ウェイト・トレーニングのルーティンの変化は必要か?


@Fredrick Hahn

フレデリックは、スーパースロー法の有能なパーソナル・トレーナーです。
そして、極めてユニークな発想の持ち主でもあります。
「極限の筋肉の発達を望むならウェイトのルーティンを変化させてはいけない。」というのです。
今までの常識では、「2〜3ヶ月に1回は、ルーティンを変えなさい。」とか「プラトーに陥れば、全く新規の種目とルーティンに変えなさい。」と人ばかりでした。
彼の主張によると「ウェイトトレーニングの重量の増加は、筋肉の発達のみではなくて他の要素にも左右される。」
「特に最初のうちは『筋肉の学習効果』による重量増加が大きい。」
と言うのです。
『筋肉の学習効果』とは、ある運動をより効率的に行う神経系統の働きです。
例を上げると僕の現在の脚のトレーニングです。
1月26日に225ポンドで4回だったのが、13日後の2月8日には230ポンドで5回になっています。
僕は、どちらの日にも限界まで頑張りました。
1月26日のトレーニングで手を抜いていたのではありません。
では、僕の進歩は筋力の増加だけでしょうか?
残念ながら大部分の進歩は、『筋肉の学習効果』による神経系統の改善です。
ある期間が過ぎれば、『筋肉の学習効果』による進歩は消失します。
ある種目の重量の伸びは、(他の要素を一定にすれば)筋肉の発達と正比例するようになります。
もし、専門家のアドバイス通りに頻繁に種目を変化させれば、毎回のように重量が増加しているのに筋肉の発達はストップしているという現象が見られます。
「3歩進んで3歩下がる。」のを繰り返しているのです。
これがベテランのトレーニーの陥っている罠です。
フレデリックによると、種目の伸びが止まったら、トレーニングの間隔を1日増やしてみるべきだそうです。
例えば、スクワットを1週間に1回だけ行うトレーニーがいたとします。
彼のスクワットのトレーニングの重量の伸びが停滞したとしたら、8日に1回のトレーニングに変えます。
更に9日に1回、10日に1回と頻度を減らすことで伸びていくそうです。
種目の変更(例:レッグプレスに変える。)は、意味が無いそうです。


AStuart McRobertの「最も大事な記事」

スチュアートは、「ハードゲインナー」誌の発行者です。
他にも「アイアンマン」誌等にも寄稿しています。
有名なライターで無数の記事を書いてきた彼の「生涯で最も大事な記事」を抜粋してみます。

彼が、「もう一度、トレーニングを10代の頃に戻って開始できるならば」、基本種目を5種目選んで5種目の重量を増加させるのに専念するそうです。
基本の5種目。
@スクワットAデッドリフトBベンチプレスかバーディップスCプレスDラットマシーンでのプルダウンか懸垂かローイング。
この5種目に限定して、少しでも(250cでも)重量を増加させていくのに100%の力を注いでいくのです。
余力があれば、クランチとサイドベンドの腹筋運動、カーフレイズ、ローテーターカフ筋の運動、カールの補助5種目もやるそうです。
しかし、主たるトレーニングの目標は基本の5種目の重量を増やすことです。
非常に簡単ですね。
しかし、ベテランのスチュアートの20年以上の経験と研究の結果の結論が「基本の5種目」なのです。


 



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