国際
【朝鮮半島ウオッチ】米国の悪夢は北朝鮮の核兵器「量産態勢」
マレン米統合参謀本部議長(当時)は「(公開は)後継者、金正恩の軍人としての実績づくりだろう」と述べた。
米国はこれまで、日韓と政策調整を入念に行い6カ国協議再開に向け北朝鮮に5条件(メモ参照)を要求してきたが、最大の焦点はウラン濃縮活動停止だ。
米朝の攻防はこの1点といってもいい。北朝鮮は1年7カ月ぶりだった7月末の米朝協議で米の要求を断固、拒否した。その後、金正日総書記自らが訪中や訪露の首脳会談などの席で「前提条件なき6カ国協議の再開」を高らかに宣言した。北朝鮮の主張は稼働中のウラン濃縮プログラムを背景に「核保有国」を主張、協議では核軍縮交渉と米朝平和協定交渉を要求するとみられる。
米国が北朝鮮の核疑惑を問題視し、直接接触を始めた1980年代末から20余年。ウラン濃縮疑惑でいえば1999年、クリントン政権時に米議会で取り上げてからすでに12年が経過したが、脅威の構造は変わらず深刻さだけが増した。
米国が警戒する核実験、北朝鮮が牽制(けんせい)する米韓軍事行動
米国側は、北朝鮮の韓国への軍事挑発と、3回目核実験を強く懸念している。「米国は昨年の韓国哨戒艦撃沈事件(3月)、延坪島砲撃事件(11月)で、北朝鮮の対南(韓国)挑発が、軍事衝突を辞さない規模であることを痛感した」(米朝関係に詳しい専門家)。北朝鮮の再度の強硬な挑発があれば、米国の軍事介入が避けられないためだ。
また、核実験(3回目)の準備もほぼ終わっており、「あとは政治決断のレベル」(情報筋)。米国は米朝の緊張関係が北朝鮮の挑発行動を誘発しかねない-との情勢分析に立っているという。
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