2011年11月10日

ワン・ワールド主義者の世界戦略(3/3)


《3》
 宇野正美氏によると、欧米エスタブリッシュメントすなわち「ワン・ワールド主義者」(=スファラディ)と、シオニスト・ユダヤ(=アシュケナジー)は、「タルムード」思想によって世界支配をもくろんできた。共闘してきたというのである。

 「タルムード」とはユダヤ教の聖典のようなもので、ひと言で言えば、ユダヤ人だけが人間で、ほかの人種はゴイム、すなわちブタだ、生かしておく価値がないものだという思想である。ユダヤだけが永遠の命を得ることができるが、異邦人は獣だというのだ。

 「非ユダヤ人は犬やロバよりも劣っている獣である。神が彼らに人間の顔を与えたのは、ユダヤ人が将来奴隷として使うときに不快感を感じないためである」というようなことを書いているのである。

 例えばヒトラー・ナチスのユダヤ人迫害は、欧米エスタブリッシュメントとシオニスト・ユダヤがタッグを組んで仕掛けたものであり、その結果イスラエル建国を実現させたのであった。シオニストのいわば“暴走”を、資金面で援助して許可したのがロスチャイルドら欧米エスタブリッシュメントであった。

 だが、その関係は決して「蜜月」ではない。
 宇野氏は言う。
 「近い将来、ワン・ワールド主義者たちはシオニスト・ユダヤに対し、必ず攻撃を加え、殲滅の手を伸ばしていくことだろう」と。
 ふたたび宇野氏の『戦後五十年日本の死角』から引用。

   *     *     *
 紀元後70年、ローマ帝国がイスラエルを滅ぼし、エルサレムを完全破壊する直前、ユダヤ政府は地下に潜った。この地下に潜ったユダヤ政府が、のちに世界に対して目に見えない、しかし確固たる影響力を持つユダヤ地下政府となった。

 国際ユダヤのある者は、このユダヤ地下政府そのものなのである。
 それゆえ本当のユダヤ人たちが作るユダヤ地下政府と、ユダヤ教徒カザール人にしかすぎないアシュケナジー・ユダヤ人たちを主体とするシオニスト・ユダヤは、血縁的にも思想的にも合致するところはない。彼らの摩擦は激化するばかりなのである。
(引用終わり)
   *     *     *

 実情は私などでは計り知れないけれど、現下のEU危機などは、こういう国際的ユダヤ金融資本=ワン・ワールド主義者とシオニスト・ユダヤの暗闘であるという可能性は否定できまい。
 欧米王室クラブは、どうやらロスチャイルド一族と閨閥でつながっていて、つまりはユダヤ金融資本と一心同体であることは、広瀬隆氏の『赤い楯』(集英社文庫)に詳しく描かれているとおりだろう。

 ついでながら日本でも、支配階級は閨閥で見事につながっている。皇室、皇族と自民党政治家、それに霞ヶ関の高級官僚は閨閥関係である。だから自衛隊員の息子、野田佳彦が首相になったとて、日本のエスタブリッシュメントの閨閥に入っていないのだから、おいそれと首相としてのリーダーシップなど発揮できようはずがないのである。

 野田はアメリカからと脅されているだろうが、日本のユダヤに通じているエスタブリッシュメント=支配階級からTPPをやれと言われているから強行するのだ。

 民主党政権の菅直人と野田佳彦は、朝鮮系のなりすましであろう。つまりは日本のトップを朝鮮系の人間を据えようという仕掛けを、国際ユダヤ金融資本家とシオニスト・ユダヤのどちらかが実行しているのだと思われる。私にはどちらか分からない。

 私の勝手な推測だけれど、小沢一郎はよくイギリスに出かける。持病の心臓病の診察を受けにいくということになってはいるが、ロスチャイルドの指示を仰ぎにいくというのは本当の目的ではないか。だとすれば小沢は国際ユダヤ金融資本の手先として認められているのであろうし、彼が首相になることを阻止しているのはシオニスト・ユダヤのほうかと思われる。

 宇野正美氏によれば、鳩山由起夫は明らかなフリーメーソン(首相になったときにフリーメーソンの標語「友愛」を掲げた)であり、小沢一郎もフリーメーソンだというのである。つまりはワン・ワールド主義者なのだ。その証拠が小沢は自衛隊は国連軍に組み込めという主張だ。

 そういう小沢一郎であっても、他の政治家よりは日本の国益を考えているという評価なのだから、摩訶不思議である。

 ただし、世界中のマスコミはワン・ワールド主義者の傘下にあると宇野氏は説く。マスコミがあることを主張しているとすれば、それはストレートに国際金融資本=ワン・ワールド主義者の狙いだと見なければならない。
 例えば日本のマスコミはあげてTPPに賛成である。これは表向きはオバマ大統領の再選狙いのために点数稼ぎであるが、本当は国際金融資本=欧米エスタブリッシュメントがそう命じているからにほかならない。

 TPPはそういうことだと言う半面で、欧米エスタブリッシュメントの狙いはもう一つ、日本国内の言論を分裂させることにもあるのではないかということだ。
 現在はまさに賛成、反対、国論二分である。原発反対と原発推進も同様に、国論二分となっている。
 こういうことはユダヤに仕掛けられるのだ。目的は日本の弱体化であると、宇野氏は言う。

 また『戦後五十年日本の死角』からの引用になる。
    *      *     *
 
 ワン・ワールド主義者たちは遠大な計画を立てている。それは、実際に携わった者でなければ、とうていその全貌を知ることはできないほど、巨大にして周到なものである。

 そしてその究極の目的は世界支配なのだ。
 「支配」といっても、封建領主の搾取や暴君の専制政治を連想してはいけない。政治力と軍事力によって、人々の上に強大な網をかぶせるのでもない。ワン・ワールド主義者たちは巧妙に、支配される者たちが自ら懇願するように、世界支配を願い、隷属を誓うような状態に持っていくのである。
 ワン・ワールド主義者たちはつねに高度な心理戦争を仕掛けていると言えよう。

 さらに彼らは、資本主義や共産主義といったイデオロギーを超えたところ、その上に君臨している。いや、彼らこそが資本主義体制を生み、共産主義体制を作ってきたのである。

 資本主義の超大国アメリカに揺さぶりをかけ、崩すために、ロシア革命を演出して共産主義の超大国ソ連を出現させた。

 彼らはアメリカとソ連の間をパイプでつなぎ、そこへつねに情報を流しつづけ、その情報をコントロールすることでアメリカとソ連が幻の戦争を続けるように仕向けたのである。
 アメリカも恐怖に取りつかれ、ソ連も恐怖に駆られて、経済力を軍事力増強のために費やさせられてきた。それがどれほど膨大な額であったことか。

 ワン・ワールド主義者たちは世界支配という究極の目的を成就させるためには、つねに「漁父の利を得る」作戦をとるのである。
 第二次世界大戦は彼らにとって、自分たちの目的を果たすための大きな一里塚であった。
 
 (中略)

 ワン・ワールド主義者たちは、このサンフランシスコにおける講和条約に日本をどのような目的で臨ませたのであろうか。そして日米安全保障条約はいかなる目的をもって行われたのだろうか。

 結論から言うならば、サンフランシスコ講和条約も日米安保条約も、日本国内を分裂させる目的で仕組まれたものなのである。
 ワン・ワールド主義者たちの日本弱体化は、日本に政治的分裂、思想的分裂をもたらすことから始まったのである。

 先にも述べたとおり、戦争終結ですべてが終わったのではない。逆に、すべてはそこから始まった。戦争は政治の出発点だからである。ワン・ワールド主義者たちは執拗に日本を追いつづけ、日本分裂、日本弱体化の手を緩めることはなかったのである。
(引用終わり)

    *      *     *
 国内議論の激烈な分裂は、最初にこの講和問題から始まった。全面講和か単独講和かで日本中激論になった。後の60年安保改定もそうだった。
 ワン・ワールド主義者たちは、宇野氏が説くとおり、資本主義と共産主義の両方のイデオロギーと体制を作って争わせて、軍事拡張競争をさせ、漁夫の利を得たが、同じ対立図式を日本にも持ち込んだのだった。

 対立は感情的闘争へと発展していった。これがユダヤ、ワン・ワールド主義者たちの思うつぼだった。そして今度は、原発で、あるいはTPPで、日本は分裂させられる。

 まだいくらでもある。日韓条約の批准でも国論二分。中学の歴史教科書論争もそうだった。首相の靖国参拝とA級戦犯合祀問題でも、仕掛けられて国論まっ二つにされた。竹島問題もそうかもしれない。

 単純に言えば保守と左翼になるかもしれないが、そうした感情の諍いは果てしなく続いている。みんな実は背後でユダヤが操って、国内に対立を起こさせている。
 イデオロギー的につねに国内分裂状態に置かれていて、日本は一致団結して国難にあたるというふうにならない。

 震災と原発事故が起こったというのに、それを支援するよりも、脱原発か推進か、エネルギーをどうするかで口角泡をとばして論争している。あるいは瓦礫をどうするかで、住民のエゴがむき出しになっている。放射能は大丈夫かどうかでも、国論二分で収拾がつかない。

 戦前ならこうまで分裂することはなかったに違いない。戦前は言論統制もあったし、国家主義だったからだと言う意見もあろうが、そればかりではあるまい。
 その淵源は、おそらく宇野氏が説くように、ワン・ワールド主義者が仕掛けた戦後すぐの講和条約論争や日米安保論争にあったのだろう。いまだにその論争の感情的な対立に発展してしまう日本人の性向のようなものは消えない。

 そんなことにエネルギーは消費されはするが、わが国ではこれだけTPPが問題になっても、もはや学生運動やら労働者が過激なデモをかけるなんぞというふうにはならなくなった。骨抜きにされたのである。

 世界に目をやれば、先の「中東の春」だとか言って、チュニジア、エジプト、リビアなどで政府転覆がおきたけれど、あれもそれぞれの国を欧米が介入して分裂させたのである。ギリシャも国論2分させられている。これからイタリアがそうなっていくだろう。

 それがやがて国家としての活力を失い、宇野氏が喝破したように、「ワン・ワールド主義者たちは巧妙に、支配される者たちが自ら懇願するように、世界支配を願い、隷属を誓うような状態に持っていく」ことになる。





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2011年11月09日

ワン・ワールド主義者の世界戦略(2/3)


《2》
 昨日に続いて、宇野正美著『戦後五十年日本の死角』(光文社)からの引用からはじめる。
      *    *    *

 ここまで、彼らを欧米エスタブリッシュメントと呼んできたが、彼らをその主義主張で呼ぶならば、「ワン・ワールド主義者」と言うべきであろう。
 ワン・ワールド主義者とは、その名のとおり世界支配を目指し、自分たちを超エリート集団であると自負し、単一世界政府樹立を願っている者たちである。
 
 ワン・ワールド主義者たちの奥の院とも言うべきものに触れよう。それを形成しているのは、一つはユダヤであり、もう一つは「クラブ・オブ・アイルズ」と呼ばれるものである。

 まず、ユダヤについては、一口にユダヤと言ってもそれは大きく二つに分けられる。国際的ユダヤと、民族的ユダヤすなわちシオニスト・ユダヤである。シオニスト・ユダヤはイスラエルをつくり、さらにアメリカ、ヨーロッパにおいてその勢力を伸長させつつある。

 だが、そうはいってもシオニスト・ユダヤは思いのままに振る舞えるわけではない。彼らの上には、国際的ユダヤが存在する。そして、この両者はあるときには、対立することも起きてくるのである。

 1948年5月、イスラエルが建国された。このとき、および、それ以前からその資金を提供したのは、国際的ユダヤであった。国際的ユダヤがある目的のためにイスラエル建国を許した、と取るべきであろう。国政的ユダヤの番頭は、かの有名なロスチャイルド家である。その背後には、ユダヤ地下政府と呼ぶべきものがある。

    *    *    *

 宇野氏は、ユダヤ人にも2通りあるという。一つは本物の、聖書でいうユダヤ人(スファラディ・ユダヤ人)でこれが世界に10パーセントいる。もう一つがアシュケナジー・ユダヤ人で、偽物のユダヤ人で元はカザール人だった者どもで、これが世界に90パーセントいる。見た目は白人である。
 国際的ユダヤ人、つまりロスチャイルドなどはスファラディ・ユダヤ人であるが、シオニスト・ユダヤはアシュケナジー・ユダヤ人どもで構成される。中東のアジア人である。

 アメリカの政治や経済・金融、マスメディア、芸術、娯楽などを支配するのはアシュケナジーのほうである。イスラエルを建国し支えてきたのはアメリカにいるアシュケナジーであった。
 
 スファラディは主にイスラエル建国以来、世界中に散っていたものがイスラエルに半ば強引に集められた。しかしイスラエルを支配するアシュケナジーの下で、「二流市民」のごとき扱いを受けて苦しんでいる。

次を読んでいこう。
     *    *    *
 もう一つ、「クラブ・オブ・アイルズ(Club of Isles)」に触れよう。アイルズとは島嶼、島々のことである。これは何を意味するかというと、ヨーロッパ王室のクラブなのである。

 ヨーロッパは中世より王室によって支配されてきた。貴族の爵位は、「公侯伯子男」といわれるが、そのうち王室、王家とされるのは公爵であった。公はさらに三つに分かれる。大公、公、君主である。
 彼らは、血縁によって強く結びついている。

 これが横につながって、クラブ形成を取り出したのは、イギリス・ビクトリア朝時代からであるとされている。以来、ヨーロッパのある部分が共産主義圏になろうと、またある部分が資本主義圏になろうと、この血縁の流れは脈々として絶えることはなかった。

 今日、EU(ヨーロッパ共同体)、さらに拡大EUになろうと、その底流には王室クラブの血縁が流れているのである。
 本文に出てくるデリバティブ(金融派生商品)の運用資金は、多くの場合、王室クラブによってまかなわれているとのことである。その総額は20兆ドル以上とも噂されている。

 これらワン・ワールド主義者たちの奥の院は、ユダヤ・タルムードを根底としたカバラ思想に取り憑かれている。自分たちは超エリートであり、自分たちこそ世界を支配しなければならない、という自負心に取り憑かれているのだ。
     *     *     *

 この本は先にも言ったように1995年刊だから、まだEUが欧州連合になっていない頃である。宇野氏は、EUの母体はユダヤ地下政府であり、その地下政府を形成するのはユダヤ国際金融資本とヨーロッパ王室クラブだというのである。
 
 日本でも今、円高で苦しんでいる面があるが、そういう演出をしているのはユダヤ国際金融資本と欧米王室クラブなのである。彼らがドル安、円高をやろうとすれば、日本ごときが抵抗できるものではなかろう。
 日本政府が円高是正のために市場介入するというのは、日本の資金を吐き出させられているのである。

 為替で投機をやっている知り合いがいるが、本人はそろそろ円安に触れるころだろう、などと言っていたが、わずかな上下動はあるにしても、円はきっと50円代へと誘導されるのだ。
 為替で儲けたければ、ユダヤと王室クラブらの戦略を読まねば勝てないだろう。
 
 


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2011年11月08日

ワン・ワールド主義者の世界戦略(1/3)


《1》
 「G20はリーマンショック直後にオバマ政権が提唱し、新興国のカネを当て込んで世界的経済危機を回避しようとした。従来のG7は、機能停止状態。もともとG7は「自由主義経済」を基調とする西側の集まりだった。
 冷戦が終結してロシアが加わった「G8」となり、いつのまにか中国がオブザーバで招待され、政治体制や人権を不問とした。

 そして世界的な議論をはぶいて、G8+1は、さっと「G20」に衣替え、中国、インド、ブラジル、韓国、アルゼンチン、豪州など「てんこ盛り」では何も決まらない。」

 と、書いて発信してきたのは「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」(11月6日号)である。
 これはこれでその通りだと思うが、表の世界の動きでしかない。宮崎正弘氏もそして日本のマスゴミも触れないのが、毎度のことながら、G20を背後で操るユダヤ資本であり、またヨーロッパの貴族階級である。

 現在の大騒動に発展したギリシャ危機、そしてイタリアやスペインの危機は、現象的にはユーロ圏の問題ではあるが、こういう事態が降って湧いたわけではなく、ユダヤ国際金融資本やヨーロッパの貴族集団が周到に計画し、引き起こしているのだと見るべきである。
 つまり発端からやがて来る結末までがシナリオどおりに進められているのであろう。

 結末のシナリオとは、端的にはワン・ワールドの形成、これである。ユダヤ金融資本による世界統一政府による支配だ。だから財政・金融で各国の主導権を奪おうとしている。ユーロを結成したのもそうだし、今度のイタリア危機をIMFが監視するというのも、みな世界を一つの政府で統括しようという流れである。

 ギリシャの首相が突如、ユーロからの支援を受けるかどうかを国民投票で決めると言って、ユーロ諸国を慌てさせたなどというが、それは表面的なものであって、実際はギリシャ首相の芝居であったろうと思う。
 ユダヤ国際金融資本やヨーロッパの貴族集団がギリシャ国民なんぞに意見や判断をあおぐはずがない。

 以下は、やや古い(1995年刊)本になるかもしれないが、今日でも世界の仕組みは変わっていないので紹介したい。宇野正美著『戦後五十年日本の死角』(光文社)である。

    *     *     *
 アメリカという国家と、それを支配する者たちは別である。
 私たち日本人には、アメリカという国家は大統領を頂点に据えた民主的な政府によって統治されているように見える。だが、真にアメリカを支配している階級は、政府とは別の者たちなのだ。それは東部エスタブリッシュメント(支配階級)といわれる財界グループだと考えてもよいであろう。

 彼らはイギリスおよびヨーロッパのエスタブリッシュメントとつながっている。イギリスのエスタブリッシュメントからするならば、アメリカという国家は今日でも「植民地」にすぎないのである。
 これら欧米エスタブリッシュメントたちは、200年前の独立当時からアメリカの財界、アメリカの支配階級を育ててきたのであった。

 今日、クリントン米大統領を取り巻く閣僚スタッフ、財界首脳、マスコミ、外交官……などは、いずれもCFR(外交問題評議会)かTC(日米欧三極委員会)のメンバーである。(中略)
 CFR、TCのなお上に君臨しているのが、デイビッド・ロックフェラーである。そのことは言葉を換えれば、CFRかTCのメンバーでなければ支配階級に近づくことができないということである。

   
    *     *     *
 これはアメリカがクリントン政権時代のものだが、現在のオバマ大統領に入れ替えても通じる、同じ支配体制なのである。
 日本では現在、野田政権が統括しているように国民はマスゴミを通じて思わされているけれども、実質は財務省事務次官の勝栄二郎が政権を牛耳っているそうだ。野田は単なる勝栄二郎の僕でしかない。

 宇野正美氏は、野田首相はその父親が陸上自衛隊レンジャー部隊出身だというだけで、息子の野田首相はこれまでの歴代首相のような「私」を主とした政権運営ではなく、きっと「公」のための政治をやってくれるにちがいない、などと言っている。親は「公」に従ったかもしれないが、それだけで息子までが、とは、それはあまりに買いかぶりではないか。

 消費税を10パーセントに上げると言い、TPPにも積極的参加を打ち出すなど、親米ポチでさらに財務省の言いなりになっている男でしかあるまい。
 
 その勝栄二郎はといえば、CFR(外交問題評議会)かTC(日米欧三極委員会)のメンバーか、その手先であろう。日本の首相なんかその程度である。
 しかし建前を言えば、国民から選ばれた国会議員の中から首相が選出されるのがわが国がとっている議会制民主主義であるのに、国民に選ばれてもおらず負託したわけでもない財務省の官僚が、国の大事を決めるとは、なんたるふざけた話か。







posted by 心に青雲 at 03:35| Comment(5) | エッセイ | 更新情報をチェックする

2011年11月07日

「ダンボ」に見るフリーメーソンの痕跡


 過日、幼少の子どもとDVDの「ダンボDumbo」を見る機会があった。「ダンボ」は昔のディズニーのアニメで、アメリカでは戦時中(1941年)の公開、日本では1954年に公開された。子どもの頃に見たことがあって懐かしかった。

 ストーリーは多くの人が知っていると思うが概略は以下である。
   
 サーカスの母ゾウのジャンボのもとに、コウノトリが赤ちゃんゾウを届ける。ところがその小ゾウは耳が大きく仲間の像から馬鹿にされる。ある日、サーカスを見に来た人間の子供にダンボが耳をいじめられたので、母親ゾウのジャンボは子供たちに暴力を振るってしまう。母ゾウは凶暴な象として檻に入れられる。

 ダンボは化け物扱いされ、仲間に入れてもらえない。悲しみのどん底いるときに、サーカスのネズミ、ティモシーはダンボを助けるため、ダンボをサーカスのスターにしようとする。そしてゾウたちにピラミッドをつくらせ、その頂上へジャンプさせる仕掛けを思いつくが、やってみると大失敗してしまいサーカスをめちゃくちゃに壊してしまう。

 ティモシーはダンボを元気づけようとするが、ひょんなことでお酒の混ざった水を飲んでしまい、二人して酔っぱらってゾウたちが踊る変な夢を見る。
 朝になって気がついてみると、何とダンボたちは高い木の上にいた。ダンボがその大きな耳で飛ぶことができると気付いたティモシーはダンボをサーカスで飛ばせることに成功する。

 と、こういう話である。
 さて、私が何十年ぶりかでこの「ダンボ」を見て驚いたのは、ダンボとネズミのティモシーが酔っぱらってみる夢のシーンだった。
 言われてみれば思い出していただける方も多いと思うが、画面でピンクのゾウがダンスしまくったり妙な形に変形したりして、面白いというよりは私は子どものころの記憶では気持ちの悪い思いがしたものだった。今度見ても、やはち不気味な感じだった。

 そのピンクのゾウの夢の最後のほうで、ピラミッドが出てきて、その直後に目玉だけが大写しになる。これは子どものころは気がつかずに見ていたが、今回はじめて気がついた。

 以下で「ピンクのゾウのパレード」が見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=jcZUPDMXzJ8&feature=related
(2分27秒のところで目玉が出てくる)

 これは明らかに、フリーメーソンの例のピラミッドと目玉のマークのことである。アメリカでは1ドル札の裏側デザインにされていて、誰でもその不気味な絵柄は承知している。詳しくは以下のサイトをご覧あれ。
http://tak0719.web.infoseek.co.jp/qanda3/kokuren.htm

 つまりは、ウォルト・ディズニーはフリーメーソンであったし、あのアニメ会社はフリーメーソンの宣伝機関であるということなのだ。
 「ダンボ」のなかで、露骨にフリーメーソンのシンボルを登場させるというのは、悪ふざけか。わかる人にはわかるメッセージを出しているのであろう。

 また、「ダンボ」で酔ったダンボがピンクのゾウの夢、というより幻覚を見るシーンはもともと、アルコール飲料や麻薬などによって生じる酩酊や幻覚症状の婉曲表現として「ピンクのゾウが見える」と言われるようになっている。
 子ども向けのアニメなのに、こういう悪い冗談をかませている。

 いささか忖度すれば、ディズニーはこの映画を通してアルコール飲料や麻薬による幻覚を良いものとして扱い、後のマリファナやLSDなどの麻薬嗜好への道をつけたのだとも言えよう。
 子ゾウのダンボをダシにつかって、差別されたり、不遇の身であったりしても、酒や麻薬でいい気分になれば、良いことが起きるぜ、と誘っている。ダンボの場合の良いことは、耳が大きいためにそれを羽のように使って空が飛べたことだ。

 ウォルト・ディズニーが「33位階」のフリーメーソンであったことは、ネットで調べればすぐにわかることだ(マッカーサーも33位階だった)。
 YouTubeの「ディズニーのサブリミナル効果/フリーメーソン」という動画でも解説されている。語っているのは牧師らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=l7tofpE0ngM
 ディズニーが悪魔崇拝であり、性的なサブリミナルをアニメのいたる所に埋め込んでいるとこの動画では警告している。
 ディズニー映画は一見すると子どもの情操に良いような、愛を教えているかに思えてしまうが、実はさりげなく、そこかしこに悪魔的メッセージを埋め込んであるのだから、大変危険である。

 それから、ディズニー映画にはけっこう悪魔が登場する。Wikipedia にはわざわざ「ディズニー・ヴィランズ(Disney villains)」という項目が立っているくらいである。ディズニー作品に登場する悪役のことである。

 悪役は滅ぼされる役回りではあるが、子どもたちが悪魔的世界、オカルト的世界になじむ効果はあるだろう。あまり良い教育効果とは思えない。
 日本にはなかった「ハローウィン」なんて、悪魔の行事がディズニーランドなんかの仕掛けで定着してきたのは、嫌な話である。

 善なる主人公に対決する悪役、悪魔を登場させるという手法は、宮崎駿のアニメにも見られる手口である。
私は宮崎(ジブリ)アニメも旧・心に青雲で批判したが、あれは悪魔崇拝である。明らかに宮崎駿はフリーメーソンで、それゆえにしきりにオカルト映画を創るのである。ジブリ作品の最新作はつねに日本のマスコミで宣伝してもらい、テレビでも放映されるのは、フリーメーソンの後押しがあるからであろう。

 スタジオ・ジブリとディズニーは製作も業務も提携している姉妹会社である。
 人気が出るような仕掛けはたしかに上手だが、それはいわば「死の接吻」である。




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2011年11月04日

亀井静香氏の怪気炎


 国民新党の亀井静香代表のことは何度か取り上げて、評価してきたが、今度も冴え渡っている記事があったので、紹介しておきたい。
 日刊ゲンダイのインタビュー記事である。TPPと「復興増税案」について語っている。すばらしい。

    *    *    *
国民新党亀井静香 独占インタビュー

2011/11/2 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ

〈財務省は経済が全然分かってない〉
大震災から7カ月。ようやく第3次補正予算案が国会に提出された。同時に庶民イジメの大増税を盛り込んだ財源確保法案の審議も始まるが、「ちょっと待った」と言いたくなる。たかが12兆円規模の補正予算。財源なんて、探せば出てくるんじゃないのか。「アタマを使えば、増税せずとも財源はある」と言い切る国民新党の亀井静香代表に話を聞いた。

こんな経済状況で大増税なんてしたら、日本は滅んでしまいますよ。財務省は、念願の増税をする方便に震災復興を使っているだけ。けしからんことです。国の金庫には、まだお金が眠っている。財務省というおかしな金庫番がいるけれども、金庫のカギは総理が持っているんです。二言目には「財源がない」と言う財務省にダマされないことですよ。野田総理にも、そう言ってるんだけどね。


民主党が情けないのは、特別会計に切り込むと言って、できなかったこと。政権交代前に言っていたことをやっていれば、20兆〜30兆円は軽く調達できたのに、財務省の口車にコロッと乗せられちゃった。百戦錬磨の財務省からしたら、民主党は生娘みたいなものでしょう。アバズレになれとは言わないけれど、もう少し知恵をつけないと、財務省の言いなりで破滅の道を突き進むことになる。

財務省は、経済のことなんて全然分かってませんよ。私が自民党の政調会長をやってた時(99〜01年)は、財務官僚を出入り禁止にしたんです。それでどうなったか。マイナス成長からプラスに転じたんですよ。その後の政権を見てごらんなさい。財務省の言う通りにしてたら、デフレに突入しちゃった。

そこから脱却できなくて、日本経済は苦しんでいるんです。財務省の連中が十数年にわたって、やりたい放題やった結果、こんな国家財政になってしまった。財政が悪けりゃ増税という安易な発想だからこうなる。借金なんて、経済成長で戻ってくるんです。財務省の連中は「論」ばかり。現実が見えていないんだね。

公務員宿舎の問題にしても、勝(栄二郎財務次官)には「財務省のあの古い建物を50階建てくらいのビルに建て替えて宿舎を兼ねたらどうだ」と言っているんです。そしたら職住近接で、仕事の効率も上がるし、深夜のタクシー代もかからない。だいたい、あんな古い建物に閉じこもってるから、アタマが硬直化するんだ。もっと外の環境に目を向けないと。
世界はギリシャ危機に端を発する世界恐慌の危機に瀕しています。世界中でデモが起き、欲望を無制限に解き放ってきた市場原理主義に「NO」が突きつけられている。これはね、言ってみれば文明の反逆ですよ。

いま、人類は歴史的な洗礼を受けているんです。
小泉構造改革で、日本も格差社会になってしまい、一般庶民はカツカツの生活を強いられている。一方で、大企業の内部留保は300兆円もある。これに税金をかけて頂戴する手もあります。税金がイヤだというなら、貸していただく。

無利子非課税国債です。これが無記名なら、個人の金融資産だけでなく、アングラマネーも参入するから、100兆円くらいの復興費はあっという間につくれますよ。ギリシャを救うことだってできる。30兆円くらい貸してやればいいんです。それが、回り回って日本経済を救うことになる。
それに、今国会で郵政改革法案が成立し、日本郵政の経営が軌道に乗れば、郵政株の売却益で10兆円程度は捻出できます。
日本はまだまだ国力がある。総理がやる気になれば、税外収入で何十兆円と出てきます。復興増税の必要は、まったくない。増税ありきで話が進むのはおかしいのです。

    *    *    *

 お断りしていかねばならばいが、以前、私はTPP賛成に転じたが、見解を改めた。やはり反対に戻る。
 農業部門だけの話かと思い、TPP反対は農水省の権益保守のためならば、関税撤廃も可ではないかと思ったが、その後勉強するうち、これはアメリカのまったくのご都合で日本を食い物にするのだと理解した。

 だからこの亀井さんの意見に全く賛同する。
 一にも二にも、特別会計を解体することが日本を救う道であるのに、それを言うのは亀井氏と田中康夫氏だけなのか?






posted by 心に青雲 at 07:34| Comment(2) | エッセイ | 更新情報をチェックする
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