松木謙公農林水産政務官は23日、菅直人首相宛てに辞表を提出した。松木氏は民主党の小沢一郎元代表の側近議員の一人。強制起訴された小沢氏が「判決確定まで党員資格停止」との処分を受けたことに小沢系議員は反発しており、首相や党執行部への対抗手段とみられる。
党内では、小沢氏に近い若手衆院議員16人が17日、首相の退陣を求めて会派離脱願を提出。松木氏の辞表提出で党内の亀裂がさらに拡大した形で、首相の政権運営は一段と厳しさを増しそうだ。
松木氏は23日夜、BSフジの番組で、2011年度予算案と予算関連法案の早期成立の必要性を強調、「(首相にとって小沢氏が)どんなに腹が立つ人間だろうが、(小沢氏の協力を得て)通さないといけない。残念でならない」と述べ、小沢氏を処分した執行部を批判した。
[時事通信社]