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大飯原発の再稼働「妥当」=安全宣言、電力不足も考慮−経産相、14日に福井訪問

大飯原発の再稼働「妥当」=安全宣言、電力不足も考慮−経産相、14日に福井訪問

 野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら3閣僚は13日、首相官邸で原発の再稼働を協議する6回目の会合を開き、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転再開を「妥当」と判断した。会合では、大飯3、4号機の安全性を最終確認。大幅な電力不足が懸念される関電管内の今夏の需給状況も考慮した。枝野経産相は14日、福井県庁を訪れ、西川一誠知事と時岡忍おおい町長に直接再稼働への理解と協力を要請する。
 東京電力福島第1原発事故後、定期検査で停止した原発の再稼働を政府が妥当と判断したのは初めて。
 経産相は会合後の記者会見で、関電が示した安全対策に関し「(福島第1原発を襲ったような)想定を上回る地震や津波がきても、炉心溶融に至らせない多重的な対策が取られている」と評価。大飯3、4号機の安全性を「最終的に確認した」として、安全宣言を行った。
 会合では電力需給も議論。従来の試算では、2010年の夏並みの猛暑の場合、関電管内で最大19.6%の電力不足に陥るとしていたが、中部電力からの融通などで供給力を上積みし、不足幅を18.4%に圧縮した。ただ、枝野経産相は「それでもなお非常に厳しい電力不足に直面している。再稼働には必要性が存在する」と強調した。
 最終的に再稼働を認めるかどうかは、再び関係閣僚会合を開いた上で、地元の理解が得られたかを軸に政治判断する。経産相は「期限を切るつもりはない。ハードルが相当に高いのは間違いない」と述べ、説明を十分に尽くす考えを示した。(2012/04/13-23:45)


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