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福島20msv問題の政局提案 - トロイカ再生、高木問責
福島の20ミリシーベルト問題が、ようやくマスコミ報道で大きく扱われる事態となった。昨日(5/23)、福島の保護者ら
500人
が文科省前に押しかけ、児童への20ミリシーベルト基準の適用を撤回するよう
要請
、その様子がNHKの7時のニュースとテレ朝の報ステで放送された。今日(5/24)の朝日でも写真入りで
1面記事
になっている。報ステの映像では、
抗議
の現場に立ち合った福島瑞穂と川内博史の姿を映していた。福島県から500人という数は少なくない。やはり、デモは効果がある。原発政局で立ち回っている河野太郎は、デモなどやっても効果はなく、議員事務所に行って要求した方が効果的などと妄言を吐いているが、政治を知らない2世貴族の言葉であり、デモの意義を矮小化する悪質なデマである。保守議員の事務所などに押しかけても、テレビは撮影に来ないし、そこで秘書に門前払いされて握り潰されたら終わりではないか。効果があるのは、示威行動を直接テレビに撮らせて、
映像
をニュースで全国放送させることである。福島の20ミリシーベルト問題は、小佐古敏荘が参与を辞任した4月末に大きく報道され、世間の関心を集める事件となったが、その後、マスコミは沈黙を続け、政治争点としてクローズアップされないまま潜行する状態が続いていた。ようやく浮上した。報ステが見せた福島の保育所の映像は、今週号の
AREA
の記事と中身が同じであり、共同で取材したか、情報を共有して伝えている。
福島市の渡利中学校は、阿武隈川を挟んで福島県庁の東対岸700メートルの
場所
にあるが、ここの校庭の放射線値が高い。いわゆるホットスポットであり、この事実については、5/15の
ETV特集
でも確認され紹介されていた。この付近に幼稚園や保育所があり、きわめて危険な状況なのである。報ステの線量計測では、保育所の裏庭で90μsv/hという信じられない高い数字が出ていた。文科省の玄関前では、抗議団の応対に出た
官僚
が、「年間20ミリシーベルトは安全上問題はない」と言い切り、基準の撤回を求める抗議団の要求を拒絶していた。昨日(5/23)は衆院予算委で集中審議があったが、この問題について質疑があったのかどうか、マスコミ報道では切り出されていない。首相と文科相と厚労相を呼び、この問題だけで集中審議をする必要がある。政治家の判断で撤回をさせなくてはいけない。古舘伊知郎は、ほぼ福島の親たちの要求を正論とし、学童疎開ではなくても、保育園の土の入れ替えや建物の除染費用を国が手当てするべきだというコメントで纏めていた。それは一つの問題解決の方策だろうし、行政のコストも少なくて済む。しかし、そのためには、20ミリシーベルトの基準を国が撤回しなくてはならない。ここから先は、議員が奮闘するべきで、自民や公明を巻き込むことを考えるべきだ。ベントの遅れや海水注入の中断ではなく、20ミリシーベルトの基準問題で菅政権に攻勢をかける政治に持ち込めないものか。
倒閣だけに血眼になって、原発問題を政局にしている者たちがいる。小沢一郎や鳩山由紀夫もそうだし、樽床伸二や長島明久もそうだし、自民党や公明党がそうである。この連中の邪悪な倒閣エネルギーを福島の子どもたちを守る救済政策の実現へと転轍できないだろうかと、そう思う。まず、川内博史だが、この問題で鳩山由紀夫を説いて動かして欲しい。もうやっているかもしれないが、目標としては、鳩山由紀夫が官邸に乗り込んで、20ミリシーベルト基準の撤回を菅直人に談判することである。夜の密会でもいい。基本的に、民主党にとって具合がいいのは、菅直人の官邸会見のサプライズで20ミリシーベルト撤回を切り出し、福島のホットスポット除染に国が全責任を持つと表明することである。この決断をすれば、必ず世論は支持し、世論調査は高い数字を出す。この推移がベストと思われる。鳩山由紀夫は、広瀬隆の院内
勉強会
でも挨拶をしていた。川内博史は、水野誠一を使って鳩山由紀夫を動かすことができないだろうか。できれば、そこに小沢一郎が加わり、トロイカを復活させる流れを作ればよく、3人の政策と関係が2009年8月の時点に戻るのが望ましい。菅直人を官僚から引き剥がし、仙谷由人と絶縁させる政治工作である。震災と原発事故を受けて、政治の構図は様相を変えつつあり、官僚を政策過程から排除しなければ前へ進めなくなっている。現在の小沢一郎は、菅直人を仕留めることしか念頭にないようだが、トロイカ復活に旋回すべきだ。
川内博史が鳩山由紀夫を説き、森ゆうこが小沢一郎を説き、トロイカ再生の政治に動く政局ができたとする。おそらく、江田五月や平岡秀夫や長妻昭など菅派の議員はこれに乗るだろう。参院会長の輿石東も歓迎する。この提案は、一見するとアクロバティックだが、「国民の生活が第一」の基本に即けば、恩讐を超えて政策一致できるものだ。例えば、
復興基本法案
で作る復興対策本部の本部長に、副総理で小沢一郎が就任するという図がある。被災地岩手出身の議員であり、申し分ない人選で、官僚を黙らせて復興行政を仕切る迫力十分だろう。これ以上貫禄のあるトップはいない。もう一つは、荒療治になるが、自民党に高木義明に対する問責決議案を出させるという手がある。20ミリシーベルトの放射能環境に福島の子どもを放置する不作為は、まさに未必の故意の殺人に等しく、子どもの生命と健康に責任を持つ文科相としては言語道断の所業である。この問責に反対する国民は一人もいない。この問責決議案は、マスコミによって叩かれる「邪悪な政局」にはならない。正義の問責になり、国民による鉄槌の代行になる。自民党は、姑息に、ベントの遅れだの海水注入の中断だの、枝葉末節な責任追及で菅直人を引き摺り降ろそうと足掻いているが、それを応援するのは産経や読売など保守マスコミだけで、世論の支持は全く得られていない。毎日は本日(5/24)の
社説
で、「原発に政局持ち込むな」と主張し、海水注入中断問題を論う自民党を批判している。自民党とは何と愚かな政党だろう。
高木義明の問責をやれば一発なのだ。柳田稔、仙谷由人に続く3人目の閣僚問責となり、菅政権へのダメージは計り知れない。自民党がこの戦略を採用しないのは、彼らの政策が文科官僚と同じで、20ミリシーベルト環境の放置と強制にあるからである。これに関連して、森まさこの
ツイート
を見ると、昨日(5/23)の参院決算委員会で、この問題で高木義明に質疑して追及したという情報がある。果たして、どの程度の追及だったのか、何をどれほど要求したのか、よくわからない。単なる地元民向けのポーズだった可能性もある。本当なら、福島出身の議員で弁護士の森まさここそが、昨日の福島の
抗議団
の先頭に立ち、カメラの前で文科官僚と一戦交えなくてはいけなかったはずだ。森ゆうこが森まさこに連携を呼びかける手もある。福島瑞穂が日弁連の宇都宮健児に頼み、宇都宮健児から森まさこに働きかける手もある。やってみる価値はある。日弁連は、4/22にこの問題で
声明
を発して、文科省に対策を求めている。この工作を森まさこがを拒絶して、左と手を組むのを嫌い、あくまで右路線で行くのなら、森まさこは高木義明の問責決議を自民党内で根回しすべきだ。その政局で動けば、問責決議が成っても成らなくても、森まさこは福島県民の前で点数を稼ぐことができる。マスコミの前で、高木問責の党内調整にトライすると言えばよいのだ。逆に、この福島20ミリシーベルト問題で何も動かず、委員会でのアリバイ質疑だけで済ませれば、森まさこは本気ではなかったという評価になり、選挙の票に確実に影響するだろう。
トロイカ再生の問題に戻ると、別にこれが最善の政治だと言うわけではないが、実際のところ、小沢一郎も菅直人も、二人とももう詰み上がっている。二人で消耗戦の喧嘩を続けても、どちらが勝てるという見通しはないのである。政局は膠着状態で、誰の手の中にも権力をドライブする鍵は握られていない。政策的に考えたとき、小沢一郎と自民党が組むのもよくないし、菅直人と自民党の大連立は最悪だ。自民党を権力の中に入れてはいけない。自民党は割らなくてはいけない。こうして考えると、ウルトラCだが、トロイカの3人が再び手を握り合うという方向がある。鳩山由紀夫をブリッジにして、鳩山派と小沢派で新しい菅政権を支えるという権力の形がある。もう一度、マニフェストの旗を掲揚し、「国民の生活が第一」の路線に戻り、形は菅政権だが、中身はトロイカ政権にするという政治がある。マスコミは歓迎しないだろう。それでいい。しかし、トロイカが結束すれば、マスコミと官僚の介入は排除できる。昨年とは政治の前提が変わり、今は震災復興と原発事故という所与がある。日本の政治をドライブする起点は、米国でもなく、官僚でもなく、原発と東北3県である。関心と課題は常にそこから発生する。福島から政治が動くのであり、日々の政治は福島と東北が動かす状況になっている。最早、3/11以前のように、小沢叩きや中国叩きで政治報道を埋められる情勢にはなっていない。官僚とマスコミは政治を動かすフリーハンドを失っている。トロイカ体制を築き直し、政策を転換してマニフェストの路線に戻し、エネルギー政策で脱原発を明確にすればいい。
そして、支持率を回復させ、総選挙を打って、自民党の衆院議席を半減させればよいのである。自民党には人材がない。参院の自民党は分裂して総崩れになるだろう。
by
thessalonike5
|
2011-05-24 23:30
|
東日本大震災
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33
at 2011-05-24 23:16
x
福島の帰りは高速を使わずに、下道をひたすら海岸線を霞ヶ浦辺りまで南下していきましたが、2ヶ月経っているのに瓦礫が全然片付いていないんですね。
いわき市の様なまだ体力がありそうな市でも、海沿いのエリアでは、まだ瓦礫を撤去をしていて、防塵マスク無しで厳しいほど砂埃にまみれています。
被災地の海岸線は、どこも道路脇に家財道具が並び、浜辺には周辺から集められた瓦礫が山のように積まれています。
仮設住宅ができれば、道路脇の荷物を順次整理・処分することも出来るでしょうけど、避難所生活を続けながらでは家財道具の整理等も進みません。
個人的には被災地にある、かんぽの宿等の大型施設を国が年単位で借り上げて、駐車場等に大量に仮設を設置する等して、被災者に食事、洗濯、入浴等に困らない生活環境を作って、瓦礫撤去等の公共事業で仕事を用意し、ホッと一息ついてもらいたいものですが…
Commented by
33
at 2011-05-25 00:09
x
本当に被災地で誰に聞いても、政府に放ったらかされていると感じている様です。
国の補助金も入っているでしょうが、公民館や学校等の避難所等は地域の市町村が建て施設で凌いでるだけですし、今回の震災で具体的に『国』がしてくれたことってなんかありました?
自衛隊が水と食料を運んでくれるだけ?
地方行政も職員等が被災していることもあるのに、通常業務以上の仕事量で完全にオーバーフローしてますよ。
そもそも、ゴミ収集や治安維持、消防活動等を僕らは行政に任せていて、地方行政ではカバーできない事象が起きれば、一番最後の砦である国。が何かするんだろう。という期待があったので、個人として被災地に物資を届けに行く準備をする度に、なんか違和感を感じます。
僕は菅さんに関しては、去年の代表戦で、民主党が初めて1から作る予算で、素晴らしい予算案が出来るから見ててくれ。
とか絶叫していて、よーく見てたけど出てきた予算がこれかよ…
という段階で底が見えた感があります。
20mSv/y問題でもハッキリしましたが、菅さんに赤い血が流れているとは到底思えません。
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