Updated: Tokyo  2011/07/10 17:06  |  New York  2011/07/10 04:06  |  London  2011/07/10 09:06

6月米雇用者:1.8万人増-失業率は9.2%に悪化、「深い沼地」に (2)

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  7月8日(ブルームバーグ):6月の米国の非農業部門雇用者の増加数は1万8000人と、9カ月で最も小幅にとどまった。また失業率は予想外に上昇。労働市場が依然厳しい状況にあることが示された。

  米労働省が8日に発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比1万8000人増加と、増加幅はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値(10万5000人増)を大きく下回った。5月は2万5000人増と、速報値(5万4000人増)の半分以下に下方修正された。

  家計調査に基づく6月の失業率は9.2%(前月9.1%)に上昇し、今年に入り最も高い水準となった。市場では前月から横ばいと見込まれていた。

  三菱東京UFJ銀行のチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は雇用統計について「あぜんとした」と驚きを示した上で、「今回の統計で景気認識が悪化するのは確実だ。景気はソフトパッチ(一時的な軟化局面)にはまった状態が続いているが、ソフトパッチというよりも深い沼地という感じになりつつある」と述べた。

  民間部門の非農業雇用者数は5万7000人増と、伸びは2010年5月以降で最も小幅にとどまった。市場予想は13万2000人増だった。前月は7万3000人増。

  製造業の雇用者は6000人増と小幅な伸びにとどまった。前月は2000人減だった。建設業は9000人減で、小売業は5200人増加した。

            賃金も伸びず

  政府関連機関の雇用は3万9000人減と、8カ月連続でのマイナス。州政府・地方自治体は2万5000人減った。

  週平均時給は22.99ドルと、前月から1セント減。平均労働時間は34.3時間(前月は34.4時間)に切り詰められた。

  失業者に加え、経済悪化でパートタイム就労を余儀なくされている労働者や職探しをあきらめた人などを含む広義の失業率は16.2%で、前月の15.8%から上昇した。

記事に関する記者への問い合わせ先:Shobhana Chandra in Washington at [email protected]

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christopher Wellisz at [email protected]

更新日時: 2011/07/09 00:33 JST
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