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笹井芳樹の「遺書」の真意 - 小保方晴子を永遠に口止めするメッセージ

笹井芳樹の自殺の件、週末のマスコミ報道を瞥見したところ、「遺書」リークの不自然さに注目が集まる図になっていた。4通あった「遺書」の中で、小保方晴子宛ての1通だけが県警によって摘まみ出され、誰の承諾も得ずに開封されてマスコミにリークされるということは、誰が考えても尋常でない出来事で、背景と深層を疑うのは当然のことだ。しかも、リークされて報道された「遺書」の内容が、小保方晴子にとって都合のいい断片の切り貼りだったことも、余計に不信感を募らせられる。また、小保方晴子や職場の人間に残した「遺書」はあったのに、家族への「遺書」がないということも、一般の常識ではおよそ理解しがたい。今回の自殺事件には、幾つもの異常が折り重なっていて、疑惑の目で見られざるを得ず、人の関心もそこに集中せざるを得ない。そのため、リークした側が意図したと思われる、小保方晴子への世間の同情を掻き立て、「再現実験」への支持を高めるという世論工作は、どうやら失敗に終わったと言わざるを得ない。リークした者の思惑とは裏腹に、逆効果の政治的顛末となった。一部の小保方擁護派は、この自殺の原因をNHKの番組の所為だと決めつけ、NHKを血祭りに上げる糾弾作戦に狂奔したが、「遺書」リークそのものの面妖と不審が際立ったため、この扇動は世間によく共感されず、浸透することなく、NHK攻撃のキャンペーンは効を奏していない。

兵庫県警は、なぜ小保方晴子宛ての「遺書」だけを勝手に開封したのか、その内容の断片をマスコミにリークしたのか、そのことを説明する責任があるだろう。特に、笹井芳樹の家族に対しては、その倫理的責任から逃れることはできないはずだ。この県警の度を過ぎた非常識と軽忽は、家族にとって侮辱であり、心を傷つける暴挙であり、故人に対する冒涜である。さて、問題の「遺書」の文面について - あくまでそれが他殺ではなく、本物の遺書であったならという前提だが - その真意の解読について、先週からの議論では上がっていない視点を披露したい。リークされた「遺書」には、「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」と書かれていたとされている。「新しい人生を一歩一歩進んでいってもらいたい」とも。この表現には、小保方晴子を庇い思いやる気持ちがしたためられていて、小保方晴子を支持し激励するメッセージとなっている。笹井芳樹が小保方晴子を信じ、「STAP細胞」の存在を最期まで信じていたと、そう解釈される文面だ。もし、この記述が真実であるなら、笹井芳樹は、どうしてこんな文面を小保方晴子に宛てて送ったのだろう。これは何を意味しているのか。「STAP細胞」が虚偽であり、捏造であることを、誰よりも知っていたのは笹井芳樹本人である。それをどの時点で察知したかは不明だが、TCR再構成の疑義に着目すれば、論文執筆時にすでに気づいていたと想定しておかしくない。

また、2月の疑惑発覚時の隠蔽工作を見ても、笹井芳樹が早い時点で「STAP細胞」の捏造を自覚していたことは疑えない。3月に副センター長辞任を申し出ていた事実も、それを裏づける傍証として考えられる。そもそも、自殺そのものが、疑惑を追及された末の行動であり、行動で「STAP細胞」の捏造を認め、自らの過誤の責任をとったものだ。本当に「STAP細胞」の存在を信じていれば、「再現実験」の「成功」の結果を待っていればよかった。それをせず、自死の始末を選択したことは、「STAP細胞」の虚偽と捏造を認めたことに他ならず、全面降伏の態度表明に他ならない。しかし、国民と科学コミュニティに対しては、そうやって(中途半端ながら)不正を認めて責任をとりながら、「遺書」の文面では最期まで小保方擁護を貫徹し、表面上は「STAP細胞」の存在を認めたまま鬼籍の人になった。これは、不正の主犯である小保方晴子にとっては、まさしく好都合な、願ったり叶ったりの「遺書」である。私は、これは単純で平板な小保方擁護のメッセージの発信ではなく、そう見せかけて、もっと深い隠された意味があるのではないかと分析する。おそらく、笹井芳樹は、小保方晴子の性格をよく知っていて、この「遺書」の文言を自分(小保方)の保身のために利用するだろうというところまで逆算し、都合のいい片言が公開されることを前提にして、この文言を書いて送ったのではないだろうか。それが、小保方晴子にとって都合のいい「物語」になるように、美談化させるように、敢えて文面にしたと思われる。

その理由は、小保方晴子に対して、あることを封じるためである。あることとは、小保方晴子が、笹井芳樹に関する真実を、あるいは歪曲を、自分の口から暴露することだ。真実とは、一つは捏造と隠蔽についての関与であり、もう一つは男女関係である。小保方晴子を正当化し、美談化の「物語」の材料を「遺書」に仕込んでおけば、小保方晴子の方から、死後に笹井芳樹を裏切ったり、貶めることはできないだろうと、そう計算して手を打ったのではないか。少なくとも、世間的には、小保方晴子がそれをするのは難しい状況になった。不正についての笹井芳樹の関与については、追い詰められ、証拠を固められて、小保方晴子も自供せざるを得なくなる瞬間があるかもしれない。だが、男女の問題については、どれほど交信メール出張明細が白日の下に曝されても、小保方晴子が否認を通せば、そのことで家族の名誉は守られる。笹井芳樹の狙いと訴えは、その一点にあったのではないか。「あなたの名誉も守るから、私の名誉も最後まで守って欲しい」「家族だけは傷つけないで欲しい」。それが、「遺書」に託した小保方晴子へのメッセージであり、紙背に込めて伝えた含意ではなかったか。守ろうとしたのは、家族の名誉だったのだと私は思う。小保方晴子のことだから、いずれは不正の責任を自分(笹井)に押しつけようとするだろう。それは避けられないし、受け入れてよい。だが、家族だけは、家族を傷つけることだけは避けてくれと、そう懇請しているように窺われる。「あいつが私を誘ったのだ」とかの釈明は、やめてくれと。

笹井芳樹と小保方晴子は、不正が発覚した後は、事実上、互いにとって互いが脅威の存在になっていた。不正と捏造を否定する主張と立場が、どちらか一方の自供や告白によって崩れる、そういう緊張した関係になっていた。相互に水面下で連絡を取り合っていた可能性はあるが、相手を完全に信頼して共闘していたとは思えない。お互いに疑心暗鬼だっただろうし、どちらかが先に相手に非を押しつける釈明をしたら、容赦なく泥仕合の応酬が始まっておかしくない構図だった。だから、笹井芳樹がこの世から消え、口を開かぬ人になったことは、不正責任から逃亡を図る小保方晴子にとっては、これ以上ない天恵の到来だ。しかし、「遺書」が公表され、「美化」の「物語」が世間に吹き込まれた以上、軽々に笹井芳樹を悪者にする言い逃れはできず、あくまで「悲劇のヒロイン」を演じ、「STAP細胞の再現」に取り組む姿勢を標榜し続けなくてはいけない。このことは、小保方晴子にとっては厳しい条件の境遇を与えられたということにるだろう。捏造の産物である「STAP細胞」など、そもそも再現しようもないし、その存在を証明する実験など不可能である。小保方晴子にとって、笹井芳樹を失ったことは実は非常に大きい。11月までに何をするにせよ、何をして周囲から叩かれるにせよ、心のどこかで、笹井芳樹が登場して助けてくれることを期待していたはずだ。優秀な笹井芳樹が横から割って入って来て、あの立て板に水の詭弁論法を縦横に繰り出し、片瀬久美子や古田彩や中山敬一を一蹴してくれることを頼りに縋っていたはずだ。

いわば、不正を揉み消し、科学的に曖昧化してくれる守護神を失った。おそらく小保方晴子は、「再現実験」について展望を失い、「STAP細胞」延命の余地を残す構想を失い、お先真っ暗の状態になったに違いない。「STAP細胞」はES細胞よりも小さいだとか、「STAP現象」だとか、そのような釈明と弁護をしてくれて、科学の世界での逃げ道を作ってくれる権威を失った。丸裸になった。味方は、安倍晋三と三木秀夫と擁護派の左右のカルト集団だけである。この連中は科学の言葉を語ることができない。科学の言葉で守ってくれる存在ではない。「再現実験」の逃げ道は閉ざされた。ところで、週末の報道を見ていると、8/9のTBSの番組がある重要な事実を伝えていた。8/4に理研のプレス発表があり、その中でこう書かれている。「『研究論文の疑義に関する調査報告書』(平成26年3月31日)以降に新たに指摘があった科学的な疑義を踏まえ、(略)予備調査を開始しています。予備調査では、後述の、保全されているSTAP細胞株などを科学的に解析した結果も考慮いたします。仮に、調査により新たな不正が認定される場合には、共著者の処分の重さに影響する可能性があることから、同報告書による認定に基づき進められてきた懲戒委員会における審査を一時停止しています。この調査の結果が明らかになり次第、検証実験の帰趨とは関係なく、処分の審査を再開する所存です」。これはまさに、笹井芳樹が読めば、自身に対する理研による死刑判決ではないか。「共著者の処分の重さに影響する」と明確に書かれている。

TBSの報道は、これが笹井芳樹の自殺を決める決定的な要因だったという論調だった。そして、この理研の決定を糾弾し、組織が個人を追い詰めたのだと解説した。TBSの説明は不当で、無意味で笑止としか言いようがないが、小保方擁護派がヒステリックに喚いて宣伝しているNHKへの責任転嫁論が的外れであることが、この事実からも了解できる。8/4は自殺が発見された8/5の前日である。この一報が衝撃だったことは、笹井芳樹の身になれば容易に想像できる。4/1の調査委最終報告では、笹井芳樹は懲戒処分の対象から免れていた。新しい疑義が予備調査され、不正認定の結論が出れば、笹井芳樹も懲戒処分されざるを得ないし、現にこの発表はそう書いている。そして、そのことは、改革委(岸輝雄)の報告書が強く求め、学術会議も求め、トカゲの尻尾切りを批判する小保方擁護派も強く求めていたことだった。自殺後、マスコミ報道では笹井芳樹はすっかり聖人になり、日本の生命科学をリードした偉大な科学者となって祭り上げられたが、自殺前の笹井芳樹は、誰一人として弁護する者のない極悪人で、四面楚歌の孤独な不正容疑者だった。狂信的な小保方擁護派は、小保方晴子の不正については事実無根を言い張りながら、笹井芳樹に対しては冷酷で、この男が小保方晴子を操っていた黒幕だと集中砲火を浴びせていた。自殺した途端、今度は「メディアによる集団リンチ」だと調子よく言いのけている。小保方擁護派の頂点に立つ安倍晋三も、小保方晴子には救済を手を延べるが、笹井芳樹には全く無関心で、身代わりで死ねと言わんばかりだった。

最後に、8/5の毎日の記事に、理研の広報室長の説明として、「笹井氏は前日4日に出勤したことは確認されているが、帰宅したかどうかは分からないという」とある。これはどういうことだろうと、想像をめぐらせてしまう。



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by yoniumuhibi | 2014-08-11 23:30 | Trackback | Comments(13)
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Commented by 笹井さんのご冥福を祈る at 2014-08-11 19:57 x
私が奥さんなら、小保方への遺書はうけいれがたい。そんなことより、家族への遺書があり、小保方へはないという方が、生きて行く力になる。STAPが、小保方には現時点でなくても、どこかにあるだろうから、責任をもってつきとめろ、あいしているよ、という意味ではないだろうか。

小保方なら、笹井さんにどれだけ愛されたかの暴露本すらだすだろう。

その前に、殺されてしまうかも知れないが
Commented by おひょい at 2014-08-12 02:54 x
ドラマや小説では「遺書」で謎が解き明かされ、妻への感謝も書かれていたりします。でも現実はどうでしょう。
家族にメッセージを遺す心理状態であれば、実際に話し合って軌道修正を行うでしょう。書くとしても職場などに置かず、家庭に置いて見つけられるようにするのでは。
また真実の告白をするなら、時間をかけた手記であって、遺書という形式におさまらないのでは。

小保方氏の今後の行動を制したい願いはあったかもしれません。
kaho氏の記述に、SさんはOさんにセクハラを申し立てられてカオスだ、というのがありました。思い遣りを示すことで、それは封じたいし、会見で自分の役割は「清書」であると発言したのだから、そのストーリーに沿って「再現を」ということになるのでは。
気力体力に余裕があれば、手記という形で真実を明かしたかもしれません。しかし追い詰められた形での遺書ですから…この短い形式に何を込めるかは難しいものだと思います。
日本で最も有名な遺書は、夏目漱石の小説の「先生の遺書」。しかしあれは創作で、実際にあの分量を遺したら段ボールひと箱になりかねません。現実には、人は遺書に真実を書けるとは限らない。悲しいことですが。
Commented by まえだ at 2014-08-12 03:25 x
IPS細胞とSTAP細胞との比較は、笹井の捏造とでっち上げだった。
IPS細胞の関係者は、笹井に激怒して、抗議して、謝罪させ、撤回させた。
このことからも、笹井の人間性は、嫉妬深く、悪で、あまり上等な人物ではない。
小保方に、のめり込み、安倍晋三の若い女性売り出し政策に、迎合する、ゲスやろうだといえる。
Commented by わたる at 2014-08-12 07:21 x
〔wiki 8月4日 笹井〕で多数ヒット。
ぜひ見てください。

もうご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、笹井氏が実は4日18時半前に既に故人となっていた可能性が指摘されています。

twitterでは、wikipediaにおいて笹井氏が8月4日18:18に没と記されていて(後に8月5日と再編集されている)、衝撃を受けているつぶやきが多数散見。


また不可思議なことに、5日笹井氏自死が流れる前には、"小保方氏自殺未遂"というニュースがネットで出回っていて、笹井氏の詳細が時間とともに明らかになるに従い、こちらは見あたらなくなったとか…。
Commented by わたる at 2014-08-12 07:31 x
続き)

この一件から理研内では厳しい箝口令が敷かれ、三木弁護士も今までとは打って変わり重く口を閉ざすようになりましたが、次々と一体誰の身に何が起きているのかと。。


話は変わりますが、笹井氏の奥様は理研に対して相当に憤慨されているでしょうから、今後は提訴も考えられますね…。


改めて少しでも早く事態が収束しますよう、もう犠牲者が出ることなきよう祈ります。
Commented by fussyvet at 2014-08-12 09:52 x
ハーバードのバカンティ氏がこれまでのポジションから下り、一年間の休職に入りましたね。小保方氏の科学的味方はどんどん離れていなくなっていきます。早く真実を語れば良いのに。
Commented by けん at 2014-08-12 12:23 x
「あなたのせいではない」「STAP細胞を必ず再現してください」は反語のようにも受け取れますね。この文章に、
「お前に関わっていなければ・・・」「こんなデタラメ、再現できるものならやってみろ」というニュアンスを感じ取ったのは私だけではないと思います。

いずれにせよ、笹井氏は、こんな恨み言をダイレクトに書くようなことを潔しとはしなかったのではないでしょうか。
Commented by ひとり at 2014-08-12 13:30 x
笹井氏の本質がどうかはともかく 妻と子供たちにとっては 悲しみと慟哭の日々が続いているだろう。  小保方の母親は心理学者だから 配偶者を亡くした人の心の状態というものについては 十分勉強しているだろう。 自分の娘の不正捏造論文 と不倫疑惑のなかで自殺した笹井氏。 ならば 母親として笹井氏の奥様には 心から 生涯をかけて謝罪しなければならない。 小保方は言うまでもないが。 
三木弁護士も 笹井氏の遺書(これも捏造?)にあった「あなたのせいではない」 という文言を言質にとって 小保方を免責するようなことは 決してしてはいけない。 こういう 常識的で当たり前のことを 改めて言わなければならないのが この問題の特異性だ。
Commented by はちきん at 2014-08-12 14:01 x
バカンティが降りた。
半年に渡るこの醜悪なスタップ論文不正問題が最終局面を迎えようとしている。

バカンティの処世術の善し悪しは別として、それでいいやん。誰も命を賭ける必要なんかないねん。と思う。

小保方さん。自ら実験中止と博士号の学位返上を申し出て新しい人生を歩むために、ここで勇気を振り絞って下さい。今がチャンスだと思って下さい。

下村大臣は一切口を挟むな!
Commented by BCS at 2014-08-12 15:10 x
何人かの方がコメントをされていますが...

遺書の、
「STAP細胞を必ず再現してください」
「それが済んだら、新しい人生を歩んでいってください」
という記述はかなり不自然だと思います。

「STAP細胞が実現」できたなら、「それが済んだら」など言っている場合ではなく、大成功な分けで、「新しい人生を歩む」必要もなく、「これからもますます活躍してください」とでも書くのが自然だと思います。

STAP細胞などない事をよく了解の上で、最期の強烈な皮肉(仕返し?)を言っているとしか思えない。

それ以前に、ブログ主さまの書かれているように、遺書の一部だけ公開など異常の極みです。

何にしてもご冥福をお祈りします。
人間死んだらおしまいです。どんな形でも生きていて欲しかったものです。

Commented by にに at 2014-08-12 15:23 x
小保方さん真実を告白する時がきました。
笹井さんとの愛
スタップ論文がなぜでてきたのか
笹井さんからの指示

これを告白してはじめて小保方さんも 小保方さん家族も理解してもらえると思います。
スタップ細胞を信じている人はもういないのだから

血税が流れている再現実験 できないならここでやめておいた方が価値がある 最後までやってでなければ、国民の怒りは理解できない位爆発するのではないかと思われる

こんなに税金が無駄に使われていて残念です。税金は全部無駄になるということかもしれません
Commented by shabby at 2014-08-12 16:14 x
産経が今頃おかしな記事を出した。理研(竹市氏)が笹井氏の異変を10日前に把握も対策が遅れた事に批判が高まっている、といった内容だ。
こんなことは自殺当日に何度も報じられている。どこが違うのだろう。

>「医師の受診を勧めてほしい」との回答を受け、笹井氏の家族らと対応を話し合っていた直後に悲劇が起きた。

異変を受け家族と相談の上少なくとも自殺前日の8月4日には心療内科で薬を処方されて服薬した、と報道されていたはずだ。そんな状態の病人を家族や上司が強制的に出勤を止めなかったのが不思議だったので引っかかっていた。この件についての対策は取られていた。当日の報道では、3月の入院暴露を始め精神面でかなり不安定であり、継続的な精神科の服薬を窺わせていた。
服薬を隠すような続報と司法解剖がなされなかったという報道は非常に気持ちが悪い。おかしな報道はもう勘弁して欲しい。

死亡確定の時間は11時3分であるが、いくら待っても実際に自殺に及んだ推定時刻についての報道が全くない。自分が笹井氏の家族なら、2時間も救命措置を希望しない。肋骨が折れるほどの心臓マッサージや電気ショックの他に、通常どんな事がなされるのだろう。
Commented by ご遺族にお悔やみを at 2014-08-12 21:21 x
 「日経サイエンス」2014年8月号に「stap細胞の正体」と題して詳しい解析が高帆氏から発表されました。
 http://www.nikkei-science.com/201408_054.html
 それによると論文に掲載された「STAP幹細胞」10株は,すべて途中ですり替わっていることが解析されました。
 笹井さんも知らないはずはありません。バカンティが突然退任し、任務先の病院内での内部調査が始まったとのこと。国内外から調査とその結果が発表され始めて、いよいよ結末が見えてきました。
 小保方氏との出張55回の情報や、遺書のリーク、お遺族にはなかった遺書の謎など、ご遺族にとって、特に奥様やお子様たちにとって、これから先まで永遠に痛恨の極みのことでしょう。
 税金を使い、いまだに実験とやらを続ける小保方氏の厚顔ぶりを許す理研と社会の趨勢に憤りを感じます。
 これだけの不正の材料と証拠と解析がなされているのに、給料が払われ、税金をつぎ込む理研と国と早稲田大学の屁理屈には呆れるばかりです。全く「世を倦む」ばかりです。
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笹井芳樹、この分野では優秀な研究者だったから、4月か5月の時点でスパッと辞任していれば、数年後には、国内のどこかで若手を育成する立場に復活できていただろう。英語も上手だから、海外の(どこか新興国の)ラボから招聘されていたかもしれない。早く責任をとって辞任して理研を去るべきだった。
黄禹錫事件を起こした韓国のバイオ・サイエンスとバイオ・インダストリーが、どれほど痛手を被り、世界の競争から劣後する結果となったか。国家的損失を被ったか。理研上層部と文科官僚は分かっているのか。政治家の横槍がどうとか、特定法人の認可がどうとか、そういうレベルの話じゃないんだぞ。
時間稼ぎが時間稼ぎにならないことを、いいかげんに理研の上層部は気づかないといけない。時間をかければかけるほど、この事件は大きくなり、惨禍が拡大し、犠牲者や被害者が多く出る。なぜなら、この事件は悪魔の事件だからだ。姑息に小手先で収束させようとしても無理だ。勇気と決断のみが解決の道。
小保方晴子をギブアップ宣言させる前に、理研が先にギブアップ宣言することだ。下村博文がどう命令しようが、安倍晋三がどう横槍を入れようが、人の命の方が重要だ。安倍政権が何十年も続くわけじゃない。このままだとCDB崩壊だけでは済まず、理研も潰され、日本の科学が全滅させられる。決断しろ。
丹羽仁史、結局、盆休みも取れずに「検証実験」か。気の毒だな。本当なら、今頃は一仕事終えて夏休みだったはず。中間報告はどうなるんだろう。また、下村博文が事前に検閲して、赤ペン入れてるんだろうか。しかし、下手な報告やったら、今度は丹羽仁史が針の筵だ。いいかげんに解放してやれよと思う。
バカンティが退任。http://t.co/hSRaJnouiZ 朗報だ。この件、当然ながら、笹井芳樹の自殺の余波だが、8月下旬の丹羽仁史の「検証実験」の中間報告に影響するだろう。注目すべきは、「STAP論文」について、病院の内部調査が進められていることが示唆されている点。朗報だ。
日本も、テレビに出てきて話す人間は、1970年頃のNHKのアナウンサーが語っていた正統調の日本語に戻して統一したらいいと思う。と同時に、テレビカメラの前に出てきて話す地方の人は、40年前の言葉(方言)に戻して欲しいと思う。九州、四国、中国、東北。昔の言葉の方がよかった。
おそらくフランス人は、誰かのフランス語を聞くとき、単に「意味が通じていればいい」のではないのだと思う。その者の話すフランス語の文法や発音や、言葉のセンスの全体を聞いてチェックしているのだろう。だからきっと、誰ものフランス語がより標準語的・教育語的で、訛り的なものが少ないのだろう。
フランス(人)はフランス語を大事にしていると、よく言われる。きっとそうなのだと思う。単なる道具ではなく、簡単に様式を変えてはいけない文化。英語は違う。手段であることに徹し、次々と姿形を変える。あの現地人の肌の色をしたニューカレドニア人の男性、フランス語の発音にうるさくこだわった。
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」のニューカレドニア編。見ながら思ったのは、フランス語は変わってないのではないかということ。この30年間、英語は大きく変わった。英語が米語になり、ますます聴き取りにくい言語になった。日本語も変わった。久米宏的なスピードが標準になり、構文も語彙も変わった。
「笹井芳樹の『遺書』の真意 - 小保方晴子を永遠に口止めするメッセージ」をアップしました。http://t.co/AjQTIHF1xP
瞬間風速ですが、Googleキーワード検索「笹井」「笹井 遺書」で、拙ブログの記事が上位に登場しています。http://t.co/Hk9NMlstaW http://t.co/0mOvZzfv6M Yahoo検索でも同じ。http://t.co/qQqH8vj8Mv
NHKスペシャル。自衛隊の被災地での救助活動を見て感激して、それで大学を出て自衛隊に入隊したという女の子がいた。戦場で敵に小銃を撃ちまくるために訓練している自分と、その動機と較べて、矛盾していると考えることはないだろうか。被災地の救助のために銃撃訓練は要らないんじゃないの。
原爆の日と終戦の日の間の日曜の夜。慰霊の季節に、何でこんな気味悪い自衛隊の宣伝番組をNHKで見せられるのか。以前は、こんな異常なことは絶対になかった。要するに番組のメッセージは、これから自衛隊の任務が変わって戦争で銃弾を撃ちまくるから、国民も覚悟をよろしくねという「啓蒙」だった。
このNスペ。安倍晋三と百田尚樹と籾井勝人の企画制作なんだろうけれど、自衛隊がこれまで1発の銃弾も撃つことがなかったのは、自衛隊自身の自制と精神的緊張感のためだと誇張して宣伝していた。それは違うよね。憲法9条があり、国内に9条を守る政治があり、9条に基づく平和外交があったからだ。
7/1に集団的自衛権の行使容認が閣議決定される朝、そのことを陸自幹部候補生学校の校長(前田忠男)が嬉しそうに隊員に訓示していた。7/1は自衛隊創設60周年の記念日。前田忠男、この日に閣議決定することを事前に知っていて、喜びを押さえられない表情だった。安倍晋三にかなり近い子分だな。
Nスペ。あの久留米の陸自幹部候補生学校の校長(前田忠男)は右翼なんだろうか。集団的自衛権の行使容認を嬉しそうな顔で隊員に訓示していた。慰霊の季節のNスペで自衛隊の宣伝。しかも、集団的自衛権の行使容認で任務が変わり、隊員が戦場で小銃を撃つ可能性が高まることを国民に周知宣伝する内容。
自殺した笹井芳樹に同情が集まるのは当然だけれど、笹井芳樹が不正に加担したこと、不正を隠蔽したこと、真相究明を妨害したこと、この事実は疑いようもない。笹井芳樹は権威ある高名な研究者だから、その分、不正については重い責任を問われる。「退職勧告付き辞任」が言い渡されるべきだった。
笹井芳樹の不正責任は否定しようのない事実だから、処分せざるを得なかったということ。改革委(岸輝雄)の報告書からも厳しい指弾があったし、学術会議からも同様の意見が出されていた。小保方晴子だけを懲戒して、笹井芳樹を放免したら、片手落ち・トカゲの尻尾切りの猛批判を理研が浴びる。
ここから分かることは、理研が、この機に「STAP細胞」を清算する動きに出ていたこと。丹羽仁史による発表内容と笹井芳樹への懲戒処分が、中味的にセットのものであったこと。TBSの報道では、笹井芳樹は、この動きを知って自身の前途に絶望し、先手を打って自殺に出たという説明になっていた。

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