レッド
ご苦労だった。****。
ハッキングの件は落ち着いたようだ。
今回はかなり危なかったよ。もう少しで、この基地の位置が総督府にバレるところだった。
そろそろ慎重にならねばならんか…
そうも言っていられないのが実体だ。
しかしながら、C.A.R.D.ラボのハンターズから思わぬ協力者が現れた。
探している例の彼とは違う人だよ。
こちらの緩急工作が上手く行ったようで、
現在パイオニア2内部の細かい情報を流してもらっている。
なぁに、こちらの情報を上手く持って帰ろうという魂胆は見え見えなのだが、
騙された振りをして重要な情報だけを聞き出しているところさ。
一応こちらの情報を盗んで逃げ出さないように、
君には ルプスの森にあるパイオニア2への転送装置の占拠をお願いする。
帰還パスさえ判明すればそこおからの直接侵入も可能になるからな。
これらが上手く行け…
我々のほうからパイオニア2へ攻め込むことができる。
そうなれば、”大いなる陰”を探り出すために例の実験を行うこともできる。
ブレイクには悪いが…

確信への一歩 登録

副隊長
詳細をお伝えいたします。
現在、 Rベース内で内通者との交渉を行っています。
交渉にはクレイヌがあたっており、状況は良いようです。
なお、これは 我々がパイオニア2に直接乗り込むための準備です。
今後の行動を迅速に行うためにも、
ルプスの森にあるパイオニア2への転送装置の襲撃、占拠をお願いします。
これは、内通者が逃亡し、情報が漏れるのを防ぐためでもあります。
よろしくお願いします。

レイズ
ワタシの知らない、私に記憶された過去。
指揮官…聞いて。そして、教えて。
OPSS事件。
それは宇宙だけではなく、ひそかにラグオルでも行われた。
語られることのない抹消された出来事。
ワタシは対象を”破壊”するため、組み込まれたプログラムに従い、
仲間を 壊した、壊した、コワシタ。 殺した、殺した、コロシタ。
任務遂行は義務。対象を破壊するのみ。
ワタシはそのために作られた。
対象について考える機能は与えられていなかった。

そしてカレに出会った。
カレは壊れた仲間のからだをかき集めて、泣いていた。
大声で 泣いていた。
ワタシは初めて見た。
ワタシと同じヒューマノイドの泣くところ。
埋め込まれたチップが破壊命令を出した。
でも、何かが胸の奥で軋んだ。
破壊判断をする頭脳と 判断に従うべき体。
そう、そのときその2つの間に生まれたの。
それが このワタシ…レイズ。
ねえ指揮官教えてよ。
壊すこと、と、殺すこと。どこが違うの?
ナゼ、胸の奥がこんなにも軋むの?

それからのことはメモリーにも存在しない。
次に思い出せるのは泣き続けるオーガンを背負ったワタシ…
そしてあの人は現れた。
”ジャン”と名乗ったあの人…
アークズが探しているアンドロイド専門の直し屋。
そしてワタシは彼に願ったの。
この胸の軋み…ワタシ達のこの記憶を…
取り除いて欲しい、と。

ルーラ
やっと〜ブレイクが帰ってきてくれました!
私の思いが届いたんですね♪
わーい、わーい♪
うれしーなー♪


帰ってきたブレイクが…
わたくしの前に来て…
両手を広げて笑ってくれて…
その手の中にわたくしが…
きゃん♪
…というところまで想像したのですが、
あっさりレッドさんのところへ行ってしまいました。
ちょっとサミシイです。

お仕事は大事ですよね♪
うん。うん。

別にムリはしてませんよ?
…あ、そうです。****さん!
今回ブレイクが派遣されそうになったら、
わたくしを一緒に派遣してください。
まぁ、そんなに急いでまたどこかへ、消えたりはしないと思うんですけど、
心配なんです〜。
いいですか?
ブレイクがすでに指令を受けてどこかへ行きそうなときは、
わたくしを思い出してくださいね♪

エンドゥー
よう!帰ってきたらしいな。ブレイク。
Rベースから出てどこ行ってたかなんて興味ないけどさ。
前に比べたらだいぶ顔つきは良くなってきたぜ。
ありゃ何か決心した顔だね。
前にかる〜く脅してやったのが効いたかな。
くっくく。

さーてと!
オレもそろそろ自分のことに専念させてもらうとするよ。
調査も少しずつだが”アレ”に近づいてきてるようだしな。
ん?前にも言ったろ?
”成すべきこと”さ。

ケイシー
ブレイクは帰ってくるなり任務に行ってしまったでござる。
なぁに指揮官殿 心配はいらぬ。
あの男はいつもそうでござるよ。
出会った時からそうでござった。
強い意志を持ち黙々と任務をこなす、信頼できる男。
フフ。変わらんでござるな。

発!!!
指揮官殿。お願いがござる。
ある任務に拙者を派遣していただきたい。
拙者 思うところあって初心に帰ろうと思っているでござる。
宜しく聞き届けてくださらぬだろうか?

己を見つめて 登録

…拙者とブレイクはまだ若かりし頃に出会い、
ブレイクの兄弟子と3人でハンターズの仕事をしていたのでござる。
もう1人のその男の名はオルランド…
指揮官もすでに知っているかもしれぬが
今は敵方、ハンターズの人間。
ブレイクと同じミヤマ流の使い手にござる。

指揮官はミヤマ流をご存知かな?
ラグオルにおいてのミヤマの使い手は、
”豪刀”と名高かった3代目ゾーク・ミヤマ。
そして、ブレイクとオルランドの師匠であったネフ・ミヤマ。
この2人だけでござったが…ゾークも20年前に死に、
彼らの師匠でもあるネフ老師も既に亡くなられたと聞き及ぶ。
ブレイクもオルランドも腕はなかなかのものだが免許皆伝までとは…
つまり、正当な継承者を失った伝説の流派なのでござるよ。

リオ
ところで、キサマは何故 アークズに入った?
ハ…?
アークズは総督府と戦っている。現総督府を打倒するためにだ。
我々の目的は管理された自由ではなく、本当の自由を獲得し、
宇宙空間に漂い続けるパイオニア2をラグオルへ降ろすことだ。
キサマは戦闘さえできればいいのか?
その分だと何も知らんようだな。
…(ハァ)
…いいだろう。
歴史の話をしてやる。その空っぽな頭によぉく叩き込んでおけ。

現パイオニア2の総督はドル・グリセンという男だ。
前総督であるタイレルを環境局に左遷して総督の座を手に入れた。
本星と戦争を起こそうとした張本人さ。
一時期はヤツの暴走のおかげで本星との国交が途絶え 戦争になりかけたこともある。
どうやら新兵器開発に着手して それで自信をつけていたらしい…
その後、内部で反乱が起き、なんとか国交は回復したが…
反乱の首謀者だったタイレル前総督はパイオニア2から姿を消した。

ヒューマノイドの虐殺事件…通称”OPSS”のきっかけを作ったのもドルグリセンだ。
ヤツの出したパイオニア2内での異常な人口管理令。
それらに憤った間抜けな軍高官らがそれならば、と…
アンドロイドたちを虐殺した。
そのおかげでアンドロイド達はわずかに人権を保証されて、
ヒューマノイドと呼ばれるようになったが…
…救われない話だ。

ヤツはヤツで懲りずに兵器研究にいそしんでいるもっぱらの噂だ。
まあ、それがこのC.A.R.D.技術なんだろうが…
まあ、つまりアークズがこのC.A.R.D.技術を使ったり奪ったりすることも、
結局は総督府を打倒するためなのさ。
毒には毒をもって制すってところだ。
どうだ、理解したか?

不治の病 3(ルーラ

己を見つめて

確信への一歩

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