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選択形式で進めるスレIN型月板part12

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選択形式で進めるスレIN型月板part12
1 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 00:15:41
「んじゃあまあ、そのやる気が燃えてる内に作品を続けるとしようか」

 話を切って次の選択肢に向かう。
 正直、話の整合性とかどうでもいいのだが、オレも途中のまま投げっぱなしというのは性に合わない。

 早く、一刻も早く次の選択肢を選びたい。
 オレはオレが気に入った選択肢を選ぶ。
 作者が選択肢を受けて新たな展開を書く。
 作者と住人が作品を作る、このスレッドにある全ての作品を選択肢に至らしめる。

 そうでもしなければ、とてもカオスを保てない。
 そうでもしなければ、とてもバーボンに耐えられない。

「ドウシタ。いかなイのカ、マスター」

 見るからにやばそうな選択肢を選んで、つっ立ったままの作者に振り向く。
 今の選択で思い出したのか。
 作者は、さっきの選択肢でネタに走ったオレを糾弾した時と同じ目をしていた。

「……やはり、私は半人前だ。一番大事な質問を、どうして思い出さなかったのか」

 何故もない。
 思い出さないのは、思い出したくないからだ。

「答える。ここは、一体何のスレッドだ」

 敵意の篭もった質問。
 それに、オレは―――ようやく、恋人を待ち焦がれた少女のようにニヤリと笑って、

「part12―――選択形式で進めるスレだよ」

 憎しみと歓喜を以て、生れたばかりの呼称《スレッド》を告げた。

2 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 00:16:27
・書き手はトリップ必須

・選択は先に5名が選んだものに決定される

・コース/ルート、ないしはシナリオ名を併記

・書き始める人間はシナリオを占有するかリレーにするか書く
 占有中のシナリオをリレー化した場合は後戻りできない

・採決中の選択肢が存在する状態で別シナリオの選択部分を投下する場合、
 選択肢のシンボルが重ならないようにする

・選択するときは、シンボルはなるべく省略せずに正確に記入する

・選択肢でBADENDになった場合、文句は言わないようにすること

・直接的な性描写部分についてはうpロダ使うことを推奨
 あくまでも推奨なので微妙なシーンなど最終的には作者の判断次第

3 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 00:17:35
前スレ:選択形式で進めるスレIN型月板part11
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1163722759/l50

10 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1161178801.html
09 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1158930388.html
08 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1157217754.html
07 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1155827851.html
06 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1149529951.html
05 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1141919424.html
04 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1134547400.html
03 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1104132458.html
02 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1100685553.html
01 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1094950062.html
保管庫
http://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html
まとめサイト(wiki)
http://www16.atwiki.jp/sentakushi/

4 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 00:36:01
前スレに続き乙。
しかし、>>1候補は今回出なかったねぇ……

5 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 01:24:37
>>4
もうちょっと後で立てても良かったかなと今更後悔してます。

あ、次の銀剣投下します。

6 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 01:25:35

「確か、以前藤ねえがゲームセンターで大量に景品をゲットしてたな」

 UFOキャッチャーだかなんだかで、無闇矢鱈に押収してきた奴。
 両手に袋で二つも三つも持ち帰ってきたから、すごく印象に残ってる。
 教師としてそんな武勇伝を作ってていいのか、とはこの際言うまい。

「あれだけあるんだから、頼めばいくつか分けてもらえるだろ。
 よし、善は急げだ。今から行くけど、水銀燈はどうする?」

「ふぅん……いいわ、ついていってあげる。
 私もどんな人形なのか、興味があるしぃ」

 ――というわけで。
 俺と水銀燈は土蔵を出て、藤ねえの元へ。
 藤ねえは丁度、居間でテレビを見ている最中だった。
 連れだって入ってきた俺たちを見て、齧りかけのせんべいを咥えたまま振り返る。
 なんとも行儀が悪い。

「あれ? 士郎と水銀燈ちゃん、どうしたの?」

「あー、実はな藤ねえ。
 折り入って頼みがあるんだけど」

 むっくり起き上がる藤ねえを、上から見下ろしながら両手を合わせる。
 回りくどい言葉を使っても意味が無いので、さっくりと本題を持ち出した。

「頼み? なになに、お姉ちゃんに頼らざるを得ないような相談事?」

「や、そんな大層なもんじゃないんだけどな」

「あなたが人形を持っているって聞いたわ。
 それを私に寄越しなさぁい」

 俺が切り出すより早く。
 水銀燈がどこぞの金ぴかを連想させるような物言いで言い放った。

「え? 人形?」

 他人に物を頼むにしてはあんまりなその態度に、藤ねえの頭上にもクエスチョンが飛び交う。

「ほら、藤ねえこの前たくさん取ってきたのがあったじゃないか。
 あれを一つ分けてもらえないかな、って」

「あーあー、アレね。
 別に構わないけど、どこやったかなー。
 確か廊下に出しておいたはず……」

 よっこらしょ、と起き上がり、廊下においてある荷物を物色し始める藤ねえ。
 俺もとりあえず、その辺にある袋を漁ってみることにする。

「でもなんだか唐突だわね。
 なに? 水銀燈ちゃんもお仲間が欲しいの?」

「なっ、そんなわけ無いでしょう、くだらなぁい!」

 探しながら投げかけられた藤ねえの言葉に、思わず声を荒げる水銀燈。
 俺はと言うと、ああ確かにそういう発想もありだな、と密に納得していたりする。

「照れなくったっていいじゃない。
 そりゃあおんなじ人形が雛苺ちゃんだけじゃ、寂しくなるのも分かるわよねー」

「だぁから……!!」

 っと、のんびり納得している場合じゃ無い。
 これ以上ほっとくと、水銀燈が爆発してしまいそうだ。
 丁度そのとき、俺が手にした袋がなにやらもこもこした手触り……これか!

「あああ藤ねえ、探してる袋ってこれじゃないか!?」

 水銀燈が爆発する直前、ギリギリで目当ての袋を取り上げる俺。

「あ、そうそうそれそれ。
 いやー駄目ね、こうごたごたしてると見つけにくくって」

「その原因の九割九分五厘は藤ねえの所為だけどな。
 ……で、開けていいのか?」

「いいわよー、では、ご開帳!」

 袋の中に入っていた人形、真っ先に目に付いたそれは――


α:人猫というべきか、手足を伸ばしてだれきった人形だった。
β:大人気テレビ番組の、たんてい犬くんくんのぬいぐるみだった。
γ:というか、袋の中身、全部トラのぬいぐるみじゃないか!?

7 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 01:37:49
β

8 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:04:32
γ!
これしかあるまいッッ

9 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:28:03
α

10 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:39:24
β

11 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:41:04
γ

12 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:44:22
スレ立て乙.。そしてβ

13 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:44:40
α 猫アルクだったらいいんだが。

14 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:45:38
β
和め

15 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 02:46:19
βでお願いします

16 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/14(日) 04:09:34
γ!
忘れられたトラシナリオへの道を開くのだ!

17 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/14(日) 04:12:14
interlude――

かくして空戦は終わる。
一時は20以上の機影が飛び交った空には、ただ6機が残るのみであった。
「ミッキーより88コントロール、敵増援全機撃墜、被害は8」
『了解、帰投せよ』
最初の空戦で2機、続く増援部隊には6機が撃墜された。
彼自身は今夜4機を撃墜した、撤退した敵影を確認できなかった以上、チームとしては25機を撃墜したことになるだろう。
キルレシオとしてだけでなく、一度の空戦の戦果としても十分なものだ。

しかし精兵である彼等からしても、今夜戦った部隊は途方もない精鋭だった。
「向こうは全機ベイルアウトしやがったしな」
しかし彼等の部隊で撃墜された者は一人もベイルアウトすることが出来なかった。
「まあ、考えても仕方のないことだ……全機帰投するぞ」
仮初めの命だからと、そうでなくとも紙切れよりも軽い命だからと僅かに笑みを浮かべる。
すぐ隣で同僚の期待が親指を立てるのが見え、すぐに彼の機の後方に回る。
彼等は2機編成の3チームとし、アローフォーメーションでビル街から杜王港の方角へ飛行する。

かくて上空に光が走る。
フォーメーション先頭の二機が火を噴き、一機は道路へ墜落し、もう一機はビルへ突き刺さった。
『空が光った!?』
「シン、今のはなんだか分かるか?」
『わからん、レーザーか何かに見えたが……』
「レーザーだと? 俺達はSFの世界に居るとでも言うのか?」
『88コントロール! 今の光は何か分かるか?』
慌ただしく通信が交わされる。
『観測したが詳細不明、ビル屋上以下の高度で飛行して盾にしろ、レーダー波は観測されていない、高度を低く取りさえすれば正確な照準は不可能なはずだ』
「了解……いつもいつも無茶言いやがるぜ」
戦闘機からすればビル街など障害物にしかなりえない。
可能な限りの、失速寸前の速度で、ビル街を縫うような飛行を初めた。


――interlude out

18 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/14(日) 04:15:27
そして、予想もしない爆風が両者を襲った。
無防備な敵に突きだした衛宮士郎の双剣は突き刺さることなく、両者は吹き飛ばされる。
突然の浮遊感は、全ての思考を奪い去るのに十分な衝撃を衛宮士郎に与えた。

吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。
「っ……!」
叩き付けられた反動で床に転がり、骨が折れたような激痛で声も出せずに蹲った。
だが様々な判断できるだけの頭が残っているのは僥倖だった。
全身を走る痛みはむしろ安堵をもたらす。
もし壁に当たることなくドアから外へ吹き飛ばされれば、先程のクレイモアで開いた大穴から地上へと真っ逆さまに落下していたことだろう。

『しっかりしろ衛宮士郎、まだ終わってないだろう』
そう己を鼓舞し、よろよろとだが立ち上がる。
まだ戻りきらぬ視界で手にしていた双剣を探す。
干将は叩き付けられた際に壁にめり込み、己の力では外せそうにない。
莫耶は倒れ込んだ場所に転がっていた。
左腕で拾おうとして、握力が殆ど入らないことに気付いた。
恐らく叩き付けられた衝撃のせいだろう。
仕方なく右手で拾う。
「痛みはあるから神経とかは大丈夫だろうが……暫くは動かせないな……」
周囲を見渡す。
戦闘機の一部が部屋にめり込んで炎上していた。
外壁や床などに引火し始めているのは理解できたが、見えるのはそれだけだ。
床に転がったはずの右腕も、その右腕の主である魔術師も見あたらない。
「やばいな……逃げられれば不利だ」
奇襲を続けたからこそ追い詰められた。
あの防御魔術を破る手段は、現状の衛宮士郎では切り札中の切り札である大神秘の投影以外になく、余りにも不利な賭けになる。
その投影にしても、既に目の前で使ってしまった以上、名は知られていないだろうが衛宮士郎の魔術に関する情報は漏れたと考えるべきだろう。
楽観的に考えれば投影という非効率な魔術に特化した存在のことを考えないかも知れない。
だがそうだとしても、後日仕切り直しと言うことになれば地力の差から恐らく敗北する。
あそこまで追い詰められたのは、運に寄るところが大きいと見るべきだろう。


チャレンジャー:この室内で逃げた手掛かりを探す
レオパルト:逃げるとすれば通路の方と考えて通路に出て探す
T-90:戦闘機が貫通した部屋が怪しいと考え部屋を移動する
90式戦車:単独での深追いは危険かも知れない、先生を呼ぶべきだ

19 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 05:03:29
レオパルト

20 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 08:09:20
すでにβで決定

21 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 10:27:29
レオパルト

22 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 11:19:09
チャレンジャーで行こう!
もしかしてエクスキャリバー?

23 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 11:21:53
レオパルドン

24 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 11:48:55
チャレンジャー

25 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 11:57:32
ならおれもレオパルドン。

26 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 14:18:43
T-90 まさかエクスキャリバーが出るのか?もしかして鬼神も出る?

27 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 14:54:19
レオパルト

28 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 15:01:09

 大きなビニール袋の中は、所狭しと人形が押し込められていた。

「どう? これ全部、自力でゲットしたのよ?
 最後のほうなんか、店員さんのほうが筐体にキックかましてたんだから」

 ああ、そりゃあ店員さんも災難と言うか、厄日と言うか。
 いや、それはいいとしてだな。

「これって、確か……」

 一番最初に目に付いた人形を取り上げて見る。
 垂れた耳、短い手足、ぺろんと出した舌、どこか眠そうな目。
 蝶ネクタイをつけた犬のぬいぐるみ。
 これには見覚えがある。確か……。

「……それは!?」

「おわっ!?」

 いきなり後ろから、水銀燈が飛び込んできた!?
 そのまま俺の腕ごと、ぬいぐるみに飛びつく水銀燈。

「ちょっ、水銀燈!?」

「これは……くんくん!? くんくんじゃない!」

 水銀燈の言うとおり、これは大人気テレビ番組の、たんてい犬くんくんのぬいぐるみだった。
 特徴を捉えてある、よく出来たものだったが……やたら大きいな、このぬいぐるみ。

「ああ、それ、筐体に入ってたぬいぐるみの中でいっちばん大きかったやつね。
 あんまり大きいから出口につっかえるんじゃないかって心配だったけど」

 そりゃそうだろう。
 なにしろ水銀燈と同じくらいの大きさなのである。
 これがUFOキャッチャーの景品として鎮座していたとは思えない。
 当の水銀燈は、くんくんをじっと見つめているが……。

「おーい、水銀燈……?」

「………………」

 聞いてないし。
 なんだかここんとこ、水銀燈の新しい一面が色々出てくるなぁ。

「……そんなに気に入ったのか、ソレ?」

「……ハッ!?」

 ようやく我に返る水銀燈。
 しがみついていた俺の腕から飛び降りて、体裁を取り繕うが、顔が赤い。

「な、なにを言うのよ……この私がたかが犬の探偵を気に入るわけ無いじゃない……ほんと、つまんなぁい」

 あの、そう思うなら、その手に掴んで話さない犬のぬいぐるみをどうにかしたほうがいいと思いますが。
 それに、そういう態度を取られると、こちらとしても少し悪戯心が出てきてしまう。

「そうか。じゃあ他の人形のほうがいいかな?
 これなんかどうだ、装着変身シリーズ……」

「ま、待って!」

 くんくんを脇に寄せて、他の人形を取り出そうとする俺を、慌てて遮る水銀燈。
 目を逸らしながら言い訳を探すその姿は、実に新鮮でかわいらしかった。

「……け、けど良く見たら、他の人形よりははるかにマシみたいねぇ。
 仕方ないから、このくんくんでガマンしてあげるわぁ」

 ……それがいいなら素直に言えばいいのに。

「じゃあ、藤ねえ。このぬいぐるみ、貰ってもいいかな?」

「いいわよ。大事にしてあげてね、水銀燈ちゃん」

「……ふん」

 あくまでそっぽを向いて、しかしぬいぐるみを手放さない水銀燈。
 こうして俺たちは、くんくんの人形を手に入れたのである。

29 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/14(日) 15:02:25
 * * *

「でもさ、そのぬいぐるみ、水銀燈の力で操るんだよな?」

 土蔵に戻る道すがら、俺は本来の目的を思い出した。
 隣では水銀燈が、くんくんのぬいぐるみを抱えながらふらふらと飛んでいる。
 代わりに持とうか、と言って見たのだが、頑なに断られた。

「いやぁよ。真紅なんかに見せたら、勿体無いじゃない。
 くんくんはここに、大事に置いておくんだから」

 ……おーい、それって本末転倒って言わないか?
 どうやら水銀燈は、本格的にそのぬいぐるみを気に入ってしまったらしい。

「じゃあどうする?
 もう一度藤ねえに分けてもらいに行くか?」

「必要ないわ。
 そもそもあの女が持っていた人形じゃ、意味がないもの」

 ……意味が、無い?

「どういうことだ?」

「そもそも、人形とは持ち主の思いが篭もるもの。
 それは長い時間をかければかけるほど積み重なっていくものなの。
 あそこにあった人形には、共にした時間が欠けていたわぁ」

 ああ、なるほど。
 神秘は時間をかけてより強い神秘になる。
 人形もまた、神秘の一種というわけか。

「そんな人形じゃ、真紅相手には役立たずだもの。
 持ってても持ってなくても、変わらないわぁ」

「……わかった。
 人形が欲しいなら、別の当てを探さなきゃ駄目ってことか……」

 ……それにしても。
 薔薇乙女《ローゼンメイデン》第五ドール、真紅。
 水銀燈がここまでこだわる相手とは、一体どんな奴なんだろう?
 真紅の名前を聞いてからの水銀燈の態度は、俺なんかには測りきれないほどの感情を秘めているようだし。
 何がそこまで、彼女を思いつめさせるのか……?

「水銀燈。ちょっと聞いておきたいんだけど……」


α:「その真紅って、一体どんなドールなんだ?」
β:「お前、そんなに真紅って子が嫌いなのか?」
γ:「お前、そんなに真紅って子が好きなのか?」

30 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:07:13
γ:「お前、そんなに真紅って子が好きなのか?」

31 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:08:59
レオパルドン

32 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:15:52
α。ああ、自分に嘘ついてるな俺

33 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:16:17
α

34 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:16:21
γ:「お前、そんなに真紅って子が好きなのか?」

35 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:34:41
α

36 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:39:54
γ

37 :ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2007/01/14(日) 15:41:35
 弓塚達を探しに行きたい。
 けど、昨日も稽古もそこそこにやってすぐに倒れてまともに稽古をしていない。
 それならいつかは来るかもしれない弓塚を待ちながら稽古した方が皆の迷惑にならないかもしれない。
 でも、もし弓塚に何かあったのなら……。

「遠野君?」
「…………」

 さっきアルクェイドが言っていた深夜に見た瓜二つの俺。その存在が更に俺の思考を乱す。
 ワラキアの再現がなければ特に気にせずに聞き流していただろう。だが思いつく人間がいるのであれば話は別だ。

「おーい、遠野くーん?」

 シオンもきっとワラキアの捜索に出ているに違いない。夕方であれば裏路地程度なら移動できるはずだろうし……

「と・お・の・君!!」
「のわっ!」

 いつの間にか眼前にいるシエル先輩が眉を吊り上げている。俺は飛びのいて跳ね上がった心臓を落ち着かせようと胸に手を当てた。

「びっくりしたぁ……」
「人が呼んでるのに返事がないからです。それで? 遠野君はどちらが心配なんですか?」
「は?」

 やれやれと首を振ってシエル先輩は何の前触れもなく俺に尋ねてきた。

「何の事です?」
「とぼけないでください、弓塚さんかエルトナムの事です。
 遠野君の事だから探しに行きたくてうずうずしてるんじゃないですか?」
「う」

 さすが先輩。後輩の思考を読んでいらっしゃる。

「で、どちらを探しにいくのです?」
「えぇと……」

 目線を外し天井を見上げてしばし思案する。

「できればどっちも……ですかね」
「何とも煮え切らない答えですね…………まぁいいでしょう」

 見せ付けるようなため息をついて先輩はやれやれとかぶりを振った。

「行きなさい遠野君。どうせそんな事を考えていたら稽古に身が入りませんからね」
「あ、ありがとうございます」
「礼などいいですよ。ただ、瀬尾さんと秋葉さんからお咎めを受けるのだけは覚悟しといた方がいいですよ」
「…………はい」

 先輩、何であんなに嬉しそうなんだろう。アルクェイドと同様最近かまってないからだろうか。
 そこはかとなく他意が感じられる。

 俺はどこか釈然としないまま教室を出て駆け出した。



激辛のカレーライス:弓塚がいそうな所を探しに行こう

辛口のハヤシライス:シオンがいそうな所を探しに行こう

甘口のスープカレー:二人がいそうな所を探しに行こう

激甘のチキンカレー:そういえばもう一人いなかった人がいたような……?

38 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:48:21
ブロードウェイは甘口のスープカレー
銀剣はγでツンデレ希望っすw

39 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:49:42
甘口のスープカレー

40 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 15:55:35
激辛のカレーライスに一票。
シオンも気になるけどサチニストとしてはさっちん優先で。

41 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 16:22:45
甘口のスープカレー

42 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 16:56:41
γ
甘口のスープカレー

43 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 17:16:43
α
甘口のスープカレー

44 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 17:26:47
γ

45 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 19:14:26
甘口のスプーカレー

46 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 19:22:07
隣町は レオパルト でおk?

チャレンジャー: >>22 >>24
   レオパルト: >>19 >>21 >>27
( レオパルドン: >>23 >>25 >>31 )
      T-90: >>26
   90式戦車:

47 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/14(日) 23:55:07
γはヤバイだろう、どう考えても。
と、オーベルテューレを再度観賞して思うのだった。

激辛のカレーライス。

48 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 00:13:02
激辛のカレーライス

49 : ◆ftNZyoxtKM:2007/01/15(月) 00:16:51
オーベルテューレはまだ見てませんがγで。
それからブロードウェイは激辛のカレーライスでお願いします。

>>46
んー、レオパルトンなら「レオパルト」「ン」と分割して考えて気分的に万事問題ナッシングなんですが……
個人的にあの戦車はレオパルトであってレオパルドではないのですよ。
例え表記がLeopardであっても!

と言うことで出来れば無効票でお願いしたいっす、でもあと24時間以内に決まらなかったらそれで、と言うことにしようかと。

……うん、オーベルテューレはオーバーチュアだろうとかマニアは発音に煩いと言うことは既に自覚しているのですが。
ただし思考の元になってるのが英語だったりドイツ語だったりでフラフラしてるのはいろんな意味で駄目なんでしょうけど。
ただドイツ語の格好良さは時折常軌を逸しているとは思うのです。
英語で言うボールペンがクーゲルシュライバーだとか。

50 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 00:24:08
甘口のスープカレー

51 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 01:15:43
そんじゃあ駄目押し一歩前のレオパルトで

52 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 01:23:03
甘口のスープカレーに38 39 41 42 43で既に決まってるぞ

53 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 02:08:34
やっぱり、γに30 34 36 38 42で決まってたりするんだよね。

54 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 02:08:52
レオパルドンでググッて見た。戦車関係ねえ〜orz!
チャレンジャーを押してみる

55 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 02:29:59
>>54
ものすごくテンションの高い女の子しか浮かばなかったよ>レオパルドン

56 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 09:22:43
チャレンジャー

57 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/15(月) 22:36:46
【セラサイド】
「エアー!」

今まさに遠坂邸に向かおうとしていたその時、二人の頭上から猿の様な奇声が聞こえた。
「何者!」
上を見るセラ達。そこに声の主はいた。

「エアー!エアー!エアー!」
奇声をあげ続けながら木から木へと飛び移っていくその姿は飛び移るたびに大きく
なっていき、暗闇でも外見がはっきりと確認できる距離で地に降り立った。

「私の名はザ・エアー!お前達に真の空気を読む男の姿を見せてやろう!ただし、
空気呼んだ上で全部ぶち壊すがな!」
赤い外套を着た男はそういいカッコいいポーズをとる。そして背後で大爆発。

「・・・で?」
「狙撃のできぬアーチャーとそのマスターめ、世界の為にここは通さん!」
「アーチャー、この敵を排除しなさい。速やかに」

再度爆発。これはアーチャーの一撃によるものである。赤いのは激しく燃え上がった。

【凛サイド】
100メートル向こうの丘から突如発せられた殺気と膨大な魔力。
一流の魔術師である凛とサーヴァントであるライダーが反応してしまうのもしかたのない
事である。

しかし、その状態は地に伏せていてかつ魔力への感応力を持たないもう一人にはこの様に
映った。
(あ、なんか知んないけどこいつら急に同時に隙だらけになった。ラッキー)

刹那―ゴシカァン。
「ぷげらっちょ!」
慎二の起き上がりつつ放ったアッパーでライダーは血を吐きながら後ろに倒れ数回バウン
ドする。

「よっしゃー、クリーンヒッート!!遠坂、お前との勝負はこいつを倒してからだ。
一気にたたみかけるぞ!」

58 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/15(月) 22:37:54
【セラサイド】
「ほう、スピード・威力ともにアーチャーとしてはかなりのレベルの一撃だったな」

炎の中、ザ・エアーと名乗った男は他人事の様に関心していた。
何故か攻撃が全然効いてない模様。よく見ると巨大な盾がアーチャーの投擲とそれに
よって生じた炎を完全に防いでいる。

「投擲のタイミングも素晴らしい、コントロールもいい。だが、それだけでは私には勝て
んぞ。おそらく君の戦闘力は私を上回っているだろうパワーもスピードも君が10とする
なら私は7〜8ぐらいだろう。しかしここに宣言しよう。四つの理由で君は私には勝てない」
「五月蠅い死ね。アーチャー予定変更です。まずはこの男の撃破を優先しなさい」
「ウッス」

爆発。爆発。電撃。爆発。氷結。不発。突風。
様々属性を帯びたセラの魔力弾とアーチャーの投擲が赤いのを包み込んでいく。

【凛サイド】
「どうした遠坂ァ!何をやっている!」

慎二からみたら追撃の絶好のチャンスだったがその時凛のとった行動は慎二とのコンビ
ネーションで一気に勝負を決めにいく事ではなかった。
ライダーが転倒した隙に彼女は家のドアの前まで全力バックステップで逃げていたのである。

「おい、遠坂!」
「ごめんなさい慎二、だって目の前のそれサーヴァントですもの。人間だけじゃ結局
勝てないのが昔からの約束事ですもの。おまけに慎二はまだ気付いてないみたいだけど
増援が近づいてますもの。じゃ、そーゆー事なんで私は私で生き残る為の手段用意する
から貴方はドーピングの続く限りでいいから時間稼ぎよろしく」

扉の後ろへと消える凛、そしてバタバタバタと大きな足音、やがてそれも聞こえなくなった。

「あ、あいつ逃げやがった〜」
「おい」
チョイと肩を突かれる慎二
「なんだよ、もー」
刹那―本日三度目のゴシカァン。
「ぷげらっちょ!」
慎二は真上に飛んだ。
【選択肢】操作するキャラを選んでください。
ソードマスターデニム:凛でアサシン召喚の真実を知りたいワン!
最終話希望を胸に:慎二でギルギルンガーの副作用を確認したいワン!
いくぞザエボス!必殺ダブルアタック!:ライダーで絶望的状況を楽しみたいワン!
さあこいデニム!:アーチャーで赤いのをぶっ飛ばしたいワン!
実は俺はこのステージだけで死ぬぞ!:セラでアーチャーに命令したいワン!
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく:赤いので越前ボコりたいワン!

59 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/15(月) 22:39:56
隣町に5票目のチャレンジャー

60 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 23:28:25
セラでアーチャーに命令したいワン!とか思ったりもするけど、
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく でよろしく。

61 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 23:48:27
最終話希望を胸に

62 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/15(月) 23:51:52
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく

63 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 00:33:01
ソードマスターデニム

64 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 00:47:37
さあこいデニム!

65 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 00:52:13
ソードマスターデニム:凛でアサシン召喚の真実を知りたいワン!

66 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 00:53:45
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく

67 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 03:15:43
最終話希望を胸に

68 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/16(火) 03:52:07
ビルの壁を足場に駆け上がる。
地上は闇に溶け始め、より攻撃に適した位置へと跳ね回る。

だが、それはただ一方のみ、もう片方は哄笑と共にただ宙に浮いていた。
セイバーの拳が放たれる。
だが、壁面という支えから離れてしまった以上、その軌道は単純な物にならざるを得ない。
ナイフよりも鋭い爪が拳と共に迫り、セイバーの拳が出血する。
だが抉られた拳と、相手の爪を支点に軌道を変え、近接戦を敢行する。
手刀で延髄を狙う。
この一撃とて必殺。
一瞬でも意識を奪えば、その瞬間に地面に向けて両の拳をあわせて叩き落とすだろう。
だが、敵、バーサーカーは狂っていても尚冷静だ。
空を足場にするかの如く下へと向かい手刀は回避され、同時に爪という支えを失ったセイバーは重力に従って落ちていく。
その直前、足を掴み放り投げるように投げ飛ばし、その反動で逆方向のビルへと回避する。
数分における戦いで互いに決定打を繰り出せない。
否、繰り出そうとすればバーサーカーのみ一方的に繰り出すことは出来ただろう。
だが、バーサーカーはそれをしない。
それとて異常ではあるが、飛行し、物体を飛行させ、牽制する事しかしない。
再び闇に哄笑が響く。
放置された鉄骨が、コンクリート片が、放置されたままの工事現場の物資が次々と、まるでバーサーカーの周囲を護るように集う。
そして集った後、セイバーへ向け次々と放たれる。
一つ一つが神秘を帯びぬ物体とはいえ、空より迫る高質量高速度の弾幕は驚異に他ならない。
ビルの壁まは数秒、その数秒に物体が次々と襲いかかる。
「くっ!」
元より姿勢は上下が逆。
壁への着地すらままならず、弾幕へと晒される。
最初に向かってきた鉄パイプの側面を掴み、腕力のみで真上に軌道を変える。
続く材木は身を捻り回避し、カラーコーンを弾いて姿勢の上下を戻す。
壁面へ着地し、立ち入り禁止の鉄柵を右腕で弾き飛ばす。

この戦いの終幕をセイバーは想像する。
体力を失い、地面へと落下する己の姿を。
だが逃げるわけにはいかない。
ちらりと下を見れば、闇の中にポツリと目立つ、気絶した少女の姿があったからだ。
「これ以上、人を巻き込ませはしませんよ……!」
ぐいと足を撓らせ、再び虚空へと飛びかかった。



勘に頼り追跡することは避けるべきだ。

魔術による空間転移などの例外を除いて考えれば分かる。
完全に足取りを消すなどと言うことは不可能だ。
そうである以上、この荒れ果てた室内で追跡の手掛かりを探すべきだ。
とはいえそう長い間調べることは出来ないだろう。
調べすぎて逃げられては元も子もないからだ。

倒れていたはずの壁は航空機――ファントム――が墜落したことと、その爆風で完全に壊れていた。
「潰されたとか、そういう楽観論は禁物だよな……」
未だ燃える航空機とその煙に気をつけながら倒れていたであろう近辺を調べる。
「……右腕、か?」
黒く焦げていたが、それは人体の一部のように見えた。
そしてその手には拳銃が握られている。
まだ弾は残っているようだ。
「……気味が悪いし、使ったことはないが……念のためだ」
指を離させ、自動拳銃――SIG SAUER P226――を拾い上げる。
ふと後ろを振り向く。
己の歩いた足跡が残っている。
気付かなかったが先程の爆発で微細な埃や破片が大量に降り積もったらしい。
今もパラパラとだが上から落ちてきている。
拳銃を拾うために屈まなければ分からなかったであろう足跡。
「……だとすれば」
周囲を見渡す。
……発見した。
既に埃が積もり始めていたが、僅かに足跡が残っている。
それによく見れば、血の跡も残っている、相当出血している証拠だろう。

……既にロックは解除されている。
マガジン内にも弾丸は十分残っている。
動作不良は心配だが、この拳銃は信頼性が高い。


刀剣所持:拳銃を胸ポケットにしまい、莫耶を手にして追跡する
拳銃所持:莫耶をベルトに挟み、拳銃を手にして追跡する

69 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 04:17:23
刀剣所持

70 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 05:01:48
拳銃所持

71 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 05:02:36
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回につづく

72 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 05:03:53
拳銃所持

73 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 08:26:32
最終話希望を胸に

74 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 10:42:07
うお〜、このザ・不死身と言われた俺がー!次回に続く

75 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 11:36:51
拳銃所持

76 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 16:35:28
拳銃所持

77 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:21:42
拳銃所持で

78 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/16(火) 22:44:20

「お前、そんなに真紅って子が好きなのか?」

 何故そう思ったのか、俺自身にもわからない。
 ただ、水銀燈の言葉の端々からにじみ出る、異常とも言えるほどの執着心。
 その原因はなんだろうか、と考えれば、普通は憎しみが挙げられるのだろうが……何故だか、俺にはそう思えなかったのだ。
 ……だが。

「ふざけたことを言わないで」

「っ!?」

 振り向きざまに放たれた水銀燈の言葉は、俺を竦めさせるのに充分なものだった。

「私が……真紅のことを、好いているですってぇ?
 くだらない……本当に、くだらなぁい」

 吐き捨てる。
 まるで言葉そのものが、汚らわしいものであるかのように。
 その、殺気立った瞳に、思わず気圧される。
 しかし、その瞳は俺ではなく、別の誰かに向けて焦点を結んでいた。
 その誰かが誰なのか……考えるまでも無いだろう。

「いい? 私は単純に、あの子が嫌いなの。
 あの子の顔も、態度も、性格も、本当に気に食わないったらないわぁ。
 そうよ、あの子なんかが……アリスに相応しいはずが無い」

 一言一言、相手に語りかけるように。
 あるいは、自分に言い聞かせるように言葉を紡ぐ。

「水銀燈、お前……」

「士郎。明日は忙しくなるわぁ。
 用意が出来次第すぐに出掛けるわよぉ。それと――」

 俺の言葉を遮り、水銀燈はくるりとこちらに背を向けた。
 そして、肩越しにちらりとこちらに目線を送ると、最後に言った。

「今度また、私にくだらないことを訊いたなら。
 そのときは士郎、貴方を……本当にジャンクにしてあげるから」

 そうして、水銀燈はそのまま、土蔵に向けて飛び去って行ってしまった。

「……なんなんだ、一体」

 一人きりになった中庭で、やり場の無い戸惑いが、口から零れ落ちた。
 なんだか、水銀燈が怒るところを初めて見たような気がする。
 今日は初めて尽くしの日だな……いや。

「俺が、気付いてなかっただけか」

 自分の間抜けさに呆れてしまう。
 俺は今日、水銀燈の新しい一面を見つけたんじゃない。
 今まで、水銀燈のいろんな顔を見てすらいなかったんだ。

「下僕失格、か。……はぁ」

 水銀燈ならそう言うだろう、と考えて、溜息をつく。
 今日はやけに寒い。溜息すらも、かすかな白い靄になっていく。

「……そういえば、水銀燈の息は白くなってなかったな」

 やはり、人形と人間では造りが違うからなのか。
 俺は、そんなことにも、初めて気付いた。
 もっと水銀燈の事が知りたい。
 アリスゲームのためじゃなく、もっと単純な理由で。
 そうでもしないと、俺は……。

 ――このままだと、水銀燈のことを、夢にでも見てしまいそうで。

「……ええい、やめだやめ」

 頭を振って気持ちを切り替える。
 俺一人で考えていても埒が明かない。
 これ以上理解しようとするのなら、当事者の話を聞かなきゃいけないだろう。
 だから、俺は頭の隅のほうにこの疑問を押しやった。

 そうして、俺は――


α:日課の鍛錬はやらないと。気まずいけれど土蔵に行く。
β:なんだか変な夢を見そうだが、今日はこのまま自室で寝る。
γ:そういえば雛苺はどうしているのだろうか。様子を見に行く。

79 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:45:30
γしかない

80 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:53:19
β

81 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:54:01
α

82 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:57:41
γ

83 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:59:13
γ

84 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 22:59:29
銀様もいいんだけど氷室や雛苺の出番がないのが気になるワン!
ここはγに一票。

85 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 23:02:23
β

86 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 23:03:45
γで

87 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/16(火) 23:11:18
知りたいのなら近づかないと……決定済みか

88 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/17(水) 21:30:24

 そういえば、雛苺はどうしているのだろうか。
 さっき見に行った時は、居間には藤ねえしかいなかったし。
 と、いうことは、誰かの部屋に遊びに行っているのか?

「……少し、様子を見に行くか」

 ……雛苺を疑っているわけじゃないが、どうにも、氷室という前例があるからなぁ。
 契約の指輪を失ったんだから、無茶なことはしていないと思うが。
 とりあえず、一番近い部屋から順番に探してみよう。

「まずは、ライダーの部屋からかな」

 中庭から直接廊下に上がって、ライダーの部屋に向かう。
 一応、部屋の前でこんこん、とノックしてみる。

「ライダー?」

「士郎ですか?」

「え、先輩?」

「シロウ?」

 あれ?
 思いがけず、三人の声が返ってきたぞ。
 ライダーの部屋に、桜とセイバー……桜はともかく、何でセイバーが?

「丁度良かった。
 士郎に少し、訊きたい事があるのですが」

「は? いや、別にいいけど。
 その前に、雛苺が来てないか?
 居間にいなかったから探してるんだが」

「あ、雛苺ちゃんなら、今ここにいますけど……えっと」

 む、いきなりビンゴ。
 けどなんか、桜の返事が歯切れが悪いな。

「もしかして、呼んじゃまずかったか?」

「いえ、実は訊きたいことというのは、その雛苺に関することでして……。
 とりあえず入って来てくれませんか?」

 …………?
 よくわからないが、ライダーが入っていいと言ってるんだから入ってみるか。

「じゃ、お邪魔します……」

 そう断って、ドアを引いて中に入る。すると……。

「…………」

「えーと……」

「……むぅ」

 部屋の中には、揃って困りはてた顔をしたライダー、桜、セイバーの三人と。

「……うぅー」

 ベッドの上で不機嫌そうにむくれている、雛苺の姿があった。
 正直、どういう状況なのか、まったくもって分からない。

「なんだ? 一体どうしたんだ?」

「それが……さっきまで、雛苺ちゃんと遊んでいたんですが」

「なんと言いますか、お互いの意思疎通に齟齬がありまして……。
 それで、全員困り果ててしまったのです」

 意思疎通?
 何か分からないことでもあったのだろうか?

「その、雛苺ちゃん、表現が独創的なものですから」

「なんとか伝えようとしてくれているのは、分かるのですが……」

 揃って顔を見合わせる桜とセイバー。
 むう、雛苺は言葉足らずなところがあるから、それで分かりづらいのだろうか。

「で、なにが分からなかったんだ?」

「それが……雛苺の好物についてなのです」

89 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/17(水) 21:32:09

「好物? 好きな食べ物か?」

「はい。名前は分からないらしいのですが……雛苺の説明だけでは、私たちにはそれがなんなのか皆目見当がつかないのです」

 無念そうに言うライダー。
 なるほど、それで俺にお呼びがかかったのか。

「それで、士郎に頼みたいのですが……」

「ああ、つまりそれがなんなのか、俺にも考えて欲しいってことだな?」

「はい。士郎も料理が得意ですから、もしかしたら分かるのではないかと」

 どうやら、桜の力だけでは解明できなかったらしい。
 そういうことなら、及ばずながら俺も力になろう。三人より四人だ。

「よし、わかった。
 それじゃあ雛苺、その好きな食べ物ってのはいったい何なんだ?」

 俺が目の高さをあわせながら尋ねると、雛苺は一瞬戸惑ったものの、大きな声ではっきりと説明してくれた。

「あのね、透明で、黄色くて、黒くて、すくって食べるの!」

「は?」

 あまりに抽象的な表現に、間の抜けた声を上げてしまった。

「それ、食べ物なんだよな?」

「そうよ。
 鐘が、雛苺に初めて食べさせてくれたのよ」

 氷室が、雛苺にあげた食べ物……?
 隣からライダーが声をかけてくる。

「分かりますか、士郎?
 私たちには、その、さっぱり……」

「ちょ、ちょっと待ってくれ。
 ええっとだな……」

 こ、これは思ったよりも難題だぞ……?
 透明で、黄色で、黒くてすくって食べるもの?
 なんなんだ、一体……?


α:(好物名を記入してください)
β:……だめだ、わからん。


*氷室が雛苺にあげた食べ物を推理しよう。
*5票のなかに正解があったらα、なかったらβに進む予定。
*「α:」と記入されていないものは仮予想と判断してカウントしません。
*原作で巴があげたものとは異なるので、念のため。

90 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 21:33:32
α:あんみつ

91 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 21:34:10
β
氷室さんに聞いてみよう

92 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 21:37:51
α:プリン

93 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:05:35
α:プリン


でも透明と言うのがよく分からない

94 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:44:23
プリンか迷ったが α:あんみつ

95 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:45:42
α:プリン

透明→ケース、黄色→卵、黒→キャラメルソース、すくう→スプーン……ってことかな?

96 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:48:13
β
氷室にも出番を!

97 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:48:34
α:あんみつ
同じく迷ったが透明が寒天、黄色がパイン若しくは黄桃。
黒があんこかえんどう豆とかんがえるとしっくり来るので。

98 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:52:52
ところてん
ところてんは透明だし芥子は黄色いし黒いのは黒酢で箸が使えなければフォークで掬って食べればいい。あれ、この推理完璧じゃね?



まぁ、俺も
α:あんみつ
に一票。プリンならば透明と言う描写は微妙だし、蜜柑が入っていれば黄色もクリアできるしな。

99 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:57:32
いい事考えた原作読めばきっと答えがく;あせujegliduixjpふじこo@ie03-2ur

100 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 22:58:19
α:黒蜜かけた愛玉子

こんな妙なものじゃないってのはわかってるんだ……

101 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 23:03:20
>>99
雛苺の好物は苺大福

102 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/17(水) 23:07:21
あんみつorプリンが正解ならα、そうでなければβで氷室に答えを聞く、で決定?

103 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 00:24:40
>>102
いや、氷室に聞くのは決定じゃないから。

104 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 00:34:30
透明、さえなければ黄色い米の黒いカレーとかも当てはまるのだが
それを雛苺が食べるかという問題はさておき。

105 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 03:25:24
>>104
ブラックカレーか・・・

106 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 03:52:59
味平か

107 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/18(木) 04:21:25
影がぶつかり合う。

一つは音にも迫らんばかりに一直線に空を駆ける。
対する一つは、耳障りな哄笑と狂気を散らしながら虚空にて待ちかまえる。
……それは幾度となく繰り返された光景だ。
今現在切った札は互いに少なすぎる。
だが、それとて『空を飛ぶ』という一点でもって圧倒的なアドバンテージを有している。
クラスとして最優であるセイバー。
英霊であるその身をして、飛行するという力を持たぬ身である以上、虚実入り乱れる攻勢など不可能である。
その差をして拮抗しているという事実こそ奇妙。
バーサーカーは新たに札を切り、それをして攻めることは幾らでも可能なはずであった。

「くっ!」
セイバーはまたも一撃をいなされ、爪をその身に受けた。
だがその爪の先、腕を右手で掴み、腹部を狙う一撃。
半ば牽制ではあるが、無防備に受ければ肋骨を砕いて余りある威力だ。
その一撃を、セイバーの身体ごと回転して回避する。
バーサーカーは空中であることのアドバンテージを、これ以上無いほど生かしている。
その回転と同時、開いた左腕を突き出し、肩へ掌底を叩き込み、その反動を利用して再び足場へと戻る。

空中に、しかも足場から遠い場所に居る限り優位は動かないと認めたのは既に過去。

だから認めた段階で、作戦を変えた。
彼の『宝具』さえ使えばその状況も動くだろうが、消耗は極めて大きく、何よりこれ以上ないほどに目立つ、それこそ大地を、街を抉る光の剣が如く。
故にその使用は不可能。
そうであるが故に、バーサーカーが動いた瞬間こそが好機。

その瞬間を、息の殺して待ち続ける――



「……よし」
少し不安ではあるが、相手も所持している以上、拳銃の攻撃性能は無視できるモノではない。
莫耶をベルトに挟み、拳銃を両手で構えて消え始めた足跡を追跡する。

勿論、罠の可能性もあるため警戒は必須だが、ただ体勢の立て直しのために逃げているのならここで倒さねばならない。
外の敵――バーサーカーと呼ばれていた――は紛れもない殺人鬼であり、そのマスターも確実に殺人を肯定し、それどころか罪があるのかと問うた。
そのような在り方であるが故に、衛宮士郎は、正義の味方を志す者はその在り方を否定しなければならない。
彼は人を犠牲にしない為に、戦っているのだから。

ビルを抉り取るように大きく開いた穴から先の部屋を覗き見て警戒する。
姿勢は出来るだけ低く、血痕を追跡する。

一つめ、二つめの部屋には特に何か置いてあることはなさそうだ。
血の跡を追い、続けて三つ目の部屋を覗き見る。
「……ん?」
部屋に血が広がっている。
溢れた跡と言うよりも、結果として溜まったような跡だ。
「後ろを警戒して立ち止まったのか? それとも何か……」
物陰から出て、血溜まりに触れる。
埃や破片で白く汚れているが、やはり乾いては居ない。
ふとその先を見る。
抉り取るような穴は変わらず、だが。
「血痕が、途切れている?」
突然すぎる出来事に、咄嗟の思考が追いつかない。
罠? だとすればこうして注目して動きが止まった段階で何かをされているはずだ。
周囲を見渡すが爆発物や細いワイヤーのような物は……ない。
「だとすれば……なんだ?」
バックトラック?
いや、そうだったとしても血痕は残るだろうし、そんな元気があるならやはり攻撃をしてくるのではないだろうか?
あの時使われた魔術は防御のみという事から、防御のみに特化しているという仮定の下で、さらに武器が無いとすればその疑問は解消できる。
「とはいえ、血の跡が消えたことの説明にはならないよな……いや、待てよ」
今夜の衛宮邸での戦いで、桜が腕に影を巻き付けて止血処理をしていた事を思い出す。
防御魔術の応用で、似たような事が出来るのか?
追撃を警戒しながら止血すると同時に、その処置の際に生じる自らの血の跡に注目させ、警戒させて距離を稼ぐ。
……ありえるな。


強襲:そうはさせない、一気に追いかける
警戒:いや、そう考えさせるのも罠だとしたら?

108 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 04:59:09
強襲

109 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 07:18:18
強襲

110 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 15:12:33
強襲

111 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 16:40:28
警戒

112 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 16:53:21
強襲

113 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 18:25:05
警戒

114 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 20:55:24
警戒

115 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 21:03:06
なんかやばそうなんで、警戒

116 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 21:30:23
警戒

117 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/18(木) 22:55:16

 待てよ、もしかすると……。

「雛苺、その食べ物って黒いシロップをかけて食べるのか?」

「うんっ、そうよ! そのシロップが、とってもあまぁーいの!」

 やっぱり。
 透明は寒天、黄色はミカン、黒は蜜と餡子か。
 加えてすくって食べるとなると……。

「先輩、わかったんですか?」

「ああ。ひょっとして……あんみつじゃないか?」

「あ……!」

 俺の予想に、桜が思わず拍手を打つ。

「それです、確かにあんみつならぴったりですよ、先輩!」

 賛同してくれる桜とは対照的に、セイバーとライダーはいまひとつピンと来ない、という顔をしている。
 そっか、セイバーとライダーもあんみつを良く知らないのか。

「……シロウ、そのアンミツという食べ物はどんなものなのですか?」

「ええっと、寒天を使った和菓子だよ。器の中に寒天とか餡子とか、果物とかを盛り付けて、甘い黒蜜をかけて食べるんだ」

「ほほう……」

 セイバーが早速興味深そうに聞き入っている。
 そうか、セイバーもライダーも食べた事が無かったか。
 それじゃあ……。


α:明日、商店街で買ってこよう。
β:いや、明日は水銀燈の用事に専念しよう。

118 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:06:14
βで。

119 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:08:26
β

120 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:13:18
β

121 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:15:31
α

122 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:19:26
β

123 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/18(木) 23:34:06
βでフィニッシュ。

124 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 00:33:34
みんな銀さんが出てくると迷わず選ぶなぁ

125 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 00:52:40
そうでもないぜ?氷室が選択肢に入ると大抵負けるんだorz

126 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 01:16:58
隣町が決まってないっぽいんで強襲でFAか?
それにしても銀様愛されてるね。……氷室の次くらいに。

127 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 01:18:53
……よくよく見たら決まってたしorz
ラストでageられると見落としやすいんだよっ!11!!!(八つ当たり乙)

128 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/19(金) 02:38:11

「うーん……」

 一瞬、明日にでも買ってきてやろうかと考えたのだが。
 良く考えなくても、明日は水銀燈との先約がある。
 そっちがいつまでかかるか分からない以上、安請け合いをするわけには……。
 と、そのとき。

「わかりました。では雛苺、明日私がそのあんみつを買ってきましょう」

 そう名乗り出てくれたのは、ライダーだった。
 その提案に、雛苺の顔がぱっと明るくなる。

「ほんとう!?」

「ええ。明日はアルバイトがありますので。
 それが終わったら、あんみつを買って帰ります」

「C'est heureux!
 ライダー、ありがとう!」

 そのままライダーに抱きつく雛苺。
 流石と言うべきか、その突然の突撃にもよろめかずに受け止めるライダー。

「悪いな、ライダー」

「いえ。先ほども言いましたが、アルバイトのついでです。
 それにセイバーほどではないですが、私もそのあんみつに興味がありますから」

 そう言って俺の謝辞を断るライダーだったが、雛苺を見るその目はどこか優しげだ。
 ううむ、そういえばライダーは、女の子は可愛くあるべし、みたいな思い込みがあったっけ。
 その点、雛苺は存在自体が女の子の象徴みたいなもんだからな。
 案外、ライダーも雛苺のことを気に入ってるのかもしれない。

「ライダー、あんみつはどうか私の分も買ってきてくれるのでしょうか?」

「心配せずとも、人数分はしっかり買ってきます」

 そわそわと催促するセイバーに、冷静に返すライダー。
 ふと、時計を見れば、八時半を回ろうかという時間になっている。
 あと少しすれば、ドールは眠りにつく時間だ。
 俺は腰を上げて、部屋にいる面々を見渡した。

「じゃあ、俺はもう行くよ。
 雛苺も、そろそろ寝るんだぞ」

「はーい」

 俺も今日は早く寝ることにしよう。
 水銀燈も言っていた通り、明日はきっと忙しくなるだろうから。

 * * *

 ――翌日。
 玄関を出たところで、俺は雲ひとつない青空を振り仰いだ。

「うん、よく晴れてる。出掛けるには丁度いいな」

 本当に、気持ちいいくらいの晴天だ。
 これで、出かける用件がもうちょっと陽気なものだったら文句もなかったんだろうけど。

「……ちょっと、士郎」

 ……と、清々しい気分に浸っている俺に水を差すような声。
 いかにも不満、といいたげな、その声を上げたのは――。


α:俺が両手で抱きかかえている抱っこ水銀燈。
β:俺がバスケットの中に隠した手提げ水銀燈。
γ:周囲の目など気にせずに堂々と飛んでいる水銀燈。

129 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 02:43:44
α

130 : ◆ftNZyoxtKM:2007/01/19(金) 02:43:50
うぬぬぬぬ……ほぼジャストタイミングッ!?
不機嫌そうな理由と言えばっ……手提げモードかっ?

だが敢えてαを推すっ!

ちなみに隣町の投票結果は……いいセンスだ(スネーク風に)

131 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 02:45:36
α
片手で抱えるとかなら、かっこいいなぁ。
バーサーカーじゃないと無理そうだけど。

132 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 03:30:28
両手だと不満とは違うリアクションを取りそうだしβで。

133 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 04:54:51
α

134 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 05:57:12
もうアーチャーには士郎の事情はバレバレだろうから隠す意味無し。
よってα

135 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 06:57:00
もうαに決定しとるようだが、通りすがりの美綴とか黒豹とか三枝さんに銀様抱っこしてる姿見られたら、どう言い訳するつもりだ士郎w

136 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 15:18:47
α

137 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 16:52:07
一つ上のレスくらい読もうぜ

138 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/19(金) 23:09:34
【こっからしばらく赤いのとアーチャ組側のみ】
「言ったはずだ。君達では4つの理由で私に勝てない」

燃え盛る炎の中、一切のダメージを受けた様子もなく君臨する男、その名はザ・エアー。
「理由その1、完全なる武器相性の差。このアイアスのたてできみたちのとうてきはふせぐぞ!」

読者的には正体バレバレだが一応今日は謎の邪魔者ザ・エアー。
そーゆー事にしてもらえると嬉しいザ・エアー。

「理由その2、魔力量の差。今の君達がそれぞれ10と20だとするならひるいなき
まりょくがみについたわたしは100だ。そしてこれは事情があって君達には詳しくは
言えないが、私の魔力は決して減る事はない。よってこの盾は決して壊れんよ」

上からの任務にしたがう限りフルパワーでゴーゴーいけちゃうよザ・エアー。
抑止力やっててホントによかったと感じているよザ・エアー。
相性のいい相手と当たって調子に乗ってるよザ・エアー。

そして、圧倒的な実力差に冷や汗を流し驚きを隠しきれないアーチャーとセラ。
先程までの連続攻撃、決して両者とも手を抜いたものではない。
どのスマッシュもサーブもそしてどの魔力弾も目の前の赤いのを倒す為に一切の
躊躇なしに放たれたものである。
それが全く通用しなかった事、それはつまりエアーが言う通り自分達に勝ち目が無い
という事なのか。

そうではないとセラは思った。確かに自分達の得意分野を潰された形にはなった。
だが、それはあくまでもその一点すなわち中距離戦において相手にダメージを与えられ
ないというだけである。
近距離での斬り合いや撃ち合いなら―!

「理由その3―、トレース」

セラの最後の希望は、

「オン」

あっさり打ち砕かれた。

投影魔術によってザ・エアーの右手にバネ状の剣が現れる。
見た瞬間にその場にいた誰もが理解する。この剣の強さハンパない。
おまけにアイアスも前面にだしたまんまである。
【選択肢】さあ、赤いのの次の言葉を操作だ!!
う、うみゃぁぁぁっ、で、でるっ、しゅっごくちゅよいぶきでちゃうよぉぉぉ!:「カラドボルグのいりょくきみたちでためしてやろう!」
バカ!バカ!ゆみや!おまえらわたしよりよわいんだからかえれ!:「これでわかっただろう。わかったなら去りたまえ。ここを通らぬなら斬りつけはせんよ」
SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!:「さらにここから一気に理由その4!ザ・エアーチェーンジ!!」

139 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/19(金) 23:17:51
カラドボルグのいりょくきみたちでためしてやろう!:「う、うみゃぁぁぁっ、で、でるっ、しゅっごくちゅよいぶきでちゃうよぉぉぉ!」

140 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/19(金) 23:20:07
>>139
セリフ逆なんで無効です。

141 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 00:18:31
う、うみゃぁぁぁっ、で、でるっ、しゅっごくちゅよいぶきでちゃうよぉぉぉ!:「カラドボルグのいりょくきみたちでためしてやろう!」

142 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 00:19:36
う、うみゃぁぁぁっ、で、でるっ、しゅっごくちゅよいぶきでちゃうよぉぉぉ!
きたぞ きたぞ

143 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 00:27:40
SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!

144 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/20(土) 04:31:58
なんだこの選択肢のカオスネーム!
やはりカオスはミルクがナンバー1だ!

SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!

145 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/20(土) 04:33:03
……いや、そう考えさせるのも罠だとしたら?

先程までの思考をトレースすることは難しくはないだろう。
その前提から動くとしたら、この部屋には何も仕掛けず次か、その次の部屋に罠を仕掛けておく……
ちらりと穴から次の部屋を覗く。

食料品店、いや、どちらかというと仲買業者みたいな物か?
大量の片栗粉や薄力粉、その他業務用の品々を乗せた種々のカートが並んでいる。
……現在の衛宮家の事情を考えればこういったところで購入した方が良いような気もするが、っと、いけない、今は戦闘中だ。
気を抜けばそこに帰れないんだ。
一度深呼吸をしてから行動を再開する。

「トレース、オン――」
視力を強化し、カートの隙間や天井などを注視する。
拳銃が幾つか落ちている。
敵が逃げる際に落としたのだろうか?
……怪しい物をみつけた。
カートの隙間に、闇に溶けそうなほど黒い、だが太い糸が張られている。
周囲の陰を警戒していれば気付かない程度の糸だ。
その先に視線を移す。
「小麦……粉?」
巨大な小麦粉の袋。
あの大きさからして恐らく25キロサイズの袋が……合計8つ、200キロか。
視力の強化を止め、一息つく。

目的はなんだ?
あれだけ大量の小麦粉を頭から被れば激しく咳き込み、さらにこの重量を頭から受ければ痛みで動きを止めるだろうがそれでどうしろというのだ?
止めるだけか、それとも、何か攻撃手段があるのか。
「どちらにせよ、引っかからない方が良いか」
罠を警戒し、拳銃は無視する。
そして糸を避けると他の罠に引っかかるという代物もなさそうだ。
ひょいと糸を避ける。
その瞬間、ボフという音が聞こえた。
周囲を警戒すると、小麦粉の袋が落ちかけていた。
「んな……」

驚きと同時に逃げ出し、物陰に隠れる。
隠れるのとほぼ同時に小麦粉が落ち、僅かな音と共に小麦粉の煙が部屋中に充満する。
腕で口元を隠しマスク代わりにして、伏せた。
コートやズボンが小麦粉が大量に付く。
「っ……」
目にも入ってきた。
思わず目を閉じる。

それと同時に、拳銃ではなしえない連続した発砲音が耳に響く。
「機関銃か?」
伏せていたのが助かったのか、大量の弾丸が壁を貫通し、カートを破壊し、遮蔽物という遮蔽物を貫通して弾丸が頭の上を掠めていく。
「くそっ……とにかく反撃を……」
連射は数秒で止まる。
拳銃を弾丸の飛んできた二つ先の部屋に向け、その瞬間に凍り付く。
「敵の狙いは、これか……!」
通常発火物にしかならないような物体が空中に粉として漂っている状態で火が撒かれた瞬間、空中に漂う粉、つまり粉塵が連鎖的に発火、爆発する現象、粉塵爆発。
つい数日前にそんな特集を見ていて、そして色々と考えていて助かった。
そうでなければ無駄だと分かった上で、当てずっぽうに拳銃を連射していただろう。
銃は撃ち出す瞬間マズルフラッシュが発生する。
マズルフラッシュは詰まるところ火で、そんな物が小麦粉が撒かれた中で起これば、場合によっては粉塵爆発が発生する。
毎度毎度起こるわけではないだろうが、もしかしたら起こるかも知れない。

粉塵爆発を期待していたのか、起こらないことを確認して、再び連射が始まる。
「くっ……」
壁を撃ち抜き、残骸となり始めたカートが吹き飛ばされて、完全に残骸になる。
さらに隠れている壁をも貫通し、頭の上を次々と飛んでいく弾丸を考えると、この弾雨の中では立ち上がれない。
連射は数秒おきに止むが、弾丸の節約と考えればいつ終わるのかは分からない。
それに、機銃が一挺とは限らない。
下手に突撃して機銃の前に立てば死は確定だ。
そんな状況ならば、躊躇してはいけない。

どうするべきだ?
どうしなければならない?


ブリストル223:連射が途切れた瞬間幾つかの拳銃を回収し敵のいる方向へ連射する
シュド・カラベル:匍匐のまま一度部屋を出て廊下から敵の元へ向かう
ストリーシュ:匍匐のまま部屋の中を通って先の部屋へ向かい、隙を狙う

146 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 06:01:18
ストリーシュ
SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!

147 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 06:11:45
ブリストル223

148 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 11:50:27
SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!
シュド・カラベル

149 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 12:29:08
SSFよゆうしぎてバンザイしちゃうぅっ、バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!:「さらにここから一気に理由その4!ザ・エアーチェーンジ!!」

150 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 14:35:14
シュド・カラベル

151 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 15:21:22
シュド・カラベル

152 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 18:47:05
ストリーシュ

153 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 19:32:08
シュド・カラベル

154 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 21:27:15
なに、この混沌空間w

155 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/20(土) 22:12:47
それぞれの持ち味があるとはいえミルクナイトの人には選択肢を短くしていたきたい

156 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/21(日) 01:46:59
>>155
スマソ。次は短くします。
ところで私の持ち味とは何だろうか。シリアス?バトル?エロ?

157 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/21(日) 02:04:10
つ【カオス】

158 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/21(日) 02:32:29
シュド・カラベル

159 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/21(日) 14:48:44
>>156
テニヌ

160 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/21(日) 20:18:56
>>156
混沌・狂?

161 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 00:49:45
>>156
カオス?

162 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 01:05:34
>>156
カオス!

163 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/22(月) 04:15:45
伏せ姿勢から立ち上がる事なんてできはしない。
元より脆いと言うことを差し引いても、遮蔽物を簡単に撃ち抜いて飛び去るその弾丸は身体のどこに当たろうとその部位を吹き飛ばすことになるだろう。
そんな予感があったから、立ち上がることなく、匍匐状態のまま部屋の外を目指す。
部屋の外から気付かれることなく接近しなければならない。
拳銃があるとはいえ、機関銃と比べれば火力は著しく落ちる。
理想型を言えば、零距離から一撃で心臓を撃ち抜く事。
一撃で倒し、反撃の隙を与えないことだ。

……自分に出来るか?
もう一度、誰かを殺すことが出来るか?
首を振り、考えを打ち消す。
「……できるさ」
自分に言い聞かせ、手にした拳銃を握り直す。


次々と手元の銃から弾丸が発射され薬莢が落ち、目の前の遮蔽物に穴が開いていく。
反撃はない。
倒したのか?
……その保証はない。
糸のトラップには引っかからず、その真上に設置された赤外線のトラップには引っかかった。
つまりまず間違いなくその瞬間までは生きていた。
……右手を失ったのは痛い。
出血は止まっているし、発砲動作そのものに支障はないが、二挺装備は不可能となった。
義手にしたとしても、恐らく元に戻ることはあるまい。
「聖杯に望むことが増えた、な……」
己の望み、『完璧なる存在』になるために、欠け落ちた部分は存在してはならない。
その為に聖杯を望み、願う為に銃火器の取り扱いにも精通したし、魔術の鍛錬も怠らずに続けてきた。
だが右手は切り落とされた。
近接戦闘の技術は未習得だった。
バーサーカーで敵サーヴァントを分断し、防御魔術で防御しつつ敵マスターをトラップと銃火器で攻撃する。
それが彼の想定した必勝となるはずの戦術であった。
だが接近され、右手から切り落とされた。
「実戦経験の差、か……」
防御魔術の突破はしえないようだが、魔術の解除から攻撃、再展開の間に攻撃された。
数度、いや、それ以上の実戦経験があると言うことだろう。
そしてこの必勝戦術を試すのは今夜が初めて。
人寄せの魔術は既に停止し、己の内に魔術を溜めておく。

ちらりと机に立てかけられた銃器に目を向ける。
M16A2。
米軍で正式採用される信頼性の高いアサルトライフル。
今夜このビルに運び込んだ武装はこれで全て。
「確実に殺しきる……!」
完全なる殺意を込めて、隣室へ向けて途切れ途切れに弾幕を張る。
それでも、ベルト給弾式のMG3の弾丸が切れるまであと一分もない。


廊下に出て、発射元を探る。
発砲音が連続してに聞こえてくるので探り当てるのは比較的簡単だった。
「……いた」
ちらりと覗き見ると、左腕で引き金を絞り、先程まで居た部屋へ、今となっては明後日の方向に向けて乱射を続ける男が見えた。
瓦礫が変な風に邪魔をしている上、瓦礫の山を越えてしまえば敵まで障害物はない。
恐らく敵までは30メートル前後。
そして気付かれれば恐らくやられる。
……ここから拳銃で狙撃する。

頭を狙えば恐らく必殺だろうが、扱ったことのない拳銃という武器で小さい頭部に当てられるかは分からない。
攻撃手段を奪うという意味では残った左腕だろうが、否定要素は頭部に同じ。
だとすれば狙うのは胴体か?
胴体を狙えば恐らく当たるだろうが倒せるかと言われれば恐らく否、だろう。
それに、足下には予備の物である火器が置かれている。
持ち運びを前提にして居るであろうサイズの火器を壁に向けて撃つことはないだろう。
……恐らくチャンスは一度。
伏せ撃ち体勢ならば命中精度が上がるだろうが、外して気付かれれば次の動作に移るまでに時間がかかる。
立ったままでは次の動作に移るまでの時間は最速だが、肝心の命中精度は下がるだろう。
折衷案は膝立ち姿勢で、中途半端かもしれないが、即応も取れると言う意味では重要かもしれない。

少し痺れの取れた左手を添え、狙いをつける。


ダブルクロス
1:立ち撃ちの姿勢で――
2:膝立ちの姿勢で――
3:伏せ撃ちの体勢で――

A:頭部を狙う――
B:左手を狙う――
C:胴体を狙う――

164 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 04:58:15
3A

165 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 07:56:25
3B

166 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 10:09:55
2B

167 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 12:44:34
2C
必殺とまではいなかくても大ダメージ与えられるだろう

168 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 15:07:28
2C

169 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/22(月) 16:17:05
「そしてこっから一気に理由その4、ザ・エアーチェーンジ!」

言葉と共に外套の隙間から煙が噴出しザ・エアーの全身が見えなくなる。
「ハッハッハッ、恐ろしいか?恐ろしいだろう?理由その4とはこれだ。この煙が晴れた
時、君達は凄まじいパワーアップを完了した私の姿を見る事になるだろう。同時にそれは
絶対なる死を意味する!!」
元気イッパイだよザ・エアー。手の内見せまくりだよザ・エアー。

「くそっ!」
舌打ちをしつつ煙の中にボールを打ち込むアーチャー。だが、やはりアイアスによって
阻まれているのだろう。煙の中から力を失ったボールがポロポロとこぼれ落ちてきた。
「アーチャー、ここは退きましょう」
「・・・」
セラの言葉への返事はない。アーチャーは煙の向こうで笑っているであろう敵の方を
じっと見つめ続けている。
英霊の性(さが)であろうか、敵わぬ相手だからこそアーチャーの頭には退くという選択肢
はなかった。
サーヴァントでもただの魔術師でもそしておそらくマスターでもないこの正体不明の
男と戦ってみたい。
体内にある全魔力が枯れるまで撃ち合ってみたい。

「セラさん、全力戦闘の許可を―」
「アーチャー!あなたの命はあなただけのものでは無いのですよ!」
アーチャーの無茶な要求に声を荒げるセラ。
この言葉を受けアーチャーはハッと我に返った。

(そうだ。まだこんな所で死ねないんだった)
己の真のマスター、イリヤの意識がまだかろうじてあった頃にした約束―。
『エミヤシロウと彼女を引き合わせる』
その為にもこんな所で必要のないリスクは冒せない。勝てない戦いや意味の無い戦いは
避けねばならない。
(・・・生前からそうだった。俺は女の子との約束に限って簡単に忘れてしまう。反省しないと)

「すいませんセラさん」
「では退きましょう、全力で」

セラとアーチャーは脱兎も裸足で逃げ出す勢いでアインツベルンへと逃げ帰って行った。
後には煙に包まれたままのザ・エアーのみ。

遠坂邸が見える丘戦
○ザ・エアー対アーチャー&セラ× (決まり手アインツベルンコンビの逃亡)

「逃げたか、まあ目的は果たせたからよしとしよう」
変身をキャンセルして煙から出てきたよザ・エアー。後ろ姿がちょっとさびしそうだよ
ザ・エアー。こんな事ならパワーアップを小出しにするべきだったかもザ・エアー。

その時もう少し戦いたかったなーとたそがれている彼の後ろから突っ込んでくる
存在とは!?
【選択肢】
玄関戦ライダー勝利:大泣きしながら逃げる全裸の女とそれをウヘヘーと追いかけるヒゲ。
玄関戦慎二勝利:大泣きしながら逃げるヒゲとそれをウヘヘーと追いかける全裸の女。

170 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 17:32:26
2Cで玄関戦慎二勝利

171 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 18:10:21
2C
そして玄関戦慎二勝利

172 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 18:35:41
3C
玄関戦慎二勝利

173 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 18:39:32
玄関戦慎二勝利

174 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 19:38:39
2C
玄関戦慎二勝利

175 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/22(月) 19:42:02
玄関戦ライd……ストレートかよ

176 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/23(火) 01:42:20
332222232
で2

ABBCCCCCC
でC

つまり、「膝立ちの姿勢で胴体を狙う」ことになるな……

177 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/23(火) 04:05:28
膝立ちの姿勢で胴体を狙う。

右膝を床につけ、左の爪先を敵へ。
立てたままの左足に魔力を通し、次の行動を瞬時に起こせるように準備する。
胴体では致命傷にならない、故に次に行うべきは相手に対応させる間もない近接戦闘だ。
ちらりとベルトに挟んだままの莫耶の様子を見やり、存在を確かめ、視線を敵に戻す。
睨み付けたのは胴体にある身体の中心、その奥にある心臓。

『人を指差す』ことを無礼だとする常識のある場所は、世界中かなりの地域に存在するという。
そして特に北欧においてその風習は強いのだが、その理由は魔術である『ガンド撃ち』にあるという。
彼自身は知らないが、倫敦の時計塔でも指差すことで相手を呪うその魔術が存在することが広まってしまった証拠であるという説もあるらしい。

指差すように拳銃を向ける。
放たれるのは魔術に非ず、鋼鉄の弾丸なり。


弾幕が再開される瞬間、発射音に紛れるかの如く、弾丸は発射された。
その瞬間、思考を炸裂させる。
弾丸の軌跡を目で追い、同時に強化を発動。
立ち上がるのと最初の一歩は同時に、そして次の一歩で最高速に達する。
両手で構えた拳銃は左だけで握り乱射する。
痺れた左手での射撃に精度は期待しない。
空いた右手でベルトから莫耶を抜き、斬りかかる。
室内に絶叫が木霊する。


機関銃の弾幕に遮られ拳銃の発砲音は聞こえず、男はその身に銃弾を受けた。
痛みが内臓を焼いていく。
だが蹲るわけにはいかない。
それは己の死を意味する。
倒れ込みながら傍らのM16を手に取り、銃口を向ける。
木霊する絶叫を耳に、自らも咆えた。

敵が咆えながら連続でトリガーを引く。
三点バーストの弊害か、弾幕を瞬間的に張ることができない。
だがそれは慰めにもならない。
銃弾が後方へ飛び去る中での突撃は恐怖を招き、最中の一発が拳銃を構えた左手を撃ち抜く。
落ちそうになる左手を振るい、残り少ない弾丸ごと拳銃を敵に向かって放る。
空中でザウアーが弾ける。
弾けた一発は軌道を逸れ、肩口を掠めて消え去る。

腰に机が当たり、倒れ込む身体が止まる。
引き金に込めた力を抜く。
――ま、良いさ
男は微かに笑う。

剣を振り上げる。
それと同時、銃口の下、M203グレネードランチャー<<擲弾発射機>>から、擲弾が放たれた。
剣を振り下ろした直後、衛宮士郎の真後ろで擲弾が弾けた。
衝撃波と破片が背面に突き刺さる。
吹き飛ばされる感覚。
破片が突き刺さる感触。
背中が削り取られる感触。
だがそれでも意識は消えず、込められた力も失せず。
吹き飛ばされながらの莫耶の一撃は、男の脊髄近くまでを切り裂き、深々と突き刺さった。

倒れ込むように左膝で着地し、身体が弾ける。
続く右足で思い切り床を蹴り、己の慣性を止め、反転する。
相打ち覚悟で自らも衝撃と破片を受けたのだろう。
ぐらりと揺れた敵の身体を目掛け、飛びかかる。
その手には何もない。
手にした剣は身体に深々と突き刺さっている。
「っ……干将!」
故に夫婦剣のもう一対を呼ぶ。
衛宮士郎の力では引き抜くことさえ出来なかった一刀が、意志ある者の如くあっさりと壁を突き破り、飛翔する。

音速を超え敵へ向け飛翔する一刀を、手に掴み、勢いを制御する。

揺れた身体を、首を掴んで床に押し倒し、再び剣を振り上げた。
狙ったのは同じく心臓。
振り下ろす剣先。
「――あ」
その瞬間、『あの瞬間』の光景が浮かんでしまった。

無意識に、であろう。
心臓を抉る剣先は逸れ、左腕を床に縫いつけるに止まった。

そして僅かな静寂が訪れ――


モルトリブレ:「甘いな」男が呟いた
ビターピース:「私の負けか」男が呟いた

178 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 04:37:52
モルトリブレ

179 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 04:53:15
モルトリブレ

180 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 06:10:53
ビターピース:「私の負けか」男が呟いた

181 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 07:50:31
ビターピース

182 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 10:55:48
モルトリブレ:「甘いな」男が呟いた

183 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 11:23:50
ビターピース

184 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 11:40:30
モルトリブレ

185 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 11:48:25
ビターピース

186 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/23(火) 11:49:20
これで決まりかな?
ビターピース

187 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/24(水) 12:04:48
例え抑止の力によりこの世界に起きる事があらかた分かっていようとも、
例え心眼を持っていようとも、本当にワケの分からない事態に遭遇する事がある。
そして、本当にワケの分からない事態に遭遇すると人は反応などできないのである。
それはサーヴァントであっても抑止力であってもそうだ。
人はそれをセクシーコマンドー効果と呼ぶ。

「うわーん!!犯されたくないよー!!死にたくないよー!!」
ザ・エアーの横をボロ布を身に纏い全身が消滅しかかって半透明になっているチンギス
ハン風のヒゲの男が走り抜けていく。サーヴァントがマジ泣きである。
何事かと思い後ろを見ると遠坂邸の方から女が一人迫ってきている。

薄明かりの下でも輝くブルーの髪、彫刻の様に均整のとれた体、そして日本人女性離れ
したハッキリとした目鼻立ち、それは正に生唾ゴックンの国際的レベルの美人。

―――――ただし女は全裸だった。
しかも、顔は真っ赤なのに目は恥ずかしがっていない、口はだらしなく広がり荒い吐息
が漏れ続ける、両手は胸も股間も隠さず堂々とアラレちゃんのキーンのポーズ、
それは正にエロ小説にしか存在しえない国際的レベルの痴女。

唖然としているザ・エアーの横を女はあっという間に通り過ぎヒゲとの距離を縮めていく。
そしてザ・エアーから見て50メートル程前方でついに女が追いつきヒゲの尻に飛びついた。
ズボンを捕まれたヒゲは前につんのめって倒れる。そしてその上に覆いかぶさる女の体。

「さようならさっき会ったばかりのサーヴァントよ。せめてその魂は救われますように」
ザ・エアーは十字を切りもうすぐ逆レイプで文字通り昇天するであろうヒゲに祈る。
だが、ここで事態は思わぬ方向へと転がった。

ヒゲのパンツに手を掛けようとした所で女が何かを思いついたかの様にその手を止める。
二人一緒に立ち上がりしばらくヒソヒソと話し合い、女が元来た道の方を指し示す。
ヒゲが首を縦に振り女からの提案に肯定する。そして二人はがっちりと握手をし、
来た道を戻り始めた。

何が起きたのかさっぱりだよザ・エアー。二人がこっちへ歩いてきてるよザ・エアー。
きっと二人で遠坂を先に倒そうと話し合ったんだと思ったよザ・エアー。
本当はそうじゃなかったと気づくのには少し時間が掛かったよザ・エアー。

10メートル程歩き足を止める女とヒゲ、そしてザ・エアーと二人の目が合い、
そのままお互いにじっと見つめあう。

しばらくの沈黙の後―、咆哮をあげてヒゲが走りだした。
「まぁぁぁぁりょぉぉぉぉぉぉくぅぅぅぅぅ!!!!!」
走りながら右手を懐に入れ爆弾型の宝具を取り出す。

女もそれに続く。
「真っ黒ちんぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
斜め前に大きく跳躍し、平泳ぎに似た体勢で空中に留まる。


「・・・なるほど、遠坂ではなく私がターゲットになってしまったのか」
まるで他人事の様に余裕を持っているかの様に呟くザ・エアー。
本当はワケが分からなすぎて武器投影とか回避行動とかをすっかり忘れているだけである。
その為対応せねばと思った時にはすでに相手の切り札が発動していた。

「てつはう!!」
ヒゲが宝具の真名を叫びそれを投げつける。
「海草拳12倍ルパンダーイブ!!」
女が涎を垂らしながら降ってくる。
【選択肢】パニックになりながらもギリギリのタイミングでアイアスを再投影し、
スーパーフリーダム:前方に置き宝具を防がせてルパンダイブは自力で耐える。
ナイトジャスティス:上方に置きダイブを防がせて宝具は自力で耐える。
アイアン・マイケル:斜め45度に置き両方を防がせる。
フチコマ:自分で両方を喰らいアイアスを守る。

188 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 13:26:41
フチコマ

189 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 14:17:40
フチコマしかないなw

190 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 16:07:42
フチコマしか無いだろ、常識的に考えて

191 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 16:45:23
空気を読んでフチコマ。

192 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 17:23:44
わかったよフチコマだ

193 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 21:22:00
ストレートでネタ選択肢だと!?w
相変わらずだな、ここの住人はww

194 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/24(水) 22:55:03
「……なんなのよ、この恰好は?」

 底冷え、という単語がぴったり似合いそうな声。
 だがその声の出所はというと、実は俺の腕の中だったりする。
 片手を水銀燈の膝の裏、片手を水銀燈の腕周りに回して支え持つ。
 要するにお姫様抱っこ。
 本来ならば、身長の足りない俺がやるとてんで様にならないことベスト3に入る行為。
 なのに、先日は氷室、今日は水銀燈、と、ここのところ抱っこ率がやたら高いのはどういうわけなんだろうか。

「一体どういうつもり?
 いきなりこんなことをして……死にたいの?」

 相変わらず水銀燈は冗談を口にしない。つまり今の俺の命は風前の灯か。
 ともあれ、水銀燈はどうやらこの体勢がお気に召さないらしい。

「どういうつもりって言われてもなぁ。
 他に方法が思いつかなかったし。
 水銀燈をトランクに入れたまま運ぶのも失礼だろ?」

「だったら私は自分で飛んでいくわ。
 だからこの手を放しなさぁい」

「いや、動いてるところを他人に見られたらまずいって」

 まあそれでも、こんなに大きな人形を抱えて歩いているのはだいぶ目立つけどな。
 が、水銀燈はそれでもまだ納得していないようで、むー、と唸っている。

「それは貴方たち人間の都合でしょう?
 水銀燈は誇り高い薔薇乙女《ローゼンメイデン》の第一ドール。
 なにも隠すつもりはないわぁ」

 ううん、他人に迷惑……って、水銀燈に言っても通じないか。
 それじゃあ……。


α:「そりゃそうだろうけど、他人にいちいち説明するのも面倒だろ?」
β:「従者の務めだと思ってさ。これくらいはやらせてくれよ」
γ:「わかったよ、ここで降ろせばいいんだろ?」
δ:「ああもう、駄目って言ったら駄目なんだってば!」

195 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:01:19
β

196 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:03:39
ここはあえて
γ
で

197 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:04:07
β

198 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:20:17
βでゴー

199 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:27:23
δ
で水銀燈の反応が見てみたい

200 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:38:11
β

201 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:40:27
δ

202 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:49:09
β

203 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/24(水) 23:50:59
δ

204 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 00:44:12
δ

205 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 01:49:39
202で決定かな。

206 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/25(木) 04:38:26
Fate/Zeroが漸く昨日届いてじっとりと読了しました。
うん、登場済みのランサーが(時代的に)モロッ被りした以外は大きな設定の相違となりそうな箇所はなかったっす。

一応安心ながら、文才・構想力の差にちょっとだけ絶望した。

207 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/25(木) 04:45:14
静寂。

そんな中で衛宮士郎は声もなく息を乱していた。
右手を切り落とし、身体に剣を突き刺し、左腕さえも剣によって床と一体化させ、さらに男の上に馬乗りになっているにも関わらず、である。
苦しめていたのは過去。
決して消えることのない、思い返せば自責の念しか浮かばぬ罪の意識に他ならなかった。

その事には、息が乱れていることは男も気付いていた。
だが、そこにつけ込もうというという気は起きなる事はなかった。
完全を目指していた自分が、必勝を期して望んだ初戦で敗れたという事実は、完全に戦意を折るに十分であった。
仮にここでこの男を倒したとしても、自分は決して完全には至らず、故に聖杯にも至ることはあるまいと、悲観的な部分が告げていた。
だから静寂を破ったのは彼であった。
「私の負けか」

消えるような呟きではあったが、その余りにも堂々とした言葉は衛宮士郎を落ち着かせてしまっていた。
「やれやれ……完全勝利を目指して望んだ戦いだというのに、このザマではな」
そういって自嘲気味に笑う。
「勝利者にプレゼントだ、俺のコートの右……胸ポケットに鍵が入っている、受け取れ」
そう言われて、コートをまさぐると、そこには言葉通り鍵が入っていた。
男は身動ぎ一つすることなく、その姿に真実敗北を認めたのだなと考えざるを得ない説得力を感じさせた。
「冬木市……と言って分かるか?」
頷いたのを確認して、男は続ける。
「結構、その市の開発が進んでいる方の、駅の近くに俺のような身元不明に近い、密入国の人間が多く住む安アパートがあるのは知っているか?」
そこまでは知らない、冬木の住人であろうとそんな裏事情は知らず、首を横に振った。
「ま、いいさ、その部屋の、キーに書かれた番号の部屋に、俺が今夜使わなかった武器がある、好きに使ってくれ、家賃未払いで引き払われるのは来月の筈だ」
手に入れたばかりの鍵を見ながら、士郎は立ち上がって聞いた。
「……それで、アンタはどうするんだ?」
自嘲気味に男は笑う。
その質問に直接答えることはなく、そうではない言葉で男は答えた。
「勿論、勝者の特典を得るには条件がある」
底意地悪く男は笑う。
「今夜――最後まで生き残ることさ」

唐突だが、冬木の聖杯戦争は五度行われた。
取り分け『最強』であったのはバーサーカーだ。
他の全てを取り除く事で強さを得たバーサーカーは、マイナーな英霊であろうと大英雄を倒しうる実力を持つ。
だが、それと引き替えに消費する魔力は途方もなく、五度目の聖杯戦争という例外を除き、全てのマスターは魔力切れで自滅したという。

そして男は、笑みを持って死を受け入れた。
――全ての能力制限を解除する、狂い果てろ、バーサーカー
それが男の、ゲオルグ・ブッシュ最後の意志であった。


――なんだい、死んじまうのか、アンタ
これ以上ないほどに満たされていく魔力を嗤う。
己が吸い取っている主の生命力を嗤う。
殺せなくなるのは残念だと嗤う。
消えるのは残念だと嗤う。
消え去る直前に下された命令に嗤う。
どこまでも嗤う。


突如、バーサーカーの気配が変わった事をセイバーは見て取った。
「士郎君が何かやった……?」
マスターを倒したことを、彼は知らない。
そして、下された最終突撃命令を知らない。
「何にせよ、状況は変わりましたね」
虚空に浮かぶバーサーカーがいよいよ動き出す。
その確信と共に壁を蹴り、ビルの屋上に着地する。
一呼吸だけ錬気し、敵を見据える。

その直後――


強大なプレッシャー:左右に位置するビルの給水塔が押し潰すように迫ってきた。
迫るプレッシャー:黒い気を纏い、バーサーカーが突撃してきた
放たれるプレッシャー:身に纏う気の一部を固め、連射しながら接近してきた
閉ざされるプレッシャー:突如、二人は外界から隔絶された

208 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 05:46:27
閉ざされるプレッシャー

209 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 06:21:30
閉ざされるプレッシャー   
固有結界か。トンでも能力見たい

210 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 08:15:53
閉ざされるプレッシャー。もはや互いに不退転

211 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 12:36:10
ストレートなどさせるか!
放たれるプレッシャー

212 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 13:40:16
閉ざされるプレッシャーで俺のターン(人生)エンド!

213 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 14:59:21
閉ざされるプレッシャー

214 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/25(木) 15:53:39
閉ざされるプレッシャーで決まりですな

215 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/26(金) 19:14:30

「じゃあ、こうしよう。
 誇り高い主を歩かせたりなんかしたら、こりゃ従者の名折れだ。
 これも従者の務めだと思ってさ。これくらいはやらせてくれよ。
 それならいいだろ?」

 そうだ、俺は水銀燈の従者として契約した。
 なら、従者らしい振る舞いをしなければならないはずだ。
 ……だが、水銀燈は俺をじっと見つめた後、つまらなそうに鼻を鳴らした。

「……ふん。随分口が良く回るじゃない。
 そんなに下僕らしくしたって、今更だわ。
 ホント、くだらなぁい」

 勢いよく広がる漆黒の翼。
 ぱしん、と俺の手を打ち据えて、水銀燈の身体が宙に浮く。

「第一、あんな恰好を真紅に見られたら、何を言われるかわかったもんじゃないわ。
 つまり、余計なお世話。わかったらさっさと行くわよ」

 そう言い残すと、住宅街の空を率先して飛んでいく。
 ……駄目か。
 これを機に、水銀燈のことをもっと知る事が出来れば、と思ったんだけどな。

 ――それとも、昨日のうちに謝っておけば、少しは違ったんだろうか。

「なに、ぼうっとしてるの?
 遅れたら本当に置いていくわよ」

「あ……ああ」

 既に前方に小さく見える水銀燈に、そう言われて我に返った。
 そして、同時に気がつく。
 『まだ』前方に小さく見える……飛ぼうと思えばどこまでも飛んでいけるだろうに、水銀燈は追いかけることが出来るくらいの速度で飛んでくれているみたいだ。
 これは問答無用で置いていかれないだけ、マシと言うべきなんだろうか。

「って、遠坂の家の場所知らないんじゃないか、あいつ……?」

 俺は慌てて、水銀燈の背中を追いかけて、走り出した。

 さて、俺の家から遠坂の家までは、深山町を北から南へほぼ縦断することになる。
 水銀燈が自分で飛んでしまっている以上、他人に見られたら言い逃れは出来ない。
 『こちら側』の事情を分かってくれる奴ならともかく、何も知らない一般人に目撃されたらお手上げだ。
 さて、そうするとどういうルートを進むべきなんだろうか……?


α:商店街を突っ切る最短ルート。
β:学園側に迂回する左回りルート。
γ:大橋側に迂回する右回りルート。

216 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 19:18:47
氷室に出会うことを期待しながらβだ!

217 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 19:32:56
γ。傷つけたフォローはしっかりしておきたい

218 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 20:01:24
β
カモン、三人娘!

219 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 20:06:40
β
そろそろ三人娘以外からということで美綴希望。

そういや銀剣に投票出来たのかなり久しぶりだな〜

220 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 20:36:03
γ

221 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 20:42:07
γ

222 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 21:10:41
β
三人娘の残り二人か美綴あたりと遭遇して巻き込んでしまえw

223 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 21:18:52
せっかくだから俺はこのαを選ぶぜ

224 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 21:28:00
γ

225 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 22:14:05
γ

226 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 22:20:11
α:1
β:4
γ:5

というけでγか

227 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/26(金) 23:15:49
いまさら商店街に空飛ぶ人形が出たところで驚くのだろうか、
商店街の住人は……

228 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/27(土) 04:30:12
いつからだろうか。
『彼』には記憶のない時間というものが現れ始めた。
そして、記憶のなくなった後は決まって血塗れになっていた。
そんな自分が恐ろしくなってきた矢先、彼はついに事実を知ってしまった。

それが彼の狂気の始まり。
そして更に後、彼は狂気に染まった。


見据えた敵の空気が変わり、一瞬の間だが、世界を浸食した。
世界が閉塞し、外界から隔絶する。

「……なんだ?」
衛宮士郎からすれば途方もない魔力の変位。
それが目の前での突然死に奪われた心を戻させる。
それと同時、心臓が危険を訴える。
喉がどこまでも乾いていく感覚。
此処は危険だと、心と体が訴えている。
「とにかく……ビルから出た方が良さそうだな」
警戒心が、死体に突き刺さったままの干将と莫耶を抜かせる。
残される死体に、微かに弔意を残して、身を屈め、周囲を警戒しながら部屋を出る。

そして廊下で、何かが頭にぶつかった。
前傾姿勢で小走りだった為、結構痛かった。
痛みに頭を抑え、目の前を見やれば、そこには何もなかった。
「……?」
手を伸ばす。
目には見えない。
だがそこには確かに『何か』があった。
決して見えない、だが確実にそこにある面状の存在。
「……壁?」
ビルの廊下に、『彼等の周囲』に、見えぬ壁が出来上がっていた。


「空間の閉鎖……そんな能力があるとは……」
悪寒と共に後方へ蹴飛ばした屋上のタイルが、何もない空中で砕ける音を聞き、言葉を漏らす。
まさかこの見えぬ壁が一面のみと言うことはあるまい、周囲を覆っているのだろうと推測、続いてその理由を考察する。

その理由を考えるに、3つ。
一般人を巻き込まぬ事。
周囲の建造物に被害を及ぼさぬ事。
決して標的を逃さないこと。
……前者二つはこれまでの行動より除外するべきだ。
ただの威嚇や恫喝、魔力の無駄遣いの線も却下、バーサーカーと言えども、否、だからこそ戦闘の妨げになるような事はしない。

「そうだとすれば……解除条件のは私の死か、能力を使用した貴方の死のみという事といったところですか」
推測を止め、再び錬気する。
「いいでしょう、来なさい、バーサーカー!」
言われるまでもなく、哄笑と共に黒い気を纏い、バーサーカーが突撃する。
万全の気力で迎え撃つセイバーの拳が帯電する。

蛇のように後ろへ伸びる黒い気の下で、ビルの屋上がズタズタに捲り返されていく。
その気を迎え撃つために踏み込む足が屋上にクレーターを作り出す。


両者の力が激突し――


ブレイクブロウ:互いの力が相殺された
ダブルブレイク:両者共に跳ね飛ばされた
シャドウイーター:黒い気が両者を包んだ

229 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 05:11:47
シャドウイーター

230 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 07:01:47
ダブルブレイク

231 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 08:30:54
ブレイクブロウ

232 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 09:27:21
ダブルブレイク

233 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 10:35:28
ブレイクブロウ

234 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 13:29:47
ダブルブレイク

235 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 14:49:57
ブレイクブロウ

236 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 17:34:46
ブレイクブロウ

237 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/27(土) 17:48:39
とどめのブレイクブロウ

238 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/27(土) 23:58:57

「士郎、交差点だけど」

「ああ、そこを右に曲がってくれ」

 バス停のある交差点を右に折れる。まっすぐ進めば、大橋に到る道だ。
 ……遠坂邸に向かうには、商店街を突っ切るのが一番早い。けど、商店街は午前中でも人が多いし、流石に駆け抜けるには分が悪い。
 なので、少し回り道になるが、まず大橋側に向かってから、遠坂邸を目指す。
 学園側に迂回することも考えたが、休日とはいえ、部活動をしている生徒もいる。なにより、知り合いに遭遇する確率で言えば商店街よりも高い。恐ろしくて近寄れない、というのが本音なのだ。

「…………」

「…………」

 俺の水銀燈も、互いに無言。
 道を尋ねること以外は、何も口にしないまま、走り続ける。
 息が苦しい。
 運動のせいじゃない。水銀燈に合わせて走るペースはそれほどキツくはない。
 だから、この息苦しさは、横たわる沈黙のせい。
 置いていかれているわけじゃないのに、話をするわけでもない、微妙な距離感。
 昨日の夜から……いや、昨日の夜に初めて明確に示された境界線。

「士郎、次の道はぁ?」

「左に。その後はしばらくまっすぐだから……」

「そう」

 俺の先を飛ぶ水銀燈の背中。
 小さく、そして美しいそれを追いかけて走る。
 俺が追いかけるのは水銀燈の背中。
 水銀燈が向かう先はドールの住処。
 目指しているところは同じだが、見ているものは違っている。
 ……ふと、水銀燈が言っていた言葉を思い出す。

『アリスになるのは、この私』

 水銀燈は、アリスになるのが最たる願いだという。
 アリス……人形師ローゼンが求め続けた究極の少女。
 だが、そのためには他のドールを倒し、その命とも言えるローザミスティカを奪わなければならない。

「…………なんか、ひっかかるなぁ」

 言いたいことはあるんだが、それが上手く言葉にできない。
 そうしている間にも、どんどん沈黙という名の重圧は増していく。
 
 この状況を変えるには、何かきっかけが必要なんだろうけど……。


α:思い切って、昨日のことを水銀燈に謝る。
β:思い切って、真紅のことを水銀燈に尋ねる。
γ:あれ? あそこにいるのは、バゼット?
δ:あれ? あそこにいるのは、カレン?

239 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:02:35
ここはγだ

240 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:04:41
γ

241 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:05:47
ならば俺はδだ。

242 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:09:36
δ

243 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:11:05
γ

244 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:12:40
δ

245 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:13:36
γ

246 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:15:35
δ

247 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:26:00
γ

248 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 00:47:11
γで決定だな

249 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 01:57:48
11行目、「俺“の”水銀燈」とな……。

250 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/28(日) 02:56:48
後ろの文章から、 俺も水銀燈 っぽいけど。

251 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/01/28(日) 12:29:49
>>249
うん、本当は「俺も水銀燈も」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この文章を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと(ry

252 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/29(月) 04:23:25
同時刻・S市教会
『え――?』
二人は同時に声を発した。
「今の気付いた? キャスター」
凛のその問いに、彼女は無言で頷く。
「良くは分からないけど……繋がりが切れたような感じが」
「私もよ、セイバーとのリンクが切られたわ……」
「まさか、二人に何か……」
「分からない、なのは……キャスター達とのリンクは繋がってるみたいだけど……」
二人は異常を察知したが、その理由を理解することは出来なかった。

「市街地か、わかった」
話を聞くと、神父は武装部隊を調査に向かわせた、目的は戦うことではないが、戦えなければ逃げることも出来ないからだ。
「……君達にとって幸運かは知らぬが、丁度後始末を終えた部隊が近くにいる、数分後には到着出来るだろう」


互いの気が衝突し、霧散し、消失する。
「はあっ!」
「シャアアッ!」
直後に繰り出されたのは互いの拳。
鋭く研ぎ澄まされた爪は既に刃物であり、対する鍛え抜かれた達人の技は拳を刃物の領域へ昇華させる。

肩口を抉る、頬を抉る。
「セイイイッ!」
「死ッ!」
セイバーの、目を狙う手刀を回避し、バーサーカーの掌から撃ち出される光弾を回避する。
撃ち出された光弾がビルの屋上に食らい込み、粉砕した。

攻撃を重視し、回避すら殆どせず、ただただ致命的な一撃だけを避け、次々致命の一撃を繰り出す。

戦いは、バーサーカーのペースで進んでいる。
乱打戦による力押しの戦い。
外界から隔絶し、元より少ない供給すら絶たれたセイバーと、人の魂を食らい、さらに主の死を持って極大にまで、魔力を供給されたバーサーカー。
その二者による消耗戦が行われれば、結果は明らかだった。
だが、そこで行われているのは消耗戦ではなかった。

狂化したサーヴァントの一撃は途方もなく強い。
だが、その実変化に欠ける。
大英霊となれば話も変わろうが、目の前の存在の連撃には幾つかのパターンが見え隠れしていた。
そしてそのパターンを、見切る。

セイバーは、敢えて隙を大きくした大振りの一撃を放つ。
それは至近の戦いに於いて致命的な隙となる事を理解した上で。
「ヒャアッ!」
バーサーカーは歓喜の声と共に心臓を抉る。
その為に繰り出された爪の一撃が空を切った。
途中からセイバーは攻撃を上半身のみに絞っていた。
その為バーサーカーは下半身の防御を無意識下で怠っていた。
さらに拳の大振りによってバーサーカーの動きはコントロールされた。
その動きにあわせて放たれた足払いを回避することなど出来はしない。
足払いは完全に決まり、バーサーカーは無防備を曝した。
その隙を逃さず、地面との僅かな隙間にその身を潜り込ませる。
「掌ッ!」
地面という支えを己の味方とした渾身の掌底を真下より叩き込まれ、バーサーカーが宙を舞う。
近接戦に没頭していたため、空に逃げることさえ瞬時には出来ない。
宙を舞ったバーサーカーに追随する。
地面に叩き付けるのは容易だが、叩き付けるべきは地面ではなく、給水塔だ!
その判断は跳躍と同時。
胴体を分断させるような渾身の回し蹴りを受け、バーサーカーは幾つも鉄骨の突き出た給水塔へ吹き飛ばされ、激突する。
貯水槽に穴が開き、夥しい量の水が流れ出す。

着地し、一瞬だけ錬気し、バーサーカーの元へ跳躍する。
まだ生きていると確信があった。
「ガ……アアアアアアアッ!」
腹部を貫通した鉄骨を意に介さず、バーサーカーが腕を振るった。


「え?」
ビルを降りていく最中に、真横へと吹き飛ばされる感覚を覚えた。


振るわれた腕の先で、ビルが折れ瓦礫と化して、セイバーへ向け、二人の戦うビルへと放たれる。
「なっ!」
巨大な瓦礫に潰されれば、悪ければ即死、生きていようと戦闘続行は極めて難しくなる。
その判断と同時、バーサーカーの目前で全く別方向に跳躍する。
「なんて非常識な……!」
空中で思わず怒気を溢す。
自滅覚悟で放たれたであろう一撃は瓦礫とビルの衝突を生み、その埃が生み出す煙と生み出された大小の瓦礫が視界を奪う。
「くっ……」
そのまま地面まで落下しかけるが、手近な壁面を蹴り別のビルに着地し、油断無く煙の先を見やる。

数分の後、煙が晴れる。
抉れ、吹き飛び、無惨な姿を曝したビルの屋上には――


そして誰もいなくなった:誰もいなかった
運命の裏木戸:衛宮士郎が倒れていた
暗い鏡のなかに:傷だらけの姿で笑みを浮かべるバーサーカーの姿があった

253 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/29(月) 04:26:28
運命の裏木戸

254 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/29(月) 04:57:43
運命の裏木戸

255 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/29(月) 08:33:50
運命の裏木戸

256 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/29(月) 10:30:52
運命の裏木戸

257 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/29(月) 12:20:06
運命の裏木戸でフィニッシュ

258 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/30(火) 05:07:36
「う……」
突然、建っていたビルごと真横に吹き飛ばされた。

そして瓦礫と化したビルごと別のビルに叩き付けられた。
こんな圧倒的な力を前にしては為す術などあるはずがない。


「士郎君――!」
視界の中央に、幾つかの階が抉れ飛んだビルの屋上で倒れ込んだ衛宮士郎。
そして視界の隅に、瓦礫の影で立ち上がろうとするバーサーカーが見える。
……最悪の想像が頭をよぎった。

「……くっ!」
二人の間に立ちはだかり、意識の失せた士郎を庇う。
隣のビルからの全速の跳躍は、獲物を見つけたバーサーカーの飛翔とほぼ同時。
バーサーカーの右腕が士郎の脳を抉る直前、セイバーは自らの左腕を貫かせ、軌道を逸らす。
続くのは士郎の首を狙う蹴り。
その一撃は左足で受け止める。
「これ以上は……!」
機を制する体当たりで間合いを開けさせる。
その一撃は喉を打つ一撃だったが、その一撃を受けてなお口元には笑みが浮かんでいる。
その笑みは狂気に彩られながらも、行動は狡猾であった。
それは生存本能であると同時に、己が消えることを受け入れた上での、道連れを求めるようでもあった。
「士郎君! 目を覚ましてください! 士郎君!」
続く連撃を受け止めながら、振り返る事も出来ず呼びかける。
だが、ビルが折れ飛ぶほどの衝撃を受けたのだ、恐らく気絶はビルの分断と同時。
それでもなお双剣を握りしめているのは大した物だが、意識が無ければその剣を振るうことなどできはしない。

間合いが詰められる前に詰め、機を制し続ける。
だがそれを続けることは出来ない。
一対一の状況ならばそれも出来よう、だが、気絶した人間を庇っての戦闘には縛りが多すぎる。
バーサーカーは衛宮士郎を狙うことを全く躊躇せず、むしろ無防備の人間を殺すことに喜びすら見出している。
撃ち出される光弾の弾道を見切り、放たれる直前に腕を攻撃して軌道を逸らす。


声が聞こえる。
音が聞こえる。
戦っている。
……呼んでいる。

だが、起き上がることが出来ない。
脳が、神経が馬鹿になってしまったかのようだ。
起き上がってくれ。
勝てないのは良い。
だが、足手まといになるのは駄目だ。
その為には、立ち上がらなければ。

動かない身体は無理矢理に動かせ。
普通の神経が駄目なら、魔力回路を神経代わりにして動け。
無理が通れば道理は無視できる。
そして、それが当然だと思えれば、次の無茶が出来る。
それで良い。

握ったままの双剣を握り直す。
激痛が走る。
指先を僅かに動かすことも出来ない。
危険だと、脳も神経も身体も訴えている。
――うるさい、黙れ
心臓の動きを確かめると同時に呼吸を再開する。
全身に痛みが走る。
――この身体は、俺の身体だ
左足へのダメージは深刻、大静脈より出血。
――だから、動け、言うことを、聞け
「グ……ウウウウウッ!」
一気に立ち上がる。
同時に、穴が開いている、出血の止まりかけていた左手からも血が再び噴き出した。

「士郎君、無事ですか?」
「……なんとか」
咳き込みながらもどうにか返答する。
飛んできた光弾を倒れるように回避する。
頭の上を掠めて光弾は消えた。
「逃げてください! ここは私が抑えます!」
頸動脈を抉る一撃をバックステップで回避する。

「……逃げ、る?」
「そうです、まだこの近くに生きている人が居るはずです、その人を連れてここから離れてください」
脳が役割を放棄した状況でそんな声を聞いた。
足手まといにならないために、ふらつく全身を制御し――


DEAD RISING:バーサーカーに斬りかかる
Medal of Honor:握ったままの双剣を投げつける
Silent Hill:この場所からなんとか逃げ出す

259 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 05:13:15
DEAD RISING

260 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 05:15:40
Silent Hill

261 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 08:15:24
Medal of Honor

262 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/30(火) 13:06:47
Silent Hill

・・・いいのだろうか隣町氏が真面目バトルやってるのにこんなの投下しても。

263 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/01/30(火) 13:08:54
ギリギリのタイミングでアイアスの投影を間に合わせ目の前に設置する。
だが、ここでザ・エアーの頭に奇妙な思いつきが出てきた。
死にかけた相手の放つ渾身の一撃を額で受け止めたらカッコいい気がする。
普通なら宝具相手にそんな事はできなさそうだが、今の自分には世界からの修正が
かかるからできるはずだ。

思い立った事を実行に移すためにアイアスを横にどけて飛んでくるてつはうの正面に顔を
置く。額を魔術で強化して自分から当たりに行く。

「そぉい!」

てつはうと額が接触し爆発した。(1HIT!)

衝撃に耐え切れず首が胴体からちぎれ爆弾内部に仕込まれていた鉄片が刺さりながら飛ぶ。(2HIT3HIT4HIT!)

残された胴体はバランスを失い横に置いておいたアイアスの傍に倒れ、それと同時に
魔力供給を失ったアイアスが存在し続けられなくなりてつはうと同規模の爆発を起こし
胴体共々この世から消えて無くなる。(5HIT6HIT7HIT8HIT!)

あれー、おかしいなーと思いながら飛ぶ残された生首。
説明しよう!確かに抑止力は任務に必要な魔力を無限に受け取る事ができる。
それは逆に言うと任務外の戦いにおいては手持ちの魔力でなんとかするしかないのだ!
今回ザ・エアーに与えられた任務はアインツベルンと遠坂の接触をさせない事のみなので、
この戦いではしょぼい強化しか使えなかったのだ!

生首だけのザ・エアーにさらなる追撃が加わる。
それは謎の痴女によるゆで物理学チックなルパンダイブ。
合わせられた両手は熱で炭化し衝撃でヒビが入り脆くなっていた頭蓋骨を容易く突き
やぶり、ザ・エアーの頭部は女の両手と一体となった状態で遠坂邸へと飛び続ける。(9HIT!)

遠坂邸玄関に到着した所でようやく地に足を着ける女。
まさにその時タイミングよくドアが開き遠坂邸から女が出てくる。
家の主である凛、そして何故か冬木のヒーロー・カレイドルビーもいた。
「ガント!」
「カレイドビーム!」
全裸+両手が刺さった生首という外見から女をどっかの反英霊と誤認した二人による
必殺技が女の弱点っぽい場所すなわち両手が刺さっているザ・エアーに直撃する。(10HIT11HIT12HIT!)

生首越しとはいえ必殺技をまともに受けてしまった女は全身を痙攣させて苦しみだす。
「ウボェェェェェェェッェッッ」
そして突然虹色のゲロを大量に吐き出した。両手で口元を押さえるが隙間からどんどん
漏れていく。もちろんザ・エアーはゲロをモロかぶりだった。(13HIT14HIT15HIT16HIT!)

女は体内のゲロを全部吐き出すと今度は股間を押さえてのたうちまわった。
みるみる髪と乳房が小さくなっていき凛のよく知る人物に近づいていく。
最後に股間から生えてきたふぐりが生首の上にぺちりと置かれると同時に生首は霧の
様に消えていき僕らの主人公慎二君が完全復活した。(17HITCOMBO!)

「し、慎二!?」
「やあ、遠坂実は君に無理やり尻から飲まされた薬の副作用で―」
「カレイドビーム!」
「早いなぁおい!」

状況説明の途中でいきなりルビーから撃たれるカレイドビームによって気絶した慎二。
この後いつものように記憶を操作された彼は凛=カレイドルビー説を真っ向から否定
されて(しかも今回は凛とルビーが別々に存在していたのでぐうの音も出なかった)
とぼとぼと家に帰りましたとさ。もちろん全裸で。

同じ頃丘の方では宝具を使った無理がたたってライダーがひっそりと脱落していた。
さようなら本来のラスボス。
(ライダーは本編未登場、赤いのは殺しても死なないのでタイムパラドックスは起こらない)

【選択肢】そんじゃあ本編に戻りますかー?
うに!:そうだねプロテインだね。
たる:その前にアサシンの正体について説明せんかい!
おおーきな木下ー:その前に慎二対ライダーの逆転劇を説明せんかい!
おさかな(トン):その前にルパンダイブの原理を説明せんかい!
今日は私の誕生日!でも日食で真っ暗だトホホ・・・:その前にアインツベルン組の帰宅後どうなったかを説明せんかい!

264 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 13:11:52
Medal of Honor

おおーきな木下ー

265 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 14:08:23
おおーきな木下ー

266 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 15:32:24
Silent Hill

267 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 15:45:43
おおーきな木下ー

268 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 16:51:31
Medal of Honor

今日は私の誕生日!でも日食で真っ暗だトホホ・・・

269 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 17:45:28
おさかな(トン)

270 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 21:22:22
Silent Hill
たる

271 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/30(火) 21:26:35
Silent Hill

272 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 00:24:39
たる

273 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/31(水) 04:30:15
おおーきな木下ー を推したい。

>>262
むしろそれが良い。

274 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/01/31(水) 04:31:13
この場から離脱する。
万全の状態であっても役に立つことは難しいのがこの戦争だ。
ましてこの状態では役に立つことは出来ないだろう。

ふらつく足で、かつて廊下だった場所を歩いていく。
屋上は壊れ果て、既に廊下が屋上と化していた。
階段を下がる。
悔しさに、己の無力さに涙が出そうになった。


「チッ!」
舌打ちが聞こえる。
殺せなかったことへの怒りで満ちている。
だがその舌打ちで、セイバーは衛宮士郎がひとまずの安全圏まで離脱したことを理解する。

バーサーカーの足下を見れば足下が大腿近くまでが消え始めている。
如何に魔力が十分にあろうと、バーサーカーに単独行動のスキルはない。
マスターが失われたことで、現世との縁が消えつつあるのだと理解した。

窮鼠猫を噛むの言葉を、セイバーは熟知している。
故に、噛まれる前に決着をつけに行くと決めた。
「はあっ!」
気を吐き、分身したかのように急所に連撃を叩き込む。
その全てを受けてバーサーカーが蹌踉めく。
だがその連撃を代償に、セイバーの腕を掴んだ。
バーサーカーの周囲に黒い気が巻き上がる。
「しまっ……」
黒い蛇がセイバーの体に噛みつかれると同時、異様なほどの浮遊感を受けた。

屋上に僅かに残る瓦礫まで吹き飛ばされ、叩き付けられる。
「ぐっ……!」
だがまだ終わらず、さらに虚空へ持ち上げられ、地面に向け叩き落とされる。
自由落下を遙かに超える速度で激突すれば、死との距離は途方もなく短くなる。
だが噛みつかれたのは体、腕と足は動く。
「おおおっ!」
諦めることなく全力で地面を叩き付け、受身を取る。
地面にめり込み、体の端から全身に痺れが走る。
だがここで休んでいるわけにはいかない。
幸い叩き付けると同時に蛇のような黒い気は消失したようで、足で勢いをつけて飛び起きる。
「ですが……」
己の失策を悟る。
自身が消失し始めていることはバーサーカーも気付いているはずだ。
ならば自滅さえも考慮から外した大技を使ってくるだろうと予測を立てる。

上を見上げれば、月を背後に侍らせるようにバーサーカーが浮いていた。
膝近くまで消えて尚、その存在感は薄れることはない。
捧げるように上へ向けられた右腕に途方もない魔力が集中する。
「ク、タ、バ、レエッ!」
その魔力が解放される。

放たれたのは黒い弾。
直線軌道で、速度は遅い、大きさも数メートルに満たない程度でしかないそれは、途方もない驚異だった。
その正体を、セイバーはすぐに理解する。
否、この場に居合わせた人間ならば、誰であろうとこの正体に気付いただろう。

「ミニブラックホール……」
セイバーが己の出した結論に驚愕する。
学究者としての興味はあるが、足を踏ん張り耐える他ない。
周囲の小物体が次々と吸い込まれていくのが見える。
発生した超重力は実際のブラックホールには遠く及ばない程度でしかないが、人間が吸い込まれればどうなるか、試すようなつもりは流石に彼とて毛頭無い。
瓦礫が、立て札が、砕けたガラス片が、ズタズタに寸断されたまま放置されていた人間の臓物が飲み込まれていくのを見た。


「がふっ……」
階段を下りる最中、突然叩き付けられ、壁に押さえつけられるように全身が圧迫される。
取り落としたはずの剣は落下することなく壁にめり込む。
「な、何が……?」
周囲を見渡すが何もない。
重力など、見えはしない。
「ぐ……なんだか知らないが……」
両手、持てる力の全てで壁を押し続け、壁から体を離す。
「邪魔を、すんなよ……」
呼吸さえ難しいような状況で、現場から離れるために、全力で壁を押しながら、全力で歩き出す。
全身のありとあらゆる傷口から、血が噴き出していく。
薄れそうになる意識を握りしめ、歩き続ける。


人間の重量が飲み込まれ始めるまで、そう時間はない。
だが、残る魔力は決して多くない。
セイバーは決断した。
重力と共に跳び上がる。
瓦礫を足場に更に加速する。
黒い弾の脇を抜けると同時、減速が始まる。
見据えたのは上空より飛来する瓦礫。
その瓦礫を足場に、超重力の檻を振り切る。
「おおおおっ!」
バーサーカーの頭上を取る。
「ナニ……ナニィッ!?」
セイバーの予測通り、同じ重力の檻の中にあって、バーサーカーは平然と佇んでいた。

振り切った重力の檻が再びセイバーを捕らえ、加速を始める。
そんな中セイバーは――


火神カグツチ:己が剣を解放した
グスコーブドリ:バーサーカーを抱きかかえブラックホールに突入した

275 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 04:56:37
うに!

276 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 04:59:44
おおーきな木下ー
グスコーブドリ

277 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 08:16:41
火神カグツチ

278 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 09:55:05
火神カグツチ

279 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 11:34:02
グスコーブドリ

280 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 11:38:15
火神カグツチ

281 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 14:23:52
火神カグツチ

282 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/01/31(水) 15:45:33
火神カグツチ

283 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/01(木) 04:54:11
隣町の人が舞台裏に書き込み……。etaFにも書き込んでたりもする?

284 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/01(木) 12:41:03
しっ! 見ても見ぬ振りよ! 見・ぬ・振・り・!

285 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/02(金) 04:52:30
己の剣を解放する。

幻想の柄、幻想の刃を、招喚する。
錬気されたのは炎。
燃えさかる巨大な刃を招喚する。

「天よりふりそそぐもの――」
セイバーの手には何もない。
途方もない気を纏い、無手のまま虚空より来たる。

「オオオオッ!」
超重力の檻の中、ただ一人囚われざる狂者が絶叫する。
消滅を始めた全身を黒く染め、自らを蛇と化して虚空へと突撃する。

その姿を、彼は偶然目にした。
その戦いは、余りにも過酷でありながら、途方もなく美しく映った。

致命的なまでに両者は交錯するその直前、刃が出現する。
巨大すぎる炎を纏う刃がバーサーカーの体を二つに分断し、霊核をも完全に破壊した。
縁が消えていたバーサーカーは、交錯の一瞬で消滅した。
僅かに間を置き、ブラックホールも力を失い、飲み込まれ、消失を免れた物体が重力に従って地面に次々と落ちていく。
セイバー自身は、バーサーカー最後の一撃で虚空に投げ出され、飲み込まれることは免れた。


「……先生、無事ですか?」
士郎のその声で目を覚ます。
技の直後、一撃を食らった直後、魔力不足で気を失ってしまっていたようだと自己分析をする。
自身を再び省みれば、結界が解除されたのか、魔力は僅かに補充されている。
「……私は大丈夫、掠り傷です」
セイバーはそう答えたが、誰の目にも重傷は明らかだった。
「そんな、さっきので頭は打ってないと思いますが、それでもあの高さから落ちたんです……どこか痛いところとかそう言うところだって」
それ以上は言わせなかった。
「それよりも……先程言ったようにこの辺りに誰かが居たはずです……探してください、私は意識をしっかり持っていますから」
「は、はい!」
士郎が走り去っていく。
「あの状況では生きている可能性は極めて薄いでしょうが……」
それでも一縷の望みはあるはずだ。

全身の状況を改めて診直す。
浅い負傷や打撲は除外し、痛む地点を軽く触診する。

頭蓋骨同士を繋ぐ筋肉が切れ、頭蓋骨が外れかかっている。
頚椎捻挫。
内臓……位置からすれば膵臓まで達した鉄骨による刺傷。
左腕動脈裂傷。
右鎖骨骨折。
肩から腹部に……

途中で重傷を数えることさえ止めた。
改めて診てみれば相当に酷い物だが、幸い足のダメージで歩けないほどの負傷はないようだった。
溜息一つ付き、立ち上がる。
士郎の走っていった方向とは逆の方向に気配を感じたからだ。

複数人。
武装し、武器を向けているが敵意の類はなさそうだ。
少しだけ気を抜くと、僅かに立ち眩みがした。
「生存者確認、負傷している模様、指示を」
通信機に向かって何事か話す。
「わかりました、収容します……おめでとう、君がこの現場の生存者第一号だ」
各員に武器を下ろすように指示し、歩み寄ってくる。
「ありがとございます、まだ生存者はいるので収容はもう少し待ってから……」

「先生」
後ろから声を掛けられる。
振り返るとそこには――


殷の紂王:困った表情の士郎と、士郎に抱きつく少女の姿があった
秦の始皇帝:安らいだ表情の士郎と、抱きかかえられた少女の姿があった
隋の煬帝:焦った表情の士郎と、抱きかかえられた少女の姿があった

286 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 06:50:19
隋の煬帝

287 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 06:55:21
殷の紂王

288 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 08:22:56
先が読めないから直感で行くぜ!!

殷の紂王

289 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 08:41:48
おやすみブラド

隋の煬帝で

290 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 11:56:37
たのしい衛宮家に追加のお一人さまごあんなーい、という展開を期待
殷の紂王

291 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 11:59:10
秦の始皇帝 に一票
 
 
 
きっと拾った少女が養女に迎えられて
 
「正義の味方になりたかった」
    ↓
「仕方ないから私がなってあげる」
    ↓
「ああ―――安心した」
 
とかなるに違いない。

292 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/02(金) 12:24:31
そもそもこの外伝は凛の回想から始まった。
今や遠坂の回想ではなくマキリの海草の話になりつつあるが、もう一人のカレイドルビー
の召喚についての話をメインに書くはずだったのである。

とゆーわけで作者的にはこの外伝で超シリアスな召喚シーンを書きたかったのだが、
ライダースキーなスレ住民の決定には逆らえない。
しかし、ここでもう一人のルビーついて触れておかないと今後の話を書きづらいので
どーしても書きたい。でも投票結果は守らねば。あーどうしよう。

・・・そうだ。慎二対ライダーをメインに書きつつ、各話ごとに選択肢直前にその頃の
凛について2,3行おまけで書くぐらいなら大目に見てくれるだろう。よし、それでいこう。

【てなわけで今回のその頃の凛】
家の中に入ってすぐ、凛はスーパーデトックスをがぶ飲みしていた。
「オーホホホ、もう片方の薬であのワカメがあんだけ強くなったんだから私はそれ以上に強くなるはずよーっ!!」
【そんでもって選択肢】玄関前バトルの最初の展開を選んでください。
太チンの竜:あいも変らず一進一退の殴り合いが続いていた。
竿竹のケン:ライダーの全身から噴出す炎に慎二は攻めあぐねていた。
抜か八:「セーラーチンコケース族のポーズ!」パンチによる互いのダメージの差から劣勢
を感じ取った慎二は己の芸を持って凛が来るまでの時間稼ぎをしていた。
ガロン塚本:ここで二人が争い消耗しても何のメリットも無いという事実に気付いた
二人は地べたに座り込んで仲良くだべっていた。「チーズ食うか?」「うん、チーズ食う」

293 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/02(金) 12:26:49
殷の紂王

294 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 12:35:09
ガロン塚本

295 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 12:38:30
殷の紂王
と
ガロン塚本

296 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 13:52:07
ガロン塚本

297 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 14:17:08
ガロン塚本

298 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 16:46:54
ガロン塚本で

299 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/02(金) 23:31:56
ガロン塚本で決定か、ところでそのチーズはスモー・・・いや、なんでもない。

300 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/04(日) 03:44:34
巻き込まれた被害者。
その少女はすぐに見つかった。
瓦礫に潰されかけていたが、奇跡的なバランスで別の瓦礫と支え合うことで少女は潰されることなく存在していた。

気絶しているのか、ぴくりとも動かない。
駆け寄り、様子を確かめる。
「生き……てる?」
規則正しく呼吸する音が聞こえた。
月明かりに照らされた少女は服こそボロボロだったが、外傷は見る限り無い。
猫のように、体を丸めて、眠るように気絶しているだけだ。
鮮やかなブルネットは闇に眩しく、それは戦場跡を思わせるこの場所では異様にさえ映った。


気絶した少女を抱きかかえようとして、その眼が士郎を見つめていることに気付いた。
丸まったまま、少女が問うた。
「……誰?」
警戒しているわけではない、ただ純粋な疑問の声で問うた。

とりあえず、名前を答えた。
「衛宮士郎、怪しい人じゃないよ、一応ね」
警戒させないように、出来るだけ優しく言う。
「しろう……士郎……?」
「ああ、士郎だ」
軽く笑みを見せる。
それは安堵から。
何人もの人を救えたわけじゃなかった。
だけど、誰も救えなかったわけじゃない。
犠牲を容認したわけじゃない、だけど、意味がなかったわけじゃない。
それは、この戦いの中では極めて僅かな救いでしかないのかもしれない。
それでも、救われた人に「無意味だった」と突きつける事なんてできない。
だから極自然に笑みを見せた。

ふ、と。
少女は極自然に抱きついていた。
「え?」
疑問に思うと同時、破砕音が聞こえて。
少女を抱きかかえてその場から飛び退く。

間一髪の差で瓦礫のバランスが崩れ、押し潰した。
「あつつつ……大丈夫か?」
「うん、平気……ありがとう士郎、優しいね」
そう言うと少女は抱きついたまま胸に顔を埋めた。
「と、とりあえずここは危険だから行こうか」
「うん!」
周囲を見れば、ビルはボロボロで、それこそいつ崩れてもおかしくなさそうだった。


「はあ……なるほど」
先生が簡単な治療を受けながら呆けている。
それはそうだろう。
なにしろ少女の懐き方が尋常でない。
一言で言えば刷り込みを思わせる程の懐き方だ。
他の人間は警戒したまま、抱きついている。
まるで信じられるのは彼だけだというような懐き方だった。
「は、わかりました、では……君達はこれから教会に来て貰うが、構わんな?」
通信機を切り、隊長らしい人が話しかけている。
「ええ、構いません」
「よし、決まりだな」
隊長らしき人物が手を振ると、その先から車両……HMMWV<<ハンヴィー>>が数台向かってきた。
民生用のハマーではなく明らかな軍用のそれは、きっちりと武装が取り付けられている。
映画や紛争地帯のニュースなどで見たことはあったが、実際に見るのは当然始めてであった。
「あんな物をよくもまあ……」
「さあ、乗りたまえ」
隊長の言葉は、高圧的ではないが少しだけ威圧感があった。

301 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/04(日) 03:45:35
教会に辿り着くと、遠坂とキャスターが明らかな疑いの眼差しを向けてきた。
先に到着して治療を受けていたなのはとフェイトも、どういう顔をして良いのやら、戸惑っているようだ。
それはそうだろう、別行動して少女を拾ってきた、しかもこの懐き具合。

……バゼットは、どうやら教会には居ないようだ。
単独行動をして分かれたきり、彼女はどこかへ行ってしまった。
少しだけ不安だった。

「……その子、何?」
「あ、ああ、この子は、巻き込まれた子で、助けたら懐かれちゃって」
「とても信じられないわね」
ぴしゃりと一刀両断、容赦無しだ。
「そ、そうは言われてもだな、まず俺はこの子の名前も知らないぞ?」
「……小児誘拐?」
キャスターが言ってきた。
「いや違うから」
さすがに即答する。
更に色々と疑いの言葉を即答して切り返していると。
「……ノイン」
少女が後ろでポツリと言った。
「ノイン……名前、で良いのか?」
「うん、ノインは、ノインだよ……覚えているのは、それだけ」
声が沈む。
……そうだとすればあの懐きようも少しは分かる。
そして、その理由も分かる。
あれだけの無惨な死体を見せられて、平気なはずがない。

全てを忘れてしまったのなら、そう自覚してしまったのなら、精神状態は生まれたばかりの小鳥とそう変わらないだろうと思う。
助けてくれた人、生かしてくれた人だけを頼りにするだろう。
衛宮士郎が切嗣に憧れたように。

「……ふむ」
成り行きを見守っていた神父が近づいてくる。
手元に書かれたファイルには、犠牲者の名前などの情報が書かれている。
「荷物を持っている様子も無し、真実記憶喪失ならば教会で引き取る、というのも難しいだろう、なにしろ、親代わりが目の前にいるの

に引き離す、と言うことになるからな」
何を言い出すのかこの神父様は。
予想は付くが……
「どうかね? 君も参加者である以上負担はあるだろうが、この少女を暫く君の住居で預かる、というのは」
その言葉に、最初は反発を。
「いや、危険があるでしょう」
「危険があるのは教会も同じだ、みたまえ、君や、ハンヴィーで治療を受けている男性に比べれば随分と軽傷だが、彼女たちも負傷した

……教会が襲われたのだよ、ジョン達のおかげで撃退は出来たがね」
一度言葉を切る。
その言葉が事実ならば、確かに教会よりも、複数のサーヴァントが居る衛宮邸の方が安全かも知れない。
「我々教会側も戦力を保有してはいるが、自ら事態を解決できるとは自惚れておらん、身を守ることは出来ようとな」
全員が神父の話を聞いていた。
「引き受けて貰えるならば……幾つかの状況も提供しよう、リスクと引き替えと言うことだ、どうするね? 少年」


傷だらけの帰還:少女を衛宮家に連れて帰る
少女の涙:少女は教会に置いていく
放浪:その前にバゼットを探しに行くというのはどうか?

302 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 04:39:06
記憶喪失の少女を放っておくなんて言語道断!!
情報提供もしてくれるらしいし、今回は流石に藤ねぇも理解してくれるだろう。
――何より一人位増えたところで激しく今更だ!!

傷だらけの帰還

303 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 06:12:29
傷だらけの帰還

304 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 06:15:56
傷だらけの帰還

バゼットさんもちと気になるが、切嗣の娘を増やすチャンスを逃すわけにはいかん。

305 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 06:46:54
傷だらけの帰還

306 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 15:22:06
傷だらけの帰還

307 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 15:55:47
迷い無くストレート……
ここは幼女に優しいインターネットですね

いや未定だったら俺も入れたけど

308 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/04(日) 19:12:04
えーとつまり今回の戦いでは誰一人として脱落しなかったうえに
更に幼女が一人増えるわけか。

…虎の反応が怖いなw

309 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/05(月) 13:00:03
遠坂凛がライダーに対抗する為の力を得ようとし、セラ達がアイアスの破壊を試みて
いた頃、事の発端である慎二とライダーの戦いは―

「チーズ食うか?」
「うん、チーズ食う」

―戦いは終わっていた。ライダーの人差し指に付いた白い塊を舐め取る慎二。
その姿はまさにモンゴル帝国の王が臣下となった他国の領主との友情を深めるシーン。
なのだが、慎二が全裸でクワッな上ライダーがボロボロなせいで第三者から見れば
ホームレスが薬漬けにした美少年を調教しているようにも見えてしまう。

あの後、凛が家の中に逃げ込みライダーが三回目のゴシカァンパンチで慎二を上空に
吹き飛ばした後、ライダーは考えた。
凛が逃げ出して状況が変った今慎二と戦い続けるメリットはあるのか?
さっきまでは慎二を排除する事でほぼ確実に凛をを捕まえられる状況だった。
だが、慎二は自分が思っていたよりも頑丈だった。それでも残り少ない魔力を使い焼き
殺せば無傷で勝利できる相手である。しかし、そうやって勝っても得られるものは何も
無い事をライダーは知っていた。

慎二の後ろに出現する前に少しだけ盗み聞きをした彼と凛の会話内容、慎二を魔術師に
するとかどうとか、そして今目の前にいる存在がドーピングでパワーアップしてはいる
が一切の魔力を感じない事、さらには向こうの丘の方で何かが始まっている事に気付い
ていない様子から確信する。
(こいつ焼き殺して食っても魔力回復しねえー!むしろ魔術使用分マイナスするだけだ!
だからといってパンチだけでこいつと戦っても倒す頃には遠坂の魔術師が五体満足魔力
マンタンのサーヴァント連れて来てジ・エーンド!)

そしてぶっ飛ばされた後再度起き上がった慎二もまた凛の得にしかならない戦いに
嫌気を感じていた。
(何でだよ!何で僕が遠坂の為に我が身を犠牲にしてこんなチンギスハンを相手にしなく
ちゃならないんだ!おまけに僕が勝ったとしても遠坂はきっと笑顔でこう言うんだ、
「ありがとう慎二。でも死ね」ってね!確かに僕も遠坂の立場ならそうする。
僕と遠坂は敵同士なんだからこの状況なら戦力整えて玄関に戻ってきた時に僕と
チンギスハンのうち生き残ってる方に止めを刺すだけ。ああ遠坂、なんて楽なポジションなんだ君は)

やがて二人は当然のごとく同じ結論に辿り着く。
(そうだ、俺もそうだがあいつも今の状況は苦しいじゃないか。だったら―)
(そうだ、そもそもなんで僕が遠坂の利益にしかならない戦いをしているんだ。いっそ―)

ほぼ同時に構えていた両腕を下ろし、玄関のドアを横目で見つつ相手に語りかける。

「・・・なあ?」
「・・・ああ」

主語も述語もなかったが、共通の問題で追い詰められた二人にとって意思疎通は
それだけで十分だった。
そして十年来の友人同士の様にお互いの肩が触れ合う程の距離で地面に座り込みだべりあう。

いつドアの向こうからやって来るかわからない遠坂のサーヴァント、さっきまでこちら
に殺気を放っていた丘の奴ら、遠坂邸に踏み込んだら発動するであろう数々の罠、
ガント、カレイドビーム、そしていつか必ず訪れる完全な魔力切れと薬切れ、
二人の脳内で飛び回る未曾有の恐怖が生存本能に働きかけ即席の友情を生み出したのだ。

「チーズ食うか?」
「うん、チーズ食う」
【その頃の凛】
「私の中のいらない物が」ジョジョビジョバー、ジョジョビジョバ「ブァー」
スーパーデトックスの正体はただの下剤だった。ふんばれ遠坂凛!色んな意味で!

310 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/05(月) 13:01:50
【会話内容募集】
今回は選択肢ではなく慎二からライダーへ又はライダーから慎二への質問内容を募集します。

慎二はライダーについては真名とクラスすら分かっていません。
ライダーは慎二については本名が間桐シンジ(漢字でどう書くかは知らない)である事、
魔術師未満である事は知っていますが遠坂の魔術師との関係とかカレイドルビー関連は
全く知りません。

質問の募集は慎二からライダーへの質問とライダーから慎二への質問がそれぞれ四つ
合計八つ集まった時点で締め切ります。
「スモークチーズはあるかえ?」といったネタ系質問も「ライダーのマスターはどんな奴
だったんだ?」といった物語の核心に触れる質問も平等に早い物勝ちで採用されます。
ただし、「あばばばばばばばー」とか意味不明なのはノーカウントです。

書き込む時は一レスに質問は一つまで、慎二からライダーへの質問かライダーから
慎二への質問かを明記して書き込んでください。

311 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/05(月) 13:16:21
慎二からライダーへの質問

「ワカメ食うか?」

312 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/05(月) 17:22:04
ライダー → 慎二
「あの冷酷な女は何者だ?」

313 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/05(月) 20:06:02
ライダー → 慎二

「や ら な い か」

314 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/05(月) 20:12:27
ライダーのマスターについて一応聞いとこう。
慎二→ライダー
「ライダーのマスターの3サイズは?」

315 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/05(月) 23:38:26
ライダー→慎二
「おまえは今まで食ったスモークチーズの数をおぼえているのか?」

316 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 00:01:51
「聞きたいか? 昨日までの時点で99822個だ」

317 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 00:03:41
慎二からライダーへ
「なんでそんなにボロボロなのさ」

318 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/06(火) 05:41:53
……そう迷うべき事でもない、記憶を失った、自分を信頼してくれている少女を放っておくなんて事は出来ない。
「引き受けます」
「……そうか、よろしい、ではこちらへ来たまえ、情報の提供をしよう」
そう呟いて私室へと歩き出す。
「ノイン、ちょっとここで待っててくれるかな? すぐ済むから」
後ろをちょこちょこと歩いてくる少女に目線の高さをあわせる。
「いや、一緒が良い」
あからさまに不機嫌そうになるノイン。
怒った表情で頬を膨らませる姿は、言っては何だが愛嬌しか感じ取れない。

「そんなに我が儘を言ってはいけないよ」
聖書を手に、別の神父が近づいてくる。
中世的な少年、ブラック神父である。
「用事もすぐ終わるから、待っててくれないかな? ほら、飴食べるかい?」
にこやかに微笑むと、ノインはおずおずと飴を受け取り舐めだした。
「……すいません、ありがとうございます」
思わず敬語になってしまうほど、彼と少女の組み合わせは様になっていた。
「いえ、気にならさないでください、慣れていますから……さ、行ってください」
「それじゃあ、ノインをよろしくお願いします」
互いに一礼して、私室へ向かう。

319 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/06(火) 05:42:55
「さて……まず現状小康状態に入った市街地の戦い、その中で一際際だった存在達、空戦を行ったジェネラルの存在についてか」
ぱらりと市内の地図を広げる。
「空戦は市外全域に広がったが、旧型機を中心とする部隊と、現行機を中心とする部隊がある、ひとまずこれをA、Bと分類した」
地図の上にチェスの駒を二つ置く。
「旧型を中心とするジェネラルAの部隊は杜王港を通って海へ離脱、恐らく海上になんらかの航空母艦を保有しているのだろう」
Aの駒が海上に置かれる。
「空母を? そんなに詳しくないですが……そんなものを個人が所有できるのですか?」
空母は現代戦に於いて最強を誇る戦力群だ。
洋上の基地司令部としての機能を有すると共に、離着陸して攻撃を行う数十機の航空機はただそれだけで小国を壊滅させることが可能だろう。
現在に於いてまともに運用できているのはアメリカ程度で、他に正規空母を有する国は数カ国のみである。
更に言えば原子力空母を有するのはアメリカ以外にはフランスしかない。
しかもフランスは予算の関係上まともに運用できていないのが現実だ。
そして問題は予算だけではない、数千人規模の人員も必要だ。
そんなものを個人が有するというのは極めて難しいだろう。
「宝具として空母を有する英霊かも知れぬな、機体が二次大戦後のものばかり故に誰かは想像も付かないがね」
そう言って楽しそうに神父は語る。
「第二次大戦は空母同士の戦いは行われた最初で最後の戦争だからな、山本五十六、チェスター・ニミッツ、
 小沢治三郎、ウィリアム・ハルゼー、ジェームズ・サマヴィル……人物名だけでも枚挙に暇がないよ」
目を輝かせて語る彼も、その視線に気付いたのだろう、そこで話を打ち切り、市街地上に置かれた別の駒を手に取る。
「さて、続いてジェネラルBについてだが……はっきり言えば所在地も大凡掴んでいる」
彼に集中していた視線がより熱くなる。
「君達の中に、今夜上空に走った光を見た者はいないか?」
そう問われて、なのはとフェイト、それに凛が手を挙げた。
「戦闘中に一回だけどね」
「私達はここに歩いてくる途中に二回、見ました」
指を二本立てながらなのはが言う。
「そう、我々の部隊も二回確認した、初撃は市街地上空を抜け、二撃目は海上に向けて放たれた、これによって少なくとも三機が撃墜されている」
「……あっ!」
最初に気付いたのはフェイトだった。
思わず一気に立ち上がってしまい、その激痛で机に突っ伏した。
全身隈無く重傷を負ったセイバーに比べれば軽いが、彼女の負った斬撃も入院が必要なレベルの負傷なのだ。

多少遅れて全員が気付く。
「この二発の攻撃はいずれも直線、つまり、二つの直線を結ぶことで、少なくとも位置の予測は可能と言うことだ」
線引きを当て地図に線を引く。
「更に言えば、数分の間だけであれだけの攻撃を可能とする魔力を放っていれば遠からず自滅するであろう事から、
 これを魔力ではなく非消費型の宝具、つまり兵器による物と想定した」
更にもう一つの線を引く。
二つの線が交差した。
「……ぶどうが丘高校北数キロの丘陵区画、ここにその兵器があると予想できる」
「ちょっと待って、そんな兵器、置いてあったらさすがに一般人も気付くわ」
昼間の間は撤去できるとか、そういうレベルの代物でないことはなんとはなしに理解できる。
「そうだろうな、だが、B部隊の航空機もこの地点へ戻った事、そして存在が突如消失したことから、
 ここになんらかの結界か、別の場所へ移動可能なゲートのような物を置いてあることは考えられよう?」
「そんなことが可能なんですか?」
士郎が聞く。
「可能不可能の話で言えば可能だろうな、調査部隊は向かわせた、連絡が来るにせよ、来ないにせよ、想定できよう」
連絡が来れば正解か不正解か判明し、来なければ排除されたと言うことでその想定は正解と言うことだ。

320 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/06(火) 05:45:09
「続いて敗退したマスターから得られた情報の中から、特に危険な……人を巻き込むような存在が一体判明している、それについて話しておこう」
巻き込む危険性が少ない存在については聞かないでくれと続ける。
中立を破った上でも、可能な限り公正にあろうと言うことだろうか。
「機材の反応からバーサーカーだと思われる存在だ、2日前、深夜営業の店舗を戦闘で壊滅させている」
「な……被害は? 誰か怪我人とか出たんですか!?」
「落ち着きたまえ、話によればマスターが英気を養っているところを襲ったらしい、怪我人は3名ほど出たが死者は無しだ。
 とはいえ死者が何人出てもおかしくない戦い方だったようだな、実際店舗は壊滅して暫く事後処理の時間が必要だった」
机に置かれた資料には壊滅した店舗の写真が貼り付けられている。
穴だらけになった壁、黒焦げになった床はそれだけでただ痛々しい。
「待ってください、そのマスターはどうしたんです? 教会には居ないようでしたが」
凛が問う。
冬木聖杯戦争の経験者として、ある意味で当然の質問だった。
「不安かね? 再出場の意志がないことを確認し、国外へ脱出させている。
 とはいえまだ恐らくは東京発の沖縄行きのフェリーの上だろうな、そこからフィリピン経由で教会の上海支部に引き渡される予定だ」
密輸のルートと同じだよと神父が微笑んで見せた。
「ちなみに随伴したサーヴァントはアーチャーと言うことであり……敵サーヴァントの特性は『復活』ということだ」
「復活、ですか?」
「ああ、一度、その店舗での戦いでは仕留めたらしいが、その七時間後、夜明け直前の潜伏先でダメージを回復しきれぬまま再び襲われ敗退したとのことだ」
「同じサーヴァントだったと言うことは確実なんですか? 全く別のサーヴァントとか……」
「それはなかろう、戦闘現場の写真を見る限りバーサーカーの戦法は同じだ、近接武器から遠距離兵装までの様々な武器でとことん攻撃してくる輩らしい」
そんな危険な輩がそれほど多く居るとは考えたくないねと首を竦めてみせた。

「……わかりました、情報提供ありがとうございます」
凛が頭を下げる。
「いや、私に出来ることはこの位だ、正直に言えば今日話したバーサーカー、ジェネラルはさっさと倒してくれると嬉しいと考えている」
そう言ったのは彼の紛れもない真意だろう。
恐らく彼はこの後も後始末と情報操作に苦心するに違いない、そう考えれば多少の同情はしようというものだ。
実際に倒せるかはともかくとして、危険な輩の情報を頭に刻み込んだ。

「あ、士郎ー!」
飴を舐めながら教会の長椅子に座って足をぶらぶらとさせていたノインが気付いて走り寄ってくる。
「用事はもう終わったの?」
「ああ、終わったよ、それじゃあ、みんなで帰ろうか?」
「うん!」
微笑ましい光景のはずだが、背後からの視線が痛いのは気のせいだろうか?


終電は疾うに走り去っているから、家の近くまではとハンヴィーを出してくれた。
そうして衛宮邸に漸く到着する。
バゼットはどうしたのだろうかという不安はある。
だが、彼女は無茶をしないと言った。
それを信じるしかないだろう。
そんなことを考えながら家の前までの僅かな距離を無言で歩いていく。

玄関前では――


不安の解消と新たな不安:桜が不安げに皆の帰りを待ちわびていた
ローレライの歌:イリヤが歌を口ずさみながら立っていた
ノーブレスオブリージ:ルヴィアが壁を背にして立っていた
ふたりはライダー:二人のライダーが何事か話ながら立っていた
無私の行動:ジェネラルが歩哨をしていた

321 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 06:03:47
ローレライの歌で!

322 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 06:22:21
ローレライの歌

323 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 06:47:59
いや、ジェネラルの話題が出てきたし、ここは敢えて【漢】だ!!

無私の行動:ジェネラルが歩哨をしていた

324 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 06:53:27
慎二からライダーへ ライダーのマスターはどんな奴だったんだ?

325 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 07:15:17
ライダー → 慎二
凜に変身したことがあるようだが、副作用は残ってないか?

326 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 07:18:42
ミルクナイト6回目の選択肢は実行されるんですか?
セイバー編『ウホッ、いい女。衛宮士郎が慎二ガールズになった訳』

327 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 08:07:48
不安の解消と新たな不安

328 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 09:17:53
ローレライの歌

329 :sage:2007/02/06(火) 09:51:17
ローレライの歌

330 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 13:29:49
無私の行動

331 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 13:52:18
無私の行動

332 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/06(火) 16:48:44
ローレライの歌

333 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/08(木) 05:30:50
時間は僅かに戻る。
S市内の二カ所で、全く同時に、同じ声が発せられた。
『はあ……』
それぞれに意味は違う。
一方は呆れ、一方は沈んでいた。

「どうしたんだい? キャスター君」
室内で、姿の消えた少年に声を掛ける。
暫くの間は彼が霊体状態で偵察を行い情報収集を行うと昨日決めた。
「ああ、いえ、ちょっと問題が起きましたのでその説明を」
「どうしたんだい?」
机に座り、来週提出の宿題に取りかかるのを止めて、声の方向に顔を向ける。
キャスターが実体化する。
「どうやら、霊体化で姿を消す事は出来ても消耗は抑えられない、それどころか、消耗が抑えられるとかそう言ったこともないようです」
キャスターはこの一日の経験を語る。
「そっか、つまり消えてるだけって事になるのか……それで、大丈夫なのかい?」
軽く笑みを見せる。
「……怒ったり、原因を聞いたりしないのですか?」
「別に怒る理由にはならないでしょ? 僕はどれが普通かなんて事は知らないというよりも、そっちの方が普通だと思ってるし、君の方に不都合がないなら気にはしないよ」
ああ、でも理由は聞きたいかなと、康一が続ける。
「昨日も話したとおり、僕はまだ生きている存在なんです、でも僕と言う存在は『座』を捏造して現れた存在ですから、それが不完全に動作してって事だと……」
「ふうん……」
その言葉を聞いて少し考え始めた。
宿題のことはそれで吹っ飛んでしまった。

「一般人も多く住む住んでるのか、君のところは」
神父に簡単に事情を話すと、呆れられてしまった。
「それならばそれだけの傷を見せたまま帰宅というのは問題があろう? ブラック、この人達を頼む、私はハンヴィーの人に」
「はい、わかりました」
神父達以外の頭に疑問符が浮かぶ。
ブラック神父が小さく何事か呟くと、傷が急速に塞がった。
「え?」
「白魔術……それもかなりのものね」
治療系の魔術がそれほど得意でなく、専攻もしていない凛も、この異常なほどの回復には目を剥いた。
「言っておきますが基本的に表面の回復くらいですからね、ある程度の無茶は出来るでしょうけど、それだって完治じゃないんですから。
 他の人に気付かれない程度の回復だと言うことは、頭に止めておいてください」
少年はきっちりと釘を刺す事を忘れなかった。
「それにしても、この速度は凄いわね……十分に一線級じゃない」
心から感心していると良く分かる言葉だった。
士郎の銃創がみるみる内に回復していく姿は、かつての回復を思い起こす。
「はは、その分他の系統は使えませんけどね……さ、次は君だ、怪我の方は大丈夫かい?」
「ええ、普通に動く分にはなんとか」
フェイトに微笑みかける少年は、慈愛に満ちていた。

334 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/08(木) 05:31:56
一時間後
「……歌?」
歌声が玄関から聞こえてきた。
「あ、シロウ、おかえりなさい!」
イリヤが気付いて走り寄ってくる。
「良かった、シロウ無事だったのね」
「ああ、大丈夫だ、ありがとう、イリヤ」
抱きつこうとしたイリヤの動きが止まる。
「シロウ……その子はどうしたの?」
見覚えのない少女を指差す。
「ああ、この子はノインって言って……ウチで預かることになったんだ」
「ふぅん」
言われて少女を見るイリヤの目は露骨に細くなる。
見られるノインは士郎の後ろにサッと隠れる。
「……いいわ、シロウの決めたことだから」
そう言って一度くるりと回る。
再び顔を見せたときには笑顔になっていた。
そのまま士郎の手を取る。
「さ、入りましょ? サクラ達も待っているわ」

非日常のままだったことが幸いしたと言えるだろう。
最大のトラブルメーカーが眠りについている今、身の潔白を証明するのにそれほど時間はかからなかった。
何しろ記憶喪失である。
何しろ衛宮士郎である。
彼の性格をよく知る家族なればこそ、反対をすることはなかった。
「……詳しい話は明日にしない?」
「そうですね、先輩達もお疲れのようですし」
「それじゃ桜、ノインを頼めるか?」
「え? はい、先輩がそう言うなら……でも良いんですか? ノインちゃん、先輩の事しか信頼してないように見えるんですが」
見れば、ノインは背中に張り付いておどおどと周囲を見回している。
その明らかな怯えはある程度仕方がないが、諭しておかねばならない。
「ノイン、俺を信頼してくれてるんだったら桜を、みんなを信頼してくれ、怖がったりする必要はないし、みんないい人なんだから」
目を見て諭す。
ノインも目を見てじっとしていたが、
「……うん、士郎がそう言うなら」
決意するように、こくりと頷いて見せた。
「決まりだな、それじゃあ桜、ノインを頼むな」
「はい、頼まれました、おやすみなさい、先輩」
桜が手を差し出さすと、ノインもおずおずと手を伸ばして手を握った。

自室の布団を敷き、ごろりと横になる。
「あ……」
そういえば一度出掛けたし、汗もかなり流した。
風呂にはいるべきだったと思い出すが、一度横になってしまえば睡魔の誘惑に勝つことは出来なかった。
肉体的にも、精神的にも、魔力的にも疲れ切っている。
一度心の手綱が緩んでしまえば、あっさりと捕らえられ、眠りへと落ちて行った。

この流れは恐らく、トラブルメーカーの彼女が居たとしてもそう変わることはないだろう。
そう、ここ数日続く朝のトラブルさえなければ。


I love trouble:朝の目覚めは絶叫によってもたらされた
I love peaceful time:朝の目覚めは心地よい重みによってもたらされた

335 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 05:55:30
I love peaceful time

336 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 06:28:45
I love peaceful time

さて、誰の重みなのやら

337 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 08:21:32
I love peaceful time

338 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 09:40:53
I love trouble

339 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 10:37:31
I love peaceful time
ほのぼのした目覚めだっていいじゃない。

340 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 11:42:56
I love peaceful time

341 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 19:03:21
なのはとフェイトとノイン、三人分の重み。

342 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/08(木) 22:24:15
幼女3人だと流石に心地よい重みってレベルじゃねーぞwwwww
姪っ子共にやられた時は姉貴達にマジで抗議したもんだぜ……

343 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/09(金) 03:49:38
しかしバーサーカーが誰だったのか気になるぜ
隣町の人は結構マイナーなとこから持ってくるから予想できなくて困る

344 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/09(金) 20:13:53
サイキックフォースのキャラっぽいみたいだぞ>バーサーカー

345 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/09(金) 22:00:29
「チーズも食べた事だしこれからどうするチンギスハン?」
「そうだな―、まずはお前に色々と聞いてみたい事があるがいいか?」
「僕もお前から情報を得たいから、お互い一回づつの情報交換という形なら」
「よし」

>>312さんの質問より『慎二から見た遠坂凛とは?』

「まずは俺からの質問だ。さっき逃げた遠坂の魔術師、あいつはどんな奴なんだ?」
「あいつは遠坂凛。今回の遠坂からの参加者があいつさ。もっとも遠坂家は今あいつ以外
の人間がいないからそれ以外の選択肢が無いだけなんだけどね」
「ほう、三家の一つがちょっとした滅亡の危機という訳か」
「・・・まあね」

凛が遠坂家唯一の生き残り、これは正確な答えではないしさらに言えば滅亡の危機
なのはむしろマキリの方だ。
言った慎二本人ももちろんその事は分かっているが、今ここでその辺りの事情を説明
するとややこしくなるのであえて訂正はしなかった。それに今重要なのはこの先に言う
事だ。

大きく息を吸い込みすぐ横にいるライダーには五月蠅過ぎる程の声量で説明を再開する。

「そして遠坂のもう一つの顔、それが魔法少女カレイドルビー!!」
「まて、突然話が飛んでワケが分からんのだが。あと五月蠅い。」

まず、カレイドルビーが何なのかを聞きたいライダー。
しかし、得意げな慎二は止まらない。そもそも今日ここに来たのは本来は凛にカレイド
ルビーと同一人物だという証拠を突きつけようとして来ていたのだ。
脱ぎ捨てたズボンを拾い上げポケットから二枚の写真を取り出して順番にライダーに
見せていく。

「いいかい、まず一枚目。これはどう見ても遠坂だよね?」
「そうだな。間違いなくさっきの女だ」
一枚目の写真には教室で数少ない友人とリンボーダンス対決をしている凛が写っていた。
よくある放課後の風景である。

「そして二枚目はこれ」
二枚目の写真には真っ赤な服を着て黒ニーソと猫耳という見事なまでの魔法少女が写って
おり、カメラに向かってピースしている。
「誰だこれ?さっき言ってた何とかカレーという奴か?」
「カレイドルビー。五年以上前からこの町に現れた所謂ヒーローだよ。
得意技はカレイドビーム。そして面白いのはここからさ」
慎二は指で二枚目の写真の上半分を隠す、すると―。

「うおっ!?」
驚愕するライダー。そしてしばらく二枚の写真を交互に見て確認する。

「な、なあマキリのシンジ君、一枚目の女と二枚目の女が同一人物に見えるのだが」
「正解。この冬木市に出没する正義のヒーローはネコ耳が無いと遠坂とソックリなんだよ。
カレイドルビーの正体を追い続けていた僕は昨日遂にこの事実に気付いたのさ」
「すごいなお前。普通の人間では写真を見比べても気付かんぞこんなの」
(でろりーん。ライダーからの好感度が上がった)

>>317さんの質問より『チンギスはんボコボコでんがな』

「んじゃ次は僕から質問するよ。ちょっと厳しい質問になるけど」
「おう、なんでもドンと来い!」
「その怪我はどこの」
「あーーーーーーーーー!!!!!!」
両手で耳を塞ぎ目一杯の拒絶を示すライダー。

「言い返るとここに来るまでにどこの誰に負け」
「きーこーえーまーせーん!!!」
「いや、お前がどの程度役に立つかの参考になるし真っ先に聞いておきたい事なんだけど」

「この怪我は髪の短くて気の強い女と変なしゃべり方の日本人風なサーヴァントの
コンビにやられたの!でも単体での戦いは俺が勝っていた!悪いのはその時に死んだ
俺のマスター!以上!!」
そう言ってぷいと横を向くライダー。
どうやらこの質問が思った以上に気に障ったらしい。

【その頃の凛】
トイレにこもって早15分、一向に止まらないゲリベン・ザ・土石流。
多分慎二ももう持たないだろうと思った凛はついに便座に座った体勢のまま召喚を
行う決意をした。
【選択肢】残りの質問は次回以降で。
もっと聞く:「そりゃないだろチンギス、もうちょっと、そう、詳しく」
質問交代:「わかった、次は君の質問の番でいいよ」

346 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/09(金) 22:27:09
「もっと聞く」に一票
他人の不幸は蜜の味〜♪

347 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/09(金) 22:33:02
質問交代

348 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/09(金) 22:55:11
質問交代
ここは刺激せずに同盟を組むまで頑張るんだ。

349 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 01:47:47
質問交代

350 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 03:03:05
質問交代
だな。刺激しすぎるのは不味いと思う。

351 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/10(土) 05:15:14
トンデモナイ夢を見た。
もうとにかく支離滅裂で、トンデモナク楽しい夢だったのか、トンデモナク怖い夢だったのか
それさえも確かじゃないぐらい、ごちゃごちゃした夢を見た。
『歌月十夜』

夢を見た。
それは、自分の恋人を殺してしまった男の夢であったり。
陰謀の糸を引く策略家の夢であったり。
世界から悪であれ、善であれと押しつけられた不幸な二人の夢であったり。
――君はやることが変わらないね、いつもいつも、そんなに彼が気に入ったのかい?
突如戦争に巻き込まれた少年の夢であったり。
恋人を殺された復讐者の夢であったり。
狂気に走ってしまった男の夢であったり。
――それは君もだろう? いつもいつも人を愛してばかりだ
勿論のこと女性の夢もあった。
神に反逆し、遂には神を討ち滅ぼす夢もあった。
守る物をして破壊し、破壊する物をして守る夢もあった。
異質なるものの夢もあった。
自分が殺される夢もあった。
自分が人を殺す夢もあった。
絶望的な夢もあった。
希望に満ちた夢もあった。
とにかく沢山の人生を夢見た。

とにかく、支離滅裂だった事だけしか覚えていないだろうと確信できる。
そう、見ているままに夢だと確信できるような、トンデモナイ夢。


その夢は、心地よい重みで中断された。
目を開ければ、既に太陽は昇りきっている。
日差しが目に眩しい。
どうやら、思っていた以上に深く眠ってしまっていたらしい。
その視線を体の方へ、上から下へ向ける。
「おはよう、シロウ」
「ああ……おはよう、イリヤ」
さらにその先を見ると、握り拳を悔しそうに見つめるノインの姿が見える。
……察するにジャンケンで負けたらしい。
だがその姿には和まされる。
昨日の今日で、少なくとも桜やイリヤとは打ち解けてくれたらしい。
それは底抜けに嬉しいことだ。
「朝ご飯、そろそろできるって、サクラが」
「ん……分かった、ありがとな、イリヤ、ノインも」
ノインの顔がパッと華やいだ。
イリヤの手を取ってぱたぱたと走り去っていく。
ああ、その姿は見ていて楽しい。
今日は二人とどこかへ行く、と言うのもありかもしれないな。
起き上がろうとして、昨日のままの服装で眠ったことを思い出す。
「あ……そうか」
上着の胸ポケットに手を突っ込む。
「こっちも、確かめた方がいいかもしれないな」
取りだした鍵を握りしめて考える。
「とりあえず、着替えるか……」

352 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/10(土) 05:16:23
『続いて地方のニュースです、昨夜未明、M県S市にてテロ事件が発生しました、詳細は不明ですが、市街地の一部が爆破されるなど……』
『自衛隊や在日米軍報道官の発表によればその時刻M県近郊での飛行記録はないとされ、政府は……』
『えー、こちら現場です……見えますでしょうか? 立ち入り禁止区域の先にあります倒壊したビルが……』
カチャカチャとチャンネルを変え、一通り見終えてテレビを切る。
「やっぱり大事件になってるわね、昨日のは……」
寝起きで余り働かない頭を必死で動かして、最悪の想像に近い社会の反応に絶望気味に言う。
もう一度思い切り昼過ぎまで不貞寝をしてしまいたいと本気で思った。
「そうですね、さすがに教会の情報操作も限界があったと言うことでしょう……とはいえ、全国ではテロ事件らしいとしか報道されていないようですよ?
 この全国紙はそれも疑わしく、何かを隠すためのでっち上げじゃないかという論調のようで、情報操作は効いていると言えるでしょうね……」
新聞を読みながらセイバーが言った。
「そうなの? ……その論調の新聞貸して貰える?」
「はい、どうぞ」
三紙の内の一つを手に取り手渡す。
一面を一通り読み終え、あとはパラパラと捲っていく。
「……そうみたいね、もしそうだとすれば深夜に警官の大量投入とかは無いって事かしら」
もし警官の大量投入などという状況になれば人目を避けて戦う為には人払いの結界のような魔術が必要になる。
そうなれば他の魔術師から補足される危険がある。
「そうですね、そんな事態は避けたいところです……とはいえ、私達は暫く怪我の治療が必要でしょうけど」
「……そうね」
昨日の戦い、バゼットは行方不明なままだが、それ以外に脱落者はなかった。
しかし、バーサーカーと交戦したセイバーは、外見や物腰こそ平素と変わらないままだが撃破に成功する物の致命傷になりそうな大怪我を幾つも負った。
別の場所で別のセイバーと交戦したフェイトもかなりの重傷だった。
それどころか重傷を負って尚長時間にわたって無茶をした為に何らかの後遺症が残る可能性すらある。
少なくとも一晩で完治するような怪我では無かろう。
二人以外にも、全くの無傷だった者は居ない。
比較的軽傷なのは全身打撲や軽度の火傷を負った凛や、魔術の一撃を受けて気絶したままだったキャスターであるというそりゃあもう笑えない状況であった。
そりゃあもう、溜息の一つだってついてしまうというものだ。

「あ、姉さん、珍しいですね、こんなに早く起きるなんて」
盆に皿を幾つか乗せて茶の間から桜が顔を見せた。
「桜、もう手の怪我は良いの?」
桜も、掌から肘近くまでを貫く刺突を受けて相当なダメージだったはずだ。
その上教会で治療を受けたわけでもない為怪我の痕だって多少残っているだろう。
「ええ、料理をする分には大丈夫です、痛みもそんなに無いし、握力もありますから射だってできちゃいます」
そう言って袖を捲り、腕に巻いた包帯を見せる。
「そう、それなら良かった……」
安堵の息を漏らす。
「コーヒーでも煎れましょうか?」
「ええ、頼むわ」
「では私にも頂けますか?」
「はい、任されました」

353 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/10(土) 05:17:31
一息ついたところで縁側で朝日を浴びる。
温度は低めながら良い天気で、出掛けたりするのに絶好の日になりそうだ。
「んー……」
思い切りのびをする。
眠気が少し飛んでいくような感覚があった。
「あら、遠坂さん、おはよう」
「あ、おはようございます、藤村先生」
「いやー、今日はみんな早起きさんねー、健康健康」
おなかすいたわーと食卓に向かっていく、実にわかりやすく、かつ健康的な行動だった。

「あ、氷室先輩、そのお醤油取っていただけます?」
「ん? これでいいかな?」
ずらりと並んだ調味料置き場からさっと小瓶を手渡す。
「はい、ありがとうございます」
受け取った醤油を少量鍋に入れる。
「すまないな、やはり料理はどうも不得手で……その上こうも見事な手際でされれば皿を並べる程度の事しか手伝えん」
油と卵が鍋の上で弾けると、醤油の香ばしい臭いが台所に充満した。
「いえいえ、助かります」
「ときに衛宮はどうした? 朝は遅いわけではないのだろう?」
「そうですね、少し疲れてるのかもしれませんから、出来上がってまだ起きてこなかったら起こしに行きましょう」
「……それならば私は蒔達を起こしてこよう、決して朝が弱いわけではないだろうが、少し気になるのでな」
「はい、分かりました、お願いします」

「気持ちの良い朝ですわね」
「うむ、そうだな……気候も温かい、過ごしやすい一日になりそうだ」
今日は比較的寒い朝だったが、北欧出身の二人はそう呟く。
「あ……おはようございます、ルヴィアさんと、カールさん、ですよね?」
朝の起き抜けだったため、まだ半分寝ている頭を下げる。
「ええ、そうですわ、ミスサエグサ、よい朝ですわね」
どこからともなく鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「そうですねー、いい天気ー」
そう言って目を輝かせる姿は、人を和ませる。
「無邪気で可愛いものだ」
目を細めてジェネラルが笑った。

「……?」
軽く目を擦ってみる。
どうやら見間違いじゃないらしい。
「おはようございます、タイガ」
「……ライダーさんが、二人いる?」
茶の間に同時にライダーが現れた。
双子や姉妹という程ではないが、外見的特徴を列挙していけば二人は姉妹に見えてくると言う物だ。
違いと言えばメガネのあるなし程度しかない。
しかも二人のライダーはお揃いの服を着込んでおり、ますますそれらしい。
「えーっと……姉妹の方?」
「ええ、お恥ずかしながら、昨日からお邪魔しております、シュリウと言います」
軽く頭を下げる。
「はあ、こちらこそ、よろしくお願いします」


穏やかな朝、衛宮邸の時間は流れていく。

平和な朝:程なく朝食が出来上がり、居間に全員が集合する
用件を告げる電話:そんな中電話が鳴った
早朝の来客:そんな中来客を告げるベルが鳴らされた

354 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 06:09:48
早朝の来客

355 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 08:29:45
用件を告げる電話

356 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 08:38:25
早朝の来客

357 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 10:41:37
平和な朝

358 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 11:05:11
質問交代
平和な朝

359 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 12:34:46
平和な朝

360 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 12:36:49
早朝の来客

361 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 14:16:23
平和な朝

362 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 14:43:51
早朝の来客
バゼット帰還か?

363 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/10(土) 14:44:14
早朝の来客

364 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/12(月) 04:05:11
やはり眠いままの投稿はいかんよなと思う次第。
ライダーの名前正しくは「シャリフ」だよ……
謹んでお詫びをば。

365 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/12(月) 04:08:50
そんな中来客を告げるベルが鳴らされた。
警報ではなく、来客を告げるだけの音だ。
「こんな朝早くから、誰だろ?」
多少疲れは残っているが、幸い目は覚めている。
顔も洗ったし、誰が来ても一応平気だろう。
「どうぞ」
その声と共に玄関の戸が開けられる。
「朝早くから済まないね」
昨日家を訪れた、ヴェルナーと呼ばれた男性だ。
「あの……いくら何でも早すぎませんか?」
この時間に起床するのは良くあるだろうが、人を迎えに来るにしては早すぎる時間だ。
「うむ、そうは思ったのだが、老人の朝は早い、と言うことで許していただきたい」
そう言って軽く微笑みかける。
そこに昨日のような怒気は感じられない。
「……不思議かね?」
疑問を察したように口にする。
「え、ええ、まあ……」
曖昧にしか答えられない。
何故怒ってないのか等と言えるはずがないのだから。
「簡単な事よな、イリヤスフィール嬢が信頼しているならば信頼できる、それに昨日の戦い振りも、甘いところはあるが中々の物であった」
うんうんと頷く。
……気付きはしなかったがあの戦いを見ていたのか。
見て他のならば助けて欲しかったとは思ったが、事情もあるのだろうと察し、それは表情にも出さなかった。
「まあ、早いというのならば庭で待たせて貰うが」
そう言って踵を返そうとする。
「ちょっと待ってください、イリヤはすぐに城に返さないと行けませんか?」
「ん? ああ……別に日が沈むまでならば構わんよ」
溜息混じりにそう言う、すぐにその意図を察知してくれたらしい。
「やれやれ……私は責務を果たそうとしているだけなのだが嬢へのその溺愛振り、これでは私が悪者のようだな」
腕を組んで含み笑いを漏らす。
「あ、それと待つなら家の中で……」
「いや、遠慮しておこう、若者が何人もいるようだし、そこに老人が居ては気を遣おうからな……気にせんでくれ」
玄関の靴を見渡して言った。
「そうですか……わかりました」
「うむ、それで良し」
そう言って戸が閉められる。

「シロウ……ありがと」
ふわりと背中にイリヤが乗ってきた。
突然のことに驚いたが、別に気にすることでもあるまい。
「気にすることはないぞ、それよりも、城に帰るのは夕方で良いって事だから、今日はみんなで遊びに行かないか?」
こっそりと耳打ちする。
「朝起きてからの思いつきだから、どこに行こうとかそう言うことはまるで考えていないけどな」
「……うんっ!」
それでも、イリヤは笑ってくれた。

そうこうしているうちに居間に全員が集まっていた。
さすがにこの人数になるとテーブルが小さすぎるのでどうしようかと思っていたら藤ねえが「土蔵にテーブルがあるはずよ」なんて言ってくれた。
ちなみに知らぬ間に藤ねえがどこからか手に入れてきた代物のようで、少し埃を被っていたが問題なく使うことが出来るようだ。
「しかしどこから持ってきたんだこういうの?」
大きさはそれほど大きくはないが、どこかから運んでくるのは一人だと辛そうな代物だが。
……まあ、前に畳の半分くらいある鯛焼きの鉄板もあったしなぁ。
深く考えるのはやめよう、足を畳めるタイプのテーブルだし、きっと畳めば運べるんだろう、重いけど。
「よいしょっ、と……あ、そっち持って上がってください」
「うむ、心得た」
一緒に運んでくれたのはジェネラルだった。
ひょいと持ち上げて縁側からテーブルを入れる。
足を展開して、雑巾で拭いてから、濡れ布巾で軽く拭う。
「これで良し、っと……」
ふうと一息。
実に久々に土蔵の中身が役に立った例である。

さて、これでスペースの問題も解決したし――


ラヴォーチキン:朝食の用意を手伝えなかった事もあるし、配膳位は手伝うことにしよう
ミヤシシェフ:居間でゆっくりしていよう

366 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 04:29:39
ラヴォーチキン

367 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 04:45:09
ラヴォーチキン

368 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 04:47:31
ラヴォーチキン

369 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 04:52:43
ラヴォーチキン

370 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 10:49:46
ラヴォーチキン

371 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/12(月) 14:16:59
ラヴォーチキン一直線か。流石士郎、亭主関白が似合わない男No1なだけあるぜww

372 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/14(水) 04:26:12
「……よし」
台所から流れてくる香りを嗅げば大凡の準備は終わっているのだろうと分かる。
用意を手伝えなかった事もあるし、配膳位は手伝うことにしよう。

居間を軽く見渡す。
実に普段通りと言わんばかりの大人二人と眠そうにしている女性陣が何人か。
居ないのは、まだ寝ているか、大事を取って休息しているのか。
バゼットさんがいないのは少しだけ気になるが、きっと洋館に戻っているだけで、きっと無事だ。
単独行をして無事を伝えない、なんて事をする人ではないだろうが、きっとそうなのだと思いこむ事にする。
「桜、おはよう」
台所に入りまず挨拶。
「あ、おはようございます先輩」
卵焼きに、さらにキャベツとハム、椎茸の炒め物を盛りつけながら桜が笑いかける。
その笑顔は毎朝見せてくれるが、やはりいつ見ても安心する。
「む、起きたか、衛宮、おはよう」
視線を転ずると、氷室が人数分の御飯を茶碗に盛りつけている。
二桁を超える膳がずらりと並ぶ様はそれなりに壮観だ。
「ああ、おはよう」
軽く手を挙げて挨拶を返す。
「桜、何か手伝うこと、ないか?」
「ええっと、じゃあ、このお鍋の配膳をお願いできますか?」
「ああ、昨日のアレだな……ん、これなら個別に盛りつけるより大皿で突っつく方が良いかな?」
昨日の間に仕込み、汁がたっぷりと染み込んだスコッチエッグを見ながら言う。
「はい、そうですね、それじゃあお願いします」
そういいつつ桜は続いて味噌汁の盛りつけに取りかかる。
「しかし、私達のせいとは言え、この台所は炊き出しの現場のようだな」
杓文字でぽんぽんと丁寧に盛りつけられた飯の形を整えながらポツリと漏らす。
「あはは、そうかもしれませんねー」
「ま、鍋の大きさがデカイしなあ……」
何しろ味噌汁が入っているのは重量が4キロ近くもある十徳鍋である。
炊き出しに使ってもそれなりに役立つだろう。
とはいえ、家で普段から使っている大きさなんだけど。
「しかし、少し懐かしいぞ、これほどの人数で食事をするのはいつ以来か」
小学校の給食以来かなあと少し遠い目をしながらウキウキしているようだ。
……確かに、仲の良いあの二人とは毎日のように食べているのだろうが、これだけの人数を集めて食事をする、なんてのは普通ないだろう。
あ、ちょっと盛りすぎ。
……あれは蒔寺の分にしておこう。

「ところで、家主の二人に聞いておきたいことがあるのだが」
最後の茶碗に盛り終えると突然真面目な表情を作って言った。
「……なんですか?」
真面目な話……何かあっただろうか。
あるとすれば……昨日の風呂の話だろうか。
いや、あれは桜に話されると非常に困ります。

つ、と冷や汗が流れるのを感じる。
もしかして、遠坂がやったらしい人を深い睡眠に落とす魔術の事か?
そうだとすれば、どうすればいい?

思考がグルグルと回り、口の中の唾を飲み込む。
「……二人の間に子供がいるとかそう言うことはあるのか?」
盛大に吹いた。
桜は思い切り咳き込んでいる。
椀をテーブルに置いてあったから助かったが思い切り溢しかねない爆弾だった。
「……どこからそんな話が出たんだ?」
呼吸を落ち着けながら聞く。
いや、何となくそう考えるに至った経緯とかは想像できるんだけど。
「そ、そりゃ子供が出来たら嬉しいですけど」
桜も顔真っ赤にして何を言っておるか。
「今朝、見知らぬ子供をこの家で見たのでな、二人の隠し子か忌み子の類かと思ってな、声は掛けていないのだが」
やっぱりノインのことか。
だが少なくとも隠し子じゃないと思うよ?
「忌み子って、妖怪やらじゃあるまいし、あの子はだな……」
さすがにここまで連続で切嗣の娘とかそう言うことは言えまい。
まあ、隠すべき事情でもないし、正直に話してしまおう。
「昨日ちょっと用事があって出掛けたんだが、あの子が倒れててさ……
 放っておくわけにもいかないから家に連れて帰ってきたんだよ、記憶喪失でもあるらしいし」
「ふむ、そういう事情か……警察には知らせてあるのか?」
「ああ……一応な」
そう言ったことはあの神父がやってくれた。
日本の警察は大概の場合優秀だ、ただの身元不明ならばすぐにでも見つけてくれるだろう。
「なるほど、用事が何か、と言うことは詮索すまい、それで預かってきたというわけか」
そういうわけなんだ。
「なるほど、納得した、食事の時にでも紹介して貰えると嬉しい」
「ああ、勿論だ」


質問継続:「それからもう一つ聞きたいのだが」眼鏡を掛け直して続けた
お手伝い:「あの……何か手伝えることありますか?」三枝さんが顔を出した
虎と黒豹:「しろー、ごはんまだー?」虎が半分寝ている黒豹連れてやってきた

373 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 04:35:25
虎と黒豹
だな。虎だけなら兎も角、黒豹付きなら更なる波乱がありそうだぜ!!

374 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 05:40:54
お手伝い

375 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 06:26:00
質問継続

376 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 06:33:30
質問継続

377 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 10:12:16

質問継続

378 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 11:38:46
お手伝い

379 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/14(水) 13:16:09
「・・・いや、もういいよ。悪かった、次は僕が質問に答えるよ」

おそらく今の数倍は強かったはずのライダーに手傷を与え、マスターを殺したので
あろう二人組の情報は確かに魅力的だったが今は凛とライダーに殺されずに生きて
帰る事の方を慎二は優先した。

>>315氏の質問より『スモークチーズを食べた本数』

「それじゃあ答えてもらおうか。お前はいままで食べたスモークチーズの数を覚えているのか?」
「はあ?」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・気まずい空気が流れ、お互い何もしゃべらないまま一分
以上が経過した。

「なあチンギス、こんな切羽詰った時に何関係ない質問してるんだよ」
今度は慎二の方がぷいと横を向いてしまう。
「いや、その勝手に頭の中にだなー」
必死に言い訳をするライダーだったが、慎二の機嫌は一向によくならない。
(でろりーん。慎二からの好感度が大幅に下がった)

「あー、その、シンジ、すまない。ここを生き延びる為にはお前の協力が必要なんだ。
だから許して欲しい」
ライダーは本気で困っていた。慎二とは違い丘の方の魔力に気付いてしまっていた彼の
脳内には最悪自分一人の力で慎二・凛のサーヴァント・凛・丘の方の人物と戦う4連戦の
パターンまであった為、ここで再び慎二と敵対するのだけは避けたかったのである。

「許して欲しいだって?だったらさ―○○○○○」
「・・・分かった、話そう」
【その頃の凛】
ねじったトイレットペーパーでヒモを作りそれに自分の血を染み込ませては床に置いていく。
英霊を呼ぶ為の召喚陣としてはあまりにもお粗末なものだったがトイレに入ったまま何も
できずに襲撃を受ける様なリスクを避けるためには背に腹は変えられない。
「――告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」
【選択肢】慎二は何といったでしょうか?
317再び:チンギスを瀕死に追い込んだマスターとサーヴァントって誰なんだい?
317+324:さっき言ったお前に勝ったコンビとお前のマスターについて教えてよ。
324に進め:チンギスを引き当てたマスターについて教えて欲しいんだけど。
314でボケ返しだ!:チミのマスターのスリーサイズを教えて欲しいのよーん!

380 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 13:16:23
質問継続

381 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 15:07:46
またSSFか・・・でも諦めないで「虎と黒豹」。
324に進め

382 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 16:58:54
質問継続

383 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 18:36:45
314でボケ返しだ!

384 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/14(水) 19:07:31
314でボケ返しだ!

385 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 01:03:26
324に進め

386 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/15(木) 04:18:39
「それからもう一つ聞きたいのだが」
眼鏡を掛け直して続ける。
「ん?」
あと他に何かあっただろうか?
「なに、大したことではないのだがな、庭の荒れようはどうしたのだ?
 爽やかな朝に縁側で伸びをする、というのは結構憧れた生活なのだが、庭に爆発跡のような穴があって驚いたのだが」
昨日まではなかったろう、と氷室。

……そうか、すっかり忘れていた。
残骸はジェネラルがうまく片付けてくれたようだが、さすがに庭に空いた航空機の爆発跡は隠しようが無い。
幸い殆ど垂直に突っ込んだから範囲は決して広くないが、その分穴は深かったはずで、その穴はまるで塹壕のようだ。
「うん? 何を意外そうな顔をしているのだ、縁側を通って気付かなかったわけじゃないだろう?」
「まあ……そうだけど」
実際なんと言えば良いのやら。
爆発の類があった、とすれば『普通は』気付いてしまう。
だからその類の、『事故があった』などの言い訳は出来ない。
ならば適当で尚かつ誤魔化せる話ってなんだろうか、不自然でなく、大穴が空いていて問題のない言い訳は。
「木を植えるつもりなんですよ」
桜が咄嗟に答えた。
「昨日ちょっと話したらライダーが一晩でやっちゃったんです、先輩の許可も取ってないのに、ノリノリで」
「ライダーさんがか? 意外だな」
そう言うことをやりたがる人とは思わなかったと感心している。
「何か良いところを見せたかったんですよ、久々の妹さんとの再会ですから」
桜がちらりと目配せしてくる。
話を合わせろと言うことか。
「そうだったのか、でも植えるなら小さい苗木だろ? もうちょっと端の方に掘ってくれた方が良かったな」
「あはは、そうですね」
「妹? ライダーさんに妹さんが居たのか?」
どうやら彼女とは会って居ないらしい。
「ああ、まだ会ってなかったんですね、昨日来たんですよ、それで迎えに行ったときにノインちゃんを見つけたんです」
「む、そうだったのか……それは悪いことをしたかな、再開に水を差したり邪推したり、それどころか気付かず眠ってしまって」
「気にしないでください、そう言うことを気にする人じゃ無いと思いますし」
それに眠ったのは遠坂の魔術のせいだし。

……なんだか無闇に話が広がっている気もするが、上手く誤魔化せたと思う。
昨日の行動の理由付けも一応出来たし、悪くはないだろう。
「じゃ、さっさと運んでしまおう、そこで二人を紹介するよ」
「うむ、そうしてくれると助かる」
三人でまとめて朝食を運ぶ。

台所から居間に向かうと


ほのぼの:「おなかすいたー」和やかな笑顔が迎えてくれた
カオス:空気が凍り付いていた

387 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/15(木) 04:19:50
317+324 で。
何かを閃いてくれるかもしれん。

388 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 05:56:01
324に進め
カオス

389 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 06:02:53
ほのぼの

390 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 06:50:12
ほのぼの

391 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 11:08:12
317+324
カオス

392 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 14:32:34
カオス

393 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/15(木) 19:12:16
カオス

394 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/16(金) 01:23:09
カオス

395 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/16(金) 14:03:58
317+324

ミルク
317再び なし
317+324 >>387>>391>>395
324へ進め>>381>>385>>388
314でボケ返しだ!>>383>>384

隣町
ほのぼの>>389>>390
カオス>>388>>391>>392>>393>>394>>395 決定

396 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/16(金) 14:05:07
間違い。
カオス>>388>>391>>392>>393>>394で決定

397 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/16(金) 18:34:14
324に進め

398 :ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2007/02/17(土) 00:40:45
「さてと……そうは言ったものの」

 どこを探したらよいのやら。
 俺は十字路の信号待ちの中そんなことを呟いた。

 後ろの道は今来たから選択肢は三つ。屋敷へ向かうの

に一番近い左の道、公園や繁華街に出れる真ん中の道、

それとも右に曲がって人気の無い廃工場を探してみるか

……。

「うーむ……」

 車のエンジン音が右へ左へと流れていく。信号はまだ

変わらない。

 問題は秋葉だ。もし見つかればどんな事を言われるか

分かったもんじゃない。「遠野家の長男が人前に立つ舞

台をよそにふらふらと遊び歩いて……」などと言うだろ

う、いや、必ず言うだろう。

 何とかして秋葉の目をかいくぐって二人を探さなきゃ

いけない。そのためには人通りの多いところや秋葉が学

校まで通る道を予測しなければならない。そのためには

……。

「よし」

 信号の明かりが赤から青へと変わる。
 俺は、


出戻り太郎:左に曲がった

遊び屋将太:直進すった

家なしゴンザレス:右に曲がった

399 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 03:50:47
出戻り太郎

400 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 03:54:18
家なしゴンザレス

401 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/17(土) 05:19:26
怪しきは廃工場方面てことで 家なしゴンザレス

402 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/17(土) 05:20:17
士郎達が台所で軽く歓談をしていた時間。
今では和やかな朝の光景が広がっていた、幾分人数は多かったが。

例えば、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトと三枝由紀香は縁側で歓談していた。
普段の習慣からすれば少し早い朝食になりそうではあったが、台所から流れてくる香りは食欲を刺激して止まない。
例えば、遠坂凛は低血圧が災いして慎みと言う物を発揮しきれず、そこを蒔寺楓にからかわれたりしているが、反応はどうしても鈍い。
例えばイリヤスフィール・フォン・アインツベルンは弟と思って止まぬ衛宮士郎が昨夜連れ帰った少女、ノインと楽しげに朝のテレビを眺めている。
殺伐としたニュース番組が多い中、ほのぼのとした番組は希少だった。
例えばセイバーとジェネラルは、少し離れた場所で今後のことについて話し合っている。
一般人もいる中での話であるため、話そのものだけでなく居間の人間達の気配に気を払っている。


「ぬー……どうしても我慢できない」
そんな中ぽつりと、藤村大河が呟いた。
「何がです?」
急須のお茶を配りながら、ライダーが問う。
「士郎のことだから食べるときには紹介してくれると思うけど、シャリフさんに、ノインちゃん? 名前だけじゃなくて二人ともちょっとでいいから自己紹介して欲しいの」
我慢できないのは好奇心と不信感のようだ。
物腰を見る限りでは怪しい人物ではないが、何しろここ数日で怪しい人物(あとシベリアトラ)の魔窟と化した衛宮邸である。
被保護者として大切に思っている士郎のことを信じてはいるが、どうしても落ち着ける物ではなかった。
食事を美味しく頂くためにも、気持ちの整理は早い内につけておきたかったというのもある。
「何と言われても、私は妹ですよ」
そういう話にしてある。
「うん、それは二人の姿を見てれば何となく分かるのよ」
実際の話、これは大嘘であるが、信じるに足る程度に二人はよく似ていた。
服が同じ物、という事もあるだろうがそれだけではなく雰囲気も似通っている。
「でもこの時期に突然訪れるというのはタイミングが……凄いと思うのよ」
タイミングが悪い、とは言えなかったし言わなかった。
久々の再開なのだ、という気遣いもある。
「確かにこの来客の多い時期に姉の元を尋ねる、というのはタイミングが悪かったとは思います」
ぺこりと軽く頭を下げる。
「あ、そう言うことを言いたいんじゃなくてね、何で来たのかなーって思っただけよ、海外からだから、時間もお金も結構かかるでしょ? 何かあったのかなーって」
ほら、里帰りとも違う物だし、と理由をボソボソと挙げていく。
「いえ、別に理由はないんです、ただたまには会いたいな、とアメリカから」
けろりと答えるが、内心は冷や汗が滴っている。
「ふうん? アメリカからなの? ライダーさんはギリシャ出身じゃなかったっけ?」
「……ええ、そうですよ」
その問いはライダーが答えることにした。
昨日打ち合わせた通りであるが、こういった演技は苦手だと彼女自身は思っている。
「暫く前になりますが、ある事件で地元に居ることが難しくなりまして、エーゲ海に別れを告げたのです」
少しだけ棒読みのような言葉遣いと内容に胡散臭さを感じながらも、僅かな眠気がそう言った疑問を洗い流した。
とはいえ、少しだけ事実は混ざっているから、彼女の表情は苦い。
神話に曰く、メデューサはその美しさ故アテナに恨みを買い、孤島へと移り住んだという。
「ふうん……じゃあその事件については聞かない方が良いわね」
「ええ、そうしていただけると助かります」
ライダーは内心で一息つく。
拙い演技ではあったが、どうにか誤魔化せた、と。
少し眠気のある朝とはいえ、誤魔化せたのならば誤魔化せたという事実は残るから、再度追求されると言うことはないだろうと安堵する。
「それじゃあ、次はノインちゃん」
ずい、とテレビを見つめる二人に近づく。
「なんでまた士郎が連れてきたのか話して貰えるかな?」
出来るだけ優しく、顔を近づけて言う。
「ん? 街にいたら士郎がこの家に連れて来たんだよ?」
テレビから視線を話さず答える。
ひき、と空気が凍り付いた。

ノインの言葉に間違いはない。
だが、色々と修飾語が省略されていた。
それ故にか、居間に居た全員が同時に似たような誤解をして。
それ故にか、ほぼ全員の動きが止まっていた。


「……ん? どうしたんだみんな」
その言葉に固まっていた面々が動き出す。
最初に動いたのは――


タイガーストライク:「し、しろー! アンタまさかー!」やはり虎ッ!
無慈悲で無情で情け無用:二人のライダーがコンビ攻撃をッ!
凄まじい気合の一撃で花と散るんダ:ルヴィアが抱きついてきて――?

403 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 06:22:02
家なしゴンザレス
タイガーストライク

404 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 07:16:40
タイガーストライクで

405 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 07:19:54
こういう状況でこそ真っ先に再起動するのは虎!!
―――と、普段なら言うが、此処は敢えてダブルライダーだ!!

無慈悲で無情で情け無用

406 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 07:27:58
凄まじい気合の一撃で花と散るんダ
ルヴィアが抱きついてくるんだぞ! これを選ぶしかないだろ!

例え次の展開がバックドロップだったとしても!

407 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 08:58:36
家なしゴンザレスとタイガーストライク

408 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 10:45:56
凄まじい気合の一撃で花と散るんダ

409 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 11:40:22
凄まじい気合の一撃で花と散るんダ

410 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 11:41:16
324へ進め
家なしゴンザレス
タイガーストライク

411 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 13:22:55
タイガーストライク発動!

412 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/17(土) 13:26:27
タイガーストライク!!

413 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/19(月) 04:52:46
最初に動いたのはやはり虎ッ!
ノインに寄りかかるような膝立ちの姿勢そのままに跳躍して飛びかかる。
「膝立ちのままの姿勢でジャンプをッ?」
先程から居間にいた全員が驚きの声を上げる。
そんな中飛びかかられるであろう衛宮士郎は、愛すべき家族のそんな姿を受け入れてしまったことに気付いて「ああ、俺も精神的に成長したな」とぼんやりと思った。

だが、そんな感慨に浸っている余裕はない。
今手元の盆に乗せられているのは味噌汁である。
簡単な衝撃で中身を溢して大変な事になるであろう事はすぐに想像できる。
咄嗟に身を屈めて茶の間の脇に盆を置く。
それは結果として回避となった。
急に動いた為にお椀の一つから汁が溢れかけ、表面張力で踏ん張って戻った。

ぎろりと方向を修正する。
「ふ、藤ねえ、目が据わってるぞ?」
それどころか息を荒げて前屈みになり、両手を頭の高さまで上げて今にも襲いかかろうとしている。
「しーろーうー、とうとうやったわね……」
ふふふと含み笑いを漏らしながらじりじりと間合いを詰めてくる。
「な、何のことだ藤ねえ? 良く分からないが誤解だと思うので何をどう考えてどういう答えになったのかを、順序立てて分かるように言ってくれ」
噛んで含めるように距離を離しつつ宥めかける。
「ええぃ、わからいでか、神妙に縛につけーい!」
って、早ッ!
しかも部屋の端に追い詰められてミル・マスカラスばりのフライングクロスチョップは、どうにも避けようが
考えている途中で喉に交差した腕が直撃した。
呼吸が止まる。
そしてそのまま二人して倒れ込む。
「いてて……」
呼吸が戻り、目を開けると、思い切りマウントポジション状態でのし掛かる藤ねえの姿があった。
なんだか今にも殴られそうだ。
「藤ねえ、事情を説明してくれ、頼むから」
「必要?」
なんだかもの凄いドス効いてます。
今すぐにでも黒いオーラとか放ちそうです。
「必要、俺には何も覚えがない」
ふぅーと溜息一つして人差し指を立てる。
「いい? 士郎、誘拐って犯罪なの、未成年者略取なの、法定刑は三ヶ月以上七年以下の懲役なの、ここまでは分かる?」
「勿論」
法定刑云々は知らなかったけど。
「じゃあ何でそれをやっちゃうの!」
「……藤ねえ、それ誤解」
確かに誤解されやすい状況とか格好だったりするんだけど。
「騙されまっせん! 瞳ちゃんは切嗣さんの娘さんだしなのはちゃん達は遠坂さんの親戚さんだから良いとしてもこの子はどう考えても無関係の子でしょ!」
確かに保護者も居ないし、切嗣の娘だって言っても外見年齢的にはどう考えても無茶だしなあ……まあ、信じられている話も嘘なんだけど。
「順を追って話すから、とりあえず離れてくれ」
マウントポジションでは落ち着いて話しも出来ん。
呼吸が荒い藤ねえを、ライダー二人がテーブルまで引きずっていってくれた。

朝食は始まり、朝食の場で説明という名の軟禁が一段落する。
勿論説明の間は水すら飲ませて貰えなかった。
昨日打ち合わせたとおりの説明ではあったが、どこかに矛盾がないか、それを指摘されないか冷や冷やした。
「……なるほど、ね」
疑いの眼差しを崩さなかった藤ねえが目を閉じ、軽く溜息をつく。
この反応からすれば一応は信じて貰えたらしい。
「つくづく士郎って貧乏籤引くわね……」
「仕方ないだろ、困ってる子供を見捨てるなんてできないしさ」
「ま、そういう事情なら仕方ないわね……」
溜息をもう一度。


カンターレ:「それで、士郎は今日どうするの?」
マジョーレ:「それはそれとして士郎、もう一つあるんだけど」

414 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 05:34:36
マジョーレ

415 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 07:26:39
マジョーレ 新ネタがありそう。

もう一つは関って来そうな気がする。藤ねえが関るとストーリーが遅れる。

416 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 10:07:12
カンターレ
 
S S F

417 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 10:23:25
マジョーレ

418 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 13:01:20
マジョーレ

419 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 15:19:20
リーチの流れに逆らう!!
カンターレ

420 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 16:16:18
カンターレ

421 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/19(月) 17:02:03
マジョーレ

422 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/20(火) 23:05:03
「チンギスのマスターがどんな奴だったのかを知りたいんだけど」
「・・・分かった」
ライダーは足元に落ちていた手頃な長さの木の枝を使い絵描き歌を歌いながら地面に
マスターの姿を書いていく。


『モハメド絵描き歌』作詞・作曲ライダー
着ぐるみが一つありました あっという間にモハメド

所要時間わずか4秒、本当にあっという間に完成してしまっていた。
慎二の目に写るのはどう見てもでかいアフロをつけ丸々と太ったピエロの着ぐるみ。
「なあチンギスハン、念のために聞くけどこれは誰なんだい?」
「正真正銘俺のマスターだった男―の着ていた着ぐるみだが?」
「僕としては素顔とか名前とかどこから来たのかとかを知りたいのだけど」
「素顔とか名前?そんなん俺も知らん」
「なにぃ!」
「俺のマスターは相当の小心者だったらしくてな、召喚の時から死ぬ時までずーっと
着ぐるみから出てこなかったし名前も言ってくれなかった。正体を探ろうにも令呪の
効果でそれもできなかった」

うわー、なんてこったいと頭をかかえる慎二。このままでは質問一回分損してしまう。
と、ここである事に気付いた。
「チンギス、さっきの絵描き歌でモハメドって言っていたけどそれはお前のマスターの
本名じゃないのか?」
「あー、言い忘れていた。モハメドって言うのは俺がマスターに付けたニックネームだ。
普段からマスターと呼ぶのは色々とまずいからな」
「なるほど」
「ただ、マスターはモハメドと呼ばれるのを嫌がっていたけどな。本人によると、高貴な
血を引き継いでいる自分のイメージとかけ離れてすぎているからだと言っていた。
だから戦場では―、普段のうっぷんをはらす為に敵に聞こえるぐらいの大声でモハメドと
連呼してやった」
「うわ、酷いなお前」
「と言うわけで、俺の知っているマスターの情報はこれで全部だ。次は俺の質問の番で
いいよなシンジ?」
「あ、ちょっとまって」

慎二は先程までの会話を冷静に思い返してみた。
己のサーヴァントにすら自らの情報を与えないアフロピエロ姿のマスター、そんな奴が
本当に実在したのだろうか?常識的に考えてちょっと信じられない話だ。
しかし、情報を出し渋っての嘘にしては出鱈目すぎる。こちらを騙す為の嘘ならもう少し
マシな事を言えるはずだ。

以上の事を踏まえて慎二は言った。
【その頃の凛】
トイレの便座に座ったままで呼び出したサーヴァントは変った所が三つあった。
一つ目、上半身はタキシードだが下半身が半ズボンという姿で子供ぐらいの背丈である。
「変ーっ!!」
二つ目、魔方陣の上にうつ伏せになったまま一言も発しない。というか首から上が無い。
「変死体ーっ!!」
三つ目、背中に大きな瘤がありどんどん膨らんでいる。
「中で何か動いているーっ!!」
【選択肢】
僕にハボリムを汚せというのか:「奇妙な話すぎて少々驚いたけどさっきの話は信用する事にするよ」と言いつつ鼻血ブー。
思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから:「マスターが死んだ時に素顔を確認しなかったのか?」と言いつつ母乳ビ〜ム。
駆り立てるのはハボリムズ横たわるのもハボリムズ:「チンギス、君の話は全く信じられない」と言いつつ血尿ジョバー。
ハボリムあって:「マスターが男だというのはいつ知ったんだ?」と言いつつ血涙ダラー。

423 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/20(火) 23:07:37
僕にハボリムを汚せというのか

424 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 00:05:16
思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから

425 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 01:15:15
ハボリムあって

426 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 01:42:08
ハボリムあって

奴は自称女だったんでそこらへんはっきりさせときたいんだが。

427 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 04:28:52
ハボリムあって

428 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/21(水) 04:44:45
思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから

この辺の微妙な確認は重要だと思うんだ。

429 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/21(水) 04:53:42
御飯と味噌汁を一口。
好みの味で思わず感嘆の息を漏らす。

「ん?」
不思議なことに、藤ねえは一口も手をつけていない。
「藤ねえ、食べないのか?」
幾人かは既に食べ始めている。
話への興味よりも目の前の香りへの興味が勝ったらしい。
「それはそれとして士郎、もう一つあるんだけど」
威厳たっぷりに手を組んで言う。
「この子の格好は何よ?」
藤ねえがノインを指差す。
その言葉と行動で全員の視線がノインの格好に向いた。
ノインは頭の上に疑問符を出して首を傾げている。

うん、そうだね、すっかり忘れていたね。
いや、忘れていたわけじゃない、朝寝ぼけていただけか。

「昨日の段階で服がボロボロだったからな、ボロを着せたままってわけにも行かないだろ」
出来うる限り平静に答える。
気付いてしまえば怒る理由も大体分かった。
「それでシャツ一枚?」
「そうだよ藤ねえ、考えれば分かるだろ、シャツは肩で支えられるけどズボンは腰に固定する、サイズがあわなきゃどうしようもない」
血管がひくひくしている。
うん、怒る理由も理解したよ?
つまるところ下履いてないって事だし。
でもそれはさっき言ったような理由があったからだし。
確かに指摘されてみれば変ではあるよね。
でも昨日遠坂は特に反対とかしなかったよ?
桜は溜息一つついてたけど……あー、あれってもしかして諦めたって事か?
「そういうわけで今日はノインの服を買いに」
言い終わるよりも遙かに早く、問答無用の拳が入った。
「しーろーうー! だったらイリヤちゃんに借りるとかコンビニに買いに行くとか色々できたでしょー! そんなことをするとは趣味? 趣味ね!?」
「しゅ、趣味ってなにさー!」
思ったより疲労がたまっていたんだろうけど、とにかくそう言ったことに全く気が回らなかっただけで趣味とかそう言うことでは断じてない。
コレは訂正させておかねば沽券に関わる。
というか既に犯罪者を見る目つきで見られてる……死刑囚を見るかのような冷たい視線だ……
『あしたの朝には絞首台の階段を踏みしめる運命なのね、同情はしないけど』ってかんじの!
それは、断じて訂正させておかねばならない。
「ええぃ、乙女にそれを、そんな恥ずかしい事を言わせるか!」
だがそんな事情はお構いなしに首が前後に思い切り振られる。
『あ、やばい』
と思うのとそう変わらないタイミングで気が遠くなっていくのを感じる。
前後に振って意識を飛ばすと同時に首、締めてないか?
う、目の前が暗くなってきた。


ブラックアウト:そのまま意識が落ちた
レジスト:「藤ねえ、お、ち、つ、け……」話を聞いて貰うために腕を掴んでなんとか抵抗する
フォロー:「あの……そ、それは私がしたんですけど」桜がフォローに回ってくれた

430 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 05:04:19
ブラックアウト

431 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 05:09:12
レジスト
ここら辺で虎を目一杯大暴れさせておかないと……戦いが始まったら必然的に居なくなっちゃうし。

432 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 08:29:26
思い通りにいかないのが世の中だなんてハボリムたくないから
+
レジスト

433 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 11:01:33
レジスト

434 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 11:09:43
ハボリムあって
レジスト

435 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 12:21:29
フォロー

436 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 14:01:43
レジスト

437 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 16:04:59
ハボリムあってでとどめ
にしてもどんだけハボリムが好きなんだよミルク作者!あんた絶対ハボリムに吹き矢装備させてたクチだろ!www

438 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 17:32:21
レジスト

439 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 17:36:04
ミルクに投票しようと思ったら終わってたよorz…。
っていうか、ハボリムってなんだ?

440 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 17:36:32
>>439
ペトロクラウド

441 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/21(水) 17:59:23
>>440
>>ペチロクラウド

それをヒントに調べてみた。タクティクスオウガの登場人物か。
情報提供サンクス。

442 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/22(木) 13:59:01
ミルクの人は選択肢が趣味丸出しだから困る、抱いて!

443 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/22(木) 20:29:24
タクティクスオウガとはいい趣味してる。

444 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/23(金) 04:42:35
「藤ねえ、お、ち、つ、け……」
薄れ始めた意識を総動員して腕を掴んで抵抗する。
「ええぃ、抵抗するかこの色魔!」
「人聞きの悪いことを……言うんじゃ」
拮抗している。
単純な力なら勝っているだろうけど、このマウントポジションの体勢はまずい、上手く力を入れられない。

「間桐嬢、いつもこうなのかあの二人は」
平然と食事を続けながら質問する。
「ははは……時々ですよ、どっちかが素っ頓狂な事をしちゃって喧嘩になっちゃうんです」
「ああ……成る程、先生にしろ衛宮にしろ何となく分かる、特に衛宮は普段から自己献身の度が過ぎるからな……」
どこか抜けていたとしても不思議はないか、と続ける。
「そうですね、誰かがそんなに凄いってことは無いことですからね、それに喧嘩するほど仲が良いって言葉もありますし」

人の精神を杯に例える思考法がある。
どのような人間もその杯の形は変わらないとする物だ。
もしかしたら杯の大きさも少しは違うのかも知れないが、それとてそう変わる物ではない。
普通の人間を台座に置かれた杯だとすれば、天才、奇人と呼ばれる類の人間は傾けられた杯だ。
一部は深くなるが、それ以外の部分は逆に浅くなる。
彼女はそう言っているのだと言うことをきちりと理解した桜の表情は慈愛に満ちている。

「あ、あの……二人、止めないんですか?」
「む、由紀香、不安なのか?」
「う、うん、なんだか二人とも全力で喧嘩してるように見えるんだけど……」
「さすがにそれはあるまい、兄弟のような二人なればある程度加減はしているだろう」
実際の所は全力なのだが。
「なに、心配はありませんよ」
二人の会話にセイバーが参加する。
「兄弟……家族というのは時々喧嘩するくらいが正常だと思いますよ、喧嘩も無くなったらそれは寂しい物です、互いを無視しているのと変わりませんからね」
ま、喧嘩ばかりというのも多少問題ですがと、少し寂しげに続ける。
「でも、兄弟喧嘩はいけないと思います……」
「なに、取っ組み合いをしろと言っているわけじゃありません、互いに意見を戦わせて切磋琢磨できると言う意味でも、必要だと言うことです。
 ……まあ、今回の件は士郎君が迂闊だったとは思いますがね」
「あの、なのはちゃんと、フェイトちゃんも喧嘩、するんですか?」
「……ええ、時々は」
「しますよー」
二人が笑みを向ける。
実際二人が全力で喧嘩をすればこの家、どころか近隣区画位はまとめて吹き飛ぶだろうが。

「ぜはーっ!」
筋力の限度を超え、倒れ込む。
のし掛かるようにぐったりと身を寄せ合って息を乱すその姿は、見ようによっては事後のようで非常にエロチックである。
「……士郎、反省した?」
身を寄せたまま聞く。
「誤解ではあるけど、誤解されるようなことをしたってことは反省する……」
「ん、それでこそ士郎」
「……それはそれとして、本気で首を絞めるのは良くないぞ、藤ねえ」
「……それは反省するわよ」
胸元で少しだけ頬を膨らませて返答するその姿は少女の仕草とそう変わらない。

「なるほど、すぐに仲直りしたな」
「いつものことですから……それはそれとしてあんまりくっついちゃダメですー!」

その後は特に大したことはなく、朝食の時間は終わる。

445 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/23(金) 04:43:44
見事に綺麗に食べ終えた皿の一群を満足げに台所へ運んでいく。
こういう風に綺麗に食べて貰えると洗う方も嬉しい物だ。
桜も嬉しげに流しに水が張られるのを待っている。
「こういう風に食べて貰えると、作る方も嬉しいですよね」
「そうだな……ところで桜、今日の御飯いつもと微妙に味が違ってたみたいだけど、新しい米に変えたんだっけ?」
この家でいつも炊いているのは標準米だが、この前藤村組からお裾分けして貰った新潟産の米があったはずだ。
「あ、気付いちゃいました? お米はいつもの通りなんですけど、テレビでやってたので炊くときにちょっとお酢を入れてみたんです……ダイエットの効果もあるらしいので」
少し顔を赤らめながら蛇口を捻って水を止める。
「ああ、成る程、でも気にすることはないと思うぞ?」
桜に限らず、我が家の女性陣は別に太っているわけではない。
まあ、女性というものは得てして過剰に気にする物らしいが。

「さて……」
皿を洗いながら考えに沈む。
気付いてしまえば、あの格好でノインの服を買いに行くというのはできない。
朝食の時に言われて助かったと言ったところか。

とにかく、こういう事になれば一人で買いに行くか、誰かに服を借りるか、と言うことになる。
かといって女の子の服を一人で買いに行く、というのは避けたい。
ただでさえ色々言われそうな状況なのに一人で女の子の服を買いに行ったら何を言われる事やら想像するのも恐ろしい。

つまり誰かに服を借りるという事になる。
では誰が適任だ?
あのサイズの服ともなれば、イリヤが適任だろうが、替えの服があるとすればあの城だろうから取りに行くというのは止めておこう。
と、すれば――


ウサギに水:桜は物持ちが良さそうだ、聞いてみよう
犬にたまねぎ:遠坂は思い出にと取っておきそうだ、聞いてみよう
猫に小判:三枝さんは兄弟が沢山いるって聞いたことがある、借りられるか聞いてみよう
虎に翼:藤ねえならなんか持っていそうな気がする、聞いてみることにしよう

446 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 05:29:56
猫に小判

447 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 06:49:58
ノインぐらいの年頃っつーと桜は遠坂家から間桐家に引き取られる前後くらいじゃないか?っつーことで服があるかどうか怪しいので×
凛の服はまず間違いなくマーボーの愛のこもったものなので却下
三枝さんは本人の服じゃなくて兄弟の服じゃあなぁ……もとい、三枝さん客人なので、そういう事は士郎も頼みづらいだろう。
よって虎に翼

448 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 08:11:55
猫に小判

449 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/23(金) 12:10:24
ウサギに水

前の選択肢にも桜が出ていたので何かあるのだろう。

450 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/02/23(金) 12:14:13
慎二には先程の会話で気になる点が一つあった。
なぜライダーが着ぐるみの中身が男だと断定できたのかという事だ。
その事を確認する為に質問を続行する。

「チンギスちょっといいかな?」
「なんだ?」
「さっき君が言った事を要約すると、『着ぐるみの中に入っていた男が何者か全く分から
なかった』という意味に取っていいんだよね」
「ああ、大体それでいい」
「じゃあ着ぐるみの中の人物が男というのだけは分かった訳だ。その辺りについて詳しく
教えてくれないか?」
「分かった、―あれは俺とモハメドが敵マスターと戦った時の事だ」

目を閉じて数日前の出来事を回想するライダー。
しかし、この外伝がすでに回想なのでこれ以上回想を重ねると物語の進行に支障をきた
してしまう。
よってライダーの回想は36倍速でお送りいたします。

『長い石段を登り頂上へと辿り着いた俺達はそこで酒を飲み交わす数人の男女を―、
宴会をしている一般人の男達に襲い掛かるモハメド―、
空手・暗殺術・柔道というゲッターチームの様な組み合わせにたこなぐりに―、
しかたがなく男達の相手を代わってやる優しい俺―、
モハメドは残っている女に狙いを代えながら言った―』

「『心配するなライダー、いくら私でも女相手に敗れはせんよ』と。この時俺はようやく
自分のマスターが男だと確信したわけだ。シンジ分かったか?」

回想終了と同時に目を開け慎二に確認をとる。
慎二は―――――――――――ほとんど聞いちゃいなかった。
口から泡を吹いて地面にぶっ倒れている慎二。ライダーが回想に入ると同時に謎の発作
が襲い掛かりその場に倒れこんでいたのだが、気付かれる事なく回想が終わるまでの間
ずーっと放置されていたのだ。

「おい、シンジどうした!ドーピングの副作用か!?」
声を掛け頬を叩き意識を確認する。
すると突然慎二の目がカッと見開かれ、次の瞬間体中の穴という穴から液体が噴出した。
目から血涙、鼻から鼻血、口からヨダレ、乳首から母乳、チンコから血尿。
そして液体の噴出に合わせてビルドアップした筋肉が空気の抜けた風船の様にどんどん
しぼんでいく。

「なんじゃこりゃー!!」
奇妙奇天烈な展開によってパニックに陥るライダー。
しかし腐っても英霊である。すぐに落ち着きを取り戻し慎二の症状を観察する。
「うむ、どうやら体液の放出によって肉体がしぼんでいるみたいだな。これは間違いない。
ならば穴を塞げばおさまるはずだ、たぶん」
そう言い両手で慎二の目と鼻を塞ぎ様子を見る。
結果血涙と鼻血が止まったが、他の場所から人間の限界を超えた勢いでドバドバと体液
が流れ出したのでトータルでの症状は変化が無かった。

「駄目か、ならばこうだ!」
今度は片手で口と鼻を塞ぎもう片方の手で目を押さえる。そして足を使い―、
【その頃の凛】
変死体から伸びる瘤はついに背中を引き裂き、中から一人の人間が現れた。
赤い服、ツインテール、黒ニーソという出で立ちは正に―、
「ち、血まみれな、わ、私?」
「今晩は、クソまみれな遠坂凛。私はサーヴァント・アサシン、令呪の契約によって
貴方に従いましょう」
「え、えーとじゃあさっそく命令していいかしら?トイレットペーパー無くなったから
新しいの持って来て」
【選択肢】足を使い?
ほったゆみ:一番排出量が多いチンコの根元を踏んづける。
大場つぐみ:母乳が出るのは明らかにおかしいので両膝で胸を押さえつける。

451 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 14:55:11
虎に翼
大場つぐみ

452 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 18:03:55
つか、今思ったけど桜や凛の選択肢って致命的なものばかりな希ガス。
つー訳で、猫に小判だな。
ミルクはほったゆみ。作者は流石にタクティクスネタは飽きたのか。

453 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/23(金) 21:56:16
大場つぐみ

454 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/24(土) 01:50:12
ウサギに水
ほったゆみ

455 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/24(土) 02:29:04
虎に翼
ほったゆみ

456 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/24(土) 05:51:09
猫に小判
ほったゆみ

457 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/24(土) 07:38:38
ウサギに水
ほったゆみ

458 :17分割:17分割
17分割

459 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/24(土) 21:04:23
猫に小判

460 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/26(月) 03:15:30
……多少、気は引けるが、三枝さんは兄弟が沢山いるって聞いたことがある。
貸してくれるかは別として三枝さんならば確実に持っているだろうし、借りられるか聞いてみよう。

「三枝さん」
「あ、はい、どうしました?」
縁側で日向ぼっこをしている三枝さんに声を掛けた。
「あ、うん、悪いんだけどさ……三枝さんの服、貸して貰えないかな」
「え? ふ、服、ですか!?」
慌てている。
ボタンが取れていたり、薄切れしている部分があるのかと服を軽く引っ張ってちらちらと見ている。
そして段々と顔が赤くなっていく。
服を貸せというのを着ている服、と勘違いした場合の反応としては怒り出すかこうなるかだろうが、それは勘違いだ。
「あ、いや、そうじゃなくて、えーっと、そう、ノイン用にさ、古着とかあったら貸して貰えないかな……って思って。
 その、ほら、買いに行くって言っても流石にあの格好じゃどうかと思うし」
「あ……」
掌をポンとあわせる。
「勘違いしちゃいました」
「いや、その、言い方も悪かったし、こっちもゴメン」
「えっと、こちらこそ」
互いに頭を下げる。
その姿に、ちょっとだけ笑みがこぼれた。
「それで、良いかな? 服」
「あ、はい、良いですけど……ちょっと時間かかりますよ? 歩きですから」
ちらりと居間の時計を見る。
まだ朝は早いが、時間がかかるのは悪い気がしたらしい。
「うん、別に急がなくてもいいよ、こっちが頼んだことだし」
「それじゃあ、その……家に一回戻りますね」
「うん、ありがとう」

「急ぐのなら私が連れて行っても良いのですが?」
「シャリフさん?」
そう言ったのはライダーだった。
いつ運び込んだのか、土蔵から大型のバイクを運び出している
「昼の間に街の状況をちょっと知りたいから、街の案内もして欲しいのだけど」
「は、はい、別に構いませんけど……」
乗れるのかなあとか、いいのかなあと、不安そうにそのバイクを見つめる。
「三枝さんがいいのなら、頼む」
「えっと……その、大丈夫ですか?」
「安心して、安全運転よ」
まあ、しっかり捕まってもらうけど、と続けると、ヘルメットを放る。
土蔵の中に長い間放置されていたそれは、少しだけ埃っぽい。
「あー……ちょっと待っててくれ、何か拭く物を持ってくる」

ヘルメットを軽く拭いていると、ふと気付く。
「あ、これバイザー付いてるんだ」
小気味の良い音と共に遮光バイザーを引き出す。
太陽に翳してみると、眩しくない。
ついでに顎下のベルト部分も確認、ちゃんと作動する。
「うん、コレで大丈夫だと思う、被ってみてくれるかな?」
ひょいと手渡す。
「えっと、こう、ですか?」
ちょっと頭のサイズが大きめだったが、ベルト部分を調整してあわせた。
「うん、大丈夫そうだ、似合ってるよ三枝さん」
「えっと……ありがとう」
ヘルメットが似合っていると言われて、どう答えたらいい物か、とりあえず苦笑いを浮かべた。

461 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/02/26(月) 03:16:17
道路までバイクを転がしていくと、ライダーがさっと跨る。
その姿は実にサマになっている。
「さ、乗って」
手で軽く促す。
「は、はい」
緊張した面持ちでヘルメットを被り、バイクの後ろに跨る。
「それじゃあ、行ってきます」
三枝さんが緊張したまま言う。
普段の習慣はそう簡単には抜けない。
「ひとまず大通りまで出るわ、しっかり捕まっていなさい」
「は、はい」
ぎゅっと捕まったことを確認する。
爆音が響き、後輪が一瞬空転して煙を放つ。
数秒のウィリーと共にバイクは衛宮邸の前から吹っ飛んでいく。
そのまま速度を殺さず数十メートル先のコーナーにターンイン。
突き出るようにサイドマウントされたミラーが火花を一瞬散らすのが見えた。
「うわ……」
その姿に目を丸くする。
足が抉れそうな角度とあの速度……ライダーはともかくとして、三枝さんは大丈夫だろうか。
自分で頼んだことだが、三枝さんのことがどうしても気になってしまう。
「……心配しても仕方ないけどな」
頭を一度掻いく。
ああなってしまっては自分に止められるわけではない、とにかく無事を信じる他はない。
帰ったら他の人は乗せないように言っておくことを心に決めて。

自室に置いたままの鍵のことを思い出す。
あれはどうするべきか。
新都の駅の近く、そこにあるアパートの一室の鍵だというあの鍵。
あの夜死んだ男は武器がある、と言っていた。
出来れば無駄にしたくない。
とはいえ、昼間の往来のなかで銃火器をガチャガチャと持ち歩くというのは問題があるだろう。
というか逮捕されるだろう、間違いなく。

「うーん……」
考えを次々と浮かばせて、軽くまとめる。
ライダーのあのバイク、かなりの大型だった。
全部は無理としても、あれなら拳銃の幾つかは運び込めるだろう。
他には……ジェネラルのあの部隊、あの部隊に配備してしまう、と言う手もあるだろう。
どれだけの火器かは知らないが、現存する火器ならば多少の戦力向上にも繋がるかも知れない。
なのは達の飛行を……ダメだな、昼間だし怪我人だし、あの子達に銃、というのはどうにも考えにくい。
勿論、自分が夜に行く、と言う選択肢もある。

……どうするにせよ、アパートが引き払われるまで放置して火器が回収されるのは不味い。
昨日の事件でテロだ何だと騒がれていることはテレビを見て分かった。
それと関連付けられてしまえばどうなるかは分からないが、大変なことになるだろう。


ライダー運送:ライダーに頼んでみようか
輸送部隊:ジェネラルに頼んでみることにしよう
日常の味:夜に行くことにして、今は日常を満喫しよう
遠坂先生:どうしたものか、遠坂と相談してみようか

462 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 04:32:13
ここら辺で少々【漢】が欲しいので―――

輸送部隊

463 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 04:46:41
輸送部隊

464 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 07:20:18
ライダー運送

465 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 14:11:32
輸送部隊

466 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 15:06:11
日常の味

467 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 15:46:49
輸送部隊

468 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 16:40:31
ライダー運送

469 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/02/26(月) 18:54:43
輸送部隊

470 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/01(木) 03:51:20
「うん、そうだな」
ジェネラルに頼もう。
英雄としての将、その兵力だから配備は出来なかったとしても、少なくとも回収は出来るだろうし、してくれるだろう。
「なにがそう、なのです?」
気付けば、すぐ後ろにライダーが立っていた。
視線は『妹』が走り去った先に固定され、瞳は輝いたままだ。
……羨ましい、んだろうなあ、やっぱり。
「ああ……うん、ジェネラルどこにいるか分かるか?」
「彼ならリン達と一緒の部屋にいるはずです……夜の対策を立てるのではないかと」
「ライダーは良いのか?」
自分が声を掛けられなかったことは良いとして、その事を知っているのならば参加するのではないかと思った。
「……私が居ても大した意見は出来ないでしょうし、それならばまとまった後の話を聞いた方が良いと言っておきました」
口元に笑みを浮かべてライダーが言う。
本心か否かはともかく、話し合いへの興味よりも外に居ることを選択したらしい。
「……そっか、ありがとな、ライダー」
「それはそれとして士郎、バイクのことなのですが」
「……あー、その、なんだ」
仕方がない。
「今日は、俺の自転車好きに使って良いから、それで勘弁してくれ」
「ぬ……わかりました」
いかにも不承不承と言った様子である。
普段ならば嬉しいのだろうが、流石に目の前でバイクに跨られては不満なのだろう。


適当な人数分の茶を用意して遠坂の部屋をノックする。
……返事はないが中でなにやら話している声が聞こえる。
「遠坂、入るぞ?」
そっとドアを開ける。

「そうだとするとこの辺り、か?」
ジェネラルが大量の黒点が打たれた地図の上にチェスの駒を乗せる。
「……その辺り? 潜んでいられるような建築物はなさそうだけど?」
「いえ、潜む気になれば警備が厳重なこの行政ビルは逆に安全ですわ、警備陣を味方と出来れば他の人間を排除できますもの」
「ぬ……それだって魔術行使の痕跡を見破られたらアウトじゃない」
「もしくは母集団の違いですかね? この周辺などどうでしょう、この辺りならば住宅街ですから潜むのも可能ですし」
「……なにやってんだ? みんなして」
「……士郎、いつの間に」
地図に注目していた遠坂が視線をこっちに向ける。
「いや、ちゃんとノックはしたぞ?」
「そう……で、何の用?」
「ちょっと昨日の……いや、今日のかな、相談があったんだ」
そう言って胸ポケットから鍵を取り出す。
「その鍵は?」
ジェネラルが問う。
「昨日の戦闘で手に入れた物で……詳しい経緯は省きますけど冬木の駅前アパートに武器を隠してあって、その部屋の鍵らしいんです」
「それ、本当?」
遠坂は顔色を変える。
それは当然か、自分の管理する場所に武器が密輸されていた、なんて話を聞いて平静で居るのは難しかろう。
自分にしても、この家に大量の武器が持ち込まれたら凄く嫌だ。
知らない間ならばともかく、知ってしまえば無視は出来ない。
「ああ、多分、今際の際に聞いた話だから嘘って事はないと思う」
「士郎君……殺した、んですか?」
驚いた、という表情を顔に貼り付けてセイバーが問う。
「いえ、違います、バーサーカーと戦っていたなら、雰囲気が変わった瞬間、ありませんでしたか? 追い詰めたら敵マスターは命も含めて供給したんです」
敵とはいえ、己のサーヴァントに命を捧げてしまった瞬間を止められなかったあの後味の悪さ。
それを忘れることは出来そうになかった。
「……ああ、なるほど、あの瞬間ですか、まさか命まで捧げていたとは思いませんでしたが、言われてみれば納得できます」
思い返せば、力を漲らせていたにも関わらず、消えかかっていた。
現代との縁が途切れた、と考えればあの事象も理解できるとセイバーが一人納得した。

471 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/01(木) 03:52:18
「そういえば二人はバーサーカーと戦ったのよね……」
「ええ、正体こそ不明ですが倒しました、マスターも死亡したのならば擬態、と言う可能性は無いと思います。
 ……それはそれとして凛さん、貴方の方も交戦したのではないですか?」
教会での治療のおかげか、既に見えなくなっている痣や擦り傷のことを思い出してセイバーが問う。
「ええ、戦ったわ、相手はセイバー、それもとんでもない速度で動き回る相手よ……音速の領域に達していたかも知れない」
「音速、ですか? それが常時可能な相手だとすれば……手強い相手ですね」
セイバーとて瞬間的な所作、一撃の最終到達速度ならば音速には達しうる。
だが常時音速で機動する相手だとすれば、戦闘そのものではともかく速度での勝ち目はない。
スピードを主体として戦術を構築するセイバーとしては出来うる限り戦いたくはない相手である。
「そうね、正直に言えば危なかったわ……教会が襲われたのよ」
「……よく助かりましたね」
目を丸くさせてセイバーが驚く。
「そうね、納得はできないけど、教会もサーヴァントを保有している事が分かったしね」
「な……遠坂、それって」
言峰と同じ事をやっているってことなんじゃないか?
そう続けようとした言葉を遮る。
「それは違うと思う……多分に勘だけどね」
「勘とはまた、随分とアテにならないことを根拠になさいますのね? 貴方も」
ジト目で呆れたようにルヴィアが言う。
「そうね、理屈を上げるとすれば、情報を比較的公開しているってことかしらね、暗躍する気なら情報なんて公開しない方が良いもの」
「確かにそうだな、この対バーサーカー計画にしても、教会からの情報に基づいているし、バーサーカーが確認された位置も正確なようだ」
斥候兵で痕跡は確認した、とジェネラル。
「信用するか否かはともかく、出来るだけあの教会には近づかない方が無難、か?」
「……そうだな、少なくとも自分のサーヴァントの情報は伏せていたのだからね」
諭すようにジェネラルがまとめる。
「……そういえば、なのは達も戦ったのよね?」
「まあ、そうだろうな、詳しい話は聞いていないが流石にあんな傷を自爆で負うのは間抜けすぎる」
なにしろ死んでいてもおかしくないほどの怪我だ。
詳しく聞くまでもなく戦いがあったと理解できる。
「戦った相手の話は聞いておいたほうがよさそうね、士郎、二人を呼んできて貰える?」
「あ、それは多分無理、居間で藤ねえ達と話をしてたから」
彼自身もそうだが、彼女たちも嘘をつくことに慣れているとは思えない。
日常から非日常への変換は出来るだけ少ない方が良いだろうと意見を言う。
「……そうね、それなら後で聞くことにしましょう……」
その意見を容れて言葉を切った後、はた、と気付いたようにルヴィアが言う。
「忘れていましたわ、ミスター、鍵の話に戻しましょう」
「あ、ああ、そうだな」
鍵を握り直すとちゃり、と僅かな金属音が響いた。

472 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/01(木) 03:54:07
「……成る程、それで私に、と言うことか、確かに適当な判断といえるだろう」
そう言ってから用意された茶を受け取り一口する。
少し温くなり始めていたが、乾き始めた喉に心地よいようだった。
二つほど盆に余ったままだが、それは余り気にしないことにする。
「はい、お願いできますか?」
「ああ、勿論構わぬとも、武器の配備など考えたこともなかったが……君達若人は日常は日常として享受するべきだと思うし、特に君は相手をするべき子供がいるのだしな」
子を育てる、というのは大事なことだ、と少し笑いながら言う。
「いいえ、私も付いていくわ、管理者として、そう言う現場には付き合うべきだと思うもの」
「私も付いていきますわよ、二人だけじゃ、ちょっと不安ですものね」
「では私も……」
「セイバーは留守番よ、一番重傷だったんだから、昼の間くらい回復に専念しなさい」
「しかし……話が事実として、下手をすればこの戦いの参加者と鉢合わせになりますよ? 貴方はこの地の管理人として知られた存在だ。
 そして相手の顔をこちらは知らない以上、追跡されることは想像に難くありません」
「確かにそうだけどね、でも、ここを攻めようって思うかしら? ただでさえ工房……とは言えない場所だけど、複数のサーヴァントが居るのよ」
この部屋だけでもジェネラルとセイバーが居る。
さらにキャスターが三騎とライダーが二騎。
リスク回避のために全てを攻撃に回せぬとしても前代未聞の戦闘力といえるだろう。
「だとしても人質作戦だってあり得るでしょう、ここには巻き込んではいけない人間が何人も居ます」
「それを言い出したらどこにも行けないじゃない、リスクは同じ筈よ、そして最悪の選択がここを放置することなんだから選択の余地はないわ」
「その点は確かにその通りですが、貴方が行くことはリスクを増すだけで何もならないでしょう」
「む……それは、そうかもしれないけど……」
「そうでしょう、行くのならばこの地で知られていない人物、つまりはルヴィアさんとジェネラルの二人で行くべきです」
その言葉を受けて遠坂があからさまに不機嫌になる。
対照的に笑みを浮かべたのはルヴィアだ。
「貴方のサーヴァントの言うとおりですわ、リスク回避は可能な限り行うべきですもの」
苦虫を噛み潰すような表情をした後、溜息を一つ。
「……仕方ないわね、セイバーの言うことは正論だし……でも、何があったのかは後で教えなさい」
「それは誓って」
人差し指を立て、片目を瞑って微笑む姿は、何とも優美だ。


恐らくこれで昨日の鍵の問題は一応解決、と言うことになるだろう。
安堵の息を一つ吐く。
……ライダー達が服を持って戻ってくるまではまだ少し時間があるだろう。

と、すれば。


バルバロッサ中央戦区:遠坂と話しておかねばならないことがある
背信への処遇:キャスターと話しておかねばならないことがある
レッセルシュブルング:なのは達と居間で話をしよう

473 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 05:34:32
背信への処遇

474 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 06:21:39
レッセルシュブルング。なのは可愛いよなのは。

475 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 09:13:13
背信への処遇

476 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 10:27:29
レッセルシュブルング

477 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 11:09:54
レッセルシュブルング
 
ほら、怪我の調子も診ないといけないし?
ょぅι゛ょだからとかでは無いですよ?
……ほ、ホントだよ?

478 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 11:23:08
レッセルシュブルングで。 477はお医者さんごっこがしたいと申すのか?

479 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 11:31:30
レッセルシュブルング

480 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 14:57:33
レッセルシュブルング

481 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 15:07:29
お前らそんなに幼女が好きか

482 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/01(木) 23:09:58
幼子を愛でるのは人として当然のことだ

483 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/03(土) 21:27:42
ttp://www.youtube.com/watch?v=gJgMNDLOhMQ エロく無くていいのでなのはで
これをやってください。

484 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/04(日) 04:50:01
なのは達と居間で話をしよう。
誰と話すにせよ三枝さんが戻ってくればノイン達と出掛けるのだ。
無理を言ってまで頼んだ以上それは決定事項。
どちらにせよあのままの格好では……あんまり構わない気もするが、女性陣が構うだろう。
なのは達は怪我人だから無理を言って連れて行くことは出来ないが、その前に同年代の女の子の服についての話くらいは聞いておいた方が良いかもしれない。

「とはいっても、なんと言って切り出せば良いことやら」
それが問題だ。
しかも途方もなく重要だ。
確かに買いに行くって言ったけど、どういう服が良いかなんて話題をどう切り出せと言うのだ。
話をすること自体は簡単だ。
直接言ってしまえばいい。
だが切り出し方はどうする?
ファッションを教えてくれとか、そう言った話を切り出すということには、どうにも経験がない。
何のかんのと言ったところで衛宮邸に常駐する面々は服装に気を遣っている。
飾り気がどうこう、ではなく、服装にも自分なりのポリシーとかを貫くのは立派だと思う。
そう、話をすることそのものは大したことではないのだ。
だが、女性の服、という領域は男が触れて良い領域ではない気もする、デザイナーとかは例外としても。


ぐるぐると思考が回転してエンドレスに回っていく。
回る中でも足は進むわけで、縁側に出て、居間までもうすぐに距離になる。
ええぃ、考えても仕方がない。
真っ正面から堂々と話をしよう、別に疚しいことは何もないわけだし。
「……よし」
両手で頬を叩き、少しだけ気合を入れる。

「にゃー」
居間では、藤ねえが後ろ抱きで抱きついてノインの頬を突いている。
嫌がっているわけではないがそう言うことをされた経験がないのだろう、戸惑っているように見える。
「やっぱりこういう子供の頬のぷにぷにーって感覚が良いわよねー、ほらほらみんなもやってみてー……はうーん、やっぱり良いー」
藤ねえは恍惚としている。
眼は輝いてるし突いていない方の頬には自分の頬をすりすりしている。
「むー……確かにこれは、クセになりそう……」
蒔寺は蒔寺で、隣に座るフェイトの頬を突いている。
「で、でもほら、蒔寺さんもとっても柔らかいですよ」
フェイトは反撃とばかりにぷにぷにと二の腕を突く。
鍛えられたしなやかな筋肉の中にある柔らかな感触は指先に心地よいようだ。
「む……確かにコレは……」
溢れそうになる笑みを堪えつつ頬を突く。
「んー、そういうものですかねー? 突いてみてもいいですか?」
「構わないぞ、私の頬とかが楽しめるかどうかは保証しかねるが」
そう言われても氷室に頬を突かれるがままのなのは。
人差し指をくるくると回しているが、どの位で突くべきか迷っているようだ。
胸に目がいってるように見えるのは気のせいだろうか。

485 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/04(日) 04:50:48
……なんというか、男が踏み込んでは行けない領域に思い切り踏み込んだんではないでしょうか。
頭を抱える、割と本気で。
「あら? 士郎、どうしたの?」
頬をすりすりさせながら藤ねえが話しかけてきた。
「あー……えっと」
果たしてこの領域に踏み込んでしまって良いのだろうか。
頬を叩いて入れた気合が雲散霧消していくのをとことんまで感じる。
せめて桜でも居てくれれば良かったのだが……いや、それでもダメかな。

……一度だけ深呼吸して気合を入れよう。


「あー、うん、その……今日ノインの服を買いに行くって言ってたのを覚えてるか?」
「えーっと……うん、言ってたわね、朝食の時に」
思い出したのか再び疑いの眼差しを向ける。
「うん、それでさ、どういう服が似合うかな、ってのをみんなに聞こうと思って、特に同年代の二人に」
「え? わ、私達ですか?」
明らかに狼狽える二人。
「うん、二人なら年も近いだろうから特に、でも俺は女の子のファッションなんてよく分からないから全員に意見を聞きたいな、と思って」
「確かに衛宮は疎そうだよな、そういうの」
にひひと歯を見せて笑いながら頬を突いている。
本格的に気に入ってしまったらしい。
フェイトは二の腕を突くのに飽きたのか、されるがままになっている。
「む、そっちだって似たようなもんなんじゃないのか、蒔寺」
確かに疎いってのは同意するけど。
「甘いぞえみやー、普段はともかく、キメる時はおしゃれさんなのだという展開が待っているのだ割と絶望的な確率で!」
「……ダメじゃん」
一瞬感心しかけたがあんまりアテになりそうもない。


黒豹の意見:それでも聞くだけは聞いてみようか 「それじゃあ、どんな服装が良いと思う?」」
本人の意見:本人の意見を聞いてみよう 「ノイン、どんな服が着てみたい?」
少女の意見:年が近い二人に聞いてみることにしよう 「なのは、フェイト、ノインにはどんな服が似合うと思う?」
冷静な意見:冷静な人の意見を聞いてみよう 「氷室、ノインに似合う服ってどういうのだと思う?」
大人の御意見:大人の意見を聞いてみよう 「藤ねえ、ノインに似合う服ってどんなと思う?」

486 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 05:43:35
流れ的に黒豹の意見で

487 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 06:28:57
少女の意見で。パンチラはありですよ。

488 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 08:53:24
冷静な意見

489 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 09:15:04
黒豹の意見

490 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 09:30:23
少女の意見
 
ここまでに切り捨ててきた選択肢(もの)の為にも。ここに来て、目先を変えることは出来ない。

491 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 09:31:19
会話の流れ的に自然だし、聞いてみるだけ聞いてみよう。

黒豹の意見

492 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 10:12:09
少女の意見

493 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 11:37:11
じゃあまだ誰も投票していない本人の意見で

494 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 13:42:24
少女の意見。ところで少女じゃなくて幼女だと思ってるのは俺だけか?

495 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 14:40:39
お約束という事で一票は入れておかないと。
大人の御意見

496 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 14:43:57
少女の意見

497 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/04(日) 15:31:25
黒豹の意見

498 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 01:11:00
少女の意見でフィニッシュ

499 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/05(月) 02:20:40
「少々痛いかもしれんが許せシンジ!」
ライダーは慎二の股間から滝のようにあふれ出す血尿を止める為、踵を使いチンコの先端
を押さえ込む様に踏みつけた。
これで、体液が排出される穴は乳首以外全部塞いだ事になる。
血尿として排出される分まで逆流し、さらに勢いを増す母乳。だが、乳首の穴の大きさ
は他の穴の十分の一にも満たない為全体としての体液の排出量はごく僅かなものとなり、
それに伴い肉体の萎縮も緩やかになっていった。

「計画通り、これこそ神の一手!」
碁石とか扇子とかを持った平安貴族あるいはノートとかリンゴとかを持った新世界の
神のごとき微笑みを浮かべ、ライダーは慎二の救命の成功を確信した。

だが、しかしそうは問屋がおろさない。

「うっ・・・ううん」
額に手を当てて首を僅かに振りながらゆっくりと起き上がる慎二。
ライダーの回想が始まると同時に視界がブラックアウトし、そのまま意識を失って、
それから自分はどうなったのか、そして意識を失っている間に何か情勢に変化は
なかったのか、どれぐらい自分は気を失っていたのか、これらを聞く為慎二はライダー
に声をかける。
「なあチンギス―ってお前何やってるんだよ?」

慎二がライダーのいた方に目を向けると両手を地面に付け頭を下げているライダーの
姿が映った。その姿勢はどうみても土下座である。
「チンギス、お前本当に何やって―」
「すまんシンジ、気絶したお前は全身から体液を吐き出しそのままではミイラになる所
だった。そして俺はお前を救うのに全力を尽くしたが―――――――――――失敗した。
許してくれ」
「いや突然そんな風に謝られても困るし。第一、筋肉は減ったみたいだけど僕はこの
通りピンピンしてるじゃん」
そう言って腰を左右にシェイクして元気一杯なのをアピールする慎二。

「あれ?」
違和感に気付いた。いつもなら腰のシェイクと共に太腿にペチペチと象さんの当たる音が
するのだがその音がさっぱり聞こえない。首を曲げて下半身を覗き込むと、そこには―、

「あ、あのー、チンギスさん。僕の象さんはどこにいったのでせうか?」
「血尿を止めるために強く踏んだら体内に引っ込んだ。こう一気にズボボっとな」
「へー、そうかー、無くなっちゃったのかー・・・・・えええええええええええ!!」
驚愕。それと同時に明かりの下で自分の全身を確認する為に遠坂邸の玄関扉の前へと走る。
そして蛍光灯の下で次々と明かされる驚愕の変貌の数々。

「このオッパイみたいな柔らかい膨らみはナンダー!!」
「たぶんオッパイで合っていると思うぞ。さっきまで乳首から母乳も出てたし。
出ようとする体液が実際に出た体液より多かった分がそのままそこに溜まったんだな」

「前髪が邪魔で前が見づらいし後ろ髪が邪魔でうなじが痒いんだけど!?」
「それはチンコが体内にめり込むと同時に一気にトコロテンを押し出すように伸びたんだ。
その時の光景はマジでホラーだった」

「おまけにワキ毛も無い!!」
「そりゃあ無いだろう。女にワキ毛が生えてたらおかしい」
「僕が女だって!?」
「ああ、さっきまではともかく今のお前はどっからどう見ても女だろ?」

決定的な一言を言われその場に崩れ落ちようとする慎二。
女になってしまってはもう自分のもう一つの夢、ハーレムを作る事すらできなくなってしまう。
【その頃の凛】
基本的に聖杯戦争のサーヴァントは召喚者であるマスターと似た存在になる。
とはいえどうして自分のサーヴァントが自分なのか。そして、自分自身がサーヴァント
ならば最初に出てきた変死体はどこの誰なのか。アサシンと名乗る彼女はどうして変死体
から出てきたのか。そんな事を考えながら凛は体に残る最後の不純物をひり出していた。
「早くしなさいマスター。遠坂凛ともあろうものがこんな場所でこんな時間にこんな
方法で私を召喚したと言う事はこの家にそれなりの相手が攻めてきているんでしょ?」
「あんたに言われなくても分かってるわよ!でも、もうちょっとだけ待って」
【選択肢】
銀様:そして慎二は笑った。
銀さん:そして慎二は泣いた。
銀師範:そして慎二は怒った。
ギン隊長:そして慎二は壊れた。

500 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 02:22:25
ギン隊長

501 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 04:27:51
銀様

502 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 06:54:51
ギン隊長

503 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 07:07:08
ギン隊長

504 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 07:46:22
銀さん

505 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 08:24:52
銀さん

506 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 22:21:51
銀さん

507 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 22:25:20
ギン隊長

508 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/05(月) 23:16:34
深く澄んだ闇夜を柔らかな月光が照らしている。
 武家屋敷風の木造建物にて月見をする男と少年が居た。
 すすきは飾られておらず、口を慰める団子も無く、
されど御酒はしっかりとトックリに溜めてある。
 時季ゆえ仲秋の名月とはいかないが二人は風情を噛み締めていた。
 
 言葉は無かった。少年の感性が告げているのだ。
 会話の始まりが終わりの始まりであると。
 男を見やると疲労の色が濃い。
 過去に視た背中は小さく見えて一抹の悲しみが込み上げてくる。
 朗らかに笑って自分に親愛を与え続けてきた巨人はいまや等身大の人間であった。
 昔は家に寄り付かなかった義父が留まるのは己のため。
 親交のあった藤村家や過去の知人ではなく、闘争を続けてきた仇敵でもなく、
 最期の間際に自分を選んでくれた事を誇りに思っていた。

 
 「士郎、僕は正義の味方だったんだ。
 でもそれも今日でおしまい。魔法も時間切れが来てしまった」

 「そっか。じゃあ今日からずっと一緒だな」

 「ゴメン、士郎。ずっとは無理だ」

 男はトックリに手を伸ばし御猪口へ透明な液体を流し込む。
 しばらくは静寂が夜を包んでいたが酒の力を借りて男は言葉を吐き出す。

509 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 23:17:47
ギン隊長でフィニッシュ

510 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/05(月) 23:18:28
「本当にロクでもないものだ、正義の味方なんて。
 悪徳に屈した外道は強く、悪そのものはそれを上回る強さだった。
 何度も辞めようとしたんだよ? 
 だけど止まれなかった。走り出した足は崖っぷちへ一直線」

 「だけど帰ってきてくれたじゃないか」

 「そうだね。士郎が居てくれたおかげだ。
 ……士郎、正義の味方になんて絶対になっちゃいけない。
 僕みたいになっちゃだめだ」

 力強く願う声に確かな意思を感じて士郎と呼ばれた少年は義父を見つめる。
 家事が出来ない父であった。
 だらしなく一緒に日向ぼっこするのが好きだった。
 助けを求める誰かの前で面倒、眠いなどと愚痴をこぼすのに
やっていた事は正反対の父であった。

 士郎はそんな姿を尊敬していた。
 自称、正義の味方であった父は、全てを失った自分に与えてくれたのだ。
 未来を、優しい家族を、暖かい家を、なにより生きる理由を。
 叶うならこの物静かな巨人のようになりたかった。
 今までにも切継みたいな大人になると言った事はある。
 その時は曖昧な笑みを浮かべて何も言わなかった。
 やめて欲しいと告げられて戸惑う。何故なのか。

511 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/05(月) 23:20:25
「士郎は幸せになってくれないかな?
 じゃないと安心して天国にも行けない」

 「そんな所行かなくていい。ずっと此処に居ればいい」

 少年は義父の服の袖を掴み懇願する。
 過去に数多、人々の命の絶える光景を見てきた。
 故にわかる、もう時間が無いのだと。
 助けを願う屍同然の人を見捨てて歩いた自分は救われた。
 自分は色んな人を見捨てて助けられたのだと義父に話せば、
 『それは自分の足で歩いて生きるのを諦めなかったからだよ』  
 と言ってくれた。
 幸せを望んでいい人間では無い自分に幸福たらん事を願う。

 少年のかすれた声に何かを感じたのか、男は
握られた袖の手を握り締めて話しかける。

 「約束、してくれないかな。
  正義の味方にならないって」

 義父の離しがたい暖かな手をつないで少年は答える。


A 約束する。正義の味方にはならない。(巻き込まれルート)

B 約束出来なかった。爺さんみたいな男になりたい。(自分で決めた道ルート)

512 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/05(月) 23:25:57
初投稿になる。みなさんどうぞよろしく。

骨組みがしっかりするまではシナリオは占有で。
特別な事情が無い限りこのまま完結を目指したい。

文章を見て三人称カメラ視点がおかしいとか
この部分の比喩表現はこういう風にした方がいい等のアドバイス大歓迎。

513 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 23:34:02
A

514 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/05(月) 23:55:56
>>512
くとぅるふをモチーフにした作品とクロスするのか
本家とクロスするのかは分からんけどワクテカしながら待ってるぜ。

選択肢はAで。

515 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 01:23:50
Bで

516 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 01:35:40
A

517 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 02:37:14
B

518 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/06(火) 03:16:04
「――――っ」

 はじめての白い光に目を細めた。
 まぶしい、と思った。
 目を覚まして光が目に入ってきただけだったが、そんな状況に馴れていなかった。
 きっと眩しいということがなんなのか、そもそも解っていなかったのだ。

「ぅ―――――お?」

 目が慣れてびっくりした。
 見たこともない部屋で、見たこともないベッドに寝かされていた。
 それには心底驚いたが、その部屋の白さと清浄さはオレには馴染みのないものなので、正直、居心地が悪かった。

「……どこだよ、ここ」

 ぼんやりと周りを見る。
 部屋は広く、ベッドがいくつも並んでいる。
 どのベッドにも人がいて、みんなケガをしているようだった。

 と、隣のベッドで、オレと同じように周りを見渡していた赤毛の少年と目が合った。
 どうやらオレと同じタイミングで目を覚ましていたらしい。
 特に気の利いた挨拶も思いつかなかったので、とりあえず目を逸らした。

 ――――窓の外。
    晴れ渡った青空がたまらなくキレイだった。

 それから何日か経って、ようやく物事が飲み込めた。
 オレがナニモノなのかようやく思い出せた。
 それでも、このときのオレは生まれたばかりの赤ん坊と変わらなかった。

 それは揶揄ではなく、まぎれもない真実であった。

 そもそも、オレは人間ではない。
 名前すら奪われた、虚無そのものである。
 強いて名称をあげるなら、アンリマユ、ということになる。
 アンリマユ―――拝火教における、悪性の容認者。言ってしまえば、悪の神様である。  
 もっともオレは神様なんて大それたものではなく、悪神扱いされていた、ただの生贄だったのだが。
 
 そんなモノがなんで現代日本にいるのかというと、聖杯戦争とかいう儀式のために呼び出されたからである。
 願いを叶える器である聖杯を賭けて魔術師と英霊であるサーヴァントが殺しあうバトルロイヤル。
 そいつにサーヴァントとして呼ばれたはずが―――いつの間にか聖杯そのものになっちまっていた。

 ところが、今回の聖杯戦争終了間際に、最後に残ったサーヴァントが聖杯をぶっ壊したのだ。
 そのはずみだろうか、オレは現界してしまった。
 だが、虚無であるオレはそのままでは人格もなく、何もできない。
 行動するには誰かの殻を被って、そのキャラクターを借りるしかなかった。
 そこで、その時偶然目の前をフラフラと彷徨っていた少年の殻を借りたのだが、
 そいつが死に掛けていたため、オレまで死に掛けてしまったのだ。

 そして、病院に運ばれて、このベッドの上、というわけである。

 ―――で、そのあと。
 聖杯もぶっ壊れたし、これからオレどうなんのかなー、なんてぼんやり考えていた時に、そいつはひょっこりやってきた。

519 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/06(火) 03:20:47
 包帯がとれて自分でご飯が食べられるようになった日に、その男はやってきた。

 しわくちゃの背広にボサボサの頭。
 おっさんというにはちょっと若かった。。

「こんにちは。君たちが士郎くんにアンリくんだね」
 白い日差しにとけ込むような笑顔。
 それはたまらなく胡散臭くて、とんでもなく優しい声だったと思う。
 ちなみに士郎というのは、オレの隣で寝ていたヤツで、オレの殻の元になった少年である。

「率直に訊くけど。孤児院に預けられるのと、初めて会ったおじさんに引き取られるの、君はどっちがいいかな」

 そいつはオレたちを引き取ってもいい、と言う。
 ……それは、とにかくうだつのあがらない、頼りなさそうなヤツだった。
 けど孤児院とそいつ、どっちも知らないコトに変わりはない。
 士郎はそいつのところに行こうと決めたらしい。
 それなら、とオレもそいつのところに行こうと決めた。

「そうか、良かった。なら早く身支度を済ませよう。新しい家に、一日でも早く馴れなくっちゃいけないからね」
 そいつは慌しく荷物をまとめだす。
 その手際は、オレから見てもいいものじゃなかった。
 で、さんざん散らかして荷物をまとめた後。

「おっと、大切なコトを言い忘れた。
 うちへ来る前に、一つだけ教えなくちゃいけないコトがある」

 いいかな、と。
 これから何処に行く? なんて気軽さで振り向いて、

「――――うん。
 初めに言っておくとね、僕は魔法使いなのだ」

 ホントに本気で、仰々しくそいつは言った。

「――――うわ、爺さんすごいな」
 コレが士郎の感想。
 で、オレはというと、
「――――へえ、アンタ、魔法使いだったのか」
 ……いや、下手に魔術の存在を知ってる分、額面どおりに受け取ってしまったのである。

 そうして、オレは親父の養子になって、衛宮の名字を貰った。
 衛宮杏里。
 かつて名前を奪われたオレに与えられた、新しい名前。
 自分に名前がある、というのが嬉しくて、何度も口にしたのを覚えている。
 そしてオレの兄弟となった衛宮士郎。
 オレに家族ができた、というのが純粋に嬉しかった。
 オレの内にある憎しみを上回るほどに嬉しかったのだ――― 


 正義の正位置:衛宮士郎視点でスタート

 正義の逆位置:衛宮杏里視点でスタート

520 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 03:30:12
正義の正位置
A

521 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/06(火) 03:30:37
初投稿です……ってなんかもう一つ新連載が始まってる!?
うーん、やっぱ止めといた方が良かったかな……などと思いつつプロローグだけ投下してみました。
新連載二つもいらないという人のために選択肢を追加します。

塔の正位置:連載終了

ツマンネという人やこれ以上連載が増えてもなあ……という人はこれを選んでください。


くとぅるふクロスの選択肢はBで。

522 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/06(火) 05:24:54
くとぅるふはクトゥルーならば正義の心と強さを持たねばデッドエンドだと思うのでB。
運命夜行はアンリがどうなっていくのかが見たいので正義の逆位置。

あと新連載は嬉しいっす。
自分も7スレ目からの比較的新参ですが、励みになったり対抗意識を燃やしたり参考になったりしますし。

523 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/06(火) 05:28:13
……というわけで、年が近いであろう二人に聞いてみることにしよう。
「なのは、フェイト、ノインにはどんな服が似合うと思う?」
「えっ……うーん、そうですねー……」
思っていたよりも早く話を振られ、微妙に戸惑いつつもノインの姿を見ながら口元に手を当てて考える二人。
その隣の黒豹さんが微妙に怒った表情をしているのはこの場では敢えて無視する……とはいえ、後で謝っておこう。

じ、と見つめ、その視線が絡まる。
「そうですねー……」
なのはが呟く。
「お肌が白くてつやつやしてますから、それに合わせて白服かなあ……? もしくは逆に黒系……かも」
「髪の毛と同じ赤系も入ってた方が良いかも、胸元のリボンとかそういうところで」
二人の言葉にふむふむと頷く。
ファッションのことはさっぱりだが、言われて納得できる話だ。
「じゃあズボンはどうだろう? やっぱり上下の色は揃えた方が良いのか?」
「……ズボンよりもスカートの方が良いと思いますよ?」
「ん……そうか」
まあ確かに、なのはもフェイトもスカート姿だし、そう言う物なのだろう。

「それじゃ、白系か黒系のスカートで、赤いリボンとか付いてる服、って事だよな?」
「はい、そうですね」
腕を組み、目を伏せ、ぐるぐると漠然とした話をまとめた結果、イメージは制服に固まった。
……貧困な己のイメージに若干へこむ。
だが、なんとなくイメージが見えたのだから、このイメージを守りつつ誰かに補足してもらえば珍妙な服を買わずに済みそうだ。
「うん、助かった、ありがとな、なのは、フェイト」
「いえ、こんな事だったらいつでもいいですよー」
二人が笑顔を見せる。

大凡のイメージが固まったところで、全員に細かな装飾品なんかの話も聞くことにする。
下着買えよと言う当然の意見から、トータルコーディネートなどというよく理解できないものまで、話は色々ありすぎて覚え切れはしなかった。
そうこうしているうちに道路の方から排気音が聞こえる。
聞き覚えのあるあの音は、ライダーのバイク、少なくとも同機種の音だと分かった。
「もう戻ってきたのか?」
ライダーと三枝さんがバイクで出発してから多分一時間も経っていない。
そう考えれば、偶然別のバイクが家の近くに来たのだろう……
とはいえ、そうそう無視はできない。
違ったら違ったで、また違う話も聞くことにしよう。

などと考えていたら、先程の音の正体は家の前で停車した。
ライダー……シャリフさんと三枝さんがバイクの上に跨っている。
「おかえり、二人とも」
「ええ、ただいま戻りました」
ライダーは平然とバイクから降りる。
だが三枝さんは顔を真っ青にして――


意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ):それでも無理をして微笑んでくれた
世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル):限界だったのか倒れ込んでしまった

524 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 07:13:04
正義の逆位置
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ)

525 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 20:16:47
世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル)

526 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 21:27:31
世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル

527 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 21:52:43
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ)

528 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/06(火) 22:21:01
くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ ( >>508>>510-512 )
A >>513 >>514 >>516 >>520
B >>515 >>517 >>521 >>522

運命夜行 ◆ujszivMec6 ( >>518-519>>521 )
正義の正位置 >>520
正義の逆位置 >>522 >>524

隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM ( >>522-523 )
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ) >>524 >>527
世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル) >>525 >>526

529 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/07(水) 00:04:37
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ)
正義の逆位置
B

530 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/07(水) 03:39:28
正義の逆位置
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ

531 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/07(水) 09:24:18
意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ)
正義の正位置

532 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/07(水) 12:46:08
正義の逆位置

533 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/08(木) 01:50:48
 ―――それから十年。
 オレは、衛宮杏里として、この衛宮邸で暮らしている。

 衛宮邸の朝は早い。
 何しろ、朝食が六時半に始まる。
 それまでに起きる事ができなければ、寝坊扱いである。
 で、枕元の時計の針は六時四十分を指していて。

 ―――要するにオレは寝過ごしたらしい。

「って、のんびり状況把握してる場合じゃねーッ!」

 何しろ我が家には、飢えた虎が居ついている。
 いつもの時間に食卓についていないと、
「杏里まだ起きてないの? 仕方ないなあ。じゃあ杏里の分のおかずはおねえちゃんがもらっちゃうね。ふっふっふ、寝坊する方が悪いのだ」
 と、こんな具合にオレの分の朝飯が無くなるのである。
 可愛い後輩である桜がわざわざウチまで来て作ってくれる手料理、食いっぱぐれるわけにはいかないのである。

 布団から飛び起き、制服に着替え、(所要時間三十秒)
 洗面所に移動し(十秒)
 顔を洗ってタオルで水気を拭き取り、(五秒)
 口を濯いで、(五秒)
 居間に向かって走る。(十秒)
 ジャスト一分。
「オレの朝飯は無事かーッ!?」
 と、居間になだれ込んだ。

「おや?」
 何があったのだろう。
 士郎が悶絶している。
 桜は慌てて水を用意している。
 藤ねえは何故か新聞を読みふけっている。
 オレの朝飯は―――ちゃんと用意されている。

「なんだ、無事じゃん。……お、今朝はとろろ汁があるのか」
 着席して、いただきまーす、と手を合わせる。
 士郎の席にあった醤油を借りて、とろろにかける。
「ま……待て……杏里……その醤油……いや、ソースは……」
 士郎が何やら呻いているが、気にせずとろろを飯にかけて口の中にかきこむ。
 むう、このとろろの粘りがなんとも醤油のピリ辛さと生臭さに調和して……

「げぶっ……! これ醤油じゃねえ!? ソースか? しかもオイスター!」

「ふははははははは!」
 ばさり、と勢いよく新聞紙を投げ捨てる藤ねえ。
「まさか士郎に続いて杏里までかかってくれるとは! みたか、朝のうちにソースとお醤油のラベルを取り替えておく大作戦!」
 わーい、と手を上げて喜ぶ藤村大河二十五歳これでも英語教師。

「こ、このアホン虎! いい年して恥ずかしくねえのかアンタ!」
「ふふーんだ、昨日の恨み思い知ったかっ!
 みんなと一緒になってお姉ちゃんをいじめる性悪兄弟には、当然の天罰ってところかしら?」
「どこが天罰だ! 思いっきり人為的じゃねーか! つーか士郎も先に引っかかったんなら止めろよ!」
「……いや、止めようとしたぞ。杏里が俺の言葉を聞かずに勝手に食べたんじゃないか」
 桜の汲んできた水を飲んでようやく士郎が回復した。
 あー、そういや、なんか呻いてたっけ。止めてたんだ、アレ。

「それじゃ、ごちそうさま。朝ごはん、今日もおいしかったよ桜ちゃん」
「ぁ……はい、おそまつさまでした、先生」
 いつの間にやら藤ねえは朝飯をきっちり食い終えていたらしい。
 ……ってオレの朝飯もきっちり平らげられてる!?
「あはは、杏里はまだ懲りずに私を虎と呼んだから天罰その2なのだ!
 それじゃあテストの採点があるから先に行くわね。三人とも遅刻したら怒るわよー」
 だだだだだー、と虎は走り去った。

「……士郎、朝飯余ってねえか?」
「すまん杏里。残りの食材は弁当のおかずにしちまったから余りは無い」
「……そっか」
「あ、俺の分のとろろはあるぞ。オイスター味だけど」
「いらんわっ!?」

534 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/08(木) 01:51:52
 ――――とまあ、朝にそんな事件があったので、オレは今朝ろくに朝飯を食えていない。
 いや、あの後士郎と桜からちょっとずつおかずを恵んでもらえたものの、二人とも、ほとんど食べ終えていたため本当にちょっとずつだった。
 そのため、二時限目が終わる頃にはほとんどガス欠になってしまったのだ。
 だからこうして、早弁をしてしまうのも仕方の無いことなのである。
「というワケなのでいただきます」
 ぱかり、と弁当の蓋を開ける。
 とたんに2年A組の教室に美味そうな匂いがたちこめる。
 ……ん? 教室?

「おーい、衛宮が早弁しようとしてるぞー!」
「何ー! どうりで美味そうな匂いがすると思ったら!」
「むう、これは衛宮特製弁当……!」
「知っているのか雷電!」
「うむ、かつて古代中国に現れたという伝説の弓兵、衛・巳矢は料理にも長け……」
「なあ、これってC組の衛宮の双子が作ったって弁当か?」
「俺は衛宮の家に通い妻してる後輩の娘が作ったって聞いたけど」
「通い妻の後輩だとー!? そんなものがこの世に存在するわけねー!」
「ふーん、これがあの子が作ったお弁当なんだ……」
「ほう、なかなか美味そうな弁当だな、衛宮」
「これってアレだろ? C組の生徒会長も虜とかいう伝説の弁当。アタシも一度食べてみたいと思ってたんだよねー」
「えーと。遠坂さん、鐘ちゃん、蒔ちゃん。そんなに人のお弁当覗き込むのは失礼じゃないかな……
 あ、でも本当に美味しそう」

 ……しまった。教室で開けるべきじゃなかった。
 一瞬にして弁当の周りに現れた欠食児童たち。
「つーか何だテメェら! どっから湧いた!
 あ、こら、そこ、勝手に摘んでいくんじゃねえ!
 ああ! テメエ! よりによって紅鮭を持って行くな!
 テメエら……いいかげんにしろー!!」

 こうして、士郎と桜の合作弁当は、クラスメイトと言う名のハゲタカ達に、三分の二を持って行かれたのだった。まる。



 ……昼休みである。
 四時限目が終わり、ようやく昼休みである。

「あー……ようやくまともに飯が食える……」
 とはいえ、弁当箱は既に空っぽ。
 昼飯はどっかで調達するしかないわけだが……

 吊るされた男の逆位置:学食で肉の味しかしないランチを食べよう

 女帝の正位置:購買で適当なパン買って適当な所で食べよう

 節制の正位置:生徒会室へ乱入して士郎に弁当を分けてもらうか

 恋人の逆位置:弓道場にお邪魔して桜に弁当を恵んでもらうか

 教皇の正位置:そうだ商店街へ行こう!

 女教皇の正位置:いっそ新都まで行こう!

535 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 01:58:31
 女教皇の正位置

536 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 02:17:18
女帝の正位置。

537 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 02:39:23
吊るされた男の逆位置

538 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 04:52:38
吊るされた男の逆位置
微妙に不吉なカードだがあえてJガイルの旦那

539 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/08(木) 05:13:06
節制の正位置で行こう
この双子が会長殿にどう思われているかの調査じゃ。

540 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/08(木) 05:13:55
「た、ただいま、です……」
立っていることすら難しいはずなのに、それでも無理をして微笑んでくれた。
「うん、ありがとう、三枝さん」
「ふ、服は、妹のを、持ってきました」
ヘルメット姿のままバイクの座席下からゆっくりと服を取り出す。
明らかにふらふらしているのに、気遣わせまいとしているのが分かってしまった。

……こんな状態で無理をさせるのはよろしくない。
実によろしくない。
朝まで五体満足だったのに今この瞬間はヘロヘロで。
そんな状態で普段通りさせるのは実に忍びない。
「三枝さん、ちょっと力抜いて」
言われるまでもなくふらふらで足にも力が殆どはいっていない。
「え、衛宮くん?」
足と首に手を回し、持ち上げる。
……顔が赤い、少し熱が出ているようだ、それに目が踊っている。
どうやらかなりの無茶をしたらしい。
「無理はしなくていいよ、なんというか、俺のワガママでお願いしたわけだし」
「え、ええっと、でも、その……!」
このまま布団まで運んでしまおう。
……そうそう、忘れるところだった。
「ライダー……シャリフさん、三枝さんは普通の女の子なんですから、緊急の時以外そんなに飛ばさないでください」
これは言っておかないとならない。
他にこうなってしまったりすると色々と問題はあるし。
昼間にスピード違反で逮捕されたら目も当てられない。
「わかったわ」
こくりと頷く。
意図が伝わったかはどうあれ、分かってくれたらしい。

庭を通って、昨日三枝さんが泊まった部屋……なのは達の部屋へ急ぐ。
とりあえず布団に寝かせて、水で冷やしたタオルとかで頭を冷やして、薬……はいらないな。
それから……全ての前にとりあえずは応援を頼もう。
「みんな、ちょっと手伝ってくれ」
「士郎、突然外に行ってどうし……!」
藤ねえ、絶句である。
他のみんなも似たような反応だ。
驚いたのは分かるけど、割と緊急事態なのです。

541 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/08(木) 05:14:42
焦りが伝わったのか、藤ねえは何か言いたげな表情のまま居間を出る。
洗面器とタオルが必要だって事を察してくれたらしい。
「なのは、フェイト、布団まだ敷いてあるかな? 敷いてなかったら一回敷き直して欲しい」
「は、はいっ!」
二人が立ち上がって走り出す。
「二人はとりあえず、着替えとか持ってないかな? 汗とかが酷いようなら着替えさせないといけない」
氷室と蒔寺にそれだけ言ってなのは達の後ろに付いていく。
靴は庭に放置して縁側に上がる事にする。
「衛宮、一体何があったのだ」
後ろを付いてくる二人に事情を簡単に説明する。
「買い物に行くときにノインの服がないから三枝さんに借りようとして、シャリフさんのバイクに乗せてもらったんだけど……
 ちょっと加減が分からなかったみたいで、多分重度の乗り物酔いとかだと思う」
乗り物酔いは重度になると危険だ。
冷や汗や頭痛程度ならばともかく、痺れや吐き気、それに伴う脱水症状なんて状態になれば点滴やらが必要になる。
「なるほど、そう言う状況を見たことはないが確かに由紀香はそういう面がありそうだ、サイズは少し違うが、私達の服ならあるぞ、取ってこよう」
納得してくれたらしい。
「……幾らアメリカ人でも大雑把すぎるんじゃないか、その……えーっと、シャリフって人」
「面目ない、俺の判断ミスだから責めるのは俺だけにしておいてくれ」
少し考えれば分かるだろうに。
ライダーの騎乗スキルや人知を超えた反射神経をフルに使ったバイクのテクニックは並の人間が繰り出せる範疇を軽く凌駕しているだろう。
ましてあの大排気量バイク。
おっとりとした三枝さんをあんなのに乗せるなんて間違っていたかも知れない……

部屋にはいると、二人が布団を敷き終えていた。
「二人とも、ありがとな」
それだけ言って、ヘルメットを外して横たえる。
「いえ、気にしないでください」
見た限り、汗はそう酷い物ではなさそうだ。
掻い巻きと毛布を掛け直し、藤ねえが持ってきてくれた、水の張られた洗面器にタオルを突っ込み、よく絞ってから三枝さんの頭にのせ、一息ついた。
「その、ごめんなさい……」
掻い巻きに口元を埋めながら三枝さんが謝った。
「いや、悪いのは俺だって、無理言って頼んじゃったし、それが原因でこうなっちゃったし……」

「よくわかんないけど、詳しい話は聞かせてもらうわよ、士郎」
詳しい事情を話したら藤ねえにしこたま怒られた、正座で。
「士郎ってば、目の前で困ってる人を助けるのは立派なんだけど、目の前じゃないところで起こる事に無頓着、と言うよりもちょっと想像力が足りないのが問題よね」
そうかもしれない。
考えればあんな大型バイクに三枝さんを乗せるってのはどうかしているってのは自分でも分かったはずだ。
「反省する……」
向き直って三枝さんに深々と頭を下げる。
「あの……私はもう大丈夫ですから……ノインちゃんと買い物に行ってあげてください」
「いや、そうは言っても……」
「本当に、大丈夫ですから」
む、押し問答になってしまった。


メルセデス:とは言っても、悪いのは自分であるわけで、せめて午前中くらいは看病しよう
クライスラー:こっちが折れないと、余計に気を遣わせてしまうかな?

542 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 05:55:29
節制の正位置
メルセデス

543 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 08:33:33
節制の正位置
クライスラー

544 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 09:23:30
女教皇の正位置
メルセデス

545 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 09:42:55
女教皇の正位置
クライスラー
 
三枝に気を遣わせちゃ本末転倒だ。
早くノインを可愛いく仕上げるとしよう。

546 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:30:12
女教皇の正位置
クライスラー

547 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:32:14
 「何で爺さんは正義の味方になったんだ?」

 士郎は約束を後回しにして静かに尋ねる。
 問われた男は金色の満月を見上げて逡巡したあと、
 過去の記憶に回帰する様にトックリの口を指先でなでる。

 「何故と訊かれてもねぇ……いっぱいあるよ。
  大きな理由は二つ。困ってる人を見てられなかったんだ。
  面倒な事嫌いな僕だけど、助けてあげたら嬉しそうに笑ってくれた。
  その時の笑顔を見ると嬉しくてね、辞められなくなった」

 米酒の澄んだ香りを堪能して酒を飲み干しながら。
 悔いる様に空いた方の手を握り締めて疲れた声で彼は語る。

 「助けられない人もいてね。
  自分の力が及ばないせいで見捨ててしまった事もある。
  段々辛くなってきたんだけど、それでも困ってる人がいる間は
  続けようかなって。気がついたらこんな年になってしまった」 

 一言一句聞き漏らすまいと、士郎は真剣に聞いている。
 何ゆえ自分の成りたい者がいけないのか思考する。
 考えを伝えるために声を出す。

 「爺さんは辛かったのか?」

 「辛かった、だけど助けたいんだ。
  困窮している人達が居なくなれば安心して
  余生を過ごそうと思ってたんだけど……ね」

 士郎は納得した。苦難の道を選んで欲しく無かったのだと。
 地獄の如き空間に幽閉された自分を助けてくれた彼はこんなに疲れているではないか。
 それでも義父の表情に後悔の色は無い。

548 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:33:45
男は御猪口を置いてもう一つの理由を告げる。
 憎しみを隠しきれなかったのだろうか、床に置いた武骨な手が曲がり拳に変わる。

 「それと、出遭ってしまったからかな」

 「何と?」

 「奴らと」

 短い答え。声は恐怖を纏い目に見えぬ畏れが士郎を襲う。
 聞いてはいけない類の存在にあったようだ。

 「さあ士郎、どうするんだい?」

 返答の時はきた。士郎の心は既に決っている。
 たとえ磨耗しようと、まだ見ぬ『奴ら』とやらも、自分の足を止める事は出来ない。
 絶対に。
 
 「爺さんはさ、ずるいよ。
  かっこよすぎだった、そんな事を鼻にかけないしさ。
  なにより俺は見てしまったんだ、切継を」

 「俺さ、きっと死ぬ運命だったんだ。
  赤い世界で皆と同じ様に焼かれて終わるはずだったのに
  爺さんが助けてくれた」

 「本当に嬉しかった。
  爺さんの手が暖かかった。あの時聞いた声をまだ覚えてる。
  今までほとんど家に居なかったけどさ、
  爺さんが帰ってくるのを待つのさえ楽しかった。
  こんな幸せは誰かに渡し続けて、貰った人が次に渡すべきだと思うんだ」

 「幸せにしてくれてありがとう。
  俺は、爺さんみたいな大人になるよ」

549 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:35:37
 

 切継はただ聞いている。
 憧憬の視線を受けるのは辛かった。
 この手で多くの命を奪ってきた。
 命乞いをする者も、子供を庇う親も決して許さず殺した。
 独立種族を封印するために村を丸ごと焼き払った事もある。
 そうせねばより多く生命の灯が消えてしまう。
 
 知っているのだ。自分は外道だと。
 外道を倒すために自らも外道に堕ちて叡智を授かり戦ってきた。
 こんな穢れた正義の味方など居ないと悔いていた。
 
 感謝の声が聞こえる。「幸せにしてくれてありがとう」と。
 情念を伴った声が聞こえる。「爺さんみたいな大人になる」と。

 握った手が暖かかった。
 今この瞬間に理解できた。自分はこの息子にとってヒーローだったのだ。
 罪滅ぼしでしかない行為の結果だというのに、胸は熱く、熱く。
 最期になって己が救われた様な気がした。
 
 この子ならなんとかなるかも知れない。
 外宇宙から気まぐれに飛来する狂気にも、地球に根付いた一族の企みも。
 人間の悪意にも負けず歩めるかもしれない。
 立ち止まってしまう時もあるだろう。
 転んで起き上がれなくなってしまう日も来るかもしれない。
 それでも、期待してしまう──

 何の力も持たないのに。悪徳に螺旋まがった存在も知らないのに。
 ただ、その心だけで救ってくれた。
 自分のヒーローはこの少年だったのだ。
 

 切継は手を強く握り締めて、赤毛の少年の瞳を見据える。
 月明かりに映える眼は恐れを知らず、見つめ返してくる。
 ──満足だ。 
 
 「本当はね、もう少ししたら此処を離れようと思ってたんだ。
  見せたくなかった。でも士郎が正義の味方になるならそこでしっかりと僕を見て欲しい」

550 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:38:43
ひときわ強く握られた手に驚いた士郎は切継に視線を向ける。
 告げられた言葉に戸惑いを覚えるが彼は御酒を飲み干すと庭へ歩き出す。
 天空から世界を染める青白い月光の色彩が変色した。赤く、紅く。

 「爺さん?」

 「これが、正義の味方の末路だよ。
  視てもなお歩むというならきっとそれが始まりになる。
  諦めてしまったなら今日の事は犬にでも噛まれたと思えばいいよ」
  
  
 朱色の月が重力を伴った色を士郎に浴びせてくる。
 動けない躯を緊張させて切継を見る。
 老いた身体の足元から赤と黒の螺旋がのびて月へ疾走っている。
 手を大きく広げて奇妙な色月の向こう側を垣間見ようとしていた。
 
 「うぇ・ざぃえぃ!うぇ=ざえぃ!まりくやるわてじ!
  大いなるモノ、魔王よ、約束の刻限は来た。
  黒き城壁を越えて迎えに来られたし!」

 月の淵から貌を覗かせた異形が地上へ降りてくる。
 惑星の距離を無視して僅か数秒で降り立ったナニカは哂う。
 士郎の眼には理解できなかった。
 形がわからないのだ。巨大な金色の瞳を胸につけているのは見えた。
 だがそれ以外は理解できない。いや、理解してはいけないと本能が強く訴える。
 全体像を見る事は矮小たる人間には不可能な存在。
 強壮たる肉体で地球を踏みつけるソレは大きく、地軸さえ歪ませている。

 アレが堕ちてきた衝撃で天が傾き、大地が空になりつつある空間。
 見上げればアスファルトが融けて落下している。
 世界は発狂していた。

 瞳から伸ばした衝角に貫かれた切継を見ても士郎は動く事は出来ず、声も出せない。
 純然たる畏怖に身が竦んでいる。
 物を見つめてその在り方を理解するのが得意だった士郎は
ほんの一部ではあるが分かってしまった。
 アレが腕を振り下ろせば地表が弾けて人は宇宙へ飛ばされるだろう。
 声を出して哂われたら人は絶望のあまり自害してしまう。
 怒りを買えば死より恐ろしい刑罰が待っている。
 故に出来るのは、眼を閉じて、口を塞ぎこの暴虐の化身が過ぎ去るのを待つことのみ。


 しかし、嗚呼しかし、士郎には目蓋を閉じる事だけは出来なかった。
 逃げてしまえばどれほど楽であったか。存在に眼を背けず、しっかりと見つめる。
 切継が戦ってきた『奴ら』とはこれほどのモノであった事をわかってしまった。
 多くの人が視てしまえば恐怖のため存在を忘れてしまう『奴ら』を
前に義父は孤独に立ち向かっていたのだ。

551 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 16:41:54
視線を感じて士郎は見返す。
 貫かれても、貪られても。
 自己の事ではなく自分の事を気に掛けてくれる義父が居た。
 こんな最期でも優しくて、変わらぬまま。
 無様を晒せば失望のまま義父の時間が終わってしまう。
 心配する様な色を帯びた瞳を見て頷いた。
 ──全然大丈夫じゃないけど頑張る。

 その意思が伝わったのだろうか、彼は口を開いて声を出さずに話しかけた。
 ──安心してお別れが出来るよ。幸せにしてくれてありがとう。
 
 その声ならぬ声を聞き士郎の眼から涙が零れ落ちる。
 視界はぼやけ、霞が掛かった世界で義父が嬉しそうに笑って告げる。

 「墓はいらない」

 士郎から声が洩れる。
 気持ちを伝える前に異形は轟音を立てて月へ歩み、切継を連れ去ってしまった。

 世界は巻き戻ってゆく。
 アレに吸い込まれ続けるだけだった空は密度を戻している。
 アスファルトも平坦に戻りつつあるのだろうか、落下音が聞こえる。
 まるで今日の事など無かったかのように。
 
 切継の立っていた場所へ歩くと一冊の本が残されていた。
 士郎は手に取り胸に抱きしめる。
 義父の生き方を体現している遺物。
 禍々しくも暖かく、表紙は湿気を帯びていた。
 黒く装丁された本の題名は──

 A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』

 B『超狂気との遊び方百選。めくるめく絶望へGO!』

552 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 17:02:03
A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』

553 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 17:16:05
A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』

554 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 17:22:52
 A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』

555 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 17:25:09
A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』
クライスラー

556 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 17:28:31
 A『我埋葬にあたわず(Dig Me No Grave)』

557 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 18:21:45
ストレートでAに決定ロボー!

558 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 18:53:38
これってロボ〜とクロスするのかな?

559 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/08(木) 19:07:36
>>558

出来ない。鋼屋ジン氏ほどの文才が無いので
あのキャラクター達を出すのは無理。
fateの世界を借りて登場人物はその世界の住人のみ。
旧支配者とか外なる神々が小道具のように出てくるだけ。

みんなもそうだと思うがfateが好きだから書き始めてみた。
つたない文章だが今後文章量が増えてお楽しみ頂けるなら重畳。
クロスという題名は適当につけたのを後悔している。
参考資料はクトゥルー神話事典のみという無謀さだけど頑張る。

ティンダロスの猟犬がホロウで出ていたので
抵抗なく受け入れてくれるんじゃないかなと思っている。

560 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/08(木) 23:04:10
女帝の正位置
クライスラー

561 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 00:54:47
女教皇の正位置
メルセデス

562 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/09(金) 13:38:57
女教皇の正位置
クライスラー

さて新作も来たし、カオスはしばらく封印して真面目に物語を進行させますか。

563 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/09(金) 13:39:52
「HEYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
自分が女になってしまった事実、それは慎二にとってはハーレムの夢を諦める事に等しい。
十万を超える悲惨(エシディシ)が彼に圧し掛かる。

(参考記録)
ヘアスタイルが上手く決まらない時  1エシディシ
綾子と凛に立て続けに振られた時  700エシディシ
お笑い芸人になる夢が士郎のミスで台無しになった時  5000エシディシ
桜に刻印虫が与えられた時  66666エシディシ

だがここで彼に発想の転換が起こる。
そうだ、女になってしまったのなら――――オトコヲアツメテハーレムヲツクレバイイ。
そういえば最近男としての快楽の果てが見えてきて飽きてきた所だった。
ならば女への変身はむしろ自分にとってありがたい事だ。

「ウフ、フフフフッ、ハハッ、アーハッハッ!そうだ、この間桐慎二は気持ちよければ
よかろうなのだー!!」
慎二にはもう悲しみは無い。脳内では20万を超える煩悩(カーズ)が溢れていた。

(参考記録2)
朝ごはんが高級ワカメ定食だった時  12カーズ
歩いているだけでアホな女が吸い付いてくるという自分の力に気付いた時  450カーズ
士郎との友情が生まれた時  2カーズ
地下室の書物を完全読破した時   50000カーズ
後日祖父から「本当に重要な本は他所からヨメをもらう時にあげてしもた」と言われた時  50001エシディシ

「チンギスーっ♡突然だけどワカメ(僕を)食うか?」
新たに得た性欲を満たすためとりあえず一番近くにいる男に声を掛ける。
しかし、そこにはもう誰もいない。
死にかけていてもライダーだって英霊である。
慎二が玄関の扉の前で突然笑い出した時にはもう身の危険を感じ逃げ出していたのだ。

「まてー!!」
すぐさま逃げていくライダーの後姿を見つけて走り追いかける慎二。
「や ら な い か は嫌じゃー!」
泣きながら必死で逃げるライダー。
性行為は食事以上の回復効果をもたらす事もあるが、時と場合によりけりである。
魔力を欠片も感じないさっきまで男だった痴女に逆レイプされれば精神ダメージで消滅
してもおかしくない。

こうして二人は赤いののいる丘の方へと猛ダッシュしていったのである、まる。
外伝 完
【選択肢】本編五章後半最初のシーンを選択してください。
ひつまぶし編:胸を大きくする魔術はバゼットとSFFのクロスボンバーで中断された。
茶碗蒸し編:胸を大きくする魔術は成功。ルビーは本気でくやしがっている。
レバ刺し編:魔術を失敗して倒れる士郎。目を覚ますと風呂場にいた。「ワキ毛がない!女になっている!」

564 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 13:56:00
茶碗蒸し編

運命夜行は既に決定済みだよ。ミルクの人

565 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 15:13:36
レバ刺し編

566 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 17:06:53
茶碗蒸し編

567 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 17:45:15
レバ刺し編

568 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/09(金) 17:51:31
茶碗蒸し編 

おっぱいは宝。

569 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/09(金) 17:55:39
 
 夕陽が屋敷を染め上げる中、切継の葬儀は始まっていた。
 月見をした日より数日が経過している。
 その翌日に士郎は藤村家へ足を運び義父が亡くなった事を家長の雷画へ告げた。
 遺体を残さずに死んだと言われても所縁のある人達は納得出来なかったが、
切継の部屋から遺書が見つかり極少数での送葬となった。

 空っぽの棺には故人の思い出の品が代りを務めている。
 先ほどまで姉のように親しくしていた大河は
泣き疲れて組の者に背負われ、いとまを告げていた。
 一人、また一人と減ってゆく参列者の中で雷画は最後の一人となった。

 「坊主、今日から俺が後見人になる。
  ホントにうちに来なくていいのか?」

 「此処がいいんだ。心遣い、感謝します」

 「子供の癖に無理して振舞わなくていい。泣いたっていいんだぞ?
  俺が知ってる切継さんの知人には連絡したが、皆つらい顔をしていたな。
  それだけ大きな人だったんだ。身近な者ならその苦しみもいっそうだったろう」

 「……はい」

 空虚な屋敷の中でも故人の残滓が漂う家で二人は彼の事を思い返す。
 赤い空から鴉の鳴き声が響く中、雷画はダーティーな口元を歪ませて話しかけた。

 「なあ、お前さんなら知っているかもしれない。
  切継さんって何だったんだ?」 

 「正義の味方でした」

 「知ってる。でも俺がガキの頃からあの姿のままだったんだぞ。
  冬木に新都は無くてこの辺りが田んぼだった頃に用水路に落ちてな、
  助けてくれた切継さんは俺を抱き上げて笑っていたよ」

 士郎は言葉を出せなかった。
 切継が残したあの本に手掛かりはあるのかもしれない。
 黒い気配に濡れた表紙を見つめているとそのまま一日が過ぎ去ってしまった。
 開けるのが怖かったのだ。中身はきっと狂気が詰まっている。
 義父の残り香も感じるがそれでも躊躇いはある。
 
 「長居しちまったな。
  そろそろ帰る。これからの事は俺の方でするから
  近いうちに遊びに来い」

 帰り支度を終えた老人は年寄りらしからぬ俊敏な動作で玄関へ向う。
 士郎は見送るためにその後ろを歩む。
 赤光の中、長い影を従えて去ってゆく。
 以前見かけた際は春風の如き風来坊といった趣の人物であったが
夕暮れの背中姿は覇気が無く寂しさを感じさせる。

 士郎は土蔵へ向かい屋敷を眺める。
 これからやらなくてはならない事がたくさんある。
 遺産の整理や建物の管理等は一括して雷画氏がやってくれる。
 黒本は机の下段に保管した。そのうち記述された内容を見なければ。
 思考をしつつ玄関へ戻ると見知らぬ人物が居た。

 
 A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)
 B 隠秘学者 コンラッド・ジョンきたる(&キロワン教授)

570 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 18:28:02
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)
きっと正義の心を思い出したマキリ・ゾォルゲンとの熱血ルートになると思ふ

571 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 19:18:51
レバ刺し編
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)
デモンベインのクロスなら魔導書のマスターになってるだろうか。
ロボットはいらないが(魔術で決着して欲しいから)魔導書の精は欲しいな
邪神の眷属を使い魔にしてるかな。
桜はどの邪神と融合するのかな。
アンリマユの代りにどの邪神が出るんだろうか。

572 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 19:35:14
レバ刺し編
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)を

573 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 19:38:44
英霊は旧神という名前に置き換えるのかな。

574 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 19:55:48
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)

デモベとクロスしないと上で言ってるだろうに…

575 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 20:07:25
茶碗蒸し編
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)

576 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 20:39:43
A 魔術師  間桐臓顕あらわる(&桜)
で決定

577 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 21:15:36
クゥトルフ=デモベな考えはいいかげんにしてほしい。

578 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 21:33:13
まあなー
デモベ=クトゥルフであっても
クトゥルフ=デモベではないという事実

そういや理想郷で永劫の探求連載してた人も似たようなこと言ってたなあ

579 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/09(金) 21:48:47
デモベはダーレス版が基になってるんだっけ?
くとぅるふクロスも見たところそっちっぽいんだがどうなんだろうね。
元のラブクラフトの方は本気で容赦ないからなぁ。


あと茶碗蒸し編でミルクにトドメ。

580 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/10(土) 00:28:41
 いっそ新都まで行こう!
 さすがに新都まで行くとなると、午後からの授業は完全にサボりになっちまうが、まだまだ出席日数には余裕があるので無問題。

 というわけで、新都駅前にあるカレーショップにやってきた。
「イラッシャイマセー」
 カウンターに座り、自称インド人の店長に注文を告げる。
「チキンカレー。十倍、大盛りで」

 この店のカレーは、自称インド人の店長が作ってるだけあってなかなか辛いと評判なのだが、バイト先の中華料理屋で鍛えられたオレの舌にはまるで物足りないので、いつも十倍で注文する。
 士郎や慎二とこの店に来ると、いつもオレが十倍カレーを食べるのを見て「信じられない」という顔をされるのだが、まあシロウトはせいぜい二倍か三倍の辛さで……

「三十倍野菜カレー、お待たせシマシター」
 ……オレの三倍は持ってこいだとぅ!?
 思わずそっちを向いた。

 なんか、銀髪の修道女がカレー食ってる。

「――――――――」
 言葉がない。
 なんでこの店に修道女がいるのか。
 なんであんな三十倍カレーを食っているのか。
 つーかアンタがカレー食ったら誰かとキャラが被るんじゃないか。

「なるほど、先輩が至高の料理というだけのことはありますね。なかなかの辛さだわ」
 あー、その先輩とやらにカレーを勧められたワケね。
 でもその先輩も三十倍カレーを勧めたワケじゃないと思いますよ?
 ところで先輩って誰だ。

「でも、少し刺激が足りないかしら」
 三十倍でかよ!

「ご馳走様でした」
 あっという間に三十倍カレーを平らげ、紙ナプキンで口の端を拭いている修道女。
 そのまま席を立ち、オレの後ろを通り過ぎようとしたところで、

「……っ!」
 突然顔をしかめた。
 ホラ、やっぱ三十倍カレーなんてもん無理して食うから……
 ってワケでもなさそうである。

「…………」
 なんか腹を押さえながらオレの方を睨んできた。なんでさ。

「マイドアリー」
 そのまま、オレに声をかけるでもなく、代金を払って店を出て行ってしまった。
 何だったんだ、一体。

「十倍チキンカレー大盛り、お待たせシマシター」
 そしてオレの前に運ばれてきた十倍チキンカレー。
 オレは妙な敗北感を感じながらチキンカレーを食ったのだった。

※『謎の修道女』 冬木市に謎の修道女が現れました。

 さて。結局午後の授業サボっちまったワケだが―――

女教皇の正位置:せっかく新都に来たんだし、新都で遊んで行こう!

吊るされた男の逆位置:いや、今から急いで学園に戻れば、ギリギリ六時限目の授業には間に合うな。

愚者の逆位置:いっそもう家帰って寝るべ。

581 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:36:09
吊るされた男の逆位置

582 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:37:08
女教皇の正位置

583 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:41:36
吊るされた男の逆位置

584 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:47:31
吊るされた男の逆位置

585 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:51:54
女教皇の正位置

586 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 00:56:07
女教皇の正位置

587 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 01:34:15
吊るされた男の逆位置

588 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 01:54:12
吊るされた男の逆位置

589 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 03:09:37
愚者の逆……決定済みか

590 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 17:01:39
 「お初に御目にかかる、
  間桐臓顕と申す。これは孫の桜じゃ。
  この度の事、お悔やみ申し上げる」

 老人の枯れた声に意識を向ける。
 小さな体だが眼光は鋭く纏った空気は雄大であり見た目以上の大きさに見える。
 
 士郎と同年齢ぐらいの少女の方は薄弱な意思と
隣にある強烈な個性のためか人形の様な存在にしか感じられなかった。

 「切嗣の弔いを致しに参った。
  棺の所へ案内願えんか?」

 「どうぞ」

 士郎は切嗣のいない室内へ誘う。
 踏みつけられた床の軋む音は静かな屋敷の中での慰めになる。
 故人の棺桶を前に老人は口を開き言葉をつむぐ。
 
 「遠まわしにするのは苦手での。
  単刀直入に訊かせて貰うとしよう。
  お主は切嗣の最期を見たか?」             

 空が青紫色に変色しつつある中、本題を切り出した臓顕は実直な声で士郎に尋ねる。
 問われた方は一瞬の空白あとその意味に愕然とする。
 世界すら認めず事象を螺子曲げて誤魔化した、かの来訪を臓顕は認識していたのだ。
 その慌てる姿を確認した翁は鷹揚に頷くと口元を歪め微かに笑う。
 息苦しさを感じた士郎は長い話になるかもしれないと思い立ち
台所から老人と少女の緑茶を用意し客間へ案内をする。 

 「あれらを視たのじゃな?
  眼を逸らさず認める胆力は見事じゃの。
  切嗣も草葉の陰で喜んでおるよ」

 「間桐のお爺さんは何を知っているんだ?
  アレは一体?」

 「慌てずともよい。順番に語ろう。
  その前に切嗣は魔道書をお主に託しは
  しなかったかの? 所持しておるなら拝見したいものよ」

 士郎は懊悩する、はたしてあの黒本を見せていいのかと。
 老人は只者ではない。義父と何らかの縁があるようだが
最悪は敵対者の可能性さえある。
 その心配を見越した様に翁は笑い声を発した。

 「カカカ! 存外、警戒心が強いお子じゃの!
  結構な事じゃて。阿呆の様に信用するよかの」

 「ふむ、ワシはもう持っておるよ。
  奪ったりはせん。証を見せてやろうぞ」  
 
 告げて取り出した一冊の本、B4サイズのノート程の厚さに
茶色の表紙が黄ばんだ紙を包んでいる。
 重厚な量では無いが端の方が擦れて襤褸になっており使い込まれた事が伺える。

 刹那の間、表紙が隆起し蟲の様に這いずり回ってタイトルらしきモノを造り出す。
 その穢れた名前は──

 A 妖蛆の秘密写本(Mysteries of the Worm)──弱?
 B 妖蛆の秘密      (De Vermis Mysteriis)───強?
 C 爺やの冒険譚  (暗黒惑星〜ヒヤデス星団旅行記)
 D 私の闘争      (迫り来る最低、折れたスコップ。闘魂未だ尽きず)

591 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/10(土) 17:02:48
トリップ忘れた…あと切継って誰だ、切嗣じゃねえか

orz

592 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 17:11:15
B 妖蛆の秘密      (De Vermis Mysteriis)───強?


臓顕だし

593 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 17:14:43
B 妖蛆の秘密(De Vermis Mysteriis)

それと書き手殿、よくある事なのでドンマイ。

594 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 17:40:37
B 妖蛆の秘密
臓顕だしやっぱりこれかと、でもこの本の外見って「表紙は鉄製で、黒く分厚い」じゃなかったけ?

595 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 17:51:09
D 私の闘争    (迫り来る最低、折れたスコップ。闘魂未だ尽きず)

ネタ選択肢とあらば選ばずにはおれんのだ!

596 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/10(土) 17:58:18
すまん、正直に言うと見たことのある
クトゥルフ関連の書籍は演劇をしているシーンのある
黄衣の王ぐらいしかない。
原作ファンの方には申し訳ないが知識不足ゆえ容赦願いたい。
今後はグーグル先生とよく相談してくる。

597 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 18:39:47
B 妖蛆の秘密 (De Vermis Mysteriis)

切嗣との別れで人の理解の及ばない何かを感じたから大丈夫
あまり教条的でも未知の脅威じゃなくなるし

と、俺もクトゥルーよく知らないのに言ってみるテスト

598 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 18:42:56
A 妖蛆の秘密写本(Mysteries of the Worm)──弱?

今日本屋でクトゥルフ辞典なるものを見つけてしまったのでお手柔らかにこの程度で。

599 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 20:10:36
 B 妖蛆の秘密 (De Vermis Mysteriis)───強?
で、決定。

間桐臓硯が正しい漢字だよな?

600 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 20:30:18
ああ、そういやクトゥルフ辞典が新発売されたんだっけか。
テキストにはもってこいだ。
なんだかんだで、ネットのほうが詳しいが、主観が入ってるのもあるし。

601 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 21:09:32
Cを選ぼうと思ったらもう決まっている罠

ラブクラフト全集と青心社のでもよんでおけばいいんじゃないと思いつつも
そこで意表をついてTVドラマインスマウスを覆う影も面白いよとか言ってみる
まちがっても妖神グルメとか選んではダメ

602 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/10(土) 21:43:36
 新都駅前のバス停に行くと、ちょうど深山町行きのバスが発車するとこだった。
「おわっ、待った待ったぁ!」
 慌てて駆け込み乗車。セーフ。
 危ねえ危ねえ。これ逃したら確実に六時限目には間に合わねえとこだった。

 この時間帯は帰宅ラッシュの直前なので、バスはわりと空いている。
 悠々と座席に座って、窓の外なんぞを眺めてみる。
 ……ん? さっきの銀髪シスターがバス停にいる。バスに乗り遅れたらしい。
 なんかすげえ悔しそうだ。いや、バスに乗り遅れたからとかじゃなくて、まるで「獲物を逃がした」と言わんばかりに。
 ……もしかして狙いはバスじゃなくてオレだったのだろうか?

「……なワケねえよなあ」
 オレの方はあんなシスター知らないし。



 校内をチャイムが鳴り響く中、階段を駆け上り、廊下を爆走し、教室のドアを開けて滑り込みセーフ!

「衛宮杏里、本鈴が鳴る前には着席しているように」
 六時限目は倫理だった。
 こうして、オレは無事に葛木の授業を受けたのだった。

 放課後、士郎が2年A組の教室にやって来た。

「すまん、衛宮杏里はいるか?」
「む、衛宮の赤い方か。黒い方の衛宮ならほれ、そこにいるぞ」
「……氷室、赤い方ってのはやめてくれ」

 どうやら氷室はオレたちを色で区別してるらしい。

「おーい、杏里、藤ねえがお前を探してたぞ」
「藤ねえが? なんでさ」
「なんでも何も、お前、今日の藤ねえの授業サボったそうじゃないか」

 ……げ。
 そういや、今日の五時限目は、英語、だったような。

「藤ねえ、かなり怒ってたぞ」
「……だろうな」
「今にも虎竹刀の封印を破りそうな勢いだった」
「……助けてくれ、士郎」
「……すまん、藤ねえが相手じゃ、俺には助けられそうにない」

 士郎ー!!

「じゃあ俺、これからネコさんの所にヘルプに行かなくちゃいけないから。桜には遅くなるって伝えといてくれ」
「テメエそれが助けを求める兄弟にかける言葉か!?」
「今回は杏里の自業自得だろうが。悪い事は言わないから、観念して謝って来い」

 そう言い残して、士郎は去って行った。
 ……こんなことなら新都で遊んでいた方がよかっただろうか。
 晩飯まで逃げ切れば藤ねえの怒りも少しは収まっていたかもしれん。
 何でわざわざ虎のテリトリーに戻って来てしまったんだオレは!
 こうなったら―――

 死神の正位置:士郎の言うとおり素直に謝ろう。

 死神の正位置:まだ諦めるのは早い! 晩飯まで逃げ切ろう。

 死神の正位置:桜に仲介役を頼むというのはどうだ?

603 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:03:31
何気に選択肢が統一されてますな。
じゃあ、一個目の死神の正位置。
‥‥呼び方がこれで良いか解らんが。

604 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:03:55
……選択肢が三つとも 死神の正位置 なのは何か狙いがあるんだろうか?

605 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:31:09
死神の正位置:桜に仲介役を頼むというのはどうだ?

これに一票

606 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:40:32
死神の正位置:まだ諦めるのは早い! 晩飯まで逃げ切ろう。

つまりこれはアンリがどう足掻いてもry

607 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:51:39
>>606
それデッドエンド(ry

608 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 22:59:42
死神の正位置:まだ諦めるのは早い! 晩飯まで逃げ切ろう。

609 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:01:46
死神の正位置:士郎の言うとおり素直に謝ろう。

610 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:04:55
死神の正位置:桜に仲介役を頼むというのはどうだ?

情けないのも見ておきたい

611 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/10(土) 23:32:06
 こうなったら―――
 
「こうなったら……どうするつもり?」
「いや、桜に仲介役を頼もうかなー、と」
「ふーん、でも桜ちゃんに迷惑かけるのは、先生、関心しないなぁ」
「じゃ、じゃあ素直に謝る、とか」
「へー、謝って許してもらえると思ってるんだぁ」
「……いっそ地の果てまで逃げるとか」
「……逃げ切れるとでも?」

 ムリかなー
 ムリだよなー

   だって、
 もう、
    オレの
  後ろに


 ジャーン ジャーン

「ゲェーッ! タイガー!」
「タイガーって言うなぁ!!」
 冬木の虎があらわれた!

「のう、杏里……よりによって私の授業をフケるとはいい度胸じゃのう……」
 がっちりとオレの頭部に食い込んでくる虎の爪。
 そのままググッと持ち上げられる。

「ぐぉっ!? コ、コメカミに爪がっ!? 割れる! 頭蓋が割れる!!
 ……って足が!? 浮いてる!? オレ浮いてる!?」
「知ってる? タロットカードの吊るされた男って正位置だと頭が下になるんだって。
 だから頭が上の状態で吊るされるのって逆位置なんだよねー」
 へー勉強になるねー、ってコレが吊るされた男の逆位置!?

「竹刀〜だらけの〜ど〜うじょうに〜 今日も〜嵐が〜ふきあ〜れ〜る〜♪」
 タイガー道場のテーマを歌う虎にヘッドハンキングクローでぶら下げられ、オレはそのままお持ち帰りされたのだった。

 DEAD END

 虎の正位置:タイガー道場でアドバイスを受ける

 女帝の正位置:遠坂神社でアドバイスを受ける

 教皇の正位置:言峰教会でアドバイスを受ける

 死神の逆位置:いや、死んでないから

612 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:34:02
死神の正位置:士郎の言うとおり素直に謝ろう。

613 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:42:10
教皇の正位置

614 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:42:59
女帝の正位置

615 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:43:17
どれでもDEAD ENDってことだったってことかいw

 死神の逆位置

616 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:43:43
死神の逆位置

617 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:47:45
死神の逆位置
まだ死ぬなー杏里ィー!!

618 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:49:38
死神の逆位置:いや、死んでないから

619 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/10(土) 23:55:28
死神の逆位置

>>615
選択肢がどれも同じで書き込みしてしまったからネタを合同した結果が>>611だと思われw

620 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:03:45
虎の正位置:タイガー道場でアドバイスを受ける

一票は入れておかないと。

621 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:24:28

 本は隆起による肥大化を止めず増大する。
 溢れ出したページから血管が蠢きだした。
 表紙の隙間から苦悶の泣き声と赤褐色の液体が零れ落ちテーブルに池を作りだす。
 理解しがたいラテン語の文字が血溜まりから噴出し高密度の情報として脳内を犯しだした。

 アゾートに関する記述文章が士郎を翻弄する。
 曰く、素材は水銀である。辰砂から練成され塩と■■■で生み出されしスープ。
 否、ウロボロスである。環より逃れる術は無し。永遠に踊れ。
 Azothとは暗号である。世界霊魂から智識を引き出し謎を解け融け溶け──

 強い衝撃が疾り士郎は目を覚ます。
 翁の振るった杖によって頭部を打たれ正気へ
戻った彼は手を握り締めて自身がまだ現世に居る事を確認する。
 頭髪は汗で肌と密着しており不快感を隠せない。
 今しがた見た光景を尋ねる様に視線を老人へ向ける。
 臓硯は呆けた様な表情で士郎を見ていた。

 「……お主、何をやっとるんじゃ?
  こんな気色悪いモノを真面目に眺めてなんになる」

 「間桐の爺さんが見ろと言ったんじゃないか」

 「つかぬ事を訊くが、切嗣から何も教わらなかったのか?
  作法というものがあっての。決して真剣になって読むでない。
  何度も流し読みして内容を把握するのが基本じゃ。
  精神力のある優れた魔術師なら一ページぐらいは閲覧出来るかもしれんが」

 恨みがましい声で老人に抗議するが意に介した様子も無く飄々と緑茶を啜る
翁を前に脱力感を覚えて士郎は姿勢をだらけさせる。
 良い人間とは思えないが悪い人物でも無さそうに思えたので
義父の残した形見を持ってくる決意を判断させた。

 「どうだったかな……
  何か言われてた気もする。
  本を取って来る前に訊いていいか?
  切嗣とはどういう関係だったんだ?」

 「実はよく知らん。
  顔を会わせたのも数回のみじゃ。
  ただ冬木に住まい、未知なる力を顕現させて
  邪神の眷属と戦っておったのは間違いない。
  言葉を交わした事さえあったかどうか覚えとらんよ」

 「しかしの、その姿はそこにあるだけで強い安心感を与えたものよ。
  ワシ以外にもあれらを認知できる者が居るという事はの。
  歴代の家系を誇る魔術師でも一代で忘れてしまいおる」

 「気がつくだけマシじゃて。皆無かった事にして眼を逸らす。
  先達が残した知識や戦う術さえも捨ててどうするのやら……
  切嗣のおかげでかつての仲間が死に絶えた後も孤独では無かったのぉ」

 義父を語る臓硯は昔を懐かしむ様にテーブルを撫でる。
 少女は翁を見て緑茶の入った湯呑みを置こうとする動作のまま固まった。
 自分の知らない所でもやはり切嗣は誰かのヒーローであった事に
充足感を覚えて士郎は立ち上がる。

 自分の部屋へ足を向けて机から取り出した義父の遺品。
 黒く、禍々しく、されど目に写せば安らぎを覚える。
 奇妙な魔本を手に取り客間へ戻るさなか、士郎は過去を振り返っていた。

 (爺さんって俺に何か教えてくれたかな。
  魔術の事を教えてくれと強請っても面倒だから嫌と言ってた様な?) 

 怠惰な巨人と共に生きた記憶を思い浮かべて足が軽くなる。
 確か──

 A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)
 B 春の陽気に誘われて一緒に変な歌を謳っていた(賛美歌)
 C 夏の終わり、何故か宿題を一緒にしていた(漢字ドリル)
 
 D テンポが遅い気がしてきたので今後少し早送りする?
  (大事だと思う部分の描写は絶対する。安心して楽しく見て貰える様なSSを心掛けたい)

622 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/11(日) 00:28:03
またやっちまった。

623 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:30:32
C 夏の終わり、何故か宿題を一緒にしていた(漢字ドリル)

624 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:33:52
運命夜行はやはりデッドに(ry

C 夏の終わり、何故か宿題を一緒にしていた(漢字ドリル)

すまん、ネタだと解っていてもツボった。

625 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:34:04
C 夏の終わり、何故か宿題を一緒にしていた(漢字ドリル)
Aにしておいた方がいいんだろうとは思うのに手が止まらないー!!

626 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 00:39:15
A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)

この流れに俺は反逆する!! たとえ抗えぬ抑止力があろうとも!

627 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:03:04
>>626
だが断る。
C 夏の終わり、何故か宿題を一緒にしていた(漢字ドリル)

628 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:04:02
A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)

629 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:19:25
A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)
ゾォルケン燃え燃えルートへ

630 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:24:30
B

631 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:30:23
A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)

632 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 01:35:36
A 木枯らし吹き荒ぶ秋、魔術の基本的な使い方を教わっていた(魔術回路etc)

633 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/11(日) 03:00:33
「いや、死んでないから」
「え? 何がですか? 杏里先輩」
「なに、こっちの話」
 途中、意識が飛びそうになって、どこぞの道場や神社や教会の幻を見たような気もするが、藤ねえの教育的指導からなんとか生還した。

 オレは今、我が家の居間で寝転びながらテレビを観るという、なんとも優雅な時間を過ごしている。
 今夜は士郎がまだ帰ってきていないので、台所は桜の独壇場となっている。
 ちなみに藤ねえは一旦藤村の家に帰っている。もうすぐ夕飯を食いに来るはずだ。

「士郎先輩、遅いですね……」
 台所から桜が話しかけてきた。
「んー、なんかバイト先のヘルプに行くとか言ってたからな。どうせまたこき使われてるんだろ」
「バイト先って新都なんですよね?」
「ああ、確かコペンハーゲンとかいう酒屋」
 昔、士郎のバイト先だっていうんで酒呑ませてもらいに行ったら、見事に士郎本人に追い返された事があるんでよく覚えている。

「杏里先輩、新都の集団昏睡事件は知ってますよね?」
「え? 何それ初耳」
「もう、今朝のニュースでやってたじゃないですか!」

 んな事言われても、今朝はとろろ事件でそれどころじゃなかったからなぁ。
 とりあえず、バラエティ番組からニュース番組にチャンネルを切り替える。
「おー、こいつかぁ……」
 新都の昏睡事件について、特番が組まれていた。
 どこぞの大学教授の説明によると、原因はガス漏れだか一酸化炭素の大量発生だかなんだか。

「ふむ、それで桜としては今新都にいる士郎のことが心配なワケだ」
「ええ、まあ……」
「……」
「……」
「……キミぃ、そこは『ち、違いますよ別に士郎先輩が心配なわけじゃ……』とかそんな感じじゃないのかね?」
「……は?」
「いや、何でもない。忘れてくれ」

 さて―――

 月の逆位置:とりあえず桜を安心させるか。「士郎なら大丈夫だろ」

 節制の正位置:話題を変えるか。「ところで今日の晩飯は何だ?」

 恋人の正位置:ストレートに聞いてみるか。「桜って士郎が好きなんだろ?」

 愚者の逆位置:告白してみるか。「好きだ、桜。オレと付き合ってくれ」

 戦車の正位置:お、藤ねえが来たみたいだ。「桜ちゃーん、お腹すいたよー」

634 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 03:03:08
愚者の逆位置

……遊びすぎか?

635 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 03:07:41
愚者の逆位置一択

636 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 03:27:27
まあ、クトゥルフの魔術書は流し読みが基本だよなw

637 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 03:56:41
恋人の正位置

くとぅるふの人は、書き込むブラウザを変更するのはどうだい?

638 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 04:23:07
恋人の正位置

まだ黒桜と化してない桜をからかうなら告白ネタよりコレだろう

639 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/11(日) 04:50:25
恋人の正位置


それはそれとして隣町を軽く読み返してみたら「つつく」も「つく」も両方「突く」になってしまっているのはミスだったかも。

640 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/11(日) 04:53:19
こっちが折れないと、余計に気を遣わせてしまうかな?
無茶はさせられないし、ここは早々に受けてしまって休んでもらった方が良いだろう。
「わかった、行く事にする……ありがとう、三枝さん」
もう一度頭を下げる。
「あの、本当に気にしないで良いですから……」
「いや、そうはいっても……」
「二人とも、話が堂々巡りになりかけているぞ」
余りにも冷静な氷室の言葉で少し冷静になる。
「由紀香は私達が看護するから、安心して出掛けてくると良い」
「ああ、うん、そうだな……」
立ち上がってもう一度頭を下げる。
「えっと……それじゃあ、いってきます」
布団の近くに置いたままだった服を手に取る。
丁寧に洗濯され、干してあるのか良い香りふわりと漂うのを感じた。
「はい、いってらっしゃい」
にこりと、布団の中から三枝さんが微笑むのが見えた。

部屋を出る。
一度深呼吸する。

……まずはノインの所、居間に行って服を着せよう。
それから、イリヤを探して、それから、他に誰か来てくれそうな人……桜達が居たら誘うことにしよう。
「ノイン、居るかー?」
居間を覗くと、ノインはテレビを見ながら煎餅を囓っていた。
「どしたの? 士郎」
「服が届いたからさ、これを着てくれるか?」
「うん、わかったー」
「……いや、着替えるのは脱衣所でやってくれ、ほら、服」
ここで脱がれても、その、困る。
「細かいこと気にするんだね、士郎ってば」
そう言いながら服を受け取ってぱたぱたと走っていく。
「細かな事でも無いと思うけどな……着替え終わったら呼んでくれー、そうしたら、服を買いに行こう」
既に視界から消えたノインに声を掛ける。
わかったーという声が向こうから聞こえた。

さて、この間にイリヤを探して……
「シロウ、もう出掛けるの?」
「あ、イリヤ」
探す必要はなかった。
イリヤと桜、それにキャスター……名城が立っていた。
「居間に居なかったけど何やってたんだ?」
「ん、これの調整、凄いんだよこの二人、オーパスの組み合わせを色々とやってくれてねー」
そう言って楽しげに笑いながら、例の布状の、説明の際に見せてもらった宝具を掲げてみせる。
「へぇ、調整って、パワーを上げたりとかできるのかこの宝具?」
ちょっと興味を持って覗き込む。
昨日見たあの戦い、自分は役に立つことは出来なかったし、あのJ.B.と言う男も気になるが、あの戦いが凄かったのはよく覚えている

。
「あ、違うんです、ほら、この中央の……9個の宝石あるじゃないですか、これ、中央の大宝石以外は外せるみたいなんですけど、こ

れの組み合わせで発動する効果を変えられるらしいんです」
ついパズルみたいで楽しんじゃいましたと言いながら桜が笑ってみせる。
「そうね、幸いキャスターは代えの宝石、オーパスって言うんだっけ? 沢山持ってたから色々試せたしね」
サクラってば嗜みがたりないんだからーなんて、自信満々にイリヤが言う。
「貴方が一番ノリノリだったでしょ、イリヤ」
名城がイリヤの額を軽く突く。
「そ、そんなことないわよ、サクラがやってるの見て付き合っただけだもーん」
そう言ってそっぽを向くが、右側だけ見える頬は微妙に赤みが差している。
「そうですかー? いっちばん楽しんでましたよね? 特種な配列みっけーって万歳してましたよね?」
「ちーがーうー!」


……うん、丁度良い、一人だと不安だし、二人にもついてきて貰うことにしようか。
「あのさ……良ければ二人とも付いてきてくれないかな?」
「むしろ言われなくても付いていくつもりよ?」
あの子はコーディネートしがいありそうだったからねーと名城が笑う。
「そうですねー、色々着せ替えとか楽しめそうです」
桜も楽しげだ。
「そっか、ありがとな」


キッツビューエル:「それじゃあ、ノインが来たら行こうか」
ウェンゲン:その前に、何か不足している物がないか確認しておこう

641 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 05:11:40
ウェンゲン

642 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 06:09:34
恋人の正位置
キッツビューエル

643 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 07:10:44
戦車の正位置:お、藤ねえが来たみたいだ。「桜ちゃーん、お腹すいたよー」

キッツビューエル:「それじゃあ、ノインが来たら行こうか」

644 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 08:04:38
 戦車の正位置
ウェンゲン

645 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 08:23:21
恋人の正位置
ウェンゲン

646 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 12:20:56
ウェンゲン

647 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/11(日) 16:15:36
キッツビューエル:「それじゃあ、ノインが来たら行こうか」

>>637
ギコナビずっと使ってて今から変えるのはおっくうだなあ。
もう少し注意して投稿してみるよ。

それと物言わずwikiページで切継を切嗣に換えてくれた人、ありがとう。
おかげですっごいみなぎってきたよ。

648 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/11(日) 16:17:16

 客間へ戻る頃には士郎は一通り思い出していた。
 あやふやな部分もあるが、マナとオドの関係や魔力は誰でも一定量は所持している事。
 されど魔術回路と呼ばれる魔力を行使するための線が体に無ければ魔術師とはいえない。
 幸いにして自分に魔術回路は存在しており魔力も常人に毛の生えた程度だが保有している。
 回路には魔力を放出する弁があり、意識を其処へ流してスイッチの開閉を切り替える。
 
 魔術とは家系の魔術刻印を通して代々伝えられしモノで
血縁が無ければそれを継承する事は出来ない。
 いわば士郎は根源を目指す魔術師の中でヒエラルキーの最下層に位置する。
 しかし彼にとって問題は無い。強化しか使えないが人を幸せにするのに必要なのは
魔術では無く切嗣の様な男であると信じていた。


 士郎はテーブルに魔本を乗せて臓硯に鑑定を願う。
 老人は立ち上がり様々な角度から観察したのち
自らの所持する魔術書に記載された一文を指でなぞる。
 紅い蝿が輪を描いて空間を歪曲させ血のベールで翁を包む。

 おぞましき風景に士郎の心胆が冷えてゆく。
 臓硯の持つ『妖蛆の秘密』から悪辣な意思が漏れ出す。
 逃げる者、戦う者とわず奪い尽くして凌辱してやると。
 義父の残した『我埋葬にあたわず』も同じ様な存在である事に
 戦慄を覚えてしまった。

 「その本で何を?」

 「簡単な防御血塊じゃ、力ある魔術書を前に徒手空拳で挑むのは老体には堪える」

 臓硯は嫌悪感をもたらす血液で手を塗装し切嗣の遺品に触れる。
 士郎はその暴挙を咎めたかったが魔本が片っ端から血液を略奪しており
血塗れに汚される事は無い。安堵のため息が洩れた。 
 双方の魔道書は悪意をむき出しにして貪りあう。

 「この魔道書、内容の多くはマリク・タウスという
  魔王を賛美するアラビア語で構成されておるの。
  あまり知名度の高い存在では無いようじゃ。
  こんな名前ワシは聞いた事も無い」

 表紙の端を手に重力の慣性に任せてページを落とす様に臓硯は閲覧をする。
 士郎が持っていた時とは違って漆黒の脅威が攻め立てている。

 「元が地球出身の神であり存在は悪であれど
  外なる神々に自分の庭と思っておる領地を
  奪われるのは我慢ならなかったのか?
  戦いの記述部分には眷属を蹴散らす挿絵があるの。
  他にも詳細はあるが、
  灰白湾のヴォルヴァドス(Vor-vadoss of the Grey Gylt)
  に闘争を挑まれ炎で追い散らされ何処かへ去ったらしい」

 「ほう! かのスレイマン大帝も使っておったのか。
  近代の持ち主は背徳の魔術師ジョン・グリムラン、
  その後に切嗣が何らかの経緯で入手したみたいじゃのう」

 興奮した面持ちでページを読み耽る臓硯。
 侵食しあう異常空間をものともせず夢中になるのはいいのだが、
士郎と桜は狂気が迸るこの状況にもう耐えられそうに無い。

 士郎は注意を引くために服の袖を引っ張る。
 翁は我に返って本を閉じた。青白い顔色の二人を眺めて言葉を放つ。

 「すまなんだ、配慮が足りなかったの」

 「それで、何かわかったのか?
  色々訊きたい事でいっぱいなんだけど」

 「応、尋ねるがよい」

 魔術書に関する初歩知識を臓硯から得た士郎は
最後の質問をする。義父はなぜ連れて行かれたのかと。
 翁は悼むように重い声で告げた。

 「契約したからじゃよ。
  二百五十年の寿命と叡智を対価に自己を売り払ってしまった」

 だから魔王にさらわれてしまったのか。
 そんなモノと契約してまで誰かの明日を守りたかったのか。
 悲しみが込み上げて来て士郎は耐え切れず、顔を隠す様に俯いた。
 妖術を手に異端空間を演出した老人もそうなのだろうかと疑問が湧く。

 「間桐のお爺さんも契約を?」


 A 臓硯は間髪をいれず答える。   (老人の闘争。偏屈者の意思)
 B 住人は先を急いだ。桜はまだかっ!(上記簡略)

649 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 16:22:21
A 臓硯は間髪をいれず答える。(老人の闘争。偏屈者の意思)

650 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 16:27:38
A 臓硯は間髪をいれず答える。   (老人の闘争。偏屈者の意思)

651 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 16:51:20
A 臓硯は間髪をいれず答える。(老人の闘争。偏屈者の意思)
だって桜だしねBことにはならない

652 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 16:56:37
A 臓硯は間髪をいれず答える。   (老人の闘争。偏屈者の意思)
桜じゃな。

653 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 17:13:38
とどめの
A 臓硯は間髪をいれず答える。   (老人の闘争。偏屈者の意思)

654 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/11(日) 20:24:38
「桜って士郎が好きなんだろ?」
「はい」
「…………」
「…………」
「……だからそこは『な、何を言うんですか! わ、わたしが士郎先輩を好きなんてそんなこと……』とかそんな感じじゃないのかね?」
「……杏里先輩は先ほどからわたしに何を求めてるんですか?」
 いや、なんつーか男の浪漫。

「それにしてもあっさり認めたなぁ」
「認めるも何も、この質問何回目だと思ってるんですか。いい加減慣れます」
 むう、このネタでからかいすぎたか。耐性ができてしまったらしい。

「昔はコレ聞くたびに真っ赤になってアタフタしてたのになぁ。あの頃の純真な桜は一体どこへ」
「杏里先輩に鍛えられましたから」
「すっかり打たれ強くなっちまって……」
「杏里先輩に鍛えられましたから」
「胸も大きくなっちまって……」
「杏里先輩に……って、胸は関係ないです!」
 真っ赤になって胸を隠す桜。
 うむ、いいノリツッコミである。

「でも、その胸は財産、というかむしろ武器だぞ。そいつで迫れば士郎も落とせるんじゃね?」
「そ、そうですか?」
「うむ。少なくともオレは落ちるね。むしろ落ちないヤツは男じゃないね」
「は、はぁ……」
 いや、実際は世の中広いんで、無い方がいいヤツもいるのだが。
 ちなみにオレは両方イケる口だ。

「つーことで予行演習だ。オレを士郎だと思ってその胸で迫ってみなさい」
「……え、えぇっ!?」
「ささ、遠慮せずに」
「そ、それは……」
「いいからいいから。思い切ってこう、ガツ〜ンと」
「……ってなに桜ちゃんにセクハラしてるかこのばかち〜んっ!!」

 ガツ〜ンッ!!
 痛ぇっ!?
 星だ! 星が見えたスター!

「ふ……藤ねえ、いつの……間……に……」
 弐式虎竹刀を構えた冬木の虎が、オレの背後でポーズを取っていた。
「わたしと虎竹刀がある限り、この世に悪の栄えることはな〜い!
 というわけで桜ちゃん、悪は滅びたから、晩御飯にしよっか」
「あ、あの……大丈夫ですか、杏里先輩……?」
「うう……オレはもうダメだ……
 どこのどなたかは知らぬが、冬木という町の間桐桜という少女に会うことがあったら、こう伝えてくれ……
『衛宮杏里は荒ぶる虎と戦い、立派な最期を遂げた』と……!」
「あ、大丈夫みたいです、藤村先生。
 じゃあ、晩御飯にしましょうか。今晩のおかずはチキンのクリーム煮です」
「わーい、お肉だー!」
 ……ふふふ、オレの渾身のネタを華麗にスルーとは、本当に成長したなぁ……桜。

 晩飯を食い始めて、しばらくしてから士郎が帰ってきた。
「お帰りなさい士郎先輩。お先に失礼していますね」
「ただいま。遅くなってごめんな。もうちょっと早く帰って来ればよかったんだけど」
「いいです、ちゃんと間に合いましたから。ちょっと待っててくださいね、すぐ用意しますから」
「うん、頼む。手を洗ってくるから、人のおかずを食べないように杏里と藤ねえを見張っといてくれ」
「はい、きちんと見張っています」
「藤ねえと一緒にされた!?」
「杏里と一緒にされた!?」

 こうして、家族四人揃って晩飯を食った。
 士郎が桜の料理の腕前を褒めたり、藤ねえがオレと士郎の恥ずかしい過去を桜に暴露したり。
 まあいろいろあったが、概ね和やかな晩飯だった。

655 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/11(日) 20:25:51
 晩飯の後片づけを済ませ、帰り支度をしている桜に、士郎が家まで送ろうか、と声をかけた。
「え……送るって、わたしをですか?」
「ああ。最近物騒だから家まで送る。桜ん家、けっこう遠いだろう。わざわざ来て貰ってるんだから、それぐらいはさせてくれ」
 律儀だねえ、士郎も。
 こういうところがモテる秘訣だろうか。
 当人は自分が密かに後輩にモテていることなど気づいてないのだろうが。

「……ごめんなさい。気持ちは嬉しいんですけど、士郎先輩は休んでいてください。家までだったら馴れてますし、一人でも大丈夫ですから」
 ……ってなんでそこで断っちまうのか、この後輩は。

「いや、それはそうだろうけど、今日は特別だ。しばらくは家まで送っていくよ」
「……でも、その……兄さんに見つかると、士郎先輩にまで迷惑がかかります」
「む――――」
 ああ、慎二が原因か。
 たしかにアイツ、桜がうちに来るの、嫌がってるからなぁ。

「いいじゃん別に、慎二が何と言おうと。あのシスコンもそろそろ妹離れするべきだろ」
 士郎が言い負かされそうになっていたので、加勢してみた。
「杏里の言う通りだ。慎二のことは、気にしなくていいから、桜を送らせてくれ」
「で、でも……先輩方、また兄さんとケンカしちゃうかもしれませんよ」
「あー、いいのいいの。むしろオレらと慎二の間でケンカなんて日常茶飯事だ」
「それに、あいつああ見えて隠し事とか嫌いだから。文句があるならすっぱり言い合った方がスッキリする」
 オレと士郎の連携説得に、桜は納得したのか観念したのか、
「わかりました。それじゃお言葉に甘えちゃいますね」
 と、微笑んで答えた。
「任せとけ。たまには先輩らしいトコみせてやるから。
 ……サンキュー、杏里」
「なに、これも可愛い後輩のためだ」
「そうだな、桜が危ない目に遭わないように、しっかり守ってくるよ」
 ……そういうことじゃないんだがねえ。
 報われないなぁ、桜も。

「うーん、杏里も男になったねえ、士郎に華を持たせるとは」
 ミカンを食べながら一連の会話をみていた藤ねえが話しかけてきた。
「どっちかっつーと桜に華を持たせたつもりなんだがな。
 ……ってなんだよ藤ねえ、そのニヤニヤは」
「べっつにー。でもいいのかなー。桜ちゃん、士郎に取られちゃうぞー」
「最初っから取られてるようなもんだから問題ねえよ」
「ふふふ、強がっちゃってまあ。
 ……と、そろそろわたしもおいとましようかな」
 のそのそと立ち上がる藤ねえ。
 と、何故かこちらを見て、
「杏里ー、おねえちゃん送っていってくれない?」
「やだ。めんどくせえ」
「なによう、桜ちゃんの時とはえらく態度が違うじゃない」
「親父の遺言でな、『女の子には優しくしよう』ってのがあってな」
「あー、切嗣さんの口癖だったわね。それがどうしたの?」
「藤ねえは残念ながら『女の子』のカテゴリーには属しておりません」
「なんだとゴルァ!」

 藤ねえが帰ったので風呂に入る。
 風呂からあがって居間に戻ると、士郎が帰ってきていた。
「士郎、風呂空いたぞ」
「わかった」
 立ち上がる士郎。
 そのまま、風呂場に向かおうとしたところで、
「あ、そうだ杏里。銀髪の女の子の知り合いっているか?」
「銀髪の女の子……?」
「今日のバイト帰りに会ったんだけどさ、俺には心当たりないから、俺と杏里を間違えたんじゃないかなって」
 そんな知り合いは……あ、一名該当者発見。カレー屋にいたシスターである。
「んーでも、アイツは知り合いというか、ちょっと見かけただけなんだけどなあ」
 話とか全然してないし。
「でも銀髪の女の子ってそうそういないだろ? やっぱり杏里の見かけた子じゃないのか?」
「かもな。で、ソイツがどうしたって?」
「それが、いきなり『早く呼び出さないと死んじゃうよ、お兄ちゃん』って」
 死んじゃうよ、とは穏やかじゃない話だ。だいたい呼び出すって何をだ。だが、そんな事より……
「……『お兄ちゃん』? アイツ、そんなキャラだったのか……」

 ―――深夜。
 士郎は、今頃、土蔵で日課の鍛錬を行っているはずだ。
 オレは―――

 月の正位置:深夜の散歩に出かけた

 吊るされた男の正位置:布団の中で眠ろうとしていた

656 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 20:32:53
月の正位置

まだホロウ未プレイなんだが、この杏里好きだわ。

657 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 20:51:56
月の正位置

658 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 21:04:44
月の正位置

659 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 21:15:00
吊るされた男の正位置

外に出たらイリヤとバーサーカーに殺されそうな気がする

660 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 21:15:27
月の正位置

661 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 21:40:03
月の正位置

初回は大丈夫な気がする

662 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 22:43:06
よく見たらまだ隣町の選択肢が確定してねぇ。

とりあえずウェンゲンで決定。

663 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/11(日) 23:53:30

 「こんな忌わしい書物と心中するものかよ、
  其処までしてやる義理はもう無いのう」
 
 臓硯の口元から薄情な人々に対する憤怒が声に乗って室内を巡る。
 
 始まりは何時であったか臓硯は思い出せない。
 旧支配者との出逢いから気が遠くなる様な年月が過ぎていた。
 強壮たるクトゥルーの眷属、ダゴンとの死闘の果てに上半身だけになってしまった
知己の魔術師から譲り受けた『妖蛆の秘密』を手にとって以来、ずっと走り続けてきた。
 今はもう歩む事すら困難で、あと百年のうちに動けなくなってしまうだろう。
   
 今日まで、様々な出来事があったはずだが、
 臓硯が覚えているのは戦友の事ぐらいしかない。
 自分は決して能動的に戦った事は無かった。
 いつも仲間に引き摺られて気がつけば戦場の真っ只中に居た。
 好きこのんで赴いたわけではないのだ。
 
 ジャンバリアから流れてきた自称、レムリア人が語った事が本当なら
幻想種達は彼らを恐れて妖精郷や境界の向こう側へ退避したらしい。
 
 それでも大いなる存在を前に人間は諦めず武器を手に取り立ち上がる。
 先人の残した叡智を用いて奉仕種族を操り、ある者は死後を代価に人間を捨てて。
 誰かの幸せを守るため、未だ見ぬ自らの子孫に綺麗な世界を残すため。
 戦いの中無念のうちに消えていった先祖のため。

 その姿があまりにも眩しくて、臓硯は誘蛾灯に誘われる様について行ってしまった。
 後悔は無い。本当に絶望的な状況ばかりだったが自分にとって黄金時代でもあった。
 隣には数代前の遠坂が居る。後ろには若きアインツベルン。
 震え上がって泣き言を漏らすには頼りになりすぎる友が自分には居たのだ。

 誰からも賞賛を受けたことは無い。
 されど仲間の笑いが絶えぬ世界は美しかった。

 終わりはついに来てしまった。
 アインツベルンは失われた第三魔法を取り戻す事に夢中になり敵を忘れた。
 息子の様に可愛がっていた遠坂の何代目かは戦いを有利に進めるため
銀の鍵の門を越えてセラエノ図書館へ旅立って以来戻らず。

 別れの際、”邪神を討とう”という約束を糧に
臓硯は執念で生き永らえて来たが、ついぞ帰って来なかった。
 既に完成しつつある聖杯(兵装)が待っているにもかかわらず。
 彼がヒヤデス星団から持ち帰る予定の知識を元に本物を作り出すため
作業を続けてはいるが無意味なのだろうか。

 ──否、断じて否! それでは何のために
 魂を削り戦ってきたのか分からなくなってしまう。

 自分の駆けた時間が無為だった等と認めるわけにはいかない。

 孤独では無い。
 強き遠坂は成果を持って必ず帰ってくる。
 賢きアインツベルンは必ず勇気を思い出す。

 仮定の話だが、もしも誰しも戻ってこないなら臓硯はせめて人間のまま生を終えたかった。
 躯は蟲で出来ていようとも心は人のまま走ってきたのだ。
 長い時を生きてきたが魔道書に魂を売った事は無い。
 売らずとも解読し、魔力を記述に通せば力は借りれるのだ。
 大切なのは取り込まれない事。是を守れば不都合は無い。 

 感謝さえ語らず、眼を背け続ける多くの人々のために戦うのは業腹だが、
仲間のためと思えば悪行さえ厭いはしない。
 
 その日のために戦力を、と思い立ち臓硯は時臣から桜を譲り受けたが
肝心の邪神達への認識が上手く行かない。
 衛宮の倅は都合のいい時期に現れた。
 是を奇貨として自身では出来ぬ手段を試すべきだと思い立つ。

 「のう、お主には様々なアウトサイダーの智識を与えた。
  魔術師の息子なら等価交換はわかるな?
  これから桜と仲良くしてくれんかの」 

 臓硯は過去との対話が終えるのを待っていた士郎へ視線を向ける。
 赤毛の少年は── 


 A 「これからよろしく」と言って桜に握手を求めた。(桜フラグON) 
 B 「ダガコトワル!」   と言ってみたが仲良くする。(桜フラグON)

664 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/11(日) 23:57:23
じ、爺ちゃんめがっさ熱い、熱いよ!
A「これからよろしく」と言って桜に握手を求めた。

665 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/11(日) 23:58:57
今回の話、視点に戸惑いは無いだろうか。
三人称と一人称混じってないか?
自分で書いてる段階で混乱してきたんだが…推敲おねがいします。

666 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 00:05:30
A
カッコイイジジイもいいもんだ

667 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 00:10:15
A

じーさん、がんばれ。

668 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 00:26:34
A 「これからよろしく」と言って桜に握手を求めた。(桜フラグON)

臓硯とは新機軸。ホロウでは影形すらなかった男についに一筋の光明が! 更新楽しみにしてるぜ。

669 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 00:38:53
 A 「これからよろしく」と言って桜に握手を求めた。(桜フラグON)

670 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 00:42:05
ここはAだ

671 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/12(月) 02:59:45
 深夜零時前。
 どうにも寝付けなくて布団から起き上がった。
 襖一枚隔てて向こうは士郎の部屋なのだが、人の気配は無い。
 士郎は今頃、土蔵でいつもの『鍛錬』を行っているはずだ。

 縁側へ出て、土蔵を見上げる。
 中に士郎がいるはずだが、外からでは気配を感じられない。
 邪魔するのも悪いので、オレは土蔵の脇を通って裏口から外へ出た。
 そのまま、深夜の深山町を歩く。

 八年前、士郎が切嗣に魔術を習い始めた時は、オレも一緒に習っていた。
 だが、一ヵ月ほどでオレは魔術をやめた。
 理由は簡単、飽きたからである。
 毎回、死ぬ思いをして魔術回路を生成する。
 それはいい、オレにとって苦痛は大して苦痛じゃない。
 ただ、それに見合う結果が得られないのに嫌気が差したのだ。
 切嗣はオレが魔術をやめたことについては何も言わなかった。
 ……つーか、むしろ魔術をあんま教えたがってなかったからなぁ。

「八年もよく続くよなー、士郎も。それで全く上達してねえってのもある意味すげえけど」
 まあいいや。ドロップアウトしたオレには士郎にケチつける資格なんざないのです。
 オレにはそんなに物事を続ける根気なんて……いや、一つだけ続けてることがあったか。
 続けてるというか、正確には我慢し続けてるだけなんだが。

 そう、オレは我慢を続けている。
 ホントウは、ガマンなんて、シタクナイのに。

 ホントウは士郎が憎い。
 ホントウは桜が憎い。
 ホントウは藤ねえが憎い。
 憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い―――!

 士郎を、コロシタイ
 桜を、オカシタイ
 藤ねえを、クラスメイトを、みんなを、コワシタイ
 憎しみで全てをノミコンデシマイタイ
 ノミコンデシマイタイ
 ノミ込んでしまいたいから、飲み込もう。
 ごちそうさん。

「うー、マズかった」
 吐き出しそうになった泥を飲み込んだ。
 ……いや、本当に口から泥が出かけたワケじゃないんだが。

 士郎たちを憎んでるのなんて、今さらだ。
 なんせ、オレは人間を憎むのが当たり前なのである。
 憎んだ上で、オレはアイツらとの日常を楽しんでるのだ。
 その日常は、憎しみで壊すにはあまりにももったいない。

 細工菓子を眺めてるハラペコのガキの気分だ。
 腹が減ってその菓子を食いたくてたまらないのに、そのあまりの出来のよさに、食うのをためらい続けている。
 せっかくこんなに綺麗なのに、今食ってしまったら永遠に失われてしまう。
 もう少し。もうちょっと。もっとこの日常を眺めていt

 ドォォォーーーーーーン

 何だ! 今のスゲェ音は!
 ヒトがせっかくシリアスに決めようとしてるのに邪魔しやがって!

 慌てて周りを見渡す。と、いつの間にか周りは洋館だらけ。
 どうやら桜の家の近くまで来ていたらしい。
 というかここはオレのクラスメイトの遠坂の家の前じゃないのか。
 ハテ、にしてもさっきの爆音は何だったんだろう。

「……雷か?」
 と、上を見上げれば雲ひとつない星空。
「…………なんだったんだ、いったい」

 まあ、そんな事よりさっきの続きだ。
 えーと、どこまでやったっけ。
 ……そうそう。『今食ってしまったら永遠に失われてしまう』からだ。
 もう少し。もうちょっと。もっとこの日常を眺めていたい。
 だから、オレは我慢し続けている。
 さて、せっかく今日も我慢できたんだ。明日も楽しい日常でありますように―――

 恋人の正位置:衛宮士郎視点

 魔術師の正位置:衛宮杏里視点

 女帝の正位置:エミヤ視点

672 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 03:26:14
魔術師の正位置

>>647
あー。SS書き込むときだけIEや狐に変えれば? という意味のつもりだった。
cookie君の力を借りて

673 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 04:42:09
女帝の正位置

674 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 05:23:09
恋人の正位置

675 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 07:38:54
女帝の正位置

兄貴!兄貴!

676 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 10:17:32
恋人の正位置
杏里が士郎にどんな風に影響してるかみてみよう

677 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 13:27:34
女帝の正位置

召還されたエミヤが本編のアーチャーとどう違うかは今後の選択肢を考える上でも重要

678 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 16:41:08
女帝の正位置

679 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 16:46:06
魔術師の正位置

680 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 17:28:37
魔術師の正位置

681 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 17:53:14
恋人の正位置

682 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/12(月) 20:36:50
女帝の正位置

683 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/13(火) 02:28:51
 ドォォォーーーーーーン

 凄まじい衝撃と共に、私はこの世界に召喚された。

「――――――っ」
 霊体であるこの身は、この程度の衝撃ではダメージを受けない。
 だが、痛覚はしっかりと働いている。
 ……要するに、痛かった。

 とりあえず周囲を見渡し、状況を確認する。
 どうやら、ここはどこかの屋敷の一室のようだ。
 周囲は瓦礫まみれ。天井には大きな穴が開いている。
 ……どうやら、私はあそこから落ちてきたらしい。

「……何事なんだ、これは」
 説明を求めようにも、肝心の私を召喚したマスターの姿が見えない。
 とにかく、現状の把握だ。

 私は、聖杯戦争のために召喚された英霊、サーヴァントだ。
 クラスはアーチャー。
 真名は…………む?

 記憶に混乱が見られる。
 聖杯からもたらされた情報は問題なく引き出す事ができるのだが、生前の、私自身の情報を引き出す事ができない。
 原因は先ほどの衝撃か、それとも召喚自体に何か不手際があったのか。
 何か、重要な目的があってこの聖杯戦争の召喚に応じたはずなのだが―――

 と、どたどたと足音がこちらにやってくる。
 その足音は、この部屋の前で止まり、がちゃがちゃと扉を開けようとして―――
「―――ああもう、邪魔だこのおっ……!」
 どっかーんと、蹴破って中に入ってきた。
 ……やれやれ、ようやくマスターのご登場らしい。

 足音の主は、十代後半くらいの少女だった。
 鮮やかな赤い服に、ツインテールに結われた黒髪。
 何故か、その姿に懐かしいものを感じた。
 彼女は開口一番、
「…………また、やっちゃった」
 そんな事を呟いていた。

684 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/13(火) 02:30:29
 ―――数時間後。
 私は彼女の家の居間を掃除させられていた。

 あの後、

「―――確認するけど、貴方はわたしのサーヴァントで間違いない?」
「それはこちらが訊きたいな。君こそ私のマスターなのか。ここまで乱暴な召喚は初めてでね、正直状況が掴めない」

 と、互いに状況の確認をしようとしたのだが、

「わたしが訊いているのはね、貴方が他の誰でもない、このわたしのサーヴァントかって事だけよ。
 それをはっきりさせない以上、他の質問に答える義務はないわ」
「……召喚に失敗しておいてそれか。この場合、他に色々と言うべき事があると思うのだが」
「そんなのないわよ。主従関係は一番初めにハッキリさせておくべき物だもの」
「ふむ。主従関係だけはハッキリさせておく、か。やる事は失点だらけだが、口だけは達者らしい」

 と徐々に険悪な雰囲気になり、

「仮に、私が君のサーヴァントだとしよう。で。その場合、君が私のマスターなのか? いやまあ、あくまで仮の話だが」
「あっ、当ったり前じゃない……! 貴方がわたしに呼ばれたサーヴァントなら、貴方のマスターはわたし以外に誰がいるっていうのよ……!」

 と売り言葉に買い言葉となり、

「うるさーい!
 いい、アンタはわたしのサーヴァント! なら、わたしの言い分には絶対服従ってもんでしょうーーー!?」
「な、なんだとーーーーーー!?」

 となった。

「……まさか、あそこで本当に令呪を使うとはな……」
 令呪にかけられた命令は絶対服従。
 通常、そんな大雑把な命令は大した強制力を持たないのだが、どうやら彼女の魔術師としての才能はケタが違ったらしい。彼女に逆らうとランクが一つばかり落ちてしまうのだ。
 令呪を使われたのは誤算だったが、卓越した魔術師がマスターとなったのは幸運といえる。
 だが……

「……サーヴァントとしての最初の仕事が掃除とはな……」
 できれば拒否したかったのだが、先ほどの令呪の命令が効いている。従うしかなかった。
 まあ、不可抗力とはいえ、この部屋を散らかした責任は私にもある。
「……よし、やるからには徹底的にやってやろうではないか」
 私は気合を入れなおし、ホウキを握り締めたのだった。

 さて、部屋を整理するついでに、混乱した私自身の記憶についても整理しておこう。
 とりあえず、私の真名、私の武器、そして私の聖杯戦争における目的は思い出しておきたい。

※真名・武器・目的の選択肢をそれぞれ一つずつ選んでください。

 私の真名は―――
 
 正義の正位置:衛宮士郎だ

 愚者の正位置:……思い出せない

 私の武器は―――

 魔術師の正位置:投影だ

 世界の正位置:固有結界だ

 世界の逆位置:……思い出せない

 私の目的は―――

 塔の正位置:衛宮士郎の抹殺だ

 塔の逆位置:聖杯の破壊だ

 太陽の逆位置:……思い出せない

685 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 03:08:25
正義の正位置
世界の正位置
塔の逆位置

686 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 03:43:41
正義の正位置
世界の正位置
塔の逆位置
杏里有りの本編みたいな感じに期待

687 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/13(火) 04:46:13
愚者の正位置
魔術師の正位置
太陽の逆位置

体は剣で出来ているから他の何を忘れてもー!

688 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/13(火) 04:47:19
……そうだな、せっかく出掛けるのだから、何か不足している物があれば買ってきた方が効率的か。
「桜、朝食用意の時とか、何か足りない物とかなかったかな?」
「はい? ええと……あ、小瓶に移したときにお醤油の大瓶が終わっちゃいましたね、あとは……何かあったかな……」
うーんと、口元に指を当てて考え込む。
「何か思い出したら言ってくれ、ちょっと裏口に行ってくるから」
灯油やら石油の備蓄は結構忘れやすく、尽きた際には非常に困ることになる。
ついでなのでその辺りも色々と調べておこう。

ドラム缶から5個のポリタンクに灯油を移す。
うむ、切れかけているのに気付いて良かった。
軽く汗を拭う。
こういう事は面倒だがやっておかねばならないからな。
幾ら面倒だからと言って、自動供給式のホームタンクなんて贅沢品は導入できないし。
おっと、念のためボイラーの残量も確認しておかなければ……大丈夫か。

……ジャガイモが切れていたのは計算外だったなー。
あと5個しか残ってないんじゃ料理のメインには使えないから買っておかないとならない。
タマネギは十分に残っていたし、芽も出ていなかったから全然問題はなかったけど。
「……何してんだ? 衛宮」
呆れ声に振り返ると、箒を手にした蒔寺が立っていた。
「ポリタンクの灯油が切れてたから補給してたんだよ、足りない物があったら帰りに買ってこようかと思って……それよりもどうした

んだ?」
こんな裏口に人が来る用事などはないはずなのだが。
「んー、由紀っちの看病でそんなに一杯居ても仕方ないしな、礼も兼ねて庭掃除でもしてやろうと思ったんだよ」
「へー」
「それはそれとして、さっさとあの少女を連れて行ったれ、こんなのあたしがやっといてやっから」
手でしっしとアクションしながら満タンに入れられたポリタンクを片手で持ち上げようとして……両手で持ち直す。
「……結構重いんだなコレ」
「確かに重いよな、でも使うから運ぶしかないしなー」
「そう言いつつ衛宮は片手で持ってるじゃねーか」
むっとしながら言う。
「ま、こういうことは慣れてるから」
裏口近くのポリタンク置き場に2つのポリタンクを置く。
「それ置いたらさっさと行ってやれー、どうせ足りない物の確認は終わったんだろ?」
「終わったけどさ、でもそう言うことをさせるのはどうにも」
貧乏性のような物かも知れないが、どうにも人に働いて貰うというのは性に合わない。
「昨日も言ったろー、人に頼れーって」
言われたのは覚えている。
だがすぐには実践できそうもない。
「やってくれって言われたらやってやれ、でもやってやるって言ってるんだから頼りなって」
置いたポリタンクの隣に蒔寺の持ってきたポリタンクが置かれる。
たっぷりと入っているので中でたぷたぷという音が聞こえている。
「……分かった」
好意を無にするってのも悪いしな。
「あと手は洗えよ? 灯油は結構しつこいぞ、臭いとか」
そんな言葉と、笑顔に見送られた。

「あ、先輩、何かありました?」
居間にはノインも戻ってきていた。
「うん、ジャガイモが終わってた、桜の方は何かあったか?」
「いえ、特に思いつきませんでした」
「そっか、それじゃあ、行こう」
その言葉に二人が頷き歩き出す。
それを見ながら玄関に向かおうとすると、袖を引かれているのに気付いて振り返る。
見れば、イリヤとノインがそれぞれ期待に満ちた目で見つめている。


パラグライダー:「それじゃ行こう」軽く頭を撫でて歩き出す
クロスカントリー:「二人とも、行こうか」手を取って歩き出す
エアボーン:二人を片腕でそれぞれ抱きかかえて玄関に向かう

689 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 04:48:08
愚者の正位置
世界の正位置
太陽の逆位置
エアボーン

690 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 05:42:19
愚者の正位置
世界の逆位置
太陽の逆位置
クロスカントリー

691 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 05:56:50
正義の正位置
世界の正位置
塔の逆位置

692 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 06:34:26
正義の正位置
世界の正位置
太陽の逆位置
パラグライダー

693 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 06:39:35
 正義の正位置:衛宮士郎だ
 世界の正位置:固有結界だ
 塔の逆位置:聖杯の破壊だ
反応と説明が見たい。
エアボーン
桜も羨ましがって、お姫様抱っこの約束しないかな。

694 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 08:00:21
正義の正位置
世界の正位置
塔の逆位置
エアボーン

695 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 10:10:56
 正義の正位置:衛宮士郎だ
 世界の正位置:固有結界だ
 塔の逆位置:聖杯の破壊だ
で決定

696 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/13(火) 13:21:43
クロスカントリー

697 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/13(火) 13:22:37
揺れる胸、驚くバゼットさん、ブラボーと言い拍手するモハメド、
「なんでよー!なんであんただけ胸が大きくなるのよー!!」
そして悔しがるルビー。

最高の気分だ。さっきまでバゼットさんがいなければ何もできないお荷物扱いだったのが
今では尊敬の眼差しに変わっている。
その眼差しの中に一つ見知らぬ者を発見する俺。
アホ毛がチャーミングな金髪美少女だ。

「あれ、君は誰だい?」
「初めまして、マスター。私はサーヴァントセイバー。令呪の契約により貴方にしたがいます」

イエーイ!なんと言う事だ。俺の女性化の魔術が完璧すぎるせいでその余波で
サーヴァントの召喚にも成功したみたいだ。
しかも超美少女でセイバー。優勝とハーレムの夢が同時に90パー達成したようなものだ。
(・・・おかしい)

「では、俺のサーヴァントも決まった事だしこれからアインツベルンに突撃だ!!」
「おー!」

巨乳化を成功させた大魔術師の俺の号令でアインツベルンに突っ込む外様四人同盟。
アインツベルンの拠点に付いて早々、
「エクスカリバー!」
セイバーの宝具で城ごと敵サーヴァントを撃破。
(おかしい・・・うまくいきすぎている)

瓦礫の下からアインツベルンのマスターを探す。見っけ。
メイドが二人に幼女が一人、全員気絶しているだけで命に別状はないようだ。
そして三人ともが俺のストライクゾーンど真ん中であった。
「よっしゃハーレムメンバー四人目までゲットだぜ!!」
(こういう時って・・・)

勢いに乗ってマキリも今日中に攻める俺達。
桜の協力もあって大した罠もなく慎二の目の前に辿り着いた。
「さあ、勝負だ慎二!」
「ひょえー、まさか衛宮が僕よりも完璧な女装マスターになっているなんて!勝てる
わけないじゃないか!というわけで僕のサーヴァントあげるから見逃してください」
「そんな事言われても許すわけないだろ」
「こんにちは、慎二のサーヴァントです」
俺は結局慎二を許した。もらったサーヴァントがモデル体型の美人だったからである。
ハーレムも充実。勝利も目前。こうなったらこのまま一気に遠坂も倒して優勝してやる。

「フフフ、よく来たわね衛宮君。でもこの遠坂バリアーを破れるかしら?」
くっ、さすが優勝候補!まさかこんな切り札を隠していたなんて。どうすればいいんだ。
「ここは俺にまかせるらよ。必殺マンチキダイナマイト!」
「私もいくぞ、秘術SFFメガンテ!」
男性陣の尊い犠牲によりなんとか遠坂を攻略した俺達。もちろん遠坂はお持ち帰りした。
そして、ランサーが死んだ事によってバゼットさんとのラストバトルもめでたく回避。
優勝者となった俺は衛宮家の空き部屋に皆を住ませてハーレムでウッハウッハな毎日を―、
(そう、こういう時って大抵は・・・)

698 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/13(火) 13:24:13



(夢)

以上バゼットさんの急降下爆撃パンチで畳に後頭部から突き刺さった俺の見た夢でした。

『ミルクナイト第五章後編士郎子パート』
現実は厳しい。
エクスカリバーを使う女の子は歴史上存在しないし、俺には慎二の様なモテパワーも無い。
もちろん胸を大きくする魔術は大失敗(というか発動前に止められてしまった)だ。

そして皆は俺が気絶してしまったので俺と留守番役を残して勝手に外食にいってしまった
事をその留守番役から聞き俺はため息をつく。

「あーあ、モテたいなあー。今からエロゲの主役補正が俺にかかってくれないかなー」
ありえない事を言う俺を悲しそうな目で見る留守番役のその人物は、
【選択肢】
鉄球・魔術基礎・言峰の情報:バゼットさん
鉄球・マキリ・偽マスターの情報:ランサー
魔術基礎・ライダー・遠坂の情報:バカのルビー
魔術基礎・投影の情報:SFF
言峰・ライダー・じーさんの情報:モハメド百世
魔術基礎・投影・赤いのの情報:クールなルビー

699 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 14:11:32
魔術基礎・投影・赤いのの情報

ブロードウェイの人1月ほど見てない気がする。
銀剣の人はもっとだよね。
とりあえず、生きてるかどうかだけ知りたいよ。

700 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 14:34:09
エアボーン

701 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 15:23:59
愚か者の正位置
世界の正位置
太陽の逆位置

702 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 16:06:59
>701
少しミスった。
×愚か者の正位置
○愚者の正位置

703 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 16:44:41
クロスカントリー
魔術基礎・投影・赤いのの情報

704 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 17:25:23
パラグライダー
魔術基礎・投影・赤いのの情報

705 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 17:42:17
魔術基礎・投影・赤いのの情報

706 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 18:11:12
魔術基礎・投影・赤いのの情報

707 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 22:47:17
>>699
楽園の氷室SSが更新されてるから銀剣の人は無事だと思う。
ブロードウェイの人はさっちんスレでも見てないから心配だよね。

708 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 23:25:23
言峰士郎の人もしばらく見てないなあ

709 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/13(火) 23:42:19
連載してて筆を止めてしまうと戻って着辛いよ。
待ってる身としては全然問題無いんだけど。

>>668
そう言ってくれると嬉しい。
ニート脱出したから前みたいな頻度で書けないけどのんびり行く。

710 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/13(火) 23:44:24
 夕暮れ時、冬木のとある武家屋敷で二人の子供が会話をしていた。
 といっても赤毛の少年が一方的に話しかけているだけで
青紫の髪が美しい少女は無言を貫いている。

 「それでな、爺さんは夏休みの宿題を手伝ってはくれなかったんだ。
  ”正義の魔法使いごっこばかりしてるから……”って言ってさ」

 「逃げ出さない様に見張られて食事はチョコレート一枚と緑茶だけ。
  腹が減ってたまらなかったんだけど、爺さんも飯を食べていない事に気がついて
  申し訳なかったよ。深夜にやっと終わった時、爺さんが夕飯を持ってきてくれたんだ」

 「凄く、不味かったんだ。うどんを作ってくれたんだけど
  うどんの生地が溶けておかゆスープを飲んでるみたいだった」

 「だけど嬉しかった。料理なんて出来るたまじゃないのに
  俺のために作ってくれたんだと思うと箸が止まらなかったよ」

 士郎は翁との約束を守ろうと桜の事を尋ねたり、
自分の事を話しかけてはいたが、この一ヶ月間に成果を挙げた事は無い。
 少女は無言で生きる意志が感じられない瞳を士郎に向けるだけ。
 
 このままじゃいけない。士郎は思わずにはいられなかった。
 この世には幸せが満ちている。
 少女の世を見る瞳は盲目に等しい。
 忘れてしまったのか、元から無かったのかはわからない。
 
 陽光が優しき春、新たな始まりを感じさせて人の心は躍動する。
 熱き夏、蝉が熱狂する中、冷えた飲み物は尊い。
 色付いた紅葉が美しき秋。哀愁を漂わせた風景は美しい。
 寒風吹き荒ぶ冬、コタツは暖かく、身体と心を掴み離さない。
 好きな家族や友人とそれらを楽しむのは無上の喜びなのだ。

 伝えたかった。望み、努力するなら誰しも幸せになれるのだと。 

 士郎がかつての楽しき出来事を話す中、少女に変化が訪れる。
 瞳に涙を滲ませて、への字に曲がった口元から怨嗟を伴った小さな声を発した。


 


 「なんでそんな事を話すんですか?
  貴方は何がしたいんですか」

711 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/13(火) 23:49:00
 桜は祖父に命令されて一つ年上の少年の家に通っていたが、
これほどの苦痛だとは思っていなかった。

 赤毛の少年は自分が来ると手製の御菓子とほうじ茶を手に歓待する。 
 それは別にいい、美味な物を食べるのは嫌ではない。
 
 だが、彼は近所の姉や父との幸せな思い出を語る。
 深い情愛を隠そうともせずに笑顔で話す少年を前に桜は日々憎しみを募らせていた。

 そんなに己の家族を称賛したいのか、と問いたかった。
 虫同然の生活に叩き込み、自分を売り払った私の父とは
違う事を自慢されるのは我慢できない。

 蟲が這いずり回る倉へ放り込まれ、身体が改造されてゆくのもすべて、
すべて父が悪いのだ。今までの優しさは嘘だった。
 自分を暗き部屋へ追い込むために家族として接してきたのだと思うと殺意が止まらない。

 姉だって許せない、自分がこんな目に遭っているというのに。
 強き魔術師を目指し、名の通り凛として歩むその姿は綺麗だった。

 ──嗚呼、このリボンさえ無ければ私はきっと殺せるのに。

 姉の美しい横顔に醜い蟲を投げつけてやりたかった。
 蟲倉へ引きずり込んで自分と同じ目に遭わせたかった。
 しかし、別れの日にくれたリボンと言葉が邪魔をするのだ。
 いっそ捨ててしまえと幾度思った事か。
 
 出来なかった。捨ててしまえば幸せなどかけらも無かった事になってしまう。
 桜にとって虚偽と悪意で構成された家庭だというのに、
あの日々を置き去りにするのは無理だった。
 望みは無い。自分は偽りの過去を憎しみ、愛して。絶望に沈むしか無いのだ。

 幸せを謳う少年が悪いわけでは無い。
 ただ、自分には手に入らぬモノをずっと聞かされるのに耐え切れなくなりつつある。
 向かいに座る少年は立ち上がり、近寄ってくる。 
 今日まで無視し続けてきたが最後の一線を越える台詞を彼は吐いた。

712 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/13(火) 23:51:28
「桜、楽しい事は自分で見つけたり、誰かに教えてもらうんだ。
  望めば誰だって幸せになれるさ」 

 胸に留めた憎しみが桜の理性の鉄鎖を弾き飛ばして全身を駆け巡る。
 蟲に嬲られる空間の何処に楽しみを見いだせと?
 地獄へ追いやった昔の家族に何を教えて貰えばいい?
 祖父となった悪魔にでも訊けと?

 桜も立ち上がり、怒りを込めて士郎の髪を引っ張った。
 空いた片手で彼の口元へ握り締めた拳を振るう。

 ──黙って下さい。もう喋らないで欲しいんです。

 一度悪意に身を任せてみれば、身体は軽やかに動く。
 暴力は加速してとどまる事を知らない。
 
 腹を蹴る。髪の毛を引き千切らんばかりに引く。
 神経を苛立たせる口を殴打する。
 呼吸を止めろと言わんばかりに鼻も叩く。

 幾ほど時間が経過したのか桜にはわからない。
 腕が上がらなくなるまで止めなかった。
 どれだけ痛めつけても彼は自分の暴力から逃げ出しはせず、
その瞳は強い意志を持って甘受していた。 
 唇が切れて流血している、目蓋は紫色に腫れ上がり見るに耐えない。
 それでもこの黒い情念は止まらず口で責め立てる。

 「貴方に何がわかるんですか!
  何も、何も知らないくせにッ!」

 「俺は、桜の事を何も知らない。
  ちっとも話してくれなかったじゃないか。
  そのままで満足か? 自分から幸せを探した事はあるか?
  誰もくれなかったのか?」

 ──まだその口で言うの!?

 疲労と激怒で震える手を持って士郎の胸を叩く桜。
 力は抜けてたいした威力ではないと分かっていても止められない。

 いつの間にか肩を掴まれている。
 自分の行いが返ってくるのかと怖れが迫るが負けたくは無かった。
 反撃してやると胸に決めて桜は睨み返す。

713 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/13(火) 23:53:08
 赤銅色の瞳に害意は無かった。
 父と信じていた男と同じ様な視線で自分を見ている。
 肩からかつて身に受けていた温もりが伝わってくる様で悲しみが止まらない。
 表現出来ない恐怖を感じて逃げようとしたが少年の手は桜を捕らえて離さない。
 彼は血に染まった口元から言葉を告げた。

 「俺は桜の事を知りたい。
  何が気に触ったのか分からないけど桜にとって酷い事を言ったなら謝る。
  その気持ち、全部受け止めるよ」

 「桜が生きる事を諦めている様に見えた。
  その必要は無いと思う。何処かに落ちてるさ。
  一緒に探してみないか?」 

 「それでも見つからなかったら、俺が渡す。
  爺さんや藤ねえから貰ったんだ。桜にたくさんあげても
  全然減らないくらい持ってるから」

 優しさを乗せた声が桜を狂わせる。
 肩越しに感じる彼の手が心地よい重みを持って躯を刺激する。
 姿を見たら自分の暴力で彼はボロボロになっていた。
 こんな真似をした自分になんらかの形で情をくれると彼は言った。

 離せなかった。手を差し出してくれたのだ。
 もう諦めた幸せが帰ってくるのかもしれない。
 そう思うと涙が零れる。今までの苦痛によって磨り減った心が戻ってくる。

 汚れた蟲に改造された桜の肢体に快楽が走る。
 慰めるように髪を撫でてくる少年、いや、
男を前に官能だけではない何かを胸の奥から感じて暖かい。

 どうせ自分が比喩無しに虫けらだと知れば
告げなかった事を罵り、逃げてしまうだろう。

 ──ならばその日が来るまで握っていても良いのではないか。

 
 A プロローグ終了(本編へ、続いて武装選択)

 a 士郎の右手に衝角   (いつか回転するかもしれない)
 b 士郎の右手に長剣   (レイテルバラッシュ。『half-basket-guard』)   
 c 士郎の両手に巨大火縄銃(トラドール。『toredar』いつか銃剣になるかもしれない)
 d 車輪つき大砲     (ファルコン砲。当れば凄いかもしれない)
 e 強化魔術のみ     (今までの士郎に違和感のある人はどぞ)   
 
 B 士郎からSHIROUにクラスチェンジ(ジョーク)

714 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/13(火) 23:58:38
ここはBを選ぶしかっ

715 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:02:05
バ、バカヤロッ! そんな選択肢を出すなんて自殺行為だぞ!!

ここは無難に独自色を出して欲しいのでB……じゃなくてb

716 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:02:18
A-e

717 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:05:14
A-a

718 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:06:03
この世界観でSHIROU出すのはジョークでも無理だよなあ
銃剣へのパワーアップを期待してcに一票

719 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:09:40
e

720 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:18:26
A−aだ、A−aなら……!

721 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:20:57
A-eでどこまでいけるかな?

722 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:23:30
e

723 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:34:01
流石にここの住人でもBはちょっと躊躇したかw
だから俺も二番目にネタっぽいaにしておくよww

724 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:46:40
B

725 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 00:48:57
俺がeに入れて決定

>>723
SHIROU化するとカオスですまない
ネタ選択肢は好きだけど作者が書けなくなるような選択肢は避けるのがこのスレの住人

726 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 01:10:11
俺は1スレ目からいるが選べるものは何でも選ぶぜ…死亡フラグ以外ならな

727 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 01:46:47
一回目の選択肢から死亡フラグを選ばれたのもなかったか?

728 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 02:13:30
このスレの住人って自虐モードに入ってる作者に対しては厳しいぜ?

729 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/14(水) 02:29:39
ぬ、隣町は投票数2,3,4でまだ決まってないっすね……
で、現在選択できる選択肢は無いようで。

>>725
でも妄想的なナニモノかが飛躍して選択肢が増えていたという事実を覚えているって言うか
思いもかけぬタイミングで増えたりすることを微妙に期待していたりもするわけで。
でも書けない展開になると困るわけで。

730 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/14(水) 03:23:13
 私の真名は―――衛宮士郎。
 真名を思い出したことが呼び水となり、生前の記憶が少しずつ蘇ってくる。

 子供の頃、火災で全てを失った事。
 衛宮切嗣に救われた事。
 正義の味方になるという、切嗣との約束。
 聖杯戦争で出会い、別れた騎士王。
 固有結界『無限の剣製』
 世界との契約。

「そうだ、私は―――」
 知っている。
 この聖杯戦争を知っている。
 この聖杯戦争に参加したことがある。

 ―――だから、聖杯の正体が何であるかも、知っている。

『この世全ての悪』に汚染された魔力の渦。
 破壊によってのみ願いを叶える壊れた願望器。
 それが、冬木の聖杯の正体だ。

 だとすれば、私の目的は、聖杯の入手ではなく、―――破壊。
 かつての大火災のような悲劇が起こらないように。
 一人でも犠牲者が少なくなるように。

 死後、抑止の守護者となった私は、常に手遅れとなった現場にのみ呼び出された。
 救える者の残っていない地獄。
 誰も救えないという絶望の繰り返し。
 だが、今回は違う。
 まだ間に合う。
 まだ犠牲者を出さずに、終わらせることができる。

「問題は、マスターの理解を得られるかどうか、だな」
 何しろ、目的の物をいきなり破壊しろ、というわけだ。
 苦労して得た優勝カップをいきなり壊せ、と言われて彼女が納得するかどうか。
 彼女の信頼を完全に得られるまでは、伏せておいた方がいいだろう。

「……む? そういえば彼女は……」
 どうも見覚えがある。生前、彼女を知っていたような気がする。
 気がするのだが、どうもあと一歩と言う所で思い出せない。

「……だが、聖杯戦争に参加しているということは、まず間違いなく彼女はこの世界の衛宮士郎と出会うことになるな」
 そうなると、彼女に妙な先入観を持たせないためにも、私の真名もまだ伏せておいた方がいいだろう。

「……すると、まだしばらくは記憶喪失の振りをしておくべきか」
 彼女を騙すのは心苦しいが、混乱を避けるためだ。いたしかたない。
 実際、全ての記憶を取り戻せたわけではないのだし。

731 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/14(水) 03:25:30
部屋の掃除も概ね終わり、日も高く昇ったころに、我がマスターは居間に現れた。
「……うわ。見直したかも、これ」
 ……掃除の腕前で見直されても、嬉しくないのだが。

 寝起きの彼女に紅茶を淹れる。
 勝手知ったる人の家。
 掃除をしてるうちに何がどこにあるか把握した、というのもあるが、やはり私はこの家を知っているらしい。
 彼女は、最初は勝手に家の中の物を使われた事に憮然としていたが、私の淹れた紅茶の味は気に入ってくれたようだ。

「ふむ。ふむふむ」
「……ちょっと。なに笑ってるのよ、アンタ」
「なに、感想が聞きたかったが、その顔では聞くまでもないと思っただけだ」
「――――っ!」
 だん、とティーカップがテーブルに叩きつけられる。
 ……うーむ、どうも彼女の反応が、面白い。

「……それより―――貴方、自分の正体は思い出せた?」
 彼女の質問に首を振って答える。
 ……すまない、まだ私の正体を明かすわけにはいかない。
  
「分かった、貴方の記憶に関しては追々対策を考えとく。
 じゃ、出かけましょアーチャー。召喚されたばかりで勝手も分からないでしょ? 街を案内してあげるから」
 ふむ、確かに街を歩けばいろいろと思い出せるものもあるかもしれない。だが―――

「―――それよりマスター。君、大切な事を忘れていないか」
「え? 大切な事って、なに?」
「……まったく。君、まだ本調子ではないぞ。契約において最も重要な交換を、私たちはいまだしていない」
 まあ、真名を伏せている私が言うのは、何だが。
「―――あ。しまった、名前」
「思い当たったか。まあ、今からでも遅くはないさ。それでマスター、君の名前は? これからは何と呼べばいい」

「………わたし、遠坂凛よ。貴方の好きなように呼んでいいわ」

 遠坂凛。
 遠坂。
 ああ、思い出した。
 聖杯戦争での戦友にして、私の魔術の師匠。
 そうだ、卓越した魔術師であることなど関係ない。
 彼女に呼び出された事自体が幸運だったのだ。

「それでは凛と。……ああ、この響きは実に君に似合っている」
「―――――――――」
「凛? どうした、なにやら顔色がおかしいが」
「―――――う、うるさいっ! いいからさっさと行くわよアーチャー! と、とにかくのんびりしている暇なんてないんだから……!」
 顔を背けて歩き出す凛。
 ……いかんな、生前とのギャップもあって、やはり面白い。

 先ほどの凛にかけた言葉で、ふと彼女の言葉が蘇ってきた。

   『それでは凛と。……ああ、この響きは実に君に似合っている』
 ―――それではシロウと。ええ、私としてはこの発音の方が好ましい


 深山町を一回りし、大橋を渡り、新都を歩き、新都の中央にある公園にやってきた。
「ここが新都の公園よ。これで主立った所は歩いて回った訳だけど、感想は?」

 感想も何もない。ここに来たことで、あの大火災が、あの赤い世界の記憶が鮮明に蘇ってきた。
「十年前の話よ。このあたり一帯で大きな火事があったんだって。火は一日燃え続けて、雨が降りだした頃に消えたんだとか。
 その後、町は復興したけど、ここだけはそのままなの。
 焼け野原になって、何もなくなったから公園にしたらしいわ」

 説明されるまでもない。私は、実際にその炎の中を歩いていたのだ。

「……気づいたみたいね。そうよ、ここが前回の聖杯戦争決着の地。私も事情は知らないけど、前回の聖杯戦争はここで決着して、それきり」

 そう、ここでの火災の原因は聖杯戦争。汚染された聖杯の力によるものだ。
 やはり、聖杯はなんとしても破壊しなければ―――

「アーチャー、誰かが公園にいるわ」
 凛の声に思索を中断する。
 公園にいるのは―――

 月の正位置:「令呪に反応があったわ。敵のマスターみたいね」
 
 吊るされた男の正位置:黒髪の衛宮士郎だと……!?
 
 女教皇の正位置:銀髪のシスターだった

732 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/14(水) 03:27:29
隣町はエアボーンでフィニッシュ

……ところで士郎、手を使う選択肢ばかりだが、手は洗ったんだろうな?

733 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 03:29:27
吊るされた男の正位置

734 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 03:34:53
女教皇の正位置

735 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 03:40:32
吊るされた男の正位置と言いたいところだが
ここでアンリとエミヤが遭遇するとまずいような気がするので月の正位置

736 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 04:59:22
吊るされた男の正位置

737 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 05:13:02
 吊るされた男の正位置

738 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 05:27:01
 吊るされた男の正位置

739 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/14(水) 06:12:31
吊るされた男の正位置
でフィニッシュ

740 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/15(木) 01:35:34
 そこには在りえないモノが居た。

 ソレは、公園のベンチでごうごうと眠っていた。

 ソレは、闇のように濃い黒髪をしていた。

 ―――ソレは、衛宮士郎の貌をしていた。

「なんだ、杏里か」
「……そいつを知っているのか、凛」
「衛宮杏里。わたしのクラスメイトよ。とりあえず彼は聖杯戦争には関係ないわ」

 エミヤアンリ。知らない。思い出せないのではなく、そんな存在など、最初から知らない。
 それに―――

「そいつが聖杯戦争に関係ないだと? そんなはずはない」
「え? 何でそう言い切れるの?」
「そいつは……サーヴァントだ」
「なっ……!?」

 私の言葉に、慌てて凛はソレと距離を取る。

「……確かなの? アーチャー」
「間違いない。サーヴァントはサーヴァントを感知できる」
「でも、サーヴァントって眠らないはずじゃ」
「睡眠が不要なだけだ。眠ろうと思えば眠れる」

 凛は、眠ってるソレを見ながら、しばらく思案していたが、
「……とりあえず彼がサーヴァントだと気づいてない振りをして、話しかけてみるわ」
 と、再びソレに近づいた。

「危険だ、凛」
「大丈夫よ、できる限り情報を引き出してみせるわ。でも一応アーチャーも、何かあった時のために霊体化したまま、後ろで待機していて」
 私にそう指示を出し、凛はソレを揺り起こし始めた。

「もしもし、衛宮くん? こんな所で寝てると、風邪を引くわよ」
「……ん? 桜か? ……どうせ起こしてくれるんなら、ついでにおはようのチュウを……」

「って桜にナニさせようとしてるのよアンタはーーーーー!!!」
「ごふっ!?」

 ソレの鳩尾に、凛の拳が見事にめり込んだ。

「な、何事? 桜じゃなくて藤ねえだったのか?」
「おはようございます、衛宮くん。間桐さんでも藤村先生でもなくて、すみません」
「あれ? 遠坂?」

 ようやくソレが目を覚ました。
 ……どうやら水月を極められたことは記憶から抜け落ちているらしい。

「こんな所で何してんだ? オマエ今日休んでたから、士郎とか美綴とか由紀っちが心配してたぜ?」
「……別に大した理由じゃないわよ。
 そもそも、ここで授業サボって寝ていた貴方に言われたくはないわね」
「何言ってんだ。もう今日の授業はとっくに終わってんのに」
「え? もうそんな時間?」
「オレはバイトの途中でここに寄って寝てただけだ」
「……結局サボりじゃない」
「いーの、いーの。どうせ泰山(ウチ)から出前取るヤツなんざあのモジャ神父だけだし、そのモジャ神父ん所からの帰りだし」
「モジャ神父……綺礼のことか」
「ん? 知り合いか?」
「できれば知り合いたくなかった知り合いよ。貴方と同じくらい」
「そりゃまたずいぶんソイツを嫌ってんだな」

 ヒヒ、とヤツは寝転がったまま下品に笑う。

『凛、いつまで無駄話をしている』
 念話で語りかける。
『……ゴメン、そろそろ問い詰めてみる』

 と、ソレが私の方に視線を向け、たちまち表情を強張らせた。

「……おい、遠坂。オマエの後ろに居るソレは……何だ?」
 ソレは私を指して、凛に問いかけた。
「え? アンタ……アーチャーが見えるの?」
 思わず、凛はそう返してしまう。
 その言葉を聞いた瞬間、

「……さらば遠坂!」

 ソレはベンチから飛び起きて、公園の出口目がけて一目散に逃げ出した!
「え? な……ちょっと待ちなさい! 追うわよ、アーチャー!」
「了解した!」

 すぐさま実体化して、ヤツを追う。だが……
「スクーター!?」
 公園の入り口に停めてあった、赤いボディに黒字で『紅洲宴歳館 泰山』というロゴの入ったスクーターに飛び乗り、それは走り去ってしまった。
 公園の外には人目がある。私は実体化して追いかけるわけにはいかず、凛の足ではスクーターには追いつけない。
「あ〜ばよ。とっつぁ〜ん!」
「だ、誰がとっつぁんか!」
 私と、激昂する凛を尻目に、ヤツは走り去ってしまった。

「……ごめん、アーチャー。結局、何も聞き出せなかった」
「いや、ヤツがサーヴァントであることに気づいていながら、迂闊に動いた私のミスだ」
 ヤツがサーヴァントなら、霊体化している私の存在に気づくのは当たり前だ。
 それを失念していたのは痛手だった。

741 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/15(木) 01:36:22
 時刻は夜の七時。
 新都で最も高い建造物、センタービルの屋上に私たちはやってきた。

「どう? ここなら見通しがいいでしょ、アーチャー」
「確かにいい場所だ。初めからここに来れば歩き回る必要もなかったのだが」
 屋上から見下ろす新都の町並みは、無機質だが、懐かしい。

「なに言ってるのよ。確かにここは見晴らしはいいけど、実際に歩いてみないとわからない事もあるじゃない。
 それに、歩いたからこそ、杏里がサーヴァントだってわかったんだし」
「その衛宮杏里とやらについてだが。凛、君が知っている限りのヤツに関する情報を教えてくれ」
 私の知る聖杯戦争にはいなかった、イレギュラーのサーヴァント。
 私の知らない、衛宮の名前を持つ存在。
 その情報が欲しい。
「わかったわ。まずは―――」

 衛宮杏里。
 表向きには穂群原学園の学生として、凛と同じ二年A組に在籍している。
 衛宮士郎とは双子の兄弟ということになっているらしい。
「その衛宮士郎が衛宮杏里のマスターなのだろうか」
「わざわざサーヴァントと家族として暮らしている以上、その可能性は高いわね」
 ―――だとすれば、この世界の衛宮士郎が彼女を呼ぶ事はないのだろうか。

「中学校に入学した頃から杏里の事を知っているって人もいるから、少なくとも杏里は五年前から現界してることになるわね」
「少なくとも五年、か」
「でも……そんなに前からサーヴァントを召喚することって可能なのかしら」
「召喚するだけならば可能だろう。問題は維持だな。聖杯からの魔力の供給なしで英霊を現界させ続けるには、膨大な量の魔力が必要となる。並の魔術師の魔力では到底足りるまい」

「じゃあ……どうやって?」
「君たち流のやり方だ。足りない分は余所から持ってくればいい」
「それって……まさか」
「……一番効率的かつ手っ取り早いのは魂食いだ」
 凛の表情が強張る。
「……じゃあ、衛宮杏里は」
「最悪、無差別に人間を襲い、その魂を食らって今まで現界を続けてきた可能性もある」
「……」
「あくまで今のは最悪の仮定だ。だが、衛宮杏里という存在が普通のサーヴァントでないことは確かだろうな」

 再び新都の町並みを見下ろす。
 先ほどは懐かしく感じたはずの町並みが、今はどこか不気味なものに感じられる。

 衛宮杏里。私の知らないサーヴァントにして、私の知らない「衛宮」
 ヤツがナニモノなのか、しっかりと見極める必要がある。

「………………」
 ふと、凛がビルから何かを見下ろしてるのに気づいた。
「凛。何か見つけたのか」
「下を見て、アーチャー。アイツが、士郎。……衛宮士郎よ」

 ビルの下にはこの世界の衛宮士郎がいた。
 霊体である私は見えないだろうが、凛の姿はあちらからも見えているはずだ。
 衛宮杏里というイレギュラーがいるこの世界の衛宮士郎は、果たして、どういう存在となっているのだろうか。
 
「……とにかく、衛宮杏里と衛宮士郎については徹底的な調査が必要ね。
 アーチャー、明日からはその方針で動くわよ」
「了解だ、凛」

 凛に続き、センタービルを後にする。
 衛宮士郎。衛宮杏里。彼らがどんな存在であろうと、私のやることは決まっている。
 だが、彼らが私の目的の障害となるのなら、その時は―――

 運命の輪の正位置:衛宮士郎視点

 隠者の正位置:衛宮杏里視点

 戦車の正位置:エミヤ視点

742 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 01:41:00
隠者の正位置:衛宮杏里視点
真名じゃなくて、クラスからとっていたら名前は阿部だったんだろうか?
アッー!

743 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 01:52:53
戦車の正位置

だとしたら、阿部杏里か‥‥

744 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 02:00:25
隠者の正位置

飲み込んで、僕のエクスカリバー……ゴメン

745 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 02:14:31
運命の輪の正位置

そろそろ士郎君視点でもいいじゃないかと思うんだ

746 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 02:27:54
隠者の正位置:衛宮杏里視点

747 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 02:51:18
運命の輪の正位置

748 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 03:02:15
隠者の正位置

749 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 03:05:26
 隠者の正位置

750 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/15(木) 04:59:34
隠者の正位置

見えていても戦闘力は割と一般人レベルのアンリがどう出るのか見たい。
……と思ったら投票前に決定ですな。

751 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/15(木) 05:16:00
……何となくだが、期待されているような気がする。
イリヤとノイン、二人同時に、である。

……まいった。
いわゆるお姫様だっこを望んでいるだろう事は抱っこして欲しいといわんばかりに広げた両手とか、その仕草でわかる。
お姫様抱っこを二人同時には出来ないが、この二人なら……
「二人とも、おいで」
手を広げると二人は競うように抱きついてくる。
抱き上げて腰に手を回して、体に寄りかからせる。
……二人同時はバランスを取るのが大変だが、出来なくはないようだ。
「二人とも、バランスは大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫……だけど」
「この子と一緒なのー?」
少しだけ二人がむくれる。
「ほらほら、仲良く仲良く、な?」
一度笑みを向けて玄関に歩き出す。
「あ、士郎の手、良い匂いするね? 果物?」
ノインは体を猫のように上手に折り曲げて手の側に顔を近づける。
「ああ、うん、蜜柑だよ」
「……士郎って実はオシャレさん?」
「いや、そういうんじゃないって」
手に付いた灯油の臭いは落とすのが大変そうだったので、軽く水と石鹸で洗った後蜜柑の皮を手で潰して臭いを誤魔化しただけである。
実際にこれは灯油をおとす時にも有効らしいというのはどこかで聞いた覚えがある。


「……なにやってんの」
玄関前の廊下に出ると、二人に即座に呆れられた。
桜は困り笑いだけだったが、名城の方は誰がどう見ても呆れていると分かる仕草だ。
片手で目元と眉間を押さえ、溜息をつき、もう片方の手は腰に当てられている。
これで呆れているのでなければどうしようもなく疲れているのだろうし、疲れていると言うことはまず無いだろう。
「いや、やって欲しそうだったから」
「ええっと……せめて靴を履かせてあげてくださいね」
桜が二人の靴を持って来て二人の小さな足に履かせていく。
イリヤの靴はいかにも高級そうな靴で、服装ともマッチしていたが、ノインの靴はあの時の服と同じくボロボロで、サイズが合っていたのが唯一の救いと言って良い程度の代物だった。
これは服と一緒に靴も買った方が良いな。

「……それから、後で私にもしてくださいね」
履かせながら、耳元で桜が小声で呟く。
……多分、それだけで済むはずはない。
期待でちょっと顔が赤くなる。
「き、期待してる」
小声で返すと、桜も赤くなった。
「……どーでもいいけどね、丸聞こえだよ?」
「そうね、ひそひそ話もこんなに近くじゃね」
二人に呆れ顔で言われた。
なんというか、『衛宮士郎』株が急下落の予感である。


玄関から出ると、日差しが強くなり始めている。
この時間はまだ涼しいが、昼過ぎくらいには温かくなりそうだ。
「それで、店とかはどうするの?」
名城が聞いてくる。
そう言えば街の案内とかは全くしなかったのだから当然といえるだろう。
「んー……新都かな、こっち側には仕立屋とかしか覚えがないし」
とは言ってみたものの、服装にそれほど拘らない質なので、服関係の店には詳しいわけではない。
作業着関連の店ならば数店舗知っているがそう言うところに連れて行かれてもひたすら困るだけだろうし。
「桜、どこか良い店知らないかな?」
「はい、任せてくださいっ!」
ぐっ、と桜がガッツポーズを見せる。
「……そういえば先輩と服を買いに行くのって初めてでしたっけ」
「んー、少なくとも覚えてる限りでは、ないなぁ……」
二人で買い物に行く時はいつも、記憶にある殆どが食料品関係だったような気がする。
そう考えると桜には悪いことをしてきているような気もする。
桜だって年頃の女性なのだし、お洒落だってしたいだろうに……うん、これからはそう言う店にも一緒に行くように心がけよう。
「それじゃ、行きましょう」
「ああ、行こうか」
歩き出す。
「よーし、Los Los Los――邪魔者を蹴散らして突撃ー!」
「いやいや、蹴散らさないって」
無邪気な少女二人を抱えて。

752 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/15(木) 05:18:29
小一時間ほど歩いて空気が暖かくなってきている事を実感する。
そろそろ昼時間だなと思った。
「……うわ」
そして、漸く新都の目的地に到着する。

最初の感想は場違い。
自分という存在が異物なのではないかと思うほど気合の入った、それでいて微塵も嫌味にならない装飾と照明。
来店する人々を落ち着かせ、かといって眠くならないような音楽。
店と言うよりもパーティー会場のようだと、ぼんやりと思った。
左右を見ると、目を輝かせる少女が二人。
正面を見ると、感心したように頷く女性が二人。
不思議な事に、女性という、それだけのことで途方もなくこの場所に馴染んでいるように見える。
「士郎、ちょっと下ろして」
言われてノインとイリヤを地面に下ろす。
すると二人は、申し合わせたかのように走って店内にはいると目が輝かせながら服を物色していく。
「えーっと、二人も見てきたら?」
「……先輩は行かないんですか?」
「いや、なんというか、ほら、場違いな気がして」
頬を掻きながら言う。
こういう店の雰囲気は馴染めそうもないし、思い切り普段着だしなあ……
「別に気にする事じゃ無いと思いますよ? 服を買いに来てるんですから」
「そうそう、実際買わなくてもこの服を着たらどうかなーって考えるの、誰でも良いから着飾った結果を想像したりするのも服を買うときの醍醐味よ?」
二人が後ろに回って背中を押して店内に入れようとする。
嫌というわけではないので抵抗はしないが、やっぱり入らないといけないのだろうか。
店内に視線を移せば早速試着を始めようとしている二人の姿が見え、それと一緒に――


女性ですから:あれは……美綴?
仏僧ですから:あれは、一成じゃないか
殺人鬼ですから:あれは、葛木先生だ……

753 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 05:47:43
女性ですから:あれは……美綴?

754 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 06:21:05
女性ですから

755 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 06:44:40
殺人鬼ですから
キャスターに期待

756 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 07:03:34
殺人鬼ですから

757 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 07:31:14
殺人鬼ですから

758 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 08:40:57
女性ですから

綾子スキーとしては選ばぬわけにはいかぬ

759 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 09:04:39
殺人鬼ですから

760 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 09:16:59
女性ですから

761 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 14:19:45
殺人鬼ですから

762 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 20:34:31
女性ですから

763 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/15(木) 20:53:36
761で決定済み

764 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/16(金) 04:52:21
あれは、葛木先生だ……

ばっちりと整えられたスーツで店内の一種厳粛と言っても良い雰囲気に溶け込み、平然と店内を物色し、なにやら考えているようだ。
そうこう考えている内に、二人に押されて自動ドアが開いていく。
その音に気付いたのかちらりと視線を向ける。
「衛宮に、間桐か」
騒がしくならないような、だがこちらに聞こえる程度の小声で声を掛けてくる。
後ろで背中を押していたはずの名城は、店に入ってすぐ店内に消えた。
「えーっと、こんにちは葛木先生、こんな所でどうしたんですか?」
学校での姿を見るに、服装にそう拘る事はないように思えた。
「ふむ……」
そう聞かれて腕を組む。
「仕立屋に行こうと思ったのだが、零観が『これだけ破れたのならば仕立て直すよりもここで買ってきた方がよい』と言ったのでな」
「へー、それでこの店に来たんですね」
……なるほど、勧められたからと言うことか。

しかしその言葉に、少しだけ引っかかる物があった。
以前見たことがあるが、葛木先生は途方もない武術の達人である。
それほどの人物が服に再生不能なほどのダメージを負うと言う点、そして、僅かに残る左手の傷痕。
……そして思い出すあの戦争の出来事。
巻き込まれ、瀕死の重傷を負った先生。
その先生を助けるために、自らの消失を選んだサーヴァント<<キャスター>>
救助された後に僅かに見せた後悔。
そして今回の異常。
全てが繋がりうる。

だがそれを確かめれば――
「衛宮、お前は今回の出来事、絡んでいるのか?」
――決まりだ、と思った。
「まさか……先生、『今回も』、なんですか」
「……あの時とは些か事情が違うがな」
「それって、どういうこと、なんですか」
黙ったままだった桜が、躊躇しながらも聞いた。
「最終段階になれば、動こうと考えている……望みのためにな」
そう、彼女<<ダレカ>>の為に――
「故に衛宮、間桐、夜の寺には近づくな」
――朽ちた殺人鬼は、動かねばならない。
そんなことを考え、僅かに微笑みを溢す。
「だが昼の間に来るならば歓迎しよう、寺の皆も会いたがっていたはずだ」
「は、はい……」

「しーろー」
ぶんぶんと手を振りながら、高価そうな服を何着も抱えて二人が走ってくる。
頭は混乱したままだったが、その姿を見て不安が急激に増大した。
ある程度豪華な服とはいえ、一着や二着ならば全然問題ない程度の金額は持ってきた……来月分の食費からだが。
だが少女二人の抱える服は一着や二着というレベルではない。
予想でしかないが、その総計金額、衛宮家の財政を破壊して余りある――!
「ねーね、コレなんかどうかな?」
ノインが手元の一着を広げてみせる。
視線をノインと同じ高さまで下ろして、広げた服を眺めて着込んだ姿を想像する。
フリルが山と付いたドレスのような服はアイドルそのものだったが、着込んだ姿を考えれば年齢相応で、全く違和感はないように思える。
「ああ、似合うんじゃないかな? 他のは戻して、それ試着してみたらどうだ?」
一応他は戻すように誘導する。
全部買い込んだら大変なことになるのは間違いない。
「シロウ、私のはどう、かな?」
イリヤの方は殆どドレスそのものだ。
銀糸の刺繍が鮮やかに巡らされ、それを敢えて抑える色調と、膝下程度で那賀さえ多さ得たスカートの取り合わせは、恐らくパーティー会場でも十二分に通用するだろう。
「うん、イリヤも似合いそうだよ、試着してみたらどうだ?」
ぱあっと二人の顔が華やぐ。
「それじゃ着てみるから、期待してねー?」
二人が試着室へ走っていく。
手元には先程見せなかった服を抱えたままだ。

「……お前の子か?」
「ち、違います!」
途方もなく真面目な言葉に思わず反論する。
反論しておかなければどこかであらぬ噂が立ってしまいそうな気さえする。
……いや、立ってもおかしくない我が家の環境ではあるんだけど。
「ふむ、とはいえ子を預かるならば責任は重大だ、その事は忘れるな」
そんな言葉と共にレジへと歩き出す。
見ればいつの間にかスーツを抱えている。

驚き、何かを話しかけようとしたときには、既にレジには居ない。
見れば既に店の外に歩いていってしまっていた。
相変わらず行動が早いというか、気付かれぬ間に終えてしまう人だ。
……追いかけて話す事はない、はずだ。
頭を振ってこの事実を思考から追いやる。

二人の服の試着が終わるには少し時間がかかるだろう、だから――


フリードリッヒ:外で待っていよう
アルフィーネ:店内を散策でもしているか
シグルーン:桜と服を物色しよう

765 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 05:10:10
フリードリッヒ

766 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 06:46:00
シグルーン

767 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/16(金) 07:58:34
 珍しく六時前に目が覚めたので、二度寝の誘惑を退けて、洗顔を済ませ、居間にやってきた。
 ……既に桜が台所で朝飯を作っていた。
 考えてみれば、桜はこの家で寝起きしているわけではなく、毎朝間桐家からこの家に通ってきているのだ。
「……桜っていつも何時に起きてるんだ?」
「大体、五時くらいですかね」
 すげえ、毎朝五時起きとかオレには絶対ムリ。

「おはようございます、杏里先輩。今朝は珍しく早起きですね」
「はよ。士郎はまだ起きてねえみてえだな」
 ホント珍しい。士郎より先に目が覚めちまった。
 ……やっぱり昨日の事が気になってんのかね。

 昨日、遠坂の連れていたアイツ、多分サーヴァントだ。
 アーチャーって呼んでいたし、まず間違いないだろう。
 問題は、なんでそんなもんが今頃出てくるのかってこと。
 サーヴァントが現れたってことはもれなく聖杯戦争が始まるってことなんだが―――

 ……勘弁してくれ。今頃そんなもんに巻き込まれたくねえ。
 聖杯戦争ってのは要するに聖杯を賭けた殺し合いだ。
 殺し合いその物は別に嫌いじゃない、っていうかむしろ大好物なのだが、今はこの日常を満喫中なのだ。
 だっていうのに、殺し合いなんぞで壊されてしまうのはあまりにももったいない。

 ……でも、遠坂のヤツにバレちまったんだよなぁ。
 遠坂にオレがサーヴァントを見る事ができるってのを知られちまった。
 いや、それ以前にあのアーチャーってのがオレが人間じゃねえことに気づいていたか。
 どっちみち、オレがサーヴァントだって思いっきり疑われちまってるだろうなぁ……
 
 士郎が起きてきたのは六時過ぎだった。
 なんでも、昔の夢をみて寝覚めが悪かったとのこと。
 ……そっか、また士郎のヤツ、あの時の夢を見ちまったんだ。

 朝飯を終えて、藤ねえが家を出た後、オレたちも戸締まりをして家を出た。
「あの、わたし今日の夜から月曜日までお手伝いに来れませんけど、よろしいですか?」
「えー、桜、土日は来れねえの?」
「仕方ないだろ、杏里。土日だし、桜だって付き合いがあるんだから、気にする事ないぞ」
「え―――そんな、違います……! そういうんじゃないんです、本当に個人的な用事で、ちゃんと部活にだって出るんですから! だ、だからなにかあったら道場に来てくれればなんとかします!
 別に土日だから遊びに行くわけじゃないです、だから、あの……ヘンな勘違いはしないでもらえると、助かります」

 ……桜、暴走しすぎだ。ほれみろ、士郎も何がなんだか、という顔で困っている。
 まあ、士郎が鈍いのはいつもの事だ。仕方ない、ここは鋭いオレがなんとかしよう。
「……桜、落ち着け。オレにはわかってるから。……あの日だろ?」
「そ、それも違いますっ!」
 あれ?

「ま、まあとにかく土日は来れないってことだろ、何かあったら道場に行くよ」
「あ、はい、そうしてもらえれば嬉しいです」
 士郎にそう言われて、ようやく桜が落ち着いた。
 そうして視線を下げた桜の顔が、一転して強ばった。
「士郎先輩、手―――」
 見ると、士郎の左手から、赤い血が零れていた。
「あれ?」
 士郎が学生服の裾をたくしあげると、ミミズ腫れのような痣ができていた。
「なんだこれ。昨日の夜、ガラクタいじってて切ったかな。
 ま、痛みもないしすぐに引くだろ。大丈夫、気にするほどじゃない」
「……はい。士郎先輩がそう言うのでしたら、気にしません」
 血を見て気分を悪くしたのか、桜はうつむいたまま黙ってしまった。

「…………」
 士郎と桜に気づかれないようにオレも左手を確認する。
 やはり、士郎と同じようなミミズ腫れができていた。
 オレは士郎の殻を被ってるため、士郎に起こったことはオレにも影響してしまう。
 別に士郎が怪我したらオレも同じように怪我する、というような単純なものじゃないんだが、この手の痣や傷痕はオレにも現れてしまうのだ。
「……ま、士郎のいうように、こんなものすぐ引くよな」
 たくしあげた裾を戻し、士郎と桜の後を追った。

768 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/16(金) 07:59:42
 学園に着いて、部活がある桜と別れる。
 なんかさっきから酷い違和感を感じる。
 なんだこれ。なんか空気が重いというか、汚れてるというか。
 むしろオレにとっては慣れ親しんだ感覚がするんですけど。
「……気のせいか、これ。なんか変な感じがする」
 士郎も違和感に気づいたらしい。
「あー、今朝夢見が悪かったとか言ってただろ。そのせいじゃね?」
「……そうかな。やっぱ疲れてるのかな、俺」
 違う。明らかに誰かがこの学園に何かしでかしやがった。
 多分、聖杯戦争がらみだ。
 でも、できればオレは関わりたくないし、士郎や桜、藤ねえにも関わって欲しくない。
「ま、今日は早めに帰って休めや」
「……そうする」

 そう、聖杯戦争なんてオレは関わりたくない。
 関わりたくない。
「関わりたくないって言ってんのにぃ……」
 なんか教室入った瞬間からずっと遠坂が睨んでくるんですけど。
 しかもしっかり後ろに赤いのもいるし。
 そっと遠坂の背後の赤いのの様子を見てみる。
 うわっ! 睨んではる! あの赤いの、むっちゃオレを睨んではるぅ!

 幸いにして、今日は土曜日だったので、ストレスでオレの胃に穴に空く前に授業は終わった。
 逃げ出すように教室を飛び出ると、二年C組の教室の前で士郎と慎二が話をしていた。
 あいかわらず慎二は何人かの取り巻きの女の子を引き連れている。
 ……いつも思うが、なんであのシスコンワカメがモテるんだ。やはり顔か。顔だというのか!
「士郎、慎二と何を話してたんだ?」
 慎二との話が終わったようなので士郎に声をかける。
「ああ、ちょっと弓道場の掃除を頼まれたんだ。今日は遅くなりそうだから、杏里は先に帰っていてくれ」
「……オマエね、確かオレ、今朝、早めに帰って休めと言わなかったか?」
「ああ、でももう頼まれちまったし」
 まったく。いつもの事だが、こいつのお人よしにもほどがある。
「……仕方ねえな。今回は特別サービスだ、オレも手伝って……」
 ……なんか背後から殺気が。

「あれ? 遠坂?」
 士郎の声に振り向くと、そこには、寒気がするほどの笑顔の遠坂が。
 赤いのの姿が見えないのは、とりあえず話し合いましょ、という意思表示だろうか。

「こんにちは、衛宮くんに衛宮くん。……二人揃ってるから変な挨拶になっちゃったけど」

 ……よし、3・2・1で逃げよう。
 3……

「ああ、気にしなくていいぞ。それより、俺たちに用事か?」

 2……

「ええ。ちょっとお話を伺いたい事が……」

「フライング!」
「なっ!?」
「杏里!?」
 自分で自分を裏切るまさかのフライング。
 どうだ! これでちょっと稼いだ気がするぜ! 意味ないけどな!

「このぉ、待ちなさーい!!」
「遠坂も!?」
 やはり追いかけてくる遠坂。
 そして完全に置いてけぼりの士郎。
「待てと言われて待つバカはいねー!」
 叫びながら一気に階段を駆け下りる。
 そのまま校舎の外へ。

769 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/16(金) 08:01:02
 グラウンドを駆け抜け、弓道場方面へ。
「うわ、今の衛宮くんと遠坂さん?」
「結構足速いな、あいつら」
「ふむ、今度陸上部にスカウトしてみるかね」

 弓道場から裏手の林、そして再びグラウンドへ。
「い、今の杏里先輩と遠坂先輩!?」
「……何やってんだ、あいつらは」
「杏里のやつ、遠坂さんを怒らせたのかしら」

 グラウンドから校門を出て、商店街方面へ。
「待てってばー!」
「ヒトに待てという時は、まず自分が待つのが礼儀だろーが!」
「そんなわけないでしょーが!!」

 商店街を駆け抜け、迷わず泰山に飛び込む。
「いらっしゃ……な、何事アルか、衛宮のボウズ!」
「すまん魃さん、ちょっと通してくれ!」
 なんかマーボー食ってるモジャ神父と銀髪シスターを無視して、厨房裏の勝手口から脱出!
 どうだ、これで……うわ躊躇なく店内を駆け抜けてきたよアイツ!
「待たんかー!」
「待つかー!」
「……言峰神父、今のは」
「……信じられんかも知れんが、今のが冬木の管理者だ」

 商店街を出て、人通りのない住宅街へ
 と、なにか黒いものがオレの頬を掠めた。
 振り返ると、なんか遠坂がこっちを指差して……って指から黒い弾丸が!?
 あれがガンド撃ちってヤツか!?
 そうか、遠坂がマスターだとすれば、魔術師でもおかしくないわなぁ……

「って冷静に分析してる場合じゃねー!」
 遠坂は次々に黒い弾丸を撃ちだしてくる。
 ぐっ! 背中に一発もらっちまった!
 とたんに、なんかオレの身体を寒気が走る。
 が、オレの走る速度は変わらない。

「な、なんでアンタ、ガンドが直撃して平気なのよー!」
 実は平気じゃない。
 ただ、この手の呪いには慣れているだけである。

「このぉ……!」
 さらにガンドを乱射してくる遠坂。
「げふっ!?」
 い、今の呪いだけじゃなくて普通に痛かったぞ!
 さすがにスピードが落ちて、追いつかれそうになる。

「よし、これで捕まえた!」
「……チッ、こうなりゃ奥の手だ!『偽り写し記す万象』―――!」
「なっ!?」
『偽り写し記す万象』とは、オレの持つ唯一の宝具だ。
『遍く示し記す万象』の偽物であり、受けた傷や呪いをそのまま相手に返すだけの、シンプルな呪いである。
「くっ……の、呪い返し……!?」
「ぎゃはは、アディオース、遠坂!」
 自ら放った呪いにやられた遠坂を残し、オレは走り去った。

 ……さて、ようやく遠坂を撒いたわけだが、まだ油断はならない。
 おそらくまだこの辺を探してるだろうし、赤いのも応援に呼ぶかもしれない。
 とりあえず、住宅街のはずれの林の中に逃げ込んでみたが―――
「……おや? こんなとこにこんなのが建ってたんだ」
 見るからに廃墟な感じの洋館が。
 ちょうどいい、ほとぼりが冷めるまでここに隠れていよう。

「おじゃましまーす……」
 鍵のかかってない玄関を開け、中に入る。
 ……なんだ、血の匂い?

「……何事だよ、コレは」
 洋館の奥の部屋は、血の海だった。
 濃密な鉄の匂いに頭がクラクラする。
 ……クラクラ、スル

 血痕は、壁の一部まで続いていた。
 この壁の奥はは隠し部屋になっているようだが、血痕のせいで全く隠せていない。
 オレは好奇心の命ずるまま、隠し扉をこじ開けて、中を覗いてみた。

 ―――隠し部屋の中には、女の、シタイが……
 ……いや、まだ生きている。呼吸をしている。
 まだ、助かるかもしれない。
 だが、おそらくはコイツも聖杯戦争がらみだ。
 いっそ見なかった事にして放っておくべきか。
 ……いや、どうせ放っテおくナラ―――

 運命の輪の正位置:助ける

 愚者の逆位置:見なかった事にする

 塔の正位置:■ス

770 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/16(金) 08:02:27
シグルーン

771 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 08:04:21
運命の輪の正位置

本当に銭型のとっつぁんとルパンを彷彿とさせるなぁ……

772 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 08:08:55
運命の輪の正位置
杏里のマスターゲット

773 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 08:56:58
運命の輪の正位置

774 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 11:15:46
運命の輪の正位置

やっぱこの杏里好きだわ

775 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 11:46:06
シグルーン
運命の輪の正位置

776 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 12:15:20
シグルーン

777 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 16:21:14
フリードリッヒ

778 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/16(金) 18:42:42
「エロゲ主役補正かかってちょー!」
「冷めるわよ、お茶漬け」

俺の渾身のボケはクールな方のルビーによって悲しくもスルーされてしまった。
うーむ、こっちのルビーを俺の傍に置いておくという選択、それ自体は戦力的には
ナイスな判断に思える。

しかし、彼女はいささか真面目すぎる。とゆーかそばにいると怖いぐらいだ。
今はとりあえずこっちの味方のはずなのだが、さっきからこっちに伝わってくる眼力が
ヤル気ムンムンです。さすがはサーヴァント、戦う為に生まれた存在、一分の隙も無い。
あ、いや、違う。俺は知っているもう一人のサーヴァント、ランサーの事を思い出して
さっきの考えを若干訂正する。

俺が抱いたランサーのイメージは今目の前にいるルビーに対するそれとは全くの正反対
と言ってもいい。奴はただひたすらに強い。恐らく普通の人間が一生を強くなる事
だけに費やしても多分ランサーには全く歯がたたないだろう。
しかし、その反面ランサーからは戦いのプロが放つオーラ的なものが全く感じられない
のだ。そのでっかい目からは溢れるほどの好奇心とそこから生じる慢心・油断の類で
一杯なのが素人の俺にも分かる。

ようするにランサーの戦い方は危なっかしいのだ。赤いのを壁にぶっ飛ばした時も、
もしあの時、赤いのが「はーい、僕がエミヤでーす」とか言わずに戦いを続行する気
だったら俺に話しかけている隙に背中を切られていたのじゃないだろうか。

赤いのといえばあいつは一体何者なのだろう。
そもそも俺が聖杯戦争に参加する事になったのはあいつのせいである。
あいつが言峰教会に行けと言わなかったら今の俺は無かった。
本人は聖杯戦争とは無関係と言っているが、普通無関係の人間が聖杯戦争の知識を
持っているはずがない。

ではあいつは誰だ?マスターの一人?いや違う。三家、俺、バゼットさん、バカルビー、
モハメドで既に七席埋まっている。
実はサーヴァント?それにしては弱すぎる。本人曰くアサシンであるルビーに正面から
戦ってボロ負けしたらしいからな。聖杯戦争ガイドブックにも姿を見せているアサシン
はキャスターと並んで最弱とあった。それに完敗するというのだからサーヴァントの一人
という線も消える。
言峰神父の雇った傭兵?だったら真っ先に俺にその事を説明するはずだ。
世界の平和を守るためにやって来た藤ねえを倒す為の抑止力?んなもん信じられねー。

・・・やめよう。これ以上自分一人で考えても答えは出てこないだろう。
幸い目の前には頭良さそうかつ俺の知らない事実を沢山知っているルビーがいる。

【選択肢】相談しましょ、そうしましょ。
淫夢:赤いの対ダブルルビーの詳しい話を聞く。
悪夢:抑止力が何かを聞く。
予知夢:藤ねえを知っているかを聞く。
ハボリ夢:相談しようとしたまさにその時、「衛宮さんお届けもので−す」と玄関から―
白昼夢:ルビーがアサシンなのはおかしくないか?と聞く。

779 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 18:43:58
一瞬■スが犯スだと思った俺は変態さん

780 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 20:18:09
淫夢

781 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 21:26:41
ハボリ夢

ハボリム好きすぎるだろ

782 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 22:01:31
シグルーン
ハボリ夢

783 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 22:12:11
ハボリ夢

784 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 22:23:04
ハボリ夢で

785 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/16(金) 22:49:58
ハボリ夢

786 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 00:42:16
ハボリ夢で決定か

にしても銀剣とブロードウェイはどうしたんだろうか……どちらも楽しみにしてるのにorz

787 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/18(日) 10:51:14
お久しぶりです。銀剣の中の人です。
一ヶ月以上疎遠になっていました。ごめんな。
次の選択肢までのアイデアは一応浮かんでいるので、じきに形に出来ると思います。

その前に一回、自分のために登場人物解説でも作らないといけないかもしれない。
もうかなり忘れてることもあるような気がするし……。

788 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 13:56:46
>>787
おかえり、待ってたーよ。

789 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 15:08:13
おお、銀剣の人だ。おかえりなさいませ。
華麗なる銀様の活躍を楽しみに待ってます

790 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 15:10:53
お帰りなさい。

同じく心待ちにしていたので、嬉しい限りです。

791 :ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU:2007/03/18(日) 15:53:01
ども、ブロードウェイの中の人です。

二週間ほど前からPCが逝ったり40度の高熱を出したりと、てんやわんやな状況が
やっと収まりつつあるのでそろそろ続編を書けるかと思います。まだ病み上がりですが。

銀剣の中の人も自分と同じくごぶさたですね。お互い頑張りましょう。では続編書いてきますノシ

792 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 16:19:10
ブロードウェイの人も戻ってきた。
ずっと待ってたよ、お帰りなさいませ。

   i⌒リ⌒⌒`丶
   | ノ/ )^^)))∩
  ノノ(li ゚ ヮ゚ノリ彡 さっちん♪さっちん♪
  丶ゝ <)l⊂彡
.     く/_|」
      し'ノ

793 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/18(日) 19:43:27
二人ともガンバー、でも無理するなー。
>>787
ほう、登場人物解説ですか。
思えば私のミルクナイトも原作からかけ離れた設定の人物ばかり。
よし、ここは銀剣の中の人が登場人物解説を作る時の見本になるような立派な解説を
作ってみようと思い立ったわけですよ、これが。と言う訳でミルクナイト人物解説です。

間桐慎二:なぜか主役。その理由はwikiに変態慎二が楽しいギャグ小説と書かれた為
である。必要に応じて脱ぐ。必要が無くても脱ぐ。そしてなぜかモテる。ただし、
モテパワーが通用しない女性には生理的に嫌われている。そういえばこんな能力持った
ヤツが十年ぐらい前にいたような気がする。もし、多種多様のハーレムと魔術どっちが
欲しいかと聞かれたなら三日間悩んでからハーレムと答えるぐらい魔術師になりたがっている。現在桜のトペにより意識不明の重体。死ぬ前のライダーと出会ったり、カレイド
ルビーの正体に気付いたり、痴女になったりしたがその記憶は失われている。

間桐臓硯:準主役の一人。ハマ系・物理攻撃・剣技・日光に弱い。バーサーカーのマス
ターであり、令呪一個使って制御に成功した。桜からの反逆におびえながらも彼女の
サーヴァントの記憶回復の為に街中を動き回ったりもしている。

間桐桜:原作同様の人生を送ってきたが別に黒くなったりはしない。なぜなら既に黒い
から。キャスターのマスターであり、現在彼女の記憶を取り戻す為に四苦八苦している。
また、第一章で色々あった為鼻を骨折しており、鼻の穴で治療用のチンコ蟲を飼う事に
なる。

キャスター:真名不明。宝具不明。バニーでボインな事以外なんもかも不明。
桜のトペと慎二のルパンダイブで記憶を失ったからである。貧弱貧弱ゥー!!

バーサーカー:真名は大沢木小鉄。元ネタは浦安鉄筋家族。理性を失う事でキャスター
以上アサシン未満の力を手にしている。つまり弱い。おまけに臓硯曰く宝具も使い勝手が悪いらしい。

衛宮士郎:準主役の一人。エロ童貞であり、モテに全てを捧げている。
頭の中をパーセンテージで表すと、セックスしたいな36%正義の味方になりたいな33%
魔術が上手く使えるようになりたいな9%慎二と仲直りしたいな4%石油ストーブ400%
一度でいいから女になった自分を鏡に写して一人Hして見たいな34%となっている。
今後選択肢によってセイバーのマスターになるかも。名目上の同盟リーダーだが実力は
断トツ最下位。なるべく自分が傷つかずに優勝したいと思っている。

バゼット・フラガ・マクレミッツ:士郎の命を救い、四人同盟結成のきっかけとなる。
士郎にやたら親切だが本人曰く、全て言峰の命令によるものである。
すさまじいまでのクーフーリン萌えであり、召喚時も彼を呼び出す準備は完璧だった
はずなのだがなぜか登場したのは全くの別人だった為、優勝して聖杯にクーフーリンを
呼んでもらおうと考えていた。この様な考えをしている為ランサーとの仲は最悪なもの
となっている。そして、アーチャー戦ではこの不仲が原因で命を落とす事となった。

794 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/18(日) 19:44:56
カレイドルビー:正体は遠坂凛、そう今回の優勝候補の遠坂凛である。ただしその事実は
誰も知らない。長年冬木のあらゆる危機を救ってきたヒーローなのだがその行動は基本的
に大雑把で強引な為、士郎からは尊敬も好意も抱かれずに仕舞いには「バカな方のルビー」
と心の中で呼ばれてしまう。「遠坂の悲願を叶える」「正義の味方として名を上げる」
「正体は隠す」「衛宮君をゲットする」全部やらなきゃいけないのが彼女の辛いところだ。
見た目以外が正反対なアサシンをサーヴァントにしているがバゼットと違い仲が悪いわけではない。ランサーに頭の上に付けたネコ耳を少し削られた。

モハメド百世:エジプトの魔術師でライダーのマスター。遠坂に惨敗後かつての恩人切嗣
の息子士郎がこの町にいる事を知り、力を貸しに行った所でルビー達と遭遇。
(以上自己申告による情報)
着ぐるみから決して出ようとせず、エセアメリカンな言動で正体をごまかし続けている。

アサシン:真名は不明。凛のトイレットペーパー召喚陣で呼び出されたサーヴァント。
凛及びカレイドルビーと同じ姿をしていて、黙っているとどっちがどっちか分からない。
ただし喋り方は正反対で士郎からは心の中で「クールな方のルビー」と呼ばれている。
基本的にマスターに忠実で彼女の命令には文句一つ言わずに従っている。

ランサー:真名はマンチキ。元ネタはデカスロン。強力な投擲と固有結界を使い
アーチャーと戦うがスレ住民からの大量の魔力供給のあおりを受けて脱落してしまった。
マキリに英霊が二人いる事を知っているはずなのだが作中ではその事を黙っている。

セイバー:もうすぐ士郎と組む事になるサーヴァント。本編にも少しだけ登場している。

セラ・リズ・イリヤ:ほぼ原作そのまま。イリヤが死にかけなのでセラリズが交代で
アーチャーのマスター役をしている。数少ないシリアス担当達。

アーチャー:真名は越前リョーマ。元ネタはテニスの王子様。イリヤからの魔力供給無し
というハンデを乗り越えランサーに勝利した。スレ住民からの評価がえらい事になって
いる。某人物と同じで投影に特化した魔術師。

ライダー:真名はテムジン。元ネタは史実。会う人物全員にチンギスハンと呼ばれて
いるが、それはギルガメッシュに対して英雄王と呼ぶ様なものなので本人はチンギス
ハンと呼ばれても文句は言わないでいる。当初はラスボスだったというのは本当。
だが、作者がカオス選択肢を作りすぎた事と住民がそれに乗った事で適当に脱落して
しまう。もう少し長生きできれば反町補正が掛かってラスボスに返り咲いたかも。

言峰綺礼:超監督言峰綺礼は士郎ラヴである。どれぐらいラヴかというと彼の為だけに
聖杯戦争のガイドブックを作り、バゼットと同盟を結ばせたぐらいである。
彼がただのホモなのかそれとも何も知らない士郎を利用して何かをしようとしている
のかは今後の選択肢で大きく分岐する、かもしれない。

藤村大河:藤ねえがヒロインで何がわるい。

首の無い変死体:彼は一体なにだったのでしょうかね?

SSF:ぶんるい とうえいポケモン タイプ1エスパー タイプ2むし
ドロドロ ブヨブヨしたからだはどんなにほそいすきまにも はいりこむことができる。
げすいかんに もぐって きたない みずを のむ。

以上ミルクナイト人物解説でした。
他の作者様の登場人物解説作りの時の参考になれば幸いです。

795 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/18(日) 20:51:35
「……っと、危ねえ危ねえ」
 頭を軽く振って思考をクリアにする。
 ヘンな考えを起こすな。うっかり殻が破れそうになっちまったじゃねえか。

「とにかく、コイツをどうするかだな」
 見つけちまった以上、無視というワケにもいかねえだろうなあ。
 聖杯戦争が起こってるのかもしれないのに、やっかいごとに首を突っ込みたくはないんだが。
「でも女だしなー、よく見ると結構美人だしなー、『女の子に優しく』ってのは衛宮家の家訓だしなー」

 ふと、この女が弱々しく呼吸してるだけじゃなくて、なんか呻いてるのに気づいた。
「……死にたく……ない……」
 ……決まりだ。コイツがそう願うのなら、助けるとしよう。

 とりあえず、この女を隠し部屋から引っ張り出す。
 引っ張り出す時にに意外とでかい胸を触っちまったのは役得、もとい不可抗力である。
 近くにあったソファーに寝かせる。
 ソファーに運ぶ時にけっこー柔らかい胸を揉んじまったのは役得、もとい不可抗力である。
 怪我の具合を見るために上着を脱がせようとする。
 脱がせようとする時にそれでいて弾力のある胸を……ってそれはもういいっつーの。

 とにかく、それでこの女が左腕を失ってる事に気が付いた。
 あと、残った右手と両足が動かないように拘束されてる。
 とりあえずその拘束を外して……ハテ、後はどうすればいいんだ?

 何しろ、オレには医療知識も碌にないし、治療魔術なんて上等なもんも使えない。
 殺すのはオレの得意分野なんだが、治すのはあまりにも専門外だ。
 えーと、とりあえず人口呼吸と心臓マッサージ……って呼吸はしてるっつーの。

 じゃあ、左腕の血止め……っと、既に血止めは行われているな。
 つーか行われてなきゃ、今頃出血多量で既に死んでいたか。
 しかし、血止めを行ったのは、この女の左腕を奪った張本人なんだろうか。
 だとしたら、えげつない。これはこの女を救うためじゃなく、簡単にこの女がくたばらないようにするための処置だ。

 ―――まずは目だ―――
 ―――おい、左目は残しておけよ―――
 ―――やかましいな。喉を潰しておいた方が―――
 ―――そうだな。息ができればいいだろう―――
 ―――手足の腱を切れ、腱だけだぞ、そいつの体は村みんなの物だ、全員に残しておかないと―――
 ―――舌も切っておけ。死なれてたまるか―――

「……チ」
 ヘンな連想しちまった。
 まあ、この血止めのおかげでオレが来た時にはまだこの女は生きていたんだ。良しとしよう。

 んじゃ、次は気付けだ。
「おーい、もしもーし、生きてっかー? 起きてっかー? 起きねえといろいろイタズラしちゃうぞー?」
 ぺちぺちと頬っぺたを叩いてみる。
 これで起きなかったら起きるまで本当にいろいろやっちゃうつもりだ。
「ぅ、ん……」
 オレの呼びかけに応えて、少しずつ瞼が開いてくる。
「ぅ……、あ…………」
 チッ、意外にあっさり目覚めやがったようだ。

796 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/18(日) 20:52:40
「…………貴方……は?」
 まあ、当然の疑問だ。目覚めた時に見知らぬ男が目の前にいたら誰だってそー尋ねる。オレだってそー尋ねる。
「衛宮杏里。偶然死にかけたアンタを見つけちまった、ただの通りすがりだよ」
「…………アンリ……?」
 女はオレの名前を呟いて、ソファーから身を起こそうとした、が、体に力が入らないらしく、うまくいかない。
「あー、ムリすんな。さっきまで死にかけてたんだから。つーか、意識が戻っただけで、まだ死にかけてんだから」
「……私、生き……てる?」
「おう、生きてる生きてる。五体満足とはいえねえけど。なんか左腕ねえし」
「……左腕……?」
 女はオレの言葉を聞いて、自身の左腕の状態を確認しようとし、それが存在しない事にようやく気づいた。

「……そうだ、私の左腕……! 言峰は……!? ランサーは……!?」
「あー、落ち着け。うろたえるのはわかるけど。とりあえず、オレが見つけた時にはアンタだけだった」
 つーか、ランサーってことはやっぱこのおねーさんも聖杯戦争の関係者か。あと言峰って誰だ。
「それで、この後はどうしてほしい?
 正直これ以上はオレにはどうしようもないんで、救急車を呼ぶってのがおススメだが」
「……すみません。私の鞄がこの部屋にあるはずなので、持ってきてもらえませんか……?」

 部屋の隅に隠すようにして置いてあったカバンを発見。
 それを持ってソファーまで戻ると、女が指に血をつけて、なにやら自分の体にヘンな記号を刻んでいた。
 女が何かをぶつぶつと呟くと、その記号から淡い魔力が出て、女の体を包んでいくのを感じる。
「今の、治療魔術かなんかか? アンタ、やっぱ魔術師だったワケだ」
「……あ、み、見ていたのですか?」
「あー、大丈夫。オレも魔術に関わりはあるから。で、今の何やってたの?」
「……治癒のルーンです。気休めにすぎませんが、少しは楽になりました」
「ふーん、そりゃよかった。……ほれ、カバン」
「ありがとうございます」

 女は、ソファーからなんとか立ち上がってカバンを受け取る。
 そのまま、フラフラと部屋の外に……っておいおい。
「アンタどこ行くつもりだよ、その怪我で」
「とりあえずこの屋敷を離れ、どこか別の場所で治療に専念したいと思います」
「別の場所ってアテはあるのかよ。病院ってコトならまだわかるけど」
「……病院に行く訳にはいきません。
 少々厄介な事に関わっているので、できれば目立つような事は避けたい」
「じゃあ、ドコに行くつもりなんだ。大体その格好じゃ、目立ってドコにも行けねえぞ」
 血まみれのスーツを着た片腕の女が町を歩いて、目立つなという方にムリがある。
「そ、それは確かに……」

「……仕方ねえ、オレの家に来い。ここよりはマシなはずだ」
 こんな廃墟みてえな洋館じゃ、碌な手当てもできない。
 家に帰れば、包帯やら替えの服やら、多少のモノは用意できる。
「……よろしいのですか?」
「こうなりゃ乗りかかった船だ。一旦助けると決めた以上、とことんまでやってやるさ」
 中途半端なところで見捨てるのは、最初から助けなかったのと大差ない。
 まあ、人助けのためだ。事情を話せば士郎も理解してくれるだろう。
 
「……助ける。そうだ、私はどうかしている。
 私は貴方に命を救われたのに、まだそのお礼の言葉すら言っていない」
「今更かよ。まあ、礼を期待して助けたわけじゃねえし。
 そもそもオレ、アンタの名前すら知らないんですけど」
「……本当に私はどうかしていたようです。私はバゼット。バゼット・フラガ・マクレミッツと申します。
 貴方は……確かアンリ、と言ってましたね」
「そ。衛宮杏里。まあアンタ死にかけてたワケだし、まだ本調子じゃねえんだろ」
「そのようですね。アンリ、今更ですが私を助けていただき、本当にありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして。で、どうすんの? オレん家来る?」
「……そうですね。では、お言葉に甘えさせていただきます」

797 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/18(日) 20:53:40
 洋館を出ると、既に夕方になっていた。
 まだフラついてるバゼットに肩を貸しながら、衛宮邸に向かう。
 幸い、住宅街は人通りも少なく、特に誰かに見つかるような事もなく家に辿り着いた。

 バゼットを離れの空いてる部屋まで連れて行き、休ませる。
 包帯、お湯、体を拭くためのタオル、着替えなどを用意して部屋まで持っていく。
「他になんか必要なものはあるか?」
「……あの、この着替えなのですが」
「ん? 何か問題でも?」
「Yシャツが一枚だけ、というのは少し……」
「仕方ねえだろ。うちには女物の服がないんで、それで我慢してくれ」
 決して裸Yシャツを狙ったワケではない。断じて。……ホントだってば。

「ところで、アンリのフルネームは衛宮アンリでしたね」
「そーだよ。衛宮杏里。それがどうした?」
「貴方は、衛宮切嗣の関係者ですか?」
 不意に、親父の名前が、バゼットから出てきた。

「……そうだ。オレは衛宮切嗣の養子だ」
「衛宮切嗣は前回の聖杯戦争の勝者と聞きます。
 もしかして、貴方も今回の聖杯戦争の参加者、なのですか?」
 ……切嗣が前回の聖杯戦争の勝者、というのは語弊がないだろうか。
 前回の聖杯戦争はそもそも聖杯そのものが壊されちまったんだ。勝者など存在しなかったはず。
 まあ、ある意味聖杯を手に入れることができた、という意味では確かに切嗣が勝者なのかもしれないが。

「いや、オレは今回の聖杯戦争には関わりはない。
 つーか、やっぱ聖杯戦争始まってんの? マジで?
 たしか、前回は十年前だから、あと五十年は間が空くはずじゃねえの?」
「ええ、本来、聖杯戦争は六十年周期ですが、今回は十年で聖杯戦争の兆しが現れました。
 ……その様子ですと、確かに貴方は聖杯戦争の参加者ではないようですね」
「……逆に質問。それを聞くってことは、バゼットは聖杯戦争の参加者なのか?」
「ええ、その通りです。……いえ、参加者だった、という方が正しいですね。
 今は、サーヴァントも令呪も奪われてしまい、このザマです」
 バゼットは自嘲気味に呟いた。
「んー、まあ今はゆっくり休んどけ。
 あんまり自棄になるなよ。せっかく助けてやったんだから」
「……そうですね。今は貴方の言うとおり、休ませていただきます」

「…………」
「…………」
「……あの、アンリ」
「ん、何だ? バゼット」
「そろそろ体を拭きたいので、できればしばらくこの部屋を離れていてほしいのですが……」
「ああ、片腕じゃ大変だろ、手伝ってやろうかと思って」
「結構です!」
 バゼットに部屋から追い出されてしまった。
 親切心で言ったのになぁ……半分くらいは。

※『バゼット救出(杏里)』杏里がバゼットを助けました

 それにしても、人助けなんて慣れないことをしちまった。
 こういうのは本来、士郎の管轄なのだが……
「……そうだ、士郎だよ」
 士郎なら、オレよかこういうことが得意なはずだ。
 つーか、どのみちバゼットを家に連れて来たことは士郎にも伝えておかないと。
 たしか、弓道場の掃除を頼まれたとか言ってたな。

 戦車の正位置:今すぐに弓道場に迎えに行こう

 審判の逆位置:遅くなるようなら、迎えに行こう

 吊るされた男の逆位置:士郎が帰ってくるまで待とう

798 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 21:00:02
審判の逆位置

799 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/18(日) 21:02:25
銀剣の人、ブロードウェイの人、おかえりなさいませ。待ってました。

800 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 21:09:23
吊るされた男の逆位置

801 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 21:14:19
審判の逆位置

802 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 22:22:36
審判の逆位置:遅くなるようなら、迎えに行こう

803 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 22:50:17
審判の逆位置

804 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 22:52:13
審判の逆位置

805 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 22:53:31
吊るされた男の逆位置

806 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:05:21
審判の逆位置
で決定か
これはバゼットルート?の予感がぷんぷんしてきたぜ

807 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:09:53
なんかランサーに勘違いされて士郎の代わりに杏里が刺されそうな悪寒w

808 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/18(日) 23:22:52
いやっほーぃ!
先達も帰ってきた昨今張り切って行こうZE!

809 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/18(日) 23:24:15
 歩いている。
 深い紅に染められた大地をおぼつかない足取りで歩いている。
 目に映るものはすべからく燃やされている。
 何処まで行っても風景は変わらず空も、人の建てた建造物も、ヒトさえも
逃れる術を持たず飲み込まれてゆく。
 
 呻き声が聞こえる。救ってくれという願いが彼方此方から。
 心の中で謝罪をして歩み続ける。
 どうしようも無いのだ。止まってしまったらもう動けない。
 それは終わりだ。あの怖気を誘う鳴き声が届かない所まで逃げなければ。
 取り付かれた様に進んできたがそれも限界。地にふした身体を回転させて空を見上げる。
 希望よりもずっと異形の影は近く、火の粉を噴上げる紅がその巨躯を照らしていた。
 小さな意思は諦念に取って代わり、少年は目蓋を閉じた。
 
 浮遊感を感じる。
 異変を察してもう開けるつもりの無かった目蓋を開く。
 無表情な顔をしたスーツ姿の男が自分を抱き上げている。
 ──何をしてるんだ? 速く逃げなければ飲まれてしまうのに。 

 意思を確かめるように瞳を覗いたら自分が写っている。
 何事か語りかけているが聴こえない。
 感情の感じられない瞳から涙が頬をつたって流れだした。
 

 士郎は揺さぶりを受けて夢から覚めた。
 開け放たれた土蔵の扉から陽光が挿して少女の影を写している。
 柔らかな声色で意識の覚醒を促されて本を手に立ち上がる。

 「おはようございます、先輩」 

 「おはよう、桜」

810 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/18(日) 23:25:07
 穂群原学園の制服に身を包んだ桜が待っていた。
 朝の冷涼な空気に甘い香りを感じて士郎は落ち着きを喪失する。
 いつの間にか年月が経過し、出会った頃とはお互い変わっていた。
 子供の頃は意識する事は無かったが、中学に入ってからは体格も
性差を感じさせるモノになっており不用意に接触されるのは若干、苦手となっていた。

 そんな事を桜は欠片も見せずに台所へ向う士郎の少し後ろをついてくる。
 仲良くなればこの少女は引っ込み思案で言いたい事も言えず耐える性質であった事を知った。
 当時の自分はそんな桜を激発させるぐらいの事をしでかしたのかと思うと胸が痛い。

 「もう朝食の準備出来てますよ。
  読書に夢中になるのは構いませんけど
  まだ寒いですから、ちゃんとお布団で睡眠をとって下さいね」

 「桜、ありがとう。いつもごめんな」

 いいえ、と何でもない事の様に返事をして微笑む彼女に感謝を伝える。
 かつては料理が出来なかったのに、今では腕前を上げて追い抜かれつつある。
 女の子と何をして遊べばいいのか分からなかった幼少のみぎり、 
料理ならと思い立ち、二人で食材を買いに行って調理するという
一般の遊戯とは毛並みの違う事をしていたためか二人とも家庭料理の範囲内で
美味なる物を作る事はたやすかった。

 もっとも、士郎はアラビア語とクルド語で記載された
文章を読み取るのに夢中になり最近では作っていない。
 切嗣の残した本を解読するためアラビア語の和訳辞書を片手に挑んでいる。
 
 得た物はある。この魔術書は自身と親和性が高く、内容を見ようとすれば
中身を教えようとするように語り掛けてくる場合もある。
 その多くは一定の条件下、過去や未来での時間帯しか読めない様な
記述式になっていてハードルは果てしなく高い。 

 今までに閲覧した結果、士郎には一つの命題が生まれた。
 生命のあるうちに届くかはわからないが、歩まなければそもそも始まらない。

811 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/18(日) 23:26:32
作業着から学生服に着替えて居間に向えば食卓には既に誰かが待っていた。
 律儀に二人が来るまで待っていた様で美味そうな料理を前に唸っている。
 
 「おーそーいー!
  お姉ちゃんお腹減って死にそうー!」

 「おまたせ、藤ねえ」

 「先生、料理は逃げませんから……」

 黄色に黒のラインが入った虎っぽい服装が
似合う彼女は二人と同じ学園に勤める英語教師である。
 子供っぽく、素直に生きてきたためか生徒に寛容であり、
戒める所はキッチリと戒めるそのスタイルは人気がある。
 
 義父が亡くなって以来、親身になって世話をしてくれた人物であり、
毎朝現れては食卓のご馳走を奪ってゆく愉快な虎である。
 衛宮家のエンゲル係数を一人で上昇させて行く姿は
強大で向う所敵無し、といった所だろうか。

 桜と慎二で遊びながら揚げ物料理を作ろうとした際には
後ろでずっと見てくれていたり、とにかく士郎には甘い姉であった。
 食事が進む中、テレビから流れる奇怪なニュースが耳に聞こえる。

 「んー、ガス漏れ事故も気になるけどこっちも気になるよね」

 「冬木市ってたまに不思議な事件が起こりますよね……」

 士郎はアナウンサーに意識を走らせる。
 綺麗な口元から抑揚の無い声で語る内容は凄惨な出来事であった。
 新都で起きた建設現場の材料落下によって
両手足と首を残して胴体だけ無くなってしまったらしい。
 確か、少し前にも同じ様な事故があったはずだ。
 それもやはり胴体だけ消えてしまっている。

 二度目。同じ様な事故や事件である訳が無い。
 だというのに同一箇所が欠けている。
 記憶を好き勝手に改竄して忘れた振りをして人は生きている。
 殺されたのに、そうである事さえ伝えられず事実を曲げられて報道されるのみ。
 士郎の胸に怒りが灯る。命を奪われた人の家族は悲嘆に暮れているだろう。
 他人の幸せな日々を踏み躙った代価は払わせてやる。
 箸を持つ手に力が入る。三人目が出る前に討たなければ。

812 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/18(日) 23:28:00
 「士郎、ご飯粒ついてる」

 いつの間にか接近された大河に口元を指先で撫でられて
引っ付いていた米粒を指につけて口に運ぶ。
 その仕草はまるで親猫が子猫の口元を舐める様で、
羞恥に耐える士郎を見て"にへらー"と意地の悪い笑みを浮かべる。

 「変な顔してたから悪戯したくなっちゃった。
  もう子供じゃないんだから正義の味方ごっこは止めときなさい」

 顔は笑っているが声は真剣そのものなので冗句を言う
場面でない事を察して気を引き締める。
 
 「分かってる」 

 「ならよし!」

 嘘は言ってない。"ごっこ"は止めた。
 それで居られる様な世の中なら構わなかったが怪異は現れてしまった。
 ならば往くしか無いではないか。

 満足した大河はのんびりと緑茶を啜っている。
 いつも気に掛けてくれる姉を前に誤魔化すのは罪悪感を覚える。

 「先生、時間大丈夫ですか?」

 やや刺々しい声で桜は話し出す。
 なにか気に触る事でもあったのかと思い返すがわからない。
 大河は慌てて鞄を手に玄関へ駆け出した。

 「遅刻するー!! 士郎、学校サボっちゃダメよ?
  部活にもちゃんと着なさい。桜ちゃん、見張っててね!」

 見送ると、大河はアスファルトを力強く蹴り、次の足を踏み出している。
 その姿は草原を走る野生動物の様で、逞しい生命力を人に印象付けていた。


 今日はどうするか? 居間に戻る際に悩んでいた所、
桜から切羽詰った様な声で呼び止められる。

 「あ、あの先輩! 聖杯なんて知りませんよね……?」

 「昔の聖人が使ってた道具だろう。それがどうかしたのか?」

 「何でも無いんです、突然変な事訊いてごめんなさい」

 落ち着き無く慌てて白い繊細な両手を胸の前で左右に振る桜を前に
士郎は違和感を覚えるが、時間がもう無い。

 ──どうしよう?


 A 新都へ色々探しに行く(イリヤ)
 B  藤ねえの言いつけを守って学校へ行く(慎二)

813 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:29:48
B

814 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:36:49
A

815 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:39:28
B

816 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:40:00
B

817 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:40:14
A

818 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/18(日) 23:44:12
B

819 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:04:19
A

820 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:05:12
B

821 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:11:04
B
こいつで決定?

822 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:11:19
A

823 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:12:08
負けた・・・。Bで慎二か。

824 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/19(月) 00:25:43
出遅れた……
キャラ解説作るために、もう何回見たか分からない「氷室鐘の考察」をまた見直してたら出遅れた……

まあいいや。氷室の光彩のない瞳かわいいよ氷室。

825 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 00:30:35
>氷室鐘の考察
kwsk

826 :ブロードウェイ ◆bvueWC.xYU:2007/03/19(月) 03:27:52
ども、久しぶりの投下をしまっす

wikiにある39話あたりから読み直して続編見るとすんなり見れるかもしれない
と、言ってみるテスト(´・ω・`)

827 :ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2007/03/19(月) 03:31:04
 廃工場の中には、案外何もなかった。
 半分ほど上げっぱなしになっていたシャッターをくぐってから、俺はそんな感想を胸中で思った。
 物々しい重機の類や鉄パイプなどの資材があるのかと予想していたのだが、何の事はない、
もう使われなくなった工場なのだからそんなものが置いてあるのも不自然だ。
 所々にガラスの破片が地面に散らばっている。きっとガラの悪い不良達の集会所になっているのだろう、
スプレーで壁に汚い言葉が書かれている。
 空き缶やら煙草の吸殻が紅い夕日に染まって至る所に散らかっている。注意深くゴミを見てみると古いものから新しいものまである。
随分と前から溜まり場になっているようだ。

(ここにはいない……か)

 ため息をつく。いきなり見つかるとは思っていなかったが、シオンあたりならワラキアを見つけようとこういうきな臭い場所に来ると思ったんだが、
どうやら見当違いだったようだ。

「仕方ない、次に行こう」

 俺は切り替えてこの場に二人がいないと見当をつけて踵を返した。
 するとそこには、俺が誰よりも一番会いたくない奴がいた。 


「どこに行くんだ、俺? これから愉しい殺しが始まるっていうのに」
「お前……やはり」

 俺はそれだけ言うと腰を低くしていつでも飛び出せる体勢を取った。
 目の前に佇む悪霊は紛れもなく俺とまったくの瓜二つ、否、眼鏡をしていないのと瞳の奥の色が違うのが唯一の違いか。
ともかく、遠野志貴は七夜志貴と対峙していた。

「おや、もう俺の存在には感づいてたのか。まぁいい、俺が俺を驚かすというのも趣味が悪い」
「よく言うぜ、自分自身がゲテモノのくせしやがって」

 本当は昨日アルクェイドが見かけたのを聞いたからなのだが、ハッタリも場合によっては使いようである。
 外から差す日差しが段々と消えかかり、空がゆっくりと夜の表情へと変わっていくのが肌で分かる。俺は七つ夜を取り出してすぐ刃を出した。

「手厳しいな。だがいい、驚かせる細工ならまだいくらでもある」
「……何?」

 七夜の言葉に俺は聞き返す。が、俺の問いに答える気はないようであちらもナイフを出してきた。

「出会っちまったなら殺しあわなきゃな。だが……」
「!」

 瞬間、立っていた七夜の姿がゆらりと揺れた。
 俺はほぼ勘で右に体を跳ねさせる。避ける最中、薄暗い空間で鋭く光るナイフの軌跡が綺麗に俺が立っていた首筋に沿って走っていた。

「……」
「これくらいで終わってくれるなよ」

 再び同じような状況に俺は脳裏でどうするべきか考える。相手は躊躇もなくこっちを殺しにやってくる。
それには俺も出せうる全力を出さなければいけない。

「いくぞ」

 同時に七夜が消える。そして俺は…… 

死の舞の二の舞:さっきと同様に横っ飛びで回避する

俯瞰的傍観:バックステップで様子を見る

動かざること山の如し:その場を動かずに迎撃する

戦略的撤退:背を見せて工場から逃げる

828 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 04:00:20
戦略的撤退

829 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 04:06:49
俯瞰的傍観

830 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/19(月) 04:21:02
「衛宮さんお届け物でーす」
残念!クールなルビーとのラブラブお話タイムはチャイムと共に現れた
配達員によって未然に防がれてしまった。
しかたがない、俺は聖杯戦争参加者の魔術師である以前にこの家の主なのである。
荷物が届いたら受け取る、この常識は譲れない。
さもなくば世間体に押し潰されてしまう、さもなくばこの事がきっかけで様々な
近所迷惑につながってしまう。

「許してくれアサシン。俺は守らなきゃならないんだ。この家のご近所での評判を、
藤ねえが安心してやってこれるアットホームなふいんき(なぜか変換できない)を――」
「いいからとっとと受け取って来い」(ゲシ)
「ギャー!」

アサシンにケツを蹴飛ばされて逃げるようにして玄関に出向き扉を開ける。
「ギャー!」
今度の悲鳴は痛みのギャーではなく驚きのギャーだ。
扉の向こうにはそびえ立つ壁のようにでかい箱がどででんとあり、
それが配達員三人の手で必死に空中で支えられている。

「これ、ここにおいていいですか?」
「あ、はい」
「サインお願いします」
「あ、はい」
「ではまた」
「あ、はい」

一つ一つの仕事を事務的に終わらせると配達員達はトラックに乗って風のように
去っていった。残されたのは巨大な箱のみ。
それにしても本当にでかい。それは一辺80cm〜1mはある立方体の木箱であり、
俺一人では持ち上げれない程に重い。ちょうど人一人入れるぐらいの大きさで、
ちょうど人一人入っているぐらいの重さである。

大きさにひとしきり驚いた後俺には当然のように次の疑問が発生した。
これの中には何が入っていて誰が俺宛に送ってきたのだろうかという事である。
幸いその疑問はすぐに解決した。木箱の上面に送り届け様の記入用紙が張ってあり、
そこに俺が知りたい情報が全部書いてあったのである。

「ギャー!」
そして俺はまた悲鳴を上げた。
「さっきからギャーギャーうるさいわね」
「あ、アサシンちょうどいいところに」
「あら大きな荷物ね。中身は?」
「そこに書いてあるから読んでみ」
「・・・ギャー」

いつもクールなルビーもギャーという程の驚きの商品はこちら!!


       お届け用紙
差出人:言峰 綺礼
住所:冬木市●○区xxx−x
届け先:冬木市○△のxxx
受取人:衛宮 士郎
配達物:サーヴァント
配達のさいの注意:生物・天地無用


【選択肢】あけますか?あけませんか?
タコレ(Gはサイレント):あけます・・・と。
拾ったものは俺の物:あけません・・・と。

831 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/19(月) 04:23:22
死の舞の二の舞
こーゆー戦いは足を止めたり相手に攻撃選択の自由を与えたらすぐ死ぬからね。

832 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 05:09:55
ブロードウェイ:死の舞の二の舞
ミルク:拾ったものは俺の物

833 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/19(月) 05:18:02
ブロードウェイは死の舞の二の舞。
ミルクはタコレ(Gはサイレント)でお願いします。

書いてる途中に2作品の復活宣言に気付いてついついワクワクしてウソ予告を作ってしまった。
そして捨てるのも勿体ないのでここに置いておくことにします。


もしよろしければ皆様方に、この聖杯戦争をご説明させていただきましょう。
200年前のことです。
時計塔を後に、独自に根源を求めた御三家の人々は話し合い、ひとつの結論を出しました。
時計塔との全面戦争を避けるため、60年に一度、時計塔や在野の魔術師も含め、それぞれの代表選手がローゼンメイデンと呼ばれるドールを集め、サーヴァントと名付けられた英霊を召還し、ファイトと称し、闘って、闘って、闘いあわせ、最後まで勝ち残ったサーヴァントとドールを擁するマスターが次の戦争まで聖杯の所有権を握るのだ。
これがアリスを目指す熱き乙女達の戦いの始まりであり、聖杯戦争と呼ばれる戦いの始まりだった。
「聖杯戦争、ファイティングシグナル確認。これより第5回聖杯戦争、スタートします」

「皆さんお待ちかねー!」


……すいません、ついハシャギすぎた。

834 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/19(月) 05:19:56
「桜」
顔をこわばらせたままの桜に声を掛ける。
「少し、服でも見ていよう」
「……そう、ですね」
相談するべき事は増えた。
考えるべき事も増えた。
だが、それでも。
「行こう」
「そうですね」
今この場でパートナーのことを不安にさせるわけにはいかない。
このことについての言葉を今は交わさず。
ただ平常であり続けると心に決めた。


「あ、じゃあまずここから見ていきましょう」
桜が指差す先は処分品セールと貼られた複数のワゴン台だった。
それぞれ2割引や3割引、半額と銘打たれたワゴンもある。
「ん、そうしよう」
価格がよく分からないらまずここで値段のチェックをしておいた方が良いだろうし。

「コレ藤ねえに買っていってみようかな……気に入るかも」
半額セールのワゴンからコートを引き摺り出す。
気に入るかも、というのは勿論虎柄だからである。
「時季外れですけど、今年の冬に向けてプレゼントするのはありかもしれませんね」
軽く布地を揉んでみると、確かな質感があった。
「んー……セール品だけど、布地もしっかりしてるし、季節外れだからって事かな」
「そうかもしれませんねー、処分しちゃうのなら勿体ないですから買って行っちゃいましょうか?」
「うん、値段も割と手頃、なのか?」
「そうですねー、私もそんなに沢山来るわけじゃないですけど、悪くないと思いますよ」
桜がチェックしているのは2割引のシャツコーナーで、既に数枚手元にキープしている。


「あ、これ姉さんに似合いそうですね」
パッと手に取ったのは、割引品ではない隣のハンガーである。
「んー……そうかな? 遠坂って言うと赤ーってイメージがあるんから、こっち……とかじゃないかな?」
軽くハンガー棚を物色して一着を引き出す。
「チャイナドレスですか……確かに凄く似合いそうですね」
目を閉じて想像する。
確かに似合いそうだが……それ以上に軍師のコスプレが似合いそうな気がするのは何故だろうか?
「あー……それよりも、さっき遠坂に似合うって言ってた、そう、その服、桜に似合うと思うんだけど、どうかな?」
「……私にはちょっと派手すぎますよー」
じっと手に持つ服を見て着込んだ姿を想像する。
自分への自信のなさが心のどこかに残ったままの彼女の目には少し派手すぎると映ったようだ。
「似合うと思うけどな……」
衛宮士郎自身としては質素な生活だろうと窮乏生活だろうと衣食住が足りていれば文句はないが、飾り気があまりないというのも年頃の女性としてどうか、と思うのである。


メルセデス:そんなわけで飾り気のある服などを重ねて勧めてみる
BMW:似合うと思うと言った上で本当に良いのか重ねて聞いてみる
フォルクスワーゲン:桜の言葉を尊重して派手ではない服を見て回る
ポルシェ:その辺りのことを話しながらセール品を精算してしまおう

835 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 05:44:01
動かざること山の如し
タコレ(Gはサイレント)
メルセデス

良い感じに賑わってきた喃。

836 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 05:53:54
俯瞰的傍観
タコレ(Gはサイレント)
BMW

837 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 07:28:15
死の舞の二の舞
タコレ(Gはサイレント)
フォルクスワーゲン

838 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 09:06:37
死の舞の二の舞
タコレ(Gはサイレント)
ポルシェ

839 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 09:07:55
ブロードミルクは決定か。
メルセデス

840 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 11:47:51
メルセデス

841 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 14:19:51
フォルクスワーゲン

842 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 14:33:14
BMW

843 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 15:23:03
フォルクスワーゲン

844 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 20:09:03
BMW

845 :ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2007/03/19(月) 21:33:42
【特定選択肢が選ばれました。???ポイントが加算。現在 1P/5P 】


「疾っ!」

 俺は短く息を吐いて迷わずに地を蹴り真横に回避行動を取った。
 七夜の一刀は先程と同様、俺が立っていた所に攻撃を加え…………ていなかった。

「なっ……!?」

 思わぬ事態に陥り俺は思わず声を漏らして立ち止まっていた。動きを止める事が死に繋がる事も忘れて。

「同じ斬撃が通じるはずがないくらい承知。それを同じ方法でかわすとは愚の骨頂……!」

 殺気が俺の背後でつぶやく。逆手に持ったナイフが俺の首筋めがけて迫ってくるのが分かった。

「……っ!」

 俺は己の行動に後悔し、死を覚悟した。体をこわばらせて強く目を閉じる。少しでも痛みを弱く、早く死が訪れるようにと。

「つくづく無能だな…………死ネ」

 何者をも凍らせるような呪詛。俺はそれを半ば受け止めかけた時、リン、とどこか遠い所で鈴の音が鳴ったように聞こえた。

(………………鈴?)

「っ! ちっ!!」

 舌打ちと共に決定的な死が一気に遠ざかった。
 振り返ってみると俺のすぐ背後にいた七夜が大きく後退して俺とは見当違いの方向を向いて構えている。
 警戒を解かずに俺も七夜の視線を追ってみると、そこには……

「レン!」
「………………」

 レンは俺のことは丸っきり無視して睨むような目でただ七夜を見返していた。
 どこからどう見ても怒っている。

「なるほど、そこの黒いお嬢さんも相手ってわけだ……」

 状況を把握した途端、七夜は不敵な笑みを浮かべて俺とレンを交互に見やった。

「なかなかいい殺気を出してるじゃないか、気に入った。半端者も少しはやるようだな」
「……っ!」
「おっと、怒らせたかな」

 悪びれる雰囲気もなくおどける七夜。レンは今にも相手に飛び掛りそうだった。
 実際にレンが行動を起こそうとする直前に七夜が口を開き、

「俺一人だったらこのまま楽しもうと思ってたんだが……邪魔が入っては話は別だ。今回はここで退かせてもらうよ」
「そうはさせるかっ!」

 俺は一息で間合いを詰め逆袈裟に七つ夜を走らせる。
 が、そんな奇襲は読まれていたのかあっけなくかわされ、さらに距離を取られるだけだった。

「慌てるなよ。お前とはまたいずれ殺り合う時が来る。それまで誰かに殺されるようなヘマはするなよ……じゃあな」

 そう言い残すと七夜は闇に溶けて気配を消して去っていった。

「…………」
「…………(クイクイ)」
「ん……どうしたレン?」

 いつの間にか俺の隣に来ていた使い魔に目線を合わせようとしゃがみ込む。
 レンはさっきとは打って変わって潤んだ瞳で首を傾げながらこちらを見ている。恐らくこちらの体の心配をしているのだろう。

「ありがとレン。おかげで助かったよ」
「…………(///)」

 ポンポンと頭を撫でてやるとレンは気持ちよさそうにしてきた。

「さてと……」

 一通り和んだ所で気持ちを切り替える。アイツの目的はいまいちよく分からなかった。
 俺を殺すことだけなら今すぐにでもやれるはずなのにやらなかった。それに、また俺と会うような事も言っていた。
 ともかく、アイツにとって「ただ殺す」事は不本意なのだろう。

「…………」



 これ以上は考えても仕方ない。本来の目的、弓塚たちを探そう。
 次は……

捜査の基本は現場から:屋敷へ行ってみるか

捜査の基本は聞き込みから:街に出てみよう

846 :ブロードウェイの独り言 ◆bvueWC.xYU:2007/03/19(月) 21:35:10
今回から不思議システムを取り入れてみました。本当は結構前からやりたかったんですが…
見たら分かると思いますがある選択肢を選ぶと「???ポイント」がどんどん増えていきます。
何のポイントなのかはまだ秘密です。ですが闇雲に選択肢に付加させる気はないのであしからず。
殆どが「???ポイント」なしの選択肢郡ですが、時折これを付加させた選択肢を(予告なしに)入れます。
ポイントつきの選択肢を選んだ場合のみ次回の更新にポイント加算の報告を載せます。
何が起こるかは5P溜まった時のお楽しみという事で。選択肢を選ぶ際には気をつけてください。

反対意見がある人はどんどん言ってください。特にそうでなければスルーしていただけると嬉しいです。



にしても最近文書くの下手になったなぁ、俺……(´・ω・`)

847 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 21:40:30
捜査の基本は聞き込みから で
ポイントについては
別にいいとおもいますよー
今から何があるのか楽しみです

848 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 21:55:10
捜査の基本は聞き込みから

構わんからどんどんやってくれ。

849 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 22:19:31
捜査の基本は聞き込みから

加点された状況からすると 残機4 とか LP 4/5 な感じもするわけだが

850 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 22:21:15
捜査の基本は聞き込みから

DEAD ENDの恐怖に怯えながらもサチーソの幸せを追い求めて選択肢を選んでいくんだな、了解した
ライダールートみたいにならないように気を付けるか

851 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 22:31:55
捜査の基本は現場から

852 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 23:34:15
まず隣町
BMW

事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってるんだ!!
よって・・・
捜査の基本は現場から

853 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 23:42:42
隣町はフォルクスワーゲン
ブロードウェイは捜査の基本は現場から

繁華街を調べるのは大変だからまずは屋敷という選択肢を潰しておこう
さっちんが吸血衝動に苦しんでた姿も気になるし

854 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/19(月) 23:50:28
捜査の基本は現場から

855 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 00:03:23
捜査の基本は聞き込みから

当ても無く町を彷徨わずして何が志貴か!!
これで決定?

856 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/20(火) 00:14:53
本編が意外とてこずりそうですじゃ……。
コレだけじゃなんなので、キャラ設定を置いときますね。
久しぶりで色々忘れられていると思うし。
設定のすりあわせとかはかなりご都合ですが、明らかに間違ってる点とかあれば指摘お願いします。


衛宮士郎
 銀剣物語のメインプレイヤー。イコール最も選択肢に行動が左右される人。
 冬木市に住む学生兼魔術使い。水銀燈の現ミーディアム。
 凛をチャンプとした衛宮邸ヒエラルキーにおける大貧民。だがたまに革命を起こすので侮れない男。
 養父の影響で『正義の味方』を志し、全てを救えるようになりたいと思っている。
 投影魔術は剣に類するものしか作れないはずだったが、水銀燈用の食器はなぜか作る事が出来た。これも愛か。
 水銀燈とは、踏まれたり餌付けしたりしながら、今日も土蔵で秘密の会話。
 だが他の住人にあっさりバレて、存分にしばかれた。
 氷室に対して「家に来ないか」「俺の部屋で話をしたい」など、誤解を与えるような発言を繰り返した結果、お互いに意識し始めてしまった。

水銀燈
 銀剣のヒロインの一人。
 人形師ローゼンが造り出した薔薇乙女《ローゼンメイデン》の第1ドール。
 寝ている間に士郎に服を脱がされて、そのまま穴に硬い棒をねじ込まれた。その後責任を取ってもらうため、契約を交わす。最悪だな士郎。
 独尊かつ嗜虐的な性格で、他人を見下したような発言を度々する。アリスゲームに勝つために他のドールを壊すことを躊躇わない。
 「ガラクタ」「ジャンク」という言葉になにか思うところがあるらしく、過剰に反応する。
 士郎を自分の所有物だと言い切り、同時に士郎の「自分はガラクタだ」という言葉に興味を持っている。
 氷室に対しては初対面から一貫して敵意を抱いているが、理由は不明。ある意味わかりやすいがあくまで不明。
 同じ薔薇乙女の真紅とは、浅からぬ因縁を持つ怨敵であると自負している。

氷室鐘
 銀剣のヒロインの一人。
 士郎と同じ穂群原学園に通う同級生。クラスは3−A。
 陸上部所属で、走り高飛びの選手。
 同じく陸上部の蒔寺楓と、マネージャーの三枝由紀香の二人とは親友同士。
 冷静沈着、頭脳明晰……なのだが、銀剣の氷室はややデレ成分が多めで出来ている。
 絵になるもの、特に恋愛話が好きなのだが、自分自身の恋愛については割と奥手で、自分の士郎への好意に丸一日思い悩んだりした。
 その後、ハッキリさせるために士郎と一日デートを行った。紆余曲折があったが、最終的に自分が恋をしていることを自覚する事が出来た。
 雛苺の元ミーディアム。力の供給によって命の危険に晒され、契約を破棄した。
 あと、よく着替えネタで弄られるキャラでもある。

雛苺
 人形師ローゼンが造り出した薔薇乙女《ローゼンメイデン》の一つ。
 薔薇乙女の第6ドールという位置づけであるためか、容姿、精神ともに幼い。
 その幼さが原因で、契約者である氷室の力を使いすぎてしまい、氷室を昏倒させてしまう。氷室を助けるために契約を破棄して、アリスゲームに参加する資格を失った。
 力を失ってしまった現在は、比較的安全な衛宮邸で生活している。

857 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/20(火) 00:16:30
サブキャラ編。
今後メインキャラに格上げされる日は来るのか。

セイバー
 剣の英霊。真名はアルトリア=ペンドラゴン。
 衛宮家で一番安定した行動を期待できる人。
 実直で礼儀正しいのは美徳なのだが、「遠坂のツインテールが落ちてたんだ」で騙されてしまう辺り、ひょっとしたら雛苺並みにくぁwせdrftgyふじこl
 現在は衛宮邸にて居候の身。

遠坂凛
 士郎の同級生。同時に天才魔術師であり、士郎の魔術の師匠でもある。
 魔術師としてのモラルで生きる、生粋の魔術師。
 生きた人形である薔薇乙女に興味津々だが、アーチャーがいつの間にかミーディアムになっていたことを知って色々と複雑らしい。
 現在は衛宮邸に半住み込み状態。

間桐桜
 士郎の後輩。苗字は違うが凛の実の妹。
 銀剣においては、士郎の異変に敏感に気付いたりした以外は非常に影が薄い……って、よく考えたら本編でもそんな感じでしたね。がんばれ桜。
 現在は衛宮邸に半住み込み状態。

ライダー
 騎兵の英霊。真名はメドゥーサ。
 聖杯戦争時に桜と契約して、以後桜を守るために存在している。
 「かっこいいよりかわいいのほうが強い」と信じており、薔薇乙女たちの可愛らしさは好ましくもあり羨ましくもありといったところ。
 現在は衛宮邸に居候しつつ、商店街の骨董品店でアルバイトをしている。

藤ねえ
 出オチ。

キャスター
 魔術師の英霊。魂の名前は葛木メディア。
 アリスゲームに関してはその全貌を理解しながらも我関せずを貫く。
 今日も今日とて新しいコスチュームの作成に余念がない。
 多分、人形用の衣装も作っていると思われる。

蒔寺楓
 鐘氷室の親友の一人。
 穂群原を代表するお騒がせ女であり、蒔寺一人いれば充分に姦しいと言われるほど。
 結構な友達思いであり、氷室を泣かせた士郎に対しては本気でパンチを見舞った。

三枝由紀香
 氷室の親友の一人。
 穂群原を代表する癒し系であり、三枝が一人いれば十年は戦えると言われるほど。
 作中、最も騙されやすい人。よかったねセイバー、上には上がいて。

アーチャー
 弓の英霊。真名はエミヤ。凛のサーヴァント。
 真紅と契約しているようだが、何を考えて契約をしたのかは不明。
 士郎たちに助言めいたことを告げに来たりなど、真紅の意向には従っている様子。

858 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 00:48:43
>>857
ねえ、美綴は?
俺の美綴綾子はどこ?

859 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 02:22:56
>>858
馬鹿め、奴は死んだわ!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1172078837/490-491

860 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/20(火) 03:33:34
「……ま、別に今すぐ士郎を呼びに行く必要はないわな」
 今頃掃除中だろうし。行ったら手伝わされるのは目に見えてる。
 何? 数話前で特別サービスで手伝うとか言いかけてなかったかって? そんな昔の事は忘れたな。
 まあ、遅くなっても帰ってこないようなら、迎えに行ってやるか。

「それはそうと……腹が減ったな」
 考えてみれば、今日は授業が終わってすぐ、遠坂と追いかけっこをして、その後バゼットをみつけて、なんだかんだで昼飯を食いっぱぐれてる。
 バゼットも今まであんな所に押し込められて腹を空かせてるだろうし、ここは一つ、久しぶりにオレ自ら腕を振るうとしますか。
 冷蔵庫の中には……お、ピーマンがあった。

「……というわけで、青椒肉絲なんぞを作ってみたワケだが」
 ちょっと怪我人相手にはキツいんじゃないかなー、なんて思ったりもしたが、バゼットはカツカツと平らげてしまった。
「ごちそうさまでした、アンリ」
「……なあバゼット、今の美味かった?」
「量はそこそこでしたね。後、少々辛かったでしょうか」
 ……まず量かよ。つーか、麻婆ほどじゃないとはいえ、泰山風青椒肉絲を少々辛かったで済ませるのか。
 いや、怪我人相手にそんなの出すオレもオレだけど。
 でも仕方ないだろ、何故か泰山仕込みの中華以外はまともに作れないんだから、オレ。

 ―――さて、時刻は夜の八時。
 実はまだ士郎は帰ってきてなかったりする。
「……いや、遅すぎるだろ、いくらなんでも」
 どうせまたいつもの悪い癖で、『どうせだからとことん掃除してしまおう』とかいって、年末の大掃除並みに徹底的に弓道場の大清掃をやってるに違いない。
 そろそろいい加減、士郎を連れ戻しに行かないと、アイツなら明日の朝まで弓道場の掃除をやりかねん。
 ちょっくら弓道場まで行ってくるとしますか。

「というわけでバゼット、オレはこれからちょっと士郎を迎えにいってくるわ」
「士郎、というのは貴方の家族ですか?」
「ああ、オレの兄弟。だから、留守番頼むな」
「わかりました。外敵の排除はお任せください」
「……あー、そんな排除するような外敵は襲ってこないと思うから、気楽に待っててくれ。なんなら寝ててもいい。アンタ、怪我人なんだし」
「いえ、これぐらいの事はさせてください。命を救っていただいたせめてもの恩返しです」
「……わかった、好きにしてくれ」

 我が家から穂群原学園までは徒歩で約十五分。
 自転車を使えばもっと早く着くんだろうが、帰りに野郎で二人乗りするのもアレなので、歩いて迎えに行く。
「……まったく、士郎も慎二から頼まれた掃除なんて適当にやればいいのによ、律儀というか、几帳面というか―――」

 ―――っ!?
 なんか、今、心臓に妙な痛みを感じたような。
「……気のせいか?」

861 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/20(火) 03:34:20
 さて、やってきました弓道場……って、あれ? 弓道場に明かりがついていない。
 中を覗いてみる。……誰もいない。
「おかしいなー、士郎と入れ違いになっちまったかなー」
 ぼやきながら弓道場を出ると、校舎から人影が。
 あれは……遠坂じゃねーか!
 慌てて物陰に身を隠す。
 遠坂はなんだか気が抜けた様子で、オレに気づかずに行ってしまった。

 遠坂の様子は気になったが、それよりも士郎だ。
 弓道場に居なかったとなると、校舎の中だろうか。
 士郎のことだ、弓道場の掃除のついでに、生徒会長殿に頼まれたストーブの修理を……とかやってるに違いない。
 オレの黒色の脳細胞がはじき出した推理に基づき、校舎に向かう。

「……おいおい、何の冗談だよ、コレ」
 まさか一日に二度もこんな光景に出くわすとは。
 濃密な鉄の匂い。
 真っ赤な水溜り。
 学園の廊下には、べったりと血の海ができていた。

 壁際にもたれかかったまま、動かない人影がある。
 おそらくは、この血溜まりはコイツの血液によって作られたものだろう。
 近づいて、ソイツの顔を見る。

「…………なんでだよ」
 なんで、オマエがこんな所にいるんだ。
 ナンデオマエがコンナに血をナガシテいるんだ。
 ナンデオマエがシンデイルンダ。

「………………士郎」
 ソイツは、この十年で見慣れた、オレとそっくりな顔をしたヤツだった。

 ダレダ
 士郎ヲコロシタヤツハ
 オレの家族ヲコロシタヤツハ
 オレノ日常ヲコワシタヤツハ

 ―――ニクイ
 ニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイニクイ――――!

 モウイイ
 ガマンスルヒツヨウナンテ、ナイ
 コロソウ
 コロシテ、オカシテ、コワシマクロウ


 この夜、一匹の怪物が冬木市に生まれた。

 BAD END

 虎の正位置:タイガー道場でアドバイスを受ける

 女帝の正位置:遠坂神社でアドバイスを受ける

 教皇の正位置:言峰教会でアドバイスを受ける

862 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 03:37:37
虎の正位置
やはりすぐ行った方が正解だったのか?

863 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 04:05:32
教皇の正位置
そろそろコトミー分が不足気味だぜ

864 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 04:17:09
女帝の正位置

865 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 06:23:18
教皇の正位置

866 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 06:36:53
女帝の正位

867 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 06:55:23
虎の正位置

868 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 08:27:34
教皇の正位置

869 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 10:05:19
教皇の正位置

870 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 10:37:02
教皇の正位置

871 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 11:00:17
そういやアンリと言峰の絡みって本編でなかったしな
やっぱ士郎と一緒で相性悪いのかしらん

872 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 12:16:55
そういや、杏里と士郎ってどっちが兄でどっちが弟と認識されてるんだろう
学校とかで
双子って事でひとくくりでそこら辺は意識されないんだろうか

873 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 17:03:42
タッチ好きな俺としては杏里が兄で士郎が弟なイメージある

874 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 17:22:39
>>873
実写版映画の印象が残っている俺は、実は逆なんじゃないかと思ってる(意味不

875 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 18:13:57
オリジナルの士郎が兄ともいえるがキャラ的には杏里が兄のがいいな

876 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 20:25:10
同じく、イメージ的に杏里が兄で士郎が弟かな。

877 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/20(火) 22:28:16
士郎って末っ子属性っぽい

878 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/21(水) 01:47:29
キレイ「ようこそ、我が教会へ。私が、なにやらモジャ神父などと呼ばれている聖杯戦争の監督役、言峰綺礼だ」
カレン「初日に冬木市に来たのに、その後の出番は徹底的にスルーされている銀髪シスターことカレン・オルテンシアです」
キレイ「まあ、出番が確定しただけ良かったではないか、シスターカレン。何しろ君は、本来この聖杯戦争には参加していない人間だ。
   選択肢によっては、そもそもこの冬木市に来れるかどうかも怪しかったのだろう?」
カレン「ええ。この後本来あったはずの出番が無くなりそうなどこかの神父よりはマシかしら」
キレイ「何しろバゼットが救出されてしまうと、間違いなく私が彼女を襲った事が露見してしまうからな。
   仕方あるまい。せいぜい私は暗躍させてもらうとしよう」

キレイ「さて、今回のバッドエンドだが。シスターカレン、解説を」
カレン「わかりました、言峰神父。
   運命夜行は人、怪物、英雄の三人の衛宮による聖杯戦争の話です。
   従って、話の途中で衛宮士郎、衛宮杏里、エミヤのうち誰かが死亡、もしくは再起不能になるとバッドエンドです」
キレイ「エミヤ、すなわち凛のアーチャーもだな?」
カレン「ええ。うかつに『別に倒してしまってもかまわんのだろう?』などと格好をつけて単身狂戦士に挑んで返り討ちにあったりすると、もれなくデッドエンド扱いなので気をつけてください。
   そして、今回のバッドエンドですが、衛宮杏里の殻が破れてしまったことによる、怪物化です」
キレイ「衛宮杏里は、日常を楽しむことによって、自身の憎しみを抑えているからな。
   その日常が壊されるのを恐れているし、日常が壊されたと感じると、一気に今まで抑えていた憎しみが溢れ出してしまう。
   特に日常の象徴である衛宮士郎、間桐桜、藤村大河の身に何かがあると殻が破れやすくなるそうだ」
カレン「でも、この時の衛宮士郎は遠坂凛が助けているはずなのですよね?」
キレイ「その通りだ。原作と違い、この時点で既に凛は衛宮士郎をマスターではないかと疑っていたようだが……
   凛も甘いな。結局は衛宮士郎を見捨てることができなかったらしい」
カレン「彼は死体と生きている人間の区別もつかなかったのかしら。情けないわね。
   バゼットの時は普通に見分けがついていたのに」
キレイ「一応、中の人間も『死んだと思っていた衛宮士郎は実は生きていた。なんだ、びっくりさせるんじゃねえ』という展開も考えてはいたらしいがな。
   実際に文に起こしてみると、殻が破れかけた状態の衛宮杏里に衛宮士郎の正死の判定をさせるのは無理だったそうだ」

カレン「それでは言峰神父、そろそろ今回のバッドエンドの対策を」
キレイ「要するに殻が破れるようなものを見なければいいのだ。
   衛宮士郎が自力で帰って来るのを待つか、早めに迎えに行ってそもそも衛宮士郎が殺されるのを回避すればいい」
カレン「『遅くなるようなら、迎えに行こう』なんて中途半端な選択が却って良くなかったわけですね」
キレイ「その通りだ。中庸な選択が無難な結果になるとは限らん。
   あと、これは独り言だが……衛宮士郎が無事ならば、凛の手元には例のペンダントが残る事になるな」
カレン「あら、いいのですか? そんな事まで助言して」
キレイ「いやいや、これはあくまで独り言だよ。ただ、他人の心臓を修復できるほどの魔力の篭った宝石だ。ここで使ってしまうのはもったいないとは思わないかね?」
カレン「……何か含みがありますね。果たしてこの男の言葉を素直に受け取ってもいいのかしら」
キレイ「それは選択肢を選ぶ側の自由だよ。私を信用できないのなら、聞かなかったことにすればいい」
カレン「……本当に食えない男ね」

879 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/21(水) 01:49:31
キレイ「ところで、実はまだ助言がある。選択肢に使われているタロットカードだが、あれは意味がないわけではないぞ」
カレン「ええ。例えば女教皇が私、女帝が凛というのはあからさますぎて、わかりやすいですね」
キレイ「確かにそのように単純な登場人物のイメージで選んでいる場合も多いがな。
   これを見たまえ。【ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88%E5%8D%A0%E3%81%84】」
カレン「タロットカードの一覧表……ちゃんと暗示も考えて選択肢に使っていたということかしら」
キレイ「その通りだ。そして今回選ばれた選択肢『審判の逆位置』の暗示は……」
カレン「再起不能、後悔ね。なるほど、バッドエンドに相応しい暗示だわ」
キレイ「他にも破壊、破滅を暗示している『塔の正位置』などが選択肢に出てきたら要注意、というところか。
   まあ暗示よりイメージを優先しがちなので停止、損失を暗示している『死神の正位置』も死亡フラグとして使われやすいが」
カレン「だからといって、必ずしもこれらのカードを選んだら即バッドエンド、というわけではないのですよね?」
キレイ「うむ。まあ、まず良い結果にはならないだろうがな。
   それでも場合によってはあえてこれらのカードを選ぶ必要もあるやもしれん」
カレン「ところで、タロットカードといえば……例の漫画は関係あるのかしら」
キレイ「いや、あくまでカード自体のイメージと暗示優先だ。
   とはいえ、中の人間はどのカードがどのスタンドと対応してるかを即答できる程度にはその漫画を嗜好している。
   場合によってはネタとして絡めてくるかもしれんな」

キレイ「さて、それではわざわざ我が教会を選んでくれた皆様のために、この教会でしか聞けないボーナス情報を授けよう」
カレン「実は他の所でも、別のボーナス情報を用意していたみたいなのですが」
キレイ「こらこら、それは秘密だろう。住人が、他の所でどのような情報が与えられるのか気になって、この教会を選択した事を後悔してしまうかもしれないではないか」
カレン「まあ、それは失礼。つい本当のことを明かしてしまっただけなのでお気になさらないように」
キレイ「それではこの教会のボーナス情報だが、このプロローグの三日間における我々の行動だ」
カレン「微妙に役に立つのか立たないのか分からない情報ね」

キレイ「まず初日だが、私はまだ表立った行動はしていない。いつものように泰山で麻婆豆腐を食べていただけだ」
カレン「衛宮杏里の選択によってはこのモジャ神父と泰山で出くわしてたわけですね。
   結局、彼は新都を選んだため、聖杯戦争の調査で冬木に送られた私と出会うことになるのですが」
キレイ「衛宮杏里はすぐに学園に戻ってしまい、出会っただけで終わってしまったのだな」
カレン「ええ、新都をうろついていたり、のんびりバスを待っていたりしたなら、その隙にフィッシュできたのですが」
キレイ「ところでシスターカレン、君にカレーを勧めた先輩というのは……」
カレン「おそらく、ご想像の通りの人物かと」
キレイ「彼女が実際に登場する可能性はあるのかね?」
カレン「いえ、彼女が来てしまうとパワーバランスが大幅に狂って話が破綻してしまいますから。あくまで彼女の存在を仄めかせたネタです」
キレイ「まあ、わかる人にだけわかればいい、ということだな」
カレン「その後、衛宮杏里を逃した私は、新都のビジネスホテルに部屋を取り、そこを調査の拠点にしました」
キレイ「そういえば、衛宮杏里が妙な勘違いをしていたな。君が衛宮士郎に『お兄ちゃん』と言ったとかなんとか……」
カレン「銀髪の女の子、なんて紛らわしい説明をする衛宮士郎が悪いのです。
   まあ、もうすぐ本人が杏里の前に現れるでしょうから、無駄な伏線になるでしょうけど」

キレイ「さて、次は二日目だ。私は日中は相変わらず教会で雑事だ。泰山から出前を取ったら衛宮杏里がやってきた。
   もっとも、この時点では私にとって衛宮杏里は『いつものバイト君』だ。特に会話も無く、衛宮杏里は帰った」
カレン「私は、新都の下調べです。選択によっては夕方頃に公園で凛と出会うはずだったのですが……」
キレイ「凛が出会ったのはバイト帰りの衛宮杏里。残念だったな。
   一方、私は、夕方にはバゼットと会う約束をして、彼女が拠点としている洋館へと行った。
   あとは……語るまでもないだろう」

880 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/21(水) 01:51:45
カレン「そして三日目の朝、私は言峰教会に挨拶に伺います」
キレイ「何故すぐに教会にやって来なかったのかね?」
カレン「貴方の身辺調査も任務の一つだったからです。何しろ前回の聖杯戦争の参加者ですから」
キレイ「ふむ、原作に比べると、この世界の私は教会に信用されていないようだな」
カレン「私のような見習いを遣わせるあたり、あまり重要視もされていないみたいですが」
キレイ「その後、私は彼女に冬木市の案内も兼ねて深山町に行った。当然、昼食は泰山だ」
カレン「なかなか刺激的な辛さでした」
キレイ「泰山の麻婆は先輩に勧められたというカレーよりも美味かっただろう?」
カレン「カレーが至高の料理だとすれば、麻婆はまさに究極の料理でしたね」
キレイ「……それは微妙に麻婆が負けているように聞こえるのだが。
   まあいいだろう。そして泰山での食事中、何故か衛宮杏里と、それを追っていた凛が店内を駆け抜けていった」
カレン「他人の食事中に隣を走るなんて。マナーが悪いにもほどがあるわ」

キレイ「さて、これで今の話に追いついたはずだ。この後の我々の行動は選択肢次第ということだな」
カレン「そろそろ謎の銀髪シスター扱いではなく、ちゃんとした出番が欲しいのですが」
キレイ「それこそ選択肢次第だな。ところで、何か他に質問はあるかね?」
カレン「どうやらスレでは、衛宮士郎と衛宮杏里のどちらが兄でどちらが弟かが話題になっているようですね。
   話の中では双子と言ったり兄弟といったり、あえてぼかしているみたいだけれど、結局どうなのかしら」
キレイ「ふむ。まず、衛宮杏里は衛宮士郎のことをお人好しがすぎて危なっかしい弟として見ているそうだ。
   一方、衛宮士郎は衛宮杏里のことを天邪鬼だが本当は優しい弟として見ているらしい」
カレン「……お互いに弟として見ているわけですか」
キレイ「子供の頃はどちらが兄なのかでよくケンカもしたらしいな。
   周囲の認識は人それぞれというところか。衛宮士郎が兄だと思っている者もいれば衛宮杏里が兄だと思っている者もいる」
カレン「実際はどうなのですか?」
キレイ「そもそも実際は兄弟ではないからな。衛宮杏里は自身の正体を知っているから衛宮士郎が実の兄弟ではないことはわかっているし、衛宮士郎も別に記憶喪失というではないので、衛宮杏里が実の兄弟でないことはわかっている。
   衛宮士郎は衛宮杏里が自分にそっくりなのを多少不思議に思ってはいるが、今のところそれを追及するつもりはないらしいな。
   もっとも、もうすぐ衛宮杏里の正体が衛宮士郎にバレてしまうわけだが」
カレン「楽しそうですね」
キレイ「ああ、衛宮杏里の正体を知った時の衛宮士郎の反応が楽しみでたまらないな」
カレン「……おそらく、貴方の期待する反応は得られないと思いますが。何しろ衛宮士郎ですし」

キレイ「さて、これにて今回の我が教会からのアドバイスは終了だ」
カレン「それでは、次回も懲りずにこの教会を訪れてください」

 戦車の正位置:今すぐに弓道場に迎えに行こう

 吊るされた男の逆位置:士郎が帰ってくるまで待とう

881 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 01:58:10
戦車の正位置
コトミーに敬意を表して。

882 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 02:20:41
戦車の正位置

883 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 02:21:30
戦車の正位置

884 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 02:22:54
戦車の正位置

885 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 02:23:27
戦車の正位置:今すぐに弓道場に迎えに行こう

戦車と吊るされた男ならば戦車を選ぶべきだと思う。

886 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 02:50:17
むう、もう戦車の正位置で決定か
吊るされた男の方は、バゼットとランサーの再会フラグかと期待したんだが
まあ、バゼットには杏里との親交を深めていただこう、うん
士郎も血の繋がった兄弟じゃないってのは、分かってたんだなー
追求しないってのは士郎らしいな

887 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 04:05:03
銀剣・藤ねえがたった一言で終わった事に絶望した!

888 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/21(水) 04:11:04
メルセデス: 835,839,840,
BMW: 836,842,844,852,
フォルクスワーゲン: 837,841,843,853,
ポルシェ: 838,

……丸一日経てば投票は終わっている。
そんな風に思っていた時期が俺にもありました。
投票をリクエストするためにも投下をしようっ!


ぱたぱたというスリッパの足音が響く。
鳥の鳴き声だけの洋間の廊下にその足音は調和してつつ空間をざわめかす。
続いて響くノックの音も同様。
全員が寝静まったままなのか、他の音は聞こえてこない。

暫く音が響いた後、諦めたのか溜息。
そして僅かな金属音の抵抗の後、その部屋のドアは解錠された。
その部屋の住人は呼吸すら止めるかの如く物静かに眠っていた。
近付き、耳を澄ませば僅かな呼吸音。
生きていることに少しだけ安堵してそれから耳元で囁く。
「いつまで寝てるんですか、姉さん」
その声と共に揺さぶると、彼女は僅かに目を開けた。
だが、そこに意識はないのは明らかで、目を開けても呼吸音には僅かな乱れもない。
「……桜ぁ……?」
ただ寝言のように呟いたきり全く動かない。
「もう朝ですよ、疲れてるのは分かりますけど、いい天気なんですから、もう起きてくださいね」
姉さんは支度前に起こさないと食べられないんですからね、と桜が続けた。
「もーちょっと寝かせてよー……」
「そんな調子じゃ朝ご飯冷めちゃいますよ」
呆れたようにカーテンを開けると、爽やかに過ぎる朝日が部屋に入り込む。
「うぁー、灰になるー……」
そう言いながらのそのそとベッドの影に潜り込もうとする。
「駄目ですよ姉さん」
後ろから上体を優しく抱き起こす。
そのおかげか、半ば寝ているがそのまま上体をどちらかに倒す事無く、バランスを保っている。
「髪がぼさぼさですよ」
そう言って、枕元の櫛を手にとって髪を丁寧に梳いていく。
「……姉さんって普段はしっかりしているのにどうして朝はこんななんですか?」
ぼんやりと、桜は長年の疑問を口にした。
「にゅー……むしろ私は桜がどーしてこんなに元気なのか知りたいわー……」
しろーも早起きだしーと続ける様は実に気怠げだ。
「なにか秘策とかあるのー?」
「そうですねー……?」

889 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/21(水) 04:11:57
手を止めて少しだけ考え込む様を振り返って眺めると、視界に桜の胸が飛び込んできた。
「ほんと……姉妹でなーんでこんなに違うのかしらねー……」
ぽつりと呟いた声は、口の中で止まってすぐ近くの桜の耳には届かない。
「なんですか? 姉さん」
疑問符を頭一杯に浮かべて桜が問うと、やる気を無くしたと言わんばかりに上体を後ろに倒す。
「やっぱりだめー……起きられなーい」
「姉さん、そんなワガママ言っちゃ……」
「桜さあ」
桜の言葉を遮って言った。
「最近士郎と、したの?」
途端、桜の顔が真っ赤になった。
「な、なんですか急に」
「いーじゃないの、聞かせて聞かせて」
ぬふふーと気怠げに鼻で笑う様は、見ようによっては実にそそる物があった。
「おとといしました、けど……その」
その言葉で、少しだけ目が輝いた。
「実はねー、私最近寝不足なのよねー……誰かさんが毎晩毎晩ねー」
ごろりと寝転がって表情を隠す。
桜には見えていないがその表情は紛れなく面白がっていた。
「あ……あ……あの、その……す、すいま、せん」
「さーくらー」
がばーっと起き上がって押し倒して頬を擦りつける。
「ね、姉さん、と、突然何するんですかー」
「やっぱりだめー、おきられなーい」
頬や肩口に頬を擦りつけて甘えるように抱きついている。
「い、今起きてるじゃないですか……力いっぱい」
「ねー、私にも力をわけてー」
性行為、というものは取り分け魔術師にとって力を分け与える、パスをつなげるという意味を持つ。
姉の言葉からその事を連想し、顔を赤らめた桜には何の罪も無かろう。
「な、なに言ってるんですか姉さん」
努めて冷静になろうとするが、赤い顔と声のどもりは隠しようがなかった。
「いーじゃない、余ってるんでしょー? スキンシップスキンシップー」
「そ、それは先輩の為に、ですね……」
「たーりーなーいー、おきられないー」
言いながらむにゅーっと胸を揉む。
「も、もー、しょうがないですね……少しだけですからね?」
両の頬を軽く手で覆い、顔を近づけ、互いの唇を軽く触れさせる。
「はいっ、おしまいですっ……」
顔を真っ赤にしたまま背を向けて立ち上がろうとする。
「気がすみましたよね?」
「そんな子供だましじゃ駄目よ?」
気配もなく後ろから抱き留めて胸を抱く。
するりと、エプロンの内側に手を忍び込ませその柔らかな肉体をもみしだく。
「あっ……姉さん……」
その突然の刺激に力が抜けた。
「んふふ、ここはどうかしら?」
柔らかな先端を指で摘みあげるその刺激に、呼吸が荒くなっていく。
「やーらかくてきもちいいわ……」
ふっと耳元に息を吹きかける。
「んっ……」
その刺激に神経が集中し、先端への刺激が無くなったかと思うと、今度は服の内側へと手が忍び込む。
「桜、可愛いわ……」
「ね、姉さん、もう……」
言葉が言い終わるよりも早く唇が重なる。
「んふっ……」
ちろちろと、互いの舌が絡み合いどちらのものか、唾液が糸を引いてベッドへと落ちる。
「どう、桜……その気になったかしら……?」
荒い呼吸の中、笑みを浮かべて妹の耳を甘く噛む。
次の瞬間
(省略されました・・全てを読むには投票をしてください)

890 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 05:07:18
ポルシェ。

891 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 07:17:00
メルセデス

892 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 07:17:50
>>117
>エヴァンジェリオン
何か混ざってるぞw

893 :892:2007/03/21(水) 07:18:43
誤爆ッタ
ついでだからポルシェ

894 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 08:29:25
>>888-889
なにその、凛ふたなり後士郎が起こしに来る展開
15ページまででした。

ちなみに私は、>>839で投票済み。

895 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 08:35:15
ポルシェ

896 :840:2007/03/21(水) 13:05:47
メルセデス 4 BMW 4 フォルクスワーゲン 4 ポルシェ 4         ラスイチ

897 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 13:20:50
んじゃラストもーらい

フォルクスワーゲン、で

898 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/21(水) 17:23:21
よ、ようやく出来た……。
>>238 からの続きだと思いねぇ

「あれ? あそこにいるのは、バゼット?」

 道の向こう、新都のほうから歩いてくるスーツ姿の女性は、間違いなくバゼット・フラガ・マクレミッツ。
 元、魔術協会の封印指定執行者という、凄い肩書きを持っているのだが……実は少し前までは、ウチに居候していた人だったりする。
 今は郊外の幽霊屋敷を私物化……もとい、住居として生活してるようだ。
 新しい働き口を探すのが大変らしく、ここしばらく姿を見てなかったのだが。

「士郎くん?」

 っと、向こうも俺に気がついたみたいだ。
 こちらを見て、なにやら怪訝そうな顔をしている。
 ううむ、まあ当然か。空を飛ぶ小人と、それを追いかけて必死に走っている男を見れば、魔術師だって眉くらいはひそめるだろう。
 走る足を一旦緩めて……って、まずい、水銀燈の奴、先に行っちまうじゃないか。

「水銀燈、悪い、ちょっと待っててくれないか?」

「はぁ?」

 呼び止めると、水銀燈は「何を言い出すのこのグズは」とでも言いたそうな視線を俺に向けてきた。

「何を言い出すの……」

「いやあのほら、あそこにいる人、俺の知り合いなんだ」

 なんか想像していた台詞を本当で言われそうだったので、慌ててバゼットのほうを指し示す。
 ううむ、俺もだんだん水銀燈の言いたい事が理解できるようになってきたってことかなぁ。あんまり嬉しくないけど。

「あそこ?」

 そこでようやく、水銀燈はその道の先にバゼットの姿があることを認識したらしい。
 どうも水銀燈は、自分に関係ない、興味がないことに関しては知覚すらしないようなところがあるなぁ。

「へぇ……」

 って、うわっ!?
 なんだ、水銀燈の瞳がより一層細められた、様な気がした、けど?

「まぁた、女……貴方ってほんとに女にばっかり顔が広いのねぇ……つまんなぁい」

 いや、そんな軽蔑したみたいな顔でそっぽ向かれても。
 第一、女ばっかりに顔が広いというのは間違いだ。

「そんなわけあるか、俺はそんなに交友関係が偏ってるわけじゃないぞ。
 男友達だって……一成だろ、慎二だろ……………………いや、友達っていうのは数で計るようなもんじゃないだろ、うん」

「……説得力が無いわよぉ、士郎」

 うるさいな。
 一瞬英霊の男性陣が脳裡をよぎったけど、流石にあの赤いのとか金ぴかとかをカウントするのは俺の沽券に関わりそうなので自粛したんだよ。

「あの、士郎くん?」

「え?」

 いかん。水銀燈と話し込んでいたら、いつの間にかバゼットがすぐそこに。

「あ、バゼット、久しぶり。こんなところで会うなんて奇遇だな」

「いえ、奇遇というわけでもないですよ。
 これから、士郎くんの家にお邪魔するつもりでしたから」

「俺の家にって……また泊まりに来るのか?」

 新しい住居が決まった後も、バゼットはちょくちょくウチにやってきている。
 それは、遠坂への報告義務を果たすためだったり、セイバーとの手合わせするためだったり、単なる茶飲み話するためだったりと様々だ。
 その都度、一緒に飯を食べたり、時には泊まっていったりするのだが。

899 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/21(水) 17:25:08
 だが、バゼットの告げた言葉は、そのいずれでもなかった。

「いえ。就職先が決まったことを、ご報告しに行こうかと」

「え」

 バゼットの、就職先だって?
 言っちゃ悪いが、バゼットの労働は長続きした試しが無い。
 なにしろ、喫茶店で働けば、水道管を破壊してクビになるような人なのだ。
 だから、魔術協会を辞めてからというもの、バゼットはずっとフリーランス……悪く言えば無職、という状況に甘んじてきたわけだけど。
 ……そう考えると、俄然と不安になってきた。
 バゼット、今度は一体どんなところに就職したっていうんだ?

 だが、俺がそれを尋ねる前に、バゼットが機先を制してきた。

「ところで、士郎くんは……なにやら急いでいるように見受けましたが、どこかへお出かけですか?」

「あ、ああ……ちょっとひとっ走り、遠坂の家までな」

「ほう、冬木のセカンドオーナーの家に? それはひょっとして……」

 バゼットが先ほどからずっと、不審そうな目でじっくりと見つめている、その先には……当然と言うか何と言うか、水銀燈の姿があるわけで。
 ……やっぱりそこは突っ込まれるよなぁ。うう、封印指定執行者に睨まれるのって、こういう気分になるんだなぁ。

「そちらにいる人形と、何か関係が?」

「ええっとだな……」

 さて、どうしたものか。
 俺は、バゼットに――


α:今は忙しいので、俺の家で待っていて欲しいと頼んだ。
β:道中に説明するので、一緒に遠坂邸に来て欲しいと頼んだ。
γ:そんなことより、今度こそ真っ当に働いてくれと頼んだ。

900 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 17:42:42
α

901 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:06:04
γ

902 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:11:27
γ は死亡フラグっぽいので
βで

903 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:28:58
誰がなんと言おうと

γ

904 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:49:30
α

905 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:50:58
γ

906 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 18:54:57
β

907 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 19:05:37
β

908 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 19:06:29
どちらかというと士郎よりアンリの言う台詞だとはわかってる、だがγw

909 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 19:09:34
β

910 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 19:16:02
γ

911 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 19:42:32
士郎の運命やいかに。

912 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 20:16:34
β

913 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 20:26:50
β

914 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 20:28:00
もう>>910で決定してね?

915 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 20:32:50
>>912
残念ながら、1時間前に決まっている。


さて、スレ建て用にetaFネタでも探すかな。

916 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 20:50:34
  朝練に間に合うよう少し早めに出立した二人は商店街を通っていた。
 見渡せばまだ開店していない店舗が多く、食欲を掻き立てる香ばしいパンを売り物にした店や
落ち着いた雰囲気の喫茶店くらいしか開いていない。

 士郎は桜と会話をしつつ足を学園へ赴かせていた。
 話している内容は曖昧で意識を他の所へ強く向けてしまっている。
 角を抜けた辺りで馴染みの顔を見つけた桜が声を掛ける。

 「あ……、おはようございます。兄さん」

 「やあ、衛宮に桜。仲良く登校かい?」

 えらく機嫌が良さそうな慎二は足取りも軽くスキップさえしそうである。
 士郎は何かあったのだろうかと思い尋ねる。

 「慎二、良い事でもあったのか?」

 制服に身を包んだ桜と同じ髪色の少年は問われて更に上機嫌になる。
 
 「衛宮にはどうせ分からないだろうけどね。
  始まるのさ、僕の物語が」

 要領を得ない答えに士郎は戸惑うが、
彼の性格なら教えはしないが訊いて欲しいのだろうと結論づける。

 「よく分からないけど、頑張れ」

 慎二は虚を突かれたとでも言わんばかりの表情である。
 憐れみを含んだ視線で首を横に振り出した。

 「何を気にしてるのか知らないけど、
  やりたい事があるならやればどうだ?
  僕の話を真面目に聞いてないだろう」

 ──そうだ、全く持って慎二の言う通りじゃないか。

 「先輩?」

 立ち止まった士郎に気がついて桜が声を掛ける。
 
 「ごめん桜。先に行っててくれ。
  慎二、ありがとう。行ってくる」

 二人が止める間も無く士郎は道を引き返し始めた。

917 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 20:58:15
む?続きが晴れない

test

918 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 21:05:47
445kbって書いてあるな。
もしかして容量が拙いのか・・・
お日柄が悪いようなので次スレにでも投下します。

919 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 21:13:29
な、生殺しだ OTL

920 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 21:44:12
次スレを! 一心不乱に選択肢を選べる次スレを!!

921 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 21:56:10
次スレまで30レスくらい残ってるんだがorz

922 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:11:34
etaFの前スレは600kまで行ったと言って見る。

1レスあたりの文字数が多すぎるんじゃないの?

923 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 22:15:20
じゃあ見にくいかもだけど短めに張ってみる

924 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:18:24
>>922

 そ  れ  だ  !

925 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 22:23:07
IEで試したところNGワードに引っかかってるみたい。
騒がせてゴメソ。

しっかし一体何が引っかかってるんだろ…

926 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:24:32
>>925
Wiki、うpロダという方法を行使するのもあり。

927 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 22:39:25
ttp://www.uploda.org/uporg741390.txt.html

これでいいのかな…
やったこと無いからわからんッ

928 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:45:17
ttp://www16.atwiki.jp/sentakushi/pages/537.html
これでOK?>くとぅるふの人

929 :くとぅるふクロス ◆69.0kY8lhQ:2007/03/21(水) 22:50:52
ありがとう、ミスター名無しさん。

灰色の「」で覆われた所がNGになってたの?
出張ってもウザイと思われそうなのでそろそろおいとまします。

930 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:51:25
じゃあ
A 帰路の途中にある公園で少女に呼び止められた。 (迂 回)
で。

931 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:54:15
Cを選びたいところだが
A 帰路の途中にある公園で少女に呼び止められた。 (迂 回)
で

932 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:54:21
B 帰路の途中にある学園で異常な風景を見た。   (直 進)

933 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:55:17
A 帰路の途中にある公園で少女に呼び止められた。 (迂 回)
もういっちょ。

934 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:56:31
ネタ選択肢が素敵すぎる件についてw
いや、投票は真面目にBを選択させてもらうけどさあ

935 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:58:32
Cを選びたい衝動に耐えつつA。

936 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:58:37
A 帰路の途中にある公園で少女に呼び止められた。 (迂 回)

937 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/21(水) 22:59:16
>>929
とりあえず、灰色の線で囲まれてたのは、頭に半角スペースがついていたときのWikiの処理。
全角スペースに変換しておいた。

Dで

938 :937:2007/03/21(水) 23:00:30
決定済みorz

939 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 00:22:08
すでに決まってるから安心してCを選べるな。しかし明らかに死亡フラグの選択肢が魅力的過ぎるw
夜行の士郎は強化をなんとか使いこなせてる感じか。この少女ってどっちなんだろうな?
地文はあっちっぽいけど、台詞はそっちっぽい。楽しみだ。

940 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/03/22(木) 04:49:08
とりあえず昨日のを完成させましたので一応報告
ttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0131.txt

>>894
そっくりなネタがあったとかでしょうか?
ふたなりは無いですが、全部そっくりなら……スタンドアローンコンプレックスということで見逃してください。
あとどこで見られるかURLとか教えていただけると嬉しいです。
しかし、最初に書いたこの系統のネタがコレで良いのかという思いもあったりなかったり。

それはそれとして投票でCを選んでいたらどうなったのかが凄く気になったりなんだり。

941 :ミルクナイト ◆M14FoGRRQI:2007/03/22(木) 12:14:43
サーヴァントの召喚というのは監督役の届けた箱を開ける事を意味していたんだよ!!
な、何だってー!
いや、そんなはずはない。普通召喚と言えば自力でやるものである。
でも、バゼットさんもバカのルビーもモハメドもこうやって送られた木箱を開けて
参加したのかもしれない。うーむ、どっちが正しいのだろう?
よし、ここは召喚された経験者に聞いてみよう。

「なあ、サーヴァントって皆こういう風にマスターの家に届けられるものなのか?」
俺はすぐ横にいたルビーに正解を確認する。
「いいえ、こんな例は貴方が初めてじゃないかしら」
「だよなあ・・・。ま、いいや。とりあえず開けてしまおう」
「いいの?」
「いいんだよ。俺に届いた荷物を俺が開けるのは自由だろ?」

迷うことなく木箱の蓋に爪を立てて封となっているガムテープを全部剥がしていく。
バゼットさんが帰ってくるまで待つとか、
隣にいるルビーにもっと相談するとか、
怪しいから開けないという選択肢など俺には存在しない。

これまで言峰神父が与えてくれた物・情報・人、その全てが俺の危機を幾度となく救って
くれた。ならば今回のこれもぜひとも頂いておかねばならない。

最後のガムテープを剥がし、蓋をゆっくりと持ち上げながら覗き込む。
――――――中の人物と目が合った。

『違う』
長く伸ばした黒髪、白い着物と黒い袴、腰に差した白鞘の仕込み刀、見た目こそ
幕末から明治初期に多数存在したいわゆる浪人風の男だったが、男から発せられる
雰囲気は人間のそれとは明らかに『違って』いた。

アサシンとランサーには悪いが、二人から感じたイメージはせいぜい『超達人』とか
『人の皮を被ったシロクマ』といったもので(それでも俺にとっては十分な脅威だったが)、
この男の『違い』はそれのさらに先にあるものだと感じた。

言うならばそれは『神秘』。
とても具体的なイメージにはできないが他の全てを圧倒する絶対的な力。

「問おう」
男から初めて声が発せられる。割と普通の声だった。
「問おう、お主が衛宮士郎で間違いないでござるな?」
【選択肢】
A:「あ、ああ。俺が衛宮士郎だ」
ミルク!イェーイ!カオス!イェーイ!ハボリム!イェーイ!:「チェンジ」中身が美少女じゃなかったのでそのまま蓋を閉じた。

942 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/22(木) 15:02:10
「よし、士郎を迎えに行くとするか」
 なんせ士郎である。放っておいたら『どうせだからとことん掃除してしまおう』とかいって一日中掃除をしてい

る恐れがある。
 まあ一度手伝うと言った手前、まだ掃除しているようなら手伝ってやるとしますか。
「そうと決まれば早速……」
 ……腹減ったな。
 考えてみれば、今日は授業が終わってすぐ、遠坂と追いかけっこをして、その後バゼットをみつけて、なんだか

んだで昼飯を食いっぱぐれてる。
「……飯にしますか」
 バゼットも今まであんな所に押し込められて腹を空かせてるだろうしな。

 とはいえ、士郎を迎えに行くと決めた以上、あまり飯に時間をかけたくない。
「そこで、取り出だしたるはインスタントラーメンだ」
「ふむ、インスタントラーメンですか」
「そう、おなじみ鶏ラーメン。お湯を注いでたった三分待つだけでラーメンができる人類の英知の結晶だ」
 小腹がすいた時の夜食や、いざという時の非常食としても便利なので、戸棚の中にいくつか備蓄している。
 士郎はあんまこういうの好まないので、消費するのは主にオレと藤ねえだ。ちなみに桜も時々食べているのは公

然の秘密である。
「……三分も、ですか」
 ……あれ? 今「も」って言わなかった?

 丼にラーメンを入れて、お湯を注いで、蓋をして、キッチンタイマーを三分でセット。
 十秒。
 二十秒。
 三十秒。
 四じゅ―――

「……って何してんだアンタ」
 何もクソもねえ。何かもう蓋開けてますよこの人。
「いただきます」
 いや、いただきますじゃなくて。
 麺もまだほぐれてないし、スープほとんどお湯のままだし。
 片腕じゃ箸は使いにくいかなーと思ってフォーク出したんだが、そのフォークに麺の塊を豪快にぶっ刺して、口

に運ぶ。
 ああ、まだふやけきってないからボリボリと音がしてるし。

「ごちそうさまでした、アンリ」
 結局、オレのラーメンが出来上がる前にバゼットは完食してしまった。
「……なあバゼット、今の美味かった?」
「ええ、インスタントラーメンとは中々便利な食料ですね。ただ、お湯をかける意味はあまりないと思いますが」
 いや、たしかにそのままバリバリ食ってもいいけどね。あれはラーメンといよりはスナックというかなんというか。
 ……そして、ようやくキッチンタイマーが鳴り、オレのラーメンが完成したのだった。

943 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/22(木) 15:03:32
「じゃあバゼット、オレはこれからちょっと士郎を迎えにいってくるわ」
「士郎、というのは貴方の家族ですか?」
「ああ、オレの兄弟。多分掃除を手伝う事になるから、ちょっと遅くなるかもしれねえけど、留守番頼むな」
「わかりました。外敵の排除はお任せください」
「……あー、そんな排除するような外敵は襲ってこないと思うから、気楽に待っててくれ。なんなら寝ててもいい

。アンタ、怪我人なんだし」
「いえ、これぐらいの事はさせてください。命を救っていただいたせめてもの恩返しです」
「……わかった、好きにしてくれ」

 我が家から穂群原学園までは徒歩で約三十分。
 自転車を使えばもっと早く着くんだろうが、帰りに野郎で二人乗りするのもアレなので、歩いて迎えに行く。
「……まったく、士郎も慎二から頼まれた掃除なんて適当にやればいいのによ、律儀というか、几帳面というか―

――」

 さて、やってきました弓道場。
 中を覗いてみると……いたいた、士郎と……げ、遠坂がいる。
 ……そうか、オレが捕まらなかったから、士郎の方を抑えにかかったわけか。
 とりあえず、遠坂にみつからないように様子を伺う。
 遠坂の後ろには赤いのもいるようだ。幸い士郎に集中していて、まだオレに気づいてる様子はない。
 遠坂は士郎と何か話している。おそらく雑談を装ってオレの情報を士郎から聞き出そうとしているのだろう。

 ……さて、どうする?

 隠者の正位置:とりあえず遠坂が立ち去るまで隠れて様子を見る

 節制の正位置:ここは一旦弓道場を離れてしばらく学園内をうろつく

 愚者の正位置:あえて遠坂のいる弓道場に入る

 太陽の逆位置:……帰る

944 :運命夜行  ◆ujszivMec6:2007/03/22(木) 15:07:38
くとぅるふ氏が書き込めなかったので、もう容量がいっぱいなのかと思ってました。
なんだ、600までいけるんならまだまだ余裕じゃん。

ミルクはカオスであればあるほどいいって諸葛凛からのお告げがあったので、
ミルク!イェーイ!カオス!イェーイ!ハボリム!イェーイ! で。

945 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 15:12:19
「チェンジ」

愚者の正位置

今更ながらなんだが>>939の二行目以降はくとぅるふの方の事でしたorz
素で間違えてすんません

946 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 15:18:13
ミルク!イェーイ!カオス!イェーイ!ハボリム!イェーイ!
愚者の正位置

>>940
うん。Sisters' syrupsって言う同人誌。
これを見る方法か……

947 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 15:41:24
あえてカオス選択肢に反乱する A
だってこんなカオスな中にまじめなのほり込む方が余計カオスになりそうだし(ぇ

948 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 15:42:59
ミルク!イェーイ!カオス!イェーイ!ハボリム!イェーイ!
隠者の正位置

>>940
途中まではセリフも動きも一言一句まで同じなんだけど・・・

949 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 16:04:35
A
隠者の正位置
>>940
一部だけうp
ttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0132.jpg
ttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0133.jpg
ttp://members3.tsukaeru.net/tsukitemp/snuploader/src/up0134.jpg

950 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 17:36:29
隠者の正位置

951 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 18:11:49
愚者の正位置

952 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 18:14:58
愚者の正位置

953 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 18:17:04
隠者の正位置

954 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 18:18:59
ササッキーは好きなキャラなのでAで

955 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 18:33:35
ミルクはA。
秩序あっての混沌でw
運命夜行は愚者の正位置。
字面だけ見れば愚行だすが、此処は自由な発想による可能性という意味を信じて。

956 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 19:12:38
ミルクはまだ決まってないよな?
Aで947の考えに共感した

957 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/22(木) 22:08:40
Aでフィニッシュ。

958 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/23(金) 01:21:19
 決して話をはぐらかそうとしたわけじゃない、のだが。
 俺はどうしても尋ねてみたくて仕方なかった。
 そう、バゼットの就職先というものを!!

「確かに、今日の用事は水銀燈に関係あるんだけどさ。
 そんなことより、俺はバゼットの仕事のほうが気になるぞ」

「え? 私の仕事場、ですか?」

 バゼットがきょとん、としている。
 こういう切り返しは想定していなかったのか、虚を突かれたらしい。

「ああ。何しろ今までが今までだからな。
 今度こそ真っ当に働いてくれよ?
 いつぞやみたいに半日持たないなんて事はないようにな」

「なっ、士郎くんまでそんなことを言うのですか!?
 確かに今までは、私の過失があったことは認めますが、私だって好きこのんで長続きしなかったわけじゃありません!」

 猛然と反論してくるバゼット。
 そりゃそうだ、好きこのんで職場荒らしをしていたらそれは立派な営業妨害だ。

 と、今まで会話に入ってこられなかった水銀燈が、俺に耳打ちしてきた。

「士郎。いつまでこの女の相手をしているつもりぃ?」

「ああ、悪い。
 もうちょっと、もうちょっとだけ待っててくれ……痛っ!?」

 ぎゅむ。
 こっ、こめかみ付近の髪の毛を思いっきり引っ張られた!

「今は真紅のところに行かなきゃならないのよ?
 こんなところで遊んでいる暇は、な・い・の。
 本当にわかってるのぉ?」

 ぎりぎりと俺の髪を引き絞りながら、恫喝するように囁いてくる。
 そ、そういや忘れてたけど、今の水銀燈は実はかなり不機嫌なんだった!

「わ、わかってる、わかってます!
 だからあとちょっとだけ、もうすぐに話も終わるから……っ!」

「ふん……あと2分だけ待ってあげるわ。それ以上もたもたしているようなら……」

 それ以上のことは言わずに、じっと俺を見つめて確認する水銀燈。
 もちろん俺は首を縦に振って了解の意思を示すしかない。
 それでようやく満足したのか、水銀燈は近くに立っていたカーブミラーの上に飛んでいった。やれやれ……。

 そんな俺たちのやり取りを、バゼットは興味深そうに……そして若干、疑わしそうに見ていた。
 カーブミラーに片手を添えて、もう片方を口元に当てて何かを考えるポーズを取る。

「……やはり、士郎くんはアイツとどこか似ている。
 言動だけではなく、そんなおかしな共通点まで……」

「ん? なんか言ったか、バゼット」

「あ、いえ……士郎くんに言われたようなことを、別の人物からも言われていまして」

「なんだ、他の奴にもなんか言われてたのか?」

 俺以外にもバゼットにそんなことを言う人間がいたとは。
 ひょっとしてあの毒シスターだろうか、あいつなら確かに言いそうだけど。

959 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/23(金) 01:22:32

「ええ、人が失業するたびに、やれ求職テロリストだの、フロアクラッシャーだの……。
 今回も『せいぜい頑張れよバゼット、俺も頑張って人間凶器より上の称号を考えておくからさ、ヒヒヒヒ』などと……!!」

 あれ? バゼットの話を聞く限り、相手はどうやら毒シスターじゃないらしい。
 あいつならもっと懇切丁寧な言い回しで人を逆撫でするし。
 じゃあ一体誰だろう……って、おい。

「ちょ、バゼットストップ!
 手、手に力込めすぎ!!」

「きゃああっ!?」

 ミチミチミチ、という音を立てて曲がっていくカーブミラー。その上にいた水銀燈ごと、角度を水平に近づけていく。
 ヤバイ。
 何がヤバイって、バゼットをからかった奴がそのカーブミラーと同じ末路を辿ったかもしれないという事実が。

「あ、す、すみません」

 慌ててカーブミラーを立て直す。
 が、一度曲がった鉄の棒は曲げなおしたところで元に戻るはずもない。

「あ……また、やってしまいました」

「また、って……日常的にやってるわけぇ?
 とんでもない女ねぇ」

 俺の肩にとまった水銀燈の呆れ声も、今回は確かに的を得ていた。

「そうだな……新しい職場で生かせればいいんだけどな、その力」

「そ、それならば大丈夫ですっ。
 意外と腕力の要る仕事のようですし、私にぴったりだと、先方も言っていましたから」

 勇気あるなぁ採用担当者。
 この腕力をどうやって利用する気なのか。

「……で、結局なんなのさ、バゼットの新しい仕事って」

「はい、アルコール販売業です。時間帯によってはバーも開いているらしいですが」

 ほうほう、酒屋さん兼居酒屋さんということか……いやちょっと待て。
 なんだかひどくどこかで聞いたような業種じゃないか?

「あのさ。そのお店の名前って……」

 恐る恐る聞いてみると、バゼットはあっさりと口を割った。

「ええ、コペンハーゲン、と」

「あ、やっぱり」

 なんだかもはや驚きもしねえよ、もう。
 てことは、勇気ある採用担当者は間違いなく親父さんなんだろうな。

「あれ、士郎くん知ってるんですか?」

「知ってるも何も、俺のバイト先だよ、そこ」

「なんと。凄い偶然ですね」

 どうだろ、凄い偶然で片付けちゃっていいのかな、それ。

「しかし、急な話だな。
 新しい店員を雇うなんて、初めて聞いたぞ、俺」

「今回も、新規採用者を私を含めて二人も雇い入れたわけですし」

「え、まだ他にもいるの、新しい店員さん……?」

 なんか、色々新しい情報が入ってきて混乱してきたなぁ……。


α:コペンハーゲンの新しい店員が気になる。
β:バゼットをからかったという人物が気になる。

960 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 01:56:27
α:コペンハーゲンの新しい店員が気になる。
つーかさっさと切り上げないとお仕置きが来るぞ。
…ひょっとしてそれを狙っているのか士郎!

961 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 02:02:03
α

962 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 02:03:22
寧ろ此処は来た意味をなくすっ
 太陽の逆位置:……帰る

963 :962:2007/03/23(金) 02:04:47
御免。検索してたから、既に決定してたの気付かなかった。
この失敗は忘れてくれると嬉しい。本当に

964 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 02:15:06
β。士郎と店員さんは互いに予備知識なしで遭遇してほしい

965 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 02:29:11
α

966 : ◆ftNZyoxtKM:2007/03/23(金) 03:10:27
話しを後回しにするという選択がない以上αで行きましょう。

>>949
……なんという相似ぶり。
3枚見て理解した。
何を言っても言い訳としか思われまい。
よってこのことについてはこれ以上何も言わないことにします。
ありがとうございました。

967 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 04:34:32
水銀燈優先の選択肢がないことに絶望した!
βで

あと、ミルクの人は選択肢のシンボルを重ねちゃ駄目だよ。
今、大文字アルファベットはくとぅるふの人のだから

968 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 06:02:48
α

969 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 09:01:29
α
で決定!

970 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/23(金) 23:44:16
970目前でストップしたままだと作者さんも新作投下しにくいだろうし
そろそろ新スレ立てようと思うんだが……良い次スレ用の>>1案ないか?

971 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 00:37:58
 ……くそ、悔しいがそれでも期待してしまう。ネタ選択肢を選ぶときは背徳感に眩暈がしたものだ。住人が身動きの取れない作品の展開を選ぶ。何だろうと決定に従うと観念した作者は抗うことはせず、ただじっと、羞恥心を飲み込みながら俺という余所者の陵辱に耐えている。人形遊びにも似た後ろめたさに、書き込みを押す指が震えたりしたもんだ。
 現れたSSは自分の力量が恥ずかしくなるほど面白く秀逸で、ここでヒロインに一票投じてしまおうかと前後不覚に陥った矢先、決定済みを視認した俺の気持ちを誰か分かってくれ……ないだろうなあ、やっぱり。

972 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 00:54:30
───時は来た。
世界の未来をかけた常人の戦いを始めよう。
貴方は選択を打破しようと決めた、ただの人間。
新たなネタを書き上げるべくこのスレへやってきたのだが、
『埋めたての呪い』によって書きこみを禁止されてしまった!
しかし宿命は待ってくれない。
悲嘆にくれる貴方の前に、以前の選択肢における矛盾がつきつけられた……!
気にしないなら14へ。改定するなら14へ進め。
「―――――――――、な」
 何かが心に直接語りかけてくる。
 あまりに古い言語の為。何を言っているかはまったく分からなかったのだが、

「な、なんてコトだ……! このスレは選択形式で進めるSSスレで、
 なんだかこれで13スレ目で、その住人は展開を思い通りにできるだと……!!!!?」

 とまあ、概要はおおむね掴めた。

973 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/24(土) 09:51:13
>>972
それはpart5,6,7で既出だけど……ま、そんなにこだわらなくてもいいよね。
ちなみに前スレ、前ゝスレは俺が立てたわけですが、俺が立てると
なぜか夜の聖杯戦争ネタになるという罠。
これだけじゃなんなので、以前出したけど使わなかったアイデアを再掲しときますね。
SNで士郎が一成の令呪を確認する場面。


 しまった、気が付けば選択肢レス――!

「? どうした衛宮。何かひらめいたか?」
「ひらめきはしないが、思い出した。のんきにROMしてる場合じゃなかった」
「?」

 いそいそと選択肢を確認し、じろり、と一成に向き直る。

「む、不穏な空気。言っておくがエロの無心はするな。ねだられても無いものは無い」

 がたん、と椅子から腰を上げる。
 ……時間も無い。
 はあ、と深呼吸して一言。

「一成。何も聞かずに選択肢から選べ」

 きっぱりと用件だけを口にした。

「な、何ですと――――!!!!???」
「だから選択肢から選べ。本筋だけじゃなくてネタもだ。五票じゃないと意味がない」
「っ―――――なななな何を言い出すかと思えば正気か貴様っ!? あれか、新手の押し問答か!? そもさんなのか!?」
「そう、せっぱせっぱ。いいから選べ。五票で決定になったら手遅れなんだからっ!」

ええい、と一成に掴みかかる。

「うああ―――――! ええい、やめぬかたわけ、貴様それでも13スレ目の住人かー!」

974 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 13:03:46
 それは、一言でいうならssスレだった。
 燃えさかる作者と、スレに回る投票。
 一面のレスには、担い手のない選択肢が延々と続いている。
 無限とも言える作品の群れ。
 夥しいまでの投票は、それだけで妄執じみている。
 その、矛盾の王国の中心に、赤い弓兵は君臨していた。

「これ、は――――」
 当惑の声はセイバーだ。
彼女は熱くもない幻の炎の中、呆然と赤い騎士を見つめている。
「―――選択肢。
作品展開を投票して、五票で決定する大禁呪。
つまり、ココはネタスレでもなければバーボンでもなくて」
「そう。ここは、選択形式で進めるSSスレだという事だ」
 遠坂の声は淡々としていた。
 ……もしかして、あいつは、とっくに。
 13スレ目という事に、気が付いていた、のだろうか。

975 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 19:08:05
  ☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  新スレまだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/

976 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 19:09:36
>>975

君がやらねば誰がやる?
さあ立て、男をあげるんだ。
チンチンしてる場合じゃないッ!

977 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 19:37:29
選択形式で進めるスレIN型月板part13
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1174732445/l50

978 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:06:40
埋め

979 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:15:55
埋め

980 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:19:52
梅

981 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:33:20
まて、埋めるには早い。
ということで、

銀剣らじおーするの?

982 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:39:04
是非おながいします。

983 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/24(土) 21:42:55
このスレでは氷室分が絶望的に足りなかった
と言う訳で

  _   ∩
( ゚∀゚)彡 銀剣らじおー!銀剣らじおー!
 ⊂彡

984 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/25(日) 00:02:27
うわ、なんか期待されてますか?
それじゃ一応、形式的に選択肢を。

α:銀剣らじおを聞く
β:聞かない

質問意見感想、呼んでほしいゲストなどあったらお願いします。
でも、未登場キャラとかこれからの展開に関する質問は勘弁な!

985 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 00:15:40
α
とにかく氷室のデレが垣間見れればおk

986 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 00:19:13
聞くまでもなくαでしょ

ついでに質問をひとつ
以前にも軽く説明されてた気もするけれど、この話はどういう背後設定なのかな〜と。
バゼットが職探ししてるからhollow後っぽいけれどアンリもいそうだし、全サーヴァント残ってるみたいだし
その辺の事情について、おおまかに予想はつくけれど詳しく教えてもらいたいです。

987 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 00:51:34
α

アーチャーと真紅が契約した経緯や事情が知りたい

988 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 00:52:12
α          氷室の着替えはまだですか?

989 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 01:02:17
α

990 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 02:09:15
町の皆さんに飛んでる銀ちゃん見られたらどうするつもりだったんだ、士郎?

991 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 02:34:22
誤魔化すか、もみ消すか、目撃者を消(ry

992 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 13:00:12
今度、Hシーンの予定はありますか?

993 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 13:07:06
すまん。今度→今後

994 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 19:58:42
日常、やはり銀様はピル●ル・ヤク●ト等の乳酸菌飲料を飲んでおられますか?

すまん、アンニュイのCM聞いてから衝撃が(ry

995 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/25(日) 20:55:26
氷「氷室と」

銀「水銀燈のぉ」

「「銀剣物語らじおー!!」」

氷「今回で4回目を迎えることになった銀剣物語らじおだ。
  このスレでもやってくれと要望を出してくれたリスナーに感謝だな」

銀「まとめWikiにも掲載されない、銀剣らじおを聞けるのは選択形式スレだけ! ってね。
  本音を言えば、監督はこのラジオの収録、すっかり忘れてたみたいだけどねぇ」

氷「まあな。長いブランクも開いていたためか、つい失念していたようだ。
  銀剣本編も、ほとんど話が進んでいない」

銀「鐘の出番を待っていた人には、とっても残念なことよねぇ?」

氷「そんな人が多々いるなどと自惚れはしないが……確かに待っていてくれた人たちには済まないことをしたな。
  せめてもの侘びの証として、>>194の『抱っこ水銀燈』で勘弁してもらいたい」

銀「ちょっ、ちょっと止めなさぁい!!
  いつの間にそんな写真を撮ってたのよぉ!?」

氷「なに、備えあれば、というやつだ。
  ……それにしても、今スレの銀の字は衛宮に対して冷たいな?」

銀「ふん、そりゃあ夜のうちに士郎が謝りに来なかったからよ。
  しかもよりによって雛苺のところに行くだなんて……」

氷「まあ、選択肢とは得てしてままならないものだ。
  今後、雨降って地固まるのを期待しようではないか」

銀「では今回も……あら? 今回はゲストはいないのぉ?」

氷「今回はだれも都合が付かなくてな。
  私たち二人だけで進行を務めよう」

銀「そうね。みんなも、誰か来て欲しいキャラがいたらリクエスト、お願いねぇ」

氷「では今回の質問コーナーだ。
  まずは>>986……の前に、>>858の質問に答えようか」

銀「なになに……? 『ねえ、美綴は? 俺の美綴綾子はどこ?』って、ああ、確かに出てきてないわよね、そういえば」

氷「彼女も未登場の人物ではあるが、選択肢には何度か名前が挙げられているな。
  初出は、第二話の6つめの選択肢かな?」

http://www16.atwiki.jp/sentakushi/pages/67.html

氷「その後も、選択肢によっては美綴嬢との遭遇がありえたのだがな」

銀「まあ、出て来そうで出て来れないのは彼女だけじゃないしぃ。
  まさか『オトコはつらいよ』ってサブタイトルで、あのキャラが登場できないとは監督も予想外だったらしいわよぉ」

氷「繰り返し言うが、思うようにならないのが選択肢の宿命だからな。
  なに、愛さえあれば意中のキャラと出会える機会もあるだろう」

銀「じゃあ改めて>>986の質問よぉ。『以前にも軽く説明されてた気もするけれど、この話はどういう背後設定なのかな〜と。バゼットが職探ししてるからhollow後っぽいけれどアンリもいそうだし、全サーヴァント残ってるみたいだし。その辺の事情について、おおまかに予想はつくけれど詳しく教えてもらいたいです。』」

氷「背後設定か。まずFate側の設定だが、基本的には『後日談』アフターと考えてもらって構わない。そうなるとバゼットと新都のサーヴァントが同時に存在するのはおかしいのだが……。その辺りは『とらぶる道中記』も混ざっているんだろうな。某神父が登場する可能性も充分にあるだろう」

銀「ローゼンメイデンはアニメと原作の設定が混合しているわねぇ。私を例にとっても、身体は原作どおりだけれど、くんくん探偵を見ている場面はアニメ、というかドラマCG準拠だしぃ。これは単に、今後どんな設定になるか判らない原作よりも、一応完結しているアニメ版を使ったほうが設定をすり合わせるのに都合がいいから、ってことらしいわよ」

氷「まあ、大雑把に言ってしまえばなんでもあり、だ。選択肢で決まったことがあればそれが設定に追加される。第五次聖杯戦争はどのような決着になったのか? 水銀燈と真紅にどんな因縁があったのか? ローゼンの人間キャラは登場するのか? このあたりは今後の選択肢によって決定するのではないかな」

銀「こんな適当な設定で、本当に大丈夫なのかしらね、ディレクター」

996 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/25(日) 20:56:27
氷「おっと、随分時間を食ってしまったな。次の>>987質問だ。『アーチャーと真紅が契約した経緯や事情が知りたい』」

銀「あの子のことはまだわからないわね。もうすぐ会えるわけだから、そのときに聞いてみたらどうかしら?
  じゃあ次ね。>>988の質問、『氷室の着替えはまだですか?』だそうよ?」

氷「まだとはどういう意味だ、まだとは……?!」

銀「んー、もう脱ぎキャラとして認識されちゃったんじゃないの、鐘が」

氷「人を露出狂のように言うな。そもそも最初に脱いだのは銀の字、君だったと記憶しているが」

銀「……この話はなかったことにしましょう。珍しくお互いのためになるわ」

氷「賢明だな。次の質問だ。>>990『町の皆さんに飛んでる銀ちゃん見られたらどうするつもりだったんだ、士郎?』とのことだが」

銀「『操り人形なんだ』とか、苦しい言い訳をするんじゃないかしら。
  私なら、人間に見つかったら、騒がれる前に黙らせるけどぉ」

氷「……衛宮のフォローに期待だな。
  次の質問か、>>992『今後、Hシーンの予定はありますか?』」

銀「……え、Hシーンって……もしかして期待されてるのかしら?」

氷「か、かもしれんな」

銀「え、でも、だって。私とか、ほら、サイズ的に」

氷「い、いや、ぎっ、擬似行為、なら可能なのではないか?
  ほら、相手の手で、こう……(ゴニョゴニョ)」

銀「……鐘、耳年増ね」

氷「……銀の字こそ。
  ええと、とにかく『予定は未定』ということでお願いする」

銀「もう、誰よこんな質問送ってきたの!?」

氷「まあまあ。……最後の質問だ、>>994の『日常、やはり銀様はピル●ル・ヤク●ト等の乳酸菌飲料を飲んでおられますか?』」

銀「今のところ、飲んでいる描写はないわねぇ。いつか士郎から貰えるといいんだけど。でも、良く考えたら私のサイズだと一本飲むのも大変よねぇ」

氷「我々の飲む500mlサイズと同じくらいの量になるかもしれないな。
  ……と、駆け足気味だがそろそろ終わりの時間のようだ」

銀「このコーナーでは、リスナーの皆様からのお便りを募集しているわ。
  本編に関する質問やご意見など、埋め立ての時とかに送って頂戴」

氷「では、願わくば、次の埋め立てかバッドエンドでまた会えることを」

「「それではー!」」

997 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 21:40:24
>>995-996
らじお乙。
らじお希望しちゃった。ごめん。
まとめWikiのらじおーのページは 銀剣物語 第五話 健(中略)茶 第7話の前に作っちゃったんだ。ごめん。
エッチの質問しちゃった。ごめん。
魔力補給とかそういうこと書けばよかった。ごめん。
CGをCDに直しちゃったんだ。ごめん。

998 :僕はね、名無しさんなんだ:2007/03/25(日) 22:04:57
銀剣の方、らじお乙です。

トリなのにお馬鹿な質問で申し訳御座いませんでした‥‥
それなのに答えて下さって有り難う御座います。感動した。

999 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/25(日) 22:31:21
Wikiのらじおは今気が付いたw
あと各話ごとの一気読み用ページも作ってあるんですね。ありがたや。

1000 :371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg:2007/03/25(日) 22:32:33
そして埋め、1000げと

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