牧場物語。~メイド長の調べ~☆ 作者 楠本頼 参考 =========== 役表 人数:4人 ナレーター ♂  牧場主 ♀  牧場見習い ♀  メイド長 ♀  ※<>で囲まれた役名はそれぞれの名前で置換して下さい。  そのまま読み上げてもいいようにもしてあります。  役表のとなりに予めスペースが挿入されているので、  そのまま各アクターの名前を入れる事ができます。 =========== 各役役割 ナレーター:感情は押さえ気味に。あくまでメインアクトを立たせる立場。 牧場主:普段は姐さんタイプのハキハキとしたキャラクター。「……」前の台詞は色気たっぷりに。 牧場見習い:お嬢様学校に通う典型的病弱お嬢様。目上の人には敬意を払う。 メイド長:この世界で広く愛用される人間でも動物でもない存在。育て方によって性格が変わるようで、用途は広い。 =========== タイトル:牧場物語。~メイド長の調べ~ =========== ――この物語のはじまりはある日の昼下がり、とある牧場。 この牧場はごく普通の、生き物を育て、生き物を増やして出荷する、 ごく普通の、牧場足る牧場である。 ただ一点、他と違う所は“<メイド長>”を専門に飼育するという所だったのだ…… そんな<メイド長>牧場に今日は見習いが来る日。 牧場主「あー、はいはい、わかりましたー、もうすぐ着くんですねー? はい、よろしくされますよっと」 見習い「あ、あのー……」 牧場主「ん? あっ、あなたが見習いちゃん? 思ってたより可愛いじゃない? まず、面接と言う名の味見を……(舌なめずりをする感じで)」 見習い「ひゃっ!す、すみません……」 牧場主「もー、冗談よ冗談~ おねーさん、理性はまだ生きてるから……」 見習い「は、はぁ……まだ?」 牧場主「さーて、<見習い>ちゃん……だっけ? おねーさんのことは<牧場主>って呼んじゃってね 今日からよろしくねぇ~」 見習い「は、はい!よろしくお願いしますっ<牧場主>さん!」 牧場主「うふふ、<見習い>ちゃん本当に可愛いわね おねーさん理性メーターがはちきれそうよ……」 見習い「は、はぁ……?」 牧場主「――っと、 <見習い>ちゃん、なんて聞かされてここに来たのかな?」 見習い「あ、はい。 これから一週間、後学のためにこちらの牧場でお手伝いをしてきなさい。 と、先生が仰られて。」 牧場主「なるほどねぇ~ 実はね、昔その先生と私は共に同じ女学院に通っててねー 今でもこうして可愛い子を手は……手伝いに寄越して、 いつも楽させてもらってるのよー」 見習い「そうだったんですかー。 先生には私もよくお世話になっていて……」 牧場主「そうなの♪ あの子は昔から私と好みがよく合っていてねぇ~……(しみじみする牧場主) ところで、ここはなんの牧場か聞いてきてるのかな?」 見習い「あ、いいえ。先生のご友人の牧場とだけ聞いて来ました」 牧場主「なるほどねー。 あの子も中々意地が悪いわ♪」 見習い「あ、あの……もしかして怖い生き物を育ててる牧場だったりするんでしょうか……?」 牧場主「そんなに怖がらなくてもいいわよ~。 生き物っていうのはね、どんなモノでも怖いところはあるんだから……♪」 見習い「は、はぁ……」 牧場主「でも、そうねぇ 最ッ初から怖いところばっかり見せてもキツイだけだものね じゃ、最初は生まれたばかりの幼体の世話からはじめてもらおうかな」 見習い「はい、頑張ってみます……」 牧場主「うふふ♪ そういう健気っぽそうな所もポイント高いわぁ……」 見習い「あ、そんな……(照れる見習い)」 牧場主「この牧場で育ててる生き物はね…… この子たちよ」 幼体のメイド長達「にゃーうにゃー」 「にゃうーにゃうにゃうー」 「うにゃん!」 見習い「わぁ、可愛い」 牧場主「<メイド長>の幼体よ」 見習い「<メイド長>の?」 牧場主「そうよ あなたのお家でもお手伝いさんで居るでしょう? 全部ではないけれど、大体の<メイド長>はここ出身ね」 見習い「そうだったんですか…… でも、この子達は人ではないんですか? 人を牧場で……?」 牧場主「人間ではないわ。 動物とも違うけれど。 第一、人間にはこんなミミ付いてないもの」 幼体のメイド長「うにゃうんっ♪」 牧場主「ここではこの子達を“調教”して、立派な<メイド長>にして出荷するのよ <見習い>ちゃんにはそれの手伝いをしてもらうわ……うふふ」 <メイド長>の出自の真相を知ってしまった<見習い>。 生まれたばかりの幼体に施す調教とはなんなのだろうか。 <見習い>は一抹の不安を覚えながら、どんどんと牧場主の深みへと嵌っていくのだった…… ――第一部完。 =========== 第二部は性的描写多めです。 精一杯自重した結果がこの部分けです。 エロ作家でごめんねごめんねー! ボヨヨーン!!