LISM 設定
LISMのコマンド †
LISMには、差分データ同期、クラスタの操作、オンラインでの設定変更を行うためのコマンドがあります。これらコマンドは、<LISMのソースディレクトリ>/scriptsにあります。
LISMコマンドの設定 †
LISMのコマンドを実行するする前にlismcmd.confを設定して下さい。lismcmd.confはデフォルトでは、"/opt/secioss/etc"に配置してください。
- URI: LISMサーバのURI
- SUFFIX: LISMサーバのサフィックス
- BINDDN: LISMサーバへのbind DN
- BINDPW: LISMサーバにbindする際のパスワード
lismsync †
書式 †
lismsync [-d data] [-b base] [-f filter] [-c] {read|update} {all|master|cluster}
説明 †
LISMサーバに対して差分データ同期の要求を送信します。
readを指定した場合、差分データの検索を行い、updateを指定した場合、差分データの同期を行います。
allは、”cn=sync”、masterは”cn=master-sync”、clusterは”cn=cluster-sync”に対してのアクセスとなります。それぞれのエントリの意味については、LISMの設定項目の<sync>を参照して下さい。
dataには、差分データ同期を行うシステム名を指定します。
filterには、差分データ同期の対象となるエントリをLDAPの検~索フィルタ形式で指定します。
baseには、差分データ同期対象となるエントリを検索する際のベースDNを指定します。
"-c"を指定すると、差分データ同期中にデータの更新が失敗した場合でも、引き続き同期処理を実行します。
lismcluster †
書式 †
lismcluster {add|delete|read} data
説明 †
LISMサーバのクラスタを操作します。
addを指定した場合、クラスタにdataで指定したシステムを追加します。システムの追加時には、LISMが自動的にマスタデータとデータの同期を行い
ます。また、LISMのマスタとして設定したシステムを追加した場合には、追加したシステムがマスタデータに切り替わります。
addonlyを指定した場合、クラスタにdataで指定したシステムを追加しますが、マスタデータとのデータ同期は行いません。
deleteを指定した場合、クラスタからdataで指定したシステムを削除します。マスタデータを削除した場合には、バックアップのシステムにマスタが切り替わります。
readを指定した場合、クラスタの情報を表示します。クラスタの情報は、"cn=cluster,<LISMのsuffix>"エントリに
あり、lismClusterMasterに現在のマスタデータ、lismClusterNodeにクラスタを構成するシステム、
lismClusterActiveには現在追加されているシステムが表示されます。
lismconfig †
書式 †
lismconfig reload
説明 †
LISMの設定ファイル(XML形式のファイル)を変更後、このコマンドを実行すると変更内容がLISMサーバに反映されます。