ナスダック株式指数 ネットバブル(1995年-1999年)と現在(2009年-現在)の比較
Source: Fortune 7月25日号


今週の経済誌フォーチュンとバロンズが自宅に届いたら、珍しくも2誌が同じことを言っていた。ハイテクバブル(2.0)が起きていると警告していたのだ。
先月、株式公開(IPO)したソーシャルメディアのLinkedIn社の株価収益率(PER)は2012年の収益の750倍。現在の株式市場のPERは12倍ですから、たしかに現在のLinkedInの株価はあまりにも割高だ。
上の表をみても、グーグル、アマゾン、イーベイなどの『旧』ハイテク企業の時価総額は売上高の2倍から7倍で取引されています。
一方、ソーシャルメディアの沸くFacebookは26.3倍、Twitterは50倍以上の株価が見込まれています。
すでに株式公開したソーシャルメディアのLinkedInの株価は売上の20倍で取引されていますから、いかにソーシャルメディアへの『高い』期待が反映していることが分かります。
90年代の『旧』ハイテク企業と『新』ハイテク企業のIPO

Source: Fortune 7月25日号
上の図はFortuneの記事に記載されていた株式公開時の時価総額(みどり丸)と、その前年度の売上高(黒丸)の図になります。
上の図で比較すると90年代の株式公開では時価総額は売上高の300倍から3000倍で取引されており、いかに投資家が狂っていたかよくわかります。
現在の『新』ハイテク企業のIPOでは、せいぜい20倍から50倍程度となっており、90年代のインターネットへの熱狂時代と比べれば、それよりはマシな株価で取引されているようにもみえます。
また、90年代のネット企業はPets.comのようにビジネスモデルもないのに「ドットコム(.com)」がつけば投資家があらわれたのに対して、現在のソーシャルメディアは確固たるビジネスモデル(収益)を持っています。
特に、Facebookに関していえば、全世界で7億5000万人のユーザーがアクティブに利用しており、ウェブの友達同士のコミュニティーが「いいね」と紹介することで口コミが広がる。そして、人の繋がりをプラットフォームとして口コミ(紹介)というマーケティングが展開できる。
Facebookがウェブビジネス将来を変えてしまうくらいのポテンシャルを持っている。ウェブ上でのオペレーションシステム、第2のマイクロソフトに化ける可能性は十分にある。
と思ってしまうが、それでも1000億ドルの時価総額(見込み)は現在の売上レベルかれみればあまりにも割高に思える。
ソーシャルメディアはバブルか、バブルでないか?
Facebookの可能性を信じているだけに、この答えはわからない。
一ついえることは「バブルの特長は、誰もがバブルと思っていないことである」
そう、僕が「Facebookはバブルでない」と思った時点で、もしかしたらバブルを作り出していることになる。
う〜ん。
P.S. 今日24日で、35歳の誕生日を迎えました。
先週に算命学の帯刀先生をゲストにお招きしましたが、
ちょうど僕の運命を占ってもらいました。
その鑑定結果は、25歳、35歳を区切りで、
今日からの10年は僕の人生にとって
新たな展開がはじまるということでした。
新しい人生がはじまる今日、
そんな素晴らしい1日です。