BrooksKubik
原始時代のトレーニング
ブルークスは、「科学的」なトレーニングやサプリメントの嫌いなリフターです。
職業は、弁護士でケンタッキー州に住んでいます。
ボディビルディングコンテストに出場したことの無い彼ですが、上腕囲は46aを超えて(コールド)ジョン・グリメックのような筋肉質の身体を持っています。
身長175.5aで102`の脂肪の無い肉体でNASAのベンチプレスの年齢別アメリカチャンピオンになりました。
彼のトレーニングは「原始的」です。
採用種目は、スクワット、トラップバー・デッドリフト、ベンチプレス、クローズグリップ・ベンチプレス、チンニング、ラットマシン・プルダウン、80°シーテッドプレス、バーベルカール等の基本種目だけです。
そして1レップだけしかしません。
ボトムポジションのラックスクワットの例。
135ポンドを1セット、225ポンド、315ポンド、405ポンド、500ポンド。
限界の重量では、1レップを行わず、90〜95%の重量で長期間かけて鍛えるのが彼の方法です。
トレーニング重量は無理のない範囲で1ポンド単位で上げていくのです。
他には、ファーマーズウォークやグリップを鍛える運動、片手のウェイトリフティング等を好んで練習しますが、1レップが多いようです。
2レップス出来る重量より重くて、1レップの限界重量より軽い重量でトレーニングするのが秘訣だそうです。
これで彼は、32歳の180ポンドだった体重を40歳の時には225ポンドに増やすことに成功したのです。
それも1ポンドの脂肪もつけずに増量に成功したのです。
今までの筋肉増量理論では説明出来ないのですが、事実です。
それもナチュラルでサプリメントも一切、使用せずに達成したのです。ナチュラルでは無いと思われますが、ベンチプレスのスペシャリストのアラン・ウォーターマンも似たようなトレーニングを行っているようです。
プロボディビルダーのような身体で(84`位)、620ポンドのベンチプレスを挙げたのですから驚異的です。
アランも1レップス法です。
ジョン・マッケアンと同じく20分間の65%(最大心拍数の)有酸素運動をアップで行います。
2〜3セットのウェイトのアップの後に1レップのトレーニングです。
1週目はベスト重量の75、80、85%、2週目は80、85、90%、3週目は85、90、95%というように3セットの1レップを行います。
主要種目は、すべて(カールやプレスも含めて)1レップ法で行い、補助種目は2種目か3種目をやります。
1セット目は10回、2セット目も10回、3セット目が6〜8回。
重量は1週目が50%、55%、60%。2週目が55%、60%、65%。3週目は60%、65%、70%です。
4週目は休養です。
休息は、主要種目で3〜5分、補助種目で1〜2分です。
そんなにきついトレーニングでは無いですね。
1レップトレーニングは、毎回のように自己記録に挑戦している素人のトレーニングとは違います。
合理的な余裕を持ったトレーニングです。
挑戦してみる価値はあるでしょう。