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米債務上限問題で妥協案に反対=下院の保守派共和党議員


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 【ワシントン】米国の債務上限引き上げをめぐる政府と共和党との交渉難航を受け、マコネル共和党上院院内総務(ケンタッキー州)が提示した妥協案に対し、下院共和党の保守派議員が反発し、事態は複雑化する様相をみせている。米国の債務残高は現行の法定債務上限に到達しており、上限引き上げを議会が承認しないと8月2日には債務不履行(デフォルト)に陥る恐れがある。

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マコネル共和党上院院内総務

 マコネル氏は、オバマ大統領に対し債務上限を容易に引き上げられる権限を与える一方、今後10年間の歳出を一定水準削減するよう求め、一部の議員グループに対し財政赤字削減ための具体策を勧告する権限を付与することを提案している。

 これに対し、保守派のウォルシュ下院議員(共和、イリノイ州)は同僚の下院議員らに書簡を送り、ベイナー下院議長(同、オハイオ州)とカンター共和党下院院内総務(同、バージニア州)がマコネル案を下院本会議に提出することを阻止するよう訴えた。ウォルシュ議員は、大幅な財政赤字削減を求める保守派の草の根運動ティー・パーティー(茶会党)の支援を受けている。

 ホワイトハウスは22日までに、債務上限引き上げの前提となる長期的な財政赤字削減案で共和党と合意に達することを希望している。政府と共和党との間で合意が出来なければ、共和党指導部はマコネル案を成立させて債務不履行を回避するのではないかとみられてきた。

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