2011年07月19日

クルマ窃盗手口のやりきれなさ


 友人から電話がかかってきて、所有していたクルマを盗まれたとぼやいていた。トヨタの高級車であった。
 外の月極駐車場に置いていた愛車が盗難にあった。ガラスが地面に散乱していたので、窓ガラスを破られたのではないかと思うが、何も証拠がなく、忽然と消えてしまったのだ。

 この友人はもともと用心深い男で、彼に同乗してでかけると、コインパーキングなどでは「クルマを停めるときはね、地面を見てガラスの破片がないかどうかを見るんだよ」と言っていた。その場で窓ガラスを破られて盗難にあっていれば、ガラスの破片が名残りとして残っているものだから、そういう場所はやっぱり危ないから避けるべきだ、というのであった。

 その彼にしても、窃盗にあった。物騒でならない。

 「動画・狡猾過ぎる自動車窃盗の手口」
http://blog.livedoor.jp/motersound/archives/51576531.html

 これをご覧になると、見事な窃盗の手口に感心させられるほどである。駐車中の(人がいない)クルマが狙われる。泥棒がクルマの後ろに空き缶なんかをヒモでくくりつける。ドライバーが戻って来てスタートさせると、クルマの後ろで異音がするので、なんだろうとエンジンをかけたまま降りて、確かめるために後ろを見に行く。その一瞬を狙って泥棒がクルマに乗り込んで発進させ、逃げ去っていく。
 外国の事例のようだが、人は簡単に騙されるだろう。私だって、こういう仕掛けをやられたらひとたまりもないと思う。

 また、以下は「裏情報ジャパン」とかいうサイトにあった話。
 
 「これは私が逮捕、拘留されていた当時、留置場で同室であった中国人に聞いたものです。彼らはプロの窃盗集団で、さすがに外国人らしい過激な方法で盗みを行なっていたようです。
 まず、狙いを付けた車は運転者が隙を見せるまで永遠に尾行を続けます。
 どんなに過敏に盗まれないようにしている人物でも一瞬の隙は有るものです。
 そこを狙うのです。
 大抵の人はジュースやタバコを自販機などで買う時にはエンジンをかけたままと言うのが多く、この一瞬の隙に運転席に滑り込み逃げ去るのです。
 大胆不敵なやり方ですが、一番確実だそうです。」


 日本人以外の国の民は、「騙されるほうが悪い」という考え方だから、処置なしである。「振り込み詐欺」なんかにかかるのは、たぶん世界ランキングでいったら日本がダントツなのではないだろうか。簡単に騙される老人が多い。

 ほかにも、以下のような手口がある。
●交差点でわざと追突事故を起こし、持ち主が車を降りて話し合いをするために車から離れると、その隙に別の人間が乗り込み逃走。
 よく幼稚園の子どもの送迎とか、コンビニで買い物をするときに、エンジンをかけたままちょっとだからといってクルマから離れた瞬間を狙って泥棒が乗り込んで、逃走される例もまだあるようだ。
●ドアの鍵穴を壊して侵入、もしくは窓の隙間から針金で解錠して侵入し、車内のコードを直結してエンジンをかけて盗む。
●駐車場にレッカー車、クレーン車で乗り付け、ターゲットの車を持ち去る。荒っぽい仕事だ。そのレッカー車やクレーン車も盗難車だ。
●家に侵入し、車のキー・スペアキーを入手する。
●シリンダーから合い鍵を複製する。
●ホテルや駐車場などで、本人になりすましてキーを受け取る。

 こんな例もある。ガソリンスタンドで洗車を依頼したら、洗車担当の店員がちょっと目を離した隙に、泥棒がすかさずクルマに乗って走り去った。
 こんな手口だと防ぎようがない。


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2011年07月16日

家賃更新料の不当


 今朝の新聞記事(毎日新聞 7月16日付)では、 「マンションの借り主が賃貸借契約の更新時に貸主に支払う「更新料」は消費者に一方的に不利益を押しつける「無効」な契約条項だとして、借り主が貸主を相手に支払い済みの更新料の返還などを求めた3件の訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は15日、「更新料は有効」との初判断を示した。

 2審判決で無効とされた、1年ごとに2カ月分の更新料を取る契約条項も有効とし、3件とも貸主側の勝訴が確定した。借り主側に厳しい判決で、契約実務に大きな影響を与えそうだ。」

と、ある。
 私は借り側になった経験はあるが、貸し側(大家)になったことはないので、一方的な感情かもしれないが、この更新料は不当だと思う。
 主として、首都圏と京都あたりにある慣習だそうだが、これは大家が「まだ住みたいと居座る気なら“居座り料”を払え」と強請ったことが発端だとか。

 最高裁の判断は、恐ろしいの一言であるが、なんでこういう血も涙もない判断がくだされるかは、この国の仕組みを知悉していなければ、謎は解けない。

 前阿久根市長・竹原信一氏が語っている。
「「知らなければ変わらない」〜前阿久根市長・竹原信一が語るひどすぎる国家のしくみ」
(前編)http://www.data-max.co.jp/2011/07/post_15569.html
(後編)http://www.data-max.co.jp/2011/07/post_15576.html

 詳しくは上記サイトをご覧いただきたい。
 
 竹原氏は、阿久根市の市議会議員としての2年半、それから市長としての2年半の戦いを通じてこの国の仕組みを体感した、と言う。
 その要点は、

●公務員は政治家に裏切りをさせる。政治家は公務員なしには何もできない。職員を縛る法律を作れる議員も市長もいない。
●公務員たちは連携して政治家を掌で転がす。政治家は公務員みこしの上のサル。
●公務員は、地方公務員から事務次官、裁判官まで、全体がひとつの仲間、互助会のようなもの。
●住民の個人情報など公務員間で共有している。
●公務員相互の配慮は当然と考えていて、民間人とは扱いが違う。
●公務員から見れば政治家はしょせん臨時であり使い捨て。
●公務員は政治家に政治をさせるつもりはない。公務員全体が連携して巧みに政治家を利用する。
●より多くの税金を公務員の間で使うように画策します。
●公務員に都合の悪い政治家は公務員が引きずりおろす。
●選挙工作は脱法規則(組合犠牲者救援規則)を持つ自治労の得意技。
●公務員は選挙事務まで担当して当選させる(または落選させる)政治家を決める。

 こういうことが日本の真の仕組みなのだ。だから冒頭に紹介した大家が更新料を取る諸外国にはない不当な慣習を、裁判所が合法にしてしまうのは、すべて正義かどうかの判断ではなく、公務員互助の精神に沿って、どうなのかを判断していると見るべきであろう。
 つまり、公務員が副業としてアパートやマンションの賃貸をしている例が多いから、そういう貸し主に不利益なことは容認しないのであろう。

 なにせ公務員は全員が、ではないけれど、自治体の官舎に住める特権を有する。苦労して家賃を払わねば生きていけない民間人の立場はわからない。公務員はありとあらゆる優遇措置を享受していることは、誰だって知っている。
 そして竹原氏が説くような、陰謀を巡らして不当な利益を貪っているのだ。




posted by 心に青雲 at 07:25| Comment(1) | 評論 | 更新情報をチェックする

2011年07月15日

セシウム汚染牛肉の顛末


 福島県南相馬市の畜産農家が出荷した黒毛和牛から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題。

 テレビのニュースをみていたら、ニュースキャスターが「大騒ぎになっています」と語っていたが、大騒ぎにしたのはマスメディア自身であろう。
 専門家と称する人も怪しげではあるが、口を揃えて少量なら食しても健康にまったく問題ないです、と言っているのに昨日はこっちで肉が流通していた、いや今日は四国の肉屋で…などと暴き立て、無知な大衆の幾人かをつかまえては「怖い、怖い」と言わせ、それをさも重大のように報道する。

 だから日本中が大騒ぎとなった。
 報道していなければ、「流通したけれど、問題ない」で、済んでいたはずなのだ。
 それにしても、福島のウシが解体され、肉片となって全国に散らばっているとはちょっと驚きだった。

 こんな大騒動に仕立てあげたのは、やはりアメリカの意図が働いていると思える。
 国産牛は危険だ、となれば、アメリカ産の狂牛病の恐れがある肉片であってもまだましということで、輸入量が増える。
 そのくらいの計算は、アメリカ人ならやるだろう。

 だから福島産の牛肉は危険だと、大衆を洗脳するように、マスメディアを通じて話を広めているのではないかと思われる。
 今朝の新聞では案の定、ほかにも42頭のウシがセシウム汚染された藁を食べていたのに出荷されたと、さらに大事にしはじめている。
 風評被害はとどまるところを知らぬ、になるだろう。

 ありとあらゆるものが原発のせいで、となれば、東電は全部を補償しきれるはずがなく、結局、免責するしかなくなり、負担は国民に押し付けられて増税路線が進められる。
 風が吹けば桶屋が…、の諺どおり、たいしたことがない牛肉で騒げば騒ぐほど、増税がのしかかるだろう。「怖い、怖い」が増税につながる。

 放射能汚染された藁をウシ食べさせた畜産農家は、TVニュースではメディアに名前こそ出ないが牛舎の写真がいっせいに映し出されている。これでは地元の人達には、どこの家かは特定されてしまうだろう。となれば、イジメにあう可能性は高まる。
 責任は東京電力にあるのに、この畜産農家の責任にされかねない。だれだってTVのニュースでああした映像を見せられれば、東電の責任というより、映像に映された汚染牛肉を出荷した農家が悪い、と思ってしまう。

 セシウムの値が高かったのは事実であっても、そんなの心配ないよという声はかき消され、「怖い、怖い」ばかりが広まってしまう。それこそがマスメディアの狙い、アメリカの狙いであろうか。

 私は牛肉はおろかブタもトリもめったなことでは食べないので、騒動を冷ややかに眺めているが、畜産農家は気の毒だと思っている。
posted by 心に青雲 at 07:00| Comment(3) | 評論 | 更新情報をチェックする

2011年07月12日

菅首相はなぜ居座り続けられるのか



 菅直人が首相に居座り続けている。復興の足かせになっていることは誰もが認識しているのに、誰も辞めさせられない。
 野党も民主党内批判勢力も、不信任案が否決されてからは腰砕けで、だらしなくなった。
 不信任案など何度でも突きつければいいようなものなのに、ただの「慣例」でしかない一事不再議にビビって菅のやりたい放題にさせている。

 そも不信任案が可決寸前だったのに、菅にうやむやに懐柔されて否決に回った民主党の批判勢力は、その後、ほとんど沈黙である。6月末を目処に辞任すると約束したと言い切った鳩山由紀夫も、発言させてもらえないのか、発言しないのか、「ペテン師まがい」とは言ったものの、不思議なことにその後は黙ってしまった。

 さらにマスメディアは、ほとんど菅の居座りを容認している。よくあるパターンなら首相降ろしの大キャンペーンを張ってもよさそうなものなのに、菅への批判はとてもおとなしい。菅が海江田経済産業相の梯子を外してまで原発のストレステストをやると押し切ったことも、メディアは淡々と事実を伝えるような筆致で、憤りは込めていないように読める。

 これら一連の動きを見ていれば、やはりアメリカ様からの指図で日本は動かされていると読める。民主党執行部やら、霞ヶ関の官僚が物事を決めているのではないからだ。
 
 その具体的仕組みを、副島隆彦氏は「学問道場」の「重たい掲示板」に認めている。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/
 「623 官邸にいる覆面高官の実名」(稿日:2011-07-07)
 で、震災以後、日本(東京)に常駐しているアメリカ政府の高官の実名を突き止めたと語る。それは、IAEA(国際原子力委員会)のNo.3 の大物高官(副事務総長 )デイヴィッド・B・ウォーラーだというのだ。
 以下に一部を引用させていただく。

           *         *        *

 このデイヴィッド・ウォーラーが、3月17日からずっと、首相官邸に潜んでいて、菅直人首相や、枝野幸男官房長官その他の大臣たちに、直接、命令と指図を与えて、それで、福島第一原発の事故と放射能漏れの大事件の処理と対応に当たっている。 これを官邸の内部では、「日米連携チームの会議」と呼んでいる。 辞職したはずの 米沖縄総領事だったケビン・メアというワルの高官も、まだこのあたりで暗躍している。 

(中略)
 このアメリカ政府高官たち(お供の通訳たちと)が、もうこの3ヶ月も首相官邸に隠密で常駐して、そして日本国の首相以下に、「あれをこうしろ。次は、ここをこうしろ。それでよし。お前は無能だからここから出てゆけ」とかの指示と命令を、毎日、出しているのである。IAEA による日本直接管理は、本当に、実行されているのである。「日本人になんか任せておけない」ということだ。重大な原子力事故を起こした。世界全体に影響することだから。

 この事実に悲憤慷慨(ひふんこうがい)しない日本人がいたら、お目にかかりたい。 私、副島隆彦が、元気なうちは、アメリカからのこのような屈辱的な日本支配を許容しない。日本国民に、広く事実を知らせる。 私と学問道場が頑張らなければ、日本はよくならない。 今や私たちこそが、日本の最高頭脳であり最先端の情報発信体である。 違うというなら言ってみろ。すべて実名で叩(たた)きのめしてみせる。


           *         *        *

 ネットの力はたいしたもので、マスメディアしかなかった時代には、なかなか真相は見えなかったが、こうやって暴いてくれる人がいるから、ああやっぱり日本は属国なのだな、野党も民主党批判勢力もおとなしくなってしまったのは、アメリカ様に逆らえないからだなと、理解できるのである。

 そしてこのアメリカ様の命令システムを日本側で担っているのが、多くの官僚どもである。まったく…、自分らだけが正しい、自分ら以外はクズだと信じ込んでいるのが、アメリカ人と官僚どもである。

 自分たちの都合の良い「思想」や歴史解釈を、一方的に他国押し付ける。弱肉強食思想で勝つ為には手段を問わず(たとえばインディアン、フィリピン人、日本人、ベチナム人などの非武装住民を大量殺戮する)、さらには武力制圧した後は負けた国を、文化にまで及んで徹底して叩いて奴隷状態に屈服させる。こういうことをやらかしてきたのがアメリカなのだ。

 だから今次の日本の震災も、彼らが人工地震でしかけたかどうかは置くとしても、絶好の再支配、再占領の機会と捉えるに決まっている。
 日本以外の国は、帝国アメリカに武力で屈服させられながらも、自立の道を残そうとするのに、日本だけはアメリカに従っていれば安泰なのだという方針から抜け出ない。
 だから震災復興も、決して自力で方針は立てられない。すべてはアメリカ様のお指図次第になっている。

 日赤などに集められた義援金が、そっくり、もしくは半分もアメリカ様に奪われても、われわれには決してわからないし、文句も言えない仕掛けになっている。





posted by 心に青雲 at 10:21| Comment(0) | 評論 | 更新情報をチェックする

2011年07月11日

動物実験の闇再び(下)


《2》
 話はここからマウスの実験に移るのだが、この稲氏を批判してこられた医師はこう語る。
 

「私も学生時代には仕方なく動物実験をしましたが、マウスの実験というのはそれは酷いものです。色々薬を使った挙句、最後は裁断機のようなギロチンで生きたままマウスをバチンと断頭します。ためらうと苦しませるので一気にやらなくてはなりません。実習期間中は毎日何匹も殺しました。私にとっては今でも悪夢です。同級生の中には何度もやっているうちに楽しくなってくる人もいましたが、私は最後まで無理で、とても研究者にはなれないと思いました。神経をやられてしまう人もでてきます。」

 悪夢になるほうがまともな神経で、ギロチンが楽しくなるというのも、別の意味で神経をやられてしまうのかもしれない。
 この医師の気持は良くわかる。私も動物実験はやりたくない。生きているマウスの頭を裁断機で切り落とすなんてことはごめんこうむる。

 動物実験に関しては、旧「心に青雲」のごく初期( 2006年6月29〜30日付け)に取り上げたことがあった。

 『医療の犯罪 1000人の医師の証言』(ハンス・リューシュ編 三交社)では、多くの医師が、動物実験、動物生体解剖は、医学医療にまったく貢献しないどころか、かえって危険な薬を作りだしているとして、批判、告発しているというのだった。
 「生体解剖の有用性は、はっきりしていない。動物に実験した製品(薬)は人間には効果のない結果しか生まない」
「動物実験は、人間に間違った、あるいは結論の出ない結果を提供し続けているということを、我々は薬害から思い起こす。ありていに言ってしまえば、動物実験は科学ではない。」

「多くの癌研究は詐欺であり、主要な癌研究機関は、研究者らを支持する人々に対しての義務に無責任である」
「癌研究には膨大な数の動物を使ったが、何一つ具体的な成果があがっていないといっていい」
 「世界中で何百万という人々が飢餓に苦しんでいるとき、そして我々の経済状態がこのように困難なとき、アメリカ議会は目的もない動物研究に、毎年何十億ドルという助成金を計上している」

 こういう証言が、同書では延々と続く。

 BCGは、結核のツベルクリン検査で確か陰性になると予防接種させられるものだが、これがなんとBCGが結核に対して何の保護効力もないことが立証された、という。
きと、マウスの実験では成功したのに…なのかもしれない。
 マウスで成功、または失敗したからといって人間にそのまま当てはまるものではあるまい。それは一つに人間ほど弁証法性が強烈だからであろう。つまり、条件次第であるとか、変化発展性が単純な生理構造だけではなく認識の弁証法性がからんでくるから、であろう。

 そういえば、小学校のころ、毎年BCGを打ちながら全然ツベルクリン反応が陽性にならない子もいたが、だから結核になったわけではなかった。陽転した子は、たしか1年間くらい体操を控え、プールで泳いではいけない、などと厳命されていたが、あれも今から思うといい加減な見解だったのではないか。私は小学校時代、陽性になったり陰性になったりしたが、元気ハツラツで過ごしていた。

 陽転した場合は、運動を控えるよりもちゃんと栄養をつけて、睡眠を十分とったうえで、運動を積極的にやったほうが良かったのだろう。結核は感染症だという、たぶん半分くらいしか正しくない知識で、医者は一般人を支配したのだ。
 その昔を思い起こせば、現下の放射線被害騒動も、いつかはあんなひどい迷信まがいの間違った医療知識で一般人を苦しめた…という反省がなされるときがくるのではないか。

 「動物実験の闇」では、一見人間に一番近いと思われているサルが、実験のみならずポリオワクチンのように医薬品製造にも多用されてきたことにも触れた。
 欧米ではアジアやアフリカからサルを調達し、これまで、何万、何十万というサルが「医療実験」の名目で殺されてきたといわれる。

 インドのベンガル猿が大量に欧米に輸出されていたことを、当時のインド首相デサイが憂いて1979年にベンガル猿の輸出を禁止した。
 欧米から轟々たる非難がおきたが、デサイ首相はこう言った。再録する。
「われわれが真の人間性をもつならば、生き物のいかなるものにも残虐行為を押し付けるべきではない。これはインドが常に持ちつづけた哲学だ。だからわれわれは動物を残虐な目にあわすことを欲せず、そのために輸出を禁じる。
 調査研究だけが人間の至福の解答ではない。人間の至福と健康は、自然法に従うことでよりよく成就できる。これにはいかなる薬も必要ない。私は薬というものを長いこと使っていないし、これからも使うことはない。」

 偉いものだ。

 近代医学は薬偏重である。医者のなかには、めったやたらに薬の知識だけはすさまじくあって、症状がこう変化したらただちにこの薬を…などと対処するだけの者もいる。
 現代医療の多くは、儲け主義で腐敗しており、簡単に信用できないものだということだけは心にとめて置いた方が賢明ではなかろうか。








posted by 心に青雲 at 06:56| Comment(8) | 評論 | 更新情報をチェックする
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