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新ジャンル「ツンサメ」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:21:33.37 ID:1mTbzOYw0
- おい、肉をもってこい・・・
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:21:54.28 ID:XBxJeYmB0
- つ肉
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:22:49.96 ID:HB2jyUyZ0
- イヤッホー!海だ海だー!(ザボーン)
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:23:30.66 ID:1mTbzOYw0
- /| ←ツンサメ
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:24:19.02 ID:/hAZwRkH0
- チッ、この肌がカサカサしてんの治らねーかな…
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:24:32.76 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「美味しいオムレツの作り方を教えなさい////」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:24:51.26 ID:r2ZpfPej0
-
「それ、持ってやるよ」
今思えば俺はなんであんな事いったんだろう。
重たそうだったからか?
クラスでいつも浮いてたからか?
理由は分からない。
けど、これが俺とアイツの出会いだったんだ。
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:26:05.92 ID:1mTbzOYw0
- サ「血のにおい・・・クヒヒヒ・・・」
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:26:51.43 ID:PbQGqOrQ0
- エラ塞がないでくれません?
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:27:25.16 ID:RgkwxvKrO
- ひっヒレはやめてえぇぇぇぇ!!!
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:27:29.78 ID:r2ZpfPej0
-
「…ベツにいい。」
ちっ。相変わらず冷めたヤツだな。
どう見てもお前一人で持てる量じゃないだろ。
「いいから貸せって」
「…先生に言われたのは私だから」
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:29:27.94 ID:r2ZpfPej0
-
ボソボソ喋るなよ、うぜぇ。
そういえば、コイツが教室で誰かと話してる所を見た事がねぇな。
つか、コイツの声も、もしかしたら初めて聞いたかも知れん。
「そういう問題じゃねぇだろ。危なっかしいんだよ」
俺は教材をソイツから奪った。
「…なに?」
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:29:39.89 ID:1mTbzOYw0
- >>11ツン冷めかよwwww
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:30:17.61 ID:/hAZwRkH0
- ただのクールじゃねーかwwwwww
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:31:54.43 ID:r2ZpfPej0
-
何って何だよ。意味わかんねぇな。
「普通こんな量、一人で運ぼうとしねぇだろ。手伝ってやるから、さっさと来いよ」
「…分かった」
ソイツは淡々と俺の後を付いて来る。
幽霊みてぇな女だな。
夜中に出くわしたら、ビビりそうだ。
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:33:15.17 ID:1mTbzOYw0
- 男「おい、何持ってんだよ・・・」
サ「包丁・・・」
男「おい何す・・!ぐっぁっ・・・・!!!!」
サ「血のにおい・・・・」
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:33:46.66 ID:r2ZpfPej0
-
あ。これどこ持ってくんだ?
「なぁ…」
俺は声を掛けようとして気付いた。
ヤベ、俺、コイツの名前知らねぇわ。
今年も去年も一緒のクラスだったけど、覚えちゃいねぇ。
「…なに?」
またそれかよ。お前はボキャブラリーって言葉すらしらねぇのか。
「…えーと、だな」
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:36:17.02 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「インコかオウムか知らんけど食べてしまえば些細なこと」
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:36:18.09 ID:r2ZpfPej0
-
「…なに?」
あー、めんどくせぇ。
なんで俺がこんな女に気ィ遣わなきゃならないんだ。
「悪い。お前、名前、なんてったっけ?」
俺ヒドス。
二年間も一緒のクラスのヤツから言われたらマジヘコむな。俺だったら。
ま、どーせコイツの事だからヘコむとか無いんだろうけど。
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:39:00.85 ID:1mTbzOYw0
- 男「あれ、ここに置いてあった弁当知らない?」
サ「食べた」
男「は!?っざけんなよwwwwじゃぁ弁当箱は?」
サ「食べた」
男「箱もかよwwwwww」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:39:11.34 ID:r2ZpfPej0
-
「…津 鮫子」
鮫子て。
ひでぇ名前だな。
「あー、悪い。そうだったな」
「…知らなかったんでしょ?」
…俺はドキッとした。
鮫子の無機質な瞳が俺を見ている。
その光は俺の心の奥底まで覗いてくるようだった。
- 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:40:07.49 ID:QIr9HHcO0
- ぷア
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:42:05.68 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「使えるモノは何でも使え、例え怪我人でも、人を喰う大儀の為ならやむなし」
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:43:07.10 ID:r2ZpfPej0
- 「…いいの。いつもそうだから」
いつも、ね。
だろうな。
コイツは休み時間もメシ時もいつも一人だった。
イジメられたり…は、してないと思うが、とにかくやたら浮いている。
気にはなったが、正直どーでもよかった。
が、今日初めて喋ってみて分かった。
これじゃ友達とか出来ねぇよな。
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:44:40.92 ID:r2ZpfPej0
-
「…でも、私はあなたの事知ってる。ずっと…見てたから」
…は?
「…えーと。なんだって?」
「あなたの事を見ていた、と言ったの」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:48:16.62 ID:r2ZpfPej0
- おいおい、ちょっと待て。
何をホザいてやがるんだ、この女は。
ずっと見ていた?
何の冗談だ。
それじゃまるで告白のセリフじゃねぇか。
「あー…どういう意味だ?」
「…どういう意味も何も、そのままの意味。…行きましょう、授業に遅れてしまうわ」
っておい、説明も何も無しかよ。
普通こういう流れだと、あなたの事好きだったんですっ、とかそういう流れじゃないのか?
…いや、そんな経験ないが。
つか、この女がそんな事言う姿は想像が付かん。
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:49:24.91 ID:PbQGqOrQ0
- ここまで展開するとは
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:50:21.98 ID:xhxCy4oP0
- 紗雨(サメ)でどうよ?
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:52:46.00 ID:1mTbzOYw0
- >>27もともとネタスレのつもりだった件ww
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:53:01.89 ID:fBMMY2Tj0
- ちょwwwくまぇりwwwwかわゆしwwww
http://category.bloog-ranking.com/200607251142.html
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:53:40.23 ID:r2ZpfPej0
-
「…何をしてるの? 早く」
コイツの表情はさっきから全く変わっちゃいない。
ってか何か俺、命令されてんですけど。
「あー、一応聞くけど」
「…なに?」
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:53:50.06 ID:PbQGqOrQ0
- あるあるwwwww
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:55:24.34 ID:r2ZpfPej0
- っても何て聞けばいいんだ。
【お前俺の事、好きなのか?】
それじゃただの自惚れ野郎じゃねぇか。
第一こんな女に好かれても嬉しくも何とも無いぞ。
ってもな…あんな風に言われちゃ流石に気になる。
「…お前、好きな奴とか居るのか?」
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:57:36.89 ID:r2ZpfPej0
- 何を聞いてるんだ俺は。
これじゃ俺がこの女の事、好きみたいじゃねぇか。
俺はもっと明るくて元気な活発でショートカットのボクっ子がタイプなんだ。
こんな女とは似ても似つかん。
「…居るわ」
女は俺の葛藤なんか気にしちゃいねぇ。
でも意外だ。
コイツにもそういう感情とかあったんだな。
…って当たり前か。
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:57:42.29 ID:PbQGqOrQ0
- SS書き慣れてやがるぜ
読みやすい
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:57:56.59 ID:xhxCy4oP0
- >俺はもっと明るくて元気な活発でショートカットのボクっ子がタイプなんだ。
リアルだww
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 14:57:59.60 ID:1mTbzOYw0
- ツンサメ「勘違いするな・・・・私はお前を食料としてみているだけだ」
男「っちょwwww!噛み付くな!!!ちぎれるから!!!!www」
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:00:15.20 ID:r2ZpfPej0
-
「…あなた」
「……は?」
………えーと。今、なんておっしゃいました?
俺の耳が物故してなきゃ、今コイツは俺の事が好きみたいな。そんなような事を言ったような気がしなくもしたりもしなか
落ち着け。俺。
「……今、なんつった?」
「…あなた」
そこじゃねぇよ。
いや、合ってるんだが、そこだけ言われても意味が分からん。
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:02:14.00 ID:r2ZpfPej0
-
「…もっかい落ち着いて聞くぞ? 今、お前は誰の事が好きって言った?」
「だからあなたって言ったのよ。何度も言わせないで」
えーと。何スかこれ。
今、俺、告白されてんですけど。
でも、すっげ冷たい目で睨まれてるんスけど。
もっと告白ってあったかいモンじゃなかったんスか?
そんなの童貞の幻想っスか?
つか、なんで俺、体育会系になってんスか?
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:06:33.20 ID:r2ZpfPej0
- 「ちょ、おま! ちょっと待てよ! お前が、俺の事が、好き!?」
「…うるさくしないで。騒がしいのは好きじゃないの」
女は、やれやれといった表情で俺に背を向ける。
何でだ?
俺、告白されたんだぞ?
それも生まれて初めてだぞ?
なのに、なんでこんなに負けた気分になってんの?
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:10:20.71 ID:PbQGqOrQ0
- 俺らもほとんどが負けた気分
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:10:30.42 ID:r2ZpfPej0
-
俺は何やら打ちのめされた気分で女の後をトボトボと付いて行った。
やがて女が立ち止まる。
「…ここね」
社会科準備室。
女はさっきから何一つ変わっちゃ居ない。
俺が話しかけた時も、俺を好きだと言った時も、そして今も。
さっき告白されたのは夢なんじゃないのか?
そういわれた方がよっぽど納得できる。
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:10:49.45 ID:xhxCy4oP0
- ワッフルワッフル
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:12:18.43 ID:PtKvjglQO
- わっふるわっふる
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:13:54.46 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「ヤバいフカになんか刺さったゾ、あそこに見える黒人ハゲは?いかんバッテリーだ!!!」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:15:33.33 ID:r2ZpfPej0
-
「なぁ…さっきのさ…」
荷物を置き、教室に戻る途中、もう一度話しかけてみた。。
やっぱり納得がいかねぇ。
好きって何だ。
好きって言われたってのに、何で俺はこんなヘコんでなきゃならないんだ。
「…なに?」
聞き飽きたんだよ、それは。
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:17:47.36 ID:1mTbzOYw0
- 何でこんなに伸びてんのかよくわからんがツンサメ画
http://up2.viploader.net/pic2d/src/viploader2d101861.bmp
誰かもっとしっくりくるのたのむw
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:18:59.56 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「逃げなければ、わわわわ爆死しちゃうぅ〜」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:19:21.70 ID:xhxCy4oP0
- >>47
絵師降臨ktkr
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:20:51.61 ID:r2ZpfPej0
-
「だから…その…お前が俺の事…」
「…好きって言った事気にしてるの?」
そりゃそーだろ。
つか、また好きって言われた。
どうやらいい加減聞き間違いじゃないらしい。
「…私はあなたが好き。入学した時からね。それだけの話よ」
いや、だから違うだろ。
何でそんなにグサグサ言うんだよ。
萌えるセリフだぞ?
一度は言われてみたいセリフ、三本の指に入るぞ?
ちなみに四位は【おにいちゃん、もう朝だよ、起きて?】だが、そんな事はどうでもいいこと山の如し。
もっとこぅ…何か心があったまるような…
…はぁ。期待するだけ無駄か。
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:22:10.91 ID:PbQGqOrQ0
- こんな良スレになるとはwwwwwww
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:22:35.10 ID:r2ZpfPej0
- …もーいいや。何かドギマギしてんのがバカらしくなってきた。
「分かった。お前は俺が好き。それでいいな?」
「…えぇ。」
「じゃあ何か要求は無いのか? その…付き合って欲しい、とか」
俺は何でこんな事聞いてんだ?
おかしくね?
普通告白した方が言う事じゃね?
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:22:49.20 ID:6IpIwRkT0
- ランブルフィッシュ2のバズウじゃないか
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:24:41.74 ID:r2ZpfPej0
-
「…無いわ」
ねぇのかよ。
「なんでだ? 普通、付き合うとか、そういう話になるんじゃないのか?」
知らんが。
「……れる…」
女が小声で何か呟く。
それは小さすぎてよく聞き取れない。
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:25:17.11 ID:1mTbzOYw0
- >>54きになるwwwwww
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:25:51.96 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「あのフェンスの穴を通ればなんとかなるかも、間に合ってぇ〜」
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:27:00.34 ID:1mTbzOYw0
- >>56思い出したwwwwwwそんなB級映画見たことあるぞwwwwww
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:28:16.34 ID:r2ZpfPej0
- 「…なんだって?」
「…照れるからって言ったの。何度も言わせないで」
…照れる?
…この鉄面皮女が?
…そりゃ何の冗談だ?
……だが、よくよく見れば、ほんのかすかにだが女の頬は染まっていた。
目も僅かに潤んでいるようにも見える。
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:30:33.35 ID:mVs/NKapO
- >58
萌
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:31:42.22 ID:r2ZpfPej0
-
「あー…もしかして、お前、今も照れてんのか?」
「…当たり前でしょ。ずっと好きだったひとに好きって言ってるのに、照れない訳が無い。そんな事も分からないの?」
だからグサグサするなっての。
でも…そうか。コイツも照れてたんだな。異常に分かりづらいが。
…そう考えたら、この鉄面皮女も、ちょっと可愛いかも知れない、なんて思ってしまった。
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:33:09.52 ID:vxHaWluBO
- ツンサメ「やった!通り抜け・・・・・・」
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:34:11.77 ID:r2ZpfPej0
-
「…いいぜ。やっぱり付き合ってみよう」
「…あなた、人の話聞いてなかったの?」
呆れ顔。
「聞いてたけどよ。でも、お前と付き合ってみたらどうなるかな、なんて思ってな」
「………」
って黙るなよ。
何だかこっちまで恥ずかしいじゃねぇか。
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:36:15.90 ID:r2ZpfPej0
-
そうこうしている内に教室まで辿り着いてしまった。
先程の返事はまだ聞いていない。
「…なぁ」
「…なに?」
ここでまたそれかよ。
…付き合いたくはねぇのか。やっぱ。
照れるとか言ってたけど、そんなに俺の事が好きって訳でも無いのかもな。
からかわれた…なんて思いたくはねぇけど。
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:36:40.49 ID:MfQH7r9O0
- wktk
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:37:37.08 ID:RTsDtLdF0
- うめえな。
萌え萌えだぜよ。
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:37:56.08 ID:r2ZpfPej0
-
「…いや、何でもねぇわ」
俺は教室に戻ろうとする。
「…待って」
女がひっそりと。いつもと変わらぬ調子で俺を呼び止める。
「…なんだ?」
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:39:13.84 ID:vxHaWluBO
- カマボコにもならず魚の餌だなんてくやしいでも死んじゃう
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:40:36.71 ID:r2ZpfPej0
-
「…初めてデートするなら、静かな場所がいい。あまりうるさいのは好きじゃないの」
「…分かった。考えとくわ」
………ワケのわかんねぇ女だな。
……ま、それもミリキってヤツかね?
そうして、俺に人生初めての彼女が出来る事になった。
終わる
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:41:20.61 ID:PbQGqOrQ0
- 超乙
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:41:26.81 ID:RTsDtLdF0
- >>68
続きwktk
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:42:17.12 ID:nX0+bPKT0
- 普通に>>1のセンスに脱帽
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:44:05.61 ID:TqMZZbWS0
- 素直ヒートと対をなすスレだな
どっちも見つけた俺は勝ち組
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:49:54.71 ID:r2ZpfPej0
- >>47
なんで血ィ垂れてんの?www
でも黒髪ロングはイメージあるよな
続きとかムズカシス
- 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 15:53:48.69 ID:PbQGqOrQ0
- そりゃ>>1にとっては冷めじゃなくて鮫だったからだろwww
- 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:24:41.43 ID:TSgiGUqjO
- スレ立てた1がなんだか話の邪魔に思えてきちゃった椰子挙手 ノ
- 76 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:31:08.38 ID:qJA3uhcf0
- 鮫って常に泳ぎ続けなければ死ぬんだよな?
それゆえに鮫子は水入りのヘルメットをかぶってるってのはどう?
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:34:47.51 ID:PtKvjglQO
- >>76
それはマグロじゃなかったっけ?もしかして鮫もなの?
- 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:40:18.09 ID:TA33ZS810
- ttp://big_game.at.infoseek.co.jp/shark/jaws.jpg
「好きィィィィ」
- 79 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:46:09.92 ID:qJA3uhcf0
- いや鮫で間違いないはず。母ちゃんが教育チャンネルで見たって言ってた
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 16:53:25.89 ID:JWqsQMrP0
- これは良スレですたな
- 81 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 17:07:57.30 ID:qJA3uhcf0
- ID:r2ZpfPejの新作に期待
- 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 17:22:09.68 ID:MfQH7r9O0
- 干す?
- 83 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 17:48:01.34 ID:rq8HFMR+0
- hosyu
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 17:53:46.00 ID:r2ZpfPej0
- ちょ、お前ら保守んなwww
ちょっと思い付いたから書いてくわ
- 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 17:56:46.02 ID:r2ZpfPej0
-
○月×日
今日は彼と初めて話した。
二年間ずっと思い続けた彼。
夢にまで出てきた彼。
今日、初めて。ようやく。
それだけでも嬉しかったのに、舞い上がっていたのか思わず告白までしてしまった。
名前を覚えてもらえていなかったのは少し悲しかったけれど。
彼はその後も何度も私に好きと言わせようとした。
恥ずかしいのに。
でも、その甲斐があったのか、彼に付き合おうと言われた。
嬉しさでおかしくなってしまうかと思った。
今日は人生最良の日。
来週、彼と初めてのデートをする事になった。
よく分からない。
デートというのは何をすればいいんだろう。
彼を困らせたりしなければいいのだけれど。
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:01:25.86 ID:r2ZpfPej0
-
今日はアイツと初めてのデートの日。
付き合おうと言ってからのアイツは、人が変わったかのようだ。
冷めてるのはいつもの事だが、弁当は作って来てくれるわ、一緒に帰りたがるわで、正直、俺は【春】って奴を感じていた。
ただ、弁当を渡す時、いつも同じ「食べて」のセリフだけってのはどうなんだろう。
ま、美味いんだが。
後で知った事だが、どうやらアイツには隠れファンが多かったようだ。
あまりの取っ付きにくさに高嶺フラワーと化していたらしい。
付き合う事になった後で、クラスメイトの何人かから、やっかまれた。
そんなアイツと、…彼女と、初めてのデートの日。
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:01:43.97 ID:PbQGqOrQ0
- 期待に応えざるを得ないID:r2ZpfPej0の創作意欲に嫉妬
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:02:27.85 ID:hfHHwpzV0
- サメ「ミミズで俺釣るつもりっすかw」
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:03:50.80 ID:r2ZpfPej0
-
「悪い、待ったか?」
俺が待ち合わせ場所に着いた頃、彼女はもうそこに居た。
「…いえ。」
相変わらずのテンションの低さだな。
だが、それもいい加減慣れてきた。
「いつから待ってたんだ?」
「…そんな事どうでもいいわ。行きましょう」
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:06:39.59 ID:r2ZpfPej0
-
…テンションの低さには慣れたが、このグサグサされる感覚は未だに馴染めない。
コイツは俺の事、本当に好きなんだろうか?
「…ん。そーだな。で、どこに行く?」
「……あなたの行きたい所でいい」
難しい注文だな。
「あー…どっか行きたい所とか無いのか?」
「どこでもいいって言ってるじゃない」
呆れ顔。
- 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:06:56.56 ID:PbQGqOrQ0
- こりゃ商品化だな
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:12:04.84 ID:r2ZpfPej0
- コイツは本当に表情の変化に乏しい。
俺が見たコイツの顔といえば呆れ顔か、無表情。その二つだ。
あの時、照れた顔をしていたような気もするが、今、思えばあれは錯覚だったのかも知れん。
「でも、騒がしい所は嫌いなんだろ?」
「…覚えててくれたのね」
「…まぁ…、一応彼女だからな」
恥ずかしいセリフ禁止。
「…そう。」
いや、あの、ちょっと勇気出して言ってみたんスけど。
反応薄いッスよね。
それもいつもの事だが。
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:12:43.56 ID:FyIecyuO0
- やっと追いついた。
これは良スレですね
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:13:18.80 ID:9pU0BRir0
- みんなといるときはツンツンしてるのに
二人っきりになると急に食い殺されるというギャップにモエマス。。。
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:14:42.85 ID:PbQGqOrQ0
- 後は>>1が戻ってきてSSに絵つければ最高なんだが
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:20:26.47 ID:r2ZpfPej0
- 彼女は夏だってのに黒いワンピースを着ていた。
暑くねぇのか?
ま、白い肌に喪服みたいな黒がよく似合ってるけど。
「じゃあ…そーだな。映画館…ってもうるさいか。ゲーセンとか…、ボーリングもカラオケもうるさいしな」
デートで静かな場所って難しくね?
「…あなたの行きたい所でいいって言ってるでしょ」
今日二回目の呆れ顔。
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:20:53.28 ID:DUevPChC0
- 肌についての言及キター!
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:23:40.59 ID:PbQGqOrQ0
- 既にデート後日記内容まで妄想が及んでいます
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:24:32.32 ID:r2ZpfPej0
-
「…私の我侭なんだから。そんなに深く考えなくていい」
さいっすか。
「じゃ、ま、テキトーにブラブラすっか」
「えぇ。それでいいわ」
並んで歩き出す。
これってデート…なんだよな。
俺の人生初めてのデート。
…なんでこんなに味気ねぇんだろ。
デートって事を忘れそうなんだが。
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:27:26.68 ID:A6Qd4GuD0
- 頭の中の森野夜が消えない
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:28:54.91 ID:r2ZpfPej0
-
俺が密かにヘコんでいると俺の手に何か触れた。
「………」
自分の手を見れば、彼女が俺の手を握っている。
少し冷たい彼女の手が心地いい。
「…えーと」
何の真似だ?
「…あなたが繋ぎたそうにしてたから。私は繋がなくてもいいんだけれど。…どうしたい?」
いや、手ぇ繋ごうとか微塵も思ってないんだが。
つか、なんだその質問は。おかしくね?
もっとこぅ…なんか…心あったま………今更か。
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:30:26.63 ID:DUevPChC0
- CV: 伊藤瞳子
どうだろう
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:31:27.01 ID:Gb/cxIHv0
- ありえん!何様だ?!ゲド戦記の監督さんよぉぉ!!
http://category.bloog-ranking.com/200607281131.html#more
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:32:01.05 ID:r2ZpfPej0
-
「お前はどうしたいんだ?」
彼女の相変わらずの鉄面皮を見ていると少し意地悪したくなる。
ガキだな、俺も。
「…私は繋がなくてもいいって言ってるでしょう?」
そう言うと彼女は俺の手を離してしまった。
…その横顔が寂しそうに見えるのは俺の気のせいか?
恋人補正でもかかってんのか? 命中率+15%か?
「勝手に離すな。俺は繋ぎたいぞ」
彼女の手を今度は俺から握った。
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:32:53.64 ID:EL/tr5HjO
- おれの中ではツンサメ彼女=長門有希で話が展開してる
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:34:05.20 ID:DUevPChC0
- >>104
補正かかってんの自覚してんだwwwwwwwww>>1流石だ、頑張って追いついただけあったぞwwwwww
- 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:34:10.34 ID:r2ZpfPej0
-
「…そう。なら始めからそう言って」
やっぱグサる。
俺が何か悪い事したんスか。マジで。
「…繋ぎたくないのかと思った」
彼女がそう呟くと、俺の手がぎゅっと握られた。
離さぬように。その繋がりを確かめるように。
…難儀なヤツだな、コイツも。
- 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:35:18.75 ID:r2ZpfPej0
- >>100
いい趣味してるな
>>105
俺の中でも被る。そうならないよう必死
- 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:38:36.31 ID:Eb5+Nn7KO
- 新しく雑談掲示板作りました
ここの住人さんたち是非利用しまくって下さい!
http://hp21.0zero.jp/bbs/index.php?num=3&uid=ekkusujapan&dir=507
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:40:22.47 ID:Awyk2rinO
- おまいらの夢を壊すようで悪いが
俺はジャガーのビューティー田村が浮かんでくるぜ…orz
男はハマーか
- 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:41:02.10 ID:r2ZpfPej0
-
炎天下。
初めてのデート。
繋いだ手。
黒い彼女。
幸せ…なんですよね、きっと。たぶん。
全然実感が無いが。
ここに彼女の笑顔でもあれば実感できるのかも知れんが。
…つか、俺、コイツが笑ったとこ見たことねぇな。
「ねぇ…あれは何?」
そんな事を考えていると彼女が立ち止まった。
- 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:47:36.39 ID:r2ZpfPej0
-
その視線の先を見れば。
「あぁ、ゲーセンだろ」
電飾。
オタク。
どこにでもあるようなありふれたゲーセン。
「そう…あれがゲーセンなのね」
おいおい、マジか。
今この日本にゲーセンを知らないヤツが居るのか。
コイツは今までどんな生活を送って来たんだ。
- 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:49:42.38 ID:r2ZpfPej0
-
「あのぬいぐるみが沢山入ってる箱は?」
「…クレーンゲームだろ、そりゃ」
コイツはマジで過去から来たのかも知れない。
「クレーン…ゲーム」
「…興味あるのか?」
彼女の瞳はいつもの無表情と違い、かすかに輝いているようにも見えた。
- 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:51:50.46 ID:r2ZpfPej0
-
「…少し」
コイツが何かに興味を示したってのが新鮮だ。
「いいぜ、じゃあ入ってみっか」
彼女の手を引き、ゲーセンに入る。
途端にゲーセン特有の騒音が俺達を包んだ。
「…騒がしいわね」
「仕方ねぇだろ。そういうとこなんだから」
- 115 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:54:31.86 ID:TW6Di8cU0
- 待ってたぜw
>>105>>108
同士たちよ
>>110
貴様・・・変なもん思い出させんなよw
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:54:34.34 ID:r2ZpfPej0
-
「それより、やるんじゃないのか?」
俺はクレーンゲームを顎で差す。
「…やりかたが、分からない」
そーだろーな、そーだろーさ。
多分、江戸時代には電気なんて無かっただろうしな。
俺がどうやってクレーンゲームを説明したものか迷っていると、おあつらえ向きに一組のカップルがきゃいきゃいとハシャギながらプレイしだした。
…まこと楽しそうだ。
本当なら俺達もあぁやって浮かれててもおかしくないハズなんだが。
- 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:56:43.85 ID:r2ZpfPej0
-
カップルたちは何度かプレイしていたが、結局取れなかった。
けっ、ざまーみろ。
…なんで卑屈になってんだ俺。
隣を見れば彼女はクレーンゲームの動作を睨むように見つめていた。
恐い、いや、恐いから。
「今ので、どんなゲームか分かったろ?」
「…えぇ。やってみる」
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 18:59:04.36 ID:r2ZpfPej0
-
小銭を取り出す彼女。その動きが止まる。
「どーした?」
「…お金を入れる所を見ていなかった」
お前にはこの穴が見えんのか。
それとも自販機すら使ったことないと申すか。
「…貸したまえ」
彼女から受け取ると、小銭を投入口に入れる。
途端、クレーンゲームがピカピカと無駄な電飾を散らせた。
- 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:01:46.92 ID:r2ZpfPej0
-
「ん。やってみな」
「………」
俺がそう言うも、彼女はすでに聞いちゃ居ないようだった。
彼女の目はクレーンゲームに釘付けだ。
なに、この疎外感。
俺、彼氏。
コイツ、彼女。
え、何か間違ってんの?
なんか俺…ディスティニーやっててイイすか。
ラクスとか使ってもいいスか。
「…いきます」
そうな、そうだな。
カタパルトはやっぱそうじゃないとな。
- 120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:03:26.28 ID:r2ZpfPej0
- 彼女が操作盤を動かす。
が、結果は失敗。
クレーンがぬいぐるみに触れるも、持ち上げるまではいかない。
機械が「また遊んでね♪」と舐めた声を発した。死ね。
「…難しい」
「まーな。そんな簡単には取れねぇよ」
- 121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:03:39.18 ID:PbQGqOrQ0
- おらわくわくしてきた
- 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:04:39.82 ID:Pkvzh/oeO
- ちうか
- 123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:04:55.90 ID:A6Qd4GuD0
- 失速してきたな
レスの勢いとかそういう意味じゃなくて
だがwktk
- 124 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:05:02.25 ID:TW6Di8cU0
- おらの息子がわくわくしてきたぞ
- 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/31(月) 19:05:22.96 ID:L8HAe/umO
- 男が軽々と取るんだろうなと先読み