。
彼らが本当に信用できる人間であるか、自信がない。

320 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:52:19 ID:RrHtFgaA
馬鹿……というか裏表のなく、人を護る盾であろうとするタスク―――信用はまあ、できるだろう。
シャドウミラー相手に、命をかけて使命を果たそうとしたギリアム―――確実に信用できる。
どこか謎が多く、はっきりしないヴィレッタ―――何とも言えない。
迂闊な情報は口にできない。

「それで、どうするんだ? おっさんが戻るか、それともあの子と行くか?」

カズマのロボがくいと空を指さす。
飛ぶのは純白の騎士。島の遠縁には赤い古鉄。

「それも……あまりいい選択とは思えないが。
 それより、高速飛行の制御はできるようになったのか?」
「あー……うーん、けど今のままでも居心地悪いし、ちょっと話してくるぜ! んじゃ!!」
「おい、待て!」


三十分ほど前の話だ。
地中からの接近もありレーダーにすら映らず接近してきたクロガネ。
大地が割れ黒い土を巻き上げ、赤い見覚えのあるドリルが地上へ飛び出した。
戦闘力は乗っていたユウキが誰よりも知っていた。
グランヴェールの武装の制限を一個ずつ外す。
なにしろ、自分が乗っていた戦艦。機関部の位置なども把握済み。
最悪、そこへカロリックスマッシュを打ち込んで爆発させることも辞さない。
そうでもしなければ勝ち目はない。
身構えるユウキ。
だが、そんな二人を前に格納庫が開いた。
出てきたマシン、戦艦からの声は、戦闘の意思がないと伝える。
ユウキはいつでも攻撃できるように戦闘態勢を解かず、一通り彼らの話を聞いた。
色々と懊悩こそあったが、ユウキが出した答えは、保留だった。


特訓するユウキを護るため、周囲を警戒する二機。
よりにもよって、ノイエDCだったころ戦場で何度も辛酸を舐めさせられた相手。
かつて敵であり、今は味方だったはずの機体。
今度は敵か、味方か。
殺し合いに乗った人間が手を組むとしても、二人が限界。
三人以上集まるにはまず時間が足らない。
さらに二対一という形で潰されることを恐れ、潰す側に回ろうとするだろう。
加えて重要だった点は、ギリアムに関しての情報。
ギリアムに人を見る目があるのは、間違いない。
ただ殺し合いに乗ったなら、そんなギリアムと会話し情報を収集できない。
少なくとも、過去八時間で多少はギリアムと親交を深めた事実。
ギリアムを後ろから撃った可能性は少ない。
撃ったとしたら、合流する予定だとは言う必要がない。
合流方法不明のままウォーダンと交戦、死亡した。
偽るならこれがベストだ。疑われにくく、確証を得にくい。
なのに合流を示唆した。

321 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:53:01 ID:RrHtFgaA
裏切られたギリアムの生存は都合が悪いことは間違いないが、そんなそぶりはない。
イネスという女はともかく、一騎と真矢と名乗る少年少女に腹芸が出来るとは思いにくい。
そんな理性の声が、ユウキに攻撃をとどまらせた。

指の関節を一度鳴らす。
ポキンと小気味のいい音。
思考を一度フラットに。

全てユウキが勝手にそう考えているだけ。
実際は、三人四人が優勝目指し殺し合いに乗りつつ協力する可能性もある。
ギリアムの件に関しても、こちらの思考を読み、敢えて不完全な答えにしているか。
単なる考えなしで、こちらの不意を突くためのでまかせを口にしているかも。
ユウキが心配するのは、やってきた彼らが、笑顔の裏にナイフを隠す人間だった場合。
そんな人間を残し、宇宙から帰って来た中条が一人になってしまっては困る。
最悪、分断の末各個撃破もあり得る。
海千山千の雰囲気に満ちた、年齢相応の深みある中条なら任せる選択もある。
しかしカズマに見張りや確認をやらせるのには、あまりにも不安すぎる。


疑心。


ユウキを蝕む毒の名前。
これこそシャドウミラーの狙いであり、殺し合いの源泉であることもユウキは理解している。
それでも拭いがたく染み付いたアーチボルドの高笑い。
背後からの裏切り。
冷静にあろう、正解を選ぼうとする心に反して、心の根がじわりと揺らぐ。
カズマに語った言葉も経験談半分、自分の本音が半分。
一応信頼しているカズマにすら情報を伏せている自分。
足元に転がるハロの情報。
殺し合いの情報。
確認したところ、一騎の名もイネスの名も真矢の名もない。
つまりシロ。
もっとも、この情報すら信頼できない。
何故なら一騎と真矢の友人で、体が弱く大人しい少女。
翔子の名がトップマーダーと記載されていたのだから。
だがそんな少女もうまく事が運べば二人殺すことも可能かもしれない。
なまじ情報が集まっているからこその迷い。
放送まで保留する。
放送の内容次第で、どの程度まで一騎たちを信頼するかを決めよう。
進むわけでもなく、戻るわけでもなく、立ち止まる選択肢。

慎重派のユウキが回り道をしながら辿り着いた答えだった。

322 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:53:55 ID:RrHtFgaA





宇宙を進むトレイラー。
どんな荷物も、どんなところにでも最速でお届けする。
けれど、ヤバい仕事は受け取らない。悪事の予感はピシャッとお断り。
そうとも、ヴァルストークファミリーは正義のトレイラー。
荒事もときたまやるが、バトル屋ではけしてない。

「とまあ、こんな感じだから逆を言うと学校とかほとんど行ってないんだけどな!」

笑うカズマに、面食らった様子の一騎。
小さいが平和な町で学校に通って過ごした少年。
広い宇宙で学校にも行かず家族と働いていた青年。
前者ほうが人当たりがよく、後者が口下手なように思うが実際は違う。
物怖じすることないカズマが微妙に年上風を吹かせ話し、一騎が聞くという構図が出来上がっていた。

「そりゃあ、宇宙は広いぜ! 
 小惑星からとれる鉱物からスペースデブリの残骸まで……なんでもある。
 そういうのを集めるジャンク屋だって。どいつも一筋縄じゃいかないひねくれ者が多いけどな。
 タフじゃなきゃやってられない仕事だし、嫌になることも多いけど……
 やっぱ誇りってものがあるんだよ、これが」

カズマの語る世界の広さを、真剣に聞いてくれる一騎に、カズマも口がよく動く。
元の世界に戻れば「何が世界は広いよ、あんたはまだまだよ」と姉にたしなめられるだけ。
やはり十七歳相応の世界でしかないカズマの語る世界をこれほど本気で聞いてくれる。
口が止まらないのも無理はない。

「平和で、宇宙まで人がいる世界……フェストゥムもいないのか……」
「んー? 
 そのフェストゥムだっけはいなかったけど、侵略しようとする連中は色々いたぜ。
 そんな連中と俺らは戦ってきたんだ。殴り合って結局肩組めた奴もいた。
 最後まで戦うしかない奴らもいた。宇宙人ってのがいるのは不思議でもないけどなあ」

カズマの言葉に心底驚いた顔をする一騎。
いったいどうしたんだと顔をしかめるカズマ。

「おいおい、どうしたんだ? そんな驚くことあったか?」
「宇宙人と分かり合う……んですか?」
「ああ。そうだぜ。中には、宇宙データだけど兄弟みたいなやつもいたし……
 心を知らなかったけど、人間と触れて心を学んで打ち解けたみたいな連中もいたな」

323 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:54:47 ID:RrHtFgaA

一騎は「打ち解ける……」と小さく何度も呟く。
カズマはなんとなく一騎たちの世界を察した。

「まあ、そんな連中もいるさ。それより、友達も来てるんだっけ?
 絶対守ってやろうぜ! んでもってみんなで大脱出だ!」
「はい……そうですね」

どこか心のこもってない一騎の言葉。
カズマはその姿に見覚えがあった。
侵略者の一人、心を知った男と融合して戦う青年がいた。
青年が最初の頃、そんな顔をよくしていた。
きっと同じ理由だろうとカズマは目星をつけた。

「なんで戦わないといけないのか、とかか?」
「え……」

見事星の中心に当たったようだ。
戦うことは、悲しいことの連続でもあった。
父が死に―――いや過去にぶっ飛ばされた。
倒れた仲間もいた。
それでもカズマにも、カズマなりに戦って得られたものがある。

「俺たちだって、殴り合ってようやく分かり合えた連中だって多かった。
 戦って、ようやくつかめたものもあったしな。
 戦うってのは、殺すとか、壊すとか……そのまま直にそんな意味だってのは違うと思うぜ?」
「この……倒すための道具で?」

一騎は島を守るために戦っていた。
だがそんな思いとは別に、ファフナーは倒す道具だと考えていた。
パイロットよりも優先される。
人命よりも重い。
守る道具ではなくフェストゥムを斃し、殺す道具。
一騎の意識では、ロボットもそれに準じるもの。
だからこそ、倒すことの最後が殺すことに繋がってしまう。
クロガネの訓練では如実に出てしまっていた。

「そりゃかっぱらいを追い払いもするけど。
 だいたい機材の搬入やら荷卸やら……雑用ばっかりだったなあ。
 俺はヴァルホークを人殺しの道具なんて思ったことないぜ? 
 愛着のある相棒だな」

カズマはダンを立ち上がらせると、空高くジャンプ。
そのまま剣に変形する。

「おっし、見てろよ!!」

縦横無尽。
上から下へ、右から左へ。
バレルロールまで戦闘機の如く混ぜて、ダンが飛ぶ。

324 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:55:42 ID:RrHtFgaA
剣の姿をしたダンが空中でアクロバティック飛行を見せる。
ここぞで強い男であることをアピールするカズマ。
戦闘のための動きではない。
無駄が多すぎて戦闘に使える動きではない。
だが、大空でダイナミックに魅せる剣の舞は、一騎を感嘆させるに十分。

「よ……っとお! とと、とおおおおお!?」

空中高くまで駆け昇った後、人型になってダンが着地。
やっぱり無茶をしすぎたのか、頭がぐるんぐるん回る。
カズマが尻もちをつき操縦剣から手を離すと、ダンも尻もちをついた。
通信機から聞こえるのは、空の真矢ちゃんの抑え気味な笑い声。
一騎も、笑いをこらえているようだった。
頭を掻きながらも、うまくいったことにカズマはガッツポーズ。

「どうだ? マシンってのは使い手次第だろ。
 人殺しにもできるし、商売道具にもなる。護るためにだって使える。
 戦うってことも全部心の持ちよう次第だろ」

とあるジャンク屋の受け売りっぽい言葉を、自分の言葉のように言うカズマ。
一騎は、情けない姿をさらしたカズマが一転してしゃべった真面目な言葉に目を見開く。
ほんのちょっぴりの間。
その後、先程とは違う笑みを浮かべて、一騎は頷く。

「はい……!」

アルトアイゼンリーゼのバンカーとダンの剣が軽く打ち合わされた。
濁りのない澄んだ金属音が場に鳴り響く。
心を信じる。


信心。


カズマに眠る力の名前。
カズマも疑う時もあるし、怒りに駆られることも多い。
だが、いい奴なら初対面の人間ともすぐ打ち解けられる。
外れもそこそこ多いが、直感的にいい奴か悪い奴かが分かる。
仕事のせいか人柄を見ることを学んだカズマが無自覚に発揮する能力。
カズマからすれば理由はない。
気付けば仲良くなっていた。
理由を言うならカン?
そんなもの。
いざ考えてみればカズマも首をひねることだろう。
あいまいだけど、人間として大切な力。
怒りや疑う要素といった不純物が混ざれば濁る。
今はそれがない。
だからこそ、これほどカズマは一騎と笑っていられる。
いつでも前進。
悩む暇があったら走れ。
仲間とともに進み続ける。
きっと、一騎は信じられる。
その仲間たちも多分そうだろう。
選択肢は、進む以外存在していない。

直感派のカズマが即座に掴んだ答えだった。


325 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:56:31 ID:RrHtFgaA

そんなさなか。
ついに放送が鳴り響く。


【一日目 14:00】




【ユウキ・ジェグナン 搭乗機体:グランヴェール(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)withハロ軍団+ウッソのハロ
 パイロット状態:強い決意。ソルダートJのコスプレ、紅茶セット一式を所持
 機体状態:損傷なし、コクピット内がハロで埋め尽くされている、ハイ・ファミリア使用不可
 現在位置:G-7
 第一行動方針:光の壁の調査、カズマの恩人探しの手伝いをしたい
 第二行動方針:仲間を集める(タスク、ヴィレッタ、ギリアム、ロム優先)、脱出方法を模索
 第三行動方針:己の名に恥じない勇気と強さを得る
 最終行動方針:『ユウキ・ジェグナン』として、打倒主催】

【カズマ・アーディガン 搭乗機体:ダン・オブ・サーズデイ(ガン×ソード)
 パイロット状況:背中に打撲、ヴァンの蛮刀を所持
 機体状態:損傷なし
 現在位置:G-7
 第一行動方針:地上の施設及び光の壁の調査、恩人(タスク)に借りを返したい
 第二行動方針:どうにかプルを止めたい
 最終行動方針:殺し合いには乗らずに主催者を打倒する】

【イネス・フレサンジュ 搭乗機体:クロガネ(スーパーロボット大戦OGシリーズ)
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好 格納庫にヴァイスの左腕あり
 現在位置:G-7
 第1行動方針:甘いわね、私も……
 第2行動方針:一応、真矢への対抗策を用意
 第3行動方針:ルリと合流、ガイもついでに
 最終行動方針:願いを叶える「力」の奪取。手段は要検討。
 備考1:地中に潜れるのは最大一時間まで。それ以上は地上で一時間の間を開けなければ首輪が爆発
 備考2:クロガネは改造され一人でも操艦可能】

【真壁一騎 搭乗機体:搭乗機体:アルトアイゼン・リーゼ(スーパーロボット大戦OGシリーズ))
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好 クロガネの格納庫に収容 反応速度上昇
 現在位置:G-7
 第1行動方針:仲間を守る。
 第2行動方針:G-7施設でギリアムと合流
 第3行動方針:人を殺す事に対して……?
 最終行動方針:バトルロワイアルからの脱出】

【遠見真矢 搭乗機体:ヴァイスリッター(スーパーロボット大戦OGシリーズ)
 パイロット状況:身体的には良好
 機体状況:左腕欠落、ミサイル半分ほど消費、EN消費(小) 精神的な同調ができないと不快感を覚える模様。
      もしかしたら何かのきっかけでラインヴァイスリッターになるかも……? 反応速度上昇
 現在位置:G-7
 第1行動方針:一騎を守る
 第2行動方針:総士、翔子、甲洋、カノンと合流し、守る
 第3行動方針:仲間を傷つける可能性のある者(他の参加者全て)を率先して排除する
 第4行動方針:翔子に対して……?
 最終行動方針:仲間を生き残らせる。誰かが欠けた場合は優勝も視野に入れる】


326 :疑心/信心 ◆8nmVsszo/6 :2010/02/25(木) 21:57:41 ID:RrHtFgaA
投下完了

327 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 22:36:51 ID:H/e1J6iN
投下乙!
信じるカズマと疑うユウキ。
いい対比になってたなー。
特に後半の宇宙を語ったりダンで曲芸飛行するカズマがすごくカズマらしい。
カズマがこだわるトレイラーであることが上手く絡んでて面白かった、GJ!

328 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 22:56:45 ID:ejNHO2/T
投下乙
カズマがお兄ちゃんしてて微笑ましいw
ユウキの疑心も上手く書かれていて面白いわ

ギリアムも中条も無事に再会できると良いがなあ……心配だ

329 :それも名無しだ:2010/02/25(木) 23:19:28 ID:VmpgK8Lg
クロガネ組はとうとうG-7まで到達か
ギリアムさんとの合流はかなうだろうか
ユウキとカズマがいい対比になってるなあ
この集団でのカズマの存在は大きいと思う

330 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 00:48:25 ID:BbyrMYxg
タスクが逝きジロンも逝った今、沈みがちなロワの雰囲気を盛り上げるのは君だ、カズマ!
……あまり長生きしないタイプだけど頑張れ?
しかしユウキの疑心ももっともなことだな

331 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 03:06:36 ID:iURqzsW7
408 名前: ◆bSTqMcZZvs[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 19:49:29 ID:bLtRJ1w.
もうこのトリップを使うつもりはありませんでしたが…
どうも現在話し合われている作品の作者が私だと疑われているようですので、それは違いますと言わせていただきます。
管理人氏に確認を取っていただいても構いません。

409 名前:でもそれって名無しさんですよね?[sage] 投稿日:2010/02/18(木) 19:58:58 ID:EHWDtQGw
>>408
分かってる。あんたは絶対違うwww
だって文が全然違うもの。少なくとも、白い悪魔読んだあとならむしろあれは逆にあり得ない。

たぶん、テッサ死亡の話とかじゃないかな?
最近書いた話なら。もし会ってるなら、だけど、文末の〜した、とか体言止めとか、〜だ、とか〜のだ、とかに
気を配ってみると文の流れがよくなってもっと面白くなったりするよ。


正体見破られてどの面下げてノコノコ書いてんだよw
内容も無理やりミストさん暴走させてジロン殺したとかアルベルトの格を下げたとかカスだったしな
出会ったばかりのミストをジロンが命がけで助けるとかキャラ的におかしいから破棄だろ
カス書き手はもうここに関わんなようっとおしいから

332 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 03:22:58 ID:t1Mm8hQo
二人とも投下GJ!
ミストさん大暴走といい、イスペイル様復権といいおもしろすぎるw
後者も繋ぎをきれいに書いてるし、どちらも面白いしこれからどうなるか気になるいい話だったw

333 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 16:46:00 ID:fbVXcyl3
ジロンに違和感はあるな

334 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 16:53:57 ID:PjpDG3uT
だな
これでもうアク禁決定だろ

335 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 18:12:40 ID:K8mIm8hI
09:20 (アポロ)予約 (レイ、プルツー)予約
10:50 (ヴィレッタ シン)予約
11:00 暗黒大将軍 万丈、バニング
12:30 ジ・エーデル クルーゼ、ディアッカ ヴァン、ルリ ドモン、シーブック
13:00 アックス ガトー Dボゥイ 中条 翔子 
13:15 ミスト
13:30 アルベルト、ギリアム、プル カナード、シリウス、イスペイル ウォーダン レーベン ダイヤ、イルイ
13:50 トレーズ カヲル
13:55 甲洋
13:59 ロム、カノン ティンプ、ウンブラ シンジ
14:00 ユウキ、カズマ、イネス、真矢、一騎

今こんな感じ
13:30から前はもう一回くらい書いたほうが良いかも知れないが
このまま放送にいけそうなのも結構いるのでその辺りは各人の判断で

336 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 18:18:35 ID:t1Mm8hQo
12時半すぎてたら一応切羽詰まった状況じゃないキャラはもう大丈夫と思うけどなあ
それ以後でどうしても欲しいのってギリアムさんたちとあとダイヤたちくらいじゃね?

337 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 18:38:01 ID:PjpDG3uT
09:00 シリウス
09:20 (アポロ)予約 (レイ、プルツー)予約、ジロン、ミスト
10:00 アルベルト、カナード
10:50 (ヴィレッタ シン)予約、イスペイル
11:00 暗黒大将軍 万丈、バニング
11:30 ギリアム
12:30 ジ・エーデル クルーゼ、ディアッカ ヴァン、ルリ ドモン、シーブック
13:00 アックス ガトー Dボゥイ 中条 翔子 、プル
13:30 ウォーダン レーベン ダイヤ、イルイ
13:50 トレーズ カヲル
13:55 甲洋
13:59 ロム、カノン ティンプ、ウンブラ シンジ
14:00 ユウキ、カズマ、イネス、真矢、一騎

こうだろ
勝手に通しにしてんじゃねーよクソ書き手
どうせカヲル死亡話やプル死亡話だってテメーが書いたんだろ
自分じゃ殺せないからって他の書き手に何とかしてプルを殺させようって魂胆が見え見えなんだよクズが

338 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 18:55:41 ID:K8mIm8hI
>>336
確かにそうかも
ってことは予約されてるものの内容次第では
あと書いたほうが良さそうなのは11:00組くらいか
でもこの辺もそのまま行けない事も無いかな

339 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 22:37:24 ID:BbyrMYxg
代理投下します。

340 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:38:11 ID:BbyrMYxg
C-2を中心に発生した大乱戦の終結から、既に1時間以上が経過していた。
あの戦いの後、ヴィレッタはD-1の灯台にてタスクの帰還を待ち続けた。
しかし、どれだけ待ってもタスクが彼女のもとに戻ってくることはない。

運に恵まれてなかったといえばそれまでだ。
あの一箇所に多くの参加者が立て続けに集まり、しかもその全てが殺し合いに手をつけていた。
それだけでも最悪だと言うのに、運命は彼女達に何か怨みでもあるのか。
彼らの利害の一致や度重なる偶然により、ヴィレッタ達は彼らの大半から率先して狙いを定められる羽目となった。
周りは全て敵だらけ、袋叩きにあった挙句の連戦に次ぐ連戦。五体無事でいられる保証などどこにもない。
そんな戦場に、結果的にタスクを置き去りにしてきた格好になってしまった。
戦線離脱よりも、あの場で無理をしてでもタスクとの合流を図るべきだっただろうか。
そうでなくとも、元々彼は怪我人だった。応急処置と本人の予想以上の頑丈さにより、大事に至ることこそ
なかったものの、本来なら自分が彼を守らなければならない立場にあったはずだ。
(くっ……!)
ガルムレイドを起動させる。特に異常はない。
ダメージこそ小さくはないが、致命傷に至るほどのものではなかった。
その傷の少なさが、かえって後ろめたさを感じた。
もう少し、戦えたのではないか。タスクの救援に向かえたのではないか。そんな後悔ばかりが付きまとう。
あの場ではベストな判断を下したつもりだったが、割り切れるものではない。

戻らないタスク。彼の身に何らかの事態が発生した……ヴィレッタはそう判断する。
だとすれば、戻らなければならない。大乱戦の戦場だった場所、C-2エリアに。
ガルムレイドを飛び立たせ、ヴィレッタは灯台を出発した。

『何らかの事態』……それは灯台までの移動が困難な事態。
機体のトラブル――それだけで済んでいるならば、まだいい。
タスク自身に異常が発生した可能性もある。
気を失っているか、あるいは怪我を負って動けない状態にあるか――
……いや、現実から目を逸らしても仕方がない。置かれた状況が状況だ。
ヴィレッタは最悪の結果を受け入れる覚悟を決めなければならなかった。

(あの場に最後に残っていた敵……シン・アスカと言っていたわね……)

C-2への道中……いや、灯台で待ち続けていた時間からそうだ。
ヴィレッタには再び考えるチャンスが与えられた。
ジョーカーという立場にある自身の身の振り方、タスクに真相を打ち明けること……
その件に関しては、既に腹は括っている。
だが空いた時間は、それ以外のことを考える余裕も作り出した。

ヴァルシオーネに乗っていた、自分同様ジョーカーであるイスペイル。
直接接触できる余裕はなかったが、離脱のチャンスがありながらも彼はタスクに仕掛けていた。
ノルマ達成のためには已む無しといったところか。注意しておくに越したことはない。
あの戦場から引き離されるきっかけとなった、ヤドカリのような機体。
大胆な奇襲戦法に加え、引き際も弁えている。かなりの腕を持ったパイロットと見受けられた。
執拗に、病的なまでに自分を攻め立ててきた、獅子の特機。乗っていた男の名はレーベンと言ったか。
あれは完全に狂気の類と言ってもいい。自分、いや……まるで女性そのものを目の仇にするかのような。

そして、スレードゲルミル……シン・アスカと名乗った、どこか危うさを感じさせる男。
彼とタスクが戦闘に入る所で、ヴィレッタの視界はヤドカリへの抵抗と共に戦場から離れていった。

341 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:38:51 ID:BbyrMYxg
――うるさい! 違うもんか! 信じられるものか!!

弁解の余地すら与えず。一方的な決めつけで、彼は相手の論を封殺する。
乱暴にも程がある、滅茶苦茶な理屈だ。だがそれが逆に違和感を誘う。
特に最後の叫びは、無理にでも自分を納得させるような感情すらこもっていた。
強引に迷いを振り切るかのような。何が彼を、ああも駆り立てていたのか。

(信じられるものか……か)

――やめよう。
一瞬過ぎった、シン・アスカに対する感傷を振り払う。
必要以上に、相手の内面に踏み込むべきではない。
彼にも彼なりの、何らかのやむを得ない事情があるようだが……同情できるだけの余裕はない。
そんなものは誰だって同じだ。このバトルロワイアルに参加した、全ての人間に事情は存在するはずだ。
生半可な感傷は迷いを生む。その迷いは自分自身を、時に仲間をも傷つけることになる。

暴走する刃で人を傷つけるようであれば、どんな理由であれその行為を許すことはできない。
もし、話し合いが通じない者が相手ならば……躊躇いなく討つだけだ。
たとえそれが同情に値する相手だとしても。ヴィレッタは非情に徹する決意を固める。
そうでなければ、生き残れない。この殺人ゲームは、それだけの過酷さを秘めている。

彼女自身も気付いてはいないだろうが……
それは少しずつとはいえ、バトルロワイアルの理に飲み込まれている証拠でもあった。



その時。

「――ッ!?この反応……!!」

感度の大幅に悪化したレーダーが、反応を示す。
ちょうど向かう先のC-2の方角から接近してくる飛行物体。ビッグデュオの反応ではない。
反応した方角へと目を向ける。
既に相手を目視できた。ヴィレッタのもとへと向けて高速接近してくる、一体の特機。
その機体の正体を判別できた時。
その機体の取ったモーションで、相手の次の行動が予測できた時。
その機体を――敵だと判断した時。

「ファング・ナックル!!」

ヴィレッタはガルムレイドの拳を撃ち放っていた。
接近してくる敵機めがけて、真っ直ぐに。
そして――敵機もまた同様に、拳を撃ち放つ。

ファング・ナックル。
ドリルブーストナックル。

両機のほぼ中間地点でぶつかり合う、二つのロケットパンチ。
火花を散らし、互いの勢いを殺ぎ合って威力を相殺する。
やがて二つの拳は離れ、それぞれの腕へと戻っていった。

342 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:39:31 ID:BbyrMYxg
「ちっ……!」
ナックルをガルムレイドの腕に戻し、ヴィレッタは表情を強張らせる。
彼女が睨みつける敵は、頭部や腕に着けられたドリルと、巨大な剣が象徴的な特機。

「スレードゲルミル……シン・アスカか……!」

今の彼女にとって、あらゆる意味で最も望まない相手との遭遇だった。
自然と警戒心が強まる。

「……あんたを探していた」
通信越しのシンの口調は、静かで抑え目だった。しかしそれが建前であることは明白だ。
破裂寸前の怒りを無理矢理抑え込んでいるであろうことが、容易に見て取れる。
「今度こそ答えて貰う。お前は何を知っている?レイはどこにいるんだ!?拒否は許さない!!」
それを証拠に、徐々に声が荒立ってくる。
それでも、一応の理性は保てているか?ならば、話し合いに応じる余地はあるかもしれない。
だが……彼には悪いが、何より先に聞くべきことがある。
「……了解した。だが、こちらにも聞きたいことがある。まずは……」
「答えろと言ってるんだ!!それ以外の返答は求めちゃいない!!」
……前言撤回すべきか。これはフェアな取引の通じる相手ではない。
こちらの意思は無視して、自分の要求だけを強制する。どこの子供だ、これは。
「答えないとは言っていないわ。だけど、その前に……」
「うるさい!!あくまでシラを切るつもりかッ!!」
ヴィレッタの弁解にも聞く耳持たず。斬艦刀の刃先をガルムレイドに向け、吠えたてる。
あまりにも一方的で自分勝手な姿に、流石のヴィレッタもいい加減苛立ち始めていた。
「……一応言っておくけど、貴方の望む答えは持ち合わせてないわ。それでも――」
「そうかよ!!だったら、力ずくでも聞き出してやる!!」

そう吐き捨てて、斬艦刀を構えるスレードゲルミル。
まさかここまでとは――ヴィレッタはただ閉口するしかなかった。

「さっきから、質問する人間の態度とは思えないわね……!」

――付き合っていられるか。
ヴィレッタはシンに見切りをつける。
こちらの弁には耳を傾けず、一方的な理屈を押し付けて子供のように喚き散らす。
こんな人間を前に、理性的な対応を求めるだけ時間の無駄だ。
彼女にしては、やや急ぎすぎた判断だったかもしれない。
だが、仲間の危機という手前、彼女にはここで時間を食っている暇はない。
こんな男に構っている余裕などない。一刻も早くタスクのもとへ……

……いや、違う。
彼がここにいるということは、タスクのビッグデュオを通り抜けてきたことを意味する。

「先にこちらの質問に答えなさい。タスクは……あなたの戦っていた赤いロボットはどうしたの!?」
「ッ!……あんたの話は聞いちゃいない!!」
一瞬、ほんの一瞬だけ声を詰まらせたシンに、不信感が刺激される。
「質問に答えろ!!」
最悪の事態を察した、その焦りと怒り。その矛先はシンか、それとも彼女自身か。
どちらであろうと、それによりヴィレッタの口調が強まったのは事実だ。
「それはこっちの台詞だッ!!」
負けじと、シンも怒声を飛ばす。

完全なる平行線。この二人に、話し合いの余地など存在しなかった。
既にシンが力ずくを宣言しているし、そもそも初めからそんなものはありはしない。

スレードゲルミルが地を蹴り、不毛な争いの幕が上がった。

343 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:40:12 ID:BbyrMYxg
   ◇   ◇   ◇


……この流れ、あまりにも短絡的だ。両者とも怒りと苛立ちに任せ、傷つけ合う選択をしてしまった。
何故、こうなってしまったのか。特に、本来冷静なはずのヴィレッタまでがこのような乱暴な行為に
出るなど、通常ではまず考えられないことだった。

これというのも、どちらにも互いの質問に答えられない背景があったが故である。

ヴィレッタは現在、レイ・ザ・バレルについて何かを知っているとシンに認識されている。
だが彼女が持ついる情報とは、レイがジョーカーであることだけ。
ヴィレッタとしては、この情報を簡単に渡すわけにはいかない。
ジョーカーの情報の漏洩を許すことは、彼女にとっては好ましくない展開だ。
タスクのような信頼できる仲間にならともかく、赤の他人に明かせる内容ではない。
無用の混乱や疑心暗鬼を呼び起こす可能性がある。下手な対応は、今後の行動に差支えが出る。
そして、彼女もまたジョーカーだ。それをシンが知った時、目の前の彼女に対しどんな反応をするか?

仮にこれを上手く隠して、レイのことだけを教えても、結局は同じことだ。
シンはこう返してくるだろう。
「なんであんたがそんなことを知ってるんだ」と。
そう来られては、ヴィレッタは答えられない。どう転んでも自分に疑いを向けられる。

シンはレイの所在を求めている。ならば、嘘でも適当な方向を示せば、やり過ごせるのではないか?
彼がある程度理性を保っていたなら、ヴィレッタもその手段を選んだかもしれない。
嘘で誤魔化さずとも、今より遥かに無難な結末に導けた可能性はある。
しかし、彼は前と変わらず荒れ続けていた。話し合いすら通じる状態ではないと判断できた。
今の彼を野放しにするのは危険だ。さらなる犠牲者を生むことになりかねない。
迷いをかなぐり捨てようと暴走し、怒りと苛立ちに神経過敏になっている。
その刃が、他の参加者を傷つける可能性は低くはない。

そして何より、一番の判断材料は、タスクの存在だ。結局行き着く先はここである。
タスクの身を案じるあまり、判断を急がせた。
シンがタスクを死なせた可能性が、否定の方向に判断を傾けた。


では、もしもシンが少しでも頭を冷やしていれば、こうはならなかったのだろうか?
いや……同じことだ。というより、シンもまた自分の横暴についての自覚はあった。
いきなり攻撃を仕掛け、力ずくでねじ伏せ情報を聞き出す。あまりに強引で乱暴すぎる手段。
一方的で勝手過ぎる……それはシン自身も十分に承知していた。
承知の上で、彼にはこうするしかなかった。
無理矢理にでも、彼は先に自分の質問を相手に答えさせるしかなかったのだ。
もし両者が何事もなく接触した場合、ヴィレッタはまず最初にタスクの所在を問い詰めてくることだろう。
事実、彼女は問い詰めてきた。先にしたはずの自分の質問よりも優先して。
タスクはシンと戦っていた。タスクの姿が見えないとなると、疑惑の念はシンに向けられる。
シンはこの問いに答えることはできない。何故なら。

タスクは既に死んでいる。
あの赤い巨人は、突如乱入してきた春日井甲洋の蒼い機体の一撃により、海に沈んだ。
あれは間違いなく、コックピットを焼いていた。中の人間は生きてはいまい。

タスクが死んだとわかれば、ヴィレッタはシンを許さないだろう。
そうなってしまえば最後、情報どころの話ではなくなる。
仲間を殺害した疑惑のある人間相手に、誰が信用などするものか。
直接的原因が甲洋の乱入だと話したとして、あの状況でそれを誰が素直に信じるというのか。
仮に死んでいませんと、生きているが別の場所にいますと誤魔化したら?
……誰がそんな見え透いた嘘を、おいそれと信じてくれるものか。
ほんの少し前まで敵対していた人間の、殺し合っていた人間の言葉を真に受ける馬鹿などいない。
この点は、ヴィレッタにも同じことが言えた。

344 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:40:52 ID:BbyrMYxg
……詰まる所。

自分は、相手の質問に答える気がない。
その癖、自分の質問にはさっさと答えろ。

話し合いが成り立つはずがない。


   ◇   ◇   ◇


空から動きを封じてくる鷹の砲撃に、陸から牽制を繰り返す狼の牙。
ガルムレイドに従う二体の支援メカが、ヴィレッタの命令のままにスレードゲルミルを追い詰める。

「こいつら、ちょこまかと……ッ!」

加えて、弾幕の嵐がスレードゲルミルに浴びせられる。
ブラッディレイ、ビームキャノン、ビームマシンガン。隙を見て、TEスフィア・ブレイザー。
ガルムレイドは斬艦刀の届かないギリギリの距離をキープしながら、砲撃戦に徹していた。

斬艦刀による一撃必殺、それがスレードゲルミルの基本戦術。
故に、相手を倒すには間合いを詰めることは必須。
だが息をつかせぬ猛攻に、シンは突貫のチャンスを得られない。
砲撃の穴が見えたと思ったら、絶妙のタイミングでヒオウがその突貫を挫いてくる。
結果、距離を詰められず反撃の糸口を掴めないシンは、防戦一方を強いられていた。

斬艦刀が無理なら、ドリルブーストナックルならばどうか。
この距離なら斬艦刀は届かずとも、ナックルなら一撃を見舞うことはできる。
だが、これはヴィレッタのちらつかせた餌。
ナックルを飛ばせば一時的に片腕を失い、その間本体がお留守となる。
その瞬間、今は牽制を繰り返すだけのロウガが牙を剥き、シンはその餌食となるだろう。
「あいつ、この機体のことを知ってるのかよ……くそっ!」


一方でヴィレッタもまた、スレードゲルミルに対し攻めあぐねていた。
一見一方的な砲撃により優勢に見えるが、決定打が与えられていない。
厚い装甲とマシンセルによる自己修復能力の壁は厚く、このままの戦い方では長期戦は必至。
そうなれば、逆にガルムレイドの方が息切れを起こすことになる。

(このままでは埒が明かない……こんなことをしている場合ではないというのに……!)

短期決戦。一瞬の隙を突き、大火力の一撃で押し切るしかない。
そしてヴィレッタには、そのための策があった。
しかしそれを行うには、相手に隙を作らせる必要がある。

(これ以上時間はかけていられない……ならば)

腹を決め、スレードゲルミルを見据える。
ぞっとするほど冷たい輝きを、その瞳に灯して。
エアロゲイダーの下にいた頃以来の非情さを、掘り起こす決意を込めて。

345 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:41:33 ID:BbyrMYxg
   ◇   ◇   ◇


さて……次は両者の置かれている状況とメンタル面について触れたい。
戦いに持ち込むまでの動機は意外と大差のない二人だが、こちらについては大きな差異がある。

シンとしては、この場でなんとしてもヴィレッタから情報を引き出したかった。
レイの情報を持っている彼女は、シンにとって現状で唯一のあてであり、絶対に逃がすことはできない。
また、情報が目的であるために、ヴィレッタを殺すこともできない。
これらの点は、戦闘において大きな枷となる。
強襲・一撃必殺を得意とするスレードゲルミルともなれば、なおさら困難な戦い方を強いられる。
この戦闘、見た目以上にシンはハンデを抱え込んでいた。

対して、ヴィレッタ。彼女に食い縋る他ないシンに比べると、彼女の場合はかなり余裕がある。
無理にシンに拘る必要はない。タスクの情報を仕入れるのは、別にシンでなくても構わない。
現場に向かい、直接タスクの安否を確認すればいい。放送で確認する手もある。
ヴィレッタにとって、シンの重要度は然程でもなかった。
話が通じない以上、彼女にとってシンは障害以外の何者でもない……つまり。

シンを殺しても何ら問題はない。躊躇する必要など何もない。
いや、もっとはっきり言ってしまおう。
ここで殺しておいたほうが、彼女にとってはあらゆる意味で都合がいい。

今後もこのままシンが暴走を続け、他の参加者にも刃を向ける可能性を考慮するなら。
後顧の憂いを立つ意味でも、そして自身に課せられたノルマのためにも、今ここで殺っておくべきだ。
シンの事情を考えない、自分勝手な理屈であることは承知の上だ。
だが、こうなる可能性も、自らの手を血に染める覚悟も彼女は決めている。

さて……彼を殺すという前提が許されるのであれば。
ヴィレッタはいつまでも無理に、情報を隠し続ける必要はない。
例え彼にジョーカーの情報を漏らしても――その口を封じてしまえばいい。
そのために、彼女は次の一手を投じる。

死人に口無し、とはよく言ったものだ。

346 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:42:16 ID:BbyrMYxg
   ◇   ◇   ◇


「……この殺し合いが始まる直前、シャドウミラーの幹部の一人に呼び出された者達がいる」
「何!?」

砲撃に交えて、ヴィレッタは回線を開き語り始める。
情報を小出しに、且つ思わせぶりを心がけなければならない。

「その幹部は、殺し合いの進行を促すための存在……ジョーカーを欲していた。
 そこで、呼び出した参加者達にその役目を与えた」
「!?あんた、何を言ってるんだ!?」

あまりに阿漕で汚い真似をしていると、若干の自己嫌悪の念を抱かないでもない。
だが、この方法が一番効果的に隙を作り出すことができる。
シンがヴィレッタに求めているのは情報。ならば、それをちらつかせればいい。

「幹部は参加者達にこう言った。二度目の放送までに、参加者の二人を殺害しなければ……
 ……首輪が爆発する、と」
「なっ……!?」

双方の攻防から、徐々に勢いが薄まっていく。
ヴィレッタの口にする情報が、この戦闘におけるウェートを占めてきた証拠だ。

「なんでお前が、そんなことを……!?」

よし、食いついてきた。ロウガとヒオウを呼び戻し、機体に再装着させる――ここが重要。

「呼び出されたのは7人……私もその中の一人だった。そして」

勿体ぶる意味合いも込めて、一呼吸置く。

「――まさか」

そう、そのまさかだ。
そしてこれが、お前の望んでいた情報だ。
ヴィレッタは、最後のカードを彼に突きつける。

「その中に、レイ・ザ・バレルもいた」
「!?」

シンの中に、動揺が走る。
友が、殺人を強要されているという窮地に陥っていることに。
その僅かな動揺は――ヴィレッタのつけ入る隙を与えるに十分だった。

「やっぱり!?あんた、レイのことを……」
「――イグニション」

ファング・グリル開放、燃え上がるガルムレイド・ブレイズ。
冷徹なヴィレッタとはまるで対照的な、熱い炎が巻き起こる。
今話したことが、持ちえるレイ・ザ・バレルの情報の全て。
シンはさらなる情報を求めているようだが、これ以上語ることはない。
四つの瞳が、スレードゲルミルを捉える。
その懐を目掛けて――

一気に飛び込む。

「なっ――!?」

347 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:42:58 ID:BbyrMYxg
その突撃に、シンは対応しきれない。
隙を突かれたとか、不意を打たれたとか、決してそれだけが原因ではなかった。
ここに来て、全く予測していない戦法が取られたからだ。
これまでの戦い方から、シンはガルムレイドが中〜遠距離における砲撃戦主体の機体だと錯覚していた。
ところが、この突進力はどうだ?この機体は格闘戦も万能にこなせたと言うのか?そう思わせる動きなど、全くなかったはずだ。

これこそが、ヴィレッタの策だった。
ガルムレイド・ブレイズは、二つの形態を使い分けることができる。
二体のマシン・アニマリートの装着部位によって、大きく戦い方を変えることができる。
これまでシンと戦っていた形態は、砲撃戦・防御主体のS形態。
そして今炎を纏い牙を剥くガルムレイドは、格闘戦用に特化した、火力重視のG形態だ。

「ロウガ・クラッシャー!」

ガルムレイドの右腕に装着したロウガが高速回転し、そのままロケットパンチとして撃ち出された。
斬艦刀――間に合わない。ボディを守るように、左手で咄嗟に防御する。
だが、ガルムレイドの勢いの前では、左手一本では足りない。
炎を纏ったまま高速回転し、なおかつ突進の加速も加わって、ロウガの拳の威力は増幅される。
その一撃を受けたスレードゲルミルの左腕は、砕かれ、爆発を起こす。
「ぐぅっ!?」
発生する光と煙で、一瞬視界が奪われる。
そこから生まれる更なる隙、その一瞬でヴィレッタは既に次のアクションへと移っていた。
煙が晴れた時、シンの目の前には回転鋸のような光を纏った、ガルムレイドの右脚があった。

「ライトニング・スピンエッジ!!」

蹴りが一閃――
斬艦刀が地に落ちた。それを握る右手と、共に。

「がっ……」

右腕にかかっていた斬艦刀の重量が、不意に右腕ごと失われる。
崩れるバランス。その身体は重力に従い地に吸い寄せられていく。
斬艦刀を手放し、両腕をも失った。スレードゲルミルに、抵抗の術はない。
シンの目が見開かれる。
ロウガを戻した右手に炎を纏わせ、コックピットへと一直線に突き出すガルムレイドの姿が見えた。

「エグゼキューション……レイドッ!!」
「――!!」

――やられる。

反射的に、身体が動いた。
ほんの一瞬だけ、体勢を立て直し、その身体を捻らせる。
直後、伝わってくる強烈な衝撃。

「がは……っ!!」

ロウガの牙はコックピットから外れ、その脇腹に食らいついていた。
急所はかろうじて外れた――だが、それだけには留まらない。

「悪く思わないで……イクスプロージョン……!」

次の瞬間、スレードゲルミルの全身が炎に包まれる。
コックピット内の温度も、急激な上昇を余儀なくされた。

「ぐああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

348 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 22:43:38 ID:BbyrMYxg
シンの絶叫をBGMに、ヴィレッタは最後の仕上げに入る。
ガルムレイドは力任せに、スレードゲルミルの巨体を抱え上げた。
このままターミナス・ブラスターをフルパワーで叩き込む。
そこで初めて、エグゼキューション・レイドは完成するのだ。
いかにスレードゲルミルといえど、この火力の直撃は耐えられない。
「デッド・エンドよ……」
勝敗は、決した。シンの命は、文字通り完全にヴィレッタの手に握られた。
「次は貴方の番よ……タスクはどうしたか、答えなさい」
ヴィレッタの質問に、シンからの回答はない。
答え終われば、その命が終わることを理解しているからか。
あるいはあくまでも意地を張っているのか、それとも単に喋ることに意識が回らないだけか。
「答えたくなければ、構わない……ならば、せめて言い残すことがあるなら、聞くわ」
彼女にそう言わせたのは、自分が非道で残虐な真似をしているという自覚があるからか。
シンもまたこのゲームの被害者だ。
それをわかりながら、ヴィレッタは彼の命を容赦なく摘み取ろうとしている。
仲間達がこの姿を見れば、口を揃えて非難するだろう。
そんな後ろめたさが、獲物の最期を前に甘さを許したのか。

無念の言葉でも、自分への怨み節でもいい。
どれだけ怨んでくれても構わない。それを受け止め、罪を背負っていく。
そして必ずシャドウミラーを倒し、この殺し合いを止める。もう、彼のような人間を出さない。
それが、今できる精一杯の償いだ。

「なんで……最初からそれを言わなかった……」

口を開いたシンの言葉は、相変わらずだった。
勝手なものだ。聞く耳を持たなかったのは、むしろ彼の方である。
……今となっては、それは言うまい。勝手なのはお互い様だ。

「あんたがさっさと口を割っていれば……こんなことにはならなかった!!」

子供でもないだろうに、最後まで癇癪を起こし続けるのか。
だが……このバトルロワイアルが、彼をここまで追い詰めてしまったことは判る。
もういいだろう。せめて苦しまないよう、一瞬で終わらせるのみ。
心の中で謝罪して、ブラスターのトリガーに手を添える――



「あいつが、あのタスクって奴が死ぬこともなかっただろうに!!」


――――!!


わかっていたことだ。覚悟していたことだ。
だが、それでも、次の彼の言葉で。

349 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 22:47:24 ID:JxbE2u9B
..

350 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:02:02 ID:BbyrMYxg



「あんたがタスクを殺したんだッ!!!」



ヴィレッタの中で、刻が、止まった――




まるで彼女の感情に呼応するかのように、ガルムレイドを纏う炎が弱まり。
スレードゲルミルを捉えた力もまた、弱まった。

「う……おおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!!」

持てる全てを込めて、背のブースターを全開にする。炎による誘爆の危険性など構わない。

「あんたは……一体……!」

噛み付かれた脇腹を基点に遠心力が働き、頭部が勢いよく前に動く。
その頭部のドリルは――既に高速で回転を行っていた。

「何なんだああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

ドリル・インフェルノ。武装を失ったスレードゲルミルの、最後のカード。

「しまっ……!?」

ヴィレッタが反応した時には、もう遅い。
スレードゲルミルに食らい付いたガルムレイドの右腕に、ドリルが食い込んだ。
一秒と経たずに、右腕は本体から切り離される。
突然の抵抗にガルムレイドはバランスを崩し、そのまま転倒する。

シンは意識したわけではないだろうが、完全に意趣返しを食らった格好となった。

351 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:02:52 ID:BbyrMYxg
ガルムレイドの束縛から逃れたスレードゲルミルは、すぐに離脱を試みる。
地に落ちた斬艦刀のもとへと駆け寄る、しかし拾い上げようにも両腕がない。
なりふり構わず、『口で』拾い上げる。柄の部分に噛み付いて、そのまま持ち上げる。
無様な格好だが、体裁を気にしている場合ではない。
斬艦刀の刀身を最小限まで抑えると、そのままフルスピードで空へと飛び立った。

「くっ……待て!!」

ガルムレイドが起き上がった時には、既にスレードゲルミルの姿は小さくなっていた。
G形態の武装の射程では届かない。それを捉えることはできなかった。


   ◇   ◇   ◇


あれから追撃を試みるも、逃走したスレードゲルミルの機影を、完全に見失ってしまったヴィレッタ。
その後、彼女は当初の目的どおりC-2へと辿り着いていた。

彼女のこの行動は無意味だ。シンははっきりと、タスクの死を叫んでいた。
今さらここに来るよりも、情報を漏らしてしまったシンの追撃を優先すべきだろう。
にも拘らず、何故わざわざ足を運んだのか。
その目で真偽を確かめるため?タスクの死を信じたくなかったためか?
それらもあるが、他にもう一つ理由はある。
その理由は……通常の彼女ではありえないほど感傷的な思考の果てのものだった。

本来の彼女なら、仲間が死を迎えたとしても、それを乗り越え次の行動に移れる強さはあった。
いや、シンと遭遇した時点で、タスクの死が突きつけられる覚悟は実際に決めていたはずだった。


――あんたがさっさと口を割っていれば……こんなことにはならなかった!!


だが、あの時の、シンの言葉で。


――あんたがタスクを殺したんだッ!!!


彼女の思考は、底なしの泥沼のさらに奥へと嵌り込んでしまったのだ。

352 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:03:34 ID:BbyrMYxg

彼とのファーストコンタクト、乱戦の中で遭遇した時の記憶を掘り返す。

――はぁ? 何を歯切れの悪いコトを言って……知っているのか知らないのかどっちなんだ!
――アンタのせいだ……アンタがレイについて話せば、こんなことにはあああああああああッ!!

彼の言う通り、あの時点でシンに情報を提示しておけば、場を丸く治めることもできたかもしれない。
そしてタスクもまた、彼との戦いに身を投じ、命を落とすこともなかったかもしれない。
どうしてあの時、シンにレイのことを話すのを躊躇ったのか。
簡単だ。ジョーカーの存在が露呈することを恐れたから。
誰に?……タスクにだ。仲間に自分がジョーカーであると知られることを恐れた。

……?

――いや、待て?
ここで、ヴィレッタは自分自身の思考に違和感を抱く。

タスクにジョーカーのことを知られては拙いから、黙っていた。
何故、拙いと思った?
タスク・シングウジはどんな男だった?
仮にヴィレッタがジョーカーであることを知ったとして、彼はどんな対応を取っただろうか?
殺し合いに乗るかもしれないからと、ヴィレッタに疑いの視線を向けてくるだろうか?
ジョーカーだからと、仲間に対する視線を変えてしまうような人間だったか?
違うはずだ。
彼は、ハガネやヒリュウ改のお人好しの仲間達は皆、まず状況の打開を考える。

では何故だ?
タスクに問題はない。なら、問題があるのはヴィレッタの側だ。
どうして、当初ジョーカーであることを黙っていた?
簡単だ。恐れていた。仲間からの拒絶を。
だが、ヴィレッタはそれを否定しようとする。認めたがらない。
何故なら、この流れに従った上でそれを認めてしまえば。

――それは、仲間を信用してなかったということではないのか?

ヴィレッタの中に、疑念が浮かび上がる。それは仲間に、他者に対するものではない。
自分自身の、仲間に対する信頼を、彼女は疑い始めた。

気絶したタスクを前にした時、彼を殺すという選択肢が浮かび上がった。
自分がジョーカーであることを知られたくがないゆえに、タスクを危険に巻き込んだ。
結果的にとはいえ彼を助けに行こうともせず、死地を後にした。

自分の取った行動が証明している。
彼女の取った行動を順序だてて突き詰めて、それで行き着く先。

――自らの保身。

それは生あるモノとして当然の意識だ。責められる事ではない。
だが、彼女はタスクを死に追いやったという事実を認識してしまった。
そのことにより、少なくとも彼女の中では、その意味合いは変化しつつあった。

353 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:04:16 ID:BbyrMYxg
そして彼女は、タスクの死の真偽を確認する名目で、C-2に辿り着いた。
シンの追撃=『自分の保身』よりも、タスクの生死の確認=『仲間への信頼』を優先した。
これが、C-2の調査を選んだもう一つの理由である。
……これこそまさに、馬鹿げた感傷に他ならない。そんな体裁を自分に取り繕ってどうするのか。




C-2周辺の捜索を、一通り終える。
結論から言うと、発見できたのは、一本の巨大な腕――ビッグデュオの、右腕のみ。
ここでヴィレッタは不自然な点に気付く。
ビッグデュオの本体がないのだ。その存在を示す証拠が、一欠片たりとも存在しない。

仮に、ビッグデュオが撃破されたとして。
あれだけの巨体と装甲を、細かく砕くのは困難だ。
もし機体が大破したのであれば、その残骸が少しでも見つかってもいいはずだ。
だが現実には、右腕以外の目立った残骸は残っていなかった。
機体が跡形も残らず完全消滅した可能性もある……が、そのケースも考え難い。
スレードゲルミルには、基本的に攻撃手段を両腕のナックルと斬艦刀に依存している。
装甲の厚いビッグデュオを完全消滅までさせられるほどの火力を誇る武装はないはずだ。

もしかするとタスクはビッグデュオと共に、この戦場を離れたのかもしれない。

……楽観的にも程がある推測だ。
どちらにしても、彼の生死はもうすぐ流れる放送で判明する。


「……何をしているのかしらね。私は……」


こんなことではいけない。これでは、まさにシャドウミラーの思う壺だ。
そう、わかっているはずなのに。
彼女の中で、何かがおかしくなっていく。少しずつ、何かを踏み外していく。

間もなく、放送が流れる。そして恐らく、その中でタスクの名が読み上げられるのだろう。
そう……『我が身可愛さに死に追いやった』仲間の名が。

【ヴィレッタ・バディム 搭乗機体:ガルムレイド・ブレイズ(バンプレストオリジナル)
 パイロット状況:強い後悔と自己不信。DFCスーツ着用、ちょっと恥ずかしい
 機体状況:EN30% 右腕損失。胸部、左腕損傷
 現在位置:C-2
 第一行動方針:……とりあえず、放送に備える。
 第二行動方針:ギリアムを探し、シャドウミラーについての情報を得る。
 第三行動方針:出来る限り戦闘は避け、情報を集める。戦いが不可避であれば容赦はしない。
 第四行動方針:ノルマのために誰かを殺害することも考えておく。
 第五行動方針:そう、誰かを……?
 最終行動目標:生き残って元の世界へ帰還する】

354 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:04:57 ID:BbyrMYxg
   ◇   ◇   ◇


「はぁっ……はぁっ……」

あれから、どれほどの距離を飛び続けただろうか。
場所も方角も把握できぬまま、ひたすら飛び続けて……やがて彼には限界が訪れた。
飛び続けたスレードゲルミルは、やがて搭乗者の消耗に従うかのように、地べたへと滑り落ちる。
咥えていた斬艦刀が口から滑り落ち、大きな金属音を奏でた。

「げほっ……っく、はぁ……」
息をするだけでも精一杯だ。もはやシンの体力は限界を超えていた。
思えば、朝からずっと戦い通しだ。今のヴィレッタとの戦いで、四連戦となる。
しかもそのどれもが、生死を分けるギリギリの境での戦闘だった。
いかにコーディネイターと言えど、身体を酷使しすぎだ。体力も集中力も尽きかけていた。
シンだけではなく、スレードゲルミルのダメージも無視できるものではない。
全身に蓄積されたダメージは既にマシンセルの自己修復でも追いつかなくなってきている。
左脇腹の傷は特に深い。修復にはかなりの時間を要するだろう。
両腕も失われ、斬艦刀を振るうことすらままならない。
彼には休息が必要だった。

「くそ……っ……急がなきゃ……」

しかしそれでも、シンはボロボロの機体を立ち上がらせ、再び歩みを進めていく。
ここまでの傷を受けてなお、シンは立ち止まることをやめようとしない。
偏に、ヴィレッタから聞き出したジョーカーの情報による。
(レイは俺よりもっと辛い状況にあるんだ……立ち止まってなんて、いられないだろ……!)
二度目の放送までに二人殺さなければ、死。そんな過酷な枷を、レイは填められている。
なおさら休んでいる暇なんてない。一刻も早くレイと合流しなければ。
彼に助けられているばかりではいられない。レイが苦しんでいるというなら、助けなければ。
……どちらにしても、彼がレイに依存しているという事実に変わりはないが。

機体のエネルギーも残り少ない。今はとにかく、最寄の補給ポイントに向かわなければならない。
朦朧とする意識の中で場所を検索し、そのポイントへと機体を向かわせる。
刀を口に咥えてフラフラと歩いていく姿は、この上なく惨めな有様だった。



やがて、シンは補給ポイントへと辿り着く。
設置された補給装置を作動させる。あとは、機械が勝手に補給してくれるだろう。
シンは大きく息をついた。
まずは一段落だ。これで消耗したエネルギーを回復できる。
ご丁寧に失われた両腕も、弾薬と称して補給された。これで、まだなんとか戦える。
今は、休もう。補給が完了するまでの短い間だが、ここで少しでも身体を休める。
本来なら仮眠のひとつも取っておきたいが、もうすぐ放送だ。聞き逃すわけにはいかない。
今はレイの名を呼ばれないことを願うのみだ。
そして……ドモン・カッシュにシーブック・アノー。
彼らにも、死んで欲しくないと……そう思えた。

355 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:05:39 ID:BbyrMYxg

「……ん?」
突然、モニターに情報が展開される。
「なんだ……?」
いや、違う。この補給装置を通じて、情報が流れ込んでいるのだ。
その情報が、自動的に機体のモニターに展開される。

「――なんだ、これ」

無惨な死体が映し出されていた。
見覚えがあった。ジャミル・ニートだ。

「な……んで……」

その写真に添えられたデータは、他ならぬシン自身の情報だった。
シン・アスカという参加者が、写真の男――ジャミルを殺した。そんな内容だった。
スレードゲルミルの特徴なども事細かに記されている。
危険性だけを、悪意すら感じるほど存分に誇張されて。

「なんだよ……なんなんだよ、これ!?」

探し人としてエルピー・プルとプルツーのことも一緒に書かれていたが、それどころではない。
補給装置の端末にアクセスし、調べる。仕組みはすぐにわかった。
補給装置を使用した機体に、このデータが自動的に流れるトラップが仕掛けられていたらしい。

「くそっ、くそぉっ!!なんで、なんでこんなのが!?消えろ、消えてくれっ!?」

端末を弄り回すも、データを消去できない。他の端末から仕掛けられたもののようだ。
他の端末――つまりは、ここ以外の補給ポイントから。
どうやらこの補給装置、イントラネットの役割もあり、他の補給ポイントと情報が共有されるらしい。

「ま、まさか……」

他の補給装置を使用した機体全てに、同じようにこの情報が流れ込むというのか。
その考えに至った時、シンの表情が瞬く間に青ざめていく――

「う……うわああああああああああああああッ!!!!」

気付けば、補給されたばかりのスレードゲルミルの拳が、補給装置を殴り壊していた。
まだ補給が完了していなかったが、そんなことに構っていられないほどにシンは取り乱していた。

356 :代理投下:泥沼で乱舞する二人はその中で何を見たのか ◇PfOe5YLrtI:2010/02/26(金) 23:06:24 ID:BbyrMYxg

「はぁッ……はぁッ……」

全身に流れる嫌な汗が止まらない。
これは報いなのか。修羅の道を選んだ自分への罰だというのか。
誰も信じられなくなって、差し伸べられた手も振り払って、迷いに迷って。
迷いを振り切るために、闇雲に、必要以上に刃を振るって。その果てがこれか。


「何やってんだよ……俺は……」


ジョーカーの存在を知った。
自分が人殺しだという情報が、他の参加者に知れ渡ろうとしていることも知った。

迷っても、後悔しても……もう、引き返せない。

【シン・アスカ 搭乗機体:スレードゲルミル(スーパーロボット大戦OGシリーズ)
 パイロット状況:疲労(極大)、混乱
 機体状況:左腹部に損傷(大)、その他全身に損傷。マシンセル正常機能中。EN80%
 現在位置:D-1
 第一行動方針:!?!?!?
 第二行動方針:レイを探す
 第三行動方針:シ―ブックとドモンには会いたくない
 最終行動方針:優勝し、ミネルバに帰還する……?
 備考:レイとヴィレッタ、他5人のジョーカーの存在を認識しました】

※D-1の補給ポイントが破壊されました

【1日目 13:50】

357 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 23:08:12 ID:BbyrMYxg
以上、代理投下終了です。書き手氏乙でした。
ヴィレッタ・シン共にロワに相応しい蹴落としっぷりでハラハラしますね。
立ち直るのかこのまま修羅の道を行くのか、この先が楽しみです。

358 :それも名無しだ:2010/02/26(金) 23:10:38 ID:t1Mm8hQo
投下、仮投下ともに乙!
シンもヴィレッタも殺し合いに放り込まれて惑いまくりだな……w
何かと危険が付きまといそうなシンちゃんといい、これからどうなることやら……
話も丁寧で面白かった、GJ!

359 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:01:59 ID:7R+kdBsj
投下乙です
ただ一点、補給装置で両腕が戻ってくるのか?と違和感を感じますが・・・
作品全体はとても面白かったです。

360 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:03:51 ID:0SWXIJQZ
>>360
ソウルゲインが同じように射出するタイプの腕を弾薬として補充されてるよー
だから問題ないでしょ

361 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:18:08 ID:9fsO2J+S
書き手さん、代理さん共に乙です
二人とも追いつめられてるなー
でもそれがロワの醍醐味。面白かったです

362 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:19:03 ID:L70zM45b
>>360
肩から先がない姿を想像していたが、
ドリルを飛ばす腕の部分を喪失したと考えればあり得る話ですな
サンクス

363 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:40:56 ID:Zmx6Rznj
投下&代理投下乙
ヴィレッタもシンも泥沼だな…
でもそれがいいw
今後に期待

364 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 00:52:09 ID:TE9hrkPj
代理投下&投下乙!
なんて泥沼の争いだ……!
違いに自分は答えたくないのに相手に答えを迫って戦うとかw
エゴがぶつかりあって凄いロワらしいバトルだったと思う。
シンもヴィレッタもこれからどうなっていくか。

365 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 03:43:15 ID:rJIz/yUo
投下乙
すげぇ…あの二人、堕ちながら戦ってる…

ところでビッグデュオの右腕って本体にくっついたんじゃないっけ?

366 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 06:47:34 ID:FohUJjm2
腕が補給されるならソルグラヴィオンやゴライオンも大丈夫かな
ガルムレイドの支援機までいくとさすがにどうかと思うが

ところで、もう破壊されたがジンバって相当チートだったんだな
コクピットから引きずり出したらガンバスター相手にしても勝てるぞ

367 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 07:20:05 ID:RL0Q6Aug
オーバースキルは普通のロボとは土俵が違うからな

368 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 10:22:12 ID:K4j0X7bH
ジロンはともかくジンバは弱キャラでも強キャラに勝てる良カードだったのに・・
マジ空気読めてないのな

369 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 10:23:19 ID:o/9vDD80
ラッシュロッドの時間停止もやべえな
プラネッタの伝心やリオンネッターの恐怖具現化もロワじゃえらい事になりそうな

370 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 11:49:37 ID:0SWXIJQZ
そのかわり小さいしやわらかそうで落ちやすいって印象あるなあ
特化して強力な能力持ってる分

371 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 12:08:14 ID:rJIz/yUo
キンゲの加速も相当なもんだが
力技で捻じ伏せられそうなだけまだマシか

372 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 17:21:07 ID:K4j0X7bH
不満持ってるやつが何人もいるんだし破棄だ破棄
こういう風にもめるから前問題起こした時点でアク禁しときゃよかったんだよ

373 :それも名無しだ:2010/02/27(土) 21:44:07 ID:RL0Q6Aug
>>371
機体の最強技+パイロットの技というクロスオーバー技繰り出しても特機には押し切られちゃうもんなー

374 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 02:27:05 ID:lQwldK0F
第一回放送までにSSの中で出てきた新要素をまとめといた方が良いかな?
補給地点のイントラネットだとか、転移装置についてだとかUNだとか
放送毎にまとめて把握しといたほうがいいと思うでやろうと思ってるけど
もうそれについて話が纏まっていたりしたらごめん

375 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 03:06:58 ID:lYy/jtGe
おお、そういうのがあるとものすごい助かると思う。
できるのならばお願いしたい

376 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 03:24:30 ID:KBCFirRj
破棄になったのはちゃんと除外しろよ
最近だとジロン死亡話とかな

377 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 13:05:07 ID:hJHVeZgR
>>374
やってもらってばかりじゃ悪いし、俺は死亡者名鑑を作ってみようかな
今のところ作ってあるのがウィンスペクターまでの6人分だから、あとは…

……に、21人分、だと……? 
改めて思うが死人出まくりだな、今回

378 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 13:25:56 ID:x64eX9Op
アクセルアルマーが言っていた
スパロボZにゼオライマーが出ていれば神ゲーだったと



379 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 14:39:50 ID:x64eX9Op
スパロボZにゼオライマー出せばいいのに

380 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 14:40:45 ID:x64eX9Op
スパロボZにゼオライマーを出せばゲームクリアなんか確実

381 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 14:41:25 ID:x64eX9Op
スパロボZにゼオライマーを出せ

382 :それも名無しだ:2010/02/28(日) 14:42:17 ID:x64eX9Op
スパロボZにゼオライマー参戦すればよかったのに

383 :それも名無しだ:2010/03/01(月) 01:46:46 ID:HHl1bTh1
どうやらマサキ厨が出没しているようです

384 :それも名無しだ:2010/03/02(火) 21:42:24 ID:e6BFmVxh
>>365に関して書き手から反応が無いみたいだが
これって>>365の勘違いってことか?

385 :それも名無しだ:2010/03/02(火) 21:55:01 ID:8D2Gw+u4
うーん、天使祝詞で
>一度は切断された繋がりかけの右腕が、だらん、と垂れ下がっていた。
ってあるし、次のビックデュオ・炎で普通に腕がある描写あるから腕くっついてるんじゃないかなあ?

386 :真実は遠く、未だまどろみの中に ◆i9ACoDztqc :2010/03/02(火) 23:29:09 ID:8D2Gw+u4
短いですが、アポロ投下します

387 :真実は遠く、未だまどろみの中に ◆i9ACoDztqc :2010/03/02(火) 23:30:44 ID:8D2Gw+u4
いくら野生児でも、アポロとてまったく文明の利器を使わず生活していたわけでは断じてない。
コンクリートも朽ちた街の、断線しているとはいえまだ僅かに残ったライフラインを使っていた。
もっとも主に知恵のいる仕事はバロンがやっており、彼は力仕事がほとんど専門ではあったが。
都会の生活とは言わないが、ジャングルではなく廃墟の生活に慣れている。
それでも何度かいでも嫌な気分になる臭いもある。機体の中からも感じる、この世界全体に流れる、油独特の臭いがそれだ。
アポロの認識は単純。

ここにいる全員をぶっ飛ばせば、帰れる。

恐ろしく短い。驚くほど短絡な思考だが、実際問題彼はそう考えているのだから仕方がないだろう。
だが、考えていることを書き記して短いということは、ほとんどイコールで考えも浅いと言ってしまってよい。
どう浅いかと言えば、アポロの中で、ぶっ飛ばすという思考が『殺す』という地点に結びついてないことだ。

別にアポロは人の命を平気な顔で奪える殺人鬼でもなければ、精神異常者でもない。
並みの人同様の常識やモラルは持ち合わせていないが、それでもだからといって命を平気で奪えるわけでもない。
だが、結果として彼がここでやってきたことは命を平気で奪える殺人鬼と大差ない。

今までこそ誰の命も奪わないでいられたが、純粋に運が良かっただけだ。
もし、どこかでボタンをかけ違えるように運命がずれていれば――彼は三人を殺した会場随一の殺害者となっていたかもしれない。

アクエリオンの相手は、常に堕天翅だった。つまり、ぶっ飛ばしても命がどうのと言う必要がなかった。
逆にアクエリオン側でも、どんなにズタボロになろうが別段死者が出るわけではなかった。
一人、重傷人が出たが……あくまでそれだけだ。
だからこそ、アポロの中では機体の撃墜とパイロットの死亡が繋がらない。

もし死者が出ていると理解すれば――アポロはおそらくここまで殺し合いに乗らなかっただろう。
無論、気に喰わない奴をつい勢いでぶっ飛ばしてしまうことはあっても、能動的に殺して回りはしない。

だが、既に殺し合いが始まり八時間近くが経過し、死者が三十人に近付いているにも関わらず彼は気付いていなかった。

ある意味で、一番この殺し合いでずれた認識のまま戦っている男。
もしヴィンデル・マウザーがいればアポロの姿を見て嬉しそうに笑うことだろう。
活き活きと笑い、生き、戦うアポロこそ、闘争が生み出す正しい人間の姿を現す、聖者だと。
同時に、自分の望むように殺し合いに走り、正しい現実に気付かぬまま踊り狂う愚者だとも。


388 :真実は遠く、未だまどろみの中に ◆i9ACoDztqc :2010/03/02(火) 23:31:53 ID:8D2Gw+u4


そして、そんなアポロが今何をしているかと言えば。


コクピットの中ですやすやと眠っていた。
体は水に濡れ、しずくがコクピットに滴っているにも関わらず、安らかな顔で。

腹が減っては戦ができぬ。
機体の補給は道中で見つけた変な機械を触ってできたが、自分はそうもいかない。
四苦八苦しながらレーションの封を切り、うまくもない飯に顔を歪めたアポロが見つけたものは、河。
いくら流れが早くても、魚の量が少なくとも、そこは野生児の面目躍如。
素潜りであっさりと魚を捕まえて、木を集めて着火すればもうやることは一つしかない。
調味料はなくても意味不明なドロドロパックのメシに比べれば百倍うまいと平らげた。

泳ぎというのは意外に体力を消耗する。
もちろんこれまでの気を張っての連戦もあるし、腹も膨れれば眠気も出てくる。
隠れなければもし何かあった時、危ないことはアポロでも理解できていた。
ダンクーガに乗り込んで河の底の適当な岩陰に隠れれば、もうそうそう簡単には見つからないだろう。
あくびを一つして、コンソールに足を投げ出し、アポロは寝る。

放送は近い。普通の参加者なら放送を聞き逃すまいと気を張るはずが、まったく気にせず逆に休息に当てるアポロ。
まさしく野生児(ワイルドマン)、まさしく自由人(フリーマン)なスタイルはバトルロワイアルでも変わることはない。


結果、アポロは放送を聞き逃すことになる。
彼がこの惨劇を正しく理解するのは、一体いつになるのか……それはまだ分からない。


【一日目 14:00】

【アポロ 搭乗機体:ダンクーガ(超獣機神ダンクーガ)
 パイロット状況:疲労なし 睡眠中
 機体状況:装甲各部位に損傷 戦闘に支障なし EN100%
 現在位置:E−5 河
 第一行動方針:ダンクーガの性能にご機嫌。誰だろうがぶっ倒す! ……Zzz
 最終行動方針:ぜんぶ倒して、最終的にはヴィンデルって野郎もぶっ倒す!
 備考:地図、名簿共に確認していません。そもそも気づいてもいません】

389 :真実は遠く、未だまどろみの中に ◆i9ACoDztqc :2010/03/02(火) 23:32:45 ID:8D2Gw+u4
投下完了。短いですが、書きたいことは詰めたつもりです。
指摘その他があればよろしくお願いします。

390 :それも名無しだ:2010/03/03(水) 07:52:43 ID:YSCxa8Kw
投下乙

アポロオオオォォッ!! 寝とる場合かあああぁぁぁッ!!

391 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 12:31:50 ID:FY/4u0St
投下乙です

やる可能性はあったが本当にやったわw

392 : ◆9uhifYS5.I :2010/03/04(木) 13:32:26 ID:cBSykxBf
規制解除テスト

393 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 17:58:47 ID:gEz5i0s4
怪談レストラン映画化か・・・

394 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 17:59:29 ID:gEz5i0s4
怪談レストランは4月以降の放送局が気になるね
俺はそうだな

395 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 18:00:49 ID:gEz5i0s4
4月は抒情
5月はデススマ2
6月は二つのあれで
7月PS2コントローラー買い替え及びAC0サントラ
8月に映画か・・・

396 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 18:01:36 ID:gEz5i0s4
TMDの予算削られた

397 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 18:55:34 ID:21pH9ihF
寝るなアポロー!

398 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 19:00:47 ID:Lzmo3VKV
投下乙!短い中でその要点を簡潔且つわかりやすく……見習いたいぜ
そして嫌な予感はしてたがやっぱり放送聞き逃すのか野生児ー!!w

399 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 19:26:47 ID:gEz5i0s4
MC☆あくしずがドラマCD化してしまった

400 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 19:28:28 ID:gEz5i0s4
怪談レストランが3クール決定してしまった
4クールもありえそうだ

401 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 19:29:20 ID:gEz5i0s4
F−22の声がとかち?
EF−2000採用しろってか?
肝心のEF−2000の声がアルカナハート3のドロシー?
ドロシーVS神依をやろうぜ

402 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 19:30:01 ID:gEz5i0s4
F/A−18はイカロス?
エーリヒは智樹?

403 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 21:48:39 ID:Rj9JlQRx
あれ、ジロンさんが逝ったの未収録?
なんか登録されてねぇ

404 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 21:52:02 ID:8Odxw7Z3
>>404
投下順だと普通にあるよ。
多分、時間がいくつかに分かれてるから時系列順に乗ってないだけで

405 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:00:43 ID:vh8PV24e
荒らしが書いたやつだから載せてないんだよ
投下順の方は荒らしが自分で収録したんだろ

406 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:34:08 ID:gEz5i0s4
F−35はWW2の戦闘機だったのか?

407 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:34:51 ID:gEz5i0s4
F−35はWW2の戦闘機であること以外考えられないな

408 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:35:36 ID:gEz5i0s4
EF−2000を・・・

409 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:36:28 ID:gEz5i0s4
行くぜ

410 :それも名無しだ:2010/03/04(木) 22:38:05 ID:guibIeDb
>>403
「やがて来たる日々 未来を両手に掴め」から後は項目があるだけでどれも話は収録されてない

411 : ◆UcWYLVG7BA :2010/03/05(金) 02:07:26 ID:eIMADcud
お待たせしました。投下します。

412 :次なる戦の為の休息 ◆UcWYLVG7BA :2010/03/05(金) 02:08:55 ID:eIMADcud
ザクザクと、荒野を一歩ずつ力を入れながら歩いていく者が居る。
地面を踏みしめながら進むもの、その名はミケーネ帝国の雄、暗黒大将軍という。
この殺し合いの地でも変わらず、万夫不当の武勇を見せ付けて戦ってきた。
しかしながら度重なる強者との死闘により、疲労は限界まで溜まってしまっている。
その為に今は疲れきった身体を静かに休める場所を探していた。
この辺りに何も無く、強い風が吹く荒野では満足に休む事は出来ないと判断したからだ。

あくまで最終的に目指すのは、この殺し合いでの勝利である。
目先の勝負ばかりに囚われていたら、最終的な勝利は勝ち取れるものではない。
故に今は、休息を取るのだ。
最後に立っているのは自分である為に。


「ふむ、この場所ならばよかろう」

そうして、暫く歩き回った暗黒大将軍は己が休み場所を見つける事が出来た。
彼が選んだ場所は崖をくり貫いて、出来ていたほら穴の様な場所であった。
暗黒大将軍は満足そうに頷くとほら穴に入り、腰を下ろす。
ここならば、簡単に敵に見つかる事も無いだろう。
そう思いながら、目蓋を閉じ、ここまで至るまで戦ってきた者達の事を考え始める。


まず、草薙剣児。
己の宿敵の一つであるマジンガーZに乗り、自分を敗北まで陥らせようとした男である。
弱き者を逃がし、真っ向勝負を挑み続けたのは、敵ながらも偉大であった。
残念ながらも、卑劣な者の手で、命を落としてしまった。
せめてこの手で葬りたかったが、もう、叶う事はできない。
ならば、草薙剣児を葬った者をこの手で打ち滅ぼすのがせめてものの手向けであろう。

次に張五飛。
彼もまた偉大な戦士であった。
圧倒的な劣勢の中でも、己の正義を信じ戦い続けた男。
卑劣な輩共にも膝を屈せず、命を散らすまで、意志を曲げずに戦った強き者だった。
その最後は今も尚、心に残っている。

二名は既にもうこの殺し合いの場所には居なく、命を燃やし尽くした者だ。
何れも、紛う事なき偉大な戦士であった。
この手で斃す事は叶わなかったが、両者とも、強き者であり、暗黒大将軍の心に残っている。


そして、この後、斃さなければならない者達が居る。
この殺し合いで暗黒将軍が打倒しなければならない者達。
絶対的に立ちはだかる者達だ。


413 :次なる戦の為の休息 ◆UcWYLVG7BA :2010/03/05(金) 02:09:41 ID:eIMADcud

まず、ロム・ストール。
武人として、対等に自分と渡り合った強き男。
心技体全てを兼ね揃えた恐らくこの殺し合いでも屈指の武人である。
決闘の約束もしており、打ち倒さなければならない。
なのに、強者との戦いは心躍るものでもあった。

そして剣鉄也。
この殺し合いに連れてこられる前からの因縁を持つもの。
グレートマジンガーを操る、偉大なる勇者。
何度も辛酸を舐めさせられた強き者だ。
もし、この場であいまみえるというのならば、戦うだろう。
互いの誇りをかけて、全力で。


また、未だ暗黒大将軍には力が及ばないが彼に挑戦しようとしている者達が居る。
未熟ながらも力をつけようする者達。
まだ若く、これから伸びようとする者達だ。
それはいずれ、脅威になりえるかもしれない人物。

ツワブキ・ダイヤ。
草薙剣児や張五飛に助けられ生き延びている者。
胸に熱い炎を秘め、闘志を向ける者だ。
彼は自分に怒りを抱いているだろう。
もし、彼が力をつけ、再び、我が前に立つと言うのならば全力で受けて立とう。
そして、その強くなったダイヤを打倒する事にこそ意味があるのだから。

カノン・メンフィス。
まだ、ロムに比べると弱い小娘だ。
だが、柔軟性があり、どんどんと力を吸収していく。
彼女がロムから、教えてもらい力をつけてもらったのならば強者になりえるだろう。
彼女もロムとの決闘の場に来るだろう。
もしかしたら、彼女も戦う事になるかもしれない。
その時、カノンがどうなっているか少し楽しみではあった。

他にもこの場所には未だ見えぬ強者は沢山居るだろう。
それは討ち滅ぼすには一筋縄いかぬ者ばかりであるに違いない。
だが、それでいい。
その者達を自らの手で斃す事にこそ意味がある。
ただ、勝利の為に。
そして、強きものと戦える事に心が躍った。




414 :次なる戦の為の休息 ◆UcWYLVG7BA :2010/03/05(金) 02:10:22 ID:eIMADcud
静かに、目蓋を開ける。
随分と疲れは取れていた。
これならば、また戦えるだろう。

支給された剣を持ち再び立ち上がる。
この殺し合いで沢山振るっていたが、未だ存分戦ってもらおう。
自らの剣とあわせて、ただ敵を屠るのみ。
剣はその為にある。

さあ、もう休憩は充分だ。
闘志は未だ衰えず、逆に増すばかり。
マントを翻し、また歩き出す。



さあ、再び戦場へ。



いざ、往かん。





【一日目 13:55】



【暗黒大将軍 支給機体:セレブレイダー(神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON)
 パイロット状況:全身に大きなダメージ、激しい怒り、
 機体状況:良好、ENほぼ空、セレブレイドに変形中
 現在位置:G-4
 第一行動方針:再び戦場へ。折を見て補給を行いたい。
 第二行動方針:マジンガーとの戦いに横槍を入れた者を成敗する 、剣鉄也を倒す
 第三行動方針:ダイヤが現れたのなら決着を着ける
 第四行動方針:余裕ができたらガンバスターを破壊する
 最終行動方針:ミケーネ帝国の敵を全て排除する
 備考1:セレブレイドは搭乗者無しでも使い手側の意思でプラズマドライブが機動できるようになってます
    無論、搭乗者が普通に機体を使う事も可能です】





415 :次なる戦の為の休息 ◆UcWYLVG7BA :2010/03/05(金) 02:11:13 ID:eIMADcud
投下終了しました。
指摘など何かありましたよろしくお願いします。

416 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 02:28:31 ID:ZR3urOK1
山も谷もない実にコメントのつけ難い作品投下乙です

417 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 02:57:05 ID:fkl2S1Zg
投下乙です!
とりあえず疲労はとれたか
マジンガーやら大雷凰やらゴッドガンダムやら強力なのとばっか当たってたもんなあw
ダメージはでかいが暗黒大将軍にはまだまだ頑張ってもらいたいな


418 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 04:01:38 ID:JcLA5YvL
投下乙!
静かな、されど暗黒大将軍の気概を感じる作品でした
顔の部分故にかもだがこいつ、こういう静謐なのもあってるなあ

419 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 18:45:20 ID:RtEvFy+H
投下乙!
こうして見ると、シンと並んで激戦続きだなーこいつは
しかし放送で最大の宿敵の名が呼ばれることになるが、どうなるやら

ところで、今予約されてるパートが投下されたらもう放送に行っても大丈夫かな?

420 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 20:17:06 ID:Gd9akakh
実はジロンやテッサの死亡話はどのように認識すればいいかわからないが、
一先ず現在のキャラの時刻表(死亡話通しの場合)
>>419の言うとり、そろそろ放送に入っても問題ないと思う

投下予定日
03/09(火) 21:32:01 ◆f/BUilcOlo-----万丈、バニング、ドモン、シーブック
03/09(火) 22:31:49 ◆i9ACoDztqc-----プル、ギリアム、Dさん、アルベルト

予約可能なキャラ 放送は14:00
12:30 クルーゼ、グゥレイト、ジ・エーデル、ルリ、ヴァン
13:00 翔子、ガトー、アックス、中条、レイ、プルツー
13:15 ミスト
13:30 ウォーダン、ダイア、イルイ、レーベン、カナード、シリウス、イルぺイル

予約注意、放送直前のキャラ
13:50 トレーズ、カヲル、シン、ヴィレッタ
13:55 甲洋 、暗黒大将軍
13:59 シンジ、ロム、カノン、ティンプ、ウンブラ、
14:00 カズマ、ユウキ、イネス、一騎、真矢、アポロ

421 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 20:54:12 ID:3mPqS85s
ジ・エーデルと中条はどうだろうねえ
目的地同じで鉢合わせる可能性が高いが

422 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 21:53:07 ID:w1px6l1H
いい加減にしろようざってえな
件の書き手が気に入らないなら自分でそのパート書け
出来がよかったらそっちを採用してくれるだろうよ

423 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 21:59:00 ID:RtEvFy+H
ていうか既にギリさん達の予約が入ってるし、通し確定で問題なし

となるとあとは覗き見親父とド変態だが、まあ時間的には放送直後に遭遇、くらいでもいけそうだし
予約がなければ放送に入ってもいけるかな?
あとは禁止エリアと追加機体の設置場所ってとこか

424 :それも名無しだ:2010/03/05(金) 23:21:47 ID:fkl2S1Zg
てかあれにグダグダ文句いってるのほぼ一人だろ

425 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:49:17 ID:7Xid0a/Z
アルベルト、Dさん、プル、ギリアム投下します

426 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:50:13 ID:7Xid0a/Z
何のためか鍛え抜かれた体。手に握られているのは血のように赤い深紅の結晶。
そして、短く刈り揃えられた髪の隙間から見える険しく鋭い目。だが、今となってはその瞳も光なく暗い。

相羽タカヤは正義の味方ではない。

世間には、正義の味方『テッカマンブレード』として認知されているのは事実だ。
事情を知らない大部分の人類からすればラダムを裏切り、地球の敵と戦うために立ちあがったヒーロー。
しかし、彼自身からすれば自分は家族を奪った憎いラダムへの血に濡れきった復讐者。
ラダムへの復讐の一心から、周りの人間を遠ざけラダムと戦おうともした。
人間から人体実験を受けたときは人間不信に陥り、仲間の自分を信じてという言葉を受けて立ち上がりもした。

だが、あくまでそこまでだ。

鋼鉄の鎧の如き精神力も、無償で正義のため戦うなんてベクトルを向いていない。
彼の戦う理由は、どこまで行っても身近なもののためでしかない。
家族のために。仲間のために。何かに報いるために。
一度その手に掴んだものを手放さないため、汚さないため、そして失ったものに答えるための戦い。
もっとも、その彼も最後は仲間と家族を天秤にかけ、家族を救うためテッカマンブレードであることを選択した。
そして意識の中で大切なものに手を伸ばすのも虚しく、記憶の全てを失ってしまうこととなる。

逆に言えば、彼は大切なものなしには戦えない。
具体的なモチベーションなしでは力を張ることが出来ない。
脆く、零れやすい水の精神をテッカマンブレードという名の鎧に押し込め、初めて立ち上がれる。
そんな彼の、今の絶望はどれほどのものか。
絶対に手放したくなかったものをその手で殺した事実が、どれほど彼を追い詰めるか。
都合のよい駒として暴走させられ、一般人を殺した。挙句、大切なものも奪われた。
正義の味方なら、殺してしまった者たちの分まで救いだすなど美しい言葉を吐き、空を見上げるかもしれない。
だが、相羽タカヤにはそれができない。俯き、たれた頭は未だ雪の吹き飛んだ土の地面に落とされたままだ。
自分の力が弱かったから守れなかったのではない。自分の意志が弱かったばかりに守れなかった。
この欲しくもなかった力でまた大切なものを奪った。

全て、俺のせいだ。
誰のせいでもない、俺のせいだ。

強く握りしめた鋭角的な結晶が、手の皮膚を切り裂く。
血のように赤い結晶が手から流れる血で、比喩ではなく本当に血の色になり、汚れていく。

怪我や疲れなどお構いなしにタカヤは頭を抱え、どこともなく走り出した。
彼がこのまま動かず朽ちていける人間ならば、それも成っただろう。
だが、悲しいかな彼は極限の選択において、とまるのではなく動くことを選択する性質の人間だった。

427 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:50:55 ID:7Xid0a/Z
クレーターの斜面を駆け上がる彼の身体が光に包まれた。ここではないどこかに行こうとする意思に反応し、体を作りかえられる。
大切なものを奪ったラダムが授け、大切なものを奪った力が身を包んだ。
白と言うよりは赤と呼んだほうがいいブラスター化したテッカマンへ。力を制御する心の余裕はない。
ただ、弾丸のように相羽タカヤは空へ消えた。

音速すら超過するテッカマン。テッカマンをさらに超越したブラスターテッカマン。
変身中一度に使用されるエネルギーの出力を下げ、時間を得た代わりに、速度はキロメートル/毎時間換算で四桁を下回る。
それでも視界は光となりあっという間に後ろに消えていった。


■


汗で滑る操縦桿を握りなおす。目の前にいる男から放たれる、重厚なプレッシャー。
立ち止まり迎え撃つしかない己が身の不甲斐なさへ、ギリアムの焦りは只募る。

右手にメガ・プラズマカッター、左手にハンドガン。 銃と剣。最低限の武装はあるということだ。
いや最低限の武装しかないと言うべきか。隙を見せれば、一瞬で押し切られるのは必定。
自分だけならばまだいい。だが敗北すれば倒れている機体のパイロットまで死ぬことになるだろう。

影として生きていくと誓うこの男に限り、敗北に他者の命まで懸かった戦いばかりとは。

一騎たちの下へ急がなければならない。だが、見捨てる道理もギリアムの中にはない。
殺人者も放置する気も当然ながらない。死ぬ気もだ。

「何を固まっておる? そら、行くぞぉ!!」

突き出された掌が捻じれる。発生した赤い力が竜巻となり、カメラの映像を歪める。
猛烈な突風がギリアムに解き放たれ、破壊のエネルギーへ変換された。
ほとんど無意識に体が動く。体に染み付いた戦闘技術が自然とハンドガンを持ち上げ、撃っていた。
一発。二発。三発と銃口から飛び出したハンドガンの弾丸がどれもあっさりと弾かれる。
生身の人間の放つ衝撃波が、小型とはいえ機動兵器の兵装に勝るという驚愕すべき真実。
しかし、感情のまま身を固める余裕はどこにもない。驚くよりも早くかわすことを思考。
ギリアムの思念を受けてエステバリスが一息に跳躍する。
着地と同時に内蔵されたアンチスウェイバーが姿勢を補正し、攻撃を可能とする。
大地を踏み締めるたびに地面を抉り、人の範疇を超えた脚力でアルベルトが疾駆する。

撃墜される。

予知ではない。アルベルトから溢れる力に、鉄屑に変わった姿を想起させられた。
頭を振り、一瞬脳裏をよぎった恐るべき映像を霧散させる。
ハンドガンを使う隙はない。

「ほう……よく今の一撃、間に合わせて見せた!」
「動きを読むのはあいにく得意でな……!」

至近距離からの赤き烈風の槍を、エメラルド色の剣が受け止める。
エステバリスの肘のモーターから洩れる猛烈な機音とオレンジの火花。
かかる負荷にコクピット内部のモニターが黄色く点滅し始め、ギリアムは急いで剣の角度を修正した。
剣を斜めにすることで上空に受け流され、青空に吸い込まれて赤い竜巻は消えた。
即座にハンドガンで応戦。アルベルトも直撃すればただでは済まないのか確実に回避していく。

428 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:51:49 ID:7Xid0a/Z

「どちらが、先に一撃を当てるかの勝負か……面白い!」
「悪いが、勝負を楽しむ道楽は持ち合わせていない。そちらに付き合う余裕もない!」

どちらも元々の世界で強者と名を馳せた者同士。
機身と生身による卓越した技量を持つ者の間の、一撃の刺し合い。
それは、日本刀を持つ達人の戦いにも似た重苦しい緊張と、
戦闘機のドッグファイトに似た激しさと疾走感を併せ持つものだった。

■

―――何が何やらわからない。

びっくり人間と、小さなモビルスーツじゃないロボットが戦ってる。
ロボットのほうは、自分を守るために戦ってるのはなんとなくわかった。
さっきのやり取りで、びっくり人間は自分たちを殺そうとしているのもわかった。
辺りを包む、戦の匂いは変わらず。 びっくり人間は楽しそうに笑みを浮かべていた。
ロボットは、なんだか苦しそうに歯を食いしばっているようにプルには見えた。

モビルスーツが持つような機体に合わないサイズの大剣を半身に構え。
腕を包む、ハンドガンの火力を牽制としてまき散らし。
黄色い双眸は、眼帯をつけたびっくり人間を捉えて離さない。
それでもびっくり人間の赤いチカチカする風が、簡単に銃弾を木の葉みたいに吹き飛ばした。

どうすればいいんだろう。
呆然と両者の戦いを見ているプル。苛烈で猛烈な嵐の戦闘を繰り広げるギリアムとアルベルト。それが場の全てだった。
知らずのうちに、自分の喉が一度上下する。殺そうとする相手は敵。守ろうとする相手は味方。プルでも分かるシンプルな理論。
熱で、空気がゆがむ。 ガイアガンダムへ拭きつける熱風の余波。
コクピットの中のプルは、常人には感じられないソレを感じることが出来た。

―――どうしよう。

人造人間として強化された肉体と精神。別段プルは、殺人という行為に特別、禁忌を覚えない。
「ちょっと嫌だな」と思う程度だ。そんなプルが悩むのは戦うのが嫌だったからではない。
そんなプルが躊躇する理由は一つ。倒せる気がしない――勝てる気がしない。
びっくり人間は、手からだけでなく全身から突風のようなプレッシャーを出している。
戦うという当然の行為に二の足を踏んでしまうほど。

引くか、行くか。悩み、立ち止まるプル。
現状を維持しながら、ゆっくりと後退するガイアガンダム。
フェイズシフト装甲も再び立ち上がった。動く分には、そこまで問題ない。


――――衝撃波がガイアガンダムをかする。

大地が、爆ぜた。

「どうした? 何を逃げようとしておる?」

瞬間、アルベルトの視線がこちらに向けられた。場にあまりにも不釣合いな落ち着いた声。
いつでも殺せるぞと言わんばかりの態度が、プルに銃鉄を引かせた。

429 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:52:49 ID:7Xid0a/Z

「……落ちちゃえ!!」

空を舞う四肢は、獅子の如く。 渾身の力を込めて、超人十傑集の肉体を断たんと、鋭利な光刃を振るう。
―――下らんな、という言葉と共に、アルベルトは左腕一つで竜巻を出し、刃をかわす。
これは、想定の範囲内。

「うるさいうるさいうるさい! 落ちちゃえばいいんだ!!」

跳びあがったアルベルトを仕留めんと背後の砲塔に光が灯る。
排熱機構から煙を僅かに出しながら連装ビームキャノンが轟音とともに射出される。
なおも余裕を崩さぬアルベルト。常人なら鼓膜が破れ音の振動だけで拭き飛ぶ環境で笑える心身あってこそ。
空で腕組みし落下に身を任せていたアルベルトが、徐々に腕を解く。

「でええええええいぃ!!」

裂帛の気合と共に放たれた衝撃波。赤い光波と赤い竜巻がぶつかったのち、残ったのは赤い竜巻のみ。
間髪入れずにもう一度ビームを撃つ。砲塔内部の熱籠りがデンジャーゾーンとか知らない。
後追いに放ったビームを受け、ようやく竜巻は解け大気に散った。
勝算はあるはずだ。 一度当てれば勝てるなら。
ファンネルの訓練で空間の相手の動きを掴む訓練はヤになるほどやったんだ。

ただ一度当てるだけなら!

「勝利を捨てない姿勢は買ってやろう。だがまだまだ青いわぁぁ!!」

砲撃音。
犬のように大地を走りながら、右肩の砲門を碌な照準も合わせずに打ち放つ。
同時に、頭部四門装備されたCIWSも開放する。 双方によってまき散らされた散弾は、威力よりも数を優先した結果。
アルベルトは小揺るぎもせず、大地に直立する。逆に渦巻いた竜巻はガイアガンダムへ突き進み――

「グレミ……――ジュドー!」

目をつぶり、思いだしたのはマスターであるグレミーではなく、会ったばかりなのに胸の鼓動が妙に高まる青年の姿だった。

――――――轟音。


「え?」


衝撃波を横からかき消す、緑色の閃光。発射された地点をプルは仰ぎ見る。
そこにあるのは、赤と白に彩られた小型マシン――いや、マシンにしては小さすぎる。
パワードスーツとしてもかなり簡略化され縮小されている。腕などは、あれでどれだけ機能を補助できるのか。

「ほう……貴様。何者だ?」

アルベルトは新しい獲物を見つけた狩人の顔で、謎の存在を見やる。
謎の存在は無言でアルベルトとガイアガンダムの間に立つと――手に持っていた武器をまっすぐとアルベルトに向けた。

「俺は相羽タカヤ……いや」

一度だけ迷ったように言葉を切る。視線が、僅かに下がった。
しかし、再び視線と武器をアルベルトへ向け、宣言するように、謎の存在は名乗る。

「――――テッカマンブレードだ」


430 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:54:15 ID:7Xid0a/Z
■


相羽タカヤは、正義の味方ではない。
だが、悪人ではけしてない。彼は、目の前で理不尽に奪われるのを黙って傍観できるような人間ではない。
もっとも、飛び込んだのはそれだけはなかった。

少女の声が、聞こえたのだ。一人の青年を呼ぶ、少女の声が。
そして、タカヤは知っていた。呼ばれている青年を。忘れるはずがない。


自分が殺してしまった、青年の名前なのだから。


視線を向けた先に会ったのは、戦場。
何も身にまとわず、理解不能なほど理不尽な力を振るう男は、テッカマンを想起させ。
それに繋がって青年の名を呼ぶ少女は、自らが手をかけた妹を何故か思い出させ。
相羽タカヤは、ただ飛び続けることをやめ、戦場に降りた。

もし生きていれば、この戦いに割って入ったのはあのジュドーという青年だったかもしれない。
けれどそんなことはあり得ない。既に死んだ人間が、この場に現れたりは絶対にしない。
しかし。
だからと言って、悲痛な救いの声がどこにも届かず潰えていい理由にも―――なりはしない。
自分が殺してしまった青年の名を呼ぶ少女を、見捨てるわけがどこにある。

「下がってくれ。あとは……俺一人で十分だ」

自分が誰かの代わりになれるとは思わないし、これで罪滅ぼしのつもりもない。
だが、拭いがたい後ろ暗さと彼の優しい性格が、今一時の戦いを決意させた。
戦う理由を得た彼は、立ち上がるきっかけを得た。

そうだ。
理不尽な力に対抗するのは、自分だけでいい。戦って、血を流す必要はない。
自分が、その分血を流せばいい。血がこびり付いて離れない自分が。

「一人で十分とはこの衝撃のアルベルトに大言を吐きおったな。自分の力を過信するのは寿命を縮めるぞ」
「自分の力なら……いやというほど分かってる」

戦うことが好きなわけじゃない。
殺し合いが好きなわけじゃない。
だが、そうしなければならないと言うのならば、戦おう。
ラダムに改造され、力を持つ者――テッカマンなのだから。

男が、少女を説得しようとしている。だが、中々うまくいかないようだ。
そんな様子を、目の前の不条理な男は泰然とただ見ていた。

「機械か何かではないな……国際警察の超能力者か? まあ、いい」
「そちらこそラダムではないのか……?」
「なんだろうとかまわんだろう? すぐにそんな質問は意味がなくなるのだからな」

再び放たれる竜巻を、テックランサーで受け止め、切り裂く。
手にくる痺れ。体が重い。思うように動けない。制限されているだけでなく、疲れやエネルギー不足も深刻だ。
だから、どうした。そんな状況今まで何度あったことか。倒れる理由になりはしない。

十傑集vsテッカマン。
この機械仕掛けの人型がオイルを流す世界において、血と血が流れる人間同士の非常に珍しい戦い。

次に仕掛けたのは、ブレード。
疲れている間では、悠長に様子を見ている余裕はない。最大の一撃を当て、相手がどう出るかを見る。
これで倒せるならばよし。駄目ならば、何故駄目かを考えて二手目を組み立てる。

431 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:55:47 ID:7Xid0a/Z

空間を疾走するランサー。大地に立つアルベルトに、最速で放たれる大上段から打ち下ろす。
だが、アルベルトに動きなし。こちらの攻撃を正面から迎え打つ腹積もりなのは獰猛な笑みからすぐに分かった。
アルベルトの口からひゅう、と息が漏れると同時に、風が放たれた、
ブレードへではなく横へと放たれた風が、アルベルトの身体を横に加速させる。
空に飛ぶアルベルトの足が伸びあがった。

槍の軌跡――――上下。円を描く。
足の軌跡――――横断。円を描く。
虚空で交錯する二つのライン、途中で遮られたのは――――上下の円。

横へ滑るランサー。保持したランサーに引きずられ、空中で崩れる姿勢。
アルベルトの顔が仮面越しに触れるほど近付いたかと思えば―――頭をワシ掴みにされる。
ゼロ距離から放たれた竜巻。脳に直接刻まれる振動。鎧となった皮膚を伝う痛覚。吹き飛ばされる体。
地面をこすり、盛大に竜巻に押し込まれる。どうにか体勢を立て直し、渦を切るようにランサーを振った。

「どうした? 一人で十分ではなかったのか?」

胸のあたりから何か取り出すようなしぐさをした後、顔をしかめるアルベルト。
全身から溢れ出す余裕と、それを裏付ける強さがあった。

「そうだ……俺一人でいい……もう、戦うのは……」

仲間を得て、仲間を捨て、記憶の全てを一度は失った。
最後で全てを振り切りラダム母艦へ特攻した。多くの人が死んだ。相棒ペガスも崩れ去った。
もう――自分一人でいい。ランサーを支えに、ブレードは膝を起こす。
罪悪感という鎧で包んだ精神は、砕けることはない。

竜巻と連戦でボロボロの鎧と、罪悪感と戦いの疲れでボロボロの鎧の二つを纏い、相羽タカヤは立ち上がる。

「やせ我慢か……悪くはない。そのまま寝るようなら引き起こしてやるつもりだったが」

次々と放たれるアルベルトの竜巻。
アルベルトは立っている場所から動こうとしない。棒立ちのまま、威力よりも連射性を優先した竜巻を打ち出す。
期待しているのだ、アルベルトは。ブレードが、アルベルトに再び攻撃を仕掛けるのを。
自分に戦う資格があるかどうかを見極めようとしている。

「守りたいものがあるのだろう? 命を賭けて守ってみせろ! それが出来んなら戦う資格もないわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ひときわ巨大な大暴風が騒音を掻き鳴らしながら、大地を削り殺到する。
だが、逆を言えばそれは大味すぎて、かわしやすい。
背中の反物質反応型のスラスターが火を吹き、無風となっている竜巻の中心をブレードは駆け抜ける。
体に密着させるようにランサーを掴んで支え、槍だけでなく身体ごと相手を貫かんと。

「おおおおおおおおおおおおおおお!!」

体の各所が変形し、高速機動形態へ。全身からエネルギーを放ち打ち出す一撃――クラッシュイントルード。
竜巻が内側から放たれた力で霧散する。先程を超える更なる加速のまま突き進むブレードをアルベルトは、

432 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:56:42 ID:7Xid0a/Z


――――拳で撃ち落とす!


一瞬アルベルトの体が沈むと同時、高速で移動するタカヤの顎を正確にアルベルトのアッパーが貫いた。
地面と垂直の90度へ強制的に変えられた姿勢。その反動が体をさらにきしませる。
アルベルトは満足げな顔のまま、まだ煙の上がる手を一二度軽く振るのみ。

立ち上がり空中へ飛ぶブレードを、アルベルトは見下ろす。
空間的な高さではアルベルトが下にもかかわらず、その堂々たる威風で、見下ろしている。

テックランサーを分解し、二刀に変える。
一撃に賭けるのはあまりにも不利。だが、単純な移動などの速度なら負けはないはずだ。
ならば、今度は手数で押し切る。試すべき手があるのに、止まる余裕はない。
一度とまれば動けなくなる。肉体は疲れで。精神は恐怖で。己を鼓舞し、手足を振るう。
アルベルトもテックランサーを受けることはできないのだろう。
下手をすればネオ・プラズマカッター以上の威力を持つ槍を、正確にアルベルトはいなし、かわしていく。

「動きがずいぶんと単調だぞ、ん?」

竜巻を使うまでもないと判断したのか、アルベルトは握り固めた拳をもってランサーの側面を叩く。
最初こそ回避していたが、徐々に回避は減り、撃ち落とされるようになっていく。
放った刺突と斬撃が三十を超えたころ、アルベルトが上体を逸らすことはなくなっていた。

「くっ!」
「だから……無駄だ!!」

距離が遠いにも関わらず突きを繰り出してしまった。焦燥から来る安直な一撃だ。
一瞬後には激しくそれを後悔し―――罰として胸に叩き込まれる蹴撃。
追撃に放たれた衝撃波で再び土にまみれる自分がいる。
相対するのは、未だ一度たりとも地面に伏せることなく立ちはだかるアルベルト。
疲れがなく、エネルギーさえあれば、と歯噛みするが現実は甘くない。
激しい頭痛まで自分を襲い始めた。

立ち回りでは自分が勝っているはずだ。
そうでなければ、相手もここまでカウンターをメインには戦わないはず。
ただ、力の差を見せつけ、余裕を演出するだけではない。
脳裏に、格闘家としての師匠、ゴダードの姿が浮かぶ。自分たちより衰えた体で、自分たちよりも強かったゴダード。
それは、相手の力をいなし、受け流し叩きこんでいたからだ。
青年と中年。十傑集とブラスターテッカマン。同じとはいえないが、さりとてはずれでもないだろう。

震える足を叱咤し、テックランサーを一つに戻したのち、制止。
ならば、こちらもカウンターを狙うべく『待つ』ことをタカヤは選ぶ。
アルベルトは少し頬を強張らせ――笑いが消え、鋭すぎる隻眼でブレードを差す。

「そんなことも分からないただの餓鬼だったか、と言ってやりたいところだが。本気のようだな。
 ならば、それはそれでいい。だが……もちろん覚悟はしているだろうな?」
「全て承知の上だ……!」

433 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:57:58 ID:7Xid0a/Z

カウンター狙いは、相手を待てるだけの余力と、相手以上の技量がなければできない。
はっきりと言わなかったが、アルベルトが咎めたのは、その二点だろう。
今のタカヤは、余力がない。立っているだけでも精一杯だ。息をするのも苦しく、勝手に倒れてしまいそうだ。
アルベルトと自分の技量にどれだけ差があるかも、先程までのやり取りで嫌というほど分かっている。
つまり、完全に悪手だ。
だが、それ以外に突破口が見つからない。ならば――全てを覚悟してその道を選ぶ。
その『覚悟』を受けて、アルベルトは顔を引き締め、答えた。

「いいだろう。倒れるまで待つなど十傑集の名折れ。仕掛けてやるが……かまわんな?」

―――お前は砕け散るがかまわんな?

込められた意味を感じ取ってなお、ブレードは頷いた。
アルベルトの周囲が風を巻く。カウンター狙いで、一瞬一瞬に放っていた力の量とは比べものにならない。
体に眠る力すべてを顕現化させ、解き放つ瞬間まで貯め込んでいる。
背筋を走る冷たい感覚が、タカヤを襲う。人ではなくなったにも関わらず、未だ生存本能は残っている。
戦うための存在にも残された生存本能が放つ警告を、タカヤは理性でねじ伏せる。
瞳を伏せ、鎧越しに風を感じる。恐怖で鋭敏化された感覚を、勝つための力に変える為に。
頭痛を何処かに押し込める。

アルベルトが奔る。
光の奔流にも匹敵する速度で空間を滑る。
それは、もはや人間が生身で行える移動ではなかった。

ブレードが瞳を開く。
音をいとも簡単に置き去りにする最速の突きが解き放たれる。
それは、もはや人間が視認することのできる一撃ではなかった。

当たる――当てる。
切り裂くのでも、突き刺すのでもない。
ただ、当てるだけでいい。後はお互いが繰り出したスピードという名の怪物が結着をつける。
テッカマンの宇宙的反射神経を、人間として最大限引き出したタカヤの目は見た。

アルベルトの赤い竜巻を纏った右腕を。
斜め上からえぐるような軌跡で放たれるであろうそれを。

槍が描く軌道を修正。

アルベルトが笑う。
超高速の世界でなお笑う。

指をはじかれた。
右腕の竜巻が霧散する。
体の影にあった左腕がここにきて伸びる。

絶句。

右腕よりも弱くとも、加速し自分を砕くに十分な破壊力を込めた拳。

ここに来てフェイントを入れられた。

再度、槍の軌道を修正。

間に合えと何度となく加速した脳で呟く。
間に合うかどうか微妙なライン。


434 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 14:59:30 ID:7Xid0a/Z



そして――――




「……奴のようにはいかんか。当たり前の話だな」


テックランサーの穂先ではなく、側面をアルベルトの拳は叩いた。
砕け散るテックランサー。おそらく、アルベルトもギリギリだったのだろう。
自分に拳を当てるのではなく、ランサーに拳が触れたのを見るかぎり。
自分も、アルベルトも相手を砕くことはできなかった。

感覚が元に戻る。
体が遅い。感覚だけではない。実際、ろくに体が動かない。
テックランサーが砕けたことはどうでもいい。テックセットのさい余剰エネルギーで作られるものだ。
何度でも精製できる。問題は――残っていたほぼ全力を賭けた一撃が届かなかったこと。
あのやり取りだけ見れば引き分け。しかし、次の一撃がないブレードの敗北を決定付けるには十分すぎた。
ギリギリと頭が痛む。

いや、ただの頭痛じゃない。

「こ、れ、は……」

――ありえない。
ブラスター化して克服したはずの現象。時間としても三十分はとうに過ぎているはずだ。
だが、デジャヴをブレードは感じざるをえなかった。

かつて不完全なテッカマンとして、テックセットして三十分を過ぎれば脳に破壊衝動をダウンロードさせるシステムがあった。
それは改造され、テックセットして三十分〜一時間ごとに『見るもの全てをラダムに変える』情報をダウンロードさせるシステムとなった。
改造されたシステムは強力で、ブラスターテッカマンにすら作用するものだった。
そんなシステムも消去され、フラットに戻りはした。だが、それによって―――元あったものが復活してしまったのだ。
ブラスターテッカマンであろうとも、変身し一定時間を過ぎれば暴走させる悪夢のシステムが。

早く決着をつけないと――全てが危ない。
肉体のリミッターすら度外視して戦闘する暴走状態に陥ればアルベルトも倒せるかもしれない。
だが、同時にあの二人も間違いなく殺してしまう。
かといってテックアウトすればアルベルトになぶり殺しに会うだけだ。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああ!!!!」

なけなしの力を振り絞り、アルベルトへブレードは向かっていく。
しかし、そんなブレードを見て、アルベルトは一言。

435 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:00:11 ID:7Xid0a/Z

「……つまらん」

アルベルトの拳が突き刺さり、数百kg以上あるテッカマンが吹っ飛ばされる。
受け身を取り立ち上がるブレードを、不快感と侮蔑のこもった瞳で一瞥するアルベルト。

「……つまらんな」

寄ってくる虫を払うような手つきで放たれた竜巻。ブレードを寄せつけもしない。

「ワシ……ではないな。何に怯えているか知らんが、今のお前はつまらん。
 恐怖を飼い慣らせず、自分のために戦おうとしておるな。さっきまでのお前はどこに行った」

何も変わらず、圧倒的高みからのアルベルトの声。

「そこで寝ていろ。すぐにとどめを刺す気も失せた。あの二人の後でいいだろう」



■



―――距離が近すぎる!
―――援護しようにも、下手したら巻き込む!
―――インファイトで戦いすぎだ!

流れ弾と言うのには少々過激な攻撃を、器用にかわしながらもギリアムは思考。
サイズ的には人間同士と変わらない二人の殴り合いに銃撃で支援するわけにもいかない。
スピードに追い付くのが精いっぱいで誤射もありうる二人の加速に見ていることしかできない。
一人でいいという言葉通り、ギリアムと協力する意思がまったく見られない。
少女を説得し、青年の言うとおりここは引くしかないと通信を開くものの、少女は首を縦に振らない。

「やだ! わたしも戦う!」

その一点張り。
少女のとしては破格の操縦技術だとは思う。だが戦術の面からみれば年相応だ。
竜巻と光弾飛び交う状態で、彼女程度の技量で入れば、足を引っ張るだけでしかない。
思いつく限りの理由を挙げて話すが、それでも首は縦に動かなかった。
もしギリアムの乗る機体が特機並みのサイズなら強引に連れていくこともできた。
だが、エステバリスは小型機でしかなく、通常サイズの機体を引きずっていくなど出来るはずもない。
今でも、戦いの邪魔をしないように飛びこむのを抑えるのが精いっぱいだ。

そんなギリアムの後ろで、轟音が届く。
振り仰げば、テッカマンブレードと名乗った青年は地面に倒れ伏していた。
萌葱の並ぶ草原を、覇者のような足取りで。 アルベルトは、一歩、一歩とこちらに近づいてくる。

「今度は俺の番、か……プル、とか言ったな」

メガ・プラズマカッターを引き抜き、ギリアムはかまえを取る。
アルベルトの本当の実力は、テッカマンブレードとの戦いで否応なしに理解させられた。
おそらく――勝ち目は恐ろしく薄い。

「今のうちに彼を回収してこの場から逃げろ。俺が――――奴を引きつけ、時間を稼ぐ間に」



■


436 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:01:28 ID:7Xid0a/Z


少女の乗る犬型のロボットがこちらへ駆けよってきた。

「おじさんが、急いで離れろって! 立てる?」

おじさん、と呼ばれた男の真意が痛いほどに分かる。自分と同じだ。自分が戦っている間に逃げろと言っているのだ。
アレは使えない。小型機を巻き込むから、だけではない。
限界が近いこの体では、アレを発射した時の反動に耐えることは不可能。まっすぐ飛ばず、見当違いのところに飛ばすのが関の山だ。
狙いをつけられない超兵器ほど、役に立たないものはない。



――またか!
―――またか!
――――またなのか!
―――――また俺は護れないのか!?
――――――また俺は……だれかを犠牲して生き残るのか!?



俺の力は何だ!? 壊すことはできても、何故守れないんだ!?
欲しい! 一瞬で相手を倒せる力が!! 狙った相手だけを、打ち倒す力が欲しい!!!



焼け付く憤怒と、力への餓えと。
一年足らずの間に何度も刻み付けられた、己の無力さに対する後悔を双眸に込め。
しかし、諦観だけは微塵も見せず。 頭痛に頭を抱えながらも、タカヤは這ったまま戦いを見つめる。
小型機は、アルベルトの前に押されている。このまま行けば、遠くないうちに落ちるのは明白だ。

「すまない……」

口からこぼれる言葉。

「……? どこか痛いの? なんで泣いてるの?」
「涙? 今の俺に涙なんて……」

仮面に封じられた顔に、涙は流れない。
戦うための鎧を纏った今のタカヤには、涙を流すことすらできない。
自分のやったことを少女に打ち明けようとして、出来なかった。どうしようもなく他人に拒絶の眼を向けられるのが恐ろしかった。
弱り切った体がボロボロの心にさらにヒビを入れる。確かに心は涙を流していた。
それを、目の前の少女は感じ取ったのか。

……空を高速で飛ぶタカヤにプルの声が届いた理由もここにあった。
テッカマンとしての高い感応能力と、ニュータイプとしての波紋が触れた結果、プルの声はタカヤに届いたのだ。
そして、タカヤの鎧の隙間から流れ落ちる心の叫びが、プルにも同じように届いていた。

437 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:02:09 ID:7Xid0a/Z

「ぐおぁ!?」

小型機が竜巻に下方から煽られ、近くに落下した。
地響きと砂煙をあげ、何度も機体を叩きつけられ、それでも小型機は起き上がる。

「中々、頑張ったと褒めてやろう。だが、相手が悪かったな」

三対一ではなく、一対一の三連戦だったとはいえ、三者に圧勝したアルベルト。

アルベルトに先程に匹敵する竜巻の力が流れているのを感じた。
本当に三人まとめて吹き飛ばすつもりなのだろう。
あれに対抗できるのは、アレしかない。

「まだだ。シャドウミラーを倒すまで……俺の贖罪は……まだ終わってはいない……!」

立ち上がる男は、なお諦めていない。

「俺という存在が生み出した罪を清算する日まで、死ぬわけにはいかん!」

贖罪。清算する。そんな日が自分にも来るのだろうか。

「まだ、やれるか?」

男が、こちらに声をかけてきた。

「こちらの無理に付き合わせて悪いとは思う。だが、出来るのなら力を貸してくれ」
「……ああ、分かっている」

自分にこそ、戦わなければいけない理由がある。立たねばいけない時が、今だ。

「打開策はあるか?」
「ある……が、狙いを定める自信がない。何か支えるものが――」
「私が手伝う!」

横から聞こえる少女の声。

「すまない……支えていてくれ」
「うん、いいよ」

少女のロボが四肢を地面に突き立て、頭を下げた。その頭にもたれかかるように体の支えを作る。
最後の力を全て振り絞っての一撃。到底かわせるはずもない超・広範囲殲滅攻撃。

「この一撃で終わりだ」
「何をするつもりか知らんが……お前が、か?」
「いや、お前か、俺かどちらかがだ」

438 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:02:49 ID:7Xid0a/Z

体内に蓄積された反物質粒子・フェルミオンが加速する。
駆け廻る残滓も同然のエネルギーが、両手と両肩に収束する。
あらゆるものと反応し、『無』であるプラスマイナスゼロに変える力。何度となくラダムを焼き払った火。
赤い装甲が、さらに赤くなり、輝きを放つようになる。装甲が開き、両肩、両腕から発生した闇色の力は繋がり一つの円に。
前方に打ち出すことだけを考えろ。後は、考えなくていい。
魂を震わせろ。体の芯から力が出せるように、叫ぶのだ。一度のテックセットに一回限りの大技を。


そう―――――ボルテッカを!













「うおおおおおおおおおおおおああああああああああああああ!!!
 ボルテッカああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」















■


439 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:03:41 ID:7Xid0a/Z

残った力を振り絞ったものとはいえ、ボルテッカの破壊力は凄まじいものだった。
背中を支えてくれた機体の四肢が後ろに引きずられ作られた跡は、地面に50mは刻まれている。
だが、前方はもっと酷い。大地に一切の緑が消え、荒野に変わった大地が延々と続いていた。

「凄まじい威力だな。これが……一人の人間が出せる力なのか」
「恐ろしくは……ないのか?」
「何、似たような知り合いが何人かいる。仮面を被った、正義のな」

そう言って昔を懐かしむような顔になるギリアムと名乗った男。
だが、すぐに顔を引き締め、口を開いた。

「本当に来ないのか? 一人でこの世界を歩くのは、危険すぎる」
「ああ。いつ暴走するか分からない俺が、誰かの側にいるわけにはいかない」

この広大な世界だ。移動にもテックセットする必要があるかもしれない。
移動中、今回のように戦いに巻き込まれることもあるだろう。そうなった時に、暴走すればどうなるか分からない。
これ以上、自分が誰かを傷つけてしまわないように、タカヤは一人を選んだ。

「……そうか、決意は固いようだな。なら、もう敢えては言わない」

人を遠ざける意味をギリアムも知っているのか、あまり強くは引き止めなかった。
タカヤは、背を向け、荒野を歩き出す。一人、この殺し合いに乗るものを打ち倒すため。



【ギリアム・イェーガー エステバリスカスタム・アキト機(機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-)
 パイロット状況:良好
 機体状況:損傷軽微、EN消費(中) スクリューモジュール、メガ・プラズマカッター装備
 現在位置:E-6平原(東)
 第1行動方針: ……止めるのは無理か。
 第2行動方針:G-7施設で合流する
 第3行動方針:仲間を探す
 第4行動方針:首輪、ボソンジャンプについて調べる
 最終行動方針:バトルロワイアルの破壊、シャドウミラーの壊滅】


・
・
・
・




440 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:04:22 ID:7Xid0a/Z


「ねーねー、どこいくの?」
「な……っ!?」

ガションガション、ガションガション。

音をたて、タカヤに近付いてきた犬型の機体。
ギリアムと話すとき、妙に大人しかったが、ギリアム側にいたからあちらに行くと思っていたのだが……。
テッカマンにテックセットしていなくとも、常人をはるかに超えた能力を持つ。
人間を投げ飛ばし、隔壁に穴をあけるくらいモロトフでもやるし、銃弾より早く走ることもできる。
タカヤはその脚力で引き離すために走り出すが―――

「ちょっとー! だからどこいくのー!」

犬のようにロボットは走ってついてくる。本当に犬型ロボットなのだから二重の意味でそのままだ。
しばらく走った後、ため息とともに後ろを振り向く。

「……俺といるのは危険だ。冗談で言っているわけじゃない。だから…「やだ!」…ないほうが――っと」

別の意味で痛くなる頭を抑え、タカヤはプルに言葉の限りを尽くす。
だが、やっぱり「えー?」とか「やだやだ」とか「なんで?」とかそんな回答ばかり。
いっそテックセットして一気に引き剥がすことも考えたが、そんなことをすればこの子が一人なってしまう。
一人、そこまで強力な機体に乗っているわけでもない少女を放り出すのも、考えものだ。
ギリアムの機体は、そこまで大きくなかった。このガイアガンダムとかいうロボットを引っ張っていくわけにはいかない。
つまり、この少女の自由意思を物理的に邪魔する方法がない。

しばらくは同行するしか、どうやらやりようはない。
諦観も混ぜてそう結論付けるタカヤ。ふと……思いついたことを少女に問う。

「……何故、俺と来るんだ?」
「うーん、なんとなく……ほっとけないから」

笑顔とともに出てきた言葉。
その笑顔に、どうしようもない後ろめたさをタカヤは覚えてしまう。

……プルという少女が、人と心で通じたことは二回しかない。
常人とはかけ離れた人生から、普通は人間が生活とともに増やしていく絆を持たない。
彼女があるのは、ニュータイプとしての感応能力で心に触れた二人だけ。
すなわち――ジュドーと、相羽タカヤ、その人だ。だからこそ、彼女は心に触れることのできた人間に強く興味を持つ。
実際、彼女が元の世界にいた場合、その後行きすぎた独占欲をジュドーに抱くようになった。
もっとも、そんな理由をプルに言語化することはできない。

だから――「なんとなく、気になるから」という形で帰結する。


441 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:05:18 ID:7Xid0a/Z

「……分かった」

守るという言葉すら、口に出すのははばかられた。
だから、ただ了承の言葉を返す。プルは、タカヤの言葉に「やったー!」と嬌声をあげた。

「ほら、走るから乗って!」

開かれるコクピットは、あまりにも狭い。
タカヤは代わりに犬の姿をしたガイアガンダムの背中に飛び乗った。

「そこでいいの?」
「……ああ、ここでいい」

少女は太陽のような笑顔を。
青年はその影のような険しい表情を。
奇妙な二人組が進む。

【エルピー・プル 搭乗機体:ガイアガンダム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
 パイロット状態:良好
 機体状態:多少の損壊。フェイズシフト装甲がダウン
 現在地:E-6平原
 第一行動方針:Dボゥイと一緒に行動する。
 最終行動方針:なんでもいいのでおうちに帰る(正直帰れれば何でもいい)
 備考:名簿は見てなく、ジュドーがこちらにいることに気づいてません】


【Dボゥイ 支給機体:なし
 パイロット状況:疲労(極大) ガイアガンダムの上に乗って移動中。
 機体状況:全身の装甲に傷や焦げ跡がある エネルギー空
 現在位置:C-6
 第1行動方針:この殺し合いをとめる
 第2行動方針:テッカマンは優先して殺す
 最終行動方針:ラダムを殲滅する
 備考:30分〜1時間で原作のように暴走するようになっています】





■


442 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:06:18 ID:7Xid0a/Z


パリン、と岩の下で何かが砕けた音がした。
次に起こったのは、空へ舞い上がる赤い竜巻。その中には、青い結晶がいくつも混じっている。
アルベルトには、古い親友にすら教えてない力がある。当然、組織の誰も知らない力。
それは、周囲の水分を一気に集め凝固させ、念動の力を持って固定する能力だ。
どんなセンサーですら内部を解明することのできないほど、何もかもをシャットアウトする絶対防壁。
青い鉄壁の氷のバリアと、赤い苛烈な熱風。この二つこそ、アルベルトを十傑集に押し上げた力。

ディバックから取り出した葉巻に火をつける。くゆる煙をゆっくり、どこまでも深く肺にアルベルトは吸い込んだ。
アルベルトは、別段戦闘狂というわけではない。戦いの中で心躍る部分はあっても、戦いそれ自体に高揚はしない。
やはり、戦うたびに比べてしまう。国際警察九大天王――神行太保・戴宗と。奴と戦う時ほど高揚を感じることはない。
その戴宗は、もういない。結着は完璧にはつかず、どちらの力量が上かとは違う部分で決まってしまった。
戴宗は、守るべきもののため、命を捨てたことを、戦う中でふと思い出した。
だからこそ、ギリアムとテッカマンブレードを相手に遊びではなく戦いとして向かい合い、全力を出したのだ。
奴らもまた、何かを守るために戦おうとしていたのだから。そのために何度となく立ち上がって見せた。
まんざら、悪い気分でもない。

「さて、行くとするか」

体が冷えて満足に実力も出せず、若造にいいように躍らされた不満も抜けたし、いい運動にもなった。
次は、どこに行こうか。やはり、服は欲しい。適当などこかの施設でも服程度ならあるだろうが……作業着は肌に合わん。
やはり、出来るならスーツがいい。ならば、向かうべきは街か。
休憩も兼ねてゆっくりと行こう。

アルベルトは腕を組んだまま、上半身を揺らすことなく常人の全力疾走よりも速い速度で――――本人曰くゆっくり進む。

青空は高く。
雲が流れる空に葉巻の煙は溶け込んでいった。


【衝撃のアルベルト 搭乗機体:なし
 パイロット状態:下着一枚しか着ていません。十傑集走り中。疲労(中)
 現在地:E-6平原(北)
 第1行動方針:街へ向かう。服が欲しい。
 第2行動方針:他の参加者及び静かなる中条の抹殺
 最終行動方針:シャドウミラーの壊滅
 備考:サニーとのテレパシーは途絶えています】


【1日目 14:00】


443 :take the wave ◆i9ACoDztqc :2010/03/06(土) 15:06:58 ID:7Xid0a/Z
投下、完了。やりすぎかもしれないとは少し思ったが、多分大丈夫……と思いたい。

444 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 18:38:20 ID:uLhEAHvP
お、おお……ギリアムさん生きてた……
もうこの人の死亡フラグの建築振りは自殺志願者としか思えねえw

アルベルトは格好良いのに絵面を想像すると変態すぐる……でもまあ、十傑集だからな!

それにしても犬扱いのガイアが可愛くて困る
Dボゥイと一緒にいることでほのぼの空気が欝への前振りに思えてしまうから尚更困る

445 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 19:12:37 ID:WwkRPAjr
投下乙!
ミスター死亡フラグめ、冷や冷やさせよってw
次は一騎たちとの再会だな
手負い×3相手とはいえスゲーなアルベルトは!
ボン太君着てるドモンよりすげーwww
でも服を着ろw
プルとDさんは意外といいコンビだな
あまり長く持ちそうにないが

446 : ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:06:00 ID:XBmVNDb+
翔子、ガトー投下します

447 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:07:07 ID:XBmVNDb+
ガトーは基地を目指していた。
ゴダード、あるいはテッカマンアックスと名乗った男から得たコロニー落としの情報を指針に、宇宙へ上がる手段を確保するためだ。
アックスに言ったようにガトーに仲間を募る気はない。別れて少しした後、海中を東に潜行し基地周辺まで辿り着いた。
基地に来たのはシャトルだけが目的ではなかった。連戦で傷ついたガンダムアシュタロンHCを修理するためでもあった。
伝え聞いた情報ではジ・エーデル=ベルナルの乗っている機体はとてつもなく強力であり、一人ではとても勝てない。
しかしあくまで己だけで戦おうとするガトーはあえてその難問にぶつからないといけない。
だから考えた結果、少しでも勝率を上げるべく機体の修理を行おうと言うことになった。

(そろそろ放送か。追加機体の入手も考えておいた方がいいかもしれん)

最初の場所でヴィンデル・マウザーが言っていたルールでは、放送ごとに一機の追加機体を会場のどこかにランダムで設置すると言っていた。
ガトー自身何度かの戦いをくぐり抜ける中で思ったことがあった。

(このガンダム、悪い機体ではない。だがジュドー少年やレーベン・ゲネラールらの機体と戦うにはあまりに非力)


ガトーが実際に手を合わせた敵は合計で7人。
ジュドー・アーシタのライディーン。
ディアッカ・エルスマンのステルバー。
カナード・パルスのガンダムXディバイダー。
藤原忍のダブルゼータガンダム。
レーベン・ゲネラールのゴライオン。
タスク・シングウジのビッグデュオ。
ヴィレッタ・バディムのガルムレイド・ブレイズ。

同じ戦場にいても戦いはしなかったのが二人。
イスペイルのヴァルシオーネR。
シン・アスカのスレードゲルミル。

情報交換でわかったのが二人。
テッカマンアックスのソウルゲイン。
ジ・エーデル=ベルナルのガンバスター。


海から川に入る。基地はこの川に隣接している。
今、合計11人の情報をガトーは持っている。
この内アシュタロンHCとほぼ同レベルの機体といえるのは、カナードと忍そしてイスペイルの機体くらいだった。
その他はすべてアシュタロンHCの数倍のサイズであり、桁違いの威力の武装を誇っていた。
パイロットの腕ならガトーは誰にも負けない自信があった。だがここでは腕だけでは生き残れない。
特にアックスから得たジ・エーデルの機体は尋常ではない。
全高は200mを数え、単独で大気圏を突破し、全身に凄まじい武装を持つ機体と聞いた。

448 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:08:01 ID:XBmVNDb+
(仮に今戦っても太刀打ちできん……もっと強力な機体、あるいは武器が必要だ)

アシュタロンHCは機動力と格闘戦に重点を置かれたモビルスーツであり、破壊力には特に秀でてはいない。
悪い機体ではない。だが突き抜けているわけでもない。
よく言えば全体的にバランスがとれた機体であり、悪く言えば特筆すべき一点がない、そんな機体だった。

(望むならば大型……そう、ジュドー少年やカイメラの若獅子のごとき圧倒的な力だ)

非力な機体で彼らと渡り合えたのはひとえに自らの技量あっての物だとガトーは確信していた。
その力をもっと引き出すためにはアシュタロンHCでは足りない。
ジュドーやレーベンの機体の、モビルスーツではありえない出力、武装。
戦ったからこそわかるあの力を、骨の髄までパイロットであるガトーもまた操りたいと思っていた。
鍛えた技と強力な機体が合わさればガトーの前に敵はない。ジオンの意志はここにありと示す事が出来る。

(……だが、新たな機体を手に入れるまではこのガンダムで戦い抜かねばならん。どこまでやれるものか……)

補給が終わったとはいえアシュタロンHCの状態は良くはない。
右腕は欠落した。全身の装甲、特に背中の部分にダメージが大きい。
ギガンティックシザースとシザースビームキャノンを内蔵し、飛行装置も兼ねているバックパックユニット。
これが破壊されればアシュタロンHCは、殻を失くし陸に上がったヤドカリそのもの、残る装備はビームサーベルとマシンキャノンのみでほぼ無力といえる。
基地で補修を行えばいくらかは改善するだろうが、しかし本質的に問題は解決しない。
巨大な機体から一撃を受けただけで容易く砕かれるような装甲では心許なかった。

(速度を生かしての一撃離脱……これしかあるまいな。もはや一撃も受けられん)

思考している内に基地のすぐそばまで到達し、アシュタロンHCは水中から浮上する。
海面に頭部だけだして偵察。基地には先客がいた。

(……なんと。基地を手にいれたくばまず己を倒して見せよと言う訳か)

基地の中心で仁王立ちするのはソーラーアクエリオン。
ゴライオンより一回りほど小さいが、それでもアシュタロンHCの倍はある。
その巨体が、基地に侵入しようとする者を押し留めるように無防備に立っていた。
ガトーはアクエリオンをしばらく観察していたが動く気配はない。
あわよくば機体から降りたところを狙おうと思っていた訳ではないが、泰然と宙を見据えるその姿からガトーは油断のならない敵だと感じた。

(よかろう、その意気やよし……真っ向勝負!)


449 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:08:54 ID:XBmVNDb+

ガトーが先んじている点は機動性、そして奇襲のアドバンテージだ。
決断するや否やアシュタロンHCは変形して飛び出した。
モビルアーマー形態にて一気に突撃していくガトー。
低空を舐めるように飛ぶアシュタロンHC。当然敵も気付いているはずだとガトーは操縦スティックを握り締めた。
ガトーが一撃を叩き込むのが早いか、迎撃を浴びるのが早いか。
距離が加速度的に縮まっていく。もはや肉眼でも敵を確認できる距離に来た。

「……むっ!?」

だがガトーはアクエリオンの胴体へギガンティックシザースを叩き付ける寸前で気付いた。
アクエリオンはガトーの攻撃を待ち受けているというわけではない。
それにしてはまったく、たとえば腕を上げる、顔を向けると言った最低限の行動すらしていない。
いかに奇襲といってもすでにレーダーには映っているだろう、身構えないはずがない。
このままいけばガトーの攻撃は間違いなく直撃する。そんな状況になっても動かないということは答えは一つだった。

「よもや……」

ガトーは加速を収め、アクエリオンの胴体をアシュタロンHCの脚で蹴り付けた。
と言っても攻撃ではない。押し当てた足裏にゆっくりと力を込めた、押しのけるような蹴りだ。
予想通りアクエリオンは抵抗を見せずゆっくりと傾いていった。
轟音と共にアクエリオンが横倒しになり、ガトーは確信した。
近づいてみれば一目瞭然だった。コックピットが空いていて、そこには誰もいないからだ。

「誰も乗っていないだと?」

アクエリオンは見たところ無傷。なのに誰も乗っていないのは不可解だった。
罠か、と警戒したガトーだがすぐにそれはないと考え直した。
強力だと見てわかる機体をわざわざ放置している意味がない。

「では何故……」

理由を考え込んだガトーは一瞬動きを止めてしまった。
だから、はるか上空から降ってきたビームの洪水に、アシュタロンHCは容易く呑みこまれた。
ガトーの意識はそこで途切れた。


■

450 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:09:35 ID:XBmVNDb+

「やった……?」

基地の上空に舞う天使、ウイングガンダムゼロカスタム。
その中で翔子は敵を倒したことを確信した。
新たに基地にやってきたのは翔子が乗っているゼロによく似ていた。
ゼロシステムが見せた勝利の未来はツインバスターライフルによる遠距離攻撃。
都合よく敵はアクエリオンに……翔子が殺した男、ヤマダ・ジロウの機体に気を取られていた。
翔子はヤマダのアクエリオンに手を加えなかった。ヤマダを殺した後、そこに留まるのが嫌だったから手つかずのまま引き揚げた。
偶然とはいえそれがいい方向に働き敵の先手を取れた。

「ううん、まだ……破壊できてない」

敵の機体はツインバスターライフルの光に包まれた瞬間わずかに回避を行っていた。
結局間に合わなかったとはいえ、本来なら一撃で跡形もなくなっていたはずの敵は、左半身と下半身を失っただけ。
地上に落ちて動かなくなった敵にとどめをさすべく翔子は再度ツインバスターライフルのチャージを開始した。
敵はもう動けないだろうが、念入りに威力を高めていく。

「これが終われば、放送……一騎くん……無事でいて……」

翔子の頭の中はもう敵のことではなく島の仲間、思い人のことでいっぱいだった。
殺し合いが始まって8時間、すでに相当数の人間が命を落としたはずだ。
翔子自身が手を下したのは三人。
島の仲間であったはずの皆城総士と、大気圏上空で戦ったルネ、カーディフ・獅子王、そして翔子を救おうとしたヤマダ・ジロウ。
そして間もなく跡形もなく消し飛ぶヤドカリのようなガンダムのパイロット。

「私が……皆城君を殺した、って知ったら……一騎くん、怒るのかな……真矢はどう思うかな……」

翔子は自分の生存を求めてはいない。目的は一騎の生存だけだ。
だがやはり他の島の仲間に、殺し合いに乗っている姿を見られたいとは思わない。
自分では殺したくない。出会えば殺すしかないが、できれば会わないで済ませたい。
つまりは、他の誰かが真矢や甲洋を殺してくれれば手間はかからない……

「……嫌だな。何考えてるんだろ、私……」

考えている間にチャージは終わった。
翔子はためらい無くトリガーを引こうとして……標的アシュタロンHCのすぐそばに倒れているアクエリオンに視線を移した。
翔子を助けようとした男は死んだ。翔子の手で殺した。
そしてこの引き金を引けば、敵と共にヤマダの死体とアクエリオンは粉々になる。

451 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:10:21 ID:XBmVNDb+



――――悩んでる暇あったら、頭下げて手を取り合うほうがいい! 俺はそう思う!


一瞬だけヤマダの言ったことが翔子の頭をよぎった。
しかしその言葉は、続けて連想した一騎の姿によって上書きされ、消えた。

「……さよなら、ダイゴウジ・ガイ……さん」

感傷を振り切って翔子はアシュタロンHCに視線を戻し……狼狽する。
沈黙していたアシュタロンHCが今まさに翔子に向かって突進してきたのだ。

「……生きてた!?でも!」

左半身と下半身のない機体がまともに飛べるはずがなく、ふらふらと蛇行する。
ゼロシステムによりその未来位置を読み切った翔子は今度こそアシュタロンHCをロックオンした。
ツインバスターライフルを分離させ両腕に持ち、別々に発射した。
二つのビームで挟み込むようにアシュタロンHCを追い立て……

「これでっ!」

2本のビームが再び一つになった時、アシュタロンHCは光に切り裂かれて爆発した。
今度こそ敵を倒したと確信し、翔子は地上に降りていく。

「これで……4人。あと、64人……」

全員で70人、その内一騎と翔子自身を抜けば残りは64人。
もちろん翔子以外にも殺し合いに乗る人間はいるだろうから実際はもっと少ないはずだ。
だが翔子は必要とあればすべてを自分が殺すつもりだった。
その中に友達が……真矢と甲洋がいるとわかっていても。
地面に降りた翔子は倒れているアクエリオンを見た。破壊せずに済んだのは幸運だったのか……
今回は翔子に有利に働いたが、このまま放置しているのもまずいかもしれない。
一旦ゼロを降りてアクエリオンに乗り、基地に隠そうか、などと翔子が思った瞬間。

「……えっ!?」

倒れていたアクエリオンの足が動き、ゼロを蹴り飛ばした。
吹き飛んだゼロの体勢を整え振り向いた時、アクエリオンは2本の脚で直立していた。

「嘘……どうして!?ガイ……さん!?」

翔子は激しく狼狽した。
殺したはずの敵が再び立ち上がり翔子に向かって来る。
ゼロシステムがすぐに戦況を分析した。
ガイが生き返ったなんて想像はすぐに否定される。
アクエリオンのコックピットは閉まっていた。


452 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:11:02 ID:XBmVNDb+

「さっきの機体の?!」
「ぬああああああああああっ!!」

ソーラーアクエリオンのコックピットで吠えたのは、もちろんダイゴウジ・ガイではなくアナベル・ガトーだった。
アクエリオンが両手を伸ばす。
ゼロが飛びあがる。
アクエリオンの手が伸びる……文字通り、肘の先から次々に新たな関節が生まれ長さを延長する。
ゼロが捕まえられまいと2本のビームサーベルとマシンキャノンでその手を切り払う。
アクエリオンの背中からビーム砲が顔を出し、雨のようにビームを放った。
ゼロがシールドの代わりにもなる翼でビームを防御する。
アクエリオンの止まることなく動いていた拳が、ついにゼロへと直撃した。

「もらったっ!!」
「わあああああっ!」

パワーの違いは圧倒的だった。
一瞬でゼロの片腕は根元から引きちぎられ、天使は地面にたたき落とされる。
ゼロシステムの読みは問題なく稼働していた。しかし結果として選択された未来はこうだ。
アクエリオンとウイングガンダムゼロカスタムの違いは色々あるが、ここで結果に出たのは手数の違いだった。
強力な砲撃、推力を誇るウイングゼロだがその腕は2本しかない。
腕こそが全ての攻撃の起点であり、ビームサーベルを使うにしろツインバスターライフルを使うにしろ同時に扱えるのは2本の腕だけ。
アクエリオンは違う。両腕を攻撃に回しつつも、背中のビーム砲は独立して動く。つまり手数は倍の4つだ。
そしてゼロシステムは蓄積した情報を元に予測演算する装置。
つまり、さきほどの戦闘で使用されていないアクエリオンのビーム砲については予測の範疇にない。
すぐにゼロシステムは情報の解析を始めたが、先手を取られたことは大きかった。
加えてガトーはガイとは違い、明確な殺意を持って翔子に攻撃を仕掛けていた。
あくまで翔子を傷つけずに止めようとしていたガイと違い、ガトーの攻撃は全部が当たれば翔子の命を奪う危険なもの。
一つとして被弾は許されず翔子は防戦を強いられた。
距離が離れていればともかく、接近した状態ではツインバスターライフルも迂闊には使えない。それ以前にサーベルを捨てライフルを構えればその瞬間に腕につかまっただろう。
ビームを防ぎつつそれぞれ違う方向から迫って来る無限パンチを捌くには手数が足りない。
そして何よりもガトーと翔子の腕の差が大きかった。
ゼロシステムで底上げされているとはいえ二人の経験の差は圧倒的だ。
読みにおいて翔子がかなりのものだと判断したガトーは手数の差を活かし網にかけるように翔子を追い込んだ。
決して息つく暇を与えず間断なく緊張を強いて、多少の被弾はものともせずに攻め続けた。
ガトーはゼロの能力を、ツインバスターライフルのみ警戒すればいいと判断しそこを重点的に攻めた。
本命はビームではなくプレッシャーを与え続けていた拳。
いきなり伸びたときはガトーも驚いたが、すでにあまたの強力な武装を持つ敵と交戦したガトーは動揺することなくその機能を操った。
アクエリオンが伸ばしていた両腕を引っ込める。
ビームサーベルとマシンキャノンにより大分傷ついたがまだ破壊されてはいない。
ガトーは油断することなく倒れているゼロへと接近し、残っている右腕が構えようとしていたツインバスターライフルを蹴り飛ばした。

「ここまでだな」


453 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:11:44 ID:XBmVNDb+

ガトーは荒くなった息を整えつつ足元のゼロに……ガンダムに向けて言った。
アシュタロンHCが墜落した瞬間はたしかにガトーは気を失っていた。
目覚めさせてくれたのは、今ガトーが座るコックピットから流れていた歌だ。


――奇跡の道開け、夢を果たすまで飛翔(はばた)け
       蒼穹(あお)い輝き取り戻せ  戦え ゲキ・ガンガー3………



(夢を……果たすまで……?そうだ、私は……ジオンの悲願を為すまで、倒れるわけにはいかん!)

時間にすればガトーが気絶していた時間は数秒もない。
追撃がなかったのは幸運だった。しかしアシュタロンHCはすでに力を失っていた。
一瞬で放棄を判断し、操縦スティックを脱いだ服で固定、空の敵に向かって飛ばせる。
ガトーはアシュタロンHCが上昇する影に隠れて地上に降り、敵がアシュタロンHCに気を取られた隙にダッシュしてアクエリオンに乗り込んだ。
途中、潰れた人の死体を見た。血と肉の塊。
おそらくはこのアクエリオンのパイロットだろうとガトーは思った。
そして時間は戻り、今踏みつけているガンダムの手には血の跡がある。

(名も知らぬ戦士よ。さぞ苦痛であったろう……この機体を借り受ける礼だ、仇は私が討ってやる)

ガトーとて戦場で死ぬことにとやかく言う気はない。だがそれは尋常な勝負の末でのことだ。
生身の人間を握り潰す等という所業、誇り高きジオンの戦士として到底見過ごせるものではなかった。

「せめて、名を聞こう。私はアナベル・ガトー……貴様の名はなんだ?」
「……う、あ……あああああああっ!」
「むっ!?」

ガトーは気を緩めていた訳ではない。アクエリオンの脚はたしかにゼロの自由を奪っていた。
重量にして十倍ほどの差があるのだからゼロが起き上がれる道理はなかった。
にもかかわらずゼロがアクエリオンの足をはねのけ再び宙に舞ったのは、ひとえに翔子の思いの強さ故だっただろう。
4つのウイングバインダーから目もくらむ光が噴き出し、凄まじい推力を生む。
一瞬アクエリオンの足が浮き上がった、ゼロシステムは刹那の隙を逃さず勝利への道を提示する。
アクエリオンの両腕をかいくぐりゼロの残った片腕がビームサーベルを構えアクエリオンのコックピットへと一直線に吸い込まれていき……

454 :駆け抜ける嵐 ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/06(土) 23:12:26 ID:XBmVNDb+

「……及ばなかったな、名も知らぬ少女よ」

寸前で、阻まれた。
ウイングガンダムゼロカスタムの背中を貫いた、アクエリオンの無限パンチによって。
無限パンチは射程の長さのみが長所ではない。
多数の関節を挟むことによりあらゆる角度、死角への攻撃を可能とする。
一度かわした拳であっても油断してはならない。
二度、三度の関節展開を交えれば、拳は急速に方向転換することが可能なのだ。
それが予測できていても、一度攻撃のモーションに入ったゼロに回避する余裕はなかった。
そう、ガトーは気を緩めていた訳ではない。
いつでも翔子を殺そうと思えば殺せた、その確信があったからこそ名を聞いた、ただそれだけだ。
もう返事はない。当然だ、無限パンチはコックピットを潰しているのだから。
ガトーは深く息を吐いた。聞こえてきた叫び声はおそらく少女のものだった。
おそらく藤原忍のような軍人ですらない、まだ歳若いはずの。

「……今さら何を後悔する事があるものか。私は選んだのだ、修羅の道を」

アクエリオンのコックピットに転がっていたテープレコーダーから流れていた歌が、止まる。
ガトーは大破したゼロを地面に横たえ、翔子には無用の長物となったツインバスターライフルを回収した。
基地の設備で調整すればアクエリオンでも使えるようにできるかもしれない。
アクエリオンとツインバスターライフルなら、ジ・エーデルの機体にも対抗できる。
今すぐにコロニー落としを阻止に向かうつもりはないが準備しておくにこしたことはない。
感傷に身を浸すことを許さず、ガトーは基地施設へとアクエリオンを向かわせた。
もうすぐ放送だ、聞き逃すわけにはいかない。休憩も必要だった。



少女を救おうとしたヒーローは少女によって命を断たれ、その少女はヒーローの魂の歌によって奮起した戦士に葬られた。
誰も知る事のない一つの戦いの幕が下りた。
勝ったのはソロモンの悪夢……ジオンの亡霊だった。
蒼穹の下で、太陽だけが同じ名を持つ太陽の化身を見守っていた。



【羽佐間翔子   死亡 
 搭乗機体:ウイングガンダムゼロカスタム コックピットを潰され大破】



【アナベル・ガトー 搭乗機体:ソーラーアクエリオン(創聖のアクエリオン)
 パイロット状況:疲労
 機体状況:両腕に傷 エネルギー中量消費 ツインバスターライフルを持っています
 現在位置:F-2基地
 第1行動方針:放送を聞く
 第2行動方針:コウ、カナードとはいずれ決着をつける
 第3行動方針:アクエリオンでもツインバスターライフルを使えるように改造する
 最終行動目標:優勝し、一刻も早くデラーズの元に帰還する】


【一日目 13:50】

455 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 23:13:18 ID:XBmVNDb+
投下終了です

456 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 23:39:08 ID:/MeJxosY
一日に二本も投下が! お二方乙です!

・take the wave
ギリアムさん死ぬだろうなと思ったら生き残ったw
アルベルト強いな……三対一で実質勝利とは
Dさんも参戦したもののやはり妹殺したダメージは大きいか、これから不安だ

・駆け抜ける嵐
翔子脱落か……ソロモンの悪夢相手によく頑張った。しかしガトーはガンダムと戦うの多いなw


457 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 23:45:04 ID:nzv/t3iD
投下乙

458 :それも名無しだ:2010/03/06(土) 23:53:24 ID:JFDvI+Hr
うわあ、トップマーダー潰しただけかよ、つまんね

459 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 00:04:39 ID:4NwFaElZ
これは・・前のDボゥイの話が面白かっただけに
なんの捻りもなく翔子が死んだだけとかほんとにつまんないな



460 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 00:07:08 ID:ZwNe5olD
あれ、
>ガイがコクピットに遺したカセットテープは、音楽を奏で続ける。
>テープが終わるまで、基地にはただただ歌が響き続けていた。
ってあるし、もう切れてるんじゃね?基地に来た段階でガトーも聞こえてなかったっぽいし。
それに、色々曲の入った詰め合わせっぽいからもう飛翔けゲキガンガー3は流れてないと思う。

むしろガトーのほうが気絶から覚めないで死ぬんじゃないか、このままだと。

461 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 00:09:29 ID:XL/Sx4V4
投下乙!
>take the wave
アルベルトとDボゥイの戦いは熱い!
アニロワに投下しても問題無さそうな作品だw
Dボゥイは正直言って明るい未来なんて無さそうだから困る
>駆け抜ける嵐
翔子は暴れすぎたな
ガイの言うことを聞いていれば別の未来があったのかもしれないが・・・
調子よく殺し続けたことと先手を取れたせいで自滅したようなものだな
甲洋はカワイソス。死んだことも分からないのか・・・
ガトーは強機体GETとどうなるやら

作者さんお疲れ様でした

462 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 00:21:57 ID:1YGTykHm
またファフナー厨か
そんなにキャラが死ぬのが嫌なら消えろよ

463 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 00:42:07 ID:WeZ8eJVf
乙の一言もなしに粗探しする奴の言うことなんてまともに対応する必要ないよ
演出くらいしか文句付けられないから必死なんだろうさ

464 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 05:23:20 ID:4NwFaElZ
ごめん、投下乙って言うのも忘れる位内容が微妙だったから、改めて投下乙
俺はべつに文句つけるつもりはないからそのまま通しでおk

465 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 09:00:42 ID:WeZ8eJVf
ファフナーキャラは多すぎるからどんどん間引いた方がいい

466 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 10:13:30 ID:ZwNe5olD
意味が分からん。
キャラ単位の行動、関係でこいつうまくねーなと判断されて殺されるならまだしも、
数が多いからなんて今までの内容一切関係なしの理由で殺されちゃたまらん。

467 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 10:24:24 ID:+UDDDgIp
そもそもそんな理由で間引くぐらいなら
準備段階で1作品ごとの参加人数制限するように提案しろよwwwって話だ

468 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 10:36:05 ID:CkKAyHr6
ところで今の流れと関係ないが
>>441のDボゥイの現在地がC-6になってる

469 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 11:53:42 ID:Fs0eTa5W
なんか最近、作者たちの間でリレーされてない感はあるかな
書きたいキャラには重要そうな(しばらく生き残りそうな)フラグを立てるが
自分にとってそう重要でもないキャラのフラグはどうでもいいみたいな

リレーなんだからそういうのは当たり前なのはわかるんだが、
見てる側としては長打狙いの強振が当たり損ねになるとこばっかり見てるから
消化不良気味になってるんじゃないか

470 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 12:46:02 ID:ZwNe5olD
そんな中全ての書き手に道化として書かれてるミストさんパネェ
これがミストさんクオリティか

471 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 12:58:03 ID:rgAP8vzQ
リアル系機体よえーw

そんな中アルベルトさんハンパねーっす
ブラスターテッカマンより強いとかw
BF団のエージェント一人いればラダムとか余裕で撃退出来るな

472 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 14:12:41 ID:1YGTykHm
ファフナー殺しにくいなw
たかが1人殺しただけでフラグがどうこうってw
前回の一騎は都合よくミスが見つかったけど今回は見つからないからそんなこと言うのかな?w

473 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 14:18:10 ID:RDVWaxKu
矛盾がない
キャラも崩壊してない
じゃあ次はフラグがもったいないから破棄だってのが目に見えてるなw

474 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 15:15:39 ID:XL/Sx4V4
>>471
確かにリアル系は弱い
でも今までやられ役だったMSも遂に最強のMSが出てきたからな
武装はほとんど破壊されたが活躍をひっそりと期待している。

475 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 15:25:59 ID:KtB/5xqI
正直、微妙な作品だな
荒れるのは嫌だが文句出るのは仕方ないと言うべきか…
これなら放送後まで待って自分より上手い人に多人数で書いてもらった方がいいような…

476 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 15:35:51 ID:TVPlINVa
ロワにはよくあることだ気にスンナよ。

全部のフラグを解決していけるわけないじゃん。
誰か死んだら駄目になるフラグとかも多いし。たまに無理やりぎみに継続されるフラグもあるけどね。

477 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 15:36:18 ID:RDVWaxKu
ファフナー厨はほんとうっとおしいな

478 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 15:48:01 ID:TUhMa0uL
レッテル厨か

479 : ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/07(日) 15:49:00 ID:nXF2Eoow
ファフナーが多すぎるし調子乗ってる気がしたから殺しただけだよw
ファフナー好きでもないし

480 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:05:53 ID:MH1SI97q
鳥割れ……でもなさそうだな。避難所にも同時刻に書き込んでるし
で、自ら荒らし宣言したこいつをどうするよ?
この発言がなければ普通に通っただろうに、わざわざ鳥付きで煽るような奴に書いて欲しくないんだが

481 : ◆Ujakh5O.Yc :2010/03/07(日) 16:11:04 ID:TUhMa0uL
トリワレしてるぞ

482 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:12:41 ID:qvRQ6PTC
#イスペイ:?s2SStITHHc     ggr
#コミクロ:?06elPxNp8E     ggr
#ラスベガ◆Ujakh5O.Yc http://blog.livedoor.jp/trip_disclosure/archives/cat_32702.html


残念ですがただの鳥割れですwwwm9(^Д^)
上記の方はトリ変えた方が良さそうですね
にしても得意げにこれで破棄させられる!と思ったアホがいてワラタwww

483 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:18:10 ID:TUhMa0uL
アルファベットや数字の複合でないとわりとバレやすいんだよな。
書き手さんは避難所で確認カキコしたほうがいい

484 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:19:25 ID:qvRQ6PTC

       ID:MH1SI97q
          ____
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\    <鳥割れ……でもなさそうだな。避難所にも同時刻に書き込んでるし
    /   ⌒(__人__)⌒ \    で、自ら荒らし宣言したこいつをどうするよ?
    |      |r┬-|    |   この発言がなければ普通に通っただろうに、わざわざ鳥付きで煽るような奴に書いて欲しくないんだが
     \     `ー’´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))





ねぇねぇ、
今どんな気持ち?
        ∩___∩                     ∩___∩
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽハッ    __ _,, -ー ,,    ハッ   / ⌒  ⌒ 丶|
        /  (●)  (●)  ハッ   (/   "つ`..,:  ハッ (●)  (●) 丶     今、どんな気持ち?
       |     ( _●_) ミ    :/ID:MH1SI97q:::i:.   ミ (_●_ )    |        ねぇ、どんな気持ち?
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶
      /      /    ̄   :|::|    ::::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶
     /     /    ♪    :|::|    ::::| :::|:            \   丶
     (_ ⌒丶...        :` |    ::::| :::|_:           /⌒_)
      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  トントン                             ソ  トントン


485 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:19:30 ID:Wm14LIEi
イスペイルてwwww

486 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:22:56 ID:XL/Sx4V4
>>484
やめてやれよwwwwwwwwwwww

487 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:25:57 ID:ZwNe5olD
……なんかなあ、この人が投下するたびに荒れる気がするのは気のせいか

488 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:30:17 ID:TVPlINVa
>>487
住民の民度が少々低いだけさ。気にスンナよ。

でさー、放送後の機体投下だけどサー。追加する数だけ決めて、詳細とか追加場所とかは以降の書き手さんに任せるべきだと思うんだ。

489 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:32:24 ID:qvRQ6PTC
常識的に考えて作品で揉めてる時にトリつけて煽る馬鹿がいるかってのw

>>487
展開にさほど影響のない演出の部分が矛盾だって突っ込んだ奴の言うこっちゃないな
修正来たみたいだし意見書いて来いよ、納得できませんから破棄してくださいってなw

490 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 16:36:11 ID:rgAP8vzQ
ワロタ

491 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 17:54:34 ID:hObkrhdJ
ワラタwwww
自分を犠牲にしてファフナー厨どーのって場を和ませるとはやるなおぬしw
けど割れてるような鳥で書くのも正直どうかと
勿論破棄云々とは別の問題だけど

492 : ◆..mGw0mWqs :2010/03/07(日) 18:10:58 ID:KM771pze
test

493 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 18:17:32 ID:CkKAyHr6
笑えねえよ

494 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 19:11:47 ID:pkLHyt2r
>>488
ていうか追加機体のルールというか設定方法というか、そういうのって決まってたんだっけ?
追加場所も放送で言うんじゃなかった?ちょっとこの辺のルールが曖昧でわからん
禁止エリアの数や場所も含めて、そろそろきっちり決めてしまおう。放送は近いし

495 :それも名無しだ:2010/03/07(日) 21:18:10 ID:pkLHyt2r
ところで『take the wave』で今気付いたんだけど
最後のアルベルトの所で、載宋は既に死亡してるような描写がなされてたけど、
登場話見たら、まだ載宋が生きてる時間から来てるっぽいです

496 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 10:01:25 ID:8hZCzhR1
お前ら何諦めてるんだよ
キャラが違うフラグ無視だ空気読めてないっつって突撃して来いよ
わめけば破棄させられるのがここのルールだろうが

497 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 12:28:40 ID:0cIPoA/7
         ,、ヽr,
     / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
    / ///W`ヽヽ ゝ
  γ / / / //V\ l l .|
  l ル(● )W(● ) l リ ル  
  レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ  
  |  l^l^lnー'´   V | /   援護は任せてください、>>496さん!
  \ヽ   L      /
     ゝ  ノ
   /_/ \ヽ /ノ \

498 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 13:48:48 ID:dhxsDtjF
>>496
ファフナー厨ざまあwww

499 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 13:56:08 ID:8hZCzhR1
割れてる鳥で書いた時点でセキュリティ意識のないアホだってわかるだろうが
キャラが違うフラグ無視だ空気読めてない鳥割れしてるの四重罪で破棄+アク禁して当然だあんなクズ書き手

500 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 14:10:57 ID:dhxsDtjF
セキュリティ意識(笑)

501 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 14:43:34 ID:0cIPoA/7
         ,、ヽr,
     / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
    / ///W`ヽヽ ゝ
  γ / / / //V\ l l .|
  l ル(● )W(● ) l リ ル  
  レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ   お、俺は…住人が…醜い心を持ってるなんて…思いたく…う、ううっ…
  |  l^l^lnー'´   V | /   どうしても…スレに荒れないでほしくて…ううっ…
  \ヽ   L      /
     ゝ  ノ
   /_/ \ヽ /ノ \


         ,、ヽr,
     / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ 
    / ///W`ヽヽ ゝ
  γ / / / //V\ l l .|
  l ル( ●)W( ●) l リ ル  
  レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ  
  |  l^l^lnー'´   V | /   
  \ヽ   L      /
     ゝ  ノ
   /_/ \ヽ /ノ \

502 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 14:48:50 ID:9C3Z1iaN
つか、カタカナ四文字のトリップって流行ってんのか?
そりゃ覚えやすいとは思うが……
三人もこんなん使ってたのかよ

503 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 15:22:19 ID:SpB65Rrp
(猿渡さんにだけには言われたくなかった…!)


504 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 16:04:49 ID:UEq/HUpM
仕様が変わったから四文字以上のトリはしたらばと2chで変わるんじゃなかったかな
その規定がわからなければ単純になるのも不思議じゃないが

505 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 17:10:49 ID:XvEf6IBW
>>504
変わらないよ。変わるのは10文字近いトリだ。
それ以前に4文字とか重複の可能性ある単純なトリとか普通は使わない。

腕のある人間ほど不用意にキャラを死亡させないのはどこのロワでも一緒なのに
なんでここはあきらかに腕のない書き手がやたらと死亡話を書きたがるんだ?
書いてる自分は楽しいのかもしれんが
リレーする気が感じられない+フラグブレイカー+話もつまらない
とか今後はもうやめてくれ

506 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 17:46:53 ID:dhxsDtjF
自分が気に入らなければリレーする気が感じられないってwww
フラグが気になるなら6人も出すなよカスwww
つまらないってのもお前の感じ方にすぎないだろwww

これだからファフナー厨はwww

507 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 18:02:04 ID:0cIPoA/7
(くっ…! 落ち着け!あんな安っぽい挑発に乗るな!)

508 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 18:03:51 ID:9C3Z1iaN
>>504
全角4文字半角8文字だよ
全部カナで四文字はありえねーわ

509 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 19:24:06 ID:XvEf6IBW
ファフナーとか別にどうでもいいんだが。
ただ翔子死亡も話がつまらない上に次に繋がるものが何もない展開
テッサ死亡といいカヲル死亡といいそういう作品が多すぎるって事を言ってるんだよ
話に無理があるわけじゃないから残念ながら通しでいい。
けど今後もこんな糞つまらない作品が懲りずに投下され続けるのかと思う
いい加減やめてほしい。

510 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 19:37:18 ID:SpB65Rrp
こいつが第一次に参加してたら憤死しただろうな

511 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 19:55:47 ID:9C3Z1iaN
そんなことより、今回の優勝者の予想でもしようぜ
僕は碇シンジ君!

512 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 19:59:16 ID:rbGne9eM
それより、ここまできたら放送のことのほうが先だろw

禁止エリアや追加機体の置き場所とか、書いた人が決めちゃっていいの?
禁止エリアの数は5つくらい行ってもいいと思う、ペース速いし

513 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 20:06:50 ID:irc/ZNKt
倍プッシュだッ
いっそ禁止エリア数を10個か20個ぐらいにどーよ?

514 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 20:18:29 ID:9C3Z1iaN
1時間に一エリアでいいんじゃね

515 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 20:22:49 ID:UUdJt8SJ
なんか書きたくないなあ、ここで

516 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 20:28:23 ID:rbGne9eM
つまりこの放送で8つ禁止エリアを挙げて、
そこから一時間に一エリアずつ埋まっていく感じか……
それもありな気がしてきた。エリアの数とか時間的にも、割とちょうどいいかもしれん

517 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 20:33:40 ID:SPAyTdHW
時間ごとに徐々にってのもいいかもね
数と場所は書く人次第でいいと思う

518 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 21:00:02 ID:S5DhOJlt
>>511
それよりも今回の途中脱出者とそのやり方を予想しようぜ!

519 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 21:01:37 ID:SPAyTdHW
ギリアムさんが死んだと思ったらまた別次元に

520 :それも名無しだ:2010/03/08(月) 22:43:27 ID:F6NFy4wG
破棄できないからせめてもの抵抗に口汚く罵るか
民度が知れるってもんだ
腕のない書き手が云々言うなら自分が書き手になって望み通りの話を欠けばいいじゃないっすかwww

521 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 01:18:38 ID:X+noCzJH
だってリレーだろ。民度ってどういう意味で言ってんの???
どんなに良い話で繋いでも、次であっさり駄目にされるなら
真面目な書き手が気の毒すぎるよ。
真面目でまともな書き手ほど、リレーしよう、させようとして苦労してるのが
わからないのかなあ。

522 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 01:28:44 ID:5AUwHbwB
消費するだけの読み手様が何をおっしゃるやらw
書き手が気の毒?自分じゃない誰かを罵倒の理由にするなよ。
良い悪いなんておまえの主観だろ。実際何人かは歓迎してるのは無視ですか?
リレーだからこそ玉石混交なんだろうが、アホか。
それが嫌なら真面目な書き手wだけで談合して内輪で回してろよ

523 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 01:52:34 ID:X+noCzJH
お粗末なのを自覚はしてるのか

524 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 02:01:56 ID:P066zDw8
そこしか反論できないのかよw

525 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 02:02:36 ID:1P00plVD
でも下手な作品よりお前みたいな奴のほうが迷惑だよね
勝手にこれは悪い、他の作者は気の毒とか決め付けて喚いてるんだから

526 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 02:21:53 ID:pCEp/QO0
まあ、言ってる意味は分からないでもない。
誰だって自分がこうしようああしようって書いて、うまくリレーされてるのをちょん切られたらいい気はしない。
けどまあ、そうなったらそうなったである程度はまた割り切って先に進んでいくしかないのさ。
そうなったらそうなったでまたSSを書いて残された者、フラグを軌道修正してね。


けどまあ度を超えたら流石にちょっと待てになるし鬼の顔になるが、そういうのはそうそうないと思いたい。

527 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 02:40:49 ID:9u80njFx
ぶっちゃけ読み手の反応こそ度を超えてきてるような


528 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 04:58:14 ID:PuOK5J4r
そうだ、誰にも読めない所で発表するのはどうだろう

529 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 07:02:10 ID:iLZ7288D
だが断る。
このスパロワ書き手の最も好きなことのひとつはお前みたいなやつに嫌がらせすることだ。

530 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 11:05:02 ID:lKhvBdZx
お前みたいな奴が出てくれば
例え面白くなかろうと通したくなるのがにんげんのさがか

531 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 11:42:36 ID:SWJNmS0Q
話がつまらないとか個人の感想を押しつけるように喚かれてもなぁ。俺は普通に面白いと思ったし
だったらその「面白い話」とやらを自分で書いて下さいよと
失念してるやつが多いがどんな書き手・作品だろうと批判するだけしか能がない読み手様よりは上なんだぜ
リアルの時間削って執筆に充ててるんだからな

532 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 11:44:48 ID:SWJNmS0Q
おっと、「面白い話」じゃなくて「つまらなくない話」だったな

533 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 12:02:36 ID:X+noCzJH
なんという若者な反応… 気の毒になってきた
わかった、悪かったよ。今ロワはフラグつぶしパターン多すぎて過敏すぎた。
滅多に書き込みなんてしないんだ。

むしろ、未熟を自覚できる勇気があるなら伸びることができるよ
お前のトリなんか知らないけど、これからでも同一のトリで書き続けてさ
いきなり死人を出すとか刺激の強いことは、もうちょっと待て
死人を出さないバトルを書くほうが伸びるんだぞ、死で逃げられないからな。
ちゃんと話に山をつくらないといけない。
まず自分の一番好きなキャラを活躍させてみろ。いきなり発表ではなく。
思い入れのあるキャラクターのほうがいきいき書けるから

俺も反省して消えるし。だからあまり暗いほうに行くなよ。

534 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 12:25:44 ID:KpEtnVwQ
>滅多に書き込みなんてしないんだ。
>滅多に書き込みなんてしないんだ。
>滅多に書き込みなんてしないんだ。


これはひどい読み手様

535 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 13:03:31 ID:SWJNmS0Q
気の毒になったのはこっちだよw
誰にも賛同してもらえなかったからってそんな負け惜しみのような泣きごと言うまで追い込んじゃってごめんよw
いつの間にお前の相手が問題の書き手当人になったのさww名無しなのに話わかるなんてエスパーですかwww

536 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 14:07:20 ID:1P00plVD
馬鹿が無理して頭良さげに書き込むと>>533みたいになるんだな

出てこなければ叩かれなかったのに!!!!!!!!

537 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 15:45:00 ID:SWJNmS0Q
                              / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ,. -ー冖'⌒'ー-、             |  なんという若者な反応… 気の毒になってきた
       ,ノ ID:X+noCzJH\          . |  わかった、悪かったよ。今ロワはフラグつぶしパターン多すぎて過敏すぎた。
       / ,r‐へへく⌒'¬、  ヽ キリッ       .|  滅多に書き込みなんてしないんだ。
       {ノ へ.._、 ,,/~`  〉  }    ,r=-、 . |  むしろ、未熟を自覚できる勇気があるなら伸びることができるよ
      /プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く    /,ミ=/ < お前のトリなんか知らないけど、これからでも同一のトリで書き続けてさ
    ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐'  リ,イ}    〃 /   |  いきなり死人を出すとか刺激の強いことは、もうちょっと待て
   / _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ    〃 /    |  死人を出さないバトルを書くほうが伸びるんだぞ、死で逃げられないからな。
  ,/ └' ノ \   こ¨`    ノ{ー--、〃__/    |  ちゃんと話に山をつくらないといけない。
  人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\   |  まず自分の一番好きなキャラを活躍させてみろ。いきなり発表ではなく。
. /   |/ |::::::|、       〃 /:::::/    ヽ  |  思い入れのあるキャラクターのほうがいきいき書けるから
/   |   |::::::|\、_________/'   /:::::/〃      |  俺も反省して消えるし。だからあまり暗いほうに行くなよ。
                             \________________________

            |
            |
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 ババ        バババ  ババババ
    バババ ∧_,∧  ババ ∧_∧ バババ
  ∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧
 (´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
 (っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
 /   ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ (   \
 ( / ̄∪バ (  ´・) ∪ ̄∪(・`  )ババ ∪ ̄\ )
  ババババ/    )  バババ (   \ ババババ
 バババ  `u-u'. バババ ババ `u-u'

            |
            |
            ↓

      ト、                  ______)
     「::::\┐  _,,. --──- 、..,,_    `ヽ.  で  泣  も   
   r-‐'へ::::::::!_'´ __,,,,......,,,,,__    `ヽ、    ', す い  う  
   >:、:;::::::>''"´       `"'' 、   ':,   i. よ て   や  
  └─ァ''"  /            `':.,  ',.   !!  る  め  
     ,:' /   / ,' /  ,' i.  ', ':,  i    ',!  i.  |.   子   て 
   / ,'  .,'`メ、!,_,/ ./! 、i__,,!イ .|.  i ,ゝ |  |.   も  .下  
   ,'  i   ,!/,.-ァー;' / !/ァ;ー'-r'、 ! /__」  |   |    い  さ  
   i   ! ハ!イ i `ハ     i `'ハ Y/ i/  ; |  |.   る   い
  └'^iー! ,iヘ ':,_ン    ':,__ン ノ!'  |  i. i  ,'    ん   ! !
    ,:'  .!.7,.,.,     '     .,.,., ,'!  .!  | |∠,_    ________
 o ゜/  ,:'. ト、   r‐,-‐ ''"´`ヽ. / ;   |  ! !  `Y´ ̄
   ,' .// i. `i:.、.,!/      ,.イ,:' ,'   | ,'i .|
   レヘ_/ヽ. !ァ''"´ `ヾi、ー=''"/ヨ___,/、___!へr┘
       /      ヾ!二へ/:::::ト,.-'‐'^ヽ,
       ,'        ',l>く}:::7    rノ   ,. '"´ ̄`ヽ.  っ
     K_    _,r-イYン/ムi:::::/   ,ノ´  /        ', っ
       /Y>ベ´   '';:::::io:/   ,イ   /           !
     ,.:':::::ヽ、ン':,    ヽ/   ,イ /゙,ー、,'   、    ,.-‐、,'
   /:::/:::::::::::::::::ヽ.   '    ,.;'ヾ/、/_/ノ  ヽ. ヽ,/,.-‐'/
 ,く:::::::/::::::::::::::::::::::::`ヽ、___,.,.イi `'ー'^''‐'/      ヽ.,/ (___)

538 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 17:33:37 ID:kzfkYEoL
どうでもいいけど
追加機体ってモビルドールトーレスみたいな複数の遠隔操作もアリなの?
レーベンが二つ機体操る腹積もりらしいからその辺ちょっと気になった

539 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 18:41:06 ID:J02J3nMB
憎しみの螺旋が渦巻いてるな
つーか破棄になるような、なったSSが多すぎるのも事実だよな
その積み重ねで過敏になってるのもあるんだろ
書き手も読み手もそこはお互い空気読む方向で気をつければいいんじゃね?

複数の遠隔操作、書き手が書けるんなら別にいいんじゃね?


540 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 19:20:54 ID:pCEp/QO0
ぶっちゃけ煽る荒らしとかもいるのは確定的に明らかだから話半分でいいよ。

フラグを潰されていい気がしないのは分かる。けど、だからってフラグ折るなってのは論外。
フラグ同士ぶつかることもあるし、折れてまた変わるのもある。そのフラグの成就を待ったら他のフラグが割を食うとかあるしな。
そこらへんの兼ね合いは書き手それぞれ違うし、優先度も。
そりゃ単にへし折られただけならぶっちゃけ書き手も人の子、人によっちゃ(つか俺も)むっと来るが、
リレーなんだからある程度は飲み込まなきゃしょうがないっしょ。
できることは、SSを書いて、さらに組み立てなおすなり別の芽を伸ばすなりして折られた事実を受けてどう立ちまわるかだろ。
まあ、愚痴りたくなる気持ちも分からないでもないけどさ、それを言っちゃあおしめえよ。

541 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 19:46:49 ID:lKhvBdZx
組み立て直すことも別の芽を出すこともできないから
問題ない作品にもグダグダ言うんじゃね?

542 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 19:59:55 ID:sCuPYc7q
煽ってるやつをどうこう言うなら、問題なく通った話をいつまでもグダグダ粘着する奴もウザいという点ではそんな変わらんのだがな
俺個人としてはファフナーは多すぎるし、ファフナーキャラのフラグ成就のために他のキャラをないがしろにされたらたまらんからこの展開は願ったりだよ
強マーダーに強機体と強武器持たせてんのに何も残らんって文句言ってる奴の方が理解できん

543 :374:2010/03/09(火) 20:04:12 ID:weHRrnPr
>>374です。一応現在まで投下されているSSを参考に暫定で纏めた物を投下
これも追加した方がいいのでは?
ここが間違っている、遊び心が足りないんじゃね?等ありましたら意見お願いします
最終的に第一回放送が投下された後にWikiに収録できるように纏めたいと思います

第一回放送までのSS内で出てきた新要素まとめ・解説編

・補給ポイントを繋ぐイントラネット
 補給装置には情報端末、イントラネットとしての機能もあります。
 予め参加者が補給装置内に情報を入れておくことで
 後にその補給装置を使用した他の参加者の機体に情報が流れる仕組みになっています。
 情報は5〜6の種類に分けられた補給装置間で共有されています。
 例:補給装置の種類を仮にA〜Gと振り分けます。
   ある参加者がA系列の補給装置に情報を吹き込んだ場合、同じA系列の補給装置に情報が流れます。
   B系列に別の参加者が情報を吹き込んだ場合はB系列の補給装置にその情報が流れます。
   ですがA系列の補給装置の情報はB系列には流れません。その逆の場合もあります。
   なんの情報も吹き込まれて居ない系列からは当然情報は得られません。

・Universal Network
 通称UNと呼ばれるこのイントラネットは会場内に複数設置されています。
 補給装置のそれとは違い、元からUN間で種類分けは無いようです。 
 21世紀初頭のインターネットさながらの書き込み可能な掲示板も用意されており参加者間の情報のやり取りも可能です。
 
 ・ハロを用いることで得られる情報
  小型ロボット『ハロ』にはバトルロワイアル内の様々なデータが更新され続けています。
  通常手段では閲覧不可能なそれはUNに接続し、モニター画面を介して初めて閲覧できます。
  一度閲覧可能になったデータはUNを介さずに閲覧も可能になります。
  ただし、第一回放送が行われる以前の時点での閲覧可能なデータは1つだけです。
  放送が行われる毎に閲覧できるデータは更新されていきます。
  現在閲覧可能なデータは『マーダーランキング』のみです。
  
  ・マーダーランキング
   殺人者のランキング。殺害人数が多ければ多いほど順位は高くなります。
   4時間毎にデータが更新されます。

・G-5基地データベース
 G-5基地施設のデータベースに全参加者分の支給機体の情報有り。
 放送毎の追加機体の情報も追加。

・空間転移装置
 地上と宇宙を繋ぐ手段(その1)
 時間にラグなどは起こりませんが行先は初期設定された転移装置間のみです。
 設定された転移装置から半径十数キロメートル以内の範囲であればランダムではありますがずらすことが可能です。

・シャトル
 地上と宇宙を繋ぐ手段(その2)
 行き先は自由に選べますがタイムラグが生じます。

544 :374:2010/03/09(火) 20:06:22 ID:weHRrnPr
第一回放送までのSS内で出てきた新要素まとめ・資料編

・現段階で判明している補給ポイントの位置
  ○B-4市街地
 A×D-1      
 B○D-1海中
 A○D-4森林地帯
  ○D-6山岳地帯
  ○G-2基地施設北部
  ○G-5基地施設
  ○c-2資源衛星ウルカヌス
 ※全角英字はイントラネットの種類が同じ補給装置。
  ○と×は現在その補給装置が使用可能か使用不可かを表しています。

・現時点で判明しているUN端末の位置
 A-1基地施設
 南西の市街地
 北東巨大基地施設、その他主だった地上施設
 a-3資源衛星
 c-3コロニー

・空間転移装置の位置
 A-6⇔a-3資源衛星
 B-1⇔a-1コロニー
 G-7⇔c-3コロニー

現段階で纏めたのはここまです。では失礼します

545 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 20:10:29 ID:pCEp/QO0
おおー、まとめ乙!

546 :それも名無しだ:2010/03/09(火) 21:09:55 ID:PAjBakhT
おおぅ、超GJ!
既にいろいろ詰め込まれてるな、このロワw
しかしこれは何か、今後の三次スパは情報戦が重要になっていく布石なのか
この辺、ルリルリの重要性が大幅に増してきそうだな

547 :それも名無しだ:2010/03/10(水) 00:02:10 ID:5ZE4fS2G
「戦いを制するものは情報だ」なギリさんもか
つかギリさんいくつフラグ立ててるんだよw
主催者と因縁あり、次元関係の知識あり、ロワ前からの仲間あり、次々と立てる死亡フラグありw
そろそろ持ち切れなくなるぞ

548 :それも名無しだ:2010/03/10(水) 03:03:44 ID:3Zwr1XT9
tes

549 :それも名無しだ:2010/03/10(水) 04:10:02 ID:WtZ3ncIO
wikiのマーダーランキングも更新してくれ

550 :それも名無しだ:2010/03/11(木) 21:58:37 ID:AfWB5QZ3
投下マダー

551 : ◆f/BUilcOlo :2010/03/11(木) 22:05:01 ID:+ibQvEFf
十二時過ぎになりそうです。すみません。

552 : ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:16:31 ID:q1JscFxh
遅れてすみません。投下します。

553 :神経過敏   ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:19:27 ID:q1JscFxh
 その時のシーブックの苛立ちと来たら、相当なものだった。
 
 表面上は和やかに話し合っているようで、その実、腹を探り合っているその集団に対しての苛立ちだった。
 会談が成り立っていたのは、ひとえに各々情報を欲していたから、という側面が強かった。内容の真偽はともかくとして、だ。
 簡単に他人を使用するのが危険だという事は分かる。特に、このような状況であれば尚更だ。
 誰だって死にたくはないし、テッサに限っては子供を二名保護している立場にあるのだから、慎重になるのは当然と言える。
 シーブックもそれは同じ気持ちであり、だからこそ腹が立つし、自分とそれほど歳の変わらない女の子二人が、そういう考え方をしているだろうという事には、ショックを受ける。
 ほんの数刻前の戦闘中に出会い、助けられ、また、助けもした間柄であるドモンまでそうであったのは、少し悲しいことであった。
 ドモンは、ことさらルリとテッサに強く意識を向けているようだった。
 シーブックから見ても二人は整った顔立ちをしているし、綺麗だと思えたが、と言ってドモンが助平根性を露にしている、というのでもなく、その雰囲気からは過去に女性関係でトラブルでもあったのではないか、と想像された。
 年相応に性といったものに興味はあるが、誰々が良い仲だとか、そういった男女間の話には疎いシーブックが自然とそう思えたのは、それだけドモンが分かりやすいという事かも知れなかった。
 妹のリィズと同じか、少し上くらいの年頃に見えるダイヤとイルイまで他人を疑う様子でなかったのは幸いだが、どちらも何事か考え込む顔で、だから余所へ意識を向ける余裕が無いという風情であり、そこは心配であった。
 ヴァンに対してはまた別の苛立ちがあった。
 皆が話す間、ヴァンの意識はその場になかった。他人を信用するとかしないとか、そういう話ですらない。
 眼の前の何者をも顧みない、愚かしいまでに己の目的を遂行せんとする意志に満ちた佇まいに、ただ呆れるばかりだった。
 気絶したドモンをボン太くんから引っ張り出し介抱するのを手伝ってもらったため、ヴァンに悪い印象ばかりを持たずに済んだのは、
 シーブックにとってありがたい事だった。

 外面の穏やかさからは考えられないほど、その場は打算と疑念と警戒と無関心で溢れかえっていると、シーブックは感じてしまった。

 世の中が決して良識ばかりで成り立っていないというのは、母の事にしろ、フロンティア�Wが襲われた事にしろ、現状にしろ、
 シーブックも十分に理解するところだが、目的を同じくするはずの者がこれだけ集まっているというのに、
 こんな空気に包まれてしまう様では、あの場に残ったジャミルが今も生きているに違いない、と信じ続けるのは無理な話だった。
 適当に相手をして離脱すると言っていたのに、いつまで経っても追い付いて来る気配が無い事から、尚更そう思えてしまい、
 まるで、あれこれと理由を付けてジャミルの命を切り捨て、それに納得しようとしている気分であり、大変な情け無さだった。
 
 やがて話が終わり、これからどうするか、と言ったところで、その場に集まる前と同じ、三組に別れて行動する事になった。
 流れから自然とそうなった様に見えたが、あまり大人数で固まると一人ひとりの動きが把握しきれず危険だ、
 という意図が見え隠れする様で、そこでまたシーブックは腹に据え兼ね、舌打ちをしたが、それに気付く者はいなかった。

 結局シーブックは苛立ちを募らせるばかりで、誰も彼も余裕が無いのだという事には頭が回らず、
 お互いに信頼し合っているという実感を得られなかった、という事にばかり囚われたまま彼女らと別れてしまった。
 
 何故これ程までに、人の心情を感じられたのか、と言えば、それはシーブックにも何となくとしか言い様が無かった。
 であれば、自分が神経過敏になりすぎているせいで、ああいう風に感じてしまったのだ、と考えたくなるくらいには、
 皆を信頼したい、というのがシーブックの本音だった。




554 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:22:38 ID:q1JscFxh
 ドモンとシーブックは、弾薬やエネルギーの補給を行える場所を求めて市街地へ移動した。
 この補給ポイントとでも呼ぶべき場所、どういう訳か、位置が記されている地図と記されていない地図があった。
 強力な機体や、元々長時間の稼働に耐えられる機体を支給された者には、補給ポイントの記されていない地図が配布されている、
 という訳でもなさそうで、どうにもこの地図を配布した連中の意図を掴み難い。
 嫌がらせか、気紛れに決めたとでもいう感じだった。
 現在彼らが把握している補給ポイントの位置は、D-1の海中と、B-4市街地の二つ。
 そのうち、市街地にあるはずの補給ポイントに辿り着く、というところで、
 
(何だ……どこから……?)

 シーブックはそのとき初めて、誰かに見られている、という感覚を強く意識した。
 その事をそれとなくドモンに伝えると、どうやらその視線は平原に集まって話をしているときからあったらしい。
 ドモン曰く、その視線の主は只者ではないという。
 ぬいぐるみの様な強化服を着ただけの、ほぼ生身に等しい状態でモビルスーツと対等に渡り合うドモンのその言葉に、
 シーブックは慄然とした。
 二人は互いに機体の背を預け、周囲への警戒を強めた。
 何らかの電波干渉により、通信やレーダーの効果範囲は場所や時間によってかなりのバラつきがあり、
 このときレーダーはその役目を殆ど果たせない状態にあったため、目視に頼るほか無かった。

 しばらく前から自分たちは観察されていたのだ、という事と、それに気付けなかった己の迂闊さをシーブックは呪い、同時に思った。
 ドモンが、ジャイアント・ロボの他に戦力を持たないテッサ達を残して先に移動したのは、この何者かの存在を察知したからなのだろうか。
 ドモン程の男が只者ではないと言うのだから、仮にこれが敵だとすれば、彼女らを庇いながら戦うのは厳しいかも知れない。
 或いは、ドモンが出発前、テッサにどちらかの機体を置いていくか、という話をし、そこまで甘える訳にはいかない、と断られていたが、
 テッサが機体の移譲を遠慮したのも、ドモンが何者かと戦うつもりだという事を感じていたからだろうか。
 しかし、よく考えるとあのときドモンはボン太くんを身に付けていなかったため、ひょっとしてテッサは
 ドモンがボン太くんを所有している事に気付いていなかったのではないか……と、そこまで考えたところで、

「ふもっふ! (そこだッ!)」
  
 いつの間にか再びボン太くんを身に付けたドモンが、キングゲイナーのコックピットから飛び出した。
 弾丸と見紛う勢いのドモンの向かう先、六階建てのビルの屋上に、シーブックもその者の姿を捉えた。
 
「おっと、待った待った」

 おどけた調子で、攻撃しないでくれという様に両手を挙げ、生身の男が姿を現した。
 それを見たドモンが、ビルの屋上に着地し、男の十メートル程手前で止まった。

(何だあいつ……!?)

 今し方の、ドモンの人間離れした脚力を眼にしたというのに、男にはまるで怯んだ様子が無い。
 その男の纏う気配といったものから、確かに並々ならぬ相手だとシーブックも感じていた。

「ふも、ふもふ? ふもふもっふ (貴様、何者だ? しばらく前から俺達を監視していたな)」
「いや、失敬。僕は破嵐万丈という者だけど、実はこの近くでちょっと休んでいるところでね。
 そこに君達が来たものだから、敵か味方かも分からない訳だし、悪いけど、しばらく様子を見させてもらったんだ」
「ふも、ふもふもっふ (ほう、そうか。俺の名はドモン・カッシュだ)」
「まぁ、ひとまず、誰彼構わず殺して回ろう、っていうのでないのなら、少し話をしたいところだけど……」
「ふもぉふもふも、ふも…… (それは俺達も望むところだが、ならば……)」
「……あー、そっちの君。この……彼なのか、彼女なのか……とにかく、このぬいぐるみ君の通訳をお願いできるかな」
「ふもぉ、ふもっふ! (ぬいぐるみではない、ボン太くんだ!)」
 

555 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:27:41 ID:q1JscFxh
 破嵐万丈と名乗った男が困った様に頭をかき、シーブックに向かってそう言ったが、
 シーブックにもドモンが何と言っているのか、まるで分からない。
 なので、

「あの、ドモンさん。そいつを着たままだと、何て言っているのかさっぱりです」
「ふもぉ…… (む、そうか……)」

 そう言うと、ドモンは仕方が無いといった調子でボン太くんの頭を取り、

「改めて名乗ろう。俺の名はドモン・カッシュ。ネオジャパンのガンダムファイターだ」
「どうも、よろしく。それで、そちらは……」
「……シーブック・アノー」
「シーブック君、ね。よろしく」

 若干、警戒した様子でシーブックも名乗った。

「で、とりあえず話には応じてくれる、って事で良いのかな?」
「ああ。だが、その前にもう一人にも出て来てもらおうか」

 ドモンのその言葉にシーブックは驚き、万丈は感心した顔でいた。

「へえ、なかなか鋭いね」
「鍛えているからな」
「なるほど。それじゃあ、隠していても意味は無さそうだ」

 そこで万丈は、やたら芝居掛かった調子で、おほん、と一つ咳払いをすると、叫んだ。

「ストライクノワァァァールッ! カァァァムヒアッ!」

 それに合わせ、一つ通りを挿んだ向かいのビルの影から、ぬっと黒を基調としたカラーリングの機体があらわれ、
 そこから三十代から四十代と思しき男性の声が聞こえた。

「万丈、何だ今のは」
「ま、所謂一つのお約束、って事で。ちょいと場を和ませようと」
「……何でも良いがな。俺はサウス・バニング。所属は連邦軍だが、あのシャドウミラーという連中とは関係無い。
 そちらは、ドモン君に、シーブック君だったな」

 またしても、シーブックは第三者の存在に気付けなかった。
 物事にはもう少し冷静に対処できるという自信があったのに、このザマは何だ、と思う。
 こういうとき、自分の面子を立てたいといった欲を持っている人間は、容易く自尊心を傷つけられ、そのまま自棄になる者もあるが、
 シーブックはそこまではならなかった。
 代わりに、またぞろ、はらわたが煮え繰り返る思いが沸いた。
 少しも上手くいかない物事に対してであり、また、そういった事にいちいち腹を立ててしまう自分自身に対してだった。

「僕らと話をする気があるのなら、このまま補給できる場所まで案内しよう。機体と、僕達の胃袋の、ね」

 そう言って、万丈が微笑んで見せた。いかにも鷹揚な笑い顔だった。
 ドモンとシーブックは顔を見合わせ、どうするか、とお互いに思案するが、結局、万丈たちに付いていく以外の選択肢は無かった。
 元々、仲間を集めるつもりだったのもあるが、万丈とバニングが敵か味方か、今のところ判断がつかないため、
 いずれテッサらが補給をしに立ち寄る事を考えれば、無視して行く訳にはいかないのだった。




556 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:31:55 ID:q1JscFxh
「さ、どうぞどうぞ、お好きなものを選んで」

 万丈がテーブルの上に様々な食品を広げた。サンドウィッチに、おにぎりに、菓子パンに、レトルトのシチューもあった。
 いずれも、この市街地に残されていたものだと万丈は話した。

「誰もいないようだし、このまま腐らせるのも勿体ないんでね。探索のついでに、少しばかり貰ってきたんだ。
 一応、代金はポケットマネーから出してきたけど」

 補給ポイントへ案内されたドモンとシーブックは、何らかの罠を警戒しつつも、
 機体の補給が完了するまでの合間に、万丈らと食事を兼ねた情報交換をする事になった。
 ドモンがおにぎりを一つ手に取り、包みを破ると、においを嗅ぎだした。毒の類が入っていないかを確かめていた。
 それからおにぎりに齧り付き、食べながら今度はサンドウィッチに手を付け、においを嗅ぐと、シーブックへ渡した。

「……分かるんですか?」
「大体な。だが、十分気をつけろ。何かおかしいと感じたら、すぐに吐き出せ」

 一口齧ってみるが、特に異常は感じられなかった。
 正直言って、かなり腹が減っていたため、そのままあまり気にする事無く、あっという間に平らげてしまった。

「そうそう。何事も身体が資本だからね。食事はしっかりとらないと。
 最初に支給された非常食は、どうにも味気なくてね。あれだけじゃあ、気が滅入ってしまうよ」

 万丈は何の気無しに言った風だったが、気が滅入ってしまう、というのは、ある意味で的を射ていた。
 食事や睡眠は人間にとって無くてはならないものであり、それを阻害されると、多大なストレスを感じる。
 そうなると、まともな判断を取ることが難しくなり、何でもない事で諍いが起きる場合がある。
 シャドウミラーがそれを狙っている可能性は十分に有り得た。
 また、こうして敢えて街に食品を残すことで、文字通りこれを餌として一箇所に人を集め、接触を促そうとする意図も感じられた。

「ふうん、ラベル無しの、謎のビデオテープねぇ……ベータとは、こりゃまた」

 情報交換の中、万丈はシーブックの持っていたビデオテープに興味を示した。
 シーブックにとっては骨董品もいいところで、とても役に立つとは思えず、それは万丈に渡された。

 そうして、滞り無く話は進んでいった。
 だが、それが危険人物に関する話題に移ったとき、

「殺すって言うのかッ!」

 シーブックが、突然怒鳴った。

557 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:36:38 ID:q1JscFxh
 万丈が渚カヲルの危険性を語り、出来ることならこれを排除したい、といったことを喋ったときだった。

「そのつもりだが、何か問題があるのかな」
「無いのかよ? 人が死ぬんだぞ!?」
「揚げ足を取るようだけど、僕は彼を人間だとは思っていないし、彼自身もそう思っているだろう」

 シーブックは酷く興奮していた。これまで溜まっていた鬱憤が、それをぶつける分かりやすい対象を見つけ、溢れ出そうとしていた。
 それに対する万丈は平静そのものだった。
 ドモンがシーブックを宥めようとしたが、止まらなかった。

「そうやって、自分は悪くないってさ、言い訳だって分かんないのかよ?」
「むしろ、今の話を聞いて、どうして彼を人間と思えるのかな。彼は人間には持ち得ない能力とメンタルを持っている。
 人間を滅ぼすとも宣言しているし、実際に僕らの仲間が一人殺されている。
 これ以上の犠牲者を出さないためにも、排除は已む無し、と思うけど?」
「論理を駆使するのはそいつにやれよ! 言葉が通じない宇宙人じゃないんだろ!?」
「言葉が通じるからといって、心も通じ合う訳ではないだろう?」
「へえ! そういうの、分かった気になってるってんだよ!」
「どうも、上手くないね。僕は君達と手を組みたいと思っているんだが、これじゃあ、良い関係は築けそうに無い」
「ああ、そう! それで、別々に動こうってのか? こっちの見てないところで何する気だよ?」
「まだ別れるとは言ってないけど……君が望むなら、仕方が無いのかな」
「何だよ? あんた本当に連中叩く気あるのかッ!?」
「そこは信じてもらいたいね」
「癇に障るんだッ!」

 ただの鬱憤晴らしだった。それはシーブック自身が何より分かっていた。
 渚カヲルがどういう奴か分からない自分の方こそ、知った風な口を利いている。
 万丈が相手をしているのも、ドモンが強く止めようとしないのも、バニングが静観しているのも、それが分かっているからだ。
 そうやってシーブックの気が晴れるのなら、それで良いと思っているのだ。
 結局、自分は子供なのだ、という事を理解させられるだけで、いっそう気分が悪くなるばかりだった。
 足手まといだ、という言葉。ジャミルの言った、シーブックを逃がすための。
 力の無さに、腹が立つ。
 力を付けろと言われた。
 力が欲しかった。強い心が欲しかった。
 自分の戦場は何処なのか、まるで分からなかった。

 そうして、滅茶苦茶な事を叫び続けていると、

「一旦、落ち着け」

 頭上から、声が掛かった。ストライクノワールに乗って周囲に眼を向けていた、バニングだった。

「東に、微かにだが爆発らしきものを確認した。ひょっとして、お前達の……」

 それを聞いた瞬間、弾かれた様にシーブックは動き出し、補給の済んだデスティニーに乗り込むと、東へ飛び去ってしまった。

「おい! 落ち着けと言って……」
「ちいっ!」

 バニングの制止の声も聞かず、ドモンもまたキングゲイナーに乗り込み、シーブックの後を追った。
 ドモンとシーブックがテッサらと別れてから既に一時間以上経っていた。
 多少休憩をとるにしても、そろそろ追いついて来てもいい頃合だった。
 だというのに、その気配が全く無いという事は、嫌な予感しかしなかった。
 

558 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:42:26 ID:q1JscFxh
 そして、その場に残された二人は、

「バニング大尉、爆発というのは、確かなんですか?」
「いや、どうも遠すぎてな。それらしいものではあったのだが」
「ふむ……とりあえず、僕らも言ってみましょうか。彼らの仲間が襲われているというのなら、放っておく訳には行かない」

 そう言って万丈が、特に焦った様子も無く、トライダーに乗り込んだ。
 まだドモンらの仲間が襲撃されていると決まってはいないのだから、その態度はある意味当然ではあった。

「万丈、良いのか? あれだけ言われて……」
「彼も大分ストレスが溜まっていたようだし、そういうのは吐き出せるときに吐き出さないとね」
「それはそうだろうが……このまま彼らと一緒に行動できるのか?」
「ま、そこは良く考えて結論を出しましょう。お互いのためには、彼の言った様に、別に別に動いたほうが良い場合もある」

 こうなると、ドモンらが平原に七人集まって話をしているときに接触しなかったのは失敗に思えてくる。
 そのときは、仮に彼らが敵だとすれば、未確認のロボットを一度に五体も相手にする事になり、それは流石にまずいと判断し、
 だから都合良く少人数に別れたところを接触しようとしたのだが、その結果がこれだ。

「本当、上手くいかないものだね」

 万丈のトライダーが動き出し、その後にバニングのストライクノワールが続いた。
 


 背中を預ける、というのは、信頼の表れと言えるだろう。
 背中から撃たれる事は無い、という確信。或いは、背中から撃たれても構わない、という覚悟。
 万丈はバニングに対して、この場での生命線となる機体を預けて偵察に出ることまでして見せた。
 信頼を寄せられている。ならばそれに答えてみせる、という思いがバニングにはあった。
 だが、万丈がほんの数時間前に言った、餌という言葉。それが、妙に意識されてしまう。
 何故か。

 考えたくは無かった。それは、万丈を疑う考えだった。

 ドモンの仲間が、危険人物を誘き寄せるための、餌にされているなどと。
 そのために、ドモンたちだけをこちらに誘い出したのではないか、などと。
 どう考えても理屈に合わない。そんなことをするメリットなど無い。
 疲れているから、そのせいで、神経質になっているだけだ。
 バニングは既に若いとは言えない年齢だ。そのせいで身についた、ある種の老獪さが、そういう考えを持つに至らしめただけだ。
 考えてみれば、万丈と出会ってからまだ数時間程度しか経っていない。万丈がどんな人間か、知らないことのほうが多いのだ。
 そう簡単に信頼は築けるものではない。
 一緒に戦っていくうちに、いつの間にか相手を信頼しているものだ。
 そうやって、安心して背中を任せられるようになる。
 戦っていくうちに、自然とそうなる。

 自分はまだ戦える。
 まだ若い者には負けない。
 自分の戦場は、まだ此処にある。

 そう言い聞かせた。


559 :神経過敏  ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:46:58 ID:q1JscFxh
【シーブック・アノー 搭乗機体:デスティニーガンダム+ミーティア(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
 パイロット状況:イライラ
 機体状況一(デスティニー):ミーティア接続中
 機体状況二(ミーティア):右アーム切断
 現在位置:A-4
 第一行動方針:引き返す
 第二行動方針:仲間と情報を集める
 第三行動方針:4〜5時にD-4で合流
 最終行動方針:リィズやセシリー、みんなのところに帰る】


【ドモン・カッシュ 搭乗機体:ボン太くん(フルメタル・パニック? ふもっふ)+キングゲイナー(OVERMANキングゲイナー )
 パイロット状況:健康
 機体状況一(ボン太くん):超強化改造済み、ガーベラ・ストレート装備
 機体状況二(キングゲイナー):小破、全身の装甲に軽い損傷
 現在位置:A-4
 第一行動方針:シーブックを追う
 第二行動方針:シャドウミラー打倒の手段を探す
 第三行動方針:シンを救う
 第四行動方針:4〜5時にD-4で合流
 最終行動方針:シャドウミラーを討つ
 備考:ボン太くんを着たままキングゲイナーを操縦しています】


【破嵐万丈 搭乗機体:トライダーG7(無敵ロボ トライダーG7)
 パイロット状況:健康、謎のビデオテープを所持
 機体状況:装甲を損傷、行動に影響なし
 現在位置:A-4
 第一行動方針:ドモン達を追う
 第二行動方針:弱きを助け強きを挫く。ま、悪党がいたら成敗しときますかね。
 第三行動方針:渚カヲルを必ず倒す
 最終行動方針:ヴィンデル・マウザーの野望を打ち砕く】


【サウス・バニング 搭乗機体:ストライクノワール(機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER)
 パイロット状況:健康
 機体状況:良好
 現在位置:A-4
 第一行動方針:ドモン達を追う
 第二行動方針:コウを探す
 第三行動方針:ガトー、イネス、真矢、カヲルを警戒
 最終行動方針:シャドウミラーの打倒】


【一日目 13:20】

560 : ◆f/BUilcOlo :2010/03/12(金) 00:50:03 ID:q1JscFxh
投下終了しました。

561 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 00:58:47 ID:Qc0V4MW+
なんかシ―ブックのキャラ違くね?
これじゃカミーユ並みのDQNじゃん

562 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 01:48:29 ID:yqA41GZH
投下乙!
そうだよなあ、シーブック原作で神経すり減らして増長へ向かう直前だから力の無さを自覚したらこうなるよなあw
いい感じに疑心暗鬼も渦巻いてきたし、そうそうあっさりとは合流できないか……w
これから放送が始まってどうなることやらw

563 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 01:49:19 ID:JIbd6SkD
キャラもそうだが前回ヴァン以外は普通に話し合い上手くいってたような
シーブックも含め

564 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 01:56:10 ID:61+dWUex
前話でドモンが機体渡さなかったのをフォローしたんだろうけど、いくらなんでもこの状況でテッサが機体くれると言われて遠慮するとは思えないんだが……
甘えられないって、そんな体面か何か優先したのか知らないが子供二人の命と秤にかけても押し通すほどテッサはアホなのか?
情報交換したのにボン太くんを所有してることに気付いてない、ってのはもうこじつけ臭いぞ

565 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 01:58:32 ID:FUyjw8BY
じゃあ他にどんな理由があるんだよ
ってか前の話の作者も大変なのは分かるけど
別の話書く暇があるならフォローさせるなよ

566 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 03:22:50 ID:/9LQnk+m
後継がフォローできるで修正要求出さなかったんだから書き手にフォローさせるなと言うのは可笑しいだろw

567 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 11:06:24 ID:vEqu0Z6m
万丈がカヲルを殺すつもりだってことにシ―ブックが文句言うなら、
前の話でヴァンがカギ爪を殺す(まあこれは参加者内にはいないからか?)、
ドモンが五飛が死んだ場所に行って危険人物を倒す……と言った時に文句言ってないんだってことになるわな

上で言ってるがこれがカミーユなら納得できる。でもシ―ブックって基本的に温厚というかそこまで感情むき出しのキャラじゃないぞ

568 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 12:12:32 ID:tICi/ztG
フォローすればするほど痛さが増しているようなw
機体の譲渡関連はカットでいいんじゃね?
死者をこれ以上鞭打たないでくれ

なんか煽りっぽくなっちゃったけど、本気でそう思った

569 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 13:18:19 ID:JIbd6SkD
集団で女子ども交じりで話し合いしてるの確認してるにもかかわらずスルーしたってのもどうなのよ
弱気を助けで協力者探そうって行動してる万丈さんが
襲われる心配してスルーって万丈さんバニングさんはそんな自分が問答無用で襲われそうな奴or交渉に自信がないと思ってるのか?
疑心暗鬼な展開ありきでキャラでも前回からの流れで考えてもおかしいような

570 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 15:29:02 ID:YHc8XkYZ
馬鹿は放置するとして、wikiがすげえ分かりづらいのは月報前に何とかしたいな
そもそも収録が遅い上に死亡者リストなんかもまるっきり更新されてないし

571 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 15:35:24 ID:ejOD5TJ/
なら気付いたお前がやれや
ここで言えば誰かがやるだろうとでも思ってんのか?
前の話を放置した結果今回矛盾になってんだろ、理解できないなら黙ってろ

572 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 16:15:51 ID:TwL1VjV6
ならまともなフォローできる奴書けよ
まあドモンが女子供を保護しなかった理由なんて強引に説明しなくては無理だろうけど
投下した時も問題は言われてたのに
まともに取り合わず全部スルーして責任を逃れた挙げ句
何食わぬ顔で次の話の予約をした前の話の作者にはビックリしたよ、その非常識さには

573 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 16:26:44 ID:yqA41GZH
なんつうか、荒らしが多いな。
それっぽいこと言って口汚く罵って煽るからすぐわかる。
スルーのタイミングを(ry

574 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 16:33:56 ID:ejOD5TJ/
は?この指摘全部荒らしで済ませる気?

575 :それも名無しだ:2010/03/12(金) 16:35:19 ID:bpb+96zQ
とりあえず、ここで続けても意味がないから、続きはしたらばでやりましょう
そのための矛盾修正スレです

576 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 00:14:40 ID:ZTwGBRsf
なんかなー初心に戻って言うけどこまけえことはいいんだよ大切なのはノリと空気の読め具合だぜ? 
それ以外はなんも言わんさ

577 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 00:26:54 ID:2upM2VcW
読めてないから破棄になったんだろ

578 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 00:27:34 ID:MRsqSWsp
その学園もプレイした人には対戦だけはわりかし評判よかったような

579 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 00:29:55 ID:MRsqSWsp
誤爆です……

580 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 14:58:01 ID:eTR+xgYc
スパロワにおける死亡フラグって
強機体支給
核支給
ロリ
他にある?

581 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 15:02:23 ID:lT/NikSG
読み手様に目をつけられる

582 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 15:08:00 ID:mL+pwAQc
一部の有力書き手に目を付けられる

583 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 15:45:12 ID:6Fa4AJej
俺が書く

584 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 17:38:26 ID:8I7GDz8l
物語終了時点でスタート時の人数の10分の1の人数が生き残っていれば「生存者多め」の部類なんだし
死亡フラグなんて気にしない気にしない。

複数のロワに出ているくせにどこでも一話死亡とか最初の放送まで生き残れないキャラ、
ってのは色々と問題だと思うけど。

585 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 18:16:43 ID:ZTwGBRsf
……それもどうかと思うけどな
ロワは死ぬまでの軌跡の物語なんだから、ただ殺せばいいってもんでもないし。
殺すだけなら一話一殺ペースで筆速い人がいたらすぐロワなんて終わるしな。
ただ、それが読んでて、そして書いてて面白いかと言うと凄く微妙だが。

586 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 18:34:13 ID:Va3a0DP9
スパロワにはやたらと幼女を優遇する書き手がいるからなぁ・・・
二次で無理やり幼女をラスボスに仕立て上げたときは呆れて溜息出たもんだわ

587 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:14:55 ID:Z30L56yP
イルイか
確かに、現状は殺しにくいにもほどがあるな
・無力なょぅι゛ょ
・気絶中
・機体なし
・さまざまな人間に守られてここまで来た
・ズガン期間を無傷でやり過ごした
・護衛の少年がいる
・とりあえず残り少ない対主催の知り合いは作った
・なんか瞬間移動とかで対主催戦のフラグ立てた?
これを納得出来るように殺すのは大変だぞ……ゴクリ

588 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:21:03 ID:Ji3H2J9y
ラトとプレシアを見てもそれを言えるかぁぁぁぁッwww

待てよ?その分繰り上がってミオが活躍してたようなw

589 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:23:31 ID:35IXLto/
第一次ならルリもな!

ミオ自身が活躍、ってよりはミオを中心に対主催の大物が交差してた、いわばミオは
対主催側の幟だったような気が。

590 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:27:34 ID:Ji3H2J9y
あー、ルリもひでぇ死に方だったw
この分ならあれだな、イルイも相当残酷な死に方を期待できるかもしれんぜw

591 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:30:04 ID:3u/zcOxe
もうすぐ放送だしこの先もうただ殺すだけの糞つまらん話はいらん
そんな誰にでも書けるズガンが許されるはここまでだと言っておこう

592 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:32:45 ID:yWKg69Hm
(キリッ

593 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 19:37:16 ID:Va3a0DP9
と読み手様が申しております

594 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 21:16:51 ID:v5jWrHvH
二次で幼女をラスボスに仕立て上げた?

595 :それも名無しだ:2010/03/13(土) 21:47:51 ID:Va3a0DP9
蚯蚓 さんのhttp://www.nicovideo.jp/mylist/10035674から借りた大きさ比較

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org721894.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org721903.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org721907.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org721921.jpg

ここに出てる・もしくは追加機体で出れそうなやつは赤い丸で囲んでる
最後のメサイアだけちょっと手違いで囲んだけどあとは全部スパロボに出てるはず(イデオンは除く)
スレードゲルミルと互角だったってことはエヴァは200mじゃなくて40mの方だったようだが、やはりガンバスターのデカさが際立つな…

596 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 03:52:06 ID:n8arDiAm
エヴァーは都合でサイズが代わるんじゃなかったっけ

597 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 05:29:45 ID:kd6DfNGT
サイズがかわる、そんな話は聞いたことがない

598 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 09:47:40 ID:UuNUGkEV
>>597
話の都合で変わる
当初はウルトラマンと同じ身長と設定されていた
ウルトラマンは基本40mだが撮影でそれを厳密に守ってる訳でもなく伸縮可能な設定
明確に設定しない事でシーンごとに都合のいい、演出的に映える作画ができるようにしたんだ
で、スパロボ出演時に決められた設定が40〜200m

599 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 16:09:37 ID:d4vtnTDP
アクエリオンでもガンバスターの四分の一のサイズしかない
マジで追加する機体は空気読んでほしい
カズマがいるからヴァルザカード出せるだろとかゲッターいないから真ドラゴン出そうぜとかそういう変なベクトルに突っ走られたら書きづらくてしょうがない

600 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 18:25:40 ID:pjJ2JQGi
アクエリって意外と小さいんだな…
ヴァルザカードってそこまで強いイメージ無いけど…
あと予約も無いしそろそろ放送に行く?

601 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 18:31:05 ID:YwGpST4s
性能面においては「シャドウミラーが制限(あるいは強化)しておきました」で
幾らでも言い訳できるけれど、サイズだけはどうしようもない…って事なんでしょ。
スパロボDだと平然とラーカイラムに着艦している真ドラゴンなんて、
原作ではどの戦艦よりも大きなサイズみたいだし。

602 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 18:32:54 ID:034cCvsX
ヴァルザカードはいいだろ、4機にばらせるから便利的な意味で。
無人機体極力増やしとかないと後半の消耗で機体だけ大破して乗れない奴とか出ると地味に困るぜ

603 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 18:46:38 ID:pjJ2JQGi
ノーマン、今出てる複座機のリストをくれ

604 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 18:59:19 ID:BAaW/pz5
ダンクーガ、クロガネ、ガルムレイド、ダルタニアス、ガンバスター、ソルグラヴィオン、アクエリオン、ゴライオンと言ったところ
そのうち分離してそれなりに戦えるのはダンクーガ、ガンバスター

>>600
問題はサイズ
ヴァルザカードは212m、真ドラゴンは全長6000mあるらしい
真ドラゴンはさすがに出すやついないだろうが、200mもあれば性能落としたって格闘戦だけで大抵の機体より強い
ガンバスターだって大きさや重量その物には何の変わりもないし

605 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 21:01:38 ID:ODsTV1zF
ヘタなロボットだと文字通りプチっと潰されかねんからな。

606 :それも名無しだ:2010/03/14(日) 23:03:26 ID:UuNUGkEV
最近知ったがヴァルシオーネはダイレクトモーションリンクで動いてると設定されたんだな
つまりイスペイル様めっちゃ頑張ってる

607 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 14:36:17 ID:zR+1EWkc
放送も近い事だし三次初の書き手紹介でもしようか。



◆i9ACoDztqc(元◆vtepmyWOxo)=◆XrXin1oFz6(◆ZqUTZ8BqI6、二次スパ)=◆ncKvmqq0Bs(一次スパ)=◆ghtYNrysF.(剣と魔法と〜)
 一次主力、二次最終回、三次最多数書き手。実質この人が企画を掌握しているといっても過言ではない。
 スーパーヒーロー作戦を無理やり絡めて来たりネクストバトルロワイアル(wで驚愕の最終回を見せてくれたりと読者の度肝を抜く展開が多い。
 剣と魔法とバトルロワイアルというスレで俺ロワを立ち上げたが、別の場所に投下した作品を使い回したため批判が殺到し、企画その物を放り出した経験がある。
 真性のロリコンであり、その病状はすでに二次で証明済み。おそらく当ロワでもこの人の意向によってプル姉妹やイルイは終盤まで(無理やり)生き残らされるだろう。
 ちなみに◆XrXin1oFz6というトリップでググってみよう、面白い物がみられる。

◆UcWYLVG7BA=◆DXXMkAYDjo(アニ3)=◆UcWYhusQhw(GR2、ラノオルタ)
 ロボが書けないくせに首を突っ込んできたよくわからない書き手。心情描写に定評があるらしいが本当に推敲したのかと疑うほどに文章に粗が目立つ。  
 作品を見ればわかるが明らかなファフナー厨である。またキャラがあり得ない思考する事でも有名であり、この人が書くドモンは一見の価値あり。
 後続の書き手に無茶を強いた結果まとまらずに破棄され、でも一切気にせず今日もチャットで駄弁る逞しい書き手。

◆I0g7Cr5wzA (元◆0g7Cr5wzA)=◆VvWRRU0SzU(一次二次スパ)=◆L5dAG.5wZE(旧◆.ZMq6lbsjI、アニ3)=◆RiEP4kbgwOIq(マルチジャンルロボバトルロワイアル)
 序盤から分割作を連発するKY書き手。また投下の度に死人を出し、明らかにリレーする気がない書き手でもある。
 ろくに把握していないファフナーを調子に乗って書くから批判殺到、追放済み。しかししれっとトリップを変えて戻ってくる可能性も否定できない。
 この人もマルチジャンルロボバトルロワイアル企画スレという二番煎じ臭プンプンする企画を立ち上げたが続かなかった。保守とか書き手さん見てる〜?とか書きこみに行っちゃダメだぞ!
 バトルがインフレしてるなと感じたら十中八九この人と上の◆i9〜の仕業。大抵の話で制限とか本来の性能なんてぶっちぎっている。

◆MeiOuuUxlY(三次スパ避難所管理人)=◆uiAEn7XS/.(一次スパ)=◆SqzC8ZECfY(○ロワ)=◆mist32RAEs(アニ3)
 三次スパ、アニロワ3rd、○と様々なロワを兼任する一次スパ最終回書き手。現在アニ3では問題作を投下して毒吐きの反応を楽しんでいる。
 避難所で迂闊な発言をするとチャットでキレて即アク禁されるので気を付けよう。でも避難所の広告削除などの管理はサボり気味。
 書き手としてはここでは比較的大人しいが、気になった人はアニ3に行ってみよう。
 タイトルからして明らかに愉快犯的な性質を持っていることがうかがえる。いやあ……ミストさんは強敵でしたね!


とりあえず上位人と管理人だけ、っていうかまあチャット書き手のみですが。
他の書き手の知ってる人いたら補完ョロ

608 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 15:14:18 ID:1O+M2OOv
なんかよく分からんが、こんなもんバラしちまっていいのかよ
いや、正しいのかも分からんけど……

609 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 15:23:16 ID:DNlIzFSb
ほっとけ、粘着荒らしみてーなもんだ。無視無視

610 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 15:37:28 ID:QyKfXpXJ
長文に免じて二人目だけは同意してやる
それ以外はお前みたいな文句しか言えない読み手様に
目をつけられて可哀想ってだけだな
ってか他ロワでは別鳥で書いてるのにどうして同一人物って分かるのよ?

611 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 17:10:12 ID:+jPYm3V2
632 名前: ◆mist32RAEs[sage] 投稿日:2010/03/15(月) 16:51:03 ID:K.gBZm9I
帰宅してからレスしようと考えてましたが何やら予想外にヒートしてるんで出先から一言。
とりあえずお前ら落ち着け。
今夜あたり正式に返答レスしますとだけ。


ミストさんパネェwww
アンタの作品が元で意見出てるのにえっらそうにwww

612 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 17:10:53 ID:+jPYm3V2
おっと誤爆
忘れてくださいな

613 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 18:52:04 ID:NEx+Pxkw
ああ、ミストさんだったのか
だとするならあの管理ぶりも納得だ

614 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 18:54:36 ID:K8Uc5j28
>>610
チャット書き手のみとか言ってるし、武勇伝みたいに語ってたんじゃね?

615 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:13:41 ID:bphrh2GH
チャットとかよく分かんないけど、なんだよこの空気は

616 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:34:23 ID:SlReRcRf
まあ言ってること自体はそれほど的外れでもないんだよな。
っていうか、ここまで事情に詳しいって事はおそらくチャット参加者なんだろうけど。
……とするとアニロワ3みたいに書き手同士の内ゲバに発展するかもしれないのかな、かな?

617 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:38:02 ID:PfQQYRi9
どうでもいいよ。作品投下してくれればそれでよし

618 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:38:14 ID:QyKfXpXJ
書き手が他で何をしてても別にどうでもいいと思うがね
チャットとかわざわざ覗いて、そんなことを得意気に書き込んだのかと思うと…

619 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:39:11 ID:SlReRcRf
いや、二人目は同意してやるとか言った人が言えることじゃないですよw

620 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 19:44:45 ID:bphrh2GH
ていうかここで関係ない場所の話されても困るんだけど
チャットって一つ前のスパロワ終わった時やったやつじゃない、よね?
だったら知らないよ、そんなの……

621 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 20:02:35 ID:w2Avh5To
たまにこんな風に自分が粘着アンチですよと主張だけしてくる人がいるが何がしたいんだろうな

622 :それも名無しだ:2010/03/15(月) 21:15:48 ID:SlReRcRf
じゃあまあ空気を変えるために放送後の話でもしようか

◆PfOe5YLrtI氏 ドモン、シーブック、万丈、バニング、ダイヤ、イルイ

放送は14:00
12:30 クルーゼ、ディアッカ、ジ・エーデル、ルリ、ヴァン
13:00 アックス、中条、レイ、プルツー
13:15 ミスト
13:30 ウォーダン、レーベン、カナード、シリウス、イルぺイル
13:50 トレーズ、カヲル、シン、ヴィレッタ、ガトー
13:55 甲洋 、暗黒大将軍
13:59 シンジ、ロム、カノン、ティンプ、ウンブラ、
14:00 カズマ、ユウキ、イネス、一騎、真矢、アポロ、ギリアム、プル、Dボゥイ、アルベルト

Pf氏の投下が終われば放送行けるだろうが、放送と追加機体どうするか話し合っといた方がいいんじゃないか?
放送はオープニングみたいにコンペするのか早い者勝ちなのか、
追加機体は投下数多い書き手が決めるのかとか放送取った書き手が指定できるとかにするのかとか。

623 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 01:01:35 ID:dPrWBuMq
今後の展開予想
ドモンのグレンラガン最終回的な攻撃は絶対あると思う

624 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 01:04:44 ID:FGeKTRBN
ミストさんがスパ3の管理人だったとは・・納得

625 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 01:06:42 ID:/d4QYy1p
>>622
とりあえず、募集期間おいて、それまで待つのがいいんじゃね?
追加機体は放送取った人に任せると言うか放送に書くだろうし
その追加機体を吟味しながらどの放送選ぶと言うのはいいと思うが

626 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 01:49:02 ID:QfEEUVPe
いや、放送で書かれるのは追加機体の配置場所だけで
何が配置されるかはその後書いた人次第って事だと思うんだが

627 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 01:54:55 ID:/d4QYy1p
おっと勘違いすまん。
ただどちらにしろ、書き手任せでいいんじゃないかな?

628 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 17:57:28 ID:y5f7ChgX
機体は放送取った人が決める、というか放送案は機体選定も含んだ方がいいと思うな
放送後の予約取った人がたとえば新人で、トンデモな機体出されたら始末に困る
どういう機体かあらかじめオープンにして選ぶ方がリスクは少ない

629 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 18:22:07 ID:BdMPjVte
なんだってー!?そんなことをしたら


コン・バトラーV、ついにロワ参戦!!――――――――――――――――――と見せかけてケロット(はりぼて)


なネタができんじゃないかっ!w

630 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 18:30:34 ID:oclhJU7+
よろしい、ならばガンダムXと見せかけてGビットだ。
完全に無駄だけどな!w

631 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 18:31:53 ID:Er8E7krz
リスクなんて知ったことかああああああああああああああああ

まあそこまであれな機体は出さんでしょ
今のご時勢

632 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 19:23:19 ID:SHtE2uEz
放送でサイズだけ決めて、2〜3体箱詰めにして会場に送りつければ
自由度が高すぎて変なのが出る可能性も減ると思う

633 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 19:54:56 ID:TKz/lzq3
>>629
――あ、あれは真ドラゴン!?……確かに真ドラゴンだけどさ、真ドラゴンだけれどさぁ、
なんでMSと肩を並べられるサイズorゲッターロボG数体分の体積にまでサイズ縮小されてるんだよ……。
(無論性能もその程度のレベル、並のスーパーロボット級にされている)

おまえの話を聞いてこんなネタを思いついてしまった。

634 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 21:17:10 ID:FlVxol4g
サイズだけあらかじめ決めとくというか機体入ってるコンテナのサイズを描写しとけばいいかもね
大きいつづら小さいつづらみたいな楽しみ方も

635 :それも名無しだ:2010/03/16(火) 23:52:43 ID:VTvCWMIT
大きいほうを開けたら入ってたのがガーランドだけで
「コンテナでけー!?」みたいなネタが来ると予想

636 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 00:51:19 ID:u7pZ4EHe
箱を空けたら底が抜けている!?
ギルギルガンが食べました

637 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 01:58:26 ID:xJQ5y/rc
もう俺の出したキャラ死んだからあんま興味ないけど追加機体だけ全力で取りに行くわ

638 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 03:13:46 ID:HxuKzxoV
変な機体出して顰蹙買わないように

639 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 03:48:16 ID:NEduE9tu
箱あけたら対人インターフェース付きのラミエルさんとかでもおk?

640 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 19:01:35 ID:7SB6pidC
馬鹿でかい、ガンバスターでも余りそうな超大型の箱を出してキャラと読み手の両方にオオッ!?と思わせておいて、
実はSSサイズのユニットがちょこんと置いてあるだけとか。

641 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 20:45:29 ID:PwW0ZigD
そういうくだらんネタのために貴重な機体追加の機体一個消費するのか

642 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 21:40:35 ID:6+pqhqGf
だがそのちっこい機体がブラッドテンプルとかだったらネタで終わらないんじゃね?w

643 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:03:53 ID:xF415N58
ちっこい機体は雑魚
それがこのスレの総意

空気読まずにちっこい機体なんぞ支給したら速攻潰されるだろう

644 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:29:41 ID:eY/JQQtJ
生きていたのか主任

645 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:30:22 ID:eY/JQQtJ
誤爆

646 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:36:13 ID:ufNQFkbr
ドモンwithボンタ君や衝撃のが雑魚……だと……

647 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:44:59 ID:0bETBbIW
むしろドモンは新スパのせいか
生身でも問題ない気がする

648 :それも名無しだ:2010/03/17(水) 23:47:43 ID:JOA91gj/
追加機体が全部ネタに走られるのは困るけれど、一つ位はネタがほしいと思ってしまう。

649 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 00:04:47 ID:0bETBbIW
そんな事より機体置く位置考えようぜ
シャドウミラーは戦わせたいんだから素直に
機体無い奴の近くエリアに置くってことで良いと思うが

650 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 00:31:07 ID:zAYgbbwI
>>646
テッカマン勢もお忘れなく

651 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 16:53:33 ID:oV1ZL/+Z
登場するスパロボでも最強クラスの強さを誇るブラスターブレードは
ライディーンを破壊したりここでもやばいよな、アレが雑魚とかないわ

652 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 16:55:54 ID:vdo16ONT
ズタボロでエネルギーも疲労も極限の状態でもアルベルト並みだもんなw
ブラスターブレードは強いw

653 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 17:16:44 ID:2INBr5jY
機体=アルベルトとかテッカマンと考えられるのか
柔軟な頭をしてらっしゃる
俺の認識では「乗って操る」ものだってんだがどうやら違うようだ

654 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 18:22:21 ID:KD7KfUsZ
死人の数とかよくわからんから月報から張り付けておこう
三次スパ.  93話(+38) 43/70 (-12) 61.4 (-17.1)

655 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 20:34:15 ID:oV1ZL/+Z
-12って見るとあんまり死んでない気もするけど
93話内でのペース的にはどうなの?数字見てもよくわからん

656 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 20:41:36 ID:DV0DyxzA
もう六割って考えたら、いいペースなんじゃないか?

657 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 21:12:37 ID:WEEIa0Gh
>>653
小さかろうが強いものは強いと他が口をそろえて言ってる所にそんな苦しい反論をしてるのがお前一人な時点で、
>>643で言ってる事などスレの総意でもなんでもないということだ

658 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 21:32:35 ID:2INBr5jY
申し訳ないが何を言っているのかわからない
俺は「小さい機体が弱い」と言ってるんじゃなくてアルベルトやテッカマンを「機体」と呼べるのかどうかって言ってんだが
ボン太くんはギリギリそう呼べるかもしれないが他の二つは生身かそれに準ずるようなものだろう
理解できます?

659 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 21:38:44 ID:WEEIa0Gh
お前が理解できてないという事は理解した

660 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 22:05:36 ID:CJ2/GNjO
アルベルトやテッカマン(への変身機能)は操者自身の能力なのに対して、
ボン太はいわばパワードスーツ・強化外骨格なので機体の能力と言えるんじゃないか、

って事なんじゃないの?
でも中身はあのドモンだし、どこまでがボン太による強化でどこからがドモンの地力なのかの線引きは難しいかも。

そういえば二次だと敵のロボットを大破させるのに成功したと思ったら実はパイロットがテッカマンで
機体から飛び出てきての予想外の反撃によって殺された、って参加者がいたはず。

661 :それも名無しだ:2010/03/18(木) 23:11:17 ID:2INBr5jY
おおむねそういうこと
テッククリスタル支給されたって誰もがテッカマンになれる訳じゃないし、ドモンと同じボン太くん支給されても同じような芸当ができそうなのはそれこそアルベルトくらいのもんだ

>>660
テッカマンエビルがサイコガンダムに乗ってたやつだね

662 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 00:23:07 ID:0Iasc3Ru
一方、一次では8m程度のアーバレストがディストラに乗ったクルーゼぶっ殺したり
零影が10倍以上でかいエヴァ初号機を「爆発!!!」したりしていた

663 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 00:49:38 ID:YZbqaW+h
シリウスが違う方行ったから
ダルタニアスはほぼクルーゼのものなんだが
それで調子に乗って一次の二の舞にならないか心配

664 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 02:00:25 ID:yd59aXQS
クルーゼと同行してるディアッカが機体無くしてるし結構丁度いい位置ではあるか>ダルタニアス

今のところ追加機体確保したいのは破損が激しいテッカマンアックスか機体自体が無いダイヤ・イルイあたりかな
対主催の集まっている場所に支給してマーダーを呼び寄せるという手もあるがそれはマーダーが玉砕しかねないか
追加機体の選択も含めて色々と難しいとは思うけど書き手には頑張って欲しい

665 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 02:07:43 ID:z6qhczG9
おたくの管理人が他ロワで荒しに近い行為してていい加減ウザいんだけど
こっちのロワでちゃんと引き取ってくれない?

666 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 02:12:47 ID:0Iasc3Ru
むしろおたくの住民こそ他からしたら荒らしに近いんでない?

667 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 03:48:17 ID:8iChILe0
ダルタニアスって余り印象無いけど結構機体性能は優秀なんだよな?

668 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 03:52:09 ID:dUoTMPcx
むしろ、動力がヤバい。
ゴッドマーズの親類みてーなもんだ

669 :それも名無しだ:2010/03/19(金) 04:38:47 ID:N6Ek6BHM
Wiki見たらダルタニアスって敵の攻撃を変換して
恒星一個分蓄えることができるってあるけど制限でどの程度までアリにするのやら

670 :それも名無しだ:2010/03/20(土) 13:38:56 ID:1OhlCjTz
725 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/20(土) 03:20:15 ID:g0bDj0b2
>>724
通しにしてもすべて解決しますよ、理由もなく反対してるひとを除けば

731 名前: ◆mist32RAEs[sage] 投稿日:2010/03/20(土) 07:37:51 ID:g0bDj0b2
おはようございます。
では議論解決のための提案をさせていただきます。
はっきり言って反対意見などどこにも見当たりませんのでなにを問題にしているか皆目見当がつきません。
私の前に放送案を投下した御三方には修正により問題ないと許可が出ましたし、◆aC氏の「放送直前すぎて縛りがきつい」というご意見も修正に取り入れました。
この方たち以外のご意見は、はっきり言って外野の意見に過ぎません。
放送案を書いてもいないのに反対している◆LJ氏と◆Cc氏に至っては言いっぱなしに等しい無責任な言動で、それにも関わらず鳥付きということで皆さん無下にはできない状態となり、無用な混乱を引き起こしています。
お二人の言い分に対して逆に質問したいのですが、まず◆LJ氏。
もう一度おききしますがあなたに書いた理由を「話さなければならない」理由はなんですか?
次に◆Cc氏。
主催を殺すことで主催陣が変化し、他の書き手氏が繋げないのが問題とのことですが、繋げるとのお言葉はいただきました。
それに主催陣を変化させるのが問題なら追加人員を登場させるのは問題ではないのですか?
お二人にはこの質問にはっきりとした返答をいただきたいです。
鳥付き発言というものの重みを自覚して、言いっぱなしなどという軽挙はくれぐれも慎んで下さい。

738 名前: ◆mist32RAEs[sage] 投稿日:2010/03/20(土) 10:11:19 ID:g0bDj0b2
>>737
予約がとれたからです。一体あなたは私に何を言わせたいのですか?
いったそばから言いっぱなしの無責任発言ですか?
逆に質問しますが、それを聞いて議論の進行に何か良いことがあるんですか?

750 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/20(土) 13:30:20 ID:g0bDj0b2
私はさっさと解決したいのですが、解決のために返答レスするたびに別の質問がきて議論が長引いています。
しかも質問の中身は大抵ずれている。どうにかしてもらえませんか。

751 名前: ◆mist32RAEs[sage] 投稿日:2010/03/20(土) 13:30:57 ID:g0bDj0b2
失礼、鳥忘れ


ワラタwwwさっさと引き取ってくださいよこんなゴミクズ書き手www
いい加減俺らも迷惑してるんだからさぁ

671 :それも名無しだ:2010/03/20(土) 14:20:10 ID:p9+2cFlc
                    ,、r===>:.`ヽ`ヽト、
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ):.:.:i:.レー-
    __,.、<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノヽ:.:.:ノ:.:.:⌒ヽ、        ああ、みんな一周年ありがとう
      >〃:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:ヘVイ:.:ヘ:.:`ヽ:.:.\   
     /イ:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|ヾイ.:.:.:.:.:ヾ:.ヽ:\ゝ             俺、みんなと出会えて、本当に幸せだった…!
   / 〃:.〃:.:.:.: /:.:./:.:/:.i!:.:|:.!  ∨:.:.:.:}:.:.:ヘj−
     /:.:./.:.:/:./:.:イj:.リ:.八:.リ   j:i:.:.:.:.:ト:.ヾ \`丶、__/ニニニ
     !/:.:イ:./≧x、lハj _,,リ≦二イ:j.:.:i:.:ハヽ\_   \ニニニ ニニニ
    ノレ´ム:イ∧ぐセオ}    弋ダノイ:.:.:リ }}ソヾ:::i     \ニニニニニニ
       |:.∧ハ   j      /イ:.:./ソ:/ ノ|::::|      \ニニニニニ
        レ' リ八   <、      /イ/ハ:.:/{ ノ !:::::|    ___ノ^ヽニニニニニ
      /.:::::  ヘ  、_ _ , , -――- 、 /:::::/ /      ̄`ヽニニニニニニ
     /.::::::::::::::  \  - / -―- 、⌒V::::::/ // j___ノ、  ヽニニニニニ
  /ニニ、`ヽ`ヾ;  ヘ.イ 、__(   >  \/ (__ ノニニニ     \ニニニニニ
 ,仁ニニニ\ヽヽヽ ∨   /ニニ>彡>--')__ ノ    `ヽニ     \ニニニニ
 ニニニニニニヽ   /     {ニニ> ´ `¨¨´         ニ}      \>''"´
 ニニニニニニニニ/     ∨ /               }八
 ニニニニニニニ./        }ニ{     クリスタルハート     ノニヽ     ノ
 ニニニニニニニ/       }ニハ               /⌒ヽヽヽ ___彡
 ニニニニニニニ!        ノニニヽ、            /     ` ー=彡'ニニニニ
 ニニニニニニニ}          ⌒`丶、     /⌒ヽ  ノ     ノ____
  / ̄ ̄ ̄`ヽ/ヽ、 _彡ヘ{ {        > 、 /     /  ̄ ̄ ̄
           /   ヾ、    ヽ ヽ      (    `{    /
        /    〃 トミ  ___ >--‐=、   ヽ _ノ
         /    //     /         \__ノ

672 :それも名無しだ:2010/03/20(土) 14:31:19 ID:tA8l7pdi
ネテロ…じゃねえw誰だよ

673 :それも名無しだ:2010/03/20(土) 21:53:37 ID:qkt19/fC
ああ、そういやミストさんが世に出たのは一年前の今日だったか

674 :それも名無しだ:2010/03/20(土) 22:56:07 ID:OQwOthEX
感謝のリグレットバスター一万発

675 :それも名無しだ:2010/03/21(日) 11:59:49 ID:3xNU85xA
今、予約されてる作品が投下されたら第一回放送の予約開始になるのかな?

676 :それも名無しだ:2010/03/21(日) 20:32:15 ID:3q08kJp8
そうだよ
投下して区切りのいい日時に予約開始だと思う

677 :それも名無しだ:2010/03/21(日) 21:02:16 ID:gxXVDswq
今日中に投下されるだろうから月曜になったら予約開始でもいいんじゃね

678 :それも名無しだ:2010/03/21(日) 21:59:54 ID:3q08kJp8
さすがに投下来て告知も無しに予約開始はきつい
火曜か水曜だろう

679 :それも名無しだ:2010/03/22(月) 02:37:42 ID:OccP+1gU
スパロワ3は初めてかい?
力抜けよ

680 :それも名無しだ:2010/03/22(月) 14:28:12 ID:3soNt1nV
告知も無しにって放送だろ
別にいつ予約されてもいいわい

681 :それも名無しだ:2010/03/22(月) 17:55:56 ID:/BvomZ2b
ドモン、シーブック、万丈、バニング、ダイヤ、イルイの話が避難所に上がってるな

682 :それも名無しだ:2010/03/22(月) 23:30:35 ID:s4WAUdyR
代理投下するよ

683 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:32:10 ID:s4WAUdyR
ホシノ・ルリとテレサ・テスタロッサの仕事ぶりには、ドモンも驚かされていた。
当たり障りのない腹の探りあいから始まって、的確な駆け引きと集められた情報の整理、そこからの考察、
それぞれの信頼関係の構築から細かい気配りに至るまで、彼女達は見事なまでにやってのけた。
聞けば二人とも、この若さにして元々それぞれの世界では艦長として一艦を任されていたという。
もし彼女達がいなかったならば、こうも話を、そしてこの大集団をまとめられなかっただろう。
本来ならば、こうした役割は年長者である自分達の役割だったはずだ。
……彼女達と比べて、自分はなんというザマだろうか。
最初に交戦した斧の機体をみすみす取り逃がしたことで、戦火の拡大を止められなかった。
その火は他の炎と共に燃え上がり、被害はダイヤ達の仲間の命にまで及んだ。
そして、シン・アスカを止められなかったこともドモンにとっては無念だった。
結局、自分の言葉を届かせることができず、彼の憎悪の刃を止められず、凶行を許してしまった。
挙句、ジャミルに全てを押し付けた格好だ。そのジャミルの生死は未だ不明ときている。
ドモンは、己の不甲斐なさを痛感せずにはいられなかった。

――俺はカギ爪を殺せればそれでいい。馴れ合ったりするのは御免だ。

それにしても、この場におけるもう一人の年長者であるはずの、あのヴァンという男には呆れる他ない。
復讐に燃える気持ちはわかる。だが、目の前の女子供を平然と放置していける神経にはさすがのドモンも閉口した。
だが、あまり強くも言えない。助けられた恩もあるが、仮に言ったところで今の彼には届かないだろう。
気持ちがわからないわけでもない。復讐に囚われ周りが見えなくなることは、かつてのドモン自身も経験したことだ。
もし自分が、がむしゃらにデビルガンダムを追っていたあの頃に、ここに呼ばれていたらどうだろう?
その時は、ヴァンと同じような行動を取ったかもしれない……そう考える。
もっとも、ドモン・カッシュは無愛想を装いつつも、本来面倒見のいい男である。
仮にその時間軸からドモンが召還されたとしても、彼はヴァンとは違い残っただろうが……
……それはともかく、結局ドモンにはヴァンを止めることはできなかった。
彼が決して根っからの薄情者であるとも思えない。でなければ、ルリも彼についていこうとはしなかっただろう。
今ドモンにできることといえば、ヴァンが道を踏み外さないことを願うのみである。
ただ――

――もし、仇をとるんだったら自分自身の手で行え。それにこそ意味があるんだ。他人に任せるのは意味がねぇんだよ。

ヴァンが去り際に、ダイヤに言い残した言葉だ。
復讐を否定する気はない。その言い分も、わからないわけではない。
だが、彼はその言葉をダイヤに伝えることがどういう意味か、わかって言っているのだろうか。
この世界の中で、ダイヤを復讐に走らせること。それは――彼の『人殺し』を許すことでもある。

そう、どれだけ綺麗事を言おうが、このバトルロワイアルの中での戦いは全て『殺し合い』なのだ。

彼の元の世界における戦歴を、疑ったり否定したりする気などない。
ダイヤの心の奥底に燃える魂の炎は、間違いなく戦士のそれだ。
だが、ダイヤには早すぎる。若すぎる。
復讐に囚われること、人を殺めるという重すぎる業を背負わせることは。
だからこそ、ドモンは仇討ちを――血に汚れる役を引き受けた。

「ドモンさん……俺は……」
ダイヤが話しかけてくる。
自分の無力さを呪っているであろう彼に、今は励ますことしかできない。
膝を屈ませ、同じ目線の高さに立った上で、ドモンは少年の肩を叩く。
「焦ることはない、ダイヤ。その心を失わない限り、いずれお前は強くなれる。
 お前はその力を、復讐ではなく護るために使ってほしい。だから……ここは俺に任せてくれ」
「……うん」
まだ幼さの残る面影。そんな彼を間違わせてはいけない。だからこそ、俺が踏ん張らなければならない。

684 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:33:11 ID:s4WAUdyR
ダイヤに限らず、シーブックにも同じことが言える。
彼の場合、力を与えられながらそれを使いこなせず、相手に届かせることができなかった。
ダイヤとはまた違った意味で、無力さを痛感していることだろう。

「ドモンさん、準備はできました」
「よし……それじゃ、出発するか」
「はい!」
シーブックの呼びかけに、ドモンは立ち上がる。
二人が向かう先は、すぐ西に位置する市街地。その目的は――補給と、そして偵察。
「くれぐれもお気をつけて」
「わかっている、テッサ。安全が確認できた上で、合図を上げる……時間は取らせないさ」

戦場へ向かう決意をしたドモン達だが、それはあくまでヴァンとルリを数に入れた上での判断。
だがヴァンは抜け、それを追ってルリも去ってしまった。
これにより、彼らは決定した行動方針の修正を余儀なくされることになる。
殺し合いに乗った者達を打倒する意志は変わらない。だが、今のままでは駄目だ。
もしこのまま二人が戦場へと向かうと、ろくな戦力も持たない女子供だけが残されることになってしまう。
ジャイアントロボ自体は強力だ。だがそれと同時にこの機体は不安要素が大きすぎるのだ。
……そこで、とりあえず一旦全員で街に移動し、情報を収集した上で再度方針を練り直すことにする。
ドモンとシーブックは安全の確認のために、街へ先行することとなったのだ。

いざ出発しようと、二人がそれぞれの機体のコックピットに向かおうとした、その時。
沈黙を保っていたイルイが、ふいにシーブックのもとへと駆け寄っていった。

「シーブック……さん」
「ん?どうしたんだ、イルイ?」

突然声をかけられ、シーブックは驚く。
彼女は情報交換の場では口を挟むことなく、何かを考え込んでいるかのようにずっと黙っていた。
だがここに来て少女は、真っ直ぐにシーブックの目を見て、言葉を紡ぎ出す。

「……あなたを、探している人がいます」
「え……?」

真剣な瞳を伴って伝えられる、イルイの言葉。冗談を言っているような様子ではない。
しかしあまりにも突拍子のない言葉に、シーブックは戸惑うばかりだった。

「探しているって……僕を?一体、誰が?」
「わかりません……ただ、そんな気がしたんです。誰かが、あなたを探している……
 そして強い信頼を寄せている。そんな意思が、この場所から感じられました」
「お、おいイルイ、何言ってるんだよ?」
「シーブックさん、何か心当たりはありませんか?」
「いえ……名簿を見る限り、他に知り合いはいないはずですけど……」

この場にいた誰もが、イルイの言葉に首を傾げた。
何の根拠も伴わない、本来なら一笑に付すような子供の言葉。
だがそれをさせない空気を作り出す程度には、彼女の言葉には不思議な響きがあった。

「……ごめんなさい、変なことを言って」
「え?ああ、いや……いいんだ」
「もし、声が聞こえたら……その声に、耳を傾けて。あなたなら、きっと感じ取れると思うから……」

結局イルイ自身が切り上げて、この話はそこまでとなった。
最後に、シーブックに言葉を残して。それは、彼の中に強く残ることになる――


 ◇ ◇


685 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:34:36 ID:s4WAUdyR

「もうすぐ街に着く。警戒を怠るな……シーブック?」
「あ……は、はい!」
ドモンの声で我に返ったかのような、そんな返事がシーブックから戻ってきた。
テッサ達のもとを出発してから彼はずっと、心ここにあらずといった様子だった。
あまりよろしくない状態だ。
ジャミルの件もそうだろうが……今彼が気にかけているのは、恐らくそれではない。
「イルイの言葉が気になるのか?」
「……ええ。あの子は、誰かが僕を探していると……そう言っていました。でも……」
「もしかしたらお前が知らないだけで、向こうが一方的に知っているという可能性もあるぞ」
彼が気になる気持ちはわかるが、今それを考えたところで仕方がない。
今は目の前のことに集中すべきだと、そう言おうとしたところで……
シーブックの次に発した言葉で、ドモンは彼が本当は何を思い悩んでいるのかを理解した。

「仮にそうだとしても……僕にどれだけのことができるっていうんです?」

要は自分と同じだ。無力さを痛感し、自信を持てないでいる。
「あのガンダムにも、それにシン・アスカって奴にも結局まるで歯が立たなかった。
 所詮その程度でしかない僕なんかに、頼られるほどのものなんて……」
「……シーブック」
機体の歩みを停め、すぐ後ろを歩くガンダムに向き直る。
この悩める少年に、自分はどう声をかければいいのだろうか。
頭の中で考えをまとめ――そして、口にする。

「お前、好きな娘はいるか?」
「……は?」

間の抜けた返事が戻ってきた。
柄にもない、と思っていることだろう。それはドモンも自覚の上だ。

「い、いきなり何を言って……」
「いなければ、友達でも家族でもいい。お前にとって大切だといえる人はいるだろう?」
「そ、それはまあ……」
「もしその人達が、この殺し合いに参加させられていたら……どうする?」
「ま、まさか……名簿に載っているのが全てじゃないってことですか!?」
「それはどうかはわからんが……俺が言いたいのはそこじゃない。どうなんだ?」

シーブックは考える。
大切な人を思い浮かべる。それは妹のリィズであり、フロンティアIVのハイスクールの友人達。
そして……セシリー・フェアチャイルド。
もしみんなが自分と同じように、殺し合いに巻き込まれていたら?
怯えるリィズを、命を狙われるセシリーを……自分だったらそんな彼女達をどうする?
……そんなの、わかりきってることじゃないか。

「……守りますよ。死なせたりなんてしません」
「そうか。なら、それでいい。その気持ちを忘れなければ、お前は強くなれる」

ドモンはそう言って、キングゲイナーは再びシーブックに背を向け歩き始めた。
その一言に半ば唖然としつつ、シーブックは慌てて後を追う。


686 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:41:11 ID:s4WAUdyR
「意味わかりませんよ、それ!それとこれが、どう繋がるっていうんです!」
「お前には大切な人がいるんだろう?家族でも恋人でも言い。
 なら、その人達のために戦えばいい。守るため、そして悲しませないためにだ」
「それがどうして、強くなることと関係するんですか!?」
「そうして身についていくもんだから、だ」

多分、今の時点では彼にはわからないだろう。
こんな理屈は絵空事か夢物語か、そんな理想論だと思われているかもしれない。
だが……少なくとも。

「俺が、そうだった」
「……漠然としすぎてて、よくわかりません」
「だろうな。すぐにわかるもんじゃない。俺もそれに気付くまでに、随分と時間はかかった……」

初めて気付いたのは、ギアナ高地での戦いだっただろうか。
死を目前にして、自分の中の全てが押し流されていく。
怒りも、憎しみも、全てが消えていって……そして、最後に残ったのが、自分の大切な人だった。
それに気付いた時、俺は確かに水の一滴を捉えられた。

そこから、彼女と正面から向き合うまで、またかなりの時間を要した。
まあ、シーブックもさすがに自分ほど不器用ではないだろう、内心で苦笑しながら、

「今はわからなくてもいい。だから、その気持ちを強く持っておけ。
 それを力に変えられるだけの資質が、お前にはあると思う」

発破をかけているというだけではない。ドモンがシーブックに資質を感じているのは事実だ。
聞けば、彼は元々一介の高校生でしかなく、戦いに関しては全くの素人らしい。
にも拘らず、あのアギーハという襲撃者と――ストライクフリーダムと戦い、生き延びてみせた。
さらに驚くことに、デスティニーには先程の戦いの中で成り行き同然に乗り込んだという。
とんでもない適応力だ。
ドモンは見抜いていた。シーブックの中に眠る力に。
黒歴史に記されたあらゆる戦士の中でも最高クラスの成長力を誇る、その恐るべきまでの資質に。
少し教えてやるだけで、この少年はとんでもなく化けるかもしれない……そう感じていた。

「シーブック、ダイヤに言った言葉をお前にも言う。
 強くなれ。みんなを護れる力を……護るための力を身につけるんだ。
 そのための手伝いくらいなら、俺も力になるさ」
「強く……護る力……」

ほんの少しでも、伝わっただろうか?
シュバルツ、兄さん、そして師匠。今までずっと、俺は誰かに見守られてきた。
俺も、彼らのようになれるだろうか?彼らのように、強くなれるだろうか?

「ドモンさん」
「なんだ?」

街がその目に見えてきた頃に、シーブックが話しかけてきた。

「ジャミルさんは僕に未来を託し、強くなれといいました」
「ああ」

そうだろうな。それはきっと、単純に力だけを指しているのではない。
ジャミルとは戦いの中で少し話しただけだ。
だがシーブックから聞く限りの男なら……多分、彼も同じようなことを言っただろう。

687 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:43:43 ID:s4WAUdyR
「……強くなれるんでしょうか?」

だから、最後に彼の背中を叩いてやる。

「なれるさ、お前が強くなろうとし続ける限り」

力強く返す。自分自身にも言い聞かせるように。

「……はい、そうですね」

シーブックの言葉に、少しだけ力が戻った。

「さあ……街に着く。気を引き締めろ、シーブック!」
「はい!」

警戒の色を強め、二人は市街地へと向かっていく。
ここから先は、どこに敵が潜んでいるかわからない。
万全を期すため、ドモンはボン太くんのぬいぐるみを被る。

「ふもっふ!!(よし、いくぞシーブック!)」
「は、はぁ……」
「ふもふもっふる、ふもっふ!!(どうした、声が小さいぞ!)」
「は、はいっ!!」


◆◇◆◇◆


ドモン達が先行したことには理由があった。
それは……街に、殺し合いに乗った者が潜んでいる可能性があるからだ。

少し時間を遡る。
光の壁を越えたテッサ達は、陸地に見える市街地に立ち寄り一旦身を隠すことを考えた。
だが、その時彼女の目に映ったのは、南……A-5方面に見える海岸付近から上がっていた、炎と煙。
A-5方面で、戦いがあった……それを示す証拠。
そしてその事実は、少なくとも相手を殺すという選択に出た者が、付近にいることをも意味する。

もし殺し合いに乗った人間との遭遇を許してしまえば、一巻の終わりだ。
ジャイアントロボによる戦闘は、とにかく危険が多すぎる。
コックピットもなくその身が剥き出しであることは、動作の一つ一つが命に直結していることでもある。
のしかかる負担も大きい。吹き付ける風、伝わってくる衝撃……
それらに逆らってロボにしがみつき続けることは、結構な体力を要する。
加えて最悪なことに、この時点ではダイヤは気絶しており、イルイも怯えコンディションは最悪。
テッサ自身もここに逃げるまでの体力の消耗は激しく、戦闘などとても行える状態ではなかった。
神経質になりすぎることはない。
彼女は市街地に立ち寄ることなく、そのままドモンやルリ達の集まっていた場所まで向かうことになる。

あれから時間は経過したが、危険人物がここから去ったという保証はない。
いや……この殺し合いで生き延びることを考えるなら、むしろ街に留まる可能性が高いのではないか。
身を隠すには最適。地の利を把握すれば、戦闘でも優位に立てる。一時的に拠点としても活用できる。
少なくとも、あてもなしに不用意に動き回るよりは安全であることは間違いない。
そうなれば、不用意に街の中に飛び込むのは危険だ。

688 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:45:07 ID:s4WAUdyR
そこで、先にドモンとシーブックに街の様子を偵察してもらい、テッサ達は後から向かうことにする。
無論、何かあった時にロボでもすぐに追いつける程度の距離を保った上で、だ。しかし……

「それでは、私達も出発しましょう。ドモンさん達に遅れないようにしないと……」
「待ってくれ、テッサさん!イルイの様子がおかしい!」

ドモンとシーブックが出発してすぐ後のことだ。
彼女達もいざ出発という段階になって、想定外のトラブルが発生する。

「おい、どうしたんだイルイ!?顔が真っ青だぞ!?」
「だ、大丈夫……私は平気……だか、ら……」
「イルイちゃん!?」

そのまま少女は、その場で力なく倒れこんだ。

イルイの突然の体調不良。原因は不明。何か急激に消耗したかのような様子だった。
先程のミーティングの時点では何ともなく、ずっと座ったままだった。
体力を消耗するような行為は何もしていないはずである。
(一体彼女の身に何が……)
一ついえることは、ここでのイルイの不調は、予想以上に深刻だったということだ。
その介抱に手間取ってしまった上、テッサ達はイルイが回復するまで休憩を取らざるをえなくなる。
今の彼女に、ジャイアントロボに乗せることは負担が大きすぎた。

そして、誤算が生じた。
これらのトラブルにより、彼女達の出発は予定より大幅に遅れることになる――




「さて、そろそろ行きましょうか」
「うん」

休息を終え、イルイもひとまず回復の様子を見せた。
何も心配することはないといった感じで、テッサは笑いかける。
しかしその内心は穏やかではない。
(まずいことになったわ……)
出発が遅れすぎた。これでは道中で何かあった場合、ドモン達に追いつけない。
判断を誤っただろうか。無理にでもイルイを運んで、街へ急ぐべきだったのかもしれない。
イルイが倒れた段階で即刻ドモン達を呼び戻すべきだっただろうか。だが、あの時はそんな余裕はなかった。
ならば、最初の時点でドモンかシーブックのどちらかを残しておくべきだったか。
いっそせめてボン太くん(多分相良さんの改造したというアレ)だけでも借りていれば……
いや、運動音痴のテッサではとても扱えないし、ダイヤが着るにはあのぬいぐるみは大きすぎる。
考えれば考えるほど、後悔は山のように押し寄せてくる。
(街に着くまでに、何事もなければいいけど……)
胸騒ぎが止まらない。テッサは悪い予感を抑えられないでいた。

「……ゼンガー」
「大丈夫、俺がイルイを護ってみせる。もっともっと強くなって……今度こそ……絶対!」
「……………………うん」

子供達を見守りながら、テッサは決意を固める。
ここで何かあって、彼らの身に危険が降りかかることになれば、全て自分の責任だ。
まだ幼いこの子達の未来を、ここで途絶えさせるわけにはいかない。

(あの子達は、私が責任を持って守り抜かなければ……!)

689 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:46:33 ID:s4WAUdyR

不幸にも、テッサのこの悪い予感は的中することになる。
出発の遅れた彼女達は、この後レーベンに捕まり、攻撃を受けることになる。
彼からの逃走のための駄賃として、ジャイアントロボの所有権と、そしてテッサの命を失うことになるが……
それはまた、別の話。


◆◇◆◇◆


薄暗い部屋の中で、キーボードを叩く音が響く。
破嵐万丈は一人、設置されたコンピュータを弄っていた。
デスクトップに映し出されたのは、UNと呼ばれるイントラネット。

「随分と手の込んだシステムだね……これは」

この会場内のイントラネットの仕組みはこうだ。
会場の主だった施設に設置されたUN……この中で情報の共有が可能。
これについては、ユウキ・ジェグナンが直接調べた通りである。
このUNを親機とすると、それに付属する子機が存在する。
それらの子機はいくつかの系統に分けられ、各地の補給ポイントに余すところなく、ランダムに配置されている。
同じ系統の子機同士で情報は共有可能。
ここは、謎の赤スーツの司会進行役のおじさんの説明どおり。

そして――それらに連なる、ここで初めて明かされる仕組み。それは……

親機であるUNを介した場合のみ、系統に関わらず全ての子機に仕込まれたデータを閲覧できる、ということだ。


シャドウミラーはこのUNで、自分達に何を期待しているか。
情報戦?あるいは、誤解や疑念を広げるため、というところだろうか?
(殺し合いの場に、わざわざこんなものを用意しているあたり……
 僕達が抵抗のための活動をすることは、彼らにとっては先刻承知の上……ってわけか)
主催者の手の上で踊っていることを考えると気分のいいものではないが、現状ではそうも言っていられない。
何にせよ、UNからいくつか情報は引き出すことができた。
他のUNの所在と、地上と宇宙を繋ぐ空間転移装置の存在。
そして……補給装置の端末に、他の参加者の手で打ち込まれた、二つの情報だ。
その片方を閲覧しながら、万丈は呟いた。

「ジ・エーデル・ベルナルによるコロニー落としか……なんとまあ」

テッカマンアックスが補給装置の端末に残したメッセージ。

ここで触れられているコロニー落としに関しては、バニングがよく知っていた。
元々彼の世界で行われた人類の愚行の一つであり、彼の世界の地球とその住人達に消えない傷跡を残したという。
こともあろうにジ・エーデルとやら、この恐るべき虐殺行為を遊び半分で企んでいるらしい。
渚カヲルとは別の意味で、人間とは別ベクトルの思考回路を持っていると考えたほうがいいだろう。
一応、この情報が正しければ……という前提ではあるが。
何にしても、知ってしまった以上は手を拱いたままいるわけにはいかない。
もっとも、目的が遊び半分ともなれば、その行動すらも彼の思う壺というところだろうが……
別に気にすることはない。それならそれで、危険な火遊びの代償は後で相応に払ってもらうまでである。


690 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:47:46 ID:s4WAUdyR
『万丈、聞こえるか』

通信機越しにバニングの声が聞こえてくる。
万丈がUNを調査している間、彼にはストライクノワールで周辺地域の警戒に当たって貰っていた。

『こちらに向かってくる機体がある。二人連れのようだ』
「了解、僕も出ます。ちょうど、こちらの調べ物も一段落つきましたからね」

万丈は荷物をまとめて、部屋の扉を開ける。
薄暗い部屋に籠っていたせいで、照り付けてくる陽の光が眩しい。
目を細めながら、万丈はUNの設置された部屋――6年2組の教室を後にする。

(やれやれ……場違いな教室もあったもんだ)

ここは春風小学校。ゴーストタウンに設けられた、偽りの学び舎。
今はバトルロワイアルのためだけに存在する、ただの建造物でしかないはずだ。
しかし、ここは何かがおかしい。無人にしては、生活の匂いが残っている。
少し探せば、隠れていた子供達がワッと出てくるのではないかと思えるほどに。
この小学校は、そしてこのゴーストタウンは一体何だ?
まるで住人達だけが神隠しにあったかのようだ。

校庭に停めてあるトライダーへと走る万丈。
考えていても仕方がない。今は、この街の新たな来客を出迎えるのが先だ。


◆◇◆◇◆


街で調査を続けていたバニングと万丈。来訪者であるドモンとシーブック。
二組は街の真ん中で遭遇することになる。
結論から言うと、大したトラブルもなくこの二組はコンタクトを取ることに成功した。

「ふもっふ!」
「え、えーと……君もこの殺し合いの参加者なのかな?ぬいぐるみ君」
「す、すいません!このぬいぐるみさんも仲間で……ほら、ボン太くん挨拶して」
「ふも……(シーブックお前……)」
「ああっすみません!その格好だと、つい!」

この妙にファンシーな着ぐるみに双方共に毒気を抜かれたことは、まあ、否定はできない。
何にしても、元々互いに殺し合う意思もなかったため、さしたるトラブルもなく接触することはできた。
ただ、警戒の色が完全に消えたというわけではない。双方の間にある壁は、完全に取り払われてはいないが……
置かれている状況を考えれば、その点は無理はないことだった。


691 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/22(月) 23:49:22 ID:s4WAUdyR

相手側に敵意がないこと、そして街には他の気配がないことを十分に確認した上で、ドモン達は合図の砲撃を撃ち上げる。
いつまでもテッサ達を外に待たせておくわけにはいかない。
目の前の二人が100%安全とは言い切れなかったが、かといって街の外で襲撃を受けたりでもすれば本末転倒だ。
……もっとも、それを見るはずだった者達は、この時点では街に辿り着いてさえいないのだが。

その後バニングと万丈は、二人を補給ポイントへと案内する。
遭遇した場所からどれほども離れていないポイントまでの道すがら、互いに情報を交換し合った。
既にどちらも、地図端の光の壁や、様々な世界から人が集められていることなどについては把握済みだったため、
理解も早く、交換はスムーズに行われた。

「成程……斧の機体にレイ・ザ・バレル、そして暗黒大将軍か……」
「ああ。補給を済ませた後、できることなら奴らを叩きに行きたいと思っている。
 だが、彼女達を置いていくわけには……」
「わかっているさ。とにかく、その辺は彼女達の到着を待ってから検討しよう」
「それにしても、渚カヲルか……あんた達の話だと、とんでもない化け物のようだが」
「……驚かないのか?」
「ガンダムファイターともなれば、それくらいの芸当はやらかしかねん……と言いたいところだが、
 自前のバリアともなれば想像もつかないし……実物を見ない限り何とも言えないか」

全くもって世界は広いと、バニングは半分顔を引きつらせつつ溜息をついた。
(何者だ、そのガンダムファイターとかいうのは……)
ドモンの世界のガンダムとは、本当に自分の世界のガンダムと同じものなんだろうな、などと思いつつ。
一方で、シーブック・アノーが比較的近しい価値観にあったことに妙な安堵を覚えたりもする。
そのシーブックだが、どうやらバニング同様に宇宙世紀の人間ということがわかった。
ただ……どうやら、バニングのいた時代の、さらに40年先の未来の人間だということである。
時間すら支配するシャドウミラーの技術力に、バニングは驚愕を禁じえなかった。
(……ん?)
一瞬、バニングは視線を感じた。
振り返る。見ていたのはデスティニーガンダム……シーブックだった。
バニングがそれに気付くと、少年は慌てて、決まり悪げにその視線を逸らす。
その反応に、バニングは溜息をもう一つ。
(……あまりいい印象は持たれていないようだな)


程なくして、一同は補給ポイントに到着する。
二人に補給を受けさせる前に、万丈達は彼らに忠告した。

「この補給システムを使用する前に一つ言っておく。これにはトラップが仕掛けられている」
「トラップ……だと?」
「そうだ。装置への接続と同時に、ある情報が機体に自動的に流れ込んでくる。
 ……その情報を見て、驚かないでほしい」
「どういうことだ?何が流れ込むというんだ?」
「ある参加者の遺体の写真、そしてその下手人と思しき参加者の情報だ。
 その内容は……君達にとっては、ショッキングな内容だろう」


692 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:01:50 ID:yyILfiSi

沈痛な表情を見せるバニングと万丈。
情報交換の最中にも、一度同じ表情を見せたことがあった。
ドモンはそこから、彼らの忠告の意味を察する。

「……先に俺から補給を行う。……シーブック」

一応油断はするなと、そんな意味合いをこめた目配せをして、ドモンは装置をキングゲイナーに接続する。

しばしの沈黙。

やがて……ドモンが口を開いた。


「……ジャミル」


ドモンの発した一言。
その一言は、隣で見ていたシーブックにもトラップの正体を理解させるのに十分だった。

「ま……まさか!?」
「待てシーブック、見るんじゃない!」

ドモンの制止も聞かず、シーブックはデスティニーを補給装置に接続させる。
接続と同時に、流れ込んでくるエネルギーと、そして情報。
モニターに映し出されたファイルを展開し――


「ジャミル……さん……ッ!」


そこには、少し前まで彼を導いてくれた男の無惨な姿が映し出された。

この補給装置に仕込まれていたトラップ。
それは、ジャミル・ニートの死体の写真。シン・アスカと、スレードゲルミルの情報。
探しニュータイプと称したエルピー・プルとプルツーの情報もあったが、シーブックにはそこまで気を回す
余裕などなかった。


693 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:02:47 ID:yyILfiSi
補給を終えた後、4人はそれぞれ機体から降り、直接話し合う場を設けていた。

「さっき、あんた達がジャミルとシンの名前に反応したのは、この情報を知っていたからか」
「この街に来て最初に、ここで補給を受けたからね……大丈夫か、シーブック」
「ええ……なんとか……」

なんとか、落ち着いた。少しだけ、頭が冷えてきた。ただ冷えたといってもマシにはなったという程度で。
代わりに襲ってきたのは、自分自身の無力さへの憤り。
そして、ジャミルを殺したというシン・アスカへの怒り。

「くそっ……やっぱりあいつ……」
「落ち着け。この情報が正しいと決まったわけじゃない」
「何言ってるんです……!これが嘘だとでも!?」
バニングの言葉に、シーブックは声を荒立たせる。そこには若干の苛立ちを含んでいた。
「どうもな……この情報、引っかかる点がある」
「な、何が!?」

「出来過ぎている……証拠が都合よく揃いすぎている。作為的と思えるほどに、だ」

バニングの意見を補佐するように、万丈が続いた。
「これを仕掛けた人物は、随分と冷徹で頭が回るようだ。
 感情を先走らせるタイプなら、こうまで証拠を揃えられないように思う」
そう言って、万丈はジャミルの写真に目を向ける。
確かに、よくもこんな写真を撮影できたものだ。補給装置にトラップを仕掛けるという行動にしても。
「さて、ここで問題となるのはシン・アスカの情報だけど。
 危険性が存分に書かれている。……何故そこまでわかるんだ、と思えるほどに」
シンの情報を一瞥してから、万丈はドモンに視線を移す。

「ドモン、直接シン・アスカとぶつかり合ったという君に聞きたい。この情報を見て……どう感じた?
 特に、シンに関する情報について、だ」

質問を振られたドモンは、しばらく間をおいた上で、自分の感じるままに述べた。

「……違和感があるな。酷く悪し様に、誇張されているように感じる……
 何らかの恨みか、あるいは悪意すら感じるほどにな」
「なっ……!?」

万丈達の意見を肯定するかのようなドモンの返答に、シーブックは言葉を失う。
「……ありがとう、ドモン。まあ、全てを結論付けるには早いとは思うんだけどね……
 僕には、まるでこれを仕込んだ者が、シン・アスカを陥れようとしているかのように思えてならない」
「あいつの肩を持とうって言うのか!?」
シーブックの声が上がる。そこに含まれた苛立ちは、さらに色濃くなっていた。
「そうではない。この情報の全てを鵜呑みにするのは危険だと言っている」
極端な思考に走りかけるシーブックを、バニングが制止する。
しかし、一旦昂らせた感情は止まらない。
「けど!僕は見たんだ、あいつが躊躇もなく、人を殺したところを!!」
「落ち着け。お前の言い分もわかる、だが……」
その後の言葉を言おうとして――バニングはシーブックに睨まれる。


「あんた達に何がわかるって言うんだッ!!」


694 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:05:26 ID:yyILfiSi


シーブックの怒声が、その場に響いた。

場が静まり返る。

その沈黙に、シーブックの理性が「ああ、やってしまった」と感じた。

バニングも万丈も、何かを言い返す様子はない。
恐らく、シーブックの心情を察したが故のことだろう。
それがわかるからこそ、余計にばつが悪くなり。

「シーブック……」
「……ッ!」

落ち着かせるようなドモンの声が、今の自分にはひどく辛くて。
気付けば、シーブックはその場から駆け出していた。

「おい、シーブック!?……すまない、すぐに戻ってくる!」
それを追って、ドモンも走っていった。
そして、後にはバニングと万丈だけが残される。


「……嫌われたもんだな」
飛び出していく二人を見ながら、バニングは溜息をつく。
出会った時から薄々感じていたが、シーブックはどうもバニングにあまりいい印象を抱いていないようだった。
理由は、バニングが連邦軍の軍人であることに起因していた。ただし、その悪印象はシャドウミラーである可能性を
疑っているからではなく、肩書きそのものに不信感のようなものを感じているようだった。
どうやらシーブックの時代、連邦軍はさらなる腐敗の一途を辿っているらしい。
一年戦争以後、連邦の腐敗が目に見えて酷くなっていたのは確かだ。しかしそれが改善されることもなく、
未来の世界ではさらに悪化しているとなれば、バニングとしてはやりきれない気分だった。

「……ご感想は?」
「気を詰めすぎているな。無理もないが」

万丈の質問に返答する。
自分達と違って、彼は民間人だ。ほんの少し前まで、戦いとは無縁の一介の高校生でしかなかった。
そんな彼に、今の状況に適応して冷静でいることなど本来無茶もいいところだ。
「とはいえ、あの程度で済んでいるのだから大したもんですよ」
「ああ。本人の肝が据わっているのもあるだろうが……
 多分、彼をいい方向に導いた大人と出会うことができたようだな」
「それが、ジャミル・ニートですか」
「あのドモン・カッシュもだ」
彼が逃げ出した理由は、直前の表情からも想像はつく。
やらかしてしまったことが恥ずかしくなったのだろう。素直にすぐ謝れないのは、若さ故か。
だが、自覚があるなら話は早い。道を大きく誤らせさえしなければ、さほど問題はないだろう。

「まあ……彼については、長い目で見守ってやればいい。
 むしろ……心配なのは、ドモン・カッシュのほうかもしれん」
「彼が?」

バニングはシーブック以上に、彼を導くドモンにこそ、どこか危うさを感じていた。

「気負いすぎているように思う。
 シーブックの手前、自分がやらねばという意識に駆り立てられているというか、な。
 あの気負いが、致命的なミスへと導くことにならなければいいが」


695 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:07:32 ID:yyILfiSi
そう言って、晴れ渡った空を見上げる。

考えすぎかもしれない。事実、ドモンはシーブックをよく導いているではないか。
ただ単に、神経質になりすぎているだけだろうか?
若い連中の細かい粗が気になって、取り沙汰しているだけなのかもしれない。
そうだとしたら嫌な歳の取り方をしたものだと、自嘲的に苦笑し……

彼ら同様に青臭さの抜けきらない、二人の教え子のことを思い出す。
コウ・ウラキに、チャック・キース。まだまだ手のかかるヒヨッ子どもだ。
だが試作2号機奪還の任務の中で、彼らは一歩ずつ確実に成長している。実力的にも、そして人間的にも。
特にウラキには、並々ならぬ資質を感じていた。
機体性能を引き出すことにかけてはアムロ・レイ以上かもしれない……パープルトン女史も評していたか。
それは……様々な機体の集うこのバトルロワイアルでは、恐らく大きな強みとなるだろう。

(ウラキ……今お前はどこにいる?)

自分同様、この殺し合いに参加させられた部下を気にかける。
まだまだ未熟だが、その適応力の高さがあれば、どんな機体であろうとやっていけると思いたい。
そう、こんなところで死んでいい男ではない。あいつはいずれ自分も追い越していくだろう。
さらにはあのアナベル・ガトーにも比肩するほどになる……そんな確信めいたものがあった。
だが、まだまだ精神面では青い。その甘さが、誰かに付け入られる隙を作るかもしれない。
この殺し合いの中で小賢しい姦計に利用され、陥れられてないかだけが心配だ。

(無事でいろよ……ウラキ)


◆◇◆◇◆


自分の無力さから来る不安は、ジャミルの亡骸の写真を目にした時を境に苛立ちへと変化していた。
込みあがってくる怒りは、殺したと思われるシン・アスカに向けられる。
その怒りはジャミルを殺されたことも勿論だが、一方でただ単に自分の中に蓄積したストレスを
八つ当たり同然にぶつけていたという感情が含まれていたことは、否定できない。
だから、バニング達にそれを正論で阻まれた時、その矛先を彼らに向けてしまった。
彼らの言葉に、ドモンも同意を示したこともまたショックで。
結果、行き場を失った怒りを見境なしに当り散らすという醜態を演じてしまった。

そこまで頭ではわかっていたくせに、感情を抑えきれない自分の脆弱な理性が、尚更腹立たしかった。


696 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:08:48 ID:yyILfiSi

「シーブック……」
ドモンが後ろから声をかけてくる。
「……わかってますよ。今の僕なんかよりも、あの人達のほうがずっと冷静だってこと」
なんとも情けなく悔しい話だが、自分が怒りや憎しみで視野が狭くなっていることはわかる。
今の自分に比べれば、彼らの客観的な状況判断のほうがずっと適切と言えよう。
そして目の前の事態への対処で手一杯だった自分と違い、直接しのぎを削り意志をぶつけ合ったドモンも、
シンのことは自分などより遥かによく見えていたことだろう。
「すみません。しばらく一人にさせて貰えますか」
自分が気を遣われていることが、かえって辛かった。
「……そうか。わかった」
そう言って、ドモンはシーブックに背を向ける。
「俺はテッサ達を迎えに行く。一向に来る気配がない……何かあったのかもしれん」
そういえば――自分のことでいっぱいで、すっかり頭から抜け落ちていた。
合図を上げてもうかなりの時間になるのに、ジャイアントロボはいつまで経ってもやって来ない。
「そ、それじゃ、僕も……」
「いや、お前はここにいろ。今は、気持ちの整理することが必要だ。
 だが、決して見失うな。ジャミルに託されたものと、お前が戦う理由を」
それだけ言い残して、ドモンはその場から去っていった。

そして、シーブックはその場に一人残される。


僕はどうすればいい?
ジャミルさんの仇を討つために、シンに復讐を挑むのか?
そんなことをして、あの人は喜ばないだろう。
ドモンさんも言っていた、護るための強さを持てと。
僕の戦うべき敵は何だ?
本当に戦うべき敵……それは、この殺し合いを主催するシャドウミラーのはずだ。
それはわかっているはずなのに、目の前に事態に簡単に翻弄されて、ドツボに嵌っていく。
理屈では判っていても、感情が暴走する。何をやっているんだ?



僕は、どこへ行こうとしているんだ?



その時だった。



誰かが自分を呼ぶ声が、聞こえた。
そんな気がした。


697 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:09:55 ID:yyILfiSi


「――ッ!?」


声に導かれるかのように、北の方角に目を向ける。
何が見えるわけでもない。ただ、この方角から何かを感じただけ。
知らない声だ。
そのはずなのに、何故かシーブックは、その声を知っているような錯覚に襲われた。


――あなたなら、きっと感じ取れると思うから……


イルイの言葉が、脳裏に蘇る。
耳をすませて――そして。

名前が、口から漏れた。



「トビア――――?」




 ◇ ◇




赤い巨人の脚を切り裂いた時、僕は取り返しの付かないミスを犯したことを察した。
そう、自分の直感が告げてきた。

あの脚の中から感じたものは、悪魔だった。
これと同じものを、前にも感じたことがある。
そうだ。
クラックス・ドゥガチとの、最後の戦いの時だ。
ディビニダドがその機体に、同じ悪魔を仕込んでいた。


その悪魔を呼び起こした僕は、死ぬ運命から逃げられなくなったことを悟る。


698 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:11:21 ID:yyILfiSi


多分それは、一瞬にさえも満たないごく短い時間での出来事だったのだろう。
でもそれが自分の命の最後の時間だと考えると、思いのほか長いように思えた。
まるでこの世の全てがスローモーションになったかのような……いや、違うな。

この一瞬だけ、刻が止まった。
そして、見えた。

自分が今まで関わってきた、全ての人達の顔が、次々と浮かんでは消えていく。
その流れはまさしく走馬灯の輝き。
浮かび上がる皆の顔に、感想を抱く余裕すら与えず。
でも。だけど。


キンケドゥさん。
ベラ艦長。


彼らの顔が浮かんだ時は、さすがに何も感じずにはいられなかった。
ましてや……一人は自分同様、この殺し合いに巻き込まれてもいる。


キンケドゥさん。どうか、死なないで。
あなたを待っている女性のためにも。



そして。
最後に浮かんだのは、一人の少女の顔。




ベルナデッド、ごめん――




 ◇ ◇


「誰だよ……トビア、って……」

自問自答する。
トビア・アロナクス。参加者名簿の中に記されてあった、一つの名前。
自分の口にしたその名を、シーブックは知らない。
知るはずがない。それは本来、彼が10年先の未来で出会うはずの人間の名なのだから。


699 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:12:44 ID:yyILfiSi
だが何故だか、理解できた。
イルイの言っていた、自分を探していたという人が、彼だということに。

そして、後から襲ってくる、言いようのない気持ちの悪さ。
命が、消えた。
つまり彼が死んだんだと……なんとなく、そう理解できた。

(何なんだよ……この嫌な気持ちは……くそっ!)

悔しさやら悲しさやら、いろんなものがこみ上げてくる。ジャミルの時と同じだった。
その気持ちの正体すらもわからぬまま。
もしも、それが何であるか判った時……その時は自分の答えも出せるのだろうか?

僕は……強くなれるのだろうか?

シーブックはただ立ち尽くし、声のした方角を眺め続けていた。



イルイとの接触が、トビア・アロナクスの死が。
シーブックの開花しつつあるニュータイプとしての素質に、何らかのきっかけを与えた。

それが、この戦いの中で彼に何をもたらすことになるのかは、まだ誰にもわからない。



◆◇◆◇◆



「イルイ……!とにかく、街で休ませなきゃ!」
全身を汗だくにして気を失ったイルイを担ぎ、ダイヤは街へと歩き出す。
イルイは衰弱しきっていた。ワープ能力を使用した反動だろう。

――ダイヤを護るために、倒れた。

一刻も早く、ドモンとシーブックのもとまで急がなければ。
「ドモンさんたちがまだいればいいけど……」
そう口にして、自分が酷く弱気になっていることを自覚する。
もし、いなかったらどうする?
足手まといの自分達を置いて、戦場へと向かってしまっていたら?
(くそっ……何を考えてるんだ、俺は!)
自分の思考が弱気に傾いて、あらぬ方向に転がりかけるのを慌てて繋ぎとめる。
彼らしくもない思考だ。いや、それだけの絶望が彼に押し寄せていただけの話である。


700 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:14:46 ID:yyILfiSi

「テッサさん……無事でいてくれよ」

振り返り、死地に飛び込んでいった人のことを想う。

いや……わかっている。
シュランという男に向かっていく時のあの人は、死を覚悟していた。

――ダイヤ達を逃がすために、命を捨てる覚悟を決めた。

「畜生……」

再び街へと向けて、走り出す。

「畜生……ッ」

悔しさに口から漏れる言葉は、震えていた。
頬を、何かが流れていく。

また、何もできなかった。

剣児さんも、五飛さんも、テッサさんも。
みんな自分を守って、いなくなってしまう。
そして、イルイまでもが自分のために、倒れた。



――焦ることはない、ダイヤ。その心を失わない限り、いずれお前は強くなれる。



いずれじゃ、駄目なんだ。

必要なのは、今なんだ。
今じゃなきゃ駄目なんだよ、ドモンさん――!


701 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 00:16:52 ID:yyILfiSi


◆◇◆◇◆


全ては、自分のせいだ。
私が倒れたことで、ドミノが崩れるかのように全て狂ってしまった。
もし自分が倒れなければ……シュランという殺人鬼に捕まることもなかったかもしれない。

ダイヤに背負われたイルイは、ほんの僅かに残る意識の中で自らを責めていた。
身体に力が入らない。指一本すら動かす力も残っていない。

これが、自分の力……サイコドライバーの能力を使った代償だ。

イルイの持つ力もまた、このバトルロワイアルの中では大幅に制限されていた。
首輪の効力か、それとも別の力による干渉が行われているのか。
彼女の超能力は効力が極端に弱まったのみならず、使用の際に多大な負担がかかるようになってしまっていた。
それこそ、少女の幼い身体では到底耐え切れない……命すら削らせるほどの、凄まじい負担を。

しかもそれを、この短時間のうちに『二度も』使用してしまった。

一度目は、B-4の平原に7人が集まっていた時のことだ。
7人揃っての情報交換は、結構な長丁場となった。当然、その間彼女達はこのB-4に留まり続けることになる。
長時間その場に滞在したことで――彼女は、その地にあった何かに触れた。

それはB-4の地にほんの僅かに残っていた、誰かの思念。
その思念が……7人の中にいた、ある一人の人物を捜し求めていたことを感じ取る。

ある人物――それは、シーブック・アノー。

残留思念の正体――それは、トビア・アロナクス。

イルイ本人すらも知りえない話だが、トビアのスタート地点は奇しくもあのB-4平原だったのだ。
そこから彼はまず街へと向かい、トレーズ・クシュリナーダと出会うことになるが……それは別の話。

守られているだけの彼女は、何か役に立ちたいと思った。
そこでイルイは自分の能力を使い、その思念の正体を探る。

そしてシーブックが出発する直前に、イルイは彼を探す者の存在を伝えた。
その情報はイルイ自身にも不明瞭極まりない、あまりにも曖昧なものだ。
だがそれでも、伝えなければいけないと思った。

伝え終わり、彼の乗るデスティニーが飛び立ったのを見届けて、イルイは倒れた。
残留思念を感じ取ることに力を使ったイルイは、極度に消耗してしまっていた。

これが、彼女の倒れた真の理由。
そして、彼女達を襲った悲劇の始まりでもあった。

そして、二度目は言うまでもなく、レーベンから逃げるためのワープだ。


二度に渡る超能力の使用で、既にイルイの体力は限界に達していた。
これ以上力を使い続ければ、命に関わる。最悪の場合、死に至る可能性すらある。
使用したイルイ自身、それを痛感していた。


702 :それも名無しだ:2010/03/23(火) 00:38:10 ID:FecxFtXe
(ダイ……ヤ……)

こんな自分を守ろうと奮闘する少年に、何か声をかけたかった。
元気付けてあげたかった。
だけど、声を出す力すら出ない。
でも――

(あ……)

ほんの少し、見えた。
彼の頬に流れる、一筋の涙。
彼が泣いているのが、僅かに見えた。
それを見て、例え自分が声をかけたところで、多分余計に彼を苦しめるだけだろうと思って。
ただ、悲しくなった。

(……ごめ……ん……なさ……)

ダイヤに、テッサに、心の中で詫びて――
再び、少女の意識が遠ざかっていく。






【ドモン・カッシュ 搭乗機体:ボン太くん(フルメタル・パニック? ふもっふ)+キングゲイナー(OVERMANキングゲイナー )
 パイロット状況:健康
 機体状況1(ボン太くん):良好、超強化改造済み、ガーベラ・ストレート装備
 機体状況2(キングゲイナー):小破、全身の装甲に軽い損傷
 現在位置:B-4 街
 第一行動方針:テッサ達を迎えに行く。
 第二行動方針:方針を再検討。可能ならば東に向かい、マーダーへの対処。4〜5時にはD-4に向かう。
 第三行動方針:他の参加者と協力して主催者打倒の手段を探す
 第四行動方針:シンを助けたい。補給システムからの情報に対しては疑念
 第五行動方針:ダイヤとシーブックに期待。ヴァンには複雑な思い。
 最終行動方針:シャドウミラーを討つ
 備考:ボン太くんを着たままキングゲイナーを操縦しています】


【シーブック・アノー 搭乗機体:デスティニーガンダム+ミーティア(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
 パイロット状況:健康。
 機体状況:良好、ミーティア接続中
 現在位置:B-4 街
 第一行動方針:ドモンと共に行動。4〜5時にはD-4に向かう。
 第二行動方針:仲間と情報を集める
 第三行動方針:ジャミルの遺志を継ぐ。ジャミルの生存は絶望視
 第四行動方針:北の方角(トビアの死んだ方角)が気になる
 最終行動方針:リィズやセシリー、みんなのところに帰る
 備考:謎のビデオテープを所持】


【ミーティア(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
 機体状況:残弾60%、右アーム切断
 備考:核以上の出力があり20m前後のモビルスーツ程度の大きさならば、どんな機体でも着脱可能に改造されています】

703 :それも名無しだ:2010/03/23(火) 00:39:21 ID:FecxFtXe
【破嵐万丈 搭乗機体:トライダーG7(無敵ロボ トライダーG7)
 パイロット状況:健康
 機体状況:装甲を損傷、行動に影響なし
 現在位置:B-4 街
 第一行動方針:弱きを助け強きを挫く。ま、悪党がいたら成敗しときますかね。
 第二行動方針:渚カヲルを必ず倒す
 最終行動方針:ヴィンデル・マウザーの野望を打ち砕く。】

【サウス・バニング 搭乗機体:ストライクノワール@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
 パイロット状況:健康
 機体状況:良好
 現在位置:B-4 街
 第1行動方針:放送に備える
 第2行動方針:コウ・ウラキを探す
 第3行動方針:アナベル・ガトー、イネス・フレサンジュ、遠見真矢、渚カヲルを警戒
 最終行動方針:シャドウミラーを打倒する】


【ツワブキ・ダイヤ 搭乗機体:なし
 パイロット状態:悲しみ
 機体状況:なし
 現在位置:B-4 街の入口
 第一行動指針:街に向かいイルイを休ませる。4〜5時にはD-4に向かう。テッサを街で待つ。
 第二行動方針:仇をとる? ヴァンとドモンの言葉にたいしては……?
 第三行動方針:テッサ、イルイをもっと強くなって護る。もう誰も失いたくない
 最終行動方針:皆で帰る】

【イルイ(イルイ・ガンエデン) 搭乗機体:なし
 パイロット状態:気絶。極度の消耗。悲しみ
 機体状況:なし
 現在位置:B-4 街の入口
 第一行動指針:ダイヤと一緒にいる
 最終行動方針:ゼンガーの元に帰りたい
 備考:第2次αゼンガールート終了後から参加。
    超能力をこれ以上使用した場合、命に関わります】

【一日目 13:50】

704 :求める強さは誰がために ◇PfOe5YLrtI 代理:2010/03/23(火) 01:05:01 ID:yyILfiSi
これで終了ですね

代理投下乙です
いやあ、これは濃い内容でした!!
今までのロワで起きた事件や生まれた関係を上手く捌いてると思います
導こうとするドモンやこれからどうなる若者達やいぶし銀コンビがもうw
GJです!

705 :それも名無しだ:2010/03/23(火) 13:39:00 ID:a6GvYWEd
GJ、代理投下の方も乙
今までの話のフォローとフラグ立が見事ですね

ドモン、無理するなよ……

706 :それも名無しだ:2010/03/23(火) 20:24:55 ID:mING+GcU
これで放送だな

707 :それも名無しだ:2010/03/23(火) 22:35:21 ID:mING+GcU
土日が使用できるように早く放送が来て欲しいな

708 :それも名無しだ:2010/03/24(水) 10:26:29 ID:BQRI1i+z
放送まだ?

709 :それも名無しだ:2010/03/24(水) 21:24:33 ID:/iZejyES
放送って誰か書いてんの?

710 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 00:25:50 ID:TmF5LFDE
放送来たら予約開始なんだが…

711 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 00:35:04 ID:KmfSoceZ
おいまさか、誰も書いてないのか?

712 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 00:45:25 ID:DrEYH0CS
書いてるが投下しちゃってもいいのか?

713 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 01:41:58 ID:DrEYH0CS
返答ないけどまあいいや、投下するよ

714 :第一回放送 ◆a.C2ro7A8imZ :2010/03/25(木) 01:44:17 ID:DrEYH0CS

『あー、あー。皆々様、本日はお日柄も良くご健勝であらせられたりしちゃいますでしょうか?』

どこからともなく声が響く。
機体に乗っている者、いない者……分け隔てなくその声は届いた。

『む……いかんな、また言語モードに障害が出たか。まあいい、大きな問題ではない。
 コホン、それでは私、W17――ラミア・ラヴレスが今回の定時放送を務めさせていただく。
 まずは現時点までの死者の発表からだ』


 皆城総士
 カラス
 紅エイジ
 草薙剣児
 エリート兵
 ウェンドロ
 テッカマンランス
 エルデ・ミッテ
 ショウ・ザマ
 車弁慶
 張五飛
 アマンダラ・カマンダラ
 藤原忍
 コウ・ウラキ
 アギーハ
 ジャミル・ニート
 ジュドー・アーシタ
 タスク・シングウジ
 ルネ・カーディフ・獅子王
 ヤマダ・ジロウ
 テッカマンレイピア
 テレサ・テスタロッサ
 ジロン・アモス
 トビア・アロナクス
 剣鉄也
 ラカン・ダカラン
 羽佐間翔子


715 :第一回放送 ◆a.C2ro7A8imZ :2010/03/25(木) 01:45:29 ID:DrEYH0CS

『以上、27名が既に命を落としている。生存者は43名だ。
 ……正直、私も驚いている。ここまでハイペースだとは予想もしていなかった。
 この分では私の出番もそう多くはないかもしれないな……。
 では、続いて禁止エリア発表に移る。
 地上区で三か所、宇宙区で一か所、それぞれ進入禁止区域に設定する。
 この放送からおよそ三時間後、17時以降に以下のエリアに立ち入れば即、首輪を爆破する。
 各自、聞き逃す事のないように』


 D-4
 D-6
 G-7
 c-1


『禁止エリアは以上だ。繰り返すが、エリア設定はこの放送から三時間後だ。
 幾分余裕は持たせてあるので、これらのエリアに滞在している者は即刻退去を推奨する。
 ――最後に、追加機体を発表する。
 既に機体を損傷した者、あるいは失った者も何人か出ていると思う。
 我々が求めているのは虐殺ではない。よって、今回はそういった戦う力の乏しい者に配慮するようにしよう。
 とは言っても直接その誰かに支給する訳ではない。あくまで他の面々より取得しやすいような位置を選ぶだけだ。
 機体を入手すべく急行すれば誰かと鉢合わせるかもしれない。
 新たな機体を得るチャンスと、不意の交戦のリスク。秤にかけてどちらを選ぶかは諸君次第だ。
 危険を承知でなお新たな力を望むというのなら、C-5南西部の橋に向かうといい。
 かつて巨神戦争と呼ばれる戦いを終結させた力――ゴーダンナーが、お前を待っているだろう』

一息置いて。

『では今回の放送はこれで終了する。
 また8時間後に放送を行うので、各々死力を尽くし生き延びることを期待する』

それきり、声は聞こえなくなった。



【一日目 14:00】

・C-5に設置された機体は【ゴーダンナー・ツインドライブモード(神魂合体ゴーダンナー!!)】です。
 ネオオクサー、ゴーオクサーのどちらと合体しているかは未定です。

716 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 02:09:58 ID:/b6NfOiP
おお、投下乙
突っ込みどころとしてはこのラミアって異世界から来たの?
誰かの台詞からするとラミアはシャドウミラーから離反したって書いてあったと思うんだが

717 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 05:15:44 ID:GxOdCuKT
あれ、追加機体は放送で判明するのは場所だけじゃなかったっけ

718 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 07:53:14 ID:vgqkdHCf
>>716
ユウキが言ってたね
でもユウキ(他のOG勢含め)が戦っていたシャドウミラーは壊滅してるので
OG世界とは別のラミアもアクセルも在籍しているシャドウミラーってことでないかい?

719 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 08:13:35 ID:vgqkdHCf
>>715
投下乙
するのを忘れていた

720 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 12:32:38 ID:e+rkImPF
>>715-716
投下乙です
個人的には宇宙エリアと行き来出来る転移装置のあるG-7を潰しちゃうのはどうなんかなという気もする

>>716
あくまで参加者側が知ってるラミアがそうだったというだけで
ラミアがまだ残ってるシャドウミラーorシャドウミラーにいる時期のラミアをつれて来たという可能性がある

>>717
自分もそうだと思ってたし上でも言ってたが、まあ別にはっきりそうだと決まってた訳でもないと思う

>>718
レイ・プルツーの話で鋼鉄の孤狼が宿敵って書かれてるんでアクセルに関してはOGでほぼ確定かもしれない


で、他に放送書いてる人とかいるのかな?

721 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 13:21:20 ID:nURoJeHT
放送って複数書くものなの?
別にこれで全然オッケーだと思うんだが。放送を二つも三つも作るのも馬鹿らしかろう。
予約開始は土曜日の0時、休日突入のタイミングでおk?

722 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 13:44:46 ID:z0WqqF0d
放送前最後の話が投下されて二日もたってんのに誰も名乗りを上げず内容も詰めなかったんだから出遅れた奴が間抜けなだけだろ
さっさと予約できる方がいい

723 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 14:07:19 ID:e+rkImPF
通常と違って予約って訳じゃないし他に書いてる人もいたかなあと
まあこれで十分だろうな
他から特に異論でないなら予約開始はそれでいいんでない?

724 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 14:11:48 ID:xiCr71Ph
すいません
少し書いてるので今日だけ待っていただけませんか?

725 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 14:16:54 ID:nURoJeHT
あいあい了解−

726 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 14:30:35 ID:Vw9pxaKW
別に一つ来たんだしいいじゃねーかと思ってたけど、書いてるんなら読んでみたいな
今日中なら10時間もないし

727 : ◆1yYHI2WlTM :2010/03/25(木) 16:08:17 ID:xiCr71Ph
テスト

728 : ◆1yYHI2WlTM :2010/03/25(木) 16:09:00 ID:Ig2ZXeyn
14時丁度。
一人の男の声が舞台に上がっている者に、等しく届けられた。その男の名はアクセル・アルマー。

「第一回の放送を始めさせてもらう。まずは貴様たちが知りたいであろう知り合いの安否、死亡者から伝えよう。今回の死亡者は以下の通り」

 皆城総士
 カラス
 紅エイジ
 草薙剣児
 エリート兵
 ウェンドロ
 テッカマンランス
 エルデ・ミッテ
 ショウ・ザマ
 車弁慶
 張五飛
 アマンダラ・カマンダラ
 藤原忍
 コウ・ウラキ
 アギーハ
 ジャミル・ニート
 ジュドー・アーシタ
 タスク・シングウジ
 ルネ・カーディフ・獅子王
 ヤマダ・ジロウ
 テッカマンレイピア
 テレサ・テスタロッサ
 ジロン・アモス
 トビア・アロナクス
 剣鉄也
 ラカン・ダカラン
 羽佐間翔子



729 : ◆1yYHI2WlTM :2010/03/25(木) 16:12:39 ID:xiCr71Ph
「以上、27名。過去のケースから考えても素晴らしいスタートだ。その調子でどんどん殺しあってくれ」

アクセルはその数字に満足し、至極愉快といった風であった。

「次に禁止エリアを発表させてもらう。
………二時間後より、A-3,F-5,F-7。以上が地上区。b-3。以上が宇宙区。
入れば1分の猶予をもって首輪は爆破、待つのは惨めな死だ。せいぜい気をつけることだな…」

「最後に追加機体の位置を発表させてもらう……。C−5の北の橋に一つ。分かっているようにハイリスクハイリターンだ。行く、行かぬも自己責任で、な。では頑張って殺しあってくれ」

そしてブツリ、と音を立てて放送は終了した。


* *********


放送を終了した後、アクセルはC-5に配置する機体を設定するとは別に、更にもう一機の機体の配置を設定した。
その行動の原因にはレイ・ザ・バレルとプルツーにあった。
アクセルからすればあのような下らぬ馴れ合いのためにこの催しを設けたわけではなかった。
永遠の闘争。それが構成する世界を見るために、その雛形であるこの舞台があるというのに。
故にアクセルが配置する機体は否が応にも戦いを促進する機体。


オーバーマン、プラネッタ。心を暴き、人の弱さを暴くサイコオーバーマン。


その場にレモンやヴィンデルがいれば彼の過激とも取れる,バトルロワイアルのバランスを崩しかねる行動を制していただろう。
ただでさえ死亡者の数は予想を大きく上回るハイペースであり、そのような物を投下すれば想定の範囲から大きく逸脱する、と。
しかし放送や追加機体の配置は彼に一任されており、彼の行動を咎める者はいない。

様々な思惑が交錯するバトルロワイアルという舞台。それは主催者ですら例外ではない……。

※D−3にプラネッタがあります


730 : ◆1yYHI2WlTM :2010/03/25(木) 16:15:55 ID:xiCr71Ph
投下終了です
遅れて申し訳ありません

731 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 16:33:21 ID:e+rkImPF
投下乙です
一つは不明で一つはプラネッタか
まあ勝手にいろいろやっちゃってるレモン様にとやかく言われる筋合いはないと思われるw

732 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 16:42:10 ID:PbL7SMJP
投下乙です
両案ともに、追加機体はC-5で死者のペースは想定外か
しかし、ジョーカー7人も選抜すりゃペースも速くなるだろw

ともかく出揃った事だし、先に5票取った方が放送って事でいいかな?
◆a.C2ro7A8imZ氏の案に一票

733 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 17:00:51 ID:/b6NfOiP
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13329/1260459796/
立てといたからこっちでやれ

734 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 18:20:00 ID:GxOdCuKT
ところで、禁止エリアはいっそ両方分合わせて8エリア設定しないか?
なんか4エリアじゃ少ない気がするし

735 :それも名無しだ:2010/03/25(木) 21:27:46 ID:vgqkdHCf
>>734
4つで充分じゃないか?
前回、前々回よりも時間間隔もMAPの広さも小さくなっているけど
第一回放送の禁止エリアの数は多くなっているくらいだし

736 :それも名無しだ:2010/03/26(金) 01:17:06 ID:71nt+a0r
その分ペース早いし、過去の例考えるとどうせ放送も三回目くらいで決着付きそうだし、
増やしてもいいと思うけどなぁ。今のままだとイマイチ効果薄くなりそうだ。
ちなみに6つに設定したら3日とちょっとでMAP全部埋まる計算。放送にしたら10回分。まだ十分余裕あると思う。
8つだと3日に届かずの8回だけど。

ところで放送案は◆1yYHI2WlTM氏のでいいのかな?

737 :それも名無しだ:2010/03/26(金) 01:36:18 ID:iyrUNh6P
別に次も四つづつ禁止エリアにしなければならない訳じゃねえし
次の放送で6つとか8つ禁止エリアにすればいいんじゃない
放送案も◆1yYHI2WlTM氏で問題ないだろ
したらばでも合計5人の支持を得てるし時間もすぎた

738 :それも名無しだ:2010/03/26(金) 01:57:20 ID:kWOLB+wZ
効果薄いもなにも、ペース早くて順調ならそれこそ無闇に追加する必要がないんじゃ
なぜ禁止エリア作るかといえば行動範囲狭めて参加者鉢合わせしやすくして進行を促進させるためだよね?

739 :それも名無しだ:2010/03/26(金) 12:11:00 ID:ZXkj+ilV
いや、まだ四人分だろ
まぁいいけど

んじゃ、◆1yYHI2WlTM氏の放送を入れて予約開始って事でいいのかな

740 :それも名無しだ:2010/03/26(金) 14:54:58 ID:tr5aqRBi
いいと思うよ
予約開始は今日の24:00でいいかも

741 :それも名無しだ:2010/03/27(土) 00:26:50 ID:E1hlBnhl
予約来たけどこれは対決か?

742 :それも名無しだ:2010/03/27(土) 23:09:04 ID:ZNxK1Nu2
せっかく放送跨いだ週末なのに思いのほか盛り上がらんなぁ、どうしたみんな

743 :それも名無しだ:2010/03/27(土) 23:18:54 ID:dGEfHP26
ぶっちゃけ書き手もリアルに生きる人の子だからな。年度末に忙しくない人って少ないだろ。
……あとまあ個人的にはフラグ立ててもバッキバキに殺されるんじゃ書いてもしょうもないよなあ、とかで疎遠してる部分もある。
自分が立てたり作ったものをテーブルごとひっくり返すように台無しにされれたら、やる気ってものは誰でも否応なしに失せるぜ。
書き続ける=なんとも思ってないという図式は必ずしも当てはまらない。
書くのやめるまでモチベーション下がったら末期だけど。

744 :それも名無しだ:2010/03/27(土) 23:38:26 ID:ZcA6Fdmy
良かったね
読み手様が書き手を軽んじた結果がこれさ
たかが供給される立場のくせにね

745 :それも名無しだ:2010/03/28(日) 00:37:21 ID:dlcyUjyu
死亡者数みて再認識できた、実力を弁えないフラグクラッシャーと
ズガンばかりする糞みたいな書き手が多かったのも痛いわ

746 :それも名無しだ:2010/03/28(日) 01:16:53 ID:edsNultF
こういうこと言ってるうちは戻ってこなさそうだね〜w

747 :それも名無しだ:2010/03/28(日) 02:29:01 ID:j+phSFHJ
文句言うだけしか能のない読み手様乙って感じ

748 :それも名無しだ:2010/03/28(日) 19:17:20 ID:+WhKi18U
しばらくは荒れるが…
普通に期待してる人もいるのを忘れないでね

749 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 16:17:34 ID:6H3dyh5+
いい加減こっちの巣に閉じこもってろスパロワ3の糞管理人ミスト

750 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 16:31:45 ID:j6rXDIrl
765 名前: ◆mist32RAEs[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 15:04:52 ID:XbNwPzhs
あとがたり乙です。
続いていきます。

228話 俺だって(ry
コンセプトは「主催者のおしごと」。
主催者側で色々出てきましたが、この面子の役割分担がよくわかっていないのではっきり振り分けようということで。
最初はディートハルトも何やってるかわからんので遠藤や咲と一緒にご退場願おうと考えてました。
しかしのどっちが明確な役割を与えられ、そこにメメが繋がっているような感じもあったので、何気にこいつ互いの繋ぎ役として仕事あるんじゃねと考え、取り止め。
インデックスさんがMC役、ことみねがバックアップ兼メメへの抑え役をするとなると、遠藤いらなかったんで退場してもらいました。
まあ後は色々ありましたが、いやぁひどい議論でしたね。
少なくとも「意図を答えてください」は議論スレではNGワードにした方がいいと思います。


ミストの糞発言晒しage

751 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 16:34:10 ID:vuWaKcSv
お前らいい加減にしろよ
彼の人格が完璧じゃないのは分かったが延々とそれをネタにロワを荒らすなよな

752 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 16:35:14 ID:j6rXDIrl
なら他ロワを煽って荒らすのやめさせろよ
そうしたら少なくとも俺はやめてやる

753 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 16:59:38 ID:IgUj3h1F
小学生みたいなこと言うなよw

754 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 18:06:54 ID:E2I93Pal
人格はどうでもいい、作品の意図もどうでもいい。延々と煽り続ける馬鹿ミストを何とかしろ

755 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 18:08:36 ID:wUiuq14T
そうしたら少なくとも俺はやめてやるwwwwwww

756 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 19:14:25 ID:tfW3xPqH
◆LJ21nQDqcs「今までの・・・俺の作品が・・・お前の掌の上・・・!?なんだよそれ・・・どういうことだ・・・どういうことなんだよ!!」
◆mist32RAEsが人差し指を立てながら
◆mist32RAEs「声を そう声を荒げるな ◆LJ21nQDqcs そんなに驚くことはないだろう?
私はただ君こそが私の探求における最高の素材になる
そう確信して君の成長の手助けをしてきた そう言っているだけだ
おかしいと思わなかったのか?それまでの人生でSSを書いたことさえなかった君たちが 
デビュー作初投下で好評を得たことを 馬の活躍ごときでバーサーカーを殺した彼を追放したこと
君がSS執筆に慣れ始めた頃に それまで良書き手と言われた私が
都合よくあの問題作を投下して議論を白熱させたことを ◆tu4bghlMIwが ◆1aw4LHSuEIが ◆L5dAG.5wZEが
それぞれ皆 君の力が彼らの力と拮抗した状態にある時に議論スレに現れたことを
一度もおかしいとは思わなかったのか? 出会いは運命だと思ったか?」
◆LJ21nQDqc「・・・待てよ・・・」
◆mist32RAEs「彼らの登場は偶然だと思ったか?」
◆LJ21nQDqc「待て・・・・」
◆mist32RAEs「SSの高い評価と君の人気は君自身の努力の結果だと思ったか?」
◆LJ21nQDqcが作品を投下するが議論スレで破棄にされる。
◆mist32RAEs「・・・落胆させないでくれ こんなものじゃ無い筈だ 今の君の力は 信じられないか 私の言葉が」
◆LJ21nQDqc「・・・当然だ・・・!」
◆mist32RAEs「だが事実だ」

757 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 19:28:03 ID:tfW3xPqH
752 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 17:24:45 ID:jMQE/sJQ
もうミストさんじゃなくてMでいい気さえしてくるあの貫禄

753 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 17:26:54 ID:XUtyFn2E
朝ちゅん→某
ミストさん→M

こうですか

754 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 17:54:33 ID:CRq741EE
まあそのあたりは好みじゃね
Mでもミ(ryでも
とりあえず俺はあれにさん付け、氏付けをする気はない

755 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 17:58:54 ID:XUtyFn2E
まあ、そもそも元ネタであるスパロボのミストさんが「さん」付けされていた理由は
「アレを呼び捨てにするほど親しみが持てない」っていう感情からきているしいからな

いやあ、物事の捉え方って人それぞれですよね

756 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:00:24 ID:roMdJW66
ミストとかMだとなんか恰好よさげだから、
モヤとかにしようぜ。

757 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:13:49 ID:VDaBjNog
MOOL

758 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:39:40 ID:A2JkDuo2
アレでいいじゃん

759 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 18:55:20 ID:q6y1C7Rg
ミミミ

760 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 19:06:10 ID:UT3vF3GI
可愛いので却下

761 名前:名無しせずにはいられないな[sage] 投稿日:2010/03/29(月) 19:07:51 ID:eLC664JE
クズでいいよ

758 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 19:28:44 ID:tfW3xPqH
以上アニロワ3rdからでした。
ミストが泣くまで殴るのをやめない。

759 : ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:10:12 ID:yqTbUWMy
気を取り直して投下ッ!

760 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:11:52 ID:yqTbUWMy
――暗い。

彼の歩く道は、果てしない闇に包まれていた。
それは今歩いている場所が光すらほとんど届かない海底だから、という理由だけではない。
彼の感じる闇は、どんな夜でももたらすことのできないほど、暗く重かった。

その道を歩き続けて、行き着く先。
彼には、それが見える。


多くの命と想いを踏み躙り、最後にたった一つ残った悪意が、哀しき高笑いを上げる姿。

殺し合いの中で運命を歪められた男が、失われた愛しい人を求めて、新たな悲劇を巻き起こす光景。


そんな不思議なイメージが、彼の頭の中に過ぎる。
未来を覆い尽くすのは、それらと同質の闇。
そこには一欠片の希望も救いも感じられない。

あの時と同じだ。
いや……あの時とは比較にならないほど、感じる闇は色濃い。

破滅。虚無。絶望。そして、さらなる悪夢。



彼には予知能力があった。未来を垣間見ることができた。

その未来は……暗雲に包まれていた。






761 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:13:12 ID:yqTbUWMy
死亡者27名。僅か8時間で、当初の3分の1を軽く上回るほどの人間の命が失われた。
覚悟はできていたはずだった。悲しいかな、人間は決してそこまで強い存在ではない。
死の恐怖や生への執着から、命を奪う者・奪われる者が多少なりとも発生することは、予測の上だった。
だが……これは多少どころの数ではない。
まさか、ここまでとは……予測を遥かに上回る絶望的状況に、さしものギリアムも言葉を失うほかなかった。
その中には、かつて激戦を繰り広げたインスペクターの首領と幹部の名前も含まれていた。
そして……彼の仲間の名も。

(タスク……!)

放送の全てを馬鹿正直に鵜呑みにするわけではない。
だが、これがシャドウミラーの戯言であると一蹴できるほど、彼は冷徹にはなり切れない。
義理人情に厚く、仲間を愛する彼だからこそ……仲間を失うことを何より恐れ、許さなかった。

悲しみと怒り、そこから沸き起こる衝動。
彼が死んだというなら。その可能性があるというなら。
すぐにでも飛び出し、彼を殺した者を探したい。
犯人に、自分の怒りをぶつけたい。彼の無念を晴らしたい。そんな感情に駆られる。

しかしそれらは、彼自身の理性によって抑えられる。
怒りのままに刃を掲げることこそ、シャドウミラーの思う壺であるとわかっているからだ。
それでなくとも、過去に家族同然の仲間を失った時、感情に任せ先走った結果不覚を取ったこともある。
もう、あの時とは違う。自分を見失ったりはしない。
だから、今はただ彼に、そして死んでいった者達にせめてもの黙祷を捧げるだけだ。

DC戦争以来多くの大戦を共に戦い抜いてきた仲間、それがタスク・シングウジだった。
厳しい戦いの中で、彼は持ち前の陽気さから常にムードメーカーとして部隊の空気を明るくしていた。
その姿も、もう見ることはできない。
彼の死は仲間達にどれだけの悲しみをもたらすことだろう。
特に彼を憎からず想っている金髪の少女は、そのまま生きる意志すら失ってしまうのではないか。
そこまで思えるほど、ここ最近の彼女はタスクに依存している感が――

……最近の?

そういえば、殺し合いに巻き込まれたタスクは、本当に最近の……自分と同じ時間軸のタスクなのだろうか?
今の自分の時間よりも過去、または未来から来たという可能性はないのか?
真壁一騎と遠見真矢の例もある。彼らと同じケースが、タスクにも適用されるとしたら?
ヴィレッタやユウキにしてもそうだ。
ここにいる彼らは、自分と同じ時間の……同じ世界の人間なのだろうか?

もしそうだとすれば。彼らが別の時間、別の並行世界の者だとすれば。
ここにいるタスクが死んだとしても、自分の世界にいるタスクは――


762 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:14:12 ID:yqTbUWMy
(……)

それがどうした?だから何だというのだ?
仮に別の世界のタスク・シングウジだとしても、タスクが死んだということに何の変わりがある?

知識を得すぎたが故の弊害だろうか。
思考を腹立たしいほど冷徹かつ合理的に働かせる自分に、時に嫌悪感すら覚える。

並行世界の彼だから死んでも問題はないなどと、そんな非情なまでの割り切り方は彼にはできない。
本当にそれくらい割り切ることができれば、かえって楽なのかもしれない。
だが、そんなものは結局ただの傲慢な自己満足。そして人としての一線を越えることと同義でもある。
無論、越えた先に得られる地位は神でも超越者でも何でもない。力や知識に溺れただけの、ただの愚者。

ギリアム・イェーガーは、人間だ。それで十分だった。

(過去のケース……と言っていたな、アクセルは)

放送の中でアクセルの口にした言葉を思い出す。
言葉の通りに受け取るなら、過去にも同じようなバトルロワイアルが行われたことになる。
この殺し合いは、何度も行われている中の一回だというのか?
そして、今行われているこのバトルロワイアルが完遂されたとすれば。
これもまた、過去のケースとなるのだろうか?

いったい、どういうことだ?
俺の知らない所で、何が起きているというのだ?
この残酷な殺し合いが、あまりにも甲斐のない悲劇が……幾度も行われている?

(……冗談ではない)

淡々と喋っているように見えて、アクセルの口調からは愉悦の念が確かに滲み出ていた。
それが意図的なものか、はたまた本心からのものかどうかはわからない。
また、ここにいるアクセルが自分の世界の彼なのか、並行世界の彼なのかどうかも。
もはや、どちらでも構わない。ここにいるアクセル・アルマーは、間違いなく敵だ。
そしてシャドウミラーも、何としても打倒すべき悪しき存在であることを再認識する。。
どんな理由や理想があろうが、断じてこの愚行を許すわけにはいかない。

止める。このバトルロワイアルを。
そして、次の可能性があるというのなら……潰す。これから先、二度と繰り返させない。





763 :蘇れ、英雄戦記 ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:15:47 ID:yqTbUWMy

彼は歩き続ける。
闇に満たされた、暗黒の未来へと連なる道を。

向かう先から、来るべき未来から、声が聞こえてくる。
無駄だと。諦めろと。お前のその行動も、所詮は悲劇の糧にしかならないと。
それでも、彼は歩みを止めはしない。

未来に闇しかないから、どうだというのだ。
もし目指す先に光がないというのなら。希望が存在しないというのなら。


自分達が希望となろう。
未来に蔓延る闇を切り裂き、光をもたらすまでだ。


希望の芽は、確かに存在する。
真壁一騎が、遠見真矢が。
相羽タカヤが。彼についていくことを選んだ、エルピー・プルも。
最初の場でヴィンデル達に敢然と立ち向かったロム・ストール。
もちろん、自分の仲間であるヴィレッタ・バディムとユウキ・ジェグナンも忘れてはならない。
そして、まだ見ぬ戦士達。殺し合いを良しとしない者達は少なくはないはずだ。
その可能性を信じ続ける限り、希望の光は絶対に消えることはない。


あの時もそうだった。
破滅を迎えるはずだった未来を、彼らは確かに切り拓いてみせた。
暗黒の未来を、光ある未来へと変えてみせた。
あのかけがえのない仲間達は、証明してくれた。
彼らの見せてくれた光を信じる限り、俺の心は決して折れはしない。


ヴィンデル・マウザー。お前は人間を舐めた。
そのことを、今度は俺達が、これから証明してやる。




――俺達が、エルビスだ。




【ギリアム・イェーガー エステバリスカスタム・アキト機(機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-)
 パイロット状況:良好
 機体状況:損傷軽微、EN消費(中) スクリューモジュール、メガ・プラズマカッター装備
 現在位置:F-6海底(南)
 第1行動方針:G-7施設でクロガネと合流する
 第2行動方針:仲間を探す
 第3行動方針:首輪、ボソンジャンプについて調べる
 最終行動方針:バトルロワイアルの破壊、シャドウミラーの壊滅】

【1日目 14:10】

764 : ◆PfOe5YLrtI :2010/03/29(月) 20:16:58 ID:yqTbUWMy
投下終了。

765 :それも名無しだ:2010/03/29(月) 20:31:17 ID:vuWaKcSv
おお、ギリアムキター
タスク死亡でショックを受けつつも希望を掲げて前へ進むか…
この人はもう何時死んでもおかしい雰囲気なんだがそれがいい
投下乙です

766 :それも名無しだ:2010/03/30(火) 03:11:25 ID:+KfiBbNB
投下乙!でも「エル“ピス”」なんだZe!!
独白がらしくてかっこいい!
合流予定地は禁止エリアだが、まだ猶予あるし間に合うかな

767 :それも名無しだ:2010/03/30(火) 14:46:29 ID:+KfiBbNB
>>766
禁止エリアは違うぞ、放送案がこっちゃになってないか?
何はともあれ投下乙。
冷静さと熱さが混在したいいギリアムさんでした!
絶望を知っているからこそ希望を信じられるんだよな、この人は。

768 :それも名無しだ:2010/03/30(火) 14:47:09 ID:+KfiBbNB
あん、ID……すまん寝る。

769 :それも名無しだ:2010/03/30(火) 14:53:14 ID:r1vUWUeZ
自分で間違いに気付いたのか……w
場を混乱させないように自ら訂正した、と勝手に思っとくよw

770 :それも名無しだ:2010/03/30(火) 15:06:44 ID:5PKV+vBO
これはドンマイwwwwww

ヒーロー戦記時代の彼だったらマーダーもしくは主催でもやってたかも知れないと思った
仲間には冷酷になれない甘さからグラグラするだろうけど
まあここはスパロワだからそんなことは……あ、ユーゼスw

771 :それも名無しだ:2010/03/31(水) 23:18:23 ID:dzIBe5tK
新人書き手の予約か・・

772 :それも名無しだ:2010/03/31(水) 23:22:46 ID:lQBQt3Q2
「正式に予約して」「ルールに違反せず」「矛盾してなければ」何やってもいいって管理人自ら証明してくれたんだからな
矛盾さえなければどんなの来ても通さなけりゃ


773 :それも名無しだ:2010/04/01(木) 01:10:37 ID:znb8ipyF
選り好みできるような立場かよ、カス

774 :それも名無しだ:2010/04/01(木) 01:30:51 ID:T1+9RgEA
ミストが死ねばいいのにね
あの馬鹿が煽らなければとばっちりも来なかったろうに

775 :それも名無しだ:2010/04/01(木) 01:36:12 ID:KldymgcH
アニロワしたらばのアク禁食らったからって来んなよwww

776 :それも名無しだ:2010/04/01(木) 23:00:31 ID:V7F2MVpx
少なくとも愚痴言う前に真面目にwiki編集してよ

777 :それも名無しだ:2010/04/01(木) 23:05:06 ID:T1+9RgEA
何で終わったロワのwiki編集するんだよ
しかし見事にロワを殺したな、ジ・エーデルやらプルやらテッサやら翔子やら殺した奴のせいで。
書き手のモチベーション下げてもう書かずにとんずらかよ。死ねばいいのに

778 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 00:55:11 ID:B6CIMgH1
テッサはなあ、前話がキャラが全員崩壊してるうえに
それを引きずって馬鹿化死亡の流れは見てて痛かった

779 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 00:58:17 ID:gbxSp2Vw
じゃあテメーが書けよ

780 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 01:26:30 ID:dHuFKPh4
書かない奴ほど叩くものさ

781 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 01:28:32 ID:MyYrBjzc
書いてもフラグおられちゃ書く気失せるよ……頑張っても頑張っても次でポキンで書くかいがない。
積み上げるからこそのリレー企画で、積んだものを一人が全て崩すんなら参加したくないよ。

782 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 01:34:32 ID:gbxSp2Vw
お前が本当に書き手ならトリ出して言えやボケ

783 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 01:41:46 ID:t9/59kYP
前からフラグフラグとうるさいがそのフラグとは例えばなんだ?
翔子の件は筋違いだぞ、ファフナーからあれだけの人数出して
殺すななんて馬鹿としか言いようが無い

784 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 01:54:28 ID:/MdpgjQa
ファフナーキャラを殺したのが問題なんじゃない
良質フラグを持ったキャラがクソみたいなSSで死んだ事が問題なんだよ

785 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 02:04:16 ID:t9/59kYP
良質フラグを持ったキャラって誰?

786 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 03:24:09 ID:3BmSzScW
ID:gbxSp2Vwは顔真っ赤にしすぎだろ
君は書き手なの?読み手なの?
テメーとかボケ呼ばわりされてトリだす人間いないから

787 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 03:27:01 ID:gbxSp2Vw
単発が何言っても説得力ねーんだよボケw
書き手じゃないくせにリレー無視とか言われても片腹痛いだけですから

788 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 03:44:04 ID:3BmSzScW
単発てまだ3時間しか経ってないのに
てか反応早杉、どんだけ粘着してんだよ
こいつが釣りに思えてきたわ

789 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 11:33:31 ID:YSzHWs73
>>788
17分で釣られてんじゃねーよpgr

790 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 12:39:01 ID:UzR+Ckma
本人としちゃ荒らしを叩き出した俺カッケーって気分なんだろうからそっとしておいてやれよ

791 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 15:17:41 ID:t9/59kYP
私が仮に神様だとしたら、地球人を守る価値なんてないと判断するわ…

792 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 16:46:17 ID:MyYrBjzc
ぶっちゃけ参加人数<<<<そのキャラを見た時のうまみだろ。
参加人数多いからこの作品適当にフラグとかも全部ぶっ潰して殺しちゃお☆とかやられたら話にならん。
やってもいいけど、やるならその結果萎える奴の分まで書かないと。やった後に逃亡とか最悪すぎる。

793 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 17:00:21 ID:t9/59kYP
で、良質フラグを持ったキャラって誰?

794 :それも名無しだ:2010/04/02(金) 19:22:25 ID:98fwT8vN
なら書くなカス
頼んだ訳でもないのに勝手に書いて勝手にやる気無くしやがって
もう何言っても死んだんだ、生き返らせることはないし
それが嫌なら消えろ、死ね
フラグ馬鹿はチラシの裏でやってろ

795 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:51:28 ID:gjBHrnx+
代理投下します
規制に巻き込まれておらず、支援可能な方、いらっしゃればお願いします

796 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:53:17 ID:gjBHrnx+
施設内を一通り調べ終わり、静かなる中条はダイモスを待機させていた格納庫へと向かっていた。
探索の成果は、この施設が人型機動兵器の整備・開発工場であること。
修理は補給装置のそれと違いワンタッチで楽々操作とはいかなかった。
施設内の資材、機材を利用し複数の技術者が必要になるものだ。
支給機体全てのカバーを出来る施設かどうかは門外漢である中条にはさっぱりといった所である。
他にも支給されたMAPにもユウキ達の物にも載っていなかった補給装置、ユウキがc-3のUNから得た情報によりUNの端末が発見出来た。

そしてUNからもたらされた二つの情報である。

一つ。シン・アスカのジャミル・ニート殺害。及び探し人を呼びかける文章データ。
スレード・ゲルミルの危険性をこれでもかと強調した説明、丁寧にもジャミルの死体画像まで添付されていた。
二つ。ジ・エーデル=ベルナルなる男が企むスペースコロニー落下に注意を呼びかける音声データ。
こちらもガンバスターと搭乗者の危険性をよびかけている。情報提供者自身の知合いを気にかける内容も入れているのも同じだ。

両者とも鵜呑みにできる情報ではない。こういった状況なら尚更だろう。
特に後者。自分の住む世界の技術力からは逸脱するその情報に困惑する。
元々、中条の世界にスペースコロニーの概念はあっても存在はしない。
ユウキとの宇宙空間に点在する施設の調査に関する打合せの中でその存在を示唆された時点で驚いていた程である。
彼の住んでいた世界において、スペースコロニーは絵空事で無く当然存在するものであるらしい。
平行世界――これも概念でしかなかったものだ――をシャドウミラーは移動できる。
それを考えればスペースコロニーの存在もシズマドライブ以外の動力源の存在もおかしくないのだろう。
だが、それでも巨大なスペースコロニーを落とすなど可能だろうか。
信じられないと言うよりも、信じたくないという気持ちが強い。

「行為そのものよりもよりも、遊び半分で大量虐殺を行おうという存在を信じたくないのだろうな。
 むっ、いかん。もうこんな時間か」
時計を見た中条は足を速めた。


797 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:54:24 ID:gjBHrnx+
「何処ホッツキ歩イタンダ!」
ダイモスコクピット内に甲高い声が響く。
「おお、やっと起きたのか。居眠りなどしていなければ一緒に来れば楽しかったかも知れんぞ」
それを苦笑しながらいなすと、大人の対応になれないハロはしっくりいかないという雰囲気を出す。
まあ、数の暴力で威圧できないと言うのもあるのだろう。
このハロ、どうやらユウキへ大量に支給されたハロの1つが紛れ込んだらしい。
中条も施設に着くまで気付かなかったのだが何故か機能を停止していた為だ。
それがやっと起きたようだ。

「一体なぜこっちへついてきたんだ?」
「ウーン……思イ出セナイ」
言えないとなるとユウキからスパイを頼まれて着いて来たのだろうか。
だが、初めてあった人物を信じきれるものでもないだろう。
むしろ頼もしいくらいでもある。
「――ま、言えないのならそれで良い」
「イヤ、本当ニ……」
ふと中条は時刻を見やる。
「おっと、ハロ君。おしゃべりはここまでにしておこうか」
「話ヲ聞ケヨ!」

時は、第一回放送五分前。

798 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:56:10 ID:gjBHrnx+
「ヤット俺ニモ、スポットライトガ当タル!当タル!」
中条が座るコクピットの背後でハロがなにやら訳のわからぬ事を唱え続ける。
だが現在、そのやかましい声も中条の耳には届いていない。
あの第一回放送を聞いている為である。
中条には元からの知り合いや、この場で出会った参加者も割合的には少ない方である。
尚且つ、その誰もが今回の放送で呼ばれても居ない。

だからと言って、彼が、静かなる中条が、安堵が出来る訳ではない。

2人。それだけの人間が八時間の間に誰かと殺し合い、誰かに殺され散っていった。
殺し合いに乗った参加者は予想以上に多いのだろうかというそれらの者に対する嫌悪感。
自分の手の届かぬ所で殺されていった参加者達への申し訳無さ。
殆ど何も出来ずに居た自分への不甲斐なさ。
それらの感情が自分の中でない交ぜになる。

「私はここでも、誰かを救うことは出来ないのか」

禁止区域に印をつけていく手に自然と力が入り、鉛筆は折れた。




「何ボサットヤッテンダ!40秒デ支度シナ!」
中条の耳に今度こそ今まで無視されていたハロの言葉が届く。
「おお、すまないな。それでは行こうか」
甲高いおちょくるような発言に中条は感情を乱されること無く、軽く受け流す。
むしろ、今まで一人考え込んでいた思考を切り替えることが出来たとプラスに考えているくらいだ。
「コノオッサン、ヤリニクイナ……」
ヒステリックに対応してくれるユウキが少し恋しい――。



転移装置の前に立つ。
中条にとっては初めてだがお約束の音声案内が流れ始める。
『空間転移装置使用者へ。空間転移装置は、宇宙と地上の特定の位置同士をつなぐ装置である。
 時間にラグなどは起こらないか『c-3側の空間転移装置を作動を確認しました。』
それを遮る形で警告音と無機質な音声が流れた。
「宇宙から誰かがやってきたと言うことか」
「奴ダ!宇宙ヲ落トス奴ガ来ル!」
「空を落とす……か。まさかとは思うが接触するべきだろうな」
空間転移してくる者と接触すべく、来た道を戻る。

799 :それも名無しだ:2010/04/03(土) 01:56:48 ID:0kYm4W66
死ねよや!!
おっと言い間違い支援

800 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:57:22 ID:gjBHrnx+
それを見つけるのは案外にも簡単だった。
基地から東に十数kmの地点。転移装置の送ることが出来る最大距離だ。
起伏の激しいこの島の大地でも、100mをゆうに越す機体は遠くからでも目立った。
「いやな予感がするな。」
100mを超える機体。確かにゴダードはそう言っていた。
まさしくその特徴と目の前のその機体は合致する。
だがそれだけだ。それだけの情報で相手がジ・エーデルと判断するのは早計と言うものだろう
それでも腕組みし、仁王立ちする巨体の威圧感に不安は拭いきれない。
「情報が虚偽だったと願いたい所だ。」
「悪イ予感ホド良ク当タルッテネ」
ハロを無視しつつ、通信回線を開く。

「こちらは静かなる中条。敵対の意思は無い。そちらの返答を乞う。」



「この堅苦しい感じ。やんややんやって感じじゃないみたいだねえ。」
ハロの戯言は偶然にも当たり、現れたのはジ・エーデル=ベルナル。
「まあいいや。こっちの方が後で楽しめるし」
目の前のダイモスに乗る中条はまさしく彼の言う正義の味方の一人でもある。
何処かの世界で出会ったとしたら、間違いなくこちらにその拳を叩き込む人物だ。
「でも、地味。一発芸は派手だけど。それに親父と絡んでるより今はルリちゃんかな」
適当に話を合わせて流す。
数多有る選択肢からそれを選び、黒のカリスマの仮面を被り返答する。
「ジ・エーデル=ベルナルと言います。私もこのゲームに乗る気はありません。
 話し合いを希望したいのですが――」
円滑に話を進めるにはこの姿に限る。落ち着いた口調を他の姿でしても地が出てしまうものだ。
だが下手に出たにも関わらず、中条の様子は円滑に話し合いをする気配が無いようだ。

「その前に1つ訊いておきたいことがある。
 あなたがコロニー落としを企んでいるというの情報が流れている。
 真偽を確かめたいのだが、如何かな?」

――流れる沈黙。
返答を待つ静かなる中条も痺れを切らそういうところで、それは不快な笑いに掻き消される。



801 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:58:27 ID:gjBHrnx+
何がおかしい……!」
中条が言葉を放つやいなやガンバスターの両手から無数の光線が放たれる。
ダイモスを追いかける光を引き付け、飛び越えかわす。
レーザーの直撃した地面は、灼熱のマグマへと姿を変えた。
「ジ・エーデル=ベルナル!それが貴様の答えか!?」
「ニヒャハハハハ!その通りさ。で、そんな相手を前にして――」
言いながら、指の先端にバスターミサイルをセット。
照準は中条の乗るダイモスへと合わせ――。
「どうする♪どうする♪どうする♪君ならどうする?」
自ら歌う節に合わせて発射する。

間違いない。目の前に居るこの男はは遊び感覚で人を殺すことが出来る。
中条はジ・エーデルの言動、態度からそれを感じ取った。
沸々と怒りの火が灯るのが解る。それは静かに中条の心の中で燃え盛る。
「ダァァァイモ!シャフト!」
脚部から薙刀状の武器を取り出し、ミサイルへと果敢に向かっていく。

向かい来るミサイルを蹴落とし

ダイモシャフトで切り落とし

踏み台にしながら少しずつでもガンバスターに近づく。

防戦一方ではやられる。少しでも攻勢に出なければならない。

『一人で戦うには、正直あまりにも分が悪い相手だ。絶対に、一人で戦おうとするな』
ゴダードの情報が思い出される。それは先ほどのレーザーの威力から見ても明らかだ。
それでも、今は無謀だったとしても、挑むしかない。
ここで見逃し、後に誰かが苦しむようなことになっては、悔やんでも悔やみきれない。
――今しかない。手の届く今のうちに。

802 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 01:59:58 ID:gjBHrnx+
全てのミサイルをダイモスが無効化すれば、ガンバスターは次のミサイルを用意し発射。
発射のたびに数は増し、距離が近づくたびに1つのミサイルに対抗する時間は少なくなる。
ミサイルの雨というべきそれを中条は超人的な動きで捌いていく。
だがその超人的な動きにさしものダイモスもついてはいけなくなる。
ついに1つのミサイルがダイモスの下方をすり抜け、地面に着弾。
はるか後方ながらも半径数百メートルを消滅させた。
その衝撃でダイモスは地面へと叩きつけられる。
「くっ!」
「中条、ダイジョーブカ!?」
意外にもハロが気遣ってくれたことに驚くが、それに気を留める暇は無い。
大丈夫だと言うように笑みでそれを返す。



相手は強大だ。このままでは傷一つ付ける事も出来ずに殺される。
中条の脳裏に最後の手段の使うと言う考えが浮かぶ。
すなわちビッグバンパンチをガンバスターへと叩き込むわけだ。
転移装置、補給ポイントやUNのある重要拠点とも呼べる整備工場の被害を込うむる可能性がある。
カズマ達と約束した宇宙空間の調査を反故にすることになる。
「――カズマ君、ユウキ君すまない。そしてハロ、君もな」
ダイモスのコクピットハッチを開け、ファイティングポーズを取る。
気づけばガンバスターは目前へと迫っていた。

「それが君の答えってわけね。中条長官。
 冷静沈着な人物だと思っていたけど、意外と熱いところもあるじゃない。」
「知った風な口を――」
そこで中条は違和感を感じる。
この男の前々から自分を知っているかのような口振りに。

「――中条静夫。国際警察機構北京支部支部長並びに九大天王。必殺技はビッグバンパンチ。
 ダイモス。惑星開発用に作られた巨大ロボット。動力源ダイモライト、装甲はダイモニウム製。
 シャドウミラー。新西暦187年の地球で暗躍した軍事組織」
「なにを言っている。貴様は一体……」
自分のことのみならず、この男はなぜダイモス、シャドウミラーのことまで知っていると言うのか。
一つだけならまだしも、これら三つは全てがそれぞれ異なる世界の話だ。
「な〜んでこんなこと知っているのか、聞きたい?聞きたい?でも教えてあ・げ・な・い。」
完全に相手の発言に意表を突かれ、唖然とする中条。
その一瞬の隙でジ・エーデルには充分だった。

ガンバスターのブースターを吹かせ宙に浮かぶ。
この巨体を空に飛ばすだけでも、地面に与える衝撃は尋常なものではない。
中条も咄嗟にダイモスのコクピットに身を隠す。

「バイバイ!アディオス!グッバイ!中条長官、次はパーティで会おう」

ガンバスターは高空を飛び上がり北の空へと飛んでいく。
ジ・エーデルをこのまま見逃すわけには行かない。
さしもの中条でも生身で空高く飛行するガンバスターを追う事は出来ない。
乗り込んだ勢いで追尾しようとするが、ここでダイモスを停止させて外に出てしまったことが仇となる。
ダイモスの起動、トレーサーと脳波検知のヘルメットの装着に手間取られてしまう。
その間にもガンバスターは北西へと逃げていく。
ダイモスが起動したころには、レーダー上から完全に消滅していた。

803 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 02:01:24 ID:gjBHrnx+



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



ガンバスターとダイモスの圧倒的な戦力差を見せつけ、中条に最後の手段を取らざる得ない状況へと追い込む。
そこで中条にこちらが知るはずは無いだろう情報を提示し、そちらに気をとらせその間に脱出。
即席で考えたにしてはなかなかうまくいった作戦である。
「それにしても――」
まんまと策に嵌り、悔しさに浮かんでいるだろう中条のその表情を思い浮かべる。
「ゲヒャヒャヒャハハハハ!」
コクピットの中で木霊されるひどい嘲笑。
そんな思い浮かべるだけでジ・エーデルは笑いを抑えきれない。
だが直接見てみたかった。

『思い浮かべる』

それだけでは足りない。
そのためのコロニー落しだ。
そのときの正義の味方たちの表情は、行動はどうなるだろう。
そんなパーティを思うだけでジ・エーデルの表情は緩む。

しかし、UN上における情報の回り具合は予想以上だ。
c-3コロニーでその存在を知りはしたが、まさか次の参加者に出くわしたその先で相手が自分を知っているとは思いもしなかった。
UNを発見し自分の企みを知る人物は今後も増えていくだろう。
「すこーし急ぐ必要があるかもしれないねえ」



【ジ・エーデル・ベルナル 支給機体:量産型ボン太くん(フルメタルパニックふもっふ)
 パイロット状況:スーパーハイテンション 背中と右手の甲に痣
 機体状況:良好 ボイスチェンジャーの不具合解消
 現在位置:宇宙 c-2 
 第一行動方針:少し用心。ルリとの接触。
 第二行動方針:コロニー落としの準備の進行。 予定より急ぎ始めました。
        首輪解除、ガンバスターの改造またはストッパー解除、などなど。
 第三行動方針:情報を十分に広め、時期を見てコロニー落しを実行する
 第四行動方針:ちょっとやめてよね、人の頭の中を覗き見ようとするのは!
          ボクはそういう事をされるのが一番嫌いなんだよ、プンプン!
 最終行動方針:それは秘密だよ〜ん!
 備考:何やら色々知っているようだが……?
    次元力はジエー・黒のカリスマへの変身以外の全てを封じられています】


【ジ・エーデル・ベルナル 搭乗機体:ガンバスター(トップをねらえ)
 機体状況:戦闘コクピット付近全損、管制コクピット良好、
      左脚にソウルゲインの右腕が刺さってる。
      EN:30%減、能力に大幅な制限】

804 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 02:03:50 ID:gjBHrnx+



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



ダイモシャフトを杖代わりにたちあがる。
致命的なダメージは殆ど無いが、落ちた衝撃で装甲は全身傷ついている。
その上、ミサイル追撃時に想定以上の動きを続けた結果、各関節も軋みを挙げている。
コクピットの中では、普段の中条からは見ることは出来ないだろうほどの表情を浮かべていた。
ハロでさえ、横からちゃちゃを入れる態度をとっていないほどだ。

この状況を楽しみ、人の命を弄ぶことに何の抵抗も無い人間を逃したこと。
手の届く場所に居ても居なくとも、自分は何も出来ることはないのかと悔やんだ。

そして中条は選択するべき事になる。
ジ・エーデルを追うべきか、宇宙への調査に向かうべきか。



【静かなる中条 搭乗機体:ダイモス(闘将ダイモス)
 パイロット状況:全身が痛む、ジ・エーデルの危険性を認識
 機体状況:全身に傷、各関節に軋み、EN50%減
      マグネットコーティング済み、ハロ同乗
 現在位置:G-7 
 第一行動方針:宇宙の施設の調査orジ・エーデルの追跡
 第二行動方針:信頼できる仲間を作る
 最終行動方針:バトルロワイアルからの脱出】

805 :代理投下 拡散する情報――そして惑わすもの ◇JxdRxpQZ3o:2010/04/03(土) 02:05:37 ID:gjBHrnx+



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 


戦争、闘争、抗争。
情報は如何なる争いにおいても、重要な要素の一つにある。
このバトルロワイアルと言う命を奪い合う争いが行われる場においてもそれは同じだ。

敵対する機体の情報があることで戦いを有利に進められる。
相手の知らぬ情報をチラつかせながら交渉の材料に使うことができる。
嘘の情報で他者を混乱させることも可能だ。

会場内にUNや機体データベースが置かれているのも偶然ではない。
参加者たちが有用に使ってくれることを期待して置かれている。

だが、ハロとUNを通じて送っている情報。
参加者がその情報を得ることで、こちら側が期待していることはそれではない。
ユウキが考えたように疑心暗鬼を心の中に作る。
それだけではなく感情を煽り、殺し合いに消極的な参加者の持つ正義感を暴走させることも目的の一つだ。
簡潔に言えば参加者が情報に踊らされ、殺し合いを闘争を肯定することを期待している訳である。
そしてそんな情報を出来るだけ選び提供している。

だが支給されたユウキ本人はうまく自分の中でそれをコントロールしている。
彼の中で揺さぶられた正義感も今はシャドウミラーに向かっている。
主催者側の思惑は、思い通りとは行かなかったのだろうか?
いや、そうではない。

ハロが一体だけではなく、複数存在するのは何故か。
自律的に動くことの出来るハロが、知らぬ間に他人の機体へと乗り込み同行する。
そしてその参加者は歪んだ情報を得ることになるのである。
ただし、あのUC153年から連れてきたオリジナルのハロとは違い
シャドウミラーで作られたハロは、UNと接続された時点で自律的な動きは不可能になる。
ハロがあることで、都合の良い情報以外のアドバンテージが参加者に与えられることはあまり好ましいことではないからである。
オリジナルのハロがあのまま動いていることが出来るのはハロの改造、解析を行ったレモンのせめてもの情けなのだろう。

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取りに行ったけどなかった。次は一時間後に取りに行くです。
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