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沖縄に職を賭す=森本敏防衛相インタビュー

沖縄に職を賭す=森本敏防衛相インタビュー

 −最優先で取り組みたい課題は。
 三つの軸がある。日本の防衛力を充実させ、国際社会やアジア太平洋地域との防衛協力を進める。日米同盟を質的、量的に充実させる。国の危機管理体制を充実させることも重要だ。
 −米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をどう進めるか。
 日米間の約束は非常に重い。沖縄の方々の深い理解と協力をどう確保するか、自らの職を賭して努力したい。特に仲井真弘多県知事と、どうすれば沖縄の問題を前に進めることができるかを率直に話し合いたい。
 −普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を修正する考えは。
 今の案が唯一の有効な解決策と確信しているが、沖縄の心配や懸念を十分に踏まえて進めないといけない。沖縄からもし(修正について)意見が出れば深刻に受け止めないといけない。
 −北朝鮮のミサイル発射、中国の軍備増強の動きをどう見るか。
 北朝鮮の核・ミサイル開発はわが国にとって深刻なリスクをもたらす。中国そのものが脅威と考えるのは適当でないが、近年、軍の近代化に努め、外洋に軍事力を押し出してきている。周辺諸国の不安定要因に、きちんとした抑止力と確実に対応できる態勢を持つことは極めて重要だ。
 −武器使用基準を緩和する国連平和維持活動(PKO)協力法改正をどう考えるか。
 政府内で改正が検討されている。いずれ結論が出て、改正の方向が決まると期待している。
 −日米防衛協力の指針(ガイドライン)を見直す必要はあるか。
 現時点で見直す状況にないし、日米間でそのような話をしていない。(2012/06/08-19:27)

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