エンドゥー
ここか…、ようやくたどり着いた。

謎の声
そう…ここね。

謎の声
あぁ、気配を感じるな…。

エンドゥー
うん。

謎の声
あれしか…

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あれしか…なかった。
ダークファルスが日増しに強くなる力をオレは感じていた。
ヤツは倒されるごとに、その反動を使って
ひそかに内なる部分に力を溜めていたんだ。
オレの意識はわずかしか覚醒していなかったが
その意識の底で、このままでは、
ラグオルやパイオニア2が消滅するほどの大爆発を
ダークファルスが引き起こすだろうと
はっきりと感じることができた。
そして、それを抑えるにはすでに遅すぎることを悟った。
リコは、オレとほぼ同時に危機を察知したのだろう。
全ては一瞬のことだった。
無意識にオレとリコはシンクロしあい、
精神の共鳴は互いの波動を増幅させ、
ダークファルスとオレの体にさらにエネルギーを送り込んだ。
急激に膨れ上がって、耐えきらなくなった2つは、
精神エネルギーを解放し内面から大爆発を引き起こし、
お互いの爆発で、爆発を打ち消し合った。

謎の声
そう…あれしかなかった…
あの爆発で、
ダークファルスにまつわるものは
すべて消滅した……。
…はずだった。

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謎の声
…そう、あのときの衝撃波で、DF細胞を持つほとんどのものは
消え去るはずだったのだが…。

エンドゥー
…残ったものがあったんだね。

謎の声
そうよ。あの衝撃のときに予想もしない2つのものが生まれたわ。

謎の声
一つは、ダークファルスが消滅するときに残した、
”と呼ばれる胞子を排出しつづける”大いなる陰”。

謎の声
”菌”はおそらく、次のダークファルスを産むためのものね。
”菌”に魅せられた人々に感染しながら、次の安住の地を探し、
長い年月をかけて、また復活する…。

謎の声
そして、もう一つは…

エンドゥー
僕だね?

謎の声
…そう、オマエだ。
光には陰があるように
全ての要素には対極する2つのものが存在していた。
大いなる陰が、次のダークファルスを産み出すものならば、
多分、オマエはそれを治めるために生まれたのだろう…。

エンドゥー
うん。
僕とコイツは兄弟みたいなものなんだね。

謎の声
こんなことに巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。

謎の声
オレも力を貸すぞ。
元はといえば、オレとリコの2人の責任でもある。

エンドゥー
… うん。
今まで見守ってきてくれて、ありがとう。
おかげで、無事ここまでこれた。2人のおかげさ。
だから、心配しないで、
これは2人の責任じゃないし、僕がこのために生まれたのなら、
僕が止めるしかないんだ。

謎の声
そうか…。わかった
ならばオマエに託そう。

謎の声
そう…たくましくなったのね。なんだか…うれしいわ。

エンドゥー
今までありがとう。

謎の声
うん。

エンドゥー
じゃぁ、行ってくるよ。

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