[ { "title": "宰相府歩兵", "part_type": "group", "children": [ { "title": "宰相府歩兵とは", "description": "文字通り宰相府で採用する歩兵である。宰相府は航空宇宙軍と比較して陸軍の規模が極小さく、日陰者の扱いであった。軍の規模も3万人にしか過ぎなかった。槍の穂先(軍の実戦部隊)が全体の5%という話を考えると1500人しかいない。", "part_type": "part", "expanded": true }, { "title": "体格の良くない歩兵", "description": "宰相府歩兵は総じて体格が良くなく、体も丈夫ではない。一方で反射神経や敏捷性は高く、機械いじりが得意な傾向があった。この傾向を利用して宰相府歩兵は最新機材を扱う軽歩兵として運用された。", "part_type": "part", "expanded": true }, { "title": "正面戦闘をやらない陸軍", "description": "宰相府陸軍は秘書官長やら秘書官やらがロボットが治安維持するなんてディストピアですよ、いやですーと言ったことで泣く泣く編成された経緯がある。人間の方が悪いことすると思うけどなあという宰相の意見はさておき、整備された。ことの最初から主兵としては運用を想定されていない。", "part_type": "part" }, { "title": "基礎訓練課程", "part_type": "group", "children": [ { "title": "歩兵訓練課程", "part_type": "group", "children": [ { "title": "歩兵訓練課程とは", "description": "軽歩兵を育てる訓練課程を歩兵訓練課程という。高度な機材を使うようなものは訓練課程には入っていない。あくまで基本、基礎である。13週間でこの過程を終わらせ実戦に投入できる。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "移動関連訓練", "part_type": "group", "children": [ { "title": "徒歩踏破訓練", "description": "徒歩での移動は歩兵の基本である。移動速度は遅いが、他のどんな移動手段より安全性が高いのも確かではある。山や砂漠を延々歩かせられる。走ることもやる。", "part_type": "part" }, { "title": "運転訓練", "description": "乗り物に乗っての移動も現代の歩兵では当然である。自動車、装甲車での移動のためすべての歩兵は運転訓練をさせられ免許を取らされる。これは歩兵引退後の再就職で役立つ側面もある。平民は普通運転免許を持たないのだ。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "整備訓練", "part_type": "group", "children": [ { "title": "整備訓練とは", "description": "宰相府の歩兵は全員が簡単な整備を行えるように訓練を受ける。あくまで専門の整備道具を使用しない範囲ではあるが、銃を分解清掃して組み上げたり自動車のバッテリーやオーバーヒートを直したりする程度には訓練を受ける。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "防御訓練", "part_type": "group", "children": [ { "title": "隠蔽訓練", "description": "防御力の低い歩兵にとって最大の防御は隠蔽である。偽装と隠蔽を学び、偽陣地を作ることを学ぶ。こうして生存率をあげていくのである。", "part_type": "part" }, { "title": "塹壕構築訓練", "description": "暇があれば塹壕を作れ。これは今でも通じる歩兵の基本である。時間とともに配置歩兵は防御力を向上させ、四十八時間で戦車部隊の突撃に耐えうる防御力を持つ。このための塹壕を掘り土嚢を芸術的に並べるテクニックを学ぶ。ついでに土砂災害などにも役立つ。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "戦闘関連訓練", "part_type": "group", "children": [ { "title": "射撃訓練", "description": "射撃訓練はすべての基本である。アサルトライフルやライトサイクルガンの扱いを叩きこまれる。長距離近距離なんでも教わる。", "part_type": "part" }, { "title": "近接戦闘訓練", "description": "室内、塹壕、市街地、入り組んだ地形での交戦距離100m以下での戦いが激増する現代において、歩兵は近接戦闘を無視できなくなっている。100m以下、20m以下、5m以下での射撃や格闘、戦闘術を学ぶ。", "part_type": "part" }, { "title": "後退戦闘訓練", "description": "宰相府の歩兵は戦闘損耗を避けるために後退戦闘訓練を重点的に行う。勇敢に戦うことを要求されない珍しい軍隊である。統制を保って最後まで理性的に戦いつつ逃げることを目的に訓練を行う。", "part_type": "part" }, { "title": "集団戦闘訓練", "description": "機関銃で制圧しつつ側面に回り込み、陣地は榴弾で攻撃する。こういう基礎的なファイアアンドムーブメントを学ぶ。", "part_type": "part" } ], "expanded": true } ], "expanded": true }, { "title": "宰相府歩兵の運用と実態", "part_type": "group", "children": [ { "title": "軽歩兵として", "description": "宰相府歩兵は軽歩兵として基本国内防衛、治安維持に使われた。国外での活動実績はない。これは能力がないというより、他国で間に合っているからである。規模的には小さく、国内必須の活動をしているわけでもないのでいつでも全数を国外派遣できる。", "part_type": "part" }, { "title": "警察訓練を受ける", "description": "全歩兵がそのまま警察訓練を受けて警察任務を行えるように訓練を行う。宰相府ではこうでもしないと単なる給料泥棒になってしまう。実質の軍警察だ。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "歩兵装備セット", "part_type": "group", "children": [ { "title": "民生品", "part_type": "group", "children": [ { "title": "迷彩服", "description": "迷彩服は迷彩を施した服で戦場によってデザインが変わる。装甲防御を望みえない歩兵にとっては発見率を下げるのが生存率を上げる主たる方策である。長時間移動してもほつれたりしないように丈夫な生地を使用している。", "part_type": "part" }, { "title": "編み上げ靴", "description": "歩兵の友、編み上げ靴は踵をしっかり固めるものでこれによって足首をひねることがない。靴底は丈夫で靴が劣化する前にくたびれるのは間違いない。", "part_type": "part" }, { "title": "偽装用具", "description": "移動でも重要になる偽装用具は顔をペインティングしたり、赤外線を消したり、植物に隠れたりするのに使用する。", "part_type": "part" }, { "title": "スコップ", "description": "折り畳み装備で野外では必須である。重量節減のためサバイバルナイフの役目も持たせている。そのため切れ味鋭い。とはいえこれで戦う気には中々なれない。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "軍用品", "part_type": "group", "children": [ { "title": "A-12アサルトライフル", "part_type": "group", "children": [ { "title": "A-12アサルトライフルとは", "description": "6mmケースレス弾薬を使用するアサルトライフルで、アーミーインファントリィオプションを装備する。40発入りのロングバナナマガジンを装着する。ごく普通の形をしたアサルトライフルである。", "part_type": "part" }, { "title": "信頼性だけはやたら高いアサルトライフル", "description": "A-12アサルトライフルは設計がターン12と古く、3Dプリンターの使用をまだ想定していなかった。金属削り出し加工、それも砂が入っても熱膨張しても動作するように部品全部が大きく作られている。ばね類はすべて金属で二重になっており、片方が破断しても使えた。重くて使いにくいが信頼性はやたら高く、伝説にも事欠かなかった。三年土に埋めたけど掃除したら使えたとか、そういうのばっかりである。", "part_type": "part" }, { "title": "反動軽減装置すらつけてない", "description": "A−12は反動軽減装置をつけていない。このため部品点数が少なく、分解清掃も楽だった。工具なしに完全にバラバラにできる。ボルトやナットが大きいので手で回せるのである。", "part_type": "part" }, { "title": "命中率は高くない", "description": "A-12アサルトライフルは反動が強く、命中率は決して高くなかったが、反面威力は強く、同じ弾薬を使用する武器と比較しても射程、貫通力が高かった。まあ、だいたい敵の方を飛んでればいいよねという銃である。敵から見るとどこから飛んでくるかわからない怖い銃であった。裏をかいてよけたのに当たるとかざらである。", "part_type": "part" }, { "title": "命中率の低さは弾でどうにかする", "description": "百発百中の銃一丁と百発一中の銃百が勝負するとどうなるか。百発一中の銃の圧勝である。この理論でA−12は作られている。数をそろえろ、敵より多くの弾を投射せよである。そしてコストは安く、である。この銃の弾倉がやたら大きいのはこの思想の具現であった。", "part_type": "part" }, { "title": "連続射撃は強い", "description": "丈夫なせいで加熱しても普通に使え、蛮用によく耐えた。この銃は単発、連発のセレクターレバーがなく連射しかできない。", "part_type": "part" }, { "title": "総評", "description": "総じて狩りをするには使えなかったが、簡易機関銃としても使え、歩兵装備としては優秀だった。調達価格は安く長年使えた。とはいえ、積極的につかいたくなるような銃でもなかった。民間への流出がさっぱりなく犯罪にも使われなかったのは試射して命を預けるにはなあと思ったからに違いない。この銃は皆が持って皆が使うから強かったのである。", "part_type": "part" }, { "title": "ケースレス弾", "part_type": "group", "children": [ { "title": "ケースレス弾とは", "description": "ケースレス弾は薬莢を持たないケースレスの弾薬で、薬莢を持たない分軽量化され、弾薬コストを低減している。", "part_type": "part" }, { "title": "火器の単純化を可能にした", "description": "ケースレス弾薬はどれもそうだが薬莢を排出しなくてもすむため火器の単純化と信頼性の担保に成功している。", "part_type": "part" }, { "title": "高速弾", "description": "ケースレス弾は炸薬が多い高速運動弾である。フルメタルジャケットで軍用規格に基づいている。対人殺傷力は貫通力が高すぎて低いが対ウォードレス、対軽装甲車両には十分な攻撃力を持つ。", "part_type": "part" }, { "title": "曳光弾", "description": "ケースレス弾には曳光弾もあり、自分がどこに向かって撃っているのかの確認の他、夜間戦闘などにも使いやすくなっている。残弾確認にも使われる。", "part_type": "part" } ], "expanded": true } ], "expanded": true } ], "expanded": true } ], "expanded": true }, { "title": "警察訓練", "part_type": "group", "children": [ { "title": "警察訓練とは", "description": "警察活動を行うための訓練である。素人が行ってもよいし歩兵が行ってもよい。治安維持に一役買うほか、歩兵による略奪を減らす効果がある。", "part_type": "part" }, { "title": "思想教育 良いお巡りさんになろう", "description": "かつても無名騎士藩の惨劇や蒼梧藩国や暁の円卓に見られるような占領地での蛮行を防ぐために、警察訓練の基礎として道徳や思想教育が重点的に行われた。", "part_type": "part" }, { "title": "法規の勉強", "description": "なにはともあれ法律を学ばないといけない。座学で100時間も法律を学ぶ。厳しいテストもある。覚え間違いが許されないからである。", "part_type": "part" }, { "title": "運用規則の勉強", "description": "法律を学んだだけでは実は警察活動ができない微罪や慣習である程度お目こぼしがある法規がかなりあるためである。法の条項ではなく運用まで理解して初めて警察活動が行える。法を厳密に守るだけでは住民の不満は高まるばかりなのである。", "part_type": "part" }, { "title": "交通整理の訓練", "description": "交通整理は警察活動でも一番重要である。これができないと避難もできない経済活動もできないと、日常生活がマヒする結果を生んでしまうからである。電気がなくても手旗信号で交通整理できるよう訓練を受ける。", "part_type": "part" }, { "title": "逮捕、捕縛の訓練", "description": "警察活動は軍の活動と比較して殺せばいいものでもない。このため、逮捕、捕縛の訓練を受ける。激しい抵抗を受けた場合はさておき、ただ逃げるだけの犯人を殺さないように心がける。", "part_type": "part" }, { "title": "尋問の訓練", "description": "拷問による尋問はどこの国でも禁止なのだが、これほど破られやすい禁止事項もない。避けるために複数で人数での尋問が義務付けられている。", "part_type": "part" }, { "title": "地図を覚える", "description": "地域に密着した警察活動は地理の把握を基礎とする。このため地図を短時間で覚えて活動できるように地図の読み方やパターンを覚える訓練を受ける。", "part_type": "part" }, { "title": "パトロール", "description": "地域をこまめにパトロールするのが治安維持で一番重要なことである。警察がうろちょろしているところで悪いことをやりたがる犯罪者はいない。パトロールの頻度やパターンを変える訓練をして実際に備える。", "part_type": "part" }, { "title": "語学の勉強", "description": "地域住民と接触する際に言葉が通じないと誤解から摩擦が起きる。これを避けるために語学を勉強し、なまりをなくす訓練を受ける。", "part_type": "part" } ], "expanded": true }, { "title": "軍警察歩兵装備", "part_type": "group", "children": [ { "title": "B-2 ライトサイクルガン", "part_type": "group", "children": [ { "title": "B-2 ライトサイクルガンとは", "description": "B-2 ライトサイクルガンは8mmケースレス拳銃弾を使用するライフルとサブマシンガンを兼ねたような珍妙な武器で、宰相府では広く使われた経緯がある。", "part_type": "part" }, { "title": "微妙、絶妙な立ち位置", "description": "B-2 ライトサイクルガンはそもそも警察用に開発された。というのも軍用銃では威力が強すぎ、またものものしくて市民に不安を与えうるものだったのである。\n強く見えない、威力も余り強くない銃という配慮のもと作られた。", "part_type": "part" }, { "title": "飛ぶ弾を止める技術", "description": "銃は威力が強ければいいというものでもない。目標を貫通してその後ろの人まで当たってしまうからである。また、貫通した後の飛翔した弾の運動エネルギーは無駄になる。そこで目標の体内で止まって運動エネルギーを最大に利用する事ができる弾が求められた。", "part_type": "part" }, { "title": "ライトサイクルガンの取った方法は", "description": "体内に入った後に広がるソフトポント弾が採用された。広がる距離は直径20cmほどである。仮に防弾装備で受けても運動エネルギー自体は伝わって人体に甚大な被害を与える。", "part_type": "part" }, { "title": "ライトサイクルガンの主要性能、使い心地", "description": "ライトサイクルガンの射程は200mほど、連射性能は毎秒200発。50発入り弾倉は箱形、銃の上面に付ける。\nアーミーインファントリィオプションを装備する。右利きでも左利きでも問題なく使える。\n車載も可能。チキンレッグ警察仕様に一門が取り付けられていた。", "part_type": "part" }, { "title": "音による抑止効果", "description": "ライトサイクルガンは弾の運動エネルギーを適度に落とすのと音による抑止効果を期待して同時代の銃と比較して大きな発砲音がするようになっている。このためイヤーパッドの着用義務があった。もちろん機械には必要ない。", "part_type": "part" }, { "title": "ケースレス弾", "part_type": "group", "children": [ { "title": "ケースレス弾とは", "description": "ケースレス弾は薬莢を持たないケースレスの弾薬で、薬莢を持たない分軽量化され、弾薬コストを低減している。", "part_type": "part" }, { "title": "火器の単純化を可能にした", "description": "ケースレス弾薬はどれもそうだが薬莢を排出しなくてもすむため火器の単純化と信頼性の担保に成功している。", "part_type": "part" }, { "title": "高速弾", "description": "ケースレス弾は炸薬が多い高速運動弾である。フルメタルジャケットで軍用規格に基づいている。対人殺傷力は貫通力が高すぎて低いが対ウォードレス、対軽装甲車両には十分な攻撃力を持つ。", "part_type": "part" }, { "title": "曳光弾", "description": "ケースレス弾には曳光弾もあり、自分がどこに向かって撃っているのかの確認の他、夜間戦闘などにも使いやすくなっている。残弾確認にも使われる。", "part_type": "part" } ], "expanded": true } ], "expanded": true }, { "title": "警察制服", "description": "警察制服は目立つように作られており、宰相府の場合は黒と白に塗られている。これは催涙弾使用下でも認識できるようにするためである。", "part_type": "part" }, { "title": "逮捕テープ歩兵用", "description": "高い粘着と切りにくい強度のテープで犯人や暴徒をぐるぐる巻きにして無害化する。歩兵携行用は銃の形をしており、目標をすまきにできる。", "part_type": "part", "expanded": true }, { "title": "拡声器", "description": "拡声器は警告や指示を出すために使われる。電動式で車載も可能である。車載では出力を大きくして届く声の範囲が二倍に広げてある。", "part_type": "part", "expanded": true }, { "title": "フラッグ 手旗", "description": "フラッグは旗で交通整理用の装備である。旗が見えると止まれ、見えてないなら進め。を示す。信号などが使えないとき、交通整理は非常に重要になる。避難誘導にも有用な他、緊急車両の優先通行にも使用する。", "part_type": "part", "expanded": true }, { "title": "ホイッスル", "description": "遠くに注意を与えるための道具で、強い警告効果がある。むやみに使うと住民の不満を高めるが、銃で制圧するよりはずっといい。", "part_type": "part" } ], "expanded": true } ], "expanded": true } ]