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選択形式で進めるスレIN型月板part05

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選択形式で進めるスレIN型月板part05
1 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 00:50:24
───時は来た。
世界の未来をかけた常人の戦いを始めよう。
貴方は選択を打破しようと決めた、ただの人間。
新たなネタを書き上げるべくこのスレへやってきたのだが、
『埋めたての呪い』によって書きこみを禁止されてしまった!
しかし宿命は待ってくれない。
悲嘆にくれる貴方の前に、以前の選択肢における矛盾がつきつけられた……!
気にしないなら14へ。改定するなら14へ進め。
「―――――――――、な」
 何かが心に直接語りかけてくる。
 あまりに古い言語の為。何を言っているかはまったく分からなかったのだが、

「な、なんてコトだ……! このスレは選択形式で進めるSSスレで、
 なんだかこれで5スレ目で、その住人は展開を思い通りにできるだと……!!!!?」

 とまあ、概要はおおむね掴めた。

2 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 00:51:20
・書き手はトリップ必須

・選択は先に5名が選んだものに決定される

・コース/ルート、ないしはシナリオ名を併記

・書き始める人間はシナリオを占有するかリレーにするか書く
 占有中のシナリオをリレー化した場合は後戻りできない

・採決中の選択肢が存在する状態で別シナリオの選択部分を投下する場合、
 選択肢のシンボルが重ならないようにする

・選択肢でBADENDになった場合、文句は言わない

3 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 00:54:14
完結作品
『ライダールート』DEAD END
ttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/rider/index.html

『今夜はお赤飯です』END
ttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/sekihan/index.html

『Fate/MaskedRider』Ture END
ttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html

連載作品
『Fate/star light』
『アヴェンジャーエミヤ』
『砂月姫』
『言峰士郎』

『仮面ライダー蟹』
『月を穿つ』
『傭兵殺人貴』
『Fate for Live』
『難易度の高い月姫』
無題(静駆氏作)
『Fate/star light』
『桜の下に花の束』

選択形式で進めるスレIN型月板part04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1134547400/
選択形式で進めるスレIN型月板part03
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1104132458/
選択形式で進めるスレIN型月板part02
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1100685553.html
選択形式で進めるスレIN型月板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1094950062.html

4 名前: 心得 投稿日: 2006/03/10(金) 00:55:21
必要なものは物語を綴る書き手である。
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。
自己顕示欲や名誉欲のない人間で、
彼は人の法よりも、スレッドの法を尊ぶ人間でなくてはならない。
いつか、そのような者にこのスレッドが出会えるだろうか?

必要なものは『選択肢を選ぶ5名以上の住人』である。
住人の選択は、物語を進める力があるからである。

必要なものは『テンプレートになるべきルール』である。
住民はルールを忘れないように、この言葉を考え作り
スレッドそのものにレスとして刻みつけておこう。

必要なものは『勇気』である。
書き手達は物語を語り終える『勇気』を持たなければならない。
綴られていく物語達は、5人の同じ選択者の意思を集めて吸収。
そこから『新しい未来』を生み出すであろう。
『生まれた未来』は次の選択肢を産む。更なる選択者の意思に沿って…
『物語』は住民を信頼し、住民は『物語』を知る。

5 名前: 言峰士郎-26 投稿日: 2006/03/10(金) 02:10:29
 ほほう、窓からと来たか。素敵だ。なんて素敵なアイデアなんだ。
 よし、想像してみよう。

 窓から颯爽と登場する俺。
 呆気にとられるエセ坊主。
 素敵!抱いて!と叫ぶ女生徒諸君。
 そして教師に説教受けて処罰される俺。

 『窓から登校』のもたらすものは つまるところ このようなもの。
 それとも、俺は…進級を引き替えにされても、
 このようなものが御覧になりたいと仰せられるか?

「当然。特に上から三つ目の結果が素敵すぎる」
 いや、こんなこと考えてる時点で俺も駄目駄目だろうとは思うんだが。
 やってみたいと思ったらやらねばなるまいて。
「しかしなあ……目撃者を持て余すぞ、コレは」
 さすがに脚立なりを昇っているダンボールってェのは目立ちすぎる。
 一瞬で蜂の巣だぜ、大佐!
 《安心しろ、スネーク!校舎の裏側に回れば良いのだ!》
 了解だ、大佐!
「んじゃ、ハサン。なんかあったら呼ぶから、それまで自由にしてて良いぞー」
「なッ……代行者殿……ッ!」
 そう言うと、俺は颯爽と学生服を翻して駆け出す。
 呼びとめようと声はあげるけれど、主の行動を妨げないその忠臣っぷりに涙がちょちょぎれそうだ。
 すまん、ハサン。男にはやらねばならん時があるのだ。命にも賭け時ってのがあるように。



「ファイト――――いっぱーっつ!」
 タウリン二千ミリグラム配合、ラッパのマークの正露丸。いや違うが。
 以前イリヤ先輩に付き合って校舎の窓拭きだとか、裏の林の枝きりなんかの時に使った脚立を引っ張り出し、一人校舎裏に辿りついた俺。
 ちなみにこの脚立、何故だか知らんが糞重い上に馬鹿みたいに頑丈な代物である。
 俺の入学する二年くらい前までは木製のハシゴを使ってたらしいんだが、そいつがぶッ壊れて落ちて怪我した生徒がいて、ソイツァヤバイってんで鉄製のメッサ頑丈なのを用意したんだとか。
 良い迷惑だ。怪我で済んだんだからグダグダ騒ぐ必要も無いだろうに。もっとも、死んだら騒げないが。
「よいせっと……」
 ガシャンッと脚立をセット。これで一気に教室の窓へダイブだ。
 景気付けに学生服の内側から引っ張り出したドラッグを一本。ライターで火をつけて、甘ったるい息を肺に詰め込む。
 根元まで吸い終わる事なく、そいつを校舎の壁に押しつけて火を消した。
「さあて、とっとと昇りますか」
 ガン、ガン、ガンッと脚をかけて、手早く教室の窓へと近付いて――――……。

 い.「――――言峰くん、何をやってるのかしら?」
 ろ.「――――シロウ? 何をやっているの?」

6 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 02:12:19
いに一票

7 名前: 言峰士郎-26 投稿日: 2006/03/10(金) 02:12:35
でもって1乙ー

8 名前: 6 投稿日: 2006/03/10(金) 02:15:09
言い忘れてたorz
>>1
乙カレー

9 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 02:31:54
>>1乙カレー
そしてい

10 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 02:54:10
ろ!

11 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 02:57:00
い!

12 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 03:25:25
ろ!
きっとイリヤ先輩だ!

13 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 03:29:54
いに一票

14 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 03:30:45
せっかくなので俺はこの「ろ」を選ぶぜ!

15 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 03:33:28
いで逝ってみよう。

16 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 07:28:55
ろ。
そういえば、言峰士郎では毒舌シスターは出るのだろうか?
妹(姉?)はシスターっておもしろすぎ。

17 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/03/10(金) 08:54:15
>>871-872



 ――――ギルの事を聞いてみよう。
 あまりの良い子っぷりに忘れそうだったが、ここにコイツがいるのはおかしいのだ。

「なあ。ギルの事について聞きたいんだが」
「む? なんだ、やはりお前はショt「はいはいなんですかお兄さん」」

 ナイスディフェンスだギルくん。十年後には日本代表も夢じゃないぞ。外国人だけど。

「あー、なんだ。ギルはこの教会の孤児だっつったよな」
「そうですね、ボクの親はもういません。
 里親のいない子供が孤児の条件なら、ボクは間違いなく孤児だ」
「どこまで本当だ?」

 ギルが感心に似た驚きを見せた。
 言峰が感動するような無表情のまま粗茶を啜った。
 どちらがより動揺してるかは分からないが、白々しくとぼけたのはギルだった。

「どこまで本当だ、というと? ボクかコトミネが嘘ついてるってことですか?」
「いや、嘘っつーより隠し事だろ。気分悪くしたんなら謝る。
 だからさ。せめて学校も行ってない理由ぐらいは聞かせてくれねえ?」

 この平和な日本において、義務教育を受けない子供なんて偶然出会えるほどいない。
 先ほどの悪巧みを見破った(思惑には嵌ったが)のも、そういう常識からの推測だ。
 子供は学校に行き必要を学ぶ。
 大人はそれを全霊をかけてそれを養い、アテのない返済に期待するのだ。
 ……いやまあ、不登校だったらそれまでですが。

「なるほど。ボクが学校に行ってないコトに疑問を抱いちゃってるワケですね。
 んー、それもそうかなー。もう朝も半分ぐらい終わってるのに、こうものんびりしてたらなー」
「あ、でも安心しな。オレぁ不登校を咎めねーから。
 けど理由もなしだったらマズイぜ。世の中は義理なしで義務を果たさないヤツには冷たいよ、マジで」

 経験者は語るのだ。体が。くぅ、直径ぴったり竹刀一本分のみみず腫れが疼き始めたぜ。
 帰ったらあれは虐待だったって文句言おう。誰にかは被害者の安全の為にも語れないが。

「ご忠告はありがたく頂戴しますが、心配は無用です。
 ボクは学校に行かない……というか、少なくとも生徒としては行く必要がないと言うべきか」
「? どういうことだ。そのナリで理事長とか? それとも魔法先生?」

 その場合どうなんだ。ギルま? 裏切るま。なんつって。ギャハ。
 と。

「年端もいかん子供に質問責めはよせ。するにしてももう少し考えろ」

 今ひとつ発展しない応答に業を煮やしたか、静観を決め込んでいた言峰が割り込んできた。
 ずずず、と粗茶を啜る姿がヒきたくなるほど似合っている。

「んだよ、別にいいだろ、コミュニケーションだよ。ふれあいタイム。言論と行動の自由ぐらいはよこせ」
「それは正論だな。……ふむ、ではいいだろう。ついでに知る権利も認めようか。
 ギルガメッシュ」
「はい?」
「カレンの部屋にでも行ってろ」

 邪魔だとすら言わずに、言峰は吐き捨てるよう言い捨てる。
 命令というより注意。お前がいると厄介事になってしまう、と伝えるような目配せ。
 当の本人たるギルもそれを察して“りょーかいです”なんて気の抜けた声で席を立つ。元からさしたる用事があるわけでもないらしい。
 きっと暇なんだな、とふと思う。
 育ち盛り遊び盛り学び盛りの子供がこんなシメった教会に閉じ込もってるのだ。
 興味も大切も重要も関係なく、動きある場所に関わってなくてはやっていけない。
 似合わない悪戯も、益のない会話も。
 ギルガメッシュという金色にとっては『ちょっと変わった動き』でしかない。
 感情を度外視した行為。無益な時間潰し。正に正しく正直に正確な暇潰しだ。
 ギルは数歩だけ歩いてドアに辿り着き、ノブに手をかける。
 後は引くだけ、というところでギルはくるり、と振り向いた。

18 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/03/10(金) 08:55:20
「それじゃあさようなら。近い内か、遠い縁かは分かりませんが。いずれ必ずお会いしましょうね、お兄さん」

 ドアが開き、向こう側から閉まる。去り際でも良い子っぷりをはっきりと見せてくれてから、ギルは退場した。
 その一連の動作が流れるようだったので、“おう”と返事もしてやれなかった。
 ……しかし、なんだ。
 とってつけたような他人分析なんざ、極上の笑顔の前には敵わないな、ああ微笑ましいなー。

「頬が緩みすぎだぞ衛宮士郎。本性がよく出ている。
 おっと湯飲みを投げてくれるな。此度の嫌がらせは既に打ち切った」
「そうかい」

 そう言われちゃこちらにも大義名分がない。湯飲みを机に置く。
 本当、人の幸せ完膚なくブチ壊してくれるなこの『体はマーボーで出来ている』神父はっ!
 幸福の破壊ならエセシスターのが上だが、さして変わらない。つーか上下がつくのか。
 おお神よ! アンタはこんな外道にすら信じられてるのですよ! なんと自分を安く売ってるのですか!

「あー畜生。邪念すぎんだろマジで」
「む? なんだ煩悩でも溜まっているのか。宗旨は違うが、祓いの真似事なら出来るぞ?」
「アンタにしてもらうぐらいなら済公にしてもらいますー。
 それよりさっさと始めてくれ。知る権利認めるって事は、教えてくれんだろ? ギルの事」
「言われるまでもない……ああしかし、そうか、ギルガメッシュの事か。
 そうなるとお前には先に覚悟をしてもらわないといかんな」

 言って、わずかな空白が落ちる。
 いや、本当はそんなものはないのだろう。
 言峰綺礼という男は躊躇いなんて生物特有たる弱者の行動はとらない。
 黒色のように強く、闇のように濃く、夜のように深く、悪のように慈悲深い。
 とにかく言峰に躊躇いは微塵もない。そしてコイツの発言を遮るような要素はこの場に存在しない。
 空白なんてどこにも落ちてない。
 それでもそう感じたのは、本当に単純な話。
 衛宮士郎が、


「少年。聖杯戦争について知る覚悟はあるかな?」

 その質問に対する理解を、時間単位で拒んでいただけだ。

「聖杯、戦争?」

 空白が消え失せてから、オレは声を絞り出した。わざとらしい区切り。
 二日前の焼き直し、ここまでくると最早再生だ。
 だって動かない。心臓を中心に死が広がる。存在からして余計がすぎる。
 ったく。ここまで等しくする必要なんざないだろうに、念のいった事だ。

「カレンから話は聞いている。どうやら関わる気すらないらしいな。
 だが知識ぐらいは身につけておけ。こっち側である以上、知らないでは通らん」
「――――――」

 返答はない。というか喉が死に進んでいるので発声が出来ない。
 二回目だからか、動揺はあまりない。
 むしろ思考は冴えている。昨夜殺される直前のように静かだ。
 今なら正しい判断が下せるだろう。
 聖杯戦争。
 エセシスターに問われた、タチの悪い冗談だった筈なのに。
 ―――言峰綺礼なんて最上の悪役にまで問われちゃあ、どうしようもなくどうしようもない。
 ……否定なんざ、出来るワケがない。

「――――」
「――――沈黙は同意と見なすのが一般的だが」
「――――」
「――――よろしい。では教えよう、聖杯戦争を。
 向こう何百年と続いた、奇跡を求める愚者と賢者による戦争について、な」

 言い終えて、言峰はとても薄く笑った。
 待ち望んでいたという表現がこれ以上似合う笑みを、オレはこの先見る事はない。
 まあ、なんだ。
 これでようやく、馬鹿馬鹿しいほど長い長い前置きを通過して。
 衛宮士郎は、自分の運命というヤツに辿り着いたのだろう。



「以上だ。重要かつ難解な部分は省かせてもらったぞ」

19 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/03/10(金) 08:56:18
 説明は手短に済んだ。
 金切り声はしない。体も絶賛死亡中だが無事だ。
 終わった瞬間死んじゃうじゃないかなーとか考えてたのに。ケモノが腹ァ食い破ってスプラッタ出産とか予想したのに。
 凄まじい杞憂だぞ、この小心者が。

「さて、では質問を受け付けようか。
 私も神父である前に人の子なのでね。一方的に話すだけ、というのは少々味気ない」

 訊かれてふむ、と考える。
 質問。質問。質問か。
 オレが聞きたい事――すなわちギルの事は今の話の中に出てきた。
 他にも出るわ出るわ新情報。いくつかは既にオレと繋がりがあったりもした。
 それでも疑問らしい疑問なんざないのだが―――まあ損するワケじゃないし。
 喉はどうしようもなくビクともしないが、一言ぐらいなら後の筋肉痛と引き換えに声を出せるだろうし。
 オレは――――


A1・「バゼットがマスターって、マジ?」
A2・「ギルが前回の生き残り、という事実を詳しく」
A3・「令呪とやらがある=オレにもサーヴァントとかいう怪物が召喚出来ちゃうのん?」
A4・「質問? んなもんねえよ」

20 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/03/10(金) 08:57:16
言峰士郎復活オメー。そして1乙ー。

21 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 09:07:13
A3

22 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 10:31:45
A3

23 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 10:49:40
A2かな

24 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 11:13:19
A2

25 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 12:11:34
A1

26 名前: 花の人 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:20:07
俺も復帰したヨー。
誰が待ってるかとかは置いといてとりあえず書く。





Next.
     near-death

27 名前: 桜の下に花の束/03 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:20:59
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1104132458.html
>>850 X:ハサンと呼ばれた誰かから、受け継いだばかりの仮面だった。

 ――だ、め。
 押さえつけようとしても、過去を追う思考が止まらない。
 現実の土蔵の中で、あたしは自らの仮面に手をかける。
 この数日間、あたしに生きている実感を与えてくれたはずの堅い感触が、今は頼りと思えない。
 やめて、やめて、やめて。
 指は仮面をかきむしり、爪は今にも剥がれ落ちそう。
 そして仮面の下、本当のあたしがどんな顔をしているのか分からない。
 ただ回想する。
 苦しめる限りに。
「やめて……」
 
 
 それでもあたしは、何度でも思い出すだろう。
 
 言峰に赤くて辛い料理を食べさせられ、半泣きになって、胸を張って、気を失って――
 そして気がついた時には、あたしは身動きを取れなくなっていた。
 器械的な硬直ではなく、強い倦怠のようなものが全身を襲っていた。四肢や頭どころか、指すら動かす気がなくなるくらいの。
 風が吹くとよくない匂い。ここがどこかは分からない。
 ――怖いと思う前に、薄暗いな、と思った。
 つまりその時は、あたしの目は潰れていなかったんだ。
 
 
 しばらくの時間が経った。乾いているな、とぼんやり思う。
 身体が乾いている。指で床をこすり、壁(たぶん壁だった)を押し、また時にまばたきをするごとにそれが分かった。
 特に目が乾くのは気になる。まぶたの奥までぴりぴりして、たまにぽろぽろと涙が流れる。
“――― ――”
 ここには自分の他に誰もいないと思っていたが、どうやらそれは間違いだったらしい。
 風が吹く。たまにゆるゆると空気が動くごとに、わずかに人の声を伝えてきてくれる。
“――― …こ”
 何と言っているのかは分からない。
 ただ、あたしにはこう聞こえた。
“ここは どこ”

28 名前: 桜の下に花の束/03 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:21:45
 時間はゆっくりと過ぎていった。どれほど目を閉じても、なぜか眠れない。
 つばを出して口の中を濡らそうかと思った。それができるならどんなにいいのにと、何十回目かの思考をする。
 その時、どこからか声が響いた。
「――ほう。随分揃えたものだな、言峰」
 あたしは目を見開き、わずかに身を起こした。
「あの大火がなければこうはいかなかった。遺憾だが、偶然の成果だよ――それよりアーチャー、泥はどうした。まさかあれを浴びてはいまいな」
 言峰と話している男は、それを聞いて笑ったようだった。
 泥がどうした、と男は言う。
「所詮はたかが聖杯、たかが悪神だ。我に触れれば地金を晒すものに違いない」
 その言葉を聞き、言峰がほんのわずかに息を呑んだ気がした。
「――とはいえ、あの決着の後だ」
 男の足音。身を起こしていることが苦しい。
「我はしばし収奪に耽る。今は邪魔をせんのが貴様の義務だ」
 目がかすみ、男の姿はぼんやりとしか見えない。金色の髪だけが視界の中に映えていた。
 首を上げ、その男と視線を合わせられたのは、奇跡以外の何者でもない。
「……ほう」
 その意思と、息のように漏れた言葉が、あの男にも伝わったのだろうか。
 
“どうして”
 
 ここはどこ。どうしてこんなことを。
 どうしてあたしなの。
 どうして、許してくれないの。
「――我の機嫌は悪くない。故に、狂う前に覚えておくがいい」
 男がわずかに笑う。
「これは刑罰ではない。貴様が今そうしている理由は、ただの偶然だ」
 その言葉を聞いて、あたしの手が力を失った。
「そして、狂いながら覚えろ。
 貴様は我の食事として手近だ。これよりもそう在れ」
 金色の男が、あたしの身体を思いきり蹴りつけた。
 肉と皮が破裂する音。魔力と呼ばれる何かが流出していく。
 
 
 そうして身体を動かすことは、何日かに一度しかできなくなった、
 あるいは何ヶ月かに一度。区別は特に必要ない。
 
 
 時間が経った。
 あたしが目を閉じられなくなってしばらくしてから、ようやくその理由に気づいた。
 ――ああ、まぶたが縮んでいるんだ。
 干からびてめくれて、ちょうど日に晒しすぎた紙みたいに。
 でも、こんなに目を開けているのに、どうして周りは真っ暗なんだろう?
 
 
 時間が経った。
 地震だろうか。身体を横たえる床がぐらりと揺れた瞬間、はじめてあたしはものを吐いた。
 血臭。自分の身体に収まっているとは思えないほど大量の血が、口から床へこぼれていく。
 もう何も見えないけどたぶんそう。

29 名前: 桜の下に花の束/03 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:22:34
 時間が経った。
 身体を踏みつけられて色々な場所から血が出てくるときのこの感じって、何て言うんだったっけ?
 そもそも本当にあたしを踏みつけてる人なんているんだろうか?
 
 
 時間が経った。
 ここは、どこ。
 
 
 時間が経った。
 
 
 時間が経った。
 
 
 時間が、

30 名前: 桜の下に花の束/03 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:23:31
 足音と、優しそうな声がした。
「……うそ。生きてる?」
 信じられないという声。
 視界の端で何かが揺れた。揺れたということしか分からなかったけど
 桜が――後にその名を桜と知った少女が、腐汁の流れる床に膝をつき、あたしと視線を合わせようとする。
「生きてる。本当に、生きて――」
 あたしの腕を、そっとそっと抱き締めた。
「――生きてる。ねえ、この子だけ、生きて……生きてます、せんぱい、生きてるんです……!」
 桜に何があったのかは、今でもよく分からない。
 ただ、彼女は泣いていた。
「……死にたい、ですか?」
 そして桜は、心底から辛そうにあたしに問いかける。
 そんな苦渋に満ちた選択を、どうして必要だと思ったのだろう。
「それとも、助けてほしいですか?」
 
 ――ああ。
   ようやく、辿り着けた。
 
「……たすけて」
 あたしは、確かにそう言った。
「たすけて、たすけて、たすけて……!」
 声を限りに叫び散らし、目の前のひとにすがりつく。
「たすけてお願い何でもするよ、身体が全然動かないの! おかしくなってるの、ずっとずっと痛くて苦しくて、それなのに誰も助けてくれなかったのっ! みんなが辛そうだったのに、もう二度と嫌なのだからだから、な、なんでもするから、ごはんなら取ってくるから、こわ、怖くて、だから、もう――」
 この様子を必死と言うのなら、今までずっとあたしは死にかけていた。
 それでも、死にたくなかったんだ。それだけなんだ。
「……ぅ、っく」
 喋っているうちにしゃくりあげて、声より涙が優先する。
「う、ふえ、ひくっ…………ぁ」
 身体から涙が出ることから、ようやく自分が本当に泣き叫んでいる事に気づく。
 ――大丈夫だ、という声。そうしてあたしは、現実の土蔵に復帰した。
 この中で独り泣いていたあたしを、自分以外の誰かの体温が落ち着かせてくれる。
 私に触れるその人は、


Z:桜だ。
Y:カレン・オルテンシアと名乗った――は良いんだけど、なんだろう、あの表情。
X:……■■■■レは、マトウ■ンジとなノッた。

31 名前: 花の人 ◆HANAQYRzXI 投稿日: 2006/03/10(金) 12:24:35
あ、言い忘れた。
仮面とハサンの話はちょっと待ってくれ。選択肢は覚えてるが、都合上もうちょっと後になる。

32 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 12:38:20
Y

33 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 12:44:10
なんとなくY

34 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 13:00:18
A2とYで。

35 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 14:19:02
なんとなくXで

36 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 15:44:52
YとA2

37 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 18:41:58
ラストA2とY

38 名前: 言峰士郎-27 投稿日: 2006/03/10(金) 19:08:32
「――――言峰くん、何をやってるのかしら?」
「うおわあぁぁっ!?」
 下の方から聞こえてきた声に、ドンガラガッシャンとあっけなく俺は落っこちた。
 だからほら、頑丈な脚立でも落ちる時は落ちるのである。ガッデム。
「――なんだ、遠坂凛じゃないか」
 ――って、遠坂凛ですか。
 あかいあくまですか。
 なんか背後にドドドドドドドッ!とか効果音が描いてるんですが。
 しかもこっち仰向け、向こうスカートなのに何も見えないとはどーいう事かと。
「学校に結界がはってあるっていうのに……なんで言峰くんは遊んでいるのか、教えていただけますか?」
 にっこり笑う、その右手。
 なんか宝石握ってるよーな気がするのは気の所為でしょうか。気の所為じゃないです。デス。DEATH。
 大佐!大佐ー!
 《駄目だスネーク!タイムパラドックスが起きてしまった!》
 いや、意味わかんないから。わりとテンパってるようです、俺の脳内大佐。
「い、いや、こう、ほら。
 一般人にできない事をやってみるのに痺れて、憧れてたもんで」
「一応聞いておきましょうか―――――――遺言、ある?」
 ダ、ダメだ!コントローラー差し替えても勝てねえ!
「あ、う、ええっと、すみません、ごめんなさい、謝りますから許してください」
 インシャラーと両手を上げて降参の意。
 つってもまあ、地面に仰向けなので万歳してるだけのような気もするが。
「まあ、士郎が馬鹿なのは、本当に昔からよ―――――――――く、知ってるけど。
 聖杯戦争が始まってるのに、そんな風に気を抜いてると……死ぬわよ、貴方」
 うっかりさんに言われたくないやい。
 いやま、マスター同士だってのに心配してくれる辺りは感謝感謝なのだけれど。
「いやいや、息抜きは大事だぜ、遠坂凛。
 ジョークの無い人生は砂を噛むようなモンだ――と聖書にも書いてある」
「何処の聖書よ、それは」
 俺の聖書だ。
「それで。
 念の為聞いておくけど、士郎じゃないわよね、アレ張ったの」
「以下同文。つか、俺はんな事しないってーの」
 どんな結界だか知らんが、巻きこまれたら溜まったもんじゃないしな。
「私も同じ。――それじゃ、聞きたいことも聞いたし、先に教室行ってるわね」
 くるん、とスカートと髪を翻して歩き始める遠坂凛。あの絶対領域をいつか打破してやる。
 のっそりと上半身を起こすと、だいぶ向こうまで行った凛が、もう一度此方を向いた。
「そう言えば――士郎って、思ったより頑丈なのね。
 落っこちてきたとき、死ぬんじゃないか――って思って、少し焦ったけど」
「―――――は?」
 言いたいことはそれだけだったのか、何か言おうとした時には、彼女の姿は見えなくなっていた。
 …………上を見上げる。脚立の、自分が落っこちた位置は、だいたい校舎の二階くらい。
 なるほど。打ち所が悪ければ死ぬかもしれない。まともに落ちたって痛みにのたうち回るだろう。
 ―――――自分は、どうだったんだ?
「…………………」
 自分の身体。十数年間使い込んだソレが、なんだか他人のモノ――否、得体の知れない何かのように思えて。
 ありえねえ、と言峰士郎は首を横に振った。
「……さて、遅刻したか無いし、とっとと教室に行くかな」
 さすがに今から再挑戦しては遅刻になっちまう。溜息混じりに立ちあがると、俺はその場を後にした。



 ――――チャイムの音で目が覚めて。
 立ちあがって気をつけて礼。さよーなら。
「ん――あー……。ベラボーに眠ぃ」
 ゴキゴキ、と肩と首を捻る。どーも身体が変なんだよなあ。
 幸いなことに今日が土曜日で良かった。この後、午後の授業があったりすると大変だね、本当。
「おーい言峰、一成、昼飯食おうぜー」
「む。なんだ、間桐慎二。またイタリアンか?」
「良いじゃん、美味いし」
「どうもなあ。パスタばかり食べていると、飽きないか、さすがに。
 俺は久し振りに焼肉でも食べたいと思ってるんだが」
「ゲッ。一成、お前坊主だろ。肉食べちゃダメだろうが。
 言峰はどうするんだ?」
「いやま、俺は魚のフライとポテトだけありゃ満足だから」

 ゲェー、とか顔を顰める慎二と、イギリス料理かと渋面の一成。失礼な奴らめ。
 イギリス料理は不味いとか言われるが、そーでも無いのだ。うん。
 グレービーソースとソーセージとマッシュポテトとか美味いってのに。

 ま、それはともかくとして。

 い.そうそう、放課後はイリヤ先輩に付き合う約束だったっけ。
 ろ.結界が気になる。少しうろつき回ってみるか。
 は.身体の調子が気になる。さっさと帰るか。

39 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:09:59
ろ!で一番乗り

40 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:21:01
い、に決まってるだろう。

41 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:22:56
い。

まあ、イリヤ先輩のキャラを忘れてる訳だが。

42 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:22:58
とっととおうちに帰ったほうがいいような気はするが い

43 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:25:56
ろ!ろ!ろ!

44 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:32:18
はっ!

45 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 19:43:54
い、で。

46 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 20:09:42
い に決定!

47 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 20:12:15
は、にテコ入れ

48 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/10(金) 20:16:48
い、に決まっている

49 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 00:12:20
い! いにきまってるさ!!

50 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 00:13:49
>>46で「い」に決まってるよ

51 名前: 言峰士郎-28 投稿日: 2006/03/11(土) 05:56:12
 イリヤ先輩。
 イリヤスフィール・エミヤ・アインツベルン先輩。
 単身赴任のお父さんにくっ付いて来て、そのまま定住しちゃった女の子。
 そうそう、イリヤ先輩だ。なんだか半年以上会ってなかった気がするから、すっかり忘れてた。



 この、後輩のような先輩との付き合いは、俺がこの学園に入学した時から始まった。
 つーても、アレだ。付き合いとか言っても、当時も今も一貫して『先輩』『後輩』の関係である。
 貴様と俺は同期の桜ーってなモンである。違うか、同期じゃねえもんな。
 畜生、間桐慎二と肩組んで歌うよりか、イリヤ先輩と肩組んで歌いたいもんだ。

 忘れもしないあの日。
 先輩がたが新入生を歓迎する為、ありがたーい歓迎会とやらをやってくださってた時。
 面倒臭かった俺は、とっとと抜け出して屋上行ってドラッグ吸ってたのだ。
 いやあ、良い堕落っぷりだと自分でも思うが、仕方あるまい。
 歓迎会というのは『新入生諸君』に向けられたモノであって『言峰士郎』に向けられたモノではない。
 やってくれる事には感謝するが、それにしたって希望者のみにして欲しいもんである。
 とまあ、そんな事考えながらぼんやりしていたら――――

 ――――なんか、いきなり横合いから飛び蹴りくらった。

「――――――――――――――――」
 言葉がねえ。
 なんでいきなり蹴っ飛ばされたのか。
 なんで生徒会長を名乗る先輩がこんなところにいるのか。
 それもすごいロリッ子。
 背丈なんか滅茶苦茶小さくて、この作品に登場する人物は全て18歳以上です、そのレッテルが無ければ登場できん、というぐらいのロリ。
 ていうかそのサイズの制服があったのか。サイズが尋常じゃねえ。
 もしかして本当なのか。この銀髪×ロリ×ブルマ=1200万パワーみたいな女の子は本当に先輩なのか。
 だとしたらまずい。先輩もまずいが、生徒会長という肩書きもまずい。
 アレ、絶対やばげな人数の信者がついてる。そうじゃなきゃ納得いかねえ。

 「アナタ、そんなところに立ってると危ないわよ」

 ニッコリ笑って先輩は言う。

「…………………………あ、危ないって?」
 
 用心しながら……いや、もう何に用心しているのか自分でも解らないけど……ともかく用心して身を起こす。
「――――――――――――――」

 じっと先輩の動きを観察する。
 ……駄目だ。あの口元に浮かんだ笑み、ありゃ『あかいあくま』と同じ代物だ。
 先輩、それで俺に何のようなんだ……と、喉を鳴らした時、不意に先輩が此方へと、その小さい脚を伸ばして近づいてきた。

「――――――――――――――――――――――――」

「――――――――――――――――――――――――」

 視線が合う。
 先輩は、見た目だけは可愛らしい極寒零度の笑顔を浮かべて。

「わたしがあなたを蹴っ飛ばすからに決まって――――――――――――」

「それ違う人の決め台詞だから――――――――――――――――――!」

 ぶんぶんと首を振る。
 先輩はわずかに眉を寄せて、「さっさと歓迎会にもどりなさーい!」と蹴っ飛ばした。
 ……って。
 もしかして先輩、俺を連れ戻しにやって来たんだろうか。



「とまあ、こんな事があった次の日に弓道部の入部届け書かされたんだがなー」
「いや、言峰のノロケ話はもう良いから」
「うむ。これでは昼飯もいらんな」
 ご馳走様、と両手をあわせるエセ坊主。しわをあわせても幸せは来ねえぞ。
 月曜あたりキリスト教のが正しいという事を教えてやる。天国に行きゃ納得するだろう。誰でも。
 ともかく、彼女とはそれ以来のお付き合いなのである。
 俺が諸事情によって弓道部を止めた後も続いてるくらい清く正しいお付き合いなのだ。
 お付き合い=不良構成という名目の校内奉仕=校内奉仕という名目による雑用手伝い、以上説明終了。
「んじゃま、そーいう理由なんで、2日連続でお断りさせて頂く。外食して帰ってきたら時間無くなるしな」
 そう言って頭を下げて、ヒャッホウと叫んで教室を飛び出した。
 いかんいかん、遅刻して『ぶっちゃけ半分忘れました』なんて言い訳はしたくないのだ。
 さて――昼飯はどうしようか。

 い.先輩を探して一緒に食う。
 ろ.いや、一足先に作業をはじめてしまおう。

52 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 06:12:19
い!
イリヤのい!
第8位のい!

53 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 07:40:53
いの字

54 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 09:46:32
いを選ばずして何とする

55 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 10:19:15
いがいい。

56 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 10:27:39
い を選択。

輝いてるなぁ言峰士郎。君の内面にぞっこんです。

57 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 19:06:50
い カレンいつか出るのかな?

58 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 20:40:40
ストレートかよっ!?

59 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/11(土) 20:48:15
>この銀髪×ロリ×ブルマ=1200万パワーみたいな女の子は本当に先輩なのか。

まて、士郎なぜあんたイリヤがブルマだと分かったんだ? 
まさか見えたのか、跳び蹴り食らった瞬間に見えたのか?
跳び蹴り食らった瞬間に、なびくスカートの中をのぞいて至福と絶望を味わったというのか?

60 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/12(日) 10:54:04
>>59
きっとこの士郎には人間の本質が読めているのさ。

61 名前: 砂月姫 3/吸血衝動�� 投稿日: 2006/03/17(金) 22:36:46
 この地下に、わたしはその結果を見届けに行かなければならない。
 それがどういう意志に基づくモノなのかは解らなかったけれど。解りたくなんかないけ
れど。
 階段を下りていた。地下には、当然の事ながら窓はなく、電気もなく、わたしは時代錯
誤にもカンテラを提げている。懐中電灯がないのではなく、どこにあるのかが解らないの
だ。日常的に使うモノではないのだし。そう言うわけで、屋敷の装飾の一部と化していた
モノに非常用の蝋燭を立ててこうして使っている。
 これはいわゆる秘密の通路というもので、外国から移築したときにそのままついてきた
らしい。聞いた話であるが、元々の館の主は旅人を迎え入れては地下牢に落とし、殺して
金品を奪っていたという。奪うべき品はないが、つまりはそういうモノなのだ、ここは。
 階段が終わるとそこは洞穴だった。これは元々この家の地下にあったモノで、どこまで
続いているかは誰も知らない。自然の産物で、網の目城の通路が不規則に曲がったり上下
したりしていてすぐに方向を見失う。だから目的地はすぐそこ。距離的にはさほどでもな
い代わりに、判りづらい、曲がりくねった道の先にその鉄格子はあった。

 揺れているカンテラの灯りは時折鼓膜を震わす風音―――この穴は出口がたくさんある
ので―――と合い剰って、おどろおどろしい雰囲気を醸し出している。だが、その一画は
違った。皓々と、長い延長コードを介して電気が送られているその一画には、電灯が灯っ
ている。剥き出しのコードはともすれば容易く鼠などに囓られてしまいそうに思えるが、
そう言う事は一度もなかったのだ。ここには鼠などいない。まず餌がない。
 それに。
 そこには。

 今は、弓塚さつきがいる。

62 名前: 砂月姫 3/吸血衝動�� 投稿日: 2006/03/17(金) 22:38:41

 弓塚さつきはなかなかに厄介な存在だった。
 物理的に、ではなく政治的に。少なくとも彼女は模範的な虜囚だった。
 問題は。
 明らかに、それこそ反転しているとしか思えない外観。赤い眼、伸びた牙、異形の腕。
理性を残しているようだが、そう言った事が皆無ではないのはわたしも解っている。間違
いなく彼女は反転している。
 だが。
 しかし、だ。
 弓塚さつきが反転している、その事は遠野、そしてその下にいる混血に一つの衝撃を与
える。
 思い出す。琥珀は何といっていた。わたしは何と返した。

“ええ、刀崎の分家で、軋間の血も少し。でも、随分と古い話です。この街では”
“珍しくもない、か。そうよね。久我峰だって調べるまでは判らなかったのなら、関係な
いわね”

 もし、もしもの話、弓塚さつきが反転しているのなら―――そこまで、薄まった血を以
てなお反転を起こすというのなら―――それは、どういう事になる。常人と意識的に交わ
る事で血を薄めようとしている家など一つ二つではない。むしろ、一時にせよそれを試み
なかった家など一つもなくて。
 遠野の家の存在意義は、つまるところ反転した者を処罰・処刑する事。それが、ヒトで
なくなってしまうヒトたちの最後の希望だから。だけど、誰もそんな事は望んではいない。
 夫が。妻が。子が。孫が。反転したのを匿おうとして庇おうとして起こった悲劇など、
どの家にも両手に剰るほどにある。反転はある意味で死よりもなお残酷だ。だからこそ救
いとしての死を受け入れる。
 だけど。
 だから、血を薄めればその様な事にはならないと、そう願ってした事が―――まったく
無駄だったとしたら。そう判ってしまえば―――?

 ―――馬鹿馬鹿しい。

 そんな事はあり得ない。それが本当なら、倍々ゲームで地球は混血で埋まってしまうし、
そんな事態が見込まれるのなら私達はとっくの昔に滅ぼされている。
 だから、私達自身の存在がその仮説を否定する。

 だから、それとは異なる要因があるはずで。
 そして、それは思いつかなければ良かったと思える類の代物で。

 ―――莫迦莫迦、しい。

 本当。
 一体わたしはどうしてしまったのだろうか。
 信じている。わたしはその考えを支持するでもなく理解するでもなく、信じきっている。
 なんて事だろう。

 ―――この街には強引に反転を誘発する何かが、いる。

 有り得ざる解答を排除していったとき、見えてくるモノがそれが真実だ。
 異国の阿片中毒者の言葉だったか。そう、内的に要因が見あたらないのならば、外的要
因を見つけ出すしかない。砂漠にも、水さえあれば芽は出て花も咲く。

 なんて、ばかばかしくて、そして―――。

 そして、そんな話を公開する義務はない。彼女の情報を提供した久我峰にしたところで
兄の周辺情報としてしか扱わなかった彼女だ。大丈夫。このまま隠し通せる。大きな騒ぎ
になる前にもみ消せる。
 遠野の名に恥じるような真似はしない。

 長い髪についた埃を振り払うように、わたしは髪を揺らした。むかし、考え事をすると
きに髪をかきむしる癖があった、その名残だ。

63 名前: 砂月姫 3/吸血衝動�� 投稿日: 2006/03/17(金) 22:39:28

 座敷牢は、いつものままの姿でそこにあった。
 腐った時間を呼吸するのは耐え難く、終わった苦痛が諦念に変わって足裏から這い上が
ってくる。幽かな風音はまるで、ここからだと死人の残響にも聞こえる。

 計算され尽くした位置関係。風の通り、声の反響、温度、地質、床に敷いた石の模様、
果ては壁の凹凸や、何もかも。ここにあるモノ全てが、生きるモノから生きる意志を奪う
ために造られた。
 反転したものの、何らかの要因で直接殺せない、というのは異能者によくある話だ。疵
から溢れる毒の血。息をするのと同等に殺戮を成す条件付け。知覚したただけで殺す力。
死なないほどの生命力。他者との生命の共有。或いは政治的な圧力や、拭いきれない情。

 ……牢とは排除するモノではない。取り殺すモノだ。殺すのではなく生かさない。手を
下すのではなく緩慢に着実に。腸(ワタ)を絞め殺すような迂遠な死刑。

 そこに、一晩だけ身を横たえた事がある。冷たくて暗くて、どうしてだか喉が渇いてた
まらなかった。カチカチと鳴る歯が煩くて眠れない。床のシミが何だか判らない何かに見
えて、石畳の隙間から狂気が迫り上がって来るような気がして、喉が嗄れているのいつの
間にか自分が間断なく悲鳴を上げていたからだと判って、口の中から幾ら吐いても苦い味
がして吐いて、何より粘つくような寒さが堪えて、だから、生きた心地がしなかった。こ
こには光も差し込まない。通風口や食物を降ろす穴でさえ複雑な傾斜があって光を届かせ
ない。だから朝が来ない。そう思い立った時には自分は一生このままだという脅迫観念に
駆られた。それからは、狂ったように何かを呟き続けていた気がする。
 ここは、ヒトの生きる場所ではありません。
 一夜が明けて、琥珀はそう言って迎えに来た。父の死ぬ直前の話だった。

 それからこの闇は一人も人を受け入れていない。
 いや、いなかった。

「―――――――え」

 今は、弓塚さつきがいて。
 そこには、―――


壱 解体され完食された、犬の残骸が飛散していた。
弐 干涸らびた、犬のミイラが転がっていた。
参 手当を受けた、生きたままの犬がいた。

64 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 22:43:07
弐で。

65 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 22:52:55
参

66 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 22:54:49
参が妥当でしょう

67 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 22:55:47
参しかないかと

68 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 23:19:45
参

69 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 23:27:27
弐
もう決まっちゃったかな?

70 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/17(金) 23:36:41
参 
これで決定

71 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 01:59:50
黒さっちん見たかったなあ(´・ω・`)

72 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 03:02:55
今気づいたが、砂月姫ってさつきひめって読むんだな…
ずっとすなつきひめかと思ってたぜ

73 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 08:05:46
げげぇ―――ッ!? マジで!?
今頃気が付いたぜー!

74 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 08:46:54
な、なるほど。
砂月姫の筆者さんは高いレベルで「ナス・きの語」を習得してるらしい。
道理でレヴェルが高いわけだ。

75 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 08:59:00
きっとレベルアップする。
もっとレベルアップする。

76 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/18(土) 14:52:19
きの語を習得しているSS作家の数は少ない。
なんてクオリティなんだ。

77 名前: Fate/star light『或る夜の出来事』 投稿日: 2006/03/20(月) 04:27:36


「そう……これで、人に助けられたのは二回目か……
 ここまで醜態を晒しちゃったら強がっても仕様が無いわね。
 ひとまず、助けてくれたことに礼を言うわ。ありがとう、桜――――間桐君」


桜の助けを借りて布団から身を起こした遠坂が、ボク達に向かってそう言った。

冬木教会から退却し、衛宮の家にいるのはボク、桜、ライダー
衛宮、セイバー、遠坂、ランサーの七人になっていた。
全員の応急処置を終えた後、衛宮は倒れこんだ。
一時は命の危険もあった遠坂とランサーも、なんとか一命をとりとめた。

遠坂が自分で呑み込んだ宝石(桜の反応からしてかなりの魔力が込められていたようだ)が
致命傷ともなり得る両腕の断創を癒すと共に、強心剤のような効果を奏したようだ。
無論、いかに強力な魔力だろうと、それだけで肉である人間の体が単純に治癒することはない。
対象が霊体であるならまだしも、だ。
それはどうやらランサーの宝具と関係がありそうだった、が、遠坂からはまだ聞き出せていない。

「礼なら衛宮に言いなよ。僕はキミを助けようなんて言ってない。
 全部衛宮がやりだしたことだからね」

ボクがそう言うと、遠坂はなんとも言い難い表情をした。
少し前までのボクだったなら、考えにくいような言動だったからかもしれない。

少しの間、幾つかの事実確認をお互いにした後、遠坂は急に真顔になってボクに言った。

「あの綺礼を、一時ほぼ単独で足止めしたって言ったわよね。
 ライダーの宝具を使用したって聞いたけど――――その手、見せてごらんなさい」

「……兄さん……」

隣にいた桜がボクを心配そうに見てきた。
ボクは渋々両腕を遠坂の方へ向ける。

ややあって。
遠坂はボクの腕を見ながら言った。

「……この分だと、明日の朝にはもう動かなくなるわね」

「――っ――姉さん、そんな!」

桜が声を上げる。

自分自身薄々気づいていたその事実をつきつけられ、ボクも知らずに語気が荒くなっていた。

「……っ――ふん――両手が存在すらしなくなるよりはマシなんじゃない?」

言ってから、流石に言い過ぎたかと顔をしかめたくなったが
もう既に口からついて出たものは仕様が無い。

遠坂はボクを睨みつけた。

その鋭い眼光は、少し前のボクならすくませるには十分だっただろう。
それでもボクはそれを何とか受け止め、引かずに睨み返す。

……とは言え、手にイヤな汗がにじみ出るのは抑えきれない。
神父と向き合ったときのように、あらかじめ覚悟が決まっていたわけではないのだから、なおさらだ。

「……そのライダーの宝具は『何の魔力も持たない』って言ったわよね?
 でも宝具であるから『それなりの神秘を得ている』
 それ故に、間桐君が使用しても綺礼と対峙しえるだけの威力を発揮した。
 人が最も単純に扱いうる神秘である、魔力を持ち合わせない神秘。
 それはすなわち、魔術以上の直接的な神秘を宿していることに他ならないわ。
 そんな力を人が行使して、なんのフィードバックも無いなんて事はありえない。
 自覚して――――使っていたんでしょう?」

「……ライダーから話を聞いて、副作用があるだろうってことは分かってたよ。
 分かってて、それでも使った。使わなければ全員死んでたからね」

どこか遠いところから話しているような
事実だけしか重要視されない、冷ややかな会話が交わされた。

桜はそれを聞いて口を開きかけ、言葉を失い
その場から離れることすらできず、ただ口をつぐんだ。

78 名前: Fate/star light『或る夜の出来事』 投稿日: 2006/03/20(月) 04:28:26

衛宮がここにいたならあるいは、ボクの行為を遅まきながら咎めたかもしれないし
遠坂の他人ごとのような冷たい口ぶりを怒っただろう。
それは理屈であって理屈ではない。
それこそがボクが衛宮を許し、桜が衛宮を愛しえた理由の一つだ。

だがしかし、ここにいる三人は魔術師なのだ。
感情も心情も同情も慕情も逡巡も許されず。
追求と求道と進歩と生存と達成のみが尊ばれる。

数十年の淀みを涙と共に流し
悟ったような気になっていたボクが、少しだけ剥げる。

隠さずに言おう。

ボクはその空気に場違いな興奮を覚えていた。

魔術を持たない自分がいるここは、一分の狂いもなく、魔術師の、場だ。

それは客観的に見ればひどく不恰好な
震える三匹の雛の強がりのような、滑稽な緊張だったかもしれない。
それでもボクは、そんなものでもボクの覚悟は、あっけなく剥がれ落ちた。

桜を守ろうと決心したボクの鉄の意思から
魔術師に憧れ魔術師に成れなかったボクの
魔術師への憧れからくる下種な興奮が、其処には透けていたのだ。

自分自身への名状し難いおぞましさに慄くボクに
沈黙を破るようにして遠坂が言った。

「――――桜。
 ライダーへの命令権の移譲は偽臣の書を使ったって言ったわよね?」

「……え、ええ……。
 たださっきも説明したようにライダーは普通のサーヴァントとは少し違っていて……
 魔力の供給元の移し変えが必要なかった分、ほぼ形式だけの使用でした。
 でも姉さん、いったいそれが何か……?」

「好都合ね――――このまま寝ているわけにもいかないもの。
 わたしはわたしで、冬木の管理者である遠坂の魔術師として、綺礼の暴走を止めなくちゃならない。
 取引をするには丁度いいわ――――ここにいる三人は全員『魔術師』ですもの。そうでしょう?」

遠坂はボクに――――いや、ここにいる二人の『マキリ』にそう言った。
そう。『遠坂』は『マキリ』にそう言ったのだ。


――――ボクは誰だったか。


ボクは、間桐慎二だ。

人を喰らう腐蟲の祖父に育てられ、顔も知らぬ母の死体の上で暮らし
蟲にまみれ妹を犯し、父を殺した男の息子を友と呼び、共に生きる今も。

ボクは、間桐慎二だ。

それだけは変わらないのだ。
呪われた名であろうとも、ボクはボクだ。
生きているかぎり、いつまでもボクは間桐慎二であり続ける。

隠さずに言おう。

呪われた名であろうとも、ボクは『マキリ』を誇る。
それは尊い鉄から透けた、卑しい想いであったとしても。
名も知らぬ遠い誰かから受け継ぎ続けた何かを、ボクは名として手にしている。

そう。
どんなに汚れていても。ボクはボクでしかないのだから。
それでも、ボクは間桐慎二を張り続けるのだ。
ならば、その問いに対してもはや迷いは無い。

「ああ、そうだ――――ボクは魔術師だ。ボクは間桐慎二だ。
 取引ってのはなんだい遠坂。冬木の管理者の覚悟、見せてもらおうじゃないか」


■

79 名前: Fate/star light『或る夜の出来事』 投稿日: 2006/03/20(月) 04:29:18

俺は弱った体をひきずって、まずセイバーに会いに行くことにした。
俺が寝ていた部屋に夕飯を届けてくれた桜が、食器を片付けると同時に
もしかすると俺が起きたことを慎二達に伝えに行っているかもしれないが
その前にまず、何より先にセイバーと二人で話しておかなければならないことがあったのだ。

セイバーは案の定、道場にいた。
こちらに背を向けて瞑想していたようだが、声を上げるまでもなくこちらに振り返った。

「――――起きたか、マスター」

振り向いたセイバーの瞳は、以前のように濁った赤では無かった。
かと言って、俺が夢に見たような澄んだ青ではない。
血のような焦茶が混じる赤ではなく、静かで悲しげな落ち着いた冥い赤になっていた。

なんとなく言葉を失う俺に、セイバーがそのまま続けた。

「問おう。何故お前はあのとき、僕に『憎め』と言わなかった」

「――――夢を、見たんだ。最後まで」

「……そうか」

セイバーはそう言って口を閉じてしまう。
俺は正直、セイバーに殺されてしまってもおかしくないと思っていたので
その反応にますますどうしていいかが分からなくなってしまった。

おそらく――――セイバーも、俺の夢を見たのだろう。
生半可な覚悟でした行為ではないからこそ、今俺は生きていられるに違いない。

「……僕は、剣を失った。セイバーとしては致命的な失態だ。
 無論、剣は無くとも戦えるだろう、だが――――」

あの男には、勝てない。
セイバーは言外にそう告げていた。
黒い衣を纏い、黒い闇刃を操る、あの男には。

「あれは……一体誰なんだ?前に教会に行ったときに言ってた
 ジェダイ特有の『フォースの乱れ』っていうのはあの男のものなんだろう?」

「……あの男は、フォースを操っていたが、ジェダイでも無ければシスでもない。
 あえて言うならシスよりの存在だが――――シスは負の感情において、主に怒りを原動力にしている。
 痛みへの怒り、悲しみへの怒り、己が非力への怒り。あの男は怒りで動いているのではない」

俺の微弱なフォースではそこまで感じることはできなかった。
慎二にしてもそうだろう。

「じゃあ一体……」

「恐怖だ。
 ヤツは恐れている。特定の何かにではない。
 痛みを恐れ、悲しむことを恐れ、己が非力を恐れている。
 それがヤツの力の源に違いない。
 そうでなければ――――あの様な、禍々しく黒いライトセイバーには成り得ない」

俺はこの後、遠坂から聞くことになる。
自分達の敵が『この世全ての恐怖』であることを。

「どうすれば……どうすれば、勝てるんだ……?」

俺がそう言った瞬間、道場の出入り口でカタリと音がした。

「先輩……やっぱりここにいたんですか」

「あ、ああ……桜か」

「もう、寝てて下さいって言ったじゃないですか。
 兄さんも姉さんもランサーさんも、もう寝ましたよ。ライダーは食器の片付けを手伝ってくれてました。
 セイバーさんも、先輩の部屋の隣にお布団しいておきましたから」

桜はそう言って困ったように微笑んだ。

セイバーはなんとも言わないが、音がする前から桜は道場の前まで来ていたに違いない。
ならば、今までの話も聞いていたのだろう。

それでもあえて、明るく振舞おうとしている。
俺や慎二、遠坂のように戦闘をしたわけではないが、前日までは蟲の暴走に苦しんでいたのだ。
その上で、怪我人の世話、食事、家事を一手に引き受けている。

俺は申し訳ないような、恥ずかしいような、それでいて肩の荷が下りたような気がした。

俺には背中を任せることのできる人たちが沢山いる。
一人一人が、自分のできることを、限界まで頑張ってくれている。

負けるわけがない。

そう――――誰かを憎むことなどせずとも。

負けるわけがない。

俺は一歩踏み出して、桜の頭をなでて

「ありがとう」

と言った。

そして、自分が誰を一番大事に守りたいと思っているのかを……知った。


■

80 名前: Fate/star light『或る夜の出来事』 投稿日: 2006/03/20(月) 04:30:19

それは失われた光景だった。

少年と少女は、ようやく途切れた緊張に倒れこみそうになるお互いの体を
支えるように、ひしと抱き合った。

遥か遠く、失われた光景。

その思い出が、何故母ほどに強く輝かなかったかを
失って、それから、更に遠く離れ、ようやく知った。

恐れていた。恐怖していたのだ。
再び失うことを恐れるあまり、輝きを輝きと認めるのが怖かった。

……やっと気づけた。

己が手で振り捨て、迷った道の果てに倒れたその先で
やっと気づくことができたのだ。

遥か遠く輝く一筋。
もう見失うまい。

紅い輝きはもはやこの手にない。
胸の中、奥深く、失ったと思っていたあの輝きをようやく思い出せたのだ。

そう――――

もう二度と、失うまい。


■


衛宮邸にて、その住民の全てが寝静まった真夜中。

間桐邸が全焼。

焼け跡には得体の知れぬ無数の生物の焼死体が転がっていた。


■



起きた後まず何をしますか?


1・遠坂の容態を見に行く。

2・慎二にこれからどうするかを聞きに行く。

3・とりあえず隣に寝ている桜の顔を見る。うーんテレるなぁ(≧∇≦)

81 名前: るー ◆Kmt4qpE2Xs 投稿日: 2006/03/20(月) 04:34:51
再開、遅くなりましたー
お話は後半戦に突入。
次の選択肢から先はずんずんクライマックスなんで、書き手としては凄くラクです。
なので忙しくさえなければサクサクいけるかと思います。
伏線に見えないような説明不足なトコも、またぞろ別視点から回収するのでご心配なくー

82 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 04:36:46
2で

83 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 04:41:15
3を選ばざるを得ない
これで黒桜に殺されてデッドエンドとかいったらマジ尊敬するwww

というかスターライト復活きたこれ!マッテタヨー

84 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 04:45:26
えぇと、3で

85 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 04:49:35
あえて2で。
ヒロインは桜かもしれんが俺的にはシンジルート。

86 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 05:26:34
この流れの中あえて1で。

87 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 06:58:10
ここは3だろ。

88 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 07:22:06
3、リーチ

89 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 07:54:04
じゃあ3で。

90 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 15:05:47
1

91 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 15:07:54
>>90
もう3に決まってない?

92 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 18:47:20
>うーんテレるなぁ(≧∇≦)
てめぇはッ!俺をッ!怒らせたッ!

93 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/20(月) 23:36:18
スターライト復活か。待ってたよ。こっからクライマックスに向けて加速して行く過程とその結末が楽しみだ。

94 名前: Fate/star light『ウエスト・サイド物語』 投稿日: 2006/03/21(火) 23:26:15

俺はとりあえず、横に眠る桜の顔をつぶさに見てみることにした。

桜は昨夜見せた妖艶な姿がまるで別人のように、すやすやと眠っている。
疲れがたまっているのだろう、いくら見ていても起きる気配がない。

こちらも疲れているとは言え、夕方から夜にかけて一度眠っていたので
いつもより少し早く起きてしまったということもある。
これも桜の顔を見ていられる原因の一つだろう。

しかし……

「桜……」

まさか桜とこうなるとは思っていなかった。

勝手に頬がニヤけてくる。

貴方が小学生ぐらいだった頃、もらったお年玉の袋から
諭吉さんの存在を確認したときのことを思い出していただきたい。
あの感情を30倍くらいに増幅すると今の俺になる。

ビバ俺。フィーバー俺。
もう慎二からさくらんぼブラウニー呼ばわりされたり
藤ねえから彼女の存在の有無を詮索されて
かえって落ち込んじゃったりする俺はどこにもいないのだ……ッ!

……いや、それはよくない。
俺はあくまで桜のコトが好きで、その……桜も……まぁ……そう思ってくれていたわけで……
『桜と寝た』という事実だけをそうしてイタズラに弄ぶのは、もちろん俺の本意ではない。

しかし。

眠る桜の幸せそうな顔を見ると
『うへへ』と思わず声が漏れそうなくらいに顔をニヤけさせる俺がいるのも、また事実なのである。

俺はニヤけるままに、半ば妄想心地で少し考えてみる。
……桜の目が覚めたとき、俺と桜はお互いどういう反応をするのだろう。

桜はいつものように『おはようございます、先輩』と言って笑ってくれるのだろうか。
それとも二人して気まずい心地の中で、照れながら笑いあうなんてことになるのだろうか。

……分からない。

はっきりしているのは、どうなろうと、それが俺にとっての幸福なんだろう、ということだけだ。

気づけば笑みはとけていた。
その代わり、自分がひどく強くなったような気がする。

この体はきっと、剣で出来ている。

すっと出た表現が、驚くほど的確に自分を言い表していると思った。

笑みは消えても、全身を今も支配している幸福感。
これは、きっと一時のものだろう。
今望むなら、空を飛ぶことだってできる。
そんな全能感は、寝て起きれば消えてしまうような儚いものだろう。

それでも。

それでも、この愛しい寝顔は、かき抱いたぬくもりは、決して消えぬはずだ。
それは、放たれた瞬間が、遠い昔、遥か彼方の出来事であったとしても、色あせず届き続ける

――――星の輝きのように。

この身を剣とさせ、立たせ続けるはずだから。


■

95 名前: Fate/star light『ウエスト・サイド物語』 投稿日: 2006/03/21(火) 23:27:58

朝食を食べた後、遠坂とランサーが伏せる部屋へ全員が集まった。

現状確認は昨夜のうちに桜と慎二、遠坂ですませてあったようで
遠坂から礼を言われたりなどしつつ一通りの話をすると
当初の目的であった、俺の魔術回路についてに話は移った。

「……大して問題はないんじゃない、これ?
 今はもう一から回路を作り直すような真似はしてないんでしょ?」

俺の魔術行使をみた遠坂の反応は、予想に反してあっけないものだった。
嘘だろう?といった顔つきをした慎二も、再度俺が魔術行使をしたのを見て首をかしげた。

「閉じてた回路がちゃんと開きっぱなしになってるね……なぁ衛宮、いつからなんだこれ」

「いつからって言っても……言峰のヤツと戦ってるときは、半ば無意識に魔術を使ってたから
 まずそこから既にちょっとはっきりしないな。でも本来はこれで問題ないんだろ?」

「問題はないって……そんなオマエ大雑把な」

呆れたような声を出す慎二。
遠坂が呟くように言った。

「魔術回路がきっちり開くきっかけ、か……文献によれば色々あったはずね。
 一番簡単なのは回路に大量の魔力を通して、強制的に開けさせ続けること。
 あるいは自分自身が得意とする魔術の、適切かつ強力なイメージ……
 衛宮君の場合は、元から魔術をまがりなりにも扱えてた、すなわち流す魔力はあったわけだから
 魔術を強制的に使用し続けてれば、結果として前者の状況になることもあり得るわね。
 これも衛宮君の場合、後者は本人には自覚の仕様が無いし……」

「強制的に魔術を連発してたら、知らないうちになんとかなるようになってたってことか。
 ……なんだかなぁ……ボクなんて回路を作るために色々試したんだぜ?
 自傷行為がきっかけで開くヤツがいると聞けば親指切ってみたり、性的な興奮がきっかけで……」

性的な興奮、という単語に桜がピクリと肩を揺らした。
俺は桜のその反応を見たとき、運悪く茶を口にふくんでいたので少し吹いてしまった。

……そしてもっと運が悪いことに。
赤いあくまは俺の大きな動揺だけでなく
その原因が桜が肩を震わせたのにあることまで目撃していたのだった。

「ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
 なるほどーそういう訳だったのね、衛宮君の魔術回路が開いたのは。
 一時的にだろうと多くの魔力が衛宮君に流れれば
 一人分の魔力で回路をこじ開けるより効率がいいもんね。なるほどなるほど」

桜は顔を俯けて赤らませている。

「え、ちょ、ちょっとなんだよ遠坂!衛宮!桜!
 一体ちょっと、えっ?」

状況を把握できずキョドる慎二を、ちょいちょいと顎で呼ぶ遠坂。
遠坂は慎二の耳元に何かぼそぼそと喋りだした。

あれ、なんか仲良くなってないかこの二人……
ってかちょっと待った、ここで桜にこれ以上恥をかかせるわけにはいかない!
こうなったら一番冷静なヤツに助けを頼むしか……っ!

「セイバー!あの場にいたんだから、そんなんじゃないって分かってくれるよな!
 頼む、なんとか言ってやってくれ――――」


「   .|  穴禁                \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン /     」


「――な……っ!」

何たる不覚。良く考えたらセイバーは俺のとなりの部屋で寝泊りしていたのだった。
となりであんなことやこんなことを音声つき実況かまして、恨みを買わないわけが無い。
というか、つっこむべき所はそこじゃない気もするが……!

「衛宮……」

遠坂から推理(正解)を聞いたのであろう、慎二が菩薩の笑顔でこちらを向いた。

あぁっ、笑顔のはずなのにBGMがなぜか『幸せのかけら』から『暗闇の囁き』に……!
せめて『もっと食卓』辺りにしといてくれないものかっ……!!

「なあ衛宮、もしもこの聖杯戦争から生きて帰れたら
 ――――オ マ エ を 殴 っ 血 K I L L」

超いい笑顔。
ねえ慎二さん、それ凄くいろんな意味で死亡フラグです。

聖杯戦争の終わりを待てないダース・ワカメによって
俺は三分ほどフォースに還りかけたのだった。


■

96 名前: Fate/star light『ウエスト・サイド物語』 投稿日: 2006/03/21(火) 23:28:48

「……さて、問題はこれからどうするか、だね」

触らぬ神に祟りなし、と先ほどまでの騒ぎを静観していたマーティがそう言った。

「とは言っても、もう一つしかないよ。
 勿論分かってて言ってるんだよね、ライダーも」

それに対し、慎二がそう返した。

「うん……デロリアンの機能を使うことになると思う。
 行き先は――――シロウ、君の過去か未来だ」

突然にそう言われて、俺はその意味を分かりかねた。

「俺の過去か未来って……マーティ、それはどういう……?」

「デロリアンは、四回限り、一分以上の別世界間兼時空間移動ができるんだ。
 どうしてそうなのかは、話すと長くなるからはぶくけど……
 既に僕がこの世界に来るのに一回、帰るのに一回使わなきゃならないから
 同じように往復することを考えると、この機能は本当の意味でもうあと一回しか使えない。
 この機能を使って、今の状況を打破しようってことなんだよ」

「とは言っても、過去の直接的な改変はできない。そうだったよな、ライダー?」

補うように付け足した慎二の言葉に、マーティが首肯する。

「――――ちょっと待ってくれ、なんでそれで俺の未来か過去に飛ぶことになるんだ?」

「オマエが寝てるときに、すでにどうするかは全員で考えてみたんだよ。
 桜、ライダーはもともと戦闘向きじゃないし、ひとまず除外だ。
 遠坂とランサーは流石に怪我をしすぎてる。
 遠坂家で異世界間移動と言えば、とんでもない切り札があるけど
 ただノコノコいって『協力してくれ』じゃ流石に上手くいきっこない」

「じゃあセイバーは……?」

振り向くようにしてセイバーの方を向く。
セイバーは俺の視線を受け止めるようにして言った。

「マスター、お前も見たはずだ。僕の物語はあれで完結している。
 過去にも、未来にも、あの僕を救いうる者は存在しない。
 ただ単純にライトセイバーの回収をするだけでは、問題の解決にはならない」

「……」

「残るはボクと衛宮、お前だけだ。
 ボクはボクで、残ってしなきゃならないことがある。
 デロリアンの機能の対象として、一番向いてるのがお前なんだよ」

慎二が言うのなら、間違いはないだろう。それは信じられる。
ただ、俺の過去や未来へと転移するだけで問題が解決するのか、という点がよく分からない。
その疑問を察したようで、遠坂が俺に言った。

「ライダーの宝具――いえ、ライダーという英霊自体が『アラヤ』の『抑止』の加護を強く受けているのよ。
 使用者の目的を『アラヤ』の目的と重ね合わせて、それによって目的を事象として成立させてるの。
 これは、世界という映画の脚本家の意思のようなもの。厳密には少し違うけれど……限りなくそれに匹敵する。
 映画で役者がどんなに無茶な撃ち方をしても、脚本に『弾が当たる』と書いてあれば、それは必ず当たるでしょう?
 つまりそんなものよ。
 ただし、抑止の守護者たるカウンターガーディアン以外がそれを使えば、原理と現象のズレが使った者に押し寄せる。
 だから――――」

話す遠坂をさえぎって、慎二が言った。

「細かいことはいいよ。
 とにかく簡単に言っちゃえば
 ライダーを英雄たらしめている強大な力の後押しが、デロリアンの起動時に最も大きく作用する。
 諸々の事情で、直接過去を改変することによる問題解決はできないにしても
 乗り手がそれを望みながらデロリアンを使えば、問題を解決しうる最善の手助けを得られる可能性へ、自動的に導いてくれる。
 つまり手製の、意図的な奇跡を起こせるってことさ。
 そしてその手助けを得たうえで、今のこの時間軸に戻ってくる。それが今、決戦に備えてしうる最大のアクションだ」

「……大体分かったよ。過去か、未来へ……」

「一番奇跡を起こしやすいのは未来だろうね。
 異世界間移動も同時に起こるから、過去へ飛んだところで
 僕らの世界での過去に起きたことしか起きない、ってわけじゃないけれど
 それでも未来の無限の可変性と比べれば、過去の方が可能性として狭められているのは確かなことだ。
 未来だったら例えば……そうだな、衛宮、キミが未来において最も成長した姿、なんかと会うことになるかもしれない」

慎二の言葉に、遠坂が付け加えた。

「特に思い当たるあてがないのなら、未来に行くべきだと思うわよ。
 それとも、過去に誰か衛宮君を導いてくれるような存在の心当たりはある?」

過去。
俺の過去に、一体誰が――――?


――――いた。

ただ一人、俺の行く先を星の輝きのように照らしてくれた人が、一人だけ、いた。


■

97 名前: Fate/star light『ウエスト・サイド物語』 投稿日: 2006/03/21(火) 23:30:43

エンジン音が唸りを上げるデロリアンの助手席のドアが開いた。
運転席にはマーティ、後ろの座席にセイバーが座っている。

意を決して助手席へ乗り込もうとする俺に、慎二が言った。

「ボクはボクで、きっちりボクの仕事をしておくからね。こっちは任せてくれよ」

慎二がなぜか頼りなげに出した握りこぶしを、俺はしっかり殴り返す。
しかし慎二の手にはひどく力がなく、慎二は手だけでなく全身を震えるように壮絶な笑みを浮かべた。

「慎二……?」

「任せろって言っただろ?
 それともなんだい、ボクは君にとって留守を任せることもできないような存在なの?」

「……いや。分かった、行って来る」

俺はもう一度慎二と強く視線を交わして、デロリアンに乗り込んだ。

「さあ、シロウ。どこに行くかは決まった?」

マーティの言葉に頷く。
俺は――――


1・未来へ行く。

2・過去へ行く。

98 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/21(火) 23:32:08
2の過去に一票

99 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/21(火) 23:39:28
2

100 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/21(火) 23:44:55
1の未来へ一票

101 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/21(火) 23:50:32
初めてリアルタイムで遭遇した。
せっかくだから俺は2の過去を選ぶぜ

102 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/21(火) 23:58:30
1の未来

103 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:01:55
1にいくぜ

104 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:03:09
2

105 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:03:11
うわ、この二択厳しいなあ。どっちも見たい気がするがここは根源を探る2で。

106 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:06:55
見るならば未来の1を!

107 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:17:17
1

108 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 00:18:54
つーかもう2に決まってたね

109 名前: 砂月姫 3/吸血衝動�� ◆aro9VWlUZY 投稿日: 2006/03/22(水) 00:50:18
>>61-63

 昏い牢獄には弓塚さつきがいる。
 そこにはそして、手当を受けた、生きたままの犬がいた。

「――――――え」

 犬はこちらを見る風でもなく背を向け、哀れっぽい声を出して弓塚さつきの頬を舐めて
いた。脚は二本ほど折れたらしくて、床板を剥がして作ったらしい添え木まで当ててある。
その他にも躰の所々にシーツを裂いて作った包帯が巻いてあった。間違いなくそれは彼女
がやった事で、それをした彼女は疲れ果てて眠っているのだろう。この、何もないとしか
いいようのない座敷牢でここまでの手当をした事は、或いは称賛に値する事なのかもしれ
なかった。
 今でなければ。
 此処でなければ。
 彼女が弓塚さつきでさえなければ。

「――――――なん、で」

 なんて醜態。
 弓塚さつきは、死にかけている。それは、此処にいるから。この座敷牢は、殺せないモ
ノを殺すための装置。今は、死なないまでも生かさない、そう言うレベルを保つために此
処に置いている。それでも、食事を取らなければ死ぬ事に疑いはない。
 今まさに死にかけているというのに。反転者の最期の命の灯が、時として非常に危険な
モノである事は説明したのに。

 そうすれば、ヒトに戻る途はあると騙りもした。

 それでも、弓塚さつきは“食料”を口にする事を拒んだのか。
 死にたくないと言った。
 死にたくないと言った。
 わたしが、死ぬなら今だと言って。彼女は、死にたくないと言った。
 真逆―――真逆。
 生きているモノを殺したくないなんて、今更、そんな事はないでしょうに。



 生き物は、腹を空かせればそれだけ凶暴になる。それは人でも例外でもなく、また反転
者も例外ではない。
 生き物は、追い込まれればそれだけ凶暴になる。それは人でも例外ではなく、また反転
者も例外ではない。
 それは、本能とか、本性とかの問題ではなく。ただかくあらねば生き延びる事が難しい
という事だ。窮したときに血眼にならずして、それだけの状況判断ができなくて、生きて
いられるほど世界は易しくはない。だからそれはそれだけの事で。

 だけど、だから。
 弓塚さつきを、問題なく処理できる状況にない今は、彼女を餓えさせる訳にはいかない。
座敷牢に置いて弱らせるという選択肢もあるにはあるが、それは悪手。弱小といっても差
し支えないレベルの反転者が、死を目前にして恐ろしいほどの被害を出したという記録は
珍しいモノではない。それが、手負いの獣というモノだ。

 だから、安全な抹殺手段は、一つだけ。
 だけど、それをするためには琥珀が必要だった。結果がよければ三日で退院するとの事
だけれど―――要するにあと三日以上、弓塚さつきを抹殺できないという事でもあった。

 詳しく聞いたわけではないけれど、弓塚さつきは反転して長いようだ。失踪してから随
分と経っていたし、異常に発達した左腕を庇うように動く様には慣れも見えていた。恐ら
く、失踪したのと反転したのは同時と見ても良い。
 それは、原則的に家の者からの監視があって反転した日が命日となる事も珍しくない、
そういった混血の家系の者と比べれば、異例といっても長すぎる。
 その間に、どれだけ反転が進行しているのか。血が薄いとはいえ。ヒトとしての理性を
保っているとはいえ。それでも、いつ、真に化け物としか言いようのない、そういうモノ
になるのかは予断を許さない。
 それまでに。

 三日間。
 それが長いのか、短いのか。
 喜ぶべきなのか、そうでないのか。
 ただその間は、弓塚さつきを餓えさせてはならない事だけははっきりしていた。
 空腹という意味でも、そして狂気を募らせないという意味でも。
 それぐらいしかできる事は、なかった。
 それなのに。

110 名前: 砂月姫 3/吸血衝動�� ◆aro9VWlUZY 投稿日: 2006/03/22(水) 00:51:11

 凝っと、弓塚さつきの寝顔を見つめる。
 暗い。黄色い電灯はその顔を青白く見せ、揺れるカンテラの灯は揺れる影を醸して死の
色を濃く見せる。それでも、その寝顔は安らかに見えた。

 この座敷牢で安らかに眠れるというのも不可思議な話だが、だとすれば恐らくそれ以前
がもっと過酷だったのだろうか。
 そうかも知れない。彼女がどう過ごしていたかについては聞かなかったが、彼女をこの
地下に押し込めてから、再度一人で学校へ立ち戻り散策をしてみた。
 ……その時気がついたのだけれど、警報装置は作動していないようだった。もしかした
ら取り付けてすらいないのかもしれない。それならば、琥珀が荒らした教室もそう大事に
はならないかもしれないと思った。迂闊な生徒が忘れ物を取りに来てやらかしたとでも思
ってくれると良い。

 少し歩いて、直ぐに目的の場所を見付けた。グラウンドの脇、常に校舎の影になる位置
にある体育倉庫。その扉が僅かに開いていて、その引きちぎられた腑を見せていた。
 腑は体操マットやボールやそれを置く棚や建材のなれの果てだった。布も皮も木も鉄も、
その堅さ靱さに区別なく、凡てが凡て、かんしゃくを起こした子供がそうしたような有様
で―――ズタズタに、されていた。地獄のように。巣穴のように。何かがうずくまってい
た一点を中心に、何もかもが引き千切られ押し曲げられ切り裂かれていた。

 そして、そして。
 そこには、元から無かったモノもあった。元からあるはずもないモノがあった。
 恐怖を撒き散らしたイキモノの匂い。飛び散った獣の毛。足下で砕ける骨片。乾いた血
色。悲鳴が残響しそうな夜の静寂。
 死骸はない。
 跡形もない。
 それでも判る。食べたのだ。飢えから、渇きから、そして狂気から。イキモノを弄んで
虐めて嬲って苛んで、嗤いながら。

 ―――よく、ある、事だ。
 押さえきれない破壊衝動は、破滅衝動は、反転していない者にすら襲い掛かる事はよく
ある。混血として生まれては、真っ当な心を持って生まれる事すら難しい。まるで血が人
間として生きる事を阻むように。過剰な嗜虐心や征服欲を持つ者は、血族の中にも掃いて
捨てるほどいる。
 見た事だって、ある。

 反転者は、ヒトという枷を外れたモノに変化する。異能を持ち、怪力を示し、狂気を顕
す。そう言った反転者はまた一般に、視聴覚を中心に感覚もヒトならぬモノに変化すると
云う。
 であるならば、確かにそこは弓塚さつきにとって地獄であったかもしれない。変貌した
感覚は日常の物音でさえ、理性を削る凶器に変える。理性を保った反転者も、しかしそう
して速やかに狂気に墜ちる事は珍しくない。彼女はそこで、おぞましいほどの恐慌と戦い、
おそろしいほどの衝動を殺して、凝っと、そこにいたのだろう。
 それが、どれほどの事か。

 そして、何が彼女をそこまでしてそこへ、学校の敷地内といういつ見つかるとも判らな
い隠れ家にもならない隠れ家を選ばせたのか。恐怖だったはずだ。そこには彼女の知り合
いも沢山いただろう。そこにいて、もし見つかりでもしたら。

 そして、それでも、弓塚さつきがそうしたのは――――――。

 ―――それは。
 関係のない、事だろう。
 全く、関係、ない。



 ジジ、と手元の灯りが大きく揺れる。どうやら時間切れだった。蝋燭が小指の爪ほどに
なっている、手探りで帰るのはぞっとしない。今すぐにでも、引き返さなければならなか
った。
 言うべき事はあった。言いたい事はあった。
 それでも、時間切れ。だから、引き返さなくては。

 踵を返す。
 最後に、光の加減でか、弓塚さつきの顔が。
 こっちを見て、獣の様に嗤ったような気が、して。

「―――――――――」

 そんなはずはなかった。
 結局一瞥もくれなかった犬はどうするべきか。投げ捨てた首輪はまだ倉庫にでも残って
いるだろうか。そんな事を考えながら地下を後にした。




壱/ふらりと厨房に寄り、そしてわたしはソレを見た。
弐/まっすぐ寝台に入り、そしてわたしはユメを見た。

111 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 01:07:03
弐

112 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 01:40:30
壱

113 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 01:46:11
弐で。

114 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 02:10:57
弐で。

115 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 02:22:10
弐

116 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 02:59:35
ラスト弐

117 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 08:27:20
志貴はどうなったんだろうか???

118 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:08:01
おいおい、それはないだろ糞餓鬼。
自演っつーか同一人物なのが丸わかりなのだが。

119 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:11:07
>>114-116は無効票?
無効票なら壱に一票を投じておきたいのだが・・・

120 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:24:51
IDでも出れば別だが、有効なんじゃない?
>>118が根拠にしてるのはおそらく>>114-117が全てageだと言う事。そして時間帯、レス間の時間配分だな。
この時間の書き込みは非常に少ない。朝になって書き込まれたと思われる>>117はまさに同一人物たる証左の駄目押しだろう。
しかし、だ。状況証拠のみで確定したものがない。IPまで調べる事が必要かといえばそうでもないと思うし、
失われたのは我々の選択する楽しみだけだ。話の面白さが損なわれた訳ではない。いささか萎えてしまうのは萎えてしまうんだがww
一方的な争奪戦を由とはしないが、こんなことでスレが埋まるのもなんとも面白くない。
どちらの選択だとしても作者さんの話は面白く我々をひきつける展開になると思う。そう熱く期待している。のでこれっきりで許して>>119

121 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:51:16
第三者から見ると
>>114-117=>>120に見えてしまう不思議。

ま、一度決まったものは覆せないんじゃないだろーか。作者の都合もあるし。
これからは投票側もトリップ必須になるかなー・・・

122 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:54:13
>>120は
>のでこれっきりで許して>>119
ってのがあるからなあ。

123 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 20:57:37
匿名板の宿命なり。

124 名前: 120 投稿日: 2006/03/22(水) 21:04:02
すまん、書き方が悪かったな。完全に別人なんだから「許してやってくれ」だな。
でもそういうと仲間っぽい感じがして余計に袋小路に入り込んでしまうこのジレンマ、本当にどうすればいいのか。
俺だって投票したかったんだ、とこの流れで今更書いてもなんだかな。スターライトの時も逃してかなり悔しかった。
ちなみに投票側のトリップは意味ないぞ。トリップを変えて複数回投票するだけでいいんだから。
これっきりってのはこの話をこれ以上引き伸ばしたくないって意味だったんだが、文章は難しいな。本当にすまん。

125 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 21:46:00
>>124
怪しい…

126 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 22:15:46
ID表示かIP表示できたらいいのにね
したらばの仕組みはよく分からないけれど
このスレだけそうしてもらうってのは、流石にできないだろうし……

127 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 22:17:27
あんまり引っ張るな
作者さんが書き難いだろ

128 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/22(水) 23:45:45
すまん俺>>115なんだが・・・
どうやら俺は誰かと同一人物になってしまったみたいだな
これからはROMっとくよ

129 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 00:19:16
>>128
おいお前、







もしかして小次郎じゃないか?

130 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/23(木) 06:11:03

「決まったよ。俺は――――過去に行く」

マーティは俺の言葉を聞くと、しかと頷き、何も言わずにデロリアンの計器を操作し始めた。

「頭の中で自分が今どこにいるかを強く意識するんだ。
 そして行きたい場所を思い浮かべる。具体的じゃなくてもいい。
 自分の今おかれてる状況を打破できる『何か』を強く求めるんだ。
 そうすれば後はデロリアンがそこに向かってくれる。強く――――求めるんだ」

計器を操作しながらそう言ったマーティの言葉に従って、俺は意識を自分の奥深くへ沈めはじめる。
とは言っても、俺が過去で会うべき人は一人しかいなかった。
自然、それはあの日になるだろう。

俺は強く、強く、その日のことを思い出す。
俺は強く、強く、あの人のことを思い出す。

マーティが計器から手をはなし、ハンドルを握る。
それでも計器の数字はめまぐるしく変わり続けていた。
セイバーはいつものように瞑想をして、目を閉じている。

計器の数字が変わる速度がゆるやかになり、数字がぴたりと止まった。

それは――――あの日の前日。
俺の中で今も輝く、あの月明かり。その前日だった。

心地よい浮遊感と共にデロリアンが宙に浮く。
俺は窓から自分の生まれ育った家を見下ろしてみる。

慎二、桜、遠坂の三人がこちらを見上げていた。

俺は必ずここに帰ってくる……必ず。

やがて浮遊感は加速し、デロリアンが空中で助走を始めた。
定まった数字をさす計器の中、速度計だけがめまぐるしく動き――――やがて88マイルを超えた。

それをきっかけにデロリアンは光速を超える。
時ですら矢のように流れ消え、もはや何者もデロリアンに追いつけない。

行き先は、本来ならば決して辿り着き得ぬ遥かな場所。
ただこの車だけが、それを可能にする。

それこそがデロリアン。
ライダーであるマーティ・マクフライが持つ規格外の宝具。

故にその真名を――――『Back to the Future』――――!

赤い炎の残光だけを残し、デロリアンは未来である過去へと翔んだ。


■

131 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/23(木) 06:11:56

デロリアンは時を超え、虚空へと現れた。
奇しくも場所は同じ、衛宮家の上空である。

ウィンドウから見える月は満月――――いや、やや欠けているか。
明日が満月なのだ。そう考えると月はやや円としての完全性を失ったように見えた。
デロリアンは静かに、夜の闇に包まれた庭へと降り立つ。

ガルウイングを押し開けデロリアンから降りた俺は、中庭に立つ一人の男を見つけた。
男はくすんだコートに身を包み、揺らぐこと無くこちらへと拳銃を向けている。
会うと分かっていたのに、目の前にその男がいることがどうしても信じられない俺は
何も出来ず、何も言えずに固まってしまう。
それでも振り絞るようにして、なんとか一言だけ、自分でも分からぬくらいの感傷を込めて言った。

「キリ……ツグ……」

男は拳銃を構えていたが、何かに気づいたように目を見開くと、その手を緩やかに下ろした。

「……士郎……か……?」

時と共に満ちるのを待つだけの、不完全な月の下。
俺は衛宮切嗣と再会した。


■

132 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/23(木) 06:12:55

ひょっとすると信じてもらえないんじゃないか、という懸念が
自分の薄情さを今更咎めてくる気さえするほどに
あっさりと切嗣は俺が自分の息子、衛宮士郎であることを受け入れた。

「サーヴァントがいるってことは――――士郎、やはり聖杯戦争に参加したんだね?」

セイバーとライダー、二人の素性を明かすなり切嗣はそう言った。
切嗣は一瞬、ひどく寂しそうな顔をしたが、すぐにいつもの――――いつもの、穏やかな顔に戻った。

「うん……成り行きなところが大きいんだけど、結局そうなったよ。
 ……親父も、参加してたんだろ?聖杯戦争」

「……士郎……そうか……うん。そうだ。
 僕、衛宮切嗣は魔術師として、正義の味方として、マスターとして――聖杯戦争に参加した。
 その戦いの被害で、君の本当の家族は死んだ――――僕が殺したも、同然だ」

俺にはそう言った切嗣の心が理解できなかった。
突然目の前に現れた未来の息子と名乗る俺を、信じてくれていたのは間違いないはずだ。
だがその言葉が、どういった心持ちから発せられたのか、俺にはわからなかったのだ。

言わなければならない自分の罪を、歯をくいしばって口にしたのか
あるいは、今まで胸に抱えてきた罪を口にすることで、いくらか楽になったと感じたのか。
俺には分からない。
きっと今の俺にでも、測りようのない万感がそこに込められているのだろう。

だが今の俺は、明日の俺とは違う。
今の俺の前にいる切嗣は、ただただ、疲れていた。
今の俺は、それに気づくことができたのだ。
それは切嗣が『磨耗』した、ということではない。
ただ強く強く自分を貫き続けた一人の男の命が、消えかかっている。そういうことなのだろう。

――――だが

「正直に言おう。君を育ててきたのは僕の贖罪だ。
 士郎、今更君にどう謝っていいのかすら分からない。
 ――――僕は結局、子供のころに夢見た『セイギノミカタ』にはなれなかった」

俺は正直自分の本当の家族のことなんてどうでも良かった。
俺の家族は切嗣で藤ねえで、桜で慎二でセイバーで――――俺の大好きな人みんなだった。
だけどたった一つ。
信じ続けた輝きから出たその言葉だけは、『今の』俺には許すことができなかった。

俺は思いっきり切嗣を殴り飛ばした。

切嗣はそれに反応することもなく、俺に殴られて吹き飛んだ。
砂利のしきつめられた庭に倒れ、うめくことすらしない。

「――――糞っ!
 ――――糞っ糞っ糞っ糞っ糞っ!!
 なんでだっ!なんでそんなことを言うんだよ!
 俺はずっと!俺はずっと、正義の味方に――――切嗣になりたかった!
 なのになんでいまさら――――糞っ!なんで!なんでだっ!」

133 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/23(木) 06:13:51

「――――知らないな」

「……え?」

切嗣は倒れたままそう言った。
俺はいままで、切嗣のそんな冷たい声を聞いたことがなかった。

「知らないな、と言ったんだよ。
 君の家族を殺したのは僕の落ち度だ。
 僕はそれを償うために君を拾って家を与えて飯を食わせた。十分だろ?
 いつ誰が正義の味方になってくれと言ったんだ?分からないな。
 ……いや、君は本当に士郎か?誰かが魔術で化けてるんじゃないか――――
 そうだな、言峰綺礼ならやりかねない。生きていたとするなら、それぐらいしたっておかしくないな」

「何を……言って……」

切嗣は起き上がるとついた砂を叩き落としながら立ち、言った。

「正直うんざりしていたんだよ。馬鹿な子供は嫌いだ。
 あの家の中で眠りこけているぐらいの年齢ならまだ可愛いもんだけどね。
 その年になって大真面目な顔をして『セイギノミカタ』かい?笑ってしまう。
 いい加減分かれよ。正義の味方なんてどこにもいない。
 人と人は必ず殺し合う。そしてそのどちらもが正義だ。
 それでいいならこの世の誰もが正義の味方だ。そうだろう?」

輝きが消えてゆく。
俺の中にあった輝く剣が、今にも朽ちそうになっているのが分かる。

「人は一生をかけても、たった一人を守っていけるかどうかすら分からない。
 『誰もを救う正義の味方』なんて飛んだ思い上がりだ。
 そう簡単に救われてたまるものか。救えてたまるものか。
 君は子供なんだよ士郎。それに考えも甘い。さっさと君の家に帰って寝るんだ。
 そして令呪のある腕ごと切り取ってでもしまうがいい。そうすれば聖杯戦争から抜けられる」

「何を……言ってるんだ……アンタは……?」

「帰れ、と言ってるんだよ。衛宮士郎君。
 早くここから出て行けと言ってるんだ。
 それとも僕の命がお望みかな?それならそれでいい。
 あの焼け野原に行って待っているんだ。あそこが一番引導を渡すに相応しい。
 なにせロートルなものでね。相手をしてあげるかわりに準備を待ってほしいんだよ。
 それぐらいの遠慮はできるだろう?子供の君でも」

俺の全てが砕けていくような気がした。
立っているのか座っているのか飛んでいるのか寝ているのかあるいはすでに死んでいるのか。
俺は、俺は――――



1・吐き気をこらえながら、あの場所へと向かった。

2・もう戦うことはできない。聖杯戦争を降りる。

134 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 06:17:26
い、意外な展開……?
とりあえず
2かな。

135 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 06:21:08
ここは2だろ

136 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 06:46:34
1、乗り越えるんだ士郎

137 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 06:59:27
1…かなぁ
今回はマジわからん

138 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 07:16:45
1で。しかしこれもまた難しい選択だ。

139 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 07:55:40
1だろ、ここは。
絶望にとらわれた者と、希望を捨てない者。二人の正義の味方の戦い。
くぅ〜やっぱこうでなくっちゃぁ!! 燃えるぜっ!!

140 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 08:57:32
まだ決まってないよな?
1で。

141 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 09:11:11
1しかあるまい

142 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 09:11:57
スマソ。1に決定済みだったね

143 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 16:32:17
しかしスターライトの切嗣のサーバントって誰だったんだろうな。

144 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 19:49:49
>>143
スーパーマンじゃないかな。
個人的にはチャップリンを推すが。

145 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 20:01:48
>>143
スパイダーマンとか…2の方で。

146 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 20:57:32
>>145
レオパルドン…

147 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 21:16:35
そっちのか!?

148 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/23(木) 22:10:17
怪人巨大化→レーオパールドーン!(ロボ召喚)→ソードビット!(必殺)→怪人爆破
所要時間10秒の超最強ロボットですか(笑)

原作者曰く「日本のスパイダーマンは素晴らしい完成度だった。ロボ以外は」

149 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 03:23:19
なんでもレオパルドンの着ぐるみ盗まれたかららしいね。

150 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/24(金) 03:29:37


俺は全身の悪寒と吐き気を振り切って、なんとか踵を返した。
ライダーが俺に肩を貸してくれようとする。

……そんな人の温かみですら、俺には気持ち悪く思えた。

『お前に何が分かるんだ』

そんな陳腐な台詞を吐いてどうと倒れ、何もかも投げ捨ててしまいたい。
……ああ、これか。
慎二、お前は本当に凄いよ。

――――俺には無理かもしれない。


■


マスターはライダーに背負われて『焼け野原』とやらに行った。

ふと、自分が、敵サーヴァントに自分のマスターを預けることに
何の疑問も躊躇いも持っていないことに気づいて、笑い出しそうになる。

衛宮切嗣は僕がまだ残っていることに気づいていたようだ。

煙草を一服――――そればかりか、こちらへと一本差し出している。

僕は手を振ってそれを断ると、言った。

「……あれは、本心か」

「さあね。どう思う?」

崩れた雰囲気に反して、事態は緊迫している。
男はコートのポケットに入れた拳銃から手を離そうとはしない。
さて、どう切り崩したものか、と思案していると、衛宮切嗣が言った。

「正直なところ……こういう、取引みたいなのは上手くないんだ。
 今まで不器用に生き過ぎてきてね。どう取り繕っていいか分からない」

男は煙草を一振りする。
灰と共に橙色の輝きが、風に崩れて舞い消えた。
煙草の先端の軌道だけが暗闇に淡く残って、目を霞ませる。

それは、ああ、まるで――――魔法使いのステッキのようだ。

「……言峰綺礼は、生きているぞ。
 前回の聖杯戦争の生き残りのセイバーとやらを連れて、だ。
 何かあのセイバーについて分かることはないか」

男の目がやや見開かれた。

「ならもう……戦ったのかな、そのセイバーと」

「ああ」

男は煙を一吐きして言った。

「僕は君を一目みて、一瞬、綺礼の連れていたセイバーかと思ってね。
 あやうく心臓が止まりかけたんだ。臆病だから」

引き金にかかる指の力さえ変わっていなかっただろう、と
言いそうになるのを抑えて考えてみる。

ランサーのマスターから聞いた情報を信じるならば
相手のセイバーがああなったのは、泥を浴びてかららしい。
そしてそれ以前。それはすなわち――――

「お互い、因果なものだね」

思考に沈む僕に、男はそう言った。

「ふん――――駆け引き、得意そうじゃないか」

「そうでもないよ。本当に――――不器用なんだ。
 さて、そろそろ一服したら本当に行くよ。
 できれば士郎についてやっててくれ」

男はそういうとコートのすそを翻して屋敷の方へと歩いていった。

僕は無言で、彼の後姿に向かって頭を下げた。

不器用なくせに交渉事が得意。
大事なことほど言葉で上手く伝えられないから、命を懸けて伝えようとする。
たとえ、その結果どうなってしまおうと。
命を懸けて、伝えようとする。

全く――――やりすぎだ。

『父親』って奴は、いつもそうなのだ。

僕は、マスターの後を追った。


■

151 名前: Fate/star light『Life is Beautiful』 投稿日: 2006/03/24(金) 03:30:36

僕の命が終わるのは近い。
おそらく、明日――――無理をすれば今日。
少なくとも、戦う力などもうどこにも残っていなかった。

教えてやりたいことは無数にある。
教えてやれることはもう本当に少ない。

――――そうだ。
士郎のためになら、こんな命は全く惜しくない。

『あれ』がそう言ってくるのだ。
そうすることが、世界を救うことになるのだろう。
『みんな』を助けることになるのだろう。

どうでもいい。
僕にとっての『世界(みんな)』は士郎だ。

夢を諦めたとき、間接的にとは言え、結果としてその夢が叶ってしまう――――
全くなんて皮肉だか知れない。
それだけは少し、おかしくすら、あるけれど。

僕は大好きな大好きな歌を
大好きな大好きな士郎が大好きだった歌を
そっと一人で自分に歌う。



何が君の、幸せ?

何をして、喜ぶ?

分からないまま……終わる?


「そんなのは――――いやだ!」



ああ、そうだ。僕は衛宮切嗣。
衛宮士郎の正義の味方だ。
僕はそれでいい。
それが僕の幸せだ。

士郎の歩を進めるためにこれしかないのなら
僕はどうなったって構わない。

僕は屋敷の方をちらっと見て、愛息子の寝顔を思い浮かべて微笑む。
大河ちゃん――――あの子に、ちゃんと頼んでおかなければ。
僕はあの子の想いに気づいていながらも、それに応えてあげることもできなかった。

僕は……僕は、本当に駄目な男だ。

何も知らない人が見たら、やけになっているように見えるだろう。
はっ、と笑って僕は息を吐く。

この胸に宿るは輝き。
この足を立たすは輝き。
この身滅することすら許されぬ牢獄に、身を堕とそうとも。
伝えんと足掻くは、尊いと信じた遠い日の輝き。

貫こう。想いを。

「……契約する。僕の死後を委ねよう。
 その報酬を――――ここに貰い受けたい」


■

152 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �供� 投稿日: 2006/03/24(金) 03:31:21

俺はライダーの肩を借りたまま、橋を渡って新都まできていた。

放心し、自分ひとりで歩くことすらままならない俺に
しかしライダーは何も言おうとはしない。

ああ、これはどこかで見たことがある。
慎二だ。
慎二が泣き崩れたとき、俺とライダーはアイツにどう接したんだっけ――――?

橋を降りてから新都の公園までの、道のりを中ほどまで来たところだろうか。
いつの間にか姿を消していたセイバーが、俺の横に立っていた。
そして、無造作に俺を蹴ってライダーの肩から転がり落した。

「……」

俺は何も言う気すらしない。

「ふん――――こんな腑抜けが僕のマスターだったとはな。情けない」

セイバーはそう言うと、倒れたままの俺の前襟を掴んで引き上げた。

「人には大きな口を叩いておいて、いざ自分の根源が否定されれば全部放棄か?」

セイバーは俺を持ち上げたまま、顔の方へに引き寄せる。
鼻が触れるほどの距離。視線が間近で交差した。
セイバーの目は変わらず赤く、映る俺がどんな顔をしているのかは分からない。

「……甘えるなっ!
 その程度か。お前の理想はその程度の――――借り物なのか?」

借り物ならばそれでいい。
俺は切嗣の遺した夢を尊いと信じ、そのために邁進できただろう。
そうではない。
幼いころ、抱いた夢は、信じた輝きは、今の自分を全て否定した。
今更何を信じろと言うのだ。何、を――――?

「お前は何故ここにいる」

――――俺は

「お前が貫くべき理想は何だ」

――――俺が貫くべき理想は

「お前が守りたいのは誰だ」

――――俺を、俺を、信じてくれる人たちを、守りたい人を――――

「立ち上がれ、衛宮士郎!
 借り物であるとなど、今更どの面を下げて言うつもりなのだ!
 守りたいのなら――――貫きたいのなら――――自分の名で戦え!」

借り物でも構わない。
そう、それは確かに正しい。
それでも――――俺は、もっと守りたいものができたから。
自分の名をはって、これが全てだと大音声で叫び、走り続けられるものが見つかったのだから。


切嗣を超えよう。

俺は俺のために親父を乗り越える。
俺の全てをかけて。

衛宮士郎は衛宮切嗣を受け継ぎ
そして衛宮切嗣を超えてみせる。

自分の中で朽ちかけていた輝きが、息を吹き返した。

それは剣であって鉄ではない。
折れず曲がらず磨耗せず、尊い理想を形と成そう。

そう、この体はきっと――――『星の輝き』で出来ている。


■

153 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �供� 投稿日: 2006/03/24(金) 03:32:07

月下の荒野に魔術師が二人。

揺らめく闇の向こうに、一度命を落した煉獄を幻視する。
そこから俺を拾い上げた手は、大きかった。暖かかった。

「まだ、正義の味方になりたいだなんて――――本当に思ってるのかい、士郎?」

切嗣の言葉に、俺は返す。

「ああ、俺は俺の守りたいと思う人を必死で守っていくよ。
 親父が夢見たのとは少し違うかもしれない、でも――――
 それが、俺の正義の味方だ。俺は俺のやり方で、それで正義の味方を目指す」

切嗣は、いつかの俺のように言った。

「そうか。それじゃ――――しょうがないな」

「そうだ。本当に――――しょうがないよ」

手に持つ二振りの木の短刀を握り締め、俺は俺の撃鉄をカチリと上げる。
切嗣は手にもった拳銃の撃鉄を、音もなく上げた。

切嗣が、叫ぶ。


「その果て無き理想、貫くというのならば、衛宮士郎。
 ――――自らの力を持って理想を示して見せろ――――!」


俺は自分の全てをかけて、切嗣と相対した。



1・自身に強化の魔術をかけ、相手の出方を見る。

2・短刀に強化の魔術をかけ、こちらから打って出る。

154 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 03:32:39
勇気を持って1

155 名前: るー ◆Kmt4qpE2Xs 投稿日: 2006/03/24(金) 03:36:28
う……途中まで題名ミス
『Life is Beautiful �供戮任垢�

レオパルドン、と言われると
「次峰!レオパルドン行きます!」
しか思い浮かばないな……

156 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 04:56:53
無謀を持って2!

157 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 05:37:10
1!

158 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 05:44:21
2で突貫!無謀に突貫!

159 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 07:07:50
突き進め! ってなことで2

160 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 07:24:11
1ここは手堅く

161 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 07:34:35
1速さに対応する為。

162 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 07:42:41
1,
これでラストッ!

163 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 09:32:33
あ〜投票終わってたか。
しかしそこでその歌が来るかよw

164 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 09:46:19
「アンパンマンのマーチ」作詞:やなせたかし 作曲:三木たかし 編曲:大谷和夫

 そうだ、嬉しいんだ生きるよろこび
 たとえむねのキズがいたんでも
 なんのために生まれて、なにをして生きるのか?
 こたえられないなんて、そんなのはイヤだ
 今を生きることで、あつい心もえる
 だから君は行くんだ ほほえんで
 そうだ、うれしいんだ生きるよろこび
 たとえむねのキズがいたんでも
 ああアンパンマン やさしい君は 行けみんなのゆめ まもるため

 何が君のしあわせ、何をしてよろこぶ?
 わからないまま終わる そんなのはイヤだ
 わすれないでゆめを こぼさないで涙
 だから君は飛ぶんだ どこまでも
 そうだ、恐れないでみんなのために 愛と勇気だけがともだちさ
 ああアンパンマン やさしい君は 行けみんなのゆめ まもるため

 時ははやくすぎる 光る星は消える
 だから君は行くんだ ほほえんで
 そうだ、うれしいんだ生きるよろこび
 たとえどんなてきが あいてでも
 ああアンパンマン やさしい君は 行けみんなのゆめ まもるため


あたらて見直すとと重いなぁこの歌。

165 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/24(金) 10:18:57
絶望し道を見失った男が歯を食いしばり搾り出すように
歌ってると凄い欝シーンだなぁ

166 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �掘� 投稿日: 2006/03/26(日) 21:42:55

切嗣の武装は銃だ。
弾丸からの遮蔽物となる建物がないこの焼け野原では
絶えず動き続けることが一番の防御につながる。

俺は自分自身に強化の魔術をかけて、脚力を増強することにした。
全身の魔術回路のうち、すでに数本がほぼ意のままになってきている。

「トレース、オン――――!」

……成功。
冷静な状態での、これまでにないスムーズな強化。
この調子ならば、相手が切嗣と言えど――――

「……単なる強化の魔術に四秒。君はもう何十回も死んでいるよ、士郎」

切嗣のその言葉で、俺はようやく後頭部に当たる銃口の冷たさに気づいた。

「――――っ……!」

「……僕の魔術特性は時間……固有時制御だ。
 君と同じように脚力を強化し、後ろにまわりこむまでを『短縮』した」

俺は応えず、短刀を右手の内ですべらせて木製の刃にあたる方を掴むと同時に
振り向くように頭を下げ、その反動によって柄の部分で切嗣のわき腹を狙う……!

次の瞬間、体は宙を舞っていた。

何がどうなったのかも分からない。
関節が痛んでいるということは、腕をとって投げられたのだろう。

「時の流れを『緩慢』にして、投げ飛ばした。
 外れた関節を入れなおしておいたことぐらいは気づけたかい?」

背筋が白熱するような感覚に、俺は木刀を握る手を戦慄かせた。

なんとか立ち上がる俺に向かって、切嗣は銃の引き金を引く。

一発、二発、三発。
視覚ではなく、研ぎ澄まされた感覚だけで弾丸の軌道を知覚する。

頭部に二発、腹部に一発――――!

頭部に放たれた二発の弾丸はギリギリかわすことができる。
だが、もう腹部への一発は確実に避けられる弾道ではない。

「――――くっ――――!」

右手に持った木刀を弾丸に突き刺すようにして、無理矢理弾丸を止めようとするが
さきほどの動きで、柄ではなく刀身を持ったままだったので、腕力がそれに伴わなかった。

結果、それた弾丸が太股の外側を深く切り裂く。

同時に、なんとか避けた頭部への弾丸のうちの一発が、頬を切り裂くと同時に脳を揺らした。

「――――あっ、う――――あぁっ」

足から力が抜け、俺は地面へと倒れこむ。
しかし、今度はさきほどのようにすぐさま立ち上がることはできない。
太股への一発と、頭のすぐ横を飛び去った一発によるショックで、足が笑ってしまっているのだ。

切嗣は何も言わず、俺に向かってまた三回引き金を引いた。


――――死ぬ。
切嗣は俺を殺すつもりで銃を撃っている。

飛来する弾丸は確かに三発。
俺は手に残るもう一振りの木刀を弾丸に向け投げつける。

命中。弾丸は軌道をそれ、あらぬ方向へ消えた。

――――残るは二発。
このままではそのどちらもが正確に俺の脳天を貫くだろう。
手にはもう何も残っていない。

俺は――――



1・慎二が言っていた、俺の魔術の真の適正を思い出した。

2・俺にあって、切嗣にはない力を思い出した。

167 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 21:46:29
努力・友情・勝利 という事で 1

168 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 22:01:46
1で。

169 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 22:04:11
1だな。スターライトの慎二好きだし。

170 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 22:06:28
1 しかし、パパン強いネ

171 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 22:18:41
友情パワーでGO
というわけで1

172 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/26(日) 22:27:42
慎二の友情パワーが一発で1に決定させた……!

173 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/27(月) 04:50:21
決まってる気がするが気にしないで1

174 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/27(月) 04:55:44
決まってるんだからこれ以上票入れるの(・A・)イクナイ!!

175 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/27(月) 11:42:11
迷った末に1

176 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/27(月) 11:44:06
って決まってるじゃん俺orz

177 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �検� 投稿日: 2006/03/28(火) 17:04:49

俺は慎二の言葉を思い出す。


『投影した物がいつまでも残っているなんて、普通じゃ有り得ない。
 少なくとも、キミの魔術特性は強化じゃない――――』


飛来する弾丸は二つ。
手に持っていた木刀は二つ。
今この手はカラだ。ならば、答えなど一つしかない――――!

 トレース
「投影――――」

手に微か残る、力の限り握り締め続けた木剣の形を脳裏に描く。
幻想は像を映し、形を創り、想いを以ってその望みを現実と為す!

     オ ン
「――――開始!」

手に二振りの木剣が結像した。
俺はセイバーの剣を受け止めたときのように、その双剣を交差させ、弾丸を迎え撃つ。

大木を引き裂くかのような音を立てて、木刀は破砕するとともに弾丸を弾いた。

 トレース オ ン
「投影、開始――――!」

俺は止まらない。再び木剣を投影すると、そのまま切嗣へと突進する。

「お、おぉ――――おおぉぉ――――っ!」

咆哮する俺に向かい、切嗣は二回銃を撃ち、一時おいてまた引き金を二回弾いた。
さきほどの三×二、そしてこの二発。装弾数は八発といったところか。
その次の二発は、おそらくリロードを『短縮』したのだろう。

――――相殺――投影――相殺――――!

俺はその二回の投影で切嗣の前三メートルほどまでに肉薄する。
手に四度投影した木剣を低姿勢の腰だめに構え、切嗣の顔へ目掛けブン投げた。

切嗣は難なくそれをかわす。

そう、それで構わない。

俺はこの投影魔術が、ただの木剣を鋼の硬度へと強化するより
自分にとってずっと割りの合った行為であることに気づいていた。
全く無理のない、呼吸をしているかのような魔術行使。

五度木剣を投影する。
ただの木剣。しかし、それで十分――――!

俺は切嗣が手に持つ拳銃を叩き落そうと、右手の木剣を叩きつけた。
切嗣はそれに構わず銃を地面に向けて撃ち、その反動で銃口を俺に向けた。
左手の木剣で構えなおされたその拳銃を叩き落す。

俺と切嗣は、両手を大の字に広げるようにして間近で向き合った。

刹那、俺は切嗣に思い切り蹴飛ばされた。
いつぞやの神父と同じ、腹腔を蹴り上げるような前蹴り。
前回から学習して腹に力を入れ、受け流すよう足の力を抜いていた俺はそれほどのダメージを受けない。

 トレース オ ン
「投影、開始――――!」

俺は六度木剣を投影する。
蹴り飛ばされる自身の体に反抗するような、力一杯の投擲。
両の木剣が再び切嗣を襲う。

切嗣はそれを避けようとし――――
後ろから飛んできていた双剣に、両肩をしたたかに打ちのめされた。
完全な不意打ちに、切嗣が地面へと倒れる。


■

178 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �検� 投稿日: 2006/03/28(火) 17:05:47

……決まった。

こちらから見ていれば、一目瞭然だった。
しかしそれでも、この身に湧き上がる驚愕を抑えることはできない。
それもそのはず、今マスターが利用したのは

――――フォースだ。

彼が今までほとんどフォースを活用出来ていなかったのには理由があった。
それは、教えていたフォースの利用法が、シスの教えにのっとったものだったからだ。
憎しみや悲しみの負の感情を利用するシスのフォースは、彼に合っていなかった。

素質だけで言えば、マスターも、ライダーのマスター同様十分なものがあったと言える。
幼いころからパダワンとして確かな教育を受けていれば、ジェダイとなることも不可能ではなかったかもしれない。

だからこそ、僕がシスとしての力を失いつつある今、マスターは真にフォースに目覚めつつあるのだろう。

ただそれでも、今彼が行使した能力は、瞠目に値した。

四度目に投影――これもマスターとサーヴァントの関係がなければ、何が起こっているかわからなかっただろう――した木剣を投擲。
かわされたそれをフォースで高空へ押し上げ、六度目に投影された木剣の投擲に合わせて落下、正確に命中させたのだ。

押し上げるより引き寄せる方が難度の高いフォース行使と知っての、重力を利用した攻撃。
その瞬間まで隠し通した力を最大限に利用した奇襲が、あの男に一撃を喰らわせたのだ。

マスターはこの戦いで、まさに加速度的に成長し続けている。
投影――――この魔術を使い出してから、彼は強化のときとは比較にならないほどの精度、速度で魔術行使を成功させていた。
魔術とフォース、そのどちらもこの戦闘が始まる前の錬度とは比べ物にならない。

今彼はまさに、魔術師として、騎士として目覚めつつある。
産声のような渾身の一撃が、一筋の流星となり男に届いたのだ。


■


息も吐かせぬ双剣の連撃により、俺はようやく切嗣に一矢を報いた。

「士郎――――これが、君の得た力なんだね。
 『正義の味方』を目指す、その言葉に、嘘は――――」

切嗣は木剣に打たれた肩をかばうように両手をぶら下げ
それでも拳銃だけはしかとその右手に握り、立ち上がってそう言った。

「ああ、ないよ。これは親父の夢で、俺の理想だ。
 俺は俺の守りたい人達を、正義の味方として守り続ける。二言はない」

焼け落ちた荒野に佇む切嗣のコートが風に吹かれた。
切嗣は一度軽く目をつむり、決心を表すように開く。

「士郎、僕は君に魔術師にはなって欲しくなかった。
 魔術師として生きることは、決して幸せとは言えない。
 少なくとも、多くの親が子に望む幸せとはほど遠いものだ。
 だが、君の今の覚悟に免じて明かそう――――君の投影には、その先がある。
 僕が君に魔術師になって欲しくなかったもう一つの理由、危険すぎる才能だ」

「俺の……才能……?」

投影魔術と自分の魔術回路との噛み合いを
驚くほどすんなり受け止めていた俺には、切嗣のその言葉が上手く呑み込めなかった。

「そうだ。ただし、口で言って伝えられるものじゃない。
 それは君自身を表す一つの世界だ。君は自分でそれを見つけなくてはならない」

切嗣はそう言って、拳銃を構えなおす。

「ただ、その発現を待っているわけにもいかない。
 君は君の覚悟を、今すぐに示すんだ。
 そうしなければ、聖杯戦争を――――生き残れない」

俺は親父の聖杯戦争がまだ終わっていないことに気づく。
受け継がなくてはいけない。
受け継ぎ、乗り越えなければいけないのだ。

俺は自分にできることが、もう見えている。
おぼろげに。しかし確かに。
まだ乗り越えていない俺には表すことのできない世界。
だから今の俺にできることは、ただ一つ。投影――――すなわち、剣製。ただそれだけだ。

俺は自分のうちから生まれてくる文言を、ゆっくりと、宣言するように展開する。


「――――I am the bone of my――――」


■

179 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �検� 投稿日: 2006/03/28(火) 17:06:44

満月の下。

僕はゆるやかな終わりを自覚した。

捧げた死後は英霊の座で無限の時を過ごすこととなるはずだ。
生きている間ですら理想を貫き得なかった自分は
その永遠の中で、輝きを取り戻し、磨耗せずに生きていけるだろうか?

――――答えは決まっている。

味も匂いも、もう何日も前から感じていない。
自分がどこにいるかも薄れてきて、幼い士郎の言葉も少しずつ聞こえなくなっていた。

たったの五年であんなにたのもしくなってくれるとは。
できることなら、叶う夢なら、その成長にいつまでも寄り添っていたかった。

目を閉じていないのに、光が消えていく。
安らかで永い永い眠りの予感に、僕は目を閉じてしまう。

それでも――――ああ、輝きは決して失われたりはしないのだ。
何故なら。何よりも愛しい声が、今もこうして胸に響いている――――


「爺さんはオトナだからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。
 まかせろって、爺さんの夢は

 ――――俺が、ちゃんと形にしてやるから」



「ああ――――安心した」



■



1・『遠坂と間桐の契約』(慎二視点)

2・『遠坂と間桐の契約』(桜・遠坂視点)

180 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:14:41
これは1かな

181 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:15:45
「ああ――――慢心した」

ここは1で

182 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:17:31
やっぱり慎二くんじゃなきゃ・・・1を。

183 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:19:03
1で。
これはもう慎二ルートを突っ走るべきだろ。

184 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:23:18
2。

185 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 17:39:24
1だな

186 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 20:34:49
1だぜ

187 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 20:59:38
もう選択肢は決まってるが、あえて言う。
凄く良かった。特に末尾が。俺もこういうのが書きたい。

188 名前: 言峰士郎-29 投稿日: 2006/03/28(火) 21:38:00
「お、イリヤ先輩発見」
 予想通り、イリヤ先輩は学校の屋上にいた。
 ――給水塔の上。その端に腰をかけ、何をするでもなくブラブラと脚を振っている。
 ここからじゃあ顔は見れないけれど、どうやら空を見上げているらしい。
 しかしその何だ。その場所その高さでしかもスカートだと、見ちゃいかんものが見えてしまいそうで。
「ぶっちゃけグゥレイト」
 びしっと親指を立てて爽やか笑顔。
 やっぱ日本男児たるもの見えそで見えないという夢を追い求めるべきではないかと。
 とはいえ、他の男子生徒諸君にあんな代物を見せるわけにゃあいかん。
 いや、俺も見たわけじゃあないが、こんな思いをするのは俺一人で十分なのだ。
 独占禁止法? なにそれ、美味いの?
 ひゃっほー、と喜び勇んで給水塔によじ登る。どうやらイリヤ先輩はまだ此方に気が付いていないらしい。
 ダンボールも被って無いのに、流石だよな俺。こんなに近付いてもビクともしないぜ!
 しかし、その、なんだ。
「こーして見ると、本当に可愛いよなあ、イリヤ先輩って」
 ふうむと腕を組んで、思わず心からの感想が漏れた。
 いやまあ、実年齢的には大丈夫なんだろうが、世界からの修正がちょっと気になるお年頃。
 ちなみに、あの子のラッキーカラーは14とか、出席番号は17とか、色んな表現があるらしいですよ?
「さて、と……」
 ここまで状況が揃っていたら、やってやれないこともないだろう。

 い.フィィィィィィッシュッ!首根っこ掴んで持ち上げる。
 ろ.ゲェェェェェェットォッ!抱っこでしょう、抱っこ。

189 名前: 言峰士郎-29 投稿日: 2006/03/28(火) 21:41:32
今回短いですが、次回から急転直下の序破急に突入って意味不明ですかそうですか
4月頭から忙しくなるもんで、しばらく来れなくなるので――
それまでに、なるべく書いておきたい今日この頃

190 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:42:06
ttp://moepic3.dip.jp/gazo/netaren/files/netaren39528.jpg

191 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:42:59
ろで、ゲェェェェェェットォッ!
デモなんかどっちでもイリヤ先輩に怒られそうな気がするヨ。

192 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:43:24
ろ、だ!

193 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:43:25
ろしかありえない。ロリコンのろ。

194 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:47:51
ろ、でお願いします。

195 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 21:49:52
いはイリヤのイぃぃっ!!ってことで、
「い」を。

196 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �検� 投稿日: 2006/03/28(火) 22:06:35
ろだ!抱くべし!

197 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 22:07:32
げ……やっちまった……orz

198 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 22:11:57
ニヤニヤ

199 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 22:12:10
ニヤニヤ

200 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 22:15:10
ニヤニヤ

201 名前: 言峰士郎-30 投稿日: 2006/03/28(火) 22:20:58
ニヤニヤ
 ――Interlude

 
 夢を見ている。
 それは、五年前の冬の夢。

 月の綺麗な夜だった。
 自分は何をするでもなく、父であるキリツグと月見をしている。
 冬にしては暖かかったけれど、私には少し寒くて、
 縁側でキリツグに寄り添いながら、アインツベルンでも見たことのない奇麗な月を見ていた。

 この頃、キリツグは外出が少なくなっていた。
 あまり外に出ず、家にこもってのんびりとしていることが多くなり、
 そして、母様が死んだ頃から現れた疲れの痕は、酷くなっていた。

 ……今でも、思い出せば後悔する。
 それが死期を悟った動物に似ていたのだと、どうして気がつかなかったのか。

「子供の頃、僕は正義の味方になりたかった」

 ふと。
 自分から見たらだらしない父親そのもののキリツグは、懐かしむように、そんな事を呟いた。

「なにそれ。 憧れてたって、キリツグは諦めたの?」

 むっとして言い返す。
 キリツグはすまなそうに笑って、遠い月を仰いだ。

「うん、残念ながらね。 ヒーローは期間限定で、オトナになると名乗るのが難しくなるんだ。
 そんなコト、もっと早くに気がつけば良かった」

 そう言われても納得できなかった。
 なんでキリツグが諦めたのかは分かったけど、キリツグの事だから、きっとまた間違ってると思ったのだ。

「そっか。 でも、難しいだけでしょう?」
「そうだね。 うん、難しいだけだったかもしれない」

 相づちをうつ切嗣。
 だから当然、私の台詞なんて決まっていた。

「うん、だったら私が代わりにやってあげる。
 キリツグは難しいことをやめちゃったけど、私なら大丈夫。
 まかせて、キリツグの夢は」

“――――私が、ちゃんと引き継ぐから”

 そう言い切る前に、キリツグは微笑った。
 私の言う事なんてわかってるっていう、いつもの顔だった。
 キリツグはそうか、と長く息を吸いこんで、

「ああ――――安心した」

 静かに目蓋を閉じて、その人生を終えていた。


 それが、朝になれば目覚めるような穏やかさだったから、幼い自分は騒ぎ立てなかった。
 死ぬという事が良くわからなかったのもあるけれど。
 何をするでもなく、冬の月と、長い眠りに入った、父親だった人を見上げていた。

 庭には虫の声も無く、あたりはただ静かだった。
 明るい闇の中、両目だけが熱かったのを覚えている。
 泣き声もあげず、悲しいと思う事もない。
 ……だから、それだけ。
 あの時、これが最期だと知っていたら、この時くらいは素直に甘えて、キリツグを喜ばせてやったのに。
 キリツグのことは好きだった。
 魔術師としても、父親としても、良いとは言えないヒトだったけれど。
 あのヒトはやさしくて、そして自分を愛してくれていた。
 自分は意地っ張りで、なかなか素直になれなかったから。
 それが結局、一度も素直になれなかったのが、悲しいといえば悲しかった。

 それが五年前の冬の話。
 むこう十年分ぐらい泣いたおかげか、その後はサッパリしたものだった。

「――――よし。それじゃあ一つ、気合い入れて、一人前になりますか―――」

 子が父の後を継ぐのは当然のこと。
 こうして、私……衛宮イリヤの往く道は決定した。
 ……だけど、正直よく分からない。
 それは、私なんかが――――

「ゲェェェェェェットォッ!」
「――へ?」

 ……その瞬間、私は思考の海から、現実へと回帰した。

 ――Interlude out

202 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 23:42:21
エミヤイリヤは盲点だった。
つまり、あの名台詞がでるんだな!?



「――――ブルマを抱いて溺死しろ」

203 名前: るー ◆Kmt4qpE2Xs 投稿日: 2006/03/28(火) 23:49:01
>>190
アサシンが全員手首捻り殺しそうなのにかなり笑った、まさに沈黙の英霊
ライダーとキャスターはこの先の展開で出そうか否か迷って、結局出さないっぽいです
セイバーはアニメ版なら活躍できそうなんだけどなぁ……

あ、決してロリコンジャナイデスヨ?

204 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/28(火) 23:55:03
196 名前: Fate/star light『Life is Beautiful �検� 投稿日: 2006/03/28(火) 22:06:35

ろだ!抱くべし!


>>203は嘘をついている味だぜ!


だがそんなおまいが大好きだ。これからの展開激しくwktk

205 名前: 言峰士郎-31 投稿日: 2006/03/29(水) 01:07:23
「――へ?」
 さすが、全男子渇望の漢イベント!
 この軽さ、細さ、可愛さ。まさにグゥレイトォォッ!と叫ぶべきところでしょうか。
「…………」
「…………」
 驚愕から一転、肩越しに此方を振り向いて来るラヴリーな先輩。
 それに何も言わずに無言でさわやかに笑って見せる。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…えいっ」
「ぎゃっ!」
 ドカンと一発頭突き炸裂。 ほ、星。星が見えるスター!
「ちょっとシロウー!レディをいきなり持ち上げるなんて、なに考えてるのよー!」
 ドカンドカンと回数2倍!ダメージも2倍!あわせて4倍!ス、スターダストメモリー!
「いやっ、これはっ、あくまでっ、せ、選択肢っ、が、顔面陥没ッ、選んだだけ、け、警察より救急車っ」
「ん〜んん〜? 顔がイタァい?」
 ドカンドカンドカン。く、黒い三連星!
「し、質問があります、先輩!」
「ん〜な〜に〜?」
「あ、謝るから! 頭突きはもう勘弁!」
「ならフルールのケーキ食べ放題ね」
 俺の今月の小遣い―――ッ!




 ささやき、いのり、えいしょう、ねんじよ!
 ストーブは、はいになった!

「いや、ならないならない」
「?」
 夕暮れの教室。
 隣りには可愛い女の子。
 でもってお亡くなりになったストーブ&それをガチャガチャ弄ってる俺。
 色気も糞も無いなあ。
「ねえ、シロウ。これ終わったら、ちゃんとケーキ付き合ってよね?」
「わかってるって」
 そして、俺の横でこんなことを仰るイリヤスフィール・エミヤさん。
 ちなみにドイツと近所の森に城を持ってる。驚きだ。つか城ってなんだよ城って。キャッスルかよ。
 ドイツ語で言うとシャトー?シャトーショコラ。違う。
 畜生、そんな城に住んでる奴は心臓でも抉り出されてしまえ。
 心中で毒づきながらガチャガチャと工具を弄りまわして死者の蘇生に勤しむ。これで俺も立派な異端者だ。
 つーかね、代行者が死者蘇生なんかしちゃいかんでしょうが。
 昔から死体蘇生者は死体によって殺されてるってぇくらい縁起が悪いんだし。ウェストさんやフランケンさんのお仲間になるのは勘弁な。
 ……となると、俺の最後は復活したストーブによって死亡? アタックオブザキラーストーブ!何処のB級映画だ。
「ねえ、シロウ?」
「……あん?」
 手を止めずに、声だけで返す。
「シロウってさ、怖いもの知らずだよね」
「そうかー? 結構怖いもの多いぞ、俺は。マーボとかマーボとかマーボとか。あと現金」
 わりと最後のは切実。それと美味い茶が一杯怖い。
「でも、ほら、給水塔の上で私抱っこするなんて、普通のヒト怖くてできないよ?」
 そこに座ってた上に、そこで人に頭突きかました娘さんに言われたくないやい。
「んー、そんな事もないけど。アレだ。イリヤ先輩に見惚れてたって事で一つ」
「そんなんじゃ誤魔化されないもん」
 ぷー、と膨れてるイリヤ先輩。拙い。わりとマジだったんだが、せっかく安定した機嫌が吹っ飛ぶと、俺の来月の小遣いがピンチピンチになってしまう。
「じゃあ先輩、一緒に遊園地のお化け屋敷とか行ってみようか? 幻滅すること請け合い請け合い」
「むー……なんとなく、シロウって女の子置いて逃げそうな気はするけど」
 酷い。そこは否定して欲しい。俺は女の子を置いて逃げるなんて事はしない。女の子を抱えて逃げるのだ。
「でもさ先輩。なんだって、俺が怖いもの知らずだって思うわけ? んな事ないと思うんだが」
「――だってさ。シロウって……死ぬの、怖くないでしょ?」



「ったく、土曜だからってノンビリやってちゃ駄目かー。
 悪い、先輩。ケーキは月曜って事で」
「わかった。――ありがとね、シロウ」
「どーいたしまして。ま、俺でよけりゃあ立ってる限り、いつでも使ってくれ」
「――っと、どうする、先輩。送っていこうか?」
「嬉しいけど、私、鍵を返さなきゃならないから……シロウは、先に帰ってて」


 そう言って、先輩は俺と弓道場前で別れた。
 ――結局、校内全てのストーブの死亡確認した時には、日が暮れていた。
 原因は、主に俺。弓道場の死んだストーブを根性論であの世から引きずり戻すのに意地になってたからだ。
 門限になっちまうから帰れーと先輩には言ったのだが、門限過ぎたらもう時間は関係ないと、付き合せてしまった。
 ……やれやれ。
 溜息を吐きながら、空を見る。風が出ていた。
 あまりの冷たさに、頬が凍りそうだ。こんなに寒いと、先輩も辛いだろうに。


 い.――待つか
 ろ.――いや、帰ろう。

206 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:08:40
い、しかない!

207 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:23:30
脊髄反射でい!

208 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:24:20
当然、い。

209 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:34:16
イリヤのい

210 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:34:41
い、男なら待て

211 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 01:35:08
マジイリヤ可愛い
王大人士郎は待つべし!い!

212 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/29(水) 02:18:42
い。イリヤ先輩かわいいなぁ…

213 名前: 題名を決めるのはきみda 投稿日: 2006/03/30(木) 18:17:55
��Burbon/stay night
��Fate/burbon night
��Fate/stay burbon

214 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 18:25:17
素直に�,任い�ぜ。

215 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 18:31:05
よくわからんが�△�

216 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 18:49:08
�△�な。
ていうかなにやるつもりだ?

217 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 18:59:51
新作のタイトルかな、�△鯀�んでおく。
ただ、Bourbonのスペル間違ってないか?(>>213のはoが抜けてる)

218 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:09:24
バーボンと聞いちゃ�,鯀�ぶしかねーじゃねえかwwwwwwwwwwww

219 名前: Fate/bourbon night 1 投稿日: 2006/03/30(木) 19:13:59
―10年前のあの日から。
衛宮士郎は自らの理想に向けて全力で駆け抜けてきた。
義父に頼み込み魔術の師を担ってもらい。
魔術の才能の無さを嘆き。
また自分の本質が投影である事を偶然にも知る。
義父は士郎に投影を鍛え続けろと命じ、士郎はそれに答えた。

義父が床に伏せるようになり死の気配が濃厚になるころ
士郎は自分の果たすべき使命を知る。

―聖杯戦争

かつて義父も参加したというその争いは、とうてい自分には相容れないものだった。
士郎は聖杯を破壊する事を義父に誓う。
義父はそれを聞き、この世を去った。

ある時、義父の遺した第四回聖杯戦争に関する資料を発見する。
義父がいた世界。―英霊という存在の深さの一端を知る。
それから士郎は迫る聖杯戦争に向けて日々鍛錬に励んだ。
これでは足りない・・・!そんな思いに突き動かされ、27ある魔術回路を全て開くことに成功する。

そして士郎が高校二年になったある頃、町の空気がいつの間にか変質していることに気づいた。
聖杯戦争の始まりは近い。
その日士郎は義父が残してくれた陣を使い召喚の儀を行うことにした。
用いる触媒は己の内に眠るアーティファクト。
呼び出される英霊は既に知っている。




「問おう、あなたが私のマスターか。」

220 名前: Fate/bourbon night 1 投稿日: 2006/03/30(木) 19:21:02
スマソ
途中で送っちまった。


そして士郎が高校二年になったある頃、町の空気がいつの間にか変質していることに気づいた。
聖杯戦争の始まりは近い。
その日士郎は義父が残してくれた陣を使い召喚の儀を行うことにした。
用いる触媒は己の内に眠るアーティファクト。
呼び出される英霊は既に知っている。




� 嵬笋�う、あなたが私のマスターか。」

�◆屮機璽凜.鵐函▲札ぅ弌次�召喚に応じ馳せ参上した。
 これより我が剣は貴方と共にあり、運命は貴方と共にある。
 ―――ここに契約は完了した。」

��「・・・士郎!!」

�ぁ屬笋 △茲Δ海愁弌璽椒鵐魯Ε垢�(´・ω・`)」

221 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:22:16
もちろん��

222 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:23:08
�い靴�ねえだろwww

223 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:24:43
せっかくだから�い鯀�ぼう。

224 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:27:11
このタイトルにして�い鯀�ばないとは思えない。

225 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:29:48
�ぐ奮阿△蠅┐諭爾�バーローwwwwwwwww

226 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:30:12
せっかくだからバーボンな�い鯀�ぶぜ!

227 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 19:43:17
>>221-226
おまいらバロスwwwwwww

228 名前: Fate/bourbon night 2 投稿日: 2006/03/30(木) 20:14:40
「やぁ、ようこそバーボンハウスへ(´・ω・`)」



・・・俺は何か聞き間違えたのだろうか。

目の前に光と共に現れたのは美しい女性・・・というよりも少女と言ったほうが正しいか。
透き通るような金髪を後ろで纏め、白いシャツにグレーのベスト。
そして濃紺のネクタイが西欧風の雰囲気とよく合っている。

「バ、バーテンダー・・・?」

どう見てもバーのテンダー。略してバーテンだ。
どちらかというと男性のバーテンの服装だが不思議と違和感は感じない。

「このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」

と、少女が俺が呆然としている間に後ろの棚から瓶を一つ取り、グラスに注いで俺に渡した。
動きに淀みが無い。中々の手際だ。

「あ、あぁ・・・ありがとう。」

とりあえず受け取る。グラスを手に取り数秒どうしようか考えたがとりあえず呷る。
高濃度のアルコールが咽喉を焦がす。
その刺激のおかげでようやく精神が体に戻ってきた。
あたりを見回す余裕もでてくる。

そうして気づいた。


――ここはどこだ。


どうみてもさっきまでいた土蔵ではない。
そもそもうちの土蔵にテキーラの瓶など無いのだ。

―有象無象のガラクタに囲まれた床は無く。
 薄く塗られたワックスが光るフローリング

―無骨な光で辺りを明るくしていた20ワット電球は無く。
 上品な程度に薄暗く照らす、吊り下げ式のライト

なによりいつの間にか俺は背もたれの無い浅く腰掛けるタイプのイスに座り。
木製のテーブル越しに召喚された少女と相対していた。

「お、おい!いったいどうなっ「うん、「また」なんだ。済まない。」

俺のセリフを遮りバーテン(?)は喋る。(´・ω・`)な顔をして。

「仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 」

思ってないのかよ!!!!
そもそも「また」ってなんだ。まさか切継も?
同じ触媒を使い、同じ陣を使って召喚したんだ。ありえない話では無い。
いやそもそも英霊は記憶を引き継がないのでは・・・?

「でも、この召喚をしたとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 」

混乱する俺をよそにバーテン(?)は喋る。

「殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って、召喚に応じたんだ。」




「じゃあ、注文を聞こうか。」










� 崚�えは得た。大丈夫だよセイバー。俺もがんばっていくから。」
 正気を失う。

�◆屬◆△△�・・・。君のクラスはセイバーで、真名はアーサー王で間違いないか?」
 無駄だと知りながらも抵抗する。

��「セイバーがバーテンダー・・・セイバーテンダーか!世界は滅びる!!」
 「な、なんだってー!!!」
 正気を失う

�ぁ�・・・マスター、バーボン。」
 いい加減釣でした。バーボンで済ますつもりでしたなんて言えない
 SS書くのも初めてな作者の気持ちを汲み取ってED。

229 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:16:07
じゃあ��

230 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:16:44
�△�

231 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:17:10
�△�

232 名前: バーボンの人 投稿日: 2006/03/30(木) 20:21:31
誰か!誰か�い辰童世辰董�!!!!!

233 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:22:19
とことんバーボンな��
いや、>>220-226の流れに参加できただけで満足っすよ?

234 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:22:34
残念、俺が選択するのは�,�

235 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:24:42
��

236 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:26:55
�△笋�

237 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:28:25
かわいそうだから�つ媛�

238 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:31:05
これから続きとかありえないだろ。
この期待通りの出オチが見れただけで十分だよw








�△如�

239 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:33:03
>>238
鬼畜だなw

240 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:34:21
まぁ�い乃�してやろうじゃないか。

241 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:35:23
�△妊蝓璽舛�かかっちゃったね。

242 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:36:48
つーかおまいら、バーボンの人がかわいそうだとおもわねーのかよwwww
かわいそうだからちゃんと�ち�べってwwwwwwww










�△世鳩茲泙辰舛磴Δ�ら��

243 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:37:52
��

244 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:38:10
>>242
おまいさんも大概鬼畜だな。
��に一票

245 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:38:57
>>243
あ。
もしかして決まっちゃった?
バーボンの人かわいそ。

246 名前: 242 投稿日: 2006/03/30(木) 20:40:25
>>243
ちょwwwwおまwww空気嫁wwww
全部リーチかけて最後の最後で�ぐ奮阿鯀�ぶのがいいんだろうがwwww


まああれだ、バーボン乙wwwwwwwww
がんばれ、どうしてもあれならリレーという最終手段g(ry

247 名前: バーボンの人 投稿日: 2006/03/30(木) 20:40:33
             , -''":::::::::::::::::::::::`` ‐ 、' :,
              ,:/:::::::::::::;;;;;: -――‐- :;;;;;;`ヽ、
         ,:'/:::::::::::::::::/u      ,  ,  ``-;ヽ
         ,:':/:::::::::::::::::/  '⌒`ー‐'| | |`ー-‐、u|::|
        ,:'/:::::::::::::::::/u /⌒ヽ     /⌒ヽ !::! ;
       ,' l--、:::::::/   l  O | lj  | O | '、l ,:
       /´,―、ヽ:/     ヽ、,r‐'-、:::::::::ゝ--く  l ;
     .;'/ /ニ_ノ |   ..::::::::{  r,、 ヽ / ,r-, ノ::.. '、;
     ; | l  '-,        / ヽ !},. ---'し'_,ヘ   :..ヽ':,
       ':,!  `‐'   u ヽ  ,. -'"´_,. ----,、 ヽ、u  l ; 
        ':,ヽ_ノ u   ノ'" ,. -''" ̄ ̄ ̄ ヽ. ヽ  |
        .,: | lj      /  /_,. ---、,. -----、|  |  / ;.,
    --―'ヽ     /  '-------―――‐''" ノ /``ー- 、_

248 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:41:48
>>247
ちょwwwwwwカレー吹いたじゃねーかwwww

249 名前: バーボンの人 投稿日: 2006/03/30(木) 20:44:50
風呂入ってくる。
俺は逃げない。

250 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:46:25
>>247
がんばれ!
まああれだ、次の奴で選択肢の中に終了する奴いれておけばいいんだよ。

251 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 20:49:53
>>249
覚悟決めちゃえよ。

252 名前: バーボンの人 投稿日: 2006/03/30(木) 21:31:50
とりあえず明日で許してくれ。
今日はもうバーボン飲んでねたいお

253 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/30(木) 23:27:32
スレが伸びてるから何か来たのかと思えばお前ら・・・
最高ですねwww

254 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/31(金) 00:12:45
俺がちょっと残業してて遅れた隙に何やってんのお前ら。抱いて!

255 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/31(金) 00:33:18
本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ?

256 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/31(金) 12:58:51
>>254-255
ウホッ!

257 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/03/31(金) 21:45:20
バーボンの人マダー?

258 名前: バーボンの人 投稿日: 2006/04/01(土) 01:02:32
バイトで疲れた俺をバーボン漬けにするのはこのスレですか?

259 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 01:05:00
このスレですよ


さぁバーボンクオリティかもんwwwwwww

260 名前: Fate/bourbon night 3 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 01:41:28
「あ、あぁ・・・。君のクラスはセイバーで、真名はアーサー王で間違いないか?」

なにか致命的な間違いが起きている。
そうわかってはいたが、まだ俺は現実を認める気にはなれないようだ。

「真名がアーサー王ならクラスはセイバー。・・・そう思っていた時期が私にもありました。」

バーテン(?)がグラスを拭きつつ遠い目をしながらそう言った。


――それは、かつての栄光に思いを馳せる王の顔


なんて妄想をしても現実は変わらない。事態は完全に俺を置いて進行している。

「マスター、バーボン」

いつの間にか隣の席に男が座っていた。

「どうした兄さん浮かない顔して。なんか悪いことでもあったのかい?」

それはあんたを含めたこの状況全てだ。
そう口に出して言いたかったが人好きのする笑顔の前にとどまってしまった。
バーテン(?)は微笑みながらグラスに酒を注ぎ男に渡した。

「珍しいですね。この時間にあなたが来るとは。」

どうやら男はこの店の顔馴染みらしい。
というかここは俺の家の土蔵だ。だったはずだ。いつから経営してやがる。

「とうとう聖杯戦争も始まったからな。冬木に召喚されたらまずはマスターの顔を見ないと。」

「自分のマスターをほっといて、ですか?まったくあなたは変わらない。」

そうして二人は雑談に入ってしまった。
男はその自分のマスターがとても嫌な相手になったらしく、愚痴を言っている。
そんな男の話を合いの手を入れつつ引き出していくバーテン(?)はかなりの聞き上手なようだ。
だがしかし。そろそろ衛宮士郎も黙ってはいられない。
依然状況は掴めないが、このまま放っておいたら何か手遅れになるという確信がある。
正直このまま酒でも注文して全力で現実逃避をしたいところだが・・・。

「すまない、ちょっといいか?」

バーテン(?)は男との話をしていたがこちらに意識を向けたようだ。

「なんでしょう。あぁ・・・なるほど。」

どうやらこちらの言いたいことを悟ったらしい。
よかった。相手にはぎりぎり常識があったようだ。
男と雑談している間にレイラインを確認してみたが、確かに目の前の少女に魔力が流れていた。
要するにこのバーテン(?)は確かに俺のサーヴァントだと言うことだ。
サーヴァントは聖杯からある程度の情報を手に入れるとのこと、新しいマスターの疑問にも答えてくれることだろう。





「じゃあ、注文を聞こうか。」




� 屬◆△△�・・・。君のクラスはセイバーで、真名はアーサー王で間違いないか?」
 正気を失う。

�◆�・・・マスター、バーボン」
 一杯頼む。

��「注文は君でいいかな。」
 エロ学派。

�ぁ屐ΑΑΔ發Δ匹Δ砲任發靴討�れ」
 全てを投げ出す。そして隣の男がこう言う。
 「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

261 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 01:45:23
ちょっと迷ったが�い�

262 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 01:49:45
あえて��を選ぶ俺はハレンチな男かもしれん・・・

263 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 01:52:39
EDの匂いがするから�い�な。

264 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 01:54:35
せっかくだから��を選ぶぜ!

265 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 01:58:29
>>263
ん?
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(  д )

(; Д ) !!

ちょw名前欄w

266 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:04:21
まだだ、まだ終わらせんよ。
ということで��

267 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:06:34
��かな

268 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:07:55
��しかなくね?

269 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:08:27
��でケテーイ

270 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:08:36
なるほど・・・�い能�わらせたいんだな?
よし、分かった。




��で。

271 名前: 268 投稿日: 2006/04/01(土) 02:12:32
おまいらヒドスwwwwwwwwww
俺なんてちゃんとバーボンの人を考えて選んであげたのにwwwwwwwwww

272 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 02:12:39
 、        ヽ
 |ヽ ト、  ト、 ト、 、.`、
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄   ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
::   ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
    l'  """  l ) /
  h、,.ヘ.      レ'/
          レ′
 r.二二.)     /  
  ≡≡    ,イ
.       / !
\   /  ├、
::::::` ̄´   /  !ハ.

273 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:15:08
>>272
ちょwwwwwバロスwwwwwww

や ら な い か

274 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 02:19:09
          )    \\  ,ィ:::::::,ィ:;::;ィ:::;ィ!:f!::::ィ::ィi::::;、:::::::,ィハ;::ヽ,    /  で  予  し
  ヽ  う   く      \  ,iィ::::::/l:ハ:|'|:::iハ!|.|:::{l:::|.!:::|'!::::::{|! }:::::l;.  //  き  期  か
   ノ   っ    ヽ ,、-''l{ i i  lソ:::::::| |l l:| '、:!i, il,'l:::i,'、'、';:i,';:ト;:i,'、ミ::::i|        事  せ  し
  (    :     )  l{    (!:';::::| |l '!゙、ゞ、シ、'ツ,,、'_ヾ!`ン二ゞ}::::リ  __  が  ぬ
  )    :    /  l{ l|    ''>、|ィンー-;三<"  ミ >;三,<⌒'ヾ!ヘ,  ̄ ̄    :     そ
 /   !   (    l| lレ'    i ,-.! -f゙ ハ`'      ハ ゙Y  ,l 、 |    ___     の
 '、_,,、-、     ヽ         |冫'i|   __゙-゙_      _゙-゙_ '   ハ ),!    ̄ ̄ ̄        時
     l    r-、,,_) ,、=''l} i i ( ',ヾ..|  ////// x //////   |ノ'゙/
 ≡= `ー'⌒\       l}    ) \'!      rュ_ィ:、      ,!_/   )
             l{ l{    ( ( `!       ` ´      「   (
 三≡=−      l| lレ′   ) )  ',  (_,、-''⌒ー--''⌒ー! ,!  )  )
               l l /   ( (    i、    ::::::::::::   ,イ  (   !
                  /      )  | ゙、            / |   )
                        |   \       /  |

275 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:19:55
このスレ一瞬にしてネタスレと化したなwwwww

276 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:21:40
>>274
ん?もうかい?意外にはやすぎるんだよこの早漏wwwwwwww

277 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:21:48
うほ、良いバーボンw

278 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 02:29:47
てゆーかなんですか。
もしかしてこのまま連載したら保管庫とかに保存されるようになるんですか?
バーボンが。

おかしいね。実はTYPE-MOON総合板に来たの一昨日が初めてなのにね。

279 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:33:53
>>278
ここ来たばっかであんなネタに手を出そうとはなかなかの強者だね。

280 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 02:37:51
ごめんね。
実はアルカディアでFate/bourbon nightでバーボンやったんだ。
だから二回目なんだ。
ちなみにそのときは一日で削除されたよ(´・ω・`)

ただ、なんとなく、ちょっとした出来心で文を考えたのが駄目だったみたいだね。
どこまで続くの教えてエロい人。

281 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:39:42
話が終わるまでだな

282 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 02:40:53
>>280
あんたあの人かよw
まあがんばれネタとしては結構面白いから。
そう急がずにゆっくりネタを練って頂戴な。

283 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 02:51:40
>>282
いたのかよw
いや出来心でさ。
コメント欄が皆、空気読んでるVIPPERばっかりでアルカディアも捨てたもんじゃないと
あの時は本気で思ったぜ!

ていうか意味も無く雑談してちゃスレ埋まっちゃうね。ごめんね。
VIPと勘違いしたら駄目だね。

そんなわけでまた明日。
土曜日の居酒屋バイトは地獄だぜヒィャアハッハー!!!!!

284 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 07:31:58
>>283そうか、リアルボーバンの人だったのか。

とまれ、SS初めてにしてはセンスがあると思うよ。
茸の基本は「起・承・転・暴走・誤字・結」
最強者と思わせて、ボーバンに移行したノリは実にすばらしい。

285 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 15:09:26
バーボンの人、頑張って続けてね……



今ならエイプリルフールってことでお茶を濁せるんじゃないか?

286 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 17:19:12
いい事聞いた。

287 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 17:28:57
>>284
だが、彼がボーバン小説を書いたのは一昨日、(3/30)だぞ?
四月馬鹿ならぬ、三月馬鹿なぞ寡聞にして聞いたことがない。

故にその逃げは無理だ。

288 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 17:54:43
>>287ー、アンカーアンカー。

289 名前: Fate/bourbon night 4  ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 20:50:33
「注文は君でいいかな。」

俺も馴染んでしまったのか。
いつのまにかこの場の空気に染まってしまったようだ。

「――――――――なっ!?」

どうやら会心の一撃だったらしい。
切継に色んな意味で鍛えられたエロ学派閥筆頭衛宮士郎の一言は
バーテン(?)の心を貫いた――――!

「そのオーダーは…あの…まだ……。」

「なんだ。バーボンハウスではこの程度のメニューも出せないのか。」

そして挑発的な目線をくれてやる。
このわけのわからない状況をどうにかするには自分も一皮剥けなければならない。
マスターを置いて一人つっぱしるサーヴァントを律するには、
汝自らの力を持って最強を証明せよ。
既に隣にいた男は代金を置いて店を出ている。
去り際の笑顔がニヒルないい奴だ。

「しかしシロウ、それはまだ早いと思うのです…。」

そんな事は聞いてやらない。
恥ずかしげに顔を伏せているが染まった頬を見逃しはしな…――!?

「――なぜ俺の名前を知っているんだ?」

ハッっと伏せていた顔を上げる少女。
それは何か致命的な間違いを犯したかのような。

「そうでした。まだあなたは『知らない』。いや『忘れている』のでしたね。」

「質問の答えになっていないぞ。――まさか十年前?」

もしも本当に切継が召還したサーヴァントだとしたら。
あの地獄の中、俺を見ていた可能性はある。
だがそれでも名前を知っている理由にはならない。
この少女は何を知っている?

「いえ、そうではありません。というよりも・・・。」

そう言って少女は後ろの棚に向かい、いくつか瓶を取り出してきた。
分量を正確に測り配合していく様はカクテルというよりも何か薬物を調合しているようだ。

「これを、飲んで頂けませんか。」

そして俺にグラスを渡す。
澄んだ琥珀色のカクテル。
その名は――



「そのカクテルの名前は『ジャスティス』。飲めば全てがわかるはずです。」






� 巫葯畤А帖釣葯瓠弔Δ△△△△△△△鵑△个△△△淵▲鵐弌爾叩�!!!」
 正気を失う。

�◆屐弔錣�った。いただこう。」
 Fate/bourbon night.

��「――うまいな。それでこれがどうかしたのか?」
 作者が困る。

�ぁ岼�むまでもないよ、セイバー。…会いたかった。」
 壮大なEDへ。

290 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 20:53:35
まったく、バーボンの人はマゾっ毛がありすぎだろwwwww
だが優しい俺様はバーボンの人を苦痛から解放してやろう





もちろん��でwwwwwwwwwwwwwww

291 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:02:10
�△�自信ありげだからスタンダードに選んでみる
バーボンシリアスクォリティに期待

292 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:05:26
地獄(ここ)に入るもの、少しは希望も持ってみようか。


無駄な希望を繋ぐ�い�

293 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:07:25
ここは
��リーチ→なぜか最後の��が入らず、�い皀蝓璽羨�だが断る。��


という、絶望→希望→絶望コンボを提案してみる

294 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:09:36
琥珀さん色の��

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 アンバー、アンバー
 ⊂彡

295 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:14:16
敢えて��DAZE

296 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:17:54
�� さあ、困れ

297 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:23:54
ならばとりあえず��リーチ。

298 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:24:41
活かさず殺さず困らさず�△�

299 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 21:26:51
早まるな!
>>293は提案してるだけで投票してないぞっ

300 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:30:14
そうだぜお前ら。
バーボンの人は頑張った。凄く頑張った。それでいいじゃないか。
毎日の更新と絶望。お前らはこれ以上の負担をかけるつもりなのか?











つーわけで��。

301 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:30:55
OK、これで�△皀蝓璽舛世爾�!

302 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:32:27
みんなバーボンの人が可愛そうじゃないか。
投票してやれよ




�,砲癸�

303 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:33:06
俺はただバーボンの限界を知りたい。ただそれだけだ。









��

304 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:35:10
��

305 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:37:33
��

306 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:41:54
これで�,皀蝓璽舛辰垢�、リーチっすよ

307 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 21:43:03
                ./" ̄ ̄"''ヽ       _,, -‐- ,,_
        ./ ̄"ヽ    i        .|    ./
     / ̄'' b ,-、 d   ./¨ヽ {0}   .|   ./
     ,!-、b | `=' ',  i_,.ノ      |   /¨`ヽ  {0}
    ヽニ,  ,'  /´ \ `‐-    _,,,,..|  i__,,.ノ
     l´  >、_/    \__,>、,r'''"   |   `ー-
    . l   l /      /〈 ー'      ヽ   |
     l   ノ l .l    / /        l,r‐';"´〉  ,r'",r''"
    l,--、l / l     ,l     /     / 〈 /'-'フ" <
_,r=='  ノ`〉 l   / /    /      l   ヽl/"''''''''"
_,r‐'"  / 〈  l''''''フ´ l    /      ノ   l/ /
‐‐''''フ"  ,r''l_,.ノ/  .(    ./     /   / /
‐<ニ--‐‐''" /   /   /`''ヽ、,_ ノ   / /
_r=ニ>-==‐'フ   /  ,..ノ     >'   ,-ム、'
/;'/`>=`ヽ'  ,r'" >-'"  _,..r―-'´`ヽ /  /
l、/lc'`‐'`l__,.r'",r'"  ,rーl", 、     ヽ'ー''

308 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:48:40
��




そして運命は↓に委ねられる…。

309 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:49:34
作品タイトルがbourbon nightなんだぜ?
�△靴�ねえよ

310 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 21:50:46
>>309
お前…優しいヤツだな…



空気嫁よバーローwwwwwww��で苛め抜くのがバーボンクオリティだろうがwwwww

311 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 21:52:03
                       / ̄ ̄ ヽ,
     / ̄"ヽ             /        ',
     b ,-、 d      ./" ̄"ヽ  {0} /¨`ヽ {0}
 r-=、 |. `=' |_     .bi ,-、 id  |  ヽ._.ノ   |
 `゙ゝヽ、|   ノ  `ヽ、  / `=' ノ゙`ー |  `ー' / ̄ ̄ ヽ,
  にー `ヾヽ'"    .ィ"^゙i   _,,ノ ,  |    /        ',
 ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐ {0}  /¨`ヽ {0},
 ゝヽ、__l ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /   l   ヽ._.ノ   ',
 W..,,」  .,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i  |   `ー'′   ',
   ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : : ヽ        )'^`''ー- :、
    lミ、  / f´  r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''"  ,:イ`i / \      /     `゙
    ! ヾ .il  l  l;;;ト、つノ,ノ /   /:ト-"ノ  \   /
.    l   ハ. l  l;;;;i _,,.:イ /   /  ,レ''"    ヽ_,,ノ
   人 ヾニ゙i ヽ.l  yt,;ヽ  ゙v'′ ,:ィ"  /    r-'"´`i
  r'"::::ゝ、_ノ  ゙i_,/  l ヽ  ゙':く´ _,,.〃_    f´'     ll
  ` ̄´     /  l  ヽ   ヾ"/  `゙''ーハ.     l
        /    l  ゙t    `'     /^t;\  ,,.ゝ

312 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 21:53:06
 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        
     〈_} )   |                                
        /    ! +    。     +    +     *         
       ./  ,ヘ  |
   ||| j  / |  | |||
――――――――――――

313 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:02:38
ちょwwwwwwバーボンの人のノリバルスwwwwwwwwwww
なんかそこまでうれしそうだと俺までうれしくなって来るよ。






でも俺、次から絶対悪魔選択肢しか選ばねえ。

314 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:29:01
>>313
禿同

315 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:30:24
>>313
お前マジ鬼畜だなwwwwwwwww





把握した

316 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:32:28
あまりにもネタスレ化しすぎると他の作者さんが投稿できなくならないか?

317 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:33:09
確かにな。バーボン専用スレが欲しいところだ…。

>>313
把 握 し た

318 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 22:43:28
他の作者さん来ればこの流れは吹っ飛ぶだろうね。
他の連載作品を待つ合間だからこの流れは、実によい幕間となってる。

319 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 22:52:38
>>316-318
大丈夫だ。
なぜならもうシリアスルートが選択されてしまった。

320 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:00:35
>>319
ば、馬鹿な!?
嘘だ! エイプリルフールだからこその嘘といってくれバーボンの人!

321 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:07:03
>>320
つまりはシリアスにバーボンするってことさ。

322 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:18:20
>>321
ネタにしか見えない件。

323 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:39:37
バーボンの人マダー?

324 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 23:41:19
>>323
ちょww
俺に一日何回更新しろとw

325 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:48:18
>>324
24回

326 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/01(土) 23:49:09
三回くらい。
バーボン呑んだ勢いで書き殴ればいけるってw

327 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/01(土) 23:56:08
遅くなってもいいのなら待っててください(´・ω・`)

328 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:05:58
>>327の心境

                ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                ( ・∀・)< 執筆の邪魔だから静かにしてくれる?
             _φ___⊂)__ \_______________
           /旦/三/ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |愛媛みかん|/

329 名前: Fate/bourbon night 5 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/02(日) 00:19:01
――Interlude


聖杯戦争は終わった。

黄金の丘での別離。
あの時の誓いを胸に衛宮士郎は正義の味方として生きていくことになる。
しかし、どうしても彼は忘れられなかった。
あれでよかったのだろうか。
あれで彼女は救われたのか。
彼女の誇りを思うならばと考えたからこそ最良の選択肢を選んだつもりだった。
未練は無いのか。戦友に聞かれたことがある。
未練なんて無い。そう返した。
ならばこの胸の内にある、年月が経つほどに増す感情は
いったいなんと言うのだろう――――

そう思った時、衛宮士郎は正義の味方では無くなった。

嘗てに弓兵と酷似した姿となり
数々の争いを収め数え切れないほどの人間を殺し、救った頃。

一つの決断をした。



「我が死後を預ける。その報酬を、ここに貰い受けたい」



そして彼は世界から姿を消し――――





�_甬遒�

�∩瓦同鵑�理想郷へ

330 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:24:19
��バーボンを注文した

331 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:25:37
>>330
うはwwwwwwwwwバルスwwwwww

332 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:25:51
��バーボンを注文した

333 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:32:07
��バーボンを注文した

334 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:32:30
��バーボンを注文した

335 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:41:25
空気を読まずに?��

336 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/02(日) 00:44:18
��バーボンを注文した

337 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:48:48
>>336
ちょwwwwおまwww

338 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 00:48:57
>>336
ん?
( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!

(つд⊂)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ

(  д )

(; Д ) !!

ちょw名前欄w

339 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 01:05:32
ここはあえて��

340 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 01:07:11
>>339
バーボン自ら5個目の��を出している件

341 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/02(日) 01:08:23
ふっ
更新は明日かな

342 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 01:11:06
>>341
期待してるぜザーボンwwwwwwwww

343 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 01:27:50
マジかよw
作者本人が超選択肢選ぶなんてw

344 名前: 265 投稿日: 2006/04/02(日) 04:13:38
>>338
デジャヴを感じる。

345 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 06:44:41
>>342
仕事しろよドドリアwwwwwww

346 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 06:48:57
ザーボンさん、ドドリアさん。減給ですね。

347 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 08:06:17
ここはギニュー特戦隊の新しいダンスを披露するしか!

348 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 09:39:45
バーボンの人は素晴らしいエンターテイナーですね

349 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 10:12:43
バーボンの人マダー?

350 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 16:29:12
バーボンの人はホントすばらしいなww

351 名前: Fate/bourbon night 6 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/02(日) 21:46:06

■


床も壁も目が痛くなるような
白一色の廊下が前後どこまでも続いている。
魔力で視覚を強化しても先が見えない。

ここが『座』なのか。

ここに居続けてもしょうがないのでとりあえず歩き出す。
ほっといても『世界』がなんらかの干渉をしてくるのだろう。

コツコツコツコツ

足音が響く。

ふと、自分は間違った選択をしたのかと思う。
数々の戦場に身を投じ、数え切れないほどの人間を殺した。
恐れられ、恨まれ、利用され、
家族と呼べる人たちとはもう何年も連絡さえ取っていない。
しかし数え切れないほどの人間を救った。
ある国境付近では瀕死の人間を見かけたら国籍に関わらず助けた。
命を助けられた人たち、子供たち。
彼らに浮かぶ表情は笑顔だった。
姉は自分の理想に向かって全力で駆け抜けてみろと言ってくれた。
取り零したものもあるけれど
そんな正義の味方として生きていくのも良かったのかもしれない。
いや、父との、そして黄金の誓いを思えばそうすべきだったのだろう。
しかし衛宮士郎が選んだ選択は――――

「・・・扉?」

どこまで歩いていたのか。
いつのまにか目の前には扉があった。
まるで繁華街の片隅にひっそりと佇んでいるかのような、そんな扉だ。

『Bourbon House』

まったく世界も洒落た演出をする。
場末のバーでもイメージしているのか、扉の上にはそう刻まれていた。

中に入ると落とし気味の照明が茶を基調とした狭い店内で
木製のテーブルやイス、大量の酒瓶の並んだ棚を照らしている。
見渡すと、カウンターの奥に人影が見える。

冗談のようだがここは本当にバーの様だ。
ここは世界の演出に付き合うことにしよう。
足音を立てずにカウンターに近づいていくと、そこにいる人物の後姿がよく見える。

少女ほどの背丈。狭い肩幅。後ろで纏めている金髪。

心臓がドクンッと音を立てた。
全力で動揺を静め、カウンターの側に立つ。

「マスター、バーボン」

そして漸く少女は、作業をしていた手を止め、こちらに振り向いた。









「・・・シロウ?」











――――衛宮士郎が選んだ選択は、セイバーに会う事だった。

352 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/02(日) 21:57:25
今日はこれでおすまいかな。
バーボンの注文したぜ・・・

353 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 22:02:58
むう、選択しなしか。続き待ってるぜ兄貴!!

354 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/02(日) 22:05:56
         / ̄ ̄ ̄フ\                _        ノ^)
       // ̄フ /   \             .//\     ./ /
      //  ∠/  ___\___  __//   \   / (___
    // ̄ ̄ ̄フ /_ .//_  //_  /      \./ (_(__)
   // ̄フ / ̄////////////         |  (_(__)
 /∠_/./ ./∠///∠///∠//      ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/       (´ー` ( ( (_(___)
\    \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \  _   /⌒ `´  人___ソ
  \    \ \フ / ̄\ \ .//\  //\ / 人 l  彡ノ     \
   \ _  \//___\/∠_  //   < Y ヽ ヽ (.       \
    //\///_  //_  ///     入├'"    ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   //  //.////////∠/      ヽ-i ヽ__  ヽ
 /∠_//./∠///∠// .\\       `リノ ヽ |\  ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\      c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ

355 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 03:52:09
正直選択肢スレが再びここまで活性化する日が来るとは思っていなかった、というかスレのふいんき(何故か(ryがここまで変わるということのほうが予想外だったお

〇_〇
( ・(ェ)・)ノ―――――――@"キュイイイン

〇_〇
( ・(ェ)・)ノ@"パシッ

〇_〇
( ・(ェ)・)ノ―――――――@"キュイイイン

〇_〇
( ・(ェ)・)ノ―――――――@ヽ(・ω・` ) パシッ

〇_〇  
(`(ェ)´(@"バシッ        ヽ(・ω・` ) ポイッ

  〇_〇   
。・゚・(ノ(ェ)`)・゚・。うぇぇぇ         ヽ( `・ω・´)ノ

 〇_〇
 (#・(ェ)・)彡 シュッ       ★@)`ν゚)ノ ゛: バキィ

 〇_〇
ヽ(`・(ェ)・)ノ           。・゚・(ノω`)・゚・。 びぇぇぇ


。・゚・(ノД`)・゚・。 Σ(゚д゚ )



。・゚・(ノД`)(゚ー゚ ))))



。・゚・(ノД`)゚ε゚*)


  (ノД`)(゚ー゚*)


  (*´∀)(∀`*)

356 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 15:33:59
バーボンの人マダー?

357 名前: (´・ω・`) 投稿日: 2006/04/03(月) 18:26:59
つttp://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/bourbon/index.html

358 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 18:45:24
  /\___/\
/ ⌒   ⌒ ::: \
| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < >>357やるじゃん!
|   ト‐=‐ァ'   .::::|    \_____
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\

359 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 18:50:14
まとめの人レヴェル高けぇ…。
まさか>>247まできちんと入れてくれるとは…。

360 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/03(月) 19:05:44
本当に纏められてしまった・・・
恐れ多い事です。釣りの予定が・・・。
こうなったらがんばって完結させます(´・ω・`)

ていうか纏め方すげぇwwwww

361 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 19:28:36
>>357
GJ過ぎる。
腹痛ェ

362 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/03(月) 20:28:08
>>357
まとめの人素敵杉w
>>290-312まで入ってる所とかもう凄ェよマジでwww

363 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/06(木) 01:22:24
ほ・・・、保守(`・ω・´)シャキーン

364 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/07(金) 01:25:35
バーボンの人マダー?(´・ω・`)

365 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/07(金) 04:54:30
三日も時が飛んだか・・

366 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 01:18:56
>>365
こ、この状況
何者かのスタンド攻撃の可能性があるッ!!

367 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/08(土) 01:41:31
大学始まっていとダルス
でもそろそろ書くお

368 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 05:01:37
頼むぜ兄貴!

369 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 18:11:31
世界の覇権をかけたトレーディングカードゲームのバトルってどう?

370 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 21:32:07
ミニ四駆で世界征服とかどうだ?

371 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/08(土) 22:20:46
ヨーヨーで世界制覇とかもいいと思うなっ

372 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 22:29:57
伝説のルアーを7つ集めたら願いがかなうんだろ?

373 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 22:35:21
ベーゴマを忘れてもらっては困る

374 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 22:36:21
ビー玉もな!

375 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 22:57:17
全国大会は近日開催だな!

376 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/08(土) 23:18:27
で、バーボン新作はまだ?

377 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 03:30:09
ここで流れをぶった切るなよw

378 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 04:22:27
トレーディングカードで世界制覇だ!

379 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 04:38:49
いやミニ四駆だ!

380 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 04:41:52
光の護封剣を発動してターンエンドだ!

381 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 10:24:41
SS投下してみようと思うんだが、どうだろう?

382 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 10:43:51
新作ばっちこ〜い!!

383 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 10:46:44
>>381
早く投下するんだ

384 名前: 381 投稿日: 2006/04/09(日) 11:11:00
わかった。
今から話を考えてくるお(`・ω・´)

385 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 11:27:52
そういやバーボンの人以外も忙しいのかな
star lightとかやばい引きで終わってて生殺しだ

386 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 11:36:08
楽しみにしてるんだが言峰士郎はしばらく休みかな

387 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 11:55:46
砂月姫! 砂月姫!

388 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 20:59:53
カードバトルタイトル募集!明日午前十時〜十一時の間に書き込まれた中から
一番カッコイータイトルを採用します。

389 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 21:10:18
その時間に書き込まれなかった場合は?

390 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 21:14:07
(´・ω・`)に頼んで書き込み停止してもら(ry

391 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/09(日) 22:20:20
話をいくつか考えたんだが、どれが良いだろうか。


壱.鯖達のほのぼの(ほのぼのギャグ?)学園物。作者は比較的楽

弐.弓、過去のイングランドへ行く。更新激遅になる汚感な逆行シリアス物。剣×弓

参.更新停止の可能性大なロボット物。ただの思い付き(ぇ
と、まずは此処から始めてみようと思う。

投票ヨロ

392 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:20:56
壱で

393 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:22:10
俺も壱でお願いする。

394 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:22:52
壱でよろ

395 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:26:33
参で。
ダイセイバーとダイエミヤで合体技ラブラブエクカリバーを!

396 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:27:10
作者殺しの参で

397 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:30:40
壱
回転早そうなので

398 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 22:34:46
なにより勢いとノリが必要。壱で。

399 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 23:00:05
とりあえず、セイバーとライダーで一騎刀千勝利の剣を。
 参で。

400 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 23:00:51
しまった、壱で決定しとる。

401 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 23:01:26
もう壱で決まってるだろ

402 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/09(日) 23:20:22
壱に決まってホッとしたお(´・ω・`)
選ばれなかった他の二つは自サイトでのんびりやるかな。
 
取り合えず一話目は明日の夜に。仕事終わったらうpするお。

403 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 23:26:14
がんばれ〜

404 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/09(日) 23:57:55
これはつまり自サイトの宣伝か
ということで自サイトどこー?

405 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 00:16:44
まぁ待て。こっそり見つけてニヤニヤするんだ

406 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/10(月) 00:21:08
ニヤニヤ

407 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 00:29:06
アンタはネタ書けよww

408 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 00:55:54
>>406
ちょwwwwwバーボンwww

409 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 01:13:27
バーボンの人は本当にたいしたエンターテイナーですね。

410 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/10(月) 21:01:03
>404
晒すつもりは無いから、こっそり見付けてニヤニヤしてくれ。
多分無理だろうがな。まだ何処にもリンク張って無いしw
 
しっかし、どうしようか…
今夜投下予定の物を全く書いてないお(ぇ

411 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/10(月) 21:02:38
スマソ、sage忘れたorz

412 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 21:31:13
宣伝乙

413 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/10(月) 22:25:45
 
冬木市。
 
それは何処にでもある、普通の街。
これと言った争い事もなく、ましてや戦争などとは縁もゆかりも無い、ただの町。
 
これは此処、冬木に住む普通の少年を中心とした、誰にも語り継がれる事も無い普通の、ごく普通の御伽話 
 
それでは語り始めよう  
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
「おとーさんっ、おかーさんっ!」
 
それは小さな少年の声だった。
両親を探し、走り回って優に1時間は過ぎただろう。
 
優しく暖かい母。厳しくも頼りになる父親。
そのかけがえの無い、大好きな人が二度と帰ってこない現実。
 
それは神様が彼に与えた、とても残酷なクリスマスプレゼント。
 
少年の両親は可愛い息子へのプレゼントを買うために新都へ向かったきり帰ってくる事はなかった。
 
少年の元に届けられたのは玩具ではなく、両親の死と言う連絡。
 
其れを聞いた少年は走り出した。
目的地など無い。目指すべきはこの世からいなくなった両親の元なのだから・・・・・・
 
そしていつの間にか辿り着いたのは何も無い野原だった。
 
噴水も、ベンチも、街灯も・・・・・・何も無かった。 
だが、少年には見えた。自分と一緒に走る父を、それを微笑みながら眺める母を。
つい先程までは当たり前だった幸せ。当たり前だった幸せ。一瞬にして消えてしまった幸せ。
それが見えた。
 
「・・・おとーさん・・・おかーさん・・・・・・」
 
視界がにじんでゆく。
歯をくいしばり耐える。泣けば両親の死を認めるような気がしたから。
 
どうかしたのか?ふと後ろから声をかけられる。 
 
 
そこで目が覚めた。辺りはまだ暗い。
暗いのは時間が早いせいだけではないだろう。例え昼間だったとしても此処は明るくなる事は無いだろう。
当たり前だ、なにせ土蔵の中なのだから。
 
「・・・またやっちまった」
 
固い地面の上で寝たせいで痛む体を伸ばしながら呟く。
「また」と言うことは、同じ様な事が何度かあるのだろう。
 
「う〜ん、まだ眠いな・・・」
 
 
 
壱.まだ時間があるので寝直す
 
弐.目を覚ますために軽く運動する
 
参.気分転換に散歩に行く

414 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:26:44
参だ

415 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:28:17
自分から動いてこそだということで参。

416 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:29:24
ここはあえて弐

417 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:32:32
惰眠はむさぼってこそだろっ!
ってわけで春眠暁を覚えずな壱

418 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:37:59
壱。だな。

419 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:41:53
順当に弐

420 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:52:04
同じく弐

421 名前: sage 投稿日: 2006/04/10(月) 22:58:17
参

422 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 22:59:40
>>421ー、名前欄名前欄。

423 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 23:35:49
壱

424 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 23:56:20
参

425 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/10(月) 23:58:00
参

426 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 03:55:49
kettei!!!!!!!!!!!!!!

427 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/11(火) 12:48:06
(;゚Д゚)ポカーン
よりにもよって参かよ・・・・・・
思い付きの選択肢だったのにorz
やはり、推敲どころか誤字チェックすらして無いから後から見直すとテラハズカシス
ほのぼの宣言しといてシリアスっぽい雰囲気だが気にするなw
その内、ほのぼの展開になるさっ!・・・・・・きっと

暫くは毎日更新DA!と自分を追い詰めてみる

ところでバーボンまだー?

428 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 16:58:12
――告白すれば。
  ■は生きたくなどなかったのだ。


 夜の帳は濃く深く、冬木の街を染め上げる。だが、かつての静謐はそこになく、都会と同じ喧噪に満ちているのは、果たして嘆くべきだろうか。
 それを嫌ってではないが、老人は新都に足を運ぶ事はなかった。ただ旧市街の静けさを好んだのだ。
 もっとも、首を挿げ替えるときは別である。新都の喧噪は、身体を変えるには最適の餌場だった。

「…………」

 だが、すでに老人に身体を変える意思はない。
 聖杯戦争が終わって半年。第六回の可能性が断たれた今、間桐臓硯が命に縋りつく理由はなかった。

 それでも外に足を運んだのは、もはや習慣のようなものだ。身体を変える意思はなくとも、いつの間にか外へと出向いている。
 それはあるいは呆けなのかもしれなかったが、臓硯は気にする事はなかった。どうせ聖杯はもうないのだから。

 元々、マキリの血は衰退していたのだ。後は消え逝くのみが定め。聖杯による不死も実現できなかった以上、臓硯の死は避けられない。
 それに、自分が消えたところで冬木は変わりはしないだろう。霊脈に恵まれたこの地の支配権はとうに遠坂へと渡っている。ならば、老魔術師が消えたところで変化はない。

 加えて、――――?。
 加えて、この土地には七騎ものサーヴァントが存在するのだ。ギルガメッシュを加えれば八騎か。兎にも角にも、並の魔術師では太刀打ちできる神秘ではない。
 人類の守護者たるカウンターガーディアン。それに喧嘩を売ろうなどという考えを抱く馬鹿は、少なくとも、魔術の世界には存在しない。

 しない、筈なのだが…………。

 ゆらり、と臓硯の眼差しが光った。そこにあるのは老人らしい諦観などではなく、五百年を生きた化生の、重圧を帯びた眼差しである。
 何かがおかしい。この冬木がおかしい。
 外来の魔術師の手によるものか。妙な気配が其処彼処に漂っている。

 天を仰ぎ見れば、新都の開発によって大気が汚れ、見えなくなった筈の星が瞬き、
 身体を動かしてみれば、まるで百年以上前のように軽やかに動く。

「……アサシン」

 老人の呼びかけが、誰もいない夜の旧市外に響き渡る。

「魔術師殿。お呼びか」

 果たして、呼びかけは応えられた。
 夜の闇に、月光の如く白い骸骨が浮かぶ。それは真実しゃれこうべというわけではなく、己が顔を隠す為の面だ。

 サーヴァント、アサシン。真名をハサン・サーバッハ。侍の肉体を利用して孵した、間桐臓硯のサーヴァントである。
 それが老人に傅き、主の言葉を待っていた。

「うむ。気付いておるかアサシン。街に異様な気配が立ち込めておるのを」
「…………」

 無言で肯定する暗殺者。それを見て、老人は笑みを浮かべる。

「外来の魔術師の仕業であろうが、ずいぶんと専横が過ぎるとは思わんか?
 遠坂の娘が釈明の為に時計塔へ赴いている、その隙をついてのものだろうが、カカ、マキリも随分舐められたものよ。
 衰退したとはいえ、未だ健在である事を知らしめてやらねばならぬ」
「……御意」

 アサシンは同意し、ゆらり、と姿を霞ませて霧中に溶ける。
 老人の背には気配。暗殺者の英霊を背後に従えながら、老人は愚かな獲物が現れた事に、カカと哄笑を挙げる。

 第五回聖杯戦争。それにおいて最低の主従が、腰を上げる。
 だが彼らは気付いていない。彼らが共にいるという事実が、なによりも異常を証明していたことを。

 ……とはいえ、為す事は変わらない。この異常を解明する為に、主従はまず――――

@:橋を渡り、新都へ足を運ぶ事にした。
¥:まずは地固め。旧市街を探索する事にした。
#:季節外れの寒中水泳と洒落込もう。新都の港に泳いで渡った。

429 名前: 428 投稿日: 2006/04/11(火) 16:59:59
ごめんトリップ忘れてた。
とりあえず、ホロウの爺さん達の話にする予定。
タイトルは未定。

430 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 17:01:52
♯に入れるしかないだろ

431 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 17:03:36
#しかありえねぇ

432 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 17:28:59
#で

433 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 17:35:15
#の方がええのう・・・

434 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 17:39:50
#!で決まり

435 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:25:16
#

436 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:26:37
>>435
もう♯に決まってるから。

437 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:36:05
>>430-435
お前ら・・・
老人の肉体(蟲だけど)を酷使して楽しいかwww

438 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:38:04
ネタに走ってるだけだ。

439 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:38:56
シリアスになると思ったんだけどなぁ……ひでえww

440 名前: 428 投稿日: 2006/04/11(火) 18:39:41
ごめん、ついさっきまで書いてたんだけどデータ吹っ飛んだ。
ってわけで明日になりそうだ。

っていうかストレートで寒中水泳とはなぁ……さすがというしか。

441 名前: 428 投稿日: 2006/04/11(火) 18:42:50
おおっと、発言を翻して申し訳ないがどうやらセーフのようだ。
というわけでスレ消費して申し訳ないが、再開させてくれ。

―――――



 他の選択肢に見向きもしないとは……
 アサシンは、そう住人を呪った。その手には、臓硯が脱ぎ捨てた着物が握られている。
 その面が今にも泣きそうに見えたのは気のせいだろうか。

「…………」

 アサシンは無言で主の狂態を見詰めていた。いや、狂態というわけではないのだが、なんというか居た堪れない気持ちになるのだ。
 こう、ヒャッホーとか言い出しそうなまでにはしゃぐ、ふんどし一丁の老人を見て、溜息をつかない人間がいるだろうか。
 しかも平泳ぎ。せめてクロールだったらと思う。何が変わるわけではないのだが、そう考えずにいられない。

 似たような思いを昼間にとある少年が抱いていたとは思わず、アサシンは溜息をつく。まあ未来図を見た少年に比べればマシだろうが。

「む、この大津波! もしやこれが冬木に住まうという伝説の竜の具現か! むぉー、なんと逞しきチカラなのか! カカカ、だがマキリが磨いてきた寝技を甘く見るなよ! 食らえコルキス神拳!」

 お爺さん、それは色々と幻覚で幻想です。っていうか魔術師殿、コルキスはキャスターの方では? 
 そう言いたい衝動を堪え、アサシンは無言で後に続く。
 アサシンは、その風貌とは違い、主に忠節を尽くすサーヴァントである。例え呆けていても裏切れないのだ。苦労性だね。

 とはいえ、アサシンの中の冷静な部分は、ひとつ疑問の答えを抱く。
 すでに魂の腐敗が肉体にまで及んでいる間桐臓硯には、とてもではないが泳ぐだけの力などない。
 それが泳いでいる、というのはおかしい。勇退を若返えらせる、などというのは魔法の域に達する奇蹟だ。

「一体何が起きているのか……」

 平泳ぎでスイムスイムしてく主の背に嘆息と共に続くアサシン。その面には、これまでにない緊張があるように思えた。


 とにかく、二人は港へと到着した。なんだかんだで橋を渡っていれば弓兵に撃ち抜かれていただろうから、これはこれで正しい判断なのかも知れないが、どうにも解せない。
 いや、そもそも橋を渡ってもよかった筈だ。ヤツが敵対しているのはアレだけ。ならば、自分はそれを盾に突破する事も出来た筈だ。

 そこまで考えて、ふとアサシンは首を傾げた。何故自分がこんな事を知っているのか。
 致命的な違和感。老人が気付いていない真実に気付いてしまったような、そんな違和感。それを面の奥に封じ込め、

「魔術師殿。ご無事で?」

 アサシンは、主の無事を確かめた。

「うむ。久しぶりの遠泳ゆえ、ついハメを外してしまったが無事だぞ。だからそんな痛い人を見るような目で見るでない」

 臓硯がちょっとへこんだような表情で言い返す。その服装はふんどしのままだ。いかに矮小な老躯とはいえ、いや、だからこそ見るに耐えない。
 アサシンは、今日何度目になるか分からぬ嘆息を吐いた後、懐から着物を取り出そうとする。
 人は来るまい。この近くに住んでいるサーヴァントはいなくもないが、出会う事はありえないだろう。

 自分と彼が同時に存在する事はあってはならない。
 こうして思考する知恵がある以上、彼に出会ってしまえば、それは致命的な矛盾になる。

 そこまで考えていたところで、アサシンの思考は止められた。

「魔術師殿、しばし失礼」

 言うが早いか、アサシンは姿を消した。霊体化だけでなく、気配遮断も行使しての隠蔽である。

 その理由が何かも分からず、しばし臓硯は混乱する。
 だが、理由はすぐに、相手のほうからやってきてくれた。

「弱気になっているのは分かっています。それでも貴方の意見を聞かせてほしい。
 ……その、私たちは勝てると思う?
 戦力的に劣るのが事実でも、こうして繰り返していけば、いつかキャーーーーーー!!」

 なんだかとてもぶっ飛んだ声。見目麗しい男装の麗人、バゼットは、ふんどし一丁で港に立つ臓硯の姿を見て、思わず悲鳴を挙げた。

442 名前: 428 投稿日: 2006/04/11(火) 18:44:07
「…………」
「…………」

 しばしの間、無言で見詰め合う。老人はねめつけるように、女は口を開けて呆然と。

「お主、魔術師か」

 女の見た目は、取り分けなんの異常もないただのスーツ姿の女だった。
 だが、その身に纏う魔力は桁違いである。サーヴァントには届かないとはいえ、超一流。五百年を生きた臓硯が、思わず震えを覚えるほどの存在感。
 
 臓硯は知らない。その女性が、神代の時代から光剣を受け継がせてきた保菌者、フラガの名を継ぐ代行者であるという事を。
 バゼットもまた知らない。目の前の変態にしか見えない老人が、マキリを治めてきた魔術師にして、聖杯戦争の制定者である事を。
 
「御老人。貴方は何者だ」

 先程の表情が嘘のように消え去り、バゼットは拳を構える。秘爪によって刻んだ硬化と強化のルーンが、その四肢に人あらざる力を刻んでいく。
 そして、構えるバゼットの背後には、奇妙な影が続いている。

 見たこともない影だった。五百年の生を数えてきたが、臓硯がそのような化生を見た事は一度もない。
 異常なまでの存在感、異様なまでの現実感の無さ。自身を妖怪だと自負し、また蔑んできた臓硯であっても、アレは一言で断じざるを得ない。

 すなわち、化け物。

「ケケケ。いやさっきの悲鳴最高だったぜマスター。なにせキャーーー、だもんな。
 いやはや、アンタが女なんだって事を再確認させてもらったよ」
「…………」

 不機嫌そうな眼差しをバゼットに向けられ、影は肩をすくめる。

「やれやれ、だんまりですか。まあ戦闘モードに入っちまったらしゃあねえのかな。
 あー、ところでそこの爺さん。アンタが何者なのか教えてもらえないか? じゃないと力づくって事になる。
 ……うちのマスターは短気でね。すぐに言わなきゃ、後悔するのはアンタの方だぜ」

 軽口を叩きながらも、纏う殺気は尋常ではない。死ね、という思いのみで具現化したかのように、影の殺気は濃密だった。
 老若男女関係なく、須らく、殺す事こそ存在意義。自身の仕事であるとでも言いたげに、影は殺意を露にする。
 
「……そういうおぬしは何者かの? 人に名を尋ねる時は、まずは自身が名乗るのが礼儀じゃろうに」

 油断無く臓硯は言葉を放つ。その重み、与えられる重圧は常人のそれではない。
 これでふんどし一丁などという奇矯な格好をしていなければ、バゼットですら警戒したかもしれなかった。

「……私の名はバゼット。協会の封印指定執行者です。
 私は名乗った。御老人、貴方にも名乗っていただきたい」
「やれやれ、老人を急かすでない。
 ……ワシの名は間桐臓硯。間桐の名、知らぬわけでもあるまい?」
「……枯れ果てたとはいえ、名門の長がなぜこのような場所に? …………それもふんど、あ、いえ、そんな格好で」

 語尾をしどろもどろにさせながら、バゼットは臓硯に問いかける。
 それを受け、老人は好々爺らしく笑うと、

「だからこそじゃよ。枯れ果てた身である以上、もはや未来はない。なれば、余生を楽しむのも悪くは無かろう」
「……それで、このような場所に?」
「応よ。水泳は久しぶりだが、いやはや、存外に鈍っていなかったと見える。カカ、僥倖であったな」

 バゼットは腕を組んで思案する。そこに浮かぶ表情は冷静そのものだが、視線が臓硯から逸れているのは仕方が無いだろう。
 なにせ精神年齢十三歳。老人とはいえ、やっぱり男の裸体は恥ずかしい。
 これでそれなりの年齢でそれなりの肉付きであったら、あるいは別の選択肢もあったかもしれないが、残念ながらバゼットは老人フェチではない。

「分かりました。貴方は存分にここで泳いでいるといい。……失礼します。私はやらなければならない事がありますので」

 そう言って踵を返し、影を自身の背に続かせ、バゼットは港を後にする。
 その背が見えなくなるまで、臓硯は食い入るように眺め続ける。警戒、あるいはそれ以上の感情を視線に込めながら。

「……アサシン」

 命令に応え、黒衣を纏った仮面の暗殺者が現れる。

「あれが怪しいとワシは踏んだ。見つからぬよう、調べてまいれ」
「…………」

 首を振り、夜の帳に骸骨の面は消えた。
 アサシンの諜報能力は、サーヴァントの中でも群を抜く。必ず、情報を掴む事に成功するだろう。

「さて……この後はどうするかのう」

(´Д`):どうせじゃし新都の方にでも言ってみるか。
(´ー`):家に帰って株式投資をせねば。パソコンパソコン。
(〃*`Д´):もう許せん、これからは俺が書いてやる! という猛者が現れる。(ホントに書いてもらいまっせ)

443 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:45:07
(´ー`)で

444 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 18:47:06
(´ー`)しかないだろ

445 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/11(火) 18:51:11
寒中水泳をさせつつ、シリアスに決める・・・・・・其が此処のクオリティDA!
漏れも選択肢にネタを入れたいが、此処の住人は迷わずネタを選んでくれやがるので、怖くて迂濶に入れられませんorz
さて、風呂に入ったら続きを書くかな

446 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:07:56
新しい形式の選択肢だなww
「(´Д`)」これでよろ。

447 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:26:08
(´Д`)

448 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:29:05
やっぱ(´ー`)

449 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:33:46
(´ー`)でリーチ!

450 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:42:55
(´ー`)で。

451 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:43:26
(´ー`)で決定だね。

452 名前: 428 投稿日: 2006/04/11(火) 19:53:34
りょーかい。
でも、投稿はかなり遠い後日になりそうな予感。

後、僭越ではありますが、一応タイトルも募集してみていいんだろうか?
さあ、キャス子気分で!

「Αερο」:フェイト/ホロウ・ユスティーツア
「Ατλασ」:お爺ちゃん奮闘記
「Tροψα」:ベイグランドストーリー

453 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:56:01
迷ったけどTροψαに一票

454 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 19:59:08
Ατλασ

455 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 20:14:43
がんばれお爺ちゃん、Ατλασに一票

456 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 20:22:39
ここくらいはまともにΑερο

457 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 20:38:19
Αερο

458 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 20:51:25
Ατλασぢゃ!

459 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 20:54:32
Ατλασ

460 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 22:00:08
Ατλασ

461 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 22:08:44
Αερο。←ところでこれなんて意味?

462 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 22:59:48
Αερο

463 名前: 僕はね、名無しさんなんだ ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/11(火) 23:01:14
Ατλασ以外ありえないです><

俺の予想だとバーボンは今日徹夜で麻雀してまた更新しないと見た!
さらに予想すると実はラスト更新以降まったく続き考えてなくてリアルバーボン爆撃考えてると見た!

464 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/11(火) 23:02:02
>>463
おまいは俺か。

465 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/11(火) 23:03:13
>>463
おまいは俺か

466 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/12(水) 00:08:07
「今から寝直すにしても中途半端だな・・・・・・」
少し考えると、散歩にでも行くかな、と呟き支度を始めた。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「・・・寒いと思ったら雪が降ってたのか。」
その言葉通り、黒く淀んだ空からは白銀の結晶がはらはらと舞い降りてきていた。
一瞬、散歩を止めようかとも考えたが寒気で完全に目が覚めたため、今更二度寝を慣行する気も起きない。かといって他にすることも無い。
「ま、この冬初めての雪を眺めながらの散歩も良いか・・・」
そう呟き歩き出す。
何処を目指す訳でも無く、空を眺めながらのアルク。
そして暫く歩いていると、見慣れた場所に出た。
そこは彼が通う学校だった。
「ありゃ、こんな時間に来ても意味無いのに・・・・・・何やってんだ、俺」
まだ、日が上るまで幾分か時間がある。そんな時間に空いている分けもなく。
そこで彼の心に一寸した悪戯心が生まれた。
「・・・入ってみるか。」
そう言い、門に足をかけ軽やかに乗り越え侵入する。
幾度と無く通ってきた校舎に、時間帯による変化など有ろう筈も無いのだが、人が居ない早朝、否、まだ深夜と言って良いほどの時間帯、それは彼の心を変えていた。
それは誰にでも有る冒険心。それが彼を動かしたのかもしれない。
それとも、この校舎に有る未知の何かが彼を引き付けたのだろうか。
だが、開いていた窓から侵入してみてもあるのは暗いだけの見慣れた校舎だけだった。
「当たり前か」
そう漏らし、期待はしていなかっただろうが、やはりどこと無く残念そうだった。
「仕方ない、晴れた様だし帰るか」
そして時計をみるとそろそろ太陽が昇る時間になろうとしていた。
そして少し考えた後、天井を見上げる。
「このまま、何も無いのは酌だし日ノ出くらい見て帰るか。」
そして屋上へと歩き出した。
階段を登り屋上へと繋がる鉄の扉を開くとそこには・・・・・・
壱.密かに憧れていた遠坂凛が居た※数合わせの選択肢
弐.黄金の髪に太陽の光を纏わせた美しき少女が居た※本命
参.チェ・ホンマンより巨大で曙より重そうな、まるで岩石と見間違うような大男が口から湯気を吐きながらいた(;゚Д゚)※デットエンドへの振りなのか!?

467 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:10:45
せっかくだからこの不吉な参を選ぶぜ!

468 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 00:10:51
参に決まってるじゃないか。

で、えーとオイラの選択肢はΑτλασで決定かな。となると、タイトルはお爺ちゃん奮闘記やね。
ところで、Αεροの意味は病風です。キャス子が風属性である象徴でもありますな。ランサーの言葉だから確証じゃないけど。
ところでバボーンの人みたいな名前欄の後ろのアレってどうやるんだろう?

―――――

 家に帰って株式投資をせねば。パソコンパソコン。
 そうして、臓硯は間桐邸へと戻った。勿論、帰り道も泳いでである。
 そんな臓硯のはしゃぎぶりに鷹の目を持つ弓兵も呆れたのか、ついぞ矢を放つ事はなかった。まあ、それよりも次々に湧いてくる影絵のような獣を殺すのに忙しいという理由もあったが。

 さて、そうして臓硯は旧市街に到着した。
 帰り道については特筆すべき事はなかった。いくらお歳とはいえ、家までの帰り道を忘れる程ではない。
 忘れていたらセイバーを駆って橋を渡ろうとしていた衛宮の小倅にあっていたのかもしれないが、それは余談である。

 ただいま、などという言葉を口にはしない。門を開き、ぎらぎらと眼光を光らせながら玄関の門を開く。
 臓硯の眼差しに活気が戻っていた。それは、大聖杯が崩壊した後、耄碌した老人のものではなかった。
 それは五百年を生きた最悪の魔術翁の顔であり、自身の聖地を汚された誇り高き魔術師としての顔だった。

「……む」

 そんな事を考えながら家を歩き、自室へと向かう。肌寒さにぷるぷる震え、暖房をつけると、臓硯は畳みの上に腰を下ろした。
 臓硯の部屋は、純和風もいいところであった。かつてマキリが外来であったとは思わせぬ、間桐邸の様相を欠片にも思わせぬ、それは見事な茶室であった。もっとも、茶室というには少々広すぎはしたが、それぐらいは許容範囲内だろう。
 
 だが、その和風な空気も、ひとつの異様な置物によって瓦解している。
 いや、それは真実の意味で置物ではない。科学の最先端。魔術師が忌避する技術によって作られた人類の英知の詰まった箱。
 名をパーソナルコンピューターという、事情報の扱いに関しては万能とも言われる機械である。

 付け加えると、パソコンをセッティングしたのは臓硯ではなく慎二だ。
 魔術師として科学に頼るとは云々と難癖をつけていた癖に、いざやってみると意外や意外、大嵌りしてしまったのである。
 元々研究者肌の魔術師であった臓硯にとって、情報技術は意外にも楽しいものだったのである。
 技術と魔術は、学ぶ、という点において変わりはない。臓硯が嵌ったのはそれ故かもしれない。

 しかし、だ。臓硯の蟲の身体では、さすがにパソコンの組み立ては出来なかった。電気屋さんに行こうにも、老人の活動時間にはすでにしまっていたのである。
 そうして、臓硯は慎二を使ってパソコンを組み立てさせたのであった。

469 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 00:12:24
試したところ、名前欄のアレ上手くいったのでOKかな。

――――――

 ――閑話休題。

「さて、現在の市場はどうなっておるか……」

 電源をいれ、OSを立ち上げつつ臓硯は呟いた。その眦には、先程のそれとは違う輝きが混じっている。
 一言でいえば、今の臓硯は金の亡者であった。遠坂であった。かつての魔術翁の様相が一気に安っぽく感じられる程であった。
 暮らしていくには過去の遺産のお陰で不自由しない癖に、金を飽くなく求めるカネゴンと化していた。
 
 とはいえ、臓硯が呆けていた時期は長すぎる。時勢は当の昔に変化しており、株価も大きく上下していた。
 少なくとも、臓硯が覚えていた頃とは比べものにならなかった。

「ぬっ、ライブ○ア株がこんなに下がっておったとは! おのれあのサギエモンめ、ワシをよくも謀ってくれたな!」

 名前は色々と場所的にヤバイので伏せたが、臓硯老、凄まじい形相であった。
 なにせその損害額足るや尋常のものではない。例えるなら、それは賭け麻雀を高い金を腹って代打ちに任せたら、その代打ちがボロ負けした時のような表情だった。
 少し分かりづらいかもしれないが、それだけ被害額が多かったのである。

「むう、彼奴らめ法を犯しておったのか。これはワシの落ち度かもしれんが……ぬう、返す返すもあのサギエモンが憎らしいっ……」

 その皺くちゃの顔を憤怒に歪め、臓硯はキーボードを弾く。その指が、被害額を取り戻す為に、見事なブラインドタッチで盤上を踊り始める。

「ええい、桜でなく姉であったら、この損害を埋められたやもしれぬというに」

 もしそうなったら、今以上の大惨事になるであろう事など考えもせず、臓硯はヘッドホンを耳につける。
 その様相はすっかり現代っ子。最新文明に染まりきっていて、もう魔術師とは思えません。

 臓硯が付けていたヘッドホンから曲が流れ始める。耳が遠いのだろう。その曲は臓硯の鼓膜だけでなく、空気中にも音を漏らしていた。

『コンピューターおばあちゃん♪』

 いや、それはさすがになんというか。それ以前にアンタお爺ちゃんだろ。
 周囲に人がいたのなら、そう突っ込んだに違いなかった。


 ―――――

 
 さて、その後、金を巡っての血で血を洗う争いや、株に命を賭ける老人達の魂の物語、愛と勇気の大スペクタルドラマやプロジェクトXなど、諸々な事があったものの、最終的には臓硯の儲けへと繋がった。
 とりあえず、懸念していた事のひとつを片付けた臓硯は――――――

  _  ∩
( ゚∀゚)彡:そろそろシリアスに戻して、アサシンの帰陣を待った。
 ⊂彡

おっぱいおっぱい!:孫の寝顔でも見てくるかのう、と桜に夜這い(違 をかけた

( ゚д゚ ) :どうせだしもう寝るか、と床についた。

470 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/12(水) 00:20:13
参〉おまい等、やはり期待を裏切らないなorz
おりも投票するぜ!おっぱいおっぱい!にw

471 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:24:00
参とおっぱいおっぱい!

472 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:24:50
おっぱいおっぱい!

473 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:25:37
おっぱいおっぱい!

474 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:30:30
おっぱいおっぱい!

475 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:34:25
おっぱいおっぱい!しかねぇよw

476 名前: 428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 00:38:27
おぬしら……シリアス書きであった俺に、本気でギャグを書けというのか……
しかし、これも選択肢を書いたもののとしての務め。見事爺さんの夜這(だから違 を書いてみせるぜ!

とりあえずプロット練り直す&寝るぽ。

477 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 00:38:55
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっp…………?
 ⊂彡

あれ、スレ間違えた?

478 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 01:59:41
デッドエンドで終了は嫌なので弐

479 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 02:18:19
たとえその先にデッドエンドしか待っていなくても俺は参を選ぶぜー!

480 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 02:50:40
今の流れを呼び込んだバーボンはネ申

481 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 05:23:56
数合わせとか言うと選びたくなっちゃうだろ?
ということで壱!

482 名前: 481 投稿日: 2006/04/12(水) 05:25:20
ごめんもう参に決まってたねorz

483 名前: 17分割 投稿日: 17分割
17分割

484 名前: お爺ちゃん奮闘奇/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 17:06:45
孫の寝顔でも見てくるかのう、と桜に夜這い(違 をかけた。

「……? なぜワシはこんな事をしているのだ?」

 そもそもワシ孫の寝顔を見るようなキャラだったっけ? 
 そんな事を思いながら、臓硯は孫達の眠る部屋へと向かった。

 矮躯故か、その足音は小さい。その為、眠っている孫達を起こす事もない。それが幸いだったのか、それとも不幸だったのか。
 兎にも角にも、老人は孫達の部屋に到着した。

「まずは慎二の寝顔でも見に行くとするかのう……」

 ぼそぼそと呟きながら老人は慎二の部屋の扉を開ける。パソコンの事に関して謝礼の一つでも言ってやろうか、などという彼らしくもない考えを抱きながら。
 だが、部屋に慎二の姿はない。こんな夜中にどこに行っているのか。そんな風に心配しつつも、まあ慎二だしという事で自分を納得させ、臓硯は桜の部屋へと向かう。
 もしかしたら慎二が桜の部屋にいるというウルトラCもあるかもしれぬ。そう考えての行動でもあった。

 ドアノブを捻る。扉を開ける。起こさないようゆっくりと中を除き見る。

「ああ、桜様! どうぞこの身を苛めつくしてくださ」

 扉を閉める。すーはー、と深呼吸して冷静になる。我が孫が黒くなった桜に嬲られて喜んでるという事態などありえぬと、冷静になって扉を開いてみる。

「ふふふ、兄さんってMだったんですね。今までいじめられた恨みもあ」

 閉める。深呼吸する。目蓋を擦る。
 ないから。主従大逆転状態のSMショーが広がってるなんて、そんな事ありえないから。

 やや精神を退行させながら、臓硯は決死の覚悟で桜の部屋を覗き見る。

「……わ、分かりました桜さ」

 閉める。

 ――――まずい。
 どうやら、訳の分からないワープ空間に逝ってしまった模様。
 ここはあらゆる可能性が存在する四日間。とはいえ、これはさすがにやりすぎというか幻覚だ。

 ちょっと蟲の調整を地下で行う。とくに視覚を担当する蟲を念入りに行う。
 あんな幻覚を二度と目にする事がないように、念入りに。

 そうして、臓硯は再び桜の部屋の前に立った。その腕が、微かに震えているのは気のせいではないだろう。
 なんというか、『臓硯の最後』というかHFラストというか、自身の本体を引きずり出されて殺されちゃいそうな予感が、臓硯にはあった。

「ええい、ままよ!」

 覚悟と共に扉を開け、桜の部屋へと身を投げる。

 ……果たして、その光景は普通だった。慎二が桜に苛められているSM大逆転な光景が広がってもいなければ、ライダーが淫夢を見せているなんて事もない。
 ただ、桜がすやすやと自分の部屋で眠っているだけである。傍らに転がっている真っ赤なワカメは見なかった事にしておく。

「……考えてみれば珍しいのう。衛宮の小倅でなく、こちらで眠るとは……しかもライダーを置いて」

 ここはあらゆる可能性が存在する四日間。その事実を、知らずとも何となく自覚しながら、臓硯は一つ笑みを浮かべる。
 そして、桜を起こさぬよう忍び足で近寄り、臓硯は桜の寝顔を見やると、


(^・^)〜・チュッ:すっころび、眠っている桜の胸を鷲づかみしてしまった。

(―_―):平々凡々これ一番。何かの間違いが起きる前に退散する事にした。っていうかシリアスに戻してくれ。

(0M0):こんな平穏な光景ウソダドンドコドーン。SMショーに巻き込まれた。

485 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:09:48
(0M0)
俺はダディー?を選ぶぜ!

486 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:18:22
(0M0)
これしかねー!

487 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:19:36
(―_―)で
シリアスに戻してからギャグにしてやろう

488 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:26:42
(0M0)これだな

489 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:34:05
(―_―)

490 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:35:19
(―_―)
シリアス大好き

491 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 17:59:41
(―_―)

492 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:00:32
せっかくだから俺はこの(―_―)を選ぶぜ

493 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:01:15
(―_―) に決まったみたいだね。

494 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:03:34
(―_―)ニヤソ

495 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:14:17
生粋のおもしろ展開信奉者である書き手の人がシリアス執筆に耐えられるのか
それが問題だ

496 名前: お爺ちゃん奮闘奇/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 18:49:21

 自分の部屋へと戻りながら、臓硯は思う。
 この冬木のおかしさを。しかし何がおかしいのか気付けないという不可思議を。
 まるでここだけ外界から正されたような違和感。

 加え、寒中水泳で痛感した事もある。
 蟲の調子が良すぎるのだ。

 臓硯の身体は、数多の蟲で形成されている。幽体と蟲で作った張りぼてを繋ぎ、操作するが彼の不死の正体。
 ゆえに、その身体能力は幽体によって左右される。幽体が老いれば蟲の身体もそれを追って老いる。故に、その身体能力は落ちるのだ。
 無論、五百年を生きた魔術師である臓硯が、身体能力の低下を危惧しないはずがない。それ故に、霊体の変化だけではなく、蟲の能力によっても身体能力が左右されるように改造はしてある。

 だが、所詮は紛い物。霊体の老いの方が、蟲の能力向上よりも遥かに比重が大きいのが現状だった。

 なのに何故、寒中水泳が行える程に体力が戻ったのか。
 推測するまでもない。“戻っているのだ”。時間が逆行している。恐らくは百年以上前。第三回聖杯戦争が行われていたあの時代に。
 
 だからこそ、これ程までに身体がよく動くのだ。

「…………」

 だが、臓硯のプライドはその事実を認めようとはしない。無論、それは自身が老いていないなどという見当違いの楽観によるものではない。
 もっと魔術師としての根源から来るものだ。

 時代が逆行しているという事は、相手が限定的とはいえ魔法を実現しているという事に他ならない。
 つまり、相手は魔法使い。あるいはそれに届きかねない魔術師という事になる。

 その中で、ゼルレッチはそのような所業を行う人柄ではないから論外であり、噂に聞く蒼崎も伝え聞く噂から違うと断言できる。
 ならば、死んだとされる魔法使いの一人か、あるいは姿を隠していた魔法使いが表舞台に出てきたのか。

 ……それとも、誰かが魔法に届いたか。

 最後の答えを、臓硯は認めたがらない。当然である。彼らが命を賭してもまだ届かなかったものを体現している者がいるというのに、嫉妬しない魔術師がいるだろうか。
 思考も若返っているのか。不死へのこだわりよりも、臓硯は魔術師としての思いから、今回の事態を究明しなければならないとの思いを強くした。

 それに、ひとつだけ淡い希望もある。
 もしこれが時代を逆行させる魔法だとすれば。そう仮定すれば。
 輝かしきあの時代。冬の聖女と遠坂永人。そして自分が聖杯を作る為に駆けずり回った、あの輝かしき日々に戻れるのではないか。そんな思いもあった。
 無論、臓硯とてそのような行為をよしとするものではない。思い浮かべたその光景をかぶりを振って脳内から追い出し、これからどうするべきかを思考する。

「……なんにせよ、アサシンの情報を待たねばならぬが……」

 それを良しとして座して待てる程、今の臓硯は老人ではなかった。
 若返っている。その身体に漲る躍動に、かつてない興奮を老魔術師は覚える。

「……ぬ。もしや」

 そこまで考えて、臓硯の脳裏に閃きが浮かんだ。無論、それは何の確約もない、相手が時間を操る魔法使いだと仮定すればの話ではあったが、それでも臓硯に希望を持たせるに充分なものであった。
 すなわち、この事態を引き起こしている者の力を使えば、無限に行き続ける事も可能となるのではないか。
 
 臓硯が渇望する不老不死が、実現できるのではないか。

「カ、カカカ……」

 しゃれこうべめいた頭蓋を震わせ、臓硯は笑う。
 思いもしなかった幸運に喜び、笑う。

 当たり前だ。大聖杯が壊れてずっと、自身の望みは断たれたと思っていた。不死は泡の夢と消え、魂が老衰死するのを待つしかないと思っていた。
 それが、覆せるかもしれないのだ。
 それが、実現できるのかもしれないのだ。

 永遠が……あの二十七祖の番外、ミハイル・ロア・バルダムヨォンのような、自身の魂を情報化した不完全な不滅ではない。
 真実、自分の魂を永続させる手段が見つかったかもしれないのだ。

「カカカ、カカカカカ、カカカカカカカカカ!!」
 
 これで笑わずにいられるだろうか。一度は断たれた己が夢が実現できると知って、歓喜しないわけがない。
 老人は喜悦も露に、一人笑い続けた。真夜中の静けさを払うように、蟲の肉体を震わせ、哄笑を挙げ続けた。

 ――自身の本当の望みが、不死なのだと信じて。

497 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 18:50:21

「主殿」

 哄笑が止まる。傍らから掛けられた声に、首だけを動かして応える。
 そして、老人の表情は、先程の笑いが嘘のように凍りついた。

「申し訳ありませぬ。敵に不覚を取ってしまった」

 アサシンの風貌は、まさに死に体であった。

 一・宝具であった右腕がもげている。
 二・顔を隠す仮面が剥がされている。
 三・腹に穴が空いている。
 四・左腕が吹き飛ばされている。
 五・右足の骨が折れている。
 六・頭蓋骨が見えている。

 後一刻と持たずに死ぬのが明らかな、無残な様相であった。

「な、なにが起きたというのだアサシン……!」
「く、主殿……今回の事態、予想以上に奇怪だ……まさかにも、このような事が起こりおろうとは……」

 仮面の下も無表情で固めている筈の暗殺者が、その顔を苦悶に歪めた。
 死する時以外、一度も表情を見せなかった暗殺者が、苦痛を露にしていた。

 それでも生き延びたのは、アサシンの忠誠心が並外れて強いからだろう。そうでなければ、この死に体で現世に身を繋ぐ事など、出来る筈もないのだから。


「……主殿、お気をつけめされよ……此度に起きているのは……」

 ごくり、と唾を飲み込む。臓硯は、緊張も露に己が従者の言葉を待ち、


「聖杯戦争だ――――!」


 その表情を、驚愕で歪めていた。



 ―――――




「がはっ……」

 それが限界だったのか。アサシンは喀血し、その身を揺らがせる。その五体が薄くなっているのは、幻覚などではない。
 アサシンは限界だった。死ぬのは必然だった。それを忠義が為に誤魔化して、何とか帰陣出来ただけでも奇蹟だろう。

「主殿……くれぐれも、お気をつけめされよ……我を殺したは遠坂の娘が従えるセイバー……周りは全て、敵かも分からぬ……」

 その言葉を最後に、アサシンの姿は掻き消えた。
 霊体化したのではない。サーヴァント、アサシンは、己が負った傷を原因として消滅した。
 つまり、死んだのだ。

「…………」

 甘かった、と臓硯は自身を戒める。何が不死を実現する好機か。それほどの力を持つのならば、相手が自身を上回る事など想像できた筈なのに。
 うわついていた。自身の渇望する欲望を叶えられるやもしれぬ、とうわついていた。その油断が、アサシンを失う事に繋がったのだ。

「むう……」

 しかし、自身を戒めても妙案は浮かばない。
 当然である。アサシンは戦闘を除いては非常に使い勝手のいいサーヴァントだった。それがない以上、臓硯は此度の自体における“目”を失ったに等しい。

 それに、アサシンの最後の言葉も気に掛かる。

「聖杯戦争が、再開したというのか…………?」

 あり得ない筈だ。大聖杯はエクスカリバーの余波で崩壊してしまったのだから、聖杯戦争が起こりうる筈はない。
 だが、アサシンが命懸けでやってきての報告だ。嘘ではないだろう。

 ……本来ならば喜ぶべき事なのかもしれない。聖杯を得れば、不死の野望を叶えられるのだから。
 だが、何故か臓硯は途方もなく、

 怒りを、覚えた。

 その瞬間だった。

悪:二騎のセイバーを従えた姉妹が、間桐邸を襲撃した。

即:バゼットとそのサーヴァントが、間桐邸を襲撃した。

斬:影絵の獣が、間桐邸を襲撃した。

498 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:52:41
斬に一票!

499 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:54:19
斬で

500 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 18:57:26
斬!

501 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 19:17:58
流れに逆らい悪で

502 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 19:19:12
ここは斬でタイムベント、リスタートだ!

503 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 19:21:29
                 , -──- .、
                , '  ,.へ、    \     _|__  ゝ
              /  ./  v\     ヽ     |, -‐ 、
               ノ   〈 u \、  ヽ..___, 1 ',  .<|   _,ノ  斬ッ……!
         ,.. -一''´ /⌒i 〉 v v゙ヽ ヽ.__,. !. }
      ∠_-‐    l(7//u { \、l,,`ー'' レ  _|__  ゝ  斬ッ……!
_,,.. -‐'' " ̄,二ニ=‐、 ヽ/'∧ヾ:ヽ._。ン,,  _'.ニラ"´   |, -‐ 、
` 、,,. -‐'' "   │ i.  l |ヽヾ:ミ;;彡  <。_ノ   .<|   _,ノ
.  ヽ         | !.  ! ト、ヽ,\r- v' |ッ'           斬ッ……!
.   ',        | l │U\,.、`'ー`ュ、 :|      _|__  ゝ
   |.       |  !. |.\. ~`'ー= ェェシ`’        .|, -‐ 、  斬ッ
   !        |  |  ト、 ゝ、ー /! |       <|   _,ノ   斬ッ……!
.   !       .> レW%ラ'ヽ`´| | |
.   ,'         │  |%二7 /   | W       _|__  ゝ
  /        |.  |)// ./    |          .|, -‐ 、  斬ッ……!
、/          |  |/ / /     l        <|   _,ノ
 \         |.  l. /,.イ       l_,,. ‐''"           斬ッ……!
   \       |  l /'  l     l         -─-、
    \     | l∠..‐''"レ''" ̄``ヽ           __ノ
.       \ _,,. ‐''"     /      \      o
      , ‐'''`ー-、      {. /´⌒ヽ. ヾ.l i.゙、      o   ざぁ〜〜んッっ……!
ヽ.   /      `‐、     ヽ.)   } .」 } } }     o
.  ` (         、_ \       r'_,ノノ.ノ/
.   \  、 \ \、 ヽ       `         「|
      ヽ. !`、 .) } { |                    |!
       }_ノ .{_/.Lノ `'                 o


斬で決定だ(´・ω・`)

504 名前: 428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/12(水) 19:33:57
ぬ、なんと予想外にも斬か。
しかもシメがアカギとはなぁ。

まあなんだ。他の作者さんが投稿しづらいかもしれないし、
ここらで一端後退するわ。

他の作者さんの作品来ないかなーワクワクテカテカ

505 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 19:37:43
となるとバーボンの人に期待がかかりますねえ。

506 名前: 17分割 投稿日: 17分割
17分割

507 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 22:30:19
バーボンの人マダー?

508 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/12(水) 23:04:14
屋上へと続く扉を開くと、そこには岩石を連想させる筋肉を身に纏った巨人が立っていた。
本能が告げる。アレに関わるな、と。
普通の人間ならば、この時間に、この場所に居る事など無い。
それだけではない。あれは根本的に違う。
異端
その一言に尽きる。
今、彼の頭の中では、何故、この様な場所にボディービルダーも裸足で逃げ出すようなTHEマッスルな変態が半裸で居るのか。
その様な下らないことを考えていたが、体が反射的に後退していた。
だが、運の悪い事に何かを蹴ってしまった。
コトッ
それは大した音では無かったが、この耳が痛くなる様な静寂の中では致命的だった。
その音に反応するように変態の双眼が此方に向けられる。
その瞬間に空気が、時が、総てが凍結した。
此方に向けられていた眼が見開かれると、次の瞬間、何かが爆発したような衝撃が訪れた。
それは目の前に居る変態の雄叫びだった。ただの声ではあったが普通の声ではない。
まるで声自体に質量があるかの如く、体に叩き付けられる。
それを合図に止まっていたものが動きだした。
中でも、彼の心臓と脚はかつて無いほどの早さで回転していた。
走る、走る、走る、走る、走る、走る、走る。今ならば短距離で世界新だって出せるのではないかと思わせるほど必死に走った。
脚よ、千切れろ。心臓よ、張り裂けろと言わんばかりに体を酷使する。
そして自分の意思では体が動かなくなるまで走り続けると、そこは見慣れた我が家だった。
そこで気が抜けたのか、膝が笑いだし、立っていられなくなる。
「ありゃ何なんだよ・・・・・・」
あの異形を思い出しながら呟く。
「・・・綺麗な朝日の代わりが、キモ怖いマッスルかよ、ったく。」
そう愚痴をこぼす。
腰を落とし休みながら、ふと辺りを見回すと既に辺りは明るくなっていた。
朝食の用意もしなければならないし、ゆっくりとしている訳にもいかなくなってきた。


壱.とは言えまだ体が動かないので、遅刻覚悟でもう少し休む。
弐.皆勤賞のためにガンガルYO!
参.だりぃ、サボるか。

509 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:06:14
弐

510 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:07:53
参!

511 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:11:52
壱

512 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:14:57
star lightマダー?

513 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:18:11
参

514 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/12(水) 23:30:40
弐。
学生は学校にはちゃんといけ。

515 名前: 428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/13(木) 00:33:56
いっちぃ、にーのぉ、

参。

516 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 01:47:47
即かな

517 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 02:01:25
壱

518 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 02:56:48
弐

519 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 03:21:18
参がイイナ

520 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 09:29:27
皆勤なら頑張って学校行け、弐

521 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/13(木) 10:26:34
壱なんて良いんジャマイカ?と作者自ら投票。
遅刻しそうになり、パンをくわえながらDASH。
その後、曲がり角で誰かと激突。それが狂戦士とかw(※此は妄想です。
つーか、作者的にかなり楽なんだが・・・
頼むぜ、おまいら。

522 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 10:35:39
作者推薦の壱に一票。
つーか、転校生との衝突イベントあるならフラグ立てない訳にはいかんジャマイカw

523 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 11:15:06
作者推薦なんて選んだらザーボンがかわいそうだぜ!

参

524 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 13:48:29
壱

525 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 15:59:44
参で決定か

526 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 22:26:05
作者自ら投票してる>>521が有効なら壱で決定だな
ところで、バーボンの人マダー?

527 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 22:28:20
ルール上は作者が投票しちゃいけないとは書いてない。しかし。

528 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 22:39:22
バーボンの投票はそれ自体がネタになっていたしなぁ

529 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/13(木) 22:53:00
ちょ、壱って!?
もう参で殆んど書いちゃった俺が来ましたよorz
作者投票無効でいいYO!むしろ無効でお願いします(ぇ

530 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/13(木) 22:59:21
ん?
参で決まってるんじゃないか?
焦ったお(´・ω・`)

531 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:01:06
>>530
ちょw焦りすぎw
お茶でも飲んで落ち着きましょう。
つ旦

532 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:29:43
>>381。・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ヨチヨチ

533 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/13(木) 23:44:38
「だりぃ、サボるか。」
皆勤賞が無くなるのは少し残念だったが、あんな変態とエンカウントしたばかりの学校に行く気はしなかった。
とは言え、このまま家に居ては何を言われるか分かったものではない。
どこかに行って暇を潰すにも、この時間に開いている店など限られてくる。
さて、何処に行くか。
「先ずは腹ごしらえだな。腹が減っては戦は出来ぬって言うし。まぁ、事なかれ主gi・・・平和主義者の俺は争いなんてしないがな」
そんなどうでも良い独り言を言いながら家をでた。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「ふぅ、食い過ぎたかな」
贔屓にしている吉野家から出てきた彼は腹を擦りながら、満足そうな表情だった。
時計を見ると既に一時限目が始まる時間だった。あ〜、そういや今日の一時限目は英語だったなぁ、後で怒られるな、などと考えながら、ある場所へと向かう。
そこは、彼の両親が亡くなり、新たな父親が出来た場所。
そして、二人目の父親も逝った場所。
「・・・・・・ここに来るのも久しぶりだな。」
その足は迷うこと無く奥へと向かう。
辿り着いたのは、無造作に詰まれた石がある場所だった。
その石の前に、ここに来る途中に買った花をたむける。
それは彼にしか分からない、父親の墓だった。
それを眺めながら時折顔を綻ばせたり、しかめていた。その表情はどれも何処と無く寂しそうだった。
そうして半刻程眺めていただろうか。
すると、突然肩に手をかけられた。
その手の主は・・・
1枠.見知らぬ小柄な金髪の少女だった。(◎最有力か
2枠.膝下まで延びる紫髪が特徴的な、見惚れる程の美女だった。(○勝てる実力は在る
3枠.今朝の変態巨人だった。(▲怖い存在、ってか
作者予想3‐2‐1の一点買い

534 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:46:45
3枠に3000点

535 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:48:17
はらたいらさんに3000点!
じゃなくて3枠に一票!

536 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:49:29
個人的な好みにより2枠!

……思ったんだけど、なんか381氏の士郎は口調がアヴェンジャーみたいだな

537 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:51:19
いくらなんでもそろそろ萌えが欲しい。
ということで2枠。

538 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/13(木) 23:57:49
3枠に全賭

539 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 00:08:12
2枠

540 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 00:09:40
2枠

541 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 00:11:19
せっかくだから俺はこの男装が似合いそうな2枠を選ぶぜ!

542 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 00:16:18
残念、ワシは三枠を選ぶぞ!
っていうか膝下まで伸びてるのはライダーじゃね?

543 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 00:18:46
>>542
もう2に決まってるよおじいちゃん

544 名前: 541 投稿日: 2006/04/14(金) 00:21:53
バゼットの髪は赤紫のショート。
そうか、紫ロングだからライダーになるのか・・・萌えが欲しいから俺の1枠に変更しても良い?

545 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 00:31:08
     ∩
斬( ゚∀゚)彡
   ⊂彡

546 名前: 545 投稿日: 2006/04/14(金) 00:32:42
あり?タイミング間違えた

547 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/14(金) 00:36:09
おまいら、悉く期待を裏切ってくれるな・・・
ホントは1枠3枠のどちらかだと思ってたのにorz
>541
確に似合わなくは無いだろうが・・・
>536
別にアヴェンジャっぽくしたつもりはなかったんだが、言われるとそうかもな。
ちなみに、アイツが士郎とは何処にも書いてない訳だが(意味深
取り合えず原作とは設定をがらりと変えるし、アイツも正義の味方も目指してない。
この世界に魔術なんて無いし、鯖達も「一応」普通の人間にする予定。
今更ながら原作至上主義のヤシはスルーしてくれ。
あくまでほのぼの学園ギャグSSにするつもり。なのにこの中途半端にシリアスな展開はなんで?(マテ

548 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 00:46:14
 その瞬間、臓硯が耳にしたのは、この世のものとは思えぬ不愉快極まりない咆哮だった。
 何事か、と思わず臓硯の心臓が跳ねる。その声は、人である者須らくに恐怖と嫌悪を抱かせられるほどの不協和を奏でながら、ゆっくりと臓硯の鼓膜を冒していく。
 まるで出来の悪い恐怖映画だ。人を食らう妖怪が驚かされるなど、笑い話にもならない。

 急ぎ邸宅の機能を利用し、周囲を意識の目で見やる。すると、そこには予想だにしない光景があった。
 蟲のざわめきなど話にならぬ、怨念の篭もった金切り声。その声を挙げているのは、あまりに奇怪な化け物だった。
 その姿は、さながら影絵の獣だ。頭部は狼めいていて、牙は肉食のそれだというのに、その下がまるで猿のような形状をしている。それが無数に、ハァハァと息を荒がせながら、間桐邸を取り囲んでいる。

 まるで、先程見た女魔術師の従えていた、あの使い魔のようだ。そう臓硯は思いつつ、間桐邸の防備の機能を起動する。
 如何に堕ちたとはいえ、マキリは名門である。その防備は並大抵のものではない。影絵の獣が如何に優れた機能を持っていようとも、返り討ちに出来るのは当然だ。

 ……だが、兎も角数が多い。さながら無限という比喩を使いたくなるほどに、獣の数は増大している。どころか、扉を破ろうと爪を立てている獣までいる。

「■■■■■」

 ぎろり、と影絵の獣達の眼差しが扉を向く。彼らは、酸欠で苦しむ事も構わず咆哮し、扉へと殺到する。破ろうと爪を振るい、牙を突きたて、役に立たぬ同胞を踏み越えていく。
 その様に、僅かに臓硯は震えを覚えた。

 獣達の動きは統制がない。だが、それ故に躊躇がない。同胞だろうが仲間だろうが、構わず見捨て、踏み潰し、殺し、目的のみを完遂する。だというのに、そこには機械めいたものではない、絶対の殺意と意思がある。
 そんな恐ろしいものを、臓硯は知らなかった。

 扉が破られる。侵入者を迎撃せんと、罠という罠が始動する。
 だが無意味。先行する獣の命を奪おうと、後続の獣達が亡骸を踏み越えて突破してくる。如何なマキリの罠であろうと、これだけの数には対処しきれない。

「むう…………!」

 臓硯の顔に焦燥が浮かぶ。それは、臓硯が久方ぶりに感じる、恐怖という名の感情だった。

「■■■■■」

 獣の咆哮が近づいてくる。彼らはすでに獲物の居場所が分かっているらしい。迷う事無く、一心不乱に臓硯を目指して突っ込んでくる。
 己が命を考慮する事などない。後続が目的を達せられれば結果は同じ。その思考は、まさに狂戦士よりも遥かに凶悪な狂想であった。

 果たして、獣達は臓硯の下へと到着した。

「……おぬしら、なにが目的じゃ?」

 応える声はない。そもそも、獣達に応えられる知性はない。
 あるのはただ純然たる殺意のみ。殺してやる。殺してやる。お前も殺してやる。失敗したこの絶望、恨み、恐怖を思い知れ、と。

 尤も、臓硯からすれば溜まったものではない。自身に覚えがない理由で己が命を付け狙われるのだ。殺した者の家族の恨みなどなら兎も角、このような理由で殺されては、文字通り死んでも浮かばれまい。

「舐めるな!」

 故に抵抗する。蟲のざわめきで獣達を取り囲み、その腸を引きずり出さんとする。
 この蟲に掛かれば、例え獣達でも勝つ事は出来ない。彼らが数を武器にする以上、より上回る数に破れるは必定。もとより人間ですら食い殺す猛蟲である。ただ凶暴なだけの獣が敵う筈がない。

 臓硯のその考えは正しかった。そして、同時に間違ってもいた。

「なん、じゃと……?」

 獣の数が増える。天井に届かんばかりに積み上げられ、あの鼓膜を劈くような絶叫を挙げながら、蟲をむしゃむしゃと食らっていく。
 なるほど。数はより多き数に敗れる。数は戦争において必勝の策である。

 それは、此度の戦いにも当てはまり。
 臓硯の従える八百万の蟲は、無限に届く獣達によって敗退した。

 蟲で戦えぬ以上、臓硯に勝つ手段はない。そう老獪なる妖怪は判断し、この場から撤退せんとする。孫達を助けようという気概はない。
 全力で逃げねば、殺されるのはこちらである。

 だが、獣が獲物を逃がす筈はない。逃走せんとした老人の、あまりにも鈍重な足を切り裂き、獣達は老躯に次々に牙を突きたてる。
 悲鳴を挙げさせる余裕など与えない。次々に降り注ぐ凶刃に、老人の五体は解体される。

 それでも、臓硯には余裕があった。この身体は仮初め。桜の心臓に寄生する本体に移動すれば、命だけは繋げる筈だ。

549 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 00:47:12

















 しかし、この異常において、そんな安全策が機能する筈もなく。


「――――!」


 魂は、本来の肉体である蟲の身体から離れなかった。
 頚木によって結び付けられた臓硯に、生き延びられる幸運はない。獣達は、いくら切っても裂いても苦痛を与えても死なない極上の獲物に歓喜しながら、蟲の身体を飽く事無く解体し続けた。



 ――DEAD FIN
 ――LOOP START


 TIPS
 “第三回”に引きずり込まれた瞬間、獣達は臓硯へと襲い掛かる。
 身を守るに相応しい守り手を傍らに、四日目を越える算段を整えよ。














 しかし、この異常において、そんな安全策が機能する筈もなく。


「――――!」


 魂は、本来の肉体である蟲の身体から離れなかった。
 頚木によって結び付けられた臓硯に、生き延びられる幸運はない。獣達は、いくら切っても裂いても苦痛を与えても死なない極上の獲物に歓喜しながら、蟲の身体を飽く事無く解体し続けた。



 ――DEAD FIN
 ――LOOP START


 TIPS
 “第三回”に引きずり込まれた瞬間、獣達は臓硯へと襲い掛かる。
 身を守るに相応しい守り手を傍らに、四日目を越える算段を整えよ。

550 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 00:49:22
ごめんちとミスった。
なんか繰り返し文になってるけど、気にしないでくれorz
あとDEAD FIN ではなくDEAD END
もうだめぽ。

今回は選択肢ないよー。楽しみにしてた人ごめんな。

551 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 01:03:27
……しかし、そのまま終わるのも芸が無い。
というわけで、ちょっとした選択肢を。

始まりの朝、臓硯が垣間見る夢は――――


「嘘だッッッッ!」:夢なんて見ません。お爺ちゃんはノンレム睡眠。
「身体は蟲で出来ている」:ユスティーツアが聖杯となった、遠きあの日の夢。
「ああっ、桜様!」:黒桜降臨。慎二OHと一緒にひたすら媚を売りまくる夢。

552 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:08:17
つ「ああっ、桜様!」

553 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:08:33
こんな時こそ失われし希望、プロジェクトユスティーツァの「身体は蟲で出来ている」

554 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:10:29
「嘘だッッッッ!」
お爺ちゃんにはもうしばらくシリアスやって貰いたいと思うかな? かな?

555 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:15:00
「嘘だッッッッ!」
これはシリアスもありえる選択肢ですね。

556 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:15:05
「ああっ、桜様!」しかない

557 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:20:42
「ああっ、桜様!」でお願いします

558 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 01:42:48
「身体は蟲で出来ている」
なんとなく惹かれるフレーズだ

559 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 02:20:33
「身体は蟲で出来ている」だな

560 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 02:55:26
>>381
ここをどこだと思っている?
あの、ライダルートが産まれた場所なんだぞ!

561 名前: 560 投稿日: 2006/04/14(金) 02:58:52
おっと忘れていた
ここはもちろん「ああっ、桜様!」だな

562 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 04:37:24
「身体は蟲で出来ている」だな
燃えジジイを望む

563 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 04:46:25
「嘘だッッッッ!」に一票。
お爺ちゃんも夢をみるのかな?あはははははははははははは。

564 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 05:32:55
「嘘だッッッッ!」

565 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 07:10:47
身体は蟲で出来ている

566 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 07:18:36
体は蟲で出来ている
血潮は蟲で心は腐敗
幾たびの人を喰らい不死
ただの一度も殺されず
ただの一度も発見されない
かの者は常に独り
マキリの工房で蟲を使う
ならばその生涯に意味は不要ず
その体は無限の蟲で出来ていた


ごめんね、うろ覚えで書き込んでごめんね

567 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 09:56:18
身体は蟲で出来ている、で一つ頼む。

568 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 17:15:22

 夜は長く、漆黒はより深く。冬木の地は暗く沈み、空には星々が瞬いている。
 月は奇しくも新月。これから行われる所業を覆い隠すかのように、天もまた深い闇に染まっている。
 
 それは幸いな事ではあった。彼らの所業は決して人に見つかってはならない事だったのだから。

 魔術。それは人の身に余る神秘。現代の技術では到達できぬ秘術を可能とする力である。
 だが、人間の技術はそれを覆しつつあった。かつては魔法であったものも、遍く人に知られてからは魔術に堕ちる。
 それと同じように、魔術というシステムそのものが、人間の技術の発展によって衰退しつつあった。

 当然である。神秘は知られぬからこそ神秘。信じられるが故に奇蹟。
 それが失われればどうなるか、問うまでもない。
 種を知られた奇術が意味を為さないように、信じられなくなった神が名も語り継がれぬようになったように、その力は失われてしまうのだ。

 あるいは、太古の神秘すらも、人は解き明かすかもしれない。そうなれば、神秘は須らく消滅する。

 ――故に、賭けをした一族がいた。その名を、アインツベルンという。
 聖杯という太古の神秘を追及する彼らは、土着の魔術師遠坂と手を組み、魔術協会の監視が緩い極東で、大儀式を組み上げる事にした。

 そのシステムとは、人類の守護者たる英霊を呼び出し、それが消滅する際に生じる魂を捉え、根源へと至るというものだった。根源とは現象の源。
 そこには、ありとあらゆる神秘が存在する。
 ならば、それは聖杯といっても差支えがない。願いを叶える万能の杯。贋物であろうと、それは真に迫るのだから変わりはしない。

 だが、彼らの儀式には致命的な欠陥があった。霊脈は遠坂が提供する。聖杯の器はアインツベルンが提供する。
 しかし、英霊を呼び出したところで従える事が出来ないのだ。支配できないのであれば、彼らの反逆は目に見えている。

 結果、彼らはもう一つの家を儀式に加える事とした。無論、意図はそれだけではなく、互いの家を牽制する意味もあったのだが。
 そうして、選び出されたのは支配と束縛の魔術に長けるマキリであった。

 交渉にはアインツベルンが赴いた。
 名家ではあったが、今代の長は蟲使いと忌み嫌われ、魔術刻印を次代に渡す事もせず、家を衰退させている原因だと言われていたにも拘わらず、その女性は躊躇いもせずにマキリへと向かった。

 名をリズライヒ・ユスティーツァ・フォン・アインツベルン。冬の聖女と言われた、大魔術師。
 
 臓硯は、初めはユスティーツァの言葉を跳ね除けた。
 貴様らの手を借りるならば兎も角、手を貸してやる義理はない。根源には我ら一つで至る。聖杯などというものに頼らずとも、マキリは不滅だ。

 その言葉は、その実衰退を始めていたマキリという一族の長として、焦りが浮かんだものだっただろう。それに付け込めば、マキリを引き込むのは容易な筈だった。
 だが、ユスティーツァはそれをしなかった。何度も何度も根気強く、協力を呼びかけたのである。対等の魔術師として、共に人というモノを高みに上げようと。

 万物をこの手に。
 あらゆる真理を知り。
 誰も届かない地点に行く。

 肉体という有限を越え、魂という無限に至る。

 臓硯とユスティーツァの抱く思いは同じだった。
 人は救われない程愚かだが、報われない程の悪ではないと信じたい。楽園などないと知っても、諦めたくはない。
 それはある意味足掻きにも似た、無様な感情だった。

 だが、それを実現出来るかもしれないのだ。楽園がないのならば、聖杯を用いて生み出そう。人という存在を高みに上げ、この世の全ての悪を廃絶する。

 聖杯を求める一族にありながら異端の思想を持っていたユスティーツァ。衰退する家を救わんと百年以上を足掻き続けた臓硯。
 二人は無二の盟友となり、共に聖杯成就を目指す同士となった。
 
 そして、臓硯は見事彼らの期待に応え、令呪と呼ばれる束縛魔術を考案する。
 英霊の意思すらも屈服させる、三つの絶対命令権。それを編み出し、臓硯は彼らに提供した。停滞していた儀式は一足飛びに進み、ついには完成一歩手前にまで到達した。

569 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 17:18:27
 ―――――



「もうすぐだな」
 臓硯はそう言った。

「ええ」
 ユスティーツァは頷いた。

 二人に表情はなかった。これが今生の別れだと気付いていたからだ。
 大空洞の中。二人の言葉は、よく響いた。

 小聖杯とでも言うべきものは黄金で生み出せた。下より聖杯を求める為だけに錬金を磨いてきたアインツベルンである。
 英霊の魂の受け皿を作れただけでも、その技術の程は窺えた。
 しかし、大聖杯。この儀式の根底となるものを敷くには、錬金だけでは無理だった。命の光、膨大な魔術回路が必要となったのだ。

 それを、アインツベルンは承知していた。魔術回路を人造で生み出し、この儀式の為に投入したのだ。

「まさか、リズ、おぬしが儀式の要だったとはなぁ……全くアインツベルンの技は大したものよ」

 親しみを込めて相手の名を呼ぶ声。だが、そこには諦観しかない。当然である。この期に及んで二の足を踏むほど臓硯はもう若くはない。

「リズライヒを短縮してリズ。やっぱり、安直としか思えない」
「……嫌ならば変えればよい。まだ時間は残されている」

 そう言うと、ユスティーツァは悔いるように目を細めた。
 そう。彼女は儀式の完成と共に命を失う。それが、この大儀式に最初から定められていた運命だった。

 無論、臓硯とて最初は止めもした。怒り、嘆き、止めろ、他の手段を共に探そうと語った。
 老いの進む身体に鞭を打ち、残された資産の半分以上を崩し、日本の情勢も構わずアインツベルンの本拠まで向かいもした。それも全ては、盟友の死を止める為だった。

 だが、それも無意味だった。流れ出した川が留まる事はないように、儀式の進行は止まらなかった。
 唯一の問題を臓硯の作り出した令呪によって解消した以上、儀式の段取りが止まる筈はなかった。

 事に、遠坂の妄執は凄まじいものがあった。
 魔法使いゼルレッチの後継を名乗るこの一族は、極東の弱小一族から成り上がる為に、この儀式の遂行に全てを賭けていた。
 現に、祖たるゼルレッチの目にも留まり、彼らは急速に地位を高めつつある。この儀式が完成すれば、彼らの名は遠くロンドンまで轟くだろう。

 それに、臓硯は忸怩たる思いを抱いていた。魔術師は命など思考しない。あるのは根源への到達だけ。それは正しいだろうし、臓硯もそれに異論を唱えるつもりはない。
 しかし、それにユスティーツァが巻き込まれて欲しくはなかった。この身体になってから、唯一自分を人間扱いしてくれた友を、失いたくなかったのだ。

 それでも、ユスティーツァの意思は変わらなかった。
 現に、彼女は今、アインツベルンが拵えたという魔術礼装、天のドレスを着込んでいる。それが死を意味すると知りながら、その眸に宿る意思は欠片も揺らぐ事はない。

「私はこの時の為に生まれてきたのです。その為の魔術回路」

 ユスティーツァは、呟くようにそう口にする。
 だから、臓硯。貴方が気にする事は何もない。私は人ではないのだから、下より死ぬ運命だったのだから、貴方が心を痛める必要などはない。

「それ以上は言ってくれるな、冬の聖女よ。そう自分を卑下するでない」
「……ですが、私はホムンクルスで」
「言うな、リズ。お前は無二の盟友よ。…………それだけで十分だ」

 それが不快だとばかりに、ぴしゃりと臓硯はユスティーツァの言葉を遮る。
 お前がホムンクルスだろうと魔術師だろうと魔術回路だろうと人形だろうと。この身が人だろうと妖怪だろうと蟲だろうと。

 友である。

 その事実だけは変わりがないだろうと、人形として生かされてきた女に教えるように。

「……ありがとう、ゾウケン。そう言っていただけると私も嬉しい」

 笑顔を浮かべるユスティーツァに、照れたように臓硯は背を向ける。
 おかしかった。このような幼い感情は老いるに連れて失ってきたというのに、何を照れる必要があるのか。
 だが、不快ではなかった。自身を老怪と蔑んできた臓硯が、一瞬であろうとも人に戻れる瞬間が、愉快だった。

570 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 17:19:29


「……ユスティーツァ。式は編み終わり、霊脈はすでに脈動している。……急げ。師父は聖杯が成るのを心待ちにしておられる」

 耐え切れなくなったのか。遠坂の今代の主である永人が二人の間に割って入った。その傍らには、聖杯の完成に多大な成果を挙げた彼の娘も立っている。

「……宝石の魔法使いゼルレッチ、か。フン、気に入られようと躍起だな、永人」

 不愉快そうに、臓硯は永人に言う。

「ああ、生憎とどこぞの家とは違い未来のある身でな。娘がこれだけの天才なのだ。我が子の未来への道を作ってやるのは、十分に“人間的”な行為だろう?
 まあ子に何も託さず生き続ける親も中にはいるようだが」

 皮肉るように永人は言う。マキリの未来がない事を揶揄しただけではない。
 貴様のような妖怪と自分達は違う、と見下すように彼は言ってのけた。人間の振りをした妖怪如きが、自分を見下すなど愚かに過ぎる、と。

「……ナガト。私達は共に聖杯を目指す同士です。無用の不和は避けましょう」

 険悪に成り始めた二人の間に、ユスティーツァは割って入る。こうなると、臓硯は弱い。困ったように顔を顰めた後、これ以上は無用とばかりに口を閉ざし、背を向けた。

「……冬の聖女よ。我が師父ゼルレッチは貴方がたのように何百年と聖杯を目指す事など出来ない、多忙なお方だ。これ以上、彼を待たせるわけにはいかない」
「分かりました」

 静かにユスティーツァは永人の言葉を受け入れ、足を踏み出した。編まれた式が魔力を乱舞させる大空洞の中央、大聖杯を敷く為の舞台へと。



 ―――――



 そこにいる全ての者が、目を見張った。
 広がっていく蜘蛛の巣めいた幾何学模様。天のドレスを繋ぎとして、大空洞に張り巡らされ、拡大され、増殖していくユスティーツァの魔術回路。

 それはお世辞にも美しいとはいえない光景だ。次々に増殖し巨大化していく魔術回路は、それだけで不気味。
 回路に走る魔力の輝きは、聖なるモノというよりもむしろ魔性あるいは化生のそれだ。
 今にも目を逸らしたいほどの光景だというのに、魔術師としての本能が見る事を強要する。これは、それほどまでの神秘であり、それほどまでの恐怖だった。

 そのグロテスクな世界に耐えられなかったのか、遠坂永人は顔を歪めてひざをついた。嘔気を堪えられず、胃の中の内容物を次々にその場に吐き出していく。
 恐怖しつつも目を逸らさず見つめている娘の方が、よっぽど遠坂の長らしい。
 そう考えた臓硯は、なるほど永人の言葉もまんざら間違いではなかったのだな、と嘲るように思った。

 歯を食いしばってた遠坂の娘も脱落する。耐えられなくなったのだ。さすがに親ほどの不手際は見せないものの、もう限界なのか、目蓋を閉じてへたり込んでいる。
 それでも、鼓膜に注がれる回路の増殖する音には、まだ耐えられている辺り、魔術師として一流だった。

 魔法使いすらも、顔を顰めていた。それでも目線を欠片も逸らさない事が、彼の格を証明していた。
 彼の者の右手には、唸りを挙げる宝石剣がある。もし儀式が失敗したら、その瞬間にユスティーツァを斬るつもりだろう。
 それでも、臓硯は確信していた。この儀式は成功する。魔術師としての直感がそう告げていた。

 胸に湧く感情は三つある。儀式の成功に対する魔術師としての喜び。魔法使いによってユスティーツァが殺されない事への安堵。

 そして、どうあっても盟友の死は覆らない事への、悲しみ。

 それでも目は逸らさなかった。
 逸らしてはいけないと思った。それだけは、彼女の友としてしてはならないと思った。

 魔法使いですら顔を顰める光景を、臓硯はひたすら見つめ続けた。その顔に何の感情も乗せないまま、眸に真摯な輝きをやどして、ずっと。

 儀式が終わりに近づく中、最後に彼女が微笑んだような気がしたのは、果たして臓硯の錯覚だったのかどうか。それは永遠に分かる事のない疑問だ。
 そして、令呪を利用して英霊を遣い、聖杯を巡って殺しあうようになるであろう事を、ユスティーツァが理解していたかどうかも、永遠に分かる事はないだろう。



 ――――あるいは、間桐臓硯はリズライヒ・ユスティーツァ・フォン・アインツベルンを愛していたのかもしれないが。
 ――――それは、結局のところ、意味のない余談である。

571 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 17:21:37
 ―――――

 

 

 そんな夢を見た。

 もう遠いあの日。

 仇敵も盟友も失われた現在とは、あまりにも遠すぎるあの日の夢を。

「…………」

 蟲で形勢された身体に、涙を流す不手際はない。それを臓硯は幸いに思うと共に、残念だと思った。

 それにしても、何故だか身体がよく動く。蟲の調子がこれまでになくいい。まるで昔に戻ったかのようだ。尤も、あの頃のそれとは比べ物にならないが。

「アサシン」

 サーヴァントの名を呼ぶ。程なくして、傍らに骸骨の面を被った黒衣の暗殺者が現界する。
 さて、これからワシがするべき事は――――――

 (=゚ω゚):このままシリアスで行っちまえよぅ。夜の街の探索を行う。(旧市街)
(; ´Д`):なんか弓に撃たれそうな気が……。橋を渡り新都へ赴く。
ΩΩΩ<な、なんだってー!:何か気に掛かる。柳堂寺地下の大聖杯に向かう。


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(さすがにアレなので、この選択肢は台詞改造、AA変更などOKで)
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/1235/index.html

572 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 17:25:14
半分以上はでっち上げだが何とか完成。
公式は、ユスティーツァのフルネームと異名、遠坂娘も儀式に携わった。ゼルレッチktkr
それと、令呪はマキリの技ってことぐらいだな。
質問あったら遠慮なく。

573 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 17:56:23
「ΩΩΩ<な、なんだってー!」だろ、ここは。
かつて友が果てた地で待つものは・・・!!

やっぱ金ピカ?w

574 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 18:17:53
いや、ここはデッドエンドフラグの(; ´Д`)じゃないか?
このフラグを通過しなければ見えない先がありそうなきがする。

575 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 18:21:12
Ω<柳堂寺地下にはきっと我様がいるんだよ!
ΩΩΩ<な、なんだってー!

576 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 19:32:30
ここはあえて
 (=゚ω゚):

577 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:23:07
Ω<ここはあらゆる可能性が存在する四日間。地下ではユスティーツァがのほほんとお茶を飲んでるんだよ!
ΩΩΩ<な、なんだってー!

578 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:23:26
Ω<柳堂寺じゃなくて柳洞寺じゃなかったっけか?

ΩΩΩ<な、なんだってー!

579 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:26:10
(=゚ω゚)

580 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:27:44
(; ´Д`)
みんなネタに走りすぎ




だが、 そ  れ  が  い  い  !  !

581 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/14(金) 20:31:49
流れをぶった切って悪いんだが、>541の投票は一枠なのか二枠なのか、どっちだ?
そろそろ今日の分を書こうと思うんだが、変更が有効なら未決定だし・・・・・・

582 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/14(金) 20:34:03
>>578
な、なんだってー!
書き手がミスしてどうするよorz

あと、さすがにあのAAは選択肢にはでかすぎたな。すまない。反省せねばorz

583 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:36:59
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誰も選ばなさそうなので敢えて。

584 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:37:25
>>581
ならオレが二枠に1票入れるぜ

585 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:39:21
金ぴか好きとしては当然、ΩΩΩ<な、なんだってー!

586 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/14(金) 20:43:29
ぉk。
これで安心して書ける。前回のように焦りたく無いからなw
それじゃ、今から書いてくる

587 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 20:44:25
>>583
それも選択肢だったのか
気付かなかった

588 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 21:45:27
これからは選択肢の前に

・選択肢
 (゚Д゚):
 (´∀`):
 (´ω`):

こう書いたほうがいいな

589 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:25:44
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OKこれで逝こう。

590 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/14(金) 22:27:24
それは、膝下まで延びる紫髪が特徴的な見惚れる程の美女だった。
歳は恐らく彼と同じか、一つか二つ上であろう。何処かの学校の制服を着ている事から予測できる。
「学校をサボリとは感心しませんね」
それが第一声だった。
しかし、その声は彼に届いてはいない。
絶世と冠詞が付く程の美女に、いきなり声をかけられ、彼の思考は停止してしまっていた。
「聞いているのですか?」
まるで魅了をかけられた様に、視線はこの女性から外せない。
他にはなにも見えない。なにも聞こえない。なにもいらない。
其ほどまでに美の化身は彼を虜にしていた。
「・・・・・・ふぅ、反応がありませんね。
いた仕方ありません。実力行使にでます。」
そう宣言すると女性は彼に抱きついた。否、抱きついたと言う表現はおかしい。抱き抱えたと言う方がしっくりくるだろう。
その行動に彼は意識を取り戻す。
「ちょ、アンタ。なにするんだよ!」
顔を赤く染めながら、叫んだ。
しかし、女性はその問いに答えること無く、喋ると舌を噛みます、とだけ警告し走り出した。
大の男を担いで移動、それは体力自慢の漢であっても楽なことではないだろう。
どんなに頑張っても、精々数百メートルが限界だろう。
だが、この女性は彼を軽がらりと扉を開けると、大騒ぎとなった。

591 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/14(金) 22:28:52
当然だ。
無断で休んだ筈のクラスメイトが、美の女神も裸足で逃げ出すような美女に抱えられながら投降、もとい登校してきたのだから。
だがその場に居た鋼の教師、葛城宗一郎のお陰で事なきを得る。
女性は彼を下ろすとまた後で会いましょうと残しアッと言う間にさっていった。
授業が終ると、クラス中の男共がわんさか寄ってくる。
非常にありがたくない事だ。
あの女性は誰か?名前は?3サイズは?彼氏は居るのか?などの質問が来るが、そんなもの俺が知りたいとだけ答え、いちいち相手にするのも面倒なので、生徒会室へと逃げる事にした。
するとそこには、彼の友人、柳洞一成がいた。
昼休みには良く見掛けるが、この時間に居るのは珍しかった。
「どうした、一成?こんな時間に珍しいな」
「おお、衛宮。いや何、先程職員室に行った時に、転校生にここの場所を教えて欲しいと言われてな。」
「転校生?」
がちゃり、と音をたて奥の扉が開いた。
そこから出てきたのは・・・・・・
セイバー.金髪のアホ毛がそそり立っていた。
ライダー.先程、俺を拉致った美女だった。
ランサー.獣の様な雰囲気を持つ蒼い男だった。

592 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:29:24
ランサーに一票!

593 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:31:39
ランサーに二票!

594 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:32:20
ライダーですよ

595 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:37:17
何気にどじっ娘属性のあるライダーしかあるまい

596 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 22:50:44
この流れでライダーを選ばない理由などない!

597 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:06:55
セイバー.

598 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:13:31
ライダー!

599 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:13:48
ランサー

600 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:19:20
ライダー

601 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:19:35
ライダー.
当然だろ?

602 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/14(金) 23:45:51
ライダーで決定かぁ

603 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/15(土) 13:51:03
バーボンはマダー?

604 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/15(土) 19:12:02
きっとアレだ。
逃げたんだよ

605 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/15(土) 19:13:45
>>604
ばっかバーボンに人が逃げるわけないだろ?
今必死になってネタ練ってる最中に決まってる。

606 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/15(土) 19:25:33
そろそろ、ネタが尽き
(´・ω・`)やぁ、また君か・・・
というネタに逃げそうなオカン

607 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/15(土) 23:26:56
そこから出てきたのは、先程俺を拉致ってくれやがった女だった。
「あんたはさっきのっ!?」
「先程は済みませんでした。何分急いでいたもので。
ですが、自分にも責任があるのを忘れないで下さい。学生が学業をおろそかにするのは感心できませんよ。『ご主人様』。」
最後の一言により、世界は固る。
まるでキュベレイの魔眼に魅いられたかの如く、総てが石化した。
ご主人様という言葉に宿る魔力をいち早く無効化したのは柳堂一成だった。
「お、おい、衛宮。転校生て知り合いなのか?」
一見、いつも道理の冷静な表情にも見えるが、頬は微かに引きっっていた。
混乱した頭で、いや、知らないとだけ答える。
それ以上は何も思考出来ない。
しかし、女性は驚いたような顔をする。
「タイガから何も聞いていないのですか?」
「えっ、藤ねぇ?」
丁度その時、
「ライダーちゃ〜ん♪」
などとご機嫌な様子で入ってきたのは藤村大河、その人だった。
「おはようございます、タイガ。」
「あっ、おはよ〜ライダーちゃん。駄目だよ、学校では先生って呼ばなきゃ」
目の前では当たり前のように会話する二人。
取り残される衛宮士郎。「ところでタイガ、彼に説明してないのですか?」「あっ・・・・・・えへへ、驚かせようと思って、後で教えようとしたんだけど、すっかり忘れちゃってた♪」
「まったく、貴方という人は・・・昔から変わりませんね」
彼女からは多少呆れたように、それでいて嫌悪感は感じられない。
昔からという言葉尻から彼女達が古い知り合いなのだと分かる。
「おい、藤ねぇ。一体どういう事だ?」
ようやく石化が解けた士郎は大河に問いかける
「え〜とね、簡単に言うと・・・」
「簡単に言うと?」
「家族が増えるの。」
その答えは至極単純で理解不能だった。
―――はぁ―――
とライダーちゃんと呼ばれた女性から溜め息が出る
「まったく。タイガ、その様な説明で分かるわけが無いでしょう」
流石に、今度は心底呆れたようだった。

608 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/04/16(日) 01:43:58






(´・ω・`)やぁ、また君か・・・












明日は一日フリーなんだよねっ
とか言ってみる。そして寝る。
あぁもう今日の事か

609 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 01:51:26
バーボンキター

610 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/16(日) 15:04:19
「仕方ありませんね。
私から説明させて頂きます。」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「・・・・・・と言うわけです」
「要約すると、アンタは親父の知人で、とある事情により、家に世話になる。その代わりに俺の世話をすると言うことか?」
「はい。まぁ、先程のご主人様はふざけ過ぎましたが」
あまり悪びれた様子は無い。
「それでは改めて自己紹介をさせて貰います。
私の名前はメデューサ。とある伝承に残る魔物の名前と同じです。
ですので、あまりメデューサと呼ばれるのは好ましくありません。かわりにライダーちゃんとお呼びください」
「ったく、親父のやつ・・・」
そう愚痴っても現実が変わるわけではない。
それに俺も健康的な男子だ。こんな美女と一緒に生活出来るのが嫌な訳がない。
「おーけー。一人くらいならどうにでもなる。よろしくな、ライダー」
「それでは他の人の紹介は後程と言うことで。シロウも早くしないと授業に遅れますよ」
そう言い残し颯爽と消え去った。
「ちょっと待て、『他の人』ってなんだよ!」
その叫びは虚しく生徒会室に響いた。
――――――――そして昼休み
授業が終わり昼食はどうしょうかと迷っていると後ろから声をかけられた。
「お待たせしました。それでは屋上に行きましょう」
それはライダーだった。
「またいきなりだな。誘って貰って悪いんだが、今日はちょっと弁当つくる時間が無かったから、食堂で食べるんだ。」
「それなら大丈夫です。シロウの分もありますから。
さぁ、行きましょう」
そう言いまたもや士郎を抱き抱えた。
当然他の生徒が見ている中で。
クラスの奴らに後で何と言い訳しようか悩んでいる内に屋上へ着いく。
がちゃりと音を立ててドアが開くと其処には、他の学校の制服を着た奴が7人居た。

611 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/16(日) 15:09:54
二回続けての選択肢なしはどうかと思ったが、選択肢をいれる場所まで進まないorz
まだ昼休みハジマッタバカリデスヨ
つくづく自分の文才の無さにorzさせられる・・・
しかもここに書くときは、考えながら書いてるから、余計にヒドス。
大体30分〜1時間ででっち上げてるから仕方ないか・・・
ところでバーボンマダー?

612 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 22:34:42
一つ聞きたいんだけど、ワシのやつの選択肢はΩΩΩ<な、(ry なのかのう?
ワシの答えたのが入ってると考えればそうなんじゃが、そんなつもりはなかったのじゃよ。
そこんところどうなのかのう皆の衆。
個人的にはギルの方がええのう……

613 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 22:50:09
数えたら五個あったのう……

―――――

 時刻は深夜。蟲のざわめきが色濃くなる時間を選び、間桐臓硯は外出した。
 それに付き従うのはアサシンのサーヴァント。第五回に、あるいは存在したかもしれない主従である。

 如何にアサシンが最弱のサーヴァントであろうと、英霊である以上、並の相手に負ける筈がない。
 綺礼にはその特異能力故に遅れを取ったが、人間相手であれば敗北はあり得ない。

 加え、アサシンを倒しうる英霊クラスの人間は、軒並み剣を捨てている。
 いや、剣兵や騎兵、弓兵といった手合いはこの事態を探るべく行動を開始しているようだが、それでも敵対する事は有り得まい。
 以前にどれだけの確執があろうと、目的が同じである以上、手を結ばずとも殺しあう事はないだろう。

 つまり、アサシンが死ぬ事はあり得ない。

「…………」

 だというのに、なぜ不安が拭い去れないのか。前回――?――のようなイレギュラーが今回も起きるとでもいうのだろうか。
 馬鹿馬鹿しい、と臓硯はかぶりを振る。理由も分からぬ不安などナンセンスだ。そんなもので足を鈍らせるわけにはいかない。
 遠坂の娘が釈明を行っている間、冬木の地を守るのはマキリの役目だ。

「アサシン。異常は?」
「ありませぬ、魔術師殿」

 闇に浮かぶ骸骨が、朗々とした張りのある声で答える。むう、と臓硯は顎をなで、しばし逡巡するように思考を巡らせた。

「聖杯戦争が始まっている、というのは本当なのか? アサシン」
「……ええ。我が心は心臓より産み落とされるもの。つまり、感情の揺れ幅が小さいのが我らの特質。故に、私が感情を揺れ動かす時は、それ相応の時のみだ。
 ――そう。ここまで他者と争いたい、殺したいなどという感情が湧き出てくるのは、聖杯戦争ぐらいしかあり得ない」
「サーヴァントであるが故に、聖杯の意思に引き摺られる。それ故に、殺し合えという命令を感じると、そういうわけじゃな」

 臓硯の要約に、アサシンはその通りだ、と頷く。

「魔術師殿の言葉が最も近い。令呪ほどではないが、強い強制を感じる。
 尤も、私が耐えられるのだから他のサーヴァントも同様だろう。それに好んで争いを行うサーヴァントが“第五回”にいるとは思えない。安全といえば安全だ」
「…………」

 むう、と唸る老魔術師。その顔には深い皺が刻まれている。
 アサシンの言葉は正しい。これは確かだ。令呪を生み出さねば従えられないほどの強大な人類の守護者。
 で、ある以上、聖杯が押し付ける戦闘意思など、その背を押すぐらいにしか成り得まい。彼らに戦う意思がない以上、さしたる効果はないだろう。

 だが、他の者であればどうだろうか。

「……いや」

 それこそ真逆。この冬木に彼ら以外のサーヴァントが存在するとは思えない。アサシンも含めて九騎。それが冬木に在住するサーヴァントの数の筈だ。
 だが、いつか、何処かで、自分はサーヴァントとおぼしき影を従えた、女魔術師を見たような――――

 気の所為だろう。臓硯はかぶりを振って邪念を追い出し、これからどうするべきかを思案する。
 果たして、取るべき手段はほどなくして見つかった。

「聖杯戦争が始まっておるのならば、原因究明には一つしかあるまい。……大聖杯へ向かうぞ、アサシン」

 御意、と傅く暗殺者を傍らに、老魔術師は始まりの地へと足を向ける。柳洞寺地下の大空洞、そこに位置する大聖杯ユスティーツァへ。

 そうして、柳洞寺にはさほど時間を要さずに到着した。如何に老いたとはいえ、老人の身体は本来のそれよりも遥かに強靭だ。
 第三回の時代に時間を逆巻かせた老人の体躯は、後年のそれを大きく上回っている。その理由を計る事など出来ない。

 “それはそうなって当然のコト”。故に、疑問を抱く余地などない。
 そこにこそ、真実の欠片が眠っているのだと、臓硯は気付かない。ただ、此度の事態の究明の為、大聖杯へと進むのみである。

「ぬ……!」

 だが、それもあながち間違ってはいなかったのか。臓硯の魔術師としての感覚が、迸る魔力の渦を感知する。
 発生源は大聖杯。砕かれ、失われた筈の始まりの地。ユスティーツァの眠る墓標である。

614 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 22:51:32
 大剣を振るうかの如く腕を振り、老人はその矮躯には相応しくない速度で魔力の源へと駆ける。
 だが、アサシンの速度と比べれば、それは尋常のものだ。暗殺者には、周囲を警戒しながらなお老人の前に先行するだけの余裕があった。
 仮にもサーヴァント。面目躍如といったところだろう。

「魔術師殿、警戒を。……サーヴァントの気配がある」

 アサシンの仮面。そこに浮かぶのは紛れもない焦燥である。
 魔力の渦は聖杯が機能している事を意味し、またそれは聖杯を修繕するだけの技術を持った者がいる事を意味する。
 そして、其処から感じるサーヴァントの気配。つまりそれが意味する最悪の可能性に、アサシンと臓硯は同時に思い当たる。

 聖杯を修繕できるだけの魔術師が、サーヴァントを連れてこの地にやってきている。

 臓硯の手に令呪はない。故に、魔術師の感知は出来ない。だが、分かる。生物としての本能が警鐘を鳴らしている。
 この次にいるのは、自分達などでは敵うべくもない、最強のサーヴァントに違いない、と。

 一足飛びに岸を駆け上る。アンリマユの残骸、忌むべきこの世全ての悪。その災過の渦巻いていた始まりの地、奈落の穴に。

「……まったくもう。どうしてこんな事するかなぁ。お陰で大変だよ、どうしろっていうんだろう……」

 なんか、よく分からないモノがぶら下がっていた。

 答えがない。何故こんなところに少年がいるのか。何故こんなところにぶら下がっているのか。
 それも凄い格好で。格好など気にしてはおれぬ。鎖で全身を巻かねばあれに飲まれてしまうという悲壮な気迫。

「…………」

 思わず溜息をつき、先程までの緊張を解いて近づいていく。覗き込むのは同時。余りにも気の抜ける光景に、どうやら二人もシリアスの空気を忘れてしまったらしい。

 鎖で雁字搦めになっている少年の様相は、何処となく蓑虫を連想させる。
 いや、異常な性癖を持った女性であればあるいは別の連想をするかもしれないが、どちらにせよ異様である事に変わりはない。

「ああ、ちょうどよかった。お爺さん、お暇であればボクを助けてくれませんか? うっかり穴に落ちちゃって、上がれなくなっちゃったんです。
 ……うーん、これも自業自得っていうのかなぁ。都合が悪くなった途端に若返りの薬を飲むのはやめて欲しいんだけど」

 蓑虫状態の少年は、そう臓硯に助けを求める。老魔術師は、その無垢な笑顔に邪気を抜かれたかのように溜息をつき、アサシンに少年を引っ張り挙げるように命じた。



「……ありがとうございます。お陰で助かりました」

 礼儀正しく頭を下げる少年。それに対して好々爺らしく笑みを浮かべ、臓硯は応える。

「ふむ。おぬしが何ゆえこの地に来たのかは問わぬ。だが、ここは余所者が来る場所ではない。速やかに立ち去るがよかろう」
「……すみません。見聞も済んだし、お爺さんの言うとおり立ち去りますね。本当に助かりました。ではまた」

 感謝の笑みを浮かべ、少年はこの場を後にせんとする。それを臓硯も笑みで見送って――そして、その表情を凍りつかせた。
 仮面の暗殺者アサシン。臓硯のサーヴァントであるはずのものが、無言で少年の首筋に短剣を突きつけていたからだ。

「なにをしておる、アサシン」
「魔術師殿。様相で気を抜かぬように。この幼子、サーヴァントだ」

 臓硯の表情に、一転して冷たいものが浮かぶ。少年は短剣を突きつけられているというに震える事もなく、しょうがないなぁ、と嘆息した。

「お主、何用でここに来た。いや、そもそもお主は何のサーヴァントじゃ?」
「あれ? お爺さんは知らないんですか? てっきり一回ぐらいは会った事があると思ったけれど、どうやら違ったみたいですね」

 少年は人のいい笑みを崩さない。アサシンの短剣が突き立てられれば間違いなく死ぬというのに。
 それは人がいいだけなのか、それともこちらなど相手にするまでもないという余裕なのか。確信を得られぬまま、臓硯はさらに少年を問い詰める。

「知らぬな。ワシは始まりから終わりに至るまで、全ての聖杯戦争を知っておる。だが、そのワシでもお主のようなサーヴァントは知らん」

 故に、お前は再び始まったという聖杯戦争の参加者なのではないか。そう臓硯は眦を吊り上げて問いかける。
 それを少年は飄々と受け流すと、一から説明しなきゃいけないかぁ、と嘆息した。

615 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 22:53:40
「いえ。貴方の言葉が確かなら、お爺さんはボクの事を知っていなければおかしいんです。これは再開ではなく再現。だから、新しい役者が入り込む隙間はない」
「む……?」
「やっぱり分からないか。お爺さん、相当あのお兄さんに遅れを取ってますよ」

 それもしょうがない事ですけどね、と少年は笑う。その表情から見えるのは強者の余裕だ。
 問い詰める筈が、いつの間にか相手から説明を受ける流れへと変わっている。
 その事実。精神が屈服しそうになる空気に、五百年の意地で抗しつつ、老魔術師は少年へと問いかける。

「再開ではなく再現と言ったな。どういう事か教えてもらえぬかの?」
「ボクの口から語るのはフェアじゃないような気がするけど……まあいいかな。
 多分、そこの仮面のお兄さんも自覚してると思うけど、聖杯戦争が始まっているのは間違いありません。
 ですがこれは再開ではなく再現。だから、彼が知りうる情報を下に再構築しただけなんです。
 現に、それを感知した外部の魔術師が来る事もなかった。皆終わったと知っていますからね。尤も、教会から状況を探る為に人が送られてましたけど」

 再構築、と少年に言われ、臓硯は悟った。
 つまり、この事態は聖杯戦争である事に間違いはない。だが、これは普通の戦争ではなく再現されただけのもの。
 故に、新たな要素が入る余地がなく、パズルのピースは最初から決まっている。

「ふむ。おぬしの話は興味深いが、それでは矛盾が生じよう。再構築であれば、ワシがお主を知らぬ筈はない。
 それに、そんな事が出来るのはそれこそ魔法よ。その使い手が、このような無駄を行うとは思えんが」

 そう。聖杯戦争が始まったところで、この戦いには景品がない。大聖杯が打ち砕かれた以上、最後の一組に与えられる万能の杯はないのだ。
 ならば戦う理由はない。理由はないのだから、争いがある筈がない。

 しかし、前回――?――アサシンは何者かによって殺された。見ず知らずの女魔術師にも遭遇した。それこそが、此度が再現ではなく“再開”である証左ではないのか。

「違いますよお爺さん。第五回に絞って考えているから駄目なんです。お爺さんは全ての聖杯戦争を知っている。だからこそ、見えてくるものもあるはずです」
「ぬ……?」

 少年の言葉の真意を読み取れず、臓硯は怪訝そうに眉を顰めた。
 その疑問を知ってか知らずか、少年は臓硯にさらに畳み掛ける。

「それに、魔法じゃなくてもこの事態は引き起こせます。忘れましたか? この地には、願いを叶える万能の杯が眠っているじゃないですか」

 その言葉に、臓硯はしばし息を飲んだ。
 そう。確かに聖杯ならば願いを叶えられる。あれだけの魔力の渦だ。汚染される前であれば、文字通り魔法にも手が届こう。
 聖杯を使えば、このような事態を引き起こすのは不可能ではない。

「しかし、そのような事をしても何の利もない。お主の言葉はただの推測に過ぎん」
「……お爺さんには助けてもらった恩があるから教えますけど、今回の聖杯は本物です。小さいけれど、主の願いを叶えようと必死に頑張っている。
 だから、このような事態が起きた。ほら、もう叶っているんです。聖杯を得る為に再開したんじゃない。聖杯が願いを叶えたからこそ再現されている」

 口にしてしまえば割合あっけない。つまり、誰かが何らかの手段を用いて聖杯を手に入れ、それを用いてこの事態を引き起こしているという事だ。
 この世全ての悪に汚染されているとか、そんな外的理由は、この結果の前には無意味だ。真実は明瞭。容疑者は明確。つまり、あの女魔術師が聖杯を得たマスター。

「……今回のキャストは、聖杯の持ち主も含めて第五回のものです。だけど、一人だけ仲間外れの人がいます。“彼”が殺された相手であろうサーヴァントです。
 出会えばすぐに分かるでしょう。お爺さんの従えているサーヴァントは山の老翁(ハサン・サーバッハ)だ。分からない筈がない。
 それに気付けば答えは明瞭だ。お爺さんなら気付けるでしょう。この事態を引き起こしているサーヴァントが、一体誰なのか」

616 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 22:55:28
 悠々とそこまで口にすると、少年は突きつけられたアサシンの短剣を軽く振りほどき、地上に上がる出口へと足を向ける。
 それに、アサシンは驚きを覚えた。軽く振りほどいたという事は、あの少年が自分を上回る実力を持っているという事に他ならない。

「ああ、そうだ。お礼ついでにもう一つ教えておきますね。
 ここにはお爺さんが求める答えはありません。
 今回の戦いは“聖杯を求めてではなく”、“聖杯によって引き起こされた”モノ。始まり逆である以上、終わりが位置する場所も逆の場所にあります」
「……待て」

 今度こそその場を後にせんとする少年の背に、臓硯は声を投げかける。
 他にもまだあるんですか、と純粋な疑問を浮かべて振り返る少年。それに、臓硯は最初の疑問を問いかけた。

「お主は何者だ。この事態はお主の差し金ではないのか?」
「違います。今回の件に関して、ボクは本当に無関係です。ボクのマスターも関係はない。
 コトミネはもういないし……とこれ以上はルール違反になりますから、すいませんけど言えません」

 それでは、と笑顔で会釈し、少年は今度こそ大空洞を立ち去った。
 それを無言で臓硯は見送る。少年は、自身のマスターをコトミネと呼んだ。つまり、それはそういう事なのだろうか。

「……奇怪な」

 自身こそが奇怪であるにも拘わらず、臓硯はそう少年を称した。
 
 しばし振り返り、眼差しを大聖杯へと向ける。かつてユスティーツァが敷いた大規模な魔術回路は、その全てをアンリマユによって汚染されていた。
 今更抱く感慨はない。臓硯はゆっくりと踵を返し、大空洞を立ち去った。



 用事は終わった。大空洞には求める答えはないと分かり、少年からはこれ以上ないヒントを貰った。
 さて、これからすべきは何か。老魔術師は、しばし逡巡した後、帰宅する事にした。
 だが――――



 選択肢:



               ∧_∧
         ∧_∧  (´<_`  ) 
        ( ´_ゝ`) /   ⌒i
        /   \     | |        :バゼットとそのサーヴァントに遭遇した。
       /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
     __(__ニつ/  FMV  / .| .|____
         \/____/ (u ⊃





            , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
    ,;'           ト、、`、ヽ
   (ノノノノノノノ(二x二)ノノノノ)
   /      u   ト、ヽヽ、`ヽ
   !          u ヽ.ヽ,.-'、`
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。
   ゙!  /         | トy'/
    !  `      u   ;-‐i´
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /     




  ( ・_ゝ・):衛宮士郎とセイバーに遭遇した。

617 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 22:59:05
選択肢デカいよ!?
 ( ・_ゝ・)

618 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 23:04:30
               ∧_∧
         ∧_∧  (´<_`  ) 
        ( ´_ゝ`) /   ⌒i
        /   \     | |        :バゼットとそのサーヴァントに遭遇した。
       /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
     __(__ニつ/  Vaio  / .| .|____
         \/____/ (u ⊃

619 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 23:25:08
          , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
    ,;'           ト、、`、ヽ
   (ノノノノノノノ(二x二)ノノノノ)
   /      u   ト、ヽヽ、`ヽ
   !          u ヽ.ヽ,.-'、`
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。
   ゙!  /         | トy'/
    !  `      u   ;-‐i´
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /

620 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 23:28:54
            , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
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   ゙!  /         | トy'/
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    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /

621 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/16(日) 23:29:09
これでも選択肢でかかったかー。
すまんす。今度はもうちっと小さいの選ぶね。

……ところで、二番目のあれ、誤字です。
魔術師とそのサーヴァント・アサシンだよ……すまんが脳内修正してくだせえ

622 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/16(日) 23:45:16
              ∧_∧
         ∧_∧  (´<_`  ) 
        ( ´_ゝ`) /   ⌒i
        /   \     | |        :バゼットとそのサーヴァントに遭遇した。
       /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
     __(__ニつ/  Vaio  / .| .|____
         \/____/ (u ⊃

623 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 00:26:13
( ・_ゝ・):衛宮士郎とセイバーに遭遇した。

624 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 00:35:22
        /   \     | |        :バゼットとそのサーヴァントに遭遇した。

625 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 00:43:12
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。

626 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 00:49:38
がちゃりと音を立ててドアが開くと、其処には他の学校の制服を着た奴らが7人程居た。
「それでは食事の前に自己紹介といきましょう。先ずはセイバー、貴方からお願いします。」
そう言うとライダーは、涎を垂らしながらお弁当箱を凝視している小柄な金髪アンテナ少女を促す。しかし反応が無い。
そうとうお弁当箱に気をとられているようだ。
ライダーははぁ、と溜め息をつくと、何処からともなく取り出したハリセンを、目の前の娘の頭めがけ振り下ろす。。
景気の良い音を鳴らしながら、それは炸裂した。「いきなり何をするのです。痛いではないですか、ライダー。」
そう文句を言いライダーを睨みつける。
「お弁当は逃げませんから自己紹介をしなさい。
これからお世話になるのですから。」
「逃げはしませんが、奪われる事はありますっ!」
そう言いながらまたしてもお弁当を見つめるアホ毛。
あっ、ライダーの額に青筋が・・・・・
不味いなぁ、と思った時には既に遅い。
ライダーのその白魚の様な指がアホ毛の頭を鷲掴み。
いわゆるアイアンクローだった。
そしてそのまま持ち上げる。
「のおおぉぉぉ!ギブッ、ギブです、ライダー!私が悪かった。
ちゃんと自己紹介しますから許してくださいぃ」
吊り上げられたままじたばたと足をばたつかせながら叫び許しを乞うその姿は哀れだった。
「次は本気で怒りますからね」と笑顔でのたまうライダー。
今のも十分本気に見えるが、命は惜しいので口には出さない。
ようやく解放された少女は頭を摩りながら、小声で、あの馬鹿力だの野蛮人だの囁く。
そのとたん、再び頭を掴まれる事となった。
「ふおぉぉぉっ!頭から聞こえてはいけない音がぁぁ!」
ミシミシと此方まで音が聞こえてきそうなほど絞め上げる。
「セイバー、次は無いと警告しましたよね?」
顔は笑ってるが、その目は怒っていらっしゃいますね、ライダーさん。
次第にアホ毛がグッタリとしていくに連れ、少女の動きが鈍くなる。
「今回はシロウの手前これで許しますが、あまりふざけていると夕食抜きですよ」
とセイバーにとっての死刑宣告にも等しいことを言うと、その瞬間アホ毛が物凄い勢いで起き上がった。
「済みません。後生ですからそれだけは許してくださいっ」
涙を流しながらの哀願。それを見ながら、
あぁ、こいつは食いしん坊キャラか・・・
などと思った。

627 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 00:49:43
バゼット:3
魔術師:3
衛宮士郎:2

ところで、選択肢はFMVなのに、選択した奴らはVaioって気付いてたか?

628 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 00:55:26
          , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
    ,;'           ト、、`、ヽ
   (ノノノノノノノ(二x二)ノノノノ)
   /      u   ト、ヽヽ、`ヽ
   !          u ヽ.ヽ,.-'、`
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。
   ゙!  /         | トy'/
    !  `      u   ;-‐i´
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /
若(?)奥様、万歳!

629 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 01:13:36
         ∧_∧
         ∧_∧   (´<_`  ) 
        ( ´_ゝ`)  /   ⌒i
        /   \      | |        :バゼットとそのサーヴァントに遭遇した。
       /    /  ̄ ̄ ̄ ̄/  |
     __(__ニつ/Dynabook/ .| .|____
         \/____ /  (u ⊃

630 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 01:14:35
うわ、整形ミスった・・・・・・orz

631 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 01:24:51
「おほん、それでは改めまして、私はアルトリア、アルトリア・ペンドラゴンです。貴方が私のマスターですか?」
「マスター?」
少女の言葉の意味が分からずに聞き返す。
その問いに答えたのはライダーだった。
「朝話した通り、貴方の家に世話になる代わりに、貴方の身の回りの世話をする約束です。
形式上はメイドと言うことになるのでしょうか。」
メイド。
それは漢の野望(ユメ)であろう。
それもこの様な美女ならば、喜ばぬ道理は無い。
そして士郎は拳を握り締め、親指をたてながら「おうよっ」と答えた。
「これより我が剣は汝と共にあり。私の運命は汝と共にある。此処に契約は完了した。」
「は?」
と少女の奇妙な言葉に首を傾げていると後ろから、蒼い髪の男が
「気にすんな。アイツは騎士に憧れててな。
ああいうのが好きなんだよ。」
と説明してくれた。
セイバーをみると、自分の言葉に酔っている様子で、決まった・・・みたいな満足そうな表情をしていた。
はぁ、とこの日数度目の溜め息を尽きながら、
「まったく、もう次にいきましょう」
と疲れたように先に進めた。
ああ、ライダーって以外と苦労性なんだ、等と思いながら次の人に目をやる。

赤コーナー.自己紹介短縮。ネタはあるが、作者の想像以上に長くなったのできんぐくりむぞんですっ飛ばす
青子ーなー.いぢでも最後まで自己紹介をさせる。作者はorz
レフェリー.詰まんないからやめちまえヽ(`Д´)ノ
連載打ち切り。素で凹むYO!

632 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 01:40:36
            , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
    ,;'           ト、、`、ヽ
   (ノノノノノノノ(二x二)ノノノノ)
   /      u   ト、ヽヽ、`ヽ
   !          u ヽ.ヽ,.-'、`
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。
   ゙!  /         | トy'/
    !  `      u   ;-‐i´
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /

633 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 02:11:53
            , ___ 
     ,;´~      `、ヽ
    ,;'           ト、、`、ヽ
   (ノノノノノノノ(二x二)ノノノノ)
   /      u   ト、ヽヽ、`ヽ
   !          u ヽ.ヽ,.-'、`
   } /   \      |//ニ !          :アサシンとそのサーヴァントに遭遇した。
   ゙!  /         | トy'/
    !  `      u   ;-‐i´
    ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
     ヽ、 ー         / ゝ
       \   __, ‐'  / / \
         ̄ i::::: / /

と

青子ーなー

でどうだ?

634 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 03:46:00
青子ーなーに一票。

635 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 03:49:47
青子ーなー
そんなおいしい餌をまかれたら、食いつかないわけには逝かない。

636 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 04:55:38
青子ーなー

637 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 05:16:12
問答無用で青子ーなー。

638 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 05:24:50
青子ーなーw

639 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 06:38:07
おまい等、ホントに容赦ないなorz
自己紹介だけで後数回は投稿しないと終らねぇYO!
しかも青子ーなーって誤字ですよor2
だけどレフェリーが無くてホッとした・・・

640 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 08:38:16
メイドってことは
赤いの青いの筋肉ダルマがメイドガイな訳ですね

641 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 09:59:30
どっかのコラのメイド小次郎は結構似合ってたような

642 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 15:23:48
>>640
破産を忘れちゃいまいか?

643 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 15:35:29
>>640
どっちかっつーとあいつらホストの方が似合うがな。

644 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 16:26:27
>>643
アーチャーの場合、ツケを踏み倒されてorzってる姿が目に浮かぶなw

645 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/17(月) 17:32:10
>>644
あかいあくまのことかーーーーーーーーーー!!

646 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/17(月) 20:54:01
「それじゃ、次は俺な。」
と言い、立ち上がる目つきの悪いヤンキー。
「俺の名はクー・フーリン。
皆はランサーとか、アニキとか呼んでるが、好きに呼んでくれ。」
と簡潔に済ませた。
そこでふと疑問が湧く。「さっきから気になってたんだが、何でセイバーとか、ライダーとか、ランサーってよばれてるんだ?」
「それはな、俺達のやってるスポーツに由来してんだよ、坊主。
俺は槍術、セイバーは剣術、ライダーは乗馬。まぁ、呼び方道理だから、簡単に想像が付くだろ?」
「へ〜、そんな事やってるんだ。特にセイバーの剣道なんて意外だな。」
素直な感想を漏らすとランサーはニヤリと顔を歪めた。
「なぁ、セイバーと勝負してみないか?一本でも取れたら夕飯のオカズをgetって事でさ。」
「いいのか?俺だって鍛えてるんだぞ。」
夕飯のオカズが増えるのであれば乗らない手はない。
しかし、この約束を後悔する時は、そう遠くは無いのをこの時はまだ知らなかった。
「ランサー、悪巧みも良いですが、今は自己紹介の途中ですよ。」
ライダーが注意を促すと
「悪りぃ、悪りぃ。続けてくれ。」
と言い、そそくさと下がった。
「それでは次はアーチャー、貴方の番です。」
自己紹介を促された男は士郎を見るなり不機嫌そうな顔になり、彼の方へ歩み寄った。
その彼を見た士郎の表情も険しくなる。
手を伸ばせば届く距離まで近付いたその瞬間、鈍い音が二つ。
そこには士郎とアーチャーのクロスカウンターを決め合う姿があった。
「貴方達っ、何をしているのですかっ!?」
とライダーが慌てて止めに入る。
「ふんっ、不快だ。何故この様な者の世話にならねばならん。」
「おお、気が合うな。俺もお前が大嫌いみたいだ。」
二人の間にはかなり険悪な雰囲気。
「大体、何故セイバーがこの様なグズのメイドなんだ!納得いかんっ!」
とアーチャーが吠えると、セイバーが士郎とアーチャーの間に入り、アーチャーへ向けて言葉を放った。
「アーチャー。我がマスターへ拳を向けるという事は、私に拳を向けると同義。
覚悟はあるのでしょうね。」
どこからか取り出した竹刀を顔前へと突き付ける。
その言葉はアーチャーにとってあらゆる攻撃よりも効いているようだ。
どの位かというと、
orz
みたいになる位のダメージを負うくらいだった。その姿は、士郎にすら哀愁を誘った。

647 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/18(火) 20:37:16
バーボンまd……いや、なんでもない

648 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 01:15:47
「サーヴァントのアーチャーでーす 始めましてー よーろーしーくーねー
 ところで私は理想に裏切られました」
「アンリです。ワンちゃんに食われました」
「硝子の心もブロークンファンタズムですよ」
「ワンちゃん……」

「こんな所で唐突に人気投票結果発表ー!」
「ワー!マジースゲー!」
「一位はアナキン・スカイウォーカーさんー!」
「カッコイーヨネー!」
「二位はバーボンー!」
「おいしーよねー!」
「三位は言峰士郎ー!」
「あらやだ主人公ー!」
「四位は私。以上」
「のっけからそれか。ざけんなカス」
「ああ!? なんだと貴様!」
「ああ!? やんのかクラア!?」
「上等だ!抑止の英霊舐めるなよ、BADな奴らの溜まり場だ!」
「ヤってやんヨ!くらあ!反英霊舐めんじゃねえぞクラァー!」

――作者はただいま風邪引いて熱だしてもれなくぶっ倒れ中です
続きはもう少し待ってください(平伏)

649 名前: 言峰士郎-もうちょっと待ってね 投稿日: 2006/04/19(水) 01:16:57
っと、名前欄抜けた(汗)

650 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/19(水) 07:31:15
orz
気が付いたら朝だったおorz
しかも、自分が発言してから流れが止まってるおorz
orz
orz
orz

651 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 08:01:04
>>648
うわ…なんて似合う。

652 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/19(水) 18:08:56
うーん・・・・・・
イリヤを出そうか、出すまいか・・・・・・
イリヤを出さないでシリアスルートを残すのも手だしなぁ
平穏な日常が少しづつずれていき、最後はfateっぽく終らせたいしなぁ。
それとも伏線なぞ考えず、ほのぼの路線をノンブレーキで行くか?
それだと終らせ方が思い付かないorz
最近orzが多いな、俺orz

653 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 20:21:49
>>648
待ってるからなー!
お大事に〜。

654 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/19(水) 22:10:42
「はたから見ていても哀れすぎるアーチャーはほっておいて、残りの人の紹介を済ませてしまいましょう。急がないと昼休みが終ってしまいます。」
とライダーさん。
とそこに、何処からともなく赤い悪魔こと遠坂凛が現れた。
「あら、見ない顔と一緒なのね、衛宮くん。」
と士郎に声をかけた後、
「はじめまして。遠坂凛です、よろしくお願いします。」
と極上の笑顔。
猫被りモードである。これに騙された者は男女問わず、多数居るであろう。
ついこの間までは士郎もその一人であった。
しかし、ちょっとしたことから凛の本性を見る事となり、それ以来良い玩具にされていた。
士郎曰く、
赤い悪魔に関わるな、だそうな。
「ところで、この方達とはどのような関係なのかしら?」
「いや、親父の知り合いらしくて、今日から家に住むらしいんだよ。その代わりに身の回りの世話をするって条件でさ。」
らしいという曖昧な表現に凛は首を傾げた。
それを察した士郎は、
「俺もさっき聞いたばかりなんだよ。
ったっく、親父の奴、何時もいきなりだから困るよ」
と苦笑いしながら言った。

「衛宮くん家ってそんなに広いのね。
此だけの人数が増えても大丈夫なの?」
その言葉でハッとしながら、士郎は我が家の間取りを思い出し
「・・・・・・あ゙〜、一部屋足りない。」
と気まずそうに言う。
すると凛は
「この中で紅茶を一番美味しく入れられるのは何方かしら?」
その問いに皆が一斉にorzしているアーチャーを見る。その問いの真意が見えず不思議がっている士郎に凛は
「一人くらいなら家に来ても良いわよ。代わりに家事なんかはしてもらうけど。」
「いいのか?たしかお前、独り暮らしだろ?知らない奴と二人きりって・・・」
「良いわよ。貴方なんて知らない人が一気に六人も増えるのよ?」
ふふふっ、と笑う遠坂。「それじゃ、彼は貰うわね。」
とそこで思わぬ反対者が居た。
「駄目です!それは大事なシェフです!」
とアホ毛。
必死に反対する。
「それがいなくなったら私の食事はどうなるのですかっ!
それが作るハンバーグ、それが作るクリームコロッケ、それが作る海老フライ・・・・・・それが食べられなくなる等私は許しません。」
セイバーの主張を聞く限り、彼女にとってアーチャーの存在意義=食事らしい事が分かる。
いと哀れ、アーチャー。
そこで嬉しそうな顔をしている所が余計に哀れだぞ。

655 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/19(水) 22:42:01
もう反対するセイバーに凛は
「彼の腕前は知らないけど、衛宮くんの料理は絶品よ?
とくに和食なんかは私でも敵わないわ。」
そう言いながら、いつの間にか取り出した自分の弁当のオカズをセイバーの口へ入れる。
それをじっくり味わうセイバー。
次第に顔が綻ぶ。
それはもう見ている此方が幸せになりそうな位の笑顔。
その笑顔から放たれる言葉。
「さようなら、アーチャー♪」
絶世の笑顔。
言葉尻には音符。
アーチャーへの未練は欠片も見受けられなかった。
「あの、よろしいですか?早くしないと昼食をとる時間が無くなりますが。」
「おっと、悪い。そうだな、さっさと紹介を終らせて食事にするか。」
それでは次は私が、と耳のとがった女性が前にでる。
「私はメディア。皆はキャスターと呼びます。宜しく」
キャスターの自己紹介が終ると後ろからヤンキーが近付いて耳打ちをする。
「アイツのキャスターってあだ名、意味分かるか?」それに士郎は横に首を振る。
「キャスターってのは魔術師って意味だ。
そっち系にハマッてんだよ、アイツ。
実験体にされねぇように気をつけろよ。」
との有り難くない忠告。ランサーが変なこと言うから此方まで睨まれてるじゃないか、などと考えていると、背後から
「私はハサン。朝新と呼ばれている」
と声がした。
後ろを振り向くが誰も居ない。
「気にしないで下さい。彼は人見知りが激しくて。許してあげてください。」
短かったようで長かった。
ホントに永かった自己紹介もあと一人。
なるべく視界に入れなかった後、一人。
それは・・・・・・
第1コーナー.スタートダッシュを決めたのは筋肉達磨。
第2コーナー.大逃げの体勢に入ったのは筋肉達磨。
第3コーナー依然10馬身以上差をつけて逃げる筋肉達磨
第4コーナー.サイレンススズカも真っ青な筋肉達磨でフィニッシュ

656 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:00:30
……これは選択肢なのか? どれにしたって筋肉達磨ENDジャマイカ

選択肢なら第2コーナー

657 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:03:30
これは…第3コーナーか

658 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:07:24
いや第4コーナーでフィニッシュだろう。

659 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:11:10
む、この流れだと第1コーナーに入れざるをえまい

660 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:13:17
第1コーナーで

661 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:14:39
初めて選択に一分以上悩んだよw
第3コーナー.で

662 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:30:53
激しく第3コーナー

663 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/19(水) 23:35:26
第2コーナーでよろしく。

664 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 00:09:15
第4コーナー
でもさ、サンデーサイレンス関連で言ったら、最近は、
キャプテンベガとかフサイチジャンクじゃないの?
皐月賞勝てなかったけど。

あと、飯使いアーチャーkawaiso

665 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 03:47:20
第1コーナーで

666 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/20(木) 07:45:24
>>664
おまい、分かってないな。
サンデーサイレンス産駒最強の呼び声も高かったサイレンススズカを他の馬と一緒ni(ry
>>656
おまいはあまりギャルゲしないのか?
良くあるだろ?意味も変化も無い選択肢って(マテ

667 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 09:17:40
朝新は「アサ・シン!! もっと愛を込めて」誤字だよね?

選択は第2コーナーで

668 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 12:06:25
Hi (´・ω・`)

Welcome to the bourbon house.
This tequila's on the house, so please sit back and relax.

Yes, "Again". Sorry.
I say this out of compassion and don't expect you to forgive me.

However, I think you must have felt an indescribable excitement when you saw this thread's subject-line.
Living in this barbarious world, I don't want you to forget such a feeling.
That's why I created this thread.

Well then, shall I take your order?

669 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 12:24:56
>>668
何かと思ったら、英語版ボーバンハウスか…。

670 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 13:14:57
カクテルハウスまだ〜?

671 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 13:20:31
スレを弁えろ。
どこでも最低気分ではみ出すな。

672 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 14:33:21
ごめんなさい、
素で間違えましたOTZ

673 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 17:29:24
混戦になると辛そうだがサイレンススズカに敬意を表して第4コーナー。

674 名前: 17分割 投稿日: 17分割
17分割

675 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/20(木) 22:23:36
サイレンススズカはDEAD ENDがちらつくので1

676 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 00:33:14
おまえなにひとのなまえ騙って変なリンクはっとるんだ(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻

677 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 00:37:12
第4コーナーに一票
逃げろ、逃げるんだサイレンススズカ!

678 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 00:40:12
625テラワロスwww

679 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/21(金) 15:11:35
まぁ、なんだ。
こんな選択肢がここまで激戦になるとは思わなんだよorz
まぁ、どれを選んでも結果は同じなんで(マテコラ)、続き行きますお。
――――――――――――――――
残るは後一人。
それは、今日、同じ場所で見掛けた、筋肉達磨だった。
唯一違うのは制服を着ている事だけ。
士郎と筋肉の目が合うとソレは吠えた。
「■■■■■■■■■■――――!」
それは声ですらない。最早、衝撃波と呼んで何ら問題は無いであろう。
突然の事に士郎は萎縮してしまった。
それは目の前の怪物にとっては、絶望的なほどの隙であった。
脚の筋肉を、弓を引き絞る用に縮め、爆発させる。
それは人が玉になった大砲のようだった。
士郎が反応する間もなく、怪物は壁の陰に隠れた。
「………………アレ?」怪物の行動に士郎は目を丸くする。
「済みません。彼は極度の恥ずかしがり屋で。
初めての人とは、まともに話もできないのです。今のも恐らくは、貴方と目が合って恥ずかしかったのでしょう」
物陰からはチラチラと此方を覗く筋肉達磨。
精神衛生上、非常によろしくない。
すると朝のアレも目が合ったのが原因なのだろうか。
「彼はヘラクレス。愛称はバーサーカー。
忠告しておきますが、彼を絶対に怒らせ無いようにしてください。
彼を怒らせた場合、何が起きても責任は負えませんよ?」
それを聞き、言われなくても怒らせねぇよと思う衛宮士郎だった。

680 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 18:07:09
本物のバーボンはもう来ないのー?

681 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 18:17:00
だから言ったろ?
逃げたって。

682 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 19:09:15
>>681
言ってたか?

683 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/21(金) 20:05:13
star…いやゴメン何でもない

684 名前: るー ◆Kmt4qpE2Xs 投稿日: 2006/04/23(日) 06:19:31
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        そこで問題だ!
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |        次の選択肢から先はずんずんクライマックスなんで、書き手としては凄くラクです。
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        とか言いクサったくせに全然更新しない俺は一体何を考えているのか!
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉      3択―ひとつだけ選びなさい
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ     答え1・「そうだな。けど、もう大抵は飽きちまったから」
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    答え2・「ああ――――永眠した」
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    答え3・「引越したのでそろそろ光回線に変えようとプロバイダを変更しようとしたら
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }        それどころじゃないほど忙しい上に、この時期は業者も回線工事の予定が
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ    つまっているらしく、ネット環境を得られず、この弁明も徹夜飲み明けにネカフェで書いている」

685 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 09:40:56
答え3、だな。

686 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 12:33:21
答え3
それ以外は無いに違いないと信じたいと想うような気がする

687 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 12:50:48
答え3じゃないと困る。
以後、選択無しとかもありだぜ。
家でtxtにまとめて、メモリに入れてネカフェで更新→終了とかOK
選択肢が無い>終わらない
の方が、個人的にいいと思う。

688 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 16:27:36
Fate / devil summoner…需要ある?

689 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 17:56:36
見たいな。

690 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 18:00:48
メガテンか?

691 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 18:02:22
>>688
見てみたいです。

692 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 19:29:19
>>688
俺はメガテン知らないが、
最後までできる自信があるなら是非。

693 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 19:39:30
>>688
見てみたいな

694 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/23(日) 22:27:22
「それでは最後に士郎。おねがいします。」
「ああ。
え〜と、俺は衛宮士郎。何処にでも居る普通の学生だ。
特技はは修理、ストーブからビデオデッキ、簡単な修理なら大抵できるぞ。」
幾度ものDeadEndの危機を乗り越え、此処に自己紹介は完了した。
「それでは昼食にしましょうか。
思ったよりも紹介が長引いてしまって、あまりゆっくりもしていられませんが。」
何処からか取り出した弁当が十。
「あれ?弁当多くないか?」
士郎が疑問を口にする。「いえ、良いのです。うちには大食漢が居ますから。
ね、セイバー?」
といぢわるな事を言うライダー
顔を真っ赤にしながら怒涛の如く怒り出すセイバー。
「私は大食漢などではありませんっ!!
育ち盛りなだけです!」と言いつつも、弁当を三つも確保しているのでは説得力は皆無であろう。
そんなこんなで、和気相合と昼食は進んだ。

食事が終わって暫くすると予鐘がなった。
それでは放課後に、と残し散開する。
「それでは行きましょうか、士郎。
次の時限は体育です。早く着替えないとおくれますよ。」
そう言い、腕を引く。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ライダーさん、スゲェよな。」
と女子のバスケを見ながら言ったのは隣の席の乾だった。
乾が言うのも当然だろう。ライダーの活躍は尋常ではなかった。
あの高身長であの俊敏な動き。アレを止めるのは男子でも、否、バスケ部のレギュラーだってキツイだろう。
それ程凄かった。大体、体育の授業でダンクなんて見るとは思わないだろう。しかも女子の。
遠坂さんのライバルになるかもな、と乾は漏らしていたが、あながち的外れでは無いかもしれない。
しかも、女子からも黄色い声が飛んでいる。
それくらいカッコいい。
男子は誰一人マトモに運動している奴は居ない。全員がライダーの動きに見惚れていた。

桜花賞.ライダールートの悪夢が蘇るが、それでもライダールートに進むZE!
オークス.それゆけ、僕等のセイバールート。エビフリャァァ!
秋華賞.おい、おまいら、我様が出て無いジャマイカ?我様ルート
なお、予定は未定であり確定では有りませぬゆえ、フラグが一つ立った程度にお考え下さい

695 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 22:30:38
秋華賞

696 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 22:36:46
ここは秋華賞だな

697 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 22:44:05
おーくす

698 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/23(日) 22:58:43
桜花賞だ。
ライダーさんで始まったんだから、ライダーさんに行き続ける

699 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 00:16:15
秋華賞

700 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 00:54:15
オークス、エビフリャァァ!

701 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 01:00:16
桜花賞以外にありえない

702 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 01:12:36
秋華賞しかないな

703 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 02:23:04
ライダルート以前からの住人としては桜花賞だな。

704 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 02:36:43
オークス

705 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 03:09:40
ぎる様が見たいので秋華賞

706 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/24(月) 23:48:07
桜花賞.3
オークス.3
秋華賞.5(当確)

707 名前: 言峰士郎-32 投稿日: 2006/04/25(火) 00:55:29
「待たせたな!」

 ――と、ポーズを決めても誰も見てくれないくらい今夜は寒い。
 こんな寒い日の夜。女の子を独りで帰したりしたら、ジーザスの鉄拳は確定だ。
 神様の罰ってのは、思いのほか痛い代物だ。
 なんせジーザス自身が、他人様の罪を肩代わりした挙句に磔になって槍でブッスリ刺されたわけだ。きっと大工の息子さんは痛いのが好きな人だったんだろう。
 信仰ってぇのはマゾヒズムの産物だー、とかいう意見もたまに聞くくらいだし。
 そういや、『悟りを開くにゃ身体を痛めつけねーとなんねーだ』と仰ったどこぞの王子もいる。
 人類皆平等を掲げつつ、この世の中に俺以上に尊い存在なんてありえねー、と生まれた直後に叫んだ王子様だ。どんな平等だおい。
 どっかの寺に収められてる修行中らしい彼の像を見ればわかる。
 断食やら何やらで、肋骨浮き出て胃袋ぺったんこで貴様何処の餓鬼だ、と言いたくなるくらいだから。
「つか、モドキでも痛いんだしな」
「――『モドキ』?」

 影に潜んでいたハサンが声を出す。
 彼女が自分の存在を表に出す、ってことは周囲に人がいない、という事。
 こっちも気兼ねなく、裏の話題を出せるってもんだ。

「ああ。親父殿が俺のことを馬鹿だのヘッポコだのノータリンだのと仰られたんでな。
 お礼として晩飯の親父用麻婆にC12H22O11を混ぜてやった。1kg」

 サッカロース。二糖の一つ。甘味料として用いられる、水に溶けやすい白色の結晶。
 つまりは砂糖。糖尿病でおっ死ね。

「したら、対吸血鬼用試作武器とかいうスタンガン付きのグローブつけて、ヒットマンスタイルでぶん殴ってきた。
 まあ、クロスカウンターぶち込んでやったが」

 テメエの息子に何しやがんだ糞親父。
 いつかサッカリン死ぬほど食わせてやる。貪り尽くせ夜明けまで。そして死ね。

「…………随分と、仲が悪いようだな、代行者殿と父上は」
「いや? 仲は良いぜ、お互いに殺したいくらいには。
 と、そうそう。悪いけど、晩飯はもちっと待ってくれ。
 先輩送ってくからさ。物騒な世の中に女の子独りで放り出すのはマジヤバイ」

 ――ハサンからの返答はない。
 ふむ。
 思わず黙ってしまうほど腹が減ってたのか――?

「――代行者殿。その判断は正しいようだ」
「あン?」
 と、思っていたら、違うらしい。
「聞こえるだろう?」
「この俺の声が――……って、オイオイオイオイオイオイ……ッ」

 言われたとおり、耳を澄ませば聞こえてくる。

 ――金属音。
 敵の肉を斬り、骨を断ち、屍山を築くための。
 敵の喉笛抉り、心臓穿ち、血河を生むための。
 激突する魂の音。
 叫ぶ鉄鋼。唸る鋼。吼える刃金。

「……マイゴッド」
 勝手に神を殺しやがったのは何処のどいつだ畜生。
 ――ニーチェはドイツ人か。

「聖杯戦争」
「だよなあ……」

 こんなご時勢に剣とか槍とかで殺し合いする奴は、そうそういない。
 英霊じゃなくてハイランダーだったら俺は喜んでサイン貰いに行くね……ッ!
 思わず頭を抱え込む。
 気の早い馬鹿と冗談が総動員だ。
 コイツは最悪だ。何もかもぶち壊しじゃねえか。

「やれやれ、だぜ」
 ため息を吐いて、ポケットから紙巻を引っ張りだす。
 甘ったるい香りが、ほんの少しだけ俺を慰めてくれたような、くれないような。
 ――さて、現状整理と行こうか。
「奴さん達は、まだコッチには?」
「気が付いていないようだ。幸い――私も、代行者殿も、そう大きな魔力の持ち主ではない故に」
 OKだ。それなら、まだ色々とやりようはある。
 最重要事項は――イリヤ先輩。
 あの人は、良い人だ。
 あんな良い人を、こんな暗い世界に巻き込んじゃあ、不味いだろう。
 つか、俺が嫌だ。

 ――久々に、頭に血が流れ込んでくる感覚。
 
「ったく……神秘は隠匿せよ、ってえのが大原則だろうが糞野郎。
 ええ、おい……メイガスさんよ。
 んな引きこもり根性だから他人様の迷惑を考えない屑野郎が蔓延るんだ」

 だったら――。

 い.そんな根暗な人達と知り合う前にイリヤ先輩を連れて逃げる。
 ろ.イリヤ先輩に迷惑をかけない内に、お望み通り墓の下へ隠匿してやる。

708 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 00:57:02
いに一票

709 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 01:04:17
いで一票!

710 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 01:08:03
いを一票!!

711 名前: 言峰士郎 投稿日: 2006/04/25(火) 01:09:03
で、本編とは関係ない与太話
言峰士郎は、B級映画好きなんじゃないか、と勝手に予想してます
ヴァンダムとかセガールとか、サム・ライミの死霊シリーズとか
……だってハーレーに武器突っ込む神父が義父なわけだしねえ……

712 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 01:33:29
いに清き一票を!

713 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 01:49:48
すごい勢いで「い」に票が。
いやもちろん「い」ですが。

714 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 04:16:59
本当にダンカン・マクラウドがいたら面白い

715 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/25(火) 07:03:47
やべっ……
思い付きで我様ルートとか選択肢作ったけど、展開がオモイツカネ('A`)

716 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 09:02:02
>>381
ギャグだと割り切って女の子にすればいいんじゃない?

717 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 10:05:36
なんという悪魔的発想・・・!>>716、恐ろしい子・・・!

718 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/25(火) 12:40:59
ギル様のTSって、どっかにあったよなorz
同じネタは避けたいんだよなぁ……
それにギャク決定ですか?そうですか。
おりは、ほのぼのを目指してたんですが……
しかも最後はシリアス仕様にしようかと考えてるんだがね。
一応ギル様登場は思い付いたが、今後の展開に絡まないかもしらん。
ギル様反則的に強格好良いから扱いづらいんだよorz
続きは今夜うpするとオモ。

719 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 12:43:58
油断と慢心させれば問題なくね?

720 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 14:49:30
むしろドジっ娘で
うん、嫌なら油断慢心でも堂々としている野郎でいいんだけどね

721 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/25(火) 18:29:43
ほぼ確定だけどい!

722 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/25(火) 19:41:49
ふと、ツンデレなギル様(女王ver)なるモノが頭をよぎった…
今回は使わないけど、これが終わったら新作で使うかも。
需要があればだが

723 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/25(火) 20:39:16
ライダーが大活躍の体育も終わり、放課後をむかえ、帰りの用意をする。
ふと、ライダーを見ると周りには男女問わず人が集まっていた。
恐らくライダーと一緒に帰ろうとか、遊びに行こうと誘っているのだろう。しかし、ライダーに声をかけた者の表情は芳しくない。
恐らくは断られたのだろう。
ぼぅ、とその様子を眺めているとライダーを囲んでいた人だかりが割れてゆく。
その原因は、ライダーが士郎に向かっている事のようだ。
士郎の目の前にライダーが立つとその唇からはとんでもない言葉がつむがれる。
「士郎、一緒にかえりませんか?
家は同じなのですから。」
ぴしりっ、空気が氷つく。
先まではあれ程そうぞうしかった連中が静かになった。
まずい、と士郎は目の前の連中が復活する前に教室をとびだした。
「いくぞ、ライダー!」
そう呼び掛け振り向かずに走り出す。
廊下を全速力で駆け抜け、階段を数段飛びで駆け降りる。
そこで教室からであろう、雄叫びが聴こえるが止まることはしない。
急いで靴を履き替え、校門まで一気に走り抜けるとそこにはセイバー達が居た。
「シロウ、皆で帰りましょう。」
「なに言ってんだ、真っ直ぐ帰るなんて何処の優等生だよ。
おい、坊主。新都に行こうぜ。案内してくれよ、な?」
などと士郎を誘惑するランサーを、ライダーが荷物の整理があるからとたしなめた。
「アーチャーは遠坂さんの家に世話になるのでしょう?
荷物はどうすのですか??」
「一度彼女の家に行く。その後、着替などの必要なものだけは取りに行くとしよう。それ以外は後日でいいだろう。
だから皆は先に行って構わん。私は凛を待つとしよう」
「そうですか。それでは行きましょう。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━
歩きなれた道を初めて会った奴らとあるく。
何時もなら退屈な道も新鮮であろう。
前の学校は何処だったのか、好きな奴は居るのかと他愛の無い話をしながら、歩いていると、士郎が
「そういや、遠坂って俺が校門に着いた時に帰っていったよな?」
などとのたまう。
「あのアーチャー(馬鹿)は気付いてなかったみたいだけど」
などと顔を綻ばせながら言う。
それを聞いたランサーは大爆笑。
「何故、教えなかったのですか?」
と責める様子もなく問うセイバー。
それに士郎は当たり前の如くこう答えた。
「初対面で殴る様な奴にに、わざわざ教える程、俺はお人好しじゃない。」

724 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/25(火) 21:33:24
「士郎。あまり喧嘩はしないでください。
士郎の身を預かる者としてあまり喜ばしいとは言えませんから。」
「わ、悪い。」
本当に心配しているのであろう。その表情を見れば分かる。
そんなライダーの表情を見せられて、ふざけた態度をとる程士郎も馬鹿ではないので、素直に謝った。
「アーチャー等はどうでもいいでしょう。そんな事より、私はお腹がすきました。」
そう言いながらズンズン進んでいく。
「……セイバーってアーチャーの事嫌いなのか?」
「そういう訳では無いと思うのですが……」
苦笑いをしながらフォローしようとする。
「まぁ、食事の方が大事だと言うことではないでしょうか」
しきれなかったみたいだが。
「そんなことより、早く帰らないとギルが待ちくたびれてしまいます。」
「ギル?」
「ええ。そういえば言ってませんでしたね。
あと一人いるのです。
」
「酷いなー、ライダー姉さん。僕を忘れるなんて」
と突然後ろから声をかけられる。
声のした方をみるとそこには、少年が居た。ぱっと見た感じは小学生くらいであろうか。
「あんまり遅いから迎えにきちゃったよ。
はじめまして、衛宮士郎さん。僕の名前はギルガメッシュ。これからよろしくお願いします。」
極上の笑顔をしながら礼儀正しい挨拶。
「ああ、よろしく。俺は……」
「自己紹介はいいですよ。貴方の事はよくしってますから。
それに早くしないとセイバー姉さんに置いて行かれてしまいます。」
と言いセイバーの方へ走り出した。
「……なぁ、ライダー」
「はい?」
「流石にもう出てこないよな?」
「ええ、彼で最後です。」
「部屋どうしよう……」
「それは「それなら気にしないで下さい。
僕は他の所にお世話になりますから。」
ライダーの言葉を遮るように、前方に走り去った筈のギルガメッシュが後ろから声をかけてきて、それだけを言って、再び走り去った。

725 名前: るー ◆Kmt4qpE2Xs 投稿日: 2006/04/26(水) 01:00:18
>>685-687
答え――――3 答え3 答え3 答え3

冗談のつもりが心配させてしまったようで申し訳ないです。
別に書くのが難しかったり選択肢入れるのがツラかったりしてるわけではありません。
単純に物理的な問題だけです。
家で書いたものを投下しても良いのですが、やはり全工程を家でやれないのは億劫なこともあり
しばらく投稿ごとの間隔が開きそうです。ごめんなさい。
一応次の選択肢までは書けてあるので、次ネット環境に繋げられたら投下したいと思います。

726 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/04/26(水) 15:24:27
>>17-19



「ギルが前回の生き残り、という事実を詳しく」

 ッ。畜生、喉イカレたか。

「―――そのような瑣末事を訊いてくるか。奴は引退した身だぞ。今回の聖杯戦争の参加者ではないのだが」

 窺いに浅く(全神経を動作に集中させたのだが)頷く。
 話題に迷ったら昔話を訊け。それなりに便利なテクニックである。
 了承を受け取った神父はわずかに姿勢を整え、言葉を選ぶような遠慮さは見せずに曝け出す。
 瞳の赤以外の全てを黄金に染めた暇人、ギルガメッシュの昔話を。

「そもそも奴はかのギルガメッシュ領事詩に綴られる、半神半人の英雄だ。
 誰も敵わぬ容姿と力を以って当時最大の都市であったウルクを力づくで治めた人類最古の王。
 神造の英雄であるエンキドゥと殺し合いの末に親友の契りを結び、共に天の雄牛を捕獲した逸話はあまりにも有名だな。
 この世の全てとあらゆる贅沢を手中に収め、自らを創りあげた神々すらも畏怖させたという、正真正銘雲の上の人物だ。
 その暴君ぶりと変貌のしようについては―――どうでもいいな。これぐらいの知識はあるだろう?」

 うん、全然ないよオイラ。
 つーかそんなマニアックな伝承、オタクでもなきゃ知らないだろモジャ。
 それともなんだ。そんなマニアックまで知り尽くすのが神秘オタクたる魔術師だとでもいうのか。

「その怪物は十年前、すなわち前回の聖杯戦争の参加者だった。アーチャーのサーヴァントという名のな」

 サーヴァント。
 七人の魔術師が万能の願望器たる聖杯を得る為に殺し合う――実に捻りの無い聖杯戦争の肝。
 曰く。その昔に武勇を奮った英霊を抑止の輪から召喚し、使い魔として使役するという。
 分かり易く言えば、畜生連れて鬼ブチ殺した剣豪とか、円卓の騎士とか、そんな輩を現世に呼び起こすのだ。
 その実力を知るに言葉はいらない。彼らを討てるのは同じサーヴァントか、現代に生きる伝説だけ。
 ギルはそんな怪物のお仲間で、しかも前回からずっとこっち、現界していると神父は語った。

「流石は誰も敵わぬとまで言わしめた英雄王よ。真っ当な殺し合いなら九分九厘、敵を葬れた。
 だが戦争は甘くない。真っ当な殺し合いはそうそう出来ん。
 アレは強大なくせに、いやだからこその隙があった。最後の最後にそこを突かれたのだ。誰も敵わなかった王が何も持ち得ない俗物に敗れるとは、不愉快な皮肉だったよ」

 歯の軋む音。だがそれは不愉快からではなく、頬の緩みを自粛する為のものだ。
 いつもこうなのだ。この男の喜怒哀楽は狂っている。理屈と実際が異質な程に噛み合っていない。
 壊れているというべきか、欠けているというのか、どちらにしろ、矯正するには遅すぎる。
 ……人のコト言えないけど。

「だがその直後、今度は勝者が致命的な失敗を犯した。褒美である聖杯をあろうことか破壊してしまったのだよ。
 アーチャーはその際に零れ出た聖杯の中身を浴びた、その結果がああだ。
 流石は願いを叶える万能の器。死んだ人間を見繕えるとは、良い勉強になった」

 めちゃくちゃ詳しいじゃねえか、と目で訴えたら。
 当然だ、私も参加者だったからな、と投遣りに返された。

「以来十年間、この教会で保護している。放っておくには勿体無い危険物だ。
 お前が気付けなかったのも無理はない。人が訪れた時は地下に隠し、隠蔽の宝具を何重にもかけさせたからな。
 今になって見せたのは仕方なくだ。昨夜発見されたお前を見張る者が私とアレしかいなかったのだよ。
 お互い夜通しで手当てしてやる義理はないからな。交替で行うのが最も妥当だった訳だ。
 ああ、それと」

 嘘偽りは一つもない。そんな渋い顔をされては生涯に価値を見出してしまいそうだからやめろ。
 拗ねるように付け加えて、言峰は黙り込んだ。
 確かに筋は通る。学校に通わないのもこんなところで生活しているのも一応の納得はいく。
 聖杯戦争の真偽も、まあいい。この場でそれを疑うのは無粋だ。
 だが、これは嘘くせえ。
 だって子供だぜ? あんなにいい子なんだぜ? 今時珍しい真面目さが滲み出てたじゃん?
 その正体が『物騒が鎧着てガトリングぶっ放す怪物』みたいなのと同類と聞かされて納得出来るか。
 ありえねえ。本気で。マジで。
 もっとマトモっつーからしい奴がいんだろ。
 金ピカとか。剣飛ばすのとか。あっさり不意討ち喰らったのとか。

「やはりか。心外だな、私は虚偽を語った事はないというのに」

727 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/04/26(水) 15:25:54
 ……そう、そうなのだ。ありえねえのだが、そうなのだ。
 言峰は嘘を吐かない。聖職者としてそれだけは禁忌らしい。
 その口上自体デタラメならいいのだが、少なくともオレが知るこの三年間で、目の前の神父は真実以外を語らなかった。
 それはこれからも同じなのだろう。ギルはサーヴァント以外の何者でもない。まっこと遺憾ではあるが、疑う余地がない。
 いやまあ、じゃあ信じるんだなって訊かれたら全力で首振るのだけど。
 あれ? 絶対に嘘吐かないのに信用されないってかなり矛盾してない?

「やれやれ、結局は無駄話だったな。語っても心底信用されないのではどうしようもない」

 言峰はそのまま俯き、ぶつぶつと考え事を始めた。
“やはり信用されぬか。ふむ”とか。
“となると操り人形は無理か。面倒な”だの。
 その嫌がらせにのみ特化した思考回路を存分に見せ(聞いてるんだが)びらかせてから顔をあげ。

「このまま続けるのも悪くはないが、これ以上重ねるのも不毛というものだな。
 いいだろう、話はこれまでだ。これ以上知る必要もあるまい」

 空気を潰すような声で、終わりを告げた。
 途端に金縛りが解けた。驚きはない。とうに越えた出来事だ。
 吸って、吐いて、深呼吸。乾いた眼球を潤そうとまばたきをしてから、ストレッチをかねた屈伸を一つ。骨の鳴る音を肌で聞く。
 さすがに数十分の固定は堪えたのか、骨は木造の校舎みたいに軋み、筋肉は走った老犬のようにダルかった。仕方あるまい。こうして動かせるだけでも御の字ってもんである。
 まあ、質問なんかせずに終わらせればここまでヒドいコトにはならなかったろうが、それはIFというヤツなので深くは考えない。
 
「―――ああ」

 確実に潰れたと思った喉は案外マトモで、我慢してれば会話するに不自由はない。
 むしろ組んだまま固まっていたこの両腕のダルさの方がずっと重症だ。
 なので、このまま我慢してみる。

「ああ、そんだけ教えてくれりゃ十分だ。
 ようは家ェ閉じこもってぶるぶる震えてりゃ助かんだろ?」
「……………」
「あからさまなジト目はキモイのでやめてください」

 非難なら罵倒にしてほしい。根性なしもヘタレヤロウも全然オーケーだ。臆病かつ矮小を自覚してるオレには屁みたいなもんである。

「ああ、すまないな。あまりにも意外だったので、つい心からの眼差しを浴びせてしまった」
「そっか。アンタはもうちょっと悪びれるって単語について学ぶべきだな」
「それは貴様にも言えるな。聞くだけ聞いておきながら、私に感謝も謝罪もないではないか」
「んじゃ理由言ってやる。
 気がのらねえんだよ。とことんな」

 死ぬ事自体は別にどうというワケではない。皆笑えるハッピーエンドの為なら、何度も壊れた中古品ぐらい幾らでもくれてやる。
 だがこれはモノが違う。
 関わった瞬間に死ぬ。救おうと決めようが、何をするでもなくドロップアウトだ。
 それは少々、というか激しく意味がない。オー、意ー味なーいじゃーん。なんで終わったのさアレ。
 意味のない行動を選ぶワケにはいかない。時は金なり。金がないのは首がないのと一緒やで。関係ない。
 ……というワケで、オレは聖杯戦争をどうこうする意欲も意思も一切ない。否定は出来ぬが肯定は勘弁とか、うん、そんな灰色でひとつ。

「正義の味方としちゃあこんなおいしいイベントほっとけねえけど、驚くぐらい気がのらねえ。
 オレは気分屋なんでね。今回はパスするよ」

 はっきりと宣言する。
 それで決まった。
 一人、とうに切れていた縁が、もう永劫に繋がらない事が決まった。
 そうか、と神父が楽しそうに言った。相変わらずの、含みのありそうな陰鬱の笑み。

728 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/04/26(水) 15:26:45
「随分とあっさりしているな。自由を縛られただけで降りるを決めるか」
「……………」

 気付いてたのかよ。気付いてたのにほっといたのかよアンタ!

「それも主の導きか。その死んでしまう体も主の思し召しかもな。
 だがどうする。戦いは既に始まっている、場合によっては一般人に被害が出るぞ。
 いや、むしろ出ない方がおかしい。戦争だからな。これはそういうものだ。
 死を考えもしない市民の犠牲―――さて、目の前の正義の味方はどう考えているのかな」

 言われてあー、と頭を掻く。
 それは痛いトコロを突かれちまった気晴らしではなく、聞いたのが昨日の次の日で良かったなー、という安堵だった。

「それこそ大丈夫だ。バゼットが参加者なんだろ? 何の問題もねえ」
「? バゼットだと?」
「そっ、バゼット・フラガ・マクレミッツ。アイツがいれば無問題ってヤツさ」

 彼女は疑いようのない極上の魔術師だ。
 あまりにもミスマッチな美麗と暴力は、半人前で口だけの捻くれ者なんかとはものさしからして違いすぎた。
 初登場いきなりで殺されかけてたのはいただけないが、アレはほら、軍艦を人間にしたようなのが相手だったワケだし。むしろ生き残れただけで百点満点ってもんだ。
 なにより―――いや数分の交流で抱いた程度のイメージだが―――バゼットは最高にイイ女で、どうしようもないお人好しだ。
 任務なんかより、自分の望みなんかより、目に余る惨劇をくい止めたいと考える、救い様のないガキだ。
 バゼットならこんな下らない殺し合いなんざパパーっと、オレみたいなよりずっとヒーローらしく、あっさりと片付けてくれる。
 確信なんてないし、でっちあげる気もない。アイツの着込んだ鎧の難さは知る由すらないのだし。
 それでもオレは疑わない。
 成り行きでも肩を預け合った仲なのだ。それぐらいは裏付けもなしに信じてやるのが人情ってもんだろう。

「元々オレの出る幕なんてねえんだよ。あんなのが英雄様と手ェ組んで、勝てない筈がない」

 昨夜は姿を現さなかったが、折角の権利なのだから召喚しないというコトはないだろう。マゾじゃあるまいし。
 ちらり、と言峰を見いやる。疑問符を浮かべていた。
 難解というより、一週間徹夜して挑んだテストが簡単すぎて肩透かしをくらったような、そんな表情をしている。
 何故か。
 いつもなら“久々に一本とったぜイエーイ!”と喜ぶのに、そんな感動はこれっぽちもわかない。
 その、心底不思議な表情のまま、言峰が口を開いた。

「なにを言っている。バゼット・フラガ・マクレミッツならとうにリタイアしたのだが」

 がたんと、倒れる音がした。
 足元を見れば、背もたれが二度三度床をノックしている、おそらく倒れたばかりの椅子があった。
 何の不思議もない。椅子なんて、座っていた人間が勢いよく立ち上がれば簡単に倒れるもんだ。
 座っていた人間はオレでバカみたいな勢いで立ち上がったのは混乱したからで混乱したのは今の宣告がありえないからだけどこの男は絶対に嘘を吐かないのだから彼女は本当に――――

「バゼットが、リタイ、ア……?」

 不意にこぼれた鸚鵡返し。耳に届いた頃、オレは――――


A1・言峰に詰め寄っていた。
A2・バゼットが倒れた場所に走っていた。

729 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/04/26(水) 15:28:39
一ヶ月を悠に越した久しぶり……モウシワケナイorz
もうちょいペース上げますので、はい。

730 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/26(水) 16:09:15
難しいな、でももうちょっと言&ギルをみたいのでここはA1でいってみよう。

731 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/26(水) 18:47:01
頭は冷静に、心は熱く、手は綺麗に。
まずは情報収集を、A1。

732 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/26(水) 18:51:50
A1に

733 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/26(水) 19:49:08
A1で。
まっていたよ、アヴェンジャーエミヤ。いや、ホントにorz
ぶっちゃけバーボンみたいに逃げたかとオモタ
続いて良かったよ……
でも間隔の空けすぎで雰囲気が少し変わったキガス
続きを楽しみに待ってるお

734 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/26(水) 21:08:42
A1で決まり

735 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/26(水) 22:08:57
バーボンは逃げてなんかいない!!急病のための休載だい!!!!!



A1で

736 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 01:21:37
A1で決定だな。

737 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 09:09:05
バーボンはもう逃げたよ。きっと

738 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 18:41:57
バーボンは……
1、敵前逃亡
2、殉職
3、急性アルコール中毒

739 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:09:04
3

740 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/27(木) 19:11:24
まだじゃ! ワシは、ワシはバーボンを信じておる!
でも1。

―――――

 帰り道を行く老魔術師と暗殺者。
 すでに情報は収穫し、もはやこの地にて調べる事は何もない。そう悟っているが故だろう。その顔には、不気味なほどの無表情が張り付いていた。

 時刻は黎明に近い。朝日はまだ昇っていないものの、そう遠くない内に輝かしいその姿を見せるだろう。
 それは臓硯にとって忌むべき光だ。それ故に、帰途は早足に進む事になった。

 だが、その足は中途で縫いとめられた。

「そこまで。少しばかり立ち止まってもらおうか」

 流麗な声。それはちょうど階に足を掛けた老魔術師の足を止めるのに十分な殺気を孕んでいた。
 その目前に突きつけられるのは、五尺あまりの法外の長刀。二天一流の好敵手を思わせるその刀は、その実彼の剣士としてのシンボルである。

 佐々木小次郎。燕返しという秘剣を再現しうるとして呼ばれた、巌流無名。邪剣と自身の技を蔑みながらも、その技量はセイバーをも上回る。
 あるいは、剣聖さえも超えんとばかりのその神速の剣が、臓硯の首の皮一枚のところで止まっていた。

「……ふむ。呼び止められるような真似をしたつもりはないが、何用かな?」

 臓硯は足を止め、喉下で唸る。そこに恐怖の色はない。
 当然だ。自分とこの剣士では絶望的な差がある。如何に英霊をも上回る剣豪でも、自分とは絶望的に相性が悪い。それを知りうるからこその、臓硯の余裕だった。

「なに。一度は見逃したのだが女狐めが五月蠅くてな。どうやらお主、相当恨まれているようだぞ」

 臓硯は過去へと思考を巡らす。
 そう言えば、アサシンに命じてここに陣取るサーヴァント、キャスターのマスターを殺した覚えがないわけではない。
 死体は桜に食らわせ、証拠を隠滅したが、恨みがあるといえばあるだろう。

 だが、そこまで考えて臓硯は思い違いだとかぶりを振る。その記憶が正しければ、キャスターもろとも死亡していなければおかしいからだ。

「おぬしの主に覚えはないが。カ、恨まれる覚えなら五万とあるな」

 その声に呼応するかのように、蟲のざわめきが強くなる。十秒とおかず、その場は八百万の蟲達に取り囲まれた。

「なるほど。キャスター以上の邪法の使い手と睨んでいたが、外れていたわけでもないらしい」

 ニヤリ、と二人して笑う。剣士のそれは流麗であり、老人のそれは醜悪。だが浮かぶ感情は同じだった。

「老人を斬るのは性に合わぬが、これもマスターの命とあらば致し方あるまい。恨むなよ御老人」

 剣が走る。燕に届かぬまでも、槍兵すら上回る神速の一刀が老人の首を断たんと迫り来る。
 だが、老人には余裕があった。自分にはサーヴァントがいる。如何な剣であろうと、一撃は受けられよう。
 そして、その時こそ剣士の最後。剣しかない以上、我が蟲には太刀打ちできぬ。

「アサシン!」

 傍らにいた暗殺者の名を呼ぶ。応える声はない。仮面の暗殺者は、その剣を押し留めんと主が前に飛び出、

741 名前: お爺ちゃん奮闘記/428 ◆nfj/oZUsU2 投稿日: 2006/04/27(木) 19:12:11
 否。相手はアサシンである。アサシンとアサシンが出会ってはならない。再現である以上、暗殺者と暗殺者が出会い殺しあう可能性はない。
 それ故に、老人のサーヴァントは現れず、

「ガッ――――――!!!???」

 老人の首は、長刀の一太刀で刎ねられた。
 ごろん、と首が転がる。切断面から零れるのは、身体を形成していた蟲々だ。
 優雅さなど欠片もない、汚らわしいそれを草鞋で踏み潰し、佐々木小次郎は首だけになりながら死相の浮かんでいない臓硯の首を見やった。

「ほう、まだ生きているか。さすがは邪法使い。その身も外法に染まりきっているようだ」

 笑みを浮かべて死神が剣を振りかぶる。
 アサシン。死を運ぶサーヴァント。その名に相応しい、寒気を覚えるような流麗な笑みを浮かべて、侍は老人へと剣を振り下ろさんとし、

「やめなさい、アサシン」

 紫衣が現れる。蟲達がその風の魔力に恐怖したかのように消え、分散し、寺に再び静寂を齎す。
 命令を受け、長刀の剣士はその刃を留めた。その月光めいた白い刃を鞘へと仕舞い、偽物の英霊が主である本物の英霊を見やる。

「おや。おぬしが慈悲を掛けるとは意外だな」
「減らず口を閉じなさい、アサシン。別にこの妖怪の命を助けてあげるつもりはないわ。ただ貴方では相性が悪いから、私が替わりに出てきてあげたというだけ」
「なるほど。慈悲は老人ではなく私に向けられたものであったか。いや、これは意外も意外」

 笑うアサシンに嘆息しつつ、キャスターは酷薄な笑みを浮かべて臓硯であったものの成れの果てへと近づく。
 その足を中途で止めると、フード越しの顔から、まるで汚らわしいものを蔑むような視線で臓硯を見下した。

「私の恨みは殺す程度では晴れない。でも宗一郎様との日々を邪魔されても不快だわ。
 だから直接手は下さないであげる。――――そこで、太陽が昇るのに怯えながら朽ちなさい」

 そうキャスターは言うやいなや、老人でさえ理解できぬ高度な言語――神言で呪文を紡いだ。途端臓硯の首がその場所へと束縛される。
 動く事は出来ない。そもそも魔術師としての性能が違いすぎる。束縛は強固。現代の魔術師如きが超えられるものではない。

「――――――ッ!!!」

 声にならない悲鳴を挙げる。救いの手はない。剣士は笑い、魔女は立ち去る。仮面の暗殺者の姿が見えない今、臓硯を救いうる者は誰もいない。

 分かりきった結論を語る事はない。老魔術師は朝日が昇るまで無駄な労力を使い、そして、姿を見せた日光によって滅ぼされた。
 誰にも、見取られる事なく。






 TIPS:
 求める答えはここにはなく、魔女と協力を結べる道理はない。
 死神に会いたくなくば、真実の潜む場所へと進め。







 そうして、日々は繰り返す。臓硯の時間は始まりの場所へと戻される。
 老魔術師は、自身が繰り返している事を自覚せぬまま―――――



 選択肢:
 
 
 ( ゚∀゚)o彡゜:新都の橋に向かい、狙撃される。

 
  ε ⌒ヘ⌒ヽフ 
 (   (  ・ω・)  :夜の街を徘徊し、暗殺者と遭遇する
  しー し─J 

  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

742 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:14:54
 ( ゚∀゚)o彡゜:新都の橋に向かい、狙撃される。

743 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:18:21
初選択
そろそろアーチャーを見てみたいので、
( ゚∀゚)o彡゜

744 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:19:05
 ( ゚∀゚)o彡゜:新都の橋に向かい、狙撃される。

死してその屍で虚ろな器の穴を埋めよって感じで。

745 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:29:57
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
手料理はいいものだ。

746 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 19:33:19
あえて選ばれてない選択肢を

  ε ⌒ヘ⌒ヽフ 
 (   (  ・ω・)  :夜の街を徘徊し、暗殺者と遭遇する
  しー し─J

747 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:01:41
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
ここでギャグに戻してみたい

748 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:13:36
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

我も我もー

749 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:22:36
とりあえず

  ε ⌒ヘ⌒ヽフ 
 (   (  ・ω・)  :夜の街を徘徊し、暗殺者と遭遇する
  しー し─J

750 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:30:03
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

751 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:40:10
( ゚∀゚)o彡゜:新都の橋に向かい、狙撃される。

752 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 20:51:32


  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

753 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 21:33:09
許せない   の連鎖が来たなw>手料理

754 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/27(木) 21:39:38
( ゚∀゚)o彡゜

って、5票だっけ?手料理に決定かな

755 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/28(金) 00:47:38

  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒):偶には孫の手料理が食べたいのう。桜にねだってみる。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

756 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/28(金) 19:38:34
隅には孫をオイシク料理してたべてみたい。桜にねだってみる、的な18禁な展開は無いでつか?(;´Д`)ハァハァ

757 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/28(金) 23:00:44
>>756
蟲ジジイの場合原作でも素でやってそうだな。

758 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/29(土) 22:04:32
>>718
弓ねえのことかーっ!!

759 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/29(土) 23:11:01
弓ねぇ?
ギルねえ以外にもあったのか?

760 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/04/30(日) 03:32:13
>>759
なんと言うか、このスレの住人として順当な反応だな。

761 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/04/30(日) 20:06:23
「シロウ、遅いですよっ」
既に玄関前に到着し、アホ毛を振り回しているセイバー。
「あぁ、悪い悪い。」
急ぎ足で玄関を開け、振り向き新しい家族にこういった。
「おかえり。」
少し照れた様に皆が答える。
ただいま、と。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「くそっ、あんな事言わなきゃ良かった」
後悔、先に立たずとは良く言ったものだ。
シロウはあちこちを腫れさせ、銀しゃりを口に運ぶ。
その怪我の犯人等は、ホクホク顔で海老フライを頬張っていた。
「やはり、戦利品の味は格別ですね。」
「ああ、敵の戦力を知らぬまま戦を受けるアホウから奪ったオカズは最高だ」

なんの事はない。
オカズを賭けて、士郎とセイバーが勝負をしただけだ。
結果は士郎の0勝7敗、全て一撃瞬殺。
ムキになり何度も勝負を挑んだのが運の尽き。オカズを賭けると言った瞬間、セイバーからは笑顔は消え、漫画の世界でしか有り得ないと思っていた殺気を受けることとなった。
その結果が白いご飯だけを頬張る士郎である。
それすらセイバーの
「騎士の情けです。白米だけは見逃してあげましょう。」との慈悲のお陰だ。
「まったく、夕飯の支度をしている間、珍しくセイバーが静かだと思ったら……」
呆れ顔で仰るライダーさん。
その小言を右から左に流しつつ、明日も勝負しましょうとアホ毛。
「それとも、この様なか弱き少女に負けたまま、泣き寝入りするほど貴方はチキン野郎なのですか?」
ニヤつきながらの挑発。
「くっ、そこまで言われて引っ込めるか!やってやるさ」
威勢良く吠えた。
が、その後がよろしくない。
「……一ヶ月後くらいに」
流石にやる気わ気力だけではどうにもならない事は士郎にも分かっているようだった。
美味しそうなライダーの手料理を目の前にし、白米のみを喰らう。

「見てろよ、セイバー。必ず泣かせてやるからな。」
………………
…………
……
此は夢。
此は叶わなかった、願う事すら許されなかった夢。
朝日が昇るように、当たり前に来る筈だった夢幻。
笑い、泣き、喜び、怒る。そんなヒトらしい夢。
願わくば、このゆめが終らぬように。
それが彼女の最後の希望ユメ

762 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/03(水) 18:34:05
バーボンが消えたら過疎ってきたなorz
これもバーボンクオリティなのだろうか

763 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/03(水) 19:44:49
さすがバーボン

764 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/03(水) 21:43:58
まぁバーボンはもう来ないだろうけどな

765 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/03(水) 21:55:00
バーボンと名乗らないだけでここにはいると思うけどな

766 名前: 砂月姫 3/反転衝動�� ◆aro9VWlUZY 投稿日: 2006/05/03(水) 22:18:10
前回>>110 正直スマンorz

      □

 トンデモナイ夢を見た。
 もう、ともかく支離滅裂で、トンデモナク哀しい夢だったのか、トンデモナク恐ろしい
夢だったのか、それさえも確かじゃないぐらい、ごちゃごちゃした夢を見た。

 記憶はなく、印象は一炊の夢のように雲をつかむよう。
 感慨はなく、頬を伝う涙の冷たさに驚いた。

 私は泣いていた。

      □

 誰かが泣いている。

 不安定な電圧に蛍光灯が瞬いている。空気の対流音が低く流れている。とあるブランド
メーカー特有の略式のフリルのついた可愛らしい洋服が床一面に踊っている。寒々しく、
広く、暗く、ヒトがいない。いつもと何も変わらない、行為後のベッドの光景。
 その泣き声に驚いて、ワタシは目を覚ます。焦点を結ばない寝ぼけ眼で周囲を見回すが、
誰の姿も見あたらない。泣き声だけが聞こえる。
 どこかで、誰かが泣いている。
 ―――どこ?
 女の子のような泣き声だ。息を詰まらせるように、感情に締め付けられるように、苦し
そうに泣いている。立ち上がって辺りを見回すが、どの物陰にもそれらしい影は見あたら
ない。五感をとぎすましてみる。耳を澄ましてようやく、泣き声の主がごく近くにいるこ
とがわかる。
 いた。
 不覚。ワタシのすぐ足下で、男の子が泣いていた。
 随分髪の白い男の子だった。うつむいて、小さな肩を震わせている。はだけてしまった
大きすぎる着物。色の薄い蒼白い肌。
 
 ワタシと同じ家に住んでいる男の子だった。
 よく知っている男の子だった。

 どうして泣いているの、と聞いて。
 どうして泣いていないのか、と問われた。

    ぎっしぎっしぎっしぎっしっぎっしぎしぎし スケ
    ぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎし         ケテ

 痛いの、と聞いて。
 痛くないのか、と問われた。

    軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋      テタ
    軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋軋         タス

 誰かに嫌な事をされたのか、と聞いて。
 信じられないモノを観た顔で、どうして、と問われた。

    ギギギイギギギギッイギギギギギギギギ      スケ
    ギギギギギギギギギギギギギイッギギイ         ケテ
    ギィギギイギギイギギギギギギギギギギ      テタ

 何かを言われた。
 何を言っているのかが判らなくて、微笑む。

    ギギギイイィイイイィイイィイイイイイ         タ、
    イイイィイィイイィイィィイィイィィィィィ      スケ

 だって。
 だって、そんなこと、そんなの、全然、平気、に、

 ………………………………………………………
 ………………………………………………………
 ……………………、あれ?

 視界が歪む。
 世界が滲む。
 なんで、これは、まるで。
 涙を流して、いるみたい?

 ―――違い、違うんですよ?


 
 その日、与えられた日記帳の最後のページに、初めてコトバを書いた。
 埋まった日記帳を手に、ワタシは一筋、涙を流した。涙を流しながら、日記帳の最後の
ページが涙を吸っているのを見つめていた。

 その日を境に、ワタシはもう■く事も■う事もやらなくなった。
 その日からワタシは■■に、なった。

767 名前: 砂月姫 3/反転衝動�� ◆aro9VWlUZY 投稿日: 2006/05/03(水) 22:19:03
       □

 ―――その日から、ワタシは■■■になった。

       □


 その日からワタシは、■■■■になった。
 その日を境に、ワタシはもう■く事も■う事もできなくなった。

 絶望は刹那。
 諦念は一瞬。

 脚をもがれ、腕を手折られ、腑を曳き吊り、光を失おうとも。
 変わらない。
 ワタシは変わらない。
 この身は既に閉じている。
 この身は既に続いている。
 停まる事など知る由もない。

 紅い月夜。白いドレス。黄昏よりも、昏い星界(うみ)。
 浮かされたようにあの日を夢見る。

       □

 浮かされたようにあの緋を夢見る。
 白い顔色。紅いドレス。流血よりも、赤い罪科(つみ)。

 かけがえのないモノを壊そうとしたあの日。
 かけがえのないモノを壊してしまったあの日。

 でも、違う。
 本当は、違った。
 それを思い知った。
 本当は、壊すその以前に、壊すまでもなく。

 そんなモノは、ずっとずっと前から、壊れていた。

       □

 そんなモノに、ずっとずっと前から、憧れていた。

 母のようなやさしい人に。
 父が誇れるような優等生に。
 誰もに排斥されない普通の子に。
 ずっと。

 そんな事は、不可能事だと、判りきってはいたのだけれど。

       □

 ―――そんな事が、不可能事だと、判りきってしまった。

       □

 そんな事が、不可能事だと、判りきっていた。

 目の前には犬が伏せている。
 捨て犬だった。ふさふさしていたであろう毛並みは汚れ、所々禿げているのはカラスに
でもついばまれたのだろうか、痛々しくも地肌を晒していた。非道く痩せてしまって、汚
れた毛は痩躯に張り付いている為に小さく見えた。元々は大型犬と言ってもいい体躯だっ
たのだろう。対照的に大きく見える顔と、哀れにこちらを見つめる瞳が滑稽だった。

 死体を見ていた。
 それは、犬の死体だった。

        □

 それは、■の死骸だった。
 死骸を看ていた。

        □

 亡骸を視ていた。
 それは、



壱 少年の亡骸だった。
弐 少女の亡骸だった。

768 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 00:44:47
弐。

ごめんなさい。流し読みしてたら

> ぎっしぎっしぎっしぎっしっぎっしぎしぎし スケ
>    ぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎしぎし 

のくだりで死徒さんとゾンビさんがベットの上で運動している姿が脳裏をorz

769 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 00:47:35
壱

770 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 00:47:57
壱で

771 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 00:49:56
弐で。

772 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 02:31:35
炉離な俺は弐で

773 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 08:58:14
>>766
あなたは何も悪くNEEEEEEEEEEEEEE

壱

774 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 14:11:27
壱

775 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 15:12:09
壱っ!

776 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 18:50:39
ケテーイ

777 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/04(木) 19:07:58
そこは地獄だった。
傷尽き倒れ伏す者、恐怖に脅え身を堅く堅く縮める者。
そして悲しみにむせび泣く剣士。
だがその剣士も、愛しきモノの亡骸を胸に抱き、済みません済みません済みませんすみませんすみませんすみませんすみませんスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセン、と繰り返すばかり。
「私は貴方を守れなかった」
その瞳からは透明な雫が止めどなく溢れる。
その姿からは、本来彼女の持つ凜とした雰囲気は微塵も感じられない。
有るのは後悔と、其を守れなかった自分に向けられる憎悪の念だけ。

何故、この様な悲劇が起きてしまったのだろうか……
その元凶は、今より一刻ほど前に来た。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ば・ん・ご・はっ〜〜〜ん♪」
そう嬉しそうな声を高らかに、玄関を勢い良く開くは冬木の猛虎こと、藤村大河そのひとである。
彼女は衛宮士郎を弟の様に可愛がり、執事の様にこき使う素晴らしき姉貴分なのである。
そして頻繁に、その胃袋を満たすために衛宮邸に押し入る。
こ度も何時もの如く、家の主の出迎えなど待たず侵入する。
だが、この家に住む者達も馴れたもので、
お仕事お疲れ様ですや、また来たの?など歓迎を受ける。
「シロウ、夕飯はまだでしょうか?些か体がエネルギー不足を訴えています」
「セイバーちゃんは食いしん坊だねぇ」
その言葉は彼女のプライドをいたく傷付けたらしく、プンスカお怒りである。
「今日はセイバーの大好物の海老フライですからね。致し方無いでしょう。
かく言う私も士郎の作る海老フライは好きですから。」
その絶品の海老フライを想像してしまったのだろう。
言い終わったのに合わせ、お腹がくぅと鳴る。
「ほら、士郎。ライダーちゃんももう待てないってよ〜」
「なっ、大河!何をいっているんですか!」
頬を紅色に染め、慌てふためく。
そこに救世主が現れた。
「御待たせしましたっ。衛宮士郎、渾身の海老フライ完成!」
そう言い、海老フライがのっているであろう皿の上に掛けられた布を取り払う。
それを見た者たちから歓声があがった。
なんだかんだで皆、士郎の海老フライが大好きなのである。
それの前では脇役に成ってしまうご飯やその他のオカズも並べ終え、食卓に着く。
「頂きます。」
両手を合わせ、声を合わせる。
その後に起こる悲劇も知らずに

ダンチヒ;これってほのぼのorギャグだよな?

テンシノキセキ;否、シリアスSA!

778 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 19:16:15
テンシノキセキ

779 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 19:34:59
ダンチヒ

780 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 19:36:03
ダンチヒを押し通す!

781 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 19:36:49
ポーランド回廊……もといダンチヒ

782 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 20:14:25
テンシノキセキ

783 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 20:21:00
いまはダンチヒのほうが強い!

784 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/04(木) 21:22:40
ダンチヒ

785 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/05(金) 03:11:15
テンシノキセキデイコウカ

786 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/05(金) 06:35:54
引っ掛かったな。ダンチヒ決定かorzなんて毎回orzすると思ったら大間違いだ!
今回はテンシノキセキ選ばれてたら(;゚Д゚)テラヤバスだった訳だ!
暫くはシリアスなんてしねぇZE

とはいえ、シリアス以外書くのはこれが初めてだから、どう書くかは手探りなんだがなorz
いや、シリアスも短編二つ位しか書いたこと無いがねorz

787 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/05(金) 08:09:08
>>786
謀ったな、シャア!

788 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/05(金) 18:29:37
でも、結局はorzするんだね

789 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/06(土) 01:03:50
>>726-728





 ―――ふざけんな。
 テメェ、その口で何を言った。

「どういうコトだ言峰……嫌がらせにしちゃ気が利きすぎてねえか……ッ!」

 筋違いだと思うこともなく、胸倉を掴んだ。
 両手で思いっきり絞られる首元はひどく不恰好、まるで裂かれたボロ雑巾だ。
 だから、こんなに逆上しちまう。
 あんなに強くて、イイ女で、お人好しな彼女が、こんなようにやられたのかと、否応にイメージさせられる。

「いつだ。いつの話をしてんだアンタ」

 更に力を込める。繊維の千切れる音が聞こえた。
 そうされてなお、目の前の神父は絶対的だった。

「さてな。正確には分からんが、私がそれを知ったのは三日前だ。
 ああしかし喜ばしいな。まさかお前がこのような行動をとってくれるとは」

 浮かんでいた疑問符はどこにいったのか。
 半ば脅されている格好なのに、衛宮士郎の逆上に頬を緩ませている。
 期せずして、こいつの思惑に乗っちまったってのか。
 乗っちまったって思ってるのに、オレは落ち着くコトすら出来ねえのか。
 ああ、こん畜生共が。

「……どういうコトだ言峰。嫌がらせにしちゃ気が利きすぎてねえか」

 繰り返して訊いた。神父が目を細めた。

「嫌がらせではない、純然たる事実というやつだよ。
 バゼット・フラガ・マクレミッツはリタイアした。令呪を奪われ、サーヴァントもろとも参加権を失ったのだ」
「奪われた? ハ、冗談ってのは笑わせるもんで、嘘ってのは騙す為に存在すんだぞ。
 アンタ、少しはバゼット知ってるらしいな。じゃあ分かるだろう。ありえねえじゃねえか」
「何故ありえない? 奴は人間だぞ。完全無欠の英雄殿ではないのだが」
「敵わないってとこなら似たようなモンだ。
 クソ神父、アンタは軍艦を相手に戦えるか? 三秒もつか? もたねえよな。けどあいつなら―――」
「衛宮。お前は戦争を理解していない」

 嘲笑も軽蔑も哀れみもない、光のないその瞳みたいな、単純すぎる宣告。
 真っ暗すぎる、事実の解剖。
 一瞬ひるんだ。掴みかかる両手が緩む。その隙間を、この神父は見逃さない。

「自らを上回る脅威には自らが上回っている違う脅威を以って対抗するのが定石だ。
 そう、例えば―――、油断した背中から左腕をバッサリ切り落とす、なんてのは中々のものだぞ?」
「な――――」
「常識のない殺し合いとはいえ、まさか始まる前に脱落するとは。
 折角招待したというのに、なんとも骨のないことだ」

 笑ったままこぼれた愚痴に、説得力は宿っていなかった。
 笑ったまま伝えられた冗談には、信じたくない真実味があった。
 背中から。
 つまり、不意討ち。
 召喚してないのではなく、奪われた。
 奪われたのではなく、奪われていたのか。
 戦えば勝てるのに、戦うことすら出来なかったのか。
 なのに、彼女は。

“とりあえず、お礼を言いましょう。君が来なければ、もう私はこの世にいなかった”

 あんなに気丈に。

“へー。待ち伏せって、なんで?”“あ”

 どこか子供らしく。

“君。いったい何者なのですか?”

 鎧を着込んでまで。
 半身を失って。相棒を奪われて。
 歯を食い縛り本当に殺されかけ半人前に助けられてしまうまで落ちぶれてなお奮い立ち、
 彼女は、戦ったというのか。
 その彼女を、衛宮士郎は置き去りにしたってのか。

790 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/06(土) 01:04:45
「――――ハ」

 肩を預けて合ったってのに、何も分かっちゃなかった。
 そりゃそうだ。たった数時間だ、その程度で何を知れるってんだよ。バカ言うな、今の今まで逃げたことも忘れてたボケヤロウが。
 ヘタレ臆病小心嘘つきに楽観まで加わっちゃあ手遅れさよならご臨終。お笑い種どころか、そんじょそこらの雑草ですらない。
 ……するりと、神父を脅す両手がほどけた。
 ほどいたんじゃない。ほどけた。何もかも馬鹿馬鹿しくて、握るだって億劫になっちまった。
 立ち尽くす。正面向いてんのもヤんなって俯く途中、言峰が襟を正しながら口を動かすのが視界に入った。
 間違いなくウザい言葉を発するだろう動きを片手で制し、逆にこちらの口を動かす。

「質問、三個するぞ。長ったらしい問答は、それでやめだ」

 ああ、と神父は陰鬱に笑った。

「バゼットはここにいるか」

 そう思うか、と神父は否定した。

「聖杯戦争とバゼットの関係は」

 もう微塵もない、と神父は肯定した。

「オレは、何者なんだ」

 予知にも似た即答が耳に届く前に、ちょっとだけ考える。
 彼女はこれで懲りただろうか。
 左腕をブッタ斬られ、人間剣山にされかけ、助けてくれたと思った誰かに置いてけぼりにされ。
 もういやだ、と、故郷にでも帰って日夜無事を祈る親御さんに顔を見せるぐらい、懲りたか。
 ……ない。絶対ない。少なくとも、聖杯戦争終わるまでは懲りやしない。
 一般人の安全をしっかり確認しない限り、どんなにボロボロだろうが、そうなろうが、この町に居続けるはずだ。
 彼女は―――バゼットってお人好しは、そういうやつだ。その他諸々違おうが、そこだけは、間違いない。
 少しヒビ。とても後悔。すごく恥。かなり、上等。
 ああ、本当、こん畜生めが。

「衛宮士郎。我が怨敵、衛宮切嗣の息子。通称、冬木の芦雪。自称、どこのご家庭にも一人はいる」
「正義の味方」

 訊いといて横取る。
 いやほら、そこだけは自分で言わないと、ねえ?

「ギルガメッシュを貸そう。あいつも暇だからな」
「いいのかい、秘蔵っ子が死んじまうかもしんねえぜ」
「そんな状況にはならんよ。その前にお前が死ぬからな。そうすれば奴は逃げられる」

 うん、見直さなくて良かった良かった。
 立ち上がり、先ほどギルの出たドアに歩く。
 やる事は決まった。正義の味方として、手負いの美女をそのまま放置はヤバすぎる。
 バゼットを探す。そんでこのクソッタレなイベントが終わるまで家で匿う。
 それぐらいならオレも拒否しない。実際、今こうしててもなんともない。
 探索は夜がいい。昼は学校だ、サボって遠坂とか藤ねえに怪しがられたらメンドくせえし。
 参加者と出会ったら即行退散。倒すなんざ以ての外、動かない体をミンチにされるなんざゴメンである。

「まあ、貸してくれんなら助かる。今日の夜から早速すっから。
 そうだな、うん、午後十時に橋近くの公園に来るよう伝えといてくれ」
「了解した。手配しておこう」

 またもや薄く笑う。何故だかとっても嫌な予感。
 無視無視。絶対企んでるんだろうけど、ダンコたる決意で無視。

「じゃあな。あんま笑うなよ。キモいから」

 ドアから出る。とりあえず、帰り道はバリエーションに富んで明日使える言い訳を考えるか。今日いるんだが。
 ……まあ、なんだ。
 道を示してくれたからつっこみゃしねえけどさ。
 そういうなんでもかんでも知ってるような眼差しは友達なくすぜ、言峰神父?



A1・亡くした宝石(遠坂凛)
A2・負け犬の末路(バゼット・フラガ・マクレミッツ)

791 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 01:07:01
A1に一票

792 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 01:18:44
A2に5票

793 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 01:22:38
A1かな

794 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 01:23:23
A1

795 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 01:58:57
この流れはA2で。

796 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 02:16:11
A2

797 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 02:28:30
A1で

798 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 03:00:39
私がA1に投票して決定
>>792
お前どこのクラス委員?

799 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 11:37:24
ワロスwwww

800 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 18:39:12
なんだかネタが降りてきたので。

読みたいモノありますか?

まる:ヒロイン物(ちょっとした試験的作品です。今までこのスレではなかった形式)
ばつ:本編再構成モノ(完結には相当な時間がかかります。また、途中で中の人が逃げ出すかもしれません)
さんかく:別に読みたくない(賢明な判断です。でも中の人は寂しいでしょう)

GWだし。
勢いってやつだ。

801 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 18:42:14
じゃあ「まる」で。

802 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 18:52:31
「まる」で。お試し品には弱いんだな、これが。

803 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 19:16:11
あえて言おう「まる」であると!

804 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 19:26:39
まるだな

805 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 20:25:18
「まる」で決定。

806 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/06(土) 21:26:00
「お・い・し・いぃぃぃ!」
今にも、口と目から光が溢れだし、後ろから波がざぱ〜んと来そうな程喜ぶセイバー。
他の者の顔も綻んでいる。
ただ、バーサーカーの微妙な笑顔は怖すぎる。
泣いた子供はなお、泣いていない大人だって泣きそうなくらい不気味である。
皆は、そんなモノすら気にならなくなる程夢中で食べている。
暫くして、そろそろ皆が食べ終る頃、ふとセイバーの皿を見ると未だに海老フライが残っていた。
それを食卓のジャイアン、藤村大河は見逃すはずはなかったのだ。
「セイバーちゃん、食べないの?だったら私にちょーだい♪」
言い終わる前に箸が動き出していた。
それは正に閃光であった。
それこそ最速のランサーすら反応出来ぬ程の神技、最早魔法の領域ではあるまいか。
「あ」
まさにあっと言うまを見せ付けられた。
大河の繰り出す箸の残像に気付くも、既に実体は其処にあらず、防ごうと差し出した箸は空を斬る事となる。
自らの手元から大河へと視線を移すとそこには、無惨にも体を半分に食い千切られた海老フライの姿があった。
「本当、士郎の海老フライは絶品ね。
こんなに美味しいのに残すなんてもったいないわよ?セイバーちゃん。」
セイバーから奪った海老フライを口に入れながら行儀悪く喋る。
だがその言葉はセイバーに届かない。
今、彼女に見えるのは上半身を失いだらりと垂れ下がる下半身、彼女聴こえるのは失った半身を刷り潰される音だけ。
何が起きたか理解できず呆然とするセイバー。
ごくん、と飲み下す音により正気を取り戻す。
「え…びフ…ラい」
最後の楽しみに、ととっておいた海老フライを失いうつ向く。
「…エクス(約束された)」
セイバーが何かを呟くと、世界が狂い出す。
大気が荒れ狂い、空間が捻れ狂う。
「ちょ、おま!こんなトコで使う気かよっ」
普段の様子からは想像できない程に焦り出すランサー。
異常に気付いたライダーとバーサーカーが彼女を抑えようとするが、セイバーが腕を振るっただけで宙を舞う事となった。
「カリバー----!(勝利の竹刀)」
それはまさに最強の幻想だった。
見ただけで体がこわばり動くことも出来ない。
藤村大河はようやく己のしでかした事の重大さに気が付くが時既に遅し。世界を切り裂きそうな程の威圧感を持つ其が振るわれると障子が裂け、テーブルが砕け散った。

807 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/06(土) 21:45:37
セイバーに立ち向かい、傷付き倒れる者達。
これは悪夢であろうか?
あれほど小さく華奢な少女を相手に誰一人として歯が立たない。否、既に一人づつかかるなどという事はしていない。
全員でかかっても抑える事すら出来ぬのだ。
━━━━━━━━━━━━━━
この哀しき戦いが始まりどれ程の時がたったのだろうか?
既にセイバーに向かっていた者は全て倒れる伏している。
彼女が振るった幻想により、部屋は見るも無惨な状態だった。
もう一度言おう。此処は地獄だと。
海老フライの亡骸をその胸に抱き涙を流すセイバー。
「私は貴方を守れなかった」
海老フライ一つでここまで騒げる衛宮邸。
ここは今日も今日とて平和であった。
余談ではあるが、その後、セイバーの機嫌を直すために、夕飯一週間セイバーの好物にする羽目になったとさ。

808 名前: 800 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/06(土) 22:49:05
まさか満場一致でまるとは思わなかった。
わかった。実はSS経験すらないけど。俺、がんばるよ。
というわけでまえがきへ。

809 名前: 800 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/06(土) 22:50:20
・この作品の主人公は、あるひとりの女性です。
 この作品の目的は登場人物の好感度を上げてエンディングを見ることです。
 続く日常の中、あるいはちょっとした死闘で、少しずつ好感度を上げましょう。
 ぶっちゃければ、劣化版アンジェ●ーグです。

・システム
 イベントでの行動により、好感度が変動します。一般的な変動幅は1〜5です。
 エンディング突入は、好感度50程度を目安にして下さい。
 また、好感度が低すぎると命を狙われる危険があります。気をつけましょう。

 イベントを一つこなす毎に、次のイベントを選択します。
 イベントフラグは持ち越せますが、フラグ保有数は3個までです。
 また、すぐに消えてしまうフラグも存在します。
 時折、強制イベントが発生しますが、それは中の人の気分です。
 ネコにくしゃみをひっかけられと思って諦めましょう。

 エンディングに突入するには、意中の相手だけでなく、その相手と親しい人物の後押しも必要です。
 周囲の人との好感度にも注意しましょう。
 中には『嫉妬』スキルを持っている人物も居り、Aと仲良くしているのに嫉妬しネガティブイベントが

起きることもあります。

 攻略可能キャラは、『おともだちノート』に登録されます。
 女性キャラも含まれますが、中の人には同性モノを描く技量も度胸もありません。
 よってそれらが見たいならば、中の人と代わってもらいましょう。

 この作品を代わりに作りたくなったら、トリップ付きで“中の人と代わる”に投票しましょう。

 この作品の構成上、イベントネタが尽きることは容易く想定できます。
 投票時に、こんなイベントが見たい、などを書いておくと、中の人がパクる可能性があります。
 その場合には知的著作権などの主張はご遠慮ください。

 この作品はつくりばなしです。
 原作を基に構成されていますが、登場する人物、団体名などは全て架空のものです。

 作中で、貴方の心の中のキャラとは違う行動をとることもあります。
 そのときは、〜がここでこういう行動を取るとは思えない、〜ならこうだろう、などと感想を下さい。
 既に書かれたモノは変更されませんが、その後のキャラの言動に影響があるかもしれません。
 作品を愉しくする為に、荒れない程度に意見を述べてくださるとありがたいです。

 以上です。
 最後にひとつ。

 “みんななかよく!!”

まる:ダメット すていないと(制限期間アリ 死闘イベント多め)
ばつ:どきどき アタラキシア(制限期間ナシ 死闘イベント少なめ)

810 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 22:51:39
まずはお手柔らかに「まる」を選択。頑張ってくれ。

811 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 22:52:57
まる

812 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 23:10:34
ばつ

813 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 23:23:13
ばつ

814 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 23:34:51
まる

815 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/06(土) 23:41:30
ばつ

816 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 00:45:09
event 01;800が新しい風をこのスレに呼び込んだ。;;;現状では変化無し。

817 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 00:45:39
せっかくだから俺は「ばつ」を選ぶぜ!

818 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 00:51:09
“まる”で追っかけ立直

819 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 00:54:59
ダメットと聞いちゃ黙ってられない。
まるで決定。

820 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 17:09:45
バーボンはもういないのー?

821 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 20:21:20
>>820
馬鹿め、あやつは逃亡しおったわ!

822 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 20:46:31
バーボンーー!

823 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/07(日) 22:50:01
 それは稲妻のような切っ先だった。

 心臓を串刺しにせんと繰り出される槍の穂先。

「――あ」

 それは容赦も情緒もなく、私の心臓を貫いた。

 槍で貫かれると判っていながら、動く事さえできなかった。

「――悪いな」

 世界が歪む。

 身体が冷めていく。

 この感覚を、知っている。

   に■■を●り●とされたときにも、味わった。

 女が目に入った。
 私を恨むように、蔑むように、哀れむように、見ていた。

 男が居た。
 彼の顔が、見えなかった。

 私のサーヴァントは。

 私のサーヴァント?

 あれ、おかしい。

 何も考えられない。

 もう、思考する力もない。

 視界が何かに塗りつぶされていく。



 そうして。

    もういちど。

 私の意識は闇へと落ちてゆく。

824 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/07(日) 22:53:39
 うめき声ひとつない。
 喉には腐った枝が刺さっている。
 舌は初めに引き抜かれている。


      ワタシはどのくらい蹲っていたのだろう。


 痛みにもがく体もない。
 手足は末端から散断された。
 心臓だけで生きているみたい。


     そこは遠く、深く、永遠に実らない楽園。


 体はとうに壊れているのに、未だ痛覚だけは働き続けている。
 生存と苦痛は同義。
 長い時間。
 ワタシは、日溜まりに放置される。


    そこは、ヤサシイ揺り籠。


 手足がないのも、段々と欠けていくのも怖くはない。
 ただ、怖いのは。
 何もないということ。
 何にもなれない。
 そんな不実が耐えられない。


   でも。


 この苦しみが終わるのは死だけ。
 がむしゃらに苦しみの終わりを望む。

 けれど。



続き。


  それが。


意味。


  それが。


欲しかった。

ただ、それだけ。

  こんなトコロが。
  君の居るべき場所じゃないだろう?

825 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/07(日) 22:56:55
 左腕に痛みがあった。

 それを頼りに、自分をたぐり寄せる。


 音が聞こえる。

 まるで小石が打ち合うような、どこか小気味のいいリズム。
 それが、私をハッキリさせてくれた。

「――ぅ、――あ」

 腕に力を入れ、うつ伏せになっていた体を起こす。
 どうやら、私はソファで寝ていたらしい。

 カチリ、カチリ。
 音は続く。
 夜だからだろう。明かりはなく、視界はひどく暗い。

 音の発信源。
 すぐそこに男がいる。
 明確には捉えられなかったが、人影が男性だというのは読み取れた。
 彼は私に背を向け、退屈そうに熱心に何かに集中している。

 体をソファから起こす。
 それで見えた。
 彼が没頭しているのはパズル。
 どこにでもあるような、絵柄を合わせるものだ。
 16ピースで構成され、一つを外して空いたブロックに移動させて元の絵に戻す、ごくシンプルな玩具。

「よ。目が覚めたかマスター。
 お互い元気でなによりだな」
 彼は、私を見る素振りもなく、いやに親しげに声をかけた。

「なに、じっと見ちゃってさ。俺がそんなにお好みですか、ひひっ」
 まるでお話にでてくる小悪党。
 下品な笑いとともに、足を机から下ろす。
「おいおい、どったの?まさか記憶喪失です、とか言い出さないよな」
 彼はそう言って気だるそうに、ぽーんと勢いよく椅子から立ち上がる。

「……記憶は確かです。貴方が私のサーヴァントだということも、私がこの洋館を拠点に聖杯戦争に参加す

るマスターだということも覚えている」
「うんうんそりゃ結構。なら聖杯戦争の続きと行こうか」
「そういう訳にはいかない。
 こんな不条理を放っておいたままでいられるものですか。
 ……答えなさい、アヴェンジャー。
 私たちは斃された。それがなぜ、こうして生きているのです」

 胸を貫いた槍の感触。
 そして、血に染まった服。
 それが夢ではないと主張している。
 私は、確実に殺された。
 だというのに、こうして生きている。

「何故って、そりゃあ生き返ったからだろ」
「何を馬鹿な。死者の蘇生には時間旅行、並行世界の運営、無の否定、いずれかの魔法が絡む。
 最弱の英霊の貴方に、そんなことが出来るわけがない」
「……そりゃどうも。つーか、ちょっと言いすぎじゃねえ?
 いやん、オレ傷ついちゃった、けけけ」
 私をからかうかのように、いや、本当にからかっているのだろう。
 彼は大げさな身振りで、まるで三文芸人のように悲しんでみせる。

「ふざけるのは止めなさい」
「ひひ、つまんねえの。いいじゃねえか、今生きてるんだから。
 っと、怒るなよマスター。アンタの方が強いってのに大人げないぜ」
「……説明をしなさい」
「まあ、オレはそんな魔法なんて使えないってのは大当たり。さすがマスター、伊達に魔術師だけやってる
ぜ。
 ひひ。だから、オレのやってるのはその真似事だと思ってくれればいい。
 これは最弱のオレと契約してるアンタの特権さ。令呪がある限り、アンタはこの状況に戻ってこれる」

826 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/07(日) 22:58:02
 信じ難かった。
 だが、そうでもないとこの状況に説明はつかない。
 原理は分からないが、ループ、いやリセットしているという事なのだろう。
 私たちが生きているこの時点にリセットされるから、結果まだ生きている私たちは蘇生する。
 それが本当なら、運命に介入し改ざんするというとんでもない宝具だということになる。

「なるほど。確かに英霊を名乗るのに相応しい能力だわ。
 これなら、貴方がいかに弱くても納得がいく」
「……ま、納得いったならいいけどさ。
 生き返るたびに令呪が減っていくから、そこだけは気をつけてくれよ」
「令呪が?」
 左腕を見ると、
        ……何かおかしい。
 令呪が一つ減っている。ということは残りは二つ。

「そうですね。これだけデタラメな能力なのだから、このぐらいの条件はあって当然です。
 これ以外に蘇生の代償はあるのですか」
「ん?別に無いけど」
「無い?これだけの能力なのに、使用回数の制限だけですか?」
 驚いた。
 何の抵抗もできずにあのサーヴァントに
        どのサーヴァント?
 殺されたときは腹立たしかったが、これだけの特異能力があればそんなものは気にならない。
 なにしろ倒されても、記憶はそのままで蘇生できるのだ。

「……そうだ。私たちは記憶が残っていますが、他の者には記憶が残るのですか?」
「いや。無意識には残ってるかもしれないけどな。
 なんとなーくアンタが嫌いだったり、なんとなーく気に入ってたりはするかもしれないけど、ハッキリと

覚えてるヤツはいない。
 まあ、オレは小さいモノだからさ。ちょっとは残っちゃうんだよね」
「小さい?
 ……それはよくわかりませんが、正確に情報の蓄積が出来るのは私たちだけという事でいいのですね?」
「ああ。
 アンタと、オレだけだ」

 それならば、勝つ方法はある。
 たとえアヴァンジャーが最弱だったとしても、私たちだけが知っている情報は増えていく。
 敵の弱点、敵の行動パターン、敵の宝具。
 それが判っているだけでも、確実に優位に立てるだろう。

「なるほど。
 では、私のスタイルには反しますが、今回は敵を倒すことよりも情報の収集に専念しましょう」
「けけ。分かってるねマスター。
 そうそう、せっかくなんだから色々見てってくれよ、うひひ」
 野卑な笑い。
 笑い方だけでなく、彼の行動は快・不快で言うならば確実に不快の方だ。
 加えて彼と繋がるラインからは、負の感情ばかり流れてくる。

 ――それでも、何故かこのサーヴァントは嫌いになれなかった。

 時折混じる清涼な風。
 胸をこする郷愁。
 手が届かないモノだと理解しながらの憧憬。

 なんという、空しさ。

 その空虚さが私に告げていた。
 明確な理由などわからない。
 でも、彼は決して私を裏切らない。
 彼は、私のねがいを叶える為に、その無秩序な意思を貸してくれているのだと――

【アヴェンジャー?(好感度20) がおともだちノートに登録されました】

827 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/07(日) 22:59:24
 外に出ると、雲の隙間から月が覗いていた。
 月明かりで、夜の街がうすぼんやりと浮かび上がっている。

「で、どうするワケ。
 って聞いてよん、マスター」
 私の後を、犬か何かのようにアヴェンジャーが追ってくる。
「どうするもこうするもありません。
 情報の収集には、まず足を使うことです。ただ座していては何も判りませんから」
 早足のままで答える。
 立ち止まるのも構わないのだが、からかってくれたお礼に彼に困ってもらう。

「アンタ、古いアタマの人だねー。
 ま、それでもいいけどさ。教会だけはやめてくれよな。
 さっき殺されたの覚えてるだろ、今行ってもさっきの二の舞だぜ?」
 へっへっ、と口で息をしながら追ってくる。
 それが滑稽で、あまりに似合っていたので思わず笑いそうになった。

「う、ん。オホン。
 そうはなりません。今回の私たちは、あそこのサーヴァントがいることを知っている」
「そうかねー。
 別にアイツらの弱点や宝具を知ってるわけじゃないんだし、また殺されるのがオチだろ。
 それよりは、他のコトして色んなモノを見る方が生産性あるんじゃないの?」

 む。
 確かにアヴェンジャーの言うことには一理ある。

・夜間イベント

まる:あの屈辱は忘れられない。教会に向かう。『イヌ死に』へ
ばつ:なら、深山町に向かうとしよう。『素人とお嬢様』へ
さんかく:では、新都を探索しよう。『血塗れたサーヴァント』へ
しかく:郊外には何があったか把握しておこう。『祭壇』へ

828 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:00:12
まる

829 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:01:00
まる
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +

830 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:04:08
しかく

831 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:18:14
さんかく

832 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:19:15
ばつ

833 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:21:30
さんかく

834 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:22:54
ばつ

835 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:23:10
>>828,829
ちょ、おまw

さんかく

836 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:23:13
さんかく

837 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:28:12
まる。

838 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:45:17
ばつ

839 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/07(日) 23:52:04
し■く

840 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:16:39
ばつ

841 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:18:22
まる3
ばつ4
さんかく4
しかく2
接戦だな。

842 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:18:49
しかく

843 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:22:00
まる

844 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:23:09
では、しかくでオールリーチ!

845 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:36:49
決めるのはお前だ↓

846 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:42:15
☆

847 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:55:38
☆と申したか>>846!!!

848 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 00:56:25
☆総一郎

849 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 01:04:11
☆

850 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 01:09:48
早く決めろよwww
ということでばつ。

851 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 01:16:20
あー、間に合わなかった!
☆とばつで悩んでるうちに決まっちまったか・・・。

ちい、だめっとさんめ命拾いしたな。

852 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 01:17:58
まぁ、いくらなんでも勝手に存在しない選択肢選ばれちゃ中の人が困るだろう。

853 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 03:25:56
はっ!もしや☆とは中の人交代の選択肢のつもりだったのでは!
……んなわきゃーない。

854 名前: 846 投稿日: 2006/05/08(月) 03:37:47
え〜っと
みんなスマン混乱させたな
吊ってきます

            |、|                       |´|
            |、|                       |´|
            |、|                       |´|
             |、|                       |´|
             |、|                       |´|
          _,,...-|、|-..,,,_                   _,k|´|‐´`ー''7____
        _,r'´.:.:.:.:.:.|、|:.:.:.:.:`.、                k'´: : |´|: : : : : : : :<__
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|、|:.:.:.:.:.:.:.ヽ                 <´ : : :|´| : : : : : : : : : ,>
       !/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|、|.:.:.:.:.:.:.:.:.`、              / : : : |´|: : : : : : : : : :,>
      /'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.l              `> : : : |´| : : : : : : :_: : `.、
      / ,l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:l              `、 _,;,;,|´|;_: : : : :,/ .iイ ̄
     7’.!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:i.:.!              ,f´  . ̄ `ヽi'´ `´ ,!
      L__!'i.:.:.:/:i:.:.:.:.:i.:i:.:.:.:.ト、:/ヽ!              /      , '´:`.、-‐'
         ヾ/V'ヾ:.:/`´`、/ ` l                 ,!,,,,,,,,,,,,__  ',:.:.:.:.:ヽ
          /   `         !             f":::::::::::::: ̄`ヾ、:,;/,!
        i  /        _,,,l               i::::::::::::::::::::::::::::::::i ̄
         ¨lー‐‐‐‐‐     ¨   !              ヽ,;__'、;;;;;;;;;;;____;イ
         l          __,,,!                `ー'    `ー'
          ̄!¨¨'''i''‐‐‐'''i¨¨ /
          `ー‐’    `ー'′

855 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/08(月) 18:52:40
「だりぃ」
今日の第一声がこれだった。
時間は六時半になろうかというところ。
珍しく目覚ましがなる前に目が覚めたせいで、損した気分である。もう少し寝れたぞ?
そのせいで、非常にやる気が出ない。
「…さぼるか」
そうきめたら善は急げ、私服に着替え外に飛び出す。何時までものろのろしていると他の奴に見つかっちまう。
少し出っ張っている場所を足場に軽やかに塀を跳び越える。
おし、今日も絶好調だ!
「おはようございます、ランサー。何処かに出掛けるのですか?」
着地した直ぐ側にはライダーが立っていた。
顔は笑っているが、額には青筋。
流石に今月はサボりすぎたか?とはいえ、週に三、四日は登校してたぞ?中抜けしたけど…
ライダーが俺を捕まえようと手を伸ばす。
だが、その程度では光の獅子と呼ばれる俺を捕まえる事は出来ないぜ。
後ろへと跳躍し間合いを離す。
その距離は2mといったところか。
ライダー相手にその程度の間合いは意味を為さない……普通のヤツならばな。
伸ばした手を避けられ、ムッとするライダーに背を向け一気にハイトップまでギアを上げる。
後ろから大声で叫んでいるライダーを無視して走りさる。
やはり今日は絶好調だ。ライダーをこれ程簡単に振り払える事は、滅多にないからな。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「さて、なにすっかな?」
目的があったわけでもなく、気分がのらないという理由で学校をサボったが、冷静に考えると特にやりたい事が見付からない。
とはいえ今更学校に行く気も起きない。
ふと見つめた先には……
a:ライダーが現れた。おぉランサーよ、捕まってしまうとは情けない。
b:釣り具屋があった。のんびり釣りと洒落込むか
e=mc^2:ウホッ、いい女♪スーツを着ているトコも燃えるね!ナンパするしかねぇ!

856 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 18:54:22

e=mc^2

857 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 18:56:07
e=mc^2しかないな、これは。そしてこの言葉を贈らせてもらおう。

や ら な い か

858 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 19:02:53
bで

859 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 19:24:08
e=mc^2

860 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 19:25:04
a

861 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 19:26:26
e=mc^2

すごく・・・スーツです

862 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/08(月) 20:20:01
まぁ、なんだ。
予想道理e=mc^2に投票されてるな。
最近、おまいらの扱い方ってか、選ばれる選択肢が分かるようになったよ。
これでorzしなくてすみそうだ。

863 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 20:55:21
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1139990231/306
誤爆したorz

864 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 21:23:33
あえて選ばれなさそうなbを

865 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 21:55:43
>>855
光の獅子?

866 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 22:04:17
そんなこといわれたからbで

867 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/08(月) 23:03:15
orz
光の御子だなorz
他のとごっちゃになってたorz
記憶が曖昧なまま書くもんじゃないなorz
「光の〜……あ゙〜なんだっけ?確認マンドクセ。獅子だっけ?まぁ後でいいや。」
みたいな感じで書いたとですorz
orz
orz
orz
チクショウ、もうorzしなくて済むとオモタのにor2

868 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 23:14:36
>>863のは有効なのか?有効ならケテーイだが

869 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 23:16:08
sage忘れた。
吊ってくる

870 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/08(月) 23:18:45
これでも飲んでみんな落ち着くんだ。
つ▽
  亠

871 名前: 17分割 投稿日: 17分割
17分割

872 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/09(火) 02:08:05
>>870
ちょ、何そのヒ素と青酸カリとトリカブトとテトロドトキシンと営業帰りのオレの靴下が入ってるやつはw

873 名前: 素人とお嬢様 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:18:27
 なら深山町に向かうとしよう。

 アヴェンジャーの意見は正しい。
 彼の能力がリセットならば、全ては元通りな筈だ。
 このままもう一度教会に向かえば、またあのサーヴァントに殺される可能性が高い。
 私はあのサーヴァントの能力も宝具も知る前に殺された。
 そして殺されたときから変わったのは、あのサーヴァントが教会にいると知っているコトだけだ。
 それでは、あのサーヴァントを倒せない。

「……そうですね。
 ならば、深山町へ向かいましょう」
「そうそう。色々見ようぜ、イロイロと。けけっ」
 既に冬木市の下調べは済んでいる。
 サーヴァントの召喚
        ――誰を召喚した?
 の前に、あらかたの場所には足を運んであるので今更地形を確認するのではない。

「では、アヴェンジャー。サーヴァントを発見したらすぐに言いなさい」
「ん?どういうコト?」
「深山町を虱潰しに歩きます。
 マスターの中には一人ぐらいは深山町に拠点を持つ者がいるでしょう。
 それを発見できれば最良ですが、先に捕捉される事もあるかもしれません。
 魔術師相手に遅れをとるつもりはありませんが、さすがにサーヴァント相手ではリスクも大きい。
 サーヴァントにはサーヴァントが感知できるのでしょう?ならば私よりも先に発見できる筈だ」
「……つまり歩き回って敵のお家を見つけよう、先に見つかっちゃっても情報は手に入るからオッケー、ってこと?
 大雑把だなあ。慎重とか我慢って言葉知らないの?」
「し、失礼な。
 それは勿論知っています。ただ、待つというのが私のスタイルでないだけだ」
「……ふーん。まあ、アンタの好きにすればいいけどさ」

 再び早足で歩き出す。
 また犬のような吐息で追ってくるアヴェンジャー。
 少しは背筋を伸ばして歩けないのだろうか。

874 名前: 素人とお嬢様 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:19:40
 神経を擦り減らして、魔力の流れを読む。
 ……何もない。
 マナの流れに不審なものはない。

「あー。暇だなー。
 なぁなぁマスター、つまんねえよー」
「黙れ。
 貴方も周囲を観察しなさい」

 読み違えただろうか。
 魔術師ならば、拠点に結界のひとつでも張ってあるだろうと踏んだのだが。
 今のところ、結界があったのはこの土地のセカンド・オーナーの屋敷と間桐という土着の魔術師の屋敷のみ。
 間桐の家系は魔術回路が絶えているというから、マスターにはなれない。
 セカンド・オーナー、管理者も今ロンドンに居る
        ――おかしい。
 のだから、マスターではない筈だ。
 南東からここまで虱潰しに歩いてきたが、何も見つけていない。
 深山町の南側には
        ――今は。
 マスターが居ないのかもしれない。

「観察、ねえ。どれどれ」
 アヴェンジャーはそう言ってわさとらしく町を眺める。

 無邪気。
 彼の印象はそれだ。
 今の身振りも子供そのもの、ちゃんとやってますよというポーズ。
 彼はあらゆるものを、その子供のような無邪気さで嗤い飛ばす。
 だがそれは純粋な子供の無邪気さではなく、悪意ある無邪気さ。

 だけど思う。
 彼はそう在ることで、何かを受け容れたのではないか、と。
 そうしなければ在ることも出来なかったのではないか――

「お。早速発見」
「え?」
「何かあそこにいるじゃん」
 彼の指す先で、人影が動いている。
 意外だったが、ちゃんと見ていたらしい。

「ほらほら。オレとても真面目、褒めて褒めてん」
「それは当然のことです。今更褒めるものではない」
「ひどいなあ。オレはただ利用する相手だったのかー。
 オレは結構本気だったのになあ」
「軽口はよしなさい。
 彼らに接近します」

875 名前: 素人とお嬢様 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:20:29
 夜の町。
 遠見のルーンを使う。
 薄暗い照明だが、彼らの姿が克明に現われてくる。

「……?」

 戸惑った。

 彼らが聖杯戦争とは何の関係もないとは思えなかった。
 彼らは三人。
 そのうち一人の少女はかなりの魔力を持ち、もう一人は人ではありえない凝縮された魔力。
 残った少年からは魔力を感じない、きっと非戦闘員なのだろう。

 それは問題ない。戸惑ったのは、彼らの容姿にだ。
 少年はもともとこの土地に住む者なのだろう外見で、特に問題はない。
 だが最初に挙げた少女は、その、何と言うか、時代錯誤としか思えない縦ロールにそのオレンジがかった金色の髪をセットしている。
 おまけに普通の住宅街でドレスを着て歩いているので、どうにも違和感が拭えない。
 そして、尋常ではない魔力を帯びるモノ。
 おそらくは少女のサーヴァントであるソレは……、あれは雨具でいいのか、ともかく黄色い何かを鎧の上から着込んでいる。今までそれなりに変なものは見てきたが、あんな妙な格好は初めてだった。
 彼らが並んで歩くのを見ていると、どこか違う世界に入り込んだ
       ――本当に。
 ような気になってしまう。

「マスター。何を呆けんのさ」
「あ、いえ。
 もっと近付きます、音をたてぬよう注意しなさい」
 アヴェンジャーの声で我に返った。
 彼らがどんな格好であれ、魔力を帯びているのは確かだ、警戒するに越したことはない。

 物陰に隠れて近付く。
 趣味ではないが、仕方が無い。
 私のサーヴァントは最弱のアヴェンジャーである。
 闇雲にこちらから仕掛けても勝ち目は無い。
 まずは戦いを避けつつ少しでも相手を知らなければ。

「さて。
 では、ワタクシはここで失礼しますわ」
「え?行っちゃうのか」
 彼らの声が聞こえる。
 ここまでで足を止めるべきだろう、これ以上接近して気付かれれば逃げきれずに戦闘となる。

「ええ。勘違いしてもらっては困りますわ、ミスタエミヤ。
 ワタクシは、貴方が何も判らずただ殺されるのを見ていられなかっただけです。
 教会で聖杯戦争のことは理解されたでしょう。
 なら、これ以上ミスタエミヤと行動を共にする理由は無くてよ?」
「それはそうかも知れないけどさ……。
 でも、ルヴィアは行くところあるのか?」
「――っ」
 停止。
 彼女はそのまま歯噛みして腕をぶんぶん上下に振る。
 ……愛らしい。その様子は、まるで幼子のようだ。
 と、それはともかく。
 エミヤ。
 その響きには覚えがあった。

876 名前: 素人とお嬢様 ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:22:17
「……いえ。
 ワタクシはエーデルフェルトの名を継ぐ者、その程度の事はワタクシ一人で解決できますわ。
 ええ、できますとも!」
 ぐ、と拳を握っての力説。
 残念だが、それは私から見ても自分に言い聞かせているようにしか思えない。
 そして、もう一つ聞き覚えのある言葉。

「……いや、その、なんだ。
 ルヴィアさえよかったら、うちに来ないか?」
「え……?」
「な――!」
「うちには別棟もあるしさ。
 ルヴィアの家に比べたら狭いだろうけど」
「な、何を考えているのですシロウ!」
 がばり、とサーヴァントであろうモノが黄色いフードをとる。
 ―――少女、だった。
 小柄すぎるとは思っていたが……。

「彼女は敵です!
 たとえ今は矛を交えていなくとも、彼女は貴方の敵なのですよ!?」
「いや、違うんだ、セイバー。
 ルヴィアは何も解ってなかった俺を助けてくれた。だからルヴィアが困ってるなら俺が助けになりたい。
 ルヴィア。どうかな、俺のうちに居る間はお互いに協力しないか?
 聖杯戦争の事は解ったし、俺は戦うつもりだ。
 でも俺は半端な魔術師だから、ルヴィアに助けてもらいたいんだ。
 勿論、俺もルヴィアを助ける。ルヴィアのサーヴァントに怪我させたのは俺たちだし」
「し、しかしシロウ!」
 セイバー。
 あれが最優のクラスのサーヴァント。
 恐らくは、ルヴィアと呼ばれた少女よりも、シロウと呼ばれた少年よりも若いだろう。
 可憐な顔と、流れるような少し色素の薄い金髪。
 鎧など似合う筈もないのだが、不思議と違和感はない。
 まるで、彼女は元来がそうで在ったようにすら思える。

「……待ちなさい、ミスタエミヤ。そんな話は呑めません。
 アーチャーが負傷したのは戦いの中では当然の事。
 むしろワタクシこそ助けられています。貴方がセイバーを止めねば死んでいましたもの。
 ワタクシが貴方に教授したのは、その借りを返すため。よって貴方に負い目など在りませんことよ?」
「……だけど」
「ですから。
 対等な協力関係といきませんこと?
 貴方には宿を提供していただき、その返礼としてワタクシは貴方に魔術を教えてさしあげますわ」
「え。じゃあ、うちに来るってことか?」
「ええ。
 ただしワタクシと組む以上は、背中を任せられるような男になっていただきますわ」

 ―――。
 背中を、任せる――。
 その言葉は
      まさか、背中を任せられるようなヤツと組めるとは思わなかった。
 誰かが言っていたような。


「なあ。マスター」


「――!
 な、何ですかアヴェンジャー。もっと声を低くしなさい、気付かれたらどうするのですか」
「ああ、そのこと。
 そんな心配要らない、もう気付かれてるから。
 さっきから赤いのが俺たちを見てるぜ、気付かなかった?
 って、アンタじゃ見えないよな、霊体化してるから。ひひひ」
 あっけらかん、とアヴェンジャーは言った。
 背筋に冷たいものが伝う。

「――っ」
「いや、そんなにビビるなよマスター。
 アイツ片腕だからさ、俺たちと戦うなんて出来ないさ。
 そんな状態でもお嬢様から離れないなんて、大した忠誠心だね。
 犬でもねえってのになあ、けけけけっ。って睨んでんなあ。
 ちょっとヤバそうだし逃げちゃおうぜ、マスター」
 ひひ、と笑いながら既に足踏み開始。
 素晴らしい、さすがは最弱のサーヴァント。
 戦う為に呼び出されたとは思えない行動だ。

「そうですね。
 このままでは、手負いとはいえ二体のサーヴァントを敵に回しかねない」
「さすがマスター、話が分かるぜ。ききっ」
 言うや否や、回れ右して全力疾走。
 ……もはや何を言えばいいのか判らない。

 ちらり、とセイバーを宥める少年の姿を見た。
 少しだけ誰かに似ている、気がした。

 彼らに背を向け、洋館への帰途に着く。
 多くのことが判った。
 今回はこれで満足すべきだろう。

877 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:23:34
 ソファに体を沈めると、体中の細胞がそれを歓迎して安らいだ。
 その心地よさから睡魔に身を委ねそうになる。

「……ふうっ」
 すぐそんな誘惑が掠めるのが私のいけないところだ。
 今はその前に考えておくべき事がある。

 先ほどの三人の姿を思い起こす。
 ドレス姿の少女に、少女にしか見えなかったサーヴァント、それに赤い髪の少年。
 会話からすれば、彼らは二組の主従ということになる。
 セイバーが少年の、アヴェンジャーの言う“赤いヤツ”がおそらくはアーチャーで少女のサーヴァントなのだろう。

 セイバーとアーチャーが協力関係になるだろうというのは、非常に重要な情報だった。
 セイバーは最優のサーヴァントと評され、隙が少ない基本能力を誇る。
 アーチャーは逆に、基本能力は高くなく何か“強み”を持っている傾向にある。
 戦闘ではお互いの補完性が高く、加えて二つのクラスとも対魔力を持つ。
 ただでさえ手強い二つのクラスが手を結んだ以上、私たちだけで彼らを倒すのは難しい。

 穴があるとすれば、マスターか。
 彼ら二人は、経験豊かな魔術師とは思えない。
 私たち二人で倒すには、その経験不足を衝く方法を考えるしかないだろう。

 少女はエーデルフェルトの名を継ぐ者だと言った。
 エーデルフェルト、名高き北欧の名門。
 今代の当主は若いが一族の誇りと謳われている。
 彼女がそうだとすれば、その才気は軽視できない。
 だが、彼女の言動を見ている限り付け入る隙はありそうだった。

 もう一人のマスターは更に隙があるだろう。
 だが、少年の名は恐らくエミヤシロウ。
 エミヤ。
 衛宮。
 衛宮切嗣――。
 前回の聖杯戦争で勝ち残った武闘派の魔術師。
 この町でエミヤという名である以上は衛宮切嗣と無関係とは思えない。
 少年は自身を半端な魔術師だと言った。
 確かに魔力を全く感じさせなかったが、魔力量と戦闘能力は必ずしも比例しない。
 エミヤという名を持つからには警戒する必要があるだろう。

 仮に叩くのならば、アーチャーが回復しない間か。
 アヴェンジャーがセイバーを抑えることが出来れば、その間に手負いのアーチャーを倒す自信はある。
 だが、アヴェンジャーにそれが出来るかは疑問だ。
 なにしろ教会で斃されたときも、敵に襲いかかりながら一合する間もなく殺されている。
 アーチャーを倒すにしてもそれなりの時間は必要だし、倒すとすればラックを使うことになるだろう。
 アレは三つしかない、後々の事を考えれば失敗は許されない。

878 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:24:37
 ……どうするにせよ、まだ仕掛けるのは早い。
 動くのは、七組全ての情報が揃ってからだ。
 当分は性に合わない活動を続ける必要があるだろう。

 ソファの上でごろりと寝返りをうつ、と少し見慣れた姿が目に映った。
 アヴェンジャーが私を覗き込んでいる。

「なあマスター。
 いつも以上に妙な顔だけど、どうかした?」
 ……さらりと不快なことを言われた。

「貴方のせいで悩んでいるのです。
 貴方がセイバーを倒せるのなら、こんな悩みはする必要がありませんでした」
「ハ――、何言ってんのさ。
 最初に言っただろう、オレは最弱だって。
 ああ、そうだ。最弱ついでに言っとくけどさ、オレ昼間は消えちゃうんだ」
 ……さらに頭痛の種が明かされる。
 こんなことだから、逆にリセットという反則まがいの特権を持っているのかもしれない。

「昼間は消えるとはどういうことですか」
「消えちゃうっていうか姿を現せなくなるって事なんだけどさ。
 もう一つついでに言うと昼間だとアンタが死んでも生き返れないから、そこんとこは気をつけてよ」
「……はあ。
 そうですか、他にはデメリットはありますか?あるならば今のうちに言いなさい」
「そうだなー。あとは、オレの宝具が三流だってことぐらいかなー」
 アヴェンジャーはそのまま自分の宝具の説明を始める。
 ――宝具。
 それで気がついた。
 私は、肝心なことを訊いていなかった。
 ……やはり私は半人前だ。一体何を考えていたのか。
 私がサーヴァントを
        ――誰。
 召喚して十日は経とうというのに。

「ってまあ、こういう素敵にクソッタレな代物なんだけどさ。
 何か質問ある?」
「宝具のことは解りました。それ以外の事で質問がある。
 今更ですが、アヴェンジャー。
 貴方は何処の英雄なのです」
「んー。オレの名前っていうか、他の奴らが勝手に呼んでた名称だけど。
 ――アンリマユ。どこぞの忘れ去られた風習の名前だよ」

【アヴェンジャー? が アンリマユ? として再登録されました】

879 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:25:44
 目が覚めた。
 陽の光が洋館を照らしている。

 アヴェンジャーの姿はない。
 契約自体は感じるので、言葉通りに姿を現すことが出来ないのだろう。

 今日は確か休息日だったはずだ。
 これからどうするか――


・日中イベント

まる:休息日ですからもう寝ます。『昼寝』へ(日中イベントをスキップ)
ばつ:昨夜の調査を続ける。『結界』へ
さんかく:とりあえず街を一回りする。『アインツベルン』へ

880 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 02:28:32
面白いな。
ホロゥの設定でルヴィアを出演させるわけか。

またルヴィアと士郎の凸凹コンビを眺めて、やがてあるだろう凛帰国後のドタバタを妄想するのも楽しそうだが。
とりあえず俺は△を選ぶぜ。

881 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 02:30:48
×

882 名前: 800 orz ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/11(木) 02:31:17
自分の文章力の無さを痛感。
文章書くってのは大変ですね……。orz
少しずつでも成長できればと思ってるので、出来れば細々とお付き合い下さい。

あと、だめっとというタイトルのわりにはバゼットがダメットじゃないです。
それは原作がルート名でFateなのと同じで、
メインに考えているルートのひとつが『だめっと』という名称だからです。
いずれそのルートがどのキャラのルートか判る時が来る筈です。

883 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 02:31:40
昼間の行動は死亡フラグ臭が漂うが、昼間は攻撃してこないイリヤのポリシーを当てにして、
さんかく

884 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 02:32:59
ばつで

885 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 05:43:06
さんかく

886 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 09:19:11
さんかくで

887 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 11:05:54
ブルマ!ブルマ!っつーことで、さんかく

888 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/11(木) 12:54:21
「ウホッ、いい女♪」
こりゃナンパしない訳にゃいかんだろ?むしろしない方が失礼だ。
つー訳で
「そこのおねぇさん、今暇?良かったら今からどうよ?」
声をかけると、そのクールビューティー(推定年齢22前後)は此方に視線を写す。
「何か用ですか?」
小指の先程も高揚の無い声で返される。
俺の顔を見ると不思議そうな顔をする泣きボクロ。
「済みませんが何処かでお会いしたことはありませんか?」
一昔前のナンパの様なセリフを吐かれた。
以外と好感触だったか?
女はあっ、と言うような顔をして此方を睨む。
「何故、ここにいるのですかっ!」

何やらご立腹の様子。
何故、急に怒ったのか解らんが取り合えず謝ろう。だって怖いんだもん。
「す、すんません」

「学校はどうしたのですか!」
「え?が、学校?」

女は咳払いをし、自己紹介を始めた。
「申し遅れました。来週から貴方の通う学校、しかも貴方のクラスで教育実習をさせて頂く事になったバゼット・フラガ・マクレミッツです」
げっ、先公かよ。
だから俺の顔を知ってたってわけか……
久しぶりに上玉だと思ったのにツイテねぇ
やっぱ女運ないのかねぇ、俺は……
一枠:大人しく連行されて、学校に行く
二枠:英雄たる者、最後までナンパを諦めねぇぜ!
三枠:エスケ〜プ。他の女を探す。

889 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 12:58:38
ばつ

890 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 13:03:32
まず三枠が先行

891 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 13:27:17
二枠

892 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 13:50:29
下手につつくと逆ギレされてぶん殴られそうなので、1枠

>>889
だめっとはさんかくで決定してるよ。

893 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 14:02:38
三枠

894 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 22:12:00
二枠を貫け!

895 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 23:07:16
二枠だ!

896 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/11(木) 23:19:50
男らしく二枠

897 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/12(金) 00:27:26
三粋

898 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/12(金) 00:58:29
一枠

899 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/12(金) 03:34:36
三枠 ダメットは他に任せよう

900 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/12(金) 06:56:26
複勝二枠 1000円

901 名前: アインツベルン ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/13(土) 01:20:26
 街を一回りするとしよう。
 敵が夜だけ活動するとも限らない。
 昼間にも何らかの情報はあるだろう。

「う――」
 陽光が目を刺した。
 日の光を長く浴びていなかったわけでもないのに、やけに眩しい。

 昼の街を歩く。当たり前だが、夜とは違う。
 沈み込んでいくような暗闇はなく、むしろ影が光を強調している。
 光は強くはないのだが、心なしか優しい。
 それが何故か嬉しくて、私には珍しく足取りも弾んでいた。


 歌が、聞こえた。
 上手いというよりも、透き通った可愛らしい歌声。
 その声に惹かれて、足もそちらへ向かう。
 船乗りを歌声で誘惑する魔物がいるというが、
 そんな魔物になぜ人が惹きつけられるのか今なら理解できる。

 彼女は公園の遊具に腰掛け、踊るような歌声を響かせていた。
 その長く伸びた銀色の髪が、風でふわりとなびく。

 綺麗、だった。
 歌声に、ほのかな陽に、風に乗る銀色の糸。
 この情景を、記憶に留めていたい。
 そう思って、彼女に見入った。

 ふと。少女の赤い瞳と視線が合う。
 少女は歌うのを止め、じい、と私を見つめている。

「あ。ごめんなさい、その、歌声が綺麗だったものですから。
 気にせず続けて、私はもう行くから」
 何だか申し訳ない、早く立ち去ろう。
 また歌ってくれればその歌声はしばらく聞いていられるだろう。

「待って。せっかくだから少しお話しない?」
「え?
 ……え、ええ。構いませんが」
 予想外の言葉だった。
 知らない大人と話したがる子供など、あまりいないと思っていたが。
 彼女はどう見ても、西洋系だから同類の私を見て親しみを覚えてくれたのかもしれない。
 だが理由はどうであれ、少女の提案は嬉しかった。
 私の容姿は、威圧するばかりで可愛げがない。子供に好かれるとは思ってもみなかった。
 だから戸惑いこそあれ、偵察や巡回など頭から消え、そのまま少女の誘いを受けた。

「ねえ?貴女って雪は好き?」
「雪……ですか。
 特に意識したことはないですね」
 雪は降るものでどうにか出来るものでもない。
 強いて言えば、交通機関に影響が出ることもあるのでそれは困るだろう。
 だが、それ以上の感想は特に無い。

「ふぅん、そうなんだ。
 わたしは、寒いのはキライだけど雪は好き。
 白くて、わたしの髪とおんなじだって父さまが言ってたんだ。
 この髪はね、母さまから貰った自慢なの」
 そう言って少女は、本当に嬉しそうに笑った。
 それに、少しだけ惑った。
 私は、子供の頃にこんな顔で笑えただろうか――。
 あの頃の私は、今の私は。
 心に鎧を纏って、誰かに心を開いたことがきっと一度もなかった。

「ねえ。貴女の話をして」
「私の、話……」
 兜が僅かにずれた。
 少女は、その隙間から私の素顔を見ようとしている。
 純粋な言葉だったからこそ、それは少し堪えた。

 そのままの私は。
 きっと、どうしようもなく弱いから――

902 名前: アインツベルン ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/13(土) 01:22:02
「私の話など……聞いても面白くはない」
「そんなことない、わたしは貴女を知りたいんだもの。
 どんなものでも聞きたいわ」
 静かに、真っ直ぐに少女は兜の奥の私を射抜く。

 すぐにでも逃げ出したい。そう思った。
 けれど。
 どうしてだろう。
 安心するような、心地よさもあった。

「――ええ。わかったけれど、あまり期待しないでね」
 だから、自分の過去を、少しだけ話した。
 少しだけ、というのは私の過去の一部を、という事ではなく。
 仕事や魔術を除いた私の過去が、あまりに少なかったから。

 判っていたことだけれど。
 私の生は、なんという空虚さなのだろう。

「ねえ、もっと話して」
「……ごめんなさい。もう話すような事は無くって――」
「うーん。じゃあ子供の頃の好きなモノとか」
「――え」

 私は何に対しても冷めた子供だった。 
 父は、おまえは作業のように一日を過ごすのだな、といつも私に謝っていた。
 けれど、そんな私にでも、ひとつだけ特別なものがあったのではなかったか。

「そう、ですね。ある昔話に、夢中になっていました」
「ふーん。どんなところが好きだったの?」
「好き、というものではなくて。
 何と言うか――」
 ――悲しかった。
 その話は、何も、そうである罪悪感すら感じずに生きていた私にとって。
 初めて、悲しいと思ったものだった。

「――」
 言葉に詰まった。
 それは思い出せるのに。
 どんな話だったか、私は何を悲しいと思ったのだろうか。

903 名前: アインツベルン ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/13(土) 01:23:06
「イリヤ」
「あ、リズ」

 公園の出口に、メイド姿の女性が一人立っていた。
 少女の迎えだったのだろう、少女は遊具から飛び降りて彼女の元へ走り出す。

 これで会話は終わりだろう。
 心地よさに身を委ねて、その結果見えたのは自分の愚かしさだけ。
 少女に話をしていたはずなのに、私が自分の惨めさを聞いてもらっただけ。

 でも、何故か。
 私は、少女ともっと話したいと思っている。

「イリヤ。セラが心配してる」
「……ふう、仕方ないわね、帰るわよリーゼリット」
「ん。
 イリヤなんだか楽しそう。ありがとう、貴女のおかげ」
「あ、いえ」
 たどたどしい口調とともにメイドが深くお辞儀をする。
 その口の端は、少しだけ微笑みを湛えている。

 少女とメイドは公園に背を向け歩き出す。
 なんとなく彼女たちの後ろ姿を見ていると、
「お話できてよかったわ。
 ねえ、貴女の名前は?」
 少女が振り返って微笑んでみせた。

「バゼット。バゼット・フラガ・マクレミッツです」
 私も微笑んで言葉を返した。

 微笑えた。少女と同じように、微笑えた。
 何故か自然と頬が緩んだ。

 少女は顔を少し傾けて、優しげな瞳で、
「私はイリヤスフィール。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ」
 ただ、その名を口にした。

「な、にを―――」

 背筋が、凍った。

「また会うでしょうね、貴女がマスターである以上は」

 アインツベルン。
 聖杯戦争始祖の三家の一角。

「バイバイ、バゼット。楽しかったよ」

 そして、彼らは今回の聖杯戦争に最強を自負するマスターを用意したという。
 つまり、目の前で屈託無く笑ったイリヤスフィールこそ――。


 ……恐らくは、最も避けるべきマスターに出会ってしまった。
 だというのに。

 それでも、またイリヤスフィールと話がしたいと思っている。
 私はやはり愚か者だ。

 もう一度だけでも、あの銀の少女の歌が聞きたい、と。
 まだそんな事を考えているのか――。

【イリヤスフィール(好感度15) と リーゼリット(好感度12) がおともだちノートに登録されま
した】

904 名前: だめっと ステイナイト ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/13(土) 01:24:14
 もう一度。
 目が覚めた。

 部屋は闇で溢れている。
 どうやら、すこしばかり寝過ごしたようだ。

「よう。目覚めたかマスター」

 暗闇の奥からの挨拶。
 かちり、かちりと音が響く。
 どうやら、彼は飽きもせずにまだ十六ピースのパズルを続けているらしい。

「それにしても、結構寝るのな。
 やっぱり寝る子は育つってホントなのかね、けけ。
 どう思うよ、マスター?」

 何か違和感があった。
 彼が言った事自体ではなく、何かの言葉に。
 だがその言葉何なのかが判らない。

「そんな事は知りません。
 成長は個人の資質と栄養状態次第でしょう」

 腕を突っ張ってソファから体を起こす。
 少し体が重い、昼に食事をしなかったからか。
 明日の昼はしっかり栄養を取らねば。

「今の時刻は、アンリマユ」
「んー、十時くらいかね。
 ところで、マスター。名前で呼ぶならアンリって呼べよ。長いだろ、それじゃ」
「アンリ?それは」
 英雄の名として少々平凡過ぎないか、と。
 そう思ったところで違和感の正体に気がついた。
 彼はずっと、私をマスターとしか呼んでいない。

「……こんなことにも気づかなかったとは。
 アンリマユ、いえ、アンリ。
 すいませんでした、私の名を教えていなかった」
「え、何?」
 彼の背中に話しかける。

「私は、バゼット・フラガ・マクレミッツ。名で呼ぶときはバゼットと呼びなさい」
「――ふぅん。ああ、わかった」
 彼は後ろを向いたまま、パズルに熱中している。
 私の名に興味など無かったのかもしれない。
 彼は人が予想するような反応をしないのは判っていたけれど。
 その、実を言えば、少し落ち込んだ。
 でも仕方が無い。
 マスターとサーヴァントとの関係は元々そういうものだ。

 彼は、クルリ、と椅子の上で器用に回れ右して、
「それじゃ、その――バゼット。
 今日はどうするんだ?」
 そう、声をかけた。


【アンリマユ? が アンリ として再登録されました。
 アンリの好感度が変化しました(好感度23)】

・夜間イベント

まる:やはりあの屈辱は忘れられない。教会に向かう。『イヌ死に』へ
ばつ:郊外に何があったか把握しておく。『祭壇』へ
さんかく:新都を探索する。『食事』へ

905 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 01:28:09
さんかく

906 名前: 800 orz ◆/ICzSHEvEM 投稿日: 2006/05/13(土) 01:30:30
さっき、トリップ付けたままで最低スレに書き込んでしまった。orz

907 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 01:50:06
さんかく

908 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 02:01:05
まる

909 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 02:39:26
さんかく

910 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 02:45:29
罰

911 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 02:53:05
さんかく

912 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 04:09:02
食い物をカギに、またしょうもない出会いがあるきがするぞ!

△

913 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/13(土) 19:15:24
さんかく

914 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/14(日) 21:51:00
なんて諦めるとでも思ったか!
こんな良い女見逃したら、それこそ死んでも死にきれねぇ。
「おぅ、ヨロシク。んなことより、これから暇か?飯でも食いに行かねぇか?」
バゼットはハァ、と溜め息を吐き、此方を睨みながら
「残念ながら朝食は摂取したし、暇も有りません。なにしろ貴方を学校に連行しなければならなくなりましたから」
と言い腕を掴もうと…いや、極めようとしてきやがった。
「なっ!?」
マジかよ。いきなり人の腕を極めようとしやがったよ、コイツ。
ライダーをも撒いた自慢の脚で距離をとろうとするが、考えが甘かった。
腹部に衝撃が走る。
普通のヤツなら良くて気絶、悪くすりゃ内臓が破裂するのではないかと思う程無慈悲な一撃。
反射的に急所をずらし、気を失う事は避けれた。
だが、暫くは呼吸をするだけでも辛いだろう。
そんな俺の耳に飛込んできたのは死刑宣告だった。
「ほぅ、加減しすぎましたか?気絶させるつもりだったんですが。大人しく学校に行くのなら見逃しましょう。ですが抵抗するなら容赦はしません。」
ケッ、女に情けを懸けられる程落ちぶれちゃいねぇよ。
「…嫌だね」
それが精一杯の強がりだった。
「そうですか」
一言呟くと振り上げた手刀を迷いなく、首筋へと振り降ろす。

確に油断も在った。だがそれを差し引いてもこの女の体捌きは凄かった。
くそっ、惚れそうなくらいイカレタ女だぜ。

そこで意識を手放した。
――――――――――――――――――
目が覚めるとそこは見慣れた天井だった。
授業をサボり昼寝をしていた保険室。
酷く痛む腹を擦りながら上体を起こすと、そこには本を読みながら優雅に座ってるあの女が居た。
◎:女にヤられたままで終れるかっ!
○:いぢでも口説いてやる
▲:二度と逆らいません、お姉さま

915 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/14(日) 22:00:52
▲

916 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/14(日) 22:04:55
○:いぢでも口説いてやる
ハアハア

917 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/14(日) 23:45:20
○

918 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 00:17:11
○

919 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 00:19:47
◎

920 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 00:34:20
○

921 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 00:44:32
▲

922 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 01:06:51
▲

923 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 01:10:22
○

924 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 01:58:48
○

925 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 09:55:50
結局口説くのか・・・。

926 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 15:01:55
きまるのはえーな

927 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/15(月) 20:10:44
みてるヤシは居るんだよ。書くヤシは少ないけど

928 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/16(火) 20:47:53
「なぁ、バゼット。」
「やっと目が覚めたのですか。
これ程長く気絶させるつもりは無かったのですが」
本から視線すら外さず反応しやがる。
だけど、今はそんなことはどうでも良い。
今の俺の中には『コイツをモノにしたい』ただそれだけ。
「俺の女にならないか?」
言葉に弾かれたように此方を向く。
「力加減をまちがえましたか?」
「別におかしくなったわけじゃねぇよ。
単にお前が気に入っただけだ。」
途端に視線が厳しくなった。冷たく、凍てつくようで熱い。その感情は怒りだろう
「初対面の女、しかもいきなり自分を気絶させるような奴に告白ですか?
私はその手の冗談は好きではないのですが。」
感情を押さえるように瞼を閉じる。
「からかってる分けでも冗談でもねぇよ」

「なっ、何をいってるんですか!?私には可愛げも何も無いのに。
こんな女の側に居てもつまらないでしょうっ!」
俺が本気なのが分かった途端、顔を朱に染め、慌てふためく。
「詰まる、詰まらねぇは俺が決める事だ。」

そう言いバゼットをベットに押し倒す。
そして柔らかな唇へと近付く。
がらりと音がし、そこへに視線だけを向けると顔だけは笑っているライダー姐さんがいらっしゃっていやがりました。
バゼットへの接吻が強制的に中断する。
あまりの恐怖に体が動かねぇ。
ライダーが一歩こちらに近付くごとに、俺の死も近付く。

「祈りは済みましたか?大切は人に挨拶は済ませましたか?
さぁ、世界とお別れです」
ゆっくりと伸ばされる手が俺の頭を掴む。
途端に頭蓋骨が悲鳴を挙げる。
ぎしり、ぎしり、と今にも壊れてしまうのではないか?そう思うほどに絞め上げる。
「ぬおぉぉっ、いてぇーーー!洒落になんねぇぞ、ライダー!」
じたばたもがいても弛む気配は無い。
チッ、相変わらずキングオブハートも真っ青なアインクローだぜっ!
「貴方は、な・に・を・しているのですか?」
更に力を加えられる。そろそろホントに砕けそうだ。
「全く、学校をサボったと思ったら女性を押し倒して、しかも学校の保険室で!」
嗚呼、万が一助かったら根源に繋がってんじゃねぇか、俺?
この窮地をきり抜けられたら直死だって使えそうだ。
━━━━━━━━━━ザザッ━━━━
思考にノイズが走る。
おいおい、根源とか直死って何だよ、俺?
いくら頭が潰されそうだからってワケわからんぞ?
そんなどうでも良いことを考えながら、本日二度目となる気絶をした。

929 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/17(水) 20:05:35
選択肢無しでおあずけなんて…。

930 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/18(木) 03:26:01
どうでもいいけど、誤字脱字がいいからもうちょっと読み返した方がいいとおもうよ。

931 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/18(木) 03:26:52
そんな俺も誤字ってた件。
いいから→多いから
読み返す→読み直す
な。

932 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/18(木) 19:16:48
誤字見付けたら、コソーリ脳内修正してくれまいか?(´・ω・`)
正直、見直したりすると推敲までしちゃうんだよ。
そうすると、ここ直そう、あそこも直そう、もっと良い言い回しはないか?など色々考えちまうんだわ。
当然、俺的テンションdown。
勢いが有る時じゃないとSS投下なんて出来ないんだよ、チキンな俺はorz
こんなの本当に投下していいものだろうか?とな。
ペースガタ落ちぉkなら推敲だろうが見直しだろうがするが……

テイエムプリキュア:見直せ。話はそれからだ。

ダンシングキィ:分かったわよ、脳内修正すれば良いんでしょ!
でも勘違いしないでよ、アンタの為にする訳じゃないんだからっ!
まぁ、投下SS作成時間が30分〜45分ってのが一番な原因な訳なんだがorz
ところで、漏れってそんなに誤字多かったか?
一切バックアップなんか取って無いから、過去ログ見直すの面倒だorz

933 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/18(木) 21:18:59
こういう場合は、誤字脱字がないことより
勢いとモチベーションを保つ方が遙かに大事だ。
完結まで漕ぎ着けるために細かいことは気にせず頑張ってくれ。

934 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/19(金) 00:18:24
>>789-790



―――interlude



 唐突だが。
 この少女は、どちらの世界においても百年に一人の逸材である。
 理由としてまず挙げられるのが才能だ。天才肌と述べるのが一番適している。生まれてこのかた、本気になって出来なかった事などなかった。
 本気にならずとも大抵は人並み以上にこなせたし、行った全てにおいて優れた結果を残し、残し続ける。
 ここ一番でポカをする欠点こそあるが、それは同時に完璧ではないという長所を現している。
 精密なバランスで組み立てられたトランプの塔が一息で容易く崩れるように、完璧なモノはえてして脆い。
 また、完璧でないのなら完璧であろうと願える。大抵の輩は願うだけで完結するが、少女は努力の出来る人間だった。
 それが二つ目の理由。類稀なき才があるにも関わらず、少女は苦を背負ったのだ。
 今よりもっと上へ。上がなければ自ら造ってそこへ行こう。そうして生きてきた。これからもそうしていく。
 本当に完璧になりたいワケではない。ただ、名門たる遠坂を背負う者として、それを追求しないのはとても無様だなと思っただけ。
 先の才能と後の努力。
 本来ならどちらかしか授からない両端の素質を少女は持ち合わせていた。
 単純計算で二人分を内包した人間だ。たった一つしか持ち得ない者が敵う道理など微塵もありはしない。
 故に少女は逸材と称され、輝かしい未来をどちらの世界からも期待されている。
 無論、少女はこのような誉れに溺れる事無い。これからも惜しみなくその素質を存分に奮い続けるだろう。
 ―――しかし。
 今この時においてのみ、この少女、遠坂凛は逸材ではなかった。
 才能も努力も。どちらを奮うでもなく、停止していた。
 致命傷を負った小動物のような、停止。
 赤青の閃光が強く煌く死闘を見守るその様は、そう表現する以外、なかった。

「ヂャ―――!」

 攻勢は青の閃光。
 槍兵の名に相応しい長槍の打突は神域の高速。
 一撃目が頭蓋を貫いたと気付かれる前に、二撃目が心臓を奪い去るだろう。

「フッ!」

 しかし赤の閃光、アーチャーとて人ならぬ身。
 弓兵の名には到底似合わぬ、鉈のような双剣が駆ける。
 双剣はまるで穂先に引き寄せられるかの如く。
 生存を引き寄せるかの如く。
 必ず貫く呪いの槍を、究めし剣舞で受け流す―――!
 こめかみを掠める。反射的に舌が鳴った。だが本来なら脳漿が飛び散っていた筈だ。むしろ幸運と捉えるべきだろう。
 反して意思的に舌を打つ敵。当然だ。刃が触れたというのに敵は生きている。このような不条理に苛立たずにいられるか。

「ハ、やってくれるなテメエ―――!」

 ならばこちらも不条理で返すのが礼儀というもの。
 限界かと思われた高速は更なる加速を繰り返し、アーチャーもそれに応えて手数を増やす。
 激突の瞬間はおろか、人の形すら判別出来ない。剣戟の音が台風と竜巻を連想させるだけだ。
 なんという鬩ぎ合い。人間では決して届かぬ、芸術とすら称せる戦闘を目前に、遠坂凛は考えている。
 どうするか、と。何を行うのがこの場での最善か、今までの人生で培った全てを用いて思考を巡らせる。
 それが少女だ。停止していようがしてまいが、魔術師の本能が少女に休息を許さない。
 敵の速さはアーチャーに一太刀浴びさせようと窺う気さえ起こさせず、アーチャーは奇怪な剣技でランサーの槍を巧みに防いでいる。
 両者は互角。決着を見るには、新たな要素を引きずり出してやる必要がある。
 ……正直な話、それはある。
 真っ先に思いついたのは宝具の使用だが、それは不可能だ。
 召喚時のゴタゴタで、彼は宝具どころか自分の名前すら思い出せない状況にあるし、何よりアーチャーとは弓兵だ。
 彼は確かに得体の知れない英霊だが、弓を冠する者の奥義が接近戦で効果を発揮する類のものだろうか。まさか、ありえない。

935 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/19(金) 00:19:17
 なら、方法は一つだけだ。
 新たな要素とは元より第三者が導き出すもの。
 虎の子の宝石を握り緊める。
 自分の魔術は狙いが甘い。十中八九、九分九厘の確率でアーチャーを巻き添えにするだろう。
 しかし、今から使用する魔術は捕縛を目的とする。
 近くにマスターの気配はない。どのような方針かは知る気もないが、敵は今独りでこの戦いに臨んでいる。
 つまり、巻き添えがいようがいまいが、彼を封じさえすれば後はどうにでもなるのだ。
 元よりこの戦いは予定外のもの。倒そうが倒すまいがどうでもいい。
 向かってきた敵を倒さないのは遺憾だが、その程度の遺憾ではこの心に何の波紋も起こしはしない。
 ああ、そうだ。自分はこんな奴だ。世間に見せている優等生とは程遠い、冷徹な魔術師なんだ。
 だからいい。もういい。詠唱して、さっさとこの場を切り抜けよう。
 すぐにこの場を離れよう。離れるんだ。離れたい。離れるべきなんだ。

 だって、さっきここで、わたしは―――

「ッ! たわけ、跳ばんか!」

 赤い背中が振り向く。
 視線と罵倒は自分に向けられていると思い至った直後に、コートが翻った。
 びり、と布の破れる音。
 彼の振るっていた双剣の片割れが、コートを破いた。

「――――え?」
「…………」

 飛来する片割れは少女の足元に突き刺さった。
 目の前には赤――ではなく、青い敵の背中。
 振り向いたと思ったアーチャーは、向こうにいる。両手には、またあの双剣が握られている。
 そこで少女は初めて。
 アーチャーが得物を投擲した事と、
 思考にだけ没頭して、戦況をこれっぽちも観ていなかった自分に気付いた。

「あ、れ、? おかしい、わね」

 らしくない凡ミスに笑う。
 ここ一番のポカならともかく、こんなどうでもいい、合図すら必要ない簡単な連携をしくじるとは、らしくない。
 だからおかしい。しっかりするために、スウィッチをちゃんと入れるために笑う。
 また気付く。まるでホルマリン浸けの死体が絞り出しそうな、あまりにも希薄すぎる、自分の笑い声に。
 他にも気付いた。たくさん気付いた。
 強く握りすぎて出血した両手にも。
 目尻に深く残ったとても濃い涙の跡にも。
 父親の形見である宝石がないのにも。
 鏡もないのに分かるぐらい泣きそうな表情をしているのにも。
 みんなみんな気付いて、ふざけないでよ、と今度は心底憤った。それでも少女は泣きそうだった。

「どうしたお嬢ちゃん、サインミスかい?
 もしコンビ仲が悪ィってんなら、どうだい、オレなんか」

 軽口なぞ耳に届かぬ。
 凛は敵の肩越しに見える相棒を見つめている。
 心はらしくないとやはり憤るが、体はどこまでも正直だ。
 もはや唯一となった拠り所に、つい、縋ろうとしてしまう。
 その相棒もまた、少女を見ていた。一秒後には再び殺し合うというのに、黒い瞳を自分に向けていた。

「アーチャー」
「…………」

 目つきが悪いからだろう。睨んでいるように見える眼差しは、その実とても真摯なものだ。
 召喚してまだ三日も過ぎてないのに、何故そんなに真剣に遠坂凛を見れるのだろう。
 わからない。止まってしまった自分には、到底解けない難問だ。
 視線が交わる。らしくない自分がまじまじと覗かれている。
 それが辛い。一秒とない刑罰が限りなく引き伸ばされている感覚。
 突然、目前の背中が爆ぜた。一秒など永過ぎると、生肉を前にした猛獣そのものの貪欲を剥き出しに、赤い騎士へと駆ける。
 声を張り上げようとして、それすらも出来なかった。
 代わりと云ってはなんだが、違う声がした。

936 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/19(金) 00:20:31
「凛」

 双剣が構えられる。強く、全力を以って強く。
 その力強さを見ておいて、二度目の激突を寸前として、やはり少女は何も出来ない。
 迫力からして別物だ。殺気だけで人が殺せるという比喩も、今この時は比喩ではない。
 敵が弓兵に迫る。右手の槍が今度こそ仕留めてやろうと鎌首をもたげる。
 その圧倒的脅威を前にして、なお。
 彼の眼差しはやはり、真摯に少女だけを―――

「その程度か」

 衝突。台風と竜巻が真っ向からぶつかり、空間に亀裂が走った。
 今までなど比べ物にならぬ、今すぐ離脱するべきだと本能が判断する。
 判断して、踏みとどまった。
 例えそれが愚行だろうと、ここで一人逃げるくらいなら舌を噛み切る方がまともというもの。

「―――は。何を言うのよ」

 口端が微笑みに緩む。今までにない高揚が全身を襲う。
 鮮やかに赤い宝石は血に染められ、紅色に変貌している。
 それが自身の決意を、痛ましいぐらいに映していた。
 握った拳を振り上げる。中には宝石が眠っている。

「わたしはあんたを呼び出したサーヴァントなのよ」

 まだ三日と経たない協力関係。
 もう何年も共に歩いたような主従関係。
 言葉にすればただの一言だが、込められた感情は計りにかけられない。
 せいぜい数週間の付き合いで終わるだろうが、その短い間でも彼は遠坂凛を真の主と認め、真摯に尽くしてくれる。

「それが」

 なら、自分もそれに応えなければならない。
 止まってる暇も気に入ってる情も置いていって、勝とう。この戦争に。
 だが、それは狂おしい親愛を向けてくれる従者の為にではなく。
 あの朝焼けに照らされた世界で、生意気な笑顔を見せつけたあいつの為に。
 天才と呼ばれた全てを使い尽くし、あらゆる手段をこうじて、聖杯をこの手に掴むのだ。
 願いがなくとも、自身に還る意味がなくとも、勝とう。

 ―――最早わたしと呼べなくとも。
 今までの遠坂凛を、置き去りにしようとも。

 ……手が振り下ろされる。
 渾身の魔力が込められた宝石は捕縛などという温い魔術を使うことはない。
 もっと効率が良く、少女らしい方法がある。
 振り下ろされた拳は地に届き、開かれた宝石はかつん、と落ちる。
 屈んだその姿は、まるで、地面に剣を突き刺す騎士のようだった。

「―――それが、最高じゃない筈がない」

 世界が、揺れた。

「んだとおおおおおおおおおおおおおおおッ!?」

 敵が叫び声をあげる。
 わずか、ほんのわずかな一瞬だが、足場を失った。
 もちろん地震には遠く及ばない小さな震えだが、動揺を誘うに充分すぎるのは言うまでもなく。
 この場に必要な要素は、その充分だという事もまた、今更問う必要はない。

「アーチャー!」
「了解した!」

 少女は当たり前のように弓兵の名を叫び、騎士はその声を聞く前に主を抱えて離脱する。
 今の戦闘が台風と竜巻と比喩するなら、これは正しく疾風と表するべきだった。
 ……笑いの混じった遠吠えが木霊する。
 遠吠えはその名のとおり遠くに届き、響き終わる頃には、もう何もなかった。



 冷たい風が人の存在を許さぬ、とあるビルの屋上。
 赤い人影が二つ在った。

937 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/19(金) 00:21:16
 小さい方が言った。

「この戦争、絶対勝つわよ」

 大きい方が言った。

「ほう、そのこころは?」

 小さい方が飛び降りた。

「勝つ為に戦うんじゃない。勝って意味を示すのよ。
 ―――そうでもしなきゃ、割に合わないじゃない」

 大きい方も飛び降りた。

「弔い合戦か。……きみらしくもない」

 小さい方は、笑った。
 泣きそうじゃない、とても、とても、強く堅い笑み。

「ええ、けどそっちの方が分かりやすいでしょ?
 ここに宣言するわアーチャー。
 第七のマスター、遠坂凛は、聖杯戦争の勝利を―――もういない、衛宮士郎に奉げるわ」

 もう、戻れない。




A1・……いやまあ、ヤな予感はしてましたよ?
A2・無視だ無視。ダンコたる決意で無視。

938 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 00:36:04
A1!!
>「わたしはあんたを呼び出したサーヴァントなのよ」
                    ^^^^^^^^^^
ちょいと惜しい部分はあるがGJ! 今回の凛はちょっと普通の子寄りッぽい感じだな。

939 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 01:08:21
A1。

940 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 01:21:57
A1

941 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 01:59:48
ここで流れに逆らってA2

942 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 03:24:27
A1

943 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 05:34:23
A1フィニッシュ

944 名前: アヴェンジャーエミヤ ◆ddg5.LZD9c 投稿日: 2006/05/19(金) 07:31:21
>>938

orzorzorz かなり致命的なご指摘、ありがとうございます。

「わたしはあんたを呼び出したサーヴァントなのよ」
↓
「わたしはあんたを呼び出したマスターなのよ」

あとついでに“―――interlude out”も抜けてるし…まとめの人、まとめる時は修正お願いします…

945 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/19(金) 12:32:27
更新してるまとめサイトってあるのか?

946 名前: (´A`) 投稿日: 2006/05/19(金) 13:13:47
暇が出来たときにまとめて更新してます
今月はまだ更新してないです

>>944
了解しますた

947 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/19(金) 22:27:10
>>933
そう言ってもらえると助かる。
とはいえ、今後は誤字、脱字に気をつける様にするお。
完結まで行ける確率はイチローの打率並だが、がんがってみるよ。
でも期待はしないでくれ

948 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/24(水) 14:51:45
ひっそり補修

949 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/05/26(金) 21:29:28
「クソッ、がっちり手の跡がついてるぞ……」
潰されかけた頭を擦りながら文句を吐く。
「自業自得です。貴方が倒れたと聞いて駆けつけて見れば……
あろう事か、女性を押し倒していたんですからそれぐらいで済んだことを幸運に思いなさい!」
ぷりぷり怒るライダーをこれ以上刺激して、とどめを刺されるのも嫌なので文句を止める
「ったく、今日は絶好調だと思ったんだがな。女には逃げられるわ、頭に手形付けられるわ、厄日か、チクショウ」
バゼットは気絶している間に帰ってしまったらしい。
まぁ、良い。どうせすぐ会う事になるんだ。次こそは、ぜってぇ落とす!
さっきだって、キスしようとしても抵抗は無かったんだ。
ライダーの邪魔さえ無ければ今頃は……
そんなことを考えても、過去が変わるわけでもない。
それこそ■■の力でも借りない限り無理だ。
出来るとすればそれは■■使い。
━━━━━━━━ザザッ━ザザザッ━━━━━━
「クッ」
足元がふらつく。酷い頭痛だ。
思考の何かを邪魔する様なイタミ。これ以上考えれば、本当に頭が砕けると思える程だ。

あまりの苦痛に顔をしかめていると、ライダーが心配したような顔で此方を見ていた。
「……なんだよ?」
イタミのせいで、ついトゲのある言い方をしてしまう。
「大丈夫ですか?」
何だ、自分のせいだと思ってんのか?
そんな不安そうな顔をしているといじめたくなるだろ?
1:いぢめる。
2:いぢめない。アイアンクローはもう御免被る。

950 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 21:33:40
ここは1のいぢめるしかないでしょ。

951 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 21:58:33
だが流れに逆らう2

952 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 22:02:18
1

953 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 22:36:20
2

954 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 23:02:25
順番どおり1。

955 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/26(金) 23:32:23
1

956 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/27(土) 00:07:58
2

957 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/27(土) 00:10:01
1
決定

958 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/29(月) 02:08:41
バーボンまだー?

959 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/29(月) 03:13:13
>>958
どこぞでバーボンでも飲んでるんだろ?

960 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 01:14:20
(´・ω・`)やあ

このスレも1000に近づいてきてるようだね。
たぶんバーボンを忘れてる人もいると思う。
どうやら彼も、少しくらい更新をさぼっても・・・
という気持ちからだったけど徐々に生活が忙しくなっていったみたいなんだ。
彼が悪くないとは言えないけど、どうか許してやって欲しい。

そこで唐突だけど彼に呪いをかけた。
このスレが1000に行くまでに

「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

という書き込みが10回以上あった場合更新を再開するという呪いだ。
どうか彼に目にモノを見せてやって欲しい。
それじゃあ健闘を祈る。

961 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 01:17:43
じゃあ先ず一回目
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

962 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 01:18:49
追っかけリーチ(ry
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

963 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 01:34:41
どうせ釣りだろ
氏ね

964 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 02:38:01
釣りだとわかっていながら釣られるのがvi…って板違いや。
それは兎も角「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

965 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 05:27:01
釣られるには慣れている。
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

966 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 08:03:35
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」
なにはともあれだ。

967 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 09:09:38
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

クマー

968 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 10:42:17
7回目
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

969 名前: ◆axMhetNbWQ 投稿日: 2006/05/30(火) 11:58:13
8回目
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

970 名前: ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/05/30(火) 12:00:53
9回目
「本当にいいのかい? バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ? 」

971 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/05/30(火) 12:02:30



         本 当 に い い の か い?




          バーボンハウスじゃノンケだって喰っちまうんだぜ?

972 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 12:10:50
>>971
バーボンお帰り。
マジで待ってたよ。

973 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 17:17:36
なんつーか、>>336的なデジャヴを感じてしまうwww
ともあれ生きていてくれて嬉しいよバーボンの人。
リアル忙しくてネタは書けてないのかな?

それでも、ひたすら続きが更新されることを祈るよ。
プレッシャーに負けんな!ノシ

974 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/05/30(火) 18:11:00
待ちきれなくてやった。
反省はしていない。

正直4月は新入生対策とか五月六月は資格試験やらでやられてますた。
それでもう逃げようかなって思いながらもたまにこのスレに来たらまだ
バーボンマダー?
って言ってくれる人がいて・・・(´;ω;`)ブワッ

亀の歩みになるだろうけどネタ更新続けていきます!
さっそく今日の更新・・・!
っといきたい所だけど今日はバイトの付き合いで飲み会だーっ
またよろしくっ m9(`・ω・´)

975 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/30(火) 20:10:31
Tiger the Movie並みの感動だ!

976 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/05/31(水) 22:07:04
神藤した、って何だこの糞IME

977 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/01(木) 00:16:36
>>976
ある意味ネ申IMEだとおもうぞ

978 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/06/01(木) 00:37:31
そんなに勘当されてうれしいぜっ
とは言っても明日もバイトで明後日はよさこい練習ってなんだかハーディストスケジュールな件。

まったり待っててくれぃ・・・。


アヴェンジャーエミヤオモシロスwwww

979 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/01(木) 06:26:34
読む暇はあるんだなww

980 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/01(木) 13:10:29
移動中に携帯から読んでるんだよ、きっとw

981 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/01(木) 23:09:47
そんな愉快なバーボンの人がカムバック宣言したところで次スレの時期か。

982 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/06/02(金) 01:17:52
ここで無駄に俺が次スレ立つ前に更新するのん?
1000とかで

983 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 01:31:28
982を取ったヒトがスレを立てる方向で

984 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/06/02(金) 02:12:19
ヴァ、ヴァカナァハ!!!!

985 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 05:39:40
>>983
それじゃ982が可哀想だろ。

代わりに>>984で。

986 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 06:06:57
>>985
ちょwwそれ変わんないってwww

987 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 12:16:22
バーボンの更新マダー?(´・ω・`)

988 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 12:57:28
バーボンは2getで更新するんだよ

989 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/02(金) 23:20:27
>>988
な、なんだ(ry

>>990
スレ立てよろ

990 名前: (´・ω・`) 投稿日: 2006/06/06(火) 02:50:22
華麗に990ゲット

991 名前: (´・ω・`) 投稿日: 2006/06/06(火) 03:02:10
つhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1149529951/

992 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/06(火) 03:17:22
>>乙

993 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM 投稿日: 2006/06/06(火) 21:42:49
1000がバーボンなら更新するお

994 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/06(火) 21:45:08
おいバーボン、仕方ないからお前に1000取らせてやるよ。

か、勘違いしないでよね(ry

995 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/07(水) 01:14:33
ksk

996 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/07(水) 01:15:20
ksk

997 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/07(水) 01:18:27
ksk

998 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/07(水) 01:23:37
kwsk

999 名前: 僕はね、名無しさんなんだ 投稿日: 2006/06/07(水) 01:26:25
ktkr

1000 名前: バーボンの人 ◆ty.flsgVXw 投稿日: 2006/06/07(水) 02:01:20
やあ (´・ω・`)

ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
このスレを立てたんだ。


じゃあ、注文を聞こうか。

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