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選択形式で進めるスレIN型月板part14

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選択形式で進めるスレIN型月板part14
1 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/27(日) 08:01:10

 唐突な話になるが。
 選択形式で進めるスレはヘンなスレである。

 まず展開と選択肢がヘンだ。一致していない。
 見た目オレ好みの、隙のない凛としたストーリー。
 でも選択肢はホントにこれでいいのか自信が持てないバリエーションで、それを偽装する為に厳しく萌えとギャグを鍛えてきた。
 オレの憶測、いや個人的な願望なのだが、ありゃあ自分いじめが趣味みたいな作者なのだ。間違いない。
 うん、そりゃあ人並み外れて自分を苦しめる選択肢を作るってもんである。

 例えば、これはついさっきの話なんだが。

「スレ住人。次の新スレを立てられますか?」

「んー……まあ、割と単純なヤツなら立てることはできるかな。
 けどアンタがやった方が確実だぜ。スレ屈指の作者なんだろ」

「スレ立ては得意分野ではありません。貴方に任せます」

「んじゃ任された。少し時間もらうぞ、ここのはちょい厄介なんだ」

 十秒。
 二十秒。
 三十秒。
 四じゅ――

「うわあああ!!!??? ななな何してんだアンタ!?」

 何もクソもねえ、あのヤロウ無断で新スレを立てやがった!

「テンプレートを張ります。援護を」

 弁明それだけ。
 作者は新作をその手に携え、躊躇することなく選択形式で進めるスレpart14に突入していく。
 まことに無骨かつ無体かつ不精だった。

2 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/27(日) 08:02:02

・書き手はトリップ必須

・選択は先に5名が選んだものに決定される

・コース/ルート、ないしはシナリオ名を併記

・書き始める人間はシナリオを占有するかリレーにするか書く
 占有中のシナリオをリレー化した場合は後戻りできない

・採決中の選択肢が存在する状態で別シナリオの選択部分を投下する場合、
 選択肢のシンボルが重ならないようにする

・選択するときは、シンボルはなるべく省略せずに正確に記入する

・選択肢でBADENDになった場合、文句は言わないようにすること

・直接的な性描写部分についてはうpロダ使うことを推奨
 あくまでも推奨なので微妙なシーンなど最終的には作者の判断次第


前スレ:選択形式で進めるスレIN型月板part13
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1174732445/l100
過去ログ
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01 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1094950062.html
保管庫(更新停止?)
http://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html
まとめサイト(wiki)
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3 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 06:38:57
乙ッス

4 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/05/28(月) 11:29:06
では投下。

5 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/05/28(月) 11:30:41
【視点変更・アンリマユ】

あなたはこの大聖杯内で70年間生き続けてきた反英霊アンリマユ。
今はなんとなく侍かぶれの西洋人の擬態をしている。

70年前、冬木に生まれ出た時はただの青年だったあなたは早々に敗退した後なぜか
大聖杯に吸収されることなくこの世の全ての悪という概念を持ち続けたまま
聖杯に寄生し、人でも英霊でもない怪物的存在となった。

あなたの願い、それは大聖杯の起動と同時にこの世に生まれ出て世界に破滅をもたらす事。
その為には、聖杯の中に自分がいる事を知らないマスターか、知った上で聖杯を起動
させるマスターが優勝するのが好都合である。十年前の様に生まれ出る寸前で優勝者の
手で破壊されるような事は二度とあってはならない。

あなたにとって理想のマスター、それは今回の聖杯戦争においては一人だけいた。
イリヤスフィール。聖杯の完成を千年夢見てきたアインツベルンのマスターにして
今回の小聖杯の器。
過去に例を見ない魔術師としての素質と未熟な肉体と精神、そして強い憎悪を合わせ
持つ彼女は傀儡にするにはこれ以上ない存在だ。
ただし、アインツベルンが優勝するとはかぎらない。むしろ第三回と第四回の結果から
すると、またどこかで失敗する気がする。

敗退したサーヴァントを魔力に変換せずにこの場に呼び出したのはその為である。
一つは彼らの口から直接今回参加している各マスターの詳しい情報を掴む為。
一つは彼らを支配下に置き、あなたが優勝させたいイリヤの手助けをさせる為。
しかし、呼び出したはいいが彼らを見つけるのは至難の技であった。

あなたは大聖杯を乗っ取っているとはいってもそれはまだ大聖杯の機能を好き勝手に
出来るというレベルには達していない。できる事に対してできない事もある、いや、
むしろできない事が大部分である。
ようするに、ここにサーヴァントを呼び出す事はできたはいいが、細かい場所指定は
できなかった為この真っ暗で広い世界を歩いて探さなければならなくなったのである。

最初に見つけたのはたぶんアサシンだった。なぜたぶんなのかというと本人に確認が
とれなかったのである。
一時間半ほど歩き回った頃、あなたは地面に大きなシャレコウベを見つけた。
手にとってよく調べてみるとなんとなくアサシンぽい。魂の断片から感じるオーラ的な
物がアサシン特有の渋さを発している気がする。
そう、断片である。アサシン(たぶん)の魂は見た目同様にズタズタに切り裂かれており
あなたが手にしているのはほんの一部でしかない。これでは意思疎通もできないただの
ホネである。一体誰がこんな事をしたのだろうか、どの様な手段で英霊の魂を引き裂い
たのか、こんな事をした人物の目的は何か、残りの魂はどこにあるのか、考えても何一つ
分からなかったのでとりあえずこのシャレコウベを持ったまま残りのサーヴァントを探し
続けた。

次に見つけたのはライダー。本人は気付いているのかは分からないが見事に泥の影響で
白黒二色になっていた。歩き回るのもしんどくなってきていたのでライダーに残りの
サーヴァントを探してつれてきてもらう事にしたあなた。ここから出る方法を教えてやる
と言ったらライダーはあっさりと提案を受け入れ出かけていった。

ライダーが出て行った後一休みするあなた。と、そこに―、

「むぅSOS信号ペトーロ」
サーヴァントとして最低限の力しか持たないあなたにも感じられる魔力のせめぎあい。
これは間違いなくこの空間内でサーヴァントが戦っている予感。
場所が分かったのはラッキーだが状況自体はアンラッキーである。
放っておいたら手駒にする前にこのアサシンみたいに再起不能になるか魔力として聖杯に
取り込まれるかしてしまうかもしれない。
「しーきゅーしーきゅー、まってろよ若者達。今、悪がそこに行くぜ!!」
あなたが魔力を感じた場所に辿り着くとそこには―、
【選択肢】新スレ乙です。
真ゲッター:爆弾の様な物体を投げ続ける少女の背中が見えたのでヴァンダム。
グレートゼオライマー:槍を投げ続ける戦士がいたのでヴァンダム。
マジンカイザー:泥の小山を踏んづけたのでヴァンダム。
ナイチンゲール:ハレハレでユカイな歌を歌い踊る三人組に出くわしたのでヴァンダム。

6 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 13:38:18
真ゲッターでヴァンダボー

7 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 14:24:56
アサシン特有の渋さワロタ
グレートゼオライマー

8 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 14:39:59
ナイチンゲール

9 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 19:23:30
マジンカイザー

10 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 19:38:09
ナイチンゲール

11 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 20:15:24
ナイチンゲール

12 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 20:20:05
真ゲッター

13 :17分割:17分割
17分割

14 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 22:07:55
うっせーてつはう投げつけんぞ>>13
気を取り直して止めのナイチンゲール

15 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/28(月) 22:31:35
>>14
まだ決定してないのでは?
真ゲッター

16 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 01:18:20
真ゲッター

17 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 07:09:17
ナイチンゲール

18 :金ぴか訪問録 ◆Uq4BshcLto:2007/05/29(火) 12:47:52
いつも通りの学校。平和である。
学校にいる間はサーヴァント連中に頭を悩ませることもないし、友達との語らいに幸せを見い出す事も出来る。
「おい、衛宮。今日転校生が来るんだってよ!」
こんな時期に……?なんだか嫌な予感がする。
「女の子だったらいいよなー!衛宮はどっちだと思う、って聞いてるか?」
「あ、おう聞いてるよ。そりゃ女の子の方がいいに決まってる」
「だよな、だよな!くぅー楽しみだぜ」
なんだか女子からの視線が痛い気がするのだがきっと気のせいだろう。
と、始業のチャイムがなった。
「はーいみんな、席についてー」
お、今日はちゃんと間に合ったらしい。
「先生ー!転校生が来るって聞いたんですけどー!」
後藤……はりきってるな。気持ちはわからんでもないが。
「え〜、もう知ってるの?せっかく驚かせようと思ったのにぃ。まあいいや、入ってきて」
扉を開けて出てきたのは私服の見知った人物だった。
女子はこぞって黄色い声を上げ、逆に男子は皆が皆面白くなさそうな顔をしていた。
ていうかなんでここにいるんだ英雄王!!!
回りの空気など読まない奴はカツカツと黒板に名前を書き始めた。
「我の名はギルガメッシュ。なに堅くなるな。我の王気にあてられるのは分かるがな」
「ギルガメッシュ君はアラブの石油王の息子さんらしいですよー!」
さらに黄色い声。今度は男のもまじっている。現金なやつらだ。これもカリスマA+の力なのだろうか。
金持ちだし美形だもんなぁ。まあ相手にされないだろうけど。
「え〜と席は……」
藤ねえがキョロキョロと空いている席を物色しだす。
「「あ」」
ヤバイ、英雄王と目があってしまった。
「我はあの席が良いな」
案の上俺の隣の席だった。ていうかそこは休みなだけで空いてないんですがー!
「あそこは……まあいいか。とりあえずそこって事で。ちゃんとした席は後でゆっくり決めましょ」
藤ねえがいい終わる前に既に席に座ってやがるし。
「ふふん、雑種。貴様も同じクラスだったとはな」
どこから突っ込めばいいんだろう。
♯:どうやって学校に潜り込んだ!?
♭:なんで私服なんだよ!?
〆:無視に限る

19 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 18:41:09
〆
ギルは口には出してみたが、別段そこまで気にする存在ではないため、反応を返されても「なんのことだ?」という反応になるのではないだろうか

20 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 19:22:27
〆:無視に限る
 ま、金ぴかだし

21 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 20:14:06
真っ当に〆だ

22 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 20:55:17
〆
ま、ギル様だし。

23 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/29(火) 20:56:19
んじゃ〆でとどめっと。

24 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/05/30(水) 05:00:40
――どちらにせよ、放っておけないよな。
家も分からない、両親が居ないなんて少女をダレカに預けるというのは、どうにも落ち着かない。
もしかしたらただの思考停止かもしれないし、あるいは……いや、考えるのは止そう。
どちらにせよ、日暮れは近い。
例え新都までだって、行った頃には日暮れになってしまうかもしれない。

本人がどこか行きたいところが無ければ、だが。
判断を保留して家に連れて行き、必要ならば善後策を考えることにしよう。
そうと決まれば、やるべき事があるな。
「俺は衛宮士郎、君の名前は?」
傍らの少女に尋ねる。
名前はどうしたって必要だ。
「……ホリィ」
少しの間を置いて少女が応える。
「それじゃホリィ、家が分からないなら、見つかるまでウチに来るか? 騒がしいところだけど……寂しかったりとかそう言うことは

無い、と思う」
ホリィと名乗った少女の方をちらりと見ると、じ、と大きな瞳を向けて。
「……怖いこと、しない?」
ぽつりとそんなことを呟いた。
「ああ、大丈夫、怖いことはないと思うぞ」
頭を撫でる。
「うん、それじゃ行く」
ホリィがぎゅっと手を握り返して笑顔を見せた。


家の入り口で、桜と遠坂が立っていた。
「先輩、突然どうし……」
「士郎、一体……」
こちらを見つけ、声を掛けようとしたところで絶句している。
それはまあ、当然、だよなあ。
「あ、あははは……」
桜はもう笑うしかないと行った虚ろな表情で笑ってしまっている。
「なんというか、もう慣れたからあんまり驚かないけど……一体どうしたのこの子」
遠坂は完全に犯罪者を見る目つきで質問してくる。
語気からすると詰問というか尋問というか拷問というか、とにかくそんな感じだけど。

とにかく、疚しいことはないので事情を説明する。
「な? 放っておくわけにもいかないだろ?」
「まあ、考え方は分からないでもないんですが……」
「連日子供を連れ帰ってくると、藤村先生は大暴れしそうよね……今居ないから良いけど……」
二人で眉間を揉んでいる。
「別に毎日ってわけじゃないだろ、偶々2日連続になっただけで」
「普通子供を連れ帰ってくるというのは一回だってありません」
ぴしゃりと桜が言葉を遮る。
……まあ、反論しようもない正論なんだけどさ。

「あの……」
「どうした、ホリィ?」
話の間顔を伏せていたホリィの顔が上がり。
「……あたし、迷惑だった? ここに居ない方が、いいの?」
泣きそうな目でみつめられた。
「そ、そんなことないぞ? な? 桜、遠坂も!」
「あ……そ、そうですよ、全然そんなことないですよ?」
「ちょ、ちょっと驚いただけだから、泣かないで、ね?」
頭を撫でたり抱きしめたり目元を拭ったりしながら三人で必死にホリィをあやす。
「うん……ありがとう、おにいちゃん、おねえちゃん……」
……やれやれ。
いきなりこの調子では、家の中に入ったらどうなることやら。
騒ぎを起こしそうな人とか、居るしなぁ……


ちなみに電柱の陰では、ヴェルナーと呼ばれたあの老人が頭を抱えていた。

玄関の戸を開け――


ザ・ガールハント:そこで少女達に遭遇した
テルスター:そこで大人達と遭遇した
アンダーフラワー:居間でホリィを紹介することにした
ロマンチックキャンペーン:台所でおもむろに夕食の支度を始める

25 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 05:10:45
ロマンチックキャンペーン

26 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 05:34:44
ザ・ガールハント

27 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 07:04:48
ロマンチックキャンペーン:台所でおもむろに夕食の支度を始める
 ホームグラウンドに移動しろ、冬樹の飯使い

28 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 08:44:11
ザ・ガールハント
もっと少女を

29 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 11:51:25
アンダーフラワー
少女比率も高くなってきましたよーw

30 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 15:45:00
ザ・ガールハント

31 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 17:56:59
ロマンチックキャンペーン

32 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 18:31:02
ザ・ガールハント

33 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 19:56:35
ロマンチックキャンペーン

34 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/30(水) 20:23:39
ザ・ガールハント
男女比率はまだいいとして、平均年齢がすごいことにw

35 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 04:12:38
もう凛たちはおばさんだよ。

36 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/05/31(木) 20:46:17
 本来くつろぎの空間であるはずの、衛宮家の居間。
 だが、今やその空気は、戦場のそれと化していたのだった……!!

「では私の番ですね。
 ルーレットは……おや、6ですか……1、2、3……っと」

「ええっと、そこは『Sランクアイドルに昇格。2000万円を得る』ですね」

「なにっ!?
 チッ、やはり先ほどの『エージェント夜を往く』を阻止していれば……!
 セイバー、まさかルーレットに仕掛けをしてはいないだろうな!?」

「いいえ、バゼット。
 私は単に運が味方をしているだけです。
 ……ライダーあたりはどうだか知りませんが」

「失礼なことを言ってくれますね、セイバー。
 このようなゲームで不正行為を働くような性根は持ち合わせていません。
 ……っと、また『真夜中の計画的犯行』のマスですか」

「わー、ライダーこれでもう赤ちゃんが5人目なのよー」

「甘いわ、ライダー! トラップカード『家政婦は見ていた』を発動!
 これによって秘密裏に行われていた行動は全て無効となるのよ!」

「う……桜、そんなに自分に子どもが出来ないのが不満なのですか?」

「ふふふ、雛苺ちゃんの情操教育によくないマスによく止まるわよね、ライダーったら。
 私なんて、正妻が無理だったから愛人関係なのに……」

「さ、桜、自信を持ってください!
 籍を入れていなくとも、出産の可能性は残っています!
 ……さ、さあ、次は雛苺の番ですよ」

「うい! 雛が回すのー! ……えーと、4!」

「そこから4進むと……『なぜダイワハウスなんだ?』マス、ですね。
 雛苺の持っている『姉は一級建築士』カードと併用すれば、豪邸を建てる事が出来ますよ」

「わーい! 雛ね、お菓子のおうちを建てるのよー!」

「これで、決算がかなり有利になったはずです。
 良かったですね、雛苺」

「うん! 次はバゼットの番なのよ!」

「はい、わかりました。
 それっ…………む、『今欲しいんだよね、君の力』マスですか。これで私も職につける……」

「あ、すみません、それに対して『働きたくないでござる』カードを使用します」

「なっ!? ま、間桐さん、先ほどからあなたは何枚妨害カードを持っているのですか?!」

「いえ、たまたまですよ、たまたま」

「しかし、これでバゼットは未だフリーターですか。
 その上、すでに男を一人養っていますし、このままでは厳しいですね」

「ふっ、フリーターを馬鹿にしないで貰いたい!
 それに、まだ共働きで倍返しという可能性が残っています!
 ……さあ、次は遠坂さんの番です!」

「ここで稼げば借金返済……ここで稼げば借金返済……」

「と……遠坂、さん?」

「凛は相当、切羽詰ってきてるわね。
 まあ、約束手形があれだけ残ってるし、仕方ないかしらね?」

「イリヤスフィール、先ほど凛に『一心同体少女隊』マスの効果で約束手形を押し付けたのは、貴女だったと記憶していますが……」

「くっ、まだ、まだよ……次の決算日に『エスポワール号』で人生最大の賭けが残っているわ……!」

「凛、それに失敗したら地下王国送りになりますよ」

「ええ、わかっているわよセイバー。
 その前に、お金を貸してくれる親切な人たちへの担保に息子を差し出すのが先よね?
 なぁに、運が良ければどこぞのお嬢様が拾ってくれるわよ」

「あぁ……いえ、私からはもう何も言えません」

「よおーし、ようやく私の番ね!
 桜ちゃん、株よ株! 株をちょーだい!!」

「藤村先生、株の前に保険に入っておいたほうがいいんじゃあ……」

「甘いわよ桜ちゃん、最後に勝つのは株を持っていた人間なのよ!
 そして見なさい私のディスティニーロール!!」

「大河、そのマスは『ゴートの贋金』マスです。
 今所持している金券の価値が全て半減しますよ」

「な、なんだってー!!」

37 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/05/31(木) 20:47:09

 居間のテーブルをどかせて作った、広い空間。
 そこに車座になって座る、8人の女性の姿があった。
 セイバー、遠坂、桜、ライダー、藤ねえ、イリヤ、雛苺、そしてバゼット。
 彼女たち8人が、広げられた空間を使って、何かのゲームに興じている。
 恐らくは藤ねえが持ち込んだのであろう、そのゲームは……俺にも見覚えがあるゲームだった。

「……人生ゲーム?」

 そう、彼女たちが囲んでいるのは、すごろくを進めつつ、所持金を増やして勝敗を争うボードゲーム……人生ゲームだった。
 なるほど、確かにこれだけの大人数、一緒に遊べるゲームとなると人生ゲームはいい選択だろう。
 だが問題点もある。
 人生ゲームに限らず、大抵のボードゲームやテーブルゲームって……人間関係が露骨に表れてくるんだよなぁ。
 現に、参加者の半分以上はかなりエキサイトして、プレイしてるみたいだし。
 唯一の救いは、みんな雛苺に対してだけは容赦のあるプレイをしているらしい、ということか。

「なお、この人生ゲームはフィクションであり、実際の現物とは一切関係がありません」

「ん? 衛宮、誰に向かって説明しているんだ?」

「いや、なんでもないよ、氷室」

 ……さて。
 いつまでもここで見ているわけにも行かないだろう。
 俺は覚悟を決めると、次の行動に移ることにした。


α:区切りのいいところで、みんなにブレイクタイムを申し出よう。
β:みんな昼食はまだみたいだし、今のうちに昼食を作ってしまおう。
γ:あっちは置いといて、氷室に座布団を勧めて二人で話をしていよう。

38 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:05:42
γ

39 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:06:26
γ
あっちは置いといて、氷室に布団を勧めて二人で話をしていよう。

40 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:07:23
何という人生ゲーム……プレイして見た過ぎるw
それはそれとして、久々の出番を堪能せねばなるまい。

γ

41 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:08:59
どんな人生ゲームだよwwwβ

42 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:09:28
γ

氷室かわいいよ氷室

43 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:12:59
γ
ところで、虎の幸運はセイバーもびっくりのEXランクだったはずだが……

44 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 21:15:46
まあEXはA以上というわけでもなし
なんだかんだでいつの間にか最後には虎が勝ってるんだろう

45 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 22:18:24
EXはあくまで「規格外」なだけだからな。
規格外に運が悪くてもEXだw

46 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/05/31(木) 22:27:57
前スレの埋めついでに、皆でアンケートに答えようぜ!

ついでに、今回の銀剣で使われたネタ元をさがさないか?

47 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 00:25:24
虎の幸運イメージって
皆が皆足を引っ張り合って白熱した戦いをしてたがために唯一皆からスルーされてて優勝ってイメージ
幸運は幸運なんだけどなんか悲しくなる幸運っていえばわかりやすいか

48 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/01(金) 00:48:56
あなたは大きな魔力のぶつかり合いを感じる方角に向かって必死で走る。

今のあなたは見た目こそ天下無敵のソードマスターだが、その実力は聖杯の力を
利用出来る場合はともかく、そうでない時には70年前の聖杯戦争に参加し、
アヴェンジャーというクラスで呼ばれていた頃となんら変わってはいない。

文字通り人並みの移動力しかないあなたにはこの距離はとても長く感じる。
それでもあなたは走る。ここにいるサーヴァントが実体を失ってしまった場合、
もう一度無事に呼び出せるかはあなたにも分からないからだ。

しかし、突如進行方向の魔力が小さくなりやがて完全に感じ取れなくなってしまう。
戦いが終わってしまった。あなたは間に合わなかった、勝負を止める事が出来なかった。
これでここに呼んだ四人の内一人はホネ、そして少なくともさらに一人がいなくなって
しまった事になる。最悪である。
あなたは足を止め、その場に座り込む。そして生前からのツキのなさを思い出して
さめざめと泣いた。

涙枯れるまで後悔の限りまでしっかりと泣ききったあなたは、戦いで生き残った方
だけでもゲットするため再び立ち上がり走り続け、ついに目標地点に辿り着いた。
そこには―、


スッタカッタタ タタッタタッ
チャーララーララ チャーララーララ チャーチャー
タンタン タタタン
「ナゾナゾ 見てぇーに 地球儀をほーり投げたら
みんなで どっこまでもいけっらよー 記録の果てまで」


なんかサーヴァント三人が仲良く役割分担をして歌って踊っている。
言葉が出ない。これはこれで嬉しい事なのだが何が起こっているのか全く分からない。

「ogyaaaaa!! ベビーでロールなこの思いハァー 何もかもを巻き込んだ総合で〜」

歌っているのはランサーと思われる槍を持った男。
日焼けした肌、砂嵐と炎天下にも耐えられそうな厚手の布の服、そして槍の材質と
形状から彼が生前砂漠の戦士であった事が容易に推理できる。

二枚貝から作られたカスタネットと弦楽器を交互に持ち替えて演奏しているのは少女。
体格と服装と地面に置いてある杖、どうみてもキャスターです。
本当にありがとうございます。

そして二人の演奏と歌に合わせて踊るのは―

【選択肢第一群】踊っていたのは?
キャラの変身ネタ多すぎ:力強く踊るその姿はもちろんさっき出会ったライダー!!
変身ネタもっとカモーン:優雅に踊るその姿は・・・ライダー?

【選択肢第二群というかアンケート】
この選択肢はとりあえず現時点では物語に影響を与えません。
ここまでの物語を見てくださった皆さんへの非常に簡単な質問です。
結果は今後の参考にするかもしれません。

『今までの話しを見てきて、ラスボスになると思った又はラスボスになって欲しいと
思った人物は?』

家なき子:いくら考えてもライダー様しか思いつきませんでした。
ちびノリダー:実は他の奴がラスボスになるといいなとか思ったりして見たいなゲロゲロ。

49 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 01:00:33
変身ネタもっとカモーン
ちびノリダー

50 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 01:07:17
キャラの変身ネタ多すぎ:ちびノリダー
いやね、ライダーはどっちかって言うと
重要そうだけど重要じゃない場所で延々と空回りし続けるようなキャラだと思うんだ

51 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 01:12:40
キャラの変身ネタ多すぎ 家なき子         さすがに少しくらい活躍してほしい

52 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 01:57:22
変身ネタもっとカモーン:ちびノリダー
いや、なんかライダーは桜ルートの金ぴか的な匂いが……

53 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 07:08:13
キャラの変身ネタ多すぎ
ちびノリダー

54 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 07:57:33
変身ネタもっとカモーン
ちびノリダー

55 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 08:41:17
電車男ーーーーー

56 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/01(金) 21:15:38
キャラの変身ネタ多すぎ

57 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/02(土) 01:17:28
変身ネタもっとカモーン

58 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/02(土) 08:03:02
キャラの変身ネタ多すぎ

59 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/02(土) 11:22:24
変身ネタも好きです。
でも、着替えネタとポロリの方がもっと好きです。

60 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/02(土) 12:52:19
>>59はどっちへの投票なんだ?

決まっていないなら
 キャラの変身ネタ多すぎ:力強く踊るその姿はもちろんさっき出会ったライダー!!
に一票。

61 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/03(日) 00:46:02
うぬぅ、アンケート結果は『ライダーはラスボスと思えない』という意見が多数派ですか。
これは現時点ではラスボス的風格を備えたキャラがまだ出てきていないと思われているのか、
それとも別の人物がよりラスボス臭く見えているのかのどっちかですね。
これも11ポイント差の影響なのだろうか。

62 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/03(日) 00:48:54
ハレハレとしてユカイな曲に合わせて元気に踊る見た目100パーモンゴリアンな
ヒゲの男・ライダーに声を掛ける。

「若者よ」
「おっ、あんた来ていたのか。一度に二人も見つけたからこの後あんたの所に連れて
行こうと思ってた所だったんだが」
「若者よ、よくやってくれた。よくぞこんな短時間で二人も見つけたでヴァンダム」
「ハハハ、まあ見つけたといいますかー、俺の持つカリスマに引かれて勝手に集まって
くれたといいますかー」

上機嫌で話すライダー、そして、それを否定せずニコニコ笑顔でうんうんと頷いている
ランサーアーンドキャスター。この様子ならこれからあなたが頼み込む事にも首を縦に
振ってくれそうだ。


「さて諸君、私が誰か分かるかね?」
「ここの案内人である聖杯の番人さん(仮名)ですね?」
「あんたの事はライダーさんから聞いてっらよ。俺らをここから出してくれるんらか?」

なんと話の早い事か!ライダーはあなたが辿り着くまでの間にサーヴァント二人を探す
だけでなく協力させる為のお膳立てまでしてくれたのである。ライダーマジ有能!

しかし、そうなると一時はかなりの魔力を放出する程の力で戦っていたはずの彼らが
どの様にしてあなたがここに辿り着くまでにこの様な状態にまで人間(英霊)関係を
築いていったのかが気になった。気になったからには本人に聞いてしまおう。

「なあ、若者よ」
「何だ?」
「ここにいる全員が協力的なのは嬉しいのだが、そこに到った経緯を教えてくれないかね」
「…説明すると多少長くなるがいいか?」
【選択肢】
梅コース:vipper風に最低限の言葉で頼むのなら。
竹コース:箇条書きで要点だけ話してもらうのなら。
松コース:これまでのあらすじ風にして一レス分で話してもらうのなら。
特上コース:ライダー視点でなるべくくやしく話してもらうのなら。

63 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 00:56:28
あえて、
梅コース

64 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:09:04
竹コース
で三行

65 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:10:56
竹コースに一票。
特上コースの「くやしく」が『悔しく』で合っているのか、『詳しく』の誤字なのかが激しく気になるけど。

66 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:23:21
無難に竹

67 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:45:30
松コース
つっこみがしやすいように

68 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:46:36
ここは梅コースだろ、常識的に考えて

69 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 01:51:22
梅コース:vipper風に最低限の言葉で頼むのなら。

70 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 07:45:06
竹

71 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 07:47:13
梅コース
はよ進めて

72 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 09:51:28
偶にはネタスルーして竹コース

73 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 14:29:51
俺が
梅コース
に投票して、終了

74 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 21:47:37
竹で決定してる

75 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 22:08:06
あーこれは荒れそうな予感

>>74
何人か”竹コース”ではなく”竹”って投票してるから無効票扱いってことだな

76 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/03(日) 22:55:56
いや、これは竹コースに決定で良いだろう?
>>59みたいに投票先が判断できない投票内容って訳でもないんだし

77 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 01:03:11
>>76
だがそう言い出すと許可・不許可の線引きでもめ出すと思う
判断は作者さんに丸投げでいいんじゃない?

78 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 01:20:26
なるほど、コレはもめるな。
・選択するときは、シンボルはなるべく省略せずに正確に記入する
テンプレにあるコレを無視したのは事実だし。

79 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/04(月) 01:33:48
今回は梅コースで行きます。竹コースに投票した人達ごめんなさい。
今後はこういう事が無いようにお互いに注意していきましょう。

80 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/04(月) 01:39:41
それと、今回のような事の再発防止の為に、とりあえず当分の間は省略したくなるような
長ったらしい選択肢は使わないようにします。

81 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 02:22:59
なに、気にすることはない

82 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 02:35:12
そのテンプレは何に投票しているのか容易に判別できる票が存在するのに『選択肢を完全に書いてないから無効』って主張して決定後から自分好みの選択肢を押し通そうとする奴への予防策として極力正確に書いておこうって趣旨で加えられたやつなんだがな
まあ、作者が判断してそう決めたならそれで良いけどさ

83 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 18:41:36
半日以上遅れてのレスだが・・・
俺も作者判断でおk、だと思う。
作者がフル明記を重視するなら梅、
一番早く5票ルールを重視するなら竹で。
そう考えると、ミルクの人はフル明記を重視するらしいから、
長ったらしい選択肢を自重するのは正しいんじゃまいか?

84 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 19:32:24
やはり荒れたか

今のだと「なるべく」とあるから拘束力なさそうだし
シンボル省略は無効とするか、曖昧な場合は作者さんの判断を優先するとか
ちゃんとしたルールをテンプレに追加するべきかもね

85 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 21:11:24
選択肢では記号一文字にするようにして欲しいとは思うが、文章みたいな選択肢の方が好みな作者もいるだろうし……
そこまでルール明文化しなくても普通に空気読めば問題ない。

86 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/04(月) 22:33:56
自分の意見を通しいから空気読まない人がいるのが問題なんだがな

87 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/05(火) 00:21:07
ぬう
氷室との会話の内容を選択肢で選ばせようと思ったけど
書いてて自分が楽しくなってきてしまったので
いっそ選択肢無しで全部書こうと思った
なのでもうちょっと時間がかかりそう

その分 氷室分を多めにするので まあ 赦せ

88 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 00:24:57
おk赦す、というかもっとやれw

89 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 00:51:29
うっひょー!
ひ・む・ろ!
ひ・む・ろ!
さすが銀剣の人はやってくれるぜ!

90 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 01:12:11
赦すもくそも氷室の出番が増えるなら
どんどんやっちゃってくれw

91 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 07:53:03
>>87
もちろん選択肢は
作者が氷室分が一番多くとれるやつだと思うやつを選んでいると思って
別にかまわないんだろう?
ていうかソウシテクダサイ

92 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 10:16:56
氷室分が多くて氷室が可愛ければ選択肢なくても無問題

  _   ∩
( ゚∀゚)彡 氷室! 氷室!
 ⊂彡

93 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 17:43:51
選択肢なし容認がストレートで五票集まるこのスレの氷室人気はちょっと異常。

94 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 19:05:54
たまには美綴さんが人気だった頃も思い出してあげて下さい

95 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 19:46:19
>>94
ライダールートの頃かい?

96 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/05(火) 21:14:04
30レス以上も作品投下なしで進むとはめずらしい
それはそれとして、もう停滞してるご新規さんたちの復活まだー?

97 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/06(水) 05:22:13
投下作品が多いと萎縮するのか、少ないと気が引けるのか……ちと分かりかねますな……

98 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/06(水) 05:23:55
玄関の戸を開け、そこで少女達に遭遇した。
『それ』の様子を察するに、イリヤやノインと打ち解けようとなのはが何やら二人にやったらしい。
二人は怒りと笑いとを同時に浮かべながらなのはの良く伸びる頬を引っ張っていた。
軽く引っ張っているのはこの位置からでも良く分かったし、引っ張っている二人も笑いの比率の方が明らかに大きい。
その証拠に「痛い痛い」と良いながらもなのはは笑っていたし、三人の様子を一歩下がって見ているフェイトも隠しきれずに大笑いし

ていた。

だからそれはとっても微笑ましい光景で、ホリィや桜と一緒に笑ってしまった。


「……ん?」
「……はれ?」
その笑い声で、四人がこっちの存在に気付いた。
四人の動きは止まり、視線が一カ所に……ホリィに?
「か……」
か?
「可愛いー!」
最初に動いたのが誰か分からぬほど、四人が一斉にホリィに走り寄ってきた。

「え? え?」
ホリィは訳も分からぬと言った表情で四人に可愛がられている。
比べる前から何となく思っていたが……ホリィってちっちゃいよなぁ、四人と比べても。
イリヤ達の方が頭一つ分は軽く大きい。
大凡……1メートルあるかないかって位だろうか。
その位の大きさともなれば……年の頃は3から5って所だろう。
仮にその通りだとして、何故あの家にいたのか、という疑問はまるで解決しない。
とは言っても、どう聞けばいいものやら。
今はそんな話を切り出す雰囲気でも状況でもないし、下手に聞けば心の傷を抉るような事にもなりかねない。

それはよろしくない。
実によろしくない。
……ともあれ。
「四人とも、そこまでにしておいてやってくれ」
そのままエスカレートするとキスとかまでやりそうな可愛がりようだったのでとりあえず止めておくことにしよう。
……それはそれで見ていて楽しそうではあるがホリィが物凄く混乱するかもしれない、既にかなり面食らっているし。
「えっと、ホリィちゃんっていうの? わたし、高町なのは、よろしくねっ」
手を握って笑顔のまま上下にぶんぶんと振る。
……元気いっぱいだなぁ。

昨日受けたであろうダメージの影響はまるで見えない。
フェイトの方は、注意して見ていると僅かに動きが鈍い。
意識的にか無意識的にか、ダメージを受けた左足を庇うような動きをしているのが見て取れる。
勿論それは蚊ほどの儚さではあったのだが、それを見てしまったのは死にかけたという経験故、だろうか?

なのはの自己紹介を始まりに各々自己紹介をしていく。
最後にホリィが頭を下げて、五人の自己紹介が終わった。
「それで……士郎さん、この子、どうしたんですか?」
怪我の影響も多少あるのだろうか、一歩下がって冷静だったフェイトが聞いてきた。
「そうね、私も帰る前にその辺りは聞いておきたいわね」
……そうだった。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去る。
2日連続での宿泊はさすがにアウトなのか、イリヤは城に帰らねばならないんだった。
「それじゃあ、居間で話すよ」
まあ、もう桜と遠坂には話したんだけど、ホリィに聞いておきたいこともあるし、丁度良いか。

とりあえず――


リーグ:全員を集めよう
タイタン:茶くらいは用意しておくか
ヴァルダー:夕食の支度はやってしまおう

99 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 05:30:51
リーグ

100 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 06:35:11
タイタン

101 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 06:50:13
ヴァルダー

102 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/06(水) 10:22:57
あなたはライダーに質問した。
殺しあっていた筈なのになぜ全員無事な上に一時間足らずで友情が芽生えたのか。

「ヒント:なぜか全員不死身」
「おkwwwww」

あなたは「きっとこの三人の中の誰かが泥の影響で致命傷から復活したのを見て
ここが聖杯戦争を行うべき場所ではないと考え協力する事になったのだろうな」
といった具合に把握した。
考えてみれば最弱のサーヴァントだったあなたでさえ限定的にだがこの中で70年間
生きてきたのだ。
実体を維持したまま取り込まれた英霊はそう簡単には消化されないものなのかもしれない。

疑問が解決したところで次の質問へと移る。
現時点でここに送られたサーヴァントは四体。まだ全員揃ったとは言えない。

「若者よ。この二人以外に何か見つけなかったか?」
「いや、あんたと別れてからはこいつらに出会った以外は特に何も無かった」
「私もライダーさんが置いていたチーズ以外は何も見つけませんでした」
「俺もー」

ここにいる全員に新たな発見が無かった、という事はあなたが今手に持っている
アサシンのものと思われる魂の欠片の残りの部分はここには送られていないのだろうか。
いや、そもそもこれは本当にサーヴァントの魂の欠片なのだろうか。

「皆、これを見て欲しい」

三人寄れば文殊の知恵という言葉もある。特に見せない理由もないので、あなたは三人に
シャレコウベを見せて意見を仰ぐ事にした。

「これは私が君達と出会う前に拾った魂の欠片でヴァンダム。こいつが
誰だか知らないか?」

103 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/06(水) 10:23:51
三人の中でまずキャスターが手に取って調べだす。

「う〜ん、これは多分アサシンの魂の一部だね」
「そこまでは既に分かっている。それ以外で、例えばアサシンが誰に負けたのかとか、
お前は以前からアサシンを知っていたとか、そういうのはないのか?」
「ごめんなさい。私ここの皆さん以外の人に会った事ないんです」
「なるほど。では仕方が無いな」

続きましてはライダーの意見。

「ほう…見れば見るほど…」
「何か分かったのか!?」
「見れば見るほどうまそうじゃないか。さすが欠片とはいえ英霊の魂」
「いや、今知りたいのはそういうのじゃないから」
「これ喰っていいか?」
「駄目でヴァンダム!!それにまだランサー君が調べてないでしょ!!」
「しかし、あんたもキャスターも俺もこれを見るだけでは何も分からなかったし、
俺の戦ってきた相手にもアサシンはいなかったぞ。というわけでこれはやっぱり俺が
喰うのが一番だと思うのだが」
「駄目ー!!」

あなたはシャレコウベをライダーの手から強引に奪い取りランサーに見せる。
「君はこれを見てどう思う?」
「…見れば見るほど…」
「まさか君までこれを喰いたいとか言うんじゃなかろうな」
「いや、でっかいし変な形の頭だなーって思った」
「確かに」
「つーか、これアサシンの魂じゃねえと思うんらけど」
「それは何か根拠があるのかね?」
「ああ。俺アサシンと会った事あるけどあいつの頭はもっと小さかったらよ」
「では君はこれは誰の頭だと思うのでヴァンダム?」
「うーんと、セイバーじゃねえし、バーサーカーじゃねえし、アーチャーでもねえし、
マスターや悪霊や審判にもこんな頭の奴はいなかったし」
「つまり分からないと」
「ああ」

結局三人よっても何も分からなかった。むしろ分からない事が増えたような気さえする。
しかし、あなたはふと気がつく。さっき三人の中でとんでもない事を発言した奴が
いなかっただろうか?

【選択肢】
ファ:キャスターだと思うなら。
ミ:ライダーだと思うなら。
通:ランサーだと思うなら。

104 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/06(水) 10:26:54
ヴァルダー
頑張れメシ使い

105 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 15:00:33
リーグ
通

106 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 15:50:44
ヴァルダーと通で
そういえば言峰士郎の人もすっかり見なくなったな……

107 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 19:51:23
リーグと通

>>106
言峰士郎の人は某所で非常に萌える桜を書いてる。

108 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/06(水) 22:20:16
隣町がリーグ
ミルクが通

109 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/07(木) 01:57:39
ヴァルダー
通

110 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/07(木) 16:58:57
ヴァルダー

111 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 02:12:06
銀剣はマダなのか!
あと何秒待てばいい?

112 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 03:26:19
>>111
焦らずゆっくり待つべし。
ところで、まだ投票してないなら隣町に投票してくれ。
リーグとヴァルダーが四票ずつでまだ決まってないんだよ。

113 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 05:02:05
じゃあタイタン

114 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 08:21:56
>>112
>>101,>>104,>>106,>>109,>>110でヴァルダーに五票入ってると思うんだが

115 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/08(金) 11:31:19
「ランサー、君に確認したい事がある」
「なんらー?」

先程彼が言った事、『アサシンと会った』、『審判』、『悪霊』、いずれも重要なキーワード
になるのだろうが、最初に聞くべきはもっと根幹にある部分である。

「君はいったい何人の参加者を知っているのでヴァンダム?」
「えーっと」

指を折りながら人数を確認していくランサー。そして導き出される答え。

「遠坂のマスター以外全員」
「ぷげっ!」
「らっちょ!!」

まさに驚愕のハンマープライス。
あなたは両方の鼻の穴から鼻水を噴出してアンリマユロケットと化し、
コンマ5秒遅れでチンギスロケットが追跡する。
ただ一人話しについていけないキャスターは首をかしげたままの姿勢であなた達の
鼻水を一身に浴びていた。

「そ、そんなバカな事があってたまるか!そんなにサーヴァント同士が出会っていたら
ここにもっと敗退者が集まっているはずだろう!」

あなたもロケットから戻ったライダーと同じ様に考えた。が、そんな疑問もぶっ飛ぶ
驚愕の答えがランサーの口から発せられる。

「だって俺ら同盟結んでいたし」
「同盟?」
「ああ。俺のマスターが今回の審判と知り合いらしくってさー、そんで三家と既に脱落
していたライダー組以外が偶然一箇所に集まったから同盟を結んで先に三家から倒そう
とゆー話になった訳よ」
「なるほど、俺が脱落した後状況は大きく動いていたのだな」
「ああ、そんでとりあえず同盟を組んだ事を気付かれない内に三家を一つづつ倒していく
事になって、その日は俺がアインツベルンを倒しに行く事になったんらよ。
同盟を結ぶ事が決まる以前からその日の夜にアインツベルンと戦う予定があったしな」
「そしておまえが負けてここに来たんだな」
「…まーな。んでここで同じく負け組の君ら二人と出会ってほぼ全員という寸法らよ」

大体の所は理解できた。今回の聖杯戦争は理由はまだ分からないが審判役が戦いの
組み合わせを操作している。
そして、それは自分がこれから助けるべきアインツベルンに不利に働いているという事だ。

では引き続いて―、
【選択肢】何を聞く?
藤:『悪霊』について。
村:同盟メンバーについて。
大:超監督言峰綺礼の企みについて。
河:異議あり!さっきの発言では遠坂のマスター以外全員と出会った事にはならないので
ヴァンダム!

116 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 12:07:11
SSF!
河

117 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 15:01:52
体

118 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 15:09:16
ごめん変換ミスった
大

119 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 18:21:02
彼がどう評するのか気になるので……
村:同盟メンバーについて。

120 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 19:30:15
河

121 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 20:46:09
藤
誰にも選ばれずに不憫だったので

122 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/08(金) 21:35:15
河

123 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/09(土) 07:06:12
村

124 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/09(土) 12:51:39
村

125 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/09(土) 13:57:56
河

126 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/09(土) 14:18:21
河

127 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/10(日) 04:35:49
とりあえず夕食の支度はやってしまおう。

まあ、下拵えだけだろうが、鍋物は基本さえ守れば後は融通無碍だから簡単にやっつけてしまうことも出来るし。

そして今日は素材が良いのだから、どこまで味を広げるか、と言う点が焦点になる。
普段ならば少し濃いめにするところだが、子供もいて、大人もいる、さらには腹は適度に膨れてしまっている。
と、なれば素材を生かしつつ薄味にして小皿で調整してもらった方が良いだろう。


鼻歌交じりに冷蔵庫から野菜を取りだし、洗って刻み、鍋に張った水に面取り大根を入れて茹で……
「よし」
薄味だがしっかりとしている、これなら文句はそれほど
「よし、じゃないでしょこの馬鹿」
突如背後から頭部にチョップを食らった。
「……遠坂、どうしたんだ?」
「どうしたじゃないでしょ……さっき玄関で自分がなんて話したか覚えてる?」
思い返してみる。
……ああ。
ホリィの話か。
「ちゃんと話すぞ?」
そんなに大した話の量にはならないし。
「じゃあなんで料理を始めちゃうのよ……この家が結構広いって言っても集めるのに何時間も掛かる訳じゃないでしょうに」
「ああ、うん、そうだな、そうだった」
「アンタって時々そうよね、真面目に突拍子もないことを始めるの……なんで?」
聞くような事でもなかったであろうちょっとした疑問を口にした。
「さあ? なんでだろうな、多分癖みたいな物だろうから意思でどうこうってものじゃないんだろうな」
「ふぅん……ま、意図的にやってるようなら殴ってでも矯正させてたでしょうね」
二人して軽く笑う。
「ともかくさっさと来てちょうだい、もう集まってるから」
その言葉を背後に受けて、コンロの火を切り、手を拭いた。


遠坂に話したように、ホリィを連れてきた経緯にそれほど深い話があるわけではない。
軽い質問と、ついでに冷たい視線に応えながら、話はサクサクと進んだ。
ちなみにホリィはなのはとフェイトに頬ずりされたりしながら縁側に座っている。
あまりベタベタされるのは好きではないのか、困ってはいるが、だからといって嫌がっているわけでは無さそうだ。
イリヤとノインは二人の熱気にあてられたのか、ちょっと距離を置いて居間の畳の上に座っている。
「……なるほど、事情は分かったが……それで良いのかね?」
ジェネラル……カールさんが倫理的にとか社会的にとか、様々後に続けられそうなところで言葉を切って質問してくる。
当然言葉には出さないが『戦い』にだって決して良いことではないだろう。
だがそれはノインを連れてきている時点で、リスクという意味では同じ事だ。
その事だって、情報を得る為のリスクと考えれば……いや、あの時はそんな理屈は考えなかったけど。
「そりゃあんまり良くはないでしょうけど、放っておく訳にもいかないでしょう、日暮れだって近いんだし」
まだ明るいが、太陽は地平線に接し、沈むまではそれほど時間は掛からないだろう。
「確かに最近はまた物騒になってきたらしいしな、日が暮れて事件に巻き込まれる、と言うこともあり得ない話ではない……のだがな」
正しさを認めつつ、それでも渋い顔の氷室。
まあ大体何を考えているかは分かるのだが。
「ま、お人好しも度が過ぎるとこうなるってー事だな」
「蒔、君の場合は犬猫に似たようなことをしていなかったかね」
飼いこそしなかったもののな、と小さく続ける。
「うっ……それは別に良いだろ、ちょーっと肉をくれてやっただけなんだから」
ふいっと目を背ける。
「あら、お優しいのですね」
ルヴィアの言葉に頬を少しだけ赤らめる。
「う、うるさいな、ほら、今はそう言うこと話してないだろ、あの子をどーすんだって事だよ」
ま、そうだな……それが問題だ。


愛宕:「それじゃあどうしたら良いと思う?」蒔寺に聞いてみることにしよう
那智:「桜はどうしたい?」桜の意見を聞くことにする
厳島:……ま、連れてきた責任があるしな

128 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 04:48:04
那智

129 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 05:43:36
那智

130 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 06:07:02
愛宕

131 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 06:32:46
厳島

132 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 07:12:46
厳島

133 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 08:56:52
厳島

134 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 09:33:57
愛宕

135 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 09:54:20
愛宕

136 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 11:13:58
厳島

137 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 11:41:56
那智

138 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 11:42:55
那智

139 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 11:48:40
厳島

140 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/10(日) 17:45:54
うおおコミックバーズがどこにも売ってない……

銀剣の話。
現在6kb越えで、ようやく選択肢に辿り着く目処が立ちました。
なので今夜中に投下するという自己締め切りを発動!
締め切り守れなかったら氷室のエロっちい話でも書きます。

141 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 18:28:08
>>140
よし、ちょっと軽く邪魔しに行ってくる

142 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 19:57:20
そうだな邪魔しようか。
もしかして、ご所望なのはローゼンの最終回かい?
jpgを持ってるし、UPしてある場所は分かるのだが……。
まあ、ここには書けないか。

143 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 19:58:22
自分が満足するまでじっくりと推敲してください。
いいか?急ぐんじゃないぞ、絶対に急ぐんじゃないぞ・・・

144 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 20:51:41
今夜って24時までだよな?
あと3時間だよな?


  _   ∩
( ゚∀゚)彡 エロ! エロ!
 ⊂彡

145 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 21:43:54
いや、日本のどこかで日が昇る前までだろ。
……どこが一番早いかな。

146 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 23:15:42
だれかプッチ神父を呼んで来い!
時を加速してもらうんだ!!

147 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/10(日) 23:18:56
‥‥おまいらw

148 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 00:19:25
煩悩全開だなお前らw
それはそうと24時過ぎたが氷室エロで決定?

149 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 00:29:19
>>145
北海道の根室で3:37だ。
悪くない時間じゃないか。

150 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 00:37:11
あと3時間かぁ(´д `)

151 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 01:39:14
あと2時間かぁ(´д `)

152 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/11(月) 01:46:28

「氷室、こっちこっち」

 とりあえず、あっちの面子は放っておくことにしよう。
 それより、丁度氷室がいることだし、色々と話したいこともある。
 俺は氷室を手招きして、部屋の端、どかされたテーブルが置かれている側に連れてきた。
 余っていた座布団を氷室に勧めて、座るように促す。

「ほら、ここに座っててくれ」

 居間の先客には、とても声をかけらない……いや、むしろ話しかけると碌なことにならないと、俺の直感が囁いている。
 ……臆病チキンと非難しないでいただきたい。
 しなくてもいい怪我はしないのが、俺の最近のマイブームだ。

「あ、いや、衛宮、それよりあちらの人たちは……?」

 残念、氷室にはまだこの状況をスルー出来る技能は備わっていなかったか。
 だが無理もない、なにしろ向こうは……。

「ふふ、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』マスに止まったわ。
 真実から出た行動は決して滅びることはない……。
 桜、果たして貴女の作った『既成事実』は滅びずにいられるかしら?」

「甘いわイリヤちゃん、妨害カード『腕時計型麻酔銃』を発動!
 これで真実はいつも一つ!!」

「あら、じゃあトラップカード『しまった! これは罠だ! オレが止めているうちに他に逃げろ!』を発動するわ。
 この効果によって、桜のトラップ効果は私が指定した人に対して発動するの」

「なっ、一体誰に……?!」

「んー、じゃあ、凛あたりに」

「こんのロリっ子があああぁぁぁっ!?」

 うん、確かに普通の人が見たら絶対に腰を抜かすな、これ。
 なにしろ全員が美女か美少女と呼ぶに相応しい女性たち。
 それが8人もいて、この勝負はまさに人生の勝敗と同義語よ、とでも言うかのような雰囲気で競っているのだ。
 これを無視して雑談をしろ、と言うほうが無茶だ……って、ひょっとして、これに慣れちゃってる俺のほうがおかしいのか……?

「……衛宮?」

「……ハッ!?」

 一瞬、自分の脳の正常さと順応性について深く考え込みかけるも、氷室の問いかけで現実に引き戻された。
 と、とりあえず、自分の順応性については次の機会に取っておくとして、まずは氷室の問いに答えることにしよう。

「ええっと、まず、やってるのが何かってことなら、人生ゲームだな。
 やってるのが誰かってことなら、うちの家族と準家族。
 やってるのが何故かってことなら…………なんでだろうな?」

 まあ、大体予想はつくけど。
 十中八九、俺の担任であるところの藤村教諭が発端だし。
 バゼットが来てからというもの、運動神経とか反射神経を使うゲームでは負けっぱなしだったからな。
 これならバゼットさんとも十年は戦えるわようー、とか言ったんだろう、きっと。

「とにかく、あっちのことは余り気にしないでくれ。
 それより座れよ、今、お茶を淹れるからさ」

「……では、お言葉に甘えて」

 再度、俺が促すと、氷室はようやく座布団に腰を下ろした。
 まっすぐ背筋を伸ばして正座するその姿は、なんというか、実に様になってる。
 あっちで吼えているウチの虎にも見習って欲しいくらいだ。
 そんな益体も無いことを考えながら、テーブルの上に置きっぱなしにしてあった急須を手に取った。

153 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/11(月) 01:47:23

「緑茶でいいか?」

「ああ、すまんな」

 氷室の返事を聞きながら、急須の中を覗いてみる。
 恐らくゲームを始める前、皆で飲んでいたためだろう、急須の中の茶葉は、もう出涸らししか残っていないようだった。
 茶殻を捨てて、新しい茶葉を入れ替えていると、氷室がふと呟いた。

「……こうして衛宮の淹れた茶を飲むのは、初めてだな」

「ん、あんまり期待はしないでくれよ。
 料理はともかく、上手い茶の淹れ方なんて知らないからな」

 感慨深げに言う氷室に、あらかじめ釘を刺しておく。
 もし俺が茶を淹れるのが得意だ、などと言ったら、アーチャーに鼻で笑われるに違いない。
 悔しいが、まだまだ俺の淹れ方は未熟だ。

 けど、氷室に茶を淹れるのはこれが初めて……なんだよな、思い返してみると。
 昨日の朝飯では、慌しくってお茶を出す暇がなかったし。
 なんだか、氷室には今までぞんざいな扱いで、悪いことをしたような気がする。

「……考えてみれば、不思議なものだな。
 数日前までは、衛宮と二人で茶を飲むなど、想像もしていなかったというのに」

「む……そっか、そうだよな」

 そうだった……三日前に、お互いにミーディアムだと知るまでは、ただの同級生だったんだよな、俺たち。
 それが色々あって、今ではこうして二人で座って茶を淹れている。
 随分昔のことのように思えるけど、たった三日前のことだったのか。
 それが、今じゃあ……。

「それが今では……その、なんだ。
 いつの間にか、こんなに親密になってしまった訳だが」

「えっ」

 お湯を注ぐ手が止まり、心臓が大きく跳ね上がった。
 今、俺の心の声が、氷室の言葉と重なったのかと錯覚してしまった。
 反射的に氷室のほうに振り向くと、氷室はいつもどおり腕組みしていた……が、若干顔が赤いような気がする。
 こ、これは……。
 言葉を無くす俺に対して、氷室は言葉を続ける。

「信じられるか、衛宮?
 私たちは、ほんの三日前までは、互いにただの同級生でしかない、という認識だったんだぞ。
 接点など、せいぜい備品の修理に来てくれる便利屋だ、というくらいで」

「あ、ああ……そう、だったよな」

 い、いかん、茶を淹れることで気を紛らわせ……って、駄目だ、今は抽出してる最中だった!
 そんな俺を尻目に、氷室は話を切り出した。

「それが、三日前。
 いきなり衛宮に話がある、と言われて、家に誘われて……いや、あの時は驚いたぞ」

「あ、あの時は……その、本当にすまなかった。
 昼休みに、氷室の指に指輪があるのを見て、確かめようとしたんだが」

 俺が頭を下げると、氷室はしたり顔で頷いた。

「やはりな。
 後になって考えて、恐らくそうじゃないかとは思っていたが……なに、誤解のことなら気にするな。
 ああいう風に誘われるとは想像もしていなかったから、つい舞い上がってしまったんだ」

 ……ん?

154 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/11(月) 01:48:22

 ああいう風に誘われるとは想像もしていなかった?
 ってことはつまり、氷室は今まで、自分が男に誘われることなんて有り得ない、と考えていたってことか?
 そう思った瞬間、俺は口を開いていた。

「いや、やっぱり謝る。
 誤解されるような言い方をしたのは俺だからな。
 それに、氷室が可愛げの無い奴だってのは、絶対に間違ってる……と思う」

 恥ずかしい、しかし俺の本心からの言葉に、氷室は、一旦きょとん、とした。
 俺が言った事が余りにも珍しかったので、理解が一瞬遅れたのだろう。
 そして、その直後……かあっ、と顔を赤くした。

「そ、それは卑怯だぞ、衛宮……あの時はそんなことを言わなかったではないか。
 それを今になって……。
 私が薔薇乙女《ローゼンメイデン》のミーディアムかどうかを知りたかったから誘っただけだ、と聞かされた時、自己嫌悪で死にたくなったんだぞ、私はっ」

 一気にまくし立てる氷室。
 あの時、俺は氷室という個人に対して興味があったことを打ち明けないまま、その気持ちを嘘にして葬った。
 たった一言、それは違う、という一言が言えなかったのだ。
 アーチャー、今お前の気持ちがちょっとだけわかった気がする。

「あ……すまない衛宮、取り乱したな」

「いや……本当にごめん、氷室」

 改めて頭を下げるも、氷室は首を振ってそれを拒んだ。

「謝ってくれるな、済んだことだ……。
 まあ、確かにショックは大きかったな。
 学校に行く気も起きなくて、翌日は街のあちこちを彷徨ってしまったんだが……我ながら、迷惑なことをしたな」

「それもこれも、俺のせいだったからな、必死で探したよ。
 ……三枝さんたちも、心配してたぞ」

「そうか……しかし、こう言っては何だが。
 そのおかげで、衛宮と……その、なんだ、世間一般で言うところの、で、でー……」

 で?
 でってなんだ、で、で、で…………あ、デートのことか!?

「お、おう、アレな!
 アレだろ、うん判ってるぞ!」

「そっ、そう、所謂アレだ。
 アレをすることも、出来たわけだしな」

 お互いに、デート、という単語が禁句であるかのように、示し合わせる俺たち。
 なにを今更、と突っ込まれるかもしれないが……恥ずかしいものは恥ずかしいんだっ。

「…………」

「…………」

 無言。
 氷室さんは顔を真っ赤にしたまま、先ほどから俺と視線を合わせようとしてくれません。
 そして、まさか俺のほうから「で、続きは?」とは聞けない状況。
 俺に出来ることと言えば、せいぜい……とん、と湯呑みを一つ、氷室のほうに置いて差し出すことぐらいだった。

「ひ、氷室。
 ひとまずお茶でも飲んで落ち着こうぜ。
 ほら、熱いから気をつけて」

 確かに熱い、だが湯呑み以上に俺の顔が熱いのが自覚として判る。

「う、うむ、ありがとう」

 氷室のほうもオーバーヒート気味なのだろう、不自然極まりない俺の台詞に突っ込むことも無く、テーブルに置かれた湯呑みを取る。
 そのまま、両手で持った湯呑みに口を近づけて、ふうふうと冷ましながら、再び話し始めた。

155 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/11(月) 01:49:46

「……衛宮には、本当に感謝しているんだ。
 私を港で見つけてくれたことや、私と雛苺を助けてくれたこと。
 衛宮がいなければ、私も、そして雛苺も、今ここにはいなかった」

「そ、そんな大げさな……だって俺、負い目とか、責任とか……」

 いかん、しどろもどろだぞ、俺。
 ドキマギしながら湯呑みを傾ける。
 それと同時に、氷室が再び口を開いた。

「それで、だな。
 その、感謝の気持ちは別として、衛宮にはもう一つ、伝えておきたいことがあるんだが……」

「えっ……」

 それがなんなのか、聞こうとしたその瞬間。


「鐘ぇーっ!!!」


「ぶふぉあっ!?」

「きゃっ!?」

 突如背後から飛んで来た大声に、俺は盛大に湯呑みに顔を突っ込み、氷室は小さく悲鳴をあげた。
 あ、気管に入った。

「ひ、雛苺!?」

「鐘、久しぶりなのー!
 あのね、雛ね、今、人生ゲームで二番目になれたのよ!」

「そ、そうか。
 それは凄かったな、雛苺……」

 氷室に抱きついて、誇らしげに戦果報告をする雛苺。

「げほっ、ごほっ、げほっ……!!」

 そして気管に入った茶のせいで、口を押さえて咳き込み続ける俺。

「シロウ、大丈夫ですか?」

 そこへ、雛苺に続いて、セイバーがやってきた。
 咳き込む俺を見て、背中を丁寧にさすってくれる。
 おかげで発作が徐々におさまってきた。

「かはっ……あ、ああ。
 セイバーたちのほうは、もう終わったのか?」

「ええ、あらかたは。
 今、大河とバゼットと凛が六位を争っているところです」

「へえ、どれどれ」

 居間の中央に目を向けてみると……ああ、確かに。
 どうやら、先にゴールに辿り着ければ六位、という状況になっている様子。
 他のメンツはゴールするなり順位が決まっているなりしているのか、のんびりと観戦しているようだ。

「ちなみに、セイバーは何位だったんだ?」

「ええ、当然一位でした」

 胸を張って答えるセイバー。
 流石に幸運Aは伊達じゃないということか。

「なるほど。じゃあ、そろそろ昼飯にしなくちゃな……」

 もう一度、氷室を見る。
 氷室は雛苺に抱きつかれて、次から次へと話しかけられている。
 結局、氷室との話は、うやむやのうちに終わってしまったな。
 残念だけど、仕方が無い。

 俺は、昼飯の支度をするために、桜に声をかけることにした。


α:昼食後、俺は氷室の言いかけていた言葉が気になった。
β:昼食後、俺は水銀燈の行方が気になった。

156 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/11(月) 01:54:21
みんなテンション高ーッ!

選択はαで、銀様は気になる、気になるがやはり……ッ!

157 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/11(月) 01:54:21
やっと書き終わったから着てみたら……なにこの流れ。
こんなことなら3時くらいまで待てばよかった、と思った空気読めてない俺。

158 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 01:59:38
β
銀様!銀様!

159 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:11:00
βで。銀様って何気に今まで投げられ放しだからね!

160 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:11:38
β
ごめんね氷室
やっぱり銀様が気になるんだ

161 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:14:25
α
作者、ここは空気読んでエロ投下してくれよw

162 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:15:13
α

163 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:15:55
ぐ、ぐおぉ!
なんというダブルヒロイン制…
見た瞬間から煩悶としてしまった…
これは間違いなく板挟み

さんざん悩んだ末にβで

164 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:18:08
ここはαだ
氷室かわいいよ氷室

165 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:19:50
銀様も気になるが氷室分の補充が足りないんでαに一票。
つーか、雛苺と氷室の会話プリーズ!

166 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:22:42
じっくり読んでたら投票逃しちまったぞこんちくしょう!

>>157
別に氷室エロ投下すれば問題なしさw

167 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 02:42:43
あと1時間だwktk
って思っていたら作品投下されてて投票も終わってたorz
いや、その選択肢に投票するならαだろうから問題ないんですけどね……

168 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 03:24:48
β
ごめん俺、銀様大好きなんだ

…そう投票しようと、そう思っていた時期が僕にもありました
いや鐘も好きだから良いんですけど

169 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 04:10:14
F1に集中しすぎて投票に遅れた俺が来ましたよ。

……来ただけでした

170 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 12:32:43
上から順に
>>156,161,162,164,165α
>>158,159,160,163β
か決まるの速過ぎだろう時間的に考えて・・・

171 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 13:18:55
荒れるから言いたくないけど一回管理人にチェックしてもらった方がいいような・・・
ID出ない分、こうなるのは分かってるけどさ・・・

172 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 15:25:47
今回のはそうでもないような……
単に銀剣の人が投下宣言(+エロ)したせいかと
現に>>166-169と投票終わった後に三人も来てるわけだし

173 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 15:31:58
ごめん、4人だな
何でレス番あってるのに数間違うかなorz

174 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 16:00:59
このスレって瞬間加速力だけは本当に凄いからな
投下予告あったことを考えればこのくらいの時間で決まっても驚かない

175 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/11(月) 16:21:39
>>170
Part7の>>856-865なんて決定まで7分
リロードし忘れてる奴がいて10分弱でストレートに9票だぞ?

176 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/12(火) 23:37:51
「…さっきのお前の話だとまだ全部聞いていないのでヴァンダム」
「へっ?」
「先程言っていた悪霊とか言う存在の話、それとマキリ」
「あ、そこ言うの忘れてたらよ。いやースマネスマネ」

右手を頭の後ろにやり舌を出しながらぐへへーと笑って誤魔化すランサー。
情報を隠そうとしていたわけでも出し惜しみしていたわけでもなく本当にその部分の
説明を忘れていたのだろうという事が表情から容易に推察できる。
このランサーという男、黙っていれば男前で強そうなのだがしゃべると簡単にボロが
出てくる。よく言えば正直、悪く言えばドアホなのである。

「それではその抜けていた部分の説明を頼む」
「あいよー、あれはセイバーのマスターの家に俺達がいた時の事らよ。
その時そこにいた関係者は俺達の他にセイバー組とアサシン組と監督の言峰神父、
それと赤い服を着ていた霊が一体、こいつが悪霊らよ。
言峰神父曰く、恐らく以前の聖杯戦争で無念の敗退をしてしまった魔術師の霊が聖杯戦争
という特殊な状況で英霊に酷似した存在として蘇り、現代のマスターにちょっかいを
かけに来たのだと思われるんだとよ。んで、そいつは結局聖杯戦争中は完全には滅ぼし
きれないから、俺達同盟の使い魔扱いになったんらよ。
ところが、この悪霊というのは他にもいたんらよ。
さっきの話から時間はちょっと戻るけど、セイバーのマスターの家に行った時、
同盟を結ぶ前に悪霊を配下として引き連れていたアサシン組と戦いすることになって、
そん時に俺が家をぶっ壊してしまった責任を取らされて一人でリフォーム材を買いに
行かされたんらよ。そのマスターから離れて一人でいた時に偶然出会ったのが
マキリの魔術師を名乗る老人とサーヴァント。日も昇っていた事だし、ホームセンター
もまだ開いてなかったし、おまけに相手はなんか俺に対して友好的だったしで結局戦う
事もなくその魔術師についていく俺。マキリの家に着いた後にそいつから聞いたんらけど、
今回のマキリはとっくに優勝をあきらめていて、マスターが死なずに済めば十分なんだと。
そんな話を聞いた後記憶喪失でボインな女の子の前で変な踊りを踊らされたり、
マキリを襲うのは後回しにして欲しいという約束を請け負ったりした後、報酬として
受け取った最高級の桐板を持って何食わぬ顔でマスターの元に帰ってきた俺なのであった。メデタシメデタシ。ちなみに、あんたがここに来た時に俺達三人でやったのがその
変な踊りらよ」
「あのハレハレとしてユカイな歌と踊りの事かね?」
「それらよ。休戦した後お互いの友好を深めるのに使えそうだと思って俺が二人に
教えた」
「もう一人いた悪霊というのはその記憶喪失の少女の事でヴァンダム?」
「ああ。最初はマキリの二体目のサーヴァントかと思ったけどそれだとサーヴァントが
全部で八人になってしまうし、マキリの屋敷から帰った後言峰神父に悪霊の説明を聞いて
マキリで見た少女も悪霊だったんらなーって」

177 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/12(火) 23:39:29
これで今回の参加者の人間関係はだいたい把握できたと言えるだろう。
だが、それでも謎は残っている。

『悪霊』、ランサーがそう言った存在は決してその名の通りの意味を持った存在ではない
はずだ。なぜならこの聖杯戦争においての真の意味での悪霊とも言えるあなた自身が
それらの存在を今まで認識できなかったからである。いったい悪霊と呼ばれる彼らは
どこからきたのだろうか。
そして彼らを悪霊と断定した言峰という男。彼は本当にそれらの存在を悪霊だと
思っているのだろうか。

その様な事を考え込んで黙っていると突然ライダーがランサーに向かって質問がなされた。

「おい、ランサー、話しが終わったのなら質問いいか?」
「ん?いいらよ」
「お前はマキリの魔術師の家に招待された時、何も考えずにホイホイついていったのか?」

確かに言われてみればおかしな話だ。ランサーの頭があまり良くないのはこれまでの
会話で明らかだが、夜ではないとはいえマスター抜きで敵地に呼ばれてついていくと
いうのは愚かにも程がある。それともあるいはその時ランサーには何か考えがあって
マキリの魔術師の家にお呼ばれしたのだろうか?

【問題】
と言うわけでクイズなのです。
逃げようと思えば逃げられ、倒そうと思えば倒せる相手であったバーサーカー組に対して
傍から見れば最悪の選択とも思える行動を取ったランサーはその時何を考えていたので
しょうか?あなたの考える答えを書き込んでください。正解が書き込まれていた場合、
展開に変化があります。締め切りは>>200まで。

178 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 00:35:31
まるでわからないので適当に

空腹のあまりリフォーム材を買うためのお金でメガテリヤキを買ってしまいお金がなかった
そこでマキリと出会ってちゃんと話を聞いてくれるなら最高級の桐板をくれると言うのでついていった。

179 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 00:52:07
何も考えていなかった

180 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/13(水) 05:26:25
……ま、連れてきた責任があるしな。
「何をするにせよ、もう日が落ちるし、少なくとも今日は泊めるって事でいいんじゃないか?」
その言葉に、遠坂が苦笑いを浮かべる。
「……そう言うとは思ったけどね、一字一句まで違いがないとは思わなかったわ」
桜も分かっていたのだろう、結論が出ると同時に立ち上がり。
「まったくもう……それじゃあ、連絡の類は私がやっておきますね」
と、笑った。

「シロウ、ちょっと良い?」
桜の足音が止まる程度の時間が過ぎた頃、イリヤが不意に声を掛けてきた。
声の方向は、不思議な事に背後。
注意が逸れている間に縁側から廊下の方に移動したらしい。
「どうした? イリヤ」
振り返ってイリヤと正対する。
「ちょっとだけ話したいことがあるから、来てくれる?」
何だろうか?
他の人が居る前では出来ない話だろう、と言うことはすぐに想像できるが、内容についてはさっぱり分からない。
「ああ、分かった……」

廊下に出ると、桜が電話をしているのが見えた。
内容は聞き取れないが、表情は固く、そして通話に集中しているのか廊下に出たこちらに気付く様子はない。
イリヤは軽く袖を引いて注意を戻させると、桜の居る方とは反対方向に歩いて振り返り、周囲を警戒しながら手招きしている。
手招きの通りにイリヤに近付く。
「一体どうしたんだ? イリヤ」
他人が居る前では出来ぬ話、として想像した物の中に、今回の冬木の外で行われている異質な聖杯戦争に関する話と言うのが当然あった。
……他にあるとすれば、例えば朝から外で待っているあの男性の事か。

だとしても、ここまで警戒することだろうか?
ちらりと居間を見やる。
確かに人並み以上に好奇心が強い『普通の人』は居るが、周囲に部屋はなく、これだけの距離から話を聞き取ることは、少なくとも衛宮士郎には不可能だ。
ましてここにいるのはイリヤである。
衛宮士郎には不可能な手段、例えば魔術を用いて偽装する手段だって用意できそうな物である。
それをここまで警戒させる、というのはどういう事だろうか?
念の為に周囲を見渡してみても異常なんて発見は出来ない。
だがそれでも念のため小声で話しかける。
「イリヤ、一体どうしたんだ?」
「……うん、ちょっと話そうかどうしようか迷ってるの」
つまり、話すのも躊躇させると言うことか。
「そんなに、危険な話なのか?」
例えば居間に爆弾が仕掛けられていて誰かがそのスイッチを握っている、と言うことか?
「ううん、話自体はちっとも危険じゃないの……危険なのはこの話を知った後のシロウよ」
「……どういう事だ?」
ワケが分からない。
思わずイリヤの肩を掴む。
「この話を知ったらシロウは動揺して、真相を確かめようとする……そして、危険なことになる」
多分、恐らくのような推測ではない。
衛宮士郎という人物の行動を確信しきっている。
「だから、選んで、シロウ……知らないままこの戦いを進んでいくか、知った上で進んでいくのか」
「それは……」

イリヤ言葉を咀嚼する。
その通り、知ってしまえば、何もせずにいることなんて出来ない。
だが、知らなければ?
そうだ、何も知らなければ何もしなくて良い、出来ない。

……だが、それでいいのか?

結論は――


求:「……話してくれ、イリヤ」
絶:「……やめてくれ、イリヤ」

181 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 08:15:13
求

182 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 10:00:33
求

183 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 11:22:26
求

184 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 12:24:19
ここは求だろ、士郎的に考えて

185 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 12:37:23
求:「……話してくれ、イリヤ」

186 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 12:55:32
求にいれようと思ったらもう決まってやんの

>>177
出会った瞬間ゾォルケンのチャームでメロメロにされてしまっていた

187 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/13(水) 22:46:02
>>177
バーサーカーと意気投合した

188 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/14(木) 09:14:08
今のところまだ正解無し。
>>178
ランサーとバーサーカー組が出会った時間は朝なので食べるとするならむしろ
朝マックですね。
>>179
ランサーの性格的にはそれもありですがこれが正解だと展開に変化が生まれないです。
>>186
チャームは女の子なら誰でも使えるけどジジイには絶対無理な魔術です。
>>187
バーサーカーとは意気投合は無理ですが答えの方向性はそれで合ってます。

189 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/14(木) 14:40:08
ランサーは田舎物なので500年生きてきたおじいちゃんのセールストークに抗う事ができなかった。

190 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/14(木) 15:21:47
バーサーカーに惚れた

191 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/14(木) 16:17:45
老人は敬わなければならないと思ったから

192 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/15(金) 01:24:33
同盟組が多いおかげで、基本的に敵であることとかすっかり忘れて普通に友好的な相手だと思い込んだ。

193 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/15(金) 10:26:12
>>189
確かにその展開もありえますが今回はハズレです。
>>190
ランサーはショタ好きではありません。(バーサーカーをショタに分類するのかはともかくとして)
>>191
いい言葉です、老人は大切に。でもそれはそれ、これはこれです。
>>192
これが正解でもいいやと思えたぐらいの素晴らしい答えです。でも出会ったシーンを読み返すと、
ランサーは明らかにバーサーカーを敵として見ています。残念。

なんだかお笑い道場みたいになってきたのでここでヒント投入。
この時点ではアインツベルンも遠坂もマキリも俺の敵じゃねーよといい気になっていた
所がある万吉っあん。
おまけにマスターはバゼット、そして言峰の支援と士郎組との同盟まである。
しかし、このまま進んだ場合彼が聖杯を手にする可能性は本当に高かったでしょうか?

194 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/15(金) 20:55:59
劣悪な勤務条件に嫌気がさしオー人事したくなった

195 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/15(金) 21:04:14
あー、そういえば鯖って聖杯を求めているんだったな。
本編で真面目に聖杯求めてる奴いないからすっかり忘れてたw

196 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/16(土) 03:35:19
最初は若返ったじーさんがツナギにベンチでウホッとかそう言う話かとも思ったけど違うとして……

同盟内で聖杯への優先権を得るためにバーサーカー組を仲間に引き入れるか倒そうとした、と言う辺りですかね?

197 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/16(土) 05:38:56
むしろ爺さんと密約を結ぶことで自身が聖杯を手に入れられると考えたから?
でも、これだとキャラの馬鹿さに合致しないからなあ

聖杯獲得に関して良い話を持ちかけられて心が揺れた?

198 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/16(土) 09:15:58
聖杯じゃなくても、ランサーの願いをかなえられるようなことをマキリが言った。

199 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/17(日) 19:09:31
バーサーカー倒して手柄ゲット!
↓
勝者バーサーカー、半分拉致に近い状態で引っ張られていくランサーだった。

200 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/17(日) 20:10:40
  _   ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡

201 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/17(日) 20:11:43
すまん。よりによって200で誤爆った

202 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/17(日) 21:05:55
おっぱいスキーなら仕方ないなw

203 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/17(日) 21:31:05
今回のミルクナイトの投稿を控えさせるような選択形式は2度と辞めてもらいたい

204 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 00:17:14
>>203
さすがにそれは言いすぎだと思うが、確かに迷惑に思う人もいるかもしれない。
これからは「このあと5レスの範囲内で」とか期限をつければ問題ないと思うよ

205 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 00:55:54
レス数を指定するから、投稿控えが起きる。
時間制限ならいい

206 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/18(月) 01:03:52
一週間音沙汰なしでしたので生存報告。
でも今晩中の投下はないです。
待ってた方には申し訳ない、今回は難産です。

207 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 02:18:40
>>206
投下がないのは残念だが
良い氷室分が投下されるのを楽しみに待ってるよ。

208 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/18(月) 04:34:43
その言葉を出すまでに散々に迷った。
だがそれでも、衛宮士郎の結論は決まっていた。
迷いの時間は、ネガティブな思考を切り削ぐ為だけに用いられた。
心構えを作り、知った上で進む。
かつて無知故に大切な人を傷つけた故か、ただただ衛宮士郎の在り方としての思考故か。
ともかく、結論は一つだった。
「……話してくれ、イリヤ」
イリヤはその言葉を、光が100万キロほど進む時間反芻する。
そして一度だけ深呼吸し。
「そうよね、シロウだもん、そう言うわよね」
寂しそうに笑顔を見せた。

「もしかしたら、不和の種を撒くために、わざと私にこの話を聞かせたのかもしれない、ってことは頭に入れておいてね」
笑顔を止めて、険しい顔になる。
その言葉に頷いて、耳を傾ける。
「今日の朝、笑い声が聞こえたの」
「笑い声?」
「そう、笑い声……耳障りな、男とも女とも分からない、二人が全く同時に発したような笑い声」
双子の姉妹が同じ歌を全く同時に歌う映像というのを以前テレビで見たことがある。
原理はどんなものだったか忘れてしまったが、僅かに声のトーンを変えることで互いに増幅させ、より素晴らしい歌声になるのだと言う。
あれを男と女に置き換えて笑わせる……どうにも想像できないが、そう言った物なのだろうか。
「それが気になってね、そっちに向かったわ、あの壁に開いた大穴の所よ」
「土蔵の近くのあそこか……そういえば修理はしていなかったな」
穴を塞いで塗り直すとなれば一日がかりの大仕事となるが、魔術による修繕ならばすぐに終わると言っていたし、後で遠坂に頼んでおこう。
「隠れていたから姿は見えなかったけど、その人物は言ったわ『君は機を見て衛宮士郎君を裏切り、アレを手に入れてくれ』ってね」
「裏切る……だって?」
「そう、そいつはシロウを裏切る、と言ったのよ……相手も見えなかったからこの話はシロウにしかしていないわ」
思わず周囲を警戒する。
周囲には誰も居ないが、それでも急激に居心地が悪くなる。
この家の中で裏切りだって?
とても信じられるモノではない。
「一応、殆ど一日中シロウの側でチェックしたけど危険要素は見つからなかったから、危害を加えるつもりかどうかは分からないけど……それだけに不気味ね。
 ヴェルナーの話でもそれらしい存在は確認できなかった、と言っているわ」
だが、イリヤが嘘を言っているようには思えない。


……しかし、『アレ』とは何だ?
心当たりは全くない。
例えば……値打ちの代物?
だが思い当たるような代物はない。
家やら土地の権利書なんかの類は藤村の爺さんが一括して管理してくれているし、そもそも対象が資産的価値の高い代物だとすれば他の場所に幾らだってあるだろう。
遠坂やルヴィアの私物の中には魔術的価値の高い代物はあるかもしれないが……だとすれば『衛宮士郎を裏切り』の部分と繋がらない。
「それでね、一応精神操作の可能性を追跡してみたわ」
思考の海の中に沈んでいきそうだったところでイリヤの声が耳に入ってくる。
「それじゃ、結果は?」
「まず、ユキカ達はシロだったわ、微弱な魔力を流して反応を見てみたんだけど、特に異常は確認できなかった……とは言っても、魔術を用いない方法、後催眠の可能性を考えれば万全ではないけど」
そっち方面は全くもって分からないからパスせざるを得ないわね、とイリヤが続ける。
「そっか、とりあえず……一安心、かな」
実のところちっとも安心ではないが、最低限巻き込んではいない、と考えて良いだろう。
「それでね、この家のサーヴァントの何人かにも同じようにしてみたんだけど……シロウ、聞いてる?」
恐らく緩みきった顔をしていたのだろう、イリヤが睨み付ける。
「ああ、聞いている、ちょっと気を抜いただけだよ」
勿論、気を抜いていい話ではないのだが。
「シロウのキャスターに関しては問題無さそうね、魔術への抵抗力が一般人と変わらないのには驚いたけど、宝具の一点特化型だとすればあり得ない事じゃないわね。
 それから同じようにルヴィアゼリッタのジェネラル、サクラのライダー二人も同じくパスしたわ、まあ、通常状態との比較を行えていないからその点でも完璧じゃないのは自覚しているけど……」
イリヤの声が僅かに沈んだのが分かった。
そしてそれが何を意味するのか、すぐに想像できてしまった。

209 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/18(月) 04:37:06
「それじゃ……先生やなのは達に何かあった、って事か?」
あの三人は、ともすれば忘れてしまうが、三人ともサーヴァントなのだ。
「何かあった、ってわけじゃないのよ……セイバーは問題なかったし……ただね」
思考の沼から這い出すようにイリヤが声を発する。
「この家の子供達を調べたんだけどね……4人とも、バケモノよ」
子供達、4人。
顔が順繰りに浮かぶ。
なのは、フェイト、ノイン、ホリィ。
「バケモノだって? あの4人が?」
「シロウ、声が大きい」
「ああ……悪い、それで、それは本当なのか?」
一度だけ深く呼吸する。
そしてちらりと居間の方を見る。
「そうよ、さっきの、ホリィって子にも同様に、肌に触れて魔力を流したわ」
さっきの、玄関のアレか。
……玄関をくぐり相対したあの一瞬でそこまで考えていたというのは、感嘆する他ない。
「それで、何かがあったって事、だよな」
疑問符をつけぬ質問に、イリヤが頷く。
「そう、魔力に対する反応が、他の人間に比べて過剰だった、って言えば分かる?」
「詳しくは分からないけど……魔力が、途方もない、って事か?」
「正解、リンのサーヴァントだって言うあの二人は……これも異常だし、見た目が若すぎるけど問題はないわ、途方もない魔力を扱うってのはキャスターならば当然あり得ることだし、でもね」
「あの二人も同様だ、ってのは変、って事か」
「ええ、仮に反応がただの才能による物だったとしたら余計に、ね」
こくりと、イリヤが頷く。

確かにそうだ。
昨日この家での戦いを直接見たわけではないが、二人が展開させたという結界がきっちりと戦闘機の直撃を防いだという事実が一つ。
そして遠坂達から聞かされた戦いの内容と庭や壁に残された痕跡を見れば、戦いが非常に高度であったことを示していたし、それを生き残った、という点からしても、総合戦闘力を含めて優秀であると言うことは容易に想像できる。

壁に体重を預け、そのまま足から力を抜く。
とさりと廊下に座り込み、溜息をつく。
「つまり、残った二人が怪しい、同時に、この家に来た時期を考えれば……って事か」
そこから先は言葉にしない。
言ってしまえば、何かが壊れてしまう気がしたから。
そうだ、知ってしまった以上、誰も、家族を、友達を、知己の人間達を疑わずに居ることなんて、出来るのか?
天井を眺める。
何も考えないように、天井を眺める。

気付けば、イリヤがよしよしと頭を撫でてくれる。
その行為に、少しだけ涙が出そうになった。
「最初に言ったとおり、不和の種を撒いて攪乱させるためにわざとやっている、って可能性だってあるし、私がミスしている可能性だってあるのよ」
「そうかも、しれないけどさ」
自分の声が少し掠れているのが分かってしまった。
「それでも不安ならね? 私一人を疑いなさい、私が貴方達を攪乱させるためにやっているのだと、そう思いなさい」
頭を撫でていたその手をそのまま回し、抱きしめる。
慰められたわけではない、そして事態は何も解決していない。
だが、理由もなく安堵した。
「ありがとう、イリヤ」
それだけを言って、イリヤを抱き返した。

「うん、それじゃ私の話はこれでお仕舞い、寂しいけど、お城の方に帰らなきゃ」
身体が離れ、寂しげに微笑むのが見えた。
「そっか……今日はありがとな、イリヤ」
「ううん、私の方こそ、ごめんね、シロウ、それじゃあ、またね」
それだけ言って、イリヤが背を向ける。

立ち上がり――


フォレスト・ガンプ:イリヤを森まで送っていく事にする
ショーシャンクの空に:「ああ、またな」出来るだけの笑顔で、その背中を見送った

210 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 04:53:34
ショーシャンクの空に

211 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 05:20:33
フォレスト・ガンプ

212 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 07:04:23
イリヤに死亡フラグ立ってるっぽいんで、フォレスト・ガンプを選ぶ。

213 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 07:04:29
フォレスト・ガンプ

214 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 07:40:54
フォレスト・ガンプ

215 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/18(月) 07:57:21
フォレスト・ガンプ でフィニッシュ

まずは投稿の流れ止めてスマソ。
皆さんの数々のご指摘ありがとうございます。そしてご協力ありがとうございます。
選択肢の正しき発展は皆さんあってことです。

216 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/18(月) 07:59:32
「俺がマキリの魔術師についていったのは―」
「メガテリヤキでヴァンダム」

あなたはランサーが正解を言うよりも先にあえて間違った答えを言った。

「ランサー君はメガテリヤキを食べ過ぎてお金が無くなったのだよ。若者、いや
チンギスハンよ、これが答えなのでヴァンダム」

あなたはチンギスハンという部分にアクセントをつけてなおかつ大声で話した。
これでライダーに間違った答えで納得してもらい、かつ、ランサーにも本当の答えを
言ってはならない様に理解をしてもらう事を期待する。

必勝とも言える同盟、そこに入っていたにも関わらず戦争前半で脱落したランサー、
ここからおそらく彼は同盟内で優遇されていなかったと推察できる。
そんな彼がたった一人で敵マスターと出会って、戦いも逃げもせずにそしてその事を
誰にも話さずに帰ってきた。
ならば普通に考えれば答えは一つ、彼はこの偶然の出会いを利用して何らかの方法で
同盟の仲間達を出し抜こうとしていたのだ。

だが、その答えを今ランサーに言わせるわけにはいかなかった。
あなたの隣で話を聞いている人物、ライダーは見ての通りチンギスハンである。
そしてチンギスハンと言えばその人生において仲間の裏切りで酷い目にあった英雄の
代表格。彼の目の前でランサーが、「俺、まだ令呪が残っている内から裏切りを考えていた
ゲスヤローらよ。でも今後ともヨロシク」的な事を言ったりしたら―、

ライダー「ジャムカァァァァァァァァ!!!!!!!」
あなた「ンギャー、ライダーがブチ切れたでヴァンダム!」
キャスター「すさまじいモンゴルパワーでこの空間に亀裂が!」
あなた「こ、この世界が私達ごと崩壊するぞ!」
ランサー「ごめんなさーい!!」
―とまではならないだろうが、二人の仲が険悪になるのは避けられないだろう。
今後の事も考えるといまのまま全員仲良しこよし、いとしこいしでいるに越した事はない。

「なるほど、このアホならありえるな」

あなたの強引さに引っ張られライダーは間違った答えに納得した様だ。

「いーや、俺メガテリヤキなんて食ってねえらよ」

だがランサーの方が空気を読んでくれなかった。
そもそも彼に空気を読まそうと考えたのが間違いなのである。
この物語において彼の空気の読めなさは全キャラ中堂々の第四位にランクインするほどだ。

【選択肢】
王:質問相手をキャスターに変更してこの場を流す。
舞:ごまかす事をあきらめランサーの答えをそのまま聞いている事にする。
金:ランサーのドタマにザリチェをブッ刺して黙らせる。
武:もう色々とめんどくさい。こうなったら全員今すぐイリヤの元に送り届ける。

217 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 08:31:00
武

218 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 14:41:53
王
たまにはまっとうに進めてみたくなったのさ

219 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 15:07:15
舞

220 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 17:14:14
武

221 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 17:17:25
あえて金

222 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 18:20:09
舞

223 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 18:37:27
武

さっさと話を進めようぜ

224 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 20:34:45
武

225 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 20:37:34
王

226 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/18(月) 21:55:03
武
コレで決まり?

227 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/06/19(火) 12:31:27

 絶望の大地に飲み込まれた少女の胸元から重力に反逆する光が迸っている。
 泥炭の闇色を切り裂き天さえ貫くその光は理不尽な力を持って空を奪う。
 やがて水銀は形ある物に存在を作り変えてゆく。

 円の縁を作りだし、鋭さを備えた切っ先が左回りに回転を始める。
 時針の時を刻む音が響き混沌と化した場を戻してゆく。
 時計の空から水銀が落ちて少女の両手に銀の篭手を造る。
 許されざる事象を作り上げた懐中時計を士郎は同級生の胸元に視た。

 (あれは何だ……?)
 
 イリヤと士郎を包んでいた言語の螺旋は銀を怖れて魔道書へ潜り込む。
 絶対的な力を示した神父を上回る神聖なる銀は天の雫となり形を持たず其処彼処に流動している。
  
 「あ、あああああああああああああああぁぁ……」

 両手を強奪され、意思を略奪され、非現実的な音声を発しながら、
視点の定まらぬ虚ろな瞳で神父を視認し少女は天空から伸びた銀糸に操られ篭手を振るう。
 届くはずのない打撃は銀色の奔流となり神父に襲い掛かる。
 今まで必殺の暴力を歯牙にもかけず平然としていた彼は
ここに至って初めてリアクションを見せた。

 「■■■■■のオナホールがぁあああああ!!
  アルブレヒトの『メランコリア』よ、不幸を従え無限を廻せ!」
 
 片手を地に着け其処を基点とし朱色の呪いが走ってゆく。
 法則性を伴った数秘術は加速しユピテル魔方陣の過程を経て未知の魔法陣へ登り詰める。
 陣の中央からソレが隆起し神父を覆い隠す様に1514の■が立ち塞がった。
 
 士郎は何処までも高く、見上げるまでに肥大化した壁を正視出来なかった。 
 懐にいるイリヤの目蓋を強く抱きしめて身を襲う怖気から耐えようとしても、
耳から聞こえる痛苦と羨望と絶望の声から逃れる事は出来ず視線を向ける。

 腐敗した人間達が複雑怪奇に腕や脚を絡ませていた。
 ある者は手を他者の口に、別の者は臓腑を癒着させて、顔と顔を融けさせて。
 残酷に組み上げられた死者の防壁は慈悲を求める様に蠢いている。

 士郎の胸に恐怖や怒りといった感情が浮かび上がる前に銀が壁に激突する。
 血煙が噴出し幾多の悲鳴が奏でられ高密度に構築された防壁の大部分を吹き飛ばしてゆく。
 脆弱な城を討ち滅ぼす破壊槌が無音の唸りをあげるたびに
 人のパーツが彼方此方に飛び散り士郎とイリヤにも襲い掛かる。

 高い壁から落ちてくる小腸や濁った血の雨から
懐にいるイリヤを守る様に地に伏せた士郎は無数の人の声に責め立てられる。

 『また殺した! 痛ィ…… 助けて助ヶテ』
 
 過去に見た風景と酷似した現実に士郎は囚われそうになる。
 学園に充満した血の匂いや人の肉が散乱するという違いはあるが
かつて感じた死の予感を彷彿とさせる場を前に脚が震えて意識が遠退きつつある。

 
 無様に這いつくばった士郎の腕の中で少女が身じろぎをした。
 己とは違うぬくもりを思い出した彼は視線を向ける。

228 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/06/19(火) 12:33:31
 美しい銀糸の髪は土と血に汚れ、
 生気を失った様な輝きの無い瞳に情けない顔をした自分が映っている。
 己とは違う命を前に士郎は既視感を感じる。
   
 「ああ、そうか。そうだったのか」

 思わず口から洩れた言葉に士郎は唇を歪める。
 ようやくわかったのだ。義父の気持ちが。
 嬉しいのだ。他者の暖かさがあるという事は。

 少女の吐息が優しかった。震えた小さな手が愛おしい。
 その姿を胸に焼きつける。身を駆け巡る熱さが心地よい。

 この悦びが自分を走らせる力になる。
 
 「自分の身は守れるか?」
 
 「シロウ、無理だよ。あんなのに……」

 意思を察したイリヤが士郎に手を伸ばすも、
 緩慢な動作と情熱を伴った声によって押し止められてしまう。

 「出来なきゃ俺が救われた意味が無いんだ」

 告げて立ち上がった士郎は正確な状況を判断する。
 空は銀時計に覆われて、そびえ立つ死者の塔が魔方陣の中から無限に湧いてくる。
 
 学園のアイドルである少女が拳を振るうと銀の波動が飛翔し神父に向うも、
鞭の様にしなる死者達の塔が攻撃を阻害し悪意を持って襲い掛からんとしている。
 その全てを天空から落下する水銀が牽制しており膠着状態におちいっていた。

 つくづく非常識な光景ではある。士郎は今まで見ていた全てを魔術師として視る。
 一つほど、試す価値のある事を思い浮かべて実行に移す。

 地に刻まれた元は木星魔方陣の数式の一つに意識を集中させる。
 数を狂わせれば無限を構成する式に穴を開ける事が出来るかもしれない。
 小さな望みを前に士郎は所持していた弓を探すために周囲を見る。

 血と内臓と死者で染まったグラウンドでは困難な作業になると思われたが
すぐ近くから柔らかく発光する螺旋が破魔弓を持ち上げて空へ向い伸びている。

 破魔矢が一本だけ添えられた弓に手を伸ばし、疲労も極まる精神を統一する。
 夕方の戦いで枯渇に近い魔力を捻出し、自身のみ強化する。 
 弦の強度も、矢の速度も、絶望的に足りない。

 それでも手の内側を返し弦に当たらぬ様配慮をしながら射出の瞬間を待つ。
 背後で小さな声が聴こえた。弓と矢に見知らぬ魔力が付加される。
 振り向く事はしなかった。礼は必ず中てる事によって報いろうと決心し、
 血液の様に蠢動する魔法陣の一部へ極限まで集中し矢を放つためにイメージを構成する。

229 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/06/19(火) 12:35:43
 魔力の気配を感じた神父が嘲笑いながら痩躯を二人に向けて突進を開始した。

 「ロリータと糞餓鬼が……そんなに懲罰が貰いたいならくれてやるわ!
  泣いて喜べよマゾヒスト!!」

 僅か一歩。
 ただそれだけで眼前に凶悪な表情をした神父が口から闇を流しながら迫ってくる。
 
 迫る死そのものを前に士郎は身動きをする暇さえ無く処刑されるはずであった。
 士郎の視界が岩によって遮られる。
 神父の突撃により凄まじい音をたてて崩れてゆくそれは規格外の石剣であった。
 闇より昏い眼を輝かせながら剣を打ち破る悪鬼を前に巨人が立ち塞がり拳を振るう。
 凄まじい音をたてながら打ち出された豪腕は神父の胸に当たり、衝撃波を伴って神父を止める。

 神父は不愉快そうに舌打ちしながら再び首を刎ねようと
脚を振るうも何処からか黒色短剣が飛び必殺の軌道をかえられてしまう。

 片目を瞑った士郎はこの光景を前に身を焦がす熱さを抑えきれず天に向って吼えた。
 
 「うおおおおおお!」

 弦の風を切る音が聴こえそれに連動し撃ち出された破魔矢は
直線の軌跡を描きながら素数の一つを直撃する。

 魔力と未知の力が鍔迫り合いを始めた。

 螺旋が疾る。
 背後を振り向けば魔道書の表面から青い牙を生やした口が開き其処から文字が生まれている。

 高速に回転した言語が黒と赤の色を混じらせて赤銅色となり矢尻へ吸い込まれてゆく。
 破魔矢は極彩色となり、左右に回転しながら素数を陣から弾き飛ばした。
 実体さえ伴った素数が地に弾かれる音をたてて崩れ去る。

 その刹那、魔方陣の輝きは消失した。
 塔は根元から折れて上空から落下する。
 殺戮の銀が地に堕ちる骸達を飲み込みながら神父を貫いた。

 貫かれた腹から幾何学模様を発生させ、開いた孔に引き摺られる様に内側へ消えてゆく神父。
 うつむいた顔からは表情を伺う事は出来ない。その後に続いた言葉に二人は震撼する。

 「またな」

 猫は視ていた。



A 銀の時空は針を停めて懐中時計へ戻った。(遠坂凛の精神状態:Bad)

B 銀の時空は針を停めて懐中時計へ戻った。(遠坂凛の精神状態:Neutral)

C 銀の時空は針を停めて懐中時計へ戻った。(遠坂凛の精神状態:Good)

230 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/06/19(火) 12:38:58
遅くなってゴメソ。
必ず完結させたいなあ。

231 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 13:54:18
お、おお雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄――――!!!
クトゥルフ還ってきたー!!

早速A

232 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 15:41:39
B

233 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 17:02:55
AでSANチェック失敗

234 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 17:55:25
B

235 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 17:59:16
精神状態goodはありえないが、この時点でbadだと後が辛そうだ。
ここは無難にBで。

236 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 19:47:36
B

237 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 20:25:10
きっとBadは同盟フラグ
Aで

238 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 20:32:26
待ってたぜ!
Bで。

239 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/19(火) 21:30:12
むぅ、Bで決まりか……
クトゥルフの醍醐味はSANチェック失敗後の狂気にあると思うんだがなあ

240 : ◆JtheEeHibM:2007/06/20(水) 15:52:03
酉ちぇっく。

241 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/20(水) 15:55:24
ちょっと頑張ってみる。



  *  *  *




――――――気が付けば、焼け野原にいた。

大きな火事が起きたのだろう。
見慣れた街は一面の廃墟に変わっていて、映画で見る戦場跡のようだった。
その中で、原型をとどめているのが自分だけ、というのは不思議な気分だった。
理由は判らないけれど、自分だけが生きていた。
生き延びたからには生きなくちゃ、と思った。
いつまでもココにいては危ないからと、あてもなく歩き出した。

………どれほど歩いたのか。
 ここまで生きていたのが不思議だった体は、ついに限界を迎えた。
 倒れた体を起こすことも出来ず、仰向けになって空を見上げた。
 煙と雲で、空は黒く塗り込められていた。
 燃えていないものがまだあったのか、時折炎と火の粉が視界をかすめる。
 雨になれば火も消えるだろうかと、胡乱な頭で考えたところで

 閃光と轟音が辺りを包んだ。

「………え?」
 思考が追いつかない。
 熱気が遠のいたのは、今の雷のせいか。
 戸惑っているうちに、この場に不釣り合いなものが目に入った。
「……かった、まだ息が……」
 自分とそう変わらない年の、髪の長い女の子がいた。
 綺麗な金色の髪がこんな場所に似合わなければ、その黒装束は不釣り合いに勇ましい。
 もしかして死神だろうか、と思った。もしそうなら、手にした鎌も黒装束も、こんな場所にいるのも納得できる。
 けどその子は。
「もう大丈夫。絶対助けるから………!」
 力強く言い切り、微笑みかけてきた。
 その笑顔が、とても綺麗で―――


「……宮、衛宮!」

242 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/20(水) 15:56:15

「―――ん。なんだ、一成?」
「何だ、ではない。もうとうに授業は済んでる」
 辺りを見渡す。
人気も少なく、終業直後の雑然とした空気もすでに無い。間違いなく放課後だろう。
たった今まで、眠ったまま気づかずにいたのか。
「すまない、いつの間にか寝てたみたいだ」
「それは知っておる。全く、衛宮にしては珍しい」
 自分でもそう思う。昨夜は『鍛錬』に失敗してそのまま土蔵で朝を迎えたけれど、その疲れが残っていたのだろうか?
「藤村教諭も心配しておったぞ。HRでも起こさずにいたのは前代未聞だ。
衛宮、また無茶をしてはおるまいな?」
「いや、そんなことは無いぞ?」
 一成は納得出来ないのか、訝しげな視線を向けてくる。
 だがこっちはいたって普通に生活しているだけで、一成や藤ねぇに心配されるようなことは何もないのだが。
 あるいは、先刻まで見ていた夢のせいか。
 自分では解らないが、寝ている間変な挙動をしていないとも限らない。
 ……いや、それなら一成がもっと問いただしてくるか。
「―――――ふぅ」
 気付かれないよう、軽く息をつく。
 昔はもっと頻繁に見ていたが、最近では頻度も減って、取り乱すことも無くなった。
 今はもう、何ともない。
「どうにも衛宮の自己申告は信用しきれんものがあるが。
ともあれ、もう放課だ。早く帰って体を休めたらどうだ」
 ……そうだ、もう放課後なんだったな。

 さて、これから―――――

【�機曄�買い物をして帰るか。
【�供曄�備品の修理が残っていたな。
【�掘曄Э菊鵑妨世錣覆�ゃいけないことがあるんだった。

243 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 16:29:16
【�供曚如�
これはまさか「悲しい子供や淋しい子供のこと、放っておけない」あの人に憧れる展開ですかー!?

244 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 17:03:40
【�掘曚�な

245 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 17:23:51
【�機曄�買い物をして帰るか。

246 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 17:57:59
【�機�

一成が心配してくれているんだから忠告には従うべきだ。

247 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 17:58:59
【�機�

248 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 18:23:37
【�機曚飽貮�

249 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 18:27:19
【�機曄�買い物をして帰るか。

これで五票。どういう物語になるのか楽しみだ。

250 : ◆JtheEeHibM:2007/06/20(水) 22:52:44
あんまり早くは投下出来ないので、他の作者様の合間の『箸休め』になれば、などと思ってます、はい。
 
あ、あと。
タイトルの伏せ字はそのうち取れる予定

251 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/20(水) 23:25:17
 昼食後、俺は全員分の食器の後片付けに挑んでいた。
 さすがに10人分の食器一揃いともなると、その量も膨大で、流し台の横に山のように積み上げられた光景は結構圧巻である。

「先輩、次はそのお椀をやっちゃいますね」

「シロウ、この大皿はどこにしまえばいいのですか?」

「セイバー、それは棚の最上段だったはずです。私のほうが適任でしょう」

 俺以外にも水洗い担当として桜、拭きと収納担当としてライダーとセイバーが手伝ってくれているが、それでも多いことには変わりがない。
 これだけたくさんやるのは、バゼットとカレンが居たとき以来だな。
 いつもの1.5倍くらいの食器に少しだけうんざりするが、やりがいがあると割り切ればそれほど苦痛でもない。
 ……遠坂あたりに聞かれたら、やれ人間型片付け妖精だ、ヒューマノイド・ブラウニーだって言われそうだけど。

「…………」

 ガシガシと油汚れを洗い落とす。
 いつもなら、一心に没頭できるはずの作業なのに、今日はなんだか違うことが頭に浮かんで離れない。

「ちょっと前までは、ただの知り合いだったのに……か」

「え? 先輩、何か言いましたか?」

「いや、なんでもない」

 隣で皿を重ねていた桜が首をかしげているが、こんな思考を他人に聞かれるわけにはいかない。
 そりゃ確かに、かつての俺と氷室の関係は、知り合い以上友達未満、という位置にあった。
 けど、逆に言えば、今はただの知り合いじゃなくなったってことじゃないか?
 俺と氷室の関係……果たしてコレは、どう表現すりゃいいんだろうか。
 流石に俺だって、まるっきりわからないって言うほど鈍くは無い。
 鈍くは無いが、お互いにはっきりとそういう関係だと言ったわけじゃないし、ひょっとしたら俺の独り相撲という可能性もある。
 けど、俺としてはこれが親愛以上の感情なのか判断がつかないわけで。
 いやいや、この場合に重要なのは俺のではなく氷室の気持ちじゃないのか?

「……それが判れば苦労はしないか」

 そうやって悶々と考えていると、気がつけば食器洗いはあらかた片付いて、あとは乾拭きして棚に戻すだけになっていた。
 考え事をしていても、身体に染み付いた行動は勝手にやっていたということか。
 と、そのとき、背後から雛苺と氷室の声が聞こえてきた。

「ええーっ!?
 鐘、帰っちゃうのぉ!?」

「そんな顔をしないでくれ、雛苺……」

 氷室が帰るだって?
 俺は思わず、居間の中を覗きこんだ。
 そこには、席を立とうとしたところで雛苺にスカートを掴まれて、動くに動けなくなった氷室の姿があった。
 手の水気を拭いながら、近寄って話しかけてみる。

「氷室、もう帰るのか?」

「ああ、衛宮。もう二時半を過ぎてしまったのでな。
 そろそろお暇させてもらう……雛苺、頼むから手を離してくれ」

「うー……雛、もっと鐘と遊びたかったのにぃ……」

 いかにも不満、と言いたげに頬を膨らませる雛苺。
 しぶしぶスカートから手を放し、氷室を解放するが、その目には明らかに落胆の影があった。
 穂群原の才女は、少しだけ困ったな、という表情で考えるそぶりを見せた後、雛苺と目線の高さを合わせた。

「雛苺、以前も言っただろう?
 私たちが離れて暮らすのは、一緒に生きていくためなのだと」

「うー……」

「ずっと一緒にいる事が叶わなくても、私たちは仲良しでいられる。
 その絆を信じて、私たちは契約を止めたはずだ。
 なにしろ、生きている限り、また会えるのだから」

 氷室の言葉が、胸に痛い。
 今の氷室と雛苺に、契約という名の絆は無い。
 あの時は、やむをえない措置だったと思う。
 それでも、俺がきっかけの一つとなって、二人の絆が失われてしまったというのも一つの事実だ。
 それなのに、まだ絆は残っていると、そう言い切れる氷室の強さが、今の俺にはとても羨ましく見えてしまうのだ。

252 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/20(水) 23:26:05
「だから大丈夫、必ずまた会いに来る。
 ……それに、ここには私以外にも、雛苺と遊んでくれる人たちが沢山いるだろう?」

「……うん。雛は、待ってる。
 だから、また遊びにきてね、鐘。絶対よ!」

「ああ、もちろんだ」

 そうして氷室は、優しい、本当に優しく、雛苺の頭を撫でた。
 その表情は、まるで我が子を慈しむ母親のように見えて……俺はふと、おかしな疑問を抱いてしまった。
 果たして俺は氷室を羨ましいのか、それとも雛苺を羨ましいのか。
 そう考えた瞬間、なぜか知らないが、さっきまでの悶々とした気分が甦る。
 どうしても持て余すその気分を無理矢理振り払うように、氷室に声をかける。

「氷室、帰るんならバス停まで送っていくぞ」

「なに? まだ日も高いのに、そこまでしてもらわなくとも……あ、いや」

 一瞬、断ろうとした氷室だが、ふと何かを思いついたのか、口元に手を当てて何事か考え始めた……どうしたんだ?
 やがて氷室は一つ頷いて、やや緊張した面持ちで俺を促した。

「そ、そうだな、せっかくだから衛宮には付き添ってもらおう。
 悪いが、頼めるか?」

「……? 俺から誘ったんだ、当然だろ。
 ……桜、ちょっと氷室を送ってくるからな!!」

 氷室の態度に少し訝しく思いながら、桜に声をかけておく。
 台所からはわかりましたー、という返事が戻ってきた。
 まあ、後は食器を拭いて戻すだけだから、俺がいる必要はないだろう。

「鐘、絶対にまた遊びに来てね!」

「ああ、雛苺、またな」

 雛苺と手を振り合う氷室。
 そして俺たちは、連れ立って玄関の戸をくぐった。
 外は相変わらず晴天だ。
 この時間帯ならバスにじっと待たされることもなさそうだし、急いで歩かなくても大丈夫だろう。

「……済まなかったな、衛宮。
 思いがけず、随分と……長居をしてしまった」

 歩き始めてすぐ、氷室が話しかけてきた。
 こうして二人きりになると、どうしても俺の脳裡にさっきまでのモヤモヤが復活してしまいそうになる。
 ……この見送り役を志願したのは、失敗だったかもしれない。
 ギクシャクと歩調を氷室に合わせながら、俺も答える。

「や、なにも悪い事なんてないぞ。
 雛苺に会いに来たんだったら、もっと長居してくれても良かったくらいだ」

「そうか。
 ……しかし、私が思っていた以上に、君の家人は雛苺を受け入れてくれていたな。
 どうやら私の心配は、杞憂、だったらしい」

「あ、ああ、ウチの面子は、ちょっと色々変わってるからな……」

 なにしろ、西日本で最も神秘と一般人の境界線が曖昧になっているであろう場所だ。
 今更、雛苺が加わったくらいじゃ驚けないのである。
 ……何の自慢にもなりはしないけどな。

「それに、ほら、いくらウチでみんなと仲良くしてても、やっぱり氷室と一緒にいるのが一番嬉しいはずだしさ、うん」

「う……そうだろうか?
 そう言ってくれると、嬉しいのだが。
 済まないな、その、色々と気をかけてもらって」

「なっ、やめてくれ、謝られるようなことじゃないぞ。
 お互い、知らない仲じゃあるまいし……」

 知らない仲じゃあるまいし。
 そう口にした直後、俺の頭の中に、先ほどの煩悶が甦った。
 途端に、口にした言葉が猛烈に恥ずかしく思えてきて、かぁっと顔が熱くなる。
 うあ、なにやってんだ、俺。

253 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/20(水) 23:27:06
「…………」

「…………」

 お互いに無言で歩いているうちに、バス停に到着してしまった。
 次のバスがやってくるまで、二人並んで立ち尽くしたまま……って、待てよ?
 俺はともかく、なんで氷室まで黙り込んでるんだ?

「な、なあ……衛宮」

 ようやく、氷室が口を開いた。
 さっきの俺の発言に対して突っ込まれなかったことに、ひそかにほっと安堵する。
 だが、次の氷室の言葉は、俺の予想を絶するようなものだった。

「私たちは、いつの間にかこうして、親密になってしまったわけだが……。
 その、今の私たちの間柄というのは……一般的に言って、どうなんだろうか?」

「んな…………っ!?」

 一瞬で心臓が大きく跳ねた。
 俺が考えていたことを、再び氷室に先に言われた……?
 咄嗟にバネ仕掛けのおもちゃみたいな動きで、氷室を覗き見る。
 そこには……俺に負けず劣らず真っ赤な顔をした氷室が立っていた。

「え、あ、それ、は……」

 言葉が意味を成さない。
 頭の中がばらばらになってぐるぐる回る。
 元々自力で答えを出せなかった問題を、他者からいきなり突きつけられたせいで、俺の頭はあっさりとハングアップしてしまったらしい。

「……この話は、衛宮と二人きりでしたかった。
 周りの目があるところでは、どうしても……言い出せなかったのでな」

 俺が再起動するより前に、再び氷室が語りかけてきた。

「だから……衛宮が見送りに来てくれて、嬉しかった」

 氷室は顔を真っ赤にしながらも、それでも俺に伝えるために、言葉を紡いでいた。
 ……もしも、氷室が本当に俺と同じことを考えていたのなら、俺と同じように悩み、煩悶としたんじゃないだろうか。
 そう思うと、ハングアップしていた俺の頭に、じわじわと何かが浸透していく。

「氷室……」

 心臓はバクバクいってるし、頭もろくに働かないが、意識だけは氷室に集中していく。
 壊れたままなのは相変わらず、俺はこの瞬間、氷室しか眼に入らなくなった。

「覚えているか?
 一昨日デートをする直前、初めに言っていたことを。
 お互いに、試してみるつもりで、恋人のようにデートしてみよう、と」

 もちろん、覚えている。
 あの時、氷室も俺も、自分の感情がなんなのか判らずに戸惑っていた。
 そして、それをはっきりさせるために、二人でデートしよう、と提案したのは他でもない俺自身だ。
 ……我ながら、恥ずかしいことを口にしたもんだ。
 きっと、あのときの俺も、今と同じようにどこか壊れてたのだろう。

 ――遠く道路の向こうから、バスのやってくる音が聞こえてきた。
 バスが氷室を乗せて去っていってしまう前に、氷室の言葉を一言一句残さずに聞いておきたいと、強く思った。

「あれから、色々あったおかげで、あの結果を言うタイミングを逃してしまったが。
 私の中では、一応、気持ちに決着がついたというか、結論が出たのでな……」

「…………」

 俺は一言も発することが出来なかった。
 ただ、氷室の赤くなった表情、氷室の定まらない視線、氷室の頬を掻く仕草、氷室の躊躇いがちな言葉、氷室の少し荒い吐息、その全てが俺の胸を熱くさせる。
 そして、表情をぐっと引き締め、意を決した氷室の、次の言葉を聞いた俺は、体内に宿った熱が暴れだしそうになるのを自覚した。


「衛宮。私は、君の事が………………………………好き、だ」



α:俺は堪らず、氷室の身体を抱きしめていた。
β:氷室はそっと俺に口付けすると、そのままバスに駆け乗った。
γ:なぜかはワカラナイが、最後に見た水銀燈の泣きそうな顔が頭をよぎった。
δ:それでも俺は、氷室の想いに答えることは出来ないと思った。

254 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:29:26
γγγ!!!

255 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:29:39
γ!!( ゜∀゜)o彡○γ!γ!

256 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:30:35
氷室派vs水銀党員クルー?

……せっかくだから、俺はこのβを選ぶぜ!

257 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:31:26
党員な俺はγを選ぶぜ

258 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:34:38
フラグバキバキな俺はδを選ぶぜ

259 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:36:56
とりあえずβ
この選択肢だけは衛宮の態度が保留されてるんだぜ?

260 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:40:17
すまん。γで

261 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/20(水) 23:45:45
γ:なぜかはワカラナイが、最後に見た水銀燈の泣きそうな顔が頭をよぎった。

262 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/21(木) 00:17:24
ここはβだろう。
乙女チックに。

263 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/21(木) 00:25:54
投稿してから気付きましたが、もう決まってますなぁ……30分も経たずに決定とは、流石の一言。

264 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 00:26:08
これはルート分岐ととっていいんだよな?
γということは水銀燈ルートで決定か

265 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 00:46:12
風呂に入ってたら投票できなかったorz
っていうか、ここはβで鐘の揺れる乙女心と苦悩する士郎を肴にして銀様復帰待ちの場面じゃないのか?

266 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/21(木) 01:30:31
「起きてセラ、私の一番大切な人・・・」

イリヤ様の声が聞こえた気がして目を覚ました。
時計を見ると・・・朝食を作る時間をとっくに過ぎている。 そして今朝は私の当番である。
「マズイッ!」
眠気の残る体をはね起こして台所に向かう。
それにしても、リーゼリットと二交代制でマスター役をこなしながら家事とイリヤ様の看病を
しているのにそれ程疲れが蓄積されていないのが我ながらスゴイ。

「ねーちゃん、ハリアップらよー」
「セラ早くしなさい!私もうおなかペコペコだよ!」
テーブルの方からナイフとフォークをチンチン鳴らしながら見た事のない砂漠の戦士
(間違いなくサーヴァント)とイリヤ様 (至って健康)がせかす。

「分かりました、少し待っててください。それとナイフを鳴らすのは行儀が悪いので止めてください」

「はーい」

十分後―、
冷蔵庫の中にあった昨日の残りを利用して何とか人数分の食事をテーブルに並べる。

「うんめえ〜」
本来食事を必要としないはずのサーヴァントとは思えないほど、美味しそうに魚を食べる
やたら田舎訛りな砂漠の戦士。

「うっわー、これおいしっ、これもおいしっ、全部おいしぃっ」
「キャスター、少しは遠慮しろ」
感動で涙チョチョ切れながらテーブル上の食べ物全部を消していきそうな勢いでフォークを
動かすキャスターと言われた小柄な少女と、彼女に注意しながら優雅に食を進めるチンギスに
似た白髪白髭の男。
どちらも全身白黒カラーのコーディネートであり、主に服や帽子等の装飾品が黒、髪や肌等の
肉体が白となっている。

「45点」
「40てん」
ポトフを一口食べて即辛口採点をするアーチャーとリズ。 確かにそのポトフはレンジアップの時に
失敗して少々崩れましたが、急遽大人数の食事を用意する事になった点を考えるとその採点は
少し厳しすぎる気がします。

さて、食事も終わりましたしそれではそろそろツッコミますか。

「イリヤ様、おはようございます」
「うん、おはようございました」

イリヤ様の安否こそ今の私の唯一の関心事。いつどうやって意識を取り戻したのかとか、
突然増えたサーヴァント達とそれに順応しきっているリズ達との関係などはとりあえず
どうでもよいのだァーっ!!!!

第六章 ノーヘルエンド「どこかで見た光景ですか?いいえそれはトムです」

【今回は選択肢なし】
今回は選択肢はありません。第七章藤村編までしばらくお待ちください。

267 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/21(木) 01:31:19
読者の皆様、wikiまとめの方、そしてこのスレを立ててくれた方と存続させてきてくれた
皆様、おかげさまでミルクナイトもようやく物語の折り返し点に来る事が出来ました。
ここから先の後半部分でなんとか全ての伏線を回収して一応の完結とする予定です。

『ザ・不死身』と言ってもいい程のしぶとさを誇るライダーを今のところ不完全版
フラガラックしか必殺技をもたない士郎がどう倒すのかとか、
残りのアインツベルンのサーヴァントは誰がどう倒すのかとか、
士郎の左手にはどの様な秘密が隠されているのかとか、
キャスターとアサシンらしき人物がなぜ二人いるのかとか、
藤ねえと慎二は今後どの様な活躍をするのかとか、回収しなければならない伏線は沢山
ありますが、バッドエンドにならないかぎりは最後まで頑張ります。

268 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/21(木) 03:54:54
イリヤを森まで送っていく事にしよう。
「もうすぐ日が暮れるし、送るよ」
他にやることはあるはずなのに、どうしてだろう。
何故か、イリヤと離れるのは躊躇われた。
「もしかして、心配してくれてる?」
イリヤは足を止めて、半分だけ振り返る。
「そりゃ心配だよ……近頃は物騒だからな」
「うんうん、女の子を大切にするような男の子になっておねーさん嬉しいわ」
人差し指を立てて嬉しそうに笑う。
「それじゃ、行きましょう?」
きゅっとイリヤが袖を掴む。
「あ、ちょっと待ったイリヤ、無言で何回も居なくなるのは問題だろ? だから一言だけ声を掛けてからにしておくよ」
「うん、それじゃそうしましょう?」

「桜、ちょっと良いか?」
気付けば電話は既に終わっていた。
居間で卓袱台に肘をつき、ぼんやりとテレビを見ていた桜に声を掛ける。
「は、はい? どうしました先輩?」
がばりと桜が振り向く。
「ん? どうした桜? ちょっと顔が青いぞ?」
ほんの少しの変化だったが、なんとなく、いつもより顔が青ざめているように見えた。
「い、いえ、何でもないですから……どうしたんですか?」
「ああ、ちょっとイリヤを送ってくるから、遅くなるようだったら鍋だけ作っておいてくれるか? 準備はしてあるから」
「あ、はい、わかりました」
「ん? イリヤスフィール嬢をか?」
桜が頷くのとほぼ同時に向かい側で本を読んでいた氷室が顔を上げて問うてくる。
一瞬だけ言っている意味が分からなかったが、すぐに理解した。
思い出すのに難儀したが、イリヤとは一緒に住んでいる、という嘘からだったんだよな、今ここに氷室達が居るのは。
「ああ……ちょっとした家庭の事情、と言うヤツだよ」
「ふむ、そうか……ならば手早く行ってくると良い、日が暮れるまでそう時間はないだろうし、私や間桐さんの方も少し話があるのでな

」
「あ、いえ、私は別に……」
桜がわたわたと慌てるが、その様子から何か話がありそうだ、というのは読み取れた。
「……わかった、それじゃ帰りは急いで戻ってくる」
「はい、それじゃ気をつけて行ってきてくださいね」
深呼吸を一度して、落ち着いた桜が笑顔で言った。


「それにしてもシロウ、本当に良いの? 私を疑えって言ったばっかりなのに」
玄関の戸を潜ったとき、イリヤはそんなことを言ってきた。
「んー……俺はイリヤを疑わないから、ってのじゃ駄目かな?」
その解答に、イリヤは少し溜息を漏らす。
「そんな風に信頼されたら、なんにもできないじゃない」
「そうでしょうな、貴女はお優しい……衛宮君、右手前の電柱を」
言われた先に視線を向けると、そこに狙撃兵が出現した。
そしてその狙撃兵のライフルがきっちりと眉間を狙っているのがあっさりと理解できた。
「うっわぁ……もしかしてずっと?」
両手を挙げたくなるが、ふっと構えたライフルを外して狙撃兵が消失する。
「一応の用心だよ、私の独断でね……何しろ一応、私も彼の人の配下でな、勿論全面的に賛同しているわけではないがね」
そう言って歯を見せて笑う。
目は笑っていなかった。
もしかしたら彼は護衛の役目も果たしてくれていたのかもしれないが、命令如何であっさりと暗殺に取って変わったことだろう。
「なるほど、あれはジェネラルの特殊能力、ってところか?」
姿を消して隠れることをしなかった彼のことを付き人の武人か何かだと思っていたが、どうやらジェネラル――ヒトラー配下の人間らし

い。
そういえばルヴィアのジェネラル――マンネルヘイム氏にしても部下を召還していた。
直接見たのは数人だけだったし、言葉を交わすことはなかったが、見ることの無かったこの家での戦闘ではかなりの数を召還し、そして

戦力の消耗を避けていたという。
それがこの人のように、自我を持つ存在だったとすれば納得だ。
そうであれば戦力として召還できるのはかつての配下であった人間達に他ならない。
「勿論私自身が使える兵力は彼から貸与された者達だし、私自身は戦えんと言う意味では同じだ。
 私は事故で一線を退いたためにな……これがハインツあたりならば別かもしれんがね」
ハインツ、と聞けばおよそ誰か分かる。
電撃戦の生みの親、ハインツ・グデーリアンだろう。
「ああ、あの人は……ね」
何しろ最前線で指揮をする、のみならず戦車の機銃でポーランド歩兵を薙ぎ倒した、などという逸話まで残っている程である。
……上級大将なんて高官なのにな。
「ま、それは良い……君も行くのだろう? 君を攻撃する意思はもうないから安心したまえ」
一人歩き出して振り返るその口元の笑みは、僅かに獣を思わせた。

269 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/21(木) 03:56:43
ひぐらしのなく頃に『竜宮レナ』:「そうですね、急ぎましょう」イリヤの手を握って歩き出す
沈黙の艦隊『アレックス・P・ナガブチ』:「あ、そうだ」学園の様子をついでに見ていく、というのはどうだろうか?
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』:「その前に商店街にでも寄って行きませんか? 少しくらい足りない物もあるでしょう?」ヴェルナー氏に提案する


選択仕入れると本文が長すぎると言われたのでせっかくだから選択肢の他にちょっとしたクイズを。
選択肢の名前に書かれた3人は作中である共通するセリフを言いますが、それは何でしょう?
とりあえず期限は……次の投下か日曜までくらいと言うことで。

270 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 05:20:35
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』

271 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 06:58:55
ひぐらしのなく頃に『竜宮レナ』
鍋が待ってる
クイズの人物は知らないけど、死ね?

272 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 07:22:01
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』

273 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 07:34:32
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』
真ん中はしらんけどクイズ答えは「嘘だ」かなぁ

274 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 07:35:54
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』

275 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 13:25:17
ポケットの中の戦争『アルフレッド・イズルハ』
結構最近これ見たけど思い出せないなあ・・・

276 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 16:06:42
ポケットの中の戦争は今でも思い出せるんだが
ひぐらしのなく頃には絵の下手さで生理的に受け付けなかったのでやってないんだよなあ

277 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/06/21(木) 22:40:25
もう投票終わってるけど、クイズは「嘘だっ」か?
いや、沈黙の艦隊は知らんのですけど。

ところでモノは相談なんですが、
前々回のような投下予告って、このスレ的にはどうなんだろ?
前々回の場合、「仮完成の時に投下予告→見直し→推敲終わり、投下」。
(でもかなり手直しに時間かかった……)
なので夕方予告で夜投下の形に。
いつ投下があるのか判りやすい反面、このスレの特性上、選択肢の速攻決定が嫌いな人も居るわけで。
今まで通り、予告なしで投下するのが妥当?

本当はらじおの時にアンケート取ろうかと思ったのですが、先が長かったので……。

278 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 22:45:38
いつ投票が始まってもおかしくない、刺すか刺されるか、そんな選択肢スレがいい

279 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 22:55:17
午前2以降投下予定とか人が到底来なそうな時間に投下するならいいかもとは思う

280 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 22:56:10
午前2以降投下予定とか人が到底来なそうな時間に投下するならいいかもとは思う

281 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/21(木) 22:57:07
ごめ、二重orz

282 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/22(金) 13:26:21
俺としては投稿予告はあまりよろしくないかと

283 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/23(土) 05:38:16
俺も予告は無い方がいい

284 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/25(月) 04:35:51
正解である『嘘だ』が出るのが予想外に早かったですね……
というわけで本日の投下に選択肢を三つ、追加しておきました。

285 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/25(月) 04:36:50
「その前に商店街にでも寄って行きませんか? 少しくらい足りない物もあるでしょう?」
そんなことをヴェルナー氏に提案する。
考えてみればイリヤは昨日今日と家にいたわけだし、もう一人の上位者であるあの人自身はどう考えるか知らないが、一人でも顔を知っている人が居たらパニックになるだろう。
知名度は近代という事もあって最大級。
そっくりさんとか、そう言うレベルではない事だし。

「ふむ……確かに、ウチの主はここ数日間部屋に籠もり何事か書いているな……恐らく『嘘と臆病、愚かさに対する四年半』の改訂ないし新作だとは思うが……英霊の身でまこと大した物さね」
「……ああ、『我が闘争<<Mein Kampf>>』のことですか」
そちらのタイトルは恐ろしくマイナーだと思う。
以前ライダーの部屋にあったので読んだことはあったが日本語版を流し読みしただけで頭の中が痒くなってとてもじゃないが読めなかった記憶がある。
ライダーも似たり寄ったりだったようで、最初の数ページに栞が挟まれたまま埃を被っていたのを覚えている。
「では商店街へ、紙束やペン、インク、それにタイプライター、ついでに野菜があれば文句はない」
流石に今の時代にタイプライターはないかと思います。


「おや……?」
商店街の一角、古びた文房具店に向かう途中、何やら大声が聞こえる。
この距離からでは内容は理解できないが、発音からして日本語に慣れていない人物のようだった。
「罵声、よね?」
どちらかというと罵る、というよりも怒声と言った方が良いかもしれないが、とにかくそう言った類の声だ。
「何やらもめ事のようだな」
「なんでしょうね?」
角を曲がると、どうやらもめ事の大本は目的地である文房具店らしい。
市内の地図を持った男性が片言の日本語で何やら喋っている。
声は大きく、この距離なら十分に内容が……
「高いヨー! コノ地図高いヨー!」
……値切り交渉?
「そうは言ってもねぇ、それが定価だからねー」
店長が頭を掻きながら対応しているが、いかにも面倒そうである。
「どうしたんですか?」
とりあえず店長に声をかける。
「ああ、衛宮の所の……いやね、この外国の人が市内の地図が高い高いって言って聞かないんだよ」
「……それはまた」
迷惑な客である。
「ボーイ、ミドルイーストじゃ値引きはトーゼンなんだぜ?」
矛先がこっちに向いた。
「日本じゃそんな習慣はないってのを教えても納得してくれないんだよねー……」
確かに、露天商、または賞味期限切れ寸前の食品とかならばともかく、文房具の値引きなんて聞いたことがない。
「ふむ……イリヤ嬢に衛宮君、紙束やインクの類を探しておいて頂けますかな?」
「良いけど、どうしたの?」
イリヤが少し首を傾げる。
「騒がしいのはどうにも嫌いでしてね、きちりと説明してあげれば彼も納得してくれるでしょう?」
「してくれるかしら? 相当頭に血が上っているように見えるけど?」
会話の間も男はヒートアップは止まらない。
「その時はその時、さっさと買ってこの場を離れることにしましょう」
「分かったわ、それじゃ行きましょ? シロウ」

286 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/25(月) 04:37:39
「良いのかな? なんか話してるけど」
少し離れていると言うことが理由ではないのだが会話の内容が全然分からない。
何しろ会話が日本語でも英語でもない……だが幾つか分かる単語がある、あれは……
「ドイツ語か?」
自信はあまりないが。
「ドイツ語ね……シロウ、何話してるか知りたい?」
見てみると男性の勢いが削がれているのが見て取れ、イリヤはイリヤでうんざりした表情をしている。
「ちょっと興味があるが……やめておくよ、あんなに勢いが削がれて意気消沈するような内容の話は好きこのんで聞きたくないね」
正面を見据えて睨み付けるようだった視線は弱々しくなり、頭も俯き加減になってしまっている。
「そうね、あんな丁寧な罵倒、私も話したくないわね……シロウがそっち方面に目覚めるのも嫌だし……あ、でもシロウがそういうの好きならやってあげるわよ」
なんか凄いことを言われた。
「言っておくけど俺はその類の趣味はないからな……それよりもイリヤ、ペンはどういうのが良いんだ?」
紙束と、下書き用の原稿用紙と鉛筆を手にとってイリヤに聞く。
「物書いたりって経験無いからちょっと分からないかなー……」
「それじゃ適当に何本か、太さとかが違うのを買っておこう、イリヤは何か欲しい物ってあるか?」
「んー……特に無いかな? 本があれば良いけど、邪魔になるかもしれないし」
「それじゃ、欲しい本があったら言ってくれるか?」
「うん、わかった」


「ああ、申し訳ない、荷物を持ちましょう」
イリヤ曰く『丁寧な罵倒』で男を追い払ったヴェルナー氏の顔は実に晴れやかだ。
「あ、いいですよ、俺が持ちますから……それよりも、紙やらペンはこれで大丈夫ですか?」
中身を出して見せる。
イリヤのお気に召すような本は無く、結局紙束やインク、ペンの類だけの買い物になった。
「ええ、これだけあれば問題はないでしょう、問題があるようなら後日回に来れば良いでしょうし、ね」
それだけ言うとさっと歩き出す。
「それでは行きましょうか」
次に複数の野菜をまとめて買い込み、それはヴェルナー氏が持つ事となった。
イリヤも持つと行ったがそれは二人して反対した。

287 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/25(月) 04:38:39
「ふむ、ではこの辺りでお別れと言うところかな?」
森の入り口で、そんなことを言われた。
「城まではまだかなりあるはずですが……?」
あの時以来、城には行っていないが、ここからさらに歩かなければ城には辿り着けないのは忘れようもない。
「なに、ここからなら丁度日も落ちる頃だろうし気にすることはない、森の中にはルントシュテットの師団も存在しているし、我々を護

衛していた者達も忘れたわけでは無かろう?」
そう言うと同時に数人が実体化し、荷物を渡せと言うように手を伸ばしてくる。
ここでごねてもどうにもならないので黙って手渡すが、軍服に買い物袋というのはどうしようもなく違和感がある。
「この二日間、イリヤ嬢は退屈せずに済んだようだ……ありがとう」
ふっと声の方に振り向くとヴェルナー氏が深々と頭を下げていた。
「君の家に留まらせた方が、嬢には良いのかもしれないが、私だけの意思ではそうはできなくてな」
「いえ、気にしないでください、むしろイリヤをこんなに家に留めてしまって貴方の職務に支障を来してしまったと思っていますし」
しかもその場合恐らく『彼』も家に来るだろうが……多分そうなると一般人、主に氷室女史だろう――にも分かってしまうよね、正体と

か。
そうなると色々と問題がありそうだ。
「シロウ……私からもありがとう、この二日間、凄く楽しかったわ」
にこりと笑って手を振っている。
その笑顔の前では何も言えはしないし、思考も全て失せていく。
同じように手を振る。

名残惜しいが、今日はここで帰らざるを得ないだろう。
「ああ、待ちたまえ」
頭を上げたヴェルナー氏に呼び止められる。
「……なんです?」
「昨日に続いて今夜も戦うのかね?」
「避けられるならば避けますが、恐らくは」
新都に潜むという魔術師、その存在が危険なものであるならば、絶対に排除しなければならない。
逆に巻き込まれた人間が逃げ込んだというのならば、守らねばならない。
だが、仮に昨日起こったという行方不明事件の犯人がその魔術師の所行だとしたなら、己の罪の深さを思い知らさねばなるまい。
「……そうか、立場上加勢することは出来ないが、無事を祈っているよ、イリヤ嬢の為にも、生き残ってくれたまえ」
「ヴェルナー、一言余計よ……言わなくったってシロウは大丈夫だもん」
頬を赤らませながら膨らませて、イリヤがそっぽを向き、ちらりと視線を向けてくる。
声には信頼と言うよりも願望の割合が高いように思えた。
「ああ、気をつける、応援しててくれよ?」
イリヤに笑みを向け、親指をぐっと立ててみせる。
「……うん、応援してる」
「それじゃ、また今度」
「ああ、とりあえず、無駄かもしれないがこれを持って行くと良い……場合によっては役に立つはずだ、少しはな」
ホルスターから抜き出して手渡される。
続いてホルスターを外し、それも手渡してくる。
「これは……ワルサーPPK?」
007シリーズでジェームズ・ボンドが使っていた記憶がある。
「その通り、7.65mmのACPがフル装填されている……扱い方は分かるかね?」
「えっと、映画の通りなら大丈夫です」
いつぞや飲まされたフィンランディアと言い、ボンドに縁があるね最近は。

ホルスターに数個の予備弾倉が取り付けられているのを確認し、セーフティーを解除し、再びロックする。
軽くトリガに力を込めてみれば、完全にロックされている。
作動不良の心配は無さそうだ。
「それじゃ、今度こそこれで、また今度な、イリヤ」
一度手を振り、返答を待たずに走り出す。
歩いていると、いつまでも未練が残りそうだとおもったから、全速だった。
「うん、また今度ねー!」
イリヤの言葉を背中に受け、振り返らずに手を振った。

家まで全速で走り抜けると――


出迎える笑顔:「先輩、おかえりなさい」桜に出迎えられた
格闘訓練:「ん?」道場の方から声が聞こえた
地獄のチェーンソーロボ VS 宇宙カンフー・マスター:「な、なんであんなものが?」思わず声を漏らした
ザ・激務ダイエットinアフリカ:「なんでさ」思わず声を漏らした
What do firemen put in their soup?:「なんでさ」思わず声を漏らした

288 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 05:07:51
ザ・激務ダイエットinアフリカ
運任せだな。

289 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 05:09:16
格闘訓練

290 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 05:16:03
出迎える笑顔

291 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 06:15:11
地獄のチェーンソーロボ VS 宇宙カンフー・マスター:「な、なんであんなものが?」思わず声を漏らした

一番面白そうだと思ったのがこれだった。……つーか選択肢見た瞬間に吹いた。

292 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 07:43:03
地獄のチェーンソーロボ VS 宇宙カンフー・マスター:「な、なんであんなものが?」思わず声を漏らした

293 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 08:13:25
他もかなり気になるんだがこのインパクトには負けたw
地獄のチェーンソーロボ VS 宇宙カンフー・マスターで

294 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 09:36:51
What do firemen put in their soup?
誰も選んでないものをあえて選んでみる天邪鬼が此処に一人

295 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 11:24:40
出迎える笑顔

桜かわいいよ桜

296 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 12:21:06
出迎える笑顔

297 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/25(月) 13:03:59
地獄のチェーンソーロボ VS 宇宙カンフー・マスター
隣町氏の選択肢を見ていると私も頑張ろうと思えてくるのです。ありがたや〜。

298 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/25(月) 13:08:11
ミルクナイト第七章『虎竹刀の精』

目の前は見渡す限りの花、花、花。
はるか先には大きな川が流れている。
夢のような世界は驚くほど鮮明で体は羽のように軽い。

「うーん。これっていわゆる一つの臨死体験ですかねー?」

記憶を巻き戻してここに来るまでになにがあったのかを思い出す。
確か私は公園でハンバーガーを待っていた時にランサーに着ぐるみの首の部分を
引きちぎられて正体がばれて、それからえーっと、そうだそのまま御神輿の様に担がれて
家に帰った後バゼットさんに背負い投げで畳に落とされたんだ。うん、これ臨死確定ね。

だとしたらあの川の向こう側にいくのはマズイ。多分あれが噂に名高い三途の川なの
だろう。よし、とりあえず川の方には近づかない方針で現実に戻る方法を―、

「・・・」

突然川の向こうから誰かの声が聞こえてきた。

「・・・・・・・」

これは歌?それにこの歌声、私は川の向こうで歌っている人を知っている気がする。

「・・・・・・・」

そうだ、私がまだ学生だった頃あの人と士郎と三人でよくこの歌を―。
それはあの人が士郎に教えた正義の味方の歌。その内容があまりに直球なので人前で
歌うには少し恥ずかしいあの歌。でも士郎はいまだに休み時間とかにその歌を口ずさんで
いるのを私は知っている。

「・・・・・・・」

歌は途切れる事なく聞こえてくる。でも、ここからじゃはっきりとあの人の声とは
断定できない。もっと近くに寄らなければ。私は川の手前まで駆けていった。

299 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/25(月) 13:08:56
「・・・・・・・」

さっきよりよく聞こえる。間違いない、やはりこの声は―、
私は両手で口の前にメガホンを作り川の向こうにおぼろげに見える人影に向かいその名
を叫んだ。

「昨年他界したご近所で名物になっていた徘徊老人の山田さーん!!」
「はーい、昨年他界したご近所名物の山田じゃよー!大河ちゃん元気ー?」

よし、意思疎通成功。向こうも両手でメガホンを作りこちらに語りかけてきた。

「元気ー!!今ちょっと臨死入ってるけどねー!!ところで山田さーん!!」
「なんじゃー!?」
「その歌、聞いてて恥ずかしいから止めやがれー!!」
「おーけー!!」
「それじゃあねー!!寿命来たら私もそっちいくからー!!」
「おう、待っとるからなー!!」

山田さんの聞いてて恥ずかしい正義の味方の歌はピタリと止み、川の向こうに見えていた
人影も消えていく。これでここから出る方法を考える事に集中できる。
とりあえず、三途の川から少し離れた場所に座りこんで一休み一休み。(ぐにゅう)

「なっ!?」

座り込んだ時の感触は花でも草でもましてや土でもなく肉の感触。

「やあおじょうさんこーんーにーちーはー、どいてもらえないーでーしょーかーねー」

私のお尻の下から声を掛けてきたのは―、
【選択肢】それにしても新章のたびに夢オチの類をしている様な気がする。
萬:全身青タイツ+逆立てた髪=変態男
筒:黒ボディコン+黒アイマスク=変態女
竹:(全身青タイツ+逆立てた髪)+(黒ボディコン+黒アイマスク)=変態カップル

300 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 13:10:10
ザ・激務ダイエットinアフリカ:「なんでさ」思わず声を漏らした

竹:(全身青タイツ+逆立てた髪)+(黒ボディコン+黒アイマスク)=変態カップル

ちょうど投下来た

301 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 14:40:58
ザ・激務ダイエットinアフリカ:「なんでさ」思わず声を漏らした

と

筒:黒ボディコン+黒アイマスク=変態女

に一票ずつ。

302 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 15:42:03
竹

303 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 18:00:18
筒

304 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 19:09:21
出迎える笑顔
筒

305 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 19:26:33
隣町が出迎える笑顔
ミルクが竹

306 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 22:36:16
筒

307 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 22:41:13
竹で

308 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/25(月) 22:46:10
俺が筒に投票して決定だ。
それにしても、藤村組の交友関係は広いのかな。

309 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/26(火) 18:32:15

 ―――――買い物をして帰るか。
 そろそろ冷蔵庫の中身が気になる頃だ。
 それに、藤ねえにも心配をかけてしまったらしい。
 お詫びにしっかりとした夕飯を作りたい。

「わかった、今日は早めに帰ることにする。
 すまない一成、備品の方はまた明日でいいか?」

「別にかまわん。急ぎのものはあらかた済んでいるからな。
 残りはいずれ、手の空いたときに頼みたい」

 生徒会が一生徒をこんな仕事に駆り出すのはよろしくないが、と渋る一成に、別に気にしてないと返す。
 お決まりといえばお決まりの会話だ。
 融通が利かない、とも取れるが、これも含めて一成の味なんだと思う。
 最後に「くれぐれも自重するように」と釘を刺されたりもしながら、学校を後にした。



 交差点まで下りてくると、朝方見かけた一軒家が見えてきた。
 疎らながらに様子を覗く人達がいて、玄関には立ち入り禁止の札が掛かっている。
 昨晩、ここで押し入り強盗が起こったという。
 一家四人のうち、生き残ったのは子供だけ。両親と姉は理不尽な死に追いやられた。

「―――――」

 無力さに唇を噛んだ。
 親父―――衛宮切嗣のような、正義の味方になると誓った。それなのに、こんな身近で起こった事にさえ、何も出来ない。
 誰かの役に立ちたいと思いながらも、結局、今の自分に何が出来るのかさえ判っていない。




 そうこうしてるうちに、商店街の入り口に到着。
 夕暮れ時のマウント深山商店街は、夕方の買い物客の活気にあふれている。

「まずはメインを何にするか、か」

 しっかりと作り込むからには、メインディッシュとなる食材を決めなければならない。
 藤ねえの好みなら肉かと考えたところで、

「ん?」

 視界の端に何かがよぎる。
 気になったので振り向いてみると、江戸前屋の紙袋(×3)が横滑りしていた。

310 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/26(火) 18:33:10

「な………」

 いやいや、そんなハズはない。実際よく見れば、袋の下には車椅子がある。
 滑るように見えたのはこのせいか……って危ないじゃないか?!
 あわてて駆け寄り、真ん中の袋を持ち上げて視界を確保する。

「お?」

 下から顔を覗かせたのは、小さな女の子だった。
 肌は病的なまでに白く、短くそろえられた髪も栗色だが色が薄い。
 車椅子に座る様子は、重い病を連想させた。

「持ってくれたん? おーきになー。前がぜんぜん見えへんかったんよ」

「見えへんかったんよ、じゃない。危ないだろ」

「いやー、安いもんやからついつい買い込んでしもてな。江戸前屋恐るべしや」

 のんきな言い分に力が抜けかかるが、踏みとどまる。

「……そうだとしても、限度があると思うぞ」

「一個買うてみたらおいしくてな〜、これは絶対食べささなあかんと思った奴がおんねん」

「食べさせたい奴?」

「そや。同居人なんやけど、そいつと二人で分けるんや」

 ……これを二人で。
 いくら半分になるとはいえ、一回で食べきるのは藤ねえでもなければ無理だ。
 少なくとも目の前のこの娘には、虎の胃袋があるとは思えない。
 つまり残りの多くは、その『同居人』にまわる事になる。

「よほどの甘党なんだな、その人」

「い〜や、逆。ごっつい辛党や」

「は―――――?」

「私の料理に毎度まいど、事あるごとに香辛料を足そうとするんや。
 あげく相手がそれ食べて苦しんどるのを見てニヤニヤしとるような悪党やで。
 せやからちょう、やり返そう思てな」

 少女は実に楽しそうに説明を続ける。

「出したもんはちゃーんと食べよるから、『おみやげや♪』言うて出せば苦手なもんでも
 残さへん。
 このたい焼きやったらいくら食べても飽きへん自信があるし、付き合うて食べても問題なし。
 プチ復讐もできて、甘いもんが食べられて一石二鳥や」

「…………なんでさ」

 今度こそ脱力する。
 どうやらこの子、見た目以上にたくましいようだ。

「ちゅう訳で、お兄さん。その袋は計画の要なんや。
 見やすいとこに置き直してくれへん?」


【Eins】:袋を乗せ直す。
【Zwei】:少女の家まで荷物を運ぶ。
【GutenMorgen】:そうはいかない。少女の陰謀を食い止める……!

311 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 18:52:55
【Zwei】

はやて師匠と神父の組み合わせ……どんな噛合わない漫才が繰り広げられるのか見てみたいっ!!

あと、【】も含めて選択肢と認識していいのでしょうか?

312 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 19:14:36
【Zwei】

313 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 19:20:14
【Zwei】

314 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 19:49:39
【Zwei】

315 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 21:14:09
【Zwei】

316 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 22:18:04
全く関係ないことだけど
:Fate/■■■■■の作者さんの名前?が
◆JtheEeHibM JtheE(DDDの一話サブタイ)になっていて少しびびったw

317 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/06/26(火) 22:49:04
お尻を持ち上げて肉の正体をまじまじと確認する。

「藤村スキャーン!!」

見た目の性別:女、人種:不明、年齢:私と同じぐらい、体型:負けた、
服装:拘束具を連想させる黒いピチピチのボディコンあーんど黒のアイマスク、
総合評価:変態指数トリプルAの危険人物と判断。アラート!アラート!

「んにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ああっ、いかないでっ、てゆーか引かないでくださいっ。待ってー!」

待ってたまるかこの変態め。こちとら人の尻の間に鼻を突っ込んでハアハアいっている
変態と付き合う趣味はねえのである。
悲鳴と共に走り出す私。もちろん三途の川とは逆の方向である。チクショー、魔法少女
といい中身ゴリラなヅカ系といい見た目ゴリラなゴリラといい人外なストーカーといい
魔法少女二号といい突然女装する弟といいどうして今日私の周りにこんなにも変態が
集まるのよ!!
これはきっと言峰神父からもらったモハメドぐるみの呪いね。ギギギ、なんてこったい。
正体が隠せて防御力も抜群なあの着ぐるみにこんな欠点があったとはー!!

などどランナーズハイで思考があらぬ方向に向いていたら、後ろから何か細長い物が
飛んできて私の首に巻きついた。

「ぐげぇ!!」
「逃げないでください、私はあなたの味方です」
「し、死ぬー!首しまってる、しまってるから!!」

私の首に巻きつけた鎖を人間離れした怪力で引き、私をあっという間にたぐり寄せていく
変態女。

「さて、と」

私は観念して彼女の話を聞く事にした。この変態から逃げても地獄付き合っても地獄、
同じ地獄なら聞かなきゃソンソンでしょ。

「えーと、とりあえずあなたは一体誰なのですかな?さっき味方といってたけど」
「私は虎竹刀の精メヂューサ。この夢の世界にてあなたを助ける存在です」
「夢の世界?じゃあ私別に臨死体験しているわけじゃないんだ」
「はい、現在大河さんは心身ともに問題ナッシン。背負い投げにちょっと驚いて意識が
飛んでいるだけです。と言うわけで疑問があったら何でも聞いてください」
あー、そっかー夢の世界かー、そうと分かればちょっと安心してきた。

【選択肢】レッツ質問ターイム
決:「早く目を覚ましてハンバーガーを食べたいのですが」
死:「とりあえず本物のメヂューサに謝れやボケー」
隊:「それじゃあせっかくだから質問しますけど、私今ヤクザより数倍ヤバイ連中に
囲まれて着ぐるみの上から殴られるわ家を破壊されるわで散々ですがこれからも
こんな状況が続いたりするんでしょーか?」

318 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 23:31:52
隊

319 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 23:33:15
隊だな

320 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 23:46:08
隊:「それじゃあせっかくだから質問しますけど、私今ヤクザより数倍ヤバイ連中に
囲まれて着ぐるみの上から殴られるわ家を破壊されるわで散々ですがこれからも
こんな状況が続いたりするんでしょーか?」

321 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/26(火) 23:46:10
隊

Fate/■■■■■さんのはやては闇の書事件前のかな?

322 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/27(水) 04:51:52
隣町での聖杯戦争はきまってないよな

323 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/27(水) 14:00:53
いや、隣町は出迎える笑顔で既に決定済みだと思うが。

324 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/27(水) 20:58:48
隊

325 : ◆CC0Zm79P5c:2007/06/28(木) 04:02:24
 ――気付けばそこには『夜』があった。
 その『夜』は少し特別だ。
 まず月がない。星々も瞬かない。おまけに電灯もないから、足下を確認することも出来ない。
 そして普通の夜は日没からだけど、俺の傍に在る奴はいつからかやってきてずっと離れなかった。
 出来れば、どうにかして振り払いたい。でも、そんなことは不可能だって心の隅でこっそり諦めている。
 だから、遠野志貴の周りは、ずっと暗い。
 居心地は悪くない。だが良くもない。
 それは例えるのなら、そう――独りで人気のない屋上に長時間居続ければ、きっとこんな気分にもなるのだろう。
 隔絶された心地。それはおかしな力を持つ自分だからこそ安堵できる状況。
 だけど、安堵と享楽は違うから。
 結局、いくら変な目を持っていたって、他の部分が人のままじゃ脆弱だ。
 独りぼっちに寂しさを感じる時もあるし、無様に嗚咽を漏らすこともある。
 そういうわけで、遠野志貴は一生、死んだようにこの暗闇の中で暮らすしかないのかも知れない。

 ――遠野志貴の人生は、少しだけ非凡である。
 幼い頃酷い事故に遭い、死ぬほどの重傷を負った。
 幸いにして一命はとりとめたものの、退院してすぐに実家から縁切りされた。
 実家である遠野という家は、遠野グループという財閥じみた団体の宗主である。
 だからこそ、その当主はしっかりとしたものでなくてはならなかった。
 病み上がりで慢性的な立ちくらみを持つような少年では、不適切だったのだ。
 だから遠野志貴は生還に感動されず、ただ体調が不安定ということで勘当された。
 そのこと自体は、それほどその後の遠野志貴に影響を及ぼさなかったと思う。
 いや、及ぼしたのだろうが。それでも遠野の当主として育てられた自分というのは想像できないし、心的外傷も残さなかった。
 だけどそれは、自分が特別聞き分けの良い子供だったというわけではないだろう。
 小さな波は大きな波に打ち消されてしまう。勘当という出来事では、同時期に遠野志貴を襲った波に打ち勝てなかった。
 事故に遭って意識が戻ってから、遠野志貴の両目は狂っている。
 奇妙な目。医学では解明できなかった、有り得ざる現象を宿したそれは――
 

【選択肢】
敗残者:森羅万象、あらゆる『死』が見える魔眼である。
臆病者:なにかわからないけど、とても不気味な線が見える。
ろくでなし:説明をしたところで、邪気眼を持たぬ者には分からぬだろう……

326 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 04:15:52
ろくでなし

327 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 05:26:21
ろくでなし:説明をしたところで、邪気眼を持たぬ者には分からぬだろう……

328 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 05:38:34
臆病者

329 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 06:02:14
ろくでなしに決まってるだろう、邪気眼的に考えて……。

330 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 07:50:18
臆病者
面白い効果の線にしてほしいな

331 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 07:51:29
臆病者:なにかわからないけど、とても不気味な線が見える。

332 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 07:52:14
投票じゃないが、説明をしたところで、邪気眼を持たぬ者には分からぬだろう
ということは、効果の説明してくれない恐れがある

333 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 07:55:22
ろくでなし
 
この志貴だと先生に蹴り飛ばされそうだww

334 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 08:02:25
邪気眼は毎回都合いい別の効果が現れるのか?

335 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 09:49:27
臆病者でリーチ
や、邪気眼もみたいけどwww

336 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 10:08:35
ろくでなし

337 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 18:42:09
とりあえず死ぬんだろwww

338 :337:2007/06/28(木) 19:48:58
投票しわすれてたwww

ろくでなしでwwwwww
ネタを抱いて溺死汁w

339 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/06/28(木) 22:22:01
 ――私の息子が今日、家を出ます。

「今までお世話になりました。母さんも元気で」
「ええ。志貴も。遠野の屋敷では大変でしょうけど、しっかりね」

 笑顔を――別離の為の哀悼を混ぜた笑顔を浮かべながら、私は別れの挨拶を口にします。
 おそらく、もうこうやって遅刻ギリギリの志貴を見送るのも最後でしょう。
 あの子はきっと悲しむわね。他人事のように胸中で呟きながら、その独り言の滑稽さに笑います。
 私も、十分悲しんでいるのですから。
 涙こそ流さないけど、泣くほど悲しいのですから。

「――じゃあ、行ってきます」

 嗚呼、だけど。この子の表情からは、なにも読みとれません。
 志貴が片時も手放さなかった眼鏡に光が反射して、目の奥の思いは読みとれないけれど、少なくとも悲しみに満ちているようには見えませんでした。
 強がりならば、良いのです。それは、この別れを本当は悲しんでくれているということですから。
 強くなってくれたのならば、良いのです。それは、私たちとの八年間が無駄ではなかったということですから。
 だけどこの子は、竜頭徹尾、終始一貫、その性質をうつろわせず。
 結局私は、我が子が何を考えているのか、とうとう理解できませんでした。
 ――それは傲慢なのかも知れません。子を完全に理解できるなどというのは、上の立場でいるつもりの親の身勝手なのかも知れません。
 ……けれど。
 けれどあまりにも、この子は私たちという存在から遠過ぎるのです。
 有間の家は、その濃度が限りないほど希薄とはいえ混ざりモノの家系。
 関わる機会はほとんど絶無ですが、それでも人外の存在やその能力行使を目にしたことがないわけではありません。
 それでもなお、この子はあまりにも異質で――

「――志貴」
「――? はい、なんですか?」

 振り返って聞き返してくるその行動はとても普通で、私の心の底にある想いなどどこ吹く風といった様子。
 この子は柳。嵐のただ中にあっても揺れるだけで、決して折れない柳そのものです。
 だから、どうしても諦めきれずに、この言葉を伝えます。 
 万分の一でもいいから、どうかこの子に届くように億の願いを込めて。

340 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/06/28(木) 22:24:19
「志貴――『機関』も『審判の日』も『炎の採択』も。そんなものは、どこにも無いんですよ」

 この八年で嫌でも脳髄に刻み込まれた言葉。そのすべてを否定します。
 途端、それまで好青年然としていた志貴の表情が、どこか薄っぺらでニヒルな笑みに変わりました。
 いつ見ても、なんていうか、こう――控えめに言って、衝動的に頭蓋骨から剥ぎ取りたくなるような。
 あるいは、鈍器で元の形姿が分からなくなるまで叩き潰したくなるような。
 悪質なストーカーを無我夢中で刺し殺してしまって、
 事情聴取の席で「だって気持ち悪かったんです……!」と泣き崩れる女性の気持ちを追体験できそうな、そんな笑顔でした。

「ふっ――邪気眼を持たぬ者にはわからぬだろう」 

 ――結果は、分かり切っていました。
 この子は柳です。ちょっと枝葉が異様なまでに禍々しい形をしいて、さらに全体的に七色パステルカラーに変色したケミカルバイオ的な柳。
 おまけに強度は超合金Zがゲッター線浴びて進化した感じで、チェーンソーでも傷一つ付きません。その前に近寄りたくありませんが。
 それでも八年間、私と文臣は一生懸命その柳を、せめてペンキで塗り替えて外側だけでも体裁を整えようとしたのです。
 結果は、まあ――見ての通りです。不登校にならなかっただけ本人の将来的にはまし、世間体的にはアルマゲドンといった所でしょうか。
 ちなみに都古は学校でいじめられた。「お前のにーちゃん、じゃーきがーん」っていじめられた。
 その後、都古は何やら紆余曲折あって志貴に好意を寄せているらしいのですが、そんな娘の将来が本当に心配です。

「それじゃあ――行ってきます。母さんも元気で」

 気付けば志貴は平生を取り戻し、冒頭の台詞を繰り返します。
 それは、私の言葉が一ミリだって届かなかったという証拠。遠野志貴の不変の証明。
 結局、私ではあの子を救うことが出来ません。
 だから私は、泣きながらその後ろ姿が見えなくなるまで立ちつくしていました。
 どれくらい経ったのでしょうか。泣きやんだ私は、ようやく動ける状態に復帰します。
 頭の中には一つの命題。取り立てて、すぐにやらなくてはならないことがありました。
 ――さて、塩でも撒くか。

341 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/06/28(木) 22:30:40
◇◇◇

 遠野志貴は二重人格である。
 医学的に診断するのならばそれは軽度の精神分裂病であり、
 本来は多重人格障害とは別物になるのだが、彼の場合に限っては少々特殊なケースになる。
 幼少の頃に起きた事故――胸部を殆ど貫通するほどの重傷を追うことになった事故が、それの間接的な原因だった。
 病院で目覚め、そこで少年は『何か』を見た。
 これは当時の資料が残っていないため、幼き遠野志貴が何を見たのかは分からない。
 だがその『何か』に怯えた少年は半狂乱になって、その後色々あって頭を強打。
 さらに様々な偶然が重なって、遠野志貴は自身の中にもうひとりの遠野志貴を飼うことになったのだ。
 ……まあそれが人格といえるほど確固としたモノなのかは本人以外分からず、
 その当の本人は傍目から見てどうでもよさそうだったが――
 それでも周囲の被害は甚大だった。
 振り回し、混乱させ、ドン引きされても気にせずに近づいてそいつを舞台から叩き落とす。
 ――これは、その『被害』の最たる例を記した物語。

◇◇◇

「――ふん、定刻通りか」

 つまりは遅刻ぎりぎりの時間である。
 遠野志貴は、いつものように人気のない裏門から校内に踏み入った。有間の家からだと裏門の方が正門より近いのだ。
 だが明日からは違う。遠野の実家は学校を挟んで反対方向。つまり正門の方が近くなる。
 遅刻ギリギリの常習である自分にとって、学校の周りを半周するというのは致命的なタイムロスである。

「……ま、それでも裏門を使うけど」

 だけどそんなことを呟きながら、遠野志貴は校舎入り口に向けて歩き出した。
 朝の裏門は人っ子ひとりいない。昔はまだ数人くらいここを利用する生徒も居た気がするが、何であれ人がいないというのは好都合だ。
 すっ――と、眼鏡のしたから指を差し入れ、瞼越しに眼球の感触を確かめる。
 この朝の静寂が何よりも『眼』を静めてくれる。
 そして、この静寂が何より自分が『異常』であることを再確認させてくれる――

「……クッ。感傷か。人らしい感性など、すでに果てたと思っていたがな」

 クックックと陰気に笑う彼の周囲は、『爽やかな朝』という単語の介入を一切許さない絶対領域。
 ぶっちゃけ気持ち悪かった。
 なにしろ遠野志貴が裏門を好むのは『孤独に佇む俺カッコイイ』という広がったクリップにさえ劣る理由――いや妄想なのだから。

「……俺が遠野に帰れば、有間の家の人達は安全だ。『奴ら』もそこまで堕ちてはいまい」

 常人なら妄想を膨らませるのは夜が多いが、その意味でいうとこの男の周囲は常に夜である。
 周りが見えていないので、いつでもどこでも自由気ままに妄想を飛ばす。そこら辺に垂れ流す。
 いまもこの変人は、無駄に演技くさい、憂いと苦しみに満ちているような表情を浮かべて、

「だがそれだと今度は秋葉を危険に晒すことになる、か。まったく、厄介な目だ……」

 なんか、この場に聞く者がいれば思わずフクロにしたくなるようなことをほざいていた。
 ちなみにその有間の家の啓子さんは凄い勢いで清めの塩を玄関先に撒いているし、
 そもそもこの裏門に人気がないのは、今や校内関わっちゃいけない人ランキングで頂点に輝いている人ダニが利用しているからである。

「ま。考えてもしょうがないか。いざとなれば、この忌まわしき力を解放してでも――」

 未来の自分に渡すとんでもない量の負の遺産を増額しながら、志貴は眼鏡に手をかけ、そしてその汚染思考が頂点に達しようとした時――
 幸いにして、それを遮ったものがあった。
 トンカン、カンカンと、硬質な何かを叩く音が、中庭の方から響いている。

「む、これは――?」

 眼鏡から手を離し、遠野志貴は――

【選択肢】
浄眼:「まあいいや。それよりもHRだ」
邪気眼:「な……! 馬鹿な、ノイズ・カノッサだと!?」
過去視:唐突だが過去を振り返ってみよう。

342 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 22:33:45
過去視

343 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 22:38:50
>この子は柳です。ちょっと枝葉が異様なまでに禍々しい形をしいて、さらに全体的に七色パステルカラーに変色したケミカルバイオ的な柳。
>おまけに強度は超合金Zがゲッター線浴びて進化した感じで、チェーンソーでも傷一つ付きません。その前に近寄りたくありませんが。

有間さん、あなたはどんな趣味をなさっているのでしょうかw
選択肢は邪気眼で。

344 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 22:39:55
過去視。この少年には、一体どんな過去があるというのか……!

345 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 22:49:25
邪気眼

346 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 23:07:24
過去視
先生を希望したいです。

347 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 23:13:03
過去視

見てると思わず目を背けたくなってしまう

348 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 23:20:35
邪気眼の元ネタがよくわからないので過去視に一票
何がどうなってるのさ?

349 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/28(木) 23:59:10
邪気眼

350 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 00:29:08
一度ハマれば二度と抜けられぬネタ選択肢へようこそwww
邪気眼

351 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 00:37:58
邪気眼 決定

352 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 00:43:40
過去視でけっていしてる

353 :350:2007/06/29(金) 01:10:19
過去視一つ見落としてたorz

354 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/29(金) 04:35:20
「先輩、おかえりなさい」
全速力で帰宅すると、桜に出迎えられた。
「ああ……ただいま」
ここまでの全力疾走でかなり息が切れているがそれなりに滑らかに話せるのは我ながら驚きである。
多分、桜の顔があまりに嬉しそうだったから、顔を見て安心してくれたから、少しくらい格好つけたかった、なんて理由かもしれないが。
「どうしたんですか、そんなに息切らせて、何か忘れ物とかですか?」
「いや、そう言う事じゃなかったんだけど……なんとなく、かな? ほら、日も暮れるしさ」
走っている間は別に気にならなかったが既に太陽は家々の陰に隠れ、地平線からも半分以上沈んでいる。
「そうですね、日が暮れると危ないですから……」
そういえば、イリヤを送る直前のあのことを聞いておかなければ。
「それよりも桜、何か話があったんじゃないのか?」
「あ……わかってたんですね」
桜の笑顔が曇る。
「そりゃ家族だからな……何か悪い知らせか?」
多分そうだろうという予測はついていた。
桜は目を閉じて、少しだけ迷ってから頷く。
「ホリィちゃんの事で、教会に連絡したんです……そうしたら」
「……そうしたら?」
「ニュースでもやってたビルの残骸から、沢山死体が見つかった、って……」
「そう、か……」
思わず天を仰ぐ。
沢山の死者が出たと言うことは分かっていたはずだ。
直視したくなかった物を直視させられた気分。
だが、それは直視しなければならない大切なことだ。

たった一人、衛宮士郎の力では全ての人を救えるはずもない。
だが、一人の力は決して無力ではないはずだし、多くの人の力が集まれば、全ての人だって救いきれるはずだ。
教会の尽力で何人もの人が救えたように。
昨日ノインを『救えた』ように。

なんの予備動作もなく桜を抱きしめる。
「次こそは、もっと沢山の人を救いたい……手伝ってくれるか?」
決意を新たに。
「……はい」
腕に力を込めた。

355 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/06/29(金) 04:36:08
「それじゃあまず、夜の備えて栄養をとりましょう、お腹が減っては戦は出来ないって言いますもんね」
身体が離れてから、桜が笑顔になって言う。
「ああ、そうだな、そうしよう……もう用意は出来てるのか?」
「はい、人数分だからちょっと量が多めでしたけど、ノインちゃんも手伝ってくれましたから」
「へぇ……腕の方はどうかな?」
「うーん……あの年齢としては驚異的だと思います、勿論、今の私の方が腕は上ですからね」
桜がえっへん、と胸を張る。
そこは誇るべきでもないよなあ、と思う。

……言ってしまえばどうかと思えることではあるのだが、この数日間、ゴタゴタがありすぎて、桜との夜間戦闘は御無沙汰である。
もっと具体的に言えば性欲をもてあましているのである。
そこにきて胸の強調の直視と夜に備えてと言う言葉の取り合わせは、とっても危険だ。
理性はまだ十分にあるのだが、コレがあと一週間も続けばどうなる事やら分かったものではない。
生理的なこととはいえ、自省せねばなるまい。


「……あれ? 人数が少なくないか?」
というか明らかに少ない。
居間にいるのは、氷室に名城、それにノインとホリィの四人しかいない。
まさか夕食を食べるのがコレだけと言うことは無いだろう。
「実はですね、腹ごなしにってみんなで道場に行ってます、『あの道場であの拳法を教わるんだー』とかって蒔寺先輩が言い始めたらみんなノリノリになっちゃって、セイ……先生も『教えるほどの功ではないですが』って言いながらも嬉しそうでした」
確かにあの人は向き不向きはどうあれ、教える事は好きそうだ。
「ただし、由紀香は違うぞ、まだ体調が完全ではないからと休ませている」
本から目を離して氷室が言う。
「それに関係することなんだがな……由紀香の体調のこともあるし、もう一日泊まっていっても良いだろうか? 衛宮には済まないと思ったのだが」
「ああ、本人が良ければ一向に構わないぞ、それじゃあ準備だけしてしまおうか」
「味付けが終わっているようだし盛りつけ等は私がやろう、二人には一宿一飯どころではない借りがあるからな」
そう言って本を閉じて立ち上がる。
「いや、そうは言われても、本来お客さんなんだからゆっくりしていてくれ」
「それを言い出せば衛宮もだ、家主ならばどっしりと構えた方が良かろう……と水掛け論になるのも良くはあるまい」
昨夜一晩の間に大凡理解してくれたのか、氷室はあっさりと下がる、かと思わせて一歩進んだ。
「衛宮と間桐さんは由紀香と道場の面々を呼んできてくれたまえ、衛宮達に比べれば手際は悪くなるだろうが問題はあるまい?」
「そりゃ問題があるわけじゃないけどな……」
「衛宮は少し楽を覚えた方が良いぞ、そう気遣ってばかりでは逆に疲れるという事もあると言うことだ」
そう言って氷室は口元だけで笑う。
「ま、手伝ってくれるのを反対する理由もないか」


三号突撃砲:それじゃ三枝さんを起こしに行くか
農業用トラクター:それじゃ道場のみんなを呼びに行くか

356 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 05:23:16
農業用トラクター

357 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 05:27:49
三号突撃砲

358 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 07:12:25
農業用トラクター

359 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 07:26:25
農業用トラクター。手分けするなら桜がゆきっちに行ったほうがよさそう

360 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 08:46:02
三号突撃砲

361 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 08:50:35
三号突撃砲:ゆきっちで欲情しようじゃないか!

362 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 08:51:18
農業用トラクター

363 : ◆JtheEeHibM:2007/06/29(金) 16:05:30
三号突撃砲

364 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/29(金) 16:17:12

 「いや、このまま運ぼう。家はどっちだ?」

  さっきの状態を目撃してしまった以上、放っておく事は出来ない。
  視界を塞ぐたびに止まるよりは、もう一人荷物運びがいたほうが話が早い。

 「へっ? 運んでくれるん?」

  意外そうに聞き返してくる少女。

 「新都の方やから、けっこう遠いで?」
 「俺は別にかまわない。それより新都まで一人で行く方が問題だ。
  さっきみたいに前が見えないのもそうだけど、最近は物騒だろ。
  帰りが遅くなるなら女の子一人よりは誰かがいた方がいい」

  この時期は日暮れが早い。
  今はまだ明るいが、新都に着く頃には真っ暗になっているだろう。
  こんな小さい子に危険な夜歩きをさせるわけにはいかない。

 「んー、せやたらお願いしよかな。
  危ないときにはよろしゅうな」
 「ああ、頼まれた」
 「っと、そや。お互い自己紹介もしてへんかったな」

  ……む。そういえばそうか。

 「わたしは言峰はやて。小学3年生相当の女の子ってとこや。お兄さんは?」
 「衛宮士郎、穂群原学園の学生だ」
 「衛宮――――――士郎」

  それを聞き、少女―――はやてはちょっとだけ驚いているようだった。

 「どうかしたか?」
 「いや、なんでもあらへんよ」

  偶然ちゅうのもあるもんやなぁ、なんて呟いていたが、話してくれる様子は無い。

 「えっと、士郎さんでええか? あ、それとも年下にはお兄ちゃんって呼ばせたいとか、そんな趣味?」
 「そんなわけあるかっ」
 「あはは、せやたら士郎さんでええな」

  ここではやては少し居住まいを正し、

 「じゃあ士郎さん。
  これから帰り着くまでの間、臨時の守護騎士に任命や」

  なんてことを宣言した。

  確かに家まで送っていくとは言ったし、その間彼女のことを守るつもりではあったけれど。
  『守護騎士』とはまた、ずいぶんと大げさな表現をしたものだ。
  ……いや、まあ。
  『正義の味方』を目指している俺も、他の人からすればとやかく言える筋合いじゃないか。

 「了解しました、姫様」

  話をあわせて返事をしてみる。だがはやては甘いで、と言わんばかりの反応を見せる。

 「ちゃうちゃう。実はわたし、こう見えて『王様』なんや。
  姫様ゆーのは残念やけど間違いや」
 「……? 女王様じゃないんだな」
 「それやったらロウソクとかムチとか必要やんか」
 「駄目だはやて。そんな知識は、早く忘れた方がいい」

  いったい誰だ、この子にこんな知識を持たせたのは?!
  家に着いたらまずは、保護者にがつんと言ってやらねばなるまい。

 「まったく。早く動こう」
 「ん、せやな」

  出発やー、との号令の下、即席の主従は商店街を後にした。

365 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/06/29(金) 16:18:00


  冬木大橋を渡り、市街地を抜け、今は丘の方に向かっている。
  最初はバスを使おうかと考えたのだが、はやて曰く

 「車椅子も乗せられるんは少ないからなー。
  たぶん、待っとる間に着いてまうんやないか?」

  とのこと。
  言われてみて納得した。
  深山町と新都を結ぶバス路線はよく利用しているが、確かにバリアフリー車両はあまり見かけない。
  来るときも自分一人でやって来たらしい。
  この華奢な体のどこにそんなバイタリティが蓄えられているのやら。

 「さあ、もう少しやでー。ゴールはこの先の教会や」
 「教会?」
 「そ、教会。その名もなんと言峰教会。
  十年来のわたしの住処で、性悪神父の根城や」

  十年来と聞き、この街の教会に孤児院があったことを思い出す。
  ―――――十年前、自分が切嗣の子供になったとき。
  他の身寄りのない子供たちは、教会の孤児院に引き取られたという。
  冬木に住んでいながら、今まで一度も教会に足を運んだことがなかったのは、自分だけが
 違う境遇になった引け目のようなものも感じていたのかもしれない。

 「とーちゃーく」

  坂を登り切ると、広い前庭と威圧感を放つ教会があった。

 「……うわ、すごいな」

  わずかに気圧される。
  信者も多そうな、立派な教会を前にして、しかし。

 「すごい言うたらすごいんやけど、けっこう不便やでここ」

  ここに住んでいる少女は、そんな愚痴をこぼしていた。
  ……今のはなんか、わりと実感のこもった言葉だった。
  どのくらいかと言うと、さっきまでの威圧感とかなんとかがさっぱり消えて、妙な脱力感を覚えるぐらい。

 「ここまで来たらもう大丈夫やな。
  騎士エミヤ、ここまでの護衛ご苦労さんや」
 「ははぁっ」

  芝居がかったやりとりに、お互い顔が笑っている。
  これにて騎士のアルバイトは終了のようだ。

 「そや。せっかくやしちょう、寄っていかへん?
  コレもお裾分けしたいし」

  そう言いながら、江戸前屋の袋を示すはやて。

  俺は―――――

 【Pandemonium】:お邪魔する。
 【Evacuation】:遠慮しよう。

366 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 17:01:44
【Pandemonium】

367 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 17:10:21
【Pandemonium】
子ギルに弄られるヴィータとか見たいからー(マテ

368 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 17:39:58
【Pandemonium】
甘いものを黙々と食う言峰が見たいからw

369 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 18:20:14
【Pandemonium】
リーチ

370 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/29(金) 19:10:20
【Pandemonium】:お邪魔する。

371 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/30(土) 00:04:12
三号突撃砲で

372 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/30(土) 01:44:11
はやてがギルの役目か?
最強の役できるかもしれないな

373 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/30(土) 11:26:41
はやてが前回生き残ったキャスターなら、みんなキャスターを馬鹿にしなくなるな

374 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/30(土) 17:20:03
……サーヴァント級の騎士を4人保持しているキャスター?
イスカよりも怖そう

375 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/06/30(土) 17:47:35
>>374
しかも乳揉み魔……

376 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 01:02:09
ヴォルケンリッタ−とリインフォース2体と、闇の書の防衛プログラムも

377 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/01(日) 12:05:43
「それじゃあせっかくだから質問しますけど、私今ヤクザより数倍ヤバイ連中に
囲まれて着ぐるみの上から殴られるわ家を破壊されるわで散々ですがこれからも
こんな状況が続いたりするんでしょーか?」
「・・・まーね」

死んだ目で答える変態。
うん、こーゆー受け答えになるだろうなって聞く前から予想はできていたさ。

「とまあ、そんな事はどーでもいいのです!!」

死んでいた目をカッと見開きシャウトする変態。
あ、どっかからステポテチーンという効果音が。

「これから君にゴイスーな危機が訪れます。解決までの道のりは果てしなく辛く遠い。
とりあえずこんな所にいつまでもいないでさっさと起きなさい」
「は、はい。でも一体どうすればここから出られるんですか?」
「では私が道を開きましょう」

変態は鎖の先端の刃物になっている部分を手に持ち、空中に線を描くように
手を降ろしていく。

「あ、それ、すりすりスリット〜」

なんとなぞった先の空間が切り裂かれスリットができたではないか!
さすが夢の世界、なんでもありだねー。

「さあ、いくのです藤村大河。そして主役の座を守るのです。守れるものならな、
ウシャシャシャシャ〜」
「最後一言多いぞお前」

その頃衛宮邸では―、

378 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/01(日) 12:06:31
「せーの、起きろタイガー。・・・ダメだ反応しない」
「ちょっと強く投げすぎたんじゃないこれ?」
「いえ、問題があるとすればその前のランサーが乱暴にした時でしょう」
「俺に責任押し付けかよ!?」
「ええ、あなたは私の奴隷なのですから少しは役に立ちなさい」
「君達少し黙りたまえ。彼女が起きないのならしかたがない。私の口から説明しよう」

第七章『虎竹刀の精』改め『超監督言峰綺礼の憂鬱』、
今ここに―、開―まk
「ちょっとまったー!!」

「あ、おはよう藤ねえ(チッ)」
「藤村さん、強く投げすぎてしまった事は謝ります。でも、それはそれこれはこれ、
あなたが誰なのか説明をお願いします(チッ)」
「いいタイミングで目覚めてくれたな。さあ、君自身で疑いを晴らすのだ(チッ)」

なんでだろう、声を掛けてきた人達からものすごい悪意を感じる。
まあそんなことはいいや。私はこの家の中にいる人達をもう一度確認する。

私に聖杯戦争の知識と、変装して士郎を守る手段を与えてくれた言峰神父。
神父が宅急便でここに送ったセイバー。
昨日突然私の頭の上に現れたレッドストーカー、正体不明の悪霊SSF。
士郎に色仕掛けで迫るにくい奴、元祖カレイドルビー。
その相方、見た目クリソツなアサシンカレイドルビー。
筋肉はゴリラ、外見は女、私を差し置いてお姉さんポジションに居座るバゼットさん。
筋肉はゴリラ、牙もゴリラ、燃える瞳は原始のゴリラ、家屋破壊魔ランサー(直したけど)。

「藤ねえー、どっか怪我していないか?」

そして私の顔を覗き込んでくるおんにゃのこが一人。
・・・誰これ?そんで士郎はどこいった?

「あのー、誰ですかなチミ?」
「俺だよオレオレ」
「いまどきオレオレ詐欺とは古いですな。とゆーか私の生徒には俺っ子はいないですよ」
「だからさー」

謎のおんにゃのこは着ていた制服に手を掛けると―、

【選択肢】そろそろカオス展開とかはやめて風呂敷をたたみに掛かろうと思う。
メロ:その時イデが発動した。
ニア:ああ、あれこそはドラゴンカタパルトアタックの構え。

379 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 12:10:40
メロ

投下時間にちょうどいるのは初めてだ

380 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 12:42:17
上を選んでしまうとストーリーが唐突に終わってしまうので
ニアで

381 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 14:13:34
ニア

382 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 14:35:11
ニア

383 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 15:11:41
ニア

384 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 15:21:32
メロ

385 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/01(日) 16:33:13
ニア

386 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/04(水) 04:39:19
「それじゃ桜は道場のみんなを呼んできてくれ」
消去法の選択である。
やはり運動の後は女性からタオルを受け取りたい物だと思う。
……女性陣ならば逆なのかもしれないが、言葉には既に出してしまったことだし、桜も意を汲んでくれたのかタオルをまとめて棚から出している事でもあるし、撤回するのはやめておこう。
「……さて」
こっちはこっちで、とりあえず水と温めのお茶くらいは持って行くことにしよう。

水は冷蔵庫にガラス瓶で冷やしてあるし、お湯はポットに入っているので茶葉を交換するだけで良いので用意は簡単だ。
魔法瓶とはいえ、朝方ポットに入れたお湯は僅かに冷め始めており、温めのお茶を入れる際には丁度良かった。
やることは急須にお湯を注ぎ込むだけで良い。
「それじゃ盛りつけ、頼むな」
盆の上に急須と瓶を乗せて一声掛ける。
「うむ、任された」
氷室は盛りつけに集中しているのか、振り向かずに声だけで返答した。

「……っと」
何気なく襖に手を掛けようとして思いとどまる。
昨日の風呂の時と同じように無造作に入ったら……この場合は着替え中でした、なんてことになったら大変なことである。
道場から身体を動かして良い感じに温まった何人もが勢いに任せて襲いかかってくるかもしれない。
体験した中では遠坂の正拳突き、それも顎への一撃が最も強烈だったが、この場合もっと痛い目に遭う、きっと。
そんなことを考えながらノックをしたが、返事がない。
「寝てるのかな? 三枝さん、入るよー」
休ませている、というのが眠っているのかどうなのか分からなかったがどうやら眠っているという解釈で良さそうだ。

部屋の中では三枝さんが寝息立てていた。
嘔吐こそ無かったとはいえ、確実に重度の乗り物酔いだったから心配していたのだが、冷や汗もなく状態は落ち着いている。
あとは吐き気とか頭痛があるか確認して、無ければ問題はないだろう。
自分で撒いた種だったこともあり、一日で問題が解決して安堵した。
乗り物酔いで死亡した、なんて例もあるし、そこまで行かなくても強烈な脱水症状で入院、なんて事にでもなったらいろんな人に申し訳が立たない。
「……衛宮くん?」
「あ……起こしちゃったか……身体の調子はどう? 痺れとか頭痛とかある?」
「頭がまだ少し……でももう大丈夫ですから」
三枝さんが身体を起こそうとする。
「あ、無理はしないでいいよ、もう一晩泊まってもらうことにしたから」
「……え? いいんですか?」
ぽかん、としている。
「そりゃあ、三枝さんがこんな状況になったのは俺が原因だからね、言い方は悪いけど撒いた種の処理はやらないとならないだろ?」
「で、でもこうなったのは私が乗り物に弱いからですし……」
「それを知らずにあのバイクに乗せちゃった責任もある、って事でさ……な?」
ここで水掛け論になっても始まらないし、ここは勢いで話をつけてしまうことにしよう。
「え、衛宮くん、顔、近いです……」
「あ……ごめん、とりあえず顔赤くしながら目を瞑らなくて良いからね?
そう言うことをされるとこっちまで赤くなってしまうではないか。
「えっと、立てる?」
「は、はいっ、立てますっ……」
慌てて立ち上がり、そのままふらりと倒れそうになった。
咄嗟に手を取って支える。
ここで頭を打ったらそれこそ大変だ。
……察するに、じっとしていれば大丈夫だが動くと危ないって状態かな?
「寝た状態から急に動くと危ないよ、とりあえずお茶か水を……どっちが良い?」
盆の上の急須とガラス瓶を指差しながら聞いてみる。
「ごめんなさい……とりあえずお茶飲みますね」
「あ、俺が煎れるから……はいどうぞ」
ついでに自分の分も煎れて一緒に一杯いただくことにする。
「なんだか、こういうのって落ち着きますねー」
「ああ、そうだな」
おかわりの一杯を注ぎながら相槌を打つ。
考えてみればこういう風に何をするでもなくゆっくりする、なんて言うのは何日ぶりだろうか。
ここ数日は――別にその事に不満があるわけではないが――本当に怒号の如き慌ただしさだったから、こういうほんわかとした空気に触れているのは嬉しい事だと思う。
「そういえば昨日の夜寝る前になのはちゃんとフェイトちゃんがですね――」
何気ない話をして、笑いあう。
こんな日常、その繰り返しこそ宝なんだと、心から思う。

「それじゃあ、そろそろ行こうか、立てるかい?」


剣と魔法の世界に拳銃:肩を貸す
長篠の合戦でビームライフル:背中を貸す
物量作戦に対して全体攻撃能力を発動:立ち上がるのを見守る

387 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 05:29:49
長篠の合戦でビームライフル

388 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 06:01:26
剣と魔法の世界に拳銃:肩を貸す

見守ってると士郎っぽくないし、背中を貸したら道場組を中心にボコボコされるはず。
故に一番安全パイな選択肢に一票。

389 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 06:54:18
剣と魔法の世界に拳銃

390 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 12:59:58
長篠の合戦でビームライフル

391 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/04(水) 13:38:50
この世で最強の脱ぎ芸ですか?

脱ぐ過程を省略し最初からフンドシ一丁で画面に現れるフンドシティーチャー、
インパクトの面で120%モザイクの面で63%の上昇が見込めるエガ・シラ、
酔えば酔うほど強くなり生放送でのみその姿を現すツルベー24、
人によって意見は様々に分かれます。
しかし、あえて二つに絞れというのならば、その内の一つ、それは―、

ドラゴンカタパルトアタックでございます。

ドラゴンカタパルトアタック、それは今や政界・芸術界・スポーツ界にまで権力を広げた
奇跡のコメディアンKITAN○に仕えし騎士が一人、竜の名を持つ男がカタパルトで発射
されると共に服を破り捨てながら飛んでいくという速さと美しさ双方に置いて頂点に立つ
まさに究極の脱ぎ芸でございます。

そして私藤村大河が知る限りでは、高校生にして一切の道具を使わずに簡易版とはいえ
ドラゴンカタパルトアタックを使えるのは衛宮士郎と間桐慎二の二人だけでございます。

つまり今私の目の前で飛び上がりながらセーラー服を破り捨てているおんにゃのこの
正体は士郎なわけで、さらにいえば、これまでの流れからすると今ビリビリに破かれて
いるのは私の制服なわけで、あの服は私の三年間の思い出が一杯詰まった思い出の品
でして、そんな大切な服を一発のネタのために台無しにする困ったチャンには―、

「私の制服になにさらしてくれとるんじゃー!!」
「ぷげらっちょー!!」

着ぐるみの中に隠しておいた虎竹刀で力いっぱいひっぱたくのが妥当でしょう。

私のタイガーホームランを喰らい部屋の外にまで飛んでいく士郎。
しかし数秒後、

「ただいまー」

と言って先程とまったく同じセーラー服姿で部屋に戻ってきた。
予想外の展開に思わずずっこける私と他数名。壁に埋まってる赤いのなんかは、

「投影か?既にそこまで投影をマスターしているのか衛宮士郎!?」

と困惑し、言葉をあまり発しないアサシンですら、

「そんな…少なくとも今の時点ではありえないわ」

と青ざめた表情で驚いている。

一方私はと言うと、最初こそ驚いたが、一見すごい魔術を使ったかの様に見える士郎の
行為のトリックをすでに見破っていた。

「士郎、あんた私の制服を最初から二着用意していたでしょ」
「ああ、こんな事もあろうかとドラゴンカタパルトアタック使用後にすぐに着替えが
できる様に女装した時から準備しておいたのさ」
「うんうん、君は素晴らしき芸人です。でも私の制服を勝手に使うなってばー!!」

再度虎竹刀フルスイング。

「なんでさぁぁぁぁぁぁぁ!」

それを言いたいのはこっちである。ホント私と切嗣さんを見て育った筈なのにどこで
方向性を間違ったのよ士郎。

閑話休題、士郎(あいかわらず私の制服を着ている)が再び部屋に戻ってきて全員が
揃ったところで―、
【選択肢】井出を選んでいれば制服は無事でした。
リバイアサン:さて、私がライダーのマスターだとか思われている誤解をときますか。
ダゴン:の前に士郎がワキゲ一本も生えていないパーペキなおんにゃのこになった
経緯を聞かんと気になって説明ができねえのである。

392 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/04(水) 13:40:58
長篠の合戦でビームライフル

そーれ、エーロース、エーロース。

393 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/04(水) 15:05:28

  ちょっとぐらい遅くなっても大丈夫か。
  藤ねぇはまた文句を言い出すかもしれないが、お土産としてたい焼きを差し出せばなんとか治まるだろう。
  ……少しは、はやてにプチ復讐されるという『同居人』の心配もあるのだが。

 「ならお言葉に甘えて。
  みやげ物は家でも喜ぶ人がいるし、甘いものもそう嫌いじゃないしな」
 「問題なしやな。ほな、一名様ごあんなーい」

  少女に先導され、教会の扉を押し開けた。



  広い、荘厳な礼拝堂だった。
  これだけの席があるということは、普段から訪れる人も多いということなのだろう。
  これほどの教会を任されているのだから、ここの神父はよほどの人格者と見える。
  ……ただ。ここに来るまでにはやてから、悪党だの性悪神父だの言われていたのが非常に気にかかる。

 「なあ、はやて。言ってた同居人ってここの神父さんだよな。
  一体どんな人なんだ」
 「ん〜、どない言うたらええんやろ。
  話せば長うかかるし、会うたほうが早いかも知れへんな」

  何だか会う前から不安にさせる返事だ。
  はやての方はさっさと奥に向かっているが、こっちはもう少し確認したいことがある。

 「あと、何で『同居人』なんだ?」

  そう、それも気にかかる。
  普通に考えればそんな表現はせず、父親とか、穿った表現でも保護者ぐらいになりそうなものだ。

 「ああ、それな? 深い意味はあらへんよ。
  綺礼は一応保護者なんやけど、家事全般わたしが受け持っとるし。
  どっちかっちゅーとパートナーとかダメ亭主とかの方がしっくりくる感じやな」

  ひどい言い様だ。
  だがはやてが楽しそうに説明するのを見て、少し不安は解消した。
  愚痴ってはいるが、その関係が気に入っているのだろう。
  ……切嗣(オヤジ)が生きていた頃の俺も、こんな感じだったのだろうか。
  相手の神父さんもそう悪い人じゃないだろう。

 「キレイって言うのか、その人」
 「せや。
  名前は言峰綺礼。わたしの保護者で、こうなったらあかんっちゅー大人の極端な例や」

 「―――そっくり返そう。お前こそは放蕩娘の象徴だ」

  かつん、という足音。
  俺たちが来た事に気付いていたのか、その人物は祭壇の裏側からゆっくりと現れた。

 「勝手に出て行ったと思えば、変わった男を連れてきたな。
  ……大方、買いすぎた荷物を運ぶ手伝いといったところか」
 「ただのお手伝いやのうて、ちゃーんとしたわたしのお客さん。
  護衛も兼ねて送ってくれたお礼にお茶にさそったんや。あ、綺礼も一緒に参加やで」
 「ふむ。茶会をするような趣味はないが、一応その少年には感謝しなくてはな」

  綺礼と呼ばれた神父は、ゆっくりとこちらに視線を向ける。

 「――――」

 ……知らず、足が退いていた。
 ……何が恐ろしい訳でもない。
 ……この男に敵意を感じる訳でもない。
 だというのに、肩にかかる空気が重くなるような威圧感を、この神父は持っていた。

 「私はこの教会を任されている言峰綺礼というものだが。
  君の名はなんと言うのかな、親切な少年よ」
 「―――衛宮士郎」

  腹に力を入れ、重圧に負けまいと神父を睨む。
  結果として返事は乱暴なものになってしまう。
  だが反応は意外なものだった。

 「衛宮――――――士郎」
 「え――――」

  背中の重圧が悪寒に変わる。
  神父は静かに、何か珍しいモノに出会ったように注視してきた。

 「な? ちゃーんとおもてなしせなあかんお客さんやろ?」
 「なるほど、確かにそうだ。
  ――――礼を言う、衛宮。よくはやてを連れてきてくれた。
  君がいなければ、アレは数日は帰ってこなかっただろう」
 「……さすがに帰っては来るだろ」

  重い空気に抗って、どうでもいいところに言い返す。
  そうでもしないとこのまま呑まれそうな気がしてならない。
  いや、それより。


 【Foster】:この二人は親子なのか?
 【Sins of the Past】:なんで俺の名前でそんなリアクションを取るんだ?
 【Show and Tell】:言峰家の教育方針に物申す!

394 : ◆JtheEeHibM:2007/07/04(水) 15:09:29
剣と魔法の世界に拳銃

と

リバイアサン

に一票ずつ。


 混雑させて申し訳ない。
 投下できるタイミングがなかなか取れんとですorz

395 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 17:32:30
長篠の合戦でビームライフル
リバイアサン
【Sins of the Past】

396 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 18:29:01
ダゴン
【Show and Tell】

隣町は既に投票済みなのでパス。

397 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 18:34:54
【Show and Tell】

398 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 18:42:09
長篠の合戦でビームライフル を
リバイアサン に対して撃ったということが
 【Sins of the Past】

399 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 19:33:54
【Show and Tell】

400 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 19:44:22
【Show and Tell】

401 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 19:57:19
リバイアサン
【Foster】
親子か鯖か疑問をもって欲しい

402 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 20:06:27
Show and Tell

403 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 21:50:08
投票状況
 隣町
剣と魔法の世界に拳銃 >388 >389 >394
長篠の合戦でビームライフル >387 >390 >392 >395 >398 決定
物量作戦に対して全体攻撃能力を発動

 ミルク
リバイアサン >394 >395 >398 >401
ダゴン >396

 ■■■
 【Foster】 >401
 【Sins of the Past】 >395 >398
 【Show and Tell】 >396 >397 >399 >400
>>402はとりあえず除外

404 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 22:20:19
ダゴン

【Show and Tell】で

405 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/04(水) 22:38:51
リバイアサン

406 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/07/05(木) 22:18:08
 ――それは既に失われてしまった記憶。
 
 緑の丘に、ひとりの少年が寝ころんでいる。
 激しく動く横隔膜。その痛みに嘔吐き、それでも胃の中には何もなく、ただ熱い息のみを放出していた。

「はぁ――はっ、ぅぐっ」

 もう走れない。限界まで酷使した体は壊れかけ、触覚も嗅覚も味覚も聴覚も断絶し――
 ――ただ、逃避だけは許さないというのか、視覚は絶えずその異常さを主張する。
 罅。
 世界を覆う、黒い罅。
 それが少年の視界を埋め尽くしていた。
 それが少年にとっての、恐怖の根源だった。

「やだ……いやだよ……」

 最初は楽しかった。
 物を壊すのはとてもワクワクして、線に刃物を通している間は不思議なほど恍惚が頭を満たしていた。
 だけど、その快楽はすぐに終わる。
 夢から目を醒ます時のように、少年はふと救いようのない現実を認識した。
 バラバラになってしまった時計。もう二度と時を刻まない。
 バラバラになってしまった椅子。もう二度と座れない。
 バラバラになってしまったベッド。もう二度と眠れない。
 そして、迷い込んできたカブトムシの『線』をなぞったとき――
 それは取り返しのつかないことだったのだと、ようやく彼は理解した。

「……えっく、う。ひっく」

 泣いていても他の人は助けてくれない。
 きっと神様だって手を差し伸べてはくれないだろう。
 こんな、怖い眼の傍に来るのは嫌だろうから。
 少年は空を見上げる。青い空には線が見えない。
 それは唯一、少年が心穏やかに眺め続けられる景色だった――今だけは。
 少年が昏睡状態から立ち直って、今日で二週間になる。
 だから、少年は気付いてしまった。
 その線が――その線の見える『範囲』が、段々と広がっていくことに。
 見続ければ見続けるほど、線が世界を浸食していくことに。
 きっといつかは自分の世界を黒い罅割れが埋め尽くすであろうことに、少年はぼんやりと気付いていた。
 ――それでも、目だけは閉じれない。
 この黒い線はなぞればそれだけで壊れるほど脆い部分だ。
 周囲の地面にすらそれはある。ありとあらゆるモノに存在する崩壊の可能性。
 だから目を両手で覆うことが出来ない。己の掌が容易く千切れてしまうことが怖くて。
 この黒い線は他の人には見えない。自分にしか知ることの出来ない致命的な急所。
 だからこの目を閉じれない。知らぬ間に『何か』をしでかしてしまいそうだから。
 そう――本当の恐怖とは、目を逸らすことが出来ないものだ。
 救いはない。逃避できる場所もない。
 故に、決意した。
 泣きじゃるその姿はとても無様だったけど。
 それでも強く、少年はその名に恥じぬ貴い志を己に課した。
 決して、この恐怖から目を背けぬようにしようと。
 絶対に、この線を無闇になぞらないようにしようと。
 分かって貰えない孤独故に、少年は自ら大人になった。
 ……もっとも。

「ちょっと、そこの君――!」
「――がっ!?」

 ――その決意は、後頭部への打撃によってものの数秒で葬られてしまったのだけど。

407 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/07/05(木) 22:20:37
◇◇◇

 少年は不幸だった。
 幼き日に両親は惨殺され、住んでいた場所さえ失った。
 新たな居場所では友達が出来たけれど、ある日良くないモノに乗り移られた友達に、その生命を奪われた。
 だけどその対価として、少年は直死の眼を手に入れた。
 元より特殊な眼を持っていたその少年は、一度死を体験することで『死』そのものを見ることが出来るようになったのだ。
 だけど、やっぱり少年には運がなかった。
 繋がったばかりの連結は不安定だ。
 逆上がりが出来るようになっても、しばらく放置していればまた出来なくなってしまうことがある。
 そして少年は、そんな時期に人間ミサイルランチャーの一蹴りを貰ってしまった。
 ……新たに接続されたチャンネル先がどこだったのかは分からない。
 道場とか、教えて! とか、あるいは魔法少女達が闊歩する世界だったのか。
 それとも単に接続が途切れて、頭の中がシェイクされただけだったのかも知れないが。
 ――まあとにもかくにも、少年は異能に加えて『醜悪』も手に入れた。

◇◇◇

「……まったく、こんな所で寝てるなんて予想できるわけ無いじゃない。だから私悪くないわよ――えっと、君。大丈夫?」

 全力だったわけではないが、無意識の攻撃というのはえてして痛いものである。
 なにやら言い訳じみたものを口にしながら、それでも心配そうな青の魔法使いの声。
 なんどか揺り動かされ、さほど時間は掛けずに少年が目を開く。
 だがほっとする間もなく、魔法使いは表情を険しくした。
 少年の宿す蒼き両眼には、その美しい色彩とは対極の、幼子には似つかわしくない瘴気が満ちていたからだ。

「貴方――何者?」

 その質問に、もはや少年ではない『そいつ』は唇の両端を吊り上げて、

「フン――邪気眼を持たぬ者には分からぬだろう」

 一片の恥じらいすら見せずに、そんな出鱈目を口にした。

408 :邪気姫 ◆CC0Zm79P5c:2007/07/05(木) 22:21:56
◇◇◇

 ――それから数日は、蒼崎青子の人生にとって最高に忌むべき日々となった。

『志貴――君はいま、とても軽率なことをしたわ』
『この俺を殴ったな……貴様……許さん』
『――謝る必要はないわ。だから、ちょっとまじめに話聞きなさい』
『ふっ……小うるさい奴だ。失せな』
『オーケー。泣くまでぶん殴るわ』
『は……離れろ! 死にたくなかったら俺から離れろぉ!』

 少年とは話が噛み合わず、さりとてその異能は放っておくには危うすぎて。

『志貴、君が見ているのは本来見えてはいけないものよ』
『ほう……? 貴様、邪気眼を知っているのか?』
『いえ、だからその眼は』
『だが、素人が興味本位で立ち入るのは褒められないな……』
『あのね、私はこれでも魔法使いなんだけど?』
『なに……!? 貴様、『機関』の手先か!』

 痛々しいその姿に、記憶の奥に封印してある恥ずべき過去が蘇ったりもして。
 だけど――

「こうしてる分には、普通なのよねー……」

 いつもの野原で、少年は眠っている。
 その表情は年相応にあどけなく、いつも纏っている邪気は欠片もない。
 己の膝上に少年の頭を乗せ、その髪を指で梳く。それでも反応しない、深い眠り。

「つまるとこ、これが表層に影響されていないこの子の根っこ、か。
 じゃあ何でこんな風になっちゃたのかしら。ちょっとやそっとじゃ普通はねじ曲がらないわよ、ここまで」

 貴女の右脚を犯人です。
 されど魔女はそれには気付かず、ただ少年の頭を撫で続けていた。
 この安らかな眠りが永遠に続くように、とても優しく。
 しばらくそうしていて――何かの合図のように、一陣の風が吹く。

「うーん。このまま放っておいても良いんだけど」

 悩むように呟く。
 正直、この中二病患者に対してあまり良い感情は抱いていない。
 だけど救えるものを救わないほど、蒼崎青子は傲慢な人種ではないから。

「ま、これもひとつの縁ということで」

 風の残滓にざわめく草原の中心で。
 立ち上がった彼女は、トランクから眼鏡を取り出した。


◇◇◇

 少年――遠野志貴を観察していて分かったことはふたつ。
 ひとつ。その異常な立ち居振る舞いは、本来少年が持っているモノではないということ。
 ふたつ。起きている間――無意識に魔眼を用いている間は、その性質が顕著になること。
 ならば、救う方法は簡単だった。
 魔眼殺しによってその性質は封じられ、遠野志貴は正常な『遠野志貴』に戻る。
 その見立ては正しく、眼鏡を掛けられ、その状態で目を醒ました志貴は普通の少年だった。
 別離までに交わせた言葉は多くないが、それでも少年は『先生』から大切なことを学ぶことが出来た。

『志貴、その眼鏡を軽々しく外しては駄目よ――その、色々な意味で』

 別れを告げて魔法使いは去り、少年は約束を胸に刻んでその草原を後にする。
 かくしてこの事件は終了――と、なるはずであった。
 少年と魔法使い。お互いにとって不幸だったのは、一緒にいることのできた時間の短さか。
 少年は魔法使いに全幅の信頼を寄せ、魔法使いは少年を長く観察できず。
 故に少年は油断しており、魔法使いは己の推論にあった穴を知ることが叶わなかった。
 十分な考察から導き出された解答は多くの場合正しいが、だがその解答が全てだとは限らない。
 蒼崎青子の『見立て』は正しかったが、それだけでは不十分だったのだ。
 退魔衝動。
 これは志貴の生家である退魔組織の一派が保持していた性質である。
 本来、それは単に『魔』と対峙した場合に殺害衝動を喚起させるものであった。
 ――だが、遠野志貴に取り憑いた邪気は魔眼のみならず、その衝動をも汚染していたのだ。
 魔を感知した衝動は、本来呼び起こすべき殺害意志ではなく、別のものを呼び覚ましてしまう。
 神ならぬ青子は、さすがに志貴の過去や出自についてまでは知らなかった。
 それでも少年の変わりように担当医や看護士達が歓喜し、やがて退院の日はやってくる。
 退院して帰る先は遠野の家。
 鬼種との混血――その中でも最も尊い血を引く家系の庭先に足を踏み入れた瞬間、その封印は儚くも破れてしまう。

『邪気眼――解・放!』
『ちょ、兄さん!?』
 
 ――実家に戻り、遠野槙久に勘当を言い渡されるまでの一週間。
 その僅かな時間で、遠野志貴という邪気眼使いが残した爪痕は現代にまで残るほど甚大だった――


【選択肢】
夕陽の河原で殴り合い:「いまならまだ一限には間に合うはず。教室へ急ごう」
空弓の崩壊:「やっぱりあの音が気になる……中庭へ寄ってみるか」

409 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/05(木) 22:35:05
夕陽の河原で殴り合い

410 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/05(木) 22:46:35
有彦とシエル先輩か……
空弓の崩壊で

411 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/05(木) 23:12:48
夕陽の河原で殴り合い:「いまならまだ一限には間に合うはず。教室へ急ごう」

412 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/05(木) 23:35:08
空弓の崩壊
実際妄想以上にファンタジーでジェノサイドな集団に出会ったら、
邪気眼使いってどんな反応するんだろうな…

413 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 00:03:43
夕陽の河原で殴り合い

シエル先輩は放置安定。
ここは面白そうな有彦と邪気眼使いのネタバトルだw

414 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 00:06:51
空弓の崩壊

415 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 00:42:28
空弓の崩壊
イベントがみたい

416 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 01:08:15
夕陽の河原で殴り合い

417 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 01:08:55
夕陽の河原で殴り合い

418 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 01:12:13
夕陽の河原で殴り合い

サチニストとしては有彦より教室でのさっちんの反応が気になるぞ、ハイルサチーソ!

419 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/06(金) 10:23:09

 「それよりちょっと待ってくれ。
  アンタには言わなくちゃいけないことがある」

 「ほう。懺悔ならばいつでもかまわんが」

 「いや、そうじゃない。はやての事だ」

  そうだ、こんな重圧に負けている場合じゃない。
  ここに来たのは、はやての護衛だけではなかった筈だ。
  つい先程、

 『家に着いたらまずは、保護者にがつんと言ってやらねばなるまい』

  なんて決めたばかりじゃないか。
  ここで言うべき事は言っておくべきだ、正義の味方的に。
  …………何だかすでにヘンな思考になっている気もするが気にしてはいけない。
  冷静になったら負けだ。何に負けるかは知らないけど。


 「アンタ、あの子の保護者なんだよな。
  深山町まで一人で行かせたりするなんて何考えてんだ」

 「成程……その事か」

  神父から薄ら笑いが消え、表情が引き締まる。

 「放浪癖のある娘でな、こちらもほとほと手を焼いている」

 「いやアンタに言ったんだアンタに」

  間髪入れずにつっこむ。
  真面目に聞くかと思えば責任転嫁してるじゃないかこの男……!

 「忙しいとも聞いてる。ちゃんと目が届いてないんじゃないか?」

  監督不行届きとなれば、それはもう問題である。
  アクティブすぎるお出かけとかどこから仕入れたか分からない知識とか、もういろいろと。
  甘いもので仕返しなんて、いつか藤ねぇ路線に走りかねない。

 「好きで放っているわけではない。私とて出来うる限り目を離さんようにはしている。
  だが私一人では限界があるのも事実でな。
  手が離せないときに何を見、何をしていようと止めようが無い」

  ええやんそんぐらいー、と抗議の声が聞こえたが、ひとまず無視。

 「分かってるなら、対応策ぐらいちゃんとするべきだろ」

 「もっともな話ではあるが。
  ……ふむ、随分と絡んでくるな。そんなに彼女が気に入ったかね?」

 「――――!」

  き、気に入ったかって、なんでそんな話に―――!

 「な、なんの話だ! 俺はただ、保護責任の問題をだな―――」

 「まあ落ち着け。そこまで言うのなら、君が世話役になればどうだ?」

 「―――え?」

 「先ほども言ったが、私以外にはやての世話をする人間はここにはいない。
  忙しい時に、私の代わりにはやての様々な世話をこなす役が空いている。
  見ての通り足の不自由な子でな。
  プライベートな部分を含め多くの場合で手助けが必要だ」

  見透かしたような笑みを浮かべ、神父は続ける。

 「幸い、アレも君を気に入っているようだ。その身を委ねることに異は唱えまい。
  抵抗すらせず、その全てを君にさらけ出すだろう。
  故に望むがいい。
  もしその時が来たら、君はこの巡り合わせに感謝するのだからな。
  その、己の底にある嗜好を満たしたいのなら、申し出を受け入れるだけでいい」

 「な――――」

  目眩がした。
  神父の言葉はまるで要領を得ない。
  そんな話じゃない、はずだ。

  ……それなのに何故か、コイツの言葉はいやに胸に入り込み、まとわりついて離れない―――

 「あかんよ綺礼。士郎さん学生なんやから学校があるやん」

  神父の言葉を遮る、はやての声で我に返った。

 「そうか。こういった手合いは時間がかかるからな、いっそ気付かぬまま倫理観をぬぐってやろうと思ったのだが」

 「それは単なる犯罪者さんやんか」

 「だからこそ良い意匠返しになると思うのだが……まあいい」

  そこまで言うと、神父ははやての方に向き直った。

420 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/06(金) 10:30:55

 「興味は尽きないが、悪いが私はこれから用事がある。
  接待なら奥の部屋を好きに使うといい」

 「何や、でかけるん? せっかくお土産も買うてきたんやけど」

  そう言い、はやては江戸前屋の袋を掲げる。

 「残念だが無理な相談だ。その分を客に振舞えばいいだろう」

 「しゃーない、ちゃんと取っとくから後で食べるんやで」

 「手ぶらで帰すのも悪かろう。土産に渡したらどうだ」

 「ええな。綺礼の分の残りはそうするわ」

 「――――」

 「…………」


  互いに黙り込む。
  さっきまでとは違った意味で、重い空気が流れる。
  神父は先ほどまでと違い、浮かない表情に思える。
  はやては笑みを浮かべているものの、ある意味凄惨なものに見えた。

 「……時間だ。私は行くが、君はゆっくりしていくといい、衛宮士郎」

  沈黙を破ったのは神父のほうだった。

  はよ戻ってきいやー、というはやての言葉を背に受けて、神父は礼拝堂から去っていった。



 「残念、逃がしてもうた」

  振り返ると、はやてが舌打ちしていた。
  長年の付き合いから要領を得ているのだろうか。
  あの神父のあんな表情を見ることになるとは思ってもみなかった。

 「本当に仕返しだったんだな、そのたい焼き」

 「最初からそう言うてたやん」

  甘いなぁ、と笑う少女。

  ……切嗣(オヤジ)、女の子にはやさしくしろって、危機回避の言葉じゃないよな……?

421 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/06(金) 10:31:56


  あのあと。奥でたい焼きをお茶請けに、ずいぶんと話し込んでしまった。
  気がつけばけっこうな時間で、家までの距離を考えるともう出ないといけないタイミングだ。

 「悪いな、お邪魔したうえにみやげまでもらって」

 「べつにええて。もともとお礼なんやし、こっちも楽しかったからとんとんや」

  三袋あった江戸前屋のたい焼きは、一つはあの神父の分として手をつけておらず、
  一つはお茶請けとして半分ほどを消費し、残る一袋が俺の手元にある。
  ……あの神父に同情するわけじゃないが、この量はやはり尋常じゃない。
  甘味好きでも食べきるのは難しいんじゃなかろうか。

 「……なあ、はやて。今更だけど多過ぎないか、たい焼き」

 「ああ、これな? 心配せんでも大丈夫や。
  実は綺礼、わたしに知らせんと狗拾ったみたいなんや」

 「い、犬?」

 「食べ切れへん時はそっちにあげるやろ。
  一応ナイショにしとるから黙っとるけど、もうばれとるんやから会わせてくれてもええのに」

  …………あの神父が?
  少ししか見ていないが、生き物を飼うなんて柄じゃないぞ、アイツは。

 「……まあ大丈夫ならいいか」

  親子関係は良好らしいので、深くは考えなくてもいいだろう。




  礼拝堂を通り、扉へ向かう。

 「せや、ちょうええか?」

 「ん? 何だ」

 「士郎さん、『お守り』みたいなもん持っとる?」

 「お守り?」

 「大事にしてたり、いわれとかありそーな物とかや」

  言われて一つ、思いついたものがある。
  十年前の火災から助かったとき、俺は銃弾のようなものを手に持っていたらしい。
  底部に何かの文字が刻まれたそれは、今でも引き出しの奥にしまってある。

 「あらへんのやったら、言峰教会参拝記念っちゅーことで、なんか記念品でも渡そ思てな」

  お守り(アミュレット)の類は教会としてはご法度なんじゃなかろうか……?
  まあ、それは置いておくにしても……どうしようか?


 【Arc Lightening】:もう持っているから、遠慮しよう。
 【Psionic Gift】:せっかくなので受け取ることにする。
 【Temple of the False God】:すまない、俺は仏教徒なんだ。

422 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 10:47:23
召還するサーヴァントに関る選択肢な予感がするので悩むなぁ


【Arc Lightening】
フェイトさんに助けられたときのベルカ式カートリッジの薬莢なのかな?

423 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 10:53:29
【Psionic Gift】

424 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 11:10:00
【Psionic Gift】

425 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 11:59:59
これは悩む。のでみんなの投票に任せる。

あと初見の言峰にも士郎のロリコンがバレバレな件についてw

426 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 12:28:07
【Psionic Gift】なにをもらえるかな。
ところで邪気姫の最後の投票3連投じゃないよな。一作品一人1票なんだけど。
時間を見ると、2つ目コピーで3つ目文章書いてという感じに見えた。

427 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 13:29:36
【Psionic Gift】

428 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 13:38:24
【Arc Lightening】
フェイトさんを呼ぼうぜ

429 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 13:53:29
【Arc Lightening】

430 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 14:19:06
 【Arc Lightening】:もう持っているから、遠慮しよう。

>>422
そうだろなきっと

431 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 14:32:32
【Arc Lightening】で。
ま、流れ的にもこっちかな。

432 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 16:47:41
冥王は出てくるのかな

433 : ◆2lFxqx0m0o:2007/07/06(金) 18:00:09
【ストーリー概略】
月姫本編前、もしも四季が正気を保っていて幽閉されなかったら、というif。
志貴&四季ダブルヒーロー?
ご都合主義有。


x:とりあえず書いてみろ。
y:別にいらない。
z:むしろFateで何か。

434 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 18:10:05
x:とりあえず書いてみろ。

具体的にどういう展開になるか分からないが……ダブルヒーローという単語に惹かれる。
故に一票。

435 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 18:12:30
いきなり
y
で

436 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 18:24:42
x:とりあえず書いてみろ。

437 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 19:37:04
x:とりあえず書いてみろ。
でいこう

438 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 19:53:50
何をするにも
x:とりあえず書いてみろ。

439 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 20:00:55
z

440 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 20:16:52
x
これで〆?

441 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 20:27:05
>>421
なんていうか、ランサー(でいいのかな?)哀れだな

442 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/06(金) 23:48:41
ザフィーと仲悪いだろうな、槍は

443 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 00:41:28
ええい、銀剣はまだかっ!

444 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/07(土) 04:28:53
三枝さんは座った状態から両手をついて立ち上がろうとしているが、やはり僅かだがふらついている。
フラフラしているのに歩かせるのも忍びない、背中を貸す事にしよう。
「三枝さん、無理はしないでいいよ、背中貸すから乗ってくれ」
「え? ええっと……いいのかな?」
「大丈夫、三枝さん軽いから」
それは……思い出すと顔が赤くなるが昨日の風呂で実証済みだ。
「そういうことじゃないんですけど……それじゃお願いしちゃいます」
ぺこりと頭を下げて、そのまま倒れ込むように背中に乗る。
爪先だけで膝立ちですらなかったので危うくバランスを崩しかけるが、それを堪えて中腰になる。
「それじゃ居間まで歩くけど、落ちそうだったり、嫌だったら言ってもらえるかな?」
なんとなく、しがみつく事さえ出来ないように思えたので一応言うだけ言っておくことにして、手を後ろに回して太腿を脇に挟み込んで下半身を固定する。
「……はい、わかりました、大丈夫です」
少し躊躇していたようだったが、首に手を回して上半身を固定する。
これならそう簡単には落ちないだろう。
……とりあえず、背中に当たっている柔らかな感触について言及するのは止めておこう。
既に顔が赤くなりかけているこの状況から意識するとどうしようもなくなってしまいそうだし。


三枝さんを背負ったまま居間に足を踏み入れると、道場に居たはずの面々が各々タオルで汗を拭ったりしながら休憩している。
「これはまた随分と……」
腹ごなしと言いながら始めたらしい事は相当に厳しい『特訓』だったらしい。
蒔寺は会話をする元気もないのかタオルを顔に掛けて部屋の隅で倒れているし、遠坂やルヴィアはそれに比べれば幾らかマシだが、頭にタオルを被って静かに座り込むその姿は15ラウンド戦い終えて燃え尽きたボクサーみたいだ。
ジェネラルは飲む気にならないのか、目の前の卓袱台に置かれた茶を睨み付けるようにして硬直している。
なのはとフェイトは熱で真っ赤になって床の上に倒れ込み桜と名城にタオルで扇がれている。
……昨日のダメージは治りきっていないはずなのだが、あんなに消耗するほど動き回って大丈夫なのか? 普通に考えれば悪化しそうだが。
涼しい顔をしているのは先生とライダー、それにシャリフさんだけだ。

……疲労しているみんなを羨ましいと思った。
身体はぐったりしているが全員目は死んでいない。
特に何人かは疲労よりも充実感が勝っているのか、身体が回復したらもう一丁と言いそうな位目が燃えている。
「衛宮くん、下ろしてください」
「あ、そうだね」
三枝さんを床にゆっくりと下ろすと、全員の様子を見て回ろうというのか、少しだけふらついた足で歩き出そうとしている。
「……三枝さんは大丈夫なのかい?」
これで倒れられたらどうにもならない。
「平気です、それよりも、疲れを溜めさせないように太腿とかを揉んであげてください、本当は歩いたりしてクールダウンさせた方が良いんですけど……ちょっと無理みたいですから」
ああ、そう言うことか……自分もふらふらなのにそう言う気遣いを忘れないのは凄いと思う。
良い言葉が思い浮かばないが、優しいとかそういう類のものではなくて、むしろ母性に近いような……

っと、考えるより行動だ。
体が冷えるよりも前に少しでも足やら腕、体全体の乳酸を散らしておかないと筋肉痛やらで後々……夜にまで影響しかねない。
三枝さんは蒔寺の足を揉みほぐしている。
そしてライダー達はクーリングまで済ませたのかくつろいでいる。
と、なれば――


山岡士郎:遠坂の体を揉む
北倉志郎:ルヴィアの体を揉む
鈴木史朗:なのはの体を揉む
伊東四朗:フェイトの体を揉む
佐野史郎:ジェネラルの体を揉む
衛宮士郎:……いや、ちょっと待て

445 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/07(土) 04:31:12
一時間ほどでガーッと書き上げ、投稿してから思った事は、今回の選択肢は我ながらどうかと思う、と言うことであった……

446 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 04:35:57
山岡士郎!
ってかこの名前だと遠坂の体を揉んだ後、塩でもまぶして料理でもしそうだw

447 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 08:21:31
佐野史郎
うほっ

448 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 09:31:33
北倉志郎
だって一番揉み甲斐のある体しt(ry

449 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 10:02:06
伊東四朗
 
これは 疲弊しているフェイト嬢をいたわるだけのこと
彼女を優先するは過日の怪我を思っているのみ
 
やましきことは なにひとつ

450 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 10:42:43
北倉志郎

451 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 12:33:33
ここは無難に
衛宮士郎

452 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 13:13:18
佐野史郎。穏便に穏便に

453 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 14:21:33
北倉志郎
コメディ!コメディ!更なる混沌と混乱を!

454 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 14:38:39
鈴木史朗
北倉志郎は幽霊みたいだけど死亡フラグ?

455 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/07(土) 14:40:46
とにかくまずは士郎のワキ毛がどーとかよりも私の疑いを晴らさねば。
バゼットさんとかランサーとかスゴイ怖い顔でこっち見てるし。

「おっけー、それじゃあここにいるみんなにわかるよーに説明してやろうじゃないの」


『言峰綺礼と藤村大河愛の劇場―モハメド百世誕生秘話』

「う〜、教会教会」

今言峰教会に向かって走っている私はどこにでもいる英語教師。
少し人と違うところがあるとすれば切嗣さんと士郎が好きって事かナー。
そんなわけで私は士郎がやらかそうとしている事をこっそり応援するために教会に
辿り着いたのである。

中に入りふと礼拝堂の方を見ると一人の男と目が合った。
ウホッ…モジャ切りてえ。

「着てみないか」

衛宮邸での出来事を聞いたその男言峰神父は地下室からピエロの着ぐるみを持ってきて
私にそう言った。

「は、入りました」
「いい事考えた。お前その格好で明日の朝衛宮士郎の所に行って来い」
「ええーっ無理ですよー!!」
「女は度胸!何だって試してみるものさ」

こうして私は神父のアドバイスを受け脱落者モハメド百世として士郎を見守ろうとしたの
ですが、主にルビーコンビのせいでこうしてクソミソな結果に終わったのでした…。

完

「と、言うわけなんだけど―」

私の説明が終わるか終わらないかの時だった。バゼットさんは頬を緩め笑顔を作った
かと思うと、

「あは、やっちゃえ」

次の瞬間には言峰神父の正面に立ち、襟を掴み上げていた。
速いっ、ロブ・ロビンソンのごとき高速の襟つかみッ!
すげー、神父浮いているよ。

「何を考えているんですか言峰ェーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」
「な、何を考えているとはどういう事かなバゼット」
「こんな理由で聖杯戦争に一般人を巻き込むとは、それでも監督役ですか!!」
「お、落ち着け、ゴホッ、衛宮士郎に参加資格ありとするのならば藤村大河がそばに
いるのもなんら問題はない、ゴホッ、ルール的には魔術師同士の協力は禁止されていない
からな」

咳き込みながら言い訳する神父。だが、バゼットさんの怒りは収まらなかったのである。

「で・す・か・ら、参加者の保護者とはいえ魔術師ではない人間を簡単に介入させては
いけないといってるのです!!」

…ちょっとまて、何か行き違いがある模様。

「あのー、バゼットさん、それと皆さん、私藤村大河は■■■■■■■■なのですが」

瞬間、神父を除く全員の目が点になった。
【選択肢】さて、何と言ったでしょうか
弱:魔術回路有る無しで言えば有る側の人間なのですが。
中:士郎と同じくヘッポコですが衛宮流強化術が使用可能なのですが。
強:実は俗に言うモグリの魔術師なのですが。

456 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/07(土) 14:43:10
伊東四朗

そーれ、エーロ、エーロ。

457 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 14:44:46
中:士郎と同じくヘッポコですが衛宮流強化術が使用可能なのですが。
これが一番面白そう。

458 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 14:47:44
衛宮士郎:……いや、ちょっと待て、これは孔明の罠だ

459 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 17:13:08
中
 
安牌、かな?

460 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 18:37:35
北倉志郎に投票して、リーチ

虎? SSFが待っているんだ。私は
強
に投票する

461 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 18:51:17
佐野史郎

中

462 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 19:04:07
せっかくだから俺はこの
北倉志郎
で決定するぜ

あと
強
で。

463 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 20:21:40
隣町はルヴィアで決定か・・・死亡フラグだったらどうしよw

ミルクナイトは強で。

464 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 20:22:01
強:実は俗に言うモグリの魔術師なのですが。
 
( ゜∀゜)o彡○藤ねえ!藤ねえ!

465 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 20:29:01
弱 
タイガー道場

466 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 20:33:00
強

467 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/07(土) 23:26:30
強

468 :前スレ99 ◆OIieQQ/cKw:2007/07/08(日) 17:49:56
随分と間を開けてしまったけど……
今回でタイトルを決定できる……ハズ

469 :『状況考察�機殖戞扠� ◆OIieQQ/cKw:2007/07/08(日) 17:50:43
 
 そういえば、
「――――なあ、なんで俺は家を知っていたんだ?」
 どうして俺は被害者の家を知っていたんだろう。
 これは大事なコトだ。何か、その手がかりになるかも――
 
「そんなの私に聞かないでよ」
 
 ……そうだな。確かに目撃者に聞くのは筋違いだ。
 聞いたってでてくる答えはほんの少ししかない。
 考えろ遠野志貴。
 何かまだある筈だ。何か――
 
「私の後をつけてきたんじゃない?」
 女の口からでたのは推論だった。
 でも俺は推論を求めてない。ほしいのは確実なことだ。
 それにしても………この電波女、まだ『被害者=自分』を語っている。
 ……いい加減につまらないし、こんな状況だから腹が立ってくる。
 
「あのなあ―――」
 声を荒らげて、
   ―――いい加減にしろよ
 頭に浮かんだ言葉を言う。
 
 前に、
 女が形容し難い形相で俺を睨みつけてきた。
 
 ……俺はまだ何も言っていないぞ。
「後ろ!」
 ああ、女が睨んでいたのは俺じゃなくて後ろだったのか。
 じゃあ……遠野志貴の後ろには何がいるんだろう?
 
 
「■■■■■■■■ーーーーーーーーッ!」

470 :『状況考察�機殖戞扠� ◆OIieQQ/cKw:2007/07/08(日) 17:51:02
 女の言葉から少し遅れて振り返った俺の目の前には、赤くて黒くて白いナニカが広がっていた。
 
 それが口だと気づいた時には既に遅く――――――――
 
 ぞぶり、とニクがエグられていた。
 
 赤い。
 何が?
 赤い。
 何だ?
 鮮血。
 噴水。赤い、
 アカイ、アカイ、アカイ、アカイ、アカイ
 アカイ、アカイ、アカイ、アカイ、アカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイ、、、、、、、、、、、、、アカイ
 アカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイアカイ―――――――――――――――――――――――――――
 
 
 今度、俺の目の前は真っ赤だった。
 でも、不思議と――――痛みは、ない。
 
 何故?
 
 ――ああ、簡単な理由だ。その血の主は遠野志貴ではない。目の前の女なのだ。
 
 さっきまで遠野志貴を追い詰めようとした電波な女は、今度は遠野志貴を救った。
 
 ワカラナイ。
 ワケガワカラナイ。
 とびっきりの電波な女に出会ったのもワカラナイ。
 殺人をした意味もワカラナイ。
 突然犬に襲われることもワカラナイ。

471 :『状況考察�機殖戞扠� ◆OIieQQ/cKw:2007/07/08(日) 17:51:21
 けど、この女に助けられるのが一番ワカラナイ。
 
「ッ……来るわ」
 女が俺に声をかける。 
 
 ――今のはワカル。 
 女と犬の間に立ちはだかる。
 
 ――あんな大きな犬の前に出て、どうする気だ?
 
 それはワカラナイ。
 けど、やらなきゃいけないことがあるってのはワカル。
 
―――ズキン
 警告のように、俺の頭が悲鳴を上げる。
 五月蝿い。
 
 ――ズキン、ズキン
 うるさい。
 
 ――ズキン、ズキン、ズキン、ズキン、ズキン、ズキン、ズキン、ズキン
 痛みがウルサイ。
 イタい。
 イタイ。
 けど、あの女の痛みはこんなものじゃない。
 
 ――ズキン、ズキン
 
 熱が頭を支配する。
 そこへ黒犬が迫ってくる。
 俺は―――
 
「AMEN」:銃剣を取り出した
風はバイキングをつくった:呼吸を整えた
熱く燃やせ涙流せ:右手を前に構えた
傷つくたびに優しくなれる:凶れ。眼鏡を外した。凶れ
悪夢は見れたかよ:眼鏡を外して犬を睨んだ
遠野志貴は静かに暮らしたい:女の傍に立った
「闘争の時間だ」:黒金と白銀の銃を取り出した
TVガイドマニアだけどTVはみない:立ち向かった

472 :前スレ99 ◆OIieQQ/cKw:2007/07/08(日) 17:55:13
今回の選択肢が遠野志貴の異能を決めます。
どれを選んでも「直死の魔眼」は手に入りませんので、あしからず

473 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 18:25:53
悪夢は見れたかよ
 
この場合、戦闘能力がどのくらいなのか気になるが……

474 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 19:09:33
傷つくたびに優しくなれる

475 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 19:13:19
熱く燃やせ涙流せ

476 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 19:34:16
「闘争の時間だ」

477 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 19:45:55
傷つくたびに優しくなれる

478 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 19:46:11
遠野志貴は静かに暮らしたい

479 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 21:06:13
風はバイキングをつくった

480 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 21:07:33
熱く燃やせ涙流せ

481 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 21:28:14
熱く燃やせ涙流せ

482 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 22:04:52
悪夢は見れたかよ

483 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 22:18:06
遠野志貴は静かに暮らしたい

484 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 22:39:43
「闘争の時間だ」

485 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 22:56:30
傷つくたびに優しくなれる

486 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 23:12:48
傷つくたびに優しくなれる

藤のんと異能お揃いに一票。

487 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 23:18:46
「闘争の時間だ」

488 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/08(日) 23:38:47
傷つくたびに優しくなれる

489 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 00:25:07
元ネタが蛮とふじのん以外さっぱり解らない

490 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 00:41:49
「AMEN」:アンデルセン
風はバイキングをつくった:波紋疾走
熱く燃やせ涙流せ:仮面ライダーBLACK
傷つくたびに優しくなれる:ふじのん
悪夢は見れたかよ:蛮
遠野志貴は静かに暮らしたい:吉良吉影
「闘争の時間だ」:アーカード
TVガイドマニアだけどTVはみない:ウェザーリポート

491 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 02:36:51
吸血鬼相手にするなら波紋疾走が最強だと思うんだがなあ
つーか、直死の魔眼なしで歪曲のみだとネロ倒せなくなるんじゃね?

492 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 07:56:50
アルクにネロを包むのを作ってもらえば、一撃死可能じゃない?
千里眼でも、全てのネロにロックオンできれば殺せるけど

493 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/09(月) 13:25:43

  ――――俺はもう、『お守り』は持っている。
  せっかくの申し出だが断っておこう。

 「いやいい。お守りなら一つ、思い当たるのがある。
  気持ちだけ受け取っておく」

 「なんや、残念やな。面白いもんもあったんやけど」

  はやてはちょっと残念そうだ。好意を無碍にするようで、少し心苦しい。
  ……けど、教会の面白いお守りって一体何だ?

 「ま、あるんやったらええわ。
  ちゃんと持ってなあかんよー。最近は物騒やから」

 「ああ、気をつける。はやても遠くまで一人で出歩いたりするなよ」

 「分かっとるって。遅なったらまたお願いな」

 「その時にはな」

 「また来てやー」




  礼拝堂を後にする。
  外はとっくに暗くなっていた。
  いつまでも居るわけにもいかない。早く戻るとしよう。





  夜の町並みを行く。
  時刻は夜の八時前ぐらいだろう。
  人通りが減る時間帯ではあるが、それにしても外はあまりに静かだった。

 「……やっぱり、これは」

  深山町の方でも事件が起こっているせいだろう。
  つい今朝も、押し入り強盗が発生したばかりだ。
  人通りが無いのも、学校の下校時刻が六時になったのも、その辺りが原因か。

 「ほんとに物騒な事になってきたな」

  これじゃ夜に出歩こう、なんて人が減るのも当然だ。
  桜を一人で帰らせるのも危なくなってきた。
  藤ねえはともかく、桜の家は反対側の住宅街にある。
  今日からでも、夜は送っていかなくては―――

 「……ん?」

  一瞬、我が目を疑った。
  人気が無い、と言ったばかりの坂道に人影がある。
  坂の途中、上っているこちらを見下ろすように、その人影は立ち止まっていた。

 「――――」

  今日は年下の子に縁のある日だろうか、なんて益体のないことを考えた。
  銀の髪をした少女はニコリと笑うと、足音もたてず坂道を下りてくる。

  その、途中。

 「早く呼び出さないと死んじゃうよ、お兄ちゃん」

  おかしな言葉を、口にしていた。

 《――――年下にはお兄ちゃんって呼ばせたいとか――――》
 《――――その、己の底にある嗜好を満たしたいのなら―――》

 「――――っ!!」

  振り返ってみても、人影は見当らなかった。
  まるで、始めからそんな少女など居なかったかのように。

 「………」

  疲れているんだろうか?
  それとも、あの神父の言葉が思った以上に残っているのか。
  どっちにしろ、ここで呆けていたって仕方がない。
  さっさと帰って気分を切り替えよう。

494 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/09(月) 13:27:32


  居間では、すでに夕食が終わりかけていた。
  藤ねえの皿はほぼ全て空っぽで、左手は何杯目かのおかわりを差し出している。
  推測するに、メインはホワイトソース系か。

 「お帰りなさい先輩。お先に失礼して……って、わぁ」

  桜が気付き、途中で俺の手荷物に目がいったようだ。

 「すごい量ですけど……どうしたんですか」

 「ちょっと荷物運びを手伝ったら、お礼にって」

 「むむっ、なんかアンコの匂い。
  ねー士郎、その中身なに?」

  さっそく気付く冬木の虎。
  というか藤ねえ、匂いで感づくのはどうかと思うぞ。

 「たい焼き。たくさんあるから食後にな」

  聞くかどうか五分五分だが、一応言っておく。
  まあ、先に食べられても俺の夕食の無事につながるのでいいだろう。

 「んー、わかった。あ、お帰りー士郎」
 「ただいま」

  挨拶よりもさきに食べ物なのが、藤ねえらしいといえばらしいところか。
  ―――さて。早く手を洗って、食卓に加わるとしよう。




  夕食を終えて一息ついたら、時計はもう九時を指すところだった。
  物の少ない自室を見渡す。
  夜の鍛錬までは、まだ時間がある。

 「何をしたもんかな」

  ここは―――


 【Drake Familiar】:桜を送っていく。
 【Slumbering Tora】:藤ねえと遊ぶ。
 【Lull】:大人しく休む。

495 : ◆JtheEeHibM:2007/07/09(月) 13:37:55
本編と直接関係ないけど、ちょっと質問。

Fate/■■■■■のタイトルはサーヴァント召喚するまで伏せとく、というか呼ばれたサーヴァントで決める予定なのですが、
さっさと決めた方がいいのでせうか?

≪Unmask≫:さっさと決定する。
≪Envelop≫:まだ伏せておく。

こっちも五票集まったら従うつもりですので、気が向いたらどうぞ。

496 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 13:39:25
【Lull】:大人しく休む。

つい最近レアルタでこの選択肢選んだから選ぶ

≪Envelop≫:まだ伏せておく。

497 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 13:50:35
ここはまあ正義の味方的に【Drake Familiar】で、
名前は《Envelop》
まだわからないって方がwktkするし

498 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 13:56:27
【Drake Familiar】
≪Unmask≫:さっさと決定する。
(題名の理由が既に出てると仮定して)
選択で題名が変わるのなら後でもいいが。

499 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 14:03:22
いまさらだけどはやてがくれる予定のお守りってなんだったんだろうな。
はやてが試作デバイスくれる可能性もあったと思うんだけど。

500 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 14:41:01
【Lull】:大人しく休む。

501 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 15:06:56
【Drake Familiar】で≪Envelop≫

502 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/09(月) 16:10:09
【Slumbering Tora】と≪Envelop≫で。

503 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/09(月) 16:13:44
「こういうものはね、本当は人前で見せちゃあいけないんだ」

数年前、まだ元気だった切嗣さんが私の前で魔術をして見せた時の言葉である。

その足元に倒れふしているのは私達を狙いにきたヤクザ、鉄砲玉と俗に呼ばれるそいつ
らは全部で40人ぐらいはいたと思う。対する私達は二人、我がじいちゃん藤村雷画と
祖父孫水いらずでお買い物していた所を襲撃されまさに絶体絶命のピンチだった。
切嗣さんが来てくれなかったら、そしてこの時魔術というものに触れることが
なかったら私はどうなっていたのだろうか。

多分、自力でヤクザを全員ブッ倒し、その後聖杯戦争にも気付かず普通に教師をしていた
のだろう。

ちなみにじいちゃんは私と違い切嗣さんの魔術を見てもそんなには驚いてなかったらしい。
何でも冬木は龍脈だか霊脈だかの関係でオカルト的な事件が多発しており、じいちゃん
の知り合いのアウトローな方々の中にはその道に詳しい人が何人かいたのだ。
後日、じいちゃんの紹介でその人達の一人に会ってみると彼は自分達が魔術師であると
言い、そしてその日から私は祖父黙認の下魔術の修行を始めたのである。

とはいえ、大学受験や教職試験や昇段試験の勉強の間に学べる事は限られていた。
今まで士郎の魔術行使(切嗣さんったら私には魔術は隠匿しろっていったのにー)を
遠目で覗き見ていたのにその方法が危険な事に気付けなかった事や今日の戦い等から
相対的に判断すると、私は知識の面でも技術の面でもかなりバゼットさん達に劣って
いるのだろう。

しかし、まあ、なんだねえ、何でちゃんと私は魔術師だと説明したのにまだ疑いの眼差し
を向けられているのだろうか?特に赤い服の男女二人なんかはヒソヒソ声で、

「えー、マジ藤村先生が魔術師―?」
「藤村が許されるのはサブキャラまでだよねー!?」
「キモーイ」
「キャハハハハー!」

とか言っちゃたり。そこー、殺すぞー?とゆーか、あんたら私がモハメド百世と
名乗っていた時は魔術師だと思ってはいた雰囲気だったのに何なのよその
手のひら返し方は。

まあ色々ありましたが、私の正体についてはある程度納得してもらい敵ではないとは
思ってもらえたみたいである、まる。

【選択肢】次のイベントを選んでください。
インパルス:超監督言峰愛の劇場〜ギルギルンガーは危険な香り
セイバー:超監督言峰愛の劇場〜セイバーよ君の名は
デスティニー:バゼット愛の劇場〜脱げ藤村大河・疑惑は終わらない
デストロイ:バゼット愛の劇場〜士郎子矯正戦力化計画
ストライクフリーダム:カレイド愛の劇場〜金払え藤村大河

504 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 17:59:23
ストライクフリーダム
 【Slumbering Tora】
タイトルを伏せておくと、まとめWikiが更新されないことは確実だろうな。

505 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 19:54:09
【Drake Familiar】 ≪Envelop≫
デストロイ

506 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 19:59:24
【Lull】:大人しく休む。

507 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 20:14:39
【Lull】

508 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/09(月) 20:15:29
≪Envelop≫
あ、こっち投票するの忘れてたm(__)m

509 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 00:42:07
【Lull】:大人しく休む。

510 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 01:29:53
インパルス 
どんな変身するんだ

511 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 03:19:31
ストライクフリーダム
そこまでにしておけよ、フリーダム

512 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 03:50:28
デスティニー
まさにSSFの運命を感じる

513 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/10(火) 04:52:21
えっと、Lull

514 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/10(火) 04:56:05
途中で送信してしまった……

■■■■■はLullのEnvelop。
ミルクはインパルス1、セイバー0、デスティニー1、デストロイ1、ストライクフリーダム2でいいのかな?
というわけでデスティニーに投票させていただくッ!

515 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/10(火) 05:03:08
「桜、名城、とりあえず体を冷やす前にマッサージしないと疲れが残るからよくないぞ」
「へー、そうなんだ……」
「あ、そういえばそうでしたね……それじゃ名城さんはフェイトちゃんをお願いしますね」
「うん、任されたわ」
とりあえずなのはとフェイトは二人に任せておいて良いだろう。

とりあえずルヴィアから揉む事にするか。
運動用なのか、ひらひらしたスカートではなく半ズボンのような代物なので足の様子を見るのに支障はない・
……うわ、こりゃ凄い。
見ただけでわかるほどパンパンに膨れている。
こりゃーマッサージしてもどれだけ効果があるか怪しいが、やらなかったらもっと尾を引くだろうなー……


「……ひゃうっ!?」
肌はきめ細かいし柔らかそうに見えるが触ってみると意外と固いが……この感触は筋繊維とは違う、これが乳酸の塊……しこりって奴かな。
「とっ、突然何をなさるの?」
動きは殆どなかったが、絞り出すように吐き出された驚きの声は動きを止めさせるのに十分なものであった。
「いや、足とか腕とか、疲れるまで使った部分はマッサージをしないと疲れが取れないからな、本当は歩いたりするのが良いんだけど、そういうことする元気はないんだろ?」
「ま、まあ……その通りですけど……一言だけでも言っておいてくださらない? びっくりしてしまいますわ」
「ああ……すまない、それじゃ、改めて」
それだけ言って、ルヴィアの足に視線と意識、それから力を集中する。
「は、はいっ……よろしく、お願いしますわ……」
太腿を揉み上げる。
「んっ……」
おお……なんだこれ、揉んでたらしこりが中で動くぞ。
こりこりした感触が段々柔らかな感触に変わってくのがはっきりとわかるな……で、さっきの塊はどうなったんだ?
「あんっ……」
おっ……関節裏の感触……これがさっきのか?
揉んでいくと、固さが薄れながらもしっかりと存在を残しながら移動していくのがはっきりとわかるな。
「はあんっ」
これを散らしてしまえば足の方は大丈夫……だよな?
っと、結構移動するもんだな……
「んうっ……そ、そこはもう足じゃなくて股! 股ですわよっ!」
おっ……? しこりの感触がなくなって、柔らかくなっていくのがわかる。
それじゃ、こんなものかな。
次は腕のマッサージでも……
「おや?」
なんだろう、この周囲の冷たかったり熱かったりする視線は。

516 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/10(火) 05:03:58
「う、うわぁ……あ、あんな風にしてもらったら、どんなに……」
三枝さんはマッサージを止めて顔を赤くしてこっちを見ている。
一方のマッサージしてもらっている蒔寺は物凄く冷めた目でこっちを見ている。
それは卓袱台の近くに座る面々も同様に視線は冷たいが、なんだか達観したようにこっちを見ている。
とはいえ氷室なんかは胸元で抱いていたノインとホリィの目を塞いで見せないようにしているようだが。

「凄いわね……ああいうこと、してもらったりするの?」
「はい、時々ですけど……」
名城は顔を赤くして、桜に何事か耳打ちしている。
聞かれた桜もかなり顔が赤い。
「ふ、ふわー……」
「……凄い」
二人にマッサージしてもらっていたなのはとフェイトも、体温とは違うところで顔を赤くしているように見えた。

「衛宮君?」
遠坂の声が背後から聞こえた。
底冷えするその声は脊髄に氷を叩き込まれたような気分にさせられる。
「な、なんだろうか?」
「自分が何をやっているか、わかるかしら?」
「何って、マッサージだけど」
途端、頭をがっちりとホールドされる。
動いたら死ぬと、理由もなく思った。
「それじゃ自分が手を置いた場所を改めて見てみなさい」
恐る恐る、視線を自分の手がある位置へ移す。
「……なるほど」
思い切り足の付け根、いわゆる鼠径部を揉んでいる。
1センチも動けば思い切り局部であった。
ルヴィアの顔はこれ以上なく赤く、息はさっき以上に荒れている。
こんな所を異性に刺激されたらこうもなるか。

そう認識する。
同時に首が遠坂の方に向かって捻られ。
ぐきりと、嫌な音がした。
「遠坂っ!? く、首っ……首がっ!」
折れるッ……!
「このっ……変態っ! 桜に手を出したんだから操を立てなさいっ! ここはアンタの家だけどアンタの後宮じゃないのよ!」
捻り上げられたまま、さらに首が上下左右に激しく揺らされる。
死ぬ! 死ぬから! 本当にヤバイって!

あ、ヤバイ、意識が、飛ぶ。


「お待ちなさい」
首を捻る動きが止まる。
「ルヴィア?」
遠坂の力が緩む。
元々無理な体勢だったから、緩むと同時に弾けるように元の体勢に戻ろうとして勢い余って床に倒れ込む。
捻られた首筋がとんでもなく痛くて、思考が安定しない。
その痛みすらも、既に夢のようで、意識はとうに飛んでいた。
「ふふふ、ミスタ・エミヤ……いえ、シェロと呼びましょう、そう言うことがしたいのでしたら言ってくだされば良いのに、もっともっと凄いことをさせてあげてもよろしくてよ?」
妖艶な声が聞こえる。
温かい感触、抱きしめられているようだ。
「ちょ、ちょっと……突然どうしたのよルヴィア」
「ミストオサカ、シェロは休み明けにでもフィンランドに連れて帰る事にしましたから」
「な、そんなの――」
「そんなのダメー!」
桜の声が響いたような気がした。


意識が戻るとそこには――


ドゥープ:桜が座っていた
ザーフトラ:ルヴィアが座っていた
ブイストルイ:桜とルヴィアの二人が座っていた
スヴァボドヌイ:みんなが集まっていた

517 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 05:22:27
ザーフトラ
ルヴィアルートに変更

518 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 05:38:34
ザーフトラ

519 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 06:01:56
やーめーてー

ドゥープ

520 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 06:28:36
ドゥープ

一次作品でも二次作品でも不遇な扱いの桜さんにも偶には光が当たっても良いと思うんだ

521 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 07:25:45
スヴァボドヌイ:みんなが集まっていた

522 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 07:37:55
ザーフトラ

523 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 08:01:50
ドゥープ

524 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 09:21:33
ドゥープ で

525 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 09:37:34
ドゥープ

526 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 10:58:32
デスティニー

527 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 20:24:36
ブイストルイ

528 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 21:15:42
ザーフトラ

529 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/10(火) 21:19:15
デスティニー

530 :s ◆XksB4AwhxU:2007/07/10(火) 21:24:21
s

531 :安全 空間 ◆XksB4AwhxU:2007/07/10(火) 21:25:23
↑ミスです。

初めて投稿します。のんびり更新ですが、見ていただけると幸いです。

532 :安全 空間 ◆XksB4AwhxU:2007/07/10(火) 21:28:09
『はじめてのさーう゛ぁんと(仮)』

 ぼんやりとした視界が、開けていく。目の前に見えるのは、遠くまで続くビル街と、薄いガラスに映りこんだ、冴えない自分の顔だけ。

(――あれ?)

 何かがおかしい気がして、首をひねってみた。目の前のガラス越しの自分も、同じように首をひねった。どうやらここは、オフィスの休憩フロアのようだ。

(そうか。だからか)

 そうだ。自分は、こんなところにいてはいけない。ここは自分の場所じゃない。帰らなきゃ。返らなきゃ。還らなきゃ。
 ゆっくりと立ち上がって、目の前のガラスに近づく。ゆっくりと手をかざし、触れる。当然のようにその手は通り抜ける。そのまま歩を進め、手首・肘・肩と、順々にガラスを通り抜けていく。やがて体が全て通り抜けて、空に立ったところで、ふと我に返る。

(待て待て。普通の人間が、ガラスを通り抜けたり、空に立つことなんてできないじゃないか!!)

 刹那。

「う、うわあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 支えをなくしたように――最初から、そんなものなかったのだが――、自分の体が落下していく。確か、自分がいたフロアは11階。とてもではないが、落ちて助かるとは思えない!
 ――地面に激突する。ぐしゃり、と果実がつぶれるような音が響く。頭蓋は割れ、脳しょうは飛び散り、全関節は歪にひしゃげ、臓腑はぶち撒けられる。
 そんな未来がよぎり、魂が恐怖する。

(そんな……いやだ、嫌だ、嫌だいやだ嫌だ!!!)

 ――ナラバ、望メ。

(な!?)

 自分の思考に割り込んできた、出所不明の声。それは尊大で、傲慢で、甘美な声だった。

(助けてくれる……のか?)

 ――否。助ケルノデハナク、助カルノダ。望メ。

 どういうことだ? 訳が分からない。一体なんだって言うんだ!?

 ――望メ。

(だから、何をだよ!!?)

 ――望メ。

(何を!!??)

 ――望メ。
 ――望メ。
 ――望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。望メ。

「う、うるさ……!」

 うるさい、と言おうとして、気付いた。

 地面が、
 あと、
 十数
 メートル
 の
 と
 こ
 ろ
 まで……。

 ソレを視認した瞬間、『望んだ』――。





垂直走行:壁を駈け下り、無事着地。
壁面接地:壁に張りつき、落下阻止。
空中遊泳:空を飛び、事なきを得る。

533 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 00:04:11
ブイストルイ

534 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 00:55:02
垂直走行。ほか2つはライダー、キャスターだろうか?

535 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 01:27:23
壁面接地
 
『安全空間』と『はじめてのさーう゛ぁんと(仮)』と、どっちがタイトルかしら?

536 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 02:18:02
壁面接地
これはサーヴァントに同化?だったらストーリーで変化が多そうなキャラに

537 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 06:48:58
隣町での聖杯戦争は525までにドゥープ で決定してるよ

538 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/11(水) 22:01:28
>>535
失礼しました、『はじめてのさーう"ぁんと(仮)』が
タイトルです。

539 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/11(水) 22:02:27
壁面接地

540 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/12(木) 01:49:05
空中遊泳:空を飛び、事なきを得る。
空が飛べるのはいい事だ。大なり小なりアドバンテージがある。

541 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/12(木) 11:47:00
ミルク デスティニー
はじめて 空中遊泳

542 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/12(木) 22:19:28
空中遊泳

飛べないサーヴァントはただのサーヴァントだ。

543 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/12(木) 23:20:54
壁面接地

544 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/12(木) 23:21:34
壁面接地に四票目

545 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 00:44:27
>>544五票目でした・・・orz

546 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/13(金) 04:15:21
『その事』に最初に気付いたのは彼女だった。
言い争いが深刻になったら止めよう程度には思っていたが、これから始まるであろう争いは傍観するつもりで余り集中していなかった

ことによるのか。
それとも曲がりなりにも彼と契約を結んだ故か。
とにかく、最初に気付いたのは彼女だった。


一触即発、もしくは火薬庫での火遊び。
「あー、ちょっと良い?」
そんな状態の中、暢気な、軽いノリの声が響く。
「名城さん?」
「なんでしょう、ミスナシロ?」
当事者二人は睨み付けるような視線を送るが、名城は冷や汗を我慢するような表情でその視線を受け入れる。
「うん……それはわかってるんだけどねー」
くいくいと、ボロ雑巾のように床に投げ出されて倒れ伏す衛宮士郎を指差す。
「なんか息してないんだけど、どうしよう?」

数秒の間。
全員が言葉の意味を咀嚼するだけの時間が経過し、

『な、なんだってー!』

その直後から状況は激烈に動いた。
言い争う気持ちは微塵に吹き飛び、とにかく協力して呼吸を回復させようとする。
勿論それはそう言う状況に追い込んだ遠坂凛も同様で、飛びかかるように体に覆い被さりまず鼓動を確認する。
「心臓は動いてる、でも呼吸は全然してない、と、とにかく気道確保をして自立呼吸を回復させないと……」
「姉さん、どいて!」
桜は必死に記憶をたどりながら、気道を確保し、人工呼吸を開始した。



目が覚めてから、そんな話を聞かされた。
「……そっか」
なんだか怒る気も起きない。
とにかく生きてて良かったなぁって思った。
不意に、頬に水を感じた。
これは……涙、だ。
「桜、一体どうしたんだ?」
無言のまま、桜が胸元に顔を埋める。
「……不安だったんです、このまま目を覚まさないんじゃないかって……それに」
「それに?」
まだ他に、桜を心配させるようなことをしてしまっただろうか?
「他の誰かに、先輩を連れて行かれちゃうんじゃないかっていうのが、ずっと不安なんです。
 みんな美人だし、姉さんも、ルヴィアさんも、ライダーも、イリヤちゃんだって、先輩のこと、大好きですから、だから……」
「桜」
胸元の桜を抱きしめる。
「確かにみんな美人だ、だけどさ、俺が誰を好きかっていうのは、それと別だろ?」
「せん、ぱい」
「もしかしたらさ、そう言うことだって有り得たかもしれないけど、それは起こらなかった、俺は桜を選んだ、それで良いんじゃない

かな?」
片方の手の力を緩めて、頬を軽く掻く。
どうにも恥ずかしいことを言ってしまったなぁという自覚があった。

だけど、言わなかったこと、言っておかなければならないこともあった。
「それにさ……ずっと、ずっと考えてた事がある」
我知らず、抱きしめた腕に力を込める。
「けじめとか、そう言うことを」
「けじ、め……」
桜の体が震えている。
何を言わんとしているのか想像してしまったのだろう。
「俺はさ、『あの時』桜のやったことを、許す事も受け入れることも出来ないし、そこまで追い込んでしまった俺自身も、許せないと

思う」
それは『かつての理想<<正義の味方>>』として。
「だから、俺は笑っていて良いんだろうか、とか、そもそもここで生きてて良いのか、とか」
それは衛宮士郎自身として。
「でも、だからこそ、なんだと思う……その事を悩み続けようと思う、考え続けようと思う……桜と一緒に」
それは桜の味方としての答え。
「だからこれからも……よろしくお願いします」
「……はいっ、ずっと、ずーっと、よろしくお願いします」
桜は笑顔を見せてくれて。
「それじゃ、その……みんなと夕食に、しましょう……か?」
それだけのことで、理性と衝動のバランスが崩れてしまった。
桜の視線が顔から下へ向かって、盛り上がった一点で止まった。
「その……すまん」
「いいえ、良いんですよ、もう何日もしてませんでしたから……それじゃ、夕食の前に、私を食べちゃってください」


余談ではあるが。
隣室には心配だから、興味があるからと何人も集まっており、筒抜けであった、色々と。


甲:その隣室では
掌:一方の居間では
指:その後の居間にて

547 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 04:26:17
甲しかないだろう、これは。

548 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 04:28:47
甲

549 :CASE:Holy Grail 3rd:2007/07/13(金) 04:35:34
 ――同年某日 冬木市 コペンハーゲン

 ――やれやれだ。
 店内を見回して、バーテンダーはため息を吐いた。
 戦争が始まって以来、常連客も大半が引っ越した為、
 このままじゃあ店を畳まざるを得ないかもしれない。

 医学勉強のために独逸へ留学した際、飲み屋――BARを一目見て、
 彼はその魅力に取り付かれ、自分で店を持つことを志した男だった。

 だが、それもここまでか。
 幸いにも冬木の街は欧米人も多く住んでいたため、
 今までも騙し騙しやってはこれたのだが……。

 同盟軍の敗北も間近となった今、酒を飲みに来る者もいない。
 いや、そもそも酒を飲める金があれば、とっとと海外へ脱出しただろう。

 やれやれだ。
 もう宵の口だというのに、たった二人しかお客がいないのだから。

 思えば奇妙な客だった。
 一人は目立たない。地味なスーツと鍔広帽子の白人男性だった。
 割と若いようにも見えるが、年齢がわからない。
 ……問題なのは、もう一方。此方も西洋人の男だ。
 上品な、仕立ての良い白色のスーツを着ている。
 このご時世、西洋人は嫌われることが多いというのに……。
 まるで自ら目立とうとしているような節も感じられる。

 そしてカウンターについた男の注文はといえば、それもまた奇妙。

「ウォッカマティーニを。ステアせずにシェィクで」

 マティーニをジンではなくウォッカで、しかもシェイクして出せというのだ、この男は!
 気取るのもいい加減にしろと怒鳴りつけたくもなったが、ここは客商売。
 それに、そんな気障なしぐさが、ふしぎと似合うような男なのだから始末が悪い。

 ため息も出ようものだ。

 さっさと注文の品を作ると、バーテンダーはグラス拭きをすることに決めた。
 客の話は聞かないのがマナー。こんな気障な奴なら尚のこと。
 ……次の客は「ギムレットにはまだ早い」などと言い出さないことを祈って。

550 :CASE:Holy Grail 3rd:2007/07/13(金) 04:37:34

「……さて、調子はどうだね、クリストファー・ロビン」
 最初に話を切り出したのは帽子の男だった。
 スーツの男――ロビンと呼ばれた男は嫌そうに顔をしかめる。
「その暗号名はどうにも嫌いだね、ミスタ、あー……」
「あなたに習って、テディにしておこうか。いまさら気取るのも何だ」
「では、ミスタ・テディ。……約束の品は?」
 一つ頷いて、帽子の男は背広の内側へと手をいれる。
 ここが日本でよかったと思う。拳銃を取り出される心配を、あまりしなくて良い。
 カウンターの上にそっと置かれたのは、文庫本ほどの大きさをした革表紙の本だった。
 表紙は無名で、奇妙な文様が浮かび上がっているのみ。
 それをクリストファーは、丁寧な手つきでポケットへと仕舞い込む。
「……確かに。もう一つの方はどうしました?」
「君の滞在場所へと送っておいた。 カバンの中。開錠番号は常通り」
「少々無用心では?」
「なに。何も知らぬ者からすれば、ただのボロ布だ。
 ……我々の眼から見ても、そうなのだから。大して気にする必要はあるまい」
「そんなものですかね。……やれやれ、未だに本国を恨みますよ。
 あるいは、陸地で名を上げてくれなかったネルソン提督をね」
「もしくは遺品を残してくれなかったアーサー王に。
 少なくとも、容易に見つかるような場所には、だが」
「違いない」
 笑いながら酒を飲み干すと、クリストファーは立ち上がる。
 それを大して興味の無い目で見上げる、鍔広帽子の男。
「……しかし、暗号名が気に入らないのであれば、自分で名を決めれば良いのでは?」
「ええ。そうしていますよ。……ああ、そうか。貴方には名乗ってませんでしたね」
 そう言うと、男はほんの僅かに笑みを浮かべて、名乗った。

「私はボンド。ジェイムズ・ボンド。 今後は、そう呼んで下さい」


・『ジャンヌ・ダーク』:英国諜報部員のその後。
・『ある無名の青年について』:あるサーヴァントについて。

551 :CASE:Holy Grail 3rd:2007/07/13(金) 04:38:40
トピック忘れた上にものすごく間が開きましたが、続きです。

隣町は甲で。

552 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 05:21:20
甲
ある無名の青年について

553 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 05:37:34
・『ジャンヌ・ダーク』と甲

筒抜け騒ぎで悶死しろw

554 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 06:10:53
ジャンヌ・ダーク
甲

555 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/13(金) 11:08:42

  ―――そうだな。
  夜の鍛錬に備えて小休止をとっておこう。

 「風呂も沸いてるし。桜を送るのは藤ねえに頼めばいっか」

  そうと決まれば効率良く済まそう。
  まずは居間で寝転んでいる藤ねえを起こして、桜に夕食のお礼を言って、
 帰路につく二人を見送って、風呂に入って一休みだ――――



 「……ん、何だこれ?」

  二人を見送り、玄関の戸締りを済ませた後。
  居間の隅には、今朝までは無かったはずの丸めたポスターがあった。

 「十中八九犯人は藤ねえだな」

  藤ねえにはどうしようもないモノを家に置いていく、という度し難い悪癖がある。
  ひとんちを倉庫か何かと思っているんじゃなかろうか。

 「今度ガツンといってやらないとな」

  中身を確認するべく手に取る。
  おおかた売れない演歌歌手のポスターあたりだろう。

 「どれどれ」

  ほら見ろ、安っぽい星を散らすエフェクトをつけて、あざとくカメラ目線でウインクをする少女。
  書かれた見出しはズバリ、

     『スーパーアイドル小○あきらの
       “○っきー☆ちゃん○る” 絶賛放送中!』

  ――――って、これ何かの番宣ポスターか……!

 「どうすんだよ、こんなの」

  正直部屋に置く気はしないし、土蔵に持っていくのも遠慮したい。
  かといって、捨てるのは何故か躊躇われた。

 「……まあ、あとでいっか」

  そう急ぐこともないし。
  最悪、もう一度藤ねえに引き取ってもらおう。



  ……一日が終わる。
  風呂に入った後は、日課となっている土蔵での鍛錬。
  それもいつも通りに済ませて眠りにつく。
  午前一時。
  一日は何事もなく、穏やかに終わりを告げた。

556 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/13(金) 11:09:49

  ……目覚めは暗い。
  夢は見ない性質なのか、よほどの事がない限り、見るユメはいつも同じだった。
  ……イメージするのは常に剣。
  何の因果か知らないが、脳裏に浮かぶものはこれだけだ。
  ならばそれが、衛宮士郎を構成する因子なのかもしれなかった。


 「………、ん」

  窓から差し込む光で目が覚めた。
  時刻は五時半。
  どんなに夜更かししても、大概はこの時間に起きるのは自分の長所だ。
  たまに昨日のように寝坊してしまう事もあるのだが……
  最近だと、桜はその隙をついてさっさと朝食を一人で準備してしまう。

 「それじゃ、朝飯は準備するとして」

  今日は―――

 【Quicken】:早めに登校するか。
 【Deley】:ゆっくり登校しよう。

557 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/13(金) 11:13:08
・『ジャンヌ・ダーク』:英国諜報部員のその後  に一票。



 タイトルに関しては伏せたままで。


 ……期待しててもセンスなんて全くないぞ?
 自分でもあきれるぐらい安直なんだから。

558 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 12:29:59
『ジャンヌ・ダーク』

559 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 18:39:03
【Deley】:ゆっくり登校しよう。

ゆっくり気楽に行こうぜー

560 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 19:18:47
【Deley】:ゆっくり登校しよう。

561 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 19:46:13
【Quicken】

562 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/13(金) 23:12:15

壁面接地:壁に張りつき、落下阻止





 さっきまで自分がいたビル。その、壁。そこに決死の思いで、左手と両足を叩きつける!

 ガザザギガザザザ!!

 激しい摩擦音が鳴り響き……やがて、地面から五メートル、丁度ビルの二階付近で落下がぴたりと止まった。

「はっ、はっ、はっ、はっ、」

 荒れる息もそのままに、空いている右手で額を拭う。
 その手は、じっとりと汗に濡れた。

「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ……」

 息が落ち着いてきたところで、改めて自分の状態を見てみる。
 目の前には、歩道を歩く時に見る景色を、もう少しだけ高くした景色。
 右には、道路を挟んで、向かいのビルが建っている。
 左には、ビルの壁。自分はそこに、東京タ○ーに登ったキング○ングよろしく、左手と両足で引っついている。

「とにかく、降りないと……」

 夜の帳を過ぎているオフィス街とは言え、いつ人が通るか分からない。
 人気のないことを確認して、歩道に飛び降りた。
 当然のように、無傷で着地した。その事実が、より一層戦慄させた。

「何で……こんな……」

 窓ガラスの擦り抜け。
 一瞬の空中浮遊。
 壁への、とっかかりなしの接地。
 かなりの高度から落ちたにもかかわらず、無傷の体。
 どれもこれも、人間離れしすぎている。

 −−マダ、分カラヌカ?

 そしてまた響く、謎の声。

「いきなりこんなことになって、分かるかよ……」

 俺が何者なのか……人間ではありえない。なら−−。
 ……『俺』? 私の一人称は『俺』だったか? 私? 僕? 我? ? ■■?

 ジジッ、ジジジッ……!!!!

「くぁう!!?」

 突如、頭が断線したかのように、激しい痛みとノイズが走る。

 ジ、ジジジジジッ!!!!

 たまらず、歩道にうずくまる。

「……ぃ……つぅ……ぅぐ、ぐぐ……」

 頭にあふれ出る、膨大な言葉の羅列。

 聖■、マス■ー、我■運命、■と共に、オ■ィス街、ビ■、■気、夜、■って、■■て、■■■、■が磨耗■、体■砕け■も戦っ■。■■■■、■■■■■■■■■■■殺す。■ー■■ント■■■■■、■■、死んで■■。

 ――ヤレヤレ、マダ思イ出セヌカ。

 声、■■かで聞いた■。うるさい、いまはそれどころじゃないんだ、あたまがいたくていたくていたくてしょうがないんだいたいいたいいたいいたい、

 −−ナラバ思イ出セ。

 いたいいたいいたいいたい……、

 ――貴殿ハ何処カラ来タ?

 どこ? ■は、自分はどこからきたのか?

 それは――。



――だから、憧れた。:正義■味方、宝石■い、蟲■飼う少女とかがいた世界。
――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界
――普通が、いいね。:■■、平凡、普通、■実の世界。

563 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 23:27:10
――だから、憧れた。:正義■味方、宝石■い、蟲■飼う少女とかがいた世界。

564 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/13(金) 23:34:47
――だから、憧れた。:正義■味方、宝石■い、蟲■飼う少女とかがいた世界

565 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 00:49:04
――だから、憧れた。:正義■味方、宝石■い、蟲■飼う少女とかがいた世界。

566 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 00:55:41
・『ジャンヌ・ダーク』:英国諜報部員のその後
【Deley】:ゆっくり登校しよう。
――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界

567 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 01:05:04
――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界
蜘蛛の彼?

568 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 01:42:37
【Deley】

『ジャンヌ・ダーク』

――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界

569 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 01:54:36
【Quicken】
――つきが、綺麗だ。

とりあえず、この二つ以外は決定かな。

570 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 02:01:23
――普通が、いいね。:■■、平凡、普通、■実の世界。

571 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 03:38:16
――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界

572 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 05:36:10
【Quicken】

573 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/14(土) 08:36:32

――つきが、綺麗だ。:■死、吸■姫、退魔■とかがいた世界





 直死。
 死に好かれ、死を嫌い、死を撒き散らし。
 されど、誰よりも『生』を尊んだ少年。

 吸血姫。
 同族を払い、同族に嫌われ、同族のみに生き。
 されど、誰よりも『人』を愛した真祖。

 退魔師。
 魔に憑かれ、魔を憎み、魔を滅ぼし続け。
 されど、誰よりも『聖』を体現した少女。

 そして、数え切れないほどの大切な人達。

 そんな、世界に、いた。
 楽しそうだった。色んな人と触れ合い、過ごしたことが。
 悲しそうだった。大切な人を、失ったことが。

 全部ひっくるめて、皆、幸せそうだった。

 むしろ、自分はそんな奴らに巻き込まれていなかったか――?

「あ……」

 思い……出せそうだ。もう少し、もう少しで……!

 ――ヤレヤレ、モウ良イダロウ?

「――もう少し。あとは、きっかけがあれば」

 ――デハ、最後ニ問オウ。

 ――オ前ハ、『何』ダ?





 その姿、闇に溶け:『久』『吾』『嶺』の三つの漢字が浮かんだ。
 その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ。

574 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 08:45:45
その技、遠を穿ち

575 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 10:42:59
その姿、闇に溶け
【Quicken】

576 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 14:43:19
その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ。

577 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 15:01:49
その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ

578 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 18:13:03
【Deley】

579 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 19:38:57
その技、遠を穿つ

580 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/14(土) 20:18:20
その姿、闇に溶け

581 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 03:39:11
その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ

これで決定だな

582 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 04:41:42
【Quicken】

583 :選択肢まとめ:2007/07/15(日) 13:06:54
隣町での聖杯戦争
甲(>>547、548、551、552、553)決定済
 
CASE:Holy Grail 3rd
『ジャンヌ・ダーク』(>>553、554、557、558、566)決定済
 
Fate/■■■■■
【Deley】(>>559、560、566、568、578)決定済
 
はじめてのさーう゛ぁんと(仮)
その技、遠を穿ち(>>574、576、577、581)未決
>>579は その技、遠を穿つ のため無効
その姿、闇に溶け(>>575、580)未決

584 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 13:24:14
まだミルクが決まってない気がするのは気のせいだろうか?

585 :まとめ:2007/07/15(日) 13:53:03
こりゃすまないうっかりしてた。でも決定済みのようだ
 
ミルクナイト
デスティニー(>>512、514、526、529、541)決定済

586 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 14:11:57
失敬、526,529を見逃していた様子

587 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 18:08:29
その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ
念のため

588 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/15(日) 22:05:30
やべ、僕も>>581で決定かと思ってた。危ない危ない。

>>587で確定ですね。

589 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 22:33:11
松井オデキは人類史上最低の屑

590 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/15(日) 22:45:44

その技、遠を穿ち:『犬』『猪』の二つの漢字が浮かんだ。





『犬』と『猪』。
 いぬと、い。
 乾。

「って駄洒落かよ!?」

 思わず自分で突っ込んじまう。
 しかしまあ、これで思い出せた。
 俺の名前は乾 有彦。どこにでもいるナイスガイな愛の伝導師だ。

「――ふぅ。やっと思い出せたのか? いつまで待たせるつもりだ?」

 と、急に背中から声をかけられる。振り向いてみると、女の子が立っていた。
 ……正直、綺麗だった。
 身長は俺の胸ぐらい、体付きは豊かとは言えないが、バランスが無茶苦茶良い。
 透き通るような短い銀髪。
 人形のように白い、滑らかな肌。
 淡く光る、紅い瞳。
 全体的に色素が薄いんだろう、そのせいか目の前の女の子が、今にも消えてしまいそうに感じちまう。
 結論。

「よー、そこの君。ちょっと俺と付き合わない?」

 申し込み。

「断る」

 即断。

「ちぇっ……まあ良いか。お前は誰だ? ここはどこだ? 俺はどうしてここにいるんだ?」
「順番に答えよう。まず私のことだが、私に名前はない。ただ役割があるだけ。 答えを知り、答えを出す者。便宜上、『解答者〈〈アンサラー〉〉』とでもしておこうか」

 そう言って、目の前の女の子――アンサラーちゃん、で良いのか?――は、ちょこん、とお辞儀をした。

「ふーん。アンサラーちゃんか。よろしく」

 俺はアンサラーちゃんの頭をぽんぽん、と撫でた。
 俺の手を振り払うことなく、アンサラーちゃんは解答を続ける。

「そしてここは英霊の座。行き着いた場所。林檎の島。アヴァロン。呼び方は色々あるが、要は『英霊を住まわせる場所』ということだ。
 英霊……は分かるか? 死してなお語り継がれるような偉業、異業〈〈いぎょう〉〉を成し遂げた人物が、死後に昇華し、人間を越えた存在になる……これが英霊だ」
「待ってくれ。どうしてここはオフィス街なんだ? 見たところ俺が生きていた場所と変わらないように思うけど。ここは『英霊を住まわせる場所』なんだろ?」
「お前には『おふぃすガイ』とやらに見えているのか? ここは、その英霊の思いのあり様でいくらでも変わる世界だ。ある者はかつての祖国に見え、ある者には星屑の中に見える。かく言う私には、ここは草原に見える。
 最初に来た者は大抵、かつて住んでいた街や仕事場に見えるそうだが」

 かつて住んでいた街や仕事場……ってことは、

「げー。俺、ふっつーなリーマン何てやってたってことか?」
「そうとは限らんが、そうかも知れんな」

 どっちですか。

「そして、お前がココにいる理由は……話さなくても大丈夫そうだな」
「あぁ、おっけーおっけー。俺も英霊なんだろ?」

 そういうことだ、とアンサラーちゃんは少し微笑んだ。ヤバいです。ナニかに目覚めそうです。
 まあ、閑話休題。

「で、だ。俺に何の用?」
「ほぅ。以外に切れるんだな」

 アンサラーちゃんは、出来の良い生徒を誉める先生のような目で、俺を見る。
 何故だかこっ恥ずかしくなり、視線を逸らしてさらに続ける。

「だってよ、アンサラーちゃんがここにいる、ってのがおかしいんだ。アンサラーちゃんの役割は『答えを知り、答えを出す』だろ? んでもって、ここはただの英霊の溜り場。
 アンサラーちゃんは『誰の答えを知り』、『誰に答えを出す』のか。そこまで考えたら、答えは一つだろ?」

 一息で言って、アンサラーちゃんの顔を見る。
 その顔は、はっきり言って綺麗だった。
 ――寒気を、感じるぐらい。

「単刀直入に言おう。『望み』を叶える気はないか?」

591 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/15(日) 22:46:55

 望みと言うと、あれですか? 何でも良いってやつですか? 今の俺の一番の望みは……。

「俺と付き合わない?」

 アンサラーちゃんの手を握り、『望み』を言ってみる。

「断る。と言うか、私の言った『望み』とはそういうことではない。もっとちゃんと言った方が良いか?
 ――お前は、『運命』を変える気はないか?」
「『運命』? なんのことだ――」

 ジジッ。

「!?」

 また、頭痛がする。ノイズが走る。擦り切れたビデオのように、途切れ途切れの映像がフラッシュバックする。

 ――夜の闇。
   対峙する二人の男。
   向こうの手にはナイフ。
   閃く銀光。
   ぶすり、という音。
   心臓に突き立った――

 ドガッ!!!!

 硬く握り締めた拳を、自分のあごにお見舞いする!
 目の前に火花が散ったが、おかげで嫌な映像は鳴りを潜めた。

「はぁ! はぁ! はぁ!」

 歩道に寝っ転がり、この数瞬で荒れた息を整える。

「もう一度聞く。『運命』を変えたくはないか?」

 逆さまに、アンサラーちゃんが映る。その顔は酷く冷淡で、妖艶で、慈悲深かった。

「本当に、変えることができるのか?」
「無論だ。お前に、その意思があるのならば、な」

 その顔を直視しながら、俺は、アンサラーちゃんに『答え』る。



「――ああ。変える。変えて見せる」



 言った瞬間、視界が闇に染まった。
 さっきも味わった浮遊感。だが、上に引っ張られているのか、下に落ちているのか、平行に歪んでいるのか。判断が全くつかない。

 数秒か、数分か、数時間か。時間間隔の失せた状態で、やがて小さな光が見えた。
 その光を見た瞬間、理解した。

 ――これが始まりで、終わりなのだと。

 どのような形でも、これは始まりで。
 どのような形でも、これで終わる。

 やがて、小さかった光が拳大になり、バスケボール大になり、視界一杯になって――




 ――視界が開けたそこには、





子:胸を血で染めた少年が、呆然としていた。
丑:怒ったツインテールが、ぷりぷりしていた。
寅:蟲が張りついた女性が、虚ろにしていた。
卯:ほにゃっ娘(+黒豹、女史)が、びっくりしていた。
辰:わかめが、漂っていた。
巳:眼鏡をかけた少年が、倒れていた。
午:三つ編みミニスカ少女が、見つめていた。
未:白猫が、飛びついてきた。
申:竹箒を持った少女が、鍋をかき混ぜていた。
酉:トランクを持った赤髪の女性が、蹴り飛ばしてきた。
戌:法衣の少女が、戦っていた。
亥:……一般人?

592 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 22:55:34
辰で

593 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 23:01:15
未:白猫が、飛びついてきた。

で決まりだな。

594 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/15(日) 23:20:10
辰:わかめが、漂っていた。

わかめをうまいこと感化してくれ乾ww

595 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 01:17:33
酉
あまり意味のない召喚なら大変そうだ

596 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 01:55:30
丑

凛である可能性が限りなく高いのは分かっているが
サチニストとしては僅かな可能性にでも賭けたくなるんだ、ハイルサチーソ!

597 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 01:56:38
戌

598 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 01:58:37
辰

599 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 02:12:31
卯

600 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 03:44:31
辰

乾に期待

601 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 04:58:02
卯:ほにゃっ娘(+黒豹、女史)が、びっくりしていた。

602 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 08:07:38
卯:ほにゃっ娘(+黒豹、女史)が、びっくりしていた。

603 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 10:12:23
卯:ほにゃっ娘(+黒豹、女史)が、びっくりしていた。
会話が面白くなりそう?

604 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 10:13:43
酉

605 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 11:08:58
辰 でケテーイ

606 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 12:59:35
ここらで一つ、寅に一票

607 :まとめ:2007/07/16(月) 15:36:46
はじめてのさーう゛ぁんと
辰(>>592、594、598、600、605)決定済
 
ちゃんと読まなくちゃいけませんよー

608 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/16(月) 22:10:57

辰:わかめが、漂っていた。





 目を開けたそこには、

「あははははははははははははははははははは! やったぁ! やったぞ!! あっはははっははははははっはは!」

 ゆらぁり。

 わかめが、漂っていた。
 マジかよ。

「そうだよ! 僕だってマキリ何だ! だから召喚ぐらい……出来るんだ!」

 ゆらぁり。

 よくよく、よ〜く見てみれば、それはわかめじゃなくて髪の毛だった。
 目の前で良い感じにラリってるクソガキが体を揺らすたびに、一瞬遅れて追従している。

 ゆらぁり。ゆらぁり。ゆらぁり。ゆらぁり。ゆらぁり。ゆら……。

「やかましい。」

 ドゲシ。

「あばびょ!?」

 いつまでもゆらゆらしてゲラゲラ笑っているのがムカついて、とりあえず足蹴にしてみた。

「な、何するんだ! 親父にも蹴られたこと……!」
「お前が俺を召喚したやつ、ってことで良いのか?」

 聞くまでもなく、やつの左手には令呪が表れているのだから、俺のマスターなんだろう。
 瞬間、クソガキの目に、またもや狂喜の光が宿る。

「そうだよ! 僕が喚んだ! 僕は魔術師だ! 僕がマスターだ! 僕が……!?」

 またイッちまった。こいつ、ヤク中か? ダメ、ゼッタイ。

(しかし、『令呪』ってなぁ一体何だ?)

 俺は、呼吸をするように自然に出てきた単語に、内心首をひねる。

(――令呪とは。聖杯戦争における、サーヴァントへの絶対命令権のことだ。合計三回まで使われる)
(うぉ!?)

 俺の心中の疑問に『答え』るように、声が聞こえてきた。

(もしか……しなくてもアンサラーちゃん?)
(そうだ)
(何でこんなところに?)
(お前は英霊になって、たった50年しか経っていない。それに、召喚されるのも今回が初めてだろう? だから、一定期間私がサポートする)

 それってつまり……。

(俺のこと、心配してついてきてくれたのか? アンサラーちゃん優しい!)
(心配とか優しいとかの問題ではない。私の役割だからな)

 何だ……アンサラーちゃんは、どこまでいっても仕事一筋な鋼鉄の女ってわけですか。
 俄然〈〈がぜん〉〉燃えてきた。

609 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/16(月) 22:12:09

(で、聖杯戦争って何だ?)

 燃えては来たが、今は攻める時期ではない。焦らず、じっくり、狡猾〈〈こうかつ〉〉に。

(聖杯戦争とは、簡単に言ってしまえば、どんな願いでも叶える『聖杯』を求めて行われる、魔術師達の戦いのことだ。そのための力として、お前達のような英霊――サーヴァント――が呼び出される。
 参加する魔術師は七人。サーヴァントも七騎。すなわち、セイバー・ランサー・アーチャー・ライダー・キャスター・アサシン・バーサーカー。
 最後の一組になるまで争い、勝ち残った時、そのコンビには聖杯が与えられる)

 要は願いの奪い合いか。全く反吐が出る。ま、それに参加してる俺に、な。

(ん? 待ってくれ。魔術師も、願いを持っているのか?)
(無論だ。でなければ、他人を蹴落としてまで争う理由がない)
(でも、聖杯は一つなんだろ? 『願い』ってのは、二つも三つも叶えられるものなのか? こういう時って大抵願いは一つだけ、何じゃないか?)

 つうか、そうじゃなかったら反則すぎるだろ。

(――…………聖杯は、一つではない)

 マジかよ。何じゃそりゃ。どういうことだよ?

(すまない。今はこれしか言えない)

 そう言ったきり、アンサラーちゃんとの会話がぷつり、と切れた。電話かよ。
 ちっ……隙あらば口説こうと思ってたのに……。

「僕はぁ!! 僕はねぇ!!」

 ……クソガキが、まだくっちゃべってやがった。

「僕はマスターなんだ! 僕は……ひぃ!?」

 俺が足を振り上げると、クソガキは怯えたように身を縮こませた。
 何だ、小物か。

「あー……一応形式だけど言っとくな。
 えっと……『我が力は、汝の力に。汝が己を貫くかぎり、我は敵を貫くだろう。ここに、契約は完了した。』っと」
「あ、ああ。よろしく。ところで、お前のクラスは何だ?」

 何だ。普通に会話できるじゃねぇか。

「俺か? 俺は……アーチャーみたいだ」
「ちっ。何だよ、セイバーじゃないのか。使えないやつめ」
「あぁ!?」
「ひっ……い、い、い、いいのか? 僕はマスターなんだぞ?」

 そう言って、左手の令呪を突きつけてくる。
 犬の牙のような模様が三本。上から二本、下から、上の二本の間を貫くように一本。

「ああ……悪かったよ」

 下手に刺激したら、くだらないことで令呪を使われかねない。そんなことになったら、俺の望みが叶えられない。ここは一つ、穏便に、穏便に……。

「ひはっ、ひゃはははははは! やっぱり、僕はすごいや! おいお前、三回回ってわんって言ってみろよ! あははははははははは!!!!」

 ブッッッッ飛ばしてぇぇええええええぇぇぇええぇぇえぇ!!!?

 俺が拳を握り締めて一歩踏み出すと、

 ざりっ。

 背後から、足音がした。
 振り返るとそこには、紫の髪をした――。





     ステータス情報が更新されました。

【第一群から一つ、第二群から一つ、選んでください】

 第一群
見る:ステータス情報を見ます。
見ない:ステータス情報を見ません。

 第二群
魔術師:ロングスカートの、少女が立っていた。
騎兵:ボディスーツの、女性が立っていた。

610 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 23:19:26
騎兵 を 見る
ステータスはわかめ視点か・・・どんな表現になるんだろう。

611 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/16(月) 23:56:56
見る:ステータス情報を見ます。
騎兵:ボディスーツの、女性が立っていた。

ワカメが貧弱過ぎてワロタ

612 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 00:05:53
見る:ステータス情報を見ます。
魔術師:ロングスカートの、少女が立っていた。

613 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 00:28:54
見る
騎兵
 
……ワカメのステータスが見れたりして

614 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/17(火) 04:21:50
見る の 騎兵。
ワカメはなんというかこう、相手をわきまえてくれと言いたい、勿論笑いながら。

615 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/17(火) 04:22:38
「う、うわ……」
隣室からの声が漏れてくる。
その声だけで、その部屋に集まった女性陣は沈黙し赤面した。
時折声と違う『音』まで隣室に漏れてきて、全員動きさえ止まっている。
薄く開けられた襖から覗き込むことをしようとして、全員が躊躇していた。

「ま、仲が良いのは良いんだけどね……」
絞り出すように声を発そうとし、もうちょっと自省して貰いたかったと思ったのは遠坂凛である。
彼女個人としては、二人の仲が良いのは――多分――構わないのだが。

「は、はわわわ……」
「す、凄い声、だね……」
ごくりと、口中に残った僅かな水分を飲み込む音が僅かに漏れ、誰の耳にも届かず掻き消える。

……集まった女性陣の仲で一際顔を赤くしている少女――改めて考えれば驚くことに彼女のサーヴァント――二人が居るのが問題であった。
未成年どころか年齢一桁な少女達には明らかに刺激が強すぎる音と声である。
開けられた襖を覗き込むだけの勇気は無いようだが、その代わりに聴覚を全開にして襖の先の音に聞き入っている。
『そう言った』事への知識も無さそうな二人は、それを実践している瞬間を耳にしてどんなことを考えているのか、興味はあったが誰かに向けて口を開いたらその衝動に任せて隣の部屋に叫びながら乗り込んでしまいそうで、それは出来なかった。

とはいえ、それはその場の誰も彼も似たような物で、瞑想するように目さえ閉じて襖の先の光景を想像、というよりも妄想している者さえ居た。

その当人である氷室は自らの妄想で自滅しかけたが、頭を振って妄想をなんとか振り払い、この場に由紀香を連れてこなくて良かったと本気で思った。
体調が万全でない上に――いや、万全であってもか――そう言ったことにまるきり免疫のない由紀香がこの声を聞いていたら目を回して倒れてしまうだろう。
かくいう己自身にしても、座っているのに体のバランスを崩して倒れそうになってしまっている程にふわふわとした感覚を嫌と言うほど味わっている。
下手に豊かな想像力が災いした。
文字から情景を読み取ることへの経験の高さ故なのか、音と声からだけでその光景が次々と思い浮かんでしまうのだ。
そんな事を考えている間に、さらに二人の声が加速しているのが聞こえてきて、妄想せずとも体温は上がっていく。
そう言った本などから得られた知識はあっても経験は残念ながら、無いわけで。
もうこの際前後不覚に陥ってこの場で『経験を積んで』しまってもいいんじゃないかなあ、なんて考えていた。

ふと思いついて、ちらりと薄目を開き、他の面々に視線を移してみる。
最初に目についたのは、まあ親友と言っても良い黒豹である。
顔を手で覆って隠しているが、駄々っ子が嘘泣きをするときのように目の部分はばっちりと開いている。
襖との距離があるから例え開いていても見えはしないのだが、興味は浜辺に打ち寄せる波のように次々と湧いては消えて行くのだが、近付くだけの勇気はなく、この距離と僅かに開いた隙間から見えはしないかと目の力を集中させるだけに留まっている。
それは隣で床に伏せて聞き耳を立てている名城も同じで、彼女の思い人へのアプローチの参考までに、と軽く考えていたのだが既に感情の水位は溺れるに余りある状況で、とてもではないが学ぶ、とか参考にする、なんて事が出来る精神状態ではない。
立ち上がろうにも、この昂ぶりからすれば立ち上がれば即座に足がもつれて倒れることは確実に思えた。

そしてこの部屋に集まっていた最後の一人であるルヴィアは、完全に思考が止まっていた。
故郷フィンランドに連れ帰り子供は何人、なんてレベルまで考えていたのだが、これほどに生々しい声と、そこから想像される獣のような行動。
それを突きつけられてあっさりと受け入れられるような状態ではなかった。
彼女自身、知識は豊富だったが経験の方は完全無垢な状態である。
最初の数分位までは『ま、まあ……愛人の一人や二人許して差し上げてよ?』なんて余裕で構えていたが、無限かと思うほどに加速し続ける二人の声と音で思い切り気をやってしまっていた。
思考は停止し、動きすらも停止し、それでも聴覚だけは正常に脳を侵し続けていた。

そんな状況が続き――


ガーベラ:最初に限界を迎えたのは遠坂であった
バンダール:最初に限界を迎えたのはルヴィアであった
バルトーク:最初に限界を迎えたのは氷室であった
ヴァローナ:最初に限界を迎えたのは蒔寺であった
アマネセル:最初に限界を迎えたのは名城であった
ポリペイモス:最初に限界を迎えたのはなのはであった
ゾンダーエプタ:最初に限界を迎えたのはフェイトであった
フォートセバーン:隣室での『事』が終わり、昂ぶりをどうにか抑えて全員がそそくさと立ち去った

616 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 04:52:42
バルトーク:最初に限界を迎えたのは氷室であった

限界を迎えるとどうなるのか気になるところですが氷室で

617 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 05:22:39
バルトーク

618 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 05:32:13
バルトーク:最初に限界を迎えたのは氷室であった

このスレ的に氷室以外はありえない

619 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 08:15:04
ポリペイモス

おかしいなあ……どうしちゃったのかな
ラブラブなのは判るけど、この家には大人数いるんだよ
普段のときは気にしてて、その最中は全く無視じゃ、
普段の警戒、意味無いじゃない
ちゃんと寝静まってからにしようよ
ねえ、私の指摘、
私の倫理観、そんなに間違ってる?
 
少し、頭冷やそうか……

620 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 08:50:39
バンダール:最初に限界を迎えたのはルヴィアであった

621 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 09:25:39
ヴァローナ

622 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 10:09:14
>>619に吹いたのでポリペイモス

623 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 11:44:24
見る:ステータス情報を見ます。
騎兵:ボディスーツの、女性が立っていた。

ヴァローナ:最初に限界を迎えたのは蒔寺であった

624 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 13:24:26
ポリペイモス
>>619の魔王の改変にやられたw

625 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 13:25:53
ポリペイモス

626 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 13:41:09
これでラスト。ポリペイモスだ!

627 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/17(火) 14:43:55
言峰神父との関係及び士郎との関係を話し終えたのだが、いまだ一人疑っている人物が
いた。もちろんその名はバゼット・フラガ・マクレミッツ。

「藤村さん、貴方が衛宮士郎の保護者である事も正体を隠していた理由も理解できます」
「うんうん。それじゃあ―」
「ですが、まだ完全に信用する事はできません。貴方が本当にライダーのマスターで
サーヴァントを隠し持っていて何かを狙っているという可能性は消えていません」

職業病なのだろうか、バゼットさんはすげー疑り深い人であった。
確かに初対面の相手からしてみれば今の私は信用されなくてもしかたないのかもしれない。
むしろこの時点で警戒が解けた表情を見せているカレイド組とかの方が油断しすぎのよう
にも思えてくる。

しかし、私は昔も今もライダーのマスターというものになった事なぞこれっぽっちも
ありはしねえ。
モハメド百世という名前、エジプトから来た魔術師という肩書き、遠坂さんに
サーヴァントが秒殺された事、これらの発言はみーんなただのでっちあげなのだ。
もちろんその辺はバゼットさんも分かってはいるのだろう。その上で完全には信用
できないと彼女は言っているのだ。
ならば言葉での説得はもう通用しない。信頼を勝ち取るためには体を張らねば。

「えーつまりバゼットさんはこう言いたいわけですね?現状でマスターでない証拠を
示せと」
「…はい」

少しの思考の後バゼットさんはこれから私のやろうとしている事を理解した。
襖を開けて二人で他の人達を部屋の外へ追いやる。

「はいはーい、お前ら出てけでてけー。んじゃ士郎、お姉ちゃんちょっと身の潔白
証明してくるわ」
「ん?わかった。無理はすんなよ」

顔を赤くするでもなく普通に部屋を出て行く士郎。
どうやらこれから私がバゼットさんの前でストリップショーをやるという事に全く
気付いていない様子。その朴念仁ぶりに涙が止まりません。

「じゃ、始めますか」
「はい、始めましょう」

628 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/17(火) 14:44:44
士郎を含む全員が部屋から出て行ってから五分、

「藤村さんすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「バ、バゼットさん顔上げてください!私気にしてませんから!」

脱いだ着ぐるみの上に服も下着もたたんで積み重ね完全にスポンポーンになった私は
額から煙が出るほどの勢いで土下座をするバゼットさんを落ち着かせようとしていた。

私の体には当然令呪などなく、バゼットさんが私の全身に解呪系統の魔術を使用し、
隠されたものを見ようとしても、見つかったのは数時間前着ぐるみの上から刻まれた
握り拳大のアザ十数個のみ、もちろんバゼットさんあなたを犯人です。

「私は嫁入り前のしかも無実の女性に何てことをしてしまったのか!こうなったら、
もうこうするしかありません!!」

スポポポーン。
小さく跳躍し、着地までの間に全ての服を部屋の四方に投げ捨てるバゼットさん。
全裸でアザだらけの東洋人女性と全裸で涙目の西洋人女性が向き合うという
それなんてエロゲなしちゅえいしょんになってしまった。

「さあ、私のフラガラックを好きなだけアンサラーしてください!」
「い、いや私のアザなんて着ぐるみの上からのパンチだったからほっとけば数日で直るし、
私でも魔術使えばもう一回隠し直す事できるし、ってゆーかフラガなんとかを
アンサラーとか英語以外の外国語で言われてもちょっと困ると言いますか―」

ここで私はバゼットさんの横を抜け廊下に続く襖に手を掛ける。
こんだけ大きい声で今二人とも裸ですよ的ニュアンスで喋っていれば確実に何人かは
この襖の裏で聞き耳を立てているに違いあるまい。

一気に襖を引っ張る。男共が雪崩のように部屋内に崩れ落ちてきてドタバタの中
バゼットさんは笑顔を取り戻す―という展開のはずだったのだが、


「・・・誰もいねーのである」
「えー!」

私達の裸に興味がないとでも言うのだろうか、誰も聞き耳など立てておらず、
襖の音が空しく響いただけだった。でも不幸中の幸いかバゼットさんは復活、
不満がショックを上回ったみたいである。

「おーい、しろー、どこー?」
「言峰ー、今なら覗き放題ですよー?」
「藤ねえー、そっちはもう終わったのかー?」

返事は庭の方から聞こえてきた。あいつら私達のヌードイベントをスルーして一体
外で何をやっておるのだろうか。

【選択肢】なにげにパワーうぷイベント。
魔:バカが士郎の大事な所を指で・・・。
知:モジャが士郎の体液をすくい取り・・・。
速:アホが士郎の腰をロープで縛り・・・。
運:ロン毛が秘所を指し示し・・・。
器:クールが棒状の物を士郎に・・・。
笑:クソが士郎のスカートの中に頭を突っ込み・・・。

629 :まとめ:2007/07/17(火) 14:59:49
はじめてのさーう゛ぁんと
見る 騎兵(>>610、611、613、614、623)決定済
 
隣町での聖杯戦争
ポリペイモス(>>619、622、624、625、626)

630 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 15:34:48
笑
で。

631 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 17:15:42
知

632 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 19:20:07
器

633 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 19:57:23
器

634 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 20:17:02
知
 
モジャに期待

635 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/17(火) 22:59:44
器

636 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 03:01:02
知:モジャが士郎の体液をすくい取り・・・。

これしかないだろう、ミルク的に。

637 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 03:41:37
あまり酷くなさそうなのがいいかも。
酷くなりそうで
速

638 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 13:25:56
魔:バカが士郎の大事な所を指で・・・。

639 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/18(水) 15:33:06

  ……別に、ゆっくり行っても問題ない。
  土曜日なので授業は半日で済む。
  午後から時間は充分取れるから、一成の手伝いはその時でいいだろう。

 「さて、と」

  それでは、一日を始めるとしよう。



  時刻は七時半になろうとしている。
  朝の部活動がある桜と藤ねえはとっくに家を出た。
  これから家を出るかという時になって、ふと昨日、はやてに言われた事を思い出した。

 《ちゃんと持ってなあかんよー。最近は物騒やから》

 「お守り、か」

  部屋に引き返し、引き出しを開ける。
  奥の小箱を取り出すと、そこには十年前から少しも変わらない、衛宮士郎の『お守り』があった。
  ―――十年前の火災の中で、唯一手放さずに残ったモノ。
  金属製のそれは拳銃の弾に似ているが、切嗣(オヤジ)が言うには違うものらしい。
  火薬も信管も無く、飛ばす弾頭も無いんだとか。
  ……切嗣が何故そんなに銃に詳しかったのかは、今もって謎のままだ。

 「一応持っていくか」

  胸ポケットに入れて玄関へ。
  戸締りを確認して、改めて出発した。



  予鈴の五分前に到着。
  校庭には登校中の生徒も多く、活気のある朝の風景を醸し出している。

 「…………?」

  だが、どこか違和感があった。
  学校そのものはいつも通りだ。
  何の変哲も無い、日常風景である。

 「……気のせい、か?」

  何の変哲も無いはず、なのだが。
  捉えどころの無い感覚が、どうにも拭い去れない。
  普通の風景なのに、ところどころに陽炎みたいな“ゆらぎ”があるような。

 「……疲れ、取れてないのかな、俺」

  軽く頭をふって、思考をクリアにする。
  気を取り直して校舎へ足を向けた。



  土曜日の学校は早く終わる。
  午前中で授業は終わり、そのあとは一成を手伝い、備品の整備の続きを行い。
  気が付けば、日はほとんど沈みかかっていた。

 「さて、そろそろ帰るか」

  荷物をまとめて教室を後にする。

  と。

 【Paroxysm】:ばったり慎二と出くわした。
 【Urborg Panther】:陸上部の後片付けが目に入った。
 【Crystal Chimes】:陸上部の後片付けが目に入った。
 【Troubled Healer】:陸上部の後片付けが目に入った。

640 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/18(水) 15:34:20
運:ロン毛が秘所を指し示し・・・。

641 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 18:34:07
陸上部は、上から蒔寺、氷室、三枝って感じかな。
なら、
 【Crystal Chimes】

642 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 19:57:22
【Troubled Healer】

643 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 20:58:31
【Crystal Chimes】
氷室スキーとしてはコレを選ばずにはいられない

644 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:18:23
【Crystal Chimes】

645 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:28:10
【Crystal Chimes】

646 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:33:42
【Crystal Chimes】

647 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:34:54
さすがこのスレの氷室人気は異常だぜ!!

648 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:39:17
器にリーチ

649 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 21:43:17
一昔前は美綴さんが一番人気だったのにね。
まあ、4票までは集まっても5票目が入らない虎よりマシか……

650 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/18(水) 21:47:17

見る:ステータス情報を見ます。




【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐 慎二
【真名】??
【性別】男
【身長】185cm
【体重】65kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力 B 耐久 B 敏捷 B 魔力 C 幸運 A+ 宝具 ??
【能力】
 対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

 単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【保有スキル】
 壁面接地:A
  壁に対して、落ちることなく立つ能力。Aならば、天井にも立つことが可能で、半日はその状態を保てる。
  また、自分に有利な足場を確保する能力でもある。Aならば、どのような地形でも足を取られることなく、攻撃が可能。

 カリスマ:E
  街中で通り過ぎたとき、10人中1〜2人が振り返る程度。

 女ったらし:A
  敵が女性だった場合、幸運を除く全ステータスが1〜2ランク下がる。
【宝具】
 ??
【特記事項】
 サーヴァントのくせに、生意気なやつだ。許せない。



【CLASS】わかめ〜いけいけパッション2007〜
【マスター】O☆MA☆E
【真名】わかめ
【身長】わかめ3枚分
【体重】わかめ625枚分
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力 E 耐久 E 敏捷 E 魔力 − 幸運 B 宝具 D
【能力】
 対魔力:A++
  どんな魔術もHEAD-CHA-LA☆避けたり再生したり自爆したりして、ありとあらゆる魔術を無効化だ・ZE☆
  だけど、魔法と暴力と塩には弱いみたい。だって、WAWAWA・WAKAMEだから♪
【保有スキル】
 カリスマ:E
  街中で通り過ぎたとき、10人中1〜2人が振り返る程度。

 女ったらし:B
  敵が女性だった場合、幸運を除く全ステータスが1ランク下がる。(ただし、相手が自分に反抗的だった場合無効。強気に出る・ZE★)
【宝具】
 増殖若布〈〈ドリームパッション〉〉: E
 種別 ?? レンジ − 最大補足 ??
  髪の毛が伸びる。

 煌めく純白のブリーフ〈〈ブリーフ・スプラッシュ〉〉: D
 種別 対軍宝具 レンジ 1〜35 最大補足 5人
  ブリーフを弾丸のように放射する。一つあたりの攻撃力は低いが、数と精神的衝撃で攻める。
  最大射程は半径20メートルとかそうじゃないとか。
【特記事項】
 僕格好良い。僕強い。僕偉い。僕魔術師。僕マーヴェラス。僕ファンタスティック。僕すごい。僕さぁ、ボクサーなんだなんちゃっ・TE☆








〜〜〜↓ここから、作者の言い訳〜〜〜

ごめんなさい。>>610の書き込みを見て、『サーヴァントのステータス表はマスターによって違う』という設定を思い出しました。期待していたらごめんなさい。エミヤン基準でごめんなさい。むしろ『ぼくのかんがえたサーヴァント』のコピペでごめんなさい。
お詫びに、>>613のワカメのステータスを載せます。

〜〜〜↑ここまで〜〜〜

651 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/18(水) 21:50:50

騎兵:ボディスーツの女性だった。





 ナイスバディ子さんでした。

「ちょっと、俺と楽しいことしない?」

 ナイスバディ子さんの主に胸と腿に視線を注ぎながら言う。

「…………」

 しかし、ナイスバディ子さんは、冷ややかな視線で――軍用ゴーグルのようなもので目を覆っていたが――こちらを見るのみ。

「どうした、ライダー。何か用か?」
「……! 敵〈〈ライダー〉〉!!?」

 唐突な――あまりにも唐突すぎる敵サーヴァントの登場に、俺は遅らばせながら身構える。

「ん? ああ、そう構えるなよアーチャー。彼女『も』僕のサーヴァントさ」
「サーヴァントを二人……?!」
(アンサラーちゃん、こういうのもありなのか?)

 心の中で問い掛ける。だけど、いつまで経ってもアンサラーちゃんからの返事はなかった。

「私には用はありません。マスターの意向に従ったまでです」

 俺の驚きを余所に、ライダーさんはクソガキに話し掛ける。

「僕の? ……ああ、もうこんな時間なのか。そろそろ行こうか」

 クソガキは左手の腕時計を確認して、薄暗い部屋の中、唯一ある上り階段へと向かった。
 ライダーさんも、従うようにクソガキの二歩後ろを歩いて行く。

「おいおい、これから二人でお楽しみかよ」

 全く、危機感のないマスター様もいたもんだ。

「うん? ……あぁ、そうか。んー……」

 クソガキは、俺を遠慮なしにじろじろ眺めて、何やら唸っている。

「うん。身長はあるし、顔も僕に劣るとは言え良い方だ。コンビとしては良いかもな」
「ムカつくやつだな。シメっぞ」
「誉めてやってるんだ。素直に喜べよ」

 調子に乗りだしたのか、先程から三割増しのムカつき具合だぜ! 噛み殺してぇ!!

「よし、決めた。お前も着いてこい。服は僕のを貸してやるから」

 言うが早いが、クソガキは俺の腕を掴んでさっさと歩きだした。

652 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/18(水) 21:52:12

 着いた先は、クソガキの部屋だった。
 机と、座テーブルと、ベッドと、バカでかいクローゼット。それから、姿見。
 一般的な学生の部屋だった。

「どれが良いかな……丈も袖も短くなるだろうし……あ。桜が間違って買ってきやがったLサイズがあるじゃないか。一応とっておいて正解だったな。あとは下か……」

 部屋に着くなり、クソガキはクローゼットに顔を突っ込み、服を漁りだした。

「ほら、さっさと着替えろよ」

 しばらくして、オレンジ色のフード付きパーカーと、薄いブルージーンズをこっちに放って、クソガキは出ていった。

「何だってんだ?」

 そんなに俺のカッコが今一つか? と、部屋にある姿見を覗き込んで――。

 ――、…………。

 絶句した。
 記憶していた俺の姿と、違いすぎて。
 髪の毛が、かなり長かった。セミロング――男の場合でもこう言って良いのか?――の黒髪。しかし、先の三分の一ぐらいは、くすんだオレンジ色に染められている。
 顔が、かなり大人びていた。目付きは鋭く、顎は引き締まり、彫りが深くなっている。昔の名残は、相変わらずつけているピアスが5、6個。
 背も伸びて、体もそれなりに鍛えられている。
 服に至ってはデタラメも良いとこだ。表が明るいオレンジ色、裏が闇のような藍色、というリバーシブルのコート。藍色のスラックスに、白いTシャツ。Tシャツには、歪んだ逆十字が、赤で描かれていた。

「……マジかよ」

 確かに、このカッコじゃあ着替えさせられるわな。つーかこんな服を選んだのは誰だ。俺か。ガッデム。

「着替えるか……」

 俺は、クソガキから渡された服に着替えた。髪の毛を、コートのポケットに入っていたゴムで髪の毛をまとめると、何とか『見られる』カッコになった。

「よし、さっさと行くぞ」

 部屋を出ると、クソガキとライダーさんが待っていた。

「ちょっと待ってくれ。一体どこに行くんだ?」
「あれ? 言ってなかったっけ。街だよ。ああ、ついでにお前にこの辺を案内してやるよ」
「何しに」
「聖杯戦争を勝ち残るために、ちょっとね」

 クソガキは、「もういいだろ。時間がもったいない」とでも言うように、踵を返して歩きだした。

「何だってんだ……」

 俺は、クソガキに聞こえないように悪態を吐いた。
 だから、聞こえなかった。

「『食事』ですよ……」

 ライダーさんの呟きが。



「どうだい、僕達とお茶しないかい?」
「断る。と言うか、どういうつもりだ間桐。お前は今日、体調不良で欠席ではなかったか?」
「いやぁ、美人の顔を見たらすっかり良くなったよ」
「そうか。その『美人』さんとやらは、どうやら良質の水を持っていたらしいな。――しなびた海藻がもどるぐらいの」

 はっはっはっー、と。聞く者の心を締め付けるような笑いが起こる。
 ……クソガキが――ことここに至って、クソガキの名前が『マトウ』であることが分かった――街に出て最初にしたことは、ライダーさんとのデートでも俺の案内でもなく、ナンパだった。
 そこまでは良いのだが、どうも、クソガキは声をかける相手を間違えたらしい。
 一人は銀髪ロングの女子で、全体的に『きりり』とした印象を持っている。合格。
 もう一人は栗色の髪をセミロングとロングの中間にした女子で、『ほにゃっ』とした空気が流れてる。合格。
 だがこの二人、何と同じ学校の知り合いだったのだ! しかも、仲が悪い部類の。
 さっさとターゲットを変えれば良いものの、クソガキのプライドか、食い下がってしまった。結果、引くに引けない状況に。
 しかも、あのくどき方はいけない。あれじゃあ、最初から自分に好意を持った相手にしか通用しない。ナンパの極意とは、例え他人であっても、自分のことを『好き』と言わせるものだ。
 ……あ。逆ギレまで始めた。見てらんねぇや。

653 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/18(水) 21:57:14
「ナンパの七つ道具〈〈ミッション・エグゼキュート〉〉――第一印象〈〈ファーストステップ〉〉・心震言〈〈セカンドステップ〉〉――」

 俺は、『宝具』を発動し、女子二人に近づいた。

「――マトウ、そこまでにしとけよ。お嬢さん達が困ってるだろ?」

 そして、いきり立っているクソガキの肩を掴んで、下がらせた。

「――む?」
「あ――」

 いきなり登場した大男に、銀髪眼鏡っ娘は眉をひそめ、栗色ほにゃっ娘は体をびくつかせた。俺は女子二人に笑いかける。

「いやぁ、ごめんね? 迷惑かけちゃったみたいで」
「いや……迷惑だったが、いつものことだし……しかし、助かりました」

 そう言って、銀髪眼鏡っ娘は頭を軽く下げた。

「アーチャー!? どういうつもりだ!」
「どういうつもりも何も、見てられなかったんだよ」

 ひょい、と肩をすくめておどけてみせる。

「弓使い〈〈アーチャー〉〉? 貴方の名前なのか?」
「いや、あだ名だよあだ名。弓道やってるから。本名はアーリヒクス・フルンディングって言うんだけど、長いし覚えにくいだろ?」
「弓道やってるんですか? 衛宮君と一緒ですね」
「エミヤ?」
「あ、ごめんなさい。私の……知り合いで、弓道が物凄くうまい人なんです」
「へぇ……まあ、俺はどことも知れぬ野郎の名前より、君達の名前が聞きたいな」
「む……失礼した。私は氷室 鐘と言う」
「わ、私は三枝 由紀香です」
「ふむふむ、鐘ちゃんに由紀香ちゃんね。よろしく!」

 女子二人……銀髪眼鏡っ娘の鐘ちゃんと、栗色ほにゃっ娘の由紀香ちゃんと握手をする。

「ところで、名前からして外国の方とお見受けするが……こちらには観光か何かで?」

 鐘ちゃんが、眼鏡をきらり、とさせて聞いてくる。おそらくはこの質問で、俺とクソガキとの関係を探ろうと言うのだろう。中々に狡猾。

「そんなに堅苦しくしなくていいよ。普通に話してOKだよ?
 ……まあ、前から日本には興味あったから、ほとんど家出同然で飛び出してきたんだよ。で、昨日たどり着いたは良いんだけど、資金が底を尽きちゃって。そんな時にマトウに助けてもらってさ。今日もこうして、学校を休んでまで街を案内してくれて、本当は良い奴なんだぜ?」
「そうだな。しかし、それは良い奴ではなく、馬鹿と言うのだよ」

 違いない、と二人して笑う。由紀香ちゃんも控え目に笑っていた。

「あ、そうだ。良かったら、君達も街を案内してくれない?」
「え? でも……」
「充分なのではないか? そちらには間桐がいるだろう?」
「だ・か・ら! 着いてきてほしいの! ぶっちゃけ着いてきてください!!」

 少し涙目になって、懇願してみる。しばらく熟考していた鐘ちゃんだったが、やがて由紀香ちゃんの方を見て、

「どうだろう? 私は構わないと思うのだが」
「う、うん。私も良いと思う」
「じゃあ決まり。行こうぜ☆」

 俺は、二人の肩を失礼にならない程度に叩いて、歩き出した。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!!!
 後ろで、わかめが怒りで揺れていた。

「(お前……何をした!?)」

 クソガキが、小声で怒鳴ると言う器用なことをかました。

「(何、ちょっと宝具をね)」
「(宝具だって? お前、どこの英霊だよ。アーリヒルト・フランベルだっけか?)」
「(ああ、それ、偽名ね)」
「(はあ!!?)」
「む? どうかしたか?」
「いやいや何でも〜」

 俺は笑いながら、スキップしそうな心持で街を歩いた。

「……なあ、由紀香」
「なに? 鐘ちゃん」
「私達、何かを忘れていないか?」
「私もそんな気がするんだけど……」
「「う〜ん……」」

 その頃、鐘ちゃんと由紀香ちゃんがいたあたりで。

「おーっす、鐘っちに由紀っちお待たせっていねぇえええぇぇ!!? どういうことだよ!? 二人でランデブーかよぉおおぉおぉぉぉおぉ???!」

 黒豹が吠えていたとかいなかったとか。



     ステータス情報が更新されました。

【第一群から一つ、第二群から一つ、選んでください】
【どちらかが先に決定したら、決定しなかった方の選択肢だけを選んでください】

 第一群
見る:ステータス情報を見ます。
見ない:ステータス情報を見ません。

 第二群
眼鏡:俺は、鐘ちゃんに案内してもらった。
ほにゃ:俺は、由紀香ちゃんに案内してもらった。
わかめ:――ふと気がつくと、路地裏にいた。

654 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 22:13:24
眼鏡!

655 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/18(水) 22:20:18
見る & ほにゃ

氷室分はきっと他の先生方が満たしてくれるさ

656 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 00:17:36
見ない
ほにゃ

657 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 00:18:35
見ない
わかめ

658 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 01:12:31
見るほにゃ

659 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 02:04:01
見る
わかめ

「見るわかめ」ってなんか増えるわかめみたい(ry

660 :sage:2007/07/19(木) 02:13:44
見る
わかめ

661 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 04:01:33
器で決定。
見るで決定。
わかめでリーチ

662 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 04:33:30
眼鏡

663 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 04:40:33
わかめ
これで決まり。

664 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/19(木) 22:12:09
見る:ステータス情報を見ます。





   ステータス表【更新した情報を表示しています】
【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐 慎二
【真名】アーリヒクス・フルンベルジュ(偽)
【ステータス】筋力 B 耐久 B 敏捷 B 魔力 C 幸運 A 宝具 C
【宝具】
 ナンパの七つ道具〈〈ミッション・エグゼキュート〉〉: C
 種別 対人(対軍)宝具 レンジ 1〜10 最大補足 5人
  彼の生涯で培ってきたナンパ技術を、宝具クラスにまで昇華させたもの。相手のステータスを変化させるものが多く、その成功率は相手の精神力・幸運・対魔力によって左右される。
  『七つ道具』の名の通り、七つの能力を持ち、普段は装飾品のようにまとっている。同時発動は3つまで。持続時間は最大1時間程度。
 第一印象〈〈ファーストステップ〉〉
  保有スキル『カリスマ』のランクが、異性に対してのみ1〜2上がる。
  普段は口のピアスになっている。
 心震言〈〈セカンドステップ〉〉
  相手の心を『射抜く』言葉を放つ。射抜かれた異性は、判断力が低下する。
  普段は右手の指輪になっている。
 以下不明。
【特記事項】
 サーヴァントのくせに、生意気だ。許せない。
 僕よりモテる。許せない。


【CLASS】ライダー
【マスター】間桐 慎二
【真名】メデューサ
【性別】女
【身長】172cm
【体重】57kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力 C 耐久 E 敏捷 B 魔力 B 幸運 D 宝具 A+
   (以下・本編に準規)
【特記事項】
 こいつも、何故か僕に反抗的だ。許せない。

665 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/19(木) 22:13:10
わかめ:――ふと気がつくと、路地裏にいた。





 ――どこで、間違えた?

 どさっ……!

「くっ……」
「鐘ちゃん!」

 ――四人で、俺と鐘ちゃんと由紀香ちゃんとマトウで街を歩いていた。

「止めろ! 離っ、」

 ザブシュ。

「……ぁっ……か、はぁ……」

 ズル、ズル、ゴクリ。

 ――マトウが、「寄りたいところがある」「こっちが近道だ」と路地裏に行き……。

「鐘ちゃん!? 鐘ちゃぁん!!」
「ひぎっ、あ、あああ、あぁぁ……」

 グビリ、グビリ、グビリ。

 ――そこで、今の今まで姿を消していたライダーさんが現われて、鐘ちゃんを襲った。

「何、してやがる……!!」

 突然のことに硬直していた体を、強引に動かす。鐘ちゃんに覆いかぶさっていたライダーさんを引き離す。

「『何』って……食事ですが?」

 ライダーさんが、整った口を動かす。その口は、血で汚れていた。

「ふざけんなよ、その『何でこんなこと聞くんだろう』みたいなテンション。噛み殺すぞ」

 両目にありったけの殺意を込めて、ライダーさんを……ライダーを睨む。

「……まあ、嫌悪するのは構いませんが。そのままでは、貴方は消滅しますよ?」
「あぁ? 消滅だぁ?」
「気付かないのですか? マスターからの魔力供給が一切無いことに」
「何を馬鹿、な……?!」

 言われて、ようやく気付く。俺の魔力が、底を尽きかけていることに。
 俺はクソガキを、睨むように見据える。僅かにつながったレイ・ライン。しかし、そこから流れてくるはずの魔力は、皆無だった。

「馬鹿な……魔力が、無い?」
「マトウの、マキリの家計は、すでに魔術師としては落ちています。当然でしょう、一人息子が、魔力も魔術回路も持たない『魔術師』では」
「……いい加減にしろよ、ライダー。お前は黙って魔力を吸ってろ」
「…………」

 ライダーは、黙って一歩引く。しかし、吸血は再開しない。当然だ。鐘ちゃんの顔は青ざめ、貧血を起こして倒れている。これ以上は死んでしまう。
 ライダーに一般人を殺す意思が無いことを確認した俺は、クソガキへと向かい合った。

「ライダーが言ったことは本当か」
「……ああ、悔しいが本当さ。僕には、魔力も魔術回路もない。でもマスターだ。そら、聖杯戦争を勝ち抜きたかったら……消滅したくなければ、『喰え』」
「ひっ……!?」

 今の今まで、恐怖で動けなかった由紀香ちゃんは、クソガキの視線を受け、一歩下がる。



 魔力は、無くなりかけている。クソガキからの供給は、望めない。
 このままでは、消滅してしまう。消滅してしまえば、俺の望みが叶わなくなってしまう。



 恐怖に震える由紀香ちゃんを見ながら、俺は――。

666 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/19(木) 22:14:16



「――断る」
「は?」

 俺の言ったことが理解できなかったのか、クソガキの口から間抜けな音が聞こえた。

「何度も言わせるんじゃねぇよ。俺は、由紀香ちゃんを『喰わない』」
「なん……だってぇえぇぇぇ!!!!」

 呆気にとられた顔から一転、クソガキは憤怒の形相で俺に掴み掛かってきた。

「おまっ、お前も、お前も僕を馬鹿に! 馬鹿にするのか!? 僕は魔術師だ、マスターだ、偉いんだ! だがら言うごどを聞げ!!」
「だが断る」
「くぉ……! ……ならぁ、ふぅー……ならもぉいぃ……ぐるるる……」

 突如。クソガキの気配が変わった。

「僕のぉ!! 『僕の言うことが聞けないなら、お前は消えてしまえ』ぇぇぇぇ!!!!」

 カッ! と、クソガキの左手が赤く光った瞬間。

 ドクン――!!

「ぎっ!? ……が、ばぁ!!」

 体に、これまで経験したことが無いような重圧がかかり、膝をつきそうになる。
 圧倒的な喪失感。途方も無い欠落感。息苦しい、息苦しい、生き苦しい。

 バヂィッ!!

 そんな体に鞭打つように、青白い電光が俺の体を苛んだ。
 自分の存在感が、急激に薄れていく――俺の魔力が、急速に失われていく――。何故!? さっき、クソガキの左手が光っていた。そして、この呪いにも似た強迫観念。これが、令呪の、強制力……!
 眩暈がする。認識力が、低下する。俺は、■は、消える? いやだ。いやだ。きえるのはいやだ。望みもかなえてないのにきえるのは……。

「ア、アーチャーさん!? だ、大丈夫ですか……?」

 ああ、こんな時でも俺の心配をしてくれるのか、■紀香ちゃんは。お礼に、■■を貰ってあげよう。

 一歩、近づく。息苦しさが、消えた。
 二歩、近づく。魔力の流出が、止まった。
 三歩、近づく。完全に、自由を取り戻した。

「良かった……アーチャーさ、んぐっ!?」

 さっきまで苦しんでいたのに、微笑みすら浮かべている俺に安堵したのだろう。笑いかけてくる由■香ちゃんの唇を、奪った。

「んー!? んーーーー!!!」

 その途端、性交にも似た甘美な感覚と共に、由紀■ちゃんの魔力が流れ込んでくる。
 ■■香ちゃんは、両腕で俺の胸を押し返そうと踏ん張っていた。勿論、サーヴァントである俺には屁でもない。だけど、鬱陶しいな。

「〜〜〜、ぷはっ! あ、あーちゃーさ、ふ、ぅん!」

 いったん唇を離し、息を吐いたところでまた塞ぐ。また離し、塞ぐ。離し、塞ぐ。離して、塞ぐ。やがて軽い呼吸困難に陥った■紀■ちゃんは、抵抗する力もなくなり、両腕を下に下ろした。
 俺は満足して笑うと、さらに唇を押し付けた。

「んん、む……ぅぅぅ。〜〜〜っん」

 じわり、じわりと。魔力が流れ込んでくる。自分の存在が満たされていく。
 ああああああ、だけど足りない。これじゃ足りない圧倒的に足りない。

「ん……んぐぅ!? ふひゃ、はっ、いひゃ! や、やええくらふぁ、ふゆぅ……」

 もどかしくなった俺は、舌を由■■ちゃんの口に突っ込んで、蹂躙した。奥にわだかまっていた魔力が、どろっと俺の口に注ぎ込まれる。
 しばらく口の中で魔力を転がした後、俺は■■■ちゃんの制服に手をかけて、一気に引き裂――。

「――おいっ、そこで何をしている!?」

 ――こうとした寸前。路地裏の入り口の方から、誰何〈〈すいか〉〉の声が聞こえてくる。
 驚いてそちらを見るも、逆光となってよく見えない。

「ちぃっ、ライダー!」

 クソガキの、慌てた声。それに素早くライダーは反応し、鐘ちゃんと由紀香ちゃんの目を――いつの間にか、ゴーグルは外されていた――見る。
 途端、崩れるように倒れる二人。

667 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/19(木) 22:15:09
「ライダー!? 何を……!?」
「話は後です。行きます!」

 ライダーはクソガキを抱えて、壁から壁へと飛び移り、雑居ビルの屋上へと姿を消した。
 俺も、仕方なく追いかける。

「飛んだ!? ま、待て!!」

 俺は、ちらりと振り返る。詳しくは分からなかったが、目の強さが、とても印象的な少年だった。

(……奴なら、あるいは)
「ナンパの七つ道具〈〈ミッション・エグゼキュート〉〉――心震言〈〈セカンドステップ〉〉、安定狙撃〈〈サードステップ〉〉――」

 俺は、一瞬で矢と弓を作り上げると、矢に少量の魔力を込め、少年に中らないように放った。

 後は、気付いてくれることを祈り、全力で離脱した――。



   【interlude 1】

「飛んだ!? ま、待て!!」

 追いすがろうとするが、その前に男はビルの屋上へ消えてしまった。
 悔しさに歯噛みするが、今はそんなことをしている場合じゃない。視線の先には、倒れて動かない人が二人いる。

「おい、大丈夫か!? しっかり……ひ、氷室と三枝!!?」

 何てことだ。倒れていたのは、俺の知り合いだった。
 驚愕は一瞬、急いで二人の脈を計り、呼吸を確認する。――生きてる!
 俺はいったん路地裏から出て、通りすがったサラリーマンに、救急車を呼んでもらう。
 そして、いつまでも路地裏に、しかも女の子を寝かせておくのはマズイと思ったので、二人を抱えて路地裏から歩道へと運び出した。

 カツッ……。

 その途中で。俺は何か、固い物を蹴った。

「何だ?」

 氷室と三枝を寝かせて、救急車を呼んでくれたサラリーマンに任せる。
 俺は少し戻って、蹴りつけた固い物を拾った。

「……矢? 普通の物じゃないな。魔力の跡がある……」

 俺はいったん振り返り、誰も俺を見ていないことを確かめてから、集中する。

「同調、開始〈〈トレース、オン〉〉――!」

 落ちていた矢の、『構造』を『解析』する。
 すると、頭にイメージが沸き起こり、矢が消えてしまった。

「……どういう、ことだ?」

 魔術の構造は分かった。簡単なファミリアのような、伝言を残して消える使い魔の応用だろう。問題は、その伝言だった。その伝言は、ただ一言。

『マトウ』

 とだけ告げていた――

   【interlude out】





     ステータス情報が更新されました。

【第一群から一つ、第二群から一つ、選んでください】
【どちらかが先に決定したら、決定しなかった方の選択肢だけを選んでください】

 第一群
見る:ステータス情報を見ます。
見ない:ステータス情報を見ません。

 第二群
明鏡止水:家に帰って、俺はソファに寝っ転がっていた。
空間把握:……地下、逝ットク!?

668 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 23:32:23
見る
空間把握

669 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/19(木) 23:35:04
見る
明鏡止水

670 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 00:21:21
見ないで明水止鏡

671 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 00:39:00
見る 明鏡止水

672 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/20(金) 04:48:57
口中の水分はとうに乾ききり、心臓の鼓動は早鐘のように打ち続けている。
それに伴って体温は上がり続け、段々と目眩が激しくなり。
「きゅう」
目眩が三半規管で修正できる範囲を超え、足下の地面が喪失したかのように倒れ込んだのだ。

残った一同、音がして『まずい』と思うと同時に僅かに冷静さを取り戻し、倒れたなのはを抱えて即座にその場から離脱した。
その際に全員が足音一つ立てなかったのは驚きの一言であろう。

「とりあえず、水を飲ませて縁側で休ませましょう……それから私達も一回冷静にならないと危険ね」
「……うむ、確かに、このままでは二人の顔をまともに見られん」
その後、居間に直接戻ることも出来ず、赤い顔のまま言葉を交わした。


荒い呼吸を唐突に止めることは出来なかった。
「……ん?」
だが貪るように豊かな胸に貪りついた舌の動きが唐突に止まった。
腰の動きと共に漏れ出してしまう声も、その声に酔いしれるように動き続けていた腰も、その動きを止めていた。
「どう、したんですか?」
唐突な停止に、桜が僅かに不満と疑問を漏らす。
「いや、何か聞こえたような気がしたんだが、桜は何か聞こえなかったか?」
「……いえ、私は全然、それよりも、あと一回だけ、良いですか?」
結局、二人は物音に大した注意を払うことなく、ここ数日分の性欲を一気に解消した。


二人が後始末を終え居間に戻ろうとした頃には、夕食の予定時刻は疾うに過ぎていた。

「……ん?」
縁側に誰か居るな。
あれは……
「フェイト、それになのはも、何してるんだ?」
風呂に入った様子もないから、涼んでいると言うわけでもないだろうが……なのはは縁側に寝ころんでいた。
「あ、し、し、士郎さん、こっ、こんばん、は……」
「こっ、こんばんはっ!」
二人とも明らかに動揺している。
なのはに至っては起き上がりこぼしの如くがばっと起き上がってがばっと頭を下げた。
何となくその姿は微笑ましいが、なんでそんなに動揺してるんだろ?

「あー、えっと、改めて言うけど、そんなに畏まらなくても良いからな? 遅れて悪かったけど、すぐ飯にするから」
とりあえずその原因を腹が減って苛々していたのだろうと当たりをつけて話をする。
二人の頭をわしわしと撫でる。
「はっ、はいぃ……お願いします……」
「それじゃ桜、ちゃちゃっと用意しちまおう、基本は鍋だけど他に何か必要かな?」
「うーん、そうですね……お野菜もきちんと鍋に入ってますから……」

「なんていうか、凄い、ね」
縁側で残された二人は、ぽつりと言葉を交わす。
「うん……あんなに、その、凄いこと、してたのに、今は普通だよね」
撫でられてから体が熱い。
撫でてくれた手で、さっきまで凄いことをしてたんだなあと考えると、こうして時間をおいても尚、体が熱くなってしまう。
「……私達も、大人になったら、ああいう風になれるのかな? ……なっちゃうのかな?」
「わ、わかんないよ……そう言う経験、無いもん……」
「そ、そうだよね、ははは……」
体の火照りは収まることなく、二人の心にモヤモヤした物を残した。

673 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/20(金) 04:49:46
居間のテレビは季節外れのホラー特集が写されている。
朝見た新聞のテレビ欄ではこの後に地上波初登場のホラー映画をやるらしい。
……その前振りで7時から2時間もホラーものの特集を組むあたり、どうやら番組の構成者はホラー映画を見せる気満々のようだ。

丁度CMになったし、聞いてみる事にしよう。
「ノイン、ホラーとか好きなのか?」
三枝さんはノインと一緒になって見ているが明らかに腰が引けているし、ホリィの方も三枝さんに抱きついて震えていたりする。
先生とジェネラルが将棋をやっていて、ライダー二人はそれを観戦しているから、実質見ているのはノインだけだ。
「んー、好きってわけじゃないんだけど、なんだか馴染み深く思えてねー」
そう言って笑うその顔はどこか寂しそうで、少しでも昔の手掛かりが欲しいのかもしれないと思うと、ちょっとだけ心が痛んだが、番

組内容には満足しているようで、声そのものは弾んでいる。
「そっか、それじゃ三枝さん、悪いけど最後まで付き合ってあげて……夕飯の後は俺も付き合うから」
「は、はいいぃー……」
あ、ちょっと涙目だ。
朝と言い今と言い、ごめんなさいとしか言えない。


ふと思った。
「そういえば、遠坂達が居なかったな……」
「あ、そうでしたね……部屋に戻ってる、とか? 先輩のこと心配してたんですけどねー」
「ん……そうなのか?」
心配してくれたのなら付き添うとかしてくれても良さそうな物だが……いや、今回の場合付き添われてたらそれはそれで困った事態に

なるんだけど。
実際、『アレ』を見られていたらと考えると恥ずかしすぎて身悶えしてしまいそうだ。
「あー……サラダとかはこの位で良いかな?」
「そうですね、この位で十分だと思います、柳洞先輩の持ってきてくれた鯛焼きの事もあるから多すぎるくらいかもしれませんよ?」
「そっか、それじゃ――」


シャイニングウィザード:「遠坂達を探してくる」
シャイニングフィンガー:「桜は遠坂達を探してきてくれるか?」

674 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 05:31:03
シャイニングウィザード

675 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 05:47:55
シャイニングウィザード

676 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 07:22:18
シャイニングウィザード

677 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 07:52:19
シャイニングウィザード

限界超えたって言うからてっきりなのはが手をもじもじと服の中に入れ始めるものかと。

678 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 08:40:45
シャイニングウィザード

俺は
なのはさんご乱心→少し(ry→周りが必死に取り抑え
とオモタ

679 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 10:33:03
明鏡止水

680 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/20(金) 17:09:27
>>678
俺もそう思った。
見る 明鏡止水

681 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/21(土) 00:36:39
見る 明鏡止水で〆

682 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/21(土) 19:09:04

見る:ステータス情報を見ます。





   ステータス表【更新された情報を表示します】

【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐 慎二
【真名】アーリヒクス・フルンベルジュ(偽)
【ステータス】筋力 C(E--) 耐久 C 敏捷 C(E--) 魔力 C 幸運 A 宝具 C
【宝具】
 ナンパの七つ道具〈〈ミッション・エグゼキュート〉〉: C
 種別 対人(対軍)宝具 レンジ 1〜10 最大補足 5人
  彼の生涯で培ってきたナンパ技術を、宝具クラスにまで昇華させたもの。相手のステータスを変化させるものが多く、その成功率は相手の精神力・幸運・対魔力によって左右される。
  『七つ道具』の名の通り、七つの能力を持ち、普段は装飾品のようにまとっている。同時発動は3つまで。持続時間は最大1時間。
 第一印象〈〈ファーストステップ〉〉
  保有スキル『カリスマ』のランクが、異性に対してのみ1〜2上がる。
  普段は口のピアスになっている。
 心震言〈〈セカンドステップ〉〉
  相手の心を『射抜く』言葉を放つ。武器としての形態は矢。射抜かれた異性は、判断力が低下する。また、矢に指向性を持たせた魔力を込めることで、様々な効果を発動させることができる。
  普段は右手の指輪になっている。
 安定狙撃〈〈サードステップ〉〉
  対象を絞ることによって、心震言〈〈セカンドステップ〉〉の成功率を上げる。武器としての形態は弓。
  普段は左手のブレスレットになっている。
 以下不明。
【特記事項】
 サーヴァントのくせに、生意気だ。許せない。
 僕よりモテる。許せない。
 令呪の縛りによって、一部のステータスが下がっている。

683 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/21(土) 19:10:47
明鏡止水:俺は、家に着くとソファに寝っ転がった。





「ちっくしょ……」

 悪態を吐きながら、俺はソファへだらしなく体を沈めた。
 そして、顔についた無数の傷跡に触れる。

「っ痛ぅ……」

 その傷は、クソガキから受けた傷だった。
 クソガキは、令呪の縛りによって動けない俺を、散々殴る蹴るした後、息切れを起こして去っていった。今はきっと、シャワーでも浴びてぐっすり眠っている頃だろう。

「クソガキ……後で覚えて……っく!」

 クソガキへの報復を考えたとたん、青白い電光が走り、俺は飛び跳ねた。
 しばらくうずくまり、呼吸さえも止めて耐えると、電光はやがて消えた。

「かはっ、はっ、はっ、はっ!」

 焦点がぼやけ、俺は崩れるようにソファへ倒れた。
 そのまま、ぼんやりと天井を眺めていると、視界の端に、紫がかすめた。

「ん?」

 そっちを見ると、ライダーが立っていた。

「何か用かよ」
「いえ、別に」

 声に、多少の刺が混じるのは仕方ない。
 しかし、ライダーは気にした風もなく、さらりと流した。

「……そんなに辛いのでしたら、霊体化すればいいでしょうに」
「霊体化……」
(マスターからの魔力供給を断つことにより、一時的に霊のように視認できなくなる。魔力の消費を押さえられるが、物理的な干渉ができなくなる)

 実感の湧かない知識が、頭に浮かんで、消える。

「あー……そう言えばそうだな」

 試しに、霊体化してみる。

 すうっ……。

 すると、自分の体の実感が無くなり、同時に体に付随していた苦痛が薄れる。
 見える景色まで変わり、建築の平面図のような、線と面でつながれた世界になる。色も無く、黒い背景に白い線で描かれていた。

「うぷっ!?」

 俺は、見てはいけないものを見てしまい、慌てて実体化する。

「? どうかしましたか?」
「い、いや、何でもないっ!」

 ライダーから必死で視線を逸らして答える。背景と同じく、3Dの白線で描かれたライダーを見てしまったから。覗きとかには使えねぇな。気持ち悪い。

「っ痛……」

 顔の擦り傷が、染みて痛みを訴える。
 うわー、いてーなー、ちくしょー、とか思いながら傷口を触っていると、突如、目の前に白い物が突き付けられた。

「――これを」

 ライダーが、タオルを差し出してくれていた。
 正直気味が悪かったが、折角の好意なので使わせてもらう。

「……サンキュー」

 差し出されたタオルを受け取り、

 びちゃり。

684 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/21(土) 19:11:35
「冷たっ!? えっ、てか何これ!?」
「何って濡れタオルですが」
「濡れすぎだよ! 滴ってるよ! ボタボタ垂れてるよ!?」

 受け取った濡れタオルは、じっとりと水分を含み、それどころか余剰部分がボタボタとカーペットに垂れていた。

「普通絞るだろうが!? どんだけどじっ娘だよ、萌えねぇよばーか!」
「どじっ……?! し、失礼な、絞ることぐらい分かっています!」
「じゃあやれよ!」
「無理です!」
「何でだよ!?」
「私が絞ると……っ!」

 言い淀み、黙るライダーさん。

「ほぅほぅ、ライダーさんが絞ると?」

 促すと、視線をあちこちに移し(ゴーグルで分かんないけど、多分。)、やがて俺の足元で落ち着き、

「私が……絞ると……」
「ほぅ」
「タオルが……」
「はい」



「――ちぎ、……千切れるのです」



 ……………………。

「は?」

 ライダーさんの言葉の意味が分からず、俺はぽかんと口を開ける。

「ですから! 私が絞るとタオルが千切れるのです! ええ、それはもうものの見事に真っ二つです! 仕方ないでしょう!? 私は馬鹿力なのですから!!」

 一息に。とんでもないことをさらりと暴露する。瞬間、

「……ぷっ、くくく……あっははははははははは!」

 大爆笑。

「ははははははははは! ひーっ! 痛っはははは!!」

 顔の傷が引きつり、痛むが、それすらも笑えてきてさらに笑い転げる。

「加減すれば良いのにー! 絞る力加減すれば良いのにー! ぷあっはっはっはっははは!」
「…………」

 じゃらり、と鎖が鳴る音がする。ライダーさんが、鎖で繋がれた馬鹿でかい釘のようなものを二本、構えていた!

「待て待て、冗談です! 冗談でしたから!」

 必死で笑いを堪え、ライダーさんに懇願する。
 ライダーさんが釘剣をしまうのを確認し、一つ二つ深呼吸してから、濡れタオルで顔を拭く。

「……ふぅ。えと、サンキュー」

 濡れタオルをライダーさんに返し、再びソファに横になり目をつむる。

「辛いですか?」
「……そりゃあな。魔力が足りねーし。人は襲いたくねーし」

 強がろうかと思ったが、無駄なことだと思い止めた。

「そうですか……では」

685 :はじめてのさーう゛ぁんと(仮) ◆XksB4AwhxU:2007/07/21(土) 19:12:26
 さら、と。糸のようなものが、俺の頬を撫でた。目を開けると、ライダーさん
の顔が目の前に――?

「わひゃっ!? な、何を!?」
「動かないでください」

 さら。さら。

 ライダーさんが少し身じろぎするたびに、長い髪の毛が俺の顔を撫でる。くすぐった気持ち良い。
 そして、俺の目とライダーさんの目がゴーグル越しにぶつかり、



 ぱしん。



「…………え?」

 気がつくと、ライダーさんが離れていた。
 そして、何を思ったのか、着ている服を脱ぎ始めたではないか!
 ……黒。

「じゃなくて!! ……え?」

 慌てて起き上がって、ライダーさんを押さえ……ようとして、体が動かないことに気づく。

「どうしました? アーチャー」
「どうしたって、その、ライダーさん?」

 ゆっくりと、ゆっくりと。ライダーさんが近づいてくる。
 そして、俺の下半身の横に座り込み……モノを……ライダーさんの……手が……。

 アッーーーー!!!?



「――はっ!?」

 俺は、がばっと体を起こした。嫌な汗が、体中を覆っていた。

「……朝?」

 カーテンから漏れてくる柔らかい光と、わずかに聞こえる鳥のさえずりが、今が朝であることを教えていた。
 そして、自分の体の異変に気づく。

「魔力が……増えてる?」

 昨日まで枯渇寸前だった魔力が、増えていた。さすがに戦闘はできないだろうが、すぐに消滅する危険は無さそうだ。
 しかし、魔力の変わりとでも言うように、体力が減っていた。寝起きだというのに、体がだるい。

「……ごちそうさまでした」
「!?」

 どこからともなく、ライダーさんの声が響き、消えた。



 さて、これから俺は――。



霞の構え:このまま、情報の整理をしよう。
正眼の構え:クソガキに呼び出され、学校へ行くことに。
八相の構え:気分転換に、公園にでも行こう。
上段の構え:落ち着くために、喫茶店にでも行こう。

686 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/21(土) 21:19:26
上段の構え

誰か引っかけることは出来るか?!

687 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/21(土) 22:35:10
八相の構え
士郎との遭遇?

688 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/21(土) 23:10:58
八相の構え

689 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 01:04:52
八相の構え

690 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 03:45:10
霞の構え
状況把握は大事だしな

691 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 07:13:13
霞の構え

692 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/22(日) 11:02:20
私達が居間でスポンポーンになっていた頃、皆は縁側に集まって空いた時間にできる事を
話し合っていた。

「とりあえずは・・・」
「そうね、とりあえずはね」
「そうだな、まずは」
「うむ」
「んじゃそうすっか」
「さっさとはじめましょ」

同盟メンバーの心は一つ、皆が士郎を見ていた。

「ん?何?」

『第一回衛宮士郎パワーうプイベント開催』


「へー、そんな事になってたのね」

私とバゼットさんはよいしょと言峰神父の横に腰掛ける。

「で、なんでアサシンが教える役をやってるのよ?」
「ここにいる全員が衛宮士郎を自らの手で鍛える事を希望し、彼女がパーを出したからだ」

ナルホド、じゃんけんで順番を決めたわけですか。
それではお手並み拝見といきましょうか。
さーて、アサシンちゃんはどんな戦い方を士郎に教えているのカナー?

「衛宮君、これを右手に持って」
「ハーイ」

アサシンは50センチ程の棒っきれを士郎に手渡した。

「そしてこれを左手に」
「チャーン」

左手にもさっきとまったく同じ棒っきれ、

「二刀流、それが貴方にとっての最適な武器選択よ」
「ばぶー!!」
「その構えのまま最強の自分をイメージしなさい。貴方のポテンシャルを持ってすれば
ギリシャの大英雄ヘラクレスにも勝てる、そう信じなさい」
「アオーン、オレサマヘラクレスマルカジリー!」
「オッケー、もう貴方に教える事はなにもないわ。次の先生の指導を受けなさい」

縁側に座っていたメンバーはほぼ全員がずっこけていた。
肉体のトレーニングも魔術のトレーニングもなし、ほとんどただの精神論で終わって
しまったアサシンの授業内容に正直皆がっかりなのである。
てゆーかアサシン、あんた見かけによらずアホーですか?今の士郎に必要な事は
そーゆーのじゃなくてもっと基礎的な面からの改善でしょ!!

苦い顔をしている皆さん、多分私の顔も似たようなものだったのだろう。
だが、立ち上がって拍手でアサシンを出迎える空気読めない男が一人、
そう、奴の名は抑止力SSF(自称)!!

「ブラボー・・・おおブラボー!」
「フフッ、ありがとう抑止力さん」
「一番手としてはこれ以上ない見事な教授だったよ。さあ、後は私にまかせたまえ」

【選択肢】その時!!
初:「アホかあんたはー!!」カレイド右ストレートがアサシンのアゴに直撃。
日:「士郎目を覚ませー!!」虎竹刀無双乱舞が士郎の全身に直撃。
出:「SSFリン、ここは俺にいかせるらよ。お遊びはいーかげんにするらよ」
「ランサーチャさん・・・」自称抑止力を押しのけてランサーが二番手を名乗り出た。

693 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/22(日) 11:04:57
八相の構え

694 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 11:30:31
初

695 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 13:26:24
出

696 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 13:38:37
霞の構え
初

ミルク士郎テラアホスwww

697 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 17:48:06
初

698 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 19:26:35
初

699 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 19:58:57
流石は「クールな方のルビー」だな。でも、
初

700 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 20:26:32
霞の構え 690 691 696
正眼の構え
八相の構え 687 688 689 693
上段の構え 686

701 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 21:02:42
霞の構え:このまま、情報の整理をしよう。

702 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 21:15:42
八相の構え

703 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/22(日) 21:17:54
霞の構えでFin!

704 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/07/22(日) 23:54:05

 氷室が言葉を言い終わるのを待っていたかのようなタイミングで、停留所にバスがやってきた。
 時間帯が悪いせいか、停まったバスの中には運転手以外の人影は見当たらない。
 そして、停留所の脇で、俺たち二人は立ち尽くしていた。
 さっきから俺の頭は壊れたまま、凍ってしまったかのように動かない。
 たった一つの事実を理解するために、全ての機能が停止してしまっている。

 俺は、氷室に告白されたのだ。

「…………」

 嬉しくない、なんて口が裂けても言えるわけが無い。
 俺だって今まで散々氷室への気持ちについて考えあぐねていたのに、そこで氷室から好意を伝えられたのだから、これはもう舞い上がってもいいくらいだ。
 女の子の方から告白させてしまって恰好悪いな、とか、他に誰も居ない場所で助かった、とか、そういう余計な考えは一切隅に追いやっておく。
 ようするに。
 氷室の気持ちがはっきりした以上、残る問題は俺自身の気持ちを伝えるだけ。
 そして、ここまで来てしまったら、もう、ああだこうだと言い逃れをする暇なんか、1秒たりとも存在しないってことだ。

「う……」

 焦燥感が一気に競りあがってくる。
 試験直前まで試験勉強をしてこなかった時のような感覚。
 やらなきゃいけないことはもうすぐ目の前にあるのに、手持ちの武器が心元なさすぎて泣けてくる。

 ……でもそれは、氷室だって同じだったはずだ。

 氷室だって勇気を出して、俺に告白してくれたに違いないのだ。
 ならば俺は、せめて彼女の勇気に応えなければならない。
 気の利いた言葉なんて、即興では……いや、何十日と考えたところで、一つも思いつかないが。
 それでも、持てる限りの言葉を総動員して、目の前の女の子に告げよう。
 そう、決めた瞬間。

 ――私は『アリス』にならなきゃいけないの!!

「……え?」

 ……なぜかはワカラナイが、水銀燈の泣き顔が、頭をよぎった。

705 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/07/22(日) 23:56:23

 おかしい、なんでこのタイミングで水銀燈を思い出すんだ?
 水銀燈を連想する『何か』を見たり、考えたりしたのか?
 そんな馬鹿な。
 いま、目の前に居るのは氷室だし、考えていたことも氷室のことだったはずだ。
 だというのに、どうして……いや、待て。

 もしかして、いま、この瞬間、俺は水銀燈のことを忘れていやしなかったか?

 その事実に気がついたとき、俺は自分でも不思議なくらいにショックを受けた。
 さっきまであれほど、水銀燈を見つけ出さなきゃならないと息巻いていたのに。
 氷室のことで頭が一杯で、他のことが全部消えてしまっていた。
 ……自分がとんでもなく不誠実な男になったような自己嫌悪だ。
 俺はさっき、家で氷室と雛苺を見て何を思ったんだ?
 あの二人の間には、離れていても絆がある。それを羨ましいと感じたはずだ。
 そう思ったのは、俺もそうありたいと、水銀燈との絆はまだ残っていると、信じていたかったからじゃないのか?
 それなのに、俺は……。

「……衛宮?」

 その声と、バスのドアが開く音に、我に返った。
 見れば、氷室が不審そうに俺の顔を覗き込んでいる。
 ずっと黙っていたから、不安に思われてしまったんだろう。
 慌てて返事をしようとして……氷室に言おうと思っていた言葉が、綺麗さっぱり頭の中から抜け落ちてしまっていることに気がついた。
 なんなんだ、あっちを思い出したと思ったら今度はこっちを忘れちまったのか。
 再び自己嫌悪に陥り、思わず頭を掻き毟りかけたが、幸いにしてそれは未遂に終わった。
 なぜなら、次の氷室の言葉によって、俺はそれどころではなくなったからだ。

「……いま、もしかして水銀燈のことを考えていたのか?」

「……っ!?!?」

 い、いきなりなにを!?
 いや、確かに今、水銀燈のことを考えてたけれども!
 何で今日に限って、こんなにも氷室と考える事がニアピンするんだ!?

「……その様子では、どうやら図星だったようだな」

 硬直する俺を余所に、氷室は何かを確信したような目つきで、そうかそうか、と頷いて見せた。
 なにを納得したのかは知らないが、ちょっと待って欲しい。
 恐らくその納得は、俺にとって一方的にマズイ類の代物だ。

「いっ、いやいや待て待て、待ってくれ氷室!!
 確かに水銀燈のことを考えてたけど、でもそっち方面の理由でってわけじゃ……!」

「……ほう。
 色々と問い詰めたいところではあるが……生憎もうバスが来てしまった」

 氷室はくるり、と踵を返し、バスのステップに足をかける。
 緊張に顔を赤くしていた少女の姿は既に無く、いつもどおりの学園の才女の後姿だ。

「今日のところは返事を聞くのは止めておこう。
 次に会うときは、今日の返事を聞かせて欲しい」

「氷室、お前……」

「最後に。
 客観的な視点から、一つだけ、言っておく」

 氷室はステップの上で、振り向きながら告げた。

「衛宮は二つのことを同時に処理できるほど、器用な人間じゃない。
 一つのことに、ひたすら愚直に向き合っていく。
 そういう男だよ、私が好きになった、衛宮という男は」

 その言葉は。
 ストン、と拍子抜けなくらいあっさりと、俺の胸の底に収まった。

706 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/07/23(月) 00:04:02

 最後に小さく手を振ると、氷室は閉まるドアの向こうに消えた。
 間も無くバスは唸りをあげて動き出し、道の向こうへと消えていった。
 ……結局。
 俺は何一つ、自分の言葉を告げることなく、氷室と別れてしまった。
 氷室の気持ちに対して、何一つ応えてやる事も出来ないまま。

「……不甲斐無い、なあ」

 ゴツン、と自分の頭に拳をぶつけてみる。
 鈍く痛い。
 自分のことすらも満足に理解できていなかったなんて。
 全くもって、自分の頭が不甲斐無かった。

 だが、これからしなくちゃいけないことだけは、俺の心が理解している。
 ならば、後は心の赴くままに。
 俺は、水銀燈を探しに行かなきゃならない。



――とても短いInterlude


 バスの中。
 声が届かないのを確認してから、少女は小さく呟いた。

「……我ながら不甲斐無い。
 このままいけば私の不戦勝だったのにな。
 だが……こういうフェアプレイも、恋愛の醍醐味、か」


――Interlude out



α:刑事の基本は聞き込み調査。動く人形を見なかったか、町中で聞いて回ろう。
β:困ったときの魔女頼み。柳洞寺のキャスターを頼ってみよう。
γ:前にアーチャーもやってたな。新都の高層ビルの屋上からひたすら見張る。
δ:犯人は現場に戻る。nのフィールドにもう一度行く方法を探す。

707 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 00:07:41
β

708 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 00:07:56
α
人形を探す→他の人形にたどり着く→銀様が迷いながらも倒しに来る→ウマー

709 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 00:29:45
α

710 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 00:45:46
β

このスレは新妻・若奥様成分が足りてないと思わないか?

711 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 00:54:35
γ
なんか行っちゃいけない気がするがあえて選んでみる

712 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 01:04:53
δ

713 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 01:07:36
δ

714 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 01:31:40
δ

715 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 01:34:23
δ
銀さんとタイマン

716 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 01:59:12
β

幼女分と少女分は確保できてるんだから熟女分の補給に勤しもう

717 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 02:12:11
δ

718 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/23(月) 04:38:20
「そっか、それじゃ遠坂達を探してくる」
「それじゃ盛りつけとかは私がやっちゃいますね」
「ああ、頼むな」

さて、居そうな場所といえば当然各々の部屋だろう。
「まずは……名城の部屋からだな」
最も手近な襖をノックする。
「名城、居るかー?」
「ッ! い、居る! 居るわ!」
中で物音がする。
「……?」
開けて良いものやら逡巡していると襖が一気に開いた。
「ど、どうしたの?」
なんか顔は赤いし息は切れてるし、服も乱れている。
ちらりと中を覗いてみるが何かがあったと言うわけでは無さそうだ。
「それはこっちの話……ああ、いや、夕飯の時間だから呼びに来たんだが」
何かのタイミングが悪かっただろうか?
「そ、そう……すぐ行くから、先に行ってて」
そう言うと同時に襖が閉められた。
……何かあったのだろうか?
「まあ……いいか」
言うべきことは言ったし、特に問題はないだろう。


さて……次は洋間に行くか。
和室と洋室を繋ぐ廊下のドアを開け。
「――!」
「……」
信じられない。
なんで目の前の黒豹は半裸なのか。
それも部屋じゃなくて廊下で。
廊下には真新しい服と下着、それに洋服が散乱している。
……着替えるなら普通は部屋だろう。
小学校の水泳の授業じゃあるまいし、なんでこう、廊下で着替えようとするのだろうか。
「なんでさ」
疑問符のない疑問文が口から漏れた。
「……そこの鍵をかけ忘れた」
「そうか……すまん」
できるだけ冷静に言って、ドアを閉めた。


「……ふう」
和室の方の縁側で一度溜息をつく。
なのは達もそうだが、名城も、蒔寺も妙な行動をしている。
この調子では居間にいた三枝さん達以外の全員が妙な行動をしているのではなかろうか。
「うーむ……謎だ」

――原因が自分にあることなど、桜との情事が筒抜けであったことなど、考えもしなかった。

「ん?」
視線を道場に向けると、電灯が点っていた。
「……誰か居るのか?」


深く、深く呼吸をする。
腰を落とし、膝を深く曲げ、拳を左右に開き、指を下に向ける。
そのままの体勢を続ける。

站椿。
中国拳法における基本鍛錬の一つ。
初めて僅か数十分であるが、汗が流れ出し、同時に体内で荒れ狂っていた性欲が流れ出そうとしている。
あと一時間もすれば落ち着くことが出来るだろう。
「何やってるんだ? 遠坂、ルヴィアもか」
だがそれは出来なかった。
「し、士郎!?」
「シェ、シェロ! どうしてここに!?」
途端に動揺して姿勢が崩れ、心臓が早鐘を打ち出す。
「いや、飯の時間なんだが……なんかみんな変なことしてるよな」
「ふ、ふーん、そう……」
「あ、あら、そうでしたの? 変ですわねー」
元々崩れていた站椿の型を止める。
ただそれだけの動きでポタポタと床に水分が垂れた。
その全てが汗では無かったのだが、それは誰も気にしなかった。


「えーっと、あとは……氷室か」
順当に考えれば宛がわれた……あの部屋にいるだろう。
でもなあ……コレまでのパターンからして、奇妙な行動を起こしていそうな気がしてならない……俺が行っても良いのやら。


パワーボム:自分で行くことにする
ラリアット:遠坂達に頼むことにしよう

719 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 05:01:12
パワーボム

  _   ∩
( ゚∀゚)彡 エロス!エロス!
 ⊂彡

720 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 05:16:18
パワーボム

それ以外の選択肢は俺には選べない

721 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 05:34:09
パワーボム

722 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 06:34:56
パワーボム

723 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/23(月) 07:02:36
パワーボム

724 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/23(月) 12:51:50
「はい、ミルクナイト作者です」
「こんにちは、こちら読者代表のものですが、本日はお知らせがあってお電話しました」
「お知らせですか?」
「ミルクナイト次回で最終回です。悪く言えば打ち切りですね」
「わざわざ悪く言わないでください!・・・じゃなくて、どうして打ち切りなんですか!」
「ぶっちゃけて言えば人気が無かったからです。昨日私が冗談で『ミルクは最終回に
すべきだ』って書き込んだらその意見に5票集まっちゃいましてねー」
「そんなに人気なかったんだー(涙)」

「と言うわけで次回で最終回にしてください」
「えー、でもいきなり最終回といわれても簡単には終わらせる事はできないですよ」
「『士郎と慎二の爆笑王への道はこれからだ!!』みたいなのでいいじゃないですか」
「でも僕の作品の場合そうはいかないんですよ。色々と伏線はったままなので」
「それってどんな?」
「まず、士郎の令呪は普通の物と違うと言峰に言わせているんですよ。そして、
セイバーがいつ召喚されたのかとか真名とかもまだ書いていないんです。その他にも
藤ねえの役割とかライダーの戦った相手の事とかアサシンとキャスターと思われる人物が
二人ずつ存在している事とか色々回収しなければならないんです。おまけにこの作品の
サーヴァント達は色々な作品から持ってきたキャラなので各キャラをちゃんと活躍
させないとそれぞれのファンが納得してくれないと思います」
「とんでもねー範囲のクロスオーバーという所が隣町の聖杯戦争とかぶってますねー」
「かぶってませんよ!!」

「とにかくそんな訳なので最終回お願いします」
「はい、分かりました。それで容量はどれぐらいもらえますか?」
「1レス」
「そ、そんなー!隣町の聖杯戦争だって作者がノッてる時は2レス分書いているのに!」
「隣町の聖杯戦争も次回屋敷の床が抜けてドリフオチで最終回です」
「それは何レス使うんですか?」
「2レス」
「チクショー!もう型月板では書きませんからね!」
「はい」

725 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/23(月) 12:52:45
『ミルクナイト最終話 希望を胸に・・・』 全てを終わらせる!!

士郎子「うぉぉぉぉ!!桜、お前を人質にとってマキリを速攻で制圧してやる!」
桜「来なさい先輩!!右からやってきた先輩を私は左に受け流します!!」
士郎子「うぉぉぉぉぉ!!勢いが付きすぎて足が止まらねー!!」

セラ「外様同盟対チームマキリは後回しになった様ですね・・・」
リズ「ふっ、しょせん奴らはギャグキャラ」
黒ライダー「衛宮の後継者とセイバーか・・・相手にとって不足は無い」
士郎子「誰か止めてくれー!」
三人「「「ギャァァァァァァ」」」

士郎子「ハァハァ、ようやく足が止まってくれたぞ・・・ってどこだここ?」
黒ライダー「アインツベルン城でございまーす、グフッ」
士郎子「ありがとう見知らぬオッサン。という事はこの扉の向こうに俺の敵がいる訳か。
感じる・・・物凄い悪の力を!!」

イリヤ「ようこそお兄ちゃん、私がアインツベルンのマスターだよでヴァンダム。
戦う前に言っておかねばならない事があるわ。私さえ倒せば最悪のエンドは回避
できる!それと、お兄ちゃんの仲間たちはお兄ちゃんに置いていかれたから今森の中で
私のお友達の皆とゴイスーなバトルを繰り広げているの。それはもう、各作品のファン
も大喜びの展開、サーヴァントの人数の矛盾も一気に解決中よ。後は私を倒すだけね!」

士郎子「そうか、そいつは俺も見たかったぜ。しかし、俺も言っておかねばならない
事がある。俺の令呪が他の人と違うみたいだったが・・・、別にそんな事はなかったぜ!!」

イリヤ「さあ、来なさい!!」
士郎子「ウォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

ご愛読ありがとうございます!ミルクナイト先生の次回作にご期待ください。


ソードマスターヤマトEnd『これからは藤ねえよりも氷室の時代だぜ!!』

726 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/23(月) 12:54:18
『連載百回突破記念黒ライダー道場』

「はいはーい、ミルクナイト気がついたら連載百回突破していましたー!
そんでまたまた頼まれてもいないのに没エンド載せちゃいましたー!」
「惰性とはいえここまで続いた事に自分で自分をほめてやりたいっス!」
「あー、百回おめでとー、めでてーなーオイ。んじゃ帰っていい?」

「黒ライダー様、テンション低いですよ!!」
「道場主に返り咲いたんだから昔みたいにブワーッとやってください!」
「お前ら嫌味かそれ?もう俺にラスボスの可能性なんて残っているわけないだろ」
「そんな事はありませんよ。ゆすちー、アレ持ってきて」
「はーい」
「・・・なんだこれは?」
「俗に言う『四天王の法則』とゆーのをまとめたものです。ま、読んでみてください」

『四天王の法則』
・ 四天王は物語終盤に主人公と対決する中ボスの王道パターンである。
・ 四天王は弱い方から順番にチビ、紅一点、筋肉バカ、全能となっている。
・ 敵側の王が非戦闘要員の場合四天王のリーダーが実質上のラスボスとなる事が多い。
・ 四天王の中でも四人目は別格扱いされる。全能>>筋肉バカ≧紅一点>チビという
格付けが一般的。

「読んだぞ、でもこれがどうかしたのか?」
「ではこの法則を踏まえた上で今のあなたの陣営の英霊を思い浮かべてみてください」
「えーと、俺の他に帽子のガキと杖持った女と槍を投げる奴がいて・・・あ」
「気付きましたか?」
「俺、もしかして四天王リーダー?」
「はい」
「他の三人とくらべて雲の上の存在?」
「法則どおりなら」
「つまり現状は―」
「間違いなく黒ライダーラスボスフラグ全開です。本当にありがとうございます」

「ふ、ふふふ、フハハハハハハー!!そうだ、俺がこの物語最強の存在の黒ライダー様だ!」
「キャー、黒ライダー様すてきー」
「黒ライダー様、連載百回記念にチーズが食いたいっす!」
「よかろう、作りたてのドロドロのやつでも、日光に当たってカチカチのやつでも、
チーズ乗っけたハンバーグでも牛乳の発酵酒でも好きなだけ持っていけ!」
「わーい乳製品の宝石箱やー」
「黒ライダー様マンセー。んー、今夜はミルクナイトッ!!」
「では諸君また会おう、ラストバトル会場で俺と握手だ!!」

お詫び
隣町の聖杯戦争作者様、無断でネタに使ってしまってすみませんでした。
それと連載170回突破おめでとうございます。

727 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/24(火) 05:02:10
>>719
エロス、なのかなぁ?
気付いたら書き上がっていた感じですので割と本能の赴くままの代物に。
なんというか銀剣の作者様に謝りたいほどの物になってしまいましたが。

ミルク作者様
全然問題ナッシング!
というよりもむしろネタにしてくださって感謝ですよ。
さすがに突然すぎてドリフネタを合わせてネタ最終回ってのは出来ませんでしたが。

728 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/24(火) 05:03:23
己の部屋に戻っても――正確には宛がわれた部屋ではあるが――落ち着きはしなかった。
むしろ逆に鼓動は早く、強くなっていく。
何しろ、その部屋は『あの部屋』だからだ。
衛宮士郎と間桐桜が、その……『していた』のを盗み聞いた部屋だからだ。

先程はまだ良かった。
己よりも先に倒れてくれた人が居たから。
そこで僅かながらも冷静になれたから。

だが今は、一人だから、どうしようもなく意識してしまう。
襖を見る。
その行為は疾うに終わっているのは知っている。
だが、それでも意識してしまう。
意識してしまうから、そして知っているから、襖を開けてしまった。
それはまるで禁忌を犯してしまうようで、そこに更に興奮した。


一歩目を踏み出す直前に、何かを嗅ぎ取る。
経験のない臭い、だが、想像は出来る。
これは男と女の混じり合った臭いだ。
「まったく、換気くらいしておけば良いと……ッ」
荷物のない部屋の奥、そう大きくない窓を開けに向かう途中で、足を止めた。
一度意識してしまえば意識の外に追いやれぬ強烈な臭いの中、『それ』が目に付いた。
それは皺だらけになったシャツだ。
どちらのものかは俄にはわからないが、それを手に取ってしまった。
――衛宮の臭いがする
床に座り込み、ぼんやりと、そんなことを考えた。

そこに、常ならば存在する、才女と呼ばれるような判断力はまるで無い。
先程より、己の肉欲を止めきることが出来ていない。
その類の欲望をコントロールできないほどに若いのだと思う。
他人がどう見ようと、そういった欲望がある普通の女なのだと思う。
足を伝う熱い液体は、僅かずつ漏れ出し続けた。
一度トイレで拭い去ろうとしたが、それはただタオルを濡らすだけに終わった。
『解消』してしまわねばとも思うのだが、他人の家でそうする、というのはどうしても躊躇してしまう。
だがこの臭いと、目の前の物品は躊躇する背中を蹴飛ばすような効果があった。
――もしかして私は衛宮が好き、だったりするのだろうか?
胸元のシャツを抱きしめる。

これが単純な欲望から来る物ならば、それはそれで構わない。
欲望をコントロールできないのは若さから来る物で、止めるのは極めて至難だ。
何かで読んだことがあるが、一度芽生えた性欲を忘れる為に苦行を始めた修行僧は、欲望に負け、抑圧されたそれは、害悪となるのだ。

……これが恋慕の類から来る物であったならば、非常に危ない。
衛宮には既に間桐さんが居るのだ。
横恋慕、略奪愛は小説等では良くあることだが、その渦中に自分が居るなんて考えたくもない。
あのドロドロとした人間関係は、現実では興味よりも恐怖が勝る。
だから、だから……

気付けば、目を閉じてシャツを抱きしめたまま顔に近づけていた。
じわりと、股の間から更なる性欲が漏れ出してきた。
そこに触れると、くちゅりと水音が聞こえてきた。


――なんだ、アレは。
なんで俺の部屋に氷室が居たりするのか。
しかも、着替えた時忘れて放置されたままの俺のシャツを抱きしめて。
部屋は暗がりに占領されていたが、僅かに見えるその姿は非常に扇情的だ。

まずい。
何がまずいか分からんが非常にまずい。
もう出ぬといわんほどに絞り出したはずの性欲が息を吹き返そうとしている。
用心しながら、いや、もう何に用心しているのか自分でもまるで分からないが、とにかく用心して第一歩を踏み出す。
一体何をしているのか、と言葉を漏らそうとして出来ず、替わりに喉を鳴らした次の瞬間、不意に目があった。
「あ――」
「え――」
動きが止まっている。

沈黙があった。
実際にすれば数秒、決して分には満たない時間でしかない、何時間にも感じた沈黙が。
「えっと……」
その沈黙を破る。
飲み込んだはずの水分は、すっかりと干上がっていた。


ひとつ屋根の下:「夕飯の時間、なんだが」
私じゃなくても旺盛:「な、何してるんだ?」

729 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2007/07/24(火) 05:10:26
パックを開け納豆の上に乗せてあるビニールを半分だけ持ち上げ、中身を小皿に移す。残りは食べずに晩に取っておく。
箸できっちり二百回かき混ぜてから一粒ずつ口へと運ぶ。醤油か卵が欲しいところだが心の贅肉だと自分に言い聞かせる。

本日の朝食はこれで全部。しめて8円の食費也。彼女、遠坂凛は今日も赤貧だった。
今は亡き父時臣が彼女に残した物、魔術刻印、魔術師としてのプライド、常に優雅であれという家訓、
当時十歳に満たない彼女に背負えるわけの無い多額の借金。正直最後のは受け継ぎたくなかっただろう。

8円の食事が終わり、じっと手を見てため息を付く。働けど楽にならない暮らし、ため息の理由には
それも含まれてはいるが、今一番彼女を悩ませているのはその手に刻まれた円形に近い模様である。

遠坂凛の右手に現れた模様は令呪と呼ばれる代物であり、彼女の貧乏暮らしの間接的原因でもある。

『令呪』、『聖杯戦争』の参加資格であり『英霊』を自在に動かす鍵。

『聖杯戦争』、遠坂凛が住んでいる冬木市で行われる儀式。あらゆる願望を叶える究極の聖遺物である聖杯を巡り
7人の魔術師が己の召喚した『英霊』を戦わせ、最終的な勝者が聖杯を手にする。

サーヴァント
『英霊』、令呪を持つ魔術師のみが召喚をし、自在に操る事の出来る戦士。使い魔の一種だが、人々の持つ幻想が
具現化した存在でありその戦闘力と制御の難しさは一般的な使い魔の比ではない。


令呪が現れたという事自体は問題では無い。遠坂は聖杯戦争の儀式の当事者の家系であり、過去4回行われた
戦争全てに参加している。ならば遠坂凛に令呪が現れるのもむしろ当然である。

彼女のため息はやはりその貧しさから来るものだった。
英霊を召喚する際には令呪だけでは足りず、原則として英霊にゆかりのある品を触媒としなければならないのだが、
そのような貴重な物を用意する経済的余裕なぞ十年前ならともかくいまの遠坂には存在しない。

誇りに掛けて絶対に参加し、そして優勝しなければならない聖杯戦争だがこのままではスタートラインにすら立てない。
彼女に残された手段は三つ、知り合いに頭を下げてでも触媒を手に入れるか、触媒なしで何が出るか分からないギャンブルに掛けるか、

あるいは―――――触媒のいらない例外の英霊を選ぶか。

                   
          プロローグ

『もしもマスター全員がハサンを召喚しようとしたら』

[選択肢]
イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由
ロ.バゼット・フラガ・マクレミッツの召喚理由

730 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 05:32:10
ひとつ屋根の下

731 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 05:41:37
ひとつ屋根の下
ロ.バゼット・フラガ・マクレミッツの召喚理由

イリヤは普通に理由が想像できるからこっちで

732 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 06:18:36
ひとつ屋根の下

ロ.

733 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 06:55:12
私じゃなくても旺盛
よし、なのは、今度こそやっちまえ(違

イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由
イリヤに理由があろうともアインツベルンには関係なさそうだけどな。

734 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 07:50:41
次回よりミルクナイト先生の新連載、『氷室/stay night』をお楽しみに!





ってことでFA?

735 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 07:57:19
イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由

ヘラクレス狙いでがんばってたのに山の翁召喚とかアインツベルンマジ涙目

736 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 10:15:37
イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由

737 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 10:27:56
私じゃなくても旺盛
エロスで

738 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 10:36:33
隣町:私じゃなくても旺盛
もしハサ:イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由

自分に嘘はつけないんだぜ

739 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 10:47:14
私じゃなくても旺盛

740 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 10:55:51
私じゃなくても旺盛 でFA!

741 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 11:10:57
イ.イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの召喚理由

742 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/24(火) 21:30:59

八相の構え:気分転換に、公園にでも行こう。





 得にやることもなく、昼近くまでぼんやりしていたが、とうとう我慢できなくなった。

「どっかに気分転換に行くかー」

 さて、どこに行こう? ゲーセン、映画、喫茶店、デパート……金がねえ。
 しょうがない、ここは一つ、金がかからない方法でいこう。となると……公園?

「マジかよ……ま、しょうがねーか」

 俺はクソガキの家を出て、ぶらぶらと歩き始めた。



「へぇ……こいつは良い所じゃねぇか」

 俺は適当に見つけたベンチに腰掛けて、深呼吸した。
 煙草でも吸えば様になるのかもしれないが、生憎俺は嫌煙家。肺にも環境にも悪いからね。
 目の前には、穏やかで広い川があり、こちらとあちらを赤い大きな橋が結んでいる。ここは、その橋の下辺り、川沿いにある公園。
 子供を連れた母親や、ひなたぼっこをしている老人、大学生らしいカップルなど、様々な人がちらほらと視界に入る。その顔は――全員、笑顔。
 その空気中にまで漂う暖かい感情を、周りの魔力《マナ》と一緒に、ちょっとだけ貰う。

(サーヴァントは、人間の源感情や魂を魔力に変換し、糧とすることができる。
 源感情とは、人間が本来持っている感情、すなわち喜びや安らぎなどのことである。その感情が強ければ強いほど、サーヴァントにとってより良い糧となる。
 故に、死の恐怖が一番効率的な糧となるのである。簡単に喚起させ、最も強い感情を放つからだ)
「っかしまぁ、俺も悪ぶってたつもりだけど……以外と善人だったりしてな?」

 たはは、と頬を掻きながら、一人ごちる。『恐怖』よりも『喜び』の感情の方が、体にしっくりくるからだ。
 でも同時に、『それは違う』という思いが沸き起こる。
 俺は善人なんかじゃない。いや、善人になれっこない。もし仮に、俺が善人に見えるとしたら、それはきっと『奴』の――。

 ゆっくりと、目を閉じる。


 瞼《まぶた》の裏を見る、という擬似的な闇の中には、



 かつての■が、




 ■■■を構えて−−。





 ――。…………、…………?

「んぁ?」

 間抜けな音が口からあがる。どうやら、眠ってしまっていたらしい。

「んぐ〜〜〜……!」

 立ち上がって伸びをすると、変な姿勢で固まっていた関節がばきばきと鳴った。
 魔力量を見てみる。さすがに、少量の源感情と少量しか扱えない魔力《マナ》では、充分とは言えない。だけど、普通に『存在する』だけなら支障はないようだ。
 空を見ると、夕暮れの一歩手前、という曖昧な時間だった。

「あー……帰るか」

 俺はもう一度伸びをして、心底嫌だがクソガキの家へ……。

743 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/24(火) 21:32:11
「なぁー、ちょっとぐらい良いじゃんかよー」
「あ、あの、急いで、ますから!」

 爽やかな公園に相応しくない、下卑た感じの声と、怯えた声。そこには、典型的なナンパの構図があった。
 女の子一人を、男が三人囲んでいる。

(マイナス一ポイント)

 心の中で、ナンパの点数をつける。

「だからぁ、そんなに時間取らせないって言ってるじゃん」
「そうそう、俺達とちょっーとお茶飲んで、ちょっーとケー番交換すれば良いだけなの」
(マイナス五ポイント。赤点だな、こりゃ)
「本当に、急いでますから……それに私、携帯電話は持ってません」
(真面目だなー。こんなのに答えなくて良いのに)
「今時珍しいねー。あ、もしかしてお嬢様って奴?」
「マジかよ、ますます気に入っちゃったぜ!」
(マイナス十ポイント。補習確定)

 野郎どもに見るとこなし、さっさと助けちまおう。俺は、無造作にその集団に近づいていく。

「本当に急いでますからぁ……!」

 女の子が、男達の囲みを抜けようとする。

「ちょっ、待てよ!」

 男の一人が、それを阻もうと手を伸ばす。しかし、その手は女の子を掴まず、肩を押すだけにとどまった。
 だが。

「あぅっ!?」

 女の子はバランスを崩し、倒れてしまう。
 持っていたカバンが落ち、荷物が散乱する。

(……あ)
「ちっ、お前は黙ってついてくれば良いんだよ!」

 業を煮やしたのか、男は女の子を掴みあげようとする。
 その手を逆に掴み、捻りあげる。

「いててててて!! な、なにしや、ぎゃ……!」
「マイナス一億八千万ポイント。留年・落第通り越して、死刑だ」

 捻りあげた男を突き飛ばして、俺は高らかに宣言する。

「はぁっ!? 何言ってやが、」
「まず一つ! ナンパの基本は『平等』! 女の子が一人ならこちらも一人、女の子が三人ならこちらも三人! 男が多かったら脅迫になっちまうし、女が多かったら余らしちまう! どちらも失礼だ!!」
「い、いきなり出てきて何を、」
「もう一つ! 俺らは女の子の時間を奪うのだから、それに見合うものを与えなければならない! こちらの尺度で『ちょっとだけ』とか言うな厚かましい! さらに! 相手が金持ってそうだから気合いが入る、というのはなってない! 『俺、その金で遊ぶんだ』ってヒモかお前はっ!?
 そう、お前らに足りないのはぁ――平等、対価、誠実さ! そして何より――」

744 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/24(火) 21:32:56

 倒れて茫然としている女の子を指差し、

「――『思いやり』が足りねぇー!!!!」

 ズバビシィッ!! と、決めてやった。
 野郎どもは呆気に取られていたが、ゆっくりとその顔を憤怒に染めた。

「ふざけてんじゃねぇ!」
「こんのエエカッコしいが!」
「ぶっ殺すぞ!?」

 野郎どもは愚かしいほどに真直ぐ、俺に向かってくる。

「あびゃっ!?」

 一番手近にいた男を、右フックでぶん殴る。英霊舐めんなよ。

「てめえぎょっ!」

 真直ぐ突っ込んできた男の顔に、無造作に片足を伸ばして、ぶつける。股下90cm舐めんなよ。

「ひっ……ひぃぃいぎぎゃべ!」

 逃げようとした最後の一人。その背中に飛び蹴りをかます。あー……ナンパ師舐めんなよ?
 最後の仕上げに、一人ずつ川に投げ込んで、視界から不愉快なものが消え去った。

「これでよし、と。
 ……大丈夫か?」

 俺は倒れている女の子に、声をかけた。



 その子は――。





究極奥義:栗色の髪、ほにゃっとした雰囲気……。「ゆ、由紀香ちゃん!?」
当たったら:おかっぱ風の髪、小動物のような目……。「ふむ、70点ってところか」
死ぬかも:黒髪さらさらロング、ゴスロリ服を着た……。「おお わかめ よ。 こんな ところで なにを しておる?」

745 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 23:17:24
当たったら


……って、誰?

746 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 23:29:27
究極奥義

747 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 23:45:05
死ぬかも

748 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/24(火) 23:51:10
死ぬかも

749 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 00:02:01
当たったら

750 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 00:21:55
死ぬかも

751 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 01:10:13
死ぬかも

752 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 03:01:59
当たったら

753 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 04:08:15
死ぬかも

754 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2007/07/25(水) 18:38:57
パックを開け納豆の上に乗せてあるビニールを半分だけ持ち上げ、中身を小皿に移す。残りは食べずに晩に取っておく。
箸できっちり二百回かき混ぜてから一粒ずつ口へと運ぶ。これでもう満腹、箸を置き朝食を終える。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは超が付く程の健康不良児だった。

生まれた時から大魔術師として儀式の道具として育てられ、十年前の聖杯戦争で母は他界父は
自分とアインツベルン家を見捨ててわりとご近所に旅立ってしまう。
こんな環境で生きてきた19歳が肉体的にも精神的にもまともに育つはずがなかった。

朝食を終えた後彼女は祖父アハトに相談した。呼び出す英霊を変えてくれないかと。

今のイリヤは小聖杯としての役割を維持し続けるだけで精一杯だった。本来彼女はマスターとして
聖杯戦争に参加し、自らの持つ膨大な魔力により最強の英霊ヘラクレスを引き連れやってくる相手を
ことごとく打ち倒し優勝する――予定だったのだが、英霊召喚の儀式の度に途中でイリヤの体調が悪化し
延期され続けてきた為、本来召喚する予定だった日から一年が経過した今もいまだアインツベルンに英霊の姿はなかった。

その日の晩、アインツベルン城に住む全員による会議が開かれ、賛成多数で召喚対象の変更が決定された。
イリヤの為もあるが日数的にもこれ以上引き伸ばしては後手に回ってしまう事が変更に決め手となった。

急な変更、だが聖杯戦争には前準備なしでも召喚が可能で必要な魔力もごく僅かで済むクラスが一つだけある。

[選択肢]
イ.間桐桜が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ
ロ.間桐慎二が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ
ハ.ある魔術師が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ
ニ.似たような話が続きそうなのでスキップする

755 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 19:19:06
ロ.間桐慎二が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

756 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 19:41:35
ハ

757 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 21:11:31
イ.間桐桜が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

758 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 21:29:30
ロ.間桐慎二が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

759 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 21:34:06
イ.間桐桜が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

ってことごとく納豆をかき混ぜるのな
衛宮君も納豆をかき混ぜるのだろうか

760 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/25(水) 23:13:34
ロ.間桐慎二が納豆をかき混ぜる話に飛ぶで

761 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/26(木) 03:14:16
ロ
ワカメの性格でそんな生活に耐えられるかが疑問だが

762 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/26(木) 10:20:42
ハ.ある魔術師が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

763 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/26(木) 11:33:34
ロ.間桐慎二が納豆をかき混ぜる話に飛ぶ

764 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/26(木) 21:21:08
死ぬかも:黒髪さらさらロング、ゴスロリ服を着た……。「おお わかめ よ。 こんな ところで なにを しておる?」





 流れるようなサラサラの黒髪、怯えた薄紫の瞳、白いフリルが所々についた黒ゴスロリの服……。
 そして、俺とその子に繋がった、糸のように細く薄い『レイライン』――。

「おお わかめ よ。 こんな ところで なにを しておる?」
「お前……! アーチャーか!?」

 目の前にいたのはまごうことなきクソガキでした。本当にありが(ry

「そっか……俺のマスター様はそんな趣味が」「ち、違う!! これは無理矢理……!」「いや良いんだ。趣味は人それぞれ。他人に危害さえ加えなければ」「違うって言ってるだろ!」「まあ、俺はこんなことぐらいでは人を軽蔑しないから」「僕の話を聞けぇーっ!!」

 半泣きになりながらの叫びに、俺はとりあえずからかうのを止める。

「僕は、無理矢理着せられたんだ!」
「こんなところでか?」
「……いや、学校で」

 学校からここまでどのくらい距離があるかは分からないが、逆に恥ずかしくなかったのか?

「畜生、アイツら覚えて……!」
「おーい、慎二ー。間桐 慎二ー。逃げてないで出てこーい」
「ひっ!?」

 突然響いた声――おそらく女。そして美人――に、クソガキは慌てて逃げようとする。

 ぐっ。
 ビターン!!

 だがしかし。普段着慣れていないゴスロリ服のため、裾を踏んづけて転んでしまう。どじっ娘? 心底萌えねぇ。

「おお!? 間桐大丈夫か!? 間桐しっかりしろ!! 間桐立てるか!? 間桐頑張れ!!」
「馬鹿っ、そんなに間桐間桐って連呼したら……」
「おっ、慎二はっけーん」

 茂みの向こうから、勝ち気そうな目をした、弓道着姿の女の子が現われた。

「み、美綴……」
「慎二、逃げちゃダメじゃないか。約束は約束、でしょ?」

 そう言って、底意地悪くにやり、と笑う……美綴?

「う、うるさい! あんなのは無効だ、無効!」
「やれやれ、男が一度口にしたことを破ってんじゃないよ」
「僕は怪我をしていたから、弓がすっぽ抜けたんだ!」

 クソガキは左手を指し示す。令呪を隠すためであろう、包帯が巻かれていた。

「うーむ……状況から察するに、二人で弓の勝負をして、その罰ゲームがこれだったってところか?」
「ん? ああ、大体そんな感じ。勝負したのはあたしじゃなくて後輩の男子だけどね」
「うっわ、だっせー。どうせアレだろ? 『僕なら目をつむってても中られる』とかいって外したんだろ?」
「あ、分かる? 笑っちゃうことに全くその通りなんだわさ」
「「あっはっはっはっー」」

 美綴と二人、一斉に笑う。
 そして俺は、逃げようとしていたクソガキの襟首を掴みあげる。

765 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/26(木) 21:22:10

「つーわけで間桐さんよ、男に二言はないもんだぜ?」
「くそ! 離せアーチャー! (僕のサーヴァントだろ!? 助けろよ!)」
「いいや、離さないね。(いやいや、サーヴァントとして、マスターにはマスターらしく、かつ男らしいところをぴしっと見せてもらいたいんでさぁ)」
「うるさい、とにかく助けろー!!」

 どうやら、この程度では令呪の縛りは現われないらしい。特に労することもなく、クソガキを押さえ込む。

「さて、負けた時の罰ゲームは覚えてるね? 『女装した姿を写真に撮る』だったよねぇ?」

 美綴は、ずっと右手に持っていたカメラを構える。

「止めろ……止めろ……止めろぉ……(アーチャぁぁぁ……)」
「心配すんな、特別に一緒に映ってやっから!」
「うわあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!」

 パシャッ、パシャパシャッ。パシャ。

「こうして。ゴスロリ慎二としての幕が上がったのだった――」
「おい!? 嘘モノローグを入れるな!」



   【interlude】

「お疲れさまでーす」
「ああ、お疲れー」

 あたしは、最後に一人残って、戸締りを確認してから、弓道場を後にした。
 その帰り道。あたしはさっきの事を思い出し、一人でニヤニヤ笑っていた。

「っかしまあ、慎二のヤツ、面白かったなー」

 慎二の、部活においての後輩いびりが見ていられなくなって、つい口を挟んでしまったのだが……。そうしたら自分から『なら、勝負でもしようじゃないか。負けた方は……女装した姿を写真に撮られる、ってのはどうだい?』とか言い出して、後輩と勝負をした。結果はまあ……さっきの通り、慎二の負けである。
 そして、後輩の女の子が『たまたま』持っていたゴスロリ服が、『たまたま』慎二のサイズにピッタリだったので着せてみたのだが。以外に似合ってやんの。つい悪乗りして、ウィッグに化粧までしてしまった。
 逃げ出した先の公園での痴態なんかはもう……。

「あり? そう言えば一緒にいたガイジンさんは誰だったんだ?」

 自然にいたから、つい流してしてしまったが。慎二と親しそうにしてたし、友達? いや、アレはそんなレベルじゃなかったな。親戚、とか?

「ま、こんなこと考えても詮無いか……っと?」

 あたしは、【路地裏の真ん中】で、【足を止めた】。

「……あれ?」

 あたしは、家に帰るためにバス停に向かっていたはずだ。いつもは、こんなところは通らない。どうやら、思考に没頭してしまって、道を間違えたらしい。

「やっべーな……こんなところ、遠坂には見せられんな……」

 あたしは来た道を引き返そうとして――。

 ガタ。

「え?」

 何てことない、ただの音なのに、何故か足を止めて振り向いてしまう。案の定、そこには何もない。少々神経質になっているかもしれない。
 ――視界の端を、紫がかすめる。
                      意識が、途絶えた。

   【interlude out】





睡眠:今日は、もう寝るか。
徘徊:クソガキに呼び出され、夜の街へ。
地雷:……そろそろ、地下、逝ットク!!??

766 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/26(木) 22:13:52
徘徊

選択肢に影のごとくつきまとう蟲蔵行きが気になるが……

767 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/26(木) 23:30:15
徘徊
正直蟲倉行きにはBADENDの香りしかしない

768 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 00:02:51
地雷

あえて踏む

769 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 00:13:30
睡眠

770 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 00:14:42
巡回

こっちも何か危険だと思うけど収穫もあるかも

771 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/27(金) 05:03:45
「な、何してるんだ?」
少しだけ声が震えているのが自分でも分かった。
互いの一言一言から何が飛びだしてしまうのは予測できていない。
探り合うように視線が交錯し、その間に思考は最大速度で疾駆し続けている。
「いや、その……洗濯物を回収しておこうと思って、だな」
自分の口から出た言葉をまるで信じられなかった。
――私は洗濯物の臭いを嗅ぐのか、とか
「そ、そう、なのか?」
互いに笑う。
その笑いは実に乾いていた。
「と、とりあえず、だな、夕飯の時間だから、そういうのは後にして、だな」
ひとしきり笑ったためか、少しだけ頭が冷えたのか、言うべきだったことを言えた、と思う。
「……衛宮、今の言葉をどの程度信じた?」
唐突に、氷室がそんなことを聞いてくる。
「え、いや……」
正直なところ、全然信じていない。
「くくく……ちっとも信じてないだろう?」
氷室がゆっくりと立ち上がる。
それだけのことで圧倒された。
身長がこちらが10センチ程大きいはずなのだが、今は氷室の身長が2メートルにも見える。
思わず一歩後ずさる。
「……そこまでされると心外だな、衛宮はそんなに私を嫌っていたのか?」
氷室がさも心外、と言った風に腰に手を当てて軽く頬を膨らます。
「いや、そんなことはないぞ、『どちらか』と言われれば好きに分類される、間違いなく」
その答えに、氷室は満足げに微笑んだ。


正直な話をすれば。
氷室鐘はこの場で衛宮士郎を押し倒してしまおうか、なんてことを考えていた。
自分の感情が定まらぬままではあったのだが、とにかく既成事実を作ってしまおうかと考えたためである。
実際の話、男という物を異性として意識するようになって以来、そう言った事への興味もあったし、それは先の件で肉欲という具体的な代物へと変化した。

だが、共に笑っただけで頭が冷えて、続く衛宮士郎の言葉で今後の方針を新たに定めた。
その方針は、我ながら笑ってしまうものではあったのだが。
――やれやれ、これが恋というものなら、随分なハンデを背負い込んだものだ
ライバルは既に体を許しあうほどに強大だ、だがとにかく今は――
「衛宮」
止まっていた体を一歩を踏み出す。


氷室が一歩踏み出し、此方に向かってくる。
後ずさりはしないが、なんだろうと考える。

考えすぎていたのが良くないのだろう。
頬に氷室の唇が触れたのを止められなかった。
氷室が一歩離れる。
「な――」
触れられた頬が熱い。
そして全身もそれに釣られて熱くなっている。
「覚悟しておきたまえ、これからの私は、君に対してもっと積極的に接していこうと思う」
笑顔のままに片目を閉じ、人差し指を立てて氷室が宣言した。


――精一杯の決意の証明と共に、宣戦布告する。
それが今の精一杯。
その直後に気恥ずかしさが限界を超えた。
「それでは、また後でな」
笑顔を顔に貼り付けたまま、出来るだけ平静を装って、早足で部屋を後にした。


部屋に残され、呆然とする。
さっき氷室はなんと言ったか、何をしたか、それが何を意味するのか、総合すれば全ては明白であった。
理解すると同時に、体中が更に熱くなる。
さっきから体中が熱くなりっぱなしで、汗が出てきている。
殆ど全身が暴走状態だ。
こんな状態で、みんなの前で冷静で居られるとは思えない。

よし、こういう時は――


MEC:土蔵だ
コンボラ:道場だ
サカタハルミジャン:気合だ

772 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 05:39:34
コンボラ

773 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 05:51:56
徘徊

コンポラ

774 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 06:00:22
サカタハルミジャン

775 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 07:04:11
徘徊
MEC

776 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 07:41:09
MEC

777 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 09:31:32
徘徊
MEC

778 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 09:57:47
MEC:土蔵だ

779 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/27(金) 11:58:41


  靴を履き替えて外に出たところで、陸上部の後片付けが目に入った。
  俗に陸上部の三人娘と呼ばれる、二年生三人だけで器具類を運んでいる。

 「なんだようー、こんなの後輩にやらせればいいじゃんよー」

 「もうみんな疲れちゃってるし、ね?」

 「そもそも、後輩をしごき倒したのは蒔の字だろうに。……む?」

  三人の一人―――氷室 鐘がこっちに気付いた様子。

 「どうしたの、鐘ちゃん?」

 「いや、意外な顔を見たのでな」

 「お? ホントだ、いいトコに来た! おーい、えみやー!」

  蒔寺に大声で呼ばれる。
  ……なんとなく次の発言の予想がつきつつも、三人のほうへ向かう。
  ちなみに彼女が俺を呼ぶ場合、たいていは何か用事を頼むときである。

 「ちょうど良かった! コレ片付けといてくれよ」

 「―――蒔の字。偶然居合わせた人間に対し、呼びつけるなり
  いきなり手伝わせるのはどうかと思うが」

 「そ、そうだよ蒔ちゃん。衛宮君にも悪いし……」

 「いいぞ別に。倉庫のほうでいいんだな?」

  予想通りの内容だったのですぐに頷く。
  と。

 「え………?」

 「―――――」

 「……マジ?」

  なぜか三人とも、鳩が豆鉄砲をくらったような状態だった。
  蒔寺にいたっては自分で頼んだくせに胡散臭そうな視線を向けている。
  ……なんでさ?

 「あんまり遅くなると危ないだろ。
  片付けならやっておくから早く帰ったほうがいいぞ」

 「……ふむ。衛宮の言い分にも一理あるか」

  まず動き出したのは氷室だった。

 「え……でも」

 「由紀香、君の場合は家事もあるだろう」

 「そーそー、由紀っちが気にすることないって。本人がああ言ってるんだしさー。
  ……なーんかすっげえ怪しいけど」

  蒔寺からの疑惑は解消されないまま、帰る方向で話がまとまってきている。

 「衛宮にまかせるってことでいいよな? 早くかえろーぜ」

  このまま決定か、と思ったら。

 「――――いや、二人は先に帰ってくれ。私は衛宮を手伝おう」

  なんて、意外な発言が飛び出した。

 「別に俺一人でも大丈夫だぞ? 何も氷室が残ることもないだろ」

 「人手は多いに越した事はなかろう?」

  ニヤリと笑う氷室。
  あ、なんか嫌な予感。

 「由紀香は言ったとおり、家事もあって忙しい。
  本当なら蒔の字も残るのが筋なのだが」

  俺が口を挟む隙を与えず、氷室は言葉を続ける。

 「乗り気ではないまま手伝わせても、かえって仕事が増えそうだからな」

 「おう、分かってるじゃん!」

  グッとサムズアップする蒔寺。
  ……いや、今の喜ぶところじゃないぞ、多分。




  さて。
  三枝と蒔寺は帰り、氷室と二人で片付けに取りかかった、のだが。
  正直、対応に困っていた。


 【Chance Encounter】:なにしろほとんど面識が無いのだ。
 【Aluren】:二人きりになり、変に緊張しているのが自分でもわかる。
 【Curiosity】:初対面が印象的過ぎて、つい身構えてしまう。

780 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/07/27(金) 11:59:35
コンボラ:道場だ

781 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 12:20:03
【Aluren】:二人きりになり、変に緊張しているのが自分でもわかる。

782 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 12:23:08
コンボラ
【Aluren】
氷室連発ってすげえw
ずっと氷室のターン!

783 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 13:15:32
【Curiosity】:初対面が印象的過ぎて、つい身構えてしまう。

784 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 13:55:43
何、この氷室祭り。いいぞ、もっとやれ

【Curiosity】:初対面が印象的過ぎて、つい身構えてしまう。

785 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 14:24:21
【Curiosity】

悩むなぁ…

786 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/27(金) 15:14:48
『氷室/stay night−vol.1名探偵氷室カレイドルビーの正体を推理する』

「カレイドルビーの正体ですって?ほーにゃっにゃっにゃっにゃっ、
この48のマネージャー技を持つ由紀香に分からない事があると思って?」
「ほう、ではキミの推理を聞かせてもらおうカネ?」
「奴の正体はカレイド王国からやって来たプリンセス、そして事件のない時は電柱に
擬態しているのよ。これまで私が読んできた魔法少女マンガのパターンで一番多かった
のがこれだから間違いないわ!」
「つまりキミの推理には何の根拠も無いわけカネ。後、漫画を買う基準大きく間違っている」

「え?え?カレイドルビーの正体ですか?ご、ごめんなさい、わたしバカだから
そーゆーのぜんぜん分からないんです」
「ああ、最初からお前には頭の良さなど期待しとらんがね。でも蒔の字、キミは前に一度
カレイドルビーに助けてもらった事があっただろう?その時彼女が誰かに似ているとか
感じなかったカネ?」
「えー・・・っと、酢こんぶ?」

「なんだ氷室、お前カレイドルビーの正体を聞いて回ってるんだって?そんなの遠坂に―」
「さて、次は誰に聞いてみようカネ」
「―決まってるじゃないか。いつか証拠を揃えて本人に問い詰めて白状させてやるから
その時を楽しみにって誰か僕の話聞いてー!!」

冬木の人間なら誰もが一度は暇つぶしに推理し、誰もが正解に辿り着く前にあきらめて
しまう問題、それがカレイドルビーの正体考察だ。
彼女、氷室鐘もまた他の人同様に暇つぶしとして考察してみた内の一人だが、彼女の
暇つぶしはちょっとだけ他人よりも大掛かりだった。
彼女はカレイドルビーの正体を推理する為に、全校生徒から意見を聞き統計を取るところ
から始めたのである。

その結果がこれだ。
『質問:カレイドルビーの正体は誰と思うカネ?』
1位  電柱175票
2位  酢こんぶ171票
3位  間桐桜・葛木総一郎105票
5位  後藤君16票
その他少数意見:校長先生、英語の藤村タイガー、したらば掲示板、遠坂凛、
チュパカブラ、むしろ杖の方が本体で人間に寄生して魔法少女を生み出している等

「とりあえず少数意見は冗談的な答えばかりなので無視するとして・・・、
やっぱり順位の上の方から当たっていくのが王道カネ」

氷室は体育倉庫から拝借した金属バットを片手に校門横にある電柱へと向かっていった。

vol.2に続く

「なんて事があってねー、大変だったのよ」
「この町で大人気なんですねカレイドルビー」
「ええ、そりゃあもう」

そのカレイドルビー本人が自分とそっくりなサーヴァントを直突きで殴り飛ばし、
その隙にストーカーがちゃっかり士郎に以外と丁寧に二刀流の教授をしている間、
特にやる事のない私は時々士郎の様子を見ながらも横にいるバゼットさんと他愛も無い
話をしていた。ところがこのバゼットさん、硬そうな見た目と違い噂話への食い付きの
いい事、私と年は近いはずなのにまるで女子中学生と話をしている様である。

「それで氷室さんはどうなったんですか?」
「あ、ちょっと待ってその前に―」
【選択肢】藤村は聞かなきゃなんねー事を思い出しました。
11:「士郎がおんにゃのこになった事とセイバーの事なんだけど」
「あ、藤村さんその時気絶していたんでしたよね」「説明お願い」「はい」
12:「士郎がおんにゃ」「それで氷室さんはどうなったんですか?」
「いや、バゼットさんその前に士郎が」「氷室さんの話の続きお願いします」
「バゼット」「氷室さんはこの後どうなったんですか?」「バ」「氷室さんの話の続きを」
「ットさんちょっと」「氷室さんの話が聞きたいです」

787 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/07/27(金) 15:17:39
【Aluren】

788 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 15:36:32
12

789 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 15:44:17
12で

790 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 15:54:15
最近氷室が活躍しすぎていてワロス
それもこれも銀剣のせいなんだからねっ

選択肢はもち12で

791 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 15:57:51
流れは氷室か……だが私はこちらが気になる。

11:「士郎がおんにゃのこになった事とセイバーの事なんだけど」

792 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 16:18:57
12

793 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 17:41:26
せっかくだから票が入っていない
【Chance Encounter】
を選ぶぜ

794 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 18:29:56
11

795 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 19:29:29
【Curiosity】ととどめの12

796 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 22:39:39
【Aluren】

797 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 23:27:58
【Aluren】
コンボラ
で両方決定

798 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/27(金) 23:45:43
徘徊:クソガキに呼び出され、夜の街へ。





 正直、気が乗らなかった。
 夜の街へ行くということは、こういうことになるからだ。

 ドサッ。

 何か、荷物が落ちるかのような、重い音。分かってる、荷物じゃない、人だ。人が倒れる音だ。
 憐れな小羊は、その小羊としての役割を十二分に演じていた。すなわち――生け贄。

 ジュル、ジュルジュル。グビリ。

 ライダーさんに血を吸われ、ぐったりとしたその人影。俺はそいつの顔と名前を知っている。

 美綴。

「全く、人が下手に出てれば付け上がりやがって、このメスブタが! メスブタはメスブタらしく僕に跪《ひざまず》いて、体と魔力を差し出せば良いんだよ!!」

 ぴくりともしない美綴に対して、何度も何度も罵詈雑言を浴びせ、思い出したかのように頬を叩く。

「ほらアーチャー! お前もぼさっとしてないでこいつの魔力を奪え!」

 クソガキの叱責に、俺はゆっくり美綴に歩み寄る。動かなければ、魔力が抜け出てしまうから。
 聞こえるはずもないのに、悪い、と小さく呟いて、一瞬だけ口付ける。ほんの少しだけ、魔力が流れ込んでくる。

「……何やってるんだよ。さっさと奪えよ!」
「もう取った。つーか、その前にライダーさんが血ぃ吸ってるんだ。これ以上無くしたら、死んじまう」
「いいから奪え……! ……そっか、なるほど。要は生きていれば良いんだな?」

 クソガキは、薄気味悪い笑顔を浮かべる。

「おい、ライダー。こいつを家に運んでおけ。客間じゃないぞ? ……『地下』にだ」
「待て。何のつもりだ?」
「んん? 僕はお前の意見を取り入れてやったんだがね」

 クソガキの言いたいことが分からない。
 だが、次の奴の言葉で、俺は怒りを爆発させた。



「家で『飼って』、少しずつ魔力を奪うんだよ」



 OK。ちょっと顔《つら》貸せ。形が変わるまで殴ってやる。
 右拳を握り締め振りかぶり、クソガキの顔面に叩き込む。

「ぐぎゃんっ!」

 情けない悲鳴を上げて吹き飛んだクソガキに、さらに追い打ちをかけようと一歩踏み出す。だが、その瞬間。

 バヂバヂバヂィッ!!!!

「ぐあっ!?」

 青白い電光が、体を這いずり回る。同時に、風船から空気が抜けるように、魔力が放出されていく。

「くっ! ……あ、あ、あ」

 たまらず膝をつき、うずくまる。
 消えていく。俺を構成している重要なものが、消えていく。消える。消滅する。何も無くなる。楽しいことも辛いことも、嬉しいことも悲しいことも失われる。失われる、ということさえ奪われる。無。有限。限りが有るから、人は生きそれは尊い。無限こそ真理有限こそ宝玉。消えるのは恐い、無くなるのは恐い、殺されるのは、また殺されるのは恐い……。恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い!

 ゴガン!

 突然蹴り上げられた頭が、トビそうになっていた思考を取り戻す。

「よくも……よくもよくもよくも貴様ぁ!!」

 ドガッ、ドゴッ、ドゴッ。

 続け様に、踏み付けられる。

799 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/27(金) 23:46:36

「やろ……くっ!」

 反撃しようと立ち上がるが、途端に襲い掛かる痛みと脱力感。なすがままに踏み付けられる。

「この……!!」

 足が振り上げられ、振り下ろされる瞬間。俺とクソガキの間に、割り込む影が一つ。

「シンジ。」

 ライダーさん。

「シンジ。彼女を運びます」
「ライダーさん……!?」
「……ああ、そうしてくれ」

 興が削がれたように、一歩離れるクソガキ。
 ライダーさんは、哀れみと嘲りが混ざった視線をこちらに向け、美綴を背負って闇に消えた。

「ふんっ。ほら、行くぞ。お前の分の魔力補給がまだだからな」

 すたすたと、一人で先を歩いてしまう。動けるような状態ではなかったが、意に反して体はクソガキを追い掛けていた。

「さっさとしろよ、このグズが。大体お前はサーヴァントのくせに生意気なんだ。僕はマスターなんだぞ? それを……」
「――! 待て、クソガキ」

 背筋があわ立つような感覚に、俺は足を止めた。

「誰がクソガキ……っ痛!?」

 クソガキが、左手を押さえる。
 ――令呪を、押さえる。

「いるぞ。敵の――マスターと、サーヴァントだ」

 視線の先、坂の上。

 そこには、初めて出会う、『敵』の姿があった――。





   【特別ルール】
【今回は、サーヴァント群かマスター群、どちらか一つに投票してください】
【スペードとブラックジャック、というような投票は無効とします】

サーヴァント群
スペード:剣士を従えた――
ダイヤ:槍兵を率いた――
クラブ:巨人を携えた――
ハート:マジカルステッキ(宝石仕様)を持った――

マスター群
ポーカー:――赤毛の、切り返しのシャツを着た少年がいた。
ブラックジャック:――ツインテールの、赤いコートを羽織った少女がいた。
ダウト:――銀髪の、お姫さまみたいな少女がいた。

800 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/27(金) 23:50:23
ハートを選ばないわけにはいかないな。
というか、慎二がサーヴァントに打撃でダメージを与えられることに疑問。

801 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:01:53
ダウト

802 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:05:01
ダイヤ:槍兵を率いた――

兄貴が見たい。

803 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:20:23
ダイヤ

804 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:26:05
ハートで

805 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:37:51
ダイヤ:いちばん美綴を助けてくれそう

806 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:38:34
ダイヤ

807 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:45:45
ダウト

808 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 00:48:45
ブラックジャック:――ツインテールの、赤いコートを羽織った少女がいた。

809 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 01:38:50
ハート

810 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 03:25:54
ハート

811 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 04:03:58
ここは士郎に来てもらいたいところだが

クラブ:巨人を携えた――

812 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 04:32:13
ブラックジャック

813 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 05:51:30
ポーカー

814 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 06:33:24
ハート

815 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 13:24:27
サーヴァント群がハートで確定してしまったか……。
ブラックジャックを選ばざるを得ない。

816 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 13:46:00
ブラックジャック
今夜は私とアイツでダブルうっかり

817 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 13:52:14
だが、ここで俺は ダウト を選ぶぜっ!

818 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 14:38:34
ならば私は ポーカー を選ぼう!

819 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 14:52:24
ここは ポーカー だろう

820 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2007/07/28(土) 14:59:49
パックを開け納豆の上に乗せてあるビニールを半分だけ持ち上げ、中身を小皿に移す。
箸できっちり二百回かき混ぜてから一粒ずつ口へと運ぶ。それ以上食べようとした途端、猛烈な吐き気に襲われ
口を押さえてトイレへと駆け込む。突如本物の魔術師を目指す事になった間桐慎二の体内は割りとボロボロだった。
既に内臓の至る所に炎症ができまともな食事は殆ど不可能となっている。

一年前、たまたま遠坂の家の前を通りかかった慎二と桜は差し押さえの赤い札が所狭しと張られた
家の前でダンボールハウスを組み立てている凛を見てこりゃあダメだと気付いた。
こんな調子では聖杯戦争が始まる前に遠坂家が冬木の管理者から引きずり落とされてしまう。
そうなれば聖杯戦争を継続する事すら危ういだろう。

帰宅した二人の話を聞いた臓硯はすぐさま遠坂を援助する事を決定した。
聖杯戦争開始までの間必要な資金を貸し付け、その代わりに桜を財産運用に関する相談役兼監視役として遠坂家に置く。
この条件で合意を得て、それ以来遠坂家に家族が一人増え、破算もどうにか回避されたのである。

「そして、桜は遠坂に帰る事ができ、残った慎二は消去法によってマキリの後継者となることが出来、
これでめでたしめでたし―とはいかなかったのじゃ」

マキリの老人は足元で苦しみ続ける出来の悪い後継者を見下ろす。結局トイレには間に合わず廊下に嘔吐物を撒き散らす慎二。

「あの時は我ながら魔術師らしくない粋な計らいをしたと思ったのじゃが、慎二、お前本当に才能が無いのう。
やはりこっちに桜を残しておくべきじゃったか」

屈辱的な言葉を投げかけられるが慎二の耳には届いていない。嘔吐物の後処理をする事もせず、這うようにトイレに向かい続ける。

「トイレで出すもん全部出して着替えたら地下にこい。せっかく令呪がお主の手に現れたのだから
せめてアサシンの召喚と維持が出来る程度までには蟲を増やさねばな」

[選択肢]
イ.桜の話
ロ.某魔術師の話
ハ.バゼットの話
ニ.士郎の話(これを選ぶとプロローグ終了)

821 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 15:18:23
ブラックジャック
ロ
差し押さえてw

822 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 15:26:42
ハ
バゼットさんと納豆の夢のコラボ

823 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 15:40:01
誰かわからないロ

824 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 15:40:01
ハ

825 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 15:54:42
ハ.バゼットの話

826 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 18:26:12
ニ.士郎の話

827 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 18:53:55
ハ

828 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 20:30:00
ロ

829 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/28(土) 21:43:35
ロ

830 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/28(土) 23:57:33
元キャスターのマスターかもしれんから ロ で。

831 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/29(日) 00:36:31
ロ

ダンボールwww
あと慎二カワイソス

832 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/29(日) 00:38:56
>>831
いや、ロで決定済みだから。

某は凛かな? だとしたら、金がないからというつまらない理由になりそうだw

833 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/29(日) 01:15:55
いや、>>729読め。>>832よ

834 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2007/07/29(日) 10:37:26
パックを開け納豆の上に乗せてあるビニールを半分だけ持ち上げ、中身を小皿に移す。
箸できっちり二百回かき混ぜてから一粒ずつ口へと運ぶ。
テーブルの上に金を置き出て行こうとしたら店員に呼び止められた。

「お客様、こんなに残されては困るのですが」

三十分ほど食べ物の大切さについて語られてからようやく帰してもらえた。


「なぜ、こうなってしまったのだ―」

初めて来た日本、ものめずらしさからうっかり足を踏み入れてしまった牛丼屋、礼儀作法が分からなかったので
隣の客と同じ注文をし、同じ様に振る舞い店を出ようとしたのに自分だけこの扱い。

「やはりこの国でも他人は信用できぬ」


日本から遠く離れたある国に一人の魔術師がいた。
協会に所属しないフリーの身でありながら名門出の一流魔術師としての評判を受けていた彼の成功者としての人生に
ある日大きな転機が訪れた。

突如表れた令呪、これが彼の人生を狂わせてしまったのだ。日本にある冬木という所にて行われる聖杯の争奪戦に
自分が選ばれた事を知り、10日後両親を■した。

仕事先の相手に日本に行くからしばらく依頼を受けられなくなる事を伝え、家にやって来た従業員達を■した。

その日の晩、家に侵入してきた親族全員を■した。

日本へ向かう船の中で出くわした昔の仕事仲間も■した。

もし彼が優秀でなかったら、見知らぬ国で行われるうさんくさい儀式の参加権など欲しがりはしなかっただろう。
だが、彼と関わりの深い者達は皆知っていた。凡人の遥か上に存在し、どんな魔術具を見ても
眉一つ動かす事がなかった彼が目を輝かせる程のイベント、
だからこそ愛情や友情や信頼関係と自らの命をチップにしてでも令呪を奪う価値を見出してしまった。


「後、最高で六人」
口に出し、そう自分に言い聞かせる。そう、ここまで来たら多くて六人。監督役の目が光っているこの地ならもう自分の
故郷の人間は襲ってこないだろう。六人■せばこの戦いは終わる。
しかし、この六人は今までの相手とは違う。顔見知りでないという点では戦いやすい相手だが、
彼らが自分より弱いという保障も存在しない。ゆえにここからはサーヴァントの優劣が勝負を決める。
そして彼の手元には最高の英霊を呼び寄せる為の触媒があった。


聖杯戦争中寝泊りする事になるホテルの自室にて彼は決断した、触媒を『使わない』事を。
選ぶべきは触媒を必要とせず、生前何の栄光もなくただ主の命令に忠実に相手マスターを■す事に特化した最弱の存在、アサシン。

アサシンならば勝つにせよ負けるにせよ自分の経歴が血で汚れるのは最小にでき、自らで考える脳も個性も無く、
しかもバーサーカーと違い暴走の危険もないので裏切りの心配もしなくていい。

何より今の彼には相手マスターに自らの英霊を見せ付け、伝説となった存在と共に華麗に勝っていくという
幻想を抱く余裕など無かった。

[選択肢]
イ.バゼット・桜・士郎の順番で見る
ロ.ショートカットしてほとんど士郎のみ

835 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:13:26
イ

836 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 11:19:19
イ.バゼット・桜・士郎の順番で見る

837 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/29(日) 11:57:40
イ

838 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:30:09
イ.バゼット・桜・士郎の順番で見る

なんかすごいことなってるー

839 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:52:59
イ.バゼット・桜・士郎の順番で見る

某魔術師が新鮮に写るなぁ……こいつが主役でもいい気がしてきた。
アサシンを召喚する理由も真っ当だし。

840 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:58:12
イ
なんていうかさ、2chブラウザって全角カナを半角カナにするような機能があるの?

841 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 12:58:53
この裏切られっぷりだと、本編でキャス子さんを召還出来ても違和感ないよなー
本気で泣けてくるが orz

842 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/29(日) 14:12:32
隣の客は誰なんだろう?

843 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/30(月) 04:42:46
よし、道場に行こう。
無心で竹刀を振るえばこの雑念も落ちるだろう。
「ま、何も解決はしないが」
自嘲気味に笑う。
問題を先送りにしているのだから世話はないというものだ、と。


「あれ?」
道場の電気が点いている。
消し忘れかな?

「おや、士郎君」
「あれ、先生、それにジェネラルも、どうしたんですか?」
居間で将棋を指していた二人がなぜかそこにいた。
「いや、お恥ずかしながら、どうにも居間の皆さんがソワソワしていて……間が持たなかったのです」
……ちょっと分かる。
多数の女性の中での男というのには、耐えきれない空気というものがあるのだ。
「それで、二人はここで演武を?」
「演武と言うレベルのことではない……はっきり言うが直接戦闘での私は弱いぞ」
さすがに護身術程度は身についているがね、と笑うジェネラル。
そこは笑っちゃいけないと思うが。
「そうだ、私と替わってくれないかね?」
「え?」
ひょいと投げられた竹刀を半ば無意識にキャッチする。
「さっきも言ったとおり私は直接戦闘には向かないし、それ故の能力もある、ならば君を鍛えた方が効率も良かろう?」
「ああ、そうかもしれません……もし士郎君さえ良ければ、ですが」
願ってもない事だと思う。
こうして竹刀を構えてみれば、かつての特訓が目に浮かぶようだった。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
一礼し、竹刀を構え、摺り足で間合いを詰めていく。

844 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/07/30(月) 04:43:35
その構えに淀みはない。
基本を忠実に守る闘法だとはっきり分かる。
誠実な師の教えの賜だろう。
じりじりと距離を量りつつ詰める摺り足にも、それが俄仕込みでないことは見て取れた。
だが、それだけでは足りない。
人とサーヴァントという存在の差はたったそれだけでは埋まりはしない。
自然型を保ったまま、逆に一歩詰める。

「!」
反射的に竹刀を突き出す。
相手は無手、ならば竹刀の分だけ間合いが長いコチラの攻撃が――
違うと思ったときにはもう遅い。
胸部を狙ったはずの竹刀は瞬時に機動を逸らされ、同時に掌底の一撃が胸部に叩き付けられる。
「がっ……」
数歩踏鞴を踏み、勢いを弱める。
たったそれだけで済んだことで、随分と加減してくれたんだと理解する。
その上で見てみれば、突きだした筈の左腕は真っ直ぐに伸びきっていない。
かなりの余裕を持って突きだした事は明白で、それを完全に伸ばしきれば、手加減していたとしても壁際まで吹き飛ばされていたのだろう。
「どうやら誠実な師の教えを受けたようですね、基本を基本のままに、その技のみを持って達人の域に至った、そんな人物……違いますか?」
ぞくり、とした。
正にそれは、あのセイバーに当て嵌まる。
その事を僅か数秒の立ち会いで見切った眼力には感嘆する他ない。
それが表情に出ていたのか、セイバー……先生は続ける。
「しかし士郎君は普通の人間ですから、そう無茶ばかりはできません、昨日の戦いのことも考えれば分かりますね?」
その言葉には頷かざるを得ない。
事実、出来たことは多くなく、そして結果を見てみれば、あの市街地の大規模破壊は己の行動をトリガにした物という解釈だって出来てしまう。
「それが分かっていれば問題はありません、続けましょう」

上段からの打ち下ろし、下段からの打ち上げ、中段の突き。
それら全ての軌道を逸らし、時に回避し、その直後に掌底を撃ち込んでくる。
数度壁に叩き付けられると、その一撃一撃が、ダメージとなりにくい箇所に当てられていると気付かされる。
受け身さえ取れれば叩き付けられるダメージも殆どゼロに出来るだろう。
そして時に出てしまう間違った動き方や癖の指摘も受けた。
「教えるの上手いですよね」
「そうでもありませんよ、士郎君の飲み込みの良さというのもあるでしょう」
その辺りのことに自覚はないが、もしかしたら他の人達よりも少しくらいは優れているのかもしれない。


「……なんだか、ちょっと痛そうですけど、楽しそうですね」
「おや……もう夕食の時間かな?」
道場に桜がやってきた。
「はい、そうです……すぐ出来るって言ったんだから待っててくれても良いと思いますよ?」
桜が少しだけ顔を膨らませる。
「そこに関しては済まないと言う他ないな、どうにもあの場の空気に耐えられなくてね」
空気に耐えられないと言われてもどうにも実感が湧かない。
何しろ自分からしてみれば、いつものような和やかな空気なのだ。
周囲のほぼ全員が女性、というのは男性陣からしてみれば奇妙な感覚で、この家でそれに慣れているのは衛宮士郎くらいのものである。
その上全員がどことなくソワソワしているのだから、奇妙な感覚は打ち消されるどころか段々に増していくのは当然であった。

「ああ、士郎君、ここまでにしておきましょう、桜さんが来ました、夕食の時間でしょう」
次の一手を繰り出そうとするのを手で制する。
「そうですね、そうしましょう」
その言葉の通り、構えを解き、竹刀を下ろした。


後片付けを簡単に済ませ、夕食の時間となる。


タタール:いつものポジションに座る
ストレリツィ:男性二人の近くに座る
イェニチェリ:直前に誘われた場所に座る

845 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 05:32:01
ストレリツィ

846 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 06:21:32
タタール

847 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 06:55:06
イェニチェリ

848 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 08:39:28
イェニチェリ

849 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 13:05:41
ストレリツィ

850 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 13:27:25
ストレリツィ

851 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 15:15:46
イェニチェリ

852 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 15:51:16
穏便に
タタール

853 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 18:34:44
イェニチェリ

854 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 19:25:43
イェニチェリ
なんていうか、修行になるのはちょっと予想外ではあった。

855 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/07/30(月) 21:09:47

 さて。
 水銀燈を探す、と口で言うのは簡単でも、実際に探すとなると、これはとんでもない苦労だ。
 なにしろ、水銀燈は見つけ難い。
 ただでさえドールは小さくて人目につきにくいのに、その上水銀燈は空を飛べるのだから、その気になれば何処にでも行く事が出来る。万が一、うっかり飛んでいるところを目撃されたとしても、普通の人なら鳥かなにかだと思って気にも留めないだろう。
 つまり……氷室を探した時のように、町中を走り回って探しても、見つけられる可能性は低いんじゃないだろうか。
 じゃあ、一体どうやって探せば、水銀燈を見つけられる?

「んー、こういう場合のセオリーというと……犯人は現場に戻る、とか?」

 もっとも水銀燈は何かの犯人ってわけじゃあないが……ある意味、指名手配だし。
 犯人は現場に戻る。他にも、探しものは裏庭でしろとか、幸せの青い鳥とか、似たような言葉は多いが……要するに、探しているものが意外と出発点の近くにある、ってことだ。
 では、今回における出発点とはどこか?
 それはきっと、水銀燈と別れた場所、つまり……。

「nのフィールド、か」

 nのフィールドで別れたんなら、nのフィールドを探せば見つかるかもしれない。
 おお、なんか俺にしては冴えてる感じじゃないか?
 ちょっと安直かもしれないが、結構いい線を行っている推理であるように思える。

「でも、そもそもnのフィールドに行く方法がなぁ……」

 そう、問題となるのは、nのフィールドに行くための方法。
 俺が今まで、nのフィールドに行く事が出来たのは、どれも他のドールの力によって招かれたり、あるいは巻き込まれたりしたためだ。
 またnのフィールドに行くとなると、ドールのうちの誰かに力を貸してもらわなければならない。
 水銀燈以外で俺が名前を知っているドールといえば……雛苺、真紅、そして薔薇水晶か。
 でも雛苺は力を失っているから、nのフィールドへの扉は開けないだろう。
 薔薇水晶は論外だ。居場所を知らないし、なにより危険性が高すぎる。
 つまり、消去法で行くと、nのフィールドに行くためには真紅に頼むしかない。

「真紅に頼むか……?
 いや待て、何か引っかかるぞ?」

 シャツのボタンを、一番上から掛け間違えているような違和感。
 俺は前提の段階で、なにか思い違いをしているんじゃないか?
 『nのフィールドに行く方法は、ドールに扉を開いてもらうしかない』。
 俺が知っている限り、この前提は間違っていないはずだ。
 だが……俺以外の誰かにとっては、どうだっただろうか?
 『ドールじゃなくてもnのフィールドに入れる』、そんな可能性。
 そして俺は、それをどこかで聞いたことがあったような……?


*困った時のダブルクロスルール*
一人1記号、第一群と第二群のどちらかに投票すること。両方は不可。
それぞれ五票、計十票で確定。
両方に投票した場合は無効の上、スーパー水銀燈人形をボッシュート。

第一群「可能性をほのめかしたのは誰か?」
α:アーチャー
β:キャスター
γ:雛苺

第二群「その人物の発言から予測される、『nのフィールドに入る方法』とは何か?」
δ:令呪
ε:固有結界
ζ:宝具

856 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 21:20:50
α

857 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/30(月) 21:36:04
ハート:マジカルステッキ(宝石仕様)を持った――

ブラックジャック:――ツインテールの、赤いコートを羽織った少女がいた。





   【interlude】

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

「閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。閉じよ《満たせ》。
 繰り返すつどに五度。
 ただ、満たされる刻を破却する」

「――Anfang{セット}」

「――告げる」

「――告げる。
 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

「誓いを此処に。
 我は常世総ての善と成る者、
 我は常世総ての悪を敷く者。

 汝三大の言霊を纏う七天、
 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 どごぉぉぉぉぉぉん!!!!

「なっ……!?」

 凄まじい程の轟音と閃光、そして衝撃。私は為す術もなく、壁に叩きつけられた。

「痛たたたた……」

 受け身は取ったものの、結構なダメージを受けてしまう。しばらく呼吸を整えて、痛みを早く鎮める。
 ……体のダメージを確認。頭、打ってない。腕、右手の平に裂傷。上半身、背中に鈍痛。下半身、お尻に鈍痛。……活動に問題無し。

「そうだ! 召喚は!?」

 慌てて辺りを見回す。しかし……そこに求めていたサーヴァントの姿はなかった。
 まさか、失敗した……?

『――、お呼び……ですか? マスター……』

 絶望しかけたその時。途切れ途切れに、声が聞こえてきた。

「まさか、セイバー!?」
『期待に……沿えず、申し訳……ありません。私は……キャスターです……』

 若干の期待と共に放った言葉は、あえなく否定されてしまった。
 ……しょうがないか。割りと強引な召喚だったし。喚べただけ良しとしましょう。

「そう……まあ良いわ。ところで貴方、どうして姿を見せないのかしら? 私に反抗してるつもりなの?」
『……度々……申し訳ありません……少々強引な……召喚だったせいか……現界が……うまくできないのです』

 う。それって、私のせいってことではないか。

858 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/30(月) 21:36:51

「わ、悪かったわね……どうにかならないの?」
『恐らく、契約と魔力の供給があれば……』
「分かったわ。今は簡略で良いわね?
 『聖杯の導きにより、汝を我が従者とする』」
『『我が名において、主人の願いを叶えよう』……ニヤリ』

 ……ニヤリ?
 キャスターの言葉に疑問を持った、その刹那。

「てりゃー! 隙ありですー!」

 はしっ、と。私の右手に、棒状の何かが納まった。
 それは見た感じ、魔法少女のステッキのようで……。

「血液によるマスター認証、接触による使用の契約、起動させるためのエネルギー、全て整いました!
 うふふー。お久しぶりです凛さん! 一億と二千万年ぶりですね!?」
「あ、あ、あ、アンタ!? 何で箱から出てるのよ!?」

 そこにいたのは。かのシュバインオーグが造りし、女性限定の魔術礼装。主に、使用者の魔力を増幅させるモノなのだが。困ったことに、増幅と同時に暴走してしまうのだ。行動とか言動とかが。

「ふっふっふ〜。だから言ってるじゃないですか。私は『キャスター』ですって」
「ってことはアンタ……サーヴァント!?」
「その通りです! この時代の私は、(小憎らしい)マスターの手によって、箱でちゃーんと(策を練りながら)眠ってますよ♪」

 うん。本音駄々漏れ機能もちゃんとついてる。本物だー。あははー(泣)。

「さあ、私が来たからには(面白さ)百人力ですよ! この聖杯戦争の勝利は貴方の(最終的には私の)ものです!!」
「いーやー!!」

 嫌。否。厭。いや。イヤ? なんでいやなの? せいはいせんそうでかつのはわたし。なんのもんだいもないわ。そう、わたしはかつの。あいとゆうきとしょうりをみんなに。ハイルマネー。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。あいとせいぎ。

「ふふー。(説得《せんのう》が)良い感じになりましたねー。じゃあ早速、(羞恥プレイに)悪を懲らしめに行きましょう!」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「おっと、その前に凛さんの部屋に行って――」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「箱開けてー取り出してー隠すー。おっけーです! さあ、行きましょう凛さん! 助けを呼ぶ声が、貴女にも聞こえるはずです!」
「らぶあんどぱわー。らぶあんどぱわー」
「ええ、では、行きますよー!!」

   【interlude out】




 坂の上には、魔女っ娘が使いそうなステッキを持った、ツインテールの女の子が痛。

 それを見て、俺は――。





戦闘:魔法少女爆誕! 次回、魔法少女カレイドルビー第一話! 『私、実はオトコノコなの』に、スカーレット・スカッド発射!!
いや、色々と無理っす:わかめとランデブー。

859 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 21:53:10
戦闘

860 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 22:08:17
戦闘

861 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 22:21:03
銀剣: δ
はじめて:いや、色々と無理っす

862 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 22:26:02
いや、色々と無理っす:わかめとランデブー。

とりあえずワカメとからめてみる。

863 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/30(月) 22:33:39
銀剣物語 … ε:固有結界

864 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 22:40:43
ε

865 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 22:53:20
ε

866 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 23:14:02
α

867 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 23:30:04
戦闘
ε

868 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/30(月) 23:34:46
戦闘

869 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 00:24:42
ε

870 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 00:27:22
いや、色々と無理っす

871 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 00:28:30
戦闘

872 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 01:33:11
α

873 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 05:56:27
α

874 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 17:05:03
α

875 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/31(火) 22:12:56
戦闘:魔法少女爆誕! 次回、魔法少女カレイドルビー第一話! 『私、実はオトコノコなの』に、スカーレット・スカッド発射!!




(うわーい。あんまり戦いたくねー)

 しかし、視線の先の女の子は殺る気満々のようである。

「それでは凛さん! 転身です! 多元転身《プリズムトランス》――!!」
「ええ、分かってるわ!

 ……コンパクトフルオープン! 鏡界回廊最大展開――!」

 変身呪文まで唱え始めちゃった。

「な、何してる!? あんなのでも遠坂《マスター》だぞ! 戦え!」

 あの女の子は知り合いなのか、多少戸惑いながらもクソガキの叱咤が飛ぶ。それは力を持って俺の体を鞭打つ。

「ちっ……」

 俺は左隣にあった民家の壁に女の子と平行になるように張りつき、狙撃態勢を取った。

「ナンパの七つ道具《ミッション・エグゼキュート》――心震言《セカンドステップ》、安定狙撃《サードステップ》――」

 そのまま右手の指輪と左手の腕輪を、それぞれ矢と弓に変えて、いまだに呪文を唱えている女の子へと矢を射かけた!

 ヒュ……!

 小さな風切り音。矢は、寸分の狂いもなく、女の子の右手首へと――。

 ぽすん。

 ――中って、力なく地面に落ちた。

「は?」
「こらー!! 変身中に攻撃するとは何事ですか!? 凛さんの(面白可笑しい)晴れ姿を見たくないんですか?」

 ステッキが、ぷんぷんと怒っていた。……いや、怒ってはいたのだが恐くないと言うか。迫力不足と言うか。どちらかと言うと満面の笑みで含み笑いされた方が恐そうなキャラと言うか。
 ……ああ、んでもって女の子の名前は凛ちゃんと言うのか。

「ペナルティです!」

 あれ、まだ怒ってたんだ。

「ルビービーム!!」
「んのわぁ!?」

 ステッキの星が輝いた瞬間。悪寒を感じて、民家の壁から地面へと飛び降りる。

 シュイン!

 刹那、ステッキの星から、一条の赤い光が民家に放たれた。

 ちゅどーん。

 民家が爆発・四散する。

「「「わーーーーー!!!?」」」

 俺とクソガキと凛ちゃんの悲鳴が重なった。

「な、何してるのよこの馬鹿ステッキー!!」
「何って(憂さ晴らし)正義の鉄槌です♪ と言うより凛さん、もう(正気に戻っちゃった)正義の炎が消えてしまったんですか?」
「勿論よ! んでもってこんなもの捨ててやるー!」
「カレイドビーム!」
「ううん、すてるなんてどうかしてるわ。これからもよろしくね」

 ……どうやら、凛ちゃんはあのステッキに操られているらしい。

「……で、あのステッキは何なんだ?」
「良くぞ聞いてくれました!」

 あ、独り言聞かれた。

「私はキャスター!」

 キャスター!?

「真名はカレイドステッキです☆」

 いきなり真名バラしちゃった!?

「趣味は墓荒らし」

 罰当たり!

「特技は……んー、特に無いです」

 無難な回答だな!?

「火照る体を持て余す一億飛んで十八歳☆ そんな私ですが、彼女募集中です! 4649!」

 突っ込みどころが多くて訳分かんねえよ!

876 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/07/31(火) 22:13:59

「さあ、次は貴方の番です! 名乗りなさい!」
「俺はアーチャー。真名は――って誰が名乗るか!!」
「(ちっ。空気読めよ)むー。アーチャーさん、意地悪です。しくしくしく……」

 何で俺が悪者扱いですか。

「そうね。いじわるね。そんなやつはやっつけましょう」
「そうですね! それでこそ魔法少女カレイドルビーです! 多元転身《プリズムトランス》――!!」
「コンパクトフルオープン! 鏡界回廊最大展開! Der Spiegelform wird fertig zum Transport{転身準備、開始}−−!」

 懲りずに変身呪文を唱えだす凛ちゃん。ここでまた攻撃したら……いけないんだろうなぁ。
 俺は足元に転がる瓦礫の一つを拾い上げる。表札だった。
『後藤』。
 すいません、後藤さん。貴方のような被害者はもう出しません。

「ja, meine Meisterin{はい、了解しました}……! Offnunug des Kaleidoskopsgatter{平行世界に接続。完了しました}−−!」

 俺が黙祷を捧げている間に、呪文は終わったらしく。今はお色気《変身》シーンのようだ。
 凛ちゃんが着ていた、赤いタートルネックと黒いプリーツスカートが弾け飛び、それに伴って下着も飛び散る。しかし、全裸になることはなく、光のシルエットだけがかろうじて見えていた。
 一瞬、強い光が放たれ、その光が納まったそこには。紛うことなき魔法少女が痛。

「お待たせ! 魔法少女カレイドルビー、ここに誕生! 一刻も早く! 太陽よりも強く! 世界中の困った子供達にストロベリーな血塗れの愛を!」
「次回、魔法少女カレイドルビー第二話! 『銃火器との出会い』にスカーレット・スカッド発射!」

 ぴしぃぃん! と。良い感じに決めポーズを取る凛ちゃん。もとい、カレイドルビー(って呼ばないときっと怒る)。

「はぁい、お待たせみんな! 愛と正義の執行者、カレイドルビーのプリズムメイクが始まるわよ!」

 それにしてもこのカレイドルビー、ノリノリである。帰りたい。

「なあ、クソガ――マスター。帰らないか?」
「何言ってるんだ! 敵のマスターが目の前にいるんだぞ! 戦えよ! 見返すんだよ!!」
「えー。ってか私怨混じりかよ」
「食らいなさい! 魔法の《マジカル・》――」

 気がつくと、カレイドルビーが目前まで迫って、ステッキを振り上げていた。
 適当にかわすかー、とだるく振り返ると、



「――殺戮する大槌《ジェノサイド・ハンマー》!!!!」



「「ええぇぇぇえぇえぇえええぇえぇぇぇええぇぇ!!!?」」

 そこには、禍々しく巨大――俺の身の丈ぐらい――で、水晶のようにごつごつした――かなり痛そう――鈍器《ハンマー》を手にした、魔法少女。

「待てやコラ! 魔法少女の攻撃方法が鈍器って!?」
「問答無用、悪を正すのが私の仕事!」

 会話がかみ合ってねえ!?

「死ネエええええええええ!!!!」

 台詞もかみ合ってねえ!!?


 それでも、目前に振り上げられた鈍器が消えることはなく。

 俺はとっさに――。






三枝ラブ!:防いだ。
氷室ラブ!:受け流した。
蒔寺ラブ!:逃げた。

877 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 22:16:23
氷室ラブ!
でもアレだ。
きっと衝撃波とかなんかでものすごいダメージとか受けちゃうんだぜ?

878 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 23:12:30
氷室ラブ

879 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 23:18:16
蒔寺ラブ!:逃げた。
とにかくチキン戦法だ!

880 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 23:26:07
氷室ラブ!:受け流した。

881 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/07/31(火) 23:50:54
氷室ラブ!:受け流した。

882 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 01:13:17
蒔寺ラブ!:逃げた。

あれは、遭ってはいけないモノだ。

883 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 01:23:09
蒔寺ラブ!


と、言いたかっただけなので別に逃げないでもいいぜ。

884 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 01:24:08
氷室ラブ!:受け流した。

885 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 18:04:22
氷室ラブ!

886 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 19:21:24
全く選ばれないゆきっちカワイソス
いや人気は関係ねえんだろうがw

887 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/01(水) 22:04:16
氷室が人気なのは覆しようがない事実だけどな!

888 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 00:18:17
美綴は!?かつてのような美綴人気はいつ帰ってきますか!?

889 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 01:01:53
馬鹿め、奴は書かれてないわ

890 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/08/02(木) 04:23:11
そう長い時間ではなかったが、久々の特訓らしい特訓だったと思う。
終わってみれば存外息が切れているし、全身の筋肉が少しギシギシしている。
まあ、全身の痛みがそれだけなのは幸いだと思う。
筋肉痛になるほどでもないし、何時間か休憩すればそれだけで十分だろう。
……今夜の戦闘にも支障は出ないと判断する。

居間に入ると良い香りが漂っている。
鍋から香ってくるのは、海産物の煮えた香りだ。
やや薄目ながらも潮気の効いた香りは、鯛焼きによって大して湧かないはずの食欲を刺激してやまない。
「衛宮、疲れているようだな」
「あ……いや、別にそうでもないぞ」
「遠慮することもあるまい、あの遠坂嬢達が疲れ果てて燃え尽きたボクサーみたいになった人物の特訓なんだ、短時間とはいえ、な」
顎に手を当て、片目を閉じて氷室が笑う。
言われてみれば、比較的短時間とはいえ、極めて疲れた、というレベルではなかった。
訓練の度合いが緩かったのか……単純に『体力が他を圧倒している』という事ではないはずだしなぁ……
「というわけでここに座り給え、肩など揉んでやろう」
「んー」
特に考えずにどっかと畳に身を投げ出す。
畳が随分と冷たく感じる。
火照った体に心地よい。
目を閉じ、あー、やっぱり疲れてるのかも、なんて事を考えていたら、自然に意識が遠のいていった。


……正直、こうも無防備を曝すとは思わなかった、というのが本音だ。
先の『もっと積極的なアプローチをしていく』という宣言の通りの、まずは一つめとしての発言、半ば冗談として流される物かと、そう思っていた。
『とはいえ、無防備を曝してくれるならば願ってもあるまい』
気付かぬうちに笑みを浮かべ、体を揉んでいく。
「やはりというべきか……相当に固いな、疲れがたまりすぎて分からなくなっているのか?」
「ん……自覚はないなー、いつもこんなもんだから」
肩のあたりがほぐれていく感覚に酔っているのか、目を閉じたまま口元を綻ばせながらの返答が返ってくる。
「……私が言うことでもないかもしれないし、何度目の忠告か忘れたが、もう少し楽をしたらどうかね?」
「楽はしてるぞ? 今がまさにそうだろー……」
「そう言う意味では、ないんだが……」
思わず苦笑が漏れる。
やはりというかなんというか、分かってないな。
何が分かってないか、と言われても返答には窮するが、分かっていないのだ。
それは形容しがたい、そして名状しがたいが、敢えてその中の一つを言うならば『女心』か。

「あら、どうなさったの? 顔が赤いですわよ?」
「……い、いや、なんでも」
ルヴィア嬢に耳打ちされるまで気付かなかったが、益体もない事を意識したら顔が赤くなってしまったらしい。
周囲を見回すが、他に気付かれた様子はない。
「あら、そう? ……本当に?」
そう言って口元だけで笑ってみせる姿は、ああ、貴人だなと思う。
「なんでもないのなら、そこから先は、先の返礼も兼ねて私がやらせていただきますわ」
ふと気付けば手が止まっていて、その隙を狙うようにルヴィア嬢がマッサージを始めた。
揉まれたお礼、というべきか仕返し、と言うべきか、その表情は実に楽しげだ。
「いや、これは私が始めたことだし」
「ふふふ、こういうアプローチをするなら隙を見せたらいけませんわ」
「む……ならばこっちを」
二人して競うように全身を揉んでいく事にした。

891 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/08/02(木) 04:24:09
……どうやら寝転がってすぐ、少しの間だけだが転た寝してしまったらしい。
目を開けると、ほんの数分だったはずの睡眠で、疲れはすっかり抜けていた。
代わりに少しだけ頭が痛い。
こういう場所での転た寝は、その時は良いが起きると少し頭が痛くなるのが欠点だ。
起きたことに気付かないのか、氷室と……それにルヴィアはマッサージを続けてくれていた。
「二人とも、サンキュ、もう大丈夫、疲れは抜けた」
「あら、そうですの?」
「ふむ、そうかね」
手を閉じたり開いたりしながら氷室とルヴィアが離れる。
少し残念そうな表情というのは、この場に相応しく無いように思える。
こういうのはやる方はひたすら疲れるのが普通だと思うのだが……なんだろう、揉み足りなかったんだろうか?
「あ」
そうだ、桜は……

うん、どうしようもなく不機嫌だ。
呼ばれておいていつも――桜の隣――と違う場所に座った上に、転た寝である、しかもマッサージ付き。
……まあ、俺が同じ立場でも、というよりも大概の人が怒ると思う。
テレビに視線を向けているが、その意図は、こっちを見ないようにしていると言うことなんだろう。
何しろテレビに映っているのは先程と同じくホラー物で、ああいった代物、桜は苦手なはずだし。

ふとテーブルに視線を移してみればいつも使っている膳と箸がそこに置かれている。
……こりゃ相当怒ってるな。
夕食は大人しくここで食べるとしても、桜の悪いまま、というのは非常に宜しくない。

こういう時は――


イオアニス・メタクサス(ギリシャ):ライダーの意見を取り入れてみよう
イグナツィ・モシチツキ(ポーランド):遠坂の意見を取り入れてみよう
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア):……自力でなんとかしないとなあ

892 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 05:19:27
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア)
まあ、コレじゃないと駄目だろ。ルート的な意味で。

関係ないんだが、Zeroを読み終わったのでZeroスレ読んでたら、
30-291あたりで妙なメール欄を見つけた。
それだけ。

893 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 05:41:24
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア)

894 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 06:09:51
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア)

895 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 06:45:09
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア)

896 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 09:27:05
ゲオルギー・タタレスク(ルーマニア)

戦闘ならともかく桜さん関係には独力突破できる士郎くんであって欲しいものですね。

897 :もしハサ ◆yfIvtTVRmA:2007/08/02(木) 12:30:42
パックを開け納豆の上に乗せてあるビニールを半分だけ持ち上げ、中身を小皿に移す。
箸できっちり二百回かき混ぜてから一粒ずつ口へと運ぶ。なれない外食で気分を晴らそうと思ったがやはり落ち着かない。
このストレス解消の方法は自分にとっては逆効果だと気付く。

テーブルに代金を置き店を後にする。無作法だが過不足無く払ったので問題は無いだろう。
協会の魔術師バゼット・フラガ・マクレミッツの胸の内は僅かに揺れていた。

彼女もまた令呪を持つ聖杯戦争の参加者の一人であったが、他の参加者と決定的に違う点が一つある。
彼女は今回の監督役の言峰綺礼と旧知の間柄であり、戦争の準備期間において住居や情報の提供等を受けているのである。
ただし、もちろん無償ではない。これらの報酬は言峰の手足として動く事への見返りとして与えられたものだ。

言峰曰く、十年前行われた聖杯戦争において彼自身は早々に敗退し、戦争の行方を見守っていた。
そこで彼が見たもの、それは魔術師同士の誇りを賭けた決闘などではなかった。

ある者は英霊の力を私利私欲に使い無関係の市民を犠牲にし、ある者は敵を倒す為だけにビルを爆破し街中で狙撃を行い、
ある者は当時の監督役であった彼の父を■した。
そして、誰も聖杯を得られず混乱だけを残して第四回聖杯戦争が終わった時彼は誓った。
次回の戦争が起きた時自分が健在ならば、二度とこの様な悲劇を起こさせないと。

十年後、彼はバゼット・フラガ・マクレミッツという駒を手に入れた。
彼はバゼットに全面的に協力する代わりに一つの条件を出した。すなわちアサシンをサーヴァントとする事である。

アサシンを指定した理由は二つ、バゼットは普通の魔術師と違い英霊であろうとも正面から切り崩すことが可能な存在であり、
アサシンと組ませる事で互いの必殺の機会を高める事が可能である事、もう一つの理由としては、
彼女の切り札は相手の切り札を封じた上で必殺となる武器であり、切り札の分かりにくいアサシンを敵に回した場合
かなりの不利になるからである。

バゼットにも言峰の意見が正しい事は分かっていた。元々聖杯にはそれほど興味はなかったので
他のマスターの暴走を止める役目を与えられたのも仕事と割り切れる。
ただ、彼女の故郷で伝説となっていたクーフーリンを呼べない事だけが心残りだった。
[選択肢]
イ.桜(通常モード)
ロ.桜(ジャプニカ暗殺帳モード)

898 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 12:38:39
ロ

899 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 13:39:42
ロ

900 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/02(木) 14:05:28

  正直対応に困っていた。
  二人きりになったせいで、変に緊張しているのが自分でも分かる。

  ――――氷室は、なんというかその、美人だ。
  彼女は遠坂凛(アイドル)みたいな、鮮やかで注目を集めるタイプではない。
  だが、こうして改めて見てみると、やはりキレイだと思う。

 「…………」

  ………話しかけるタイミングを完璧に逸していた。
  元々、俺は口の立つほうじゃない。
  普段氷室とは話をする事はほとんど無く、陸上部の備品整備を手伝うときに顔をあわせる程度だ。
  共通の話題なんてまず無いし、変に意識してしまったせいでよけい何を話していいか分からなくなってしまった。

 「…………」

  結果として、両手いっぱいのハードルを黙々と倉庫まで運んでいる、今の状況に至るわけだ。
  実に気まずい。

 「なあ衛宮」

 「うおっ、なんだ氷室」

 「……? 何をそんなに驚いているんだ」

  少し訂正。気まずいと思っていたのは俺だけだったらしい。

 「―――何でもない、気にしないでくれ。それより何かあったか」

 「いや大したことじゃない。少し衛宮に訊きたいことがあってな」

 「聞きたいこと?」

 「ああ。かねがね、衛宮とはゆっくり話をする時間をとりたいと思っていたところでな」

  体育倉庫の鍵を開け、氷室が奥へと進む。
  それに一歩遅れて後に続く。

 「2、3質問をするから答えてほしい」

  いいか? とこちらに確認を取ってくる。

 「あ、ああ。別にいいぞ。俺に答えられる範囲なら、答える」

 「そうか。では訊くが……」

  氷室はそこでわずかに言い淀んだあと、


 「……衛宮は今、懸想している女性はいるか?」

  なんて、トンデモナイことを口にした。

901 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 14:06:39
ロ

902 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/02(木) 14:07:56

 「な、ななな何をいきなりそんな事を?!」

 「答えてくれ、重要なことなんだ」

  氷室は真剣に、急かすような視線を向けてくる。
  その雰囲気はこれまで抱いていた涼やかな印象とは違い、とても情熱的とも言える。
  なぜこんな事を俺に訊くのか分からないうえに、自分で無茶な質問をふっておいて答えを迫るのはどうかと思うし、
 もう少しこちらのことも考えてほしいと言うか、ええい落ち着け衛宮士郎っ。
  ひとまずは深呼吸。混乱している自分を冷静な状態まで引き戻す。

 「――――――ふう」

  ……どうにか落ち着いてきた。
  日頃の『鍛錬』の結果だろう。自らを律するという、魔術師としての基本(こころがまえ)が役に立った。
  ………こんなことに役立てるのは非常に間違っている気もするが。

 「いや、特にいない」

  冷静さを保ちつつ答える。

 「そうか。いや確かにそのような噂は聞かないしな」

  その返事に、一人頷く氷室。

 「それで、これからが本題なのだが……」

  恐るべし氷室鐘、さっきの質問は前座に過ぎないだと……!
  今のでこうなら、これから口にされる本題とは一体なんなのか。

 「お、おう」

  またも高まってきた緊張をおさえ、持っていたハードルを置いて、氷室を正面に見据える。
  一度目はともかく、今度は二度目。魔術師の端くれを自認するなら、覚悟は出来て当然だ。
  何が来ても動じまいと心に決め、氷室の次の言葉を待ち、


 「やはり柳洞と君が恋仲なのは本当か」

 「なんでさっ」

  神速の裏拳をもって突っ込んだ。


  ……ってしまった。あまりの発言につい反応を――――!!
  見れば氷室は案の定、突然の切り返しにフリーズしてる。

 「す、すまん氷室。つい反射的に動いてた」

 「……ふ」

  固まっていた氷室だったが、やがてわざと抑えているような笑い声を上げだした。

 「くっくっ……いや、何と言うか意外だな。衛宮に漫才が出来るとは思わなかった」

  俺も驚いている。そんな能力、まともに発揮した事なんて……あ、あった。
  毎日のごとく家に出入りする冬木の虎と、昨日出会った車椅子の少女を思い出す。
  ……これまでの藤ねえとの生活や昨日のはやてとの会話で、知らないうちに鍛えられていたということか。

903 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/02(木) 14:08:44

 「やったこと無いぞ、漫才なんて。いや俺のことはどうでもいい。
  それより何だ? さっきの質問は」

 「そうだったな。いや、気を悪くしたのなら済まない。
  あれは一部の生徒の間で噂になっているものでな」

  もっぱら女子の間で根強いのだが、と氷室は続ける。

 「あれだけ人気のある生徒会長でありながら、浮いた話が一つも無い。
  別に寺の息子は恋愛禁止というわけでもあるまい。
  にもかかわらず噂すらないというので、もしや同性に興味があるのではないか、とな」

  とんでもない話だ。
  確かに一成の素行を見てると女嫌いに見えるけど、少なくとも男に手を出すような話は聞かない。

 「酷いな、まったく。そんな話広まったら一成の奴大変だろ」

 「広まるほどじゃない。一部の生徒が内輪で盛り上がっているぐらいだ。
  ……しかし、衛宮も妙な表現をするな?
  君も相手役にされた被害者だろうに。自分は否定しないのか?」

 「もちろん俺だって違うぞ。けど、問題になるのはどう見たって俺より一成だろ」

  ただの一生徒と現役生徒会長では、あらぬ噂で被る被害は比べ物にならない。
  そのぐらいは当然だと思うんだが。

 「そうかも知れんが………まあひとまず置いておこう」

  氷室は何か納得できなかったらしい……変なところにこだわるんだな。

 「兎も角だ。君と柳洞会長は何もないんだな?」

 「ああ」

  禍根を断つために、はっきり断言する。

 「そうか。うむ、疑問が一つ解消できた。協力感謝する」

  どうやら氷室からの質問はこれまでらしい。
  ……さて。彼女の質問には答えたのだから、こちらから何か聞き返してもいいのではなかろうか。
  聞きたいこと、と言えば―――


 【Private Research】:何でこんな質問をしたんだ?
 【Pure Reflection】:氷室は恋人とかはいないのか?
 【Wave of Indifference】:……別にいいか。

904 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/02(木) 14:11:26
ロ.桜(ジャプニカ暗殺帳モード)

に一票。

905 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 14:29:44
【Pure Reflection】

906 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 15:15:18
【Pure Reflection】

907 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 16:20:45
【Wave of Indifference】

908 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 17:08:55
もしハサ:ロ

Fate/■■■■■:【Pure Reflection】

909 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 18:06:17
【Wave of Indifference】
物語を進めようか。

910 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 19:25:32
【Wave of Indifference】:……別にいいか。

911 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 20:08:58
【Pure Reflection】

912 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 20:25:24
【Wave of Indifference】

913 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 20:36:46
【Pure Reflection】

914 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/08/02(木) 20:49:09
   【ステータス情報が更新されました】
   【前が全て『見る』だったため、今回から更新されるたびに表示します】

   ステータス表【更新した情報を表示しています】
【CLASS】キャスター
【マスター】遠坂 凛
【真名】カレイドステッキ
【全長】70cm
【体重】5kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力 E 耐久 D 敏捷 E 魔力 B+ 幸運 B 宝具 A++
【能力】
 陣地作成:B+
  自分にとって有利な陣地を作り上げる。そこに捕らわれたら最後、泣いて謝らないと出てこられません。

 道具作成:B
  魔力を帯びた器具を作成できる。しかし、その能力の全てを、『自身の姿を変える』ことに変換しているため、この能力はあまり発揮されない。そもそも、道具が持てない。
【保有スキル】
 空中浮遊:A
  空中を移動する能力。Aならば、何の魔術補佐もなしに、浮遊することが可能。

 説得:A+
  相手を説得する能力。特に自分のマスターに対して、効果を発揮する。
  その説得力はもはや洗脳レベル。どこぞの密室探偵にも負けません。
【宝具】
 多元転身《プリズムトランス》:A++
 種別 対人宝具 レンジ − 最大補足 1人
  平行世界上に存在する、『あらゆる可能性を持った力』をこちらの世界に呼び込み、その能力を付与する。つまり、マスターを、マスターが望む姿に『変身』させることができる。
  これはもはや魔法の域である。
【特記事項】
 ……ノリだけで聖杯戦争を勝ち残りそうだ。

915 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/08/02(木) 20:49:59
氷室ラブ!:受け流す。





「柳風《フィフスステップ》!!」

 腰のチェーンを短剣に変え、振り下ろされるハンマーの側面、こちらから見て右側の方に全力で叩きつける!

 ガギギギィィィィィン!!

 数瞬の拮抗。

「ぎ、が……ああああ!」

 しかし、その大質量の前に、じりじりと押されていく。
 短剣を握る右手が、右手を振るう腕が、体を支える腰が、地面を掴む足が、ぎりぎりと捻《ねじ》れて、千切れそうになる。
 このままでは押し負ける!

 逃げろ、と心のどこかが囁く。

 限界だ、と体のすべてが請う。


 だけど、力を振り絞って受け流そうとする。
 だって。
 逃げてしまえば。
 押し負けてしまえば――。


「ひっ、ひいぃぃ!」



 ――隣で腰が抜けている、どこまでも不遜《ふそん》で傲慢《ごうまん》で最低なマスター《クソガキ》を、守れないじゃねぇかよ――!!!



「――おおお、おおおおお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」

 ドガアアアアァン!!

 ハンマーが振り下ろされ、アスファルトが砕けて弾ける。
 体の左、わずか数十cmのアスファルトを。

 ――受け流した!

 ほっとしたのも束の間、俺の目前には、カレイドルビーの赤いブーツが。カレイドルビーは、ハンマーを振り下ろした勢いそのままに前宙をし、俺に浴びせ蹴りを放った!

「がっ……!」

 避ける術もなく、吹っ飛ばされる。

 ザザザ!

 地面に足を押しつけ、強引に移動を止める。
 顔を上げると、カレイドルビーが再び、その凶器を振り上げていた。狙いは――クソガキ!

「心震言《セカンドステップ》! 安定狙撃《サードステップ》!」

 矢と弓を瞬時に手元に出し、一息で番《つが》えて引き絞る。そして、『言葉』と共に放った。

「お前は! こんなことがしたいんじゃねーんだろ!?」

 心震言《セカンドステップ》の言葉と矢が、風を切り対象を射抜かんと襲い掛かる!

 ヒュッ――!

 矢は狙い通り、カレイドルビーの右手を掠める。一筋の赤が、右腕に生まれる。だが、それで十分。

「あ……あ……」

 矢の効果が発動し、カレイドルビーの−−いや、凛ちゃんの判断力が低下する。
 低下した判断力は、『愛と正義《洗脳結果》』を信じ切ることができず、動きを止める。

「凛さん? どうしたんですか? ぱぱーっと殺《や》っちゃいましょうよ……。
 むむ。これはいけませんね。説得《洗脳》が解けかかってますね」

 いつのまにか元のステッキに戻っていたキャスターが、凛ちゃんの目の前に行く。

 今だ。

 俺は全ての武装を解除し、凛ちゃんの方へ駈けていく。しかし、狙いは凛ちゃんではない。
 俺はすれ違いざま、『ソレ』を掴み取ると、ある程度の距離を置き、立ち止まった――。





   【ステータス情報が更新されました】


   【『ソレ』とは何か?】

つぶあん:キャスター(カレイドステッキ)
こしあん:クソガキ(マスター)

916 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 21:33:51
こしあん

917 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 21:34:32
つぶあん


洗脳されて宝石翁も大爆笑な事態になりそうな気もするけど

918 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 22:02:34
つぶあん

919 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 22:14:24
こしあん

920 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 23:15:19
つぶあん

921 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/02(木) 23:37:59
つぶあん

922 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/03(金) 00:00:49
こしあん

923 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/03(金) 00:20:42
つぶあん

924 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/03(金) 00:42:27
こしあん

925 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/03(金) 01:08:51
既につぶあんで決定してる件
>>917,918,920,921,923

926 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/08/04(土) 08:03:52
   【ステータス情報が更新されました】

【CLASS】アーチャー
【マスター】間桐 慎二
【真名】アーリヒクス・フルンディング(偽名)
【身長】185cm
【体重】65kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力 C(E) 耐久 C 敏捷 C(E) 魔力 C 幸運 A 宝具 C
【宝具】
 ナンパの七つ道具《ミッション・エグゼキュート》: C
 種別 対人宝具 レンジ 1〜10 最大補足 5人
  彼の生涯で培ってきたナンパ技術を、宝具クラスにまで昇華させたもの。相手のステータスを変化させるものが多く、その成功率は相手の精神力・幸運・対魔力によって左右される。
  『七つ道具』の名の通り、七つの能力を持ち、普段は装飾品のようにまとっている。同時発動は3つまで。持続時間は最大1時間。

 柳風《フィフスステップ》
  相手の口撃(攻撃)をのらりくらりとかわして、自分に有利な状況を作る。
武器としての形態は刃止めの短剣。
  普段は腰のチェーンになっている。

 以下不明。
【特記事項】
 サーヴァントのくせに、生意気なやつだ。許せない。
 僕よりモテる。許せない。
 令呪の縛りによって、ステータスの一部が下がっている。

927 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/08/04(土) 08:04:46
つぶあん:キャスター(カレイドステッキ)





「これで形勢逆転、だな」

 にやり、と笑って手元のキャスターを見やる。

「は、離してくださいー! 襲われるー! 犯されるー! 奪われるー! ケーダーモーノー!」
「いや、俺は物には発情しないから。つーかお前のドコに犯されるものがあるんだよ!?」
「ど、どうして洗脳されないの……?」
「お、凛ちゃんも元に戻ったみたいだね」
「凛ちゃ……!?」

 呼ばれ慣れてないのか、『凛ちゃん』に過剰反応する凛ちゃん。

「……まあいいわ。こんな場合でもお礼は言わなきゃならないわね」
「ああ、何なら、お礼代わりにデートしてくれるか?」
「……考えておくわ」

 この顔と態度、確立は二割以下ってところか。ちぇっ。

「むー。私というものがありながら、凛さんはこの優男を選ぶんですか! この浮気者!」
「ツッコミ切れないボケは無視するわね。
 ……で、貴方。アーチャーかしら? どうして洗脳されてないの? いえ、『洗脳されないと思ったから』私の手から奪った。違う?」
「さあて、どうだろうな?」

 俺は大仰に肩をすくめてみせる。
 すると凛ちゃんはこちらを指差し、

「Ich ziele, schieße alles{狙え、一斉射撃}」

 ドヒュドヒュドヒュン!

 顔の横すれすれを、黒い固まりが通り過ぎた。
 凛ちゃんは背筋が凍りそうな、綺麗な笑顔を浮かべる。

「――教えていただけるかしら?」
「いえっさ。」

 最敬礼で応える。

「あー直感なんだけど、もしかしたら俺は洗脳できないんじゃないかと思ったんだよ」
「どうしてよ?」
「それは……」

 言い淀む。俺にも説明できないからだ。

「――洗脳できるなら、とっくにしているはずだから、じゃないか?」

 代わりに説明したのは、凛ちゃんが無害になった瞬間に立ち直ったクソガキだった。

「手間はかかるかもしれないけれど、洗脳すれば戦力になるし、用がなくなれば簡単に消せる。なのに、それをしないということは、『しない』じゃなくて『できない』からじゃないのか?
 おそらく『人間』にしか効かないか、『女性』にしか効かないか、ってところだろう」

 どうだ? とばかりに鼻を鳴らすクソガキ。
 その言葉を聞いたキャスターは、くすくすと、楽しそうに笑いだす。

「いやー、お見事です。私感服いたしました! 素晴らしい推理力ですね!」

 それは、クソガキの言葉の肯定。マジかよ。
 つーことは。このキャスターの宝具の性質は、俺と似ているってことか。女性に効果を発揮するところとか。

「ええ、確かに私は(クソジジイ)宝石翁に、女性限定の礼装として生み出されました。それは、キャスターとなった今でも変わることはありません(例外は少なからずありますが)。」
(……宝石翁? 礼装? んでもって例外なんてあるのかよ)

 一瞬疑問に思ったが、まあいいやと思い直す。

「これで疑問は解消されたかな? 遠坂」
「そうね。と言うか、私もすっかりそのバカ杖の特性を忘れてたわ」
「凛さんのうっかりさん☆」
「――壊すわよ?」
「まあまあ、落ち着けよ遠坂」

 さっきまでの腰が抜けた姿はどこ吹く風、クソガキは余裕綽々《よゆうしゃくしゃく》に微笑んでいる。……何か企んでやがるな?
 しかし、クソガキの次の台詞は、俺の予想の斜め上を行っていた。

「ところで遠坂――」





排除:「――死んでくれないか?」
誘惑:「――奴隷にならないか?」

928 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 08:15:03
誘惑

男には、負けると分かっていても口説き文句を言わねばならぬ時がある。

929 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 09:47:29
誘惑
かっこいいワカメなんて、そんなファンタジーな存在がいるわけ無いじゃないですか〜

930 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 10:16:12
誘惑

この流れで他に何を選べと言うんだ?

931 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 12:53:17
誘惑
ワカメといえばこっちだろう

932 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 13:04:26
誘惑
悲しいけど、流れに乗って口説いてくれ。
いや、ワカメは大好きなんですよ、原作通りダメっぽい子だし……推理力はあるんだけどなー

933 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 16:11:47
ちょっと場所お借りします。
少し18禁要素あるので注意してください。

934 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 16:12:43
「あ、づっ―――!」
唐突だが――。俺、衛宮士郎は鞭で打たれている。
「う・・・あがっ!?」
まるで遠慮することない振り下ろし速度は、時が経つごとにヒートアップし、俺の体に無数のみみず腫れを刻む。
だが――、それに逃げることは敵わない。何故なら俺の下半身は三角木馬に荒縄で固定され、微動だにすることが出来ないからだ。
それ以前に・・・。お尻の穴に、木馬の鞍の上に直立した棒が突っ込んであり、抜け出せない。すこしでも動くと、肛門が裂ける仕組みになっている訳だ。
「あ、が―――」
それでも・・・。衛宮士郎は抗えない。抗う気がない。まるで抵抗しようと思わない。
だってそれは―――。
――気持ちいいんだもの。

「ぎ、いぃぃっ・・・・!あ、もっと・・・」
俺の言葉を聞いた拷問手はニヤリと頬を引きつらせ、更に力を込めて俺を鞭で乱打する。
みみず腫れになっている所へ鞭が当たり、肉が弾け、血が噴き出す。それか、もしくは肌を青く染め、性質の悪い激痛を生み出した。
「は、はがっ!?あ・・・あ、いいっ!!?」
痛みが、脳を、駆け巡る・・・。
あまりの快感に、俺は、失禁した―――。
・・・満足げな俺の表情に拷問手はウンザリしたのか、手にした鞭を捨て、木刀を取り出した。
酷い・・・。あれに当たれば、骨が砕ける。肉は吹き飛び、鮮血が噴き出す。運が悪ければ、即死・・・。
・・・ワクワクする。それが――どんな激痛なのか、早く経験してみたい・・!!
「は、早く、俺をそいつで、殴って―――!」
歓喜。喜びが肉体を凌駕する。変態だ。こんな・・・こんなことに興奮するなんて・・・!!!
拷問手の溜息が聞こえた。
さすがのヤツも、俺がここまでの変態とは予想していなかったようだ。でも・・あの、バーサーカーに殴られて体が吹き飛んだ時の絶頂・・・・!!!
まだまだ足りない。まるでそれには届かない。まだ、俺は満足していない――――!!


拷問手は・・。

1、イリヤ (サドランクS)
2、セイバー (サドランクA)
3、桜 (サドランクA)
4、バゼット (サドランクB)
5、遠坂 (サドランクC)
6、藤ねえ (サドランクE)

先に3つ投票した者を採用

935 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 16:16:23
桜

エログロとかの汚れ仕事は桜さんが担当するって相場が決まってるんだよ!

936 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 16:20:19
1、イリヤ (サドランクS)

妹兼姉にぶたれてロ

937 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 16:23:31
>>934
なんつー偏見だ……
だが俺も3の桜(サドランクA)を選ぶぜ

938 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 16:34:26
1、イリヤ (サドランクS)

939 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 16:47:58
3、桜(サドランクA)

940 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 17:08:19
「うっ・・ぐすっ・・・ひくっ!」
「・・・・え?」
拷問手―――桜は泣き出した。
「ど、どうしたんだ、桜?鞭の振りすぎで、疲れたのか・・?」
「ひ、ひぐっ・・・。もう・・無理です。先輩を・・・これ以上ぶつなんてできない・・・うっ・・」
桜・・・。
心優しい彼女には、人を痛めつけるということはあまりにも辛かったのだろうか。
人を傷つける・・・。そうすることによって、彼女自身も傷ついてしまったのだろう――。
「す、すまない、桜。お、俺・・・・桜に思いっ切り、殴って欲しかったんだ・・・。とても気持ち良くてさ、夢中になっちゃって・・・」

アンアンと泣く桜。――困ったな。いくらあやしても泣き止まない・・。
「ま、参ったな・・。遠坂に見られたら、ガンドでも撃たれちまう・・」
―――無数のガンドが背中に刺さる自分を思い浮かべる・・。あれ、肉体的な傷というより、病気になっちゃうんだよな。
いや、でも・・・病気?何か・・新しい性癖が・・・生まれてきそうだぞ・・。
「病気・・・病気・・・。ひらめいた。今度は遠坂を誘って病気プレーをしよう。――桜はもう休んでていいよ」
「・・・・・!!!」
この何気ない一言が・・・。
彼女のプライドに、
火を付けた。
「・・・ライダー」
「呼びましたか?サクラ」
シュタ、と現れるライダー。え、でも、さっきまでの俺達のプレー、全部見てたの?
「急いでセイバーさん連れて来て。・・・あ、気は失った状態の方がいいなぁ」
え・・?桜さん・・・??
「え、ええ。かしこまりました、サクラ。今すぐ、ですよね?」
「ええ。今すぐ」
シュタッ、と急いで駆け出すライダー。・・・でも、あれって、逃げてない?
「・・・ニコッ」
「ゾゾゾゾゾゾゾッ!!」
なんて凄い顔で笑うんだ、桜・・・。
ああ――、これからが――、本番なんだ――。

941 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 17:08:36
3、桜 (サドランクA)

942 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 17:33:23
しばらくして―――。
「・・連れてきました、サクラ」
ライダー・・・。桜との約束通り、セイバーを・・・しかもどうやったのか、気絶した状態で持ってきた。セイバー・・。これから俺がどうなるか知らずに、眠りこけてやがる。
「よくやったわ、ライダー。・・さて、私がいいって言うまでちょっと上に居てちょうだい」
セイバーを荒縄でぐるぐる巻きにしながら話す桜。
「は、はい。・・・・・あの、サクラ、どうかお手柔らかにしてあげてください・・・」
「――ふふ。やだなぁ、私先輩に酷いことなんてしないよ?」
笑顔で答える桜。
・・・あぁ、あぁ、桜、なんて恐ろしい顔で微笑むんだ・・・!その顔を見るだけでもうすぐにでもイっちゃいそうだよ・・!!

そうして、引き揚げていったライダーを抜き、この場所には俺と桜と、気絶しているセイバーだけが残った。
「・・・確か先輩って、セイバーさんと契約した影響で、体が『どんな状態』でも再生されるんでしたよね?」
そう言いながら―――桜は俺の背中を、バットで思い切り殴った。
「はおっ!!?」
みしみし、と軋む背中。・・・背骨が折れたかもしれない。
だが・・・桜の言った通り、セイバーが近くに居るおかげで、僅かな時間でそれは治った。
「・・わぁ、凄い!どうなっているんでしょうね、先輩の体。何か呪詛的な物でも埋め込まれてるのかもしれませんねっ!」
「な、なんでさ・・・。桜、なんで急にこんな・・・」
ボゴッ!!
「あっ!づっ!?」
「ふふ・・いいじゃあないですか、そんなこと・・。それより、先輩!今日は思い切り楽しみましょう!!」
ああっ・・・。もしかして、桜・・・。俺がずっと待ち望んでいたのは君なんじゃあ・・・!?
「それっ♪」
ダムッ!ドムッ!ジムッ!
―――鞭とは段違いの破壊力に俺の体は壊れてゆく・・。でも、セイバーの存在が、体の崩壊を許さない。なんて・・なんてことを考えるんだ、桜っ!!
こ、これが・・・幸福。
だが―――足りない。まるで届かない。
俺を・・かつて俺を破壊し尽したバーサーカーにはまるで届かない―――!!
「さ、桜!全然足りてないぞっ!!何やってんの!」
「・・・・・・・ッ!!」


―――桜は、

1、黒化するべき(生きたまま死亡)
2、あくまでノーマルでいくべき(廃人)

先に3つ投票した案を採用

943 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 17:52:05
1、黒化するべき(生きたまま死亡)

944 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 18:06:09
1、黒化するべき(生きたまま死亡)

945 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 18:10:03
なんて駄目な士郎だ
1、黒化するべき(生きたまま死亡)

946 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 18:46:35
「ぐ、この・・・っ!」
一心不乱に、木製バットで俺を滅多打ちにする桜。―――でも、それじゃあ駄目なんだ、桜。
「・・・桜。違う。違うんだ。これじゃあないんだ。俺は色んな方々から快楽を貰ってきたけど―――桜は人間だ。彼らに力じゃ敵わない。もっと持ち味を・・・桜だけの持ち味を生かすんだッ!!」
「!!!」
思い出す。バーサーカーを筆頭に、ガングロ、セイバー、金ピカ、キャスター、ランサー。そして・・言峰。
・・・桜、気づいてくれ。力だけじゃバーサーカーやエセ神父には及ばない。でも・・・君だけに許された大技があるじゃないか!!
「・・まさか。・・・・本気ですか?先輩」
「ああ、本気だ。桜・・・桜の力で俺を昇天させてくれ」
がり・・と下唇を噛む。
今俺はとんでもないことを言っているのだろう。まさか再びアレを見ることになるなんて・・・!あの状態になった彼女は最強だ。他の誰をも寄せ付けない、最強の快楽をくれる筈だ。
「・・・先輩。死なないでくださいね・・・・」
ブワアアァァッ・・・・!!
桜を中心に気流が起こる。―――ああ、まさか、ホントになるなんて・・・・!!!
砂埃が舞い、桜を包み込む。あの状態になった彼女は鬼だ。悪魔だ。こちらも気を引き締めていかないと一瞬でもっていかれる――――!!
「・・・では、いきますよ?先輩・・」
埃が散り、彼女が現れる・・・。
先程までの彼女と違い、髪は白、瞳は赤、そして尋常じゃない殺気に包まれている。・・・ああ、至高のSの持ち主が俺の目の前に・・・・・・。
そしていきなり、巨大な影達が桜の四方に出現し、三角木馬に乗っかった俺に襲い掛かってきた。
「おっ、ちょっ、さ、桜!いくらなんでもこれはッ――――!」
最初からクライマックス。動けない俺に、影が覆いかぶさってきた。
「ぶ、ぶぶぶぶぶっ!!!?」
「アッハハハッ♪先輩、さっきからずっと気になっていたんですけど、下半身スッポンポンじゃないですかぁ!?そんな○○○垂らした状態で偉そうに講釈たれても、全然説得力ありませんよぉッ!?」
体が、溶ける―――。
影は肉を容赦なく喰らい、骨も穴だらけにしてくる―――!馬鹿な、これは、この痛みは・・・・・・!!!?
「ご、ごおおおおおおおおおおッッッ!!!!!???」
だが――。
程度を見切った桜によって、影が引き離される。
「が・・・づっ・・」
「プクッ・・簡単には死なせませんよ?先輩・・・・」
再生される肉と骨。
「お、おおおぅ・・おおおおおっ・・」
敏感になった肌を優しく撫でまわす。そして―――殴る。
ボギッ!
「ぶげぇっ!?」
「先輩・・先輩、可愛いです、先輩。もう帰しません。このまま私の物としましょう」
ああ、俺は―――。人生で最高のパートナーを得たようだ・・・。

947 :Mと/sとnight mare:2007/08/04(土) 19:01:43
「――おはよう、桜ちゃん」
「あ、おはようございます、藤村先生」
朝の食卓。
朝食を食べに、藤村先生が衛宮邸にやってきた。
「それにしても・・・士郎がいなくなっちゃって、もう一週間。どこにいっちゃたんだか・・」
藤村先生・・。先生は寂しそうな目をして、空を見上げた。
微かに気まずい時間が、二人の間に流れる。
「っと、もうそろそろ時間がきちゃうわ。また遅刻なんてしたら笑われ者になっちゃうからねっ!急いで食べましょう!」
先生・・・。藤村先生は大急ぎでご飯をつぎ込み、学校へ行った。
「・・・ごめんなさい、藤村先生。つい・・・私があんなことをしなければ・・・」
私のお腹に気を集中する。そこには淫らな声を出しながら喘いでいる、衛宮先輩の姿が見える。
「ごめんなさい。・・でも先輩、これで私達、ずっと一緒ですよね?誰にも・・渡さないんだから・・」
お腹をさする。・・・ああ、先輩。今日もとてもいい声で哭くのね――――。

                   END

948 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 19:03:01
え〜;書いてる内にとてもアレな内容になっちゃってごめんなさい。
とりあえず、付き合ってくださった皆様、ありがとうございましたっ。
○○先生の次回作にご期待ください。

949 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/04(土) 19:23:21
934で投票した時からこの展開は想定内w
短編とはいえ久々の完結はちょっと嬉しいぞ

950 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/08/05(日) 04:19:20
……自力でなんとかしないとなあ。

ゆっくりと口中の野菜を咀嚼しながら考える。
先程まであれほど食欲をそそっていた鍋をつついているのに、味を殆ど感じ取れない。
緊張が味覚を麻痺させているのだろう。
これでは食事にも失礼だ。
一度深呼吸をして更にゆっくりと味わう。
……うん、美味い。


さて、どうするべきかを改めて考えよう。
ちらりと桜を覗き見ると、さっと視線を避けられてしまった。
……機嫌、悪いよなあ。

食卓の雰囲気そのものは和やかだが、丁度俺と桜を結ぶラインで雰囲気が分かれてしまっている。
いや、偶然かもしれないが、丁度そこで談笑するグループとテレビを見ながら食事をするグループに分かれてしまっているのだ。

「ああ、ほら、テレビばかり見ているとこぼすぞ? ほら口元」
「あ……うん、ごめんなさい」
氷室は、ノインの口元の汚れを拭っている。
なんというか、ノインの教育をしてくれることは有り難いことだが、原因は貴方にもアルノデスヨ?
こっちを見て微笑まれても、その……なんだ、困るのだが。

ちらりと、今度はルヴィアの方を見やれば、幸せそうな顔でホリィを胸元で抱きしめている。
なんというか、『子供ができたらこういうのかしら』と言わんばかりに可愛がっているのがよく分かる。
正直その光景には何も言えない温もりのような物があった。

……何はともあれ、一度謝ろう。
不機嫌になった最大の原因は自分にあり、それが望ましくないことであるならば早期に改善しておかないとどうにも落ち着けないしな。
考えがまとまった頃には食事の時間は終わっていた。


桜が無言で皿を洗っている。
「桜……さっきはごめんな」
頭を下げて言う。
そうとしか言えない。
実際の所、何行っても言い訳にしかならないだろう。
「……別に良いんですよ、さっきも言いましたけど、みんな美人だし、先輩のこと大好きだし」
陰々滅々。
言葉ではそう言っているが、明らかな壁があった。
心の壁がもし見えたのならば万里の長城が見えたかもしれない。
障害物として見えたならば、断崖絶壁の崖が見えたかもしれない。
「でも、それじゃこっちの気が済まない、だから何か、出来ることはないか? 大概の事は聞くつもりだぞ」
それこそ、ギリギリの無茶までは聞くつもりである。
「……本当ですか?」
イタズラを企む子供のような顔で、桜が振り向いた。
声は打って変わって明るい調子になり、今にも鼻歌交じりにスキップでも始めそうなくらいになっている。
……ちょっと嫌な予感がするが、ここで『嘘です』とは言えんよな。
「ああ、本当だ」
「えーっと、それじゃあですね……」
口元に人差し指を当て、少し考え込み、名案が浮かんだとばかりにぽん、と手を合わせた。


いたずらもの:「みんなのまえで、ちゅーって、してください」
お風呂でやりたい放題:「一緒にお風呂に入りましょう」
キラークロコダイル:「今からちょっとだけ、散歩に行きましょう」

951 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 05:07:39
お風呂でやりたい放題
エチーシーン第二幕

952 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 06:13:26
いたずらもの

最近なんだかエロばかりだったからなあ
たまには純情ほのぼの乙女系でも良いじゃないか?

953 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 06:56:41
キラークロコダイル

954 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 07:07:17
いたずらもの

955 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 07:12:19
キラークロコダイル

956 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 07:28:06
いたずらもの
キスじゃなくてちゅーって表記に萌える

957 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 07:32:15
いたずらもの

958 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 07:39:52
お風呂でやりたい放題

959 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 08:28:22
いたずらもの

960 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 10:07:17
そろそろ銀剣物語らじおが来る頃か

961 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 11:13:00
キラークロコダイル

962 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/08/05(日) 12:01:00
私はふと聞かなきゃなんねー事を思い出した。士郎がおんにゃのこになった事である。
私以外のメンバーがその事に対応出来ている事からして、どーやら私が臨死ってる間に変身して
言峰神父辺りが理由を説明して皆が納得したんだろうけど、これは私も聞いておかねば。

「バゼットさん、士郎がおんにゃ」「それで氷室さんはどうなったんですか?」
「いや、バゼットさんその前に士郎が」「氷室さんの話の続きお願いします」
「バゼット」「氷室さんはこの後どうなったんですか?」「バ」「氷室さんの話の続きを」
「ットさんちょっと」「氷室さんの話が聞きたいです」

だめだー!バゼットちゃん止まんねー!ええい、こうなったら氷室さんの物語をさっさと済ませるしか
なさそうね。


『氷室/stay night−vol.2伝説の戦い・名探偵氷室vs葛木総一郎』

「さあ―」

バットを電柱に対し、

「―正体を現すカネ!」

斜めに振り下ろす。
ボグッと柔らかい物を叩いた音がした。明らかに電柱を叩いて出る音ではない。
正体見たりとほくそ笑み氷室はさらに殴打を続ける。
何度目かで電柱の表面が剥がれ中身が飛び出した。だがそれは人の形をしていなかった。
電柱の中身、それは数千枚にも及ぶ緑色の紙切れだった。

「こ、これは一体?」

予想外の展開に氷室の思考が停止する。その顔の前を男の手が横切った。男の手は緑色の
紙切れを掴み取り引き寄せる。

「酢こんぶウマー」
「そういう貴方は葛木教諭カネ」

倫理教師葛木のおかげで一つの謎が解決した。穂群原の校門前の電柱の正体は酢こんぶ
だったのだ。道理でどちらもカレイドルビーに似ていると言われるわけである。

しかし、これで今日の調査は終了とするほど氷室鐘は甘くない。目の前にいる存在は
電柱と酢こんぶがシロと分かった現在、間桐桜と並んでもっともカレイドルビーだと
思われている存在なのである。

「葛木教諭、すまないが貴方の正体を確かめさせて頂きたいのだがね」
「ふむ、お前も私の過去を嗅ぎまわろうとするか」

バットを構える氷室、地面に伏せる様に低い体勢で構えをとる葛木、伝説の戦いが
今始まった。

先手を取ったのは氷室、彼女のバットが低い位置にある葛木の頭へと向かう。

「甘いな」

葛木は体勢をさらに低くして横なぎの一撃をかわした。そしてそのまま地面にうつ伏せに
なる。一見葛木にとっては不利な体勢、だがこの状態から相手を一撃で倒しうる技が彼
には存在した。

「蛇の―脱皮」
「んなっ、な、何をやっているカネ、葛木総一郎ー!!」

冷静沈着な氷室ですら取り乱す状況、いやこの動きを見て初見で冷静に対処できる女子が
この世に存在するだろうか?

「脱皮!脱皮!脱皮!」

葛木はうつ伏せの状態で腰を振り股間を地面に擦り合わせ続けていた。

vol.3に続く

【選択肢】氷室達三人娘の設定は公式準拠です。
シモンちゃん:んじゃ話がきりのいいところまで言ったので質問タイムっと。
準にゃん:しかしバゼットちゃんは続きを要求したのである。

963 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 15:07:49
準にゃん

964 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 15:48:02
準にゃん

965 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 15:59:51
準にゃん

966 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 18:25:16
準にゃん
奈良づくしかよw

967 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 18:49:55
準にゃん

968 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/05(日) 21:35:59
なにこのストレート準にゃんw

969 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/06(月) 14:08:13

 「氷室。こっちも聞きたいことがあるんだが、いいか」

 「ん? ああ、かまわん。協力してもらったからな」

 「じゃあ遠慮なく。……俺にはあんな質問してきたけどさ。
  氷室の方は、誰か恋人とかいないのか?」

  そうだ、氷室自身はどうなのだ。
  俺や一成のことばかり聞かれたのでは不公平だ。
  もし困っているようだったら、何が出来るかはともかくとして、手助けするのもやぶさかではない。
  ……けっして、同じ質問で俺と同じように慌てさせようとかいうことじゃないぞ、うん。

 「あいにく、そんな人物はいないな」

  だが。氷室はあっさりと、こちらの思惑を覆した。

 「私自身は、惚れた腫れたといったことにはとんと縁が無い。
  今日に至るまでそういう関係になったことなどさっぱりだ。
  その代わり、というわけではないが―――――他人の色恋沙汰には興味が尽きないところでな。
  面白そうな話題を見つけては、こうして真相を嗅ぎ回っているところだ」

 「……つまり、あんな質問をしたのは」

 「有り体に言ってしまえば、私の趣味だな」

 「…………もっとマシな趣味見つけたほうが良いぞ」

  趣味なんて人それぞれだとは思うものの、調査対象(ひがいしゃ)としてはそう言わざるを得ない。
  言われた氷室の方はといえば、まるで堪えた様子もなく笑ったままだ。
  ちょっと前まで抱いていた印象がものすごい勢いで反転した気がする。
  これも意外な一面と言っても良いのだろうか?
  さっきまでの緊張とか期待とかそういったいろんなモノを返してほしい。

 「とにかく、早く片付けよう。まだ校庭に残ってる」

 「そうだな。高跳びのマットは是非手伝ってくれ。
  さすがにあれは一人では運びきらん」

  密室での会談の後。
  片や揚々と、片や消沈しつつ、俺たちは残りの作業に戻っていった。




  ひととおり片付け終わったときには、もう辺りはすっかり暗くなっていた。
  だが作業の途中で、いくつか調子の悪そうな器具があることに気がついた。
  倉庫の奥の修理待ちの道具類も目に付いている。
  ――――乗りかかった船だ。こいつらの手入れまで済ませてしまおう。

970 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/06(月) 14:11:21

 「氷室、先に帰っていいぞ」

  とりあえず、ここまで付き合ってくれた氷室に帰宅を促す。
  俺は別に遅くなろうと構わないが、彼女の方はそうはいかない。

 「衛宮はどうするのだ」

 「調子の悪そうなのがいくつかあったからな。その辺を直してから帰る」

  そこまで聞いて、氷室は不可解なものに出会ったような顔をした。

 「待て衛宮。……今から修理するのか?」

 「ああ」

 「何もこんな時間にやらずとも良さそうなものだが。遅くなるだろう」

 「結構かかるだろうな。だから氷室までつきあう必要はないぞ」

  氷室はさらに疑念を増しているようだった。
  ……俺、なんか変なこと言ったか?

 「まったく、噂には聞いていたがここまでとはな。
  ―――――仕方ない。付き合おう」

 「なんでさ」

  本日二回目のツッコミ。
  さすがに一回目のように手は動かなかったが、同じぐらい疑問ではある。

 「部員でもない人間に時間外労働だけでなく、その延長までさせておいて、部員が早々に帰るわけにもいかないだろう。
  だいたい、ここの鍵はどうするのだ」

  ……あ。

 「それはそう、だけど。帰りはどうするんだ。遅くなったら危ないだろ」

 「そこは仕方がない、しっかり衛宮に送ってもらうとしよう。
  今から一人で帰るよりもよっぽど安全だ」

  そうだろう? なんて笑いながら問いかけてくる氷室。
  なんだかこの先、口論では氷室に絶対勝てない気がしてきた。



  さらに時間が過ぎることしばし。
  整備も残すところあと僅かとなったものの、思いのほか時間がかかり、校門はとうに閉まっている時間となった。
  一方、氷室はというと、手伝ったり雑談を振ってきたりしながら、結局最後まで居座っていた。
  実は時間が延びた一因に、氷室がいるから『解析』が使えなかった、というのもあったりする。

 「悪い氷室、ずいぶん遅くなった」

 「好きで残ったのだ、かまわんさ。退屈はしなかったからな」

  ……話してみないと分からないもんだ。
  俺にとってはいつもの作業だったが、氷室にとってはそれなりに楽しめるものだったらしい。

 「ん……? 衛宮、その左手はどうしたのだ?」

 「え?」

  言われて左手を見てみると――――ぽたりと、赤い血が零れていた。

 「なんだこれ」

  袖をたくし上げてみれば、確かに血が滲んでいる。
  だが痛みが無い。
  肩のほうから手の甲まで一直線に伸びている痣があり、ここから流れた血だというのは分かるが、
 こんな痕がつくような覚えはまったく無かった。

 「気がつかなかったな……まあ痛みもないし問題ないか。
  あと少しで作業も終わるから、気にしなくてもいいだろ」

  作業を再開しようとしたのだが、

 「待て待て、血を滴らせて家に戻るつもりか? 家人が見たら心配するだろう」

  横合いからブレーキがかけられた。

 「部室に救急箱があるから、治療していくといい」

971 :Fate/■■■■■  ◆JtheEeHibM:2007/08/06(月) 14:12:10

 「そこまでしなくてもいいって。ほんとに痛くもなんともないんだから」

 「そう言うな、備品の修理の礼と思ってくれればいい。
  あと少しなのだろう? 続けていてくれ」

  ちょっと部室まで取ってこようといって、氷室は倉庫から出て行ってしまった。
  そんなに大げさなものじゃないとは思うものの、今更断るわけにもいかないだろう。
  さっさと片をつけてしまおう。

 「…………?」

  何か、いま。
  物音が、聞こえたような。

 「―――確かに聞こえる。校庭からか」

  氷室の向かった陸上部の方向とは少し違う気がする。
  他に誰かいるのだろうか。

 「…………」

  倉庫から出ると、刺すように冷たい風とともに、さっきよりもはっきりとした音が伝わってくる。
  静寂を破って響いている物音は、絶えるどころかますます激しさを増していた。

  月のない中、校庭の方へと近づく。
  物陰に隠れながら進んだのは、その先にあるものに本能が警戒していたからなのか。
  身を隠せる程度の木に寄り添って、近くから音の発生源を見て―――――

  そこで、完全に意識が凍りついた。



 「――――――――な」

  なにか、よくわからないモノがいた。



 【Dakmor Lancer】:神速で振るわれる槍と、それを弾く一対の剣。
 【Goblin Sharpshooter】:飛び交う光弾と、それを払う長槍。
 【Searing Spear Askari】:戦斧と双剣が交錯する度に、周囲に散る火の粉。
 【Sword Dancer】:様々な軌跡を描く無数の光球を、手にした二刀で悉く打ち払う赤い男。

972 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 14:51:16
【Goblin Sharpshooter】

973 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 14:59:21
【Goblin Sharpshooter】

選択肢は上から順に
ランサーとセイバー
キャスターとランサー
バーサーカーとアーチャー
キャスターとアーチャー
かな?

974 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 15:19:37
【Sword Dancer】

975 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 15:23:07
【Dakmor Lancer】
前線に出るキャスターは想像できない

976 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 15:46:24
【Goblin Sharpshooter】

977 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 16:01:41
【Dakmor Lancer】

978 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 16:02:27
【Sword Dancer】
たまたま相手が葛木センセとかち合ったんじゃね?<前線に出るキャス子さん

979 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 16:43:40
【Dakmor Lancer】

キャス子さんだときっちり始末されてしまいそうだ

980 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 17:09:40
【Searing Spear Askari】

981 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 18:52:56
【Dakmor Lancer】:神速で振るわれる槍と、それを弾く一対の剣。

ところで新スレどうするんだ?

982 :はじめてのさーう゛ぁんと ◆XksB4AwhxU:2007/08/06(月) 20:19:55
誘惑:「――奴隷にならないか?」





「――僕の奴隷にならないか?」

 何てことをのたまった。

「は? お前、何言ってんだ?」
「何だ、分からないのか?
 お前は何のためにここにいるんだ?」
「何って聖杯戦争――」
「そうだ。そしてここには敵のキャスター《サーヴァント》と遠坂《マスター》がいる。だけど、キャスターはアーチャーが抑えているから、遠坂は無力に等しい。
 つまり、遠坂に選べる選択肢は二つ。僕に殺されるか、僕に協力するか」

 心底面倒臭そうに、説明するクソガキ。

「……でも、何でそこで『奴隷』なんだ? 協力するんだろ?」
「はぁ? お前こそ何言ってるんだ。遠坂は僕に負けたんだぞ? なら、従属するのは当たり前じゃないか。生かしてやってるんだぞ?」

 よーし分かった。お前の評価に『クズ』と『鬼畜』を加えてやろう。んでもって地獄に落ちろ。
 しかし、凛ちゃんはクソガキの破綻した理論なぞどこ吹く風、悠然と言い放った。

「あら。間桐君のその目、眼球に見えたんだけど、実はガラス玉だったのかしら?」
「はぁ?」
「目の前にいるのが誰だと思っているの? 冬木の管理者《セカンドオーナー》にして遠坂が当主、遠坂 凛よ。
『無力』ですって? 私を舐めないでもらえるかしら。そんな、『たかだか』サーヴァントを抑えられただけで、負けを認めるわけないじゃない」

 その言葉を聞いて、俺は口笛を吹き、キャスターは「凛さんかっこいー♪」と言った。
 凛ちゃんはヒラヒラした魔法少女の袖を捲った。露出した左腕、そこには淡く光る幾何学模様。おそらくは……魔術刻印。
 それは戦うという意志。聖杯戦争において、絶対の剣と盾であるサーヴァントを失ってもなお、進み続ける決意。
 その在り方は美しく、名前の通り凛と立ち誇っていた。

 そして――。





従者行使:凛ちゃんは、クソガキに魔術を放った。
魔術行使:凛ちゃんは、クソガキに魔術を放った。
強敵襲来:「こんばんは、トオサカとマキリ・そしてサーヴァントの皆さん」少女の、澄んだ声が響いた。
友人邂逅:「遠坂!? 慎二も!?」少年の、驚いた声が聞こえた。
悪魔画策:「うふふふふ……」キャスターが、含み笑いを始めた。
習性発露:「凛ちゃん、そんな奴より、俺と付き合わないかい?」ナンパしてみた。

983 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 20:38:58
 【Goblin Sharpshooter】:飛び交う光弾と、それを払う長槍

984 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 20:49:55
強敵襲来

985 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 20:56:20
強敵襲来

ラジオのスペースは無いか……?
出来れば◆JtheEの人もはじめての人も次スレまで待って欲しかった

986 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:00:38
友人邂逅

987 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:03:01
【Dakmor Lancer】
友人邂逅

988 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:11:49
友人邂逅
ややこしくしてしまえー

989 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:12:19
 【Goblin Sharpshooter】 で決定。
悪魔画策

990 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:34:06
友人邂逅

991 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:36:07
友人邂逅

992 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:41:41
次スレ立てた。
選択形式で進めるスレIN型月板part15
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1186403922/

993 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/06(月) 21:49:06
>>989
その前に【Dakmor Lancer】で決定済みだよ

994 :371 ◆snlkrGmRkg:2007/08/06(月) 23:37:48
やっと書けたから投下ー、と思ったらもうスレ終了間際!?
次スレは……もう立ってるみたいですが。
でも、スレ立て宣言なかったような……?

選択形式で進めるスレIN型月板part15
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1186403922/l100

それではお約束の『銀剣物語らじお』。

α:ききますか
β:ききませんか

質問御意見ふつおた等募集してますが、もし今スレが埋まりきっちゃったら次スレ冒頭で投下するかも。

995 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 00:02:00
α:ききますか
人生ゲームの順位はどうなったんですか?
それと、氷室フィーバーについて何か思うところは?

996 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 00:13:25
α

997 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 00:26:53
α
人生ゲームでは文中のやつ以外にどのようなコマがあったの?

998 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 00:46:24
α:ききますか
セイバーは働こうとは思わないんですか?

999 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 00:59:59
α:ききますか

【ふつおた?】
>>999なら次の政権与党は水銀党

1000 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/08/07(火) 01:02:28
>>1000なら氷室フィーバーは永遠に…

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