ウィスコンシン州知事:公務員の交渉権制限へ賛同求める-財政難で

2月23日(ブルームバーグ):米ウィスコンシン州のウォーカー知事(共和)は、公務員の団体交渉権を制限する自身の法案について、州の将来がかかっているとして市民に支持を訴えた。
同知事は22日、テレビ放映された10分間の演説で、「州財政は深刻な状況にある。両党の政治家がこれまで再三にわたって厳しい決断を避け、判断を先送りしてきた結果だ」と指摘。「この繰り返しはもはやできない」と語った。
これに対し同州の民主党上院議員14人は、法案の州議会採決に必要な定数確保を阻止するため、5日連続でイリノイ州に滞在した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、インディアナ州の民主党下院議員も、共和党が支持する法案の阻止に向け同様の戦術を取っている。オハイオ州では、団体交渉権の法案に関する上院での公聴会を求め、約5500人が州都コロンバスの議事堂周辺に集まった。
州政府が直面する財政赤字は、2012会計年度(11年10月-12年9月)に計1250億ドル(約10兆2600億円)に達する恐れがある。ウォーカー知事のほかケーシック・オハイオ州知事、クリスティ・ニュージャージー州知事ら共和党系知事は、団体交渉権の制限や医療・年金保険料の加入者負担の引き上げを目指している。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 関根裕之 Hiroyuki Sekine [email protected] Editor:Keiko Kambara記事に関する記者への問い合わせ先:Mark Niquette in Columbus, Ohio at [email protected]
更新日時: 2011/02/24 15:44 JSTニュース一覧
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