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【東京】花柳界の面影 後世に 港区旧協働会館を区文化財指定2009年10月29日 花柳界の面影を伝える元見番(けんばん)の旧協働会館(港区芝浦一)が、区有形文化財に指定されることが決まった。見番は芸者の取り次ぎや精算をした花柳界の中核施設で、都内に唯一残る戦前の見番。住民が長年、保存運動を続けており、区は文化財指定で保存の姿勢を明確に示した。 (松村裕子) この建物は一九三六(昭和十一)年に芝浦に住み目黒雅叙園を経営した細川力蔵が建設。雅叙園と同じ棟梁(とうりょう)酒井久五郎が手掛けた。木造二階建て延べ約四百四十平方メートルで、唐破風の玄関、擬宝珠(ぎぼし)のある階段の親柱、百畳の大広間など、良質の材木と凝った意匠が特徴。一階は見番で、二階は芸者のけいこ場だった。 戦争で芸者たちが疎開後、都が買い取り、「協働会館」と呼ばれた港湾労働者の宿泊所として、老朽化する二〇〇〇年まで使った。 都は一時、取り壊しも検討したが、地元の保存運動を受けて区が今春譲り受け保全方法を調査している。詳細な結果は来年になるが、伝統的工法で外観を残しながら大広間などを利用できる見通し。雨漏りするうえ倒壊の恐れもあって大規模改修が避けられず、補修しても現在の建築基準を満たすのは難しい。文化財になれば法の対象外となる可能性もあり、今後の保存、活用へ道をつないだ。 地元、芝浦一丁目町会の中島恭男会長(69)は「文化財になれば建物を残してもらえるのでうれしい。地元としても補修後は清掃などで協力したい」と歓迎した。
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