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青天 霹靂/H0RN15SE <flqbwrnfbc> 2002/01/06 02:36:25 ** この記事は1回修正されてます | |
お疲れ様です。 ……以前から一通り拝見していました。 世界観やストーリーについては私の方にもいろいろ仮説があるのですが 旧PSシリーズまで含めての検証となると少々私の 手には余りそうですね。 その点まで掘り下げての仮説構築には頭が下がります。 #それに、どちらかというと私の思いつきはキャラクターの会話で 使う機会の多そうな「パイオニア2の社会情勢・生活習慣」とか 「ラグオルの環境・生物相」とかの題材が多く……(苦笑)。 まだ文章としてはまとまっていないのですが ストーリー関連では当方でもいくつか仮説を立てました。 中には、そちらの考察とはかなり違った考えもありますが…… 近いうちにいくつかを文章にまとめる予定なので、形になったら このツリーに寄稿させて頂いてよろしいでしょうか? とりあえず、現時点では予告編として宣伝もどきの見出し文だけ 記入させて頂くことにします(本体が形になったら差し換える、と言いうことで)。 *** (修正:本体完成につき差し換え) *** ……遅くなりましたが、一応いくつかが形になりました。 いろいろお気遣い頂き、感謝しております。 とりあえず完成した文はこちらに寄稿させて頂き 当方でも文を保管して今後新たな需要が出た際に (例えば、新しく立ったツリーで話題になった時に) 随時再寄稿させて頂くことにします。 @ブラックペーパーのマグ回収作戦? ブラックペーパーの「作戦」は多くの人々が関わる非常に 大規模なもののようですが、意外な可能性として、クエスト 「鋼の心」もその一環ということは考えられないでしょうか。 クエスト中に聞ける人物評によれば、このクエストの 依頼人ガロンには「怪しい商人組織」にも所属しているとの 噂があります。 単純に考えれば、これはブラックペーパーの ことを指すと考えるのが自然でしょう。 もっとも、その人物評やクエスト自体の顛末から言ってこの ガロンという人物は「いつも一攫千金を狙って怪しげな商売に 手を出しては失敗ばかりしている」喜劇的キャラクターであり (その姿が周囲を欺くための偽装だというのでもない限り) 本星政府の計画まで知った上で動いているとは考え にくい面があります。 せいぜい、末端での闇取引に関わっている程度でしょう。 ただ、ガロンがブラックペーパーに関わっていると仮定すると 依頼の内容である「マグの回収」にも裏事情の可能性 が考えられるのです。 マグは確かに「市販されていない」という意味では高額商品 となる可能性を有していますが、ハンターズにはもれなく 総督府からマグが支給されるということを考えると (例えある程度成長したマグであっても)需要の面で疑問が残ります。 実は、ブラックペーパーの「作戦」関連部門がデータ回収の一環として 「ラグオルに落ちているパイオニア1ハンターズのマグを高値で買う」 という話をガロンに持ちかけたのではないでしょうか? そう考えると、ガロンがどこから「ラグオルにマグが落ちてるって話」 (「鋼の心」でマグ収集を請け負っていたRAmarダッチの証言より) を聞きつけたのかも説明がつきますし 集めたマグの買い手・販路といった問題も解決できます。 まあ、オンラインプレイ初期にはプレイヤー間でのマグ取引の可能性が 真剣に考慮されていたとも聞きますし、これはうがちすぎ かもしれませんが……。 @ブラックペーパーの人体実験? クエスト「帰らずの滝」でアナの襲撃を受け失踪した (ブラックペーパーの手先が連れ去ったらしい)ハンターズですが そちらの読みでは「現時点では不明だが、ブラックペーパーが 人手不足を解消するため補助人員として働かせて<いるのかも」 とされていましたよね。 少々不吉な読みで恐縮ですが、連れ去られたハンターズは ダークファルスの力を顕現させるための生体実験に際し実験台 として用いられた(ファンタジー的な表現が好みなら 「ダークファルスに生贄として捧げられた」でも構いません) ……という可能性は考えられるでしょうか? 無論、アナにあっさり倒される程度のハンターズではダーク ファルス実体化のための「優秀な素体」としては不十分でしょう が、「ダークファルスとコンタクトするための基礎研究」や 「限定的にダークファルスの力を引き出し兵器として利用するための研究」 「人間にダークファルス由来の亜生体細胞を融合させ アルタードビーストを作り出す研究」程度なら十分役に 立ったのかもしれません。 もっとも、この辺りの話は今後の追加クエストで情報が出ない 限り何とも言えないのは事実ですけどね。 @ラグオル移民を巡る今後の政治的展望とDFの軍事利用 「ブラックペーパーはダークファルスを軍事利用して何を したかったのか?」ということにも個人的に目を向けておきました。 まず考えられるのはゲーム中にも登場するエネミーウェポン 級の個人兵器への活用ですが、その程度の計画にしては少々 やることが大袈裟だったような気もします。 ……少々空恐ろしい推測になりますが、ブラックペーパー (及び、その黒幕である本星十ヶ国同盟政府の一部勢力)の 最終的な目標は「ダークファルスそのものを戦略兵器として 実用化すること」だったのではないでしょうか。 #「ダークファルスのフォトン研究は、最終的には、ダーク ファルスをつくりだす研究」という記述から考えると、そちら でもこの可能性は考慮しておられるようですが。 以下、ちょっとダークファルスから離れて政治的な話になりますが…… ラグオルへの移民計画が実際に人類の未来のための計画だと<して 移民計画が成功した場合、ラグオルは総督府を通じて 本星の統治を受ける「植民惑星」という立場に置かれることになります。 「疲弊した本星と豊かな新天地ラグオル」という構図から考えると ラグオルが植民惑星として成立すれば本星 の支配階層は「疲弊した本星を捨て、こぞってラグオルに移住する」か そうでなければ「ラグオルで生産される富を本星文明維持のため収奪する」 という行動に出ることでしょう。 前者の選択肢が選ばれた場合、土地や資源を巡ってパイオニア2移民団や 後続移民諸勢力の間で争いが起こり「新天地ラグオル分割戦争」 が起こることは想像に難くありません。 後者の場合であれば、収奪を受けるラグオル移民の間で 本星政府に対する不満が高まり 「ラグオル独立戦争」に発展することが予想されます。 本星十ヶ国同盟は近い将来のこうした戦争に備え 「敵対者を都市単位で抹殺できる戦略級大量破壊兵器」として ダークファルスを使用するつもりだったのではないでしょうか。 #もしそうだとすると、ダークファルスの危険性をかなり甘く 見ている可能性が否定できませんが……。 旧PSシリーズとの関連で考えるなら、PS2で恒星間機動 要塞ノアを建造しアルゴル侵略を図った地球人勢力との相似も 考慮に値するかもしれません。彼らもダークファルスを戦力と して配備していたと聞きますし……ただ、件の地球人勢力に関しては 「むしろダークファルスに利用されていたのではないか?」 という意見もあると聞きます。ひょっとすると、 ブラックペーパーもダークファルスの制御を試みているつもりが 結果的にダークファルスに便宜を図ることになっていたのかもしれません。 @マグ細胞の正体に関する異説 当方では、設定資料を尊重して「ダークファルスによる パイオニア計画の誘導はあった」という方向性で考えました。 ただ、マグの支援兵装システムとしての信頼性は誰もが 認めるところですし、フォトンブラスト発動時の祈願文から 考えてもフォトンブラストの力(=マグの力)が闇の力では なく光の力であることは間違いないようです。 つまり、仮にマグの元になった細胞がダークファルス由来のものであっても 実際にプレイヤーキャラクターが使用するマグは ダークファルスの影響力からは自由であることになります。 ……少々こじつけめいているかもしれませんが 「マグの元になった細胞は本来ダークファルスが作り出したものだが ダークファルスの支配下にあるわけではない」という可能性も 考えられないでしょうか? つまり「ダークファルスがマグの元になった細胞を創造/調達し 隕石に乗せて宇宙に放ったのは、あくまでも文明種族を ラグオルにおびき寄せるための撒き餌としてであり その細胞を手先に使って何かをしようという意図はなかった」ということです。 むしろ、「撒き餌」となる細胞にダークファルスの 支配力が及んでいるとそこからラグオルの危険性を見破られる 可能性があるため、ダークファルス自身が意図的に影響力を排除し (ないしは、目標となる文明の技術力で排除/制御可能な程度にまで弱め) たという可能性も考えられます。 当然、目標の文明が細胞から作り出した何か(具体的には、マグ) がダークファルスに敵対することも予想していたでしょうが ダークファルスの考えでは 「細胞に与えられた力は微々たるものであり敵としては取るに足りない」 とされていたのではないかと。 #遺跡奥の異空間(ゲーム中での最終戦闘エリア)から脱出し 自由に行動できる段階まで復活していれば実際そうだったのかもしれません。 で、隕石に付着していた細胞を発見したパイオニア文明は、 ダークファルスの期待通りラグオルにやって来ます。 ここでまた私見が入りますが、マグの開発・制御に成功した パイオニア文明の一部(具体的には、ブラックペーパー、及び その黒幕である十ヶ国同盟上層部)には「マグの元になった 細胞が制御できたのだからダークファルスも制御できるはずだ」 という驕りが生じたのではないでしょうか? ダークファルスがそこまで深く考えていたかどうかは未知数ですが これが結果的にβ772研究の進行と破綻、そして ダークファルスの復活という事態につながった…… と考えればある程度は筋が通るかと。 @ダークファルスが「実体を持たない」とはどういうことか 旧PSシリーズとの関連で考えるなら (そしてPSOのダークファルスがPS3でアリサ三世号を襲った ダークファルスだと仮定するなら) 「アリサ三世号の住民はPS4で 描かれたアルゴル星系での出来事に遭遇しておらず 「深遠なる闇」とも遭遇していない」ということがキーになるかもしれません。 ダークファルスは倒されると「闇へと還る」わけですが、 「深遠なる闇」の存在を知っている人々は 「ダークファルスが実体を破壊され闇へと還った時の姿」を 「深遠なる闇の一部」と解釈するのに対し 「深遠なる闇」の存在を知らないアリサ三世号の人々は 「実体を持たないダークファルス」と呼称した ……と考えれば比較的つじつまが合うのではないでしょうか。 「ダークファルス」「闇の力」「深遠なる闇」が本質的に 同種の存在であるという考察については私も同感です (個人的には「闇の三位一体」と呼んでいます)。 PS4の時代に「深遠なる闇」が倒されたことでこの三位一体全体の力は かなり低下したはずですが、生き残ったダークファルスがいることを考えると いずれはそれが力を蓄えて新たな 「深遠なる闇」を形成するのかもしれません (これも私の個人的イメージですが ダークファルスというのはもともと「深遠なる闇」の 一部が実体化した、「深遠なる闇」の「分身」「顕現体」 ないしは「御子」のような存在なのではないかと。公式年表 では「投影体」と表現されていたと聞きます)。 ダークファルスの復活についてですが 「深遠なる闇」がPS4の時代に一度倒されているため残った部分 (ダークファルス形態をとっていた部分)だけでは通常の復活 (「深遠なる闇」の力で実体を再形成する)が行えず 有機体の肉体を素体として使うようになった……というのはどうでしょう? PS3のダークファルスが「復活」前にどのような状態だったのか (封印されただけで実体部分が残っていたのか 復活するまでは実体を失った状態だったのか)によって微妙に 話は変わってきますが (PS3のダークファルスが封印された時点で 一度実体を破壊されており、「深遠なる闇」の力にも 素体としての有機体にも頼らずに実体を再構成して 復活することができたのならPSOの ダークファルスがそうしなかった理由を考える必要が生じます) PSOのダークファルスが復活に有機体を必要とした理由を 「深遠なる闇の消失」に求めることができるなら PSシリーズ全体との整合性の面で 比較的スマートな解決が狙えるか、と考えました。 @パイオニア2軍の戦力不足について 一般には、「パイオニア2はラグオルの安全が確認された ことを前提に文民の移民を優先したため 正規軍は人員・装備とも貧弱で 総督府によるセントラルドーム爆発の調査でも 正規軍ではなく一種の傭兵/賞金稼ぎであるハンターズを 雇って使うことを余儀なくされている」という話になっています。 で、考察では「ブラックペーパー側もパイオニア2に関しては まっとうな移民団としての性質を強調することで 裏の計画を隠蔽することを優先した」とされていますよね。 これは個人的な思いつきですが…… タイレル総督は軍部の妙な動きをどの時点で察知したのでしょうか。 クエスト「淵より来るもの」では軍部と総督府がそれぞれ バラバラに動いており どうも総督府による軍部の統制がうまくいっていない (そして、総督府側もそのことを察知している)ような 印象がありますが……もしタイレル総督がパイオニア2の 搭乗人員編成に関して一定の権限を有し なおかつ人員編成の時点で軍部の不審な動きについて 薄々でも感づいていれば (ブラックペーパーの正体やダークファルスについて知っている必要はなく 「独自の計画を持った勢力が軍内部に浸透している」程度で構いません) 軍部が行政府とは別の政治的計画を有しているというだけで 「軍事クーデター」を危惧するには十分な理由になりますから) 「総督府がパイオニア2における軍部の勢力を削ぐため 正規軍の人員・装備枠を切り詰めた」 という可能性も考えられるかもしれません。 まあ「ラグオルの安全が確認されたことを前提に文民の移民を優先した」 というのも立派に筋の通った理由ですし (それがメインの理由で、副次的に軍部過激勢力との対立が ……というシナリオも考えられます) ゲーム中では軍部と総督府の軋轢を表立って 口にするようなキャラクターは ほとんど登場していませんから この可能性はあくまで仮説の域を出ませんが。 @ラグ・ラッピーとアル・ラッピー アル・ラッピーがもともとアルゴル太陽系のラッピーで、 それがラグオルに適応したものがラグ・ラッピーである…… という仮説が出ていましたね。 古い記憶が頼りで情報が曖昧なのですが 確か旧PSシリーズの一作で青いラッピーがモンスターとして出現する ことがあったように記憶しています (逆に推測すると、他のラッピーは青くなかったのではないかと)。 古代生物「しそラッピー」(始祖ラッピー)の変種で、 その名も「あおじそラッピー」……。 この青始祖ラッピーとアル・ラッピーとの間に何らかの 関連性があるかどうかというのも、追究すると面白い可能性が あるかもしれませんね。 @アンドロイドと人工皮膚 規制緩和以外の可能性としては「規制の形骸化」 「例外の拡大適用」「規制の抜け道」というのも考えられますね。 従属型アンドロイドが実用化された当時辺りはユーザー側から 「やはり家庭用/育児用は人間らしい表情がないと」と いったような要望が出そうですから、その関係で設けられた 例外規定がしばしば利用された結果、女性型アンドロイドに 関しては「規制の範囲内で人工皮膚を限定的に使用したデザイン」 が慣例としてある程度定着した…… というシナリオも考えられます (家事や育児を「どちらかというと女性の仕事」と考える 性別役割分担意識がかつてのパイオニア文明に存在し それが初期のアンドロイド設計者のデザイン思想に 影響したと仮定すると 肌色外装パーツがキャシールにだけ存在するのも これで割と説明がつきそうですし)。 あと、規制の抜け穴としては「一見「人工皮膚」に見えるが 法で規制される「人工皮膚」の定義に当てはまらないよう 工夫された「辛うじて合法」の素材」というものも考えられますね。 各種アンドロイドのイラストを見る限り、 外装の一部に軟質素材を用いること自体はむしろ当然のことらしいですから。 「ヒューマンと外見で区別できないアンドロイド」を規制 したそもそもの理由は不明ですが (過去に「ヒューマンに擬態した犯罪アンドロイド(暗殺用、自爆テロ用など)」が 深刻な社会問題にでもなったのでしょうか?) 「本来の理由がなくなり惰性で存続しているだけの規制」 になっていたりする (アンドロイド市民自身が人工皮膚規制下で独自の ファッションモラルを発達させ「人工皮膚の過剰使用は 不道徳/破廉恥である」という意識を持っていたりすると 「規制理由はなくなっても表立って撤廃論を唱えるものはいない」 という状況も起こり得ます) なら、規制の許す範囲を多少超えていても実際には 摘発されないというケースも多くなるのかもしれません。 ……現時点では、当方の考察は以上です。 今後のPSO展開への意見は、また少しずつまとめて ファンメールなどで寄稿しようかと。 #いつ文章が形になるやら、分かったものではありませんが。 それでは、長い間本当にお疲れ様でした。 もう見ておられないかもしれませんが、縁がありましたらまた BBSでお会いしましょう。 #もし縁あってパイオニア2でお会いすることができましたら、 その時はよろしくお願いします。 *** (差し換え部分終了) *** それでは、本日のところは失礼して眠らせて頂きます。 以上「本日は青天なり」青天でした。 追伸: 「PSO2の提案」「PSO提案報告」の時もいろいろ興味深い 知見を伺いました。私も意見を寄稿したかったのですが、どうも 文章がまとまらず、結果的に中途半端なものになってしまった (特に「PSO2の提案」後半向けの寄稿は未成のまま終わってしまった) ことをお詫びしておきます。 場所と機会に恵まれれば、未成部分を仕上げてどこかでコラム的 に寄稿したい気もしないではないのですが……。 青天さんお疲れ様です。(^-^ |