第10章 静かなる戦争のための沈黙の兵器
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1.第3次大戦はすでに始まっている
最後に、日米戦争まで時間がないという根拠をもう一つ示したい。
ここに “Silent Weapons for Quiet Wars”(静かなる戦争のための沈黙の兵器)という小冊子がある。これこそが、「影の政府」の世界支配のためのマニュアルの日本語訳である。
このマニュアルは、1986年7月7日、まったく偶然にベールを脱いだ。ジャンボジェットで有名なボーイング航空会社のある従業員が、処分品のIBM系のコンピューターを買ったところ、その中にこのデータが残っていたのである。
それにはこのような文章がある。
「万一の場合、収支のバランスをとるために戦争という手段に訴えなければならない。極限すれば、戦争は債権者を破滅させる手段に過ぎず、政治家とはとるべき責任をとらなかった行為を正当化し、一般大衆の分別に目つぶしを喰わせるために公然と雇われた殺し屋である」
この殺し屋が、いざとなったら米軍の地下基地に逃げ込む政治家たちであり、雇い主はアメリカのことである。
先に述べたように、現在、アメリカは国内の財政赤字と貿易赤字を抱えている。アメリカの債券を大量に握っている日本に対し、核兵器、化学兵器、プラズマ兵器を使って日本を徹底的に破壊し、その赤字を一気に解消するとともに、軍需産業を中心として莫大な利益を上げようとしているのである。
そして彼らにとって、余計な民衆を核によって大掃除し、その利益を多国籍企業や彼らの手先である政治家だけで山分けしようというのである。そのためにマスコミをコントロ−ルして事実を隠してきた。
このマニュアルにはこのように書かれてある。
「次のことによって、かれらの感情を解放してやり、彼らのわがまま勝手と感情的・肉体的な活動の中に放縦さを増やしてやる。
1.メディア――特にテレビと新聞――を通じて、セックス、暴力と戦争を集中砲火であびせ続け、毅然と立ち向かう感情を軟化させる(心的・感情的にレイプする)。
2.彼らが欲するものを――思考におけるジャンク食品のようなものを――過剰に――与えて、彼らが真に必要とするものを奪い取る。
歴史や法律を書き変え、大衆を変質者がつくり出したもののとりこにさせる。このようにしてこそ、かれらの目や心を、その人間にとって必要なことよりも、自分とは無関係なでっちあげたものごとへそらせることができる。
この計画を基本として、アメリカは、日本を弱体化させるために、様々な手段を使って、日本人を無知化してきた。日本文化の素晴らしさを気づかせず、アメリカ礼賛を行なわせ、アメリカ文化を移入することにより、日本人本来が持つ素晴らしさを消滅させてきた。そして、アメリカ社会の悲惨な状況が、今、日本に現われようとしている。
あなたも思い当たるふしがあるに違いない。あなたはすでに彼らの手のうちにあるのだから。
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2.歴史に偶然なく、アメリカに策謀あり
歴史上の出来事は、偶然に起こったかのようにわたしたちは思いこまされている。しかし実際は、すべて彼らによって仕組まれており、僕たちは実はだまされているのだ。真珠湾攻撃を仕組んだルーズベルト大統領はこう言った。
「政治の世界において何ごとも偶然に起こることはない。それは、そうなるように事前に計画されていた。それに私は賭けてもいい」
「彼ら」は日本を、日本人を孤立化させ、ついには叩きつぶそうとしている。そして反抗するものには死を与えてきた。
アメリカが、自分がもうけるためにはいとも簡単に人を殺すのは今まで見てきた原爆や数々の戦争に見られるとおりである。そして、それは何も戦時中に限らない。
エイズの実験などもその一例にすぎない。
また、戦後間もない1949年にたて続けに起きた、下山事件、三鷹事件、松川事件という鉄道事件は、国鉄の労働組合をつぶすためのCIAの策略だった。
当時、アメリカの圧力により、日本政府は9万9千人に及ぶ国鉄職員を大量解雇しようとした。これに反発する労働組合を押さえるために、政府側の国鉄総裁下山定則を殺した。当然殺人の疑いは彼が死ぬ前日まで協議していた労働組合に向けられる。世間の人たちは疑いの目を向け、労働組合を日本国民から孤立させる。
その上で、三鷹、松川事件をでっちあげ、その罪を組合になすりつけ、組合活動を崩壊に追い込んだ。
この事件のように、アメリカは他国でも平気で殺人を行なうのである。そしてそれを見逃す日本の警察もCIAと同じ穴のむじなだ。
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3.尾崎はプログラム上、邪魔だった
もう一度整理しよう。
「彼ら」は自分たちを「人間」、それ以外を「獣」とみなし、獣とみなした僕たちを奴隷として支配しようとしている。
そしてその支配をより効率よく行なうために世界の人口のうち少なくとも30億人以上を殺そうとしている。
それを実行してきたのがアメリカであり、政略結婚を通じて一つの大家族を形成している多国籍企業や政治家たちだ。
その計画の一環としてアメリカは日本の富を奪い、日本を破滅させようとしている。
そのプログラムを効率よく進めるために、日本の若者に対して影響力の強い尾崎を危険視した。
そして妻である繁美を抱き込んだ。数億円の大金と、アメリカ永住権をエサにして。そして、常に尾崎を監視させ、彼を精神的に追い込んだ。彼らは尾崎が一人になるチャンスを待ち、尾崎の父が言うように目に鈍器の跡が残るくらい殴りつけ、彼が倒れているすきに致死量の薬物を射った。幸い酒を飲んでいるから泥酔が原因の急性アルコ−ル中毒ともとれるし、万一薬物反応がでても、彼が以前麻薬に手を出していたからだれも驚かないだろうというつもりだったのではないか。
もっともアメリカの情報機関CIAが後ろから手を引いていたなら、日本の警察くらい簡単にまるめこめる。当時彼の顔や体に殴られた跡があったという彼の兄や父の証言は黙殺されたのである。
尾崎は死んだ。
それは紛れもない事実だ。だが、『シェリ−』にあるように、たどりつこう、たどりつこうとして、彼が求めていたところにたどりつけたとは思えない。
では僕たちになすすべはないのであろうか。
彼らに殺される順番を待つ、養豚場の豚のような生き方しか残されていないのであろうか。
そんなことはない!